NHKテレビ3か月トピック英会話「話して聞きとる!ネイティブ発音塾」で
カナダ出身のイアン・ウィルソン先生(会津大学、音声学)が
"Your pronunciation soon will be more native-speaker-like." (*)
と極めて自然に言っているのを聞きました。
soon はこの位置には来ないと習ったので気になって、
パーヤンさんの書き込み>>6を思い出しながら、少し調べてみました。
COBUILD English Usage には、やはり、
「soon は文の前か後に置くことが多い;We will soon be home. のように
動詞句の最初の助動詞(be 動詞を含む)の直後にも置けるが、直前には置けない」
とありました。まだまだ辞書的には * の位置は認められないのでしょう。
しかし、Google してみたところ、次のような頻度で使われていることがわかりました。
◯ Soon we will be home. :◎の数分の1の頻度で使われる、第2位。
▽ We soon will be home. :△より更に低い頻度で使われる、第4位。
△ We will soon be home. :◯より少し低い頻度で使われる、第3位。
▼ We will be soon home. :極まれな頻度でしか使われない、第5位。
◎ We will be home soon. :ダントツの頻度でよく使われる、第1位。
要するに「◎は普通、◯△▽も比較的よくあるが、▼はまれ」と言えそうです。
辞書ではまだ認められていない▽や*も「よくある位置」ということでしょうか。
soon の位置の頻度は、後=定位置、前置、第1助動詞の前後、という順のようですね。
>>44
Your pronounciationときた次に、口から出るものが
willなのかsoonなのか
この場合は「すぐなんです」ということをことさら伝えたかったわけで
Your pronunciationから
soonを先に導き 、それに対して
will be more native-speaker-like
と付け加えてるのではないでしょうか。
はじめまして。+TKSと申します。現在中3です。よろしくお願い致します。
もし、議論の論点をずらしてしまうようなレスになっていたら、スルーしてください。
1つ、どうしても気になるのですが、どうしてみなさん、「定位置」というものにこだわられるのかわかりません。
僕の意見としては、よくある「文型」ってやつが、ほとんどの文での骨組みになっていて、そこに副詞を付け足したりしているだけのように思えるのです。
そして、その付け足し方の法則は、「前に置いたら限定」「後に置いたら説明」「言いたいことは早い場所に置く」という3つだけでうまく回っているように思えるのですが、いかがでしょうか。
たとえば、算数Kさんの、
Your pronunciation soon will be more native-speaker-like.
という例文においても、notと同じ感覚で、soonが、soonより後ろ、文末までを全部修飾していると考えてみれば、
willすらも修飾して、「(未来形で)ネイティブにより近い発音になる」という全体を、soon、つまり「すぐに」という語が限定することで、
『ほんとにすぐなんだよ、私を信じなさい』という思いが強く伝わる気がするのですが……
という解釈ではだめですか?
*「前に置いたら限定」と「後に置いたら説明」は確かに普遍的な法則ですが、
「言いたいことは早い場所に置く」は成り立たない文脈も多いと思います。例えば、
NOW, do it! より、 I'm telling you to do it NOW! の方が凄みが効く場面もあります。
*"Your pronunciation soon will be more native-speaker-like." については、
番組の最終回で "Your pronunciation will soon be more native-speaker-like." と
ご自身が言い直していましたから、おそらく前者の収録のときには後者を言おうとして
soon を強調したい気持ちが先走ってしまったのではないかと今では推測しています。
will soon が研究者として慣れた位置でしょうから(名前に引っ掛けた洒落ではありません)。
いくら「思いが強く伝わる」としても「前に置いたら限定」が普遍的だからと言っても
will not を NOT will とは(現代では)言わないように、自由度が大きい副詞にも
文脈に応じてある程度の(準)定位置があるのではないかと私は考えています。