したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

4495名無しさん:2020/09/06(日) 19:01:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/26ba149a308a7f5685af521fdd0cef9ecdf19237
自民・鈴木総務会長「誘惑に駆られる」 次期内閣発足直後の解散に期待感
9/6(日) 18:09配信

 自民党の鈴木俊一総務会長は6日放送のBSテレ東の番組で、衆院解散・総選挙について、安倍晋三首相の後継となる新首相が選出された後、速やかに行うことは「一つのタイミングだ」との見方を示した。

 鈴木氏は「新内閣ができて、フレッシュなうちに、評価が高い時に国民の信を問う。(解散の)大義名分も立つ」と述べた。新内閣の支持率が上昇した場合の早期解散について「私もそういう誘惑に駆られる人だ」とも述べ、期待感も示した。

 鈴木氏が所属する麻生派が党総裁選で支持する菅義偉官房長官は5日、読売テレビの番組で、新首相のもとでの衆院解散・総選挙について「総理が解散すると言えば解散。しなければしない。それ以上でも以下でもない」と述べるにとどめた。【水脇友輔】

https://news.yahoo.co.jp/articles/8e83f499e359766ce42fbad72848a8749841a6a8
新政権発足直後の解散言及 自民・鈴木総務会長
9/6(日) 11:22配信

 自民党の鈴木俊一総務会長は6日放送のBSテレ東番組で、党総裁選を巡り新政権発足直後の衆院解散・総選挙の可能性に言及した。「新内閣ができてフレッシュで、評価が高い時に国民の信を問う。一つのタイミングだ」と述べた。

 安倍晋三首相の後継を決める臨時国会の閉会後、改めて臨時国会を召集し衆院を解散する可能性を問われ「私もそういう誘惑に駆られる一人だ」とした。

 新総裁決定後に国会で新首相が指名され、国民の審判を直接得る機会がないとの認識を表明。「国民の皆さんの信を問うという意味で、大義名分も立つ」と語った。

4496名無しさん:2020/09/06(日) 19:03:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ce81840880c8a41556243ec26232a38763754ed
安倍と麻生の石破茂への“ふか〜い恨み” 政策より“好き嫌い”で決まる自民党総裁選
9/6(日) 8:00配信

 9月14日に行われる自民党総裁選は、すでに議員票の7割を固めた菅義偉官房長官が勝利すると見られている。だが、そもそもマスコミ各社の世論調査で、「次期首相に相応しい政治家」としてトップで名前が挙がるのは石破茂元幹事長だった。にもかかわらず、自民党国会議員から石破待望論が出なかった。なぜか。最も大きな理由は、安倍晋三首相と麻生太郎財務相は、石破氏が大嫌い。「石破だけは総理・総裁にさせない」ことで一致していることが、党内でも知られていたからだ。そこには、石破氏に対する“共通の恨み”があるそうだが……。

 ***

 政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、二人が石破氏を嫌う理由について、出演したテレビ番組で次のように語っている。「安倍さんも麻生さんも石破さんが嫌いなんです。石破さんは、お二人が総理だった時、退陣するよう迫った。あの時のことを、俺の足を引っ張りやがった……と今も恨んでいるんです」。ならば、石破氏の言動を検証してみよう。

第1次安倍政権は、2007年7月29日の参院選挙で惨敗。これを機に“安倍おろし”が始まった。参院選の2カ月前に松岡利勝農水相が議員宿舎で自殺。後任の赤城徳彦農水相には事務所費問題が発生した。7月3日には、久間章生防衛相の原爆投下「しょうがない」発言で辞任したことなどが響き、参院選では37議席と惨敗。小沢一郎率いる民主党に大きく議席を奪われた。

 にもかかわらず、続投を表明した安倍首相に対して、自民党の派閥領袖からは安倍首相を支持する声が相次いだものの、責任を追及する声も出た。その急先鋒が石破氏だった。

 7月30日付の読売新聞には、こんな記述がある。

《石破茂・元防衛長官(津島派)も「安倍首相は辞めるべきだ。そうでないと、自民党が終わってしまう」と述べ、首相退陣を求める考えを示した。》

 7月31日付の朝日新聞でも、

《石破茂元防衛庁長官も「総理は『私か、小沢代表の選択だ』と何度も訴えた。これを有権者にどう説明するのか。挙党一致は答えにならない」と首相の退陣を促した。》

4497名無しさん:2020/09/06(日) 19:04:52
>>4496

首相は険しい表情
 8月7日の自民党代議士会でも、石破氏は安倍首相の責任を追及した。8月8日付の読売新聞によると、

《小坂憲治政調副会長(津島派)や石破茂・元防衛長官(同)も「(首相が)何を反省するかが大事だ。それを明らかにしてほしい」と批判した。首相は険しい表情でこうした意見を聞いていた。》

 さらに同じ11日付の産経新聞では、「【単刀直言】石破茂元防衛庁長官 国民政党の地位失った」記事の中で、厳しく安倍首相の責任を追及している。

《一度政権を失えば簡単には戻れない。(中略)このまま自民党のイメージがどんどん悪くなり、結果的にそんな政権を作ることに加担していいのか。》

《参院選は安倍首相自らが「政権選択の選挙だ」と言ったことで性格が変わってしまった。候補者の人柄や実績と関係なく結果が左右された。選挙でなぜ負けたかを徹底的に分析しなければ次はない。なぜ負け、どう改めるかを首相が早急に示す必要がある。》

《首相が地位に恋々としているとは思わない。強い使命感があるのだろう。ただ、選挙で民意が示された以上、無視することがあってはならない。》

 まさかこの発言がトドメを刺したわけではなかろうが、2日後の13日、安倍首相は慶応大学病院に入院した。

麻生擁護から造反
 2008年9月に首相に就任した麻生氏の場合はどうか。09年5月に民主党の代表が小沢から鳩山由紀夫に代わると、自民党は大型地方選挙で6連敗を喫し、内閣支持率を急低下させた。そのため、自民党内で麻生首相への退陣要求が高まった。いわゆる、「麻生おろし」である。

 7月12日の都議選で自民党が大敗すると、「反麻生」の中川秀直、加藤紘一らが、総選挙前に総裁選を行うために両院議員総会開催に賛同する議員を募った。総裁選前倒しは、麻生に代わる別の総裁を擁立すること意味する。これに対し、麻生首相は7月13日、21日に衆院を解散し、8月30日投開票の日程で総選挙を行うという「解散予告」をした。

 当時、農水相だった石破氏は、7月11日、北海道釧路市で麻生首相を擁護する講演を行っている。12日付のサンケイスポーツによると、

《石破農相は「昨年(の総裁選で)、みんなで麻生太郎に決めた」とこれまでの経緯を強調し、麻生首相を擁護。「あれが悪い、これが悪いと言う暇があれば、われわれがどれだけのことをやり何を目指すのか、1人でも2人でも説得するのが自民党の責任だし、公明党への信義だ」と述べた。》

 ところが、その舌の根も乾かないうちに、180度方針転換。講演の4日後の7月15日、石破氏は与謝野馨財務相と一緒に、両院議員総会開催に賛成する署名をしているのだ。16日付の毎日新聞によると、

《与謝野氏、石破両氏は15日、首相官邸に麻生首相を訪ね、約40分間会談。地方選連敗を統括するため、総会開催に応じるよう促した。》

「麻生さんからすれば、大臣に起用した石破氏の造反はかなり屈辱的だったでしょう。現在、石破派に属する後藤田正純さんや平将明さんも麻生首相に退陣を要求していますから、石破派に対する麻生さんの恨みはかなり深いものがありますよ」(政治部デスク)

 結局、両院議員総会は開催されなかったものの、予定通り21日に衆院は解散され、自民党は大敗。下野することになった。

 田崎氏は「当時の石破さんの判断は間違っていなかった」とも解説している。自民党総裁は、政策は二の次で、所詮好き嫌いで決まってしまうというわけである。これが日本によって良いのかどうか……。

週刊新潮WEB取材班

2020年9月6日 掲載

新潮社

4498名無しさん:2020/09/06(日) 20:40:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/831ba0a5fc9cec8098246d549d6317ee3f901c77
自民の二階幹事長、歴代最長に 8日に田中角栄元首相抜く
9/6(日) 19:22配信

 自民党の二階俊博幹事長(81)の在職日数が7日、1497日に達し通算記録を持つ田中角栄元首相と並ぶ。二階氏は2016年8月、77歳5カ月の歴代最年長で幹事長に就任。連続在職は昨年8月に前尾繁三郎元衆院議長を抜き、記録を更新中だ。8日には在任期間が通算、連続とも歴代単独トップとなる。

 先月28日、最長政権記録を作ったばかりの安倍晋三首相の退陣表明に「全党一致で首相を支持しているのは党の歴史上、誇るべきこと。健康の理由とはいえ痛恨の極みだ」と惜しんだ。

 和歌山県出身の二階氏は衆院議員秘書、県議を経て1983年に衆院初当選。田中元首相に師事、田中派に所属した。

4499チバQ:2020/09/06(日) 22:12:12
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2009060014.html
【総裁選ドキュメント】石破陣営の「あつ森」活用は中止? 政治主張は規約違反の恐れ
2020/09/06 17:44産経新聞

【総裁選ドキュメント】石破陣営の「あつ森」活用は中止? 政治主張は規約違反の恐れ

総裁選に向けた政策発表会見に臨む自民党の石破茂元幹事長=4日午後、東京都千代田区(松井英幸撮影)

(産経新聞)

 自民党総裁選に出馬する石破茂元幹事長の陣営が任天堂の人気ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)を選挙運動に活用すると発表したことをめぐり、同社の利用規約に違反する恐れがあることが6日午後、分かった。石破氏陣営は「確認のため、いったん(計画を)停止する」とコメントした。

 あつ森は家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」のソフトで、他のプレーヤーと交流しながら無人島を開拓していくゲーム。石破氏陣営は6日午前、8日の総裁選告示に合わせ石破氏が「いしばちゃん」を名乗るアバター(分身)としてゲームに登場すると発表した。石破氏の似顔絵ポスターもゲーム内で共有する予定だった。

 一方、発表直後からインターネット上で、任天堂の利用規約違反を指摘する声が相次いだ。同社の「ニンテンドーネットワーク利用規約」は「政治的な主張を含むもの」の利用を禁止しており、総裁選での活用は認められない可能性がある。

 あつ森は米大統領選の民主党候補バイデン前副大統領陣営も選挙運動に使用している。

4500名無しさん:2020/09/06(日) 23:01:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb76a98e4ec7b1725d2c070a7d43d6ff39d1f433
【自民党総裁選】石破氏、菅氏を「組織束ねる能力卓越」 派閥主体の選出は批判「国民の関心下がる」
9/6(日) 22:11配信

 安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を決める総裁選に立候補を表明している石破茂元幹事長が6日、国会内で地方紙各社と懇談した。競合相手となる菅義偉官房長官(衆院神奈川2区)について「大演説をする人ではないが、組織を束ねる、動かすことには実に卓越した能力をお持ちだ」と述べた。

 石破氏は「自分は人の評価ができるような立場ではない」としつつも、菅氏の実務面での能力を評価した上で、「感心させられることが多々あった」と説明。自身と菅氏の比較では「私のほうが優れているなどと申し上げるほど、僭越(せんえつ)なつもりはない」と語った。

 また、菅氏の出馬表明前に支持方針を決めた派閥があることに、「菅さんが政策を発表する前に支持が決まるのは、どういうことかと思う」と違和感を口にした。派閥主体の総裁選では「国民や党員に、しょせん派閥の話し合いで決まるんだと諦めが広がる。政治に対する関心がどんどん下がっていく」と懸念を示した。

神奈川新聞社

4501チバQ:2020/09/07(月) 00:18:58
https://www.sankei.com/politics/news/200906/plt2009060022-n1.html
岸田氏選対本部長に谷垣Gの遠藤元五輪相…7日に発足 自民総裁選
2020.9.6 21:33政治政局
自民党総裁選
Twitter
反応
Facebook
文字サイズ
印刷
 自民党総裁選に立候補する岸田派(宏池会)会長の岸田文雄政調会長は7日、選対本部を発足させる。本部長には元五輪相で、谷垣グループ(有隣会)の遠藤利明代表世話人が就く予定。

 遠藤氏は6日、山形市で記者団に「岸田氏から『本部長を』と要請されている。自信を持って応援する」と語った。

4502とはずがたり:2020/09/07(月) 01:42:53

総裁選は菅氏1強の構図に “雪崩”起こした二階氏の力学
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月1日 21時38分(最終更新 9月1日 22時38分)
https://mainichi.jp/articles/20200901/k00/00m/010/254000c
最新の政治ニュース
2020自民党総裁選

 自民党総裁選は「1強2弱」の構図が確定した。1日に岸田文雄政調会長(63)と石破茂元幹事長(63)が出馬を正式表明したが、支持の広がりを欠く。主要派閥が支援に殺到する菅義偉官房長官(71)は2日に正式表明すると決めた。投開票予定の14日までの短期戦が本格化した。

 「1強」の流れを決めたのは8月31日に菅氏支持の方向を出した麻生派(54人)だ。会長の麻生太郎副総理兼財務相は1日の派閥緊急会合であいさつ。「総理が辞任されることとなった今、我々はど真ん中でその政策推進を行ってきた事実を重く受け止めなければならない。今後名乗りを上げる方の中から我々志公会(麻生派)の政策を実行できる候補者を一致結束して推していきたい」。菅氏支持を強く意識したものだ。

 会合後には、出馬に意欲を見せてきた麻生派の河野太郎防衛相が「今回は出馬をしない」と記者団に表明。「今後のことは麻生会長としっかり相談する」と話した。石原派(11人)も1日、菅氏支持を正式決定。自民党内ではこの日も菅氏への雪崩現象が続いた。

 最大派閥の細田派(98人)に第2派閥の麻生派、竹下派(54人)――。主要派閥の支持表明で国会議員票の過半を取りまとめ、「勝敗は決した」(閣僚経験者)とさえ言われる菅氏はこの日、総裁選に関して表立った発信を避ける余裕さえみせた。2回あった官房長官としての記者会見では、再三総裁選に関する質問が出たが、「この場は政府としての見解を説明する場なので、総裁選についてコメントは控えたい」などと答えるにとどめた。

 雪崩のきっかけを起こしたのが、二階派(47人)を率いる二階俊博幹事長だ。二階氏は28日昼に安倍晋三首相から辞意を伝えられると…

4503名無しさん:2020/09/07(月) 11:30:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/b574d874cfb381c55d899852b5fe077e0fc0e353
候補者の地元に温度差 諦めムードの陣営も 三つどもえの自民総裁選
9/7(月) 7:08配信

 自民党総裁選は8日の告示を前に三つどもえの構図がほぼ固まった。

 優勢とされる菅義偉官房長官の地元では、県連幹部が陣営の引き締めに躍起。劣勢が伝えられる陣営の地元では「次につながる戦いを」と早くも諦めムードが漂う。

 総裁選は、全国一斉の党員投票が見送られ、新型コロナウイルス対策で党主催の全国遊説も実施しないことが決まった。安倍晋三首相の出身派閥を含む5派閥が支持する菅氏が選挙戦を有利に運ぶとみられる。

 菅氏の陣営からは「党員をないがしろにすれば、(今後の)選挙で負けてしまう」と全国一斉の党員投票を実施しないことへの不満も出ている。だが、地元の神奈川県連幹部は「注目される議員がいることはありがたい。県内の方が総裁になってくれたらうれしい」と口元が緩む。

 劣勢が伝えられる岸田文雄政調会長の地元の広島県では、県議らが手分けして他県を回るなど、地方票の掘り起こしに力を入れる。

 しかし、ベテラン県議が「今回は勝負ありかもしれないが、岸田さんはまだ若く、将来がある」と話すなど敗戦ムードも。県政界に強い影響力を持つ元県議は「日本をどうするか議論する前に派閥の力学で総裁選の行方が決まってしまうのはいかがなものか。二階(俊博)幹事長に手玉に取られた」と漏らした。

 石破茂元幹事長の地元の鳥取県では、県連幹部が「総裁選後」をにらみ、「次のこともある。全部取りたい」と、地方票の掘り起こしに意気込む。

 党員からは、全国一斉の党員投票が実施されないのは「石破封じだ」と恨み節も聞かれる。

4504チバQ:2020/09/07(月) 11:47:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/435e3e03652a5aedbaf7dae60ff613d7f6e5c1d1
維新、「菅首相」に期待感 蜜月関係拡大か 自民総裁選
9/7(月) 7:05配信
 安倍政権下で築いた蜜月関係をさらに深め、「大阪都構想」など維新の重点政策に今度は首相の立場で後押しを受けたいとの思惑があるためだ。菅氏もこれに応える姿勢を示しており、菅氏が新首相に就けば政権運営に一定の影響が及びそうだ。

 維新の松井一郎代表(大阪市長)は4日、市役所で記者団に「安倍晋三首相の女房役だった菅氏が引き継ぐのは当然の話だ」と強調した。馬場伸幸幹事長も記者会見で「一緒にやっていく思いで取り組んでいきたい」と語っている。

 維新はもともと自民党に所属していた政治家が多く、憲法改正など安倍政権と主張が重なる。他の野党と一線を画し、政府・与党にしばしば協力してきた。安倍、菅、松井各氏と橋下徹元大阪市長の4者の会食は年末の恒例行事だ。

 安倍政権も維新との関係を重視。菅氏を中心に2025年の大阪・関西万博実現に力を貸し、大阪府・市が誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート(IR)をめぐっても息の合ったところを見せた。

 大阪都構想は維新の「一丁目一番地」の課題。11月に予定される住民投票で過半数を取ることが至上命令だ。

 これに対し、菅氏は自民党大阪府連が反対を訴える中にあっても都構想に好意的な考えを表明。6日の時事通信のインタビューに「(維新とは)政策が似ている部分がかなりある」と答えた。維新側は「心強い限り。信頼関係のたまものだ」(幹部)と手放しで喜ぶ。

 ただ、首相官邸と維新のパイプが太くなることには自民党に「党内の足並みを乱す」(幹部)と快く思わない向きもある。大阪選出のある中堅議員は「大阪自民党を見捨てる気か」と語気を強めた。 G20大阪サミットの会場となる国際展示場「インテックス大阪」を視察する菅義偉官房長官(前列中央)と松井一郎大阪市長(同左)、吉村洋文大阪府知事(同右)=2019年6月、大阪市住之江区
 自民党総裁選で優位に立つ菅義偉官房長官に対し、日本維新の会が連携への期待を強めている。

4505チバQ:2020/09/07(月) 11:50:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/c80ddac207273ea0224b25f1f23e116ff393ad55
菅義偉氏“安倍官邸乗っ取り”の全内幕 二階幹事長と急接近
9/7(月) 11:05配信
94




“菅総裁”の誕生は既定路線だったのか(時事通信フォト)
 叩き上げの苦労人が、支え続けた総理の無念を受け止め出馬を決断――菅義偉氏自身が語り、メディアが喧伝するストーリーだが、それにしてはあまりに動きが早過ぎはしないか。『総理の影 菅義偉の正体』(小学館刊)でその実像に迫ったノンフィクション作家の森功氏は、この出馬劇を「茶番」と断じた。森氏がレポートする。(敬称略)

【写真】明るいブルーのタイをした二階俊博氏。演台を左手で握る。右手側にはパールの超ロングネックレスをした稲田朋美氏
シナリオはできていた
 すでに首相の椅子を約束された政権ナンバー2とアテ馬の候補者を連日テレビに出演させ、マスコミが一所懸命総裁レースを盛りあげる――。目の前で展開されている自民党総裁選のバカ騒ぎをひと言で表わせば、そうなるだろうか。

「安倍政権の継続に雪崩を打った」とか、「ダークホースが大本命になった」とか、いろいろ言われているが、選挙前から官房長官の菅義偉の総裁就任が決まっている。ただし、新聞やテレビが騒いでいるように、それは安倍晋三が8月28日に辞任会見したあとに決まった流れではない。

 私の耳に官邸関係者からその一報が届いたのは、8月20日のことだ。首相が3日間の休養をとって公務に復帰したあくる日木曜の午前中だった。

「菅さんが立つことに決まりました」

 官邸関係者は唐突にこう打ち明けてくれた。この時点ですでに「安倍退陣、菅へ政権禅譲」のシナリオができているというのである。

「これまで総理は麻生先生など、ごく近い限られた人だけに退陣の相談をしていました。とくに麻生先生には15日に私邸で話したとき、『臨時代理を頼めないでしょうか』と言う総理に対し麻生先生が『それはまずい。少し休めばいい』と説得したのです。このとき辞める腹を固めていたのでしょう」
 もとはといえば、首相の持病再発と退陣説は写真週刊誌『FLASH』(8月4日発売)が報じた7月6日の吐血情報が発端だ。官房長官の菅が病気を打ち消してきた。もっとも次第に潰瘍性大腸炎の再発が確定情報に変わり、萩生田光一や甘利明、稲田朋美といった首相に近い自民党国会議員たちも、「休めばいい」と声を上げていった。そもそも一国の総理大臣の病気というトップシークレットがこうまで簡単に漏れ、それを肯定するような発言が続くものだろうか。先の官邸関係者は当時の状況について、次のように謎解きをしてくれた。

「あのあたりから総理は親しい人たちが心配して話をすると、『もう辞める』という一点張りになった。麻生先生の静養先である軽井沢にまで総理から毎日電話がかかってきたといいます。麻生先生は『辞めるのはまだ早い』と何度も慰留したけど、『もう菅ちゃんに任せたい』と聞き入れなくなったそうです」

 実のところ菅への“政権禅譲”の動きはもっと早くからあったようだが、ことが急展開したのはこのあたりからだという。巷間、指摘されている通り、官邸は間違っても次が石破政権では困る。そのためにどうすればいいか、そこを検討していったようだ。28日午後5時の首相の記者会見が開かれるまでの1週間あまり、取り巻きは説得を続け、駆け引きがあったという。

 もとはといえば、首相の腹積もりが自民党政務調査会長の岸田文雄への政権禅譲だったのは、よく知られている。ところが、いつのまにか首相官邸は岸田から菅に乗り換えた。とりわけ安倍の心変わりとして挙げられる原因が、コロナ禍の景気対策「所得制限付き世帯向けの30万円の定額給付金」だ。安倍は、次の首相候補である岸田にハク付けしようと30万円の給付政策を発表させた。にもかかわらず党幹事長の二階俊博が撤回を迫り「全国民の10万円一律給付金」に落ち着いた。これは岸田の調整力の欠如が招いた結果だ、と官邸内の評価が下がり、安倍が岸田に見切りをつけたとされる。

 しかし、実態はそうではない。30万円の定額給付金は、経産省出身の今井尚哉首相補佐官を中心に財務省の太田充事務次官らで独自に打ち出した政策である。1人世帯でも5人世帯でも同じ30万円の給付、というあまりにわかりにくい制度だ。そして公明党やその支持母体である創価学会からの批判が殺到する。

 つまり30万円の給付は経産出身の官邸官僚が立案し、首相自身が彼らに任せた政策なのである。したがって本来、そこに不満が出たら、創価学会との太いパイプを自任する官房長官の菅や党幹事長の二階が抑え込む役割を担う。

4506チバQ:2020/09/07(月) 11:50:44
 だが、その二階が逆に官邸にねじ込んだ。挙げ句、政策撤回を岸田のせいにしてしまったのである。なぜそんな事態になったのか。別の官邸関係者が解説してくれた。

「もともと岸田さんはこの秋の人事で幹事長になるつもりで、次の総理総裁を目指してきた。一方、二階さんは幹事長ポストを死守したい。で、この際、公明側の立場に立ち、岸田を追い落とそうとしたのでしょう」

 二階は狡猾な立ち回りをする。その一つが石破への接近だ。もともと田中角栄門下の二人は仲が悪いわけではない。そこで二階は官邸が毛嫌いしている石破派のパーティに講師として参加したり、石破を自民党鳥獣議連の会合にゲストとして招いたりし始め、「期待の星」と持ち上げる。つまりこれは「俺を幹事長ポストから外せば、次の総裁選で石破を担ぐぞ」という官邸に対するブラフにほかならない。

 そしてこの時期に二階とタッグを組んだのが、菅なのである。昨年5月1日の改元以来、「令和おじさん」として国民の知名度をあげた菅は、ポスト安倍の有力候補に名乗り出た。その頃、ある自民党の代議士秘書はこう言っていた。

「実は令和の元号は安倍総理ご自身が最初に記者発表したいと言っていたのですが、菅さんが『それは前例がありませんから、私がやります』と押し切った。前例と言っても小渕恵三さんのときの平成しかないのですが、官房長官にはすでにポスト安倍が念頭にあったのでしょう。首相もそのあとに会見したけど、ほとんど記憶にないほど影が薄くなってしまった」
「石破と組むぞ」というブラフ
 もともと官邸内では、首相側近グループと菅官房長官とのあいだで確執があったが、一挙に表面化したのがこの頃だ。さらに菅は昨夏の組閣で河井克行や菅原一秀の入閣を安倍に認めさせた。

 とうぜん総理の分身と異名をとる首相補佐官の今井たちは面白くない。わけても今井たちが菅への警戒心を強めた出来事が、小泉進次郎の結婚報告だろう。菅は小泉と滝川クリステルを官邸に呼び、その場で記者会見まで開かせた。そこで菅が「ついでに総理に報告して来たらどうか」と小泉に指示したことまで明るみに出る。これでは今井たち首相側近が怒り狂うのは無理もない。

 そこから双方の溝が深まり、河井や菅原の選挙違反事件が次々と明るみに出たのは、周知の通りである。そのなかで菅の懐刀として政権における多くの政策を担ってきた首相補佐官の和泉洋人の不倫騒動まで発覚する。

 官邸官僚には、今井に代表される首相直轄のグループと官房長官の菅に仕えるタイプの2種類が存在する。この2タイプの官邸官僚が権力争いを繰り広げてきた。

 結果、菅自身は重要政策から外されていった。4〜5月のコロナの第1波襲来では、今井をトップとする首相直轄の官邸官僚が対策を取り仕切り、菅は知らされず、タッチすることもなかった。

「首相と官房長官にすきま風」。そうマスコミが騒ぎ、双方の関係は修復不可能とまでいわれる。

4507チバQ:2020/09/07(月) 11:51:07
 ところが、ここから菅の逆襲が始まる。その手段の一つが、二階との急接近であり、さらに石破カードだった。ひょっとすると菅は、二階の手法を見習ったのかもしれない。菅は二階だけでなく、石破派の会長代行である山本有二と会食。会ったのは1月なのだが、4月になって「安倍との決別か」と、石破派との接近ぶりがことさらクローズアップされる。

 本人が自ら石破との連携を漏らして騒ぎ立てたかどうか、そこは定かではない。が、菅にとっては渡り船だ。「蔑ろにすれば石破と組むぞ」と安倍や側近の官邸官僚に対するブラフになる。まるで二階流だ。
根っこは市場原理主義
 おまけにこの頃、首相を支えてきた経産省出身の官邸官僚の失態が相次ぐ。アベノマスクはもとより、中小企業の救済策として打ち出した持続化給付金では、電通と経産省とのなれ合いが問題になる。失政続きの今井たちは立場がなくなり、彼らに政策を委ねてきた安倍もまたピンチに陥った。

 そうして菅・二階連合が息を吹き返し立場が逆転していく。その状態を如実に物語る政策が、Go To キャンペーンだ。

 もともとGo To キャンペーンは、今井たち経産省出身の官邸官僚が一手に引き受けるはずだったが、持続化給付金事業で汚点を残し、担当官庁に事業を分散させることになった。その1兆7000億円の総予算の中核を担うGo To トラベルを担ったのが、国交省観光庁だ。そこはインバウンド政策を担ってきた菅と運輸族議員である二階の得意分野でもある。

 結果、Go To キャンペーンを菅・二階で取り仕切り、その開始日を7月22日に前倒しする。

 そしてこの間、コロナ禍で何をやってもうまくいかなかった首相の安倍は、次第にやる気をなくしていった。むろんストレスのせいもあるだろう。

 9月2日の菅の総裁選への出馬会見では、安倍から“政権禅譲”はなかったと言った。だが、8月20日に「菅が立つことに決まった」と話した官邸関係者はこうも言った。

「もはや総理が『菅ちゃんに任せる』と説得を受け付けない以上、仕方がない。で、総裁選のやり方を検討し、両院議員総会と都道府県の党代表による緊急選挙にすればいい、となったんです」

 首相の辞任会見で安倍は表向き後継指名こそしなかったが、「総裁選びは党に一任する」と言った。それは責任者の二階幹事長が、党員投票なしの緊急総裁選に決定することを前提とした話だ。実は両院議員総会などによる総裁選は、もともと岸田へ政権禅譲をしようとしたとき検討した方法でもあるのだという。

 形ばかりのまさに茶番、これを密室談合の出来レースと呼ばずして、何といえばいいのか。そして2度目の政権投げ出しに対し、「病気だからやむなし、無念だろう」という同情論が巻き起こり、内閣支持率が上がっている。その間に9月の臨時国会で解散、総選挙に流れ込もうとしている。

 次期首相確実な菅は、総裁選の出馬会見で、雪深い秋田の農村から高校を卒業し、単身上京して政治家になった自らの泥臭い生い立ちをアピールした。世襲の政治家ではない地方思いの苦労人を自負し、ふるさと納税の旗振り役として、地方の活性化を訴えてきた。

 しかし、本人の政策からはそんな泥臭さを感じない。むしろ政策の根っこは、新自由主義と称される市場原理主義にあるのではないだろうか。菅には格差社会を生んだアベノミクスの反省はない。

 まさに姑息な「居抜き乗っ取り内閣」の誕生である。

※週刊ポスト2020年9月18・25日号

4508チバQ:2020/09/07(月) 11:52:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb34c610e9d1b13b17d7033c982716491e3615bf
【独自】菅氏、厚労省再編に意欲 デジタル庁創設検討…総裁選あす告示
9/7(月) 5:02配信




自民党総裁選に向け、意欲を見せる菅官房長官(6日、国会内で)
 自民党総裁選(8日告示―14日投開票)に出馬する菅義偉官房長官(71)は6日、読売新聞社のインタビューに応じ、厚生労働省の組織再編に意欲を見せた。行政のデジタル化を進める「デジタル庁」(仮称)の創設を検討する意向も明らかにした。

 菅氏は、厚労省について「予算も圧倒的に多く、(過去に)年金問題もあった」とした。その上で「新型コロナウイルスも厚労省(だけ)ではとても対応できない大きな問題だ。コロナが収束した段階で、(組織のあり方を)検証していく」と語った。

 社会保障政策を一手に担う厚労省は、職員の業務負担軽減が課題となっている。自民党内では、かねて「厚生分野と労働分野に分割すべきだ」との声が上がっていた。

 立ち遅れが目立つ行政のデジタル化については、「(デジタル政策が)各省庁にまたがっている。そうしたものを一つに取りまとめるのは必要だ」と述べた。各省庁のデジタル政策を一元化する組織として、「デジタル庁」などを想定しているとみられる。

 新型コロナ対策では、追加経済対策を検討する構えを見せた。感染拡大防止と社会経済活動を両立させるため、「雇用を守り、商売が続けられる状況を保っていきたい」と強調した。

 中国の習近平(シージンピン)国家主席の国賓来日については「日本はコロナ対応を優先すべきで、日程調整をするような段階ではない」と慎重に検討する考えを示した。

 早期の衆院解散・総選挙が取りざたされていることには、「総裁選が終わってから考える話だ。『コロナの対応をきちんとやってほしい』というのが国民の声ではないか」と述べるにとどめた。

 総裁選には、岸田文雄政調会長(63)、石破茂・元幹事長(63)も出馬する。

4509チバQ:2020/09/07(月) 11:59:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/b574d874cfb381c55d899852b5fe077e0fc0e353
候補者の地元に温度差 諦めムードの陣営も 三つどもえの自民総裁選
9/7(月) 7:08配信
1005



 自民党総裁選は8日の告示を前に三つどもえの構図がほぼ固まった。

 優勢とされる菅義偉官房長官の地元では、県連幹部が陣営の引き締めに躍起。劣勢が伝えられる陣営の地元では「次につながる戦いを」と早くも諦めムードが漂う。

 総裁選は、全国一斉の党員投票が見送られ、新型コロナウイルス対策で党主催の全国遊説も実施しないことが決まった。安倍晋三首相の出身派閥を含む5派閥が支持する菅氏が選挙戦を有利に運ぶとみられる。

 菅氏の陣営からは「党員をないがしろにすれば、(今後の)選挙で負けてしまう」と全国一斉の党員投票を実施しないことへの不満も出ている。だが、地元の神奈川県連幹部は「注目される議員がいることはありがたい。県内の方が総裁になってくれたらうれしい」と口元が緩む。

 劣勢が伝えられる岸田文雄政調会長の地元の広島県では、県議らが手分けして他県を回るなど、地方票の掘り起こしに力を入れる。

 しかし、ベテラン県議が「今回は勝負ありかもしれないが、岸田さんはまだ若く、将来がある」と話すなど敗戦ムードも。県政界に強い影響力を持つ元県議は「日本をどうするか議論する前に派閥の力学で総裁選の行方が決まってしまうのはいかがなものか。二階(俊博)幹事長に手玉に取られた」と漏らした。

 石破茂元幹事長の地元の鳥取県では、県連幹部が「総裁選後」をにらみ、「次のこともある。全部取りたい」と、地方票の掘り起こしに意気込む。

 党員からは、全国一斉の党員投票が実施されないのは「石破封じだ」と恨み節も聞かれる。

4510チバQ:2020/09/07(月) 12:00:01
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090600194&g=pol&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb
谷垣G、3候補に支持分割 各陣営の「草刈り場」に―自民総裁選
2020年09月07日07時11分

 自民党総裁選をめぐり、旧谷垣グループ(23人)の票は、出馬予定の3候補に割れる見通しだ。各派閥が立場を明確にする中、同グループだけは自主投票を決めたため、各陣営の「草刈り場」になっている。
【関連ニュース】自民党総裁選
 代表世話人2人のうち、中谷元・元防衛相は石破茂元幹事長、遠藤利明元五輪担当相は岸田文雄政調会長の推薦人となる方針。同グループはベテランを中心に石破、岸田両氏を推す声が根強い。
 一方、若手の間では菅義偉官房長官への支持が広がる。牧原秀樹経済産業副大臣は、特別顧問の谷垣禎一前総裁と菅氏の面会に立ち会ったことを、インターネット交流サイト(SNS)でアピール。松下新平参院議員は、菅氏と同じ法政大出身議員の一員として、推薦状を渡した。
 同グループは、他派閥との掛け持ちを認めており、全体の3割弱を占める。これらの議員は所属派閥の方針に従う見通しだ。

4511名無しさん:2020/09/07(月) 12:34:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5ef1c0f10496a2a79e9a2bdece865fbf54a7b87
菅新内閣予測 コロナ担当に進次郞氏?橋下氏の起用案も
9/7(月) 7:05配信

 自民党総裁選での勝利が確実視される菅義偉・官房長官。安倍晋三・首相が辞任会見した直後から永田町では、“大臣手形”が飛び交い、菅義偉新内閣の“閣僚名簿”が何度も書き直されている。早々に勝ち馬を見定めるや、総裁選は猟官運動の場と化した。

 菅支持を決めた大派閥のポストの奪い合い、足の引っ張り合いが熾烈だ。菅政権が誕生すれば最大の功労者は二階俊博・幹事長と森山裕・国対委員長(石原派)というのは衆目の一致するところ。

「二階さんの幹事長留任は既定路線で、森山さんを官房長官に推している」(二階側近)

 それに異を唱えるのが、安倍首相の出身派閥の細田派幹部だ。

「二階派だけでは菅さんは総裁選に勝てない。最大派閥のうちが支持したから流れが決まった。安倍内閣では無派閥の菅さんを8年間も官房長官に起用し続けたのだから、当然、菅内閣では官房長官ポストを渡してもらう」

 細田派は菅氏と関係が良好な萩生田光一・文科相を官房長官に押し込もうとしている。

 もっとも、「10月25日総選挙」を視野に入れる菅氏は、組閣では選挙シフトを敷く可能性が高い。

 政権のスポークスマンである官房長官には河野太郎・防衛相、コロナ担当相に小泉進次郎・環境相を起用し、人気のある2人を「新内閣の顔」として毎日会見させることで支持率アップを狙うという見方が有力だ。

 女性閣僚枠も増やす。“竹下派のプリンセス”小渕優子氏を財務相、安倍側近から二階側近に鞍替えした稲田朋美・幹事長代行を法務相、野田聖子・環境相など、菅側近の三原氏を含めて過去最高に並ぶ5人の女性大臣を起用する可能性もある。「政治手腕より女性票」重視の顔触れだ。

 こんなウルトラCの人事案も浮かんでいる。

「最大の目玉は、仲のいい橋下徹・元大阪市長を民間人枠で総務大臣に起用し、総選挙後の維新との連立の布石にする構想です。もう一人、やはり仲のいい舛添要一氏の厚労相もあり得る」(政治評論家・有馬晴海氏)

 安倍首相への“恩返し人事”として、実弟の岸信夫・元外務副大臣を外相に抜擢することで「安倍外交の継承」をアピール。さらに総裁選で争う石破茂氏を防衛相、岸田文雄氏を五輪相などで閣内に封じ込め、「石破にはイージス・アショア撤回の後始末、岸田には五輪中止となる場合の汚れ役になってもらう」(菅側近)という“報復人事”も検討されているという。

 そして菅人事の隠された狙いが安倍首相と麻生太郎副総理の“院政”を阻止することだ。先の二階側近がいう。

「細田派からは萩生田、稲田、西村康稔という後継者候補を大臣にして競わせ、最大派閥の分断をはかるだろう。河野を重用するのも麻生派の世代交代を進めて麻生さんを引退に追い込むためだ」

 権謀術数渦巻く組閣になりそうだ。

※週刊ポスト2020年9月18・25日号

4512名無しさん:2020/09/07(月) 14:42:49
https://www.asahi.com/articles/ASN974CN4N97UTFK005.html
菅氏「派閥の要望、受け付けない」 党役員・閣僚人事で
安倍首相辞任へ 自民党総裁選2020

安倍龍太郎

2020年9月7日 13時33分

 自民党総裁選(8日告示、14日投開票)に立候補する菅義偉官房長官(71)は7日午前、朝日新聞の単独インタビューに応じ、新たに総裁・首相に就いた場合の党役員・閣僚人事について、「各派閥からの要望は受け付けない。事前に打ち合わせなどはしない」と述べた。

 菅氏はかつて小渕派や古賀派に所属していたが、2009年から無派閥になり、「派閥解消」を訴えてきた経緯がある。一方で、総裁選では、立候補予定の岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)がそれぞれ率いる派閥を除く全5派閥から支持を受けた。菅氏側の派閥間の主導権争いとみられる動きも出ており、派閥との関係に注目が集まっている。

 人材登用については、「専門的な知識のある人と、改革意欲のある人を登用していきたい」と表明。菅政権が実現した場合の官房長官に求める能力として、1日2回の記者会見対応に加え、「各省庁をとりまとめられる調整役」を務められることを挙げ、「全体を見られる人でないと難しい」と指摘した。(安倍龍太郎)

4513名無しさん:2020/09/07(月) 15:14:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a89fe96e2053c22d8f1a17ab3abbe35909b0f2c
二階氏「非常に頼りになる」 菅官房長官
9/7(月) 12:07配信

 菅義偉官房長官は7日の記者会見で、通算在職日数が田中角栄氏と並び歴代最長となった自民党の二階俊博幹事長に関し、「政策を実行していくためには政府・与党が緊密に連携することが不可欠だ。党内をしっかりと取りまとめていただけるので非常に頼りになる存在だ」と述べ、手腕を評価した。

4514とはずがたり:2020/09/07(月) 15:29:52
>また、本部長に就任することを事前に相談した森喜朗元首相には「友達が大変なときは手伝うもんだ」、政界を引退した谷垣禎一前幹事長からは「私から頼みたいくらいだ」とそれぞれ背中を押されたことも明かした。

岸田陣営が選対本部を発足 本部長に遠藤氏 自民党総裁選
9/7(月) 14:42配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b65380d8827f1a19166b6de61b4b5929737be8a
産経新聞

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選に出馬する岸田文雄政調会長を支持する陣営は7日、国会内で選挙対策本部の発足式を開き、元五輪相で谷垣グループ(有隣会)の遠藤利明代表世話人が正式に本部長に就いた。主要派閥の支援を受ける菅義偉(すが・よしひで)官房長官の優勢が伝えられるが、遠藤氏は「岸田文雄が『日本のリーダーに最もふさわしい』と自信を持って頑張っていこう」と陣営を鼓舞した。

 遠藤氏は岸田氏と親しく、これまでも「『キッシー(岸田氏の愛称)』、いつ出るんだ」と水を向けていたという。本部長を引き受けた理由について「出るときは応援すると言ってきた。逃げるわけにはいかない」と強調。五輪相時代に新国立競技場の建設問題に取り組んだときの思いを重ね、「かなり厳しい中、『みんなで力を合わせて頑張っていくんだ』」と語った。

 また、本部長に就任することを事前に相談した森喜朗元首相には「友達が大変なときは手伝うもんだ」、政界を引退した谷垣禎一前幹事長からは「私から頼みたいくらいだ」とそれぞれ背中を押されたことも明かした。

4515名無しさん:2020/09/07(月) 17:19:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/482bcec852fdffa4e879e813f7bdbedc9921dc76
連続在職記録更新の二階氏 衰えぬ政局観 他派閥は警戒
9/7(月) 16:54配信

 自民党の二階俊博幹事長(81)の通算の幹事長在職日数が8日に1498日に達し、田中角栄元首相を抜いて歴代トップとなる。同日告示の総裁選ではいち早く菅義偉(すが・よしひで)官房長官への支持を打ち出し、主要派閥が支持へと動くきっかけを作るなど政局観は衰えていない。菅政権が誕生すれば「幹事長続投」との見方もあり、記録をさらに更新する可能性がある。

 「党内に入ったヒビを修復しなければいけない」。8月下旬、二階氏は総裁選後の党運営について周囲に早くもこう漏らした。

 安倍晋三首相が8月28日に辞意を表明した翌日には菅氏と議員宿舎で極秘に会談。菅氏から出馬の意向を伝えられると「支持する」と後押しし、総裁選の流れを決定づけた。二階派幹部は「先手を打って主導権を握るのが二階流。幹事長の続投はほぼ確実」と語る。

 こうした政治手法には不満もくすぶる。総裁選に出馬を表明した岸田文雄政調会長を推す岸田派(宏池会)関係者は「密室政治はダメだ。総裁選を取り仕切る人が特定の候補を応援するのはおかしい」と強調。菅氏を支える麻生派(志公会)の重鎮も「支持表明をするときに二階派は声をかけてこなかった。フライングだ」と顔をしかめる。

 二階氏は平成28年8月に歴代最年長の77歳5カ月で幹事長に就任した。「連続2期6年」だった総裁任期を「連続3期9年」に延長する党則改正を主導。首相を一貫して支えてきた一方、「親中的」な外交姿勢が党内保守層の反発を招いたこともある。

 総裁選後の党役員・閣僚人事を見据えた派閥間のさや当ても始まっており、二階氏が新政権下で「ヒビを修復」するポジションに立ち、引き続き党を一つにまとめ上げられるか注目される。(広池慶一)

4516名無しさん:2020/09/08(火) 00:25:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0c591833f8a5378aa1121d2c0f652df8642cc45
安倍氏の本心は岸田氏 森元首相明かす 自民総裁選
9/7(月) 20:52配信

 森喜朗元首相は7日夜、自民党総裁選に関し、「安倍(晋三首相)さんの本心は岸田(文雄政調会長)さんだ。しかし、周りがだんだん(菅義偉官房長官支持で)納得する空気になって、結局は皆が乗らざるを得なくなった」との見方を示した。

 東京都内で開かれた同党衆院議員のパーティーで語った。

 森氏は安倍首相の「後見役」の立場にあり、首相の出身派閥の細田派に影響力をなお残す。森氏は、流れを岸田氏が変えるには「麻生(太郎副総理兼財務相)さんを味方に引き入れるしかなかった」と指摘。それができなかったのは、岸田氏が率いる岸田派の古賀誠名誉会長と麻生氏の折り合いが悪いためだと説明した。

4517名無しさん:2020/09/08(火) 00:26:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f299153803cd8fdcd5dafbb6237ad6d61e568f6
菅氏優勢、議員票7割固める 岸田・石破氏支持広がらず 自民総裁選8日告示
9/7(月) 20:33配信

 自民党総裁選は8日に告示され、菅義偉官房長官(71)、岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)の3氏が立候補する。

 陣営や議員らへの取材によると、菅氏が394人の国会議員票の7割強を固めて優位な情勢。地方票(141票)を合わせた全体(535票)でも過半数に達する。岸田、石破両氏は伸び悩んでおり、挽回を期す。投開票は14日。

 菅氏は細田、麻生、竹下、二階、石原の5派に所属する議員計264人のほぼ全てを固め、無派閥(64人)のうち30人以上の支持も得る。細田派の下村博文選対委員長は7日、同派出身の安倍晋三首相(党総裁)と面会し、「菅氏の流れができつつある」と報告した。

 ただ、竹下派の一部には派閥の意向に従わない議員もいる。同派の船田元・衆院議員は7日、自身のウェブサイトで「菅氏を支援できない。菅政権は安倍政権の『相似形』だからだ」と表明。結束に不安も抱えている。

 菅氏は7日、陣営の選挙対策本部の会合に出席。「何も準備がないところでスタートした」と語り、活動に謝意を示した。地方票の上積みを目指す菅氏は都議会自民党をあいさつに訪れ、「(政府の)陣頭指揮を私にやらせていただきたい。初心を忘れないで頑張る」と支援を求めた。党所属の都議有志から推薦状を受け取った。

 岸田氏は岸田派(47人)や旧谷垣グループの一部を中心に50人強の支持を得ている。選対本部を7日に発足させ、記者団に「これから戦いが始まる。しっかり働き掛けを続けていく」と語った。

 石破氏支持を打ち出すのは石破派(19人)と無所属議員ら計25人程度だ。陣営は7日、会合を開いて情勢を分析。石破氏は記者団に「選挙はふたを開けてみなければ分からない」と強調した。

4518名無しさん:2020/09/08(火) 00:26:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7247354cce76e4928294d9cdf442034e5d66495
森元首相、岸田氏「日本政治の中心になる人」 “森節”も炸裂 
9/7(月) 20:37配信

 森喜朗元首相は7日夜、自民党総裁選に出馬する岸田文雄政調会長の選挙対策本部長に就いた遠藤利明元五輪相が東京都内で開いた会合に出席し「岸田さんは日本の政治の中心になる人だ。立派な成績を出さないといけない」と鼓舞した。会場には岸田氏も居合わせた。

 遠藤氏は森氏が会長の東京五輪・パラリンピック組織委員会副会長を務めており、今回の本部長就任でも森氏に事前に相談した。森氏は快諾し「(岸田氏の)大事な船出だ。支えてほしい」と送り出したという。

 総裁選は党内5派閥が支援に回った菅義偉(すが・よしひで)官房長官の優勢が伝えられるが、森氏は「(岸田氏が)ひっくり返すには(副総理兼財務相の)麻生(太郎)さんを味方に引き入れるしかなかった。(首相の)安倍(晋三)さんも本心は岸田さんだ」などと“森節”を炸裂(さくれつ)させた。

4519名無しさん:2020/09/08(火) 00:27:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3a63dfdb00f5aadb38ea84b300abe877b0c1726
自民二階氏、幹事長4年超 歴代トップ、記録更新
9/8(火) 0:13配信

 自民党の二階俊博幹事長(81)の在職日数が8日、1498日に達し、通算、連続とも歴代単独トップに立った。2016年8月の就任から4年超が経過。これまでの通算記録は、政治の師と仰ぐ田中角栄元首相。安倍晋三首相の後継を選ぶ自民党総裁選でも存在感を高めており、党役員人事で再任されるかどうかが注目される。

 二階氏は7日、森山裕国対委員長ら執行部を党本部に集め、九州に接近した台風10号による被災状況を確認した。国土強靱化に「事前の対策が重要だ」と強調。幹部が田中元首相の記録に並んだと祝意を伝えると、控えめに笑顔を見せた。

4520チバQ:2020/09/08(火) 01:02:21
幹事長は二階留任以外にないとして
読めないのが官房長官ですよねー。
週刊誌で上がってるだけで これだけ候補が

河野太郎 麻生派総理候補 菅と仲良く 菅後継路線>>4443-4444>>4474
梶山弘志 「菅派」>>4469
加藤勝信 竹下派 安倍フレンズ>>4469
西村康稔 細田派 >>4469
萩生田光一細田派 >>4511
森山裕  石原派 実質二階派 >>4511


週刊紙的に河野太郎はネタになるから書いてるだけとして
(というか、総裁候補として育てるのであれば党務:政調会長では?)

菅としては梶山を据えたいけど、派閥の論理がそれを許すかどうかってかんじですかね。

4521チバQ:2020/09/08(火) 01:18:01
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20200907k0000m040247000c.html
秋元議員を再逮捕へ 別の贈賄側被告にも偽証依頼の疑い IR汚職
2020/09/08 01:00毎日新聞

秋元議員を再逮捕へ 別の贈賄側被告にも偽証依頼の疑い IR汚職

秋元司・衆院議員

(毎日新聞)

 カジノを含む統合型リゾート(IR)汚職を巡る証人買収事件で、組織犯罪処罰法違反(証人等買収)容疑で逮捕された衆院議員、秋元司容疑者(48)=収賄罪で起訴=が、別の贈賄側被告にも虚偽証言を依頼していた疑いが強まったとして、東京地検特捜部が近く、秋元議員を同法違反容疑で再逮捕する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で判明した。地検は勾留期限の9日、秋元議員を同法違反で起訴する。

 秋元議員は、いずれも会社役員の佐藤文彦(50)、淡路明人(54)の両被告(それぞれ同法違反で起訴)と共謀し、中国企業「500ドットコム」元顧問の紺野昌彦被告(49)=贈賄罪で起訴=に、公判で虚偽証言をする報酬として6月27日に現金1000万円、7月22日に現金2000万円の提供を持ち掛けたとして8月20日に逮捕された。

 特捜部は、これとは別に、ドットコム社元顧問の仲里勝憲被告(48)=贈賄罪で起訴=にも同趣旨の働き掛けをしたとして、会社役員の宮武和寛被告(49)を同法違反で起訴。8月28日には、宮武被告と共謀した容疑で、秋元議員の知人でコンサルタント会社経営の松浦大助容疑者(51)を逮捕している。

 関係者によると、秋元議員は2月の保釈後、松浦容疑者と面会し、仲里被告への働き掛けを依頼した疑いが持たれている。

 松浦容疑者は宮武被告とともに6月7日、仲里被告と対面し、「仲里さんを助けたい。一生、面倒をみる」と継続的な金銭提供を提案。7月14日には宮武被告が現金500万円の入った封筒を仲里被告に示したとされるが、現金は松浦容疑者が用意したとみられる。松浦容疑者は大筋で容疑を認めているという。

 紺野、仲里両被告に対する虚偽証言の持ち掛けは、同時期、同じ趣旨で、特捜部は秋元議員が松浦容疑者と淡路被告を通じて紺野、仲里両被告に対する買収工作を主導したとみている模様だ。

 東京地裁は7日、松浦容疑者の勾留を17日まで延長する決定を出した。【金寿英、志村一也、二村祐士朗】

4522とはずがたり:2020/09/08(火) 01:30:15
>>4520
この顔ぶれみて河野太郎か梶山かなと思いました。

菅は兎に角ぶっきらぼうなので弁舌爽やかなのや国民受けしそうなのを揃えそうだけど河野はコミュニケーション能力に問題あるし,西村とか喋りすぎだそうで,梶山辺りの安定感に落ち着きそう。

4523名無しさん:2020/09/08(火) 02:04:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8fde82d94dc1322631453db5fe26d0b965a98cd
菅義偉は“絶滅危惧種”で“異色”? 朝昼晩の会食で太らぬよう豆腐をオーダー〈AERA〉
9/7(月) 17:00配信

 総理の座に興味はない。そう言い続けて裏方に徹してきた菅義偉氏が総裁選に出馬表明。実務能力には定評があるが、一国のリーダーとしての資質は──。AERA 2020年9月14日号では、菅氏の人となりや政治家としての資質に迫った。

*  *  *
 安倍晋三政権を縁の下の力持ちとして支え続けた菅義偉官房長官(71)が、首相の辞任に伴って総裁選に出馬表明。早々と多くの派閥がなびき、まず当選は間違いないとみられる。

 秋田県の田舎、いちご農家の出身。高校卒業後上京して、働きながら法政大学の夜間部を卒業した。就職した会社で「世の中を動かしているのは政治」と感じ、大学の学生課から紹介してもらって政治家の事務所へ。「菅がいないと事務所が回らない」くらい働きまくり、いろいろなところから「うちに来ないか」という話が来て、若手政治家だった小此木彦三郎衆院議員の秘書となる。この「菅がいないと回らないと言われるくらいに猛烈に働いて信頼を得る」というのは、彼の一貫した姿勢だ。

 横浜市議時代、政治への根回しや黒衣などを厭わず「猛烈に働いて」、当時の高秀秀信市長の信頼を勝ち取る。高秀市長が官僚出身で政治まわりが苦手だったこともあり重宝され、2期目ながら、市議の中では頭一つ抜け出た存在になった。市役所の幹部人事は全て市長の相談に乗った。その姿は、内閣人事局を通じて官僚人事を差配する今の姿を彷彿とさせる。

 1996年、国政に初当選。当初は小渕派に所属するが、98年、橋本龍太郎首相が参院選に敗北して退陣、その後の総裁選に私淑していた梶山静六氏が出馬すると、派閥を抜け梶山陣営に加わった。自分にとって筋が通ることをする、信念を貫く。それもまた彼の生き方だ。

 同じ年に、旧国鉄の債務処理法案の採決を棄権した。JRに新たな負担を求めるものだったが「それは筋が通らない」という理由だった。筋を通す党人派。自民党にとって、いや日本の政治家にとって今や絶滅危惧種と言えるかもしれない。

4524名無しさん:2020/09/08(火) 02:06:08
>>4523

 だが、一方で彼の「国家観」や「めざす国のあり方」はよくわからない。目の前の各論や個々の政策実現には馬力を発揮するが、では何をしたいのかがいま一つ見えないのだ。本人も政策力のなさは自覚していて、だから朝昼晩と二階建て、三階建てで人と会い、食事を共にして政策課題について勉強した。重なる会食で太らないよう、オーダーは豆腐が定番だった。

 菅氏らしさが良くも悪くも見て取れたのが、外国人労働力の拡大をめざした2018年の入管法などの改正だ。その年の春まで主要な政策テーマとなっていなかったのが、菅氏が強力に推進して年内に成立させてしまった。労働力が足りないという現場の悲鳴を受けた策だったが、今後日本の人口や社会をどう考えるのか、外国人とどう共生していくのかといった全体像は提示されないままだった。

 だから、国家理念がクリアだった安倍晋三氏とはいいコンビネーションだった。全体像を安倍氏が示し、菅氏がひたすら実現に向けて突きすすむ。自身、官房長官や党の幹事長になりたいと若い頃から口にしていた。

 安倍氏と親しくなったのは、拉致議連の活動を通じて。第1次安倍政権で失敗した安倍氏を、もう一度担ぎ出そうとしたのも菅氏が中心だ。調子の良い時には皆寄ってくる。が、挫折した時に声をかけ励ましてくれた人物は格別の存在だ。だから安倍氏は菅氏に絶対の信頼を寄せた。官房長官時代も「総理は俺に全部任せてくれるからすごく楽」とよく語っていた。

 二世三世の目立つ永田町にあって、異色の存在であることは論をまたない。が、最高権力者となって裏方体質から脱皮できるか。政治家の家系でもない子どもが政治家を夢見た時に「菅総理がいたんだから、なれる」という存在になれるだろうか。(朝日新聞編集委員・秋山訓子)

※AERA 2020年9月14日号

4525チバQ:2020/09/08(火) 10:21:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/52085f16eec7f3ee075e29897b7836ff7649bb4d
ポスト菅「官房長官人事」めぐり派閥対立が激化  「早期解散」も〈週刊朝日〉
9/8(火) 8:00配信
52




麻生派、細田派、竹下派の3派閥の会長は9月2日、会見で総裁選での菅氏への支持を表明した(C)朝日新聞社
 安倍首相の辞任表明から、「電光石火」の早業で党内5派閥の支持を取り付け、ポスト安倍候補の中で圧倒的優位な構図をつくった菅義偉官房長官。その背景には、政局のコントロールに長けた二階俊博幹事長との3年半前からの「蜜月関係」があった。

【写真】次の官房長官に名前が上がるのはこの議員
 菅─二階同盟によって岸田文雄政調会長、石破茂幹事長という政敵2人を追い落とし、天下取りへの道はほぼ盤石。すべてが菅─二階同盟の計画通りに進んでいるかのような展開に、二階派議員は「これで二階さんは幹事長留任だ」と話す。自民党の無派閥議員のうち約30人が菅グループと言われ、二階派の47人と合計すると約80人。党内最大派閥である細田派の98人に次ぐ一大勢力となった。菅氏周辺は「ひそかに菅さんを支持する『隠れ菅派』も合わせると、100人程度の規模になるはずだ」とソロバンをはじく。

 ただ、党内には早くも派閥間の軋轢が生じている。菅氏と二階氏の動きに防戦一方だった細田派、麻生派(54人)、竹下派(54人)の3派閥は9月2日、細田博之氏、竹下亘氏、麻生氏の各派閥会長がそろって記者会見を開き、二階氏抜きで菅氏への支持を表明。この動きを主導したのは麻生太郎氏だった。

 これに二階氏が怒った。二階派幹部の河村建夫元官房長官は「主導権争いをやっている、と余計な臆測を呼ぶ」と麻生氏に伝えたことを明かした。前出の二階派議員は言う。

「二階派にケンカを売ってるのか? 菅さんに『3派を優先した内閣にしろ』と言っているようなものではないか。そこまでしてポストが欲しいか」

 目下の焦点はすでに新内閣の人事に移っている。特に、政権の「要」である官房長官に誰がなるかで、水面下の駆け引きが始まっているという。

「菅氏の意中は若手時代に師事した梶山静六の息子で気脈を通じる無派閥の梶山弘志氏、次いで加藤勝信氏と言われる。しかし麻生派が河野太郎氏を、細田派が西村康稔氏をねじ込もうとしており難航している」(自民党関係者)

「寄り合い所帯」の弱点が早くも露呈しつつあるようだ。菅氏は5日に出演したテレビ番組で消費税減税に否定的な見解を示した。元来は「上げ潮派」のはずだが、財政規律を重視する麻生財務相への配慮が働いたともとれる。権力基盤の弱さを解消しようと菅氏が検討しているのが、衆院の早期解散だという。

「菅氏は早くも、党のベテラン職員に選挙に向けた調査を命じたといいます。9月25日に臨時国会を召集して所信表明と代表質問を行った後、30日解散、10月25日投開票の選挙に踏み切るとの情報が駆け巡っています」(同)

 菅氏の「野心」は果たされるのか。早くも大勝負の時が近づいている。

(本誌・西岡千史、上田耕司/今西憲之)

※週刊朝日9月18日号より抜粋

4526チバQ:2020/09/08(火) 11:09:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/e844967a15f9824cf477830f27d02162ac548cb4
党員投票なし、最大派閥を含む複数の派閥の後押しで菅氏の支持は盤石 迎え撃つ野党の本音とは…〈AERA〉
9/8(火) 8:00配信
89




菅氏の側近の一人は「安倍総理からイデオロギー部分を取り除いて、人当たりをよくした感じ」とその人柄を評する/9月2日、国会内で (c)朝日新聞社
 自民党総裁選挙をめぐる世論調査で、菅官房長官が首位に立った。立憲民主党と国民民主党の合流の動きもにらみ、永田町には解散風が吹き出した。AERA 2020年9月14日号の記事を紹介する。

【写真】総裁選の「政局」を操っているのはこの議員
*  *  *
「党員置き去りと批判噴出の総裁選も、ここまで計算通りにピシッと決まれば、石破だろうが進次郎だろうが、誰も文句は言えない。菅総理で決まりじゃないですか」

 まだ当確も出ていない自民党総裁選挙を前に、高笑いが止まらない様子のある自民党幹部は、この一連のシナリオを描いた二階俊博幹事長の側近だ。

■小学生でもできる計算

 この議員は、安倍首相が電撃辞任を発表して1週間後の「誰が次の首相にふさわしいか」という朝日新聞の世論調査で、6月にはわずか「3%」と振るわなかった菅義偉官房長官を、「38%」に押し上げた二階氏の老練な策士ぶりを絶賛する。実際、総裁選への出馬を表明している3人の中で、2位の石破茂氏「25%」を抑えダントツの首位にしてみせたのだ。結局、菅新総裁の誕生の肝は「派閥」と「院政」だったと、この議員は断言する。

「党員投票を入れた総裁選をやれば、国会議員票と同数の票が配分される党員票の多くを石破さんに持っていかれて勝敗は分からなくなる。だが、『党員投票なし』と決まれば、あとは派閥の調整だけ。最大派閥の細田、続く麻生、竹下の各派閥が決まれば、だれが総裁になるか小学生でもできる計算。それに『次は菅さんで』という安倍首相のお墨付きもあるから支持は盤石ですよ。久しぶりに自民党らしい阿吽(あうん)の呼吸でしたね」

 菅陣営にしてみれば当初「3%」という数字は衝撃だったようだ。「総裁選に仮に勝っても総選挙は絶対にない」。早期の秋解散には終始、消極的だった。ところが、支持率が「35ポイント」も上昇し、総理の座への道標が現実のものになった今、「すぐにでも解散を打つべし」と色めき立っている。ただし「菅政権は長続きしない」という声は、菅氏を推した派閥所属の議員からも聞こえてくる。

「無派閥だからこそ、絶大な派閥の力に頼るしかない。だから今回は安倍首相と派閥の領袖(りょうしゅう)らが作った神輿(みこし)に担がれる役として菅さんは抜擢された。事実上の『院政』ですよ。でも、一国の首相としては安倍さんの憲法改正のような、命を賭してでもやり遂げたい政治信念がない。官房長官として政権のスポークスマンをやらせれば上手いが、国のトップとして、自分の言葉で国民心情をつかむ話術があるかといえば、難しいのではないか」

■人当たりよく信念ない

 確かに、9月2日の総裁選への立候補を表明した記者会見を検証すると「安倍政権の継承」や「コロナ対策」はともかく、独自カラーで目をひいたのは「携帯電話料金の引き下げ」「洪水対策としてのダム建設」と中途半端な人気取り政策ばかり。「雪深い秋田の農家の長男に生まれて……」から始まる半生の件(くだり)も、特段、胸を打たれるエピソードはなかった。

 迎え撃つ野党の本音は、「安倍政権からの脱却を掲げる石破さんが相手じゃなくてよかった」だ。立憲民主党と国民民主党は、自民党総裁選投票日の4日前に新党の代表選を行う。立憲の枝野幸男代表と、国民の泉健太・政調会長が立候補するが、枝野氏が新党代表に選出される見込みだ。枝野氏を支持するベテラン国会議員は、菅総理となった場合の対抗戦術をこう打ち明ける。

「これまで不問に付されてきた政策や不祥事の検証と真相究明を求めたい。あちらがいまだに『悪夢の民主党政権』と言うなら、立憲主義を破壊し、憲法をないがしろにした『悪夢の安倍政権』を引き継いだ菅政権と、どちらが政権を担うにふさわしいか有権者に問うてもらいましょう」

 解散総選挙は有るやなしや。いずれにしても、与野党ともに有権者不在の代表選であるのだから、早い段階で国民に信を問うのは、当然のことである。(編集部・中原一歩)

※AERA 2020年9月14日号

4527名無しさん:2020/09/08(火) 12:17:22
https://mainichi.jp/articles/20200908/k00/00m/010/060000c

自民党総裁選 3氏の推薦人は
毎日新聞 2020年9月8日 10時41分(最終更新 9月8日 10時45分)

自民党本部=東京都千代田区で2019年5月16日、曽根田和久撮影

 8日告示された自民党総裁選に届け出た石破茂元幹事長(63)、菅義偉官房長官(71)、岸田文雄政調会長(63)の推薦人名簿は以下の通り。

石破茂氏の推薦人
<衆院>赤沢亮正、伊藤達也、門山宏哲、神山佐市、鴨下一郎、後藤田正純、斎藤健、平将明、橘慶一郎、渡海紀三朗、冨樫博之、中谷元、福山守、三原朝彦、村上誠一郎、八木哲也、山下貴司、山本有二


<参院>中西哲、舞立昇治

菅義偉氏の推薦人
<衆院>木村弥生、河野太郎、坂本哲志、塩谷立、鈴木貴子、西銘恒三郎、浜田靖一、平沢勝栄、藤原崇、牧島かれん、牧原秀樹、山口泰明、山田美樹、吉川貴盛

<参院>有村治子、石井浩郎、柘植芳文、鶴保庸介、山本順三、吉川有美

岸田文雄氏の推薦人
<衆院>畦元将吾、遠藤利明、大西宏幸、小里泰弘、加藤鮎子、金子俊平、上川陽子、国光文乃、辻清人、西田昭二、根本匠、深沢陽一、堀内詔子、本田太郎、村井英樹、吉川赳

<参院>足立敏之、小鑓隆史、林芳正、藤木真也

*敬称略。

4528チバQ:2020/09/08(火) 15:24:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2526785e98afe077d42d90f969d797550188379
自民党総裁選 焦点は「勝ち方」「2位争い」
9/8(火) 12:21配信
493
自民党の総裁選挙が告示され、石破元幹事長・菅官房長官・岸田政調会長の3人が立候補の届け出を行い、三つどもえの選挙戦がスタートした。

8日から本格的な総裁選が始まるが、3候補に共通するのは、勝敗そのものより、総裁選のあとを見据えているという点。

圧倒的優位に立つ菅陣営の幹部は、「議員票、地方票ともに、最低でも6割を固めることだ」と話している。

議員票、地方票ともに圧勝することで、安定した政権運営につなげたい考え。

一方、支持する派閥間の主導権争いが表面化しているため、菅氏にとっては、その後の人事が党内のバランスを保てるかどうかの試金石となる。

これに対し、岸田・石破両氏は、次につなげる戦いにしたいところ。

劣勢が伝えられる岸田氏だが、陣営の結束を固めたうえで、派閥同士のつながりを生かし、ほかの陣営からの票の上積みを狙う。

地方票とあわせて最低でも2位に入ることで、総裁候補としての存在感をアピールしたい考え。

そして、議員票では圧倒的に不利な石破氏は、人気と知名度を生かして、地方票に活路を見いだしたい考え。

地方票で躍進し、2021年の総裁選へのはずみにしたいところで、存在感を維持するための正念場といえる。

また、過去の総裁選では、特に議員票で予想外の得票結果が出たこともあるだけに、今後の政局を見据え、陣営同士の水面下の綱引きがどのように展開されるかも注目される。

4529チバQ:2020/09/08(火) 22:40:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/2414c4b18dcec9f86b8bf9a8e9c2a355853d0260
女性候補、今回も不在 自民総裁・新党代表選 「ガラスの天井」なお厚く
9/8(火) 22:13配信

31
この記事についてツイート
この記事についてシェア
毎日新聞
自民党総裁選の出陣式であいさつをする(左から届け出順)石破茂元幹事長、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長=東京都内で2020年9月8日

 自民党総裁選が8日告示されたが、新総裁に意欲を示していた稲田朋美幹事長代行(61)や野田聖子元総務相(60)は立候補できなかった。結党から65年がたつ自民党だが、女性候補が出たのは2008年総裁選の小池百合子元防衛相のみ。女性の社会進出を阻む「ガラスの天井」はなお厚い。

【自民党総裁選に立候補した3人と支持派閥】

 無派閥の野田氏は1日、記者団に「今回の総裁選は、限られた派閥の強い力に左右される」と述べ、党員投票の見送りを出馬断念の理由に挙げた。前回(18年)と前々回(15年)に続く断念で、「人口減少は男性だけで答えを出せない。地道な活動を通じ、仲間を増やす」と唇をかみしめた。稲田氏は8月31日、後ろ盾の安倍晋三首相に相談。首相から「焦らずに一歩一歩頑張っていけばいい」と自重を求められ、その後に立候補見送りを決めた。

 7日告示の立憲民主党など合流新党の代表選にも、女性候補は立候補していない。自民党よりもリベラルな政策に熱心な野党でも、第1党の女性党首は、旧社会党委員長だった土井たか子氏(14年に死去)と旧民進党代表を務めた蓮舫参院議員(52)の2例があるだけだ。

 日本の国会議員における女性の比率は20年8月現在14%で、世界193カ国中166位にとどまる。男女の候補者数をできるだけ均等にすることを目指す「政治分野における男女共同参画推進法」が18年に施行されたが、その後も比率の低さに大きな変化はない。有識者は「女性議員を増やし、活動しやすい環境を整えていけば、やがて女性総裁候補も出馬しやすくなる」と指摘する。【小山由宇】

4530チバQ:2020/09/08(火) 22:41:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/513e07893bf5b7c5e756919a6f8ee2cc07e0b758
推薦人からみえる陣営の狙い、人間模様
9/8(火) 21:12配信

3
この記事についてツイート
この記事についてシェア
産経新聞
自民党総裁選の候補者所見発表演説会に登場した3氏。左から石破茂元幹事長、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長=8日午後、東京都千代田区の自民党本部(飯田英男撮影)

 自民党総裁選に立候補した石破茂元幹事長、菅義偉(すが・よしひで)官房長官、岸田文雄政調会長は8日、届け出に必要な20人の推薦人名簿を提出した。3氏の推薦人名簿を見ると、各陣営の狙いや人間模様が見えてくる。

【図】自民党総裁選をめぐる相関図

 「えげつないな」。総裁選を優位に進める菅氏の推薦人代表に浜田靖一元防衛相の名前があるのを見た自民党関係者はこうつぶやいた。浜田氏は、平成24年の総裁選では石破氏を支持。菅氏の陣営では当時、浜田氏と行動をともにしていた小此木八郎元国家公安委員長も選挙対策本部長に就いている。

 名簿には、派閥色を薄め、菅氏のこだわる「無派閥」を前面に出す意向がにじむ。派閥別でみると、細田派(清和政策研究会)が最多の5人で無派閥は竹下派(平成研究会)と並んで2番目に多い4人。麻生派(志公会)と二階派(志帥会)が3人で石原派(近未来政治研究会)1人。二階派の平沢勝栄広報本部長、石原派の坂本哲志元総務副大臣ら各派が初入閣を希望する議員の名前も並んだ。

 衆参の内訳は、衆院が14人で参院は6人。当選回数は衆院が2〜9回、参院は2〜4回と若手からベテランまでそろえてバランスにも配慮した。女性は3割に当たる6人で、安倍晋三政権が掲げた「女性活躍推進」を継承する姿勢を示した。

 石破氏の推薦人は15人が石破派、5人が竹下派や無派閥、谷垣禎一前幹事長が特別顧問を務める谷垣グループ(有隣会)のメンバーだ。石破派以外では前回に続き中谷元(げん)元防衛相や村上誠一郎元行政改革担当相らが名を連ねるが、前回は推薦人となった竹下派参院議員の名前はない。女性議員がいないのも特徴的だ。

 岸田氏の推薦人は16人が岸田派、4人が谷垣グループ。父・加藤紘一元幹事長の「加藤の乱」をきっかけとした派閥の分裂で、岸田派と疎遠になっていた加藤鮎子衆院議員が推薦人となった。一方で、岸田氏は党員の支持に広がりを欠いており、地方で人気のある石破氏を上回るためには議員票上積みに向けて他派の切り崩しが課題となりそうだ。(沢田大典)

4531チバQ:2020/09/08(火) 22:41:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc2acfe2698b5a69b544603c07af002eca4debe4
国会議員票の8割、菅氏へ 全体票も過半数上回る勢い
9/8(火) 21:00配信

この記事についてツイート
この記事についてシェア
朝日新聞デジタル
(左から)菅義偉官房長官、岸田文雄・自民党政調会長、石破茂・元自民党幹事長

 自民党総裁選が8日告示された。石破茂元幹事長(63)、菅義偉官房長官(71)、岸田文雄政調会長(63)の3氏が立候補し、論戦をスタートさせた。朝日新聞社の調べでは、党所属国会議員の菅氏への支持が8割近くに上る勢いだ。安倍晋三首相(党総裁)の後継を決める総裁選は、14日に投開票される。

【写真】自民党総裁選 国会議員票の動向

 3氏は8日、それぞれの出陣式を終え、党本部での所見発表演説会と、共同記者会見に臨んだ。

 安倍首相の政治姿勢に批判的な立場を示してきた石破氏は演説会で、「自民党は、国会を公正に運営し、政府を謙虚に機能させる政党でなければならない」と指摘。「今こそ納得と共感の政治をやりたい。なし遂げたいのはグレートリセットだ」と強調した。

 菅氏は、安倍政権の継承を訴え、経済政策「アベノミクス」も引き継ぐ考えを改めて表明。その上で、中央省庁の「縦割り打破」にも触れ「あしき前例主義を排し、規制改革を全力で進める国民のために働く内閣を作りたい」と訴えた。

 岸田氏は「多くの国民の声を丁寧に聞き、政治のエネルギーに変え、新しい時代に向かっていく」と主張。安倍政権を評価しつつ、経済格差を課題に挙げ、「最低賃金の引き上げに加え、資本主義そのものについても考えなければいけない時期が来ている」と、中間層への支援に力を入れる考えを示した。

 総裁の交代は野党時代の2012年9月以来、約8年ぶり。今回の総裁選は、全国の党員・党友による投票を省略する「簡易型」で、衆参両院の議長を除く党所属国会議員の394票と、47都道府県連の代表者各3票(計141票)を合わせた票数の過半数(268票)を巡って争う仕組みだ。

■竹下派など一部は流動的

 朝日新聞社は8日までに、議員本人への取材や各派閥の方針などをもとに党内の支持動向を調査した。

 菅氏は現時点で、党所属国会議員の78%にあたる308人が支持する情勢。都道府県連の票を加えた全体で見ても過半数の58%に上っている。

 すでに支持を表明している細田派(98人)、麻生派(54人)、竹下派(54人)、二階派(47人)、石原派(11人)の5派閥について、ほぼ票を固めた。また、無派閥議員(64人)の約7割の46人が支持する意向を示している。ただ、竹下派からは三原朝彦衆院議員が石破氏の推薦人となり、船田元衆院議員も菅氏を支援しない考えを示す。

 一方、岸田氏の支持は、岸田派(47人)や無派閥5人の計52人で、広がりに欠けている。石破氏も石破派(19人)のほか、三原氏や無派閥4人の計24人の支持にとどまっている。

朝日新聞社

4532チバQ:2020/09/08(火) 22:42:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/6618bc17c6a03ae0bd610b5185c861b67786f85d
総裁選立候補3氏、省庁再編に意欲 「デジタル庁」「データ庁」「防災省」
9/8(火) 20:53配信

21
この記事についてツイート
この記事についてシェア
毎日新聞
自民党総裁選が告示され、記者会見の前に記念写真に納まる(右から)石破茂元幹事長、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長=東京都千代田区の同党本部で2020年9月8日午後2時58分、竹内幹撮影

 辞任を表明した安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を決める党総裁選が8日告示され、届け出順で石破茂元幹事長(63)、菅義偉官房長官(71)、岸田文雄政調会長(63)の3氏が立候補した。3氏は党本部での所見発表演説会と共同記者会見に臨み、省庁再編に意欲を示した。菅氏は「デジタル庁」、岸田氏は「データ庁」、石破氏は「防災省」設置を唱えた。新総裁の任期は安倍氏の総裁残り任期の来年9月末まで。14日の両院議員総会で無記名投票によって選出され、16日召集予定の臨時国会初日に第99代首相に指名される見通し。

【自民党総裁選に立候補した3人と支持派閥】

 演説会で菅氏は新型コロナウイルスの感染拡大に触れて「浮き上がったのはデジタル化の必要性だ。複数の役所に分かれている政策を強力に進める体制としてデジタル庁を新設したい」と訴えた。岸田氏は成長戦略の柱として「データ庁」と「DX(デジタルトランスフォーメーション)推進委員会」新設を挙げた。データ活用で「成長のエンジンをしっかりと吹かしていく」と述べた。石破氏は「災害は忘れる間もなくやってくる時代だ。防災省は必要だと心から信じている」とし、異動などで防災に関する知識やスキルが継承されないとして「24時間365日、防災を考える部署が絶対に必要だ」と語った。

 記者会見で衆院解散の判断を問われた菅氏は、新型コロナ対応が最優先とした上で「国民が期待しているのは安心できる日常を早く取り戻してほしいということだ。このコロナの状況がどうかが大きく影響する」と答えるにとどめた。岸田氏もコロナ対応に取り組むとしつつ、「政治が国民からエネルギーをいただかなければいけない、との判断があればありうるんだろう」と話した。石破氏は「憲法が想定する解散は、内閣不信任案可決とか、衆院と内閣の意思が異なった時だ」とし、4年間の任期満了が原則との認識を示した。

 総裁選後の人事の重点に関し菅氏は「改革意欲のある人、専門的立場の人を優先したい。国民の期待に応えるのは、大臣になって何をやるか意欲のある人だ」と説明。岸田氏は「参加した一人一人が輝くチームのリーダーでありたい」と話し、石破氏は「当選期数、年齢、派閥関係なく真剣に国会に臨んだからこそ我が党の今がある。人事とはそういうものだ」と答えた。

 今回の総裁選は任期途中の辞任のため党員投票を省略し、国会議員票394票(衆参両院議長除く)と47都道府県連に3票ずつ配分された地方票141票の計535票で争われる。党内7派閥のうち5派閥が支持を表明した菅氏が優位な情勢だ。【水脇友輔、東久保逸夫、畠山嵩】

4533チバQ:2020/09/08(火) 22:42:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/774e4920fb4a6bfd8f37ece0ae289073cdae5f29
菅氏、地方票も圧勝目指す 石破、岸田両氏は大敗回避に全力
9/8(火) 20:10配信

5
この記事についてツイート
この記事についてシェア
産経新聞
自民党総裁選・候補者共同記者会見の冒頭、お互いの健闘を誓う(左から)岸田文雄政調会長、菅義偉官房長官、石破茂元幹事長=8日午後、東京・永田町の党本部(春名中撮影)

 8日告示された自民党総裁選で、出馬した3氏には総裁の座を争う以外に、それぞれの勝敗ラインがある。党内5派の支援を受ける菅義偉官房長官は国会議員票(394票)で優位に立つが、今後の政権運営を安定させるには、地方票(141票)も他を圧倒できるかが焦点となる。石破茂元幹事長と岸田文雄政調会長は、大敗すれば次の総裁選への挑戦権も危うくなりかねず、2位に滑り込むことが最低条件となる。

 菅氏は最大派閥の細田派(清和政策研究会、98人)や第2派閥の麻生派(志公会、54人)など5派と無派閥約30人の支援を取りつけ、党所属国会議員の7割超を固めた。

 その上で注目されるのが、47都道府県連が3票ずつ持つ地方票の行方だ。今回は党員・党友投票が見送られたが、多くの組織で予備選を行い、得票数に応じてドント方式や1位総取り方式で投票先を決める。

 菅氏が一定の民意を踏まえた地方票の大半を獲得できれば政権運営の追い風となり、衆院解散・総選挙の時期もフリーハンドを得る可能性が高い。伸び悩めば、派閥力学に押された「談合」などの批判が起きかねず、不安定な政局を招く危険もある。菅氏の陣営幹部は「とにかく票を積めるだけ積む」と意気込む。

 石破氏は、安倍晋三首相と一騎打ちを演じた平成30年の前回総裁選で、73人の国会議員票を得た。ただ、今回は石破派(水月会、19人)以外への支持拡大は数人にとどまる。前回、党員・党友票の45%を獲得した地方人気を強みに、今回は地方票の上積みで岸田氏を上回りたい考えだ。

 一方、岸田氏が率いる岸田派(宏池会、47人)は人数で石破派を上回るが、岸田氏の知名度は石破氏に及ばない。地方票の差で石破氏に逆転を許せば、派閥領袖としての立場も危うくなりかねない。このため、「票を取れそうな地域で重点的に支持を増やす」(岸田氏の陣営幹部)方針だ。(力武崇樹)

4534チバQ:2020/09/08(火) 22:44:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1e28bf7e71fe2ce8e82f081fc77d568bd2e5a86
菅氏、5派閥バランスに配慮 自派中心の岸田、石破氏 推薦人名簿・自民総裁選
9/8(火) 17:59配信

9
この記事についてツイート
この記事についてシェア
時事通信
 8日告示の自民党総裁選に立候補した3候補の推薦人名簿を見ると、菅義偉官房長官は支援を受ける5派閥と旧谷垣グループの一部、無派閥の議員から幅広くそろえた。

 一方、国会議員票で劣勢に立つ岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長は自派閥が中心となっている。

 菅氏の推薦人は細田派5人、竹下派4人、麻生、二階両派それぞれ3人、石原派1人など。麻生派からは、総裁選出馬に意欲を示していた河野太郎防衛相が名前を連ねた。菅陣営では、細田、麻生、竹下の主要3派と二階派による主導権争いの様相を呈しており、推薦人代表には、無派閥の浜田靖一元防衛相が就いた。

 岸田氏は推薦人20人のうち岸田派が16人を占めた。残り4人もかつて同じ派閥だった旧谷垣グループから充てられた。推薦人代表は同グループ代表世話人の遠藤利明元五輪担当相。推薦人15人が衆院当選3回以下または参院当選1回の中堅・若手だった。

 石破氏の推薦人も石破派が中心で15人にのぼる。菅氏支持の竹下派からは三原朝彦衆院議員が加わり、安倍政権に批判的な旧谷垣グループの中谷元・元防衛相や無派閥の村上誠一郎元行政改革担当相も名前を連ねた。石破氏と初当選同期で無派閥の渡海紀三朗元文部科学相は前回2018年総裁選に続き、石破氏の推薦人になった。

4535チバQ:2020/09/08(火) 23:11:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/dcbfcd4d533f78a8a71be1b074af5b0073b30294
菅官房長官を“鉄の結束“で支える無派閥・非世襲に特化の議員グループ「ガネーシャの会」とは
9/8(火) 15:26配信

22
この記事についてツイート
この記事についてシェア
ABEMA TIMES
「菅グループ」

 きょう告示された自民党総裁選は、各派閥の後押しを受けた菅義偉官房長官が独走中だ。菅長官自身は派閥には属さない“無派閥”だが、背後には「菅グループ」の存在があると言われている。

【映像】派閥より鉄の結束?“ガネーシャの会“って?メンバーに聞く

 テレビ朝日政治部の吉野真太郎記者が「派閥よりも強い“鉄の結束”がある」と表現する「菅グループ」。「偉駄天の会」と呼ばれる派閥横断的な勉強会、「参院菅グループ」と呼ばれる参院若手議員11人のグループ、そして無所属、中堅若手議員ら15人程度からなる「ガネーシャの会」だ。

 7日の『ABEMA Prime』では、「ガネーシャの会」メンバーでもある秋本真利衆議院議員(45)に話を聞いた。

■無派閥・非世襲に特化したのが「ガネーシャの会」
秋本氏

 「新人議員の頃の面接官が菅長官で、“君、法政だよね。自民党から法政で出る代議士は珍しい。一緒に力を合わせて頑張ってみないか”と声をかけてもらったのが最初だ。その時の今に至るまで約10年間、ずっとご指導いただいている」。

 菅氏との出会いについて、そう振り返る秋本氏。普段の菅氏は極めてまめな人物なのだという。「仕事の部分はかなり厳しく、私も政策についてかなり怒られたこともある。しかしそれを補ってあまりあるほどの温かさ、包み込むような優しさが感じられる。私がメールを送ると、そんなに時間が経たないうちに返事が返ってくる。会って話しているときはそうではないが、メールは非常に丁寧な言葉遣い。大変お忙しい中なのに、よくここまできちんとした細かい対応ができるなと、信じられないくらいだ」。

4536チバQ:2020/09/08(火) 23:11:52


 秋本氏らがつくる「菅グループ」は、菅氏の選挙区である神奈川とのゆかりがある議員や、同窓(法政大学OB)、無派閥・非世襲、地方議員経験後に国政へといった経歴・政治的ルーツで菅氏と接点のある中堅・若手議員が中心だという。また、派閥のように名簿や事務所がないのも特徴で、メンバー間のつながりは非常に緩いという。「皆さんからすると、一つのグループのように思わるかもしれないが、私も総裁選挙になって初めて、メンバー全員の名前が分かった(笑)」。

 そんな菅グループの中でも、無派閥・非世襲に特化したのが「ガネーシャの会」だという。

 「すでに“偉駄天の会”があったので、“歓喜天の会”にしようかという話もあった。ただ、それよりは何となく聞いたことのある“ガネーシャ”を選び、長官に“どうですか?”と聞いたら、“別にいいんじゃないの”ということだったので、決定した。ガネーシャの会も横のつながりは薄く、メンバーは15人と紹介されるが、菅長官に“横で連絡を取れ”と言われて連絡を取っているだけ。新しいメンバーについても、ある日突然、“この人を入れるから”と長官に言われて決まる。誰かが“この人、長官を慕っているので入れて下さい”というようなことも一切ない」。

■「菅長官との絆以上のものは、なかなか築けるものではない」
“菅グループ“

 一方、ガネーシャの会の絆の力は非常に強いようで、定期的に会合を持つも“議論や話題は他言無用”なのだという。
 
 「皆が長官とものすごい絆で結びついているので、今回も一糸乱れず全員が同じような行動を取った。それも派閥のように誰かに言われてやるというのとは全く違うと思う。私の知る限り、菅グループのような集団は他の議員にはないと思う。それはやはり、菅長官の人間的魅力が理由だと思う。数多くの自民党議員の中でも抜けた位置にいらっしゃる。私にも“うちの派閥に来たら?”という誘いはあるが、菅長官との絆以上のものは、この先もなかなか築けるものではないと思っている」。

 また、派閥ではないからこそ、メンバーが菅氏に意見具申をすることも出来るという。総裁選出馬へ後押しをしたのも、秋本氏らだと伝えられている。

 「それは本当の話だ。総理が辞意表明をした翌週の月曜日、ガネーシャの会のメンバーで長官のところに行って“出て下さい”とお願いした。15人のうち13人で行ったが、長官が“1人ずつ気持ちを聞かせてくれ”と言われたので、1人ずつお願いをした。そして、総理・総裁候補になるような派閥トップが私のような当選3回の議員と “これどうかなと思います” “そうですか”と言い合えるような関係はないと思う。一方、私は菅長官が作った総裁選のためのリーフレットに“台風に温暖化の影響もあると言われる中で、一言も触れていないのは…”ということで、地球温暖化について入れてはどうかと言った。言った瞬間、長官は“それはそうだな。抜けてしまったので足します”ということで記載することになった」。

4537チバQ:2020/09/08(火) 23:12:10

■「河野さんは逡巡されていたのではないか」
菅氏をめぐる人脈

 「もし菅氏が総裁選に出馬をしなかったとしたら…?」。そんな質問に、秋本氏は「間違いなく河野太郎さんが出ていたと思う」と断言する。

 「岸田さんと石破さんの一騎打ちというのは想定としてあり得ない。私が間に入って調整していたので、これは間違いない。本人もそのつもりだったと思う。今だから言えるが、突発的な安倍総理の辞任ということもあったし、菅長官が出るとなった瞬間から、河野さんは逡巡されていたのではないかと思う。かりに菅長官が総理大臣になったとしたら、“河野官房長官”が誕生する可能性は否定できないと思う」。

 では、ガネーシャの会の面々は?そう尋ねると、秋本氏は「我々の目的は菅義偉を総理大臣にすることであって、見返りは一切求めない。報道等によれば、派閥の方々の中には“猟官運動”と言ってもいいかもしれない動きを繰り広げられている方もいるようだが、我々が長官に何かをお願いするということはない」とした。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

4538チバQ:2020/09/08(火) 23:13:26
石破茂氏の推薦人 除く石破派
【谷垣G】
中谷元
【竹下派】
三原朝彦
【無派閥】
村上誠一郎
橘慶一郎
渡海紀三朗

岸田文雄氏の推薦人 除く岸田派
【谷垣G】
遠藤利明
小里泰弘
加藤鮎子
本田太郎


菅義偉氏の推薦人
【細田派】
塩谷立
山田美樹
藤原崇
 山本順三
 吉川有美
【麻生派】
河野太郎
牧島かれん
 有村治子
【竹下派】
鈴木貴子
山口泰明
西銘恒三郎
 石井浩郎
【二階派】
平沢勝栄
吉川貴盛
 鶴保庸介
【石原派】
坂本哲志
【谷垣G】
牧原秀樹
【無派閥】
木村弥生
浜田靖一
 柘植芳文

4539チバQ:2020/09/08(火) 23:28:01

 
【菅派】といえる面々


ガネーシャの会>>3045

坂井学 
星野剛士 谷垣G
三谷英弘
大串正樹 谷垣G
竹村展英
牧原秀樹>>3848 谷垣G
山本朋広>>3848 谷垣G
秋本真利>>4535

朝日健太郎
島村大
渡辺美樹
阿達雅志
拓殖芳文

>3676
令和の会

菅原一秀 →経産大臣辞任
城内実
鷲尾英一郎 二階派
石川昭政
木村弥生
三谷英弘

自見英子
小川克巳
朝日健太郎
小鑓隆史  岸田派


河井克行 →法務大臣辞任
梶山弘志
石田真敏

4540名無しさん:2020/09/09(水) 03:40:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3ad0ece55abb68f3ae188a47416ccf942b65159
自民・二階幹事長、在職歴代トップに「記録、考えたことはない」  
9/8(火) 17:46配信

 自民党の二階俊博幹事長は8日、通算の幹事長在職日数が1498日に達し、歴代トップとなったことについて「一日一日、夕刻を迎え、一日終わると、また明日頑張ろうと。それが積み重なり、そういうこと(歴代最長)になった。誰それの記録に追いつくとかは一切考えたことはない」と述べた。党本部で記者団の質問に答えた。

 これまでの在職最長記録は二階氏が政治の師と仰ぐ田中角栄元首相で、その記録を抜いたことを問われると「考えてみれば恐れ多い。考えたこともない」と強調した。

 二階氏は「多くの党員がいて、全国的な、立派な組織を先輩たちの力で築き上げてきた。組織は一朝一夕にできるものではない。われわれは改めてこの謙虚に、真摯(しんし)に向き合っていかなければならない」と語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/570dae2a9819fac9c82342201968ef2f65e12857
自民・二階氏、衆院解散「あわてる必要はない」
9/8(火) 18:03配信

 自民党の二階俊博幹事長は8日、党本部で記者団の取材に応じ、衆院解散・総選挙について「解散は首相の専権事項だ。新しい首相が決まり、解散をやりたいということになるのか、そうでないかのことであり、党の方から解散総選挙をやってほしいなんていうような状況ではない」と述べた。「ここはあわてる必要はない」との認識も示した。

 また、「解散は国会議員のクビを切ることになるから、そんな簡単なものではない。あまり振りかざすものでも、振り回すものでもないのではないか」と語った。

4541名無しさん:2020/09/09(水) 03:45:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/058e36dbdf380a147f944542279b5d8c3f7e53fe
新首相と「あうんの呼吸」に意欲 二階・自民幹事長、在職最長記録を更新
9/8(火) 18:23配信

 自民党幹事長としての通算在職日数が1498日となり歴代最長となった二階俊博幹事長(81)は8日、党本部で記者団に「党員の声を吸収して政府の方針を後押しする役割が党にある。あうんの呼吸でやっていきたい」と語った。8日には党総裁選が告示され、14日に新総裁が選出されるが、新政権でも引き続き中枢で役割を果たす意欲を示した。

 これまでの最長記録は、二階氏が政治の師と仰ぐ田中角栄元首相だった。今回の総裁選では、ほかの派閥に先駆けて二階派を菅義偉官房長官(71)支持でまとめて流れを作るなど、老練な政治技術に定評がある。総裁選後の内閣改造・党役員人事では幹事長続投との見方も広まっている。

 二階氏は安倍晋三首相が辞任を表明した翌日の8月29日夜、側近の林幹雄幹事長代理や森山裕国対委員長と共に菅氏と密会。いち早く二階派をまとめて菅氏優勢の流れを作った。4月の新型コロナウイルス対策の現金給付を巡っては、「減収世帯へ30万円給付」から「1人10万円給付」への転換を主導した。

 二階派は現在47人で、二階氏の会長就任後に勢力を増やしてきた。だが、他の派閥には「強引な拡大路線」とも映り、「剛腕」ぶりは党内で摩擦も引き起こしている。【野間口陽】

https://news.yahoo.co.jp/articles/4bb78bb7e18a60df33ed4b82c9a29841bba56782
総裁選“たたき上げコンビ”存在感 先手必勝のレール一夜で…「ずばぬけた政局観」
9/8(火) 10:41配信

 総裁選が8日告示される自民党内で、二階俊博幹事長(81)と森山裕国対委員長(75)の存在感が高まっている。第2次安倍政権を下支えし、それぞれ今月、連続在職日数は歴代最長に。総裁選でも気脈を通じ、機先を制して「地方出身のたたき上げ」で共通する菅義偉官房長官優位の流れをつくった。このまま「菅政権」が誕生した場合、両ベテランが引き続き要職で遇される可能性は濃厚だ。

 「政策の実行など、二階幹事長が党内をしっかりと取りまとめていただける。非常に頼りになる存在だ」。菅氏は7日の定例記者会見で、二階氏にてらいなしの賛辞を贈った。8日には幹事長在職日数が1498日となり、師と仰ぐ田中角栄元首相を抜いて歴代単独1位に達する。その老練な政治術は今回の総裁選でもいかんなく示されている。

 二階氏は、安倍晋三首相の健康不安説が浮上する以前の6月ごろから菅氏と会食を重ねた。「会うことに意味があるんだ」と報道陣をけむに巻いていたが、真意は首相の辞任表明直後に明確に像を結んだ。8月29日、誰よりも先に森山氏と一緒に菅氏と密会し、安倍路線の「継承者」を訴える先手必勝のレールを一夜のうちに敷いてしまう。まさに「周りの動きをじっと見て、一瞬で決める。ずばぬけた政局観」(閣僚経験者)だった。

 2016年8月、77歳5カ月で党ナンバー2の座に就任。総裁任期を3期9年まで延長する党則改正を主導して首相を支え、党内ににらみを利かせ「アンチ安倍」の声も抑え込んできた。

 一方で高齢に加え、自ら率いる二階派のなりふり構わぬ拡大路線が反発を招き、昨秋の党役員人事では名誉職的な副総裁へ「棚上げ」されそうなピンチもあった二階氏。自民関係者は「今回、菅氏に大きな恩を売ったことで、人事のもくろみで物言う権利はしたたかに確保した」と読む。裏返せば、次期政権でも求心力の源泉である幹事長職は渡さないという意味だ。

   ◇    ◇ 

 森山氏は3日、連続在職日数を1128日とし、小泉政権時に国対委員長だった中川秀直氏を抜いて歴代単独トップとなった。野党と信頼関係を築き交渉術も駆使し、安定した国会運営で法案を次々と成立させ、安倍政権内での評価を不動のものとした。

 今回の総裁選で森山氏の所属する石原派では、山崎拓最高顧問が石破茂元幹事長を推す動きなどがあった。そんな中、国会対策で菅氏と毎日のようにコミュニケーションを取ってきた森山氏は「当初から『菅氏推し』」(自民関係者)を崩さず、派内を取りまとめた。二階氏とも太いパイプを持ち、連携して「菅政権」誕生をアシストすることで石原派の閣僚席を取りたい狙いとみられる。自身も、総務会長など中枢ポストへの就任が臆測されている。

 菅氏は秋田、二階氏は和歌山、森山氏は鹿児島。いずれも地方出身で、市議や県議から国政の場にはい上がってきた。「似た苦労や失敗をしてきた同士だからこそ、何でも分かり合える。『あうんの呼吸』がある」(衆院中堅)。政界重鎮の古賀誠元幹事長に「土のにおいのする政治家」と言わしめた菅氏と、両氏の「次」が注視されている。 (郷達也、森井徹)

4542名無しさん:2020/09/09(水) 03:46:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/7217ed4c8b96dd615b6f7f92b5c5b09486545d1a
菅”首相”天下取りの原点は3年前の二階氏との本誌会談「ギラギラしていた」〈週刊朝日〉
9/8(火) 8:00配信

「令和おじさん」が仕掛けた政局が風雲急を告げている。自民党総裁選に出馬した菅義偉官房長官(71)は、二階俊博幹事長(81)ほか党内5派閥の支援を受けて次期首相の座に王手をかけた。実は、このシナリオは3年半前から準備されていたものだ。菅氏のギラついた野心が次に狙うものは。

 2017年冬、東京都内のホテルで、菅義偉官房長官は一人の男が来るのを待っていた。

 菅氏は安倍政権の実質ナンバー2として日々分刻みのスケジュールをこなしている。約束の時間に遅れて菅氏を待たせるとは尋常ならざることだが、当の菅氏は上機嫌だった。周囲と政界人物評などの話に花を咲かせながら、“主役”の登場を待っていた。

 遅れること約40分。目当ての人はようやく姿を現した。二階俊博・自民党幹事長だ。

 2人はこの日、週刊朝日の企画で対談をすることになっていた。両者の対談はこの時が初。『内閣官房長官』(MdN新書)の著者で、対談の司会を務めた作家の大下英治氏はこう話す。

「菅さんと二階さんは最近になって接近したように報道されていますが、違います。3年半前のあの対談で2人は意気投合し、そこから定期的に会うようになって、関係を深めていったのです」

 現在、菅氏は安倍首相の後継者を選ぶ自民党総裁選(9月14日投開票)において党内5派閥の支持を固め、独走状態に入っている。その菅氏を真っ先にかついだのが、二階氏だ。「天下取り」に向けた2人の蜜月関係は、すでに3年半前から始まっていたのである。

 対談で2人はお互いを褒めたたえ、ポスト安倍について聞かれると、そろって「安倍総理の後は安倍総理」と答えた。だが実際は、菅氏は“ギラついた野心”を隠していた。大下氏は言う。

「政治家ですから、菅さんが総理になる道を考えていたのはある意味、当たり前のこと。ただ、安倍首相が『辞める』と言う日まで、菅さんは一切、衣の下の鎧を見せなかった。それでも、安倍さんは菅さんの怖さを感じていたはずです」

4543名無しさん:2020/09/09(水) 03:46:40
>>4542

 菅氏と二階氏に共通する強さは、政局への大胆さと抜け目なさだ。

 元々、安倍首相は後継に岸田文雄政調会長をと考え、ステップとして岸田氏を幹事長に据えようとしていた。「力の源泉」である幹事長ポストを奪われそうになった二階氏は反発。岸田氏への禅譲に否定的な菅氏とともに、表向きは安倍首相への忠誠を守りつつ「岸田追い落とし」の機をうかがっていた。

 転機は今年4月。政調会長としてコロナ対策をまとめる立場にあった岸田氏は「減収世帯への30万円給付」を主導したが、これに反発した二階氏が公明党を巻き込んで押し返し、「一律10万円給付」にひっくり返したのだ。岸田氏の面目は丸つぶれとなり、その頃から安倍首相も「岸田禅譲」に消極的になったとされる。

 この時期、菅氏は今井尚哉首相補佐官らと対立してコロナ対策の一線から外れていたが、5月に二階氏主導で検察庁法改正案を政府に断念させた際は、二階氏は菅氏に真っ先に情報を伝えた。

 安倍首相の体調不良がささやかれるようになった7月には、菅氏と二階氏は次の展開への布石を打っていた。二階氏の周辺がこう話す。

「二階さんは『私は菅さんと会っているけど、菅グループの幹部とは会っていないな』と言って、二階派幹部と菅グループの幹部で集まった。その時点で、『ポスト安倍』についても話は出たが、菅さんはあくまで出馬については触れなかった。ただ、二階派幹部は菅さんにギラギラした雰囲気を感じたそうです」

 8月28日、安倍首相が電撃的に辞任を表明し、権力闘争の火ぶたが切って落とされる。菅─二階同盟の動きは「電光石火」のごとく素早かった。

 二階氏は28日午後の党役員会で総裁選のあり方について幹事長への一任をとりつけ、党員投票抜きの総裁選への流れを作る。29日には、菅氏は二階氏、林幹雄幹事長代理、森山裕国対委員長と極秘に会談。30日午後には早くも二階派の「菅支持」が報じられた。

 この時点では、安倍首相の出身派閥で党内最大勢力を誇る細田派の出方次第で岸田氏にも勝利の芽があった。だが、ここで「布石」が効いてくる。

4544名無しさん:2020/09/09(水) 03:46:59
>>4543

「安倍首相にとっては石破(茂)氏に勝たれて森友・加計などの問題を再調査されるのが、最も避けたい展開。菅氏と二階氏を切れば、2人に石破氏をかつがれる可能性がある。すでに党内は『岸田では選挙に勝てない』というムードで、岸田氏では石破氏に負けるかもしれない。体調面の不安もあり、安倍首相に菅─二階同盟と事をかまえる気力はもうなかった」(自民党幹部)

 二階氏は6月、石破派の政治資金パーティーでの講演を約束するなど、石破氏と急接近していたが、これも巧妙な「見せ球」だった。二階派幹部は言う。

「石破派の数はいつまでたっても19人。党内の支持が増えない以上はどうしようもない。『急に自分のところに来て、応援をと言っても、無理だ』が二階氏の本音でした」

 そうと知らない安倍首相は、岸田氏への禅譲を断念。周囲に「次は菅さんに」と漏らすと、「勝ち馬」に乗り遅れたくない細田派、麻生派、竹下派などの各派閥が雪崩をうって「菅支持」を表明。こうして総裁選レースの大勢は、わずか3日で決まってしまった。

 安倍首相にハシゴを外されたかたちの岸田派幹部はこう話す。

「安倍首相の辞任表明があって麻生(太郎・財務相)さんに総裁選出馬の支援を求めて挨拶に行ったが、『安倍首相の了承があれば支援を検討する』と言われ、岸田さんは驚いた。安倍首相の考えが変わったとは思ってなかったんだろう」

(本誌・西岡千史、上田耕司/今西憲之)

※週刊朝日9月18日号より抜粋

4545名無しさん:2020/09/09(水) 03:47:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea467e285676922bf0d2ff217f94d7775af59034
石破・岸田は、こうして潰された…二階俊博の怖ろしき「深謀遠慮」
9/8(火) 7:01配信

 「あいつにだけは、後任は譲らない」

 以前、安倍晋三首相が漏らしたセリフとして、首相周辺が明かした言葉だ。安倍首相が「あいつ」と言った相手は、石破茂元幹事長のことである。

 “党内野党”のごとく、事あるごとに安倍政権のやり方に意見し、反旗を翻してきた石破氏について、「絶対に許さない」と周辺に語ったのだという。安倍首相の盟友、麻生太郎副総理兼財務相も同じ考えで、だからこそ、ポスト安倍は岸田文雄政調会長に禅譲という流れが長く横たわっていた。

 安倍氏・麻生氏が推す岸田氏か、それとも“党内野党”の石破氏か――次期総理・総裁の争いはその対立がメインとなるはずだった。

 しかし、いまや菅義偉官房長官が総裁選で勝つことが既定路線のようになっている。背後にいるのは二階俊博幹事長である。安倍首相と麻生氏の考えをうまく利用しながら、しかし自分が望むような形に路線を敷いたのが、二階氏だった。

 じつは、二階氏は崖っぷちに立たされていた。

 「安倍首相がこのまま続投していれば、9月の党役員人事で二階氏は幹事長職から外されていたでしょう」

 と、官邸関係者が語るとおり、昨年、参院選後の内閣改造および党役員人事で、二階氏は副総裁という“名誉職”にまつり上げられる予定だった。独特の政界遊泳術に長けた二階氏は、それを以下のような方法で封じ込めた。

 今年に入り、2021年9月30日で党総裁任期を終える安倍首相の後任、つまりポスト安倍が囁かれるようになり、二階氏は石破氏擁立を視野に入れながら、菅氏と連絡を密に取るようになる。二階派幹部は語る。

 「菅氏と連携を取り、竹下派も巻き込み、石破氏を擁立する。現在の衆院議員の任期は2021年10月21日で、それまでに総選挙が実施される。世論を見れば石破人気がダントツで、任期が迫ってくれば党内も石破氏に傾くとの読みがあった」

 しかしそれとともに二階氏は、菅氏擁立も視野に入れていた。

 「長く安倍政権を支えてきた実績は間違いない。菅氏は麻生氏とソリが合わないことも、二階氏には好都合だった」(同)

 つまり、仮に菅氏が首相になったとき、麻生氏の影響力を、ある程度制限できるということである。

 かくして、二階氏と菅氏の関係は深まり、今年6月からは月イチの食事会も定例化した。

 その流れの中で、突然の安倍首相の辞意表明だった。8月28日午後2時2分、安倍首相は党本部を訪れ、二階氏と林幹雄幹事長代理に辞意を伝えた。

 緊急入院による非常事態であまりにあわただしく、総理臨時代理を置くことにならなかったことが、二階氏にとって利が働いたということだろう。その場合、麻生氏がその任に就く。政治に混乱が生じるのは明らかで、しかも、二階氏を取り巻く環境が悪化する恐れもあったからだ。

 となれば、速やかに総裁選実施に踏み切るしかない。党員・党友投票も実施する総裁選は、約1ヵ月かかる。「政治空白を作ることは避ける」を大義に、両院議員総会で決める方法に舵を切った。

 「緊急事態で、コロナ禍も収束していない中、政治が停滞してはならない」

 二階派関係者はこう語る。大義を掲げるウラには、二階氏の深謀遠慮が見え隠れする。

 「党員・党友の投票がある総裁選になれば、石破氏有利に働く。また、総裁選の期間、官房長官の職にある菅氏は身動きが取れなくなる」(同)

 つまり、菅氏が出馬しやすく、他派閥も乗りやすい形を作る判断を下したのである。それまで見せていた「石破氏支援」の姿勢は、ここで完全にたち消えてしまったように見える。そして、いち早く二階氏は、菅氏出馬の流れを作る。

4546名無しさん:2020/09/09(水) 03:48:07
>>4545

すでに蚩尤は決した
 菅氏は安倍首相辞意表明会見の翌日夜、二階氏、林幹雄幹事長代理、森山裕国対委員長と会い、「総裁選日程が決まったら、正式表明したい」と伝えた。これを受け二階氏は、菅氏を総裁選で支援する意向を伝えた。

 ポスト安倍の最右翼と見られていた岸田氏は、今年4月の給付金問題で、ミソをつけた。収入減世帯に30万円給付という案を党内でまとめ、閣議決定まで行ったにもかかわらず、安倍首相は公明党の山口那津男代表に迫られ、国民1人当たり10万円給付に変更した。このことが決め手となり、安倍首相と麻生氏の間で、「非常時には向かない」との烙印を押されてしまったのだ。

 しかも8月28日、岸田氏の姿は永田町になかった。講演会のため、新潟を訪れていたのだ。

 「このタイミングの悪さが、運を遠ざけるんだよな」

 岸田派衆院議員はこう嘆く。急ぎ、帰京した岸田氏だが、すでに二階氏の包囲網は各派閥に伝播し、二階氏が菅氏支援を打ち出すと、雪崩を打ったように他派閥の支持が続いた。党内最大派閥の細田派(98人)、麻生派(54人)、竹下派(54人)、二階派(47人)、石原派(11人)が菅氏を推し、すでに雌雄は決したような形だ。

 とはいえ、これで終幕ではない。今後、派閥間の主導権争いは激化する。菅氏は当面、居抜き人事で政権運営をするものと見られている。ひとまず、二階幹事長は安泰だ。しかし、菅首相に対する各派閥の長の思惑は、1年限りの“ショートリリーフ”。その後の“ポスト菅”こそが、最大の山場と見ている。

 一方、菅氏自身もショートリリーフで良しでいいとは思っていない。派閥の力学を抑えて、本格政権をどのタイミングで作るか、思案している。菅氏圧勝で終わる第一幕だが、今後の政局こそが見物であることは間違いない。

山田 厚俊(ジャーナリスト)

4547名無しさん:2020/09/09(水) 03:48:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ebc684a99f042c725a86110bc1b5eb06d22ca72
総裁選所見発表詳報(4)石破氏「成し遂げたいのはグレートリセット」
9/8(火) 17:22配信

■石破茂

 地方創生大臣を2年務めました。食料を作り、エネルギーを作り、出生率の高い地方が滅んで、政治であり、金融であり、経済であり、文化であり、メディアであり、その中心の東京ではありますが、食料を作らず、エネルギーを作らず、出生率は全国最低。そこにヒトが集まる、モノが集まる、カネが集まる。そういう日本国は持続可能なものなのですか。

 私は地方に雇用と所得、そのことは絶対に必要だと思います。おかしくないですか。鉄道が発達し、道路が発達し、航空路が発達し、情報網が発達すればするほど、東京一極集中はなぜ進むのですか。国がそういう仕組みになっているからです。

 明治維新後わずか50年。日本は世界の強国になった。敗戦後わずか20年で、GNP(国民総生産)は世界第2位になった。そのために東京一極集中は人為的に行われたものであります。ふるさとは志を果たして帰るものではない。志を果たしに故郷に帰る。

 東京の負荷を減らしていかねばなりません。東京の集中の利益を、限界を超えたとするならば、首都直下型地震、少子高齢化、東京の持っている負担をいかにして減らすか。地方にいかにして雇用と所得をもたらすか。地方創生に、私はもう一度全身全霊で取り組み、新しい日本をつくってまいります。

 憲法について申し上げます。どうか、平成24年、党議決定をした自民党憲法改正草案、もう一度みんなで読もうではありませんか。起草員の1人として携わりました。なんで政党の役割が憲法に記されていないのですか。わが自由民主党は、日本国の中心として日々努力をしてきた。政党は権力による弾圧があってはならない。最大限自由が保障されねばならない。

 しかし、国民から政党助成金をいただいている。そうであるなら、党のカネをどのように使ったのか。政党の意思はいかに決せられるべきか。そのようなことを国民にきちんと示す。権利だけ享受する主体というのはありえません。政党法の制定が必要であります。

 合区の解消。参院選は間違いなく再来年にはやってくる。鳥取、島根、高知、徳島。合区の厳しさ、苦しさ。これを解消するために憲法改正が必要である。そうしなければ地方はどうなるんですか。地方に厚く、そういうことを申し上げているのではない。合区の解消、そのためにこの時限性のある課題には取り組むべきだ。

 最高裁判所裁判官、総選挙の際に誰がその名前を知っている。この仕組みで本当に三権分離は成り立つのか。その仕組みは法律で定めていかねばなりません。

 自衛隊は国の独立を守るためのものです。そしてその行動は全て国際法にのっとってやるべきものです。相手は外国の国家主権ですから、国際法にのっとって行動するのは当然だ。その国において最強の組織であればこそ、司法・立法・行政による厳格な統制は必要である。当たり前のことであります。憲法改正は国民が決めるものである以上、わが党は先頭に立って議論を深め、一刻も早く憲法改正に取り組むべきものであります。

 私はこの34年間、ひたすら愚直に生きてきました。もっとお利口さんに立ち回ることもできたのかもしれません。ひたすら愚直に生きてまいりました。今回「納得と共感」を掲げました。「そうだね」と国民が言ってくださる、一緒にやろうと言ってくださる、それが「納得と共感」であります。

 今こそ「納得と共感」の政治をやりたい。そして成し遂げたいのはグレートリセット。もう一度この国の設計図を書き換えていくことであります。そうしなければこの国は次の時代に生き残ることができない。やらねばならないのはグレートリセットである。国のあり方をもう一度皆さんとともに考え直し作り直していきたい。

 国民は政治を信じていないかもしれない。しかし、われわれは国民を信じているのだ。「これを言っても分からない」「これを言えば票が減る」。そう言って真実を語らない政治家は国民を信じていないのではないですか。国民を信じない政治家は国民から信用されるはずはない。わが自由民主党は国民政党として、日本国のために、次の時代のために、全身全霊で臨んでまいりたいと決意を申し述べて、所信の一端といたします。ありがとうございました。

4548名無しさん:2020/09/09(水) 03:49:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/3605c9530aa72074cd684a04301368eb5a611f46
総裁選所見発表詳報(6)菅氏「私のような普通の人間でも努力すれば首相を目指せる」
9/8(火) 17:42配信

■菅義偉氏

 私の原点について少しだけお話しさせていただきたいと思います。雪深い秋田の農家の長男として生まれ、地元で高校まで卒業いたしました。卒業後、すぐに農家を継ぐことに抵抗を感じ、就職のために東京に出てきました。町工場で働き始めましたが、すぐに厳しい現実に直面し、紆余(うよ)曲折を経て2年遅れで法政大学に進みました。

 いったんは民間企業に就職しましたが、世の中がおぼろげに見え始めた頃に「もしかしたらこの国を動かしているのは政治ではないか」、そうした思いに至り、縁があって横浜選出の国会議員、小此木彦三郎先生の事務所に秘書としてたどり着きました。26歳のときです。

 秘書を11年務めた頃、偶然にも横浜市会議員選挙に挑戦する機会に恵まれました。直前まで公認を得られない厳しい選挙戦でありましたけども、38歳で当選をさせていただきました。地方政治に携わる中で、市民の皆さま方の声にお応えしていくためには地方分権を進めなきゃならない。そうした思いで国政を目指し、47歳で当選をいたしました。まさに地縁血縁のないゼロからのスタートでありました。

 ときをおいて今、私は、ここで自民党の総裁選に立候補し、皆さんを前に所見の演説をさせていただいております。五十数年前、上京した際に、今日の自分の姿は全く想像をすることもできませんでした。私のような普通の人間でも、努力をすれば総理大臣を目指すことができる。まさにこれが日本の民主主義じゃないでしょうか。

 世の中には国民の感覚から大きくかけ離れたものが数多く、当たり前でないことが残っております。例えば赤坂の迎賓館。私は総務相になって初めて素晴らしい施設に入ったときに「田舎の両親に見させてやりたい」。こう思いました。しかし当時は年間で10日間しか開放しておりませんでした。

 迎賓館は国民の財産です。官房長官になってすぐに、公務で使っていない期間は国民に開放するように指示をしました。現在では年間270日以上開放されています。京都の迎賓館も同じように開放をいたしました。

 そして災害対策のダムの活用です。台風が来る前に事前放流ができるダムは国交省が所管するダムだけでした。ところが同じダムでありながら、経産省が所管する発電用ダムや農林省が所管する農業用のダムは、この事前放流を行うことができませんでした。省庁の縦割りが原因だったんです。

 その見直しを行うことで、全国のダムの事前放流をできるようにしました。その量はなんと従来の約2倍です。今回の台風10号でも、九州を中心に75カ所のダムで事前放流を行って、下流の水位を下げることができました。

 さらに例を挙げるならば、高すぎる携帯料金、電話の料金です。公共の電波の提供を受けているにもかからず、大手3社は市場で9割の寡占状態を維持し、20%もの営業利益を上げ続けています。このような事業者の既得権益を取り払い、競争がしっかりはたらくように、さらに改革を徹底したいと思います。

4549名無しさん:2020/09/09(水) 03:50:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/c41422b756b6dd815aefca23bbeebcf00cba2af9
安倍政権の功罪 そして総裁選に挑む人々(1)
9/8(火) 17:20配信

「報道部畑中デスクの独り言」(第204回)

ニッポン放送報道部畑中デスクのニュースコラム。今回は、7年8ヵ月の長期政権となった安倍内閣の総括と、今後の自民党総裁選について―

2020年8月28日、安倍総理大臣が突然の辞任を表明しました。首班指名までは総理の職にありますが、7年8ヵ月の長期政権はまもなく終止符が打たれることになります。

8月28日のこの日、メディアの一員として感じたのは「敗北感」でした。いまになって「前から私は知っていた」かのように解説する方もいらっしゃいますが、私はそのようなことを申し上げるつもりはありません。

確かに、いま思えばというシグナルのようなものはありましたし、そうした噂も永田町にはありました。ただ、「マユツバ」ものの情報もあり、断定に足る裏付けがなかったのも事実です。

私が明らかにやばいなと思ったのは、8月12日、いわゆる「黒い雨」訴訟に関する官邸エントランスでのやり取りです。声が完全に枯れ、時折かすれる、歩くのもしんどいかと思わせるような後ろ姿でした。その後、総理は休みを取り、17日には7時間半、24日は3時間半の検診に臨み、一度は声も戻ったようでした。

総理も会見で話していた通り、「拉致問題」「日露問題」「憲法改正」……国内外で課題が山積しています。任期も1年残っています。10月解散・総選挙の噂も決して消えたわけではありません。

大変不謹慎な話ですが、口の悪い記者からは「国会に出たくないがために、元気がないふりをしているのではないか?」という声もあったぐらいです。それだけ総理の状況は読み切れなかったわけです。

8月28日当日、安倍総理は午前10時前に総理官邸に姿を見せました。記者会見をひかえ、背筋はしゃんとしていたように見えました。定例閣議の後、麻生副総理と会談……内容はなかなかつかめなかったのですが、後に辞任の意向を伝えたことが明らかになります。

4550名無しさん:2020/09/09(水) 03:52:05
>>4549

午後の新型コロナ対策本部会合では、むしろ頬が赤らみ、顔色はよく見えました。しかし、その整った表情は「決意」の表れだったと言えるかも知れません。午後4時の臨時閣議、5時の記者会見を前に、その間隙をついて総理は自民党に向かいました。二階幹事長を官邸には呼ばず、自ら自民党本部に向かったことで、いよいよ「ビンゴ」となりました。

午後5時から始まった記者会見。秋から冬に向けた新型コロナウイルスの「対策パッケージ」、北朝鮮を念頭とした安全保障対策の新たな方針、政策に関するメッセージを5分40秒話した後、健康問題の説明、辞任表明となりました。

「病気と治療を抱え、体力が万全でないなか、大切な政治判断を誤ること、結果を出せないことがあってはならない」

「悩みに悩んだが、足元において、7月以降の新型コロナウイルス感染拡大が減少傾向に転じたこと。冬を見据えて実施すべき対応等をとりまとめることができた。新体制に移行するのであれば、このタイミングしかないと判断した」

体調の異変、辞任の理由を語り、未達となった課題については「拉致問題をこの手で解決できなかったことは痛恨の極み」「ロシアとの平和条約、憲法改正、志半ばで職を去ることは断腸の思い」と、かみしめるように語りました。これまでの会見とは違い、質疑では原稿にほとんど目を落とさず、記者の目を見据えて答えていたのが印象的です。

7年8ヵ月、相当な激務、ストレスだったと思います。まずは日本という国のトップを務められたことに対して、敬意を表します。「お疲れさまでした」と申し上げたいと思います。

アベノミクスと呼ばれた経済対策、物価目標など未達の部分は多いものの、就任前に日本全体を覆っていた閉塞感、特に「六重苦」というフレーズはまったく聞かれなくなりました。新型コロナウイルスの影響で先行きは不透明ですが、雇用については「人手不足」と言われるぐらいの状況を導いたことは事実です。

また在任中、2度の消費税率の引き上げを行いました。消費税はそれまで倒閣につながる、いわば「鬼門」であり、タブー視されていました。その引き上げの是非はともかく、これによる選挙での敗北はない、初めての内閣となりました。

4551名無しさん:2020/09/09(水) 03:52:39
>>4550

その他、「地球儀外交」と言われる80の国と地域を訪問し、外交の存在感を高めました。これまた賛否は分かれますが、安全保障関連法、組織的犯罪処罰法を成立させたことは、歴史に刻まれるでしょう。

一方、人に対して好き嫌いのハッキリしていた宰相であったとも思います。国会のやり取りでは挑発にすぐムキになり、自らヤジを飛ばすという一幕もありました。

辞任表明の会見終盤に「メディアの選別」「政権の私物化」を指摘する質問があり、それまでは比較的、張りのあった声が急に「蚊の鳴くような声」になりました。1時間近くにわたる会見の疲れというより、本人にとって嫌な質問に対する“アレルギー反応”に感じました。

当人は否定していますが、敵・味方を峻別する政治手法というのは、わかりやすさの一方で、政権としての限界を示していたのではないかと思います。

総理が悲願としていた憲法改正、皮肉なことに世論調査ではそれ自体には抵抗がなくても、「安倍さんのもとでは反対」という回答が少なくなかったと記憶しています。国民はそれだけ安倍政権に、一種の危うさを感じていたのではないでしょうか。

以前、小欄でいわゆる「タカ派」だった中曽根康弘元総理が、“女房役”の官房長官に「ハト派」とされる後藤田正晴氏を起用した、“バランス感覚”についてお伝えしたことがあります。また、保守派の論客として知られる石原慎太郎氏も好き嫌いの激しい人物ですが、東京都知事時代に、左派系メディアを「バカ●●」と罵りながらも、そうしたメディアにも出演していました。

当時の側近は、「出ることで(左派系の支持者も)味方につける」と話していたことを思い出します。「政権の器」「老獪さ」「懐の深さ」……そんな観点で見ると、安倍政権ははたしてどうだったのかと考えます。

さて、政界はすでに事実上の次の総理、自民党総裁選に向けて動いています。「あすの日本が少しでもよくなるかも知れない」……これは第2次安倍内閣、小泉内閣、鳩山由紀夫内閣の発足時に、多くの国民が感じていたことだと思います。

期待通りだったこともあれば、期待外れのときもあったわけですが、後任にそんな期待感や高揚感を持てる人がいるかどうか……注目して行きたいと思います。

(その2へ続く)

4552名無しさん:2020/09/09(水) 03:53:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/572e3bd181d66e549b68d10a4cdede5da21fc8c2
菅新政権は「暫定」か、解散・人事で揺れる党内
9/8(火) 5:01配信

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選が9月8日に告示される。予想通り菅義偉官房長官(71)と岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)が立候補。14日の自民党両院議員総会での投開票に向け、コロナ対応や景気対策、日米・日中外交、地方の活性化など重要課題での論戦に臨む。史上最長となった安倍政権の評価や継続の是非も争点となる。

 ただ、岸田、石破両派以外の5派閥や無派閥・菅グループなどがそろって推す菅氏の総裁選勝利は確定的だ。党内の関心はすでに、菅新政権の党・内閣人事とそれを踏まえた衆院解散の時期に移っている。

 新政権が安倍首相の残り任期を担う暫定なのか。それとも2021年9月の総裁選での再選も狙う本格政権なのか。解散時期もそれと連動するとみられるだけに、総裁選での多数派工作も各派やグループの思惑が複雑に交錯している。

■安倍路線の継承を掲げる菅氏

 総裁選に挑む3氏は石破氏は4度目だが、菅、岸田両氏は初めて。記者会見やテレビ出演などで政権構想を提示しており、8日以降は3氏の討論と各陣営による議員・地方票の獲得工作が、総裁選の最終結果を決めることになる。

 菅氏はアベノミクスも含め内政、外交両面で「安倍路線の継承」を掲げる。安倍首相が退陣表明をした後、世論調査で内閣支持率や自民党支持率が急上昇したことが背景にある。携帯電話料金の値下げや地域金融機関再編などに「菅カラー」をにじませるが、マクロ経済や外交・安保政策は現状維持にとどまる。

 岸田氏は、安倍政治の内政外交政策を評価したうえで、アベノミクスはトリクルダウンと呼ばれる波及効果に乏しかったことなどから、「かえって格差が広がった」と批判。中間層の経済基盤底上げに向けた教育費や住宅費の負担軽減策と、地方再生に向けて派閥の大先輩である故大平正芳元首相にならって「デジタル田園都市国家構想」を打ち出した。

 一方、石破氏はモリカケ問題も含めた安倍政権への国民の不信感を「民主主義の危機」と指摘。内政では「地域分散と内需主導型経済」による政策転換を主張する。また、当面の課題のコロナ対応でも安倍政権の迷走を批判し、PCR検査のさらなる拡大・強化を訴えている。相次ぐ地震や豪雨災害に機動的に対応するための防災省創設も提唱している。

 総裁選は国会議員票394票、各都道府県連代表に3票ずつ割り当てる地方票141票の計535票で争われる。新総裁は16日召集の臨時国会で首相に指名され、新政権が発足する段取りだ。

4553名無しさん:2020/09/09(水) 03:53:55
>>4552

 告示後の3候補の政治理念や政策での論争は、8日の立候補届け出後の所見発表演説会と共同記者会見を手始めに、恒例の日本記者クラブ主催の討論会などで展開される見通しだ。

 論戦は、内政外交両面で「安倍政治の継承」を掲げる菅氏に対し、「安倍政治の変革」を求める岸田、石破両氏が攻める構図となる。圧倒的優勢の菅氏の牙城を岸田、石破両氏がどこまで崩せるかに注目が集まる。

■菅氏の支持はさらに拡大

 党内7派閥のうち5派閥が支持する菅氏の陣営は、それぞれの派内締め付けにより、議員票での造反防止に全力を挙げている。地方票でもライバル2氏を圧倒することによる完勝を目指して、党員・党友への個別電話作戦などを徹底する構えだ。「議員票で見込みより数十票も減らし、地方票でも過半数を逃せば、菅氏の求心力低下につながる」(陣営幹部)との不安からだ。

 菅氏支持への流れを作った二階俊博幹事長が率いる二階派(47人)と細田派(98人)、麻生派(54人)、竹下派(同)の3大派閥との主導権争いには、陣営内の若手議員から「古い自民党の復活」との批判が噴き出し、一致結束への不安も残る。

 また、議員票で圧倒的に劣勢な岸田、石破両氏陣営は、個人的関係を頼りに議員票の上積みを目指す一方、地方票での支持拡大に活路を求めている。弱者に味方する日本的な判官びいきムードをかき立てることで、菅氏に一矢報いるのが狙いだ。

 しかし、ここにきての主要新聞などでの世論調査では、「次の首相」に菅氏を挙げる回答がトップとなり、自民党支持層では約3分の2に達している。このため、現状では「議員票で約8割、地方票で6割以上の合計400票に迫る菅氏の圧勝」(菅陣営幹部)との見方も広がる。

 今後の政治日程としては、①14日の総裁選投開票②15日の自民党4役人事③16日召集の臨時国会冒頭での首相指名と同日中の組閣・新内閣発足④18日に臨時国会閉幕、という段取りがほぼ確定している。

4554名無しさん:2020/09/09(水) 03:54:16
>>4553

 党内では新政権の人事予想やそれも踏まえた衆院解散の時期についての、さまざまな臆測が飛びかっている。

 麻生派幹部の鈴木俊一総務会長は6日の民放テレビ番組で、新内閣が改めて召集する秋の臨時国会での衆院解散の可能性について、「(新首相は)その誘惑に駆られる。新内閣ができて評価の高いときに国民の信を問う。大義名分も立つ」と早期の解散・総選挙に言及してみせた。

■党内は菅暫定政権を想定

 ここにきて菅氏の発言も微妙な変化をみせている。連日のインタビューで早期解散の可能性を聞かれると、「状況次第」などと思わせぶりに語る場面もあった。党内にある2021年9月の次期総裁選までの中継ぎを意味する暫定政権説についても、「新政権は暫定ではない。自信を持って堂々と務めるべきで、それが国民への責務だ」と本格政権樹立への意欲と自信をにじませた。

 2日の出馬会見でも、「私は無派閥で、派閥に推されてここに立っているわけではない」と強い口調で語った。しかし、その直後に行われた麻生太郎副総理兼財務相ら細田、麻生、竹下3派領袖による共同会見では、安倍首相の出身派閥で、党内最大勢力を率いる細田博之元幹事長が「引き続き安倍内閣の業務を引き継いでいただきたい」と発言。党内は「3人の領袖は暫定政権を想定している」と受け止める向きが多かった。

 竹下派の総裁候補と目される茂木敏充外相も「次の総裁選には出たい」と語ったことも、3派が次期総裁選での菅氏の続投を前提にしていないことを表している。

 そこで、党内が注目するのが菅新政権の陣容だ。特に内閣の要となる官房長官人事は「菅氏の政権運営と早期解散への本気度を占うバロメーターになる」(麻生派幹部)とみられている。「党内バランスを優先した調整型か、選挙をにらんだアピール型かで、菅氏の解散戦略も推し量れる」(細田派幹部)からだ。

 菅氏は官房長官人事について、4日の大手紙インタビューで「非常に難しい。情報発信、国会対策、政策のとりまとめと、全体を見ていなければダメだ」と語り、総合力が選任のカギになるとの考えを示した。

4555名無しさん:2020/09/09(水) 03:54:38
>>4554

 調整型として下馬評に上がるのは、加藤勝信厚労相、萩生田光一文科相、森山裕国対委員長の3氏。加藤、萩生田両氏は菅氏の下で官房副長官も務め、答弁の手堅さに定評がある。加藤氏は竹下派だが安倍首相と親密で、細田派の萩生田氏は安倍首相の最側近。一方、森山氏は菅氏と同様の叩き上げ政治家で、菅氏と二階幹事長の双方に信頼関係と太いパイプを持っている。

■隠れた本命に挙がる梶山経産相

 対するアピール型としては河野太郎防衛相や小泉進次郎環境相の名前が挙がる。両氏とも「国民向けの発信力は抜群」(自民若手)だからだ。将来の総理・総裁候補と目される両氏は今回、相次いで菅氏支持を明言したが、党内では両氏の選挙区から「神奈川連合」との見方も出る。

 もともと、麻生派の河野氏や無派閥の小泉氏は、「実際の後見人は菅氏」(自民幹部)とされ、「河野官房長官、小泉官房副長官という人事なら、早期解散の布石」(自民長老)と見る向きが多い。ただ、党内には「そんな人事をしたら、各派閥がそっぽを向く」(同)との声も少なくない。

 そこで、政界関係者の間で「隠れた本命」とささやかれるのが、梶山弘志経済産業相だ。菅氏の政界の恩師は故梶山清六元幹事長で、弘志氏はその息子。菅氏と同じ無派閥でバランス感覚や調整力にも秀でているとされ、菅氏の側近でもある。

 過去には石破グループに属していたこともあり、石破氏とのパイプ役にもなれる。仮に菅氏が「梶山官房長官」を選んだ場合は、「早期解散と任期満了選挙の両にらみの戦略」(自民幹部)と読む向きもある。

 菅氏はここにきて、解散や党・内閣人事については「新首相が決めること」とかわしている。ただ、総裁選から新内閣発足まで極めて短時間であることから、「用意周到な菅氏だから、実際には極秘裏に裏工作を進めている」との見方も多い。支持派閥の実力者らは菅氏の言動や表情に神経を尖らせている。

 菅氏にとって、「本格政権を狙うには早期解散・総選挙で勝つのが一番手っ取り早い」のは自明の理。急上昇した内閣支持率や自民党支持率と、分断が目立つ野党陣営を考慮すれば、「今(解散を)やれば300議席も夢ではない」(自民選対)との声も漏れる。

■飛びかう秋解散の怪文書

 派閥談合への批判払拭を狙って、キングメーカー然と振る舞う麻生、二階両氏を要職から外すか、無任所副総理や副総裁に棚上げして世代交代を図れば、「新内閣の支持率は6割を超える」(世論調査専門家)との見方も出る。それで選挙に大勝すれば、安倍氏に続く「菅1強時代」になるとの見立てだ。

4556名無しさん:2020/09/09(水) 03:55:05
>>4555

 こうした状況も踏まえ、永田町ではすでに①9月下旬に臨時国会召集して解散―10月25日投開票②10月上旬臨時国会召集で解散―11月1日投開票、などの怪文書がばらまかれている。もちろん、コロナの感染拡大がある程度収まることが前提だが、「晩秋からの感染再拡大前に勝負をかける」(自民幹部)という意味では現実味を帯びる。

 それにはまず総裁選での圧倒的勝利が前提となる。菅氏の野望をかぎ取って、支持派閥があえて造反を黙認する高等戦術に出れば、菅氏の求心力は低下し、その後の政権運営も各派閥に配慮せざるをえなくなる。

 菅新政権が「安倍政権の負の遺産の管理と後片付け」(細田派幹部)ではなく、「新たな自民党の再出発」(菅グループ幹部)に踏み出せるのかどうか。自民史上、異例の無派閥で非世襲の菅氏。新政権発足までの期間が、トップリーダーとしての資質と器量が問われる「運命の8日間」となりそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

4557名無しさん:2020/09/09(水) 03:56:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/11d75ad17fefa1255a5d36de999d94fb96aa7555
「安倍政権へのうんざり感」だけが敵? 二階幹事長・竹中平蔵氏を味方につけた菅官房長官が首相の座を射止める可能性(伊藤智永)
9/8(火) 10:10配信

「ポスト安倍」に菅義偉官房長官が再浮上してきた──。盛んに飛び交う観測の虚実を吟味する。自民党の岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長に続く「第3の候補」とも、勢いでは2人をしのぐ「陰の本命」とも言われるが、本当のところはどうなのか。

「再浮上」とは、昨年春に「令和おじさん」ともてはやされた後、秋の内閣改造から鳴かず飛ばずだったのが、新型コロナウイルス対策で「冷房と暖房を同時にかける」政府方針の陣頭指揮を執るようになった見え隠れを言う。

 安倍晋三首相が体力・気力・内閣支持率のいずれも減退している時、「内閣の番頭」が目立つのは当然という見方は表面的すぎる。首相が沈みだしたら代わりに官房長官が前面に出てくる現象は、実は歴代政権で例がない。あったら相当に不穏である。しかも菅氏の場合、安倍首相も了解の上でそうしている。世論の過半数が反対する「Go Toキャンペーン」強行も、早期衆院解散否定も、菅氏の独断専行ならともかく、安倍首相が明らかに追認、黙認している。それが何を意味するか。

 時の首相より官房長官の実力が目立つことはまれにあり、「剛腕」と呼ばれた。橋本龍太郎内閣の梶山静六氏、小渕恵三内閣の野中広務氏が典型だ。中曽根康弘内閣の後藤田正晴氏、小泉純一郎内閣の福田康夫氏は、首相の方が目立っていたからちょっと違う。

 官房長官が首相になるのは意外に難しい。後藤田、梶山、野中3氏は退任後の政局で首相候補に擬せられたが、梶山氏が自民党総裁選に挑んで敗れ、野中氏は野心はあったが派閥事情で抑えられた。後藤田氏は「政界ご意見番」に徹して晩年の名声を保った。

 ◇官房長官出身は3人

 平成以降、官房長官から首相になった例は3人しかない。竹下登内閣の小渕恵三氏、小泉内閣の安倍晋三氏と福田氏。ただし、3人とも派閥領袖の後継者か血筋正しい「プリンス」である。「血統書」なしに実力だけで成り上がった例はない。小渕氏は竹下元首相の「指名」、安倍氏は事実上、小泉前首相からの「禅譲」だった。そもそも後藤田、梶山、野中3氏は党内ににらみは利いても自前の政治勢力を持っていなかった。

4558名無しさん:2020/09/09(水) 03:57:08
>>4557

 こうした経験則に従えば、菅氏がいま目立つからと言って首相候補とみなすのは早合点になる。だが、菅氏が異質なのは8年近い在任中、無派閥を中心に「隠れ菅系議員」をきめ細かく囲いこんできた周到さだ。総勢約50人いるとされ、盟友関係にあって独自の総裁候補を持たない二階俊博幹事長の派閥と合わせれば、総裁選に挑むには十分な勢力になり得る。

 福田氏は、森喜朗内閣から居残りで小泉内閣まで官房長官を足かけ3年半務め、事実上「陰の外相」を兼ねるなど実力を発揮したが、年金未納問題であっさり辞めた後は小泉政権と距離を置いた。この身の処し方が後に生きる。2007年9月、第1次安倍内閣が「小泉改革直系」の呪縛で自滅した時、自民党内に緊急避難で圧倒的な福田待望論が起きたのは、政権運営の実力は実証済みながら、「小泉カラー」に染まらないイメージが好都合だったからだ。福田氏は総裁選で、安倍政権の麻生太郎自民党幹事長との一騎打ちを制した。ちなみに菅氏はこの時、麻生氏の推薦人に名を連ねている。

 因果は巡り、菅氏はいまや、おそらく今後も破られることのないだろう官房長官在任期間史上最長記録を更新中の実力者だ。麻生副総理兼財務相とは安倍首相との距離感や政局観でしばしば対立を繰り返す緊張関係にあり、コロナ対策では事実上の「臨時首相代行」格に収まっている。では、仮に安倍首相がコロナ感染爆発か、東京五輪中止か、体調不良か、何らかの事情で来年9月の自民党総裁任期前に辞める事態になった場合、緊急避難で名実とも「菅政権」に切り替わる可能性はあるのか。

 ◇「発展的継承」

 安倍政権へのうんざり感は、世論だけでなく政官界に広がっている。「菅後継首相」の最大の難点は、菅氏が8年近く政権中枢で支えた「安倍カラー」そのものにある。菅氏周辺は一時「福田方式」の可能性を思い描いたが、コロナ対策から逃げ出すわけにはいかず、むしろ政権の前面に押し出るしかないと腹をくくった。コロナ危機で座礁したアベノミクスを、V字回復は無理でも、新たな軌道に乗せて成長戦略に回帰させる「コロナ時代における安倍政治の発展的継承」を掲げる戦術である。

4559名無しさん:2020/09/09(水) 03:57:32
>>4558

 岸田、石破両氏は「ポスト安倍」の1、2を争う有力候補とされながら、コロナ時代の政権として何をしたいのかはっきりしない。菅氏は二階氏と9月に派閥横断の「地方創生・未来都市推進議員連盟」を作る。人工知能(AI)やビッグデータを活用する「スーパーシティ構想」の改正国家戦略特区法(5月に成立)を使った産業国際競争力強化政策の推進母体というふれこみだ。菅氏のブレーンである竹中平蔵氏の影が色濃く、世論に懐疑論も根強いが、ともあれ菅氏が本気なのは分かる。

 政局のキーマン・二階氏が、候補全員に保険を掛けて勝ち馬に乗るのはいつもの手だが、会食したり、講師を務めたり、会合で持ち上げるだけでなく、一緒に議連まで作るのは菅氏だけである。

(伊藤智永・毎日新聞専門記者)

(本誌初出 ポスト安倍「菅氏本命」の虚実 二階氏との連携に透ける“本気度”=伊藤智永 20200901)

4560名無しさん:2020/09/09(水) 04:04:00
https://www.asahi.com/articles/ASN945WYCN92UTFK02B.html
麻生氏から岸田氏への「宿題」 2人の空気一変、逆境に
有料会員記事 自民党総裁選2020

西村圭史

2020年9月4日 19時00分

 突然の首相退陣を、自民党の岸田文雄政調会長は講演のために訪れた新潟市で聞いた。急いで帰京したものの「ポスト安倍」をめぐるうごめきは、岸田氏抜きで一気に進んだ。数日のうちに5派閥が菅義偉官房長官の支持を表明。「大事な時に東京にいないなんて致命的だ」。自民党内ではそんな辛辣(しんらつ)な声も聞かれる。

 岸田氏が期待していた麻生派や細田派も菅氏支持。岸田派(宏池会)内には悲愴(ひそう)感が漂う。「こんな形ではしごを外されるなんて」。同派幹部はそう顔をゆがめた。別の幹部は悔やむ。「禅譲を狙うという戦略自体、取るべきではなかった」

 派内には撤退論もくすぶったが、岸田氏は1日、「国民のため、国家のため、私の全てをかけて取り組む」と正式に出馬を表明した。同派幹部は「『負けそうだから、またしっぽを巻いて逃げた』と思われたら、政治家として終わる」と苦しい状況を解説した。

首相の退陣発表から2日後、岸田氏は麻生氏を訪ねていました。総裁選での支援を依頼する岸田氏に、麻生氏はある「宿題」を課しました。それを受け、岸田氏は首相官邸へ。総裁選をめぐる舞台裏を追いました。

批判控え、仕え続けた末に
 岸田氏は吹っ切れたかのように発信を強める。3日には一番乗りで政策集を公表。会見では菅氏が掲げる「安倍政権の継承」に対し、「私は安倍政権時代の政策の発展、充実」と主張し、「どんな政策も5年10年と同じことをして通用するほど世の中は甘くはない」と指摘した。

 同日夜に出演したBS番組では…

4561名無しさん:2020/09/09(水) 04:06:12
https://www.asahi.com/articles/ASN956F21N94ULFA024.html
「菅政権」見守る霞が関 財務省は期待、頭抱える総務省
有料会員記事 自民党総裁選2020

2020年9月6日 5時00分

 第2次安倍政権は経済産業省出身者を中心とする「官邸官僚」が省庁全体を掌握し、「経産省内閣」とも呼ばれた。新たな政権では官邸と各省庁との力関係はどう変わるのか――。政権中枢だった菅義偉官房長官(71)が優位に進める自民党総裁選を、霞が関も固唾(かたず)をのんで見守っている。

 2次政権は安倍晋三首相の最側近、今井尚哉首相補佐官兼首相秘書官を筆頭に、新原浩朗経済産業政策局長、佐伯耕三首相秘書官ら経産省出身の「官邸官僚」と呼ばれるメンバーが、外交や社会保障など経済以外の分野でも霞が関を動かした。

 新型コロナウイルス感染症対策でも、飲食や観光など複数の省庁にまたがる消費喚起策「Go To キャンペーン」の取りまとめ役が経産省になったように、存在感は抜きんでていた。だが、学校への一斉休校要請や全世帯向けの布マスクの配布など、こうした官邸官僚主導の政策は混乱を招いた。

「官邸詣で」減りそう
 首相周辺の顔ぶれが一新されれば、官邸から同省への指示は「確実に減るだろう」(同省幹部)とみられている。菅氏がトップに就いたとしても、同省が所管するエネルギーや通商政策について目立った発言をしておらず、「官邸詣で」も減りそうだ。

 かつては「最強官庁」と言われていた財務省。ある幹部は「今井氏らによるトップダウンがなくなることで、各省が持ち寄って調整する形に戻るのではないか」と政策決定過程が変化する可能性を指摘する。

 菅氏が、野党や自民党の一部が…

4562名無しさん:2020/09/09(水) 09:16:47
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/09/09/kiji/20200908s00042000573000c.html
岸田氏に票分け“施し案” 世論調査劣勢も「2位になれば次に目を残せる」 狙いは“石破つぶし”狙う
[ 2020年9月9日 05:30 ]

 自民党総裁選が8日、告示され、菅義偉官房長官、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長の3氏が立候補を届け出た。14日に投開票され、安倍晋三首相の後継総裁が決定する。国会議員票、地方票ともに菅氏が圧倒する中で「岸田氏に票を分けよう」という“施し案”が出るなど党内情勢を左右する2着争いがヒートアップ。党所属議員の注目は今後の人事に移っている。
 東京・永田町の党本部で行われた立候補者演説会。菅氏は勝負カラーの黄色のネクタイ姿で「首相は道半ばで退かれた。悔しさを推察すると政治的空白を作ることはできない」と力を込めた。

 5派閥と無派閥議員約30人の支援を受け、党所属の国会議員票の約7割を固め、地方票も約6割を獲得する見通しとされる。圧勝ムードの中で、党幹部らから漏れてきたのは岸田氏への“票分け”だ。すでに党幹部らが見据えるのは“次の次の総裁”。永田町では菅氏について「ワンポイントかと思われたが、この優勢ムードで次の任期3年をプラスして4年やるつもりだろう」とみられている。4年後に菅氏は75歳。「首相の座を譲っても不思議ではない」とされ「宏池会の会長で岸田派を率いる岸田氏に挑戦の余地を残せるようにすべきでは」の指摘が党内で上がり始めた。

 「2位になれば次に芽を残せる」と岸田氏周辺では次点を目指す動きが活発化。3位なら政府・党内ともに役職のない“無役”になるとみる関係者は多い。朝日新聞が7日に発表した世論調査によると、岸田氏を「次の首相のふさわしい人」としたのはわずか6%。菅氏の48%はおろか、石破氏の27%にも及ばない。石破氏が2位なら「菅氏への不満票がかなり集まったとして、石破氏の影響力が残る。岸田氏に2位になってほしい」と語る自民党議員もいる。

 森喜朗元首相も7日に「安倍さんの本心は岸田さんだ。しかし周りが(菅氏で)納得する空気になって、乗らざるを得なくなった」と援軍のコメントを出していた。党内の“石破つぶし”の側面からも“施し案”が進む。

 14日の投開票で菅氏に続く2位は誰になるのか。岸田氏へどれほどの票が回るのか、まだまだ生臭い駆け引きは続きそうだ。

 ▽自民党総裁選の仕組み 党則に「総裁が任期中に欠け、特に緊急を要するとき」は、党大会に代わる両院議員総会で後任を選ぶことができる規定がある。この場合、党所属国会議員1人1票と47都道府県連3票ずつで投票される。国会議員票が394票、都道府県連票が141票。いずれも有効投票の過半数を得た候補がいなければ、上位2人の決選投票になる。立候補には推薦人20人が必要となる。

4563チバQ:2020/09/09(水) 09:45:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/6bdcaa83249ed53b44126ebaf9164c556fe7327c
自民総裁選 大阪府連は菅氏と距離、維新蜜月に反発の声
9/9(水) 0:25配信
104




総裁選の演説会に臨んだ(右から)岸田政調会長、菅官房長官、石破元幹事長=8日午後、東京都千代田区の自民党本部(飯田英男撮影)
 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選が8日、告示された。立候補した3人のうち、大阪府連では大阪維新の会の影がちらつく菅義偉官房長官(71)に反発し、石破茂元幹事長(63)を支援する議員も少なくない。次期首相となる新総裁は新型コロナウイルス対策と経済再生に注力すべきだとし、早期の衆院解散・総選挙に否定的な声も聞かれた。

 「今回は党員投票での1位を目指す。次に向けての準備運動であり、ゴールは来年の9月だ」

 石破氏支持を表明している府連所属の地方議員は8日、来年9月の総裁任期満了を見据え、こう語った。

 今回の総裁選では菅氏が本命視され、石破氏と岸田文雄政調会長(63)による2位争いが焦点とされる。

 ある府議は石破氏の地方創生政策について「東京一極集中はだめだというのは石破氏の持論だ。維新とも距離を置いており、最適の人だろう」と評価した。

 一方の岸田陣営も動いている。8日は広島県連所属の県議が府連を訪れ、岸田氏支援を要請した。府連幹部は「府連や議員団が組織立って特定の候補を支援することはない」と話す。

 新型コロナ対策について、多賀谷俊史・府連幹事長は「国民に分かる方針を立ててしっかりやってもらいたい」と注文を付けた。

 年末にかけ、さらなる冷え込みが指摘される経済も立て直しが急務だ。ある地方議員は「中小・小規模事業者の皆さんの票で戦っている。その人たちの声を優先して聞かなければいけない」と強調する。

 府連内では、次期首相による早期の衆院解散とともに、大阪都構想の是非を問う住民投票との同日実施に対する警戒感も渦巻く。ある幹部は「コロナ禍を理由に総裁選の党員投票を見送る一方で、衆院選をするとなれば矛盾が生じる。どう説明するのか」と不満をにじませた。

4564チバQ:2020/09/09(水) 11:44:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/0714eff895feafa6b22ba414b080af30241d01bf
自民総裁選「とにかく県内3票を」 岸田氏の地元・広島
9/9(水) 10:11配信




自民党総裁選が告示され、共同記者会見に臨む岸田文雄政調会長=2020年9月8日午後3時8分、東京・永田町の自民党本部、遠藤啓生撮影
 自民党総裁選が8日告示され、広島県内からは岸田文雄政調会長(衆院広島1区)が立候補した。菅義偉官房長官と石破茂元幹事長との三つどもえの選挙戦となるが、複数の派閥が菅氏を支持しており、岸田氏は厳しい戦いになりそうだ。岸田氏の後援会幹部は「とにかく(県連持ち分の)3票は確実に押さえたい」と話す。

 「格差や分断が進んでいる中、国民の政治への信頼と、政治の聞く力を取り戻さなければならない」。告示後の立会演説会で、岸田氏は力を込めた。

 新総裁は、国会議員と都道府県連の代表者に投票権を限る「簡易総裁選」で選出される。広島県連(党員約2万7千人)を含むほとんどの都道府県連が党員への予備選挙を行い、各候補者の得票に応じて持ち分の3票を振り分ける。

 県連は、自民県議を中心とした複数のチームを作り、7日から各地の県連を回って岸田氏支持を呼びかけている。宇田伸幹事長は「(県内では)圧倒的な3票を」と意気込むが、岸田氏の地元秘書は「県の北部や東部には石破氏の支持者もおり、決して楽な戦いではない」と漏らす。2018年の総裁選では県連有志らが安倍晋三首相を支持したが、県内の党員・党友投票では安倍氏1万5095票に対し、石破氏も6171票を得ている。
朝日新聞社

4565チバQ:2020/09/09(水) 18:04:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/6cc74a6122e459134b188c011a4047fcb23d9aa7
重鎮を激怒させた岸田氏「麻生―古賀」股裂きの誤算〜森元首相が示した教訓と次への希望
9/9(水) 18:01配信
0



「麻生―古賀」の因縁に翻弄された岸田氏

FNNプライムオンライン
安倍晋三首相の突然の辞任表明を受けた自民党総裁選挙。その行方を大きく左右したと思われるのが次の言葉だ。

【画像】「水と油の関係」麻生氏と古賀氏

「古賀とメシを食ったその足で俺のところに来るなんて、どういうことなんだ」

これは7年8カ月もの間、安倍首相の盟友として政権を支え続けてきた麻生太郎副総理が、当初ポスト安倍の最有力と言われてきた岸田文雄政調会長への怒りを周囲にぶちまけた言葉である。

発端は、首相が退陣表明した8月28日夜、岸田氏を含む岸田派幹部が都内に集まり今後の対応を協議した会合。この会に派閥名誉会長である古賀誠元幹事長が出席していたことを、これまで岸田氏にポスト安倍の一定の期待をかけてきた麻生氏が問題視したのだ。

「話に来る順番が違うだろう」

麻生氏と古賀氏は、共に福岡を地盤にしているが、長年に渡る地元での勢力争いや、安倍政権へのスタンスを含む政治的路線などを巡って「水と油の関係」(自民党関係者)だった。もちろん岸田氏もこの政治的確執を熟知していて、ポスト安倍に向けて、いかにして麻生氏・古賀氏双方の協力を得るという必要条件をクリアし、安倍首相からの支持を受けて勝利の方程式を完成させるかを模索してきていた。

しかし、ポスト安倍レースは安倍首相の電撃辞任により風雲急を告げた。

安倍首相が退陣表明をした2日後の30日夕方、岸田氏は麻生氏の個人事務所を訪れていた。岸田氏は麻生氏に対し総裁選に出馬する意向を伝えるとともに、麻生派の支援を要請し、深く頭を下げた。

ところが、この日の岸田氏に対する麻生氏の対応は、自らも期待をかけ、安倍首相が後継と目していたはずの人物への対応とは思えないほどそっけないものだった。麻生氏の返答は、「首相が支援するのであれば」という“条件付きの支援”だった。麻生氏が岸田氏の“仁義の切り方”に強い不快感を抱いたことが、この対応につながったことは想像に難くない。
菅支持に雪崩を打つ各派閥…岸田氏の支援要請に安倍首相の答え
岸田氏は麻生氏と会談した翌日の8月31日、首相官邸で安倍首相と向き合った。岸田氏は安倍首相に総裁選での支援を正式に要請したが、安倍首相は岸田氏が“総裁候補のひとり”であることを認めつつも、「私自身が個別の名前を挙げるのは控えている」と述べるにとどめた。岸田氏の安倍首相からの“禅譲シナリオ”が明確に崩れた瞬間だった。

その“禅譲シナリオ”を岸田氏から奪う形になったのが、いち早く動いた菅義偉官房長官と二階俊博幹事長だった。安倍首相が辞任表明した翌日の29日、菅氏は衆院赤坂議員宿舎で二階氏と二階氏側近の林幹雄幹事長代理、森山裕国対委員長と面会し、前向きに出馬を検討する意向を伝えた。二階氏ら出席メンバーはかねてから、次の総裁選に菅が出馬すべきだと言い続けていたが、この日の菅の反応から、「出馬は固い」と確信し、二階派として他派閥に先駆けて菅支持を固めた。

そして30日に菅氏が出馬の意向を固めたことが明らかになると、菅氏が本命との見方が一気に広がる。さらに安倍首相と岸田氏の会談により、首相が岸田氏を推さない姿勢が明らかになると、麻生派は同日、二階派に続いて菅氏支持を決め、その夜には安倍首相の出身派閥である細田派も菅氏支持を事実上決めた。

これにより岸田氏の、党内最大派閥の細田派と第二派閥の麻生派の支持を取り付け、選挙戦を優位に進めるという目論見は完全に崩壊したのだった。

4566チバQ:2020/09/09(水) 18:05:13
安倍首相と麻生氏が抱いた岸田氏への“不満”
その予兆は以前より密かにあった。安倍首相や麻生氏は今年春ごろまでは岸田をポスト安倍の最有力とみていたが、新型コロナウイルスへの対応に追われるなかで、その資質について徐々に疑問府を付け始めていた。

麻生氏の周辺によると、岸田氏が自民党の政調会長として与党内の調整にあたった、新型コロナウイルス拡大に伴う経済対策としての国民への現金給付をめぐる経緯にも麻生氏は強い不満を持っていた。政府与党が当初、収入が減った世帯を対象に一世帯あたり30万円の給付を決定したものの、その後、二階幹事長や公明党が国民全員への1人10万円給付に舵を切ったため、政府が閣議決定をやり直す事態になった件だ。

財務大臣の麻生氏は、安倍首相の説得を受け、最終的に政策の変更を受け入れたが、この時、「大事な場面で党を抑えきれない奴だ」と岸田氏の対応に不満を漏らしていた。

そして6月、安倍首相は通常国会の会期末会見で後継について聞かれ、次のように答えている。

「言わば後継者を育てるどうこうという話がございましたが、後継者というのは、育てるものではなくて、育ってくるものであります」

また安倍首相は『月刊Hanada』に掲載されたインタビューで、「(後継は)同僚議員の支持を得なくてはならない。その際、引きつけるのはやはり情熱なのだろう」と語り、次期総裁に必要なキーワードとして「情熱」を挙げた。さらに菅氏についてポスト安倍の「有力候補の一人であることは間違いない」と述べた。

一連の安倍首相の発言からは、岸田氏を念頭に置き激励する意図が感じられる一方、岸田氏が思い通りに育っていないことや情熱が不足していることを嘆き、後継として本当に相応しいのか逡巡しているのではないかとの見方が広がった。同時に、岸田氏より菅氏の方が後継に適任だと感じているのではないかとの憶測も呼んだ。
「平時の人」岸田氏を追い込んだ「2つの緊急」
実際、2012年の第二次安倍政権発足から7年8カ月の間、安倍首相を近くで支えてきた官邸メンバーの一人も、「このコロナ禍の難局で次を任せられるのは、岸田さんではなく菅さんなのではないか」と周囲に語り始め、次のように漏らした。

「岸田さんは平時の人なんだよね」

岸田氏は、緊急時でなければ首相に相応しいが、緊急の場合の登板には向いていないとの認識を示唆した言葉だ。その通り、コロナ禍という未曽有の事態と安倍首相の緊急辞任という「2つの緊急」重なりが、菅氏を浮上させ、岸田氏を窮地に追い込んだ。

そして、とどめとなったのが、古賀・麻生という二人の派閥重鎮の因縁だったのかもしれない。岸田氏にしてみれば、自派閥の名誉会長と会うことは何ら問題がない行動だろう。しかし麻生氏からすると、対立する古賀氏が推す岸田氏であっても「安倍首相が推すのであれば」一肌脱ごうと見守ってきた自負があっただけに、自らより早い面会はその逆鱗に触れるに十分だったのだろう。

岸田氏にとっては、安倍首相の突然の辞意表明により、麻生氏と古賀氏という、相反する両者の利害を一致させるだけの時間的な余裕もなく、「古賀を切ってから俺のところに来い」という、麻生氏が以前より突き付けてきた踏み絵を踏むこともできず、支持を失う結果となった。

4567チバQ:2020/09/09(水) 18:07:01
森元首相が明かした岸田氏の失敗と、「次」への希望
この一連の経緯について、古賀氏と昵懇の関係で、麻生氏のこともよく知る森喜朗首相は、7日夜の自民党議員のパーティーで、来賓席に座る岸田氏を前に、「麻生さんは本当は岸田さんをやりたかったんだと思うがだめになった。なぜか。古賀さんと麻生さんがあまり仲良くないという話。岸田さんは何でだろうと思うかもしれないが、僕は当然だと思う」と述べ、古賀麻生両氏の確執の深さを考えれば当然の結末だとの認識を示した。そして次のように述べた。

「二階さんと菅さんはどんどん進んでいた。それを岸田さんは全然わかっていなかった。それをもういっぺんひっくり返すというのは麻生さんを味方にするしかなかったと思います。安倍さんも本当の気持ちは岸田さんですよ。しかし周りがだんだんそういう空気になって結局菅さんに乗らざるを得なくなった」

このように森氏に「全然わかっていなかった」と面前で一刀両断された岸田氏だが、森氏は、岸田氏に対し「この大事な総裁選挙、なんか勝敗が決まったようなことを言っているが、やってみなきゃわかりません。しかしどんなことになっても岸田さんはこれから次の次の大事な大事な日本の政治の中心になる人だ」とエールも送っている。

出馬後の岸田氏については陣営内からも「吹っ切れた」と評価する声も聞かれる。テレビなどで訴える姿についても、発信力の弱さが指摘されてきた割には、評価する超えも少なくない。岸田氏にとっては、次の次につなげるため、議員票・地方票ともにいかに多くの票を積み上げられるかという重要な戦いが続く。

(フジテレビ政治部 自民党総裁選取材チーム)

4568チバQ:2020/09/09(水) 19:51:18
>>3098の続き
〈4月26日、首相とガネーシャの会の会食に出席したメンバー〉

 秋本真利、大串正樹、黄川田仁志、熊田裕通、坂井学、武村展英、田中良生、藤井比早之、穂坂泰、星野剛士、牧原秀樹、三谷英弘、山本朋広

 〈参院で菅氏に近いとされる当選1回生〉

 朝日健太郎、小川克巳、小鑓隆史、島村大、園田修光、柘植芳文、徳茂雅之、三宅伸吾、渡辺美樹、和田政宗(敬称略)

4569チバQ:2020/09/09(水) 19:59:41
https://www.sankei.com/politics/news/200909/plt2009090031-n1.html
【総裁選】「ポスト菅」も焦点 後任の官房長官…萩生田、河野、加藤、森山氏ら浮上
2020.9.9 18:51政治政局
自民党総裁選
Twitter
反応
Facebook
文字サイズ
印刷


 安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を決める総裁選で優位に立つ菅義偉官房長官が次期首相に指名された場合、新内閣の官房長官にだれを充てるのかが焦点になっている。内閣の要で政権のスポークスマンとなるだけに、菅氏が描く政権構想が最も反映されやすいポストだ。水面下では菅氏を支持する党内5派閥を中心に候補の名前が挙がっている。

 最大派閥の細田派(清和政策研究会、98人)で有力視されているのは萩生田光一文部科学相だ。安倍首相の側近で官房副長官の経験があり、各省庁を取りまとめる官房長官に求められる官僚へのにらみも効く。菅氏も大学入学共通テストへの国語と数学の記述式問題の導入見送りを決めた手腕を高く評価しているとされる。一方で率直な物言いが波紋を広げることもあり、スポークスマンとして適任か意見が分かれそうだ。

 麻生派(志公会、54人)の河野太郎防衛相も菅氏が「あいつは面白い」と評価する一人だ。SNS(会員制交流サイト)を駆使し、永田町の常識にとらわれない言動は、菅氏が掲げる「改革」のイメージに合致する。しかし、合理主義者で、官僚や党幹部を容赦なく批判した過去もあり、「何をしでかすか分からない」(党幹部)との警戒感は根強い。

 竹下派(平成研究会、54人)からは、堅実な仕事ぶりで知られる加藤勝信厚生労働相の名前が挙がる。ただ、旧大蔵省出身の役人気質との声もあり、菅氏が次の官房長官に求める「省庁の縦割りを壊す責任者」としては疑問符もつく。

 にわかに注目を集めているのが石原派(近未来政治研究会、11人)の森山裕国対委員長だ。確実な国会運営が菅氏や二階俊博幹事長から厚く信頼されている。75歳と高齢のため、「体力勝負」の官房長官には不向きとの見方もあるが、官房副長官らとの間で負担が分散されることになれば、新政権の「扇の要」に据えられる可能性がある。

 菅氏と同じ無派閥の国会議員から抜擢(ばってき)されることも想定される。最右翼は梶山弘志経済産業相だ。菅氏が「政治の師」と仰ぐ梶山静六元官房長官の長男で、手堅い答弁に定評がある。ただ、温厚な性格で知られ、官僚をどこまでコントロールできるのかは未知数だ。

 派閥と距離を置く小泉進次郎環境相も注目だ。人気の高さは健在で、小泉氏と個人的に親しい菅氏が英才教育を重視して起用するのではとの噂は絶えない。

 安倍首相は「菅総理には菅官房長官がいないという問題がある」(月刊『Hanada』9月号)と指摘する。政権の安定には力量のある官房長官の存在が欠かせず、菅氏自身がそれを熟知する。次の次の首相も視野に入る「ポスト菅」をだれが射止めるのか。(大島悠亮)

4570名無しさん:2020/09/09(水) 20:07:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d5819777b818206c75f18c4a91ff7dd35d3e97d
菅官房長官の知られざる素顔 妻には敬語、行きつけは回転ずし
9/9(水) 6:32配信

「事務所に秘書として入ったばかりのとき、菅さんから『いっしょにおすしを食べに行こう』と誘われたことがあったんです。私は『国会議員が行くおすし屋さんってすごいところなんだろうな』と期待していたのですが、連れていかれた先は回転ずし店でした(笑)。『ここ、早くていいんだよ』と言って、10分ほどで食べて店を出ていましたね」

そう語るのは、横浜市会議員の遊佐大輔氏(39)だ。

9月14日に実施が予定されている自民党総裁選挙。その候補者のなかで最も“ポスト安倍”に近いといわれているのが、菅義偉官房長官(71)だ。

菅官房長官といえば、最近の政界では異色の存在。世襲やエリート官僚出身の議員だらけのなか、たたき上げで現在の地位にまで上り詰めた。

「高校卒業後は段ボール工場で働いていましたが、一念発起して小此木彦三郎氏(享年63)の秘書になりました。横浜市会議員として政治家デビューしたのは、38歳。衆議院議員初当選は47歳という遅咲きでしたが、そこからメキメキと頭角を現し始めました。安倍政権では官房長官として歴代最長の任期を務め、昨年の新元号発表以降は“令和おじさん”という愛称で国民から親しまれるようになりました」(全国紙記者)

そんな菅官房長官だが、夫人の真理子さんのスタンスもまた“異例”だった。

政治家の妻といえば通常、積極的に人前に出て夫をサポートするタイプが多い。しかし真理子さんはほとんどと言っていいほど、表に出てこないのだ。

「真理子夫人と菅さんの出会いは、小此木事務所。彼女はそこでときどきお手伝いをしていたそうです。職場恋愛のような形です。夫人は表に出ることがあまり好きではないのですが、当時の菅さんは政治家を志していませんでした。だから問題ないと考えていたようです。しかしその後、菅さんは出馬することになりました。その際、夫人に『政治のことは何もしなくていいから!』と頼み込んで説得したそうです」(永田町関係者)

菅官房長官は『週刊文春WOMAN』'19年8月30日号で、政治家になると打ち明けた際の妻との会話をこう明かしていた。

《だから選挙のときだけ手伝ってくれ、ほかは出さないからと。もう否応なしに》

夫妻の関係について、真理子さんの参加していた婦人会の女性はこう語る。

「菅さんは秘書と話すときと、奥さまと話すときとでは口調がまったく違います。奥さまには“ですます調”で実に丁寧な敬語で話すんですよ。最初は驚きましたが、奥さまがいるから自分は議員の仕事を全力で全うできるという気持ちの表れなのでしょう」

「女性自身」2020年9月22日号 掲載

4571名無しさん:2020/09/09(水) 20:16:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/acf14e69453f8df8cd80154dc3c74e988bdf69d4
総裁選投票できるなら…菅氏44%、石破氏36%、岸田氏9% 毎日新聞世論調査
9/9(水) 7:00配信

 毎日新聞と社会調査研究センターは8日、安倍晋三首相の後任を選ぶ自民党総裁選の告示を受けて緊急の全国世論調査を実施した。「あなたが投票できるとしたら誰に投票しますか」と尋ねたところ、菅義偉官房長官と答えた人が44%で、石破茂元幹事長が36%で続いた。岸田文雄政調会長は9%にとどまった。党内5派閥の支持を固めた菅氏優位の情勢を反映する一方、石破氏への世論の支持も根強くあるようだ。

 ◇安倍政権から「変化を期待」55%

 次の首相に期待するのは安倍政権からの継続性か、それとも政策や政治姿勢の変化かとの質問には過半数の55%が「変化を期待する」と答え、「継続性を期待する」との回答は33%、「どちらとも言えない」は11%だった。

 継続性を期待する層の85%が菅氏を支持しており、菅氏が安倍路線の継承者と受け止められていることがうかがわれる。変化を期待する層の56%が石破氏、22%が菅氏と回答。長期政権からの変化を望む声は強いものの、石破氏がその受け皿になり切れていない。

 安倍内閣の支持率は50%で、前回調査(8月22日)の34%から16ポイントの大幅増となった。不支持率は前回の59%から42%に減少した。新型コロナウイルス対策などへの批判で内閣支持率は低迷していたが、安倍首相が持病の悪化を理由に辞任を表明したことで、長期政権をねぎらう雰囲気が広がったとみられる。

 自民党の政党支持率も39%と前回調査より10ポイント増えた。こうした情勢を受け、安倍首相への同情票や新政権へのご祝儀票が期待できるうちに衆院解散・総選挙を行うよう求める声が自民党内で強まっている。

 調査では「首相が代わったら早く衆院選を行って国民に信を問うべきだ」「今は選挙より新型コロナウイルス対策を優先すべきだ」という二つの異なる意見を例示し、どちらに考えが近いかを質問。「コロナ対策を優先すべきだ」との回答が65%を占め、「早く衆院選を行うべきだ」の23%を大きく上回った。「どちらとも言えない」は11%だった。

 第2次安倍政権が発足した2012年12月と比較して自身の暮らしがどうなったかを聞いたところ「良くなった」23%、「悪くなった」24%、「変わらない」52%だった。

 安倍政権の政策や首相の政治姿勢に対する評価は以下の通り。

<新型コロナ対策>評価する29%・評価しない47%

     <経済>評価する45%・評価しない35%

   <社会保障>評価する29%・評価しない41%

<外交・安全保障>評価する57%・評価しない27%

<首相の政治姿勢>評価する43%・評価しない39%

 調査は18歳以上を対象に、携帯電話のショートメール機能を使う方法を主体として実施した。コンピューターで無作為に数字を組み合わせた携帯電話と固定電話の番号に自動音声応答(オートコール)で電話するRDS法で対象者を抽出。携帯電話の場合は、調査を承諾した人にショートメールで回答画面へのリンク情報を送付。固定電話の場合は、自動音声の質問にプッシュ番号で回答してもらった。目標サンプル数を携帯700件・固定300件に設定し、携帯730件・固定301件の有効回答を得た。【平田崇浩】

4572名無しさん:2020/09/09(水) 20:35:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/a19c425594aa3ef18c64e12724bf20d7469f1c7d
大勢決した自民総裁選 注目集まる「その先」
9/9(水) 17:55配信

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選が8日に告示され、石破茂元幹事長(63)、菅義偉官房長官(71)、岸田文雄政調会長(63)が立候補した。総裁選に3人以上が出馬するのは、自民党の野党時代に安倍氏が勝利した2012年以来だ。本来なら投票日(14日)まで激しい舌戦が繰り広げられ注目も高まっていくはずだが、今回の総裁選では党内7派閥のうち5派閥が支援する菅氏の圧倒的優位は変わらず、永田町には「消化試合」のムードも漂っている。

石破氏を抜き人気急上昇した菅氏
 石破派のベテラン秘書はこう嘆く。「菅さんはこれまで政権で黒子役に徹していたこともあり、一般からの人気が低いのが“弱点”でした。しかし、コロナ禍で安倍政権の継続を求める人が多く、先週の新聞各紙の世論調査でも軒並み、『次の首相にふさわしい人』1位は菅さんでした。(こうした流れが)地方の議員や党員に与える影響は大きく、地方票も大きく伸ばすでしょう。国会議員票は7割を抑えたというし、とても太刀打ちできません」。

 安倍首相が8月28日に突然の辞任を表明し、総裁選が始まる直前まで、自民党の国会議員の中で国民からの人気が高かったのは石破氏だった。劣勢だった菅氏が短期間で石破氏を追い抜いたことが、各社の世論調査から分かる。朝日新聞の6月の世論調査で「次期総裁にふさわしい人」は石破氏がトップで31%、菅氏は3%だった。ところが、9月2,3日の調査では菅氏が31%、石破氏が25%と逆転。読売新聞が8月7日〜9日に「次の首相にふさわしい自民党の政治家」を聞いた全国世論調査では、石破氏が24%、菅氏と岸田氏はともに4%だったが、9月4〜6日の調査では菅氏が46%、石破氏33%、岸田氏9%と、こちらも逆転している。

 総裁選の形式も菅陣営に有利に働くとみられる。今回は国会議員票と党員票(いわゆる地方票)が同数のフルスペック型(394票+394票)ではなく、「緊急を要する場合」に行われる簡易型(394票+141票)の投票方式を取る。この場合、地方票の割合はフルスペック型よりも大幅に低くなる。

 直近2回の総裁選で石破氏に投票した小泉進次郎環境相も、今回は菅氏を支持することが明らかになった。圧倒的な国会議員票と世論調査の結果は、菅氏がポスト安倍の最右翼であるとのムードを加速させている。

4573名無しさん:2020/09/09(水) 20:36:12
>>4572

絶対優位の菅氏の不安材料は?
 菅氏に不安材料はないのか。総理大臣となれば、これまでの官房長官の役割より幅広い分野での政策的な知見や強いリーダーシップが求められる。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は政策面、とりわけ外交と安全保障面での不安を挙げる

「菅さんは『ふるさと納税』を導入したり、『GoToキャンペーン』を主導したりするなど地方活性化には長けていますが、外交や安全保障は安倍首相らに任せており、明るいとはいえません。(今秋に)大統領選が行われるアメリカと今後どう付き合っていくのか、安全保障をどうするのか、冷え込んだ日中関係をどう立て直すのか、このあたりの手腕は未知数です」

 菅氏の答弁能力に不安があると指摘するのは、麻生派のベテラン議員だ。

「菅さんは分野によっては、まともに答弁しないことがある。委員会でも『おれの答弁の機会を極力減らせ』と事前に指示してくることも多い。総理になれば、野党からの厳しい質問を一日中受けて、答えなければいけません。曖昧な回答をすると国民も失望してしまう。菅さんにとって悩みの種でしょう」

 もっとも大きな不安は、派閥の支援を受けていることと指摘する評論家も多い。
今回、党内の最大派閥の細田派をはじめ、麻生派、竹下派、二階派、石原派の5派閥が菅氏を支援している。総裁選後に多くのポストを得るべく、派閥間の主導権争いも過熱している。

 菅氏は2日の出馬会見で、「私は派閥の連合で推されて、ここにいるわけではない」と派閥の影響力を否定したが、仮に総裁選に勝利して首相になった場合、自身のやりたいように組閣や党人事を行い、政権運営をしていけるのか。

 前出の鈴木氏は「派閥の領袖たちは百戦錬磨。総裁選後はさまざまな要望を出してくるし、菅氏は手を焼く」と指摘。それゆえ菅氏は首相になった後に、すぐに解散・総選挙に踏み切るとみている。

「菅さんはすでに、内閣の顔触れを考えていると思います。総裁選に勝利し、総理大臣になったら、その人事を断行してすぐに解散・総選挙をする。選挙に勝てば、国民の支持を得たということで、その内閣で自由に政権運営ができる。派閥の領袖たちもなかなか口を挟めない。この流れを狙っていると思います」

4574名無しさん:2020/09/09(水) 20:36:37
>>4573

広まる「10月25日総選挙」説
 永田町では、新型コロナウイルス対策が思うように進まず、安倍内閣の支持率が下落していた5月ごろ、「9月衆院解散、10月25日総選挙」の噂が広まっていた。衆院議員の任期は来年10月まであるが、来年はさらに景気が悪化する可能性があり、東京五輪・パラリンピックも開催できるか不透明な情勢だ。それならば先の通常国会で成立させた大型補正予算の効果が出る今年秋に選挙をやった方が政権与党に有利、というのが理由だった。

 最新の世論調査では、内閣支持率がV字回復している。JNNが9月5日、6日に実施した調査では内閣支持率が62.4%(+27.0)、不支持が36.2%(-26.0)。8月1日、2日の調査よりも内閣支持率が27ポイントも増えた。自民党の支持率もそれに比例してアップしている。解散をする環境は整っているようにも見える

 連立を組む公明党にも、10月総選挙を歓迎する声はある。同党の国会議員が言う。「来年7月には東京都議選があり、党を挙げて全員当選を目指します。それに注力する分、同じ年に国政選挙をやる余力がない。今、総選挙をやってくれた方が、都議選に向けて時間も空く。歓迎する人は多いでしょう」。

 重要なのは解散総選挙に打って出たい時期に、新型コロナの感染をある程度、抑え込めているかどうかだ。各紙の世論調査をみると、「本腰を入れて新型コロナ対策、経済対策をやってほしい」「総選挙は来年でいい」という声が多く上がっている。政権側が判断を見誤ると、しっぺ返しを食う可能性もある。

 菅氏も8日の共同記者会見で、「国民が政権に期待しているのはコロナの収束」だとした上で、「コロナの状況がどうかということは(解散総選挙に)大きく影響するだろう」と述べている。

 もう1つ解散の重要な判断材料となり得るのが、野党の支持率だ。国民民主党と立憲民主党などによる「合流新党」が15日に誕生し、玉木雄一郎氏らの新「国民民主党」も同じく15日に発足する。自民党の新総裁が臨時国会での首班指名を経て新しい首相に選出される見込みなのは16日だ。野党の「新しい塊」に国民の期待がどれだけ集まるのか、政府・自民党は今後、細かく情勢調査をして、解散の判断材料にするだろう。

 菅氏が有利に展開する総裁選だが、“その先”への関心も日に日に高まっている。

4575名無しさん:2020/09/09(水) 20:39:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/221c497028a77c8fb24f25228eeae3e4c5fcc11b
ほぼ勝負が決まった自民党総裁選、3氏の出陣式と推薦人から見えた「狙い」
9/9(水) 12:16配信

 9月8日に自民党総裁選が告示され、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、そして石破茂元地方創生担当大臣が出馬した。その日に行われたそれぞれの出陣式は、総裁選の行方をある程度暗示しているともいえるだろう。

 菅義偉官房長官と岸田文雄政調会長は出陣式を永田町に近いホテルニューオータニで行ったが、菅長官が使用したのはホテル内最大のバンケットルームである「鶴の間」だった。

 開始予定の午前11時になる頃には、二階俊博幹事長や麻生太郎副総理兼財務大臣など有力政治家が次々とやって来た。今回の総裁選に出馬を検討していたが、推薦人の数が足りなくて諦めたと言われる野田聖子元総務会長や稲田朋美幹事長代行の姿も見えた。“密”を避けるべく空間をとって並べられた300ほどの椅子は、こうした議員たちでほぼ埋まった。

 いち早く菅長官を支持した二階氏と菅優位を決定付けた麻生氏がその中心といえるが、二階派と麻生派の他、所属メンバー98名という最大規模を誇る細田派や、少数とはいえキャスティングボートを握りかねない石原派が菅支持を表明したために、菅長官の勝利はほぼ確実と見られている。

 そのせいだろうか、会場の空気は躍動感といったものやワクワクする期待感のようなものは感じられず、むしろ落ち着いているように思われた。

任期1年で安倍政治をまっとうする役割
 式の冒頭に挨拶したのは選対本部長を務める小此木八郎衆議院議員で、「10歳の時に菅長官が父の事務所に入り、いつの間にか一緒にご飯を食卓を囲んでいた」とかつてのエピソードを紹介した。

 さらに岡山から全旅連青年部長、兵庫から但馬牛肥育農家、北海道からNPO上士幌コンシェルジュが登壇し、菅長官にエールを送った。

 彼らは午前の記者会見をこなしている菅長官が到着するまでの“繋ぎ”の役だったに違いない。

 だがいずれも菅長官が後押しする「Go To キャンペーン事業」や積極的に取り組んでいる農産物輸出に期待を寄せる関係者たちで、菅長官への期待や業績をアピールするには最適な存在だった。そしていよいよ菅長官が登場すると、会場から拍手が沸き起こった。

 「(体調のために道半ばで退く)総理の悔しさを推察した時に、この国難、政治空白を作ることができない、このコロナ対策、経済対策、携わった者誰かが出馬してこの国難を解決しなければならない、そういう思いで熟慮に熟慮して私自身(出馬を)決心したものであります」

 菅長官の主張は9月2日の出馬表明以来、安倍晋三首相からいささかもはみ出ることはない。その役割はあくまで安倍後継であり、安倍首相がやりのこしたことを成し遂げるということだ。

 もっとも菅長官が多くの議員の支援を得ることになった求心力の源泉は安倍首相だ。よって菅氏に課せられたのは、残りの任期1年で安倍政治をまっとうすることに他ならない。

4576名無しさん:2020/09/09(水) 20:41:25
>>4575

岸田氏は「自分こそが保守本流だ」と主張
 その鶴の間の3分の1ほどの広さの鳳凰の間で、ほぼ同じ時刻で行われたのが岸田文雄政調会長の出陣式。こちらは岸田派を中心に、40名以上が参加した。

 「今こそこの自民党、そして保守本流の考え方。これが国民から求められている」

 3候補の中で「最も影が薄い」と言われる岸田氏だが、「自分こそが保守本流だ」と主張し、気合を入れて勝利を目指すと宣言した。慣例通りに出陣式の後、縁起を担いで参加者にカツカレーがふるまったところも本格的だ。

 一方で「新しい日本を作る」と安倍政治に批判的な石破茂元地方創生担当大臣は、出陣式をホテルではなく自民党本部の一室でこじんまりと行った。

 派閥のメンバーは会長を務める石破氏を入れても19名で、47名の岸田派の半分にも及ばない。政策面では他の2人に負けない石破氏だが、国会議員の間で人気がないこと、そして財政面で苦戦することが予想される。それは立候補届を出した際に提出した20名の推薦人の構成でも見てとれる。

 たとえば石破派は20名の推薦人のうち、15名を派閥内から選抜した。そして橘慶一郎元復興副大臣、渡海紀三郎元文科大臣、中谷元元防衛庁長官、三原朝彦元防衛政務次官、村上誠一郎元規制改革担当大臣の5名を派閥外から選んでいる。このように派閥の外から名前を借りるのは、「派閥の枠にとらわれずに広く支持を集めている」とアピールするためだ。

推薦人の女性メンバーが示すこと

 しかし石破陣営の推薦人20名は全員男性で、女性の推薦人はいない。さらにいえば2018年の総裁選で出馬した時も、石破氏の推薦人には女性はいなかった。

 そもそも石破派に女性のメンバーがいないのだ。出馬会見ではそのことを記者から質問されて、石破氏が答えに窮した場面もあった。

 一方で菅長官の推薦人には、木村弥生総務大臣政務官、鈴木貴子元防衛大臣政務官、牧島かれん元内閣府大臣政務官、山田美樹元外務大臣政務官、有村治子元少子化担当等大臣、吉川ゆうみ参議院議員の計6名の女性が名前を連ねている。彼女らが名前を連ねた背景は様々だが、「推薦人の3割を女性が占めている」ということが重要だ。

 これは第2次安倍政権が最重要政策のひとつとして「女性が輝く社会」を掲げ、「2020年度までに管理職の3割を女性にする」という目標を立てていたことを思い出させる。

 しかし「2020年度までに管理職の3割を女性にする」という目標は実現するのに難しく、今年7月に目標達成期限を「2020年代の可能な限り早期」と先送りした。

 それを責任者として担当していたのが、男女共同参画会議の議長を務めた菅長官だ。よってこの推薦人の構成から、安倍政権時でなしえなかった政策を果たそうという菅長官の意気込みが改めて伺えるのだ。

 なお岸田陣営はその推薦人のうち4名が女性だ。そのうち上川陽子元法務大臣、堀内詔子元厚労大臣政務官、国光あやの衆議院議員は派閥内だが、加藤鮎子衆議院議員は「谷垣グループからの借り」になっている。

 もっとも加藤氏の亡父・加藤紘一元防衛庁長官はかつて宏池会会長を務めていたが、2000年11月の加藤の乱で宏池会を分裂させたという経緯がある。そして加藤氏らのグループが谷垣派に繋がり、もう一方が今の宏池会になる。そのように考えて面子を見れば、なかなか趣があるではないか。

 8日に火ぶたが切られた総裁選は、投開票が行われる14日まで休むことはない。そして来年9月にはまた総裁選が行われるのだ。誰が勝つかはほぼ決まっているとしても、誰が死ぬかは決まっていない。

安積 明子(政治ジャーナリスト)

4577名無しさん:2020/09/09(水) 20:42:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff1841cb31419e65f0549faecdbf142224b0ba75
安倍政権の功罪 そして総裁選に挑む人々(2)
9/9(水) 17:20配信

「報道部畑中デスクの独り言」(第205回)

ニッポン放送報道部畑中デスクのニュースコラム。今回は、自民党総裁選に挑む3人の候補者と、それぞれが掲げるスタンスについて―

安倍総理大臣の後継を決める自民党総裁選挙が9月8日に告示され、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長、菅義偉官房長官の3氏が立候補を届け出ました。午前には各候補が出陣式で気勢を上げ、午後には党本部で所見発表演説会、記者会見と慌ただしい時間が過ぎました。

午後1時から開かれた所見発表。候補者3人のネクタイは、左から石破さんが青、菅さんが黄、岸田さんは赤と、奇しくも交通信号と同じ並びとなりました。

記者会見では、3人の並びは逆に。菅さんの優勢は揺るぎない状況ですが、3人のスタンスにははっきりとした違いがみられ、演説そのものは興味深いものがありました。

石破さんは「納得と共感」をスローガンに、内需主導を重視した経済への転換を目指します。「ポストアベノミクスの展開」と銘打ち、消費の活性化、都市・地方間の格差解消のための政策を総動員するとしています。

その1つが、経済金融総合対応会議(日本版NEC)の創設。アメリカでは「経済的安全保障」という理念のもと、国家安全保障会議と同じ機能を期待されて、27年前に設立されました。

所見発表では、記者の間で言われている「あてこすり芸」に磨きがかかった感があります。

「少数意見が尊重されなければ民主主義は機能しない」

「政府を謙虚に機能させる政党でなくてはいけない」

「えこひいきがあってはいけない」

「党は党員のもので国民のものだ。国会議員の党ではない」

具体的な言及こそ避けたものの、安倍一強、公文書改ざん問題、モリ・カケ問題、総裁選で党員投票がスキップされたことなどを暗に批判するフレーズが、随所に散りばめられていました。演説では「グレートリセット」「この国の設計図を書き換えて行く」と結びました。

4578名無しさん:2020/09/09(水) 20:43:20
>>4577

「安倍政権の継承」を明確にしたのが菅さんで、中央省庁の縦割り解消、規制改革、地域活性化に重点を置きます。所見発表では、まず安倍総理への賛辞から始まりました。

「国難にあって政治の空白は許されない」「アベノミクスを今後も継承し、さらなる改革を進める」「最優先の課題は新型コロナウイルス対策」……毎日の官房長官の会見が、そのまま自民党本部に持ち込まれたような印象を受けました。

秋田県で農家の長男として生まれた生い立ちについても触れながら、地方分権の重要さを強調。デジタル庁の新設などは「菅カラー」と言えるものでしょうか。

ただ、7つの派閥のうち、5つの派閥の“みこし”に乗っている現状からか、終始、原稿を目に落としての演説は、「安全運転」がやや鼻につきました。演説が冗漫になり、聞いていた石破さんが途中でスマホをいじる一幕もありました。

ちなみに菅さん自身は、他の候補の演説中、下を向いて表情を殺していました。この辺りが党内や国民にどう映ったのか、気になるところです。

岸田さんは「分断から協調へ」と唱え、経済格差是正を訴えています。「国民の声を丁寧にしっかり聞き、政治のエネルギーに変える“聞く力”を再確認して、新しい時代に向かって行かなくてはいけない」と語ります。

一方、安倍政権については評価しながら、「さまざまな課題も浮かび上がって来た」と指摘。アベノミクスについても成果があったとしながら、「成長の果実がいつか中小企業、地方へという期待があった」として、道半ばという認識を示しました。

すべてが「両論併記」、よく言えば「バランス感覚」とも評せますが、「一体どっちなのだ?」と解釈に苦しむことが多いのも岸田節だと思います。

国会や地方議会には、議事進行係という“お役目”があります。国会で通称「呼び出し太郎」と呼ばれ、「ギチョーーッ」「〜されることを望みまーーす!」と叫ぶあれです。

私が国会を初めて担当した1998年、小渕内閣発足時の議事進行係が岸田氏でした。先輩記者から「あれをやる人は、今後出世する人だ」と言われたことを、私事ながら思い出しました。

4579名無しさん:2020/09/09(水) 20:43:44
>>4578

総裁選は両院議員総会で国会議員票394、47都道府県の地方票47×3=141の535票で争われます。地方票は多くで予備選を行い、得票数に基づいて3票分を振り分けることになります。

菅さん優勢と言われるなかでポイントがあるとすれば、1つは「勝ち方」「負け方」、いわゆる「2位争い」。2位か3位かで、次に向けた布石につながるかどうかが大きく変わって来ます。割合が少なくなったとは言え、党員約100万人の意向は、そういう意味では侮れないと言えます。

もう1つは「地方」です。安倍政権は「トリクルダウン」という言葉を使っていましたが、経済対策の恩恵が地方に浸透する前に、新型コロナウイルスが襲って、道半ばに終わっている感があります。

地方の声をいちばんよく聞いていると自負するのは石破さんですが、菅さんは出馬表明会見で、自らの実績として「ふるさと納税」を挙げて来ました。横浜市議からの“たたき上げ”でもあり、地方重視の姿勢を鮮明にして来ており、地方票にどう影響するかが焦点となりそうです。

盤石に見える菅陣営で死角があるとすれば、5派閥の“呉越同舟”でしょうか。先週(9月2日)の菅氏の出馬会見の直後に、麻生・竹下・細田3派の会長が共同記者会見を開きました。今回の総裁選は二階幹事長が「菅優勢」の流れをつくったと言われ、この3人がそろい踏みの図は、二階派への抵抗という見方がもっぱらです。

前述の党員投票のスキップに加え、各派閥の主導権争い、新政権の“猟官運動”が先鋭化すれば、党員の失望感を生み、党勢の衰退がじわじわとボディーブローのように効いて来る懸念もあります。そして、国民の反発にもつながって行くでしょう。(了)

4580名無しさん:2020/09/09(水) 20:44:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/fcac6ddb0c565ca267536ca26a9a72a5e4e293a5
二階幹事長、なぜこれほど強大な力を持つに至ったか
9/9(水) 11:31配信

 2020年9月8日、二階俊博幹事長の在職日数が歴代最長(1498日)となった。政治の師・田中角栄元首相を抜いたのである。師匠の田中元首相は70年代後半から80年代半ばにかけて、暗躍する「闇将軍」として君臨したが、弟子にあたる二階氏は表舞台の最高実力者として汗をかいている。現下の「ポスト安倍」政局でも、菅義偉官房長官を次期首相に事実上内定させる剛腕ぶりを見せ、我が世の春を謳歌しているが、なぜこれほどまでに力を持つようになったのか。政治力の源泉を探る。

■ とにかく先手必勝

 8月28日午後、安倍晋三首相が辞意を表明した。辞意を固めたのは24日だが、28日以前には誰にも言っていない、というのが安倍首相の説明である。永田町も霞が関もメディアも辞意表明を受け、ハチの巣をつついたような騒ぎとなったのは周知の通りである。

 さて、この一大政局を第六感で察知していた人物がいる。

 二階氏である。

 8月17日午前、安倍首相が慶応大病院を訪問したことで一大政局は幕を開けた。この日以降、最高権力者の「体調不安説」は、現実に存在する「体調不安問題」に切り替わり、「ポスト安倍」をめぐる闘いがスタートした。

 二階氏は先手必勝を好む。安倍首相がしばしの静養から復帰した19日、間髪入れずに菅氏と会食している。菅氏とは6月から緊密に会談を重ね、呼吸を整えてきた。政局になると、信頼関係の深さが勝負となる。

 翌20日には安倍首相と岸田文雄政調会長が首相官邸で会談しているが、二階氏は先を越すように別の“動作”に入っていく。25日に予定されていた定例の党役員会を中止したのだ。稲田朋美幹事長代行とともに地元和歌山入りする翌週の出張日程もキャンセルし、さらに27日に予定していた安倍首相の連続在職日数歴代1位を祝う会も見送った。まるで辞意表明を察知していたかのような鋭い動きである。

 20日の時点では、安倍首相の進退はかなり不透明だった。短期的には「当面続投」との見方がほとんどで、安倍首相自身も政権維持に意欲があるとされていた。繰り返すが、安倍首相が辞意を固めたのは24日だ。20日の段階で辞意表明があるとはっきり予測できた人、具体的に想定して準備していた人は少ない。二階氏も実際のところ、確証は得ていなかったはずだ。

 それでも、直感に従うかのように重要な日程の変更に踏み切った。28日、予定通り新潟県に出張していた岸田文雄政調会長とは雲泥の差がある。

 辞意表明翌日の29日、二階氏はまたもや蠢動する。衆院赤坂議員宿舎内で菅氏と会談したのだ。席上、菅氏は二階氏に総裁選に出馬する意向を示す。二階氏も全面支援を約束する。翌30日午前、菅氏が出馬の意向を固めたとの報道があふれ出す。石破茂元幹事長も、岸田氏も、まだ出馬を明言していない状況の中、出馬するかどうかわからなかった菅氏が最初に名乗りを上げる格好となった。「菅氏出馬決断」の情報は、二階氏サイドが戦略的にマスコミに流したとみられている。

 岸田氏は30日、麻生太郎副総理兼財務相に面会して支持を依頼しているが、1日遅れの感は否めない。翌31日午前、今度は安倍首相に面会して支持を求めたが、時すでに遅し。31日夜、最大派閥の細田派は幹部会で菅氏支持の方針を確認した。

 節目の会合、日程変更、マスコミ対策。二階氏がすべてにおいて先手を打っていることがわかる。

■ 段ボールみかんを抱えてあいさつ回り

 二階氏といえば、地元・和歌山県産のみかんを政界関係者に贈ることで有名だ。今でこそ「二階みかん」は宅急便で届くが、数年前までは本人自らみかんの入った小ぶりの段ボール箱を抱えてあいさつ回りをしていた。二階氏と親交の深いある永田町関係者は、事務所のインターホンを二階氏が押し、玄関先に段ボール箱を置いていった姿を覚えている。人心収攬術の極意は「義理(G)と人情(N)とプレゼント(P)」。“二階のGNP”とも呼ばれているという。政治家、番記者、経済人、官僚、誰に対してもその原則は崩さない。

4581名無しさん:2020/09/09(水) 20:45:13
>>4580

 1939(昭和14)年2月生まれの81歳。和歌山県御坊市出身で、実父は県議会議員を務めている。中央大法学部政治学科を卒業後、遠藤三郎元建設相(旧静岡2区)の秘書を11年務め、県議2期を経て1983年の衆院選で初当選を飾る。44歳だった。以来連続当選12回、勤続37年。当選同期に甘利明自民党税調会長、伊吹文明元衆院議長らがいる。

 90年代末まで政局の表には登場してこなかった遅咲きの政治家である。93年に小沢一郎氏とともに自民党を離党し、新進党、自由党、保守党などを経て2003年に自民党に復党した。新進党、自由党時代には小池百合子東京都知事と関係を深めており、10年間の「非自民党」生活で培った人脈は、後にさまざまな場面で生きることになる。

 出戻り組に厳しい自民党内で二階氏が出世できた最大の理由は、選挙対策と国会運営で抜群の才能を見せたからである。

 二階氏が一躍全国区の知名度を持ち、政界での存在感が高まったのは2005年である。復党したばかりの04年、二階氏は選挙の現場責任者である総務局長を拝命。推薦したのは当時の武部勤幹事長だった。05年5月、小泉純一郎首相の強い意向で衆院郵政民営化に関する特別委員会委員長にも就任し、野党に配慮した丁寧な委員会運営で混乱回避に成功する。

 9月の衆院選では、総務局長として「刺客」作戦を陣頭指揮し、空前の圧勝劇に貢献した。

 第1次安倍政権では国対委員長として次々に法案を成立させ、安倍首相の信頼を勝ち得ている。第2次安倍政権が発足すると、衆院予算委員長として戦後最速で予算を成立させ、与党の幹事長として臨んだ2017年の衆院選も大勝に導いた。

 選挙対策と国会運営において、二階氏以上の技量、実績を持っている現役政治家はいない。権謀術数に長けた権力者のイメージが先行するが、選挙(ガチンコ勝負)と国対(寝技的な根回し)における能力は群を抜いている。

■ 政策も二階流

 政策面においても独自のセンスと視点を持っている。

 例えば、災害対策に力点を置いてインフラ整備を推進する「国土強靭化」は二階氏の専売特許である。野党時代の自民党が東日本大震災の甚大な被害を踏まえ、二階氏を中心に具現化していった路線だ。国土強靭化は「土建政治」との批判をものともせず、今では政府の災害対策の代名詞として定着した。これは二階氏の政治力に負うところが大きい。

 二階氏の災害対策に対する意識の高さは特筆に値する。2016年12月22日から23日にかけて、新潟県糸魚川市で大規模火災が発生した。出火元はラーメン店だったが、強風にあおられて火が広がってしまった。死者は出なかったものの、二階氏はこの大規模火災に対する対応が重要な政治判断を伴うものだと瞬時に見抜いた。それまで地震にしか適用されてこなかった「被災者生活再建支援制度」をこの糸魚川市の火災案件にも適用するように主張したのだ。すでに政府・与党内で絶大な発言力を持っていた二階氏の根回しで被災者生活再建支援制度の適用がすんなり決定し、12月31日には二階氏自ら関係議員を連れて現地入り、自治体の要望を聞いている。大晦日でも仕事に取り組む二階氏の姿勢に、地元住民らが感激したのは言うまでもない。

4582名無しさん:2020/09/09(水) 20:45:33
>>4581

 15年12月22日、国連総会本会議で、11月5日を「世界津波の日」にすることが決まった。日本を含む共同提案国は142カ国に上った。この世界津波の日を主導したのは二階氏である。有志の議員たちとともに在京の各国大使を細かく回り、国連での採決を実現させたのだ。

 二階氏が津波対策に尽力しているのは、和歌山県広川町の「稲むらの火」の物語の影響が大きい。1855年の安政南海地震が発生した際、高台に住んでいた庄屋が津波が来ることを察知し、稲わらに火を放った。村人たちは火事だと思って高台に集まって消火にあたったところ、村に津波が押し寄せた。庄屋の機転で村人たちは津波に飲み込まれずに済んだ――というエピソードである。二階氏は、地元の教訓を国連案件にまで発展させ、形にしているのだ。

■ 媚中派、バラマキの批判が起きても翳り見えない政治力

 中国に太いパイプを持つため、しばしば「媚中派」と批判される。国土強靭化については「実態はバラマキ型の公共事業だ」との指摘が絶えない。観光業界のドンであることから「GoToトラベル」キャンペーンをごり押している、との非難も浴びている。それでも、その政治力に翳りは見えない。選挙で勝利し、国会で法案を通し、政策面でも具体的に結果を出しているからである。

 まもなく発足する菅義偉政権下で、二階氏は引き続き幹事長を務めるとみられている。“角栄超え”の史上最強の幹事長の出番はまだ続きそうである。

紀尾井 啓孟

4583名無しさん:2020/09/09(水) 20:47:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/034e8d1efeae38096b18fbf45a79d4aa20ce22f6
「菅政権は進次郎と河野太郎の二枚看板で長期政権になる」作家・大下英治氏が明かす全内幕〈週刊朝日〉
9/9(水) 11:30配信

 自民党内で「次の総理は菅で行こう」という路線はどのように敷かれて行ったのか。菅義偉官房長官と二階俊博自民党幹事長の両方と親しい間柄であるノンフィクションライターの大下英治氏が全内幕を明かす。

 速攻で首相の座を奪取しにいった菅氏。安倍晋三首相が官邸で辞任を表明した8月28日の翌日、菅氏と二階氏、森山裕国対委員長の3人が赤坂議員宿舎で密談し、菅政権で行くことに決めたという。大下氏はこう語る。

「二階さん1人でも菅さん1人でも、天下は絶対獲れない。そこに森山さんが加われば、3人寄れば文殊の知恵ですよ。これまで、ポスト安倍の候補に何人もの政治家が上がって来たけれど、私は今回は菅さんがふさわしいと思っていた。だから、菅さんは総理になるためには二階さんと組むべきだと思っていた。自民党内で雪崩を打って各派閥が菅支持を打ち出し始めた8月31日、菅さんから私の携帯電話に『どうもありがとう』とお礼の電話がありました」

大下氏はこれまで、 『直撃菅義偉 内閣官房長官』『ふたりの怪物 二階俊博と菅義偉』『内閣官房長官秘録』など、2人に関する著書を多数書いてきた。

「2人がタッグを組むきっかけとなったのは、私が企画し、司会をした週刊朝日2017年2月17日号に掲載された二階さんと菅さんの対談なんですよ。 それまで、2人の対談というのは、どこにも見当たらなかった」

 その時が2人の初対談だった。記者もこの対談には同席したが、印象深かったのは、菅氏が「私のところ(官房長官)には、ありとあらゆる情報が集まる」と自信たっぷりに語っていたことだった。政治家のスキャンダルから芸能界、記者のスキャンダルまで、あらゆる情報が集まるのだろうと思った。

対談が終わった後、二階氏、菅氏と大下氏の3人だけで、都内のホテルの個室のあるレストランへ飲みに出かけた。

「3時間くらい飲みました。二階さんは遠藤三郎元建設相の秘書を11年務めた後に県議2期、菅さんは小此木彦三郎元建設相の秘書を11年務めた後に市議を2期していたから、お互いにうまが合う」

 大下氏が言うように、二階氏、菅氏の2人は国会議員までの道のりが似ている。

4584名無しさん:2020/09/09(水) 20:48:05
>>4583

「これまでは、自民党政権の首相は、小泉純一郎、福田康夫、麻生太郎、安倍晋三とバトンが継がれてきた。4代とも父や祖父が首相や大臣経験者というおぼっちゃま政権。そのような2世にはこのコロナ時代の大乱世を率いていくのは難しい」

 菅氏は1948年12月、秋田県雄勝郡秋ノ宮村(現湯沢市)で生まれた。父親の和三郎はいちご農家で、父親が中心になって開発したので和三郎の名前を取って「ワサ」という品種のいちごが現在も生産されている。

「菅さんには、親がいちご農家だったから土の匂いがある。これからは土の匂いのある首相が必要。土の匂いということは、地方の匂いでもある。コロナですっかり、疲弊している地方経済を蘇らせるのは土の匂いのする政治家です」

 菅は地元の高校を卒業後、秋田から単身で、家出同然で上京。東京・板橋の段ボール工場に住み込みとして働く。そんな生活を2年続けながら法政大法学部政治学科に入学した。入学金や学費を貯めるため、ガードマン、新聞社の記事運び、食堂の給仕など、様々なアルバイトを経験したという。 こうした経緯から"苦労人""叩き上げ"と呼ばれる。

 2世でもなく、平凡な生活をしていた 菅氏が、どのようにして首相の座を射止める道をひらいて行ったのか。

「菅さんはこれまで、『総理になるつもりはない』と言い続けてきたのは、衣の下の鎧を見せなかったんですよ。しかし、安倍総理は菅さんの実力はよく知っていて、衣を脱いだ時の強さはわかっていたはず。その菅さんと二階さんが組んだんだから、これは強いと思ったことでしょう。よく見ると、菅さんは笑顔の時ですら怖い目をしている」

 菅氏は官房長官を7年8カ月間している間に、霞が関の官僚たちを掌握していった。

「菅さんは会見で、『(霞が関の)縦割りの弊害をぶち破って、新しいものをつくっていく』と語っていたでしょう。官房長官が弱かったら官僚がバラバラになる。ところが、菅さんは官房長官として強過ぎるほどだった。官僚たちからの忖度まで起きた。普通ならば官僚たちと話を詰めて、安倍さんのところにもって行く案件をA案、B案、C案と3件に絞っていく。菅さんはさらにA、B、C案のうち、たとえば自分はB案がいいと思っていますと口にする。安倍総理はほとんど菅さんの決めたB案で承諾していたそうです。つまりは、安倍官邸がやっていた政治は、菅さんが支え役に徹して動かしていたということ。だから、安倍さんが辞めても、安倍政治を継承できるでしょう」

4585名無しさん:2020/09/09(水) 20:48:30
>>4584

 9月8日に告示された自民党総裁選では、菅氏、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長の3氏が立候補。14日の投開票で新総裁を選出する。

「今年7月上旬、二階さんに会いに幹事長室に行った時、二階さんは『私と菅さんとは2人でいつも会っているけど、幹部同士は会っていないな。もっと、しっかり組まなきゃいけないな』と話していたんです。二階派と菅グループの幹部同士が顔合わせする会を開こうというニュアンスでした」

 布石は着々と打たれていた。二階氏は「次は菅」と決めていたというのは、何故か。

「二階さんにとって、岸田文雄政調会長とは何かとぶつかることが多かったんです。地方選挙では、互いが候補者を出して因縁の戦いをしている。昨年7月に行われた参院選でも、二階さんは岸田派の溝手顕正氏と同じ選挙区で票を競り合っていた河合案里氏の応援に行っている。何かとぶつかるから、岸田さんは二階さんにものを頼みにいったことがない」

 今回の総裁選では、安倍首相が岸田氏を応援せず、岸田氏にとってはハシゴをはずされた形となった。

「安倍さんが強い間は、岸田さんへの禅譲もあったでしょう。しかし、安倍さんは体を壊し、支持率も低下。安倍さんの力が弱くなると、禅譲はあり得ない。最大派閥である 細田派(98人)が岸田さんを応援しないのは、安倍さんがそれまでのように岸田さんを応援しようという強い気持ちを失ったんでしょう。岸田さんは新型コロナ対策の『条件付き給付金30万円』を提案し、閣議決定まで済んでいたのに二階さんと公明党の山口那津男代表にひっくり返された。岸田さんは、根回しをしたり、強引にものが引っ張ったりすることが苦手な資質だから、物足りなさを覚えたのでしょう」

 これまで、報道各社の「次の首相には誰がふさわしいか」というアンケート調査では、常に石破茂氏がぶっちぎりでトップを独走してきた。本来は石破氏が首相の座に就くのが自然にも思える。二階氏も、石破氏のパーティに講師として招かれることにOKを出していた。

4586名無しさん:2020/09/09(水) 20:48:51
>>4585

「菅さんが最終的に出馬を決めるのに、森山さんが重要な役割を果たしたので、新官房長官は森山さんになるかもしれない。河野太郎説も出ていますが、ちょっと、自分を主張しすぎる」

新総裁の任期は来年9月まで。菅政権は1年限りのつなぎで、短命政権との見方もあるが……。

「絶対、そんなことにはならない。菅政権は、長期政権になる。安倍さんの内閣支持率が悪くなったのはモリカケや『桜を見る会』の問題があったから、国民は首相が信頼できないと考えるようになった。菅さんの強みは、安倍流のマイナスがないということ。安倍さんのマイナス要因とは、奥さんの昭恵さん、友達優遇。この2つのマイナスが菅さんにはない。歴代首相の中では竹下登さんに近い。ただ、調整型と言われた竹下さんと違うのは、菅さんは攻めるからね。梶山静六元官房長官に師事していたことがあるだけに、攻撃力がある。大乱世の梶山と呼ばれた人だからね。 菅さんには安倍総理をバックに持ちつつ、二階さんと強く組むうえに、若くて人気のある河野太郎さん、小泉進次郎さんの2枚看板も手の内にある。彼らを育てていけば、長期政権もありうる」

 小泉進次郎氏が妻の滝川クリステル氏を最初に紹介した政治家は菅氏だった。

「菅さんは進次郎さんの一番の後見人ですよ。菅さんは進次郎さんをいいところで使いますよ。安倍さんみたいに意地悪はしません。進次郎さんを光らせるように扱うでしょう」

 そんな菅氏は、地盤である自身の選挙区ではどんな顔を見せているのだろうか。2005年秋から11年3月まで、菅氏の私設秘書を務め、現在は横浜市議3期目の遊佐大輔氏(39)は、菅氏の秘書になった経緯をこう振り返る。

「私は横浜高校野球部で、西武ライオンズの松坂大輔投手の一級下の後輩なんです。その後、ケガのため退部しますが、高校卒業後は桜美林大学に進学しました。しかし、祖父の会社がたち行かなくなって、大学を辞め、アルミ缶とスチール缶を扱う民間のゴミ工場に就職したんです。その会社の社長が菅さんをずっと応援してきた関係で、私も、菅さんの選挙のボランティアをするようになりました。菅事務所でたまたま秘書が辞め、空きが出たタイミングがあって秘書にしてもらいました。菅さんに拾ってもらったようなものです」

4587名無しさん:2020/09/09(水) 20:49:19
>>4586

「安倍さんにとっては石破さんが怖いんですよ。二階さんにその気はまったくないが、石破さんに接近したように見えるというのは安倍総理にとっては牽制になる。二階さんと石破さんが組んで、万が一にでも、石破政権が誕生したら、モリカケ(森友・加計)問題や『桜を見る会』の疑惑を蒸し返される。石破さんは9月1日の会見で、モリカケの再調査を『必要ならばやる』と、堂々と発言してますからね。森友問題の際の公文書改ざんを苦にして自殺した元近畿財務局の職員の妻も、抗議している。それは安倍さんにとって一番、ストレスの原因になるし、妻の昭恵さんとの関わりも追及されますからね」

 総裁選は国会議員票394票と都道府県連代表票141票の535票の行方で決まる。フルスペックの総裁選ではなく、地方票を大きく削られたことから、「石破潰し」とも報じられた。

「フルスペックの総裁選をやれば、石破さんが勝つと信じるのは間違い。石破さんの人気を支えてくれたのは実は皮肉なことに安倍さんなんです。石破票というのは安倍批判票だったんですよ。その安倍さんがいなくなったら、かつてのように地方票も集まらないでしょう。あまりに地方票が集まらないようだと、石破さんは苦しくなる」

 二階氏や菅氏と距離があると思われた麻生氏も、9月2日、細田派会長の細田博之氏、竹下派会長の竹下亘氏と3人で合同記者会見を開き、『菅支持』を表明した。だが、この会見は二階氏には声がかからなった。

「麻生さんが菅支持に回ったのは、自民党主流派が反主流派に転落する怖さをよく知っているから。このまま岸田さんで走ったのでは、菅政権発足後、菅さんと二階さんに人事権やポストを握られてしまい、好き勝手にやられると思ったから反撃に出たのだろう。外された二階さんはカンカンですよ。自分が一番槍で走って、菅政権を誕生させたのに後からやって来て大きな顔をしてという思いでしょう。自民党内の内紛勃発ですね」

 すでに、閣僚ポストのぶん取り合いが始まっている。

4588名無しさん:2020/09/09(水) 20:51:34
>>4587

 菅氏の座右の銘は『意志あれば道あり』。遊佐市議は、菅氏から教わった人生訓を心に刻み、今も実践しているという。

「菅さんは1対1の関係を重んじる人。ずっと教えられて来たことは『絶対に人に見返りを求めるな。今、与えられたことを全力で頑張っていれば、いつか必ず、誰かが見ていて、むくわれる』ということと、『自分で決断し、信じた道を一生懸命、突っ走れ。意志を強く持っていれば必ず、道はひらける』でした」(遊佐市議)

 菅氏の選挙区は神奈川2区。地元の体制は盤石だという。

「神奈川2区は自民党の県議と市議、秘書の関係が日本一強固だと思います。官房長官の7年8カ月、なかなか地元に帰ってくることがかなわないので、地元にいる議員や秘書を信用してくれていて、日々、任されている」(同)

 そんな菅氏だが、秘書たちと飲みに行くこともあるのかというと、「この7年8カ月、飲み会なんてないです。菅さんは危機管理の責任者ですし、お酒を飲めないですから」(同)。

 パンケーキなど甘いものが好きで、アルコールはダメなそうだ。ファーストレディになるかもしれない真理子夫人については、

「奥さんは普段はあまり事務所に来ません。選挙の時には選対事務所に来ますけど」

 遊佐市議らが、強固な結束で地盤を支えているようだ。

(本誌・上田耕司)

※週刊朝日オンライン限定記事

4589名無しさん:2020/09/09(水) 20:53:50
順番を間違えました。

1ページ>>4853
2ページ>>4584
3ページ>>4585
4ページ>>4587
5ページ>>4586
6ページ>>4588

https://news.yahoo.co.jp/articles/034e8d1efeae38096b18fbf45a79d4aa20ce22f6
「菅政権は進次郎と河野太郎の二枚看板で長期政権になる」作家・大下英治氏が明かす全内幕〈週刊朝日〉

4590チバQ:2020/09/09(水) 21:34:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/666fd5f68b096a5915e025bcae145570c6151b21
菅氏、地方票で過半数上回る勢い 石破氏、予想外の伸び悩み 岸田氏は苦戦
9/9(水) 21:02配信

自民党総裁選が告示され、記者会見する(左から届け出順)石破茂元幹事長、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長=東京都千代田区で2020年9月8日

 毎日新聞は14日に自民党総裁選が投開票されるのを前に、各都道府県連幹部や国会議員を取材して、47都道府県連に3票ずつ割り当てられた地方票141票の動向を探った。菅義偉官房長官(71)が地方票の過半数(71票以上)を確保して80票を超える勢いで、党内5派閥の支持が固い国会議員票と合わせて新総裁に選出される流れが強まっている。石破茂元幹事長(63)は30票弱、岸田文雄政調会長(63)は10票あまりを確保した模様だ。

【データで見る自民党総裁選】

 総裁選は、議員票394票と地方票の計535票で争われる。44都府県連が、3票の行方を決めるために党員に郵送投票を求める「予備選」を実施。うち36府県(未定だった福井、福島、香川3県を含む)が得票数に応じて3票を割り振る「ドント方式」を採用し、7都県(未定だった山口県含む)が最多得票者が3票全てを得る「総取り方式」を採用した。菅氏の出身地の秋田は予備選を行わずに菅氏に全3票を投じる方針。北海道と新潟は「意向調査」「アンケート」を経て幹部が投票先を協議する。

 菅氏は「総取り方式」の7都県全てで優勢で、この7都県だけで21票を確保しそうだ。地元・神奈川や、菅氏支持の流れを作った二階俊博幹事長の地元・和歌山、安倍晋三首相の地元・山口などが含まれる。

 菅氏はドント方式の36府県でも多くで優位に立っている。3票を巡るドント方式で「2票」を獲得するには過半数の獲得で済むため、菅氏に地方票が集まりやすい構図となっている。

 3票独占には次点の3倍超を獲得する必要がある。石破氏は地元・鳥取がドント方式だが、2018年総裁選での県内の党員得票率が95%に達しており、陣営は鳥取での3票獲得に自信を見せる。岸田陣営もドント方式の地元・広島での3票獲得を目指している。【まとめ・佐藤慶】

4591チバQ:2020/09/09(水) 21:35:04
https://mainichi.jp/articles/20200909/k00/00m/010/262000c?inb=ys
消えた「アンチ安倍」地方票 思惑外れた石破氏 圧勝狙う菅氏 惨敗恐れる岸田氏
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月9日 21時09分(最終更新 9月9日 21時11分)
 安倍晋三首相(党総裁)の後任を決める自民党総裁選(14日投開票)で、47都道府県連に3票ずつ割り当てられた計141票の地方票でも菅義偉官房長官(71)がリードする構図となっている。地方票への浸透をテコに局面転換を図ろうとしてきた石破茂元幹事長(63)には厳しい展開だ。石破氏と岸田文雄政調会長(63)の陣営は、候補の地方行脚や派閥所属議員の地元での投票呼びかけで巻き返そうと懸命だ。

 「東京に集まりすぎたヒト、モノ、カネを地方に分散しなければならない。東京一極集中は大きな効果があったが、これからは変えていかなければならない」。石破氏は9日、埼玉県川越市の田んぼの真ん中で「地方創生」にかける思いをぶつけた。

 この日、石破氏は埼玉県と千葉県で演説を重ね、本格的に全国行脚をスタートさせた。4度目の総裁選挑戦となる石破氏は、自身の「地方人気」に自信を持ってきた。「握手した数が票の数」が持論の石破氏。十数年前から各地の選挙戦の応援行脚に励み、12年総裁選では5人が乱立する中で全党員票の半数近い約48%の支持を獲得。党員に割り当てられた300票のうち165票を得て、安倍首相の87票を上回った。

 18年総裁選でも、現職首相との一騎打ちという不利な状況の中で約45%の党員票を獲得して「善戦」と評価され、「地方の石破」のイメージを定着させた。しかし毎日新聞の情勢取材では、石破氏は菅氏に大差を付けられそうな状況だ。

 石破氏は、最近の「次の首相」を問う世論調査では自民支持層からの支持は必ずしも厚くはなかったが、無党派層などの評価で全体のトップを走ってきた。これを受け、石破陣営は、「次の国政選挙」を見据えた国会議員が、世論の支持の厚い石破氏のもとに集まるのを待つ戦略で総裁選に臨もうとしていた。

 それが安倍首相の…

4592チバQ:2020/09/09(水) 21:59:23
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2009090035.html
【総裁選】注目の地方票 石破、菅、岸田各陣営の狙いは 茨城、広島など
2020/09/09 21:09産経新聞

【総裁選】注目の地方票 石破、菅、岸田各陣営の狙いは 茨城、広島など

特産品のレンコンを贈られる岸田氏=9日午前、茨城県美浦村(永原慎吾撮影)

(産経新聞)

 14日投開票の自民党総裁選は、国会議員票で優位に立つ菅義偉官房長官が47の各都道府県連に3票ずつ配分された計141の地方票でも優勢が伝えられる。2位を争う石破茂元幹事長と岸田文雄政調会長も自身の地元やゆかりのある地域で票の取りこぼしは許されず、各陣営が総力戦を展開する。石破、岸田両氏は告示から一夜明けた9日、早速地方に飛んだ。

 「自民党員一人一人に訴えることで地方で支援の輪が広がり、国会議員の判断にも影響する。そう信じて私の思いを訴えたい」

 岸田氏は9日、茨城県美浦(みほ)村で集まった党員らに重ねて支援を求めた。茨城は岸田派(宏池会)所属の衆院議員2人が選出されているだけに、陣営は「岸田氏には回れるだけ回ってほしい」と票の積み上げを期待する。

 ただ、茨城は菅氏に近い梶山弘志経済産業相の地元でもあり、菅陣営も鼻息が荒い。安倍晋三首相と石破氏の一騎打ちとなった平成30年の前回総裁選では石破氏が安倍首相を破っただけに石破陣営も譲る気配はなく、3氏が争う激戦区だ。

 岸田陣営が「恥ずかしい戦いはできない」と背水の陣を敷くのは岸田氏の地元である広島だが、もう一つ落とせないのが昨年12月に死去した望月義夫前事務総長が地元としていた静岡だ。岸田氏も思い入れは強く、総裁選告示前の5日には静岡市の望月氏の墓前で「総裁選を全力で戦う」と奮闘を誓った。だが、静岡には菅氏を支持する有力議員もおり、菅陣営は「勝てる」と自信をのぞかせる。

 知名度の高さを生かし、地方票での巻き返しを図る石破氏は9日、埼玉県ふじみ野市で約30人の支援者を前に「一人一人に居場所のある日本をつくることが私の使命だ」と訴えた。

 陣営は石破派(水月会)所属議員が足場を築く埼玉だけではなく、同派事務総長の田村憲久元厚生労働相の地元である三重でも票の上積みを狙う。三重も前回総裁選で安倍首相を制しており、期待は高まる。

 全国的に雪崩を打ったように菅氏支持に傾く中で、菅氏への反発が渦巻くのが大阪だ。菅氏は「大阪都構想」をめぐり大阪府連と対立する日本維新の会代表の松井一郎大阪市長と気脈を通じ、府連側の不信感は根強い。

 その間隙を突くのが石破氏だ。これまでも地方選の応援で大阪入りを重ね、支援者も多い。石破氏の側近は「維新寄りの菅氏には1票も渡さない」と意気込んでいる。(永原慎吾、奥原慎平、大島悠亮)

4593チバQ:2020/09/10(木) 09:52:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/e12096f23c9ddef48e0ab9edd2efd9d9cadb3bd5
「菅政権」の人事に関心 党内、強まる派閥圧力 自民総裁選
9/10(木) 7:14配信
131



 自民党総裁選で、菅義偉官房長官の優位が鮮明になる中、党内は早くも「菅政権」の誕生を前提に動きだしている。

 菅氏は党役員・閣僚人事で「脱派閥」を掲げるが、支援する5派閥は圧力を強めている。

 「選挙が始まって限られた日数での支援に感謝する」。菅氏は9日、衆院議員会館で二階派議員約15人の激励を受け、こう応じた。最後は「勝つぞ」コールで見送られた。

 同派会長の二階俊博幹事長は、菅氏をいち早く支持。その「見返り」として、同派では二階氏続投への期待が高まる。河村建夫会長代行は6日、一連の経緯に触れ、記者団に「(菅氏が)総裁になったら、そのことは頭に置いて人事をやると思う」とあけすけに語った。

 他派閥も事情は同じだ。党内最大の細田派は「官房長官ポストを取りたい」(ベテラン)と宣言。麻生派も「取りに行くものは取りに行く」(関係者)と鼻息が荒い。閣僚経験者の一人は「入閣待機組の面倒を見ないとすぐにつまずく」と指摘。人事をめぐる要求が今後、一段と強まるのは確実だ。

 これに対し、菅氏は8日の共同記者会見で、新首相に就任した場合の人事について、改革意欲と専門知識を優先する「適材適所」を強調。派閥推薦にとらわれない姿勢をにじませた。

 ただ、無派閥の菅氏にとって、足元の党内基盤は脆弱(ぜいじゃく)だ。派閥の意向を無視して支持を失えば、新首相に選出されても、たちまち行き詰まりかねない。こうした事情を踏まえ、菅氏陣営からは「今回は派閥からちゃんと人を出す形にしないと駄目だ」(幹部)との声が漏れる。

 一方、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の陣営は懸命に巻き返しを図るが、劣勢の見通しが広がる中、今後の処遇に無関心ではいられない。

 岸田氏陣営は、岸田氏が安倍晋三首相を支えてきた経緯を踏まえ、「菅氏もそこまでひどい扱いはしないだろう」(中堅)と期待する。石破氏陣営は安倍政権と距離を置いてきただけに、総裁選後も「冷遇」が続くとみている。幹部の一人は「人事には誰も期待していない」と吐き捨てるように語った。

4594チバQ:2020/09/10(木) 10:00:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e69d15eab7e7221ab63933a067cecb61f1fc380
最長宰相の安倍氏、郷土山口の誉れも 「身内びいき」県外では厳しい声
9/10(木) 6:30配信
40



▽県内も1強盤石

安倍首相の通算在職最長を祝う県庁の横断幕の下でテープカットする首相の地元秘書(左)と村岡知事(中)、柳居議長(2019年12月2日)
「祝歴代最長達成」。安倍晋三首相の連続在職日数が憲政史上最長となった8月24日、山口県庁玄関に記念の横断幕が掲げられた。村岡嗣政知事は「県民の皆さまとともに心からお祝い申し上げます」とたたえた。

 県は第1、2次政権発足時と通算在職日数の最長記録を更新した昨年11月にもお祝い行事をしている。前回は伊藤博文や桂太郎ら県出身の歴代首相7人と安倍首相を並べて紹介するパネル展を約300万円かけ開催。自民党県連幹部の柳居俊学県議会議長と同じく党員の村岡知事、安倍首相の地元秘書の3人がテープカットして祝った。

 山口が輩出した首相には戦後の岸信介、佐藤栄作の名前もあり、ともに安倍首相の祖父と大叔父。故郷に錦を飾った県庁での祝賀は自民党王国での安倍首相の絶大な存在感を浮かび上がらせた。

 ちなみに高校まで宇部市で過ごした旧民主党の菅直人元首相のことは展示会で触れられていない。

 2012年に当時野党だった自民党を率いて政権を奪還した安倍首相。看板の経済政策「アベノミクス」のおかげか、世界的な景気拡大の流れと軌を一にしたのか、株価は右肩上がり。大企業の業績も軒並み過去最高を更新した。国政選挙では連戦連勝。格差拡大の批判もどこ吹く風と支持率は底堅かった。

 こうした実績に杉田水脈衆院議員(比例中国)は「後世の歴史が安倍政権の7年8カ月を必ず評価する。歴代総理より一歩も二歩も上を行く外交で日本が信頼される国家になった。病気を抱えながらあれだけのことをやられ涙が出そうだ」と絶賛。山口とゆかりがなく、性的少数者(LGBT)を巡る言動などで物議を醸すことも多い杉田氏が党県連入りしたのも、杉田氏を推す安倍首相の威光のおかげとみる関係者が多い。ことほど県政界でも「安倍一強」の態勢は盤石だった。

 お膝元の下関市議会の林透議長は「1次政権を投げ出したと批判され、地元の少人数の集いで『申し訳ない』と謝っていた姿が印象に残る。あの経験があったからこそ今がある」と振り返る。父晋太郎氏の時から応援する無職上河内重雄さん(83)も「経済を再生し、外交もあんなに頑張った総理はいない」と慰労する。

 ただ、地域にとって誉れの「おらが街」の宰相も政権が長期化する中で全国からは身内びいきと見られることが多くなる。地元支援者が多数招かれた首相主催の桜を見る会を巡っては多額の公費投入に「政権の私物化」と批判を浴びた。

▽国家築いた自負

安倍首相の通算在職最長を祝う企画展の等身大パネルと並ぶ村岡知事(2019年12月2日)
 また、日露首脳会談の舞台となった長門湯本温泉の高級旅館「大谷山荘」での新年会が会費1人3千円だったことから「安すぎる」と話題に。市民オンブズマンやまぐちの広岡逸樹代表幹事は「3千円でできるわけがない。森友加計問題や桜を見る会と同じくお友達優遇」と批判。旅館関係者は「地元総理のために旅館も赤字覚悟で頑張っているはずだ」と推し量る。

 こうした批判について桜を見る会に参加した林議長は「総理は地元びいきにならないよう常に気にしていた」と説明。小熊坂孝司市議も「自費で行って何が悪い。地元優遇と言われるが悔しければ自分のところからも総理を出してみろという気持ちだ」と反論する。

 明治維新を成し遂げ国家の礎をつくった自負が強いとされる山口人にとって郷土の首相は特別な存在。だが政権末期に見舞われたコロナ禍では「アベノマスク」などの対応を巡り批判が相次いだ。歴代最長を更新した4日後に突然、退陣を表明した。

 権力の黄昏(たそがれ)を予兆していたかのように、くだんの歴代最長を祝う県の行事には「税金で政党を応援するのはおかしい」「私は安倍政権を支持していない」と県民たちから抗議の電話が158件届く。好意的な意見の21件を大きく上回る。県によると、昨年の行事ではそれほど反発の声はなかったという。

 横断幕は当初は10月9日まで設置する予定だったが、県は早めに外すことも検討している。批判が理由ではなく、予想外の退陣に合わせてだという。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板