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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

7586チバQ:2021/11/04(木) 16:04:53
使われなかった栄養ドリンクは持って帰って
 内容は茂木氏が経産相を務めていた2014年当時のもので、外遊の際に事務方がどう振る舞うべきなのかについて引継ぎを念頭に担当者がまとめたものだ。好きな食べ物・飲み物、絶対に避けるべき航空会社、ホテルやクルマのグレード、携帯やネット、現地で買うお土産、目的地で待たされたり携帯の電波が悪かったりするのが大嫌いなキャラクターに至るまで、これでもかというくらい細かくビッシリ説明されている。例えば飲食については以下の通りだ。

《水は「エビアン」、お茶は「お〜いお茶」、コーラは「コカ・コーラ ゼロ」という指定あり》

《栄養ドリンクとして、メガシャキ、葛根湯ドリンク、ユンケルの3本セットを日本からロジ担部隊で持参する必要がある。使われなかった栄養ドリンクは、現地で勝手に消費するのではなく、日本に持って帰って、秘書官室に返却する必要がある》

《ルームサービス等で(大臣の好きな)麺類を注文する際には、大臣に提供するタイミングについて細心の注意を払うことが必要。大臣のフライトが50分遅延したため、冷麺ができてから提供するまでのタイミングが20分ほどずれ、麺がかたまった状態だったため、硬くて食べられないと大激怒していた》

《最近は朝食や昼食、夜食にカップラーメンやカップ焼きそば(ペヤングソース焼きそば)を要望されることが多くなってきているので、出発前に秘書官室からカップ麺と割り箸を受け取り、ロジ担当者らで手分けして持って行く必要がある》

(可能な限り女性マッサージ師)
 航空会社やホテルのサービスにも注文は多い。

《〇〇航空は絶対に避ける。大臣から「最悪な航空会社」と過去にコメントがあった。逆に大臣から「〇〇空港(メモでは実名=以下同)は最高。ファーストクラスのCAのしつこくない対応が良い」とコメントあり》

《日系・外資系問わず、ファーストクラス設定のあるフライトを最優先とすること。しかし、〇〇航空のファーストクラスのサービス等は他の航空会社に比べると全然良くなかったため、極力避けること》

《空港火災を理由に飛行機での移動手段が絶たれそうになった場合でも、大臣から、車等を利用して国境を越え、最終目的地に行くように指示をされる等、かなり無茶なことも要望される可能性がある》

 ホテルについては、

《ちなみにベッドの上に用意する枕の数については4つとすること》

《最近の出張では、マッサージを常に求められるため、訪問先でマッサージが受けられるよう、マッサージ師(可能な限り女性マッサージ師)の派遣可能性、時間と料金、キャンセルポリシー等を事前に確認しておく必要がある》

 といった内容だ。

ファブリーズ等の消臭剤で
 特筆すべきは、「タバコ」だ。その項目がわざわざ設けられ、《プライオリティ最優先。何よりもまずタバコ。タバコが吸えるか吸えないかで大臣の機嫌が大きく変わる》とあり、こう続く。

《タバコの銘柄は、昨年まではセブンスター(ソフトタイプ)だったが、今年に入ってからは、ネオシーダー(タバコ風味の咳止め薬(指定第2類医薬品)に変更。最近はまた、セブンスターに戻りつつある。タバコとライターは秘書官、警護官らが常にすぐに出せるように持ち歩いている》

《車の中、宿泊部屋、勉強会部屋、空港貴賓室、大使公邸、レストランなど、ありとあらゆる場所で吸える環境を整えることが必要。特に大臣にとって重要な公務案件の直前は、勉強会部屋や車中において集中的に勉強をされることが多く、その時に連続してタバコを吸われる傾向があるため、その場面でタバコが吸えないと相当不機嫌になる》

《経由地と最終目的地での貴賓室使用の際に、個室が禁煙部屋の場合は要注意。事前に支援をお願いしている大使館や総領事館に対し、いきなり禁煙の個室に案内するのではなく、まずはタバコが吸える場所(屋外含む)に案内してもらうことが絶対に必要》

《禁煙部屋でも、事務方がちゃんとその場所が禁煙と伝えなかった場合に、タバコを吸ってしまう可能性もあるため、大臣がその部屋を退出した後は、換気の徹底と、ファブリーズ等の消臭剤を使用する等の対応が必要》

 事務方はつらいよという声が聞こえてきそうだ。

デイリー新潮取材班

2021年11月4日 掲載

新潮社

7587チバQ:2021/11/04(木) 16:32:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2d7ab20b93d2b91280df8a011d8c0c28169c7e9
落選した石原伸晃氏は政界引退が濃厚…消滅危機「石原派」7人に囁かれる次の“受け入れ先”
11/4(木) 14:10配信

日刊ゲンダイDIGITAL
落選し、比例復活もかなわず頭を下げる石原伸晃氏(C)日刊ゲンダイ

 岸田首相まで応援に駆けつけたのに比例復活もかなわず落選してしまった石原伸晃氏(64)。突然、派閥の領袖がいなくなった“石原派”も大混乱だ。消滅の危機に瀕している。

石原氏は無症状コロナ感染でも即入院…“道徳心”ぶっ壊れた

「選挙後、派閥幹部3人が急きょ東京に集まって対応を協議したようです。地元・熊本に帰っていた坂本哲志前地方再生担当相も呼び戻された。もともと、石原派は10人しかいない最小派閥。そのうえ、トップの石原伸晃氏や、当選16回だった野田毅元自治相も落選し、無所属から追加公認された田野瀬太道氏を加えても7人しかいなくなった。ベテランは森山裕前国対委員長と坂本氏だけで、ほかは当選3〜5回の若手・中堅です。どうやら幹部3人の結論は“もはや派閥の存続は難しい”だったようです。石原氏本人も、このまま政界引退となりそうです」(自民党事情通)

 7人はどうするのか。まとまって二階派に合流するのではないかという見方が浮上している。二階俊博前幹事長と盟友関係にある森山裕氏が、全員、引き連れていくとみられている。派閥の人数を47人から37人に減らした二階氏にとっても、7人の加入は大歓迎のようだ。

岸田派への加入説も
もし派閥として岸田首相支持を鮮明にしていたなら…(衆院選の応援に駆け付けた首相とグータッチをする石原伸晃氏)/(C)日刊ゲンダイ

 その一方、石原伸晃氏と岸田首相が個人的に親しかったこともあり、岸田派への加入説も流れている。これまで石原派は“主流派”扱いされず、ポストに恵まれなかったため、総裁派閥入りを希望する議員がいておかしくない。

「石原さんは政局が苦手なのか、党内でうまく立ち回ることもできなかった。この前の総裁選でも、7派閥の中でいち早く“菅再選支持”を打ち出したはいいが、菅さんが不出馬を表明すると、方針が定まらず“岸田支持”なのか“河野支持”なのか“高市支持”なのか、派内をまとめきれなかった。本人は岸田支持で動いたようですが、それでも役職を得られなかった。もし、派閥として岸田支持を鮮明にしていれば、役職に就き、選挙の結果も違ったかも知れません」(政界関係者)

 残された7人も大変だ。

7588チバQ:2021/11/05(金) 09:48:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d0980e51d3e6b35cd302dd60e783b640262a0c9
「上に甘く、下に厳しい」耳の痛い指摘も…茂木幹事長の手腕は
11/5(金) 9:45配信

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西日本新聞
自民党本部

 自民党は4日、衆院選の小選挙区で敗れ岸田文雄首相に辞意を伝えていた甘利明氏の後任幹事長に、茂木敏充前外相を充てる人事を正式決定した。政調会長や経済産業相などを歴任し、政策通として知られる茂木氏は、旧竹下派で会長代行を預かる当選10回のベテラン。政権発足から1カ月で党ナンバー2が交代する異例の混乱を収束させ、党内の一体感を醸成しつつ首相が掲げる党改革などを前進させられるか-。早速、手腕が試される。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

 茂木氏はこの日、官邸で首相と面会し、「新しい資本主義」の実現をはじめ、首相が重視する政策や党改革について指示を受けた。その後、幹事長として初めて臨んだ記者会見では、(1)補正予算の早期成立(2)党役員の任期制限を含めたルール作り(3)来夏の参院選に向けた態勢づくり-を優先課題として位置付け、「国民の期待にしっかり応えていきたい」と力を込めた。

「実務能力は随一」選挙事情に通暁
 安倍晋三、菅義偉の両政権で重要閣僚や党役員などを任され、「実務能力は党内随一」との呼び声も高い茂木氏。党選対委員長の経験もあって全国の選挙事情に通暁し、来夏に次の政治決戦を控える参院側には歓迎する向きが強い。

 総裁任期を「3期9年」に延ばした党則改定の実務者として安倍氏からその才覚を高く買われ、総裁候補の一人として名前を挙げられたこともある。麻生太郎副総裁とも、頻繁に連絡を取り合う良好な関係を維持。「3A」の一角だった甘利氏の穴を埋めるだけにとどまらず、カネと人事の権限が集中するポストを無難に切り回していけば、「ポスト岸田」レースで一頭地を抜く存在になるとの見方が高まっている。

 ただ、「完璧主義者」と称される茂木氏を巡り永田町では以前から、「上に甘く、下に厳しい」(政府関係者)との耳の痛い指摘もついて回った。所属する党内第3勢力の旧竹下派内では、今も参院側に影響力を有する青木幹雄元官房長官との折り合いが悪いとされ、しこりを完全に解消できていない点も不安材料だ。「自分の足元も一枚岩にできない人が、党全体をまとめていけるのか」(党関係者)との辛い評価も聞かれる。

参院選の候補者調整「お手並み拝見」
 茂木氏がまず直面するのが、新型コロナウイルス禍で傷んだ経済の立て直しに向けて首相が編成を明言している大型補正予算の年内成立だ。柱の一つとなる現金給付に関して自民と公明党との間に認識のギャップがあり、限られた時間内に調整し合意に導いていかねばならない。

 「自民党は変わった、こういった姿を示していくことが重要だ」「参院選を待たず、もっと早い段階でできるものは実行していく」。就任会見でこう強調した党改革も待ったなし。旧態依然とした体質を転換し、「政治とカネ」問題や「過度な忖度(そんたく)」で揺らいだ党の信頼を地道に修復していくことが求められる。

 そして、参院選の候補者調整作業。今般の衆院選を無所属で戦って党の公認候補を破り、自民入りを望む前職や新人らの取り扱いも含め、幹事長判断に委ねられる案件は実に多岐にわたる。「お手並み拝見だな」。主流派とは距離を置くベテランは、冷ややかな視線を茂木氏に投げた。

 (河合仁志)

7589チバQ:2021/11/05(金) 13:09:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/29e9768cde5897d1a00039c871acbb79f0e25723
派閥10人減の二階元幹事長、地元で引退へのカウントダウン 早くも「後継争い」〈dot.〉
11/5(金) 10:00配信
「もう次の選挙戦に入っているようなムード。地元は政局だ」
 こう話すのは、自民党の元幹事長、二階俊博氏の地元和歌山3区の町議だ。10月31日に行われた衆院選の投開票では午後8時に「当確」が報じられた二階氏。

 選挙戦の直前まで「引退するのでは」とうわさが流れるなど地元は揺れていた。それを吹っ飛ばすような圧勝劇だった。

 だが、二階氏の13回目の当選直後から地元では「誰が後継者となるのか」という話題で持ち切りだという。

 二階氏が次の衆院選にも出馬するのか、それとも二階氏の後継者が立候補するのか。もしくは参院和歌山県選挙区の選出で自民党の参院幹事長という「大物」、世耕弘成氏が和歌山3区に鞍替えするのか…。話題が持ちきりだ。

 二階氏は当選が決まった後、支援者にこう頭を下げた。

「大変お世話になりました。温かい心のこもるご支援で当選をさせていただきました。ひとえに故郷の皆様のおかげです」

 自民党の幹事長を5年以上務め、歴代最長記録を打ち立てた二階氏だが、岸田政権となり幹事長を交代。この衆院選では大半を地元の和歌山3区で活動した。

「二階先生がこんなに長く、地元に張り付くなんで10年以上なかったこと」

 二階氏の支援者は言う。今までほとんど訪れることがなかった小さな集落にまで足を伸ばした。その際、二階氏に付き添っていたのが、三男の二階伸康氏だ。地元では後継者と目されているという。

「今回は伸康氏が二階先生の活動のほとんどに付き添っていた。そして、二階先生に代わってマイクを握り、演説していましたね。これまでの選挙ではあまり見かけなかった。そつなく、二階氏の応援演説をこなしていた。その姿を見て、跡継ぎは伸康氏と二階先生の腹は決まっているんじゃないかと感じました」(前出の町議)

 伸康氏は数年前に大手航空会社を退職し、二階氏の秘書に専念し、スケジュール管理などをしていた。

「昨年あたりから伸康氏が二階氏の名代という感じで動くようになった。中国総領事と面談したり、コロナ禍で和歌山県にマスクを贈呈し、知事と一緒に写真を撮るなど、後継者としての道を着々と歩みつつある。二階派でも『伸康氏に譲るのかな』という声が多々あります」(二階派の国会議員)

 中国の大阪総領事館のホームページにも、伸康氏が二階氏の秘書として中国領事と面談する写真が掲載されている。

 二階氏の後継問題は16年、地元の御坊市長選に長男の二階俊樹氏が出馬したことに遡る。しかし、保守分裂選挙となり、俊樹氏は敗北。今も俊樹氏が地元事務所を守っているという。

「俊樹氏が選挙に出馬することはもうないと言われている。性格的にもちょっと荒いところがあるので、政治家には向かないのではないか」(前出・二階派の国会議員)

 衆院選の公示日、御坊市で出陣式を終えた二階氏をマスコミが取り囲んだ。当初は秘書らが取材を終わらせようとしたが、二階氏が「まだ記者が質問しているのだから」と取材は5分ほど延長された。

 すると、「いつまでやるんや」と周囲にも聞こえる声で、怒りを露わにしたのが俊樹氏だった。前出の町議は記者にこうつぶやいた。

「ああいう性格だから…。跡継ぎには向かないかも。伸康氏が適任だよ」

一方で、世耕氏の参院から衆院・和歌山3区への鞍替え待望論も地元ではあるという。次の衆院選は二階氏の後継をめぐって、水面下では激しい駆け引きが行われそうだ。

 だが、二階氏は地元の情勢をよそに元気いっぱいだという。二階派は10人が落選、37人となった。また、東京8区で元幹事長の石原伸晃氏が落選し、石原派は領袖を失った。石破派も12人と減少し、負け組に。

「二階氏は以前から石原派や石破派の議員に誘いをかけていたので、狙いにいくと思う」(二階派の国会議員) 

(AERAdot.編集部 今西憲之)

7590チバQ:2021/11/05(金) 13:29:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/1203e7bc0785ccda24c2b32a5eaaeccc8769ee65
【独自】自民、細野豪志・衆院議員の入党認める
11/5(金) 12:49配信

読売新聞オンライン
細野豪志氏

 自民党が5日付で、細野豪志衆院議員(静岡5区)の入党を認めることがわかった。細野氏は衆院選に無所属で出馬し、党公認で岸田派に所属する吉川赳衆院議員らを破り、8選を果たした。衆院静岡5区の支部長を務める吉川氏は比例東海ブロックで復活当選しており、静岡県連は反発している。

 細野氏は、民主党政権で原発相や環境相などを歴任した。2017年に民進党を離党し、東京都の小池百合子知事らと希望の党を結成した。18年の民進、希望両党による国民民主党の旗揚げには参加しなかった。19年1月に二階派に特別会員として入会し、自民党入りを目指していた。

7591とはずがたり:2021/11/05(金) 14:09:57

選挙弱くて頭も弱そうな(失敬!)自党候補より細野の方が使えそうではあるからなぁ。。

【独自】自民、細野豪志・衆院議員の入党認める
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20211105-OYT1T50160/
2021/11/05 12:48

 自民党が5日付で、細野豪志衆院議員(静岡5区)の入党を認めることがわかった。細野氏は衆院選に無所属で出馬し、党公認で岸田派に所属する吉川赳衆院議員を破り、8選を果たした。衆院静岡5区の支部長を務める吉川氏は比例東海ブロックで復活当選しており、静岡県連は反発している。

 細野氏は、民主党政権で原発相や環境相などを歴任した。2017年に民進党を離党し、東京都の小池百合子知事らと希望の党を結成した。18年の民進、希望両党による国民民主党の旗揚げには参加しなかった。19年1月に二階派に特別会員として入会し、自民党入りを目指していた。

7592チバQ:2021/11/07(日) 22:16:39
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-211106X566.html
自民、細田派「1強」維持=第2派閥争い激化
2021/11/06 14:56時事通信

 衆院選で引退・落選者が出たことに伴い、自民党7派閥の規模はいずれも縮小した。ただ、勢力図に大きな変化はなく、9減の細田派は最大派閥を維持。今後は、40人台の麻生、旧竹下、岸田各派と、10減で37人の二階派を加えた4派の新人取り込みによる第2派閥争いが激化しそうだ。一方、会長の石原伸晃元幹事長が落選した石原派は、派の存続を含め近く対応を協議する。

 細田派は衆院解散時の95人から、参院補選の当選者1人を含め87人となった。選挙基盤が弱い若手が多く、大幅減も予想されたが踏みとどまった。会長の細田博之元幹事長が衆院議長に就く方向で、後任に同派出身の安倍晋三元首相が取り沙汰されている。無派閥の高市早苗政調会長も再入会の可能性がある。関係者によると、新人3人が加入する見通し。

 旧竹下派は7減の46人。3人減って49人の麻生派が現時点では第2派閥。岸田文雄首相(党総裁)率いる岸田派は5減の41人だ。旧竹下派は茂木敏充会長代行が党幹事長に就任し、同派会長の座も狙う。党の資金と公認権を握る総裁、幹事長を擁する派閥は新人勧誘でも有利とされる。

 最も減らした二階派は、二階俊博会長が幹事長在任中と変わらず勢力拡大を進める。新人3人、元職2人の入会が既に内定した。5日付で入党した細野豪志元環境相も同派特別会員だ。

 石破派は3減の12人で、退潮に歯止めがかからない。15年9月に20人で発足したが、山本有二元農林水産相ら休会・退会者が続出し、今回の衆院選では側近の鴨下一郎元環境相が引退した。退会の動きは今後も続く可能性がある。

 石原派は3減の7人。石原氏や前身の山崎派から所属してきた野田毅元自治相が落選した。所属議員が1桁となり、派内では派閥解消、他派閥への合流などを訴える声が出ている。

◇自民党派閥の勢力

   衆院解散時  衆院選後

 細田派 95人   87人

 麻生派 52人   49人

旧竹下派 53人   46人

 岸田派 46人   41人

 二階派 47人   37人

 石破派 15人   12人

 石原派 10人    7人

7593チバQ:2021/11/07(日) 23:52:38
https://www.sankei.com/article/20211105-YRU6KJIPHNOSVGDWIPR7DAQMCQ/
細野氏自民入党に地元・静岡反発 「頭越し」党本部に不満
2021/11/5 21:27自民党が衆院選静岡5区で圧勝した無所属の細野豪志元環境相の入党を認めた5日、これまで反対してきた地元は「認められない」と反発を強めている。地元の頭越しに決めた党本部への不満も噴出し、感情的なしこりが一気に表面化した。一方、衆院選から5日後のスピード入党に、細野氏支援の地元議員らは安堵(あんど)の表情を浮かべた。

無所属のまま自民党二階派に所属し、同党入りを目指して衆院選に臨んだ細野氏は、同党公認で岸田文雄首相(党総裁)率いる岸田派の吉川赳氏らを大差で破って8選を果たした。吉川氏は比例東海ブロックで復活当選し、地元には保守系国会議員2人が存在する事態となっている。


「(細野氏を)5区支部は絶対に入れることはない。地方組織に入らずにどんな活動ができるのか」。自民党静岡5区支部の幹部はこう吐き捨て、「頭越しで入党が決められた。首相の下でこんなことが起きるなんてあきれるしかない」と、「聞く力」をアピールする首相ら党本部に批判の矛先を向けた。吉川氏の支援者の一人も「みんな怒っている。地元の意向を無視し、しかも総裁派閥の吉川氏がいるのに…」と語気を強めた。

衆院選後、自民入りについて「(党執行部に)意向は伝えている。判断を待ちたい」とする細野氏に対し、5区支部は2日、細野氏の入党を断固拒否すると県連に申し入れ、重ねて牽制(けんせい)したばかり。だが、党本部は衆院選を受けた特別国会の10日召集が迫る中、細野氏圧勝なども勘案し、スピード決着を図ったとみられる。


自民県連の野崎正蔵幹事長は5日、記者団に党本部の決定を「厳粛に受け止めている」と繰り返したが、入党を報告する週明けの役員会などで不満が続出する可能性もある。

かつては吉川氏を支援したが、今回の衆院選で細野氏を支援した保守系議員は「こんなに早く決まるとは思っていなかったが、良かった」と胸をなでおろす。圧勝しただけに「県連の一部も入党は仕方ないとの空気に変わりつつあるのではないか」とも語った。



細野氏、吉川氏の5日のコメントは次の通り。

細野氏「遠藤利明選挙対策委員長から、入党を認めていただいたとの連絡をいただいた。今後、当該都道府県連はじめ地方組織で手続きが行われるとうかがっている。関係者のみなさまのご理解がいただけるよう努力する。自民党の党勢拡大に取り組むとともに、わが国と地元・静岡のために全身全霊を傾ける」


吉川氏「どういう手続きでのことかまだうかがっていないのでコメントは特にない。静岡県連への入党ではないと聞いており、そこ(5区支部長)は県連に所属する国会議員がやるべきだと考えている」

7594チバQ:2021/11/08(月) 07:21:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/06b26a3983597cf638008753a5aa84400f43f515
岸田首相と火花散らす安倍氏 天敵・林芳正氏の外相起用阻止に動いた
11/8(月) 7:15配信

NEWSポストセブン
安倍晋三氏の狙いは?(写真/共同通信社)

 総選挙の善戦で政権基盤が安定するかに見えた岸田政権だが、どっこいそうはいかない。自民党では選挙が終わるや否や来年夏の参院選をにらんで新たな権力闘争が始まった。


 きっかけは小選挙区で敗北した甘利明・前幹事長の“失脚”と後任人事だ。キングメーカーの安倍晋三・元首相周辺からは選挙応援で功績があった高市早苗・政調会長の幹事長就任を求める声があがったが、岸田文雄首相は要求を振り切って旧竹下派会長代行で外相の茂木敏充氏を幹事長に起用した。

 首相は選挙戦を通じて高市氏の脅威をひしひしと感じていた。それを象徴するのが兵庫県西宮市での応援演説。高市氏は「自民党の選挙公約は高市公約そのままだ」という批判があることに「その通りでございます」と自信満々に笑みを浮かべ、こう力説した。

「公約は私のパソコンで作りました。岸田総裁から『なにがなんでも5日以内に作ってくれ』(と言われて)3日間徹夜をした。自分の総裁選挙の公約をコピペした後、岸田総裁の総裁選の政策を、原本のデータがないから自分で打ち込んだ」

 岸田首相や甘利氏が応援で目立たなかったのとは対照的に高市氏は引っ張りだこ。そのうえ、選挙公約づくりの“丸投げ”まで暴露されて面目を失った。来年夏には参院選を控えている。

「目立ちたがり屋の高市を幹事長にしたら岸田総理の存在感は食われてしまう」(岸田派ベテラン)

 だからなんとしても、岸田首相は「高市幹事長」を阻止しなければならなかった。茂木氏の後任の外相選びでも岸田VS安倍は火花を散らした。

 岸田首相が安倍氏の“天敵”で岸田派座長の林芳正・元文科相を外相に据えようとしたことだ。この人事に自民党タカ派から、「日中友好議連会長の林氏を外相にすれば、日本は親中路線に転換すると間違ったメッセージを送ることになる」という反対論があがり、首相は人事をいったん保留して外相不在のまま英国での国際会議に出発するという異例の事態となった。

 林氏は60歳と政界では若いが、防衛相、経済財政担当相、農水相(2回)、文科相を歴任するなどすでに閣僚経験5回。今回の総選挙では参院議員から河村建夫・元官房長官を押しのけて衆院山口3区に鞍替えして圧勝し、「岸田派のプリンス」として総裁をうかがうポジションにつけた。

 安倍氏とは地元・山口で親子2代にわたってライバル関係にあり、次の総選挙では同じ選挙区でぶつかる可能性が高い。

7595チバQ:2021/11/08(月) 07:21:35
 それというのも、「1票の格差」是正のために次の総選挙までに全国で10増10減の定数是正が行なわれ、山口県は現在の4選挙区から3選挙区へと定数1減になる。

 新たな区割り案は政府の区割り審議会でまとめられるが、位置的に安倍氏の山口4区と林氏の山口3区の一部が統合されて「新3区」になるのはまず間違いない。安倍氏と林氏の公認争いは避けられない。政治ジャーナリスト・野上忠興氏が指摘する。

「安倍氏の山口4区はもともと下関市を中心に路線バスやガス会社などを経営する林家の地盤です。そのうえ、林氏は今回の選挙で3区でもどんどん地盤を固めて圧勝した。3区の一部と4区が合区になれば林氏のほうが有利。安倍氏が選挙区を奪われる可能性は十分あります」

 林氏が重要閣僚の外相に就任して脚光を浴びれば、安倍氏の地元での立場はますます不利になる。そこで安倍サイドは「林外相就任」阻止に動いたものの岸氏に押し切られた格好になった。

 安倍氏の性格は意地っぱりで執念深い。岸田首相の一連の動きに“そこまでオレを潰したいのか”と深く遺恨を抱いたと見て間違いなさそうだ。

※週刊ポスト2021年11月19・26日号

7596チバQ:2021/11/08(月) 08:17:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f35da217a626f594618b5aad6cafec5c5401ab4
岸田首相の狙い “ライバル”を外相に決めたワケ 長期政権を見据えた布石【官邸キャップ解説】
11/7(日) 15:56配信
■“2番セカンド”岸田総理の野望

9月の自民党総裁選で岸田総理が高校球児であったことが世間に広く知られることになりました。高校の同窓生や関係者の話によれば岸田文雄少年の打順は主に2番でポジションはセカンドだったということです。いずれも重要な役割ですが、決してスポットライトを浴びる派手な立ち位置ではありません。

総裁選に勝利し第100代総理に就任した時点で岸田総理について政府与党関係者の多くは直近に迫る総選挙を凌ぐための、いわば2番バッターのような“つなぎ”の役割を期待していたのだと思います。

しかし先の総選挙(衆院議員選挙)で大方の予想を超えた261議席の「絶対安定多数」を自民単独で獲得したことで岸田氏はいよいよ“長期政権”を見据えた布石を打ち始めたようです。その一番の注目される動きが今回の外務大臣人事です。

■“側近”? “最大のライバル”? 処遇に伺える岸田総理の狙い

10日に衆参の両院で行われる総理指名選挙を経て岸田総理は第2次岸田内閣を発足させます。その際に茂木前外務大臣を自民党幹事長に起用したことで自身が兼任している外務大臣のポストに岸田派ナンバー2の林芳正元文部科学大臣を起用することを決めました。岸田総理が力を入れる外交に自分が信頼する側近を置いたという見方もありますが私は少し別の見方をしています。

岸田総理にとって林氏は“側近”というよりも“最大のライバル”といった存在でした。その“最大のライバル”を閣内に封じ込めることで、より安定した政権運営を行い、長期政権を目指す。そうした岸田総理の意欲が伺える人事といえます。

時計の針を8月下旬に戻しましょう。ほかの候補に先駆けて岸田総理は総裁選への出馬を表明しました。その一番の動機となったのは林氏の動向でした。

7597チバQ:2021/11/08(月) 08:17:26
■“最後のチャンスかも” “最大のライバル”と一蓮托生に

当時参院議員だった林氏はすでに衆議院山口3区に“鞍替え”(選挙区を変更すること)する考えを表明していました。衆議院を第一院とする議会制民主主義の下では、やはり参院議員の政治活動には一定の制約があります。いまの憲法下での歴代総理大臣はすべて衆院議員ですし自民党の例にとってみても幹事長などの主要ポストの多くは衆院議員が占めています。

農水大臣、防衛大臣、文部科学大臣などの閣僚を歴任し岸田総理よりも4歳若い(岸田総理は64歳、林次期外相は60歳)林氏にとってみれば、衆院議員になれば“総理候補”として期待の声が高まることも想像に難くありません。去年の総裁選に菅前総理に大差で敗れた岸田総理にとって、ここで総裁選に出なければ、岸田派内にも“林待望論”が湧き出てくるのは予想されます。

つまり9月の総裁選は岸田総理にとって総理への“最後のチャンス”となるかもしれない戦いだったのです。その岸田総理が今回外相に岸田派ナンバー2の座長のポストにある林氏を外相起用したその意図はどこにあるのか。

簡単に言えば自分を脅かすかもしれない存在である林氏を閣内に取り込んで“一蓮托生”の状態を作ったのだと言えます。

総理大臣は公務に忙殺され党務(自民党の仕事)や閥務(派閥の仕事)はほとんど手を付けられません。そのために党務は幹事長を中心に党幹部に任せ閥務は会長代行や事務総長などに委ねることになります。本来、林氏は“城代家老”派閥を守るのが彼の役割と思うのですが、あえてその任を外して外務大臣に起用した理由は、派内で林氏の存在感が高まることでもし自分(岸田総理)が政権運営で失敗したとき「林さんがいるじゃないか」という状況を作らないようにしたかったのだと思います。

岸田派(宏池会)のことをよく知る事情通は「林さんは古賀(誠元自民党幹事長、岸田派の前会長)さんとも近いから岸田さんとしては林さんを外相で封じ込めたかったんだろうね」と状況を分析します。

■“時の利” 将来を見据えた林氏の思惑は

一方、林氏も岸田総理よりも4歳若いという“時の利”を感じているのか人事については、「私はポストを断ったことはない」と語るなど前向きな姿勢を示していました。確かに林氏にとっては外相として外交の舞台で活躍するということは国際社会に自身をアピールする意味でも将来のことを考えれば悪くない選択のようです。

外務大臣となれば外交に忙殺され国内政治や閥務、政局的なことからは距離を置くことになります。またいまの日本の政治システムでは外交は官邸が外務省と協議しながらも“官邸主導”で外交方針を決めていくことができます。実際に岸田総理は安倍政権下で5年近く外務大臣として仕えてきました。安倍元総理は「地球儀を俯瞰する外交」を標榜して自ら世界各地を飛び回って“首脳外交”を展開しました。当時の岸田外相はその“露払い”的な役割を果たしてきました。

■岸田総理の“したたかな思惑”

外交への強い意欲を示す岸田総理も恐らく官邸主導の外交をこれから進めていくものと想像されます。元商社マンの経歴で英語も得意で国際感覚のある林氏を自身のパートナーとした“首脳外交”を進めると同時に「後顧の憂い」(あとあとの心配)を無くす。そんな岸田総理のしたたかな思惑を感じた外務大臣人事でした。

政治部官邸キャップ 後藤俊広

7598チバQ:2021/11/08(月) 09:35:41
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021110800209&g=pol
岸田首相、人権補佐官に中谷氏起用へ 中国への対応念頭
2021年11月08日08時47分

自民党の中谷元・元防衛相=9月8日、東京都千代田区の衆院議員会館
自民党の中谷元・元防衛相=9月8日、東京都千代田区の衆院議員会館


 岸田文雄首相は第2次岸田内閣が10日に発足するのに合わせ、人権問題担当の首相補佐官を新設し、自民党の中谷元・元防衛相(64)を起用する方針を固めた。香港や新疆ウイグル自治区の人権状況に国際社会から懸念が出ている中国への対応を念頭に置いたポストで、問題解決に積極姿勢を見せる狙いがある。
北京五輪で外交ボイコット論 米欧、人権侵害に反発

 中谷氏は防衛相や党安全保障調査会長を歴任。4月には与野党有志議員による「人権外交を超党派で考える議員連盟」を設立し、共同代表に就任した。党内では谷垣グループの代表世話人を務め、9月の総裁選では首相を支持した。
 首相は総裁選で、人権問題で中国に「毅然(きぜん)と対応する」として、担当補佐官の新設を公約。中国は「中国内政への外部勢力の干渉は許さない」と反発した。

7599チバQ:2021/11/08(月) 14:13:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ccebc2f44aeb0bb950056e11e4a3632bd98286f
野田聖子氏 石原派、石破派の残党集めで「野田派旗揚げ」なるか
11/8(月) 11:15配信

NEWSポストセブン
シンパ議員を増やそうとしてきた野田聖子氏(時事通信フォト)

 総選挙が終わって自民党では“ポスト岸田”をにらんだ動きが始まっている。安倍晋三・元首相の後見によって総裁選で予想以上の健闘を見せた高市早苗・自民党政調会長が存在感を増しているのに対し、それに激しくライバル意識を燃やしているのが野田聖子・こども政策担当相だ。

【写真】黒縁メガネを着用する石破茂氏、縁なしメガネよりも周囲からの「支持」集まる

 2人は同学年で初当選も同じ。政治キャリアも似ている。高市氏は旧新進党から自民党入り、野田氏は郵政民営化に造反し、1度は自民党離党に追い込まれ、その後、復党した。いずれも総務大臣、自民党3役を務め、派閥を離脱して現在は無派閥というところも重なり合う。

 総選挙の“応援合戦”でも、野田氏は高市氏や河野太郎氏という総裁選のライバルに負けじと全国を回ってアピールした。その野田氏が選挙戦最終盤、10月30日(投開票日前日)に二階俊博・前幹事長の地元・和歌山県に応援に入ったことが党内の一部の憶測を呼んでいる。

 二階氏は今回、地元に張り付いて個人演説会を重ねるなど異例の熱の入れ方だったとはいえ、対立候補は共産党候補で「最初から負けることはない選挙」(自民選対)と言われていた。それでも野田氏があえて応援に行ったのは、「総裁選で二階派から推薦人を借りたお礼をするため」(同前)というのが党内の見方だ。

 だが、野田氏の“二階詣で”はもっと先を見据えた動きだという。二階派幹部が語る。

「総裁選の推薦人集めに苦労してきた野田は次の総裁選に確実に出馬できるように自前のグループ(政策勉強会)を作ろうとしている。今回の選挙でも自分の推薦人の選挙区を重点的に応援して回っていた。二階さんの地元に入ったのは御礼の意味だけではなく、近い将来の野田グループ旗揚げに協力を求めるための布石。二階さんは来る者拒まずの人だから野田の応援を喜んでいたし、協力してもいいと考えているようだ」

 野田氏は過去2回の総裁選(2015年、2018年)に出馬を目指しながら、出馬に必要な議員20人の推薦人が足りずに断念。その後、「女性議員増」を訴えて超党派の勉強会を開くなどシンパ議員を増やそうとしてきたものの、9月の総裁選ではやはり推薦人集めが難航し、結局、二階派から8人の推薦人を借りてなんとか出馬できた。

 そこで総裁選の後も自分を支持してくれた議員を集めた会合を続け、「次」をにらんで「野田グループ結成」を目指しているが、「野田グループにするにはメンバーが躊躇する。派閥に所属している議員は親分の許しがなければ政策集団には参加しにくい」(同前)という。そこで親分の二階氏を口説く必要があった。

 二階氏の“お墨付き”があれば、野田グループの旗揚げに弾みがつくはずだった。ところが、である。総選挙の結果はそんな野田氏にとって厳しいものだった。

 自民党全体では善戦したとはいえ、野田氏の推薦人(衆院は10人)は2人が引退したうえ、二階派の神谷昇氏(大阪18区)、出畑実氏(比例南関東ブロック)、福井照氏(比例四国ブロック)、無派閥の木村弥生氏(京都3区)らが次々に落選して衆院はわずか4人しか残らなかった。グループ結成には大きな痛手だろう。野田氏に近い自民党閣僚経験者が語る。

「総選挙では石原派が会長の石原伸晃氏と会長代行の野田毅氏らが落選して派閥解体の危機、石破派も12人に減って存続が危ぶまれている。石原派にも石破派にも野田シンパがいるから、野田としては両派からこぼれた議員を勧誘して落選した推薦人の分をカバーするしかないのでは」

 主を失った、あるいは主が力を失った“残党”を集めきれるか。悲願のグループ旗揚げはまだ先が長そうだ。

7600チバQ:2021/11/08(月) 14:14:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/288707e30aadf206795771bc12afcbdc05d9c908
お前はもう死んでいるとばかりに…岸田首相が安倍元首相に“嫌がらせ”で関係悪化を 心配する声
11/8(月) 11:03配信

デイリー新潮
安倍晋三元首相、岸田文雄首相

 権力の欲望が渦巻く永田町に秋風ならぬ、すきま風が吹いている。舞台の主役は政権与党の頂点に立った岸田文雄首相と、自民党最大派閥の影響力を背景に「令和のキングメーカー」となった安倍晋三元首相だ。主要メディアの予想を覆す勝利を総選挙で手にした岸田自民党だが、2人の最高権力者の間に生じた微妙な距離感に不安を抱く声は少なくない。


「3A」──。9月末の自民党総裁選で岸田氏の勝利に貢献したといわれる安倍氏、麻生太郎元首相、甘利明元経済再生相の3人の「A」は、歴代最長の5年以上も幹事長職に君臨した二階俊博氏にかわる「キングメーカー」として、岸田政権で圧倒的な存在感を放つ。

 実際、岸田氏は自民党第2派閥の麻生派(49人)から麻生氏を党副総裁に、甘利氏は党ナンバー2の幹事長に任命。安倍氏が絶大な影響力を持つ最大派閥・細田派(87人)からは松野博一官房長官、福田達夫党総務会長、高木毅国会対策委員長を起用し、首相自ら率いる岸田派(41人)を含めた主要派閥で政権基盤を安定させる道を選択した。

 だが、政権発足から1カ月も経たず、強固に見えた首相と「3A」との関係に亀裂が生じたという。決定打となったのは、総選挙で敗北(比例復活)した責任をとって幹事長職を辞任した甘利氏の後任人事である。

 自民党担当のテレビ記者が解説する。

「安倍氏ら細田派には党役員・閣僚人事や衆院選の公認調整などで『岸田―甘利体制』に不満がありました。その甘利氏が事実上失脚したので、同派の萩生田光一経済産業相の幹事長起用か、安倍氏に近い高市早苗政調会長の横滑り人事を期待していたわけですが、それも岸田氏に無視されてしまい……。お前はもう死んでいる、とばかりに2度までもコケにされて安倍氏の面子は丸つぶれですよ」

「福田総務会長」をめぐり…
 元々、安倍氏は最側近の萩生田氏を官房長官に、幹事長には高市氏の起用を期待していた。しかし、実際に官房長官に就いた松野氏は細田派であるものの、甘利氏が結成した派閥横断グループ「さいこう日本」のメンバーという「甘利印」でもある。選挙公約などを取り仕切る政調会長に高市氏が就任したが、党内屈指の政策通といわれる甘利氏が幹事長の立場から自民党や政府の施策に口をはさむことが予想された。

 さらに安倍氏の機嫌を損ねたのは、当選3回の福田氏が党3役の総務会長に任命されたことだ。小泉純一郎首相時代の2003年、官房副長官から当選3回で幹事長に抜擢された安倍氏としては、若手からの大胆な抜擢は驚くことではない。福田氏が細田派に所属していることも歓迎すべきことである。だが、福田氏の父は安倍氏と犬猿の仲である福田康夫元首相。小泉政権で上司だった康夫氏とは北朝鮮による日本人拉致問題への対応などをめぐり確執が生まれ、陰に陽に批判をし合ってきた関係にある。

 両者の関係を知る閣僚経験者が語る。

「岸田氏から『福田総務会長』プランを聞かされた安倍氏はおもむろに不機嫌になり、再考するよう求めたそうです。岸田氏とのパイプ役は萩生田氏に任せ、首相経験者としての矜持から露骨にアレコレ言うことは控えていた安倍氏ですが、さすがに『嫌がらせをされているようだ』と怒るのも無理はありませんよ」

 党総裁選の決選投票で、先頭に立って支援した高市氏陣営の勢力を岸田氏に加勢させ、岸田政権誕生の立役者である安倍氏の苛立ちは隠せそうにはない。

7601チバQ:2021/11/08(月) 14:14:23
友情もあるが勝負は別
 だが、物事には表と裏がある。いずれも岸田氏サイドから見れば、その風景は大きく違う。国民の人気が高い河野太郎前ワクチン担当相への危機感から、総裁選で支援を求めたものの安倍氏には高市氏の全面支援に回られ、1回目の投票結果は高市氏が国会議員票で岸田氏(146票)に次ぐ2位の114票を獲得。

「安倍氏は『河野潰し』で岸田氏を勝たせるために高市氏を担いだとも言われましたが、本気で高市氏を勝たせようと全面支援していた。下手をすれば、岸田氏と順位が逆になっていた可能性もありました。岸田、安倍関係には友情もありますが、勝負はまた別ということでしょう」(自民党中堅)

 との声もあがる。

 振り返れば、岸田氏はたびたび安倍氏に苦汁を飲まされてきた。直近では、昨年の党総裁選をめぐる対応があげられる。2018年の総裁選で立候補を模索した岸田氏は、長期政権を築いていた安倍氏からの「禅譲」を期待して出馬を見送った。「ポスト安倍」の筆頭格として意欲を示し続け、安倍氏や麻生氏と良好な関係を維持してきたのも「次」に両氏の支援を期待してのものだ。

 しかし、2020年8月に安倍氏が体調悪化を理由に首相辞任を表明。岸田氏が当然の流れとして次期総裁選での支援を求めた際、安倍氏は首を縦に振らなかった。安倍路線を継承した菅義偉氏らとの総裁選は、菅氏が377票、岸田氏は68票。一時は「政治生命を絶たれた」といわれるほどの大敗を喫している。

30万円給付で赤っ恥
 他にも苦い記憶がある。新型コロナウイルスの感染拡大で苦しむ国民への支援策として、自民党政調会長だった岸田氏は「困窮世帯への30万円給付」案をとりまとめ、政府に実現を求めた。この案は当時の安倍首相と決めたものだったが、二階幹事長や公明党の反対から急きょ方針転換を余儀なくされ、党内での求心力が急落する「赤っ恥」をかかされている。

「普通に考えれば、あれだけ期待していた『後継指名』を袖にされ、政治家として終わりかける危機を強いられれば、安倍氏に対して良い感情はないでしょう。本音では何度も裏切られたと感じていると思いますよ」

 全国紙政治部デスクは、こう岸田氏の複雑な胸中を探る。党役員・閣僚人事で安倍氏の意向を忖度せず、総選挙の群馬1区の公認争いでは、安倍氏が「公認候補でなくなることはあり得ないと思っている」と公言していた尾身朝子氏(細田派)ではなく、中曽根康隆氏に軍配をあげた。

 成長と分配、新しい資本主義を掲げてアベノミクスからの修正を目指す岸田氏。自民党第3派閥の竹下派で会長代行を務める茂木敏充元外相を新幹事長に迎え、岸田派・麻生派・竹下派という主要3派で政権運営を安定させたいとの思惑も透けて見える。年末に控える来年度予算案の編成や税制改正大綱の策定、国家安全保障戦略の改定などで「岸田カラー」は打ち出せるのか。寒風が訪れる季節、2人の関係がさらに冷え込むことを不安視する向きは多い。

取材・文 小倉健一 ITOMOS研究所所長

デイリー新潮取材班編集

2021年11月8日 掲載

新潮社

7602チバQ:2021/11/08(月) 17:48:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/607006c3ed271d38c6a2110e24f19c47ccef70f6
自民党に高まる派閥再編の機運:「安倍1強」後の主導権争い本格化
11/8(月) 15:01配信

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新潮社 フォーサイト
人望なき茂木氏に募る不満、竹下派は参院勢力の動向が焦点に
新潮社 Foresight(フォーサイト)

自民党は10月31日投開票の衆院選で、公示前の276議席より減らしたものの、追加公認を含めて単独で絶対安定多数(261議席)を確保した。国会運営の主導権を得て、岸田文雄首相(党総裁)はとりあえず合格点をクリアした形だが、党内では来夏に控える次期参院選を視野に主導権争いの火種が残る。特に各派閥の中には、領袖が今回落選したり、1カ月以上会長不在が続いていたりするケースがあり、不安定化が目立ってきた。自民党が旧民主党から政権を奪還して来年で丸10年。安倍1強と呼ばれた「政権奪還ハネムーン期」は終焉を迎え、党内主流・非主流派の激しい権力闘争の勃発も予想される中、派閥再編が加速する可能性がある。

 緊迫しつつあるのが竹下派(約50人)だ。会長の竹下亘氏が在任中の9月に亡くなり、いまもトップ空席だ。理由は、会長代行を務める茂木敏充党幹事長(衆院議員)に対する、竹下派内の参院議員による不信感だとされる。本来、会長不在になれば、代行が会長に昇格するのは自然な選択肢だが、そうなっていない訳だ。複数の党関係者によると、引退後も参院竹下派に大きな影響力を持つ「参院のドン」こと青木幹雄元官房長官が茂木氏に対して不満を募らせていることが大きい。茂木氏が、派内の有力議員でありライバル関係にある小渕優子元経済産業相と総裁選対応や選挙での公認問題を巡って軋轢を起こすなどしたためという。参院側は2018年、当時の派閥会長だった額賀福志郎元財務相に退任を要求し、竹下氏に交代させた経緯がある。その際、茂木氏の本音は額賀氏続投だったとみられ、禍根は根深いとされる。

小渕氏は、青木氏が官房長官として仕えた故小渕恵三元首相を父親に持つ。恵三氏は首相在任時、同派を率いる領袖だった。いつかは娘の小渕氏を宰相にと願う青木氏にとって、旧日本新党出身の茂木氏の行動は「派閥乗っ取り」と映るのかもしれない。衆院側には茂木氏の派閥会長就任を支持する声がある。一方、党内では茂木氏について「若手に対して高圧的な態度を取る」「短気で怒りっぽい」といった声がある。こうした人望に欠けるとの評判が「茂木派」への衣替えの推進力を鈍らせている一因と言えそうだ。

 複数の関係筋によると、参院側では現在、会長に船田元・元経済企画庁長官、事務総長に小渕氏といった案が取り沙汰されており、茂木氏による派閥継承は断固容認しない構えだ。与党関係者には「参院側には積もり積もった茂木氏への不満がたまっている。このまま平行線をたどれば一触即発となりかねない」との見方があり、参院側が竹下派を離脱する懸念が出ている。茂木氏が幹事長ポストを手にしたのは、岸田政権発足に伴い党幹事長に就任したばかりの甘利明氏(麻生派)が衆院選小選挙区で敗北して比例復活となり、引責辞任したのが理由。予期せぬ事態で外相だった茂木氏に幹事長が転がり込んできた訳だ。このため人事でのポスト獲得や来年の参院選をにらんだ選挙資金配分での優遇などを念頭に「幹事長派閥としてのうまみを期待し、参院側も一時休戦して様子を見るのではないか」と見る向きもある。ただ現在、融和の兆しは感じられない。

 仮に竹下派を参院側が離脱しようとする場合、課題になるのが「合流相手探し」だ。参院竹下派は約20人の勢力にとどまる上、単独で派閥化すれば、参院議員だけという変則的な形となる。人事でのポスト獲得などでの影響力発揮は限定的となり、メリットはほとんどない。このため他派閥、グループとの合併などを同時に行い、勢力拡大を図らないと、じり貧になるだけに終わりかねない。「数は力」の永田町。逆に言うと、竹下派が内紛で割れた場合、その片方と組むことで勢力拡大を図ろうとする動きが党内で起きても不思議ではない。

7603チバQ:2021/11/08(月) 17:58:52
「親分不在」石原派は石破派と「弱者連合」の観測も
もう一つ、分裂懸念がささやかれるのが二階派だ。二階派はもともと今回の衆院選に立候補せず引退した伊吹文明元衆院議長が領袖だった。しかし、後から入会した二階俊博元幹事長が実権を握り、事実上「乗っ取った」格好となっていた。二階氏は、過去に小沢一郎氏と行動を共にして自民党を離党し、新生党、保守党などを渡り歩いた。こうした海千山千の経験から永田町随一の政治巧者と目されている。伊吹氏を派閥の最高顧問に「棚上げ」し、他派閥や野党からの引き抜きなど、あらゆる手段を駆使して派閥拡大路線をひた走ってきた。このため二階派は大まかに、伊吹派時代など以前から在籍した面々と、二階氏系に分かれる形となっている。しかし二階氏は自民党史上最長となる約5年間も幹事長を務め、ポスト獲得などで手腕を発揮。会員は「二階パワー」の恩恵にあずかっていたため、派内の亀裂は表面化せずに済んでいた。

ところが9月の総裁選で、二階氏と「犬猿の仲」とされる岸田氏が勝利した。岸田氏は総裁選で事実上の「二階切り」と言われた「党役員は1年間任期で3期まで」を公約。二階氏は幹事長ポストを追われた上、事実上の無役となった。党内でも非主流派として「冷や飯」を味わっている状態だ。自民党筋は「幹事長派閥のうまみがなくなれば、いくら二階氏であっても、もともと呉越同舟の派内をまとめきれない。遅かれ早かれ分裂は免れないのではないか」と見通す。二階氏は82歳と高齢だが、派内には衆目の一致する後継者は不在。ただ二階氏側近とされる武田良太前総務相が、二階派(約40人)のうち「20人近くをまとめている」(前出の自民党筋)とされる。仲間を引き連れて派閥を割ることを含め、武田氏の今後の動向が「台風の目」となりそうだ。

竹下派、二階派の内部不和と絡む格好で注目されているのが石破派だ。石破派は石破茂元幹事長を首相の座に押し上げることを目的に結成された。ただ石破氏は総裁選に計4回立候補したがいずれも敗北。9月の総裁選は自身が出馬せず、小泉進次郞前環境相と共に河野太郎前ワクチン担当相を支援した。安倍晋三、麻生太郎両元首相や甘利氏ら「3A」と呼ばれる実力者に対峙し、党内刷新を訴えた運動は3人の頭文字を取って「小石河連合」として注目を集めた。しかし河野氏は決選投票で岸田氏に敗れ、小石河3氏は人事で十分な処遇はされなかった。また、菅義偉前首相が制した昨年の総裁選後、石破派は伊藤達也元金融担当相、山本有二元農相らベテラン、中堅の退会が相次いだ。最側近だった鴨下一郎元環境相も今回の衆院選に出ず引退。現在10人余りまで会員が減っている。

だが石破派には、石破氏の国民、党員人気の高さという大きな「資産」がある。石破氏は今回の衆院選でも応援依頼が引く手あまたで列島を駆け巡り、地元鳥取1区にはほとんど入らなかった。しかし小選挙区で84%超の得票率で圧勝し、甘利氏とは対照的な結果となった。このため竹下派、二階派が分裂した場合に、割れた片方の「結婚相手」として選ばれるのではないかとの観測がある。実際、石破氏は人口減で合区となった参院鳥取・島根選挙区で、島根側を拠点とする、ドン青木氏の長男一彦氏を支援し、当選に貢献。青木氏とは現在も一定の関係を維持している。また石破氏は、武田氏とは同じ防衛関係議員の先輩後輩で気脈を通じる。ベテラン議員の一人はこうした事情を背景に「石破派は参院竹下派とも、二階派内の武田氏に近いグループとも、いずれも親和性がある。どちらかと、あるいは3者まとめて合流に発展する可能性がある」と分析。武田氏と菅前首相が良好な関係にあることを踏まえ「菅氏に近い若手議員らでつくるグループや、武田氏に近い面々、石破派の合流といったパターンも考えられる」とも話す。

「大将として申し訳ない。本当に申し訳ない」。自民党の石原伸晃元幹事長は衆院選で落選が決まり、事務所で支援者らに深く頭を下げた。石原氏は当選10回で、石原派会長を務めている。今回、小選挙区(東京8区)で、当選した立憲民主党新人に3万票を超す差をつけられ、比例復活も叶わず議席を失った。石原派は会員数一桁の最小派閥であり「親分不在」は存亡の危機に直結する。石原派は当面、実力者である森山裕前国対委員長が中心となって運営するとみられる。ただ派内に総裁候補といった求心力を保てる人材は見当たらず、今後の展望は開けていない。このため遅かれ早かれ他派閥などとの合流が課題となる可能性は十分にある。森山氏は安倍、菅政権で国対委員長を務め、菅、二階氏とは良好な関係にあり、石破氏とも悪くないとされる。合従連衡が起きた場合、絡んでくるケースは大いにあり得る訳だ。組み合わせや順番のパターンは数々考えられるが、例えば「まずは石原、石破両派の『弱者連合』からスタートすることもある」(ベテラン議員)との見方も出ている。

7604チバQ:2021/11/08(月) 18:10:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/63c6759e406937d153b04f97cecbedab9d8d5eb7
衆院選で勢力減った二階派、立て直し急ぐ…巻き返しのカギは二階氏の人脈
11/6(土) 12:18配信

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読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党の二階俊博・元幹事長が率いる二階派が、衆院選後の立て直しを急いでいる。衆院解散時には党内第4派閥で47人が所属していたが、最高顧問の伊吹文明・元衆院議長や会長代行の河村建夫・元官房長官が引退したほか、落選者が相次ぎ、37人に減ったためだ。


 自民党は5日付で、無所属の細野豪志衆院議員の入党を許可した。細野氏は民主党政権で環境相などを務めた。2017年に民主党の後継の民進党を離党。19年1月に二階派の特別会員となり、自民党入党を目指してきた。

 細野氏の入党に、二階派幹部は「ようやく認められた」と喜んだが、派閥を取り巻く状況は厳しい。二階氏は10月、5年余り務めた党幹事長を退き、岸田首相(党総裁)の下では無役になった。衆院選を経て目減りした10人は党内7派閥で最も多く、二階氏は今月4日の派閥会合で、「選挙は大変だと常々言ってきたが、決して言い過ぎではなかった」と振り返った。

 今後、二階派には衆院選で当選した新人や元議員らが入会し、40人台に回復する見込みだ。派内では、衆院当選4回の小林経済安全保障相(46)や小倉将信青年局長(40)ら次代を担う中堅・若手も頭角を現し始めているが、派閥の最高幹部だった伊吹氏ら重鎮が引退したことで、派閥の再構築が急務となる。

人脈カギに
 巻き返しのカギは、二階氏の人脈にありそうだ。

 二階氏は、菅前首相と気脈を通じている。菅氏は岸田首相と一定の距離を保っており、二階派中堅は「菅氏を支えるグループと連携し、派閥の立て直しを図るべきだ」と話す。

 二階氏は9月の自民党総裁選に出馬した無派閥の野田少子化相との関係も良好だ。二階氏が幹事長時代、野田氏は幹事長代行を務めた。総裁選では二階派議員8人が推薦人になっており、先の衆院選で野田氏は二階氏の地元の和歌山3区に応援に駆けつけたほどだ。二階派内では「『ポスト岸田』に向けて派閥として、多くのカードを持った方がいい」との意見もある。

 老練な二階氏は「随一の政治的技術を持つ」(安倍元首相)と評されている。最大派閥・細田派のベテランは「このまま二階派が沈んでいるとは思えない」との見方を示す。

7605チバQ:2021/11/08(月) 18:11:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/315d21d2766aff01f03cb91c1e5d9e43227203f7
自民党石原派が「大将」伸晃氏落選で消滅の危機、実は見えていた凋落の傾向
11/6(土) 6:01配信

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ダイヤモンド・オンライン
小選挙区での敗北が確実となり、支持者らに頭を下げる石原伸晃氏 写真:スポーツニッポン新聞社/時事

 第49回衆議院選挙が終わった。「世代交代選挙」など、さまざまな分析記事は既に多数出ているが、私がこの選挙で最も複雑な思いを感じたのは、一つの派閥が凋落(ちょうらく)するさまを見た瞬間だ。(ジャーナリスト 横田由美子)

● 衆院選、石原伸晃氏は 比例復活もかなわず落選

 投開票日の午後8時ジャストに、「石原伸晃氏、小選挙区で落選」という速報が流れた。比例復活すらできなかった。

 伸晃氏は、所属議員が8名前後と小さいながらも、「近未来政治研究会」(近未来研=石原派)という派閥の領袖である。まだ60代の大将が首をとられた以上、派内の求心力が大きく下がることは言うまでもない。その上、会長代行の野田毅氏も落ちている。近未来研は、開票終了時点で合計6名となってしまった。もはや、派閥の体をなせないことは、誰の目にも明らかだった。

● 凋落の兆候は派閥創設時にまで さかのぼる

 かつての近未来研の隆盛からは考えられないが、今振り返れば、現状を招く兆候は幾つもあった。

 その一つが、オーナー(創始者)である山崎拓元副総裁のイメージと力が最後まで強すぎたことである。

 近未来政治研究会という派閥は、いわば政界ベンチャーのような位置づけだったと私は考えている。

 1998年に、中曽根康弘元首相や渡辺美智雄元副総理らが率いた政策科学研究所(政科研)から独立し、総勢37名で旗揚げした。以後、通称は山崎派となる。ちなみに政科研は、山崎氏らの脱退で、亀井静香氏らのグループと合流し、現在の志師会(二階派)に変わった。

 当時の山崎氏は、小泉純一郎元首相(清和会)や加藤紘一元幹事長(宏池会)らとグループ「YKK」を結成し、政界をリードする存在だった。99年には、加藤元幹事長とともに派閥の長として自民党総裁選にも出馬している。

 しかし、「宏池会のプリンス」と呼ばれ、総理の椅子に一番近いと思われていた加藤元幹事長は「加藤の乱」で失脚。小泉内閣が誕生すると、山崎氏は、党幹事長・副総裁となり、北朝鮮との外交交渉や拉致問題で人脈や手腕を発揮し、小泉政権を支えた。この頃が山崎派の絶頂期であったように感じる。当時、政治資金パーティーを開けば、一度で億近い売り上げがあったという。

 その後、山崎氏は女性スキャンダルで落選。翌年には国政に復帰するも、拉致問題で外務省を巻き込んだ主導権争いをしていた安倍晋三氏(清和会)が、小泉氏の後継として総理大臣の座に就いた。

7606チバQ:2021/11/08(月) 18:11:20
● 石原氏入会時には 既に山崎派内に亀裂

 結成当時には「鉄の結束」を誇っていた山崎派に、ひびが入り始める。

 「加藤の乱」以降、無派閥だった伸晃氏が、氏家齊一郎元日本テレビ会長(11年死去)や渡邉恒雄読売新聞グループ会長の「媒酌」で山崎派に入会した07年は、このような時期である。

 元所属議員はこう振り返る。

 「伸晃さんの父である石原慎太郎さんが、都知事として絶大な権力を握っていた時だったので、知名度だけでなく、金銭的にも山崎さんはアテにしていた。しかし、慎太郎さんは、経済的にプラスになるようなことは何もしてくれなかった。それなのに、伸晃さんは厚遇された」
 
 山崎氏は、08年の総裁選に伸晃氏を出馬させる。存命だった氏家会長、渡邉会長の後押しもあったからだという。だが、結成当初から山崎氏の懐刀を自称し、汗をかいていた甘利明前幹事長の心は山崎氏から離れ、麻生太郎元首相支持に回る。

 山崎氏自身も09年の選挙で落選。だが、集金力や影響力の強い山崎氏は、落選後も派閥を率いるという奇妙な構図が生まれる。12年の自民党総裁選で、石原氏が再度出馬することになると、堪忍袋の緒が切れた甘利氏ら古参の幹部が複数名、派閥を脱退。山崎氏らが密室で積極的に動き、石原氏の目前に自民党総裁の椅子は来たが、失言を重ね、再び敗れる。
 
 派閥自体は石原氏に受け継がれ、以後、「石原派」となるが、この総裁選が完全な分岐点だった。古参の社員(議員)を何人も失った上、この総裁選以降、実質オーナーの山崎氏と折り合いの悪い安倍晋三氏による長期政権が始まったからだ。

 伸晃会長に手腕や集金力が足りなかったこともあり、派閥の会合は、最高顧問となった山崎氏の事務所で相変わらず行われていた。伸晃会長の横に座る山崎氏は、いまだ実質的なオーナーを続けていたのだ。

● 渡邉会長からも 心配の声

 「石原派はこのままでいいのでしょうか」

 もう4年以上前のことである。

 山崎氏の事務所を訪れると、私が応接室に入ったのも気づかないほど、熱心に手紙を読んでいたことがある。入院中の渡邉会長からの直筆の手紙だった。全部はもちろん見せてくれなかったが、「ここな」と、指し示した箇所には達筆な文字で、

 「石原派はこのままでいいのでしょうか」

 と派閥を案ずる言葉が書かれていた。山崎氏は、しばらくの間、上の空といった様子で、私も黙っていた。

 「石原派は他派閥と合併はしないのですか」

 そう私が切り出すと、山崎氏は黙って首を横に振った。その時私は、かつて派閥会長を務めた長老政治家が

 「小さくとも派閥のトップは、やっぱりトップ。メディアや周囲の扱いが異なるのだ」 

 と語っていたことを思い出した。

 山崎氏の安倍総理批判は年を追うごとに激しくなり、石原派からは、めったに閣僚が出ることもなくなっていたが、誰も、面と向かって苦言を呈することはできなかったのではないだろうか。まるで、引退した創業者が「実質的な会長」として君臨しているワンマン企業のように見えた。

 そんな中、岸田新政権が誕生。伸晃氏は最終的には岸田氏を支持したが、閣僚の数は再びゼロとなった。伸晃氏の存在感はほとんど消え、いざ解散となると、街頭で「お前は何かしたのか」と、有権者から罵声を浴びせられている場面もあった。

 一方の山崎氏は、北朝鮮交渉時前から交友の深い立憲民主党の辻元清美元議員の選挙戦が危ないことを知ると大阪に飛び、

 「小選挙区は辻元でお願いします」

 と、応援演説を行っていた。その辻元もまた落選の憂き目をみている。
 
 そして、近未来研を継いでいたかもしれない甘利氏も、幹事長でありながら、今回の選挙では小選挙区で落選した。

 まるで、平家物語のような物語を読み終えたような気分だ。この先、近未来研はどうなるのか、先行きは全く見通せない。派閥政治は終わったのかもしれない。

【訂正】記事初出時より以下の通り訂正します。
29段落目:「伸晃氏は河野太郎氏を支持し、閣僚の数は再びゼロとなった」→「伸晃氏は最終的には岸田氏を支持したが、閣僚の数は再びゼロとなった」
(2021年11月8日13:31 ダイヤモンド編集部)

横田由美子

7607チバQ:2021/11/08(月) 19:07:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/52edb1695be838791e901f180e95aa7b5d7c69da
10人減の二階派、会長落選の石原派… 自民内の駆け引き活発化
11/8(月) 18:37配信
 自民党は衆院選で解散前から15議席減の261議席となり、各派閥も議員の落選やベテラン議員の引退などで軒並み人数を減らした。そのため各派は体制立て直しや新人議員の獲得に向け、動き始めている。

■二階派10人減 再建急ぐ

 特に人数を減らしたのは二階俊博元幹事長が率いる二階派で、解散前から10人減の37人となった。最高顧問を務める伊吹文明元衆院議長のほか、会長代行の河村建夫元官房長官ら幹部が相次いで引退。福井照元沖縄北方相や山本拓氏らベテランも落選した。こうしたなか、無所属のまま二階派入りしていた細野豪志元環境相の自民党への入党が衆院選後に認められたほか、新顔3人、元職2人を迎え入れる見通しで、再建を急いでいる。

 最小派閥の石原派は会長の石原伸晃元幹事長が落選。所属議員は7人に落ち込んだ。他派閥との連携を訴える声も出ており、近く幹部会を開いて対応を協議する。

朝日新聞社

7608チバQ:2021/11/08(月) 19:18:07
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2021110700015.html
岸田首相の林芳正外相起用で安倍元首相と麻生副総裁との間にハレーション
2021/11/08 10:00AERA dot.

岸田首相の林芳正外相起用で安倍元首相と麻生副総裁との間にハレーション

宏池会の政治資金パーティーに出席した会長の岸田首相(左)と林芳正・元文部科学相(C)朝日新聞社

(AERA dot.)

11月10日に衆参の両院で行われる首相指名選挙を経て岸田文雄首相は第2次岸田内閣を発足させる。衆院選の小選挙区(神奈川13区)で敗れた責任をとって自民党幹事長を辞任した甘利明氏の後任に茂木敏充前外相を起用した岸田首相。空席になった外相ポストに岸田派ナンバー2の林芳正元文科相を起用することを決めた。この人事が安倍晋三元首相、麻生太郎副総裁との間でハレーションとなっている。

「負けると言われた衆院選で261議席も取れたのは幹事長の功績だ。辞める必要はない」

 麻生氏は甘利氏をこう説得しようとしたが、結局は辞任となった。

「3A」と呼ばれた安倍、麻生、甘利の3氏だったが、甘利氏が失脚。残る「2A」は次の幹事長を擁立すべく動いた。安倍氏に近い高市早苗政調会長や麻生派の河野太郎広報本部長の名前が後任幹事長として上がったが、岸田首相は茂木氏の起用を即決したという。

「岸田首相はメディアの下馬評を覆し、衆院選で261議席という絶対安定多数を維持した。当初から甘利氏の幹事長起用は乗り気ではなかったので、小選挙区で落選は渡りに船。一気に茂木幹事長を決めた。その時点で岸田首相は、次の一手を考えていた」(岸田派の国会議員)

 それが茂木幹事長の後任として林氏を外相起用することだった。

 しかし、「2A」は林氏の起用には不快感を示したという。岸田派で今も影響力を有しているのが、幹事長などを歴任した長老、古賀誠氏だ。しかし、古賀氏と麻生氏が犬猿の仲であることは政界では知られた話だ。

「岸田氏が麻生氏に総裁選の支援を頼んだ時、『古賀氏と縁を切ってから来い』と言われたという話もある。その古賀氏に林氏は可愛がられていた。2012年に林氏が自民党総裁選に出馬した時も、古賀氏が後ろ盾になって推薦人を集めた。古賀氏は岸田首相の後継を林氏にしたいとの思惑で動いている。麻生派が協力して岸田政権を誕生させて間もないのに、古賀氏の子飼いである林氏を外相という重要ポストで起用する。麻生派の次の切り札でもある河野太郎氏が次期首相の座を狙うとなれば、林氏がライバルになることは間違いありませんからね。麻生氏はしてやられた感が強いようです」(麻生派の国会議員)

 麻生氏以上、林氏に対し、反発が強いとされるのが、安倍氏だ。林氏の地元、山口3区は安倍氏の選挙区・山口4区の隣だ。安倍氏と林氏は共に世襲議員で父親の時代は、中選挙区制で同じ下関市が地盤だった。

 また、山口3区と4区は「1票の格差」問題で、早ければ次の衆院選で合区になるともいわれている。そうなれば、安倍氏と林氏が小選挙区の「公認争い」で激突する可能性もある。

7609チバQ:2021/11/08(月) 19:18:31
◆安倍、麻生の「2A」を怒らせた岸田首相

 安倍氏が実質、率いる清和政策研究会(清和会)の国会議員はこう言う。

「岸田首相の次は林氏というのが岸田派の規定路線です。再々登板も視野に入れる安倍氏は、外相という華のあるポストに同じ山口選出の林氏が就き、台頭することを危惧している。また安倍氏は台湾と非常に近い関係です。一方、林氏は日中友好議員連盟会長で、中国との関係が深い。外交に対する政治姿勢が違うことも難色を示している理由です」

 安倍氏は中国と緊張関係にある台湾の蔡英文総統と友好関係にある。中国の圧力で、新型コロナウイルスのワクチン入手が困難だった台湾が頼ったのが、安倍氏だった。その尽力もあって、日本から今年6月にアストラゼネカ製のワクチンが台湾に届けられた。

 その台湾が加盟に名乗りをあげている環太平洋パートナーシップ(TPP)協定。安倍氏は台湾のTPP加盟を歓迎するツイートを9月23日に出している。

<自由、民主主義、人権、法の支配といった基本的価値を共有する台湾の申請を歓迎します。蔡総統が全てのルールをクリアーするとの決意を示した事は、日本が支持する上で極めて重要です>

 これに対して、蔡英文総統も<日本の友人たちには我々のこの努力をぜひ支持して欲しいです!>と応じた。

 中国にとって最もセンシティブな問題の一つである台湾に対し、首相経験者の安倍氏が異例の肩入れをしているのだ。

 一方で、外相就任が内定した林氏は中国と良好な関係にある。

「中国もTPP加盟に名乗りを上げ、是が非でも台湾の加盟をつぶしたい。そのために、中国はTPP加盟申請をしたようなもので当然、日本の岸田首相の協力を得たいと考えています。林氏が外相になれば、その窓口となる。日本がTPPに参加したのは、安倍首相時代で現在の加盟国の中では日本は有力国の一つだ。その安倍氏の台湾推しは、中国にとって絶対に容認できないことなのです」(官邸関係者)

 中国の王毅外相が台湾との関係について「日本が一線を超えるようなことはあってはならない」「台湾は中国の領土だ」と10月、ビデオメッセージでくぎを刺している。

「中国寄り」とされる林氏が外相に就任すれば、安倍氏と水面下で対立するリスクは高い。

 岸田派の源流となる宏池会の事務所から自民党本部に入り、20年以上政務調査会で務めた政治評論家、田村重信氏はこう話す。

「中選挙区制度の時代、同じ区から自民党候補2人、3人が出て当選を争っていた。野党ではなく、党内の議員がライバルだった。安倍、林両氏の父親時代はお互いが一番の政敵だったから歴史的に見ても、2人がうまくいかないのは当然です。そこに次の衆院選で合区問題が控えている。隣区の林氏が衆院転出後、いきなり外相に抜擢されれば、安倍氏は面白いはずがない。昔は財務相が最重要閣僚と言われたが、今は外相の方が格が上とみる人もいる。林氏は東大、ハーバード大卒で英語も堪能。アメリカの上院議員のアシスタントとして仕事もしていたので起用はバッチリ。そして林氏と似た経歴の茂木氏が幹事長でしょう。岸田首相は明らかに長期政権を狙った人事をしている。岸田首相はああ見えて老獪でやるときはやるんです。この衆院選でも投開票日が仏滅でも、迷わずに決断した。幹事長交代のドサクサで自派閥の林氏を外相に押し込み、足場を着実に固めている」

(AERAdot.編集部 今西憲之)

7610とはずがたり:2021/11/08(月) 20:12:10
<独自>安倍元首相、11日に派閥復帰 「安倍派」へ
2021/11/8 17:57
https://www.sankei.com/article/20211108-BN7LFXSBVVM6BHXKEDMOBQ4W7M/

安倍晋三元首相が11日にも自民党細田派(清和政策研究会)に復帰し、同派の次期会長に就任する見通しとなったことが8日、派閥関係者への取材で分かった。同派は現会長の細田博之元幹事長が10日に衆院議長に選出されることに伴い、9日に派閥幹部らが後任の会長人事について意見交換する。その後、安倍氏の派閥復帰と次期会長就任を打診し、安倍氏の承諾を得られれば、11日の派閥会合で正式決定する予定。

8日に国会内で開かれた衆院各派協議会では、衆院議長に自民党の細田氏、副議長に立憲民主党の海江田万里元経済産業相をそれぞれ充てる方針が報告され、了承された。議長は与党第1党、副議長は野党第一党から出すのが慣例から選出するのが慣例。特別国会が召集される10日の衆院本会議で細田氏が選出されるのを受け、後任の会長に安倍氏が就任するかどうかが焦点となっていた。

7611とはずがたり:2021/11/08(月) 22:30:24
自民党に高まる派閥再編の機運:「安倍1強」後の主導権争い本格化
11/8(月) 15:01配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/607006c3ed271d38c6a2110e24f19c47ccef70f6
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自民党は10月31日投開票の衆院選で、公示前の276議席より減らしたものの、追加公認を含めて単独で絶対安定多数(261議席)を確保した。国会運営の主導権を得て、岸田文雄首相(党総裁)はとりあえず合格点をクリアした形だが、党内では来夏に控える次期参院選を視野に主導権争いの火種が残る。特に各派閥の中には、領袖が今回落選したり、1カ月以上会長不在が続いていたりするケースがあり、不安定化が目立ってきた。自民党が旧民主党から政権を奪還して来年で丸10年。安倍1強と呼ばれた「政権奪還ハネムーン期」は終焉を迎え、党内主流・非主流派の激しい権力闘争の勃発も予想される中、派閥再編が加速する可能性がある。

 緊迫しつつあるのが竹下派(約50人)だ。会長の竹下亘氏が在任中の9月に亡くなり、いまもトップ空席だ。理由は、会長代行を務める茂木敏充党幹事長(衆院議員)に対する、竹下派内の参院議員による不信感だとされる。本来、会長不在になれば、代行が会長に昇格するのは自然な選択肢だが、そうなっていない訳だ。複数の党関係者によると、引退後も参院竹下派に大きな影響力を持つ「参院のドン」こと青木幹雄元官房長官が茂木氏に対して不満を募らせていることが大きい。茂木氏が、派内の有力議員でありライバル関係にある小渕優子元経済産業相と総裁選対応や選挙での公認問題を巡って軋轢を起こすなどしたためという。参院側は2018年、当時の派閥会長だった額賀福志郎元財務相に退任を要求し、竹下氏に交代させた経緯がある。その際、茂木氏の本音は額賀氏続投だったとみられ、禍根は根深いとされる。

小渕氏は、青木氏が官房長官として仕えた故小渕恵三元首相を父親に持つ。恵三氏は首相在任時、同派を率いる領袖だった。いつかは娘の小渕氏を宰相にと願う青木氏にとって、旧日本新党出身の茂木氏の行動は「派閥乗っ取り」と映るのかもしれない。衆院側には茂木氏の派閥会長就任を支持する声がある。一方、党内では茂木氏について「若手に対して高圧的な態度を取る」「短気で怒りっぽい」といった声がある。こうした人望に欠けるとの評判が「茂木派」への衣替えの推進力を鈍らせている一因と言えそうだ。

 複数の関係筋によると、参院側では現在、会長に船田元・元経済企画庁長官、事務総長に小渕氏といった案が取り沙汰されており、茂木氏による派閥継承は断固容認しない構えだ。与党関係者には「参院側には積もり積もった茂木氏への不満がたまっている。このまま平行線をたどれば一触即発となりかねない」との見方があり、参院側が竹下派を離脱する懸念が出ている。茂木氏が幹事長ポストを手にしたのは、岸田政権発足に伴い党幹事長に就任したばかりの甘利明氏(麻生派)が衆院選小選挙区で敗北して比例復活となり、引責辞任したのが理由。予期せぬ事態で外相だった茂木氏に幹事長が転がり込んできた訳だ。このため人事でのポスト獲得や来年の参院選をにらんだ選挙資金配分での優遇などを念頭に「幹事長派閥としてのうまみを期待し、参院側も一時休戦して様子を見るのではないか」と見る向きもある。ただ現在、融和の兆しは感じられない。

 仮に竹下派を参院側が離脱しようとする場合、課題になるのが「合流相手探し」だ。参院竹下派は約20人の勢力にとどまる上、単独で派閥化すれば、参院議員だけという変則的な形となる。人事でのポスト獲得などでの影響力発揮は限定的となり、メリットはほとんどない。このため他派閥、グループとの合併などを同時に行い、勢力拡大を図らないと、じり貧になるだけに終わりかねない。「数は力」の永田町。逆に言うと、竹下派が内紛で割れた場合、その片方と組むことで勢力拡大を図ろうとする動きが党内で起きても不思議ではない。

7612とはずがたり:2021/11/08(月) 22:30:51
>>7611
「親分不在」石原派は石破派と「弱者連合」の観測も
もう一つ、分裂懸念がささやかれるのが二階派だ。二階派はもともと今回の衆院選に立候補せず引退した伊吹文明元衆院議長が領袖だった。しかし、後から入会した二階俊博元幹事長が実権を握り、事実上「乗っ取った」格好となっていた。二階氏は、過去に小沢一郎氏と行動を共にして自民党を離党し、新生党、保守党などを渡り歩いた。こうした海千山千の経験から永田町随一の政治巧者と目されている。伊吹氏を派閥の最高顧問に「棚上げ」し、他派閥や野党からの引き抜きなど、あらゆる手段を駆使して派閥拡大路線をひた走ってきた。このため二階派は大まかに、伊吹派時代など以前から在籍した面々と、二階氏系に分かれる形となっている。しかし二階氏は自民党史上最長となる約5年間も幹事長を務め、ポスト獲得などで手腕を発揮。会員は「二階パワー」の恩恵にあずかっていたため、派内の亀裂は表面化せずに済んでいた。

ところが9月の総裁選で、二階氏と「犬猿の仲」とされる岸田氏が勝利した。岸田氏は総裁選で事実上の「二階切り」と言われた「党役員は1年間任期で3期まで」を公約。二階氏は幹事長ポストを追われた上、事実上の無役となった。党内でも非主流派として「冷や飯」を味わっている状態だ。自民党筋は「幹事長派閥のうまみがなくなれば、いくら二階氏であっても、もともと呉越同舟の派内をまとめきれない。遅かれ早かれ分裂は免れないのではないか」と見通す。二階氏は82歳と高齢だが、派内には衆目の一致する後継者は不在。ただ二階氏側近とされる武田良太前総務相が、二階派(約40人)のうち「20人近くをまとめている」(前出の自民党筋)とされる。仲間を引き連れて派閥を割ることを含め、武田氏の今後の動向が「台風の目」となりそうだ。

竹下派、二階派の内部不和と絡む格好で注目されているのが石破派だ。石破派は石破茂元幹事長を首相の座に押し上げることを目的に結成された。ただ石破氏は総裁選に計4回立候補したがいずれも敗北。9月の総裁選は自身が出馬せず、小泉進次郞前環境相と共に河野太郎前ワクチン担当相を支援した。安倍晋三、麻生太郎両元首相や甘利氏ら「3A」と呼ばれる実力者に対峙し、党内刷新を訴えた運動は3人の頭文字を取って「小石河連合」として注目を集めた。しかし河野氏は決選投票で岸田氏に敗れ、小石河3氏は人事で十分な処遇はされなかった。また、菅義偉前首相が制した昨年の総裁選後、石破派は伊藤達也元金融担当相、山本有二元農相らベテラン、中堅の退会が相次いだ。最側近だった鴨下一郎元環境相も今回の衆院選に出ず引退。現在10人余りまで会員が減っている。

だが石破派には、石破氏の国民、党員人気の高さという大きな「資産」がある。石破氏は今回の衆院選でも応援依頼が引く手あまたで列島を駆け巡り、地元鳥取1区にはほとんど入らなかった。しかし小選挙区で84%超の得票率で圧勝し、甘利氏とは対照的な結果となった。このため竹下派、二階派が分裂した場合に、割れた片方の「結婚相手」として選ばれるのではないかとの観測がある。実際、石破氏は人口減で合区となった参院鳥取・島根選挙区で、島根側を拠点とする、ドン青木氏の長男一彦氏を支援し、当選に貢献。青木氏とは現在も一定の関係を維持している。また石破氏は、武田氏とは同じ防衛関係議員の先輩後輩で気脈を通じる。ベテラン議員の一人はこうした事情を背景に「石破派は参院竹下派とも、二階派内の武田氏に近いグループとも、いずれも親和性がある。どちらかと、あるいは3者まとめて合流に発展する可能性がある」と分析。武田氏と菅前首相が良好な関係にあることを踏まえ「菅氏に近い若手議員らでつくるグループや、武田氏に近い面々、石破派の合流といったパターンも考えられる」とも話す。

「大将として申し訳ない。本当に申し訳ない」。自民党の石原伸晃元幹事長は衆院選で落選が決まり、事務所で支援者らに深く頭を下げた。石原氏は当選10回で、石原派会長を務めている。今回、小選挙区(東京8区)で、当選した立憲民主党新人に3万票を超す差をつけられ、比例復活も叶わず議席を失った。石原派は会員数一桁の最小派閥であり「親分不在」は存亡の危機に直結する。石原派は当面、実力者である森山裕前国対委員長が中心となって運営するとみられる。ただ派内に総裁候補といった求心力を保てる人材は見当たらず、今後の展望は開けていない。このため遅かれ早かれ他派閥などとの合流が課題となる可能性は十分にある。森山氏は安倍、菅政権で国対委員長を務め、菅、二階氏とは良好な関係にあり、石破氏とも悪くないとされる。合従連衡が起きた場合、絡んでくるケースは大いにあり得る訳だ。組み合わせや順番のパターンは数々考えられるが、例えば「まずは石原、石破両派の『弱者連合』からスタートすることもある」(ベテラン議員)との見方も出ている。

7613とはずがたり:2021/11/08(月) 22:32:14
2021.11.08 11:00
NEWSポストセブン
野田聖子氏 石原派、石破派の残党集めで「野田派旗揚げ」なるか
https://www.news-postseven.com/archives/20211108_1705335.html?DETAIL

 総選挙が終わって自民党では“ポスト岸田”をにらんだ動きが始まっている。安倍晋三・元首相の後見によって総裁選で予想以上の健闘を見せた高市早苗・自民党政調会長が存在感を増しているのに対し、それに激しくライバル意識を燃やしているのが野田聖子・こども政策担当相だ。

 2人は同学年で初当選も同じ。政治キャリアも似ている。高市氏は旧新進党から自民党入り、野田氏は郵政民営化に造反し、1度は自民党離党に追い込まれ、その後、復党した。いずれも総務大臣、自民党3役を務め、派閥を離脱して現在は無派閥というところも重なり合う。

 総選挙の“応援合戦”でも、野田氏は高市氏や河野太郎氏という総裁選のライバルに負けじと全国を回ってアピールした。その野田氏が選挙戦最終盤、10月30日(投開票日前日)に二階俊博・前幹事長の地元・和歌山県に応援に入ったことが党内の一部の憶測を呼んでいる。

 二階氏は今回、地元に張り付いて個人演説会を重ねるなど異例の熱の入れ方だったとはいえ、対立候補は共産党候補で「最初から負けることはない選挙」(自民選対)と言われていた。それでも野田氏があえて応援に行ったのは、「総裁選で二階派から推薦人を借りたお礼をするため」(同前)というのが党内の見方だ。

 だが、野田氏の“二階詣で”はもっと先を見据えた動きだという。二階派幹部が語る。

「総裁選の推薦人集めに苦労してきた野田は次の総裁選に確実に出馬できるように自前のグループ(政策勉強会)を作ろうとしている。今回の選挙でも自分の推薦人の選挙区を重点的に応援して回っていた。二階さんの地元に入ったのは御礼の意味だけではなく、近い将来の野田グループ旗揚げに協力を求めるための布石。二階さんは来る者拒まずの人だから野田の応援を喜んでいたし、協力してもいいと考えているようだ」

 野田氏は過去2回の総裁選(2015年、2018年)に出馬を目指しながら、出馬に必要な議員20人の推薦人が足りずに断念。その後、「女性議員増」を訴えて超党派の勉強会を開くなどシンパ議員を増やそうとしてきたものの、9月の総裁選ではやはり推薦人集めが難航し、結局、二階派から8人の推薦人を借りてなんとか出馬できた。

 そこで総裁選の後も自分を支持してくれた議員を集めた会合を続け、「次」をにらんで「野田グループ結成」を目指しているが、「野田グループにするにはメンバーが躊躇する。派閥に所属している議員は親分の許しがなければ政策集団には参加しにくい」(同前)という。そこで親分の二階氏を口説く必要があった。

 二階氏の“お墨付き”があれば、野田グループの旗揚げに弾みがつくはずだった。ところが、である。総選挙の結果はそんな野田氏にとって厳しいものだった。

 自民党全体では善戦したとはいえ、野田氏の推薦人(衆院は10人)は2人が引退したうえ、二階派の神谷昇氏(大阪18区)、出畑実氏(比例南関東ブロック)、福井照氏(比例四国ブロック)、無派閥の木村弥生氏(京都3区)らが次々に落選して衆院はわずか4人しか残らなかった。グループ結成には大きな痛手だろう。野田氏に近い自民党閣僚経験者が語る。

「総選挙では石原派が会長の石原伸晃氏と会長代行の野田毅氏らが落選して派閥解体の危機、石破派も12人に減って存続が危ぶまれている。石原派にも石破派にも野田シンパがいるから、野田としては両派からこぼれた議員を勧誘して落選した推薦人の分をカバーするしかないのでは」

 主を失った、あるいは主が力を失った“残党”を集めきれるか。悲願のグループ旗揚げはまだ先が長そうだ。

7614チバQ:2021/11/09(火) 08:03:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/9377b022cac37d41764736d531ebddf2e18c37a3
林芳正氏の鞍替えで「ポスト岸田」抗争激化の内幕
11/9(火) 4:31配信
 与野党が激突した10・31衆院選は、自民党が単独で絶対安定多数の261議席を獲得、公明党(32議席)を加えた与党合計でも公示前勢力(305議席)に迫る293議席と事前の苦戦予想を覆して勝利した。

 国民の信任を受けた岸田文雄首相は、11月10日召集の特別国会冒頭での首相指名を受け、第2次岸田政権を同夜に発足させる。そうした中、自民党内では、衆院山口3区で参院から鞍替えした林芳正元文科相が圧勝し、「次回以降の総裁選への挑戦権を獲得した」(自民幹部)ことが注目されている。

 当初、林氏の鞍替え出馬には自民党内の賛否が交錯、当選10回で現職だった河村健夫元官房長官との激しい公認争いは「山口3区の乱」と呼ばれた。しかし、衆院選公示直前に河村氏が不出馬・政界引退を表明したことで、表向きは“円満決着”の形となった。

 ただ、対立と迷走を繰り返した公認争いの舞台裏は「政争そのもの」(岸田派幹部)だった。総裁選をめぐる党内の権力闘争だけでなく、次期衆院選の公認争いに「ポスト岸田」まで絡む「まさに権謀術数のるつぼ」(自民長老)だったのが実態だ。 

■二階氏の後ろ盾を失った河村氏

 林氏は岸田派ナンバー2の座長で、河村氏は自民党二階派の会長代行だった。このため山口3区の公認争いは、岸田、二階両派のメンツを懸けた代理戦争となった。しかし、総裁選での岸田氏勝利で、幹事長だった二階俊博氏が「自民最高実力者」の座から追われたことが状況を一変させた。

 甘利明幹事長(衆院選後に辞任)を軸とする新執行部の判断で、それまでの「現職優先」方針が覆り、結果的に二階氏という後ろ盾を失った河村氏が涙を飲んだ。もちろん二階派は激しく反発したが、党の情勢調査で河村氏が劣勢と主張する執行部に押し切られた。

 河村氏は引退の交換条件として後継者の長男・建一氏の比例優遇を求め、遠藤利明選対委員長も河村氏の党への貢献を評価して、いったんは10月15日に建一氏の比例中国ブロックでの上位登載を内定した。しかし、翌16日に党山口県連から「(建一氏は)県連とは何ら関わりのない候補」とする抗議文が提出されたことで、それが覆った。

 この異例のドタバタ劇の中心人物は、山口県連会長の岸信夫防衛相だった。県連の抗議文には、比例中国ブロックの単独上位登載候補に建一氏を外して、現職の杉田水脈(みお)氏を選ぶよう強く求める内容が盛り込まれていた。

 これを踏まえて、党執行部は建一氏を当選確実な比例中国ブロック単独候補としての上位登載から外し、縁もゆかりもない同北関東ブロックでの比例32位の単独比例候補に決定。結果的に同ブロックでの小選挙区落選者の増加で、建一氏は次点で落選した。

 県連会長の岸氏は安倍晋三元首相の実弟で、杉田氏は安倍氏の後押しを受けて前回衆院選でも単独比例上位で当選した人物。今回の騒動でも、安倍氏は直接、遠藤選対委員長らに杉田氏の上位登載を強く要求したとされる。こうした経過から、党内では「山口のドンの安倍さんが河村家を地元から追い出すための陰謀」(若手)との臆測が飛び交った。

7615チバQ:2021/11/09(火) 08:03:54
■山口の定数減で次期衆院選の公認争いは熾烈に

 というのも、次期衆院選では山口県の小選挙区がこれまでの4から3に減る予定で、今回当選した安倍(4区)、岸(2区)両氏に高村正大氏(1区)、林氏(3区)の4人の現職のうち、3人が小選挙区公認候補となる見込み。当然、次期衆院選に向けた公認争いは熾烈を極めることなる。

 高村氏の父・正彦氏は党副総裁として第2次安倍政権を支え、安倍氏とも極めて親しい関係だ。ただ、林氏は安倍家と肩を並べる山口の名門政治家一家の跡継ぎ。安倍氏の父・晋太郎元外相(故人)と林氏の父・義郎元蔵相(同)は中選挙区時代に「安倍家vs.林家」の激しい覇権争いを展開しただけに、「次は高村氏がはじき出されるのでは」(山口県連幹部)ともささやかれている。

 さらに状況を複雑にしているのは、すでに林氏が岸田派(宏池会)の次期総裁候補として、「ポスト岸田」での総裁選出馬を目指していることだ。「林氏は近い将来、岸田首相の後継者として岸田派の林派への衣替えを狙う」(岸田派幹部)との見方が少なくない。

 今回の衆院選での自民勝利を受け、来夏の参院選でも与党が改選過半数を確保すれば、「岸田首相の3年の任期まっとうがほぼ確実」(自民幹部)となる。その場合「岸田さんは任期中の解散は考えず、コロナ対策と経済再生に専念して任期満了で退陣する意向」(側近)だとされる。

 そうなれば、自動的に総裁任期が切れる3年後の9月には、「ポスト岸田」の総裁選が実施されることになる。現状では先の総裁選で岸田氏と競り合った河野太郎自民党広報本部長や高市早苗政調会長が次期総裁の有力候補と目されている。

 ただ、岸田首相が、小選挙区で敗れて比例復活を余儀なくされた責任をとって辞任表明した甘利前幹事長の後任に旧竹下派会長代行の茂木敏充前外相を起用したことで、「茂木氏も次期総裁の有力候補に躍り出た」(閣僚経験者)のは間違いない。

 さらに、岸田首相は後任外相に衆院入りしたばかりの林氏を充てる意向だ。林氏は10月上旬に発売された月刊誌で「次の総理はこの私」と宣言しており、岸田首相が任期満了で退陣すれば、こちらもポスト岸田の有力候補になりうる。

■山口では「安倍・林戦争」が激化へ

 その一方で、安倍氏周辺はこうした動きに不快感を露わにしている。山口県の自民衆参議員をみれば、10月24日の参院山口補欠選挙で当選した北村経夫氏や来夏参院選での改選の江島潔氏も安倍氏側近で、「林氏の次期総裁選出馬など許さない雰囲気」(安倍氏側近)とされる。

 もともと、林氏の決意表明は、ポスト岸田の総裁選が3年後の9月となることを前提としたものだ。ただ、岸田首相は第2次政権発足後も岸田派会長にとどまる意向とされ、今回の「林外相」人事も、「林氏が岸田派の実権を握ることへの牽制」(岸田派幹部)とのうがった見方もある。

 ただ、岸田氏が3年の任期を超えてのさらなる長期政権を目指さない限り、任期満了を受けて3年後の9月に実施される総裁選は、ポスト岸田の戦いとなる。このため、今後の3年間は、首相を輩出してきた山口県の覇権をめぐる「安倍・林戦争」が激化し、そのこと自体が党内権力闘争を含む政局混乱の要因となることは避けられそうもない。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

7616チバQ:2021/11/09(火) 08:10:37
2022年02月 北京冬季オリンピック
2022年07月 参院選
2024年07月 都知事選
2024年09月 自民党総裁任期
2025年05月〜大阪万博
2025年10月 衆院任期満了

7617チバQ:2021/11/09(火) 08:33:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/cab908e59699a62bc20603389e82db55dd71928c
安倍氏と菅氏“敵の敵は味方”タッグ結成なら「高市早苗総理」誕生も
11/9(火) 7:15配信

NEWSポストセブン
「大安倍派」の旗揚げで、岸田文雄首相どうする(写真/共同通信社)

 キングメーカーの安倍晋三・元首相は総選挙で岸田文雄首相を十分脅かせる「数の力」を維持した。自民党の善戦で安倍チルドレンの多くが生き残り、「魔の3回生」も9割が4回生となった。そしていよいよ悲願だった最大派閥・細田派の会長に就任し、名実ともに「安倍派」へと衣替えさせる日が近づいている。11月10日に召集される特別国会で、細田派会長の細田博之氏が衆院議長に就任することが内定し、派閥の代替わりのチャンスが来た。

【写真】両手を広げる、薄いピンクのネクタイ姿の安倍晋三氏

 議長は政治的中立を保つために離党するのが国会の慣例で、同時に派閥を離脱する。前衆院議長の大島理森氏も議長就任時に大島派会長を退任し、山東派(現在は麻生派に吸収合併)に衣替えした。

 実は、安倍氏には簡単には会長を継げない事情があった。政治ジャーナリストの野上忠興氏が語る。

「安倍氏は最初の首相就任時に清和研を離脱して以来、派閥に戻らなかった。2012年の総裁選では派閥から止められながら出馬して当時の清和研会長だった町村信孝氏と争い、首相に返り咲いても意趣返しで官房長官に無派閥の菅義偉氏を起用するなど細田派を重用しなかった。だから派内のベテラン組には安倍氏の派閥会長就任に強いアレルギーがある」

 そこで安倍氏は今回の総選挙で細田派候補の選挙区を重点的に応援に回り、恩を売って会長就任に向けた地ならしをしてきた。総仕上げが、細田氏を議長に祭りあげて会長の座を空けさせる人事だ。細田派中堅は、「細田議長就任後に開かれる派閥総会で安倍さんの復帰と会長就任が正式に承認される見通し」と言う。

 そうなれば、安倍氏は最大派閥の領袖としての発言力と、派閥横断的な安倍チルドレン勢力への影響力という2つの「数の力」を持つ。「大安倍派」の誕生だ。

 今の安倍氏は「大田中派」を率いて“闇将軍”と呼ばれた田中角栄氏と重なると指摘するのは、角栄氏の番記者だったジャーナリストの田中良紹氏だ。

「田中角栄は最大派閥の力で鈴木善幸、中曽根康弘を次々に首相に担ぎ上げたが、キングメーカーに甘んじるのではなく、自らの総理復帰を念頭に置いていた。だから総理は“ボロ神輿”で力が弱いほうがいいし、派内にも後継者、総裁候補をつくらなかった。

 安倍氏も同じだ。9月の総裁選には細田派から安倍氏と近い下村博文氏が出馬に動いたが、協力しなかったばかりか、無派閥の高市早苗氏を担ぎ出した。派内から総裁候補が出る動きを挫くのは自身3度目の首相登板を考えているからでしょう」

 だが、かつての角栄氏は田中派が141人と勢力最大になった途端、竹下登氏と金丸信氏に派内クーデターを起こされて病に倒れ、時の中曽根首相は角栄氏の影響下から独立した。

 安倍氏の誤算も、“傀儡”にするはずだった岸田文雄・首相が本気で独り立ちに向けて動き出したことだ。

「岸田首相が人事で甘利明氏や麻生派を重視してきたのは、岸田派、麻生派、谷垣グループが1つになる大宏池会構想で最大派閥の細田派に対抗し、安倍氏の力を削ぎたいという考えがある。

 今回の茂木敏充氏の幹事長起用も旧竹下派を味方に取り込むためです。安倍氏には、そうした岸田首相の行動がかつて“総理にしてくれた恩人”の角栄排除に動いた中曽根と重なって見えるから一層不信感と警戒感を強めている」(同前)

 安倍側近として知られる青山繁晴・自民党参院議員は、岸田首相と安倍氏の抗争の舞台裏をこう語る。

「大宏池会構想というものがあって、岸田派と麻生派と谷垣グループを統合し、大きな大宏池会にして、安倍さんや細田さんの派閥よりはるか上に行ってしまおうというものです。そういう派閥次元のことを岸田さんも考えていると党内で言われていて、それで宏池会の中心人物である林芳正さんを外務大臣に持って来ると。

 しかし、そうすると総理も外務大臣もすべて大宏池会に向かっての動きになるから、派閥抗争につながるわけです。とくに安倍さんは黙っていないですよね」

 安倍氏が「数の力」を強めれば、岸田首相も総選挙で善戦したことで党内求心力が強まる。選挙が終わると同時に起きた岸田VS安倍の“見えざる戦争”は今、天秤がどちらに傾くかの均衡点にあるといっていい。

7618チバQ:2021/11/09(火) 08:33:42
タイミングは参院選前
 注目されるのは、安倍氏が「切り札」の高市氏をどのタイミングで使うかだろう。

「総選挙で思いのほか議席を得た岸田首相の力はこれからそれなりに強くなる。時間を置けば安倍氏は次第に押しやられ、不利になっていく。

 政治スケジュールを見ると、来年夏には参院選がある。総選挙で善戦したとはいえ、自民党内は現職幹事長だった甘利氏を落選させた岸田首相が選挙に強いとは思っていないから、安倍氏が高市氏を担いで“岸田降ろし”を仕掛けるなら参院選前のタイミングでしょう」(前出・田中氏)

 一方の岸田首相には大きな不安要因がある。新たな敵の出現だ。今回の総選挙では9月の自民党総裁選で“再起不能”に追い込まれたはずの菅前首相をはじめ、河野太郎氏、小泉進次郎氏、石破茂氏の「小石河トリオ」が全国を応援に回り、高市氏と並ぶ存在感を発揮した。“オレたちはまだ終わっていない”と反主流派が復権の糸口をつかんだ。

 これまでは安倍氏との権力闘争に全力を傾けることができた岸田首相だが、参院選を前に安倍―高市の“岸田降ろし”に連動して小石河が反岸田で動けば、腹背に敵を受けることになる。岸田VS安倍の権力闘争の最終場面では、この第3勢力の動きが鍵を握ることになる。

 ポイントは自民党内の権力バランスが総裁選当時と完全に変わっていることだ。

「小石河連合を数の力で打ち破った3Aトリオのうち甘利氏は失脚、大宏池会構想の提唱者の麻生太郎氏は岸田首相を支持しており、いまや3A体制は崩壊して敵味方に割れている。そこに岸田降ろしが起きたとき、菅氏や河野氏らが岸田首相側につくとは考えられない」(同前)

 反主流派のキーマンの菅氏にとって一番の政敵は政治手腕を全く評価していない岸田首相だ。3Aは自分を政権から引きずり降ろした敵ではあるが、もともと麻生氏や甘利氏とは肌が合わなかったのに対して、安倍氏は自分を官房長官、首相へと引き立ててくれた恩人でもある。

 3A体制が崩壊したことで、今度は安倍氏と菅氏が“敵の敵は味方”と手を組めば、まさかの来年6月政変、高市総理誕生のウルトラCもありうる。

※週刊ポスト2021年11月19・26日号

7619チバQ:2021/11/09(火) 10:23:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/3001e853761b0b9978689bfaece66b895b2c8971
「10万円給付」誰に?いつ?自公の溝深く 首相には“苦い記憶”
11/9(火) 9:44配信

西日本新聞
イメージ(本文とは直接関係ありません)

 新型コロナウイルス禍に対応した経済対策の柱となる18歳以下の子どもへの10万円給付を巡り、自民、公明の両幹事長が8日、国会内で初めて協議した。先の衆院選で公約に掲げた公明は一律給付にこだわる。自民には、所得制限のない給付は「ばらまき」批判を招くとして慎重な意見が根強い。両党の意見には溝が深く、着地点は見えない。

【画像】10万円一律給付のメリット・デメリット

 「基本的な考え方は尊重したい。どこまで必要か議論が必要だ」。会談後、自民の茂木敏充幹事長は記者団に慎重な姿勢をにじませた。一方、公明の石井啓一幹事長は使途を限定したクーポン券などの併用も検討するとしながら「一律というのがわれわれの考えだ」と譲らなかった。

 「未来応援給付」と銘打った経済対策は公明の衆院選の目玉公約で、山口那津男代表は街頭演説で必ず触れ、所得制限も「親の所得格差が子どもの分断を生む」と訴えてきた。10万円を所得制限を設けずに満額給付すれば2兆円程度が必要と試算されている。

 3日には竹内譲政調会長が自身のツイッターに「100%実現する」と宣言。8日には首相官邸を訪れ、松野博一官房長官に要望書を提出。竹内氏は記者団に対し、公約を実現できなければ「国民への背信行為になる」と強い覚悟を示した。党内には「公明の支援で自民が接戦区を制した」という自負もあり、強気の姿勢を後押しする。

 一方、自民は公約で子育て世帯や非正規雇用者への支援を掲げていた。高市早苗政調会長はこの日、一律給付は「自民党の公約と全く内容が違う。お困りの方にやるべきだ」と真っ向から否定した。念頭にあるのが、富裕層を含めた一律の給付は政策効果の薄い「ばらまき」との批判だ。

 一律10万円を配った昨年の特別定額給付金の7割が貯蓄に回ったという指摘もある。自民ベテランは「富裕層にも配るのは不公平だと抗議がきている。一気に逆風にさらされる」と懸念する。

 岸田文雄首相にも苦い記憶がある。政調会長だった昨春、困窮世帯を中心に1世帯30万円を配る補正予算案をいったん決定していたのに、土壇場で公明に押し切られ、1人10万円に変更となった。政策実現力に疑問符が付き、求心力低下を招いた。閣僚経験者は「丸のみすれば蒸し返され、首相にも傷が付く」と漏らす。

 来年夏には参院選を控える。選挙協力を得たい公明との対立は避けたい本音ものぞく。ある中堅は「衆院選直後だし丸のみしてもいい。連立政権の宿命だ」

 両幹事長は9日にも再び支援の対象について協議する。首相周辺は首相の思いをこう代弁する。「困った人に届けたいという思いは今も同じだ」

 (大坪拓也、前田倫之、河合仁志)

7620チバQ:2021/11/09(火) 10:24:56
これだと思いますよ。
選挙には勝ったのに、3Aの影響力を削げたのは大きい

https://news.yahoo.co.jp/articles/43a5cabddc424f3f19ec092b502e4619bb2820c0
甘利落選は幸運だった…?岸田首相「持ってる男」説が漂うワケ
11/9(火) 10:02配信

FRIDAY

甘利明氏の「選挙区敗北」でまさかの幹事長交代……今回の衆院選で思わぬ異常事態に見舞われた岸田政権だが、トータルで見れば選挙は「勝利」と言っていい内容。「全体安定多数(361議席)」を自民党単独で確保した岸田首相に、「実は持っている男なんじゃないか」という評判が立ち始めている――。


◆「早いうちに切れてよかった」

今回の選挙で石原伸晃元幹事長、野田毅元自治相、平井卓也前デジタル相、桜田義孝元五輪担当相など閣僚経験者が続々小選挙区で落選したが、なかでも現職幹事長の小選挙区での落選は史上初。投開票日の夜、甘利氏は岸田文雄総理・総裁に辞任を申し出た。

客観的に見れば幹事長の落選は党の大失態。党首の責任問題に及んでもおかしくはないのだが、自民党内では「選挙によって、早いうちに甘利さんを切れたのは、ラッキーだったのでは」という声が聞こえてくるのだ。

「甘利幹事長はキングメーカーである安倍晋三、麻生太郎両氏と近く、『ウラ総理』『影の首相』と呼ばれ、岸田総理の人事に口を挟んでいました。政治家としての実力はあっても、『岸田政権は俺たちが牛耳ってやる』という野心がほとばしっていた。甘利さんの落選時こそ、岸田自民党の危機になると思われたが、選挙が終わってみれば、有権者は甘利さんの落選のことなどすぐに関心ごとではなくなった。予想よりはるかに早く『甘利ショック』が収束したので、『あの落選はむしろ政権にとっては幸運だったのでは』という評価になっています」(岸田派の中堅議員)

目下の懸念として挙がっているのは、環境大臣の山口壯氏の「スキャンダル報道」だという。

「山口大臣の秘書給与ピンハネ疑惑やパワハラ疑惑が相次いで報じられています。岸田政権としては早く火消しをしたいところだが、実は山口環境相も甘利氏のゴリ押しの結果、入閣した人物。万が一大臣を辞任するような事態になっても、一時的には混乱するだろうが、長い目で見ればプラスになるのでは、なんて声もあるほどです。甘利さんが失墜したことで、そのあたりの判断にも気を遣う必要がなくなった」(政治部記者)

内閣が「純化」されることで、岸田首相はこれから本当にやりたかったことに着手できる、と前出の岸田派中堅議員は言う、

「岸田派で財務官僚出身の木原誠二官房副長官は、緊急時は別としても基本的には財政拡張政策に否定的。アベノミクスを推進してきた甘利一派との間で『アベノミクスの出口戦略』の綱引きが続いていた。岸田政権の成り立ち上、アベノミクスの否定はご法度だったが、今後はタイミングを見計らい、大企業の内部留保資484兆円への課税や富裕層への課税強化を打ち出し、中間層に分配する。

安倍・菅政権では富裕層への恩恵策や貧困層への最低限の手当はあったが、中間層への支援は抜け落ちていた。中間層に恩恵を与え、所得を上げることで『岸田カラー』を出していく予定です」

岸田政権が安定感を増す一方で、野党第一党の立憲民主党には「お家芸」ともいえる内部争いが勃発している。

「これもまた、岸田さんにとっては幸運。野党がまとまらないなか特別国会は乗り切れそうで、来夏の参院選に向けて、ゆとりも生まれます。

岸田会長の持ち味である安定感は、平時のなかでこそ活きてくる。COP26で外交デビューとなったが、外務大臣を戦後最長の4年8か月務めた経験があるため、世界の首脳とファーストネームで会話でき、おどおどした様子もない。

以前のように会長にショートメールを送ってもすぐに返事はこなくなったが、岸田派内で、『会長は持ってる』『長期政権となるかも』と期待もあがっている」(同中堅議員)

今回の総選挙の結果を、米ニューヨーク・タイムズは「カリスマ不足で知られる岸田文雄総理を選んだにもかかわらず、自民党が勝利した」と報じた。

98年の就任時、支持率32%と人気のなかった小渕敬三総理は、米メディアから「冷めたピザほどの魅力しかない」と酷評された。しかし、その後小渕総理は金融危機を乗り越えるなど着実に成果を出し、人気を博した。ビートたけしは「冷めたピザ」と酷評された小渕総理のことを「海の家のラーメン屋」と評した。期待せずに食べてみたら思いの外、美味しかった、という意味だ。「岸田家のラーメン」はどのような味となるか。

取材・文:岩崎大輔

FRIDAYデジタル

7621チバQ:2021/11/10(水) 07:57:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba726e6641211a5eb75d1a8ab764dee4e6445e00
自民党の「新権力」を制するのは誰だ 甘利氏「三日天下」で混迷〈週刊朝日〉
11/10(水) 7:00配信

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甘利明前幹事長 (c)朝日新聞社

 衆院選は与党圧勝で幕を閉じた。ただ、自民は党重鎮の落選が相次ぎ、惨敗した立憲民主も枝野幸男代表の辞任表明で混乱が続く。永田町は世代交代の季節を迎え、そして、岸田文雄首相と安倍晋三元首相の権力闘争は新たなステージに入った。

【自民党各派閥の所属議員数はこちら】

*  *  *

 すべて計算通りのはずだった。自民党総裁選で国民の注目を集め、新首相の下で衆院選を実施。自民党は15議席減らしたものの、単独で国会を安定的に運営できる「絶対安定多数」の261議席を獲得した。岸田文雄首相の大きな“戦果”だ。

 ところが、順風満帆な船出は、いきなり大きく揺らいだ。党幹事長に就任したばかりの甘利明衆院議員が小選挙区で落選し、役職を辞任したのだ。新政権では甘利氏の立ち上げた勉強会「さいこう日本」のメンバーらが要職で起用され、甘利氏は首相の「後見人」として権力の中枢に躍り出たかに見えたが、まさかの“三日天下”に終わった。

「甘利さんは、もともと幹事長就任には消極的だった。政治とカネの問題で爆弾を抱えているから、いつでも幹事長を辞めると腹をくくっていました。それでも、安倍晋三元首相や麻生太郎副総裁と適切な距離を保てる甘利さんは、岸田首相も頼りにしたい存在だったはずです」(自民党関係者)

 甘利氏の退場で生じた権力の空白を誰が埋めるかをめぐり、水面下のバトルがすでに始まっている。その行方は、各派閥の再編と密接に関わる。


 まず、党内最大派閥の細田派(清和会)。大島理森前衆院議長が政界を引退したことで、同派会長の細田博之元幹事長が次の議長に就任する見通し。議長は慣例で党を離れるため、会長の座が空席になってしまう。

 そこで党内では、安倍氏に近い議員を中心に細田派を引き継いだ「安倍派」の立ち上げに期待する声が出ており、11月8日には、安倍氏が細田派次期会長に就任する見通しだと報じられた。総裁選で健闘した高市早苗政調会長も、後ろ盾である安倍氏の派閥復帰を歓迎しているという。

 だが、この案には反発もある。政治ジャーナリストの角谷浩一氏は言う。

「安倍氏が総裁選で無派閥の高市氏を支援したことで、細田派の総裁候補になるはずだった下村博文前政調会長や萩生田光一経済産業相らは立候補すらできませんでした。現在でも細田派内では安倍氏のとった行動に遺恨があります。その中で、安倍氏が派閥会長として高市氏を次の首相候補にしようとすれば、細田派内の不満はさらに高まることになります」

 安倍派が誕生すれば、党内のパワーバランスは一気に安倍・高市ペアに傾く。岸田氏も、そのことを意識して細田派の「分断工作」を仕掛けているとの見方もある。


 もともと清和会は、安倍氏の祖父である岸信介元首相や父の安倍晋太郎元外相の流れをくむ「安倍系」と、福田赳夫・福田康夫両元首相の系譜に連なる「福田系」の二つの流れがある。細田氏は福田系で、岸田政権の発足に伴って起用された松野博一官房長官や福田達夫総務会長も同じだ。別の自民党関係者は言う。

「岸田氏は、党内最大派閥の細田派を無視して政権運営はできません。一方で、細田派で安倍氏の影響力が強まれば『キングメーカー』になってしまう。そこで、岸田氏は細田派でも福田系の議員を人事で優遇した。安倍氏は、派閥の論理を無視して高市氏支援に動いたわけですから、人事に不満があっても強く言えないんです」

 岸田氏が安倍・高市ペアに対抗するためのキーマンになりそうなのが、今回の衆院選山口3区に参議院から鞍替え出馬して初当選した林芳正元文部科学相だ。

7622チバQ:2021/11/10(水) 07:57:53
◆先代からの因縁 安倍vs.林の戦争

 林氏の父である林義郎元厚生相は、中選挙区制時代の旧山口1区で安倍晋太郎氏と激しく闘った。その因縁は今でも残っていて、山口県内の保守層は安倍派と林派に色分けされているほどだ。

 父の代から続く安倍氏の“ライバル”林芳正氏は、岸田派の実質ナンバー2。現在、空席となっている外相に起用される見込みだ。

「林氏は岸田派の次の会長候補で、甘利氏の後任の幹事長に林氏を推す声もありました。ただ、岸田派が幹事長職まで取るのは党内のバランスが悪い。それで外相に就任する可能性が出てきました」(首相周辺)

 安倍氏と林氏の因縁は、次期衆院選でさらに激しくなると予想される。林氏にすれば、今回の鞍替えは山口3区の現職だった河村建夫元官房長官を引退に追い込んでまで得た議席だったが、次回の衆院選では山口県内の小選挙区の定数は4から3に減る見込みだ。一方、山口2区は細田派安倍系の岸信夫防衛相が盤石の強さを保っていて、安倍氏としては自らの地盤である山口4区とともに譲れない選挙区だ。

「安倍氏は次期衆院選での定数削減を見越し、河村建夫氏の長男である建一氏に比例中国ブロックからの出馬すら認めなかった。結局、建一氏は北関東ブロックの比例単独候補として出馬させられ、落選した。山口は自民党が圧倒的に強い選挙区なだけに自民議員同士の対立が激しく、次期衆院選でどうなるかは見通せません」(同)

(本誌・西岡千史、亀井洋志/AERA dot.編集部・今西憲之)

※週刊朝日  2021年11月19日号

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7623チバQ:2021/11/10(水) 10:20:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb6dab089ed37f49560f6b9f53253f8f18a9bc6b
二階派は弱体化も再び勢力拡大か 自民圧勝も岸田派に不安材料あり〈週刊朝日〉
11/10(水) 8:00配信

AERA dot.
「冷や飯組」の二階俊博・自民党元幹事長 (c)朝日新聞社

 岸田政権の“時限爆弾”になるのではないかと不安視されるのが、甘利明氏の後任に指名された茂木敏充新幹事長だ。霞が関官僚は言う。

【自民党各派閥の所属議員数はこちら】

「茂木さんは、頭の回転が速いのは誰もが認めるところ。一方で、官僚に怒鳴ることはしょっちゅうで、性格はワガママ。官僚にとってもこの人事は脅威です」

 茂木氏の「パワハラ気質」は、これまでも繰り返し問題になってきた。2019年には、霞が関界隈で官僚が作成した茂木氏の“接待マニュアル”を本誌が入手し、その中身を報じたこともある。

 マニュアルには食事の好みや室温、マッサージ師の派遣は女性が望ましいこと、禁煙の風潮が世の中で強まるなか、ヘビースモーカーの茂木氏のために喫煙可能場所のリストを作成することなどが書かれていた。


「政治とカネ」の疑惑もある。茂木氏の資金管理団体から寄付を受ける政治団体「茂木敏充後援会総連合会」では、2016〜19年の4年間で1億2千万円以上の使途不明金が発覚したと昨年12月に報じられた。当時、茂木氏は「法令にのっとり処理、報告している」と説明したが、資金の具体的な用途は明らかにしなかった。

 規制緩和をめぐる業者との関係も気になる。今年の通常国会では、4月に解禁となった看護師の介護・福祉施設への日雇い派遣をめぐり、労働条件の悪化につながりかねないと、野党から批判が相次いだ。野党議員の秘書が言う。

◆二階派は弱体化 捲土重来を狙う

「解禁のきっかけは、政府の『規制改革ホットライン』へのNPO法人・日本派遣看護師協会の提案。この協会設立に看護師派遣会社『スーパーナース』の滝口進会長が関与していたことから、『利益誘導だ』と批判された。滝口氏は茂木氏の支援者だったんです」

 日本派遣看護師協会が規制改革を提案したのは18年5月。当時、茂木氏は経済再生相で、規制改革に関する会議に出席することもあった。

 滝口氏は法人や個人の名義で、11〜18年の間に茂木氏に対して少なくとも965万円の寄付をしている。さらに、滝口氏が創業した日本メディカルビジネスやスーパーナースの未公開株を茂木氏が保有していることも判明している。こうした事実について、看護師の日雇い派遣解禁と茂木氏の関係が国会で取り上げられたこともある。

 茂木氏との関係について滝口氏を取材すると、このように回答した。

「茂木さんとは1996年ごろに共通の知人を通じて知り合いました。優秀かつ面白い方で、後に献金を依頼されて寄付をするようになりました。それでも、茂木さんに看護師派遣の問題について依頼したことはありません。そもそも、規制改革の担当大臣は別の方でしたし、政治家に働きかけをしたからといって会議の決定が変わるような組織ではありませんから」

 国会議員に提出が義務づけられている資産に関する報告書によると、茂木氏は14年には滝口氏が創業した日本メディカルビジネス社の株を36株保有。その後、15年の報告書からは株式の保有一覧から消え、20年の菅義偉内閣の発足に伴う閣僚の資産公開では、日本メディカルビジネス社36株を再び保有し、スーパーナース社の36株を新たに保有していることが判明した。政務三役在任中の株取引は大臣規範で自粛が求められている。滝口氏は言う。

「日本メディカルビジネス社の株については、株を保有している方から譲り受けたか、購入されたようです。私は関与していません。茂木さんは『いつもお世話になっているので、株を持ちました』と話していました。スーパーナースの株については、18年4月に日本メディカルビジネス社から子会社として独立した際に、株式が自動的にスピンオフ(割り当て)されたものです。弊社には、これまで茂木さんが株式を誰かに譲渡し、名義変更した記録はありません」

 滝口氏は、国会で看護師の日雇い派遣一部解禁が問題になったことについて「多様な働き方のニーズに合わせておかしな制度を改めてほしいと訴えただけのことで、利益誘導と言われるのは心外です」と話す。茂木氏の事務所に滝口氏との関係などについてたずねる質問状を送ったが、期限までに回答はなかった。前出の自民党関係者は、こう話す。

7624チバQ:2021/11/10(水) 10:20:41
「茂木さんが幹事長として仕事がうまくできなければ、総理候補から消えることになる。岸田首相も党内第3派閥の竹下派に配慮したかのようにみせて、なかなか厳しい人事をしますよね」

 一方、菅義偉前首相の「後ろ盾」として権勢を振るった二階俊博元幹事長の存在感は、めっきり薄くなっている。衆院選では、自身の選挙区では圧勝したものの、二階派は10人が落選し、37人となってしまった。

 地元ではすでに、「誰が後継者となるのか」という話題で持ち切りだという。長男の俊樹氏が後継者と言われてきたが、今回の選挙で二階氏に付き添っていたのが、数年前に大手航空会社を退職して秘書になったという三男の伸康氏だ。

「今回は伸康氏が二階先生の活動のほとんどに付き添っていた。そして、二階先生に代わってマイクを握り、演説していましたね。これまでの選挙ではあまり見かけなかった。そつなく、二階先生の応援演説をこなす姿を見て、後継ぎは伸康氏と二階先生の腹は決まっているんじゃないかと感じました」(地元町議)

 地元には世耕弘成参院議員が衆院の二階氏の選挙区へ鞍替え出馬することへの待望論もあるという。今後は後継をめぐり、激しい駆け引きが行われそうだ。

 だが、二階氏は地元の情勢をよそに元気いっぱいだという。元幹事長の石原伸晃氏が落選して領袖を失った石原派や、12人まで減ってしまった石破派を取り込み、再び勢力拡大を狙っているという観測もある。

「二階氏は以前から石原派や石破派の議員に誘いをかけていたので、狙いにいくと思う」(二階派の国会議員)

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏は言う。

「衆院選で自民が圧勝したことで、岸田首相に批判的なことを言う人は現在はいません。しかし、岸田派は勢力が弱く、派閥再編の結果次第では、情勢は一気に不安定になる。岸田首相にとっては、勝っても課題が多いといえます」

(本誌・西岡千史、亀井洋志/AERA dot.編集部・今西憲之)

※週刊朝日  2021年11月19日号

7625チバQ:2021/11/10(水) 10:36:21
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021110901081&g=pol
自公折衷、にじむバラマキ感 参院選にらみスピード決着へ
2021年11月10日08時11分


 岸田政権が初めて策定する経済対策をめぐり、自民、公明両党の幹事長協議が9日、合意へ大きく前進した。焦点の現金給付で互いに歩み寄り、所得制限も導入する方向となった。来年夏の参院選をにらみスピード決着を優先したが、「バラマキ」感はぬぐえない。

 自民党の茂木敏充幹事長は前日に続く2回目の協議後、記者団に「進展があった」と明かした。公明党の石井啓一幹事長も「大きな成果だ」と強調した。
 自公の重要な政策協議はまずは政調会長同士で行われるのが通例だが、今回は最初から幹事長間の枠組みで始まった。自民党幹部は「それだけ政治マター化しているということだ」と解説した。4日に就任した茂木氏にとって手腕が試される最初の仕事となったが、自民内で懸念された「公明案丸のみ」は回避できた。
 公明党が先の衆院選で掲げたのは、18歳以下への一律10万円相当の支給。全額現金を想定していたが、自民党との協議で現金5万円を支給し、残りは5万円相当のクーポンを配る2段階の仕組みとなった。クーポン活用は使途を限定することで政策効果を高める狙いがある。ただ、茂木氏は、市町村によっては「現金で支払うことも可とする。柔軟に対応してもらう」と話し、使い道が自由になる可能性も排除しなかった。
 富裕層も含む一律給付には、世論だけでなく自民内からもバラマキ批判が根強かった。公明幹部も自民側に「所得制限はやむを得ない」と伝え、一律支給を断念した。自民党は衆院選公約で、非正規雇用者らへの経済的支援を訴えていたが、これも10万円給付とは別に実施する。自公双方の顔を立てた格好だ。
 一方、公明党が掲げたマイナンバーカード所有者への新たなポイント付与を実施することでも一致。健康保険証としての利用登録など、段階ごとに順次付与する仕組みを検討するのは、バラマキ感を和らげる狙いからだ。茂木氏は「マイナンバーカードの普及、消費喚起、生活の質の向上につなげていく」と語った。
 経済対策では財源も焦点となる。公明党は2020年度決算剰余金(約4兆5000億円)の活用を主張しているが、不足分は赤字国債で補うため、岸田政権でも借金頼みの姿勢は変わらない。自民党は参院選に向け、引き続き公明党支持者の票を当て込んでおり、同党に配慮した政権運営が続きそうだ。

7626チバQ:2021/11/10(水) 11:35:00
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-211109X847.html
岸田首相の看板政策で会議乱立=役割曖昧、混乱の恐れも
2021/11/09 19:48時事通信

 岸田文雄首相の看板政策実現に向けた政府の会議が乱立気味だ。先に立ち上げた「新しい資本主義実現会議」に続き、9日には四つの会議を設置した。首相は来夏の参院選に向けて実績づくりを急ぎたい考えだが、各会議の役割分担は曖昧なため混乱が生じる恐れもある。

 松野博一官房長官は9日の記者会見で、デジタル田園都市国家構想実現会議、デジタル臨時行政調査会、全世代型社会保障構築会議、公的価格評価検討委員会の4会議の設置を発表した。この後、社会保障の会議が早速開かれ、首相は有識者に「忌憚(きたん)のない意見をお願いする」と要請した。

 新しい資本主義実現会議は、首相が自民党総裁選や衆院選で掲げた「新しい資本主義」や「成長と分配の好循環」を具体化する組織だ。首相が議長を務め、関係閣僚や有識者で構成する。

 デジタル田園都市国家構想実現会議はデジタル技術による地方活性化が目的。デジタル臨調はデジタル、規制、行政の3改革を一体的に進める。全世代型社会保障構築会議は社会保障全般を検討し、その下部組織の公的価格評価検討委員会は看護・介護・保育の現場の収入アップを目指す。

 もっとも、各会議は公的価格評価検討委員会を除き対等で、役割の線引きは不鮮明だ。「成長と分配の好循環」は新しい資本主義実現会議だけでなく、経済財政諮問会議でもテーマとなる。

 デジタル分野では2会議の新設に加え、菅内閣からデジタル社会推進会議を受け継ぐ。それぞれ重なる部分があることは否定できない。デジタル臨調の役割は規制改革推進会議、行政改革推進会議と完全に重複するとの見方も出ている。

 政府内からは「各会議の違いをどう出せばいいのか分からない」(内閣府関係者)と戸惑いの声も漏れる。松野長官は会見で「しっかり連携して一体で議論を進めたい」と強調したが、与党からも「一体何がしたいのか。岸田カラーが全く見えてこない」(竹下派中堅)と懸念の声も出ている。

7627チバQ:2021/11/10(水) 19:30:50
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_H5CBPI5SGNPIPDDZMM4C5DAKUM.html
第2次岸田政権 女性活躍担当補佐官に森雅子氏
2021/11/10 17:04産経新聞

第2次岸田政権 女性活躍担当補佐官に森雅子氏

森雅子氏(春名中撮影)

(産経新聞)

松野博一官房長官は10日夕、第2次岸田文雄内閣の閣僚名簿を発表した。岸田首相が兼務していた外相に林芳正元文部科学相を起用。新設の国際人権問題担当首相補佐官に中谷元・元防衛相、女性活躍担当首相補佐官に森雅子元法相をそれぞれ充てた。

7628チバQ:2021/11/10(水) 21:34:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/d40c83064a9e4ba6e3dba20efebd9a4b47eec10f
第2次岸田内閣の顔ぶれ 外相に林芳正氏を起用、残る19人再任
11/10(水) 20:59配信
読売新聞オンライン
 第2次岸田内閣が10日夜、皇居での首相親任式と閣僚認証式を経て発足した。外相に林芳正・元文部科学相を起用し、その他の閣僚は全員再任した。


総理 岸田文雄
総務 金子恭之(再)
法務 古川禎久(再)
外務 林芳正
財務・金融 鈴木俊一(再)
文部科学 末松信介(再)
厚生労働 後藤茂之(再)
農林水産 金子原二郎(再)
経済産業 萩生田光一(再)
国土交通 斉藤鉄夫(再)
環境 山口壮(再)
防衛 岸信夫(再)
官房・拉致問題 松野博一(再)
デジタル・行政改革・規制改革 牧島かれん(再)
復興・沖縄・北方 西銘恒三郎(再)
国家公安・防災 二之湯智(再)
少子化・地方創生・女性活躍 野田聖子(再)
経済再生 山際大志郎(再)
経済安全保障 小林鷹之(再)
ワクチン・五輪 堀内詔子(再)
万博・消費者 若宮健嗣(再)

7629チバQ:2021/11/11(木) 08:30:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f792d84d8297715c95978eadbaa4d88530be680
「林外相」に理解求める首相、安倍・麻生氏は「対中関係で間違ったメッセージ」と難色
11/10(水) 21:44配信
読売新聞オンライン
衆院議員として初登院し登院ボタンを押す林芳正氏(10日)

 岸田首相は10日に発足した第2次内閣で、外相に側近の林芳正・元文部科学相を起用した。自民党の安倍元首相や麻生副総裁が難色を示したが、強い意向で押し通した。林氏は首相が意欲を示す年内訪米に向けた米国との調整などで早速、外交手腕を試されそうだ。

 「外交という大きな責任を担う。120%やり、岸田政権をしっかり支える」

 林氏は10日午前、衆院議員として初登院した国会で、記者団にこう強調した。首相からは9日夜に電話で外相を打診されたという。

 甘利明前幹事長が衆院選の小選挙区で敗北し、就任後1か月で外相の茂木敏充氏に交代したことを受け、急きょ外相の人選が必要となった。首相自身が4年7か月務めたことから外相ポストへの思い入れは強く、党内きっての政策通で海外経験も豊富な林氏に白羽の矢を立てた。

 首相は茂木氏が幹事長に就任した翌日の5日夕には、さっそく安倍、麻生両氏に電話で林氏の起用案を伝え、理解を求めた。ただ、2人とも林氏が2017年12月から日中友好議員連盟の会長を務めていることなどを問題視し、「対中関係で国際社会に間違ったメッセージを与えかねない」と慎重な意見だった。

(写真:読売新聞)

 それでも首相が譲らなかったのは、岸田派からの重要閣僚抜てきで閣内のバランスをとる狙いがあったとみられる。閣内では、官房長官や財務相を細田派や麻生派から登用している。林氏は首相が率いる岸田派でナンバー2の座長を務め、首相は「気心の知れた頼れる人に閣内にいてほしい」と周囲に漏らしていた。閣僚応接室では、首相右隣の「ナンバー3」の席に座ることになった。

 党内では、茂木幹事長や高市政調会長が「ポスト岸田」候補とみられており、首相は林氏の起用で、自派閥の有力候補の存在をアピールしたい考えだ。林氏は12年9月の党総裁選に出馬経験があり、将来の首相への意欲を公言してきた。

 林氏は中国との距離感で自身への懸念が自民党内にあることを踏まえ、8日のBSフジの番組で「知中派でもいいが、媚中(びちゅう)派ではいけない。相手をよく知っているのは知らないより良い」と訴えた。

 外務省幹部は「中国だけでなく、留学先だった米国もよく知っている。日本外交にとって最重要の両国を知る林氏は適任だ」と歓迎している。

7630チバQ:2021/11/11(木) 09:33:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/b932564dc11978e7e7cf5ddb711d170d987288fe
「茂木敏充」新幹事長が絶対口にしない日本新党時代 枝野と初当選同期であっという間に自民党復党の変節の過去
11/11(木) 6:02配信
 誰にでも1つや2つ、触れられたくない過去を持っているものだ。11月4日に自民党の幹事長に就任した茂木敏充(66)の場合それは、「国会議員としての初当選は自民党ではなく日本新党」だったことだという。(敬称略)


 ***

 この過去に驚いている読者も、きっと少なくないだろう。茂木は「ザ・自民党」というイメージが定着しているのだから。

 さっそく茂木の半生を振り返ってみたいが、その前に人物評をご紹介しておく。自民党の関係者が言う。

「政策通として有名で、頭の良さは国会議員でもトップレベルでしょう。政治家の大半を馬鹿にしているエリート官僚でさえ、茂木さんには論破されるそうです。ただ、ご本人は認めたくないでしょうが、人望のなさでも知られています。何かあると周囲を怒鳴るパワハラ気質の持ち主だと、複数のメディアが記事にしました」

 初当選は1993年7月。党関係者は「その時、茂木さんは周囲のスタッフに『これからはセンセイと呼べ』と命じたそうです」と明かす。彼の人格を象徴するエピソードだと言えるだろう。

経済評論家として注目
 それでは茂木の経歴を振り返ってみよう。これだけの“知性派”だから、当然ながら高学歴の持ち主だ。

「茂木さんは1955年に栃木県足利市に生まれました。進学校の県立足利高校から東大に進み、経済学部を卒業します。新卒では商社の丸紅に就職しましたが、83年にハーバード大の大学院に留学。帰国して読売新聞に入社し、政治部に配属されました。そのため同社の代表取締役主筆・渡邉恒雄(95)にも可愛がられています」

 もっとも、読売新聞はすぐに退社し、コンサルティングで有名なマッキンゼー・アンド・カンパニーに転職。当時、同社の日本支社長だった大前研一(78)と出会う。

「大前さん自身が執筆やマスコミへの露出に積極的な人でした。茂木氏も最初は経済評論家として注目を集めました。1988年にはマッキンゼー社に在籍しながら著書『都会の不満 地方の不満』(中央公論社[当時])を上梓。朝日新聞の書評欄に取り上げられるほどで、ビジネス書のベストセラーランキングに入りました。これでテレビ出演の機会が増え、徐々に知名度を上げていきます」(同・記者)

東京佐川急便事件の影響
 この後、永田町で「政治改革」を巡る議論が活発化したことが、茂木の人生に大きな影響を与えた。

「1988年、リクルート事件が発覚し、当時の竹下登首相(1924〜2000)は内閣総辞職に追い込まれました。自民党の内部からも『国民の批判が強く、選挙で戦えない』と悲鳴が続出。『自民党の候補者が乱立する中選挙区制が汚職の温床となっているため、小選挙区制に改正すべきだ』との声が出ました。ところが、選挙改革は遅々として進まず、有権者の不満は増していきました」(同・記者)

 1991年に入ると一般市民もバブル景気の崩壊を実感するようになり、これも自民党に批判的な世論が生まれるきっかけになった。

 追い打ちをかけるように、翌92年2月14日に東京地検特捜部が「東京佐川急便事件」の捜査を開始。自民党の大物だった金丸信(1914〜1996)を筆頭に、政界への金の流れが連日マスコミで報じられた。

「92年8月、東京佐川急便から金丸氏に5億円のヤミ献金が行われていたことが発覚しました。金丸氏が政治資金規正法違反を認める上申書を提出したため、東京地検特捜部は本格的な捜査を中止。罰金20万円の略式命令のみという結果に終わりました。しかし、これに世論が猛反発したため、特捜部は93年3月に金丸氏を脱税の容疑で逮捕に踏み切りました」(同・記者)

7631チバQ:2021/11/11(木) 09:33:37
日本新党ブーム
 有権者の政治不信が高まったことを受け、細川護熙(83)が政治刷新を訴えて92年5月に日本新党を、大前が同年11月に市民団体・平成維新の会を結成。茂木は平成維新の会の事務局長に就任した。

「茂木さんは92年の3月、次の衆院選に地元の旧栃木2区から自民党候補として出馬すると表明していました。当選したら自民党の議員として平成維新の会の運営に携わり、与野党を問わず“改革派”の国会議員を糾合するという青写真を描いていたのです。ところが、予想以上に日本新党に注目が集まったこともあり、茂木さんは“鞍替え”を決断しました」(同・記者)

 93年6月、翌月に控えた衆院選に日本新党からの立候補を発表。その際、「自民党を変えることで日本の政治を変えるのが近道だ、と思っていたが、それは不可能だと感じるようになった」と説明している(註1)。

 かつて自分が立候補しようとした政党を、臆面もなく批判する。賛否両論があるだろうが、まさに「機を見るに敏」だったのは確かだ。

 日本新党からの立候補は大成功を収めた。93年7月の衆院選で、有権者は自民党に厳しい審判を下した。その結果、“非自民・非共産”の連立内閣である細川内閣が誕生した。

“裏切り者”
 旧栃木2区でも、日本新党ブームが起きた。当時は中選挙区制だったため定数は5。新人の茂木は、自民党や社会党の前職を上回る票を獲得し、トップ当選を果たした。

 朝日新聞の栃木県版は選挙後、「他党驚かせた新党旋風 記者座談会」の記事を掲載。記者の一人が「日本新党の茂木がトップ当選したのには驚いた」と口火を切り、「組織を持たないボランティア選挙で6万2000票だ」と徒手空拳でも勝利できたことを指摘している。

 経済評論家として活躍していたとはいえ、決して知名度は高くなかった。旧栃木2区は都市型の選挙区ではないこともあり、対立陣営が「当選はありえない。4万票止まりだ」と口を揃えていたと別の記者が指摘している。

 自民党に後ろ足で砂をかけ、茂木は勝利を収めた。日本新党で“同期当選”したかつての仲間を見てみると、今でも野党の中心にいる議員が多いことに気づく。

 元首相で立憲民主党最高顧問の野田佳彦(64)、国民民主党代表代行の前原誠司(59)、辞意を表明した立憲民主党代表の枝野幸男(57)……。

敵の敵は味方
 1994年、当時の首相だった羽田孜(1935〜2017)は内閣総辞職を決断。自民党と社会党、そして新党さきがけは連立を組み、村山富市(97)が新首相に選出された。

「日本新党の解党により仲間の大半が新進党に移り、今も野党の議員です。ところが茂木さんは自民党に復党しました。そして今や幹事長です。かつての同期は『節操のない人だ』と呆れた目で見ています」(同・記者)

 茂木は最初、無所属を選んだ。自民党への復党が認められたのは1995年。当時、毎日新聞は、茂木が新進党の結成を主導し幹事長に就任した小沢一郎(79)に批判的だったことが、新進党に加わらなかった理由だと報じた(註2)。

 敵の敵は味方という言葉もある。とはいえ、当時の自民党が諸手を挙げて茂木の復党を歓迎したわけではなかった。

 1995年7月に参議院選挙が行われた。衆議院議員の茂木も応援にフル活動しなければならない。だが、当時は自民党の復党こそ認められたものの、次の選挙から中選挙区から小選挙区となる栃木5区での公認は得られていないという中途半端な状況だった。

7632チバQ:2021/11/11(木) 09:33:51
“雑巾がけ”の洗礼
 参院選直前の7月1日に開かれた自民党足利支部の定例大会で、自民党の党員が3分の1に激減したとする資料が提示された。支部長は「茂木くんにも党員の確保に努めてもらう」と指示、「いわゆる“古いパターンの選挙”をやってもらうということだ」と嫌味を付け加えた。

 日本新党時代の茂木は、旧態依然とした自民党の政治を批判していた。「それでも自民党に戻ったのなら、雑巾がけから始めてもらおう」という強烈なカウンターパンチだった。

 自民党で雑巾がけからやり直し、苦労を重ねて人情の分かる政治家に成長した──というのなら美談だが、実情は違うようだ。

 デイリー新潮は11月4日、「『茂木新幹事長』が嫌われまくるワケ “茂木に比べればあの人は神様”……永田町、霞が関、党本部からの証言」の記事を配信した。

 記事では茂木の“パワハラ体質”を詳報した。その中で、すぐに激怒する茂木に事務方が対応するためのマニュアル「茂木接遇メモ」の内容が紹介されている。

冷麺で大激怒
「接遇メモ」の内容は呆れるものばかりなのだが、詳しくは記事をご覧いただきたい。ここでは、その中から1つだけご紹介しよう。

《ルームサービス等で(大臣の好きな)麺類を注文する際には、大臣に提供するタイミングについて細心の注意を払うことが必要。大臣のフライトが50分遅延したため、冷麺ができてから提供するまでのタイミングが20分ほどずれ、麺がかたまった状態だったため、硬くて食べられないと大激怒していた》

註1:茂木敏充氏が自民離党届 日本新党から立候補へ(朝日新聞栃木県版・1993年6月22日)

註2:[そこが知りたい]新進党不参加の論理 批判さまざま(毎日新聞・1994年12月14日)

デイリー新潮取材班

2021年11月11日 掲載

新潮社

7633チバQ:2021/11/11(木) 11:09:57
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/825971/
投開票日前に意識した辞任…慰留もなく「枝野党」幕 立民転換点に
2021/11/3 6:00

郷 達也、井崎 圭
 衆院選大敗の責任を取り、立憲民主党の枝野幸男代表が辞任を表明した。主導した共産党などとの野党共闘が不発に終わり、支援組織を含む党内外の反発に抗しきれなかった。来年夏の参院選に向け、最大の課題となる共闘の論議は新執行部に託されるが、どう帰結するかは見通せない。前身の旧立民発足から4年。野党第1党は大きな転換点を迎えた。

 「数人に相談すると言ったが、誰にも相談せずに決めました」

 2日の立民執行役員会。「新体制で参院選を」と表明した枝野氏は、報道陣を退室させた後の非公開の場でこう切り出した。

 「4年前、救ってもらった仲間がたくさんいる。ご恩は忘れない」。ねぎらいの言葉もあれば、「精緻な分析で衆院選の総括をすべきだ」と詰め寄る役員も。ただ、慰留の声はなく、時にワンマンで運営を進めた「枝野党」体制が幕を下ろすことになった。関係者によると、枝野氏は投開票日まであと3日となった10月28日ごろ、街頭での反応などを踏まえ、辞任を意識したという。

     ■

 2017年、民進党分裂を受け枝野氏が1人で結党した旧立民は、直後の衆院選で野党第1党を獲得。旧国民民主党などとの合流を経て衆参150人規模に発展させた。

 迎えた今回の衆院選。枝野氏は野党5党の候補者一本化で全国7割以上の選挙区で「与野党対決」に持ち込んだ。だが、共産との接近が、立民最大の支援組織・連合など旧民主党支持層の離反を招いた。比例代表の議席は、公示前の62から39に激減。「選挙の顔」に疑問符が付く「惨敗ショック」に、交代論は一気に強まった。立民幹部は「共産と合意した『閣外協力』はやり過ぎだった。執行部刷新はやむを得ない」と語る。

     ■

 枝野氏辞任に伴う代表選は、泉健太政調会長や小川淳也元総務政務官らが取り沙汰されている。ただ、総裁選で「疑似政権交代」をして衆院選に臨んだ自民党と違い、来年参院選まで大型選挙はない。政策論争で国民の目を引きつけ、低空飛行の支持率を反転させられるかは微妙だ。

 衆院選で顕著だった世代交代も焦点となる。泉氏は取材に「停滞を打破し、自民党政治を変えるという旗印で国民の不満をしっかり受け止められるリーダーが求められる」と強調。大串博志役員室長も取材に「かつて(旧希望の党時代に)共同代表選に出馬した経験もあり、応援してくれるグループもある。仲間と話して決めたい」と発言。出馬を検討中という。

 新代表には、共産との共闘をどうするかという難題が突き付けられる。党内では、「明らかに失敗。見直すべきだ」(衆院幹部)という声の一方、来年夏の参院選改選組からは「党の足腰は弱い。共産を含んでも共闘は続けるべきだ」との声も上がる。他党との調整を含め難航必至だ。

 立民関係者は「有権者からは『万年野党』と見られている。誰が代表になっても党再建の道は険しい」と先行きに不安を漏らす。

 (郷達也、井崎圭)

7634チバQ:2021/11/11(木) 11:12:30
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/827510/
岸田流「自民党改革」本気度は? 掛け声倒れ、形骸化繰り返した過去
2021/11/6 6:00
前田 倫之
 来年夏の参院選をにらみ、岸田文雄首相の号令の下、自民党が若手の積極登用など党改革の具体化に着手した。「政治とカネ」問題の負のイメージを払拭(ふっしょく)する狙いがあるが、過去に改革機運が高まった際も重鎮らに抑え込まれ、掛け声倒れに終わった事例が多い。実現には困難が伴いそうだ。

 首相が掲げる党改革は、総裁以外の党役員任期を1期1年、連続3期までに制限して権力の過度な集中を防ぐことや、若手・中堅の抜てきによる組織の新陳代謝など。衆院選明けの1日の記者会見では「いよいよ、これから本格的に党改革に取り組んでいきたい」と言及し、4日に正式就任した茂木敏充幹事長にも早速、指示を飛ばした。

 茂木氏と連携して現場で調整の汗をかくことになりそうなのが、9月の総裁選で若手有志「党風一新の会」の代表世話人を務めた福田達夫総務会長。こちらは「55年体制(下の自民)がやっと終わり、次の政治体制を作るぐらいの気概を持ってやる」と意気込む。

 これまでも自民は、国政選挙候補者の公募制を本格導入するといった組織改革を行ってきた。

 ただ、例えば2009年衆院選の公約に盛り込んでいた「世襲候補を次回の総選挙から公認または推薦しない」との制限は、選挙戦略を優先し、12年衆院選以降も公募を前提に世襲を認めるなど形骸化。さらに、衆院選比例代表の単独候補や、小選挙区との重複候補に適用する「73歳定年制」などのルールもベテランらが抵抗し、例外が広く認められている。

 今回の党改革に懸ける岸田執行部の「本気度」はいかばかりか。茂木氏は「来年の参院選を待つということはない。早い段階でできるものは実行する」と話すものの、仮にポーズだけと有権者からみなされれば党への逆風に転じかねない。参院選の改選組の中堅議員は「形ばかりの『なんちゃって改革』にならなければいいが」と漏らす。

 (前田倫之)

7635チバQ:2021/11/11(木) 11:52:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/9590bb47c773b5765397cdca0f7cb6bdeb5ee06f
「安倍氏への忖度はなかった」計算された岸田人事 永田町ウオッチャーが語る
11/11(木) 11:12配信

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西日本新聞
【東京ウオッチ】記者の取材メモから
西日本新聞社主宰の「二水会」で講演する泉宏氏=10日午後、東京都千代田区(撮影・河合仁志)

 半世紀近く永田町ウオッチャーを続けている政治ジャーナリストの泉宏氏が10日、東京都内であった西日本新聞社主宰の「二水会」で講演。深く親交を結び、折に触れてアドバイスを送っている岸田文雄首相の誕生秘話や、9月の自民党総裁選にまつわる舞台裏、10月31日に投開票された衆院選の分析などを、余すところなく縦横無尽に語り尽くした。岸田政権の次の関門となる来夏の参院選に向けては「余計なことをしない、言わないことが最大の選挙対策だ」と説いた。詳報を記録する。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

衆院選の結果分析―選挙予測の限界?
 今回の衆院選で、枝野幸男代表の立憲民主党は政権交代を掲げたが、果たしてその4文字を意識して投票した有権者がどこまでいただろうか。

 埼玉大の松本正生教授(政治学)が分析している。有権者は自民党、公明党から立民に政権交代するなんてことを前提として考えていない。ただ、与野党が伯仲しないと、いつまでたっても「安倍1強」「菅一存」のような「官邸1強」体制が続き、データを隠してしまうような傾向に陥りかねない。だから(国会に)もう少し緊張感を持たせてほしいという人が、それなりにいたのは事実だ。

 それでも、メディアなどの事前情勢調査で、自民が単独過半数に達しないという報道が出たことによって、与野党伯仲は望ましいものの、それが変に進んで自公政権が揺らぐような事態まで行くのは避けたいということで、相当数の有権者が棄権したとみられる。結果的に、55・93%という過去3番目に低い投票率につながった。

 私の見解では、今回の最大の特徴は、小選挙区と比例代表の候補者合計が1051人と、1996年に小選挙区比例代表並立制が始まって以来、最少の候補者数となったこと。(野党候補の統一が進んだことが大きな理由であり)213の小選挙区で統一候補ができた結果、激戦区が生じたのは事実。しかし、今回の場合は全くの無風だった。選挙がこれほど盛り上がりに欠けるということは、最近の衆院選ではなかったことだ。

 これだけ無風の選挙で、何が起きたか。選挙では必ず、有権者が勝ち馬に乗ろうとする「バンドワゴン」効果と、逆に劣勢の候補に同情票を入れる「アンダードッグ」効果ということが言われる。今回は、選挙区によって有権者の態度が変わる不思議な現象が起きた。結果は、自民の圧勝。メディアの選挙予測によって、政局が大きく動いたというのが今回の選挙だった。

自民の巻き返し、共闘挫折の野党はどうする?
 これまでの衆院選では、メディアが序盤、中盤、終盤に実施する情勢調査は極めて正確だった。それが今回は全く失われた。松本教授の言を借りれば、新しい時代の選挙報道、予測報道の仕方を考えなければいけないと。大物の小選挙区落選も相次いだ。東京8区と神奈川13区は、いずれも自民の石原伸晃元幹事長、甘利明前幹事長。野党でも、辻元清美氏や平野博文氏、絶対の強さを誇っていた小沢一郎氏や中村喜四郎氏らが選挙区で涙をのんだ。

 結果を見ると、投票率が上がっているのは18〜30歳の層。(この層の)自民党支持率はとてつもなく高い。近くの投票所をのぞくと、午後6〜8時の最後の時間帯に若い有権者が来ていた。これが、自民が選挙区で競り勝つ要因になったのではないか。

 期日前投票は従来、投開票日直前の木、金、土曜の3日間に集中する傾向にあった。前回衆院選も、30%強がこの3日間で投票している。ところが、今回はその半分以下。期日前投票は好調だと報じられていたのに、最終的な統計では前回を下回った。これも、自民にあまり負けさせてもまずい、という有権者の自制の結果ではないかと思っている。

 野党としては、最強の戦術とみられた統一候補が213選挙区でできたにもかかわらず、立民も共産党も議席を減らした。これ以上の統一候補は立てようがない。この戦術では、現状では政権を取れないことが結論付けられた選挙だった。今後、立民は共産との共闘を続けるかどうかで苦悩することになる。

 次の参院選の結果を左右するのは、岸田首相が大失敗するか、余計なことを言いがちな人の失言をどう回避するか。これが首相にとっての最大の参院選対策になる。

7636チバQ:2021/11/11(木) 11:53:07
「終わった岸田」からの蘇生…短期間で何があった?
 そもそもなぜ岸田首相は、自民党総裁選で勝てたのか。私はかつて、ある原稿で「岸田さんはいい人だ。いい人というのは、政界ではどうでもいい人だ」と書いたことがある。それを読んだ首相から、「どうしたらいいですか」と聞かれた。そういうことをすらっと言えるところが、首相のいいところだ。

 昨年末ごろ、林芳正外相が衆院にくら替えする話が出た。時期を同じくして、岸田派の中からも「岸田さんで次の総裁選を戦えるのか」という声が上がった。つまり首相は、完全に退路を断たれていたわけだ。4月、お膝元で行われた参院広島選挙区の再選挙で首相が「県連会長を受ける」と決断した時に、勝負する気だなと思った。この再選挙では自民候補が負けたため、永田町周辺では「完全に岸田は終わった」とささやかれたが、逆に退路を断って闘うしかない道に追いやられた。

 8月に入り、私が人を介して首相に伝えたのは、総裁選で「早く決意表明すべきだ」ということ。菅義偉政権は東京都議選で実質的に負けており、直後に予定されていた横浜市長選でも敗れれば、その瞬間に「菅降ろし」の嵐が吹くということは分かっていた。相手が弱ってから総裁選に名乗りを上げる形になれば、男らしくないとみられるという意味だった。しかし、首相は面白い人だ。返ってきたのは「そんなことをして菅さんをいらだたせるのは、私の趣味じゃない」という趣旨の答えだった。

 その後、岸田派の会合で派内から「岸田立て、立て」という声が上がる。8月26日、総裁選の選挙管理委員会が日程を決めた段階で、抜く手もみせずに出馬宣言する方針が決まった。これが、最大のポイントだった。

 首相は自ら派閥を率いているため、立候補に必要な推薦人20人を確実に集めることが可能。すなわち、表明するのと同時に、菅氏が狙っていた「無投票再選の道」を閉ざすことができる。その前夜、若手に囲まれた首相は「党役員の任期制限」を打ち出すことを決断した。簡単に言えば、二階俊博元幹事長切りだった。局面はがらっと変わった。

 それから、菅氏が何をしたか。解散先行論や人事の刷新、二階氏を交代させようとした。総裁選前に人事に手を付けるなど有り得ない。突然、「解散なんて考えてない」と表明する場面もあり、立て続けにいろいろなことが起きた。解散権を縛られ、人事権も縛られた菅氏は、9月3日、二階氏に「もう気力がなくなった」と告げた。闘う政治家が気力をなくしたら、引くしかない。

 菅氏の退場は、菅氏が目をかけていた河野太郎前行政改革担当相の出馬を呼んだ。高市早苗政調会長も月刊誌で出馬を宣言し、安倍晋三元首相の全面支援を取り付けた上で動きだした。安倍氏は「私が全部、責任を持つ」と言った節がある。野田聖子こども政策担当相の立候補も、二転三転した。聞いた話では、旧竹下派の参院側から「足りなくなったら、いくらでも推薦人を出す」という話があったようだ。要は、「河野総裁」にはくみしないという意思表示だった。

 河野陣営の戦略は単純だった。当時、次の首相に誰がふさわしいかという世論調査で、河野氏、石破茂元幹事長、小泉進次郎前環境相の3人分の数字を足せば60%に達していた。岸田首相は、わずか数%。完全にそれでいけると思い込んだ。改革志向の河野陣営は、派閥領袖(りょうしゅう)への配慮や旧来型の多数派工作を否定し、そこを突いてアピールするべきだった。結果的に、1回戦で圧倒的に大差をつけて勝つ戦略は崩れた。

 これに対し、岸田陣営が徹底したのは、党員・党友票の4割弱を占める各組織、団体などの「職域支部」に働き掛けることだった。首相は、負け戦を、相手の戦略ミスで勝ち戦にできたというのが真実に近い。

7637チバQ:2021/11/11(木) 11:53:24
岸田人事から見える安倍、麻生両首相経験者との真の関係
 岸田首相・総裁による人事では、いろいろなことが言われた。「どう考えても安倍氏、麻生太郎副総裁の言いなり、忖度(そんたく)人事ではないか」と。10月4日の組閣時と、その後の2日間はほぼ全メディアがそう報じた。事実そうだった。ただし、よく見てみると随分考えられた人事とも言えた。

 (『政治とカネ』問題を抱えた)甘利明氏の幹事長起用には、首相の周りでも反対論が強かった。「選挙でみすみす票を減らすようなことをしてどうするんだ」と。実態は、甘利氏の他に人がいなかった。

 次に政権要職の総務会長、官房長官をどうするか。最大派閥の細田派内には、「福田系」と「岸・安倍系」の両派がある。どちらかというと安倍系の方が傍流だ。だから、福田系である福田達夫総務会長、松野博一官房長官の人事に対しては、安倍氏やその周辺から怒りの声が届いた。安倍氏は、今回の人事に不満だと。だから、急速に「安倍氏への忖度はなかった」という流れになっていった。これは完全に計算して行われたことだ。

 林芳正氏の外相起用も首相らしいと思う。林氏は、地元・山口で安倍氏と複雑な関係にあるから、そこは余裕を持たせて、じわじわとやった。新聞はやはり、安倍さんが怒り狂っていると書く。そう書かれると、首相の支持率は上がる。相当したたかにやっているのは間違いない。

 首相にとっての懸念は、現在の霞が関全体が「官邸の指示待ち」になってしまっていること。官邸の「チーム岸田」からは、いまだに指令が出ていない。どう対処していくか。官邸より党本部が強くなり過ぎる「党高政低」にしないことも、首相の最大課題となる。

岸田政権の青写真―肉食系ではなく、草食系に徹する?
 岸田首相には、政権発足とほぼ同時に臨む今回の衆院選を乗り切れば、次の参院選でも十分勝てるというシナリオがあった。例えば今、トヨタ自動車の労働組合は完全に自民に旋回している。財界、霞が関が全部、「親岸田」という状況になれば負けることはない。

 参院選が終わったら、どうするか。残り2年と数カ月の党総裁任期中、首相は解散はしないのではないか。仮にそうなれば政局とならず、党内から引きずり下ろされようがない。大事なのは、余計なことをしない、言わない、言わせないこと。そして、新型コロナウイルス対策と経済再生の分野で、どんどん前広にやっていく。実績を少しずつ積み上げ、参院選さえ乗り越えれば、さらにコロナ対策、経済再生に全力投入できる。その後、(総裁任期が来ればそこで)自分はもう退陣というのが、首相とその周辺が組み立てている戦略ではないだろうか。

レガシー(政治的遺産)―キッシーの目指す道
 ただ、経済再生やコロナ対策では政権のレガシーにならない。岸田首相が自信を持ってレガシーにできるなと思っているのは、実は憲法改正ではないかと考える。保守リベラルの牙城である宏池会の領袖が改憲と言うと、そういう流れになっていくという首相自身の判断があるとみられるからだ。

 野党第1党の立民も、改憲論議には参加せざるを得ないだろう。今回の衆院選の結果、日本維新の会、国民民主党を合わせた場合の改憲勢力は史上最多、定数の4分の3に達した。(中立的な)公明を除いても、憲法改正の国会発議に必要な3分の2を超えている。

 来年の通常国会途中から、改憲論議は確実に始まると見ている。首相も止める気はない。一般論として言われてきたのは、「改憲の国民投票までに2国会、3国会は必要」と。来年の通常国会、秋の臨時国会、再来年の通常国会になったら当然のことながら、改憲勢力の間で合意した項目から、国民投票にかけようということになっていくと思う。一番早ければ、再来年の夏に国民投票。そういう計算は、首相も頭の片隅にあるのではないか。そうなると岸田文雄政権のレガシーは憲法を初めて改正した、となる。

(取材、構成・河合仁志)

泉 宏氏(いずみ・ひろし)
 1947年、東京都出身。72年に早稲田大を卒業後、時事通信社に入社。田中角栄首相番を皮切りに政治記者活動を始めて以来、永田町で半世紀近く、歴代首相や自民党幹事長などの政権幹部、宏池会など主要派閥を、また霞が関の官界もウオッチしてきた。この間、政治部長、福岡支社長、2006〜09年には取締役編集担当を歴任。現在は時事通信社客員解説委員の他、日本賢人会議所理事などを務める。74歳。

7638チバQ:2021/11/11(木) 19:43:24
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20211111k0000m010277000c.html
茂木敏充氏が竹下派会長に内定 石原伸晃氏は会長辞任を表明
2021/11/11 19:24毎日新聞

茂木敏充氏が竹下派会長に内定 石原伸晃氏は会長辞任を表明

自民党の茂木敏充幹事長

(毎日新聞)

 自民党竹下派は11日、党本部で会合を開き、会長代行の茂木敏充幹事長を次期会長に内定した。また、先の衆院選で落選した石原伸晃元幹事長は11日の石原派会合で、同派会長を辞任する意向を表明した。

 竹下派では前会長の竹下亘元総務会長が9月に死去し、茂木氏が次期会長の有力候補と目されてきた。11日の会合では複数の議員から茂木氏を会長に推す声が上がり、「会長予定者」を経て会長に就くことが全会一致で了承された。茂木氏は記者団に「これから人事を固めていく」と述べた。

 石原氏は自派会合で「石原派は今日をもって幕を下ろさせていただきたい」とあいさつ。派閥の運営は現職のメンバーに委ねる考えを示した。石原派は当面、会長不在のまま活動を続け、12月に開催予定の政治資金パーティー後、新会長を決定する。

 各派は先の衆院選で所属議員の引退や落選が相次いだが、この日の会合で初当選した議員らを迎えた。

 麻生太郎副総裁が率いる麻生派は衆院解散時より1人増えて53人となり、安倍派に次ぐ第2派閥の座を確保した。竹下派は53人から2人減の51人となり、党内第2派閥から第3派閥に順位を下げた。

 第4派閥は3人減で44人になった二階派、第5派閥は4人減の42人になった岸田派。石破派は3人減の12人となり、11日の会合で今後の同派のあり方について、臨時国会までに結論を出すことで一致した。石原派は3人減の7人となった。【堀和彦、東久保逸夫】

7639チバQ:2021/11/11(木) 19:44:58
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-211111X062.html
旧竹下派、茂木派に移行へ=石原氏は派閥会長辞任―自民
2021/11/11 17:53時事通信

 衆院選を受けた自民党各派の動きが11日、活発化した。細田派が安倍派に衣替えしたほか、旧竹下派は茂木敏充幹事長(同派会長代行)を次期会長に内定。近く「茂木派」に移行する。衆院選で落選した石原伸晃元幹事長は石原派会長の辞任を表明。所属議員が7人に落ち込んだ派閥の存続をめぐり残りのメンバーで話し合う。

 細田派は総会で安倍晋三元首相の会長就任を了承した。新人議員らの入会で93人となり、最大勢力を維持する。

 旧竹下派の会合では、出席者から茂木氏を新会長に推す声が上がり「会長予定者」となった。茂木氏はこの後、記者団に「私の下で人事を固めて正式に発足する」と説明した。一方、参院竹下派は難色を示しているとみられ、会合で了承の拍手をしなかったという。派内の結束が課題となる。

 石原派会合では石原氏があいさつ。「石原派はきょうをもって幕を降ろしたい」と宣言し、派閥の今後については「一人ひとりの政治信条に委ねたい」と語った。

 岸田派会合には会長の岸田文雄首相が出席し、「力を合わせて国民の負託に答えるべく努力していきたい」と決意を示し、政権運営への協力を呼び掛けた。

 麻生派の麻生太郎副総裁は「手を抜いてはいけないのは来年の参院選。過半数を取ることによって初めて岸田内閣が安定する」と引き締めた。二階派の二階俊博会長は「政策集団としていろいろ物事を進めていく」と強調した。石破茂元幹事長は石破派の在り方を12月上旬の臨時国会召集までに検討する考えを示した。

7640チバQ:2021/11/12(金) 11:32:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/167f1e6522444ba52e7a22e66cb4db8917efaf88
「まるで所信表明」安倍派誕生、表舞台で目指す“キングメーカー”
11/12(金) 9:48配信

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西日本新聞
安倍晋三前首相=2019年7月撮影、福岡市

 自民党細田派は11日、所属議員による総会を開き、安倍晋三元首相の派閥復帰と、衆院議長に選出された細田博之氏の後任会長への就任を正式決定した。昨年9月に首相を退任後、安倍氏は党内最大派閥を実質的に率いてきたが、今後は「安倍派」の新会長として表舞台で「キングメーカー」の地位固めを進めそうだ。政権人事を巡る不協和音がささやかれる岸田文雄首相サイドは、その動向を警戒している。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

 「世界の真ん中で輝く日本を次の世代に引き渡していくため、党内最大の政策集団として皆さんとともに責任を果たしていく」「憲法改正の議論の先頭に、清和会は立とうではありませんか」

 安倍氏は新会長に就任したこの日の総会でこう気勢を上げ、約90人の所属議員から盛大な拍手を浴びた。宰相時代を思い起こさせる身ぶり手ぶりを交えた独演は8分間に及び、出席議員は「まるで所信表明みたいだ」。前任者の細田氏とグータッチを交わし、安倍氏は満を持した禅譲も印象付けた。

 2012年の第2次安倍政権発足に伴い、細田派前身の町村派を離れていた安倍氏。首相在任中に森友学園、「桜を見る会」の問題で批判を招いたため、辞任後の派閥復帰のタイミングを先の衆院選に定めた。中堅・若手の選挙応援に精力的に入り、細田派が解散前と同規模勢力の93人を維持することに貢献。今月9日、細田氏の主導により全会一致で新会長就任の要請を受けた。

 順風に映る一方、初当選同期の友人である首相に対しては、安倍氏は不満を強めている。9月の総裁選後の閣僚・党役員人事で、安倍氏とは距離があるとされる派内の福田達夫総務会長、松野博一官房長官が起用されたことが一因だ。事実上の派閥オーナーでありながら、その意が顧みられない事態に安倍氏は「(会長の)細田さんは、首相とちゃんと話をしているのか」と歯がゆさを隠さなかったという。

 畳み掛けるように、首相は安倍氏と地元・山口で緊張関係にある林芳正氏を外相に据えた。「キングメーカー」を目指す安倍氏としては、首相に党内の主導権を握られぬよう巻き返しを図る場面があり得る。

 ただ、その足元には不安要素も。今後、総裁選で全面支援した無派閥の高市早苗政調会長の安倍派合流が有力視されるが、派内には野党時代に派閥を離脱した高市氏への反感が根強い。対処を誤れば派内にあつれきを生み、求心力低下につながりかねないだけに、安倍氏はこの日、高市氏に関して「総裁選で多くの派の方々から支援を受けたという立場を踏まえ、いろいろと考えておられるんだと思います」と言葉を選んだ。

 (前田倫之)

おことわり
 自民党細田派が安倍晋三元首相を新会長に決定しましたので、今後は呼称を「安倍派」とします。

7641チバQ:2021/11/12(金) 11:40:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/b934b25bfc2bced615310cb43db958a24b749ce3
30年ぶりの「安倍派」復活、最大の政策グループとして「岸田政権支える背骨でありたい」
11/12(金) 10:01配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党最大派閥の細田派(清和政策研究会)は11日の総会で、安倍元首相を新会長に決定し、安倍派が発足した。会長不在だった竹下派では、会長代行の茂木幹事長を会長予定者とすることを確認するなど、各派閥が衆院選の結果などを踏まえた新体制に向けて活発に動き出した。

 安倍氏は総会で「清和会は半世紀にわたって政治の背骨を担い、政策を磨き上げてきた。伝統に誇りを持ち、力を尽くしたい」と決意を示した。

 旧称の清和会から通算で安倍氏は10代目会長となる。父の晋太郎・元外相は2代目会長で、30年ぶりに「安倍派」に戻った。安倍氏は、11日時点で93人を擁する派閥の領袖(りょうしゅう)として党内で影響力を増大させそうだ。安倍氏は総会後、記者団に「最大の政策グループだから、岸田政権をしっかり支えていく背骨でありたい」と自負をにじませた。

 第3派閥の竹下派は、会長だった竹下亘・元復興相が9月に死去し、会長ポストは空席となっている。11日の総会では「茂木氏を会長にしたらどうか」などと、会長に茂木氏を推す声が複数出た。役員会などでの手続きを踏んでいないこともあり、当面は会長予定者とすることで了承された。

 茂木氏は会合後、記者団に「人事を固めて正式に発足する」と説明。派閥関係者によると、茂木氏は月内にも茂木派に衣替えさせる意向だ。ただ、参院竹下派には、茂木氏の会長就任への慎重論がくすぶる。

 二階派の例会では、衆院選初当選組ら6人の入会が了承された。所属議員は44人となり、一時抜かれた岸田派(42人)を上回った。

7642チバQ:2021/11/12(金) 11:41:32
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20211112-OYT1T50094/?ref=yahoo
石原伸晃氏「議員バッジなくした」「石原派は幕を下ろしたい」…派閥のあり方は今後協議
2021/11/12 10:12
 所属議員が7人となった最小派閥の石原派の11日の会合では、衆院選で落選した石原伸晃・元幹事長が「(議員)バッジをなくしたので石原派は今日をもって幕を下ろしたい」と述べ、会長辞任を表明。派閥のあり方は今後協議する。

 岸田派例会には、会長の岸田首相が首相就任後、初めて参加した。首相は「心を合わせ、力を合わせて、国民の負託に応えるべく努力をしていきたい」と結束を呼びかけた。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20211109-OYT1T50234/?ref=yahoo
石原伸晃会長が落選の「石原派」、当面は存続へ…来月のパーティーまでは会長も続投
2021/11/09 22:40
 自民党石原派(7人)は9日、東京都内で幹部会合を開き、派閥活動を継続する方針で一致した。会長を務める石原伸晃・元幹事長は衆院選で落選したが、12月中旬に予定する派閥パーティーまでは会長を続投する方向だ。

 衆院解散時点の所属議員が10人で党内最小派閥だった石原派は、衆院選で石原氏や野田毅・元自治相ら3人が落選した。所属議員が1桁となり、派閥の解散や他派閥との合流も取り沙汰された。だが、出席者によると、この日の会合では、当面は派を存続させる方針でまとまったという。

7643チバQ:2021/11/12(金) 11:48:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce6c33d1584ec338671f7311a2419f9f85c9c811
派閥の今後 石破氏に一任 存廃など12月上旬に結論
11/12(金) 11:08配信


日本海新聞
衆院選後初の派閥会合であいさつする石破氏。12人での再出発となった=11日、国会内

 自民党の石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)率いる石破派(水月会)は11日、国会内で会合を開き、派閥の存廃を含めた今後の在り方について、顧問の石破氏に判断を一任することを決めた。石破氏は所属議員の意見を聞き、12月上旬の臨時国会召集までに結論を出す。石破派は衆院選を経て12人に減少。派閥内ではさまざまな声が出ており、岐路に立たされている。

 会合には9人が出席。石破氏は会合の冒頭で「水月会もまた新たな局面を迎えることになった。国家のため、次の時代のため、自民党のためにどうしていくのが一番いいのか、考えを述べていただきたい」とあいさつし、メンバーに率直な意見を求めた。

 会合は冒頭以外は非公開。閉会後、石破氏側近の赤沢亮正議員(衆院鳥取2区)は記者団に「水月会の今後の在り方について、臨時国会までに各メンバーの考えを聞くという前提で、石破氏から『(判断を)預けてくれないか』との発言があった」と明かした。

 出席者によると会合では、石破派の規模縮小が続く中、存廃も含めた派閥の方向性を検討すべきではないかとの意見が出たという。今後、石破氏が各所属議員と個別に面談し、意見を聞いた上で最終的な結論を出す。

 石破派は昨年の党総裁選後に石破氏が会長を降り、世話人4人による集団指導体制となった。退会が相次いだことに加え、10月の衆院選で世話人のうち1人が政界を引退、1人が落選した。ある石破派議員によると、さらに退会者が出る可能性があるという。

 一方、10日に初登院した元鳥取市長の竹内功参院議員は11日、石破氏と面談。竹内氏は石破派に入会したい意向を伝えたが、竹内氏によると派閥の在り方自体を検討しているとして、石破氏は態度を留保した。

7644チバQ:2021/11/12(金) 11:49:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c1dea688b0e11d1414b4ffe8312f96768814ad3
首相肝いり、デジタル田園都市国家構想 その実効性は
11/12(金) 8:20配信

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朝日新聞デジタル
大平正芳元首相

 政府は11日、デジタル技術を通じた地方の活性化を検討する「デジタル田園都市国家構想実現会議」の初会合を開いた。岸田文雄首相は成長戦略の主要な柱に掲げており、年内に具体的な施策の全体像を示し、来春にも構想を取りまとめるという。ただ、安倍・菅政権が推し進めた「地方創生」の看板の掛け替えという見方もあり、実効性が問われそうだ。

【写真】デジタル田園都市国家構想実現会議に出席した竹中平蔵氏=2021年11月11日午前11時15分、首相官邸、福留庸友撮影

 首相は会議で「時代を先取るデジタル基盤を公共インフラとして整備し、地方のデジタル実装を支援していく」と強調。デジタル化の取り組みを支援する交付金を創設するなどして「早期に地方の方々が実感できる成果をあげたい」と話した。

 ポストコロナの国家像を見据えるにあたり、首相は自らの派閥「宏池会」で会長を務めた大平正芳元首相が掲げた「田園都市構想」を引用。デジタルをつかった地方活性化を昨年の自民党総裁選から提唱している。都市と地方の格差・分断の是正は「新しい資本主義」の実現に資すると主張する。

 新自由主義からの転換を持論とする首相だが、会議の構成員には、「小泉構造改革」の旗振り役で安倍・菅政権でも重用された慶応大名誉教授の竹中平蔵氏が名を連ねた。首相周辺は「新しい資本主義実現会議のメンバーだって6割は成長派だ。排除はしない」と説明する。

 構想実現のため、首相は低速・小型の自動配送サービスを可能とするための法案づくりや、地方に住む高齢者向けの自動運転移動サービスを認める新たな制度の創設などを矢継ぎ早に打ち出した。地方に高速通信規格「5G」やデータセンターなど通信インフラの整備を進め、交付金制度も新設するという。

 だが、これまでも国は同じような政策を進めてきた。地方創生行政に関わる内閣官房幹部は「地方創生はデジタル化だけではうまくいかない。『デジタル』という言葉が独り歩きしている」と懸念を示す。(永田大)

7645チバQ:2021/11/12(金) 11:49:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/a638c973ebc3c57290b4b16371484d461875ba33
最大派閥の安倍派発足、元首相が権力を誇示 岸田首相の会長続投は「林氏の頭を押さえておくため」
11/12(金) 6:00配信

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中国新聞デジタル
最大派閥の会長に就任し、あいさつをする安倍元首相

 自民党の主要派閥は11日、会合を開いた。絶対安定多数を確保しながら、引退やベテランの落選もあった先の衆院選を受け、次なる焦点は党内の主導権争いだ。安倍晋三元首相(山口4区)は最大派閥の会長に就いて権力を誇示。一方で旧竹下派の新会長選びや石破派の行く末など先行き不透明な部分も残る。第2次岸田内閣を発足させたばかりの岸田文雄首相(広島1区)は自派閥の団結を図りながら、党内バランスの変化を注視する。

【表】自民党各派閥の構成人数

 安倍氏はこの日、細田派に復帰。細田博之氏(島根1区)の衆院議長就任に伴って後任の会長になり、「安倍派」(93人)を発足させた。「国民の生命と幸せな生活を守り抜く役割を果たすのは清和会(安倍派)だ」と、約8分にわたり熱弁を振るった。

 「最大の政策グループだから当然、岸田政権をしっかり支えていく背骨でありたい」と報道陣に語った元首相。われこそ党内主流派で「キングメーカー」宣言とも受け取れる。派内には歓迎の声の一方、「政権への対抗心や反発と見られかねない」と気をもむ議員も。改憲を巡っても安倍氏は「安倍派が国民的な議論を進める原動力に」と息巻いた。

 岸田派(42人)会合に顔を見せた岸田首相は前夜の第2次内閣発足の勢いも駆って「新しい時代に向けて日本の未来を切り開こう」と呼び掛けた。比例代表中国ブロックで初当選した石橋林太郎氏を迎え入れたものの、総裁派閥ながら解散前から4人減となった。

 首相は当面会長にとどまる見込みだ。その狙いを別の同派議員は「派閥ナンバー2の座長で首相を目指すと公言する林芳正外相(山口3区)の頭を押さえておくためだ」と語る。安倍派との関係について同派の小野寺五典元防衛相は「首相は安倍氏と当選同期で若い頃から懇意。派として良い関係を継続できるのではないか」との見方を示した。

中国新聞社

7646チバQ:2021/11/12(金) 11:50:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/d723cb5e298028002d165775e4c45a10514b6547
旧竹下派 「茂木派」へ 参院側からも反対出ず
11/11(木) 23:07配信

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産経新聞
茂木敏充幹事長(矢島康弘撮影)

自民党第3派閥の旧竹下派(平成研究会、51人)は11日、衆院選後初の定例会合を党本部で開き、4日に党幹事長に抜擢(ばってき)された茂木敏充会長代行の会長昇格を内定した。竹下亘前会長が9月に死去し、会長職は空席になっていた。近く役員人事を固め、「茂木派」が発足する。

引退後も影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長が茂木氏と折り合いが悪く、会長就任に反対していたが、定例会合では参院側からも反対意見が出なかった。

会合では茂木氏が「平成研としては21年ぶりの幹事長。今後の国会対応や来年の参院選に向け全力で取り組みたい」と述べた。その後、新人議員の紹介などが終わり、最後に司会の若宮健嗣万博相が「他に何かありますか」と出席者に確認すると、津島淳衆院議員が挙手し「茂木氏が幹事長になった。平成研でも会長に」と発言。さらに「早く会長を決めたほうがいい」(笹川博義衆院議員)などと衆院側の若手・中堅が相次ぎ発言し、「茂木派」への流れを一気に作った。

参院側の実力者である石井準一幹事長代理が「衆参の役員を決めてから話し合って新会長を決めたほうがいい」と異論を述べると、衆院側の新藤義孝元総務相が「『会長予定者』ということで役員を決めてもらおう」と参院側に譲歩する形を取り、決着した。

衆院側が奇襲を仕掛けたのは「参院側が阻止に動くのでは」と警戒する向きもあったからだ。平成30年には、参院側が集団離脱の構えを見せて額賀福志郎会長(当時)に退任を迫った。この時も青木氏の意向が強く働いた。だが、今回は石井氏が手続きの面で異論を唱えただけで、反対意見は出ず、派閥離脱の動きも起きていない。

背景には派内の力学の変化がある。参院側を束ねて会長交代劇を主導した吉田博美参院幹事長(当時)は令和元年に死去し、その後は参院側が結束して政局を仕掛ける場面はない。

また、茂木氏の幹事長就任が決定打になった。平成研としては平成12年の森喜朗政権の野中広務氏以来、手にしたポストである。来年の参院選の公認権や資金も事実上握る。「会長就任に正面から反対できる人はいない」(衆院ベテラン)状況になった。(田中一世)

7647チバQ:2021/11/12(金) 11:54:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/9316e1b6cc082abf7836be8a4cdc4140a18e5f82
「岸田政権はさっさと潰して構わない」安倍氏と麻生氏の全面対決が招く"次の首相"の名前
11/11(木) 18:16配信

プレジデントオンライン
記念撮影に臨む岸田文雄首相(右)と林芳正外相=2021年11月10日夜、首相官邸 - 写真=時事通信フォト

岸田文雄首相は長期政権を築くことができるのだろうか。ジャーナリストの鮫島浩さんは「総裁選と衆院選を経て自民党内には麻生氏優位の構図ができあがった。これが安倍氏はおもしろくない。党内状況を打破するため、安倍氏が揺さぶりをかければ、来夏の参院選前に首相交代となる恐れもある」という――。


■唯一の誤算は甘利明幹事長が小選挙区で敗れたこと

 自民党は10月31日投開票の衆院選で「自民苦戦、単独過半数を巡る攻防」というマスコミの情勢調査に基づく予測を覆し、過半数(233議席)を大幅に上回る261議席を獲得して圧勝した。

 自民党に勢いがあったわけではない。むしろ安倍・菅政権がコロナ対策で失態を重ねたことで自民党を積極的に支持するムードは乏しかった。安倍晋三元首相と麻生太郎副総裁の操り人形と揶揄(やゆ)される岸田文雄首相の存在感は薄く、勝因はひとえに「野党の魅力不足」にあるといっていい。

 立憲民主党、共産党、社民党、れいわ新選組の野党共闘は中途半端に終わり、「野党連合政権」の具体像はいっこうに見えず、政権交代の機運はまったく盛り上がらなかった。ふたを開けてみると投票率は戦後3番目に低い55.93%に低迷し、自公与党が組織票を固めて僅差で逃げ切る選挙区が続出。予測を大幅に上回る議席が自民党に転がり込んだのである。

 唯一の誤算は、岸田首相が政権の要として起用した甘利明幹事長が神奈川13区で敗れたことだった(比例で復活当選)。甘利氏は都市再生機構(UR)をめぐる口利き疑惑が尾を引く中、安倍氏と麻生氏の双方と親しいという一点で起用されていた。甘利氏こそ、安倍氏と麻生氏というふたりのキングメーカーが牛耳る岸田政権を象徴する存在だったのである。

 自民党幹事長が選挙区で敗北するのは初めてだ。甘利氏はさすがに岸田首相に辞意を伝えたが、岸田首相はその場で了承せず、保留した。独断では辞表も受け取れない首相なのだ。

■甘利氏落選の誤算、勝ち過ぎた自民党に生じた「軋み」

 甘利氏が失脚すると安倍氏と麻生氏を橋渡しする調整役が不在となり、政権内部のバランスが崩れる恐れがある。安倍氏と麻生氏の双方を満足させる後任幹事長として選ばれたのは、旧竹下派会長代行の茂木敏充氏だった。岸田氏より「ずる賢い」面はあるものの、安倍氏と麻生氏への従順さでは岸田氏に勝るとも劣らぬ政治家だ。

 安倍氏と麻生氏は麻生派重鎮の甘利氏から旧竹下派幹部の茂木氏に幹事長職を明け渡すことに若干の抵抗はあっただろうが、双方が納得する人材は他に見当たらなかった。茂木氏の幹事長起用で安倍氏と麻生氏の二大キングメーカーが君臨する政権構造は維持されたといえる。

 しかし茂木氏の後任の外相に宏池会(岸田派)ナンバー2の林芳正氏を起用した人事は波紋を呼んでいる。林氏は安倍氏と山口県政界を二分する「政敵」として知られているからだ。岸田氏は林氏の外相起用を安倍氏と麻生氏に事前に伝え、理解を求めた。マスコミ各社の報道によると、安倍・麻生両氏は林氏が親中派であることなどを理由に反発したが、岸田氏が押し切ったという。

 私の見解はやや異なる。安倍氏が林氏の外相起用に強く反発したのは事実であろうが、麻生氏まで強く反発したら、はたして岸田氏は押し切れたであろうか。麻生氏は安倍氏の手前、反対するそぶりをみせつつ、実のところは林氏の外相起用を容認あるいは歓迎したのではないかと私はみている。

 岸田政権発足以降、安倍氏と麻生氏の盟友関係はすこしずつ軋み始め、衆院選で自民党が勝ち過ぎて、二階俊博氏や菅義偉氏ら「共通の敵」がますます埋没した結果、安倍氏と麻生氏の間の「軋み」は「亀裂」へ広がりつつある。麻生氏が安倍氏の反発を承知のうえで林氏の外相起用にゴーサインを出したとしたら、ふたりのキングメーカーの盟友関係は大きな曲がり角にさしかかっているといえるだろう。

 甘利氏失脚で浮上した茂木氏と林氏が「ポスト岸田」の有力候補に躍り出たことも注目すべき点である。自民党内の権力構造にどんな変化が生じたのか。来年夏の参院選に向けて岸田政権はどうなっていくのか。詳しく解説していこう。

7648チバQ:2021/11/12(金) 11:54:20
■麻生氏優位の党内構図

 2012年末から7年8カ月続いた安倍政権と、それを受け継いだ1年間の菅政権は、安倍氏、麻生氏、菅義偉氏、二階俊博氏の「4長老」がときに内輪もめをしながらも世代交代を阻むという一点で手を握り、あらゆる国家利権を独占する「4長老支配」だった。

 菅政権末期に安倍・麻生連合と二階・菅連合の対立がついに抜き差しならなくなり、安倍・麻生連合が「菅おろし」を仕掛けて退陣に追い込んだ。その後の自民党総裁選では安倍氏は高市早苗氏を、麻生氏は岸田氏を、菅氏は河野太郎氏を、二階氏は野田聖子氏を推し、4長老の対応は見事にばらけたのである。

 総裁選は岸田氏と河野氏の決選投票にもつれ、さいごは安倍氏と麻生氏が連携して岸田氏を勝利させた。岸田政権は、党役員・閣僚人事で二階氏や菅氏、河野氏に加え、河野氏を支援した石破茂氏や小泉進次郎氏らを徹底的に冷遇した。一連の人事を主導したのは、自民党副総裁に就任した麻生氏である。

 岸田政権の布陣をつぶさに分析すると、岸田首相は安倍氏よりも麻生氏の意向を重視していることがみてとれる。たしかに安倍氏と麻生氏の二大キングメーカーが牛耳る政権なのだが、そのなかでも「麻生氏優位」であることは、今後の政局を読み解くにあたり、しっかりと認識しておくことが重要だ。「4長老」のなかで、この秋の総裁選・衆院選の政局を経て独り勝ちしたのは麻生氏だったのである。

■幻となった「麻生―甘利ライン」

 安倍氏は党運営の要である幹事長に高市氏、内閣の要である官房長官に安倍最側近の萩生田光一氏の起用を求めていたが、どちらもかなわなかった。安倍氏の意向を跳ね除けることができるのは、いまの自民党には麻生氏しかいない。

 当初は麻生派重鎮の甘利氏を幹事長に起用したことが「麻生氏優位」を端的に示している。官房長官に就任した松野博一氏は安倍氏率いる清和会(安倍派)に所属していながら甘利氏の派閥横断的グループ「さいこう日本」のメンバーだ。安倍氏の顔を立てつつ主導権は握らせないという麻生氏の思惑が嗅ぎ取れる。麻生氏の政権運営構想のど真ん中にいたのが、甘利幹事長だった。

 ほかにも「さいこう日本」からは党幹部に梶山弘志幹事長代行(無派閥)、田中和徳幹事長代理(麻生派)、高木毅国対委員長(安倍派)、閣僚に金子恭之総務相(岸田派)、金子原二郎農相(岸田派)、山際大志郎経済再生相(麻生派)が起用され、さながら「甘利政権」の様相となった。閣僚20人中13人が初入閣という布陣も、内閣より自民党の力が強い「党高政低」型といえ、麻生副総裁―甘利幹事長ラインですべてを仕切る思惑がにじむ体制であった。「安倍・麻生傀儡政権」ではなく「麻生傀儡政権」と言っても過言ではない滑り出しだった。

 自民党が予想を覆して大勝したことと、そのなかで「政権の要」であった甘利氏が選挙区で敗れ失脚したことが岸田政権の「麻生氏優位」にどう影響するかが今後の焦点である。

7649チバQ:2021/11/12(金) 11:54:36
■安倍氏との軋み

 もしマスコミの情勢調査どおりに自民党が単独過半数を割るか、もしくは単独過半数ギリギリという選挙結果だったなら、麻生氏の思いのままの体制を継続することは難しかっただろう。

 二階氏や菅氏を冷遇し続ければ、彼らは野党との連携をちらつかせ政権を揺さぶられる恐れがある。岸田首相は過半数を維持するには安倍氏や麻生氏だけでなく、二階氏や菅氏、さらには河野氏や石破氏にも配慮する「挙党体制」を構築する必要に迫られたに違いない。

 しかし、自民党だけで過半数を30議席近く上回る大勝に終わった結果、二階氏や菅氏らが野党と連動した政局を仕掛けることは極めて困難になった。二階氏や菅氏が離反したところで、公明党さえつなぎとめれば政権は十分に運営できるからだ。

 日本維新の会が躍進し、松井一郎代表(大阪市長)と親密な菅氏が存在感を取り戻すとの見方もあるが、私は否定的だ。

 自民党単独で絶対安定多数(261議席)に達した以上、衆参各議院の総議員の3分の2以上の賛成が必要な憲法改正の発議にさえこだわらなければ、自公政権の国会運営は安泰だ。

 維新の松井代表が来夏の参院選と同時に改憲案の国民投票を実施することを主張しているのは、「3分の2」の議席確保を政治的焦点とすることで維新の存在感を高める狙いがあるとみられるが、維新の協力を取り付けることは自民党内では菅氏を利するだけで、麻生氏には何の得もない。麻生氏や岸田氏は改憲発議に極めて慎重な姿勢をとるだろう。

■反発を承知で林芳正氏を外相に起用

 麻生氏の最優先課題は、二階氏や菅氏を政権中枢から外し、岸田政権の運営を自らが主導することであり、そのために必要な議席は十分に確保できたということだ。

 唯一の懸案は、安倍氏との「盟友関係」だ。最大派閥・清和会(安倍派)を率いる安倍氏と第2派閥・志公会(麻生派)を率いる麻生氏が盟友関係を続けてきたのは、二階氏や菅氏ら「共通の敵」に対抗し、河野氏や小泉氏への「世代交代」の流れを食い止めるためだった。

 二階氏、菅氏、河野氏、小泉氏らが表舞台から姿を消し、衆院選で自民党が圧勝して「共通の敵」の反撃を気にする必要がなくなった結果、安倍氏との「棲み分け」がやっかいな問題として浮上してきたのである。

 安倍氏にすれば、甘利氏が辞任した以上、今度こそ幹事長に高市氏起用を望んだに違いない。安倍氏にも麻生氏にも従順な茂木氏の幹事長起用は落とし所として容認できるとしても、茂木氏の後任の外相に林氏を起用したのは、露骨な「安倍軽視」ではないか――そんな安倍氏の反発を承知の上で、麻生氏が林氏の外相起用に踏み切ったことに注目すべきである。

7650チバQ:2021/11/12(金) 11:54:53
■大宏池会の野望

 林氏は老舗派閥・宏池会の本流である。東京大学法学部卒業、ハーバード大学ケネディ行政大学院修了という華麗な経歴を持ち、宏池会ホープとして若くから岸田氏よりはるかに高い期待を集めてきた。

 宏池会第8代会長の古賀誠氏は従順な岸田氏を第9代会長に指名したが、本流の林氏を無視できず、ナンバー2の座長とした。林氏の弱点は参院議員だったことだが、今回の衆院選で衆院への鞍替えに成功し、ただちに外相に就任したことで、名実ともに岸田氏に続く「宏池会の首相候補」の座を確立したのである。

 麻生氏はもともと宏池会に所属し、長く冷遇されてきた。1998年に加藤紘一氏が会長に就任したのを機に宏池会を飛び出し、小グループを結成。加藤氏が清和会の森喜朗内閣への不信任案に同調した2000年の「加藤の乱」に敗れ、宏池会が分裂・衰退するのを横目に、麻生氏は自らの派閥を急拡大させ、ついには第2派閥に躍り出た。

 麻生氏の野望は尽きない。仕上げは本家本元の宏池会(岸田派)を麻生派に吸収合併して「大宏池会」を結成し、清和会と肩を並べる二大派閥として君臨することである。麻生氏は清和会と大宏池会が交互に首相を輩出する将来像を周辺に打ち明けている。

 麻生氏が自民党総裁選で、自派の河野氏ではなく、岸田氏を全力で支援したのも、野望のためだ。もしも河野政権が誕生すれば、世代交代が一気に進んで権力を失う恐れがあった。

■「麻生氏独り勝ち」が岸田政権最大のアキレス腱に

 麻生氏は思いのままになる岸田政権のうちに大宏池会を結成しておきたい。そして不人気の岸田首相が退陣する時に備えて「ポスト岸田」候補を手元に置いておきたい。それが林氏なのである。林氏を首相候補として押し上げることと引き換えに、林氏に大宏池会の結成を認めさせ、自らがキングメーカーとして君臨しようというわけだ。

 甘利氏が失脚し、林氏の衆院鞍替えが実現した今回、茂木氏を外相から幹事長へ横滑りさせて林氏を外相へ登用し、一挙に「首相候補」へ引き上げる。安倍氏の反発覚悟で押し切った人事に麻生氏の強い覚悟がうかがえる。

 安倍氏が麻生氏の野望に気づいていないわけがない。これまでは盟友関係を重視して麻生氏との対立を避けてきたが、二階氏や菅氏という「共通の敵」が消え、安倍氏の求める人事が一向に通らず、「麻生氏独り勝ち」の様相が強まるなか、トドメのように林氏の外相起用が飛び込んできたのである。面白いはずがない。

 そのうえで大宏池会が実現し、清和会に肩を並べるか、あるいは清和会を抜いて最大派閥に躍り出れば、安倍氏と麻生氏の関係はさらに緊迫するだろう。

 安倍氏と麻生氏の盟友関係の軋みこそ、岸田政権最大のアキレス腱である。岸田首相は麻生氏重視の姿勢を続けるだろう。安倍氏がただちに麻生氏と決別するのは考えにくいが、相当なストレスがたまっていくことが予想される。茂木幹事長が安倍氏と麻生氏の間をどう取り持つのかが注目される。

7651チバQ:2021/11/12(金) 11:55:07
■支持率が低迷すれば“菅政権”の末路をたどる

 岸田政権が続くうちは、安倍氏と麻生氏の関係を茂木氏が取り持ち、誤魔化しながら政権運営を続けることになろう。問題は、岸田政権が瓦解したときだ。

 麻生氏の操り人形である岸田政権の支持率が上昇する見込みはない。来夏の参院選前に内閣支持率が低迷し、「岸田首相では参院選が戦えない」という声が浮上する可能性は高いだろう。菅首相(当時)が衆院選前に退陣に追い込まれたのと同様の道をたどる展開は十分にあり得る。

 菅氏の後任を選んだ9月の自民党総裁選は党員も参加するフルスペックで実施された。来夏の参院選前に岸田首相が退陣した場合は、国会議員のみによる臨時総裁選となる公算が大きい。その場合は今回の総裁選以上に「派閥の力」がモノを言うことになる。

 そのとき首相は誰になるか。安倍氏は引き続き高市氏を推す。麻生氏の本命は林氏だ。どちらも譲らない。落としどころとしてふたりが容認できる茂木氏に落ち着く――。安倍氏と麻生氏の「密室協議」で次の首相が決まるという展開もありえる。安倍派、麻生派、旧竹下派がまとまれば事実上勝負ありだ。

 存在感の薄い岸田首相をそっちのけで、清和会を背景とする安倍氏・高市氏、大宏池会を背景とする麻生氏・林氏、旧竹下派を背景とする茂木氏の三極の駆け引きが参院選前の総裁選実施を視野に進むとみられる。自民党は大勝したが、岸田首相の政権基盤は極めて脆い。



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鮫島 浩(さめじま・ひろし)
ジャーナリスト
1994年京都大学法学部を卒業し、朝日新聞に入社。政治記者として菅直人、竹中平蔵、古賀誠、与謝野馨、町村信孝らを担当。政治部デスク、特別報道部デスクを歴任。数多くの調査報道を指揮し、福島原発の「手抜き除染」報道で新聞協会賞受賞。2014年に福島原発事故「吉田調書報道」を担当。テレビ朝日、AbemaTV、ABCラジオなど出演多数。2021年5月31日、49歳で新聞社を退社し、独立。SAMEJIMA TIMES主宰。
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ジャーナリスト 鮫島 浩

7652チバQ:2021/11/12(金) 11:56:51
■支持率が低迷すれば“菅政権”の末路をたどる

 岸田政権が続くうちは、安倍氏と麻生氏の関係を茂木氏が取り持ち、誤魔化しながら政権運営を続けることになろう。問題は、岸田政権が瓦解したときだ。

 麻生氏の操り人形である岸田政権の支持率が上昇する見込みはない。来夏の参院選前に内閣支持率が低迷し、「岸田首相では参院選が戦えない」という声が浮上する可能性は高いだろう。菅首相(当時)が衆院選前に退陣に追い込まれたのと同様の道をたどる展開は十分にあり得る。

 菅氏の後任を選んだ9月の自民党総裁選は党員も参加するフルスペックで実施された。来夏の参院選前に岸田首相が退陣した場合は、国会議員のみによる臨時総裁選となる公算が大きい。その場合は今回の総裁選以上に「派閥の力」がモノを言うことになる。

 そのとき首相は誰になるか。安倍氏は引き続き高市氏を推す。麻生氏の本命は林氏だ。どちらも譲らない。落としどころとしてふたりが容認できる茂木氏に落ち着く――。安倍氏と麻生氏の「密室協議」で次の首相が決まるという展開もありえる。安倍派、麻生派、旧竹下派がまとまれば事実上勝負ありだ。

 存在感の薄い岸田首相をそっちのけで、清和会を背景とする安倍氏・高市氏、大宏池会を背景とする麻生氏・林氏、旧竹下派を背景とする茂木氏の三極の駆け引きが参院選前の総裁選実施を視野に進むとみられる。自民党は大勝したが、岸田首相の政権基盤は極めて脆い。



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鮫島 浩(さめじま・ひろし)
ジャーナリスト
1994年京都大学法学部を卒業し、朝日新聞に入社。政治記者として菅直人、竹中平蔵、古賀誠、与謝野馨、町村信孝らを担当。政治部デスク、特別報道部デスクを歴任。数多くの調査報道を指揮し、福島原発の「手抜き除染」報道で新聞協会賞受賞。2014年に福島原発事故「吉田調書報道」を担当。テレビ朝日、AbemaTV、ABCラジオなど出演多数。2021年5月31日、49歳で新聞社を退社し、独立。SAMEJIMA TIMES主宰。
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ジャーナリスト 鮫島 浩

7653チバQ:2021/11/15(月) 20:34:41
"茂木幹事長、「ポスト岸田」へ存在感 派閥会長内定も結束課題―自民:時事ドットコム" https://www.jiji.com/amp/article?k=2021111300408&g=pol


 自民党の茂木敏充幹事長が、早くも存在感を見せている。4日に就任したばかりだが、給付金をめぐる公明党との調整をスピード決着させたほか、旧竹下派の会長就任も内定した。ただ、派内には参院側を中心に不満がくすぶり、「ポスト岸田」に向け足元の結束が課題となりそうだ。
 旧竹下派は11日、党本部で会合を開催。茂木氏はこの後、記者団に「『会長になってくれ』との意見があり、私の下で人事を固め正式に発足する」と述べ、近く「茂木派」に衣替えすると宣言した。
 茂木氏はもともと、実務能力への評価は高く、安倍、菅両政権で経済産業相や外相、党選対委員長などの重要ポストを歴任。経済再生担当相だった2019年には、トランプ米政権(当時)を相手に貿易協定締結を厳しい交渉の末に軟着陸させた。
 茂木氏の幹事長就任や派閥領袖(りょうしゅう)内定を受け、安倍派中堅は「ポスト岸田に仲間入りする」と指摘。政府内からも「岸田首相の後釜は茂木氏かもしれない」(高官)との見方も出始めた。
 一方、派内は一枚岩とは言えない。11日の会合は新人議員の紹介が議題だったが、茂木氏に近い笹川博義衆院議員らが「会長を決めるべきだ」と主張。参院の石井準一幹事長代理が「その前に役員を決めたらどうか」と異論を唱えたため、新藤義孝元総務相が「きょうの時点では会長予定者としよう」と引き取った。だが、参院側の拍手はまばらだったという。
 政界引退後も同派参院に影響力を保つ青木幹雄元参院議員会長は、「茂木会長」に反対とされる。参院中堅は、会長人事は事前の相談もなく不意打ちだったとして、「こんなやり方はおかしい」と不満を漏らす。参院側には、茂木氏が周辺議員とこうした段取りを協議していたとの見方も出ている。
 茂木氏は来年夏の参院選で、幹事長として指揮を執ることになる。同氏周辺は、「党を勝利に導き、派閥議員を増やせるか。それが試金石だ」と語った。(2021/11/14-07:10)

7654チバQ:2021/11/15(月) 20:37:43
"自民、派閥再編で“抗争勃発”の火種 岸田人事がさざ波…「対中姿勢」「経済政策」2つの爆弾 識者「安倍氏との緊張関係が焦点」(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース" https://news.yahoo.co.jp/articles/f31a5140327bd450c7ba47b1e949f544b1ab0fd5
 自民党の派閥に緊張感が出てきた。衆院選で人数を減らした各派が新人らの囲い込みを加速しているうえ、最大派閥の細田派は安倍晋三元首相が会長に就任して「安倍派」となり、旧竹下派も茂木敏充幹事長の「茂木派」に衣替えする見通しとなるなど、党内力学の変化が見られるのだ。中国の軍事的覇権拡大が進むなか、岸田文雄首相(総裁)が閣僚人事で独自色を発揮したことで、党内の歪みも指摘される。新政権が抱えた「対中姿勢」と「経済政策」という爆弾。自民党はかつて、派閥同士の政策論争や権力闘争が活力を生んできたが、本格的な派閥抗争に発展するのか。
 「次の世代に『誇りある日本』を引き継ぐため、皆さまとともに力を尽くしていきたい」「憲法改正は立党以来の党是だ。われわれが議論の先頭に立とう」  安倍氏は11日、党本部での派閥総会で会長就任が満場一致で決定した後、こうあいさつした。その後、「当然、岸田政権をしっかり支える背骨でありたい」と記者団に述べた。  
安倍氏は2012年の党総裁就任に伴い、細田派前身の町村派を離脱した。昨年9月の首相辞任後も無派閥だったが、最大派閥の会長就任で、今後の政局を左右し得る立場となった。  
麻生派を率いる麻生太郎副総裁は安倍氏の盟友であり、安倍、菅義偉両政権は「細田派」と「麻生派」の二大派閥が支えてきた。岸田首相は、同じ宏池会を源流にする「岸田派」領袖(りょうしゅう)のため、麻生氏は後見人的立場で振る舞いながら、麻生、岸田両派が合流する「大宏池会」構想を練っていた。  
ところが、岸田首相の人事が、さざ波を立てている。  
まず、10月の第1次岸田内閣発足時、細田派は萩生田光一氏(経産相)の幹事長か官房長官での起用を狙ったが、反映されなかった。細田派内は大きく安倍系と福田系に分かれているが、福田系が多く重用された。  
岸田首相は衆院選後、新外相に林芳正元文科相を起用した。安倍、麻生両氏は、林氏が日中友好議員連盟会長を務めるなど、政界屈指の「親中派」のため、国内外に間違ったメッセージを与えかねないと難色を示したとされる。  
さらに、岸田首相は、やはり宏池会に源流を持つ「谷垣グループ」の代表世話人、中谷元(げん)元防衛相を人権問題担当の首相補佐官に登用した。中谷氏は、安倍、菅政権に批判的言動を続けた人物である。  政治評論家の小林吉弥氏は「岸田首相は安倍政権で4年7カ月、外相を務めたが、政治的にはリベラルで、保守の安倍氏とは体質が合わなかった。林外相の就任や、中谷氏の補佐官起用で距離はさらに開くだろう。岸田首相にとって、麻生氏は『目の上のたんこぶ』だ。当面はうまく連携していくが、いずれ世代が代われば、岸田派主導で大同団結に動くはずだ。中谷氏の起用で、谷垣グループの吸収も狙っているようだ」と分析した。  
自由主義諸国が、中国の軍事的覇権拡大や人権問題に厳しく対峙(たいじ)するなか、岸田首相-林外相体制で「対中融和」に傾斜すれば、安倍、麻生両派は黙っていないだろう。  
このほか、「二階派」は、会長の二階俊博前幹事長が党執行部から外れた。「石原派」は石原伸晃元幹事長が衆院選で落選し、同派会長を11日、辞任した。「石破派」は石破茂元幹事長の求心力低下が続く。3派は派閥の立て直しが急務で、派閥再編もささやかれる。  衆院選で勝利し、人事で持論を通した岸田首相だが、岸田派は第5派閥で足元は盤石ではない。経済政策でも不安がある。  
9月の自民党総裁選で「株式の売却益などへの金融所得課税の強化」を訴えたためか、新総裁に選出後、日経平均株価が8営業日連続で下落して「岸田ショック」と呼ばれた。第101代首相に選出された今月10日も、株価は終値で前日より約178円下落した。  自民、公明両党が合意した経済対策「子育て世帯に年収960万円の所得制限を設け、現金とクーポンを計10万円相当給付」などについても、「経済対策なのか困窮者対策なのか、軸足がはっきりしない」(立憲民主党の長妻昭副代表)と批判が噴出している。  岸田政権は大丈夫なのか。  
前出の小林氏は「岸田首相が、経済政策で公明党や財務省の顔色ばかり見ていると、他派の不満が高まる。対中外交でも毅然(きぜん)とした『安倍外交』路線から転換する方向に動けば、派閥抗争となる危険性もある。今後の政局は、岸田首相と安倍氏らとの緊張関係がどうなるかが焦点だ」と指摘した。  
これに対し、政治評論家の伊藤達美氏は「人事などで党内に不満もあるだろうが、自民党は大人の政党だ。わきまえているはずだ。各派とも来年夏の参院選をにらみ、挙党体制で国内外の難局を乗り切っていくしかない」と語っている。

7655チバQ:2021/11/16(火) 08:56:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba26e376bdfd96f6ac95424eaea7b8fe68461838
松野長官、問われる調整力 政権の番頭役、行方左右
11/16(火) 7:06配信

時事通信
記者会見する松野博一官房長官=15日午後、首相官邸

 衆院選を乗り切った岸田文雄首相が政権運営を本格化させる中、松野博一官房長官の手腕に関心が集まっている。

【国会議員情報】松野 博一(まつの ひろかず)氏

 内閣の要の官房長官の働きぶりは政権の行方を左右する。新型コロナウイルス対策など難題は山積しており、「調整型」(政府関係者)と評される松野氏の真価が問われそうだ。

 「こんにちは。お会いできてうれしいです」。松野氏は15日、首相官邸を訪れたレモンド米商務長官と会談し、穏やかな口調でこう語りかけた。

 松野氏の抜てきは首相の強い意向だ。松野氏が所属する最大派閥・安倍派の安倍晋三元首相は側近の萩生田光一経済産業相の長官起用を首相に要求した。それでも首相が松野氏に白羽の矢を立てたのは、政調会長時代に会長代理だった松野氏と肌が合い、信頼関係を築いたからだ。

 官房長官は永田町や霞が関ににらみを利かせる内閣の番頭役。安倍氏が7年8カ月も政権を維持できたのは、官房長官だった菅義偉前首相が重要局面で矢面に立ったことが大きかった。

 その菅氏を「大きな目標」と公言する松野氏だが、持ち味は菅氏と正反対だ。菅氏が省庁の人事権をてこにトップダウンで政策を進めたのに対し、「温厚で悪く言う人はいない」(周辺)と評される松野氏は「環境整備が仕事。各閣僚が仕事をしやすい環境を作っていくのが役目」とソフト路線を標ぼうする。

 一方、政権中枢での動き方にまだ慣れていないようで、衆院選中に北朝鮮がミサイルを発射した際、松野氏は官邸を空けていた。選挙への影響を懸念する与党内からは「自覚がない」(閣僚経験者)と叱責する声が上がった。

 衆院選後の与党協議の焦点となった18歳以下への10万円給付をめぐっても、松野氏が動いた形跡はない。自民党内では「存在感がない。もっと前に出るべきだ」(中堅)との声も漏れる。

7656とはずがたり:2021/11/16(火) 22:27:06
自民離党の松本氏「謙虚に再出発」 宣言下に銀座訪問 神奈川1区
https://mainichi.jp/articles/20211031/k00/00m/010/236000c?inb=ys
毎日新聞 2021/10/31 21:45(最終更新 11/1 01:10) 283文字

落選が決まり、支援者らに頭を下げる松本純氏=横浜市磯子区で2021年10月31日午後8時36分、高田奈実撮影
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落選が決まり、支援者らに頭を下げる松本純氏=横浜市磯子区で2021年10月31日午後8時36分、高田奈実撮影

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言中に東京・銀座のクラブを訪れた責任を取って自民党を離党した神奈川1区の無所属前職、松本純氏(71)は立憲前職に敗れた。「非常に厳しい判断を頂戴した。ご迷惑をかけた一件については生涯背負っていく。謙虚に再出発させていただきたい」と支持者に頭を下げた。

 復党が認められず、小選挙区で負ければ比例復活の道がない戦いに。選挙ポスターには安倍晋三元首相の顔写真が掲載され、安倍氏や麻生太郎副総裁らが応援に入るなど党の有力者も支援していた。松本氏は「軽率な行動でご迷惑をおかけした」と謝罪を繰り返したものの、有権者の目は厳しかった。【高田奈実】

【第49回衆院選】を

7657チバQ:2021/11/17(水) 19:26:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/38fee335f4dec102f9350c4cf475ad60161554b4岸田政権 会議乱立 参院選へ成果急ぐ 役割の線引き曖昧
11/17(水) 11:37配信

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北海道新聞
五つの会議を相次ぎ設立
岸田政権で発足した主な会議

 岸田文雄首相は、看板政策の新しい資本主義やデジタル化などの実現に向け、16日に初会合を開いたデジタル臨時行政調査会(臨調)をはじめとした五つの会議を相次ぎ設立した。ただ、各会議で似通った分野を扱うなど役割分担が曖昧で、来夏の参院選までに成果が出せるかは不透明だ。臨調や田園都市構想は、首相が率いる自民党派閥「宏池会」出身者がかつて用いた組織や理念でもあり、旧来の支持層にアピールする思惑も透ける。

コロナ「10万円」給付、厳しい世論の視線 大半が貯蓄、効果の議論なく

デジタル社会推進会議など以前の会議も残る
 16日に官邸で開かれたデジタル臨調の初会合で、首相は「国民がデジタルを活用した、よりよいサービスを享受し成長を実感できる社会を実現する。とりわけ政策実現のスピード感を重視する」と述べ、デジタル化の推進に意欲を示した。

 政府は同臨調の役割を「デジタル改革、規制改革、行政改革に関わる横断的課題を一体的に検討する」と説明する。ただ、首相は既にデジタル化による地方活性化を目指す「デジタル田園都市国家構想実現会議」を発足。岸田政権以前からのデジタル社会推進会議や規制改革推進会議、行政改革推進会議も残り、役割の線引きは不明確だ。

宏池会の色濃く
 また、首相は「成長と分配の好循環」を目指す新しい資本主義実現会議や、全世代型社会保障構築会議、看護師や介護士の賃上げを議論する公的価格評価検討委員会など、経済政策や社会保障政策を決める会議を相次ぎ立ち上げた。松野博一官房長官は9日の記者会見で、記者から「会議の乱立ではないか」と問われ、「(既存の会議は)それぞれの分野を扱うため位置づけが異なる」と反論した。

 宏池会の色が濃いのも岸田政権の特徴だ。臨調は、宏池会初代会長の池田勇人元首相、第4代会長の鈴木善幸元首相が行革に関する首相の諮問機関としてそれぞれ設立。デジタル臨調は、過去の臨調と異なり法律に基づかないが、約40年ぶりに名称を復活させた。デジタル田園都市国家構想も第3代会長の大平正芳元首相の「田園都市構想」に着想を得ている。

 首相にとって、19日に取りまとめる経済対策が当面の試金石となる。参院選に向けて成果を得たい首相は「総裁選で訴えた政策は絶対に入れてくれ」と指示したという。ただ、会議乱立は政権の目指す方向性が見にくくなり、意思決定に時間がかかる可能性もはらむ。

7658チバQ:2021/11/18(木) 08:46:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/57d50e67c21082bc9ac28a01448af795b5d26bb岸田総理がウラで「ほくそ笑む」…メディアが報じない「甘利おろし」の全真相
11/18(木) 7:02配信

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現代ビジネス
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 就寝前に一日に起きたことを書き記す「岸田ノート」。そこには、決して口に出せない思いが綴られている。大声で叫び、喚きたい気持ちを抑え続け、岸田文雄は総理となった。最高権力を得た今、紙に刻まれた岸田の煮えたぎる思いは、「復讐劇」となって具現する。

【写真】安倍晋三が恐れ、小池百合子は泣きついた「永田町最後のフィクサー」の正体

岸田総理の大ピンチ
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 一日を終え床に就く前、岸田文雄総理は、その日に起きたことをノートに書き記す。衆院総選挙直後の11月1日未明、岸田はこのA6サイズのノートを手に、僥倖を噛み締めていた。

 事前に単独過半数(233議席)が危ぶまれていた自民党だったが、結果的に261議席を獲得し、絶対安定多数(各常任委員会の委員長ポストを独占、委員の過半数を確保し、有利に国会運営ができる)に到達した。

 岸田の気分としては「大勝利」と言えるが、一方で現職幹事長の甘利明が小選挙区で落選したのだ。深夜、ノートに書き込む岸田の筆は大いに滑ったであろう。

 幹事長として甘利は政権の要ではあった。だが同時に、アキレス腱でもある。党のまとめ役として、重鎮議員らとの橋渡しを期待する一方、金銭疑惑を抱える甘利の存在は、選挙後に支持率低下を招く恐れがあった。

 その甘利が、自爆して勝手に消えた。

 「甘利さんは、自民党本部の職員まで駆り出して選挙区の有権者に電話をかけまくり、自分への支持を訴えさせた。自分が危ないからといって幹事長が党職員に動員をかけるなど前代未聞で、大顰蹙を買っていました」(自民党本部関係者)

 恥も外聞もない必死の抵抗も及ばず、甘利は党の最高権力者の座から滑り落ちた。

 実は岸田にとっては、狙い通りだ。自民党ベテラン議員がこう語る。

 「岸田にとって甘利は、安倍・麻生との間をつなぐパイプ役で、同時に防波堤のはずだった。ところがアテが外れ、安倍も麻生も甘利の幹事長就任に不快感を露にし、険悪なムードになっていた。

 両重鎮が不満を抱いているのに、指名してしまった以上、甘利を簡単にはクビにできない。どうしたものか……と悩んでいたところ、甘利が自滅してくれたということだ」

 多少の紆余曲折はあった。甘利は選挙区での敗北が決まった後、自身の進退について「総裁に預ける」と決断を丸投げし、岸田を慌てさせた。

 抜擢しておいて、すぐに自分の手でクビを刎ねたのでは、大変な遺恨を招きかねない。しかも幹事長に引責させたら、せっかく261議席も取ったのに、岸田自身が選挙の敗北を認めたことになる。

 党内から「総裁に責任はないのか」と声が上がったら、自分の身まで危うくなるではないか。

 「お〜え〜ま〜あの〜、処遇については〜」

 テレビの選挙特番で甘利の進退について問われた岸田は、即答することができなかった。

安倍、麻生の糾弾で「形勢逆転」
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 ところが、助け船は思わぬ方向から飛び出してきた。安倍と麻生が、頼みもしないのに甘利を糾弾し始めたのである。

 「選挙後、安倍さんと麻生さんは甘利さんを猛批判した。安倍さんは、『事前の情勢調査と選挙結果が違いすぎる。こんなにズレたことはなかった。幹事長の責任だ』と、甘利さんを責め立てました。

 麻生さんも、『(疑惑に対する)説明責任が足りないからこう(落選に)なる』と、厳しく責任を追及した。そのため、留任に一縷の望みを繋いでいた甘利さんも心が折れ、辞任表明に至ったのです」(官邸関係者)

 岸田は内心、小躍りした。いかにして無難に甘利のクビを切るか悩んでいたのに、安倍と麻生が、「お前は邪魔だ」と、引導を渡してくれたのだ。

 岸田はノートについて、「悪口も書いてあるから他人には見せられない」と告白している。

 その後の事情については【後編】「安倍、麻生よ、ただで済むと思うな…岸田総理の「壮絶な復讐」がいよいよ始まった」でお伝えする。

 『週刊現代』2021年11月13・20日号より

週刊現代(講談社)

7659チバQ:2021/11/18(木) 19:28:38
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20211118-567-OYT1T50014.html
持論ためらわず主張する高市氏、党内には「政調会長の役割は調整」と不満くすぶる
2021/11/18 07:06読売新聞

持論ためらわず主張する高市氏、党内には「政調会長の役割は調整」と不満くすぶる

読売新聞 【読売新聞社】

(読売新聞)

 自民党の高市政調会長が、持論を発信する場面が目立っている。一方で、18歳以下への10万円相当の給付を巡っては与党協議から外され、調整役は茂木幹事長が担った。9月の総裁選で有力な総裁候補に浮上した高市氏にとって、今後は調整力が課題となりそうだ。

 高市氏は17日、党本部で開いた政調全体会議で「政調は内閣の下請け機関ではない。地元で聞いた声を政府にぶつけ、実現していくのが役割だ」と強調した。

 実際、高市氏自ら、持論をためらわず主張している。大胆な財政出動による経済成長を唱える高市氏は、16日の政調役員会で「財政規律を重視しすぎだ」として、財務省幹部に2022年度の予算編成方針を見直すよう求めた。財政健全化を議論する「財政再建推進本部」の改廃も検討している。

 就任直後の衆院選公約の作成でも、台湾の環太平洋経済連携協定(TPP)加盟申請を「歓迎」と明記するなど、自民党総裁選での自らの主張を随所に反映させた。

 ただ、党内には「本来の政調会長の役割は、持論を押し通すより、調整することだ」(閣僚経験者)と不満もくすぶる。18歳以下への給付を巡る公明党との与党協議は、幹事長間で行われた。高市氏が、公明党の衆院選公約について「自民党の公約とは全く違う」と明言したことが影響したとみられる。

 高市氏は自公合意後も「世帯収入の合算でなければ不公平だ」として所得制限の見直しを主張したが、政府は「迅速な支給に支障が生じる」(松野官房長官)と受け入れない方針だ。

 高市氏は2012〜14年にも政調会長を務め、政策への思い入れが強い反面、党幹部は「一人で抱え込みすぎる」と指摘する。政府や公明党との政策を巡る調整は、今後も茂木氏が担うとの見方が浮上している。

7660チバQ:2021/11/18(木) 19:29:16
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_BBTBLUPWA5NKFDBFG4MYXC6XNM.html
石原派に山田俊男参院議員が入会 宏高氏は退会
2021/11/17 22:02産経新聞

自民党石原派(近未来政治研究会)は17日夜、東京都内で会合を開き、山田俊男参院議員が入会、石原宏高衆院議員が退会した。派の所属議員は7人のまま。石原氏は岸田派(宏池会)への入会を検討しているという。複数の出席者が明らかにした。

同派は先の衆院選で、会長を務めた石原伸晃元幹事長や野田毅元自治相ら3人が落選し、体制の立て直しが迫られている。12月16日の派閥パーティーで森山裕元農林水産相が会長に就任する方向。同派議員は会合後、「一致結束を確認した」と語った。

7661チバQ:2021/11/19(金) 07:40:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/3612514f44db1b37a437e1eed0c98954449a1ae1
二階氏宛てに来客ラッシュ、幹事長退いても存在感
11/18(木) 19:05配信

産経新聞
自民党・二階俊博氏(春名中撮影)

年末にかけて大詰めを迎える令和4年度予算編成作業を控え、自民党の二階俊博元幹事長を訪れる自治体や業界団体が急増している。陳情件数は国会議員の力を示すバロメーターともいわれる。各団体とのパイプは来夏の参院選に直結するだけに、二階氏の影響力に注目が集まっている。

【写真】和歌山3区の「二階王国」 人口400人の村で演説

18日は地元・和歌山県の首長や県道路局が高速道路整備に関する要望で訪れ、「国土交通省に急がせるように」と激励した。

二階氏は10月の岸田文雄政権発足後、幹事長時代から務める国土強靱(きょうじん)化推進本部長として党務に当たる。党人事や選挙に権限をふるう立場ではないが、党本部5階に新設された同本部長室の前にはパイプ椅子が並び、連日のように来客が絶えない。党関係者は「党役員以外に陳情がひっきりなしに来るのは珍しい」と驚く。一線を退いてもなお存在感は健在のようだ。

7663チバQ:2021/11/19(金) 08:56:39
コタツ記事すげえな
https://news.yahoo.co.jp/articles/8407ff63bf2ae3d6b44dc404b5a881a86b079839
安倍、麻生よ、ただで済むと思うな…岸田総理の「壮絶な復讐」がいよいよ始まった
11/19(金) 7:02配信

現代ビジネス
 前編の「岸田総理がウラで「ほくそ笑む」…メディアが報じない「甘利おろし」の全真相」では、10月31日の衆院選で敗北した甘利明氏の、幹事長を辞任するまでの一部始終をでお伝えした。


 安倍晋三氏、そして麻生太郎氏にこき使われ、馬車馬のような扱いを受けてきたという岸田総理の復讐劇はまだまだ続く……。

さんざん小馬鹿にされてきた
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 岸田文雄総理は、一日を終え床に就く前、その日に起きたことをノートに書き記している。ノートの中身については「悪口も書いてあるから他人には見せられない」と告白している。

 それは、誰に対する悪口雑言なのか? 想像すればすぐわかる。岸田は長年、安倍と麻生に牛馬のようにこき使われ、辛酸を舐めてきたのだ。

 「第二次・第三次安倍政権では外相を務めるも、安倍は岸田を使い走りとして扱い、ロシア外交では『経済分野協力担当大臣』にいきなり世耕弘成を指名し、岸田の面目を丸潰れにしたこともある。

 そもそも外相になったこと自体、外交懇談の際、下戸の安倍に代わって酒を飲むのが役目だった、などと揶揄されていた。

 麻生には宏池会における格下の舎弟扱いをされ、『小者』として粗略にされ続けてきた。岸田が何度も、『なぜこんな目に遭うのか』などと、愚痴をこぼすのを聞いたことがある者も多い」(自民党幹部)

 耐えに耐え、総理にたどり着くことはできた。だが、重鎮どもは「俺のおかげでお前は総理になれた」とばかり、好き勝手なことを言う。

 こいつらを消すことはできないか―。それが岸田の悲願だったところ、いま、同士討ちで一人がついに脱落した。

 暗闇に眼鏡を光らせ、手垢がついたノートをそっと撫でながら、岸田はひそかにほくそ笑む。

7664チバQ:2021/11/19(金) 08:56:53
邪魔者はあと二人―。

 安倍と麻生は、依然として岸田のことを無能無害な傀儡だと思っている。そこに、付け入る隙がある。岸田は早速、手を打った。甘利の後任に、茂木敏充を充てたことだ。

 「これは意外な妙手」と評価するのは、自民党閣僚関係者の一人である。

 「茂木は竹下派の会長代行だが、上にへつらい、下には傲岸という性格なので、青木幹雄が掌握する派閥主流派からは毛嫌いされている。

 その茂木が幹事長になることで、彼が会長になって派閥を『茂木派』に変えて乗っ取る可能性がなくなった。つまり岸田は、竹下派主流派に上手く恩を売ったことになる」

 茂木は安倍に近いため、安倍もこの人事には納得しているとされるが、実はこれは、岸田が練りに練った「安倍潰し」に向けた布石だ。

 「岸田が総裁選を勝ち抜けたのは、竹下派が参院を中心に支持を固めたことが大きかった。

 岸田は竹下派に気を使い、古川禎久(法務相)、西銘恒三郎(復興相)、二之湯智(国家公安委員長)らを入閣させ、総裁候補の大本命・小渕優子も党の要職(組織運動本部長)に就け厚遇している。

 安倍は細田派(清和研)を安倍派に代替えして会長の座に就いたが、岸田派=宏池会との激突が表面化した時、竹下派の主流派が岸田に付く可能性が高いことは大きな意味を持つ」(同)

安倍凋落は既定路線
Photo by gettyimages

 さらにもう一つの布石は、参院から衆院へ鞍替えした林芳正(元文科相)を、茂木の後任にする人事の検討である。

 「安倍は林の外相就任に、『党の反対を押し切って強引に鞍替えした人が、いきなりポストを得るのはおかしいじゃないか』と文句を付けているが、それは焦りの裏返しだ。

 岸田にとって林は、自派閥を乗っ取られかねない怖い存在だが、外相にして閣内に取り込めば、その危惧もなくなる。

 一方で安倍は、同じ山口を地盤にする林が表舞台に出て力を付けたら、地元を侵食されて求心力を失ってしまう。安倍と林、双方を封じる巧妙な人事を岸田は狙った」(別の自民党幹部)

 今回の総選挙で自民党は表面上「勝った」ことになっている。しかしその裏で、安倍は著しく評判を落とした。

 自民党中堅議員の一人がこう話す。

 「安倍さんは選挙期間中、全国あちこちを飛び回って応援弁士をしましたが、応援した候補のうち、なんと27人が選挙区で敗れました。

 ゴリ押しして公認候補にした元秘書の初村滝一郎も長崎1区で惨敗し、比例復活もできなかった。つまり、『選挙に強い』という安倍さんの威光が、すっかり霞んでしまったのです」

 安倍の凋落は、もはやこれで既定路線。残る麻生をどう始末するか。

 「次期衆院議長に細田博之(元幹事長)が内定しているが、実は岸田は、麻生を衆院議長にしようと画策していた。衆院議長はなんの権限もない名誉職。麻生が猛反発したため、今回は諦めた。

 岸田は、徐々に麻生も政権の中枢から遠ざけ始めている。まずは麻生の義弟・鈴木俊一財務相をどこかのタイミングで切るだろう。

 麻生は義兄弟同士で財務省と結んで求心力を維持しているが、そこを断ち切ってしまえば、単なる81歳の老人でしかない。来夏の参院選までに、必ず動きがある」(別の自民党幹部)

 次に「岸田ノート」に名前を書かれるのは誰なのか。虐げられ、コケにされてきた男の、暗い復讐劇がいま幕を開ける。

 (文中敬称略)

 『週刊現代』2021年11月13・20日号より

週刊現代(講談社)

7670とはずがたり:2021/11/19(金) 15:41:39

冷たいな,自民県連

「夜の銀座」の松本氏復党、県連が自民本部に抗議へ…「到底納得できない」
読売新聞 / 2021年11月19日 7時57分
https://news.infoseek.co.jp/article/20211118_yol_oyt1t50318/?tpgnr=poli-soci

 緊急事態宣言中の「夜の銀座」問題で離党し、先月の衆院選で落選した松本純・元国家公安委員長の復党を、自民党本部が16日付で了承したことを受け、自民の神奈川県連は18日、総務会を開いて対応を協議した。「みそぎの選挙」で有権者の支持を得られなかった以上、「復党させる大義がない」との見解で一致し、党本部に抗議することを決めた。

 復党するには、松本氏がいずれかの都道府県連に入党申請書を出すことになるが、神奈川県連は、すぐには受け付けない方針だ。総務会後に取材に応じた県連の土井隆典幹事長は「なぜ党本部が上意下達で決めたのか、到底納得ができない」などと不信感をあらわにした。

 土井幹事長によると、党本部の遠藤利明・選挙対策委員長から15日、松本氏に復党の意向があるとの連絡があった。県連側は来夏の参院選にも大きなマイナスとなるなどと訴えたが、その翌日に何の説明もないまま、復党が了承されたことを報道で知ったという。

 松本氏は衆院選で神奈川1区から無所属で出馬して落選後、今月4日付で復党願を提出していた。

7671チバQ:2021/11/19(金) 16:30:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3d24061ed15b45c469172e54e69026b9a29aeaf
三原じゅん子氏、野田聖子・男女共同参画担当相の補佐官に任命
11/19(金) 12:43配信

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朝日新聞デジタル
三原じゅん子氏

 松野博一官房長官は19日の記者会見で、野田聖子・男女共同参画担当相の補佐官として、同日付で自民党参院議員の三原じゅん子・前厚生労働副大臣を任命したと発表した。

 三原氏の起用について、松野氏は「男女共同参画に関する重要政策について、関係者間の高度な調整を行い、迅速に政策を企画立案するサポートをしていただく」と述べた。

 三原氏は俳優を経て、2010年参院選で初当選し、現在2期目。9月の自民党総裁選では、立候補した野田氏の推薦人となった。

朝日新聞社

7672チバQ:2021/11/19(金) 16:30:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3d24061ed15b45c469172e54e69026b9a29aeaf
三原じゅん子氏、野田聖子・男女共同参画担当相の補佐官に任命
11/19(金) 12:43配信

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朝日新聞デジタル
三原じゅん子氏

 松野博一官房長官は19日の記者会見で、野田聖子・男女共同参画担当相の補佐官として、同日付で自民党参院議員の三原じゅん子・前厚生労働副大臣を任命したと発表した。

 三原氏の起用について、松野氏は「男女共同参画に関する重要政策について、関係者間の高度な調整を行い、迅速に政策を企画立案するサポートをしていただく」と述べた。

 三原氏は俳優を経て、2010年参院選で初当選し、現在2期目。9月の自民党総裁選では、立候補した野田氏の推薦人となった。

朝日新聞社

7673チバQ:2021/11/20(土) 19:04:55
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781246.html
小林鷹之経済安保担当相 手腕は未知数も評判はすでに「進次郎超え」【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/09 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

小林鷹之経済安保担当相 手腕は未知数も評判はすでに「進次郎超え」【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

小林鷹之経済安保担当相は野党からも評価する声(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 小林鷹之経済安保担当相
 (千葉2区・衆院4回)

 ◇  ◇  ◇

 若手ながら新設の目玉大臣に抜擢された理由は、人事を仕切っていた甘利前幹事長の“一本釣り”があったからだ。二階派に所属しているが、実質“甘利チルドレン”とみられている。

 経済安全保障の法整備を進める党の「新国際秩序創造戦略本部」で甘利氏が座長、小林は事務局長を務めていた間柄。甘利氏は衆院選で自分の選挙演説で「私のチームで活躍していた小林君が大臣になりますよ」と誇らしげだった。

「岸田首相とも開成高校OBという関係にある。永田町では開成出身者のつながりは強い。岸田首相の印象も良かったのでしょう」(官邸事情通)

■元財務官僚

 千葉県市川市、一般のサラリーマン家庭の出身。東大法学部在学中、ボート部に所属し主将も務めた。1999年、大蔵省(現・財務省)入省。35歳の時、野党時代の自民党の公募に応募して公認候補となり、2012年衆院選で初当選。当時、選対委員長だった河村建夫氏が窓口となり、河村所属の二階派に入った。家族は、東大時代に知り合った妻と娘が1人。

■謙虚

 身長186センチと高身長な上、高学歴だが「腰だけは低い」(政界関係者)という。立憲民主党議員ですら「政策通で能力が高いが、偉ぶることがなく謙虚」と持ち上げる。

「自民党内では、今回、デジタル副大臣に起用された小林史明氏と双璧をなす若手有望株。2人とも同姓であることから鷹之氏は『コバホーク』、史明氏は『コバヒストリー』と呼ばれている。政治家としての力量はハッキリしないが、“ポエマー”と揶揄される小泉進次郎氏(40)より、よっぽどしっかりしています」(前出の政界関係者)

■総裁選で「高市支援」

 9月の自民党総裁選では高市早苗政調会長の推薦人に名を連ね、出陣式で「ガンバロー」コールの音頭を取った。派閥の支持に従ったわけではないという。本人はあまり政治信条を語っていないが、“極右”の高市氏とかなり近いようだ。いずれ“極右”の一面を見せるかもしれない。

 難しい役職だけに、国会答弁をこなせるか不安視する声もある。

「これまで特段の実績を残したわけではない。対中戦略という難しいかじ取りを担うことになるが、うまく回せるのか未知数だ。真面目過ぎる性格もアダになる恐れがある」(自民党関係者)

 イケメン大臣はどこまで通用するのか。

7674チバQ:2021/11/20(土) 19:05:22
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781247.html
牧島かれんデジタル相は「狩りガール」 心配なのは“利権”の罠にハマること
2021/11/09 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

牧島かれんデジタル相は「狩りガール」 心配なのは“利権”の罠にハマること

納得のいく人選、牧島かれんデジタル相(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 牧島かれんデジタル相
 (神奈川17区・衆院4回)

 ◇  ◇  ◇

 永田町では納得の人選だという。自民党で「デジタル」といえば真っ先に名前が挙がるのが国会で「ワニ動画」を見ていた平井卓也前大臣だが、その下で“デジタル人材”として汗をかいてきた若手のひとり。党の「デジタル社会推進本部」の事務局長も務めた。

「クセの強い女性議員ばかりの自民党で珍しくマトモ」(ベテラン秘書)

 真面目で優秀、親しみやすく明るい、語り口はお嬢さまっぽいが、芯は強くて度胸がある、など評判はすこぶる上々だ。

 課題は「胆力」。9月1日に発足したばかりの新組織をまとめることができるのかどうか。職員の3分の1が民間からの出向。役人とは異なる文化との融合は簡単ではない。他省庁との調整や説得にも骨を折らねばならない。

「内部で足の引っ張り合いにならないか。平井大臣の時のような『音声流出』には気をつけた方がいい」(中堅議員)

■父は県議会のドン

 横須賀市出身。小学校から高校までカトリックの女子高「横浜雙葉」。ICU(国際基督教大学)卒業後、米ジョージ・ワシントン大修士などを経て、ICUで博士号(行政学)取得。NHKワシントン支局でインターンとして働いた経験も。

 父・牧島功氏は、小泉純也元防衛庁長官・純一郎元首相親子の秘書を務めた現職の神奈川県議。当選8回でいまや「神奈川県議会のドン」。

 新5000円札に採用される津田梅子氏は遠縁にあたる。

■元衆院議長の後継

 菅政権時に、女性初の青年局長に抜擢された。政界進出は、大学の共同講座を担当していた河野洋平元衆院議長からの後継指名で、地盤を受け継いだ。2009年の初出馬では落選した。

 そうした経緯から、麻生派に所属。9月の総裁選では河野太郎氏を支持した。

「岸田支持ではなかったのに入閣できたのは、神奈川閥で勢力を拡大したがっていた甘利明前幹事長の引きがあったからといわれている。選挙区の地域から、菅前首相・河野・小泉進次郎連合は『海派』、甘利さんは『山派』。牧島さんは海出身だけど、現在の選挙区は箱根町など山もある。『海を取るのか、山を取るのか』と迫られていましたが、甘利さんの幹事長辞任で、また海派に傾倒しそうです」(政治記者)

■「永田町のハイジ」

 選挙区内での鳥獣被害の訴えを聞き、罠を仕掛けることができる「狩猟免許」を2014年に取得。それでついたあだ名が「永田町のハイジ」「狩りガール」。

 大臣就任直後、NTTから会員制レストランで最も高い5万円コースの接待を受けていたとの「文春砲」が炸裂した。時期は2019年と20年。自民党のデジタル人材だけに、NTTは早くから狙いを定めていたのか。牧島氏本人は「一議員としての政治活動」と釈明した。「デジタル関連は利権がいっぱい。得意の罠に自分がハマらなければいいが」と心配する声もある。

7675チバQ:2021/11/20(土) 19:05:53
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781601.html
野田聖子少子化・地方創生相「4度目の正直」の裏に“元夫婦の絆”【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/10 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

野田聖子少子化・地方創生相「4度目の正直」の裏に“元夫婦の絆”【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

野田聖子少子化・地方創生相(C)JMPA

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 野田聖子少子化・地方創生相
 (岐阜1区・衆院10回)

 ◇  ◇  ◇

 ライフワークとして取り組んできた少子化対策や女性活躍を担う。オッサンばかりの自民党内で「女性」「子ども」の問題を語れる人材ではある。

「9月の自民党総裁選で、同じく初の女性総理を目指す政調会長の高市さんが経済や安全保障分野をウリにしているのに対し、野田さんは多様性や女性・子どもを中心とした政策を訴え、結果的に総裁選のバリエーションが広がった。岸田さんとしては、総裁選で戦った野田さんをムゲにはできないし、むしろ重用することで、女性や子ども政策重視をアピールできる。首相の立場からすれば、都合の良い女性です」(自民党関係者)

■“元夫”の協力

 過去3度の総裁選は推薦人が集まらず断念。4度目にして初めて出馬できた“原動力”が2001年から07年まで事実婚状態で連れ添った鶴保庸介元沖縄北方相だという。

「推薦人には二階派メンバーが名を連ねましたが同派所属の鶴保さんが『協力して欲しい』と頭を下げたともっぱら。派内では『元夫婦の絆は強いねえ』なんて声も聞かれました」(二階派関係者)

 もっとも、鶴保氏は“再婚”後の16年、身重の妻へのモラハラや独断的な離婚を週刊誌にすっぱ抜かれた。

 1960年生まれ。同年のローマ五輪にちなみ、「聖子」と名付けられた。83年、上智大外国語学部卒業後に帝国ホテルに入社。87年、岐阜県議に当時史上最年少の26歳で当選した。93年に衆院初当選後、98年の小渕内閣では当時史上最年少の37歳10カ月で郵政相に抜擢。この頃から「女性初の総理」と目されている。

■“女帝”と仲良し

 自民党内で総務会長を務めた者同士、馬が合うのか、小池都知事と仲が良い。

「小池さんの方が国会議員としては1年先輩ですが、16年の都知事選では野田さんから励ましのメールをもらったと明かしています。小池さんにかなり信頼されているようで、翌17年の衆院選直前、『希望の党』結党時には、野田さんをトップにスカウトしたとか」(永田町関係者)

 10年に米国で卵子提供を受け、体外受精で妊娠。翌11年、50歳で重い障害のある男児を出産した。直後に事実婚状態だった一般男性と結婚。育児の様子を自身のブログで更新し続けている。夫は週刊誌に「元暴力団員」と報じられた。

■酒豪

 政界屈指の酒の強さで有名。日本酒の海外発信に取り組む「國酒を愛する議員の会」の会長を務める。 (次回は松野博一官房長官と堀内詔子ワクチン担当相)

7676チバQ:2021/11/20(土) 19:06:24
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781600.html
山際太志郎経済再生担当相 元獣医で甘利前幹事長の「一番弟子」は原発推進の急先鋒【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/10 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

山際太志郎経済再生担当相 元獣医で甘利前幹事長の「一番弟子」は原発推進の急先鋒【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

山際大志郎経済再生担当相(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 山際太志郎 経済再生担当相
 (神奈川18区・衆院6回)

 ◇  ◇  ◇

 甘利明前幹事長を「政治の師」と仰ぎ、自他ともに認める「一番弟子」。甘利氏が力を入れる半導体の議員連盟でも中核を担った。師匠の強いプッシュで初入閣を果たしたが、甘利氏は衆院選で選挙区敗退して幹事長を辞任。いきなりの失脚で後ろ盾を失ってしまった。

■原発推進を強く訴え

“電力族”の甘利氏の右腕として、原発推進を強く訴えてきた。菅政権が掲げたカーボンニュートラルについても、今年2月の衆院予算委で「原発を使い倒さなければ、カーボンニュートラルはできない」と発言。

■くじら博士

 石原慎太郎元都知事の母校でもある神奈川県立湘南高校を卒業後、山口大農学部獣医学科に進学。その後、東大大学院農学生命科学研究科博士課程に進んで博士号を取得。大学院では、くじらについて研究し、南極海での調査捕鯨団にも参加。「闘え! くじら人―捕鯨問題でわかる国際社会」などの著書がある。自民党捕鯨議連の副幹事長。

 獣医師として2000年に川崎市内でペットクリニックを開院するが、自民党の公募に応じて02年の神奈川8区補選に出馬。無所属(当時)の江田憲司に敗れた。翌03年の衆院選では神奈川18区に移り、比例復活で初当選。甘利氏のいた山崎派に入会した。

■さいこう日本

 12年に石原伸晃元幹事長が山崎派を継承すると、反発した甘利氏とともに退会。党内の甘利グループ「さいこう日本」に所属。17年には甘利氏ら「さいこう日本」のメンバー5人で麻生派に入会。常に甘利氏と行動を共にしてきた。

 岸田内閣では、経済再生のほか新型コロナ対策・健康危機管理、新しい資本主義、全世代型社会保障改革、経済財政政策も担当。前任の西村康稔氏とは初当選同期で親しい間柄だ。

「当選後に西村さんと一緒に取り組んだ勉強会がきっかけで、早稲田大教授の小尾敏夫氏の助手を務めていた女性と知り合い、40歳になる節目の08年に結婚したそうです。奥さんは今も早稲田で研究者をしていて、政府の委員などを務めることもあるキャリア女性です」(自民党関係者)

■カジノ法案

 18年に衆院内閣委員長を務めていた際、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)実施法案の採決を強行しようとしたとして、野党から解任決議案が出された。

「人懐っこく、物おじしない性格で、見た目はお笑いコンビ『ナイツ』の塙に似ているとも言われています」(麻生派担当記者)

7677チバQ:2021/11/20(土) 19:06:51
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781950.html
松野博一官房長官 安倍元首相をイラつかせた再入閣 あだ名はつくのか?【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/11 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

松野博一官房長官 安倍元首相をイラつかせた再入閣 あだ名はつくのか?【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

2度目の入閣の松野博一官房長官(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 松野博一官房長官
 (千葉3区・衆院8回)

 ◇  ◇  ◇

 新聞各紙の「閣僚の横顔」では〈地味〉〈目立つ存在ではない〉と存在感の薄さを何かと書かれた。入閣は5年ぶり2回目。自民党政調会長時代の岸田首相に会長代理として仕え、信頼関係が就任の決め手になったと解説される。それで面白くないのが安倍元首相だ。松野氏は安倍元首相が牛耳る党内最大派閥の細田派所属、要職の事務総長をこなすベテランなのだが……。

「岸田総理・総裁の生みの親を自負する安倍元総理は、『萩生田官房長官、高市幹事長』を求めていた。フタを開けてみればいずれもかなわずイライラというわけですが、細田派幹部はむしろ松野長官を大歓迎。松野さんは派閥を取り仕切る事務総長として汗をかいてきたし、当選回数も萩生田さんより2期も上ですから」(清和会関係者)

■細田派「四天王」

 細田派をめぐり、安倍元首相が2017年に「四天王をつくりたい」と発言。文科相だった松野氏のほか稲田防衛相、下村幹事長代行の名前をあげたが、なぜか3人どまりだった。「ポスト菅」選びが現実味を帯びてきた6月、月刊誌で総裁の「有力な候補者」として萩生田文科相、西村経済再生相に並んで松野氏にも言及した。

 総理・総裁に必須の「選挙強さ」に欠ける。立憲候補と7度目の対決となった総選挙は約4万票差で制したが、戦績は5勝2敗。一目散に地元入りした公示日に北朝鮮が弾道ミサイルを発射して大慌て。岸田首相おも東北遊説中で官邸ツートップが都内におらず、危機管理意識の低さを露呈した。

■松下政経塾9期生

 千葉県木更津市生まれ。早大法学部を卒業後、ライオンに入社するも2年ほどで退社。松下政経塾入りした。党内では秋葉賢也衆院議員が政経塾9期生。性交同意発言で立憲を追われ、辞職した本多平直元衆院議員も同期。

 そもそもは森元首相に連なる文教族で、ライフワークは教育問題。第2次安倍政権で念願の文科相として初入閣した途端、加計疑惑がはじけて矢面に立たされた。

「安倍元総理の再登板をめぐって、派内が割れた経緯などもあり、元総理との距離を指摘する人もいますが、関係は悪くない。温厚な人柄の松野さんを悪く言う声は聞こえてこないし、性質が似ている岸田総理とのコンビは、想像以上にうまくいくんじゃないか。ただ、支えすぎると派内で疎まれる懸念もある」(中堅議員)

■日本会議と慰安婦問題

 日本会議国会議員懇談会のメンバー。12年に米紙に掲載された慰安婦問題を否定する意見広告に賛同する国会議員として名を連ねた。「村山談話」「河野談話」の見直し、9条改憲に賛成する。

「ガースー」「たわし」に続くあだ名はつくか。

7678チバQ:2021/11/20(土) 19:07:30
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781951.html
堀内詔子ワクチン担当相は初入閣&選挙圧勝でノリノリも「堀内家vs長崎氏」の戦争が再燃【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/11 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

堀内詔子ワクチン担当相は初入閣&選挙圧勝でノリノリも「堀内家vs長崎氏」の戦争が再燃【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

採決時の振る舞いが大ひんしゅくだった堀内詔子ワクチン・五輪担当相(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 堀内詔子ワクチン・五輪担当相
 (山梨2区・衆院4回)

 ◇  ◇  ◇

 夫である光一郎富士急行社長の父、故・堀内光雄氏の地盤を受け継いだ。光雄氏は総務会長や通産相を歴任し、宏池会(現岸田派)の会長も務めた。義父の威光か当選3回で初入閣を果たしている。地元の大企業、富士急行をバックにしている。10.31総選挙でも山梨2区で立憲候補に6万票超の差で4回目の当選。ノリノリに見えるが、火種もくすぶる。

 2005年の郵政選挙では、郵政民営化に反対した光雄氏と刺客として送り込まれた長崎幸太郎氏(現山梨県知事)が2区で熾烈な選挙戦を繰り広げた。それ以来、親子2代で長崎氏と対立している。

 17年総選挙は、長崎氏を寵愛する二階幹事長の裁定により、詔子氏と長崎氏の2人とも無所属で出馬し、勝った方が「自民党議員」という異例の選挙戦になった。詔子氏が勝利し、その後、長崎氏も19年の山梨県知事選で当選。堀内家と長崎氏の15年に及ぶ戦争は「終結」とみられたが、そうではなかった。

「富士急行が別荘地を運営するために県から借りている県有地の賃料が安すぎるのではないかと、住民訴訟が起こされ、議会でも問題にされてきましたが、前の後藤知事は取り合わなかった。ところが、長崎知事が動き、ようやく県がメスを入れ、司法で決着をつけることになりました」(富士吉田市の住民)

 賃料が不当に安いとする山梨県の主張に対し、今年3月、富士急行側が不服として訴訟を起こすと、県も6月、富士急行を訴え、訴訟合戦になっている。

■党員獲得

 自民党の党員獲得ランキングでは17年2位、18年、19年1位、20年2位と上位の常連。堀内事務所は「職域はほとんどない。地道に地域で活動している結果だと思います」と答えたが、地元住民によると「富士急行の社員やパートは入党をお願いされると断りにくい」という。

■国会でひんしゅく

 18年の通常国会で2度炎上。野党の質問時間を削り、与党の時間を増やしたのに、数分を残して質疑を終えようとしたため、「余ってるじゃないか」と激しいヤジを浴びた。

 “定額働かせ放題”につながる「働き方改革」関連法案の委員会採決で、過労死遺族が傍聴する中、同僚議員に起立を呼び掛ける姿がはしゃいでいるように見え、その時も批判を浴びている。

 担当のワクチンをめぐっても難題が待ち受ける。

「この先、イケイケで大量に契約したワクチンの余剰問題が生じかねない。ワクチンの有効期限がある中、大量処分する事態になれば、批判も浴びることになるでしょう」(厚労省担当記者)

 前途多難だ。

7679チバQ:2021/11/20(土) 19:08:21
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-782312.html
山口壮環境相は民主を離党→自民入党6年半で大臣ゲットした「爺殺し」【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/12 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

山口壮環境相は民主を離党→自民入党6年半で大臣ゲットした「爺殺し」【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

大臣ゲットの山口壮環境相は党内旧民主党移籍組のなかでは破格の扱い(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 山口壮環境相
(兵庫12区・衆院7回)

 ◇  ◇  ◇

 民主党政権で外務副大臣も務めた「移籍組」だ。旧民主党から自民党に移ってから、わずか6年半で初入閣を果たした。他の移籍組が自民党内でくすぶり、細野豪志氏がなかなか入党を認められなかったのに比べると破格の扱いだ。

「山口さんは二階派の事務総長を務めていた。当選回数も多い。派閥が推薦したいわゆる派閥順送りによる入閣でしょう」(自民党関係者)

■外務官僚

 東大を卒業後、外務省に入省。シェークスピアや中国の古典を原書で読む。

 経歴は異色だ。外交官としてイギリスで勤務していた時、新進党幹事長だった小沢一郎氏に気に入られ政界に進出している。1996年に新進党から衆院選に初挑戦し落選。2000年に無所属で初当選した。その後、当時の民主党に入党し、外務副大臣などを務めた。

 しかし、野党に転落するとあっさり見切りをつけて離党。無所属のまま二階派に入り、2015年、正式に自民に入党している。気づけば、二階派の事務総長に就き、今回、入閣している。

「山口さんは“爺殺し”なのでしょう。かつては小沢一郎に気に入られ、二階さんにも引き上げられた。とにかくマメです。下働きもいとわない。しかも、頭脳は明晰。情報も豊富。上からしたら使いやすいのだと思います」(政界関係者)

■怒鳴り合い

 民主党政権で外務副大臣をしていた時、外相だった玄葉光一郎氏と怒鳴り合いの大喧嘩となったと報じられた。外交シロウトの玄葉外相と外交方針がぶつかった。山口氏が離党したのは、外交方針の違いもあったとされる。

 大臣就任後、さっそくスキャンダルが報じられた。週刊新潮が「『山口壮』大臣が『武田良太』を呪い殺す」と、山口氏のオカルトへの傾倒ぶりと、秘書へのパワハラをスクープしている。

 同誌によると、<秘書も30人以上は辞めている><秘書への“あたり”も強くて>と、パワハラが目にあまるという。過去、秘書に告発されて致命傷を負った自民党議員も多い。この先、スキャンダルが噴出する可能性もありそうだ。

 さらに、<2年前くらいかな、前総務大臣の武田良太さんのことを“気に食わない”“会うと気分が悪い”と罵倒したうえ、“呪い殺してやる”と言うんですよ>と、支援者の証言を紹介している。ちなみに、武田良太氏は二階派に所属する仲間だ。

7680チバQ:2021/11/20(土) 19:08:53
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-782311.html
鈴木俊一財務相 華麗なる閨閥がかすむ地味なそば好きオジサン【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/12 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

鈴木俊一財務相 華麗なる閨閥がかすむ地味なそば好きオジサン【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

鈴木俊一財務相(右)は義兄のボス(麻生太郎氏=左)からポストを受け継ぎ(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 鈴木俊一財務相
 (岩手2区・衆院10回)

 ◇  ◇  ◇

 麻生派の“番頭格”で、領袖が8年9カ月務めたポストを引き継いだ派閥順送り。

 総裁選で岸田首相の推薦人代表を務めた論功人事でもある。

「性格は温厚で安定感と調整力には定評がありますが、押しは弱い」(自民党関係者)

 政権の“金看板”の、分配政策を担うはずなのに存在感は薄い。

■華麗なる一族

 父は善幸元首相、妻は宮沢喜一元首相のいとこ、姉の夫は麻生副総裁と3人の総理を輩出したお家柄。本人も麻布高、早大教育学部のボンボン東京育ち。党三役経験もあり、重要閣僚として4度目の入閣。それでも「将来の総理に」との声が出ないのは、地味すぎる人柄によるものか。

 大学卒業後は「漁民宰相」と称された父も勤めた全国漁業協同組合に就職。1985年から善幸氏の秘書、90年の衆院選で父の地盤を譲り受け、初当選した。

「先代同様に水産行政に明るく震災で壊滅した地元漁港の復興にも尽力。大臣就任前は地元の漁港漁村協会の会長理事を務めるなど、県内111の漁港を束ねています」(岩手県政関係者)

 先の衆院選も裾野の広い漁民票パワーにより、次点に約8万票差で楽々当選。

■地球33.8周分

 2017年に、13〜15年の3年間で計1412万円ものガソリン代を政治資金から支出していたことが発覚。1回分の支払いが174万円に及ぶケースも存在した。事務所は「選挙区が広く、7台が1日250〜300キロを走っている」と説明したが、代金は距離にしてナント地球33.8周分。言い訳にならない。

■たばこ族

 自民党たばこ議連の副会長で、党たばこ特別委員会の顧問。4年前の五輪相就任直後に東京五輪の受動喫煙対策を巡り、「禁煙を原則とするのではなく、徹底した分煙で実現すべきだ」と訴えたが、IOC・WHOの方針に反すると批判されるや、あっさり発言を撤回。

 料理上手で大のそば党。行きつけは東京・元麻布の老舗「総本家更科堀井 本店」だ。めんつゆを自ら作るこだわり派で、3年前にNHKの取材に「干し椎茸、昆布、ホタテの貝柱をちぎって水に入れて、一晩置いておく。翌日に、しょうゆとみりん、お酒だね」と自慢のレシピを披露。「そこに必ず市販のめんつゆのもとを、少しだけ入れないとダメ」と結局、“無難な味”にまとめるあたりに、面白みに欠ける人間性がにじみ出ている。

7681チバQ:2021/11/20(土) 19:10:31
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-782666.html
後藤茂之厚労相は岸田首相誕生の論功行賞で就任…“コストカッター”がコロナ対策を仕切れるのか
2021/11/13 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

後藤茂之厚労相は岸田首相誕生の論功行賞で就任…“コストカッター”がコロナ対策を仕切れるのか

後藤茂之厚労相は記者に激高した過去も(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 後藤茂之厚労相
 (長野4区・衆院7回)

  ◇  ◇  ◇

 コロナ対策を最優先としている岸田政権。後藤氏を厚労相に抜擢したのは「そつがないから」(永田町関係者)だという。

「前任の田村厚労相は自民党内きっての『厚労行政通』ですが、自負心が強く、輪をかけて我が強い河野ワクチン担当相や西村経済再生相との連携がイマイチだった。それに比べ、後藤さんは調整型でチームプレーにたけている。党の厚労部会に所属し、一応、コロナのことも分かっている。しゃべりも安定感があるため、国会答弁もこなせると受け止められたのでしょう」

 総裁選では岸田選対の事務総長代理を務め、岸田首相の勝利に貢献。無派閥ながら入閣適齢期で「論功行賞人事と言える」(前出の永田町関係者)。

■エリート

 1955年、東京都出身。千代田区立番町小学校、同区立麹町中学校を経て、東京教育大付属駒場高から東大法学部に進学。80年、大蔵省に入省。オペラ好き。父親は伊藤忠の商社マン。

■元民主党

 初出馬は96年の衆院選。新進党公認で長野4区から立候補したが落選。2000年衆院選で民主党公認で出馬し、自民前職を破り、初当選した。ところが、03年に離党し自民党に移っている。

 05年の耐震偽装事件が起きた当時、後藤氏は担当の国交省の政務官だった。衆院国交委で耐震偽装を巡る参考人招致が行われ、省内が大わらわになっていた夜、後藤氏は銀座のホステスと「同伴」。現場を写真週刊誌にすっぱ抜かれた。

「記事が出た直後、省内の廊下で記者が後藤さんと歩きながら、冗談交じりに『センセー、書かれちゃいましたね』と声をかけると、顔を真っ赤にして、『君は何て失礼なことを言うんだ』と激高。『器の小さい男だ』と噂になりました」(メディア関係者)

 元官僚で能力は高いようだが厚労相としてふさわしいかといえば微妙だ。後藤氏を知る政界関係者は言う。

「後藤さんはいわゆる『財務官僚』的な人物。話す内容は常に『コストカット』『合理化』です。コロナ禍で苦しむ国民に必要なのは、手厚い支援策です。コストカッターがどこまで国民に寄り添えるか、不安視する人もいます」

 国会で野党に追及され、いきなり激高しなければいいが……。

7682チバQ:2021/11/20(土) 19:11:02
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-783366.html
古川禎久法相 官僚→焼き鳥屋の異色エリートは政界随一の「永ちゃん」ファン
2021/11/16 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

古川禎久法相 官僚→焼き鳥屋の異色エリートは政界随一の「永ちゃん」ファン

異色のエリート、古川禎久法相(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 古川禎久法相
 (宮崎3区・衆院7回)

 ◇  ◇  ◇

 総裁選では河野太郎前行革担当相の推薦人に名を連ねた。石破派で2015年の派閥結成時から3年にわたって事務総長も務めたが、総裁選直後の9月30日に退会。無派閥になった途端の初入閣だった。法相就任後、旧竹下派(平成研究会)に入会した。

「もともと実力はあるので初入閣は遅すぎたくらい、党内では、石破派だから冷遇されているとみられていた。1回生議員の時は平成研(当時の橋本派)に所属していたから、元サヤにおさまったということ。今年9月に亡くなった竹下亘会長から『戻ってこないか』と誘われていたそうで、『竹下派、旧竹下派と呼ばれているうちにと思って戻った』と派閥総会で話していました」(平成研関係者)

■ラ・サールから東大へ

 宮崎県串間市生まれ。日本屈指の進学校である鹿児島県のラ・サール中高から東大法学部、89年に旧建設省に入省のエリートコース。大学の同級生に山下貴司元法相、柴山昌彦元文科相らがいる。

「東大でも、同じクラスから3人も大臣になったのは異例。大学時代に古川さんがセッティングした飲み会で、山下さんは奥さんと知り合ったそうです」(東大OB)

 国民民主党の古川元久国対委員長とも縁が深い。同じ1965年生まれで名前は1字違い。50音順で席が決まる東大入試で隣り合わせて以来の仲だ。昨年11月に衆参両院で決議された「気候非常事態宣言」は、この“古古コンビ”が中心となって超党派で取り組み、実現させた。

■永ちゃんファン

 ロック歌手・矢沢永吉の大ファン。10代の頃から続く“矢沢愛”は政界随一で、「永田町矢沢会」の会長を務める。

■苦労人

 20代で建設省を退官後、衆議院議員の政策秘書を務めるほか、東京・目黒で焼き鳥店を経営していたこともあるという異色の経歴。30歳で郷里に戻って国政を目指すが、96年の初挑戦から2度の落選を経験。初当選までに8年かかった苦労人でもある。人物像は「熱血漢」「男気」などの言葉で評されることが多い。

 03年に初当選を果たすも、郵政民営化に反対して05年に離党。無所属で勝ち上がり、06年に復党した。選挙にはめっぽう強い。初当選以来、常に対抗馬の比例復活も許さない圧勝で、今回の衆院選は公務や他候補の応援でほとんど地元に戻れなかったが、前回より得票を増やした。得票率80.7%は岸田首相と並び、全国トップクラス。

7683チバQ:2021/11/20(土) 19:11:32
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-783365.html
若宮健嗣万博・消費担当相は選挙に弱く実績もなし…党員獲得できず罰金200万円の過去
2021/11/16 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

若宮健嗣万博・消費担当相は選挙に弱く実績もなし…党員獲得できず罰金200万円の過去

下駄を履かせてもらったが…(若宮健嗣万博・消費者担当相)/(C)ロイター

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】#6

 若宮健嗣万博・消費担当相
 (東京5区・衆院5回)

 ◇  ◇  ◇

 初入閣して選挙前にゲタを履かせてもらったが、立憲民主党の手塚仁雄都連幹事長に選挙区で敗北した。

「選挙戦は、所属する旧竹下派会長代行の茂木幹事長や安倍元首相、甘利前幹事長や岸田首相など大物が連日、応援に駆け付ける力の入れようでした。現職大臣自らが選挙カーに乗ることは珍しいのですが、SPの黒塗りの車列をゾロゾロと引き連れて選挙区内を回っていました。それほど劣勢に立たされていたように、いかんせん選挙に弱い。入閣できたのも、茂木さんが選挙の弱さを考慮してネジ込んだともっぱらです」(自民党関係者)

 防衛副大臣や外務副大臣を歴任した外交・安保通だが、目立った実績はない。「外交の延長として手掛けやすいという理由から、万博担当に起用された」(官邸関係者)という。

■故・堤清二氏の秘書

 1961年、東京都千代田区生まれ。若宮氏本人いわく、永田町周辺で育ったことで、幼いころから自然と政治に関心が向いたという。慶応中等部から同高校、同大商学部へと進学した“慶応ボーイ”。84年に大学卒業後、旧セゾングループ西武都市開発に入社。88年代表室に出向し、小説家「辻井喬」としても知られたセゾングループ創業者の故堤清二氏の秘書を務めた。

 2005年の衆院選で比例東京ブロック単独で初当選するも、09年は落選。10年に佐藤ゆかり前衆院議員が参院へ鞍替えしたことにより、12年から空白となった東京5区で戦っている。

 選挙期間中は劣勢の焦りが隠せなかったのか、街頭演説で維新の対立候補について「新型コロナウイルスに感染した」と、感染者本人の公表前に発言。コロナ特措法が感染者個人の特定や公表しないよう国や自治体に求めているのに、フライングしてしまった。

■党員集め振るわず罰金

 参院選とのダブル選挙がささやかれていた2016年5月、自民党執行部はゴールデンウイーク明けから党員獲得運動を本格化。「党員1000人」のノルマを達成できなかった所属議員に、不足1人分につき2000円の罰金を科した。当時防衛副大臣だった若宮氏は新規党員を19人しか増やせず、残り981人分に当たる罰金約200万円を請求された。

7684チバQ:2021/11/20(土) 19:12:09
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-783756.html
西銘恒三郎復興、沖縄・北方相はフツーのおじさん 初入閣も消去法で
2021/11/17 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

西銘恒三郎復興、沖縄・北方相はフツーのおじさん 初入閣も消去法で

岸田首相(左)の福島原発視察に同行した西銘恒三郎復興、沖縄・北方相(代表撮影)

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 西銘恒三郎復興、沖縄・北方相
 (沖縄4区・衆院6回)

 ◇  ◇  ◇

 岸田首相の初入閣は沖縄担当相。沖縄担当相は思い入れのあるポストだ。来年、沖縄は日本復帰50年の節目を迎える。当初から沖縄担当相には沖縄選出議員を充てる意向を持っていたようだ。

「とくに西銘さんの力量が評価されたわけではありません。沖縄選出の自民党参院議員は一人もいない。第1次岸田内閣組閣の時は、衆院も西銘さん以外は比例復活。消去法で西銘さんしかいなかった」(地元メディア関係者)

■政治家一家

 父・順治は那覇市長、衆院議員、沖縄県知事を務めた。兄・順志郎は元参院議員。

 上智大卒業後、父の秘書を経て、沖縄県議を4期務めた。2003年の総選挙で沖縄4区から出馬し、初当選。「本人は防衛族を“自任”していますが、どうなのか」と沖縄担当記者は首をかしげる。

■違法疑いの献金

 14年と17年の衆院選の公示前後、辺野古基地建設の関連工事の受注業者から献金。国と契約を結んでいる業者の国政選挙に関する献金を禁じた公選法に違反する恐れがあるとして返金した。

■政治資金でスナック

 大臣就任直後、代表を務める自民党支部が東京・新橋の「ガールズスナック」に合計11万6400円を活動費として支出していたことが報じられた。

 12年の総選挙で普天間基地の「県外移設」を公約に掲げ、当選。ところが、翌13年、辺野古移設を「容認」する変節ぶり。14年の総選挙では小選挙区で敗れた。

「この時の裏切りは生涯忘れません」(辺野古基地に反対する住民)

 17年と今回の10.31総選挙では小選挙区で当選している。他の自民党候補は苦しんでいるのになぜ、西銘は小選挙区で勝てるのか。

「政治家一家の“西銘ブランド”が地元でそれほど効いているわけではない。4区がある沖縄南部は農業や漁業が盛んで沖縄の保守王国とも言われる。自民党には肩で風を切る議員も少なくないが、西銘さんは温厚で親しみやすく、野党関係者にも笑顔で接する。反発を買うような人ではない。ただ、何か仕事をしてくれるとか、実行力を発揮する人ではない。フツーのおじさんです。ソフトな装いをしつつ、辺野古基地建設など政権の方針を粛々と進めるのでしょう」(地元関係者)

 沖縄に寄り添う大臣になれるのか。

7685チバQ:2021/11/20(土) 19:12:41
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-783755.html
金子恭之総務相は風貌のまま地味で朴訥 ただし生真面目で仕事は細かい
2021/11/17 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

金子恭之総務相は風貌のまま地味で朴訥 ただし生真面目で仕事は細かい

風貌のまま…(金子恭之総務相)/(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 金子恭之総務相
 (熊本4区・衆院8回)

 ◇  ◇  ◇

 岸田派所属、当選8回。いわゆる“派閥順送り”による初入閣である。国土交通行政が長く、総務大臣は本人も意外だったらしい。打診された時「私が総務大臣でいいんですか」と岸田首相に聞き返している。

「岸田派に入会したのは2018年と遅く、派内では外様です。でも、岸田さんの信頼は厚い。金子さんの性格は、外見そのまま。地味で朴訥とした田舎のオジサンです。選挙区も山に囲まれている。岸田さんが信頼するのもなんとなく分かります」(岸田派関係者)

■議員秘書16年

 祖父は熊本県議、父は村議会議長。早大在学中から、地元選出の参院議員だった田代由紀男の秘書を8年間やり、その後、やはり熊本選出の衆院議員・園田博之の秘書を8年間、務めている。

 2000年の衆院選に無所属で出馬し、自民候補を破って初当選。以後、8回連続当選している。無所属時代は、自民党の副総裁を務めた山崎拓が面倒をみていた。

 秘書出身だからか、「腰が低い」というのが周囲の一致した評価だ。秘書時代から知る関係者はこう語る。

「生真面目な性格も、質素な生活も、秘書の頃から少しも変わらない。飛行機はエコノミーだし、VIP扱いを嫌がる。慎重な性格で石橋を叩いて渡らない。地元の人が陳情のために上京すると、一緒に役所を回って、一緒に頭を下げている。いまでも“政治の師”と仰ぐ亡くなった園田博之さんに感謝しているのでしょう。大臣就任を打診された時、わざわざ園田さんから譲られたボロボロのネクタイをしていた。ただ、仕事は細かいよ。役所は大変かもね」

■SNS

 風貌からは想像がつかないが、意外にもSNS通。ツイッターを頻繁に更新している。

■甘利グループ

 自民党幹事長を辞任した甘利明が主宰する派閥横断の政策集団「さいこう日本」に参加している。

 初当選直後の2000年、熊本県川辺川ダム事業をめぐり、関連業者が山崎拓幹事長(当時)へ約1000万円を献金し、ほぼ全額が山崎の資金管理団体を通じて金子へ流れていたことが判明し、“迂回献金だ”と問題になった。批判されたことがよほど懲りたのか、その後、ちょっとでも危険な人物や危険なカネから極端に距離を置いているようだ。


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