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欧州情勢・西洋事情
1
:
とはずがたり
:2014/05/26(月) 18:46:47
平沼騏一郎や福沢諭吉に限らず西洋・欧州・EUその他あの辺綜合スレである。
前スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/l50
より欧洲ネタを独立。
歴史ネタは西洋史スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1165050511/l50
へ
78
:
とはずがたり
:2014/07/18(金) 20:55:20
Financial Times
長続きしないかもしれないドイツの黄金期
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41238
2014.07.16(水) Financial Times
(2014年7月15日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
ドイツには、象徴的な時期にサッカー・ワールドカップ(W杯)で勝利を収める傾向がある。
1954年の優勝――この時の様子は映画「ベルンの奇蹟」に収められている――では、1945年に敗戦と不名誉を味わったドイツ国民が誇りと救いを得ることができた。
1974年に優勝した時は、西ドイツがすでに「経済の奇跡」を成し遂げて世界屈指の先進国としての地位を取り戻していた。1990年の優勝はベルリンの壁が崩壊した数カ月後に達成されており、程なく行われるドイツ再統一の歓喜とその可能性を映し出していた。
そして2014年、ドイツはまたも象徴的なタイミングでW杯を制した。ドイツはこの5年間で欧州の政治のリーダーとして再び頭角を現していた。確かに英国とフランスは核兵器を保有しているかもしれないし、国連安全保障理事会の常任理事国かもしれない。しかし、ユーロ危機を経て、ドイツは欧州連合(EU)の押しも押されもせぬリーダーとなっている。
W杯優勝が象徴する「EUのリーダー」たるドイツ
つい2〜3年前でも、ドイツを欧州の「支配的な勢力」と呼べば不穏な響きがしただろう。しかし現代ドイツは、政治力と人気を同時に獲得するという離れ業をやってのけた。英BBCが昨年21カ国で行った世論調査によれば、ドイツは世界で最も高く評価される国になっている。
パリが美しい美術館のような雰囲気を保ち、ローマがぼろぼろと崩れ、ロンドンが高すぎる生活費と混雑に悩まされる中、ベルリンはかっこいい都市として台頭している。国会議事堂からポツダム広場にかけての界隈には美術館や画廊、クラブ、わくわくするような近代建築が立ち並び、生活費もまだ若者が暮らしていけるレベルにとどまっている。
今回のドイツ代表チームも時代の雰囲気をうまくとらえている。1954年と1974年の優勝チームは、ドイツより洗練された相手(ハンガリーとオランダだった)を負かしたことで一部のファンから嫌われた。また1974年と1990年の優勝チームは「効率の高さ」や「勤勉さ」で評価されたものの、ヘアスタイルがおかしいとからかわれた。
ところが今回の優勝チームは、その見事な才能とスポーツマンシップで称賛を受けている。また、W杯本大会でドイツを代表してきたチームの中で最も文化的に多様なチームでもある。これはドイツ社会がますます開かれたものになっていることの反映だろう。
もっとも、昔ながらの良さもいくつか残っている。特に重要なのは、このチームが巧みに設計された機械のように、すべての部品が見事に調和しながら動いているように見えることだ。
リオデジャネイロで決勝点を決めたマリオ・ゲッツェが科学技術専攻の教授の息子であること、そしてドイツ統一後に生まれた2人の選手の1人であることもまさにぴったりであるように思われた。
しかし、これでは話が出来すぎだと感じるとしたら、恐らくそうなのだろう。確かに、今のドイツはピッチの中でも外でも光り輝いているが、この黄金期は短命かもしれないと心配になる理由がいくつかある。
79
:
とはずがたり
:2014/07/18(金) 20:55:46
>>78-79
緊縮策の強要で「傲慢で無慈悲なドイツ人」という古いイメージが復活
まず、欧州で政治的なリーダーシップを取る際には選択が付き物で、一部の決断は必然的に多くの国々で不評を買う。
トロツキーが戦争について残した言葉をもじって言うなら、現代ドイツは力に関心がないかもしれないが、力はドイツに関心を持っている。このため、ドイツの力がまだ感じられていない世界の国々ではドイツのイメージは全体的に良好だが、周辺の欧州諸国では、ユーロ危機を経て劇的に悪化している。
メルケル政権が南欧諸国に経済緊縮策を強要したことで、傲慢で無慈悲なドイツ人という昔のイメージが復活している。実際、W杯で最も優勝してほしくない国はどこかという質問に対し、ポルトガル、スペイン、ギリシャ、オランダ、イングランドでは「ドイツ」という答えが1番目か2番目に多かった。
ドイツの世界的な役割に関して言えば、ドイツ自体がまだ大きく割れている。ドイツに対する米国のスパイ行為を巡る騒動は、ジョージ・ブッシュ前大統領の時代にはっきり見て取れた潜在的な反米主義を蘇らせた。スパイ活動に対する怒りは理解できるが、ドイツ国民の間では、これがさらに広がり、ロシアと西側のどちらかを選ぶことを拒む態度に発展したように見える。
直近のスパイ騒動の前に実施された最近の世論調査では、ドイツは親欧米戦略を選ぶよりも、ロシアおよび西側同盟から等しく距離を置く政策を維持すべきだと考えるドイツ国民の方が多かった。
このような態度は、東方の近隣諸国だけでなく、汎大西洋主義を掲げるドイツの外交政策のエスタブリッシュメントも警戒させている。ドイツの外交官らは、自国政府の見解は、政府が本来代表するはずの民意とずれているのではないかと心配している。
ドイツ経済がドイツのサッカーチームと同じくらい効率よく進んでいる限りは、EU域内の近隣諸国はドイツ政府の外交政策に対して抱く懸念について、慎重かつ礼儀正しい態度を保つだろう。だが、ドイツ国内の思慮深い観測筋は、経済の成功が、時とともに弱まるいくつかの優位性に依存していることを心配している。
ドイツ経済が抱える不安
ドイツの人口動態は悪い。1.3をギリギリ上回る出生率は、ドイツの人口が高齢化すると同時に減少傾向をたどっていることを意味している。一部労働者の年金受給開始年齢を引き下げた最近の措置は、この問題を悪化させる。
何年にも及ぶ国内賃金抑制の後だけに、ドイツの労働者が賃上げを要求しているのも無理はないが、賃上げはドイツが苦労して手に入れた競争力を損ねる恐れがある。一方で、折しも中国企業が製品の高度化を進め、ドイツが手中に収めていた儲かるニッチ市場に攻め込んできている時に、ドイツ産業は緊縮に苦しむ近隣諸国向けの輸出に対する依存に脅かされている可能性がある。
地味ながら見事なリーダーシップで現代ドイツのプラスのイメージに大いに貢献してきたアンゲラ・メルケル首相は、行く手に待ち受ける課題を十分理解しているだろう。だが、リオでの勝利は、他の国民とともにメルケル首相にも、一息つき、ドイツの黄金期を味わう時間を与えてくれた。
By Gideon Rachman
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