したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

雑談&連絡スレッド

1boro:2003/03/18(火) 22:48
特にこれといって話題のないときは
こちらに書き込みをお願いします。
また、管理人(boro)へのご要望も
こちらにお願いします。

2407無精髭:2008/07/23(水) 22:58:13
元の筆不精に戻ってしまったようで、書きかけの文章に手を加える事が
億劫で億劫で仕方ありません(苦笑)。

>>2406
う〜ん。文章が短ければ短い程好いというのは、ある面において真実です。
同じ内容の長文と短文、読み手にとって親切なのはどちらかと問われれば、おそらく
誰でも後者と答えたくなりましょうから。但し、ある考えとか主張の基とされる文章が、
実は長文から成り立っていて、それを単に簡約するとなれば、その原型である長文に
記された思考過程を伝える事は、どうしても犠牲にしなければならないと思われますので、
書き手からすれば、苦です。

読み手が文章に対して読み易さだけを求めるのであれば、書き手として気を付ける
べきことは、自らの主張から、そう考えるに至った内的経緯(思考の必然性)を説明
することを始めから諦めて除外し、出来るだけ世の中の常識や風潮(悪く言えば社会
全体に蔓延るかの如き偏見)を斟酌して判断基準とし、それに見合った動機なり認識
なりで文章を書くことでしょう。誰もが知っているような情報、誰もが疑わないような
常識、誰もが正しいと信じているような道徳、これらは誰もが自分と同じように知り・
感じ・信じているとされているのですから、詳細は一々文章にしなくとも好いので、
どんどん省けます。決め付け口調、断言的形式ほど、時代に受けるものはないかと
思われます。そういえば、小泉純一郎元首相の国会演説のセンテンスは他の歴代の総理
大臣のそれと比べて随分と短いものだったらしく、これが国民による支持率向上に効果が
あったということを聞いた覚えがございます。所謂、ワン・フレーズ・ポリティクス(?)。

しかし、読み手が書き手の真意を汲み取る為に傾注して文章を読むのであれば、まずはその
文章が自分とは異なった思考回路や主義主張を持った人間によって書かれたものであることを
良く把握していなければなりませんから、読解という行為において、必ずや他者の考えは
自分の考えではないという事実から来る理解の困難さを身に染みて感じるであろうことは
確実です。なので、読み手としてはそうなることを前以て覚悟していなければならない
でしょう。そして書き手も同様の理由で、どんなに文章を彫琢するのに苦心しても、自分の
考えは他人にそう簡単には伝わらないということを自覚しているべきです。以上の点を
留意すれば、文章の読み易さなど、書き手とその文章がある一定以上の条件を満たしてさえ
いれば、大した問題ではありません。寧ろ、他人の文章が読み難いのは当たり前のことなの
ですから。

2408無精髭:2008/07/23(水) 22:58:40
勿論、文章を推敲することは大切です。その際にも、文章を短くするのに気を取られて、
書き手自身にとってその文の内容を生んだ思考過程(必然性)まで省いてしまうのは、
その文章の命脈を断つことと同意でしょうから、そんな事はしないよう重々肝に銘ずる
べきです。起承転結がはっきりとしていて、表現に無駄がなく、作文の御手本のような
文章も、同時に非論理的な上、内容が薄っぺらで直感に頼ったようなものであることも
考えられる訳です。こんな事を紫煙狼様に申すのは釈迦に説法なのですが、議論用の文章を
書く場合は、形式を整えたり読み易さを求めたりするよりも、冗長でも良いから生の思考を
写し取ることを優先した方が都合が良いように思われます。「自分は斯く斯くしかじかの
思考過程を踏んで、このような考えを持つに至った」という必然性を示す為には長文の方が、
他者からの批判も期待できる点で、議論向きのように思われるのです。というより、文章を
必然性を意識して長く書く技術(というより努力)は必須でしょう。長文における弊害は
確かにありますが、だからと言って文才を短文を理想とした作文能力と規定してしまいますと、
今度は短文における弊害が見え難くなりはしませんかしら。ややもすれば、論理的な文章
よりも感覚的な文章の方が、人から読み易いとされ、周りに受け入れられもします。実を
申しますと、私もこういった傾向に概ね肯定的ですが、思索とか議論の場合に限っては
ちょっと事情が異なるかも知れません。そこにおいて文章の短いことが読み易い理由と
なっているのなら、読み手が書き手の真意とは無関係に勝手な読みをしているだけで、それは
全然褒められるべきものではありません。読解を行う中で書き手に対して感覚的に同意するの
では、ただ何となく分かっているという理解の上で、書き手の主張に曖昧な根拠しか見出せ
ないでしょう。読み易い文章を書くといった、他者の読解に親切な短文志向型の文才は、
議論や思索では寧ろ説明不足を露呈するだけでしょう。短文でも思考過程を要約することは
可能だと思いますが、これには相当の注意を要しますから、文才に加えて論理的思考力も
必要でしょう。そしてこうなって来ますと、書き手の作文力だけではその思考内容の伝達可能性
は確立されないと思います。議論に参加する皆が皆、その論理的な規則にある程度通じてい
なければならないと思われるからです。・・・まぁこの件に関しては、これ以上深入りするのは
止します。

2409無精髭:2008/07/23(水) 22:59:26
>本当は限られた文字数の中で過不足なく伝える事こそが本当の文才であろう。

この点は同感です。私は「限られた文字数」というのを比喩として受け取り、そこに読み手の
読解力を当てました。要は、文才のある者(作文能力に秀でた者)は、誰が読み手であるかに
よって(その者の読解力の程度によって)、自説を書く為の文字数の制限を自ら設定し調整
しなければならない、という風に読んだのです。これは多分、私の誤読でしょう。上の文の
後にすぐ「作文力100%を実現するのに必要な文字数」と続きますから。ですがそう考えますと、
書き手における作文文字数が制限されるのは、客観的な基準によってではなく、その書き手自身
の判断による、ということになりそうです。あらゆる面から見て完璧な文章を書く、という
理想が作文力100%という奇妙な数値を生んでしまう、これも「相手に100%の読解力を求める
のは書き手のワガママ」という認識からすれば、当然の要請かと思われます。

奇妙な数値と申しましたが、例えば作文力100%の天才がいたとしても、その周りに読解力100%
の天才が一人でもいなければ、書き手の方の天才の作文力100%は客観的に存在し得ないことに
なってしまいます。彼がどんなに自分の作文力を完全だと言い切っても、彼の周りに、否この世に
読解力80%の人間しかいなかったら、彼の作文力は公的には80%と判定されてしまうことでしょう。
たとえ作文力と読解力が正の相関にあるものだとしても、彼の読解力100%は自身の作文力100%を
計る為のものではなく、仮に計って見たとしても、主観が判定基準になっているという点で、公に
おいてその数値の信憑性が疑われることは必至です。

2410無精髭:2008/07/23(水) 22:59:53
脱線致しましたが、んー、まぁ、私には作文力云々の件は余り重要な事と思えなくて(本当に
失礼なのですが)、逆に読解力の方こそ鍛えるべきものなのかも、と思いました※。「私の
作文力が100%であっても、相手の読解力が20%なら相手には私の思いや考えの20%しか伝わら
ない。」と貴殿は仰いましたが、そこには異論を差し挟む余地はないのですけれど、その後に続く
「逆に、私の作文力が20%であれば、たとえ相手の読解力が100%であっても、相手には私の思いや
考えの20%しか伝わらないだろう。」の箇所は、ちょっと違うんじゃないか、と不覚にも
思ってしまいましたが。単なる思い付きですが、読解力が100%もあるような者なら、作文力20%の
文章から残りの80%全てとは言わずとも、その20%に上乗せするかのように、かなりの部分を
補説(補填)して解釈する事も出来るのではないでしょうか。つまり、読解力完璧な者は他者の
作文力の不足を補う事で、その作文力を高めてあげる事も出来るのではないかということです。
貴殿もおそらく「文才を磨く」には、「文章量を増やすことで伝える」ことを重ねるのもそう
ですが、他者の読解力を期待してその胸を借りる・それによる批判に晒されることが第一である
ということに気付いていらっしゃるのではないか、と私は勝手に推察している訳です。

※紫煙狼様の作文力に関しては、私は何の問題も感じておりません(他の人は知りませんが)。
かといって、その読解力にも疑問を抱いた事などございませんので。まぁ、これは人間魚雷氏や
Ken氏やlovelesss氏やmayuminh氏等、他の諸賢にも言えることです。

因みにどうでも好いことかも知れませんが、私は短い文章を読むことで鍛えられるのは多分、
想像力の方で(言外の意を汲み取るなど)、読解力は余り鍛えられないのではないかと思います。
読解力と作文力は、思考力のそれぞれ別の現れ方だと思っております。また、書く内容によっては、
長い説明を施した方が分かり易い場合もあり、反対に文を短くすると、却って論旨が辿り難いという
意味で、難解になってしまう虞もあると考えられますから。。。

以上、>>2406にございます戒めの対象というか、悪い見本のような長文ですが、
ご寛恕の程を願います。色々と考えながら長長と書き進めて行く内に、やや紫煙狼様に対する
批判に傾いてしまったかの嫌いもございますが(私自身にも思いも寄らないことですけど)、
次は>>2406を擁護する文章を書いて見たいと思います。寧ろ、そちらの方が大事ですし、
お書き致す内容も平易なものに出来るでしょう。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板