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科学と疑似科学とを判別する(2)

43Ken:2021/06/30(水) 00:12:05 ID:l3c2r2bk
質量移動の話が出たのはよい機会です。抽象理論と具体事象の関係を、もう少し考察してみましょう。

「P∧¬P」という抽象的な論理式を、それだけ見れば、むろん、こんな命題は成立しません。

しかし、これを現実世界の具体事象に適用するには、何をPと見なすか、すると何が¬Pに該当するかを、まず考えねばなりません。その際には、必ず何らかの前提を置くのです。

たとえば「P∧¬P」を

「太陽が昇る∧太陽が昇らない」
「質量が移動する∧質量が移動しない」

と具体化します。多くの人は、そんなことは実現不可能で、たしかに「P∧¬P」の具体例と考えることでしょう。しかし、そこには、無意識のうちに誰もが置く前提があるのです。

「同じものは、同時に1つしか存在できない」

という前提で、私たちが「法則a」と称してきたものです。量子はともかく、マクロな対象に限るなら、法則aは正しいでしょう。太陽のようなマクロ的存在で、法則aが破れるメカニズムは、現在の知識体系では説明できないからです。

しかし、「起源問題」の例にならい、説明できないメカニズムを想定し、法則aが破れることを認めるなら、話は変わってきます。同じものが2つ存在し(同種のものが2つ存在するのではなく、1つのものが2つの存在を示す)、一方は昇るが他方は昇らない、一方は質量を移動させるが他方は移動させない、そういう事象は想定が可能になります。

重要なことは、1つのものが複数の存在を示すこと自体に論理矛盾はない、ということです。それを示すために、私は「star_X」のデータ構造を出しました。コンピュータ・シミュレーションでは、今の私たちが支持する物理法則と矛盾する事象は実現できても、論理矛盾を実現することはできません。「star_X」の構造を具体定義できるという事実が、そこに論理矛盾はないことを示します。

言い換えれば、

「太陽が昇る∧太陽が昇らない」
「質量が移動する∧質量が移動しない」

は、「P∧¬P」の具体例になっていないのです。さらにいえば、「P∧¬P」の具体例など出しようがないということです。


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