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【関連レス】岸田秀@よいこの掲示板

1ギコ★:2005/08/22(月) 17:58:14
「岸田秀@よいこの掲示板」スレッドの掲載されている投稿の元になった質問などのレスです。
岸田先生は、質問に答える形がほとんどですので、時系列で言うと、こっちのレスが先になります。

掲載に問題がありましたら、雑談スレに書き込んでください。
削除などの対応をします。

11ギコ★:2005/08/22(月) 18:39:17
不安定  投稿者: 仙人掌  投稿日: 3月30日(水)13時05分31秒
こんにちは
岸田先生、管理人さん、わっはっさんありがとうございました。
実は先生にここで説明して戴けるかもなんていう下心が・・・(-_-)
管理人さん
>…結婚ほど社会的文化的に自我の安定をもたらせてくれるものは…
この部分が引っ掛りました。この件又何時か改めて書き込みしたいと思っています。

今日は先生の著書を拾い読みしていて分らなかった事があり、又訊いてしまうという…私の悪い癖ですが、すんません。
「哺育器の中の大人」の『自我の領域』より。179頁以降
>…自我が不安定であればあるほど、エスとの間の防壁をかためなきゃいけない…
自我が非常に狭く固まっている人もいる。そうすると、その人は世界(擬似現実)も狭いわけです。人間というのは自我でしか世界に接してないんだから、自我がせまけりゃ世界も狭くなってしまう。…だから、非常にこの人の自我は不安定なわけです。…不安定なほど自我を守らなきゃいけないでしょ?…

お聞きしたいのは何故不安定なのかという事ですが、188頁に答えは書いてありそうなのですが、幼児の頃から親に認められない部分が多かったという事でしょうか。自我を広くするには・・・認められていない部分を知り自分で認めていくという様な事でしょうか?
編集済


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結婚  投稿者: わっはっ  投稿日: 3月28日(月)02時11分49秒
確かロフトでの発言だったかと思うのですが、
「お母さんを独り占めしていたから、大人になって女を独り占めにするために
結婚をする」みたいな事を言っていた覚えがあります。違うかな?


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以前の投稿の再掲  投稿者: jeffry@管理人  投稿日: 3月26日(土)14時55分40秒
以前、こういう投稿がありました。
結婚について直接言及しているわけではありませんが、
「結婚する理由」は、ここらへんだと思います。

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(無題) 投稿者:岸田 秀  投稿日: 1月 3日(月)18時07分56秒

人間は自我の根拠が必要で、おおまかの言うと、どちらかと言えば、あちらの女は男にもてることに、こちらの女は子に慕われることに自我の根拠をおいていたらしいですが、こちらの女もだんだん男にもてることに根拠を移しているようですねえ。いずれにせよ、根拠にされた方は都合がいいこともありますが、気が重いこともあります。
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結婚は、社会的文化的な行為ですが、現在、日本でも欧米でも、結婚ほど社会的文化的に自我の安定をもたらせてくれるものは、他にないのではないでしょうか。ですから、多大な不自由や多くの手痛い失敗がありながらも、みんな結婚する(笑

補足
唯幻論において、自我とは、実体のある何ものかではなく、「誰かにとっての私」である。
であるから、自我の根拠は幻想であり、常に不安定で安定を求める。自我が安定を求めるのは、自我が行動規範でもあるため、不安定だと何をしていいのか分からず混乱するからである。

12ギコ★:2005/08/22(月) 18:44:27
山籠り  投稿者: 岸田 秀  投稿日: 4月27日(水)23時16分1秒
これに対応するレスはないようです。

13ギコ★:2005/08/22(月) 18:48:38
RE:幻想を恨んで、個人を恨まず  投稿者: がんこ  投稿日: 5月 7日(土)18時46分34秒
最近がんこもそう考えることがあります。
日本人にはひそかに唯幻論が浸透してきて無意識にそのように考える傾向になったのではないかと。
中国暴動とか見てると思うのです。
共産党にだまされてる気の毒な民衆だと。
以前だったら、あれをやられたら、このやろうとなったのでは。
でもそれに合わせると、国益は損なうかも。

ただ考えなくてはならないのは、同じ環境に育っても、否定的な幻想を持つ人もいれば、肯定的な幻想を持つ人もいることですねえ。幻想は深い・・・・・・
がんこは今の日本で自我を形成できて良かったと思っています。
http://blog.goo.ne.jp/sig1929

14ギコ★:2005/08/22(月) 18:51:34
外人さんへ  投稿者: jeffry  投稿日: 5月14日(土)22時43分53秒
伊丹十三氏のファンの方ですか?

唯幻論は岸田秀氏の説で「全ては幻想である」というものです。
伊丹十三氏は、岸田秀氏の著作を通して「唯幻論」に傾倒し、対談が本になったり、彼自身が雑誌を発行したりしました。

私のような唯幻論愛読者からすると、伊丹十三氏は、われわれの代表者であり、彼の映画は唯幻論映画です。

「保育器の中の大人」という本は、伊丹十三氏が岸田秀氏に「唯幻論」とはなにか?を問いかける形になっているので、唯幻論入門書として最適だと思います。ただ、残念ながら、絶版になっているようですので、古本屋か図書館で探す必要があります。

もしも、日本語をよむのが、むずかしく、英語がよめるならば、英語の本が一冊出たばかりですから、ぜひよんでみてください。


Place For Apology: War, Guilt, And U.s.-japan Relations

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0761828494/blogzine-22/250-8238542-7233847

韓国語と中国語にも翻訳されていたようないないような。。。

15ギコ★:2005/08/22(月) 18:54:42
反日暴動  投稿者: jeffry  投稿日: 5月13日(金)16時39分14秒
私にとって唯幻論は、自己分析理論ですから、反日暴動も日本側の問題点を分析するような見方をしてしまいます。

まず、反日暴動は正しいとおいてみます。
すると、先の戦争を日本は謝罪はするが、反省をしていないということになるでしょう。

謝罪は口だけというわけです。それは行動に現れている。首相の靖国神社参りがそれを良く表している。中国侵略の責任者であるA級戦犯を日本国民はいまだに大事に神としてまつっているわけです。

以前、大日本帝国は、中国を侵略し、「対支二十一カ条要求」という中国にとって屈辱的な要求を突きつけ、中国人民を苦しめ、時には虐殺したのである。その歴史は、中国にとって屈辱的な歴史であるが、日本の真摯な反省と謝罪があるならば、中国としても忘れたい歴史かもしれない。

しかし、最近の日本は、反省の態度を取るどころか、教科書問題に見られるように、大日本帝国の侵略を美化しようとしてはいまいか。それは中国にとって赦すことができない。中国人民の怒りは、日本人の矛盾した行動に向けられているのである。謝罪を口にしながら、実のところ反省していないという矛盾である。この中国人の怒りは人民の怒りであって、中国政府としても下手に抑えようとすれば、政変が起きる可能性すらあり、広く中国人の共有された怒りだと思う。

日本は戦争に負け、無条件降伏をしたのです。東京裁判を受け入れたわけです。日本の外交政策は、一貫して東京裁判史観を受け入れるということで成り立っているのです。サンフランシスコ講和条約の第11条によって、東京裁判を受け入れる旨、署名しているのである。国際社会は、大日本帝国という平和の敵を裁くことによって、戦後の秩序を確立したのであり、その秩序はいまだに続いているのである。国連とは言うまでもなく先の大戦の連合国=戦勝国の作った組織である。日本国民が、東京裁判史観を受け入れることができないのであれば、サンフランシスコ条約にさかのぼって、その条約の破棄を宣言し、国連を主軸とした国際社会の秩序に異議を唱えなくてはならないのだ。日本はその覚悟があるのか?覚悟があるどころか、過去はきれいに忘れてもらって、国連に擦り寄って、常任理事国に名を連ねようとしているのではないだろうか?

唯幻論読者なら、すぐに分かってもらえるであろうが、日本の行動と言動の矛盾は、内的自己と外的自己の分裂の症状である。その矛盾した行動が、対中関係のみならず、国際社会から不審の目で見られる元なのである。

今年の8月15日の靖国参拝はどうなるのだろうか。強行すれば、反日暴動は、中国、韓国でまた燃え上がるであろう。

小泉首相がバンドンで、村山談話を引いて、「反省と謝罪」のことばをつらねたのに対し、中国側は「(反省と謝罪は)行動で示してもらいたい」というだけだった。日本の分裂した行動を、中国は不審と疑念の目で見ている。いくら謝罪の言葉を連ねても、いくら賠償金を払おうが、無意味などころか逆効果でさえある。矛盾した日本の行動が直らない限り信頼を勝ち取ることができない。

靖国参詣問題、教科書問題、歴史認識、A級戦犯問題、東京裁判などなどは、全てつながっている。

16ギコ★:2005/08/22(月) 18:56:42
日中問題  投稿者: jeffry  投稿日: 6月 7日(火)19時35分10秒
A級戦犯や靖国問題が、マスコミをにぎわしているようですね。論じられつくしているようでもあり、ないようでもあり、戦後の問題として、未解決な問題であることは確かなようで、ぜひとも、議論を深めて、良い方向を打ち出せるといいと思います。私などたいした知識がないものが、この問題を論じるのは、恥ずかしい限りではありますが。。。

歴史問題を、政治目的に利用するのは中国の基本姿勢でしょう。そもそもマルクス主義の歴史観が政治的で、それを中国の歴史家は継承しているようです。政治的に歴史を見ることが必要だとどこかで公言していたのを見たことがあります。

その政治的な歴史観にごまかしや嘘があると思います。中国は覇権主義を否定しているようですが、台湾問題やその他の中国国内民族問題を見れば分かるとおり覇権主義的行動を取っていますから。

日本の政治家は、その中国の政治的な歴史観に論破されているように見えますがどうでしょうか。日本人の歴史観も日本人の思いも、言語化されていないという弱点があるように思います。だから、伝わらないし、議論に弱いのではないでしょうか。

日本は経済一流、政治三流、外交五流などとどこかに書いてありましたが、まさにそのとおりで、外交問題になるとだめなようです。なんとかしなくちゃぁ!

17ギコ★:2005/08/22(月) 19:00:35
RE:日中問題  投稿者: jeffry  投稿日: 6月15日(水)19時08分51秒
日本の国論は、この問題では、まさに分裂していますね。靖国問題でも、世論調査を見ますと、真っ二つに割れてしまっている。

それにしても、岸田先生のご指摘は、驚きであり、示唆に富み、ユニークで誰も言っていないことですね。世界情勢を論じるなら、このぐらいの視野の広さは持つべきですね。大きく俯瞰しなければいけません。はじめ読んだ時は、よく分からなかったのですが、よくよく考えてみると、まさにそのとおりで、中国が日本に敵対するのは、日本がアメリカの子分だからに違いなく、また、中華思想というか、中国の覇権主義があるからですね。

改めて考えると、あまりにも当然の当たり前のことですね。そして、日本は、アメリカの子分であることを否認しているので、そのことが見えない。中国は、覇権主義を建前で否定しているし鈍感になっているのでしょうか。

18ギコ★:2005/08/22(月) 19:02:27
ないものねだり  投稿者: おざわまさお  投稿日: 6月21日(火)02時20分21秒
私は、岸田氏の日本論とアメリカ論があまりに鮮やかだったので(今でも全然古びていないと思う)、できれば同じ線上で中国論を、と願っておりますが・・・(自分でやればいいですが、才能がありません。学識なんていくらでもつけられると思うが、才能はどうにもならない)
でも、中国はいろんな民族が交代で覇権を握ってきた歴史なので、史的唯幻論を適用しにくいかもしれないですね。

あるとき、アメリカ映画にはやけに裁判の場面が多いなあ、と気づき、これも「アメリカ正義病」だと感心したことがありました。

19ギコ★:2005/08/22(月) 19:05:31
幻想対談 補足  投稿者: がんこ  投稿日: 7月22日(金)21時54分15秒
昨日は押井守監督と藤田先生の対談で満員盛況でした。
新刊の『日本人はどこへいく 岸田秀対談集 青土社』でも岸田先生と押井守さんの対談があります。池田晶子さんとの対談もありますねえ。
対談者の岡村靖幸さん捕まりましたねえ。
パステルカラーのきれいな本です。

幻想対談聴講希望の方は会場が20名程度なので早めに直接予約してください。
7時〜10時 幻想対談です。その後、岸田先生・藤田先生を囲んでオフ会をしましょう。

精神分析的実験酒場クレマスターはとても雰囲気のよいお店で、夜な夜な岸田秀だとかフロイドだのラカンだのフェニミズムだの話が飛び交っています。全鏡張りのトイレもお勧め。
しかも低料金!安すぎる!
8月の毎週木曜日は藤田先生のゼミがありますので関心の有る方はどうぞ歓迎されますよ。
詳細は以下のHPへ急げ!

http://cremaster.vis.ne.jp/
http://foujita.vis.ne.jp/
http://blog.goo.ne.jp/sig1929

20ギコ★:2005/08/22(月) 19:10:21
歴史のおもしろさ  投稿者: jeffry  投稿日: 8月 9日(火)04時02分33秒
私は学校で習った歴史が面白くなくて、ほとんど勉強しなかった生徒でしたので、社会科教師さんに参考になることを言える立場かもしれません。

室町幕府と鎌倉幕府の違いとか、平安京、平城京の違いとか、そういうものがつまらなかったですね。戦国の武将とか、平安時代のなんとか制とか。

「そんな昔のことはどうでもいい」と思っていました。
今の自分に関係ないから、興味がなかったんだと思います。

一方、近代史、日清、日露、大東亜戦争あたりは、今の政治にかかわっていることなので、興味はありましたが、時間切れであまり教えてもらわなかったように思います。

それと、古代史はおもしろかったですね。縄文時代や弥生時代の土器とか食べ物。どんぐりの食べ方とか。現在とかけ離れているので、ファンタジーとしてのおもしろさかもしれません。

歴史をおもしろくするには、歴史のもしもを活用するのはどうでしょう。
今、私が関心があるのは、日露戦争をもしもやらなかったら、日本はロシヤの植民地になっていたのだろうかとか、大東亜戦争をやらなかったら、アジアは植民地のままだったのかとか、いろいろ考えますね。歴史のもしもを考えると、いろいろな可能性を考えることができるので、歴史を習う生徒も活発に意見を言える授業ができるんじゃないでしょうか。

あと、日本の明治や昭和の軍人や国民はどんな気持ちで戦争に突入して言ったのだろうということも気になります。その時代の私たちの先人の気持ちを理解したいですね。日露戦争の時には、ロシヤが朝鮮まで来ていたのですから、かなり、怖かったのでしょうか?大東亜戦争の時は、日本人の思い上がりがあったのでしょうか?それらは、語り継がれるべき歴史かもしれません。

まず、素朴な疑問というか、問いかけが内在しないと学ぶということは難しいと思います。ですから、興味深い問いかけをどう出せるかも大切だと思います。

史的唯幻論のすばらしさは、歴史の重要かつ興味深い問いかけを出発点にして、それにきちんと答えていることと、歴史のもしもを許容している点だと思います。もしもについては、もしもがなければ歴史がないとまで言っていたと思います。こういう点が教科書の歴史(科学的な歴史?)に大いに欠けている部分ではないでしょうか。
(また、お決まりの唯幻論賛歌になってしまいました)

ところで、科学的な歴史というか、教科書の歴史観というのは、なんですか?


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