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科学と疑似科学とを判別する(2)

80diamonds8888x:2021/07/18(日) 08:01:47 ID:Qix9q/lA
 「P∧¬P」の位置づけ、または使い方、または意義、についての私の見解を説明してゆきます。その中で[>>58,>>50,>>43]のどこと関連するかも含めてゆきます。

 たぶん4〜6回くらいの投稿になるでしょうから、コメントは全て完結したと私が宣言してからで、お願いします。

 まずKenさんの使う「メカニズム」という言葉の示すものが、「太陽が昇る∧太陽が昇らない」での議論と「光は粒子∧光は波動」での議論と「熱力学第2法則」での議論と、この3つでは違っていることを指摘しておきます。どう違うのかは、以降の中で出てくるでしょう。


 科学理論に限らず論理的命題では文の意味が明確でなくてはなりません。そのために使う言葉の定義というものが必要ですが、もちろん土台のところで無定義語は避けられません。数学なら無定義語は、いわば何を当てはめてもよい文字通り無定義な言葉とされますが、科学の場合は観測事実をきちんと示す言葉を無定義語とすることになります。
 名詞ならば、犬、魚、人、光、水、など。動詞・形容詞ならば動く、昇る、など。これらの言葉も別の言葉で定義もできますが、大事なのは観測事実と共に示せるということでしょう。これは犬だ、太陽が昇った、など何のことかを目の前に示せるのです。

 ゆえに「太陽が昇る∧太陽が昇らない」の意味は明確です。そして、このような現象は起こりえない、つまり該当する具体例は存在しないことが誰にとっても自明であることは、Kenさんも(条件付きで)認めています[>>43]。

 ここで「太陽が昇る」の意味が明確なのは、太陽というものは1個しかないからであることも明らかで、「星が昇る」ならば一体どの星のことか明らかにしなければ意味が曖昧です。位置が2つある理論についてはひとまず置いといて、現実的な次の話です。

 特定の個物、例えば特定の1匹の犬(太郎と名付けておきます)についての命題と、犬という種類・集団についての命題とでは、意味が明確になるかどうかが異なってきます。
   太郎が走っている。=>明確
   犬が走っている。=>どの犬か示さねば不明確。
     いや普通は、「どの犬か不明だがある犬が」との意味で明確なんだけれども。
     "a dog"と"the dog"で区別したりしますね。
   犬は肉食である=>明確
     いや厳密には例外もいるから、そうでもないんだけれども。生物ではね。

  気づいてみると不思議でもありますが、論理記号で明確に書けば、
    犬が走っている。=>普通は、∃Pと解釈
    犬は肉食である。=>普通は、∀Pと解釈
   文章の解釈には様々な暗黙の背景知識があるものです。誤解の元でもあるので注意すべし。

 まあともかく犬という種類・集団を指す言葉を使う時点で、その命題はある種の一般則、観察事実そのものではない理論を述べていることになるのです。そしてこの際に、どの個物を犬という概念に含めるのかが明確である必要があります。つまり、ある個物がある集団に含まれるかどうかの判定方法が明確である必要があります。その判定や観測の難しさはともかくとして。

 例えば星の場合、太陽や月を含むかどうかは文脈によるのもので、普通にわかりやすく書かれた文ならばほぼ明確なものです。星と星雲とは、観測的な判定の難しさはともかくとして概念としては明確に別物です。ゆえに天体には星のみならず星雲も含まれます。また、未だ観測されていないにもかかわらず、ダークマターでできた星、という概念も明確でしょう。

 と前振りをして、次は「光は粒子∧光は波動」の話です。


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