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薬物事件 〜2011年12月 産経ニュース
1
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 18:50:40 ID:htyPiOlY0
覚醒剤密輸に“ラブ・コネクション” ナイジェリア来に苦悩する関西国際空港
2010.12.4 12:00 (1/4ページ)[衝撃事件の核心]
関西国際空港(大阪府)で今年10月、開港以来2番目の量となる約6・5キロの覚醒剤を密輸したとして、ナイジェリア国籍の男が逮捕、起訴された。最近ではナイジェリア来の密輸事件が目立ち、関空では今年6件に及んでいる。バッグの二重底や機械部品のなかに隠すなど古典的な方法から、恋愛感情を悪用し女性をだまして「運び屋」に仕立てる“ラブ・コネクション”など密輸の手口は、まさにあの手この手。覚醒剤密輸を水際で防ぐため、現場で展開される攻防の実態は…。(藤谷茂樹)
2
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 18:52:59 ID:htyPiOlY0
覚醒剤密輸に“ラブ・コネクション” ナイジェリア来に苦悩する関西国際空港
2010.12.4 12:00 (1/4ページ)[衝撃事件の核心]
きっかけは「HEAVY」のタグ
関空から覚醒剤を密輸したとして、大阪地検が10月27日、覚せい剤取締法違反の罪で起訴したのは、ナイジェリア国籍のオネトゥベ・アントニー・チゴジィ被告(35)。神戸市東灘区に住み、廃材などを扱う貿易業をしていたという。
オネトゥベ被告がナイジェリアの母親を見舞うために日本を発ったのは8月下旬。そして、10月6日、ナイジェリアからフランス・パリを経由し、日本に戻って来た。関空に降り立ったオネトゥベ被告は預けていた手荷物を受け取り、大きな黒のスポーツバッグ2つを抱えた。そのバッグ2つのいずれにも「HEAVY」のタグ。重量制限を超えたため超過料金を支払った印だ。
これを見逃さなかったのは税関検査をしていた職員だった。「一人旅で制限を超えるバッグを2つ持つのはおかしい。普通なら配送にするはずだ」。バッグの中を開けさせると、歯車が付いた金属製の筒状のものが4個入っていた。オネトゥベ被告は「これはオイル掘削機械の部品だ」と説明したとされる。
しかし、機械部品のなかに覚醒剤など違法薬物を隠すのは古典的な手口。同意を得てエックス線検査にかけると、部品の空洞部分には薬物とみられる影が映っていた。部品を切断すると、出てきたのは覚醒剤約6・5キロ。個人の手荷物による密輸では関空開港以来2番目の大量摘発になった。オネトゥベ被告は「知人からこの部品を作れる会社を日本で探してくれと頼まれた」と弁解し続けた。
3
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 18:55:00 ID:htyPiOlY0
覚醒剤密輸に“ラブ・コネクション” ナイジェリア来に苦悩する関西国際空港
2010.12.4 12:00 (2/4ページ)[衝撃事件の核心]
しかし、大阪府警や関西空港税関支署の捜査によって、不自然な溶接跡があることが判明し、覚醒剤を隠す目的は明らかだという。
手口の多様化
関空で、旅客の手荷物として覚醒剤密輸事件を摘発した件数は昨年は23件。うちナイジェリア来は4件だった。しかし今年10月までの16件の発生のうち、ナイジェリア来が6件と増加している。
これは、ナイジェリア国籍の人物が「運び屋」もしくはナイジェリアから出国した事件の数。ほかにも、別の国から出発し、別の国籍の人物が「運び屋」をする際、ナイジェリア人が関与するケースもあった。
エジプトから覚醒剤を密輸したとして、10月29日に起訴された小岩貞子被告(71)もこのケースにあたる。この事件では、女性と恋愛関係となり、「運び屋」に仕立てる“ラブ・コネクション”と呼ばれる手口が使われたとみられる。
小岩被告は60歳の定年まで食品会社で働いた後は、今年4月まで証券会社の事務職でフルタイムのパート勤務をしていた。そんな小岩被告がナイジェリア国籍の男と知り合ったのは平成16年ごろ。大阪市淀川区の自宅近くで荷物を運んでいたところ、手伝おうと声をかけられたのがきっかけだった。
付き合いはしばらく続いたが、2〜3カ月して音信不通になった。だが昨年末から突然、電話で連絡を取るようになり、男が「結婚してほしい」などと口説き始めたのだ。小岩被告もその気になったのか、男性に会う目的でブラジル、セネガルなど5回海外に渡航。その5回目の行き先がエジプトだった。
ここで、男からキャリーバッグを交換してくれと頼まれた。そのバッグは二重底になっており、覚醒剤が隠されていたが、小岩被告は「中に覚醒剤があるとは知らなかった」と否認したという。
4
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 18:57:03 ID:htyPiOlY0
覚醒剤密輸に“ラブ・コネクション” ナイジェリア来に苦悩する関西国際空港
2010.12.4 12:00 (3/4ページ)[衝撃事件の核心]
このように密輸の手口も多様化している。覚醒剤をポリ袋やコンドームなどで包み、数センチ大にして飲み込み、腹の中に隠す手口など命がけの運搬方法もある。飲み込み事案は、関空で昨年は0件だったが、今年は5件も発生している。ナイジェリアなどアフリカの国で脅され、「運び屋」をさせられたなどと供述することが多いそうだ。
こうした危険な運搬方法で、実際に死亡したケースもある。ガーナから出発したベルギー国籍の男性が7月25日、税関検査の最中に入国審査場から逃げ出そうとして、急死した。解剖の結果、腹の中からポリ袋に包まれた覚醒剤が発見され、血液からは覚醒剤の成分が検出されている。
5
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 18:59:06 ID:htyPiOlY0
覚醒剤密輸に“ラブ・コネクション” ナイジェリア来に苦悩する関西国際空港
2010.12.4 12:00 (3/4ページ)[衝撃事件の核心]
なぜ、ナイジェリア?
外務省のホームページ(HP)などによると、ナイジェリアは、国土が日本の2・5倍の約92万3千平方キロメートル、人口は1億5470万人。主要産業は原油、天然ガスの産出で、「アフリカ随一の大国」と紹介されるほどの経済規模を誇るが、国内対立も残り治安は不安定だという。
アフリカ研究の専門家は「ナイジェリアは人口拡大で、海外でビジネスをする在外ナイジェリア人が多い。それだけグローバルに流通を展開していて、そのネットワークにナイジェリア人の一部が違法なものをのせている。ハイリスクでも商機とみて、のるかそるかで扱っているのではないか」と指摘する。
さらに、この専門家は「犯罪化しているのは本当に一部。真っ当な商売をしているのに、誤解を受けて困っている在日のナイジェリア人も多い」と付け加えた。
だが、ナイジェリア人ネットワークが違法薬物の流通経路となっているのも事実。ナイジェリア人というだけで出入国の際にチェックが厳しくなっている国も多く、“ラブ・コネクション”など他人を「運び屋」に仕立てるケースが相次いでいるとされる。
6
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 19:01:09 ID:htyPiOlY0
覚醒剤密輸に“ラブ・コネクション” ナイジェリア来に苦悩する関西国際空港
2010.12.4 12:00 (4/4ページ)[衝撃事件の核心]
税関によると、過去には「預け荷物で超過料金が発生して困っている。これを一緒に持って行ってくれないか」などと声をかけ、善意を悪用し違法薬物の「運び屋」にさせるケースもあったという。こうした事案の発生を防ぐため、関西空港税関支署は「海外に渡航した際には、中身のわからない荷物を気軽に預からないでほしい」と呼びかけを強めている。
7
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 19:03:13 ID:htyPiOlY0
覚醒剤密輸に“ラブ・コネクション” ナイジェリア来に苦悩する関西国際空港
2010.12.4 12:00 (4/4ページ)[衝撃事件の核心]
水際で防げ
覚醒剤など違法薬物を発見し、国内持ち込みを防ぐ手だては主に2つ。麻薬犬による荷物の検査と、人間による入国審査場での検査だ。
麻薬犬とパートナーを組むハンドラーは日々の訓練を怠らないのはもちろん、検査に立ち会う職員たちも目を光らせている。
関空開港2番目の覚醒剤密輸事件が判明したのも、「HEAVY」のタグの不自然さを見逃さなかったからだ。3月には、イランから入国した男が、自ら何も持っていないことを職員の前でアピールし、それが逆に怪しまれるきっかけになり、覚醒剤密輸が判明したこともあった。
年末年始は海外旅行も増えるため、覚醒剤だけでなく、荷物に紛れ込ませた違法薬物などの密輸事件が多くなるシーズン。関西空港税関支署の山崎政友次長は「関空会社や警察などとの連携を密にして、取り締まりを強化していきたい。検査では時間を取り、ご迷惑をかけるかもしれませんが、ご協力をお願いします」と話した。
8
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 20:19:11 ID:htyPiOlY0
覚醒剤密輸、アフリカ拠点に活発化 熱烈アプローチで高齢女性を運び屋にする手口も
2010.12.29 12:00 (1/4ページ)[衝撃事件の核心]
「団子で包む」「銅像をくり抜いて詰める」−。成田空港の今年の覚醒剤押収量が10月末現在で約175キロ(末端価格約158億円相当)に達し、早くも過去最多の年間押収量102キロ(平成16年)を大幅に更新している。特にアフリカ諸国からの密輸量は同月末時点で昨年の約10倍と急増。持ち込む際の偽装工作も多様化しており、国内では相手の恋愛感情につけ込んで覚醒剤を運ばせる「ラブ・コネクション」と呼ばれる手口も発生。税関・捜査当局による水際防止に向けた取り組みは正念場だ。(福田涼太郎)
9
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 20:22:10 ID:htyPiOlY0
覚醒剤密輸、アフリカ拠点に活発化 熱烈アプローチで高齢女性を運び屋にする手口も
2010.12.29 12:00 (1/4ページ)[衝撃事件の核心]
イモ団子に覚醒剤18億円分…現地に協力者も?
10月下旬、成田空港内の航空貨物を取り扱う東京税関成田支署の検査場。場内には世界中から持ち込まれてくる荷物が大量に並んでいる。
そこに新たに運ばれてきたのは、西アフリカのベナン共和国から送られてきた大きい段ボール3箱。中には直径約10センチの団子がたくさん詰められた袋が、1箱につき5袋入っている。
検査官が手に取って調べると、皮は薄く、団子とは思えない「ジャリッ」とした感触があった。さらにエックス線で内部を見ると、不審な影も写った。
直接、団子の中身を開いてみると、ポリ袋に小分けされた覚醒剤の結晶を発見。総量にすると、数百個の団子のうち399個に覚醒剤計20キロ近くが隠されていた。末端価格にすると約18億円分に上る量だ。
前後して税関には、この荷物をイモの一種でアフリカの主食「CASSAVER(キャッサバ)」として輸入申告する黒人の男が現れた。荷物のあて先は千葉県流山市内の男の住所で、受取人も男の名前だった。
10
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 20:24:12 ID:htyPiOlY0
覚醒剤密輸、アフリカ拠点に活発化 熱烈アプローチで高齢女性を運び屋にする手口も
2010.12.29 12:00 (2/4ページ)[衝撃事件の核心]
ナイジェリア国籍のこの男(39)は、覚醒剤を営利目的で輸入したとして覚せい剤取締法違反容疑で摘発された。捜査当局はアフリカの現地に協力者がいるとみている。
11
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 20:26:12 ID:htyPiOlY0
覚醒剤密輸、アフリカ拠点に活発化 熱烈アプローチで高齢女性を運び屋にする手口も
2010.12.29 12:00 (2/4ページ)[衝撃事件の核心]
恋愛感情利用して運び屋に仕立てる「ラブ・コネクション」
覚醒剤はこれまで北朝鮮や香港などアジア諸国からの密輸が主だった。だが、国内では20年前後にアフリカからの密輸犯が初摘発された。すると、わずか数年の間にアフリカ諸国からの密輸量は激増。アフリカから持ち込まれたものだけで、同支署では今年10月末現在で100キロ近くが押収された。
摘発件数も20、21年と、いずれも3件ずつだったのが同月末現在で、すでに22件に上っている。
「アジアからの密輸が減ったわけではないが、加えてアフリカの密輸量が急増してきた」
千葉県警幹部はそう説明する。
また、アフリカからの密輸は1件当たりの押収量が多いのが特徴。同支署は理由について、「同じ捕まるなら量が多くても少なくても大して変わらない。成功すれば多くのカネを生むということだろう」と話す。
手口もさまざまだ。二重底に細工したスーツケースに隠すのが主で、そのほか体に巻き付けたり、飲み込んだりする方法も多発。
中でも最近表面化した注意すべき手口は、特に高齢女性らの恋愛感情につけ込む「ラブ・コネクション」と呼ばれるものだ。
10月には関西国際空港から二重底のスーツケースを使って覚醒剤約4キロを密輸入しようとした無職の女(71)が摘発された。
12
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 20:28:15 ID:htyPiOlY0
覚醒剤密輸、アフリカ拠点に活発化 熱烈アプローチで高齢女性を運び屋にする手口も
2010.12.29 12:00 (2/4ページ)[衝撃事件の核心]
恋愛感情利用して運び屋に仕立てる「ラブ・コネクション」
覚醒剤はこれまで北朝鮮や香港などアジア諸国からの密輸が主だった。だが、国内では20年前後にアフリカからの密輸犯が初摘発された。すると、わずか数年の間にアフリカ諸国からの密輸量は激増。アフリカから持ち込まれたものだけで、同支署では今年10月末現在で100キロ近くが押収された。
摘発件数も20、21年と、いずれも3件ずつだったのが同月末現在で、すでに22件に上っている。
「アジアからの密輸が減ったわけではないが、加えてアフリカの密輸量が急増してきた」
千葉県警幹部はそう説明する。
また、アフリカからの密輸は1件当たりの押収量が多いのが特徴。同支署は理由について、「同じ捕まるなら量が多くても少なくても大して変わらない。成功すれば多くのカネを生むということだろう」と話す。
手口もさまざまだ。二重底に細工したスーツケースに隠すのが主で、そのほか体に巻き付けたり、飲み込んだりする方法も多発。
中でも最近表面化した注意すべき手口は、特に高齢女性らの恋愛感情につけ込む「ラブ・コネクション」と呼ばれるものだ。
10月には関西国際空港から二重底のスーツケースを使って覚醒剤約4キロを密輸入しようとした無職の女(71)が摘発された。
13
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 20:30:18 ID:htyPiOlY0
覚醒剤密輸、アフリカ拠点に活発化 熱烈アプローチで高齢女性を運び屋にする手口も
2010.12.29 12:00 (3/4ページ)[衝撃事件の核心]
女は以前に日本で知り合った30代のナイジェリア人の男とエジプトで会い、覚醒剤入りのスーツケースを持たされて帰国。女は男から求婚されていたといい、男性に会うため何度もアフリカなどを旅行していたという。
「カネで運び屋を雇うとなると事情を説明する必要があるが、恋愛感情を利用すれば報酬がいらない上、説明無しに言うとおりにやってくれる。いいところを突いている」
捜査関係者は巧妙さに“感心”する。
14
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 20:32:51 ID:htyPiOlY0
覚醒剤密輸、アフリカ拠点に活発化 熱烈アプローチで高齢女性を運び屋にする手口も
2010.12.29 12:00 (3/4ページ)[衝撃事件の核心]
アフリカへのアクセス向上が密輸急増の背景に?
同支署などによると、成田空港を通じた密輸急増の背景には、今年3月下旬以降、アフリカ諸国へのルートを多く持つ中東の航空会社が成田に次々と就航し、日本−アフリカ間のアクセスが良くなったことが挙げられる。
これまではヨーロッパ経由が主なルートだったが、中東のハブ空港とされるアブダビ(アラブ首長国連邦)など、中東各国の都市への定期直行便が初めて成田に就航したことで、アフリカ行きのチャンネルが増えたという。
中継地が多ければ多いほど荷物のチェックポイントが増え、摘発の可能性が高まる。また、捜査関係者は「欧米諸国と中東諸国で、どちらが荷物のチェックが厳しいかは分からないが、日本に持ち込まれている以上は検査が甘いということ」と指摘する。
実際、同支署で摘発されたアフリカからの覚醒剤密輸事件22件すべてが、中東への直行便就航後の4月以降に発生。他国より所得水準が高く、覚醒剤密売の利ざやが大きいことも背中を押し、日本の市場が活発化しているとみられる。
15
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 20:35:25 ID:htyPiOlY0
覚醒剤密輸、アフリカ拠点に活発化 熱烈アプローチで高齢女性を運び屋にする手口も
2010.12.29 12:00 (4/4ページ)[衝撃事件の核心]
「最近はアフリカ諸国の取り締まり機関の摘発能力や組織力の脆弱(ぜいじゃく)性が指摘されており、アフリカで覚醒剤が大量に密造されている可能性が高い」
同支署は国際的な薬物組織がアフリカに拠点を置き始めている現状についても指摘した。
同支署ではアフリカ発の航空貨物のチェックは厳重に検査しており、「手口や荷物の仕出し国を分析しながら、変化に応じた対策を取っていきたい」と取り締まりに力を入れる考えだ。
しかし、捜査関係者はため息混じりに言う。
「『数打ちゃ当たる』という考えでやっているのだろうから、すべて取り締まるのは難しい。それに密輸組織がどの国に持ち込むかを考えたとき、覚醒剤密輸の罪に対する刑罰が緩やかな日本に目が向くのかなということになる」
今後も密輸犯との“いたちごっこ”は激しさを増すばかりとなりそうだ。
16
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 20:37:45 ID:htyPiOlY0
ついに登場、高齢者版“闇の職安” 老齢の男女らが覚醒剤の運び屋になるワケとは?
2011.3.5 12:00 (1/5ページ)[衝撃事件の核心]
犯罪の協力者を募るサイト「闇の職業安定所」が登場して久しいが、ついに高齢者版“闇の職安”といえるケースが表面化した。昨年10月に高齢女性にマレーシアから覚醒(かくせい)剤を持ち込ませたとして、千葉県警などが密輸容疑で男3人を摘発した。男らは主に経済的に困窮していた70代の男女約10人を運び屋に仕立て、密輸役として起用。東京都内のハローワーク周辺で求職中の高齢者を狙って勧誘していたという。高齢化社会が進む中、高齢者の弱みにつけ込むケースは今後も増えるとみられ、捜査当局は警戒を強めている。(福田涼太郎)
短期間に渡航繰り返す…高齢旅行者にはない「特徴」
平成22年10月9日、成田空港の入国審査場。スーツケースとショルダーバッグを持った高齢女性が審査官の前に現れた。
「観光です」
審査官が渡航目的を尋ねると、女性はよどみなく答えた。しかし、パスポートには半年という短期間に3回ものマレーシアへの渡航歴が記録されている。さらに女性は友人などと一緒ではなく単独の渡航だった。
高齢の旅行者には見られない特徴が数点あったことから、検査官は別室で手荷物検査を実施。スーツケース内は「通常“あるべきもの”が入っていない」(成田税関支署)など、観光帰りとは考えにくい内容だった。さらにケースの底には不審な触感があり、エックス線検査をしたところ異物が撮影された。
17
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 20:39:48 ID:htyPiOlY0
ついに登場、高齢者版“闇の職安” 老齢の男女らが覚醒剤の運び屋になるワケとは?
2011.3.5 12:00 (2/5ページ)[衝撃事件の核心]
検査官は女性の同意を得た上でケースの底をはがすと、白い粉が入ったポリ袋が敷き詰められていた。成分検査の結果、粉は覚醒剤と判明。密輸量は約1・5キロ(末端価格約1億3500万円)に上った。
「(覚醒剤のことは)分からない。空港ロビーで待っている男に渡すよう頼まれた」
女性がそう答えた通り、到着ロビーには当該の男が立っていた。事情聴取をしたが、男は「自分は知らない」と否認。2人はそのまま同支署と県警に逮捕された。逮捕、起訴されたのは、いずれも無職の斉藤千紗被告(70)と佐藤聖一郎被告(53)。
「以前にも類似のケースがあり、入国審査の際に注意するべき点を審査官に指示していた。斉藤被告もそうした点に該当していた」
同支署は当時、すでに高齢渡航者を見る際の注意点について、意思徹底がなされていたことを明かした。
ハローワーク周辺で勧誘…求職中の高齢者狙う
間もなくして覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)の疑いで、グループのリーダー格で無職、山根祐治被告(56)ら男2人=同罪で起訴=が逮捕された。当初は容疑を否認していた被告もいたが、その後、いずれも密輸に関与したことをおおむね認めているとみられる。斉藤被告も「荷物が薬物だったと認識していた」という内容の供述をしたという。
18
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 20:41:51 ID:htyPiOlY0
ついに登場、高齢者版“闇の職安” 老齢の男女らが覚醒剤の運び屋になるワケとは?
2011.3.5 12:00 (3/5ページ)[衝撃事件の核心]
いったい、山根被告らはどのように斉藤被告と接触したのか。
捜査関係者によると、山根被告らは平成21年冬に東京・歌舞伎町のハローワーク付近で斉藤被告に「簡単な仕事がある」と声をかけた。当時、斉藤被告は「年金では生活費が足りない」として求職中だったという。近くの喫茶店で「ときどき仕事が入るが、時間は空いていますか」など、数点確認をした上で求人票に名前や連絡先を記入させ、後日、電話で「海外に荷物を取りに行ってほしい」と依頼。薬物について一切触れられることはなかった。
斉藤被告は以前にも“荷物運び”にかかわったことを認めているが、渡航前に航空券や宿泊費のほか、日当2万円と食事代数万円が支給され、さらに成功報酬として3万5000円を受け取っていたという。
山根被告らの関係先を家宅捜索した結果、斉藤被告を含めた高齢の男女約10人分の求人票が見つかっており、いずれも歌舞伎町のハローワーク周辺で接触していたとみられる。
その中には、昨年5月にトルコの捜査当局に覚醒剤所持で摘発された70代の男2人の求人票も含まれていた。同支署は「この2人がトルコで摘発されたことを知り、高齢者の運び屋に警戒するようになった」という。山根被告らの逮捕で、点と点が結びついた格好だ。
「高齢者は荷物検査を受ける確率が低いのを利用した」
逮捕後、山根被告らは高齢者を運び屋に仕立てた理由について、そのように答えたという。
19
:
名無しさんは神戸学院大
:2013/01/19(土) 20:44:21 ID:htyPiOlY0
ついに登場、高齢者版“闇の職安” 老齢の男女らが覚醒剤の運び屋になるワケとは?
2011.3.5 12:00 (4/5ページ)[衝撃事件の核心]
背後に外国人犯罪グループ…日本人協力者は「駒」
「入ってきている情報では、他にも国内に同じような犯罪グループはある。背景には外国の犯罪グループの存在がある」
捜査関係者は説明する。山根被告らも中東系の犯罪グループの指示を受けていたとみられ、密輸入した覚醒剤の受け渡し場所の一つとなっていた都内のウイークリーマンションは、賃貸契約者名が中東系の名前だった。ただ、契約者名などは偽名で、手がかりをつかむには至らなかった。
「山根被告らも駒として使われているだけ。報酬も微々たる額しかもらえていない」
捜査関係者はそう漏らした。
山根被告らはバブル景気の時期、不動産ブローカーとして羽振りの良い生活を送っていたが、バブル崩壊に伴い借金に追われるようになり、犯罪に手を染めるようになったという。
捜査関係者は「運び屋となった高齢者よりも、山根被告らの方が“真の意味”での生活困窮者だった」と実情を明かした。
運び屋は働きたくても働けない高齢者?…今後も発生の可能性
「真の意味」と言うには理由がある。求人票に名を連ねていた高齢者は全員、年金を受給しており、住居もあった。
斉藤被告のように「年金だけでは足りない」との動機が多いとみられ、捜査関係者は「いずれも食べるに困るほどでもなく、最貧困というわけではない。ちょっと『孫にプレゼントでも買いたい』というような理由の場合もあるようだ」と指摘する。
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