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蟲づくし・禽づくし・獣づくし・魚づくし

1とはずがたり:2009/04/24(金) 14:27:55
生命科学綜合スレ。進化論から自然動物保護迄幅広く。

21とはずがたり:2009/05/13(水) 22:17:01
マイミクのいだぴょん氏のエントリーに触発されて調べてみた。
瘤の中身は脂肪だってのは小学校だかの国語の教科書で知った様な記憶があり。
しっかしがぶ飲みの方は知らなんだ。体全体が水飲むと脹れるのだそうな。
凄いねぇ。
更に意外なことにヒトコブラクダとフタコブラクダは馬と驢馬程度には違う種類の様だ。詰まりあいのこ(馬と驢馬なら騾馬)が出来るけどそのあいのこには繁殖力がない。

ヒトコブラクダ
http://big_game.at.infoseek.co.jp/othermam/camel/camel.html

 アフリカのサハラ地方で走行用に使われているラクダは脚が長くすらりとしている。一方、農耕、運搬用のラクダはややずんぐりとして鈍重な感じである。

 ヒトコブラクダは大西洋のカナリア諸島にも見られ、オーストラリア、北アメリカ、イタリア、スペイン南部にも移入されたことがある。

 原産地はアラビアからアフリカ北東部にかけての地域と思われている。いつ頃家畜化されたのかは不明だが、アラビアではすでに紀元前3000年頃には飼われていた。

 暑くて乾燥した土地に適応していて、湿気の多い風土には馴染まない。ジャワ島に移入されたヒトコブラクダはそこの気候や食物に順応できず全滅してしまった。

 1622年、イタリアの富豪、メディチ家のフェルディナンドは、何頭かのラクダをトスカナ地方に持ち込んだ。その後、イタリアには何度かラクダが移入され、その子孫が今日もピサの近くのサン・ロレッソで飼われている(世界動物百科56)。  アメリカでは1865年に、乾燥地帯へ遠征する際の運搬用として、政府によって導入された。その子孫がアメリカ西部に生息していた時期があり、ときおり姿を現しては住民や旅行者を驚かせたものだった(ブレランド、1963)。


 現在では、野生化したヒトコブラクダが生息しているのはオーストラリアだけのようだ。feral.org.au によれば2000年現在で30万頭以上がオーストラリア(主に西部)にいるという。

 ラクダは植物を食べて水分を補給できるので、きつい仕事に就かない限り、特に水を飲む必要はない。長い間水分を摂らないとラクダは目に見えて痩せる。肋骨が露わになり、こぶは小さくなる。しかし水を飲むやいなや、不足していた水分を取り戻し、数時間でもとの体になる。
 これは水分が不足すると、まず体の組織に含まれる水分が失われ、こぶは小さくなり、皮下脂肪は薄くなり、ラクダは痩せてくる。しかし血液中の水分は変わらず、内臓には何の影響もない。人やたいていの哺乳類は、水分の消失は血液から始まる。暑さが厳しい時には血液は水分を失って濃くなり、循環は遅くなる。そして重大な障害が起こってくるのだが、組織の水分は失われないので、痩せてしまうわけではない。

22とはずがたり:2009/05/13(水) 22:17:14
>>21-22
 ヒトコブラクダは砂漠に生えている固くて水分の少ない草も食べる。籠やむしろを食べて飢えを満たすこともある。スーダン東部では藁屋根や、アシの壁を食べてしまうラクダから、自分たちの住む小屋を守らねばならない。  一方、必要な時にはラクダはたいへんな量の水を飲む。10分ほどで数十リットルの水を飲むという。ラクダの体はみるみる膨らんで、再び歩き始めると、腹に溜まった水が、半分ほど水の入った樽を揺り動かす時のような、水音をたてる。これだけ飲むと、暑さのしのぎやすい冬なら1週間は水無でいられる。
 ラクダは一度に体重の3分の1から4分の1の水を飲んでしまう。体重202kgの若い雌が、1度に66.5リットル、235kgの雄が104リットルの水を飲んだ例がある。ラクダは水を飲むと数時間後には全身が水ぶくれになる。こんなに急激に大量の水を飲めば、他の動物では血球が壊れてしまう危険があるが、ラクダの赤血球は特別抵抗力が強い(中川志郎、1972)。

 ラクダは草食動物では珍しく、犬歯が発達している。顔に似合わず猛獣で人が噛まれて大けがをすることがある。農耕用のラクダでは、口輪がはめられていることが多い。

フタコブラクダ

 フタコブラクダはヒトコブラクダよりも脚が短めでずんぐりとしていて、毛深い。原産地はトルキスタンからモンゴルにかけての地域で、やはり数千年前に家畜化されたと考えられる。
 ゴビ砂漠には数百頭の野生のラクダがいるが、これが真の野生種かどうかは疑わしいといわれる。地域によっては放し飼いにしているので、逃亡して野生化する可能性があるからだ。
 フタコブラクダはヒトコブラクダよりも歩くのは遅いが、もっと頑丈で250kgの荷物を載せて1日に30〜40kmを歩く。冬ならば水なしで8日、食物なしで4日、歩き続けても平気であるという。しかし暑さにはあまり強くない。

 乾きに強い動物はラクダだけではない。キリンやシロイワヤギ、野生ヒツジ類は数日間は水を飲まないでいられる。ジリスやカンガルーネズミなどステップや砂漠に棲む小動物にもろくに水を飲まないものがいる。しかしラクダのように重労働を課せられたら、水を飲まないわけにはいかないだろう。

 フタコブラクダの雄とヒトコブラクダの雌を交配させて生まれた雑種を現地ではデュルと呼ぶ。ひとつのこぶはかなり発達するが、もう一つのこぶはごく小さい。
 この雑種は繁殖能力がない。一代限りだ。これは両者がごく近縁ながら別種であることを示している。雄でも発情期に凶暴になることがないので、使役に広く使われている(中川志郎、1972)。


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