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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

4780チバQ:2020/09/16(水) 09:21:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/7eccf6eb894ccb4ae2e7da35dda154c39f6892c9
消去法の加藤氏起用 論功行賞、派閥均衡の党人事 菅自民総裁
9/16(水) 7:13配信
138




参院予算委員会の前に言葉を交わす菅義偉官房長官(左)と加藤勝信厚生労働相=4月30日、国会内
 新内閣の閣僚人事で焦点となった官房長官ポストに厚生労働相の加藤勝信氏が内定した。

【国会議員情報】加藤 勝信(かとう かつのぶ)氏

 選定の過程では複数候補が取り沙汰されたが、いずれも決め手に欠けるなど、最後は消去法で決まったとの見方が強い。一方、自民党役員人事は総裁選で菅義偉総裁を支持した5派閥のベテランを均等に配置する論功行賞の色がにじんだ。

 「私で良ければやらせていただきます」。加藤氏は15日夜、東京都内のホテルで菅氏から官房長官就任を打診され、こう応じた。会談後、加藤氏は記者団に「菅長官と同じようなことはできないと思ったが、できる限り努力をしたい」と語った。

 官房長官人事をめぐっては加藤氏のほか、個人的なつながりの強い森山裕国対委員長、菅氏が師事した故梶山静六元官房長官の長男、梶山弘志経済産業相や、安倍晋三首相の側近で細田派の萩生田光一文部科学相らの名が挙がっていた。

 全体の人事では安定した国会運営に定評のある森山氏の国対委員長再任が早々に固まった。梶山氏に関しては官邸での経験がなく、調整力を不安視する向きもあり、官房長官就任の線が消えたとされる。

 菅氏は官邸の事情に精通する官房副長官経験者の萩生田氏や加藤氏を軸に検討。ただ、細田派が萩生田氏の起用を求めていたため、「受け入れれば派閥人事と言われる」(竹下派中堅)との指摘もあり、萩生田氏も候補から外れた。

 無派閥グループで菅氏側近として知られた河井克行前法相と菅原一秀前経済産業相は、いずれも「政治とカネ」の問題を引きずり、表舞台に姿を見せていない。結局、菅氏は官房副長官として自らに仕え、そつのない仕事ぶりに定評がある加藤氏に白羽の矢を立てた。

 加藤氏は竹下派に所属しているものの派閥のイメージが薄い。菅氏にとって「派閥にとらわれない人事」との印象を打ち出すのに好都合という事情ものぞく。

 一方、党幹部ポストは派閥に配慮。幹事長は二階派、総務会長は麻生派、政調会長は細田派、選対委員長は竹下派、国対委員長は石原派と見事に総裁選の菅氏陣営5派閥から均等に配置した。無派閥で党内基盤の弱い菅氏としては派閥の意向を無視できない。

 ただ、こうした見方は政権のイメージダウンにつながりかねず、党内には警戒する空気も漂う。二階俊博幹事長は新執行部発足後初の記者会見で語気を強めてこう反論してみせた。「われわれは菅氏を一生懸命支持したが論功行賞は全く期待していない。それは自民党に対する偏見だ」。

4781チバQ:2020/09/16(水) 09:22:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c0a15a7b06b16a352d5301810daecec832618df
「庶民の暮らし分かる」 非世襲宰相に期待 「視野の狭さ」「意固地」懸念も
9/16(水) 7:10配信
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官房長官会見で笑顔を見せる菅義偉氏=14日午前、首相官邸
 自民党総裁となった菅義偉氏が16日、次期首相に指名される。

 無派閥、非世襲で「たたき上げ」議員の宰相誕生に、地方出身の会社経営者らは「庶民の暮らしが分かる」などと期待の声を上げる一方、有識者は「視野が狭く、意固地になる可能性がある」と懸念する。

 菅氏は上京後、働いて学費を稼ぎ法政大に進み、衆院議員秘書などを経て横浜市議から国政に進出。地元町議だった父を持つ菅氏だが、父が地方の首長や国会議員ではない党総裁の首相は海部俊樹氏以来初めてになる。

 熊本県の中学卒業後に集団就職し、働きながら夜間の専門学校に通った会社社長の竹森要さん(75)=千葉県鎌ケ谷市=は、菅氏と自らの境遇を重ね「すごく誇りに思う」と声を弾ませる。「ぜいたくが当たり前の人と違い、庶民の暮らしを分かっていると思うので生活に直結する政治をしてくれるのではないか」と期待を寄せた。

 アルバイトで生活費を賄う東京都立大3年の男子学生(21)も「お金がない学生の気持ちが分かるかもしれない」とし、「親の経済力で教育に格差が出ないよう、若者の未来を考えた政策を考えてほしい」と求めた。

 御厨貴東京大名誉教授(日本政治史)は、「問題点を把握するのがものすごくうまい」と菅氏を評する。携帯電話の料金引き下げに意欲を示すのも、「少し高過ぎるのではないかと誰もが思っていても政治の問題にする発想は普通出ない。たたき上げだから、国民目線で『これはおかしい』と思える」と語る。

 一方、御厨氏は「地方の現場を知っているから内政は強いが外交、防衛に関して経験がない。そこをどう補強していくかが一番大きな課題だ」と指摘。一般論として「たたき上げの人はどちらかというと、現実主義で堅実だが視野が狭い」と述べ、「頼むところは自らの力なのでやり方にこだわる。言われても変えず意固地になる可能性がある」との懸念を示した。

4782チバQ:2020/09/16(水) 09:23:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/952b439b52baa1f08b7f207cdfd72c1ea061aaa5
菅氏「俺はつくるほう。壊すのは河野」 安全運転と突破力の布陣
9/15(火) 23:42配信
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河野太郎防衛相=8日午前、首相官邸(春名中撮影)
 自民党の菅義偉総裁が初めて取り組む組閣と党役員人事には、派閥均衡やベテランを重視する「安全運転」が目立つ一方で、改革を進める「突破力」を同居させる一面ものぞかせた。

【図で見る】自民党の新たな勢力図

 ■7派の勢力応じ…ポスト配分

 官房長官に起用する加藤勝信厚生労働相は、安定した答弁や実務能力に定評がある。ただ、一部には加藤氏が旧大蔵省出身で、菅氏が重視する「省庁の縦割り打破」が実行できるか懸念する声もあった。

 加藤氏は平成24年の第2次安倍政権発足時から約2年10カ月、菅氏とともに政権を支える官房副長官だった。菅氏は歩調を合わせて取り組むことができる人材が最適と判断したようだ。

 さらに、二階俊博幹事長や麻生太郎副総理兼財務相ら安倍政権の屋台骨となったベテランを起用。田村憲久元厚生労働相や上川陽子元法相ら前政権の閣僚を再任し、リスク回避に努める姿勢も目立った。

 党四役と国対委員長には、総裁選を支えた党内5派が顔を並べた。菅氏は派閥の推薦を受けない方針を示していたが、党内全7派に勢力に応じたポスト数を分配した。党内政局の安定を優先したといえる。特に総裁選の勝利に尽力した二階氏と森山裕国対委員長には、両氏が推す二階派(志帥会)や石原派(近未来政治研究会)の入閣待機組を登用する配慮も示した。

 ■「目玉だから、しっかりやれ!」

 一方、行政改革・規制改革担当相に起用する河野太郎防衛相は、役所の縦割り打破などを掲げる菅氏の切り札だ。菅氏は15日夜、周囲に「河野には、俺がやりたいことをやってもらおうと思う」と語った。

 菅氏は官房長官として、訪日外国人客(インバウンド)の拡大や利水ダムの事前放流など複数の省庁にまたがる課題に積極的に取り組んだ。その役割を河野氏に託したといえる。

 河野氏は6月、防衛相として地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備を断念した際、関係者に十分な根回しをせず反発を受けた。それでも菅氏は、軋轢を生んでも政策を実現する行動力を買った。

 「目玉だから、しっかりやれ!」

 菅氏は15日、河野氏をこう激励したという。周囲には「俺はつくるほうだから、壊すのは河野にやってもらう」と打ち明けた。

 菅氏は15日の党臨時総務会で、新内閣について「役所の縦割り、既得権益、あしき前例主義を打破して規制改革を進め、国民のために働く内閣をつくっていきたい」と語った。盾と矛を兼ね備えた新内閣の評価はこれから問われる。(大島悠亮、小川真由美)

4783チバQ:2020/09/16(水) 11:15:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c53e33919c223982343414e74694b38ced3d1ca
杉田、北村氏続投へ 首相秘書官は横滑り 新政権
9/15(火) 16:46配信
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杉田和博 官房副長官
 16日に首相に就任する菅義偉官房長官は15日、首相官邸で自身を支えるスタッフの人事を固めた。

 安倍政権との継続性を重視し、事務方トップの杉田和博官房副長官、外交・安全保障政策を統括する北村滋国家安全保障局長(ともに警察庁出身)は続投させる方針だ。

 首相秘書官には官房長官秘書官を務める外務省出身の高羽陽、財務省出身の大沢元一、経済産業省出身の門松貴、警察庁出身の遠藤剛各氏を横滑りさせる。厚生労働、防衛両省からも起用する。長官時代から側近と目されてきた国土交通省出身の和泉洋人首相補佐官も留任させる意向だ。

4784チバQ:2020/09/16(水) 11:35:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/82871dbc953957f5b7c1a2f09cdd30f79de1f9d9
「1強」去り…自民の力学変化 二階氏の影響力、さらに大きく
9/16(水) 5:00配信
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自民党の新たな勢力図
 自民党役員人事は、総裁選で菅義偉総裁を支持した5派からベテラン勢を起用する「派閥均衡型」が目立った。党内では、菅政権誕生の流れをいち早く作った二階俊博幹事長の影響力が強まることへの警戒感が消えない。無派閥で党内基盤が脆弱な菅氏は、これまで「1強」として党内を統率してきた安倍晋三首相の重しが外れることもあり、細田派(清和政策研究会)など主要3派に手厚く配慮したとみられる。

■主要3派、四役がっちり

 「論功行賞だとはつゆほども思っていない。自民党への偏見だ」

 再任が決まった二階氏は15日、新役員による共同記者会見で、総裁選で菅氏を支援した派閥優先の「恩賞人事」との見方を色をなして否定した。

 だが、二階派(志帥会)を率いる二階氏は、同じく再任が決まった石原派(近未来政治研究会)の森山裕国対委員長とともに、いち早く菅氏を総裁選に担ぎ上げた立役者。2人の要職起用は半ば既定路線だった。

 菅氏の支援に回った主要3派は、細田派が下村博文政調会長、麻生派(志公会)が佐藤勉総務会長、竹下派(平成研究会)が山口泰明選対委員長と、すべて党四役ポストを手に入れた。党幹部は「人事の狙いははっきりしている」と論功行賞をにおわせる。

 ■菅氏から絶大な信頼

 今回の総裁選では派閥間の主導権争いも浮き彫りとなった。真っ先に菅氏の支持を打ち出した二階派に対し、やや出遅れた細田、麻生、竹下の3派が反発。菅氏支援を発表した共同記者会見に二階氏を呼ばず、「二階派が抜け駆けするからだ」と不満の声も駆けめぐった。

 二階氏は15日の会見で「党内の小競り合いは絶対に生じさせてはならない」とも語ったが、絶大な権限を持つ幹事長職の続投には「古い政治が全く変わらない」(若手)と世代交代を求める声もくすぶる。

 しかし、菅氏はこうした不満をよそに、「最も頼りがいがある」と二階氏に絶大な信頼を寄せる。デジタル庁創設など省庁再編には既得権益を守ろうとする勢力の反発がつきものだが、老練な二階氏に抵抗者の懐柔を期待しているとの見方がある。

 実際、二階氏には菅氏が希望を抱くに足る“実績”がある。自民党内でも反対が根強かった平成17年の郵政民営化をめぐり、小泉純一郎首相(当時)から衆院郵政民営化特別委員会の委員長に任命され、持ち前の政治力で郵政民営化法案を可決に導いたのが二階氏だった。

 ■派閥バランスと改革の道筋

 とはいえ、菅氏の改革が小泉氏のと同様、党内の反発を二の次に考えられるほどの「民意」の後押しを得られるのかは不透明だ。

 これまでは、最大派閥の細田派出身の安倍晋三首相が強い影響力を持ち、党内の政局を安定させていた。しかし、無派閥の菅氏には、主要3派が足元をみてさまざまな注文をつけることも予想され、改革が暗礁に乗り上げかねない。

 「二階派を立てれば主要3派が立たず」の袋小路に迷い込む危険もある。菅氏は当面、派閥の力学を分析し、改革実現への道筋を模索することになりそうだ。(力武崇樹)

4785チバQ:2020/09/16(水) 11:37:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/443680ef620895a7db55bb04b2ee0cd043881329
官房長官に加藤厚労相、決め手は安定感…「役所の言いなり」との評も
9/16(水) 9:05配信




(写真:読売新聞)
 自民党の菅義偉総裁(官房長官)は、自らの後任の官房長官に加藤厚生労働相を充てることを決めた。官房副長官として自らの下で働いた加藤氏の安定感を高く評価しており、適任と判断したようだ。


 「よろしく頼む」

 菅氏は15日夜、東京都内のホテルで加藤氏と会談し、長官就任を打診した。加藤氏は「私でよければ、やらせていただきます」と応じ、会談後は記者団に「職務をまっとうすべく努力したい」と述べた。

 菅氏は後任の官房長官について、「総合的な力がある人」を選ぶと強調してきた。与党や国会との調整に当たる副長官の経験がある加藤氏は、当初から長官候補の筆頭と目されていた。

 加藤氏は2012年の第2次安倍内閣発足に伴い、当選4回で副長官に就任。約2年10か月間、安倍首相と菅氏を支えながら、長期政権の地盤固めに尽力してきた。

 副長官の後は厚労相や1億総活躍相を歴任して働き方改革を進めたほか、党三役の一つである総務会長もこなし、「ポスト安倍」候補に名前を連ねるようになった。

 加藤氏と同時期に副長官を務めた自民党の世耕弘成参院幹事長は15日の記者会見で、「非常に堅実で、官僚出身として霞が関の特徴や習性を熟知している」と評価した。菅氏は安倍政権の継承を前面に掲げており、首相と加藤氏の関係の近さも重視した模様だ。

 ただ、加藤氏に対しては、新型コロナウイルスへの対応を巡り「厚労省をグリップするどころか、役所の言いなりだった」(首相周辺)との評価もある。菅氏は行政改革や規制改革への意欲を示しており、今後、加藤氏の手腕が問われそうだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1d29b440dd74aa55dceb2711dbafb892c7e7e4e5
菅内閣の全容が判明 官房長官に加藤氏 初入閣5人
9/16(水) 6:24配信
1358




All Nippon NewsNetwork(ANN)
 16日に発足する菅新内閣21人の全容が判明しました。大阪万博担当大臣が新設され、閣僚の数が1人増えます。

 政権の要の官房長官には加藤勝信厚生労働大臣が起用されました。安倍内閣からの再任は麻生太郎副総理兼財務大臣、茂木敏充外務大臣、萩生田光一文部科学大臣、梶山弘志経済産業大臣、小泉進次郎環境大臣、橋本聖子東京オリパラ担当大臣、それに新型コロナ担当の西村康稔経済再生担当大臣と公明党の赤羽一嘉国土交通大臣の8人です。
 また、武田良太国家公安委員長が総務大臣に、河野太郎防衛大臣が行革担当大臣に横滑りで起用されます。再登板するのは上川陽子元法務大臣と田村憲久元厚労大臣、小此木八郎元国家公安委員長で、同じポストで起用されます。菅総裁肝いりのデジタル担当大臣には平井卓也元IT担当大臣が再入閣します。
 初入閣するのは5人です。農林水産大臣に野上浩太郎元官房副長官、防衛大臣に安倍総理の実の弟の岸信夫元外務副大臣が起用されます。また、復興大臣に平沢勝栄元内閣府副大臣、一億総活躍担当大臣に坂本哲志元総務副大臣、そして、新設の万博担当大臣には井上信治元環境副大臣が固まりました。

4786チバQ:2020/09/16(水) 11:45:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/f381e230abbb0c5551b3cc67f99d0db829622796
二階氏“論功行賞”に不快感 安定重視の思惑にじむ…自民党新役員人事
9/16(水) 11:01配信




自民党新総裁に選出され、両手を挙げて拍手に応える菅義偉官房長官=14日午後(撮影・中村太一)
 自民党役員人事で菅義偉総裁は二階俊博幹事長の続投を決めた。総裁選で後押しを受けた党内5派閥に要職を割り振った布陣は「論功行賞」が鮮明で、党内基盤を安定させたい思惑がにじむ。コロナ禍の重要局面で官邸主導の政策決定にほころびが出る中、党運営の実権を握る二階氏の影響力が強まるのは確実で、「政高党低」と言われた構図に変化が起きそうだ。

【写真】自民党の臨時総務会で拳を合わせる菅総裁と二階幹事長ら=15日午後

 「円満な党運営に心を砕いてまいりたい。党内の小競り合いは絶対に生じてはならないし、見過ごさない」

 15日、党本部で記者会見した二階氏はこう強調し、党運営に自信をにじませた。派閥均衡人事ではないかと問われると「論功行賞などつゆほども思っていない。自民党に対する偏見だ」。自身の起用を皮肉るような見方に不快感を示した。

 安倍政権下、老練な政治術で「アンチ安倍」勢力を抑え込む「重し」として党内を掌握してきた二階氏。党総裁任期を3期9年に延長する党則改正も主導し、「安倍1強」を支えてきた。毎年秋の内閣改造では「幹事長を外すとどう動くか分からない」と警戒され、安倍首相も触れない重鎮になった。

 一方、政策面ではこの間に、党が政府の方針に従う「政高党低」が定着する。「本来、政府と与党は車の両輪だが、党の政務調査会が軽視され、首相官邸の意向がまかり通っていた」(中堅議員)。党内には政策に関与できない不満がくすぶる。

 注目されるのは菅政権下での二階氏の出方だ。新型コロナウイルスの緊急経済対策の現金給付では、二階氏が火付け役となって政府が方針を急転換した。首相退陣は政府と党の力関係に変化が出始めた時期と重なるだけに、二階氏が政権運営でも主導権を握ろうとすれば、菅氏との関係が微妙になりかねない。

 菅氏は党内の異論を封じ込める二階氏の手腕に期待し、二階氏も「新総裁を支える」と菅氏への忠誠を誓う。ただ、これまで野党出身議員を相次いで自派閥に受け入れた経緯もあり、選挙区で他の派閥と競合するケースも。「なりふり構わぬのが二階派だ」(ベテラン議員)と「お手盛り」の党運営に冷ややかな視線も集まる。

 強権は敵もつくる。中堅議員は声を潜める。「二階氏の影響力が強まることは間違いないが、人事の顔ぶれにも水面下の派閥間の主導権争いがにじみ出ている。『幹事長1強』で党内が黙っているかというと、そうはいかない」 (郷達也)
西日本新聞

4787チバQ:2020/09/16(水) 15:22:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/905adcfef5b3415192bafd5133eaca43613e5216
"菅内閣"は横滑り、再登板、元「同僚」... 「思い切った」人事には「身体検査」の吟味時間足らず?
9/16(水) 13:33配信
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官房長官に起用されることが決まった加藤勝信氏は、副長官として菅氏の下で働いた経験がある(2015年)
 菅内閣が2020年9月16日に発足する。全国紙各紙などが既に16日付朝刊で閣僚20人の全容を報じているが、うち8人が安倍内閣からの再任、3人が閣内の別ポストへの「横滑り」、他に4人が安倍政権時代と同じポストに「再登板」することに。菅義偉首相は14日に「思い切って私の政策に合う人を登用する」と話していたが、開けてみれば、新鮮味あふれるとは言いがたい。

 全国紙各紙が16日付朝刊で、テレビ各局も16日昼のニュースまでに、菅氏以外の閣僚20人の名前とポストを報じた。全国紙の政治部デスクによると、菅氏側から15日までにそれぞれに入閣の打診があったという。各社とも15日夜までに内閣の全容をつかむことができたようだ。閣僚名簿は16日午後に正式に発表される。

■「新鮮味に欠ける布陣になったな、というのが第一印象です」

「菅さんならではの大胆な人選を期待していましたが、新鮮味に欠ける布陣になったな、というのが第一印象です」(全国紙政治部デスク)

 実際、菅氏以外の閣僚20人のうち、麻生太郎・副総理兼財務相ら8人が同じポストに引き続き就く「再任」、加藤勝信・厚生労働相が官房長官に就くなど3人が閣内の別ポストに就く「横滑り」。田村憲久・元厚労相などかつて安倍政権で同じポストを経験した3人が再び同じポストに就くほか、新設されるデジタル担当相に就く平井卓也氏も安倍政権でIT担当相を経験しており、これら4人が実質的に「再登板」と言える。

 残る新入閣の5人のうち、防衛相に就く岸信夫氏は安倍晋三氏の実弟。農林水産相に就く野上浩太郎氏も安倍政権で2019月秋までの3年間に官房副長官を担うなど、内閣全体として安倍政権からの継続性を強く印象づける布陣となっている。フジテレビは16日昼のニュースで、野党幹部の談話として「『アベノママ内閣』」だと皮肉った」と報じた。

 菅氏は自民党総裁に選出された14日の記者会見で、閣僚について「思い切って、私の政策に合う人を登用して仕事をしていかないと、国民に申し訳ない」と大幅な入れ替えをするとも受け取れる発言をしていた。先出の政治部デスクが言う。

「菅さんは官房長官を7年8カ月務め、同じ内閣で閣僚経験者の15人や副長官だった野上氏らの仕事ぶりをよく分かっています。(万博担当相に就く)井上信治氏も安倍内閣の環境副大臣の時、福島第一原発の放射性廃棄物を保存する中間貯蔵施設の設置に関する福島県や自治体との交渉で菅氏から高く評価されました。菅さんは実は慎重な性格ですから、『同僚』『上司』として仕事ぶりを吟味して、閣僚に適した実績がある人しか選ぶつもりはなかったのでしょう」

就任後のスキャンダル発覚、避けたかった?
「派閥が推薦した『入閣待機組』の平沢勝栄氏(復興相に就任予定)と坂本哲志氏(1億総活躍相に就任予定)がやや未知数ですが、いずれも重要ポストではなく、失言やスキャンダルさえなければ1年くらいは任せようというつもりなのでは」(全国紙政治部デスク)

 別の見方もある。

 大臣ともなれば、全国紙社会部や週刊誌が総力で取材し、「政治とカネ」などのスキャンダルを暴こうとするため、組閣や内閣改造の際に候補者は事前に「身体検査」と呼ばれるチェックを受けるとされる。警察庁や内閣情報調査室などの情報機関が幅広く持つ情報網や蓄積した資料などから情報を集め、「政権中枢」に上げるという。

 ある情報機関で政治家の身辺や選挙区などの情報収集も担当している職員は話す。

「安倍さんの辞任表明が突然だったため、十分な時間がなかったのが実情です。今回の閣僚就任予定者以外にも調査を指示された議員はいましたが、上げた情報が十分と判断されなかったようですね。菅さんが『この人は身辺がきれいだ』と判断できないなら、選ばれないということではないでしょうか」

4788チバQ:2020/09/16(水) 15:27:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec6b276b91a6e842decfcc7b7d927da91784fc10
小泉進次郎氏への1票は丸山穂高議員 首相指名で
9/16(水) 14:54配信
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FNNプライムオンライン
国会では、安倍内閣の総辞職に伴う総理大臣指名選挙が行われ、衆参両院で菅義偉氏が選出されたが、衆議院での投票では小泉進次郎氏に1票が入った。
小泉進次郎氏への1票はNHKから国民を守る党の丸山穂高議員が投票したことがわかった。

丸山議員はSNSで事前に誰に投票したいかアンケートを呼びかけ、小泉進次郎氏を選択肢とするなどしていた。

衆議院での総理大臣指名選挙の結果は、菅義偉氏が314票、枝野幸男氏が134票、片山虎之助氏が11票、中山成彬氏が2票、小泉進次郎氏が1票だった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ae56264eb4e7e320aa6f2e3ad2c5f9ea4137a3be
参院首相指名 菅氏は142票
9/16(水) 14:52配信
第99代首相に選出され議場に一礼する自民党・菅義偉総裁=16日午後、国会・衆院本会議場(春名中撮影)
 参院本会議で16日に行われた首相指名選挙の投票総数は240票で、自民党の菅義偉(すが・よしひで)氏が142票を獲得した。立憲民主党の枝野幸男氏が78票、日本維新の会の片山虎之助氏が16票、国民民主党の伊藤孝恵氏が1票、白票3票だった。

4789名無しさん:2020/09/16(水) 19:18:16
https://www.asahi.com/articles/ASN9J5CN7N9JUTFK01T.html

自民・関口参院議員会長が白票 「間違えて予備の用紙を…」
2020.9.16 16:23政治政局

関口昌一参院議員会長=15日午後、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)
 参院本会議で16日に行われた首相指名選挙で、自民党の関口昌一参院議員会長が白票を投じた。参院自民党は関口氏と欠席した山崎正昭氏を除き、全員が菅氏に投票した。

 関口氏や参院事務局によると、議場内の各議員の机には過半数を得た議員がいなかった場合に行われる決選投票に備え、予備の投票用紙もおかれている。関口氏は、首相に指名された菅義偉氏の名前を投票用紙に記入したものの、誤って何も書かれていない予備を投票したという。


 関口氏は記者団に対し「(菅氏の名前は)書いたが、間違えて予備の投票用紙を出した。他意があるわけではない」と説明した。

4790チバQ:2020/09/16(水) 19:59:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/da7ea945fd8158e28feb1df5ef73b4e91248a92f
河野太郎「行革相」人事のウラ側 「総務相」には党内反発?菅首相の思惑は...
9/16(水) 19:32配信

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J-CASTニュース
防衛相時代の河野太郎氏

 前防衛相の河野太郎氏について、「総務相」から「行革相」に変更されたとも報じられ、ネット上で様々な憶測が流れている。

 「左遷」させられたのではとの見方も一部で広がっているが、実際のところはどうなのだろうか。

■当初は、総務相に固まると報じられるが、結果は無任所大臣に

 「河野なら本当に携帯料金下げられるかもしれない」「テレビ局の電波利権にも手を突っ込んでくれ!」。河野氏を総務相に充てる人事が固まったと、いくつかのメディアが2020年9月15日に報じると、ネット上ではこんな声が相次いだ。

 自民党の菅義偉新総裁が、国際的にも高いとされる携帯電話料金の引き下げに意欲を見せていたため、突破力のあるとされる河野氏に期待が集まった形だ。

 ところが、15日夜になって、総務相から行革相に変更される方向だと報じられると、「変更」にはどんな意味があるかに関心が集まった。

 行革相は、受け持ち省庁のない無任所大臣であることから、「役不足だろう」「実質左遷みたいな形かこれ?」「総理大臣レースから外す思惑があるのではないか」などと推測する声も相次いだ。河野氏は、イージス・アショアの配備断念で十分な根回しを行わずに反発を受けたなどとも報じられていることから、党執行部からクレームがついたのではとの憶測も出た。

 一方で、菅氏が「俺はつくるほう。壊すのは河野」といった内容を周囲に漏らし、河野氏には「目玉だから、しっかりやれ!」と激励した、と産経新聞が報じたこともあって、「菅総理肝煎りのポストだから、むしろ重用されてる」との見方もあった。

 菅氏が16日、国会で首相に指名され、閣僚名簿が発表されると、河野氏は、行革・規制改革相兼沖縄・北方相に起用されたことが分かった。

 河野氏が左遷された可能性があるのかについて、政治評論家の有馬晴海さんは16日、J-CASTニュースの取材に次のように話した。

「政権の目玉だと考え、縦割り打破を期待しているはず」
「具体的なことは聞いていませんが、河野さんでは嫌な族議員がいて、党内から注文があったとも見られています。それでも、菅さんは、河野さんのことを政権の目玉だと考えていると思います。菅さんは、縦割り行政のような無意味なものを壊せと河野さんに言っているそうですから、そのことを河野さんに任せ、自分は国をまとめるという考えでしょう。スクラップ&ビルドによる国政再編を狙っており、菅さんは、河野さんとのすみ分けを考えていると思います」

 例えば、行革においては、菅氏がマイナンバー制度の普及に力を入れていたことから、役所の手続き一元化のために省庁を結ぶオンライン化を進めるのではとみる。また、大雨によるダムの放流で、縦割り行政の弊害が指摘されたことから、一斉にできる横断的なシステムの導入なども考えているはずだとした。

 沖縄担当としては、官房長官時代の菅氏が担当していた辺野古問題について、菅氏と協議しながら対策を進めるはずだとみている。

 衆院解散・総選挙の時期については、有馬さんは、これまでささやかれていた10月ごろではなくなった可能性があると話す。

「菅さんは、コロナの鎮静化やワクチンについて触れていましたので、解散は、来年の任期満了近くになる公算も出てきました。総理になったからには長期政権を目指しているはずで、携帯料金の4割値下げなどを進めて、実績を残してから来年の総裁選に臨むことを考えていると思います。河野さんは、ライバルでもありますが、河野さんも生き残るために一生懸命やるはずで、それは菅さんの実績にもなります。菅さんは、仕事をして、政権の評価を受けてから、総選挙をしたいと考えているのではないでしょうか」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

4791チバQ:2020/09/16(水) 20:02:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d1163580f24e30b443132e14c940074da964ed5
万博相新設、閣僚20人に 省庁再編前へ逆戻り
9/16(水) 16:19配信

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時事通信
 16日発足の菅内閣は閣僚が20人となり、総辞職した第4次安倍再改造内閣から1人増えた。

 2025年大阪・関西万博に向けた特別措置法の全面施行に伴い担当相を新設したためで、01年の中央省庁再編以前の規模に戻った。

 閣僚定員は内閣法に定められ、田中角栄首相時代の1974年に国土庁が設置されて以降は「20人以内」だった。省庁再編時に「14人以内」とし、特別に必要な場合は3人まで増員可と改正。実際は17人であることが多かったが、12年に復興相、15年に五輪担当相が置かれて1人ずつ増えた。

4792チバQ:2020/09/16(水) 20:03:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e1e343f7bfc33cdf1c98922393619d4a5c9ff4d
情報BOX:菅内閣の顔ぶれ
9/16(水) 17:51配信

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ロイター
 自民党の菅義偉総裁(写真)が16日午後、衆参両議院で第99代首相に選出された。官房長官として支えた安倍内閣の政策を踏襲、財務相や外相など主要閣僚を再任した(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 16日 ロイター] - 菅内閣の閣僚名簿は以下の通り。

・内閣総理大臣     菅義偉

・副総理兼財務大臣・内閣府特命担当(金融、デフレ脱却) 麻生太郎

・総務大臣       武田良太

・法務大臣       上川陽子

・外務大臣       茂木敏充

・文部科学大臣・教育再生担当 萩生田光一

・厚生労働大臣・働き方改革担当 田村憲久

・農林水産大臣     野上浩太郎(初)

・経済産業大臣・産業競争力担当・ロシア経済分野協力担当・原子力経済被害担当・内閣府特命担当(原子力損害賠償・廃炉等支援機構)  梶山弘志

・国土交通大臣・水循環政策担当 赤羽一嘉

・環境大臣・内閣府特命担当(原子力防災)小泉進次郎

・防衛大臣       岸信夫(初)

・内閣官房長官・沖縄基地負担軽減担当・拉致問題担当 加藤勝信

・復興大臣・福島原発事故再生総括担当 平沢勝栄(初)

・国家公安委員長・国土強靭化担当・領土問題担当・内閣府特命担当(防災、海洋政策)小此木八郎

・行政改革担当・国家公務員制度担当・内閣府特命担当(沖縄及び北方対策、規制改革)河野太郎

・1億総活躍担当・まち・ひと・しごと創生担当・内閣府特命(少子化対策、地方創生)坂本哲志(初)  

・経済再生担当・全世代社会保障改革担当・内閣府特命担当(経済財政政策)西村康稔 

・デジタル改革担当・情報通信技術(IT)政策担当・内閣府特命担当(マイナンバー制度)平井卓也

・東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当・女性活躍担当・内閣府特命担当(男女共同参画)橋本聖子     

・国際万博担当・内閣府特命担当(消費者および食品安全、クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策)井上信治(初)

4793チバQ:2020/09/16(水) 20:04:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9c1d4f326f6ddd0ce99c6e33e7bd7083a64982c
まさに「アベノマンマ内閣」菅首相15人留任で発足
9/16(水) 19:42配信
自民党の菅義偉総裁(71)が16日、衆参本会議で第99代首相に選出された。病気のため、任期途中で辞任した安倍晋三首相(65)の後継として2012年12月以来、7年8カ月ぶりの新政権となった。自民、公明党連立の新内閣が発足したが留任(再任含む)15人、平沢勝栄復興相(75=二階派)ら5人が初入閣するなど派閥人事の色濃く、サプライズ起用もなく、安倍政治を継承する顔ぶれとなった。

  ◇   ◇   ◇

衆院の首相指名選挙が行われた国会本会議場で主役は後方席にいた。周囲に対してはリラックスした様子だったが、マスクを着用した目は険しかった。午後1時45分、「菅義偉君を内閣総理大臣に指名することに決まりました」と、議長が発すると菅氏は立ち上がった。マスクはなかった。与党席からの大きな拍手と歓声に何度も頭を下げた。

菅氏は衆院で投票総数462票中、過半数の314票を獲得し、参院でも首相に指名された。初仕事は自民党、連立を組む公明党や各野党の控室を訪ねての就任あいさつだった。警護のSPにガードされて国会内の通路を精力的に移動したが笑顔はなかった。厳しい目で前を見据えていた。

7年8カ月ぶりに誕生した新内閣だが、新鮮味はゼロだ。まさに「アベノマンマ内閣」と形容できる。安倍政権でおなじみの15人が留任(再任)し、初入閣5人を含めて総裁選で菅氏を支持した5派閥に配分。総裁選を戦った岸田派2人、石破派1人も入閣して、党内融和もぬかりない。若手や民間起用などのサプライズはなし。平均年齢60・4歳だ。二階俊博幹事長は「世間で言われている派閥どうのこうのは、ありません」と不快感をあらわにしたが、二階派で入閣待ちの平沢氏抜てきは総裁選でいち早く菅氏支持を表明した二階氏への配慮が色濃い。

一方で安倍路線を継承する実務派の菅氏らしく、派手さはないが、コロナ禍の政権のかじ取りに経験値のある実力重視の面々をそろえたとも言えるが、お手並みを拝見するしかない。コロナ禍でネット通販が増大して家庭ゴミに段ボールが増えた。秋田から単身上京して段ボール工場で働き、粉じんにまみれて汗を流した。「世の中は当たり前のことが当たり前ではない」と、政治を志した。現実の社会を、庶民の思いを肌で知っている。国民宰相の新たな船出に国民は期待を込める。【大上悟】

4794チバQ:2020/09/16(水) 20:05:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6fd7733eb5d3377293ec6075d62c66b811b11cc
官房副長官に側近坂井氏 補佐官は阿達氏ら 菅首相
9/16(水) 18:15配信

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時事通信
 菅義偉首相は16日、政務担当の衆院の官房副長官に、自身に近い無派閥議員グループのまとめ役である坂井学・元総務副大臣を起用した。

 参院の岡田直樹官房副長官、事務担当の杉田和博官房副長官、近藤正春内閣法制局長官は再任された。

 また、首相補佐官に阿達雅志自民党参院議員を充て、経済と外交を担当させた。同氏は米国の弁護士資格を持つ。木原稔、和泉洋人両補佐官の再任も決まった。

4795チバQ:2020/09/16(水) 20:33:48
・気持ち、麻生派が他に比べて軽量感があるかな。河野は半分菅Gだし
・とりあえず見事な派閥均衡
・岸田派は軽く干してる感じですかね
・石破派はコロナ対策で大変な厚労相をやらせる(しかも再任)とゆー
 なかなか上手いなあ


幹事長、官房長官、外務・財務・経産 3点
政調、総務、選対、国対、省庁大臣・経再2点
特命大臣官房副長官1点 


細田派 下村博文政調会長
    萩生田光一文科相 野上浩太郎農林相 岸信夫防衛相 西村康稔経再生相 橋本聖子五輪
    岡田直樹官房副長官 
    3×0 2×4 1×2=10
麻生派 佐藤勉総務会長(元谷垣G)
    麻生太郎財務相 河野太郎行革相 井上信治万博
    3×1 2×1 1×2=7
竹下派 山口泰明選対委員長
    茂木敏充外務相 加藤勝信官房長 
    木原稔首相補佐官
    3×2 2×1 1×1=9
二階派 二階俊博幹事長(留任)
    武田良太総務相 平沢勝栄復興相
    3×1 2×2 1×0=7
石原派 森山裕国対委員長(留任)
    坂本哲志総活躍
    3×0 2×1 1×1=3
菅G  梶山弘志経産相 小泉進次郎環境相 小此木八郎公安相
    坂井学官房副長官 阿達雅志首相補佐官
    3×1 2×2 1×2=9

岸田派 
    上川陽子法務相 平井卓也デジタル
    3×0 2×1 1×1=3
石破派
    田村憲久厚労相
    3×0 2×1 1×0=1  
谷垣G

無派閥 野田聖子幹事長代行

公明党
    赤羽一嘉国交相

4796チバQ:2020/09/16(水) 21:39:09
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20200916-567-OYT1T50285.html
安倍氏側近「官邸官僚」今井補佐官ら3氏退任…コロナ対策などに影響力
2020/09/16 19:49読売新聞

 菅内閣の発足に伴い、安倍前首相の側近で「官邸官僚」とも呼ばれた経済産業省出身の今井尚哉首相補佐官兼首相秘書官、佐伯耕三首相秘書官、長谷川栄一内閣広報官がそろって退任した。

 3氏は、新型コロナウイルス対策や、外交を含む政権運営全般に影響力があったとされる。

 警察庁出身で事務のトップの杉田和博官房副長官と、国土交通省出身で菅首相の「懐刀」とされる和泉洋人首相補佐官は再任された。外交・安全保障政策の継続性の観点から、北村滋国家安全保障局長も続投させる。

 内閣広報官には、総務省出身で安倍首相秘書官を務めたことのある山田真貴子氏が起用される。

 一方、安倍内閣で5人だった事務の首相秘書官は6人に増やし、新たに厚生労働省から起用した。新型コロナ対策などにあたらせる狙いがある。

https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20200915k0000m010313000c.html
杉田官房副長官を再任 安倍首相側近の今井補佐官は内閣官房参与に
2020/09/15 22:14毎日新聞

杉田官房副長官を再任 安倍首相側近の今井補佐官は内閣官房参与に

杉田和博内閣官房副長官=首相官邸で2020年9月4日、梅村直承撮影

(毎日新聞)

 自民党の菅義偉新総裁は、官僚トップの杉田和博官房副長官、菅氏側近の和泉洋人首相補佐官、外交安保政策を取り仕切る国家安全保障局(NSS)の北村滋局長を再任する意向だ。安倍首相側近の今井尚哉首相補佐官兼秘書官は内閣官房参与に起用する方針だ。

https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2009160056.html
首相補佐官に木原稔氏ら3人
2020/09/16 19:09産経新聞

 政府は16日、首相補佐官に木原稔衆院議員と阿達雅志参院議員(いずれも自民党)、和泉洋人氏の3人が就任すると発表した。木原、和泉両氏は再任。安倍晋三前政権では5人の首相補佐官がいたが、秋葉賢也衆院議員(同)、政務秘書官でもあった今井尚哉氏、内閣広報官兼務の長谷川栄一氏は退任した。

 政務の官房副長官は坂井学衆院議員(同)が新たに就任。岡田直樹参院議員(同)と、事務の杉田和博官房副長官は再任となった。近藤正春内閣法制局長官も再任された。

 【官房副長官(政務)】

 坂井学氏(さかい・まなぶ)東大卒。自民党副幹事長、総務副大臣。55歳。神奈川5区、衆院当選4回(無派閥)

 【同(政務)】

 岡田直樹氏(おかだ・なおき)東大卒。自民党参院幹事長代行、財務副大臣。58歳。石川選挙区、参院当選3回(細田派)

 【同(事務)】

 杉田和博氏(すぎた・かずひろ)東大卒。内閣危機管理監。79歳。

4797チバQ:2020/09/16(水) 21:42:06
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20200916k0000m010311000c.html
再任8人、閣僚経験者4人再登用の安定志向 菅新内閣発足
2020/09/16 20:51毎日新聞

再任8人、閣僚経験者4人再登用の安定志向 菅新内閣発足

宮中での認証式を終え、記念写真に納まる菅義偉首相(手前中央)と閣僚ら=皇居・宮殿北車寄せで2020年9月16日午後8時14分、手塚耕一郎撮影

(毎日新聞)

 第202臨時国会が16日召集され、衆参両院の本会議での首相指名選挙で自民党の菅義偉総裁(71)が第99代首相に選出された。午後6時前からの皇居での首相任命式と閣僚の認証式を経て、公明党との連立による菅内閣が発足した。

 菅氏は16日朝、東京・赤坂の議員宿舎周辺で日課の散歩をした後、ホテルで秘書官と打ち合わせ。安倍内閣総辞職の臨時閣議に官房長官として出席した後、党本部で広報用の写真撮影をした。午後1時前、首相官邸から去る安倍晋三前首相をホールで見送ってから衆院本会議場に向かった。

 首相指名選挙は衆院(投票総数462票)が菅氏314票▽立憲民主党の枝野幸男氏134票▽日本維新の会の片山虎之助氏11票▽無所属の中山成彬氏2票▽自民党の小泉進次郎氏1票。参院(同240票)は菅氏142票▽枝野氏78票▽片山氏16票▽国民民主党の伊藤孝恵氏1票▽白票3票の結果だった。いずれも菅氏が過半数を得た。

 菅氏はその後、官邸で公明党の山口那津男代表と党首会談を行って組閣本部を設置。加藤勝信官房長官(64)=竹下派=が記者会見で閣僚名簿を発表した。

 菅氏肝いりの「デジタル庁」創設に向けて新設したデジタル改革担当相に就いた平井卓也氏(62)=岸田派=を呼び込んだ際、菅氏は「思い切ってやってくれ」と指示。平井氏は記者団に「総理の覚悟がうかがえた。私も全力を尽くしたい」と語った。

 初入閣は5人で、閣僚経験者4人を再登用。25年の大阪・関西万博に関する特別措置法に基づく万博担当相が新設され、閣僚ポストは1増の20となった。第4次安倍再改造内閣からの残留は11人。麻生太郎副総理兼財務相(79)=麻生派=ら8人が再任され、3人が横滑りで担当を変わった。

 官房副長官に側近の坂井学元副財務相(55)=無派閥=を新たに起用。参院議員の岡田直樹官房副長官(58)=細田派、官僚トップの杉田和博官房副長官(79)は再任した。側近の和泉洋人首相補佐官(67)と木原稔首相補佐官(51)を再任し、トランプ米大統領周辺に人脈を持つ阿達雅志・元党外交部会長(60)を新たに補佐官に起用した。

 菅氏は秋田県出身者で初の首相。70代で初めて首相に就任するのは福田康夫元首相以来、戦後8人目。派閥に所属せず、国会議員の親族を持つ世襲でもない「無派閥・非世襲」議員が自民党から首相となるのは異例だ。【笈田直樹】

4798チバQ:2020/09/16(水) 21:48:40
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2009160084.html
【菅内閣発足】閣僚人事は「仁義と仕事両立」 路線継承と派閥均衡
2020/09/16 21:44産経新聞

【菅内閣発足】閣僚人事は「仁義と仕事両立」 路線継承と派閥均衡

(産経新聞)

 16日に発足した菅義偉(すが・よしひで)内閣の閣僚20人の顔ぶれは、安倍晋三前内閣からの再任や入閣経験者が多く、路線継承の色が濃い。自民党の派閥にポストを割り振った派閥均衡型で、自身の側近も登用した。ただ、要所に菅首相が「仕事人」と評価する人材を据え、安定と能力重視の布陣といえる。

 目立つのは「安倍カラー」だ。前内閣から再任は8人、横滑りが3人。過去の安倍政権での入閣経験者は4人いる。加藤勝信官房長官は官房副長官経験者で調整能力が評価されたほか、安倍氏と先代から親交が深い。岸信夫防衛相は安倍氏の実弟だ。

 総裁選で首相を支持した5派から細田派(清和政策研究会)が5人、麻生派(志公会)3人、竹下派(平成研究会)2人、二階派(志帥会)2人、石原派(近未来政治研究会)1人、無派閥3人が入閣した。派の領袖(りょうしゅう)が出馬した岸田派(宏池会)が2人、石破派(水月会)も1人が入閣した。公明党は安倍政権と同様に1人が入閣した。

 初入閣は5人で、麻生派の井上信治万博相、二階派の平沢勝栄復興相、石原派の坂本哲志1億総活躍担当相は、それぞれの派が入閣を強く希望した。

 無派閥では首相の側近が入閣した。小此木八郎国家公安委員長は首相が秘書を務めた小此木彦三郎元通商産業相、梶山弘志経済産業相は首相が政治の師と仰ぐ梶山静六元官房長官をそれぞれ父に持つ。

 首相が「国民のために働く内閣」と語るように、重要課題と位置付ける分野には豊富な経験や行動力を備えた重厚な布陣を敷いた。

 「縦割り行政の打破」は突破力を期待する河野太郎行政改革担当相、「デジタル庁」創設に向け自民党内の第一人者の平井卓也デジタル担当相を充てた。携帯電話料金値下げなどを扱う総務相には、実行力を高く評価する武田良太前国家公安委員長を横滑りさせた。

 新型コロナウイルス対策では、前厚生労働相の加藤氏と再任した西村康稔経済再生担当相に加え、党の新型コロナ対策本部長を務めた田村憲久厚労相を石破派から一本釣りした。3氏を中心に感染拡大防止と経済社会活動の両立を目指す。

 閣僚経験者は「仁義と仕事を両立させた菅氏らしい人事だ」と語った。(沢田大典)

4799チバQ:2020/09/16(水) 21:50:56
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2009160069.html
飯島勲、浜田宏一氏ら内閣官房参与10人退職
2020/09/16 20:54産経新聞

 政府は16日、安倍晋三前首相の辞任に伴い、小泉純一郎元首相の秘書官だった飯島勲氏ら内閣官房参与10人の退職を発表した。退職したのは飯島氏のほか、浜田宏一▽宗像紀夫▽吉村泰典▽平田竹男▽谷口智彦▽岡本全勝▽木山繁▽西川公也▽荒井広幸-の各氏。

4800名無しさん:2020/09/17(木) 00:29:23
自民党派閥・閣僚人事更新最新版

http://home.a07.itscom.net/kazoo/seizi/jimin/habatsu_giinmei.htm

4801名無しさん:2020/09/17(木) 02:38:29
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4079938.htm?1600277493536
【独自】林元文科相 衆院に“鞍替え”へ
16日 23時35分
 自民党の参院議員、林芳正元文科大臣が次の衆議院選挙に山口3区から出馬する意向を固めたことがJNNの取材でわかりました。

 農水大臣や文科大臣などを歴任した林参議院議員は、将来の総理大臣候補として衆議院に鞍替えする機会をうかがっていました。

 複数の関係者によりますと、早期の解散総選挙が取りざたされる中、衆議院・小選挙区の山口3区から立候補する意向を固めたということです。

 すでに地元の後援会関係者には報告し選挙区内の事務所を移転させたほか、所属する岸田派の岸田会長らにも鞍替えの意向を伝えています。

 山口3区には自民党で現職の河村元官房長官がいますが、林氏は自民党の公認を得られなくとも無所属で出馬する構えです。

4802名無しさん:2020/09/17(木) 02:59:04
https://www.asahi.com/articles/ASN9H75XLN9HUTFK00X.html
「仕事できる人」どこへ 人事に不安、菅氏いきなり試練
有料会員記事 菅政権発足へ
石井潤一郎、安倍龍太郎 大久保貴裕
2020年9月15日 22時21分

 「脱派閥人事」を掲げた菅義偉・自民党新総裁(71)を支える党執行部が、派閥均衡型に納まった。総裁選で菅氏を支持した5派閥で主要ポストを分け合った。ただ、派閥内では想定と異なる人選に不満もくすぶり、調整過程で混乱もみられた。派閥領袖(りょうしゅう)や公明党からは、早くも政権運営への注文が飛ぶ。

 国会での首相指名選挙を翌日に控えた菅氏は15日朝、公務をこなしながら人事の構想や調整で詰めの作業を進めた。官房長官として最後の定例閣議に臨み、自民党本部であった党役員会などに出席する合間に、関係者と電話連絡を繰り返した。「国民のために働く内閣を作っていきたい」。党4役を正式に決めた総務会では、そう力を込めた。

 その後、新4役はそろって党本部で就任会見に臨んだ。4人に森山裕国会対策委員長(75・石原派)を加えた新執行部のメンバーは、いずれも総裁選で菅氏を支持した派閥の重鎮だ。

 「一丸となって党を盛り上げていく。小競り合いは絶対に生じてはならない」。二階俊博幹事長(81)がそう語ると、横に並んだ山口泰明・選挙対策委員長(71・竹下派)らは深くうなずいた。記者団から「論功行賞では」と指摘されると、二階氏は「つゆほども思っていない。党に対する偏見だ」と色をなして反論した。

菅氏から細田会長への直電
 菅氏は今回の人事に臨むにあたり「派閥からの要望を受け付けない」と脱派閥を強調していた。ただ、新たな党の布陣に「派閥に配慮したということだ」(細田派幹部)との見方が広がる。その調整過程でも派閥への配慮がちらついた。

 細田派には14日夜、菅氏から…

4803名無しさん:2020/09/17(木) 03:13:44
https://mainichi.jp/articles/20200915/k00/00m/010/278000c
「新味なき」バランス人事か 「党主導」看板に中枢握る官邸運営 菅新体制を読み解く
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月15日 21時38分(最終更新 9月15日 23時05分)

 自民党の菅義偉新総裁(71)は15日の党役員人事で、総裁選で自身を中枢で支えた二階俊博幹事長(81)と森山裕国対委員長(75)を再任させ、政権の「骨格」に位置づけた。総務会長、選対委員長も初当選同期の「盟友」を据え、党運営での主導権確保を目指した。一方で閣僚人事では麻生太郎副総理兼財務相(79)の再任を調整するなど各派閥のバランスを考慮した布陣を目指す。「政高党低」とやゆされた安倍政権から様変わりし始めている。

 「論功行賞なんて露ほども思っていない。我々は菅さんを一生懸命支持したが、仕事をもらうとか役割をいただくとかは全く期待していないし、事実そんなことは全くない」。二階氏は記者からの「論功行賞人事」との見方を一蹴した。

 党役員人事では二階派の二階氏、石原派の森山氏を再任させ、総務会長=麻生派の佐藤勉氏(68)▽政調会長=細田派の下村博文氏(66)▽選対委員長=竹下派の山口泰明氏(71)――を起用した。総裁選で菅氏を支援した5派閥からバランス良く登用したことで一見「論功行賞」の色合いもにじむが、布陣を見ると、菅氏の政権運営の狙いが透けて見えてくる。

 二階、森山両氏は菅氏と同じ地方議員から国政に出た「たたき上げ」でもともと菅氏との信頼関係は深い。菅氏が総裁選出馬の意向を固めた際には両氏に最初に伝え、結束を強めた。一方、…

4804名無しさん:2020/09/17(木) 03:17:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/5572b806a07fbb76ce79be3f2e9a7edec473e01b
平沢勝栄氏、復興相で初入閣 元副内閣相、二階派 菅総裁、方針固める
9/15(火) 21:38配信

 自民党の菅義偉新総裁は16日発足の新内閣で、平沢勝栄元副内閣相(二階派)を復興相に起用する方針を固めた。初入閣。

4805名無しさん:2020/09/17(木) 03:18:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/30f7e9f4209c30e9d8455b13b1c38f5e8a24963d
菅自民党総裁誕生〜今後の注目ポイントを整理する
9/16(水) 7:01配信

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供する「市川レポート」を転載したものです。

●総裁選は大方の予想通り菅氏勝利、16日の臨時国会における首相指名を経て新内閣発足へ。

●菅氏は緩和的な金融・財政政策を継続し、規制改革に注力、すでに市場は解散総選挙に注目。

●総選挙は結果が重要、与党圧勝なら市場に安心感が広がり、苦戦なら短期政権嫌気の反応か。

総裁選は大方の予想通り菅氏勝利、16日の臨時国会における首相指名を経て新内閣発足へ
自民党総裁選挙の投開票が9月14日に行われました。結果は大方の予想通り、菅義偉官房長官が、有効投票数534票(国会議員票と地方票はそれぞれ393票、141票)のうち、約7割にあたる377票(同288票、89票)を獲得し、新総裁に選出されました。岸田文雄政調会長は89票(同79票、10票)で2位、石破茂元幹事長は68票(同26票、42票)で3位となりました。

菅氏は、9月16日に召集される臨時国会で次期首相に指名され、同日中に新内閣を発足させる見通しです。なお、自民党の役員人事については、二階俊博幹事長(二階派)を再任し、総務会長に佐藤勉元総務相(麻生派)、政調会長に下村博文選挙対策委員長(細田派)、後任の選対委員長に山口泰明組織運動本部長(竹下派)を起用するとみられます。総裁選で菅氏を支持した派閥に配慮する形になっており、9月15日の臨時総務会で決定されます。

菅氏は緩和的な金融・財政政策を継続し、規制改革に注力、すでに市場は解散総選挙に注目
改めて、菅氏の政策スタンスを確認してみると、アベノミクスについては責任を持って引き継ぐと明言しており、新型コロナウイルス対策が最優先との見解を示しています。また、必要であれば、金融政策をさらに進め、中小企業や国民への追加給付もしっかり対応したいとし、消費税率は今後10年ぐらい上げる必要はないと述べています。これらを踏まえると、緩和的な金融・財政政策は当面継続と判断できます。

また、規制改革は徹底してやりたいと強く表明していることから、アベノミクスのうち成長戦略に力を入れ、独自色を打ち出したいとする意向がうかがえます。これまでの発言から、菅氏は行政のデジタル化、中小企業や地方銀行の再編、携帯電話の料金引き下げなどに重点を置くと思われます(図表1)。なお、総裁選が終了したところで、市場はすでに、衆議院の解散と総選挙の時期に注目し始めています。

4806名無しさん:2020/09/17(木) 03:24:05
>>4805

総選挙は結果が重要、与党圧勝なら市場に安心感が広がり、苦戦なら短期政権嫌気の反応か

主な政治日程は図表2の通りです。今後の日程を踏まえ、年内の解散総選挙を予想する向きも多くみられますが、新政権について国民の信を問うという大義名分で、早期に解散総選挙が行われることは十分考えられます。ただ、菅氏は、9月9日の民放の番組で、新型コロナの感染が収束していない状況では「解散とかそういうことじゃない」と述べており、やや慎重な姿勢を示しています。

解散総選挙は、新政権が国民の信を得られると確信したタイミングで行われると思われるため、市場の警戒感が強まる恐れは小さいと考えます。より重要なのは選挙結果であり、与党圧勝となれば、来年9月の自民党総裁選での菅氏再選、長期政権安定の思惑から、市場に安心感が広がる可能性が高まります。一方、与党が苦戦を強いられる結果となれば、早々にポスト菅の動きが強まると予想され、短期政権を嫌気する市場の反応が見込まれます。

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『菅自民党総裁誕生〜今後の注目ポイントを整理する』を参照)。

(2020年9月15日)

市川 雅浩
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
シニアストラテジスト

市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社 調査部

4807名無しさん:2020/09/17(木) 03:45:28
http://hunter-investigate.jp/news/2019/09/-1113.html
麻生太郎の落日 ― 最大の政敵が初入閣 
2019年9月12日 10:10

 11日、第4次安倍再改造内閣が発足した。留任は麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官だけ。茂木敏充経済再生担当相が外相に、河野太郎外相が防衛相にそれぞれ横滑りした他、総務相に高市早苗氏が厚生労働相に加藤勝信氏が再登板し、残る13のポストを初入閣組が占めた。
 電撃結婚で世間をあっと言わせた小泉進次郎氏の環境相就任や、メダリストでもある橋本聖子参院議員の五輪担当相など話題には事欠かない新内閣だが、組閣人事が固まった直後から、麻生氏の影響力低下を指摘する声が上がっている。

■崩れたパワーバランス
 総理大臣経験者である麻生が、政権の柱として安倍首相を支えてきたのは周知の事実。派閥の領袖でもある麻生の協力がなければ、安倍の長期政権はなかったと言っても過言ではあるまい。

 「セクハラ罪という罪はない」「子どもを産まなかったほうが問題」「医療費を、健康に努力している俺が払うのはあほらしくてやってられん」――麻生の失言、暴言が度々政権の足を引っ張ったが、お咎めは一切なし。財務省の文書偽造や事務次官のセクハラは、当然大臣が責任を取るべき“事件”だったにもかかわらず、安倍は麻生を更迭できなかった。麻生が閣外に去れば、政権の土台が揺らぐからに他ならない。
 
 官邸を菅が、党を幹事長の二階俊博が掌握することによって築かれた長期政権にあって、麻生は政府の重しであり続けてきた。3人の実力者が時に協力し合い、牽制もするというパワーバランスで成り立っていたのが安倍政権なのだが、ここに来て、その構図が崩れかけているのだという。

 ある自民党の国会議員は、次のように解説する。
「総理は、これまで支えてもらった麻生さんに感謝はしているが、傲慢な態度に辟易しているのも事実だ。春の福岡県知事選挙で麻生さんのメンツをたてて新人に推薦を出したが、結果は惨敗。夏の参議院選挙に、マイナスの影響しか与えなかった。普通に勝てたはずの新潟で議席を失ったのも、麻生さんの子分の参議院議員が知事選の応援でバカな忖度発言をしたからだ。懲りないというか、自覚が足りないというか、失言・暴言が止まらない。参議院が(憲法改正の発議に必要な)3分の2を割った責任の一端は、間違いなく麻生さんにある。『いい加減にしてくれ』というのが総理の本音だろう。だから、麻生さんとしては認められない人事が、まかり通った。菅さんや二階さんの力がまさった結果とも言える」

4808名無しさん:2020/09/17(木) 03:45:38
>>4807

■武田氏初入閣の意味
 自民党議員が言う「麻生さんとしては認められない人事」とは、福岡県選出で二階派の武田良太衆院議員が初入閣したことと、麻生派の河野太郎氏が外相から防衛相に横滑りし閣内に残ったことだという。

 武田氏と麻生氏は、誰もが知る犬猿の仲。中選挙区時代の旧福岡4区でぶつかり合っていた2人は、小選挙区制になって戦場が分かれた後も、事あるごとに対立してきた。それぞれの選挙区内における首長選や地方議員の選挙では、両陣営が候補者をたてての激しい争い。2016年に行われた衆院福岡6区の補選でも、麻生と武田が代理戦争を繰り広げた。決着を見たのが、今年4月の福岡県知事選挙である。

 事前調査で、圧倒的有利との結果を得ていたのは現職の小川洋知事。自民党推薦は小川氏で決まるとみられていた。その小川知事を支援する態度を鮮明にしていたのが武田であり、麻生と距離を置いてきた山崎拓元自民党副総裁だった。常識的には「現職推薦」で決まるところを、反小川で動いていた麻生が力業で覆す。

 小川の県政運営を批判してきた麻生は、「推薦が取れなければ閣僚を辞める」と首相に直談判して官僚出身の新人に党の推薦を取り付けたのだ。県連幹部も驚く逆転劇だったが、福岡の有権者は麻生の理不尽な手法に猛反発する。

 結果、麻生が推した新人の知事候補は、小川に約95万票もの差をつけられて惨敗。あまりの票差に責任を問う声も上がったが、麻生は党県連最高顧問を辞任するという「痛くも痒くもない責任の取り方」(自民党関係者)でお茶を濁した。国政の場でも無責任、地元でも無責任――。麻生に対する評価は、下がる一方だ。

 そんな麻生だが、プライドだけは人一倍ある。知事選で現職勝利を主導した武田を、許すはずがない。もちろん、入閣などもってのほか。これまでも麻生は、武田の入閣を阻んできたと言われており、当選6回を数える二階幹事長側近も、大臣の椅子は遠いとみられていた。ところが、その武田が国家公安委員長として初入閣したのである。ある自民党の関係者は、驚き顔でこう話す。  
「これまで、武田氏の入閣を阻んできたのは麻生さんだ。武田氏への憎悪で凝り固まっている麻生さんが、武田氏の入閣を容認するはずがない。その武田氏が国家公安委員長――。武田氏を推した二階さんや菅さんが勝ったとも言えるが、むしろ麻生さんの力が落ちた、というべきだろう。知事選の惨敗で、(麻生氏の)福岡県内での求心力も確実に低下した。永田町でも、ということになれば、麻生さんの晩年は暗いな」

■衰えた麻生の力 
 今回、麻生派から入閣したのは麻生本人を含め3人。そのうちの一人が外相から防衛相に横滑りした河野太郎だ。喜んでいいはずだが、この人事も麻生にとっては心外なものだったらしい。

 衆参合わせて50人を超える勢力の麻生派(正式名称は「志公会」)の悩みの種は、次の総理・総裁候補が育っていないこと。当選13回の麻生の次に位置するのは12回の大島理森衆院議長(派閥離脱中)と甘利明元経済再生担当相で、若返りは到底無理だ。次の世代で知名度があるのは河野ということになるのだが、いかんせん派内での人望がない。麻生としては、いったん河野を閣外に出して“閥務”に専念させたい意向だったという。ところが、麻生の願いを無視した形で安倍が河野を一本釣りし、防衛相に就任させてしまった。永田町の古参秘書は、「麻生さんの力が落ちた証拠」と断言する。

 安倍と麻生は組閣を前にした今月8日、安倍の私邸で1時間半にわたって話し合ったという。麻生は当然、武田の入閣阻止を強く主張し、河野の起用も考えなおすように迫ったはずだ。しかし、武田は国家公安委員長兼防災担当相として念願の初入閣。河野は防衛相として閣内にとどまった。元総理の力に、衰えが見えているのは確かだ。

4809名無しさん:2020/09/17(木) 08:48:45
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/261989
安倍“お友達ねぎらい”内閣を丸裸
武田良太・国家公安委員長は麻生氏が“嫌がらせ”で入閣か
公開日:2019/09/19 06:00 更新日:2019/09/19 06:00

 衛藤晟一1億総活躍担当相とともに二階派の入閣待機組だった。「反麻生の急先鋒」(自民関係者)といわれるだけに、今回の初入閣には驚きの声が上がっている。

「麻生さんとの対立は有名です。鳩山邦夫元総務相の死去に伴う福岡6区補欠選挙(2016年10月)では、麻生さんが支援した候補の対立候補を支援して勝利。今年4月の県知事選でも、麻生さんと県連が新人を推したのに対し、現職を応援して95万票の大差をつけて勝利させた。2回連続で煮え湯を飲まされている麻生さんが、武田さんに二階派の実務をこなせなくさせるために、安倍首相に入閣を進言したのではないか、などとささやかれています」(地元政界関係者)

■スキャンダルでクビが飛ぶ日が近いか

 ●危ない閣僚 

 選挙の根回しや資金集めなどの実務面で、常に二階幹事長をサポートしてきた。

「酒豪で『一緒に飯を食うのが政治』を地で行く、一世代前のような政治家です。義理人情に厚く、カネとヒト集めが上手ともいわれ、今の永田町では珍しくなった存在といえるでしょう。ただ、古い体質からなのか、脇が甘く、キナ臭いウワサも少なくありません」(永田町関係者)。早速、組閣直後、元暴力団関係者から政治資金パーティーの代金が支払われた――と週刊誌で報じられた。

 政権内では失言が危ぶまれる閣僚候補として、田中和徳復興相と竹本直一IT政策担当相と並んで「3T」と称されているという。

 1968年、福岡県生まれ。早大文学部卒業後、亀井静香元衆院議員の秘書を経て、93年、伯父の田中六助元通産相の地盤である旧福岡4区から自民公認で出馬したものの落選。以後、2003年に福岡11区から初当選するまで10年かかった。

 ●銃口を人に

 防衛副大臣だった14年6月、パリ郊外で開かれた武器国際展示会「ユーロサトリ」で訓練用の模擬銃(ライフル)を人に向けて構え、相手から払いのけられる姿が報じられたこともある。

 ●党員集め1位

 自民党は所属議員1人当たり党員1000人獲得のノルマを課しており、不足1人につき2000円のペナルティーを科している。自民党が昨年発表した“党員獲得ランキング”によると、武田は17年に党員1万1244人を獲得。第1位だった。

 叩けばホコリがまだまだ出てきそうだ。

4810名無しさん:2020/09/17(木) 10:01:07
https://www.excite.co.jp/news/article/Weeklyjn_20567/
麻生副総理vs二階幹事長 熾烈を極める次期総裁選「代理戦争」
週刊実話2019年11月1日 09:00

 安倍内閣の両輪といわれる麻生太郎副総理兼財務相と二階俊博幹事長。2人の対立がポスト安倍をめぐってエスカレート。今や二階幹事長とタッグを組み、虎視眈々とポスト安倍を狙う菅義偉官房長官、さらに若手有力候補の小泉進次郎環境相と河野太郎防衛相も加わり、激しい代理戦争が繰り広げられている。

 安倍首相も院政を敷くため、麻生氏寄りの動きを強めていた――。
「昨今の麻生、二階両氏の対立といえば、福岡県知事選での激突です。麻生氏のお膝元である福岡の地盤を二階派に脅かされつつある。9月の改造内閣で国家公安委員会委員長に抜擢された武田良太氏が、4月の同知事選で麻生陣営とガチンコ勝負に出た。麻生氏が担いだ元厚労官僚に対し、現職知事を支持。菅官房長官とタッグを組んだこともあって、100万票近い差で圧勝したのです。武田氏は二階幹事長の最側近ですからね」(自民党関係者)

 福岡県知事選敗北の責任を負い、麻生派が牛耳る自民党福岡県連の蔵内勇夫会長は辞任。その後任人事では再度、麻生派の推す原口剣生県議と武田氏らが推薦する山本幸三元地方担当相(岸田派)が激突。今度は麻生氏が一矢を報い県連会長のポストを死守した。
「麻生VS二階の対立は、内閣改造人事でもありました。二階幹事長は夏の参院選を幹事長として仕切り、自公で改選過半数を上回る71議席を獲得したことで、続投確実と見られた。ところが、高齢を理由に二階交代の動きが一気に表面化した。その旗振り役が麻生氏だったのです」(同)

 安倍首相も一時は二階幹事長交代、岸田文雄政調会長起用に傾きかけた。それを大どんでん返ししたのが菅氏だった。
「公明党とのパイプの強さを盾に猛反対。改憲が頭にある安倍首相も菅氏に匕首を突き付けられ、二階続投を飲まざるを得なかったのです」(同)

 さらに、菅氏は石破茂氏から自分になびいた小泉進次郎環境相をも誕生させ、隠然たる力を見せつけた。

 一方、続投となった二階氏は、ポスト安倍として菅氏のバックアップに動く。
「菅氏が自民に鞍替えさせた元民主党の鷲尾英一郎代議士、参院選で当選させた河井あんり氏などを二階派に預けている。二階氏も続投で命を助けてもらった菅氏のため、二階派一体で菅総理誕生の下準備を始めています」(政界事情通)

 これまで菅氏は「総理総裁など頭にない。一兵卒で派閥を持たない」とアピールしてきた。しかし、10月に入り菅氏の隠れ派閥『ガネーシャの会』(約20人、坂井学衆院議員ら)の定例会を毎週木曜日に開く方向で一気に動き始めた。

 呼応して菅氏の他の勉強会、例えば河井克行法相が参加する『向日葵会』(10数人)も会合を活発化させる気配を見せている。加えて、小泉環境相が中心の勉強会『2020年以降の経済社会構想会議』(約30人)も菅氏・二階氏と足並みを揃える可能性もある。
「二階氏は自分の派閥に有力後継者がいないので、菅氏を総理総裁に担ぎ、自身は院政を狙うようです。菅氏も完全にポスト安倍で手を挙げるつもりだ。その後に、進次郎氏をポスト菅にする腹だ」(菅氏関係者)

4811チバQ:2020/09/17(木) 10:19:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/3cc77fde57c47035fa4712a9d00f8e87b3a05853
河野行革相「こんなものさっさとやめたら」 深夜の閣僚の連続会見に強い疑念
9/17(木) 9:04配信
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閣僚記者会見で質問に答える河野太郎行政改革担当相=首相官邸で2020年9月17日午前1時、滝川大貴撮影
 河野太郎行政改革・規制改革担当相は17日未明、首相官邸での記者会見で、組閣や内閣改造後の「初閣議」の後、各閣僚が首相官邸で順番に記者会見する慣例に激しい疑念を示した。記者から「規制改革に向けたスピード感」を問われた際に、「例えばこの記者会見も、各省に散ってやれば今ごろみんな終わって寝てますよね。それを延々ここでやるのは前例主義、既得権、権威主義の最たるものだ」と指摘した。「こんなものさっさとやめたらいいと思います。ぜひご協力をいただきたい」と訴えた。

 組閣や内閣改造の際、閣僚は官邸で首相からの「呼び込み」を受けた後、皇居での認証式を経て正式に就任する。その後、首相会見、初閣議、官邸内の階段での記念撮影などを終えた後、順番に官邸の記者会見室で会見する。首相会見が夕方や夜となることが多く、閣僚会見は深夜に及ぶ。この日は最初の加藤勝信官房長官の記者会見が始まったのは16日午後11時前で、河野氏の会見開始は17日午前1時を過ぎていた。【田辺佑介】

4812チバQ:2020/09/17(木) 10:20:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/001d1199ceda551fffd7487510c70e317810c0fe
スガノミクスにハードル 構造改革は長期戦不可避 菅内閣発足
9/16(水) 20:37配信
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認証式のため官邸を出る経済再生担当相に決まった西村康稔氏(中央)ら=16日午後、首相官邸(萩原悠久人撮影)
 16日発足した菅義偉(すが・よしひで)政権の経済政策は、前政権で道半ばだった構造改革や規制緩和などの産業政策を主軸に据えている。行政や大企業の既得権益を打破し、競争原理を働かせることで国民の生活水準を向上させる成長戦略だが、強い抵抗が予想され実現には時間がかかりそうだ。「スガノミクス」の具現化には、衆院解散・総選挙や新型コロナウイルスの再拡大といったハードルを乗り越え、政権基盤を確立する必要がある。

 「役所の縦割り、既得権益、あしき前例主義を打破して、規制改革を進める」

 菅首相はこう表明し構造改革を経済政策の旗印にする意向を示している。諸外国と比べ割高な携帯電話料金の引き下げや、過当競争が指摘される地方銀行の再編、コロナ禍で整備不足が露呈した行政のデジタル化などが目下の主要課題だ。

 安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の継承を掲げた菅首相だが、主要政策は即効性がある金融政策を主軸に円高是正と株価上昇を狙った前政権とは質的に異なる。内政主体で派手さはないが、抵抗勢力の反発で対立軸が明確になり、世論のウケは良さそうだ。

 一方、菅首相の残存任期は来年9月までのわずか1年間。7年8カ月にわたる官房長官の経験から官僚組織の操縦術にたけているとはいえ、短期政権に官民の身を切る改革はできない。構造改革を目玉に据えたこと自体、長期政権に向けた意欲の表れともいえる。

 ただ政権基盤の構築には来春までに関門がある。まず年内にも見込まれる総選挙で勝利することが絶対条件だ。今冬はコロナ再拡大やインフルエンザとの同時流行が懸念され、緊急事態宣言の反省を生かし景気が「二番底」に陥らないよう医療体制や追加経済対策を準備する必要もある。

 こうしたハードルを乗り越え、「無事に越冬できれば長期政権への橋頭保(きょうとうほ)を築くことになる」(みずほ銀行の唐鎌大輔チーフマーケット・エコノミスト)。

 いずれにせよ、目下の国難を乗り越え、景気をコロナ後の回復軌道に乗せなければ構造改革の実現は難しい。菅政権初の組閣は自民党内の「派閥バランス重視の人事」と指摘され、独自色に乏しいのは否めない。菅首相はこれまでに培った「調整役」としての立ち位置を乗り越え、政権トップとして日本経済再生のビジョンと強い指導力を示すことが求められている。(田辺裕晶)

4813チバQ:2020/09/17(木) 10:32:05
https://www.asahi.com/articles/ASN943SYJN93UTFK00L.html?oai=ASN9J71KRN9JULFA03Q&ref=yahoo
憤る稲田朋美氏、悩む野田聖子氏 「女性宰相」を阻む壁


有料会員記事 自民党総裁選2020

太田成美、石井潤一郎
2020年9月4日 14時00分

 三つどもえの争いが固まった自民党総裁選。そこに女性候補の姿はない。結党から65年、総裁選に女性が立候補したのは過去に1度しかない。なぜ今回も、スタートラインにさえ立てないのか。

 安倍晋三首相が辞意を表明した翌日の8月29日。「女性がリーダーを目指すことは自民党にとってもプラスになる。チャンスがあれば挑戦したい」。テレビ番組に出演した自民党の稲田朋美幹事長代行は、「ポスト安倍」への意欲を強調した。

 弁護士の稲田氏は2005年、幹事長代理だった安倍首相に見いだされ衆院議員に転身。首相の側近として知られる。行革相や政調会長に抜擢(ばってき)され出世の階段を駆け上がったが、つまずいたのは16年に就任した防衛相時代。自衛隊の日報隠蔽(いんぺい)問題で引責辞任に追い込まれた。

 「失敗して初めて、弱い立場の人たちの気持ちがわかるようになった」。その後、右派の論客でならした稲田氏が選択的夫婦別姓に理解を示し、「伝統的な家族観」にも多様性を認めるなどウィングを拡大。女性の議員連盟を立ち上げるなど「女性目線の政治」を自身の軸に据えるようになった。

「女性目線」に冷たい視線

 1カ月ほど前、官邸を訪れた稲田氏は、思い切って首相に思いを伝える。「私、総裁選に出たいんです」。引き留められるかと思ったが、違った。「まずは仲間づくりだね」。道が開きかけた気がした。

 だが現実は厳しい。菅氏が総裁選に出るとの見方が広がると、所属する細田派は早々と支持する方向で調整。憤る稲田氏は31日、再び首相を訪ねて後押しを期待したが、その答えはまたしても予想を裏切るものだった。「今回は急だから仕方ないよ」

 安倍首相が語った「仲間」とは…

4814チバQ:2020/09/17(木) 11:07:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/c00253ded751704eed5890ffe8809eb4c24b70f7
フォロワー175万人、首相候補も 沖縄関係閣僚の横顔
9/17(木) 7:31配信
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加藤勝信官房長官
 首相候補の元官僚 加藤勝信官房長官

 沖縄基地負担軽減担当相を兼務する。官房副長官時には、知事選や名護市長選を控えた仲井真弘多元知事や島袋吉和元名護市長らと面談するなど、沖縄の保守系政治家の要請を受けてきた。2014年の記者会見では同年の知事選を巡り「沖縄の振興、発展を進める政府の立場と意思疎通を図れる知事が選ばれることを期待する」などと述べた。

【写真】「菅内閣とかけまして」

 前厚労相。新型コロナウイルス感染拡大で県と対策に当たった。首相候補の一人として知られる。旧大蔵省出身で、実務能力に定評がある。東京都出身。64歳。(竹下派)

 タフな交渉に一目 茂木敏充外相

 安倍内閣では経産相や政調会長などの要職を歴任。政策能力や交渉力に定評があり、外相続投となった。2013年の小泉内閣では当選3回目で沖縄相に抜てきされた。04年の沖国大ヘリ墜落事故の際には、日米地位協定の問題点を検証するよう提唱したことも。現在は「日米地位協定のあるべき姿を不断に追求していきたい」と政府見解に沿った発言をしている。

 次期首相の有力候補の一人。米国からも「タフネゴシエーター(手ごわい交渉相手)」として一目置かれる。栃木県出身。64歳。(竹下派)

 安倍氏弟、安保精通 岸信夫防衛相

 安倍晋三前首相の実弟。2度の外務副大臣経験に加え、防衛大臣政務官も務めており、外交・安全保障分野に精通する。2013年、当時の仲井真弘多知事との会談では、普天間飛行場のKC130空中給油機を地元の岩国基地(山口県)へ移駐する方針を伝達。参院沖縄北方特別委員会の委員長として、県内を視察したこともある。

 12年に衆院へくら替え。祖父は岸信介元首相という政治家一家。超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」メンバーでもある。山口県出身。61歳。(細田派)

 フォロワー175万人 河野太郎沖縄担当相

 前防衛相。外相時から米軍基地問題に対応してきた。新型コロナウイルス対応では在日米軍関係者の入国後のPCR検査実施を巡り米側と調整。党の行政改革推進本部長時には、県や那覇市がアイドルのイベントに一括交付金を使ったことを批判した。

 首相候補に挙げられ、自身も意欲を何度も明言。ツイッターアカウントには175万人超のフォロワーがおり、発信力に定評がある。一方で、批判的な言動をする人を「ブロック」することも多く、寛容さに欠けるとの指摘も。神奈川県出身。57歳。(麻生派)

4815チバQ:2020/09/17(木) 11:08:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/d03de60e1538934e4b2fb8a7aafc2e3debe87b3d
菅政権誕生の立役者 二階俊博氏の「昭和的人心掌握術」
9/17(木) 7:05配信
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存在感を隠せない二階氏(時事通信フォト)
 菅義偉氏が第99代総理大臣に指名され、新たな時代が始まった。その菅首相誕生の流れを決定づけたのが、細田派(正式名称:清和政策研究会。会長:細田博之元総務会長)や麻生派(同:志公会。同:麻生太郎財務相)といった5派閥の支持表明だった。

 昔ながらの派閥政治とそれに伴う猟官運動が露骨に顔を出したわけだが、一方で、自民党内では派閥の力は少しずつ弱くなってきたのも事実だ。何より「無派閥」の菅氏が総理・総裁に就任したことがその証左だろう。自民党職員として多くの派閥領袖と意見をぶつけ合った経験を持ち、現在は政治評論家として活躍する田村重信氏が解説する。

「1988年のリクルート事件によって、安倍晋太郎氏や渡辺美智雄氏といった領袖であり将来の総理候補といわれていた有力議員たちの芽が摘まれました。それまで派閥の領袖が総裁選に出馬するのが慣例でしたが、この事件を機に、領袖ではない人物が総裁選に出馬し、宇野宗佑氏や海部俊樹氏が総裁、そして総理に就任したのです。以後、派閥の領袖の力がだんだんと弱くなってきたのです」

 そんな中、やや印象が異なるのが二階俊博氏率いる二階派(志帥会)だ。二階派は今回、最初に菅支持を表明し、菅氏も早々に二階氏を幹事長続投させる意向を示した。「昭和の領袖像を受け継いでいるのは二階氏だけかもしれない」(田村氏)というように、二階氏は他派閥でスキャンダルを起こした議員などを自らの派閥に迎え入れて「数の力」を増していった。
 田村氏は、「ある本を執筆した際に、二階氏から『なんぼ買ったらいい?』と声を掛けられたことがある」と明かす。政策に関する本を中心に数十冊を手掛ける同氏。できあがった本をさまざまな議員に献本しにいくと、多くの議員はざっと目を通して“ありがとう”と受け取るだけだが、二階氏はポケットマネーでかなりの量を購入したというのだ。いかにも“昭和の派閥領袖”的な人心掌握術と言えるだろう。

【プロフィール】たむら・しげのぶ/1953年、新潟県栃尾市(現長岡市)生まれ。宏池会を経て、1977年〜2020年まで43年間、自由民主党本部に勤務。政務調査会職員として農林部会、水産部会、国防部会などを歴任。現在は拓殖大学桂太郎塾名誉フェロー、日本国際問題研究所客員研究員、防衛知識普及会理事長、防衛法学会理事などを務める。近著に『気配りが9割 永田町で45年みてきた「うまくいっている人の習慣」』(飛鳥新社刊)、『秘録・自民党政務調査会 16人の総理に仕えた男の真実の告白』(講談社)、『ここが変だよ! 日本国憲法』(内外出版)など。

4816チバQ:2020/09/17(木) 11:09:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/9687a8048d328a69c3d302c33fc13ba2b823eeb3
井上万博相は「落下傘候補」から大出世/新閣僚寸評
9/17(木) 7:39配信

自民党の菅義偉総裁(71)が16日、衆参本会議で第99代首相に選出された。病気のため、任期途中で辞任した安倍晋三首相(65)の後継として2012年12月以来、7年8カ月ぶりの新政権となった。自民、公明党連立の新内閣が発足したが留任(再任含む)15人、平沢勝栄復興相(75=二階派)ら5人が初入閣するなど派閥人事の色濃く、サプライズ起用もなく、安倍政治を継承する顔ぶれとなった。

   ◇   ◇   ◇

▽万博 自民 井上信治(いのうえ しんじ=50)※初入閣

東大法学部 衆6 東京25区 1969・10・7生、血液型A

<人物評>旧建設省官僚から公募を経て、03年衆院選初当選。当初は「落下傘」だったが、選挙の強さに定評あり。自民党青年局長や環境副大臣など歴任。地元の青梅マラソンも走る

<趣味>マラソン、温泉めぐり

<派閥>麻生派

4817チバQ:2020/09/17(木) 11:09:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/af243000ae2351428f57ef8c58114d04220b0045
なぜ?静岡1区・上川さん“3度目の法相登板”
9/16(水) 18:10配信
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静岡放送(SBS)
 9月16日午後4時前、議員会館で吉報を受け取ったのは、衆議院・静岡1区選出の上川陽子さん。県内で唯一、入閣を果たしました。

<上川陽子新法相>「本当にまっすぐに、思いっきり仕事をしてまいりたいと思います」
<加藤勝信官房長官>「法務大臣 上川陽子」
 当選6回の上川さんは、これまでに2度法務大臣を務めています。手堅いメンバーがそろった菅内閣の中で、法務大臣に再登板することになります。
<上川法相(2018年当時)>「鏡を磨いて磨いて磨いて、慎重にも慎重な検討を重ねたうえで死刑執行を判断しました」
 2018年7月、当時法務大臣だった上川さんは、地下鉄サリン事件などオウム真理教の一連の犯行にかかわったとして、教祖だった麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚ら13人の死刑執行を命じました。
 2014年には、地元の静岡刑務所を視察。再犯防止の取り組みなどを確認するなど、法務大臣としての実績は積み重ねました。女性議員という立場で見ても着実にキャリアを歩んできました。
<上川少子化担当大臣(2007当時)>「大臣の扉は大変重たい扉でしたが、皆様のご支援でこの扉を14年目にして開くことができました」
 始めて大臣に就任したのは2007年。内閣改造によって県内初の女性閣僚に。この時は少子化担当大臣でした。
 上川大臣は静岡市生まれで、東京大学を卒業後、ハーバード大学大学院へ留学した経験を持つ国際派です。静岡大学での講演ではこんな一幕も。
<上川大臣>「英語で交流するのは当たり前の時代。積極的なチャレンジを」
 上川大臣はどんな点を評価されたのか。県内政治に詳しい専門家はこう解説します。
<法政大学 白鳥浩教授>「まず第1に、過去三回入閣している中でスキャンダルがなかった。2点目は、これまでに手堅い実績を積み重ねてきた。法案の成立、タブーにも積極的に挑戦。それが実績として評価されたと思う。女性閣僚として実績を積んでいる人は限られる。そういった中で上川氏に白羽の矢が立った」
静岡放送(SBS)

4818名無しさん:2020/09/17(木) 11:12:14
https://www.asahi.com/articles/ASMBS7JR0MBSUTFK01W.html
「品が良い所…川崎、北九州とかじゃなく」 麻生氏発言
2019年10月25日 0時11分

 麻生太郎副総理兼財務相は24日夜、東京都内であった麻生派所属の原田義昭前環境相のパーティーで、原田氏の地盤の衆院福岡5区を「品の良いところ」と紹介したうえで、「(原田氏の中選挙区時代の地元だった神奈川県の)川崎市とか、北九州とか、(福岡県の)田川とかいうところじゃなくて、品の良さが買われたかどうか知らないけど、そこで当選をさせて頂いた」と述べた。

 パーティーは原田氏を「激励する会」で、麻生氏は「生まれは私の選挙区。中学校は武田良太(防災相)の選挙区」と原田氏の来歴に触れる中で、各市に言及した。

 また、原田氏が環境相時代の会見で、東京電力福島第一原発にたまった処理済みの汚染水について「海洋放出しかない」と発言したことを念頭に、「きちんとしたことがはっきり言える。票にならなくても言わなくちゃいけないことは言う。これが大事」と持ち上げた。

4819チバQ:2020/09/17(木) 11:23:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ab174fe361d2db324173c014de31ff268af0f0b
【菅義偉の原点「影の横浜市長」と呼ばれて】(上) 選挙に対する勤勉さが相手をつかむ
9/15(火) 7:55配信
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自民党総裁選の決起集会で、集まった人たちに手を振る菅義偉官房長官=14日午後、東京都港区(松本健吾撮影)
 ■素地固めた国会議員秘書時代 農家継ぐか否か…葛藤の日々

 プロ野球・巨人の長嶋茂雄が現役を引退し、元首相の佐藤栄作がノーベル平和賞を受賞した昭和49年、横浜市では人口が250万人を突破し、51年には市営地下鉄(横浜-伊勢佐木長者町間、上大岡-上永谷間)が開通するなど、街は着実な発展を見せていた。そんな横浜の地に50年、足を踏み入れたのが、当時まだ26歳の青年だった菅義偉。地元秋田の高校卒業後、民間の段ボール工場などで働いた数年間と、その後の大学時代を東京都内で過ごした後、自民党県連会長の衆院議員、小此木八郎の父で衆院議員を8期務めた小此木彦三郎(故人)の秘書となって横浜に住み始めたのだ。

【表】予想される「菅内閣」の主な顔ぶれ

 ただ、当時から政治の世界に興味はあったものの、自らが政治家になるとは考えてもいなかった。菅自身も「まさかなれるとは思っていなかった」と後年、述懐している通り、菅にとって横浜市議は雲の上の存在であり、国会議員秘書としての生活は、帰郷して実家の農家を継ぐか否かという葛藤の日々でもあった。

 ◆「極めて実直」

 当時の菅をよく知る関係者は、菅の謹厳さを評価する。小此木は菅を何かと厳しく育て、時には激しく叱咤(しった)することもあったが、「不満一つ漏らすことなく、ひたむきに仕えていた」という。

 忙しい小此木に代わり、小此木の盟友で県議会議長を務めた梅沢健治が菅を預かっていた時期もあった。「(菅が小此木の)秘書の頃はよくわが家で朝食を食べ、おやじとおやじの秘書と3人で打ち合わせをしてから出ていく。そういう生活が2、3年続いたかな」。息子で前県議会議長の梅沢裕之はそう回顧する。

 小此木が菅に任せていたのが、神奈川区。小此木本人に代わって各戸を回り、選挙基盤を固める役目だった。菅の勤務態度は「極めて実直」で、「出会う人は皆その真面目さに心を打たれ、年配者も『菅ちゃん、菅ちゃん』と言ってかわいがっていた」という。

 一方で菅の性分である「無口」が、政治の世界で生きるに当たり“弱点”だと指摘する声もあった。梅沢裕之によると、小此木が父の梅沢健治に対し、「こいつは口下手で、とにかくしゃべらない」と案じているのをよく聞いたという。

 ◆弱点を武器に

 ただ、菅は無口という“弱点”を武器に変える能力を持っていたようだ。梅沢裕之は菅について、「雄弁・多弁で好かれるタイプではない。朴訥(ぼくとつ)さで信用を得ていく。決して口数は多くないが、やることはきちんとやる人として、信用を積み重ねていった」と分析する。

 また、「選挙となると、とにかく徹底してやる。そうした勤勉さが、相手の心をつかむ」とも。人心をつかむすべを学んだ経緯については、「支持者獲得のため地道に人とのふれあいを繰り返していく中で、自然に身につけていったんでしょうね」と推察した。

 菅はそのほかにも弱点を長所に変えている。多くの人の間を渡り歩き、人脈を広げなければならない政治家にとって「下戸」であることは致命的な弱点ともなりかねないが、菅はそれもはねのけている。1期先輩でいまも現役の横浜市議、田野井一雄は、飲めなくても酒席で楽しく談笑し、打ち解ける菅の様子を見て「むしろ好感度が高まっている」と感じたという。

 秘書になって約8年後の58年、小此木が通商産業大臣(現・経済産業大臣)を拝命した際、大臣秘書官として抜擢(ばってき)したことは、菅にとって大きな財産となった。構築した中央官庁とのパイプは、その後の横浜市議時代に生かされ、国政進出の礎となっていったからだ。=敬称略

 菅義偉官房長官が14日、自民党の第26代総裁に選出された。菅氏の政治家としての原点が本県選出の衆院議員秘書を務めた約11年間にあるとすれば、為政者としての原点は「影の横浜市長」の異名をとった横浜市議時代の約8年間にあるといえるだろう。後に政治家としてトップに上り詰めることになる一人の青年が、政治の世界に足を踏み入れてからの、この約20年という歳月に、何を考え、日々をどう過ごしたのか。横浜の地を駆け抜けた菅氏の足跡をたどった。

4820チバQ:2020/09/17(木) 11:24:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4470219bdbdef6b69f3752cfaf91b430b2bdb19
【菅義偉の原点「影の横浜市長」と呼ばれて】(中)人と組織動かす掌握力で真価を発揮
9/16(水) 7:55配信
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総裁に選出され会見する自民党の菅義偉総裁=14日午後、東京都千代田区の自民党本部(桐山弘太撮影)
 ■眼前に空席…繰り返す成功の歴史 市議でも群抜く存在

 安倍晋三が持病の再発により突如、首相の座を明け渡すことを表明した際、菅義偉の脳裏には、憧れだった横浜市議への道が突如、開けた過去の情景が想起されたに違いない。昭和62年4月の市議選を前に、自民党内では現職市議の引退と後継者の急死という想定外の事態が生じ、紆余(うよ)曲折を経て、衆院議員、小此木彦三郎の秘書だった菅が市議の座を手にすることとなったからだ。

 意中のポジションが空くまで雌伏を続け、追い風が吹いたとみるや一気に攻勢をかけて手中に収める。菅は過去の成功体験をなぞる形で、最高のポストに就く夢を実現させた。

 ◆猛反対押しのけ

 三十数年前の当時の状況を知る関係者らによると、菅の市議選出馬の経緯はこうだ。横浜市西区(定数2)の議席には、かつて市議会議長も務めた自民の重鎮、鈴木喜一がいた。70代後半だった鈴木は、息子を後継に立てようと考えていたが、息子は不幸にも急死してしまう。周囲の応援も受け、その空席を目指したのが菅だった。

 ただ、菅にとって初となる選挙は、一筋縄ではいかなかった。いったんは引退で話が進められていた鈴木が、その後翻意し、同区からの出馬を公言したのだ。菅は党をはじめとする周囲からの猛反対を受けることとなった。

 結果的には、菅の勢いの前に鈴木が引き下がり、菅は党の公認を得て当選を勝ち取ることになるのだが、当初は無所属での出馬を覚悟するほどにまで追いつめられるなど、まさに「地盤・看板・カバンなし」の苦境。菅は後年、「極めて厳しい状況の中の市議選だった」と振り返っている。

 支持を得るための菅の行動は徹底していた。後に秘書を務めた現職市議の清水富雄は、それを象徴するエピソードとして箱根駅伝の思い出を挙げる。「観衆であふれる国道1号の沿道にのぼりを持っていき、懸命に名前を売っていた」といい、「今ならひんしゅくを買うかもしれませんが。武勇伝ですね」と笑う。

4821チバQ:2020/09/17(木) 11:24:15
 ◆物おじはせず

 時になりふり構わぬ行動は、当選への執念に突き動かされていたのかもしれない。初の市議選で菅が獲得したのは8813票。次点と655票差のぎりぎりの2位当選だった。

 菅の物おじしない姿勢は、当時の菅を知る者の間で、いまも語り草だ。「『長老』と呼ばれる党内の権力者が、物事を取り仕切っていた時代。ぼくらは誰も長老に口をきけなかった。怖かったから」。そう振り返るのは、いまも現役市議の田野井一雄だ。

 菅の1期先輩にあたる田野井は、市議団会議に臨む前、菅に「発言は控えておけ」とくぎを刺す。しかし、いざ会議が始まると、菅は長老に対していきなり「それはおかしいじゃないですか」と言って手を挙げ、「私たちも市民の負託を受けて議員になったんだから、ちゃんと話を聞いてください」などと意見。周囲を凍り付かせたという。

 案の定、長老は「生意気なことを言うな」と激怒。ただ、菅はそれでも引き下がらず、最後には長老も「分かった」と言って折れたという。田野井は「どんな状況でも堂々としている。ものすごい胆力の持ち主だ」と回顧している。

 ◆思うがままに

 市議時代、菅はめざましい躍進を遂げる。当時の市長は高秀秀信。菅は小此木や横浜港港運事業者の実力者、藤木幸夫らとともに市長選で高秀を擁立した経緯もあり、市長当選後も、高秀の業務を手となり足となってサポートする。高秀の厚い信頼を得たことから、当選2期目ながら、市議の中でも群を抜く存在となっていった。

 そこでは菅の人心と組織掌握力の真価が発揮された。菅は市幹部らと会合の場を定期的に設けることで情報収集の場を構築。人事権を事実上握ることで人を従わせ、組織を思うがままに操っていく。そうした辣腕(らつわん)ぶりにより、菅はいつしか「影の市長」と呼ばれ、恐れられるようになった。

 そんな菅について田野井は「国ともつながっているから、行政側の要望にはなんでも応えられた。まさに役人を使いこなしているという感じだった」と驚きを口にした。=敬称略

4822チバQ:2020/09/17(木) 11:24:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d0725ba9d2c789b260b003daa85c6a1578e15ff
【菅義偉の原点「影の横浜市長」と呼ばれて】(下)IR誘致めぐる主戦場に
9/17(木) 7:55配信
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 ■動向に注目、「根回し」暗躍 市になお影響 待機児童問題に先鞭も

 「影の横浜市長」の異名をとった菅義偉(すがよしひで)が横浜市議時代から「根回しの菅」として暗躍していた痕跡は、いまでも数多く残っている。自民党県連が入居する市内のビルが賃貸であるのに対して、党の市連ビルが自前であるという“ねじれ現象”が続いていることも、その一つだ。「菅さんが建設に一役も二役も買った」。当時を知る市議らは、そう口をそろえる。

 それまで市内のビル2階の1フロアを借りていたが、菅が「家賃がかかるので、市連の財産としてどこか探したほうがいい」と発案。自らが中心となって資金の調達などに奔走したという。

 ◆林市長と連携

 当時から横浜市議を務める田野井一雄は「土地の選定、事業者の選定、あらゆることに彼が渡りをつけた」と記憶している。

 現在、市が対策を進める待機児童問題に先鞭(せんべん)をつけていたこともよく知られている。菅自身も総裁選に向けた出馬表明会見で、「横浜市議時代に『横浜型保育室』を市長と一緒に作ったのが、私の一つの誇りだ」と述べている。

 菅が16日、首相の座に就いたことの影響は、横浜市民にとっては単に地元から首相が選出されたという慶事にとどまらない。

 市はカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を目指しているが、菅はこれまでも官房長官の立場で、地元への誘致を推し進めてきたからだ。市長の林文子とも緊密に連携するなど、政権中枢から地元横浜の政界や経済界に大きな影響を与え続けている。

 ただ、林は菅の首相就任による市政への影響力の拡大には否定的な見方を示し、菅の首相選出が有力視されはじめた9月上旬の記者会見では、「個別に情報交換するという関係ではない」とも述べている。

4823チバQ:2020/09/17(木) 11:25:00
 ◆「ハマのドン」

 菅のIR誘致への情熱には、首相だった安倍晋三も圧倒されていたようだ。関係者によると、安倍は菅や市議らを集めた会合で「(IRの設置場所は)官房長官のお膝元を通り過ぎません」と述べ、横浜は“当確”であると事実上明言したこともあったという。

 菅はあらゆる方面に対して根回しを徹底している。総裁選出馬表明に先立つ8月24日には、横浜港の港湾事業者「藤木企業」を訪問。地元事業者らで組織する「横浜港ハーバーリゾート協会」の会長で、誘致候補地の山下ふ頭からの立ち退きとIR誘致に猛反対している90歳の同社会長、藤木幸夫と社内の一室で会談している。

 同席した同社幹部や関係者らによると、会談時間は20〜30分程度。小此木彦三郎の秘書時代や市議時代からの恩義があり、頭の上がらない藤木に対して、菅が歩み寄ったようだ。「ハマのドン」とも呼ばれる藤木は、それまでの考えを翻して、IR誘致に異を唱えはじめた数年前から、菅との関係を一気に悪化させていた。今年6月の産経新聞の取材でも、菅を「権力を腐敗させた張本人」などと苛烈な言葉で批判している。

 菅は首相になる前の足場固めの一環として、藤木との関係を修復し、今後のIR誘致の取り組みを円滑に進めたい思惑があったようだ。菅の藤木訪問によって、藤木の態度が今後どう変わるのかは、「根回しの菅」の腕の見せ所の一つといえそうだ。

 ◆関係修復に待った

 菅の「藤木詣で」は、すでにハレーションを広げている。9月9日には、立憲民主党代表の枝野幸男が藤木を訪問した。協会関係者によると、2人は初対面。来訪は枝野側が提案した。

 枝野は同日、記者らに対し、会談で藤木がカジノ反対への共闘を求めてきたと明かしているが、枝野にとっては菅と藤木の関係修復に待ったをかけたいというのが本音だろう。急激に再接近を図る2人の関係を前に、行動に移さずにはいられなかったと思われる。

 菅の首相就任によって、横浜が、IR誘致をめぐる主戦場になろうとしている。菅就任のインパクトは横浜、ひいては県内の経済にどう影響していくのか。その動向が注目されている。=敬称略

 この連載は外崎晃彦、宇都木渉、太田泰、浅上あゆみが担当しました。

4824名無しさん:2020/09/17(木) 13:07:41
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/17812.html
2019年5月22日特集記事
きのうの敵は、きょうも敵?

先月(4月)の統一地方選挙で相次いだ保守分裂の知事選挙。
選挙後はノーサイドのはずが、亀裂は深まりさえも見せている。

なかでも、麻生副総理の地元として知られる福岡県。そこでは「麻生派VS非麻生派」の激突となった選挙の余波が続く。
衆参同日選挙の見方も出る中、自民党は結束することができるのか。
今も残る「しこり」の現場を追った。
(福岡局 坂本理/政治部 加藤雄一郎、関口裕也、川田浩気)

分裂、再び
「若干意見が出たことも真摯に受け止めることは受け止め、協議することは協議していく考えだ。今回の参議院選挙、私たちは挙党態勢で一丸となって頑張っていく」

自民党福岡県連の新しい会長に就任した原口剣生県議会議員(64)。


4月25日に告示された会長選挙に、自民党の県議のほとんどと、市議の推薦を受けて立候補し、無投票で当選した。

しかし13人いる国会議員からの推薦はゼロ。その13人の国会議員も対応は一枚岩ではないという。


そこには知事選挙の「分裂劇」が影を落としていた。

派閥間「抗争」
発端は4月7日に投票が行われた福岡県知事選挙だ。

現職で、3期目を目指す小川知事。


これに対し、自民党県連は、厚生労働省出身の新人を擁立。保守分裂の選挙となった。


その新人擁立を主導し、背後から支えたのは、麻生副総理兼財務大臣だった。


麻生氏はかつては、小川氏を支援していた。
小川氏は麻生内閣で内閣広報官を務め、麻生氏は小川県政誕生の原動力とされた。

しかし麻生氏は、小川知事の2期目の途中から、県政の将来ビジョンや、福岡市との連携などをめぐって知事に批判的な立場に転じ、完全にたもとを分かつ形になったのだ。

麻生氏は、党本部の推薦を取り付けた上で、小川氏を支援する自民党の議員らを「造反だ」と厳しく批判。麻生派の国会議員が県内外から駆けつけて新人を応援した。

一方、小川氏は、医師連盟や連合など300を超える団体から推薦を受けたほか、二階派の武田良太元防衛副大臣らに加え、


重鎮の古賀元幹事長、


山崎元副総裁も支援に回った。


長く麻生、古賀、山崎の3氏が影響力を発揮していた福岡県で、知事選挙は「麻生派VS非麻生派」の構図となり、激しい選挙戦が繰り広げられた。

結果は小川知事が大差をつけて勝利。


麻生氏は県連の最高顧問の辞表を提出した。


そもそも自民党本部では、現職の小川氏が優勢という見方もあったため、「分裂選挙に突入した麻生氏の発言力が弱まるのではないか」といった声も上がった。

悩む、岸田氏
分裂選挙はポスト安倍に意欲を示す岸田政務調査会長も悩ませた。
岸田氏は麻生氏から直接、新人の応援のため、福岡県に入るよう要請を受けた。


しかし派閥の前会長である古賀氏は、小川知事を支援。
福岡県内には岸田派の議員も多くいることから、慎重な対応を求められた。
応援に入って麻生氏にいわば恩を売ることで、ポスト安倍に向けて、麻生派と良好な関係を築くか、それとも応援に入らず、みずからの派閥の結束を優先するか。

悩んだ末、岸田氏は応援に入ることをやめた。

そして県連会長選挙にも…
知事選挙の結果を受けて、県連の藏内勇夫会長も辞任。


後任の会長を決める選挙の告示日。
立候補を届け出たのは、県議の原口氏ただ1人だった。


これには理由がある。
福岡県連の会長になるには、県連の役員62人のうち、20人以上の推薦が必要だ。
原口氏は43人の推薦を得たため、原口氏を除くと残りは18人。対立候補として立候補したくても誰も出られないのだ。


これに反発したのが、岸田派の山本幸三元地方創生担当大臣ら国会議員だった。


山本氏らは、自民党本部で急きょ記者会見を開き、県連会長は国会議員が務めるべきで、県議の数の力で会長を決めるのはやめるべきだと主張した。


「われわれ福岡県選出の国会議員は、先の統一地方選挙の結果に鑑みて、県連の解体的見直しが必要だと考え、国会議員が先頭に立って一致結束する態勢を構築しなければならないと考えている。国会議員の意見も聞かずに、県会議員だけで、密室的な決定をするということは透明性に欠けており、前回の知事選の轍(てつ)を踏むんじゃないかと懸念をしている」

しかし13人いる国会議員も一枚岩ではなかった。
麻生氏を含む麻生派の4人は、県議側に同調し、山本氏らの主張に賛成しなかったのだ。


「県連会長を国会議員から選出すべきではないかということで議論を進めてきたが、麻生先生のグループの反対で一本化することができなかった。13名中9名が国会議員から県連会長を選出すべきで、その具体名は私、山本幸三ということで賛同を得たが、麻生グループ4名が反対という結果になった」

4825名無しさん:2020/09/17(木) 13:08:18
>>4824

対立する主張
山本氏とともに、県連の新会長選出に異議を申し立てた中心人物の1人が、二階派の武田良太衆議院議員だ。


武田氏は、福岡県知事選挙で小川知事を支援して勝利。
新たな県連会長の擁立は、知事選挙で敗れた側が主導したものだと指摘する。


「現職じゃない新人候補に推薦を決定した時も、今回の県連会長の決定も、全く一緒なわけ。『ルールには抵触してない』と。一部の県議会議員と一部の国会議員が密室で談合で決めて『ルールにのっとってる』って言うんだけど、この差で負けてるってことは、いかに組織を私物化しているかということの表れなんだよね」


「みんなの気持ちが完璧に離れてるってことにどうして気づかないのか。何でもいいから勝手に決めて、選挙やってみたら、みな負けるというようなことが、果たして許されるのか」

武田氏は、県連として知事選挙敗北の反省が生かされていないと主張する。

「ここ最近では、福岡6区の補選、県議会議員の補選、県知事選挙、全ての選挙で負けてるんですね。しかも大差で。知事選にいたっては、100万票負けるなんてことは、空前絶後ですよ。それはいかに自分たちの判断が間違っていたか。派閥抗争に持ち込もうという考えなんか、さらさらない。いかに、有権者というものに耳を傾けなかったか。そこの反省なくして、次に進むってことは考えられない」


「今まで何が悪かったのか、どこをどう改めなきゃいけないのかっていうことを検証して、それを改めることが大事なわけであって。そういう努力がなかったために、これだけの県民からそっぽ向かれるような結果が生まれたわけだから」

これに対し、麻生派のある国会議員は、次のように反論する。
「そもそも派閥間の争いではない。有権者の意見を吸い上げて国政に伝えるのが国会議員の仕事であって、自分たちは、県議の多くが賛同する主張に乗っているだけだ」

「政治家としてこうしたいという考えがあるなら、今ある規則とルールにのっとって行うべきだ。知事選挙の時もそうだが、われわれはさまざまな意見を聞いて、粛々と手続きを進め、全力を尽くした。それを県連大会の直前に変えろというのはあまりに乱暴だ」

県議に力
国会議員の間で意見が分かれた県連会長選挙。
そもそも数の上では県議が圧倒的な力を持っている。
仮に13人の国会議員が一枚岩になっても、独自に会長候補を擁立することはできない。

県連役員の多数を占める県議を一手に取りまとめてきたのが、前県連会長の藏内氏だ。


福岡県議団の会長を6期12年務めたのに続き、ほかの都道府県では国会議員が就くことも多い県連会長を2期4年務めた。
数の力を背景に、今回の会長選挙でも、みずからの後任を決めるに至った。

ある重鎮県議の1人は、今の国会議員の状況を次のように指摘する。
「県知事選挙の経緯から見ても、県連会長選挙をめぐって国会議員どうしが対立することなんて最初から分かっていた。こちらが『次は参議院選挙だから国会議員が一致してまとまってくださいよ』と言っても、意見をまとめる努力がされていない」
「『これなら県連会長は、まとまっている県議から』という話になる。国会議員どうしが一致結束もできず、多数決で決めようとしていたが、多数決なんて子どもでもできる。それだけまとまっていないということじゃないか」

4826名無しさん:2020/09/17(木) 13:08:32
>>4825

遠い結束
そして今月18日に開かれた福岡県連大会。
非麻生派の国会議員は「県連執行部を務める県議が国会議員の意見に耳を傾けないならボイコットも辞さない」としていた。

しかし県議側が、今後の県連の運営をめぐっては、国会議員側と協議を行っていく方向で折り合い、麻生派に加え、岸田派と石原派の国会議員は出席した。
原口新会長のほか、党本部からは岸田政務調査会長が駆けつけ、夏の参議院選挙に向けて一致結束を訴えた。

「先の知事選挙においては大変残念な結果になったこと、皆様方に心からおわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。次に行われる参議院選挙は、私どもは国会議員の先生方を含め、挙党一致の中において戦ってまいりたい。私たち福岡県連も一丸となって挙党態勢の中において頑張る所存だ。ここにいらっしゃる皆さんの最大のご協力を切にお願いする」(原口氏)


「新しい時代にしっかりと責任政党としての責任を果たしていき、政権の安定に努めなければいけない。そのために大切なのが参議院選挙だ。ぜひ福岡県連の皆様におかれても、心を1つにして力を合わせて、勝利に向けて取り組んでいただくよう、心からお願い申し上げる」(岸田氏)

しかし武田氏ら二階派の議員は姿を見せず、依然、溝が残ることが浮き彫りになった。
会場からは、先の知事選挙で、麻生氏が擁立を主導した新人候補を党として推薦した経緯をただす質問が出され、県連の新執行部が説明に追われる場面もあり、多難の船出となった。

しこりは福岡以外でも
しこりが残っているのは、福岡県だけではない。
先月の統一地方選挙で、保守分裂の知事選挙となった福井、島根、徳島もそうだ。
福井県では、夏の参議院選挙の候補者が、知事選挙で「動かなかった」として、地元から差し替えを要求する声が出ている。
また島根県では、県議と国会議員の間の対立が解消されず、今月亡くなった参議院議員の後任候補を決められずにいる。
徳島県では、県連が推薦した知事を応援せず、別の候補を支援した国会議員の処分を求める動きも出ている。

こうした事態を受けて、甘利選挙対策委員長は今月12日、徳島県の県連大会でこう呼びかけて結束を訴えた。


「とにかく同志が結束することが 勝利のカギだ。自民党が負ける時の最大の要因は、その結束が乱れて、一本化できない時だ」

各県で残る「しこり」は、夏の参議院選挙にどのような影響をもたらすのか。
自民党は、「しこり」を解消することができるのか。
衆参同日選挙の見方も出る中、自民党に残された時間は、そう多くない。

4827名無しさん:2020/09/17(木) 14:34:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/fccbf1d5d198d9568664d77bcc7b99213165eb86
ドキュメント新内閣…瞳潤む菅首相 岸田派議員は「カビ臭内閣」と揶揄
9/16(水) 23:42配信

 歴代最長政権が幕を閉じ、前首相の安倍晋三から第99代首相の菅義偉(すが・よしひで)(自民党総裁)へと7年9カ月ぶりに首相官邸の主が交代した。日本政治の節目となった16日の動きを追った。

■「国民に感謝」 午前9時前 安倍前首相

 東京・赤坂の衆院議員宿舎で暮らす菅は、普段通りの朝を過ごした。午前6時46分、秘書官を伴って周辺を40分近く散歩した。続いて、永田町の首相官邸の裏手にあるザ・キャピトルホテル東急のレストランで小一時間、朝食を兼ねて秘書官と打ち合わせを行った。

 8時44分に出邸し、玄関ロビーで待ち構えた報道陣に向かって頭を下げながら「おはようございます」と2度発した。

 その11分後、この時はまだ首相の安倍も官邸に入り、感極まった表情で記者団の取材に応じた。

 「経済再生、国益を守るための外交に一日一日、全力を尽くしてきた。全ては国民の皆さんのおかげです。感謝申し上げたい。一議員として菅政権を支えていきたい」

 ■穏やかな笑顔で去る 午後0時42分 安倍前首相

 9時3分に始まった最後の閣議で、安倍内閣は総辞職した。安倍は政権を支えた閣僚たちに謝意を述べ、予定時間をややオーバーして終了。福島県選出で法相だった森雅子は「感動的だった。福島(復興)のことにも言及してくれた」と語った。

 午後0時42分、安倍は官邸を後にした。玄関ホールでは菅ら官邸幹部や職員の総出の見送りを受け、女性職員に花束を贈られた。万雷の拍手で賛辞を贈られると、大きな重圧を抱えた7年9カ月に公の場ではあまり見せなかった穏やかな笑顔で、手を上げて応えた。

 ■目を潤ませ… 午後1時45分 衆院本会議で菅首相を指名

 菅を首相に指名する衆院本会議は午後1時開会。菅は秘書官、警護官(SP)、記者団ら大勢を引き連れ、本会議場に向かった。その数歩後ろには、かつての「首相候補の本命」で今は立憲民主党所属の小沢一郎が静かに歩いていた。

 「菅義偉君を内閣総理大臣に指名することに決まりました」。1時45分、衆院議長の大島理森が宣言すると、菅は硬い表情のまま立ち上がって5度、深々と頭を下げた。瞳は潤んでいた。

 本会議を終え、議場から出るマスク姿の安倍の表情は普段と変わりなく見えたが、ぞろぞろと続く記者団の姿はなくなっていた。

 ■「解散、明日でも結構」 自民・二階氏

 菅はその後もあわただしく、国会議事堂内の各会派の部屋へのあいさつ回り、新閣僚の呼び込み、皇居での親任式などに臨んだ。

 総裁選で敗れ、党政調会長の要職から外れた岸田文雄は「自民党の一国会議員としてしっかりと内閣を支えていきたい」と述べた。新内閣のネーミングを問われると「いいかげんなことを言うと評判を落とすので、丁寧に早急に考える」と慎重に答えたが、岸田が率いる岸田派(宏池会)議員はこう皮肉った。

 「(内閣の面々が)再任も多く、代わり映えしない。『カビ臭(くさ)内閣』だな。衆院解散・総選挙をやるような陣容にはみえない」

 与野党議員は菅がいつ衆院解散を打つのかと臆測をめぐらせている。幹事長の二階俊博は首相指名後、NHKの中継インタビューでこう語った。

 「首相自身が熟慮して判断すればいいことであって、党はいつ解散があっても対応できるように準備を整えている。明日からでも結構ですよ」

 総裁選での菅勝利の立役者として新政権で影響力を増す二階の言葉は耳目を集める。(田中一世)=敬称略

4828名無しさん:2020/09/17(木) 14:35:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/604bc8a5c6dcaeac26b4446b70c60f5b0ad34949
菅内閣が発足……田崎史郎氏「安倍前総理は『菅さんがなってくれるのがいい』と本人と話していた」裏側を明かす
9/16(水) 21:41配信

自民党の菅義偉総裁は9月16日午後、衆参両院本会議の首相指名選挙で第99代首相に選出された。そして新内閣の陣容を決定し「菅内閣」がスタートし、夜9時からは就任記者会見に臨んだ。

こうしたなか、政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、この前日9月15日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に電話出演し、菅総理が自民党総裁に“立候補”するまでの裏側について明かした。

辛坊)ご本人は本音のところで総理大臣になれると思っていなかったですよね。

田崎)思っていなかったと思います。一般的な議員なら誰でも総理大臣になりたいと思って議員になりますので、そういう意味での小さな野心はずっと持ち続けられていると思うのですけれども、総理大臣になろうと思って勉強して、人脈をつくって、お金を集めて、着々と歩を進めてきたというタイプではないのですよ。もしそういう姿が見えたら、安倍総理は危なくて使わないです。

辛坊)そうですよね。官房長官に寝首をかきそうな人をこんなに長く置いておかないですよね。

田崎)そうです。だから、完璧に信頼して、自分の寝首はかかないという安心感があって、菅さんの方も忠誠心で貫き通しましたから。そしてやはり、そこで安倍さんがやめると言ったときに、そこから自分でどうするか考えた。

辛坊)なるほど。

田崎)実はそのとき新聞報道されていないし、僕も言わないでおこうといままできたのですけれども、せっかく辛坊さんの番組なので申し上げておくと、8月28日の午前11時ごろに菅さんは安倍総理に呼ばれたのです。

辛坊)夕方に安倍さんがやめるという記者会見をした日の午前中ですね。

田崎)ええ。そのとき「去っていく人間が『誰がいい』とは言えないのだ」と。「だけど、菅さんがなってくれるのがいいのだけれどな……」という話をされたのですよ。

辛坊)では、実質的にその段階で、安倍さんは菅さんという認識があったということですね。

田崎)そうです。菅さんもその言葉を受けていろいろ考えて、ここで立つべきだと。そして翌日の29日の午後8時ごろに二階(幹事長)さんと会って、その意思を固めたと。「応援お願いします」というふうに菅さんの方から頭を下げているのです。

辛坊)なるほど。

田崎)二階さんの力が強まるのは、すぐに「応援しよう」と言って、翌日にはもう派閥で意思決定しているのです。

辛坊)いまの流れは正確というか、私がもし安倍さんなら「自分が(菅さんを)推しているということが表に出るとマイナスにしかならない」と。だから「もう自分は中立を保ち、禅譲ということをしないのだ」ということで、菅さんの流れを自然に敷いていく。おそらくそのような流れだったのだろうと思うのです。

4829名無しさん:2020/09/17(木) 14:36:36
https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakayoshitsugu/20200916-00198624/
安倍政治の継承を掲げながら菅政権はそろりと独自路線に突き進む
田中良紹 | ジャーナリスト
9/16(水) 18:32 (有料記事)

フーテン老人世直し録(535)

長月某日

 第202臨時国会が召集され自民党の菅義偉氏が第99代内閣総理大臣に指名された。7年8か月という史上最長の在任期間を記録した安倍前総理が、8月末に病気を理由に突然辞任を表明し、急きょ行われた自民党総裁選挙で「安倍路線の継承」を掲げた菅氏が圧勝したため、新内閣は安倍氏の残り任期を全うするだけの短命内閣と見る向きもある。しかし党役員・内閣人事を見るとただの安倍路線継承内閣とは思えない。

 安倍路線継承と見せながら核心部分に独自カラーを忍ばせ、そろりと安倍政治からの脱却を図る構えに見える。つまり来年の9月以降も政権を続け、あるいは短命に終わることがあっても次のキングメーカーになろうとする構えである。

 安倍前総理の辞任表明は、通常の権力者の辞め方と異なる。執務が不可能なほど病気が悪化したわけではなく、「万が一の時に正常な判断ができなくなることを心配して」の辞任だから「余力を持った」辞任である。従って燃焼し尽くし後は隠遁生活を送るという一般の例とは異なる。

 安倍前総理は様々な問題で追い詰められ、この際は一時的に誰かに任せ、余力を持って次の機会を待つ構えだとフーテンは辞任表明を見て思った。従って後継者は「安倍路線の継承」でなければ困る。自民党内の派閥力学で言えば細田派(事実上の安倍派)と麻生派が組めば後継者はそれで決まる。

 これまでこの2つの派閥は岸田文雄氏を支持することで一致していた。つまり菅氏に目はなかった。唯一の頼みは自民党を牛耳る二階幹事長の支援だ。菅氏にはかねてから総理を狙う野心があったと思う。そのため一時は幹事長の座を狙ったが、二階氏と敵対するより組む方が得策と判断した。そして岸田氏を幹事長に就けようとする安倍前総理を説得して二階幹事長続投に協力する。

 菅氏にすればライバルとなる岸田氏を「禅譲」の対象から外さなければならない。昨年の参議院選挙はその絶好の機会だった。岸田派の重鎮である溝手謙正氏を嫌う安倍前総理と菅氏の思惑は溝手氏を落選させ河井案里氏を当選させることで一致する。溝手氏より10倍多い自民党の資金がつぎ込まれ、思惑通り河井案里氏が当選した。これで岸田派会長である岸田氏の評価は地に堕ちた。

 一方で「モリカケ桜」とスキャンダルが絶えない安倍前総理をかばうため黒川弘務氏を政権の守護神として使ったのも菅氏である。安倍前総理はそれに乗って黒川氏を検事総長にしようと無理な人事介入を行い、それに反発した検察が河井克之・案里夫妻の捜査を徹底する。その裁判の行方は安倍前政権を揺るがしかねないものとなった。

 一方、安倍政治は「二人羽織」だとフーテンはずっと書いてきた。顔は安倍氏だが頭も手足も経産省出身の今井尚哉秘書官兼補佐官や佐伯耕三補佐官が担っている。安倍氏は補佐官のシナリオ通りに総理の役を演じただけだ。ところが菅氏が重用したのは国土交通省出身の和泉洋人補佐官である。官邸内にはその間に微妙な対立構造があった。

 昨年9月の内閣人事は安倍主導ではない。菅主導との折衷だった。河井克之、菅原一秀、河野太郎、小泉進次郎の各氏は菅氏が内閣に押し込んだ。その時から安倍側近補佐官らの菅氏に対する凄まじい攻撃が始まる。河井、菅原両氏は週刊誌報道で辞任を余儀なくされ、和泉補佐官も週刊誌で不倫疑惑が取り沙汰された。菅氏は四面楚歌の状態に陥る。

 しかしその力関係はコロナ対策で一変した。今井、佐伯氏らが安倍前総理に振り付けた学校の全国一斉休校、アベノマスク、コラボ動画がいずれも不評で内閣支持率を下げる。今井氏ら経産官僚が持続化給付金支給や「GoToキャンペーン」に電通を仲介させたのも問題視され、その機に菅・二階コンビが主導権を奪い返した。

 電通を外して「GoToトラベル」を実施し、また一時後ろに引いていた和泉補佐官もコロナ対策の前面に出てくる。官邸内の力関係が変わった時に安倍前総理の突然の退陣表明が起きたのである。「二人羽織」の頭と手足が機能しなくなった時と辞任表明は軌を一にしている。

4830名無しさん:2020/09/17(木) 14:36:50
>>4829

 従って菅内閣の人事でフーテンが最も注目したのは総理補佐官人事だ。メディアは「補佐官人事は横滑り」と書き、これまでと変わらず「安倍路線は継承される」との印象を与えているが、安倍政権の頭脳だった今井氏は内閣参与という軽職に追いやられた。経産省内閣の面影は消え、菅氏が重用した和泉補佐官は留任する。

 また安倍政権は日本の政治を中枢で担ってきた財務省を外し経産省を偏重したが、菅氏は自民党総裁選の最中に「将来の消費増税」に言及し財務省にサインを送った。官房長官に財務省出身の加藤勝信氏を起用したのも同様である。安倍政権と異なり財務省と手を組もうとしているのである。

 そして興味深いのは閣僚ポストを1つ増やし「万博担当大臣」を作ったことだ。「万博」は「五輪」と並ぶ「観光立国」の目玉である。実は「五輪」も「万博」誘致も陰で支えてきたのは菅氏だった。「五輪」は東京で「万博」は大阪で行われる予定だが、「万博」が開催されるのは2025年と5年も先である。

 今からそのための大臣ポストを作ったのは、一つに来年9月までという「短命説」を否定すること、もう一つは大阪の維新勢力との連携である。菅氏は創価学会と特別の人間関係を築いているが、それに加えて維新も巻き込み、政界再編を狙う気があると思わせる。自民党内に自らの基盤が弱いため、これと対抗するには外部の力が必要なのだ。

 さらに注目したのは自民党役員人事で幹事長代行に野田聖子氏を起用したことである。これは菅氏がキングメーカーになるカードを手にしたことを意味する。これまで幹事長代行を務めたのは安倍チルドレンの稲田朋美氏だった。稲田氏は二階幹事長に代わりNHKの「日曜討論」にしばしば出演した。

4831名無しさん:2020/09/17(木) 14:39:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/4009d760dc2564f4150861b8937e1216e3550694
総務相、武田良太氏を起用
9/15(火) 20:54配信

 自民党の菅義偉総裁は16日に発足する新内閣で総務相に武田良太国家公安委員長を充てる方針を固めた。

 総務相は一時、河野太郎防衛相を充てる方針だったが、河野氏は行革担当相に変更した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b67ce290bed0f6fb82fec90284865a2cdb40f67d
総務相に武田良太国家公安委員長
9/15(火) 20:56配信

 総務相に武田良太国家公安委員長の起用が内定した。当初は再任される方向だった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/451c3cda5bc9c973b9b1af0e0c88ea2b3791bac2
閣僚の横顔 武田総務相 現場第一主義の二階氏側近
9/16(水) 21:05配信

 昨年9月に防災担当相兼国家公安委員長として初入閣。今年7月の豪雨災害では発生当日には現地入りし、自ら避難所のニーズを把握するなど現場第一主義を貫く。亀井静香元運輸相の秘書から政界入りし、所属する二階派では二階俊博幹事長の側近といえる存在。九州男児らしい酒豪、親分肌で若手議員らの信頼も厚い。無類の矢沢永吉ファンとしても知られる。

4832名無しさん:2020/09/17(木) 14:40:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/a37b844a9441e7d2b0b05617031012961352da63
田崎史郎氏、入閣を予想していた岸田文雄氏が起用されず「残念ながら私、間違えました」
9/16(水) 9:00配信

 16日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜・前8時)で、自民党の菅義偉総裁(71)がこの日午後、衆院本会議の首相指名選挙で第99代首相に選出され、菅内閣がこの日発足することを特集した。

 政権の要の官房長官には加藤勝信厚生労働大臣が起用される。安倍内閣からの再任は麻生太郎副総理兼財務大臣、茂木敏充外務大臣、萩生田光一文部科学大臣、梶山弘志経済産業大臣、小泉進次郎環境大臣、橋本聖子東京オリパラ担当大臣、それに新型コロナ担当の西村康稔経済再生担当大臣と公明党の赤羽一嘉国土交通大臣の8人となった。

 また、武田良太国家公安委員長が総務大臣に、河野太郎防衛大臣が行革担当大臣に横滑りで起用。再登板するのは上川陽子元法務大臣と田村憲久元厚労大臣、小此木八郎元国家公安委員長で、同じポストで起用され、デジタル担当大臣には平井卓也元IT担当大臣が再入閣し、初入閣は5人となる。

 スタジオで政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、当初、岸田文雄政調会長の経産相への起用を予想していたことを司会の羽鳥慎一アナウンサーに指摘され「僕は岸田さんが入閣されるだろうと思っていたのは、安倍総理が周辺の方に語られる言葉を参考にしたんです」と明かした。

 その上で「人事やる過程で菅さんは、本当に相談してないんですよ。安倍総理はもちろん、各派閥にも相談してない形でやったんで、残念ながら私間違えました」とコメントしていた。

報知新聞社

4833名無しさん:2020/09/17(木) 14:50:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c36bf315b021d184ba3a344b72436f479fa79cb
自見氏が二階派入りへ 自民
9/16(水) 15:09配信

 自民党の自見英子参院議員(比例代表)が近く二階派に入会する。

 同派幹部が16日、明らかにした。自見氏が入会すれば所属国会議員は48人となり、単独で第4派閥となる。 

最終更新:9/16(水) 15:16
時事通信

https://news.yahoo.co.jp/articles/62680246acb44bf70cc8283fb420a21097d36498
自見氏が二階派へ、単独第4派閥に
9/16(水) 13:43配信

 自民党の自見英子(はなこ)参院議員が近く二階俊博幹事長率いる二階派(志帥会)に入ることが分かった。同派幹部が16日、明らかにした。自見氏の加入により、二階派所属議員は48人となり、47人で並んでいた岸田派(宏池会)を抜いて単独第4派閥となる。

 自見氏は小児科医で、平成28年に参院比例代表で初当選。昨年9月に厚生労働政務官に就いた。

https://www.nikkei.com/article/DGXDZO09076930S0A610C1PE8001/
郵政・金融 自見庄三郎氏
2010/6/12付
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口角泡を飛ばすとの表現がよく似合う武闘派の論客だ。1994年、野党自民党の政策集団「刷新の会」事務局長に就任し、小沢一郎氏と連携する公明党と創価学会の追及に加わった。医学博士で、日本医師会の原中勝征会長らと親交がある。

2000年の「加藤の乱」では山崎派事務局長として派閥の結束に力を入れ、不信任案採決を欠席する決断に涙した。05年の郵政解散時に自民党を離れ、落選。07年参院選で亀井静香氏の国民新党から比例代表で出馬し、国政復帰を果たした。

4834名無しさん:2020/09/17(木) 14:56:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/08ab26296b0b0c18236e4cf42732eb3c32e4f626
菅内閣誕生で完成「2012年体制」の悪夢 二階氏が後継指名した最大の狙いは
9/17(木) 7:32配信

 安倍晋三首相が突然の辞任表明記者会見をするや否や、瞬く間に菅義偉官房長官を後継とする流れが二階俊博自民党幹事長によって作られ、2週間余りのメディア旋風を経て首相指名がなされた。いったい何が終わり、何が変わるのか、あるいは変わらないのか。分かるようで分からない有権者も少なくないのではないか。(上智大学教授=中野晃一)

 ■安倍政権か、安倍内閣か

 まず「内閣」「政権」「体制」という、政治に関わる基礎的な概念の整理から入ることとしよう。

 言うまでもなく内閣は、最もシンプルには首相と閣僚、つまり政治家からなる政府のトップのことである。広義では、これに各省庁の官僚制を含めた政府全体を指すこともある。

 これに対して政権は、首相や閣僚たちで構成する内閣に加えて、一方ではその指揮下にある官僚制、そしてもう一方では立法府で政府を支える与党を含む。つまり、内閣と政権は重なる概念である。

 ところが内閣が行政府のみを指し、三権分立の下、国会にある与党とも緊張関係に立ちうる別個の組織であるのに対して、政権は、英国型の議院内閣制に倣って政府と与党の一体化を強調する点が決定的に異なる。

 体制となるとさらに概念は広がる。それは、与党だけでなく野党を含めた政党システムのあり方や、政府と市民社会の関係、憲法はじめ法体系などまでも包摂し、通常、より安定的なものである。

 かつて冷戦期に、政権交代が起きないまま自民党政権が38年続いた政治システムは1955年体制と呼ばれ、その下では内閣の交代や改造が頻繁になされていた。

 さて、本稿で論じたいのは、2012年12月26日から7年8カ月の長きにわたり続いた安倍首相の下で形成されたのが「安倍内閣」あるいは「安倍政権」だったのか、はたまた「2012年体制」とも呼ぶべきものなのか、そして菅への交代によって変わる、あるいは継承され定着が図られるのは何なのか、である。

 ■民主党政権に近似する皮肉

 朝日新聞記事データベース「聞蔵IIビジュアル」を活用して、安倍首相の在職期間中に絞って「安倍内閣」もしくは「安倍政権」のいずれかへの言及を含む記事を検索し、そのヒット件数(記事数)を在職日数で割ったものを、同様に何人かの他の自民党の首相と比較したグラフをここに示す(ただし、中曽根康弘についてはデータベースが1984年からの記事に限ることから期間を狭め、また安倍第2次政権についても執筆の都合から歴代最長在職期間記録を更新した2020年8月24日までとした)。

4835名無しさん:2020/09/17(木) 14:57:36
>>4834

 一見して明らかなのは、2006年から2007年までの第1次にせよ、つい終わりを迎えたばかりの第2次にせよ、「安倍政権」に言及する記事数が突出して多く、かつて一般的だった「内閣」をはるかに凌駕(りょうが)していることである。中曽根や竹下では、「内閣」と呼ぶ記事数が「政権」と言及するものの2倍であったものが、第2次安倍政権では「政権」という呼称が定着し、逆に「内閣」とする記事の3倍を超えている。

 実はこうした報道における用語法や政治認識の変化は、第2次安倍政権に先んじた民主党への政権交代を経て加速した。「政府与党一体化」や「政治主導」を強調した民主党では、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦のいずれの首相でも、「政権」としての言及が「内閣」をゆうに上回っており、「鳩山政権」に至っては1日あたり9.9件も(「鳩山内閣」は4.7件)記事があったことが確認できた。皮肉なことに、「内閣」でなく「政権」であったという意味では、安倍は小泉よりも民主党政権に近似しているのである。

 ■2012年体制の本質と懸念

 もちろん根本的な違いは、民主党が政府与党一体化や政治主導によって二大政党制の一方を担うことを目指して挫折し3年3カ月で下野したのに対して、第2次安倍政権が7年8カ月も続き、かつ第1次政権の時から、「政権」たることに満足せず「戦後レジームからの脱却」をうたったように、「体制」変革までも射程に入れていたことである。

 つまり安倍は、2012年12月に民主党政権とともに二大政党制が崩壊した際に政権復帰を果たし、官邸支配と呼ばれる強権的な仕方で、不都合な公文書の隠蔽(いんぺい)、改ざん、廃棄までも自ら犯すほどに官僚制を掌握、操縦した。

 その後も「1強体制」と言われるまでに与党内そして野党を圧倒したのみならず、マスコミを懐柔、圧迫してきた。さらには違憲の安保法制を強行しただけでなく、憲法53条に基づく臨時国会の開会請求を再三無視し、カジュアルに憲法違反を続けてきた。

4836名無しさん:2020/09/17(木) 14:58:24
>>4835

 森友学園問題、加計学園問題、桜を見る会問題、検察幹部定年延長問題、カジノ汚職事件、河井夫妻による買収事件など枚挙にいとまがない数々のスキャンダルについて、法の支配をゆがめ、説明責任(アカウンタビリティー)の放棄を繰り返しても、菅官房長官が「全く問題ない」「適切に対応している」「その指摘は当たらない」と言えば済んでしまう、新しい政治体制(レジーム)――言うなれば2012年体制――を築いてきたのである。

 菅が、安倍や二階によって後継首相に選ばれたのは、安倍内閣が倒れても、安倍政権を存続させ、その取り組んできた体制変革を定着させるのに最適な人物だからにほかならない。

 安倍政権とそのミッションを引き継ぐ以外に当面存在基盤がない以上、まずは菅内閣が安倍内閣にとって代わっただけで(用語法の変化を反映して菅政権との呼称が多用されるにしても)、実態としては安倍政権がそっくりそのまま続くと言って差し支えない。

 しかし、もし継承したはずの政権枠組みが早晩崩れるようなことがあったら、菅内閣は短命に終わるだろう。他方、菅内閣が安定し長期化した暁には、安倍政権に始まった2012年体制が内閣の交代を経てもなお存続することになり、アカウンタビリティーのない政治がニュー・ノーマルとして常態化することになる。

 菅内閣誕生のご祝儀相場に便乗した早期の解散総選挙がうわさされるが、現在のタガが外れた政治体制の起点に民主党の崩壊があることを想起すると、新生・立憲民主党を中心とした野党共闘が有権者に対して選択肢を示すことができるか、日本政治は重大な岐路に立っていると言わざるを得ない。

4837名無しさん:2020/09/17(木) 15:08:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef595d43a16da63f475fbef6842bcda0a69ee20e
菅首相の閣僚人事、 「幅の狭さ」「お友達起用」に垣間見える限界
9/17(木) 6:01配信

 長きにわたる安倍政権が終わり、菅政権が発足した。しかし、今回の総裁選にはあからさまな「石破つぶし」があった上に、閣僚人事にも安倍政権の影響が色濃く影響している。(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)

● 最後まで姑息だった安倍政権

 菅義偉氏が第99代内閣総理大臣として、新内閣を発足させた。しかし、安倍晋三前首相の辞任から総裁選までの流れは姑息といえる。

 安倍前首相とその周囲は、最後まで安倍首相が嫌う石破氏を不利な状況に追い込むために、両院議員総会で決める「緊急のやり方」を採用したのだ。これまでも安倍政権は、何度も都合よくルールをねじ曲げて、自らを守ってきた。いわゆる「モリカケ」問題、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)の「日報隠し」、「桜を見る会」の問題、そして検察庁法改正案問題と、疑惑や不祥事が多数あった。

 だが、その都度、官僚の忖度による隠蔽や公文書偽造、資料破棄、首相に都合のいい法律の解釈などが次々に起こった。国会では、閣僚や官僚の答弁が支離滅裂となり、二転三転した。首相やその周辺を守るために、官僚は平気で使い捨てられてきた(本連載第233回)。

 そして、最後の後継者選びまで、首相の「石破嫌い」に忖度して、周囲が一斉に「石破つぶし」に動いてしまった。残念なことだが、いかにも安倍政権らしい、正々堂々としない、姑息な終わり方だった。

● 2位の岸田氏に次のチャンスはない。一方石破氏は政策次第

 総裁選では、菅氏の勝利はほぼ確実という情勢下で、気が早い話だが、「ポスト菅」の総理総裁候補として生き残りを懸ける「2位争い」に焦点が当てられた。結果、2位となった岸田氏が生き残ったようにいわれるが、筆者は逆だと思っている。

 岸田氏は、18年の総裁選に出馬せず、安倍首相からの将来の「首相禅譲」に望みを託した。筆者は「首相禅譲はない」として、その判断の甘さを批判していた(上久保誠人『名門派閥に泥塗った岸田氏「首相禅譲」の望みは不出馬で断たれた』iRONNA )。結局、私の予想通りになってしまったといえるだろう。

 岸田氏は、地方票がわずか10票にとどまった。国会議員票で石破氏を大きく上回ったが、それは岸田氏をなんとか2位にするために菅陣営が岸田氏に票を回したからだという話が出るありさまで、実力のなさを改めてさらけだしてしまった。次の総裁選、岸田氏は出馬しようとするだろう。だが、そのときは次世代の候補者、河野太郎氏、茂木敏充氏らが台頭し、岸田氏にチャンスはないのではないか。

 一方、3位に沈んだ石破氏に対しては、「これで終わった」という声が出ているが、筆者はそうは思わない。なぜ3位では終わりだと単純にいえるのだろう。総裁選3位から復活し、首相になった小泉純一郎元首相のような事例が過去にはある。

 98年、橋本龍太郎首相(当時)退陣による自民党総裁選で、小泉氏は小渕恵三氏、梶山静六氏に敗れ、3位となった。「郵政民営化」を持論とする小泉氏は、「郵政利権」を掌握していた野中広務幹事長(当時)らの橋本派に徹底的に切り崩されたのだ。しかし、その01年に小泉氏は、森喜朗首相(当時)の失言などで窮地に陥った自民党の救世主として復活し、総裁選で圧勝して首相になったのだ。

 18年の総裁選でも石破氏は敗れたが、冷遇にひるむことなく、「言うべきことは言う」という反主流の姿勢を貫いた。その結果、安倍首相が辞任を発表した時点で、「次の総理」の世論調査では圧倒的な1位という評価を得ていた。その「反主流」としての存在感の強さが、安倍首相の周囲が露骨な「石破つぶし」をした原因となった。

 今後も、石破氏は今の姿勢を変える必要はない。これからも、政権の批判勢力に徹すればいい。菅政権がうまくいったときは出番がない。だが、その限界が明らかになり、新しい指導者が求められるときが来るならば、「石破待望論」が世論だけではなく、永田町から出てくることもあるだろう。

 石破氏に求めたいのは、これまでのような権力批判の姿勢だけでなく、政策を徹底的に練り上げることだ。石破氏は「グレートリセット」を標榜していたが、正直いって、その政策はよくわからない。石破氏が永田町で嫌われているというが、それは本質的な問題ではない。それ以上に問題なのは、石破氏の政策に、国民が目を奪われるような魅力がないことだ。

 小泉氏の「自民党をぶっ壊す」には、「郵政民営化」「聖域なき構造改革」という看板政策があった。だから、自民党が危機に陥ったとき、救世主となれたのだ。石破氏は、「アベノミクス」の完全な対案を作成して世に問うべきだと強く勧めたい。

4838名無しさん:2020/09/17(木) 15:09:05
>>4837

● 留任多い菅内閣の人事、実に退屈

 菅政権の内閣・党閣僚人事に話を移したい。一言でいえば、主要閣僚・党役員の留任と、菅氏の「お友達」起用で、実に退屈な布陣となった。

 まず、自民党幹事長は、すでに通算在職日数の最長記録を更新している二階俊博幹事長だ。当然、安倍前首相の退陣とともに「勇退」が考えられたが、留任となった。

 菅首相は、留任させざるを得なかったのだろう。総裁選では、二階幹事長が作った菅首相誕生の流れに、二階派のみならず、細田派、麻生派、竹下派、石原派が雪崩を打って菅支持を表明した。これは、幹事長が持つ「公認権」と「資金配分権」に恐れをなしたからだ。

 二階幹事長は、「公認権」と「資金配分権」を露骨な形で使うと、誰もが恐れている。菅首相への支持とは、その恐怖によって集まったという側面がある。もし、二階幹事長を交代させたら、一挙にタガが緩み、菅首相への求心力が失われてしまう。この不安が、菅首相が二階幹事長を交代させられなかった理由だと考える。

 麻生太郎副総理・財務相も留任となった。後述する大蔵省出身の加藤勝信氏の官房長官起用と併せて、菅政権では財務省中心にパワーシフトするという見方がある。また、菅首相が総裁選で「将来的な消費税の増税」に言及したことも「財務省シフト」を指摘される根拠となっている。

 安倍政権時代には、重要ポジションに経済産業省関係の人物が登用されることが多く、「経産省政権」と呼ばれた。それが変わるかが焦点だが、筆者はないと考える。

4839名無しさん:2020/09/17(木) 15:09:29
>>4838

 麻生氏の留任は、「アベノミクス」を今後も継続していくということだ。すでに、菅首相は自民党総裁選時に「アベノミクス」の成果を高く評価し、「引き継ぎ、さらに前に進めていきたい」と述べている。それ自体は特段驚くべきことではない。

 あえてうがった見方をすれば「森友学園問題」(第178回)から菅首相を守るために留任したという解釈が可能ではないだろうか。

  「森友学園問題」については、「決裁文書の改ざん」に関わり、自殺した近畿財務局の職員、赤木俊夫さんの妻が、国や佐川元理財局長を相手に損害賠償を求める裁判を起こしている。だが、菅首相は、自民党総裁選の討論会で、この問題の再調査について、対応しない考えを示している。

 首相官邸の中枢で、森友学園問題の鎮静化に采配を振るっていた菅首相が「再調査」を認められないのは当然だ。しかし、野党やリベラルなメディアがそれに納得するわけがない。野党は再調査を求めて国会で追及を始めるだろう。そのとき、過去の経緯に関わっていない「新しい財務相」の答弁が安定しなかったら、野党の攻勢を許してしまうことになる。それを避けるためには、麻生財務相を留任させて、答弁に立たせるしかなかったのではないか。

● 首相の名を政策に付けるべきではない!批判しづらい空気はダメ

 話はいったんそれるが、菅首相に求めたいのは、経済政策に「自分の名前」を付けないことだ。すでにメディアが「スガノミクス」と言い始めているが、首相本人がそれをやめるべきだ。筆者は、アベノミクスとは、異次元のバラマキで、斜陽産業を延命させただけで、成長産業を生まず、カネが切れたらまたカネがいる問題だらけの経済政策だと考えている(第163回)。

  なによりも深刻なのは、安倍首相の名前を付けた経済政策であるため、その間違いを認められなくなっていたことだ。日銀総裁や経済閣僚が、都合のいい数字だけを出して、アベノミクスの成功を強弁し続けた(第190回・p3)。

 特に、安倍首相が辞任を発表した後、「安倍首相、お疲れさまでした」というねぎらいの言葉があふれ、内閣支持率が突如20%近く上昇した。その空気の中で、安倍首相への批判がよりしづらい状況になった。

 今後は、政策に対する健全な批判による改善が封印されるのは、絶対によくない。菅政権では、このようなことはないようにしてもらいたい。だから、まずは経済政策に首相の名前を付けるのはやめるべきである。

● 留任以外も、安倍前首相に気遣った人事

 さて、菅政権の組閣・党役員人事は、安倍政権からの「継続」が強く打ち出されたものとなっている。安倍前首相が「やりたかった政策」(第252回・p4)だった、憲法改正、安全保障、教育政策は、今後も前首相が裏で操り続けるのではないかと思われるほど、前首相に気を使った人事となった。

 安倍前首相の側近である下村博文氏は政調会長に起用された。憲法改正推進本部長時代には、安倍前首相の進めた「自衛隊の明記」という現実的で国民に受け入れられやすい改憲を目指した(第194回・p4)。また、文科相を経験し、保守的な教育論を持つことでも知られる。留任となった萩生田光一文科相とともに、保守的な価値観に基づく教育を推進していくだろう(第225回)。

 古今東西、さまざまな国で権力者が国民の思想信条、言論を統制しようとするとき、まず学校の統制を狙ってきた。「国民の人権の制限」と「国民の義務の強化」、家族の重視など「道徳の推進」という自民党の進める憲法改正は、教育改革と合わせ技にすればうまく進められるという狙いがあるのではないかと懸念される。

 そして、安全保障政策を担う防衛相には、安倍前首相の実弟・岸信夫氏が起用された。前首相の意向そのままに安全保障政策を進めるということが露骨に見える。

 安倍前首相は、退任直前にもかかわらず、敵基地攻撃能力の保有を含む安全保障政策見直しの検討を本格化させた。「先制攻撃」が可能になる能力との見方もできるもので、専守防衛を堅持してきた日本の安保政策を大きく転換させる可能性がある。これを、前首相は自ら仕切るつもりで、菅首相もそれを容認していると思われる。

 また、安倍前首相の今後の動きで懸念されることがある。

4840名無しさん:2020/09/17(木) 15:10:01
>>4839

 首相時代は憲法改正・安全保障は抑制的で、保守派の嫌う女性の社会進出、働き方改革などの社会民主的な政策を推進する現実的な路線をとってきた。だが、首相を辞めて野に放たれることで、本来の保守的な持論をSNSなどで奔放に主張し始めるのではないか。実際、首相就任前にSNSで保守的な持論を書いていた過去がある。しかし、安倍前首相が「豹変」したらどうなるか。これまでしっかりつかんでいた中道層の「サイレントマジョリティー」の支持を失い(第218回)、国際的にも、前首相に集まっていた外交への高い評価が雲散霧消してしまうだろう。くれぐれも今後の言動には気を付けてほしいと思う。

● 安倍政権よりも人材の幅が狭い菅政権

 菅政権の組閣・党役員人事で気になったのは、起用する人材の「幅の狭さ」と、菅首相の「お友達」の起用が目立つことである。もちろん、安倍政権も「お友達内閣」とやゆされていたが、それなりに多彩であり、かつて「政策新人類」と呼ばれたような、能力の高さが評価された人も少なくなかった。

 一方、菅首相の「お友達」は、非常に幅の狭い範囲で選ばれている。総務会長に起用された佐藤勉氏、選挙対策委員長の山口泰明氏は、菅首相と初当選が同期で「気心の知れた仲」だという。

 また、菅首相の「2人の師匠」の息子たちが起用された。首相がかつて秘書を務めた小此木彦三郎元通産相の三男である小此木八郎氏を国家公安委員長として再入閣させ、首相が政界入りした後に師匠と仰いだ梶山静六元官房長官の息子・梶山弘志氏を経産相に留任させている。

 菅首相は政官財に幅広い人脈を築いてきたとされるが、今回の「お友達起用」の幅の狭さを見ると、首相が本当に信頼できる人は、実は少ないのではないかと不安になる。あるいは、官房長官の強力な権力を振るって築いた人脈であって、自身の人間性や見識などで得た人望ではないという自覚があるのではないか。今は首相を持ち上げていても、いつか寝首をかかれるという疑いが払しょくできない。だから、能力は高いが、首相と距離があるような人材の起用は、できなかったのではないだろうか。これは、「非世襲」で権力の頂点まで上り詰めた、菅首相の限界を示しているのかもしれない。

● 河野氏は力量発揮しづらいポジションへ…

 菅首相は、「世の中には数多くの当たり前でないことが残っている。それを見逃さない」と発言している。具体的には、「縦割り行政の打破」「規制緩和の断行」を挙げた。だが、組閣・党役員人事からは、菅首相は「改革」に本気で取り組む気はなく、安倍政権時代の「やったふり」を踏襲するつもりだ。

 まず、河野太郎氏の行革担当大臣起用だ。外相、防衛相などを歴任してきた河野氏の「発信力」「実行力」には定評がある(第164回)。だが、行革担当相は、河野氏が力量を発揮しづらいポジションだ。

 歴代の行革担当相でまともに機能した人はいない。行革担当相は「内閣府特命担当大臣」の1つである。要は、内閣府の中に部屋を1つもらって仕事をする。各省庁の大臣のような、大組織を率いるのではなく、各省庁の間を調整して改革、規制緩和を進めるためのリソースもスタッフ機能もない。結局、「行革」をメディアにアピールするしかできないのだ。

 菅首相が本気で行革・規制改革に取り組むならば、「森友学園問題」を抱えて、首相自身が「再発防止を徹底する」と語っている財務省、コロナ禍で縦割り行政の弊害が批判される厚労省、巨大官庁である総務省の大臣に、河野氏を起用すべきだ。そして、実際の政策決定の現場で、改革・規制緩和を断行させるべきである。

 しかし、財務相は前述の通り麻生氏の再任、総務相は二階派の武田良太国家公安委員長の横滑り、厚労相は「厚労族」の重鎮・田村憲久氏の起用だ。政策の継続性という点で安定感があることは認めるが、改革・規制改革は進めないと宣言しているに等しい。

 このようなガチガチの布陣を前にして河野氏にできることは、次期首相候補としての得点稼ぎのための、「やったふり」の国民向けの発信だけだ。また、河野氏も自らの役割をよく理解して実行するだろう。

● 官房長官になる加藤氏の役割は、これまで通り「支持率調整」

 最後に、加藤勝信厚労相の官房長官起用である。この連載では、安倍政権で閣僚・党役員を歴任した加藤氏を何度も酷評してきた。その理由は、世論や支持率の維持を強く意識し、優先された政策決定を行う安倍政権を象徴する存在だったからだ。

4841名無しさん:2020/09/17(木) 15:10:52
>>4840

 かつて加藤氏は、「働き方改革担当相」「一億総活躍担当相」「女性活躍担当相」「再チャレンジ担当相」「拉致問題担当相」「国土強靱化担当相」「内閣府特命担当相(少子化対策男女共同参画)」と、実に7つの閣僚職を兼務していた。これらは、まるで一貫性がなさそうだが、全て「国民の支持を受けやすい課題」だという共通点があった。

 つまり、加藤氏はいわば「支持率調整担当相」であり、首相官邸に陣取って、支持率が下がりそうになったらタイミングよく国民に受ける政治課題を出していくのが真の役割だった(第163回・p3)。

 安倍政権の意思決定は不思議なところがあった。新型コロナ対策で官僚と専門家会議が日本独自の戦略を編み出し、一定の成果を上げた一方で、突如として科学的な根拠のない「アベノマスク」のような、一見「国民の受けがよさそうな対策」がポンと出てきた。これは、厚労相だった加藤氏が「支持率調整担当相」だったからだ(第237回)。

 その加藤氏が官房長官となる。与えられる役割は、これまで通り「支持率調整担当」だ。国民に受けそうな改革・規制緩和をタイミングよく出していることが求められている。ただ、コロナ禍という「有事」に、それがうまくいくかは疑問だ。

 一方で、菅首相は、官房長官として自らに集中させた強力な権力を他の誰にも渡さないという姿勢を示したともいえる。加藤氏は、大蔵省出身の能吏で、器用さを安倍首相から重宝されてきた。しかし、厚労相としてコロナ禍の対応をうまくできず、西村康稔経済再生相にコロナ担当を奪われた。本当に強力な権力を振るう力量はない。要は、軽量で起用、安心できるから官房長官に起用されたのだ。

 菅首相が、自ら首相としてみこしに乗り、後任の官房長官に自らと同じ権力を振るわせようとするならば、加藤氏とともに官房長官起用が取り沙汰された萩生田文科相を起用しただろう。萩生田氏は、非世襲のたたき上げだ。保守的な言動が批判されることが多いが、安倍前首相の最側近として、泥をかぶる汚れ仕事ができる。菅氏によく似た政治家だ。

 それだけに、官房長官のポストを与えると、本気で権力を振るう可能性が高い。また、安倍首相の最側近であることも恐ろしい。前首相に実質的な権力を握られる懸念もある。

 つまり、萩生田氏を官房長官に任命しなかったということは、菅首相が自ら集めた強力な権力を、首相になったこれからも自ら使うのだという強い意思を示したといえる。

● 菅首相は「正義」のために権力を使えるか

 筆者は、極端に言えば、菅政権の人事は、誰が官房長官に起用されるかだけにしか関心がなかった。

 菅氏の官房長官在任期間は歴代最長だった。その間、毎年約10億〜15億円計上される官房機密費や報償費を扱い、内閣人事局を通じて審議官級以上の幹部約500人の人事権を使い、官邸記者クラブを抑えてメディアをコントロールし、官邸に集まるありとあらゆる情報を管理した。官邸に集まるヒト、カネ、情報を一手に握ることで、菅氏は絶大な権力を掌握してきた。

 その菅首相が、誰にどういう形で絶大な権力を譲るのか。あるいは譲らないのかは、菅政権の性格の全てを決める。その結果は、菅首相が自ら権力を握り続け、官房長官は改革・規制緩和の「やったふり」を切り盛りするだけの役割ということだった。だが、うまくいくのだろうか?

 なによりも問題なのは、菅首相の「権力」とは、安倍前首相とその周辺が「権力の私的乱用」をして、うまい汁をすすり、問題が起きたら隠蔽、改ざん、虚偽答弁で彼らを守るために集めたものだったということだ。

 その権力は、引き続きうまい汁をすすり続け、彼らを守るために使うならば、許されるだろう。そのために皆、菅首相を担いだのだから。

 だが、菅首相がその権力を、本気で改革・規制緩和の断行に使い、これまでうまい汁をすすってきた人たちを排除するというなら、それは許されるのだろうか。一斉に菅首相を袋だたきし始めるのではないか。

 菅首相が強力な権力を行使し、コロナ禍を乗り切り、改革・規制緩和を断行して、「当たり前のことが当たり前になる日本社会」の実現を期待する国民が多いと思う。しかし、権力の私的乱用を守るために集めた権力を、「正義」を実現するために使えるか。それが、菅政権の最大の課題なのである。

上久保誠人

4842名無しさん:2020/09/17(木) 15:14:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/a95ee45679370506a0fa22815fc64136c928b9a9
新総理菅義偉は日本のジャック・マー
9/17(木) 11:06配信

田勢 康弘

戦後日本政治史の中で突出して異色の総理の誕生だ。容貌、出自、経歴が極めて地味で、エリートとは対極にある刻苦勉励の苦労人。国民の間にはこの前例のない異形の宰相の登場に、困惑にも似た感情が広がっているが、政治ジャーナリストの田勢康弘氏は「本人も予想しなかったような人気政治家に大化けする可能性がある」と占う。

菅と馬雲の共通した雰囲気
菅義偉(すがよしひで)は日本の馬雲(ジャック・マー)である。

最近まであまり知られていなかった菅に言及する際に、必ず登場する言葉は、秋田の農家出身、集団就職、段ボール工場、国会議員の7番目の秘書……。中国アリババグループの創設者マーのエピソードはもっとすごい。高校に入るための全国規模の試験で数学が1点しかとれず、三輪自動車の運転手になったとか。背が小さく、その風貌から「宇宙人」と呼ばれ、時折それを自虐ジョークに使う。そして「男の才能は往々にして容姿と反比例する」などと言ってのける。

菅の出自は中国でのマー人気を思い起こさせる。マーはその後、大学を出ているが、段ボール工場やアルバイトで2年間働いた後、法政大学に入学し、卒業した菅と共通した雰囲気がある。

豊かな家庭に生まれ育ち、欧米の大学院を出てエリート街道を走り、国会議員になった日本の政治家たち。このエリートたちがバッジをつけたとたん、能力もなく、努力もしない単なる大臣病患者になる。河井克行・案里にいたっては、夫婦で国会議員をやり、いかにもエリート風で、夫人は60万円の高級ブランドのバッグを手に総理官邸へ出入りする。挙句は夫婦で拘置所暮らし。

マーは超エリートの中国検索最大手の百度(バイドゥ)の創業者李彦宏(ロビン・リー)、子供の頃から優秀で北京大学卒のイケメン経営者の対極にいる。マーと菅は顔も少し似ている。ハンサムとかイケメンとか言われるような範疇の顔ではない。

絶対に降りない。頼んだことは必ずやる。それも、すぐに
これからの菅は本人も予想しなかったような人気政治家に大化けする可能性を秘めている。何よりもマーが「永遠不放棄(絶対に諦めない)」と言えば、菅の真骨頂は「絶対に諦めない」ことなのである。菅と親しいあるベテラン議員は語る。「あんな頑固な奴はいない。絶対に降りない。その代わり、頼んだことは必ずやる。それも、すぐに」

戦後政治史をひっくり返してみても、世襲議員でもなく、金持ちでもない、極めて普通の人が内閣総理大臣になったケースはないと言うべきか、少ないと言うべきか。強いて言えば新潟の田中角栄か。しかし田中は派閥を率いていたし、経営者でもあり、金持ちだった。

私は山形県人なので、秋田の山形県境の湯沢が郷里の菅にはずっと関心をもって見てきた。私は東北人によくある口数の少ないほうなので、政治家との会話は政治家8、私が2くらいになりがちである。同じ東北人の菅が相手だと、5くらいずつになる。

しかし菅の会話の相手が政治家や官僚だと違ってくる。言葉に鋭さが増してくるという。初めての人と会う時、われわれは知らず知らずのうちに相手のことを値踏みしている。その上で自分より上か下かを考える。会話ではこういうことがよくある。「あの人はあのままあの会社にいても、役員になったかどうか微妙らしいよ」

私たちが政治家について値踏みをする時もそのような物差しが使われる。「◯◯省に残っても局長にもなれないと見限って選挙に出たらしい」。ところがそういう物差しは菅にはない。だから菅という人物が何を考え、どの程度の人物なのかわからないのだ。

そういう政治家は概ね叩き上げである。その神秘性が政治家としての大物化に拍車をかける。昔で言えば、金丸信がその代表だろうか。今回の総裁選は菅と二階がその手の政治家である。この摩訶不思議な2人が何かを仕掛けたら、誰も読めないのだ。

4843名無しさん:2020/09/17(木) 15:16:46
>>4842

7番目の末端の秘書から成り上がった理由
横浜市出身の衆議院議員小此木彦三郎は親分肌の有力政治家だった。とくに神奈川県政、横浜市政に関しては絶大な影響力を持っていた。暴れん坊政治家浜田幸一がいつも直立不動になるのが小此木の前だった。

7人いる小此木事務所の7番目だった菅は「小此木先生に迷惑がかかるようなことは絶対にさせない」と方々で啖呵(たんか)を切った。そこから小此木に気に入られ、役所の人事まで任されるようになり、役人は人事を握れば必ず言うことを聞くと学んだ。菅の人脈の広さと深さには驚かされる。

衆議院議員に当選したばかりの菅を「すごい奴が宏池会に入ってきた」と私に紹介してくれたのは、加藤の乱でつぶれてしまった加藤紘一だった。加藤の乱の時の映像には菅の姿があるが、加藤ももっと菅をうまく使えば、自分の天下もあったかもしれない。

横浜の実力者小此木彦三郎の名代として務めたことが今日の菅義偉という政治家の下部構造になっている。この時の経験は代議士秘書や市会議員レベルで得られるものではない。神奈川県内のすべての事象は菅が了解しなければ存在し得ない。黒岩祐治県知事や林文子横浜市長ばかりか、神奈川県選出の国会議員、河野太郎防衛相や小泉進次郎環境相まで菅の配下となっている。

地味なるが故に高い人気を得、政治家のイメージを変える
そもそも「菅」とはどういう漢字なのか。「茶摘み」という唱歌に、「あかねだすきに菅(すげ)の笠」という一節が出てくる。そのすげが菅(すが)の語源。すげとは笠などを編むときの繊維質の植物。

おそらく秋田の農村地帯に多く見られた苗字であろう。菅(かん)という苗字もある。菅直人元総理である。全国には両方の苗字がある。愛媛と山形は「かん」が多い。秋田は「すが」と「かん」の割合は9:1。愛媛、山形はおおむねその逆になる。

漢字国中国では「菅」という苗字の人が総理大臣になると聴いて、菅直人返り咲きかと思った人が少なからずいたという。

地味な印象の菅は地味なるが故に、夫婦で高い人気を得るような気がする。安倍政権の後のつなぎの菅政権と踏んでいる向きもあるが、私は逆ではないかと思う。2021年9月に行われる自民党総裁選で堂々たる再選を勝ち取る光景もいま目に浮かんでいる。

菅の大舞台への登場は、日本の政治家のイメージを変えることになるかもしれない。地縁血縁のない若者たちが次々と政治の世界に飛び込んでくるかもしれない。そうなれば世襲政治家は必然的に少なくなる。(敬称略)

【Profile】
田勢 康弘 TASE Yasuhiro
政治ジャーナリスト。1944年、中国黒龍江省生まれ。早稲田大学第一政治経済学部卒業後、日本経済新聞社に入社。ワシントン支局長、政治部次長、編集委員、論説副主幹などを歴任した。著書に『国家と政治―危機の時代の指導者像』(NHK出版新書)、『島倉千代子という人生』(新潮文庫)など

4844名無しさん:2020/09/17(木) 15:19:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad06219cd485f7faf6b457d0ad060af2a4ac2d32
「楽隊車」と「負け犬」、そして・・・ 自民党総裁選の得票結果から見えるもの
9/17(木) 11:01配信

なんとも奇矯なタイトルで戸惑われたかもしれない。楽隊車は、英語ではバンドワゴン、負け犬はアンダードッグという。
政治学の世界では、これに「効果」をつけた、バンドワゴン効果、アンダードッグ効果という言葉が、学術用語として定着している。
バンドワゴンとは、パレードの先陣を切って、にぎやかな音楽を演奏する車のこと。欧米で、サーカスや移動遊園地などの興行が街に来たことを、このバンドワゴンが知らせると、楽しい音楽に、子供たち、そして大人も列をなしてついていく・・・、そんなイメージだ。
これに「効果」がつくと・・・、つまり、政治学の用語であるバンドワゴン効果の意味は、勝ち馬に乗る、勝つと見える方に雪崩を打って皆が票を投ずる行動を指す。

一方のアンダードッグ効果、これは水に落ちた犬は打て、ではなくて、形成が不利に見える方を応援してやろう、つまり、負けそうな方に票を投ずる行動をいう。
日本語で言えば、判官びいきといったところか。

「バンドワゴン効果」「アンダードッグ効果」双方が見られた今回の総裁選
さて、投票をめぐって、まったく逆の行動を指すバンドワゴン効果とアンダードッグ効果、一見、相容れないように感じるのだが、それが同時に起こることもある。
菅義偉氏337票、岸田文雄氏89票、石破茂氏68票という結果となった、今回の自民党総裁選の得票結果を見て私はそう思った。

総裁選前哨戦で「バンドワゴン効果」
今回の総裁選を時系列を追って見てみよう。

安倍総理の退陣表明が8月28日、翌29日には、早くも各派閥で菅氏の擁立論が浮上している。そして、菅氏が出馬表明をする前日の9月1日には、細田、麻生、竹下、二階、石原の5派閥がすでに菅氏を推すことを決めていたとされる。
もちろん、安倍総理の病気による退陣という突然の事態に、それぞれの派閥が、堅実で安定感のある菅氏を次期総裁に、と評価したからだろうが、これを一面から見れば、バンドワゴン効果、勝ち馬に乗る流れともいえるだろう。
この時点で、無派閥で菅氏を支持するグループと5派閥所属議員の数を単純に足し上げれば、今回の総裁選の枠組みでは、一回目の投票で菅氏が選出されるのは確実であった。

4845名無しさん:2020/09/17(木) 15:20:47
>>4844

「2位争い」も重要
だが、総裁選はそれだけでは終わらない。3人の候補のうち、誰が2位になるのかも重要だからだ。

任期中に病気で自民党総裁が辞任したケースは過去に4回ある。このうち、石橋湛山氏⇒岸信介氏(1957年)、池田勇人氏⇒佐藤栄作氏(1964年)は、いずれも前の総裁選で2位だった者が、たいした争いもなく次の総裁に就任している。いずれも前の総裁選で1位と接戦を演じたという事情はあるが、総裁選2位は、「次」につながる大事なポジションなのだ。

では今回はどうなるか。報道もされていたが、獲得地方票と派閥所属議員の数を単純に足し込む限り、事前の私の手元の計算でも、石破氏2位、岸田氏3位となっていた。

「アンダードッグ効果」得票を分析
そこで、結果の、菅氏337票、岸田氏89票、石破氏68票をどう読むか、である。
更に手元の計算をすすめると、完全無派閥の議員がすべて岸田氏に投票したと仮定しても、少なくとも菅氏を推す派閥から、ある程度の票が岸田氏に流れたと見るのが自然だ。

これについてある岸田陣営幹部は、総裁選後、菅氏を推す派閥から票が流れた可能性に触れ、議員のバランス感覚が働いたと、安堵の表情を見せながら私に語っている。

こうしたことから、今回の総裁選では、前哨戦でバンドワゴン効果、当日の投票ではアンダードッグ効果があった、つまり、一見矛盾する二つの投票行動が同じ選挙で見られた、というのが、私の基本的な見立てである。

「手をあげること自体が重要」過去の総裁選から
「おそらく出席者の十数名が、
―田中は第一位確実。それならば、大平に入れろ・・・・。
と、そちらに投票してしまったのだ。スポットライトを浴びた大平は、会心の微笑をたたえていた。
―できるだけの票を集め、百票を超え、三木を抜いた。
念願を果たしたという思いが、大平のおもてに満ちていた。
逆に、ライトに照らし出された三木武夫は、茫然自失の体であった。」

これは、政界関係者なら誰でも知っているであろう、政治評論家戸川猪佐武氏の実録政治小説「小説吉田学校(第三部)角福火山」の1972年の総裁選の状況を描いた一節である。

当時は、田中角栄、福田赳夫、大平正芳、三木武夫の4氏が総裁選に出馬しているので、枠組みがそもそも異なるのだが、引用部分だけを、田中=菅氏、大平=岸田氏、三木=石破氏と置き換えると、具体的票数、会心の微笑や茫然自失との直截的な表現は別として、今回の総裁選の状況は、その再現のようにも見えないだろうか。

だが、この話には続きがある。田中総理は、健康とは関係のない、いわゆる金脈問題などから二年足らずで退陣を余儀なくされた。そして、その後を受け継いだのは、「茫然自失の体であった」三木武夫氏だったのである。三木氏は、「青天の霹靂」の名言を残した。

今回の総裁選については、石破氏に2位のポジションを取らせたくないから、菅氏を推す、ある派閥が、岸田氏にも票を流したというアングラ情報もあった。

真偽は不明であるが、仮にそのようなことがあって石破氏が3位になったとしても、青天の霹靂の例がある。これから何が起こるかは分からない。自民党国会議員が総理・総裁を目指すなら、必要な推薦人20人を集めて、様々な思惑の交錯する、この大変なレースに、まずはエントリーしなければならない。その後のドラマは、ここから始まるのだ。

CBCテレビ論説室長 横地昭仁

4846名無しさん:2020/09/17(木) 15:21:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed7fd950c3d3c221a9519c0a775eb3879b2dbd09
菅政権が発足 「菅カラー」は?
9/16(水) 21:56配信

 自民党の菅義偉総裁は9月16日午後、第99代総理大臣に選出されました。菅総裁は直ちに組閣に着手し、皇居での総理任命式と閣僚認証式を経て、自民・公明両党連立による菅新内閣が発足しました。総理大臣の交代は2012年12月以来、7年8カ月ぶりのことです。

 今回の菅政権の自民党役員、閣僚人事についてデータで見てみます。

 組閣に先立って行われた自民党役員人事では幹事長に二階俊博氏(81,二階派)、総務会長に佐藤勉氏(68,麻生派)、政調会長に下村博文氏(66,細田派)、国対委員長に森山裕氏(75,石原派)、選対委員長に山口泰明氏(71,竹下派)、幹事長代行に野田聖子氏(60,無派閥)が決まり、各派閥から1人ずつ選ばれています。このため、閣僚人事にも派閥への配慮があるのではないかといわれていました。実際に内閣の顔ぶれを見てみると、党内最大派閥の細田派から5人、麻生派3人、二階派と竹下派が各2人、菅総理をはじめ無派閥が4人などとなっていて、総裁選を戦った岸田氏と石破氏が率いる派閥からも選ばれています。全体として再任や横滑りが多く、初入閣は5人にとどまっています。また、菅総理は女性の活躍する社会の実現をうたっていますが、女性閣僚は2人となりました。

 今回の人事で「菅カラー」は出せたのでしょうか。永田町の取材活動を通して幅広い人脈を持つフリージャーナリストの鈴木哲夫さんにスタジオで話を聞きました。動画でご覧ください。

最終更新:9/16(水) 21:56
TOKYO MX

4847名無しさん:2020/09/17(木) 15:23:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/9cfb8db47a2f920cb633640e9b158fa6d67f58e2
解散「野党の準備整えば」 自民・二階幹事長
9/16(水) 15:18配信

 自民党の二階俊博幹事長が16日、衆院解散・総選挙の時期について「野党の皆さんの準備が整ったところで平和的に」と語り、周囲が慌てて打ち消す一幕があった。

 新国民民主党の執行部があいさつ回りで国会の自民党控室を訪れた際の発言。冗談のつもりだったようだが、隣で聞いていた二階氏側近の林幹雄幹事長代理が真面目な調子で「幹事長は選挙と聞くとすぐやりたがっちゃうから聞かないでください」と割って入り、周囲は笑いに包まれた。

 この後、同席した国民幹部は「野党の準備が整ったらというなら、いつまでたってもできない」と自嘲した。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/9499a3c26f4f4cb9fe5cc841b45dd0f5b84501da
自公幹事長らが会談「連携強化して菅新総理を支援」
9/17(木) 2:11配信

 菅政権が発足したことを受けて自民・公明の幹事長らが会談し、連携を強化して政権を支えていく方針を確認しました。

 「国民のために働く内閣を自公はさらに連携を強化して、しっかり支えていく」(自民党 森山裕国対委員長)

 自民党の二階幹事長と公明党の斉藤幹事長らの会談は、都内のホテルでおよそ3時間にわたって行われました。会談では、自民党と公明党がさらに連携を強化して菅新総理を支えていく方針を確認したということです。

 一方、与党内からは早期解散を求める声も上がっていますが、森山国対委員長は「解散については何も話をしていない」と述べました。(16日23:43)

最終更新:9/17(木) 6:50
TBS系(JNN)

4848名無しさん:2020/09/17(木) 15:24:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/d796d7f467e3ca977387908491c062eb6d209114
コロナ後の政治、公衆衛生強靭化に国家資源を集中投入=二階幹事長
9/17(木) 14:36配信

 9月17日、自民党の二階俊博幹事長(写真)は、都内で開催された自民党石破派(水月会)の会合で講演し、コロナ後の政治の課題として国土強靭(きょうじん)化とヘルスケアが柱と指摘。「公衆衛生強靭化のため国家資源を集中投入し、人材育成も必要」と強調した。写真は2018年8月、北京での代表撮影(2020年 ロイター/Maxar Technologies)

[東京 17日 ロイター] - 自民党の二階俊博幹事長は17日、都内で開催された自民党石破派(水月会)の会合で講演し、コロナ後の政治の課題として国土強靭(きょうじん)化とヘルスケアが柱と指摘。「公衆衛生強靭化のため国家資源を集中投入し、人材育成も必要」と強調した。

具体的には「トイレや下水道、医療、介護、保健所システムについて、見つめ直しさらに整備し、重要な部分は積極的に対応する。公衆衛生こそ日本の誇るべきインフラの重要な部分」と指摘した。

米中対立や欧州、中東情勢など「世界は波乱要因がいろいろあり、予測・予言はできないが、いろいろなことが起こる想定をしないといけない」と指摘。その中で日本は「平和の基軸だけは絶対守り抜かなければいけない。それが日本の政治の使命にほかならない」と平和重視の姿勢を訴えた。

石破茂元幹事長はことし6月、二階氏に派閥会合での講演を依頼し、二階氏がこれを快諾。安倍晋三前首相の後継を巡り、二階氏が石破氏支持の可能性を示唆したと思惑が広がったが、二階氏は8月末の安倍氏辞任表明後、いち早く菅義偉前官房長官を支持した経緯がある。

(竹本能文)

4849名無しさん:2020/09/17(木) 15:25:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2a36870dc674b8f99dc79c2a076034f63b153d6
武田総務相は元亀井氏秘書、矢沢も歌う/新閣僚寸評
9/17(木) 7:35配信

自民党の菅義偉総裁(71)が16日、衆参本会議で第99代首相に選出された。病気のため、任期途中で辞任した安倍晋三首相(65)の後継として2012年12月以来、7年8カ月ぶりの新政権となった。自民、公明党連立の新内閣が発足したが留任(再任含む)15人、平沢勝栄復興相(75=二階派)ら5人が初入閣するなど派閥人事の色濃く、サプライズ起用もなく、安倍政治を継承する顔ぶれとなった。

    ◇   ◇   ◇

▽総務 自民 武田良太(たけだ りょうた=52)※安倍内閣から横滑り

早大大学院修了 衆6 福岡11区 1967・4・1生、血液型B 

<人物評>亀井静香氏の秘書出身。国政初挑戦から衆院選で3度落選した苦労人。そんな経験から党員集めの手腕は党内随一。二階幹事長の懐刀。親分肌で、カラオケは矢沢永吉がおはこ

<趣味>読書

<派閥>二階派

https://news.yahoo.co.jp/articles/7ebefc9e3b92230ee7d356d27e464aee318f672a
平井デジタル相は「あべぴょん」開発/新閣僚寸評
9/17(木) 7:38配信

自民党の菅義偉総裁(71)が16日、衆参本会議で第99代首相に選出された。病気のため、任期途中で辞任した安倍晋三首相(65)の後継として2012年12月以来、7年8カ月ぶりの新政権となった。自民、公明党連立の新内閣が発足したが留任(再任含む)15人、平沢勝栄復興相(75=二階派)ら5人が初入閣するなど派閥人事の色濃く、サプライズ起用もなく、安倍政治を継承する顔ぶれとなった。

    ◇   ◇   ◇

▽デジタル 自民 平井卓也 (ひらい たくや=62)※再任

上智大外国語学部 衆7 香川1区 1958・1・25生、血液型O

<人物評>元電通マン。広報戦略が専門で、党ネットメディア局長時代にスマホアプリ「あべぴょん」を開発、話題に。IT担当相に続く担務で、菅首相肝いりのデジタル政策に臨む

<趣味>陶芸、サッカー

<派閥>岸田派

4850名無しさん:2020/09/17(木) 15:31:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c9ba8c4f5988a7c20a0e6ead6340feac07fca5e
平沢復興相は二階氏推しで75歳初入閣/新閣僚寸評
9/17(木) 7:38配信

自民党の菅義偉総裁(71)が16日、衆参本会議で第99代首相に選出された。病気のため、任期途中で辞任した安倍晋三首相(65)の後継として2012年12月以来、7年8カ月ぶりの新政権となった。自民、公明党連立の新内閣が発足したが留任(再任含む)15人、平沢勝栄復興相(75=二階派)ら5人が初入閣するなど派閥人事の色濃く、サプライズ起用もなく、安倍政治を継承する顔ぶれとなった。

    ◇   ◇   ◇

▽復興 自民 平沢勝栄(ひらさわ かつえい=75)※初入閣

東大法学部 衆8 東京17区 1945・9・4生、血液型A

<人物評>警察官僚時代、後藤田正晴官房長官の秘書官を務める。長年、入閣待望組の代表格だったが、剛腕二階幹事長の推しで悲願の75歳初入閣。テレビの討論&バラエティー番組常連

<趣味>落語、寄席通い

<派閥>二階派

https://news.yahoo.co.jp/articles/d019be2a8eb11067c0fc8bc95483985f3bd4804a
坂本1億総活躍相「温厚だけど一心不乱」新閣僚寸評
9/17(木) 7:39配信

自民党の菅義偉総裁(71)が16日、衆参本会議で第99代首相に選出された。病気のため、任期途中で辞任した安倍晋三首相(65)の後継として2012年12月以来、7年8カ月ぶりの新政権となった。自民、公明党連立の新内閣が発足したが留任(再任含む)15人、平沢勝栄復興相(75=二階派)ら5人が初入閣するなど派閥人事の色濃く、サプライズ起用もなく、安倍政治を継承する顔ぶれとなった。

    ◇   ◇   ◇

▽1億総活躍 自民 坂本哲志(さかもと てつし=69)※初入閣

中大法学部 衆6 熊本3区 1950・11・6生、血液型O

<人物評>地元紙記者、県議などを経て03年衆院選初当選。地方や農業政策の大切さを訴え、振興に力を注ぐ。自身を「温厚だけど一心不乱」と評す。ジョギング好きで皇居一周も

<趣味>剣道、テニス、読書

<派閥>石原派

https://news.yahoo.co.jp/articles/9687a8048d328a69c3d302c33fc13ba2b823eeb3

4851名無しさん:2020/09/17(木) 15:32:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/3090cc1c4ad33d19e6e61d90fb7e5fc159f39f31
林元文科相、衆院くら替え検討 自民
9/17(木) 15:24配信

 自民党の林芳正・元文部科学相(参院山口選挙区)が、次期衆院選で山口3区からの出馬を検討していることが分かった。

 関係者が17日、明らかにした。山口3区には現職の河村建夫元官房長官(二階派)がいるが、林氏は党の公認を得られなくても出馬を辞さない構え。

 林氏は農林水産相や文科相を歴任。先の総裁選で次点となった岸田文雄前政調会長率いる岸田派で座長を務めている。17日、記者団の取材に「(くら替えの)意向を固めたという事実はない」とする一方、「10年くらい前から地元では期待があった。期待に応えて精進したいと言い続けてきた」と意欲をにじませた。 

最終更新:9/17(木) 15:24
時事通信

4852名無しさん:2020/09/17(木) 15:32:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/8dd01215f7e001628665a1d69c77ca5fe18608fa
習主席の国賓来日「穏やかな雰囲気の中で」 自民・二階幹事長
9/17(木) 15:02配信

 自民党の二階俊博幹事長は17日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期されている中国の習近平国家主席の国賓としての来日について「穏やかな雰囲気の中で、実現できることを心から願っている。中国は引っ越しのできない隣人だ。仲良くがっちり手を組んで、お互いに共通のことを考える国柄となるように切磋琢磨(せっさたくま)すべき」と訴えた。

 石破茂元幹事長が率いる石破派(水月会)が都内のホテルで開いた政治資金パーティーで講演した。

4853名無しさん:2020/09/17(木) 15:52:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/7788deea307acaf4b57066c4a82bdc94ef6a35c0
デジタル化、積極的に推進 「行政無駄多い」 武田総務相
9/17(木) 11:36配信

 武田良太総務相は17日、初登庁後の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って遅れが指摘された行政のデジタル化について、「今の時代を考えたとき、行政には結構無駄が多いことに気付くと思う。デジタルは国民の利便性にも大変寄与する分野。積極的に進めたい」と述べた。

 1人10万円を配る特別定額給付金で、マイナンバーカードを使ったオンライン申請をめぐる混乱が生じたことに関しては、「給付金を待っている国民に被害を及ぼす形となったのは反省しないといけない」と指摘。その上で、「実効性のある制度にするには今までのやり方を見直す必要がある」と述べ、マイナンバーと預貯金口座のひも付けの検討などを急ぐ考えを強調した。

4854名無しさん:2020/09/17(木) 15:58:43
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/09/17/kiji/20200917s00042000138000c.html
菅新首相“叩きのめされ内閣”誕生 「脱派閥」掲げ改革意気込むも…「こんなはずじゃなかった」
[ 2020年9月17日 05:30 ]

 自民党の菅義偉総裁(71)は16日、衆参両院本会議での首相指名選挙で第99代首相に選出された。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て自民、公明両党連立による菅内閣が発足した。前内閣から閣僚11人を引き継ぎ、再入閣は4人、初入閣は5人。人選では新首相として独自色を打ち出すどころか、組閣の舞台裏では青木幹雄元参院議員会長、森喜朗元首相らに叩きのめされていた。
 菅首相は就任後初の記者会見で「国民のために働く内閣をつくります」と強調。デビューの舞台に晴れやかな表情を浮かべたが、舞台裏では出はなからさまざまな横やりに阻まれていた。新内閣の全容が固まった15日夜、首相は周囲に「こんなはずじゃなかった」とこぼしたという。

 脱派閥人事を掲げ、改革色を前面に出すはずだったが、党総裁選での自身の圧勝を支えた派閥の論理に、結局は押し込まれた格好だ。フタを開ければ党内全7派閥の勢力に応じてポストを配分。内訳は、細田派5人、麻生派3人、竹下派、二階派、岸田派各2人、石破派、石原派各1人、無派閥3人となった。

 人事を巡る攻防は、首相が14日に党総裁に選出された前後から本格化。主戦場は後任となる官房長官だった。首相の本命は「梶山弘志経済産業相」(周辺)。師事した故梶山静六氏の長男で、自身と同じ無派閥とあって「菅カラー」の打ち出しには最適だった。

 だが、政界引退後も、竹下派や参院で隠然たる力を振るう青木氏が目をかける加藤勝信氏の官房長官起用に向けて動いた。最大派閥の細田派に影響力を持つ森氏も援軍に回った。2人はともに2000年に病で倒れた小渕恵三首相の後継人事をホテルで話し合った「5人組」のメンバーで「往年の派閥政治で活躍した80歳すぎの議員バッジもない妖怪」(無派閥議員)。首相は15日午後「加藤氏では破壊力が足りない」とあらがう姿勢を示したが大勢は決していた。

 肝いりの携帯電話料金引き下げなどの改革の切り込み役になる総務相人事でも待ったがかかった。首相に近い森山裕国対委員長や河野太郎氏の名が浮上したが党側が反発。執行部や族議員を中心に「うるさ型の河野氏に口を出されるのを嫌った」(麻生派幹部)。混乱の中、二階俊博幹事長が国家公安委員長だった二階派の武田良太氏を横滑りで押し込み、ベテラン平沢勝栄氏の初入閣にも成功した。

 首相はブレーンの竹中平蔵慶応大名誉教授や三木谷浩史楽天会長兼社長、新浪剛史サントリーホールディングス社長らの入閣を一時、検討したが「党内には優秀な議員がたくさんいる」と二階氏が否定的で断念。叩き上げが叩きのめされて迎えた船出。かじ取りを不安視するささやきが早くも漏れ始めた。

4855名無しさん:2020/09/17(木) 16:10:05
https://mainichi.jp/articles/20200916/k00/00m/010/334000c
菅新内閣、支持5派閥で明暗 二階派「満点の人事」 安倍前首相出身の細田派は
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月16日 21時41分(最終更新 9月16日 22時44分)

 16日発足した菅義偉内閣は、閣僚ポストを自民党内の各派閥にほぼ均等に配分した上で、所管行政に精通した実務家を多く起用する手堅い布陣となった。ただ、派閥別の配慮の仕方には濃淡があり、総裁選で対立候補を擁立した岸田派や石破派などからは不満も漏れる。

 派閥均衡とはいえ、菅首相を総裁選で支持した5派閥の中で「満足度」では差がついた。

 「では、うちの状況を説明してください」。就任前の首相から入閣要請の電話があった15日夜。上機嫌の二階俊博幹事長は、東京都内のホテルに詰めかけた記者団に、二階派の入閣状況を説明するよう同派議員に促した。

 直前の会食では二階氏らが平沢勝栄氏(75)を囲み、首相からの連絡を待っていた。もともと総裁選の打ち上げ名目の会食だったが、首相から平沢氏に電話が入ると、入閣祝いの場に変わった。

 二階派からは初入閣の平沢氏のほか、武田良太総務相(52)が国家公安委員長から横滑りで閣内に残った。入閣は2人だったが、党人事で幹事長再任となったうえ、派閥として最優先で推した平沢氏が入り、武田氏が重要閣僚に起用されたことで「満点の人事」となった。

 首相の総裁選出馬表明の際、いち早く支持を取りまとめて「勝ち戦」の流れを作った二階氏は、無派閥で党内基盤が強くない首相にとって欠かせない後ろ盾で、その恩義にしっかり報いた。石原派も同様だ。二階氏とそろって首相支持で即座に動いた森山裕国対委員長が所属する同派は、党人事での森山氏の再任に加え、望み通り、坂本哲志1億総活躍担当相(69)が初入閣した。

 二階、石原両派に対し、最大派閥の細田派には、決して満足のいく人事ではなかった。5人が入閣し、19年の安倍内閣改造時と比べると2人増えた。だが、初入閣した岸信夫防衛相(61)の抜てきは同派出身の安倍晋三前首相への配慮で…

4856名無しさん:2020/09/17(木) 16:26:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f989be79682a05d9e260e848f953c8bbbafc62d
二階派事務総長に吉川元農水相
9/17(木) 16:12配信

 自民党二階派は17日の会合で、復興相に就任した平沢勝栄氏の後任の事務総長に吉川貴盛元農林水産相を充てる人事を決めた。 

最終更新:9/17(木) 16:21
時事通信

4857名無しさん:2020/09/17(木) 16:33:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/7eccf6eb894ccb4ae2e7da35dda154c39f6892c9
消去法の加藤氏起用 論功行賞、派閥均衡の党人事 菅自民総裁
9/16(水) 7:13配信

 新内閣の閣僚人事で焦点となった官房長官ポストに厚生労働相の加藤勝信氏が内定した。

 選定の過程では複数候補が取り沙汰されたが、いずれも決め手に欠けるなど、最後は消去法で決まったとの見方が強い。一方、自民党役員人事は総裁選で菅義偉総裁を支持した5派閥のベテランを均等に配置する論功行賞の色がにじんだ。

 「私で良ければやらせていただきます」。加藤氏は15日夜、東京都内のホテルで菅氏から官房長官就任を打診され、こう応じた。会談後、加藤氏は記者団に「菅長官と同じようなことはできないと思ったが、できる限り努力をしたい」と語った。

 官房長官人事をめぐっては加藤氏のほか、個人的なつながりの強い森山裕国対委員長、菅氏が師事した故梶山静六元官房長官の長男、梶山弘志経済産業相や、安倍晋三首相の側近で細田派の萩生田光一文部科学相らの名が挙がっていた。

 全体の人事では安定した国会運営に定評のある森山氏の国対委員長再任が早々に固まった。梶山氏に関しては官邸での経験がなく、調整力を不安視する向きもあり、官房長官就任の線が消えたとされる。

 菅氏は官邸の事情に精通する官房副長官経験者の萩生田氏や加藤氏を軸に検討。ただ、細田派が萩生田氏の起用を求めていたため、「受け入れれば派閥人事と言われる」(竹下派中堅)との指摘もあり、萩生田氏も候補から外れた。

 無派閥グループで菅氏側近として知られた河井克行前法相と菅原一秀前経済産業相は、いずれも「政治とカネ」の問題を引きずり、表舞台に姿を見せていない。結局、菅氏は官房副長官として自らに仕え、そつのない仕事ぶりに定評がある加藤氏に白羽の矢を立てた。

 加藤氏は竹下派に所属しているものの派閥のイメージが薄い。菅氏にとって「派閥にとらわれない人事」との印象を打ち出すのに好都合という事情ものぞく。

 一方、党幹部ポストは派閥に配慮。幹事長は二階派、総務会長は麻生派、政調会長は細田派、選対委員長は竹下派、国対委員長は石原派と見事に総裁選の菅氏陣営5派閥から均等に配置した。無派閥で党内基盤の弱い菅氏としては派閥の意向を無視できない。

 ただ、こうした見方は政権のイメージダウンにつながりかねず、党内には警戒する空気も漂う。二階俊博幹事長は新執行部発足後初の記者会見で語気を強めてこう反論してみせた。「われわれは菅氏を一生懸命支持したが論功行賞は全く期待していない。それは自民党に対する偏見だ」。

4858チバQ:2020/09/17(木) 19:39:18
>>4854
このスポニチ記事がどこまでほんとなのかですね

4859名無しさん:2020/09/17(木) 19:52:52
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20200122/k00/00m/010/274000c
首相の地元を歩く
「安倍か林か選べ」 下関で苛烈な自民の政争 「桜」前夜祭の参加者倍増を招いた市長選/前編
会員限定有料記事 毎日新聞2020年1月23日 07時00分(最終更新 1月26日 08時01分)

大場伸也

 安倍晋三首相主催の「桜を見る会」と、その前日に開かれた安倍首相後援会主催の「前夜祭」には安倍首相の後援者らが多数参加していた。山口県下関市にある首相の地元事務所は、この二つをセットにしたツアーを組んで参加者を募っており、前夜祭の参加者は2019年までの5年間で約400人から約800人に倍増したことが、これまでの取材で分かっている。首相はなぜ、公職選挙法違反の疑いすら指摘されるような後援者の「接待」を拡大させてきたのか。地元を歩くと、自民党内の激しい政争が浮かび上がってきた。2回に分けて報告する。【大場伸也/統合デジタル取材センター、佐藤緑平/下関支局】

 安倍首相のライバルである林芳正・元農相(自民党参院議員)が「新春の集い」を開くのに合わせて、私たちは1月11〜13日の3日間、下関市内で集中的に取材をした。

 安倍首相は衆院山口4区(下関市、長門市)の選出である。林氏は県全域が選挙区の山口選挙区の選出だが、やはり下関市を地盤としており、地元政界を巻き込んだ勢力争いが長い間続いてきた。その構図や林氏の「集い」については後編で詳しく書きたい。

 印象に残ったのは、関係者の口が一様に重かったことだ。事前にアポイントを取った人、「アポなし」で直接会いに行った人、合わせて十数人に話を聞くことができたが、ほとんどの人に実名での証言を断られた。

 しかも、桜を見る会の詳細について尋ねると、「かん口令が出ている」「言わないことになっている」と言葉を濁す人が多かった。あえて人目につかない郊外の喫茶店を面会場所に指定してくる議員、「(自分の発言は)匿名ぞ、匿名ぞ」と何度も確認する社長……。何度電話をかけても出てもらえず、自宅を訪ねてようやく玄関先で短く話を聞けた人もいた。

 しかし、匿名の証言をつなぎ合わせると、「前夜祭」について、安倍首相のこれまでの説明とは違う実態が浮かび上がってきた。

 まず、前夜祭の何が問題になっているのかを振り返っておきたい。

 19年の前夜祭は桜を見る会の前日の4月12日、ホテルニューオータニ東京(東京都千代田区)の「鶴の間」で開かれた。参加者によると、立食形式のパーティーでアルコールは飲み放題。銀色のプレートにはオードブルや炒め物、パスタなどが並び、シャンソン歌手の歌の披露もあった。

 安倍首相は5000円の会費制だったと説明しているが、安すぎるとして野党は「安倍事務所が差額を補?(ほてん)したのではないか」と追及してきた。補?していれば、公職選挙法が禁じる有権者への寄付にあたる可能性がある。首相の関連政治団体の政治資金収支報告書にこの前夜祭の記載がないことが、疑惑をさらに深めている。

 これに対し、首相は国会や記者団に「受付で安倍事務所の職員が1人5000円を集金し、ホテル名義の領収書をその場で手交し、集金したすべての現金をその場でホテルに渡した。受け付けの際には、ホテル側職員も立ち会っていた」と説明してきた。

 安倍事務所の職員は集金を代行しただけで、後援会にお金の出入りはないので政治資金収支報告書への記載は不要だという主張だ。

 実際はどうだったのだろうか。19年の前夜祭に参加したという複数の人物から、次のような証言が得られた。

 「妻の分を払わず会場に入ってしまった」

 「受付にいたのは5人前後。あれで何百人…

4860名無しさん:2020/09/17(木) 19:53:08
>>4859

https://mainichi.jp/senkyo/articles/20200123/k00/00m/010/315000c
首相の地元を歩く
「これはすごい戦いになる」ライバル林元農相は党を割って出るのか/後編
会員限定有料記事 毎日新聞2020年1月24日 07時30分(最終更新 1月24日 14時22分)

佐藤緑平大場伸也

 安倍晋三首相主催の「桜を見る会」と、その前日に開かれた安倍首相後援会主催の「前夜祭」には安倍首相の後援者らが多数参加していた。山口県下関市にある首相の地元事務所は、この二つをセットにしたツアーを組んで参加者を募っており、前夜祭の参加者は2017年の下関市長選を境に急増したとみられることが、これまでの取材で分かっている。その背景に地元での自民党内の激しい政争がある。首相の地元を取材した2回シリーズの後編では、政争の構図をひもとく。【大場伸也/統合デジタル取材センター、佐藤緑平/下関支局】 

 前編でも触れたように、安倍首相は衆院山口4区(下関市、長門市)の選出である。一方、林芳正・元農相(参院議員)は県全域が選挙区の山口選挙区の選出だが、やはり下関市を地盤としてきた。2人は衆参ですみ分けてきたため、下関市の自民党支持者には両方の後援会に入っている人も多く、一定の共存関係が保たれてきた。

 ところが17年の下関市長選で事態は一変する。林派の現職市長だった中尾友昭氏を首相の元秘書の前田晋太郎氏が小差で破ったこの選挙は「安倍・林の代理戦争」と呼ばれるほど激しい選挙戦となった。

 「安倍派には『勝ったもんが好きにするんは当たり前や』という強権的な考え方がある。異論があっても関係ないんです」と、林氏の支援者の一人はため息をつく。

 前田市長は19年11月18日の記者会見で記者に桜を見る会に対する見解を問われ、こう答えた。「応援した代議士がトップを取り、招待状が届いて、今まで応援してきてよかったなって、いいじゃないですか」

 下関市立大では前田市長の「トップダウン」が教授たちとの摩擦を招いている。市長が19年5月30日に市長応接室で、市立大の山村重彰理事長らに特定の研究者の名前を挙げ「ぜひ会ってほしい。下関の何か役に立ってくれる方になりそうだ」などと推薦。経営陣は教員らに諮ることなく、約1カ月で…

4861名無しさん:2020/09/17(木) 19:54:07
https://news.yahoo.co.jp/byline/yoneshigekatsuhiro/20200914-00198255/
「石破人気」はなぜ幻に終わったか 菅氏大勝の背景にある「選挙制度」と「世論」
米重克洋 | 報道研究者/JX通信社 代表取締役
9/14(月) 15:24

自民党総裁選は、国会議員票、地方票ともに菅義偉官房長官が有効投票総数534票のうち377票を獲得し、大差で勝利する結果となった。

石破茂元幹事長は、当初「有利」とされた地方票でも十分に得票できず、菅氏はおろか岸田氏にも差をつけられて3位に沈んだ(地方票では2位)。下馬評では、世論調査の結果から、石破氏がポスト安倍の「1番人気」とされ、報道でも「党員投票」を行えば、石破氏がかなり有利であるかのような論評も多くあった。現実はそうはならなかったのは一体なぜなのか。各社世論調査のデータや総裁選のしくみから紐解いていきたい。

「勝者総取り」方式で支持率以上に得票を上積み
菅氏に投じられた地方票は全141票中89票と、実に63%に達した。この割合は、党員・党友における菅氏の支持率よりも高い。

11日に報じられた、日本テレビの自民党員・党友向け調査(JX通信社協力)では、支持する総裁候補として、菅氏が46%、石破氏が35%、岸田氏が10%となった。態度未定・不明(9%)を除いて計算すると、ちょうど約半数が菅氏を支持する計算だ。

なぜ、菅氏は地方票でも支持率を上回る地滑り的勝利を収めたのか。地方票を割り振る「予備選挙」の仕組みにその一因がある。

今回の自民党総裁選は、安倍晋三首相が総裁の任期途中で退くため、党則に基づき簡易な方式で行われた。党員投票を伴うフルスペックの総裁選と異なり、国会議員票394票と都道府県連に3票ずつの地方票141票、合計535票で争うというものだ。

国会議員は1人1票投票できるが、都道府県連にはそれぞれ3票が割り当てられる。今回は、党員投票を行わなかった代わりに、北海道、新潟、秋田以外の44都府県連で党員・党友を対象とした「予備選挙」が行われた。

予備選の結果、3票をどう割り振るかは都道府県連によって異なるが、勝者総取りで割り振られるところも多いために、1位の菅氏にはこの支持率以上の得票率が集まりやすい構造となったのだ。

例えば、自民党千葉県連では、予備選の結果、菅氏が1万998票、石破氏が7059票、岸田氏が834票を獲得したとされる。この結果をもとに3票をドント式で割り振ると、菅氏に2票、石破氏に1票が投じられることになるが、千葉県連の予備選は「勝者総取り」方式のため、菅氏に3票全てを投じることとなった。首都圏では、同様に神奈川県、埼玉県、東京都も「勝者総取り」方式であり、これらの都県の地方票は全て菅氏に投じられた。

「勝者総取り」方式は、アメリカ大統領選でも州ごとの選挙人選出に用いられている。2016年のアメリカ大統領選では、トランプ大統領が民主党のヒラリー・クリントン候補より300万票近くも少ない得票であったにも関わらず、「勝者総取り」の接戦州の多くで選挙人を獲得したため、選挙人数では大差で勝利を収めた。自民党総裁選に置き換えると、議員票に比べて比重の小さい地方票の声を、より大きく増幅させる効果があったと言える。

しかし、当初はその地方票でも石破氏が有利という見立てがあった。その根拠として、世論調査で石破氏への支持が最も高かったことや、前回2018年の総裁選で石破氏が安倍首相を相手に戦い、45%もの党員票を獲得したことが挙げられていた。これらの予想は、なぜ外れたのか。

4862名無しさん:2020/09/17(木) 19:54:18
>>4861

「石破支持」の中身は野党・無党派層など「反・安倍層」が軸
まず前提として指摘しておくべきことは、世論調査が外れたわけではないということだ。むしろ、世論調査の内訳を丁寧に分析すれば、石破氏が党員から十分な支持が得られないことは事前に十分予測できた。

各社世論調査では、菅氏の立候補表明まで、大半の調査で石破氏が「ポスト安倍」支持率1位だった。だが、これはあくまでも「全体」の話であり、自民党支持層に絞って内訳を見てみると様相が異なる。具体的には、石破氏のリードが縮まり、他候補の比重が増える傾向にあったのだ。これは、石破氏の「支持」の源泉が野党支持層や無党派層にあったことが影響している。

加えて、安倍政権の「実績」への世論の評価が高いことも菅氏に支持が集中した要因として挙げられる。

安倍首相の辞意表明後、各社世論調査で、政権支持率は10ポイント前後から最大20ポイントまで、軒並み大幅な上昇を記録した。ご祝儀相場ならぬ「花道相場」とも言うべき異例の変化だ。

朝日新聞が9月に行った緊急世論調査では、安倍政権の7年8ヶ月の実績を「大いに評価する」とした層が17%、「ある程度評価する」とした層が54%で、実に71%が実績を肯定的に評価している。

菅氏はその安倍政権の路線をそのまま引き継ぐ候補であり、「グレートリセット」を掲げて安倍路線の転換を掲げる石破氏や、中間的な岸田氏よりも安倍政権を評価する層をそのまま引き継ぎやすい。

加えて、菅氏や、今回菅氏支援に回った河野太郎防衛大臣と安倍政権支持層に年齢層などの共通点が見られることも、先般の記事で指摘した通りだ。これまで「ポスト安倍」への意欲を公には一切示してこなかった菅氏が、立候補表明を機に本命候補として浮上し、安倍政権の路線継続を期待する層の支持を集めたことが窺える。最終的には河野氏や小泉氏が出馬しなかったことで、菅氏が安倍政権を肯定的に評価する層からの支持をそっくり受け止める構図ができた。結果、菅氏が地方票でも大差で勝利する情勢となったわけだ。

4863名無しさん:2020/09/17(木) 19:56:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/b11f379ab2a316308e6241f01597a51e5d588c0f
新内閣、目玉なき“居抜き“布陣 にじむ「菅カラー」
9/17(木) 10:20配信

 16日発足した菅義偉政権は、安倍政権の閣僚の過半数を再任や横滑りで維持し、「居抜き」に近い布陣となった。派閥均衡による継承と安定に腐心しつつ、自身が掲げる政策の実行役も滑り込ませ、顔ぶれには「菅カラー」もにじむ。急きょ登板した「庶民派宰相」は衆院解散も視野に内外を揺さぶり、混乱する政局の急場をしのぐ構えとみられるが、不安視される国民への発信や国会論戦でつまずけば、不安定な政権運営を強いられかねない。

 最大の焦点だった官房長官には曲折の末、加藤勝信厚生労働相が起用された。旧大蔵官僚で手堅く、菅氏が命名した「国民のために働く内閣」の要となるが、政治家として発信力のある印象は薄い。

 加藤氏は第2次安倍政権発足から官房副長官を約2年10カ月間務めた。菅氏が期待するのは国会対応や1日2回の記者会見をそつなくこなせる実務能力の高さだ。厚労相時代は新型コロナウイルス対応で「役所寄り」と批判されており、決して「国民受け」する人選ではない。

 森友学園を巡る公文書改ざん問題を引きずる麻生太郎副総理兼財務相の続投も「国民受け」とは程遠い。派閥均衡に腐心した顔ぶれは地味な実務派が目立ち、自民党内からは「選挙に打って出る顔ぶれじゃない」「衆院解散は遠のいた」との見方も出始めた。

 一方で、党総裁選で掲げた「改革」実現への意識もうかがえる。当選同期で同じ神奈川県選出でもある河野太郎防衛相は行政改革担当相に横滑り。防衛相時代に決断した「イージス・アショア」の計画断念は根回し不足で批判も出たが、菅氏はその「突破力」を高く買う。

 「俺はつくる方で(河野氏に)ぶち壊してもらう」。菅氏は周囲にそう語る。記者会見では「私自身、規制改革を政権のど真ん中に置いている」と強調した。早期の衆院解散よりも、政策実行の意欲が先行しているようにも映る。

 もっとも、政権運営には不安もある。準備不足のままトップリーダーになった菅氏自身の言動だ。

 総裁選の討論会などでは、消費税や憲法を巡るやりとりで発言を修正。用意したメモに目を落とす姿も目立ち、答弁の危うさを露呈した。森友・加計(かけ)学園問題など長期政権の「負の遺産」も背負い、国会論戦で野党の追及を受けるのは確実だ。閣僚経験者は「耐えきれるか。ぼろが出かねない」と真剣に危ぶむ。

 さらに党内最大派閥の出身だった安倍氏と異なり、菅氏は無派閥で党内基盤が弱い。政権運営で配慮を欠けば、「安倍1強」からの復権をうかがう党内勢力に足をすくわれかねない危うさも抱える。

 官房長官時代は記者会見で無用な発言を避け、「鉄壁」と言われた菅氏だが、首相になれば自らの言葉で語り、粘り強く国民とコミュニケーションを取ろうという姿勢が不可欠だ。「庶民派宰相」の親近感を政策推進のエンジンにできるか。リーダーとしての資質も試されることになる。 (一ノ宮史成、郷達也)

4864名無しさん:2020/09/17(木) 19:57:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7e39d0939ebc923d0e56efc0371d48bebad5857
岸田氏に温情票?むき出しの“派閥の論理” 露骨な「石破つぶし」も
9/15(火) 9:50配信

 14日、菅義偉新総裁を選出した自民党総裁選はむき出しの「派閥の論理」に始まり、終わった。無派閥の菅氏に5派閥が競うように相乗りし、告示前に勝負はついた。石破茂元幹事長を最下位に落とし、再起不能にさせることをもくろみ、安倍晋三首相と麻生太郎副総理兼財務相がそれぞれ所属する派閥から、2位の岸田文雄政調会長に議員票を融通する工作も行われたとみられる。「密室」「談合」色が拭えぬ選出過程は、新政権を縛る足かせになりそうだ。

 「岸田文雄君、89票」-。

 野田毅・総裁選挙管理委員長が読み上げた瞬間、総裁選会場のホテルにどよめきが広がった。岸田氏の地方票はわずか10票。率いる岸田派は47人のため、数字は岸田氏が事前の予想をはるかに上回る国会議員票を獲得した事実を告げていた。「よしっ」と強くあごを引く岸田氏。派閥の参院中堅は拍手をしながら「予定より30票近く、多いな」とつぶやいた。

 今回、菅氏を推した首相と麻生氏だが、岸田氏も見捨てたわけではなく、一方で石破氏を毛嫌いしているのは周知の事実。2位争いに後れを取りそうだった岸田氏を見かね、当の菅氏も地方票の集計直前、方々に電話して岸田票の現状を情報収集していた。

 この日、首相の出身派閥・細田派の中枢幹部は、菅陣営の関係者から「(岸田氏に)票を回したのか」と尋ねられ「自民党には、こういういいところがあるんだよな」と満足そうに独りごちた。麻生氏の側近も「うまくいった」と漏らし、圧倒的優位だった菅陣営から岸田氏サイドに対する温情票の存在をにおわせた。

 国会議員票が伸びず、計68票にとどまった石破氏は、硬い表情を崩さず会場を後にした。幕引きまで続いた「石破つぶし」の背景を、自民党関係者は明かした。「『石破総理』がいかに非現実的かを、党内外に示す。石破氏の政治生命の芽を徹底的に摘んでおくということだ」

      ■     

 首相が辞意表明した翌日の8月29日、二階俊博幹事長らと菅氏が密会して流れをつくり、5派閥が勝ち馬に乗ろうと「菅氏支持」で雪崩を打った構図だった。

 派閥に属さず、党内基盤の薄さが弱点だった菅氏。自身の派閥に総裁候補を持たないため、「キングメーカー」になることでしか党中枢の地位を保てない二階氏。両者は利害がピタリと一致し、補完し合える関係にあった。二階氏は地方で人気の高い石破氏に有利とならないよう、党員・党友投票を省略する「簡易型」の選挙方式も早々にレールを敷き、菅氏に大きな恩を売った。大勢は決した。告示前から各派閥の関心は菅政権を見越した猟官運動に移り、「論功行賞」狙いの綱引きが際立った。

 自民党はかつてカネ、人事、選挙を陰で操った派閥支配が世論の批判にさらされ、政治改革の潮流ともあいまって2009年には野党に転落、出直しを図ったはずだった。今回の選挙戦では政策論争は後景にかすみ、「数は力」の原理に基づく派閥政治が堂々と復権し、「古い自民に後戻りするな」の声はかき消された。

 16日、第99代首相となることが確実な菅氏。14日の記者会見では「派閥の弊害ということは全くない」と言い切ってみせたが、選挙戦で背負い込んだ派閥のしがらみがそのリーダーシップに影を落とすことは避けられない。

(河合仁志、一ノ宮史成、下村ゆかり)

4865名無しさん:2020/09/17(木) 19:58:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/d33a569e521d922400fb683fb62b30023d1c9bd7
解散のタイミングは?「まず仕事」菅首相、慎重な姿勢崩さず
9/17(木) 10:58配信

 菅義偉政権の焦点の一つが、衆院解散・総選挙の時期だ。政権発足直後の「ご祝儀相場」で内閣支持率が高いうちに踏み切るべきだとの見方は自民党内に根強いが、菅首相は「まずは仕事をしたい」と早期解散に慎重な姿勢を崩していない。衆院議員任期は来年10月21日まで。首相は「暫定」ではなく、民意の審判を経た「本格政権」も見据えながら、解散時期を探る政権運営になりそうだ。

 「1年以内に総選挙になる。時間の制約を視野に入れながら考えていきたい」

 16日夜、首相官邸で臨んだ就任記者会見。衆院解散のタイミングを問われた首相はこう述べるにとどめた。

 党内には安倍晋三前首相の辞意表明後、低迷していた内閣支持率が大幅に回復したことで「今がチャンス」と期待が高まっている。脳裏にあるのが2009年の衆院選の惨敗だ。任期満了間近の解散で政権を失った。当時、首相だった麻生太郎副総理兼財務相は15日「早期解散は考えるべきだ」と述べたが、首相は第2次安倍政権時代から麻生氏と衆院解散のタイミングでは意見が食い違っていた。

 ただ永田町には具体的な日程案まで飛び交う。まず考えられるのは高い支持率が見込める10〜11月だ。だが、ここで衆院選となれば、政治空白をつくらないために総裁選の党員投票を見送っていただけに、国民の批判は避けられない。友党の公明党は「準備が間に合わない」として反対姿勢を貫く。

 その後はコロナの感染状況や、東京五輪・パラリンピックの開催判断との見合いになる。ウイルスは冬季に流行しやすいとも言われ、感染が再拡大すれば、選挙どころではない事態も想定される。仮に五輪開催が困難との結論が出た場合、支持率は急降下する可能性も否定できない。

 来年3月末の新年度予算が成立した後との見方がある。夏には五輪のほか、公明党が国政選挙との重複を嫌う東京都議選が予定され、解散できるチャンスは限られてくる。

 首相はこの日の会見で「(まずはコロナ対策に)専念したい」と改めて強調した。感染対策と経済の状況をにらみながら、解散時期を探ることには変わりない。支持率を維持しながら、次の衆院選で勝利すれば、その先の長期政権も視野に入る。

 とはいえ、党内から解散圧力が強まることも予想される。二階俊博幹事長は16日、「いつ解散があっても対応できるよう準備を整える。明日からでも結構だ」と余裕を見せた。 (湯之前八州)

4866名無しさん:2020/09/17(木) 19:59:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e34016a9cada3431ca8449552eeb08248b2dfd3
新布陣を「国民のために働く内閣」 菅氏“居抜き”ではないことを演出
9/17(木) 11:30配信

 秋田の農家の長男が、「非世襲」「無派閥」のたたき上げで宰相に上り詰めた。「国民のために働く内閣をつくる」「おかしいことは直す」。菅義偉首相は16日、初の記者会見に臨み、早口で宣言した。7年8カ月の歴代最長政権を支えた自負と実績を強くにじませて「継承」を訴え、「既得権益の打破」「規制改革」と改革姿勢を前面に打ち出した。新型コロナウイルス感染拡大の影響に苦しむ九州の市民は、政治の安定を望みつつ「仕事師」の手腕を冷静に見極めようとしている。

 午後9時の首相官邸記者会見場に緊張感が漂う。

 「国難にあって、政治の空白は許されない。安倍政権の取り組みを継承し、前に進めていくことが私に課せられた使命だ」「最優先の課題は新型コロナウイルス対策だ。国民の命と健康を守り抜き、社会経済活動との両立を目指す」

 菅義偉首相はえんび服に銀のネクタイを締め、顔を心持ち紅潮させて切り出した。最長在職2822日を数えた官房長官時代の淡々とした会見とは異なり、国のトップは刺すような視線で言葉に力強さを乗せていく。

 「世の中には国民の感覚から大きくかけ離れた、数多くの当たり前でないことが残っている。行政の縦割り、既得権益、あしき前例主義を打ち破り、規制改革を全力で進める」と声のトーンを上げた菅氏。新布陣を「国民のために働く内閣」と自ら命名し、2度繰り返して前政権の「居抜き」ではないことを演出した。

 この日午後1時45分の衆院本会議場。

 「菅義偉君を、内閣総理大臣に指名する」-。約3分の2の314票を集めた菅氏は万雷の拍手を一身に浴びて一瞬、鉄壁のポーカーフェースを緩ませた。秋田の農村から身を起こし、横浜市議として力を蓄え、国政でも隠忍自重を重ね、ついに頂上に。「たたき上げの庶民派宰相」は立ち上がり深々と5回、こうべを垂れた。

 約7年8カ月の最長政権を率いた安倍晋三前首相が体調不良による退陣を表明して、わずか19日。

 政府の危機管理の要である菅氏はこの間、自身の「天下取り」でも水際立った政局観と行動力を見せつけた。総裁選では、派閥政治のしがらみを引き受けて「継承者」の旗を手に入れるしたたかさで圧勝。初会見でも、得意げに「マイナンバーカード普及に向け、複数省庁に分かれている政策を取りまとめて進めていくデジタル庁を新設する」と「菅カラー」を強調した。だが、この先は-。

 経済政策アベノミクスなどの路線は行き詰まりを見せている。ウイルスを収束させ、来夏の東京五輪・パラリンピックを開催できるかは不透明だ。前政権が残した森友、加計(かけ)学園の問題に関する質問が出ると、従来通り「守り」の説明に終始。初閣議が後に控えているとして、予定された30分間で会見を終えた。 (前田倫之)

4867名無しさん:2020/09/17(木) 19:59:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/e53ffc787ead2dca8981912f4d7b9314723a56b9
「私は負け続けた人間」と語ったことも…“たたき上げ”菅氏、黒子から主役になるまで
9/15(火) 10:18配信

 冬には豪雪に見舞われる山あいの集落は、こうべを垂れる稲穂で黄金色に染まっていた。秋田県南部の湯沢市秋ノ宮地区。田園を縫うように、太公望に愛される役内川が流れる。

 「子どものころは夏は魚捕り、冬は相撲かスキー。それしかなかった」。地区で生まれ育った菊地洋一さん(71)は幼少期を振り返る。「おい、ザッコ(雑魚)捕りさいくどー」と誰からともなく誘い合い、日が暮れるまで川に入った。

 イワナ、アユ、ときに数十センチのマス。地区には、魚捕りがひときわ上手な同級生がいた。モリを手に潜ると獲物をさっと仕留め、周囲にはにかんだ笑顔を見せた。14日午後、菊地さんはテレビ画面でスポットライトを浴びる男に、遠い記憶を重ねた。

 「あの時の表情だな。ヨシヒデがここまでなるなんてな」

 菅義偉氏はこの日、自民党総裁選で圧勝し、万雷の拍手の中で「この日本のために、そして国民のために働くことを誓う」と高揚気味に語った。

 気遣い、負けず嫌い、一度決めたら譲らない-。幼なじみが共有する菅氏の印象はこの3点だ。そしてこう口をそろえる。「スポーツは万能。勉強もできる。でも、どれも1番ではなかったな」

 相撲では相手にけがをさせないよう投げ飛ばさず、つり出した。腕っ節は強かったが、友人同士のけんかは双方の言い分を聞いてなだめた。中学の野球部では、熱心な練習で憧れのサードを射止め、変則的な打撃フォームの修正を監督に命じられても「これが自分に合っている」と貫いた。

 進学した湯沢高まではバスと汽車を乗り継いで2時間。雪に閉ざされる冬場は下宿する。幼なじみの伊藤英二さん(71)は長い時間を語らったが、将来の夢を聞くことはなかった。父はイチゴ農家として成功。姉2人は教員。どちらかの道に進むのだろうと思っていた。

 1967年。卒業を迎え、集団就職の同級生は東京へ。波に乗り遅れた菅氏もすぐに上京を決めた。高校1年の時に地元で聖火ランナーの伴走をした東京五輪の高揚感が残っていたのかは分からない。伊藤さんはこんな言葉を聞いた。

 「農業じゃいい暮らしはできねえ。ほかのことさ見つけてえ。何かやることがあるはずだ」

 間もなく国のトップに立つ菅氏は、明確な目標を持たずに故郷を飛び出した青年だった。

4868名無しさん:2020/09/17(木) 20:00:38
>>4867

目標達成に手段選ばず
 秋田を出て、東京都内の段ボール工場で働いた。学費をため、アルバイトを掛け持ちしながら法政大法学部を卒業。「世の中を動かしているのは政治だ」と政界に飛び込み、国会議員秘書を経て地方議員に-。

 菅義偉氏は自民党総裁選で、「地方出身のたたき上げ」である自身の経歴を繰り返しアピールした。それは今に始まったことではない。

 もう30年以上前、小中高の同級生で元秋田県湯沢市議の由利昌司さん(71)は横浜市議になったばかりの菅氏と会った。同じ地方議員として、縁もゆかりもない土地で選挙を戦う厳しさを知る由利さんが「よくぞやれたな」と声を掛けると、菅氏はこう答えた。

 「横浜は生粋の地元の人だけじゃない。街頭に立つと、演説のなまりを聞いた地方出身者が足を止め、応援してくれた。それが励みになった」

 大学OBの紹介で菅氏が秘書を務めたのが小此木彦三郎元通産相。その地盤が横浜だった。当選同期の元市議は「忙しい小此木氏に代わり、菅氏は地元の企業や支援者と関係を築いていた。議員の素地はできていた」と言う。

 初挑戦の1996年衆院選で「地元じゃない」と他陣営から攻撃された。あえて名刺に「秋田出身」と刷り、地方出身を押し出した。それは現在も続く。大都市の横浜で地盤を固めつつ、「土のにおいのする政治家」(自民党元幹部)を売りに当選を重ねた。


   ■    ■

 自民党横浜市議団には、若手からベテランまで総意で団長を決める慣例がある。市議の田野井一雄さん(79)は「それは菅さんのレガシー(政治的遺産)だ」と語る。トップダウンの人事案に、当時新人だった菅氏が「1期生でも市民の負託を得ている」と異を唱えたのが発端だったという。

 意志あれば道あり-。国政でも自身の座右の銘を貫いた菅氏だが、党内では「負け組」が続く。98年総裁選では、政治の師と仰ぐ梶山静六元官房長官を支持して所属する小渕派を離脱。2000年には森内閣不信任案を巡る「加藤の乱」に同調した。

4869名無しさん:2020/09/17(木) 20:01:10
>>4868

 立て続けに政局に敗れ、いつしか無派閥の「異端児」と見られるようになった。「私は負け続けた人間」と語ったこともある。だが安倍晋三氏を支える「側近」ポジションを確保すると、その境遇が一変する。

 第1次安倍政権で総務相に就任すると、省内の異論を抑え込み「ふるさと納税」を創設。NHKの受信料を引き下げる改革にも着手した。反発する官僚は更迭もいとわなかった。当時を知る元総務省関係者は「信念だけではない。菅氏の持つすごみ、怖さを感じた」と振り返る。

   ■    ■

 危機管理のため東京をほとんど離れず、日課の散歩もスーツでこなす。朝昼晩と各界の関係者と会食し、情報収集にいそしむ-。第2次安倍政権の官房長官として7年8カ月、それが菅氏の日常だった。

 「あれだけ人に会うから、何が批判を受けるか誰よりも分かる」と周辺が語る通り、リスクを嗅ぎ取る感覚は研ぎ澄まされた。問題閣僚は早々に切り捨て、災害時は「プッシュ型支援」で政権批判の芽を摘んだ。

 一方で「目的達成には手段を選ばない」(衆院当選同期)という一面が顕著になっていく。

 官邸主導で中央省庁の幹部を動かせる内閣人事局が14年に発足。「政権の方向に官僚を動かせるようになった」と周囲に漏らし、官邸の歓心を買おうとする「忖度(そんたく)官僚」を生み出した。自身を慕う議員の重用も目立つようになった。

 「自分を舞台の俳優だと思え」。菅氏は自身の秘書をこう指導してきた。自分を客観視し、与えられた役割をこなせとの意味だという。菅氏自身、「令和おじさん」で知名度を上げ、首相候補に名を連ねても、上昇志向を表に出さず、黒子役に徹してきた。

 必然か、偶然か。ナンバー2を演じきった菅氏は主役の座を射止め、舞台の中央に躍り出た。その舞台から飛び降り、国民に信を問うのかどうか。記者会見で衆院解散の意向を聞かれた菅氏は「総裁に就任したわけですから、仕事をしたい」とはにかんだような笑顔で言った。

(森井徹、前田倫之)

4870名無しさん:2020/09/17(木) 20:02:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/b144b74ee17cf24cd56ce7d62d5763ae2d3260b7
携帯値下げ「一刻も早く」 武田総務相、見直し表明
9/17(木) 11:22配信

 武田良太総務相は17日午前の記者会見で、携帯電話料金について「見直す必要がある」と述べ、引き下げを目指す考えを改めて示した。

 有識者会議などで事業者や利用者の意見を聞いた上で「一刻も早く結論を出したい」と強調した。

 携帯料金引き下げは菅義偉新首相の目玉政策の一つ。武田氏は「携帯電話はぜいたく品ではなく、国民の命に関わる重要な通信手段だ」と指摘。その上で、「安く利便性が高く、納得感のある料金体系が求められている」と話した。

 一方、NHK受信料の制度や水準については「国民が必ずしも納得したものではない」と語った。

4871名無しさん:2020/09/17(木) 20:03:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/0bab88e603a1af70da59795201290521289cdf80
菅内閣、二階氏「続投」の地雷 米シンクタンクは「親中派」と名指し 安倍首相が漏らした「二階氏は節操ないね」の言葉の意味とは
9/17(木) 16:56配信

 【日本復喝!】

 自民党総裁選で、菅義偉官房長官(71)が新総裁に選出された。新型コロナウイルスの感染拡大という、戦後最大の国難に直面する菅氏は15日に党役員人事を行い、16日召集の臨時国会での首相指名選挙で新首相に就いた後、同日中に新内閣を発足させる。菅氏は党人事で、総裁選出馬を支援した二階俊博幹事長(81)を留任させる方針を固めたが、米中対立が激化するなか、米有力シンクタンクが「親中派」と名指しした人物の重用を懸念する声がある。産経新聞論説副委員長の佐々木類氏が集中連載「日本復喝!」で喝破した。

 予想していたこととはいえ、がっかりだ。

 自民党の菅総裁(次期首相)が、二階幹事長の続投方針を固めたことだ。安倍晋三政権にとっての宿痾(しゅくあ)は「二階氏の去就」だった。それを踏襲するという。

 派閥政治を否定し、無派閥を売りにしてきた菅氏は、その主張とは裏腹に総裁選を勝ち抜くためには、派閥の支持が欠かせないというジレンマを抱えていた。無派閥ゆえに党内基盤が弱いのだから、仕方ないと言えばそれまでなのだが、当選後は話が別ではないのか。

 自民党総裁選前、菅氏は党役員人事や閣僚人事について、「派閥からの要望は受け付けない。聞かない。事前に打ち合わせなどはしない」と語っていた。裏を返せば、早々と二階氏の続投で腹を固めていたということだろう。他派閥の「幹事長を二階氏以外にしてほしい」という要望は聞き入れないとも受け取れる。何しろ、「菅総理総裁」の流れを最初につくったのが二階氏だったのだ。

 安倍首相に近い人物がこうささやく。

 「菅さんは、安倍首相の病状を見誤った。持病の潰瘍性大腸炎が悪化したのではなく、永田町では、それ以外の重病説がいろいろ飛んだ。菅さんはそれに乗っかってしまったフシがある」

 つまり、「しばらくは安倍首相の院政はなく、二階氏の党内における強権ぶりが、自らの政権を支える原動力となる」と判断したというわけだ。そこで、幹事長続投を条件に二階氏にいち早く支持協力を依頼したというのが、くだんの人物の解説だ。

 いずれにせよ、「官邸・菅氏、自民党・二階氏」というラインが確定した。

 懸念されるのが、中国との間合いだ。

 知っての通り、二階氏と言えば日本を代表する「親中派」だ。二階氏は今年2月、中国の外交担当トップ、楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)・共産党政治局員と東京都内で会談した際、防護服5000着とマスク10万枚の提供を約束し、「新型コロナウイルスが収束したときにはお礼の訪中をしたい」と言ってのけたのだ。

 その後、日本国内はマスク不足に陥り、感染爆発した。

 ■中国すり寄れば国益毀損も

 二階氏は2年前、北京週報のインタビュー(2018年8月10日、日本語電子版掲載)に答え、「習近平国家主席の打ち出した巨大経済圏構想『一帯一路』、人類運命共同体の構築という理念は時宜にかない、遠大な卓見と計り知れない意義がある。私はこれに深い称賛と賛同の意を表する」と述べている。

 米中両国の覇権争いが本格化する前のこととはいえ、世界の潮流から完全に乗り遅れ、ピントがずれ切っている。香港の人権弾圧もある。一歩間違えれば、日本が世界中で孤立しかねない。

 米国の有力シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は今年7月、「日本における中国の影響力」と題する調査報告書を公表した。この中で、二階氏を「親中派」と名指ししている。

 「節操ないね」

 安倍首相が辞任表明前、二階氏を評して周辺に語ったとされる言葉である。何について語ったのかは不明だが、一事が万事。二階氏に引きずられて節操なく中国にすり寄れば、国益を損ないかねない。

 菅次期首相のハンドリングに期待したい。

 ■佐々木類(ささき・るい) 1964年、東京都生まれ。89年、産経新聞入社。警視庁で汚職事件などを担当後、政治部で首相官邸、自民党など各キャップを歴任。この間、米バンダービルト大学公共政策研究所で客員研究員。2010年にワシントン支局長、九州総局長を経て、現在、論説副委員長。沖縄・尖閣諸島への上陸や、2度の訪朝など現場主義を貫く。主な著書に『日本復喝!』(ハート出版)『日本が消える日』(同)、『静かなる日本侵略』(同)など。

4872名無しさん:2020/09/17(木) 20:03:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac42b066141e2e4c0922db4dbe0f09f570cad874
石破氏、総裁選反省の弁 派閥パーティー二階氏参加
9/17(木) 18:15配信

 自民党石破派は17日、東京都内のホテルで政治資金パーティーを開いた。石破茂会長は、14日の党総裁選で3位に終わった結果に触れ「何が足りないのか虚心坦懐に反省し、改める」と強調した。講師には総裁選での連携を期待した二階俊博幹事長を招いたが、今回は突然の総裁選となり支援を得られなかった。

 石破氏は4回目の総裁選挑戦で68票にとどまり、菅義偉首相に300以上の票差をつけられた。岸田文雄前政調会長にも勝てず「今度が一番厳しかった」と振り返った。

 今後の活動について「己を捨て、次の時代のために全身全霊でまい進する」と述べるにとどめ、次期総裁選には踏み込まなかった。

4873チバQ:2020/09/17(木) 21:43:01
https://www.sankei.com/politics/news/200917/plt2009170061-n1.html
岸田、石破両氏 敗軍の将が探る再起 次の一手がなければ威信低下にも
2020.9.17 21:06政治政局
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石破派「水月会」のセミナーで挨拶する、自民党の岸田文雄前政調会長=17日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)
石破派「水月会」のセミナーで挨拶する、自民党の岸田文雄前政調会長=17日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)

 自民党総裁選で菅義偉首相に敗れた岸田文雄前政調会長と石破茂元幹事長が、再起を目指して動き出した。17日には、石破氏が率いる石破派(水月会、19人)が政治資金パーティーを開き、岸田氏が応援に駆けつけ激励した。ただ、菅内閣では両氏とも無役となり、早くも求心力の低下が目立つ。次の一手が打ち出せなければ、双方とも領袖の威信が揺らぎかねない。

 「これからも国家国民のため、努力していただきたい」。岸田氏は17日、東京都内のホテルで開かれた石破派のパーティーで登壇し、ライバルの石破氏にエールを送った。

 両氏に共通するのは、総裁選の敗者に待ち受ける厳しい現実だ。

 「私に何が足りないのか。虚心坦懐(きょしんたんかい)に反省をしたい」

 反省の言葉を口にする石破氏には、歓声や拍手が起きることもなかった。石破氏が支援を期待した二階俊博幹事長も姿を現し、「ますます力強く発展されることを心からお祈りする」とあいさつしたが、二階氏は菅政権誕生の立役者となっただけに、会場にはむなしさが漂った。

 石破氏が今回の総裁選で獲得した国会議員票は26票。前回の平成30年総裁選で得た73票から3分の1に減らした。そもそも、石破氏が今回の総裁選で議員票の獲得に本腰を入れた形跡は乏しい。無派閥の中堅議員は「岸田氏からは支持を求める電話があったが、石破氏からはなかった」と打ち明ける。

 菅内閣への入閣も、再登板となる田村憲久厚生労働相の1人に止まり、二階派(志帥会)の入閣待機組を押し込んだ二階氏らとの差が目立った。


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 今回石破陣営に加わった無派閥の議員は「がむしゃらに頑張った形跡はみられない。石破氏こそ、自身の『グレートリセット』が必要ではないか」と得意のキャッチフレーズを引用して苦言を漏らした。

 人事で派のメンバーを処遇できなかったのは、岸田氏も同様だ。岸田氏は総裁選直後から自身の入閣は求めず、岸田派(宏池会、47人)内の入閣待機組を処遇するよう求めてきた。

 だが、首相は聞き入れず、岸田派からは、田村氏と同じ再登板組となる上川陽子法相らを一本釣りした。首相は人事の相談を岸田氏にしなかったという。

 岸田氏は17日の派の会合で「総理総裁を目指して努力を続けていきたい」と強調。今後は弱点の地方回りに力を入れる方針だが、「これまでは政調会長の肩書があったが、役がなければ地方に行っても人を集めるのは難しい」(岸田派ベテラン)と前途多難だ。(永原慎吾、奥原慎平)

4874名無しさん:2020/09/17(木) 23:20:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/354df7539fca7d70667fb76a57e8e249676c0a41
岸田・石破氏、大敗に「反省」 自民主流派は祝勝会さながら
9/17(木) 20:31配信

 自民党総裁選で敗れた岸田文雄前政調会長(岸田派会長)と石破茂元幹事長(石破派会長)が再起に向けて動き始めた。

 17日にはそろって「反省」を表明。いずれも菅政権で要職に起用されず、1年後に予定される次期総裁選に向けて存在感を発揮できるかが問われる。一方、菅義偉首相を支持した主流派からは閣僚・党役員人事を歓迎する声が相次いだ。

 岸田氏は東京都内で講演し、「2位に終わったことは努力不足だ。謙虚に反省する」と述べた。安倍政権で外相、政調会長と一貫して要職を占めてきたが、菅政権で無役となった。国会議員票で石破氏を引き離したものの、141あった地方票は得票わずか10票と、党員に浸透できていない現実に直面。かねて指摘されてきた発信力不足を克服できるのか、まさに背水の陣を強いられる。

 長らく「ポスト安倍」の本命と目されながら最下位に沈んだ石破氏も、都内で開いた政治資金パーティーで「私に何が足りないかを虚心坦懐(たんかい)に反省し、改め、同志の思いに応えていかねばならない」と再挑戦への決意を語った。

 パーティーではゲストとして招いた二階俊博幹事長が講演した。石破氏は総裁選での支援を当て込んで6月に招待していたが、勝敗を決する重要局面で二階氏は石破氏に目もくれなかった。講演も「新しい時代を担っていく重要な任務が石破先生に課せられているとすれば、力強いご支援を下さるようお願い申し上げる」と型通りだった。

 これに対し、菅政権の重要ポストを分け合った主流派がそれぞれ開いた例会は、「祝勝会」さながらの様相を呈した。

 5人が入閣、1人が党四役の一角を占めた最大派閥の細田派では、萩生田光一文部科学相、岸信夫防衛相らが拍手で迎えられ、会長の細田博之元幹事長は「皆さん頑張っていただきたい」と満面の笑みを浮かべた。二階派では重鎮の伊吹文明元衆院議長が「二階さんが幹事長続投になり、2人の入閣があり、派としては非常におめでたいことだ」と手放しの歓迎ぶりだった。

 竹下派は会長代行の茂木敏充外相が続投、首相が務めた官房長官は加藤勝信氏が引き継いだ。茂木氏は「2人でタッグを組みながら菅政権を支えていきたい」と表明。加藤氏について、会長の竹下亘元総務会長は記者団に「能力は非常に優れている。このポストを一つのジャンプ台に、次へ次へとジャンプするよう期待する」と語った。

4875名無しさん:2020/09/17(木) 23:22:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/3402564785422e9730faeff79bc9bada181599e4
「石破殺し」の総裁選 石破氏が振り返り
9/17(木) 20:39配信

自民党の石破元幹事長は、自身の派閥のパーティーで、「石破殺し」の言葉も飛び交っていたと、厳しかった総裁選挙を振り返った。

自民党・石破元幹事長「『石破つぶし』とか『石破たたき』とか、果ては『石破殺し』とか、なんだかおそろしい言葉が飛び交っておりましたが、一番厳しい選挙だったなと」

自民党・二階幹事長「大変立派な総裁選挙になった」

一方、いち早く菅首相支持を表明し、菅氏圧勝の流れを作った二階幹事長は、同じ会合で、「3人の候補が堂々たる論戦を展開した」と評価した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7feebecdd2a46e5ac0056b4742125be9007a54b0
石破派パーティーで二階氏発言一変「任務あるとすれば」
9/17(木) 20:40配信

 自民党の石破茂元幹事長が率いる石破派(19人)が17日、東京都内のホテルで政治資金パーティーを開き、二階俊博幹事長が講演した。元々、石破氏は総裁選での連携を期待して講師を依頼していたが、結局二階氏は菅義偉首相を支援。二階氏は講演で石破氏を持ち上げつつも、発言のトーンはやや後退させた。

 二階氏は講演で、石破氏の総裁選での演説を紹介し、「政治家の原点を我々に思いださせてくれた」と称賛。「新しい時代を担っていく重要な任務が石破先生に課せられているとすれば、お集まりの皆さんが力強くご支援をくださるようお願いします」と語った。

 石破氏が二階氏に講師を依頼したのは6月で、二階氏は依頼があった日の記者会見で石破氏を「期待の星の一人だ」と持ちあげていた。

朝日新聞社

4876名無しさん:2020/09/17(木) 23:23:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/17437d1c5f429a2e5ea40e90d4f30f0630bf4282
二階、茂木氏が会食
9/17(木) 20:58配信

 自民党二階派会長の二階俊博幹事長は17日夜、竹下派会長代行の茂木敏充外相と東京都内の日本料理店で会食した。

 政権運営をめぐって意見交換。今後も定期的に会合を開くことを確認した。

4877名無しさん:2020/09/17(木) 23:26:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/e98e60b4695ca3a2e27ccf5b68864fc5e050366c
菅首相、内閣・党役員人事に込めた「ある思惑」
9/17(木) 17:01配信

 菅義偉新政権が9月16日夜に発足した。安倍晋三前首相の突然の退陣表明からわずか3週間。あれよあれよの急展開で一気に後継候補の本命となった菅氏が、14日の自民総裁選(両院議員総会)での圧勝を経て、第99代首相の座を射止めた。

 首相交代はおよそ7年9カ月ぶり。菅首相は「ゼロからのたたき上げ」を自称する苦労人で、無派閥で非世襲の首相は自民党政権としては事実上初めてだ。選出の経過などから「1年だけの中継ぎ」との見方もあるが、菅首相は本格政権とすべく、早期の衆院解散も視野に入れている。

 ただ、国民の間にはコロナ禍での政治空白への反発も強く、早期に伝家の宝刀を抜けるかどうかは極めて微妙だ。

■「菅カラー」アピールは限定的に

 自民党所属議員の7割を占める5派閥の支持により、菅政権の党内基盤は安定している。しかし、安倍前政権の継承を大前提とする多派閥連合に支えられていることで、党役員や組閣人事は党内バランスを優先せざるをえず、縦割り行政打破などを目指す菅カラーのアピールは限定的となった。

 菅首相は16日の就任記者会見で、新体制を「国民のために働く内閣」と命名。持論である縦割り行政の打破のため「規制改革を政権のど真ん中に置く」と力説した。具体的には、世界的にも高額とされる携帯電話料金の大幅値下げを打ち出したが、外交・安保政策やマクロの経済運営などは「安倍政権の継承」を繰り返すだけで国家像を明確に示すことはなかった。

 その一方、安倍前首相による私物化が問題となった「桜を見る会」の2021年以降の開催中止を明言したが、森友問題で生じた公文書改ざん事件での再調査などはこれまでと同様に否定した。菅新政権は前政権の「負の遺産」を抱えたままの厳しい船出となった。

 新体制の陣容をみると、菅首相とともに安倍前政権の3本柱を形成した麻生太郎副総理兼財務相と二階俊博自民党幹事長はいずれも再任・留任となった。注目の官房長官に、竹下派幹部で安倍前首相の側近でもある加藤勝信氏を厚生労働相から横滑りさせたのも、「党内バランスに配慮した安全策」(閣僚経験者)との受け止めが大勢だ。

 憲政史上最長の在任日数を記録した安倍前首相は、特に首脳外交で国際的な評価を得た。菅首相はそれとは対照的に「外交手腕は未知数」(外務省OB)で、アメリカのトランプ大統領との個人的信頼関係を築いた安倍前首相のような首脳外交は「菅首相には無理」(同)との見方が支配的だ。就任会見でも菅外交への踏み込んだ言及はなかった。

4878名無しさん:2020/09/17(木) 23:26:33
>>4877

 新内閣発足に先立ち、自民党は14日の両院議員総会で菅氏を選出。15日には新たな自民党主要役員を選任した。

■党運営の中枢は「たたき上げ5人組」

 党役員人事では、絶妙の党内工作で菅氏圧勝の流れを作った二階氏の幹事長留任を決め、総務会長に佐藤勉元総務相(麻生派)、政調会長に下村博文元文科相(細田派)、選対委員長に山口泰明前党組織運動本部長(竹下派)を配した。菅、二階両氏と太いパイプを持つ森山裕国会対策委員長(石原派)の続投も決めた。

 党運営の中枢となるこの5氏は、菅氏を支持した5派閥それぞれの領袖や有力幹部。このため、「総裁選での派閥談合を象徴する論功行賞人事」との批判も出たが、二階氏は「それはマスコミ特有の偏った見方」と反論した。

 たしかに、5氏の所属は菅氏支持の5派閥にきれいに振り分けられてはいるが、二階、森山両氏を除く3氏はそれぞれの所属派閥が推した人物ではない。3氏はそろって菅首相との初当選同期で、それ以来続いてきた親交が選任の背景にあるとみられる。

 しかも、二階、森山両氏も含めた全員が菅首相と同じ非世襲の党人派。このため、党内では「たたき上げ5人組」と揶揄する声も出ている。ただ、官邸主導で「政高党低」と呼ばれ、官邸と党側のあつれきも目立った前政権とは異なり、「政府と党は完全に一体」(党幹部)となった新体制は、「菅流のしたたかな人事」(同)ともいえる。

 一方、菅内閣の人事も、これまでの経験と実績を重視した実務者優先の布陣となった。麻生副総理兼財務相、茂木敏充外相など前内閣の閣僚8人を再任。加藤官房長官や河野行革・規制改革担当相ら3人が横滑りで内閣にとどまった。

 田村憲久厚労相や上川陽子法相ら4人の再登板組も、前内閣で菅首相が一緒に仕事をした閣僚仲間ばかり。念願の初入閣となった平沢勝栄復興相ら新人閣僚は5人で、第2次安倍政権発足以来最少だ。菅首相周辺は「いずれの人選も派閥に相談なく決めた」と強調するが、結果的には各派閥の勢力を反映した布陣となった点も、「菅流の安全運転」(自民長老)と見る向きが多い。

■目玉閣僚の河野行革相

 その中で、菅首相が自ら「目玉閣僚」と位置付けたのが河野行革・規制改革担当相だ。菅首相は持論の携帯電話料金値下げの実現に向け、「河野総務相」も模索したが、最終的には省庁全体の縦割り打破を断行するため、それを特命とする行革・規制改革担当相に河野氏を指名した。

4879名無しさん:2020/09/17(木) 23:27:02
>>4878

 過去に行革担当相の経験を持つ河野氏は、17日未明に及んだ就任初会見で「前回、行政改革を担当した際は行政の無駄をそぎ落とす行政改革をやったが、今回は国民や社会の側から見て価値を創造する、価値をつくり出す規制改革をやらなければいけない」と改革に邁進する意欲をみなぎらせた。

 麻生派に所属する河野氏だが、留任した小泉進次郎環境相とともに菅首相の「お気に入り」としても知られている。菅首相は「『思い込んだら命がけ』という河野氏の突破力に期待した」(周辺)とされるが、未明の就任会見を「これこそ、さっさとやめたらいい」と言い放ち、さっそく物議をかもした。

 河野氏は防衛相時代に、政府の既定方針だった陸上配備型迎撃ミサイルシステム(イージスアショア)の調達・配備中止を、事前の根回し抜きで突然発表し、政府与党内に大きなあつれきを生じさせた過去もある。菅首相はその突破力を買ったとされ、さっそく河野氏に「縦割り110番」の創設を指示したが、「河野氏が暴走すれば、両刃の剣にもなりかねない」(閣僚経験者)との危惧も付きまとう。

 菅首相は総裁選後の党役員人事や組閣を通じて、2021年9月の総裁選での再選を前提とする「本格政権」を狙う意向をにじませた。安倍前首相のような「理念優先」ではなく、携帯料金値下げなど国民生活に直結する課題に積極的に取り組むことで、ご祝儀相場以降も高い内閣支持率を維持して総裁再選への道を拓く戦略とみられている。

 そこで問題となるのが、残り任期が1年余りとなった衆院解散のタイミングだ。就任会見で菅首相は、新型コロナの拡大阻止と社会経済活動の両立が最優先と繰り返し、衆院解散に関しては「1年以内に衆院解散・総選挙がある。時間の制約も視野に入れて考える」と述べるにとどめた。

 政府与党内では、早期解散断行論を主張し続ける麻生副総理兼財務相だけでなく、二階幹事長も「いつでも対応できるよう準備している」などと解散風をあおっている。多くの衆院議員が選挙事務所の確保など選挙準備に着手しているのも事実だ。自民党議員の多くが「内閣支持率が高く、野党の選挙態勢が整わない今が、自民党には有利」との本音を漏らす。


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