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自民党スレ

8007チバQ:2022/06/04(土) 20:53:37
https://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/politics/toyokeizai-594372.html

迫る参院選で「優勢」の岸田自民党、実は死角だらけ コロナ対策や景気対策、防衛費増額など難題山積
2022/06/04 08:30東洋経済オンライン

迫る参院選で「優勢」の岸田自民党、実は死角だらけ コロナ対策や景気対策、防衛費増額など難題山積

迫る参院選で「優勢」の岸田自民党、実は死角だらけ

(東洋経済オンライン)

参院選の投開票(7月10日の見通し)が迫ってきた。日米首脳会談などの外交日程をこなした岸田文雄内閣の支持率は堅調で、野党が勢いを欠いているため、自民党の優勢が伝えられている。だが、ウクライナ戦争による資源高や急激な円安で物価が急騰。年金の減額など国民生活の困窮も広がる。岸田自民党の足元は、盤石とはいえない。その死角を探ってみよう。

防衛費増額を主導しようともくろむ安倍元首相
「新時代リアリズム外交」を掲げる岸田首相は5月下旬、バイデン・アメリカ大統領を迎えた日米首脳会談で防衛費の「相当な増額」を約束。インド、オーストラリアを加えた「クアッド」の4首脳会談でも中国の海洋進出を牽制するなど、日本外交の存在感を示した。

防衛費は現在、約5.4兆円で国民総生産(GDP)比は1%程度。自民党内では、5年以内に北大西洋条約機構(NATO)並みの2%程度に引き上げるべきだという意見が強まっている。そのためには毎年1兆円ほどの増額が必要になる。これに対して、野党の立憲民主党や共産党は「防衛費の中身の議論がないまま増額が優先されている」と強く反発している。

財政状況が厳しい中、防衛費増額分の財源の確保も難しい。①国債増発、②社会保障などの経費削減、③増税、といった選択肢が考えられるが、いずれも容易には受け入れられそうにない。

安倍晋三元首相は、来年度の防衛費について「6兆円後半から7兆円が見えるくらいの増額」を提案。この問題を主導しようと狙っている。安倍氏はさらに、ウクライナ戦争でロシアのプーチン大統領が核兵器の使用を示唆したことに関連して、日本にアメリカの核兵器を置く「核共有」についても議論すべきだと主張。岸田首相は「非核三原則を遵守し、核共有は議論しない」と明確に否定した。

防衛費や核共有をめぐる議論は、参院選で大きな争点となることは必至だ。岸田首相は野党からの批判にさらされる一方で、安倍氏らの主張も無視できず、板挟みになる可能性がある。

8008チバQ:2022/06/05(日) 20:28:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e6329141f38fb4c4e27db454f74c417a30770df
【点描・永田町】細田衆院議長の問われる「資質」
6/5(日) 18:32配信
 細田博之衆院議長が「軽率で立場をわきまえない言動」(立憲民主党幹部)の連発で、国権の最高機関の長としての「資質」を厳しく問われている。

 公正中立が求められる立場にもかかわらず、衆院での1票の格差是正のための「10増10減」案に公然と異議を唱える一方、国会議員の歳費を「手取りの月給が100万円未満」とその少なさに不満をあらわにした。さらに、一部週刊誌に女性記者への“セクハラ疑惑”まで報じられ、満身創痍(そうい)の状況だ。歳費をめぐっては「すべて『国民の血税』という認識ゼロ」と、インターネット上でも大炎上。世論の厳しさに細田氏は、与野党幹部に「今後は立場を自覚して発言を控える」と頭を下げたが、参院選圧勝を狙う自民党の「思わぬ火種」(幹部)になりそうだ。

 細田氏の問題発言は大型連休明けの10日、東京都内で開かれた自民党議員のパーティーで飛び出した。持論の国会議員の定数減反対に絡めて「減らせばいいのか考えた方がいい。手取りの月給が100万円未満の国会議員を多少増やしても罰は当たらない」と力説、「上場会社の社長なら(年収で)1億円はもらう」と付け加えた。細田氏は人口が2番目に少ない島根県の選出で、10増10減については「地方いじめ」と主張する。これに対し、野党側は「(議員定数を増やせば)絶対に罰が当たる」(日本維新の会の馬場伸幸共同代表)、「議長の資質も含めて、大きな問題がある」(立民の馬淵澄夫国対委員長)などと猛反発。セクハラ疑惑でも議院運営委員会での公式説明を要求したが、細田氏は「事実無根」と否定した上で、文書での釈明などで交わす構えだ。

◇苦労知らずの2代目世襲議員のおごり

 そもそも、細田氏の言う「手取りの月給が100万円未満」という議員歳費は、欧米各国に比べても決して低額ではない。しかも、日本の国会議員には(1)月額100万円の調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)(2)格安な議員宿舎の提供(3)無料で選挙区と往復できるJRパスや航空券──など、数々の特権がある。このため、ネット上では「守銭奴」「すぐに辞めろ」など、怒りの書き込みが相次いだ。この騒ぎに細田氏は、12日夜に懇談した与野党幹部に「あちこちから怒られて反省している。今後は発言を控える」と陳謝を余儀なくされた。

 細田氏は2代目の世襲議員で11回連続当選、自民党幹事長や党内の最大派閥・清和会(現安倍派)の会長を務めた実力者。父・吉蔵氏(故人)が党総務会長、運輸相などを務めた有力議員だったため、いわゆる「地盤・看板・かばん」を継承し、「保守地盤の島根で楽々と当選を重ねてきた」人物だ。それだけに、吉蔵氏と親密だった政界関係者は「苦労知らずのお坊ちゃん政治家特有のおごりがあったのでは」と苦言を呈す。ただ、細田氏が政界入りする前の通商産業省(現経済産業省)時代の同僚は「2世政治家らしくない、とても常識的で謙虚な人物だった。あんな発言をするとは信じられない」と、その変貌ぶりに首をかしげる。

 議長就任前の細田氏は、最大派閥の領袖(りょうしゅう)として当時の安倍晋三首相を支えて長期政権に貢献し、その論功で議長に就任したとの見方も多い。騒動の渦中の17日、盛大に開催された安倍派の政治資金パーティーで、来賓としてトップバッターの岸田文雄首相に続いて登壇し、「7年間、派閥会長を務め、議長就任で安倍さんにバトンタッチした」と自らの存在を誇示したが、あいさつはわずか1分余りで、問題発言への言及は避けた。ただ、安倍派議員からは「参院選への逆風になる」との声が漏れるなど、当分は“針のむしろ”が続きそうだ。【政治ジャーナリスト・泉 宏】

 「地方行政」5月30日号より。

8009チバQ:2022/06/06(月) 17:43:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/d88403f67a71f8061eb632441f4260165460a601
骨太方針、にじむ「安倍カラー」 岸田首相、財政・安保で配慮迫られ
6/6(月) 7:05配信
 岸田文雄首相が就任後初となる経済財政運営の基本指針「骨太の方針」策定をめぐり、自民党の安倍晋三元首相に押されている。

 安倍氏は自身の路線を反映させようと、財政や安全保障政策に関して次々と発信。最大派閥を率い、保守派に影響力を持つだけに、首相も政権運営を考えて配慮せざるを得ない状況だ。

 骨太は7日に閣議決定の方向。安倍氏がこだわった一つが防衛費の増額だ。骨太原案に目標の規模や年限が書き込まれていなかったことに対し、2日の安倍派会合で「しっかり国家意思を示すべきだ」と注文を付けた。

 首相は5月下旬の日米首脳会談で、防衛費の「相当な増額」を表明した。ただ、防衛力の急速な強化に慎重な公明党の存在もあり、その後も具体的な数字は挙げず、国会答弁でも「まずは何が必要か積み上げる」と繰り返した。

 安倍氏の要求を受け、政府が3日に示した修正版は「5年以内」と明示。さらに、安倍氏らが国内総生産(GDP)比2%を増額の目安としていることを踏まえ、北大西洋条約機構(NATO)諸国が国防予算をGDP比2%以上とする目標の達成を急いでいるという説明を本文に挿入した。

 骨太原案は国・地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化に関し、昨年度の骨太にあった「2025年度」の目標年次を明記しなかった。「カレンダーベースの目標設定はすべきでない」との安倍氏らの主張を受けたものだ。

 首相自身は財政政策の大きな転換に否定的。原案は財政健全化の「旗」は下ろさない、として目標を維持する形を取ったが、「現行の目標年度によりマクロ経済政策の選択肢がゆがめられてはならない」とも記し、安倍氏の顔を立てた。

 ◇アベノミクスにこだわり
 安倍氏が発信を強めるのは、自身の経済政策アベノミクスを継続させたい思惑があるためとみられる。現在の円安や物価高には「アベノミクスの負の遺産」との見方も出ており、政府関係者は「路線を修正させまいと必死なのだろう」と語る。

 「君はアベノミクスを批判するのか」。安倍氏は5月中旬、骨太に関する自民党財政健全化推進本部の提言の取りまとめに当たった安倍派の越智隆雄元内閣府副大臣にこう迫った。提言の当初案には円安に批判的な表現が入っており、これに不満を抱いたもようだ。

 防衛力強化や財政政策の議論は参院選後に本格化する見通し。安倍氏が一段と前に出れば、党内の路線対立につながりかねない。ある自民党関係者は「安倍氏と対立すれば政権は安定せず、首相にとっては『忍』の一字が続く」と予想する。

8010チバQ:2022/06/06(月) 18:23:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/09bf663c70002e469d33629a1c9d8c846f47654d
参院選中も首脳外交、1週間「党首不在」も 「首相の得意分野」「選挙軽視の懸念」
6/6(月) 7:20配信
中国新聞デジタル
首相の海外訪問と参院選の日程案

 岸田文雄首相は今月、外国訪問を重ねる。10日からアジア安全保障会議でシンガポールへ、下旬は先進7カ国首脳会議(G7サミット)でドイツへ。参院選の22日公示が確実視される中、月末にスペインである北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に顔を出す検討も始めた。国政選挙の期間中に政権与党トップが長く日本を離れるのは珍しい。元外相として得意分野で手腕を示したいようだ。


 アジア安全保障会議(10、11日)とドイツサミット(26〜28日)は長期化するロシアのウクライナ侵攻に抗する国際協調に加え、核兵器・ミサイル開発を進める北朝鮮への対応などがテーマとなる見通しだ。

 昨年10月就任した首相にとっては各国首脳と関係を築き、被爆地選出の政治家としてライフワークとする「核兵器のない世界」や平和を訴える好機ともなる。

 ここで焦点となるのは参院選の日程だ。政府・与党は6月22日公示、7月10日投開票で最終調整に入った。選挙中とはいえサミット出席は世論の理解が得やすいが、日本が非加盟のNATO首脳会議(6月29、30日)にまで足を伸ばすことには賛否が割れそうだ。

 NATOの懸案はロシア対応だ。首相はかねて欧米との共同歩調の重要性を説く。ただドイツ、スペイン歴訪となれば、空路移動を含め1週間程度、首相が日本にいない事態となる。

 国政選挙ではこれまで、時の首相が与党候補者の応援で全国を飛び回ることが多かった。前回2019年の参院選では当時首相の安倍晋三氏が全17日間、東京都内や東北や九州、中国地方などの重点区を行脚して、街頭演説でマイクを握るなどした。

 今夏の参院選を巡っては政府・与党内に、岸田内閣の支持率も比較的高いことから「元外相の手腕の見せどころ。歴訪は露出度アップで選挙で有利に働くだろう」との楽観論がある。一方で「有権者から参院選軽視とも受け取られかねない」との声も漏れる。

 09年衆院解散・総選挙での旧民主党への政権交代は、07年参院選での自民党の大敗が布石だった。岸田首相の外国歴訪が、今夏の政治決戦にどのような影響を及ぼすか注目される。

中国新聞社

8011チバQ:2022/06/08(水) 11:46:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/44c4c9ace6081bef2868a142d468b166ef24526c
「永田町最大の機密」異例ずくめの大臣答弁…古参秘書が語る内輪話
6/8(水) 10:47配信

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西日本新聞
【東京ウオッチ】秘書ひしょ話
陸上自衛隊木更津駐屯地を訪問し、輸送機V22オスプレイを視察する岸防衛相(左から3人目)=1月、千葉県木更津市(代表撮影)

 「まずこうして着席のまま発言させていただきますことをお認めいただきましてありがとうございます。委員長および理事の先生方に感謝申しあげます」。5月26日の衆院予算委員会。質問者の自民党議員から指名を受けた岸信夫防衛相(63)の答弁は、異例ずくめだった。NHKの国会中継でご覧になった方もいるかと思うが、椅子にかけた岸氏の前には、顔の位置にマイクが固定された専用の演台が設けられた。質疑終了まで、起立することはなかった。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔


 国会の中にとどまらず、防衛省内でも最近はもっぱら、電動車いすに乗って移動する岸氏の姿が見かけられるという。ウクライナ危機を背景に、東アジア地域で対中国、対北朝鮮の日米間の防衛協力などをつかさどる重責を担い、外遊やメディアへの露出も増えている大臣に何が起きているのか-。所属する自民の安倍派の古参秘書に話を向けると、周囲を確認しつつ、何か含んだような顔を近づけてきた。

 「政治家の体調問題は、ただでさえ機密情報だろう? それが防衛相ともなれば、国家機密中の機密になる。永田町最大の機密ってもんだ」

 そして、岸氏を巡る内輪話を私の耳にささやき始めた。

■安倍家の教え
 最初に、岸氏の経歴を簡単におさらいしておこう。

 1959年、東京生まれ。故安倍晋太郎元外相を父に持ち、生後間もなく母の生家である岸家の養子となった。養父は岸信介元首相の長男、実兄は安倍晋三元首相である。商社勤めを経て2004年に参院議員となり、2期目の途中で衆院議員にくら替えし、現在4期目。20年9月の菅義偉内閣発足に伴い、防衛相として初入閣、翌21年10月に誕生した現岸田文雄内閣でも留任した。サラブレッドの生い立ちと、憲政史上最長政権を築いた兄が寄せる信頼も厚いことから、将来の総裁、宰相候補に擬せられることも。菅内閣での起用も、背景に安倍氏の売り込みと、安倍氏に対する菅氏のおもんぱかりがあったとされる。

 それにしても-。岸氏の政治家としての印象は、お世辞にも強いとは言いがたい。名家出身の権威をかさに着て、目立つことを専売特許とするような人たちが、日本中から集まってきて赤じゅうたんを踏みしめる一面も残る永田町にあって、拍子抜けするほど恬淡(てんたん)とした岸氏。なぜなのか。

 先述の古参秘書は、その理由の一端を岸氏の育った環境にあると喝破した。

 「岸家の人間ではあるものの、元は安倍家の三男。『お兄さんを立てなさい』という(安倍家の)教えが、幼い頃から身についているのだろうな」

 その兄・安倍氏は、岸氏が閣僚として事実上初めて臨む国会論戦を控えていた20年秋、周囲に「私もドキドキしている。がんばってほしい」。ようやくひのき舞台に上がる弟を、思いやる心中を明かしていた。その後、岸氏は防衛相として手堅い手腕を発揮し続け、今に至る。第2次安倍政権時、当時外相だった岸田首相を、岸氏が2回にわたり外務副大臣として支えたことも、岸氏のまとう厚い信任と無縁ではないだろう。

■昨年夏の異変
 異変が兆したのは、昨夏の終わりごろだった。

 岸氏の歩行に支障が出始め、つえを用いるようになった。9月末には閣議を欠席し、その後に「尿路感染症」と公表された。尿道口から細菌がぼうこう内に入り、感染・増殖して炎症を起こすとされる。

 くだんの秘書によると、安倍派内では現在まで、「両脚の具合が思わしくなく、歩行は困難になっているものの、上半身はいたって元気。公務にも支障はない」との説明がなされているという。派閥領袖(りょうしゅう)の実弟であり、現職の重要閣僚ということもあり、それ以上詮索するのははばかられ、一種のタブーと化しているようだ。

 ただ、何かと尾ひれが付き、時に針小棒大となっていくのが永田町の政局談議の常。岸氏の体調問題が極めてセンシティブに取り扱われている理由も、それだけではない。

8012チバQ:2022/06/08(水) 11:46:59
 ■椅子取りゲーム

 「岸氏の地元・山口県は、近く衆院選挙区画定審議会(区割り審)が勧告を出す『10増10減』の対象だ。山口県の小選挙区は4から3に1減となることが半ば決まっており、区割り審がどういう選挙区の境の引き直しを出すか、秒読みに入ってきている。この段階で体調問題がクローズアップされることは、岸氏にとってはタイミングが悪すぎる」(古参秘書)

 さらにひもといてみたい。

 衆院山口には、岸氏と安倍氏のほかに、林芳正外相と高村正大氏の自民現職がいる。選挙区数が4から3に減るということは、誰か1人が椅子取りゲームからはじき出されてしまうことを意味する。実力者がひしめき合う山口ではいずれ、激しい党公認争いが繰り広げられるのは避けられそうもない。

 その上で。これまでは、県東部をエリアとする現行の衆院山口2区選出の岸氏は他の3人と比べ、地盤争いに巻き込まれる可能性が低いと予想されていた。隣接する山口1区の高村氏が、大きな集票を望める票田の位置の関係から岸氏ではなく、林氏を公認争いの相手に選ぶとみられていたためだ。

 ところが、岸氏の体調や今後の政治活動への不安が高まれば、政権内で「次」を狙える位置に付ける林氏との調整には分がないと踏んだ高村氏が、岸氏に矛先を転じるかもしれない-。この半世紀、自民議員同士の暗闘、権力闘争の熾烈(しれつ)さを間近で見てきた古参秘書のまなうらには、その模様がありありと描き出されている。

■「代替わり」説
 別の永田町関係者によると、岸氏の自力での歩行がかなり難しくなり、移動も難儀となった今年4〜5月にかけて、防衛省内では「大臣交代」説が現実味を帯びて語られていたという。通常国会が終盤戦に突入したこともあり、このうわさは立ち消えとなったが「参院選後の内閣改造、党役員人事のタイミングで、岸氏が『お役御免』となることは間違いなさそうだ」(永田町関係者)。

 今のところは、岸氏は議員辞職はせず、次の総選挙のタイミングで、防衛相秘書官を務めている長男に「代替わり」するかを検討することになる、と目されている。無論、その健康を取り戻し、歩行状態も快方に向かえば、まだまだ岸氏が活躍する場はいくらでもありそうだが…。本人がどう思っているかはともかく、周囲には、閣僚や党の幹部として実績を積み重ねたその先に、安倍派の「総裁候補の一人」として堂々と打って出る、その姿を思い描いていた人も少なくなかろう。

■ある秘書の不安
 この会話の最後を、安倍派の古参秘書はこう締めくくった。

 「実父の安倍晋太郎さんは、がんによって総理、総裁の道を断たれた。実兄の安倍晋三さんも、健康不安を理由に2度、宰相の座を降りているだろ? 家系のせいにしたくはないが、どうしても岸氏にもその記憶がこだましてしまうんだ…」

 岸氏の長男に関しては以前から、子どものいない安倍氏の「養子」となり、山口県の安倍氏の地盤を継ぐのではないかとの臆測も飛び交っていた。政界屈指の名門の行く末が気になるところである。

 (河合仁志)

西日本新聞

8013チバQ:2022/06/08(水) 16:01:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/8605ea0c95f1c7dcae16473a3aab8456da59f9ba
公示日に市議らに金銭 細田博之議長が衆院選で「買収」の疑い《領収書入手》
6/8(水) 13:12配信


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文春オンライン
昨年11月に“三権の長”に就任 ©共同通信社

 昨年10月31日投開票の衆院選を巡り、細田博之衆院議長(78)が、選挙運動を行った多数の地方議員に金銭を支払い、公職選挙法に違反する運動員買収を行っている疑いがあることが「 週刊文春 」の取材でわかった。選挙運動費用収支報告書や領収書などを調査したところ、11名の地方議員、5名の元地方議員が選挙運動を行ったことと金銭の授受を認めた。

【画像】地方議員らへの領収書

 細田氏は官房長官や自民党幹事長などを歴任し、昨年11月に衆院議長に就任した。

「選挙制度に詳しく、“選挙博士”を自認している。ただ、中立の立場が求められる議長でありながら、一票の格差是正のための定数『10増10減』案に異議を唱えたことについては批判の声が上がりました」(政治部デスク)

 また、「週刊文春」は 5月26日発売号 で、女性記者らへのセクハラ発言を重ねていた問題などを報道。細田氏は取材に対し、回答しなかった一方で、「事実無根」とするコメントを発表している。

 問題の衆院選で、細田氏は島根1区から出馬。11回目の当選を果たした。

「対立候補だった立憲民主党・亀井亜紀子氏は、前回2017年の衆院選で比例復活している。今回の衆院選では、彼女の比例復活を許さないほど大差で勝つことを目標としていました」(陣営関係者)

 細田氏は選挙後、島根県選挙管理委員会に「選挙運動費用収支報告書」を提出。それによれば、120名を超える人物に労務費を支出し、このうち11名が現職の地方議員だった。いずれも公示日である昨年10月19日付で、総額は6万5700円。情報公開請求で入手した領収書からも支払いが裏付けられた。

 選挙制度などに詳しい小林良彰・慶応大学名誉教授が解説する。

「公職選挙法は民主主義の健全な発達を目的にした法律です。それだけに、金銭の支払いに関しては極めて厳格に定められている。報酬の支払いが認められているのは、ウグイス嬢と呼ばれる車上運動員と、事務員、手話通訳者などに限られます。また、労務費の支払いが認められているのは、機械的な単純作業に携わる人物だけです」

 では、労務費を受け取った地方議員たちは、細田氏への投票を呼び掛けたりはせず、「機械的な単純作業」に携わるだけだったのか。

「ポスター貼りの対価」として労務費を受け取っていたが、実態は…?
 5200円の労務費を受け取った森脇勇人・松江市議が証言する。

「細田先生が地元に来る時は、街宣カーに一緒に乗って『先生にお世話になってあの橋ができました』などと説明する。県議が付いてこないといかんのだけど、来ないから自分一人で。街頭演説で前説したり」

――マイクを持って?

「そうそう」

――労務費の名目は?

「それはポスター貼り。一枚200円」

――公示日に貼る?

「当たり前だがね。選挙運動費ね」

8014チバQ:2022/06/08(水) 16:07:39
 公示日の様子を報じた山陰中央新報のデジタル版などには、森脇市議らが細田氏の遊説に拍手を送る写真が掲載されている。

「週刊文春」が、細田氏から労務費の支払いを受けた現職の地方議員11名に取材したところ、全員が、細田陣営の選挙カーに同乗して地元を案内したり、有権者に投票を呼びかけるなどの選挙運動を行ったことを認めた。また、労務費の名目については全員が「ポスター貼りの対価」と答えた。

 公職選挙法では、ポスター貼りの対価を労務費として支払うことは認められている。「選挙運動はボランティア」が大原則だが、ポスター貼りなどの行為は「機械的な単純作業」と考えられているためだ。

 だが、政治資金や選挙などに詳しい岩井奉信・日大名誉教授はこう指摘する。

「証言を聞く限り、地方議員たちは選挙運動員の性格が強い。彼らにとってポスター貼りは、選挙運動の“付属的行為”に過ぎません。にもかかわらず、その“付属的行為”の部分だけを切り取って、費用を払うのは、明らかにおかしい。公職選挙法違反の運動員買収と指摘されても仕方がありません」

 実際、東京高等裁判所で次のような判例も出ている。

〈本来無報酬であるべき選挙運動に従事する者がたまたまあわせて単なる事務または労務をも行つたからといつて、それは選挙運動に付随し当然これに含まれるものとみるべきであり、(略)これに対して報酬を支給することはできない〉(1972年3月27日付)

運動員買収に当たる可能性が極めて高い
 島根県選挙管理委員会に尋ねたところ、以下のように回答した。

「(選挙運動をした日とポスターを貼った日との)日付が異なるのであれば、それぞれの実態で司法が判断する。ですが、同日中であれば、実態によって判断するものの、基本的に報酬を支払うことはできない。そうした過去の総務省の見解もあります」

 森脇市議ら複数の市議は「週刊文春」の取材に対し、公示日当日の昨年10月19日にポスターを貼り、その対価として労務費を受け取った一方で、同日に選挙運動をしていたことも認めている。

 細田氏に6月7日朝、運動員買収の疑いについて事実関係と見解を問う質問状を送付したが、期限までに回答は無かった。

 昨年の衆院選を巡っては滋賀3区で落選した日本維新の会の候補者が、大学生ら11人に選挙運動の見返りとして合計8万7000円の報酬を支払ったとして公職選挙法違反(買収)の罪で略式起訴され、罰金50万円の略式命令を受けている。

 公職選挙法に詳しい神戸学院大の上脇博之教授が指摘する。

「公選法が極めて厳格に定められているのは、選挙が民主主義の根幹だからに他なりません。それゆえ、買収額が数千円、数万円単位でも立件される。細田氏の例も、運動員買収に当たる可能性が極めて高い。そもそも、労務費として金銭を渡す手法が許されるならば、幾らでも運動員買収が可能になってしまいます」

 セクハラ問題については「事実無根」と主張し、国会での説明を避け続けている細田氏。そうした中で浮上した公職選挙法違反の疑いに対し、どのような説明を行うのか、対応が注目される。

 6月8日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および6月9日(木)発売の「週刊文春」では、細田陣営から労務費の支払いを受けながら選挙運動に携わった複数の地方議員・元地方議員の証言、類似ケースで市長らが書類送検されたものの不起訴に終わった高知市長選との決定的な違い、複数の専門家が「運動員買収に当たる」と指摘する論拠、セクハラ問題で論議を呼んでいる細田氏の近況などについて詳報している。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年6月16日号

8015チバQ:2022/06/09(木) 17:05:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/18005bc5e0bb94ea50a8fa0ef1293ee682d31ed2
岸田派ホープの吉川赳・衆議院議員 18歳女子大生と4万円でパパ活飲酒
6/9(木) 16:15配信

NEWSポストセブン
岸田派ホープの吉川赳・衆議院議員が18歳の女子大生とパパ活飲酒(左の写真は時事通信フォト)

 岸田派のホープとして知られる吉川赳(よしかわ・たける)衆議院議員(40)が、18歳の有名私立大学に通う女子大生と食事デートをし、一緒に飲酒した上、高級ホテルでともに過ごしていたことがわかった。女性は取材に対し、「4万円のお小遣いをいただいた」と証言した。明日6月10日発売の『週刊ポスト』が報じる。


 同誌によると、吉川氏は5月27日の夜、汐留にある高級焼き肉店で女子大生・Xさんと待ち合わせ。吉川氏は2人分の酒を注文した後、「学生だよね? 俺、18歳に興味あるわ」などと会話をしていた。その後、2人は店を出てタクシーに乗り込み、お台場の高級ホテルへ。ホテルの「1236号室」に姿を消した2人は1時間半ほど滞在していた。

 取材班が後日Xさんに直撃すると、当初は吉川氏とのデートについて否定していたが、記者がすべてを確認していたことを伝えると、「はい……。吉川さんがお酒を勧めてきて、軽いお酒ならと飲んで……」と飲酒について認めた上で、「4万円のお小遣いをいただいて、バーに行くだけだからって……。バーだったはずがホテルの部屋で飲むと言われて。何も考えずについて行ってしまった私が悪いんです」と語った。

 Xさんの言葉が事実であれば、吉川氏は女子大生に小遣いを渡して飲食店やホテルで過ごす“パパ活”を行っていたことになる。

 この4月から成年年齢は18歳に引き下げられたが、20歳未満の飲酒はこれまで通り禁じられている。未成年者飲酒禁止法では、飲酒をした本人を処罰する規定はなく、飲酒を知って制止しなかった親権者や監督代行者に対して、科料を科すことが定められている。現職の国会議員としての資質が問われる行動だ。

 吉川氏は取材に対し、書面でこう回答した。

〈ご質問の女性は、飲食店で働いている方で、接客をされているときも店で飲酒をされていたことから、当然20歳以上だと思っておりました。貴誌からのご質問を拝見して驚いています。

 ご質問の飲食店で食事をしたのは事実です。食事の後にもう少し飲もうということで隣接したホテル内の店舗を探したのは事実ですが、客室を取った事実もありませんし、まして客室に滞在した事実も一切ありません。

 また、ご質問の女性に金銭を渡したこともありません。貴誌は「滞在されたことを確認し」たと言いますが、事実がない以上確認できるはずもありません。くれぐれも事実無根の記事を掲載することがないようあらかじめ申し添えます〉

 NEWSポストセブンおよび6月10日発売の『週刊ポスト』では、吉川氏と女子大生Xさんのデートの全貌や、楽しそうに会話する吉川氏の言葉の一部始終、ホテル内で何が行われていたかのXさんの証言、吉川氏に電話で事実確認した際のやりとりの詳細などを詳しく報じている。

8016チバQ:2022/06/09(木) 22:06:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/47f8d05bfbbfb87b43b9a2867e8f7f7122206f8d
自民2議員、採決遅刻し投票できず 不信任案、党幹部「けしからん」
6/9(木) 21:59配信

時事通信
 9日の衆院本会議で否決された細田博之議長不信任決議案の採決で、自民党の神田憲次、宮路拓馬両議員が議場閉鎖までに本会議場に入れず、記名投票に参加できなかった。

 両氏の事務所は「遅刻」と説明。同党国対幹部は「けしからん話だ」と述べ、何らかの対応を取る考えを示した。

 衆院規則は、記名投票の際に議場入り口を閉鎖すると定めている。この日は新型コロナウイルス対策のため、趣旨弁明や討論時は出席議員数を制限。採決直前に議場に参集するため、約10分のインターバルが設けられていた。

 神田氏の事務所は「足を運ぶのが10秒ほど間に合わなかった」と説明。宮路氏の事務所は「出席が班分けされており、遅れてしまった。反省している」と釈明した。両氏はこの後行われた内閣不信任案の採決には加わった。

8017チバQ:2022/06/13(月) 08:52:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/e60e0c3d242f99ae40f84b00c6265c04704bd366
【点描・永田町】自民派閥パーティーの“表と裏”
6/12(日) 18:31配信


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時事通信
自民党茂木派のパーティーで、笑顔であいさつする安倍晋三元首相=4月26日、東京都内のホテル

 7月投開票の参院選をにらみ、自民党の6派閥が4月中旬から1カ月余の間に相次いで開催した政治資金パーティーが、岸田文雄政権をめぐる党内権力闘争の複雑さを浮き彫りにした。

 国政選挙直前に各派閥がパーティーで資金集めをするのは永田町の風物詩だが、今回は岸田政権の誕生後初となる派閥も多く、開催の順序や、実力者たちの態度や発言ぶりに、永田町の耳目が集まっていた。各派閥はそろって政権支持を打ち出し、表向きは「総主流派」の大合唱だったが、主流と反主流の確執は隠せず、実力者たちもそれぞれの立ち位置の違いをにじませたからだ。

 開催順で見ると、先陣は4月14日の麻生派(志公会、49人)。同15日の森山派(近未来政治研究会、7人)、同26日の茂木派(平成研究会、54人)と続き、大型連休を挟んで5月16日の二階派(志帥会、42人)、同17日の安倍派(清和政策研究会、93人)で、しんがりは同18日の岸田派(宏池会、45人)。各派閥は申し合わせたように「自民結束による参院選勝利」とこぶしを突き上げ、政権支持をアピールした。

 ただ、党内での各派の位置付けは「岸田、麻生、茂木3派が主流派で、森山、二階両派が反主流派。最大派閥の安倍派は表向き主流派だが、反主流派とも連携するという微妙な立場」(自民長老)とされ、しかも影響力では安倍派が群を抜くことが、裏舞台での権力闘争の構図を複雑化させている。

 まず麻生派は、会長の麻生太郎副総裁が「歴史を振り返れば参院選で負けたのを境に、次の選挙で大きく政権が動いた。負けるわけにはいかない」と強調。首相も「志公会の先生方には政権において、ど真ん中で支えていただいている」と熱いエールで応えた。続く森山派は、森山裕総務会長代行が派閥会長に就任後初の開催。森山氏は、ロシアによるウクライナ侵攻について「努力している首相を全力で支えていくことが大切だ」と力説してみせた。

◇首相と安倍氏の“神経戦”も

 3番手の茂木派は、会長の茂木敏充幹事長が「政権の安定が不可欠。夏の参院選で勝利しなければならない」と党全体での結束を訴えた。党運営を担う幹事長派閥だけに岸田、麻生両氏に加え、安倍晋三元首相も出席。首相は満面の笑顔で茂木氏を「永田町で最も仕事のできる男」と持ち上げ、「最も話を聞く男(首相)との補完関係で政治の責任を果たしたい」と語り、場内を沸かせた。

 一方、冷や飯組ともやゆされる二階派。会長の二階俊博元幹事長は「政権の安定とこれからの日本国の発展のために、わがグループ総動員で協力したい」と、持ち前の仏頂面で政権支持をアピールしてみせた。

 最も盛会だったのは安倍派で、ホスト役の安倍氏は「岸田政権をあらゆる場面でしっかり支える決意だ」と、主流派としての立場を力説。会場には各派幹部が集結し、最大派閥の威力を見せつけた。首相もわざわざ開会時刻前から顔を見せ、「自民党の宿願である憲法改正など大きな課題に向けて、安倍会長や皆さまに力添えをいただきたい」と最大限の気配りを示し、壇上で安倍氏と両手でグータッチして親密ぶりをアピールした。

 そして岸田派。政権を支える麻生、茂木両氏や遠藤利明選対委員長が次々と登壇し、「さすがは総裁派閥、見たこともない盛会。(ウクライナ危機で)世界が喝采する決断をした総裁だからこそだ」(麻生氏)などと口を極めて褒めたたえた。ただ安倍氏は顔を見せず、岸田派幹部が「あからさまな嫌がらせ」と声を潜めるなど、首相と安倍氏のただならぬ“神経戦”を垣間見せた。【政治ジャーナリスト・泉 宏】

 時事通信社「地方行政」6月6日号より。

8018チバQ:2022/06/14(火) 08:47:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/905a8d2090775aa87c53c7f918440f43664b849b
目立つ野党対案の国会審議 首相の「聞く力」で与党ペース?
6/13(月) 19:32配信

産経新聞
岸田文雄首相が就任して初の通常国会では、衆院本会議で政府提出法案と併せて野党の対案が審議入りするケースが目立った。13日の参院本会議で成立した改正刑法もその一つだ。26年ぶりに政府提出法案が全て成立する見通しになるなど国会審議が与党ペースで進んだ背景には、首相が「聞く力」を発揮して野党に花を持たせたことが奏功したとの見方もある。

国会会期末を15日に控え、首相は13日の自民党役員会で「最後まで気を抜かずに取り組みたい」と述べた。

今国会では、政府提出の8法案が衆院本会議で審議入りする際に野党の対案も審議入りし、野党議員が趣旨説明や質疑への答弁を行う「並行審議」の場面がみられた。重要法案との位置づけで首相が本会議答弁に立った経済安全保障法案や「こども家庭庁」設置関連法案も含まれている。

野党提出法案は与党が野党にアピールの機会を与えることを避けるため、審議されることはまれだ。実際、昨年の菅義偉政権では3法案にとどまっていた。

自民党の高木毅国対委員長は産経新聞のインタビューで「首相は『聞く力』を掲げている。国会対策でも大いに意見を聞き、それを生かしながら進めていきたい」と語っており、対案の扱いに表れたようだ。

野党の国会戦略の変化も影響した。夏の参院選に向け、立憲民主党の泉健太代表は昨年の衆院選で議席を減らした反省から「政策提案型」を掲げて今国会に臨んだ。政府への過度な批判は避け、対案を示して政府と議論することで政権担当能力を示す狙いがあった。

これに対し自民国対幹部は「野党の対案も一緒に審議すれば審議拒否はできない。閣僚のスキャンダルがなかったのも大きかった」とほくそ笑んだ。従来の批判一辺倒からの脱却が、逆に政府が望む円滑な法案審議に手を貸す形となった。

政府が提出した61法案のうち残りは3法案のみで、仮に全てが成立すれば、平成8年以来となる。ロシアによるウクライナ侵攻や首相の安定した答弁もあり、国会は終始与党ペースで進んだ。

焦りからか、立民は終盤に細田博之衆院議長不信任決議案、内閣不信任決議案を立て続けに提出して見せ場を作ろうとしたが、他の野党の賛同をほとんど得られず不発に終わった。自民国対幹部は「われわれの戦略が奏功した」と胸を張った。(石崎直人)

8019チバQ:2022/06/14(火) 15:12:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd6f291e220b7bb3f4a9d666832c265c4e171e4e
司令塔名称を感染症危機管理庁に 政府調整、目標明確化の狙い
6/14(火) 12:49配信
共同通信
 政府が感染症対策で創設を検討している首相直轄の司令塔について、名称を「内閣感染症危機管理庁」とする方向で調整していることが14日、分かった。当初の「健康危機管理庁」との名称を変更する。「感染症」と掲げて政策目標を明確化する狙いがある。複数の関係者が明らかにした。

 新型コロナ対応を検証している有識者会議が15日にもまとめる提言を踏まえ、岸田文雄首相が庁創設を含む中長期の対策を打ち出す見通し。参院選を控え、政策構想をアピールする。

 内閣感染症危機管理庁は、官房副長官クラスをトップに、複数省庁の職員をリスト化し、有事に柔軟に参集できる仕組みが構想されている。

8020チバQ:2022/06/14(火) 17:46:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/f48c3e935183ac7cfb6d28905275d1520bb7eb0f
自民・片山さつき氏らが安倍派「清風会」に入会
6/14(火) 17:17配信


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産経新聞
片山さつき氏(矢島康弘撮影)

自民党の衛藤晟一元少子化対策担当相と片山さつき元地方創生担当相は14日、党内最大勢力の安倍派(清和政策研究会)の参院議員でつくるグループ「清風会」(会長・世耕弘成参院幹事長)への入会届が受理された。

衛藤、片山両氏は二階派(志帥会)に所属していたが、衛藤氏は4月に退会、片山氏は2月に同派から退会勧告を受けて退会していた。

8021チバQ:2022/06/14(火) 18:26:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d3be056b10eacc1f4ed849aa1f0472ff3839a00
野党に低姿勢、賛否割れる議論は参院選後…首相「守り」徹し会期末
6/14(火) 10:07配信
西日本新聞
岸田首相

 第208通常国会は15日に会期末を迎え、延長なしに閉会する見通し。22日公示、7月10日投開票が想定される参院選を控え、岸田文雄政権は政府提出法案数を経済安全保障推進法など61本に絞り込む「守り」に徹し、全てが成立しそうだ。これは、1996年以来のこととなる。野党が国会共闘を組めず迫力を欠いたこともあり、ウクライナ危機で関心が高まる安全保障や暮らしに直結する物価高対策など、参院選の争点となるテーマの議論は深まらなかった。 (大坪拓也)


 与野党で賛否が分かれるような対決法案が乏しく、常に与党ペースで進み、強行採決などの混乱や見せ場のない「なぎ国会」(参院自民党幹部)となった。

 野党は、年明けから急拡大した新型コロナウイルスの第6波、「オミクロン株」対策に追及の照準を定め、3回目ワクチン接種や病床確保の遅れを指摘したものの、首相は政府方針の妥当性を強調しつつ「しっかり対応する」などと低姿勢を崩さず、その攻勢をいなした。

 安全保障では、政府が保有を検討し、相手領域内でミサイル拠点をたたく「反撃能力(敵基地攻撃能力)」、日米首脳会談の共同声明に盛り込まれた防衛費の「相当の増額」を巡り質問を受けても、首相は正面から語らなかった。同様に、国民の賛否が交錯しそうな外交・安保の政府長期指針「国家安全保障戦略」などを改定する議論も、実質的に参院選後に先送りされた。

 憲法改正の議論は、衆参両院の憲法審査会を舞台にかつてないペースで進行。例えば、国会における議事や議決の「出席」要件を定めた憲法56条1項の解釈を見直し、オンライン審議を認める見解が賛成多数で議決されるなどした。

 物価高対策を理由に、2022年度予算が成立した後、参院選に向けた実績としたい公明党が主導して補正予算も編成された。野党の国民民主党はいずれにも賛成、与党化路線をアピールした。「政策提案型」を模索し続けた立憲民主党は最終盤、「岸田インフレ」と主張して対決姿勢に転じ、岸田内閣不信任決議案を提出したが、同調したのは共産党など一部にとどまった。野党は分断したまま、選挙戦に突入する。

 昨秋の衆院選後に日本維新の会が問題提起し、国会議員に月額100万円が支給される「調査研究広報滞在費」(旧・文書通信交通滞在費)は、日割り支給に変更する法改正こそ実現した一方、使途の公開などでは各党が折り合えず課題が残された。

西日本新聞

8022名無しさん:2022/06/14(火) 21:40:58
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20220614k0000m010215000c.html
吉川赳氏に与党内から辞職圧力やまず 世耕氏「議席は党に返して」
2022/06/14 19:49毎日新聞

吉川赳氏に与党内から辞職圧力やまず 世耕氏「議席は党に返して」

半ばシャッターを閉じた吉川赳衆院議員の事務所。ガラス戸に貼られていた岸田文雄首相と吉川氏の2連ポスターは外されていた=静岡県富士市横割本町で、2022年6月11日午後3時11分、石川宏撮影

(毎日新聞)

 18歳の女子学生に飲酒をさせたと週刊ポストで報じられ、自民党を離党した吉川赳(たける)衆院議員(比例代表東海ブロック)を巡り、14日も与党内から辞職を求める声が相次いだ。

 自民党の世耕弘成参院幹事長は記者会見で「事実でないと証明できないのならば議員辞職するのが当然だ」と強調。吉川氏が小選挙区で落選し重複立候補した比例代表で当選したことを挙げ「党の力で比例復活した。当然、議席は党に返していただくのが憲政の常道だ」と述べた。

 国会内で開かれた自民、公明両党の幹事長、国対委員長の会談では、自民の茂木敏充幹事長が吉川氏が離党したことについて「大変ご迷惑をおかけし申し訳ない」と陳謝した。公明の佐藤茂樹国対委員長は会談後、記者団に「離党でごまかすのは筋が違う。与党を組む公明党にも多少なりとも影響があるので、自民党には厳しく対処してもらいたい」と語った。【東久保逸夫】

8023チバQ:2022/06/15(水) 22:45:50
https://www.nishinippon.co.jp/item/o/940527/
【参院選コラム】「黄金の3年」などあり得ない?
2022/6/15 15:22 (2022/6/15 15:24 更新)

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 東京都生まれ。1991年に入社し、千葉支局、社会部、岐阜支局を経て、99年から政治部。首相官邸、与野党、外務省などを担当し、政局や憲法、外交・安全保障を中心に取材。政治部デスク、担当部長、編集局整理部長を経て22年4月から現職。散歩とジムと温泉が息抜き。

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 第208通常国会が閉幕し、衆院本会議場を後にする議員=6月15日午後

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 自民党会合であいさつする岸田首相=6月9日、東京・永田町の党本部

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 参院選の公約を発表する立憲民主党の泉健太代表=6月3日、国会

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 JR有楽町駅前でボードを持ち、物価高騰について調査する立憲民主党の泉健太代表(手前右)=6月3日

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 東京都生まれ。1991年に入社し、千葉支局、社会部、岐阜支局を経て、99年から政治部。首相官邸、与野党、外務省などを担当し、政局や憲法、外交・安全保障を中心に取材。政治部デスク、担当部長、編集局整理部長を経て22年4月から現職。散歩とジムと温泉が息抜き。

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 第208通常国会が閉幕し、衆院本会議場を後にする議員=6月15日午後






 「黄金の3年」。参院選(6月22日公示―7月10日投開票)が近づくにつれ、政界でよく使われるようになった言葉だ。衆院選は昨秋だったから、岸田文雄首相が解散しなければ2025年秋までない。次期参院選も25年夏だ。まるまる3年も大きな国政選挙がないため、岸田首相が今度の参院選に勝てば、自身がやりたい政策を存分にできる。「黄金」と呼ぶゆえんだ。

 確かに、このままなら自民党の勝利は固いように見える。15日に閉会した通常国会の最終盤で、立憲民主党は泉健太代表の最終判断で内閣不信任決議案を衆院に提出したが、日本維新の会と国民民主党は否決に回り、野党の分断ぶりを際立たせた。参院選の勝敗の鍵を握る32の1人区で、与野党の事実上の一騎打ちに持ち込めたのは11にとどまるなど、共闘も十分に実現できなかった。

 内閣支持率は60%前後と高く、自民党の支持率も40%台を維持する。かつて同党の青木幹雄元参院議員会長は、「選挙に勝つには二つの合計で50以上が必要だ」と説いたが、岸田政権は100を超えている。「青木率」に基づくなら、黄金の3年は目前だ。

 ▽岸田首相も故事に習うか

 ところが、永田町の読みはもっと先を行く。「黄金の3年などあり得ない」(自民党関係者)という。岸田首相は「1、2年で解散する」というのだ。

 過去をひもとくと、01年参院選に圧勝した当時の小泉純一郎首相は、3年後の衆院任期満了を待たず、03年に解散した。04年参院選で先の青木氏は、それこそ「勝てば黄金の3年が来る」と訴えたが、小泉氏は翌年に再び解散した。安倍晋三元首相もそうだ。12年末に政権奪取し、13年参院選で大勝したのもつかの間、わずか1年余り後に衆院解散に踏み切った。

 小泉、安倍両氏は「早期解散・勝利」の図式で政治力を蓄え、党総裁選も乗り切って長期政権につなげた。人事を断行し、霞ケ関も入れ替えて政権基盤を固めていった。岸田首相も長期政権を目指すなら、この故事に習うという見立てだ。

 23年には一世一代のG7広島サミットがあり、24年秋には党総裁選が待っている。ならば一連の政治日程を絡めて、自身に最も有利な解散時期を探るだろうし、今回の参院選後の人事でも、そこまでを見据えた必勝の布陣を練るだろう。

 政権の軸はどうするのか。安倍氏には配慮を続けるのか。菅義偉前首相は取り込むのか。林芳正外相や茂木敏充党幹事長ら「ポスト岸田」候補の処遇はどうするのか。

 4月以降、首相は党内実力者らとの会食を繰り返し、安倍、菅両氏もそれぞれが会合を重ねてきた。既に党内駆け引きは始まっているのだ。

 ▽実は選挙戦の課題は山積み

 ここで改めて気付くのは野党の存在感の薄さだ。怖さを感じさせないからこそ、政権内では早くも、参院選後の布陣や政局が関心事となる。

 だが、参院選で問われるべきことは多い。新型コロナウイルス対策や物価高対策はもちろん、経済政策や財政再建はどうするのか。ウクライナ危機や、中国・北朝鮮の脅威を受けた日本の外交・安全保障政策の在り方、少子高齢化、都市と地方の格差、原発問題も大きな課題だ。

 しかし、野党は迫力を欠き、争点もぼやけがち。このままなら、有権者不在の参院選になりかねない。考えようによっては、選挙は有権者が政党や政治家を鍛える、数少ない機会だ。日本の未来にとって、こんな状況がいいわけがない。現状を変えたいなら、政治が面白くないと考えるなら、投票に行くしかない。

8024チバQ:2022/06/17(金) 17:46:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/cff5b6d360f8b6e41e87d466a1ef0dddab4f8ba8
感染症対策、首相肝いりの司令塔設置 屋上屋の懸念も
6/17(金) 17:18配信


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産経新聞
新型コロナウイルス感染症対策本部で発言する岸田文雄首相=17日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

政府が17日の新型コロナウイルス感染症対策本部で創設を決めた「内閣感染症危機管理庁」は、岸田文雄首相が昨秋の自民党総裁選から掲げてきた肝いり政策だ。政府内では組織再編に慎重論も根強かったが、首相が押し切る形で実現にこぎ着けた。危機管理庁のもとで機動的な感染症対策を行う体制の構築を目指すが、組織を新設しただけでは屋上屋を架す恐れもあり、いかに機能させるかが焦点となる。

【アンケート結果】コロナ収束後もマスク使いたいか?

「やると言ったらやるんだ。必ずやる」

首相は今月上旬、周囲に危機管理庁創設に向けた決意をこう強調した。

これまで首相が問題視していたのが、コロナ対応での明確な司令塔の不在だ。緊急事態宣言の運用などを担当する内閣官房の「新型コロナ等感染症対策推進室」と医療体制強化を担う厚生労働省の「新型コロナ感染症対策推進本部」に分かれていた。ワクチン接種では官邸の意向に厚労省が抵抗し、対応の遅れにつながったこともある。

総裁選で危機管理庁創設を主要公約に掲げた岸田首相が誕生し、危機管理庁設置に向けた議論が本格化するかに見えたが、動きは鈍かった。新たな組織を作ることには「人材も余裕もない。つくる必要はない」(政府関係者)と反発もあったが、首相は「何もしないわけにはいかない」と準備を進めた。

最終的に内閣官房に危機管理庁を置くことを決めた。首相周辺は「有事に首相の指揮が迅速かつ徹底されるようにする」と語る。

ただ、厚労省にも感染症や予防接種などの部署を統合した「感染症対策部」が新設される。有事の際には危機管理庁の傘下に入るが、主導権争いが起きる懸念もある。感染症対応には政府と自治体との連携も不可欠だ。効果的な態勢構築に向けて首相のリーダーシップが問われる。(永原慎吾)

8025チバQ:2022/06/21(火) 08:53:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/465fc8a82d09608845d8877db1940293f07f8ad7
安倍元首相が防衛次官の交代人事に激オコ! 岸田首相に直談判もあえなく却下される
6/20(月) 13:30配信
日刊ゲンダイDIGITAL
岸田首相を呼び付けた安倍元首相だが…(C)日刊ゲンダイ

 霞が関は人事の季節だが、防衛省事務次官の交代劇が波紋を広げている。

 17日の閣議で防衛省の島田和久次官の退任人事が正式に決まったことは、政界で驚きをもって受け止められた。岸田首相が安倍元首相にケンカを売ったとみられているのだ。


 第2次安倍政権で首相秘書官を約6年半も務めた島田氏は、2020年8月に次官就任。自他ともに認める安倍の腹心だ。安倍が主張する「防衛費のGDP比2%」の旗振り役でもある。年末に向けて、国の外交・防衛政策の基本方針となる「国家安全保障戦略(NSS)」や「防衛計画の大綱」など戦略3文書の改定も主導してきた。

「特にNSSは9年ぶりの改定で、島田氏の年末までの続投は既定路線とみられていた。安倍元首相の実弟である岸防衛相も、3文書や重要政策の継続性を理由に島田氏の留任を5月ごろから官邸に打診していました。しかし、官邸は『次官は2年間が通例』として交代を押し切ったのです」(防衛省関係者)

 産経新聞(18日付)によれば、安倍も16日に岸田首相を議員会館の自室に呼びつけ、島田氏の退任人事を再考するよう迫ったという。それでも岸田首相の答えは「ノー」で、人事は覆らなかった。

 後任の鈴木敦夫防衛装備庁長官は、島田氏と同期で、防衛省で同期が2代続けて次官になるのは初めて。また、“上がりポスト”である装備庁長官からのスライドも初めてと異例ずくめ。何としても島田氏を交代させるという執念すら感じる。

「次官交代によって、戦略3文書の方向性が変わる可能性がある。安倍さんが党内を主導してきた防衛費増額や反撃能力保持の議論も尻すぼみになるかもしれません。面白くない人事に安倍さんは『あり得ない』と激怒していたそうで、総理との対立が先鋭化しかねません」(自民党関係者)

次は日銀の黒田総裁?
人事は好きなようにやる(岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ

 岸田首相はかねて「参院選に勝てば人事は好きなようにやる」と周囲に話しているという。昨年の総裁選でも、首相になってやりたいことは「人事」と答えていたから、よほど人事に思い入れがあるのだろう。

 党内では、参院選後には岸田首相がいよいよ「黒田切り」に動くという見方もある。日銀の黒田総裁を交代させて、アベノミクスから明確に転換するというのだ。

 このところ安倍元首相が「次の総裁もしっかりとしたマクロ経済路線でやってほしい」などと日銀総裁人事にやたらと言及するのも、岸田人事を牽制するためだろう。安倍外交もアベノミクスも全否定されたら何も残らない。安倍元首相の怒りと焦りは相当なものがあるはずだ。

8026チバQ:2022/06/23(木) 11:58:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/060b1269682e260ebc93f9db0d135c8b758fb58a
無所属の橋本聖子参院議員、7月1日にも自民党復党へ…五輪大会組織委解散に伴い
6/22(水) 18:59配信

読売新聞オンライン
橋本聖子参院議員

 自民党は無所属の橋本聖子参院議員を近く復党させる方針を固めた。7月1日にも復党する見通しだ。


 橋本氏は昨年2月、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長に就任する際、「政治的中立」を掲げる五輪憲章を尊重して離党した。五輪が閉幕し、組織委理事会が今年6月、組織委の解散に合意したため、復党できる環境が整った。

 橋本氏は今回の参院選では非改選のため、立候補していない。

8027チバQ:2022/06/24(金) 10:21:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/30ada62c3a0d444b32c8390e965a21e8cafeca04
岸田総理の安倍派パージ第一弾は「実弟・岸防衛相」という衝撃
6/24(金) 9:00配信
FRIDAY
衆議院本会議に臨む岸防衛相(左)と岸田総理

6月17日に発表された次官級人事が永田町に衝撃を与えている。

「岸田文雄総理(64)率いる官邸主導によるロコツな”安倍派パージ”が行われました。安倍晋三元総理(67)の腹心である防衛省の島田和久事務次官(60)の退任が決まったのです。島田氏は、12年12月から安倍元総理の秘書官を約6年半務め、次官就任後は防衛費を5年でGDP比2%の増額を目指す、旗振り役となった”省内随一のキレ者”。特に今年は参院選でも争点の一つとなる、防衛力の抜本的強化に伴い、年末までに戦略3文書改定の議論をまとめる必要があり、島田氏の次官留任が既定路線とみられていました。ところが官邸から示された人事には、後任として既に”あがりポスト”に収まっていた鈴木敦夫防衛装備庁長官(61)の名前があったのです。次官級の装備庁長官からの横滑りは異例で、鈴木氏自身も今回の人事には驚きを隠せなかったといいます」(防衛省関係者)

「120人乱交パーティ」が公然猥褻になる「不可解な理由」

安倍元総理の実弟で防衛大臣の岸信夫氏(63)ら防衛省側は、官邸から示された島田氏の退任人事に対して「現下の厳しい安全保障環境をかんがみ、今回の戦略3文書改定は最も重要となる。年末の文書改定までは島田次官を続投させたい」と継続性の観点から強く反対したが、官邸の意向は変わらなかった。

官邸関係者が内情を明かす。

「栗生俊一内閣官房副長官(63)は『次官の就任2年での交代は慣例』『決定事項ですので』と電話一本で冷たく切り捨てたそうです。今回の人事を主導したのは栗生副長官と木原誠二内閣官房副長官、そして財務省の面々です。そもそも、安倍元総理は今年の経済財政運営の指針『骨太の方針』で、防衛費の大幅増額を主張。原案では『GDP2%』を本文に入れ、必要額達成までの年限を『5年以内』と明記させた。その立役者こそ安倍元総理の腹心である島田次官でした。この動きを苦々しく思っていた財務省は、島田氏を議論から排除することが念願だったのです。安倍元総理の骨太に関する発言を受け、文言を修正するハメとなった岸田総理は周囲に恨み節を吐いており、今回の人事はその意趣返しという側面があります」

今回の官邸の反逆に安倍元総理はすぐ反応。議員会館事務所に岸田総理を呼び、島田次官を続投させるよう直談判したのだが……。

「岸田総理の答えは『もう決まったみたいなんで』とまるで他人事だったそうです。この話を聞いた木原副長官は『安倍総理もよくやりますよね』と勝ち誇ったように笑っていたとか。国防族議員からは『あり得ない判断だ』、与党幹部からは『今回の件で岸田総理が安全保障に関して全く興味が無いことがわかった』という声があがっていますよ。元々、岸田総理には”ビジョン”が無い。2019年にテレビ番組内で総理になったら最もやりたいことを問われ『人事』と答えていましたから(笑)」(自民党秘書)

8028チバQ:2022/06/24(金) 10:21:44

人事を差配した栗生副長官は着任当時から、「とにかく安倍派をパージしたいという岸田総理の意向を受けて動いていた」(自民党ベテラン秘書)という。

「岸防衛相は安倍元総理の実弟ですからロコツですよね。島田次官に今回の人事を説明するにあたって、栗生副長官は『岸田総理に島田次官の留任を3度お願いしたが翻意して頂けなかった。申し訳ないが退任を受けてほしい』と説得していたそうです。安倍元総理が岸田総理に直談判したと聞くや、島田次官に電話を入れて『引き続きこの界隈で仕事したいなら余計なことをするな』とクギをさしたといいます。岸防衛相は参与として島田次官を残そうと動きましたが、これも栗生&木原コンビに潰されるでしょう」(同前)

島田次官の働きぶりを熟知している新聞各紙の防衛省担当記者が一斉に官邸の不可解人事の記事を出すと、岸田総理は6月20日に共同通信社のインタビューで、「(島田次官の人事は)所管大臣の了承を得ている」と、岸防衛相へ責任をなすりつけた。

防衛族議員が憤る。

「岸さんが今回の人事に反対していたのは、防衛省の人間なら全員知ってますよ。それでもあえて岸さんに責任をおしつけたということは、参院選後にも行われる次の組閣で岸防衛相を切る腹づもりでしょう。春先から、岸さんの体調不良説が流れていますが、これも官邸発ではないかと言われている。防衛省ポストを清和会(清和政策研究会。安倍派)から召し上げ、自らが属する宏池会の寺田稔さん(64)を後任に据えるプランがあると聞きます。人事を握って浮かれる気持ちはわかりますが、宏池会の議員は総じてハト派で、安全保障政策については素人が多い。国益無視はいただけない」

次は誰が切られるのか。真夏の霞ヶ関に不穏な空気が漂う中、参院選をむかえる岸田政権。夏が終われば、仁義なき政局が始まる。

FRIDAYデジタル

8029チバQ:2022/07/02(土) 23:32:23
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022070101036&g=pol
島田防衛次官、退任し参与に 官邸は留任認めず
2022年07月02日07時20分

職員に見送られる島田和久前防衛事務次官(中央)=1日午後、防衛省
職員に見送られる島田和久前防衛事務次官(中央)=1日午後、防衛省


 防衛省の島田和久事務次官が1日付で退任した。年末に国家安全保障戦略などの改定を控え、岸信夫防衛相は島田氏の留任を求めたが、首相官邸側が「任期2年」の慣例を主張し認めなかった。岸氏はこれを受け、島田氏を同日付で防衛相政策参与と防衛省顧問に充てた。

 「日本が作る防衛計画に世界中が注目し、期待している。皆さんの力で大いなる成果を出してほしい」。島田氏は1日の離任式で、幹部職員らを前にこう訓示した。
 関係者によると、岸氏の実兄である安倍晋三元首相も、島田氏の交代に反対した。島田氏は、2012年12月から約6年半、首相秘書官として安倍氏に仕え、現在でも関係が深い。
 今回の人事は、防衛費増額をめぐる政府・自民党内の対立が原因との見方がある。安倍氏はかねて、大幅増を求める発言を繰り返してきた。政府が先月閣議決定した経済財政運営の基本指針「骨太の方針」をめぐっても、「国内総生産(GDP)比2%」に言及した上で、「防衛力を5年以内に抜本的に強化する」と明記させた。
 こうした動きに対し、官邸幹部は「一線を退いた人は発言を控えるべきだ」と反発。島田氏を退任させることで、安倍氏をけん制するとともに、安保戦略などの改定論議を、岸田文雄首相の主導で進める狙いがありそうだ。
 省内では、島田氏の続投は既定路線とみられていた。新たに就任した鈴木敦夫次官は、次官級の防衛装備庁長官から異例の横滑りで、今回の交代劇は驚きを持って受け止められた。
 島田、鈴木両氏は1985年に旧防衛庁入りした同期。関係者によると、鈴木氏を次官に充てる人事は、島田氏が自ら決めたという。
 防衛省は新体制の下、安保戦略と防衛計画の大綱、中期防衛力整備計画の改定に臨む。一方、岸氏は引き続き、島田氏を議論に関与させる考えで、年末に向け官邸側との主導権争いが激しくなる可能性もある。

8030チバQ:2022/07/04(月) 11:10:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/56e593630a8ec24e62afcd592bfef7f00a547c0b
岸田 vs 安倍、防衛省人事から見えてきた安保政策「主導権争い」の構図
7/4(月) 7:02配信
異例の事務次官退官
岸田文雄首相[Photo by gettyimages]

 安倍晋三氏の首相秘書官を6年半にわたって務め、安倍氏との関係が深いとされた島田和久防衛事務次官が1日、退任した。

 後任の事務次官は防衛装備庁長官から横滑りした鈴木敦夫氏。「上がりポスト」の装備庁長官からの就任は初めて。官僚トップの事務次官職は後輩に引き継がれるのが通例だが、島田氏と鈴木氏は同期でもあり、異例の人事を物語る。

 今年12月には国家安全保障戦略、防衛計画の大綱、中期防衛力整備計画の3文書を改定する大仕事を控え、島田氏の続投が確実視されていた。6月17日になって急遽、降板が閣議決定された。直前に知った安倍氏と安倍氏実弟の岸信夫防衛相が猛反対したが、岸田文雄首相は聞き入れなかった。

 防衛省ポストの内閣副官房長官補に転身する道もあったが、岸田氏は指名せず、結局、政権中枢から締め出した。一方、岸防衛相は7月1日付で島田氏を防衛相政策参与と防衛省顧問に任命したが、その影響力は事務次官と比べ物にならないほど小さい。

首相の狙いはどこにあるのか?
安倍晋三元首相[Photo by gettyimages]

 岸田氏の狙いは、安倍氏へのけん制にほかならない。その火種は6月に閣議決定された経済財政運営と改革の基本方針「骨太の方針」にあった。

 「骨太の方針」は、焦点の1つだった防衛費について、北大西洋条約機構(NATO)加盟国が国内総生産(GDP)の2%以上を目標としていることを例示し、防衛力を「5年以内」に抜本的に強化することを明記した。

 だが、原案には「5年以内」の文言はなかった。

 岸田氏は経済財政諮問会議などの会合で「わが国を守り抜く防衛力を構築すべく、さまざまな取り組みを積み上げて予算を確保していく」と述べるにとどめ、「期限ありき」ではない姿勢を示していた。

 これに異論を唱えたのが安倍氏だ。防衛費のあり方をめぐり、自民党が4月に提言した「5年以内にGDP比2%以上」を書き込むよう求め、党内の議論でも安倍氏に近い議員たちが要求。政権基盤の弱い岸田氏は原案の修正に踏み切らざるを得なかった。

 いつ、だれが「GDP比2%」を言い出したのか振り返れば、昨年9月の自民党総裁選に出馬した高市早苗氏が「米欧並みにするならば国内総生産の2%で10兆円規模だ」と記者団に述べたのが始まりだ。高市氏は安倍氏の支援を受けた。

 このころの島田防衛事務次官は、防衛費の増強を求めて自民党への働き掛けを盛んに行っていた。高市発言は「ロビー活動の成果」といえる。国会対策が仕事の官房長ならともかく、事務次官が議員説明に回るのは極めて珍しい。

いきなり省内ナンバー2の地位に
 島田氏は防衛官僚として、また「安倍氏側近」として、どのような役回りを演じてきたのだろうか。

 島田氏は長く首相秘書官を務めたことや安倍氏が次官続投を求めたことからわかる通り、安倍氏の「大のお気に入り」とされる。2019年7月、首相官邸から6年半ぶりに防衛省に戻り、いきなり省内ナンバー2の官房長に就いた。

 島田氏の防衛省復帰に合わせて、官房長になって1年も経たない武田博史氏が防衛装備庁長官に異動し、同長官だった深山延暁氏は定年まで1年を残し、就任1年足らずで退職を余儀なくされた。

 島田氏のためにポストを空ける玉突き人事が行われた。これらは内閣承認人事にあたり、内閣の意に沿わなければ差し戻される。防衛省が安倍氏の意向を忖度して人事案を提出したのは明らかだ。

 防衛省では難問が待ち受けていた。官房長として復帰する1カ月前、当時の河野太郎防衛相が秋田市と山口県萩市に配備予定だった地対空迎撃システム「イージス・アショア」の推進装置の落下問題を公表し、国家安全保障会議が導入断念を決めていたからだ。

 「イージス・アショア」は2017年、当時の安倍首相がトランプ米大統領に米国製兵器の大量購入を迫られ、導入を決めた安倍氏肝入りの案件である。

 契約を解除すれば、2019年度防衛費に計上した取得費1757億円をそっくり違約金として米政府に取られる可能性があった。巨額の違約金を支払えば、責任問題に発展する。防衛官僚のクビが飛ぶだけでなく、導入の経緯から安倍氏が野党の追及を受けるおそれがあった。

8031チバQ:2022/07/04(月) 11:11:12
イージス導入を形にした「功績」
高橋憲一内閣副官房長官補(防衛省のホームページより)

 そこで当時の高橋憲一事務次官、島田官房長のナンバー1、2コンビのもとで防衛省は「地上イージス」を「洋上イージス」に置き換える荒技を進めていく。

 地上に置くべき巨大レーダーを船に載せるのだから無理がある。洋上イージスこと「イージス・システム搭載艦」は大型化し、最新のイージス護衛艦より766億円も高い1隻約2500億円となる見通しだ。

 洋上イージスを検討途中の20年8月、島田氏が事務次官に昇格し、高橋氏は内閣副官房長官補に栄転した。事務次官経験者がこのポストに就くのは初めて。防衛省同期の前田哲内閣副官房長官補を退任させての内閣官房入りである。

 省内では「イージス・アショアをつなぎ止めた論功行賞」とみられた。これにより、安倍路線を尊重する防衛省関連の官僚人事が完成。20年12月には、安倍政権を継承した菅義偉政権が「イージス・システム搭載艦」2隻の建造を閣議決定した。

 安倍氏を支えるのは官僚だけではない。菅内閣のもとで安倍氏実弟の岸信夫氏が初入閣し、防衛相の職に就いた。

 岸氏は就任してすぐに電話やオンラインで各国との協議や大使との対面会談を繰り返した。その中で安倍氏が打ち出した「自由で開かれたインド太平洋」を強調し、兄の期待通りの活動を続けた。

 20年9月25日、防衛省であった記者会見で「洋上イージスとする場合、(イージス・アショアのレーダーの)SPY7を活用するのか」と問われた岸氏は「契約済みのレーダーを活用することが合理的ではないか。契約を維持していく」と述べ、安倍路線の忠実な継承者を印象づけている。

 安倍氏は首相辞任するタイミングで実弟を防衛相として送り込み、気心の知れた官僚に防衛政策を任せた。米国と約束した「爆買い」路線を破綻させない政官の枠組みがつくられたことになる。

防衛省の厳しい懐事情
 島田氏が防衛費の増強を訴え続けたのは、防衛省の台所事情が「火の車」だったからだ。

 毎年12月に編成する防衛費の補正予算は緊急性が求められるが、防衛省はこれを無視して当初予算で購入すべき兵器類の購入に充てている。その事実をごまかす狙いなのか、防衛省は本年度から21年度補正予算と22年度当初予算を合算して「防衛力強化加速パッケージ」と呼ぶことにした。

 合算した防衛費は6兆1744億円となって過去最大。高額な兵器の分割払い(ローン)にあたる歳出化経費は2兆5506億円となり、前年比7.9%も増えた。この歳出化経費と隊員の人件・糧食費を合わせると防衛費の8割を占める。これらは固定費なので、家計でいえば食費とローンに年収の8割が消えることを意味する。楽な生活とは言えそうもない。

 それでも防衛省は、新規後年度負担として2兆9951億円を計上した。苦しい家計にもかかわらず、ローンを追加するというのだ。この新規後年度負担は次年度以降、歳出化経費に入るから、さらにローン地獄の深みにはまることになる。

 歳出化経費が増えた一番の原因は、安倍元首相がトランプ前米大統領に迫られて米国製兵器を「爆買い」したことだ。

 11年度まで年間500億円から600億円で推移していた米国製兵器の「対外有償軍事援助(FMS)」による契約額は第2次安倍政権以降、1000億円、4000億円、7000億円と膨らみ続けた。兵器の輸入比率は10年度は8.0%だったが、19年度には27.8%に達している。

 「骨太の方針」に防衛力を「5年以内」に抜本的に強化すると追加したのは防衛省にとってまさに朗報。安倍氏の政治力と島田氏のロビー活動により、米国製兵器の「爆買い」を背景にした防衛費の破綻は免れた。言葉は悪いが、「安倍一強の尻拭い」こそが防衛費を大幅に引き上げなければならない理由である。

 安倍路線を継承する官僚が防衛省で実権を握り続ける限り、歳出化経費は増え続けて防衛費の硬直化が進み、「岸田カラー」を安全保障政策に盛り込むことはできない。

 唐突にみえる島田氏切りは、安保戦略などの改定論議を自らの主導で進めたい岸田氏の意思表示だ。安倍氏の呪縛を逃れ、党内の求心力を高めて独自の政策を打ち出すには参院選における勝利が欠かせなくなった。

 7項目ある自民党公約のうち、外交・安全保障をトップにしたのは2019年7月、安倍首相のもとで行われた参院選挙以来のことだ。岸田氏は本気で長期政権を狙っているのかもしれない。

半田 滋

8032チバQ:2022/07/07(木) 10:06:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf012550b683937d249fdb0b636d9e5dbd2e2c22
椅子から30センチ飛んだ 激戦の総裁選 田中角栄首相就任50年/上
7/5(火) 3:00配信



 田中角栄氏が首相に就任してから7日で50年を迎える。「今太閤」「コンピューター付きブルドーザー」と評され、昭和を代表する政治家だった「角さん」。半世紀前を知る人たちの証言を基に、おもに就任までの3日間をたどった。


 ◇秘書官「クールに見ていた」

 角栄氏は当時、衆院議員10期目の54歳。自民党幹事長を経て、佐藤栄作首相から任命された通産相のポストをそつなく務め、次期総裁候補に躍り出ていた。

 1972年7月5日午前。通産相秘書官の小長(こなが)啓一氏(91)は、総裁選の舞台になった東京・日比谷公会堂まで角栄氏を送り届けた。霞が関の秘書官室に戻ると、臨時党大会に集結する衆参両院議員と地方議員の熱気に包まれた会場が、ブラウン管テレビに映し出されていた。我が省の大臣が総理・総裁になるのか――。同僚らもテレビの前に集まり、固唾(かたず)をのんで見つめている。その姿を横目に、小長氏はほっと胸をなで下ろした。「やっと激務から解放される。私の任務はこれで終わり」だと。

 ちょうど1年前の通産相就任時から秘書官を務めてきた。朝、車内で新聞7紙を読みあさり、日々のお供から角栄氏が気分転換に取り組む週末のゴルフまで、多くの時間をともに過ごした。苦楽を味わいながら充実した1年。「田中さんが総理になられても(私が首相)秘書官になることはないわけですから、極めてクールに見ていた」

 ◇テレビ中継見守る支援者ら

 同じころ、霞が関から約300キロ離れた新潟県長岡市。中選挙区制だった頃の新潟3区の中心都市だ。田中家の系列企業「越後交通」の秘書室では、角栄氏の後援会「越山会」で青年部長を務める星野伊佐夫県議(83)や、角栄氏に仕えて「国家老」と呼ばれた秘書の本間幸一氏らが、テレビ中継を見守っていた。

 隣の栃尾市(当時)でも、後に県議や同市長を務め、「角さん一本」で選挙戦を生涯支え続けることになる馬場潤一郎氏(81)が総裁選の行方を気にしていた。繊維会社勤務の会社員。越山会会員ではなく、田中ファンでもなかったが、角栄氏に対する地元の注目度の高さは感じていたという。

 総裁選は、角栄氏、福田赳夫氏、大平正芳氏、三木武夫氏という4人の候補者で争われた。1回目の投票結果は、角栄氏156票、福田氏150票、大平氏101票、三木氏69票。過半数を取った候補者はおらず、規定通り上位2人による決選投票にもつれ込んだ。この時点で角栄氏と福田氏との票差は、わずか6票。「椅子から30センチ飛び上がった」。角栄氏の驚きぶりが伝わっている。

 文字通り「角福戦争」の火蓋(ひぶた)が切られた。この展開に、小長氏は「1年間お仕えしていたから、『田中さんに勝ってもらいたい』という個人的な心情はあった」と振り返る。「時の勢いとしては田中さんの方が優勢かなと、どことなく感じ取っていた」

 佐藤氏による7年8カ月にわたった長期政権。党内刷新のためには、右派勢力を引き継ぐ大蔵省出身で「官僚派」の福田氏よりも、均衡ある国土発展をうたう「日本列島改造論」を掲げたハト派で「党人派」の角栄氏の方が、新しい政治へのイメージにぴったり合うのではないか――。そう分析していたという。

 決選投票の結果は、角栄氏282票、福田氏190票。92票差という圧倒的な勝利を収めて第6代総裁に選ばれると、角栄氏は右手を上げる例のポーズで万雷の拍手に応えた。

8033チバQ:2022/07/07(木) 10:06:29
 ◇「田中でなければ人でない」

 その姿をテレビ画面越しに見守った県内の人々は沸き立った。当時、太平洋側の「表日本」に対し「裏日本」といわれた新潟県から、初の自民党総裁、そして首相へ。「それは、みんなすごかったよ。『田中(越山会)でなければ人でない』と。ここらで(角栄氏を)支持している人は、みんなそうだった」。馬場氏は当時の栃尾の情景を明かした。

 一方、霞が関で総裁選の行方を見届けた小長氏は安堵(あんど)していた。「これで完全解放だ」。おもむろに秘書官室で書類整理を始め、次の省内ポストに思いをはせた。【内田帆ノ佳】=続く

 ◇田中角栄元首相の生涯

1918年 5月 二田村(現柏崎市、旧西山町)の牛馬商も営む農家に生まれる

  33年 3月 二田尋常高等小学校高等科卒業

  34年 3月 東京・日本橋の建築会社「井上工業」で働く

  36年    住み込み店員などをしながら私立中央工学校土木科を卒業

  43年 10月 東京・飯田橋に「田中土建工業」を設立

  46年 4月 戦後初の衆院選に立候補し落選

  47年 4月 衆院旧新潟3区から再挑戦。初当選

  53年 6月 加茂市で後援会「越山会」発足

  57年 7月 第1次岸信介改造内閣で郵政相として初入閣

  61年 7月 自民党政調会長に就任

  62年 7月 第2次池田勇人改造内閣で蔵相に就任

  65年 6月 自民党幹事長に就任(66年辞任、68年再任)

  71年 7月 第3次佐藤栄作改造内閣で通産相に就任

  72年 6月 「日本列島改造論」を出版

     7月 自民党総裁選で福田赳夫氏を破り、戦後最年少(当時)で第64代首相に就任

     9月 中国・毛沢東主席と会談し、日中国交正常化を果たす

  73年 10月 日ソ共同声明を発表

  74年 10月 月刊「文芸春秋」が「田中角栄研究」で「金脈問題」を掲載

     12月 金脈問題巡り首相を辞任

  76年 7月 自民党を離党

     8月 ロッキード事件で東京地検に受託収賄罪などで起訴される

     12月 「ロッキード選挙」、つじ説法で12回         目の当選

  83年 10月 ロッキード事件で東京地裁から懲役4年、追徴金5億円の実刑判決を言い渡される。控訴

     12月 衆院選で金権批判の中、22万票超の得票

  85年 2月 脳梗塞(こうそく)で倒れ、東京逓信病院に入院

  86年 7月 病床から立候補し、不在選挙ながら16回目の当選

  87年 7月 ロッキード事件の控訴審で、東京高裁が1審を支持し控訴棄却。上告

  90年 1月 政界引退。衆院議員在職期間は16期43年。越山会も解散

  93年 12月 甲状腺機能亢進症に肺炎を併発し、死去。ロッキード事件は上告審の審理途中で公訴棄却

8034チバQ:2022/07/07(木) 10:09:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/865db4d361b33f98ef361f5bfb8bce6ef39cfa56
「列島改造」実現へ 異例の秘書官続投 田中角栄首相就任50年/中
7/6(水) 3:00配信
 自民党総裁選から一夜明けた1972年7月6日。臨時国会での首相指名選挙で、角栄氏は戦後最年少(当時)の54歳で第64代首相に選ばれた。通産相秘書官として残務整理に追われていた小長啓一氏(91)は「テレビにかじりつく感じで見ていた」と、遠い記憶をたどった。

【田中角栄氏が党総裁だった当時のポスター】

 ◇「すまんが君、やってくれ」

 翌7日。高らかに掲げた「決断と実行」のキャッチフレーズとともに第1次田中内閣が発足した。約4年後のロッキード事件の際、三木武夫内閣の法相として角栄氏の逮捕にゴーサインを出す新潟県村上市出身の稲葉修氏も、文相として入閣した。首相在任期間886日の幕開けだった。「何の気なしにテレビを見た」。首相就任当日をそう振り返る馬場潤一郎氏(81)が、県議に就き、角栄氏との出会いを果たすのはまだ先のことだ。

 組閣を終えた直後、角栄氏は通産省官房長に電話をかけた。小長氏の部屋の電話が鳴った。聞こえてきたのは官房長の声。「これは私の命令じゃないよ。俺と一緒に首相官邸へ行ってくれ」

 急行した。待ち構えていた角栄氏は、いつものへりくだった口調で「すまんが君、秘書官を続けてやってくれ」と一言。ただこの時、角栄氏には既に3人の担当秘書官があてがわれ、通産省のポストは存在しないはずだった。「何を担当するのでしょうか……」。小長氏が問うと、角栄氏は少々興奮した顔つきで「何を言うか君、『列島改造』に決まっているじゃないか!」と言い放った。

 ◇天下取りのマニフェスト

 田中内閣が掲げた「日本列島改造論」は、角栄氏による天下取りのマニフェストとして小長氏ら官僚が中心になって手掛けた。この代表的著書は、総裁選直前の6月20日に発刊されると90万部以上を売り上げ、「列島改造ブーム」の火付け役となった。小長氏に対する秘書官続投の打診は、その実現に向けた異例の人事だったという。

 数秒間の沈黙の末、小長氏は言った。「分かりました。それでは公報担当ということでいかがでしょうか」。他の3人の秘書官の仕事にも配慮し、「(職務を)オーバーライド(超越)するのは、役人の仁義や分担の関係で芳しくない」と考えを巡らせて絞り出した「最適解」だった。

 「ああ、それはグッドアイデアだ」。角栄氏も納得し、各省庁から派遣される4番目の秘書官として初めて首相官邸入りした。「少し楽をしようとしていたのが、一瞬にして大変な重責に入る格好になったわけですよ」。小長氏は軽快に笑う。狭い首相秘書官室に小長氏のスペースはなく、その後1週間、官房長官秘書官室の一角で過ごしたという。

 ◇握手しすぎて手を痛め

 田中首相就任から数日後。角栄氏の後援会「越山会」の青年部長だった星野伊佐夫県議(83)は、長岡市から仲間とともに長距離バスに揺られ、角栄氏の就任祝いのため東京・目白邸を目指した。

 祝いの席で角栄氏は、駆けつけた支持者らと次々に握手を交わし、ついには水をためたバケツの中に両手を突っ込んだ。「オヤジさん、手を痛がって水の中に浸していた。ああいうことをやる人だったもんな」。星野氏は、とつとつと記憶を掘り起こした。

 そして就任後初のお国入り。角栄氏と同郷の旧西山町(現・柏崎市)で生まれ育ち、後に星野氏、馬場氏とともに県議を務めた三富佳一氏(84)は当時、太田地区越山会の事務局を担当し、西山町議の2期目だった。角栄氏が訪れたのは町立西山中の体育館。恩師をはじめ、越山会の人々で埋め尽くされた会場で行われた就任あいさつは大いに盛り上がった。「こまい(細かい)ことは忘れちゃったな」。そう話す三富氏だが、故郷で熱弁を振るった「越後の英雄」の姿は今も鮮明に覚えているという。

 霞が関から永田町へと移った小長氏、そして県内にいた星野、馬場、三富の各氏。角栄氏に関わった人たちはその後、政治の渦に身を投じることになる。【内田帆ノ佳】=続く

8035チバQ:2022/07/07(木) 10:15:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e2be9018893862c4fd36b6650bf68cda5c104f2
「理屈より現場」いまなお響く角さん語録 田中角栄首相就任50年/下
7/7(木) 3:00配信
毎日新聞
首相就任後、初めての記者会見に臨む田中角栄首相

 今回の連載には、田中角栄氏の首相秘書官を務めた小長啓一氏(91)、新潟県議の星野伊佐夫氏(83)、元県議で旧栃尾市長の馬場潤一郎氏(81)、元県議の三富佳一氏(84)に協力していただいた。角栄氏について4人に振り返ってもらった。

【田中角栄氏が党総裁だった当時のポスター】

 ◇「理屈よりも現場」人生訓に

 ◇小長啓一氏

 (首相就任)当時(通産相秘書官を務めて)1年たってほっとしていたら、再び(首相)秘書官になったわけですね。

 だいたい首相官邸では昼飯は秘書官と一緒で、10〜15分で終わります。首相就任後、昼飯の席に行く時に、たまたま一緒に歩くような場面がありました。親族でもなければ政治家の上下関係があったわけでもないお付き合いで、田中さんから「巡り合わせとしての縁を大事にしようね」と言っていただいて、ほろっとした。

 これはよく言うセリフなのですが、「君の生まれはどこだ?」と通産相秘書官になって1週間くらいで聞かれ、「岡山です」と答えた。「岡山というのは、雪は(『雪国』を著した)川端康成のロマンの世界だよな。どっかの料亭で美人の娘からお酌をしてもらいながら一杯飲んで雪を愛(め)でると。岡山県人にとって雪はそんなもんだ。新潟県人の俺にとって、雪は生活との戦いだ」と言われた。これが私のモチベーションを、とんと高めた。

 それから田中さんがよく言われていたのが、「努力なくして天才なし」と「理屈よりも現場。理屈をしゃべっている暇があるんだったら現場に行ってみなさい。現場の中にこそ真実がこもっている。政策の芽はそこにある」でした。自分の人生訓になっていて、思い返しながら反省材料にしています。

 ◇額縁の裏の筆書き、絶筆に

 ◇星野伊佐夫氏

 これが田中先生の絶筆(星野氏宛て。富士山の写真が入った額縁の裏に筆書きで『越山 田中角栄』)。倒れる前の日(1985年2月26日)に目白に行ったんだよ。そしたらオヤジ(角栄氏)が「なあ星野君、良い写真だろ?」。「よく写っていますね」と答えて「欲しいな」と言ったら、「そっか、長岡持ってくっか」。そんで事務所の人が梱包(こんぽう)してくれた。まさか明日倒れるとは……。そいで(27日の)夕方になって早坂茂三秘書から電話が来て、「星野さん、たまげるなよ。オヤジさん倒れたで」と。

 絶筆だとは俺、知らんかった。思いもよらなかった。そしたら倒れて数カ月後に秘書さんから電話があって「星野先生、あんた先生が写真くれたけども、今ありますか?」「うん、ありますよ事務所に」「あれが絶筆になりました」と。

 いちばん最初(の出会い)は長岡駅なんですよ。通産相で来られた時に、田中先生が歩いてくるでしょ。それで越後交通の本間幸一先生が、こう俺をぐっと前に出すんだよ。「これ(越山会)青年部、星野です」「お、今度遊びに来なさい、東京に」。それが第一声だった。やっぱり自分の盟主だよね。昭和51(1976)年のクリスマスに目白に呼ばれてさ。「お前、県(議)会出ろよ」と。もしご存命であれば、いっぱい相談に行っただろうね、山ほど。

 ◇「葬儀は最後の付き合い」

 ◇馬場潤一郎氏

 最初の頃は田中先生が、そげな偉い人だとは思わなかった。(私が)県議になっていない時はね。県議になって1年目。冬になると栃尾は陸の孤島になってどこも行けないから、栃尾市民のため悠長に待ってはいられない。その陳情で田中先生のところに行った。

 「何としても(県議の任期)4年の間に造らなければならない道路があるのです」と言うと、「お前、色は黒いし面白い男だな」と。亀の形の呼び鈴があってしっぽ部分を押すと、リンリンと鳴る。それが秘書の部屋につながっていて、「今度新しく出た馬場君というのだけれど、君に頼みがあるということだから聞いてやれや」と秘書を紹介してくれた。

 だんだん(目白邸に)出入りするようになって、昼時はカツ丼とか食わせてもらった。俺たちが一服している間に、身の回りの世話をする人が「先生、時間ですから」と、いつも喪服を持ってくる。「そんなにしょっちゅう葬儀に行くんですか?」と言うと、「お前たちは結婚式と葬式、どっちを大事にする?」と聞かれる。華やかだし「結婚式だ」と皆が言うと、「だからお前たちはダメなんだよな。葬儀は、その人間との一番最後の付き合いだぞ。それを大事にするようでなければ絶対政治家なんて出世しないよ」。ごもっともだなと。そういうところが今でも人気があるんだろうね。

8036チバQ:2022/07/07(木) 10:15:37
 ◇人間味のある人格を持った人

 ◇三富佳一氏

 初めて会ったのは昭和38(1963)年ごろ。郵政相を経た田中先生は衆院選の時などに街頭演説に出てたからね。私は(一有権者として)一番前ではなく、陰で拍手していた。大臣クラスになると、普通の人ではないような段違いの人間みたいだったが、非常にざっくばらんだったね。田中先生が生まれた西山地区は、雨風でも雪が降っていても必ず大勢集まった。気さくなところもあって「オーオー、元気だったか?」と、敬礼しながら選挙区を回っていた。

 目白邸には年に何回も行った。「今日は何だ、三富」と言って図面を広げて、時には「ちょっと待ってて。建設省のを出せ。電話に」と秘書に言いつけ、「おお田中だ、あれどうだ、ちょっとどうにかしなきゃダメだな。そのうちに図面持ってきて、説明聞かせてくれよ」と話していた。

 昭和51(1976)年の衆院選では(旧西山町)坂田の家に来て、越山会の人たちを前に「俺はこれから東京に帰る。村山達雄を必ず俺が大蔵大臣にするから」と言った。中選挙区制だから村山は同じ新潟3区(のライバル)。普通の人間なら、そういうことはしない。「日本のためになる」と思って言ったことで、良い逸話だ。結果的に村山は蔵相になった。普通の人が持たない人間味のある人格を持った人で、それを現実にしてきた人。尊敬に値する。【内田帆ノ佳】=おわり

8037チバQ:2022/07/07(木) 19:32:02
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/702623
ニュース > 政治
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<乱戦 選挙インサイド>(14)非主流派の菅 麻生と遺恨、復権左右
07/07 05:00
 「朝日健太郎を手伝ってくれませんか」。自民党東京都連関係者は今春、副総裁の麻生太郎(81)に参院選東京選挙区で再選を目指す朝日への支援を要請した。無派閥の朝日が当選すれば麻生派入りする案も打診したが、麻生は首を縦に振らなかった。

 念頭にあったのは前首相菅義偉(73)だ。「菅は朝日を支援している。麻生派が支援すれば二人の仲がこじれるのは必至だった」(官邸筋)。麻生と菅の間には遺恨がある。

 麻生は首相時代の2008年、金融危機に直面し、支持率が高いうちの衆院解散を模索したが、選対副委員長だった菅らに止められた。翌09年の衆院選で大敗して民主党に政権交代を許し、「早期解散に踏み切っていれば」と後悔する。

 菅は首相在任中の21年、新型コロナ対応への批判などで求心力が低下する中、起死回生のため党役員人事を試みた。しかし、麻生らが難色を示し、人事は頓挫して退陣に追い込まれた。

 その後の総裁選で、現首相の岸田文雄を支援した麻生は副総裁に就き、前行革担当相の河野太郎を推した菅は非主流派に追いやられた。5月に二人は2度会食したが、「関係は冷めたままだ」(政府関係者)。

 今回の参院選で、道選挙区は菅が推す長谷川岳と、麻生派の船橋利実がしのぎを削り、神奈川選挙区は麻生に近い前幹事長甘利明が支援する浅尾慶一郎と、菅を政治の師と仰ぐ三原じゅん子が争う。麻生と菅の代理戦争とも呼べる構図の中、菅は「票を分け合うなんて甘いことは考えない」と手を緩める気配はない。

 新型コロナ対応などが再評価され、遊説に引っ張りだこの菅だが、今後の展望は開けていない。参院選後に想定される内閣改造、党役員人事では、麻生の意向が影響するとみられ、菅に近い議員が再び冷や飯を食えば、菅自身の求心力低下につながりかねない。

 麻生周辺は「人事で処遇されれば、菅は党執行部を敵に回せなくなる」とみる。岸田も菅のもとを訪ねて教えを請い、懐柔を図る。参院選の結果を受け、菅が復権に向けてどのような戦略を描くのか注目が集まっている。=敬称略=(石井努)

8038チバQ:2022/07/08(金) 21:20:19
安倍晋三亡くなって
次の選挙で二階俊博(1939生まれ)と麻生太郎(1940生まれ)が引退すると
キッシー(1957年生まれ)の邪魔するのは菅義偉(1948年生まれ)くらいか?
黄金の3年どころじゃなくなりそう 

石破茂(1957年生まれ)
茂木敏充(1955年生まれ)
河野太郎(1963年生まれ)
林芳正 (1961年生まれ)


清和会はどうする?
(高市早苗 当選9)(政調会長)
下村博文 当選9  会長代理
松野博一 当選8  (官房長官)
西村康稔 当選7  事務総長
萩生田光一当選6  (経産大臣)
稲田朋美 当選6  事務局長
世耕弘成 参5   参院幹事長

8039チバQ:2022/07/08(金) 22:05:10
ポストきっしー。ポストポストきっしーと言えるのはこの辺くらいかな

清和会系
当選09 1954生 下村博文   清和会会長代理
当選06 1959生 稲田朋美   清和会事務局長
当選09 1961生 高市早苗   政調会長
当選08 1962生 松野博一   官房長官
当選07 1962生 西村康稔   清和会事務総長
当選参5 1962生 世耕弘成   参院幹事長 1998年初当選8〜9期相当
当選06 1963生 萩生田光一  経産大臣
当選04 1967生 福田達夫   総務会長


平成研
当選10 1955生 茂木敏充   幹事長
当選08 1973生 小渕優子   組織運動本部長

菅系
当選09 1948生 菅義偉
当選12 1957生 石破茂
当選09 1963生 河野太郎   広報本部長
当選05 1981生 小泉進次郎

宏池会
当選10 1957生 岸田文雄   総理大臣
当選08 1960生 小野寺五典
当選参5+衆 1961生 林芳正  外務大臣 1995年初当選9期相当

その他
当選10 1960生 野田聖子   特命担当大臣

8040チバQ:2022/07/09(土) 10:36:13
https://hochi.news/articles/20220708-OHT1T51252.html?page=1


安倍晋三元首相死去で党内最大・安倍派、後継者巡り分裂も…有力者ズラリ、次期総裁選がハードルに

2022年7月9日 6時0分スポーツ報知







# 社会



亡くなった安倍晋三元首相

 体調不良による退陣後も、安倍晋三元首相は衆参94人の党内最大派閥・安倍派(清和政策研究会)のトップとして存在感を発揮していた。派内での発信力も突出しており、「派閥内にナンバー2はいない」と言われるほど。安倍氏の突然の死に幹部らは結束を唱えているが、後継者を巡り派閥が分裂する可能性もある。

 安倍政権で閣僚も務めた同派の世耕弘成参院幹事長はこの日、「私にとっては兄であり、師匠。苦しい難局を乗り切った思い出がたくさんある」と話した。選挙戦は9日で最終日を迎えるが「安倍氏のご意志を受け継ぎ、あと1日全力で戦い、良い数字を報告できるよう頑張っていきたい」と述べた。
 福田達夫総務会長は声を詰まらせ「本当に腹立たしいです。安倍元総理が何をしようとしていたかをもう一度見直して、しっかり継ぐべきものを継ぐべきだ」と語った。
 清和会は福田赳夫氏、森喜朗氏、小泉純一郎氏、福田康夫氏、それに安倍氏の5人の首相を輩出。特に小泉政権以降は、党内で大きな影響力を誇ってきた。安倍氏退陣に伴う総裁選では官房長官として安倍氏を支えた菅義偉氏を支持し後継者に。菅氏不出馬に伴う昨年の総裁選では、安倍氏は無派閥ながら自身と近いとされる高市早苗政調会長を支持。高市氏は議員票では本命候補だった河野太郎氏を上回り、安倍氏の影響力の強さを見せつけた。

安倍派入りを模索する高市氏はこの日、「本当に偉大な国家観を持った政治家。安倍氏の志、思いをしっかりと受け継いで歩み続けていく。それを持って恩返しをしたい」と述べ、安倍氏の政治信条を受け継ぐと表明した。
 ただ派内には下村博文前政調会長、萩生田光一経済産業相、稲田朋美元防衛相ら有力議員がひしめく。下村氏は「清和研としても状況を見ながら、一致結束してやっていこうと話した」と語った。参院選後も当面は結束していくとみられるが、24年までに行われる次期総裁選が次のハードル。有力議員間で調整がつかず、派内の意見が割れれば分裂の可能性もある。

8041チバQ:2022/07/09(土) 10:38:37
最大派閥会長として存在感示した安倍氏 死去は岸田政権に影響か

2022/7/9 05:00

https://www.google.com/amp/s/mainichi.jp/articles/20220708/k00/00m/040/311000c.amp


(67)は自民党最大派閥・安倍派の会長として政策面での発信を強めていた。参院選後をにらんで、岸田政権内で存在感を示す狙いがあったとみられる。安倍氏の死去は岸田文雄首相の今後の政権運営にも大きく影響しそうだ。
 安倍氏は自民党内で積極財政派の後ろ盾となり、基礎的財政収支(プライマリーバランス)を2025年度に黒字化する目標を政府の「骨太の方針」(6月に閣議決定)から削除させた。来年度予算編成に向けては防衛費を7兆円近くまで増額するよう繰り返し主張した。一方、首相はこれまで明確な方針を示していないことから、政権内では、首相官邸と安倍氏の間のすきま風を懸念する声が出ていた。



岸田文雄首相=吉田航太撮影

 首相が会長を務める岸田派は党内第4派閥で、安倍派、茂木派、麻生派の支援とバランスで政権が成り立っている。その意味で、参院選後に予定される自民党役員・内閣改造人事で首相が独自色を出すか、引き続き各派に配慮するのかは党内の関心事だ。会長を失った安倍派が最大派閥として求心力を維持できなければ、各派閥の均衡が崩れかねない。
 国会での憲法改正論議も左右されそうだ。先の通常国会では、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、自民党を中心に緊急事態条項創設の議論が先行したが、安倍氏は衆院憲法審査会の同党幹事に「今こそ9条を議論しなければおかしい」と指示した。自民党関係者は「安倍さんの遺志を継ぐ形で改憲論議が進むのではないか」と語る。
 安倍氏は首相時代に進めた経済政策「アベノミクス」について、岸田政権が修正に踏み出さないようにらみをきかせていた。大規模な金融緩和を続けてきた日銀の黒田東彦総裁は来年4月に任期が満了する。アベノミクスの路線継承を望んでいた安倍氏がいなくなったことで、後任人事にも注目が集まる。
 安倍氏は06年から07年と、12年12月から20年9月まで首相を務め、通算在職日数は3188日と歴代最長を記録した。祖父は岸信介元首相、父は元毎日新聞記者の安倍晋太郎元外相。神戸製鋼所勤務や外相秘書官を経て、93年衆院選で自民党から初当選。清和会(現安倍派)に所属し、当選10回。
 第1次政権、第2次政権とも持病の悪化で退陣したが、最近は安倍派会長として精力的に政治活動をこなしていた。

8042チバQ:2022/07/09(土) 10:40:47
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/97285?page=1&imp=0

2022.07.09


安倍晋三元首相の急逝で懸念される「最大派閥・清和会」の行く末

自民党内政局に与える甚大な影響


直ぐに頭を過ったのは

7月10日投開票の第26回参院選は、報道各社の終盤情勢調査通り、自民党勝利で決することに疑いの余地はない。
問題は参院選後の岸田文雄政権の先行きである。『文藝春秋』(8月号)に興味深い記事が掲載されている。朝日新聞の曽我豪編集委員の「岸田首相に『語る口』はあるか―『黄金の三年間』という言葉こそが政党政治の劣化を物語っている」である。
《「聞く耳」を標榜し、「検討する」を連発する首相にすれば、自民党つまり「我々」を主語とするのは、調整型の手法の結果かもしれない。「一強」体制の元で強硬姿勢が目立った安倍晋三、菅義偉両政権との違いが、現段階までの世論の好感を呼んだ可能性もあろう。だが「歴史を画する課題」に「挑戦する」と言うのなら、国民・有権者が審判を下すうえで一番知りたい情報は、危機に臨む首相の「私の決心」ではないのか》と曽我氏は言う。
筆者は6月中旬、曽我氏と長時間酒食を交えて話す機会があった。その折に、同氏は記事中でも使っている「我々という一人称複数形」「一人称単数形である私」を頻繁に口にした。要するに、岸田氏は主語の使い方を、自民党の派閥・宏池会領袖の先達である池田勇人、宮澤喜一両元首相に倣って「我々」ではなく「私」でもって、山積する課題に対処すべきだと言っているのだ。
この指摘に得心する。確かに60年前の1962年7月の参院選で池田首相は「所得倍増」など経済優先主義で自民党勝利に導き、翌年11月の衆院選でも勝った。30年前の92年6月に宮澤首相は国連平和維持活動(PKO)協力法案を参院本会議で可決・成立させた。同首相は最側近の加藤紘一官房長官の反対を押し切って衆参院採決を強行したとされる。
池田、宮澤両氏はいずれもが「我々」よりも「私」を優先しての政治決断を行っているのだ。それでも、病魔に冒された池田氏は64年夏季東京五輪後の同11月に退陣した。首相在任期間は4年4カ月(1575日)だった。一方、短命政権(1年9カ月)に終わった宮澤氏は自民党内権力闘争により93年6月に内閣不信任決議案が可決され、7月の総選挙で同党は敗北・下野した。
では、岸田氏は主語「私」として何を成し遂げようとしているのか。宏池会のDNA「軽武装・経済重視」を色濃く継承している同首相は自らこそが憲法改正を実現できるのだとの意欲を抱いているのは明らかである。
憲法改正の自民党案4項目のうちで自衛隊の明記(条文の新設)と緊急事態の条項(同)だけは是非とも実現したいと首相周辺は筆者に語る。中国による東・南シナ海、インド太平洋地域での活発な海洋進出やロシアのウクライナ侵略など日本を取り巻く厳しい環境からも必須というのである。

8043チバQ:2022/07/09(土) 10:41:47
と、ここまで綴ってきたところ(8日午後0時過ぎ)、安倍晋三元首相が参院選遊説先・奈良市で銃撃されたと衝撃のニュースが飛び込んできた。直ぐに頭を過ったのはロナルド・レーガン米大統領暗殺未遂事件である。1981年3月30日、ワシントンDCでレーガン氏は狙撃されたが、シークレットサービスが身を挺して守り一命を取り留めたのだ(当該のシークレットサービスと警官1人が死亡)。翻って我がSPはどうだったのか。戦後、我が国では現・元首相の暗殺は発生していない。正直、米国で頻発する銃撃事件は他人事のように思っていた。が、それが我が身の事となったのだ。
安倍氏亡き後の自民党内政局に与える影響

奇しくも7日午後、筆者は安倍、菅政権下で主要ポストを歴任した安全保障専門家と懇談した。その際、先のG7(主要7カ国)ドイツ・エルマウサミット、続くNATO(北大西洋条約機構)スペイン・マドリード首脳会合に関すること、さらに最近の安倍氏の際立つメディア露出、安倍氏と岸田首相の距離感、安倍氏の岸田政権誕生時の首相人事への不満までが話題となった。
山上徹也容疑者は「安倍元首相に対して不満があり殺そうと思って狙った。元首相の政治信条への恨みではない」と供述しており、確信犯である。そして安倍氏は同日午後5時3分亡くなった。元海上自衛隊員ということから、その背景に関心が集まっている。だが、本稿執筆時点では軽々な事は言えない。
ただ、安倍氏亡き後の自民党内政局に与える影響だが、懸念されるのは最大派閥・清和会の次期会長次第では派閥再編の動きのトリガー(引き金)となって、岸田首相の政権運営に支障を来すことである。首相周りには危機管理マインドがある木原誠二官房副長官(政務)を始め、栗生俊一官房副長官(事務)、秋葉剛男国家安全保障局長、嶋田隆首相首席秘書官などがいるので、この危機を何とか打開してくれるはずだ。

8044チバQ:2022/07/10(日) 20:54:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb6eace1b8f2f2f9df17b5a032cdd181fc0ff110
安倍元首相銃撃事件が内閣改造に影響 岸防衛相と高市政調会長「交代させれば政局になる」
7/10(日) 14:15配信

NEWSポストセブン
岸信夫・防衛相と高市早苗・政調会長(写真/時事通信フォト)

 安倍晋三・元首相が参院選の応援演説中に銃撃され、亡くなった事件は国内外に衝撃を与えた。参院選後の政界にも大きな影響を及ぼすとされているが、最大の焦点となるのが予定されていた内閣改造人事だ。7月6日付の時事通信はこう報じていた。


〈政府・与党は6日、参院選(10日投開票)後初めてとなる臨時国会を8月3日に召集し、5日までの3日間の会期とする方向で調整に入った。複数の関係者が明らかにした。その後の内閣改造も検討しており、選挙結果も踏まえて岸田文雄首相が時期や規模を判断する〉

 だが、その2日後に起きた銃撃事件によって、様相は一変した。とりわけ、交代説が取りざたされていた岸信夫・防衛相と高市早苗・政調会長をめぐっては、岸田文雄・首相にとって非常に難しい判断を迫られることになる。ベテラン政治ジャーナリストは言う。

「2人は安倍氏の実弟と愛弟子で、ともに安倍氏の強い後押しがあって就任した経緯があります。岸氏の場合は、かねて健康不安説が囁かれており、『国際情勢が不安定な中、防衛大臣の任に耐えられないのではないか』と指摘されてきた。次の改造人事では交代が検討されていましたが、もし本人が『兄の遺志を継ぐ』と言って続投を望んだ場合、首相としてもなかなか辞めさせにくいのではないか」

 さらに複雑なのが高市氏をめぐる状況だ。

「高市氏は茂木敏充・幹事長との対立が表面化しており、党執行部の中で孤立している状態です。次の党人事で外されるのが濃厚とみられていましたが、それは『岸田首相が安倍氏を説得し、納得してもらう』ことが前提でした。安倍氏亡き今、岸田首相が“高市外し”に動くと、『安倍氏が生きていたら許さないはずだ』という声が党内から上がる可能性が高い。

 とくに、先の総裁選で安倍氏とともに高市氏を支持した勢力の一部には、今後は高市氏が『安倍氏の遺志を継ぐ後継者』という見方がある。その高市氏がすぐに交代となれば黙っていられないでしょう。一気に政局化する可能性もあります」(同前)

 巨大な権力者を失った政界は、混迷に向かいつつある。

8045チバQ:2022/07/11(月) 10:53:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/87da7555bbe788bb4ed8883a9cc7162ace7e3d72
安倍元首相暗殺でひんしゅくを買った奈良県警の会見 県警本部長の更迭は不可避、警視総監・警察庁長官も交代が既定路線に
7/11(月) 10:31配信


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デイリー新潮
危機管理でつまづいた県警
その衝撃的な死は警察組織にも大きな影響を与えた

 参院選最終盤の演説中、凶弾にたおれた安倍晋三元首相(享年67)。警備体制の不備が相次いで指摘される中、当日の奈良県警の会見は各方面でひんしゅくを買った。また、事件の影響で県警本部長の更迭は避けられず、警視総監、警察庁長官も交代が既定路線となっているという。

【写真を見る】36年前、昭恵さんとの結納を済ませた安倍晋三元首相。当時32歳

 奈良県警の刑事部長や警備実施を担当した警備部参事官らが会見したのは、安倍元首相が銃撃され、死亡した8日夜のことだった。

「何を聞かれても”具体的な回答は差し控えたい”と繰り返し続けたことについて、各方面で”あの会見はなんなんだ”……といった、怒りともむなしい気持ちを吐露したとも取れる声があがっていました」

 と、社会部デスク。

「確かに警備実施の中身は秘中の秘ですから県警幹部の言っていることは間違ってはいないのです。しかし、警察当局の幹部の中にすら”こういう会見の時って中身より言い方だったりするじゃないですか。その点、彼らの振る舞い方は受け入れがたい、良くなかった”と話す人がいました」

 不祥事などが起こって開かれる記者会見での言動は危機管理の面で重要な岐路とされているが、今回、県警はそこでもつまづいたというわけなのだ。

警備計画書を承認した本部長の真意とは? 
「いずれどこかのタイミングでは行われることになったと思いますが、幹部らの不手際もあって、翌日夜には県警本部長の会見が行われることになりました」(先のデスク)

 9日夜、1995(平成7)年入庁キャリアの鬼塚友章本部長(50)は徹頭徹尾、神妙な面持ちで目を充血させ、絞り出すように会見に臨んでいた。その中身は大要以下の通りである。

・今回の警護、警備に関する問題があったことは否定できない。
・警護計画書に違和感を持ったり修正すべき点を感じたりしたところはなく、原案通り承認をした。
・背後からの脅威への対応が十分だったか、今後検証されるべきだ。
・治安責任を有する県警本部長として極めて重大かつ、深刻に受け止めており、その責任も痛感している。
・午前11時30分すぎに第1報が入った。その状況の深刻さについて、私自身も平成7年に警察官を拝命して、27年余りの警察官人生での最大の悔恨、痛恨の極みだ。責任の重さを痛感している。

「警護対象者が死亡するという最悪の結果を招いており、その責任を認めるのは当然のことですが、”背後からの脅威など”具体的な点に踏み込んだ点は前日の会見よりは 評価できると思います。何より自身の警察官人生に重ね、取り返しのつかない事態を招いたことを語っていたことで、ある程度、前日のいただけない幹部会見の悪評を払拭できたように感じました」(同)

8046チバQ:2022/07/11(月) 10:53:54
北村滋氏に見いだされた鬼塚本部長
 鬼塚本部長は今年3月に奈良に着任したばかりだった。その横顔についても少し紹介しておこう。

「福岡高校から九州大法学部を経て警察庁に入庁しました。内閣情報調査室に勤務した時に当時のトップ・北村滋情報官に見いだされ、北村氏がNSC(国家安全保障局)に転じる際にこれに従いました。北村氏の辞職後ようやく警察庁に戻ってきて、同期と同じようにそろそろ地方の本部長をということで回ってきたのが奈良だったのです」(警察庁関係者)

 北村氏は安倍氏の懐刀、官邸官僚として名を馳せた人物だ。その北村氏に見いだされた鬼塚本部長としては安倍氏への思いも浅からぬものがあったに違いない。

「鬼塚本部長が”27年余りの警察官人生で〜”という言葉を使っていたのを見て、この事件の捜査や検証がある程度落ち着いたところでの更迭は避けられないだろうと感じました。警察トップもそのように考えているということを踏まえての発言とも言えるでしょう」(同)

 他方、安倍氏が首相時代に秘書官を務めていたのが現在、警視総監を務める大石吉彦氏だ。今回の警備実施については、警視庁警備部警護課からSPが1人派遣されている。

警視総監、警察庁長官人事は? 
「元々、大石氏は今年秋に勇退が取り沙汰されていました。ただ、今回の件でそれが既定路線になったと取り沙汰されています」(先の記者)

 同様に中村格警察庁長官もほぼ同じ時期に交代が噂されていた。

「中村長官の場合は同期の露木康浩次長にバトンを継ぐことが確定的です。同期で年齢も同じなので、中村氏が長くやりすぎると露木氏の任期が短くなってしまうこともあり、1年半程度で交代すると見られてきました。中村氏が長官になったのは昨年9月で、1年半ということなら任期はもう少しあるわけですが、今回の一件を受けてそれが少し早まる可能性が出てきたということです」(同)

 警視総監・警察庁長官ともに表向きには引責という形は取らないようだが、今回の件が警察トップの人事に波及するほどのインパクトがあったことは間違いない。

デイリー新潮編集部

新潮社

8047チバQ:2022/07/11(月) 21:02:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/50e3800eb95bf83e5b4a6de6f1c498c919736229
選挙後最大の注目は安倍派の後任会長 安倍さん以外では難しく下手をすると分裂も/田原総一朗氏
7/11(月) 7:00配信
日刊スポーツ
田原総一朗氏

 安倍さんの非業の死で弔い合戦となり、ただでさえ堅調だった自民党が大勝した。解散しなければ、岸田さんは向こう3年間、大きな国政選挙がなく、存分に自分がやりたい政策ができる「黄金の3年」を手に入れたことになる。

 最大派閥を率い、その意向に気を使わなければならなかった安倍さんもいない。まさに「黄金」だが、選挙がないことが、逆に波乱要因となる可能性がある。

 選挙後の最大の注目は、安倍派の後任会長が誰になるか。何人かの名が挙がっているが、この参院選で安倍派は94人から100人以上になる。安倍さんだからまとめられたが、安倍さん以外では難しい。下手をすると、分裂するだろうとみている。

 分裂だけでは済まず、分裂した安倍派を他の派閥が乗っ取ろうとする動きも出てくる。自民党がまとまっているのは選挙で勝たなければいけないからだ。その選挙が3年間ない。安心して派閥抗争ができることで、相当激しいものになるのではないか。それを岸田さんが抑えられるか。抑え方に失敗すると、岸田降ろしが始まるかもしれない。

 存分に自分がやりたい政策ができる3年とはいえ、岸田さんは本当にやりたい政策を持っているのか、何をやりたいのか、よく分からない。自民党は、田中角栄、中曽根康弘、小泉純一郎、安倍晋三氏らやりたいことがはっきりしている政治家は認めるが、よく分からない政治家は本音では認めてない。

 自分はやりたいことを持っている、自分の方が上だと思っている政治家が、自民党には少なくとも2人いる。これも波乱の要因となってくるだろう。

 ◆田原総一朗(たはら・そういちろう)1934年(昭9)4月15日生まれ、滋賀県彦根市出身。早大卒。岩波映画、東京12チャンネルを経て77年からフリー。「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)の司会は87年から続く。

8048チバQ:2022/07/11(月) 21:03:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/7efb1c3094526ccaf62b9703ba1b974b1695a66b
田崎史郎氏、“ポスト安倍”は最大派閥・安倍派の中にも「今はいない。非常に難しい」
7/11(月) 18:53配信
スポーツ報知
田崎史郎氏

 政治ジャーナリストの田崎史郎氏が11日、TBS系「ひるおび!」(月〜金曜・午前10時25分)に生出演した。

 8日に安倍晋三元首相(享年67)が銃で撃たれ死去する事件が発生。2日後の10日に投開票が行われた参議院選挙で自民党は改選55議席を上回る60議席台を獲得し、大勝した。

 これを受けて、田崎氏は党内最大派閥である安倍派の“ポスト安倍”について「安倍派は安倍さんだから集まってきた人たち。安倍さんを慕っている方が多い」と説明。ただ「安倍さんに次ぐナンバー2をつくっていない」とし、「安倍さんが、このような形で倒れられると、さてどうするんだと。という段階で困っている段階」と説明した。

 司会の惠俊彰に「“ポスト安倍さん”という人は一人もいないんですよね?」と問われると、「今はいない」と答えた。「いずれ安倍派の中から、新しい総理総裁候補は収れんされてくる。急にいなくなって、今さあ誰を選ぶかとなると非常に難しい」と話した。

 現在、安倍派には松野博一官房長官、萩生田光一経済産業相、岸信夫防衛相、福田達夫総務会長、下村博文前政調会長、西村康稔前経済再生相、稲田朋美元防衛相らが所属している。

8049チバQ:2022/07/11(月) 21:03:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9536277ecb48f7a95e469b2a786190567ce2508
安倍元首相死去 次の派閥会長人事、今後の派閥の運営は?
7/11(月) 14:25配信


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日テレNEWS

日テレNEWS

安倍元首相が銃撃され亡くなったこと受けて、安倍派の幹部がこのあと会合を開き、次の派閥会長人事や今後の派閥の運営について話し合うことにしています。

安倍元首相が率いていた自民党の最大派閥・安倍派ですが、衆目の一致する次の会長候補がいないだけに、今後の態勢をめぐり混乱も予想されます。

安倍元首相が亡くなったことを受け、安倍派の幹部は11日午後1時半から都内で幹部会を開きました。ある派閥幹部は、「通夜や葬儀の段取りなどを確認するために集まった。後継の会長については議論しない。夕方にまた集まる」と話しています。

一方、自民党は11日午前11時半から臨時の役員会を開きました。岸田首相は「安倍氏の遺志をついで経済再生や外交安全保障、憲法改正などの難題に挑んでいく責任があると」と述べました。一方、内閣改造・党役員人事の時期についての言及はなかったということです。

一方、立憲民主党の泉代表は会見し、「任期の間において、我が党をいかに上昇させていくかが責任だと思っている」と述べ、改めて代表を続投する考えを示しました。

また、比例代表で日本維新の会が野党第1党になったことについては「立憲の強い支持層は一定あったと思う。一方でこの間、維新はじめ他党が強みをみせる支持層や世代があると思う」と述べた上で、今の時代に合った分かりやすい情報発信に改善したいと述べました。

8050チバQ:2022/07/11(月) 21:04:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb522ce86de7af05fa43d529cb6dc87255b6551e
【参院選】自公大勝 改選過半数超…岸田政権基盤固める 高市政調会長の処遇焦点
7/11(月) 6:00配信
スポーツ報知
 第26回参議院選挙で、自民党は改選55議席を上回る60議席台を獲得し、大勝した。60議席台に届いたのは2013年以来。公明党と合わせて与党で改選過半数の63を超え70議席以上に達した。憲法改正に前向きな日本維新の会、国民民主党を加えた「改憲勢力」は、国会発議に必要な3分の2以上の議席を維持した。投票日2日前の8日には安倍晋三元首相(享年67)が銃で撃たれ死去する事件が発生。各党とも「民主主義への挑戦」と非難し、最終日の9日は選挙活動を行った。

 安倍元首相が銃撃死するという緊迫した前代未聞の選挙戦を終え、自民は議席を着実に伸ばし、岸田政権が基盤を固めることが確実となった。

 臨時国会は8月3日召集を軸に調整しており、第1党として参院の正副議長を選出する。下旬には参院議員会長選を実施、参院執行部人事を決める見通し。内閣改造と党役員人事では麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長、松野博一官房長官ら政権中枢は維持しつつ、小幅になる可能性もある。安倍氏と近く発信力のある高市早苗政調会長(無派閥)の処遇も焦点となる。

 安倍氏という党の柱を失い、動揺が広がる中、自民は参院選で一定の信任を得た形となった。だが、エネルギー価格の上昇、原材料費の高騰などは、国民生活を直撃している。選挙中、岸田政権の支持率は下落傾向で、野党は「岸田インフレ」などと追及を続けた。政府は大型補正予算編成を検討をしており、10月にも臨時国会を召集して成立を図る。

 憲法改正についての論議も活発化しそうだ。維新、国民民主も改正論議に前向きな姿勢を示している。岸田文雄首相は9条への自衛隊明記など党改憲案4項目について「極めて現代的な課題」と指摘。公明党は憲法に条文を追加する「加憲」を提案しているが、9条への自衛隊明記については否定的だ。世論を踏まえながら、丁寧な議論が求められる。

 岸田氏は初めての参院選を乗り越え、2025年まで国政選挙のない「黄金の3年」を手に入れた。ただ、来年4月には統一地方選、24年9月には自民党総裁選を控え、ロシアが侵攻したウクライナ情勢も予断を許さない状況が続く。

 岸田氏は安倍氏を頼り、政権運営について相談をしてきた。党内でも安倍派は存在感が大きく、閣内や党役員人事でどのように派閥のバランスを取るかも岸田氏を悩ませそうだ。

報知新聞社

8051チバQ:2022/07/11(月) 22:35:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/afd6b33bb18990ac13f2c239b98b03ab627267d2
岸田首相「与党結束で難局突破」 自民人事、茂木氏ら留任有力 安倍氏遺志継ぎ改憲リード【22参院選】
7/11(月) 14:26配信
 岸田文雄首相(自民党総裁)は11日午後、参院選の勝利を受けて党本部で記者会見した。

 ウクライナ危機などに関し「戦後最大級の難局にある。乗り越えていくためには有事の政権運営が求められる」と強調。自身が掲げる「聞く力」と「決断と実行」を政権運営の両輪に位置付けた。「与党内で幅広く一致結束の態勢を固め、全力で難局の突破に取り組んでいく決意だ」と表明した。

 首相は内閣改造・党役員人事に向けた検討を進める。「臨時国会をはじめ政治日程をまず確定しなければならない。その上で人事のタイミング、内容を考えていかなければいけない」と説明。人事に当たり、「党の結束は大事にしていかなければならない」と重ねて述べ、挙党態勢を重視する方針。麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長の留任が有力だ。

 政府・与党は参院選を受けた臨時国会を8月3〜5日の日程で開く方向で調整している。新たな参院勢力に基づく正副議長の選出などを行う方針で、新議長には自民党の尾辻秀久元参院副議長らが浮上している。内閣改造・党役員人事の時期は、首相が外交日程なども見極めて8月から9月の間で判断する。法案審議のための本格的な臨時国会は秋に再び開く方針だ。

 首相は、安倍晋三元首相が遊説中に銃撃されて死亡した事件に触れ、「思いを受け継ぎ、特に情熱を傾けてきた(北朝鮮による日本人)拉致問題や憲法改正などの難題に取り組んでいく」と訴えた。

 参院選では自民、公明両党と憲法改正に前向きな日本維新の会と国民民主党で改憲発議の条件となる3分の2(166議席)を維持した。

 首相は改憲実現に向け、「国会での議論をリードしていきたい」と表明。秋に予定される臨時国会では、参院選の民意を受けて「与野党全体で一層活発な議論が行われることを強く期待する。しっかりと盛り上げていきたい」と語った。「できる限り早く発議に至る取り組みを進めていく」と意欲を示した。

8052チバQ:2022/07/11(月) 22:35:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/aea01f0679b2441fd31ca9bbbdc4f76bd2c4686b
参院議長に尾辻秀久・元厚労相が浮上…松野官房長官・林外相・茂木幹事長の続投有力
7/11(月) 5:00配信

読売新聞オンライン
当選確実を示すバラを付ける岸田首相(左から4人目)、茂木幹事長(同3人目)ら(10日午後9時54分、自民党本部で)

 岸田首相(自民党総裁)は参院選の結果を受け、8月下旬にも内閣改造・党役員人事を行う意向だ。内閣では松野官房長官や林外相、党役員では麻生副総裁、茂木幹事長の続投が有力視されている。

 内閣改造では、今回の参院選に出馬しなかった金子農相、二之湯国家公安委員長の後任を選ぶ。首相は各派閥のバランスを見極め、慎重に判断する考えだ。

 首相は8月1日、米ニューヨークで開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議に出席する予定で、政府・与党は7月末か8月初旬に臨時国会を召集する。会期は3日間とし、新たな正副議長を選ぶ方向だ。参院議長には尾辻秀久・元厚生労働相が浮上している。

 臨時国会に先立ち、参院自民党は参院議員会長選を行う。

8053チバQ:2022/07/11(月) 22:44:19
https://www.sankei.com/article/20220711-VX2TJZHJ3RLOZIZMU54K6HARTQ/?outputType=theme_election2022
群馬 自民「保守王国」の力示す、連合、立民、国民の「共闘」は課題
2022/7/11 22:34
飯田 耕司
柳原 一哉
10日に投開票された参院選群馬選挙区(改選数1)は、自民現職の中曽根弘文氏(76)=公明推薦=が大差で勝利した。強大な支持基盤を誇る「保守王国」の力が改めて示された格好だ。一方で、連合群馬が組織として初めて擁立した無所属新人の白井桂子氏(60)は、独自候補の擁立を断念した立憲民主党、国民民主党県連が支援する新たな「共闘」の形を得て選挙戦に臨んだが惨敗した。

中曽根氏の得票率は、63・83%と圧勝ともいえる数字を獲得。一方の白井氏は18・56%にとどまった。今回の得票率は前回参院選の旧民主が獲得した得票率を20・06ポイント下回るなど、まったく歯が立たなかった格好だ。

「(連合、立憲民主、国民民主の)3者が並んでいることが大事」

立憲民主県連の後藤克己会長は、選挙戦を前に今回の取り組みをこう語っていたが、自民関係者は選挙戦を振り返り、「(共産党と組まず)野党側が分裂した上に、候補者はいずれも新人だった。6期の実績の他に、中曽根という(名前の)ブランドもあり、かなり力の差があった」と、今回の〝共闘〟を冷ややかに分析した。

前回、前々回の参院選群馬選挙区で、旧民主党が共産党と候補者を一本化。これをめぐって、共産と労働運動で対立してきた歴史を持つ連合群馬が反発。昨年の衆院選ではたもとを分かつ判断を下した。

こうしたなかで、連合群馬が間を取り持つ形で、中央でぎくしゃくする関係が続く立憲民主と国民民主と連携を組むという新たな連携を実現、共闘を果たしたというわけだった。

しかし、連合はこれまで政党の後方支援を行ってきたものの、表舞台に候補者を擁立したのは今回が初めて。しかも候補者を決めたのが約3カ月前と準備不足も否めなかった。「短期間で、なかなか知名度を上げられなかった」(連合関係者)のも敗因だ。


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連合群馬の佐藤英夫会長は「必ず労働者の声を国政に届けていく。次の戦いに向け準備をしていきたい。捲土(けんど)重来を期す」とトーンを上げる。だが、この敗因を次回に生かし、自民の対抗軸として保守王国に風穴をあけるのはハードルが高いといえる。(飯田耕司、椎名高志、柳原一哉)

8054チバQ:2022/07/12(火) 10:54:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b6bb733db9db7f197a779397d8e49aacce98fd1
参院選勝利も動揺隠せず 人事など「安倍系」処遇が焦点 岸田政権
7/12(火) 7:12配信
時事通信
参院選から一夜明け、記者会見する岸田文雄首相=11日午後、東京・永田町の自民党本部

 参院選を乗り切った岸田政権が11日、再始動した。

 安定政権へ向け勝利を収めたものの、衝撃的な事件で安倍晋三元首相を失った動揺は隠せない。岸田文雄首相(自民党総裁)は8月にも内閣改造・党役員人事を行う方針だが、安倍氏が傾注してきた憲法改正などへの対応や、人事での「安倍系」議員の処遇が焦点だ。


 「偉大なリーダーを失った。結束を呼び掛けていかなければならない」。首相は11日の記者会見で、繰り返し「結束」に言及。その上で「思いを受け継ぎ、特に情熱を傾けられた拉致問題や憲法改正などの難題に取り組む」と訴えた。

 党内保守派を代表した安倍氏に対し、首相はリベラル勢力宏池会(岸田派)の領袖(りょうしゅう)。首相が結束や継承を強調したのは、「政策がリベラルに流れると保守系が騒ぎ出す」(関係者)との警戒感がある。

 首相にとって安倍氏は当選同期の友人。節目節目に保守派をまとめてきた安倍氏の下を訪れるなど日頃から気を使ってきた。保守派を抑える重鎮がいなくなり、コントロールが利かなく恐れもある。

 実際、首相は会見で改憲について「結党以来の党是実現へ国会の議論をリードしたい」と安倍氏に代わって旗振り役を担う意向をアピール。「できるだけ早く発議に至る取り組みを進める」と議論を加速させる考えも示したのは、安倍氏の背後に陣取る支持者への配慮とも言える。

 一方、人事は安倍氏と政治信条が近く目をかけられた高市早苗政調会長(無派閥)や、萩生田光一経済産業相ら安倍派議員の扱いがカギとなりそうだ。首相は11日の臨時役員会に先立ち、党本部で麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と約30分会談。午後には首相官邸で茂木氏と短時間向き合った。臨時国会や人事の時期について意見交換したとみられる。

 首相は政策的に距離がある高市氏を「代えたがっている」(党幹部)との見方がある。高市氏をめぐっては、安倍派には当時の町村派から離脱したことを快く思わない向きも多いが、露骨な高市外しは保守派の反発を招きかねない。

 安倍氏の最側近だった萩生田氏は、首相の信頼も厚い。引き続き閣僚や党幹部に起用される可能性があるものの、派内にはやっかむ声もある。

 その安倍派は大黒柱を失い、後継者の選定が急務だ。11日は派閥事務所に下村博文、塩谷立両会長代理、西村康稔事務総長らが集まったが、結束を確認するにとどまった。閣僚・党役員経験者は多いがいずれも決め手を欠き、派内から「集団指導体制しかない」(中堅)との声が上がる。

 党幹部の一人は「安倍派の誰に相談すればいいのか分からない」と嘆いた上で、「難しい人事になる」と予測した。

8055チバQ:2022/07/12(火) 10:55:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a99153a4c3b8b7e9b06c4f1f0698466bc41f270
人事で保守派疎んじるな」 自民安倍派幹部
7/11(月) 23:54配信


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時事通信
下村博文氏

 自民党安倍派の下村博文会長代理は11日、BS日テレの番組で、臨時国会後に想定される内閣改造・党役員人事に関し、安倍晋三元首相の死去を踏まえ「岸田文雄首相はリベラル系だ。安倍氏はコアの保守の人たちをつかんだ。それを疎んじれば保守の人たちが逃げる」と述べ、配慮するよう求めた。

8056チバQ:2022/07/12(火) 18:17:48
げんだい
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9aa618de207d636812af36ed6e89ba32602366b
安倍元首相亡き後の「清和会」で早くも“跡目争い” 西村康稔氏ら露骨な動き、ライバル外しも
7/12(火) 16:00配信


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日刊ゲンダイDIGITAL
安倍元首相の銃撃現場には献花台が設けられた(C)日刊ゲンダイ

 岸田自民の大勝に終わった参院選から一夜明けた11日、凶弾に倒れた安倍元首相の通夜が都内で行われた。自民党議員は皆、沈鬱な表情を浮かべていたが、安倍元首相亡き後の「安倍派」では、早くも“跡目”争いが勃発しているという。最大の問題は、衆目が一致する“安倍後継”が一人もいないことだ。

安倍暗殺と自民圧勝 現状追認の選挙結果で歴史が暗転する予感(上)

  ◇  ◇  ◇

 いち早く動いたのは、派閥事務総長の西村康稔前コロナ担当相だった。

「西村さんの呼びかけで11日の昼、派閥の幹部会合が開催されました。出席者は塩谷立と下村博文の両会長代理、それに参院派閥の世耕弘成会長の4人だったそうです。参院選で当選した新人を含めると、現在93人の安倍派(清和会)は100人規模になる可能性がある。会合を呼びかけた西村さんは、下村さんと組んで最大派閥の主導権を握ろうとしたのではないか、そう見られています。ミソは、ライバルである萩生田経産相を外したこと。派閥の役職に就いていない萩生田さんを会合に呼ばずに“萩生田不在”の中で今後の体制を決めてしまいたかったのかもしれません」(官邸事情通)

 ところが、この動きを察知した派閥重鎮が待ったをかけたという。「安倍さんの通夜も終わっていないのに、そんなことをしている場合か」といさめたとされている。

 結果、幹部会合は流れ、メンバーを拡大した会合を11日夕方に都内ホテルで改めて開催することになった。約20人が出席した。日刊ゲンダイが会合終了後、複数の議員に話を聞くと「今後の派閥運営についての話はなかった」(衛藤征士郎元衆院副議長)という。

 しかし、8月下旬に内閣改造が予定されているため、急いで次期会長を決める必要がある。

「トップ不在では岸田首相と人事について交渉する窓口がなくなってしまいます。これまでは安倍さんが岸田首相と交渉を行っていた。早期に会長を決めないと、交渉ができなくなってしまう恐れがあります」(自民党関係者)

“集団指導体制”以降も分裂の危機
早くも後継を巡ってゴタゴタ(参院選の街頭演説で熱弁をふるう安倍元首相=3日)/(C)日刊ゲンダイ

 いま浮上しているのが、西村氏や下村氏といった複数幹部による“集団指導体制”だ。だが、これも波乱含みだという。

「当面は集団指導体制でやっていけるだろうが、将来的に分裂は避けられないと思う。24年の総裁選が近づけば、西村さんや下村さん、それに萩生田さんは、『オレが、オレが』と“総裁候補”として意欲を示し始めるだろう。いったい派閥として誰を担ぐのか。誰が会長に就いても派内はまとまらず、分裂に向かう可能性がある。そもそも、派内には安倍系と福田系が“同居”しており、分裂の流れができれば、つなぎ留めるのは難しい。分裂したグループが、菅前首相のグループと合流するのでは、という見方もあるほどだ。派閥オーナーだった森喜朗元首相が分裂回避のために動くはず、という話も伝わっている」(官邸事情通)

 安倍元首相の父で、清和会会長だった晋太郎氏はかつて、「派閥は大きければいいわけじゃない。維持するのが大変」と話していたという。実際、安倍晋太郎氏が亡くなり、三塚博氏が会長に就いた後も、派閥は分裂している。最大派閥を巡るゴタゴタは混迷を極めそうだ。

8057チバQ:2022/07/13(水) 13:20:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/d764a4b505a0075ae49b80a8457624314da7f5bc
最大派閥「安倍派」後継会長を巡る暗闘が勃発…まさかの「細田議長待望論」も浮上
7/13(水) 11:00配信


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女性自身
7月1日、参院選の応援演説を名古屋駅まで行う安倍元首相(写真:朝日新聞)

7月8日に銃撃され、67歳で亡くなった安倍晋三元首相。11日の通夜、12日の告別式には国内外から要人が弔問に訪れ、安倍元首相が急死したことが与えた衝撃はあまりにも大きかったことを示している。

そしていま、永田町で懸念されているのが、安倍元首相が会長を務め、率いていた自民党最大派閥「清和会」(安倍派)の会長のポストだ。安倍派には93人が所属し、党所属国会議員の約4分の1を占める。

「田中角栄元総理の『政治は数』という言葉はつとに有名ですが、安倍派はその数をもってしてここ数年来の政界に強く影響力を行使してきました。安倍さんが総理だったころも、政権運営を安定させるうえで大きな役割を果たしてきました。

安倍さんは総理退任後も党内保守派の“リーダー格”でしたし、防衛費の対GDP比2%への増額を求める動きを主導するなど、岸田政権が進める政策を左右する存在であったのは言うまでもありません。

しかし、安倍さんは『まだまだ引退しない』とかねて公言してきて、安倍派内には事実上の“ナンバー2”がいないという状態でした。安倍さんの不在は、この最大派閥をグリップすることができる人物がいないということを意味します」(自民党ベテラン秘書)

最大派閥とあって、安倍派は閣僚や党四役などを経験した有力議員を多数擁している。萩生田光一経産相(58)、松野博一内閣官房長官(59)、世耕弘成参院幹事長(59)、下村博文元文科相(68)、塩谷立元選対委員長(72)、稲田朋美元防衛相(63)、西村康稔元新型コロナ担当相(59)と、多士済々な顔ぶれである。

「昨年の自民党総裁選では安倍派から総裁候補を擁立せずに、大部分の議員は高市早苗政調会長(61)の支援に回りました。これは、安倍さんが無派閥の高市さんを応援すると決めたからなのですが、当時『なぜ派内から総裁候補を立てられないのか』という声もありました。

安倍派は、安倍さんの存在感やこれまでの実績、リーダーシップによってまとまってきた部分が大きく、安倍さんもこれまで精力的に政策への発言などを繰り返してきており、『引退はまだまだ先』という共通認識があったわけです。だからこそ、“ナンバー2”が不在であっても問題はなかったのですが、安倍さんが亡くなったことで、求心力が失われてしまったことは否めません」(自民党関係者)

7月11日に、安倍派の事務総長を務める西村氏、最高顧問の衛藤征士郎元衆院副議長、会長代理を務める塩谷氏と下村氏、参院安倍派「清風会」会長でもある世耕氏などが会合を開いた。

■当面は集団指導体制?

「会合で派閥幹部は、メンバーが結束してやっていこうという意思を改めて確認したわけですが、衆目が一致する後継の会長がいるかといえば、正直いないのが実情です。

11日の会合では、しばらくは塩谷さんや下村さんといった会長代行やベテランの集団指導体制でやっていくことを確認したようです。しかし、それで派閥の求心力が維持できるか見通せません。

有力議員がひしめく清和会は、“いずれは自分が総裁候補に”という野心を持つ議員が少なくありません。これまで安倍さんという存在が、そうした議員たちをある意味で抑えていた部分があります。パワーバランスの変化のために、将来的には派閥が分裂する可能性すら出てきたということです。

森喜朗元総理(84)や細田博之衆院議長(78)といった派閥重鎮が、調整のために動くことが増えていくかもしれません」(前出・自民党関係者)

前出・ベテラン秘書はこう話す。

「安倍派内には、『内閣改造、党役員人事のタイミングで細田さんに議長を引いてもらって、派閥会長として戻ってきてほしい』という声があります。細田さんは安倍さんの前の清和会会長として、長らく派閥をまとめてきた実績はあります。

しかし、細田さんの派閥運営はひとえに安倍さんや森さんの存在感や威光が大きい部分があり、『今更派閥に戻ってきてこの難局をまとめる力があるのか』という声も聞こえます。いずれにしても、後継会長についての議論は、早々に決着するとは思えません」

安倍元首相の死によって、永田町の力学も大きく変わろうとしているーー。

8058チバQ:2022/07/13(水) 13:33:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/7eb2e7ad0cd0a6fd62c18f8c7be9020d1c0e6582
「大黒柱」喪失、主導権争いも 安倍派、分裂の歴史
7/13(水) 7:06配信


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時事通信
世耕弘成 参院幹事長

 自民党安倍派(清和政策研究会)は会長の安倍晋三元首相の葬儀が12日に行われたことを受け、後継体制の調整に入る。

 衆目の一致する会長候補は不在で、集団指導体制への移行も取り沙汰される。同派は代替わりを契機に分裂した歴史があり、大黒柱を失った最大派閥の主導権争いに発展し、影響力低下につながる可能性もある。

 「ともかく一致団結を優先したい」。参院安倍派会長で、安倍氏側近でもあった世耕弘成党参院幹事長(59)は11日のテレビ朝日の番組でこう強調。今後の体制については「今決められる状況にない。一呼吸置いて相談しながら決めたい」と述べるにとどめた。

 安倍派は党内の4分の1に相当する90人以上を擁し、伝統的に保守色が濃い。塩谷立・元総務会長(72)と下村博文前政調会長(68)が会長代理を務め、松野博一官房長官(59)、西村康稔前経済再生担当相(59)、萩生田光一経済産業相(58)もメンバーだ。橋本聖子参院議員(57)は東京五輪・パラリンピック組織委員会会長就任に伴って離党するまで所属し、現在は復党している。

 後継候補の一人が下村氏。選対委員長も務め、政治信条の近い安倍氏が党総裁候補に挙げたこともある。一方で言動が物議を醸すことがあり、11日には内閣改造・党役員人事に関し「保守を疎んじればその人たちは逃げる」と岸田文雄首相をけん制。派内で「葬儀も終わっていないのに」と眉をひそめさせた。

 政府と党の要職を経験し、調整役として定評のある萩生田氏を推す声もある。安倍氏の最側近。引退後も派に影響力を残す元会長の森喜朗元首相や麻生太郎副総裁らと懇意だ。ただ、衆院当選6回と議員歴が比較的浅く、ベテラン勢が反発する可能性がある。

 安倍氏の実弟、岸信夫防衛相(63)には体調を不安視する向きもある。

 清和会は1991年、病に倒れた安倍氏の父晋太郎会長の後継を三塚博、加藤六月両氏が争う「三六戦争」を展開し、加藤氏は除名された。98年には森氏と跡目争いをした亀井静香氏が平沼赳夫氏らと退会して分裂した。2008年総裁選の際は森氏と中川秀直元幹事長の間で割れ、中川氏はその後、派を離れた。森氏が「わが派は分裂と脱藩の歴史だ」と自ら認めたこともある。

 無派閥のある閣僚経験者は「仕切れるのは萩生田氏しかいないが、後ろ盾がいなくなった」と指摘。「集団指導体制で競わせるしかない」との見方を示した。

8059チバQ:2022/07/13(水) 15:51:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e2d285452b4e8d596fa289e11859de43f2449b4
「離党しても除名されても死ぬ前には戻りたい」自民党に有象無象の議員が沢山いる本当の理由
7/13(水) 10:16配信
プレジデントオンライン
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/mizoula

1955年の結党以来、そのほとんどで政権党であり続けている自民党。その中には有象無象の議員が在籍し、離党者や除名者もやがて自民党に戻ってくる。それはなぜなのか?  政治記者である蔵前勝久氏は「自民党で最後を迎えることこそが自らの強さの証明であり、政治家としての誇りの回復、という意味があるのではないか」という――。

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 ※本稿は、蔵前勝久『自民党の魔力 権力と執念のキメラ』(朝日新書)の一部を再編集したものです。
※役職名は当時のものです。

■離党した野中広務氏を復党させた二階氏の幹事長権限

 16〜17年、二階幹事長が旗を振って、かつて離党したり、除名されたりした元議員が相次いで自民党に復党した。

 16年6月に復党したのは、野中広務氏。1945年に戦争で召集され、高知で終戦を迎えた。戦後、地元の京都府園部町(現・南丹市)に帰り、51年に町議に初当選。33歳で町長になった。府議を経て衆院選に初当選したのは83年。国会議員としては57歳という遅咲きだったが、権力のありかを見抜く政局観の鋭さを武器に、官房長官や幹事長といった権力の階段を駆け上がった。その後、郵政民営化を掲げた小泉純一郎首相と対立して2003年、政界を引退した。

 引退後も全国土地改良事業団体連合会(全土連)の会長を務めるなどしていたが、11年、民主党政権が土地改良関連予算を大幅削減したことを受け、自民党を離党した。与党民主党の小沢一郎幹事長が全土連について「政治的態度が悪い。そんな所に予算をつけるわけにはいかない」と敵視したことが大きく、野中氏は離党に際して「国から補助金をもらっている団体の会長は政党色がない方がいい」と語った。

 その野中氏の後任として全土連会長に就いたのが二階幹事長だった。二階氏は「参院選までに復党手続きを」として、幹事長の権限をフル活用し、野中氏の「復権」を主導した。

■「除名」された綿貫民輔氏を復党させた慣例変更

 次いで党に戻った大物は、幹事長や衆院議長を務めた綿貫民輔(たみすけ)氏だった。綿貫氏を復党させるため、自民党は、慣例を変更した。綿貫氏は郵政民営化法案の採決で造反し、05年9月の郵政選挙では国民新党を結成して出馬。明らかな反党行為であり、自民党は離党届を受理せず、綿貫氏は「除名」された。

■綿貫氏のために新設された「除名者の復党に関する審査基準」

 自民党の党紀委員会が行う処分には、党則の遵守の勧告▽戒告▽党の役職停止▽国会及び政府の役職の辞任勧告▽選挙における非公認▽党員資格の停止▽離党の勧告▽除名――とあり、除名が最も重い。それまで除名された国会議員で復党者はゼロだった。このため、党は綿貫氏の復党にあたり、「除名者の復党に関する審査基準」を新設。以下のように定めた。

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1.復党審査の対象者を、除名処分の効力が生じた日から原則として10年を経過した者とする。
2.党紀委員会において下記事項について審査する。
①党活動に対する協力及び国家への貢献が顕著であること。
②当該都道府県支部連合会及び所属国会議員の相当数の賛同があること。
③刑事事犯により有罪となった者でないこと。
3.党紀委員の3分の2以上が出席し、かつ、その3分の2以上の多数で議決することにより、除名者を復党させることができることとする。
----------

 この文書のうち、除名から「10年」「3分の2以上」という表現以外は、「原則として」や、党への協力や国への貢献が「顕著」、国会議員の「相当数」などと、極めてあいまいだ。状況に応じて、いかようにも解釈できるようにしているのが自民党らしい。

8060チバQ:2022/07/13(水) 15:52:12
■「自民党に迷惑はかけたくない」綿貫氏の党への想い

 綿貫氏の復党を説明する山東昭子党紀委員長は16年11月の会見で、「綿貫氏が国民新党を立ち上げる際も、新党の党員を作ろうとしなかった。要するに自民党に反する行為は避けた。自民党に迷惑をかけたくないという気持ちがあったんだろうと。地元では『本当に立派な方だった』ということがどんどんわき上がっている」と語った。

 党富山県連関係者も「普通の議員なら自民党を離れるとき、『お前も辞めろ』と関係の深い地方議員や党員に求めるだろうが、綿貫さんはそれをしなかった」と証言する。綿貫氏は議員引退後は、富山と永田町を行き来し、自民党内の調整にも奔走し、党と綿貫氏との溝は、次第になくなってきたという。

■除名後に復党を求めた与謝野馨氏

 17年4月30日には与謝野馨(かおる)元官房長官が自民党に復党した。与謝野氏は1938年、東京都生まれ。歌人の与謝野鉄幹・晶子は祖父母で、中曽根康弘元首相の秘書を経て、76年に衆院旧東京1区で初当選した。小泉政権で党政調会長、第1次安倍政権で官房長官、麻生政権で財務相を歴任した重鎮だったが、政権転落後の2010年3月発売の月刊誌への寄稿で、谷垣禎一総裁ら党執行部に「本気で政権を倒す気概が見えない」と刷新を要求。

 変わることができなければ「新党を含め新しい道を歩む決断をせざるを得ない」との考えを表明し、同年4月に党を離れた。

 その後、平沼赳夫(たけお)元経済産業相らとともに新党「たちあがれ日本」を結党し、自民党を除名された。民主党の菅政権で経済財政相を務めたが、下咽頭がんを患った影響で声が出にくくなり、療養に専念するために12年に政界を引退。その後、自民党に復党を求めていた。

■与謝野氏の復党から見える自民党の「いい加減さ」

 自民の「いい加減さ」は、与謝野氏の復党にもよく表れている。先述した「除名者の復党に関する審査基準」によると、「復党審査の対象者を、除名処分の効力が生じた日から原則として10年を経過した者とする」としているにもかかわらず、与謝野氏が除名されたのは2010年4月。復党まで7年しか経過していない。

 山東党紀委員長は会見でこう説明した。「審査基準には10年という内規があるが、与謝野元衆院議員は7年経っている。国政選挙や地方選挙において自民党に何年も前から積極的に支援をしてくださった実績、そして、ご自身の政治家としての実績がある。また、我が党も(結党から)60周年を超えたところだ。ご本人からも強い要望があった。以前から、私どもや党、東京都連、それぞれの支部からも、ぜひ、復党させて欲しいという要望がございました」。10年という基準があるのに、なぜ7年で復党できるのか、山東氏は何も説明していない。結党60周年も何の関係もない。

■「死ぬ前には戻りたい」元自民党議員のふるさと

 一方で山東氏はこうも語った。「ゴールデンウィーク明けから、本格化する東京都議選もございます。やはり、港区、千代田区、新宿区という激戦区もある。そうした地元の議員たちにも、復党は非常に大きなインパクトを与えることになる。ぜひ、お力を貸して頂きたい」。審査基準を厳格適用するよりも、港区など衆院1区を地盤とした与謝野氏に近い関係者からの選挙支援を優先させることを露骨に語っている。与謝野氏本人に死期が迫っていたことも大きかった。復党の決定は、療養中で意識がない本人に直接伝えることはできず、党本部から秘書に連絡。同年5月21日、肺炎で死去した。

 自民党関係者はこう語った。「自民党にいたことがある人にとっては、最後は戻りたい。自民党はふるさとなんだろう」。野中氏、綿貫氏、与謝野氏。自民党政権で、幹事長や衆院議長、数々の閣僚を務め、世間では十分な功績が認められている。それでも、強者が集う自民党で最後を迎えることこそが自らの強さの証明であり、政治家としての誇りの回復、という意味があるのだろうか。

8061チバQ:2022/07/13(水) 15:52:39
■自民公認で出馬する旧民主党議員たち

 22年夏の参院選でも、かつて民主党議員だった複数の政治家が自民党公認を得た。野党議員だった政治家自らが自民党に接近し、自民党側も強者を求めるように吸い寄せていく。典型は、改選数1の宮城選挙区の桜井充氏である。世論調査で優勢な方を自民候補に決める手法は、まさに「強者をのみ込むブラックホール」である自民党の「らしさ」がつまっていた。

 桜井氏は1998年参院選に民主党公認で出馬し、42歳で初当選。当時の宮城選挙区の改選数は2だった。続く04年、10年は自民、民主両党で分け合う形で当選を重ねた。

 転機は4選をめざした16年。定数是正を受けて改選数は1に減り、再選を狙う自民現職と民進党の桜井氏が現職同士でぶつかり合った。桜井氏は野党がバラバラでは勝ち目がないと判断し、全国に先駆けて同年の3月には野党共闘態勢を確立。共産党の演説会にも登壇した。選挙戦では「野党統一候補として、共闘で戦う」「相手陣営から(野合と)責められているが、組んで何が悪い」と強調し、「憲法9条の改正は絶対に反対だ」「アベノミクスの恩恵は宮城には来ない」「安倍政権を引きずり下ろすため、絶対に勝たなければいけない」と自民批判を繰り返した。自民現職との激戦を制して、桜井氏は4選を果たした。

 当選後の桜井氏は、安倍首相を直撃した加計学園問題を追及してきたが、19年9月、国民民主党に離党届を提出。無所属のまま、立憲民主や国民民主でつくる参院の野党統一会派に所属していた。ところが20年5月には「新型コロナ対策一つとっても与党にいかないと仕事が出来ない」として参院の自民会派に入った。

■選挙で勝てるかどうかを最優先するのが自民党らしさ

 宮城で反発が広がるのも必然だった。16年参院選で桜井氏を野党統一候補として支えた市民団体からは「私たちの政策協定を裏切るもの。支援した県民への許しがたい行為で強い怒りを感じる」「ただちに辞職して、選挙をして欲しい」との批判が上がった。宮城自民も「敵」として戦った桜井氏をすんなり受け入れられるはずもなく、「共産と手を組んだ人と自民が組めるわけがない」(自民系県議)など非難が広がった。

 自民党宮城県連は21年12月、翌年の参院選での地元県議の擁立を決定した。この方針を事前に伝えるために党本部に赴いた県連幹部に茂木敏充幹事長が言ったのは「白い猫でも黒い猫でも、ネズミを捕る猫がいい猫なんだ」。中国の鄧小平氏の言葉を使って、良い悪いよりも好き嫌いよりも、選挙で勝てるかどうかを最優先する考えを示した。「県連が擁立しようとしている県議で参院選に勝てるのか」という強い牽制だった。

 さらに党本部側は、桜井氏と県議との間で、一般県民を相手にした世論調査で決着をつけることを提案した。調査で物を言うのは、知名度だ。県議は自らの選挙区以外では広がりを欠く一方、98年から全県での選挙を戦ってきた桜井氏が有利なのは明らかだった。予想通り、桜井氏が、県議を上回って自民公認を勝ち取った。

 6年前に共産と組んだ政治家であろうと、次に勝てるとみれば、どんな理屈をつけてでものみ込んでいく。そんな融通無碍(むげ)な自民党らしさが、桜井氏擁立に現れていた。

朝日新聞論説委員 蔵前 勝久

8062チバQ:2022/07/13(水) 19:34:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b4653cc34d90e918649c28e810b82afb888268a
安倍派、後継会長を置かず 塩谷氏ら7人が集団指導
7/13(水) 17:00配信
時事通信
塩谷立衆院議員

 自民党安倍派(清和政策研究会)は、参院選の遊説中に銃撃され亡くなった安倍晋三元首相の後継会長について、当面は置かない方向で調整に入った。


 会長代理の塩谷立・元総務会長(72)ら有力者7人による世話人会を設置し、集団指導体制で運営する方針。派閥の結束を優先し、党内での影響力維持を図る。同派関係者が13日、明らかにした。

 会長ポストを空席とするのは、派内に衆目の一致する候補が見当たらないためだ。派閥の求心力を保ち、分裂や混乱を避ける狙いから、呼称に「安倍」の名も残す。幹部らが11日に協議し、基本的な方向性を確認した。

 世話人会メンバーは塩谷氏のほか、同じく会長代理の下村博文・前政調会長(68)、参院安倍派会長の世耕弘成・参院幹事長(59)、副会長の高木毅・国対委員長(66)、事務総長の西村康稔・前経済再生担当相(59)、松野博一官房長官(59)、萩生田光一経済産業相(58)。最年長で衆院当選回数が最も多い塩谷氏が代表を務める。

 同派は国会議員計93人を擁する党内最大派閥。8月にも想定される内閣改造・党役員人事に向け、新体制を早急に固めたい考えだ。

8063チバQ:2022/07/13(水) 20:02:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/84a37343015ff36bb3604c91c8e4555e76059822
西村康稔・前コロナ担当相が「ポスト安倍」に色気……早くも始まった「安倍派」跡目争い
7/12(火) 11:03配信
デイリー新潮
昨年11月に会長就任を果たしたばかりだった

 選挙戦の最中にもたらされた安倍晋三元総理のあまりにも衝撃的な訃報。急転直下、「弔い合戦」となった参院選では自民党が予想を上回る大勝を収めた。岸田文雄総理は、衆院解散さえしなければ、国政選挙が行われない「黄金の3年」を手に入れたことになる。



 だが、安倍元総理が亡くなったことで、100人近い勢力を誇る自民党最大派閥・安倍派はどうなるのか、まさに予断を許さない状況にあるのだ。政治部記者はこう語る。

「細田博之前会長が衆院議長に就任するために派閥を離脱し、安倍さんが清和会を引き継いだのは昨年11月。年齢や実績を考慮しても、安倍さんは向こう10年は派閥の領袖を続けると考えられてきた。派閥内でも“ポスト安倍”について深い議論は全くなされておらず、動揺が走っています」

水面下で主導権争い
 とはいえ、安倍派では善後策を練るため、事実上の“ナンバー2”に当たる西村泰稔事務総長らが動き出しているという。

「本来であれば、先代の細田さんを会長代行に据えて当座を凌ぐのが筋ですが、議長就任で派閥を抜けてしまっている。そこで西村さんは参院選翌日の11日、会長代理の下村博文さんと塩谷立さん、最高顧問の衛藤征士郎さん、そして、参院安倍派を率いる世耕弘成参院幹事長らを集めて、話し合いを持っています。かねてより総裁選出馬に色気を覗かせていた西村さんが、このタイミングで派閥の主導権を握ろうとしているのは事実。西村さんと同じく安倍元総理の寵愛を受けてきた萩生田光一経産相や、稲田朋美元防衛相といった顔ぶれは外されています。この席上、西村さんが今後の方針について“事務総長一任”を取り付けようとしたという話もあり、他の幹部がそれを押しとどめる一幕もあったようです。しかし、今回の話し合いのなかで“ポスト安倍”が決まることはありませんでした」(同)

集団指導体制が囁かれるも
 事件の衝撃が冷めやらぬなかで、事を急いでは世論の風当たりも気になる。そのため、当面の間は“集団指導体制”で派閥をまとめるとの意見もあるが、

「党のおよそ4分の1を占める議員が集まる安倍派の場合、集団指導体制では統率が取れなくなってしまう。とはいえ、誰が安倍元総理の後継になっても、帯に短し襷に長しの感が否めないのは事実。西村さんはコロナ対策担当相時代に指導力が疑問視され、つい先日も『世界各国美人図鑑』と称して自身のHPに女性の写真を掲載したことが問題になった。萩生田さんはまだ50代と若く、下村さんは菅前総理に一喝されて先の総裁選出馬を断念したばかり。誰が後継についても、最大派閥が一枚岩になれるとは思えない状況です」

 しかし、最大派閥の領袖が不在という状態が長期化すれば、党内にも影響が及びかねない。

「いま検討が進められている安倍元総理の“党葬”が終わるまでは大きな動きはないと思いますが、8月のお盆前後には内閣改造が行われるとされています。その際、誰が派閥を代表して岸田総理と折衝するのか。派閥の求心力を維持する意味でも、“ポスト安倍”を決める必要性に迫られているのは間違いありません」

デイリー新潮編集部

8064チバQ:2022/07/13(水) 20:02:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/20d774e6675b8aedb92eb132a15d1eddc5c02da3
安倍元首相の遺志を継ぐ 健康不安説の弟・岸信夫防衛相を「党要職にスライド」案浮上
7/12(火) 18:15配信
NEWSポストセブン
安倍元首相に臨まれて閣僚となった岸信夫氏(左)を党要職にスライドさせる案が浮上

 参院選が自民党の大勝に終わったことで、政局に関する永田町の関心は内閣改造・党人事に移っている。松野博一・官房長官や林芳正・外相の続投、一部では菅義偉・前首相の副総理就任説も取り沙汰されているが、焦点となっているのが殺害された安倍晋三・元首相の実弟、岸信夫・防衛相の処遇である。ベテラン政治ジャーナリストは言う。


「岸さんはかねて足下がおぼつかない、ろれつが回らないなど健康不安説が囁かれ、内閣改造では交代となる可能性が高いと言われてきました。しかし、岸さんの閣僚入りを望んでいたのは安倍さんです。安倍さんは、次の衆院選で岸さんが秘書官を務めている息子の信千世さんに跡を譲ることを想定して、それまでは弟に大臣を続けさせたいと、菅政権から岸田政権に変わっても続投を希望していたと言われています。

 それだけに、本人が自ら退かない限り、今この状況で辞めさせるのは難しい。ここで岸さんを外すと、『安倍さんの思いを踏みにじるのか』という不満の声が党内から上がる可能性が高いでしょう。とはいえ、健康不安が取り沙汰される今の状態で、国際的に緊張感の高まっている防衛大臣の職を続けられるとも思えない。岸田首相も頭を悩ませているはずです」

 そんななか、自民党内では処遇をめぐる新たなプランが持ち上がっている。自民党関係者は言う。

「岸さんを防衛大臣から党の要職にスライドさせる人事案です。もともと次の内閣改造では、岸田さんが買っている福田達夫・総務会長を重要閣僚に抜擢する案が持ち上がっていた。そこで、空いた総務会長に岸さんをスライドさせるのはどうか、という意見があるのです。総務会長は党三役の重要ポジションながら、裏方的な役割が多く防衛大臣のように表に立って会見する機会は少ない。周囲がサポートすれば務まるのではないかと言われています」

 岸氏は7月12日、自身のツイッターに「兄を失いました。同時に日本にとりかけがえのないリーダーを失いました。テロによる民主主義への冒涜、暴力による言論封殺が行われてしまいました。兄は日本を愛し、この国を守る為、政治に命を賭けてきました。遺された者達は皆分かっています。お疲れ様でした。ありがとう。今はただ安らかに。」という追悼文を兄弟ツーショットとともに投稿。無念の思いとともに、兄の遺志を継ぐ覚悟を感じさせた。

8065チバQ:2022/07/14(木) 09:20:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/915e13aea719e78b00715cf7cff6197fab9e45dd
分裂回避を優先、安倍派は集団指導体制か…「将来の首相候補」と安倍氏が挙げていた4氏
7/13(水) 22:36配信

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読売新聞オンライン
 銃撃事件で死亡した安倍晋三・元首相が率いていた自民党安倍派(清和政策研究会)で、会長を当面置かず、複数の有力議員による合議体を設置する案が浮上している。衆目の一致する後継者が見当たらない中、集団指導体制を整えることで分裂回避を優先したい思惑がある。

【写真】安倍晋三・元首相のひつぎを乗せた車両を官邸職員らが見送る

(写真:読売新聞)

 検討されている案によると、会長代理を務める下村博文・前政調会長を顧問とし、同じく会長代理の塩谷立・元文部科学相を合議体の代表役とする方向で調整する。合議体のほかのメンバーには、参院安倍派会長の世耕弘成参院幹事長、事務総長の西村康稔・前経済再生相、副会長の高木毅国会対策委員長、松野官房長官、萩生田経済産業相らの名前が挙がっている。

 派内では従来、安倍氏の後継選びは中長期的な課題ととらえられていた。安倍氏は以前、下村、西村、松野、萩生田の4氏を将来の首相候補に挙げたが、自らの後継者を指名したことはない。4氏に競争させ、時間をかけて育成する意向だったとみられる。集団指導体制とした背景には、「ライバル関係の4氏から性急に誰かを選べば、不満が出て派が割れる」(派幹部)との事情があった。

 世耕氏は12日の記者会見で「一致団結することが重要だ。一丸となって安倍氏の遺志を継ぐ」と強調。下村氏も11日のテレビ番組で「四分五裂しないようにしようと、みんな認識している」と語った。

自民党安倍派のパーティー(5月17日)

 清和研は、2000年の森喜朗氏以降、4代続けて首相を輩出し、所属議員が膨張した。人数が増えた分、まとまりづらい側面もある。

 安倍氏が2度目の党総裁に返り咲いた12年の総裁選では、派閥会長だった町村信孝・元官房長官も出馬し、派内で競い合った。政策面でも、安倍氏が慎重だった選択的夫婦別姓に、派閥事務局長を務める稲田朋美・元防衛相が一定の理解を示すなど、必ずしも一枚岩とは言えない。

 こうした事情から、安倍氏の死後、一時は森氏の裁定や前会長の細田衆院議長の復帰を望む声も出ていた。

 集団指導体制となった場合でも、主導権争いが起きる懸念は残っている。実際、派内には「塩谷、下村の両会長代理を中心とするのが筋だ」との主張もあり、今後、合議体の構成を巡って曲折を経る可能性もある。

 党関係者は「派閥がまとまっていたのは、安倍氏だからこそだ。集団指導体制と言えば聞こえはいいが、派内の意見対立が表面化すれば分裂は避けられないだろう」と語った。

8066チバQ:2022/07/14(木) 19:54:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/e494b6b1a91294d10234fa86f8422e5a99214898
安倍元首相「国葬」、今秋実施 民主主義守る決意示す 政府
7/14(木) 17:30配信
時事通信
安倍晋三元首相=6月29日、大分市

 岸田文雄首相は14日の記者会見で、参院選遊説中に銃で撃たれ亡くなった自民党の安倍晋三元首相について、今秋に「国葬」を行うと発表した。


 首相は国の内外で追悼の意が寄せられているなどとし、「国葬を執り行うことでわが国は暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜くという決意を示していく」と強調した。

 首相は国葬を行う理由を列挙。(1)憲政史上最長の8年8カ月にわたり首相の重責を担った(2)東日本大震災からの復興、経済再生、日米関係を軸にした外交展開で大きな実績を残した(3)国際社会から極めて高い評価を受けている(4)選挙中に突然の蛮行で死去し、国の内外から幅広い追悼・哀悼の意が寄せられている―とした。

 戦後の国葬は、サンフランシスコ講和条約を結んだ吉田茂元首相以来2例目となる。

8067チバQ:2022/07/14(木) 20:17:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/da0cff084207096787c4a8b88fa46f7a3f01e615
「2年後」意識し政権運営 岸田首相、参院選大勝【解説委員室から】
7/14(木) 20:13配信


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時事通信
時事通信解説委員長 高橋正光
参院選から一夜明け、記者会見で質問に答える自民党の岸田文雄首相(自民党総裁)=2022年7月11日、東京・永田町の同党本部[代表撮影]

 自民党は7月10日に投開票された参院選で、改選過半数の63議席を得る大勝をし、岸田文雄首相の政権基盤は強化された。次なる政局の焦点は、首相の自民党総裁の任期が切れる2024年9月の総裁選。いかに再選への環境を整えるか。首相は常時、「2年後」を意識して政権運営に当たるとみられる。

【図解】参院の新勢力

安倍氏不在、変わるパワーバランス
安倍晋三元首相の通夜が行われた東京・増上寺で、元首相に敬意を表する人々=2022年7月11日

 投開票日の2日前、安倍派(93人)を率いる安倍晋三元首相が銃撃されて死亡する衝撃的な事件が発生した。民主主義に挑戦する卑劣な犯行に、怒りと悲しみがなお渦巻くが、政治的には、最大派閥の領袖が政治の舞台から退場したことを意味する。参院選を経て、岸田政権は「安倍氏不在」で再スタートした。

 岸田政権は、第2派閥の茂木派(54人)、第3派閥の麻生派(49人)、第4派閥の岸田派(44人)が主流派として主に支える。これに対し、政権に最も距離を置く(非主流派)のが、菅義偉前首相を中心とする無派閥議員のグループ、第5派閥の二階派(42人)、第6派閥の森山派(7人)。安倍派はこの中間に位置するのが、現在の岸田政権の権力構図だ。

 また、安倍氏は最大派閥を率いるだけでなく、党内外の保守層から強い支持を得ていた。こうした力をバックに、経済・財政や安全保障などの分野で岸田政権に注文。首相に正面から政策要求を突きつける唯一の存在で、安倍氏に近い派閥幹部は「自分以外に言う人がいないとの思いからだろう」と胸中を解説していた。

 首相にとっては、安倍氏を敵に回せば政権は一気に不安定となり、2年後の総裁再選も容易ではない。かといって、主張を全て受け入れれば、自身の指導力を問われ、高い内閣支持率が低下しかねない。こうした事情から、首相はある時は安倍氏と妥協、ある時は退けるなど、調整に腐心。参院選が終われば、23年度予算案を編成する年末に向けて、両氏の綱引きが激しさを増すとみられていた。

 安倍氏の死が、政権運営にどういう影響を及ぼすかは現時点では見通せない。ただ、安倍派内に、衆目の一致する後継者がいないのは事実。同派は当面、会長を置かず、幹部による集団指導体制で運営される見通しだが、結束が弱まるのは避けられそうにない。「数」を背景とした影響力は低下するだろう。

 一方、首相は参院選大勝で、昨年10月の衆院選に続き、「国民の信任」を得た。国政選挙2連勝の実績は重い。長い目で見れば、安倍氏の不在は、首相の力が増す方向に作用することになろう。

難題山積の「黄金の3年」
岸田文雄首相と官邸職員らが手を合わせる中、首相官邸前を通り過ぎる安倍晋三元首相のひつぎを乗せた霊きゅう車=2022年7月12日

 参院選を乗り切った首相は、衆院を解散しない限り、衆参選挙が3年間なく(補選を除く)、選挙を気にせずに政策課題に専念できることになった。政界では「黄金の3年」と指摘する声もある。首相自身は7月11日の記者会見で、「課題が山積している。『黄金の3年間』との考え方は全くない」と述べ、緊張感をもって懸案解決に取り組む姿勢を強調した。

 実際、首相が言うように、課題山積の状況だ。エネルギーや食料品を中心とした価格の上昇、新型コロナウイルス感染の急拡大、昨年9月の総裁選で掲げながら、いまだ「計画」段階の「成長と分配」の好循環による国民の所得・給与の引き上げ、戦略、予算両面での防衛力の強化…。首相は年末に向けて、具体策をまとめ、実行に移すことを迫られている。結果を出さなければ、参院選で示された国民の政権への期待は失望に変わり、内閣支持率は低下するだろう。首相の指導力がいよいよ問われる段階に入ったと言えよう。

8068チバQ:2022/07/14(木) 20:17:39
内閣改造に注目
国会前を通る安倍晋三元首相のひつぎを乗せた霊きゅう車(中央右下)=2022年7月12日午後、東京・永田町

 無派閥の菅氏がコロナ対応で国民の支持を低下させ、総裁再選断念に追い込まれたことから分かるように、第4派閥の領袖に過ぎない首相が2年後の再選を目指す上で必要なのは、まずは高い内閣支持率を維持することだ。常に「結果」を出し続け、国民の支持をつなぎ留めておくことが欠かせない。

 二つ目は、対抗馬の芽を摘むこと。その点で、強力な武器になるのが人事権だ。もし、安倍派がまとまって独自候補を擁立したり、対抗馬を支持したりすれば、首相の再選は一気に流動化しかねない。また、安倍氏不在という新たな政治環境の下、菅氏や二階俊博元幹事長ら非主流派の実力者の動きも、首相には不安だろう。首相は8月中にも行う内閣改造・党役員人事で、安倍派をどう処遇するのか、非主流派にも配慮するのか。首相の判断に党内の関心が集まっている。

 首相は14日の記者会見で、歴代最長の在任期間やその間の実績を考慮し、安倍氏の葬儀を秋に「国葬」として行うことを明らかにした。首相経験者の国葬は、サンフランシスコ講和条約に調印した吉田茂氏以来で、戦後2例目。安倍氏に次ぐ在任期間で、沖縄返還を成し遂げた佐藤栄作氏は「国民葬」だった。首相の判断には、安倍派や保守層を意識した面もあるとみられる。

 さらには、総裁選との絡みで、解散のタイミングを探ることも予想される。衆院選から2年が過ぎると、いつでも解散があり得るというのが政界の常識。23年10月末で衆院議員の任期は後半に入る。首相が同年秋から総裁選が実施される24年9月の前までの間に、解散に踏み切る可能性がかなりある。衆院選に勝利し、主権者たる国民の信任を得れば、党の事情で首相を交代させることは民主主義に反し、再選がほぼ確実になるからだ。

 総裁選までに解散しなければ、その時点で衆院議員の任期満了まで残り約1年。25年夏には参院選があり、衆参同日選は、政権を取り巻く状況によっては両方負ける可能性があり、リスクが高い。これを避ければ、解散のタイミングが一層絞られてしまう事情もある。

公明は影響力低下?
記者会見に臨む公明党の山口那津男代表=2022年7月11日、東京都新宿区

  参院選の結果、自民党は非改選と合わせて119議席となり、単独過半数まで6議席に迫った。先の通常国会で22年度予算に賛成するなど与党に接近した国民民主党は、議席を減らしたものの、非改選と合わせて10議席。自民、国民両党で過半数に届いた。自民党は衆院では単独で過半数を占めており、仮に公明党が反対しても、国民の協力があれば、法案を成立させることができる。公明は政権内での「力の源泉」の一つである、参院でのキャスチングボートを失った。

 また、もう一つの「力の源泉」である、支持母体・創価学会の集票力を背景とした「選挙協力カード」も、衆参の選挙が当面ない状況下では、威力の低下は避けられない。公明は目標とした改選14議席を確保できず、態勢の立て直しが急務。来年4月の統一地方選を控え、政策面で独自性を強め、成果をアピールしたいところだが、自民党との協議で、押し切られる場面が増えそうだ。

8069チバQ:2022/07/14(木) 20:17:58

共産・志位氏は4連敗でも続投
開票が進む中、テレビ中継で質問に答える共産党の志位和夫委員長(中央)=2022年7月10日夜、東京都渋谷区

 一方、野党に目を向けると、立憲民主党は、6議席減の17議席。国民は5議席、共産党は4議席で、いずれも2議席減らした。社民党は1議席を確保し、政党要件を維持するのが精いっぱい。既成野党はどこも議席を伸ばせなかった。

 このうち、特に深刻なのが、立民と共産だ。立民は昨年の衆院選後、代表を引責辞任した枝野幸男氏に代わり泉健太氏が就任したが、党勢の退潮傾向に歯止めをかけられず、比例代表では、日本維新の会に「野党第1党」の座を奪われた。立民は、多くの国民が政権担当能力を認めていない現実を突きつけられた格好。まずは泉代表の責任も含め、選挙の総括を迫られるが、次の国政選挙に向け、態勢の立て直しが全く見通せないのが実情だ。

 共産は、19年参院選、17、21年衆院選に続いて今回も議席を減らし、国政選挙「4連敗」となった。この結果、現在の勢力は衆院10議席、参院11議席。志位和夫委員長は在任21年を超えるが、00年11月の就任時と比べ、衆院は半減、参院は半減以下で、大きく勢力を後退させている。今回の比例票は361万超。前々回は601万超で、わずか6年で約4割減と激しい落ち込みだ。

 そもそも、議会制民主主義において、選挙は主権者たる国民が政治的な意思表示をする場。議席の減少は、主権者からの信任の低下を意味する。国政選挙で敗北した党のトップが引責辞任するのは、こうした事情が大きい。前回衆院選後に立民の枝野氏が代表を辞任したのとは対照的に、志位氏は「政治方針という点では責任はない」などとして続投した。

 今回参院選の結果を受け、志位氏は7月14日の記者会見で、自身の責任について「中長期を展望して、日本の政治を良くしていくことで責任を果たしたい」と述べ、辞任を否定した。同党は既成政党で、選挙結果がトップの進退に直結したことのない唯一の党だが、今回もその「伝統」は守られた。「世代交代に後ろ向きの党」との印象を強める人も多いだろう。

 維新は、最低目標とした改選議席の倍増(12議席)を達成、比例代表では「野党第1党」となった。しかし、代表の松井一郎大阪市長、副代表の吉村洋文大阪府知事という「2枚看板」が繰り返し応援に入った埼玉、東京、京都で議席を得られず、「全国政党への脱皮」という点で、大きな課題を残した。松井代表は14日、党役員会で辞任を表明。吉村副代表は代表選不出馬の意向を示している。発信力のある新たな「党の顔」を選ぶことが、「全国政党化」には必要だが、容易ではなさそうだ。

8070チバQ:2022/07/14(木) 21:18:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7a922d371e4e542dc9ca8a9c687a61893cbd9a3
菅前首相、派閥横断の「勉強会」見送り 安倍氏死去「色々考える」
7/14(木) 16:28配信

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朝日新聞デジタル
菅義偉前首相

 菅義偉前首相は、自身を中心とする自民党内の派閥横断による勉強会の立ち上げを見送る考えを示した。参院選後の立ち上げを想定していたが、安倍晋三元首相が亡くなったことを受けて13日のBSフジの番組で「こういう状況になったから、いろいろ考えるところがある」「新たに立ち上げることはしない」と述べた。

 菅氏はこれまで、省庁の「縦割り打破」をテーマに勉強会を開きたい考えを示し、参院選後の立ち上げを検討してきた。BSフジの番組では「カーボンニュートラル、デジタル、地方の活性化、少子化対策を総裁選で柱として掲げたので、そこはしっかりやっていく」とも強調。勉強会の立ち上げとは別に、個別政策の推進は進めていきたい考えを示した。

8071チバQ:2022/07/14(木) 21:23:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7566e1997b6f2156a304dabff7b7fc12ba44924
安倍派後継争いが「鎌倉殿」 7人指導体制報道にネット「7人でバトルロイヤル」「不安しかない」
7/14(木) 19:40配信


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デイリースポーツ
 安倍晋三氏

 14日の「TBS「ひるおび!」では、安倍晋三元首相が率いていた自民党最大派閥・安倍派(清和政策研究会、93人)に関して、「会長の後継見当たらず」として、「集団指導体制」となることの見方が広がっていると伝えた。

 TBSスペシャルコメンテーターの星浩氏が、ナンバー2不在と指摘し、「政治の権力の争いですからなかなか数人でやりましょうとはいかない」と、多数派工作などを警戒して疑心暗鬼になるなど、長期的安定は難しいと分析した。

 番組では、下村博文氏、萩生田光一氏、西村康稔氏、世耕弘成氏、松野博一氏、塩谷立氏、高木毅氏の7人を中心に名前が報じられているとした。

 ネット上でも「集団指導体制」が話題となっており、「鎌倉殿みたいになってきたな」「安倍派は大河ドラマみたいになるのか」「リアル鎌倉殿の13人」との指摘が相次いでいる。

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、ちょうど次回から源頼朝他界後の御家人13人による合議制に突入し、壮絶な暗黒闘争が開幕する。

 「安倍派の集団指導体制ってまんま鎌倉殿」「7人でバトルロイヤル」「合議制的な陰謀と権力闘争の場」「安倍派が 鎌倉殿の13人のように これから先の展望が不安しか見えない」との投稿も続いている。

8072チバQ:2022/07/14(木) 21:29:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/915e13aea719e78b00715cf7cff6197fab9e45dd
分裂回避を優先、安倍派は集団指導体制か…「将来の首相候補」と安倍氏が挙げていた4氏
7/13(水) 22:36配信

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読売新聞オンライン
 銃撃事件で死亡した安倍晋三・元首相が率いていた自民党安倍派(清和政策研究会)で、会長を当面置かず、複数の有力議員による合議体を設置する案が浮上している。衆目の一致する後継者が見当たらない中、集団指導体制を整えることで分裂回避を優先したい思惑がある。


(写真:読売新聞)

 検討されている案によると、会長代理を務める下村博文・前政調会長を顧問とし、同じく会長代理の塩谷立・元文部科学相を合議体の代表役とする方向で調整する。合議体のほかのメンバーには、参院安倍派会長の世耕弘成参院幹事長、事務総長の西村康稔・前経済再生相、副会長の高木毅国会対策委員長、松野官房長官、萩生田経済産業相らの名前が挙がっている。

 派内では従来、安倍氏の後継選びは中長期的な課題ととらえられていた。安倍氏は以前、下村、西村、松野、萩生田の4氏を将来の首相候補に挙げたが、自らの後継者を指名したことはない。4氏に競争させ、時間をかけて育成する意向だったとみられる。集団指導体制とした背景には、「ライバル関係の4氏から性急に誰かを選べば、不満が出て派が割れる」(派幹部)との事情があった。

 世耕氏は12日の記者会見で「一致団結することが重要だ。一丸となって安倍氏の遺志を継ぐ」と強調。下村氏も11日のテレビ番組で「四分五裂しないようにしようと、みんな認識している」と語った。

自民党安倍派のパーティー(5月17日)

 清和研は、2000年の森喜朗氏以降、4代続けて首相を輩出し、所属議員が膨張した。人数が増えた分、まとまりづらい側面もある。

 安倍氏が2度目の党総裁に返り咲いた12年の総裁選では、派閥会長だった町村信孝・元官房長官も出馬し、派内で競い合った。政策面でも、安倍氏が慎重だった選択的夫婦別姓に、派閥事務局長を務める稲田朋美・元防衛相が一定の理解を示すなど、必ずしも一枚岩とは言えない。

 こうした事情から、安倍氏の死後、一時は森氏の裁定や前会長の細田衆院議長の復帰を望む声も出ていた。

 集団指導体制となった場合でも、主導権争いが起きる懸念は残っている。実際、派内には「塩谷、下村の両会長代理を中心とするのが筋だ」との主張もあり、今後、合議体の構成を巡って曲折を経る可能性もある。

 党関係者は「派閥がまとまっていたのは、安倍氏だからこそだ。集団指導体制と言えば聞こえはいいが、派内の意見対立が表面化すれば分裂は避けられないだろう」と語った。

8073チバQ:2022/07/19(火) 20:04:34
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022071900658&g=pol
安倍派「塩谷・下村氏」体制に 名称存続、会長は当面空席
2022年07月19日19時14分

自民党安倍派の臨時幹事会を終え、記者団の取材に応じる会長代理の塩谷立元総務会長(中央)=19日午後、東京・永田町
自民党安倍派の臨時幹事会を終え、記者団の取材に応じる会長代理の塩谷立元総務会長(中央)=19日午後、東京・永田町

自民党安倍派の臨時幹事会に臨む会長代理の下村博文元文部科学相=19日午後、東京・永田町

 自民党最大派閥の安倍派は19日、党本部で臨時幹事会を開き、会長だった安倍晋三元首相死去後の体制について、会長空席のまま当面は幹部の役職を維持することで一致した。今後も「安倍派」を名乗るが、塩谷立、下村博文両会長代理が派を束ねていく体制で再出発する。21日の総会で正式決定する。


 会合には衛藤征士郎最高顧問や山谷えり子座長、西村康稔事務総長、世耕弘成参院安倍派会長ら約20人が出席した。塩谷氏は自身が「まとめ役」になるとしつつ、「派として結束が大事だ。安倍氏が作った体制を継承しよう」と提案。全員が賛同したという。出席者からは「分裂だけは避けよう」との声が上がり、下村氏が「一致団結していこう」と呼び掛けた。

8074チバQ:2022/07/19(火) 20:18:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/7bc38bb76ab7b8443c042537f784786e80e2cdbd
参院議長、尾辻氏で調整 自民参院会長は関口氏再任へ
7/14(木) 17:49配信


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時事通信
 自民党は14日、山東昭子参院議長の後任に尾辻秀久元参院副議長(81)を推す方針を固めた。

 8月3日召集が見込まれる臨時国会で選出される。引退する小川敏夫副議長の後任には、立憲民主党の長浜博行元環境相らの名前が取り沙汰されている。一方、自民党の参院議員会長は関口昌一氏(茂木派)が再任される方向だ。

 参院は、3年ごとの選挙後に第1会派から議長、第2会派から副議長をそれぞれ選ぶのが慣例となっている。

8075チバQ:2022/07/19(火) 20:19:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/229bcadf9f01449e7323d6c35451bea275067831
安倍派、名称を残して会長職は当面置かず 「結束が大事だ」
7/19(火) 19:44配信


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毎日新聞
自民党安倍派の幹事会終了後、記者団の質問に答える塩谷立氏=東京都千代田区の同党本部で2022年7月19日午後5時33分、竹内幹撮影

 自民党安倍派(清和政策研究会、93人)は19日、党本部で幹事会を開き、会長の安倍晋三元首相の死去を受けた今後の体制について協議した。「安倍派」の名称を残して当面は会長職を置かず、現状の執行部体制を維持することを決めた。事実上、塩谷立、下村博文両会長代理を中心に派閥運営を進めることになる。21日の総会で正式決定する。

 会合には両氏のほか、衛藤征士郎最高顧問や西村康稔事務総長が出席。塩谷氏が「安倍派としてしっかり結束することがまずは大事だ」と述べ、現体制の継承を提案し、出席者全員の賛同を得た。塩谷氏は会合後、記者団に「安倍氏の国葬が済むまで、今の体制で進む」と述べ、同派の窓口役を自ら務めると説明した。

 同派は衆目の一致する後継候補がいないなか、新体制に関する派内の意見集約が急務となっていた。安倍氏の死去直後には、有力幹部7人による世話人会を設置し、集団指導体制に移行する案も派内で浮上したが、「混乱を招くだけだ」(同派中堅)と批判が上がった。塩谷、下村両氏ら執行部は、昨年秋の安倍会長就任時に起用された現体制が「安倍氏の意向」であるとすることで、派内の不満や動揺を抑え込みたい考えだ。

 9月初旬にも想定される内閣改造・党役員人事を前に派の分裂を回避するため、現状維持を優先した形だが、安倍氏に近かった幹部の一人は「塩谷氏、下村氏の2人で全てを決められるわけではない」とけん制するなど、早くも異論が出ている。党内最大派閥を率いる次期会長の本命が不在という状況に、ある幹部は「いずれは派を割る人が出てくるだろう」と話している。【東久保逸夫】

8076チバQ:2022/07/20(水) 11:42:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/4dfa8e4d31e9b5a441c836a65dbea0aade037329
“統一教会”と政治家の関係… 自民党の現職議員が証言 参院選で「票を割り振り」も? 
7/20(水) 1:37配信
安倍元首相を銃撃した男が強い恨みを持っていたという「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”。今、浮き彫りになっているのが、教団と政治家の“距離の近さ”です。19日夜、取材に応じた自民党の現職議員が語ったことは…。

  ◇

いわゆる“統一教会”の関係団体が、今月6日に集会を開きました。その様子が映された映像では、壇上に、この後の参院選で当選した自民党の井上義行氏がいました。

井上義行氏
「私は普通の政治家とは違うんです!」

そして、教団関係者とみられる人物が、興奮気味に話し始めました。

教団関係者とみられる人物
「うちの教会、うちの組織も、たくさんの問題があります。この問題を支援してくださる方が、井上義行先生でございます! 井上先生は、もうすでに食口(信者)になりました。私は大好きになりました! 戦いをするならば、必ず勝たないといけない。勝つことが善であり、負けることは悪でございまーす!」

井上義行氏
「投票用紙2枚目は〜?」

参加者
「井上義行〜!」

参加者のほとんどは、教団関係者だったといいます。

    ◇

この2日後、安倍元首相は銃弾に倒れました。山上徹也容疑者は、恨みを募らせていた教団と関連するNGO集会に寄せられた安倍元首相のメッセージを見たころから、殺害を決意したとみられています。

井上義行氏は、第一次安倍政権で総理秘書官を務めていました。

井上義行氏自身のYouTubeに公開された、6月2日の「井上よしゆき君を激励する会」と題した集会の映像では…

司会
「FWP(世界平和連合)事務総長でいらっしゃいます…」

名前を呼ばれたのは、いわゆる“統一教会”の友好団体「世界平和連合」の幹部です。その後、安倍元首相も登場しました。

司会
「安倍晋三先生、今、ご到着でございます!」

8077チバQ:2022/07/20(水) 11:42:36
    ◇

井上氏は「news zero」の取材に対し、教団との関係について次のように答えました。

井上義行氏
「『世界平和統一家庭連合』では、信徒ではなく、井上よしゆきが政策として掲げている6つの国づくり、これに賛同をえられる『賛同会員』になっています。なお、賛同会員として会費や寄付の提示は受けておらず、また、井上よしゆきからも行っておりません」

    ◇

「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”と政治家の“距離の近さ”が、浮き彫りとなっています。

19日午後8時、自民党の青山繁晴参議院議員が取材に応じました。

――自民党と“統一教会”に関係があったのか?

自民党 青山繁晴議員
「そうですね」

青山議員は18日、自身のブログで以下の内容を明らかにしました。

“統一教会”と自民党議員との関係(青山議員のブログより)
「(参院選前に)良心的な議員がわたしにこう語りました。『所属する派閥の長から(旧)統一教会の選挙の支援を受けるようにと指示されたが、断った。そのため派閥の長は、その分の票を別の議員に割り振ったようだ』」
「わたしがこの派閥の長に、事実関係を問うたところ、『各業界団体の票だけでは足りない議員については、(旧)統一教会が認めてくれれば、その票を割り振ることがある』との率直な答えがありました」

――この「派閥の長」の名前は公表しない?

自民党 青山繁晴議員
「しません。ご本人が…というなら別ですけど、私の方からすることはないです」

――相談した議員は“統一教会”からの支持を拒否し選挙活動に臨んで、当選した?

自民党 青山繁晴議員
「当選したか、落選したかは言えないです」

核心に迫る質問については明言を避ける一方、「教団と政治の関係は、昔から与野党限らずある」と証言しました。

自民党 青山繁晴議員
「彼(相談された議員)がなぜ僕に話したかというのは、やっぱり正すべきことがあるから話されたんだと思うんで。安倍さんが健在であれば、それも諫言(かんげん)申し上げたと思うので…無念の限りですね」

「派閥の長」の名前こそ明かしませんでしたが、「安倍元首相に諫言したかった」と話しました。

    ◇

一方、国民民主党の玉木代表は19日、教団の機関誌を発行する「世界日報社」から寄付を受けていたことを明らかにしました。

国民民主党 玉木代表
「2016年に世界日報の元社長さんから、2万円と1万円の寄付を私が受けていたこと、これは調べましたら事実です。適正に処理されたものですし、公開もされているので、何らやましいところはございません」

    ◇

長年、被害者の救済に取り組んできた、全国霊感商法対策弁護士連絡会の山口広弁護士は、政治家との交流による教団側のメリットについて話しました。

全国霊感商法対策弁護士連絡会 山口広弁護士
「『こんな立派な政治家の先生が、こうやってエールを送っていただけるというのは、やっぱりちゃんとした団体なんだ』と」

教団は取材に対し、「組織的に特定の政党や政治家を支援することはない」としていますが…

全国霊感商法対策弁護士連絡会 山口広弁護士
「全く事実に反しますね。 今回の選挙では『誰の支援をいたします』、個別に具体的に『あなた行ってらっしゃい』と指示を出すんですよ」

これまで、政治家に要望書を渡すなどして、教団の支援を受けないよう繰り返し求めてきたといいます。

(7月19日放送『news zero』より)

8079チバQ:2022/07/21(木) 06:46:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab49ff5b7ca1062a2fbf55d1f6cb1e88b700429c
安倍元首相の「四十九日」後、9月上旬に内閣改造・党人事…9月27日に国葬
7/21(木) 5:03配信

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読売新聞オンライン
安倍元首相の通夜が行われた増上寺敷地内に設けられた献花台と遺影(11日)

 政府は、安倍晋三・元首相の「国葬(国葬儀)」を9月27日に東京・日本武道館で行う方針を固めた。7月22日に閣議決定する。

 複数の政府関係者が明らかにした。国葬当日は火曜日で平日だが、政府は学校や官公庁などを休みにはしない方針だ。国葬の費用は全額国費で負担する。首相経験者の国葬は1967年の吉田茂氏以来、戦後2例目。吉田氏の国葬も日本武道館で行われた。

 国葬には、海外から首脳級要人の多数の参列が見込まれており、政府は警備態勢の点検・強化を急ぎ、準備に万全を期す。

 国葬に先立ち、岸田首相は9月上旬に内閣改造・自民党役員人事を行う意向だ。首相は当初、早ければ8月下旬の実施も検討していたが、8月25日の安倍氏の「四十九日」を待ち、同27〜28日にチュニジアで開かれるアフリカ開発会議(TICAD)に出席後、人事に着手する。9月11日投開票の沖縄県知事選までには内閣改造を終える方向だ。

 閣僚では松野官房長官や林外相、党役員では麻生副総裁、茂木幹事長の続投が有力視されている。

 首相は9月後半には、国連総会での一般討論演説に臨む予定となっている。

8080チバQ:2022/07/21(木) 20:28:02
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022072100148&g=pol
「安倍派」現体制を堅持 会長空席、結束が課題
2022年07月21日17時36分

自民党安倍派の会合であいさつする塩谷立氏(中央)。左端は下村博文氏=21日午後、東京・永田町の同党本部
自民党安倍派の会合であいさつする塩谷立氏(中央)。左端は下村博文氏=21日午後、東京・永田町の同党本部

自民党安倍派の総会を後にする故安倍晋三元首相の妻昭恵さん(手前)=21日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党安倍派(清和政策研究会)は21日、党本部で総会を開き、会長だった安倍晋三元首相の死去を受け、現在の執行部体制を維持する方針を確認した。新会長は当面置かず、名称も「安倍派」のままとする。塩谷立、下村博文両会長代理を中心に運営する。党内に大きな影響力を持った安倍氏を突然失った最大派閥が結束を保てるかが焦点だ。
安倍派「塩谷・下村氏」体制に 名称存続、会長は当面空席

 塩谷氏は総会で「私どもの責務は一致結束して安倍元首相の遺志を継ぐことだ」と表明。「安倍派の名称、体制を引き継いでいきたい」と報告し、了承を得た。衆院当選回数が下村氏より1回多い10回の塩谷氏が「まとめ役」を務めることも確認した。塩谷氏は党の元総務会長、下村氏は前政調会長。
 冒頭には安倍氏の妻昭恵さんも出席し、「主人が残したことはたくさんある。ぜひ皆さんが引き継いでほしい」と語った。昭恵さんはこの後、首相官邸を訪れ、岸田文雄首相と面会し、葬儀参列に謝意を示した。

8081チバQ:2022/07/21(木) 20:29:28
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022072001026&g=pol
安倍氏国葬9月27日 賛否交錯、手探りの準備
2022年07月21日07時05分

首相官邸に入る岸田文雄首相(中央)=20日午前、東京・永田町
首相官邸に入る岸田文雄首相(中央)=20日午前、東京・永田町


 政府は20日、参院選遊説中に銃撃され亡くなった安倍晋三元首相の国葬を、9月27日に日本武道館(東京都千代田区)で行う方針を固めた。いまだ賛否が交錯する中、国民の幅広い理解をどう得ていくのか、手探りの準備となる。

 22日に閣議決定し、準備室を立ち上げ作業を本格化させる。関係者によると、当初は休日の開催を検討したが、日本武道館の予約は既に埋まっており、火曜日の27日になった。
 首相経験者の国葬は戦後、1967年の吉田茂氏が唯一の前例。当時の報道によれば、73カ国から弔問団が訪れ、一般参列者は3万人を超えた。神奈川県大磯町の自宅から会場の日本武道館に遺骨が運ばれる際、沿道では約11万人が見送ったという。
 政府は今回、費用を全額国費で賄う。2020年の中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬では、一般会計から半額の約1億円を支出したが、これを優に上回るとの見方もある。
 首脳級を含む外国要人の参列も相当数に上るとみられ、交通規制の在り方も課題となる。政府関係者は「平日に東京23区の交通を止めれば影響がかなり大きい」と懸念を口にする。
 より複雑なのは、「国民的行事」として追悼の機運を高めていけるかだ。岸田文雄首相は、安倍氏の死去から1週間足らずで国葬を決定。国民がそれぞれどう関わるべきかの議論は後回しになった。
 国葬とする理由について、松野博一官房長官は20日の記者会見で、安倍氏の在任期間が憲政史上最長の8年8カ月に上ることや、国内外から弔意が寄せられていることなどを列挙。「政治的評価を強制するとの指摘は当たらない」と強調した。
 ただ、安倍氏をめぐっては功績をたたえる声の一方、政権当時に起きた財務省の公文書改ざん問題への対応など批判も根強い。一部の野党は「政治的立場を認め、礼賛することになる」と反発する。
 戦前の国葬令は、国葬当日を休日とし、国民全員が喪に服すこととされた。政府は「喪に服すよう押しつけるものではない」と説明。官公庁や学校などは休みとしない方針だが、半旗の扱いなど不明な部分も多い。これに関し、松野氏は会見で「現時点で決まっていることはない」と述べるにとどめた。

8082とはずがたり:2022/07/22(金) 08:31:04
安倍を悼みもせず先ずは自己アピールに専念した高市。ゲス過ぎるし後継遺産継承争いからは脱落するんちゃうか。

高市早苗氏「昭恵夫人が病院に到着するまで」と命つなぐよう頼んだ 最後のやりとりも明かす
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5261be16d84280ac77f0052e50ffd9402fcd366
7/12(火) 19:20配信
デイリースポーツ

 自民党の高市早苗政調会長が12日、安倍晋三元首相の葬儀を終え、ツイッターを連続投稿。安倍元首相との最後のやりとり、昭恵夫人が搬送先の奈良県内の病院に到着するまで命をつなぎとめるよう医師に処置を頼んだことなどを明かした。

【写真】憔悴しきり 葬儀を終え、自宅に戻った昭恵夫人

 高市氏は、安倍元首相が銃撃され、死亡した事件(8日)後、初めてツイッターを更新。「事件発生以来、殆ど眠れず、食事も吐いてしまい、両親を亡くした時にも経験しなかった心身衰弱状態でした」とつづった。

 搬送先の奈良県立医大との連絡役として、「昭恵夫人が病院に到着するまで生命維持処置をお願いした」ことも明かし、それが「正しかったのか否かと苦しみ抜きました」と吐露した。安倍元首相の死亡時刻は8日午後5時3分。昭恵夫人は同4時56分に病院に到着していた。

 「安倍元総理と最後にメールをやり取りしたのは事件前日夕方」。予定を変更し、急遽決定した奈良での応援演説に、「党情勢調査で奈良県は優勢」との旨のメールを送ったが、「問題ないとは思うけど、京都に行くことが決まったので、奈良まで行きます」と返信があったという。高市氏は「京都も奈良も当選したことを御霊前に報告しました。」と伝えた。

「安倍元総理と最後にメール」事件前日のやりとりを高市早苗氏が明かす
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4120187f1d2770c39709f217e58d51e009d7f85
7/13(水) 9:28配信
スポーツ報知

 自民党の高市早苗氏が12日に自身のツイッターを更新。8日に銃撃され死去した安倍晋三元首相を悼んだ。

 ツイッターで「安倍元総理が搬送された奈良県立医大との連絡役を続けました。昭恵夫人が病院に到着するまで生命維持処置をお願いしたことが正しかったのか否かと苦しみ抜きましたが、御葬儀で昭恵夫人の喪主挨拶を伺い、救われました。元総理が最期に手を握り返したと」などと明かした高市氏。

 続く投稿で「安倍元総理と最後にメールをやり取りしたのは事件前日夕方。急な奈良県入りを知り、党情勢調査で奈良県は優勢の旨を送信したら、『問題ないとは思うけど、京都に行くことが決まったので、奈良まで行きます。毎日と日経が厳しく出ているので』と返信。京都も奈良も当選したことを御霊前に報告しました」と明かした。

 続けて「安倍元総理が他界された翌日の土曜日、政調会の治安・テロ対策調査会長に対し、参院選が終わったら速やかに調査会を開催するよう、要請しました。警護の在り方も議論されるでしょうが、ネット情報と簡単に入手できる材料で殺傷力の強い物を作れる現状への対策も必要です」とした。

 「安倍元総理が他界されたという現実を受け入れるまでには大変な苦痛を伴いましたが、今後は、多くの同志議員と力を合わせて、安倍元総理の御遺志を引き継ぎ、懸命に働くことで恩返しをしてまいります」と記した。

報知新聞社

8083チバQ:2022/07/22(金) 11:55:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b4256e9be949de7c7bcc08d887a80b02fb811dc
「喪中」考慮、現状維持で再出発 主要メンバーに溝、残る火種 自民・安倍派
7/22(金) 7:08配信
時事通信
自民党安倍派の会合であいさつする塩谷立会長代理(中央)。左端は故安倍晋三元首相の遺影=21日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党安倍派が会長空席のまま幹部の役職を変えずに再出発したのは、会長だった安倍晋三元首相の喪が明けないうちに新体制をめぐって派内抗争へと発展する事態を避けたためだ。

 ただ、主要メンバーの間では、現状維持か集団指導体制に移行するかで意見が衝突。90人以上を擁する最大派閥は今後に火種を残した。

 「安倍氏の会長就任時に今の役員体制が作られた。引き継ぎたい」。塩谷立会長代理は21日の同派総会でこう強調しつつ、「一人ひとりが役職を全うし結束して進みたい」と呼び掛けた。

 総会では下村博文会長代理も「結束」に言及。約60人の出席者からは「一致団結」を求める声が上がり、提案は粛々と了承された。

 現状維持を主張していたのは塩谷、下村両氏と衛藤征士郎最高顧問だ。いずれも衆院当選9回以上のベテラン。塩谷、下村両氏は15日の会談で現体制維持を確認、自身らが派を束ねる事実上の「双頭体制」を唱えた。

 一方、同派主要メンバーのうち、塩谷氏らより当選回数の少ない萩生田光一経済産業相、松野博一官房長官と、参院安倍派の世耕弘成会長らは「世話人会」新設を主張していた。

 想定した構成メンバーは、萩生田氏ら3氏と塩谷、下村両氏、西村康稔事務総長、高木毅副会長の計7人。現職閣僚の萩生田、松野両氏は慣例で幹部ポストから外れているため、新組織で派閥運営に関与する思惑があった。対立は世代間抗争の様相も呈し始めていた。

 しかし、派内から「四十九日」や国葬も終えない中での対立を嫌う声が拡大。萩生田氏らは主張をいったん取り下げた。政界引退後も同派に影響力を残す森喜朗元首相の意向もあったとみられる。最終的に双頭体制ではなく、塩谷、下村両氏の突出を避ける現状維持と位置付けることでひとまず落ち着いた。

 混乱は当面回避されたものの、国葬後に主導権争いが再燃するとの見方は消えていない。実際、下村氏周辺は「いずれ萩生田氏らから、いろいろ動きが出てくる」とにらむ。集団指導体制移行派の関係者も、今後は下村氏の影響力が増す可能性があるとみて「専横をいかに抑えるかが大事だ」と警戒を解いていない。

 党内には、親子3代にわたって同派に所属する福田達夫党総務会長が、調整能力の評価が高く安倍氏最側近だった萩生田氏を派の後継者に推すと見る向きもある。党関係者の一人は「国葬後は派がいつ割れてもおかしくない」と語った。

8084チバQ:2022/07/22(金) 22:21:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ff4a90c7dbc2d14726e482b315c5c5d008f9dd4
自民新人争奪戦、水面下の綱引き 非主流派ゼロで明暗
7/22(金) 19:39配信


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産経新聞
自由民主党本部=東京都千代田区永田町

自民党の各派閥やグループが、参院選で当選した新人議員や元職22人の争奪戦を繰り広げている。次の内閣改造・党役員人事をにらみ、「数の力」で影響力を高めたいためだ。新人議員が初登院する8月3日召集予定の臨時国会まで駆け引きは続く。

「みんなで力を合わせて戦うときは戦って、しっかりと遺志を継いでいこうと思っている」

自民最大派閥の安倍派(清和政策研究会)が会長の安倍晋三元首相の死去後、初めて開いた21日の総会。派のまとめ役に決まった会長代理の塩谷立元文部科学相は記者団にこう強調した。

総会では同派が全面支援したアイドルグループ「おニャン子クラブ」の元メンバー、生稲晃子氏=東京選挙区=ら新人3人を含む6人の入会が報告された。22日時点の現職議員数は95人で、最大派閥の地位を保っているが、突然、派閥の核だった安倍氏を失った同派は混乱も予想される。塩谷氏には、安倍氏の「遺志」を前面に出すことで派内を治め、最大派閥を存続させたい思いがにじんだ。

岸田文雄首相(党総裁)が率いる岸田派(宏池会)は18日、同派所属の参院議員と、新人4人との食事会を開いた。首相自身も駆け付け、囲い込みに躍起だ。

同派事務総長を務める根本匠元厚生労働相のお膝元である福島選挙区は安倍派議員が多く、当初は同派入りすると見られていた新人の星北斗氏にも激しくアプローチしており、水面下で両派の駆け引きが続く。

麻生太郎副総裁が率いる第3派閥の麻生派(志公会)は船橋利実氏=北海道選挙区=ら2人の入会が確実視されているほか、他の新人獲得も目指す。

茂木敏充幹事長が会長を務める茂木派(平成研究会)と二階俊博元幹事長が率いる二階派(志帥会)も勧誘合戦を繰り広げている。静岡選挙区の若林洋平氏をめぐり、新旧幹事長の茂木氏と二階氏を含め両派幹部が相次いで応援に駆けつけた。対応を決めかねていた若林氏は茂木派へ入ることが見込まれている。

このまま若林氏が茂木派に入れば、同派は4人以上を獲得する見通しとなる一方、二階派は新人獲得のめどが立たなくなる。森山派(近未来政治研究会)も「増えもしないし、減りもしない」(幹部)状況だ。首相と距離がある二階派と森山派は厳しい状況で、領袖(りょうしゅう)が党内の主要ポストを占める「主流派」と明暗が分かれた。

遠藤利明選対委員長が代表世話人を務める谷垣グループ(有隣会)も勧誘活動を進めるが、遠藤氏は21日の同グループ会合で「激戦なので簡単ではない」と語った。(今仲信博、児玉佳子)

8085チバQ:2022/07/24(日) 22:07:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/0db1cb98b06239a008b58b78dc790968d8d587d3
新人勧誘、安倍派が先行 主導権確保へ各派争奪戦 自民
7/24(日) 7:19配信

時事通信
参院選で支持を訴える自民党の生稲晃子氏(右)と応援する萩生田光一経済産業相(党東京都連会長)=6月25日、都内

 自民党の各派閥が、先の参院選で当選した新人らの勧誘合戦を繰り広げている。

 最大派閥の安倍派はいち早く4人の入会を決めて先行し、麻生派も2人が内定済み。一方、安倍晋三元首相の急逝で党内力学が変化する兆しもあり、様子見の新人も多い。新たな勢力規模が各派の主導権争いに影響するとあって、争奪戦は激化しそうだ。


 岸田文雄首相(党総裁)率いる岸田派の林芳正座長(外相)は21日の派閥会合で「同志を一人でも増やそうと活動しているが、さらに強化したい」とハッパを掛けた。ある新人は「(各派から)いろいろ声を掛けていただいているが、まだ決めていない」と明かした。

 自民党は参院選で新人20人、元職2人が当選。このうち安倍派は生稲晃子氏(東京選挙区)ら4人の入会を決定し、現職2人の再入会も決めた。2人引退するが、参院選公示時点の94人を上回る97人に増える。

 麻生派には船橋利実氏(北海道選挙区)と浅尾慶一郎氏(神奈川選挙区)が入会する。船橋氏は衆院議員当時に同派に所属。浅尾氏は神奈川が地元の甘利明前幹事長の全面支援を受けた。

 参院選で2人が引退し、現職1人が落選したため51人に減った茂木派は、これを補おうと必死だ。会長の茂木敏充幹事長は参院選で精力的に新人の応援に入ったり、同派秘書を各陣営に送り込んだりするなど布石を打っていた。千葉選挙区の新人は入会する見通しだ。

 岸田派は、引退する金子原二郎農林水産相(長崎選挙区)の後継について「入会は決まりだ」(幹部)と自信を示す。昨年10月の衆院選では「総裁派閥」にもかかわらず、勢力を伸ばせなかった。所属議員は「お公家集団だから強引なことはしない」と自嘲気味に語るが、今回は派を挙げて取り組む。衆院選で初当選した石原正敬議員から21日、入会意向を伝えられた首相は「一緒に日本の政治をつくっていこう」と歓迎した。二階派は2人以上の入会を目指す。

 一方、首相が参院選第一声の場所に選んだ福島選挙区で当選した星北斗氏をめぐり、安倍派と岸田派の綱引きが続く。福島は岸田派事務総長の根本匠元厚生労働相以外は安倍派が占めるが、岸田派からは「分裂含みの安倍派より総裁派閥のうちの方がいい」との声が漏れる。

 新潟選挙区の小林一大氏には麻生派と岸田派が入会を働き掛ける。新潟は首相が「最後の訴え」で訪れた。静岡選挙区の若林洋平氏をめぐっては茂木派と二階派が争う。

8086チバQ:2022/07/24(日) 22:10:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/44acb5f77d003e9be0776068bef85597d74a050b
菅「副総理」で復権?安倍元首相急死で党内バランス変化 9月内閣改造で要職起用説浮上
7/24(日) 5:30配信


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スポニチアネックス
菅義偉前首相

 安倍晋三元首相の突然の死去により、自民党内で菅義偉前首相の動向に注目が集まっている。岸田文雄首相と距離を置き非主流派と位置付けられながら、存在感をキープ。岸田政権が脆弱(ぜいじゃく)なルートしか持ち得ていない公明党とのパイプの太さも強みだ。党内パワーバランスが変化する中、9月前半実施とみられる内閣改造・自民党役員人事での要職起用説も流れている。

 昨秋総裁選で河野太郎氏を推し、非主流派に転じた菅氏。しかし、無派閥を中心に菅氏を慕う議員は20〜30人とも言われ、一定の求心力を維持。「菅派」結成につながる動きとも目された「菅勉強会」の立ち上げが大きな関心を集めてきた。非主流派の二階、森山両派も連動した動きを見せ、官邸サイドは岸田政権が失速した際の政局に備えた非主流派大結集への布石と警戒。

 一方、参院選では応援弁士として人気を集め、健在ぶりをアピール。19日には来日中の朴振韓国外相と会談。元慰安婦問題を巡る2015年の日韓合意の履行を求めるなど、存在感を発揮している。

 こうしたことなどから、人事で菅氏をどう扱うかが最大の焦点の一つに浮上。政権運営の「重し」となっていた安倍氏がいなくなり、骨格を維持するために同じ首相経験者の麻生太郎副総裁は続投の方向で調整。このため、「菅副総理」案が取り沙汰されている。

 ポイントは公明党の支持母体・創価学会と築いてきた信頼関係。首相や側近は同党とのルートが弱く、これまでも参院選の相互推薦、物価高対策などでぎくしゃくした経緯がある。菅氏を政権中枢に取り込めば補強でき、不穏な芽を摘み取り挙党体制も構築できるとの狙いも透ける。

 銃撃事件もあり、勉強会の発足は当面先送り。周辺は「このまま岸田政権が安定すれば、菅グループはずっと主流派に入れないかもしれない」と先行きを懸念、菅氏要職起用への期待感を口にする。菅氏自身は「派閥に入っていない人が不利にならないように応援していきたい」と話している。とはいえ、首相と「反りが合わない」(周辺)のが本音だ。

 一方、首相に近い党幹部は、菅氏を政権の要に置く案には冷ややかな視線を送る。「菅氏の影響力は限定的だ。人事で特別に配慮することはないだろう」

 今後、水面下で繰り広げられそうなのが条件闘争。菅氏が政権を支える側に回る見返りとして、菅系議員の登用、一丁目一番地として唱えてきた縦割り行政打破の具体策の確約などを求めることが考えられる。首相サイドとの駆け引きは激しさを増していきそうだ。

8087チバQ:2022/07/24(日) 22:36:11
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022072300342&g=pol
政府、「弔問外交」へ準備本格化 トランプ氏の対応注視―故安倍元首相の国葬
2022年07月24日07時17分



 9月27日に日本武道館で行われる故安倍晋三元首相の国葬には、各国の要人が参列し、大規模な「弔問外交」が展開される見通しだ。外務省は省内に「国葬儀準備事務局」を設置し、受け入れに万全を期す。どのような要人が来日するかにも関心が高まっており、特にトランプ前米大統領やロシアの動向を注視している。


 林芳正外相は22日の記者会見で、各国から弔意が示されたことに触れ、「安倍元首相が外交で残した大きな足跡を改めて感じている」と表明。弔問外交を通じ「暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜く決意を示す」と語った。
 安倍氏は憲政史上最長の政権を樹立し、「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」を展開。第2次政権発足以降、80カ国・地域を訪問し、各国首脳と個人的な人間関係を築いた。政府関係者は「相当な人数が弔問に来る」と予想しており、30人規模の準備事務局を中心に岸田文雄首相や林氏と外国要人の会談の日程調整などに当たる。
 2000年に行われた故小渕恵三元首相の内閣・自民党合同葬の際は、150以上の国・地域から特使や在京大使が参列、当時のクリントン米大統領や金大中韓国大統領も来日した。
 今回、バイデン米大統領は来日しないとの見方が強く、ハリス副大統領の名前などが取り沙汰される。現地メディアは安倍氏と親密な関係を築いたトランプ氏が弔問を検討していると報じた。同氏は次期大統領選への出馬を示唆しており、外務省幹部は「来る場合、間違っても現政権の一行と鉢合わせさせてはならない」と神経をとがらせる。
 ロシアについては、ウクライナ侵攻が続く中だけに、日ロ外交筋は「この状況で要人が来るとは思えない」とみる。ただ、日本政府はロシアにも国葬の開催を通知しており、参加の意思が示されれば難しい対応を迫られそうだ。
 中国は小渕氏の合同葬では当時の副首相を派遣した。日中外交筋は今回も中国政府要人が来日するとの見方を示した上で、「弔問外交で日中関係を前に進めようという雰囲気が出てくるかもしれない」と語った。

8088チバQ:2022/07/24(日) 22:39:09
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022072201230&g=soc
GX担当相、萩生田氏兼務へ スタートアップ相は山際氏―岸田首相調整
2022年07月22日23時54分


 岸田文雄首相は、9月前半にも行う内閣改造に先立ち、脱炭素化を加速するため新設するグリーントランスフォーメーション(GX)実行推進担当相に萩生田光一経済産業相を兼務させる調整に入った。政府関係者が22日明らかにした。27日の関係会議発足に合わせて任命する案が有力だ。

 また、岸田政権の看板政策「新しい資本主義」の柱の一つ、スタートアップ(新興企業)支援を担う担当相には山際大志郎経済再生担当相を充てる方向。任命は8月になるとみられる。

8089チバQ:2022/07/25(月) 13:56:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b9c05cfbbdb8431d7bbdd0519d59895d8da4787
菅前首相、復権なるか 選挙で存在感、要職起用も 連携模索の安倍氏死去
7/25(月) 6:02配信
北海道新聞
菅前首相を巡る自民党内の関係

 岸田文雄政権と距離を置いてきた自民党の菅義偉前首相が復権するか、党内で関心が高まっている。参院選後の連携もささやかれていた安倍晋三元首相が死去し、計画していた勉強会の開催が見通せない一方、9月上旬に予定される内閣改造・党役員人事で菅氏の要職起用が取り沙汰されている。


 菅氏は13日のBSテレビ番組で、かねて検討していた勉強会の開催を当面見送る考えを説明。安倍氏の死去を念頭に「こういう状況になったので考えるところがある」と述べた。

 勉強会は縦割り行政の打破をテーマとし、二階派や森山派など「非主流派」の議員の参加が見込まれ、「菅氏の影響力を借りて対抗軸を示す」(二階派若手)との声が出ていた。

 安倍氏の死去を受けて党内が動揺する中、菅氏は政局的な動きを避けたとみられる。

 菅氏は第2次安倍政権で官房長官を7年8カ月務め、首相時代は安倍氏の路線を継承。銃撃事件の一報を受け、遊説を取りやめて安倍氏が搬送された奈良の病院に駆けつけた。最大派閥を率いる安倍氏との関係を足がかりに、首相と対抗するとの見方もあったが、立ち消えになった。

 ただ、首相も菅氏の影響力は無視できない。参院選で菅氏が支援した神奈川選挙区の三原じゅん子氏や東京選挙区の朝日健太郎氏などが当選を果たし、力を保持し続けていることを印象づけた。

 首相は内閣改造・党役員人事で「党の結束」を演出するため、菅氏を副総理などで処遇するとの臆測も出ている。

8090チバQ:2022/07/25(月) 16:17:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/be09cc2c1249baed4560deccf095d9bf83ef9d52
安倍派を立て直せるのは誰?「将来の首相」も狙える重要人物の名は
7/24(日) 6:01配信
 自民党の最大派閥である「清和政策研究会(安倍派)が、主を失って右往左往している。集団指導体制への移行が苦肉の策であることは周知の事実だ。トップを決められない、緊急事態に陥った最大派閥を立て直すことができる人物とは誰なのか?その人物の名前と、「将来の首相」も狙えるといえる根拠とは?(イトモス研究所所長 小倉健一)

● 安倍晋三元首相を失い混沌 最大派閥「清和研」の運命は?

 七奉行、五人組、四天王…。権力争いを常とする自民党の歴史は、すなわち内部抗争の歴史でもある。有力議員が絶対的権力者を支え、手を携えながら権勢を振るうものの、今日の味方は明日の敵につながるのが「永田町の掟」だ。

 史上最長の長期政権を築いた安倍晋三元首相というカリスマを突然失い、自民党最大派閥はその「掟」の浸潤とともに、疑心暗鬼の空気が広がりを見せている。

 安倍氏が率いた「清和政策研究会(安倍派)」は、トップの死去を受けて有力者による集団指導体制で運営する方針となった。

 「『当面』というより『当分』集団指導制をとらざるを得ない。誰一人、現状では全体を仕切るだけの力もカリスマ性もない」

 安倍氏や麻生太郎・自民党副総裁とともに「3A」と呼ばれ、長期政権の屋台骨を支えた甘利明・元自民党幹事長。その甘利氏は7月20日、最大派閥である清和研の現状について、メールマガジンでこのように評した。

 最大派閥を揺るがす緊急事態。清和研の有力議員5人でも「ポスト安倍」は務まらずに集団指導体制とせざるを得ない中、この状況を立て直せるのは誰なのか。そこでダークホースとして注目を集める人物の名前と、その根拠をご紹介しよう。

● 清和研の「数の力」に依存してきた 近年の政権運営にも影響大

 安倍氏の祖父・岸信介元首相を源流とし、福田赳夫元首相が立ち上げた清和研。2000年発足の森喜朗内閣以降、自民党最大派閥としての力を背景に、小泉純一郎氏や安倍氏といった首相を輩出した自民党の中核だ。

 それまでは竹下登元首相が築いた竹下派の流れに押されてきた。しかし、00年4月に小渕恵三首相が倒れ、幹事長だった森氏や青木幹雄官房長官、野中広務幹事長代理、亀井静香政調会長、村上正邦参議院議員会長という「五人組」が会談(肩書はいずれも当時)。森氏の後継が事実上決まり、権力の空白を回避した。

 それ以降、清和研以外の宰相は麻生氏、鳩山由紀夫氏(旧民主党)、菅直人氏(同)、野田佳彦氏(同)、菅義偉氏と続いたが、いずれも約1年という短命で終わっている。6人目の岸田文雄首相は宮沢喜一元首相以来、約30年ぶりに「宏池会」政権を誕生させた。ただ、安倍元首相というカリスマを喪失して混沌とした政局の中で、その「ジンクス」を突破できるのかどうかは見えにくい。

 近年の首相は清和研の「数の力」に依存してきた。昨秋に内閣を発足させた岸田首相も安倍氏とは頻繁に面会し、内政から外交、安全保障まで指南を受けるシーンが目立った。最大派閥の意向を無視できなかったのは間違いない。

● 「10年は安泰」と目された安倍派 カリスマを失って予期せぬ緊急事態

 しかし、7月8日に安倍氏が銃撃され死去した今、そのバランスが急激に変化しつつある。

 清和研には、塩谷立元文部科学相と下村博文前政調会長という2人の会長代理の他に、参院安倍派会長の世耕弘成参院幹事長、事務総長の西村康稔前経済再生相、副会長の高木毅国会対策委員長ら5人の有力議員が存在する。

 だが、誰もが認める「後継」は見当たらず、内閣改造や自民党総裁選への対応を巡ってギスギスした雰囲気が漂うこともしばしばあった。そうした不満を吸収し、円滑に派内をまとめあげてきたのが昨年秋に派閥に復帰した安倍氏なのだ。

 「最低10年、安倍派は安泰」(中堅議員)と見られてきただけに、カリスマを失った清和研には動揺が広がる。

 派閥幹部による協議で、9月27日に予定される安倍氏の「国葬」までは現状の運営体制が維持されることになった。ただ、これは派内の有力議員がいずれも「帯に短し、たすきに長し」であることを意味する。安倍氏との縦のラインはそれぞれ太くても、横のラインは細かったのだ。

8091チバQ:2022/07/25(月) 16:18:16
● 森喜朗元首相が安倍派に「苦言」 パーティーで語ったその内容とは?

 今の状況を予想するかのように、安倍氏の「後見人」役だった森元首相は5月、安倍派のパーティーでこのように説諭していた。

 「数を誇ってはいけない。これだけ数があれば何でもできると思ったところから崩壊が始まる」

 清和研の隆盛とともに派閥所属の議員は党内での発言権を強めてきた。一方、それには他派閥から「清和だからといって威張る議員が多い」との不満が向けられてきたのは事実だ。

 8月下旬にも行われる岸田首相による内閣改造・自民党役員人事では「冷遇」も予想されている。水面下で繰り広げられている岸田氏サイドとの「調整」は難航しているのだ。

 「安倍氏や安倍派は自民党のコアの保守の人たちをつかんでいた。それを疎んじるようなことになったら、保守の人たちが自民党から逃げるかもしれない」(下村氏)

 「多くの良い、若い議員が活躍できるようにしないといけない」(西村氏)

 このように清和研からは多くのけん制球が投じられるものの、首相官邸では「誰と話し合えば清和をまとめられるのか分からない」と冷めた声が漏れる。

● 清和研の有力議員5人が 「ポスト安倍」たり得ない理由

 現状の清和研を眺めると、塩谷会長代理や高木副会長に派閥や国政のトップに立とうという「色気」は感じられない。残る3人は、確かに後継の有資格者であり、宰相を目指す意欲も持つ。ただ、いずれも派内が一致団結するほどのカリスマ性を兼ねそろえているとは言えない。

 西村氏は自民党が野党時代の09年に総裁選へ出馬したものの、最下位に終わった。経済再生や新型コロナウイルス対策の担当閣僚として経験を積み、安倍氏の最期にも寄り添ったものの、その人望に広がりは見えない。最近では、自身のホームページに「世界各国美人図鑑」と題して、本人の許可を得ずに女性の写真を掲載していたことが発覚。炎上して謝罪に追い込まれ失点を喫した。

 下村氏はかねて総裁選への出馬に強い意欲を示してきた。第1次安倍政権で官房副長官を務め、12年の第2次安倍政権の発足からは文科相として教育改革をけん引。保守政治家として安倍氏と歩みを合わせ、その良好な関係を武器に頭角を現してきた。

 だが、直近の総裁選への出馬を巡っては、菅政権時代の政調会長という政権与党の要職にありながら、公然と反旗を翻した。その点からも「信頼するに値しない人物」(菅前首相に近い議員)とされており、安倍氏からも支援を得られずに出馬を断念した。

 今後、「安倍派の後継者と対立して派閥を飛び出すと言っても、ついていく人間は少ないのではないか」(清和研関係者)と指摘されているところだ。

 参院幹部として力を強めてきた世耕氏も後継会長の有力候補の1人だ。第1次安倍政権で首相補佐官、第2次安倍政権からは経済産業相などを歴任し、政府・与党内で影響力を獲得してきた。衆院へのくら替えから宰相への階段を上るためには、派閥領袖の座に就くことが近道となるのは間違いない。

 ただ、その歯に衣着せぬ言動から党内の衆院議員とは距離も生まれており、100人近い大派閥を掌握できるか不安視する向きは少なくない。

 一方、保守層からの強い支持を受ける高市早苗政調会長は、8月の党内人事では「政調会長更迭は既定路線」とされている。清和研を飛び出し、安倍元首相という唯一絶対の後ろ盾を失った高市氏の今後のキャリアを危ぶむ声は大きい。

8092チバQ:2022/07/25(月) 16:19:12
● ポスト安倍で注目のダークホース その名は「萩生田光一」経産相

 安倍氏が昨秋決定した現体制には正統性があるが、生前から後を託されると目されてきた人物はいない。それぞれが「安倍印」を誇示するものの、絶対優位の人物は存在しない状況だ。だが、ここで1人のダークホースが注目されている。その人物とは岸田政権で経済産業相を務める萩生田光一衆院議員である。

 安倍氏を「兄貴」と慕ってきた萩生田氏は「他の派閥幹部とは異なり、『俺が、俺が』のタイプではない」(安倍派若手)ので、派手さはない。ただ、その堅実な仕事ぶりが評価されてきた。誰にも臆さない強面の半面、地域や社会的弱者に向き合う姿勢には都議会議員出身のたたき上げとして期待する声も上がる。

 実は、陰ながら支えてきた萩生田氏こそが安倍氏の「側近中の側近」であり、安倍氏の「DNA」を持つとの見方は少なくない。安倍氏は「何かあるたびに『それは萩生田に言っておく』と全幅の信頼を置いていた」(自民党中堅)とされ、特に近年は萩生田氏の育成に力を注いできた。

 最大派閥のトップには決断力が求められる。その点でも、萩生田氏は経産相として国民に賛否がある中でも原子力発電所を稼働させ、電力需給の逼迫に備える考えを示す胆力も合わせ持つ。安倍氏は生前、若手議員に向けて「政策は西村氏に、議員としての作法は萩生田氏に聞けばよい」とアドバイスしていたという。

● 萩生田氏が、「将来の総裁候補」で 頭一つ出た存在といえる理由

 何より、衆目一致する将来の総裁候補が見当たらない安倍派内で、萩生田氏は頭一つ出た存在といえる。その理由は、安倍氏はもちろん、菅前首相からの評価も高いためだ。安倍氏の生前には、「次期総裁選では、菅前首相が安倍氏と連携して、ポスト岸田候補に萩生田氏を担ぐ」との情報が駆け巡ったこともある。

 安倍氏を失ったとはいえ、いまだ求心力が衰えない菅前首相が後見人となって「萩生田首相」を目指す道は残っている。萩生田氏から手を挙げることはないと見られるものの、再び清和研が「総理・総裁の輩出派閥」になるためには、それが近道になるのは間違いない。

 冒頭で紹介した甘利氏のメールマガジンの続きには、長年、権力中枢から党内を俯瞰してきた同氏が安倍派の現状を当てこするような記述も見られる。

 「岸田派は今こそ、身を捨てて総理を支える本当の四天王を作らねばなりません。我こそがNo.2を自任するものは、全ての役職を捨てて岸田総理を支えてこそ評価の対象になることを肝に銘じてもらいたいと思います」

 今秋に決定される清和研の「ポスト安倍」。その行方は現政権だけではなく、日本の進む道にも大きく影響する。

小倉健一

8093チバQ:2022/07/25(月) 19:53:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/efe97762245a1338d96f9cd6561bc92582f85057
岸田首相“安倍カラー”払拭狙い「清和会」分断の抜擢か…内閣改造・党役員人事はドロドロ劇場に
7/23(土) 9:06配信
日刊ゲンダイDIGITAL
昨21日の安倍派総会(挨拶をする塩谷立会長代理)/(C)日刊ゲンダイ

 岸田首相が9月前半に内閣改造・自民党役員人事を行う方向で検討に入ったという。先の参院選に立候補せず議員を引退した2閣僚がいるため、早めの改造になるとの見方もあったが、外交日程や死去した安倍元首相の「四十九日」が来月25日であることから、人事は9月にずれ込む見通しだ。


 複数の政権幹部が「骨格は維持する」と話したと報じられ、麻生副総裁、茂木幹事長、松野官房長官の3人は続投で調整されているようだが、人事でもっぱらの注目は、会長不在となった最大派閥「安倍派(清和会)」の扱いがどうなるのか、だ。

 安倍派は21日の派閥総会で、当面は会長空席のまま現体制を維持していくことが決まった。安倍氏の「国葬」が実施される9月27日以降は再び跡目争いが激しくなりそうだが、とりあえず、人事に向けた派閥窓口は塩谷会長代理が務める。

 すでに岸田首相は、参院選後の“安倍離れ”をにおわせる動きを、霞が関の幹部人事で実行している。安倍氏や安倍氏の実弟、岸防衛相の反対を押し切って、安倍政権時代に首相秘書官を務めた防衛事務次官を交代させた。人事は権力の源泉。岸田首相は「次は党役員と閣僚」とばかりに鼻息が荒い。安倍氏が凶弾に倒れた直後の今月11日、安倍派の下村会長代理が「安倍氏や安倍派は自民党のコアな保守の人たちをつかんでいた。それを疎んじたら、保守の人たちが自民党から逃げる。人事を配慮してもらう必要がある」と牽制したのは、安倍派の焦りの裏返しだろう。

福田達夫総務会長を“重要閣僚”で起用か?
福田達夫総務会長の処遇によっては…(C)日刊ゲンダイ

「安倍派がらみの人事では、車椅子を使わなければならないほど体調が悪い岸防衛相の交代は既定路線。無派閥ですが安倍一派という意味では、高市政調会長も後見人不在で外されそう。当選3回で大抜擢された福田達夫総務会長もさすがに交代でしょう。ただ、福田氏の処遇によっては安倍派はガタガタしますよ」(官邸事情通)

 もともと清和会は、岸信介と福田赳夫の両元首相にルーツがあり、安倍系と福田系に色分けされている。そんな中で、岸田首相が福田氏を総務会長から“重要閣僚”に横滑りさせる抜擢人事を再び行う可能性があるというのだ。

「安倍派内で総裁候補狙いの下村氏、西村事務総長、萩生田経産相、稲田朋美氏はみな安倍系。当選回数の少ない福田系の達夫氏は『まだ早い』とされてきましたが、重要閣僚にでもなれば一気に総裁候補に浮上する。松野官房長官も福田系ですし、安倍カラー払拭のため、岸田首相がそういう揺さぶりをかけてもおかしくない。達夫氏のポストとしては、経産相や農相などが囁かれています。麻生氏が了解すれば、財務相だってあり得ます」(前出の官邸事情通)

 安倍氏と統一教会の関係がクローズアップされていることも安倍派にはマイナス。中でも下村氏、萩生田氏、稲田氏は献金やイベント参加の実績があり、人事から外す“口実”を岸田首相に与えてもいる。

 これから1カ月、自民党は国民不在でドロドロしそうだ。

8094チバQ:2022/07/26(火) 18:09:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bda834b4e907db860c6b8950364a7ca47ba2211

存在感増す“隠れ菅派” 安倍派、茂木派など主要4派で派閥分裂のトリガーに
7/26(火) 11:15配信

NEWSポストセブン
各派閥内から“菅派”が動き出すか(時事通信フォト)

 岸田文雄政権の誕生以来、鳴りを潜めていた菅義偉・前首相の存在感が高まっている。世論ではワクチン接種や携帯料金値下げといった菅政権の政策が再評価されており、安倍晋三・元首相が凶弾に倒れたことを受けて、自民党内はもとより国民の間でも、「安倍元首相の改革の遺志を継ぐのは岸田氏ではなく菅氏」という声も増えている。

【写真6枚】安倍寛信氏や安倍洋子さん、岸信夫氏らと安倍夫妻が輝くグラス4段の棚の前での家族写真。他、笑う麻生氏など

 岸田首相もそうした菅氏への復活待望論を牽制してか、「副総理」に起用して懐に取り込もうとする懐柔案が浮上している。もっとも、菅氏に脅威を感じているのは岸田首相だけではない。岸田氏を支持してきた大派閥では、派内にいる“菅派”の存在に神経を尖らせている。ベテラン政治ジャーナリストが指摘する。

「もっとも分かりやすいのは麻生派です。麻生太郎氏は盟友の安倍氏を失い、今後、急速に影響力を失っていく可能性がある。そうなると、もともと菅氏が立ち上げる勉強会に参加の意欲を示していた河野太郎氏が派閥を飛び出そうとした場合、それを止める求心力すら保てなくなるかもしれません。

 同じく勉強会の中心となる予定の武田良太氏を抱える二階派の場合は、二階俊博氏自身が菅氏を支援する立場ですが、それはあくまで二階氏自身が主導して菅グループと同盟関係を築く前提でした。ところが、このまま菅氏の存在感が増していくと、二階氏よりも、菅氏に目をかけられている武田氏が派閥のイニシアチブを握る方向に進みかねない。ことによっては菅グループに派閥ごと吸収合併という議論すら起きるかもしれません。二階氏としては当面、派閥を維持し続けたいでしょうから、方向性をめぐって派内対立が起きる危険性があります」

 最大派閥で領袖を失った安倍派、党を仕切る茂木敏充・幹事長をトップとする茂木派のなかにも“隠れ菅派”がおり、彼らの存在が派閥分裂のトリガーになるリスクを孕んでいるという。

「安倍派は当面、集団指導体制で進めていくことになりましたが、安倍氏がもっとも実力を買っていたのは萩生田光一氏です。当選6回というキャリアの浅さから派閥を継ぐことは叶いませんでしたが、このまま年功序列で進んでいくなら萩生田氏は不満を募らせることになるでしょう。そこで重要になるのが菅氏との関係です。菅氏と萩生田氏は官房長官―副長官として培った信頼関係があり、萩生田氏は安倍氏と並んで、菅氏を政治家として尊敬している。
 
 それは茂木派も同じです。茂木氏が派閥を継いだものの、将来の領袖候補である加藤勝信氏からすると、茂木氏よりも自らを官房長官に抜擢してくれた菅氏に恩義がある。彼らは“隠れ菅派”というべき存在であり、菅氏の動向いかんでは、岸田派を除く自民党主要4派で一気に分裂含みの動きとなりかねません」(同前)

 当の菅氏は7月13日に出演したBSフジ番組で、勉強会の設立について「(安倍氏の事件を受けて)こういう状況になったので、いろいろ考えるところがある」と述べ、当面は見送る考えを示唆した。菅氏が動けば、一気に政局化しかねない状況であることは間違いない。

8095チバQ:2022/07/27(水) 11:07:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/9073d634dd7fa4d80fbb12e5f4cf1c7d69cf3e37
参院自民会長選 関口昌一氏が無投票で再選
7/26(火) 18:19配信
 自民党の参院執行部トップにあたる参院議員会長の選挙が26日告示され、関口昌一氏(69)=茂木派=以外の立候補の届け出がなく、無投票で再選した。29日の議員総会で正式に選出される。任期は3年。

 関口氏は埼玉選挙区選出で先の参院選で5選を果たした。参院国対委員長や総務副大臣などを歴任し、2019年7月の参院議員会長選で無投票で当選した。(楢崎貴司)

8096チバQ:2022/07/27(水) 11:12:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/9cb622a37a096d8f64b7cd2ac46a308811dd7172
菅前首相の処遇焦点 勉強会見送り静観モード 内閣改造
7/27(水) 7:10配信
 岸田文雄首相(自民党総裁)が9月上旬に検討している内閣改造・党役員人事は、菅義偉前首相の処遇も焦点となる。

 政権を一段と安定させるには菅氏の存在が大きいとの見方は強く、首相の念頭には入閣案もあるとされる。一方、菅氏は安倍晋三元首相の死去を受け、自身を中心とする勉強会発足を見送り、静観モードに入った。双方の動きによっては政権をめぐる権力構造に変化が生じる可能性もある。

 「適材適所は言うまでもない。具体的な話をする段階にない」。首相は14日の記者会見で人事構想について問われると、こうけむに巻いた。

 安倍政権時に官房長官だった菅氏から疎まれた首相は、逆に菅政権末期に党総裁選に名乗りを上げ、結果的に菅氏退陣の引き金を引いた。両者の関係は良好とは言えないが、首相は最近、菅氏の動きを最も気にしているという。

 官房長官として霞が関ににらみを利かせ、公明党との太いパイプを生かして与党の連携維持に尽力した菅氏の実績を評価する声は根強い。参院選圧勝で岸田政権は当面の政権運営でフリーハンドを得た形だが、非主流派と位置付けられる菅氏との関係を改善し、基盤を盤石にしたい考えとされる。

 実際、今年に入って首相は計3回、衆院議員会館にある菅氏の事務所に足を運び、距離を縮めようと腐心。首相周辺は「今回の人事では菅氏に配慮するつもりだろう」と話す。一部では副総理への起用案も浮上する。

 これに対し菅氏は、参院選後に想定していた勉強会の立ち上げを見送った。安倍氏死去で党内が揺れる中、政局的な動きは得策ではないとの判断からだ。とはいえ「菅氏には政策を推進したいという思いも強い。何らかのポストを提示されたら受けるのではないか」。菅氏周辺にはこうした見方を示す向きもある。

 一方、自民党内には菅氏の起用は両者にとって「もろ刃の剣」との声も出ている。ポスト次第では霞が関の求心力が菅氏に集中するなど首相にとって厄介な存在になりかねないとの指摘だ。菅氏としても、「閣内封じ込め」との色彩が濃くなれば、今後の政局で動きにくくなる。

 菅氏は25日、非主流派の二階俊博元幹事長、森山裕前国対委員長らと東京都内で会合を開いた。人事や今後の党内情勢をめぐって意見を交わしたとみられる。

8097チバQ:2022/07/27(水) 11:15:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a0aab795cdd31be5921da4c0008078e56ea845f
菅前首相「副総理」入閣はあるのか? 岸田首相が内閣改造人事で“挙党一致”演出の狙い
7/27(水) 9:06配信


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日刊ゲンダイDIGITAL
菅前首相の「復権」となるか?(C)日刊ゲンダイ

 菅前首相の“復権”が自民党内で注目を集めている。9月に予定されている内閣改造・党役員人事で、岸田首相が菅前首相を副総理として処遇するという臆測が流れているのだ。


 安倍元首相の突然の逝去で党内バランスが大きく変わり、安倍派の後継者も当面は決まりそうにない。浮足立つ党内をまとめて挙党一致を演出するため、菅前首相を要職で起用するというのだ。

「何も決められない岸田総理に対し、ワクチン事業などを推し進めた菅前総理の実績が今になって国民に評価されている。参院選の応援演説でも大人気でした。安倍元首相が亡くなる直前に病院に駆けつけたこともあり、『安倍元首相の後継者は菅さんだ』という期待感が党内の一部で高まっているのは事実です。“反岸田”勢力が菅さんをみこしに結集することを警戒した岸田総理が、要職起用で取り込もうとしているのでしょう」(自民党中堅議員)

■非主流派の勉強会凍結のタイミングで…

 菅前首相は、岸田首相とは距離を置く非主流派の二階派や森山派とともに勉強会を発足させる準備を進めてきた。党内では、事実上の「派閥化」に向けた動きと受け止められている。菅前首相を慕う無派閥議員と二階派、森山派が集まれば80〜90人のグループになる。ポスト岸田をうかがう河野太郎氏や、知名度の高い小泉進次郎氏、石破茂氏らも参加予定とされる。

 安倍元首相も生前、菅前首相に対して「派閥をつくるべきだ」と熱心に勧めていたという。安倍派と菅派が組めば党内の多数派を掌握できるという狙いがあったのだろう。実際、安倍派にも菅シンパが少なくない。 

 勉強会の発足は参院選後とみられていたが、安倍元首相の死去を受けて凍結。そのタイミングで副総理待遇の話が浮上したのだ。

「官邸側がメディアにリークして観測気球を上げているのでしょう。しかし、実際には簡単な話ではありません。菅前首相は、安倍元首相が亡くなって存在感を増す麻生副総裁とソリが合わない。同じ首相経験者の麻生副総裁は続投の方針ですから、菅副総理となると、どちらが格上かという問題も出てくる。それに、菅氏にとっても自身が入閣するメリットはあまりない。岸田政権が失速した時に非主流派結集に動くには、現政権と距離を取っていた方が得策でしょう」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)

 菅前首相は25日、二階元幹事長、森山総務会長代行らと会食。今後の党内情勢や内閣改造人事などについて話し合ったとみられる。入閣を打診された菅前首相が断るようなことがあれば、政局に備えて爪を研ぐという意思表明と考えていいだろう。

8098チバQ:2022/07/28(木) 10:08:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f38bd6fe1e44c430cea9de7f3dc1cb28dc30991
自民党最大「安倍派」後継不在でうごめく権力闘争、今は「塩谷・下村」中心の集団指導体制だが混沌
7/28(木) 4:31配信


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東洋経済オンライン
自民党最大の派閥である「安倍派」が揺れています(写真:khadoma/PIXTA)

 世界に衝撃を与えた安倍晋三元首相の非業の死を受けて、自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の“行く末”が注目されている。後継争いの果ての分裂ともなれば、党内の権力闘争の構図が一変するからだ。

 安倍派は安倍氏死去後初の総会で、9月27日の「国葬」までの服喪期間も考慮して、当面は集団指導体制での派閥運営を申し合わせた。ただ、その背景には「安倍氏に代わる有力な後継者がいない」という実態がある。

 そもそも同派は、党内保守勢力(タカ派)の牙城で、第2次安倍政権発足以降、内政外交全般にわたって日本政治の方向づけを主導してきた。しかし、党内には「安倍氏死去後の影響力維持は困難」(自民長老)との見方が広がる。

 しかも党内では「後継争いは長期化必至で、結局は分裂する」(岸田派幹部)との声が多い。今のところ集団指導体制がいつまで続くかも不透明で、「分裂すれば党内各派閥の力関係も変わる」(同)だけに、党全体が安倍派の動向に目を凝らす状況となっている。

■「遺志を引き継いで」と昭恵夫人 

 安倍派は7月21日、党本部で安倍氏死去後初の総会を開き、当面安倍氏に代わる新会長は置かず、塩谷立会長代理ら現在の執行部による集団指導体制とすることを最終確認した。

 総会には安倍氏の妻・昭恵氏も出席し「遺志をしっかり派閥で引き継いでほしい」とあいさつ。これを受け、塩谷氏は①清和会の責務は一致結束して安倍氏の遺志を引き継ぐこと、②派閥の呼称は「安倍派」のままとする、などを同派の総意として取りまとめた。

 安倍氏は2021年11月の会長就任時に、現在の塩谷、下村博文両氏を会長代理、西村康稔氏を事務総長とする執行部体制を決めた。このため、9月上旬と見込まれている第2次岸田改造内閣発足の際の党・内閣人事の安倍派の窓口は塩谷氏とし、国葬後の派閥運営については、改めて協議する方針。そこで問題になるのが、派内に衆目の一致する後継候補がいないことだ。

 7月8日の安倍氏の訃報を受け、同派幹部は参院選終了直後の11日夜に都内で対応を協議したが、「派閥としての一致団結した行動」の確認にとどまった。その背景には、後継者をめぐる幹部間のあつれきがあり、「各幹部の思惑が交錯し、とても後継者を決められる状況ではない」(安倍派の若手)との派内事情がある。だからこそ、21日の総会で集団指導体制を確認するしかなかったのが実態だ。

 ただ、集団指導体制では最大派閥としての求心力維持は困難視されている。岸田政権幹部も「人事も含め誰と話していいかわからなければ、対応しようがない」(官邸筋)と顔をしかめる。同派は参院選後も膨張を続け、100人の大台に迫っている。それだけに、同派の混乱は岸田文雄首相にとって、当面の人事だけでなく、その後の政権運営に大きな影響を及ぼすのは確実だ。

8099チバQ:2022/07/28(木) 10:08:41
■「派内に四天王をつくりたい」と言っていた安倍氏

 安倍氏は2017年に「派内に『四天王』をつくりたい」と発言し、後継者づくりに取り組む考えを示していた。安倍氏の父、晋太郎氏が派閥領袖だった際は、森喜朗(元首相)、三塚博(元幹事長、故人)、塩川正十郎(元財務相、故人)、加藤六月(元政調会長、故人)の4氏を「四天王」と位置付けていたからだ。

 ところが、現在の安倍派幹部の顔ぶれをみると、「四天王」というような後継候補は明確ではない。会長代理は塩谷、下村両氏だが、後継に意欲的なのは下村氏で、塩谷氏は調整役とみられている。

 後継争いの現状をみると、下村氏が当選回数や経歴では先行するが、萩生田光一経済産業相や松野博一官房長官、派閥事務総長・西村康稔氏、参院の安倍派を束ねる世耕弘成参院幹事長らも虎視眈々とされる。

 さらに若手の間では、同派創始者の故福田赳夫元首相の孫の福田達夫総務会長を「正統な後継者」と推す声が台頭。福田氏は2021年の党総裁選で当選3回以下の議員を束ねて「党風一新の会」を結成、総裁選に大きな影響を与えたからだ。

 また、その総裁選で安倍氏が推した高市早苗政調会長を支持する議員も少なくない。同氏は現在無派閥だが、数年前まで清和研に属していた。女性候補としては安倍氏の寵愛を受けていた稲田朋美氏元防衛相も意欲をにじませている。

 このため、安倍派幹部の間では、国葬終了後の体制について「会長代理2人の双頭体制か、昔の最大派閥竹下派の『七奉行』のような7人体制との案もある」と解説する。その一方で、「実質的なまとめ役は森喜朗元首相しかいない」との指摘もあり、「まさに星雲状態」(派長老)だ。

 その森氏は5月の安倍派の政治資金パーティーで「『あと何人で100人』というときが一番危ない」と警告した。一時代前に最強軍団を誇示した旧田中派(現茂木派)が100人を超えて分裂、その後の自民下野の原因となったからだ。

■清和研は分裂を繰り返してきた

 そもそも、福田赳夫氏の派閥を源流とする清和研は分裂を繰り返してきた。1991年に晋太郎氏が亡くなると、その跡目を三塚氏と加藤氏が争い、森氏が三塚氏を支持して三塚氏が後継会長となった。

 さらに、1998年の総裁選をめぐり、森氏主導で小泉純一郎氏の擁立を決めた際、反発した亀井静香氏は総裁選後に平沼赳夫氏らとともに派閥を脱会した。

 また、2007年に派会長だった町村信孝氏が福田政権での官房長官就任で閥務から離れた際は、会長制が廃止され、2009年まで町村、中川秀直、谷川秀善の3氏による集団指導体制をとった。

 第2次安倍政権発足以降は、人事も含め安倍氏がすべてを取り仕切ってきたが、それが後継者不在につながった。だからこそ「誰が後継者になっても分裂は避けられない」との見方が広がるのだ。

 とくに、国葬後も喪に服す状態が一定期間継続する事態となれば、安倍派への岸田首相の配慮は、「安倍氏存命中より大きくなる」との指摘もある。このため、国葬後も当分は、岸田首相が安倍派への対応に苦慮する状況が続く可能性は少なくない。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8100チバQ:2022/07/28(木) 10:09:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f5acd2ce9b0662dd382dd3f364303743257d67c
「統一教会と安倍派・清和研」の大問題、橋本派・経世会の没落を想起する理由
7/28(木) 6:01配信


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ダイヤモンド・オンライン
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の日本本部 Photo:JIJI

 旧統一教会と安倍派・清和政策研究会の関係性に対する世間の認識が最悪の展開をたどれば、「現在の自民党最大派閥である安倍派は凋落するしかなくなる」と、ある自民党関係者は断言する。そして、それが絵空事ではないことは、橋本派・経世会(現平成研究会)の没落によって歴史が証明している。安倍派・清和研が直面する危機的状況の実態とは。(イトモス研究所所長 小倉健一)

● 統一教会と安倍派・清和研の関係が 国民の一大関心事に

 参議院選挙の応援演説中に銃撃されて死去した安倍晋三元首相。その実行犯である山上徹也容疑者が「(世界平和統一家庭連合〈旧統一教会〉に入信した)母親が家庭をめちゃくちゃにしたことを恨んでいる」と供述した。

 そのことから、旧統一教会(以下、単に「統一教会」とする)と自民党、特に安倍派(清和政策研究会)との蜜月的関係について、国民から大きな関心が寄せられている。

 統一教会は、1954年に韓国で文鮮明(ムン・ソンミョン)氏が創設。日本では1960年代から信者を増やしてきた。同じく文氏が立ち上げた、反共産主義をスローガンに掲げる保守系政治団体・国際勝共連合とともに勢力を広げた。

 統一教会の文氏の自叙伝『平和を愛する世界人として』には、「日本に国を奪われた我が国の悲劇はいつ終わるのか」「わが民族の受ける苦痛の意味は何なのか」と戦前の日本支配に激しい怒りを感じながらも戦時下の日本へ留学した文氏の日常が克明に告白されている。

 文氏は日本の観光地に一切関心を示さず、東京で日本人の内在的論理を徹底的に触れ、研究したのだ。東京を歩き抜き、川崎の鉄工所で肉体労働者と共に働いていた文氏の実感は「見た目はキラキラして華やかでも、東京の街は貧者の天下」だった。日本人では気付けない、日本人の強さと弱さをアウトサイダーであった文氏には冷静に分析できたようだ。

 悪名高き「霊感商法」といえども他の宗派も似たようなことを実行に移していた時代である。なぜ、統一教会が突出して日本人の信者や献金の獲得に成功したかといえば、統一教会が日本人の内在的な論理を知り尽くしたからだろう。

 その方法論は日本の政治家にも通じたようだ。教団の伸長を支えた大きな要因として、全国霊感商法対策弁護士連絡会が挙げるのが政治家の存在だ。

 統一教会の元信者で金沢大学の仲正昌樹教授は、統一教会と特に縁が深い政治家として、7月22日、次のようなコメントをした(ABEMA TIMES)。

 「間違いなく清和会(清和政策研究会、安倍派のこと)です。統一教会が中心になって作った国際勝共連合があるのですが、日本で設立するに当たって(元首相で安倍元首相の祖父でもある)岸信介さんと(日本財団創立者の)笹川良一さんがかなり協力されたと。あの当時、岸さんは韓国との政権関係もお互いに反共ということで良好で、付き合う上では支障はなかったと思います」

 実際に岸氏は、国際勝共連合の創設を支援。脱税容疑のために米国で実刑を受けていた教祖・文氏の早期釈放を求め、当時のロナルド・レーガン米大統領に「元首相」の立場で嘆願書を送っている。

 清和会(現清和研の当時の正式名称)の初代会長である福田赳夫大蔵大臣(当時、後の首相)も1974年の統一教会主催のイベントでこうスピーチをしている。

 「アジアに偉大なる指導者現る。その名は文鮮明ということであります」

 こうした統一教会と安倍派・清和研の関係性に対する世間の認識が最悪の展開をたどれば、「現在の自民党最大派閥である安倍派は凋落するしかなくなる」と、ある自民党関係者は断言する。そして、それが絵空事ではないことは、橋本派・経世会(現平成研究会)の没落によって歴史が証明しているという。

 まだまだ続く福田氏による文氏への持ち上げスピーチの内容を紹介するとともに、安倍派・清和研がどれほどの危機的状況に直面しているかを見ていこう。

8101チバQ:2022/07/28(木) 10:09:47
 「アジアに偉大なる指導者現る。その名は文鮮明ということであります」

 福田氏のスピーチはその後、こう続いた。

 「私はこのことを伺いまして久しいのでありますが、今日は待ちに待った文鮮明先生と席を同じくし、かつただいまは、文先生のご高邁なご教示にあずかりまして、本当に今日はいい日だな、いい晩だなと気が晴れ晴れしたような感じがいたすのであります」

 「今日は文先生から『お前らは神の子である』という激励を受けまして、少し何か偉くなったような感じもいたします。私はこの『神の子である』というのは、世の中のために大いに奉仕せい、またそういう気持ちになった日本人個々を育て上げなさいと、こういうことであろうと受け取りました」

 「今日は文先生本当に立派なお話を承りましてありがとうございました。心から御礼を申し上げます」

● 統一教会と安倍派の関係性で想起する 「橋本派・経世会」の没落

 今回、山上容疑者がテロ決行に至ったのは、安倍元首相が21年9月、統一教会の友好団体のイベントに送ったビデオメッセージを見たことがきっかけだと供述している。

 このように、自民党全体とのつながりを見せている統一教会であるが、とりわけ安倍派とのつながりは強く、深いものだった。

 最近でも安倍元首相の実弟で防衛大臣である岸信夫氏(安倍派)は、「(統一教会に所属する人物と)付き合いもあり、選挙の際もお手伝いをいただいている。電話作戦等々、ボランティアでお手伝いをいただいたケースはあると思う。選挙だから支援者を多く集めることは必要だと思う」「統一教会に手伝ってもらったというよりは、メンバーの方にお力をいただいたということだ」と記者会見で述べた。

 政治と支援団体の問題を巡っては、これまでも首相経験者や派閥の重鎮が、国民やメディアから厳しい批判を受けてきた。最も有名な案件の一つが、全日本空輸(ANA)の旅客機導入を巡り、米航空機メーカーのロッキードから政財界に工作資金が流れたロッキード事件だ。

 それ以外にも、未公開株を安値で譲渡された政治家らが値上がり益を得たリクルート事件や、金丸信・自民党前副総裁(当時)が5億円のヤミ献金を受け取った東京佐川急便事件、小沢一郎・民主党代表(同)の秘書を政治資金規正法違反で逮捕した西松建設事件などが挙げられる。

 しかし、今回の統一教会と安倍派のつながりについて、過去のある事件と類似点を指摘するのが、ある自民党関係者だ。

 「いわゆる日歯連ヤミ献金事件を思い起こす。批判の矛先が自民党というより橋本派・経世会に向いた。経世会を『仮想敵国』としていた節のある小泉政権下において、経世会は弱体化の一途をたどることになる」

8102チバQ:2022/07/28(木) 10:09:58
● ヤミ献金のやりとりを巡る 生々しい証言

 日歯連のヤミ献金問題とは、日本歯科医師連盟が自民党所属の国会議員にヤミ献金した事件だ。日歯連の役員の一人は裁判所で以下のように証言した。

 「2001年7月2日の料亭『口悦』。(日歯連の役員2人が)部屋で待っていると、野中(広務・自民党)元幹事長、橋本(龍太郎)元首相が入ってきた。食事前に(日歯連の役員の1人が)が元首相に1億円の小切手が入った封筒を手渡した」

 「元首相は封筒から小切手を出し、金額を確認し、野中元幹事長に見せた。元首相は『ありがとうございました』と礼をいい、元幹事長に渡そうとしたが、『どうぞ。どうぞ』と受け取りをすすめられ、自分の背広の内ポケットに入れた」

 「遅れて青木(幹雄)参院議員会長が到着。元首相は小切手を見せながら小声で『歯科医師会から1億円の献金をいただいた』というと、青木氏は『ありがとうございました』と礼をいった。』

 ※2005年2月21日「しんぶん赤旗」より。ただし、新聞掲載時は被告の実名が掲載されているが、本引用では「日歯連の役員」と筆者が表記を変えている

 この日歯連ヤミ献金事件を巡っては、村岡兼造元官房長官は政治資金規正法違反で有罪となった。ところが、ここまで生々しいお金のやりとりが証言されているものの、橋本元首相は嫌疑不十分で不起訴。当時大きな権力を握っていたとされる野中氏も不起訴(起訴猶予)となった。

 くじで選ばれた市民で構成され、検察官が被疑者を起訴しなくてよかったのかを審査する検察審査会は、そのどちらに対しても「不起訴不当」の議決をするに至った。

● 幹部の不起訴を勝ち取っても 国民の信任と求心力を失った経世会

 この時に経世会は、幹部の不起訴は勝ち得たものの、捜査や裁判の過程において、国民の激しい怒りを買ってしまったのである。既得権益の打破を訴える小泉政権は、求心力を失った巨大派閥の呪縛から解かれ、さらに経世会を衰亡へと追いやる「郵政解散」へとアクセルを踏み込んでいく。

 かつて全盛を誇っていた経世会の凋落のように、もし「統一教会は安倍派の問題」という認識が世間に強く広まったとき、現在の自民党最大派閥である安倍派(清和研)は凋落するしかない。先の自民党関係者はこう話す。

 「自民党前政調会長で下村博文・安倍派会長代理が文部科学大臣在任中に、『統一教会』は『世界平和統一家庭連合』へと改称することが、文科省によって認可されている。現在、『統一教会関係議員リスト』として出回っている国会議員のリストも、安倍派の所属議員の数が突出していて、安倍派の面々はとにかく息を潜めて、嵐が去るのを待っている状況だ」

 「そもそも岸田(文雄)首相と安倍元首相は、政策的には真逆の考えだった。この状況で、岸田政権が安倍派に対して攻勢に出ることができれば、経世会のように10年以上は権力の中枢から追い出すことが可能だろう。『お公家集団』と呼ばれてきた岸田首相が率いる宏池会が、自民党の主流派閥へと生まれ変わる絶好のチャンスだ」

 現在の経世会は平成研究会と名称を改め、茂木敏充・自民党幹事長率いる茂木派となっている。茂木幹事長は7月26日の会見で「自民党として(統一教会とは)組織的関係がないことをしっかりと確認している。党としては一切関係ない」と述べ、「党としては関係ない」ことを強調している。表面上は、議員一人一人の問題と指摘しているだけのようにも思えるが、「安倍派の問題だ」と突き放しているようにも見える。

 今後、岸田派と茂木派が、安倍派にプレッシャーを加える場面は増えていくだろう。安倍派の誰かが法律を犯したわけではないだけに、この問題は幕引きが難しい。統一教会と蜜月の関係を築いてきた安倍派に対する国民の激しい怒りは爆発寸前だ。

 安倍元首相に凶弾を撃ち込んだテロ容疑者。その供述通り、政治思想に基づく犯行ではないとすると、彼の怒りは思わぬかたちで日本政治の底流を変えつつあるようだ。

訂正 記事初出時より以下の通り訂正します。
1、14、27段落目 橋下派→橋本派
(2022年7月28日9:35 ダイヤモンド編集部)

小倉健一

8103チバQ:2022/07/28(木) 19:34:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4920cdf80e89c5bd03787e8ad66a7ff1184d7e4
安倍元首相の追悼演説、臨時国会中は見送りへ…甘利氏が登壇予定も「首相経験者」求める声
7/28(木) 19:22配信

読売新聞オンライン
自民党本部

 自民党は、銃撃事件で死亡した安倍晋三・元首相の衆院本会議での追悼演説について、8月3日召集の臨時国会の会期中は見送る方針を固めた。複数の同党幹部が明らかにした。

 追悼演説は当初、同党の甘利明・前幹事長が同5日に行う予定だった。登壇者の人選は安倍氏の遺族の意向とされたが、与野党から「首相経験者の方がふさわしい」などとする声が出ていた。9月27日に執り行われる安倍氏の国葬についても一部野党が反対しており、「演説中に野党が退席したり、ヤジが飛んだりする事態は避けた方がいい」(自民幹部)と判断した。

 自民党は、国葬の準備状況なども見極めながら、秋以降の追悼演説の実施を再検討する構えだ。


https://news.yahoo.co.jp/articles/f3eb816ada58a804c61b008331df78f5de275163
自民党、安倍元首相の追悼演説、先送りを検討 秋の臨時国会以降に
7/28(木) 19:24配信

毎日新聞
自民党

 自民党は8月3日召集の臨時国会で予定していた安倍晋三元首相の追悼演説を、秋の臨時国会以降での実施に先送りする検討に入った。党幹部が28日夜、明らかにした。


 自民は衆院議院運営委員会理事会で8月5日の演説実施を提案。安倍氏の国葬に関する質疑などを求める野党側は回答を留保していた。演説を巡っては甘利明前幹事長を立てる方針に対し、与野党から異論が出ていた。自民党幹部は「安倍氏を静かに見送ることが、何よりも大事だ」と語った。【李舜】

8104チバQ:2022/07/29(金) 07:13:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/d796beeaf3a57b8eaf536f883b05d3521f631ae8
「残した派閥をばかに」 安倍派の猛反発で甘利氏の追悼演説頓挫
7/28(木) 20:42配信
 自民党が8月の臨時国会で実施する予定だった安倍晋三元首相の追悼演説を先送りする検討に入ったのは、甘利明前幹事長(麻生派)が演説を行うことに対して与野党の反発が強まったためだ。特に銃撃事件で会長の安倍氏を失った自民党安倍派(清和会、97人)で批判が強まったことが大きな要因となった。

 安倍派が反発を強めたのは、甘利氏の20日のメールマガジンがきっかけだ。この中で甘利氏は安倍派について「『当面』というより『当分』集団指導制をとらざるを得ない。誰一人、現状では全体を仕切るだけの力もカリスマ性もない」と指摘した。

 これに安倍派最高顧問の衛藤征士郎・元衆院副議長は21日の同派会合で「こんなに侮辱されたことはない」と激しく反発。派内では他にも「甘利氏こそカリスマ性がない」などと批判する声が相次いだ。

 党は甘利氏の演説を検討したのは「安倍氏の遺族の意向を踏まえた」ためだとしているが、同派から「なぜ安倍氏が残した派閥をばかにする甘利氏に演説させるのか」「国民の気持ちは甘利氏ではない」などの声が漏れた。反発は安倍派のみならず党内の他派閥にも広がり、党執行部には「いつ甘利氏に決めたのか」など、再考を求める意見が寄せられているという。党内では、甘利氏に代わって第2次安倍政権で安倍氏を官房長官として支え続けた菅義偉前首相や岸田文雄首相による演説を求める声があり、野党からは野田佳彦元首相らを推す声が出ている。

【東久保逸夫、李舜】

8106チバQ:2022/07/30(土) 08:50:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4d3ecfef615ea50e637ebd07fdc9a79197fe295
安倍氏追悼演説、甘利氏から変更も 「遺族意向」に疑問の声 自民
7/30(土) 7:13配信
時事通信
衆院本会議に臨む(右から)安倍晋三首相、麻生太郎副総理兼財務相、甘利明経済再生担当相、菅義偉官房長官、岸田文雄外相(いずれも当時)=2016年1月26日、国会内

 秋の臨時国会へ先送りの方向となった安倍晋三元首相の追悼演説をめぐり、自民党内で29日、予定していた甘利明前幹事長から登壇者を変更するよう求める声が上がり始めた。


 「お友達」起用が問題視されている点以外に、甘利氏が安倍派幹部の力量に疑問符を付けたことに同派が反発し、「遺族の意向」とする説明を疑う向きもあるためだ。代わりとして菅義偉前首相や立憲民主党の野田佳彦元首相が挙がっている。

 自民党は当初、追悼演説を8月5日の衆院本会議で行う方針だった。慣例から与野党の首相経験者の登壇が予想されたが、執行部が白羽の矢を立てたのは安倍氏を第1次政権から支えた甘利氏。野党は閣僚在任中の金銭授受問題を踏まえ、再考を求めた。

 この人選は経緯が不透明なこともあり、自民党内にも問題とする空気があった。「遺族の意向」が理由とされたが、安倍氏周辺は昭恵夫人が希望したとの報道を「うそ」と否定。岸田文雄首相周辺は、葬儀の弔辞は麻生太郎副総裁、国葬の弔辞は首相、追悼演説は甘利氏が担うことで「前から決まっていた」と証言した。

 党内では、甘利氏が所属する麻生派会長の麻生氏の意向が働いたとの見立てが強い。昨秋の衆院選の小選挙区で敗れ、幹事長の座から約1カ月で降りた甘利氏にとっては久々の表舞台になる。首相は26日午後、麻生氏、茂木敏充幹事長と会談。同日夕以降に「追悼演説は甘利氏」との情報が広がった。麻生派ベテランは「『遺族の意向』と言えば野党も黙ると思ったのだろう」と語る。

 甘利氏の起用には特に安倍派の一部が異論を唱えた。同派の現状について甘利氏は自身のホームページで「誰一人全体を仕切る力もカリスマ性もない」と指摘。これに派の最高顧問を務める衛藤征士郎氏が「侮辱だ」と猛反発し、ある若手も「過ぎた発言だ」と憤りを見せた。

 こうした状況も勘案し、政府・与党は28日の段階で演説の延期に向け調整に入った。安倍氏側近は野田氏とする案について「一番いい」と語り、麻生派の閣僚経験者は「安倍政権を支えた菅氏がふさわしい」との考えを示した。


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