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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

7646チバQ:2021/11/12(金) 11:50:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/d723cb5e298028002d165775e4c45a10514b6547
旧竹下派 「茂木派」へ 参院側からも反対出ず
11/11(木) 23:07配信

83
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産経新聞
茂木敏充幹事長(矢島康弘撮影)

自民党第3派閥の旧竹下派(平成研究会、51人)は11日、衆院選後初の定例会合を党本部で開き、4日に党幹事長に抜擢(ばってき)された茂木敏充会長代行の会長昇格を内定した。竹下亘前会長が9月に死去し、会長職は空席になっていた。近く役員人事を固め、「茂木派」が発足する。

引退後も影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長が茂木氏と折り合いが悪く、会長就任に反対していたが、定例会合では参院側からも反対意見が出なかった。

会合では茂木氏が「平成研としては21年ぶりの幹事長。今後の国会対応や来年の参院選に向け全力で取り組みたい」と述べた。その後、新人議員の紹介などが終わり、最後に司会の若宮健嗣万博相が「他に何かありますか」と出席者に確認すると、津島淳衆院議員が挙手し「茂木氏が幹事長になった。平成研でも会長に」と発言。さらに「早く会長を決めたほうがいい」(笹川博義衆院議員)などと衆院側の若手・中堅が相次ぎ発言し、「茂木派」への流れを一気に作った。

参院側の実力者である石井準一幹事長代理が「衆参の役員を決めてから話し合って新会長を決めたほうがいい」と異論を述べると、衆院側の新藤義孝元総務相が「『会長予定者』ということで役員を決めてもらおう」と参院側に譲歩する形を取り、決着した。

衆院側が奇襲を仕掛けたのは「参院側が阻止に動くのでは」と警戒する向きもあったからだ。平成30年には、参院側が集団離脱の構えを見せて額賀福志郎会長(当時)に退任を迫った。この時も青木氏の意向が強く働いた。だが、今回は石井氏が手続きの面で異論を唱えただけで、反対意見は出ず、派閥離脱の動きも起きていない。

背景には派内の力学の変化がある。参院側を束ねて会長交代劇を主導した吉田博美参院幹事長(当時)は令和元年に死去し、その後は参院側が結束して政局を仕掛ける場面はない。

また、茂木氏の幹事長就任が決定打になった。平成研としては平成12年の森喜朗政権の野中広務氏以来、手にしたポストである。来年の参院選の公認権や資金も事実上握る。「会長就任に正面から反対できる人はいない」(衆院ベテラン)状況になった。(田中一世)

7647チバQ:2021/11/12(金) 11:54:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/9316e1b6cc082abf7836be8a4cdc4140a18e5f82
「岸田政権はさっさと潰して構わない」安倍氏と麻生氏の全面対決が招く"次の首相"の名前
11/11(木) 18:16配信

プレジデントオンライン
記念撮影に臨む岸田文雄首相(右)と林芳正外相=2021年11月10日夜、首相官邸 - 写真=時事通信フォト

岸田文雄首相は長期政権を築くことができるのだろうか。ジャーナリストの鮫島浩さんは「総裁選と衆院選を経て自民党内には麻生氏優位の構図ができあがった。これが安倍氏はおもしろくない。党内状況を打破するため、安倍氏が揺さぶりをかければ、来夏の参院選前に首相交代となる恐れもある」という――。


■唯一の誤算は甘利明幹事長が小選挙区で敗れたこと

 自民党は10月31日投開票の衆院選で「自民苦戦、単独過半数を巡る攻防」というマスコミの情勢調査に基づく予測を覆し、過半数(233議席)を大幅に上回る261議席を獲得して圧勝した。

 自民党に勢いがあったわけではない。むしろ安倍・菅政権がコロナ対策で失態を重ねたことで自民党を積極的に支持するムードは乏しかった。安倍晋三元首相と麻生太郎副総裁の操り人形と揶揄(やゆ)される岸田文雄首相の存在感は薄く、勝因はひとえに「野党の魅力不足」にあるといっていい。

 立憲民主党、共産党、社民党、れいわ新選組の野党共闘は中途半端に終わり、「野党連合政権」の具体像はいっこうに見えず、政権交代の機運はまったく盛り上がらなかった。ふたを開けてみると投票率は戦後3番目に低い55.93%に低迷し、自公与党が組織票を固めて僅差で逃げ切る選挙区が続出。予測を大幅に上回る議席が自民党に転がり込んだのである。

 唯一の誤算は、岸田首相が政権の要として起用した甘利明幹事長が神奈川13区で敗れたことだった(比例で復活当選)。甘利氏は都市再生機構(UR)をめぐる口利き疑惑が尾を引く中、安倍氏と麻生氏の双方と親しいという一点で起用されていた。甘利氏こそ、安倍氏と麻生氏というふたりのキングメーカーが牛耳る岸田政権を象徴する存在だったのである。

 自民党幹事長が選挙区で敗北するのは初めてだ。甘利氏はさすがに岸田首相に辞意を伝えたが、岸田首相はその場で了承せず、保留した。独断では辞表も受け取れない首相なのだ。

■甘利氏落選の誤算、勝ち過ぎた自民党に生じた「軋み」

 甘利氏が失脚すると安倍氏と麻生氏を橋渡しする調整役が不在となり、政権内部のバランスが崩れる恐れがある。安倍氏と麻生氏の双方を満足させる後任幹事長として選ばれたのは、旧竹下派会長代行の茂木敏充氏だった。岸田氏より「ずる賢い」面はあるものの、安倍氏と麻生氏への従順さでは岸田氏に勝るとも劣らぬ政治家だ。

 安倍氏と麻生氏は麻生派重鎮の甘利氏から旧竹下派幹部の茂木氏に幹事長職を明け渡すことに若干の抵抗はあっただろうが、双方が納得する人材は他に見当たらなかった。茂木氏の幹事長起用で安倍氏と麻生氏の二大キングメーカーが君臨する政権構造は維持されたといえる。

 しかし茂木氏の後任の外相に宏池会(岸田派)ナンバー2の林芳正氏を起用した人事は波紋を呼んでいる。林氏は安倍氏と山口県政界を二分する「政敵」として知られているからだ。岸田氏は林氏の外相起用を安倍氏と麻生氏に事前に伝え、理解を求めた。マスコミ各社の報道によると、安倍・麻生両氏は林氏が親中派であることなどを理由に反発したが、岸田氏が押し切ったという。

 私の見解はやや異なる。安倍氏が林氏の外相起用に強く反発したのは事実であろうが、麻生氏まで強く反発したら、はたして岸田氏は押し切れたであろうか。麻生氏は安倍氏の手前、反対するそぶりをみせつつ、実のところは林氏の外相起用を容認あるいは歓迎したのではないかと私はみている。

 岸田政権発足以降、安倍氏と麻生氏の盟友関係はすこしずつ軋み始め、衆院選で自民党が勝ち過ぎて、二階俊博氏や菅義偉氏ら「共通の敵」がますます埋没した結果、安倍氏と麻生氏の間の「軋み」は「亀裂」へ広がりつつある。麻生氏が安倍氏の反発を承知のうえで林氏の外相起用にゴーサインを出したとしたら、ふたりのキングメーカーの盟友関係は大きな曲がり角にさしかかっているといえるだろう。

 甘利氏失脚で浮上した茂木氏と林氏が「ポスト岸田」の有力候補に躍り出たことも注目すべき点である。自民党内の権力構造にどんな変化が生じたのか。来年夏の参院選に向けて岸田政権はどうなっていくのか。詳しく解説していこう。

7648チバQ:2021/11/12(金) 11:54:20
■麻生氏優位の党内構図

 2012年末から7年8カ月続いた安倍政権と、それを受け継いだ1年間の菅政権は、安倍氏、麻生氏、菅義偉氏、二階俊博氏の「4長老」がときに内輪もめをしながらも世代交代を阻むという一点で手を握り、あらゆる国家利権を独占する「4長老支配」だった。

 菅政権末期に安倍・麻生連合と二階・菅連合の対立がついに抜き差しならなくなり、安倍・麻生連合が「菅おろし」を仕掛けて退陣に追い込んだ。その後の自民党総裁選では安倍氏は高市早苗氏を、麻生氏は岸田氏を、菅氏は河野太郎氏を、二階氏は野田聖子氏を推し、4長老の対応は見事にばらけたのである。

 総裁選は岸田氏と河野氏の決選投票にもつれ、さいごは安倍氏と麻生氏が連携して岸田氏を勝利させた。岸田政権は、党役員・閣僚人事で二階氏や菅氏、河野氏に加え、河野氏を支援した石破茂氏や小泉進次郎氏らを徹底的に冷遇した。一連の人事を主導したのは、自民党副総裁に就任した麻生氏である。

 岸田政権の布陣をつぶさに分析すると、岸田首相は安倍氏よりも麻生氏の意向を重視していることがみてとれる。たしかに安倍氏と麻生氏の二大キングメーカーが牛耳る政権なのだが、そのなかでも「麻生氏優位」であることは、今後の政局を読み解くにあたり、しっかりと認識しておくことが重要だ。「4長老」のなかで、この秋の総裁選・衆院選の政局を経て独り勝ちしたのは麻生氏だったのである。

■幻となった「麻生―甘利ライン」

 安倍氏は党運営の要である幹事長に高市氏、内閣の要である官房長官に安倍最側近の萩生田光一氏の起用を求めていたが、どちらもかなわなかった。安倍氏の意向を跳ね除けることができるのは、いまの自民党には麻生氏しかいない。

 当初は麻生派重鎮の甘利氏を幹事長に起用したことが「麻生氏優位」を端的に示している。官房長官に就任した松野博一氏は安倍氏率いる清和会(安倍派)に所属していながら甘利氏の派閥横断的グループ「さいこう日本」のメンバーだ。安倍氏の顔を立てつつ主導権は握らせないという麻生氏の思惑が嗅ぎ取れる。麻生氏の政権運営構想のど真ん中にいたのが、甘利幹事長だった。

 ほかにも「さいこう日本」からは党幹部に梶山弘志幹事長代行(無派閥)、田中和徳幹事長代理(麻生派)、高木毅国対委員長(安倍派)、閣僚に金子恭之総務相(岸田派)、金子原二郎農相(岸田派)、山際大志郎経済再生相(麻生派)が起用され、さながら「甘利政権」の様相となった。閣僚20人中13人が初入閣という布陣も、内閣より自民党の力が強い「党高政低」型といえ、麻生副総裁―甘利幹事長ラインですべてを仕切る思惑がにじむ体制であった。「安倍・麻生傀儡政権」ではなく「麻生傀儡政権」と言っても過言ではない滑り出しだった。

 自民党が予想を覆して大勝したことと、そのなかで「政権の要」であった甘利氏が選挙区で敗れ失脚したことが岸田政権の「麻生氏優位」にどう影響するかが今後の焦点である。

7649チバQ:2021/11/12(金) 11:54:36
■安倍氏との軋み

 もしマスコミの情勢調査どおりに自民党が単独過半数を割るか、もしくは単独過半数ギリギリという選挙結果だったなら、麻生氏の思いのままの体制を継続することは難しかっただろう。

 二階氏や菅氏を冷遇し続ければ、彼らは野党との連携をちらつかせ政権を揺さぶられる恐れがある。岸田首相は過半数を維持するには安倍氏や麻生氏だけでなく、二階氏や菅氏、さらには河野氏や石破氏にも配慮する「挙党体制」を構築する必要に迫られたに違いない。

 しかし、自民党だけで過半数を30議席近く上回る大勝に終わった結果、二階氏や菅氏らが野党と連動した政局を仕掛けることは極めて困難になった。二階氏や菅氏が離反したところで、公明党さえつなぎとめれば政権は十分に運営できるからだ。

 日本維新の会が躍進し、松井一郎代表(大阪市長)と親密な菅氏が存在感を取り戻すとの見方もあるが、私は否定的だ。

 自民党単独で絶対安定多数(261議席)に達した以上、衆参各議院の総議員の3分の2以上の賛成が必要な憲法改正の発議にさえこだわらなければ、自公政権の国会運営は安泰だ。

 維新の松井代表が来夏の参院選と同時に改憲案の国民投票を実施することを主張しているのは、「3分の2」の議席確保を政治的焦点とすることで維新の存在感を高める狙いがあるとみられるが、維新の協力を取り付けることは自民党内では菅氏を利するだけで、麻生氏には何の得もない。麻生氏や岸田氏は改憲発議に極めて慎重な姿勢をとるだろう。

■反発を承知で林芳正氏を外相に起用

 麻生氏の最優先課題は、二階氏や菅氏を政権中枢から外し、岸田政権の運営を自らが主導することであり、そのために必要な議席は十分に確保できたということだ。

 唯一の懸案は、安倍氏との「盟友関係」だ。最大派閥・清和会(安倍派)を率いる安倍氏と第2派閥・志公会(麻生派)を率いる麻生氏が盟友関係を続けてきたのは、二階氏や菅氏ら「共通の敵」に対抗し、河野氏や小泉氏への「世代交代」の流れを食い止めるためだった。

 二階氏、菅氏、河野氏、小泉氏らが表舞台から姿を消し、衆院選で自民党が圧勝して「共通の敵」の反撃を気にする必要がなくなった結果、安倍氏との「棲み分け」がやっかいな問題として浮上してきたのである。

 安倍氏にすれば、甘利氏が辞任した以上、今度こそ幹事長に高市氏起用を望んだに違いない。安倍氏にも麻生氏にも従順な茂木氏の幹事長起用は落とし所として容認できるとしても、茂木氏の後任の外相に林氏を起用したのは、露骨な「安倍軽視」ではないか――そんな安倍氏の反発を承知の上で、麻生氏が林氏の外相起用に踏み切ったことに注目すべきである。

7650チバQ:2021/11/12(金) 11:54:53
■大宏池会の野望

 林氏は老舗派閥・宏池会の本流である。東京大学法学部卒業、ハーバード大学ケネディ行政大学院修了という華麗な経歴を持ち、宏池会ホープとして若くから岸田氏よりはるかに高い期待を集めてきた。

 宏池会第8代会長の古賀誠氏は従順な岸田氏を第9代会長に指名したが、本流の林氏を無視できず、ナンバー2の座長とした。林氏の弱点は参院議員だったことだが、今回の衆院選で衆院への鞍替えに成功し、ただちに外相に就任したことで、名実ともに岸田氏に続く「宏池会の首相候補」の座を確立したのである。

 麻生氏はもともと宏池会に所属し、長く冷遇されてきた。1998年に加藤紘一氏が会長に就任したのを機に宏池会を飛び出し、小グループを結成。加藤氏が清和会の森喜朗内閣への不信任案に同調した2000年の「加藤の乱」に敗れ、宏池会が分裂・衰退するのを横目に、麻生氏は自らの派閥を急拡大させ、ついには第2派閥に躍り出た。

 麻生氏の野望は尽きない。仕上げは本家本元の宏池会(岸田派)を麻生派に吸収合併して「大宏池会」を結成し、清和会と肩を並べる二大派閥として君臨することである。麻生氏は清和会と大宏池会が交互に首相を輩出する将来像を周辺に打ち明けている。

 麻生氏が自民党総裁選で、自派の河野氏ではなく、岸田氏を全力で支援したのも、野望のためだ。もしも河野政権が誕生すれば、世代交代が一気に進んで権力を失う恐れがあった。

■「麻生氏独り勝ち」が岸田政権最大のアキレス腱に

 麻生氏は思いのままになる岸田政権のうちに大宏池会を結成しておきたい。そして不人気の岸田首相が退陣する時に備えて「ポスト岸田」候補を手元に置いておきたい。それが林氏なのである。林氏を首相候補として押し上げることと引き換えに、林氏に大宏池会の結成を認めさせ、自らがキングメーカーとして君臨しようというわけだ。

 甘利氏が失脚し、林氏の衆院鞍替えが実現した今回、茂木氏を外相から幹事長へ横滑りさせて林氏を外相へ登用し、一挙に「首相候補」へ引き上げる。安倍氏の反発覚悟で押し切った人事に麻生氏の強い覚悟がうかがえる。

 安倍氏が麻生氏の野望に気づいていないわけがない。これまでは盟友関係を重視して麻生氏との対立を避けてきたが、二階氏や菅氏という「共通の敵」が消え、安倍氏の求める人事が一向に通らず、「麻生氏独り勝ち」の様相が強まるなか、トドメのように林氏の外相起用が飛び込んできたのである。面白いはずがない。

 そのうえで大宏池会が実現し、清和会に肩を並べるか、あるいは清和会を抜いて最大派閥に躍り出れば、安倍氏と麻生氏の関係はさらに緊迫するだろう。

 安倍氏と麻生氏の盟友関係の軋みこそ、岸田政権最大のアキレス腱である。岸田首相は麻生氏重視の姿勢を続けるだろう。安倍氏がただちに麻生氏と決別するのは考えにくいが、相当なストレスがたまっていくことが予想される。茂木幹事長が安倍氏と麻生氏の間をどう取り持つのかが注目される。

7651チバQ:2021/11/12(金) 11:55:07
■支持率が低迷すれば“菅政権”の末路をたどる

 岸田政権が続くうちは、安倍氏と麻生氏の関係を茂木氏が取り持ち、誤魔化しながら政権運営を続けることになろう。問題は、岸田政権が瓦解したときだ。

 麻生氏の操り人形である岸田政権の支持率が上昇する見込みはない。来夏の参院選前に内閣支持率が低迷し、「岸田首相では参院選が戦えない」という声が浮上する可能性は高いだろう。菅首相(当時)が衆院選前に退陣に追い込まれたのと同様の道をたどる展開は十分にあり得る。

 菅氏の後任を選んだ9月の自民党総裁選は党員も参加するフルスペックで実施された。来夏の参院選前に岸田首相が退陣した場合は、国会議員のみによる臨時総裁選となる公算が大きい。その場合は今回の総裁選以上に「派閥の力」がモノを言うことになる。

 そのとき首相は誰になるか。安倍氏は引き続き高市氏を推す。麻生氏の本命は林氏だ。どちらも譲らない。落としどころとしてふたりが容認できる茂木氏に落ち着く――。安倍氏と麻生氏の「密室協議」で次の首相が決まるという展開もありえる。安倍派、麻生派、旧竹下派がまとまれば事実上勝負ありだ。

 存在感の薄い岸田首相をそっちのけで、清和会を背景とする安倍氏・高市氏、大宏池会を背景とする麻生氏・林氏、旧竹下派を背景とする茂木氏の三極の駆け引きが参院選前の総裁選実施を視野に進むとみられる。自民党は大勝したが、岸田首相の政権基盤は極めて脆い。



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鮫島 浩(さめじま・ひろし)
ジャーナリスト
1994年京都大学法学部を卒業し、朝日新聞に入社。政治記者として菅直人、竹中平蔵、古賀誠、与謝野馨、町村信孝らを担当。政治部デスク、特別報道部デスクを歴任。数多くの調査報道を指揮し、福島原発の「手抜き除染」報道で新聞協会賞受賞。2014年に福島原発事故「吉田調書報道」を担当。テレビ朝日、AbemaTV、ABCラジオなど出演多数。2021年5月31日、49歳で新聞社を退社し、独立。SAMEJIMA TIMES主宰。
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ジャーナリスト 鮫島 浩

7652チバQ:2021/11/12(金) 11:56:51
■支持率が低迷すれば“菅政権”の末路をたどる

 岸田政権が続くうちは、安倍氏と麻生氏の関係を茂木氏が取り持ち、誤魔化しながら政権運営を続けることになろう。問題は、岸田政権が瓦解したときだ。

 麻生氏の操り人形である岸田政権の支持率が上昇する見込みはない。来夏の参院選前に内閣支持率が低迷し、「岸田首相では参院選が戦えない」という声が浮上する可能性は高いだろう。菅首相(当時)が衆院選前に退陣に追い込まれたのと同様の道をたどる展開は十分にあり得る。

 菅氏の後任を選んだ9月の自民党総裁選は党員も参加するフルスペックで実施された。来夏の参院選前に岸田首相が退陣した場合は、国会議員のみによる臨時総裁選となる公算が大きい。その場合は今回の総裁選以上に「派閥の力」がモノを言うことになる。

 そのとき首相は誰になるか。安倍氏は引き続き高市氏を推す。麻生氏の本命は林氏だ。どちらも譲らない。落としどころとしてふたりが容認できる茂木氏に落ち着く――。安倍氏と麻生氏の「密室協議」で次の首相が決まるという展開もありえる。安倍派、麻生派、旧竹下派がまとまれば事実上勝負ありだ。

 存在感の薄い岸田首相をそっちのけで、清和会を背景とする安倍氏・高市氏、大宏池会を背景とする麻生氏・林氏、旧竹下派を背景とする茂木氏の三極の駆け引きが参院選前の総裁選実施を視野に進むとみられる。自民党は大勝したが、岸田首相の政権基盤は極めて脆い。



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鮫島 浩(さめじま・ひろし)
ジャーナリスト
1994年京都大学法学部を卒業し、朝日新聞に入社。政治記者として菅直人、竹中平蔵、古賀誠、与謝野馨、町村信孝らを担当。政治部デスク、特別報道部デスクを歴任。数多くの調査報道を指揮し、福島原発の「手抜き除染」報道で新聞協会賞受賞。2014年に福島原発事故「吉田調書報道」を担当。テレビ朝日、AbemaTV、ABCラジオなど出演多数。2021年5月31日、49歳で新聞社を退社し、独立。SAMEJIMA TIMES主宰。
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ジャーナリスト 鮫島 浩

7653チバQ:2021/11/15(月) 20:34:41
"茂木幹事長、「ポスト岸田」へ存在感 派閥会長内定も結束課題―自民:時事ドットコム" https://www.jiji.com/amp/article?k=2021111300408&g=pol


 自民党の茂木敏充幹事長が、早くも存在感を見せている。4日に就任したばかりだが、給付金をめぐる公明党との調整をスピード決着させたほか、旧竹下派の会長就任も内定した。ただ、派内には参院側を中心に不満がくすぶり、「ポスト岸田」に向け足元の結束が課題となりそうだ。
 旧竹下派は11日、党本部で会合を開催。茂木氏はこの後、記者団に「『会長になってくれ』との意見があり、私の下で人事を固め正式に発足する」と述べ、近く「茂木派」に衣替えすると宣言した。
 茂木氏はもともと、実務能力への評価は高く、安倍、菅両政権で経済産業相や外相、党選対委員長などの重要ポストを歴任。経済再生担当相だった2019年には、トランプ米政権(当時)を相手に貿易協定締結を厳しい交渉の末に軟着陸させた。
 茂木氏の幹事長就任や派閥領袖(りょうしゅう)内定を受け、安倍派中堅は「ポスト岸田に仲間入りする」と指摘。政府内からも「岸田首相の後釜は茂木氏かもしれない」(高官)との見方も出始めた。
 一方、派内は一枚岩とは言えない。11日の会合は新人議員の紹介が議題だったが、茂木氏に近い笹川博義衆院議員らが「会長を決めるべきだ」と主張。参院の石井準一幹事長代理が「その前に役員を決めたらどうか」と異論を唱えたため、新藤義孝元総務相が「きょうの時点では会長予定者としよう」と引き取った。だが、参院側の拍手はまばらだったという。
 政界引退後も同派参院に影響力を保つ青木幹雄元参院議員会長は、「茂木会長」に反対とされる。参院中堅は、会長人事は事前の相談もなく不意打ちだったとして、「こんなやり方はおかしい」と不満を漏らす。参院側には、茂木氏が周辺議員とこうした段取りを協議していたとの見方も出ている。
 茂木氏は来年夏の参院選で、幹事長として指揮を執ることになる。同氏周辺は、「党を勝利に導き、派閥議員を増やせるか。それが試金石だ」と語った。(2021/11/14-07:10)

7654チバQ:2021/11/15(月) 20:37:43
"自民、派閥再編で“抗争勃発”の火種 岸田人事がさざ波…「対中姿勢」「経済政策」2つの爆弾 識者「安倍氏との緊張関係が焦点」(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース" https://news.yahoo.co.jp/articles/f31a5140327bd450c7ba47b1e949f544b1ab0fd5
 自民党の派閥に緊張感が出てきた。衆院選で人数を減らした各派が新人らの囲い込みを加速しているうえ、最大派閥の細田派は安倍晋三元首相が会長に就任して「安倍派」となり、旧竹下派も茂木敏充幹事長の「茂木派」に衣替えする見通しとなるなど、党内力学の変化が見られるのだ。中国の軍事的覇権拡大が進むなか、岸田文雄首相(総裁)が閣僚人事で独自色を発揮したことで、党内の歪みも指摘される。新政権が抱えた「対中姿勢」と「経済政策」という爆弾。自民党はかつて、派閥同士の政策論争や権力闘争が活力を生んできたが、本格的な派閥抗争に発展するのか。
 「次の世代に『誇りある日本』を引き継ぐため、皆さまとともに力を尽くしていきたい」「憲法改正は立党以来の党是だ。われわれが議論の先頭に立とう」  安倍氏は11日、党本部での派閥総会で会長就任が満場一致で決定した後、こうあいさつした。その後、「当然、岸田政権をしっかり支える背骨でありたい」と記者団に述べた。  
安倍氏は2012年の党総裁就任に伴い、細田派前身の町村派を離脱した。昨年9月の首相辞任後も無派閥だったが、最大派閥の会長就任で、今後の政局を左右し得る立場となった。  
麻生派を率いる麻生太郎副総裁は安倍氏の盟友であり、安倍、菅義偉両政権は「細田派」と「麻生派」の二大派閥が支えてきた。岸田首相は、同じ宏池会を源流にする「岸田派」領袖(りょうしゅう)のため、麻生氏は後見人的立場で振る舞いながら、麻生、岸田両派が合流する「大宏池会」構想を練っていた。  
ところが、岸田首相の人事が、さざ波を立てている。  
まず、10月の第1次岸田内閣発足時、細田派は萩生田光一氏(経産相)の幹事長か官房長官での起用を狙ったが、反映されなかった。細田派内は大きく安倍系と福田系に分かれているが、福田系が多く重用された。  
岸田首相は衆院選後、新外相に林芳正元文科相を起用した。安倍、麻生両氏は、林氏が日中友好議員連盟会長を務めるなど、政界屈指の「親中派」のため、国内外に間違ったメッセージを与えかねないと難色を示したとされる。  
さらに、岸田首相は、やはり宏池会に源流を持つ「谷垣グループ」の代表世話人、中谷元(げん)元防衛相を人権問題担当の首相補佐官に登用した。中谷氏は、安倍、菅政権に批判的言動を続けた人物である。  政治評論家の小林吉弥氏は「岸田首相は安倍政権で4年7カ月、外相を務めたが、政治的にはリベラルで、保守の安倍氏とは体質が合わなかった。林外相の就任や、中谷氏の補佐官起用で距離はさらに開くだろう。岸田首相にとって、麻生氏は『目の上のたんこぶ』だ。当面はうまく連携していくが、いずれ世代が代われば、岸田派主導で大同団結に動くはずだ。中谷氏の起用で、谷垣グループの吸収も狙っているようだ」と分析した。  
自由主義諸国が、中国の軍事的覇権拡大や人権問題に厳しく対峙(たいじ)するなか、岸田首相-林外相体制で「対中融和」に傾斜すれば、安倍、麻生両派は黙っていないだろう。  
このほか、「二階派」は、会長の二階俊博前幹事長が党執行部から外れた。「石原派」は石原伸晃元幹事長が衆院選で落選し、同派会長を11日、辞任した。「石破派」は石破茂元幹事長の求心力低下が続く。3派は派閥の立て直しが急務で、派閥再編もささやかれる。  衆院選で勝利し、人事で持論を通した岸田首相だが、岸田派は第5派閥で足元は盤石ではない。経済政策でも不安がある。  
9月の自民党総裁選で「株式の売却益などへの金融所得課税の強化」を訴えたためか、新総裁に選出後、日経平均株価が8営業日連続で下落して「岸田ショック」と呼ばれた。第101代首相に選出された今月10日も、株価は終値で前日より約178円下落した。  自民、公明両党が合意した経済対策「子育て世帯に年収960万円の所得制限を設け、現金とクーポンを計10万円相当給付」などについても、「経済対策なのか困窮者対策なのか、軸足がはっきりしない」(立憲民主党の長妻昭副代表)と批判が噴出している。  岸田政権は大丈夫なのか。  
前出の小林氏は「岸田首相が、経済政策で公明党や財務省の顔色ばかり見ていると、他派の不満が高まる。対中外交でも毅然(きぜん)とした『安倍外交』路線から転換する方向に動けば、派閥抗争となる危険性もある。今後の政局は、岸田首相と安倍氏らとの緊張関係がどうなるかが焦点だ」と指摘した。  
これに対し、政治評論家の伊藤達美氏は「人事などで党内に不満もあるだろうが、自民党は大人の政党だ。わきまえているはずだ。各派とも来年夏の参院選をにらみ、挙党体制で国内外の難局を乗り切っていくしかない」と語っている。

7655チバQ:2021/11/16(火) 08:56:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba26e376bdfd96f6ac95424eaea7b8fe68461838
松野長官、問われる調整力 政権の番頭役、行方左右
11/16(火) 7:06配信

時事通信
記者会見する松野博一官房長官=15日午後、首相官邸

 衆院選を乗り切った岸田文雄首相が政権運営を本格化させる中、松野博一官房長官の手腕に関心が集まっている。

【国会議員情報】松野 博一(まつの ひろかず)氏

 内閣の要の官房長官の働きぶりは政権の行方を左右する。新型コロナウイルス対策など難題は山積しており、「調整型」(政府関係者)と評される松野氏の真価が問われそうだ。

 「こんにちは。お会いできてうれしいです」。松野氏は15日、首相官邸を訪れたレモンド米商務長官と会談し、穏やかな口調でこう語りかけた。

 松野氏の抜てきは首相の強い意向だ。松野氏が所属する最大派閥・安倍派の安倍晋三元首相は側近の萩生田光一経済産業相の長官起用を首相に要求した。それでも首相が松野氏に白羽の矢を立てたのは、政調会長時代に会長代理だった松野氏と肌が合い、信頼関係を築いたからだ。

 官房長官は永田町や霞が関ににらみを利かせる内閣の番頭役。安倍氏が7年8カ月も政権を維持できたのは、官房長官だった菅義偉前首相が重要局面で矢面に立ったことが大きかった。

 その菅氏を「大きな目標」と公言する松野氏だが、持ち味は菅氏と正反対だ。菅氏が省庁の人事権をてこにトップダウンで政策を進めたのに対し、「温厚で悪く言う人はいない」(周辺)と評される松野氏は「環境整備が仕事。各閣僚が仕事をしやすい環境を作っていくのが役目」とソフト路線を標ぼうする。

 一方、政権中枢での動き方にまだ慣れていないようで、衆院選中に北朝鮮がミサイルを発射した際、松野氏は官邸を空けていた。選挙への影響を懸念する与党内からは「自覚がない」(閣僚経験者)と叱責する声が上がった。

 衆院選後の与党協議の焦点となった18歳以下への10万円給付をめぐっても、松野氏が動いた形跡はない。自民党内では「存在感がない。もっと前に出るべきだ」(中堅)との声も漏れる。

7656とはずがたり:2021/11/16(火) 22:27:06
自民離党の松本氏「謙虚に再出発」 宣言下に銀座訪問 神奈川1区
https://mainichi.jp/articles/20211031/k00/00m/010/236000c?inb=ys
毎日新聞 2021/10/31 21:45(最終更新 11/1 01:10) 283文字

落選が決まり、支援者らに頭を下げる松本純氏=横浜市磯子区で2021年10月31日午後8時36分、高田奈実撮影
拡大
落選が決まり、支援者らに頭を下げる松本純氏=横浜市磯子区で2021年10月31日午後8時36分、高田奈実撮影

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言中に東京・銀座のクラブを訪れた責任を取って自民党を離党した神奈川1区の無所属前職、松本純氏(71)は立憲前職に敗れた。「非常に厳しい判断を頂戴した。ご迷惑をかけた一件については生涯背負っていく。謙虚に再出発させていただきたい」と支持者に頭を下げた。

 復党が認められず、小選挙区で負ければ比例復活の道がない戦いに。選挙ポスターには安倍晋三元首相の顔写真が掲載され、安倍氏や麻生太郎副総裁らが応援に入るなど党の有力者も支援していた。松本氏は「軽率な行動でご迷惑をおかけした」と謝罪を繰り返したものの、有権者の目は厳しかった。【高田奈実】

【第49回衆院選】を

7657チバQ:2021/11/17(水) 19:26:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/38fee335f4dec102f9350c4cf475ad60161554b4岸田政権 会議乱立 参院選へ成果急ぐ 役割の線引き曖昧
11/17(水) 11:37配信

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北海道新聞
五つの会議を相次ぎ設立
岸田政権で発足した主な会議

 岸田文雄首相は、看板政策の新しい資本主義やデジタル化などの実現に向け、16日に初会合を開いたデジタル臨時行政調査会(臨調)をはじめとした五つの会議を相次ぎ設立した。ただ、各会議で似通った分野を扱うなど役割分担が曖昧で、来夏の参院選までに成果が出せるかは不透明だ。臨調や田園都市構想は、首相が率いる自民党派閥「宏池会」出身者がかつて用いた組織や理念でもあり、旧来の支持層にアピールする思惑も透ける。

コロナ「10万円」給付、厳しい世論の視線 大半が貯蓄、効果の議論なく

デジタル社会推進会議など以前の会議も残る
 16日に官邸で開かれたデジタル臨調の初会合で、首相は「国民がデジタルを活用した、よりよいサービスを享受し成長を実感できる社会を実現する。とりわけ政策実現のスピード感を重視する」と述べ、デジタル化の推進に意欲を示した。

 政府は同臨調の役割を「デジタル改革、規制改革、行政改革に関わる横断的課題を一体的に検討する」と説明する。ただ、首相は既にデジタル化による地方活性化を目指す「デジタル田園都市国家構想実現会議」を発足。岸田政権以前からのデジタル社会推進会議や規制改革推進会議、行政改革推進会議も残り、役割の線引きは不明確だ。

宏池会の色濃く
 また、首相は「成長と分配の好循環」を目指す新しい資本主義実現会議や、全世代型社会保障構築会議、看護師や介護士の賃上げを議論する公的価格評価検討委員会など、経済政策や社会保障政策を決める会議を相次ぎ立ち上げた。松野博一官房長官は9日の記者会見で、記者から「会議の乱立ではないか」と問われ、「(既存の会議は)それぞれの分野を扱うため位置づけが異なる」と反論した。

 宏池会の色が濃いのも岸田政権の特徴だ。臨調は、宏池会初代会長の池田勇人元首相、第4代会長の鈴木善幸元首相が行革に関する首相の諮問機関としてそれぞれ設立。デジタル臨調は、過去の臨調と異なり法律に基づかないが、約40年ぶりに名称を復活させた。デジタル田園都市国家構想も第3代会長の大平正芳元首相の「田園都市構想」に着想を得ている。

 首相にとって、19日に取りまとめる経済対策が当面の試金石となる。参院選に向けて成果を得たい首相は「総裁選で訴えた政策は絶対に入れてくれ」と指示したという。ただ、会議乱立は政権の目指す方向性が見にくくなり、意思決定に時間がかかる可能性もはらむ。

7658チバQ:2021/11/18(木) 08:46:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/57d50e67c21082bc9ac28a01448af795b5d26bb岸田総理がウラで「ほくそ笑む」…メディアが報じない「甘利おろし」の全真相
11/18(木) 7:02配信

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現代ビジネス
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 就寝前に一日に起きたことを書き記す「岸田ノート」。そこには、決して口に出せない思いが綴られている。大声で叫び、喚きたい気持ちを抑え続け、岸田文雄は総理となった。最高権力を得た今、紙に刻まれた岸田の煮えたぎる思いは、「復讐劇」となって具現する。

【写真】安倍晋三が恐れ、小池百合子は泣きついた「永田町最後のフィクサー」の正体

岸田総理の大ピンチ
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 一日を終え床に就く前、岸田文雄総理は、その日に起きたことをノートに書き記す。衆院総選挙直後の11月1日未明、岸田はこのA6サイズのノートを手に、僥倖を噛み締めていた。

 事前に単独過半数(233議席)が危ぶまれていた自民党だったが、結果的に261議席を獲得し、絶対安定多数(各常任委員会の委員長ポストを独占、委員の過半数を確保し、有利に国会運営ができる)に到達した。

 岸田の気分としては「大勝利」と言えるが、一方で現職幹事長の甘利明が小選挙区で落選したのだ。深夜、ノートに書き込む岸田の筆は大いに滑ったであろう。

 幹事長として甘利は政権の要ではあった。だが同時に、アキレス腱でもある。党のまとめ役として、重鎮議員らとの橋渡しを期待する一方、金銭疑惑を抱える甘利の存在は、選挙後に支持率低下を招く恐れがあった。

 その甘利が、自爆して勝手に消えた。

 「甘利さんは、自民党本部の職員まで駆り出して選挙区の有権者に電話をかけまくり、自分への支持を訴えさせた。自分が危ないからといって幹事長が党職員に動員をかけるなど前代未聞で、大顰蹙を買っていました」(自民党本部関係者)

 恥も外聞もない必死の抵抗も及ばず、甘利は党の最高権力者の座から滑り落ちた。

 実は岸田にとっては、狙い通りだ。自民党ベテラン議員がこう語る。

 「岸田にとって甘利は、安倍・麻生との間をつなぐパイプ役で、同時に防波堤のはずだった。ところがアテが外れ、安倍も麻生も甘利の幹事長就任に不快感を露にし、険悪なムードになっていた。

 両重鎮が不満を抱いているのに、指名してしまった以上、甘利を簡単にはクビにできない。どうしたものか……と悩んでいたところ、甘利が自滅してくれたということだ」

 多少の紆余曲折はあった。甘利は選挙区での敗北が決まった後、自身の進退について「総裁に預ける」と決断を丸投げし、岸田を慌てさせた。

 抜擢しておいて、すぐに自分の手でクビを刎ねたのでは、大変な遺恨を招きかねない。しかも幹事長に引責させたら、せっかく261議席も取ったのに、岸田自身が選挙の敗北を認めたことになる。

 党内から「総裁に責任はないのか」と声が上がったら、自分の身まで危うくなるではないか。

 「お〜え〜ま〜あの〜、処遇については〜」

 テレビの選挙特番で甘利の進退について問われた岸田は、即答することができなかった。

安倍、麻生の糾弾で「形勢逆転」
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 ところが、助け船は思わぬ方向から飛び出してきた。安倍と麻生が、頼みもしないのに甘利を糾弾し始めたのである。

 「選挙後、安倍さんと麻生さんは甘利さんを猛批判した。安倍さんは、『事前の情勢調査と選挙結果が違いすぎる。こんなにズレたことはなかった。幹事長の責任だ』と、甘利さんを責め立てました。

 麻生さんも、『(疑惑に対する)説明責任が足りないからこう(落選に)なる』と、厳しく責任を追及した。そのため、留任に一縷の望みを繋いでいた甘利さんも心が折れ、辞任表明に至ったのです」(官邸関係者)

 岸田は内心、小躍りした。いかにして無難に甘利のクビを切るか悩んでいたのに、安倍と麻生が、「お前は邪魔だ」と、引導を渡してくれたのだ。

 岸田はノートについて、「悪口も書いてあるから他人には見せられない」と告白している。

 その後の事情については【後編】「安倍、麻生よ、ただで済むと思うな…岸田総理の「壮絶な復讐」がいよいよ始まった」でお伝えする。

 『週刊現代』2021年11月13・20日号より

週刊現代(講談社)

7659チバQ:2021/11/18(木) 19:28:38
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20211118-567-OYT1T50014.html
持論ためらわず主張する高市氏、党内には「政調会長の役割は調整」と不満くすぶる
2021/11/18 07:06読売新聞

持論ためらわず主張する高市氏、党内には「政調会長の役割は調整」と不満くすぶる

読売新聞 【読売新聞社】

(読売新聞)

 自民党の高市政調会長が、持論を発信する場面が目立っている。一方で、18歳以下への10万円相当の給付を巡っては与党協議から外され、調整役は茂木幹事長が担った。9月の総裁選で有力な総裁候補に浮上した高市氏にとって、今後は調整力が課題となりそうだ。

 高市氏は17日、党本部で開いた政調全体会議で「政調は内閣の下請け機関ではない。地元で聞いた声を政府にぶつけ、実現していくのが役割だ」と強調した。

 実際、高市氏自ら、持論をためらわず主張している。大胆な財政出動による経済成長を唱える高市氏は、16日の政調役員会で「財政規律を重視しすぎだ」として、財務省幹部に2022年度の予算編成方針を見直すよう求めた。財政健全化を議論する「財政再建推進本部」の改廃も検討している。

 就任直後の衆院選公約の作成でも、台湾の環太平洋経済連携協定(TPP)加盟申請を「歓迎」と明記するなど、自民党総裁選での自らの主張を随所に反映させた。

 ただ、党内には「本来の政調会長の役割は、持論を押し通すより、調整することだ」(閣僚経験者)と不満もくすぶる。18歳以下への給付を巡る公明党との与党協議は、幹事長間で行われた。高市氏が、公明党の衆院選公約について「自民党の公約とは全く違う」と明言したことが影響したとみられる。

 高市氏は自公合意後も「世帯収入の合算でなければ不公平だ」として所得制限の見直しを主張したが、政府は「迅速な支給に支障が生じる」(松野官房長官)と受け入れない方針だ。

 高市氏は2012〜14年にも政調会長を務め、政策への思い入れが強い反面、党幹部は「一人で抱え込みすぎる」と指摘する。政府や公明党との政策を巡る調整は、今後も茂木氏が担うとの見方が浮上している。

7660チバQ:2021/11/18(木) 19:29:16
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_BBTBLUPWA5NKFDBFG4MYXC6XNM.html
石原派に山田俊男参院議員が入会 宏高氏は退会
2021/11/17 22:02産経新聞

自民党石原派(近未来政治研究会)は17日夜、東京都内で会合を開き、山田俊男参院議員が入会、石原宏高衆院議員が退会した。派の所属議員は7人のまま。石原氏は岸田派(宏池会)への入会を検討しているという。複数の出席者が明らかにした。

同派は先の衆院選で、会長を務めた石原伸晃元幹事長や野田毅元自治相ら3人が落選し、体制の立て直しが迫られている。12月16日の派閥パーティーで森山裕元農林水産相が会長に就任する方向。同派議員は会合後、「一致結束を確認した」と語った。

7661チバQ:2021/11/19(金) 07:40:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/3612514f44db1b37a437e1eed0c98954449a1ae1
二階氏宛てに来客ラッシュ、幹事長退いても存在感
11/18(木) 19:05配信

産経新聞
自民党・二階俊博氏(春名中撮影)

年末にかけて大詰めを迎える令和4年度予算編成作業を控え、自民党の二階俊博元幹事長を訪れる自治体や業界団体が急増している。陳情件数は国会議員の力を示すバロメーターともいわれる。各団体とのパイプは来夏の参院選に直結するだけに、二階氏の影響力に注目が集まっている。

【写真】和歌山3区の「二階王国」 人口400人の村で演説

18日は地元・和歌山県の首長や県道路局が高速道路整備に関する要望で訪れ、「国土交通省に急がせるように」と激励した。

二階氏は10月の岸田文雄政権発足後、幹事長時代から務める国土強靱(きょうじん)化推進本部長として党務に当たる。党人事や選挙に権限をふるう立場ではないが、党本部5階に新設された同本部長室の前にはパイプ椅子が並び、連日のように来客が絶えない。党関係者は「党役員以外に陳情がひっきりなしに来るのは珍しい」と驚く。一線を退いてもなお存在感は健在のようだ。

7663チバQ:2021/11/19(金) 08:56:39
コタツ記事すげえな
https://news.yahoo.co.jp/articles/8407ff63bf2ae3d6b44dc404b5a881a86b079839
安倍、麻生よ、ただで済むと思うな…岸田総理の「壮絶な復讐」がいよいよ始まった
11/19(金) 7:02配信

現代ビジネス
 前編の「岸田総理がウラで「ほくそ笑む」…メディアが報じない「甘利おろし」の全真相」では、10月31日の衆院選で敗北した甘利明氏の、幹事長を辞任するまでの一部始終をでお伝えした。


 安倍晋三氏、そして麻生太郎氏にこき使われ、馬車馬のような扱いを受けてきたという岸田総理の復讐劇はまだまだ続く……。

さんざん小馬鹿にされてきた
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 岸田文雄総理は、一日を終え床に就く前、その日に起きたことをノートに書き記している。ノートの中身については「悪口も書いてあるから他人には見せられない」と告白している。

 それは、誰に対する悪口雑言なのか? 想像すればすぐわかる。岸田は長年、安倍と麻生に牛馬のようにこき使われ、辛酸を舐めてきたのだ。

 「第二次・第三次安倍政権では外相を務めるも、安倍は岸田を使い走りとして扱い、ロシア外交では『経済分野協力担当大臣』にいきなり世耕弘成を指名し、岸田の面目を丸潰れにしたこともある。

 そもそも外相になったこと自体、外交懇談の際、下戸の安倍に代わって酒を飲むのが役目だった、などと揶揄されていた。

 麻生には宏池会における格下の舎弟扱いをされ、『小者』として粗略にされ続けてきた。岸田が何度も、『なぜこんな目に遭うのか』などと、愚痴をこぼすのを聞いたことがある者も多い」(自民党幹部)

 耐えに耐え、総理にたどり着くことはできた。だが、重鎮どもは「俺のおかげでお前は総理になれた」とばかり、好き勝手なことを言う。

 こいつらを消すことはできないか―。それが岸田の悲願だったところ、いま、同士討ちで一人がついに脱落した。

 暗闇に眼鏡を光らせ、手垢がついたノートをそっと撫でながら、岸田はひそかにほくそ笑む。

7664チバQ:2021/11/19(金) 08:56:53
邪魔者はあと二人―。

 安倍と麻生は、依然として岸田のことを無能無害な傀儡だと思っている。そこに、付け入る隙がある。岸田は早速、手を打った。甘利の後任に、茂木敏充を充てたことだ。

 「これは意外な妙手」と評価するのは、自民党閣僚関係者の一人である。

 「茂木は竹下派の会長代行だが、上にへつらい、下には傲岸という性格なので、青木幹雄が掌握する派閥主流派からは毛嫌いされている。

 その茂木が幹事長になることで、彼が会長になって派閥を『茂木派』に変えて乗っ取る可能性がなくなった。つまり岸田は、竹下派主流派に上手く恩を売ったことになる」

 茂木は安倍に近いため、安倍もこの人事には納得しているとされるが、実はこれは、岸田が練りに練った「安倍潰し」に向けた布石だ。

 「岸田が総裁選を勝ち抜けたのは、竹下派が参院を中心に支持を固めたことが大きかった。

 岸田は竹下派に気を使い、古川禎久(法務相)、西銘恒三郎(復興相)、二之湯智(国家公安委員長)らを入閣させ、総裁候補の大本命・小渕優子も党の要職(組織運動本部長)に就け厚遇している。

 安倍は細田派(清和研)を安倍派に代替えして会長の座に就いたが、岸田派=宏池会との激突が表面化した時、竹下派の主流派が岸田に付く可能性が高いことは大きな意味を持つ」(同)

安倍凋落は既定路線
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 さらにもう一つの布石は、参院から衆院へ鞍替えした林芳正(元文科相)を、茂木の後任にする人事の検討である。

 「安倍は林の外相就任に、『党の反対を押し切って強引に鞍替えした人が、いきなりポストを得るのはおかしいじゃないか』と文句を付けているが、それは焦りの裏返しだ。

 岸田にとって林は、自派閥を乗っ取られかねない怖い存在だが、外相にして閣内に取り込めば、その危惧もなくなる。

 一方で安倍は、同じ山口を地盤にする林が表舞台に出て力を付けたら、地元を侵食されて求心力を失ってしまう。安倍と林、双方を封じる巧妙な人事を岸田は狙った」(別の自民党幹部)

 今回の総選挙で自民党は表面上「勝った」ことになっている。しかしその裏で、安倍は著しく評判を落とした。

 自民党中堅議員の一人がこう話す。

 「安倍さんは選挙期間中、全国あちこちを飛び回って応援弁士をしましたが、応援した候補のうち、なんと27人が選挙区で敗れました。

 ゴリ押しして公認候補にした元秘書の初村滝一郎も長崎1区で惨敗し、比例復活もできなかった。つまり、『選挙に強い』という安倍さんの威光が、すっかり霞んでしまったのです」

 安倍の凋落は、もはやこれで既定路線。残る麻生をどう始末するか。

 「次期衆院議長に細田博之(元幹事長)が内定しているが、実は岸田は、麻生を衆院議長にしようと画策していた。衆院議長はなんの権限もない名誉職。麻生が猛反発したため、今回は諦めた。

 岸田は、徐々に麻生も政権の中枢から遠ざけ始めている。まずは麻生の義弟・鈴木俊一財務相をどこかのタイミングで切るだろう。

 麻生は義兄弟同士で財務省と結んで求心力を維持しているが、そこを断ち切ってしまえば、単なる81歳の老人でしかない。来夏の参院選までに、必ず動きがある」(別の自民党幹部)

 次に「岸田ノート」に名前を書かれるのは誰なのか。虐げられ、コケにされてきた男の、暗い復讐劇がいま幕を開ける。

 (文中敬称略)

 『週刊現代』2021年11月13・20日号より

週刊現代(講談社)

7670とはずがたり:2021/11/19(金) 15:41:39

冷たいな,自民県連

「夜の銀座」の松本氏復党、県連が自民本部に抗議へ…「到底納得できない」
読売新聞 / 2021年11月19日 7時57分
https://news.infoseek.co.jp/article/20211118_yol_oyt1t50318/?tpgnr=poli-soci

 緊急事態宣言中の「夜の銀座」問題で離党し、先月の衆院選で落選した松本純・元国家公安委員長の復党を、自民党本部が16日付で了承したことを受け、自民の神奈川県連は18日、総務会を開いて対応を協議した。「みそぎの選挙」で有権者の支持を得られなかった以上、「復党させる大義がない」との見解で一致し、党本部に抗議することを決めた。

 復党するには、松本氏がいずれかの都道府県連に入党申請書を出すことになるが、神奈川県連は、すぐには受け付けない方針だ。総務会後に取材に応じた県連の土井隆典幹事長は「なぜ党本部が上意下達で決めたのか、到底納得ができない」などと不信感をあらわにした。

 土井幹事長によると、党本部の遠藤利明・選挙対策委員長から15日、松本氏に復党の意向があるとの連絡があった。県連側は来夏の参院選にも大きなマイナスとなるなどと訴えたが、その翌日に何の説明もないまま、復党が了承されたことを報道で知ったという。

 松本氏は衆院選で神奈川1区から無所属で出馬して落選後、今月4日付で復党願を提出していた。

7671チバQ:2021/11/19(金) 16:30:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3d24061ed15b45c469172e54e69026b9a29aeaf
三原じゅん子氏、野田聖子・男女共同参画担当相の補佐官に任命
11/19(金) 12:43配信

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朝日新聞デジタル
三原じゅん子氏

 松野博一官房長官は19日の記者会見で、野田聖子・男女共同参画担当相の補佐官として、同日付で自民党参院議員の三原じゅん子・前厚生労働副大臣を任命したと発表した。

 三原氏の起用について、松野氏は「男女共同参画に関する重要政策について、関係者間の高度な調整を行い、迅速に政策を企画立案するサポートをしていただく」と述べた。

 三原氏は俳優を経て、2010年参院選で初当選し、現在2期目。9月の自民党総裁選では、立候補した野田氏の推薦人となった。

朝日新聞社

7672チバQ:2021/11/19(金) 16:30:17
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三原じゅん子氏、野田聖子・男女共同参画担当相の補佐官に任命
11/19(金) 12:43配信

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三原じゅん子氏

 松野博一官房長官は19日の記者会見で、野田聖子・男女共同参画担当相の補佐官として、同日付で自民党参院議員の三原じゅん子・前厚生労働副大臣を任命したと発表した。

 三原氏の起用について、松野氏は「男女共同参画に関する重要政策について、関係者間の高度な調整を行い、迅速に政策を企画立案するサポートをしていただく」と述べた。

 三原氏は俳優を経て、2010年参院選で初当選し、現在2期目。9月の自民党総裁選では、立候補した野田氏の推薦人となった。

朝日新聞社

7673チバQ:2021/11/20(土) 19:04:55
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781246.html
小林鷹之経済安保担当相 手腕は未知数も評判はすでに「進次郎超え」【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/09 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

小林鷹之経済安保担当相 手腕は未知数も評判はすでに「進次郎超え」【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

小林鷹之経済安保担当相は野党からも評価する声(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 小林鷹之経済安保担当相
 (千葉2区・衆院4回)

 ◇  ◇  ◇

 若手ながら新設の目玉大臣に抜擢された理由は、人事を仕切っていた甘利前幹事長の“一本釣り”があったからだ。二階派に所属しているが、実質“甘利チルドレン”とみられている。

 経済安全保障の法整備を進める党の「新国際秩序創造戦略本部」で甘利氏が座長、小林は事務局長を務めていた間柄。甘利氏は衆院選で自分の選挙演説で「私のチームで活躍していた小林君が大臣になりますよ」と誇らしげだった。

「岸田首相とも開成高校OBという関係にある。永田町では開成出身者のつながりは強い。岸田首相の印象も良かったのでしょう」(官邸事情通)

■元財務官僚

 千葉県市川市、一般のサラリーマン家庭の出身。東大法学部在学中、ボート部に所属し主将も務めた。1999年、大蔵省(現・財務省)入省。35歳の時、野党時代の自民党の公募に応募して公認候補となり、2012年衆院選で初当選。当時、選対委員長だった河村建夫氏が窓口となり、河村所属の二階派に入った。家族は、東大時代に知り合った妻と娘が1人。

■謙虚

 身長186センチと高身長な上、高学歴だが「腰だけは低い」(政界関係者)という。立憲民主党議員ですら「政策通で能力が高いが、偉ぶることがなく謙虚」と持ち上げる。

「自民党内では、今回、デジタル副大臣に起用された小林史明氏と双璧をなす若手有望株。2人とも同姓であることから鷹之氏は『コバホーク』、史明氏は『コバヒストリー』と呼ばれている。政治家としての力量はハッキリしないが、“ポエマー”と揶揄される小泉進次郎氏(40)より、よっぽどしっかりしています」(前出の政界関係者)

■総裁選で「高市支援」

 9月の自民党総裁選では高市早苗政調会長の推薦人に名を連ね、出陣式で「ガンバロー」コールの音頭を取った。派閥の支持に従ったわけではないという。本人はあまり政治信条を語っていないが、“極右”の高市氏とかなり近いようだ。いずれ“極右”の一面を見せるかもしれない。

 難しい役職だけに、国会答弁をこなせるか不安視する声もある。

「これまで特段の実績を残したわけではない。対中戦略という難しいかじ取りを担うことになるが、うまく回せるのか未知数だ。真面目過ぎる性格もアダになる恐れがある」(自民党関係者)

 イケメン大臣はどこまで通用するのか。

7674チバQ:2021/11/20(土) 19:05:22
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781247.html
牧島かれんデジタル相は「狩りガール」 心配なのは“利権”の罠にハマること
2021/11/09 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

牧島かれんデジタル相は「狩りガール」 心配なのは“利権”の罠にハマること

納得のいく人選、牧島かれんデジタル相(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 牧島かれんデジタル相
 (神奈川17区・衆院4回)

 ◇  ◇  ◇

 永田町では納得の人選だという。自民党で「デジタル」といえば真っ先に名前が挙がるのが国会で「ワニ動画」を見ていた平井卓也前大臣だが、その下で“デジタル人材”として汗をかいてきた若手のひとり。党の「デジタル社会推進本部」の事務局長も務めた。

「クセの強い女性議員ばかりの自民党で珍しくマトモ」(ベテラン秘書)

 真面目で優秀、親しみやすく明るい、語り口はお嬢さまっぽいが、芯は強くて度胸がある、など評判はすこぶる上々だ。

 課題は「胆力」。9月1日に発足したばかりの新組織をまとめることができるのかどうか。職員の3分の1が民間からの出向。役人とは異なる文化との融合は簡単ではない。他省庁との調整や説得にも骨を折らねばならない。

「内部で足の引っ張り合いにならないか。平井大臣の時のような『音声流出』には気をつけた方がいい」(中堅議員)

■父は県議会のドン

 横須賀市出身。小学校から高校までカトリックの女子高「横浜雙葉」。ICU(国際基督教大学)卒業後、米ジョージ・ワシントン大修士などを経て、ICUで博士号(行政学)取得。NHKワシントン支局でインターンとして働いた経験も。

 父・牧島功氏は、小泉純也元防衛庁長官・純一郎元首相親子の秘書を務めた現職の神奈川県議。当選8回でいまや「神奈川県議会のドン」。

 新5000円札に採用される津田梅子氏は遠縁にあたる。

■元衆院議長の後継

 菅政権時に、女性初の青年局長に抜擢された。政界進出は、大学の共同講座を担当していた河野洋平元衆院議長からの後継指名で、地盤を受け継いだ。2009年の初出馬では落選した。

 そうした経緯から、麻生派に所属。9月の総裁選では河野太郎氏を支持した。

「岸田支持ではなかったのに入閣できたのは、神奈川閥で勢力を拡大したがっていた甘利明前幹事長の引きがあったからといわれている。選挙区の地域から、菅前首相・河野・小泉進次郎連合は『海派』、甘利さんは『山派』。牧島さんは海出身だけど、現在の選挙区は箱根町など山もある。『海を取るのか、山を取るのか』と迫られていましたが、甘利さんの幹事長辞任で、また海派に傾倒しそうです」(政治記者)

■「永田町のハイジ」

 選挙区内での鳥獣被害の訴えを聞き、罠を仕掛けることができる「狩猟免許」を2014年に取得。それでついたあだ名が「永田町のハイジ」「狩りガール」。

 大臣就任直後、NTTから会員制レストランで最も高い5万円コースの接待を受けていたとの「文春砲」が炸裂した。時期は2019年と20年。自民党のデジタル人材だけに、NTTは早くから狙いを定めていたのか。牧島氏本人は「一議員としての政治活動」と釈明した。「デジタル関連は利権がいっぱい。得意の罠に自分がハマらなければいいが」と心配する声もある。

7675チバQ:2021/11/20(土) 19:05:53
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781601.html
野田聖子少子化・地方創生相「4度目の正直」の裏に“元夫婦の絆”【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/10 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

野田聖子少子化・地方創生相「4度目の正直」の裏に“元夫婦の絆”【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

野田聖子少子化・地方創生相(C)JMPA

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 野田聖子少子化・地方創生相
 (岐阜1区・衆院10回)

 ◇  ◇  ◇

 ライフワークとして取り組んできた少子化対策や女性活躍を担う。オッサンばかりの自民党内で「女性」「子ども」の問題を語れる人材ではある。

「9月の自民党総裁選で、同じく初の女性総理を目指す政調会長の高市さんが経済や安全保障分野をウリにしているのに対し、野田さんは多様性や女性・子どもを中心とした政策を訴え、結果的に総裁選のバリエーションが広がった。岸田さんとしては、総裁選で戦った野田さんをムゲにはできないし、むしろ重用することで、女性や子ども政策重視をアピールできる。首相の立場からすれば、都合の良い女性です」(自民党関係者)

■“元夫”の協力

 過去3度の総裁選は推薦人が集まらず断念。4度目にして初めて出馬できた“原動力”が2001年から07年まで事実婚状態で連れ添った鶴保庸介元沖縄北方相だという。

「推薦人には二階派メンバーが名を連ねましたが同派所属の鶴保さんが『協力して欲しい』と頭を下げたともっぱら。派内では『元夫婦の絆は強いねえ』なんて声も聞かれました」(二階派関係者)

 もっとも、鶴保氏は“再婚”後の16年、身重の妻へのモラハラや独断的な離婚を週刊誌にすっぱ抜かれた。

 1960年生まれ。同年のローマ五輪にちなみ、「聖子」と名付けられた。83年、上智大外国語学部卒業後に帝国ホテルに入社。87年、岐阜県議に当時史上最年少の26歳で当選した。93年に衆院初当選後、98年の小渕内閣では当時史上最年少の37歳10カ月で郵政相に抜擢。この頃から「女性初の総理」と目されている。

■“女帝”と仲良し

 自民党内で総務会長を務めた者同士、馬が合うのか、小池都知事と仲が良い。

「小池さんの方が国会議員としては1年先輩ですが、16年の都知事選では野田さんから励ましのメールをもらったと明かしています。小池さんにかなり信頼されているようで、翌17年の衆院選直前、『希望の党』結党時には、野田さんをトップにスカウトしたとか」(永田町関係者)

 10年に米国で卵子提供を受け、体外受精で妊娠。翌11年、50歳で重い障害のある男児を出産した。直後に事実婚状態だった一般男性と結婚。育児の様子を自身のブログで更新し続けている。夫は週刊誌に「元暴力団員」と報じられた。

■酒豪

 政界屈指の酒の強さで有名。日本酒の海外発信に取り組む「國酒を愛する議員の会」の会長を務める。 (次回は松野博一官房長官と堀内詔子ワクチン担当相)

7676チバQ:2021/11/20(土) 19:06:24
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781600.html
山際太志郎経済再生担当相 元獣医で甘利前幹事長の「一番弟子」は原発推進の急先鋒【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/10 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

山際太志郎経済再生担当相 元獣医で甘利前幹事長の「一番弟子」は原発推進の急先鋒【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

山際大志郎経済再生担当相(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 山際太志郎 経済再生担当相
 (神奈川18区・衆院6回)

 ◇  ◇  ◇

 甘利明前幹事長を「政治の師」と仰ぎ、自他ともに認める「一番弟子」。甘利氏が力を入れる半導体の議員連盟でも中核を担った。師匠の強いプッシュで初入閣を果たしたが、甘利氏は衆院選で選挙区敗退して幹事長を辞任。いきなりの失脚で後ろ盾を失ってしまった。

■原発推進を強く訴え

“電力族”の甘利氏の右腕として、原発推進を強く訴えてきた。菅政権が掲げたカーボンニュートラルについても、今年2月の衆院予算委で「原発を使い倒さなければ、カーボンニュートラルはできない」と発言。

■くじら博士

 石原慎太郎元都知事の母校でもある神奈川県立湘南高校を卒業後、山口大農学部獣医学科に進学。その後、東大大学院農学生命科学研究科博士課程に進んで博士号を取得。大学院では、くじらについて研究し、南極海での調査捕鯨団にも参加。「闘え! くじら人―捕鯨問題でわかる国際社会」などの著書がある。自民党捕鯨議連の副幹事長。

 獣医師として2000年に川崎市内でペットクリニックを開院するが、自民党の公募に応じて02年の神奈川8区補選に出馬。無所属(当時)の江田憲司に敗れた。翌03年の衆院選では神奈川18区に移り、比例復活で初当選。甘利氏のいた山崎派に入会した。

■さいこう日本

 12年に石原伸晃元幹事長が山崎派を継承すると、反発した甘利氏とともに退会。党内の甘利グループ「さいこう日本」に所属。17年には甘利氏ら「さいこう日本」のメンバー5人で麻生派に入会。常に甘利氏と行動を共にしてきた。

 岸田内閣では、経済再生のほか新型コロナ対策・健康危機管理、新しい資本主義、全世代型社会保障改革、経済財政政策も担当。前任の西村康稔氏とは初当選同期で親しい間柄だ。

「当選後に西村さんと一緒に取り組んだ勉強会がきっかけで、早稲田大教授の小尾敏夫氏の助手を務めていた女性と知り合い、40歳になる節目の08年に結婚したそうです。奥さんは今も早稲田で研究者をしていて、政府の委員などを務めることもあるキャリア女性です」(自民党関係者)

■カジノ法案

 18年に衆院内閣委員長を務めていた際、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)実施法案の採決を強行しようとしたとして、野党から解任決議案が出された。

「人懐っこく、物おじしない性格で、見た目はお笑いコンビ『ナイツ』の塙に似ているとも言われています」(麻生派担当記者)

7677チバQ:2021/11/20(土) 19:06:51
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781950.html
松野博一官房長官 安倍元首相をイラつかせた再入閣 あだ名はつくのか?【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/11 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

松野博一官房長官 安倍元首相をイラつかせた再入閣 あだ名はつくのか?【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

2度目の入閣の松野博一官房長官(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 松野博一官房長官
 (千葉3区・衆院8回)

 ◇  ◇  ◇

 新聞各紙の「閣僚の横顔」では〈地味〉〈目立つ存在ではない〉と存在感の薄さを何かと書かれた。入閣は5年ぶり2回目。自民党政調会長時代の岸田首相に会長代理として仕え、信頼関係が就任の決め手になったと解説される。それで面白くないのが安倍元首相だ。松野氏は安倍元首相が牛耳る党内最大派閥の細田派所属、要職の事務総長をこなすベテランなのだが……。

「岸田総理・総裁の生みの親を自負する安倍元総理は、『萩生田官房長官、高市幹事長』を求めていた。フタを開けてみればいずれもかなわずイライラというわけですが、細田派幹部はむしろ松野長官を大歓迎。松野さんは派閥を取り仕切る事務総長として汗をかいてきたし、当選回数も萩生田さんより2期も上ですから」(清和会関係者)

■細田派「四天王」

 細田派をめぐり、安倍元首相が2017年に「四天王をつくりたい」と発言。文科相だった松野氏のほか稲田防衛相、下村幹事長代行の名前をあげたが、なぜか3人どまりだった。「ポスト菅」選びが現実味を帯びてきた6月、月刊誌で総裁の「有力な候補者」として萩生田文科相、西村経済再生相に並んで松野氏にも言及した。

 総理・総裁に必須の「選挙強さ」に欠ける。立憲候補と7度目の対決となった総選挙は約4万票差で制したが、戦績は5勝2敗。一目散に地元入りした公示日に北朝鮮が弾道ミサイルを発射して大慌て。岸田首相おも東北遊説中で官邸ツートップが都内におらず、危機管理意識の低さを露呈した。

■松下政経塾9期生

 千葉県木更津市生まれ。早大法学部を卒業後、ライオンに入社するも2年ほどで退社。松下政経塾入りした。党内では秋葉賢也衆院議員が政経塾9期生。性交同意発言で立憲を追われ、辞職した本多平直元衆院議員も同期。

 そもそもは森元首相に連なる文教族で、ライフワークは教育問題。第2次安倍政権で念願の文科相として初入閣した途端、加計疑惑がはじけて矢面に立たされた。

「安倍元総理の再登板をめぐって、派内が割れた経緯などもあり、元総理との距離を指摘する人もいますが、関係は悪くない。温厚な人柄の松野さんを悪く言う声は聞こえてこないし、性質が似ている岸田総理とのコンビは、想像以上にうまくいくんじゃないか。ただ、支えすぎると派内で疎まれる懸念もある」(中堅議員)

■日本会議と慰安婦問題

 日本会議国会議員懇談会のメンバー。12年に米紙に掲載された慰安婦問題を否定する意見広告に賛同する国会議員として名を連ねた。「村山談話」「河野談話」の見直し、9条改憲に賛成する。

「ガースー」「たわし」に続くあだ名はつくか。

7678チバQ:2021/11/20(土) 19:07:30
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781951.html
堀内詔子ワクチン担当相は初入閣&選挙圧勝でノリノリも「堀内家vs長崎氏」の戦争が再燃【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/11 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

堀内詔子ワクチン担当相は初入閣&選挙圧勝でノリノリも「堀内家vs長崎氏」の戦争が再燃【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

採決時の振る舞いが大ひんしゅくだった堀内詔子ワクチン・五輪担当相(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 堀内詔子ワクチン・五輪担当相
 (山梨2区・衆院4回)

 ◇  ◇  ◇

 夫である光一郎富士急行社長の父、故・堀内光雄氏の地盤を受け継いだ。光雄氏は総務会長や通産相を歴任し、宏池会(現岸田派)の会長も務めた。義父の威光か当選3回で初入閣を果たしている。地元の大企業、富士急行をバックにしている。10.31総選挙でも山梨2区で立憲候補に6万票超の差で4回目の当選。ノリノリに見えるが、火種もくすぶる。

 2005年の郵政選挙では、郵政民営化に反対した光雄氏と刺客として送り込まれた長崎幸太郎氏(現山梨県知事)が2区で熾烈な選挙戦を繰り広げた。それ以来、親子2代で長崎氏と対立している。

 17年総選挙は、長崎氏を寵愛する二階幹事長の裁定により、詔子氏と長崎氏の2人とも無所属で出馬し、勝った方が「自民党議員」という異例の選挙戦になった。詔子氏が勝利し、その後、長崎氏も19年の山梨県知事選で当選。堀内家と長崎氏の15年に及ぶ戦争は「終結」とみられたが、そうではなかった。

「富士急行が別荘地を運営するために県から借りている県有地の賃料が安すぎるのではないかと、住民訴訟が起こされ、議会でも問題にされてきましたが、前の後藤知事は取り合わなかった。ところが、長崎知事が動き、ようやく県がメスを入れ、司法で決着をつけることになりました」(富士吉田市の住民)

 賃料が不当に安いとする山梨県の主張に対し、今年3月、富士急行側が不服として訴訟を起こすと、県も6月、富士急行を訴え、訴訟合戦になっている。

■党員獲得

 自民党の党員獲得ランキングでは17年2位、18年、19年1位、20年2位と上位の常連。堀内事務所は「職域はほとんどない。地道に地域で活動している結果だと思います」と答えたが、地元住民によると「富士急行の社員やパートは入党をお願いされると断りにくい」という。

■国会でひんしゅく

 18年の通常国会で2度炎上。野党の質問時間を削り、与党の時間を増やしたのに、数分を残して質疑を終えようとしたため、「余ってるじゃないか」と激しいヤジを浴びた。

 “定額働かせ放題”につながる「働き方改革」関連法案の委員会採決で、過労死遺族が傍聴する中、同僚議員に起立を呼び掛ける姿がはしゃいでいるように見え、その時も批判を浴びている。

 担当のワクチンをめぐっても難題が待ち受ける。

「この先、イケイケで大量に契約したワクチンの余剰問題が生じかねない。ワクチンの有効期限がある中、大量処分する事態になれば、批判も浴びることになるでしょう」(厚労省担当記者)

 前途多難だ。

7679チバQ:2021/11/20(土) 19:08:21
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-782312.html
山口壮環境相は民主を離党→自民入党6年半で大臣ゲットした「爺殺し」【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/12 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

山口壮環境相は民主を離党→自民入党6年半で大臣ゲットした「爺殺し」【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

大臣ゲットの山口壮環境相は党内旧民主党移籍組のなかでは破格の扱い(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 山口壮環境相
(兵庫12区・衆院7回)

 ◇  ◇  ◇

 民主党政権で外務副大臣も務めた「移籍組」だ。旧民主党から自民党に移ってから、わずか6年半で初入閣を果たした。他の移籍組が自民党内でくすぶり、細野豪志氏がなかなか入党を認められなかったのに比べると破格の扱いだ。

「山口さんは二階派の事務総長を務めていた。当選回数も多い。派閥が推薦したいわゆる派閥順送りによる入閣でしょう」(自民党関係者)

■外務官僚

 東大を卒業後、外務省に入省。シェークスピアや中国の古典を原書で読む。

 経歴は異色だ。外交官としてイギリスで勤務していた時、新進党幹事長だった小沢一郎氏に気に入られ政界に進出している。1996年に新進党から衆院選に初挑戦し落選。2000年に無所属で初当選した。その後、当時の民主党に入党し、外務副大臣などを務めた。

 しかし、野党に転落するとあっさり見切りをつけて離党。無所属のまま二階派に入り、2015年、正式に自民に入党している。気づけば、二階派の事務総長に就き、今回、入閣している。

「山口さんは“爺殺し”なのでしょう。かつては小沢一郎に気に入られ、二階さんにも引き上げられた。とにかくマメです。下働きもいとわない。しかも、頭脳は明晰。情報も豊富。上からしたら使いやすいのだと思います」(政界関係者)

■怒鳴り合い

 民主党政権で外務副大臣をしていた時、外相だった玄葉光一郎氏と怒鳴り合いの大喧嘩となったと報じられた。外交シロウトの玄葉外相と外交方針がぶつかった。山口氏が離党したのは、外交方針の違いもあったとされる。

 大臣就任後、さっそくスキャンダルが報じられた。週刊新潮が「『山口壮』大臣が『武田良太』を呪い殺す」と、山口氏のオカルトへの傾倒ぶりと、秘書へのパワハラをスクープしている。

 同誌によると、<秘書も30人以上は辞めている><秘書への“あたり”も強くて>と、パワハラが目にあまるという。過去、秘書に告発されて致命傷を負った自民党議員も多い。この先、スキャンダルが噴出する可能性もありそうだ。

 さらに、<2年前くらいかな、前総務大臣の武田良太さんのことを“気に食わない”“会うと気分が悪い”と罵倒したうえ、“呪い殺してやる”と言うんですよ>と、支援者の証言を紹介している。ちなみに、武田良太氏は二階派に所属する仲間だ。

7680チバQ:2021/11/20(土) 19:08:53
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-782311.html
鈴木俊一財務相 華麗なる閨閥がかすむ地味なそば好きオジサン【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/12 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

鈴木俊一財務相 華麗なる閨閥がかすむ地味なそば好きオジサン【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

鈴木俊一財務相(右)は義兄のボス(麻生太郎氏=左)からポストを受け継ぎ(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 鈴木俊一財務相
 (岩手2区・衆院10回)

 ◇  ◇  ◇

 麻生派の“番頭格”で、領袖が8年9カ月務めたポストを引き継いだ派閥順送り。

 総裁選で岸田首相の推薦人代表を務めた論功人事でもある。

「性格は温厚で安定感と調整力には定評がありますが、押しは弱い」(自民党関係者)

 政権の“金看板”の、分配政策を担うはずなのに存在感は薄い。

■華麗なる一族

 父は善幸元首相、妻は宮沢喜一元首相のいとこ、姉の夫は麻生副総裁と3人の総理を輩出したお家柄。本人も麻布高、早大教育学部のボンボン東京育ち。党三役経験もあり、重要閣僚として4度目の入閣。それでも「将来の総理に」との声が出ないのは、地味すぎる人柄によるものか。

 大学卒業後は「漁民宰相」と称された父も勤めた全国漁業協同組合に就職。1985年から善幸氏の秘書、90年の衆院選で父の地盤を譲り受け、初当選した。

「先代同様に水産行政に明るく震災で壊滅した地元漁港の復興にも尽力。大臣就任前は地元の漁港漁村協会の会長理事を務めるなど、県内111の漁港を束ねています」(岩手県政関係者)

 先の衆院選も裾野の広い漁民票パワーにより、次点に約8万票差で楽々当選。

■地球33.8周分

 2017年に、13〜15年の3年間で計1412万円ものガソリン代を政治資金から支出していたことが発覚。1回分の支払いが174万円に及ぶケースも存在した。事務所は「選挙区が広く、7台が1日250〜300キロを走っている」と説明したが、代金は距離にしてナント地球33.8周分。言い訳にならない。

■たばこ族

 自民党たばこ議連の副会長で、党たばこ特別委員会の顧問。4年前の五輪相就任直後に東京五輪の受動喫煙対策を巡り、「禁煙を原則とするのではなく、徹底した分煙で実現すべきだ」と訴えたが、IOC・WHOの方針に反すると批判されるや、あっさり発言を撤回。

 料理上手で大のそば党。行きつけは東京・元麻布の老舗「総本家更科堀井 本店」だ。めんつゆを自ら作るこだわり派で、3年前にNHKの取材に「干し椎茸、昆布、ホタテの貝柱をちぎって水に入れて、一晩置いておく。翌日に、しょうゆとみりん、お酒だね」と自慢のレシピを披露。「そこに必ず市販のめんつゆのもとを、少しだけ入れないとダメ」と結局、“無難な味”にまとめるあたりに、面白みに欠ける人間性がにじみ出ている。

7681チバQ:2021/11/20(土) 19:10:31
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-782666.html
後藤茂之厚労相は岸田首相誕生の論功行賞で就任…“コストカッター”がコロナ対策を仕切れるのか
2021/11/13 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

後藤茂之厚労相は岸田首相誕生の論功行賞で就任…“コストカッター”がコロナ対策を仕切れるのか

後藤茂之厚労相は記者に激高した過去も(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 後藤茂之厚労相
 (長野4区・衆院7回)

  ◇  ◇  ◇

 コロナ対策を最優先としている岸田政権。後藤氏を厚労相に抜擢したのは「そつがないから」(永田町関係者)だという。

「前任の田村厚労相は自民党内きっての『厚労行政通』ですが、自負心が強く、輪をかけて我が強い河野ワクチン担当相や西村経済再生相との連携がイマイチだった。それに比べ、後藤さんは調整型でチームプレーにたけている。党の厚労部会に所属し、一応、コロナのことも分かっている。しゃべりも安定感があるため、国会答弁もこなせると受け止められたのでしょう」

 総裁選では岸田選対の事務総長代理を務め、岸田首相の勝利に貢献。無派閥ながら入閣適齢期で「論功行賞人事と言える」(前出の永田町関係者)。

■エリート

 1955年、東京都出身。千代田区立番町小学校、同区立麹町中学校を経て、東京教育大付属駒場高から東大法学部に進学。80年、大蔵省に入省。オペラ好き。父親は伊藤忠の商社マン。

■元民主党

 初出馬は96年の衆院選。新進党公認で長野4区から立候補したが落選。2000年衆院選で民主党公認で出馬し、自民前職を破り、初当選した。ところが、03年に離党し自民党に移っている。

 05年の耐震偽装事件が起きた当時、後藤氏は担当の国交省の政務官だった。衆院国交委で耐震偽装を巡る参考人招致が行われ、省内が大わらわになっていた夜、後藤氏は銀座のホステスと「同伴」。現場を写真週刊誌にすっぱ抜かれた。

「記事が出た直後、省内の廊下で記者が後藤さんと歩きながら、冗談交じりに『センセー、書かれちゃいましたね』と声をかけると、顔を真っ赤にして、『君は何て失礼なことを言うんだ』と激高。『器の小さい男だ』と噂になりました」(メディア関係者)

 元官僚で能力は高いようだが厚労相としてふさわしいかといえば微妙だ。後藤氏を知る政界関係者は言う。

「後藤さんはいわゆる『財務官僚』的な人物。話す内容は常に『コストカット』『合理化』です。コロナ禍で苦しむ国民に必要なのは、手厚い支援策です。コストカッターがどこまで国民に寄り添えるか、不安視する人もいます」

 国会で野党に追及され、いきなり激高しなければいいが……。

7682チバQ:2021/11/20(土) 19:11:02
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-783366.html
古川禎久法相 官僚→焼き鳥屋の異色エリートは政界随一の「永ちゃん」ファン
2021/11/16 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

古川禎久法相 官僚→焼き鳥屋の異色エリートは政界随一の「永ちゃん」ファン

異色のエリート、古川禎久法相(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 古川禎久法相
 (宮崎3区・衆院7回)

 ◇  ◇  ◇

 総裁選では河野太郎前行革担当相の推薦人に名を連ねた。石破派で2015年の派閥結成時から3年にわたって事務総長も務めたが、総裁選直後の9月30日に退会。無派閥になった途端の初入閣だった。法相就任後、旧竹下派(平成研究会)に入会した。

「もともと実力はあるので初入閣は遅すぎたくらい、党内では、石破派だから冷遇されているとみられていた。1回生議員の時は平成研(当時の橋本派)に所属していたから、元サヤにおさまったということ。今年9月に亡くなった竹下亘会長から『戻ってこないか』と誘われていたそうで、『竹下派、旧竹下派と呼ばれているうちにと思って戻った』と派閥総会で話していました」(平成研関係者)

■ラ・サールから東大へ

 宮崎県串間市生まれ。日本屈指の進学校である鹿児島県のラ・サール中高から東大法学部、89年に旧建設省に入省のエリートコース。大学の同級生に山下貴司元法相、柴山昌彦元文科相らがいる。

「東大でも、同じクラスから3人も大臣になったのは異例。大学時代に古川さんがセッティングした飲み会で、山下さんは奥さんと知り合ったそうです」(東大OB)

 国民民主党の古川元久国対委員長とも縁が深い。同じ1965年生まれで名前は1字違い。50音順で席が決まる東大入試で隣り合わせて以来の仲だ。昨年11月に衆参両院で決議された「気候非常事態宣言」は、この“古古コンビ”が中心となって超党派で取り組み、実現させた。

■永ちゃんファン

 ロック歌手・矢沢永吉の大ファン。10代の頃から続く“矢沢愛”は政界随一で、「永田町矢沢会」の会長を務める。

■苦労人

 20代で建設省を退官後、衆議院議員の政策秘書を務めるほか、東京・目黒で焼き鳥店を経営していたこともあるという異色の経歴。30歳で郷里に戻って国政を目指すが、96年の初挑戦から2度の落選を経験。初当選までに8年かかった苦労人でもある。人物像は「熱血漢」「男気」などの言葉で評されることが多い。

 03年に初当選を果たすも、郵政民営化に反対して05年に離党。無所属で勝ち上がり、06年に復党した。選挙にはめっぽう強い。初当選以来、常に対抗馬の比例復活も許さない圧勝で、今回の衆院選は公務や他候補の応援でほとんど地元に戻れなかったが、前回より得票を増やした。得票率80.7%は岸田首相と並び、全国トップクラス。

7683チバQ:2021/11/20(土) 19:11:32
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-783365.html
若宮健嗣万博・消費担当相は選挙に弱く実績もなし…党員獲得できず罰金200万円の過去
2021/11/16 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

若宮健嗣万博・消費担当相は選挙に弱く実績もなし…党員獲得できず罰金200万円の過去

下駄を履かせてもらったが…(若宮健嗣万博・消費者担当相)/(C)ロイター

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】#6

 若宮健嗣万博・消費担当相
 (東京5区・衆院5回)

 ◇  ◇  ◇

 初入閣して選挙前にゲタを履かせてもらったが、立憲民主党の手塚仁雄都連幹事長に選挙区で敗北した。

「選挙戦は、所属する旧竹下派会長代行の茂木幹事長や安倍元首相、甘利前幹事長や岸田首相など大物が連日、応援に駆け付ける力の入れようでした。現職大臣自らが選挙カーに乗ることは珍しいのですが、SPの黒塗りの車列をゾロゾロと引き連れて選挙区内を回っていました。それほど劣勢に立たされていたように、いかんせん選挙に弱い。入閣できたのも、茂木さんが選挙の弱さを考慮してネジ込んだともっぱらです」(自民党関係者)

 防衛副大臣や外務副大臣を歴任した外交・安保通だが、目立った実績はない。「外交の延長として手掛けやすいという理由から、万博担当に起用された」(官邸関係者)という。

■故・堤清二氏の秘書

 1961年、東京都千代田区生まれ。若宮氏本人いわく、永田町周辺で育ったことで、幼いころから自然と政治に関心が向いたという。慶応中等部から同高校、同大商学部へと進学した“慶応ボーイ”。84年に大学卒業後、旧セゾングループ西武都市開発に入社。88年代表室に出向し、小説家「辻井喬」としても知られたセゾングループ創業者の故堤清二氏の秘書を務めた。

 2005年の衆院選で比例東京ブロック単独で初当選するも、09年は落選。10年に佐藤ゆかり前衆院議員が参院へ鞍替えしたことにより、12年から空白となった東京5区で戦っている。

 選挙期間中は劣勢の焦りが隠せなかったのか、街頭演説で維新の対立候補について「新型コロナウイルスに感染した」と、感染者本人の公表前に発言。コロナ特措法が感染者個人の特定や公表しないよう国や自治体に求めているのに、フライングしてしまった。

■党員集め振るわず罰金

 参院選とのダブル選挙がささやかれていた2016年5月、自民党執行部はゴールデンウイーク明けから党員獲得運動を本格化。「党員1000人」のノルマを達成できなかった所属議員に、不足1人分につき2000円の罰金を科した。当時防衛副大臣だった若宮氏は新規党員を19人しか増やせず、残り981人分に当たる罰金約200万円を請求された。

7684チバQ:2021/11/20(土) 19:12:09
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-783756.html
西銘恒三郎復興、沖縄・北方相はフツーのおじさん 初入閣も消去法で
2021/11/17 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

西銘恒三郎復興、沖縄・北方相はフツーのおじさん 初入閣も消去法で

岸田首相(左)の福島原発視察に同行した西銘恒三郎復興、沖縄・北方相(代表撮影)

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 西銘恒三郎復興、沖縄・北方相
 (沖縄4区・衆院6回)

 ◇  ◇  ◇

 岸田首相の初入閣は沖縄担当相。沖縄担当相は思い入れのあるポストだ。来年、沖縄は日本復帰50年の節目を迎える。当初から沖縄担当相には沖縄選出議員を充てる意向を持っていたようだ。

「とくに西銘さんの力量が評価されたわけではありません。沖縄選出の自民党参院議員は一人もいない。第1次岸田内閣組閣の時は、衆院も西銘さん以外は比例復活。消去法で西銘さんしかいなかった」(地元メディア関係者)

■政治家一家

 父・順治は那覇市長、衆院議員、沖縄県知事を務めた。兄・順志郎は元参院議員。

 上智大卒業後、父の秘書を経て、沖縄県議を4期務めた。2003年の総選挙で沖縄4区から出馬し、初当選。「本人は防衛族を“自任”していますが、どうなのか」と沖縄担当記者は首をかしげる。

■違法疑いの献金

 14年と17年の衆院選の公示前後、辺野古基地建設の関連工事の受注業者から献金。国と契約を結んでいる業者の国政選挙に関する献金を禁じた公選法に違反する恐れがあるとして返金した。

■政治資金でスナック

 大臣就任直後、代表を務める自民党支部が東京・新橋の「ガールズスナック」に合計11万6400円を活動費として支出していたことが報じられた。

 12年の総選挙で普天間基地の「県外移設」を公約に掲げ、当選。ところが、翌13年、辺野古移設を「容認」する変節ぶり。14年の総選挙では小選挙区で敗れた。

「この時の裏切りは生涯忘れません」(辺野古基地に反対する住民)

 17年と今回の10.31総選挙では小選挙区で当選している。他の自民党候補は苦しんでいるのになぜ、西銘は小選挙区で勝てるのか。

「政治家一家の“西銘ブランド”が地元でそれほど効いているわけではない。4区がある沖縄南部は農業や漁業が盛んで沖縄の保守王国とも言われる。自民党には肩で風を切る議員も少なくないが、西銘さんは温厚で親しみやすく、野党関係者にも笑顔で接する。反発を買うような人ではない。ただ、何か仕事をしてくれるとか、実行力を発揮する人ではない。フツーのおじさんです。ソフトな装いをしつつ、辺野古基地建設など政権の方針を粛々と進めるのでしょう」(地元関係者)

 沖縄に寄り添う大臣になれるのか。

7685チバQ:2021/11/20(土) 19:12:41
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-783755.html
金子恭之総務相は風貌のまま地味で朴訥 ただし生真面目で仕事は細かい
2021/11/17 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

金子恭之総務相は風貌のまま地味で朴訥 ただし生真面目で仕事は細かい

風貌のまま…(金子恭之総務相)/(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 金子恭之総務相
 (熊本4区・衆院8回)

 ◇  ◇  ◇

 岸田派所属、当選8回。いわゆる“派閥順送り”による初入閣である。国土交通行政が長く、総務大臣は本人も意外だったらしい。打診された時「私が総務大臣でいいんですか」と岸田首相に聞き返している。

「岸田派に入会したのは2018年と遅く、派内では外様です。でも、岸田さんの信頼は厚い。金子さんの性格は、外見そのまま。地味で朴訥とした田舎のオジサンです。選挙区も山に囲まれている。岸田さんが信頼するのもなんとなく分かります」(岸田派関係者)

■議員秘書16年

 祖父は熊本県議、父は村議会議長。早大在学中から、地元選出の参院議員だった田代由紀男の秘書を8年間やり、その後、やはり熊本選出の衆院議員・園田博之の秘書を8年間、務めている。

 2000年の衆院選に無所属で出馬し、自民候補を破って初当選。以後、8回連続当選している。無所属時代は、自民党の副総裁を務めた山崎拓が面倒をみていた。

 秘書出身だからか、「腰が低い」というのが周囲の一致した評価だ。秘書時代から知る関係者はこう語る。

「生真面目な性格も、質素な生活も、秘書の頃から少しも変わらない。飛行機はエコノミーだし、VIP扱いを嫌がる。慎重な性格で石橋を叩いて渡らない。地元の人が陳情のために上京すると、一緒に役所を回って、一緒に頭を下げている。いまでも“政治の師”と仰ぐ亡くなった園田博之さんに感謝しているのでしょう。大臣就任を打診された時、わざわざ園田さんから譲られたボロボロのネクタイをしていた。ただ、仕事は細かいよ。役所は大変かもね」

■SNS

 風貌からは想像がつかないが、意外にもSNS通。ツイッターを頻繁に更新している。

■甘利グループ

 自民党幹事長を辞任した甘利明が主宰する派閥横断の政策集団「さいこう日本」に参加している。

 初当選直後の2000年、熊本県川辺川ダム事業をめぐり、関連業者が山崎拓幹事長(当時)へ約1000万円を献金し、ほぼ全額が山崎の資金管理団体を通じて金子へ流れていたことが判明し、“迂回献金だ”と問題になった。批判されたことがよほど懲りたのか、その後、ちょっとでも危険な人物や危険なカネから極端に距離を置いているようだ。

7686チバQ:2021/11/20(土) 19:14:47
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-784111.html
末松信介文科大臣は自他ともに認める門外漢 初入閣は来夏改選の“ハク付け”のため
2021/11/18 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

末松信介文科大臣は自他ともに認める門外漢 初入閣は来夏改選の“ハク付け”のため

「時々大声で怒鳴ります」末松信介文科相(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 末松信介文科大臣
 (参院兵庫・当選3回)

 ◇  ◇  ◇

「私は末松信介ですよ」

 岸田首相から電話で文科相起用を伝えられ、驚きのあまりこう応じたという。「希望を持ち、感激いたしました」と本人は深イイ話のように語っているが、これほど不安を広げるエピソードもない。主な関心事は地元の道路拡張で、キャリアは国交副大臣など。「子どもは国の宝」が鼻白む。門外漢がネジ込まれた理由は、最大派閥・安倍派の入閣待機組の筆頭格で来夏に改選、選挙対策のハク付け初入閣だ。

■ANA出身

 神戸市西区生まれ。父は兵庫県議で、小学校の文集に「政治家になりたい」と書いた。関西学院大法学部卒業後、ANA入社。4年で退職し、1983年に兵庫県議に初当選。通算6期務めた後、2004年に参院議員に転身。名前は岸信介元首相にあやかったという。

 ホームページのプロフィルに〈時々大きな声でどなりますがにこやかな心を忘れず国政にいつも真面目に取り組んでいます〉と書いてある。

「気に食わないことがあるとカッとなる性格のようで、立場の弱い人には強く出るタイプです。参院の秘書の間では評判が悪く、スタッフを大声で怒鳴り散らすのもしょっちゅうだとか」(自民党関係者)

■細田派コンビ

 19年9月から党参院国対委員長を2期務めた。安倍元首相側近の世耕参院幹事長との細田派コンビで切り盛り。安倍らの意をくみ、菅前首相肝入りのデジタル庁法案の審議を遅らせ、解散権行使のチャンスを狭めた。

 19年に橋本聖子参院議員の講演会であいさつ。橋本について「性格はハッキリ申し上げますと竹を割ったような男前」「何かあった時は怒られますよ。〈末松さん、あなた男でしょ。私にないものを持ってるんだから〉て言うんですけど」と言って会場をドン引きさせた。地元紙の取材に「人柄を端的に言い表す言葉として、親しみとエールを込めて発言したつもりで、女性蔑視の発想はない」と釈明したが、時代錯誤は隠しようがない。

「一言で言うと昭和のパワハラオヤジ。国の行く末を左右する教育行政の責任者になって心配しかない」(与党関係者)

■政治とカネ

 10年参院選をめぐり、1157万円に上る出所不明の寄付金を収支報告書にせず、16年に市民団体から政治資金規正法違反の疑いで刑事告発された。政治資金でエルメスなどの高級ブランドを買っていたことも発覚。

 倫理的にも道徳面でも疑問符だらけの男だ。

7687チバQ:2021/11/20(土) 19:15:23
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-784112.html
二之湯智 国家公安委員長、防災相 引退表明したベテランの「思い出作り」で初入閣
2021/11/18 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

二之湯智 国家公安委員長、防災相 引退表明したベテランの「思い出作り」で初入閣

最後の花道(二之湯智国家公安委員長、防災相)/(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 二之湯智 国家公安委員長、防災相
 (参院京都・当選3回)

 ◇  ◇  ◇

 改選を迎える来夏の参院選に出馬せず政界引退を6月に表明。竹下派で、総裁選では岸田首相の推薦人に名を連ねて初入閣を果たすも、「思い出作り入閣」との声も。本人も就任会見で「一部で大臣職を与えていいのかという論調もありますが」と意識していたが、「1年間で一定の成果を発揮したい」と意気込んだ。ちなみに、参院改選組の任期は来年7月25日までで1年もない。

■千枚漬け

 地元の評判は「気のいいオッチャン」。趣味は漬物作り。毎年冬に京都名物の大根の千枚漬けを自作し、「好きなんや、食べてや〜」と市議らに配るのが府連の恒例行事。書道は展覧会に出品する腕前。特定秘密保護法の採決時には「うっかりミス」で反対票に投じた。

 京都市立西京高から慶大法学部に進学。卒業間際に大学の先生に紹介された地元企業をたった1カ月で辞めた。その後、京都選出の前尾繁三郎元衆院議長の秘書に。前尾は岸田が率いる宏池会の2代目会長で、二之湯氏は「政治の出発点。これも何かの縁」と感慨深げに地元紙にコメント。

 野中広務元官房長官を国政初挑戦から後援会事務局長として長年支えた。叩き上げで実力者となった野中を今も政治の師と仰ぐ。

「二之湯さんかて、京都市議5期、全国市議会議長会長などを歴任し、国政に転じた叩き上げ。実力者になれなかったんは何が災いしたんかねえ」(地元関係者)

■元公設秘書は1億円強盗の凶悪犯

 代表を務める政党支部2つと資金管理団体の間で2014年に3件、12年に1件の計610万円以上の「出所不明金」が見つかり、16年に政治資金規正法違反(虚偽・不記載)で告発された。時効だった10年分も含めると全体で1070万円に及ぶ。

 公設秘書(当時)が10年9月、京都市左京区の会社役員宅に共犯者と宅配業者を装って侵入。応対した妻に刃物を突きつけて両手を縛り、金庫にあった現金1億円を奪って逃走。驚くのは犯行後も何食わぬ顔で秘書を続けていたことだ。

「翌年に事務所を辞め、強盗致傷容疑で府警に逮捕されたのは18年です。今年3月、京都地裁は懲役13年の実刑判決を下し、秘書は控訴。この男は15年に兵庫で、16年には島根でも同様の事件を重ねていました」(全国紙社会部記者)

 18年の逮捕当時、二之湯氏は「私生活が派手で注意したことはある」とコメント。全国の警察をつかさどる立場にいながら、事務所で働く凶悪犯を見抜けなかったとは心配だ。

7688チバQ:2021/11/20(土) 19:16:14
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-784437.html
金子原二郎農相は長期政権でも処理できなかった岸田派の“お荷物”…国会でポンコツ露呈の可能性も
2021/11/19 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

金子原二郎農相は長期政権でも処理できなかった岸田派の“お荷物”…国会でポンコツ露呈の可能性も

岸田首相の温情(金子原二郎農相)/(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 金子原二郎農相
 (参院長崎・衆院5・参院2回)

 ◇  ◇  ◇

 衆院議員を5期務めた後、長崎県知事を3期、さらに参院議員を2期務める異色の経歴を持つ金子氏は、数年前から入閣適齢期だったが、安倍・菅政権の約9年間で登用されることはなかった。それだけに、「よほど大きな不祥事を抱えているのか」(永田町関係者)と囁かれていた。

「金子さんの今回の入閣は、派閥会長の岸田首相の温情。来夏の参院選は改選期だが、地元では『不出馬だろう』といわれている。引退間際の“思い出入閣”というわけです」(長崎県政関係者)

■政治キャリア46年

 1944年、長崎県北松浦郡(現・平戸市)生まれ。68年、慶大文学部を卒業し、日本水産に入社。83年、農相などを務めた父・岩三氏の引退に伴い、衆院旧長崎2区から自民党公認で立候補し、当選した。98年に衆院議員を辞職し、長崎県知事選に無所属で立候補し、当選。2010年2月まで3期にわたり務め、辞職。その後、参院長崎選挙区から出馬し、また当選。政治キャリアは実に約46年にも上る。

 過去に「政治とカネ」を巡る疑惑が度々、問題視されてきた。

 県知事だった06年、長崎県庁が納入業者に物品を架空発注し、業者側に代金をプールさせるなど裏金づくりをやっていた問題が発覚。金子氏は、裏金づくりに加担していた企業から献金を受領していた。

 参院議員に転じた11年には、県の諫早湾干拓事業を巡り、金子氏の長女が取締役を務める企業が、実績が乏しいにもかかわらず入植者として選ばれていた問題が噴出。調査のため、県議会では百条委員会が設置され、金子氏は出頭を求められたが、拒否し続けた。百条委は証人不出頭で長崎地検に告発したが、不起訴処分となった。

■参院予算委員長

 20年3月の参院予算委で、当時の森雅子法相が「東日本大震災の時、検察官が福島県いわき市から最初に逃げた」とトンデモ答弁。予算委員長だった金子氏が「極めて遺憾」とビシッと指摘すると、野党から「バランス感覚の優れた人だ」と評価する声が上がった。

 一時は行政の長を務めただけに政策通かと思いきや、そうでもない。

「金子さんは水産業のエキスパートだが、農業は知識不足。過去、秘書や事務所職員が政策などについてレクしても、全然理解できないことがあった。国会で質問されると“ポンコツ”を露呈しておかしくありません。キレやすい性格でもあるため、格好の的になる可能性があります」(永田町関係者)

“思い出入閣”させた岸田首相は痛い目に遭いそうだ。

7689チバQ:2021/11/20(土) 19:16:44
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-784436.html
林芳正外相は政界入り時から「いつか総理」に強い野心…公用車でセクシーヨガ通いの過去も
2021/11/19 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

林芳正外相は政界入り時から「いつか総理」に強い野心…公用車でセクシーヨガ通いの過去も

ついに、衆院議員(林芳正外相)/(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 林芳正外相
 (山口3区・衆院1・参院5回)

 ◇  ◇  ◇

 岸田派ナンバー2の座長を務める。外相だった茂木氏を幹事長にした時から、岸田首相は林氏を後任に決めていたが、安倍元首相と麻生副総裁は「日中友好議連会長」を理由に反対。それを岸田首相が押し切って指名されると、すぐに議連会長を辞任した。安倍元首相が林外相に難色を示したのは、地元・山口で長年の敵対関係にあるからなのは想像に難くない。

 2012年の総裁選に参院議員ながら出馬。念願の鞍替えかなって衆院議員になり、一気に「ポスト岸田」に躍り出た。

「政界入りした時から『いつかは総理』の強い野心があった。政策通で留学経験もあり英語が堪能。自信家なのは茂木さんとそっくりだが、茂木さんほど党内で嫌われていない。優秀すぎて人間味に欠けるところがあるものの、財界などエスタブリッシュメントには支持者が多い」(永田町関係者)

 通算6度目の入閣。

■山口の名家

 高祖父は貴族院議員、祖父は衆院議員、父は林義郎・蔵相という4世議員。東大法学部を卒業後、三井物産を経て実家のサンデン交通に入社。94年に米ハーバード大行政大学院を修了。一族の家業であるサンデングループは、バスやタクシーから福祉、飲食、不動産も手掛け、下関で絶大な影響力。

 裕子夫人も東大卒で博士号を持ち、現在は山口大学大学院の特命教授。ちなみに林氏の祖父と父も東大卒。

■音楽好き

 絶対音感を持ち、抜群に歌がうまいらしい。ギターやピアノも弾きこなす。自民党有志のバンド「Gi!nz(ギインズ)」のメンバー。

 文科相だった18年4月、「白昼堂々、公用車でセクシー個室ヨガ通い」と週刊文春に報じられた。「公務と公務の間でルールにのっとったもの」「一般的なヨガのレッスンとマッサージを受けていた」と釈明したものの、加計学園がらみの文科省の文書が国会で問題となっていた時期だけに、「誤解を招き申し訳ない」と陳謝した。

 くだんのヨガスタジオの経営者の元グラビアモデルがその後、日刊ゲンダイの「あの人は今こうしている」に登場、林氏についてこう語っていた。

「紳士的な方で、セクハラも皆無。レッスン料はご自分のお財布から出してらっしゃいました」

 だが、“公私混同”の前科は山ほど……。

■政治資金でナイトスポット

 資金管理団体「林芳正を支える会」の政治資金収支報告書の13〜16年分には、カラオケや高級クラブ、キャバクラ、ガールズバーなどへの支出がズラズラ。生演奏でカラオケが楽しめる店には4年間で計26回、400万円以上使っていた。自慢の歌唱力を披露するためだったのか。

 政治資金の不適切な使途ではないかと、日刊ゲンダイが指摘すると「法令に従い適正に処理し、報告している」(事務所)と強弁していたが、18年以降の報告書にナイトスポットらしき店は登場しなくなった。

7690チバQ:2021/11/20(土) 19:20:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5a19c11c7ff3093d31f8b80690e57ffeeb5091c
中谷首相補佐官は“民族弾圧常習犯”に「寄り添う」のか 「制裁法には慎重」な構えとの報道も 就任早々「白旗」の残念な所業
11/20(土) 16:56配信

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夕刊フジ
 【有本香の以読制毒】

 私事だが、9カ月にわたり編集を手がけてきた百田尚樹著『日本国紀[新版]』(幻冬舎文庫)が17日、発売された。同時に、全国の大型書店で売り上げトップとなり、即日に重版が決まって、いまホッとしている。

 3年前に刊行された単行本『日本国紀』(幻冬舎)は65万部のベストセラーとなったが、今回は書店への客足が減ったコロナ禍での発売である。しかも、大幅に加筆したとはいえ既刊本の文庫化という位置づけでもあり、売れ行きが心配ではあった。

 ひとまず好結果を得たのには、夕刊フジ読者の応援も小さくなかったと思う。この場を借りて御礼申し上げたい。

 3年前に続いて、『新版』もまた、発売のちょうど1カ月前にはネット書店で予約が開始され、その日のうちに、最大手アマゾンで売上ランキング総合1位に躍り出た。ただし今回、版元の幻冬舎は落ち着いたもので、私の目から見ると、慎重な構えという印象すらあった。

 この一因は、前回の発売と同時に激しい「アンチ日本国紀」活動が始まったことにあろう。作品はもちろん、著者や編集担当の私に加え、版元も不当な攻撃を受けた。

 今振り返っても、3年前の「アンチ日本国紀」活動は常軌を逸していたといえる。主導したのは、いわゆる左派文化人らだったが(=一部の保守系人士も攻撃に加勢した)、本そのものや著者、編集者である私にケチを付けるだけでは足らず、特定の大型書店に対する「不買運動」まで起こされたのには驚いた。

 さらに驚いたのは、その「アンチ」勢のなかに、与野党の国会議員が混じっていたことである。

 イデオロギーの左右を問わず、こういう人間に権力を持たせたら、たちまち国民の「表現の自由」を抑圧するだろう。そう思うと、私はむしろ勇気が湧いた。日本を守ろうと命をかけて戦った幾多の先人を思えば、あるいは隣の国で、悪魔のごとき圧政者と戦うウイグル人やチベット人を思えば、「アンチ」の嫌がらせなど蚊の羽音にも劣る。

 一方、『日本国紀[新版]』を読み返すと、改めて、いまの日本の政治家の不甲斐なさを思い知る。私たちはつい、「野党議員に比べたら自民党の議員はマシ」などと思いがちだが、この甘やかしは禁物である。

 折しも、岸田文雄政権が鳴り物入りで任命した「国際人権問題担当の首相補佐官」の中谷元氏が、「制裁法には慎重」な構えだと報じられた。

 中谷氏は「一方的に価値観を押し付けて制裁するやり方も一つだが、寄り添って問題を解決する役割を日本は期待されている。紛争を助長したり、事を荒立てたりするのがすべてではない」(15日夜のBS日テレ番組)と述べたそうだが、民族弾圧常習犯のどんな価値観に「寄り添う」というのだろうか。

 今年春頃には中谷氏は、「人権外交を超党派で考える議員連盟」の共同会長として、「日本版マグニツキー法」(人権侵害への制裁法)の制定を訴えていたと記憶しているが、あれは何だったのか。立場が変われば、威勢のいいことは言いにくいというのかもしれないが、私が理解できないのは、なぜ就任早々、自らの限界をわざわざ表明するのか、だ。

 畏れながら、中谷氏にはぜひとも、『日本国紀[新版]〈下〉』の154ページからのくだりをお読みいただきたい。そこには、1919年、第一次世界大戦後の「パリ講和会議」で「国際連盟」の設立が話し合われた席上、日本が、「人種差別禁止」の規約を入れるよう主張した旨が書かれている。

 欧米列強が、有色人種の地であるアジア・アフリカの大半を植民地としていた当時、これを主張することがいかに勇気の要ることだったか。この崇高な先人の振る舞いに比して、新任補佐官の「早々の白旗」は誠に残念な所業と映るのである。

 ■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。

7691チバQ:2021/11/21(日) 20:30:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/8444a50e96de881f7b2ff59cc433e21ee8400d10
【点描・永田町】揺れ動いた末の「茂木幹事長」
11/21(日) 18:32配信
時事通信
就任の記者会見をする自民党の茂木敏充幹事長=4日、東京・永田町の同党本部

 第49回衆院選は底力を発揮した自民党が単独での絶対安定多数(261議席)確保で勝利したが、党運営の要の幹事長だった甘利明氏が小選挙区で敗北した責任を取って辞任したことが、岸田文雄首相(党総裁)にとって手痛い打撃となった。


 首相は素早く投開票の翌日夕に茂木敏充前外相を後任に起用し、党内の混乱を防いだ。茂木氏は主流派の旧竹下派会長代行で、党4役の選対委員長も経験しており、「政権運営の安定化を狙った安全優先の人事」(自民幹部)だ。ただ、投開票日の10月31日にはメディアの自民党の議席獲得予測が時間帯ごとに大きく変動したため、「茂木氏起用は、首相が当初の敗北不安から最終的な勝利による自信へと心境が揺れ動いた末の決断」(周辺)だったのが実態だ。

 岸田首相は選挙翌日の1日夕、甘利氏が過去に例のない現職幹事長の小選挙区敗北・比例復活となった責任を取って辞任の意向を示したことを受け、茂木氏を後任とする人事を決めた。衆院選結果が確定してから、わずか半日での決着だ。ただ、首相が甘利氏辞任への危機感を強めたのは、投開票日の午前中。その時点での甘利氏の出馬している神奈川13区の出口調査などで、同氏が野党統一候補の立憲民主新人にかなりの差をつけられていたからだ。比例復活も危うい状況で、もし落選すれば「辞任確定」となるだけに、当座しのぎでの麻生太郎副総裁の兼務案も浮上した。その後、夕刻までの出口調査結果で甘利氏も盛り返し、比例復活の可能性が強まった。ただ、その段階では自民単独過半数も危ういとの予測で、首相周辺では「参院選に勝てるアピール力」「党を仕切れる即戦力」との二つの判断基準で茂木氏も含め2、3人の後任候補が浮上していた。
◇アピール力で福田達夫氏も浮上
 参院選でのアピール力優先の場合、河野太郎広報本部長高市早苗政調会長に加え、党改革や派閥支配排除の観点から福田達夫総務会長の昇格案も浮上した。

 しかし開票が進むにつれて、自民が単独過半数(233議席)や安定多数(244議席)というハードルを越え、絶対安定多数確保という「勝利」が視野に入った段階で、首相も「人事で奇策を弄(ろう)する必要はない」(側近)との判断に傾いた。ただ甘利氏が首相に直接、「責任を取りたい、進退は総裁に預ける」と伝えた際、首相は対応を留保した。政権を支える麻生氏や安倍晋三元首相を納得させられる党内バランス重視で判断することにしたからだ。

 甘利氏は麻生派の大幹部で安倍、麻生氏と合わせて「3A」と呼ばれる実力者だけに、麻生氏は「自民党勝利の功労者はあなただ」などと慰留を続けていた。しかし、党内は甘利氏の政治とカネの問題が選挙戦に影響したとの判断から、「選挙戦の司令塔なのに、小選挙区で敗れたのは幹事長失格」(若手)との声が多数派だった。このため、首相は1日午後の総裁会見でも意思表示を避け、甘利氏と長時間密談した上で茂木氏起用を決めた。「甘利氏の意向を尊重することで、麻生、安倍両氏にも配慮して見せる政治的演出」(自民幹部)だったとみられる。

 一方、茂木氏にとって「幹事長は喉から手が出るポスト」(自民幹部)。同氏は就任要請に驚いて見せたが、前日深夜に党本部で、梶山弘志幹事長代行と密談する姿も目撃され、「機を見るに敏な茂木氏の売り込み」(自民幹部)との臆測も広がっていた。9月の総裁選不出馬も「岸田氏に恩を売る狙い」(旧竹下派幹部)とされ、幹事長就任は次期総裁選出馬への踏み台となるだけに、永田町では「結果的に、茂木氏にとって渡りに船の状況になった」(同)との見方が支配的だ【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」11月15日号より】。

7692チバQ:2021/11/22(月) 11:43:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2b00c46ba5940becff5bba0f9f0928110aa3212
「惨敗」甘利明前幹事長がメディア立入禁止の会議で語った恨み節
11/22(月) 11:02配信

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FRIDAY
11月5日、朝懇の会場から出てきた甘利氏。本誌記者が直撃しても、けっして目を合わせようとしなかった 撮影:等々力純生

「麻生(太郎)副総裁からは『党全体は勝ったのだから辞めるべきではない』と慰留されたんです。しかし、これ(辞任)は政治家としての私の矜持(きょうじ)です」

【画像】セコすぎる…!甘利幹事長「祝いの胡蝶蘭」使い回し疑惑

11月5日、東京・永田町にあるホテルの宴会場でそう語ったのは、自民党の前幹事長・甘利明氏(72)。甘利氏が10月31日の衆院選で、小選挙区で落選したのはご存じの通りだ。全国紙記者が語る。

「幹事長といえば『選挙の総責任者』であり、選挙期間中は自分の選挙はそっちのけで全国の選挙区に応援に回る立場です。現役幹事長の落選は’96年に小選挙区制が導入されて以降、初めての事態です」

甘利氏は比例区では復活したものの、この”惨敗”を受け、11月4日に幹事長を退任。本誌は10月1日に幹事長に就任した甘利氏が、お祝いに送られた胡蝶蘭を、他の議員たちへの祝い花として使い回していたという疑惑を報じた。それからわずか1ヵ月ほどで、幹事長の座を追われることとなった。そんな甘利氏が退任の翌日にホテルの宴会場で熱弁をふるっていたのだ。会の出席者が語る。

「この日、甘利さんによる朝食勉強会、いわゆる『朝懇』が開かれていたのです。会には支援者や企業人など200名ほどが出席していました。通常、こうした朝懇では、本人は冒頭の15分ほどだけ話し、その後は講師として呼ばれた他の議員などがメインで話すというケースが多い。しかしこの日、甘利さんは60分ほど話し続けていました」

よほど話したいことが溜(た)まっていたのだろう。甘利氏は選挙戦を振り返り、こうグチった。

「敗因は日本中からの落選運動です。共産党などによってフェイクニュースをSNSで拡大され、全戸にチラシ配布するなどの運動をされたんです。序盤戦からマイナス15%の差をつけられ、巻き返せなかった。あの差を巻き返せるのは、神奈川では河野太郎と小泉進次郎ぐらいしかいないでしょう」

自身の小選挙区落選を散々報じられたことでストレスが溜まったのか、甘利氏の矛先はマスコミへと向かった。

「今回の組閣で、これまで『チーム甘利』としてがんばってきたメンバーが主要なポジションを占めました。こう言うと、またマスコミはすぐに『甘利人事』と書くんです。最近のマスコミは劣化していて、揚げ足取りばかり。マスコミが視聴率ばかり見て仕事をしないように、スポンサーである企業は、報道、放送の質をしっかり見てほしい」

そう甘利氏はグチり続けたが、自民党内からは反対に甘利氏へのグチが止まらないという。自民党関係者が語る。

「選挙期間中に甘利氏が自民党の職員を自分の選挙区の『電話作戦』に駆り出していたと報じられ、ひんしゅくを買いました。しかし、それだけではないのです。自民党には、党が所有している選挙カーがあるのですが、甘利さんが選挙期間中にそれを自分の選挙区に持っていってしまった。『幹事長とは思えない』と不満の声があがっているのです」

朝懇が終わった後、会場前で甘利氏を直撃した。

――フライデーです。

そう声をかけると、甘利氏は「えっ」と言って目線を逸(そ)らし、出口へ向かって歩き出した。

――選挙期間中に甘利さんが自民党の選挙カーを使ったことで他の候補者が困ったという話がありますが。

「いや、ほとんど使ってないですね」

――党職員を「電話作戦」に使ったという話もあります。

「使ってないですね」

終始、本誌記者のほうを見ようとはせず、足早に車に乗り込んでいった。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏が話す。

「小選挙区での落選はさまざまな要因がありますが、最たるものはUR口利き疑惑というスキャンダルがありながら、説明責任を果たしていないと有権者が感じたことでしょう。政治とカネの問題の説明責任について自ら問い直さないと、復権のチャンスが巡ってきても、表舞台に立つのは厳しいと思います」

グチるのではなく、自分の敗戦ときちんと向き合うべきだろう。

「FRIDAY」2021年11月26日号より

FRIDAYデジタル




7693チバQ:2021/11/22(月) 20:26:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/f34f6082c3794bce70bceea50b1ddfc941bb9c5f
小泉・森山両氏、そろって自民党総務会の要職に 「菅カラー」強め、安倍派けん制? 
11/22(月) 20:01配信


カナロコ by 神奈川新聞
自民党総裁選に出馬した河野氏への支援呼び掛けでJA全中を訪ね、記者団の取材に応じる小泉氏(右)と森山氏。党総務会でコンビが復活する=9月22日、都内のJA全中本部(石川泰大写す)

 自民党総裁選で河野太郎氏(衆院神奈川15区)を支援した小泉進次郎前環境相(同11区)と森山裕前国会対策委員長がそろって同党総務会の要職に就いた。菅義偉前首相(同2区)のカラーが強い「森泉コンビ」の復活には、岸田文雄首相の安倍晋三元首相をけん制しようという思惑ものぞく。

 福田達夫総務会長が当選4回と経験が浅いことからサポート役に注目が集まっていた。16日付で森山氏はナンバー2の会長代行、小泉氏はナンバー3の会長代理に就いた。河野氏支援のため全国農業協同組合中央会(JA全中)など諸団体を一緒に回る中で「森泉」とも評された間柄だ。

 福田氏は同日の会見で森山氏の起用を「総務会に重みをつけていただく」、小泉氏については「当たり前のことを当たり前として言ってもらう」と説明。同党によると共に岸田総裁枠での指名という。菅氏側近の坂井学前官房副長官(同5区)も総務会メンバーに起用された。ちなみに菅氏は党総務会メンバー入りを足掛かりに森山氏らへ人脈を広げ、政権首脳へと上り詰めている。

神奈川新聞社

7694チバQ:2021/11/23(火) 08:13:31
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-211122X188.html
「夜の銀座」松本氏復党に抗議=「大義なし」と自民神奈川県連
2021/11/22 17:53時事通信

 緊急事態宣言中に東京・銀座のクラブに出入りしたことが発覚して離党した松本純・元国家公安委員長の自民党復党に関し、地元神奈川県連の土井隆典幹事長らは22日、党本部を訪れ、「復党に大義はない」などとする抗議文を提出した。茂木敏充幹事長らは不在で党職員が対応した。

 麻生太郎副総裁の側近で知られる松本氏は、10月の衆院選で神奈川1区から無所属で出馬したが落選。党本部は16日に復党を了承したが、県連が反発していた。

 県連は抗議文で「あまりにも地方組織を軽んじており、党本部の決定には納得できない」と執行部を批判。提出後、土井氏は記者団に、松本氏から届いた復党願の扱いについて「どうするかはわれわれの手にある」と述べ、県連への復帰は認めない構えだ。

7695チバQ:2021/11/23(火) 08:14:15
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2021112200052.html
安倍氏の「焦り」にじむ? 30年ぶりに安倍派復活 岸田首相は外相人事で「最大の牽制カード」
2021/11/23 08:00AERA dot.

安倍氏の「焦り」にじむ? 30年ぶりに安倍派復活 岸田首相は外相人事で「最大の牽制カード」

清和政策研究会(安倍派)の会長に就任し、細田博之氏(左)とグータッチをする安倍晋三元首相/11月11日、東京・永田町の自民党本部

(AERA dot.)

 自民党最大派閥の領袖に安倍晋三元首相が就き、30年ぶりに「安倍派」が復活した。その狙いや思惑はどこにあるのだろうか。AERA 2021年11月29日号の記事を紹介する。

*  *  *

「予想以上に票を伸ばした維新には驚いたが、総選挙での快勝は自民党が勝ったというよりも、立憲民主党が負けすぎた。今回は与野党1対1の構図の選挙区で自民の候補者が競り勝ったが、これは候補者が悪ければ同じ論理で負ける」

 自民党のベテラン議員はそう言って、公示前の276議席から数こそ減らしたが、それでも261議席(追加公認を含む)を死守し、自民・公明の両党で過半数を維持した解散総選挙を振り返った。

■記憶に残っている間に

 選挙の「顔」だった岸田文雄首相は胸をなで下ろした格好だが、自民党内には岸田政権は長期政権にはならないという見方が多い。最大の理由は「危機管理」への懸念だ。

「岸田さんは、それこそ平時であれば人の話も聞くし、ある意味安定している。けれどもコロナに限らず非常時の大胆な決断ができるかというと、そこは岸田さん率いる宏池会では不安がある。乱世には、例えば命がけで憲法改正を成し遂げ、日本を守るという覚悟を持ったリーダーの誕生が望まれる」(前出の自民党ベテラン議員)

 岸田首相率いる宏池会でなければ誰なのか──。

 そんな中、自民党最大派閥の会長に安倍晋三元首相が就任した。これまでは「細田派」であったが、名実ともに「安倍派(93人)」の誕生だ。安倍氏が所属する政治グループは、父・晋太郎氏も率いた「清和政策研究会」。旧称「清和会」だ。このタイミングでの「安倍派」誕生には、アベノミクスに代表される首相時代の実績が国民の記憶に残っているうちに、自分の派閥から次期総裁を誕生させ、党内での政治的プレゼンスを高めたいという思惑があるようだ。安倍元首相本人の「焦り」も滲(にじ)む。

「総裁選では派閥外の高市早苗政務調査会長を政治観が近いという理由で推したが、細田派(当時)では一致できなかった。名実ともに派閥の長となった今、高市氏を派閥復帰させるのではないか、という噂がある。しかし、萩生田光一経済産業相や西村康稔前経済再生相など、直筋の候補者もいるので簡単にはいかないだろう」(自民党関係者)

■「特効薬」か「劇薬」か

 その一方で安倍氏には時間が経過しても拭いきれない疑惑がつきまとうのも事実だ。東京地検特捜部は18日、「桜を見る会」前日に開催された夕食会をめぐり、会場のホテルが発行した領収書を破棄したなどという政治資金規正法違反の疑いで配川博之元公設第1秘書(62)を嫌疑不十分、元会計責任者は起訴猶予とし、それぞれ再び不起訴処分にした。しかし、安倍氏本人は今も検察審査会の議決に基づき再捜査が進められている。

「この疑惑さえなければ、3度目の総裁選出馬もありと本人も周囲も思っている。そして、何としてでも自分の手で改憲を達成し、憲法9条の条文に手を入れたいという執念は衰えていない。岸田氏にはその覚悟と胆力は絶対にないと腹では笑っている」(安倍派中堅議員)

 対する岸田首相は安倍氏の影響力を一定程度に封じ込め、つかず離れずの関係で、安倍派に対して角の立たない安全運転を模索している。岸田首相が安倍氏と同郷で敵対する林芳正氏を外相に抜擢(ばってき)した人事は、岸田首相が持ちうる最大の牽制(けんせい)カードを切った格好だと、前出のベテラン議員は分析する。

「菅前首相は最大派閥が手を引いたことで見事に転覆した。それを見せつけられている岸田首相にとって安倍氏は無視できない存在。しかし肩入れし過ぎると国民からは政権そのものがダーティーな目で見られる」

 いずれにしても、党内最大派閥の長となっても、しばらくは政治の表舞台での直接的な振る舞いは難しい。安倍派は自民党の党勢拡大の「特効薬」か、それとも「劇薬」か。(編集部・中原一歩)

※AERA 2021年11月29日号

7696チバQ:2021/11/23(火) 15:20:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/6670280041da96e8a6507dacf48e441b2b6ef6a7自民 改憲に前のめり 維新に便乗か 積極発信
11/23(火) 11:21配信

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北海道新聞
衆院選 主要な争点にならずも
憲法改正を巡る各党党首らの衆院選後の主な発言

 政府・自民党内で衆院選後、憲法改正に積極的な発言が目立っている。衆院選では主要な争点にならなかったが、躍進した日本維新の会などから改憲に前向きな発信が増え、便乗しているとみられる。新型コロナウイルス禍を踏まえ、「緊急事態条項」の創設を優先する意見が出ているが、専門家は「ムードに流された拙速な議論はすべきでない」と指摘する。

サケ漁権利 国際法や憲法も根拠 アイヌ民族訴訟で原告側

ハト派とされる首相の下「むしろやりやすい」
 「党においては党改革と憲法改正が重要なテーマ。国会の議論を促すためにも、世論に対する働きかけも重要だ」。岸田文雄首相は19日の内閣記者会のインタビューで改憲への意欲を鮮明にした。

 首相は先の衆院選の街頭演説で改憲にはほとんど触れなかったが、選挙後は一転して積極姿勢を強めている。自民党の改憲4項目《1》自衛隊明記《2》緊急事態条項の新設《3》参院選「合区」解消《4》教育充実―については「4項目同時にこだわるものではない」とも明言。茂木敏充幹事長はコロナ対応で緊急事態宣言が繰り返されたことを踏まえ、内閣が国会審議を経ずに政令を制定できるなどの緊急事態条項の議論を優先する考えを示した。

山花氏落選の立憲「中ぶらりん」
 自民は党組織「憲法改正推進本部」を「憲法改正実現本部」に改称し、世論喚起に力を入れる考え。安倍晋三元首相の下では野党の反発も強かったが、ハト派とされる首相の下では「むしろやりやすい」(自民関係者)との思惑も働く。

 一方、改憲に慎重な立憲民主党は、憲法問題の中核を担った山花郁夫憲法調査会長が落選。代表選もあり、「党の対応は中ぶらりんの状態」(党中堅)だ。

 北星学園大の岩本一郎教授(憲法学)は、国会審議を経ずにコロナ対策が国民理解を十分に得ないまま進められた点に問題があるとして「コロナ対応を十分検証しないまま、雰囲気で改憲を進めようとしていないか、国民は注意深く見ていく必要がある」と指摘した。

7697チバQ:2021/11/23(火) 15:21:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/752ae61045903f72ef91ade1cb38ada19cbce04e「夜の銀座」松本純氏の自民復党に猛抗議 神奈川県連幹事長の“安倍、麻生何するものぞ”
11/23(火) 7:15配信

NEWSポストセブン
銀座豪遊を謝罪する松本純氏(中央。時事通信フォト)

 自民党神奈川県連は11月22日、党本部が松本純・元国家公安委員長の復党を了承したことをめぐり、「強い憤りを感じている」とする茂木敏充・幹事長宛ての抗議文を提出した。県連の土井隆典・幹事長は提出後、「やり方に問題がある。地元を無視した形だ」と憤りをあらわにした。

【写真】マスクを外し、笑顔を見せて話す麻生太郎氏と安倍晋三氏。地元から2人の総理経験者に物言いがついた。

 松本氏は緊急事態宣言中に東京・銀座のクラブに深夜まで滞在したとの『週刊文春』の報道を受け、今年2月に離党。先の衆院選では無所属で神奈川1区から出馬したが、有権者の支持を得られず落選した。禊ぎに失敗した形だが、にもかかわらず党があっさりと復党を認めた背景には、松本氏の後ろ盾となっている麻生太郎氏と安倍晋三氏の影響力があると語るのは、自民党関係者だ。

「松本さんは麻生さんの最側近で、麻生さんの盟友である安倍さんとも親しい。麻生さんと安倍さんは他の自民党候補から応援入りの要請がありながら、真っ先に無所属である松本さんの応援に駆けつけました。安倍さんは選挙前の9月には『松本純チャンネル』という松本さんのYouTubeチャンネルに登場し、対談で“純ちゃん頑張れ”と後押ししていた。2人は選挙で禊ぎをさせた上で松本さんを復党させる計画でしたが、落選してもその考えに変わりはなかったようです」

 しかし、2人の首相経験者が主導したはずの復党計画に、神奈川県連はNOを突きつけた。先頭に立つ土井幹事長は、小泉純一郎・元首相の秘書を12年務めた後、1999年の統一地方選挙で県議会議員に初当選して以来、県議一筋。神奈川のことは誰よりも詳しいという自負から、首相経験者にも臆するところがない。神奈川県連関係者は語る。

「土井幹事長は先の総裁選に向けて菅義偉・前首相の進退が窮まった際にも、『何とか支えたい気持ちもあるが、目の前の衆院選を勝つにはどうするか考えないといけない』として、『県連としては菅さんを頼むという運動をするつもりは一切ない』と言い切りました。地元の支持すら失ったことが明らかになり、菅さんが総裁選出馬を断念するきっかけとなりました。

 今回の行動も、地元・神奈川を思っての、止むに止まれぬ行動でしょう。小泉元首相からケンカの仕方を教わった土井幹事長には、菅さんに進退を突きつけたように、今回も『安倍、麻生何するものぞ』という気概が見えます。いくら相手が総理経験者とはいえ、民意と離れた行動を取っては神奈川県連が危うくなるという懸念が大きいようです」

 神奈川県連のほかにも松本氏の復党には党内に不満の声があり、麻生・安倍両氏にも「他の候補そっちのけで応援に入り、そのうえ落選したのに復党させようとするのは筋が通らない」と批判の矛先が向いている。一筋縄ではいきそうにない。

7698チバQ:2021/11/23(火) 22:23:59
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_IUMKG4YVYNKRTDSGS3BVSXCDVY.html
首相主導「官邸外交」着々 林氏起用・各国にパイプ
2021/11/23 18:11産経新聞

首相主導「官邸外交」着々 林氏起用・各国にパイプ

(産経新聞)

岸田文雄首相が「官邸主導」外交に意欲を見せている。先々代の安倍晋三政権は安倍氏や官邸官僚が外交をリードしたのに対し、先代の菅義偉政権は「外務省主導」の色彩が強かった。首相は外相の連続在任期間が戦後最長で、各国に人脈もある。岸田派(宏池会)ナンバー2で信頼を置く林芳正外相を起用するなど、岸田外交の地盤固めに向けた布石を着々と打っている。

「外交は官邸主導でやったらいい」。首相は就任後、外相としてつかえた安倍氏にこう助言された。平成24年に発足した第2次安倍政権は官邸が外交を牽引(けんいん)。安倍氏は米国のトランプ前大統領やロシアのプーチン大統領ら首脳と信頼関係を構築し、「自由で開かれたインド太平洋」構想などを推し進めた。

同時に外交・安全保障の司令塔を担う国家安全保障局(NSS)の局長に、信頼が厚い警察庁出身の北村滋氏を抜擢(ばってき)する異例の人事を断行。対露、対中国外交では首相秘書官を務めた今井尚哉氏ら経済産業省出身の側近が存在感を見せた。

これに対し、菅政権は、ボトムアップ型の「外務省主導」外交に回帰。NSS局長も外務省出身の秋葉剛男氏に代えた。新型コロナウイルスの感染拡大もあり、安倍政権のように官邸が外交で存在感を発揮する場面は少なかった。

首相は連続で戦後最長の4年8カ月にわたって外相を務め、安倍氏同様、海外の首脳らに知己が多い。

今月2日には初外遊で英国を訪れ、国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)首脳級会合に出席。同じく外相経験者で、会談を重ねたジョンソン英首相から歓待を受けたほか、各国首脳に囲まれて人だかりができる場面もあった。同盟国の米国に関しても外相在任時は民主党のオバマ政権だったため、バイデン政権で大統領特使(気候変動問題担当)を担うケリー元国務長官をはじめパイプがある。

首相も周囲に「外交は4年8カ月やってきた自負がある。『官邸主導』の外交をやりたい」と語る。自らに近い林氏を外相に起用したのも、外務省を掌握し、官邸と一体で外交を進める意欲の表れだ。

一方で、安倍政権下で今井氏や北村氏が果たした役割を誰が担うのかは不透明だ。首相のリーダーシップで外交を展開するための官邸の体制づくりが今後の課題となる。(永原慎吾)

7699チバQ:2021/11/24(水) 13:37:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/d33bb1dd03456d4f18ead9a2876b1d8861da42f3
第2次岸田内閣「公明・高市・小石河」全方位対応で「ガラスの政権内バランス」
11/24(水) 12:21配信

新潮社 フォーサイト
政調会から仕掛けられる「政争」
新潮社 Foresight(フォーサイト)

第2次内閣組閣を終えた今月10日夜、岸田文雄首相は官邸で約1時間に及ぶ記者会見に臨んだ。子育て世帯への10万円相当給付などの福祉から新型コロナウイルス対策、防衛力強化、憲法改正まで言及。「左から右まで」幅広く取り揃えた「オールラインナップ」の内容には、その背後に様々な思惑や力学が透けて見える。

連立を組む公明党への配慮、次期宰相の座を窺う高市早苗・自民党政調会長といったライバルの懐柔と牽制、安倍晋三元首相らのつなぎ止め――。岸田首相が長期政権を手にするには来年の参院選勝利が必須だが、それまで均衡を保てるか。9月の総裁選を争った河野太郎・自民党広報本部長や、河野氏とタッグを組んだ石破茂元幹事長、小泉進次郞前環境相を指す非主流派「小石河連合」への有権者の好感度も健在だ。

 会見ではまず「数十兆円規模の経済対策」の中身、特に「年収960万円を超える世帯以外への18歳以下の子ども1人当たり10万円相当の支給」が注目された。公明党が衆院選で「一律支給」を打ち出したのに対し、自民は所得制限を設ける方向で調整を進めたからだ。このプランは19日に自民党案の形で決着するが、ある政府関係者によれば、岸田首相は当初、所得制限なしも選択肢に入れたという。理由は公明党への配慮に他ならない。

衆院選で接戦・劣勢と判定された小選挙区の多くで自民候補が競り勝てたのは、選挙戦終盤、自民票の上積みにフル回転した公明党の存在があったからだ。与党筋の一人は「ある小選挙区では間違いなく劣勢と思っていたのに、結果は逆転勝利で驚いた。公明党支持の厚い地域なので、公明票が貢献したに違いない」と話す。こうした事情から、政府、自民党の一部には公明案の「丸吞み」もやむなしとの雰囲気があった。

だが、それに立ちはだかったのが高市政調会長だ。高市氏は「自民党公約は困っている方々に対する支援」との趣旨を内外で述べ、公明案は呑めないとの考えを強調した。総裁選で安倍元首相の支援を受けて立候補した高市氏は、決選投票では岸田氏支持に回っている。しかし岸田政権成立後、高市氏自身こそ政調会長ポストを得たものの、陣営を支えた他の実力派議員らの要職起用は大方の予想を下回った。目立つのは文部科学相から横すべりした萩生田光一経済産業相、留任した岸信夫防衛相らに止まり、一連の人事は「安倍外し」とさえ報じられた。

こうした伏線があり、公明案に対する高市氏の強硬姿勢については「自身の存在感を強調しているのではないか」(与党筋)との見方がある。一連の人事への意趣返しや「ポスト岸田」を意識した発信との見立てだ。ある与党議員は「公明側と協議したのは茂木幹事長だが、その後ろには高市氏がいた」と影響の強さを示唆した。

岸田首相と高市氏の関係は、今後も緊張する局面がありそうだ。一つの証左は、先の衆院選公約作成で、高市氏が自身の持つ政策部門トップとしての「権限」を存分に発揮したとされることだ。

7700チバQ:2021/11/24(水) 13:38:01
複数の自民党関係者によると、衆院議員の任期満了(10月21日)が迫り、衆院選まで時間的余裕がないことが明らかだったため、党では9月29日の新総裁選出を待たず、あらかじめ旧執行部で衆院選公約の大半を作成。そこに新総裁が総裁選で主張した政策を追加すれば、すぐに完成するよう準備していた。だが高市氏が政調会長に就くと、事前準備分も書き直されたという。

発表された自民党政権公約本体(政策パンフレット)には、岸田氏が総裁選公約で看板政策とした「令和版所得倍増」、新型コロナなどへの感染症対策の司令塔「健康危機管理庁(仮称)」創設といった文言はなかった。高市氏が消極的とされる「こども庁」新設も記されなかった。政権公約は形式上、党の承認を経たものとはいえ、「急拵えの産物でありきちんと党で審査されたものとは言えない」と複数の議員は指摘する。

高市氏は総裁選で応援を受けた閣僚クラスをはじめ、保守色の濃い顔ぶれを政調会幹部に配している。総裁選で高市陣営の選対本部長を務めた古屋圭司元国家公安委員長を会長代行とし、会長代理には新藤義孝元総務相、江藤拓元農相、高鳥修一元農水副大臣らを登用。実務の要となる事務局長には木原稔元首相補佐官が就いた。いずれも安倍氏に近く、日本の伝統的家族観や憲法改正を重視する保守派論客とされる。これに対し岸田首相が率いる派閥宏池会は、所得倍増をうたい「軽軍備・経済重視」で高度経済成長に導いた故池田勇人元首相の系譜を引く。党内ではハト派の名門との位置付けだ。高市氏が政治路線という明確な対立軸を背景に、今後、政調会を拠点として政策づくりや法案対応などで岸田首相に揺さぶりを掛けていくことは想像に難くない。

コロナへの世論の懸念が収まれば……
冒頭の会見に臨んだ岸田首相が、高市氏だけでなく安倍氏を明確に意識したとみられるのが、防衛分野で敵基地攻撃能力保有の検討に改めて触れた点だ。安倍氏は昨年9月の退陣の直前、ミサイル攻撃阻止の必要性などから今後の保有検討を促す異例の談話を発表していた。同会見での岸田首相は敵基地攻撃能力保有について問われ、「あらゆる選択肢を排除せず現実的にしっかり考えなければいけない」と答えた。さらに今後の防衛費増も含め「国民や公明党の皆さんの理解を得て、そして具体的な予算をはじめとする結果につなげていきたい」と述べた。

敵基地攻撃能力とは、弾道ミサイル発射拠点といった相手国基地を攻撃する力の保持を意味する。中国の台頭や北朝鮮の核、ミサイル技術の進歩を踏まえ、今後の日本の防衛政策の焦点の一つだ。他方、自民党内にも、憲法による専守防衛原則を逸脱しかねないとの懸念がある。岸田首相は総裁選で敵基地攻撃能力保有について「選択肢」と表明、リベラル派閥の領袖の「意外な発言」と受け止められたが、同時に「総裁選で安倍氏ら保守派の支持を得ることが狙い」とも囁かれた。もちろん外相を長く務めた岸田首相は、中国の脅威を認識している。自民党筋の一人は「岸田首相はもともと穏健保守だが、国防政策で踏み込んだ発言をしており、穏健すぎない印象を与えている。これが党内に安心感をもたらしている」と分析する。

第2次内閣組閣で岸田首相は、外相を務めていた茂木氏の党幹事長への転出に伴い、外相ポストに林芳正元防衛相を起用した。林氏は翌11日の記者会見で「無用な誤解を避ける」として、日中友好議員連盟会長の辞任を表明した。もちろん、防衛や経済安全保障分野での日中の対抗関係を踏まえたものだが、ともに山口県選出の安倍氏と林氏が政敵関係とされることを念頭に、安倍氏や保守派を過度に刺激することを避けるための岸田首相による丁寧な根回しの一環ともみられる。自民党ベテランはこう評した。「岸田首相が本気で敵基地攻撃能力保有に突っ込むとは、まだ思えない。でも、なかなかうまくやっている」

岸田首相は記者会見で「党是である憲法改正を進めるため党内の体制を強化する」と語った。改憲は7年半を超す第2次安倍政権でも成し遂げなかった大事業であり、安倍氏に対してでさえ「改憲は結局、政権維持のために求心力を保つお題目だったのでは」との冷めた視線がある。現時点では与党内で「ハト派出身の岸田総裁の下でできるとは、なおさら思えない」(関係者)といった受け止めが大勢だろう。

ただし、注目すべきは改憲議論に伴う「野党分断」の効果だ。岸田首相と敵対関係にある菅義偉前首相と蜜月だった日本維新の会は、与野党の間にある「ゆ党」と揶揄された菅前政権時と比べ自民批判を強めている。しかし議席を41まで大きく伸ばした維新は、屋台骨が揺らぐ立憲民主党とは対照的に、もはや国会対策の要となった。今後予想される与野党対決法案の処理などを考えれば、改憲議論などをテコに維新と連携を築く価値は大きい。

7701チバQ:2021/11/24(水) 13:38:11
同じことは国民民主党に対しても言える。議席を二桁に乗せた同党も、衆院選後は即座に立民、共産との野党国対委員長会談の枠組みから離脱すると表明。維新との協力に舵を切った。国民民主は立民と同じく旧民主党出身者を基礎としている。同じルーツを持つ両党が国会での協力関係を後退させることは、与党にとって朗報だ。国民民主の政治家は連合傘下の民間産業別労働組合の応援を得ていたり、組織内議員だったりするケースが多い。自民が国民民主との連携の余地を見出すことは、自民が長年目指してきた民間労組との本格的な選挙協力実現にも道を開く。

先の衆院選では愛知11区で、トヨタ自動車労働組合出身の無所属・古本伸一郎氏が、公示直前に立候補を取りやめる「まさか」の出来事があった。これまで旧民主党、国民民主などに所属した古本氏は、労組の組織力をバックに当選を重ね「選挙にめっぽう強い野党議員」として知られていた。「いよいよ民間産業別労組が野党から自民党に支持を乗り換える先鞭ではないか」(野党議員)との観測も出つつある。

与党有力者は「大企業社員は待遇も良く、自民党の政策で恩恵を受ける。野党を支持する合理的な理由は見当たらない」と指摘する。与野党双方から「国民民主党の党勢が落ちてきた場合などは、早ければ来年の次期参院選で、比例代表で自民党から候補者を出す民間労組が出てくるかもしれない」との声すら聞こえてくる状況だ。

新型コロナ対策は昨年来、言うまでもなく日本の最大懸案だ。これについて岸田首相は、コロナ専用病床の増床、3回目のワクチン接種推進、飲む治療薬の早期実用化などを打ち出した。今後予想される「第6波」に備えるものだ。

政権内では、コロナ感染が比較的収まっている最中に衆院選を行うことができた岸田首相は「運がいい」との受け止めがもっぱら。「菅前首相は経済活動の制限をためらって感染拡大阻止が遅れたり、対策は『ワクチン接種一本やり』との批判を受けたりした。それでも結果的に一息ついた状態になっているのは、ワクチンに邁進した菅氏のおかげ」(関係筋)といった具合だ。だが3回目接種を控えるワクチンも、早期実用化を目指す飲み薬も、いずれも外資頼み。供給が遅れたり止まったりするリスクと隣り合わせだ。

総裁選で敗れ、役職上は「干された」状態にあるライバル河野氏は、衆院選で応援依頼が殺到し列島を奔走。小泉進次郎氏も引く手あまただった。地方を含め安定した支持のある石破氏は遊説先で聴衆を集める力を見せつけた。11月中にも訪米する方向で調整中のジョー・バイデン大統領との日米首脳会談など、岸田首相には宰相として脚光を浴びる華やかな舞台が控えている。油断、慢心があれば参院選までに足を掬われかねない。与党実力者は「国民はコロナが収まれば心配しなくなる。それ自体は良いことだが、政権の他の失敗に注目が集まりやすくなるだろう」と見通している。

7702チバQ:2021/11/24(水) 13:46:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d2558a2c9f7ad28af185f62236dcc1c53b32833

旧竹下派は25日に「茂木派」に 事務総長は新藤氏
11/24(水) 13:22配信
産経新聞
茂木敏充幹事長

自民党の旧竹下派(平成研究会、51人)は24日、東京都内で幹部会合を開き、茂木敏充党幹事長の会長就任など新たな役員人事案を全会一致で了承し、25日の同派総会に諮る方針を決めた。人事案は了承され、「茂木派」が発足する見通し。

事務総長には新藤義孝元総務相を起用する。小渕優子組織運動本部長や加藤勝信前官房長官も新たに役員に就く。

同派では前会長の竹下亘元総務会長が9月に死去し、会長職は空席になっていた。茂木氏は旧竹下派で会長代行を務め、今月11日の同派総会で会長就任が内定した。事務総長の山口泰明前選対委員長は先の衆院選で引退した。

7703チバQ:2021/11/24(水) 22:59:05
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-211124X408.html二階、菅氏ら「非主流派」連携=岸田政権を注視―自民
2021/11/24 19:42時事通信

 先の自民党総裁選で「非主流派」に転じた二階俊博元幹事長、菅義偉前首相、森山裕総務会長代行が連携の動きを見せている。麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長と結束を強める岸田文雄首相に対抗し、存在感を示す思惑とみられる。

 「とてもうれしいことに特別ゲストとして菅前首相にお越しいただいた」。日越友好議員連盟会長を務める二階氏は23日、ベトナムのファム・ミン・チン首相との会談に菅、森山両氏を同席させた。菅氏は「二階会長と共に両国の関係をますます盛り上げたい」と応じた。

 菅政権は幹事長の二階氏が「後ろ盾」だったが、総裁選直前に岸田氏が二階氏を念頭に役員任期の制限を主張。総裁再選を狙って二階氏の交代を断行しようとした菅氏に対し、二階派からは強い反発の声が上がった。

 二階氏は24日、政治評論家との対談で、当時を振り返り「(菅氏が)任命権者だと思っていたら大間違いだ。生意気言うもんじゃない」と「二階節」を響かせつつ、菅氏への不満は「全く何も感じていない」と水に流してみせた。

 連携の背景には「新主流派」への対抗心があるようだ。首相は安倍晋三元首相との関係を保ちつつ麻生、茂木両氏を支えに政権運営に当たる姿勢を鮮明にしている。22日には両氏と都内のホテルで約1時間20分にわたって昼食を共にした。麻生氏は第2派閥の麻生派を率い、茂木氏は25日に第3派閥の領袖(りょうしゅう)に就任する予定だ。

 一方、二階派は党4役が不在で影響力低下が指摘されているものの、衆院選後も党内第4派閥としての勢力を維持。菅氏も、自らに近い無派閥の衆院議員グループ「ガネーシャの会」で落選したのは1人だけだった。党内には岸田政権について「菅氏がどう動くかだ」(閣僚経験者)と見る向きもある。

 二階氏周辺は、長期政権の後は短命の政権が続くことが多いと指摘。その上で「首相は来年夏の参院選が勝負どころだ」と述べ、当面は菅氏らと連携しつつ状況を注視する考えを示した。

7704チバQ:2021/11/25(木) 08:36:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1400b3ff225b91fc58d00feedee880b1b3e11b1
「林外相」に落ち着くまでの「岸田」「安倍」「麻生」「茂木」の水面下の暗闘
11/25(木) 6:00配信

デイリー新潮
“松本はどうか?”
甘利明氏の選挙区落選から玉突き人事が始まった

 10月31日投開票の総選挙において小選挙区で落選した甘利明氏(72)が幹事長を辞任。後任に外相だった茂木敏充氏(66)が就任し、棚ぼたでお鉢が回ってきた林芳正外相(60)。ここに至るまでには岸田文雄首相(66)、安倍晋三(67)・麻生太郎(81)の両元首相、そして茂木氏の間で暗闘が繰り広げられていたという。


 茂木氏が幹事長に就任したのは11月4日。その直後から岸田首相は安倍、麻生の両氏に電話をかけ、「林外相」案について理解を求めていた。

「その中で岸田さんは林さんを一番手に、そして小野寺五典元防衛相を二番手として打診していました。いずれも自身が会長を務める宏池会のメンバーです。これに対して麻生さんは、“松本はどうか?”と返したと言います」

 と政治部デスク。「松本」というのは緊急事態宣言中に銀座のクラブへ繰り出したことをきっかけに離党し、先の総選挙で落選した麻生氏の右腕・松本純元国家公安委員長ではもちろんなく、松本剛明元外相(62)を指す。

“林さん以外ならいいのではないか”
新旧外相である林・茂木の両氏

 松本氏は兵庫11区選出の衆院議員で当選8回。民主党の菅内閣時代に外相を務めたことがある。2015年に民主党を離党し、自民党に加入した。

「母方の祖母が伊藤博文の孫で、父親は防衛庁長官経験者というサラブレッド。本人も東大法学部を卒業して興銀に入り、父の秘書官などを経て政界に打って出ました。野党時代の民主党では当選3回で政調会長を務めたことからも、外交・安全保障の政策通というのが衆目の一致するところ。血筋の良さが共通項ということもあるのでしょうか、麻生さんはかなり目をかけてきたようです」(先のデスク)

 ひとまず持ち前の「聞く力」を発揮し、麻生氏の思いを受け止めた岸田氏。続いて安倍氏の反応はどうだったか。

「“林さん以外ならいいのではないか”ということでした。とにかく安倍さんは林さんのことが気に入らないのです」(同)

 山口県内では先代、つまり安倍晋太郎氏と林義郎氏の間で勢力争いが続いていた。加えて、次回の衆院選では山口県の定数が1減ることが想定され、現職4人のうち1人が居場所を失う椅子取りゲームの様相を呈している。

茂木氏らしいと言われる思惑
 デスクが続ける。

「もちろんそれはありますね。林さんが外相になればポスト岸田の第一候補に躍り出ることになるわけで、その一方で発足したばかりの安倍派に有力な総理総裁候補は見当たらない。安倍さんの求心力にも関わりますから、その焦りはよくわかります。それに加えて、林さんは一を聞いて十を知るタイプで頭がとにかくキレる。それを引けらかすこともないのですが、安倍さんとしてはどこか面白くないようで、とにかく距離を置いてきたということもあるでしょう」

 では、茂木氏についてはどうだったのか。

「茂木さんは松本剛明さんを岸田さんに薦めていたようです。表向き、松本さんは自分(=茂木氏)同様、仕事人だから引き継ぐのに好適な人物だということでしょう。一方で本音としては、松本さんに対して“推薦しておいたから”と言えば恩が売れるという狙いがあったのではと永田町界隈では噂されています。まぁ茂木さんらしいと言えばそうですね」(同)

 最後に岸田首相の本心について。意中の人がいるならアレコレ相談せず突っ切るべきではなかったかと思う人は少なくないのではないか。

お伺いを立てるという面倒な手順を踏んだ
 そのあたり、自民党の閣僚経験者はこう評す。

「岸田さんは自身の派閥が党内第4勢力であることを踏まえ、首相経験者への連絡を欠かしていないということですね。逆に安倍、麻生の両氏も現職首相が直接連絡をくれることは嫌ではない。ああだこうだと自身の気持ちをぶつけられますからね。何も聞かれないで人事が決まるよりは聞かれた方がずっといい。最初から『林外相』で岸田さんの腹は固まっていたとしても、お伺いを立てるという面倒な手順を踏んだ岸田さんは人事のことがよくわかっているなぁと感心しました」

 聞く力とは、相手の考えを受け入れるということなのか、とりあえず聞くフリだけするということなのか、あるいは――。

デイリー新潮編集部

新潮社

7705チバQ:2021/11/25(木) 19:58:01
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_OG2BJP5XYFP75CX6A7NZTTETDU.html
茂木派が発足 ポスト岸田へ足場固め 参院選が試金石
2021/11/25 19:28産経新聞

茂木派が発足 ポスト岸田へ足場固め 参院選が試金石

自民党旧竹下派の総会で発言する会長代行の茂木敏充幹事長=25日午後、東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影)

(産経新聞)

自民党第3派閥の旧竹下派(平成研究会、51人)は25日の総会で、茂木敏充幹事長の会長就任を全会一致で決定し、「茂木派」が発足した。党務を取り仕切る幹事長に続いて主要派閥のトップにも就いたことで、岸田文雄首相(党総裁)の次の「ポスト岸田」を見据えた足場を固めた。試金石は来年夏の参院選だ。

茂木氏は総会後、記者団に参院選への抱負を問われると「派閥でも多くの議員が改選を迎える。全員が当選できるようしっかり応援していきたい」と語った。

参院選では32ある1人区で立憲民主、共産両党などが候補者一本化を図るとみられ、自民の苦戦も予想される。茂木氏は産経新聞のインタビューで、衆院選で選挙区全敗の大阪府などを念頭に「地域によっては地方組織の強化が求められる」との認識を示した。

衆院選に続き参院選に勝利すれば岸田政権の運営が安定する。党内での茂木氏の求心力も高まる。ただし、自公が参院で過半数割れする「衆参ねじれ」を招く事態になれば幹事長の責任が問われ、総理・総裁の座が遠のく。

茂木氏は安倍晋三元首相らに実務能力を買われ、外相などの主要閣僚や党幹部を歴任。今月4日の幹事長就任後は、18歳以下への10万円相当の給付をめぐる公明党との協議を速やかにまとめた。派閥でも、竹下亘前会長の死去により会長不在で迎えた10月の衆院選では若手・中堅の応援に奔走。10月の岸田政権発足では同派の3氏を初入閣させた。さらに同派では21年ぶりの幹事長となり「現職は誰も就任に反対しない」(幹部)状況になった。

ただ、折り合いが悪い青木幹雄元参院議員会長が以前から反対していた。このため、11日の総会ではいったん「会長予定者」に。正式決定までの2週間、茂木氏は同派参院側トップの関口昌一参院議員会長らと役員人事案を調整し、25日の総会で了承された。

「和やかで風通しの良いグループを作りたい。同時に、事に臨んでは一致団結する力強い集団を作りたい」。茂木氏は総会でこんな抱負を述べた。

平成30年の総裁選では、同派所属議員の支持先が安倍氏と石破茂元幹事長に割れ、結束に綻(ほころ)びが生じた。会長だった竹下氏は「自前の総裁候補がいないから割れる。うちのムラ(派閥)から出さないといけない」と繰り返し語るようになった。まず「一致団結の集団」を作ることがポスト岸田への一里塚となる。(田中一世)

7706チバQ:2021/11/26(金) 23:14:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/2979899fcd3602d5f1be6f3b45315f23a5b6343020年政治資金、政党本部の支出は18%減の660億円…自民は2位後退
11/26(金) 20:08配信

読売新聞オンライン
自民党本部

 総務省は26日、2020年分の政治資金収支報告書(総務相所管の中央分)を発表した。政党本部の支出総額は前年比18・4%減の660億703万円で、2年ぶりに減少した。20年は大型国政選挙がなく、各党が支出を抑えたことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大で政治活動が停滞したことも影響したようだ。

 政党別では、自民党が前年比23・3%減の185億5539万円で、1位から2位に後退した。支出の内訳を見ると、選挙関係費や寄付交付金などの政治活動費が、前年比37%減の109億8053万円だった。

 支出が最も多かったのは共産党で、前年比2・5%減の199億156万円だった。3位の公明党は17・5%減らし、118億1849万円となった。

 昨年9月に旧立憲民主党と旧国民民主党が合流して発足した新立憲民主党は、26億6297万円。合流前の旧立民は38億7903万円だった。日本維新の会は、13億7413万円だった。

 政党本部の収入総額は前年比1・7%増の761億203万円だった。政党別では、自民党が前年比で1・7%減らしたものの、240億8108万円で最も多く、8年連続でトップ。政党交付金は172億6136万円に上り、71・7%を占めた。

 2位は共産党で、前年比0・8%減の202億8849万円。公明党が3位で、前年比5・3%減の121億9826万円だった。

7707チバQ:2021/11/29(月) 10:29:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/90bb190551593398ef891d5926a1475c29c35ab9
山内俊夫・元参院議員を業務上横領容疑で逮捕 警視庁
11/28(日) 12:51配信

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毎日新聞
山内俊夫氏

 警視庁捜査2課は28日、元参院議員の山内俊夫容疑者(74)を業務上横領容疑で逮捕した。捜査関係者によると、逮捕容疑は2019年3月、自身の関連会社の「羽田空港格納庫合同会社」(東京)の資金約1億円を、京都市と香川県東かがわ市の土地購入に使うなど私的に流用したとしている。

 山内氏は香川県議を経て、1998年の参院選に自民党公認で出馬して初当選。副文部科学相などを務め、10年に政界を引退していた。【安達恒太郎】

7708とはずがたり:2021/11/29(月) 16:20:29
自民党、参院選に向けて広報機能を強化 本部長代理に閣僚経験者4人 「河野さんの突破力頼りに」
11/16(火) 19:41配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/88bd3a44532d43710585c47aa9a76870625d8fa9
カナロコ by 神奈川新聞
自民党の新しいポスターを発表する河野氏=10月

 自民党総裁の岸田文雄首相は来夏の参院選に向け情報発信を強化するため、党広報本部の機能強化を河野太郎本部長(衆院神奈川15区)に指示した。

 16日の党役員会で小野寺五典元防衛相(岸田派)ら閣僚経験者4人の本部長代理の起用を決定。会員制交流サイト(SNS)の活用にも力を注ぐ。

 岸田首相は11日、党総裁選で河野氏を支持した菅義偉前首相(2区)を官邸に招き「ワクチン1日100万回接種実現に貢献した河野さんの突破力を頼りにしている」と説明。翌12日には河野氏を呼び、「遠慮せずに声を掛け、手広く進めてほしい」などと人事や活動強化への「ゴーサイン」を出した。

神奈川新聞社

7709チバQ:2021/11/29(月) 17:30:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/b930c181f40ab3d056034b350a7bddeb50c5b6ee
石破派 来月2日に臨時総会 派閥存続の是非を判断
11/29(月) 13:48配信

産経新聞
石破茂氏

自民党石破派(水月会、12人)が12月2日に臨時総会を開くことが29日、分かった。複数の関係者が明らかにした。顧問を務める石破茂元幹事長は同派を解散するか存続するかの判断を一任されており、方針を明らかにするとみられる。

同派は平成27年9月に石破氏を首相にする目的で創設。ここ1年は退会者らが相次ぎ、石破氏は11月中旬から派の存続の是非をめぐり所属議員から意見聴取を行っていた。石破氏は現時点で周囲に方針を決めていないとしている。

7710チバQ:2021/11/30(火) 07:43:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/6377916be2cbe2b6b16ded96ed5ca98c8a6d48e8
自民党石破派、グループ化へ 所属議員が減少、掛け持ち容認
11/29(月) 19:41配信

共同通信
自民党石破派の会合であいさつする石破元幹事長=11日、国会

 自民党石破派(水月会、12人)顧問の石破茂元幹事長は、同派の組織形態を「派閥」から「グループ」に変更する方針を固めた。メンバー減少を受け、他派閥との掛け持ち所属を容認する。12月2日の臨時総会で、石破氏が表明する見通し。複数の関係者が29日、明らかにした。

 党内第6派閥の石破派のグループ化により、派閥は7から6に減る。党内には同種のグループとして谷垣グループ(有隣会)がある。

 石破派は11日に開催した衆院選後初の会合で、今後の派閥の在り方を協議。石破氏に対応を一任し、12月6日召集の臨時国会までに結論を出すとしていた。

7711チバQ:2021/11/30(火) 08:34:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/65a74be76055d81fea0cd5ba7b23a35bcf273b0c
自民・二階氏、全国から連日の来客・陳情…今後の政局に備え存在感アピールか
11/30(火) 7:25配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党の国土強靱(きょうじん)化推進本部長を務める二階俊博・元幹事長に、全国から来客や陳情が相次いでいる。議員外交にも積極的で、自らが関係する会合には、菅前首相を頻繁に招く。党内では、今後の政局に備えて、存在感を発揮する狙いがあるとの見方が出ている。

 2022年度予算案の編成作業が佳境を迎える中、二階氏が拠点とする自民党本部5階の同推進本部長室には、地元の和歌山県だけでなく、建設や運輸関係など全国の自治体や業界団体が連日のように陳情に訪れている。部屋の前には順番待ちの列ができることもある。

 「二階詣で」には、運輸相や経済産業相などを歴任し、5年超にわたって幹事長を務めた二階氏に「予算獲得」で頼りたいとの思惑がある。幹事長室などのある党本部4階を素通りして、5階に向かう団体もあるとされ、党幹部は「二階氏の影響力が衰えていない証拠だ」と解説する。二階氏も「店と一緒で、政治家も人が集まってこなければダメだ」と語る。

 得意の議員外交でも見せ場を作っている。23日には、ベトナムのファム・ミン・チン首相との会談に菅氏を同席させた。二階氏は今後の訪米や訪中にも意欲を示している。

 二階氏は24日、都内での講演で、「後ろ盾」を務めた菅内閣を振り返り、「(菅氏が)任命権者だと思ったら大間違いだ」としながらも、幹事長交代打診への不満は「全く何も感じていない」と語った。27日には和歌山市内で開いた党和歌山県連パーティーに菅氏を招待した。菅氏は、「和歌山に足を向けて寝られない」と二階氏らを持ち上げた。

 党内第5派閥の岸田派(42人)を率いる岸田首相(党総裁)は内閣発足後、第2派閥・麻生派(53人)会長の麻生副総裁と、第3派閥・茂木派(51人)会長の茂木幹事長との連携を強化している。

 第4派閥の二階派(44人)を巡っては、「非主流派になってしまった」(中堅)とみる向きもある。ただ、菅氏に近い無派閥議員のグループ二十数人と合わせると麻生、茂木各派をしのぐ勢力となる。

 菅内閣時代には、菅、二階両氏のほか、森山裕・前国会対策委員長、林幹雄・前幹事長代理の幹部4人が結束し、影響力を持った。この枠組みでの会合は現在でも継続しており、他派閥からは「政局になれば、二階氏の存在感が増してくるだろう」と警戒する声が漏れている。

7712チバQ:2021/12/01(水) 17:47:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/22d27687f5ca7bcd0316aeb12965d64d78525316
河野広報本部長、新体制始動 再起へ足場固めも
12/1(水) 16:45配信

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産経新聞
自民党広報本部幹部会で発言する河野太郎広報本部長=1日午前、東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影)

自民党の河野太郎広報本部長は1日、同本部の新体制を発足させた。閣僚経験者4人を本部長代理に据え、3つの下部組織を新設するなど、来夏の参院選をにらみ、党の発信力を強化した。一方で9月の総裁選で河野氏を支援した議員を多く起用しており、次期総裁選を見据えた足場固めとの見方もある。

「今日から正式に動き出す。来年の参院選に向けて最大限やってまいりたい」

河野氏は1日、党本部で開いた広報本部の幹部会合で意気込みを語った。

河野氏は広報本部の組織を改革し、地方議員にSNS(会員制交流サイト)の活用を呼びかける「地方振興室」、海外発信を担う「海外メディア室」、情報発信の編集などを行う「コンテンツ室」の3つを新設した。党機関紙の発行部数増にも取り組み、情報発信の在り方について地方組織との意見交換も進める。

こうした中、ひと際目を引くのが人事だ。

本部長代理に小野寺五典元防衛相、平井卓也前デジタル相、井上信治前万博相、柴山昌彦元文部科学相を起用した。9月の総裁選で井上、柴山両氏とともに河野氏を支えた平将明元内閣府副大臣も広報本部に入った。多数の閣僚経験者がひしめく体制に、党の広報職員は「こんな重厚な布陣は初めて」と緊張気味だ。

総裁選で岸田文雄首相に敗れた河野氏の広報本部長就任は、「冷や飯人事」とみる向きがある。だが、河野氏は先の衆院選で応援依頼が殺到するなど、人気は健在。党務で汗をかき再起を図る考えとみられる。

ただ、一連の取り組みが、課題である党内基盤の強化につなげられるかは不透明だ。河野氏が所属する麻生派(志公会)ベテランは「広報本部長は適任だと思うが、総裁候補として再浮上できるかは別の話だ」と冷めた見方を示した。(広池慶一)

7713チバQ:2021/12/02(木) 09:12:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/711bdf0ff829a8c0bfe18f2a0d5483b1f6316531
自民・高市氏、存在感乏しく 意思決定、蚊帳の外? 
12/2(木) 7:10配信

時事通信
自民党の財政政策検討本部役員会であいさつする高市早苗政調会長(中央)。左端から安倍晋三元首相、西田昌司本部長=1日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党の高市早苗政調会長の存在感が乏しくなっている。

 9月の党総裁選で保守派の論客として注目を集めたが、衆院選直後の給付金に関する与党調整をめぐり、岸田文雄首相(党総裁)は茂木敏充幹事長に全面委任。定例化しつつある党最高幹部の会合にも高市氏は加わっていない。背景には首相の警戒感もあるようだ。

【国会議員情報】高市 早苗(たかいち さなえ)氏

 高市氏は総裁選の1回目の議員票で2位に食い込んだ。政調会長に就くと、古屋圭司元国家公安委員長ら保守系を政調幹部に起用。衆院選公約には敵基地攻撃能力の保有や憲法改正など「高市カラー」を随所にちりばめた。

 一方、衆院選後は埋没気味だ。定例の記者会見を設定していないため発信の機会がそもそも少ないが、総裁選で争い、政策面で差のある首相との距離感も影響している可能性がある。

 岸田政権発足後、高市氏が首相と個別に協議したのは、確認された範囲で10月7日が最後。先週、党本部で開かれた「新しい資本主義実行本部」の初会合に首相と茂木氏が出席する中、高市氏の姿はなく、「首相肝煎りの会議に顔を見せないとは」(岸田派ベテラン)との声が上がった。

 ◇首相「トロイカ」重視
 これに対し、首相は麻生太郎副総裁、茂木氏と11月だけで3回会談。松野博一官房長官を加えた4者会合も1回開いた。党関係者は首相の意図について「高市氏の独走を懸念している」と明かした上で、それぞれ派閥を率いる麻生、茂木両氏との「トロイカ体制」には「高市氏を押さえ込む狙いがある」との見方を示した。

 「さまざまな意見を聞いてベストな財政政策を発信したい」。高市氏は12月1日、積極財政派が中心となる党財政政策検討本部の役員会でこう訴えた。

 役員会には高市氏の後ろ盾の安倍晋三元首相も出席。日本の失業率は低水準だと指摘し、「積極的な財政出動の成果だ。しっかり議論し、政府の政策に資するものにしたい」と強調した。今後、安倍、高市両氏の要求が強まれば、首相が苦慮する場面も出てきそうだ。

7714チバQ:2021/12/02(木) 22:13:01
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_27Y635F7Z5NI3D4N6WZLWNVTVY.html石破派、6年で終焉 「党内野党」のレッテルが足かせ
2021/12/02 20:28産経新聞

自民党の石破茂元幹事長を首相に押し上げる目的で旗揚げした石破派は、平成27年9月の結成から約6年で派としての活動に幕を閉じた。石破氏は24年12月に発足した第2次安倍晋三政権以降、党幹事長や地方創生担当相を歴任し、一時は「ポスト安倍」の最有力に浮上した。だが、30年の総裁選で安倍氏への対決姿勢を強めて敗北した後は派の退会者も相次ぎ、再浮上のきっかけはつかめなかった。(奥原慎平)

「議員には当然権力闘争がある。選挙区や国民の判断とは違う要素があるからこういうことになる」

石破氏は2日の記者会見で、派が存続できなかった理由をこう振り返った。

石破氏は元来、自身に近い議員の集まりを派閥化することには慎重だった。変化したのは平成27年夏。同派の平将明元内閣府副大臣ら石破氏を慕う中堅が、2日間にわたり説得したことが転機になったとみられる。

安倍氏が国政選挙に連勝し、長期政権への布石を打つ中での派閥結成は「冷や飯覚悟」(中堅)だった。それでも派閥化に踏み切ったのは、安倍氏の政治路線と一線を画す勢力を結集できれば、政治情勢次第で「ポスト安倍」を射止められるとの目算があったためだ。だが、石破氏が安倍氏の政治姿勢などへの批判を繰り返すと、党内では「仲間を背後から撃つだけだ」(党中堅)と〝党内野党〟のレッテルが貼られるようになった。

石破氏の個性もマイナスに働いた。石破氏は田中角栄元首相を政治の師とする。しかし「政治は数。数は力」という田中氏の政治手法を実践することは不得手だった。会食などを通じ、党内で新たな仲間を増やす努力は足りなかったといえる。

石破氏は30年と昨年9月の党総裁選でいずれも敗れ、昨年は出馬した3候補中最下位に沈んだ。直後に会長を引責辞任すると、見限るように派からの退会者が相次いだ。石破氏とかつて親しい関係だった閣僚経験者は「親分としての器量がなかった」と突き放す。

今後、石破氏は皇位継承策や憲法改正、人口減少問題などの政策課題をテーマに勉強会を開く。先の総裁選で河野太郎党広報本部長をともに支持した森山裕総務会長代行や菅義偉前首相、二階派(志帥会)の閣僚経験者らとの連携も模索する。ただ、今後、党内でどういう立ち位置を目指すのか、方向性は不透明だ。

石破氏は2日、派閥のグループ化について「自分のエネルギーの配分を多くの人と相談し、変えるべき点は変えていきたい」と述べた。周囲には「人生山あり谷ありだ」とこぼすが、展望はなかなか開けない。

7715チバQ:2021/12/02(木) 22:13:51
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20211202-567-OYT1T50081.html自民・石破派、わずか6年で幕切れ…求心力低下で「緩やかな議員グループ」に
2021/12/02 20:41読売新聞

自民・石破派、わずか6年で幕切れ…求心力低下で「緩やかな議員グループ」に

自民党石破派の臨時総会を終え、記者会見に臨む石破茂・元幹事長(2日午後、国会内で)=青木瞭撮影 【読売新聞社】

(読売新聞)

 自民党石破派(12人)は2日、国会内で臨時総会を開き、派閥を解消し、緩やかな議員グループに移行することを決めた。石破茂・元幹事長を首相に押し上げる目的で2015年に発足したが、総裁選敗北などで石破氏の求心力は低下し、わずか6年での幕切れとなった。

 石破氏は、総会後の記者会見で「組織形態を派閥からグループに改める」と表明。理由については「派閥として総裁選などにエネルギーを費やしてきた。政策を考えることに集中したい」と語った。今後は、憲法や安全保障、人口減少などのテーマごとに有志による勉強会を定期的に開催する考えを示した。

 今後の総裁選出馬に関しては、「何を実現するのか、きちんと決めることが大事だ。(総裁を)目指す、目指さないという議論ではない」と述べるにとどめた。

 同派は15年9月、12年総裁選で石破氏を支持した議員らによる「無派閥連絡会」を母体に20人で発足した。政策通の議員が多く、非主流派ながら安倍・菅内閣では、斎藤健・元農相や田村憲久・前厚生労働相らが閣僚に起用された。

 知名度の高い石破氏だが、党内の支持は一向に広がらなかった。3度目の出馬となった18年9月の総裁選では、安倍首相(当時)に一騎打ちで敗北。派内の反対論を押し切って出馬した昨年9月の総裁選は、菅官房長官、岸田政調会長(いずれも当時)と争い、最下位に終わった。

 石破氏は派閥会長を引責辞任し、石破派は集団指導体制で再スタートしたものの、伊藤達也・元金融相や山本有二・元農相ら退会者が相次いだ。今年9月の総裁選に石破氏は出馬せず、河野太郎広報本部長の支援に回った。10月の衆院選後は所属議員が12人まで減り、総裁選に立候補するのに必要な推薦人20人を大きく割り込んだ。

 今後の派閥運営に関する判断を一任された石破氏は、所属議員と個別に意見交換を重ねた。「集まりを継続すべきだ」との声がある一方、「派閥やグループから一切離れたい」との意見も出たという。一部の議員はグループを離れる見通しだ。

 石破派の解消に伴い、党内の派閥は六つとなった。

7716チバQ:2021/12/03(金) 13:20:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea2db8e24514ef1a54863413a48c85db4f9f4dde
首相、補佐官に寺田氏起用 石原元幹事長は参与へ
12/3(金) 2:00配信

共同通信
寺田稔氏、石原伸晃氏

 岸田文雄首相は、首相補佐官に寺田稔元総務副大臣、内閣官房参与に石原伸晃自民党元幹事長を充てる方針を固めた。3日にも発令する。複数の政府関係者が2日、明らかにした。寺田氏は首相が会長を務める岸田派(宏池会)に所属している。石原氏は先の衆院選で落選していた。


 寺田氏は安全保障を担当。これまでに防衛政務官や自民党国防部会長などを務めている。首相と同様に広島が地盤で、宏池会創設者の池田勇人元首相は義理の祖父に当たる。石原氏は国土交通相や自民党政調会長などを歴任。首相の盟友の一人で、9月の総裁選でも首相を支援した。衆院選落選を受け、石原派の会長辞任を表明していた。

7717チバQ:2021/12/03(金) 13:38:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/da7713103772d925637bd39f56a3c62a0c1a36a5
首相補佐官に寺田氏、石原氏は内閣官房参与に
12/3(金) 11:56配信

産経新聞
寺田稔・元総務副大臣(斎藤良雄撮影)

松野博一官房長官は3日の記者会見で、首相補佐官(国家安全保障に関する重要政策および核軍縮・不拡散問題担当)に寺田稔元総務副大臣、内閣官房参与(観光立国その他特命担当)に石原伸晃元自民党幹事長を充てる人事を発表した。いずれも同日付。

寺田氏は岸田文雄首相が会長を務める岸田派(宏池会)に所属。首相と同様に広島が地盤で、宏池会創設者の池田勇人元首相は義理の祖父に当たる。これまで防衛政務官や党国防部会長などを務めた。

石原氏は国土交通相や党政調会長などを歴任。首相の盟友の一人で、9月の総裁選でも首相を支援した。衆院選落選を受け、石原派の会長辞任を表明していた。

7718チバQ:2021/12/04(土) 09:14:34
木原が補佐官兼務外れたのね


首相補佐官 wikiより

木原誠二
2021年(令和3年)10月4日 - 2021年(令和3年)
12月3日国家安全保障に関する重要政策担当
※内閣官房副長官 兼務
※衆議院議員

村井英樹
2021年(令和3年)10月8日 -
国内経済その他特命事項担当
※衆議院議員

中谷元
2021年(令和3年)11月10日 -
国際人権問題担当
※衆議院議員

森まさこ
2021年(令和3年)11月10日 -
女性活躍担当
※参議院議員

寺田稔
2021年(令和3年)12月3日 -
国家安全保障に関する重要政策及び核軍縮・不拡散問題担当[7]
※衆議院議員

7719チバQ:2021/12/04(土) 09:52:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/197403ce0cf740945fc7251e714bb93b9a2eb7d1
「菅派」結成は可能 安倍元首相
12/3(金) 22:58配信

時事通信
 自民党の安倍晋三元首相は3日のインターネット番組で、菅義偉前首相に近い無派閥の衆院議員グループ「ガネーシャの会」に触れ、「結束力が大変高い。菅さんが派閥をつくろうと思えば簡単に結成できるのではないか」との見方を示した。

 
 自身と菅氏の関係について「絆は相当強い」と強調。「すきま風」を否定した上で「いろんな場面で協力できることも多いのではないか」と語った。2日に菅氏らと食事を共にしたことも明かした。

7720チバQ:2021/12/04(土) 11:02:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac50b62e355e78552f17af554530fa91e3a04543
岸田政権のグタグタぶりがオミクロン株対応で露呈「諸悪の根源は官邸、お友達人事で各省が不信」〈dot.〉
12/4(土) 9:33配信


 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大に慌てた政府が日本に到着する国際線の新規予約を12月末まで止めるよう、すべての航空会社に要請するも、たった3日で撤回した問題が波紋を広げている。

 岸田政権の発足後、初めて迎えた本格的なコロナ対応だったが、航空会社や利用者の混乱を招く結果となった。裏で何が起きていたのか。

「国際線新規予約停止要請では、官邸はもとより政府内が大混乱しました。国交省所管の独断、と報じられていますが、諸悪の根源は官邸の機能不全です」(官邸関係者)

 オミクロン株に対応するための水際対策として政府は11月29日、12月から1日あたりの入国者数の想定を5千人から3500人に引き下げることを公表。同日に国交省航空局が一律に国際線新規予約の停止要請を出し、日本航空(JAL)と全日空(ANA)などは12月1日までに予約を止めた。

 すると、長期の出張などで帰国の航空便を予約していない人たちが戻れなくなる上、政府内でも事前調整が出来ていなかったため、大混乱。12月2日に急遽、取りやめを発表した。官邸内でもあらゆる情報が錯綜し、情報の真贋を確かめることに追わる始末だったという。

「戦犯の一人は木原誠二官房副長官(補佐官)です。そもそも木原副長官は、財務省出身の中でもひときわエリート意識が高く、独善的に仕事を進めるので、省庁横断的な根回しや情報共有などの調整役としては能力に欠けています。専門分野である『新しい資本主義』など経済政策には注力しているが、コロナやワクチンは省庁任せ。国交省のなすがまま、放置したために、こういう事態になった。国交省の事務方の暴走という方向へ責任転嫁していますが、 本当にそうであれば、関係部署の職員が処分される話です。こうした官邸の対応に霞ヶ関からも疑問の声が出始めています。今回の対応のまずさは、自民党の重鎮らも怒っていると聞きます」(同前)

 官邸のグタグタぶりに危機感を抱いた岸田文雄首相は3日、側近の寺田稔元総務副大臣を首相補佐官、盟友である石原伸晃元幹事長を内閣官房の参与に起用すると発表した。

「寺田さんは安全保障を木原副長官から引き継ぐ形になります。木原副長官にこれ以上、任せられないと、岸田首相が同じ広島が地盤で岸田派側近である寺田さんを抜擢した。しかし、寺田さんだけでは現在、政権が抱える重大な目詰まりを解決するのは困難です。それなのに落選し、派閥会長を辞職し、ただの人になった石原氏を参与(観光立国担当)に起用なんてピントがズレまくっています。石原氏は安倍元首相とも仲がいいので、岸田首相はパイプ役を期待しているようですが、こうしたお友達人事で各省の不信感や離反が起こりはじめています」(前出の官邸関係者)

 今回の騒動は木原副長官だけではなく、斉藤国交相の対応も大問題だったという。自民党幹部はこう指摘する。

「斉藤国交相は、衆院選期間中に開いた個人演説会の出席者にトラック協会が現金を渡していた疑惑や資産等補充報告書に1億円超の記載漏れが報じられ、メディア対応に四苦八苦。省内の動きにすら目を配れていなかった。所管大臣なのに事前に話を知らない、という大失態を演じたのは、国交省幹部に軽んじられている証左です。公明党は遠山清彦元財務副大臣が東京地検特捜部から取り調べを受けるなど不祥事続きで、政権や霞が関で軽んじられています」(自民党幹部)

 そもそも岸田官邸には安倍・菅政権の時代、懐刀だった杉田和博元官房副長官のような霞が関に睨みの利く、存在感のある人物はいないという。

「岸田官邸全体として言えるのは、どこか人任せ。結局、何より問題なのは、政権中枢にコロナ対策を本当に理解した人材がいないことです」(同前)

 岸田政権のこうした機能不全はオミクロン株などコロナ対応にも影響が出ているという。

7721チバQ:2021/12/04(土) 11:02:57
「特にワクチンでは、前倒し供給にかかるファイザーとの調整にも木原副長官ら官邸幹部が政治案件として関与しようという意識が薄く、厚労省任せとなり、難航しています」(同前)

 堀内詔子ワクチン担当相、山際大志郎コロナ対策担当相も存在感が薄く、政治力でワクチン交渉を打破する、という気迫もないという。

「それでもやっている感を演出することには熱心で、6日に行われる首相の所信表明でも『ワクチン供給前倒し』の話をねじ込んだ。『日本ならできる、いや、日本だからできる』のような気合だけで中身の無いフレーズが岸田首相の所信表明で随所に盛り込まれる予定で、実務を任されている厚労省も困惑気味です。岸田政権のグタグタぶりで今後、大きな危機を招かないか心配です」(前出の官邸関係者)

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう指摘する。

「国交省幹部の独断と官邸や斎藤大臣は言いわけしているが、岸田官邸が機能不全になっているのは明らかです。今はオミクロン株の騒ぎと燃料の値上げで航空会社はどこも大変な時期。政治の不手際で大きな打撃を与えた。そもそも岸田内閣は肝心かなめのコロナ対策を誰が司令塔となってやるのか、曖昧になっている。菅政権の時は、田村憲久前厚労相、河野太郎前ワクチン担当相、西村康稔コロナ担当大臣の存在感はあり、連携は必ずしもうまくいっていなかったが、政治力はそれなりにあった。だが、岸田内閣はコロナ司令塔の顔になる人材が見当たらない。ワクチン確保のため、きちんとチームを作らないと大変なことになる」

(AERAdot.取材班)

7722チバQ:2021/12/06(月) 16:53:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ab59a0052f7a4aaa2c089e6069940813a4f4fb1
石原伸晃氏、内閣参与起用の波紋 岸田首相とやっている「ドライマティーニの会」って何?
12/5(日) 17:00配信

デイリー新潮
落ちたはずだよ、伸晃さん

 12月3日、岸田文雄首相は自民党の石原伸晃元幹事長(64)を観光政策担当の内閣官房参与に任命した。石原氏といえば、10月の衆議院選挙で、東京8区で落選し比例復活も叶わなかった人だ。そういう方が首相のブレーンたり得るのか。ネット上では《復活当選》だの《有権者が支持してないのだからダメだ! 》だのと散々な言われようで、岸田首相も厳しく非難されている。

【写真】東京8区名物だった、石原軍団の応援風景

 ***

 まずはSNS上での声を見てみよう。

《選挙に落選した伸晃ちゃんが何で国政に関わるのかな? 選挙落ちたらただの人。岸田さんの補佐に付けるって何かおかしくない? 》

《伸晃も伸晃だよ。「私は小選挙区でも、比例代表でも『選ばれなかった』ので、辞退させていただきます。」と、なぜ言えないのか。礼節も謙虚さもないこの人を、信用できるわけがない。》

《石原プロがなかったらとっくにいなくなってたかもしれない、先の選挙で落選した伸晃をポストを作って採用する岸田の人事のセンスの無さ。そしてそれを水面下で断って騒ぎにならないようにする配慮くらいできるのが派閥の領袖ってもんだけど、それができない伸晃というのも重ねてセンスないわ。》

《伸晃は生活保護の事をテレビで叩いてたくせに、自分は落選して議員でメシが食えなくなったら政府に寄生するのかよ 生活保護なんかよりよっぽどタチが悪い》

ボンボン記者
 ごもっとも、と言いたくなった人も少なくないかもしれない。とはいえ、当選10回、自民党最小派閥ながら石原派(近未来政治研究会)の領袖でもあったのだ。盟友といわれる岸田首相には、何か期するものがあったのではないか。政治部記者は言う。

「伸晃さんといえば、父は作家で衆議院議員や東京都知事も務めた石原慎太郎さんで、慎太郎さんの弟は言わずとしれた名優・石原裕次郎、親の七光りに叔父の七光り、合わせて“十四光り”ともいわれたボンボンです。慶応大学卒業後、81年に日本テレビに入社し、報道局で記者をしていました」

 マスコミ出身だったわけだ。

「記者時代、記事を1本も書いたことがないというのは有名な話です。運輸省(現・国土交通省)を担当していた時に、85年の日航機墜落事故が起こりました。彼は休暇中で、連絡先も知らせずにイタリア旅行に行っていた。本来なら、事故を知ったら迷わず帰国するところです。日テレの上司がようやく連絡を付けたものの、『後はよろしくお願いします』と伝えて旅行を続けたそうです」

 初当選は90年2月、意外なことに無所属だった。当時の新聞記事が興味深い。

岸田首相とは同い年
《石原伸晃氏は、慶大文学部卒業で、「子供のころから政治家を志していた」と言い、「国会に声が反映されていないサラリーマンや商店主ら、また二十、三十代の人たちを代弁したい」と抱負を語る。/当初、同氏は、自民党から立候補しようと、安倍(註・晋太郎)派の門をたたいた。しかし、同派は、東京四区(註・中選挙区時代)には同党の現職が二人おり、「東京九区なら応援するが……」と難色を示した。そこで、政治部記者の経験から、自民党の中では若手代議士の声が党の上層部に届かない現状にも怒りを覚え、無所属で出馬することを決めたという》(「読売新聞」89年8月29日付)

 なかなか男気のある発言だ。すでに裕次郎氏は亡くなっていたが、選挙には石原軍団の応援もあって、得票数2位で当選。父子同時当選を果たした。

「ところが、当選するとすぐに自民党入りし、安倍派(清和政策研究会)に入会しました。慎太郎さんも安倍派でしたからね」

 結局、長い物に巻かれる人なのだろう。

「93年の衆院選では自民党公認で出馬して再選。この時、同じ自民党候補として初当選したのが岸田さんでした」

 石原氏と岸田首相は昭和32年生まれの同い年だった。

7723チバQ:2021/12/06(月) 16:53:38
ドライマティーニの会
「安倍派が三塚派になり、伸晃さんは独自の政策を立案する若手議員、いわゆる“政策新人類”の一人として注目されていました。ところが、98年の自民党総裁選に三塚派が小泉純一郎さんを立てたことで分裂。伸晃さんは脱会を宣言し、翌99年に加藤派(宏池会)に移りました」

 すでに父・慎太郎氏が代議士を引退(99年に都知事)していたこともあったかもしれない。加藤派には岸田氏がいた。そして、2000年11月、いわゆる“加藤の乱”が勃発する。

「当時の森喜朗内閣に対して、野党の不信任案提出の動きに、加藤派の会長である加藤紘一さんが同調しようとしたものです。これについていこうとしてのが、加藤派の若手4人、伸晃さんに岸田さん、塩崎恭久さん(71)、根本匠さん(70)でした。血判状まで差し出した彼らは、衆院本会議を前に伸晃さんの事務所に集まり、彼が作ったドライマティーニで“固めの杯”を交わしたといいます。結局、加藤さんが折れ、腰砕けに終わったことで、4人は派閥を離れることになりました。ただ、4人の“ドライマティーニの会”は少なくとも、昨年までは年1回のペースで開催されていたそうです」

“ドライマティーニの会”といえば聞こえはいいが、いわば敗残兵の飲み会といったところか。

平成の光秀
「無派閥となった伸晃さんは、01年に発足した小泉内閣で、首相から『サンドバッグになれ』と規制改革担当大臣として初入閣を果たし、さらに国土交通大臣にも就任しましたが、道路公団民営化問題で文字通り叩かれまくるサンドバッグ状態となりました」

 07年、石原氏は、今度は山崎派(近未来政治研究会)に入った。

「山崎拓さんが慎太郎さんに頼まれて迎え入れたそうです。山崎さんは初当選した72年の衆院選で、応援演説のため選挙区の福岡まで駆けつけてくれた慎太郎さんに感謝しているんだそうです。その恩に報いるため、山崎派に彼を入れ、跡も継がせて石原派ができたわけです」

 派閥の長になれたのも親の七光りだった。

「だから、派閥の求心力もない。その上、11年の東日本大震災後、福島第一原発を“サティアン”呼ばわりして自ら評判を落としました。12年の自民党総裁選では、自身は幹事長でありながら、総裁の谷垣禎一さんを差し置いて出馬を決めたため、“平成の明智光秀”と言われました。今年1月にはコロナに感染していることが判明。都内では自宅待機の患者が数千人もいたにもかかわらず即日入院したことで、“特別待遇”や“上級国民”との声も上がりました」

 この10年間は目立った活動はナシ。

「そんな状態で迎えた10月の衆院選でした。彼に向けて発せられた“何もやってないじゃないか!”の民意が、落選という結果をもたらしたといっていいでしょう。それが、ここへ来ての“復活当選”なのですから、岸田首相が批判されるのもよくわかります。一説には、主を失った旧石原派の議員を岸田派に取り込むためともいわれますが、参与ともなれば、日当はそれほどではないものの官邸内には部屋も用意されます。ひとまず“無職”でなくなり、内閣官房参与の肩書きで政治活動もできるでしょう。次期選挙に向けて、首相が手を差し伸べたということでしょう」

 今頃、伸晃氏は飲み友達に感謝しているに違いない。

デイリー新潮編集部

2021年12月5日 掲載

新潮社

7724チバQ:2021/12/06(月) 17:22:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/21a3e16c790268c1d9beac6a05d8596113588085
【点描・永田町】「改憲実現」を掲げた首相の思惑
12/5(日) 18:31配信

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時事通信
インタビューに答える岸田文雄首相=11月19日、首相官邸

 第101代首相として10日に第2次政権を発足させた岸田文雄首相が、自らの任期(3年)中の憲法改正を目指す考えを打ち出したことが、永田町の注目を集めている。

 先の衆院選で自民党単独での絶対安定多数確保という勝利を踏まえ、党総裁として党是の憲法改正に挑むのは自然な流れとも見える。しかし、首相は「リベラル勢力の牙城」とされる宏池会(岸田派)領袖の(りょうしゅう)で、8年近い長期政権で急進的な保守派のリーダーとして改憲実現に挑み続けた安倍晋三元首相とは、全く違う立場だ。それだけに、党内には「本来、改憲には慎重なはず」(閣僚経験者)といぶかる向きが多く、「安倍氏ら党内保守派の支持取り付けを狙った陽動作戦」(同)とやゆする声も相次ぐ。

 ただ過去の改憲論議を踏まえ、「国会での憲法論議が本格化するのは、リベラル派の首相が旗振り役になった場合」(首相経験者)との指摘もある。野党第1党の立憲民主党も、「改憲に前向きな世論の動向などから、今後は衆参両院の憲法審査会での改憲論議には参加せざるを得ない」(幹部)とみられており、次期通常国会から憲法審での論議が本格・具体化するのは確実視される。

 もちろん、自民党が提起している憲法9条への自衛隊明記など4項目を軸とする改憲案での与野党合意は困難視されている。とはいえ立民、共産両党も含めた改憲反対勢力が憲法審での本格的論議に参加すれば、「数国会の審議で具体的な改憲条項で合意し、初の国民投票が実現する」(自民幹部)との見方も多い。今回衆院選での日本維新の会の大躍進などで、衆院のいわゆる改憲勢力は与党の公明党も含めると、約4分の3と過去最大になった。このため憲法審の展開次第で、首相の任期中の憲法改正実現も「十分可能」(同)というわけだ。
◇「岸田・安倍共闘」は呉越同舟の危うさ
 首相は第2次政権発足を受けた記者会見で「自民党総裁としては憲法改正が重要な課題。茂木(敏充)幹事長に党内の体制を強化するとともに、国民的議論のさらなる喚起と国会における精力的な議論を進めるよう指示した」と言明。さらに維新、国民民主両党の議席増を念頭に「改正を実現するためには、与野党の枠を超えて3分の2以上の賛成が得られるように、しっかりと努力を続けていくことが大事だ」と強調した。これは、自民主導の改憲に慎重な公明党を意識した発言だ。今回衆院選で公明党を抜いて第3党に躍り出た維新は、「第3党として早期改憲実現を目指すのは当然」(維新幹部)との立場だからだ。

 首相があえて改憲実現を叫ぶことへの反発もある。宏池会前会長の古賀誠元幹事長は「改憲実現に突き進むのは、宏池会の理念から大きく外れている」と厳しく批判する。その一方で、改憲を悲願とする安倍氏は首相への協力に前向きだ。自民党最大派閥の細田派(清和政策研究会)は11日、安倍氏の派閥復帰と会長就任を決め、「安倍派」に衣替え。安倍氏はあいさつで、「憲法改正は立党以来の党是だ。議論の先頭に立とう」と呼び掛けた。首相が改憲実現に挑むなら全面支援するとのエールにも見える。

 ただ、安倍氏が党内保守勢力を束ねて、国会での改憲論議に圧力を加えれば、「反改憲勢力の反発で憲法審での改憲論議が元のもくあみにもなりかねない」(岸田派幹部)というリスクもはらむ。第2次政権発足までの一連の党・内閣人事での首相の“安倍離れ”にいら立っているとされるのが安倍氏。首相は17日に安倍氏を表敬訪問して連携をアピールしたが、「“呉越同舟”の共闘」(自民長老)には危うさも隠せず、今後の展開は波乱必至というのが実態だ【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」11月29日号より】。

7725チバQ:2021/12/06(月) 17:23:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c74a504d9f55e176c716eecfe428e1acf8ba5e5
茂木氏、ポスト岸田へ勢い 参院選が関門、就任1カ月
12/4(土) 17:07配信

共同通信
自民党山梨県連の会合であいさつする茂木幹事長=4日午後、甲府市

 自民党の茂木敏充幹事長が4日で就任1カ月を迎えた。与党間で調整が必要な経済政策を取りまとめ、岸田文雄首相が掲げる党改革を主導。党内第3派閥の茂木派(平成研究会)を率いて「ポスト岸田」へ勢いを増す。来夏の参院選が関門として待ち受け、幹事長としての手腕が問われる。

 「安定政権の下で国民に約束した政策を進めるため、参院選は極めて大事だ。来年は勝負の年になる」。4日、甲府市を訪れた茂木氏は党山梨県連幹部らと参院選の対応を協議した。山梨は参院選の勝敗の鍵を握る改選1人区の一つだ。今後も全国に32ある1人区を中心に、地方行脚を進め、てこ入れする構えだ。

7726チバQ:2021/12/06(月) 17:24:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab7c19714fb61297e48a6de73af9f8b6c1f50d74
安倍元首相が画策する「高市早苗」の清和研復帰に派内から絶対反対の声が続出する事情
12/4(土) 6:00配信


デイリー新潮
安倍晋三氏、高市早苗氏

 11月11日、自民党の派閥「清和政策研究会(清和研)」は総会を開いた。会長の細田博之(77)が衆議院議長に就任したため、満場一致で安倍晋三(67)が新会長に就任した。(敬称略)

【写真4枚】28年前の初当選時、新潮社の取材に自慢のドラムさばきを披露してくれたお宝写真

 ***

 今後マスコミが自民党最大の派閥を報じる際は、「細田派」ではなく「安倍派」と呼称することになる。長期政権となった元首相が最大派閥の領袖となり、“キングメーカー”として君臨するとの報道も目立った。

 だが、ことはそう簡単ではないようだ。派閥内部から安倍の復帰に異論が出ているというのだ。

 順を追って説明しよう。会長だった細田が衆議院議長に就任することには、誰も異論がなかった。安倍派の関係者が言う。

「細田さんは1944年生まれの77歳。島根1区で11回の当選、2014年から細田派を率いてきましたが、『もう疲れた』というのが本音でしょう。おまけに岸田文雄首相(64)も細田議長の腹案を持っていました。安倍さんも細田さんを推薦し、岸田さんも素早く応じたそうです」

 その一方で、安倍派のベテラン議員からは、こんな声が出たという。

「第1次安倍内閣が2007年9月に退陣すると、安倍さんは08年3月に清和研に復帰しました。当時の会長は町村信孝さん(1944〜2015)で、安倍さんは相談役に就いたのです。それに対して今回は、いきなりの会長就任です。安倍派になること自体は既定路線だったとはいえ、まずは清和研の会員として戻り、それから会長というのが筋ではないか、という声が出ています」(同・関係者)

高市を安倍派に戻す? 
 手順を無視した強引な会長交代ではないか、という不満が漏れ出たというのだ。

「細田さんを議長にするや否や、すぐに自分は派閥の会長に就任。いくらなんでも、あまりに虫が良すぎるとの異論です。清和研の会長交代は表向き満場一致で認められました。しかし、誕生した安倍派は、実際のところ決して一枚岩ではありません」(同・関係者)

 会長就任にあたり、安倍はある構想を持っている。それは政調会長の高市早苗(60)と、当選11回のベテラン、古屋圭司(69)を自派に戻すことだ。

「高市さんは2011年、当時の町村派を退会し、今は無派閥です。同じく無派閥の古屋さんは、安倍さんのいわゆる“お友達”です。2005年の郵政選挙で造反し自民党を離党しましたが、無所属で当選しました。翌年、自民党に復党すると、12年の党総裁選では安倍さんを支持し、第2次安倍政権発足後は国家公安委員長などを務めました」(前出の担当記者)

 中でも高市が清和研に復帰すれば、間違いなく物議を醸すという。何しろ彼女は「清和研に後ろ足で砂をかけた」過去があるからだ。

 高市は1993年に無所属で出馬し初当選。96年に自民党へ入党すると清和研に所属した。2002年の第1次小泉改造内閣で経済産業副大臣に就任。そして06年の第1次安倍内閣で初入閣を果たした。

町村信孝に“反逆”
 ポストは内閣府特命相で、「沖縄及び北方対策、科学技術政策、少子化・男女共同参画、食品安全、イノベーション担当」という非常に長い肩書だった。

「高市さんは清和研の中で、順調に出世の階段を登っていました。ところが2011年、高市さんはいきなり退会したのです。当時の会長だった町村さんが自民党総裁選に出馬する可能性が取り沙汰されていたのですが、高市さんは『町村さんは応援できない』と言い出したのです」(前出の安倍派関係者)

 ちなみに国会議員時代に“共闘”することが多かった現在は群馬県知事の山本一太(63)は、2012年1月のブログで次のように振り返っている。

《昨年、高市早苗衆院議員が、所属派閥(清和政策研究会、現町村派)を退会した。(中略)理由は極めて明快。「派閥内で、次の総裁選挙に町村会長を擁立しようという流れがある。町村氏を応援するつもりはないので、迷惑をかけないうちに辞めた」ということだ。いかにも、高市さんらしい! 》

7727チバQ:2021/12/06(月) 17:24:23
高市は「閥務」を嫌気? 
 自民党が下野していた2012年9月の自民党総裁選には、安倍、町村、石破茂(64)、石原伸晃(64)、林芳正(60)の5人が立候補した。

 安倍が勝利すると、自民党は12月の総選挙で政権を奪還。第2次安倍政権が始まったのだが、その間、高市は、常に安倍を支持した。

「安倍さんからすれば、高市さんの恩義に報いたいと考えて当然でしょう。しかし、町村さんだって仮にも派閥の長でした。彼に近い議員もいます。高市さんの発言を耳にして、怒り心頭に発したとしても不思議はありません」(前出の記者)

 しかも、である。高市は「町村は応援できない」と言っておきながら、脱会した理由は他にもあるのだという。

「清和研だけでなく他の派閥でもそうですが、閣僚経験者はパーティー券の割り当てが増えたりするのです。要職に就く者こそが汗をかくべきという考えは正論です。ところが高市さんは、閣僚経験者であるにもかかわらずそうした負担を嫌がり、派閥を出たそうです」(前出の関係者)

 この証言を裏付ける興味深い記事がある。高市が今年の自民党総裁選に出馬した際、時事通信が「細田派が不満を持っている」と報じているのだ(註1)。そこに一文、こんな記述がある。

《細田派内には、前身の旧町村派を退会した高市氏に対し「閥務を敬遠した」として厳しい見方が多い》

 閥務は辞書に載っていない言葉だが、要するに「派閥の仕事」だ。もちろん割り当てられたパーティー券を捌くことも含まれる。

安倍の足元は問題山積!?
「総裁選に意欲を示した下村博文さん(67)や稲田朋美さん(62)も安倍派です。自分たちのライバルが“特別扱い”で戻ってくることについては、もちろん快く思ってはいません。安倍さんは高市さんを派閥に戻し、次の総選挙では派を挙げて彼女を支援するつもりです。もしそうなれば、下村さんや稲田さんとは揉めるでしょうね」(同・関係者)

 更に、清和研の成り立ちも考える必要がある。安倍の祖父である岸信介(1896〜1987)が率いた岸派が分裂。今回、自民党総務会長に抜擢された福田達夫(54)の祖父・福田赳夫(1905〜1995)が創設したのが清和研なのだ。

「安倍さんの父親である安倍晋太郎さん(1924〜1991)は1958年に当選し、福田派に入りました。そのため清和研は、安倍派系と福田派系に分かれています。福田派系の議員は『次の次の総裁選には、福田達夫さんを出したい』との想いを持っています。安倍さんは『高市総理』を考えていますから、派閥内の対立を生む可能性があります。実のところ安倍さんの足元は問題山積、キングメーカーとして君臨できるかどうかは、ご自身の派閥を本当に固められるかどうかがカギを握っているのです」(同・関係者)

註1:保守票照準、「安倍後継」アピール=高市氏、支援期待も細田派不満-自民党総裁選(時事通信・2021年9月8日)

デイリー新潮編集部

新潮社

7728チバQ:2021/12/07(火) 10:51:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c115c4b66d8fdacaa3dd60bfb213a4965614cb9
安倍派高まる存在感 初のパーティー開催
12/6(月) 20:50配信

産経新聞
安倍晋三元首相(酒巻俊介撮影)

自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、95人)は6日、会長を務める安倍晋三元首相の派閥復帰後初のパーティーを東京都内のホテルで開いた。安倍派は松野博一官房長官や萩生田光一経済産業相らが岸田文雄政権の重要ポストを占め、先の衆院選直後には新人が続々と加入した。安倍氏も党会合や講演などに引っ張りだこで、党内で同派の存在感は高まっている。

【写真】「台湾有事は日米安保の有事」安倍氏講演

「われわれ95人、一致団結してしっかりと岸田政権を支えていくいことを約束したい。それが私たちの責任だ」

安倍氏はパーティーでこう語り、岸田政権を支える考えを改めて強調した。

かねて待望論があった安倍氏が衆院選後ほどなくして派閥トップに就任したことで、同派への注目度は増している。首相が率いる岸田派(宏池会、42人)は党内第5派閥であるため、最大派閥である安倍派との連携は首相の安定的な政権運営に欠かせないためだ。

安倍氏自身、派閥会長就任後、メディア出演などを精力的にこなし、発信を強めている。1日には台湾の研究機関が主催したオンライン講演で、海洋進出を強行する中国に対し、「軍事的冒険は経済的自殺への道だ」と指摘。これに対し、中国外務省は「強烈な不満」を表明した。こうした過剰な中国の反応は「自由で開かれたインド太平洋」の提唱など、首相在任中に国際社会をリードした安倍氏の影響力の大きさを物語っている。

岸田政権の人事では、党4役に福田達夫総務会長が起用され、国会運営の要として同派の世耕弘成参院幹事長や高木毅衆院国対委員長、岡田直樹参院国対委員長らが固める。政策面でも、高市早苗政調会長の直轄組織である財政政策検討本部のトップに安倍氏と考えが近い西田昌司政調会長代理が就任した。来夏の参院選をにらみ、政府・与党の経済政策に対する影響力保持を狙う。

ただ同派は95人の大所帯ゆえ、「逆に内実はバラバラではないか」(他派閥中堅)との指摘もある。安倍派若手も「人数が多いとどうしてもいくつかの固まりができてしまう」との懸念を漏らす。

最大の課題は「ポスト岸田」を狙える人材の育成だ。派内にはすでに要職を経験し、将来の首相・党総裁候補と目される人物を複数抱える。派閥の結束を保ちながら総裁候補をいかに育てるか。今後、安倍氏の「キングメーカー」としての手腕が試されそうだ。(大島悠亮)

7729チバQ:2021/12/07(火) 10:51:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/896a980ca9a0b9a08c7c2d7c3410598fd5b1b52b
首相、改憲シフト鮮明 所信表明演説
12/6(月) 20:48配信

産経新聞
第207臨時国会の衆院本会議で所信表明演説を行う岸田文雄首相=6日午後、衆院本会議場(松井英幸撮影)

岸田文雄首相は6日に行った所信表明演説で、憲法改正に向け、国会議論の活発化と国民の理解を深める必要性を訴えた。首相は自民党総裁任期中の改憲に意欲を見せており、党の体制も見直すなど〝改憲シフト〟を鮮明にしている。

【表でみる】岸田首相の「看板政策」

「われわれ国会議員には憲法のあり方に真剣に向き合っていく責務がある」

首相は演説でこう語り、与野党の枠を超えた国会議論に期待感を示した。同時に、「国民理解のさらなる深化が大事だ」として、国会議員に国民の議論を喚起する役割も求めた。

10月の自身の演説や、昨年10月の菅義偉首相(当時)の演説よりも踏み込んだ内容だ。

首相は党政調会長時代から改憲をテーマにした地方政調会を開き、改憲を実現する上で国民の理解の重要性を実感してきた。今回、改組した「憲法改正実現本部」に、全国遊説などを担う「国民運動委員会」を設置したのもその表れだ。

首相は周囲に「一部の人だけ盛り上がるのではなく、裾野を広げる必要がある」と語る。

先の衆院選で、自民や日本維新の会などの改憲勢力は国会発議に必要な3分の2以上を確保した。改憲論議が進展するか、今国会は試金石となる。(田村龍彦)

7730チバQ:2021/12/07(火) 21:43:47
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2021120600040.html岸田政権の順調な運営の陰に…霞が関の官僚たちに安心感ある首相官邸の布陣
2021/12/07 08:00AERA dot.

岸田政権の順調な運営の陰に…霞が関の官僚たちに安心感ある首相官邸の布陣

順調な滑り出しとなった岸田政権だが、来夏の参院選を控えて課題は山積している

(AERA dot.)

 発足から2カ月余り。安倍・菅政権との違いを示すなど、順調な政権運営ぶりがうかがえる岸田政権。その脇を支える、首相官邸の2人の存在も好調の要因の一つになっているようだ。AERA 2021年12月13日号から。

*  *  *

「聞く力」をアピールして岸田文雄氏が首相に就いてから2カ月余。総選挙では野党攻撃を封印しつつ絶対安定多数を確保した。「民主党政権は悪夢だった」と攻撃姿勢を前面に出した安倍晋三元首相の手法との違いを見せた。茂木敏充氏を自民党幹事長に、林芳正氏を外相にそれぞれ起用して独自性を発揮した。

 11月初め、私が朝日新聞社の「WEBRONZA」に「『意外としたたか』な岸田流 新しい政治へ歯車は動くか」を寄稿したら、岸田氏の側近は「『意外と』ではないです。自民党総裁選のころから着々と政権構想を練り上げてきました」と伝えてきた。その後も、南アフリカで発見された新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の水際対策をいち早く打ち出し、コロナ対策で「後手」と言われた安倍、菅義偉両政権との「違い」を見せている。

 総じて順調な政権スタートと言えるだろう。党役員や閣僚人事に加えて、霞が関の官僚たちに安心感を与えたのは首相官邸の布陣だ。岸田首相を支える首席秘書官には経済産業省の事務次官を務めた嶋田隆氏が就任。嶋田氏は1982年、通商産業省(現経産省)に入り、与謝野馨通産相の秘書官を務めた。与謝野氏は全幅の信頼を寄せ、官房長官や経済財政相などを歴任するたびに嶋田氏を秘書官に起用。嶋田氏はその後、官房長などを経て事務次官に就き、2019年に退官した。

 財務省や外務省など他省庁と摩擦を起こしがちな経産官僚だが、嶋田氏に対しては「俺が俺がというタイプではなく、協調性がある」(外務次官経験者)との評価が多い。嶋田氏は、補正予算案の編成では財務省と、コロナ対策では厚生労働省との調整役を担い、実務を淡々とこなしている。

 内政を仕切る嶋田氏に対して、外交・安全保障の司令塔は秋葉剛男・国家安全保障局長だ。1982年、外務省に入り、在米大使館の政務公使など対米外交の中枢を担っただけでなく、中国課長も経験。事務次官も務め、他省庁とのパイプも太い。米中対立の中での進路を探るという難しい外交を担うには適役である。(政治ジャーナリスト・星浩)

※AERA 2021年12月13日号より抜粋

7731チバQ:2021/12/07(火) 21:49:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/17f8effe47760a0d84062c2bba01dbc018dbc64c石原伸晃氏が内閣官房参与 岸田氏「同じカクテル飲んだ仲間」優遇か
12/7(火) 16:15配信


NEWSポストセブン
波紋を呼んでいる石原伸晃氏の参与登用の背景に「カクテル」(時事通信フォト)

 先の衆院選で落選した自民党の石原伸晃・元幹事長が、岸田内閣の内閣官房参与に任命されたことが話題となった。12月6日には、石原氏が首相官邸を訪れて岸田文雄・首相と面会。記者団に辞令交付を受けたことを明かしたが、選挙で有権者からNOを突きつけられた前職が登用されたことには、岸田首相との“長年の盟友関係”が背景にあるとされ、「お友達優遇」の批判が巻き起こるのは必至だ。


 石原氏は「観光立国などの分野」での参与に起用され、官邸で岸田首相と面会した後には「私はまだ、十分に体力も能力もあると思っているので、国のために役に立てるアドバイスをしていきたい」と記者団に語っている。たしかに石原氏は国土交通相や観光立国担当相を歴任してきたが、たとえば感染症対策の内閣官房参与である岡部信彦氏が国立感染症研究所感染症情報センターでセンター長などを務めた経歴から比べると、アドバイスができるような“専門性”は感じられない。

「岸田首相と石原氏は、長く盟友関係にあるのです」と解説するのは政治ジャーナリストだ。

「2000年11月に当時の森喜朗内閣の支持率が急落した際、宏池会会長だった加藤紘一氏が野党の内閣不信任案に同調しようとする『加藤の乱』が起きました。この時、宏池会の若手だった岸田氏、石原氏、塩崎恭久氏(元官房長官、先の総選挙で引退)、根本匠氏(元厚労相)の4人は、本会議出席前に不信任案に賛成票を投じるうえでの覚悟を決める“出陣式”を行なう力の入れようだった。加藤の乱は尻すぼみに終わったが、この出陣式の時にカクテルのドライマティーニを一緒に飲んだことから、4人はその後も不信任案が採決された11月20日近辺になると、“ドライマティーニの会”を開いて絆を深めてきた」(同前)

 たしかに、昨年は12月1日に、一昨年は11月26日に、この4人で集まって会合を開いたことが報じられている。岸田氏と根本氏が宏池会に残って、石原氏は後に自身が派閥領袖となる山崎派に移り、塩崎氏は無派閥になるなど所属派閥はそれぞれ違った選択となったが、連携して動く関係にあったわけだ。岸田氏が首相に就任してもなお、その関係は深いとされる。

「加藤の乱から21年後となる今年11月20日には、岸田首相は地方のデジタル化の視察などの名目で、愛媛県松山市を訪問。3時間半ほどの滞在だったが、そこで先の衆院選で地盤を息子に譲った塩崎氏と面会する時間を作っています。根本氏は岸田派(宏池会)事務総長として首相動静によく名前が出てくることからも、今も密にコミュニケーションを取っていることがわかる。4人のメンバーのなかで、石原氏だけが先の衆院選の東京8区で落選して比例復活も叶わず、“蚊帳の外”になっていたわけですが、そこに内閣官房参与の話が浮上したわけです」(同前)

 内閣官房参与は非常勤の公務員として税金から日当が支払われる。もちろん、コロナ禍で甚大なダメージを受けた観光産業の復活は国家的な課題だから、石原氏には参与の地位に見合った活躍が期待される。目に見える成果が出なければ、「20年来のお友達」を優遇しただけの人事として、さらなる批判を呼ぶことになるのは間違いない。

7732チバQ:2021/12/07(火) 21:56:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/b633d73d23f3f7d4d16173c77053e6efe244b58f落選議員の救済ポスト!? 内閣官房参与に岸田首相の盟友、石原伸晃氏 弟・宏高氏の「岸田派」入会も背景に 識者「国民納得するか」
12/7(火) 17:00配信

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夕刊フジ
石原伸晃氏

岸田文雄首相は6日、先の衆院選で落選した自民党の石原伸晃元幹事長(64)に官邸で面会し、「観光政策担当」の内閣官房参与として起用する辞令を交付した。過去にも議員バッジを失いながら、直後に参与になった例がある。今回の人事を疑問視する声もある。

「私もまだ、体力、能力とも十分にある。岸田内閣には、国や地域、コロナで疲弊している業界のため、お役に立てるアドバイスをしたい」

石原氏は、岸田首相に官邸で面会後、記者団にこう語った。

確かに、石原氏は小泉純一郎内閣で2003年9月から1年間、国交相(観光立国担当)を務めるなど、「観光分野での幅広い知識と経験がある」(松野博一官房長官)という。

ただ、永田町事情通は「石原氏は岸田首相の盟友で、9月の自民党総裁選でも首相を支援した。弟の石原宏高元環境副大臣は石原派を退会し、岸田派に入会する意向があるようだ。観光分野でのアドバイスとともに、これらも背景かもしれない」と分析した。

元議員の参与としては、15年に政治資金問題で農水相を辞任し、17年10月の衆院選で落選した西川公也元農水相が、翌11月に就いた例がある。

大和大学准教授(政治哲学)の岩田温氏は「一般論として、国民が『適材適所だ』と納得できればいいが、参与が『落選議員の救済ポスト』などと疑われることは避けるべきだ」と語っている。

7733チバQ:2021/12/07(火) 21:59:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/17b535ceb6b2a0128de7e6e5f2ed92a66f143fd4鈴木財務相は「話す力」に難アリ…心もとない"ボソボソ財政演説”に党内から不安の声
12/7(火) 14:10配信


日刊ゲンダイDIGITAL
失言の懸念も(C)日刊ゲンダイ

「本補正予算の一刻も早い成立が必要であります。何とぞご審議の上、速やかにご賛同いただきますようお願い申し上げます」


 6日召集された臨時国会で、2021年度補正予算案の国会提出を受けて、鈴木財務相が初の財政演説を行った。

■麻生氏以外は10年ぶり

 麻生前財務相が長くその席にとどまっていたため、麻生氏以外の財政演説を聞くのは、民主党政権時代の2012年1月に当時の安住財務相が財政演説を行って以来のこと。約10年ぶりということで注目を集めたのだが……。

「か細い声で財務官僚が書いた原稿をボソボソ読み上げるだけの演説でした。補正予算の概要についての説明だから、内容が予算項目の羅列になるのは仕方ないのですが、あまりに覇気が感じられない。早くも、今後の国会答弁を不安視する声が上がっています。環境相と五輪相の閣僚経験があるとはいえ、アドリブがうまいタイプではないし、答弁機会が多い財務相は原稿を棒読みするだけでは務まらない。義兄の麻生副総裁のような“ふてぶてしさ”もありません。予算委員会で野党から厳しく追及されて立ち往生するんじゃないかと心配されています」(自民党中堅議員)

 もっとも、鈴木氏がアドリブを利かせてもロクなことにならない。つい最近も、失言で国民の怒りを買ったばかりだ。

 補正予算案には、18歳以下を対象にした10万円相当の給付が盛り込まれているが、現金とクーポンに分けることで事務経費が967億円に膨れ上がることが世論の批判を招いている。これに対し、鈴木氏は3日の閣議後会見で「過大な水準ではない」と豪語。その直後からSNSでは「鈴木財務相」がトレンド入りし、「国民の金を何だと思ってるんだ」「過大というより無駄」などと怒りの声があふれた。

 今回の臨時国会は35.9兆円の補正予算を審議して成立させることが最大のテーマ。与野党とも新体制で臨む論戦の主戦場は予算委だ。野党は当然、給付金の事務経費問題も追及する構えで、鈴木氏は矢面に立つことになる。

 何を聞かれても原稿棒読みでは国民から「大臣失格」の烙印を押されるだけだし、アドリブで失言すれば支持率下落を招きかねない。「話す力」に難アリの財務相が、まずは岸田政権のウイークポイントになりそうだ。

7734チバQ:2021/12/07(火) 22:07:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/e97b6b55f339a2be9c2d3839f6824cd040f40ec7麻生氏、安倍氏とのあつれき避ける考え 財政政策の方向性巡り
12/7(火) 19:27配信

毎日新聞
自民党の麻生太郎副総裁

 自民党の麻生太郎副総裁は7日、党の「財政健全化推進本部」(本部長・額賀福志郎元財務相)の役員会で「党内で安倍・麻生は近ごろ面白くないとか、そういった(報道機関の)方々のエサになるのは断固避けねばならん」と述べた。麻生氏は推進本部の最高顧問に就いたが、積極財政派が中心の「財政政策検討本部」の最高顧問には安倍晋三元首相が就任した。安倍氏とのあつれきを避けるべきだとの考えを示した。

 麻生氏は自身の財務相時代を振り返り、「経済の再生と財政再建の二兎(にと)を追わざるを得なかったが、その結果、法人税収も過去最高、税収総額も過去最高となった」と強調。日本が日露戦争の際に戦時国債を引き受けた米金融財閥への支払いを第二次世界大戦後も続けた話を紹介し「日本人は金を必ず返すという『神話』のもとになった。(借金返済を)きちんと我々はやるという視点だけは頭に入れてもらいたい」とも呼びかけた。

 党内では1日、積極財政派の西田昌司参院議員が本部長を務める「財政政策検討本部」の第1回役員会が開かれ、最高顧問の安倍氏は国内の失業率の改善を「今までの積極的な財政出動の成果だ」と強調していた。【小田中大】

7735チバQ:2021/12/08(水) 19:25:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/54d4d24f2485a0f952c569b1e8fce516cf9b1c5b
石原氏団体、雇用助成金を受給 20年収支報告に計60万円
12/8(水) 19:01配信

時事通信
石原伸晃内閣官房参与=6日、首相官邸

 内閣官房参与に就任した自民党の石原伸晃元幹事長が代表を務める政治団体が昨年、雇用調整助成金を受給していたことが8日、分かった。

 事業縮小に追い込まれた事業主に休業手当などの一部を助成する制度で、新型コロナウイルス感染拡大に伴い助成率が引き上げられている。政治団体による活用には疑問の声が上がりそうだ。

 自民党東京都第8選挙区支部の2020年分の政治資金収支報告書によると、4〜5月分として計3回、「雇用安定助成金」の名目で計60万円を収入に計上。支部関係者は取材に対し、「所管官庁に確認した上で、適正に申請し、審査してもらった」と説明した。

7736チバQ:2021/12/09(木) 11:06:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/09b52bbcb9868407f2b5932c6be0d1190a44a370
首相公邸に9年ぶりの“主”…岸田氏が引っ越しを決めたワケ
12/9(木) 9:48配信

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西日本新聞
【東京ウオッチ】記者の取材メモから
首相公邸の外観。完成した昭和初期の面影が残る(首相官邸ホームページより)

 岸田文雄首相は11日から、官邸に隣接する首相公邸に入居する。10月に就任して以降も、官邸から約400メートルの地点にある東京・赤坂の衆院議員宿舎から通勤してきたが、「職住一体」に変更することとした。首相が公邸で暮らすのは、旧民主党政権の野田佳彦氏以来、9年ぶりという。

【写真】ホテルのような首相公邸の正面玄関

 現在の公邸は旧首相官邸を曳家(ひきや)・改築したもので、2005年から供用開始された。入居するかしないかの判断は時の宰相に任されているが、入居しなくともその維持管理には年間約1億6千万円を要するとされる。このため、入居しないと「血税が無駄になる」との批判や、「首都直下地震が起きた場合など、危機管理事態にトップが即時対応できない」との指摘も聞かれる。

 では、近年の自民党政権のケースを確認してみよう。

 小泉純一郎、第1次政権の安倍晋三、福田康夫、麻生太郎の各氏は、公邸の主となった。一方、第2次政権の安倍氏は東京・富ケ谷の自宅から、続く菅義偉氏も議員宿舎から官邸に通う方を選んでいる。

 公邸に入らなかったのは、安倍氏は「自宅の方が、心身の休養、充電ができる」との理由だったとみられている。政官民の知人と個別面会して直接、情報収集するスタイルだった菅氏の場合は、いったん中に入ってしまえば、公邸よりも動静をメディアに把握されづらい議員宿舎を好んだとされている。

 さて、岸田氏-。

 政府関係者は「首相は、就任当初から公邸への引っ越しを検討してきた。危機管理面などを総合的に判断した結果だ」と話す。議員宿舎が赤坂の繁華街に近く、多くの出入りがあることから、警備を担当する警察官の負担が重くなってしまう事情も考慮したもよう。土曜日の11日には引っ越しを終える予定で、議員宿舎には息子らと一緒に暮らしていたが、今後どうするかはまだ分からない。

 ちなみに公邸は鉄筋4階建ての洋館で、延べ床面積は7千平方メートル。部屋数などは非公表だが、大ホールを備え、海外要人をもてなす機能も有する。直近では、来日したベトナムのファム・ミン・チン首相の一行を歓迎する夕食会が催された。

 旧官邸時代には、1932年の五・一五事件で犬養毅首相が、36年の二・二六事件では岡田啓介首相の義弟が殺害された歴史上の舞台となった。(井崎圭)

7737チバQ:2021/12/10(金) 10:19:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/442e8859ae6a8f65175a012e2d31829785e0eafa
首相「安倍氏から選挙の秘訣まだ聞いてない」…安倍氏「今までで最も面白いジョーク」
12/10(金) 9:13配信

読売新聞オンライン
岸田首相

 安倍元首相は9日、自民党安倍派の総会で、岸田首相が同派の政治資金パーティーで「安倍氏からまだ選挙の秘訣(ひけつ)を聞いていない」と語ったことに触れ、「首相とは長い付き合いだが、今までで最も面白いジョークだ」と述べ、笑いを誘った。「首相は(先の衆院選で)既に大勝利しており、私が言う立場にない」とも述べた。

安倍元首相

 首相は6日に行われたパーティーの席上、11月に訪問した英国で外国首脳から「安倍氏は選挙の秘訣を知っている。自分は教えてもらった」と声を掛けられた裏話を披露し、「参院選に向け、貴重な指導をいただきたい」と持ち上げていた。

 一方、安倍氏は総会で、米国などが来年2月の北京冬季五輪に政府関係者らを派遣しない「外交的ボイコット」を表明したことについて、「日本の意志を示す時は近づいているのではないか」と述べ、政府に早期対応を求めた。

7738チバQ:2021/12/10(金) 20:37:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/307cae45cde36b188972dde4d170c587b156eb44
【独自】石原伸晃氏が内閣参与を辞任「本人は助成金返還で収めようとしたが、岸田首相周辺が引導」〈dot.〉
12/10(金) 20:00配信


AERA dot.
石原伸晃氏(左)と岸田文雄首相

 12月7日にAERAdot.が特報した、内閣参与の石原伸晃氏がコロナ関連助成金である「雇用調整助成金・緊急雇用安定助成金」を約60万円受給していた問題を受け、石原氏が参与を辞任した。石原氏に対しては、世論からの批判に加え、与野党から強く問題視する声があがっていた。

【画像】コロナ助成金約60万円が記されている収支報告書はコチラ

「本人は最後まで自ら辞任することを渋り、助成金返納で収めようという考えでいました。政権内でも『公正な手続であり違法とは言い切れない』『支給を認めた厚労省が悪い』と擁護する声もありました。一方で官邸の中では辞任・早期決着論がずっと出ていました。予算委員会などで野党から任命責任を含めて追及されると、新たな事実が明るみになるリスクもありました。政権そのものが伸晃と心中しかねませんから、その前に辞めさせたいというのが本音でした。岸田首相周辺の判断で直接、本人に引導を渡したそうです。石原ブランドの終焉ですね」(官邸関係者)

 自民党の派閥「近未来研究会」(旧石原派)の創立者で石原伸晃氏に派閥を引き継いだ山崎拓元自民党副総裁はこう話す。

「報道でコロナ関連の助成金をもらっていたと知り、大変、驚きました。石原さんはお金に困っている方ではないので、秘書が手続きをしたと思いますが…。参与の辞任は本人の判断。岸田政権に迷惑をかけるのでやむを得ないと思います。残念です。近未来研究会は16日から森山裕前国対委員長が会長になります」

 石原氏が辞任するという報道が流れると、SNSでは<辞任するのは当然>、<民意が勝った>、<まだ説明責任を果たしていない>などと辞任を当然とするコメントが溢れた。

 政治家からも同じように受け止められたようだ。日本維新の会の音喜多駿参議院議員は<妥当な判断。参与にしがみつけば、石原伸晃氏のみならず岸田内閣へも批判が噴出したでしょうから、辞任を促されたのかも知れません>という見立てをSNSに投稿した。立憲の小川淳也政調会長も<当然のことと受け止めています。それでも任命責任は残ります>とツイートした。

 石原氏のコロナ助成金問題の経緯をふり返っておこう。

7739チバQ:2021/12/10(金) 20:37:56

 問題になった「雇用調整助成金・緊急雇用安定助成金」とは、新型コロナの影響で事業活動の縮小を余儀なくされた場合に、雇用が維持されるために、休業手当などの一部を事業主に助成する制度のことだ。厚労省によると「最近1か月間の売上高が前年同月比5%以上減少している」「休業手当を支払っている」などの条件を満たすと、支給されることになる。政治団体も対象になる。

 石原氏が代表を務める東京都第八選挙区支部の2020年の収支報告書を見ると、収入の欄に「雇用安定助成金」として計60万8千円の記載があった。しかし、他方で支部の収入の総額を見ると、20年は約4200万円で19年の約3900万円から増加していた。 

 石原氏のもう一つの政治団体「石原伸晃の会」の収支報告書を見ると、「雇用安定助成金」を受け取っていた4月に、渉外費として赤坂のアークヒルズクラブ、ホテルオークラで16万円の支出の記載などもあり、資金に窮している様子は伺えなかった。

 AERAdot.の取材に対し、石原事務所は「支部において所管当局に確認した上で申請しているところです」とFaxで回答し、あくまでも問題ないという態度を示していた。

 7日にAERAdot.がこの問題を特報すると、NHKや民放各社のほか、朝日新聞や読売新聞など新聞各社もこの問題を報道した。

 SNSでは<本当にせこいことをしている>、<国民には10万すら出し渋るのに>、<岸田首相は公然と叱責するべき>などと批判が続き、ツイッターではトレンドになるほどだった。

 その後は与野党からも批判の声があがっていた。

 10日、自民党の世耕弘成参院幹事長は「制度の趣旨に鑑みると適切ではないのではないか」「不適切だと明らかになった場合はできる限り速やかに返納すべきだ」などと述べていた。自民党の福田達夫総務会長も、「財政が厳しい中で工面したもので、私は使うという判断はしない」などと苦言を呈していた。

 野党は国会で問題にする構えを見せていた。立憲民主党の小川政調会長は「きわめて不適切ではないか」と発言。「予算委員会でお聞きすることも含めて対応を考えたい。説明責任は総理の側にある」と問題視。国民民主党の玉木雄一郎代表も「普通やらないっすよね」とした上で「悪用しているのであれば、政治に対する信頼を著しく損ねることになる。まず本人からしっかり説明責任を果たしていただきたい」と注文をつけていた。

 岸田首相は10日夜、記者団に「石原内閣官房参与から自民党東京第8選挙区支部の件は、公正な手続きに乗っ取った受給ではあるが、混乱を生じることで総理の職務遂行に迷惑をかけることは自分の本意ではない、内閣官房参与の職を辞任したい、という旨申し出がありました。この申し出を了として、本日付けで辞任を認めることとしました」と説明した。

(AERAdot.編集部 吉崎洋夫)

7740チバQ:2021/12/13(月) 14:26:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/cac078e109e9d2e63b015bae355965139100a411
岩城元参院議員の自民党支部、雇調金147万円を受給 「問題ない」
12/13(月) 9:15配信

朝日新聞デジタル
雇用調整助成金の申請書

 元参院議員の岩城光英氏(72)が代表の「自民党福島県ふるさと振興支部」が昨年、新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金(雇調金)を約147万円受給していたことが分かった。岩城氏は「支部職員の雇用確保のためで、受給に問題はない」としている。

 雇調金は、企業が働き手を休ませて休業手当を払った場合に、国がその費用を支援する制度。新型コロナ流行後は特例で、1カ月の売り上げが前年より5%以上減った企業などに対象を広げ、支援額も増やしている。

 同支部の2020年の政治資金収支報告書によると、雇調金を4回に分けて計約147万円受け取っていたほか、子どもの休校や感染などを理由に従業員が有休をとれる企業に助成する「両立支援等助成金」も約28万円受給していた。

 同支部の20年の収入は、前年より1割弱減って約1324万円。その半分を占める約685万円が企業献金で、同じく1割強減っていた。岩城氏は「企業からの寄付が予定よりも入らず職員の雇用が難しかった」と説明。政党交付金は受けていないことも理由にあげ「関係機関に『もらって差し支えない』と確認して申請した」とした。

 神戸学院大の上脇博之教授(憲法学)は「税制優遇されているうえ、安定的に企業献金がある政党支部は、コロナ禍で経営が苦しい企業とはわけが違う」と指摘し、受給は不適切だとの見解を示した。

 岩城氏は来夏の参院選で福島選挙区(改選数1)からの立候補に意欲を示している。(酒本友紀子)

朝日新聞社

7741チバQ:2021/12/13(月) 14:30:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/40435def65f67bf6cf489fb0e94862d9549e461f
自民党の茂木氏、足場固め着々 派内結束・参院選に不安も
12/12(日) 7:04配信
時事通信
自民党青森県連幹部との会合であいさつする同党の茂木敏充幹事長(中央)=11日午後、青森市

 自民党の茂木敏充幹事長が足場固めを着々と進めている。

 自ら率いることになった茂木派を党内第2勢力まで拡大。岸田文雄首相や麻生太郎副総裁とも良好な関係を築き、「ポスト岸田」との見方もささやかれる。一方、自派の結束には課題が残り、参院選に向けた手腕も問われる。党内は茂木氏の働きぶりを注視する。


 「間違いなくわれわれは主要派閥として岸田政権を支えていく重い責任を持っている」。茂木氏は9日の派閥総会で、新たに入会したメンバーを紹介するとこうアピールした。

 旧竹下派から移行した茂木派は9日で計53人となり、第2派閥の麻生派と並んだ。先の衆院選後、初当選組に直接電話をかけて派閥入りを勧誘してきたことなどが奏功。13日に開かれる茂木派パーティーは派閥会長就任のお披露目となる予定で、党内に存在感を示す絶好の機会となる。

 11月には首相、麻生氏とたびたび会談し、政権安定に向けて連携していくことを確認した。3人は共に派閥領袖(りょうしゅう)だ。茂木氏は首相と麻生氏だけでなく、安倍晋三元首相の信頼も厚いとされ、現在は政権のキーマンの一人となりつつある。

 もっとも、「上げ潮」ムードの茂木氏にも不安要素がちらつく。一つは足元の茂木派の結束だ。同派の参院側に影響力を保つ青木幹雄元参院議員会長とは依然として距離があり、参院側に根回しなく派閥会長に就く流れをつくったことには不満もくすぶる。

 茂木氏の今後を左右する「壁」として待ち受けるのが来夏の参院選。大型国政選挙は初陣となる見通しで、党の選挙責任者として結果が問われる。勝負の行方によっては勢いにブレーキがかかる可能性もある。

 茂木氏は11日、青森市を訪れ、党青森県連幹部と参院選対応をめぐり協議した。青森は全国に32ある改選数1の「1人区」の一つだが、自民党の候補者は未定。茂木氏はあいさつで「参院選で必ず勝つことが政権安定には必要不可欠だ。魅力ある候補を選び、必勝の態勢を整えてほしい」と檄(げき)を飛ばした。

7742チバQ:2021/12/13(月) 19:25:22
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_JGGAQ76MWRKCLDVMDSGV2JCGAY.html自民、山崎拓氏を党員資格1年停止処分
2021/12/13 18:32産経新聞

自民、山崎拓氏を党員資格1年停止処分

辻元清美氏の応援演説に立った元自民党幹事長の山崎拓氏=10月27日、大阪府高槻市

(産経新聞)

自民党は13日、党本部で党紀委員会を開き、先の衆院選で大阪10区から出馬した立憲民主党の辻元清美氏を応援した山崎拓元副総裁について、党の規律を乱したとして党員資格を1年停止する処分を決めた。

山崎氏は選挙期間中だった10月27日、大阪府高槻市で辻元氏の応援演説を行い、「小選挙区は辻元清美、比例区は自民党という立場だが、理解をいただきたい。辻元清美が当選すれば、日本の政治のためになる」などと訴えた。

7743チバQ:2021/12/13(月) 19:30:49
https://news.goo.ne.jp/article/bunshun/nation/bunshun-50593.html
官房長官時代は「俺と総理の関係が大切なんだ」と岸田に嫉妬…元番記者が見た、“なぜ菅はひとりぼっちになったのか”
2021/12/13 17:00文春オンライン

「『私と総理の2人で決めました』なんて、おかしいだろ」。安倍政権の時代、政調会長の岸田文雄がコロナ対策の給付金の額を30万円にすると発表(後に頓挫)する。それについて後日、官房長官の菅義偉はパンケーキを食べながら、こう言い放ったという。

安倍のツンデレに菅が翻弄される
 柳沢高志 『孤独の宰相 菅義偉とは何者だったのか』 (文藝春秋)にある逸話だ。「俺と総理の関係が大切なんだ」といってきた菅には、岸田の振る舞いは腹に据えかねるものであった。同時にこの激昂の裏には、岸田に対する男の嫉妬――ポスト安倍をめぐる政敵への、あるいは自己アピールできる者への嫉妬があるのが見えてこようか。

 著者は、菅と定期的にパンケーキ会食をし、携帯電話で連絡を取り合い、ときには選挙での応援演説の原稿の下読みを頼まれる間柄の元番記者である。記者として政治家に近すぎると思うかもしれないが、そうであるがゆえに、あまり感情を表に出さない菅の心情やその移ろいを知る人物なのだ。

 安倍は「後継者は岸田」と言ったかと思えば、「いややっぱり岸田じゃダメだ、菅だ」と心変わりする。そうしたツンデレぶりに菅は翻弄されながら、岸田への対抗意識から総理総裁を目指すようになる。柳沢はその過程をつぶさに知るのである。


©JMPA
「自分を殺してやらないといけないんだよ」
 本書は、岸田嫌いが高じて自ら総裁選に立つ道のりから、衆院解散も総裁選出馬も叶わずに辞任するよりほかなくなり、わずか1年で総理・総裁を降りることになるまでを詳らかにするものだ。

 官房長官時代の菅は、安倍と一体に見られた。目立つことを嫌う性分であるうえ、携帯電話料金の値下げくらいしか独自性を持ち合わせていなかったこともあろう。師と仰ぐ梶山静六は、橋本内閣の官房長官時代、月刊「文藝春秋」や「週刊文春」に頻繁に政策提言などを寄稿して実力者として振る舞ったが、菅は黒衣に徹したとも言えようか。

「官房長官というのは、自分を殺してやらないといけないんだよ」。ポスト安倍をめぐる総裁選の最中、総理になった暁には、官房長官に河野太郎はどうかと柳沢に問われて、菅はこう述べている。目立ちたがり屋の河野に対する秀逸な人物評であると同時に、最長政権を“総理の影”として支えてきたことへの誇りがのぞく。

 そんなふうに自分を殺して安倍政権を支え続けているのに、安倍は岸田を後継にしようとする。それが菅には我慢ならなかった。
「コネクト不倫」でも岸田を引き合いに
 本書によると、菅は岸田を「戦わない政治家」として見下した。ときには安倍が嫌う石破茂を引き合いに出しては岸田を腐しもする。柳沢に総裁選で岸田と石破が争えばどうなるかと聞かれた菅は、総選挙前にやれば石破が勝つと言明し、「岸田さんよりは遥かに選挙は強いでしょ。答弁もきちんとできるし」と評するのだった。

 また官邸官僚には、安倍に近いことから岸田政権を望む者と、菅に近い者の二派がいた。後者で有名なのが「コネクト不倫」の和泉洋人だ。彼のスキャンダルを週刊文春が報じたことも、菅にすれば、「岸田を担ぎたい奴がやっているんだよ」となる。

 すさまじい嫉妬と猜疑心の世界である。それを生きるうち、自ら総理・総裁を目指すようになっていく。

 本心をなかなか見せない菅が、総裁選に出ると意思表示をしたのは、いったい、いつなのか。

 たとえば読売新聞政治部『喧嘩の流儀 菅義偉、知られざる履歴書』(新潮社)には、昨年6月17日の夜、高級中華料理店で二階俊博、林幹雄、森山裕と会食した際、二階が「次の総理はどうか。やるなら応援するよ」と水を向けると、菅は「ありがとうございます」と応じたとある。

7744チバQ:2021/12/13(月) 19:31:20
ホテルに近しい人物を集め…知られざる総理大臣への準備
 実はこの2日前、菅は朝食を柳沢とともにしながら、「自分が信頼できる人間だけを集めて、政権構想本についての勉強会をやろうと思う」と告げている。総理大臣を目指すとの肚を打ち明けたのだ。

 そして6月20日、菅はホテルの会議室に、側近の官僚、近しい人物2人と秘書を集める。そこで、年内に官房長官を辞め、そのうえで官房長官としての実績を記す本を出版し、翌年には政権構想を掲げる書籍を出すとの構想を表明。また「総理を目指すために、1年間は勉強をする時間が必要だ」とも述べるのだった。

 滑舌の悪さを気にして歯の矯正を始めたのも首相就任後であるように、菅は宰相になるための特別な準備をしていないものだと思っていたが、実は翌年に予定される総裁選に向けて大胆な絵図を描いていた。本書で柳沢は、こうした知られざる総理大臣への道のりを明かしていくのである。

 それにしても2冊も書籍を出そうとしていたというのは、意外な話だ。野党時代に菅は、自費出版した本で、民主党政権批判として文書保管の重要性を訴えた。ところが安倍政権の公文書管理が問題になったおり、記者にその一節を読み上げられて「誰の本か知っているか」と問われた菅は「知らない」と応えた。

 そんなこともあって、本を書くとそれが呪縛になるとして、懲りているものとばかり思っていたがそうではなかった。

安倍の禅譲の言葉になびき、総理大臣になったものの…
 首相を目指すために官房長官を辞めると決意した菅は、その理由はどうするのかと問われると「『総理と仲違いした』って言うかな」と冗談めかして言ったという。柳沢は菅の弱みを「安倍さんと同じ」に見られることだと指摘しているが、なるほど、それも払拭できる。

 ところが、である。

 そんなふうに肚を決めたはずの菅であったが、7月に入ると安倍が関係者を通じて「岸田ではなく、菅を後継として考えている」とのメッセージを伝えてくると一転、官房長官として安倍を支え続けると翻意する。岸田を「戦えない政治家」と見下していた菅であるが、安倍の禅譲の言葉になびいたのである。

 おまけに8月に入ると安倍は突然辞任し、急遽、総裁選に突入。1年間の勉強も、政権構想の書籍もすっ飛ばして、政局のいたずらで総理大臣になってしまう。

 その後の菅政権のたどる道は、ご存知のとおりだ。政治学者の御厨貴は文春オンラインのインタビューで岸田首相について、「積み重ねてきた総論哲学はある。しかし、具体的な各論がないんです」と評している。菅はその反対で各論はあっても総論哲学がない。安倍のように「時代を変えよう」などと大きなことを言うわけでもない。

 それでいてコロナ禍への一時しのぎのワンポイントリリーフではなく、「最低4年」の長期政権を目指した(注)のには無理があったろう。

 そのことを菅も自覚していたはずだ。なにしろ「総理を目指すためには、1年間は勉強する時間が必要だ」と自ら言いながら、それが出来なかったのだから。

 本書の最終章は「最後の10日間」と題して、安倍や麻生太郎、二階ら大御所たちの政局への勘と、菅では選挙が戦えないという自民党議員たちの議席への執着心によって、菅がひとりぼっちになっていく様が描かれる。菅を支持する無派閥議員グループ「ガネーシャの会」の者までもが「ビラを配っていても、受け取ってくれる人数が半減している」と危機意識を口にしたあげく、「菅さんが総理を辞める以外は地獄」とまで言うようになっていた。

 官邸が強力な権限をもち、「党低政高」とも「官邸一強」とも言われた安倍政権。それを引き継いだ菅であったが、選挙を前にした自民党議員たちは、官邸の上座にすわる者の座布団をひっぺがす。盛者必衰。ここに非情の政治家といわれた菅をも呑み込む永田町の無情と、自民党の無限のバイタリティを見る。

(注)「最低4年」狙う菅首相 総裁選レース行方​(日テレNEWS24)
https://www.news24.jp/articles/2021/01/02/04796183.html

(urbansea)

7745チバQ:2021/12/13(月) 20:23:51
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASPDF6KCMPDFUTFK00P.html茂木派初パーティー、名門復活なるか 「性格、最近良くなられた」
2021/12/13 20:18朝日新聞

茂木派初パーティー、名門復活なるか 「性格、最近良くなられた」

茂木派のパーティーであいさつをする会長の茂木敏充幹事長=2021年12月13日、東京都港区のザ・プリンス パークタワー東京

(朝日新聞)

 自民党茂木派(平成研究会、53人)は13日、東京都内で政治資金パーティーを開いた。茂木敏充会長は平成研として21年ぶりの幹事長に就任し、所属議員数は麻生派(志公会)に並ぶ党内第2位まで拡大した。小渕恵三氏以来、首相を出していない「名門派閥」が存在感を高めることができるのか、手腕が問われる。

 11月末に茂木派に衣替えして初のパーティーで茂木氏は「(派閥の)伝統を守り、さらに発展をさせていく」とあいさつした。茂木氏は経済産業相や党選挙対策委員長、党政調会長、経済再生相、外相などを歴任しており、岸田文雄首相は「残されている国の重要ポストは一つぐらいしか残ってないんじゃないか」と持ち上げ、「ポスト岸田」を意識させた。

 幹事長に就いたばかりだが、所属議員数は衆院選直後から7人増え、53人に。派内には「麻生派を抜くこともできる」という声もある。

 茂木氏は派閥の人数が並ぶことを事前に麻生派会長の麻生太郎副総裁に伝えるなど、配慮も欠かさない。派内には、かつて3人の首相が輩出したような権勢の復活を期待する声もある。

 ただ、課題もある。源流の「経世会」は「鉄の結束」を誇ったが、茂木氏は参院に影響力を残す青木幹雄・元参院議員会長と折り合いが良くないとされ、会長就任をめぐっては参院側から不満も出た。

 派内には加藤勝信前官房長官や小渕元首相の次女・優子党組織運動本部長を将来の総裁候補として期待する声もある。茂木氏は幹事長に就く前の外相時代、若手議員らとの会食を繰り返すなどし、求心力の向上を意識しているようだ。麻生氏はパーティーで「分析能力、説明能力、記憶力どれとっても茂木敏充たいしたもんと、そう思ってました。『性格がな』っていうのが皆よく言っておられたせりふだったが、最近よくなられた感じがする」と笑いをとった。

 幹事長として陣頭指揮をとる参院選も試金石となる。勝敗を左右する32ある1人区を行脚している最中だ。12日に岩手県を訪れた茂木氏は記者団に「勝利することができたら、安定した政権のもとで様々な政策を推進していくことができる」と強調した。(上地一姫)


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