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第22回参議院議員選挙(2010年)

7691名無しさん:2010/07/15(木) 19:02:06
落選法相の残留に非難ごうごう 月給162万円もゲット (1/2ページ)
2010.7.14 22:35
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100714/stt1007142240012-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100714/stt1007142240012-n2.htm

 「参院選落選」という、これ以上ない民意を突きつけられながら、千葉景子法相(神奈川選挙区)が閣僚にとどまることに対し、党内外から批判が高まっている。千葉氏は菅直人首相に辞意を伝えたが、首相が強く慰留した。背景には千葉氏が辞任すれば、党内から内閣改造や党執行部の責任を問う声が激しくなりかねないことを懸念した「政局的打算」がうかがえる。(杉本康士)

 「絶対理解されるはずがない。千葉氏は大臣として戦って負けた。国民感情にもとる。神奈川県民を愚弄(ぐろう)していることにもなる」 

 産経新聞の取材にこう憤るのは民主党の長尾敬衆院議員(大阪14区)。長尾氏のもとには支援者らから、今回の菅政権の方針に抗議の電話が相次いでいるという。

 当然ながら自民党などの野党は「千葉氏は国民の審判を受けて落選した。法相としての存在意義をすでに失っている」(自民党首脳)と、批判のボルテージを上げる。

 首相は13日夜、記者団に「大臣は議員である人が多いが、議員でなくても適任者であればなれる。千葉氏は法曹出身でもあり適任者だ」と、千葉氏の続投は問題ないとの認識を強調。社民党の福島瑞穂党首も14日の記者会見で、「(選択的夫婦別姓を可能にする)民法改正と捜査の可視化を全力で実現していただきたい」と述べた。

 もっとも、首相は「そう遠くない時期に(民主党)代表選もある」として、千葉氏の任期は9月5日実施で調整されている代表選後の内閣改造までとの見通しを示している。となれば、千葉氏の在任期間は1カ月以上あるというわけだ。

 しかし、落選した閣僚が1カ月以上内閣にとどまるケースは過去に例がない。記録が残る昭和23年以降、衆参の国政選挙で落選後も閣内に残った閣僚は15人いる。だが、残留期間は第4次吉田茂内閣の林屋亀次郎国務相の27日間が最長だ。

 千葉氏は閣僚のポストにいる間、月額162万7560円の給与を受け取り続けることになる。また、法相は死刑執行の署名や検察指揮権のほか、外国人の在留・永住許可など幅広い権限を有する。千葉氏は13日の記者会見で、「議員の立場ではないからといって、それ(法相の権限)に大きく反することはしない」との考えを強調した。だが、“適格性”を疑問視する声は収まりそうもない。

7692名無しさん:2010/07/15(木) 19:10:12
菅直人に翻弄された候補者(上)〜参院選福岡選挙区・総括
選挙レポート2010年7月15日 15:56<トップ当選をめぐる戦い>
http://www.data-max.co.jp/2010/07/post_10858.html

 一瞬の決着だった。11日午後8時過ぎ、自民党新人・大家敏志氏当選確実の報道が出た。それに民主党現職・大久保勉氏の当選確実が続いた。2議席に7人の立候補者、政権与党の支持率低下という背景もあり、当初、大混戦が予想された参議院議員選挙・福岡選挙区。しかし、フタを開けてみれば全国屈指のスピード決着だった。獲得票は、大家氏が77万4,618票、大久保氏が67万3,749票。3位のみんなの党新人・佐藤正夫氏(28万7,349票)に大差をつけた。
 自民党・大家氏陣営が掲げた選挙スローガンは「絶対に負けられない戦いがある」。そして、自民党のスローガンは「いちばん」である。目標は、あくまでも「トップ当選」。公認候補として、捲土重来を期す党の威信をかけた選挙戦であった。
 対する民主党は、当初、2議席の独占をねらった。2人区以上にふたりの候補者を立てるのは、小沢一郎・前幹事長の作戦であったが、その指揮を取るべき小沢氏が「政治とカネ」問題で失脚。その後、菅政権の誕生と状況は二転三転した。
選挙期間中の取材を通して感じたのは、民主党は自らが起こした状況の変化に対応できないまま参院選に突入したということである。

 「決して楽観はできない。大久保がなぜ走るか。無党派層で票の上積みをしなければいけないからだ」(大久保氏陣営関係者)。

17日間の選挙期間中、大久保氏はマラソン遊説で100km以上を走った。すべての候補者のなかで彼ほど体を動かした人はいないだろう。一旦、V字回復はしたものの、また低下し始めた菅政権の支持率に危機感が高まる。しかし、それはトップからの転落に向けてのものだった。複数の団体から推薦状を獲得し、再選へ向けての下準備を着実に行なってきた。結果を見れば、大久保氏陣営も「トップ当選」が目標だったことがうかがえる。与党の公認かつ現職として、"2番じゃダメ"なのである。
 したがって、ライバルは自民党・大家氏ということになるのだが、6月24日の公示以降、大久保陣営から「一番怖いのは大家ではない。堤だ」という声が聞こえ始めた。

7693名無しさん:2010/07/15(木) 19:14:06
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100715ddlk43010475000c.html
2010参院選くまもと:激戦終えて/下 組織ない「みんな」が10万票 /熊本
毎日新聞 2010年7月15日 地方版

 ◇批判票取り込み躍進
 当開票日の11日夜、民主新人の本田浩一氏(43)の陣営。刻々と明らかになる開票状況をテレビで見ながら陣営幹部がつぶやいた。「けっこう取られているな」。みんなの党新人、本田顕子氏(38)の票の伸びに驚きを隠さなかった。顕子氏が県内で獲得した票は10万1869票。得票率は11・4%に上る。

 浩一氏陣営の選対本部長を務めた松野信夫参院議員は「都市部の有権者が第三極のみんなの党に流れた。正直、痛かった」と振り返る。別の幹部は「自民(の松村祥史氏)より、うちが票を取られたのではないか」。

 顕子氏の事務所でボランティアをした熊本市の50代男性は昨夏の衆院選では民主に投票した。「民主にしばらく政権を担当してもらいたかったが、政治とカネ、普天間などの問題で結局自民党と一緒だったとがっかりした」と、みんなの党に“心変わり”した理由を話す。

 顕子氏陣営の野田和彦事務長は「立候補表明から短い期間で、組織も何もない新人が10万票以上とれた。それなりの成果だと思う」と手応えを口にする。野田事務長は、顕子氏の父の本田良一元民主党参院議員の秘書を務め、組合など組織内の票を固める手法の選挙も間近で見てきた。ただ今回は集会などをせず、街頭演説を繰り返してできるだけ多くの市民と接する手法をとった。「昨夏に自民党政権が倒れ、有権者が自分たちの1票で政治が変わることに気付いた。これまでより有権者が政治を身近に感じ、みんなの党に共感した結果、躍進につながったのではないか」。

 共産新人の安達安人氏(54)は、消費税引き上げに真っ向から反対し支持を訴えたが、得票は顕子氏の3割(3万517票)にとどまった。久保山啓介・闘争本部長は「みんなの党もいずれ増税を訴えるだろう。自民や民主と一緒だ」と批判しながらも「『無駄をなくせ』という主張が、自民と民主に対する批判票をうまくとらえた」と、みんなの党躍進の要因を分析してみせた。

 今回の躍進は批判票の取り込みによるもので、党の支持層として定着するかどうかは不透明だ。前川收自民県連幹事長は「批判票なのは間違いないが、ストレートに定着するとは思わない。国会の動きの影響を受け、自民が取り戻すこともその逆もありうる」と動きをうかがう。顕子氏陣営の野田事務長は「今後も、みんなの党の主張をより多くの人に知らせていきたい」と話している。(この連載は、結城かほる、笠井光俊、勝野俊一郎が担当しました)

7694チバQ:2010/07/15(木) 23:22:48
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20100715-OYT8T00082.htm
第3極 県内に地歩


落選が決まった後、さばさばした表情で支援者と握手する河合氏(左)=11日夜、浜松市西区の事務所で  「組織がないなか、多くの人に支援してもらった。新しい時代の選挙に挑戦できた。やれることは全部やった」。落選が決定的となった11日夜、みんなの党新人の河合純一氏は浜松市西区の事務所で、集まった支援者を前に頭を下げた。さばさばとした表情で、悲壮感などはなく、支援者に感謝の言葉を述べた。

 公示の約1か月前の出馬表明にもかかわらず、河合氏は約36万票(得票率20・9%)を獲得した。いずれも大政党や組織をバックにして当選した自民党の岩井茂樹氏の得票率が32・3%、民主党の藤本祐司氏が28・2%だったことを考えると、有力な支援組織を持たずに戦った河合氏の数字は善戦と言える。

     ◆

 衆院に小選挙区比例代表並立制が導入されてすでに5回の選挙が行われ、全国的に民主、自民両党による二大政党制が定着したとの見方が広がった。だが、長く続いた自民党政権に終止符を打って昨夏の衆院選で政権を獲得した民主党も、鳩山前内閣の稚拙な政権運営で有権者の失望を買った。

 今回の参院選は、必ずしも二大政党に収れんしない多様な民意が存在することを前提に、二大政党が十分対応できない政策課題に取り組む政治勢力を認めるかどうかも一つの争点になった。その焦点がみんなの党であり、選挙の結果同党が全国で躍進したことで、第3極勢力は日本政治で無視できない存在になった。

 静岡で河合氏は当選こそ逃したが、政治的なインパクトは大きかった。選挙戦は無党派層を意識した街頭活動中心。静岡選挙区の戦いを注視していた日詰一幸・静岡大人文学部教授(行政学)は選挙期間中の講義で河合氏に触れ、「レーダーではどこにいるのかわかりづらいが、確実に忍び寄って来る。岩井、藤本両陣営は恐ろしく思っているだろう」と評した。

 実際、藤本陣営幹部だった民主党県議の一人は選挙後、「河合陣営の戦い方はゲリラ戦的。行く先々で投網を打つようなやり方だった。河合氏でなければここまで藤本氏に迫れなかっただろう。脅威だった」と振り返った。単に河合氏の知名度の高さが民主、自民両党にとって脅威だっただけではない。得体が知れないが、明らかに自分たちとは一線を画す政治的意思の塊が確実に存在することに民主党、自民党とも気付き、脅威を感じたと言える。

     ◆

 もちろん、河合氏のこうした選挙戦術は万能ではない。河合陣営は今回、河合氏が関係するスポーツ、障害者などの団体に対し、「公正中立であるべき団体に迷惑をかける」(大岡敏孝・選対本部長)として積極的な支援を求めなかった。それは河合氏「らしさ」を打ち出すにはいいが、選挙戦術として見た場合は、「当選できなければ元も子もない」という論理に抗するのは難しい。

再挑戦に含み だが、こうしたことも含め、河合氏本人やみんなの党の動向は今後も県政界で関心を集めそうだ。今後も政治活動を続けるかどうかについて、河合氏は落選が決まった11日夜には「全くの白紙」と繰り返したが、13日には読売新聞の取材に対し「全く組織がないのに36万人が支持してくれた。初挑戦で勝てるほど甘くはないとわかってはいたが、『子供たちが夢を抱ける国をつくりたい』との思いは変わらない」と語り、政界への再挑戦に含みを残した。

 来春には統一地方選がある。みんなの党は今回の成果を基に、各地の地方議員選で候補者の擁立を目指すとみられる。静岡県では河合氏の今回の結果が足がかりになるのは間違いない。

(2010年7月15日 読売新聞)

7695栃木都民:2010/07/16(金) 09:44:47
>>7691
千葉みたいなモノのことを、普通は「恥知らず」というのですが。
まあ、千葉は人殺しや凶悪犯の人権の方が、被害者やその家族の人権より大切という「人権派」ですから、本人からすれば当たり前のことなんでしょう。

7696チバQ:2010/07/16(金) 22:14:38
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20100713ddlk01010199000c.html
「指定席」の内情:’10参院選北海道/上 民主 /北海道
 ◇「北教組」に消費税重なり 足腰の弱さも露呈
 参院選道選挙区(改選数2)の開票作業が始まって約1時間半後の11日午後9時半ごろ。民主党の藤川雅司氏(53)の事務所(札幌市中央区)では、誰も言葉を発しなかった。

 「徳永エリ新参院議員、当選万歳!」。事務所のテレビからは、当選を確実にして歓喜にわく民主の徳永エリ氏(48)陣営の様子が映し出されていた。

 選対本部長代行の高柳薫・連合北海道会長は大きなため息を漏らしたまま。選対本部長の小川勝也首相補佐官もテレビを凝視するだけだった。

  ■ ■

 民主道連は2議席独占を目指し、徳永氏は道連、藤川氏は連合が選対を担った。だが、最後の1議席を2人が争う結果となり、連合北海道は90年の発足以来初めて組織出身候補を落選させた。藤川氏の得票も約57万票止まり。連合北海道の組合員は約27万人おり、単純計算では1人2票程度しか獲得できていないことになる。

 高柳会長は同日夜、記者団に敗因を聞かれ、「労働組合と政治、カネの問題に厳しい目があった。ブレーキがかかったのは事実」と述べ、北海道教職員組合(北教組)幹部による、小林千代美前衆院議員(道5区)陣営への不正献金事件の影響を認めた。

 矛先は民主にも向けられた。「新人を出すには少し時間が足りなかったと思う」。高柳会長は、候補者選びの過程で民主側が自治労出身の現職、峰崎直樹副財務相の引退にこだわり、年明けに候補者交代を余儀なくされたことを蒸し返した。しかし、連合が藤川氏へのてこ入れを要請したことに道連内にも反発があり、選挙中には徳永陣営幹部が「惑わされるな」と地方議員に電話をかける場面もあった。

 前回(07年)は2人の公認・推薦候補で約164万票を獲得し、票割りが成功すれば2議席独占が可能だったが、今回は2人で約128万票。トップの自民党の長谷川岳氏(39)は約95万票で、2議席独占には遠く及ばなかった。政権与党として迎えた最初の国政選挙での苦戦に、協力関係が続いていた両者にはしこりが残る。

  ■ ■

 菅直人首相の消費税増税発言も追い打ちをかけた。道連には「民主党に票を入れると、消費税が上がるのか」という電話もかかってきた。道連の三井辨雄(わきお)代表は「消費税で菅首相が釈明に追われたことは大きく影響したと思う」と嘆いた。

 だが、今回の苦戦は選挙戦を労働組合に頼り、党としての基盤が十分ではないという、民主側の足腰の弱さも根底にある。その労組も弱体化が露呈した。

 10月には衆院道5区の補選が控える。民主道連幹部は「(参院選の結果は)正直影響がないとは思わない」と漏らした。【岸川弘明、今井美津子】

  ◇  ◇

 参院選道選挙区は5回連続で民主、自民が1議席ずつを分け合う「指定席」が続いた。しかし、その内情は複雑だ。各党の選挙戦を検証する。

毎日新聞 2010年7月13日 地方版

7697チバQ:2010/07/16(金) 22:15:58
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/archive/news/2010/07/14/20100714ddlk01010089000c.html
「指定席」の内情:’10参院選北海道/中 自民 /北海道
 ◇若さと公明票で大勝 比例票低迷に不安も
 駅前広場や歩道は支援者のほか、買い物客やサラリーマンら通行人が足を止め、聴衆は数千人に膨れ上がった。参院選最終盤の8日夕、自民党の長谷川岳氏(39)が最終決戦に向け、JR札幌駅前で行った街頭演説。中には競うように長谷川氏に握手を求める人もいた。

 マイクを握った武部勤・自民党元幹事長は「長谷川候補は、公明党と無党派の皆さん、今や民主党支持層にまで浸透を始めている。今までの我々の選挙では見たことのない現象だ」と豪語した。

  ■ ■

 政権交代後初の国政選挙となった今回の参院選。長年自民を支えた業界団体の多くが民主、自民両党の推薦・支持に転換。事実上の自主投票となった。

 基礎票は目減りしたはずだったが、長谷川氏は道選挙区の自民候補として、過去2番目に多い約95万票でトップ当選。共同通信の出口調査では無党派層の3割が「長谷川氏に投票した」と答えた。若さと行動力をアピールしたことに加え、菅直人首相の消費税増税発言など民主の敵失で浮動票をたぐり寄せた。

 長谷川氏は、政権交代で危機感を持った自民道連が、自民現職だった中川義雄氏(72)=離党し、たちあがれ日本に参加=からの世代交代を図って擁立。陣営幹部は「これまでにないタイプなので、有権者に期待感を与えた。旧来の自民イメージが強い中川さんだったら、浮動票の獲得は限定的だった」と話す。

  ■ ■

 大量得票を支えたもう一つの要因は、公明の支持だ。長谷川氏は選挙期間中の遊説で必ず「比例は公明の横山信一さんの支援もお願いします」と訴え、党本部レベルでは選挙協力を解消した公明とも良好な関係を築いた。来春に統一地方選を控え、地方議員レベルでも公明とのバーター協力が成立し、20万票前後の公明票が長谷川氏に流れたとみられる。

 だが、公明道本部関係者は「今回の参院選は統一地方選とリンクし、利害が一致した。来年まで協力は続くが、その後は分からない」と打ち明ける。参院で野党が多数派となる「ねじれ国会」となったことを受け、菅政権は野党と政策ごとの部分連合を目指しており、中央政界の動向も今後の関係に影響を及ぼすとみられる。

 選挙区と対照的に、比例代表の自民の道内得票は約60万票。得票率は21・77%と衆院選比例代表道ブロックも含め過去最低。衆院選小選挙区ごとにみると、民主に「全敗」だ。

 党内からは将来を不安視する声が消えない。道連幹部は「今回の選挙は何もかもうまくいった。しかし、公明との関係も明確でない以上、浮動票頼みの選挙は危険。今後は党独自で安定した選挙ができるよう、選挙結果をシビアに分析したい」と語った。【和田浩幸】

7698チバQ:2010/07/16(金) 22:17:29
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/archive/news/2010/07/15/20100715ddlk01010157000c.html
「指定席」の内情:’10参院選北海道/下 第三極 /北海道
 ◇みんな、伸びに限界 存在感薄まる共・社
 参院選道選挙区(改選数2)は11日夜、早々と2議席の当確が決まった。札幌市中央区の事務所で、みんなの党新人の中川賢一氏(43)はぶぜんとした表情でテレビを見つめた。笑顔でインタビューに答える当確候補。隣に座る佐藤静雄元衆院議員が耳打ちをして慰めた。「君も必ずこういう場面が来る」

 中川氏は、新党からの初挑戦で6候補中4位の32万票を獲得。「勝てるとは思っていない。30万票を超えたから目標達成」と声を上ずらせる陣営幹部がいる一方、佐藤氏は冷静だった。「選挙経験のある人がいない。戦略性を持って選挙運動をすれば、民主、自民の批判票をもっと多く取り込めたはずだ」

 党支部は道内に帯広、滝川両市だけで、選挙ポスターを張れない地域もあった。動員をかけようにも有力な支援組織がなく、街頭演説は事前に時間と場所を決めない「ゲリラ戦術」(陣営)。だが、数十秒で前を通り過ぎてしまう有権者にどれだけ中川氏の政策理念を伝えることができたのか。

 みんなの党は全国では改選数5の東京都と改選数3の神奈川、千葉両県の選挙区で議席を得た。しかし、民主、自民の「指定席」が続く道選挙区では、公認2人を立てた民主が苦戦したにもかかわらず、民主2番手との得票差は約25万票で、議席を脅かす存在になれなかった。

 中川氏は11日夜、「今後も政治活動を続ける」と明言。取りざたされている衆院道5区補選や道11区などへの出馬については言葉を濁したが、選挙戦略の見直しをうかがわせる言葉を残した。「支持基盤を固めなければならない」

  ■ ■

 共産、社民両党は、みんなの党人気のあおりも受け、低落傾向に歯止めがかからない。

 共産新人の畠山和也氏(38)の得票は前回並みの20万231票で、公示1カ月前に出馬表明した中川氏にも及ばなかった。今回と同様に消費税で攻勢をかけた98年に、公認候補が約60万票を獲得した当時とは比べ物にもならない。

 力を入れた比例代表の道内の得票数は前回(07年)から約4万4000票減の18万6332票。島垣正信・参院選挙事務所責任者は「みんなの党が、本来共産党に流れる票を持っていった」と悔やんだ。

 社民党は今回、道選挙区に独自候補も立てられなかった。比例代表の道内の得票数は7万1398票。選挙区に独自候補を立てた前回の10万3309票から、大きく減らした。党道連の道林実代表も同じ言葉を漏らした。「民主、自民の批判票がなぜかみんなの党に流れてしまった」

 2大政党への批判票の受け皿になれなかった共産、社民両党。道内での存在感はさらに低下した。【水戸健一、中川紗矢子】

毎日新聞 2010年7月15日 地方版

7699チバQ:2010/07/16(金) 22:21:58
>>7698
佐藤静雄が中川(子)を支援してたんですね。
佐藤の小樽市長選再挑戦もありえるか?

7700チバQ:2010/07/16(金) 22:23:18
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100713_15.htm
流転政治―参院選・ねじれ再び(上)民主/首相来援、勢いに冷水

サクランボ農園の中で熱弁を振るう菅首相。消費税をめぐる迷走ぶりに、東北でも批判の声が上がった=9日、天童市


 参院選は民主党が大敗し、自民党が改選第1党に躍り出た。迷走を続けた民主党政権への不信は、首相菅直人が持ち出した消費税論議への反発に集約され、東北でも逆風が吹き荒れた。夏の激戦は再び衆参の「ねじれ」を生み、政治の流転が続く。(参院選取材班)

 ダンディーな元キャスターが、丸刈りにした頭を深々と下げた。
 11日午後8時半、秋田市の選挙事務所。秋田選挙区で落選した民主党現職の鈴木陽悦(61)は「本当に残念。申し訳ない」と涙ぐんだ。
 4日夜、「全力で頑張るという決意を示す」と、トレードマークの銀髪にはさみを入れた。報道各社は、元プロ野球選手の自民党新人石井浩郎(46)との横一線の競り合いを報じた。
 公認をめぐる党県連との不仲説が消えず、公示降は首相菅直人の「消費税10%」発言に翻弄(ほんろう)された。
 結果は石井に10万2554票差の大惨敗。現職のプライドをかなぐり捨てても、引き離される一方だった。
 改選54議席以上を目標にした民主党は44議席の獲得にとどまり、過半数を割り込んだ。東北の6選挙区(改選8議席)は3勝5敗の負け越し。4つの1人区は岩手を除き競り負けた。

<ぶれた税発言>
 「あんなに応援していただいたのに申し訳ありません」。鈴木の涙から2時間後、青森選挙区に挑んだ新人の波多野里奈(37)も自民元議員の山崎力(63)に敗れ、目を潤ませた。
 山崎とは6万4510票差。大接戦と伝えられたが、ふたを開ければ40市町村すべてで山崎が上回る完敗。波多野陣営は言葉を失った。
 業界団体をくまなく歩く地上戦に徹した山崎。波多野は元アナウンサーの「華」を武器に街頭で露出度を高めた。
 切り札は「首相カード」だった。6月30日、青森、秋田、山形3市を遊説した菅は消費税増税に言及。税金を還付する年収水準にも触れ、発言の度に額を引き上げるぶれを露呈した。
 上昇気流に乗るはずだった波多野陣営。思わぬ誤算に「余計なことを言って…」と唇をかんだ。
 菅は9日、青森、山形両県へ2度目の応援に入った。天童市のサクランボ園では言葉を慎重に選びながら「次の総選挙まで消費税は一円たりとも上げない」と強調した。
 演説を聞いた地元農家の男性(81)は「上げてほしいのは低迷するサクランボの値段。消費税10%になったら農家はお手上げだ」と見放すように話した。
 応援に入った青森、秋田、山形は全滅。陣営にとって、頼りの菅が鬼門になってしまった。

<地方が「ノー」>
 2議席独占を目指し、2人区の福島選挙区に挑戦した民主新人の岡部光規(41)は現職の壁にはね返された。
 岡部陣営は「2人擁立で民主支持層の拡大につながった」と総括するが、福島県内の比例票は前回(2007年)より10万票少ない33万票。得票率も10.5ポイント下がった。
 同じく2議席独占を狙った宮城でも比例票を10万票減らした。落選した民主新人の伊藤弘実(36)陣営に張り付いた参院議員の岡崎トミ子は「最終日、完全に風が止まった」と言う。
 決戦のさなか、首相が唐突にかざした増税路線。景気と雇用が一向に改善せず格差にあえぐ東北の有権者は、軽はずみな小手先の論理を敏感にかぎ取り、ノーを突き付けた。(敬称略)


2010年07月13日火曜日

7701チバQ:2010/07/16(金) 22:23:56
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100714_02.htm
流転政治―参院選・ねじれ再び(中)自民/新生演出、陰で組織戦

熊谷氏(右)と並んで自民党再生を訴えた谷垣総裁。東北の圧勝は真骨頂の組織戦にも支えられた=6月29日、仙台市青葉区一番町


 自民党の候補者公募で選ばれた35歳の新人が、自民党を批判した。
 「取締役ばかりで社員がいない会社と同じ。組織の体をなしていない」
 10日午後、仙台市宮城野区の住宅地。参院選宮城選挙区(改選数2)で初当選した自民党新人の熊谷大は、党内の世代交代を強調した。
 若さと松下政経塾出身を前面に「新生自民」を演出し、期待を呼び込んだ。2番手の民主党現職に2万3000票差をつけてトップ。宮城県連会長の衆院議員小野寺五典は「宮城発の改革を県民が後押しした。再生の第一歩だ」と自信を深めた。

<「名代」足運ぶ>
 陰では周到な組織戦が静かに進行していた。
 8日夕、青葉区支倉町の県建設産業会館に黒いミニバンが横付けされた。降り立ったのは元党幹事長の野中広務。
 宮城選挙区で初めて自主投票を決めた県建設業協会の会長佐藤博俊を訪ね、15分ほど話し込んだ。野中は選挙区には触れず「自民党を頼む」とだけ語ったという。
 滞在した2日間、農業、運輸、遺族会など団体や企業を次々と回った。組織のキーマンに党本部の「名代」である実力者が足を運び、票を着実に固めていった。
 自民党は東北の6選挙区(改選8議席)で5議席を獲得した。肝心の四つの1人区は岩手だけを落として3勝1敗。久々の快勝だ。
 山形選挙区(改選数1)で3選を果たした現職の岸宏一(70)。11日夜、山形市の事務所で固い握手を交わしたのはシンクタンク研究員の大沼瑞穂(31)だった。
 大沼は党山形県連が3月に実施した候補者選考の党員投票で岸と争った。選挙戦では一転、応援マイクを握り「党員投票で大沼と書いた人も、今回は岸さんに」と力を込めた。
 戦略は的中した。大沼はしこりが残る党内で「反岸派」を懐柔。選挙戦では「新生自民」を売り込み、岸の高齢批判をかき消した。「大沼氏の存在がバラバラだった党員に火を付けた」。県連幹部はベテランを押し上げた結束力に胸を張った。

<県議団が支え>
 「全員の勝利だ」。秋田選挙区(改選数1)で初当選した新人で元プロ野球選手の石井浩郎(46)は11日夜、支持者の「石井コール」にガッツポーズで応えた。
 敵の民主党現職も元アナウンサーで、知名度が高い。石井はひたすら「人物」への支持を求めた。応援に入った党総裁谷垣禎一にも野球の話題は避けるよう懇願した。
 石井を支えたのは民主党を数で圧倒する自民党県議。「とにかく歩け。自分の地域は自分で守れ」。期間中、県連幹事長の能登祐一のげきが何度も飛んだ。
 自民党の堅調は、選挙区に候補を立てなかった公明党にも支えられた。
 支持母体、創価学会の関係者は「自然の流れ」と言うが、水面下では自民党の幹部級が連立時代のパイプで東北の学会幹部に働き掛けることを忘れなかった。
 改選第1党が確定し、新聞各紙に谷垣の笑顔が載った12日。宮城県連会長の小野寺は、党幹事長の大島理森に電話してくぎを刺した。
 「勝ったのは選挙区。比例代表は負けた。改革に熱心な地方が努力した。自民党が評価されたと勘違いしては困ります」(敬称略)


2010年07月14日水曜日

7702チバQ:2010/07/16(金) 22:24:26
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100715_01.htm
流転政治―参院選・ねじれ再び(下)第三極/地方は苦杯、風届かず

支持者に囲まれ、サインをするみんなの党の渡辺代表=6月25日午後6時50分ごろ、仙台市青葉区一番町


 参院選で改選議席ゼロから10議席に躍進したみんなの党。その勢いとは対照的に、東北の選挙区に立った3人はいずれも苦杯をなめた。
 「鳩山政権から菅政権に変わり、民主党の支持率がV字回復した時が潮目だった」

<前評判は上々>
 宮城選挙区で落選した新人の菊地文博(50)は11日夜、仙台市宮城野区の選挙事務所で淡々と述べた。
 5月までは民主党県議。米軍普天間飛行場の移設問題などで迷走していた鳩山政権を見限る形で離党した。立候補表明には代表の渡辺喜美が駆け付け、後援会関係者にあいさつする力の入れようだった。
 国政挑戦は2度目。前評判は上々で、県政界には「菊地にとって天の時かもしれない」との見方があった。
 菅政権の発足で党勢は一時失速。「消費税10%」の敵失に乗じ、態勢の立て直しを図りながら選挙になだれ込んだ。
 最終盤に党人気は勢いを取り戻したが、得票は10万6000で8候補中5位に終わった。党と「菊地」を結び付ける時間が足りなかった。
 山形選挙区で敗れた新人の川野裕章(51)の得票は8万8000にとどまった。一回の決起集会を除けば、個人演説会はゼロ。力不足は明らかだった。陣営は「来春の統一地方選へ向けて党勢拡大を図り、地方議員を増やす」と戦略を練る。
 「右も左も分からず、手探りの選挙戦。よくここまでやれた」。福島選挙区で落選した新人菅本和雅(42)は9万3000票。陣営は「人員が配置できなかった県北で手応えがなく、広がりを欠いた」と語った。
 獲得10議席のうち、選挙区は首都圏で得た3議席だけ。地方は惨敗だった。代わりに党名が浸透した比例代表は、794万票を集め、7議席を確保した。
 東北では前秋田県知事の寺田典城(70)、元福島県議の小熊慎司(42)の2人が滑り込んだ。
 投票日から一夜明けた12日午前7時前、ようやく当選が決まった小熊。会津若松市の事務所で喜びを爆発させながらも「(東北の選挙区で)敗れた3人分の働きもしたい」と口元を引き締めた。
 「短期間でよく頑張ってくれた。衆院選はそう遠くない。引き続きしっかり頼む」。11日夜、宮城選挙区で落選した菊地に代表の渡辺から電話が入った。
 
<試される力量>
 次の政治決戦を見据えながら来春の統一選へ。キャスチングボートの掌握を狙う党の真の力量が試される。
 新党バブルの中、最後まで第三極の風が吹かなかった党もある。
 4月に結党したたちあがれ日本。選挙区と比例代表で13人を擁立したが、比例の1議席がやっとだった。
 青森選挙区で落選した升田世喜男(53)は過去2度の衆院選を無所属で戦ってきた。今回は念願の党公認となったが、支持基盤の弱さが響いて事実上これまでと同じ「個人戦」を強いられた。
 「民主がだめなら自民なのかと痛感した。自分自身に、人を引きつける商品能力が足りなかったから負けてしまった」
 12日、こう敗戦を振り返った。(敬称略)


2010年07月15日木曜日

7703チバQ:2010/07/16(金) 22:25:34
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20100713ddlk02010154000c.html
青森の選択:’10参院選/上 自民「予想外の圧勝」 /青森
 ◇消費税巡る敵失で
 「立派な成績で勝たせていただいた。ご恩をどうお返しするか。まずは(来年の)統一地方選が山。続く総選挙で自民党政権を再スタートさせる先兵を務めたい」

 当選から一夜明けた12日午後。自民の山崎力氏(63)は、県議会自民党会派の議員総会に姿を見せて感謝の言葉を述べた。「山崎参院議員」と声が飛ぶと、県議らから拍手と笑い声がわき起こった。山崎氏は満面の笑みを浮かべ、県議一人一人と握手して回った。

 民主の波多野里奈氏(37)に約6万4000票差を付けた山崎氏。大方の予想を覆す圧勝だった。しかし、知名度と組織力で優位に立っていたが、楽な戦いだったわけではない。

 先行する山崎氏に対し、民主は公示後、相次いで大物国会議員を投入。自民の情勢調査では一時、両氏の差は1ポイント以下に。さらに終盤戦に入り、報道各社の情勢調査で波多野氏逆転が伝えられると、山崎氏陣営の焦りはピークに達した。ある関係者は「公示後にひっくり返され、大敗した3年前の再現になる」と危機感を募らせた。

 だが、終わってみれば、大差。ただ、これほどの差が付いた理由を陣営も測りかねる。関係者の一人は「最大の理由は消費税増税を巡る敵失。失望した無党派を取り込んだ」と分析。別の関係者も「民主が逆風に負けただけ。自民が勝ったわけではない」と表情を引き締める。ある地方議員は「(引退表明した)田名部匡省が相手だったら勝負にならなかった。山崎が強いわけでない」と指摘した。

 来年には統一地方選に加えて知事選が控える。木村太郎選対本部長は「野党として勝った意義は大きい」と強調する。しかし、業界団体の離反や党員1万人割れなどもあり、組織力も盤石ではない。ある陣営関係者は「動員がきかなくなった。集会に足を運んでもらう方法を考えないといけない」と懸念する。

 また、公明との関係も難問だ。党としての選挙協力は行わなかった両党だが、一部の関係者の間で、信頼関係に基づく協力は行われたという。ある支持者は終盤、陣営関係者から「『比例は公明』を徹底するように」と指示を受けた。

 一方で、公明県本部関係者によると、自民側の動きは鈍く、比例票への上積み効果はあまりなかったという。この関係者は「参院選の得票は今後を占う試金石だった。次の衆院選での選挙協力は難しいと思う」と話す。

  ◇   ◇

 昨年の衆院選で政権交代を実現した民主の信任投票となった参院選。青森選挙区では、自民の山崎氏が、民主の波多野氏を破って返り咲き当選を果たした。17日間の選挙戦を振り返り、今後の県政界の行方を探った。

毎日新聞 2010年7月13日 地方版

7704チバQ:2010/07/16(金) 22:26:29
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20100714ddlk02010022000c.html
青森の選択:’10参院選/中 民主、組織の弱さ露呈 /青森
 ◇「田名部頼み」のツケ
 「時計の針を戻すなということを合言葉にやってきたが、今の民主に『安定多数を与えて好きなようにやらせてもいいのか』という思いが有権者に強くあった」

 民主新人、波多野里奈氏(37)の落選が決まった11日午後10時過ぎ。重苦しい雰囲気に包まれた青森市内の事務所で、県連代表の横山北斗衆院議員はうつむき加減に述べた。閣僚らの連日にわたる応援を受け、陣営は手応えを感じていたが、結果は大敗。過去の選挙で風に乗って勝利してきた民主の組織力の弱さが、現実として突きつけられた夜だった。

 菅直人首相の消費税発言による失速もあったが、自民元職、山崎力氏(63)の得票に、全市町村で及ばなかった。昨夏の衆院選で比例復活分も含め4小選挙区に衆院議員が誕生した民主。参院選では、それぞれの小選挙区ごとに選挙対応する組織だった戦いを初めてした。だが、うまく機能したとみる関係者は少ない。

 青森を重点区に位置付けた党本部は、大物閣僚を次々と投入して遊説させる「空中戦」に出た。知名度を上げたい波多野氏よりも、注目されるのは閣僚ら。ある県議は「序盤から盛り上がりを感じたが、錯覚だった。風頼みから抜けきれていない証拠だった」と振り返る。県連幹部も「精いっぱい支援者回りなど『地上戦』もやったが、初めからやる気のない人もいた。課題はたくさんあるが、何よりも組織に緊張感がなかった」と頭を抱える。

 また、県連が頼りにした引退する田名部匡省元農相の強固な後援会組織も動き出しが鈍かった。波多野氏は田名部氏の後継とされたが、「後継は県南地方から」とする支持者らの願いは最後まで強かった。加えて他陣営からも「落下傘」などといった批判にさらされた。波多野氏は「県民になって思いを伝えてきたが、『応援しているのに接戦なのはあなたが青森出身じゃないからよ』と最後まで言われた」とうつむいた。

 「すべては候補者選定で間違った」と指摘する県議もいる。「政権交代を果たしたことで有権者の意識は冷めている。政治を託せる人材かどうかをみる目は厳しかった」。

 来年に控える統一地方選、知事選に向け、民主は組織構築の必要に迫られている。県議の1人は「『田名部頼み』が続いてきた結果、組織整理が遅れてきたのは事実。組織態勢を築いていく過程としてはいい経験ができた。次の飛躍につながる」と前を向く。

 一方で「県連が直接、市町村単位に指示を出す戦い方が必要だった。国会議員ははっきり言って広告塔。実動部隊として力を持つ地方議員がもっと前に出る形にしないといけない」と注文をつけた。

7705チバQ:2010/07/16(金) 22:27:26
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20100715ddlk02010123000c.html
青森の選択:’10参院選/下 2大政党のはざまで /青森
 ◇こぼれた声、どこへ
 「ポスターを張るのも一苦労だった」。たちあがれ、升田世喜男氏(53)の選挙事務所長を務めた木村三成(みつなり)氏は選挙後、こう振り返った。今回の参院選前には、選挙運動にインターネットの利用を解禁する公職選挙法の改正が見込まれていた。陣営はここに目をつけ、策を練った。だが首相交代の影響もあり、改正は見送られた。

 「浮動票を取り込んで、民主、自民との三つどもえになれば」。公示前に描いていた勝利への道筋は簡単に崩れ、人や組織の限界にぶち当たった。

 升田氏は出身地・旧小泊村のある中泊町や辻立ちを続けている青森市では知名度がある。だが県南部となるとそうはいかない。「ブログや動画など、ネットを駆使して弱点を埋めるつもりだった。解禁見送りは響いた」と明かす。

 環境問題に取り組む姿勢を示そうと、選挙カーに電気自動車を使う策は、注目を集めた。「全国初の試み」「面白い視点を持つ男です」。笑顔で繰り返した。なんだあの車は、と驚く人もあり、インパクトはあった。

 一方で、電気自動車の走行距離は充電1回で約120キロ。フル充電に7時間かかった。

 「活動の幅には限界があった。結党3カ月、浸透しきれなかった面も大きい」

 思うように票は伸びなかった。

   ◇   ◇

 「ここ10年では最も戦いやすい選挙」。共産党県委員会の堀幸光委員長は公示前、自信を見せていた。背景には、菅直人首相が消費税増税に前向きな姿勢を取ったことがあった。

 吉俣洋氏(36)は「『国民と共産党』対『その他の政党』」の構図を鮮明にするため、増税反対を前面に押し出す。だがふたを開けると、共産は3年前の参院選よりも票を落とした。

 堀委員長は「『消費税増税は嫌だけれど、財政状況を考えると仕方がない』という人に訴えが浸透しなかったのではないか」。悔しさを隠さない。

   ◇   ◇

 社民、山田清彦氏(53)は「ミスター反核燃」と呼ばれる。核燃や米軍基地、格差問題を3本柱に据え、支持拡大を目指した。

 だが誤算があった。公示直前の菅首相の消費税発言だ。突出して争点に浮上し、自分の土俵に持ち込めなかった。奈良岡克也・県連副代表は「消費税問題を格差問題に関連づけて訴えることはできたが、核燃や基地の問題などの訴えすべてが県民に届いたかといえば不十分だった」。

   ◇   ◇

 三者三様。衆院選小選挙区を背景にした2大政党伸長のはざまで、新たな活路を見いだすことができるのか。こぼれた声を国政に届けるにはどうすればいいのか。模索は続く。(この連載は高橋真志、矢澤秀範、山本佳孝が担当しました)

毎日新聞 2010年7月15日 地方版

7706チバQ:2010/07/16(金) 22:29:00
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000561007140001
戦い終えて(上) 自民
2010年07月14日


自民の山崎力氏(右)の応援演説に立った三村知事。「一番いい候補だ」とPRした=4日、青森市

 11日投開票された参院選青森選挙区(改選数1)は、自民の山崎力氏が28万7385票を獲得し、民主の波多野里奈氏を6万票以上引き離す大勝で終わった。山崎氏は都市部の青森、弘前、八戸3市でも得票1位となる完勝。選挙戦を振り返りながら、大差がついた背景や今後の県政への影響を検証した。


 「参院選がホップ、来年春の県議選がステップ、来年夏の知事選でジャンプだ」
 激戦から一夜明けた12日午後の県議会自民控室。山崎氏の選挙を支えた八戸市選出の滝沢求県議は満足げだった。選挙戦終盤に菅直人首相が応援に入るなど、民主優位とも言われた同市での各候補の得票で、山崎氏がトップだったからだ。


 「組織がフル回転し、長らく民主に移っていた自民支持層が完全に戻ってきた」


 たちあがれ日本から出た升田世喜男氏の地元中泊町を除く県内39市町村を山崎氏が制した。近年まれに見る自民の圧勝に、自身の県議選への好影響を期待する自民県議は多く、控室のお祝いモードは全開だった。


 そこへ、山崎氏がお礼に訪れた。県議らは「(県選出の自民参院議員がいなかったので)ようやく参院に陳情の窓口ができたよ」。山崎氏も「どんどん来てください」と応じ、「参院で民主の問題点を追及し、攻撃し、統一地方選、政権奪還の先兵になる」と意気込んだ。


 ■知事も応援演説


 今回の参院選で、山崎氏の事務所には自民県連幹部が常駐し、県連丸抱えの選挙戦を展開した。県連幹事長の山内和夫県議らの念頭には、来年の県議選と知事選があった。


 選挙戦中、陣営幹部は「参院選で負ければ、民主に業界団体を切り崩されて県内の自民組織は崩壊し、県議選、知事選は大変なことになる」と、危機感を明かした。


 その自民県連が、野党に転落して初の国政選挙でも頼りにしたのは、建設業者など公共事業や補助金にからむ業界団体だった。山崎氏への推薦を取りつけたのは約300団体。政権交代前の2007年参院選と比べても微減にとどめた。


 県内で自民が求心力を維持できたのは、県議会で議席の過半数を占め、三村知事を支える「県政与党」の旗印だ。以前は自民支持だった県トラック協会が民主支持を決めた5月下旬、自民県議はこう話した。「国の補助金だって県を経由するものが結構あるから、難癖つけて止めることだってできる。だから県政与党の立場は手放せない」


 一方、三村知事は4月時点では参院選への態度を未定としていたが、自民から盛んに秋波を送られ、公示後は山崎氏の応援に立った。「山崎さんが一番ふさわしい。我々の思いを力さんに託そう」


 11日夜には山崎氏当選の一報が報じられた直後に同氏の事務所に登場。最前列で木村太郎衆院議員らと固い握手をした後、「(山崎氏との)友情を持って立った。その思いが当選でかなえられ、本当にうれしい」などと約2分間、熱弁をふるった。


 自民県議は「自民に支えられて知事になったのだから応援に来るのは当然」と話す。来年の知事選への意思を明らかにしていない三村知事だが、「三選を目指すのが順当な流れ。当然応援する」と、一体感を強調した。


 ■高齢化の悩みも


 山内県連幹事長は「政治生活約50年で一番団結できた選挙だった。(国政で)与党の時は内部で勢力争いもあるけど、野党だとそんな余裕もないしね」と振り返る。


 その一方で、不安要素も露呈した。


 選挙戦では県内選出の衆院議員らの支援組織が1〜4区の小選挙区ごとに選挙対策本部を設け、フル回転した。しかし、肝心の山崎氏自身の後援会の動きは鈍く、選対幹部から「我々におんぶにだっこか」との怒号も飛んだという。山崎氏の陣営幹部は「(政治家だった)本人の父や祖父の代からという高齢の支援者が多いから」と、十分機能しなかったことを認めた。


 自民関係者は「うちの後援会も、新聞の死亡欄に毎日のように支持者が載る。しかも若い人が入ってこない。今後の選挙はどんどん厳しくなる」と悩みを打ち明けた。
(北沢拓也、別宮潤一)

7707チバQ:2010/07/16(金) 22:29:44
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000561007150001
戦い終えて(下) 民主
2010年07月15日


落選の報を受け、田名部匡省氏と言葉を交わす波多野里奈氏(左)。田名部氏が確保してきた議席を守ることはできなかった=11日、青森市南佃2丁目

 参院選の投開票日まで残り2日となった9日。八戸市の魚市場でマイクを握りしめる田名部匡省氏の姿があった。「何としても波多野さんを当選させ、女性のために一生懸命頑張る、そんな青森県をつくってやってください」


 衆参合わせて国会議員歴約30年、「田名部党」と言われるほど固定ファンがいる田名部氏の叫びに、会場は大きな拍手で沸いた。


 だが、今回の参院選青森選挙区に出ず、引退した田名部氏に道を譲られる形となった民主新顔の波多野里奈氏の立ち位置は微妙だった。


 田名部氏の地盤の南部地方では、選挙戦後半になっても「『後継』という言葉は使えなかった」と、民主の関係者は言う。波多野氏は東京出身で、県内の民放で3年半勤務しただけだ。


 だから「後継と言えば(田名部氏の)支持者が反発する。田名部の議席を死守する戦い、そんな言い方をしてきた」と、この関係者は打ち明ける。


 県連が県議を対象に選考を進めていた最中、党本部が県外の人を押し込んだ――。そんなイメージもつきまとった。選挙戦では「小沢ガールズを1人増やすことに青森県が使われている」などと、他陣営からも突っ込まれた。


 「青森県民になった立場だったが、まだ認めてもらえていなかったんだと思う」。落選が判明した11日夜、青森市の事務所で波多野氏は敗因を問われ、こう答えた。選挙戦で家族5人で同市に移り住んだことなどを強調したが、十分に浸透できなかった。


 ■きめ細かい自民


 県連は支援を受ける労働組合の組織を生かすとともに、昨夏の総選挙で倍増した衆院議員や来年の統一地方選を控える県議らと連動して支持の拡大を進めてきた。


 だが、総選挙から1年足らず。後援会組織が思うように広がらないなど、一部の衆院議員の日ごろの活動の鈍さを指摘する声もあった。県議も16選挙区中10の「空白区」があり、すべてに県議がいる県政与党の自民のきめ細かさに差をつけられていた。


 推薦を受けた業界団体と組むなど、網の目のように張り巡らした支援の輪を生かして地道に支持拡大を図った自民の「地上戦」に対し、民主は組織力不足を党中央の幹部や閣僚ら大物の応援という「空中戦」で補った。


 例えば、枝野幸男幹事長は人口約3千人の新郷村でも演説をした。だが、こうした手法は「風」頼みの性格が強いうえ、県議の一人は受け入れの準備などに時間を取られ、地道に選挙区を回る時間がさらに削られる「悪循環になった」と吐露する。


 ■離れる無党派層


 一方で、与党効果があったのも確かだ。自民支持だった団体が波多野氏の推薦に回ったほか、自民の木村太郎衆院議員のおひざ元、藤崎町の小田桐智高町長は、当選した自民の山崎力氏だけでなく、波多野氏の演説でもマイクを握った。「政権与党を意識しないわけにはいかない」


 だが、与党は攻撃の的にもなりやすい。選挙戦では、消費税増税を巡る菅首相の発言のぶれなどを他陣営から集中的に批判された。県連の横山北斗代表は、菅首相の対応を「大きなマイナス」と指摘。県連の田名部定男幹事長も、集中攻撃は「与党の宿命」と振り返った。


 強固な組織を自民ほど持たない民主は野党時代、無党派層の支持が頼みの綱だった。


 だが、参院選の朝日新聞社の出口調査では、波多野氏に投票した無党派層は山崎氏に入れた無党派層をわずかに上回る程度。横山代表は「今の民主に安定多数を与えて好きなようにやらしていいのかとの思いが、有権者にあったのではないか」と総括した。


 来年は県議選に加え、知事選もある。田名部幹事長は巻き返しに向け、「地方議員を増やし、全40市町村で基盤造りを進める」と話す。県議選は全区に候補者を出し、知事選は三村知事への対立候補を擁立する方針で、対決姿勢を強める。(大西史晃)

7708チバQ:2010/07/16(金) 22:31:23
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2010/20100712105455.asp
2010年7月12日(月)

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自民、県政界の求心力維持

 民主党と自民党が県内全域を舞台に直接対決した参院選本県選挙区は、政権交代後の両党の選挙力を見比べる試金石だった。自民党公認・山崎力氏の勝利は、国政野党でありながら県政界では求心力を堅持している同党の存在感の強さをあらためて示した。今回の結果は来年の統一地方選、知事選に大きくかかわる。大島理森党県連会長は「統一地方選、知事選にも(今回の)結集の力を生かしたい」と、参院選で勝ちきった意義を語った。

 逆に民主党は、参院選勝利で弾みをつけ来年の県議選で自民党議員の議席を奪取し、知事選につなげる戦略の立て直しを迫られる。

 政権交代が起きた昨年の衆院選で自民党は全国的にかつてない逆風を受けたが、県内では厚い支持基盤を背景に底力を見せた。衆院本県1区を除き、2〜4区で3議席を死守、県内での民主党躍進を最小限に食い止めた。

 ただ、それでも民主党が政権与党になった影響は県内にも及び、今のところ一部ではあるが業界団体などが従来の自民支持から民主支持へ転換するなど変化が起きている。

 党員数も自民党県連の党員が昨年末に1万人を割り込んだのに対し、昨年の総選挙時に3700人だった民主党県連の党員・サポーターは今年5月時点で5千人に増えた。自民党の組織がしぼむ一方、民主党の支持層は広がりを見せている。

 今回の参院選で自民党が敗れれば、県政界での求心力が低下し、国政与党・民主、県政与党・自民の間で「様子見」をしていた業界団体や事業所などが民主寄りに強く振れる可能性が高かったが、自民側が一定の歯止めをかけた。さらに同党は、県庁所在地・青森市で国会議員が空白になっている状況の解消にも成功した。

 民主党県連にとっては、代表が田名部匡省参院議員から横山北斗衆院議員に交代後、初の全県選挙であり、新体制の実力が問われた。党本部を巻き込んだ総力戦で自民党に敗北したことは、田名部氏の現有議席を失った以上の痛手となった。

7709チバQ:2010/07/16(金) 22:32:43
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2010/20100712143356.asp
2010年7月12日(月)

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本県選挙区担当記者の目

 参院選本県選挙区で激しい戦いを繰り広げた共産党新人の吉俣洋氏(36)、たちあがれ日本新人の升田世喜男氏(53)、自民党元職の山崎力氏(63)、社民党新人の山田清彦氏(53)、民主党新人の波多野里奈氏(37)。選挙期間中ににじみ出た人柄、勝利への強い思い、垣間見えた課題…。候補者たちを間近で見てきた各陣営の担当記者が、今回の戦いを振り返った。

きまじめ一転、熱っぽく/自民・山崎氏

 良くも悪くもきまじめ−。今年4月、初めて対面したときの印象は、周囲が語る「山崎力」そのものだった。 地味な印象を心配する陣営関係者も多かったが、公示後は、自らのカラを破るように日焼けした顔に汗を光らせ、雇用対策への思いを熱っぽく訴えた。ミニ集会では人柄と、2期12年務めた実績を前面に押し出した。「山崎さんの話を聞けば、誰よりも誠実な人だと分かる」との陣営幹部の言葉にもうなずけた。

 一方で、全国的な争点となった消費税などについて、街頭で語る場面はなかった。本県の雇用確保のために何をするのか、具体策は見えず、理想論に終始した感は否めない。

 支援した市町村議員からは「現職のとき、地元に一度も戻らなかった」といった不満も数多く聞かれた。3期目を迎えるにあたり、メガネなど外見の変化だけではなく、内面がどう変わったのかを有権者はしっかりと見ていることを肝に銘じてもらいたい。

政策も聞きたかった/民主・波多野氏

 もっと政策を聞きたい。3月末に初めて波多野里奈氏の演説を聞いて以来、そんな思いを抱いていた。「皆さんの声を国政に届けたい」「子育てしやすい環境をつくります」。政治未経験の新人で、さらに限られた活動時間の中で知名度アップのために自己紹介を優先する−という事情を差し引いたとしても、演説は抽象的内容が多かったように思う。

 アナウンサーらしい淡々とした口調も、時には無機質に感じられた。東京から転居してまで選挙戦に挑んだ自らの熱意が伝わり切らなかった部分もあったのではないだろうか。

 また、波多野氏を支えた民主党県連。選挙態勢構築の遅れに加え、公開討論会出席をめぐるドタバタ劇と、組織的だった動きは相変わらず苦手に見えた。

 それでも選挙戦に入ると、党本部と一体となった空中戦を展開。結果的に大差がついたものの、田名部匡省参院議員の号令がなければ結束できなかった県連の体質が、政権与党という求心力を得て変わりつつあると感じた。自民党の組織戦を知る議員が数人入党した影響もあるのだろう。

7710チバQ:2010/07/16(金) 22:33:21
国政に執念見せる/たちあがれ日本・升田氏

 「みんながびっくりすることをやる」。升田世喜男氏の仕掛けは、選挙カーに電気自動車を使うことだった。走行距離はフル充電で約120キロ。電池切れで下北からレッカー車で戻ったことも。それでも民主・自民と異なる存在感を示すため使い続けた。環境産業の振興で雇用創出を訴える升田氏の精いっぱいのアイデアだった。

 3度目の国政挑戦。演説で「正念場」と表現した意味を問うと、「県議に戻ってほしいと言う支持者に、理解してもらわなければ」。6月下旬、たちあがれ日本の平沼赳夫党代表を地元・中泊町に案内したのも「今後も国政を目指す」との決意の固さを支持者に示すためと受け取れた。

 次期国政へのステップと位置付けた今選挙。「前回の衆院選1区での得票(約3万5千)を上回るのは厳しい」と弱音もこぼした。だが翌日、「てこ入れする」と地盤の北五地区に向かったあたりに政治家・升田氏の執念を感じた。

「増税反対」浸透せず/共産・吉俣氏

 街頭で県民の質問に答える「街頭対話集会」を活動の軸としてきた吉俣洋氏。県民に笑顔で話しかける姿は「近寄りがたい」という、記者が共産党に勝手に抱いていたイメージを覆してくれた。

 有権者におもねっているわけではない。党の政策について、街頭で有権者と話した際に「その考えは違いますよ」とピシャリと言い切る場面もあった。

 「この10年間で最も戦いやすい選挙」−。陣営が口をそろえるように、消費税増税が争点として浮上した今回の参院選は、増税反対を主張することで比例票を上積みする大きなチャンスだった。しかし、増税反対の主張は「極端すぎる」と映り、「嫌だけど、増税は仕方ない」と考える有権者の心をとらえることはできなかった。

 共産党は次期県議選・青森市選挙区で12年ぶりの2議席獲得を目指す。参院選では、県議選に出馬する市議が街頭演説を行うなど勢いづくりを狙ったが、出はなをくじかれた。

過去最低の得票 県連に重い課題/社民・山田氏

 組織の弱体化から、候補を出すべきでない−との声が多かった。それでも、社民党県連は当時連立を組む民主党と相反する「反核燃」「反基地」を訴えるため、反核運動歴が長く、米軍基地がある三沢市在住の山田清彦氏を担いだ。あくまで党の存在を示すための候補擁立のように思えた。

 山田氏の知名度はほぼゼロ。県連が今回ほど反核、反基地をセットで前面に出した国政選挙は過去に例がない。ある県連幹部は「(核燃が争点の)六ケ所型選挙になってしまい、津軽では反核を訴えるほどしらじらしかった」と漏らした。さらに消費税論議が日増しにふくらみ、この二つの訴えは有権者に届きにくくなった。

 選挙戦終盤の街頭演説では、まず消費税論議を取り上げるなど、戦術を変えた。だが、逆に党員からは「これでは何のために反核候補を担ぎ出したか分からない」と不満も出た。

 反核と反基地を訴えることで、これまで存在意義を示してきた党県連。社民候補で過去最低という選挙区の得票数が、県連に重い課題を突き付けた。

7711チバQ:2010/07/16(金) 22:34:23
http://www.daily-tohoku.co.jp/kikaku/kikaku2010/minni/minni_01.htm
政党難民はいま

(上)勝因・敗因
(2010/07/13)
 「青森のためにと訴え、雇用に向けた政策をと主張してきたのは間違いではなかった」
 11日午後10時、青森市の選挙事務所。3年ぶりに国政への返り咲きを決めた山崎力は、力強く勝利宣言。選挙戦をこう総括した。
 今回、山崎は戦術を一変させた。大規模集会を減らし、人が集まる場所に自ら飛び込んだ。細かな街頭演説と支持者回りという「地上戦」を徹底させた。
 政権交代で野党転落後、初の国政選挙。自民も今までになく団結した。「かつての国政与党という甘えを捨て一丸となった」と県連幹事長の山内和夫。最終盤は党本部幹事長の大島理森も県内に張り付いた。2度の首相来県は「逆バネになった」(県議・滝沢求)。
 この結果、本来の組織力が機能した自民陣営は、全市町村で民主の得票を上回る予想以上の圧勝を果たした。多くの県連幹部は選挙区での勝因を、団結力に加え「自民再生に対する国民の期待」と口をそろえる。党県連第一区支部長・津島淳は「今回が政権奪還への始まりだ」と叫んだ。
 だが、比例の得票数は3年前の前回から4千票余り減らし、20万票を割り込んだ。ある陣営関係者は、自民がいったん失った民意の行方に関する幹部の見方に疑問を投げ掛け、こうつぶやいた。
 「勝ったのは民主の敵失のせい。そんな甘いもんじゃない」

 「すべては候補者選びから始まったんだ」
 11日夜、山崎に大敗を喫した波多野里奈の陣営関係者は厳しい口調で敗因を指摘した。
 名乗りを上げた複数の県議から選び切れず党本部主導となった選考過程。「なぜ県外出身の『落下傘』なのか」。民主支持者はわだかまりを抱えたままでの戦いを強いられた。
 もともと組織力では自民に及ばない。昨年の総選挙で県内4小選挙区すべてに衆院議員が誕生したのを受け、今回、初めて小選挙区ごとに組織だった選挙対応を試みた。だが、「うまく機能しなかった」と県連幹事長の田名部定男。
 政権与党をアピールするため、菅直人首相ら大物弁士を相次いで投入した「空中戦」は、裏を返せば「風頼みから抜け切れていない」(県議・今博)民主県連の事情を反映した結果とも言える。
 結局、陣営は一枚岩になり切れなかった。「足を使った基本の『地上戦』がうまくいかなかった」と田名部。
 公示直前、菅首相の発言から争点に急浮上した消費税引き上げ問題で逆風が吹いたのも大きく影響した。
 引退する参院議員田名部匡省の議席とともに、比例代表の下田敦子の落選で一気に2議席を失った民主。ある県議がため息交じりに語った。「自民は勝っていない。国政でも県内でも墓穴を掘った民主が負けただけだ」。(文中敬称略)

7712チバQ:2010/07/16(金) 22:35:11
http://www.daily-tohoku.co.jp/kikaku/kikaku2010/minni/minni_02.htm
政党難民はいま

(下)攻防の行方
(2010/07/14)
 「統一地方選、県知事選には連動しない」
 11日夜、波多野里奈が敗戦の弁を語った直後。民主党青森県連幹事長の田名部定男は、来年に控える政治決戦への影響を即座に否定。県議の渋谷哲一も「参院選は政党選択、県議選、知事選は人だ」と強調した。
 しかし、政権交代後、県政界で着実に勢いを増してきた民主の動きにブレーキがかかったのは間違いない。今回の敗戦で県連最大の課題とされる「選挙対策」の弱さがあらためて浮き彫りになった。
 強い指導力で県連を率いた参院議員・田名部匡省は引退する。組織も依然、風頼み。今後の県連の力強い姿を描き切れずにいる民主。匡省の次女で衆院議員の匡代は組織の現状を認め、「早く自分たちの力で支持基盤、選挙対応を一からつくり上げなければ…」と焦りすらにじませる。
 懸念材料を抱えながらも、民主は来年の政治決戦を見据え、再びアクセルを踏み出そうとしている。定男は「県議選の一次公認を急ぎ、(組織を)盛り上げていく」。県連代表の横山北斗も、知事選での現職との対決姿勢を鮮明にし、「できるだけ早く候補者を擁立したい」と選考を急ぐ考えだ。
 だが、ある県議は強い危機感を募らせる。「まずはしっかりとした参院選の総括が必要だ。そうでなければ今回の結果がわれわれの選挙にも影響する」

 国政野党として参院選に臨み、1議席奪還を果たした自民党は、来年の統一地方選、知事選と続く政治決戦に大きな手応えを得た。
 不安を抱えた戦いだった。街頭演説では業界団体トップの姿も少なく、集まる人数も減少。公明との選挙協力も従来通りとはいかず、「手探りの選挙」(第一区支部長・津島淳)を強いられた。
 それでも大勝した。しかも全市町村で民主票を上回り、県政界で依然として圧倒的な存在感を保っていることを証明した。
 来年の知事選について、知事・三村申吾自身は言及を控えているが、参院選期間中には自民が公認した山崎力のために、街頭でマイクを握っている。
 党県連幹事長の山内和夫は「国政では健全野党、県政では知事を支える責任ある立場。県民の理解と協力を得られるよう努力する」と、知事選を見据えてか、「三村県政与党」を強調した。
 一方、公明県本部代表の伊吹信一は、今回、公明票が自民に流れた結果を「自民が信頼を得たのではなく、消極的な判断の結果」と冷ややかに総括する。自民陣営内にも「口で自民がどれだけ変わったと言っても、有権者が実感できなければうそになる。これからだ」と、自戒する声が。
 「勝利におごらず、努力を続けることが重要だ」と県連会長・大島理森。自民の再生に向けた模索は、これからも続く。
(文中敬称略、参院選取材班)

7713チバQ:2010/07/16(金) 22:38:49
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20100713-OYT8T00065.htm
検証参院選2010<上> 消費税の問題「嫌な予感」
 「もう難しい」

 夜も白んだ12日午前3時55分、盛岡市菜園の工藤堅太郎事務所で、県連幹事長の佐々木順一は、比例選で工藤の当選が難しいことを悟った。

 佐々木は、集まっていた階猛、畑浩治、菊池長右ェ門、平野達男、藤原良信の各国会議員を奥の会議室に招き入れ、比例選の開票終了を待たずに、工藤に敗戦の弁を述べてもらうよう提案した。異論は出なかった。

 沈痛な表情で、県連代表辞任の意向を示すとともに、敗因について「敗軍の将だから多くを語りません」と、言葉をつなぐ工藤に対し、8時間近く前に岩手選挙区で再選の喜びに浸ったばかりの主浜了や県議団は放心状態の様子で、拍手すら起きない。場の空気は一変し、すっかり重くなっていた。

 落選について関係者は、党名でも個人名でも投票できる非拘束名簿式の比例選の仕組みの難解さを原因に挙げた。達増知事は12日の記者会見で、非拘束名簿式での浸透の難しさを指摘。選挙制度を所管する総務省の政務官・階猛も「難しい制度だ。有権者にとって分かりにくい」とこぼした。

 内閣支持率低下が追い打ちをかけたとの見方もある。工藤自身も「嫌な予感はあった。消費税の問題をしょっちゅう言われた」と振り返った。達増知事も、全国的な比例票の伸び悩みを挙げた。

 ただ、工藤が前回当選した04年選挙当時も、選挙制度は今と同じ。04年当時は、年金未納問題が政局に発展しており、民主党は躍進したが、菅代表が選挙前に辞任するなど、情勢は必ずしも盤石ではなかった。

 「緩んでいる」。県議の1人は投票日直前、県連に「主浜楽勝ムード」が広がっていると、不安を感じていた。選挙戦さなか、「緩んでいては勝てないぞ」と、スタッフをしかったこともあったという。選挙区選の主浜の強さが、比例選との連動を鈍らせたとの見方も出ている。

 昨年8月の衆院選は、「政権交代」を旗印に、県関係の国会議員が、県内での担当地区を地域割りし、分担してフル回転、4小選挙区独占と、比例選での菊池の当選につなげた。一方、今回は県議会盛岡選挙区補選が激戦だったこともあり、補選に注力した国会議員も少なくなかった。

 工藤は12日午前、仕え続けた前幹事長の小沢一郎に「目標達成できず申し訳ありません」と、電話で報告した。小沢は「本当に残念だった」と労をねぎらった。

 県連は近く、次期県連代表の選出の協議を始める。当選回数から黄川田徹や主浜了、県会議長経験者である藤原良信、若い階猛を挙げる声が出ているが、集約には時間がかかりそうだ。

(敬称略)

      ◇

 参院選は、県内では民主、自民など主要政党それぞれに悩みを抱える結果となった。選挙を総括し、今後を展望する。

(2010年7月13日 読売新聞)

7714チバQ:2010/07/16(金) 22:39:36
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20100713-OYT8T01056.htm
検証 参院選2010
見えなかった自民の戦略
 自民党は、参院選岩手選挙区で高橋雪文、比例選の小野寺有一の両前県議が落選。県議補選でも村里洋子が次点に沈み、両県議の穴を埋められなかった。

 党県連会長の鈴木俊一は11日夜、記者団に対し「じっくり話を聞いてもらう時間が足りなかった」と、高橋の擁立が4月にずれ込んだことを敗因に挙げた。

 ただ、県連の1人は、指摘する。「擁立がずれ込んだのも、県連がバラバラで戦略がなかったからだ」

 高橋雪文に白羽の矢が立つ前の3月、公募に失敗した県連は、前県議の高橋比奈子擁立で調整していた。比奈子が県連幹部に出馬を受諾した数日後、擁立は白紙に戻った。複数の県連幹部が、事前に情報が漏れたことに不満を示したためだった。民主党関係者は「うちならあり得ない」と、皮肉交じりに哀れんだ。

 県議補選でも、雪文後援会長だった福井誠司との連携に失敗し、福井は無所属で出馬。村里擁立に切り替えざるを得なくなり、自民票は割れた。「福井さんのおかげだ」。吉田敬子を初当選させた地域政党いわて幹部は、笑顔で振り返った。

 公明党との関係も疎遠になった。

 党支持母体の創価学会幹部が公示前のある日、鈴木に面会、選挙協力の意向をひそかに打診した。鈴木はうなった後、打診を断った。「今回は小野寺有一を出しているから、難しい」

 公明票は、読売新聞の出口調査では3割が民主党の主浜了に流れた。公明党も比例選で目標票数に届かず、県議補選でも、公明票の多くは村里以外に流れた。

 「俊一先生はきょう、浜を回っているのか」

 自民党幹事長の大島理森は6月26日、八幡平市など県内6か所で高橋雪文と遊説を終え、JRいわて沼宮内駅の一室で、県連幹事長の千葉伝に尋ねた。大島は、遊説に鈴木が同行しないことをいぶかしんでいた。千葉は言いよどんで「あ、ええ。そうだと思います」と答えるのが精いっぱいだった。

 党県連は参院選で、3台の選挙カーを使った。高橋、小野寺が1台ずつ、もう1台は鈴木が主に乗った。関係者によると、鈴木はこの日、大槌町などを回っていた。「戦略がない。幹事長と一緒に回れば効果的なのに」。関係者は首をかしげた。

 7月6日、大島は盛岡市内で急きょ開かれた県連の会議に出席した。大島は「真摯(しんし)な姿勢が失われる」と、クールビズを嫌う。ネクタイを締めて汗だくの大島の横で、列席した8人の県連幹部のうち4人がクールビズだった。「『親の心子知らず』だ。負けるべくして負けた」。関係者はこぼした。

 共産、社民の両党も、消費税を巡る議論や米軍普天間飛行場移設問題などで独自色を出せず、岩手選挙区で大敗。各党は痛手を負う結果になった。次の統一地方選までに対策を打ち出せるかどうかが試金石となる。

 (敬称略。この連載は大田健吾、工藤武人、西孝高、前田毅郎が担当しました)

(2010年7月14日 読売新聞)

7715チバQ:2010/07/16(金) 22:40:31
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100713_13.htm
混戦明暗 参院選・宮城(上)分裂/「公募」の威光、現職孤立

支持者に頭を下げる市川氏。自民党を支えてきたベテランが組織のない選挙戦を強いられた=11日午後8時15分ごろ、仙台市青葉区一番町


 参院選の宮城選挙区(改選数2)は自民党の新人がトップで初当選し、民主党は現職が議席を守った。二大政党が議席を分け合う結果となったが、8人による混戦は多くのドラマを残した。明暗が分かれた戦いの軌跡をたどる。
(敬称略)

<正当性強調>
 激戦をトップで勝ち抜いた新人が、政治家の一歩を踏み出した。
 「宮城、日本の発展のため、全身全霊を尽くして頑張っていく」
 歓喜の初当選から一夜明けた12日昼。仙台市内で開かれた自民党県連の三役会議。自民党新人の熊谷大(35)は、日焼けした黒い顔に緊張感をみなぎらせた。
 得票は26万5343票。2004年の参院選で37万票を獲得した2位の民主党現職に、2万3883票の差をつけた。
 「県連が行った公募のやり方が追い風になり、これだけ票を伸ばした」。党県連会長の小野寺五典(衆院議員)は満足げに振り返った。
 党推薦で無所属現職の市川一朗(73)との分裂選挙。小野寺は演説で「公募で熊谷さんを公認候補に選んだ」というフレーズを欠かさず、熊谷の正当性を強調した。
 県連は前哨戦から共倒れの危機感をあおった。建設業界には党本部のハッパが掛かり、公示前に熊谷のポスターを張り出す会社が急激に増えた。総裁の谷垣禎一も応援に入り組織戦が加速した。
 9日夜、仙台市若林区であった個人演説会。ベテランの党仙台市議が熊谷を指さして断言した。
 「公募で選ばれた熊谷君、もう一人はその公募で彼より成績が下だった人だ。どちらを選ぶかは歴然としている」

<しこり残る>
 11日夜、仙台市青葉区の市川陣営事務所。落選の報を受けた市川は「組織がない手作り選挙だった。当選してみなさんのご恩に報いたかった」と目に涙を浮かべ、頭を下げた。
 徒手空拳の戦いだった。得票はトップ当選した04年の3分の1以下の10万9137票にとどまった。公示直前、県議有志が市川を支援する県議の会を結成したが、推進力にはならなかった。
 選挙戦にはいると、市町村議に企業への案内や選挙カーの先導を頼んでも、「県連の締め付けを受けている」と次々と断られた。「県連はここまでやるか」。陣営幹部はいら立った。
 党推薦を得たが、応援に入ったのは参院自民党幹部3人だけ。物心両面でサポートはなかった。後援会幹部は「空中戦を仕掛けることもできない。自民党推薦の意味がない」と天を仰いだ。
 選挙戦最終日の10日、最後の街頭演説には出身地・栗原から市長の佐藤勇、市議らが応援に駆け付けた。市川は「最後まで戦い勝ち上がる」と拳を突き上げた。
 同じ日、県連会長の小野寺は市川を支援した県議を含む党所属県議38人に電話をかけ、「お互い事情はあったが、もうノーサイドだ。力を合わせよう」と選挙後の結束を呼び掛けた。
 「しばらく、しこりは残るだろう」。市川を支援した県議の一人はつぶやいた。


2010年07月13日火曜日

7716チバQ:2010/07/16(金) 22:41:10
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100714_01.htm
混戦明暗 参院選・宮城(中)反目/調整できず身内で争い

国民新党の演説会で顔をそろえた桜井と伊藤。2人が並んだのはこの一度きりだった=5日、仙台市青葉区の仙台国際センター


<「2人無理」>
 民主党が参院選宮城選挙区(改選数2)で議席独占を狙った作戦は失敗に終わった。現職の桜井充(54)が当選したが、自民党に競り負けて2番手。新人の伊藤弘実(36)は届かなかった。
 桜井が3選を決めた11日夜。仙台市青葉区の事務所は歓声に包まれたが、選対幹事長で衆院議員の石山敬貴は浮かない表情で言い放った。「公認候補を2人立てたのは間違い。支持者が迷って動けなくなった」
 当選の万歳では笑顔を見せた桜井。しばらくすると「数字を見れば、2議席なんて最初から無理だったんだよ」と本音を爆発させた。
 党県連が伊藤の擁立を決めたのは2月。当時の党幹事長小沢一郎の方針に従った。選挙区候補が競り合って支持を拡大し比例代表票の掘り起こしも図るという戦略だ。
 桜井は推薦を受けた連合宮城や県医師会、2期12年で築いた後援会を軸にした組織戦を展開。伊藤は仙台圏を主戦場に街頭活動中心の空中戦で挑んだ。
 議席独占を狙う切磋琢磨(せっさたくま)作戦は、首相菅直人の唐突な消費税発言が招いた逆風にさらされ狂いだす。
 終盤情勢は桜井と自民党新人の熊谷大(35)がトップ争いを演じていた。伊藤陣営は猛烈な追い上げに入り、桜井は熊谷、伊藤に追い上げられ、防戦一方となった。
 参院議員の岡崎トミ子、衆院議員の橋本清仁がタッグを組んだ伊藤陣営。独自ルートで応援を要請するなどして前首相鳩山由紀夫や小沢らが入った。
 国会議員らが企業や業界団体を回り、桜井が頼みとする支持基盤の切り崩しにもかかった。陣営には「桜井から議席を奪う意気込みで必死にやれ」とげきが飛んだ。
 「政権与党の現職が2番手という結果ではあまりにひどい。これ以上、票をはぎ取るのはやめてほしい」。終盤の6日、桜井陣営は県連に対し、緊急の選対会議を開くよう求めたが、受け入れられなかった。

<10万票の減>
 選挙対策は、二つの陣営がそれぞれの思惑で進める双頭態勢。驚くことに県連執行部の調整機能はゼロだったばかりか、戦略シナリオを書ける人材もいなかった。
 8日夜。桜井が仙台市中心部の公園で開いた総決起集会には、連合宮城が動員をかけて約400人が集まった。「他の候補者でなく『桜井は大丈夫』という風評被害と戦っている」と声を詰まらせて呼び掛けた。
 桜井は自民党に追い抜かれ、伊藤は失速した。
 「わたし自身の力不足。風向きを感じる余裕はなかった」。太白区の事務所で11日夜、伊藤は涙をこらえて語った。県連幹事長で衆院議員の郡和子は「党勢拡大するため2人立てたのは間違いではない」と言うのが精いっぱいだった。
 選挙区で桜井と伊藤が獲得したのは計40万票。自民党系2人の37万票を上回ったが、比例代表は2007年参院選と比べ10万票以上も減らした。
 「2人合わせてもあの程度。相手の票まで奪い合うことではなかったはずだが…」。12日、桜井は冷静な表情であいさつ回りに向かった。
 それでも周囲にはこう漏らしていたという。「(県連執行部を)許すことはできない」(敬称略)


2010年07月14日水曜日

7717チバQ:2010/07/16(金) 22:41:47
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100715_02.htm
混戦明暗 参院選・宮城(下)誤算/無党派層食い合い埋没

落選が決まり支持者に頭を下げる社民党の菅野氏=11日、仙台市青葉区の事務所


<「宮城は別」>
 「台風の目」にはなれなかった。
 「みんなの党が勢いを伸ばしても宮城では別だった。二大政党の大きな流れを変えることはできなかった」
 みんなの党新人の菊地文博(50)は敗戦が決まった11日夜、仙台市宮城野区の事務所で悔しそうに語った。
 立候補表明からわずか2カ月。この間、鳩山由紀夫首相の退陣、菅直人政権の発足と政治状況は激変した。みんなの党の人気も気まぐれに上下を繰り返し、菊地は翻弄(ほんろう)された。
 5月までは民主党県連の選対委員長。代表の渡辺喜美が勉強熱心でフットワークの良さを見込み、引き抜いた。
 地盤は県議時代の仙台市宮城野区。全県浸透の壁にすぐぶつかった。
 「郡部で集会を開こうとしても足場がほとんどない。動かす組織がなければ知名度の浸透は図れない」と陣営幹部。マイクを持って仙台市の街頭に飛び出す戦いを中心にせざるを得なかった。
 菊地は自民党参院議員の秘書を経て県議になった。組織戦の重要性は体が覚えている。最終盤は人脈を総動員して追い上げを図ったが、短期決戦の武器は党と渡辺の知名度だけだった。
 獲得したのは10万6000票。「党とわたしの名前がなかなか一致しなかった」。菊地は先行する党人気を必死に追ったが、周回遅れで時間切れとなった。
 
<厳しい数字>
 社民、共産の両党は8人の乱戦に埋没してしまった。
 社民党は擁立した新人の菅野哲雄(61)の獲得票が約5万1000票にとどまり、前回(2007年)の党公認候補の票を16%減らした。
 両陣営は、みんなの党の存在を苦戦の原因に挙げる。社民党県連幹事長の岸田清実は「二大政党への批判票の大半がみんなの党に流れてしまった」と分析する。
 街頭活動などでは、米軍普天間飛行場問題で連立政権を離脱したことへの評価が高いことを実感したというが、大きなうねりにはならなかった。
 争点化を目指した消費税論議も、民主、自民の候補が積極的に語らなかったため盛り上がりを欠いた。
 10日夜、菅野は仙台市中心部で演説中に民主党現職の桜井充(54)を名指しし「消費税論議を隠ぺいしているではないか」と不満をぶつける一幕もあった。
 共産党新人の加藤幹夫(46)も4万4000票で、自身が獲得した前回票を37%も減らした。
 13日午前、仙台市青葉区の共産党県委員会の事務所で開かれた常任委員会。「街頭での主張をもっと分かりやすくすべきだった」「若年層への浸透を急がなくては」。12人の幹部は危機感をあらわにした。
 共産党県委員会書記長の五島平は厳しい表情で打ち明ける。「これ以上ない厳しい数字を突き付けられた。無党派層の心に響くような戦略を早急に探らなければならない」(敬称略)


2010年07月15日木曜日

7718チバQ:2010/07/16(金) 22:42:58
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/07/20100712t11031.htm
「新生」自民、1議席死守 戦略性欠いた民主 宮城選挙区

いち早く当選確実の知らせが入り、喜びに沸く熊谷さんの支持者=11日午後8時ごろ、仙台市宮城野区宮城野の事務所


 8氏が争った宮城選挙区(改選数2)は、自民党新人の熊谷大氏(35)がトップで初当選。民主党現職の桜井充氏(54)は3選を果たし、民主、自民両党が議席を分け合った。民主党は2議席独占に失敗したばかりか、桜井氏も2番手に終わり、戦略のまずさが際立った。自民党は公認候補を1人に絞った戦略が奏功し、保守層をつなぎ留めた。
 自民党は、候補者公募で選んだ熊谷氏に支援を絞ったが、無所属現職で党が推薦した市川一朗氏(73)を党県議の一部が支援する「分裂選挙」となった。
 選挙戦中盤、応援に入った谷垣禎一総裁が「公認候補は落とせない」と熊谷氏優先の姿勢を表明。党本部が各業界に精通した実力者や職員を続々と投入し、組織戦を展開した。終盤は「民主党の2議席独占を許すな」という引き締めが効き、逆に結束が強まった。
 対照的に民主党には戦略性がなかった。
 桜井氏は2期12年の実績を掲げ、医療や中小企業の人脈と推薦を受けた連合宮城の支援で浸透を図った。新人の伊藤弘実氏(36)は無党派層に食い込もうと、街頭活動中心の空中戦を仕掛けた。
 終盤は党支持層の奪い合いになり、自民党よりも激烈な「分裂選挙」となる皮肉な結果となった。司令塔の不在はお粗末で、「戦後処理」も曲折が予想される。
 候補者の主張も聞こえのいい言葉ばかりが並んだ。得意分野の政策だけを並べ、米軍普天間飛行場の移設問題や政治とカネの問題に触れることはほとんどなかった。消費税隠しにも躍起だった。
 苦戦は、そうした慢心が有権者に見抜かれた表れではないか。
 ただ今回の結果が直ちに、自民党の党勢回復につながるとは考えにくい。民主党を慌てさせるようなビジョンを地方からどう発信していくのか、「新生自民」の力量が問われる。
 みんなの党新人の菊地文博氏(50)は党人気の風に乗るかに見えたが失速し、地方での第三極の浸透に課題を残した。
 県政界は来春の統一地方選に向けて動きだす。次期衆院選を見据え、各党間の駆け引きが激化するとみられる。(解説=報道部・田柳暁)

7719チバQ:2010/07/16(金) 22:43:51
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001007120009
無党派4氏に分散/参院選 出口調査
2010年07月13日

 朝日新聞社は11日、参院選宮城選挙区(改選数2)の出口調査を実施した。有権者の2割弱を占める無党派層は、昨夏の総選挙(比例区)で6割弱が民主党に投票していたが、今回は散らばった。当選した熊谷大氏、桜井充氏を含め票は大きく4分。まんべんなく吹いた無党派層の風が、従来通りの与野党第1党による議席の分け合いにつながったようだ。


 調査は、県内90カ所の投票所で、投票を終えた直後の有権者を対象に実施した。その結果、4830人から有効回答を得た。


 回答者の主な政党支持率は民主党34%、自民党27%で、「支持政党なし」「わからない」を足した無党派層は18%だった。


 支持政党別にどの候補者に投票したのか聞いたところ、民主支持層のうち50%が桜井氏に投票し、伊藤弘実氏は28%にとどまった。公明支持層の9%も桜井氏に投票した。自民支持層では、64%が熊谷氏に投票し、16%の市川一朗氏を圧倒した。公明支持層の36%も熊谷氏に入れた。


 無党派層のうち、民主党候補に投票したのは、桜井氏への24%、伊藤氏への17%で、計41%。一方、自民党候補では熊谷氏が19%で、同党推薦の市川氏と合わせても27%にとどまった。


 そんな中、みんなの党の菊地文博氏は無党派層の票の18%を集め、選挙区トップ当選の熊谷氏に迫った。ただ、桜井、熊谷、菊地、伊藤の4氏とも無党派層の獲得度合いは横並びで、どの候補も大きく味方に付けるまでには至らなかったようだ。


 当落のカギを握る無党派層の投票行動は、この6年間でどう変化してきたのか=同中。民主党を軸に見てみると、2004年の参院選で51%(推薦候補を含めると64%)を占めた票は、07年に66%まで上がったが、2人を公認した今回は41%にまで下がっている。


 一方、今回は改選第1党となった自民党は、公認候補だけを見ると04、07年、10年ともに2割弱で大きな変化はない。だが、もともと自民現職で今回は推薦となった市川氏を含めると3割近くに達し、一定の受け皿になったものとも考えられる。


 投票先とは別に、菅直人首相の「消費税10%」発言を受けて今回の参院選で最大の争点となった消費税率引き上げの是非についても聞いた。税率引き上げは「必要だと思う」が45%、「そうは思わない」が46%と意見は真っ二つに割れた。


 「必要」と答えた人のうち51%は、民主党の桜井氏と伊藤氏のどちらかに投票した。逆に「そうは思わない」と答えた人のうち、民主の2氏に投票したのは3割程度にとどまり、逆に「それより前にやることがある」などと増税批判を展開した菊地氏などに流れている。

7720チバQ:2010/07/16(金) 22:45:43
http://mainichi.jp/area/akita/news/20100713ddlk05010002000c.html
政権交代、そして…:’10参院選・戦い終えて/上 /秋田
 ◇県議団、石井氏支持訴え奔走 統一選へ自民に危機感
 11日投開票があった参院選で、秋田選挙区(改選数1)は自民新人の石井浩郎氏(46)が民主現職の鈴木陽悦氏(61)と共産新人の藤田和久氏(61)を圧倒した。これを機に野党第1党の自民党の復調はあるのか。民主党は今後いかに巻き返すのか。県議選、秋田市議選などがある来春の統一地方選や次の国政選に向け、準備や駆け引きがこれから本格化する。

 「石井氏が落ちて(みんなの党比例の)寺田典城氏が当選すれば、来春の県議選で民主党公認・みんなの党推薦の候補者が出てくるかもしれない」

 選挙戦中盤の1日午前、秋田市山王にある自民党県連事務所で開かれた会議。県議二十数人が顔をそろえる中、一人がこう発言した。

 ちょうど横一線の激戦という情勢が伝えられたころ。鈴木洋一・県連会長は「非常に厳しい戦いだが、もうひと頑張りすれば勝てる。自分の後援会に電話をかけ『石井を頼む』と言ってくれ」と呼びかけた。

   ◆   ◆

 過半数の27議席を擁し、県政界で圧倒的な存在感を示している同党県議団。その改選は9カ月後に迫っている。

 09年衆院選後に政権を失い、今回の参院選でも敗れれば県政の勢力図まで塗り替わる可能性があると同党県議は危機感を強めていた。

 県議の一人は「配布物も自分で配って歩いた。国政選で県議団がこれだけ必死で動いたことはないんじゃないか」と振り返る。

 各県議が公示前から石井氏を連れて自らの支持者や団体にあいさつ回り。公示まで街頭演説をほとんどする間もなく、スケジュールが埋まった。一方である県連関係者は「自分の県議選のため、みんなして石井氏を引っ張り回したからだ」と解説した。

   ◆   ◆

 これまで県内の自民党国会議員といえば、県議や中央官僚出身、議員2世が多い。だが今回、県連は「無党派対策になりうる候補」(鈴木会長)に重点を置いて石井氏擁立を決めた。

 知名度だけでなく、プロ野球選手としての実績に加え、「まじめ」「粘り強い」と評される石井氏。遊説に同行した複数の県連幹部は「子供が駆け寄ってくる。有権者の反応はこれまでにないほどいい」と手応えを語った。

 民主党が続々と閣僚や党幹部を送り込み都市部で街頭演説を繰り返すのに対しては、自民党は大島理森幹事長、石破茂政調会長が来県したものの一般有権者と接したのは農村部の集会や演説のみ。市街地の応援は遊説局長代理の小泉進次郎衆院議員や「美人すぎる市議」と話題になった藤川優里・青森県八戸市議らが担った。

7721チバQ:2010/07/16(金) 22:46:29
   ◆   ◆

 新しい流れを作ったように見える自民党県連。ただ執行部主導の選挙戦については「旧態依然」との批判もある。

 5月に小池百合子・元防衛相を招いた政治資金パーティーのチケットは、1枚2万円。ある県連関係者は「県議1人につき20枚の販売ノルマが課された。金額が高すぎる。単なる人集め、資金集めは時代に合わない」と漏らした。県議1人当たりの党のビラ配布も1万〜2万枚に達したという。

 別の県連関係者は「党本部も県連執行部も、配ったビラの多さが選挙への忠誠度だと思っている。少ない枚数でも、個別に訴えをしながら渡す方が効果的なのに」と指摘。「与党気分が抜けていない」とぼやく。

   ◆   ◆

 小坂町以外の全市町村で鈴木氏を上回り、全県で10万票以上の差をつけた石井氏。まったく違う分野から飛び込む政界だけに、政策や山積する地域の課題について学ぶのはこれからになる。

 秋田への思いやスポーツや産業振興を語る街頭演説について、陣営内部からも「話が代わり映えしない」との声が上がっていた。

 秋田市の選挙事務所で11日夜に当選確実の万歳三唱をした後、鈴木会長は集まった支持者へのあいさつでこう語った。「石井が『6年間何やってたんだ』と言われないよう、しっかりがんばってもらわないといけない」

   ◆   ◆

 初当選から一夜明けた12日朝、石井氏は事務所で報道各社の取材に応じ「遊説中に駆け寄ってくれたおじいさんやおばあさんのまなざしが忘れられない。私の(政治活動の)原点になる」と述べた。さらに「すでに“先生”と呼ぶ人もいるが、今まで通り名前で呼んでほしい」とも話し、身近さをアピールしていた。【岡田悟】

毎日新聞 2010年7月13日 地方版

7722チバQ:2010/07/16(金) 22:47:25
http://mainichi.jp/area/akita/news/20100714ddlk05010029000c.html
政権交代、そして…:’10参院選・戦い終えて/中 /秋田
 ◇鈴木氏、態勢づくり難航 民主、一枚岩になれず
 参院選公示日の6月24日に玄葉光一郎公務員制度改革担当相、30日に菅直人首相、7月5日には枝野幸男幹事長が来県。岡田克也外相と前原誠司国交相が2回、原口一博総務相、蓮舫行政刷新担当相、さらに鳩山由紀夫前首相や首相夫人の菅伸子さん−−。

 民主党は秋田選挙区(改選数1)の現職、鈴木陽悦氏(61)の議席死守のため、矢継ぎ早に応援を送り込んだ。閣僚や党幹部が、都市部だけでなく選挙カーに乗って農村部を回ることもあった。

 ただその訴えはみな党の政策と「改革の継続か、自民党の古い政治に戻すか」「時計の針を逆に戻してはいけない」という内容。一部の閣僚を除き、鈴木氏個人について触れる場面はほとんどなかった。枝野幹事長が「十数年後には40代で秋田初の首相に」とアピールに時間を割いたのは、首相補佐官を務める寺田学県連幹事長の方だった。

   ◆   ◆

 元アナウンサーの知名度を生かし、6年前に県内初の“タレント国会議員”となった鈴木氏。だが今回は、個人より党を前面に出しての選挙戦となった。

 ある県連幹部は鈴木氏支持を訴えて地域を回ると「6年で何をやったのか」という批判の声をよくぶつけられたという。

 「長く無所属の野党だったし、参院は全県1区で取り組みが県民に伝わりにくい。ただ説明と弁解をする時間の余裕はない」。鈴木氏の実績より、現政権の取り組みを語り党への支持を呼びかける作戦を選んだ。

 京野公子・県連政調会長も「利益誘導の時代ではない。1期目で実績がある方がおかしい」とかばう一方で「呼ばれた会合に顔を出すだけで、自ら集会を開くなど活動する姿が見えにくかった」と認める。

 変化への期待から6年前に“なじみの顔”に投票した人たちにとって、テレビから消えた鈴木氏の議員としての仕事は見えずじまいだった。

   ◆   ◆

 党の看板での選挙は、中央からの風に振り回されやすい。

 菅内閣発足に伴う民主党の支持率V字回復で一時は接戦模様と見られ、鈴木氏自身も「逆風はやんだのかなと感じる」と語った。しかし菅首相の消費税発言が引き金になり支持率が急低下すると、今度は複数の陣営関係者が「まるで選挙妨害だ」と漏らした。

 さらに逆風以前から、県連内部に鈴木氏擁立への強い反発があった。

 改選を約1年後に控えた昨夏、鈴木氏から入党の意向を伝えられたが「共に活動した実績が少ない」と否定的な意見が大勢を占めた。日ごろの地元活動が見えないうえ、支援を受けた社民党への配慮から両党が別々の候補を推した09年の知事選で動かなかったことへの不信感などもあった。

 同年10月、小沢一郎幹事長(当時)の要請を受けて県連の「頭越し」という形で入党。公認をめぐっても県連は公募を実施したが、党本部の強い意向で鈴木氏に決定。県連幹部から不満の声が漏れた。

 結局、事前の態勢づくりの面でも知名度でも現職の強みを生かすことができなかった。

   ◆   ◆

 6年前の鈴木氏の勝利は民主、社民、それに連合秋田という3者共闘の成果だった。だが今回、社民は自主投票となった。高松和夫・民主県連総務会長は「力がなかったから3者が集まったが、今の県連には国会議員も5人いる。与党となって、人も金もある」と説明した。

 その結果は、1町を除く全市町村で大差をつけられての敗北。社民県連幹部は「民主党はそれほど組織がなく、これまでうちが先頭に立って選挙をやってきた。逆風で組織もないとなると、次の国政選も厳しい」と指摘する。

 組織強化のため、来春の県議選で全選挙区への候補者擁立を目指す民主県連。参院選を通じて自民県議が固め直した地盤を崩すのは容易ではない。【野原寛史】

7723チバQ:2010/07/16(金) 22:48:29
http://mainichi.jp/area/akita/news/20100715ddlk05010002000c.html
政権交代、そして…:’10参院選・戦い終えて/下 /秋田
 ◇村岡氏“3度目”も実らず 寺田氏ブームに乗る
 「私の実力不足。ただ申し訳ないという一言に尽きる」。参院選の開票が進む12日午前3時半過ぎ、由利本荘市の事務所で敗戦の弁を語った比例たちあがれ日本新人、村岡敏英氏(49)は疲れ切った表情を見せた。

 09年の衆院選で平沼赳夫衆院議員が結成したグループに加わり、今回はその平沼氏が中心となって結成した同党の一員としての出馬。父兼造・元官房長官の後継としての国政挑戦は05年の衆院選以来3度目だが、ことごとくはね返された。

 関係者によると、自民県連(鈴木洋一会長)は昨秋ごろ、村岡氏側に党公認候補として秋田選挙区からの立候補を打診。だが兼造氏ら親族の反対で、応じなかったという。その選挙区は、自民新人の石井浩郎氏(46)が現職に圧勝する結果となった。

   ◆   ◆

 選挙が公示された6月24日、横手市で開かれた村岡氏の個人演説会に御法川信英・前衆院議員が出席。自身の後援会有志が村岡氏支援に動くと表明した。これに村岡氏も満面の笑みを浮かべて「次の衆院選では当然、御法川氏を応援する」と応え、「選挙区は石井、比例は村岡」と呼びかけた。

 県議や地域を巻き込んだ衆院秋田3区の自民系2人の対立が、ようやく解消したかに見えた。だが御法川氏は硬い表情で、報道陣に「村岡氏の応援というより、石井氏の当選が私の義務」と説明。村岡氏の支援表明にも「政治の世界で法的拘束力があるわけでもない」と懐疑的だった。

 村岡氏は落選が決まった後、今後について明言を避けた。ある自民県連幹部は「村岡氏本人にやる気がある限り国政に挑戦すればいい」と語ったうえで、こう付け加えた。「秋田3区からだけは出させない」

   ◆   ◆

 比例代表で議席を獲得したのは、県内最多得票で全国では6万9375票を集めた村岡氏ではなく、みんなの党新人で前知事の寺田典城氏(70)だった。

 出馬表明は公示の6日前。知事時代の後援会組織はすでに解散し、次男の学・民主党県連幹事長は「これまで父を応援してきた人たちから、ものすごく評判が悪い」と不快感を示した。

 だが本人は「簡素で効率的な行政」などと知事時代からの持論を展開。「暗中模索でも楽しくやる」とジーンズ姿で軽快に支持を訴えた。得票は4万5846票と村岡氏を下回ったが、みんなの党ブームに乗っての当選だった。

   ◆   ◆

 選挙後に「民主党ができないままの改革をおっつける(後押しする)のが、みんなの党の役割だ」と述べた寺田氏。佐竹敬久知事の県政運営について毎日新聞の取材に対し「根回しばかりで『対立軸が見えない』との県民の声を多く聞く」と批判したうえで、「学と手を握って県政改革をやりますよ」と語った。

 さらに来春の県議選で民主県連が擁立する候補の推薦も「やる可能性はある」とした。これに対し松浦大悟・同県連代表は「具体的な協議はしていない」と話す。

 横手市長、知事に続く政治活動の場を得た“70歳の新人”が、県政界再編に向けて立ち上がるのか。自民県連の鈴木会長は冷静に受け止めている。「こっちはこっちで、しっかりやるだけだ」【岡田悟】

7724チバQ:2010/07/16(金) 22:49:18
http://www.sakigake.jp/p/special/10/koubounokiseki/article_01.jsp
あきた2010参院選 攻防の軌跡
[議席奪還]
無党派対策、実を結ぶ 県議らフル回転、「自民票」も死守
 自民党県連には「勝てる候補」との自負があった。元プロ野球選手の石井浩郎氏の擁立自体が、課題の無党派層の取り込みを強く意識したものだったからだ。

 11日夜、自民党候補の9年ぶりの勝利に沸いた秋田市の選挙事務所。鈴木洋一県連会長は高らかに勝利宣言した後、「石井さんで勝てなければ、この先もずっと勝てないとの危機感さえあった」と語り、民主党現職に10万票以上の大差をつけての「議席奪還」に高揚感をにじませた。

 自民党は過去2回の参院選で連敗し、昨年夏の衆院選では県内三つの小選挙区で全敗。選挙区での議席をすべて失う「屈辱」を味わった。

 議席奪還を最優先とする県連の思惑は明白だった。鈴木会長は「石井さんを立てたのは無党派対策だ」と公言してはばからなかった。

 選挙戦で県連は石井氏の「郷土愛」や「誠実な人柄」をアピールし、無党派層への浸透を図った。

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小泉衆院議員(右)とともに手を挙げて聴衆にアピールする石井氏=7日、秋田市役所前 「きょうは七夕。短冊ではなく、投票用紙に石井さんと書いてください」。選挙戦後半の7日、小泉純一郎元首相の次男、小泉進次郎衆院議員が秋田市役所前で演説し、石井氏支援を呼び掛けた。大勢の聴衆の視線は小泉、石井両氏に注がれ、割れんばかりの拍手が鳴り響いた。無党派対策を意識した今回の選挙戦を象徴する一場面。党内一の「売れっ子議員」の投入は県連が要請したものだった。

 秋田魁新報社が11日実施した出口調査によると、石井氏は県内の無党派層の52・3%を取り込み、鈴木陽悦氏を13・4ポイントリード。無党派層が最も多いとされる大票田・秋田市では2万3千票余り引き離した。国政選挙で、同市における自民党候補の得票が、民主党公認・推薦候補を上回ったのは2001年の参院選以来。選挙戦最終盤の4日間、同市での活動に専念したことも含め、結果的に県連の選挙戦術は功を奏した。

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 自民支持層の票固めに成功したことも勝因だ。出口調査では、支持層の9割超の票を獲得。背景には県議団27人が「実働部隊」としてフル回転したことがある。政権交代に伴い、長く自民寄りだった業界団体の一部が民主党に配慮し、「中立化」の姿勢を強めたことへの危機感もあった。

 県連は「県議1人当たりリーフレット1万枚配布」とのノルマを課し、各自の後援会を通じた電話での支持要請も徹底。終盤まで接戦とみられたことも手伝い、気が緩むことはなかった。

 「自分の選挙運動のように一生懸命だった」。来春に県議選を控えるベテラン県議の一人は自嘲(じちょう)気味に語った。自民党にとって今回の勝利は、民主党の勢いを止めただけでなく、県議選への弾みにもなった。

 ただ、候補者の知名度の高さが大きな後押しとなった勝利だけに、県連内からは「自民党に県民の支持が戻ったとは言い切れない」との見方も出ている。

(2010/07/13 更新)

7725チバQ:2010/07/16(金) 22:49:57
http://www.sakigake.jp/p/special/10/koubounokiseki/article_02.jsp
あきた2010参院選 攻防の軌跡
[敗北]
民主政権、不満根強く 閣僚投入実らず、共闘崩壊も痛手
 11日午後8時の開票開始直後、本県選挙区の勝敗を告げる「石井氏当確」の報が早々と流れた。秋田市山王の選挙事務所に姿を見せた民主党現職の鈴木陽悦氏(61)の表情はこわばっていた。「残念で残念で仕方がない」。自民党新人の石井浩郎氏(46)に10万票以上引き離される、よもやの大敗だった。

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落選が決定的となった後、事務所入りした鈴木氏。駆け付けた支持者を前に、がっくりと肩を落とした=11日、秋田市山王 9日午後。同市のアゴラ広場が聴衆で埋め尽くされた。事業仕分けで「時の人」となった蓮舫行政刷新担当相の応援演説。身動きが取れないほどの人だかりに「民主党への期待を感じる」と県連幹部は手応えを口にした。

 知名度の高い“大物議員”を次々に投入し、民主党への風を吹かせたい―。党県連の狙いは鮮明だった。鈴木氏の1期目の活動について、有権者の間に「何をしてきたのかよく見えない」との声があり、政党を前面に押し出す戦いが得策と判断したためだ。

 17日間の選挙戦で応援演説を行った閣僚、党幹部は延べ10人以上。鈴木氏とともに、「政権交代から始まった改革路線の継続か、それともストップさせるのか」と熱を込めて訴え続けた。

 しかし、民主党政権に対する有権者の不満は根強かった。「政治とカネ」問題、普天間飛行場移設をめぐる迷走、満額支給を見送った子ども手当など昨年の衆院選マニフェスト(政権公約)の方針変更…。「失望させたことは申し訳ない。もう一度チャンスをください」。首相補佐官に就任した寺田学党県連幹事長らは「おわび」も口にした。

 菅直人首相の誕生で一時盛り返した支持率も、首相の突然の消費税率引き上げへの言及と発言のぶれもあり、勢いは持続しなかった。「民主党の支援者を取りこぼしている」。選挙戦終盤、寺田幹事長はこう漏らした。

 社民党県連との共闘が崩れたことも痛手となった。秋田魁新報社が11日に行った出口調査では鈴木氏が獲得した社民票は約6割にとどまった。

 鈴木氏を推薦した連合秋田の幹部は「今回の選挙の主導権は民主党にあった」と説明する。従来の民主、社民との共闘は3者が対等の立場で話し合い、協力したが、「今回は明らかに違った」という。

 民主党県連の松浦大悟代表は「民主党の選挙戦は組織型ではない」と話す。だが、自民党の組織戦の強さを目の当たりにしたのも事実。来春に県議選を控え、別の県連幹部は「全選挙区に公認候補を擁立できるよう努力することは変わらない」とし、組織基盤の強化を図る考えを口にした。

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 共産党新人の藤田和久氏(61)は、最後まで「消費税増税反対」の論陣を張った。「有権者の反応は良かったが、票につながらなかった」と藤田氏。得票は3万6320票で前回2007年の同党候補より2千票余りを減らした。県内の比例票でも1万3千票余りの減少となった。

 党県委員会の米田吉正委員長は消費税をめぐる論戦を「支持拡大の絶好の機会」ととらえたが、結果は厳しかった。「陣営の力が不足していた」と振り返った。

(2010/07/14 更新)

7726チバQ:2010/07/16(金) 22:50:36
http://www.sakigake.jp/p/special/10/koubounokiseki/article_03.jsp
あきた2010参院選 攻防の軌跡
[比例代表]
党の勢い、明暗分ける 「みんな」が躍進、本県から初議席
 「暗中模索だ。風頼みと言えば風頼み。だが、私には勝手連の支持者がいる」


街頭演説の後に有権者と握手を交わす寺田氏。比例代表では党の勢いが明暗を分けた=5日、仙北市 公示6日前の先月18日。元県知事の寺田典城氏(70)はみんなの党からの比例代表への出馬表明会見で、初挑戦の国政選挙が「手探りの戦い」であることを認めた。

 知事時代の選挙戦を支えた後援会組織は昨年4月に解散。得票も、当選ラインも読み切れない中、元県知事の知名度を頼りに、2005年の知事選以来の選挙に挑んだ。

 徹底した行革推進など政策の訴えにほぼ専念。人影がまばらな場所でも演説し、遠くで耳を傾ける有権者には自ら駆け寄り、握手を求めた。

 当選が決まった12日未明。秋田市山王の選挙事務所にいた寺田氏は「おれ、本当に受かったの」と何度も口にした。全体の個人票4万5846票、本県では3万2892票を獲得。同党当選者7人のうち4位に入った。

 当選には10万票が必要との考えだったが、実際の得票は半分以下だった。「準備不足だったし、息子(民主党の寺田学衆院議員)が首相補佐官なのに、なぜ別の党から出馬して足を引っ張るのかと言われた」と寺田氏。知事時代からの「寺田票」の一部と、党の躍進に支えられた勝利だった。

 選挙戦では民主批判を展開する一方、「民主党の良い点は応援していく」と親民主の姿勢も打ち出した。みんなの党の渡辺喜美代表は民主との連立を否定しているが、寺田氏は当選後も「国益につながるのなら、民主との連立は進めた方がいい」と明言。来春の県議選に向けても「県政に意見を言える人材が必要だ」と民主党との連携もにらむ。

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 3度目の国政挑戦となったたちあがれ日本新人の村岡敏英氏(49)。落選が濃厚となった12日未明、由利本荘市砂子下の選挙事務所で支持者らを前に「力不足で申し訳ない」と沈痛な面持ちで語り、頭を下げた。

 本県選挙区で自民候補の支援を打ち出し、「比例代表では私を」と自民支持層に保守共闘を呼び掛けた。地盤の由利本荘市を中心に自民県議も村岡氏支援で動いた。しかし、同市でも8千票以上の比例票が自民党に入るなど、個人票の形で保守票を十分に集められなかった。

 個人票は全体で6万9375票。寺田氏の1・5倍の得票だったが、党の獲得議席が1にとどまり、議席は回ってこなかった。党勢の違いが両者の明暗を分けた。県内票を分散させる結果となった寺田氏の出馬も誤算だった。

 村岡氏は今回、次期衆院選で、過去2回戦った御法川信英元衆院議員を支援すると明言し、御法川氏後援会の支援を得た。敗戦の弁では「御法川さんの協力には感謝する。(今は)次の選挙を考える状況にはない」と述べた。

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 共産党新人の佐藤長右衛門氏(66)は東北の農家票掘り起こしを図ろうと6県を回り、農村再生を訴えた。個人票は全体で2613票。共産党が本県で獲得した政党票は、前回07年から1万3千票余り減らした。「共産党への票に結び付けられなかった」と佐藤氏。

 党県委員会の米田吉正委員長は「二大政党の批判票の受け皿を狙ったが、比例代表に強力な本県候補が立候補し、票を奪われた」と苦戦の要因を挙げた。

(2010/07/15 更新)

7727チバQ:2010/07/16(金) 22:52:40
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20100714ddlk06010143000c.html
山形の選択:’10参院選/上 自民・岸氏、予想外の大勝 /山形
 ◇消費税迷走、追い風に 基礎票固め無党派も
 参院選山形選挙区(改選数1)は、自民党現職の岸宏一氏(70)が、民主党新人の梅津庸成氏(43)に4万票の差をつけた。岸陣営幹部は「こんなに勝てるとは思わなかった」と満面の笑み。一方の梅津陣営は「政権与党の責任の重さを感じた」と県連幹部が謝罪した。また、みんなの党の川野裕章氏(51)は8万8000票と伸ばし、共産党の太田俊男氏(56)は伸び悩んだ。得票の分かれ目は、どこにあったのか。それぞれの陣営の動きと、そこに吹いた風を報告する。

 投開票日の11日夜、山形市荒楯町1の岸氏の選挙事務所は沸き立った。「髪の毛一本」と予想していた梅津氏との票差は4万票に開いた。自民党の遠藤利明衆院議員は「これで党再生の道ができた」と笑顔。寒河江政好公明党県本部代表も「中盤から終盤、日が昇る勢いで支援が盛り上がった」と感激した。加藤紘一県連会長は「終盤、中型の風が吹いた。与党の消費税を巡るどたばたに、国民は嫌気がさした」と解説した。政権交代で危機感を募らせた自民党が結束し、公明党とも選挙協力。そして菅直人首相の消費税増税を巡る発言のぶれから、民主党への不信が広がり、岸氏は大勝した。

 6月末の自民党の調査では、加藤会長の地元、鶴岡市で梅津氏の半分という予想だったという。加藤会長は鶴岡田川ブロック選対代表の阿部信矢県議らに「鶴岡が大変な状況だ」と指示を飛ばした。

 しかし、序盤こそもたついた自民党だが、党内を固めた後は民主党への攻勢を強めた。

 今井栄喜県連幹事長は個人演説会で自作の「偽装マニフェスト」と題したパネルを使い「子ども手当は、2万6000円と言いながら1万3000円」「高速道路無料化は、全部無料から一部有料」と一つ一つ指さし、民主党が衆院選のマニフェスト通りに実行していない点を指摘した。集まった支持者らは真剣な表情で聞いた。

 岸氏は、終盤の各地の街頭演説で「菅首相は、青森、秋田、山形と訪れた時に、1日で消費税の発言がくるくる変わった。みなさんの町の町長は約束したことを破らないでしょう。こんな、うそをつく政治では日本は壊れてしまう」と訴えた。

 うねりは起きた。終盤、阿部県議は選挙カーに乗ると、路上や車内から手を振ってくれたり、対向車がライトをぴかぴかさせたりして、手応えを感じた。「昨年の衆院選の時は、全く無視された。今回は数段上の手応えがある」。結局、鶴岡市では梅津氏を6300票引き離した。

 加藤会長は「米価が下がり、戸別所得補償に幻滅した農家、農村の票が戻ってきた。自民党の基礎的な票は固め、無党派層の票も取り込んだ」と分析。「来年の統一地方選は今の態勢でいける。団体、組織票はほぼ崩れ、地域や人のつながりの選挙になっている。衆院選に向けても、しっかりと地域に根ざした活動をしていく」と述べた。【和田明美】

7728チバQ:2010/07/16(金) 22:53:41
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20100715ddlk06010038000c.html
山形の選択:’10参院選/中 民主・梅津氏、組織補えず /山形
 ◇揺れる選挙協力 逆風はね返す力なく
 敗北した11日夜、民主党新人の梅津庸成氏(43)の選挙事務所では、民主党の国会議員4人が支持者にそろって頭を下げた。「党再生に向け、統一地方選で足元をしっかり固めなければと思っている」と和嶋未希県連会長はうなだれた。

 弱点の組織力を補うため、民主県連は07年参院選以来、社民党県連、連合山形との選挙協力を重ねてきた。そして、擁立を見送った衆院3区を除き、昨年1月の知事選も含めて完勝した。

 ところが、その選挙協力が今回は空回りした。社民県連は「反自民」で民主への選挙協力を決定。党の決起集会に初めて民主県連の幹部を招いたり、終盤には、県連幹部が県内全域を回り社民支持者に梅津氏への支援を訴えた。だが、共同通信の出口調査では、社民支持層の27%が自民党現職の岸宏一氏(70)に流出。梅津氏に投票したのは54%にとどまった。社民県連の高橋啓介幹事長は「3年前より協力の度合いは強かったはず。消費税増税発言や連立離脱が影響したかもしれない」と分析した。また別の県連幹部は「梅津さんの防衛官僚という経歴も党の支持者にはマイナス要因だった」と話した。

 連合と岸氏が吉村美栄子氏支援で手を結んだ昨年の知事選の影も引きずった。大泉敏男連合山形会長は「知事選は割り切っている。組織的に(岸氏へ)動くことはない」と否定する。だが、ある労組の幹部は「今回は吉村知事を誕生させてくれた岸さんだ」と打ち明ける。国会議員秘書も「これまでになく労組の動きが鈍い」と焦りを募らせていた。選挙戦中盤には吉村知事本人も岸氏支援を表明した。吉村知事は岸氏への支援は「個人的な恩返し」とするが、知事の擁立にかかわった支援者は「事前の調整なしに知事の岸氏支援表明はありえない」と言明する。民主党は、知事選での「恩」に振り回された。

 そして陣営が「最大の切り札」と位置づけた菅直人首相は、山形市の街頭演説で消費税増税を巡り税金を還付する年収水準に言及。発言のぶれを全国に発信する場となってしまった。梅津陣営の幹部は「岸さんに恩義を感じていた人たちに、首相の消費税発言や梅津の防衛官僚という経歴は、梅津から離れる格好の理由を与えてしまった」とうめいた。地元での選挙協力が揺れる中、民主県連に中央の逆風をはね返す力は残されていなかった。【林奈緒美】

毎日新聞 2010年7月15日 地方版

7729チバQ:2010/07/16(金) 22:54:50
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20100716ddlk06010051000c.html
山形の選択:’10参院選/下 みんな・川野氏、共産・太田氏 /山形
 ◇2大政党の受け皿 批判票に明暗
 「終盤どんどん期待の高まりを感じた。何も組織がない中で戦えて、2大政党の批判票の受け皿となった。有意義な選挙だった」。11日夜、みんなの党新人の川野裕章氏(51)は山形市の選挙事務所で充実した表情であいさつした。

 8万8238票を獲得した川野氏。地元の米沢市に限れば1万4426票を得て、当選した自民党現職の岸宏一氏(70)の1万2613票を上回った。同市で最多得票の民主党新人の梅津庸成氏(43)にも56票差に迫った。川野氏を支えた山村明米沢市議(自民)は「民主の首相と自民の総裁が2度ずつ来県する全国注目の2大政党の激戦のはざまでよく取った」と健闘をたたえた。

 菅直人首相の誕生で民主の支持率が「V字回復」したあおりで一時は党の支持率は急落した。しかし、菅首相の消費税増税発言という「敵失」に乗じ追い風に転じた。選対総括責任者の佐藤丈晴酒田市議も「街頭の反応がまるで変わった。見知らぬ人が事務所にアジェンダ(政策課題)をもらいに来るようになり、反応は日に日に良くなった」と、終盤の有権者の変化を感じていた。

 川野氏には「党のイメージと個人の名前が結び付かず知名度不足が課題」との声もあった。しかし選挙区の得票は、同党の比例代表の県内得票数8万48票を上回った。

 川野氏が「地域に密着する地方議員を増やす」と話すように、次の目標は来年の統一地方選での躍進だ。佐藤市議によると、既に県内から2人が公募に手を挙げている。「みんなの党を支援しようかと迷っている市町村議もいる」と話す。党への期待を党の基盤作りに結びつけられるかが課題だ。

  ◇   ◇

 一方、共産党新人の太田俊男氏(56)は3万348票と伸び悩んだ。太田氏は過去3回参院選に立候補しているが得票は最少だった。「自民と民主の批判票を受け止めるだけの党の力が足りなかった」。11日夜、太田氏は敗戦の弁を語った。

 同党の本間和也県委員長は「みんなの党の『増税の前にやるべきことがある』というキャッチフレーズは有権者受けした。共産党との差が出た」と語る。批判の受け皿の役割を果たせなかったことに「どんな風が吹いても追い風になるよう、党の力をつけなければならない」と悔しさをにじませた。

 風を受けたみんなの党。票を減らした共産党。2大政党を批判した両党は明暗を分けた。【浅妻博之、佐藤伸】

7730チバQ:2010/07/16(金) 22:57:38
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000231007130002
自民、組織力で制す/「審判」のあとさき
2010年07月13日


当選から一夜明けて、宿泊先のホテルのロビーで新聞を読む岸氏=山形市


朝の街頭に立った梅津氏。通りがかった人が「また出てね」と声をかけた=山形市鉄炮町




 ∞民主、「与党の戦い」課題


 参院選から一夜明けた12日、山形選挙区で3選を果たした自民党の岸宏一氏(70)は改めて当選の喜びをかみしめた。初めて野党として臨んだ選挙に危機感を募らせ、組織の引き締めが奏功した自民に対し、敗れた民主党は組織の再構築が急務。来春の統一地方選もにらみ、県政界の動きが活発になりそうだ。


 「雇用と景気対策、税財政対策に全力を傾けたい。県政との連絡役も果たしたい」


 12日朝、宿泊先の山形市内のホテルで記者会見した岸氏は意気込みを語った。


 民主党新顔の梅津庸成氏(43)との接戦と見られていたが、結果は約4万票差をつけた勝利。「組織力が強かった過去2回と違い、今回は野党。年齢的なハンディもあった。だがその危機感から、今回が一番動いた」と選挙戦を振り返った。吉村美栄子知事が今月1日に支援表明したことにも触れ、「あの時期に潮目が変わった。党のまとまりや推薦団体の動きが活発になった」と知事効果を認めた。


 下野した自民にとって、参議院の残る1議席を死守できるか、党の存亡をかけた戦いだった。県連の今井栄喜幹事長は「この選挙が大事だとみんなが思ってくれるまで大変だったが、そうなった。民主党のエラーもあり、非常に戦いやすかった」と語った。


 町村会が支援するなど優位と見られていた郡部で確実に票を積み上げたことに加え、市部での得票も梅津氏を上回った。岸氏は「風というか、消費税問題もあったんじゃないかと思う」と分析した。


 選挙戦中盤には、長年の友好関係にある公明党が活発に動いたことも後押しした。


 11日夜、岸氏の当選祝いに事務所に駆けつけた同党県本部の寒河江政好代表は「自民党さんと呼吸を合わせながらすごい力で頑張れた」と胸を張った。


 「おはようございます。みなさまの一票、本当にありがとうございました」


 梅津氏は12日早朝、山形市内の幹線道路で約45分間にわたって、通り過ぎる車に頭を下げ続けた。手を振って応えたり、窓を開けて「お疲れ」と声をかけたりするドライバーも。梅津氏は「議席を得られず、22万票の声を実現できないことが申し訳ない。悔しいというよりは、力不足だった」と無念さをにじませる。


 民主党県連はこの日、和嶋未希会長はじめ県選出の国会議員らが梅津氏とともに、支援や協力を受けた団体や企業へあいさつに追われた。山形市内を中心に連合山形や社民党県連合などを訪問。3日間かけて全県をまわる予定だ。


 今回の敗因について、武田聡幹事長は「今までは無党派層頼みが少なからずあった。与党になった今、有権者の目がより厳しくなるという意味で、発言の重みが違うことを実感した」と話す。今週末に県連の常任幹事会を開き、「再スタートのために早急に総括を行う」方針だという。


 また、政権離脱などの影響から機関決定の「支持」は行わず、選挙への「協力」にとどめた社民党県連合の広谷五郎左エ門代表代行はこの日、「終盤に山形市で追い上げられ、てこ入れを図ったが流れを食い止めることはできなかった」と述べた。そのうえで「結果には様々な要因があった。厳粛に受け止めなければ」と語った。

7731チバQ:2010/07/16(金) 22:58:20
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000231007140001
自民、「苦戦」に結束
2010年07月14日


岸氏(左)の支援を表明した吉村知事(中央)。選挙戦の潮目を変える一つの要因になった=1日、朝日町

∞「反転攻勢」まだ描けず


 山形選挙区で3選を果たした自民党の岸宏一氏(70)。終わってみれば、民主党の梅津庸成氏(43)に4万票余りの差をつけたが、選挙戦には大きな転換点があった。(棟形祐水)


 〈梅津・岸氏 互角の戦い〉〈梅津氏、岸氏 激しく競る〉――6月27日朝。序盤の情勢を報じる新聞各紙に、そんな大見出しが躍った。


 岸氏陣営には、大きな動揺が走ったという。「それまでは知名度で勝っていると、たかをくくっていた」と自民党県連関係者は明かす。


 「一枚岩」を強調して6月24日の公示日を迎えた県連だが、内実はまとまりがないままだった。最大の要因は昨年1月の知事選で、岸氏が民主党が全面支援した吉村美栄子氏の応援に回り、勝利に貢献したことへの反発だ。「岸さんを応援しようにも、党員や支持者に納得しない人がいれば動けない」(自民県議)。特に知事選で現職だった斎藤弘氏支援に奔走した地域ほど、その反発は根強かった。


 だが情勢記事が岸氏落選の可能性を示唆したことで、危機感を募らせた党内は一気に結束力が高まった。さらに7月1日に県民に人気の高い吉村知事が支援を表明。6月30日に県内入りした菅直人首相の消費税を巡る発言に「ブレた」との批判が高まる「敵失」もあって、「7月に入って潮目が変わった」と陣営幹部は口をそろえる。


 同じタイミングで、選挙協力を結んだ公明党も組織を挙げて動き出した。岸氏に反発する自民支持者を動かすことに尽力したのも公明党だ。


 選挙戦序盤は、市町村ごとの公明党支部が、自民党の実動部隊に働きかけても協力を拒まれることが多く、「自民党が岸さんを一生懸命やってない。どうなっているんだ」との不満も噴出していた。


 岸氏苦戦の情勢を受け、公明党県本部は6月30日、地域ごとだった選挙協力を県本部で一括する態勢に変更。県本部幹部が、動きの悪い地域の自民党支持者にじかに協力を迫ったという。県本部の寒河江政好代表は「ブレっぱなしの民主党に勝たせるわけにはいかない。自民党とは10年間の地域での結びつきもある」と自民党支援の心情を語る。


 県内で5万票以上の基礎票があるとされる公明党。選挙戦終盤、岸氏の陣営は演説で公明党を持ち上げることが増えた。選挙区は岸氏、比例区は公明、というギブ・アンド・テークだ。だが公明党の比例区の県内得票は5万票にとどまった。公明党関係者は「こちらは自公連立時代並みの協力をした。だが今回もギブ・アンド・ギブの関係だった」と不満を漏らした。


 「作業着の若い人が少ないね」。7月初め、岸氏の演説会を聴いていた自民党県連関係者がつぶやいた。席を埋めているのは大半が50代以上。6年前の参院選では、前から1、2列は作業着の建設関係者で埋まっていたという。


 自民党政権時代、地方経済は大型の公共事業に支えられたが、小泉政権以降、そのパイが削られていくのと連動するように、旧来の支持層の自民離れも引き起こした。高齢化もあり、県内では昨年末の党員数が三十数年ぶりに1万人を割った。政権交代で下野したことが、党勢衰退に拍車をかけることは必至だ。


 3年前の参院選、昨年の知事選と衆院選で、民主党に圧倒された自民党。岸氏の勝利で踏みとどまった形だが、反転攻勢に向けた次の戦略はまだ描けていない。

7732チバQ:2010/07/16(金) 22:59:06
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000231007150001
民主、崩れたシナリオ 組織づくり急務
2010年07月15日


蓮舫氏を招いた梅津氏の個人演説会。1200人が集まったが、「勝利」には結びつかなかった=9日、米沢市

 参院選山形選挙区で新顔の梅津庸成氏(43)を擁立した民主党は、追い風が吹きやむと、なすすべもなく敗れた。昨夏の政権交代後、初めて与党として臨んだ国政選挙だったが、組織の体力不足を露呈。立て直しが急務だ。


 3区(庄内・最上)での負けを2区(置賜・西村山・北村山)で返し、1区(東南村山)で引き離す――参院選に臨む民主党県連が描いていた勝利のシナリオだ。


 3区は自民党候補の岸宏一氏(70)や同党県連会長の加藤紘一衆院議員の地盤だが、2区は衆院議員を6期務めた自民党の遠藤武彦氏が昨年引退。昨夏の衆院選で、民主党の近藤洋介氏が自民党候補にダブルスコアで圧勝した。


 しかし選挙戦中盤の今月初め、党が実施した情勢調査の結果に、陣営は色を失った。


 「2区が負けている」


 菅政権発足で政党支持率がV字回復した公示前の追い風が、跡形もなくなっていた。


 「梅津は私が声をかけて連れてきた。私にも責任があるんです」。近藤氏は公示前からミニ集会に梅津氏を連れて回るなど、自身の地盤での票固めに積極的だった。しかし選挙戦後半、反応が変わったという。「ある企業では、『ごめんよ、締め付けがきつくて』と、岸氏のポスターに張り替えられていた」


 中盤以降、近藤氏は2区を離れず、9日には人気が高い蓮舫参議院議員を梅津氏の個人演説会に招いた。それでも2区での得票は約7万8千票にとどまり、岸氏に逆に約1万5千票差をつけられた。


 シナリオが崩れたのは、2区だけではない。1区でも、無党派層が多い大票田の山形市で岸氏を約7千票しか上回れず、合計ではわずかに2千票のリードにとどまった。


 消費税議論による逆風、吉村美栄子知事の岸氏支援、連立離脱で弱まった社民党との協力関係……敗因はいくつも挙げられるが、「岸氏との4万票の差は大きい。体力のなさが露呈した」。そう語る陣営幹部の一人は、県連の基盤の弱さを最大の敗因と見る。


 昨夏の衆院選で県連の和嶋未希会長が県議から転身して比例で当選した結果、民主党県議はゼロになった。党籍のある県内市町村議は30人で、約550人の定数に占める割合はわずか5%だ。政権交代後、組織拡大の足がかりとなる大きな市町村議選がなかったことを嘆く声も大きい。


 党本部は政権交代後、全国会議員に5月末までに千人を目標に党員・サポーターを集めるよう指示。その結果、県内の党員・サポーターは昨年同時期より1143人多い4260人に増えた。県連幹部が政権与党の手応えを感じていた矢先の参院選だった。


 県連は4月の定期大会で、来春の統一地方選に向けて県内では初めて候補者の公募を行うと決定。地方の課題について県連の方向性を示すローカルマニフェストづくりも始めた。「少しの風では揺らがない強固な組織づくりに、本気になって向き合わなければいけない」。陣営のある幹部は自戒を込めてそう語った。(笹円香)

7733チバQ:2010/07/16(金) 22:59:53
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000231007160001
「審判」のあとさき◆みんな、存在感を示す
2010年07月16日


みんなの党の渡辺喜美代表(中央)も川野氏の応援に駆けつけた=6月25日、山形市

∞課題は基盤づくり 統一選が試金石に


 山形選挙区で民主党、自民党がしのぎを削る傍らで、存在感を示したのが、みんなの党だった。新たな潮流として、県政界にも根付いていくのか。来春の統一地方選が試金石になる。(中野龍三)


 「だいぶ取ったね」。選挙後、みんなの党の川野裕章氏(51)の陣営には、周囲からそんな声が寄せられている。


 5月中旬の出馬表明からわずか2カ月足らず。元自民党米沢市議とはいえ、地元の米沢市以外では無名で、人手も資金もない選挙戦だった。選挙ポスターを県内約5千カ所の掲示場に張り切れず、「敵」である旧知の自民党市議が手助けするほどだった。


 にもかかわらず、選挙区の得票は約8万8千票。比例区の政党票も、昨年の衆院選比例区の2・5倍の約8万票を県内で集め、党全体で10人当選という大躍進を支えた。


 菅内閣発足による民主党支持率のV字回復で、一時は人気に陰りが出たみんなの党だったが、消費税問題で民主党に逆風が吹くと、再び党の人気は息を吹き返した。選挙戦終盤、陣営が自転車で遊説する川野氏に向かって手を振ったり、声をかけたりする有権者の数をかぞえたところ、1日で8千人に上ったという。陣営幹部は「地殻変動が起きている」と驚いた。


 他党もその存在感を無視するわけにはいかなかった。


 選挙戦のさなか、民主党の梅津庸成氏の陣営は、みんなの党への警戒感を隠さなかった。連合山形の大泉敏男会長は各演説会場で「みんなの党は小泉構造改革路線と同じ。昔に戻すわけにはいかない」と牽制(けん・せい)。当選した岸宏一氏を擁した自民党側からは選挙後、「川野氏がいなければ、梅津氏に負けていた」との声も漏れる。


 得票が約3万票にとどまった共産党も「民主、自民への批判票の受け皿が、みんなの党になってしまった。わかりやすいキャッチフレーズが有権者に響いたのかもしれない」(本間和也県委員長)と敗因を分析している。


 実際、みんなの党は今回、無党派層の吸収にある程度成功した。朝日新聞が投票日に実施した出口調査でも、無党派層の2割強が川野氏に投票、3割を獲得した梅津氏と岸氏に迫った。


 ただ、党の人気と無党派層頼みの選挙には限界がある。みんなの党酒田市第1支部の佐藤丈晴支部長も「獲得した9万票は次はどこかに行ってしまいかねない票。どうつなげるかが大事」と認める。


 同党は早くも、次をにらんだ動きを始めている。6月には、来春の統一地方選の公認候補者の公募を開始。これまでに県議選と市議選に1人ずつの応募があったという。


 近く統一選に向けた山形版「アジェンダ(政策課題)」作りを始める予定だ。県内に党の「政治塾」を開設し、政策立案に携わる人材を集める構想も浮上している。佐藤支部長は「今回の敗因は、有権者の多くが『民主か自民か』の選択を越えられなかったことにある。政策を通じて政治に強くかかわる層をつくっていくことが必要だ」と話す。


 9万の票が「突風」に終わるのか、それとも県内基盤の第一歩になるのか。落選が決まった11日夜、山形市内の事務所で「大変有意義な選挙だった」と語った川野氏。支持者に「今日は休んで」と声をかけられると、きっぱりと答えた。「新たな戦いが始まる。今日からです」
=おわり

7734チバQ:2010/07/16(金) 23:03:12
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20100713ddlk07010147000c.html
すみ分け安泰:何が変わった? 参院選/上 民主党 /福島
 ◇選挙区で計49万得票 及第点も今後に課題
 参院選福島選挙区(改選数2)の開票作業が終わりに近付いた12日午前1時過ぎ。福島市天神町の事務所では、民主党公認で出馬した現職の増子輝彦氏(62)の選挙スタッフ十数人がテレビの開票速報に見入っていた。自民党公認の現職の岩城光英氏(60)とは小差のトップ争いをし、リードを許していた。

 最後に増子氏の地元の郡山市の票が大量に開くと逆転。スタッフは「トップ当選の目標を達成できた」と胸をなで下ろした。増子氏34万947票、岩城氏33万8265票。その差2682票だった。

 民主党県連は今回、党本部の「2人区には2人擁立」の方針に従い、新人で医師の岡部光規氏(41)も出馬させた。増子氏は主に従来型の組織戦、岡部氏は街頭演説で無党派層を取り込む“空中戦”を展開。県連は狙いの有権者を分け、相乗効果で党全体の得票増をもくろんだ。

 結局、増子氏と岡部氏の合計得票は49万6000票。増子氏が単独公認で初当選した07年4月の補選の54万1000票には届かないが、07年参院選で金子恵美氏(45)が取った50万3000票に迫った。県内では「民主が取れるのは最大50万票」とも言われ、及第点とも言える。ある県議は「今回の得票は、一定の民主支持層が福島に定着したことを表している」と満足気だ。

   ×  ×

 一方で、「もう少し差を付けて勝てたかも」との悔しさもにじむ。選挙戦中盤までは報道各社の世論調査などで岩城氏に大きくリードを保っていた。しかし終盤、菅直人党首の消費税発言が重く効いてきた。党県連の選対幹部は「最後の1週間で、岩城さんの動きが活発化し、巻き返しているのが分かった」と振り返る。

 深刻なのは、選挙区よりも比例代表の得票だ。今回も自民に11万票差で1位の33万2000票ながらも、得票率は昨年衆院選の45%から34%にダウン。この11ポイントの下落幅を、県連の安瀬全孝幹事長は「風」と評する。ただ「今回の得票が民主の基礎票。逆風であっても自民に10万票以上差を付けた」との自信ものぞかせる。

 安瀬幹事長は「消費税はきちんと説明すれば即増税でないことは理解されたはず」と振り返って言った。「野党時代は攻めるだけだったが、与党になったら守る選挙をしなければ」。選挙は今後、秋の知事選、来春の統一地方選と続く。

   ×  ×

 参院選の福島選挙区では、今回も民主と自民の現職が1議席ずつを分け合い、比例代表の得票も1位と2位だった。両党「すみ分け」の結果だが、選挙ごとに変わる有権者の波は戦略をいや応なく変化させる。各党の思惑をからめて今回の選挙を検証する。(この連載は種市房子、関雄輔、和泉清充、太田穣が担当します)

毎日新聞 2010年7月13日 地方版

7735チバQ:2010/07/16(金) 23:04:04
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20100714ddlk07010095000c.html
すみ分け安泰:何が変わった? 参院選/中 自民党 /福島
 ◇「50万目標」が33万票に 復調遠く、新たな敵も
 「候補者を1人に絞ったのにもかかわらず、大きな得票もトップ当選もできず、申し訳ございません」。参院選投票の翌12日、自民党県連が福島市で開いた役員会の冒頭、吉野正芳・県連会長が謝罪した。福島選挙区(改選数2)で県連は「50万票のトップ当選」を目標に掲げた。自民現職の岩城光英氏(60)は33万8265票を得て3選したが、民主現職の増子輝彦氏(62)に敗れて僅差(きんさ)ながら2位当選。それでも、役員会で執行部の責任を問う声は上がらず、健闘をたたえる声が大勢を占めた。

 初めて野党として迎えた参院選。これまで自民候補を支援してきた業界団体が増子氏も推薦し、組織票流出が不安視された。岩城氏の地元のいわき市長選で昨年、自民系市議が分裂したしこりを懸念する声もあった。県連は当初、候補者2人擁立も検討したが、共倒れを恐れて岩城氏1人に絞った。だが、世論調査などで増子氏に対する劣勢が伝えられ、「50万票」の声は次第に聞こえなくなった。

 11日夜、福島市の県連事務所で、テレビの開票速報を見守っていた斎藤健治・県連幹事長は、「初めから苦しい目標だと自覚していたが、そんなそぶりは見せられない。戦うポーズが必要だった」と話した。岩城氏の秘書も「当初から(目標は)35万でやっていた」と打ち明けた。今回の結果は、本音としてはほぼ目標通りだったと言える。

 県全体のトップ争いは苦戦を強いられても、絶対に負けられない地域は、地元のいわき市とその周辺。斎藤幹事長ら県連幹部が何度も訪れ、市長選で対立した党支部内の融和を図った。その結果、岩城氏は浜通りの全市町村で増子氏の得票を上回り、県南と会津の一部も含めた25市町村でリード。中通りを地盤とする増子氏とのすみ分けに成功した。

 ただ、浅川町でトップを取るなど健闘した新人の岡部光規氏(41)を合わせた民主の2人の合計と比べれば、岩城氏が上回ったのはいわき市や浪江町など8市町村のみ。党同士の戦いと見れば、互角とは言い難い。

   ×   ×

 今回、岩城氏が04年に得票した40万6793票や、07年初当選の森雅子氏の37万2857票も下回り、自民票の目減りは止まらなかった。

 選挙を終え、県連に新たな脅威として浮上したのは、政治経験ゼロながら15万5262票を獲得した岡部氏だ。ある自民党県議は「15万票を取ったということは、県民に認知されたということ。県議選や次の参院選に出馬すれば手ごわい」と警戒する。

 来春の県議選は、自民が第一会派を守れるかが焦点だ。今回、会津が地盤の小熊慎司氏(42)を比例代表で初当選させるなど、躍進したみんなの党も複数の候補者を擁立するとみられる。斎藤幹事長は「県内の自民の復調にはまだ遠いことを自覚し、戦術を練る必要がある」と危機感を強める。全国的な自民の勝利に酔ってはいられない。

7736チバQ:2010/07/16(金) 23:04:57
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20100715ddlk07010094000c.html
すみ分け安泰:何が変わった? 参院選/下 比例の第3勢力 /福島
 ◇みんな躍進、かすむ社共 「一過性」批判越えるか
 今回の参院選は、みんなの党が台風の目になった。比例代表では県内で13万7568票を獲得し、民主党の33万2420票、自民党の22万1970票に次ぐ3位。得票率にして14・1%を占めた。各党が前回07年参院選より減らした票を吸い上げた形。民主と自民のすみ分け構図に割って入った。

 比例では7議席を獲得。会津若松市が地盤の新人、小熊慎司氏(42)が党内6位の得票をし、初当選した。昨年の衆院選福島4区にも出馬し、元県議の経歴から会津地方では知る人が多いが、その他の地域の知名度は高くない。そこで選挙戦では、テレビにもよく出演している渡辺喜美代表を“代理候補”のように活用した。

 渡辺代表は小熊氏の応援のため公示後に2回県内に入り、人集めに一役買った。小熊氏だけで街頭演説した際は、陣営は渡辺代表の等身大の人形を並べた。選対幹部は「党や個人の組織はまだ弱く、喜美さんから入っていく戦い方が最善だった」と振り返る。

 政策の柱に据えたのは消費税引き上げ反対。党は「小さな政府」を掲げ、増税の前に国の官僚らが身を切って歳出削減を図るべきだと訴えた。当選後、小熊氏は有権者の反応を「政策重視の姿勢を理解してもらった」と手応えを強調した。

 さらに「来春の統一地方選に向けて人材発掘を進めている」と話し、現在の流れに乗って党勢拡大をもくろむ。それまで勢いを維持し、2大政党を揺さぶることができるかが注目だ。

   ×   ×

 消費税増税反対は共産党と社民党も主張した。「結局新しいものが目に入るということ」。社民党県連の加藤雅美幹事長は、みんな躍進の理由を一言で指摘した。

 社民は今回、福島選挙区(改選数2)に候補者を立てず、比例代表に全力を注いだ。しかし、得票は3万2487票で得票率は3・3%。07年参院選の4万8816票、5・0%より下がった。政権離脱のきっかけになって注目された米軍普天間飛行場の移設や「政治とカネ」の問題で与党を批判し、独自色を出そうとしたが、加藤幹事長は「消費税論議で社民の存在感が消えた」と嘆く。

   ×   ×

 印象が薄くなり、07年より票を減らしたのは共産党も同様だ。福島選挙区に新人で党県常任委員の岩渕友氏(33)を擁立したが、得票は6万4209票にとどまり、候補者5人の中で最下位に甘んじた。みんな新人で会社役員の菅本和雅氏(42)の9万3758票にも及ばなかった。比例でも4万9909票で得票率は5・1%。07年は5万8298票で6・0%だった。

 党県委員会の久保田仁委員長は、みんなの躍進を「露出度が高かっただけ。民主にも自民にも失望し、有権者が今度はどこに投票しようかと悩み、新たに作った一局面」と、一過性の現象であると分析。「これから先、局面がどう動くのか毎日考え続けている」と話した。民主と自民がすみ分ける県内で、第3勢力は付け入るチャンスをうかがう。(この連載は種市房子、関雄輔、和泉清充、太田穣が担当しました)

7737チバQ:2010/07/16(金) 23:07:02
公示後の記事
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=20441&mode=1&classId=&blockId=9680343&newsMode=article
ふくしま参院選 変わる団体(上) 票の流れ読みにくく 
 参院選は後半戦に突入する。福島県選挙区(改選2議席)に立候補した5人の候補は追い込み態勢に入り、「票田」となる業界団体に期待をかける。しかし、政権交代でそれぞれを取り巻く環境も変わり、票の行方は見えにくい。投票日を8日後に控えた団体の今を追う。
 福島市五月町に構えた県建設業協会(会員250社)の事務所に、自民党総裁谷垣禎一の大型ポスターが張り出された。党県連から依頼されて対応したが、職員は「民主から頼まれたら、菅直人首相のポスターも張る」と言い切った。公共事業を介して長年続いた自民との“蜜月”は影を潜めている。
 国政選挙で自民候補を支持してきた協会は今回、どの候補を支援するか示していない。道路や橋など身近な公共事業の必要性を訴える自民には共感する。しかし、政権与党として「財布」を握る民主をないがしろにできない。事務局長の鳥居和吉は「政党に偏ることはない。後はそれぞれの会社の判断だ」と明言する。
 過去の衆院選で、加盟企業によっては独自に候補を支援するケースがあった。協会が今回、「様子見」をすれば、票の流動化はさらに進み、団体の統一性がなくなってしまうと協会関係者は予想する。
 民主支援の中央方針と異なり、県歯科医師連盟(加盟900事業所)は、本県選挙区で民主、自民の両現職を推薦した。
 自民には、これまで政策要望の窓口となってくれた恩義がある。一方、在宅要介護者の歯科診療充実など当面の課題を抱え、政権与党の支援も必要になる。両にらみでバランスを取ったが、会員には二人を推薦したことだけを周知する。両陣営に配慮し、票割りなど積極的な行動は慎む。連盟理事長の海野仁は「票の流れは、ふたを開けてみないと分からない」と打ち明けた。
 県土地改良政治連盟(会員2250人)は、全国組織が比例代表の組織内候補擁立を見送ったため活動を休止した。
 自民の「牙城」だった連盟の関係者は「政治的中立などといわず、候補者を出すべきだった」と未練を口にする。口蹄(こうてい)疫など農政問題の対応で、政府に不満を募らせているからだ。今後の取り組みを決める総会を開く予定だが、活動が再開できるかどうか分からない。五里霧中のまま投票日を迎える。(会員、事業所数は概数)

(2010/07/03)

7738チバQ:2010/07/16(金) 23:07:42
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=20441&mode=1&classId=&blockId=9684736&newsMode=article
ふくしま参院選 変わる団体(下) 要望実現へ旗色鮮明 独自の狙いで「ねじれ」も 
▼死活問題  
 県南地方の運送業者はこのところ嘆きが止まらない。「毎日、やっと息をついている。運賃の価格破壊で、廃業も相次ぐ。明日はわが身だ。」
 燃料代の高止まりや、荷主からの再三にわたる料金引き下げ要請…。経営環境が厳しさを増す中、県トラック政策推進協議会(加盟870社)は本県選挙区(改選2議席)で、自民、民主両党の3人を推薦した。しかし、「両にらみ」は建前。協議会幹部は今回、民主支援を全面に打ち出し、はがきで支持を呼び掛ける。
 中小業者には実質、負担増となる高速道路の新料金制や暫定税率の取り扱いなど、業界にとって死活問題となる制度変更の国会論戦が参院選後に控えている。加盟各社の願いを国政に反映させるため、与党支持の旗色を鮮明にした。会長の星久守は「本県から大臣が誕生した。民主の政策実現に期待したい。」と打ち明けた。

▼地域重視 
 県医師連盟(会員2,700人)は、自民候補を推薦した。上部団体の日本医師連盟は比例代表で民主候補を推薦、自民候補の推薦を取り消し、支援にとどめている。「ねじれ」の背景には、地域医療の充実を目指す県連盟独自の狙いがある。
 本県は医師数が全国平均を下回り、都市部に偏っている。与党時代から自民は、こうした「不公平」の是正に取り組んできたと評価。地方重視の姿勢に期待をかけている。
 委員長の高谷雄三は「民主からのアプローチもあるが、自民との信義を貫くことが大切。」と力を込める。ただ、具体的な支援の取り組みは16の支部に委ねている。

▼歴史観
 日本遺族政治連盟県本部(会員12,000人)は民主が靖国神社に代わる国立追悼施設の建設に言及していることを批判。自民の歴史観に期待を寄せ、同党の候補を推薦した。
 県たばこ耕作者政治連盟(会員1,270人)は、政府がたばこ増税に踏み切ることから自民候補を推薦した。耕作者の優遇措置の見直しを検討していることにも反発。連盟関係者は「われわれは、いじめに遭っている。現政権にくみすることはできない。」と言い切る。

(会員、加盟社数は概数)=文中敬称略

(2010/07/04)

7739チバQ:2010/07/16(金) 23:08:31
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=20441&mode=1&classId=&blockId=9659837&newsMode=article
現地ルポ(上)【浜通り】自民、組織融和に躍起 民主、団体・労組に狙い 
 参院選本県選挙区(改選2議席)に立候補した民主党の新人岡部光規(41)、共産党の新人岩渕友(33)、みんなの党の新人菅本和雅(42)、民主党の現職増子輝彦(62)、自民党の現職岩城光英(60)の5候補は、7月11日の投票に向け、県内各地を回っている。2つの議席をめぐり、舌戦が激しさを増す各地の選挙戦をルポする。(文中敬称略)

 いわき市小島町に構えた岩城光英の事務所。公示翌日の25日、選対役員は支持者にリーフレットを配り、唯一の「地元候補」をアピールしていた。

 トップ当選が至上命令の岩城陣営にとって、いわき市は最重点地区。後援会をはじめ自民党の県議、市議の支援組織を引き締めるが、足元は盤石でないとの指摘もある。

 昨年の市長選で党総支部内が2人の候補に分裂した「しこり」が残るためだ。現市長を推した市議は「(岩城は)前市長の出陣式でだけマイクを握った。今回は支援できない」と公言する。選対は双方の市議を同じグループにして地区を担当させる融和策を取るが、うまくかみ合うか懸念する関係者もいる。

 岩城自身も必死だ。市長選後、現市長の地盤である四倉に事務所を置き、市内での街頭演説数を増やした。地区総合選対本部長代行の青木稔は「民主に追い風が吹いている。トップ当選するには地元が結束しなければならない」と力を込める。

 相双地方では、各市町村の後援会と自民県議4人の組織を固め、票の上積みを目指す。

   ◇  ◇

 増子輝彦は党の比例候補中村秀樹と同じ、いわき市郷ケ丘のビルに事務所を設けた。選対関係者は2人の事務所を行き来し、個人演説会や遊説の日程調整に追われている。

 政権与党の現職としてトップ当選は譲れない。岩城の地盤のいわき・相双地方を最重点地区に位置付け、電力会社と労組、商工団体への働き掛けを強めている。昨秋の経済産業副大臣就任後、浜通りの原発や火発を度々、視察し、顔を売り込む。増子を推薦する連合福島の幹部は「参院選への布石にもなった」と分析する。

 ただ、増子が初当選した3年前の参院補選のいわき市内の得票は約5万2000票。単純比較はできないが、6年前の岩城の得票を3万7000票下回る。岩城が人脈を築いてきた青年、女性団体を切り崩す手応えはつかみきれていないという。5区選対事務局長の佐久間均は「地元の中村への期待は高い。『選挙区は増子』をどれだけ徹底できるかだ」と気合を入れる。市長選の足並みの乱れが尾を引く自民支持者からの得票も視野に入れている。

 いわき市立総合磐城共立病院に勤務経験のある岡部光規は「第2の地元」をアピールし、当時の同僚医師や医療関係者に支持を呼び掛ける。過疎地域を抱える同市は、医師数が県内平均を下回る。地域医療への関心が高いという実感があり、医師増員策を訴える。妻が三和地区出身で、親せきや知人を通じ浸透を目指す。

 浜通り北部は、南相馬地方が増子、相馬地方が岡部と「すみ分け」して支持拡大を狙う。

   ◇  ◇

 双葉町出身の菅本和雅は同町を中心とした相双地方を重点的に回る遊説日程を組む。企業役員で商工関係者とのつながりが深く、中小企業支援策を訴える。いわき市は今春発足した党支部が人づてに支援を求める。

 岩渕友は都市部の無党派層に「消費増税反対」を訴える。25日、いわき市内2カ所で個人演説会に臨んだ。中盤は、JRいわき駅前で党書記局長市田忠義を招いた街頭演説会を開き、選挙戦に弾みを付ける。

(2010/06/26)

7740チバQ:2010/07/16(金) 23:09:10
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=20441&mode=1&classId=&blockId=9665872&newsMode=article
現地ルポ(中)【中通り】次期衆院選絡み白熱 民、自とも女性票重視 
 選挙戦に入り最初の週末となった26日、福島県郡山市西ノ内の増子輝彦の事務所には早朝から選対役員らが集まり、戦況分析に当たった。
 増子は地元候補として、市内で有権者全体の約4割に当たる10万票の得票を目指している。後援会、推薦を受けた連合福島などを支持母体に、高齢者の票の掘り起こしに力点を置き、地区単位の老人クラブから推薦を取り付ける徹底ぶりだ。女性票の取り込みも重視している。総合選対本部長の山口和之は「社会福祉や子育て、介護などに関心が高い有権者の支持を広げる」と語気を強める。
 増子は小選挙区制導入後の衆院選本県2区で4回、自民の元衆院議員根本匠に敗れた。根本は、昨年夏の衆院選で、千葉7区から国替えした民主の候補に敗退している。今回、増子は、根本が岩城光英の支援と連動させ、自身の組織を強化させることを警戒する。経済産業副大臣としてのメンツをかけてトップ当選し、復活を目指す根本の動きも封じたい考えだ。
 岡部光規は街頭演説中心の戦術で支持拡大を目指している。
 擁立に向けては、党県連代表の玄葉光一郎が後ろ盾になった。選対は「玄葉直系」をアピールし、玄葉と親族関係にある前知事の元後援会幹部らの支持獲得にも動く。選対には旧自由党支持者が幹部として加わり、支持の広がりにも期待する。
 ただ、初めての選挙で陣営は手応えをつかみ切れていない。総合選対2区事務局長の久木山貴は「現職の2人に比べ組織が弱い。固定票がなく、票が読めない」と明かす。
   ◇       ◇
 岩城光英は郡山市内での得票目標を前回より約1万7000票多い7万票に据えた。党と県議、根本の後援会組織と連携し、票の上積みを目指している。
 党県第2選挙区支部長の根本の動きが活発だ。政権与党として閣内に入ったライバル・増子が市内で支持を広げることに神経をとがらせ、後援会幹部に連日、げきを飛ばしている。視線の先には、返り咲きを期す次期衆院選がある。
 政権交代に伴い、市内に本部を置く業界団体は岩城に加え、増子を推薦するケースが目立つ。これまでの「業界団体頼み」は望めず、女性層などへの支持拡大に努めている。地元の女性県議2人が先頭に立ち、教育問題を重視する岩城の政策や人柄を売り込む。郡山地区選対本部幹事長の勅使河原正之は「党勢回復につなげるため、市内の隅々まで開拓し、個人票を積み増す」と意欲を見せている。
 福島、白河、須賀川、二本松、田村、伊達、本宮の各市では、増子、岩城両陣営ともに個人後援会や党組織を基盤に票の取り込みに動いている。岡部は地元県南地方をはじめ都市部での街頭演説に努めている。
   ◇      ◇
 菅本和雅は事務所がある郡山市を重点地域に位置付けた。若年層に照準を合わせ、街頭演説に力を入れている。商工業が盛んな同市で、企業経営者の立場から中小企業支援策の充実などを訴える。
 岩渕友は福島、郡山両市など都市部で街頭演説や個人演説会に臨み、消費増税反対などを主張している。7月6日には福島市に党委員長の志位和夫を迎え、運動を盛り上げる。=文中敬称略

【写真】福島市には4陣営が事務所を置き、連日、戦略を練っている。


(2010/06/28)

7741チバQ:2010/07/16(金) 23:10:00
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=20441&mode=1&classId=&blockId=9669459&newsMode=article
現地ルポ(下)【会津】民主、組織内で綱引き 自民、「縁」浸透に必死 
 ぐずついた梅雨空が広がった27日、増子輝彦の会津若松市宝町の事務所は、2日後に迫った喜多方市での個人演説会に向けた準備に追われていた。増子を推薦する連合福島の幹部と、衆院議員渡部恒三の後援会員が指揮を執る。
 増子は3年前の参院補選で初当選後、会津地方での後援会づくりに力を入れてきた。今回は自前の後援会に加え、渡部の後援会の全面支援を受ける。さらに、連動して会津地方の民主の県議4人がそれぞれの支援組織を引き締め、票を固めている。4区選対本部長の鈴木勝健は「組織力を得票に結びつけなくては意味がない」とげきを飛ばす。
 ただ、昨夏の衆院選本県4区で渡部の得票は、自民候補と、自民県議を辞職してみんなから立候補した小熊慎司の得票合計より約500票少なかった。みんなは今回、菅本和雅を擁立したが、小熊の自民系支援者が選挙区でどう動くのかに神経をとがらせる。
 岡部光規は、渡部の後援会には入っていない民主党員が支援することで、同じ党の増子と「すみ分け」した。主に党の草創期を支えてきた市町村議らが選対に名を連ねる。
 互いに線引きしたものの増子を支援する民主県議の支持層の一部を取り込みつつある。民主支持層の獲得をめぐって増子陣営との綱引きも生じている。
 初めての選挙戦の岡部は、会津地方の隅々まで行き渡るネットワークづくりを急ぐ。しかし、現職2人の支持基盤を切り崩す手応えは得られていない。
 公示後初の会津入りを28日に迎える。総合選対4区本部長の石橋史敏は「医師であることを前面に出し、地域医療の充実策を訴え、支持層を一気に拡大したい」と強調する。
   ◇  ◇
 岩城光英は会津美里町で幼少期を過ごし、会津を「第二の故郷」と呼んで票の掘り起こしに努めている。今年に入り、同町にも後援会が誕生し、有志が「地元議員」をトップ当選させようと決起した。
 陣営は、下郷町出身の知事佐藤雄平らと競った6年前の参院選と比べ、会津と縁の深い候補者であることを強調できる点は有利に働くとみている。
 会津地方の自民の県議4人が先頭に立ち、業界、団体への働き掛けも強め、幅広い支持の獲得を目指している。第4選挙区選対本部長の平出孝朗は「岩城の後援会や党、県議の組織をフル稼働させていく」と力を込める。
 だが、昨年夏の衆院選で自民候補が落選した影響が残る。次の衆院選立候補予定者が就く党県第4選挙区総支部長は空席のままとなっている。本来であれば陣頭で指揮すべき核を欠いた状態に、選対内からも票固めへの影響を心配する声が出ている。
   ◇  ◇
 菅本は会津地方に事務所を置かず、会津若松市を地元とする同じ党の比例候補で県連代表の小熊と共に戦う戦術を取る。小熊の支援組織を足掛かりに、中小企業活性化策などを訴え、支持拡大を目指す。
 岩渕友は喜多方市生まれで、会津若松市の小学校を卒業した。その友人らによる応援の輪が一部で広がりつつある。生活者視点の政策を無党派層に訴えている。父親が金山町出身で、奥会津地区の遊説にも重点を置く。=文中敬称略=



【写真】会津地方は選挙区に地元候補がいないが、事務所では支持拡大に向けた取り組みが続く=会津若松市=

(2010/06/28)

7742チバQ:2010/07/16(金) 23:12:18
上と下がないけど
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=20441&blockId=9687241&newsMode=article
ふくしま参院選 県政界の行方(中) 再生いまだ道険しく 
 自民党の議席を守った岩城光英は13日、支援を受けた浜通りの企業・団体へのあいさつ回りに追われた。「政権奪還に向け全力を挙げる」。激戦を戦い抜き、真っ赤に日焼けした顔で支持者の手を握り締めた。
 全国では自民が躍進し、与党の過半数を阻止した。その潮流に乗るかのように、岩城陣営は後半、猛烈に追い上げ、トップ当選した民主党の増子輝彦に迫った。自民県連幹事長の斎藤健治は12日の役員会で、「わずかにトップには及ばなかったが、よく戦った」とたたえた。しかし、下野した自民の命題である党再生の道は、いまだ険しい。
   ◇  ◇
 候補者を1人に絞り込んだ今回、県連は投票総数を100万票と想定し、半数に当たる50万票を得票目標に掲げた。皮肉にも、民主の候補2人の得票合計が約50万票。岩城の得票は約33万8000票だった。民意は、いまだ民主にあるという結果を突き付けられた。
 岩城の得票は6年前に比べ約6万9000票減った。3年前の公認候補と比べても約3万5000票少ない。「負け戦のようなもの。来春の県議選で最大会派の地位を失ってしまう」。党所属県議からは、うめき声さえも漏れる。
 野党として臨んだ国政選挙に、県連は強い危機感を抱いていた。無党派層の取り込みを狙い、今年1月から岩城は県議とともに毎週、福島市のJR福島駅前に立ち、政策を訴えた。県政で実現を目指す県版マニフェストを初めて作製し、有権者に配った。党の新たなイメージを売り出そうと懸命だった。
 一方、選挙事務所では「建設業者の応援が足りない。不況で社員を削っている」と嘆くだけで、支持拡大に向け動こうとしない選対関係者の姿もあった。県議の1人は「与党時代の殿様感覚が抜けない。他人を頼ろうとしている」と、にべもなく突き放した。
   ◇  ◇
 県議選に向け、県連は業界団体、企業との関係再構築に取り組むほか、県民への訴えを強化する。
 県議がこまめに要望聴取に出向き、来年度の県の予算編成に反映させていく。選挙が迫ってから動員をかけて集会を開く従来のスタイルを改め、普段から「辻立ち」を行い、政見を訴える。
 政調会長の平出孝朗は「地道な取り組みだが、今はこれしかない」と自らに言い聞かせるかのように、言葉をつないだ。(文中敬称略)

(2010/07/14)

7743チバQ:2010/07/16(金) 23:14:44
同じく公示後
http://www.minyu-net.com/osusume/saninsen2010/news/serial/rupo1.html
【 会 津 】
地域重視の政策競う

各候補、独自公約示す


 雇用不安や医師不足、過疎化の進行などの問題に直面する県内。その中で会津入りする各候補は、景気・雇用対策や医師確保策など、地域の現状を踏まえた独自の公約を示し、有権者への浸透を図ろうとしている。

 民主党の現職増子輝彦は公示日の24日に会津入り。会津若松市の神明通り商店街で会津地方での第一声を上げた。富士通の事業再編や中合会津店の閉店など厳しい雇用情勢に直面する有権者に対し経済産業副大臣の実績を強調、景気・雇用対策などを訴えた。

 同市宝町の事務所には、民主の重鎮で地元選出の衆院議員渡部恒三と増子が並ぶポスターが張られていた。増子は「恒三後援会」の全面支援を受けた選挙戦を展開している。

 事務所で陣頭指揮を執る選対関係者はポスターを見つめながら「票の上滑りが不安材料」とつぶやくが、労組関係者や郵便局関係者も頻繁に事務所に出入りするなど、組織力を生かした票固めを進める。

 自民党の現職岩城光英は26日、会津北部の中山間地域を中心に遊説した。岩城は公約で農林水産業など地場産業の支援強化を訴える。選対本部長の遠藤忠一は「(人口の半数以上が65歳以上の)限界集落などの問題を抱える山村部で、あえて公約を訴えた」と話す。沿道では農家の女性が手を振り、遊説隊を励ました。遠藤は「候補者の会津入りで気勢は上がった。有権者の反応は予想以上」と手応えをつかむ。

 岩城の陣営は県議、市町村議の後援会に支援団体を加えた“総力戦”で臨む。ある県議は「岩城の過去2回の選挙は、会津が地元でいまは知事の佐藤雄平が相手で苦戦したが、今回は違う」と民主の「牙城」の切り崩しに自信を見せる。

 新人3候補も票の掘り起こしに躍起だ。

 民主新人の岡部光規は医師の立場から、産婦人科や小児科の充実を公約に掲げた。総合選対4区本部長の石橋史敏は「医療政策を有権者に訴え、若年層を中心に無党派層を獲得したい」と話す。党県連常任幹事や同市議らが選対を支える。

 「ストップ役人・議員天国」。みんなの党新人の菅本和雅は生活重視の視点から消費増税に反対、公務員制度改革や国会議員の定数削減をアピールする。会津若松市が地盤の比例代表候補小熊慎司とのセット戦術で支持拡大を狙う。

 会津の市町村は高齢化率が高く、共産党新人の岩渕友は「年金受給者の生活危機」と消費増税反対を訴え、浸透を図る。岩渕は喜多方市出身で、党会津地区委員長の宮沢弘は「会津で育った唯一の地元候補」とアピールする。


−−− 2010年6月28日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−

7744チバQ:2010/07/16(金) 23:15:30
http://www.minyu-net.com/osusume/saninsen2010/news/serial/rupo2.html
【 中通り 】
団体推薦「両にらみ」

組織票奪い合い激化


 福島、郡山両市の大票田を抱える中通り。各陣営の事務所には、各種団体からの推薦状が壁いっぱいに並ぶ。政権が交代したことで県内の業界団体は、今回の参院選で政権与党の民主党も、長く政権に就いていた自民党も無視できず「両にらみ」で推薦するところが多い。民・自以外の勢力への期待も少なからずある。

 「次の国政選挙は分からないが、定数2の参院選は現職2人を推薦した」と話すのは郡山市の土地改良区関係者。各種団体の県組織がある福島市とともに経済県都の郡山市でも業界団体の活動は活発で、各陣営は堅い組織票を狙い、アプローチを強めている。

 民主現職の増子輝彦は中通りの主戦場を地元郡山市と定めた。2区選対事務所には首相の菅直人のポスターが張られ「政権与党」の立場を印象付ける。同市の業界団体には推薦を増子に一本化するケースもあり、選対は推薦団体の組織末端までの支持固めを狙う。選対幹事長の佐久間俊男は「一票を積み上げ、トップ当選につながる成果を」とスタッフにげきを飛ばす。

 陣営は、かつて増子が衆院選の中選挙区で立候補したつながりが残る県北地方も「準地元」と位置付け、衆院議員、県議らが企業・団体回りに日程を割く。支援組織の連合福島や農協などの団体票の積み上げを続け手応えを感じている。

 28日、福島市の建設関係団体の県組織が入居するビルに、自民現職岩城光英の陣営の県議の姿があった。県議は、序盤戦で組織の上滑りを懸念、従来から支持を得ている団体を回り、あらためて支援を要請した。

 各種団体が民主候補を推薦する動きを、岩城の2区選対幹事長を務める勅使河原正之は「業界団体は地元の現職に頼まれたら、推薦は断れない」と、冷静に見極める。岩城は小野町に地縁があるものの、増子が地元の衆院2区の郡山市での人脈は薄い。

 陣営は、前衆院議員根本匠の後援会を軸に、数で民主に勝る県議、市議の人的なつながりで団体の自民離れを防ぐ戦術を進める。

 民主新人で浅川町出身の岡部光規は、須賀川市に県南の拠点を構えた。県議や党政調会長玄葉光一郎の後援組織を足掛かりに支持拡大に取り組む。社民党の地方組織も支持する動きだ。

 みんなの党新人の菅本和雅は無党派層を照準とし、地元双葉町でなく、郡山市に拠点事務所を開設、政治改革を訴える。30日に党代表渡辺喜美が同市に入り、選挙戦に勢いをつける。

 共産党新人の岩渕友は、他党との政策の違いを鮮明に訴え毎週末は郡山、福島両市で遊説を厚くする。県北地方では「地元候補」を強調する構え。

−−− 2010年6月29日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−

7745チバQ:2010/07/16(金) 23:16:27
http://www.minyu-net.com/osusume/saninsen2010/news/serial/rupo3.html
【 浜通り 】
地の利、人脈でしのぎ

支持固めに全力投球


 県内で最も有権者数が多い大票田いわき市を抱える浜通り。地元の堅い地盤を持つ陣営や、組織的なつながりが強い候補。選挙戦は29日、中盤戦に入り、各候補の事務所では支援者が活発に出入りを続ける。各候補とも地の利と人脈をフル稼働させ、浜通り全域での支持獲得を描く。

 自民現職の岩城光英は、いわき市での第一声となった公示当日の24日の街頭演説会で、支持者が会場を埋め、地元候補としての強さを印象づけた。ただ、選対関係者は「民主は候補2人。岩城の当選は確実という油断が一番怖い」と慎重な姿勢を崩さない。

 陣営は、後援会を中心に県議や市議で選対を組む。自民系市議らが市内の企業、団体を訪ね自民支持層の支持固めに走る。自民が分裂した昨夏の市長選のしこりを懸念する声もあるが、選対幹部は「市長選を戦った市議同士が支持固めに動いている」と打ち消した。30日に県議会が閉会すれば県議も本格的に支持拡大に動く。陣営はさらに党組織を結集、浜通り全域での支持獲得に打って出る。

 一方、民主現職の増子輝彦は26日、“敵地”のJRいわき駅前で街頭演説し「圧倒的な支持で当選させてほしい」と声を強めた。

 同市での戦いは、国会議員や県議、市議を含めた民主支持者や友好団体の連合福島が中心。しかし「政権与党の経済産業副大臣として浜通りに浸透している」と、5区選対本部事務局長の佐久間均。エネルギー政策、中小企業支援の担当副大臣としての知名度を武器に、電力関係労組の強力な支援や、中小企業などの推薦を得て同市だけでない支援態勢が出来上がった。

 党県第5区総支部代表の吉田泉は「増子は現職の貫禄で横綱相撲ができる。自民票を奪い、いわきでもトップに」と攻勢を強め、自民票の切り崩しを図る。

 民主新人の岡部光規は、いわき市の勤務医時代のつながり、同市出身の妻の血縁を頼りに支持拡大を図る。同市は地域医療に関心を持つ有権者が多く、街頭演説では医師の立場から地域医療の充実の政策を訴え、知名度を上げる作戦。

 双葉町出身のみんなの党新人の菅本和雅は、浪江町の後援会事務所と、いわき市に県内唯一の党支部を置き、浜通りでの浸透を図っている。「民主、自民の批判票を取り込みたい」と選対関係者。有権者の第3極への期待票を狙う。

 共産新人の岩渕友は、市議、県議の地方議員ネットワークを生かし、いわき市内で徹底した遊説を展開、消費税増税反対の政策浸透を強調する。7月2日には党幹部を招いて街頭演説を行い、支持開拓に力を入れる。

−−− 2010年6月30日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−

7746チバQ:2010/07/16(金) 23:17:28
http://www.minyu-net.com/osusume/saninsen2010/news/serial/kensyo1.html
検証 参院選ふくしま
【 民 主 】


【 上 】

団体支持、集め切れず

強い与党へもどかしさ


 「勝利と言っていいのか敗北と見なすのか、評価が難しい」。参院選の投開票から一夜明けた12日、民主党県連幹事長の安瀬全孝は福島市の県連事務所で開票結果の分析を開始、政権与党として初めて臨んだ国政選挙で当選1、落選2の結果に複雑な心境を語った。

 県連は、改選2議席の福島選挙区に現職の増子輝彦と新人の岡部光規を立て、比例代表にも重点候補の中村秀樹を擁立、「3人必獲」を目指した。結果は、選挙区で増子がトップ当選を果たしたものの、自民の岩城光英に約2600票差まで詰め寄られた。岡部との2議席独占はならず、中村も議席に届かなかった。

 県連内に「増子と岡部の得票合計は自民を大きく上回った」との声が根強い。政権交代後の参院選で新たに推薦団体になった自民支持の団体票も加え、「県内総得票の過半数獲得」とした、もう一つの目標にはわずかに届かなかった。

 ある県議は「菅内閣発足後の支持率のV字回復が消費税の増税発言で吹っ飛んだ」と指摘するが、安瀬は「政権交代の過渡期で団体は民主、自民の双方を推薦した。団体の末端まで支持を引き寄せる力が足りなかった」と受け止める。

 民主は前党幹事長の小沢一郎の方針で、団体要望を県連が一括して受け付ける仕組みを作り、自民よりもぜい弱な組織基盤を強化する作戦を実行した。県連政調会長の吉田公男は「政権交代後の短い時間で、着実な支持に結びつける関係は作れていない」と実感する。

 県連は自民党が参院選終盤に団体票の巻き返しを図っている動きを察知したが、すぐに動ける組織がなく十分に対応できなかった。「最前線で戦う地方議員には自民が圧倒的に多い。民主系議員の後援会は『個人党』への支援で、党の存在を懸けた戦いで後れを取る」と県議の一人。

 国会議員が運営方針を決めていた県連の指示系統の課題も露呈、今回の選挙戦で県連から選挙区候補に対し比例候補との連携構築を指示できないもどかしさが県連幹部にあり、強い政権与党へ変容できない民主の現実を突きつけた。

   ◇

 福島選挙区、比例代表合わせて4人の本県関係参院議員が誕生した今回の参院選。民主、自民の二大政党の競り合いの一方、第三極の伸長という新たな動きが表れた。参院選の結果が県政界にもたらす影響を検証する。(文中敬称略)


−−− 2010年7月13日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−

7747チバQ:2010/07/16(金) 23:18:33
http://www.minyu-net.com/osusume/saninsen2010/news/serial/kensyo2.html
【 自 民 】


【 中 】

組織の弱体化を懸念

終盤挽回もトップ許す


 「よく戦ったというのが大半の役員の意見。(昨年の政権交代で)野党になり、初の国政選挙だったが善戦したと思う」。自民党県連幹事長の斎藤健治は12日、福島市で開かれた県連役員会で参院選をこう総括した。民主党候補にトップ当選を許したが、執行部の責任を追及する声は上がらなかった。昨年の衆院選で県内全小選挙区の議席を失った自民にとって、それだけ追い込まれた状況で迎えた参院選だった。

 自民は公認候補を現職の岩城光英に絞ったが、県連内部には公示前から、「トップ当選」は困難との見解が大勢を占めた。ある県連幹部は「政党支持率で民主との間に歴然とした差がある中で2人擁立は無理。団体支援も一本化できない現状ではトップ当選は厳しい」と話した。政権交代後、これまでは自民候補のみを推薦してきた商工団体や農業団体の一部が、民主候補にも推薦を出すなど、野党転落による組織の弱体化が懸念された。

 不安を抱えたまま突入した選挙戦。2人擁立の競争原理が働き、自民支持層や無党派層の激しい奪い合いを展開する民主に対し、自民は受け身の選挙戦を強いられた。県連は県議の後援会組織を軸とした票の掘り起こしを期待したが、動きが鈍い地域もあり、支持は伸び悩んだ。県内には国政選挙は「民主」、県議選は地縁関係などから「自民」を支持する有権者も多く、複雑な支持構造が県議を悩ませた。ある県議は「後援会を動かせば、県議選で票が減るかもしれないが、党人として覚悟を決めてやるしかない」と述べた。

 選挙戦終盤、争点の消費税率の引き上げをめぐり民主への“逆風”が吹く中、岩城の陣営は昨年の市長選の影響で党総支部が分裂した地元のいわき市でも組織がまとまるなど、自民、公明支持層を中心に加速度的な票固めを進めた。県連副会長で岩城総合選対本部長の遠藤忠一は「参院選の選挙結果は、来春の統一地方選の基礎票の意味合いを持つ」と評価した。

 斎藤と遠藤は14日、福島市内の建設団体など有力な友好団体を訪問し、参院選の支援に対する礼を述べ、今後の支援も確認する。斎藤は「団体の自民離れを指摘する声があるが、そのようなことはない。われわれ県議がしっかりとした関係を構築している」と話す。
 来年4月の県議選で自民の「底力」が試される。(文中敬称略)

−−− 2010年7月14日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−

7748チバQ:2010/07/16(金) 23:19:25
http://www.minyu-net.com/osusume/saninsen2010/news/serial/kensyo3.html
【 第三極 】


【 下 】

みんな、期待集め躍進

県連組織の確立が急務


 民主党が大敗し、与党の過半数割れとなった参院選の結果、「衆参のねじれ」がクローズアップされる中で、第三極としての期待票を集めたみんなの党の存在感が増した。今回の参院選で同党は、比例代表で県内から13万7568票を得て民主、自民両党に次ぐ県内「第3党」となった。

 「組織でなく、有権者の純粋な思いが1票に託された」。比例代表に立候補し、同党で本県関係初の国会議席を得た県連代表の小熊慎司は初当選から一夜明けた13日、支援者へのあいさつ回りを続けながら13万票の重みをかみしめた。

 同党は県連の事務所こそ置いたが、県内に確固とした組織がない。福島選挙区に立候補した菅本和雅は、支援を申し出たボランティアスタッフと運動を展開。選挙ポスターも遊説しながら掲示板に張るほど人手が不足した。菅本が得た9万3758票は、選挙応援で4度にわたり本県入りした党代表の渡辺喜美の後押しを受けての得票数だ。

 「組織としての活動の在り方を考えなければ」。小熊は、県連組織確立の必要性を認識する。政党や議員が最も大切にする活動が、国民の意見や声を吸い上げる政務調査。議員が会津若松市を基盤にした小熊だけの県連では、吸い上げる意見の数にも限界がある。来春は県議選などの統一地方選があり、県連は党勢拡大のチャンスととらえ、公募などで候補者を擁立、当選させることで県内基盤を確立する考えだ。

 党幹事長の荒井広幸が「反民主」を掲げて戦った新党改革は県内で4万2500票を挙げ、荒井再選の土台となった。公明党は重点候補横山信一の当選を目指し堅い組織票をまとめ、個人名で県内過去最多の5万9644票を獲得した。

 ほかの既存政党にとっては厳しい結果が突き付けられた。共産党は選挙区候補と比例代表との連携で票の上積みを狙ったが、いずれも前回よりも票を減らした。県委員長の久保田仁は「消費税の増税反対で民主党の過半数割れに追い込んだが、党への票に結びつかなかった」と振り返る。

 社民党は県内比例得票13万票余を目指したが3万2487票にとどまり、党勢後退に歯止めがきかない。県連幹事長の加藤雅美は「二大政党のはざまで厳しい選挙だった。みんなの党にも票が流れた」と述べ、明確な対立軸を示せなかったことを要因に挙げる。(文中敬称略)

−−− 2010年7月15日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−

7749チバQ:2010/07/16(金) 23:29:41
>>7627>>7638
http://www.shimotsuke.co.jp/journal/politics/election/2010sanin/news/20100715/351555
<審判 検証2010とちぎ参院選>(下)「みんなの党」 渡辺氏と党に存在感
(7月15日 05:00)
 「十分に役割を果たせた」

 12日午前零時すぎ、宇都宮市内の選挙事務所。みんなの党新人の荒木大樹氏(39)は支持者を前に、落選にも胸を張った。

 荒木氏は当選した自民党新人の上野通子氏(52)、次点の民主党現職の簗瀬進氏(60)に及ばなかった。だが、得票数22万4529票は、昨夏の衆院選でみんなの党が獲得した県内比例票を上回っていた。

 ■  ■

 県政界でほとんど知名度がなかった荒木氏。選挙期間中、その演説に立ち止まる有権者は多くなかった。ただみんなの党の「アジェンダ」(政策課題)を記したパンフレットには、老若男女を問わず手を伸ばした。

 菅直人首相の消費税増税発言を批判すると「(有権者の)反応が変わった」(荒木氏)。「増税の前にやるべきことがある」は渡辺喜美みんなの党代表が強調したフレーズだ。その渡辺氏ら党幹部も頻繁に本県入りして後押しした。

 渡辺氏のおひざ元の栃木選挙区での戦いは、荒木氏にとって渡辺氏の「代理戦争」の位置づけだった。

 立候補表明が公示3週間前と出遅れた。人手も時間も足りず、関係者は「選挙活動では1市町当たり最低3日はほしいが、1日で2市町を回らざるを得ないような状況だった」と振り返る。

 それでも無名の新人が22万票余りを獲得し、県北6市町では得票数がトップ。さらにみんなの党の県内での比例代表得票数は約29万7千票と民主、自民を上回った。荒木氏陣営の戦いは、同党と渡辺氏の存在感を示すのに十分なものだった。

 ■  ■

 みんなの党は参院選での躍進を背景に、来春の県議選で地方の強化を図り、次期衆院選につなげる考えだ。渡辺代表は県議選に関し、2けたの候補者擁立を明言している。

 同党関係者によると、既に宇都宮市や県南地区など複数の選挙区で、候補者の検討作業に着手した。この関係者は「早ければ今秋にも立候補表明の動きがある」とも明かす。

 民主党県連は当初、5月に県議選第1次公認候補を決め、9月に全候補者の選出を終える方針だったが、参院選対応で作業は遅れている。同県連幹部は「みんなの党が参戦すれば、現職も気を抜けない」と警戒する。

 一方、自民党県連幹部は「県議選は党より人物本位。地元密着度が高い人ほど有利だ」と、参院選栃木選挙区を勝ち抜いた勢いや底力を理由に、強気の姿勢を示す。

 参院選を通して「戦国時代」に突入した県政界。みんなの党は県議選で、地方での真の力を試される。

 [写真説明]みんなの党の荒木氏(左)の応援で本県入りした同党の渡辺代表(右)。荒木氏は渡辺氏の「代理戦争」とも訴えた=6月25日午後、宇都宮市内

 (この企画は参院選取材班が担当しました)

7750チバQ:2010/07/16(金) 23:30:51
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20100713ddlk09010159000c.html
激突:参院選2010 戦いを終えて/上 自民 /栃木
 ◇危機感で組織フル稼働 公明票も上野氏に流れ
 「劇的な選挙。大金星だよ」。宇都宮市内の上野通子氏(52)の選挙事務所に「当確」の一報が入った11日深夜、選対事務局長を務める自民党県連の石坂真一幹事長は興奮を抑えきれない様子で語った。時計の針は午前0時を指そうとしていた。

   ◇  ◇

 選挙序盤は「上野氏の形勢不利」が大勢だった。宇都宮市・上三川町選挙区選出の県議だったが、全県的な知名度はなく、出足も遅れた。昨年9月、民主党県連が現職の簗瀬進氏(60)の公認申請を決めたのに対し、自民県連の公募で上野氏が公認候補に決まったのは今年3月。上野氏も「公示前はこれでいけるのかという(不安な)気持ちだった」と率直に振り返る。

 毎日新聞が今月2〜4日、県内の約700人の有権者を対象に実施した世論調査では、29%が簗瀬氏に、19%が上野氏に投票すると答えた。他の報道機関の調査結果も「簗瀬氏リード」で、上野氏の不安は数字も裏付けていた。しかし、フタを開けると逆の結果に。現職の予算委員長の落選という民主の退潮傾向を象徴する選挙区となった。

 逆転した要因は何か。ある自民関係者は来春の統一地方選に向けた危機感を指摘する。昨年8月の衆院選で自民は大敗。国政と地方選挙の違いがあるとはいえ、参院選は負の連鎖を断ち切る試金石でもあった。

 そのため、上野氏が所属していた県議会最大会派の自民党議員会(28人)の所属県議や自民系の首長、市町議員の後援会がフル回転。一枚岩となって自民支持層を確実に固めていった。石坂幹事長も「今までの参院選でなかった結束ができた」と総括。今回の勝利が統一地方選に向け「大きな弾みになる」と自信を込めた。

 自民ばかりではない。県内に10万前後の固定票を持つとされる公明票の大半が上野氏に流れたことも大きい。目に見える形での選挙協力こそなかったが、県連幹部の一人は「地域レベルでは連携はあった」と打ち明けた。さらに、菅直人首相の「消費税増税発言」などの影響で、無党派層の一部がみんなの党に流れたのも簗瀬氏にとっては不利に働いた。

 複数の要素が積み重なって、次第に形成されていった“簗瀬包囲網”。それが投票日の「4892票」差に結実したともいえる。【山下俊輔】

7751チバQ:2010/07/16(金) 23:32:08
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20100714ddlk09010058000c.html
激突:参院選2010 戦いを終えて/中 民主 /栃木
 ◇政権の動きに翻弄され 組織戦は自民が上手…統一地方選に影
 「政権与党の選挙がこんなに厳しいものと思わなかった」。投開票日前日の10日夜、民主の簗瀬進氏(60)は宇都宮市内の事務所で、支持者らを前に嘆息した。

 政権の動きに応じ乱高下する「風」に翻弄(ほんろう)された。鳩山由紀夫前首相の在任中は、古くからの支持者にも「今回は応援しない」と政党ポスター張りを拒まれた。首相交代で支持率が「V字回復」した先月13日、宇都宮市で枝野幸男幹事長と行った街頭演説では、「政治家人生で初めて」と簗瀬氏も驚く大勢の人が集まった。

 しかし公示直前、菅直人首相の「消費税10%」発言で急失速。終盤は事業仕分けに的を絞って政権交代の成果をアピールしたが、一度離れた有権者の心は戻らなかった。共同通信の出口調査によると、無党派層の投票先は簗瀬氏が約37%、続いてみんなの党の荒木大樹氏が約30%、自民党の上野通子氏が約28%。昨夏の衆院選で民主に吹いていた「風」は、3氏にほぼ均等に流れた。

   ◇  ◇

 県政界は自民党系が多数派を占める「ねじれ」状態下で組織固めも難航した。民主・自民の「二また推薦」も相次いだが、農協の一部の支部など、実態は上野氏に肩入れした団体も多かった。

 「私たち自民党は洗髪設備を持たない理美容所を(県)条例で規制します」。簗瀬氏陣営で企業・団体対策を担当した斉藤孝明県議は、支持者の理髪店でそう書かれたチラシを目にした。投票日直前、組織固めを図る自民の上野氏陣営が持参したという。

 洗髪せず速さ・安さが売りの「1000円カット」を規制する内容。県条例は参院選とは直接関係がないが、自民の勢力を背景に、競争激化に悩む業界の要望に応えると約束されていた。斉藤県議は「意味のない規制。でも、相手の戦略が一枚上だった」と認める。

 民主党も先月19日に宇都宮市で53の業界団体を集めて要望を聞く「政策懇談会」を開催した。しかし、斉藤県議は「各団体が実感として、要望の成果をまだ得られていないようだ」と、政権交代後まだ間もない中で、業界団体との信頼関係を結ぶことが難しかったと明かす。

   ◇  ◇

 来春の統一地方選。県連は県議会(定数50)で現在7人の民主党系会派の倍増を目指す方針だった。しかし、ある県議は「それどころじゃなくなった。自分の選挙も心配だ」と危機感を募らせる。厳しい審判を突きつけられた民主が、統一地方選の戦略見直しを迫られるのは必至だ。【泉谷由梨子】

7752チバQ:2010/07/16(金) 23:33:17
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20100715ddlk09010174000c.html
激突:参院選2010 戦いを終えて/下 みんな /栃木
 ◇統一地方選へ大きな一歩 社民、共産は存在感示せず
 ●みんな

 12日午前0時すぎ、落選が確実となると、みんなの党新人、荒木大樹氏(39)は支援者を前に「この数字は決して無になることはない。ホップの参院選。十分に役割を果たせた」と話した。みんなの党の渡辺喜美代表は参院選をホップ、統一地方選をステップ、衆院選をジャンプと位置づけており、荒木氏は投票結果が統一地方選につながるという自負を見せた。

 荒木氏が立候補を表明したのは公示約20日前の6月3日。出遅れに加え、新人で知名度は低かった。選挙では党の「アジェンダ」(政策課題)や渡辺代表を前面に押し出し、消費税率引き上げを示す民主、自民に対し「増税の前にやることがある」と訴え対立軸を明確にした。

 結果的に、上野通子、簗瀬進両氏に及ばなかったものの、22万4529票を獲得。特に渡辺代表の地元である衆院3区の4市2町では簗瀬、上野両氏の得票を超え「渡辺人気」を見せつけた。また、民主や自民に反発する票の受け皿になったとみられる。比例でも、みんなの党は民主、自民を上回る県内最多の29万7619票を得た。

 みんなの党関係者は「大きな期待を背負っている。今回の結果は統一地方選への大きな一歩になる」と語った。渡辺代表は県議選を含む統一地方選で多数の候補者を擁立する構えだ。

 ●共産

 小池一徳氏(49)は栃木選挙区で7万票以上を目指したが、半分に満たなかった。小林年治・党県委員長は「争点だった消費税の問題を訴えたが、支持に結びつけられなかったのは私たちの力不足」と分析する。

 同じく消費税増税に異論を唱えたみんなの党は大きく躍進した。小林委員長は「今の政治を批判する人たちの受け皿になれなかった」と述べ、消費税増税に反対の有権者がみんなの党に流れたと感じている。

 今後、共産党は引き続き消費税増税の批判で存在感をアピールしていくという。「消費税増税に反対の署名運動などで、地域や有権者と向き合った取り組みを強めていきたい」

 ●社民

 社民党県連は5月末の連立政権離脱後に栃木選挙区への候補者擁立を再検討。立候補を希望する女性も現れたが、準備期間が間に合わず見送った。党員は減少傾向で、昨夏の衆院選でも候補者を出せず痛い「不戦敗」が続いている。

 離脱のゴタゴタにも県連の宇賀神文雄幹事長は「筋を通し、評価が高まった。追い風を感じる」とむしろ手応えを感じていた。6月19日には福島瑞穂党首が訪れた栃木市での会合に200人以上もの有権者が参加。しかし、比例票は07年の前回に比べて6000票以上減。「第三極」を掲げるみんなの党や他の新党ブームにかき消され存在感を示せなかった。【山下俊輔、泉谷由梨子、中村藍】

7753チバQ:2010/07/16(金) 23:34:52
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20100712ddlk09010048000c.html
参院選’10栃木:猛追で上野氏 自民「王国」再建へ(その1) /栃木
 ◇出遅れで苦戦も逆転
 消費税率の引き上げなどが焦点となった第22回参院選は11日に投開票され、栃木選挙区は前県議で自民新人の上野通子氏(52)が、3選を目指した参院予算委員長で民主現職の簗瀬進氏(60)=国民新推薦、石材会社社長でみんな新人の荒木大樹氏(39)、党県書記長で共産新人の小池一徳氏(49)を破り、初当選を果たした。一つの改選議席を巡って4人が名乗りを上げる激戦だったが、上野氏が県内全域で支持を広げ、無党派層にも浸透した。序盤リードした簗瀬氏は、猛追した上野氏に最後にかわされた。荒木氏も追い上げたが及ばず、小池氏は支持拡大が進まなかった。投票率は56・59%(当日有権者数163万549人)だった。【参院選栃木選挙区取材班】

 宇都宮市桜2の上野氏の事務所では、当選の一報が飛び込むと、大歓声が上がり、大きな拍手に包まれた。上野氏は集まった支援者と万歳三唱し喜びを分かち合った。

 「正直勝てるとは思わなかった。多くの人に支えられたのが勝因」と喜びを語り、選挙中に挙げていた国会議員定数の3割削減を実現したいと述べた。

 上野氏は県連が実施した公募を経て公認候補に選ばれた。出足の遅れや知名度不足を補おうと、県議時代に所属した県議会最大会派、自民党議員会の所属議員の全面支援を受け足元の自民票を固める一方、県内各地で街頭演説を繰り返し、無党派層の取り込みにも力を入れた。

 16年間高校教諭として教壇に立った経験から「日本人の心を取り戻す教育」の実現を訴えた他、子育て環境の充実、社会保障の再構築、雇用創出を掲げた。選挙期間中には、自民党の谷垣禎一総裁や大島理森幹事長、小泉進次郎衆院議員らが相次いで来県した。

 ◇簗瀬氏「私の不徳」
 宇都宮市平松本町の簗瀬氏の事務所に落選が伝わると、支持者らから「なぜ」と悲痛な声が漏れた。簗瀬氏は「私の不徳の致すところでこの結果になった。おわび申し上げる」と頭を下げた。

 抜群の知名度を誇る。一時は米軍普天間基地移設問題などの影響を受けたものの、首相交代後は持ち直したかにみられていた。政権交代後初の本格的な国政選挙で医師会や農協など多くの業界団体が初めて推薦。国民新党の推薦も得て、県内の特定郵便局長らによる「郵政政策研究会」も強力な組織力で支援に加わった。

 事業仕分けや子ども手当などを例に政策の理念を説明し、政治家と官僚の癒着構造の打破や社会保障で国の活力を取り戻す必要性を訴えた。宇都宮市出身の枝野幸男幹事長ら党幹部も次々と駆けつけ応援したが、無党派層を取り込み切れず、及ばなかった。

7754チバQ:2010/07/16(金) 23:35:28
◇荒木氏、支持者ら重苦しく
 宇都宮市西川田町の荒木氏の選挙事務所では、集まった支持者がテレビの開票速報を見つめ、落選が確実となると重苦しい雰囲気に覆われた。

 みんなの党の渡辺喜美代表は石材会社社長の荒木氏に白羽の矢を立て、擁立を発表したのは公示が迫った6月上旬。他候補に比べ出遅れた感は否めなかったが、県内各地で街頭演説を繰り返し、支持を広げていった。

 菅直人首相が「消費税10%」の意向を示したことに対し、「増税の前にやることがある」と声高に訴え、衆参議員の定数削減や二重行政の無駄をなくすことなどを掲げ、民主党との対立軸を明確にして選挙戦を展開した。

 渡辺代表も公示前後に栃木に戻り応援演説に力を入れた。渡辺代表の地元、大田原市を含む県北部を中心に支持を集めていったが、一歩届かなかった。

 ◇小池氏、敗戦に沈痛
 宇都宮市東浦町の小池氏の選挙事務所。開票が進んでも票が思うように伸びず、沈痛な雰囲気に包まれた。

 07年参院選、09年衆院選に続き、3度目の国政選挙への挑戦となった小池氏は「消費税増税反対」を強く主張。労働者派遣法の抜本改正、後期高齢者医療制度の廃止などを公約として訴えた。

 選挙戦では、宇都宮市を中心に県内各地で街頭演説を精力的にこなし、無党派層への浸透を図ったが、広がりを欠いた。

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 ■解説

 ◇反転攻勢へ糸口
 自民県連が初めて実施した公募で選ばれた自民新人の上野通子氏が、民主現職の簗瀬進氏、みんな新人の荒木大樹氏との三つどもえの激戦を制した。昨年8月の衆院選で一敗地にまみえた自民だが、参院予算委員長を務める実力者の3選を阻んだことで、反転攻勢の糸口をつかんだといえる。

 昨年の衆院選で自民は県内5議席のうち、3議席を失い、「保守王国」は事実上崩壊した。

 参院選は当初から簗瀬氏が他の3候補を先行する展開だったが、菅直人首相の「消費税10%」の表明などの影響で終盤失速した。

 上野氏は知名度の低さと出遅れが響き、序盤は苦戦を強いられたが、来春の統一地方選を見据える自民系首長や県議、市町議員の後援会組織がフル稼働。さらに、組織としての協力関係は構築できなかったものの、10万票前後といわれる県内公明票の多くが上野氏に流れたほか、県連幹部は「これまでの積み重ねが終盤に表れた」と分析した。

 簗瀬氏は連合栃木を支持母体に、組織型選挙を展開する一方、街頭演説を繰り返し、無党派層の取り込みを図った。しかし、無党派層はみんなの党にも流れ、浸透を欠いた。荒木氏も票を伸ばし、みんなの党の渡辺喜美代表の影響力を改めて見せつけ、統一地方選への弾みをつけた。【山下俊輔】

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 ◇期日前投票、前回より10%増 16万8192人で確定
 県選挙管理委員会は11日、先月25日から10日までの確定投票者数を発表した。16万8192人で、07年の参院選に比べ、約10%増加した。

 最も多かったのは宇都宮市の4万899人で、栃木市1万3054人、那須塩原市1万2274人、小山市1万715人、足利市1万291人と続いた。

7755チバQ:2010/07/16(金) 23:38:43
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100713ddlk10010198000c.html
民意大揺れ:底流・参院選ぐんま/上 中曽根氏大勝 /群馬
 ◇危機感が結束生む 「福中小」初の協演
 選挙戦3日目の6月26日。中曽根弘文氏(64)の「桐生地区出陣式」に、福田康夫元首相が駆け付けた。福田氏は「中曽根さんとね、福田康夫が一緒に並んで選挙をやるなんて、今まで見たことないでしょ。初公演です。本邦初公演」と応援演説を切り出した。

 集まった支持者は約400人。福田氏は「(投票用紙に「中曽根」と)今まで書いたことがない人もたくさんいらっしゃると思います。そういう方々に言っていただきたい。『福田が来たよ』『福田が一生懸命やってるよ』って」。

 父親の代に「福中戦争」が演じられた中曽根氏と福田氏。息子の代となり、危機感を強めた2人が今回の参院選で手を結んだ。自民党県連選対本部長の南波和憲県議は「こんなこと初めてだと思う」と話した。

 南波氏の序盤戦での「票読み」は投票率58〜60%で投票者数は96万〜97万人。これから共産票を引いた約90万票を中曽根氏と、民主の富岡由紀夫氏(46)の現職同士が奪い合う。中曽根氏が前回04年に獲得したのは約27万6000票。旧福田派で落選した上野公成元官房副長官は約26万8000票。当選を確実にするには旧福田派にも「中曽根」と書いてもらう必要がある。「それが、今回の選挙のつらさ、厳しさなんです」と南波氏は強調していた。

 昨夏の衆院選は県内5小選挙区のうち3小選挙区で民主に敗れた。比例代表の得票数は民主約43万1000票、自民約34万7000票。まさに「自民王国の崩壊」だった。

 参院選は今回、改選数が1減され、旧福田派と旧中曽根派の候補者は中曽根氏に一本化された。しかし、1人区は「風」に左右されやすい傾向にあり、3年前の参院選では民主が多くの1人区を制し、政権交代の足掛かりを作った。

 「風」に備える挙党一致態勢を築き上げるため、福田氏の参戦に加え、小渕優子元少子化担当相が中曽根陣営の選対本部長に就任した。

 6月12日に旧群馬町で開かれた「福田会」「中曽根会」「小渕会」の合同会合。旧群馬町では中選挙区時代、3人の父親がしのぎを削り「上州戦争」と言われてきたが、3後援会が初めて、一つの目的のために結束した。

 結果は中曽根氏がダブルスコアに近い大勝を飾った。菅直人首相が表明した消費税の増税方針が、自民にとって追い風となったことも影響した。しかし、真下誠治県連幹事長は自らを戒める。

 「県民は民主党の迷走を見て、このままでは『危ない』と思ったんじゃないか。しかし、自民党の支持率は全国的に上がっていない。大喜びするのもまずい」

    □

 11日投開票の参院選は野党が勝利し、昨夏の政権交代の熱気は過去のものになった。わずか1年足らずで大揺れした「民意」。各陣営が有権者にどう働きかけたか検証する。

7756チバQ:2010/07/16(金) 23:39:33
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100714ddlk10010170000c.html
民意大揺れ:底流・参院選ぐんま/中 富岡氏、大差で敗退 /群馬
 ◇「労組系」と「保守系」対立 風止まり力量もろに
 鳩山由紀夫前首相が視察で来県した4月24日。前橋市内で開かれた民主党県連幹部との懇談会で、前首相は県連の「分裂」に言及した。

 「数年前まで県連は難しい環境だったが、昨年の衆院選で勝利をつかみ取ったおかげで乗り切ることができた。(県連が)再統合され、何よりうれしい。一丸となって戦いに勝利を」と近づく参院選を前に激励した。しかし、実情は大きく異なっていた。

 前首相の来県は、参院選に立候補した労組系の富岡由紀夫県連会長(46)らが中心になって進めたが、一部の保守系国会議員は日程が決まる直前まで蚊帳の外に置かれていた。「おれの知らないところで話が進んだ。売られたけんかは買う」。ある保守系議員は「メンツをつぶされた」と憤った。

 この懇談会には保守系の1議員があえて欠席した。その後の富岡氏の国政報告会には前首相も参加したが、今度は保守系を中心に4議員の姿がなかった。参院選で大敗した民主党だが、群馬選挙区では保守系と労組系の深刻な対立を抱えたまま選挙戦に突入していった。保守系の一人は毎日新聞の取材に言った。「この選挙から保守系はみんな手を引く」

 対立の発端は、06年に発覚した政治資金収支報告書の記載漏れ問題。県連は衆院群馬5区総支部(当時)に04年、200万円を交付していたが、県連と同支部の収支報告書に記載がなかった。その後も次々に記載漏れが発覚。会計を担当していた労組系側に、保守系側は説明を求めたが、「満足な回答がない」と反発、亀裂が深刻になった。最終的に党本部が間に入って「和解」を促す事態になった。

 07年知事選では、労組系と保守系で支援する候補が分裂。昨夏の衆院選も群馬2区で保守系と一部の労組系が票を奪い合った。この時、県連会長だった富岡氏に対し、保守系からは分裂選挙になった責任を問う声が上がっていた。

 知名度に勝る自民の中曽根弘文氏(64)に勝つために「風」を必要としていた富岡氏。労組系と保守系の「不和説」を払しょくしようと、公示を3日後に控えた6月21日、高崎市内に国会議員が「全員集合」して記者会見を開いた。「一致団結」を強調したが、衆院群馬2区選出で保守系の石関貴史衆院議員は「選挙は軍隊ではない。『一致団結、前に進め』とか、『オイッチニー、オイッチニー』とはできないですよ」と一歩距離を置く発言をした。

 各種世論調査で劣勢が伝えられ、菅直人首相が選挙区入りすることはなかった。そして、風が吹かないまま投開票日を迎えた。

 午後8時過ぎ。NHKの開票速報は群馬選挙区を真っ先に取り上げ、中曽根氏の当確を伝えた。結果は約27万票の大差。県連会長代行で保守系の中島政希衆院議員は「風が止まり、力量がもろに出た」と敗因を分析した。一方、選対顧問で労組系の角田義一元参院副議長は「敗れるべくして敗れた。相手が相手なんだから、よほどこっちが考えて陣立てしなきゃ勝てっこねえ」と語った。

7757チバQ:2010/07/16(金) 23:40:32
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100715ddlk10010074000c.html
民意大揺れ:底流・参院選ぐんま/下 比例・小寺氏敗戦 /群馬
 ◇「第三極」躍進で明暗 組織票に見放され、逆風も
 11日の参院選投開票日。比例代表に民主党から立候補した前知事、小寺弘之氏(69)の選挙事務所の一角に、前橋市の高木政夫市長が陣取った。高木市長は県議時代からの「小寺ファン」。主な集会では、小寺氏の応援演説に立ち続けた。獲得目標は15万票。高木市長はファクスで送られてくる県選管の開票速報に目をこらし続けた。市長の事前予想によると、当落線上の10万票は固く、「あと3万票上乗せできれば当選確実」だった。

 日付をまたいだ12日午前0時、県内票の3割が開いた。小寺氏の得票は約1万3400票。このペースで開票が進むと当落ラインに届かない。高木市長の顔が青ざめた。午前3時過ぎ、敗戦が確実になった。小寺氏の得票は約6万8000票で、民主の最下位当選者の約10万1000票に届かなかった。報道陣に囲まれた高木市長は「選挙期間中、手応えはあったが、票に表れなかった」と落胆した様子で語った。

 小寺氏は1968年、旧自治省から県庁に出向した。当時28歳。財政課長、秘書課長、総務部長、副知事と階段を上り、91年に自民党の推薦を受けて知事初当選。大澤正明知事に07年に敗れるまで、4期16年にわたり知事を務め、まさに県政の生き字引的存在だ。民主党の小沢一郎前幹事長らの要請を受け、今年1月、参院選比例代表への立候補を表明した。

 県選出の自民党国会議員は意表をつかれた。中曽根弘文参院議員は報道陣に「元々自民の方なので、県民もびっくりしているのでは」と話し、山本一太参院議員は「選挙区と比例の相乗効果は侮れない」と警戒感を示した。

 しかし、実態は「雲をつかむような戦い」(高木市長)だった。県内で抜群の知名度を誇る「ご当地候補」だが、比例代表は政党名、個人名のどちらを書いてもよいため、小寺氏の陣営は「投票用紙には政党名ではなく、個人名を書いてください」と連呼に追われた。選挙区では民主を支持する連合や、かつての保守系の「小寺ファン」も、比例では労組や所属する業界団体などの組織内候補を推す。国会に代表を送り込むのが最優先課題だからだ。このため、小寺氏は組織票から見放された。

 そして投開票日。小寺氏の名前は、柔道家の谷亮子さんら民主党だけで45人いる比例代表名簿に埋もれた。小寺陣営の選対委員長を務めた中島政希衆院議員は「比例で個人名を書いてもらうことの難しさを改めて感じた」と述べる一方、消費税の増税問題など「逆風の影響をもろに受けた」ことも認めた。

 一方、同じく比例代表の「ご当地候補」でみんなの党から立候補した上野宏史氏(39)は初当選を果たし、明暗を分けた。経済産業省の官僚から転身し、公示直前の6月15日に出馬を正式表明。1カ月足らずの短期決戦だったが、義父の上野公成元官房副長官の後援会を引き継ぎ基礎票を固めた。獲得したのは小寺氏より少ない約5万2000票だったが、同党の当選ラインは民主より低く、党3位で当選した。

 県内の比例代表の政党別得票率は自民29・3%(前回07年39・3%)、民主28・4%(同33・3%)、みんな17・1%。群馬選挙区で民意は民主から自民へと大揺れしたが、比例では民主、自民ともに「第三極」に票を奪われる結果に終わった。

 (この連載は鳥井真平、奥山はるな、喜屋武真之介が担当しました)

7758チバQ:2010/07/16(金) 23:42:38
http://www.raijin.com/kikaku/2010sangiin/db/database.cgi?cmd=dp&num=375&dp=
(2010/07/13 掲載)

《検証 2010参院選(上)》 布石 圧勝の舞台裏で動き

 「出る相手によって状況が変わる。小寺さんの結果で次の選挙について問われても返答は難しい。自分としては掲げた目標をしっかりまとめて審判を仰ぐという気持ちで進みたい」
 参院選の投開票から一夜明けた12日。記者会見した大沢正明知事は、参院選の結果が1年後に迫った知事選に与える影響を問われ、明言を避けた。小寺弘之氏の県内得票数(5万7585)については「団体候補の票が引き算される中、頑張ってあれだけ取られたのかなと思う」と余裕の表情で評価してみせた。
 今回の参院選を来年の県議選、知事選の前哨戦と位置付け、国政選挙で初めて県連主導の組織選挙を展開した自民県連。選挙区では全市町村で民主候補の得票を上回った結果に、南波和憲選対本部長は「県議選の基礎の部分をつくれたし、知事選にもいい影響を与える」と相好を崩す。
 昨年の衆院選惨敗から復調した印象の自民だが、衆院では2、3区の候補者不在が続く。本当の勝負はこれからで、圧勝劇の舞台裏では将来への布石を感じさせる動きも見られた。
 党本部の事前調査で劣勢と伝えられた太田市。地区選対組織の設立が遅れ、選対幹部から懸念の声も上がった。だが、前々回参院選に出馬し、衆院3区の有力候補との呼び声がかかる地元県議が後援会組織をフル回転。連合系労組の動きが活発で民主の地盤とされる地域だが、民主の富岡由紀夫氏に約1万9千票差をつける原動力となった。
 選挙戦では中曽根弘文氏の長男、康隆氏ら家族が前面に立った。約2カ月間、ブログで応援メッセージを発信。公示後は各種集会に同行し「父をよろしく」と支持者と握手して回り、中曽根氏不在の会合では本人に代わって支持を訴えた。
 自民は世代交代も大きな課題だ。「あれだけ顔を売ったのは将来を考えてのこと」。ある県議は将来を見据えた動きと分析する。
*   *
 参院選は群馬選挙区で自民党現職の中曽根弘文氏が圧勝し、比例代表ではみんなの党新人の上野宏史氏が「ご当地候補」として初当選した。一方、民主党は選挙区、比例でも敗れた。選挙を振り返り、各党の課題を検証する。

7759チバQ:2010/07/16(金) 23:43:30
http://www.raijin.com/kikaku/2010sangiin/db/database.cgi?cmd=dp&num=379&dp=
《検証 2010参院選(中)》 再出発 団結へ役員人事が鍵

 「これほど票が出ないとは…。来年の統一地方選、知事選への影響が思いやられる」
 12日未明、参院選比例代表に出馬した小寺弘之氏の事務所で開票状況を見詰めていた民主県連幹部が表情を曇らせた。7時間ほど前、県連会長の富岡由紀夫氏が群馬選挙区で落選した際には「次は万歳だ」(県連関係者)と比例への楽観論もあっただけに、小寺氏の落選に重苦しい空気が立ち込めた。
 政権の安定化を掲げて臨んだ選挙だったが、選挙区では自民候補に全市町村で敗れ、全県で2倍近い差をつけられた。中島政希会長代行は敗因として「風が止まったことで力量がもろに出た」と県内基盤の脆ぜいじゃく弱さを指摘。衆院議員6人の個人組織の強化や地方議員拡充の必要性を強調した。
 労組系、保守系の内部対立を抱える県連は、選挙戦でことあるごとに「一丸の戦い」を強調した。だが、昨年の衆院選での候補者擁立をめぐって対立が深刻化した2区では、石関貴史衆院議員が労組系を中心とする富岡選対と距離を置いて活動。選挙後、「五つある小選挙区の中で富岡氏への支援に温度差があった」(労組系県議)と暗に批判する声も上がった。
 県連の立て直しに対立解消は欠かせない。来年の県議選は、今回の敗北に伴う求心力低下で「擁立作業に黄信号がともった」(久保田務幹事長)状態だが、労組系、保守系の垣根を越えた新人擁立と現職の公認が求められる。自民に対抗できる勢力を県議会に持つことが、「風頼み」から脱却する第一歩になるからだ。
 落選した富岡会長、県連選対本部長を務めた中島会長代行ら役員の去就も焦点となる。役員人事は4年前、県連が分裂状態に陥る最後の引き金となっただけに、今回はその轍てつを踏むことなく、逆に再出発の足掛かりに出来るかが問われる。
 「政権政党として群馬でどうあるべきか。若い衆院議員6人はよく考える責任がある」。富岡氏の落選後、角田義一元参院副議長は人影のまばらになった事務所内でこうつぶやいた。

7760チバQ:2010/07/16(金) 23:44:15
http://www.raijin.com/kikaku/2010sangiin/db/database.cgi?cmd=dp&num=380&dp=
(2010/07/16 掲載)

《検証 2010参院選(下)》 波紋 「みんな」浸透に警戒感

 「6年後にはどういう風が吹いても耐えられるよう、今から盤石の体制作りに取り組みたい」
 比例代表で当選したみんなの党の上野宏史氏。陣営幹部は13日、追い風を受けて躍進した選挙戦を振り返る一方、後援会組織を強化する必要性を指摘した。各市町村ごとに立ち上げ、若者らが中心となるサポータークラブもつくるなど「選挙区選出の国会議員並みの活動」を構想。上野氏も「県内に軸足を置き、有権者の皆さんと連動して、県民の声を国政に上げたい」と抱負を語る。こうした動きに県内各党は警戒を強める。
 「ギブアンドテイクができたか非常に疑問だ」。公明党県本部の加藤修一代表は投開票から一夜明けた12日、参院選で「選挙協力」をしたはずの自民への不信感をあらわにした。
 公明は今回、比例で政党票、個人票合わせて約10万5千票を獲得。前回より約1万3千票増やした。しかし県本部幹部は「前回は自民党から本県関係候補が出馬しており、事情が違う。今回の得票数は期待していたものより、2万票も少なかった」と分析、上野氏を支援したとされる自民県議らに不快感を示す。
 上野氏が県内で根を張れば、自民との選挙協力で期待できる比例票の目減りが固定化する可能性があるためだ。加藤代表は「地域によっては統一地方選の取り組み方を再考せざるを得ない」と語気を強める。
 自民サイドは影響がどこまで広がるか見極める。上野氏を支援したとされる自民県議は「選挙と普段の政治活動は別。みんなの党の県内組織ができれば協力はできない」と話す。県連内には公明との選挙協力に配慮し、みんなの党の動きに気をもむ関係者もいる。
 選挙の行方を大きく左右する無党派層の受け皿になりうると警戒感を抱く県内各党。緊迫した空気を読み取ってか、上野氏の支援者は「(党としての)県組織の立ち上げはまったくの白紙。党本部と相談しながら決める」と慎重な姿勢だ。選挙戦の“台風の目”となった新たな第三極。今後の動向に注目が集まっている。

7761チバQ:2010/07/16(金) 23:44:55
http://www.raijin.com/kikaku/2010sangiin/db/database.cgi?cmd=dp&num=381&dp=
(2010/07/16 掲載)

当面“富岡体制”を継続 民主県連が緊急役員会

 民主党県連は15日、東京・永田町の議員会館で緊急役員会を開き、参院選の結果分析や今後の活動などについて協議した。群馬選挙区で富岡由紀夫氏、比例代表で小寺弘之氏がともに落選。厳しい結果となったが、富岡氏の会長職の去就をはじめ焦点の役員人事は議論の俎上(そじょう)に載らず、当面は“富岡体制”が継続することになった。
 役員会で県連は参院選の結果について、両氏は落選したものの政党名、個人名を合わせた県内の比例代表得票総数が民主党は26万1千票余りだったのに対し、自民党は26万8千票余りでほぼ互角だったと総括。「党の基盤は強化されている。悲観すべき状況でない」(中島政希会長代行)とし、大敗の責任論に関する言及はなかった。
 県連は8月上旬にも再び役員会を開き、運営方針などについて協議する。自らの去就について富岡氏は「時間はいっぱいあるので、いろいろ考えたい」、小寺氏は「県民のため、国民のため頑張りましょうと話しただけ」と述べた。

7762チバQ:2010/07/16(金) 23:47:47
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20100713ddlk11010217000c.html
民主失速:参院選の余波/上 「みんな」の衝撃 /埼玉
 ◇都市の支持層流れる 票割りは成功、結果は「1」
 「現職の議席を守れず、心からおわび申し上げます。厳しい区割りの中でも皆さんに引っ張っていただき、感謝しています」

 参院選埼玉選挙区で最後の3議席目が確実になった12日午前0時45分。さいたま市高砂2の選挙事務所に現れた民主現職の島田智哉子氏(47)は涙をこらえ、支持者らに頭を下げた。

 民主県連は、参院選で改選期を迎えた現職・島田氏に加え、新人・大野元裕氏(46)を擁立。県連は、支援候補を地域ごとで二つに割り振る「地区割り」によって、3議席中、2議席の獲得を狙った。

 結果は、大野氏が当選し、島田氏が落選。両者の差は1万3000票。均等に票を割ることは成功したが、2人の得票は計110万票。目標の「2人とも60万票」に及ばず、07年参院選から約30万票下げた。60万票にわずかに満たない公明を振り切っての2議席獲得には、絶対的な票数が不足していた。

 民主が落とした「30万票」はどこへ行ったのか−−。

 民主県連の高山智司幹事長は「第三極に流れた」と振り返った。「第三極」とはみんなの党を指す。同党候補は県内で約41万票を獲得。議席には届かなかったものの昨年夏の衆院選比例と比べても20万票近く伸ばした。

 参院選“敗北”を受け、民主の関心は早くも来年の統一地方選に向く。同党は「地方議員の倍増計画」を掲げ、県議選では、「定数4」以上の選挙区からは複数の候補を擁立する方針。しかし擁立決定の多くは参院選後に先送りされている。

 来年選挙を控えるある市議は「無理して候補を擁立しても、結果的に議員数が少なくなるリスクを伴う」と共倒れを懸念する。

 「申し訳ありません」。選挙の大勢が判明した12日未明、県連の山根隆治代表代行と高山幹事長は連合埼玉を訪ね、幹部に謝罪した。

 民主最大の支援組織、連合埼玉。今回島田氏を全面的に支援したが、現職を落選させる最悪の結末に幹部はショックを隠せない。

 幹部は山根氏らに「みんなは、都市部で票が出る。昔の民主党だ。今回はノーマーク、ノーガードだった。責任はともかく、選挙結果はきちんと総括してほしい」と求めた。「分かりました」。山根氏らは言葉少なだった。

 民主県連は12日夜、緊急の常任幹事会を開催。山根氏ら執行部の当面続投と共に、「民主に寄せられていた支持層がみんなに流れた」などの選挙総括を示した。しかし、支持回復の方策は明らかにされなかった。【佐藤丈一、鷲頭彰子】

7763チバQ:2010/07/16(金) 23:48:45
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20100714ddlk11010202000c.html
民主失速:参院選の余波/下 「自民・公明」組織の底力 /埼玉
 ◇危機感で運動量増やし 連立解消も水面下で協力
 現職がそれぞれ1議席を死守した自民と公明。みんな新人の小林司氏(39)が従来の民主支持層などに食い込み約41万票を獲得。当選ラインが下がったことが、組織選挙を得意としてきた両党を結果的に利した形だ。

 12日午後、自民現職、関口昌一氏(57)のトップ当選から一夜明けて会見した新藤義孝県連会長は、自信を深めた様子で語った。

 「古い選挙のやり方を変え、運動量を増やしたことが勝因だ」

 選挙期間中、従来は毎晩のように支持者を動員した集会を減らした。代わりに、関口氏と地元議員を並べ、議員と多少なりとも面識のある人が通りかかると関口氏に会わせた。無党派層への浸透を意識した動きだった。

 昨年夏の衆院選は、15小選挙区で全敗(2人は比例復活)。支援団体離れなどで組織の弱体化は進む。しかし公示前は、まだ圧倒的に多数の県議や市議ら地方議員の持つ組織で当選圏内には届くとの楽観論もあった。

 ところが、新聞各紙の調査では、1位から4位争いまでさまざまに報じられた。選挙戦中盤では、陣営全体が危機意識を共有した。ある県議は「支持者の家を300軒回った日もあった」と話す。

 ただ、「3人区で1議席取るのは本来当たり前」と自民県議。民主は04年参院選から3回連続で候補を2人立て、来年の統一地方選で党勢拡大を狙うなど攻めの姿勢を貫く。空白の8小選挙区の支部長を含め、どう党勢を回復するか。多くの課題は残したままだ。

   ■ ■

 「史上最高の運動量だった」。選挙戦最終日、公明現職、西田実仁氏(47)の選対本部長、福永信之県議は、地方議員や支援者、党本部が総力戦であたった選挙戦を満足そうに振り返った。

 陣営にはかつてない危機感があった。公明は07年参院選で選挙区過去最高の約62万票を獲得しながら議席を失った。「ここで負けたら後がない」。背水の陣で臨んだ陣営は「ドブ板選挙」に徹した。

 4月以降、西田氏はほとんど街頭演説をしていない。企業の朝礼に出席し、農家、建設業者を一つ一つ回るなど潜在的な支持層を固めるのに多くの時間を費やしたからだ。

 連立を解消した自民との協力も、各議員単位で水面下で進めた。来年の統一地方選で支援が必要な自民議員の一部は、支援者の名簿を西田氏側に提出した。紹介を受けた陣営は、自民議員の名前を添えてハガキを出すなど支持拡大を図った。

 しかし、投票率は前回とほぼ同じながら、獲得票数は約59万票で前回より約3万票減らした。得意としてきた「組織選挙」にも限界が見えつつある。【稲田佳代、西田真季子】

毎日新聞 2010年7月14日 地方版

7764チバQ:2010/07/16(金) 23:50:40
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20100713/CK2010071302000099.html
漂流する民意’10参院選<上> 民主 “振り子”の票で当落
2010年7月13日

埼玉選挙区の大勢判明後、民主党県連の山根隆治代表代行(左)は、まず落選した島田智哉子氏の事務所を訪れ、労をねぎらった=さいたま市で


 投票を翌日に控えた十日午後十一時半。さいたま市のJR浦和駅西口で、たすき姿の女性が笑顔を振りまいていた。民主党現職の島田智哉子(47)。改札を出る人たちに、「よろしくお願いします」。日付が変わる寸前まで頭を下げた。

 島田と並んだ陣営スタッフには、不安があった。埼玉選挙区で民主が目指すのは、島田と新人大野元裕(46)の二人当選。党本部や県連は最終盤で「島田より大野が危ない」と判断、十日に安住淳選対委員長ら党幹部二人を大野支援に投入していた。島田陣営の関係者がこう漏らした。

 「熱心な民主支持者は二人とも当選させたい。島田から大野へ振り子のように票が流れるのが心配だ」

 十二日未明、嫌な予感は的中した。大野は約五十五万七千票で三議席目に滑り込み、島田は約一万三千票差の次点で涙をのんだ。

    ■  ■

 県連が二議席獲得のために採用した「区割り」戦術で、大野と島田の活動地域にラインを引いた。二人で票を分け合うためだが、互いの足を引っ張るような光景も。さいたま市などで七月に入り、大野の選挙ポスターが次々と張り替えられた。氏名に向けて「↑最重点候補」のシールも。すると島田も「民主2議席のために『島田』へ」とポスターを張り替えた。

 民主県連幹部は「どちらが優位かまったく分からない接戦。あの手この手で、民主支持者の気を引こうとしたのだろうが…」。

 “一触即発”を招きかねない事態も。六日夜、さいたま市の「埼玉会館」で開かれた島田の緊急集会。会場に向かう島田支持者たちに向け、大野陣営のスタッフらが突然、「大野!大野!」と気勢を上げた。

 大野の選挙事務所は埼玉会館の向かい。大野陣営幹部は「目の前で集会をやるなんて、宣戦布告をされたのと同じだ」。居合わせた県連幹部は「同じ民主同士で、何をやってるのか」と嘆いた。

    ■  ■

 島田と大野の得票率の差は0・41ポイント。県連代表代行の山根隆治は「区割りはうまくいった。だが、党本部で消費税などの発言があり、トータルで票が増えなかった」と敗因を語った。

 菅直人首相の「消費税率10%」発言。ある民主市議は選挙戦中の一日、街頭でビラを配布中の体験をブログにつづった。「サラリーマンと思われる数人から、反対意見を聞かされた」「スーツを来た若い男性に中指を立てられた」−。

 来年の統一地方選、そして次期衆院選。島田の選対本部長だった衆院議員の五十嵐文彦は「県内の隅々に民主支持者のネットワークがなく、地方議員も足りない」と、組織力不足も敗因だとした。

 民主は統一地方選での勝利を目指し、県議会とさいたま市議会で「第一会派結成」の目標を掲げる。ただ、衆参の「ねじれ国会」や九月の党代表選などで混乱すれば「地方選でも民主候補に逆風が吹く」(県連幹部)との心配が出始めた。

 ある市議選に民主で出馬予定の新人が、険しい表情を浮かべた。「民主の選挙はいまだ風頼みで、今回は消費税に翻弄(ほんろう)された。もっと地域に溶け込み、常に勝てるだけの支持者を増やさなくては」

     ◇

 大激戦だった参院選が終わり、県内でも民主には厳しい審判が下った。政権交代を後押しした一票が、漂流し始めたようにみえる。戦いの現場を振り返った。 =敬称略

  (参院選取材班)

7765チバQ:2010/07/16(金) 23:51:30
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20100714/CK2010071402000091.html
漂流する民意’10参院選<中> 自民 『自公協力』に微妙な影
2010年7月14日

谷垣禎一総裁の応援を受ける関口氏。選挙戦最終日のツーショットはこの場面だけだった=10日、越谷市で


 その場に「主役」の姿はなかった。

 選挙戦フィナーレの十日午後六時すぎ、JR三郷駅前。「公示日にまず埼玉に入り、最終日にまた埼玉にうかがいました」。自民党総裁谷垣禎一が声を張り上げていたその時、同党現職の関口昌一(57)はJR浦和駅前でマイクを握っていた。

 谷垣はこの日、川越、三郷、越谷の各市の順で遊説し、党首の「最後のお願い」を埼玉で締めくくった。関口と合流したのは、打ち上げとなる越谷市だけだった。

 谷垣の来県は急きょ決まったことだが、党首に候補が随行しないのは異例。自民県連幹部は「関口の予定はほぼ変えなかった。一カ所でも多く回り、一票でも上積みしたかった」と説明する。

 「総裁を一人で立たせるなんて、与党時代の自民では考えられなかった。今はわれわれも必死なんだ」

    ■  ■

 昨夏の衆院選で惨敗し、選挙運動の“司令塔”となる小選挙区支部長の八人が不在。「支部長がいれば、党からカネがふんだんに出て、秘書軍団も動く」と不在区の若手県議。「では自分が積極的に動くかというと、二の足を踏む。何をするにもカネがかかるからね」

 だが、野党転落の悲哀に加え「不安が尽きない選挙戦」(県連関係者)も、危機感による運動量の増加もあって結果はトップ当選。万歳を何度も繰り返した歓喜の席で、県連会長の新藤義孝は「『埼玉自民党』は勇気と元気をもらった。今後のすべての選挙に向け、私は大きな責任を果たした」と胸を張った。

 一方で、新藤は「自分たちだけで議席を得たのではなく、民主党がだらしないゆえの自民への期待が半分ある」とも分析する。

 ある自民県議は、こうつぶやいた。

 「衆院選の自民の得票をみても、そもそも関口さんの落選はありえなかった。埼玉自民の正念場は来年の県議選だ」

    ■  ■

 「明らかな公明党つぶし。県議選で自民との協力関係をどうするか、考え直す」

 公明関係者の怒りは今も収まらない。代表の山口那津男が十日に川越市で演説することが決まっていたが、自民の谷垣が同じ日の同じ時間帯に川越で演説をしたからだ。

 川越も越谷も県議会の議席を持ち、公明支持層が厚い。自民県連関係者は「今回は公明が自民支持者に激しい攻勢をかけてきた。谷垣総裁の件はお互いさま」と、反論した。

 来年の県議選で、第一会派を目指す民主党との全面対決が予想される自民。公明候補が出ない一人区や二人区の公明票の行方が焦点となる。

 ある自民県議は、今回、自分の千人分の支援者名簿を公明側に提供したという。一方で「公明の市議から『自民の票を回してくれ』と頼まれたが、自分の名簿は渡さなかった」と打ち明ける県議もいる。

 自民県議団の幹部は「参院選で自公が当選してよかった。公明とは今後も協力できる」と話した。だがそれは、しこりを残した自公協力の行方への不安の裏返しでもある。自公当選を導いた民意は、来春はどう流れるのか。 =敬称略

 (参院選取材班)

7766チバQ:2010/07/16(金) 23:52:04
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20100715/CK2010071502000088.html
漂流する民意’10参院選<下> みんな 統一選で地盤固めへ
2010年7月15日

当選が決まり、喜ぶ公明党の西田実仁氏=いずれもさいたま市で


 「組織も何もない中で、大きな支援の輪をつくっていただいた」

 十二日未明、さいたま市大宮区。落選が決まったみんなの党新人の小林司(39)が事務所で、そろいの緑色のTシャツを着たスタッフに感謝を述べた。

 街頭でのビラ配りなど、運動のほどんどは小林の高校や大学、勤め先の楽天の知人らが支えた。その中に、来春の統一地方選でみんなからの出馬を目指す男性の姿があった。

 「みんなの党と心中するつもりで、小林さんを応援した」と話すのは、元自民党衆院議員秘書で、今も自民党員の男性(44)。大宮区の自宅近くにみんなの党の宣伝カーを置き、小林とは別行動で県内中を走り回った。

 男性は三年前のさいたま市議選に自民推薦で出馬したが、落選した。当時は、自民の安倍晋三内閣の閣僚の事務所費問題などがあり、「民主党への追い風が吹き荒れた」。

 どの党を名乗って選挙に出るかの「看板の怖さを感じた」という男性はこう話す。「今、一番伸びがあるのはみんな。その風を統一選で、さいたま市に吹かせたい」

 消費税問題などで、民主への批判が高まる中、小林は同市など都市部を中心に約四十二万票を獲得。みんなの比例票は県内で公明党を抜き、民主、自民に次ぐ四十九万に達した。ただ、みんなの県内議員は四月の久喜市議選でトップ当選した鈴木精一のみ。

 小林の陣営幹部は埼玉選挙区での敗因に、地方議員の不足を挙げ「街頭演説にあまり人が集まらず、効率が悪かった」。別の関係者は「次の国政選挙で勝つには、県内で地方議員を増やすしかない」。統一選当選のため、みんなの“看板”を求める候補者と、県内での基盤強化を図る同党の利害は一致する。

 「統一選は、みんなの公認候補が増えるのでは」。埼玉選挙区での二議席獲得の失敗は「無党派票が『第三極』に流れたため」と、受け止める民主議員はこう警戒を強める。

    ■  ■

 「老舗の第三極」を掲げる公明は小林らを退け、現職西田実仁(47)の議席を守った。埼玉は全国の「最重点選挙区」。二〇〇七年の前回参院選では、党の現職が敗れていた。

 支持母体の創価学会が全国規模で動いた。公示前後の二度、県外から西田票の掘り起こしに来た男性学会員は「埼玉に知人がいる首都圏の学会員は、埼玉に集中して入った」。学会員らの“電話作戦”も「北海道や沖縄からも行った」(県本部幹部)という。

 西田は「景気回復なき消費増税に反対」と訴え、一日二十カ所を目標に中小企業で職場集会を開いた。県本部幹事長の福永信之は「増税への怒りを、非常に感じた」。

 四十万余りとされる基礎票に、今回は二十万票近くを上乗せした。「三年前の参院選で民主に流れた無党派票をかなり取り込めた」と福永。その三年前に失った議席の復活も視野に置き始めた。

    ■  ■

 新旧「第三極」の攻防は比例でみんな、選挙区で公明に軍配が上がった。衆参両院の「ねじれ国会」で民主の政権運営の難航が確実視される中、有権者の「民意」は、次はどこに向かうのか−。

  =敬称略

  (参院選取材班)

7767チバQ:2010/07/16(金) 23:54:10
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/100713/stm1007130943001-n1.htm
【検証・2010参院選】(上)現職落選の衝撃 民主埼玉県連2トップ交代へ (1/2ページ)
2010.7.13 09:41

声を詰まらせながら敗戦の弁を述べる民主現職の島田智哉子氏=12日午前0時41分、さいたま市浦和区の選挙事務所 「ほほをつねったが、夢じゃなかった。現実だった」−。12日未明、落選が確定的となり、選挙事務所で涙ながらに敗戦の弁を語った民主現職の島田智哉子(47)は、まだ落選という現実を受け入れられないようだった。

 「2人当選」をもくろんでいた民主県連にとっても、現職の島田が議席を失った事実は大きな衝撃だった。県連は同日夕、緊急常任幹事会を開催。県連代表代行の山根隆治と幹事長の高山智司は、それぞれ県連の役職を来年3月の任期限りで退くことを表明した。

 「与党としての選挙に慣れていなかった」−。山根は緊急幹事会後の会見で、選挙戦略上の未熟さを認めた。

 民主県連が2議席確保のために当初からこだわったのは、県内15の衆院小選挙区ごとに重点支援する候補者を割り当てる「区割り」だ。

 だが、この戦略に島田陣営側には不満の声がうずまいていた。新人の大野元裕(46)の重点支援地域となった県南部、県央部の有権者は約390万人。これに対し、県北を中心とする重点区域を割り当てられた島田は、約190万人。ほぼ半分しかない。

 島田の選対本部長を務める衆院議員の五十嵐文彦は、「面積は倍で人口は半分。4倍努力をしないといけない」とこぼした。島田本人も「全県が選挙区で、重点区の外に入ってはいけないことは厳しい状況だった」と振り返った。

 大野と島田の得票差は約1万3千票。島田としては、厳しい条件下で健闘したともいえる。

 県連にとって誤算だったのは、民主2候補の得票が、目標の120万票を約10万票も下回ったことだ。

 これはひとえに、民主をとりまく「風」に翻弄されたからだ。鳩山由紀夫政権下での支持率低下、菅直人首相誕生のV字回復、そして、菅首相の消費税発言での迷走…。

 高山は「9カ月の実績を伝えることができなかった。第3極に票が流れた」と敗因を語った。確かに、県内に組織を持たないみんな新人の小林司(39)が約41万票を獲得したことは、民主への批判と受け取ることができる。

 党幹事長の枝野幸男のおひざ元としては、極めて厳しい選挙結果となった民主県連。ただ、比例代表の県内での得票率では、民主は31・28%と断然トップだ。

 県連関係者は、単に選挙戦略上の総括をするだけでなく、有権者の期待を今後いかに具現化するかを、与党の一員として真剣に考えるべきだろう。(敬称略)

7768チバQ:2010/07/16(金) 23:55:15
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/100713/stm1007132245008-n1.htm
【検証・2010参院選】(中)組織戦奏功の自公、みんなの風の行方は… (1/2ページ)
2010.7.13 22:42

来援した公明党・山口那津男代表とともに、ときの声を上げる西田実仁氏(左から2人目)=10日午後、川越市の川越駅東口 「史上最大の作戦、運動量だった。こんなこと、2度とできないよ」。

 選挙戦最終日の10日、公明現職、西田実仁(47)の陣営幹部は逆転勝利を確信し、相好を崩した。

 平成19年参院選埼玉県選挙区で62万票を獲得しながら、次点に終わった公明。党再建の証として「最重点区」に位置づけられた「最後の戦い」(陣営)では、これまでにない徹底したドブ板選挙が繰り広げられた。

 陣営が活路を求めたのは、中小零細を中心とした「企業回り」だ。新規開拓した企業の朝礼や集会に参加、従業員に支援を求めるはがきを配布する−。西田自身の考えもあり、大規模な街頭演説の回数を減らして“潜行活動”した。

 動員されたのは、前代表の太田昭宏ら党幹部や、県本部所属の地方議員約200人。「公示後だけで数千社は回った」と選対本部長の福永信之。選挙戦終盤には「票を踏み固める」(陣営)ため、再度のあいさつ回りを求める檄文メールを全地方議員に送信するなど、組織戦に終始した。

 その結果、目標の60万票にはわずかに及ばなかったものの、約59万4千票を獲得して2位で当選。西田本人も今回の戦いには「従来の支援者以外に支持を拡大できた」と手応えを感じている。

 一方、自民は、現職の関口昌一(57)は約65万5千票を獲得してトップ当選。昨夏の衆院選では惨敗したが、党勢回復に向け明るい兆しが見える結果だ。

 県連会長の新藤義孝は一夜明けた12日の会見で「3人区で民主の2議席獲得を阻止できたことは、党本部への貢献という意味で大きな成果だった」と語り、安堵の表情を浮かべた。

 県内の選挙区支部長の多くが空席のままで、選挙戦序盤は組織の一体感の欠如と出遅れ感が際立ったが、地方議員が持つネットワークを生かし、支持層を固めた。また、関口自身が有権者に直接訴える機会を増やしたことで、民主に批判的な無党派層の取り込みにも成功した。

 ただ、それは消費税をめぐる首相の菅直人の発言をはじめ、民主党の数々の迷走という“敵失”に助けられた部分も大きい。自民が本当に復活できるかどうかは、党支部や支援団体などの組織をいかに立て直せるかにかかっている。

 みんなは民間企業出身の新人、小林司(39)を擁立、当選は果たせなかったものの約41万6千票を獲得した。組織も知名度もない小林の健闘は、民主、自民でもない第三極への県民の期待度を示している。(敬称略)

7769チバQ:2010/07/16(金) 23:56:05
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/100714/stm1007142252007-n1.htm
【検証・2010参院選】(下)1票の思いさまざま 有権者の声
2010.7.14 22:48

参院選応援で来県した菅直人首相(中央)。有権者の思いに答えられるか=3日、所沢市 参院選埼玉県選挙区は、民主、自民、公明の3党で議席を分け合う結果になった。県内の有権者は、どんな思いで投票したのだろうか。投票日の11日、県内各地の投票所などで約100人の有権者に聞いてみた。

 民主は、当選した新人の大野元裕(46)と落選した現職の島田智哉子(47)の2人で計約110万票を獲得した。この2人に投票したと答えた有権者の多くは、昨年の衆院選でも民主候補者に投票していた。「政権交代」に期待を寄せた層だ。

 大野に投票したという春日部市のパート女性(66)は「自民に戻しても一緒。民主党は事業仕分けなど良いことをした」とその理由を語った。

 一方で、「様子見」という消極的支持の声も多かった。島田に投票した川口市の無職男性(65)は「多少悪くても首相は1期4年務めてほしい」と説明。同じく島田に投票したさいたま市大宮区の会社員男性(30)は「衆参のねじれはイヤ」と語った。

 自民は現職の関口昌一(57)が約65万5千票を獲得し、トップ当選。関口に投票したと答えた有権者の多くは、「実績」を理由に挙げた。

 本庄市の会社員男性(45)は「自民は人気がないが、他党より信頼できる。長年の信頼は厚い」。衆院選では民主候補者に投票し、今回は関口に投票したという大宮区の公務員男性(26)は「民主に期待したが、一つもマニフェスト通りに実行できていない。民主に対抗できるのは自民しかない」と話した。

 公明党は現職西田実仁(47)が約59万票を獲得し議席を死守。投票者は古くからの熱心な支持者が多かったが、中には支持者からの「お願い」に動かされたという人もいた。

 川口市の会社員男性(30)は「仕事の大事なお客さんから頼まれた。初めてのこと」と説明。春日部市の主婦(40)は「友人から何件もお願いがあった。群馬から会いに来た人もいた」と語った。

 みんなは小林司(39)が約41万票と躍進。衆院選では民主候補者に投票したが、政権運営への失望感から今回は小林に投票したという声も目立った。春日部市の会社員男性(35)は「民主は公約を実行せず裏目裏目」と批判。川口市の主婦(54)は「若い人に期待。民主はマニフェストを守れず、党内ももめている」と語った。

 1票に込められた思いはさまざま。当選した3人は、県民の期待を裏切らぬよう、選挙戦で掲げた主張の着実な実行が望まれる。(敬称略)

7770チバQ:2010/07/16(金) 23:56:50
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000001007130001
順風逆風@埼玉 <上>民主
2010年07月13日


島田氏(右)の選対本部長・五十嵐文彦衆院議員(中)が敗戦の弁を述べる中、県選出の民主党国会議員らもうなだれていた=12日午前1時、さいたま市浦和区


接戦を制し、事務所で抱き合って喜ぶ大野氏=12日午前0時半、さいたま市浦和区

◇票2分の「明暗」/党勢下降、「区割り」の皮肉



 同じ党の勝者と敗者。紙一重の差で、明暗が分かれた。



 「当選だ!」「大野!」



 12日午前0時過ぎ、さいたま市浦和区にある民主新顔の大野元裕氏(46)の事務所が、歓声で沸き返った。



 改選数3の参院選埼玉選挙区。自民と公明の現職候補が次々に当選確実となり、残る議席は「1」となっていた。相手は民主現職の島田智哉子氏(47)。一時は約3万票差を付けられていたが、開票が進むにつれて縮まり、とうとう逆転した。



 「新人で、何も分からないまま、目の前のことで頑張った」。接戦を制した大野氏はほっとした表情を見せた。



 同じころ、島田氏は近くの事務所で頭を下げていた。涙声で「しっかり、この現実を受け止めます」と、気丈に振る舞った。



     ■



 民主にとっては、昨夏の衆院選でつかんだ政権の座を盤石にするための選挙だった。枝野幸男幹事長(衆院埼玉5区)の地元・埼玉選挙区で、前回(2007年)に続く2議席獲得を狙った。今回も、票をいかに均等に分けるかが課題となった。



 県連は活動の重点地域を区割りした。現職の島田氏に比べて知名度で劣るとみて、大野氏には人口の多い県南東部を割り当てた。県北西部をあてがわれた島田陣営は「現職が強いという『神話』には、何の根拠もない」と反発。大野陣営も「業界とのつながりなど、島田氏側には6年間の蓄積がある」と牽制(けんせい)した。



 この1カ月余り、党勢は増減を繰り返した。支持率が低下した鳩山内閣が退陣し、菅内閣が誕生すると、急激に回復。ところが、消費税率の引き上げ問題で、再び下降線をたどった。



    ■



 公示後、党の厳しい情勢が伝わると、両陣営の争いは激化した。



 「大接戦! 民主2議席のために『島田』へ」
 投開票日の数日前、こんな表現のポスターが掲示場に張り出された。「大野氏優位」を伝えられた島田陣営が、新たに用意した。



 「やり過ぎだ」と大野陣営の反感を買ったが、双方とも区割りにこだわってはいられなくなった。県連は島田陣営に運動地域拡大を認めたが、「島田氏優位」との情報もあり、終盤は互いの地域に踏み込む激しい選挙戦となった。



 終わってみれば、2人の得票はほぼ均等だった。それなのに、2議席を確保できないという皮肉な結果を突きつけられた。



 2人分の民主票は約110万。同様に2候補を擁立した07年の約140万票、04年の約120万票を獲得できていれば、2議席確保が可能だった。県連の山根隆治代表代行は12日、「区割りは県連の狙い通り」としつつ、「党全体の評価をもろにかぶって、票数が伸びなかった」と疲れ切っていた。



 来春は統一地方選がある。「政権与党の選挙の難しさを知った。風任せではなく、地道に有権者の信頼を得なければならない」。山根代表代行の表情は厳しかった。



    ◇



 逆風から順風になったと思ったら、また逆風――。首相交代や消費増税問題で、各党の勢いが目まぐるしく変わった選挙戦が終わった。統一地方選や次期衆院選に向け、埼玉の勢力図はどうなるのか。各党の事情を探った。

7771チバQ:2010/07/16(金) 23:57:29
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000501007140001
【順風逆風@埼玉】


<中>自公
2010年07月14日


選挙戦最終日の10日、関口氏(右)の応援に駆けつけた谷垣総裁(左)=越谷市


公示日に西田氏(左)の応援に駆けつけた山口代表(右)=6月24日、さいたま市大宮区

◇「敵失」で2党浮上/党首応援、弾みに 前回得票に及ばず上位


 1位と2位で勝ち抜けたのは、党首が遊説の打ち上げを兼ねて応援に駆けつけた自民と公明の現職だった。


 「昨夏の総選挙でおしかりを受けた。埼玉県から参院議員を送って頂けなければ、自民党は再起の目がない」。選挙戦最終日の10日夜、南越谷駅前では、自民・関口昌一氏の隣で、谷垣禎一総裁が大声を張り上げた。


 所沢駅前でも、公明・西田実仁氏と一緒に山口那津男代表が街頭演説。「政治とカネの問題をきっちりやらせてほしい」と支援を呼びかけた。


 両党首は、公示日も応援に入った。そして、注目を浴びる「最後の訴え」も埼玉で。野党に転落した両党にとって、重点選挙区であることを象徴していた。


 「大変厳しい選挙だったが、埼玉自民党は元気をもらった」(関口氏)


 「埼玉にとって最後の(とりでの)党国会議員なので、勝ちたかった」(西田氏)


 投開票日の深夜、2人は当選の喜びで声を弾ませた。


    ■


 補選を除き、自民の候補が埼玉選挙区でトップ当選したのは、2001年以来、9年ぶり。自民は、昨夏の衆院選では、県内15小選挙区で全敗する歴史的大敗を喫し、今回は再起をかけた戦いだった。


 これまで蜜月関係にあった業界団体が、民主にも推薦を出すようになった。自民党県連は、組織票の積み上げという従来の手法だけでは勝てないとみて、「地方議員や党員が駅頭や街中に出て、運動量を増やす作戦」(新藤義孝会長)に出た。


 選挙期間中、関口氏は15小選挙区を順番に回った。地盤の秩父地域以外の都市部では知名度が低いとして、比例区で立候補した片山さつき氏や堀内恒夫氏ら知名度の高い候補者と一緒に街頭演説する戦術も取った。


 あるベテラン県議は、駅頭での活動で、自民への追い風を感じた。「若い人が選挙公約のパンフレットを次々に受け取っていった。昨年の衆院選では無視されたり、突き返されたりしたのに」


    ■


 公明は前回、2議席を獲得した民主の躍進のあおりで、前職が落選した。今回は、県内唯一となった党の国会の議席を死守しようと、支持母体の創価学会を中心とした組織戦に加え、無党派層に近い有権者をとらえようとした。


 ポスターに「景気回復なき消費税増税に反対です!」と記したシールを追加。街頭演説には有名タレントや歌手が多数応援に駆けつけた。


 候補者を立てた選挙区は、東京と大阪、埼玉だけ。唯一の現職がいる埼玉が「最重点区」と位置づけられた。西田氏の事務所には日本地図を描いた紙が張られ、全国から集まった支援者の寄せ書きで埋まった。


 ある選対幹部は「全国の支援者が、自宅から活発に県内の友人、知人に電話をかけてくれた」と打ち明ける。連立与党時代の関係を生かし、来春の統一地方選などでの助力を条件に、自民系の地方議員や首長から一定の協力も取り付けたという。


    ■


 自公は「背水の陣」で踏みとどまり、「民主2議席」を阻止するという共通目標も達成。ただし、前回の公認候補の得票数には及ばなかった。菅内閣が消費増税問題で失速せず、高支持率のまま投票日を迎えていたら、どうなっていたか。「敵失」に助けられた面は否めない。


 新藤会長は「党勢回復は道半ば。業界団体の推薦や運動量もかつての半分程度に減った。組織票と浮動票を両方取るため、運動方法を変えていかなければ」と話す。公明の福永信之・県本部幹事長は「3年後の参院選で新たな議席を確保するための出発点」と反転攻勢を目指す。

7772チバQ:2010/07/16(金) 23:58:16
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000501007150001
【順風逆風@埼玉】


<下>みんな・共・社・改革
2010年07月15日


落選が決まり、支援者らに頭を下げる小林氏=12日午前0時半ごろ、さいたま市大宮区の事務所

◇組織なく 党勢乗れず/不振の党は立て直しへ


 比例区では3位なのに、選挙区では3議席の枠に食い込めなかった。新顔の小林司氏を擁立したみんなの党は、県内で一定の達成感と挫折感を味わう形となった。


 「2カ月でよく頑張った」「次、頑張れ」


 5位で落選した小林氏は14日、県内や東京都内で支援者をあいさつ回りし、そう励まされた。


 「3位が見えてきた」。選挙戦最終日の10日夜、地元・川口市での街頭演説で、そう訴えた。手応えがあったからだ。しかし、及ばなかった。「やはり、組織がなかったのが一番大きい」。党県第1支部選対本部の坂本広明事務長は悔しがる。


 立候補表明は、大型連休直前の4月末。学生時代の友人や、勤務先の楽天の同僚らに活動を手伝ってもらった。党の渡辺喜美代表や、同社の三木谷浩史会長兼社長の来援を受け、知名度向上を図りながら追い上げた。だが、党所属の国会議員がいる神奈川や、知名度の高い候補者が立候補した東京、千葉とは異なり、落選の憂き目に遭った。


 県内で党が獲得した比例票は約49万4千票。選挙区で議席を得た公明を上回り、3位だった。これに対し、小林氏の得票は約41万7千票。比例区並みの得票数だったとしても勝てたわけではないが、党勢には追いつけなかった。


 それでも、来春の統一地方選や次期衆院選に向け、他党からは警戒され始めている。第三極として、さらに地歩を固められるか。小林氏は今後について、「票を上乗せするため、組織のあり方が課題。県内で党員獲得に力を入れたい」と言う。


    ■


 これに対し、同じ新党の改革や、共産、社民などの新顔候補は振るわなかった。


 小林氏に次いで6位だった共産の伊藤岳氏。「大企業減税とセットでの消費税増税は許さないという主張は伝わった」と、終盤は手応えも口にしていた。しかし、結果は約20万8千票。前回(2007年)の候補者の約27万7千票から大幅に減った。


 小松崎久仁夫・党県委員長は「『増税の前にやるべきことがある』と、一見わかりやすいみんなの党のフレーズが、国民をうまくとらえた。我々は有権者に接近する努力が不足していた。政策をきちんと、国民に届け続ける」と出直しを図る。


    ■


 7位以下の改革の中川幸司氏や社民の日森文尋氏は、法定得票にも届かなかった。


 とりわけ社民は、昨夏の衆院選まで衆院議員として党国会対策委員長を務めた日森氏でも大敗し、痛手は大きい。沖縄・米軍普天間飛行場移設問題で「筋を通す」として連立政権を離脱し、一時は「微風」(党県連合幹部)も感じていただけに、なおさらだ。


 組織を立て直そうと、すでに統一地方選に向けて、若い立候補予定者を探し、準備を進めている。


 中川氏は「既成政党(社民)を上回る得票は、今後の広がりへのきっかけになる」と総括。次なる国政選挙への挑戦に意欲を見せている。

7773チバQ:2010/07/17(土) 00:02:49
http://mainichi.jp/area/chiba/archive/news/2010/07/13/20100713ddlk12010179000c.html
風がやんで:参院選’10千葉/上 みんな /千葉
 昨年夏の衆院選で政権交代をもたらした強風は、今回の参院選ですっかりやんでしまった印象だ。県選挙区の3議席を分け合った民主、自民、みんなの各党や各候補は互いにどう競り合い、有権者とどう向き合ったのか。その軌跡を振り返る。

 ◇ワンフレーズで票積み上げ 増税より「小さな政府」
 「本当に大変な戦いになっちゃったな」

 当選が決まった直後の水野賢一氏(43)をみんなの党の渡辺喜美代表が電話でねぎらったのは、12日午前0時半すぎ。水野氏はその1時間ほど前に事務所に現れ、誰とも目を合わせずテレビ画面を見つめ続けた。当選が決まると、支持者らと握手しながら「12時を回るとは。遅くまですみません」。目にうっすら涙が浮かんでいた。

   ◇  ◇

 選挙期間中の千葉マリンスタジアム前。千葉ロッテのユニホームを着て、マイクで政策を訴える水野氏の姿があった。野球観戦を終えて帰る客に自ら公約集を配る。「自民党時代は鉢巻きをするのも拒んだ男が、ここまでやるのか」。そばにいた支持者の一人は驚いたという。

 水野氏は、自民党の大物だった養父水野清氏の地盤を継いだ。千葉9区(千葉市若葉区、佐倉・八街・四街道市)で99年、繰り上げ当選。自民党の議席を保ってきたが、昨年、政権交代の強風に吹き飛ばされた。

 今回は「金も組織も人脈もない。ポスターも張れない。泡沫(ほうまつ)そのもの」(陣営幹部)。街頭に立ち、ひたすらマイクで叫び続けた。それでも、街頭で足を止める有権者はめったにいなかった。

 民主党への支持率が下がれば、みんなの党は浮き上がる。逆なら沈む。両党はシーソーのような関係だ。陣営幹部は言う。「菅さん(直人首相)就任当初の有権者の反応は、鳩山さんの最後のころに比べ良くなかった」

 7月に入り、風が変わった。消費税増税を巡る菅首相の発言がクローズアップされ、水野氏は「増税の前にやるべきことがある」と決めぜりふに力を込めた。事務所に何本も激励の電話が掛かってくるようになった。

 ただし、水野氏の得票は、自民にも民主にも納得しない無党派層の票だけではない。

   ◇  ◇

 6月30日夕、銚子市役所前にみんなの党の選挙カーがとまった。車から降りた白いワイシャツ姿は、元衆院議員の水野清氏。85歳がマイクを握った。「みなさん、水野清です。水野賢一の義父でございます。銚子の方々には昔からお世話になっていて、ごあいさつに参りました」。銚子は中選挙区時代の清氏の地盤。「清さんが来た」。情報は地元に広がった。

 清氏の元後援会幹部は投票前、こう言っていた。「清さんのファンもまだいるから3000くらいかな」。賢一氏の銚子市での得票は3207票だった。

 今回落選した自民党現職の椎名一保氏は、かつて清氏の秘書を務めた。賢一氏は自民、特に椎名氏の票を食う立場だった。養父清氏の応援について、水野氏は「ありがたかった」とし、自分からは頼まず、養父が自ら動いたものだと説明した。

   ◇  ◇

 水野氏は当選翌日に会見し、「ほとんど足を踏み入れていない市町村からも、票をもらった。『水野賢一』より『みんなの党』への期待があった」と、戦いを総括した。

 マニフェストではなく「アジェンダ」と呼ぶ公約集1万冊を投票日までに配り、民主に対しバラマキ批判を展開。国会議員削減や行政改革による「小さな政府」のワンフレーズを繰り返した。「民主、自民に飽き足りない人を政策で引きつけることができた」。古い票に新たな票を積み、辛くも民主、自民の一角を崩した。

7774チバQ:2010/07/17(土) 00:03:40
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20100714ddlk12010155000c.html
風がやんで:参院選’10千葉/中 民主 /千葉
 ◇「消費税増税」が重荷に
 今回の参院選で、民主党候補たちは「消費税増税」という重荷を背負わされた。終盤必死に浮かび上がろうとする道あゆみ氏(44)には、とりわけ重かったようだ。

 「この千葉で、何としても二つの議席を頂きたい」。選挙戦フィナーレの10日午後7時すぎ、浦安市のJR新浦安駅前。重荷を背負わせた菅直人首相はその道氏を横に従え、こう付け加えた。「3番目で結構ですっ」

 17日間の選挙期間を締めくくる首相遊説に数千人の有権者が集まった。支援組織の呼びかけで集まった参加者も含めフィナーレは今までにない盛り上がりを見せた。それでも、必要な票には届かなかった。

 東京の民主党関係者によると、党は公示当初、千葉など必勝を期す11選挙区を重点区としていた。だが、終盤で1人区の苦戦が伝わる中、3人区で2人を立てる千葉は終盤で最重点区に「昇格」したようだ。

 もう一人の党公認小西洋之氏(38)は、幅広く浸透している。無党派の割合が高い地域で動く道氏は、支持が広がらない。「当落線上の道氏クラスを押し上げないと50議席はおぼつかない」という党本部の判断もあり、9日午後に続き、首相は異例の2日連続で道氏応援に入った。

   ◇  ◇

 道氏は3月、党公認を得て小西氏とともに会見した。その際、テレビコメンテーターや弁護士などの肩書、さらには「女性候補」として有望視された。小西氏との「地域割り」に基づき、道氏は柏市を拠点に県北西部(小選挙区6選挙区分)で活動。連合千葉の支援も得た。

 だが、選挙戦前半、主要5候補の中で1人出遅れていた。配ったマニフェストは小西氏陣営の10万冊に対し、半分以下の4万冊だった。「陣営に危機感がなかった」「選挙スタッフが足りなかった」「松戸市長選など地方選の影響で動けなかった」。敗れた背景についてさまざまな指摘が飛び交っている。

 しかし、敗因の一つが「消費税」であることを否定する関係者は見当たらない。

   ◇  ◇

 選挙ポスターやビラを作り直そう−−。陣営は公示から1週間後、出遅れを取り返そうと異例の試みに出る。顔写真や政見で道氏自身を強調するものから、党を前面に押し出すデザインに変えることを決め、印刷を発注。7月に入ってポスターを張り替え始めた。

 ちょうどこの時期、菅首相の「消費税発言のぶれ」で党への逆風が強まった。陣営内で「民主党を強調するのはどうか。元の方がいい」との異論も出て、張り替えを途中でストップ。方針は揺れ続けた。

   ◇  ◇

 新浦安駅でのフィナーレで、菅首相は言った。「消費税を言ったことで、選挙戦に重い負担をかけてしまったことは、私自身も自覚を致しております」

 その言葉通り、道氏は当選ラインまであと一歩で力尽きた。敗戦後、疲れた表情で「言いたいことはたくさんありますが、私なりに全力で戦い抜いた充実感はある」と振り返った。

7775チバQ:2010/07/17(土) 00:04:23
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20100715ddlk12010119000c.html
風がやんで:参院選’10千葉/下 自民 /千葉
 ◇“さびていた”頼みの組織 統一選へ立て直し急務
 「厳しい」「このまま(5番目)だな」。投票日の11日午後11時すぎ、千葉市中央区の選挙事務所で、テレビの開票速報を見つめる自民党の県議たちはそんな感想をもらした。自民現職の椎名一保氏(58)が現れたのは、日付が変わり、みんなの党の水野賢一氏(43)に最後の3議席目の当確が出た後だった。

 「いろんな事情があったことは事実です……」。疲れ切った表情。うっすら涙が浮かぶようにも見える。「……が、ひとえ私の力が及ばなかった」

    ◇   ◇

 椎名氏は各地域に根を張る県議や市議の協力を得て、それぞれの後援会と連動しながら支持を訴えた。各種団体の支援も得る「組織選挙」だ。

 公示前の5月下旬、地元の銚子・海匝地域で開いた決起集会では、発起人の林幹雄衆院議員が「まず(椎名氏で)1議席を固めたい。椎名は浮動票では勝負しない。確実な票でいきたい」とあいさつ。「椎名を頼む、地元を良くするために椎名を頼むと、支援者の一人一人が知人や親類に声をかけてほしい」と、会場を埋める支援者たちに求めた。

 椎名氏は公示後、房総方面を中心に、県議らと街頭演説やミニ集会を重ねた。どこまでも組織頼みの戦いだった。

    ◇   ◇

 前回6年前の参院選では、民主党、共産党の候補各1人と自分の計3人で改選2議席を争った。自民公認は1人。県内各地で決起集会を開き、組織を引き締める。それだけで万全の体制だった。

 しかし「候補者が2人の今回は、そういうわけにはいかない」(椎名氏)。自民は猪口邦子氏(58)も擁立。党と組織を二分する選挙戦となった。

 印旛地域の自民党員の男性は「彼は6年前にあいさつに来たが、それ以降まったく接触がない。選挙直前に来て『今回もよろしく』と言われても……」と困惑した表情だった。

 頼りにする各種団体も力が弱まる。保育園を経営する椎名氏を同業としてこれまで応援してきた千葉市の保育園経営者は、「公示後も法定ハガキ一枚すら届かない」と選挙運動を不安視していた。

 昨年の総選挙のような民主への強い追い風はやんだ。組織選挙が強みを発揮してよいはずだが、支援した県議の1人は「肝心の組織がさびついてしまっていた」と振り返る。

    ◇   ◇

 知名度で都市部の無党派層に浸透し、自民支持層の半分を固めた猪口氏に、一部の農林業団体の支援まで奪われた。かつて秘書として仕えた水野清元衆院議員の養子、賢一氏も立候補し、票を食われた。6年前とは異なる「いろんな事情」が現職を追い詰めた。

 田久保尚俊県連幹事長は言う。「県議出身の参院議員を失ったことは残念だ。1年前の総選挙のダメージは残っている。来春の統一選に備え、きちんと支援組織を立て直さないと」。すでに来春の統一地方選が気に掛かるようだ。

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 この企画は森有正、斎藤有香、西浦久雄、荻野公一、武田良敬、山縣章子、斎川瞳、黒川晋史が担当しました。

7776チバQ:2010/07/17(土) 00:05:08
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000821007130001
「混迷の先は」上・消費税論議「重い負担」
2010年07月13日


菅首相は小西洋之氏(左)と道あゆみ氏(右)の応援のため公示前後で計4回県内入りした=6月19日、JR千葉駅前

 民主、自民、みんなで議席を分け合った参院選千葉選挙区。民主、自民に痛み分けの結果は、政権交代後も迷走が続く政治や、既存政党への有権者の「ノー」という思いの反映といえそうだ。消費税引き上げなどの問題が急浮上し、各党の選挙戦術にも波乱が続いた。躍進したみんなを含め、混戦を終えた各党は、組織づくりや党への評価への打開策など、それぞれに迷いを抱きながら、手探りを始めた。


 「なぜ増税が必要なのか、政治家としての理解の求め方に少し問題があったのでは」


 初当選した民主新顔の小西洋之氏は11日夜、菅直人首相が公示直前に争点として挙げた消費税増税論議について報道陣に聞かれ、こう語った。


 持論はあった。ブログや公示前の討論会などでは「将来あるべき社会保障の計画をしっかり立て、実現するためにいくらかかるのかを計算した上で、どうしても増税が必要だとなった時に国民に説明すべきだ」と主張。菅首相の「10%」発言は数字ありきの議論だと疑問視した。


 だが、選挙戦では総務省と経済産業省での産業政策に取り組んできた経験と、父を家族で介護した経験を基に、取り組んできた医療政策の市民活動を政治にいかす。小西氏は訴えをほぼこの点に絞り、「暮らしを守る即戦力」というフレーズで有権者に切り込んだが、財源となる消費税にはほとんど触れなかった。


 朝日新聞が投開票日、県内の有権者を対象に行った出口調査では、消費税引き上げが必要とした人で、民主候補に投票したのが47%だったのに対し、そうは思わないとした人は同30%。消費税を争点としたことで支持離れを起こした可能性がある。


 小西氏の陣営からも「選挙戦直前に言うべき問題ではない」という不満が漏れた。ただ小西氏は自身の勝因を「強い経済、強い社会保障の実現に取り組むという思いをお届けできたから」と分析。選対に入った県議の1人も話した。「小西さんは自らの訴えで、増税論議を薄めた」


   □   □


 民主のもう一人の新顔道あゆみ氏は、次点で落選が確定した後、柏市の事務所で消費税論議の影響について言葉少なに語った。「激戦で1万、2万票差だったので、影響したかは正直分からない」


 選挙戦最終日、道氏は菅首相と並んでJR新浦安駅前で最終演説に臨んだ。菅首相は「私が消費税を言ったことで、いろいろ選挙戦に重い負担をかけてしまったことは自覚している」と、聴衆に持論が生んだ波紋をわびた。


 菅首相の県内入りは公示前を含めて4回に及んだ。終盤の9、10日は小西氏は加わらず、道氏に絞った応援で2議席確保を目指した。


 当初はより有利とみられていた。3月には柏市内に事務所を構え、連合千葉の支援も取りつけた。「政治とカネ」「普天間」と逆風が続くなか、あまり党を前面に出さず、弁護士や母親の立場から「命と暮らしが守られる政治を」と主張した。


 だが、菅内閣発足による支持率回復の波に乗るように運動量を増やした小西氏に対し、道氏の動きには大きな広がりが見られなかった。松戸市長選などの地方選が重なり、「選挙疲れ」で動きが鈍ったとの声も聞かれた。公示後、選対が回り出した時には消費税が争点となり、子育て支援などの訴えはかすんだ。連合千葉の動きが活発化して急追したが、1万2千票余り及ばなかった。


   □   □


 県連選対委員長の岡島一正衆院議員は、消費税増税論議が「党全体としての得票が減った要因」と認める。「消費税増税10%という発言の真意を、我々自身が納得した上で県民に説明するには時間が足りなかった」と分析した。連合千葉の黒河悟会長も「消費税を含めて政権批判が集中し、結果的にみんなの党に票が流れた。次の参院選をどう戦うかは、党も考えるだろうし、うちも話をする」。


 今後も必ず争点となる消費税。国政選挙や政治活動を通じていかに訴えていくか。その反省が求められる結果となった。(永井啓子、小沢邦男)

7777チバQ:2010/07/17(土) 00:06:10
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000821007140001
「混迷の先は」中・自民 保守票争奪
2010年07月14日


落選が決まり重苦しい雰囲気に包まれた事務所で、支持者に頭を下げる椎名一保氏(左から2人目)=12日、千葉市中央区

 「やはりちょっと(自民に)2人はきつかったということでしょうね」
 3選を果たせなかった自民現職の椎名一保氏は12日未明、千葉市内の選挙事務所で、目を真っ赤にしながら声を絞り出した。


 椎名氏にとっては誤算続きだった。昨年の総選挙で野党に転落、公明との選挙協力はなくなった。党本部は県連の意向に反し、千葉選挙区に2人目の公認候補として、知名度の高い猪口邦子氏を擁立。票を奪い合うことになった。


 最も響いたのは足下の亀裂だ。秘書として仕えた水野清・元総務庁長官の養子である前衆院議員の水野賢一氏が4月、みんな公認で立候補を表明。佐倉市などでは2人が写った政党ポスターが今なお残る。「本当に三重苦」。ぼやきがたびたび聞かれた。


 椎名氏が頼ったのは40人を超える自民県連所属の県議や市議たち。全員が自身の後援会をまとめれば、当選ラインは悠々と超える。


 だが、実際には大選対は空回りが目立った。各地の得票を予測し、戦略を立てる核となる存在は最後までいなかった。「本気で椎名さんで動いた県議は十数人」と猪口陣営の幹部は話す。


 党自体、資金繰りにも苦労する。ある広告会社の経営者は「党幹部の街頭演説を知らせる看板の注文は民主の10分の1」と打ち明ける。公民館などに支援者を集め、地域票をまとめる「ハコモノ選挙」は激減。衆院中選挙区時代のように党内の候補者同士が切磋琢磨(せっ・さ・たく・ま)して全体の票数を増やすような体力はない。


 従来型の組織選挙が通用しなくなったことに、椎名氏選対の責任者の1人、田久保尚俊・党県連幹事長は複雑な表情だ。「我々だけでこの広い選挙区を戦うという覚悟が甘かったのかもしれない。だが、みんなの党は自民党予備軍。民主の2議席を防いだと言う意味ではよかった」


   □   □ 


 片や、大臣経験者といえど選挙は素人だった猪口氏。一人で街頭遊説をしつつ、指南役と実動部隊として頼ったのが、元県議の石井準一参院議員を中心とする県議15人余と市町村議らだった。


 県内の自民勢を二分した昨年の知事選で敗北、その後遺症は残る。「来年は統一地方選だから自分の所でポイントを出さないと。危機感が違うよ」(選対本部長の川名寛章県議)。議員らは房総、東総地域などに猪口氏を連れ歩き、地区ごとに対椎名氏で割り出した得票を目指した。


 九十九里町で5日にあった集会には、地元県議らが700人を集めた。「何としても勝ちたい。一緒に走ってください」。猪口氏が涙を浮かべると、会場から「よし」と声が飛んだ。


 開票結果をみると、都市部以外に木更津、君津、南房総市などで得票がトップ。投開票日の本社出口調査によると、猪口氏が自民支持層のうち43%を固め、椎名氏の同35%を上回った。逆風、資金不足の条件は同じだが、自らの議席獲得をかけた少数派議員がフル稼働、知名度も重なり、保守票で明暗を分けた。


 「各地で長年築いた草の根の信頼関係こそが自民党。そこに入らせてもらえたことが大きな勝因」。当選が決まった後、猪口氏は語った。さらに、政権奪回に向けて「細胞分裂している場合じゃない」と、関係修復を呼びかける。


 だが、肝心の猪口陣営幹部は、椎名氏側の議員について「自分の足場固めもできないのに人の選挙をやれるわけない」「猪口さんを当選させて自分の使命は果たした」。椎名派の県連幹部も「統一地方選で猪口さんの応援を受ける? まあ、そういう人もあるんじゃないですか」。互いに歩み寄る気配はない。(重政紀元、小沢香)

7778チバQ:2010/07/17(土) 00:07:22
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000821007150001
「混迷の先は」下 みんな 無党派層つかむ
2010年07月15日


当選直後、「綱渡りのようだった」と水野氏は選挙戦を振り返った=佐倉市王子台

 「消費税を10%に上げて景気がよくなる、そんな馬鹿なことがあるわけないじゃないですか!」


 7日、JR船橋駅前。みんなの党の渡辺喜美代表が威勢良く話すのを、約200人が聞いていた。演説を終えた渡辺代表に握手を求めて一斉に群がる。公示後、県内に4回入り、6カ所で演説した。


 対照的に、みんな公認の水野賢一氏単独だと、足を止めて最後まで聞く人は、終始まばらだった。


 「ほとんど足も踏み入れていない市町村でも票をもらえたのは、水野賢一より『みんなの党』への期待」。当選翌日の記者会見で水野氏は、率直に認めた。


 朝日新聞が投開票日に県内の有権者に行った出口調査では無党派層の26%が水野氏に投票。千葉選挙区の9候補で最も多く、2004年、07年の参院選と比べて無党派層の受け皿が民主候補から水野氏に移ったことがうかがえる。民主と自民の支持層からも各約1割の支持を得ていた。


   □   □


 10カ月前の衆院選。水野氏は千葉9区で民主候補に3万5千票差で敗北。比例復活もかなわなかった。この時、県内3選挙区でみんなの公認新顔が立候補し、一定の得票があった。


 鳩山政権が支持率を落としていた4月末、水野氏は自民を離れた。「みんな」の浮上に期待をかけた。


 公示前から演説場所に、渡辺代表の顔写真が張られた等身大の看板を持参。支援者の間で「パフォーマンス嫌い」として知られるが、無党派への浸透を目指し、野球観戦を終えて帰る客に千葉ロッテのユニホームを着てチラシを配った。最終盤には、成田山新勝寺の祇園祭で旗をたてて練り歩いた。


   □    □


 次点の民主新顔道あゆみ氏を1万2千票余りの差で制した要因は、ほかにもある。


 「やせてズボンがブカブカになるくらい回った」。水野氏の養父・水野清氏時代からの支援者で佐倉市の土地改良区幹部(60)は、実動部隊としてフル回転した。


 水野氏が地盤の千葉9区域(佐倉市、四街道市、千葉市若葉区など)に入ったのは公示後は2日だけだったが、そのあいさつ回りを先導した。6月末には、水野氏と別行動で浸透を図った清氏を連れて、かつて同氏が地盤とした成田市や銚子市などを「行脚」した。


 千葉9区では3市1区すべてで他候補より多く得票。銚子と成田でも約1万3千票を得た。当選翌日、水野氏は「地元の人には感謝している」と述べた。


 街頭活動中心の「みんな」の選挙と、自民時代に培った古い組織選挙が混在したのが、水野陣営だった。


    □   □


 参院選で水野氏の街頭活動を支えたスタッフには、「みんな」公認で来春の統一地方選に立候補の意欲を見せる人も多い。街頭でのビラ配りなどを手伝った松戸市の会社員男性(51)は、党の趣旨に賛同し、市議選を目指す。


 水野氏は県内組織について「志を同じにする人たちのネットワークによる緩やかな連合体もありえる」という。国会での仕事に意欲を燃やす水野氏だが、支援者の活動をいかに支えていくかも、今後の試金石となりそうだ。


 みんなの躍進について、千葉大法経学部の新藤宗幸教授(行政学)は「大都市の住民にうずまいている反公務員の思いを取り込んだ一種のポピュリズム、大衆迎合的な流れ。統一選では一定の議席を取るだろうが、長続きするかは分からない」と指摘。街頭運動やメディアへの露出に重きが置かれた現在の選挙活動では、政治が「その時々の争点、雰囲気に流され、空虚なものになりかねない」と警鐘を鳴らす。(高橋友佳理)=
おわり

7779チバQ:2010/07/17(土) 00:08:08
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20100714/CK2010071402000087.html
検証2010参院選(上) 2大政党痛み分け 組織の支援だけでは限界
2010年7月14日

 公示直後、報道機関が行った世論調査の結果を見て、民主県連の幹部はがくぜんとした。優勢とみていた新人の道あゆみ(44)が大差で五位に沈み、一時は「泡沫(ほうまつ)候補」とまでささやかれた新人の小西洋之(38)がトップを独走。春先に民主党が行った世論調査とは正反対の結果だった。

 道は三月末に選対会議を開くなど、早くから始動。テレビ出演で多少の知名度があり、四月上旬には連合千葉の支援も決まった。一方の小西は選挙事務所がなかなか決まらず、四月下旬の連合千葉メーデーでは推薦候補でありながら、道中心の支援を決めた連合千葉に、会場入りを拒まれる“屈辱”も味わった。

 だが、いざ選挙戦が始まると、てこ入れが必要と思われていた小西が大躍進。危機感をバネに、地道な街頭活動や支援団体の確保を続けた成果が如実に表れ、トップ当選を果たした。

 これに対し、順調な船出で陣営に自然と“楽勝ムード”が漂った道は、活動の出遅れが最後まで響いた。最終盤には菅直人首相の応援演説を二日続けて受け、破格の支援態勢が取られたが、約一万二千票差で次点に終わった。

 目標の二人当選をわずかの差で逃し、「いまひとつ努力すれば届いたのかな」と悔やむ田中信行県連幹事長(県議)。道を支援した衆院議員の一人は「支援する団体、議員らの割り振りに大きな課題が残った」と戦略の失敗を指摘する。

   ◇     ◇

 「(二人当選の)殻を破りたかった」−。二議席獲得を旗印にした自民県連会長の森英介(衆院議員)は無念の表情でこう述べ、敗戦が決まった現職椎名一保(58)の選挙事務所を後にした。

 一月下旬に新人の猪口邦子(58)が出馬を表明。公認候補二人で参院選に臨むことになった。選挙戦中盤、県連幹部は「一人だと緩みが出る危険性もあった。良い戦いができている」と期待感を示した。初当選した猪口は、国会議員や県議らが組織を固める一方、都市部を中心に無党派層の掘り起こしにも成功した。

 一方、椎名は協力関係にあった元自民衆院議員(千葉9区)の水野賢一(43)が、みんなの党から出馬したのが響いた。水野は椎名の地盤の東総でも一定の力を持つ。椎名陣営の幹部は「みんなの候補が別人なら結果は違った」と悔しさをにじませた。

 県連幹事長の田久保尚俊(県議)は「組織の支援だけでは限界がある。街頭で有権者に働き掛けるなどプラス要素が必要だ」と振り返った。

 支援団体などの組織固めを図った椎名陣営だが、政権交代による求心力の低下は少なからずあったという。猪口は「ガラス張りの選挙カーには必ず自分が乗っている。これが大事だ」と積極的に街に出て、高い知名度を背景に「プラス要素」を実践してみせた。 (小川直人、小林孝一郎)

   ◆     ◆

 十一日に投開票された参院選千葉選挙区(改選数三)は、二議席確保を狙った民主、自民の二大政党が痛み分けに終わり、その間隙(かんげき)を縫い、みんなが県内初の議席を確保した。三党の選挙戦を振り返って勝因と敗因を検証し、今後の県内勢力図を占う。 =敬称略

7780チバQ:2010/07/17(土) 00:09:29
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20100715/CK2010071502000096.html
検証2010参院選(下) みんなの党躍進 勢力図 塗り変える可能性
2010年7月15日

 「国会議員と地方議員を多く抱える自民、民主に、国会議員も地方議員もいないみんなの党が対抗できた」。参院選千葉選挙区(改選数三)で初当選した水野賢一(43)は、晴れやかな笑顔で手応えを語った。

 元衆院議員の水野は四月に自民を離党して、みんなからの出馬を表明。支持組織を固める選挙戦が中心だった自民時代と異なり、集票手段は街頭演説にほぼ限定された。

 党代表の渡辺喜美の知名度と人気を背景に、民主、自民への批判票の確保に全力を注いだ。演説の端々に「組織なし、金なし」「徒手空拳の選挙戦」「みんなの党の挑戦」などの言葉をちりばめ、大政党に小政党が挑む構図をうまく演出した。

 「民主、自民の一角を崩せた」と充実感を漂わせる一方で、水野は大政党の組織力をあらためて痛感させられた。「もっと民主、自民への批判は強いと思っていた。二大政党の壁はなかなか厚いな」。トップ当選した民主新人の小西洋之(38)に大きく水をあけられ、次点だった民主新人の道あゆみ(44)と僅差(きんさ)での三着は想定外だった。

 来春の統一選や次の衆院選に向け、党組織の確立が急務だが、ことは容易ではない。水野の支援者には市民運動系や自民系が混在。渡辺は「ネットワーク型組織」を掲げるが、緩い連合体を志向せざるを得ないのが内情だ。今後の組織運営と党勢拡大は、みんなで県内初の議員となった水野の手腕に託される。

   ◇  ◇

 今回の参院選で躍進したみんなに対し、二大政党は警戒感を強めている。自民県連幹事長の田久保尚俊(県議)は来春の統一地方選について、「『自民の現職がいるから出馬できない』という自民系の人が、みんなから出る可能性は大いにある」と指摘する。

 民主県連幹事長の田中信行(同)も「参院選でも民主の批判票がみんなに流れた。自民ほどではないかもしれないが、影響は予想される」と同調。「国政で政党(主体の)選挙が続き、地方選挙でも政党の影響力が強まるはず。みんなが台風の目になる可能性もあるかもしれない」と予想する。

 自民県連は、前回二〇〇七年と今回の参院選、昨年の知事選で分裂選挙を続けた末、水野の当選を許した。民主県連は昨年の総選挙で衆院議員が大量に増えたが、結束を固めるはずだった今回の参院選で、目標とした二人当選を果たせなかった。

 ともに組織は盤石とは言い切れない。県内初の国会議員という足掛かりを得たみんなの躍進は、どこまで続くのか。来春の統一地方選の結果は、県内の勢力図を変える可能性も秘める。 (小林孝一郎、小川直人)

  =敬称略

7781チバQ:2010/07/17(土) 00:12:40
http://mainichi.jp/area/kanagawa/archive/news/2010/07/13/20100713ddlk14010237000c.html
ねじれ再び:’10参院選神奈川/上 民主、無党派層奪われ /神奈川
 11日投開票された参院選神奈川選挙区は、みんなの党新人が与党2議席の一角を突き崩し、改選3議席を自民、みんな、民主3党で分け合った。民主は現職閣僚が議席を失う痛打を浴びた。衆参の「ねじれ」が再現される与党敗北の象徴的な選挙区となった神奈川の激戦に迫った。

 選挙戦も終盤を迎えた8日夕。菅直人首相は、JR川崎駅西口でマイクを握った。「次の総選挙までは消費税は上げない。しかし、議論だけはしっかりする。それを与野党でやろう」。首相は支持率の「V字回復」から一転して急落を招いた消費税論議について釈明を重ねた。傍らで、民主現職の金子洋一氏(48)が手を振り、有権者に顔を売り込む。

 この日で、首相就任後3回目の来県。異例のテコ入れは神奈川の2議席の死守を図る党の姿勢を示す意味が込められていた。しかし、法相として5選を目指した千葉景子氏(62)の姿はなかった。

 伏線があった。民主県連は5日、所属議員に金子氏への重点的な支援を改めて呼びかけるファクスを送っていた。党の調査による情勢分析で、金子氏は、自民党現職の小泉昭男氏(64)、みんなの党新人の中西健治氏(46)、そして千葉氏に水をあけられていたことを踏まえた判断だった。

 「千葉のチの字もないじゃないか」。千葉氏の陣営幹部は憤った。県内全18小選挙区の衆院議員の割り振りは金子氏12人、千葉氏6人とされたうえ、閣僚や党幹部の応援も金子氏に集中。支援態勢の偏りを見過ごせなくなった千葉氏の陣営は、5日の文書をきっかけに、県連などに抗議するようになった。

 最終盤の9日になって、県連は所属議員にあてた檄文(げきぶん)に「千葉・金子両候補は、みんなの党の追い上げにより、大変厳しい情勢」と記し、2議席の維持へ向けて発破をかけた。だが、みんなの党の躍進は想定を上回り、結果的に千葉氏が落選の憂き目を見た。

 ただし、実際の得票をみると、金子氏と千葉氏の票を足して2で割っても、中西氏の票には及ばず、「均等割り」が成功したとしても、与党の一角が崩される結果は変わらないことになる。

 共同通信の出口調査によると、中西氏が無党派層のほぼ3割から支持を得たのに対し、金子、千葉両氏はそれぞれ1割強にとどまった。「外に支持が広がらなかった」。データは、連合神奈川幹部の実感と重なる。従来の民主は、連合を中心とした組織票に無党派層を上乗せすることで党勢を拡大してきたが、「上乗せ」分は今回、「第三極」に奪われていた。

   ◇  ◇

 昨年8月の衆院選で政権交代の原動力となったマニフェストも、今回は「現実路線」への転換を余儀なくされ、県連幹部は「有権者が、以前ほど受け取ってくれなかった」とこぼした。松沢成文知事は12日、「マニフェストを選挙に勝つための道具にしか見ていない」と記者団に語り、民主を批判した。

 「言ったことはやる姿勢を示していくのが、政権与党としての道筋」。同日会見した県連の水戸将史幹事長は強調した。だが、その道は、ねじれ国会を前に、更に険しくなっている。

7782チバQ:2010/07/17(土) 00:13:35
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20100714ddlk14010158000c.html
ねじれ再び:’10参院選神奈川/中 みんな、風頼みに懸念も /神奈川
 「みなさんの力で、民主党、自民党の従来のしがらみ体制を変えて、変えて、変えてください」。選挙戦最終日の10日午後、横浜市西区の横浜駅西口前。みんなの党の渡辺喜美代表が声を張り上げた。公示後、党新人の中西健治氏(46)の支援のため、4度目の来県。「党の顔」に道行く人は足を止め、人だかりができた。この日は夜にも再び横浜駅前に立ち、最後の街頭演説を締めくくった。

 江田憲司幹事長と浅尾慶一郎政調会長という県内を地盤とする衆院議員がいるものの、全県的な組織を持たないみんなの党にとっては、いかに無党派層を取り込むかがカギ。注目度の高い渡辺代表によるテコ入れを受けつつ、陣営は「1人でも多くの人に会う」というシンプルな方針を立て、中西氏は昨年12月5日から7月10日まで1日も欠かさず、県内を巡る駅立ちを続けた。浮動票が多い横浜、川崎両市を重点地域と位置付けた。

 開票結果をみると、昨年8月に市長選に挑んだ横浜市での中西氏の得票数は候補者中最多で37万票に迫り、トップ当選した自民党現職の小泉昭男氏(64)を149票上回った。

 ただし、来春に統一地方選を控え、「風」に頼った選挙戦術には危機意識もにじむ。参院選と同日に投開票された横浜市議泉区補選(改選数1)では、先月の同区補選に挑んだ同党新人が再び立候補したものの、労組出身の民主党新人に競り負けた。「今回(の参院選)は風が来たが、無風の時でも戦えるように、組織があった方がいい」。12日の記者会見で、浅尾政調会長は「足腰」の弱さを認めざるを得なかった。

   ◇  ◇

 「一時的なブームだろう。今までいろんな政党が出ては消えていった。地域に一番密着しているのは自民党」。12日に記者会見した同党県連の菅義偉会長は、みんなの党躍進に反論してみせた。今回、公認候補を小泉氏1人に絞り、98万票を得て、中西氏に20万票近い差をつけた。

 だが、121万票を得て初当選した04年選挙に比べると2割近く票を減らしている。共同通信の11日の出口調査では、無党派層からの得票は当選者中最低の約15%。昨年まで連立政権を組んでいた公明党の支持層の約40%が小泉氏に投票した一方で、中西氏に約20%、民主現職2人への投票も約20%で、ほぼ同数が民主、みんな両党に回っている。

 「自民に半分は欲しかった」。県連幹部はうなった。政権奪還に向け、広がりが見えない支持層。手放しで喜べない「勝利」だった。

7783チバQ:2010/07/17(土) 00:14:27
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20100715ddlk14010224000c.html
ねじれ再び:’10参院選神奈川/下 敗戦各党、立て直しへ /神奈川
 「負担をすべて国民に押し付け、黒字の大企業には大減税。暮らしも経済も破壊する間違った政治はストップさせようではありませんか」。選挙戦中盤の3日、JR川崎駅東口。共産党元職の畑野君枝氏(53)が力を込めた。隣で志位和夫委員長もこれまでの消費税収額と法人減税額を比べたパネルを掲げ、増税の問題点をアピールした。

 今回は新党からの立候補が相次いだことを受け、共産は当選ラインが下がるとにらみ、畑野氏が議席を獲得した98年の再現に期待を込めた。菅直人首相が消費税引き上げに言及すると、反対の訴えを強化し、無党派層の取り込みを図った。

 しかし、畑野氏の得票は前回07年に比べ約8万票減の約30万票にとどまった。共同通信の出口調査によると、畑野氏に投票した無党派層は1割弱だけで、約3割を得たみんなの党にさらわれた。

 社民党も、国政選挙での退潮傾向に歯止めをかけることができなかった。政権離脱後に擁立した新人の木村栄子氏(62)の得票は約11万票にとどまり、同党の候補は前回に続いて供託金没収となった。「訴えが届かなかったということに尽きる。統一地方選で地方議員を増やすように頑張っていきたい」。社民県連の高橋八一幹事長は無念そうに語った。

   ◇  ◇

 「第三極」を目指し、相次いで結成された新党。神奈川選挙区に挑んだものの、みんなの党の「独り勝ち」を許す結果に終わり、埋没した感は否めなかった。

 新党改革新人の甲斐敬浩氏(46)は、舛添要一代表を前面に立てた選挙戦を繰り広げ、木村氏と肩を並べる約11万票を獲得した。ただ、県内に党の拠点はなく、今後の活動は不透明だ。

 たちあがれ日本新人の松田学氏(52)は、独自候補の擁立を見送った日本創新党から推薦を受けたものの、得票は約9万票。松田氏は「協力効果がどこまであったのか分からない」と振り返った。

 中田宏前横浜市長が代表幹事を務める日本創新党の県内での比例代表の得票は約6万票にとどまり、松沢成文知事も同党の応援首長連合に名を連ねたものの、存在感を示すことができなかった。中田氏は12日の記者会見で「時間が足りなかった」と悔やんだ。

 2大政党に不満を持つ有権者をいかに取り込むか。来春の統一選を控え、各党は戦略の立て直しを求められている。

   ×  ×

 この連載は木村健二、杉埜水脈が担当しました。

7784チバQ:2010/07/17(土) 00:16:04
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20100712ddlk14010080000c.html
参院選’10神奈川:民主・千葉氏落選 みんな・中西氏初当選(その1) /神奈川
 ◇与党への風当たり受け
 第22回参院選は11日、投票が行われ、即日開票された。10人が立候補した神奈川選挙区(改選数3)は、民主党が2議席を維持できるかが焦点だったが、みんなの党が与党の一角を崩し1議席を獲得。民主党は04年、07年と続けて2議席を押さえたが、法相として5選を目指した民主党現職の千葉景子氏(62)が次点に泣き、現職閣僚が議席を失った。トップは自民党現職の小泉昭男氏(64)で、手堅い組織固めで再選。みんなの党新人の中西健治氏(46)が続き、「第三極」の躍進を印象付けた。民主党現職の金子洋一氏(48)は3議席目で再選を果たした。

 「私のこれまでの活動、選挙戦での活動を見て、『もういいんじゃないか』と判断を下されたわけだと思う。神奈川で2議席を取ることは政権与党としての責任。それができなかった責任は感じている」。横浜市中区の事務所で千葉氏は終始にこやかな笑みで淡々と語り、最後に深々と頭を下げた。

 千葉氏は旧社会党時代に初当選した86年以来の議席を守り抜けなかった。過去4回はいずれも最下位当選。法相として臨んだ今回も、政権与党への風当たりをまともに受ける格好となり、厳しい戦いを強いられた。政権交代に伴い昨年9月に発足した鳩山内閣で法相に就任。菅内閣でも再任され「新しい政治を逆戻りさせるわけにはいかない」と強調した。

 ◇小泉氏、手堅く再選 公明支持層にも浸透し
 小泉氏は午後8時20分ごろ、支援者の大きな拍手の中、横浜市中区の選挙事務所に姿を見せ、笑顔を振りまいた。万歳の後には「日本の将来に向け、景気をしっかり底上げすることが大事。同僚議員と一歩一歩詰めていきたい。頑張ります」と抱負を語った。

 自民は、公認候補を1人に絞る手堅い戦略で党支持層を着実にまとめ、昨年の政権交代前まで連立を組んでいた公明支持層にも浸透。「唯一の与党候補」だった04年に得た120万票は大きく下回ったものの、安定した戦いを見せた。現職とはいえ、地元の川崎市以外での知名度不足は否めず、元首相次男の小泉進次郎衆院議員とともに街頭活動を展開。「小泉」をアピールし、支持を訴えた。

 ◇中西氏、現職の壁破る 政権への批判票取り込み
 「みなさんからのご厚意にしっかり応えていきたい。本当にありがとうございました」。みんなの党の中西氏が、現政権への批判票を取り込み、現職3人に割って入った。12日未明、支持者を前に、横浜市中区の事務所で満面の笑みで万歳をした。昨年8月の横浜市長選は、無所属で挑み87万票を獲得しながら惜敗。2度目の政界挑戦で、外資系証券マンからの転身を果たした。

 組織票を期待できないとあって、無党派層を取り込もうと、公認決定後の12月上旬から7カ月間にわたり、毎日、県内各地の駅前で街頭活動を展開。駅立ちは連続200日を超えた。消費税引き上げが争点化すると「増税の前にやるべきことがある」と批判を強めた。

 ◇金子氏、議席守り抜く 消費税論議、沈静化努め
 昨年10月の補選で初当選したばかりの金子氏は、わずか8カ月後の再度の審判で議席を守り抜いた。菅直人首相をはじめ、閣僚や比例代表のタレント候補の大量投入を受け、後続候補の追い上げをかわした。

 ただ、千葉氏が落選したことを踏まえ、金子氏は当選が確実となったものの、「千葉法務大臣が落選したことは大変残念。貴重な議席で、全力で働かせていただきたい」と神妙だった。

 金子氏は旧経済企画庁など国内外の経済機関で活動した経験から、金融緩和政策(リフレ政策)による景気回復を主張。首相が消費税の増税に言及すると、「無駄遣いをなくしてはじめて負担をお願いできる」と沈静化に努めた。

 ◇畑野氏、奪還ならず 増税批判、支持広がらず
 「残念な結果になりましたけど、みなさんのご支持に感謝申し上げます」。共産元職の畑野氏は午後10時ごろ、横浜市中区の事務所で敗戦の弁を述べた。

 首相が消費税増税に言及し、自民も「当面10%に引き上げ」を掲げる中、選挙戦では「3議席を消費税増税の候補に独占させない」と強調していた。「『増税ストップ』という世論は日に日に大きくなっていった。もう少し時間があれば、という思いも致します」と悔しさをにじませた。

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7785チバQ:2010/07/17(土) 00:17:30
■解説

 ◇みんな、民意引き寄せ
 参院選神奈川選挙区は、民主党が2議席を守りきれず、自民、みんな両党と議席を分け合う結果となった。昨年8月の衆院選で県内から複数の議員を誕生させたみんなの党が、徹底した「改革」を説く姿勢で支持を集め、参院選でも躍進。県内全18小選挙区に衆院議員を擁し、連合神奈川の支援を受ける民主党の組織力に風穴を開けた。

 民主党が昨年の衆院選で唱えた最大のスローガンは、「政権交代」だった。今回の参院選では、直前に誕生した菅直人首相の下、「政権交代の成果」とともに、消費税の引き上げの是非を有権者に問う格好となった。

 だが、消費税については、民主党内でも見解が統一されていなかったことが論戦を分かりにくくした。神奈川でも、千葉氏は消費税についてほとんど触れず、金子氏は「すぐに増税すると言っているわけではない」と釈明に追われた。県連幹部は「菅さんの発言で『守りの選挙』になった」と嘆き、選挙戦では「防戦」に回ることを余儀なくされた。

 一方、みんなの党は、与党と最大野党の自民党が増税に言及したことを踏まえ、景気低迷にあえぐ有権者を前に「増税の前に公務員制度改革と経済成長」と強調。無党派層を中心に民意を巧みに引き寄せた。

 国政では連立組み替えが避けられないとの見方が広がる中、来春の統一地方選を控え、神奈川でも既に民主党からみんなの党に移る地方議員が出ており、当面は「第三極」を巻き込んだ各党の駆け引きが予想される。【木村健二】

http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20100712ddlk14010093000c.html
参院選’10神奈川:民主・千葉氏落選 みんな・中西氏初当選(その2止) /神奈川
 ◇投票率55.57%、0.75ポイント減 期日前は定着
 11日に投開票された第22回参院選の神奈川選挙区の投票率は55・57%で、07年の前回選挙(56・32%)を0・75ポイント下回った。当日有権者数は729万4561人だった。

 投票時間が現行の午後8時に延長された98年以降、これまでの過去4回の投票率は55%前後で推移。今回、消費税の引き上げがクローズアップされ、有権者にとって身近な争点となっただけに、投票率を押し上げるとみる陣営もあったが、結果としては大幅な上昇はなく、同水準にとどまった。

 また、期日前投票は77万1086人で、前回比0・3%増で、ほぼ同レベル。参院選に初めて導入された前々回(04年)の46万9090人からは大幅に増加しており、制度自体は定着していると言えそうだ。

 県選管によると、神奈川選挙区の投票率は、過去、いずれも全国平均を下回っており、都道府県別で過去最高だったのが01年の37番目(神奈川55・45%、全国56・44%)。77年は最下位(神奈川60・74%、全国68・49%)となっている。

 ◇新党、存在感示せず
 みんなの党が神奈川選挙区でも存在感を示した一方で、今回初めて国政選挙に臨んだ新党の新人は、いずれも厳しい戦いを強いられた。みんなの党が、県内に幹事長の江田憲司衆院議員(神奈川8区)と政調会長の浅尾慶一郎衆院議員(比例南関東)という国会議員を擁するのに対し、他の新党が県内に「足場」を持たないことが大きな要因となっている。

 たちあがれ日本は5月に松田学氏(52)の擁立を決定。6月には、地方自治体の首長らが結成して中田宏・前横浜市長が代表幹事を務める日本創新党との選挙協力も発表し、創新党が松田氏を推薦することになった。だが、実際には、既成政党を批判する新党勢が「同士討ちを避ける」(創新党幹部)といった程度の協力関係にとどまり、表立っての支援は最後まで見られなかった。

 新党改革は、5月に元団体職員の女性の擁立を発表しながら、家庭の事情を理由に女性が辞退したとして、6月に入って甲斐敬浩氏(46)の公認を決定。準備不足を露呈した。

 一方、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を巡って連立政権を離脱した社民党も、独自色を打ち出そうと6月に入って木村栄子氏(62)の擁立を発表。だが、最後まで出遅れをばん回できず、存在感を示すことはできなかった。

毎日新聞 2010年7月12日 地方版

7786チバQ:2010/07/17(土) 00:24:03
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20100713ddlk19010125000c.html
辛勝・輿石東の軌跡:参院選/上 知名度で議席守る /山梨
 参院選は民主党参院議員会長の輿石東氏(74)が自民新人の宮川典子氏(31)の猛追を辛くもかわした。出身母体である山梨県教職員組合(山教組)を中心とした厚い組織に支えられ、中央で「政権の要」と呼ばれるまでに上り詰めた輿石氏が、なぜ苦戦したのか。衆院初当選から20年を経た政治家「輿石東」の軌跡を追った。(文中敬称略)【曹美河】

 ◇つきまとった「負のイメージ」
 「五分の勝負だそうです」−−投票日の11日昼、甲府市の選挙事務所で情報収集を続けていたスタッフが緊張した声を上げた。各報道機関の出口調査結果が漏れ伝わってきたのだ。

 中盤の「優勢」から一転した情勢に、焦った陣営スタッフは県内各地区の事務所に散り、投票が締め切られる間際まで、個票(後援会員カード)を頼りに念押しの電話をかけ続けた。

 ただ、そこには、かつて輿石の選挙で高い集票力を発揮した現職教員の姿はほとんどなかった。

 「山教組の動きは6年前と全く違う。選挙に拒否感がある若い先生も多いし、もう組合で縛ることはできないんじゃないか」。陣営スタッフはため息まじりに言った。

 6年前の選挙では、山教組幹部が政治資金規正法違反に問われた。昨年の衆院選では北海道教職員組合による同法違反事件も起きた。山教組が前面に出ることはできなかった。その穴を教員OB、衆院議員の後援会員などが埋める形で今回の選挙運動は行われた。

 当選が確実となったのは午後11時前。当初陣営が予想していた午後10時から大きくずれ込んだ。差はわずかに3745票。「政権の要」にしては、あまりにも苦しい勝利だった。

 選挙戦を通じ、輿石には「負のイメージ」がつきまとった。「74歳という年齢、小沢一郎(前幹事長)との距離の近さ、山教組に対する世間の厳しい視線……。マイナス要因を挙げればきりがない」。陣営幹部は苦々しい表情で振り返る。菅直人首相の消費税増税発言が追い打ちをかけた。「消費税の影響が終盤になってじわじわと表れた」。別の幹部はそう分析した。

 12日に甲府市内で記者会見した輿石は「(接戦は)期待が大きければ失望も大きいという結果だと思う。責任の重さを痛感して国民の期待に応えることが、民主党が信頼回復する道だ」と、淡々とした口調で総括した。

 それでも、輿石が議席を守ったのは、知名度で相手を上回った結果でもある。

 陣営幹部らは選挙戦終盤、金丸信元自民党副総裁を引き合いに出し「金丸先生以来の実力者。輿石東なくして山梨の未来はない」としきりに訴えた。

 「今後国会で私が何をするのか。そのことで必ずご恩返しができると思う」。11日深夜、当選を喜ぶ支持者の前で語った輿石の言葉には「政界の実力者」としての自負がのぞいた。

   ◇  ◇

 輿石は1936(昭和11)年、韮崎市龍岡町で農家の次男として生まれた。都留市立都留短大に進み、58年に神奈川県で小学校教諭となる。

 その後山梨に戻り、上野原町立小などを経て80年4月、専従の山教組北都留支部書記長となった。「対立する双方を納得させる抜群の調整力と実行力があった」。北都留支部時代の同僚は輿石をこう評する。政治家・輿石の出発点はここにあった。

7787チバQ:2010/07/17(土) 00:24:52
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20100714ddlk19010055000c.html
辛勝・輿石東の軌跡:参院選/中 保守分裂で頭角 /山梨
 ◇山教組時代から「頑固」で「柔軟」
 山梨県教職員組合(山教組)の北都留支部書記長だった輿石東(74)は84年、47歳で山教組執行委員長に推され、6年間務めた。

 「この交渉には緊張感がない。私は大勢の組合員を背負っている。きょうの交渉はこれで打ち切ります」

 委員長時代、教職員と県職員を代表しての賃上げ交渉の席で、輿石はそう言い捨て、席を立ってしまった。同席していた当時の山教組書記長、倉田由和(68)は面食らった。

 「相手の県の総務部長が冗談ばかり言ってね。場を和ませようとしたんだろうけど、輿石さんはそれが許せなかった。当時からそういう頑としたところがありました」

 後日再開された交渉で、組合はベースアップを勝ち取った。

 旧自治省から出向していたその総務部長は現在の茨城県知事、橋本昌(64)。倉田は2人の関係悪化を懸念したが、輿石と橋本は今もしばしば酒を酌み交わすという。「どんなに立場が違う人でも、結局なぜか仲良くなっちゃう。それが輿石さんなんです」

 「頑固」と「柔軟」。周囲の輿石評には、相反する言葉が同居している。

   ◇  ◇

 90年の衆院選。山梨選挙区で旧社会党の元職が出馬を辞退し、同党の意向で山教組委員長の輿石に白羽の矢が立った。

 「こういう立場だから、組織の決定には従わざるを得ない……」。そうつぶやく輿石の姿を、当時副委員長だった坂本誠二郎(62)は記憶している。出馬をためらう輿石や家族を説得したのが、旧中道町出身で83〜88年に日教組委員長を務めた田中一郎(05年に79歳で死去)だった。

 「日教組委員長時代、父は輿石先生をよく家に連れて来ました。弁護士資格を取ったばかりの私に『何かあったら輿石君に相談しろよ』と。それだけ信頼していたんだと思います」。長男で弁護士の正志(52)=甲府市=はこう振り返る。

 田中は中央政界で、同郷の金丸信元自民党副総裁や同党の文教族議員と親交が深かった。田中家の墓石の文字は、海部俊樹元首相の筆によるものだ。

 「日教組といっても父は現実路線。イデオロギーに縛られることなく『使命を実現するためには』と保守系ともパイプを保った。輿石先生も父に似たところがあると思いますね」と正志は言う。

   ◇  ◇

 そんな輿石をある自民系元県議は「節操なく権力に取り入っている」と非難する。だが、こうした輿石の姿勢は、保守と革新が長らく協力関係にあった山梨の政治風土に由来する部分が大きい。

 山梨ではかつて、知事選や首長選のたびに保守系が分裂して争い、革新系の票をいかに取り込むかが勝敗を分けた。そのため革新勢力も大きな力を持ち、輿石もこうした風土の中で頭角を現した。その象徴が79年の知事選だ。

 金丸系の保守勢力と旧社会党県連が共闘、副知事だった望月幸明を擁立して田辺国男の4選を阻止した。当時金丸の秘書だった北杜市長の白倉政司によると輿石はその時、山教組の一員として選挙に没頭していた。「輿石先生がいなければ負けていたかもしれない。すごい集票力でした」

 輿石の山教組委員長時代は望月県政(79〜91年)と重なる。輿石は県政を舞台に、教職員の看護休暇や海外研修制度の導入など組合の要求を次々と実現させた。(文中敬称略)【曹美河、小林悠太】

7788チバQ:2010/07/17(土) 00:25:35
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20100715ddlk19010099000c.html
辛勝・輿石東の軌跡:参院選/下 求められる説明能力 /山梨
 ◇ねじれ国会、運営は多難
 山梨県教職員組合(山教組)時代に培われた輿石東(74)の柔軟性と調整能力は、中央政界でもいかんなく発揮された。

 輿石は96年に結党した民主党に参加。03年に小沢一郎率いる自由党と合流した時は、参院国対委員長として調整役を務めた。

 「『小沢アレルギー』があって反対する議員も多かった。でも輿石さんは『天下のためにのみましょう』と議員たちを説得して回ったんです」。当時の参院議員会長、角田義一(73)は振り返る。角田によると、輿石は参院幹事長となった04年ごろから、小沢と頻繁に接触するようになる。

 「小沢さんの頭には、参院でねじれを作って政権交代に持っていくという絵が前からできていた。そこで、参院を束ねるキーマンとして輿石(参院議員)会長との関係を重視したんだと思います」と話すのは、民主党参院議員の米長晴信(44)。米長は07年参院選初出馬の際、小沢から輿石を紹介されたという。

 輿石は小沢との関係を保ちながら、参院議員会長、幹事長代行と、地位の階段を一歩ずつ上っていった。

   ◇  ◇

 「金丸信(元自民党副総裁)以来の政治家」。ある県幹部は輿石をそう評する。

 政権交代で県は中部横断自動車道整備の遅れを懸念したが、5月の参院国土交通委員会で前原誠司国土交通相は「17年度の供用予定に間に合うよう進めたい」と答弁した。質問したのは米長だった。米長はこの質問について「前日、輿石会長に『しっかれやれよ』と言われた。前原大臣にとっても、輿石会長の出身県の話だという意識は大きかったと思いますね」と語る。

 また、輿石を支持した元自民党県議のある市長はこんな証言をする。「輿石先生に陳情に行ったら、目の前で担当省庁に電話してくれた。今どき、こんなことができる政治家は少ない」

   ◇  ◇

 しかし、こうした輿石の政治姿勢は、一般有権者にどう映っただろうか。

 対抗馬の宮川典子(31)は輿石を「古い政治の象徴」と批判、「クリーンな政治」「世代交代」を訴えて3745票差に詰め寄った。民主党県連幹部は「(輿石は)自ら政策を語りたがらない。小沢さんや労組との結びつきが暗いイメージばかり誘い、無党派層に嫌われた」とみる。「大事にしているのは政策ではなく政局だ」(宮川陣営幹部)との批判も聞こえる。

 「私も小沢さんも口べたで。皆さんにいろいろ誤解されることもありますが…」。公示前、甲府市での記者会見を終えた輿石は、席を立ちながら、そうつぶやいた。それは「不器用で口べたな東北かたぎ」(07年11月8日の記者会見)と自らを評した小沢の言葉と相似形だ。

 輿石は参院選を「私の政治の集大成」と位置づけ、任期限りの引退を示唆しているが、衆参の「ねじれ」で国会運営は前途多難だ。「政界の要」として輿石は今後、どう野党や国民を説得するのか。その説明能力を県民は注視している。(文中敬称略)【曹美河、小林悠太】

7789チバQ:2010/07/17(土) 00:26:58
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/saninsen2010/2010/07/13/17.html
2010年7月13日(火)

【連載】 審判の夏
第3部 「決」  =1 = 独り歩きした「消費税上げ」
説明不足で支持層揺らぐ  政権政党の自覚乏しく


支持者と握手を交わす輿石東氏。選挙期間中、消費税増税に触れることはほとんどなかった=甲府市内(6月24日)


 参院選の選挙期間最終日の10日、甲府市北部で演説を終え、選挙カーに乗り込もうとした民主党の輿石東氏に中年女性が声を掛けた。「もう期日前(投票)で輿石さんに入れたけど、消費税は上げないで」。遊説に帯同した民主県連の樋口雄一幹事長は女性の言葉に、公示日以降、有権者に広がった民主への期待の「揺らぎ」を感じ取った。

発言を封印
 参院選直前、菅直人首相が消費税率「10%」に言及したことで支持率が続落した民主党。「唐突な感じで国民に伝わった」(菅首相)ことにより、山梨選挙区の風向きも変化。組織力で圧倒的優位に立つ輿石氏が、自民党の新人候補に3745票差にまで詰め寄られる結果を招いた。
 選挙戦のさなか、輿石氏は消費税率引き上げに関する発言を封印。街頭演説や個人演説会では、応援に入った党幹部が「明日、明後日に消費税を上げるなんて話は一言もしていない」(安住淳選対委員長)と釈明した程度。民主参院トップとして首相を支える輿石氏から、首相の意図が伝えられることはなかった。

無駄の削減
 「突然増税を持ち出し、批判されたら低所得者には払い戻すと言い出す首相の発言はあまりにいい加減。増税分を何に使おうとするのか」。昨夏の衆院選で政権交代を訴え、無駄の削減を目指す姿勢に共感し、民主党に一票を投じた甲府市内の自営業男性は今回、自民候補に投票した。菅首相発言後の輿石氏の対応が「説明責任を果たしていない」と映ったからだ。
 当選から一夜明けた12日、穏やかな表情で記者会見に臨んだ輿石氏は、大接戦となった要因について、菅首相の消費税増税発言が影響したとの見方を示しつつ、「街頭で消費税に触れると、菅首相が言ったことを弁解しないとならない。党内でも議論していないので、私は(訴える)必要はないと思った」と説明した。
 1月の立候補表明後、県内市町村で視察を繰り返し、地元首長らに政権与党の重鎮として国政への影響力をアピールすることで支持を固めてきた輿石氏。一方で無党派層を意識し、「権力者」イメージを和らげようと、子育て中の母親や落語家と対談する機会を設けるなど、支持拡大に向け「労組や後援会の組織力を生かした仕掛け」(労組幹部)を講じてきた。
 ただ、その仕掛けの積み重ねで築いたアドバンテージは、終盤の「風」によってほとんどなくなった。「消費税で瀕死ひんしの自民党をよみがえらせてしまった。これまでの選挙は攻めるだけだったが、政権政党として臨む選挙は、国民にきちんと説明する姿勢が求められている」。樋口幹事長は、自らに言い聞かせるように語った。




 11日投開票された参院選山梨選挙区は民主党の輿石氏が、自民党の宮川典子氏を小差で振り切り、3選を果たした。民主党陣営が苦戦を強いられた要因、議席奪還を果たせなかった自民党の行方などを探る。
〈参院選取材班〉

7790チバQ:2010/07/17(土) 00:27:37
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/saninsen2010/2010/07/14/17.html
2010年7月14日(水)

【連載】 審判の夏
第3部 「決」  =2 = 「敵失」生かせず自民連敗
主軸の県議足並みに乱れ  国会議員ゼロ続く


厳しい表情で選対幹部らと打ち合わせる宮川典子氏(左から2人目)。最後まで県連内の足並みはそろわなかった


 参院選投開票から一夜明けた12日、自民党の宮川典子氏が活動拠点とした甲府市内の選対事務所。がらんとした室内で、県連の皆川巌幹事長の携帯電話が鳴った。「あと少しだった。今後も宮川さんをしっかり育ててほしい」。電話の相手は党本部の河村建夫選対局長。健闘をねぎらいつつ、県選出国会議員不在で組織的な戦いができなかった県連を気遣った。
 山梨選挙区での議席奪還を目指して臨んだ参院選。国会議員がゼロになったことによる組織の先細りや政権交代による業界団体の「自民離れ」といったマイナス要素を抱えながらも、民主の「参院のドン」輿石東氏を追い詰めた。

山教組に恩
 だが、県議会最大勢力となる県議21人の足並みは最後までそろわず、参院選山梨選挙区は3連敗。「次は(対抗馬に)若くてイキのいいのを立てますよ」。来春の県議選をにらみ、中堅県議の一人には民主関係者からの「けん制」も飛んできた。過去の県議選で輿石氏の出身母体・県教職員組合(山教組)の支援を受けた県議も少なくなく、宮川氏の猛追が伝えられた最終盤も県議の動きは迫力を欠いた。
 「あと何人か、しっかり活動してくれれば逆転できた。温度差がありすぎる」。宮川氏の落選が決まった11日深夜、県連幹部の一人は選対事務所の外で吐き捨てた。視線の先には一部県議のため書き。統一された書式のため書きを見ながら、「まとめて作って、まとめて持ってきた。心がこもっていないため書きが、この選挙戦を象徴している」とつぶやいた。
 参院選の終了を受け、県連の堀内光雄会長は辞任する意向を示した。新体制とともに、昨年の衆院選以降、不在が続く衆院3選挙区の支部長選びも課題だ。県連は参院選同様に、公募を視野に選考する方針を示しているが、具体化していない。

憤りあらわ
 参院選終盤の8日、長崎幸太郎前衆院議員は忍野村内で街頭演説し、宮川氏への支持を求めた。衆院選山梨2区の公認調整を不服とし、離党しながら、「保守の大同団結」を旗印に自民公認候補を支持した長崎氏。選挙戦では自民党の街宣車に乗り、マイクを握る一幕もあった。「なぜ乗せた。堀内氏支持者が騒いで選挙どころじゃなくなる」。堀内氏と2度にわたって争った長崎氏の「遊説」に県連幹部は憤りをあらわにした。
 その2区は衆院3選挙区で唯一、宮川氏の得票が輿石氏を上回る結果となり、長崎氏周辺からは「長崎氏の貢献は明らか」との声も上がる。ただ、選挙戦で堀内、長崎両氏が連携することはなかった。長崎氏支持者の一人は「堀内氏が会長を辞任した後、党本部主導で長崎氏の復党を促す動きが出る可能性は十分にある」との見方を示すが、「接近」の糸口は見えない。
 参院選で改選第1党の座を確保した自民党。谷垣禎一総裁からは早期の衆院解散、総選挙を迫る発言も飛び出す。「今、解散されても困る」。自民県議の一人は、テレビに映し出された党幹部の姿を見ながら、そうつぶやいた。

7791チバQ:2010/07/17(土) 00:28:16
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/saninsen2010/2010/07/15/17.html
2010年7月15日(木)

【連載】 審判の夏
第3部 「決」  =3= 「第3党」へ躍進みんなの党
受け皿機能無党派つかむ  統一選で足場固め狙う


初当選を決め、支持者と握手を交わす、みんなの党の小野次郎氏。参院選での躍進を受け、来春の統一地方選で候補擁立を目指している=甲斐市内


 12日午前5時ごろ、みんなの党から参院選比例代表に立候補した小野次郎氏の選挙事務所。眠気や疲労の色が漂う支援者は、テレビから流れる「小野氏当選確実」の報に喜びを爆発させた。「今の日本には堅実な政治が求められている。思い切り活躍したい」。小野氏は満面の笑みで抱負を口にした。
 昨年8月の衆院選山梨3区で落選後、自民党県連の対応を不服として、みんなの党入りした小野氏。比例代表候補として全国で集票を目指した参院選の戦術は、3区県議らと連携して組織戦を展開した自民党時代と一変した。

ネット戦術
 「のぼり持ってくれませんか」。前哨戦で威力を発揮したのはインターネットの短文交流サイト「ツイッター」だ。街頭活動の予定を書き込み、遊説をサポートしてくれるボランティアを募集。公示前に東京・JR国立駅前で行ったつじ立ちには、ツイッターで活動予定を知った初対面の大学院生らが訪れ、雨の中、チラシ配りを手伝った。
 県議や業界団体などのネットワークを失ったことで、ネットを通じた政策や自らの考えの発信は重要性を増した。「幅広く訴える。そこが無党派層の支持を引きつける一つの要素でもある」。小野氏は、こう言い切る。
 民主、自民両党に不満を持つ層の受け皿として、みんなの党は県内でも支持を拡大。菅直人首相への交代で、支持率に陰りが見えたものの、首相の消費税発言で盛り返し、県内の比例代表で5万5245票を獲得。公明、共産、社民党を抜いて「第3党」となり、甲斐市にある政党支部の支部長を務める小野氏は、民主党以外では県内に拠点を置く唯一の国会議員となった。
 参院選での躍進を受け、小野氏は来春の統一地方選での県議、市町村議の擁立を目指す。「みんなの党で政界を目指したいという人は、参院選を通じ、県内でも10人ぐらい出てきている」。地方の足腰強化に向け、候補擁立の準備を具体化させる構えだ。
 ただ、かつて小野氏を支えた自民党3区県議は「躍進したとはいえ、結局は『風』頼み。地方の選挙でどこまで通用するのか」と冷ややか。組織強化の鍵を握る地方議員を確保できるかは未知数だ。

他党は警戒
 みんなの党の躍進に、他党は警戒を強める。「公明党には身近に議員がいる。地域の声を届けられるのは、みんなの党との大きな違いだ」。公明党県本部の秋山雅司代表は県内で地方議員32人を擁する「強み」を強調する。
 一方、首相の消費税増税方針に対する批判票の取り込みを目指した共産党。前回参院選(2007年)から15・2%も減らす結果に、党県委員会の千葉信男委員長は「みんなの党が消費税反対を訴えたことで違いが出せなかった」と振り返る。社民党県連の山田厚代表も「みんなの党を中心とした保守回帰への流れがあった」と影響を認める。
 参院選の結果に対し各党幹部は反省こそ口にするものの、今後の県政界での地位低下を危惧きぐする声は少ない。「地域に基盤がない政党が長続きするとは思えない」。ある党幹部は、こう指摘した。

7792チバQ:2010/07/17(土) 00:28:57
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/saninsen2010/2010/07/16/18.html
2010年7月16日(金)

【連載】 審判の夏
第3部 「決」  =4= 「不偏」貫いた知事
辛勝民主「等距離」に不満  年明け選挙へ思惑交錯


輿石東氏の支持を呼び掛ける法定はがき(左)と、3選した輿石氏(中)、横内正明知事のコラージュ


 参院選の投開票から3日たった14日、横内正明知事は山梨選挙区で3選を果たした民主党の輿石東氏を訪ねた。「中部横断自動車道建設など課題は多く、引き続きお願いしたい」。県政への協力要請を交えた「当選祝い」は、5分余りの短いものだった。
 横内知事は「不偏不党を貫く」とし、参院選で「等距離」を徹底。特定候補を支持せず、公示日にはいずれの候補の出陣式にも出席しなかった。再選立候補が有力視される次期知事選を年明け早々に控え、「下手に動けば相手を刺激しかねない。動けっこなかった」(自民県議)。
 「輿石氏が負けると、世代交代の機運が高まり、対立候補を立てる動きが出かねません」。選挙戦の最終盤、横内知事の後援会「誠山会」幹部は、水面下で輿石氏支援に動くよう暗に促した。

最良の結果
 民主党が参院トップの輿石氏を「絶対に落とせない候補」とする中、「宮川氏猛追」が伝えられた最終盤、輿石氏陣営幹部の不満の矛先は横内知事に向けられた。「激励の電話さえ一本もない。等距離対応にしても、やりようがあるはずだ」(民主県連幹部)。知事後援会幹部の動きは、輿石氏陣営で噴出した不満を受けたものだった。
 2007年の前回知事選で山本栄彦前知事を推薦し、横内県政に「是々非々」の立場を取る民主党。ただ、横内知事が少人数学級など輿石氏の出身母体・山梨県教職員組合が求める施策を推進してきたこともあり、後援会内は「知事と輿石氏の関係は悪くはない」との見方が強い。むしろ、知事が等距離スタンスのまま輿石氏が落選した場合、「民主党内で知事選『主戦論』が台頭した時、沈静化させる理由がなくなる」との不安の方が強かった。
 結果は、3745票差での3選。後援会関係者の一人は「輿石氏が圧勝すれば、民主の発言力が増すことも考えられた。小差での勝利は知事選で民主の支持を獲得するためにもベストの結果」との見方を示した。

布石の見方
 「北杜市のため 山梨県のため 確かな力」。参院選のさなか、北杜市の白倉政司市長の支持者に郵送された、輿石氏の法定はがき。「わたしも推薦します」との表題が付いた文章の末尾には白倉市長の後援会「北陽会」の名前が記されていた。
 かつて自民党県連幹事長を務めた白倉市長。ただ、今回は「市長の立場としては、北杜市のために尽くしてくれた政権与党の輿石氏を意識せざるを得ない」と輿石氏を支持。等距離を貫いた横内知事と対照的なスタンスをみせた。
 市内の輿石、宮川典子両氏の得票率の差は10%に上り、輿石氏が宮川氏を上回った9市の中で最大。白倉市長は山本前知事擁立に深くかかわり、「横内県政と最も距離がある市町村長」とされるだけに、前回知事選で横内知事を支援した自民県議の一人には「知事選をにらみ、民主サイドと連携を強めるための布石」と映る。
 知事選をにらみ、うごめく県政界の関係者。民主党県連幹部は輿石氏のキャッチフレーズになぞらえ、こう話す。「知事選に向けては、まさに『さあ、これから』だ」(おわり)
〈参院選取材班〉

7793チバQ:2010/07/17(土) 00:34:24
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/saninsen10/tokyo/CK2010071202000069.html
都内は民主“底力”
2010年7月12日

 十一日投開票された参院選東京選挙区は、全国的に民主が苦戦する中、現職の蓮舫さん(42)が圧倒的な強さでトップ当選、同じく現職の小川敏夫さん(62)も三選を果たして二議席を守った。自民、公明は現有を確保し、みんな新人の松田公太さん(41)が激戦を制して最終議席に滑り込んだ。比例代表から転じて選挙区での当選を目指した共産現職の小池晃さん(50)は松田さんと最後まで争ったが敗れた。

 民主は事業仕分けで脚光を浴びて行政刷新担当相に抜てきされた蓮舫さんが、幅広い支持を受けた。票の蓮舫さんへの集中で危機感を強めた小川さんも支持層をまとめた。

 松田さんは、消費税増税を徹底的に批判、一層の行革や公務員の削減を訴えて、民主批判層の受け皿となった。自民は党都連の組織力を集中した現職の中川雅治さん(63)が再選を果たした。組織に頼らず挑んだ東海由紀子さん(42)は及ばなかった。

 公明は、引退する現職沢雄二さんの後を受けた新人の竹谷とし子さん(40)が、創価学会など強固な支援団体を基盤に、安定した戦いを展開し初当選した。小池さんは二〇〇七年に失った東京選挙区での議席奪還を目指し、志位和夫委員長ら党幹部が総力を挙げたが、手痛い敗北となった。

 普天間飛行場問題を中心に、「弱者を見捨てる政策に反対」と訴えた社民新人の森原秀樹さん(37)は、消費税論議の中に埋没。日本創新新人山田宏さん(52)やたちあがれ新人小倉麻子さん(31)、新党改革新人海治広太郎さん(49)、国民新新人江木さおりさん(57)らも及ばなかった。

7794チバQ:2010/07/17(土) 00:35:32
◆蓮舫さん 『無駄遣い削減が評価』
 二位を大きく引き離す大量得票で、早々と当選を確実にした蓮舫さん。「民主党でなければできなかった税の無駄遣い削減の取り組みが評価された」と話した。

 渋谷区内のホテルの会見場は開票前から、そろいの赤いポロシャツを着た学生スタッフらがバンザイを練習するなど余裕のムード。当確の報が入ると、蓮舫さんがひな壇の中央に立ち、左右のスタッフと満面の笑みで握手を交わし、深くおじぎをして喜んだ。

 選挙戦で蓮舫さんは、全国の候補者応援にかり出され、選挙区をほとんど留守に。加えて苦戦が伝えられた同僚の小川さんに、党都連や有力支持団体の連合東京の支援が集中した。それでも蓮舫さん陣営は、支持政党なし層の有権者に事業仕分けの実績を売り込み、圧勝した。

 全国的には民主敗北の結果となった。しかし、「無駄削減には行政刷新担当として前面に立ち、チーム民主党として取り組んでいく」と決意を語った。

満面の笑みを見せる竹谷とし子さん=新宿区で


◆竹谷さん 『努力する人、幸せに』
 「一生懸命努力する人が幸せになる社会へ命懸けで働いて、支援者への恩返しにしたい」。薄いグレーのスーツに身を包み、すがすがしい表情で現れた竹谷さんは、新宿区の事務所でそう語った。

 感極まってお礼のあいさつにも詰まったが、「もう一回、もう一回」と万歳を繰り返すうち普段の笑顔が復活。最後は、午後八時の投票終了とほぼ同時に出されたテレビの速報に「事務所裏で『ヤッター』って一人で万歳してしまった」とちゃめっ気を見せた。

 「高齢者の不安にこたえる公明党の福祉政策への期待を感じた」「公認会計士や経営コンサルタントの経歴が理解された」と選挙戦を振り返り、「会計の専門知識を持つ者だからできることなので、国の会計制度を分かりやすく変えたい」と経歴を生かした活動を誓った。各党の顔が並ぶ東京選挙区での「無名の新人」の勝因を、党代表まで落選した昨夏の総選挙以降に引き締めを図った組織の「チーム力」と強調した。

支持者にあいさつする中川雅治さん=港区で


◆中川さん 『自民頑張れ』励まされ
 「菅総理が消費税で迷走を続け、終盤は『自民頑張れ』とたくさんの励ましの言葉をいただいた。ご恩は必ず仕事で返したい」。港区の選挙事務所に姿を見せた中川さんは、当確の報にも表情を引き締めた。「今の生活も大切だが、将来にも目を向け、私の信念である『持続可能な社会』をつくりたい」

 二人の候補の共倒れの懸念から、組織支援を一身に受けて臨んだ戦いだった。三年前の前回選では、都連の全面支援で安全圏にいたはずの現職、保坂三蔵さんが落選。知名度を生かし、政党支持なし層を狙った元アナウンサーで新人の丸川珠代さんが当選した。

 組織を一本化しきれなかった教訓を踏まえ、今回はすみ分けを徹底させた。全国的に自民は復調傾向にあったが、中川さんは「東京は新党からも多くの候補が出馬する激戦区。厳しい戦いだった」と振り返り、「大勢の皆さんに支えてもらい、本当に幸せでした」と支援者ら一人一人と握手して回った。

当選を確実にし、支持者とともに喜ぶ小川敏夫さん=新宿区で


◆小川さん 
 午後八時十分すぎ、当確の報道を受けて新宿区の選挙事務所に現れた小川さん。「こんなに早いとは」と照れたように笑いながらも「『取り掛かったばかりの改革を民主党に続行させてください』との訴えがご理解いただけた。事業仕分けや政治主導の行政で税金の無駄遣いをなくして、危機的状況の日本を全力挙げて立て直したい」と抱負を述べた。

 その一方で全国的な民主の退潮に、消費増税問題の影響を否定せず、「『消費税』というだけで、反対という方もないわけではなかった」と語った。

 旧民主党発足時からの盟友が首相となり、「菅さんと改革」「筋金入りの民主党」を掲げて戦った。しかし、選挙区のもう一人の現職候補、蓮舫さんの大人気ぶりに「票が流れるのでは」と、陣営は危機感を抱き続けた。

 それでも小川さん自身は「蓮舫さんとはキャラ(個性)が重ならないから。自分はいつもマイペースです」と笑顔で振り返った。

激戦を制して最終議席に滑り込んだ松田公太さん=港区で

7795チバQ:2010/07/17(土) 00:36:02
◆松田さん 『日本を楽しく元気に』
 最終議席をめぐり、小池さんとの壮絶な接戦が続いた後の午後十一時半ごろ、港区麻布台にある松田さんの事務所に当選確実の報が届いた。待ち構えた支援者からは「コータ、コータ!」の大歓声と拍手がわき上がった。

 松田さんは笑顔でひな壇に立ち「まやかしだらけの政策に失望した国民の審判が出た。組織も地盤もない中、皆さんの力で当選できた。日本を楽しく元気にしていく」と選挙戦で繰り返してきた言葉に力を込めた。

 脱サラして一人でタリーズコーヒー日本法人を立ち上げた。「衆参六人の党からの立候補で、しかも新人。ゼロからの出発だった」というが、他陣営からは「台風の目」とされてきた。

 菅首相の消費税発言に「増税したら景気はもっと悪くなる」と実業経験を基に批判。「政官の徹底したコスト削減と経済再生」による増税なき成長戦略を街頭で訴え、知名度不足を克服。「真っすぐな主張が受け入れられた」と喜びに浸った。

◆小池さん 接戦に敗れ『悔しい』
無念そうな表情の小池晃さん=渋谷区で


 落選した小池さんは午後十一時五十分ごろ、渋谷区の選挙事務所で涙ぐむ支援者たちに拍手の出迎えを受けた。何度も「悔しい」とくちびるをかみしめ、「消費税増税を許さない、憲法を守り抜く議席が絶対に必要だと訴え続けてきたが、届かなかった」と述べた。

 開票速報のたびに、事務所に歓声とため息が交錯する接戦の展開だった。敗因を「最終的な得票状況を見てから」としつつも、「これだけの大激戦は民主政権への怒りと、共産の議席が必要と評価されたからこそ。訴えた中身は間違っていないし、論戦の中で菅政権を追い込んでいった」と力を込めた。

 当選二回の比例代表から東京選挙区にくら替えして挑んだ「背水の陣」の戦い。志位和夫委員長も「絶対に負けられない」と訴え、二人三脚で都内三十カ所余りを駆け回った。

 支援への感謝を述べた上で「今後のことを考えられる段階ではないが、日本の政治を変えるために引き続き頑張る決意」と語った。


◆東海さん 口調さばさば「申し訳ない」
 東海さんは日付が変わる少し前、白いスーツ姿で港区の選挙事務所に現れ「新人でも、党の公認をいただいた候補として戦った。当選できなかったのは申し訳ない」と敗戦の弁を述べた=写真。

 外資系企業での経験や国際感覚を買われ、自民二人目の公認候補として出馬。関西でスポーツキャスターも務めた華やかさもあり、街頭などで支持なし層を狙ったが、公認が四月下旬と遅く、知名度があがらなかった。

 しかし選挙戦を振り返る口調はさばさばしたもの。「もう一度、自民党に任せたいという人が増えている、と感じた」と語った。

◆山田さん 「あと1週間」準備不足敗因
 山田さんは「四月の結党から短期間だったが後半は街頭で感触があった。ただ、東京は広い。あと一週間あれば」と準備不足を敗因に挙げた。

 また「国会議員がいない党としてハンディがあり、メディアの露出も制限された。党首討論とか出れば、もっと訴える機会があった」と、時折、天を仰いだ。それでも「われわれの主張は間違っていない。これはゴールではなくスタート」と今後の政治活動に意欲をのぞかせた。

7796チバQ:2010/07/17(土) 00:41:21
>>7696-7795から北海道・東北・関東の選挙後の記事をちょうど100レス
貼り付けてみました。中部以西はまた
茨城がないのは単に終わった連載記事がないからです。

7797名無しさん:2010/07/17(土) 05:11:52
>>7796
乙です

7798名無しさん:2010/07/17(土) 09:34:48
参院選で買収容疑、責任者ら2人逮捕
2010年07月16日

◆島根選挙区・みんなの党◆


 参院選島根選挙区の選挙運動に絡み、県警捜査2課と松江署は、みんなの党参院県第1支部幹事長で落選した桜内朋雄氏の選挙責任者だった伊藤晴之容疑者(58)=出雲市平田町=と、選挙運動員だった新田一彦容疑者(44)=東京都日野市三沢1丁目=を公職選挙法違反(買収)容疑で14日逮捕し発表した。県警は認否を「捜査に影響が出る」として明らかにしていない。


 同署などによると、2人は共謀して投票日の11日ごろ、選挙カーで運動にかかわった女性2人に、選挙運動の報酬として現金二十数万円を松江市内で渡した疑いがある。


 公選法は、運動員に報酬を支払う場合は県選挙管理委員会に名前を届ける。日当は1人1万5千円以内と定めている。捜査2課によると、女性2人については届けをせずに選挙運動をしていたという。


 伊藤容疑者は1999年から旧平田市議を2期務めた。新田容疑者は桜内氏のおじの故桜内義雄・元衆院議長の秘書の経験があるという。


 桜内朋雄氏は朝日新聞の取材に対し、「選挙資金については幹事長に一任していた。選挙期間中は弁護士の指導を受けており、問題ないと思っている」と話した。
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000001007160002

7799山口新聞男:2010/07/17(土) 09:56:30
しっかし、どの記事見ても紋切り型(?)の総括ばっかりだな〜
いや、貼り付けた人に文句言うわけじゃないけど

民主党の地方組織が弱いとか、自民は逆にまだまだ強固だとか
そんなこと、選挙前から分かってることだし
ちょっと政治かじった人なら誰でも知ってるだろう・・・

記者さんも、各地方県連も甘いのかなあ、裏ではもっと深い総括が行われていると思いたいが

7800チバQ:2010/07/17(土) 10:19:08
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000441007130001
振り返って【上】
2010年07月13日


落選を受け頭を何度も下げる相本氏に、支持者から拍手が送られた=11日午後9時36分、富山市荒川3丁目

自民「王国復活」へ着々
自民「風頼み」露呈




 選挙も終盤戦に入ったある日の朝。富山市内の野上浩太郎氏の事務所で、自民党ベテラン県議の1人が、各地で前日夜に開かれた個人演説会の出席者数の一覧表に目をこらしていた。前回2007年参院選との比較もあった。


 この県議の地元での演説会には、前回の倍近い数百人が出席したという。民主党陣営も同じ日、富山市内で大物弁士を招いた演説会を開いており、「それより人数は多い」と満足げに話した。


 今回、自民党は野上氏本人のきめ細かな活動に加え、組織戦を徹底させた。国政で野党に転落しながらも、党員組織率全国一という「王国」の存亡をかけた。


 国会議員の動きも活発だった。すでに1月段階で衆参同日選挙も意識して、衆院の小選挙区単位で国会議員を責任者に配置する方針を表明した。「国会議員には『自分の選挙と思って』と何度も伝えた」「07年は選挙対策本部が一つあっただけで、国会議員の位置づけも不明確だった」と県連執行部の一人は振り返る。


 引退に伴って野上氏にバトンを渡した河合常則参院議員らが中心になり、春ごろから団体や企業への支援要請を本格化した。「最初は戸惑いもあったが、前回並みの160団体から推薦をもらった」


 候補者の3年間に及ぶ活動、組織戦、与党の敵失……。こうした要素が絡み合って、全市町村を制する完全勝利につながった。


   ◇


 「惨敗」から一夜明けた12日、相本芳彦氏の陣営を指揮した民主党県連幹部は「しょうがないね」と力なく繰り返した。わずか10カ月前の衆院選で、県都の富山1区で初めて自民党候補を破った勢いは、見る影もなかった。


 政権与党の強みと相本氏の知名度を生かして、30万票を獲得――。陣営が思い描いた勝利のシナリオ。だが実現に向けた具体的な筋書きが書き込まれていたとは言い難い。


 演説会場の変更が直前まで弁士に伝わらない、陣営のスローガンが定まらない……。一貫しない戦術が運動員や支持者を困惑させた。


 重点とする地域の戦略も同じ。相本氏の地元・高岡市を落とせない地域とするも、富山市を中心にした全県1区という二正面作戦を強いられ、しまいには地元から「顔が見えない」との不満も出た。


 党本部から連日送り込まれるかつてない規模の応援弁士の対応にも労力を費やした。


 JR富山駅前に2500人を集めた菅直人首相。過去にない盛り上がりを見せた一方、関係者が「あの日で選挙運動は終わった」ともらすほど、陣営を疲弊させた。


 選挙協力をめぐる社民党県連合との議論のもつれも尾を引き、組合の幹部はうんざりした顔で言った。「自分たちで墓穴を掘って、その穴からはい上がれなくなっている」


 投票日が近づくにつれ、陣営からは、「追いつけない」「打つ手がない」という弱気な発言がもれた。県連の坂野裕一幹事長は「戦術にしっかりした幹がなかった。これまで風を大きく受けて躍進してきた民主党の弱さを露呈した」と振り返った。


   ◇


 自民圧勝に終わった富山選挙区の戦いを振り返り、今後の展望も探る。(雨宮徹、中林加南子)

7801チバQ:2010/07/17(土) 10:19:41
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000441007140001
振り返って【下】
2010年07月14日


自民党の野上浩太郎氏の事務所に集まる同党国会議員や県議ら。石井隆一知事(中央)も姿を見せた=11日午後8時49分、富山市太郎丸本町1丁目

県議選へ態勢固め


民主と自民 今から激戦予想




「県議選では空白区を含む13選挙区すべてで候補者を擁立し、党勢拡大に取り組む」。5月下旬に開かれた民主党県連の定期大会で、今後の活動方針が高らかに示された。


 民主党にとって、地方議員の少なさは全国共通の課題。特に富山県の場合は顕著だ。定数40の県議会で、勢力は2人だけ。自民党の26人とは圧倒的な差がある。市議も5市で9人しかおらず、少ない人数で陳情対応や参院選の準備に追われた。
 政権の安定のためには、地方の基盤強化が急務になる。来春に予定される県議選を足がかりにする算段だった。


 もともと「かなり厳しい目標」(県連幹部)だったが、参院選での敗北で方針の見直しは不可避に。県連の坂野裕一幹事長は「基本方針は変わらない」としつつも、「各市町村ごとの得票を見て、候補者を立てられるところと、立てられないところを分析したい」と慎重に語る。


 自民は2007年の県議選で、定数削減(45→40)の影響を受け、選挙前の34人は29人に減った。その後、現職県議の市長選転出などにより、現在の26人になった。


 参院選での大勝を受け、攻勢を仕掛けたいところ。だが地方議員選挙の場合は、地域性も強く、国政選挙と同じとはいかない。ある非自民系県議は参院選を「自民党に勢いがつくというわけではなく、衰退を食い止めたのに近いのではないか」「民主党も支持を伸ばしきれなかった。身内だけで勝った負けたという選挙だった」と断じる。


 自民党県連の坂田光文幹事長も淡々と「県議選への影響は少ない」「お盆明けにならないと分からない」。ただし県議選の中で注目区の一つとして、衆院富山1区と区域が同じ富山市第1区(定数11)を挙げる。「民主は衆院富山1区で自民に勝った。そこに民主が県議を1人しか立てないのはおかしい」。6人いる自民県議も世代交代が進む可能性があり、今から激戦が予想されるという。


 一方、次期衆院選については意見が分かれる。税制をめぐって選挙期間中に発言がぶれ、1998年7月の参院選で自民党が惨敗し橋本首相退陣に発展した時に似ているとして、現政権の不安定さからすぐ衆院選があるとする見方、それとは逆に劣勢に立たされた民主が衆院解散に当面は踏み切らないとする見方の双方がある。ねじれ国会に加え、県選出国会議員も、民主、自民、社民、みんな、国民新の5党に及び、混迷の度合いを深める。


 自民党県連幹部は話す。「9月に予定されている民主の党代表選が一つの山場になる」(雨宮徹、中林加南子)

7802チバQ:2010/07/17(土) 10:33:27
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100713ddlk20010053000c.html
変わるか各党の構図:検証’10参院選/上 民主と連合 /長野
 現新6氏が2議席を争う混戦となった参院選長野選挙区は、自民新人の若林健太氏(46)が民主現職の北沢俊美氏(72)との競り合いを制し、トップ当選を果たした。昨夏の衆院選で5小選挙区を独占した民主の勢いはひとまず止まったが、今後、県内政党の構図は塗り替わるのか。政権交代後、初の大型国政選挙を検証し、各党の今後を展望した。

 ◇2議席独占「同床異夢」に 知事選が正念場
 「おかしい」。先月24日の公示直後、現職防衛相の北沢氏の選挙事務所で陣営幹部は首をかしげていた。情勢調査では若林氏がトップ。北沢氏は民主支持層の5割程度にしか浸透できておらず、「浮動票狙い」のはずの民主新人、高島陽子氏(42)と票を食い合っている実情が示されていた。

 民主は党本部の方針で長野選挙区に2氏を擁立し、2議席独占を狙った。しかし、県連は当初から難色を示した。01年参院選で2人を立てたが、民主同士の競り合いとなり、1人は落選。自民のトップ当選を許した苦い経験があるからだ。

 「期日前投票でトップは大臣じゃない。自民だ」。今月4日、長野市内での個人演説会で、県連の羽田雄一郎代表代行は北沢氏へのテコ入れを明言した。県連は、北沢氏がトップ当選できない可能性も念頭に組織の引き締めを指示。支持母体の連合長野票が相当数、高島氏に流れているのでは、との見方も危機感を強めさせた。

 伏線はあった。今回、県連が北沢氏への「全面支援」を打ち出す一方、連合は「2人当選を目指す」として両氏を推薦。連合は組織を割り振って両氏を支援したが、現場の混乱は隠せなかった。選挙戦序盤からのボタンの掛け違いが、厳しい情勢を突きつけられて一気に表面化した。

 高島氏は落選の報を受け、2人擁立は「結果的に厳しかった」、連合長野の近藤光会長も「難しいものがあり、混乱はあった」と認める。

 12日午前、高島氏は仁科良幸・後援会長ととも県連を訪れ、北沢氏や県連幹部と面会した。北沢氏は歩み寄って「ご苦労様」と握手を求め、「思ったより票を取ったな」と持ち上げた。高島氏も「おめでとうございます」と祝福した。「選挙が終わればノーサイド。党のために(県連が)結束することが大事」と北沢氏は述べ、早々の幕引きを図った。

 選挙区の民主票は、北沢氏の29万票、高島氏21万票を合わせれば、50万票を超え県内トップ。北沢氏も一夜明けた12日の会見で「発想の原点は党勢の拡大。高島候補が健闘し、票を引き上げる効果があった」と、県内基盤強化に一定の効果を認めた。だが、支持母体とのあつれきを生んだことも事実。県連と連合は2議席独占の目標を共有できず、「同床異夢」に終わった。

 それでも、北沢氏が高島氏との「融和ムード」を演出して見せたのは、知事選を見据えたものとみられる。県連幹部はこの日、連合長野の近藤会長に会い、すでに連合が推薦している元副知事、阿部守一氏(49)について、「まだ推薦はしていない」とけん制した。自民候補のトップ当選を許した県連と連合は、結束を強められるのか。失速するのか。双方にとって、知事選は正念場となりそうだ。

7803チバQ:2010/07/17(土) 10:34:28
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100714ddlk20010100000c.html
変わるか各党の構図:検証’10参院選/中 自民 /長野
 ◇1位当選、復権は道半ば 知事選、次の試金石に
 今月4日、長野市のホテル。自民新人、若林健太氏(46)陣営の会議に大島理森・党幹事長が出席した。

 「野党自民党が強くならなければ、民主党はますます暴走する。最後まで全力を挙げてほしい」

 大島氏は居並ぶ陣営幹部にハッパをかけた。衆院選で5小選挙区をすべて落とす惨敗を喫した自民にとって、今回の参院選は背水の陣だった。大島氏は「重点区として、ぜひ勝ち抜いてもらいたい」と期待した。

 その翌日の5日、長野市の若里市民文化ホールで開かれた集会には、1000人を超す企業関係者が集まった。約600人の定員をはるかに上回り、ロビーまで人があふれた。自民は、同市を中心に北信地方の支援企業に割り当てて動員をかけた。「昔ながらのやり方」(商工関係者)だが、昨夏までの国政与党の組織力を改めて見せつけた。

 政権から転落後、一部の支援団体が民主候補も推薦するなど、組織にほころびがみられる自民。しかし若林氏陣営は「組織の再結集」に重点を置き、自民支持層を着実に固めていった。若林氏の当選が決まると、石田治一郎・県連幹事長は「自民は地域政党。保守の神髄を分かってもらう選挙をしてきた。前回の衆院選に比べれば、党が本来の姿に戻ってきた」と、党勢回復に自信をのぞかせた。

 一方、共同通信の出口調査結果によると、かつての連立相手・公明支持層の5割超が若林氏に投票した。公明県本部の幹部は「党として協力関係はなかったが、現場レベルでのつながりが結果に表れた」と分析する。同党が今回獲得した県内の比例票は約10万。自公の「旧知」の仲が半ば生きていたことも、若林氏を後押しした。参院選比例代表で政界に復帰した小坂憲次元文部科学相(64)と集会を合同で開くなどの連携も効果を発揮した。

 だが民主2候補の得票は合計50万票を上回り、若林氏を圧倒。政党支持率も民主に水をあけられた。一時の民主の勢いを食い止めたとはいえ、若林氏のトップ当選がすぐさま自民の党勢回復につながるとみるのは早計だ。

 選挙戦を通じ「健全な保守」を訴えてきた若林氏は、当選から一夜明けた12日、「『保守』とは文化伝統を大切にしつつ、新しくすべきは新しくしていくこと」と語った。民主との違いを明確に打ち出し、従来の組織にとどまらない幅広い支持を得られるか。自民県議団などが独自候補として前副知事、腰原愛正氏(63)を急きょ擁立した知事選が、次の試金石になる。

7804チバQ:2010/07/17(土) 10:35:19
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100715ddlk20010035000c.html
変わるか各党の構図:検証’10参院選/下 みんなの党 /長野
 ◇衆院選へ「素晴らしい布石」 共・社は存在感に課題
 「信念に基づき、目標にチャレンジしていきたい」

 投開票日の11日。敗れたみんなの党の新人、井出庸生氏(32)を包む事務所の雰囲気は明るかった。

 出馬表明が5月末と最も出遅れたが、18万票余りを獲得。地元の佐久市で伯父の井出正一元厚相のかつての組織が機能し、全県で民主、自民両党以外の大きな受け皿になった。東信の6市町村では6候補の中で最多得票だ。

 みんなの党は2月ごろから世論調査などで存在感を増し、今回の参院選で10議席を獲得する大躍進を遂げた。渡辺喜美代表は「統一地方選では応援してくれた議員ら多数の擁立を考えている」と党勢拡大に意欲を見せる。

 今回の結果を黒沢一雄・後援会長は「素晴らしい布石になった」とたたえ、井出氏自身も「今後につなげたい」と話した。この発言は来るべき衆院選出馬に含みを持たせたものだ。羽田孜・元首相は今期限りで引退する意向を明言しており、井出氏の動向は東信の衆院3区の構図を大きく左右する可能性がある。一方で、同党への追い風がどこまで続くかも見えない。

      ◇

 7回目の国政挑戦となった共産新人の中野早苗氏(62)は、菅直人首相が消費税増税に言及したことに強く反対。普天間飛行場移設問題では、1月に沖縄を視察し、選挙演説でも沖縄県内への移転反対を繰り返し主張した。しかし選挙区の結果は11万票にとどまり、前回07年の約19万票を約8万票下回った。2大政党を回避した有権者の支持をみんなの党に奪われた形だ。

 国政選挙で退潮が続く中、今回初めて独自候補擁立を見送った社民。竹内久幸県連代表は「それなりに踏ん張れた」と総括したが、影響は避けられず、比例票は07年から約9000票減って約5万3000票だった。共産、社民は今後、どう存在感を発揮していくかが大きな課題となる。

      ◇

 8月8日投開票の知事選をめぐり、渡辺代表は5月末、「ノーアイデア(分からない)だが、井出さんを応援してくれた人は同志だ」と語るにとどめた。共産系の団体が、前安曇野ちひろ美術館長の松本猛氏の支援を決定。一方、民主、社民は元副知事の阿部守一氏を支援する方針で、自民は前副知事の腰原愛正氏を急きょ擁立した。ここに来て、参院選に続く「政党対決」の様相が強まっている。(この企画は、光田宗義、福田智沙、渡辺諒、藤澤正和、仲村隆、大平明日香が担当しました)

7805チバQ:2010/07/17(土) 12:08:15
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000561007130001
【2010参院選@新潟】


自民、「再生」へ第一歩
2010年07月13日


当選を決めた中原氏(左)と握手をする星野伊佐夫・自民党県連会長=11日夜、新潟市中央区の自民党県連

 参院選新潟選挙区(改選数2)で、圧勝が予想された民主党の田中直紀氏(70)に迫る票で新顔の中原八一氏(51)を初当選させた自民党。「地域密着」で党再生の第一歩を踏み出したが、選挙のスタイルは旧来と変わらない。衆参で多数派が異なる「ねじれ」で遠くない将来の解散・総選挙の見方も出始めた中で、小選挙区での勝利も求められる。再生への道は平たんではない。(大内奏)


   ◇


 「再生の一歩を踏み出せたのではないか。ただ、今回の勝利は民主党の『敵失』もある」。中原氏は当選から一夜明けた12日、新潟市西区の自宅で語った。


 約41万票を獲得し、田中氏に約2万7千票差に迫った。当初、関係者からは「田中氏は背中さえ見えない」という声が漏れていた。星野伊佐夫・自民党県連会長は、早々と当選確実が決まり、開票を見守る時でさえ、「30万票半ばであれば100点満点」と語っていた。


 予想外の高得票にも、陣営に浮かれた様子はない。県選出の塚田一郎参院議員は「まだまだ、自民党そのものに国民の支持が戻っているわけではない」。


 当初ライバル視した近藤正道氏(63)が、社民党の連立政権離脱で選挙戦略の立て直しを余儀なくされたことや、菅首相が消費税増税の検討に言及し、民主党に逆風が吹いたことが背景にある。


 自民党県連は昨夏、衆院選の小選挙区で全敗。参院選は党の態勢を立て直し、来春の統一地方選につなげる選挙と位置づけられた。


 「党の支持者は、(衆院選で)2回も負けたらもう待ってくれない」。中原氏自身、がけっぷちの状況を感じながらの選挙戦だった。


 衆院選の後、党県連は戦略会議を立ち上げ、総括した。「地方が疲弊しきっていたのに、地方の声に耳をかさなかった」「党組織や後援会の強化をしなかった」という指摘とともに、候補者の選定方法にも反省は及んだ。「選挙区支部長の選定は、県連の決定を党本部が追認すべきだ」


 県議を4期15年務めた中原氏の擁立は、過去の候補者選びが国会議員や党中央主導になり、思うような票集めができなかった反省からだ。


 ある県議は「『中原さんは自分の同僚だから応援してくれ』と言えた。皆、3年前とは気持ちの入り方が違ったのではないか」と話す。


 朝日新聞の出口調査では、昨夏の衆院選では自民党支持層の約4割、無党派層の約7割が民主候補に票を投じた。今回の参院選では、中原氏は自民支持層の約8割をまとめ、無党派層の約3割が中原氏に投票している。


 中原氏の新潟市の得票の合計は、約13万。比例区は民主党が4万票近く自民党を上回る中で、田中氏を約1万票上回った。中原氏は「高校まで地元にいたし、15年県議をして新潟市では顔も覚えてもらっている。自分を支援する人の支持政党はばらばら」と話し、県議の経歴が新潟市の無党派層に浸透したとみる。


 一方、県議が中心に動き回り、集会などで後援会組織を動かして、地道に支持層を固める選挙方法は、これまでと変わらない。ピーク時に約11万人を数えた党員は昨年度、初めて2万人を切った。道路の整備や補修といった公共工事などの「利益誘導」は、予算も削られ、支援者には支持の見返りが少なくなってきている。中原氏は「組織や政策作りはこれから試行錯誤が必要。同時に(国政選挙などで)結果を出さないといけない」と語る。


 11日午後8時。中原氏の当選確実の報が早々にテレビで流れると、星野・自民党県連会長の携帯が鳴った。同党本部の大島理森幹事長からだった。「次の衆院選に備え、早く選挙区の支部長を決めて欲しい」。中原氏の選挙事務所がまだ喜びに沸くさなかだった。支部長は衆院選の候補者になるが、現時点で6支部のうち二つが決まっていない。星野会長は万歳三唱して中原氏をねぎらった後、記者団に「階段を一段一段あがって返していくことだと思います」と語った。

7806チバQ:2010/07/17(土) 12:12:08
http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000391007130001
民主「2議席」実らず
2010年07月13日


落選が決まり事務所に姿を見せた山下八洲夫氏(中央)。その横では、選対本部長を務めた園田康博衆院議員が頭を下げていた=岐阜市神田町6丁目の事務所

 落胆の色は、隠せなかった。12日午前0時ごろ。岐阜市の事務所で、議席を失った民主の山下八洲夫氏は、支援者たちを見つめたまま、身動きしなかった。約4分後、頭を下げて「力不足だった」と、落選をわびた。
 その少し前、同じく民主から立候補し、初当選した小見山幸治氏は、両こぶしを高く突き上げ、支援者と喜びを分かち合っていた。12日早朝には名鉄岐阜駅前に立ち、「これから6年間、地域のために働かせていただきます」と笑顔を見せた。
 民主県連は、小沢一郎前幹事長の強い意向に従い、岐阜選挙区(改選数2)で初めて2人を公認。改選議席の独占を狙った。しかし、思うように支持は広がらず、現職の山下氏が落選するという「極めて深刻な事態」(平田健二県連代表)に終わった。
 県連が2人当選のために立てた得票目標は、2人で計約66万票。2007年の前回参院選に比べて約1・5倍、約20万票の上積みが必要となる。「2人当選は簡単ではない」。当初から、そんな声が漏れていた。
 保守支持層の切り崩しが必須となった民主は、元自民の松田岩夫参院議員の秘書を約25年務めた小見山氏に白羽の矢を立てた。県連幹部は「目標の33万票の半分ぐらいは、自分で持ってきてもらう。そのために候補者に選んだ」とそろばんをはじいた。
 しかし、実際には山下、小見山両氏の得票数は計45万568票。前回参院選で民主候補が獲得した票より、5079票多いだけだった。
 結局、元々の民主支持層を2人で奪い合う結果となったことに、山下氏陣営の選対本部長だった園田康博衆院議員は「食い合うと言うよりは、相乗効果を発揮するきっかけをなくしてしまった。(地方の民主の)足腰の弱さだと思う」と選挙戦を振り返った。
 小見山氏と山下氏の「明暗」は、そのまま、民主支持層のしこりにつながりかねないという心配もある。
 「もう二度と、こんな選挙はやりたくない」。両陣営の関係者は、口々にそう話す。
 最大組織の連合岐阜を割って臨んだ参院選。現職の山下氏には6割をあて、保守支持層を取り込むことになっている小見山氏には少なめの4割とした。公示直前の会議では、「両陣営で足をひっぱるような活動はしないように」と確認もしていたという。
 参院選後、ある県連幹部は「詳しく票の分析をしたりせずに、来春の統一選のことを考えたい」とつぶやく。ほじくり返せば、「責任論」に行き着く可能性があるからだ。
 別の幹部はこう話した。
 「水に流してやるしか、しょうがない。ただ、口ではそう言えても……。難しいみたいだね」(磯崎こず恵、贄川俊)

7807チバQ:2010/07/17(土) 12:13:11
http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000391007140001
自民「1番」、得票は減少
2010年07月14日


最後の総決起大会では、参加者が一斉に青色のスカーフをかざした。動員力では民主を大きく上回る=9日、岐阜市内




◆統一地方選へ危機感
 「何としてでも1番に当選させなければ、なんら意味がないわけであります」
 9日に岐阜市内であった自民の渡辺猛之氏の総決起大会。あいさつに立った県連幹部の玉田和浩県議がこう切り出すと、支援者であふれかえった会場は大きな拍手に包まれた。玉田氏は続けた。「2番で当選すると何が起こるか。小沢(一郎)さんは地方でも民主を与党にしようと狙っている。それを阻止しなければならん」。来春の統一地方選を意識した発言だった。
 その目標通り、渡辺氏はトップ当選を果たした。「本人の熱い想(おも)いと決意が多くの有権者に共感をいただいた」と、県連会長の古屋圭司衆院議員はコメントを出した。
 だが、過去3回の参院選で公認、推薦した「自民系候補」の得票と比べると、渡辺氏の42万5594票は最も少ない=表。民主2人が得票した計45万568票を約2万5000票下回った。自民の得票数は減少傾向で、勢いの衰えが垣間見える。
 野党に転落後、自民の支持層は揺らぎ続けている。
 4月には、衆参合わせて四半世紀を自民議員として活動してきた藤井孝男参院議員が「たちあがれ日本」に合流し、離党した。10年間にわたって選挙協力をしてきた公明県本部は、参院選公示直前の6月になって自主投票を決定。これまで自民だけを支えてきた業界団体は、次々と民主候補にも推薦を出した。
 それでも、その多くは今回の参院選で自民を支えた。地方では、まだ「与党」であることが大きく影響している。
 ある有力団体の幹部は「県議会は自民の先生が過半数。業界への配慮でお世話になっているから」と打ち明ける。会員の8割は渡辺氏に投票したという。
 自民は「中立」を表明した公明に対して一生懸命尽くした。何人かの県議は「比例は公明へ」と強く支持者に依頼していた。激戦が予想される来春の統一地方選を見越してのことだ。
 県議選では全選挙区で候補者を立てる方針の民主に対し、今回、公明に恩を売って支援を受けようともくろんだ。さらに、参院選で民主の候補に大きな得票差をつけられれば、勢いを止めることにもつながるはずだった。
 しかし、消費増税など「敵失」に救われたにもかかわらず、渡辺氏の得票は大きく伸びなかった。
 県連には「民主が2人を立てて自民は1人。負けるはずはないという思いが最初からあった」という分析がある一方で、危機感を募らせる幹部も少なくない。
 猫田孝幹事長は「統一地方選は各候補者が真剣にやらないと簡単には勝てない。参院選の結果だけで保守王国の復活とは、とても言えない」と厳しい見方を示した。(舩越紘)

7808チバQ:2010/07/17(土) 12:24:03
岐阜公示後
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/22saninsen/kikaku520100629_1.shtml
(1)変わる戦略 民・自、未経験の戦い
2010年 6月29日

与野党が過半数をめぐって攻防を続ける参院選。岐阜選挙区の選挙ポスター掲示板に、民主候補のポスターが2枚並ぶのは初めてだ=岐阜市内
 参院の過半数を目指す民主。岐阜選挙区(改選数2)でも議席独占を狙う強気の戦略を打ち立てた。ただ県連は、組織も議員も割った初の2人擁立の戦いに、選挙選に突入した今も戸惑いを見せる。一方、自民県連も支持団体や党員離れが進み、参院の議席ゼロからの戦い。ともにかつて経験のない戦いに挑んでいる。

 民主県連は、両陣営が競り合うことで党勢を拡大し議席独占をもくろむが、各種団体からの推薦取り付けや応援弁士の要請などで両陣営は水面下で“内輪の競り合い”を続けている。報道各社の序盤の情勢分析にも互いに神経をとがらせる。

 現職の山下八洲夫候補(67)は27日、全建総連関総支部の定期大会で「率直に申し上げて山下が2番か、新人が2番かという雰囲気」と訴え、支持を求めた。一方、新人の小見山幸治候補(47)は山下氏を意識してか、演説では「世界の歴史が証明するように、時代の改革は若く新しい力が成し遂げてきた」と若さ、新しさを押し出す。両氏の意識は陣営の意識だ。

 目標とする「2人当選」の姿勢を崩さず、党勢を拡大し、選挙を戦い抜くことができるのか。県連の伊藤正博幹事長は27日、両陣営に「相手は自民」と徹底した。だが、党幹部を招いた両候補合同の街頭演説は結局、総合選対会議で見送られるなど、「調整の難しさに直面している」(伊藤幹事長)状況だ。

 一方、昨年の衆院選で大敗し野党に転落した自民。以降、支持団体離れや党員の減少が進んだ。2人いた参院議員は相次ぎ離党。現在はゼロというかつてない事態となっている。

 「自民一本だった団体が割れたということと、知名度不足を自覚している」。新人の渡辺猛之候補(42)は危機感をあらわにし、選挙ポスターにも「変える」「変わる」と刷り込み、無党派層取り込みにも懸命だ。

 ただ、自民は県政では圧倒的な与党。30人の県議を総動員し、民主にはできない組織選挙を展開し、参院議員ゼロからの戦いでもトップ当選を目指す。

 新人の鈴木正典候補(46)を擁立する共産党は、今回の参院選をこれまで以上に存在感を示すチャンスとみている。

 松岡清県委員長は「民主党政権の9カ月間を経て、期待を裏切られたという人も多い。だからといって自民党に戻るかというとそうではない」と指摘。「そういう意味では今回の参院選は二大政党づくりからはじき飛ばされるような状況ではない」。民主、自民の批判票の受け皿として党勢拡大を狙う。

(参院選取材班)

7809チバQ:2010/07/17(土) 12:24:53
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/22saninsen/kikaku520100630_1.shtml
(2)比例の戦い 組織票の争奪戦激化
2010年 6月30日

選挙区候補者の事務所で支持を訴える比例候補者(手前)。党、候補者、支援団体など、それぞれの思惑が交錯する=岐阜市内
 政権交代後初の参院選(7月11日投開票)比例代表の戦いは、従来各党の支持基盤となってきた各業界団体の構図の変化や新党の乱立などで、票の奪い合いがこれまで以上に激化。県内でも岐阜選挙区(改選数2)の戦いとともに、与野党がそれぞれ激しい攻防を繰り広げている。

 民主は昨夏の衆院選比例で獲得した53万票以上を目指すが、民主県連最大の支持団体連合岐阜は、同党から出た産業別労働組合の組織内候補11人を推薦、集票を図る。産別候補の大半は岐阜ではなじみが薄いため、選挙区の現職山下八洲夫候補(67)、新人小見山幸治候補(47)とセットで集会や電話作戦を展開。山下、小見山陣営も相乗効果に期待する。

 非拘束名簿式のため各産別とも個人名での投票を呼び掛けるが、「組合員と家族以外に比例候補者の名前を書いてくれる人は見込めない」(三尾禎一連合岐阜会長)のが現状。まずは徹底的に組織の引き締めを図る。

 連合岐阜幹部は「タレント候補が来ても動員はかけない。産別は個人票を食われ、自らの首をしめることになる」と警戒する。身内をも相手とする戦いだ。

 全国で35人の比例候補を立てた自民。党県連は、各支援団体の比例候補に県議を割り当て、それぞれ県内1万票を目標に活動させ、選挙区の新人渡辺猛之候補(42)の得票アップにもつなげたい考え。

 支持団体離れや党員減少などは進むが、猫田孝選対委員長は「(民主と自民)二またで支援する団体でも、比重を自民に置いている団体はある」と強気。党への確実な票を見込める期日前投票を重視し「投票証明書を必ずもらってくること」と指示、組織を引き締める。

 共産は、最大目標の比例の5議席確保のため、全国650万票、県内では10万票を目標とする。関市出身で県委員会が重点候補とする新人河江明美候補(45)と選挙区の新人の鈴木正典候補(46)とセットで非民主、非自民の立場を訴えて党勢拡大を目指す。

 公明は、岐阜選挙区には候補者を立てず、比例に絞った戦い。県本部は現職荒木清寛候補(54)を重点候補として戦う。県内14万票が目標だが、前回衆院選比例からの上積みが必要。岩花正樹代表は自公連立政権時代の関係から「公明支持者は必ず選挙区で自民候補に投票する」と語る。一方で、来春の統一地方選も見越し「比例でどの程度自民が協力してくれるか」とも述べ、自民からの“見返り”に期待する。

 連立政権を離脱した社民も県内は比例一本で、目標は3年前の前回参院選から2割上積みした4万6千票。県連合は護憲と平和を旗印に、ぶれた民主との違いを鮮明化させ、存在感を示す考えだ。

(参院選取材班)

7810チバQ:2010/07/17(土) 12:25:57
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/22saninsen/kikaku520100701_1.shtml
(3)業界団体 民・自を「両てんびん」
2010年 7月 1日

候補者の訴えに聞き入る県歯科医師連盟の会員ら。政権交代後、自民、民主両にらみの選挙協力に転じた=可児市内
 昨年の政権交代を受けて、参院選岐阜選挙区(改選数2)では、長年自民党を支えてきた各種業界団体が民主党候補と自民党候補を横並びで推薦、「両てんびん」にかける傾向が目立つ。ただ、これまでの人間関係や国政と県政のねじれもあり、建前では割り切れない本音も漏れる。

 県歯科医師会の政治団体・県歯科医師連盟(県歯連)は、民主現職の山下八洲夫候補(67)と自民新人の渡辺猛之候補(42)を推薦、民主新人の小見山幸治候補(47)を支援する。

 「歯科医療の診療報酬を2・09%引き上げたのは民主党政権の成果だ」。山下候補は6月、岐阜市内で開かれた県歯連理事会で与党の実績を強調した。

 その5日後、県歯連は可児市で渡辺候補の集会を開催。元自民県議の渡辺候補は「県議会で自民党は県民の歯・口腔(こうくう)の健康づくり条例策定に努力した」と誇った。

 県歯連が同選挙区で民主候補を推薦、支援としたのは「政権政党でないと政策実現ができない」(高木幹正県会長)という現実から。一方で「県議会で7割の議席を占める自民の影響力は絶大」として自民党県連との関係も重視、党の職域支部も続ける。実際、本年度の歯科関係の県予算は約5千万円で県歯科医師会への委託事業も多い。

 かつて自民一辺倒だった業界団体のうち、県土地改良政治連盟は今回、自主投票に転じた。民主だけを推薦するのは郵政民営化見直しを求める郵政政策研究会県本部など一部。県建設業協会と県農協農政連盟は渡辺、山下の両候補を推薦したが県医師連盟は渡辺候補を推薦、山下候補は支援にとどめた。県看護連盟と県薬剤師政治連盟は渡辺候補を単独推薦するなど、軸足を自民党に置く団体が多い。

 自民党からの支援団体はがしに努めた民主県連の伊藤正博幹事長は「新たな支持層の開拓はできたが、信頼を集め切れていない」とし、自民県連の猫田孝幹事長は「これまでの長いつながりがあり、票はうちに流れる」とみる。

 実際、並列推薦の団体は出陣式に幹部を割り振るなど形式的な協力がほとんどで、地域や支部の票割りに踏み切る団体は皆無。県歯連も「会員に選択肢は示した。あとは自主投票」と割り切る。ある幹部は「組織の決定に矛盾はないが、自らは自民党員。心情的には割り切れない部分がある」と漏らす。

 推薦団体数では現職に及ばない小見山候補は、団体への協力も求めながら「とことんクリーンな政治を実現する」と無党派層への訴えを重視。共産新人の鈴木正典候補(46)は「民主、自民の掛け持ちでは組織票固めができないはず」と食い込みを目指す。

(参院選取材班)

7811チバQ:2010/07/17(土) 12:27:14
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/22saninsen/kikaku520100702_1.shtml
(4)投票率の行方 無党派層の動向注視
2010年 7月 2日

公示翌日から始まった期日前投票。投票率を予測する一つの目安として各陣営が注目している=1日午前、岐阜市役所
 支持政党を持たない、いわゆる無党派層の動向が結果に大きく影響する近年の選挙。昨夏の衆院選では民主党が「政権交代」のキャッチフレーズと、子ども手当など家計に直結するマニフェスト(政権公約)で無党派層の心をつかみ大勝、政権交代を果たした。“風”に左右される無党派層の動向は、陣営が気に懸ける投票率に直結する。11日投開票の参院選岐阜選挙区(改選数2)でも、各陣営はさまざまな思惑や戦略をもって無党派層に働きかける。

 昨年の衆院選で民主党は県内比例票の44%を獲得、自民党に15?の大差をつけた。ただ本紙の公示前県民アンケートでは、支持政党1位は自民の38%。民主の17%を大きく上回っていた。この時「支持政党なし」と答えた無党派層は29%。無党派層の多くが民主を支持したとみられる。

 今回の参院選公示前アンケートでも無党派層は47%を占めたが、このうち19%が民主に投票するとし、自民の6%を上回った。

 選挙戦に入り、各陣営は「街頭での盛り上がりはいまひとつ」と口をそろえ、投票率は3年前の参院選岐阜選挙区の投票率(61・47%)に届かないと予想する陣営が多い。

 民主現職の山下八洲夫候補(67)の陣営は「今の雰囲気では60%を下回る」とみている。無党派層頼みでなく、与党現職の強みを生かして、支持基盤の労組はもちろん、推薦を取り付けた従来自民寄りの業界団体にも実績をアピール。組織票を確実に固めることに力を注ぐ。

 一方、民主新人の小見山幸治候補(47)の陣営は、無党派層に名前を売り込むなどして浸透に懸命。選対は「有権者の2〜4割の人が投票先を決めていない」と分析、浮動票を獲得して票の上積みを図るため、街頭などに出て候補者の露出度を高め、無党派層へ働きかける。陣営は60%以上の投票率を期待する。

 自民新人の渡辺猛之候補(42)の陣営は、民主党候補との並立推薦を行った業界団体が相次いだため、従来の組織票が読めない状況。無党派層対策を重視し、岐阜選挙区で最も若い候補とアピール。街頭活動に力を入れる。一方で組織固めにも余念がない。陣営幹部は「投票率は55〜60%程度」とみる。

 共産新人の鈴木正典候補(46)の陣営も「民主党の公約破りに裏切られた国民は、自民も民主もだめという思いになっている」と、二大政党を見切った無党派層に期待。精力的な街頭活動で党勢拡大と投票率アップを図り、従来の支持層を超えた票の積み上げを目指す。

 各陣営とも重視するのは期日前投票。先月28日発表された中間状況では、前回同期比18%増と好調で、各陣営とも党員や支持団体に積極的な投票を呼びかける。

(参院選取材班)

7812チバQ:2010/07/17(土) 12:28:15
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/22saninsen/kikaku520100703_1.shtml
(5)統一選見据えて 県政勢力争いへ布石
2010年 7月 3日

自民の勢力維持か、民主の台頭か―。来春の県議選は、参院選岐阜選挙区の結果が影響する=1日、県議会本会議場
 参院選公示後も続いた県議会(定数46=欠2)の一般質問。最大会派・県政自民クラブ(30人)の議員が登壇するたびに議場から大きな拍手が鳴り響く。県政与党として強力な発言力を持つ自民ク。対する国政与党・民主系の県民クラブは8人。来春の統一地方選で地方議員の大幅増をもくろむ民主にとって、参院選は党勢拡大の試金石となるが、地方の組織力に勝る自民も統一選を見据え総力戦を展開している。

 県議会は現在、補選のある加茂郡を除く26の選挙区のうち、25選挙区に自民の県議が名を連ね「空白区」は羽島郡のみだ。

 民主県連の最大の弱点は地方議員のぜい弱さ。県連幹部は「統一選で勢力を拡大するためには、参院選での勢い付けが必要不可欠」と強調する。

 参院選での各市町村別得票数は県議、首長、市町村議選での候補者擁立へのバロメーター。民主県連は各地の票の掘り起こしのため、参院選岐阜選挙区(改選数2)に2人の候補者を擁立した。

 県議選に全選挙区での候補者擁立を目指す伊藤正博県連幹事長は「参院選で(県連の)政治スクール受講生を自身が興味を持つ地域に割り当てている」と来春への布石を打っていることを明かし、「国政与党の責任を強調して各地で地歩を固め、地方選へ弾みをつける成績を残す」と、2候補による票の底上げに期待する。

 自民も参院選を「統一地方選、次期衆院選への前哨戦」(猫田孝県連幹事長)と、きめ細かい選挙戦を30人の県議に指示する。猫田幹事長は選対で「県議出身の同志のために精いっぱい頑張ろう」とゲキを飛ばす。その言葉には「各県議が自分の選挙として戦うことが、各選挙区で民主の芽を摘み、現職の勝利につながる」との思いがある。

 恵那市(定数1)の自民県議は、参院選岐阜選挙区の党新人候補が40代であることから、若い世代や無党派層への働き掛けを強める。「恵那市は民主現職が強い地域。自分の選挙のつもりで戦っている」と必死だ。

 岐阜選挙区に新人を擁立している共産党県委員会の想厨子久芳書記長は「選挙は政党選択の場で、国政から地方選まで一連のもの。統一地方選を控える今回は、党への支持を固めることが重要」と強調。「候補者が地方へ回る時、県議や市議が顔を見せることが大切」とし、岐阜市での第一声は司会を地元県議が務めた。

 参院選で自主投票を決めている公明の岩花正樹県本部代表は、水面下での自公協力に期待する。その“見返り”として、統一選で自党候補を立てない選挙区での自民県議との協力の可能性を否定しない。

 今年最大の政治決戦は、来春以降の県内政界図を強く意識した戦い。結果が注目される。(参院選取材班)

=おわり=

7813チバQ:2010/07/17(土) 12:30:32
藤井存在感ねーなー
額賀・宗男と同格だった頃もあったのに
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/22saninsen/22san20100629_3.shtml
可茂地域、し烈な争い 鍵を握る「藤井票」
2010年 6月29日

自民新人候補の地元決起大会には藤井孝男後援会員の姿も多く見受けられた。特に可茂地域では“藤井票”の行方が注目される=28日午後9時3分、美濃加茂市太田町、プラザちゅうたい
 自民党を離党し、たちあがれ日本に参加した藤井孝男元運輸相は、参院選岐阜選挙区(改選数2)で推薦する自民新人渡辺猛之候補(42)を、全面的に支援、参院で民主の過半数阻止を目指している。一方、藤井氏支持者は多くが今も自民党員で、藤井氏の離党に疑問を示し、わだかまりがあるのも現状。民主陣営は新党と自民との分かりづらい関係を突いて、藤井氏の支持者らを切り崩したい考え。共産陣営も離党しながら自民候補を応援する藤井氏を冷ややかに見つめる。「藤井票」の行方が注目されている。

与党は支持者切り崩し

 美濃加茂市、加茂郡、可児市、可児郡は藤井氏後援会と自民党支部がほぼ一体といえる地域。27日夜の可児市文化創造センター、28日夜の美濃加茂市・プラザちゅうたいであった渡辺候補の集会には、多くの藤井氏支持者が詰め掛けた。

 藤井氏は「自民と協力できるところはする」「渡辺候補は藤井個人としても後援会としても応援している」と語り、渡辺候補とがっちり握手した。

 参加した加茂郡白川町の会社員は「2人とも同じ地域の代表として応援する」とわだかまりはない。ただ、同市の自民党関係者は「支持者らに電話を掛けると、藤井さんの行動への批判もある」と、これまで一枚岩だった支持者の間にも変化があることを明かす。

 民主にすれば3年前の参院選の衆院小選挙区別の得票で、唯一勝てなかったのが藤井氏の地元の岐阜4区。ここで大差を付けられ、全県で2位にとどまった。特に美濃加茂市、加茂郡の強力な藤井地盤に食い込めなかっただけに、今回の藤井氏の動きを批判し、勢力を伸ばしたい考えだ。

 民主党関係者は「藤井氏への批判をあちこちで聞くが、その声が具体的な動きになってくるかは未知数」とするが、「与党の強みで医師会、農協などこれまで入れなかったところにも窓口はできた。この動きと批判の声をうまく吸収して保守層に食い込みたい」と支持層拡大を狙う。現職の山下八洲夫候補(67)、新人の小見山幸治候補(47)とも同地域での企業回り、個人演説会、街頭活動に熱を入れる。

 共産新人の鈴木正典候補(46)の陣営は「藤井氏は自民党を出たと言うが、自民党の人気がなくなったから看板を掛け替えようというだけの離党」と冷ややかに見ながら、反自民票の取り込みに力を注いでいる。

(参院選取材班)

7814チバQ:2010/07/17(土) 12:31:34
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/22saninsen/22san20100629_1.shtml
板東さんが応援演説 山下候補への支持訴え
2010年 6月29日

山下八洲夫候補の支持を呼び掛ける板東英二さん=岐阜市神田町
 タレントで野球解説者の板東英二さんが28日、参院選岐阜選挙区(改選数2)に立候補している民主党現職山下八洲夫候補(67)の応援のため岐阜市を訪れ、名鉄岐阜駅前などで演説した。

 同市神田町の選挙事務所から同岐阜駅前まで山下候補と並んで歩き、市民に気さくに声を掛けるなどして候補者をPR。駅前でマイクを握り「国政の安定には、同世代で働き盛りの山下さんの力が必要」と強調し、「(現在の)ドラゴンズと同じ3位じゃだめだ」とユーモアも交えて支持を訴えた。この後、市街地を回り、スーパー前でも演説した。

7815チバQ:2010/07/17(土) 12:35:33
>>7694
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/feature/shizuoka1278943611730_02/news/20100712-OYT8T01158.htm
2人擁立 票伸びず
民主


再選から一夜明け、演説する藤本氏(右)と牧野・民主党県連会長(12日朝、JR静岡駅南口で) 「2人区は全部1勝1敗。1人区はたくさん落とした。戦略が明らかに間違っていた」。開票翌日の12日午前8時。再選を果たしたばかりの藤本祐司氏はJR静岡駅南口で、拡声機を手に厳しい表情で話し始めた。

 民主党県連は参院選で、小沢一郎・前幹事長が推し進めた「複数区には複数候補を擁立」の方針に最後まで翻弄(ほんろう)されたと言ってよい。藤本氏に続く2人目として小沢氏が新人の中本奈緒子氏を擁立し、これが原因で党本部と県連が対立。県連は藤本氏のみを支援し、中本氏は家族らが選挙戦を手伝う変則的な態勢になった。

 小沢氏が狙ったのは、複数区で複数の候補者を競わせて選挙区で議席を一つでも増やすとともに、比例選でも票の上積みを図ることだった。民主党政権の基盤を安定させるため、小沢氏からすれば当然のことだったが、この原則を該当する県に例外なく適用したため、必ずしも基盤が整わない地方組織には深刻な波紋を広げることになった。

 静岡県の場合、党本部と県連、藤本氏側と中本氏側との亀裂につながっただけではない。選挙の結果を見ても、藤本氏と中本氏の得票の合計は69万2377票。2007年の前回参院選静岡選挙区で榛葉賀津也氏が1人で獲得した82万3184票を大きく下回った。比例選で民主党が獲得した票も、前回は約71万票(得票率41%)だったのが、今回は約56万票(同32%)にとどまった。数字だけ見る限り、2人擁立戦略はあまり効果を上げていない。

 読売新聞社と日本テレビ・同系列局が行った出口調査では、選挙区での無党派層の投票先は藤本、中本両氏合わせても約3割。みんなの党の河合純一氏に届かなかった。民主党支持層の投票先でも2人で約7割にとどまり、足元の支持層さえ固めきれなかった。

 選挙前に突然浮上した消費税問題。藤本氏の選対本部長を務めた牧野聖修・県連会長(衆院静岡1区)は12日の記者会見で「いきなり冷や水を浴びせられた。影響はあった」と述べたが、出口調査では「消費税の引き上げが必要」と答えた人が約6割に上り、「必要と思わない」は約2割にとどまった。消費税問題が民主党苦戦の原因になったと断定するには疑問が残る。それよりも、牧野氏や藤本氏は「政権交代後のトップのぶれ」を指摘する。

 鳩山政権時代の米軍普天間飛行場の移設問題や「政治とカネ」の問題などは、政権や民主党に対する信頼を失わせるものだった。菅首相の消費税発言にしても、消費税を巡る議論の中身よりも、それを持ち出すタイミング、発言の変転が有権者の戸惑いと疑念を生んだ。「私たちは政権政党になって謙虚さを失った。政権政党として未熟だった」。自戒を込めて藤本氏は語る。

 民主党は昨夏の衆院選で、比例選を含め9人の衆院議員を県内で誕生させ、地方組織の強化につながるかと思われた。しかし、今回藤本氏の得票がトップだった自治体は5市町のみ。「まだまだできたはずだ。緊張感が生まれるのが遅かった」。陣営幹部は不満げだ。「連合と党県連が入って藤本氏はこの数字。組織のない河合氏は36万、中本氏は20万。連合がなくなったら民主党はどうするのか」。連合静岡の吉岡秀規会長が開票結果を見ながら語る。与党になって最初の国政選挙の結果は、民主党にとっては苦いものだった。

     ◇

 政権交代後初の本格的な国政選挙となる参院選が終わった。県内の主な政治勢力の戦いを振り返る。

(2010年7月13日 読売新聞)

7816チバQ:2010/07/17(土) 12:36:12
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/feature/shizuoka1278943611730_02/news/20100713-OYT8T00882.htm
ほど遠い完全復活
自民


選挙期間中の7月4日夜、静岡市葵区の青葉公園で岩井陣営が開いたトークショー。若者の参加は今ひとつだった  「昨年、本当に自民党が自信をなくしていたなかで補選に挑み、さらに何とかもう一度、自民党本来の力を取り戻したいと頑張ってきた。トップ当選でき、こんなにうれしいことはありません」

 参院選静岡選挙区で初当選した自民党の岩井茂樹氏は12日、県議会で開かれた党所属議員による祝勝会の席上、感極まって涙を浮かべ声を詰まらせた。

 昨年7月の知事選で公明党とともに推薦した候補が、民主党や社民党などが推薦した川勝平太氏に敗れたことが、自民党の長い「後退」の道の始まりだった。翌8月の衆院選では県内8小選挙区の候補者が全敗。岩井氏が挑戦した10月の参院静岡選挙区補欠選挙も民主党候補に敗れた。しかもこの後、県議会の党会派の分裂、県議会副議長選を巡る党所属議員の「造反」と、組織の結束を揺るがす出来事が相次ぎ、県政界で長く自民党が占めてきた威信と地歩は大きく低下・後退した。

     ◆

 今回の参院選静岡選挙区で自民党がとった戦略は、「守りの選挙」だった。とにかく党内の支持を固めて1議席を死守するため、参院補選に出馬し、すでにある程度知名度があった岩井氏を再び担ぎ出した。選挙戦でも岩井氏は「政治を変えるために、まず自民党を変える」と訴え、自信を失い不満を募らせている保守層にアピールしようと必死だった。「うちは内向き、内向きの選挙をやっています」。陣営幹部自身がそう認めるほどだった。

 結果は、2007年の前回選で当選した牧野京夫氏が獲得した票を約5000票上回る55万4459票で初当選。県連の植田徹幹事長は12日の記者会見で「ひとえに党下部組織の皆様が一致団結したたまもの」と感謝の言葉を述べた。

 一見すると、自民党への支持は回復し、悪い流れを断ち切ることができたようだが、岩井氏が民主党の藤本祐司氏らをおさえてトップ当選したのは、鳩山前内閣の稚拙な政権運営など、この10か月間の民主党政権に対する有権者の厳しい評価が原因とみられる。

 県連会長の塩谷立・元文部科学相(衆院比例東海ブロック)は10日夜、静岡市の岩井氏の事務所の打ち上げで「今回は絶対に負けられない選挙だったが、鳩山首相から菅首相に交代し、内閣支持率がV字回復した時は正直、『これは参ったな』と思った」と述べている。自分たちに有利な条件を設定してゲームを進めるのが強い組織であり、ゲームには勝っても、勝敗を決める主要な要因を握ることができない組織に活力は生まれにくい。

     ◆

 自民党の勝利が手放しで喜べるものでないことは、今回の比例選の県内の得票数(率)を見てもわかる。自民党は45万1000票(26・26%)で、やはり選挙区選で民主党と議席を一つずつ分け合った07年の50万7000票(29・18%)より5万6000票減らし、得票率も2・92ポイントダウン。全国的には大敗した民主党の55万7000票(32・48%)とは10万6000票も差をつけられている。自民党に支持が戻っているとは言い難い。

 「自民党は、どこの街頭演説に行ってもお年寄りばかりだった。その人たちが自民党を支えてきたのは間違いないが、これからは若い世代で組織をつくっていかないと選挙に勝てない」。党県連の若手幹部が選挙戦を振り返る。この幹部は「今回は候補者が若く、相手のミスもあって勝てたが、これで次の衆院選も勝てるとは思わない」と不気味な「予言」も口にした。自民党再生への道のりはまだ始まったばかりだ。

(2010年7月14日 読売新聞)

7817チバQ:2010/07/17(土) 12:37:08
http://mainichi.jp/area/shizuoka/archive/news/2010/07/13/20100713ddlk22010188000c.html
妥協の均衡:’10参院選/上 民主党 「政権交代」に代わる旗なく /静岡
 民主党が大敗し、自民党が復調の兆しをみせた、11日投開票の参院選。6人が立候補した静岡選挙区(改選数2)は、自民党と民主党の候補者が議席を分け合い、01年からの構図が続く結果となった。その底流には、厚い基盤を築いた2大政党が実質的に共存してきた参院選の枠組みを保とうとの暗黙の「妥協」がなかっただろうか。投票率が57・37%にとどまり、有権者の関心を呼べなかった今回の選挙戦を振り返った。【参院選取材班】

 ◇守りの選挙強いられ
 テレビで「当確」が報じられた11日夜。民主党県連の牧野聖修会長(静岡1区)が目を見開いてすっくと立ち上がると、連合静岡の吉岡秀規会長を探し、手を固く握りしめた。

 再選をかけて参院選静岡選挙区に出馬した、同党現職、藤本祐司氏(53)が静岡市葵区に構えた事務所。組織を固める「守り」の選挙戦をしのいだ、安堵(あんど)感が漂った。

 事務所からの一報で約15分後、事務所に駆け付けた藤本氏も、ほっとした表情を見せた。「1議席を確実に取りに行くという県連の判断は正しかった」と振り返った。

 この選挙で、県連と連合静岡は藤本氏の支援に集中した。民主党が「2人目」の候補者として擁立した新人、中本奈緒子氏(31)を事実上、切り捨てた。党本部も知名度の高い閣僚らの応援を、藤本氏1人に絞り込み、自民党が擁立した新人、岩井茂樹氏(42)に次ぐ2議席目に、何とか食い込んだ。

   ◇  ◇

 「民主党は若者に希望を与えているのか」「がっかりだ」「新しい風を起こさないと参院選は厳しい」−−。

 4月中旬、三島市内で同党の支援者集会が開かれた。壇上の細野豪志衆院議員(静岡5区)が浴びたのは、厳しい言葉だった。

 藤本氏が5月中旬、選挙準備を進めるため事務所を開いた。事務所前に立った牧野会長に突然、初老の女性が詰め寄った。「民主党は約束守りなさいよ」。当時、鳩山内閣の支持率は下落し続けていた。

   ◇  ◇

 その鳩山前首相が6月に退陣。民主党は菅直人首相を押し立て出直しを図った。しかし参院選の公示直前、菅首相が唱えた消費税増税論議もあって、支持率の回復は一時的なものにとどまった。

 昨年8月の衆院選で、民主党は圧倒的な有権者の支持を得て政権の座を自民党から奪い取った。それから約10カ月がたち、党を取り囲んだ有権者の熱気は冷え始めていた。

 この選挙で藤本氏と中本氏の得票数は合わせて約69万票。これだけをみれば、自民党が擁立した岩井氏の約55万票に勝利した形だ。しかし民主党は07年の参院選で新人、榛葉賀津也氏(43)を擁立し約82万票を得ていた。

 結党以来、掲げ続けてきた「政権交代」。それに代わる「攻め」の旗を掲げられずに迎えた今回の参院選。藤本氏や、支援する県内選出の国会議員が訴えたのは「この流れを進めるのか、止めるのか」という、「守り」の言葉だった。

7818チバQ:2010/07/17(土) 12:38:54
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20100714ddlk22010138000c.html
妥協の均衡:’10参院選/中 自民党 危機あおり、団結強化 /静岡
 ◇党勢回復の課題なお
 11日夜、自民党新人、岩井茂樹氏(42)の選挙事務所は「久しぶりの勝利」に沸いた。

 「絶対に負けられないという気持ちが一つになった」。県連の塩谷立会長が顔を真っ赤にしてこう語った。塩谷氏は県内で唯一の同党衆院議員。昨夏の衆院選で同党は県内8小選挙区で惨敗し、塩谷氏も小選挙区で敗れ、比例で復活していた。

 自民党は昨年7月の知事選以来、8月の衆院選、10月の参院補選と県内の大型選挙で立て続けに敗北した。敗れた相手は、いずれも「民主党」だった。

   ◇  ◇

 選挙戦最終日の10日午前9時。静岡市清水区の自民党県連清水支部の事務所に、約50人の支部幹部がひしめき、熱気が満ちていた。

 「最後の最後まで」。こう大書された紙が壁に張られていた。岩井氏の陣営からファクスで届いた紙だった。支部幹部は「これだけ人が集まった選挙戦は過去になかった」と話した。

 自民党の今回の参院選を通底したキーワードは「危機感」だった。昨年の「3連敗」は、自民党内の足並みを確実に乱していた。

 自民党県議団は昨年11月、二つに分裂。1955年の結党以来、県政の過半数を占めてきた最大勢力が割れた。背景にあったのは、民主党の推薦で当選した川勝平太知事。徹底批判の野党か、政策ごとの是々非々か−−。分裂は、こうした路線対立が引き金だった。

 ただ、離党者が出る事態には発展しなかった。逆風は痛感していた。しかし11年春には統一地方選が控える。県議選でぶつかるのは民主党候補だった。支持者と関係を築いてきた「自民」の看板は簡単には手放せない。

 ところが5月18日、足並みの乱れが表面化した。県議会の副議長選で、自民党が推した候補が、民主党系の会派「平成21」の推薦候補に敗北した問題だった。自民党は分裂したとはいえ、結束すれば依然、過半数。敗れたのは「造反者」がいたためだ。同党県連は同月31日、「造反者」として3人を除名や離党勧告の処分にした。厳罰とも映る処分を、支部幹部は「団結を演出する狙いがあった」と解説してみせた。

   ◇  ◇

 ただ、選挙結果は、組織頼りの限界も浮き彫りにした。岩井氏の得票は約55万票。最多得票ではあるが、自民党は候補を1人に絞り込んで全面的に支えながら、2人を擁立した民主党の合計得票数約69万票に及ばなかった。自民党は勝った。しかし「党勢の回復」という重い課題は依然、背負い続けている。

7819チバQ:2010/07/17(土) 12:39:47
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20100715ddlk22010190000c.html
妥協の均衡:’10参院選/下 みんなの党 2枠の壁、厚く /静岡
 ◇地方組織拡大に課題
 14日朝の、JR静岡駅北口地下広場。「ありがとうございました」。通勤や通学を急ぐ人の流れに向けて、白いつえを手に河合純一氏(35)がひたすら頭を下げ続けていた。

 3日前に投開票された参院選静岡選挙区(改選数2)から出馬し、敗れていた。「これからも頑張って」。女性が歩みを止めて声をかけた。河合氏は笑顔で「頑張ります」と応じた。河合氏は敗戦の翌朝から県内でJR浜松駅前や沼津駅前などを回り、あいさつ行脚を続けていた。

 全盲のハンディを乗り越え、中学の教壇に立つ夢をかなえた経歴。そして「パラリンピック競泳金メダリスト」の肩書−−。選挙でメディアの注目を集め、知名度を高めた。他党は河合氏の衰えない政界進出への意欲をかぎ取り、「来春の県議選に出馬するのでは」(自民党県議)と、新たなライバルの出現を警戒する。

   ◇  ◇ 

 みんなの党は今回、全国で21選挙区に候補者を擁立した。このうち得票率がトップだったのは、渡辺喜美党代表の地盤がある栃木選挙区(改選数1)の25・01%。河合氏は、これに次ぐ20・94%の得票率だった。比例代表の得票も全国8位の15・18%に上り、党躍進に貢献したのは間違いない。

 だが、同党が当選者を生んだのは東京(改選数5)、神奈川(改選数3)、千葉(同)の3選挙区。いずれも改選数3以上の大きな選挙区だ。民主党でも自民党でもない第三の選択を提供する、と訴えた同党は、逆に改選数2以下の選挙区で2大政党の厚い壁にはね返された。

   ◇  ◇ 

 この結果を、河合氏陣営はどう見ているのか。選対本部長を務めた大岡敏孝県議(無所属)は「今の政権に不満を持つ有権者のうち、より多くが自民党に流れた。自民党には信頼感があると判断したのだろう」と話す。

 みんなの党が幅広い信頼を得るには地域での活動が不可欠といえるが、党所属の議員は県内では井口哲男・沼津市議1人だけ。訴えを広げる基盤はぜい弱だ。河合氏を支えた県内の政治家も今、党との距離を探っている段階で、大岡氏も入党について「まだ分からない」と口を濁す。

 河合氏は近く、今回の出馬にあたって設立した党静岡支部の存廃について党側と話し合う。ただ、「来春の統一選に向けて頑張れ、と言われても、党からの金銭的な支えがないと存続は難しい」と不安を明かす。党が河合氏、そして静岡県民にどう向き合うのか。その先行きは不透明だ。

7820チバQ:2010/07/17(土) 12:41:11
http://www.shizushin.com/news/feature/sanin10/kikaku/12/20100713075241.htm
検証 夏の攻防


(上)自民 党勢復調へ一定の成果
2010/07/13
 参院選静岡選挙区で岩井茂樹氏(42)がトップ当選を果たした11日夜。知事選、衆院選、参院補選と続いた敗戦に歯止めをかけ、自民党県議らは口々に「党県連の存亡をかけた危機感を、一つの力にすることができた」と勝利に活気づいた。

 岩井氏は昨年10月の参院補選落選から県内をくまなく歩き、県連全支部を巡回した。「演説がなってない」など厳しい直言も受けながらも、持ち前の行動力で捲土(けんど)重来を期した。原木敏之選対事務局長(69)は勝因を「奇策でなく、繰り返し自民支持者に足を運ぶことだった」と振り返る。

 選挙戦中盤。自民党支持層の岩井氏離れが世論調査などの数字でも顕著に表れた。自民を離れた票が、静岡選挙区でも台風の目となったみんなの党にも流れているとの情報も入った。

 終盤にかけて岩井氏陣営は、全県に送り続けた選対ファクスニュースで「追いつかれている」と組織を猛烈に引き締めた。公明党関係者とは水面下の接触を続け、一定の支持獲得に力を入れた。岩井氏自身はキャッチフレーズの「保守一徹」と「変えるチカラ」の言葉を繰り返し訴え、自民支持層のつなぎ留めに必死だった。

 公示から6日目の6月29日。JR藤枝駅前での街頭演説は小泉進次郎衆院議員(29)、衆院静岡2区支部長に決まったばかりの井林辰憲氏(33)をそろえた。岩井氏が自民党の候補としては若い世代であることをアピール。「若手による変革」。先輩格の牧野京夫参院議員は声を張り上げた。

 徹底的な正攻法と若さを前面に打ち出した訴え。投票日の出口調査では伝統的に強い60代の支持で民主候補に後れを取った半面、新たに20、30代で6人中、最も支持を獲得し、トップ当選の要因になった。

 岩井氏の獲得票は55万4千票余り。全盛期に自民が参院選で獲得していた票の3分の2にすぎない。民主党が擁立した2人の得票合計69万2千にも遠く及ばない。民、自に嫌悪感を示した有権者は、組織も準備期間もなかったみんなの党の新人に36万票を投じた。

 11日夜、岩井氏当確の一報が入る前、最終得票の試算を静岡市駿河区の事務所で党県連会長の塩谷立衆院議員らが分析していた。塩谷氏は万歳が終わると、事務所の奥で党の選挙を支えてきたベテランスタッフたちと顔をしかめ、こう語った。「みなさんの支援のおかげだが正直、まだ(自民党の得票が)足りない。県連組織を充実させ、結束をもっと固めたい」

 空席のままの衆院静岡5、6、7区の支部長の早期決着や、来年の統一地方選に向けた党勢拡大、減り続ける党員のつなぎ留めと無党派層への支持獲得―。自民党県連が真の再生を図るための課題は少なくない。

◇−−−−−◇−−−−−◇

 みんなの党が参戦し、混戦となった参院選静岡選挙区は民主、自民が議席を分け合った。各党の17日間の戦いと今後の課題を探った。

7821チバQ:2010/07/17(土) 12:41:54
http://www.shizushin.com/news/feature/sanin10/kikaku/12/20100714090016.htm
検証 夏の攻防


(中)民主 組織固め「共倒れ」回避 
2010/07/14
 「2人立てれば、党勢拡大につながると言った小沢さんの考え方ははずれた」。民主党現職の藤本祐司氏(53)が2度目の当選を決めた11日夜、牧野聖修党県連会長は喜びに沸く事務所で、小沢一郎前党幹事長の参院選戦略をこう切り捨てた。

 小沢氏が3月、新人中本奈緒子氏(31)の擁立を発表。県連がこれに反対し、一時は藤本氏の選挙資金や県連活動費の支給が止められた。菅内閣発足で、県連は新執行部と和解して中本氏の擁立を渋々受け入れた。公示後、党本部は事実上、藤本氏の支援に軸足を置いたものの、最後まで「共倒れ」の懸念が付きまとった。

 公示1週間後の6月30日、藤本氏の事務所で選対会議が緊急招集された。一部世論調査で藤本氏が自民党新人の岩井茂樹氏(42)、みんなの党新人の河合純一氏(35)に先行されているとの結果が出たためだった。

 会議では72万票の得票目標を60万票に下方修正。衆院選小選挙区ごとの目標も6区は10万7千票から9万票に、2区は9万2千票から7万票になどと引き下げ、「絶対得票最低ライン」として責任を明確化した。

 選対幹部は(1)党の支持・支援者を固める(2)業界団体対策を強化(3)終盤の主要集会への総動員―を示し、「ほかは何もしなくていい。この3点を徹底してくれ」とげきを飛ばした。

 県連は党の組織固めや業界・浮動票の取り込み、連合静岡は労組票固めの役割を担ってきたが、なりふり構わず「内を固める」作戦に転じた。

 静岡新聞社の出口調査で、藤本氏は民主党支持者の半数弱から得票した。しかし2割以上が中本氏、さらに2割弱が河合氏に流れた。「支持政党なし」の層は河合氏が3割超で6候補中トップ。藤本氏は3割弱で2番手に付けたが、中本氏も1割超を獲得した。中本氏と河合氏に前後を挟まれ、藤本氏が「組織を固める守りの選挙」に追い込まれた事情がうかがえる。

 「組織のない中本氏(21万票)や河合氏(36万票)の票を考えると、あれだけ組織を動かして49万票では割に合わない」

 連合静岡の吉岡秀規会長は、支持を広げられなかった県連に苦言を呈した。

 藤本、中本氏の得票合計約69万票は3年前の参院選で同党の榛葉賀津也氏が獲得した約82万票より10万票以上少ない。県連幹部は「組織が割れたら共倒れした。(新人の藤本氏と現職で組織を二分し、後々までしこりを残した)6年前の参院選を教訓に結束して正解だった」と強調する。

 昨夏の衆院選で、比例復活を含め県内全8選挙区に民主党議員が誕生。今回の参院選は“フルキャスト”で臨んだ初の選挙戦だった。同党県議は「来春の統一地方選につながる選挙にしたかったが、それどころじゃなかった。戦略を練り直さないと」と表情を引き締めた。

7822チバQ:2010/07/17(土) 12:42:51
http://www.shizushin.com/news/feature/sanin10/kikaku/12/20100715072848.htm
検証 夏の攻防


(下)第三極 健闘みんな、地方に波紋
2010/07/15
 「自民も民主も『勝った』と胸を張れないのが今回の参院選。国民と県民の、第三極への期待が高まったということ。県内でもこの動きは出てくるはず」
 自民党から除名処分を受け、参院選でみんなの党新人の河合純一氏(35)の支援に回った浜井卓男県議は、参院選後の県内政局をこう分析した。
 
 静岡選挙区で敗れたものの、約36万票を集めた河合氏。党本部は最重点地区に位置付け、選挙応援のため党所属国会議員6人すべてが県内入りした。「組織も資金もしがらみもない。自民でも民主でもない選択肢がある。静岡から日本を変える」。選挙戦では、第三極の意義を強調し続けた。
 
 投票日の出口調査では無党派層の34・6%に支持を広げた。民主支持層の17・6%、自民支持層の13・7%が河合氏を選択し、二大政党の屋台骨を揺るがした。県内比例票は民主、自民に次いでみんなが26万票を獲得し、公明党を6万票も上回った。
 
 5月下旬、河合氏の擁立会見に際し、本紙インタビューに応じた渡辺喜美党代表は「河合氏を応援してくれた人は同志」と述べ、参院選を足がかりに、統一地方選での党公認候補擁立や推薦に意欲を示した。
 
 陣営は公示前、渡辺氏の意向も受け、県内の全市町の現職と元職の市町議約千人に文書を発送。河合氏支援と、来春の統一地方選でのみんなの党との連携を問う内容だった。党支持を明確に打ち出す回答はなかったが、約20人が興味を示したという。
 
 結果的に市町議らの選挙支援は限定的だったが、河合氏の選対を取り仕切った大岡敏孝県議は「みんなの党の躍進で、二大政党に閉塞(へいそく)感を抱く地方議員が動き出す可能性が出てきた。参院選はその起爆剤になった」と見通す。
 
 河合氏の擁立当初から汗をかいてきた山内康一党国対委員長。投開票翌日の12日、静岡に入り、河合氏の選対幹部と会談した。席上、全国の選挙区の党公認候補のうち、河合氏が得票率で渡辺代表の地元栃木に次いで2番目だったデータを示して切り出した。「地方へ党勢を拡大したい。静岡は最重点地区になる」
 
 みんなの党は、衆参で与野党勢力が逆転する「ねじれ国会」で存在感を発揮するため、解散・総選挙をにらんだ地方への党勢拡大を狙う。
 
 政治的実績は限定的なみんなの党の躍進に、第三勢力の“定位置”を奪われた形の公明党。阿部時久県本部代表代行は「時勢のムードや雰囲気的な面がある。地方選挙は実績やきめ細かな政策提示も大切」と冷静さを装う一方、「公明党としても無党派層の支持獲得は大きな課題」と述べ、統一選に向けた戦略の立て直しに言及した。
 
 共産党の山村糸子党県委員会委員長は「(みんなの党と)同じ増税反対を主張した共産は議席を減らした。違いを打ち出さないといけない」と話した。

7823チバQ:2010/07/17(土) 12:45:56
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001007130001
参院選挙区を振り返る (上) 民主
2010年07月13日


選挙戦最終盤、藤本氏(左)の応援に立ったスズキの鈴木修会長兼社長(右)は「すれすれで危ない」と訴えた=9日、浜松市

 11日夜、当選を決めた民主党現職の藤本祐司氏は「国会議員、県議、市議、連合静岡の皆さまから『議席を失うわけにいかない』という思いをいただいた結果」と満面の笑みを浮かべた。同じころ、同党新顔の中本奈緒子氏は「私にも県連の力が必要だった」と声を詰まらせた。


 県連、連合静岡が全面バックアップした藤本氏と、家族や友人頼みの選挙戦を強いられた中本氏。これが「分裂選挙」の結末だった。


 3月末、民主党の小沢一郎幹事長(当時)は県連の反対を押し切って中本氏の擁立に踏み切り、藤本氏との「2議席独占」を掲げた。県連はこれを「現実離れ」と切り捨て、藤本氏の1議席死守に狙いを絞った。


 藤本氏1人にこだわり続けた県連は、小沢氏の幹事長辞任を機に、再び候補者一本化を蒸し返した。しかし、党本部から「菅直人首相就任で支持率がV字回復した」と説得され、渋々中本氏の出馬を受け入れた。その3日後、菅首相は消費税10%構想に踏み込んだ。


 藤本陣営は「首相就任時がピークだった」。藤本氏の勢いは内閣支持率の下落と同じ軌跡を描いた。青果商出身の牧野聖修県連会長は、「身内」が集まる青果市場で「何でこんな時に増税なんだ」と怒声を浴びた。有権者の増税アレルギーを感じた牧野会長は「消費税問題が転機。冷や水をかけられた」。


 党本部が描いた「組織は藤本、中本が無党派層を掘り起こし、全体の底上げを狙う」という戦術は、序盤戦ですでに裏目に出ていた。中本氏は無党派層への浸透が進まず、藤本陣営では「民主は藤本」という組織の指示が行き届かない末端で、中本氏に票が流れた。


 昨秋の参院補選以来、総崩れと踏んでいた自民支持基盤の底堅さも誤算だった。推薦団体の数こそそろったが、組織力が高く選挙に強い「コアな層」ほど簡単にはなびかなかった。牧野会長は3日間かけて建設業界などを巡ったが、「コンクリートから人へ、とずいぶん冷たかったじゃないか」とつれない反応もあった。


 「しぼむ民主支持層のパイを食い合って、共倒れに終わる」。そんな危機感から、藤本陣営は中盤戦以降、ひたすら組織固めに走った。最終盤、労組票のてこ入れを図るため、連合静岡の吉岡秀規会長は「人事を尽くして天命を待つ。人事を尽くしたか」との檄文(げきぶん)を労組などに一斉送信した。傘下の組合は、組合員が期日前投票を済ませたかをチェックするため、「投票済み証」を集めたり、カレンダーに名前を書かせたりした。


 朝日新聞の出口調査で、藤本氏に投票した無党派層はわずか2割。昨年の総選挙で民主候補に投票した無党派層の3分の1にも満たなかった。


 民主が県内全8小選挙区中7区を制した衆院選からわずか10カ月。今回は一転して守りの選挙に徹し、なりふりかまわぬ組織票固めに走った。「『ザ・自民』みたいな選挙だった」。ある藤本陣営関係者は自嘲(じちょう)気味に振り返った。(後藤遼太)


    ◇


 民主政権への審判が下された参院選。静岡選挙区(改選数2)は、自民新顔と民主現職が議席を分け合う結果に終わった。激戦を振り返る。

7824チバQ:2010/07/17(土) 12:48:20
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000341007140001
(中) 自民 支持基盤は手堅く
2010年07月14日


岩井氏(左)の応援にかけつけた谷垣総裁=6月26日、静岡市

 「この選挙は絶対に負けられない、という気持ちが一つになった結果と思います」


 11日夜、初当選にわき返る自民新顔の岩井茂樹氏の選挙事務所で、県連会長の塩谷立衆院議員は声を張り上げた。支持者の拍手は鳴りやまず、「次は総選挙だっ」との声も飛び交った。


 昨年7月の知事選以来、衆院選、参院補選と3連敗中だった自民にとって、久しぶりの勝利の味。植田徹県連幹事長は「党の各市町支部など小さい組織がことごとく働いてくれた。友好団体などから表向きは推薦をもらえなかったが、本音と建前を使いわけてくれた」と勝因を分析した。


 獲得票数55万票余。民主現職の藤本祐司氏に約7万票、みんなの党新顔の河合純一氏に約20万票の差をつけてのトップ当選。しかし、当初の陣営の見立ては、かなり厳しいものだった。


 小沢一郎前幹事長が表舞台に乗り出した民主党の2人擁立をめぐる騒動、みんなの党の渡辺喜美代表が「三顧の礼」をアピールした河合氏擁立劇と、参院選をめぐるニュースは他党の話題ばかり。陣営幹部は、静岡選挙区を取り上げた在京テレビ局の番組を見て、岩井氏に割かれた時間があまりに短いことにショックを受けた。


 公示を間近に控え、陣営では予想票数は30万票台後半になるとの見方も出た。来春に統一地方選を控えた県議や市町議らに「この選挙に負けたら自民党がなくなってしまう」と発破をかけ、フル回転させたことが功を奏した。


 投票日前日の10日、県西部のある県議は、街頭での「最後の訴え」が終わった午後8時を過ぎても、知人らに投票依頼の電話をかけ続けた。県東部を地盤とする岩井氏にとって、県西部が弱点と見られていた。陣営幹部は「『ここが弱い』と言われることが発奮材料となった。静岡、浜松で健闘したのはその現れ」と振り返る。


 塩谷県連会長も、普段は自分の選挙でなければ足を運ぶことがない企業や団体の朝礼に顔を出して回った。陣営からの要請を受けた党本部は、序盤から谷垣禎一総裁に加え、人気が高い小泉進次郎衆院議員や丸川珠代参院議員らを静岡入りさせた。菅首相の消費税10%発言をきっかけに民主が失速する中、上昇ムードをつかんだ。


 朝日新聞の出口調査によると、自民支持増の7割、公明支持層の5割が投票しており、支持基盤を堅実に固めたことがうかがえる。


 一方、無党派層からの投票は2割弱で、河合、藤本両氏に及ばなかった。比例区の政党別得票率をみると、自民26・26%は大敗した昨夏の総選挙とほとんど変わらない。民主は44・50%から32・48%に急落しており、民主から離れた層をつかみきれていない現状が浮かび上がる。


 植田県連幹事長は「党員・党友の支持は得られたが、一般有権者に届いたかは疑問。今後の課題となる」と気を引き締めた。(中沢滋人)

7825チバQ:2010/07/17(土) 12:49:54
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000341007150001
(下) 第三極
2010年07月15日


渡辺喜美党代表(左)は公示日以来4度にわたって静岡入りし、河合氏支持を訴えた=8日、JR浜松駅北口

 「風穴を開けられなかったのは残念。批判票ではなく、期待票を取り込みたいと考えてきた」。みんなの党新顔の河合純一氏は、落選が決まった11日夜、浜松市内の選挙事務所で静かに語った。


 立候補表明は5月末。当時、鳩山政権の支持率は下降の一途をたどっていた。立候補にあたっては、渡辺喜美党代表自らが「三顧の礼」を演出して、河合氏支援を明言。陣営は「2大政党以外の受け皿として期待票が集まる」と見込んだ。


 組織も資金もない陣営は、選挙戦術を無党派層の獲得を狙った街頭活動に絞った。県内全214駅をめぐる「乗り鉄遊説」のほか、公示日は県内唯一の有人島、熱海市初島まで足を伸ばした。陣営幹部は「目の見えない河合が自分の足で回っていると強調したかった」。しかし、強固な基盤があるわけでない党の支持率は、民主の支持率が上下するたびに、反比例して動いた。


 陣営が迷走する場面もあった。選挙戦終盤、大岡敏孝選対本部長は、石川嘉延前知事が支援する「たちあがれ日本」の演説会に、党本部の了承を得ないまま河合氏を参加させようとした。石川前知事からの支援を狙った独断の行動だったが、同党の藤井孝男参院議員に「我々を『立ち枯れ』と揶揄(やゆ)した党とは一緒に演説できない」と拒まれた。河合氏は何もできないまま、その場を立ち去るしかなかった。


 陣営内には、「風」頼みの戦術に疑問を抱く支援者も多かった。昨年の知事選で渡辺代表の支援を受け、今参院選で早い時期から河合氏支持を表明した海野徹・元参院議員は「見えない1票をつかむより、10票、100票を持つ人を束ねるべきだ」と進言。自身の後援会名簿をあて名書きした3万枚の投票依頼はがきを選挙事務所に届けたうえ、演説会を開いて「縁のある票」を固めるべきだと訴えた。しかし、あくまで「風」をつかもうとする選対との歯車は、最後までかみあわなかった。


 敗れたとはいえ、河合氏の得票数は約36万票にのぼった。昨夏の衆院選静岡1区に同党公認で立候補し、落選した佐藤剛氏の得票数は2万1285票。河合氏は今回、1区にあたる静岡市葵、駿河両区で4万6310票を獲得し、2倍以上に票を伸ばした。


 今参院選で、みんなの党は民主批判票を取り込むことに成功し、選挙区3、比例区7の計10議席を獲得した。今春、自民を離党してみんなの党に入党した沼津市議の井口哲男氏は「来春の統一地方選では、みんなの党の公認や支持を受ける候補が出るのではないか。少しずつ仲間を募って地方組織を立ち上げ、民主でも自民でもない第三極の存在を高めたい」と話している。(馬場由美子)=終わり

7826チバQ:2010/07/17(土) 13:10:27
http://mytown.asahi.com/areanews/shiga/OSK201007110193.html
民主・林氏、「王国」守る 組織引き締め再選 参院選
2010年7月12日


当選を決め、支持者と握手を交わす林久美子氏=大津市梅林1丁目

 県選出の国会議員を独占する民主党が盤石の強さを見せつけた。知事選とのダブル選となった参院選滋賀選挙区(改選数1)は、民主現職の林久美子氏(37)が、自民新顔の武村展英氏(38)、共産新顔の川内卓氏(54)、無所属新顔で元自民党衆院議員の小西理氏(51)を破り再選した。現政権の是非や消費増税をめぐり争われた政権交代後初の国政選挙。首相交代に伴う民主党支持率のV字回復に陰りが見え始めた全国的な傾向にかかわりなく、他候補を寄せ付けなかった。当日有権者数は110万6114人、投票率は60.82%(前回60.32%)だった。

 「とても厳しい批判を受けての選挙だったが、事業仕分けを始めとする民主党の取り組みにご理解をいただいた。期待に応えられるよう気を引き締めたい」。大津市梅林1丁目の県教育会館に姿を見せた林氏は、選挙戦でかすれた声であいさつ。拍手で出迎えた支持者らと握手を交わし、当選の喜びを分かち合った。

 2期目の抱負として挙げたのは、子育てや介護などの政策。「安心して子どもを産み、子どもが社会に出たら働く場所があり、年を取っても暮らしていける安心感のある日本を実現できるよう頑張りたい」と力を込めた。

 壇上には県選出の党国会議員5人や連合滋賀の中村憲市会長らが並び、川端達夫文科相は「全国的に厳しい審判を受けたが、期待に応えられるようしっかり頑張りたい」。知事選で再選を決めた嘉田由紀子氏も駆けつけ、「国と県が連携できるパイプと期待している」と述べると、林氏も「県政と手を携え、いい日本、いい滋賀づくりにあたりたい」と応じ、固い握手を交わした。

 昨年の衆院選で民主党は県内の衆参6議席を独占。当初はその勢いのまま再選に持ち込める見方が支配的だった。それが普天間問題をめぐる鳩山前政権の迷走で党の支持率が急落。菅首相の誕生で支持率は一時回復したが、公示直前に再び下落した。危機感を持った陣営は逆に引き締まり、連合滋賀との合同選対で組織選挙を展開。林氏はびわ湖放送で記者やキャスターを務めたフットワークで連日連夜、個人演説会をこなした。

 子育て中の母親であることを前面に出し、選挙ポスターには小学2年の長男も登場。野党時代から取り組んだ子ども手当の導入などを実績として強調した。事業仕分けで名をはせた蓮舫行政刷新相も応援に駆けつけ、無党派層への浸透を図った。

 県連は当初、ダブル選となる知事選で、現職の嘉田氏を単独推薦して票の上積みをねらった。「県民党」を掲げる嘉田氏は、推薦より支援の度合いが低い支持を民主ほか各党に要請したものの、自民党県連会長だった上野賢一郎氏が知事選に出馬し、民主に急接近。公示後は合同演説会などでたびたび同席して「共闘」をアピールし、「嘉田人気」にも乗り圧勝した。

7827チバQ:2010/07/17(土) 13:15:28
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20100712000071
民・自対決 地方へ
京都政界展望

 京都選挙区は、民主党と自民党が2001年から4回連続で議席を分け合う結果となり、二大政党の潮流が京都でも定着したことを裏付けた。国政における京都での共産党の存在感がさらに薄まったことも印象づけた。京都政界は衆院を含め「民自」対決を軸に動くことになり、この構図が地方議会にも波及するのは間違いない。2年後の京都市長選をはじめ各首長選でも従来のような「共産対非共産」の枠組みが崩れる可能性が高まるだろう。

 ■脱批判合戦 焦点は政策力

 共産勢力が強い京都で、民主党府連は当初、党本部が求める「2人擁立」に消極的だった。鳩山前政権の支持率低下で「共倒れ」が懸念されたこともあり、府連は現職福山哲郎氏の支援に向け、昨夏の衆院選で大勝した府内6選挙区の衆院議員を軸に結束した。全国的に民主が議席を減らす中、党内で2人が競い合う選挙であっても福山氏がトップの座に踏みとどまったのは、知名度の高さに加え、危機感が大きな原動力となったためだ。

 小沢一郎前党幹事長の意向を受け、衆院議員からくら替えして挑んだ新人河上満栄氏は、府連の支援を受けられない孤独な戦いを強いられた上、浮動票にも食い込めなかった。

 2人の合計得票は、6年前に福山氏が獲得した約48万票に届かず、党支持層を分け合った結果ともとれる。複数擁立による「攻め」の選挙は思うほどの効果が表れなかった。府連は来春の統一地方選に向け候補者を大幅に増やす方針だが、地縁や血縁も絡む地方選での議席拡大は容易ではないだろう。

 一方、自民現職の二之湯智氏は、議席を維持したとはいえ、民主との体力差を見せつけられる結果になった。昨夏の衆院選で惨敗し、府内選出の国会議員が半減した影響のほか、同じ保守支持層を地盤とするみんなの党新人の中川卓也氏の参戦で勢いをそがれた面もある。自主投票の公明党が支援に回ったとみられ、この票の上積みで支えられた。

 業界団体離れも加速する中、反転攻勢の足がかりをつかむには人材育成も含め、党再生に向けた組織の立て直しが急がれる。

 前回に続いて成宮真理子氏を立て議席奪回を目指した共産は、党支持層を固めたが、議席を維持した1998年参院選のような勢いはなく、「消費税増税」反対も支持に結びつけるだけの論戦に持ち込めなかった。党員の高齢化だけでなく、候補者選定にも課題はなかったか。成宮氏の国政挑戦は5度目だ。一つ一つ克服しないと、退潮傾向に歯止めをかけられまい。

 京都で長く続いた「自共」対決の時代は、「相手の批判を繰り返していれば、議席を分け合えた」との指摘がある。しかし、低成長時代を迎え「分配政治の終焉(しゅうえん)」が言われる今、批判合戦では済まされなくなった。いかに実現可能な政策を提案し、競い合うかが問われている。

 それだけに、存在感を示そうとする各党の対決姿勢は鮮明になり、地方でもこの流れが強まる。各党は統一地方選に向けて活動を本格化させるが、首長選を含めた主導権争いは一層激しくなるだろう。

【 2010年07月12日 11時26分 】

7828チバQ:2010/07/17(土) 13:17:09
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000221007130001
20万票割った共産
2010年07月13日


公示前日の立候補表明と出遅れながら、12万票を集める健闘をみせた中川卓也氏=11日午後8時26分、下京区





     心つかんだ、みんな






 11日投開票の参院選で、京都選挙区では民主の福山哲郎氏(48)と自民の二之湯智氏(65)が前評判通りの強さを見せ、当選した。しかし、投票率が3年前の参院選より2・66ポイント下がる中、民主、自民は3年前の2007年参院選より軒並み票を減らし、共産も歴史的大敗を喫した。一方、「民主でも自民でもない第3極」を旗印とし、公示前日に立候補表明したみんなの党新顔の中川卓也氏(50)の健闘が目立った。


 菅直人首相の「消費税10%発言」は、京都選挙区にも大きな影響を与えた。今回、民主が府内で得た比例票は約33万6千票で、躍進が目立った3年前に比べ約10万票落ちた。消費税増税を巡る対応だけでなく、米軍普天間飛行場移設を巡る政策のぶれ、政治とカネの問題が相次いだ10カ月間の政権運営に、厳しい目が注がれたことは明らかだ。


 民主党本部は、2議席独占を目指して新顔河上満栄氏(39)を立てた。その中で、福山氏が6年前より約11万票減らしながらもトップ当選を果たしたのは、連合京都など支援組織が福山氏に一本化したためだ。福山氏と支援が分裂していれば、共倒れの危険もあった。


 河上氏は序盤こそ若い世代を中心に支持を集めたが、ふたを開ければ当選に遠く届かぬ5位。民主に逆風が吹く中、無党派層の心はつかめなかった。


 一方、自民は、民主の敵失を足がかりに府北部を中心に息を吹き返した格好だ。二之
湯氏は初当選した6年前より票を減らしたものの、福山氏との差を詰めた。比例票も3年前より約3万5千票の減にとどまった。


 野党転落後は支持組織の弱体化が進むが、府議会をはじめ多くの市町村議会では依然、自民系が優位な状況だ。かつての連立相手・公明が自主投票になった中、来年の統一地方選を見据えて地方議員の後援会などを生かし、支持を固めたことが奏功した。福知山、舞鶴、京丹後など府北部の市では得票数で福山氏を上回った。


 共産新顔の成宮真理子氏(40)の得票は18万1691票。共産が京都選挙区で20万票を下回ったのは1965年参院選以来だ。3年前に比べ、3割以上減った。消費税増税反対を掲げたことで争点を浮き上がらせる効果はあったが、批判票の受け皿となりえなかった。さらに、長年共産が民主に次いで優勢だった左京区で二之湯氏に負け、3位に転落した。支援組織が高齢化している影響は否めない。


 細野大海・党府書記長は「共産離れが進んだという認識はない。今回は、第3極の受け皿を探していた有権者に、みんなの党のメッセージが響いた」と話す。


 中川氏は議席には届かなかったものの、票を伸ばした。公示前日の立候補表明で組織もないなか、木津川市、京田辺市などでは得票が成宮氏を上回った。公務員制度改革や増税反対などの明快な主張が、既成政党に飽き足らない人の心をつかんだようだ。準備が十分であれば、京都選挙区の「台風の目」になった可能性もある。

7829チバQ:2010/07/17(土) 13:25:10
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20100714ddlk28010267000c.html
終わりの始まり:’10参院選・兵庫/上 2人擁立の民主党 /兵庫
 ◇「小沢戦略」にかき回され
 ◇県連幹部「票以上の禍根残す」
 「京都ではムダの削減を押し出して成功している。このアイデアを生かしては」

 参院選の公示から数日が過ぎた6月下旬の夜。兵庫選挙区(改選数2)に民主党2人目の候補者として擁立された新人、三橋真記氏(32)の神戸市中央区の選挙事務所。序盤から苦戦が伝えられる三橋氏の選挙戦術を検討する選対会議で、こんな意見があがった。

 公示直前に菅直人首相が消費税の増税方針を切り出したことが、三橋氏に逆風となって吹き始めていた。議論の末、「消費税増税の前に まずはムダ削減」と書かれたのぼりの作成が決まった。

 新人候補でありながら、首相に反旗を翻すような戦術。提案したのは、小沢一郎民主党前幹事長の秘書だ。小沢氏が擁立にかかわった兵庫、京都、大阪の2人目の「指南役」として、公示前から送り込まれていた。

 三橋陣営は当初、「小沢カラー」を薄めるスタンスを押し出してきた。小沢氏が幹事長を退任した直後の6月3日、三橋氏は街頭演説で「私は小沢チルドレンとも言われるが、公募出身だ」と小沢氏との距離感をアピール。陣営関係者も「小沢氏の退陣で、反応は格段に良くなった」と手応えを強めていた。

 ところが、消費税問題で内閣支持率にかげりが差し、三橋氏の勢いを鈍らせるようになると、小沢氏の影が濃さを増していく。

 今月1日には、小沢氏本人が朝来市の中山間地にある威徳神社を訪問。「この機に三橋君のご支援もぜひともお願いしたい」と熱弁をふるった。その2日後には、小沢氏に近い松木謙公党国対副委員長が応援に入ったが、県連幹部は「松木氏の応援は小沢氏がねじ込んできた」と明かす。

 自分が三橋氏の擁立にかかわった責任を果たすかのように垣間見える小沢氏の動き。ところが、小沢氏に近い国会議員の見方は180度異なる。「小沢氏は三橋氏の擁立を比例票の底上げとしか考えていない。2人当選なんて甘い考えを持っているわけがない」

 結局、戦術転換のかいなく三橋氏は埋没していった。三橋氏は潜在的な民主票が県内にどれぐらい眠るのかを探る小沢氏の「捨て石」だったのか。投開票翌日の12日夕、神戸・三宮で街頭演説に立つ三橋氏の姿があった。

 「引き続き兵庫県民の皆様には、深いご理解と三橋真記に対するご支援を、なにとぞお願い申し上げます」

  ◇   ◇

 「水岡さんは私どもの組織内候補なので、ぜひ圧倒的な勝利を収めてほしい」

 選挙戦終盤の今月6日、神戸市中央区の民主党現職、水岡俊一氏(54)の選挙事務所。スタッフ約10人を前に、連合の古賀伸明会長はこう激励した。県教組出身の水岡氏は、連合にとって「きわめて重要な位置づけ」(古賀会長)だからだ。

 三橋氏の擁立で危機感を強めた水岡陣営は、連合兵庫の全面的な支援を受け、徹底した組織選挙を展開した。労働組合の専従役員が公示直後から、組合員を対象とした集会を全県で開催。連合に入っていない10〜20人程度の小さな組合にも訪れ、水岡氏への支援を必死に求めた。

 この必死さは選挙戦中盤以降、逆に想定以上の焦りを水岡陣営に高めていく。

 選挙戦終盤になって閣僚や有名人など党本部の応援が三橋陣営に固まると、「なぜ三橋ばかり肩入れするのか」と水岡陣営関係者の民主党県連批判が噴出。三橋陣営の支援者に、水岡陣営が電話で支援をお願いするほど、攻勢は強まっていった。

 小沢氏の2人擁立から始まった水岡、三橋両陣営の過酷な選挙戦。それが県内の比例代表での民主票を掘り起こすという小沢氏の企図は、前回07年を約24万票下回る75万9680票という結果を残した。「小沢戦略」にかき回された県連。「来年の統一地方選を控えた県連内に、票以上の禍根を残したかもしれない」。県連幹部は深いため息をついた。

  ◆   ◆ 

 17日間の熱戦を終えた参院選。それは来年の統一地方選に向けた「始まり」でもある。選挙戦を振り返り、「終わりの始まり」の行方を探った。【石川貴教】

〔神戸版〕

7830チバQ:2010/07/17(土) 13:26:38
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20100715ddlk28010280000c.html
終わりの始まり:’10参院選・兵庫/中 野党転落、自民 /兵庫
 ◇歯車欠き、戦術転換 公明との行く末、混とん
 「河本(三郎)先生が抜けられて、西播磨は非常に厳しい。衆院の先生がいない選挙区が増えたのは厳しい環境なので、県議会、市議会、その他の先生を中心に私の気持ちをお伝えするしかない」

 参院選の選挙戦終盤を迎えた今月7日、姫路市の山陽電鉄姫路駅前で、兵庫選挙区(改選数2)に立候補した自民党現職、末松信介氏(54)は約1000人の市民(陣営発表)に悲痛な叫びを上げた。曇天の下、観衆の最前列には「県会議員」と書かれた青色のたすきを掛けた自民党県議約10人が並んだ。

 かつては県内12の衆院小選挙区のうち10議席を誇った自民党だが、昨年の衆院選で8人が落選。落選した河本三郎県連会長が引退したほか、4選挙区で次期衆院選の候補者となる支部長が決まらず、「衆・参院議員(支部長)−県会議員−市町会議員」と連なる「集票マシン」の歯車が欠ける事態に陥った。

 必然的に選挙戦の主力を担ったのは、県議会で過半数を占める自民党県議団。「県会議員」のたすきを掛けて「県政」与党を強調し、公示までに04年参院選を上回る、約800の業界団体や企業の推薦を取り付けることに成功した。

 とはいえ、「国政」与党からの転落は、従来の選挙戦からの転換を余儀なくされた。

 自民党の常套(じょうとう)戦術だった個人演説会は選挙期間中一切開かず、県内を選挙カーで流しながら要所要所で急きょ、街頭演説に打って出る運動がメーンとなった。陣営関係者は「固定された支持者に何度も集まってもらうのも負担になる」と解説したが、ある県議は「国会議員がいなくなり、かつての動員力がなくなった」と明かす。

 支部長不在がもたらした組織の緩みに危機感を募らせた県議団は、投開票日まで1週間を切った7日、県議会の会派控室で議員団総会を開催。「ここで恥をかけば来年の統一地方選に響く」。五島壮県連幹事長の怒号が飛び、各県議に後援会の引き締めが指示された。

 末松氏は69万4459票でトップ当選を果たした。共同通信社の出口調査から、「背水の陣」で臨んだ県議団の必死の選挙戦で、自民支持層を9割まで固めた成果だったことがうかがえる。ただ、末松氏の得票数は初当選した04年より10万票近く目減りした。

 「自民支持層の9割を固めてこの結果では、自民党の『パイ』が減ったことの表れ。とても手放しでは喜べない」。県連幹部は静かに肩を落とした。

  ◇    ◇

 「逃げるな菅、出てこい菅、民主にイエローカードを菅にレッドカードを」。先月30日、神戸市内で開かれた公明党比例現職の浮島智子氏(47)の個人演説会。応援に駆けつけた、同党の山口那津男代表は民主党批判を展開した。会場に集まった約2000人の支持者の熱気に手応えを感じた公明党県本部の幹部は口も滑らかになり「以前に比べ、反民主に大きくかじを切り始めている。(選挙区は)自然と自民に流れるのではないか」と話した。

 昨年の衆院選で兵庫2、8区の現職が落選した公明党。県内を選挙地盤とする浮島氏の当選は党勢復活の「至上命令」だった。公明党は末松氏を推薦しないものの連立政権を組んだ自民党と県議単位で選挙協力する方針を確認した。公明は兵庫選挙区で末松氏を、自民は比例で公明をそれぞれ支援する「バーター」。しかし、浮島氏は接戦の末、落選した。比例代表での県内の公明票は、目標を11万票下回る36万1346票だった。

 末松氏を当選まで押し上げたのは、7割強が投票した公明支持層によることは出口調査からも明らかだ。それでも、自民党県連幹部は「将来を考えると、2、8区の支部長をどうするのか。いつまでも公明党に応援してもらえる、という考えでは自民党はよみがえらないという声もある」と言い切る。

 「(両区に)立てたければ立てればいい。その時はお互い戦いましょうと言うだけだ」。公明党県本部幹部が吐き捨てた。【内田幸一】

〔神戸版〕

7831チバQ:2010/07/17(土) 13:27:24
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20100716ddlk28010267000c.html
終わりの始まり:’10参院選・兵庫/下 「第三極」の戦い /兵庫
 ◇「みんな」郡部は風吹かず 新党改革「舛添頼り」綱引き
 参院選も選挙戦中盤を迎えた今月2日夜、神戸市北区の有馬温泉のホテル。和室の一室に食事が運ばれ、ビールや日本酒も次々と運ばれる。席を囲むのは、兵庫選挙区(改選数2)に立候補したみんなの党新人、井坂信彦氏(36)や同党の渡辺喜美代表ら8人。「西日本ではみんなの党が弱いので、当選したら支部を作って盛り上げたい」。井坂氏が切り出すと、渡辺氏も「そうだな。兵庫は絶対に通さないといけないな」と好物の赤ワインのグラスを傾けた。

 渡辺氏は兵庫選挙区を「全国でも最重要地区」と公言し、公示後も全国最多の3回の県内入りを果たした。支持基盤とする無党派層の多い阪神間や神戸を重点的に回るのが選挙戦の常道だが、陣営はあえて渡辺氏を豊岡や篠山など党首クラスが敬遠する郡部に投入した。陣営幹部は「渡辺氏の父(渡辺美智雄元副総理)をよく知る世代が郡部に多い。そこから風穴を開け、井坂の知名度を上げられる」と意図を明かす。

 郡部重視の姿勢は、別の効果も生んだ。組織力の弱い陣営は当初、選挙ポスターを県内すべての掲示板に張るには、業者にすべて依頼する必要があると目算していた。ところが、郡部重視のみんなの党や井坂氏に共鳴した地元議会の無所属議員や住民などが井坂支持に「くら替え」。ポスター張りにも協力し、業者への発注は15%程度に抑えられた。

 郡部での浸透に無党派層の追い風が吹く。理想の「方程式」を現実化したのが、消費税の増税問題だ。増税にかじを切った民主、自民に対抗し、増税反対と「第三極」の選択肢を提示できるからだ。

 とはいえ、実体の見えない無党派層への訴えは、手応えのない選挙戦を強いられる。井坂氏も街頭演説で「消費税増税は反対」と力説したが、足を止めて耳を傾ける有権者は10人程度。井坂氏も「砂漠に水をまいているようだ」と周辺に漏らすしかなかった。

 最終的に、「第三極」の存在感を見せたみんなの党は10議席獲得に成功。井坂氏も議席獲得には至らなかったが、41万票余りと当選圏内に迫る善戦をみせた。ただ、陣営が力を入れた郡部の票はふるわず、阪神間や神戸の無党派票が躍進を支える皮肉な結果だった。

 過去2回の衆院選で自民、民主と風向きを変えた無党派層。今回はみんなの党へと吹き込んだが、手応えをつかめないまま来年の統一地方選まで吹かせ続けるのは至難の業だ。それでも井坂氏は落選の報が伝わった11日夜、神戸市中央区の事務所で声を強めた。

 「来春には統一地方選があるので、また同じことを望む有権者の期待に応える受け皿は今もって必要だ」

  ◇    ◇

 「そこまでおっしゃるなら、代表は兵庫には行きません」

 選挙戦終盤の8日、新党改革新人、吉田愛弥氏(36)の陣営幹部の電話に出た党本部の担当者は語気を強めた。翌日の舛添要一代表の県内日程を巡り、両者の意見が激しく対立していたからだ。

 陣営幹部は当初、神戸市長田区の「鉄人28号」のモニュメント前で、舛添氏の応援演説を計画していた。阪神大震災からの復興を象徴する「鉄人」前での訴えは「聴衆が少なくとも意味のある訴え」(陣営幹部)だからだ。

 ところが、党本部側は「人の多い所でないとだめだ」と難色。それでも強行しようとする陣営幹部に、ついに担当者は舛添氏の県内入りキャンセルを切り出した。結局、舛添氏は翌日、神戸・元町で街頭演説に立った。

 立候補表明の遅れを挽回(ばんかい)したい吉田氏には、舛添氏の知名度が最後の頼みの綱。公示後も既に2回県内入りした舛添氏側の要求を、陣営は受け入れるしかなかった。

 結局、新党改革の獲得議席はわずか一つ。吉田氏も10万票余りと7候補中6番目の得票数に埋没した。「統一地方選に候補者を立てるなら、今後は舛添氏も地方や現場の意見を聞いてもらわなければ困る」。陣営幹部は憤りをみせた。【吉川雄策、石川貴教、内田幸一】

〔神戸版〕

毎日新聞 2010年7月16日 地方版

7832チバQ:2010/07/17(土) 13:32:43
http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/shakai/2010sanin/0003193004.shtml
水岡氏逆境耐え 民主2人擁立で明暗 兵庫選挙区

支援者と固く握手を交わし、再選を喜ぶ水岡俊一氏=11日午後10時49分、神戸市中央区下山手通4(撮影・山崎 竜)

 議席独占を目指し、兵庫選挙区で初めて現職と新人の2人を擁立した民主。徹底した組織戦を展開した現職水岡俊一氏(54)が再選を果たした一方で、新人三橋真記氏(32)は無党派層への浸透が図れず、明暗が分かれた。水岡氏は、神戸市中央区の事務所で自らの再選には安堵しながらも、「2人擁立でかなり厳しい試練を与えられた」と硬い表情で振り返った。


 小沢一郎前幹事長の方針で、兵庫県教職員組合出身の水岡氏に加え、元厚生労働省職員の三橋氏の擁立が正式に発表されたのは今年3月。民主県連は「必勝の水岡、挑戦の三橋」と位置付け、県内の国会・地方議員を水岡氏に8割、三橋氏に2割と振り分けた。

 だが、政治とカネ、米軍普天間飛行場の移設問題で鳩山内閣の支持率が急落。水岡氏を全面支援する連合兵庫(組合員約28万人)などから2人擁立への不満が噴出した。街頭では配ったチラシが有権者に破られ、怒声を浴びせられる場面も増えた。「共倒れ」への危機感が強まった。

 菅政権の誕生で内閣支持率はいったんV字回復したが、公示後は両陣営がけん制し合う場面も目立った。水岡氏側が蓮舫行政刷新担当相を、三橋氏側は五輪金メダリストで比例代表候補の谷亮子氏をそれぞれ応援に呼ぶなど、独自に無党派層へアピール。消費税増税論議の浮上で内閣支持率が再び下落すると、水岡氏は「すぐに消費税率を上げることはしない」「消費税は争点じゃない」などと釈明に追われた。

 政治情勢にほんろうされる中、もろい支援体制の下で「しがらみのなさ」を前面に打ち出す三橋氏に対し、水岡氏は徹底した組織戦を展開。県内約30カ所で集会を重ね、選挙戦最終日にはJR三ノ宮駅前に支持者ら約千人を集め、組織の引き締めを図った。

 当選確実の一報に、水岡氏は喜びをはじけさせたが、三橋氏の落選や「与党過半数割れ」の全国情勢に話が及ぶと、表情を曇らせた。「参院は軽率には語れないぐらい難しい状況になった」

 「選挙戦を通じ、消費税を上げる前にやるべきことがたくさんあるということを、有権者と共有した。この厳しさをしっかり胸にとどめ、6年間努力したい」と決意を語った。(中島摩子、井関 徹、山下智寛)

(2010/07/12)

7833チバQ:2010/07/17(土) 13:33:26
http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/shakai/2010sanin/0003193003.shtml
末松氏、組織の力 公明票支えに 兵庫選挙区

再選を果たし、支持者から贈られた花束を手に喜ぶ末松信介氏=11日午後9時、神戸市中央区中山手通5(撮影・大山伸一郎)

 終始、堅実な戦いを進めてきた自民現職の末松信介氏(54)が、トップ当選で議席を守った。


 午後8時50分、神戸市中央区の事務所に末松氏が現れると、歩道にまであふれた支持者らから大きな歓声が上がった。

 「とにかく勝ちたかった。ここで負けたら、自民党に明日はなかった」。激戦で黒く日焼けした顔で喜びをかみしめた末松氏。前回の約79万票には届かなかったが、公明の協力にも後押しされ、着実に票を積み上げた。

 昨年の衆院選で自民は大敗。兵庫でも小選挙区で1勝9敗、比例復活も1人にとどまった。12小選挙区の半数で支部長が不在になるなど組織の立て直しは困難を極めた。政権交代後、中央では所属議員の離党や新党結成も相次ぎ、背水の陣で臨んだ選挙戦だった。

 「地方議員にとっても総力戦だ」。来春に統一地方選を控える県会最大会派の同党県議らは結束し、フル回転で支えた。

 政治とカネ、米軍普天間飛行場などで民主政権は迷走を重ねた。さらに菅直人首相が唐突に消費税増税論に言及し、いったん回復した内閣支持率は再び下落した。“敵失”にも自民の支持率は伸び悩み、最後まで不安はぬぐえなかった。

 苦境に光を差したのはかつて連立政権を組んだ公明の組織票だった。公明は推薦こそ見送ったものの、比例票のかさ上げや次の衆院選を見据え、一部の地域で「選挙区は末松、比例は公明」の相互協力が成立した。末松氏の当選が確実になった後、陣営幹部は「長年の信頼関係、人間関係に基づいて取り組んでいただいた結果」と話した。

 「もう一度、地域から党を立て直し、古い体質と決別する。統一地方選や衆院選も控えている。この勢いで必ずや政権奪還を果たす」。末松氏は力強く決意を述べ、こぶしを突き上げた。

(木村信行、岡西篤志)

(2010/07/12)

7834チバQ:2010/07/17(土) 13:40:03
http://mainichi.jp/area/nara/news/20100714ddlk29010519000c.html
検証・初審判:10参院選/上 無党派、民主から逃避 /奈良
 ◇来春の統一選が試金石
 「序盤は前川先行と言われましたが、今は自民と互角と書かれています。石にかじりついても勝たなければなりません」。選挙戦終盤の7月9日、香芝市であった個人演説会で、民主党現職、前川清成氏(47)はこう訴えた。党や報道機関の世論調査で公示前後は大きくリードしていたが、中盤に自民党新人、山田衆三氏(34)に追い上げられ、危機感を募らせていた。

 「菅直人首相の消費税に関する説明が影響した」と考えていた前川氏は、街頭演説などでほとんど消費税に触れなかった。

 開票の結果、当選した前川氏の得票は30万8490票。07年に当選した民主党の中村哲治参院議員より約5万票、04年の初当選時より3500票減らした。民主党県連幹部は「消費税発言で無党派層の一部が民主から逃げた」とみる。昨夏の衆院選の出口調査で、民主党候補は無党派層の7〜8割を固めて圧勝したが、今回の出口調査では5割強にとどまった。

 今回の投票率は前回を1・66ポイント下回り、59・11%。選挙区の無効票は前回の1・7倍の3万3632票に増えた。県連幹部は、衆院選で民主党を支持した人が投じた可能性があるとみる。

    ◇

 それでも逆風の中、奈良で議席を守れたことは県連にとって大きい。全国で29ある1人区のうち、民主党が獲得できたのはわずか8議席だった。

 香芝市の個人演説会では、出席した梅田善久・香芝市長が「国政が安定しないと市町村にも影響がある。安定した政権が必要だ」と呼びかけた。投開票日の11日、前川氏の事務所には、梅田氏のほか、上田清・大和郡山市長、山下真・生駒市長ら7市町村長が姿を見せた。民主党支持を鮮明にする首長は増えている。

 また、地方議会でも選挙の度に公認候補を擁立。同党の市町村議や県議は06年の26人から51人に倍増した。長年、自民党を支えてきた県医師連盟や県トラック運送事業政治連盟など、一部の各種団体も民主支持に転換。着実に県内での支持基盤を築いている。

 県連は来春の統一地方選で、県議選に21人を擁立する方針だ。知事選では、荒井正吾知事は態度を明らかにしていないが、単独推薦候補の擁立を目指し、水面下で人選を進めている。参院選での勝利をてこに、県政界で主導権を握れるか。統一選が試金石になりそうだ。

    ◇

 参院選で大敗した民主党。奈良選挙区(改選数1)では自民、共産を破って議席を守った。その結果を検証し、来春の統一地方選への影響を探った。

7835チバQ:2010/07/17(土) 13:40:57
http://mainichi.jp/area/nara/news/20100715ddlk29010411000c.html
検証・初審判:10参院選/下 自民、組織徹底できず /奈良
 ◇若手とベテランに温度差
 「自民党をどう変え、若い世代が立ち上がったことをどれだけ伝えられるかやってきた。結果は残念だが、自民党は必要という意思表示はできた」。11日午後9時40分ごろ、奈良市今市町の事務所で、落選が決まった自民新人、山田衆三氏(34)は涙をぬぐいながら述べた。

 昨夏の衆院選で敗北した自民党にとって、参院選は再生の第一歩のはずだった。県連は昨年12月、初めて公募で山田氏を選んだ。その参院選でも04、07年に続いて3連敗を喫した。この夜、山田氏の事務所に集まった支持者は約20人。県議は安井宏一・県連幹事長ら数人で、閑散としていた。

    ◇

 山田氏は、環境・エネルギー分野の研究員で、政策に明るく、しがらみもない。「これまでの自民党県連にない候補者」(県連幹部)だった。組織選挙を好まず、街頭演説で無党派層に訴える「民主党流」のスタイルを重視。「すぐに街頭に出て演説をしたい」と話した。

 しかし、「自民党県議らに対するあいさつが先」と、ストップがかかった。年明けから始めるつもりだったが、かなったのは1カ月半後の2月18日。しかも組織選挙中心の自民党県連には、ノウハウが乏しかった。ある県連幹部は「県内のどこで演説をするのが有効なのかも分からない」と困惑した。

 さらに、山田氏の後援会、事務所、県連の3者で情報交換するため、若手執行部が中心となって組織した「戦略会議」について、ベテラン議員は「何をしているのか分からず、情報が下りてこない」と批判。不協和音が表面化していた。

 5月30日、初めて開かれた選対会議で、衆院の4選挙区ごとに組織を作ることが決まった。4区支部長の田野瀬良太郎・県連会長は市町村単位に選対を設け、引き締めを図った。しかし、態勢が組めたのは4区だけで、1区は支部長も不在のまま。得意の組織選挙も徹底できなかった。

    ◇

 菅直人首相の消費税増税発言などもあり、全国的に自民党に追い風が吹いた。終盤に追い上げをみせた山田氏は「街頭演説を重視するスタイルに間違いはなかった」と振り返る。新たな人材と「敵失」を生かし切れなかった自民党。複数の中堅県議は「ベテラン議員ほど、参院選で敗れれば県議選にもはね返るという危機感が足りなかった」と指摘する。来春の統一地方選は自民党にとって正念場となる。

    ◇

 この連載は、阿部亮介、大久保昂が担当しました。

7836チバQ:2010/07/17(土) 13:47:35
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20100713ddlk30010420000c.html
2010参院選:和歌山選挙区 鶴保氏、全市町村“制覇” /和歌山
 ◇得票、9市で島氏を圧倒
 参院選和歌山選挙区(改選数1)で当選した自民の鶴保庸介氏(43)は、全市町村で他2氏の得票を大きく上回った。得票率は57%で、04年の前回選より3ポイント増。特に民主が強かった和歌山市をはじめとする市部で、同党の島久美子氏(54)を圧倒したのが目につく。9市の合計で島氏に、7万2000票差、得票率で20ポイント差をつけた。

 09年衆院選で民主の岸本周平氏が12万票を獲得、自民候補に4万8000票差をつけて大勝した和歌山市。鶴保氏は04年選から1万票余りを上積みして8万2000票を獲得、得票率も51%で前回より4ポイント上乗せした。参院選の同市で自民候補が8万票を超えたのは、01年に世耕弘成氏が9万2000票を獲得して以来だ。

 島氏は同市出身ながら6万票に届かず、2万2000票差をつけられた。野党時代の民主候補が得た07年の7万票、04年の6万票も下回った。

 鶴保氏は自民が従来強い町村部でも得票率63%で、島氏の28%の2倍以上を獲得。特に、二階俊博衆院議員の地盤の紀南で大差をつけた。

 共産の吉田雅哉氏(34)は、市部を中心に得票を重ね、07年の共産候補に4000票を上乗せ、01年以来久しぶりに5万票を超えた。【山下貴史】

7837チバQ:2010/07/17(土) 13:55:46
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20100712-OYT8T01017.htm
組織の弱さ民主露呈

 民主党が大敗し、参院では野党が多数を占める「ねじれ国会」となることが決定した11日の参院選。鳥取選挙区(改選定数1)でも、自民党の浜田和幸さん(57)が、民主党の坂野真理さん(32)、共産党の岩永尚之さん(53)との新人対決を制した。背景に何があったのか、選挙戦を取材班が振り返った。

女性支持で明暗

 A 読売新聞社と日本テレビ・同系列局が共同実施した出口調査を見てみよう。浜田さんは自民支持層の9割、公明支持層の7割を固め、無党派層の4割弱、民主支持層の1割強にも食い込んでいた。

 B 民主党の政権運営への不信感は、想像以上に強かったようだ。与党の立場を強調しすぎたことへの批判もあった。建設業者からは「陳情を聞いてほしければ支援しろとの圧力を感じた」という声が漏れた。

 A 坂野さんは「1児の母」をアピールして女性の支持に期待していたのに、女性票は5割以上が浜田さんに流れ、坂野さんは十数ポイントも離された。

 B 女性からは「母としても医師としても、まだ駆け出しなのに、政治まで任せられない」といった反発を何度か聞いた。

 C 岩永さんは、共産支持層の大半をまとめたけど、無党派層の支持が1割。消費税増税反対の訴えは分かりやすかったが、民主の過半数阻止を自民やみんなに託そうとする世論に埋没した感じだ。

危機感と組織力 A 浜田さんは出馬表明したのが一番遅い1月で、知名度不足が懸念された。

 B 鳩山政権の支持率がガタ落ちしていた時は、陣営にそんなに焦りはなかった。首相交代後、危機感に一気に火がついた。当初は「全国遊説のため、公示後は鳥取に戻れない」と言っていた石破政調会長が、結局10日以上も張りついた。

 B 石破さんの地元なのに、前回、民主新人だった川上義博参院議員の得票が自民現職を上回った八頭町で、浜田さんが2000票以上の差を付けた。西部では県立米子東高の同窓生らが活発に動いたことも大きかったみたいだね。

 A 組織と言えば、業界団体が2大政党のはざまで揺れ動いた揚げ句、自民に回帰するケースもあったようだけど。

 C とくに農業関係で、民主への反発が強まっていた。県連幹部がJAに対して「自民寄りだ」という趣旨の批判をし、県農協農政協議会との会合を相次ぎ欠席。6月に同協議会が開いた政策討論会にも、民主からは国会議員が出席しなかった。国がJA関連事業への補助金配分を見送った直後だったこともあり、「与党がとる態度か」と参加農家はカンカンだった。

 B 坂野さんは、自民党参院議員だった祖父の地元の北栄や湯梨浜など4町で浜田さんの得票を上回ったが、差はわずか。陣営幹部も「中部で票が伸びなかったのは、農業票が離れたからだ」と見ている。

大物に聴衆ゼロ C 民主陣営は今回も組織力を発揮できなかった。

 B 大物議員が相次いで来援したけど、街頭演説で聴衆がゼロだったことも。党本部が動員のノウハウを指南していたけど、党員が80人台の県連には厳しい注文だった。

 B 民主党は昨夏の衆院選、今春の鳥取市長選に続く3連敗。「風頼み」のままでは、勝利は難しく、県連は来年4月の県議選での党勢拡大を目指す方針だ。

 C 自民党も「野党暮らし」が続く中で、有権者の信頼をどう取り戻すか。正念場が続きそうだね。

 A 最後に、比例選で落選した現職の田村耕太郎さん(46)について。田村さんの自民離党が選挙区の構図を変えた訳だけど……。

 B 県内得票は約3万3000票で、選挙区に出た6年前の5分の1。単純比較はできないが、離党と民主移籍に、理解を得られなかったと言えるのでは。

 C かつて編集幹部を務めていた地元紙には、全国区で横並びのはずの比例選候補のうち、田村さんだけを取り上げた記事が掲載された。「フェアじゃない」との批判もあったね。

(2010年7月13日 読売新聞)

7838チバQ:2010/07/17(土) 13:58:52
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20100714ddlk32010335000c.html
島根に吹く風:2010参院選を振り返る/上 /島根
 ◇青木陣営、予想外の圧勝 民主批判も後押し
 「極めて僅(きん)差だ。投票箱が閉まるまで、あらゆる手だてをお願いしたい」。7月6日に松江市内で開かれた自民新人・青木一彦(49)の選対会議で、選対本部長を務める自民党県連幹事長、洲浜繁達の声が響きわたった。政権交代後、初の国政選挙となった今回の参院選は、王国の威信をかけた総力戦の様相を呈していた。

 自民県連は当初、一彦の父幹雄(76)の5選を目指していた。しかし事態は急変する。5月13日、雲南市で開かれた集会で幹雄は体調不良を訴え、そのまま入院したからだ。ただ、時間はない。4日後には一彦の擁立を決め、出馬表明から投開票日までわずか50日の短期決戦に突入。元首相・竹下登の後継として弟亘が急きょ出馬した00年衆院選とも重なるが、当時と違い、今回は野党として迎える初めての選挙だった。それだけに、陣営には強い危機感が漂っていた。

 県連などの調査では、5月の連休明けの時点で幹雄が他の候補に20ポイント程度差をつけていた。それが、知名度の低い一彦に変わって急落。民主新人の岩田浩岳(34)が数ポイント差で肉薄する展開に、県連幹部は「(自民現職が敗れた)前回のことが頭をよぎった」と明かす。

 青木の名で戦った6年前の参院選、幹雄は期間中一度も島根入りせずに4選を果すほどの余裕を見せた。だが、今回は、県議や市長村議も自分の選挙のように企業や支持者へのあいさつ回りを繰り返した。衆院議員の細田博之、竹下亘も自らの選挙区に張りつき、一彦との街頭演説や自身の支持者へのあいさつ回りを重ねた。

 無党派層が多く、劣勢と見られていた県東部の松江市などには、全県下からの電話作戦を展開。徹底的に電話を掛けた。「島根には59地域支部に根を張った組織がある。そこを信じて我々の戦い方を貫くだけ」。期間中、ある県議はそう力を込めた。組織力を最大限に生かした選挙戦は次点以下に7万票以上の差をつける風を呼び込み、自民王国の底力を見せつけた。

  ◇

 「青木(幹雄)先生には大変お世話になった。きちんと恩返ししていくことが我々の責務だ」。選挙戦最終盤、大田市の街頭に立ったJFしまね会長の岸宏は、声を絞って支持を訴えた。世襲批判も懸念された中、幹雄の知名度を最大限に生かしながら、秘書としての経験を持つ一彦が即戦力となることを訴える陣営の作戦。「ずっと自民党候補の名前を書いてきたから」。出雲市内で行われた一彦の街頭演説を眺めていた50代の自営業女性は、そうつぶやいた。

 王国の基盤は頑強だ。だが、圧勝の陰で変化も忍び寄る。

 従来の支持団体の大半が自民支持を掲げ陣営には135の推薦状が集まったが、政権交代の影響で自主投票に切り替えた「県医師連盟」など、自民と距離を置く業界団体も現れた。毎日新聞の世論調査などでは、これまで自民を支持していたとみられる60代以上の男性での支持率低下が目立った。

 陣営が「予想外の結果」と驚くほどの圧勝だった今回の参院選。ただ、民主政権への批判という追い風に助けられた側面も小さくない。県連幹事長の洲浜は「今回訴えてきたことを着実にやっていかないと、支持者から見放される。実際、我々は3年前の敗戦を体験した。これからが正念場だ」。(敬称略)

  ◇

 自民新人の青木一彦氏が圧勝した参院選島根選挙区。風をつかもうと懸命な戦いを繰り広げた4陣営の17日間を2回に分けて振り返る。

7839チバQ:2010/07/17(土) 14:00:09
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20100715ddlk32010407000c.html
島根に吹く風:2010参院選を振り返る/下 /島根
 ◇敗戦の各陣営、「王国」の壁崩せず 組織力の差に苦戦
 民主は、菅直人代表(首相)の消費税増税発言で「逆風」に見舞われ、与党としても過半数を大きく割った。島根でもその逆風は抑えきれなかった。

 民主新人の岩田浩岳(ひろたか)(34)は2月に参院選への出馬を表明。元民放アナウンサーの知名度と若さで「世代交代」を訴え、「参院のドン」と呼ばれた自民現職の青木幹雄(76)に決戦を挑もうとした。だが、5月になって体調不良で長男の一彦(49)が出馬することになり、「世代交代」という争点がぼけ始めた。

 岩田は前幹事長・小沢一郎らの指示で、街頭での訴えをひたすら続けた。立候補表明から履きつぶした靴は4足にのぼる。選挙戦に入ってから、閣僚の蓮舫や五輪メダリストの谷亮子らが続々と島根入り。「保守王国」に「政権交代」の風を送り込もうと必死だった。県連幹事長の角智子は「今までにないくらいやった」と振り返る。しかし、県内で動ける県議は連合系も含めて8人。自民系会派は25人おり、組織力の差は明らかだった。

 前回参院選では、民主が推薦、社民も共闘した国民新の亀井亜紀子が当選。その再現を狙ったが、国民新は、岩田を推薦でなく「支援」にとどめた。岩田に「無所属での出馬」を求めたがかなわず、6月には郵政改革法案の成立見送りで、党代表が閣僚を辞任したことも関係をこじらせた。翌日、亀井が言った。「約束が破られたのだから、ガタガタしないわけがない。以前の態勢を取るのはなかなか厳しい」。亀井は公示後、演説会に出席して応援したが、足並みはそろわなかった。

 岩田の出馬から公示日までの約4カ月間、状況は刻々と変化した。鳩山政権(当時)の「政治とカネ」、米軍普天間飛行場移設問題の混乱、菅首相の消費税増税発言。支援者は「民主党に対するいろんな意味でのアレルギー。いくらやっても響かなかった」とこぼした。

   ◇   ◇

 「桜内という名前しか頼るものはなかったが、その桜内ブランドは結局存在しなかった」。みんなの党新人の桜内朋雄(41)の関係者は、そう吐露した。

 元衆院議長の桜内義雄のおい。民主にも自民にも期待を持てない層の受け皿として、みんなの党から立候補した。党代表の渡辺喜美をはじめ、党所属の国会議員が相次いで島根入りするなど、「桜内」の名に対する党の期待度は高かった。

 しかし選挙戦では思わぬ苦戦を強いられる。義雄が一線を退いて10年。旧桜内派の県議や市議に支援を頼みに行っても、現役議員にはすべて断られた。かつての「桜内」支持者にはがきを郵送しても、他界した人が多く、次々と返送されてきた。

 全国では大躍進したみんなの党だが、都市部の風は島根にはあまり吹かなかった。

   ◇   ◇

 昨年の衆院選に引き続いて立候補した共産新人の石飛育久(32)。菅首相の消費税発言以降は、増税反対を前面に押し出して選挙戦に臨んだ。だが、ふたを開けてみれば、得票は前回の同党候補に遠く及ばなかった。

 同党県議の尾村利成は、みんなの党の存在を指摘する。全国的に同党は躍進。県内でも、桜内の得票は石飛を上回った。

 尾村は「消費税増税に反対する有権者の手応えはあった。しかし、有権者は、(増税に反対した)みんなの党で途中下車した」と説明。「うちの政治論戦に間違いはなかったが、それを票に結びつけられなかった。党の力不足だった」とうなだれた。(敬称略)

7840チバQ:2010/07/17(土) 14:04:11
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20100715ddlk32010407000c.html
島根に吹く風:2010参院選を振り返る/下 /島根
 ◇敗戦の各陣営、「王国」の壁崩せず 組織力の差に苦戦
 民主は、菅直人代表(首相)の消費税増税発言で「逆風」に見舞われ、与党としても過半数を大きく割った。島根でもその逆風は抑えきれなかった。

 民主新人の岩田浩岳(ひろたか)(34)は2月に参院選への出馬を表明。元民放アナウンサーの知名度と若さで「世代交代」を訴え、「参院のドン」と呼ばれた自民現職の青木幹雄(76)に決戦を挑もうとした。だが、5月になって体調不良で長男の一彦(49)が出馬することになり、「世代交代」という争点がぼけ始めた。

 岩田は前幹事長・小沢一郎らの指示で、街頭での訴えをひたすら続けた。立候補表明から履きつぶした靴は4足にのぼる。選挙戦に入ってから、閣僚の蓮舫や五輪メダリストの谷亮子らが続々と島根入り。「保守王国」に「政権交代」の風を送り込もうと必死だった。県連幹事長の角智子は「今までにないくらいやった」と振り返る。しかし、県内で動ける県議は連合系も含めて8人。自民系会派は25人おり、組織力の差は明らかだった。

 前回参院選では、民主が推薦、社民も共闘した国民新の亀井亜紀子が当選。その再現を狙ったが、国民新は、岩田を推薦でなく「支援」にとどめた。岩田に「無所属での出馬」を求めたがかなわず、6月には郵政改革法案の成立見送りで、党代表が閣僚を辞任したことも関係をこじらせた。翌日、亀井が言った。「約束が破られたのだから、ガタガタしないわけがない。以前の態勢を取るのはなかなか厳しい」。亀井は公示後、演説会に出席して応援したが、足並みはそろわなかった。

 岩田の出馬から公示日までの約4カ月間、状況は刻々と変化した。鳩山政権(当時)の「政治とカネ」、米軍普天間飛行場移設問題の混乱、菅首相の消費税増税発言。支援者は「民主党に対するいろんな意味でのアレルギー。いくらやっても響かなかった」とこぼした。

   ◇   ◇

 「桜内という名前しか頼るものはなかったが、その桜内ブランドは結局存在しなかった」。みんなの党新人の桜内朋雄(41)の関係者は、そう吐露した。

 元衆院議長の桜内義雄のおい。民主にも自民にも期待を持てない層の受け皿として、みんなの党から立候補した。党代表の渡辺喜美をはじめ、党所属の国会議員が相次いで島根入りするなど、「桜内」の名に対する党の期待度は高かった。

 しかし選挙戦では思わぬ苦戦を強いられる。義雄が一線を退いて10年。旧桜内派の県議や市議に支援を頼みに行っても、現役議員にはすべて断られた。かつての「桜内」支持者にはがきを郵送しても、他界した人が多く、次々と返送されてきた。

 全国では大躍進したみんなの党だが、都市部の風は島根にはあまり吹かなかった。

   ◇   ◇

 昨年の衆院選に引き続いて立候補した共産新人の石飛育久(32)。菅首相の消費税発言以降は、増税反対を前面に押し出して選挙戦に臨んだ。だが、ふたを開けてみれば、得票は前回の同党候補に遠く及ばなかった。

 同党県議の尾村利成は、みんなの党の存在を指摘する。全国的に同党は躍進。県内でも、桜内の得票は石飛を上回った。

 尾村は「消費税増税に反対する有権者の手応えはあった。しかし、有権者は、(増税に反対した)みんなの党で途中下車した」と説明。「うちの政治論戦に間違いはなかったが、それを票に結びつけられなかった。党の力不足だった」とうなだれた。(敬称略)

7841チバQ:2010/07/17(土) 14:19:42
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000741007120001
「山口の与党」組織力発揮
2010年07月12日


当選した岸信夫氏(中央)は、兄の安倍晋三元首相(右端)ら党関係者と万歳をして喜んだ=山口市湯田温泉2丁目

◆公明、水面下で支援


  「自民王国」がまた力を見せつけた。11日投開票された参院選山口選挙区(改選数1)は、自民現職で元防衛政務官の岸信夫氏(51)が、民主新顔で俳優の原田大二郎氏(66)=国民新推薦=と共産新顔で党県常任委員の木佐木大助氏(55)を破って再選を果たした。県選出の自民党国会議員や県議が団結し、組織戦で岸氏を支え、得票数は全19市町でトップだった。原田氏は出馬表明の遅れが響き、木佐木氏は勢いを欠いた。当日有権者数は120万8999人、投票率は61.91%(前回62.02%)だった。


  岸氏は山口市湯田温泉2丁目のホテルの特設会場で吉報を待った。「当選確実」の報が伝わると、実兄の安倍晋三元首相(衆院山口4区)ら党関係者や支持者たちとともに再選を喜び合った。


  県内は政権交代後も、安倍氏をはじめ自民党の大物国会議員がそろう。県議会の最大会派も自民。それでも岸氏に油断はまったくなかった。報道各社の情勢調査で岸氏優位が伝えられた終盤の集会でも「大変厳しい」と連呼。最後まで緊張を解かなかった。


  「自民党は反省して出直さなきゃいけない」。この言葉を繰り返して昨年末から活動を本格化。離島、農漁村の小集落など県内一円を歩き、こうした地域の経済を元気にすることを訴えの柱にした。元防衛政務官の経験も強調。普天間問題をめぐる民主党政権の迷走で、安全保障が危うくなっているとも説いた。一方で元商社マンらしいフットワークの軽さも見せ、若者のパーティーなどにも気軽に飛び込み、喜々として顔を売って回った。


  党の国会議員や来春に選挙を控える県議らも危機感を強め、「自分の選挙」さながらに支持を呼びかけた。安倍氏も公示前から国政報告会を重ねて弟のために頭を下げた。党県連は旧市町村単位で残る56の地域支部すべてに選対を設け、支部ごとの得票目標も示して引き締めを図った。


  「山口の与党は自民党」。農協、医師会など、中央では「民主シフト」が進む業界団体も、県内では政権交代後も「親自民」の立場で岸氏を推薦。自公政権時代の友党の公明党が、水面下で支援したことも効いた。

7842チバQ:2010/07/17(土) 14:20:33
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000741007130003
民主「組織 弱かった」
2010年07月13日

  民主党県連の西嶋裕作幹事長は記者会見を開き、原田氏の敗因について、「有権者が候補者の政策や考えをしっかり受け止めて判断しようとしているなか、立候補表明が(公示の)一月前ということで、訴えがきっちり伝わらなかった」と述べ、出遅れが響いたとの認識を示した。


  大差の結果に、終始厳しい表情で「地方組織が非常に脆弱(ぜいじゃく)で、改善されずに参院選に入っていった」とも振り返った。「(来年の)統一地方選に向けて候補擁立を目指していきたい」と語った。


  全国レベルでの不信感も敗北につながったと分析。「菅内閣で消費税が唐突に出てきた不信感が、『民主党政権大丈夫か?』ということにつながったのでは」と述べた。

http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000741007130002
自民「要望 つかめた」
2010年07月13日

  自民党県連の河野博行会長は、岸氏の得票が目標に掲げていた42万票を超えたことを「政権を失って初めての国政選挙だったが、珍しいことで喜び」と目を細めた。景気低迷や民主党政権の問題が影響し、無党派層が「民主離れ」を起こし、自民に流れたと分析。「不景気が長く続いていた。そこに消費税10%の話が出た。政治とカネ、普天間などで国民の気持ちが離れた」


  党県連は今年1月、初めて懇談会形式の「政策聴問会」をして、業界団体との信頼関係を保った。参院選前には「ローカルマニフェスト」も作成し、岸氏の集会などで配った。松永卓幹事長は「政策を表に出して戦わせていただきたいと申し上げてきた。政策聴問会には岸先生にも出席していただき、いろんな要望を掌握していただいたのではないか」と振り返った。

7843チバQ:2010/07/17(土) 14:21:29
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000741007130001
決着 次の「舞台」へ
2010年07月13日

  ◇ 一夜明けて ◇


  民主党が大敗し、自民党が改選第1党になった参院選。投開票から一夜明けた12日、山口選挙区(改選数1)で圧勝した自民現職の岸信夫氏(51)は朝からあいさつに駆け回り、2期目にかける思いを語った。一方、岸氏に完敗した民主新顔の原田大二郎氏(66)も町に飛び出し、早くも「前」を見据えていた。両党の県幹部も会見し、勝因、敗因を語った。


◆岸氏 是々非々で臨む


  岸氏は再選を果たした夜、田布施町の自宅に戻り、つかの間の休息をとった。12日は午前6時に起きて、県東部の党県連地域支部などにあいさつ回りに出かける前、報道各社の取材に応じた。


  全19市町で得票1位になり、目標に掲げていた42万票を超える得票での再選に「非常に早い段階で当確をいただき、責任の重さを実感している」。フル回転した党県連の56地域支部と、政権交代後も「親自民」を貫いた業界団体の支援を勝因に挙げる。「野党となり厳しい目標だったが、6年前負けた都市部でも勝てた」と言った。今後1〜2週間かけて、謝意を述べて回る予定だ。


  1期目は防衛政務官を務めた。政権奪還に向けて、党には、「若手をこれまで以上に登用してほしい。農林漁業、安全保障を中心に仕事をさせてもらいたい」と望む。今回の与党の過半数割れで、衆参の多数派が異なる「ねじれ国会」になるが、参院での審議は、政局的な判断で賛否を決めたりせず、是々非々のスタンスで臨むという。



◆原田氏 再起への辻立ち


  原田氏は12日早朝、テレビ局の取材を終えた後、午前8時ごろから30分ほど、山口市の県庁近くの交差点に立った。「おはようございます」「ありがとうございました」と行き交う人や車に頭を下げた。11日夜の取材に、今後も議員を目指す考えを示し、「自民党の代わりの料理がまずかった。次までに僕がおいしい料理になれるよう勉強したい」と話していた。


  12日朝は「訴えが足りなかった、理解して頂けなかったという一方で、25万人が支持してくれた喜びもある」と選挙戦を振り返り、「政治は人と人をつなぐもの。それを極めたい」と語った。

7844チバQ:2010/07/17(土) 14:24:14
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000001007170001
「ふるさと対決」決め手は【宰相の郷から】
2010年07月17日


当選が決まり、支持者らに胴上げされる岸信夫氏。田布施町でもトップ得票だった=11日、山口市

◆田布施町 30人に聞く
  自民が圧勝した11日の参院選。岸信介、佐藤栄作両元首相が輩出した田布施町でも、岸家の後継で自民現職、岸信夫氏(51)が、幼少期を町内で過ごした民主新顔の原田大二郎氏(66)との「ふるさと対決」を大差で制した。「宰相の郷」の住民たちは今回、どんな思いで一票を投じたのか。12日、町内で30人に聞いた。
(小暮純治、福家司)



◆「岸家」に支持
  岸氏は町内で5470票を獲得し、原田氏に2千票を超す差をつけて圧倒した。得票率は有効投票の58・53%に及び、県全体を上回る水準で、自民支持層に「岸家」支持者が上乗せされたとも言えそうだ。今回意見を聞いた有権者30人中でも、岸氏に投票したと答えた人が19人を占めた。



  「昔、岸信介さんも佐藤栄作さんも、うちの山にマツタケを採りに来た」と振り返る70代の農業男性は、ずっと自民を選んできた。もともと「佐藤派」といい、比例区では佐藤氏の孫の夫で自民新顔の阿達雅志氏(50)に投票した。阿達氏は議席獲得はならなかったが、町内では比例区の個人票でトップの808票を獲得した。



  生まれも育ちも田布施という80代の農業男性は、今回も岸氏へ投票した。一貫して自民支持で「岸信介さんの頃から、地元だと思っている」という一方、「ただ信夫さんが地元だと言われると微妙な感じがある」とも打ち明けた。



◆民主への失望
  田布施の比例区得票で、民主が自民を初めて上回ったのが、政権交代が実現した昨夏の衆院選だった。だが、今回は、千票差近くをつけて自民が再び上回る「揺り戻し」が見られた。



  昨夏の衆院選では選挙区で平岡秀夫氏(民主)、比例区も民主に投じたという50代の会社員男性は今回、一転して岸氏と自民に入れた。理由について「期待していた民主がダメになったから」と端的に語り、不満をあらわにした。



  同様に昨夏、平岡氏だった50代の主婦は今回、共産新顔の木佐木大助氏(55)を選んだ。比例区では民主への投票を続けたものの、共産候補を選んだ理由を「民主は候補者選びをもう少し慎重にすべきだ。地元でしっかり活動を続けてきた候補者がいい」と、民主に対する批判票だったと明かす。



  田布施で政治風土が変化しつつある大きな要因とされるのが新住民の増加だ。都市的な無党派層が多いとみられ、「宰相の郷」の地元意識は薄いようだ。「風」にも敏感で、その時の政治情勢に応じて投票行動も変化させる人が少なくない。



  数年前に沖縄から移ってきたという20代の主婦は、選挙区では原田氏に、比例区は社民に投じた。「民主は政権交代後まだ1年もたっていないので、もう少しがんばってほしいし、子ども手当がなくなると困る。ただ、沖縄出身だから、比例区は基地問題を重視した」という。



  「民主離れ」したのは周南市から5年ほど前に、仕事の都合で移り住んだ30代の会社員男性だ。昨夏の衆院選で平岡氏と民主に入れたが、今回選んだのは岸氏とみんなの党。原田氏について、「ぱっと出では投票する気にはならない」と言う。



◆投票率大幅増
  田布施町の「ふるさと対決」は、選挙に関心を高めるきっかけにもなったようだ。町内の投票率は70・14%に達した。県全体の投票率が2007年の前回参院選から微減するなかで、逆に2・41ポイント伸び、県内市町で最大の伸び幅をみせた。



  前回衆院選には投票にいかなかったという20代の会社員男性は、今回は投票所に出向いて原田氏に投じた。「自民じゃないといけないという感じは、もうあまりない」と話す。

7845チバQ:2010/07/17(土) 14:36:21
http://mainichi.jp/area/kagawa/news/20100713ddlk37010418000c.html
10参院選かがわ:自民、公募で結束強める 党再生担い磯崎さん /香川
 ◇岡内さん、社民の政権離脱痛く
 ◇みんな躍進、共産埋没
 参院選香川選挙区では、自民の磯崎仁彦さん(52)が初当選を果たした。民主、国民新、社民が推薦した無所属の岡内須美子さん(57)、共産の藤田均さん(50)は敗れる結果になった。民主政権に厳しい審判が下された全国的な流れの中で、それぞれの戦いはどういう意味を持っていたのか。【三上健太郎、吉田卓矢、馬渕晶子】

 当選を果たした磯崎さんは12日、ほっとした表情を見せた。

 自民初の公募で選ばれた候補者。その意味を自ら「公募は自民が変わろうとしている一つの表れ。候補者で止まってしまっては何の意味もない」と話していた。野に下った自民がイメージの一新を図り、「自民再生の試金石」「新生自民の象徴」などといった期待が寄せられた。それだけに、敗北は自身のダメージにとどまらず、公募という方法の否定にもつながりかねなかった。

 民間出身で、従来のように候補者の後援会が主体となる運動ができず、県連が音頭をとった。県連幹部は「みんなで決めた以上責任があるので、結束力は強まった」と公募を勝因の一因に挙げた。

 候補者本人の資質に加え、政権交代後の保守系議員たちの危機感、現政権批判票をうまく取り込んだことが大きな勝因だった。

 自民にとって今回の選挙は、与党を過半数割れに追い込み、来春の統一地方選で勝利、再び政権奪取をかけた衆院選を迎える−−というシナリオに踏み出す第一歩と位置づけられていた。県連幹部は「組織が衰えていないことを証明した」(県連幹部)と胸を張る。

 一方、岡内さんは、出馬表明後の5月、沖縄の基地問題で社民が政権離脱し、状況が大きく変わった。先月15日、県庁で会見した時、「当選後、どこに所属するのか」の質問に、「当初は皆、政権与党の中にいて、言いやすかったけど」とつぶやいた。

 社民の政権離脱後も、県内では民主、社民両県連がすぐに協力維持を確認。民主の菅直人首相ら党幹部が連日来県するなど公認候補並みに支援。社民も、県議や市議が地元の組織固めに連日回った。

 しかし、菅首相の消費税発言で、再び中央の民主と社民の意見が対立。「消費税と基地問題はタブー」(社民幹部)となった。岡内さんは街頭演説などでほとんど触れず、有権者にわかりにくさとして残った。

 また、民主党は与党として初の選挙。これまでと違い、風は逆風だった。終盤になっても「街頭で受ける肌感覚と(独自の)世論調査の結果がかみ合わない」(民主幹部)などと、攻めあぐねた。結果、無党派を取り込めず、「格段の差がある組織力で負けた」(連合香川幹部)と、足腰の弱さを露呈した。この幹部は「風に頼らない強固な支持基盤を築くことが急務」と話す。

 藤田さんは「自民はこりごり、民主はがっかり」と訴えた。消費税増税が争点に浮上、「唯一の反対政党」と独自性を強調した。しかし、県内の比例得票数は、みんなの党に2倍以上離された。松原昭夫・県委員長は「みんなの党は『増税の前にやるべきことがある』の一言で浸透した」といい、2大政党に続く「第三極」の台頭で“埋没”したことに「共産党にも新たなイメージづくりが求められているのかもしれない」と話した。

 ◇「国民と同じ目線で」磯崎さん
 参院選香川選挙区(改選数1)を制した自民の磯崎仁彦氏は、当選から一夜明けた12日、高松市内で街頭演説し、「政治の原点は国民の皆様と同じ目線に立つこと。このことを忘れることなく、今後の政治活動を行っていきたい」と決意を語った。

 政治経験ゼロだったが、自民県連の候補者公募に手を挙げ、27年間勤めた会社を退職して、参院選に臨んだ。この日は、4月上旬に初めて街頭演説をした“原点”という場所に立って、当選を報告。「政権交代後の10カ月がどうだったか。与党の過半数割れは、そのことに審判を突き付けた」と選挙戦を総括し、「国民の信頼を得る野党を目指していきたい」と誓った。

 その後、報道陣の取材に対し、「うれしさもあるが、議員になることへの期待と責任感を非常に強く感じている」と気を引き締めていた。【三上健太郎】

7846チバQ:2010/07/17(土) 14:38:03
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20100713-OYT8T00934.htm
県都決戦票掘り起こし
塩崎後援会もフル稼働
 政権交代後初の本格的な国政選だった参院選の愛媛選挙区では、自民現職の山本順三さん(55)が圧勝で再選。政権与党の民主新人岡平知子さん(52)は約10万票の大差で惨敗した。「自民王国」の愛媛で前回参院選、昨年の衆院選と着実に勢力を伸ばしてきた民主は、大きくつまづく結果に終わった。与野党の激戦を振り返った。(松山支局参院選取材班)

 「今回は松山で勝つ戦いをする。2万は差をつける」。公示日の6月24日。松山市駅前での出陣式を終えた自民県連幹部はこう明言した。松山市を重視した選挙戦略。その背景には、民主の戦い方を徹底的に分析し、必勝を狙う思惑があった。

 県議が自民32人に対し、3人しかいない民主は、全県選挙の参院選で実動部隊となる地方議員数で決定的に劣っている。当然、知名度の高い弁士を呼んで無党派層をターゲットにした「空中戦」を挑んでくると読んだ。

 一方で、70市町村が20市町に集約された平成の合併後、自民の地方議員も激減している。昨年度の党員数は前年度比5097人減の2万7300人に減った。「かつてのように松山での負けを南予や郡部の票で補えない」(自民県議)状況だ。

 昨年の衆院選愛媛1区で塩崎恭久議員に約2700票差まで迫り、比例復活した民主の永江孝子議員は岡平さんの支援に走り回っていた。塩崎議員の選挙参謀である県連幹部は「岡平が勝てば、あなたも次は危ない」と直言。これに応じて塩崎議員も後援会をフル稼働させ、自ら山本さんを先導して歩いた。候補や応援議員が何度も姿を見せる“県都決戦”が展開された。

 さらに従来型の選挙手法を捨て、戦術の転換を図った。支持者らを集会所などに集めて候補者が支持を訴える「箱物」は、公示2か月前から禁止し、候補を徹底的に街頭に立たせるようにした。組織・団体の推薦を得ても、塊(かたまり)で票が入る時代ではない。新規開拓を続けて都市部で自陣を広げる作戦だ。

 しかし、同時に組織票の獲得にも布石を打った。公明の比例候補との政策協定を締結。松山市のある公明市議は「今回は松山市内でのテコ入れを相当感じる。以前と違い、『本人が来た』とよく聞いた」と、自民の激しい動きに舌を巻いた。

 松山市では、前々回参院選で民主候補に約1万1000票の差をつけられ、前回は民主系の候補に約2万4000票も水をあけられた。だが、自民は今回、2万9000票を上回る成果を収めた。

 自民県連幹部は今回の圧勝に自信を深めた口調で、「今は当然、この後に続く知事選、県議選を見据えている」と話した。

(2010年7月14日 読売新聞)

7847チバQ:2010/07/17(土) 14:38:43
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20100714-OYT8T01281.htm?from=nwlb
労組と“風”頼み限界
くら替えで共闘破綻
<民主>

 「県連はしっかり総括しろ」

 7月11日午後9時30分、連合愛媛が事務所を置く松山市の県勤労会館。空席の目立つ200席の会場に向かって、民主新人の岡平知子さん(52)が「力不足を心からおわび申し上げます」と淡々と敗戦の弁を述べた時、会場からは怒気にあふれたヤジがとんだ。

 午後9時の開票開始早々、自民現職山本順三さん(55)の「当確」が報じられ、早々と敗戦が決まったことに、集まった支持者らは失望を隠せず、ヤジを浴びせられた民主県連幹部は固い表情で黙り込むばかりだった。

     ◆

 2007年の前回参院選で、民主県連は社民などと共に友近聡朗氏を担ぎ、自民現職を破った。昨夏の衆院選では悲願だった衆院議員を一挙に3人獲得。中央では政権交代が実現し、参院選では与党として優位に戦いを進めるはずだった。

 だが、現実は混乱の連続だった。県連による候補者選定が難航し、見かねた党本部の主導で岡平さんを担ぐことが決まったが、出馬表明は4月中旬。他陣営より大幅に出遅れた上、社民から民主にくら替えしての出馬に、過去2回の国政選で共闘した社民との選挙協力も破綻(はたん)した。

 岡平陣営は公示直前に発足した菅政権の支持率の高さを頼りに、無党派層からの支持を求める「空中戦」を仕掛けるほかに、手はなかった。

 菅首相、蓮舫行政刷新相、枝野幹事長、前原国土交通相と知名度の高い「大物」が連日県内入り。応援弁士のそばで岡平さんは「政権交代の流れを止めてはならない」とごく短時間の演説を何度も繰り返した。

 それでも、菅首相が唐突に持ち出した消費税増税論議の影響もあって、昨年夏の衆院選で街を覆った熱気が再現されることはなく、投票率は前回より4・35ポイント低い57・56%にとどまった。

 読売新聞の出口調査では、社民支持層で岡平さんに投票すると答えた人は半数しかおらず、無党派層からの支持でも、山本さんをわずかに上回る程度にとどまった。反自民を掲げる他党の支持者と、無党派層からの票を集め、強固な県内組織を誇る自民を倒すという、前回参院選、昨年の衆院選での“必勝パターン”は崩れ去った。

 労組と“風”頼みの末、惨敗を喫した民主県連。組織力強化のために地方議員を増やすことが急務で、来春の統一地方選では、県議選で全選挙区に候補を立てたいとするが、具体的な候補選定などはこれからだ。

 支持者から求められた「総括」の結果は、まだまとまっていない。

(2010年7月15日 読売新聞)

7848チバQ:2010/07/17(土) 14:43:29
攻防の軌跡
http://www.kochinews.co.jp/10sanin/kou01.htm
(1)地力 勝利にも弱ささらす

 昨年の衆院選から一転、民主党の大敗に終わった第22回参院選。県選挙区(改選数1)は、政権批判をしのいだ同党現職の広田一氏(41)が再選し、議席を死守した。だが得票数は自民党系2候補の合計得票数に遠く及ばず、「勝者なき結末」との見方ができる。攻防の軌跡を追った。

 「勝ち、負けではない。どう勝つかだ」

 昨年末、民主党県連のある幹部は今夏への強気な思いを語った。自民票が分裂し、与党現職で臨める「願ってもない構図」(連合高知幹部)。歴史的惨敗を喫した、昨年衆院選県内3小選挙区の悪夢を振り払うかのような言葉だった。

 だが、日を追うごとにその目算は崩れる。

 【写真】蓮舫行政刷新担当相を迎えた街頭演説。弱点の発信力は「党の顔」に頼った(6月27日、高知市の中央公園)

 ■初の「守り」
 鳩山政権下での政治とカネ、普天間基地移設問題の逆風。内閣支持率が2割に沈んだ5月、「住民が訴えすら聞いてくれない」「今やれば負ける」。スタッフは悲鳴を上げた。

 それだけに首相交代に安堵(あんど)感が広がった。「これで戦える」。支援者からも明るい声が寄せられ、内閣支持率のV字回復で党の勢いを取り戻したかに見えたが、それもつかの間だった。

 公示直前に飛び出した菅直人首相の消費税増税発言と、その後のぶれ。「ボディーブロー」(選対幹部)のように効き、攻めの選挙ばかりだった陣営は初めての防戦、追われる戦いに神経をすり減らした。

 迎えたマイク納め。マスコミの世論調査は一歩リードを保っていたが、広田氏は昨年衆院選で自民党陣営に見せつけられた組織力への警戒心が離れなかった。「相手には底力がある」。結果は猛追してきた自民党新人に競り勝ったが、自民党系2候補の合計得票を4万3千票も下回った。

 「厳しく受け止める」。一夜明けた12日、民主党県連の大石宗幹事長に高揚感は乏しかった。その県連幹部らが公言しづらい思いを、選挙協力した社民党県連合、浜辺影一副代表が口にした。

 「実質的には敗北だ」

 ■財産
 選挙戦を通じてあらためて露呈したのは、県連の地力不足だ。逆風でこそ問われるが、昨夏の3小選挙区の候補はいずれも県内にいない。広田氏が無所属で初当選した6年前も「風」と自民党の敵失が主因で、広田後援会の動きも「点レベル」だった。

 ただ、政権与党で臨んだ選挙で得た財産もあった。「負ければ解体の危機感」から、県連幹部らは自民党支持だった業界・団体回りを徹底。「地上戦」の新たな人脈と経験を得た。広いウイングを持つ広田氏をみこしに戦ったことで「党の理解者」のすそ野も広がった。

 半面、政権与党としてのアプローチは課題も併せ持つ。業界・団体依存や利益誘導型の従来型政治に陥りやすい。それを「古い政治」と否定する民主党はどういう新しい関係を築くのか―。党公認で当選し、「県連の顔」になった広田氏も党人としてその矢面に立たなければならない。

 「この逆風下で得た結果が今の県連の素の力」とする武内則男代表(参院議員)。「議席維持」という最低限のハードルはクリアしたが、来春の統一地方選に向けて組織強化は正念場を迎える。

(10年7月13日付朝刊

7849チバQ:2010/07/17(土) 14:44:57
http://www.kochinews.co.jp/10sanin/kou02.htm
(2)分裂 「刷新」へどう総括

 公示が1週間後に迫った6月17日、県議会6月定例会開会中の自民党県議団役員室。

 「今、判を押してきた」

 党県連幹部の表情は上気して見えた。参院選県選挙区に立てる新人の高野光二郎氏と、公明党比例代表候補の後援会間で相互支援協定が成立。事実上の自公協力の継続だった。

 【写真】公明党比例候補と演説に立つ高野光二郎氏=左。今回も自民候補を公明票が支えた(6月25日、高知市の中央公園)

 ■猛追
 「高野? WHO(誰)?という反応だ」

 党地域支部の幹部らは、公示前の前哨戦で頭を抱えていた。

 民主党に完勝した昨夏の衆院選に続き、県内参院議席の奪還が懸かった今回の参院選だったが、自民党県連は当初から「ハンディ」を抱え込んだ。

 県連は昨秋、衆院選で機能した挙党態勢の再現を目指して候補の公募、予備選を実施。下野した党の再生を懸けた試みでもあったが、既に出馬を表明していた前自民党参院議員の田村公平氏がこの手法に反発。県連は田村氏を予備選失格とし、党支持層の分裂が避けられない状況に陥った。

 高野氏は前県議だが高知市選出で、全県的には知名度不足が否めない。県連もそれは織り込み済みとはいえ、浸透へ「時間との闘い」を強いられた。

 さらに、野党転落に伴って旧来の支持団体の間に自主投票に転じる動きが続出。田村氏との分裂によって失う票も踏まえ、県連は「自公協力がないと、とても届かない」(武石利彦県連幹事長)と協力関係の再現を水面下で進めた。

 協定締結前の6月初旬の本社県民世論調査でも、高野氏は民主党現職の広田一氏に大きく水を開けられ、無所属で出馬を決めた田村氏と並走していた。

 危機感を強める県連は公明党の「推薦並みか、それ以上」(池脇純一県本部代表)の支援を受けながら、県内支部や衆院議員事務所を起点に組織戦を全面展開。公示直前の菅直人首相の消費税増税発言など民主党側の敵失も加わり、高野氏は県内全域へ急速に浸透し、広田氏を猛追した。

 「最後は(浮動票争奪の)空中戦」としていた選対は、「発射台までは持って行けた」と勢いづいた。

 ■「後悔はない」
 〝逆転〟を期して迎えた投票日。高野陣営はかたずをのみながら開票状況を見守ったが、結果は広田氏に1万3千票余り及ばず、田村氏は約5万7千票を獲得した。

 県連幹部らは「5万票は想定済み」と口をそろえていたが、結果的に分裂が勝敗を分けた形だ。公明党県本部の池脇代表も「高野候補はよくやったが、やはり割れると厳しい」と分裂の影響に言及する。

 自民党は参院選県選挙区で3連敗を喫した。が、武石幹事長は激闘を振り返り強調する。「党の若返りや刷新への生みの苦しみだった。公募、予備選の手法に後悔は全くない」

 政権奪還への足掛かりを求めた選挙での敗北。県連の地域支部には公明党依存体質や、分裂を招いた県連執行部への批判、不満もくすぶる。「刷新」への総括が待たれる。

(10年7月14日付朝刊)

7850チバQ:2010/07/17(土) 14:45:39
http://www.kochinews.co.jp/10sanin/kou03.htm
 (3)政情 険しさ増す再起の道

 「地獄を見てきた。票はゼロかもしれん…」

 選挙戦終盤、高岡郡梼原町から高知市の事務所に戻った田村公平氏は、青ざめた表情でつぶやいた。それだけ、現地の反応は冷ややかだった。

 自民党公認で臨んだ3年前の参院選で、同町での得票率は約67%と県内市町村で断トツ。しかし無所属で立った今回は5分の1に激減し、県内得票も5万6977票と10万票近いマイナスとなった。

 【写真】懸命に持論を訴える田村公平氏。〝田村流〟を貫いたが…(10日、高知市内)

 ■「丸裸の票」
 自民党の予備選手続きに反発し、公認が得られなかった田村氏。陣営は衆院議員だった祖父と父の代から引き継ぐ「田村党」と、田村氏が郵政民営化法案に反対して以来、支援を受ける郵政関係者が〝二つのエンジン〟となった。

 「自民も民主もしょせん議員の寄せ集め」「経験と実績では負けない」―。個人演説会では〝公平節〟に熱烈な拍手が送られた。私財をなげうって戦う姿に支持者が応えた。

 半面で田村党内には「3年間のあいさつ回りが決定的に足りない」と支持が広がらない焦りがあった。与党候補との戦いに、郵政関係者の内情は決して一枚岩ではなかった。

 現職当時の人脈からみんなの党やたちあがれ日本など「第三極」の公認や推薦を受ける手もあった。だが「政党の助けは借りない」とわが道を貫いた。選挙終盤には「達観の域」に入ったという田村氏は、惨敗を淡々と受け入れた。「これが丸裸になった私の票、ということだろう」

 二大政党化、新党・第三極勢力の出現という政情変化の下、無所属候補の当選のハードルは高まる。「次のステップにつなげたい」と明言した田村氏は、再起への足場をどう再構築していくのか―。

 ■惨敗
 共産党は昨年衆院選に続く惨敗だった。

 元衆院議員で「最強の候補」とする新人の春名直章氏で挑みながら前回から約25%、1万2千票余り減らし、県選挙区では1995年以来の4万票割れに。参院選では01年以来の供託金没収となった。

 最重視する比例代表の県内得票も、昨年衆院選から3割、1万4千票余りもダウン。得票率はついに10%を切る事態となった。

 「力量が落ちている」。党県委員会の佐竹峰雄委員長も党勢の後退を認めざるを得ない。党員や支援者の高齢化、地方議員の減少など足腰の弱体化は明らかだ。

 今回参院選は、自民党の下野、米軍基地問題、政治とカネ、消費税増税議論と、共産党には格好の主張材料がそろったはず。それなのに民意を引き付けられなかった。民主、自民両党への不満票は第三極に流れた。

 「増税容認派が増えている中で、旧来の反対論にどれほどの説得力があったのか。党活動も選挙戦術も抜本的に見直すべきだ」。共産党の元地方議員は党戦略のマンネリ化を指摘する。

 「抜本的な得票増の計画で挑む」。佐竹委員長は来春の統一地方選をにらむが、向かう道は険しさを増す。

(10年7月15日付朝刊)

7851チバQ:2010/07/17(土) 14:46:39
http://www.kochinews.co.jp/10sanin/kou04.htm
(4)模索 民意が試す「ねじれ」

 「こんな静かな国政選挙は初めて」

 県中西部の首長が苦笑し、中山間地域の〝選挙通〟も「動きが見えない」と首をかしげた。県選挙区で競り合った民主、自民両党陣営も「熱を感じられない」と戸惑った。

【写真】候補者の演説会で視線を注ぐ有権者。その民意を政治はどうくみ取るか(7月、高知市内)

 ■目覚め
 政権交代後初の国政選挙で、業界団体などが民主、自民両党との距離感を測る様子見ムードもあった。だが何より、政治とカネ、沖縄基地問題での民主党政権の迷走、繰り返された首相交代劇などで、政治への失望や虚脱感が有権者心理の根底にあった。消費税増税議論で二大政党の主張が似通うなど争点もぼやけた。

 冷めた感覚は公示後の本社県民世論調査にも投影された。選挙に「関心がある」は76・3%で、前回3年前より6・8ポイント、政権を懸けた昨夏衆院選より10ポイント近く下回った。「政権交代以降、暮らし向きは変わったか」の問いには8割強が「変わらない」と答え、変化を実感できない県民意識が浮かび上がった。

 しかし、実際の投票率は58・49%と前回より0・09ポイント?増え、浮動票の多い高知市でも1・28ポイントアップした。事前の低調ムードや複数陣営が「50%台前半」とした予想を考慮すれば「思いのほか高かった」といえる結果だ。

 前回比で2割近く増え、全有権者数の1割強に達した期日前投票が、制度として浸透してきたことも投票率底支えの一因と考えられるが、県内有権者を選挙離れから踏みとどまらせたものは何か。

 「本質的には県民生活の厳しさの裏返し。『暮らしを何とかして』という切実な思いの反映では」。「県明るい選挙推進協議会」の植田通子会長は啓発活動を通じた印象を語り、こう続けた。

 「自分たちの1票で政治が変わることを政権交代で実証した。有権者は政治の責任に目覚め始めている」

 新しい政治を求め、有権者の模索の視線が強まる。

 ■「まっぴら」
 民主党大敗で、衆参両院の多数派が逆転する「ねじれ国会」が攻守を交代して再現される。自民党政権下では与野党対立が先立ち、国会運営が立ち往生した。

 尾粼正直知事は投票日翌日の記者会見で、地域主権改革関連法案へのこだわりを示しながら「国政運営に不安定感が増すのは否めない。だが国民生活の立場で徹底して議論してもらいたい」と要請。県町村会長の吉岡珍正・越知町長も「地方がしわ寄せを受ける事態は、まっぴらごめんだ」とくぎを刺す。

 民主党は、連立パートナー探しや政策ごとに協力を得る「部分連合」を模索。9月の党代表選など政局含みの政治日程も控える。

 「ねじれを政争の具に使うべきではない」(自民党県連)、「政局に絡む対応は慎む」(公明党県本部)。県内各党は「国民本位」で口をそろえるが…。

 有権者は政治を試すように「ねじれ」という「勝者なき審判」を選択した。不信と期待が交錯する民意を政治、政党はどう消化していくのか。

 =おわり
(10年7月16日付朝刊)

7852チバQ:2010/07/17(土) 15:03:31
http://www.saga-s.co.jp/news/2010sanin.0.1681978.article.html
【解説】世代交代が最大勝因 自民・福岡氏 (10年7月12日)
 政権交代後初の国政選挙となった参院選で、佐賀選挙区は野党の自民党が現有議席を死守した。現職の出馬辞退による「思い切った世代交代」が最大の勝因とみていい。普天間基地問題の迷走、マニフェストの実現性など民主政権への不満や失望も取り込んで追い風を加速させ、圧勝した。


 野党になり、推薦団体は3分の2に減ったが、自主投票を決めた県農政協議会が実質支援に動くなど、有力な支持団体のつなぎ止めに成功した。衆院議員時代に培った人脈に、即戦力と将来性を訴えて個人としての支持も得た。組織票、個人票、民主批判票をうまく集めた格好だ。


 与党として初めて戦った民主党は、課題として指摘され続けてきた支持基盤づくりの遅れや、知名度不足が響いた。迷走した政権運営の影響も受け、守勢に回らざるを得ない与党選挙の厳しさを痛感させられた。出口調査によると無党派層からの支持は3割にとどまった。政権交代の原動力となった層を取り込めなかった。国会議員や地方議員の個人組織ではなく、党として地域組織をつくり、日常活動を広げることが不可欠だ。


 国政選挙で〝連敗〟していた自民の大勝だが、自民回帰と受け取るのは早計だ。比例代表の得票では、民主への期待感は一定持続している。この結果を、自民は党再生にどうつなげるか、民主は与党に見合った地方組織拡充ができるか。来春の統一地方選が試金石となる。

7853チバQ:2010/07/17(土) 15:05:52
http://www.saga-s.co.jp/news/2010sanin.0.1682812.article.html
検証・参院選さが 民意反転 【1】自民圧勝 (10年7月13日)
組織型脱却が奏功


 参院選終盤。交差点やスーパー入り口付近で連日朝夕、「佐賀再生」「ウソをつかない」「出直す!」などと書いたプラカードを掲げる県議や市町の議員らが立ち並んだ。「自民党を、福岡を、よろしくお願いします」。道行く人たちや車に頭を下げ続けた。





 自民41支部による一斉街頭活動。「こんなの初めてだが、野党だから何でもやる」と市議の一人。かつてない保守王国の危機に、なりふり構わない自民議員の必死な姿があった。危機感は青年、女性部にも共有され、朝立ちの輪が自然に広がっていった。

 2007年の参院選以降、党は転げ落ちるように勢いを失い、昨夏の衆院選で敗北、下野した。今回の参院選で佐賀選挙区は、そのどん底から一気に、9年前の参院選以来という25万票を獲得した。


 11日夜、福岡資麿(37)の圧勝で興奮冷めやらぬ選挙事務所。選対本部長の篠塚周城は力説した。「従来の組織型選挙から脱却した街頭活動を続け、有権者に直接訴えてきた。これまでの選挙にはなかったこと。党再生へのメッセージは届いたと思う」


 「くら替え」出馬を決めた県連会長の福岡は4月の選対本部発足時、「組織型選挙からの転換」を掲げた。人を集めるのではなく、人が集まる場所に自ら出向く。動員が多い個人演説会を減らし、団地での街頭演説や、交通量が多い交差点で手を振った。


 選挙戦が終盤に入った4日。民主の原口一博総務相が佐賀市内19小学校区での演説会を重ねた。緊迫する運動員に福岡は話した。「うちは外に出て、一人でも多くの有権者に直接触れ合う。生の声を届ける」。新しい運動の感覚が陣営に浸透していった。


 一方で、地方では旧来型の組織選挙もフル稼働した。旧市町村単位の支部などの組織が動き、新戦術と旧戦術での「全員野球」(陣営)が生まれ、票を積み重ねた。


 結果は11万票の大差。運動形態の変化とともに、陣営関係者が勝利の要因に挙げるのが、現職の参院議員岩永浩美(68)から福岡へのバトンタッチだ。岩永の「辞退表明」は2月。昨年末以降、「民主が若い女性候補をぶつけてくる」という話が広がり、県内でも世代交代を促す声が漏れ始めていた。ある幹部は「選手交代で古い自民党のイメージを刷新し、戦えると確信できた」と振り返る。


 長期政権時代のおごりに対する反省の言葉を繰り返してきた10カ月。選挙区の大勝に対し、比例は前回を約6千票下回る14万票に終わった。共闘した公明票を合わせても、福岡の得票とは5万票の開きがある。復権の兆しは見えたものの、真価はこれから。


 「終盤戦は(敵失で)風をもらった部分もあり、実力以上の票をいただいた。自民に全幅の信頼が戻っているというわけではない。次期衆院選は反動があると思うので気を引き締めたい」。めまぐるしく変容する民意をこれまでの選挙戦で肌身で味わった福岡は、12日朝も街頭に立った。圧勝がもたらす組織の「慢心」を警戒する。(敬称略)



◇         ◇

 10カ月の民主政権に厳しい審判が下った参院選。佐賀選挙区では自民が圧勝し、民主の勢いを阻んだ。なぜ野党の自民が民主に大勝できたのか。その背景と今回の結果がもたらす県政界への影響を探った。


【写真】交差点で「約束を守る」などと書いたプラカードを掲げ、手を振る自民佐賀市支部の女性たち。危機感を共有し一体感をもたらした=佐賀市

7854チバQ:2010/07/17(土) 15:06:30
http://www.saga-s.co.jp/news/2010sanin.0.1683346.article.html
検証・参院選さが 民意反転 【下】民主苦悩 (10年7月14日)
県連主導も空回り


 「非常に厳しい。組織の立て直しを考えておいてほしい」。投票日の11日午後6時すぎ、民主党県連代表の原口一博は東京から、代表代行の園田泰郎に電話を入れた。まだ投票が行われている最中。敗戦を覚悟し、今後の対策を指示する内容だった。「圧倒的な知名度と組織力の差はいかんともしがたかった」。その夜、原口は敗因を語った。当選した自民候補との差は11万3千票。予想外の大敗だった。





 2日後の13日。民主党県連事務所に園田のほか、幹事長、顧問、幹事長代理の4人が顔をそろえた。「組織をしっかり作らないとダメだ。国会議員が支部長になっている総支部を名前だけでなく、きちんとした組織にしないと」。議論は1時間を超えた。「徹底して総括しないと、このまま沈んでしまう」。総括案のメモを手に園田は厳しい表情を見せた。

 「清新でさわやか。民主党らしい候補」として公募で弁護士の甲木(かつき)美知子(39)を擁立。選挙運動は従来と違い、県連幹部が仕切る形に変えた。


 これまでは、し烈な選挙戦を何度も経験した原口の後援会に頼ってきた。前回、選対内部で対立もあったが「消えた年金」などの追い風で乗り切った。今回は県連主導を強めることで、役割分担を明確にする考えだった。


 だが今回も両者の間に不協和音が生じた。後援会からは選対が前日に急きょ出す指示に「戦略がない」、県連関係者からは「党公認候補が出ているんだから、国会議員の選挙と同じぐらいの意識でやらないと」と、動きの鈍さを嘆く声が聞こえた。


 そうした状況に加え、選挙中盤には、支援団体が反発する場面もあった。新聞に掲載された候補者アンケートで、憲法9条改正やプルサーマルへの賛否を「どちらともいえない」とした甲木に対し、推薦している社民党や、電力関係の労組が抗議した。社民党幹部は「支持者から『なんで民主党を支援しないといけないのか』という電話を受けた。ある程度の票は逃げたかもしれない」と話した。菅首相の消費税発言で逆風が強まる中、足元の体制も緩んだ。


 「昨夏の衆院選とは反応が全く違う」。終盤に入ったころ、電話で支援を頼み込んでいた関係者が口にした。「1対1で話すと相手の気持ちはすぐ伝わる」。昨夏の政権交代を後押しした無党派層は民主党から離れていた。明らかに「風」が変わっていた。


 衆院選で激戦を勝ち抜いた原口、大串博志の後援会は、議員個人の人気や人柄に支えられている部分も多い。園田は「個人ではなく、党の支持者にしていかないと。党や政策をしっかり認識してもらわないと組織づくりは進まない」と、目下の課題を自覚する。ただ、地方議員には「地域支部を作ろうと考えているが、国会議員の後援会とうまくやっていけるか踏み出せない」と不安もある。


 「来春は統一地方選。今度こそ本当に組織を整備できなければ、有権者の信頼は得られなくなるだろう。待ったなしだ」と園田。近く開く予定の常任幹事会で、再起をかけた正念場の戦いの第一歩を踏み出す。(敬称略)


【写真】投票締め切り直後の自民候補の「当確」報道を受け、厳しい表情の民主党県連の園田泰郎代表代行(左端)ら=11日午後8時21分、佐賀市神野東の甲木氏事務所

7855チバQ:2010/07/17(土) 15:08:55
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2010/sannin/kikaku6/01.shtml
知事選に続いて  またもそろわぬ足並み

県連の力不足露呈

 「また開票率0%で当確か…。2連敗ばい」。11日午後8時すぎ、長崎市築町の犬塚の選挙事務所。開票が始まった途端に、金子の「当選確実」がテレビで速報され、支援者の一人は腕組みをしたまま深いため息をついた。

 連敗−。2月の知事選も民主はあっけなく敗れた。政権交代の余勢を駆って、推薦候補を擁立したものの、候補者の選考過程に支援労組から不満が噴出。自民系が推す中村法道に約9万票を超える差をつけられ惨敗した。この参院選は、中村を「後継」として支援した金子への「リベンジ」の場となるはずだった。

 ところが、またも組織の足並みがそろわない。犬塚は現職でありながら知名度が低く、政策の得意分野も外交や安全保障など住民に身近でない。しかも、国営諫早湾干拓事業の開門調査をめぐり、県連方針に反して「条件付き賛成」を主張。組織に従わないイメージが労組の動きを鈍らせた。開門に猛反対する民主党参院議員の西岡武夫も、犬塚の出陣式に姿を見せたが、演説は断った。

 「金子先行」−。新聞の世論調査報道に危機感を強めた県連代表の高木義明は、東京に戻っていた西岡に電話を入れた。「ぜひマイクを握ってほしい」。8日夜、長崎市内の総決起集会で西岡は叫んだ。「日本のためによろしくお願いします」



テレビの選挙報道を見詰め、落胆の表情を見せる民主党県連幹部ら=11日夜、長崎市築町の選挙事務所
 実は、西岡が人知れず演説した場所がもう一カ所あった。投票日前日の10日早朝、同市内の自宅近くの路上。聴衆は近所の住民だけだったが、犬塚は財務相の野田佳彦とともに選挙カーで出向き、西岡は笑顔で出迎えた。「結構気を使うんだよね」。県連関係者の一人は、内向きの調整にきゅうきゅうとするのを自嘲(じちょう)気味に笑った。

 “与党流”の戦いにも、ぎこちなさがつきまとう。知事選の際、民主は閣僚や国会議員を大量に送り込み、首長や自民系業界団体の切り崩しを図ったが、逆に反発を招いたため、今回はこれを自粛した。

 選挙戦序盤のある日、県建設業協会を高木ら県選出国会議員3人が「意見交換」と称して訪ねる一幕があった。協会側は“締め付け”を警戒し身構えたが、3人は文字通り「意見をうかがう」ばかり。「いったい何をしに来たのか」と協会幹部の首をかしげさせた。

 淡々と敗戦の弁を述べた犬塚。県連幹事長の渡辺敏勝は目を赤くして言った。「悔しいが、自民より地方議員が少なく、組織は弱い。与党になっても、すぐに中身は変えられない」。政治とカネ、普天間、首相交代、消費増税−。めまぐるしく向きを変える中央からの風。それにあらがえるほどの力を、県連は持ち合わせていない。(文中敬称略)

 参院選長崎選挙区は、自民新人で前知事の金子原二郎(66)が、再選を目指した民主現職の犬塚直史(55)を約7万2千票の大差で下した。民主は県内の衆参の選挙区選出6議席を独占していたが、自民が1議席の奪還を果たした。選挙戦を検証、県内政局の行方を探る。



2010年7月13日長崎新聞掲載

7856チバQ:2010/07/17(土) 15:10:12
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2010/sannin/kikaku6/02.shtml
敵失の勝利  知名度頼みの自民県連

支持回復へ課題残す

 11日午後10時すぎ。再選を果たせなかった民主の犬塚直史(55)が長崎市の選挙事務所で敗戦の弁を述べていたころ、100メートルも離れていない自民党県連では祝宴が終わろうとしていた。「相手が弱すぎたよ」。幹部たちの総括は、この上なく明快だった。テレビの選挙特番が「民主大敗」を伝えていた。

 ふたを開けてみれば、7万2千票余りの大差−。「国民と約束したマニフェスト(政権公約)は何だったのか。民主党はこれからもっと崩れ、次の選挙も厳しいだろう」。幹事長の松田正民はまくしたてた。

 相手陣営は首相や閣僚、党幹部を次々と長崎に投入してきたが、追い上げらしい追い上げを許さず逃げ切った。金子原二郎(66)の選対幹部は「“じゅうたん爆撃”を地力ではねのけた。痛快だね」と笑った。

 ただ、12年ぶりの国政復帰を目指した金子の戦いは“額面”以上に厳しいものだった。

 「野党の挑戦者。従来通りにはいかない」。金子は、公示前から「厳しい戦い」と危機感を言い募り、陣営の引き締めに躍起になった。約700の企業・団体から集めた推薦状も、自身の知事選時と比べれば半分以下。自民の有力支持団体だったはずの県農政連は自主投票。野党の立場では、表立った首長の支援もほとんどなかった。

 金子の勝利を決定付けたのは、選挙区で応援する代わりに比例で見返りを求める公明のバーター票だった。だが、公明党県本部幹事長の江口健は不満を隠さない。



当選翌日の12日、島原市の後援会事務所を訪れ、支持者に礼を述べる金子原二郎氏=島原市秩父が浦町
 協力企業や団体を紹介し「密度の濃い支援をした」(江口)にもかかわらず、選挙戦中盤まで、金子の事務所には、公明の比例代表候補のパンフレットやポスターが見当たらなかった。公示後のある日、江口は金子の選対幹部に詰め寄った。「徹底してやってくれ。さもなくば引き揚げる」

 結局、公明は県内の比例得票を前回参院選より1万8千票余り積み増した。それでも、江口は「こちらの働きからすれば、見返りは少なかった」と野党協力の難しさを打ち明ける。

 金子にはほかにも気掛かりがあった。「後継」の中村法道が、民主党推薦候補を大差で破った2月の知事選。その波に乗ろうと「中村君を支えたい」と訴えたが、中村の地元、島原半島ではなかなか態勢が整わなかった。参院選の公認を金子と争った島原市選出の県議、加藤寛治は「出ない」と言い続けた金子の“翻意”に対する怒りを最後まで解こうとしなかった。

 当選から一夜明けた12日、金子はあいさつ回りで島原に足を運んだ。「任期6年間、みっちりこの地域の問題を中村知事と協力し合い、取り組んでいきたい」。公示直前になってようやく開設された選挙事務所で、涙声で礼を述べた。

 消費増税などの敵失、金子の知名度−。なんとか与野党対決を乗り切った自民だが、支持率回復の足取りは鈍い。「自民党はもっと反省が必要だ」。ふと現実を思い出したのか、県連幹部の表情に険しさが戻った。(文中敬称略)



2010年7月14日長崎新聞掲載

7857チバQ:2010/07/17(土) 15:10:48
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2010/sannin/kikaku6/03.shtml
統一地方選へ  来春に向け思惑交錯

続く地域での手探り

 「まず、おわびを申し上げなければならない」−。参院選投開票日の11日午後10時すぎ。当選を確実にした金子原二郎(66)が佐世保市栄町の事務所に到着すると、市長の朝長則男は祝辞をこう切り出した。「非常に微妙な立場で、なかなか表に出れなかったが、当選を大変うれしく思う」。金子の顔からは、こころなしか笑みが薄らいでいた。

 微妙な立場−。自民県議から2007年、市長に転身した朝長。昨夏の衆院選長崎4区で、自民の北村誠吾を全面支援し、宮島大典を擁して勝利した民主の非難を浴びた。すると、同様に二大政党対決となった2月の知事選、今回の参院選では表立って動かなかった。「中立」を保つ理由を朝長はこう説明する。「政権与党への要望活動もある」

 市長選に向けた思惑も見え隠れする。朝長は2期目について「後援会や団体と相談したい」と明言を避けるが、目立った失策はなく、出馬が確実視されている。民主との関係修復にも余念がなく、保守系市議の一人は「市長選を前に対立したくはないはず」とその心中を推し量る。

 来年春の統一地方選。県内では長崎、佐世保両市長選をはじめ、2町長選、8市町議選、そして県議選がある。

 佐世保市議だった中嶋徳彦は自民を離党、みんなの党から参院選に挑み敗れたが、統一選の対応は「白紙」という。参院選出馬に意欲を見せながら「断念」した県議の浅田眞澄美は、県議再選を目指す。これらの動きを自民県議らは冷ややかに見ていた。「統一選向けの“宣伝”だというのが見え見えだよ」



金子原二郎氏(中央)を前に当選祝いのあいさつをする朝長則男佐世保市長(右)=11日午後10時20分、同市栄町の選挙事務所
 その自民県議団は二つの勢力に分かれ、主導権争いを続けている。一つは金子と縁せき関係にある衆院議員、谷川弥一に近いグループ。金子が参院議員に転じたのを受け、これと距離を置くグループは警戒感を隠さない。「谷川・金子連合で候補者を立てるなら、こちらも考える。要はどちらが議席を増やせるかだ」。神経戦が既に始まっている。

 対する民主は元気がない。知事選、参院選で手ひどく連敗を喫し、県連代表の高木義明は「もう一度、党の足腰を一から見直し、すそ野を広げる努力が必要だ」と自戒する。だが青年や女性を含め、労組に依存しない人材を空白区に擁立する作業は何ひとつ具体化していない。

 統一選に先立ち今秋実施される大村市長選には3人が立候補を予定している。通算5期目を目指す現職の松本崇は、6月3日の出馬会見で「参院選は中立」と述べたが、公示が近づくと一転、「金子支持」を鮮明にした。「今の民主党でいいのか。私は立場があっても、金子前知事を推薦する」

 一方、市議の里脇清隆は既に自民を離党。「参院選に構う暇はない」と金子の集会に姿を見せなかった。社会福祉法人理事の北村貴寿も組織に頼らない「草の根」を強調する。

 「金子圧勝」「民主大敗」が県内の政局にどんな波紋を広げるのか−。それぞれの地域で手探りが続く。

(文中敬称略)

=参院選取材班=



2010年7月15日長崎新聞掲載

7858チバQ:2010/07/17(土) 15:13:38
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100713ddlk43010471000c.html
2010参院選くまもと:激戦終えて/上 民主、組織戦遅れ響く /熊本
 ◇「大物来援」も悪循環
 選挙戦中盤の今月2日。民主新人候補の本田浩一氏(43)に推薦を出した約30団体の関係者が熊本市内のホテルに集められた。党幹部らが政策や情勢の説明をし会議は50分ほどで終了。本田氏への応援はさらりと触れただけだった。松野頼久衆院議員は「推薦をくれただけでもありがたい。こちらはお願いする立場」。だが、緊張して来た参加者は拍子抜けした。「労組中心だったから、業界団体との選挙のやり方を知らないんじゃないか」

 民主県連の所属議員は、国会議員5人に対し県議2人、熊本市議も3人と地方議員が少ない。政権交代後、他の市町村議も擁立し計16人まで増やしたが、地方基盤の弱さの解消にはほど遠い。与党になり106の団体から推薦を受けたが、自民との両方推薦の団体も多く活用しきれず、選挙戦の主力は連合熊本だった。

 その連合熊本も、候補選びに始まり、総合選対の発足が6月上旬まで延びるなど、県連との連携が遅れただけでなく、連合北海道による事件、社民党の連立離脱などの問題にも影響を受けた。手嶋一弘会長は「多くの問題を超え、各組合は活動してくれた」と否定するが「比例候補の運動で手いっぱい。併せて本田さんをお願いするだけ」(連合地協幹部)だった。

 組織を軸にした「地上戦」の遅れで、無党派層への浸透を図る「空中戦」の比重が高まった。激戦区とあって熊本には、菅直人首相や蓮舫行政刷新担当相ら大物が連日来援。しかし来れば来るほど、その対応に地方議員が追われ、地元での運動ができない悪循環に陥った。そして菅首相の消費税発言などへの反発で、来援効果も薄くなった。松野信夫県連代表は「初めて与党として『守りの選挙』になった」と政権側の難しさを振り返った。

 民主、自民の批判の受け皿「第三極」として登場したみんなの党は、自民候補の地元・人吉地域など熊本5区でのみ数%の得票にとどまり、他の地域は軒並み得票率1割を超えた。「中央の逆風が一番大きいが、それに耐えうる組織力もなかった」。敗北が決まり、選対本部長代行の鎌田聡県議はこぼした。

  ◇   ◇

 参院選熊本選挙区は、自民が約4万票差で民主を引き離し議席を守った。与野党逆転した初めての国政選挙に両陣営とも戸惑いは大きく、みんなの党はそのすき間を突き支持を広げた。全国屈指の激戦といわれた選挙戦を振り返った。

7859チバQ:2010/07/17(土) 15:14:24
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100714ddlk43010413000c.html
2010参院選くまもと:激戦終えて/中 自民復活は未知数 /熊本
 ◇「強い野党」訴え組織戦
 「強い野党になって民主党、衆議院をチェックする。プロの野党になる」。選挙戦終盤の8日、合志市であった総決起集会で自民現職、松村祥史氏(46)が叫んだ。

 「強い野党」という言葉は、この日熊本市をはじめ都市部4カ所で応援演説した小泉進次郎衆院議員が使った。合志市に向かう車中で坂本哲志衆院議員は松村氏と「内容は同じでもあの言い方が必要だ」と話した。自民は国政では野党でも県議会では48議席中34議席を占める「県政与党」。「なかなか意識の切り替えができない」(前川收県連幹事長)のが現実で、演説が変わったのも小泉氏の応援あってのことだった。

 自民は従来の国会議員、地方議員とそのネットワークを生かし組織がフル回転した。特に浮動票の多い熊本市では、推薦団体にも徹底した友人・知人へのあいさつ回りを依頼。郡部の県議からは応援の人手を熊本市に出させた。ベテラン県議が口々に「自分の県議選でさえここまでやらない」という徹底ぶりで、地縁血縁を通じて無党派とされる人たちに支持を呼びかける戦略をとった。

 ただ政権交代で、業界団体が自主投票や自民・民主2人推薦に動いた。前川幹事長は「2人推薦は与党の圧力をかわすため。政策でつながっているから影響はなかった」と話すが、動きや効果は見えにくくなった。政党や報道各社の世論調査結果で接戦が伝えられるたび、県連幹部からも「自民党がやっていることは、大きな労力で内輪を固めているだけ。無党派層には届いていないのではないか」「公明票頼みだ」との声がもれた。

 また自民は公明との選挙協力を進めたが、公明の比例票は約13万3500票と目標の14万5000票には及ばず、公明が最低基準とする6年前の参院選並みにとどまった。城下広作幹事長は「協力に不満足さはあるが、みんなの党候補がない場合の選挙結果など、じっくり分析したい」と慎重な姿勢を貫いた。

 組織を固め、地力で民主に勝った自民党。しかし参院選勝利が党復活につながるかどうかは未知数だ。松村氏は「自民に戻ったのではなく、民主はやりすぎだというバランスが保たれただけ。国民が望むものを政策や国会対策にできるかにかかっている」と気を引き締めた。

7860チバQ:2010/07/17(土) 15:15:13
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100715ddlk43010475000c.html
2010参院選くまもと:激戦終えて/下 組織ない「みんな」が10万票 /熊本
 ◇批判票取り込み躍進
 当開票日の11日夜、民主新人の本田浩一氏(43)の陣営。刻々と明らかになる開票状況をテレビで見ながら陣営幹部がつぶやいた。「けっこう取られているな」。みんなの党新人、本田顕子氏(38)の票の伸びに驚きを隠さなかった。顕子氏が県内で獲得した票は10万1869票。得票率は11・4%に上る。

 浩一氏陣営の選対本部長を務めた松野信夫参院議員は「都市部の有権者が第三極のみんなの党に流れた。正直、痛かった」と振り返る。別の幹部は「自民(の松村祥史氏)より、うちが票を取られたのではないか」。

 顕子氏の事務所でボランティアをした熊本市の50代男性は昨夏の衆院選では民主に投票した。「民主にしばらく政権を担当してもらいたかったが、政治とカネ、普天間などの問題で結局自民党と一緒だったとがっかりした」と、みんなの党に“心変わり”した理由を話す。

 顕子氏陣営の野田和彦事務長は「立候補表明から短い期間で、組織も何もない新人が10万票以上とれた。それなりの成果だと思う」と手応えを口にする。野田事務長は、顕子氏の父の本田良一元民主党参院議員の秘書を務め、組合など組織内の票を固める手法の選挙も間近で見てきた。ただ今回は集会などをせず、街頭演説を繰り返してできるだけ多くの市民と接する手法をとった。「昨夏に自民党政権が倒れ、有権者が自分たちの1票で政治が変わることに気付いた。これまでより有権者が政治を身近に感じ、みんなの党に共感した結果、躍進につながったのではないか」。

 共産新人の安達安人氏(54)は、消費税引き上げに真っ向から反対し支持を訴えたが、得票は顕子氏の3割(3万517票)にとどまった。久保山啓介・闘争本部長は「みんなの党もいずれ増税を訴えるだろう。自民や民主と一緒だ」と批判しながらも「『無駄をなくせ』という主張が、自民と民主に対する批判票をうまくとらえた」と、みんなの党躍進の要因を分析してみせた。

 今回の躍進は批判票の取り込みによるもので、党の支持層として定着するかどうかは不透明だ。前川收自民県連幹事長は「批判票なのは間違いないが、ストレートに定着するとは思わない。国会の動きの影響を受け、自民が取り戻すこともその逆もありうる」と動きをうかがう。顕子氏陣営の野田事務長は「今後も、みんなの党の主張をより多くの人に知らせていきたい」と話している。(この連載は、結城かほる、笠井光俊、勝野俊一郎が担当しました)

7861チバQ:2010/07/17(土) 15:17:24
http://www.oita-press.co.jp/featureNews/127691090107/2010_127898412407.html
順風・逆風 検証(1) 連携奏功
[2010年07月13日 10:19]
当選あいさつする足立信也氏(右)と吉良州司衆院議員ら民主党県連幹部=12日午前、JR大分駅前
「組織型」脱却を模索

 第22回参院選大分選挙区(改選数1)は民主党現職の足立信也氏(53)=国民新党推薦=が自民、共産両党の新人を破って再選を果たし、貴重な1人区の議席を守った。選挙戦を振り返り、今後の各党の課題や戦略を探った。

 「民主党が全国的に大敗した結果を真摯(しんし)に受け止める」。投開票から一夜明けた12日早朝、JR大分駅前での民主党県連の街頭演説。足立陣営で選対委員長を務めた梶原九州男県連副代表(県議)は降りしきる雨の中、大分選挙区での勝利を喜ぶ感情を抑え、厳しい口調で訴えた。与党は過半数割れ。昨年の総選挙での大勝から一転、有権者の厳しい審判を突きつけられたことに民主党関係者は危機感を募らせる。
 菅直人首相の消費税増税発言などで“逆風”が吹く厳しい戦いを強いられたが、結果は出した。6年前の初当選時から得票数を減らしながらも九州では唯一、1人区の議席を死守。大分市や別府市など11市町で足立氏が自民党候補の得票を上回り、民主に自民と互角以上に戦える地力がついたことをうかがわせた。
 選挙区に「候補者を立てない」ことで支援方針を打ち出した社民党の支持層にも食い込んだ。足立氏を推薦した連合大分の嶋崎龍生会長は「逆風の中、与野党の垣根を越えて民主、社民両党の連携ができた。来年の統一地方選、3年後の参院選につながる結果」と両党の実質的な協力が勝因の一つであることを強調。両党の支持労組を束ねる立場から今後も橋渡し役を担うことに前向きな姿勢だ。
 民主党県連も今回の勝因の一つに「連合大分や社民党県連合の支援」(小嶋秀行幹事長)を挙げる。一方で、二大政党の一翼としての地歩を固め始めた中、スタンスの変化をうかがわせる声も。梶原氏は「『有権者自ら考え、行動する選挙風土』が県内に根付いてきた」と指摘。党や支持労組をフル稼働させる従来の組織型選挙から草の根選挙への転換が進んでおり、政策や候補者の魅力のアピール戦略をより重視すべきとの考えをほのめかす。
 今後の国政選挙での対応について、吉良州司県連代表(衆院議員)は「政党である以上、協力できる部分と競合する部分があるのは当然」とし、候補者擁立へ意欲を示す。民主党は外部の組織とどのような関係で臨もうとするのか、注目される。

7862チバQ:2010/07/17(土) 15:19:04
(2)がないなあ
http://www.oita-press.co.jp/featureNews/127691090107/2010_127915646663.html
順風・逆風 検証(3) 比例得票 
[2010年07月15日 10:11]

 民主党政権に対する“中間評価”の選挙となった参院選。大分県内の比例代表の得票数は、民主、自民の二大政党がともに前回(2007年)参院選より減らす一方で、県内に組織基盤のない「みんなの党」の伸長が目立った。社民党は元大分県議の吉田忠智氏(54)が当選。その効果もあり、07年より約3千票伸ばした。
 政権党として初めて国政選挙に臨んだ民主党。「県内比例第1党」の座は守ったが、得票率(28・7%)は07年参院選、09年衆院選で達成した30%台を維持できなかった。小嶋秀行県連幹事長は「消費税増税問題の影響も多少あった」としながらも「雇用や社会保障などの政策を着実に実行すれば戻る」と挽回(ばんかい)を誓う。
 自民党は得票数を約3万8千票減らし、与党の「敵失」を十分生かせなかった。岩屋毅県連会長は「党勢は昨年の衆院選後より確実に回復している」と手応えを強調するが、一部の業界団体の離反で組織票が減った影響もうかがえ、立て直しには遠い結果になった。
 一方、自民党と協力した公明党は、連立与党として戦った前回に約6千票を上積み。竹中万寿夫県本部代表はその理由を「福祉や医療重視の党独自の政策を打ち出せた」と分析する。
 共産党は選挙区の得票は伸びたが、比例は前回より約2千票減。林田澄孝県委員長は「小政党の乱立で二大政党への批判票が分散した」と悔やむ。
 2回目の国政選挙を戦ったみんなの党は約4万9千票(得票率8・2%)を集めた。他党からは「第三勢力を求める有権者の票を吸収した」(公明・竹中氏)「消費税増税の反対票をかなり取られた」(共産・林田氏)など勢いを警戒する声が出ている。
 社民党は、吉田氏の個人名での得票(約4万6千票)が目標(県内10万票)を大きく下回った。内田淳一県連合代表は吉田氏の当選を喜びながらも「党の存在感が薄れている。将来ビジョンを明確に打ち出す必要がある」と危機感を募らせている。

7863チバQ:2010/07/17(土) 15:19:54
http://www.oita-press.co.jp/featureNews/127691090107/2010_127925644967.html
順風・逆風 検証(4)続くか自民の過半数
[2010年07月16日 14:00]
 参院選を終えた大分県内の各党の視線は来春の統一地方選、とりわけ県議選(定数44)に向いている。現在の勢力は過半数の自民党の24に対して、民主、社民両党系の統一会派・県民クラブが13。そのほか▽公明党3▽無所属の会2▽共産党1(欠員1)。
 「地方で(政官業がもたれ合う)自民党的システムを解体するためにも非自民勢力を増やす必要がある」(吉良州司民主党県連代表)、「比例代表の吉田忠智氏と支援した選挙区の足立信也氏(民主党現職)が勝ったことは統一地方選への布石になった」(内田淳一社民党県連合代表)。
 国政では与野党に分かれた両党だが、県議選は「非自民で過半数を」との考えは一致している。県民クラブ所属議員の支援産別を束ねている連合大分を交えて積極的に候補擁立に努めることになりそうだ。自民党が強い1人区では無所属の統一候補も考えられている。
 一方、自民党は「現有議席の死守が最大の目標」(岩屋毅県連会長)。長年過半数を維持することで正副議長ポストを独占し、県政への大きな影響力を確保してきた。県議選は昨年の衆院選に続く参院選の敗北で課題に浮かび上がった地方組織の強化にもつながり、結果は党の立て直しの試金石になる。
 既に参院選前には大分、別府両市以外の議員の多くが、公明党関係者と「参院選で公明の比例票上積みに協力し、来春の県議選で支援を受ける」という協力関係を構築。民主、社民側との競り合いに備えている。
 公明党は「選挙結果によっては公明党の3議席がキャスチングボートを握る可能性もある」(竹中万寿夫県本部代表)と現有の大分市2議席、別府市1議席の確保に全力を挙げる。
 共産党は大分市の議席確保とともに前回(2007年)に現職が敗れた別府市で「若いフレッシュな候補を立てて」(林田澄孝県委員長)議席奪還を目指す。
 来春は知事選、大分、別府両市長選もある。国政から地方にステージを移してそれぞれに思惑を抱えた各党がぶつかり合う統一地方選はすぐにやってくる。 (終わり)

7864チバQ:2010/07/17(土) 15:23:39
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20100714-OYT8T01142.htm
改選意識 支援先集め
地方議員


県議や市議が詰めかけた松下陣営の帰陣式 「まだ足りないな」

 参院選中盤の7月上旬。自民党・松下新平(43)を支援する宮崎市議の一人は1枚のリストを手に、自宅でため息を漏らした。

 松下支持に回った県議と宮崎市議は約50人。それぞれが企業や団体に支援を呼びかけるよう、松下陣営から求められていた。

 ノルマは1人60社。名簿を添えて陣営に報告する日が数日後に迫っていた。

 「これ以上、自分では思いつかん」。不足している数十社を、どうしても埋められない。この市議は自分の後援会員に頼み込んで、知り合いの企業を紹介してもらい、何とかノルマを果たした。

 約50人の県議、市議のほぼ全員が期限の6日までに60社の名簿を届けた。合計3000社。陣営の選挙対策幹部は「みんな必死だったに違いない。いずれは自分のためになるんだから」と満足げに笑みを浮かべた。

 国会議員の選挙に際して、地方議員が果たす役割は大きい。候補者を企業や団体に紹介したり、選挙カーに乗り込んで支持を呼びかけたり、自らの後援会員を投入したりするなど選挙戦を下支えする。

 ただ、どれだけ熱を入れるかはケース・バイ・ケース。候補者の人望や党の引き締め具合などで、力の入れ方もその時々で異なる。

 来年春の統一地方選は、県議選や宮崎市議選など21選挙が予定されている。残り1年を切った本番を控え、参院選を自身の選挙の前哨戦ととらえた首長や議員は少なくない。

 ノルマ達成に苦労した宮崎市議も、改選を意識して支援先集めに汗をかいた。「参院選があったからこそ、後援会と緊密な関係を持つ機会ができた」と前向きにとらえている。

 自民党県連幹事長の米良政美は「国政選挙を戦い抜くことで、地方議員は自身の支持基盤の引き締めを図ることができる。まして自分の選挙が間近に迫ると、真剣さが違う」と言う。

 ただ、勝ち馬効果にあやかろうとしてか、優勢とみられる松下の帰陣式には、初めて顔を見せる議員も訪れ、異様な盛り上がりに包まれた。自分が支えて勝利に貢献した――。勝ち陣営に恩義を売り、自身の選挙を有利にしようとする下心も見え隠れする。

 一方の民主党・渡辺創(32)の陣営。党県連代表で県議の井上紀代子は「結果は負けたが、支援する地方議員は支持拡大のため、がむしゃらに動いてくれた。私の後援会も強くなった」と、統一選に向けて手応えを感じていた。

 支持基盤の差や口蹄疫への対応で明暗が分かれた参院選。今回の結果が、県内政界にどのような影響を及ぼし、統一選の勝敗につながるのか。次の戦いに向けた動きは既に始まっている。(文中敬称略。帆足英夫と甲斐也智が担当しました)

(2010年7月15日 読売新聞)

7865選挙制度:2010/07/17(土) 15:25:27
 そもそも、議会運営の観点からは、少なくとも安定多数(129)が必要である。
従って、今回の選挙では67人の当選が必要であった。
 しかも、単純過半数であったとしても、比例を17、3人区で10とすると、

  比例     17
  5人区(1)   2
  3人区(5)  10 (パーフェクトを仮定)
  2人区(12)  12
  1人区(29) 19

という数字になる。これは、1人区で大勝しない限り、単純過半数さえ不可能である
ことを意味している。もし、安定多数を目指すならば、つぎのようなことになる。

  比例   17
5人区(1)   2
3人区(5)  10 (パーフェクトを仮定)
  2人区(12)  12
1人区(29) 26

→今回は非改選が62という有利な数字に支えられていてこの数字であり、
参議院での安定多数の獲得がいかに難しいかがよく分かる。
 
 今回のように、3人区で4人取りこぼした場合の1人区のノルマは途方もないことになる。

   比例   17
5人区(1)   2
3人区(5)  6
  2人区(12)  12
1人区(29) 23

  比例   17
5人区(1) 2
3人区(5)  6
  2人区(12)   12
1人区(29) 30(つまり、不可能)

 つまり、渡部、前原、牧野は選挙制度を一から勉強する必要がある。

7866チバQ:2010/07/17(土) 15:27:36
http://mytown.asahi.com/areanews/kagoshima/SEB201007110093.html
自民・野村氏、大差で再選 農協中心に組織固め 参院選
2010年7月12日


万歳をして当選を喜ぶ野村氏(中央)=鹿児島市大黒町の事務所

 140万358人の県内有権者が国政選挙で初めて民主党政権に示した評価は、「落第点」だった。11日投開票の参院選鹿児島選挙区(改選数1)は、自民現職の野村哲郎氏(66)が出身の農協を中心に組織を固め、全市町村でトップの票を獲得し、大差で再選を果たした。民主新顔の柿内弘一郎氏(56)=国民新推薦=の「県内でも政権交代を」との訴えは、徳之島への米軍普天間飛行場(沖縄県)移設問題や遅れた宮崎での口蹄疫(こうていえき)への対応、菅直人首相の「消費税10%」発言といった民主への逆風の中、かき消された。投票率は58.36%(前回60.67%)だった。

 「自民党再生の第一歩を鹿児島から確かなものにすることができた。公明党を始め、それぞれの立場があるなか支援いただいた団体に感謝したい。正直な政治と現場主義を信条に頑張りたい」

 鹿児島市大黒町の事務所で野村氏があいさつに立つと、支持者から大きな拍手が起こった。党県連会長の森山裕衆院議員や後援会長の川井田幸一JA県中央会長らが駆けつけ、ノンアルコールビールで祝杯を上げた。

 野村氏が本格的に動き出したのは2月。県内80カ所を目標に国政報告会をスタートさせた。ねらいは一つ。出身の農協の外まで、支持を広げることだった。

 6年前の選挙は自民県議団内でも支持が分かれた知事選と同日選だったこともあり、党に頼らず、農協の政治組織「農政連」をフル稼働させ民主候補に圧勝した。しかし、昨夏の総選挙では、「政権交代」を掲げた民主に追い風が吹き、県内でも民主から立候補した4人全員が当選した。

 こうした状況に、陣営は農協票だけで再選は難しいと判断。国政報告会では、地元の自民県議や市町村議に協力を求め、地域に野村氏の名前を浸透させていった。公示後も活発な運動を展開。党県連幹部も「これまでにない選挙をやった」と話す。

 県建設業協会や県医師連盟など、全国的に「自民離れ」が進む支持組織も押さえた。後援会を通じ、比例に候補者を出す公明と選挙協力した。

 盤石な態勢で、最大の不安要因だったのが「風」。しかし参院選前に、民主に逆風が吹いたことにも助けられた。

 普天間問題では、鳩山由紀夫前首相が徳之島移設を進めようとして、県民の反発を招いた。宮崎で発生した口蹄疫被害の問題では、政府の対応に県内の農業関係者も不信感を高めた。突然「消費税10%」構想に言及し、その後の説明がぶれた菅首相の言動も反民主の流れを強めた。

 無党派層へのアピールも心掛けた。選挙カーからオリジナルのテーマソングを流し、ネクタイを外したクールビズ姿で街頭に立ち、進んで握手を求め歩いた。党本部から谷垣禎一総裁や、祖父が南さつま市出身の小泉進次郎衆院議員を応援に招き、並んで、「民主党に単独過半数を渡さない」と訴えた。

7867チバQ:2010/07/17(土) 15:35:41
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-07-13_8072/
[共闘と分裂・参院選後の県内政局](1)自公の苦闘
県政とのパイプ、命綱


島尻氏当確の報道に沸く自公幹部と仲井真知事=11日午後10時32分、那覇市松山の選対本部

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2010年7月13日 09時29分



 投開票が締め切られた直後の11日午後8時半すぎ。那覇市松山にある自民公認で現職の島尻安伊子氏の選対本部に一時、どよめきが起こった。島尻氏を激しく追う山城博治氏が、当日の出口調査で2ポイントリードしているというテレビ局の報道が流れたためだ。

 昨年夏の衆院選で議席を失い、党の存亡をかけて参院選に臨んだ自民党県連。各社の情勢調査などで終始優勢が伝えられていただけに、動揺は大きかった。

 しかし、2時間後「島尻氏当確」テロップがテレビ画面に映し出された瞬間、指笛がなり響き、一気に歓喜ムードに包まれた。島尻氏とがっちり握手を交わした選対本部長の仲井真弘多知事は「一緒に手を組み仕事ができる」と、満面の笑み。新垣哲司県連会長は「知事選に向け、大きな勝利を得た」と自信をみせた。

■   ■

 昨年の政権交代後、野党として挑んだ初の国政選挙。自民党県連は「保守中道の1議席死守」を掲げ、これまでの公明党との選挙協力を維持し、選挙区と比例区のバーター共闘で選挙戦に臨んだ。

 政権交代の余波で、県経済団体会議や県建設業協会が国政選挙の自主投票を決めたことや支援する国会議員がいなくなったことで、現職ながら出馬表明や政策発表は大幅に遅れた。「野党の悲哀」を実感しながら島尻氏が頼ったのは、経済界出身の仲井真知事だった。選対本部長の就任の依頼に一時難色を示したが、公示直前の6月22日には那覇市内で仲井真後援会の総会名目で企業関係者を集めようやく選挙態勢が動きだした。

■   ■

 11月に選挙を控える仲井真知事にとっても、従来の経済界を中心とした態勢構築は欠かせず、両者の思惑が一致。翁長雄志那覇市長らとともに、経済界や福祉団体などへのてこ入れを繰り返した。

 ある自民県連の幹部は「企業動員が効かない中、県政とのパイプを強調することで選挙に臨んだことが勝因だった」と振り返る。

 ただ、経済界や公明党の支持組織が選挙戦の中心を担う構図は変わらず、新たな支持層を獲得する戦略を見いだしているわけではない。野党陣営の分裂という「敵失」が勝利を呼び込んだという側面もあり、県内政局の天王山となる県知事選でその真価が問われることになる。

◇   ◇

 現職の島尻安伊子氏が県政野党の候補者を退けた参院選。結果を受け、各陣営は知事選に向け動きだす。参院選を振り返り、課題を浮き彫りにする。(’10年参院選取材班)

7868チバQ:2010/07/17(土) 15:36:24
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-07-14_8073/
[共闘と分裂・参院選後の県内政局](2)まとまれぬ野党
超短期戦強いられ苦杯


落選の報に落胆する山城博治氏(左から2人目)や陣営幹部ら=11日午後10時40分ごろ、那覇市古島の教育福祉会館

[画像を拡大]
2010年7月14日 09時30分



 「あと1、2週間あれば逆転できた」。11日午後10時40分すぎ、那覇市の教育福祉会館。社民、社大が推す山城博治氏の選対本部長を務めた照屋寛徳衆院議員(社民)は支持者を前に悔しさをにじませた。

 陣営幹部が共通して敗因の理由に挙げたのが出馬の遅れ。立候補表明から3週間の超短期決戦は県政野党の共闘の難しさを浮き彫りにした。

   ■   ■

 社民、社大は当初、共産、民主を含めた幅広い共闘を模索していた。しかし、普天間飛行場移設問題で民主党を中心にした連立政権が県内移設に動きだした3月中旬に、「政権与党にくみしない」とまず共産が離脱。候補者の出馬辞退などもあり、共闘協議は難航した。

 さらに、民主県連は普天間問題をめぐる党本部との「ねじれ」から、独自候補擁立も山城氏への支援も断念。「不戦敗」となった。陣営幹部は「分裂選挙になれば結果は分かりきっていた」と吐き捨てる。

 加えて、移設問題の「争点の見えにくさ」にも苦戦を強いられた。山城氏は、自公政権下で普天間飛行場の県内移設を進めた自民党を批判し、現職・島尻安伊子氏とのスタンスの違いを強調。沖縄平和運動センターの事務局長として反基地運動の先頭に立ってきた実績を強調して、県外・国外移設を求める姿勢を前面に出した。ただ、今選挙で島尻氏も党本部の方針に異なり「県外移設」を訴えたため、違いが分かりにくくなった。

   ■   ■

 共産党県委員会は5月に、沖縄医療生協前理事長の伊集唯行氏を推薦候補として担ぎだした。普天間飛行場の無条件撤去を主張し、独自色を鮮明にして、幅広い県民の支持を得ようとした。

 選挙戦では県内移設を容認する民主党と連立離脱後も全国で選挙協力している社民を批判したが、支持は広がらず、同党の固定票とされる6万票を下った。

 県委員長の赤嶺政賢衆院議員は「自民にも国政与党にもくみしないという枠組みができた」と胸を張る。

 ただ、革新支持層からは「共闘枠組みを崩した」などの批判も少なくない。共産党党幹部は「国政で与野党に割れる中、候補者の擁立は当然」と主張。県内政局の天王山となる知事選に向け「社民、社大と共闘を目指すことになるだろうと」と話すが、選挙戦で生じた感情的なしこりは共闘協議に影を落とす。社大幹部は「人選や枠組み協議を急ぐ必要があるが、冷却期間も必要」と頭を悩ます。(’10年参院選取材班)

7869チバQ:2010/07/17(土) 15:37:01
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-07-15_8135/
[共闘と分裂・参院選後の県内政局](3)正念場の民主県連
本部は圧力 県民は失望


支持者の前で敗戦の弁を述べる喜納昌吉氏(左)=12日午前4時38分、那覇市牧志の選対事務所

[画像を拡大]
政治 2010年7月15日 09時30分



 「県民は米軍普天間飛行場の移設問題で政府に裏切られたという感情が強かった」 12日午前4時半すぎ、那覇市牧志の選対事務所。参院選全国比例で再選を果たせなかった民主党県連代表の喜納昌吉氏は、疲れ切った表情で無念さをにじませた。

 新垣安弘幹事長も「選挙区で候補者が擁立できず、戦いにくかった」と無力感をただよわせた。普天間移設をめぐる政府・党本部と県連の「ねじれ」。民主党政権に影響力を行使できない県連に対する県民の強い失望感が、選挙結果に表れた。

   ■   ■

 喜納氏ら県連の議員は、普天間問題で一貫して県外・国外移設を訴えてきたが、5月になって鳩山由紀夫前首相が名護市辺野古移設を表明。県民の期待感は怒りに変わり、県連にも抗議が殺到した。

 県連の主張を形にしようと、独自候補擁立を検討したが、党本部は争点化回避のため候補者擁立を阻止。さらに、県連は独自に山城博治氏(社民、社大推薦)の推薦や支援を表明しようとしたが、党本部の安住淳選対委員長は「政府方針と違う候補者を応援するな」と明言。喜納氏の比例公認取り消しをちらつかすなどの「圧力」をかけられ、選挙区は全国で唯一不戦敗となった。

 喜納氏は政府への不満票を取り込む狙いから、県内での運動に重点を置いた。「民主党とは書かないで。沖縄の心を訴えるのは喜納」と呼び掛けたが、支持は広がらない。街頭では「政府は沖縄問題から逃げている」「迷走するな」と批判にさらされた。

   ■   ■

 落選直後、喜納氏は記者団に代表職辞任を示唆した上で、「基地問題で今からアメがざっとくる。アメで(政府と)沖縄問題を取引するような人であってほしくない」と後任に注文を付けた。

 新垣幹事長は「普天間問題が正念場を迎える。知事選や統一地方選を戦い抜く上でも喜納代表の力が必要」と慰留するが、県連の一部には来年2月の県連大会前に交代を求める声もある。

 後継の人選は玉城デニー、瑞慶覧長敏の両衆院議員を軸に進む可能性が高い。ただ、菅直人首相は普天間の辺野古移設を進める方針を示しており、名護市など地元説得を県連に求める可能性もある。

 首相官邸内には「喜納氏はがちがちの県内移設反対派だが、玉城氏は柔軟。玉城氏が県連を主導してくれれば政府方針に理解を得られやすくなる」との声もある。県連は正念場に立たされている。(’10年参院選取材班)

7870チバQ:2010/07/17(土) 15:37:44
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-07-16_8136/
[共闘と分裂・参院選後の県内政局](4)労組と経済界
知事選見据え対応模索
政治 2010年7月16日 09時45分

(29時間51分前に更新)

 「国政選挙は政党中心でやってもらう」。昨年11月に国政選挙で特定候補者を支援しない方針を決めた県経済団体会議(議長・知念榮治県経営者協会会長)は、今回の参院選で“原則”を貫いた。自民・保守の主要選挙は、企業団体主導の様相を呈していたが、昨年の政権交代後、関与の在り方が一変。ある幹部は「政府との関係もあり、国政野党の候補者を表だって支援することは難しい」と明かす。

 危機感を強めたのは仲井真弘多知事。6月22日には、後援会の総会と同時に、知事公邸に経済界の関係者を集め、島尻安伊子氏への支援を要請した。だが、通常は経済界幹部らが日参する選対事務所に、その姿はまばらで、企業からのボランティアの人数も少なかった。有力企業のテコ入れがあったのも終盤に近くなってからだった。

 経済界の機動力に頼れなかった島尻陣営だが、結果は4万票以上の差をつけて当選。別の幹部は「相手陣営に風は吹かず、島尻氏の知名度が上回った」と分析、脱経済界の実績となったことに安堵(あんど)する。同会議は、知事選については統一対応を模索する考えだ。

    ■   ■

 選挙運動で、革新系陣営が頼りにしてきた労組から、現職の役員を擁立した今選挙。自治労県本部副委員長の山城博治氏を推した同本部の比嘉勝太委員長は、「身内候補であり、短期決戦。危機感を持って精いっぱいやったが、末端まで広げるには十分な時間がなかった」と振り返る。

 人選をめぐり、比嘉委員長らは、県政野党の4党共闘や、民主県連の推薦を要請。参院選と県知事選が重なる12年に1度の重要な年でもあり、参院選は前哨戦として県政野党、労組それぞれの結束と組織の強化を重視してきた。

 同じく統一候補擁立を求めて県政野党に5月末、意見交換の場を呼び掛けた連合沖縄の仲村信正会長は「各組織の比例候補とセット戦術はできたが、短期間で従来の運動量には足りなかった。労組内でも役員と末端では認知度に差があった」と総括。「人選に口出しする立場ではないが、知事選は早めに話を進めるよう求めたい」と話す。

 比嘉委員長は「結果は残念だが、民主や社民、社大の各政党が候補を立てる最悪のシナリオは避けたかった。労組と政党の距離間にもさまざまな意見があるが、労組は政党の下請けではない。政策の実現と民意の反映のため、知事選でも可能な限り議論していきたい」と、県政のトップを決める天王山の知事選を見据える。(’10年参院選取材班)

7871チバQ:2010/07/17(土) 15:41:43
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20100714ddlk08010120000c.html
組織戦の余波:参院選後の政党事情 長塚氏、風吹かず /茨城
 ◇二重基準に不信
 「新しいスタイルの選挙をさせてもらったが、やはり組織の力を大きく感じた。1人で選挙を作っていくのは難しかった」

 参院選落選が固まった11日午後8時55分ごろ、民主新人の長塚智広氏(31)はつくば市の事務所で、現職2人に組織戦で敗れたとの認識を、うっすら涙を浮かべて語った。民主党本部主導で擁立されたが、敗戦の弁を述べた場に国会議員や県議の姿はなかった。

 「元五輪代表の自転車選手」という経歴をアピールするため、遊説で五輪用の赤白の自転車スーツに身を包んで若さを前面に出し、「新しい政治は新しい世代に」と訴えた。「無党派の代表」と自らを規定し、常勤のスタッフはボランティアの「主力5人」(長塚氏)だけ。テレビ報道を意識した空中戦に徹し、比例候補で抜群の知名度を誇る柔道家の谷亮子氏の応援を要請し、水戸、つくば市など都市部のアベック遊説をした。

 しかし選挙結果をみると、組合出身の郡司彰氏(60)と距離を置く民主党支持層を一定程度取り込んだものの、期待していた無党派層の支持は分散し、長塚氏への風にはならなかった。無所属で出馬した昨夏の知事選では26万票を獲得し、地元・取手市で約2万票で橋本昌知事と互角に争う勢いを見せたが、今回は全県で約6万票減少。足元の取手すら5000票減らし、地盤沈下を露呈させた。

 知事選で長塚氏を支持したという男性会社員(35)=つくば市=は、「(知事選で)茨城を良くしたいと言っていたので、若いし、期待した。参院選は裏切り。議員になれればいいのかと、失望した」と説明なく国政に転じたことへの不信感を示した。また、小沢一郎前幹事長の強い指導で県連が推す候補を差し替えて出馬したにもかかわらず「無党派代表」と強調したことに「政党隠し」と批判的な声もある。

 街頭で政策を訴えない選挙戦略について長塚氏は選挙期間中、「熱い姿勢」は見せた方が効果があるとの認識を示していた。しかし、落選の結果を受け「有権者に足を止めていただく場や集会がなかったので、政策も訴えたかったが、県内は広く、難しかった」と挫折感をにじませた。

 選挙戦では「政治とカネ」を巡るスキャンダルのイメージが強い小沢氏事務所とは距離を置いたが、アドバイスは受け続け、「党と個人」の関係は最後まであいまいだった。

 小沢氏の県内後援会「茨城一新会」(畑静枝会長)は当初、長塚氏支援で政党ビラを配るなど「地上戦はこちらが受け持つ」と協力していた。しかし、小沢色を消したい長塚氏側が没交渉を貫いたため、会の支援活動は後退。開票日には誰も事務所に姿を見せないという結果になった。

 一方、東京の小沢事務所とは水面下で連絡を継続。選挙中盤戦の新聞各紙の世論調査で郡司氏と2議席目を争う接戦を展開中との分析が流れると、東京から小沢氏秘書がつくば市を抜き打ちで訪れ、疲れの見えるスタッフを集め「あと6日あるから追いつける」と励ました。長塚氏本人は「組織に依存しない手作り選挙」を貫いたとの認識だが、小沢事務所は終盤で県内の郵政政策研究会に支援を働きかけており、組織戦と無縁の戦いにはならなかった。

 「国政は政党政治が基本だと思うので、このまま継続させていただく」。敗戦の弁で長塚氏は今後も、民主党員として国政を目指す考えを示した。党を代表する政治家として、政策と組織にどこまで責任を持つのか−−。長塚氏の言葉を、有権者は注視している。【高橋慶浩】

7872チバQ:2010/07/17(土) 15:42:28
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20100715ddlk08010211000c.html
組織戦の余波:参院選後の政党事情 民主県南・北、労組票巡りしこり /茨城
 ◇依存度、温度差浮き彫り 県議選に向けて重要なかじ取り
 「昨年の政権交代の意義と安定した政治の重要性に理解を」

 参院選選挙区(改選数2)で2議席目を郡司彰氏(60)と長塚智広氏(31)の民主2人が接戦しているとの世論調査報道が出た翌日の6日。郡司氏の総合選対本部を指揮する連合茨城の児島強会長は、傘下の38団体に通達を出した。副農相の郡司氏が落選する事態になれば、政治の安定は遠のくという危機感を訴えたものだ。ある連合幹部は「組合員の家族も合わせれば30万票になる」と話し、組合票固めに終盤の追い上げの望みをかけた。

 参院選は、労組基盤の強い県北を中心に郡司氏が長塚氏を大きく引き離し、全県で10万票以上の差を付けた。しかし竜ケ崎市、取手市など県南中心に8市町では長塚氏が郡司氏を上回り、労組の危機バネが届かない現状を浮き彫りにした。

 県南で長塚氏が票を伸ばしたのは、つくば市に事務所を置き、都内に通勤する「茨城都民」をターゲットにした戦略が一定の効果を見せたと言える。加えて、昨年の知事選で長塚氏を応援した小泉俊明衆院議員(3区)周辺の地方議員や後援組織の一部が、県連の方針に反して長塚氏支援に流れたとみられる。小泉氏本人は「郡司氏支援に一本化」の県連指示を受け郡司氏支援にまわったが、「それでは後援会に説明がつかない」(県南の市議)と反発も出ていた。

 参院選で労組票の限界が見えたことを受け、12月の県議選に向けた候補者擁立を巡り、労組依存の強い県北と、保守層や無党派票の掘り起こしに重点を置く県南の国会・地方議員の間で温度差も出始めた。県連は全36選挙区での候補擁立を目標に15選挙区で候補を決めたが、県北は「全選挙区で戦うのは厳しい」(衆院議員)と守りの姿勢。一方、県南では「非労組系の内定は終わっていて、発表のタイミングを探っているだけ」(地方議員)と勢いづく。ある県南の地方議員の後援会幹部は「県南の都市部では労組票は関係ない。無党派層取り込みにもっと力を入れるべきだ」と言い切った。

 参院選の「複数選挙区には複数候補」を原則にした小沢一郎前幹事長の狙いは、支持基盤の違う2候補が競い合い党支持基盤の拡大を図ることだった。しかし郡司氏と長塚氏の得票数を合わせると約51万票で、トップ当選の自民現職、岡田広氏(63)の得票数(49万9566票)をわずかに上回る程度。民主2人の戦いは党支持基盤の中での争いに終わり、支持基盤が広がったとは言えない。

 選挙期間中、県連は党本部から割り当てられた選挙カーを長塚氏には貸さず、他県に回した。長塚氏は党公認候補となったことで県連の参議院選挙区第1総支部長の肩書を与えられたが、県連はホームページで第2、第3支部長の紹介しか載せないなど、徹底して長塚氏を無視し、けん制し続けてきた。

 郡司氏は当選後、「2人勝ち抜ける基盤はできていなかった」との認識を示し、「県議選も含めて、どれだけ強固な基盤を作れるかが、参院選後の試金石になる」と語った。支持基盤拡大に向け、労組と非労組系の党支持層をバランス良く車の両輪にできるのか−−。県連は来週以降の常任幹事会で長塚氏の処遇を決める。冷遇し続けたまま県議選に臨むのか、その処遇から姿勢は試されている。【鈴木敬子、高橋慶浩】

7873チバQ:2010/07/17(土) 15:43:15
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20100716ddlk08010180000c.html
組織戦の余波:参院選後の政党事情 自民県連、知事との和解「演出」 /茨城
 ◇トップ当選、岡田氏効果 与党化へ加速か
 ◇分裂防ぐも「もろ刃の剣」 「みんなの党」浸透に余地
 「ようやく自民党が再起をするきっかけができた」

 参院選選挙区でトップ当選を果たした自民現職、岡田広氏(63)の水戸市内の事務所で11日午後8時すぎ、選対本部長を務めた梶山弘志衆院議員は万歳三唱後、安堵(あんど)した表情でこう語った。トップ当選で12月の県議選の弾みにすると目標を上げ、党組織の再結束を図った自民県連。日立市を除く43市町村で得票数のトップを飾った結果は、昨夏の衆院選・知事選のダブル敗北による保守分裂を克服し、党再建への基盤を回復したと誇れる内容だった。

 選挙戦では、知事選で県連方針に反して橋本氏支援にまわった地方支部とも関係を修復し岡田氏支援で連携。和解を象徴するかのように、万歳から約1時間後、橋本昌知事が事務所を訪れ「頑張ってください」と岡田氏と握手。岡田氏も「これからもよろしくお願いします」と答えた。

 しかし会場には、知事選で橋本氏と激しく対立した前県連会長、山口武平県議の姿はなかった。「選挙区が遠いので、来るようお願いしていない」と県連関係者は説明するが、会場にいた一人は「距離があることを思い出してしまうな」と和解の場面の山口氏不在を複雑な表情で話した。

 ダブル選敗北で引責辞任した山口氏の後を継いだ岡田新執行部は、参院選前に知事との和解を図るための布石を次々打った。5月に発表した政権公約「ローカルマニフェスト茨城県版」では、橋本県政を支える政策を基調にし、県政与党の立場に転換。6月定例議会では、山口氏ら旧執行部の批判を押し切って橋本知事が要望していた、県医師会関係者が「つながりは密だ」と認める保健福祉部長の山口やちゑ氏を副知事に充てる人事案を了承した。民主党に大きくカジを切った県医師会の政治団体「県医師連盟」の意向が橋本県政にも強まるのではと懸念する見方も県連内にうずまく中で、苦渋の政治的選択だった。

 一方、県連はローカルマニフェストで県出資団体の破綻(はたん)処理問題については「事業運営の責任体制を明確にする」との文言を盛り込み、知事を追及するカードを残した。「特定の問題では是々非々の立場で臨んでいきたい」(県連関部)と、民主党ともパイプのある知事を全面支援することには一歩距離を置く。岡田氏の当選祝いに事務所を訪れた後、そのまま民主党現職の郡司彰氏(60)の当選祝いに向かった橋本知事。自民県連の県政与党化は、県連内の分裂を防ぐ効果はあるが、県南を基盤とする県医師連盟や保守系新党との対決を避けることになり、もろ刃の剣。知事との「是々非々」は、綱渡りと言える。

 参院選勝利の勢いで党再建を一気に進めたい県連は、事実上空白となっている衆院1区、5区、6区の支部長選出を急ぐ。毎日新聞が比例得票数を単純に県議選選挙区にあてはめて議席予想したシミュレーションによると、みんなの党は県議選で5議席獲得する潜在力がある。1区の水戸市、5区の日立市、6区の土浦市、つくば市。そして旧執行部とのしこりが残る筑西市。みんなの党は自民県連が結束できていない“すき間”を縫って支持を広げている。

 参院選で落選したみんなの党の大川成典氏(46)は「県議選では党公認で出馬を検討している人物が複数いる」と話す。県議選でみんなの党が保守系改革派の旗幟を鮮明にした時、県政与党の自民県連はどんな政治的カラーを打ち出すのか。県南の自民県議は「保守票が逃げてしまうことは何としても避けなければならない」と危機感を強める。【大久保陽一】

7874チバQ:2010/07/17(土) 15:44:36
http://www.ibaraki-np.co.jp/series/san2010/page72.htm
検証(1) 民主の誤算
2010/07/13 (火) 本紙朝刊 総合1 A版 1頁


■地域基盤の安定急務
「こんなに団体推薦をもらっていながら票が伸びないのはなぜだ」。選挙戦終盤、民主党の郡司彰氏(60)陣営の幹部は、郡司氏の厳しい情勢を伝える各紙の報道に頭を抱えた。
各紙は終盤情勢の世論調査から、戦いを優位に進める自民党の岡田広氏(63)に対し、郡司氏ら複数候補による激しい2議席目争いを伝えた。
郡司氏の出陣式。大畠章宏党県連会長は、「これまでに35団体から支援をいただいた」と述べ、司会者が各支援団体名を読み上げ、会場の熱気をあおった。政権交代後初の国政選挙。支援団体は6年前の2倍に達した。
組織が頼みの選挙戦。最終盤に掛けての組織固めが奏功し、郡司氏は2位争いから1歩抜け出して議席を確保した。しかし、党2人目候補の長塚智広氏(31)との2議席独占ばかりか、トップ当選も逃した。

今回の郡司氏の得票は約31万票(得票率約24%)。前回2004年の約48万票(同約41%)から約17万票減らした。
いくつもの「想定外」(郡司氏)が誤算だった。社民党の連立政権離脱▽鳩山由紀夫政権の退陣▽菅直人政権の誕生▽消費税率10%発言−。民主の支持率は乱高下して「追い風」はなく無党派層を取り込めなかった。
中でも、大きく影響したのは、茨城選挙区で初の民主2人擁立。みんなの党の大川成典氏(46)ら第三極勢力を含む7人の混戦を招く要因になった。
党支持層も分散化。長塚氏は約20万票(得票率15.9%)を獲得。郡司氏と2人合わせた得票では岡田氏の約49万票を上回った。県内比例票でも、民主は自民より約4万票多い約39万票を獲得。さまざまな要素が重なる中で、評価が難しい結果となった。

郡司氏は2人擁立について「議席独占は政権安定化のために越えなければならない壁だが、その基盤はなかった。あらためて党全体で議論すべき」と指摘した。
昨夏の衆院選では県内7小選挙区で計81万票を獲得し、比例候補を含めて9人の衆院議員が誕生。各区の総支部長を軸に、その得票を安定した支持に結び付けられるかが今後の課題だ。
党の最大支持母体である連合茨城の児島強会長は、「6年に一度の選挙ではブランクが長すぎる。日ごろの活動を見直す必要がある」と、衆参議員の日常活動とともに、組織だけに頼らない基盤づくりの必要性を強調する。
地域が下支えする自民党組織。自民県議47人に対し、民主県議は6人。党県連は年末の県議選に36全選挙区での擁立を決めた。地域基盤を安定させるためには県議選で一定の成果が求められる。

政権交代時の民主党の勢いが陰り、自民党が復調の兆しを見せた参院選。茨城選挙区の戦いを検証する。

【写真説明】
支持者から花束を受け取り笑顔を見せる郡司彰氏=11日午後9時、水戸市笠原町の選挙事務所

7875チバQ:2010/07/17(土) 15:45:15
http://www.ibaraki-np.co.jp/series/san2010/page73.htm

検証(2) 2人目の挑戦
2010/07/14 (水) 本紙朝刊 総合1 A版 1頁


■組織頼らず逆風直撃
「組織の力は大きいと感じた」。11日夜、つくば市の事務所で長塚智広氏(31)は支援者約15人を前に肩を落とした。
茨城選挙区で2議席独占を目指す民主党の小沢一郎前幹事長の方針で「2人目候補」に抜てきされた長塚氏。現職の郡司彰氏(60)支援で一本化した党県連とは一線を画した。「郡司さんは組織があるが、僕は組織戦をしない前提だったので、何もない状態からのスタート」(長塚氏)だった。
党本部のもくろみは、アテネ五輪自転車競技銀メダリストという長塚氏のタレント性を生かし、若い無党派層の取り込みを図り、郡司氏とすみ分けして大量得票に結び付けることにあった。長塚氏は団体への推薦依頼をしないなど組織に頼らず、公示前のチラシなどに民主党の文字を入れずに活動を展開。「無党派、若者の代表」を強調して無党派層への浸透を狙った。
さらに、小沢前幹事長が長塚氏の支援母体と構想していた小沢氏支援団体「茨城一新会」の支援も受けず、党本部から送られた県内外の党国会議員秘書ら3人のほかは、ボランティアが支えた。

「勇気を持って新しいスタイルの選挙に挑戦した」。長塚氏は遊説活動も独自のスタイルを貫いた。五輪メダリストらしく、「もう一度ニッポンにメダルを」ののぼりを立てた自転車で県内を6千㌔以上走破。駅や交差点に毎日立った。
徹底した〝露出作戦〟で、分かりやすさとインパクトを重視した。有権者の反応は「勢いがあって良い」「もっと政策を訴えるべき」などと賛否両論だったが、無党派層への浸透に手応えを感じた時期もあった。
しかし、結果は民主支持層の2割強を固めたが、無党派層の取り込みは不十分。民主への逆風のほか、みんなの党の躍進やタレント候補への逆風も伸び悩んだ要因とみられ、長塚氏は「空中戦とも言われたが、人も足りない中、広い茨城でこれ以上やりようがなかった」と振り返った。

小沢氏の幹事長辞任で、党本部の2議席独占の前提が崩れ、「現職優先」に切り替わったことも、長塚氏にとって痛手となった。選挙戦を通じて党の応援弁士は、五輪メダリストとして長塚氏と個人的なつながりのある谷亮子氏のみ。長塚氏の出身地である取手市内に郡司氏の応援に入った閣僚来訪も翌日の新聞報道で知る始末。陣営からは「現職優先とはいえここまでとは」と不満が漏れた。
独自の選挙を貫いた長塚氏は約20万票で落選。昨夏の県知事選より6万票減らしたが、組織頼みの選挙戦の在り方に一石を投じた。
「日本を心配する気持ちは変わらない。国政への第一歩だと思っている」

【写真説明】
のぼりを立てた自転車で県内を走破し、支持を訴えた長塚智広氏=常陸大宮市山方

7876チバQ:2010/07/17(土) 15:45:52
http://www.ibaraki-np.co.jp/series/san2010/page74.htm
検証(3) 復調の自民
2010/07/15 (木) 本紙朝刊 総合1 A版 1頁


■地域基盤の安定急務
「こんなに団体推薦をもらっていながら票が伸びないのはなぜだ」。選挙戦終盤、民主党の郡司彰氏(60)陣営の幹部は、郡司氏の厳しい情勢を伝える各紙の報道に頭を抱えた。
各紙は終盤情勢の世論調査から、戦いを優位に進める自民党の岡田広氏(63)に対し、郡司氏ら複数候補による激しい2議席目争いを伝えた。
郡司氏の出陣式。大畠章宏党県連会長は、「これまでに35団体から支援をいただいた」と述べ、司会者が各支援団体名を読み上げ、会場の熱気をあおった。政権交代後初の国政選挙。支援団体は6年前の2倍に達した。
組織が頼みの選挙戦。最終盤に掛けての組織固めが奏功し、郡司氏は2位争いから1歩抜け出して議席を確保した。しかし、党2人目候補の長塚智広氏(31)との2議席独占ばかりか、トップ当選も逃した。

今回の郡司氏の得票は約31万票(得票率約24%)。前回2004年の約48万票(同約41%)から約17万票減らした。
いくつもの「想定外」(郡司氏)が誤算だった。社民党の連立政権離脱▽鳩山由紀夫政権の退陣▽菅直人政権の誕生▽消費税率10%発言−。民主の支持率は乱高下して「追い風」はなく無党派層を取り込めなかった。
中でも、大きく影響したのは、茨城選挙区で初の民主2人擁立。みんなの党の大川成典氏(46)ら第三極勢力を含む7人の混戦を招く要因になった。
党支持層も分散化。長塚氏は約20万票(得票率15.9%)を獲得。郡司氏と2人合わせた得票では岡田氏の約49万票を上回った。県内比例票でも、民主は自民より約4万票多い約39万票を獲得。さまざまな要素が重なる中で、評価が難しい結果となった。

郡司氏は2人擁立について「議席独占は政権安定化のために越えなければならない壁だが、その基盤はなかった。あらためて党全体で議論すべき」と指摘した。
昨夏の衆院選では県内7小選挙区で計81万票を獲得し、比例候補を含めて9人の衆院議員が誕生。各区の総支部長を軸に、その得票を安定した支持に結び付けられるかが今後の課題だ。
党の最大支持母体である連合茨城の児島強会長は、「6年に一度の選挙ではブランクが長すぎる。日ごろの活動を見直す必要がある」と、衆参議員の日常活動とともに、組織だけに頼らない基盤づくりの必要性を強調する。
地域が下支えする自民党組織。自民県議47人に対し、民主県議は6人。党県連は年末の県議選に36全選挙区での擁立を決めた。地域基盤を安定させるためには県議選で一定の成果が求められる。

政権交代時の民主党の勢いが陰り、自民党が復調の兆しを見せた参院選。茨城選挙区の戦いを検証する。

【写真説明】
支持者から花束を受け取り笑顔を見せる郡司彰氏=11日午後9時、水戸市笠原町の選挙事務所

7877チバQ:2010/07/17(土) 15:47:10
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20100714/CK2010071402000111.html
参院選群馬 激戦の後で<1> 民主惨敗の衝撃 『県内でも政権交代』遠く
2010年7月14日

落選が決まり、頭を下げる富岡氏(右)。惨敗を受け、県選出の衆院議員らも沈痛な面持ちを浮かべた=高崎市の選挙事務所で


 桐生市で九日に開かれた民主党現職、富岡由紀夫氏の総決起集会。投票日を二日後に控えているのに半数以上が空席のまま。会場は千五百席に対し、参加者は約六百三十人(主催者発表)。主催者は「人を集める時間が足りなかった」と言うが、政権与党になっても、なお弱い足腰を露呈する結果となった。

 昨年の衆院選では政権交代への期待感が未曾有の追い風となり、「自民王国」と言われる群馬でも民主は三つの小選挙区で勝利をつかんだ。“風頼み”の部分はあったが、各候補者が個人後援会を組織し、労組依存の従来型の選挙戦と一線を画した戦いが功を奏した。

 「国では昨年、政権交代したが、県内はまだ」(柿沼正明衆院議員)との意気込みで迎えた参院選。知事、県議会とも自民が「与党」となっている現状を踏まえ、来年の統一地方選、そして知事選が視線の先にあった。

 しかし、党県連会長である富岡氏の陣営は労組に軸足を置いた従来型の選挙戦を展開。個人後援会は弱く、労組など支持団体の組織固めが中心。複数の衆院議員が戦略変更を求めたが、聞き入れられなかったという。

 結果は惨敗。中島政希県連会長代行は「群馬は全国でも自民が一番強いところ。民主にとっては基盤が弱い上に逆風が来て、全国でもまれに見る困難な選挙区になった」とかばったが、富岡氏は敗因の一つに「組織づくり」を挙げ、率直に反省した。

 県連は二〇〇六年に発覚した不正経理問題をきっかけに、労組の手厚い支援を受ける「労組系」と、労組に依存しない「保守系」が対立。先の衆院選でも候補者擁立を通じ、両者が水面下でつばぜり合いを演じた。

 当時の小沢一郎幹事長の仲裁で、富岡氏を会長とすることなどで対立は終息。とはいえ“わだかまり”が残っているのも事実。桐生市の総決起集会でも保守系の筆頭、石関貴史衆院議員は「所用のため」出席しなかった。

 ただ、かつてのような深刻な対立はなくなった。宮崎岳志衆院議員は「労組系と保守系の対立はもうない」と断言。石関氏も「私は私のやり方で富岡さんを応援している。負けたとはいえ、労組とそれ以外が一緒にやらないとこれだけの票は出なかった」と話す。労組系の富岡氏自身も「対立の影響はまったくない」と言い切る。

 今後、富岡氏が県連会長を退く事態となれば対立が再燃する恐れはある。しかし、中島氏は「対立はあるが、かつて自民が福田、中曽根両元首相系でしのぎを削った『福中対決』と同じ。活力になる対立だ」と話す。この言葉通り競い合うことで支持基盤を広げることができるか、内部対立で県民の信頼を失うのか。「県内でも政権交代」を実現できるか岐路に立っている。

  ◇   ◇

 全国二十九の一人区で唯一、民主、自民の現職が生き残りをかけて争った参院選群馬選挙区。昨年夏の衆院選で政権与党となった民主を、野党に転落した自民が大差で破った。この結果をもたらした背景、そして今後の行方を探った。

7878チバQ:2010/07/17(土) 15:47:42
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20100714/CK2010071402000111.html
参院選群馬 激戦の後で<2> 自民復活の一歩 “究極”の組織戦で圧勝
2010年7月15日

大差での圧勝に万歳する中曽根氏(中)。徹底した組織選挙が功を奏した=前橋市の選挙事務所で


 「群馬県では、国家目標や長期的展望のない民主党政治に、間違いなく『ノー』の審判が下った」。参院選群馬選挙区で自民党候補としては過去最多の得票を記録し、五回目の当選を決めた十一日夜、前橋市の選挙事務所であいさつに立った中曽根弘文氏は、衆院選惨敗のショックを振り払う“圧勝劇”を、自民復活の「確かな一歩」と言い切った。

 全国の有権者が自民党政治からの変化を期待し、民主党を歴史的大勝に導いた昨年の衆院選。盤石の「自民王国」を誇ってきたはずの群馬も例外ではなく、小選挙区で閣僚経験者や当時の党幹部が次々と落選した。

 古参の支持者からも「旧来型の選挙を続ける限り、党に明るい未来はない」との声が出る中、党県連が参院選で選択したのは、これまでの選挙手法をさらに深めた“究極”の組織戦だった。

 党勢衰退への危機感が強まり、長年の確執に揺れた「中曽根派」と「福田派」がなりふり構わず手を組み、選対を一本化。与党議員としての存在感を強調する民主の富岡由紀夫氏に対して、自民は「史上最強の体制」(山本一太参院議員)を組んで参院選に臨んだ。

 「あの中曽根と福田が、同じ壇上に立っている」。中曽根陣営の選対事務長に就任した福田康夫元首相は、中曽根氏と行動を共にし、県内各地をくまなく遊説した。「安心してください。群馬の自民には、もう内部対立なんて存在しないんですよ」。中曽根氏や福田氏は県連内の団結を声高に叫びながら、県議会や市町村議会で多数を握る自民こそが、群馬の“与党”だと主張し続けた。

 中曽根氏が圧倒的な票を獲得した選挙結果に、県連選対本部長を務める南波和憲県議は「これまでの自民の選挙は各国会議員の個人的な力だけで戦ってきた。今回は初めて、本当の意味で一体化した組織の中で選挙ができた」と自信を深めた。

 だが、自民が目指す「完全復活」は、次期衆院選での勝利がなければ達成できない。議席を失った衆院小選挙区群馬1〜3区のうち、2、3区は現在も“後継者”が未定。参院選を通じて培った県連の結束を足掛かりに、民主から議席を奪還できる実力を備えた候補を擁立できるかが、党勢回復の成否を握る。

 圧勝の喜びに浸る選挙事務所で、真下誠治県連幹事長はこう言って気を引き締めた。「この勝利に浮足立ってはならない。野党に転落した自民の信頼回復は、まだ不十分なままだ」

7879チバQ:2010/07/17(土) 15:48:16
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20100716/CK2010071602000111.html
参院選群馬 激戦の後で<3> 消費増税問題 無駄遣いの議論が先
2010年7月16日

消費増税と大企業減税に反対するのぼりの前で街頭演説する店橋氏=前橋市で


 群馬選挙区で約七万五千票を得た共産新人の店橋世津子氏には、公示前に訪れた下仁田町で脳裏に焼き付いた光景がある。

 今回最大の争点となった消費税率の引き上げ問題。反対の演説をした後、中高年の女性に握手を求めて歩み寄った際、女性が「本当に上げられては困る」と涙声で訴えた。

 選挙期間中、約二百七十カ所で遊説した店橋氏。「国民の生の声に、消費増税に反対する意見が根強い」と実感を込める。同党の小菅啓司県委員長も「公示後、消費増税に反対する電話が(選挙事務所に)何本もかかってきた。来年の統一地方選に向け、一貫して反対する」と強調した。

 これに対し、圧勝した自民現職の中曽根弘文氏は、公示前に「景気が良くなったら、国民の理解を得て税率約10%とし、福祉に充てたい。外国に倣えというわけではないが、5%の税率は諸外国に比べて低い」と指摘。ただ、選挙戦では消費増税に多くは触れず、大量得票との関連は薄そうだ。

 中曽根氏に大差をつけられた民主現職の富岡由紀夫氏も公示前、消費税問題にあまり触れなかった。財政再建が持論とあって、公示後は「まず自民党に消費税引き上げの原因である財政赤字の責任を取ってもらう。(消費増税が必要になるのは)自民が無駄遣いし、積み上げた借金が原因だ」と主張した。

 民主の石関貴史衆院議員は「昨年のマニフェストでは増税の議論はしないと約束したが、(今回は党が消費増税を)議論もせずに唐突に持ち出した」と敗因を分析した。

 一方、「台風の目」となったみんなの党。比例代表の「ご当地候補」で、同党から立候補した元経済産業省課長補佐の上野宏史氏は初当選を決めた直後、こう言い切った。「増税前にやるべきことがある。自分も官僚だったが、まず官僚や国会議員が身を切るべきだ。無駄な予算もたくさんある」

 総務省は十三日、十二省庁が所管する二〇〇六〜〇八年度の予算や補助金で計約二十億円もの不正経理があったと公表した。各種世論調査で賛否が拮抗(きっこう)する消費税率引き上げ問題。増税の前に、多くの国民が納得するまで無駄遣いの議論を深めることが先だ。

7880チバQ:2010/07/17(土) 15:48:52
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20100717/CK2010071702000093.html
参院選群馬 激戦の後で<4>知事選への思惑 自民対『小寺』 残る構図
2010年7月17日

自民大勝に終わった参院選。県庁のあるじを決める1年後の知事選にどう影響するか=前橋市で


 「次は無所属で戦いたい。応援を受けられるところは(自民党に限らず)すべてお願いしたいと考えている」

 参院選群馬選挙区の結果判明から一夜明けた十二日午前。県庁で会見した大沢正明知事は、支持基盤である自民の中曽根弘文氏が大勝したことへの喜びを素直に表しながら、来夏に控える知事選に「県民党」を掲げて出馬する意向を示した。

 小寺弘之前知事と自民県連の対立を背景に、「保守分裂」の激しい争いとなった二〇〇七年の前回知事選。五選を目指した小寺氏を、自民が“刺客”として立てた公認候補の大沢氏が小差で破った。だが、その後も非自民の保守勢力や民主党などが絡んで「自民対小寺系」の構図は残った。

 大沢氏を知事に押し上げた自民と、小寺氏を支持した勢力は、県都・前橋で集票力を競ってきた。〇八年二月の前橋市長選では双方の候補の得票が拮抗(きっこう)。昨年一月の県議選前橋市・勢多郡区補選では、自民候補と小寺系候補の二人が議席を獲得した。

 今回の参院選では、民主県連が小寺氏を比例代表の公認候補として擁立。このため、群馬選挙区の民主・自民対決に加えて、比例での得票も、知事選をにらんで「自民対小寺系」の情勢を占う戦いとして注目を集めた。

 その小寺氏は、菅直人首相の「消費税発言」などによる逆風の中で落選。県内での個人票も五万七千票余にとどまった。だが、民主は比例代表で自民(約二十六万九千票)に迫る約二十六万一千票を獲得。ダブルスコアに近い惨敗を喫した群馬選挙区とは対照的な結果となった。

 これを受け、大沢氏を支える自民県連の南波和憲選対本部長は「(大量得票した)群馬選挙区では(知事選勝利に向けて)非常に参考になる数字が出た。(知事選へ)好影響が出てくるだろう」と意気込む。

 一方、知事選に独自候補を擁立するか注目される民主県連。中島政希会長代行は群馬選挙区の大敗に「地方議員の少なさが自民との地力の差となって表れた」としたが、比例代表の得票を踏まえ「(党勢立て直しに向けて)今後の状況を悲観していない」と、仕切り直しの構えだ。

 次期知事選へ向け、以前から再選出馬への思いをにじませる大沢氏は、今回の参院選の結果に「(参院選と知事選とを)すぐにつなげたがるが、選挙は相手(候補者)によって情勢が大きく変わる」と慎重な態度を崩さない。

 「大沢県政」の四年間の評価が問われる選挙まであと一年。大沢氏の対抗馬の行方はどうなるのか。参院選が終わり、県政界は今後、統一地方選、そして知事選へ突き進むことになる。

 =おわり

 (この企画は、中根政人、加藤益丈、菅原洋が担当しました)

7881チバQ:2010/07/17(土) 15:50:05
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100717/elc1007170701000-n1.htm
記者は見た! 参院選・現職大臣落選の舞台裏、千葉法相陣営になにが?! (1/4ページ)
2010.7.17 07:00

このニュースのトピックス:参院選2010

落選の見通しとなり、支援者に頭を下げる法相の千葉景子氏=12日午前0時55分ごろ、横浜市中区の選挙事務所 現職法相の千葉景子氏(62)が、24年もの長きにわたり守ってきた議席を失った。参議院神奈川選挙区(改選数3)は10人が立候補する激戦となり、民主党は現職の2議席維持に失敗した。5選を目指したベテランの千葉氏が、なぜ落選したのか。産経新聞横浜総局の記者が見た、17日間に及ぶ激しい選挙戦の衝撃の舞台裏を報告する。(参院選神奈川選挙区取材班)


「安泰」から一転

 選挙戦も終盤となった7日、横浜市中区のJR桜木町駅前で絶叫が響いた。

 「今、実はとても危ない状況なんです。今、実は苦戦しているのは、なんと、千葉法務大臣なんです! 一番危ないのが千葉法務大臣なんです!!」

 悲痛な叫びの出所は、街頭演説会を終えて去ろうとする千葉陣営の選挙カー。すぐ近くには、同じ場所で街頭演説会を控えた他党候補の陣営の姿もあった。敵陣の目など構っていられないほど追い詰められたのか−。

 千葉氏落選との見方が県政界で強まったのは、7月初めだった。

 千葉氏は当初、報道機関各社の情勢調査などで「安泰」とみられていた。当選したみんなの党新人の中西健治氏(46)や、民主党現職の金子洋一氏(48)より、知名度の高さも支持基盤の固さも上回っていたはずだ。

 ところが、11日の開票作業では自民党、みんなの党の各候補が1、2位当選。3議席目を同じ民主党の金子氏と千葉氏が争う展開となった。その結果、千葉氏が約4万8000票差で落選。民主党内では「支持を外へ広げなければならないのに、内向きの戦いにしてしまった」と、自陣の票の奪い合いを指摘する意見も出ている。


自陣の奪い合い

 選挙期間中、民主党神奈川県連は劣勢とみられた金子氏を重点的に支援した。県内18小選挙区の国会議員による応援を、金子氏に12人、千葉氏に6人と、金子氏に手厚く振り分けた。さらに、閣僚や党幹部の応援入りを連日、金子氏に集中させ、千葉氏の支持者からは「露骨すぎる」などとの怒りや不満も漏れ聞こえてきた。

 産経新聞横浜総局には、「金子陣営が、選挙区は金子へと書いたステッカーを選挙ポスターに張っている」との情報がもたらされた。「まさか…」と確認に走ると、ステッカーには「2議席獲得のため、かねこ洋一へ」。県連によると、前回19年の参院選で用いて成功した戦術だという。

 5日午後には県連代表、幹事長の連名で、両陣営の地方議員らにファクスが送られた。そこには記載された要請は、まず金子を重点的に応援する。2つ目はステッカーを張る。さらに、街頭でビラをまく際に金子の名前を印象付けるようコールする−の3つだった。

 しかし、投開票を間近に控えた9日には「両候補は、みんなの党の追い上げにより、大変厳しい情勢となってまいりました」と千葉、金子両氏を並べる「檄文」に転換した。12日未明、落選が確実となった千葉氏は、覚悟していたのか晴れ晴れとした表情だったのに対し、当選が決まった金子氏の方が神妙な顔つきだった。

7882チバQ:2010/07/17(土) 15:51:03
県連は戦略ミス否定

 一夜明け、横浜市中区の民主党県連で開かれた常任幹事会では、応援弁士のほとんどが金子に回ったことに「不公平ではなかったか。党本部に対する応援要請は、もっとフェアに」との指摘があったという。

 県連幹事長の水戸将史参院議員は12日の会見で、「両候補の底上げを図ったが、残念ながら届かなかった。支持率が日を追うごとに下がった。菅総理の消費税発言などが、選挙戦にいい影響をもたらさなかった」と敗因を分析。「世論調査では千葉候補が1、2位を争い、金子は4位が大体、定位置。5位という調査結果もあった」と弁明した。

 水戸氏の発言通り、各種調査では概ね千葉優勢。金子氏は当選圏外で、先行する3候補を追い上げていた。鳩山前政権末期、千葉氏に比べて知名度の低い金子氏は、民主党への逆風をまともに受け、当選が危ぶまれていた。菅首相就任による「V字回復」で息を吹き返し、支持基盤の労働組合以外の組織票もプラスした。

 必死に巻き返しを図る金子陣営に比べると、千葉陣営は、おっとり構えているように見えた。閣議などで多忙だった千葉氏は、地元での活動に制限もあった。

 水戸氏は「金子が上がっていったが、みんなの党がそれ以上に票を取った。千葉、金子の票を足して2で割っても届かなかった」と戦略ミスを否定。「千葉さんの死刑廃止と夫婦別姓の2つが、相手陣営のネガティブキャンペーンに使われた。千葉か金子かというときに、そこは1つの判断材料になる人もいる」との見方を示した。


思想の違い?

 選挙戦の千葉氏の演説では、外国人参政権付与や選択的夫婦別姓の法制化など具体的な訴えは聞けなかった。閣僚としての立場のためか、演説は切れが今一つだった。一方、金子氏は消費税増税に一貫して反対。菅直人首相の増税提起後も、「今すぐ上げるとは言っていない」と否定した。

 共産党神奈川県委員会の岡田政彦書記長は「消費税増税に国民の審判が下った。千葉さん落選にはっきり現れている。増税反対を掲げた与党の候補者が当選している」と分析する。

 ただ、前回19年参院選では民主党公認候補2人合わせて約179万票、16年は約170万票。3議席のうち2つを獲得したが、今回は2人合わせても約144万票。無党派に支持を広げられず、「内向きの選挙戦」といわれるのは、このためだ。

 過去の参院選との大きな違いは、みんなの党の存在だった。一時は民主党「V字回復」の直撃を受けたものの、新人の中西氏が無党派層を取り込んで約79万票を獲得する躍進を遂げた。情勢が目まぐるしく変わる中にあって、千葉陣営は「安泰」のレッテルを張られたまま“放置”されていた。

 自民党神奈川県連会長の菅義偉衆院議員は「千葉さんは大丈夫だという形の中で、やったんでしょう。でも(内閣)支持率も一気に変わってきましたよね。そこは勢いがついたら止まりませんから」と、淡々と語った。

7883チバQ:2010/07/17(土) 16:04:59
下がないけど

http://www.the-miyanichi.co.jp/election/10/feature.php?id=0&paging=1
【'10みやざき参院選】第7部・30万票の余波(上)

(2010年7月14日付)

■大勝にも「分裂」の芽 自民

 「10万票差はつけるぞ」「全市町村で勝つ」。参院選投開票日の11日夕、自民党現職松下新平(43)の事務所では、陣営幹部が強気の会話を交わしていた。午後8時の投票締め切りと同時に「当選確実」の一報が流れ、松下は「国がしっかり口蹄疫の支援をしてくれという声の力だ」と語気を強めた。

 国政選挙で分裂選挙を繰り返し、参院選で2連敗中だった自民党県連が宮崎選挙区で築いた挙党態勢。「一枚岩になったことが最大の勝因」。党県連会長の中村幸一(67)は振り返る。

    ◯   ◯

 民主の風が吹いた昨夏の衆院選でも圧勝した衆院2、3区選出議員の後援会は強固で、地方議員も多い。野党転落で党勢が退潮する中、今回敗れたら県内の自民国会議員は2人だけになる―。危機感もばねに、組織をフル稼働させた。6年前の参院選で松下に敗れた元自治相上杉光弘(68)の支持者には松下への不信が根強いが、中村が粘り強く足を運び、協力を得られたことも分裂回避につながった。

 松下は口蹄疫の渦中で参院選が行われたことや与党の対応を徹底して批判。米軍普天間飛行場移設問題や消費税増税など与党のふらつきぶりもあり、結局、12年ぶりとなる30万票超えの大勝。しかし、派閥争いを繰り返してきた党県連が今後も「一枚岩」のままかは不透明だ。

    ◯   ◯

 党県連幹部の目線はすでに、次期衆院選へと移っている。13日の役員会でも「衆院宮崎1区の公募は早めにした方がいい」との声が上がった。昨夏衆院選で、県都の宮崎市を含む宮崎1区の議席を小選挙区制になって初めて明け渡した憂き目を肌で感じているからだ。

 しかし、1区には衆院選で党県連が公募制を経て擁立した上杉と、元国交相中山成彬(67)がともに無所属で繰り広げた分裂選挙のしこりが残ったまま。党県連から除名され、たちあがれ日本比例代表で立候補、落選した中山の今後の動きも注視される。初当選した民主系現職川村秀三郎(61)が足場固めを進める中、不安要素を解消したとはいえない状況が続く。

 松下自身、県内保守層の動きをこう見通す。「宮崎の保守の歴史は、大きくなって分裂し、また一つになる―の繰り返し。今回は大量の得票をいただいたので、分裂の歴史がまた始まっている」

 参院選の比例代表の県内得票をみると、自民は約15万5千票で最多だったが、前回(2007年)より12%減。民主党も約15万9千票から約12万9千票に減らした。減少率は19%に上る。二大政党が減らした票を吸収するかのように、みんなの党が約4万2千票を獲得した。党県連幹部にも、自民の求心力が政権を期待されるほどに回復できる道筋はみえていない。

   ▼

 松下が30万票以上を得て圧勝した参院選宮崎選挙区。県政界に広がる余波と今後を追う。(敬称略)

7884チバQ:2010/07/17(土) 16:07:13
全国の検証記事をまとめました!
はあ。疲れた。
(一部、投票日前の記事あり)
北海>>7644-7645>>7696-7697
青森>>7703-7712
岩手>>7597>>7663-7664>>7713-7714
宮城>>7648-7649>>7715-7719
秋田>>7646-7647>>7720-7726
山形>>7727-7733
福島>>7598>>7734-7748

茨城>>7871-7876
栃木>>7601>>7627-7628>>7638>>7749-7754
群馬>>7564-7566>>7599-7600>>7619>>7670-7672>>7755-7761>>7877-7880
埼玉>>7567>>7651-7652>>7762-7772
千葉>>7621-7622>>7773-7780
神奈>>7781-7785>>7881-7882
山梨>>7602>>7633>>7653-7654>>7786-7792
東京>>7624>>7793-7795

新潟>>7655-7656>>7805
富山>>7603
石川>>7666-7667
福井>>7618>>7800-7801
長野>>7802-7804

岐阜>>7806-7814
静岡>>7694>>7815>>7825
愛知
三重>>7657-7658

7885チバQ:2010/07/17(土) 16:07:46
滋賀>>7826
京都>>7689>>7827-7828
大阪
兵庫>>7829-7833
奈良>>7834-7835
和歌>>7836

鳥取>>7605-7606>>7837
島根>>7838-7840
岡山
広島
山口>>7607>>7665>>7841-7844

徳島>>7608>>7668
香川>>7669>>7845
愛媛>>7846-7847
高知>>7623>>7848-7851

福岡>>7613
佐賀>>7673-7674>>7652-7654
長崎>>7614>>7675-7676>>7855-7857
熊本>>7858-7860
大分>>7609-7610>>7861-7863
宮崎>>7617>>7659-7660>>7679>>7883
鹿児>>7866
沖縄>>7563>>7612>>7615-7616>>7677>>7867-7870

7886名無しさん:2010/07/17(土) 16:35:58
>>7634
http://mainichi.jp/area/tottori/news/20100717ddlk31010566000c.html
自民県連:藤井、村田両副会長を処分 参議員選挙で民主応援か−−党紀委 /鳥取

 ◇党員資格停止1年

 自民党県連の藤井省三、村田実両副会長が参院選で民主候補を応援したと批判を受け、副会長職の辞表を提出していた問題で、県連党紀委員会(上村忠文委員長)は16日、辞表を受理し、2氏とも党員資格停止1年とする処分を決定した。

 党紀委員会は県議、市議、支援団体関係者ら6人で構成。非公開で行われた。藤井氏については、選挙で「中立の立場」をとって自民、民主候補のどちらも支援しないと表明した▽自民候補の選挙はがきのあて名書きを拒否したと認定。村田氏は、選挙はがきの推薦者の欄に自分の名前を書かなかったと認定し、2氏とも「党の規律を乱し、党議にそむいた」と判断した。

 処分に不服の場合は10日以内に再審査を請求することができる。

 山口享県連会長は「厳しい選挙で一致結束しなければならなかった。党紀委の判断は当然」と話した。【宇多川はるか】

毎日新聞 2010年7月17日 地方版

7887選挙制度:2010/07/17(土) 19:12:49
渡部、前原、牧野は選挙の素人
ttp://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20100717/20100717-00000034-jnn-pol.html

 そもそも、議会運営の観点からは、少なくとも安定多数(129)が必要である。
従って、今回の選挙では67人の当選が必要であった。
 しかも、単純過半数であったとしても、比例を17、3人区で10とすると、


  比例     17
5人区(1)   2
3人区(5)   10 (パーフェクトを仮定)
  2人区(12)  12
1人区(29)  19

という数字になる。これは、1人区で大勝しない限り、単純過半数さえ不可能である
ことを意味している。もし、安定多数を目指すならば、つぎのようなことになる。

  比例   17
  5人区(1)   2
  3人区(5)  10
  2人区(12)  12
1人区(29) 26

→今回は非改選が62という有利な数字に支えられていてこの数字であり、参議院での安定多数の獲得がいかに難しいかがよく分かる。
 
 今回のように、3人区で4人取りこぼした場合の1人区のノルマは途方もないことになる。

>
  比例   17
5人区(1)   2
3人区(5)  6
  2人区(12)  12
1人区(29) 23

<<67>>
  比例   17
5人区(1)   2
3人区(5)  6
1人区(29) 30(つまり、不可能)

 つまり、渡部、前原、牧野は選挙制度を一から勉強する必要がある。

7888名無しさん:2010/07/17(土) 20:35:29
http://yamagata-np.jp/news/201007/17/kj_2010071700799.php
民主党県連が参院選総括 「足元を固められなかった」
2010年07月17日 20:12

 民主党県連(和嶋未希会長)は17日、山形市の山形グランドホテルで役員会・常任幹事会を開いた。参院選県選挙区について「地方組織を強化し、足元を固められなかったことが各市町村の得票に反映し、最後の勝敗を大きく左右した」などと総括した。

 終了後に記者会見した和嶋会長は、自民党現職の岸宏一氏に敗れた要因として▽地方組織の脆弱(ぜいじゃく)さ▽菅直人首相の消費税増税発言を含めた中央からの影響▽吉村美栄子知事の岸氏に対する支援表明−を挙げた。

 今後の課題としては「風に左右されない強固な組織づくりを目指す」とし、統一地方選に向け、公募を続けながら計画的に候補者を擁立していく考えを示した。知事に対しては、和嶋会長が「あらためて知事と会い、知事の真意や民主党とのこれからの関係について話したい」と語った。

 一方、和嶋会長と武田聡県連幹事長が参院選敗北の責任を取って役員会・常任幹事会で辞意を表明したが、慰留され、続投することになったことも明らかにした。和嶋会長は「けじめをつけるべきだと思ったが、統一地方選を控え、わずか3カ月で役員交代することが県連の前進につながるのかという意見があった」などと説明した。

7889名無しさん:2010/07/17(土) 20:48:16
チバQさま。お疲れ様でした

7890名無しさん:2010/07/17(土) 21:16:03
ちばQさま
ありがとうございます。

7891名無しさん:2010/07/17(土) 21:26:26
チバQさま。お疲れ様でした

7892名無しさん:2010/07/17(土) 21:26:46
ちばQさま
ありがとうございます。

7893山口新聞男:2010/07/17(土) 22:42:36
茨城に関しては、2人擁立の効果はあったとみていいだろう、しかし

>小沢色を消したい長塚氏側が没交渉を貫いたため、会(=茨城一新会:筆者注)の支援活動は後退。開票日には誰も事務所に姿を見せないという結果になった。
これはもったいないことをしたな

7894やおよろず ◆N22LLUydY2:2010/07/17(土) 22:53:11
>>7881
千葉はいつも最下位だったので、みん党躍進ではじき出されるのは順当といえば順当な話ではある。

7895やおよろず ◆N22LLUydY2:2010/07/17(土) 22:58:00
>>労組と“風”頼みの末、惨敗を喫した民主県連。組織力強化のために地方議員を増やすことが急務

こういうピント外れな方針じゃ駄目だな

7896名無しさん:2010/07/17(土) 23:24:23
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100717/crm1007172241012-n1.htm
買収容疑で運動員逮捕 熊本県警
2010.7.17 22:40

 熊本県警は17日、公選法違反(供応買収)の疑いで、参院選熊本選挙区で当選した自民党の松村祥史氏陣営の運動員で建設会社役員の井手口次男容疑者(48)=同県玉名市横島町=を逮捕した。

 逮捕容疑は6月下旬、熊本市の居酒屋で、有権者数人に松村氏への投票や票の取りまとめを依頼し、報酬として焼き鳥など1人当たり数千円の飲食接待をした疑い。

7897名無しさん:2010/07/18(日) 04:15:59
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7898チバQ:2010/07/18(日) 20:42:50
>>7701
> 自民党の候補者公募で選ばれた35歳の新人が、自民党を批判した。
> 「取締役ばかりで社員がいない会社と同じ。組織の体をなしていない」

むしろ地方議員の居ない民主党に当て嵌まる指摘のような。

7899名無しさん:2010/07/18(日) 21:44:12
民主党の総括が地方議員の不足だと旧社会党のころと何も変わってない
なんとしても予算編成をあと二回やりとげれば問題解決の糸口が見出せる

7900名無しさん:2010/07/19(月) 01:23:28
今週の365アンケート 「参院選で落選、千葉景子氏の法相続投は妥当ですか?」 10年07月19日(月)
http://www.hokkaido-365.com/news/2010/07/post-1125.html

菅直人首相の続投要請を了承

千葉景子法相の参院選落選を報じた7月12日付北海道新聞朝刊

「BNNプラス北海道365」は、毎週新たなテーマを設け、読者のみなさんが参加する「365アンケート」を月曜日から1週間のサイクルで実施しています。

 激戦となった参院選神奈川選挙区(改選数3)で、5選を目指した千葉景子法相(62)が落選しました。旧社会党時代の1986年に初当選を果たし、昨年9月に発足した鳩山内閣で法相に就任、菅内閣で再任されました。

 千葉氏は7月12日の会見で、菅直人首相に法相辞任を申し出たものの、続投を要請されて了承したことを明らかにしました。すでに政界からの引退を示唆しており、参院議員任期が切れる今月25日以降は、9月に実施される民主党代表選まで民間人として閣僚を務めることになります。

 千葉氏は選択的夫婦別姓制度の導入などを支持する人権派弁護士。昨年9月の法相就任会見では、「死刑廃止を推進する議員連盟」メンバーであることを明かしました。在任中は議連のメンバーから外れることを表明しましたが、法相就任以来、死刑執行命令にはサインしていません。

 今週の365アンケートは「参院選で落選、千葉景子氏の法相続投は妥当ですか?」です。実施期間は7月19日から25日までの1週間、ぜひ、ご参加ください。

 (1)千葉氏が法相を続けることは妥当ですか。次の選択肢の中から妥当なものを選んでください。

 ・妥当
 
 ・続投は問題

 ・どちらでも構わない


 (2)「妥当」を選択した方は、次の中からその理由を選んでください。

 ・法曹(弁護士)関係者のため

 ・続投期間が短い

 ・その他(自由記述)

 
 (3)「続投は問題」を選択した方は、次の中からその理由を選んでください。

 ・選挙での民意を無視した判断

 ・法相として不適格

 ・その他(自由記述)


 (4)そのほか、千葉法相の続投や菅内閣に関する自由な意見をお書きください。


アンケート投票画面
https://www.crossmedia-hd.co.jp/cgi-bin/hokkaido-365/enquete/form.cgi

7901名無しさん:2010/07/19(月) 01:50:15
>>茨城に関しては、2人擁立の効果はあったとみていいだろう、しかし
>>小沢色を消したい長塚氏側が没交渉を貫いたため、会(=茨城一新会:筆者注)の支援活動は後退。開票日には誰も事務所に姿を見せないという結果になった。
>これはもったいないことをしたな

岡部まりも同じミスをした。

7902名無しさん:2010/07/19(月) 02:01:29
 野中、「みんなの党の背後に竹中平蔵」と暴露
http://www.asyura2.com/10/senkyo90/msg/765.html

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http://qualitysaitama-blog.at.webry.info/201007/article_6.html

あの偽装新党の背後には竹中が・・・

 官房機密費に関する暴露発言に続いて、野中広務氏が今度は「みんなの党の裏側には竹中平蔵がついている」と発言し話題を呼んでいる。ネット上では、もともとみんなの党=清和会の偽装団体=新自由主義の権化みたいなとらえられ方だったから「やっぱりな」とか「そうだろうな」くらいの感想だが、ネットなど興味のない一般B層にとっては「へぇ〜」という感じだったのかだろうか。もっとも、辛坊治郎の『日本経済の真実ーある日、この国は破産します』などを読んで騙されている阿呆の方々にしてみれば、「竹中がついているなら心配ないぞ」みたいな感じか(涙)。

野中の発言、みんなの党の裏側には竹中平蔵がついておる。 今日の木村の逮捕を見ても、今後、みんなの党の裏側が見えてくる。 そうなったら、みんなの党が国民から支持されるかどうかは、わからないぞ。

http://twitter.com/igabin/status/18501441593

 ところで、「ジャパンハンドラーズと国際金融情報」によると、カルト用語のようなアジェンダという言葉を最初に使ったのは、竹中平蔵だそうだ。これは、野中広務の発言を裏付けるもの。例えば、「グローバル・アジェンダ」などと用いられ、世界のパワーエリートに好まれるとか。アジェンダという言葉が、外国人投資家や外資系金融マンに向けたもので、この党の正体をよく表していると言えるだろう。公務員制度改革などの口当たりの良い呼び水に惑わされがちだが、アジェンダなるものを読むと本当の目的は国家資産のたたき売りが目的なのだろうと分かる。みんなの党の増長は、日米抱きつかれ心中の危険性をますます大きくするもので、多くの国民が騙されている現在の状況は非常に危険である。「小沢のカネ」の疑惑報道は必要以上に熱心だった大マスコミだが、なぜか渡辺喜美の迂回献金疑惑(オリエント貿易)はスルーだ。蒸し返す奴はいないのか。
“「みんなの党」の思想的ルーツは米共和党財界保守である。「構造改革」の総仕上げか”
http://amesei.exblog.jp/11539068/

“威張りくさるな「みんなの党」ーみんなの党は小泉改革の残党(ゲンダイ的考察日記)”

7903名無しさん:2010/07/19(月) 04:21:18
こんな記事もあります。国民は、1つの情報源をうのみにするのではなく、
多角的に判断できるようになるべきです。

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・国土交通省からの内部告発(nikaidou.comより転載しました)
、まさに呆れた連中ばかりが国を動かしています。
http://www.asyura2.com/08/senkyo49/msg/327.html

・クリーンイメージの「みんなの党」渡辺喜美代表 金まみれゴシップが噴出寸前!?
http://www.asyura2.com/10/senkyo90/msg/767.html

7904名無しさん:2010/07/19(月) 15:56:27
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2010/0716_2.html
参院選で団体候補不振/集票マシン機能せず

参院選で顕著だったのが業界団体支援候補の不振だ。かつて「最強圧力団体」と言われた日本医師会の政治団体「日本医師連盟」(日医連)は、3候補とも落選。民主党最大の支持団体・連合系候補も大幅に票を減らすなど集票マシンの衰えは否めない。各団体とも「政治離れ」の傾向は強まる一方で、組織型選挙の限界が見えてきた。

 ▽歴史的屈辱

 「残念な結果だが、このまま停滞するわけにはいかない」。日医連の横倉義武副委員長は14日の記者会見で、3候補落選の無念を押し殺した。

 「けんか太郎」の異名を取った故武見太郎会長の下、自民党政権に硬軟の圧力をかけ続けた日医。1977年の参院選旧全国区では擁立した組織内候補が127万票を集め、その実力を見せつけた。それが今回は自民、民主、みんなの3党に分裂して出馬した3候補合わせても約17万票。2007年参院選の自民党候補1人の約19万票にも届かなかった。

 「歴史的な屈辱を味わった」。時の政権を敵に回すことも辞さなかった最強団体の退潮ぶりに、日医幹部は信じられない様子だった。

 ただ近年、日医会員の政治への関心は薄くなっており「妥当な得票」(民主党幹部)との見方も。昨年の政権交代を受け日医内部で民主、自民どちらを支持するかで対立が顕在化し、分裂選挙になったことで一般会員が選挙運動からより遠のいた側面もある。

 ▽軒並み減

 鳩山政権発足後、他団体に先駆けて民主党支持にかじを切った日本歯科医師連盟(日歯連)。12日未明、民主党比例代表に擁立した西村正美(にしむら・まさみ)氏当確の報に、幹部は「とにかく目標を達成できてホッとしている」と胸をなで下ろした。

 長年支持してきた自民党の切り捨てに対する「無節操すぎる」との批判を、執行部は「政策は理想論では成り立たない。票の数、力だ」(堤直文会長)と抑え込んだだけに何とかメンツは保った格好。だが、得票は約10万票で07年の組織内候補の半分もなく、民主党の比例当選者16人中最下位の「滑り込みセーフ」(日歯連幹部)だった。

 票の落ち込みは他の団体でも同様だ。全国建設業協会推薦で自民党から出馬した旧建設省OBは当選したものの、07年より得票を3割も減少。連合は民主党比例の11人の組織内候補のうち、10人が当選と勝率は高かったが、やはり総得票数は前回の182万票から159万票に減った。

 ▽戸惑い

 旧特定郵便局長らを中心にした「全国郵便局長会」など郵政団体。先の通常国会ですったもんだの末、郵政改革法案採決が先送りされたばかりだけに国民新党の比例から出た現職、長谷川憲正総務政務官は絶対に落とせないはずだった。郵便局長会関係者は「50万票以上出せる」と踏んでいたが、結果は約41万票。国民新党の得票総数も伸びず、落選の憂き目を見た。

 期待が高かった民主党政権の揺らぎで、選挙にどこまで入り込めばいいのか戸惑いも。日歯連幹部は「民主党支持に切り替えたのに与野党逆転。何が良いのか分からない」と頭を抱えた。

 「もう団体が前面に出る時代ではない。そんな時代はとっくに終わっている」(日医幹部)。もはや選挙に冷めた当事者もいるようだ。

(共同通信社)

7905名無しさん:2010/07/19(月) 16:04:27
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news/20100718-OYT1T00281.htm
日本医師会「二また」後遺症深刻…組織候補ゼロ

(抜粋)

 日医連にとって衝撃だったのは、3候補の総得票数が約17万票で、2007年の前回参院選で擁立した組織内候補1人(落選)の得票より1万6000票も減った点だ。日医連関係者は「計算上、日医会員(約16万6000人)が1人1票入れただけに終わった」と落胆を隠さない。1977年の参院選で、組織内候補として過去最多の約130万票を得たころと比べると、組織の弱体化は否めない。

7906名無しさん:2010/07/19(月) 17:01:21
2010参議院選挙を振り返る(4) 公明党 学会員離れは止まったのか?
2010年07月19日 08:05 JST
http://www.pjnews.net/news/291/20100717_13

【PJニュース 2010年7月19日】今回公明党は、強力な地盤を持つ大阪選挙区で石川博崇氏が当選を果たし9人の候補者が当選を果たした。だが女性支持者に人気の高い浮島智子氏が落選するなどの取りこぼしがあり、参議院の党勢は非改選議員を入れると21人から19人に減りやや苦しいのは否めない。比例得票のトータルも前回衆議院選の800万票から766万票に減ってしまった。

衆議院のショックから立ち直れたのか
前回の衆議院選である意味最も痛手を負ったのは公明党かもしれない。当時の代表・太田昭宏氏をはじめ小選挙区のみの候補者が全員落選。公明党が強いと言われる関西での候補者の冬柴鐵三氏や北側一雄氏が落選するという異常事態となり、支持母体である創価学会の西口良三・関西長も選挙後、高齢もあって退任となった 。

前回の総選挙では後期高齢者医療制度が負担となっている老人層、派遣労働といった劣化した雇用に甘んじる若年層は学会員とて例外ではない。しかもそれを決めた当時の厚生労働大臣は公明党の坂口力氏という事実に不満がくすぶっていたとも言われている。それが前回の総選挙ではついに、堂々と民主党支持や公明党批判をする学会員まで出始め、あげくは学会内の選挙活動の締め付けを”内部告発”するブログが続発したとも言われている。

また公明党候補者が立つ小選挙区では学会婦人部員が選挙区入りしたが、買い物のついでに周辺の人に公明党候補者をアピールする活動方法には、サポートのため選挙区入りした自民党の市議、県議などに「あの方法では支持者が逃げてしまう。何とかしてくれ」と自民党一般党員が直訴する場面まであったと言われている。事実、太田前代表のいた東京12区は出口調査などから民主党に入れた自民党支持者がそれなりにおり、古参党員もいたとの情報もある。

建て直しを計れたのか
選挙後、党代表には山口那津男氏が就任。弁護士出身で同じ弁護士でもある自民の谷垣総裁、民主の千葉法務大臣と司法修習生の同期と言う。 野党転落後は地方レベルでは水面下で自民や民主と政策に合わせて提携してきたようだが、昨年の神戸市長選挙で現市長が民主のサポートにより圧勝したが公明は推薦させてもらえなかったという。たが市長選では現市長を水面下でサポートし当選に貢献した。

今回の参議院選挙では地方レベルでは自民党などとはケースバイケースでサポートもあったようで”自公連立”は地方レベルでは完全解消はしていない。

今回、選挙期間中雨が多かったが関西での山口代表の街頭演説に雨にも関わらず多くの人が集まっていたのは印象的だった。さらに開催中のワールドカップをもじって、イエローカード、レッドカードと使った演説とわかりやすい内容にしていたのはある種の戦略だろう。票が減ったかもしれないが、自民党と組んでないことによる自民支持者票のマイナスを考えると支持者離れは止まったと見るのが妥当だろう。今後どういった政策が出せるかが勝負となるはずだ。

7907j:2010/07/19(月) 17:06:04
IMFが日本の経済・財政に関する年次審査報告を発表し、そこで、日本の財政健全化策として
消費税を15%にまで上げることを提言したという。
 これをいかにも世界からの警告のように報道している一部メディアがあるがとんでもないことだ。その下書き
は財務省からIMFに出向している職員が書いたことは明らかだからだ。こういうことはこれまで何度もあった。
 99年、日本輸出入銀行と海外経済協力基金を統合して国際協力銀行にしたが、それに大反対する大蔵省は
IMFの専務理事に「巨大金融機関の出現に懸念」という声明まで出させた。そんなことは財務官僚にとって
はお手の物なのだ。
 今回のタイミングも絶妙ではないか。民主党が消費税問題で惨敗し、そのモーメンタムが失われそうな時に
一発かます。
 そもそもIMFというところは、各国の国情に配慮しない現実離れしたマクロ政策の一方的お押しつけで数々の国を
つぶしてきた。インドネシア、マレーシア、ロシア等々。どこの国にも財政赤字の削減、消費税増税、金融の引き締め等の
勧告をする機関なのだ。そうした内情を知ってから、それ相応の報道、受けとめにとどめるべきだろう。

http://www.eda-k.net/column/everyday/2010/07/20100716b.html

7908名無しさん:2010/07/19(月) 18:02:04
谷代表と佐藤幹事長辞任へ 民主県連 山岡、福田氏で後任調整
(7月19日 05:00)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20100718/353235

 民主党県連の谷博之代表(67)と佐藤栄幹事長(63)が辞任の意向を固めたことが18日、分かった。複数の同党関係者が明らかにした。参院選栃木選挙区で3選を目指した簗瀬進氏(60)が落選した責任を取る。後任は、代表に党副代表兼広報委員長で県連常任顧問の山岡賢次氏(67)、幹事長に県連代表代行の福田昭夫氏(62)の両衆院議員が就く方向で調整している。20日の常任幹事会で正式決定する見込みだ。

 谷、佐藤の両氏は12日、同党県連国会議員らの緊急会議で辞意を漏らしていた。下野新聞の取材に、谷氏は「簗瀬氏の総合選対委員長として責任を感じている。私の気持ち(辞意)は党本部にも伝えた。身柄は山岡氏と福田氏に預けてある」と述べた。

 11日に投開票された参院選には、簗瀬氏が党公認候補として立候補。選挙戦では序盤、優勢とみられていたが、自民党新人の上野通子氏に5千票近い差で敗れた。

 谷氏は、民主党県連代表代行だった2009年5月、県連代表を8年間務めた簗瀬氏の後を継いで代表に就任。民主党が政権交代を果たした同年8月の衆院選では、新人3人を含む5人の本県関係議員の当選に貢献した。

 佐藤氏は08年4月、当時同党県連幹事長を務めていた現鹿沼市長の佐藤信氏が市長選立候補のために離党した後を受け、幹事長に就任した。03〜05年にも県連幹事長を務めたことがある。

7909名無しさん:2010/07/19(月) 20:45:02
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100719-OYT1T00536.htm
参院選大敗で反省?首相の報道対応、微妙に変化

 参院選での民主党大敗から1週間余りが過ぎ、菅首相の記者団への対応が微妙に変わり、積極的に応じる場面が増えているようだ。


 首相が消極的だった記者団の質問に立ちながら答える「ぶら下がり取材」では、参院選以降、秘書官が質疑を打ち切ろうとしても、答えを続ける日が出てきた。

 1日2回だった鳩山前首相の時と違い、回数は相変わらず日に1回だが、以前のような仏頂面より笑顔が増えた。15日には硫黄島での遺骨収集特命チームの設置を自ら発表。取材を情報発信の場に活用しようとの意欲も出てきたようだ。

 首相の変化について、周辺は「消費税率引き上げ発言など、報道対応のまずさが参院選大敗の一因になったと反省しているようだ」と語っている。

(2010年7月19日20時36分 読売新聞)

7910名無しさん:2010/07/19(月) 20:47:17
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100719/stt1007192029009-n1.htm
【世論調査】消費税に拒否反応…20代女性の民主離れ進む
2010.7.19 20:27

 世論調査で、菅直人首相の消費税率引き上げ発言に対し、男性よりも女性の方が強い拒否反応を示していたことが分かった。

 消費税率を「今の5%から上げた方がよいか」と聞いたところ、男性の「引き上げ反対」は33.5%だが、女性は10ポイント以上高い44.1%。逆に「税率引き上げ容認」は、男性では61.1%と過半数を占めたが、女性は49.3%だった。

 女性の中でも反対が多かったのは、20代、30代、50代。20代は52.9%、30代は50.0%が税率引き上げに反対した。

 この数字はそのまま「菅内閣不支持」につながった。20代女性の内閣不支持率は57.4%、50代では57.8%と6割近くが菅首相に「ノー」を突きつけた。この層では、民主党の政党支持率もそれぞれ13.2%、19.3%と2割を切る不人気ぶりだった。

 参院選で20代女性で民主党に投票したのは、選挙区で24.5%、比例代表で26.4%で他の世代に比べて10ポイント前後低かった。民主党大敗は「女性票の反乱」が原因だったとみることもできる。

7911名無しさん:2010/07/19(月) 21:59:44
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100720k0000m010063000c.html
毎日新聞 2010年7月19日 21時51分

参院選:自民「勝利」に酔えず 得票数は民主下回り

 参院選で自民党は51議席を獲得し、民主党の44議席をしのいで01年以来の「改選第1党」を確保した。民主大敗ショックが続いているが、実は自民党内にも勝利の高揚感はない。選挙区、比例代表とも得票総数で民主党の後塵(こうじん)を拝し、比例は過去最低の12議席にとどまったためだ。改選数1の1人区を重視する戦術で勝ちをもぎとったものの、政権奪還に向けた長期戦略は手探り状態が続いている。

 「民主党のオウンゴール3発で、シュートを一本も打てなかった自民党は負けずに済んだ」。11日の投開票翌日、河野太郎幹事長代理は自身のメールマガジンにさっそく辛口の総括を書き込んだ。石破茂政調会長も12日の日本テレビの番組で「敵失で議席を取るのは本物ではない」と指摘した。

 こうした党内の空気や「おごっていると批判されかねない」という周辺の助言を受け、谷垣禎一総裁は15日になって、同僚議員と8月7、8両日に予定していた富士登山を取りやめた。別の党幹部は「羽目を外すのはいけないが、山に登ってなぜ悪い。総裁にもプライベートがある」と、行き過ぎた「自己規制」に首をかしげるが、自民党全体が神経質になっているのは間違いない。

 こうした懸念をデータが裏付ける。

 選挙区の獲得議席は自民39対民主28。差が開いたのは、菅直人首相の「消費税10%」発言などの影響で、1人区で自民党が21勝8敗と大きく勝ち越したためだ。だが、全選挙区の得票総数では民主2275万票、自民1949万票と逆転する。

 しかも、改選数2以上の選挙区に原則2人の候補者を擁立する民主党の作戦は必ずしも失敗ではなかった。18ある複数区で民主党候補が共倒れした選挙区はゼロ。複数区での自民、民主両党候補の合計得票を比較すると、自民党が上回ったのは、福岡選挙区だけで、自民の1勝17敗だった。獲得議席は自民18対民主20とほぼ互角だったが、票を掘り起こしたのは民主党の方で、次期衆院選にもつながるといえる。

 比例代表はいっそう深刻だ。民主党は1845万票で16議席、自民党は1407万票で12議席。みんなの党など新党の参戦でともに07年参院選より減らしたが、自民党は過去最低だった98年と07年の14議席を下回った。自民党から派生した新党改革とたちあがれ日本の1議席ずつを加えても14議席で、低迷を脱していない。中堅議員の一人は「比例代表は党のイメージの反映だ」と不安を漏らす。

 こうした中、自民党は衆院選に向け、党公認候補となる支部長が決まっていない104小選挙区で公募を積極的に導入する。参院選では栃木、鳥取、香川など18選挙区に公募や予備選による候補者を立てて13勝5敗の好成績を収め、党選対幹部は「世襲や密室選考という批判を抑え、党員が一丸となって支えることができる」と自信を深める。ただ、公募が失敗し現職議員の離党につながった徳島県連のようなケースもあったため、党本部主導で統一の公募ルールを作る方針だ。【中田卓二、木下訓明】

7912名無しさん:2010/07/19(月) 22:01:56
http://www.news24.jp/nnn/news8613781.html
候補者本人に厳しい意見
[ 7/19 19:41 秋田放送]

民主党県連の常任幹事会が開かれ、参議院選挙の敗因について「候補者本人の活動が見えなかった」などの厳しい意見が相次いで出されました。19日の常任幹事会には、今回の選挙で落選した鈴木陽悦氏を含む県関係の国会議員全員が出席しました。参議院選挙の敗因については民主党への逆風が原因のひとつとしたうえで、出席者からは「候補者本人の活動が見えなかった」などの厳しい意見が相次ぎました。
19日の話し合いでは、地方組織を拡充して党の立て直しを図っていく方針を確認しました。民主党県連は、来年春の県議会議員選挙では候補者を公募するなどしてすべての選挙区に候補者を擁立することにしています。みんなの党の寺田典城氏が民主党との連携に前向きな意向を示していることについて、民主党の寺田学幹事長は「県内での連携は毛頭考えていない」と述べました。

7913名無しさん:2010/07/19(月) 23:26:33
☆これは狂気の沙汰です。党公認候補を応援すると、処分されるそうです。
民主党にとって、致命傷となります。

http://www.shizushin.com/news/feature/sanin10/news/20100716000000000016.htm

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民主県連、小林氏の処分検討 「参院選で中本氏支援」
2010/07/16


 民主党県連(牧野聖修会長)は15日、県連所属の小林正枝衆院議員(比例東海ブロック)が参院選静岡選挙区(改選数2)で、県連の決定に反して新人中本奈緒子氏を支援したとして、処分する方針を固めた。倫理委員会で検討し、早ければ22日の県連常任幹事会で処分内容を報告する。
 静岡選挙区では、小沢一郎前党幹事長が県連の反対を押し切って中本氏を擁立。一時は党本部が藤本氏の選挙資金の支給を止める事態となった。県連は菅内閣発足で新執行部と和解したが、最後まで「藤本氏一本」の支援方針を貫いた。
 県連は小林氏が昨年の衆院選で小沢前幹事長に抜てきされて当選したことや、参院選への影響などを考慮して選挙期間中の処分を避けた。しかし、県連幹部は「組織としてけじめが必要で、不問に付すわけにはいかない。処分はやむを得ない」と述べた。小林氏は「正式に聞いていないのでコメントできない」と述べた。

7914やおよろず ◆N22LLUydY2:2010/07/19(月) 23:29:21
牧野は頭にウジが湧いているのかな?
過去の経緯があるから、普通の議員の何倍も連合に尻尾を振らねばならない立場なんだろうけど・・・

7915名無しさん:2010/07/20(火) 02:43:05
参院選静岡選挙区関連ニュース
http://www.shizushin.com/news/feature/sanin10/news/20100717000000000022.htm

 静岡県連は、末期的ですな。こんなことなら、土田氏と藤本氏公認で行けば良かったのに。

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民主県連、小林常任幹事を罷免へ 津川氏は会長代行辞意
2010/07/17
 民主党県連の牧野聖修会長(衆院1区)は16日、参院選静岡選挙区(改選数2)で県連の決定に反して新人中本奈緒子氏を支援した県連所属の小林正枝衆院議員(比例東海)に対する処分について、常任幹事の役職から外す考えを表明した。都内で記者団に語った。
 牧野氏は小林氏について、小沢一郎前幹事長の指示で別行動を取ったとした上で「県連と席を同じくして活動する必要はない。常任幹事を辞めてもらう」と述べた。
 また同日、比例代表に回り落選した現職土田博和氏の選対本部長だった津川祥吾衆院議員(2区)が、責任を取って県連会長代行を辞任する意向を県連幹部に伝えていたことが、党関係者の話で分かった。
 小林、津川両氏の処遇は県連三役らで協議し早ければ22日の県連常任幹事会で正式に決定する。

7916名無しさん:2010/07/20(火) 02:57:36
野中爆弾発言。みんなの党の背後に竹中平蔵。

http://www.youtube.com/watch?v=7nUSHwgGKI4&amp;feature=youtu.be

http://www.youtube.com/watch?v=7nUSHwgGKI4&amp;NR=1

7917栃木都民:2010/07/20(火) 11:14:01
>>7915
党の公認候補を応援して役員を一方的に罷免ですか、静岡の独裁者・牧野ですな。
小沢をどうこう言えるものではないですね、こういうのが県連会長ですから静岡も風通しが悪い組織になってしまう。
小沢離党勧告の前に、牧野離党勧告ですな。

7918名無しさん:2010/07/20(火) 11:21:21
http://www.sakigake.jp/p/akita/politics.jsp?kc=20100720c
■ 秋田のニュース:政治・行政
「10万票の大差、重い」 民主県連、参院選敗北を総括

 民主党県連(松浦大悟代表)の常任幹事会が19日、秋田市で開かれ、参院選本県選挙区で現職の鈴木陽悦氏が自民党の新人に10万票以上の大差で敗れた結果について総括した。会議は非公開で行われ、常任幹事ら16人が出席。県連幹部の責任を求める声はなかったという。

 終了後、会見した寺田学幹事長は「(県連組織に)地方議員が少ないことと、候補者本人の6年間の活動が見えなかったことが敗因」と述べ、来春の県議選へ向け、組織基盤の強化を図る考えを示した。

 寺田幹事長は、他県で現職候補が勝利した1人区があることを挙げ、「消費税論議や民主党政権の問題に原因を求めてはいけない。現職候補が10万票の大差をつけられた意味は重い」と強調。松浦代表は「県連自体の問題としては、鈴木氏をどうサポートするのか、本人ともう少し詰めて話ができればよかった」と反省点を語った。

(2010/07/20 08:42 更新)

7919名無しさん:2010/07/20(火) 11:24:07
http://www.nnn.co.jp/news/100720/20100720008.html
「辞める決意は固い」 川上民主県連代表に聞く
2010年07月20日

 参院選の鳥取選挙区で新人、比例代表で現職を落とした民主党県連。自民党との「地力」の差は明白で”連敗地獄”から抜け出せない。民主県連に何が足りないのか、選挙結果を受け辞意表明した川上義博県連代表に聞いた。

 ―代表を辞めるのか。

 「2人の候補を落選させた責任は重い。代表を代えた方が次へのいい効果が出てくる」

 ―慰留する声もあるが。

 「責任はきっちり取る。辞める決意は固い」

強みを生かせず
 ―鳥取選挙区は、終わってみれば2万5千票余りの大差。「勝てる候補」を落とした。

 「中央の致命的なエラーが重なった。政治とカネに普天間問題、とどめは消費税の増税発言。有権者の反応がだんだん悪くなった」

 ―終盤は自民ペースだった。

 「選挙区は自民の組織力を凌駕できていない。市町村議、党員、サポーターは10分の1、資金量も10分の1。頼みの綱の企業・団体の自民離れも起きなかった。政権与党という最大の強みを生かしきれていなかった」

 ―毎回総括しても問題点が一向に解消されない。連合鳥取におんぶに抱っこで、県連としての指導力が発揮されていない。

 「連合に協力を仰がねばならない部分があるのは事実。勝つためには候補者自らが個人後援会をつくらねばならない。そうでないと選挙はいつも苦しいし、議員が自信ある活動ができない」

 ―幹部の地元でも票が伸びていない。

 「遊説しても自民なら要所要所に支持者を待機させている。そういうことはできていない」

 ―選挙区候補と比例候補で力の入れ方に差があった。

 「連合の組織内候補のように比例にはいろいろな候補がいる。本部は閣僚や党役員を選挙区には投入するが、比例の応援はしない方針だった。私としては選挙カーで比例は県関係候補を連呼し後援会にもできるだけ紹介したつもりだが、総理らが鳥取県入りしても連動できなかった。ただ、連合にかかわりのない議員は比例は県関係候補でやればよかった」

自民復活は錯覚
 ―選挙中、「与党を笠に着る発言」に反発もあったと聞くが。

 「政権与党でないと仕事ができない、とはかつて自民が言っていたこと。それを紹介しただけだ。『与党を応援しないと予算をつけない』など圧力的なことは一言も言っていないし、宣伝に使っている。ひきょうだ」

 ―農業関連施設のゼロ査定問題は響いた。

 「採用はポイント制を取っており、5事業のうち賀露と名和の施設は少し足りなかった。事前にポイントを上げる努力をしないといけないのに、ゼロ査定は民主のせいだとねじ曲げられた。その2施設は他の事業で救うようにしているのに、理不尽にも自民への応援材料に使われた」

 ―自身は参院選の結果をどう分析しているのか。

 「全国でうちも得票を減らしているが、自民だって減らしている。選挙区と比例のトータルではこっちの得票の方が上だ。自民がそれをカバーできているのは公明党の票が乗っかかっているから。だから自民が勝っている。自民の復活は錯覚であり、自民回帰の流れはできていない」

 ―強気だが、22日の常任幹事会で県連としての総括をする。これからどんなことが必要と考えるか。

 「例えば常任幹事はすべて議員だが、それを一般党員やサポーター、団体、企業など議員以外に枠を広げていけば組織力の拡大につながる。陳情処理も的確に対応し、信頼を民主に寄せてもらう。県連事務局の職員が勉強し何年かたてば地方議員に出ていくようなシステムをつくる。一朝一夕にはできないが、着実にやっていくことだ」

7920山口新聞男:2010/07/20(火) 19:21:29
>>7919
川上は負けても、すぐ前向きに次を考えられるな
総選挙のときもそうだった

7921名無しさん:2010/07/20(火) 22:28:46
3年後は川上が落選。おつかれっしたっ!

7922チバQ:2010/07/20(火) 22:47:15
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100720ddm002010077000c.html
選挙:参院選 民主大敗 自民「勝利」に酔えず 得票数は民主下回り
 <追跡>

 参院選で自民党は51議席を獲得し、民主党の44議席をしのいで01年以来の「改選第1党」を確保した。民主大敗ショックが続いているが、実は自民党内にも勝利の高揚感はない。選挙区、比例代表とも得票総数で民主党の後塵(こうじん)を拝し、比例は過去最低の12議席にとどまったためだ。改選数1の1人区を重視する戦術で勝ちをもぎとったものの、政権奪還に向けた長期戦略は手探り状態が続いている。【中田卓二、木下訓明】

 「民主党のオウンゴール3発で、シュートを一本も打てなかった自民党は負けずに済んだ」。11日の投開票翌日、河野太郎幹事長代理は自身のメールマガジンにさっそく辛口の総括を書き込んだ。石破茂政調会長も12日の日本テレビの番組で「敵失で議席を取るのは本物ではない」と指摘した。

 こうした党内の空気や「おごっていると批判されかねない」という周辺の助言を受け、谷垣禎一総裁は15日になって、8月7、8両日に予定していた富士登山を取りやめた。別の党幹部は「羽目を外すのはいけないが、山に登ってなぜ悪い」と首をかしげるが、自民党全体が神経質になっているのは間違いない。

 こうした懸念をデータが裏付ける。

 選挙区の獲得議席は自民39対民主28。差が開いたのは、菅直人首相の「消費税10%」発言などの影響で、1人区で自民党が21勝8敗と大きく勝ち越したためだ。だが、全選挙区の得票総数では民主2275万票、自民1949万票と逆転する。

 しかも、改選数2以上の選挙区に原則2人の候補者を擁立する民主党の作戦は必ずしも失敗ではなかった。18ある複数区で民主党候補が共倒れした選挙区はゼロ。複数区での自民、民主両党候補の合計得票を比較すると、自民党が上回ったのは、福岡選挙区だけで、自民の1勝17敗だった。獲得議席は自民18対民主20とほぼ互角だったが、票を掘り起こしたのは民主党の方で、次期衆院選にもつながるといえる。

 比例代表はいっそう深刻だ。民主党は1845万票で16議席、自民党は1407万票で12議席。新党の参戦でともに07年参院選より減らしたが、自民党は過去最低だった98年と07年の14議席を下回った。自民党から派生した新党改革とたちあがれ日本の1議席ずつを加えても14議席。中堅議員の一人は「比例代表は党のイメージの反映だ」と不安を漏らす。

 こうした中、自民党は衆院選に向け、党公認候補となる支部長が決まっていない104小選挙区で公募を積極的に導入する。参院選では栃木、鳥取、香川など18選挙区に公募や予備選による候補者を立てて13勝5敗の好成績を収め、党選対幹部は「世襲や密室選考という批判を抑え、党員が一丸となって支えることができる」と自信を深める。ただ、公募が失敗し現職議員の離党につながった徳島県連のようなケースもあったため、党本部主導で統一の公募ルールを作る方針だ。

7923枝野氏「革マル派幹部と覚書」報道:2010/07/21(水) 02:27:12

枝野氏「革マル派幹部と覚書」報道
http://www.asyura2.com/10/senkyo90/msg/917.html

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100721-00000500-san-pol

民主党の枝野幸男幹事長が平成8年の衆院選出馬時に、過激派幹部であると警察が判断していた労組幹部と「推薦に関する覚書」を交わしたと報じた月刊誌「新潮45」8月号の記事について、枝野氏は20日の記者会見で覚書の存在を否定せず、「一般的な政策協定を結ぶ一定のひな型の通りだ」と述べ、問題がないとの考えを示した。

 同誌は、この幹部が東日本旅客鉄道労組(JR東労組)大宮支部執行委員長(当時)で、警視庁公安部が日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派(革マル派)秘密組織の幹部と判断していたと指摘。枝野氏は覚書で「JR総連及びJR東労組の綱領(活動方針)を理解し、連帯して活動します」と約束したと報じた。枝野氏は「連合の各産別とお付き合いする範囲でお付き合いしているが、それ以上でも以下でもない」と述べた。

○記者会見でも問題になる
http://www.dpj.or.jp/news/?num=18594

7924チバQ:2010/07/21(水) 07:01:31
>>7911
失礼 貼ってありましたね

7925名無しさん:2010/07/21(水) 14:16:17
>事務所で勝敗を見守った自民党県議は21人中9人。「ここにいない議員が協力していれば勝てた」と憤る県連幹部もいた。

>当選3〜4期の中堅県議が中心の執行部が、選挙戦で「世代交代」を前面に押し出すと、ベテラン県議からは「おれも辞めろということか」と反発の声が上がった。

http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20100721ddlk19010058000c.html
毎日新聞 2010年7月21日 地方版

追跡・発掘:自民県連 統一選へ不安山積 /山梨
 ◇結束欠き参院選敗北、会長人事巡り混迷

 参院選で自民党県連が擁立した宮川典子氏(31)はあと一歩で議席に届かなかった。県連は健闘に沸いたが、内情は厳しい。選挙戦中も県議は結束を欠き、就任時から「参院選まで」と示唆していた堀内光雄・県連会長の後任は「誰もいない」(県連幹部)状態だ。来春の統一地方選を控え、混迷は深まりそうだ。【小林悠太】

 11日夜、宮川氏の落選が決まると、事務所に詰めかけた支持者から「よく頑張った」と歓声が上がり、内田健・県連政調会長は「これが第一歩です」と声を張り上げた。落選者の陣営とは思えない熱気が渦巻いていた。

 しかし、事務所で勝敗を見守った自民党県議は21人中9人。「ここにいない議員が協力していれば勝てた」と憤る県連幹部もいた。

 県議間の温度差の大きな理由の一つが堀内会長だ。

 堀内氏は衆院選で落選後の昨秋に県連会長に就任。元秘書の皆川巌県議を幹事長に起用した。しかし、一部県議から「高齢の堀内氏では刷新にならない」「堀内派で固めた」などと異論が出た。公示後に宮川氏の事務所に来て「堀内が会長じゃなければ、もっと懸命に活動する」と話す県議がいるなど、選挙戦中もしこりは残ったままだった。

 県連幹部によれば、4月に開かれた宮川氏の政治資金パーティーのパーティー券(1枚1万円)を50枚売るよう各県議に指示したが「10枚程度しか売らなかった県議も数人いた」(幹部)という。

 また、当選3〜4期の中堅県議が中心の執行部が、選挙戦で「世代交代」を前面に押し出すと、ベテラン県議からは「おれも辞めろということか」と反発の声が上がった。

   ◇  ◇ 

 堀内会長は会長就任時に「参院選まででご勘弁願いたい」と述べており、辞任は既定路線だ。県連が描いた最高のシナリオは、宮川氏が参院選に当選し、会長になることだった。次善の策は比例代表に出馬した甲府市出身のプロ野球・巨人前監督の堀内恒夫氏だったが、どちらも落選したことで想定は崩れた。

 堀内光雄氏は12日午前、皆川氏に電話で「後は任せる。辞表を預かってくれ」と告げた。県連三役も「負けた以上は責任を取るのが筋」(皆川氏)として、全員が辞任する考えだ。

 だが、その先の展望は誰も描けていない。会長人事だけではなく、次期衆院選の公認候補となる選挙区支部長も、まだ1人も決まっていない。

 国会議員は県連への年額60万円の寄付、年額4000円以上の党費を納める党員1500人以上の獲得が義務づけられており、県連の資金調達に大きな貢献をしてきた。国会議員ゼロが続く限り、資金面でも先細りが予想される。

 来春の県議選では、民主党が候補者の大量擁立を検討中。県政与党を自任する自民党だが、不安要素は山積している。24日には県議や各市町村支部長を集め、参院選を総括する会議を開く予定だ。

7926名無しさん:2010/07/21(水) 14:27:22
http://www.data-max.co.jp/2010/07/post_10921.html
無効票に込められた想い〜参議院議員選挙・後日譚
政治2010年7月21日 08:00 前回の参議院議員選挙で、投・開票が終わった今、「投票の仕方が分かりづらかった」との声をよく耳にする。比例代表の投票法に向けてのものだ。

 選挙中、比例代表の立候補者は「2枚目には私の名前を書いて下さい」と連呼していた。参議院選挙の比例代表では、政党名と立候補者名のどちらの記入でもいい。だが、立候補者は自分の名前が書かれた票数によって、党の比例代表で当選する序列が決まるため、自分の支持者には2枚目に自分の名前を書いてもらわなければいけない。その仕組みを分からずに投票した人は少なくはない。これは有権者への取材のなかで得た実感である。

 熊本市内に住む60代の女性Aさんは、「2枚目にBさんの名前を書いた」という。しかし、そのB氏は選挙区の立候補者のため、無効票になる。Aさんは、2カ月前に病をし、1カ月ほど入院していた。幾分か具合が良くなり退院したものの、まだ足の痛みが続いていた。それでも「選挙には必ず行かんと!」と痛い足を引きずり、投票所へ行った。
 一方、同選挙で開票の立会人を務めた知人によると、字が読みづらく無効になったものも多いという。「震えた筆跡の票があった。おそらくはB候補者ではないだろうか」。知人はそう判断したが、別の立会人は「無効」と判断した。その票に込められた想いは国政へ届かなかった。

 投票所に貼り出されていた比例代表候補者名が字の小さいことに気付いた人も多いだろう。福岡県選挙管理委員会によると、「比例代表区は中央選挙管理会の管轄であるため、勝手に用紙を拡大するなどの措置が取れない」という。立候補者が多いため用紙に収めるためには小さくせざるを得ないのだろうが、"すべての有権者"のことを考えれば不親切としか言いようがない。

 選挙期間中、「7月11日は投票日」と、盛んに広報活動が行なわれていた。以前、Net-IBでも報じられたが、巨大な宣伝車も登場し話題になった。その一方で、比例代表の投票方法についての周知徹底は、新聞広告、チラシ配布、投票所での呼びかけが主で、それが効果的であったのかどうかという検証はなされていない。
 投票数ばかりが多ければいいという問題ではないだろう。投票所へ足を運んだ有権者の一票に対する配慮にも考察すべき余地があるのではないだろうか。

 今回の比例代表選挙における無効票は5万9,749票(2.60%)。福岡県の自治体で言えば、朝倉市の総人口5万8,302人に近い数である。それだけの数の無効票が意味するものは何なのか。選挙ごとに考える必要があるように感じる。

【山下 康太】

7927名無しさん:2010/07/21(水) 14:40:37
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2010/07/20/new1007201103.htm
〝落下傘〟厳しかった 民主八戸支部が総括(2010/07/20)

 民主党八戸市支部(山内正孝支部長)は19日、八戸グランドホテルで役員会を開き、同党公認候補が自民党公認候補に敗北を喫した参院選青森選挙区について総括した。山内支部長によると、出席者からは「候補者が“落下傘”の波多野里奈氏に決まったときから厳しかった」「公示後に田名部匡省参院議員の地元である三八地域に入るのが遅い」などと敗因について意見が出た。来年の統一地方選、知事選に向け組織力の強化が課題に挙げられた。
 役員会には県議や八戸市議、国会議員らが出席。非公開で行われ、終了後に山内支部長が取材に応じた。
 山内支部長は候補者が県外出身だったことを挙げ、「青森県になじみにくかった」と指摘。「田名部参院議員の存在が大きいだけに、浸透し切れなかった」との見方も示した。
 波多野氏が公示直前に政治活動を休止したことや、公示から9日後にようやく三八入りしたことについて「県議、市議の組織も動きようがない」と苦言を呈した。自民党との組織力の差を認めた上で、「県内40市町村に支部をつくらなければならない」と強調した。
 波多野氏の今後には、「あくまでも今回の選挙の候補者で、次はそれ以上でもそれ以下でもなく白紙。身の振り方を党本部と相談してほしい」とした。
 来年の知事選については、「今回の選挙を踏まえ、みんなが応援しやすい候補者を早く選考したい」との考えを示した。

7928名無しさん:2010/07/21(水) 22:28:46
>>7925
山梨自民には金丸時代の面影はないな

7929チバQ:2010/07/22(木) 00:47:46
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000431007160001
【振り返って】


【上】 自民、「福中小」一丸
2010年07月16日


旧箕郷町で開かれた中曽根弘文氏(右)の「群馬郡総決起集会」。福田康夫元首相(中央)ら県選出の自民党国会議員も応援に駆けつけた=7日、高崎市箕郷町

 全国の1人区で唯一の現職対決となった参院選群馬選挙区では、自民党現職の中曽根弘文前外相(64)が、民主党現職の富岡由紀夫氏(46)に約27万票の差で圧勝した。中選挙区時代に父親同士が政敵だった福田康夫元首相らを選対役員に迎え、挙党態勢でつかんだ勝利は「自民王国」再生の足がかりとなるか。(辻森尚仁)


 旧箕郷町(現高崎市箕郷町)を含む旧群馬郡は、福田赳夫元首相が育った地で一番の地盤。その町で7日、中曽根氏の「群馬郡総決起集会」が開かれた。


 会場は、福田系の元自民党県議だった柳沢本次氏が創業した建築資材メーカーの本社敷地。柳沢氏は中選挙区時代の旧衆院群馬3区で赳夫氏を支え、県議会では福田系県議をまとめてきた重鎮だ。


 「絶対に負けられない」。小雨ふりしきる中で柳沢氏が声を張り上げると、かたわらの福田康夫元首相がそっと傘を差しかけてみせた。


 「柳沢さんは福田、小渕さんの後援会幹部で、その息子さんは中曽根さんの後援会幹部なんです」。その後、福田元首相は柳沢氏を引き合いに「福中小」の融和を支持者にアピールした。


 福田、中曽根両派が群馬選挙区でそれぞれ候補者を擁立した6年前。2議席を争う選挙で、福田元首相は後援会を挙げて上野公成元官房副長官を全面支援したが、中曽根氏が2議席目に滑り込み上野氏は約8千票差で落選した。


 今回は改選数が1と減り、これまで「中曽根」と書いたことがない自民支持者をどうまとめるかが課題だった。


 自民党公認の大沢正明知事が初当選した2007年の知事選で、中曽根氏の後援会幹部は対抗馬の小寺弘之前知事を支援。旧福田系県議らには中曽根氏支援に消極論もくすぶっていた。


 このため、福田元首相は今年に入って旧福田系県議らを集めた酒席を設け、中曽根氏支援を説得。挙党態勢の土台を築いた。


 中曽根氏の得票は約55万9千票。6年前に中曽根氏と上野氏が獲得した票の合計に匹敵する水準まで票は積み上がった。


 中曽根氏に勝利をもたらしたのは、組織票を固める旧来の選挙手法だった。


 福田元首相の後援会は地縁血縁を生かした電話作戦を徹底。網の目のように張り巡らした後援会から周囲へと支持を呼びかけた。


 自民党県議には1人あたり2千人の「確票獲得作戦」が課せられ、業界団体の担当まで割り振られた。長年の自民支持組織だった農協や林業団体などへは、群馬入りした業界出身の自民党議員があいさつ回りに赴いた。


 選挙戦終盤の8日、前橋市内であった企業団体向けの総決起集会には約1700人が駆けつけ、会場に入りきらない支援者の姿が「自民王国」の底力を示した。


 過去最大の得票で5選を果たした中曽根氏。だが、自民党比例区の県内得票率は山本一太参院議員が群馬選挙区で勝った07年で39・34%だったが、今回は10・07ポイント減の29・27%と沈んだ。


 一方、比例区に上野氏の娘婿の宏史氏を擁立したみんなの党は17・09%だった。後援会の高齢化、無党派層や新党期待層の増加などで、自民党支持層のパイは縮まっている。


 自民党は、空席になっている衆院群馬2、3区の支部長選びを公募で行い、9月中にも次回総選挙の立候補予定者を決める。


 足元では、みんなの党など他党の比例区候補の支援に動いた県議らの「反党行為」がくすぶる。


 「中曽根氏の勝利で、これまでの自民党が是認されたわけではない。今回の大勝でかえって変革の機運がそがれはしまいか」。党県連内にはこう不安を漏らす関係者もいる。小選挙区の支部長選びなど党県連が進める改革の行方が再生を占う試金石になる。

7930チバQ:2010/07/22(木) 00:48:34
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000431007170001
【振り返って】


【下】 民主、内部対立解けず
2010年07月17日


富岡由紀夫氏(右)の敗戦の弁を聞く民主党の衆院議員ら=11日、高崎市小八木町

 民主党と自民党がぶつかった参院選45選挙区のうち、民主党現職の富岡由紀夫氏(46)の得票率は31・22%で、全国で最も差が開いた。全市町村で自民党現職の中曽根弘文氏(64)の票数を下回り、全体で2倍近い差をつけられた。来年の統一地方選や知事選に向け態勢を立て直せるか。民主党県連の命運がかかる。(渕沢貴子)


 「自分の力が足りず申し訳なかった」「比例区の戦いの難しさを痛感した」


 15日、東京で開かれた民主党県連役員会で、富岡氏、比例区で落選した小寺弘之前知事(69)は衆院議員らを前に、謝罪の言葉を述べた。


 だが、出席者によれば、敗因についても「菅首相の発言が響いた」「自民党の結束を崩せなかった」といった声が出た程度で、結果の分析を踏まえた総括もなされなかったという。一人は「今はおわび行脚中で、そういう話を出せる雰囲気ではない」と話す。


 富岡氏が会長を務める民主党県連は来春の県議選、来夏の知事選に向け、態勢をどう立て直すか。


 まずは党内の保守系・労組系の対立の克服が課題だ。


 富岡氏は2004年の参院選群馬選挙区(改選数2)で、労組の全面支援を受けトップ当選した。選挙戦の指揮を取ったのは、旧社会党から民主党に移った角田義一元参院副議長。富岡氏は労組系の直系と目された。


 今回も、選対幹部は労組系が占め、実動部隊も集会も労組頼みだった。角田氏や田辺誠・元社会党委員長がマイクを握り、保守系の一部が「かえって票が逃げる」と顔をしかめれば、労組系はそんな保守系を「何もしない」と批判した。


 「合計で400人弱か…」。公示前の6月、太田市の3区選対会議に集まった議員や労組幹部が、それぞれ集会に出せる人数を申告した後、ため息をついた。1千人収容の会場を埋められない。


 「動員疲れもある。かつてのような動員型の選挙でいいのか」。結局、2カ所で開く予定を1カ所に集約した。


 今回、自動車総連など比例候補を抱える産別の労組は、セットで富岡氏を支援した。だが、かつてのように組合員にノルマを課してローラー作戦をかけられる時代ではなく、地域に出て選挙活動ができる組合員や労組OBも減っている。県教組は「北教組」問題の影響でポスター張りの手伝いすらできなかった。


 民主党に追い風が吹いていない状態では、労組系の力だけで自民党に対抗できないこともはっきり示した。


 中曽根氏に比べ、党派を超えた地縁を持つ地方議員が圧倒的に少ないことは大きなハンディだ。保守系の中島政希・党県連会長代行は「地方議員を増やさないといけない」と話す。


 その意味で、小寺氏の落選は痛い。県連内の一部は、小寺氏の当選をてこに民主党系の地方議員を増やし、大沢正明知事の再選を阻む戦略を描いた。だが、小寺氏は落選し、大沢知事が支持を表明した上野宏史氏(39)が比例区のみんなの党で当選した。


 民主党支持を表明し小寺氏を支援した高木政夫・前橋市長ら、知事選で名前の上がる政治家たちの影響力低下も懸念される。保守系と労組系の対立を抱えたまま、民主党は知事選で対抗馬を擁立し戦えるのか。難題を抱えた船出となる。

7931名無しさん:2010/07/22(木) 11:25:12
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000001007220002
参院選民主敗北 厳しい声相次ぐ
2010年07月22日

 連合青森(石田隆志会長)は21日、幹部約30人が集まり、推薦した民主新顔の波多野里奈氏が敗れた参院選青森選挙区の総括をした。自民前職の山崎力氏に6万票超の大差をつけられたことに、厳しい意見が相次いだという。


 石田会長は「民主党が地域でどれだけ日常の活動をしているかが問われた選挙で、大変厳しい結果が出た」とあいさつし、民主議員の活動ぶりに注文をつけた。また、政治とカネの問題や米軍普天間飛行場の移設問題、菅直人首相の消費税発言を敗因に挙げつつ、「連合青森も選挙にもっとかかわり、民主党と一体的に活動し、言うべきことは言うべきだった」と反省した。


 出席者からは「郡部で特に民主が弱い」「自民と同じように民主も衆院小選挙区ごとに選対を置いたが、その戦い方に民主も連合も慣れていなかった」などの声が上がったという。

7932名無しさん:2010/07/22(木) 13:49:30
「長期低落傾向に歯止めかからず」 社民、参院選を総括
2010.7.22 13:36
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100722/stt1007221338007-n1.htm

 社民党は22日午前の常任幹事会で、参院選での獲得議席が比例代表の2議席にとどまったことについて「長期低落傾向に歯止めがかからず、党存亡の危機」と総括することで一致した。総括案は29日の全国ブロック別事務局長会議で正式決定する。

 重野安正幹事長は会議後の記者会見で「選挙区3、比例代表3の目標からすれば極めて厳しい選挙だった」と指摘した。

 敗因として、民主党との連立政権を離脱してまで主張した米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の県内移設反対が、「消費税率問題の大きな渦にかすんだ」と分析。また「総評(日本労働組合総評議会)が選挙資金などを支えていた旧社会党時代と同じような戦い方をしては負ける」として、選挙組織のあり方も見直す考えを示した。

7933名無しさん:2010/07/22(木) 16:52:16
http://www.asahi.com/kansai/news/abc_yu/OSK201007220096.html
綱渡りの参院選報道
2010年7月22日

 与党過半数割れへ――。11日午後8時。参院選投票締め切りと同時に、テレビ各局が、出口調査などをもとに予測した与野党の議席獲得数を一斉に放送した。おおむね事前の予想通りだ。だが、次の瞬間、想定外の展開が待っていた。

 「大阪、当選出てるよ!」。悲鳴のようなスタッフの叫び声。他局が、激戦が予想された大阪選挙区で、早くも当選を打ったのだ。ABCはまだ打っていない。このまま候補者が万歳をしてしまえば、歓喜の瞬間を生中継できない。「大丈夫、何とかなる」と自分に言い聞かせ、番組に突入した。

 担当した参院選特別番組「選挙ステーションABC」。私は、小縣裕介、橋詰優子両キャスターの横で、開票速報や当選情報などを整理し、原稿を手渡す役割だ。同時に、放送の司令塔となるサブ(副調整室)や当選情報が集まるデスクらと連絡をとり、次の展開を考える。

 「大阪、まだですか?」「まだです」。一刻も早く当選を打ちたい。焦りと不安が募る。だが、万が一、判断を誤れば、取り返しのつかない重大なミスになる。現場が慎重になるのも仕方がない。

 「東京につなぐまで時間がある。もうネタがない。もう一度、開票速報いけるか?」「了解、何とかする」。読み終わった原稿を再びかき集め、追加情報を加えてキャスターへ。綱渡りの場面が続く。

 「大阪、打つよ!」

 開票が進んだ番組後半、ようやく大阪の当選者が決まった。最後の放送枠で、候補者とスタジオを結ぶ。党が惨敗し、「喜び爆発」とはいかない民主現職、前評判は高かったものの、敗れた民主新顔のタレント候補。待ちに待った「生の声」を放送でき、正直、ホッとした。

 午前4時半。すべてを終え、一息ついた。夜食用に配られたパンを缶コーヒーで流し込み、同僚らと反省会だ。「分析シーン、カットしてごめん」「あの中継はよく入ったね」。苦い思いと達成感が交錯する。

 民主惨敗。自民、みんなは躍進――。きょうの放送でどう伝えるか、頭を切り替えて考えねば。そう思ったとき、空はすでに白み始めていた。

   ◇

 大竹 礼文(おおたけ・れぶん) 選挙特番チーフ 1998年入社。報道記者として、警察・裁判担当、京都支局長、パリ支局特派員などを経て、現在は遊軍・選挙担当。

7934名無しさん:2010/07/22(木) 22:28:05
>>7913-7915 >>7917
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/100722/szk1007221627009-n1.htm
民主県連、小林議員を厳重注意 静岡
2010.7.22 16:20

 民主党県連(会長・牧野聖修衆院議員)は22日、静岡市内のホテルで常任幹事会を開き、参院選で県連の決定に反して静岡選挙区(改選数2)で同党公認の新人、中本奈緒子氏(落選)を支援した小林正枝衆院議員(比例代表東海ブロック)を口頭による厳重注意処分としたことを報告した。同日、小林議員に通告した。

 小林議員は、県連が現職の藤本祐司氏(当選)の支援を決定したことに反し、小沢一郎前幹事長の要請を受け、中本氏を支援。参院選後、県連内から小林議員への処分を求める意見が相次ぎ、県連は倫理委員会を3回開き、処分を検討してきた。

 岡本護・県連幹事長は「小林議員から謝罪もあったことや今後の県連や小林議員の活動を考慮した上で、軽い処分の厳重注意となった」と話している。

7935名無しさん:2010/07/22(木) 22:35:08
http://www.tv-sdt.co.jp/nnn/news8803986.html
民主党県連 小林正枝議員を厳重注意
(静岡県)

民主党県連は今月11日に投票が行われた参議院選挙で県連の決定に反して新人の中本奈緒子さんを応援した小林正枝 衆議院議員を22日口頭で厳重注意をした。県連の牧野聖修 会長は小林議員の行為よりも党本部に問題があったと指摘している。常任幹事会では参議院選挙の総括などが行われた。この中で現職の藤本祐司さんのみを支援するという県連の決定に反し、新人の中本奈緒子さんを支援した小林正枝 衆議院議員に対する処遇が議題にのぼった。県連の牧野聖修会長によると、小林議員は党本部の小沢前幹事長から指示を受けて中本さんを応援していたという。県連の倫理委員会では、3度にわたる協議を行い、小林議員を口頭での厳重注意とすることを決めて、22日の常任幹事会に提案し、承認された。牧野会長は小林議員の行為よりも党本部に問題があったと指摘し、改善を求めると話している。また、小林議員が支援した中本さんについては復職したことなどもあり、県連としては静かに見守るという。このほか、比例にまわり落選した土田博和さんの選対本部長を務めた津川祥吾 会長代行が会長代行を辞任した。[ 7/22 18:30 静岡第一テレビ]

7936名無しさん:2010/07/22(木) 22:44:23
千葉法相落選で民主県連代表が党執行部に猛省促す/神奈川
2010年7月22日
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1007220055/

 参院選を総括する民主党のブロック別議員懇談会が22日、都内の同党本部で開かれた。同日の対象は南関東(神奈川、山梨、千葉)と東京。枝野幸男幹事長ら執行部に対し、県連の笠浩史代表(衆院9区)は「菅直人新首相を軸としたアピール戦略がなかった」などと指摘。執行部の不手際について猛省を促した。

 県連は党本部の調査データを根拠に「千葉景子法相(4期)が優位」と判断した。選挙中盤以降は当選1期の金子洋一氏を集中支援。金子氏は3位で再選されたが、千葉氏は次点に終わった。笠代表は16日の党本部都道府県連ヒアリングで、選挙戦さ中にみんなの党との連携を示唆した枝野幹事長に「足元を払われた」と苦言を呈している。

 出席者によると、笠代表は「1議員の立場」で発言。「消費税をめぐり後手に回った戦いは厳しかった」などと前置きした上で「敗戦の責任はみんなで負うものだが、とりわけ現執行部のそれは重い。それなのにテレビなどに出演して『前政権の負の遺産』『前首相時代の余波』を敗因に挙げるような、見苦しいまねはやめてほしい」などとただした。笠氏らの指摘に執行部は「反省して前進につなげたい」などと総括したという。

7937名無しさん:2010/07/22(木) 22:55:57
>「敗戦の責任はみんなで負うものだが、とりわけ現執行部のそれは重い。それなのにテレビなどに出演して『前政権の負の遺産』『前首相時代の余波』を敗因に挙げるような、見苦しいまねはやめてほしい」

7938名無しさん:2010/07/24(土) 17:28:21
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100724ddlk25010451000c.html
自民県連:知事選・参院選を総括、県議団に批判集中 役員総辞任、立て直しへ /滋賀

 自民県連は23日、大津市内で会合を開き、11日の知事選、参院選への対応を総括した。支部役員や選対委員からは、候補を擁立し選挙戦を主導した自民県議団への批判が集中し、責任を追及する怒号が飛んだ。上野幸夫幹事長は県連役員がそろって辞任し、立て直しに臨む意向を示した。

 会議は非公開で行われた。参加者によると、参院選で公募した公認候補の武村展英氏を支えるはずの県議が知事選候補の前県連会長、上野賢一郎氏の応援に傾倒し、選挙態勢が手薄だったことについて不満の声が噴出。役員らが「公認どころか『放任』候補ではないか」「他県で自民が勝っているのに県議は集会に人も集めない。どういうことだ」と追及。上野氏が「完全無所属」とPRし、武村氏の得票数を下回ったことには「県連会長が突然『県民党で出る』と言っても評価しない。自民支持者が離れていっただけだ」と指摘した。

 会議後、県議らは一様に「針のむしろだ」とうなだれ、上野幹事長は「ダブル選で相乗効果を、という狙いは甘かった。役員を刷新して出直したい」と語った。【安部拓輝】

毎日新聞 2010年7月24日 地方版

7939名無しさん:2010/07/25(日) 00:37:31
>参加者によると、参院選で公募した公認候補の武村展英氏を支えるはずの県議が知事選候補の前県連会長、上野賢一郎氏の応援に傾倒し、選挙態勢が手薄だったことについて不満の声が噴出。

武村正義の甥など論外だ。
武村はフランスの国家元首を「クレイジー」と言うような外交音痴だ。
フランスからのウラン燃料の輸入がストップしたら、日本は一巻の終わりだ

7940名無しさん:2010/07/25(日) 03:48:13
http://www.youtube.com/watch?v=AoIqkOAGN0w

http://www.youtube.com/watch?v=IsPTYPdkuXs&amp;NR=1

複線型人事もこの一環

7941名無しさん:2010/07/25(日) 07:22:59
武村正義の甥ってどこで知ったの?
ネット上で調べてもあなたの書き込みしかヒットしないけど。

7942名無しさん:2010/07/25(日) 16:55:10
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20100725/CK2010072502000016.html
【岐阜】「統一選には新体制で」 辞任表明、民主県連代表ら会見
2010年7月25日

 「結果に責任を感じる」「統一選には新体制で臨む」。岐阜市で24日、参院選後初めて開かれた民主党県連常任幹事会。席上、岐阜選挙区で2議席独占を果たせなかったとして、辞任を表明した民主党県連の平田健二代表と、伊藤正博幹事長が幹事会終了後、会見した。

 平田代表は「統一地方選に、どう立て直して臨むかが課題」と語り、「(参院選の)責任を明確にすることが、次のステップに向けてプラスになる。体制を新しくすることが必要」と語った。

 県議会の勢力は、自民30人に対し、民主系会派は8人。伊藤幹事長は「支持拡大を図るにはけじめが必要。地方議員を増やさないと、地域を固めることはできず、新体制で臨んだ方が有権者にアピールできる」と辞任理由を述べた。

 参院選で、県連は新人と現職の2人を擁立したが、自民新人の渡辺猛之氏が圧勝。新人の小見山幸治氏が残る2議席目に入り、現職の山下八洲夫氏は落選した。

 選挙戦では小見山、山下陣営が反目する場面もあり、支援組織内に残るしこりが懸念されていた。県連幹部は「体制刷新でしこりを抑えたいということもある」と辞任の背景を語る。

 新代表と幹事長は8月1日の常任幹事会までに国会議員を軸に選考を進め、28日に臨時の県連大会を開き、正式に決定する。

 (中崎裕)

7943名無しさん:2010/07/25(日) 17:11:05
http://mytown.asahi.com/areanews/gifu/NGY201007240051.html
民主県連、代表と幹事長が辞意 「参院選のけじめ」
2010年7月25日

 民主県連の平田健二代表は「参院選のけじめをつける」として、24日の常任幹事会で代表を辞任することを表明した。参院選の岐阜選挙区で、民主は初めて2人を公認。約8千票差で新顔が当選し、現職が落選した。

 辞任の理由について、平田代表は「2人当選にむけて、連合岐阜などに、無理なお願いもした」などと説明。「統一地方選で、地方議員を増やすためには新体制で挑む方がよいと考えた」と話した。

 参院選では、2人当選のために連合岐阜など支持組織を割り振って臨んだ。しかし当初から「2人当選は難しい」という見方があり、選挙後のしこりを心配する声も根強かった。平田氏は代表を辞任することで、亀裂を修復したい考えがあるとみられる。伊藤正博幹事長も同日、辞職する考えを明らかにした。

 8月1日の緊急常任幹事会で新しい代表と幹事長を選び、同28日の臨時の県連大会から新体制をスタートさせるという。

7944名無しさん:2010/07/25(日) 19:30:26
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100725/stt1007251925001-n1.htm
民主が有識者呼び敗因分析
2010.7.25 19:22

 菅直人首相、仙谷由人官房長官、枝野幸男民主党幹事長らは25日、公邸に小林良彰慶応大教授(政治学)と宮台真司首都大学東京教授(社会学)を招き、参院選での民主党大敗の原因分析を聞いた。小林氏は首相の消費税発言に「議論の出し方に、もう少し工夫があったのではないか」を苦言。宮台氏は「国民の強い関心がどこにあるのかを適切に把握できなかった場合に敗北しがち」と分析した上で、「国民の支持をより多く獲得できるようなメッセージの作り方」について持論を述べたという。

 会議には古川元久、福山哲郎両官房副長官、寺田学首相補佐官、細野豪志民主党幹事長代理が同席した。

7945名無しさん:2010/07/25(日) 19:40:21
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100725/stt1007251922000-n1.htm
「改革の旗取られた」参院選敗北で原口氏
2010.7.25 19:19

 原口一博総務相は25日、参院選での民主党の敗因について、躍進したみんなの党を念頭に「改革の旗をよそに取られた。政権を代えて古い政治に挑戦しているのに、挑戦者としての姿を(改選)1人区でしっかり見せることができなかった」と分析した。「地力で勝る自民、公明両党と戦うには力不足だった」とも述べた。佐賀市で開かれた党佐賀県連常任幹事会に出席後、記者団に語った。

 菅直人首相の消費税発言に関しては「税の議論をして財政再建をすべきだというのはその通りだ。しかし現実に29ある1人区では、これまで経済成長の恩恵のにおいさえかいだことがない」と指摘、選挙戦では消費税増税論議より国民生活の重視を強調すべきだったとの認識を示した。

7946チバQ:2010/07/25(日) 21:44:32
>保守系は、比例候補の小寺弘之前知事の支援には積極的だが、
07年知事選では保守系は山本に乗った割りに今回は小寺を支援したんですね
小寺の選対トップも中島だったし
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/feature/maebashi1276873857684_02/news/20100619-OYT8T00036.htm
決戦の構図 参院選2010

【上】民主、一枚岩なるか

 「おはようございます。富岡由紀夫、本人です」

 国会閉会翌日の17日朝。2期目を目指す民主党の富岡は、高崎市役所前で登庁する市職員らに、まるで新人であるかのように名刺を配り続けた。

 「政治とカネ」や「普天間問題」で失点を重ねた「小鳩政権」が退陣し、支持率のV字回復で勢いづく民主。街頭で罵声(ばせい)を浴びせられ、見向きもされなかった1か月前とは空気が一変。富岡も「頑張って」と声をかけられるようになった。

 6年前、年金問題などで追い風を受けて、自民の2議席独占に割り込んだ富岡は、31万票余りを獲得してトップ当選。2位の中曽根弘文と、次点の上野公成の両自民候補の得票を足した54万票余りには足りないが、今回は、昨夏の衆院選小選挙区で民主候補が獲得した44万票弱を背負って戦える。菅内閣発足で追い風も吹き始め、当選ラインの目安となる35万〜40万票を狙うが、「そんなに甘いものではない」(選対幹部)という。

 富岡は、全県を網羅する後援会組織がなく、自分の手足となって汗をかく県議もいない。連合群馬の支援を背景に、労組出身の県議が動いているが、産別の比例候補を11人抱え、限界もある。自転車での街頭遊説という「空中戦」に走る富岡に対し、「6年間何もしていないから仕方ない。自業自得だ」(民主系県議)という声すら上がる。

 5月下旬以降、小選挙区単位で衆院議員が中心となる選対委員会が1、3、4区で相次いで発足し、支援の輪も広がっているかに見えるが、富岡自身の知名度不足も露呈している。ある衆院議員の国政報告会では、富岡を紹介しようとした支援者が、間違って衆院議員の名字を言ってしまい、富岡は苦笑いするしかなかった。

 だが、富岡が抱える最大の問題は、県連内の対立構造だ。県連は2006年に発覚した不正経理問題をきっかけに、旧社会党出身の「労組系」と、旧さきがけ出身者などの「保守系」に内部分裂し、今もしこりが残る。

 4月中旬、鳩山首相(当時)の来県を巡り、富岡が保守系議員に相談せずに日程調整を行ったとして、反発した衆院議員の石関貴史と中島政希が、鳩山を招いた富岡の国政報告会を欠席した。保守系は、比例候補の小寺弘之前知事の支援には積極的だが、富岡のポスター張りを公然と拒否する議員もいて、民主系県議の一人は「選挙は好き嫌いでやるものではない」と嘆く。

 ただ、関係修復の兆しもある。中島が20日に高崎市内で開く国政報告会に富岡を招待することが決まった。ぎりぎりまで声がかからなかったが、「(応援で入る)前原国交相の日程が固まった」として、16日に中島本人が富岡の事務所に顔を出した。

 21日は国会議員全員と小寺が合同で、選挙に向けた決意表明を行う記者会見も開く。富岡の選対本部長で衆院議員の桑原功は「富岡、小寺の2人を当選させて、県連一本化のきっかけにしたい」と語る。

 一方、連立政権から離脱した社民党との選挙協力も、現場レベルでは体制構築に苦労している。ある衆院議員の事務所は、「比例は民主へ」と書かれた富岡の推薦ハガキを、気付かずに社民党陣営に届けてしまい「こんなの使えない」と突き返された。社民党県連幹部は「(富岡が)小寺や産別の比例候補とセットで動くなら、対応を考えざるを得ない」とつぶやいた。

(敬称略)

(2010年6月19日 読売新聞)

7947チバQ:2010/07/25(日) 21:45:17
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/feature/maebashi1276873857684_02/news/20100619-OYT8T01101.htm
【中】自民、危機感で結束

福田康夫元首相の貴代子夫人(右端)とともに拳を突き上げる中曽根氏(左から2人目)=13日、高崎市で 元外相の中曽根弘文(自民)は4月下旬以降、連日のように集会を開き、あいさつ回りで県内全市町村を一周した。企業の朝礼で握手した社員は「5回目の選挙で初めて見た」と驚くほど。改選定数が2から1に減った参院選群馬選挙区で、「一人でも多くの人に姿を見てもらう」と、大物らしからぬ「どぶ板選挙」に徹している。

 中曽根の選挙は、4月24日の事務所開きから本格化した。当時の鳩山政権は、普天間問題で迷走し、5月上旬に支持率が20%台に急降下。陣営は、選対事務長に福田康夫元首相、選対本部長に小渕優子衆院議員を迎えるなど、中選挙区時代に内輪で抗争を繰り広げた勢力が結集する「史上最強の布陣」で、楽勝ムードが漂っていた。

 しかし、6月2日、鳩山前首相と小沢前幹事長が一緒に辞める「ウルトラC」で空気が一変。菅内閣が高支持率を維持して民主党が息を吹き返す一方、自民党は再び落ち込み、中曽根は焦りの色を濃くしている。

 元々、中曽根陣営にも弱点があった。3年前の知事選だ。当時、5選を目指した小寺弘之は中曽根系の支持を受ける一方、自民党県連は県会議長で福田系の大沢正明を擁立。保守分裂の中、大沢支援に消極的だった中曽根は、知事選後、党内で批判を浴びた。

 そのしこりを受けて、5月の段階では「今ひとつ力が入らない」「中曽根と書く時には手が震えるだろう」(福田系県議)と及び腰の姿勢も見えた。看板はそろっているが、動きは鈍く、山本一太参院議員は「この雰囲気は危険だ」と警告していた。

 実際、その通りに、中曽根陣営を動揺させる出来事も水面下で起きた。

 5月中旬、みんなの党から比例選立候補を目指していた元自民党参院議員の上野公成が「比例が駄目なら選挙区からの立候補も検討する」との情報が流れた。6年前の選挙では、中曽根が上野を8000票余り上回る約27万6000票。ぎりぎりの2位当選だっただけに、票の流出を恐れた中曽根本人が、上野を支援する自民県議の要請を受けてみんなの党本部に電話を入れ、上野の比例公認を口添えしようとしたほどだった。

 そして降ってわいた民主党支持率のV字回復。中曽根は「ご祝儀相場」と皮肉っていたが、一向に支持率は落ちず、陣営の危機感が高まった。

 来春の県議選を控える自民県議は、自身への支援獲得もにらみ、中曽根の出陣式を知らせる数千枚のビラを支持者一人一人に配っている。福田系県議が「参院選で『どこまで党のためにやっているのか』と監視されてもいる」と話すように、17日に開いた選対会議では、県議1人にあいさつ回り2000軒のノルマも課された。

 福田系、小渕系との連携も形になってきた。12日には福田赳夫元首相が生まれた旧群馬町(高崎市)で、「福中小」の3陣営から支援者が顔をそろえる集会を開催。翌日は、高崎市で開いた「女性の集い」に福田康夫夫人の貴代子を招き、「群馬は」「中曽根」と、シュプレヒコールを上げて一緒に拳を突き上げた。県連選対本部長の南波和憲は「地道な活動が実を結び始めている」と手応えを語る。

 ただ、自民党関係者からはこんな声も漏れる。「中曽根は運がいい。議席を失う危機感からみんなが協力してくれる。知事選の恨みがあるから、定数2で上野が出ていたら負けていたかも知れない」(敬称略)

(2010年6月20日 読売新聞)

7948チバQ:2010/07/25(日) 21:46:22
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/feature/maebashi1276873857684_02/news/20100621-OYT8T00551.htm
【下】知事選を占う比例選


高木市長(右)の応援を受ける小寺氏(左)(20日昼、JR高崎駅西口で)  「民主党から参院比例で立候補する小寺弘之です。4期16年、群馬県をこよなく愛した人間として、私を国政に送ってほしい」

 前知事の小寺は20日午後1時過ぎ、JR高崎駅前の街頭演説会で、民主党の宣伝カーの上から熱弁をふるった。民主党国会議員のほか、小寺選対顧問で前橋市長の高木政夫も応援弁士としてマイクを握り、「自民党政治がこの国を駄目にした」と、県内の反自民勢力の結集を訴えた。

 その4時間後。前橋市の結婚式場で、みんなの党から比例選に立候補する元経済産業省官僚の上野宏史の後援会発足集会が開かれた。宏史は、約500人の支援者を前に「6年間、国政に携われなかった義父、上野公成(元自民党参院議員)の思いを引き継ぎ、群馬のために働きたい」と決意表明。公成も「今回の出馬は、反民主の姿勢を示すため」とあいさつした。



ガンバロー三唱で拳を振り上げる上野宏史氏(右)と公成氏(左)(20日夕、前橋市内の結婚式場で)  みんなの党の公認発表からわずか5日での旗揚げながら、上野の集会には、自民党の中島篤、狩野浩志両県議のほか、沼田市長の星野已喜雄ら現職首長7人も駆け付ける盛況ぶり。改めて「上野党」の影響力の大きさを見せつけた。

 参院比例選は、個人の得票数に応じて党内の当選順位が決まる非拘束名簿方式。導入から4回目となるが、回を重ねるごとに「ご当地候補」の出馬が全国で増加している。今回は小寺と上野が、県内で個人票の争奪戦を繰り広げる。

 3年前の知事選で自民党公認の大沢正明に敗れた小寺は、4選までは中曽根系を中心とする自民党の支援を受けてきた。民主勢力と手を組んでどんな得票をたたき出すのか。「来夏の知事選の試金石になる」として、民主、自民の両陣営が注視している。

 高木は「今回の選挙は知事選も見据えた群馬の分水嶺(れい)になる戦いだ」と力を込め、民主系県議の一人も「小寺さんがバッジを付けたら、大沢知事は青ざめるだろう。3年前のリベンジを果たし、知事選につなげたい」と意気込む。一方、自民党県連幹部は「小寺の当選は阻止したいが、『反小寺』を強調し過ぎると、相手の結束を固めて逆効果になる」と気をもみ、上野陣営の幹部は「知事選とは別物。あくまで群馬の地域代表として選んでほしい」と語る。

 また、選挙区で出馬予定の富岡由紀夫(民主)、中曽根弘文(自民)の両現職に投票する有権者が、比例票をどう書くのかで支持が錯綜(さくそう)している。

 中曽根弘文、小寺弘之、上野宏史、公明党の県内比例重点候補の長沢広明。名前の読みがいずれも「ヒロ」で始まるため、民主の「富岡・小寺」とは別に、小寺陣営のうち中曽根系支援者の一部は、非公式に選挙区は中曽根、比例は小寺の「ヒロ・ヒロ」をキャッチフレーズに支持を広げようとしている。

 一方、中曽根は公明党の支持母体、創価学会に支援を要請しており、学会側は、中曽根と長沢をセットにした「ヒロ・ヒロ」票を求め、上野陣営の幹部は「うちは反民主の受け皿。中曽根と宏史の『ヒロ・ヒロ』でいく」と語る。

 政権交代の評価を巡って論戦を繰り広げる裏で、3年前の保守分裂知事選の影響を引きずる民主、自民。両勢力を横目に元前橋市議の店橋世津子(共産)は、菅首相の消費税増税発言を追い風に党勢拡大を図っている。(敬称略)

      ◇

 この連載は森広彰、岩下亮が担当しました。

(2010年6月21日 読売新聞)

7949チバQ:2010/07/25(日) 21:50:08
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000431006150001
【深層群馬】


知事選前哨戦の様相
2010年06月15日


高木政夫市長(左)と並んで支持者と握手する小寺弘之前知事(右)=前橋市亀里町


自民党県議と話す上野公成・元官房副長官(右)と娘婿の宏史氏(中央)=前橋市大手町1丁目

 7月の参院選比例区が、来年の知事選に向けた前哨戦の様相を帯びてきた。上野公成元官房副長官(70)の娘婿宏史氏(39)はみんなの党の公認が内定、大沢正明知事(64)に支援を求めた。小寺弘之前知事(69)は民主党公認で立候補する予定で、同じ群馬を地盤にしのぎを削る構図になる。参院選の結果は知事選の行方にも影響しそうだ。(辻森尚仁、渕沢貴子)


 上野宏史氏は14日午前、高崎市役所で転居届などを済ませると、車を前橋市の県庁に走らせた。義父の公成氏と共に大沢知事と面会し、30分近く話し込んだ。


 その後、県庁そばの自民党県連へ。「義父が活動してきた群馬の地域代表として全力を尽くす」。中央では同じ野党とはいえ他党に出向き、意気込みを語る宏史氏の横で、公成氏は今回の擁立劇を解説してみせた。


 「対小寺の受け皿作りの意味合いがあるんだ」


 2007年の知事選で自民党公認の大沢氏に5選を阻まれた小寺氏が、参院選に出ると表明したのは1月。


 小寺氏の「復権」を警戒する一部の自民党県議らが、公成氏を小寺氏にぶつけようと擁立に動いた。


 元建設官僚の公成氏は、故・福田赳夫元首相の実弟宏一氏(故人)の後継として、92年の参院選群馬選挙区(改選数2)で自民党の公認を受け初当選した。07年の知事選では大沢氏を支援し、当選後、霞が関の人脈をつないだ。


 大沢県政と国政への影響力保持を狙う公成氏。年齢制限や支持率の動向などから、自民党ではなく、「反民主」を掲げるみんなの党での出馬を模索した。やはり年齢の問題でそれも難しいとみるや、娘婿の擁立を決断した。公成氏に近い自民党県議は「小寺氏の影響力を完全に排除するためだ」と明かす。


     ◇


 対する小寺氏。


 先月29日、前橋市内で開かれた高木政夫市長の市政報告会で、こう呼びかけた。


 「来年は県議選も知事選もある。群馬県の政治をきちんとした方向に持っていかなければならない。(参院選は)そういう選挙だと位置づけて下さい」


 続いて、高木市長が「高木政夫の政治力を大きくしていくには小寺弘之という政治家が必要」と呼びかけた。


 「参院選が県議選や知事選に結びつく」と訴える様は、3年前の遺恨試合のようだ。


 07年4月の県議選で、小寺氏の支持団体は12人を推薦、うち8人が当選した。だが3カ月後の知事選で小寺氏は落選。小寺派の県議らは後ろ盾を失い、会派を離脱する者も現れた。


 参院選で勝ち、その勢いで県議選で足場を固め、大沢知事の再選を阻む――。小寺派のある県議はこんな筋書きを描く。


 小寺氏の支持拡大の先頭に立つ高木市長と、ある県議は、大沢知事の対抗馬として名前が取りざたされている。


 知事を担ぎ、県議会の大勢を占める自民党は、政権交代後も県政の主導権を握り続けている。自民党は、この構図を突き崩そうという民主党側の動きに警戒を強める。


 先月29日の参院選全県選対会議では、「民主党は選挙区に比例区の前知事が加わった連合軍で向かってきている」(佐田玄一郎衆院議員)と連帯を呼びかけた。


 参院選群馬選挙区(改選数1)で、民主党現職の富岡由紀夫氏(46)とぶつかる自民党現職の中曽根弘文前外相(64)も、4月に前橋市内の事務所開きで「来年は県議選、知事選がある。大沢県政を安定的なものにするためにも負けられない」と訴えた。

7950チバQ:2010/07/25(日) 21:50:46
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000431006180001
【深層群馬】


保守の壁 挑む民主
2010年06月18日


JR総連傘下の労組の集会に夫婦で参加し、比例区の立候補予定者と握手する富岡由紀夫氏=高崎市問屋町2丁目

 通常国会が16日閉会し、24日公示、7月11日投開票の参院選に向け、県内の各立候補予定者も事実上の選挙戦に突入した。改選数1の29選挙区のなかで、群馬は唯一現職同士がぶつかる構図。6年前は改選数が2で、民主党の富岡由紀夫・前党副幹事長(46)と自民党の中曽根弘文前外相(64)が議席を分け合った。両党の地力が問われる今回、与党となった民主党は、今もなお県内で強固な保守の壁を突き崩そうと懸命だ。


 「2人で勝ち上がり、様々な改革を進めていきたい」


 高崎市内で15日開かれたJR東日本労働組合高崎地方本部の集会で、富岡氏はそう訴えると、民主党公認で参院選比例区に立候補するJR総連幹部と握手を交わした。


 国政選挙で初の組織内候補者を立てるJR総連。同地方本部は、1カ月以上前から党のチラシを平日は駅前で、土日は各戸に配布しているほか、親類・知人を軸に名簿作りを進めてきた。堀口真明執行委員長は「力の入れ方は昨年の総選挙より上」と話す。


 連合傘下の労組が比例区に立てる立候補予定者とセットで、組織への浸透を図る富岡氏。6年前に初当選した時も今回も、最大の支持基盤は労働組合だ。後援会も連合群馬の若手有志が中心。後援会の主催で地域ごとに労組の集会を開き、企業の門前で出勤してくる社員らに支持を呼びかける「門立ち」をしてきた。


 だが、組織票を固めるだけでは足りない。6年前は改選数が2で、2人の自民党現職を相手にトップ当選したものの、自民党の得票合計は富岡氏を上回った。民主党が躍進した昨年の総選挙も、民主、社民両党の候補の得票は自民党候補の得票に満たない。


 「V字回復では足りない。逆Jでないと」。鳩山前首相の辞任で支持率が急回復するなか、富岡氏はなお厳しい表情を見せる。無党派層の支持をつかみ、従来の自民党支持層も取り込みたいところだが、知名度不足と、労組と重ならない自前の後援会が育っていないことが懸念材料だ。


 このため富岡氏は度々、高崎、前橋などの駅前で早朝から名刺を配るなど、名前と顔の売り込みに懸命だ。黄色いTシャツ姿で自転車を乗り回し、若さをアピールするイメージ戦略を展開している。


 保守支持層の取り込みに期待をかけるのが、比例区に民主党公認で出る予定で、保守層に支持基盤を持つ小寺弘之前知事(69)だ。


 「大変厳しい選挙だが、富岡さんと頑張っていく」


 1日、玉村町議が町内で開いた集会で、小寺氏は富岡氏と並び支持を呼びかけた。


 別の日に両氏を招く集会を開いたある労組系県議は「小寺氏が来るとなると人が集まる。小寺ブランドは強い」と話す。労組には自前の比例区の立候補予定者を、労組以外には小寺氏をセットにして支持を訴えているという。


 昨夏の総選挙で当選した民主党衆院議員の動きにもエンジンが掛かってきた。衆院選挙区の1、3、4区で参院の選対が立ち上がり、各衆院議員の国政報告会に富岡氏を招くなどしている。


 問題は2区と、衆院議員のいない5区だ。


 昨年11月、民主党県連の役員会で富岡氏の公認を党本部に求めることを決める際、2区の石関貴史衆院議員は「条件」を出した。昨夏の総選挙で、労組系の地方議員が石関氏の対抗馬を擁立したとし、事実関係の調査と関係者の処分などを求めたのだ。


 石関氏側は「中曽根氏を支持することはないし、頼まれれば富岡氏を応援するが、その前に約束を果たすべきだ」との立場を貫く。自身の支持者が富岡氏を支援することは妨げないが、自らは積極的に動いていない。保守層の受けが良い石関氏の力を借りない手はないと、富岡氏の支持者からは「石関氏に頭を下げるべきだ」と和解を求める声も上がったが、関係改善の見通しは立っていない。


 ただ、党本部は衆院議員が先頭に立つよう指示している。石関氏は関係者と近く対応を話し合う予定だ。

7951チバQ:2010/07/25(日) 21:51:54
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000431006190001
【深層群馬】


自民「挙党」アピール「福・中」融和に腐心
2010年06月19日


福田康夫元首相と自分の顔写真が並べて刷られた名刺を手に笑顔を見せる中曽根弘文前外相。写真左は福田元首相の妻、貴代子夫人=高崎市赤坂町

 参院選群馬選挙区で、5選を目指す自民党現職の中曽根弘文前外相(64)は、全国唯一の1人区の現職対決に向け、挙党態勢を敷く。選対幹部には、父親同士が中選挙区時代に政敵だった福田康夫元首相が初めて就任した。しかし支持者が重なる小寺弘之前知事(69)や上野宏史氏(39)の比例区立候補で組織型選挙の足元は揺らいでいる。(辻森尚仁)


 13日、高崎市内の結婚式場で開かれた中曽根弘文氏の女性後援会の会合。


 中曽根氏はあいさつの冒頭、背広の内ポケットに右手を入れ、カラー刷りの福田康夫事務所長の名刺を取り出した。自身と福田元首相の顔写真が並ぶデザイン。


 「この名刺で福田と中曽根は一体だと訴えていただいている」。かたわらで福田康夫元首相の妻、貴代子さんがほおを緩めた。


 昨夏の総選挙。福田元首相は衆院群馬4区で民主党新顔だった三宅雪子衆院議員(比例北関東)に迫られた。


 この選挙で、中曽根氏は父親同士が政敵だった福田元首相を全面支援。中曽根康弘元首相の兄の孫娘と故福田赳夫氏の孫が結婚し、両家が親類関係にあることから、中曽根氏の妻の真理子夫人も「福田康夫親戚(しん・せき)会」の名刺で支持固めに奔走した。康弘元首相が塾長を務める「青雲塾」(高崎市)に福田元首相の選挙カーを迎え入れ、マイクを握らせる配慮までみせた。


 「うちだって、参院選で正々堂々と中曽根さんをお願いするのは初めてだから」。名刺を手に訴える中曽根氏の姿を見て、福田事務所の悴田(かせ・だ)義則所長が言った。


 衆院選が中選挙区だった頃から争ってきた福田、中曽根両派は1996年に小選挙区制へ移行後も、参院群馬選挙区ではそれぞれに候補者を擁立。しのぎを削ってきた。


 だが、04年参院選では民主党新顔だった富岡由紀夫氏(46)がトップ当選。中曽根氏は福田系の上野公成元官房副長官とわずか8千票差で辛勝した。


 06年の公職選挙法改正で群馬選挙区の改選数が2から1に減った。自民党は昨年夏の総選挙を前に公認候補を中曽根氏に一本化したが、6年前の「福中対決」のしこりは今も消えていない。


 みんなの党は15日、上野氏の娘婿宏史氏を参院比例区で擁立すると決定。参院選で公成氏を支援してきた自民党県議の一部が宏史氏支援の動きを強めている。


 中曽根氏は公明党の支持母体である創価学会に支援を打診し、比例区での「見返り票」を条件に、学会側は中曽根氏の全面支援に動き始めた。しかし宏史氏の立候補は「自公連携」に冷や水を浴びせかねない状況だ。


 中曽根氏には、前橋、高崎両市で支持基盤が重なる小寺前知事の立候補も頭が痛い。比例区から民主党公認で立候補する小寺氏は旧中曽根派の県議らに担がれて知事選に初当選した経緯もあり、4期務めた知事時代の支持者が中曽根氏と重なる。


 群馬選挙区で対決する民主党の富岡氏は、小寺氏と連携を模索。中曽根氏は「小寺氏の立候補で逆風が増した」と危機感をあらわにする。


 「知事選=小寺、参院選=中曽根」というすみ分けが出来た6年前の参院選では、小寺派の有力企業が中曽根氏の選挙事務所に社員を派遣。選対幹部に名を連ねる社長もいた。しかし今回は黙りを決め込む。さらに昨今の景気低迷。中曽根氏の選対関係者は「人が集まらない」と不安を口にする。


 自民党は今回、福田元首相、小渕優子衆院議員の2人がそれぞれ選対事務長、選対本部長に就任。党県議団、県政財界の有力者も選対幹部に名を連ねた。「群馬の参院選史上、最強の布陣」(山本一太参院議員)というが、足元は盤石とはいえない。

7952チバQ:2010/07/25(日) 21:52:55
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000431006210002
【深層群馬】


「ご当地」2氏懸命 比例区響く個人の事情
2010年06月21日


県選出の民主党衆議院議員らと街頭演説をする同党新顔の小寺弘之前知事(中央)=高崎市八島町


上野公成元官房副長官(左)の後援会代表者会議で、みんなの党新顔の娘婿宏史氏(前列中央)は支援者と一緒に拳を突き上げた=前橋市大友町1丁目

 参院選の公示が24日に迫り、比例区で群馬県内を主な集票地域とする2人の「ご当地候補」予定者の動きも激しくなっている。各候補者が全国から個人名で集める票の多さで順位が決まる参院選比例区で、ご当地候補はもともと不利。ともに保守層に支持基盤を持つ2人は、選挙区との住み分けや連携を作戦の一つに据える。2人の動きを追った。(渕沢貴子、辻森尚仁)


 20日午後、JR高崎駅西口。参院比例区に民主党公認で立候補する小寺弘之前知事(69)は、党県連会長代行の中島政希氏、宮崎岳志氏、三宅雪子氏の衆院議員3人とともに街頭に立った。


 しかし、同じ民主党で、参院群馬選挙区(改選数1)で再選を目指す富岡由紀夫氏(46)の姿はなかった。


 「富岡さんも大変まじめな方だが、もっと経験豊富な方も必要だ」。県連選対の統率役に就く中島氏が訴えた。


 小寺選対の中核部隊は保守系の首長や議員だ。選対本部長を務める岩上憲司県議でさえも、自身の支持者に「自分は民主党に入ることはない」と宣言している。


 選対最高顧問の高木政夫・前橋市長は元自民党県議。高木市長は富岡氏の支援にも動く一方、市政報告会に小寺氏を招いた時は富岡氏については一言も触れなかった。


 小寺氏は旧中曽根派に担がれて知事になったため、支持者には中曽根氏を支援する人も多い。「選挙区は中曽根、比例は小寺」と公言する人もいる。民主党衆院議員の集会などでは富岡氏と並んで支援を訴えるが、不用意に富岡氏の名前を出すと票が減る場面では「政党ではなく、小寺個人を勝たせるための戦い」(陣営幹部)と訴える。


 一方、富岡氏の最大の支持基盤は、連合群馬だ。


 知事選では小寺氏を支援したが、今回は「小寺氏を支援はできない」と早々に申し渡した。傘下の各産別組織が比例区候補を立てるためだ。


 小寺氏側は労組の支援は期待できないとして、当初選対にあった「知事選で取った29万票の半分の15万票は取れる」との楽観論は吹き飛んでいる。


 参院選比例区は、政党名と個人名で投票でき、両方を合わせた集計結果から、政党に議席が割り振られ、個人名の票数の多い順に当選者が決まる。


 20日午前、みんなの党公認の上野宏史氏(39)が富岡市に上信電鉄で入り、岩井賢太郎前市長が出迎えた。


 岩井氏は4月の市長選で、参院選で民主・小寺氏を支援する「富岡市民の会」が担いだ岡野光利市長に敗れて落選した。


 元自民党県議の岩井氏は「市民に広くアピールするため」と、みんなの党の宣伝カーを用意。上野氏は岩井氏の元支援市議らの先導で市内を巡り、「地元群馬のために一生懸命頑張る」と訴えた。


 みんなの党は参院比例区で、自民党元職の上野公成元官房副長官の娘婿である宏史氏を「ご当地候補」として擁立。元建設官僚の義父が持つ霞が関とのパイプに頼ってきた首長経験者の一部が宏史氏の支援に動いている。


 上野氏は20日夕、前橋市内であった公成氏の後援会の会合に駆けつけた。義父の後援会組織から全面支援を取り付けた会合には藤岡、下仁田、川場など計7市町村の現役首長も参加。沼田市の星野已喜雄市長は「捲土重来(けん・ど・ちょう・らい)を期す義父の思いを受けて立候補する宏史氏の当選を果たそう」と声を張り上げた。


 6年前の参院選群馬選挙区で中曽根弘文氏(64)に惜敗した公成氏を支援した自民党県議も顔を見せた。自民党に比例区のご当地候補がいないことから、後援会幹部は「選挙区=中曽根、比例区=上野の組み合わせで、反民主票を掘り起こしたい」と意気込む。

7953チバQ:2010/07/25(日) 21:54:01
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000431006220001
【深層群馬】


「郵政票逃すな」民主躍起
2010年06月22日


民主党の総決起集会に駆けつけた原口一博総務相(中央)。原口氏はこの会場に入る直前、郵便局長と極秘に会っていた=高崎市八島町

 郵政民営化を機に「反自民」に転じ、昨年夏の総選挙で民主党を押し上げた郵便局長らが揺れている。郵便局長らが支持する国民新党は、参院選群馬選挙区(改選数1)で民主党現職の富岡由紀夫氏(46)の推薦を決定。だが、対する自民党現職の中曽根弘文氏(64)は5年前、小泉政権の郵政民営化法案にいったん反対した人物。民主党は局長らの動向に神経をとがらせている。(辻森尚仁)


 13日夕。JR高崎駅前のホテルに到着した原口一博総務相は、富岡氏と参院比例区に立候補する小寺弘之前知事(69)の民主党総決起集会に直接向かわず、同じフロアの別室に向かった。


 待ち受けていたのは、県内の郵便局長会幹部ら約80人。三宅雪子衆院議員(比例北関東)が秘書を通じ、原口総務相に出席を懇願していた。


 複数の出席者によると、最初に県西部地区郵便局長会の篠原昇会長があいさつした。「自民党に裏切られ、今度は民主党に裏切られた。ただ、大臣には期待している」


 菅内閣が通常国会の会期延長を見送り、民営化見直しとなる郵政改革法案が廃案になった悔しさをにじませた。


 原口総務相は、語気を強めて応じたという。


 「郵政を守るために(国民新党代表の)亀井(静香)さんと一緒にやってきた。私が内閣に残ったのは、郵政改革を成し遂げるためだ」


 10分ほどの会談を終え、総決起集会に参加した原口総務相は再度訴えた。「(郵政改革法案の廃案で)私も悔し涙を流した。苦渋の決断だった」。会場後方には郵便局長らが腰掛けていた。


 17日、国民新党は富岡氏ら民主党の立候補予定者49人の推薦を決定。


 局長たちが支持する国民新党が昨年夏の総選挙で獲得した県内の比例票は1万5千票弱。6年前の参院選群馬選挙区(改選数2)で当落を分けたのが8千票強だったことを踏まえ、富岡氏を支援する民主系県議は「選挙戦の展開次第では郵政票が当落を左右しかねない」と指摘する。


 13日の会談について、民主党県連関係者は「局長たちが握る『郵政票』が自民党側に流れるのを食い止めるのが狙いだった」と明かした。

7954千葉景子法相議員の任期満了:2010/07/26(月) 02:18:34
 参院神奈川選挙区選出の千葉景子法相(民主党)が25日で議員の任期満了を迎える。4期24年を「努力してきたが課題は尽きるものではない」と回顧。政界引退後も弁護士としての立場で、男女共同参画や司法制度改革などへ取り組んでいく意欲を示している。

 議員からの選出閣僚として臨んだ最後の閣議後会見(23日)では出処進退について「選挙結果も一つの区切りではあるが、いろんな考え方もある。総理の要請もあり一定の段階まで職務を遂行したい」とコメントした。政策課題としてきた捜査(取り調べ)可視化については「具体的な作業を進めたい」としたが、選択的夫婦別姓をめぐっては「まずは政府としての議論を」と明言を避けた。

 記者側からは、法相が自身のホームページ(HP)を閉鎖したことに対し「政治信条などの発信をやめて職務を継続しようとしても有権者の理解を得られるのか」との指摘があった。法相は「議員としての区切りで、いったん閉鎖しただけであり、発信をやめるつもりはない」と説明した。

 千葉氏は横浜弁護士会の所属で、1986年の参院選に旧社会党から出馬し初当選。同党とは厚木基地爆音訴訟などを通じての関係で、政界再編後に誕生した社民党へも所属。97年に離党し旧民主党(2003年に自由党と合併し現在の民主党に)へ移った。92年は旧社会党、98年は旧民主党、2004年は民主党公認で再選を果たしてきた。

 今回の参院選で落選したが、党代表でもある菅直人首相の慰留で閣僚を続投。26日からは民主党政権初の「民間閣僚」となる。首相は党代表選(9月)以降の内閣改造までの続投を念頭に置いているとされる。国政選落選閣僚の続投最長記録は27日間で、これを更新するのは確実な情勢だ。

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1007250001/

7955名無しさん:2010/07/26(月) 02:20:48
>>7945
>菅直人首相の消費税発言に関しては「税の議論をして財政再建をすべきだというのはその通りだ。しかし現実に29ある1人区では、これまで経済成長の恩恵のにおいさえかいだことがない」と指摘、選挙戦では消費税増税論議より国民生活の重視を強調すべきだったとの認識を示した。

小沢一郎の言った通りだ。1人区(地方)はそれだけ疲弊しているのだ。

7956名無しさん:2010/07/26(月) 12:03:03
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/07/20100726t11023.htm
参院選2人擁立、一定の成果 民主宮城県連幹事会

 民主党県連は25日、参院選(11日投開票)が終わって初めての幹事会を開いた。宮城選挙区(改選数2)で現職の桜井充氏(54)が2位当選、新人の伊藤弘実氏(36)が落選した結果について、党選対委員長の安住淳県連代表は「桜井氏がトップ当選を逃したことは残念で申し訳ない気持ちだが、2人擁立で党支持票を守ってくれた」と述べ、一定の成果があったことを強調した。
 党国会議員ら約30人が出席。安住氏はあいさつで「菅直人首相の消費税発言で厳しい選挙戦だったが、選挙区は2候補合わせ自民党を上回り、比例代表も大きく上回った。政権党として踏ん張れた」と語った。
 宮城選挙区は、自民党新人の熊谷大氏(35)が26万5000票でトップ当選。3選を果たした桜井氏は24万1000票を獲得。伊藤氏は16万2000票で落選した。
 一部の役員からは「政権党の現職がトップ当選できなかった。選対会議を開かず戦略を調整しなかった県連執行部に責任があるのでは」との指摘が出た。
 安住氏は記者会見で「当選順位の話はとんちんかん。1位にならないと落選するわけではない。トータルで考えないといけない」と戦略に欠陥はなかったとの見方を示した。
 ただ郡和子幹事長ら執行部に対し、一部に「うやむやのまま終わらせたいのでは」との不満がくすぶっている。
 落選した伊藤氏は「介護の仕事に戻り政治活動も続けたい」と各種選挙への意欲を示した。
 幹事会ではまた、来春の統一地方選の県議選、仙台市議選で全選挙区に公認、推薦候補を擁立する方針を決めた。2人区以上は複数の候補者擁立を目指す。
 新人の候補者は公募を軸に選び、秋を目標に擁立作業を加速させる方針。安住氏は「町村地域での基盤強化を目指し統一選に臨みたい」と語った。

2010年07月26日月曜日

7957名無しさん:2010/07/26(月) 15:34:40
BNN プラス北海道365
http://www.hokkaido-365.com/news/2010/07/post-1144.html
365アンケート「参院選で落選、千葉景子氏の法相続投は妥当ですか?」集計結果
10年07月26日(月) 15時00分
「続投は問題」が98.7%

7958名無しさん:2010/07/26(月) 15:35:58
 (1)千葉氏が法相を続けることは妥当ですか。次の選択肢の中から妥当なものを選んでください。

 ・妥当 10票
 
 ・続投は問題 1122票

 ・どちらでも構わない 5票

7959名無しさん:2010/07/26(月) 19:33:25
http://mainichi.jp/area/oita/news/20100726ddlk44010282000c.html
自民県連:新市単位で連合会 年内めど、国政選の体制強化へ−−参院選総括 /大分

 参院選大分選挙区で敗れた自民県連は24日、総務・支部長・幹事長合同会議を大分市で開き、国政選の体制強化のため、年内をめどに新市単位の支部連合会を設立することを決めた。現在ある旧58市町村単位の支部も維持する。岩屋毅会長は「調整困難な連合会では非議員の会長も可能。県連が腹案を出してもいい」と述べた。

 連合会があるのは大分、別府市だけ。中津江、前津江、大田のように10人を割り込む支部もあり、国政選での効率的な戦術確立にもある程度の規模が必要と判断した。

 会議では反省点も話し合った。「(劣勢の)大分市の知人に声を掛けてくれとの指示は投票日10日前の7月1日。遅過ぎる」(県南)▽「国会議員は自分の選挙区だけでなく、全県的に回れ」(県西)▽「公明の選挙協力が不十分だった」(県中部)−−と各支部から厳しい意見も。岩屋会長は「過去の結果からも大分市を早く攻略すべきだった」「衆院選の選挙区支部に責任を持たせたが、事前に計画しておくべきだった」「公明との選挙協力を公示日前日にした判断は問題だった」と反省した。【梅山崇】

毎日新聞 2010年7月26日 地方版

7960名無しさん:2010/07/26(月) 22:26:39
>>7955
でも、選挙を勝つために大政党が地方色目合戦なんてしてたら日本は完全に終わりますよね。
どうすりゃいいのかねえ。

7961名無しさん:2010/07/26(月) 23:59:49
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1007260054/
参院選の結果は「勝利とは言えない」、自民党県連が報告会/横浜
2010年7月26日

 自民党県連(菅義偉会長)は26日、横浜市内で参院選の報告会を開いた。各種議員をはじめ、企業、団体などからの計約170人が参加した。

 菅会長は参院選の結果について、「勝利をしたとは言えない。敵失によって、幸いにも改選第1党になれたというのが、私たちの認識でなければならない」と言及。「一気呵成(かせい)に前進するため、自民党の将来を感じさせるような新たな体制にしなければならない」などと語った。

 他の出席者からも、「復帰に向けての一歩だが、完全勝利にはほど遠い。自民党になら任せられると、国民の大多数から思っていただけるように、党を変えていきたい」(河野太郎衆院議員)などの発言が相次いだ。

7962名無しさん:2010/07/27(火) 14:47:35
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20100727/357085
<民主党県連 新代表・幹事長に聞く>
(7月27日 05:00)

 参院選栃木選挙区の敗北に伴う民主党県連の人事刷新で、山岡賢次代表(67)、福田昭夫幹事長の新体制が始動した。当面の大きな課題は来春の統一地方選で、各地域での同党の力が試される。統一選をどう戦い、党勢を拡大するのか。下野新聞は2人にインタビューした。

◎山岡賢次代表 「陳情システムを厳密化」

 −参院選栃木選挙区で敗北した後の代表就任。統一地方選に向け、どう取り組むか。

 「党の副代表でもあるので、まずは党の姿勢を改めるよう(9月の)代表選を通じて求めていく。(昨年夏の衆院選で)なぜ政権を担わせていただいたのか、その原点に戻る。同時に中央と地方のねじれをできるだけ解消したい。われわれには優秀な人はそろっているが、数が足りない」

 「同時に民主党の地方議員や県連で、県民の意思や陳情をしっかりと受け止め、中央で実現していく。民主党の地方議員を通した陳情について、しっかり取り組むということ。それが県民や国民の意思を最大限尊重することになる。その陳情システムを厳密化する。地域は各地区の総支部長経由で、県全体に関することは県連経由で対処していく」

 −自民党が圧倒的多数を占める県議会の現状をどう見るか。

 「栃木は最も保守的な地域といわれている。国民は60年にわたる自民党支配、利権政治にノーと言ったわけで、中央の流れとあまりにも大きな乖離がある。地方選挙で勝つことにより、利権中心の自民党的政治体制を早くなくして、国民の生活が第一の政治体制に変えていきたい」

 −参院選で敗れた簗瀬進氏の今後は。

 「あれだけの実績と能力がある人なのだから、それにふさわしいように働いていただきたい。そういう機会はいずれやってくると思う」

◎福田昭夫幹事長 「県議選、最低でも倍増」

 −これまで県連幹事長は県議が務め、国会議員は初。国政の職務とどう両立させるか。

 「知事4年の経験があり、県政経営は熟知している。具体的な物事の進み具合は、県議から話を聞けばすぐ理解できる。筆頭副幹事長の佐藤栄県議に県議団との窓口を任せ、スムーズな意思疎通を図っていく」

 −山岡代表とともに労組出身ではないが、最大の支持団体の連合栃木との関係は。

 「労組とはまめに交流しており、姿勢は前執行部と変わらない。立場の弱い人を政治の中心に据えるべきだと考えており、方向性は合致する」

 −来春の県議選は自民、民主、みんなの3党を軸とした激戦が必至の情勢だが。

 「みんなの党の渡辺喜美代表は選挙上手。負けないようにしたい。定数2人以上のすべての複数区で候補者擁立に努力し、少なくとも議席倍増を目指す。県議団と相談し、ローカルマニフェストを作成したい」

 −今回の代表、幹事長交代は「国会議員主導」と、県連常任幹事会で県議から不満が出たというが。

 「県議との意思疎通は重要だ。県内各総支部の幹事長を務める県議は県連の副幹事長を兼ねており、これら副幹事長との意見交換を深めたい。統一地方選で県議を増やすことができたら、幹事長職を県議に戻すつもりでいる。今は非常事態であり、統一地方選を乗り切っていくのが当面の役割と考えている」

7963名無しさん:2010/07/27(火) 15:40:10
>>7956
自民も市川と2人出したんだから、あまり選挙区票は変わらないないでしょ。

7964名無しさん:2010/07/27(火) 18:38:06
>>7962
栃木4区内の市町長選挙、今年に入ってから全部、計3回が佐藤(自)vs山岡(民)の代理選挙なんだが、山岡全敗中だぞ。
国対が実質クビになったから暇なんだろうが今になっても衆院選の審判とか陳情対策(笑)とか言ってるコイツが県連会長じゃ栃木民主の先行きは暗すぎるなw

7965名無しさん:2010/07/28(水) 00:29:05
http://mainichi.jp/area/akita/news/20100727ddlk05010070000c.html
自民県連:石井氏の初当選 「広く支持された」−−参院選総括 /秋田

 自民党県連(鈴木洋一会長)は26日、常任総務会を開催。同党新人の石井浩郎氏(46)が初当選した参院選の結果について「候補者が広く支持され、県議団が支持層を固めた結果」と総括した。

 能登祐一幹事長は会議終了後、報道陣に「10万票差以上は、思いがけないほどの大勝」と述べ、石井氏が無党派層に広く支持されたとして「石井の“風”が吹いた」と表現。それに加え、来春に改選を控える同党県議団が団結して支持者を固め「縦と横の糸がうまく合った」と語った。

 ただ自民党が改選第1党となったことについては「党への支持回帰ではなく、民主党や政権幹部の発言や行動のぶれに審判が下った」と厳しい見方。来春の県議選については「我々は佐竹敬久知事の県政運営と二人三脚で責任がある」と述べ、現県政のあり方が争点となった場合は支持を訴える考えを示した。【岡田悟】

毎日新聞 2010年7月27日 地方版

7966栃木都民:2010/07/28(水) 09:17:34
>>7964
山岡は地盤も弱いし、人望も?金にからんで芳しくない話しも多い。

7967名無しさん:2010/07/28(水) 18:18:01
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&amp;k=2010072800387
日医候補落選を陳謝=菅首相

 菅直人首相は28日午前、首相官邸で日本医師会(日医)の原中勝征会長と会談し、参院選で日医の政治団体「日本医師連盟」が推薦した民主党候補が落選したことについて、首相は「かえって迷惑を掛けた」と陳謝した。原中会長は「自民党だったら上がらなかった医療費(診療報酬)を10年ぶりに民主党が上げてくれた。われわれと一緒になって医療費を一生懸命守ってくれる限り応援する」と述べた。
 日本医師連盟は参院選で自民党の比例候補を従来の推薦から支援に格下げし、民主党候補を推薦していた。 (2010/07/28-12:25)

7968名無しさん:2010/07/28(水) 20:26:37
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20100728-OYT8T00617.htm
参院選 民主・自民「選挙違反」と批判

 夏の参院選を巡り民主、自民両党県連が、「公職選挙法に違反する行為があった」などとして、互いに批判を繰り返している。両県連は近く刑事告発に踏み切る方針で、告発合戦に発展しそうだ。僅差(きんさ)で勝敗を決した山梨選挙区の激戦の余波が続いている。

 参院選山梨選挙区(改選定数1)では、民主党参院議員会長の輿石東氏(74)がわずか3745票差で、自民党の新人、宮川典子氏(31)を破り、3選を果たした。

 民主党県連は、公示日前後に違法文書が配られたとして、近く公選法違反(文書頒布)容疑で、県警に告発状を提出する方針だ。

 民主党県連によると、告発対象となる文書は3種類。〈1〉輿石氏と宮川氏の年齢を比較したファクス文書〈2〉輿石氏を中傷するような内容が書かれたビラ〈3〉宮川氏の選対本部長を務めた内藤いづみ氏の名前で、宮川氏の支援を求める郵送文書――で、いずれも不特定多数に配布されたという。被疑者「不詳」などとして告発する予定だ。

 一方、自民党県連も輿石氏の出身母体「山梨県教職員組合(山教組)」で、公選法などに抵触する行為があったとして、近く県警に刑事告発する方針だ。

 自民党県連によると、甲府市立千塚小の教諭が「輿石東議員の必勝に向けて取り組む」「参院選の勝利なくして安定した政権運営が困難」などの表現が含まれる山教組の冊子を、小学校の保護者とみられる家庭に配布したという。衆院法制局からは「公選法に違反する文書である可能性が高い」との回答を得ているとした。

 自民党の下村博文政調副会長と義家弘介文部科学部会長は27日、横内知事と面会し、県教委に問題を調査するよう要請した。義家氏は同日、県庁内で記者団に対し、「まっとうな教師を、選挙活動から解放してあげたい」と話した。

(2010年7月28日 読売新聞)

7970チバQ:2010/07/28(水) 20:43:55
なんで、栃木?
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20100727/357488
三原じゅん子氏、自民県連入り 31日に副会長就任
(7月28日 05:00)
 参院選比例代表で初当選した自民党の三原じゅん子氏(45)が、同党県連(茂木敏充会長)所属となることが27日分かった。複数の関係者が明らかにした。31日の同県連役員会で正式決定される。三原氏は参院選栃木選挙区で初当選した前県議上野通子氏(52)とともに、同県連副会長に就任する見通しだ。三原氏が県連所属となることで、同党の本県関係国会議員は4人となる。

 三原氏は1979年、テレビドラマ「3年B組金八先生」のツッパリ生徒役で有名になり、歌手やタレントとしても活躍。近年は婦人病予防の普及活動や介護施設経営に取り組む。知り合いだった野田聖子元郵政相を通じて執行部に参院選への出馬意欲を伝え立候補、当選を果たした。東京都出身。

 三原氏が県連に所属する理由について、県連幹部は「本人が栃木を拠点に活動したいと希望している」とした。自民党県連所属の女性国会議員が複数になるのは初めて。

 三原氏は母親が栃木市出身で、本県を「第二の故郷」と位置付け、参院選では真岡市や栃木市など県内で選挙活動を行った。自らも患った子宮頸がんの撲滅や介護施策の充実に取り組むことなどを訴え、自民党公認候補の中では比例代表で5番目の16万8342票を獲得した。

 来春の県議選で、県議会最大会派・自民党議員会の単独過半数維持を目指す同県連は、茂木会長をはじめ、国会議員もフル回転して支援する方針だ。知名度の高い三原氏がこれに加わることで、県議選を優位に進める狙いもあるとみられる。

7971チバQ:2010/07/28(水) 20:52:33
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100728-OYT1T00859.htm
落選の民主・比例候補、買収容疑で逮捕…警視庁
 今月11日に投開票が行われた参院選で、自分の経営する会社の社員7人に選挙運動の報酬を支払う約束をしたとして、警視庁は28日、民主党新人として比例選に出馬し、落選した不動産会社社長・野村紘一容疑者(65)ら2人を公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕した。


(2010年7月28日19時52分 読売新聞)

7972名無しさん:2010/07/29(木) 19:52:07
http://www.j-cast.com/2010/07/29072251.html
山形新聞に民主県連が抗議 参院選小泉議員の扱いに不満
2010/7/29 19:40

民主党の山形県連が、山形新聞社に対して報道が「不公平」だとする抗議文を出していたことが分かった。参議院選挙の応援弁士についての記事などが「均衡を欠いている」と主張。一方の山形新聞社はこれに反論、「抗議を受ける理由はない」としている。

抗議文は2010年7月23日に、山形新聞社に届いた。民主党山形県連会長の和嶋未希衆院議員によると、和嶋議員名義で、同社寒河江浩二常務取締役編集局長宛てに送られたという。

「他党の応援弁士も均等に載せるべき」
民主党は文書の中で山形新聞の2つの記事に抗議。1つは、参院選挙期間中の7日付け夕刊1面に掲載された自民党・小泉進次觔衆院議員来県の記事。応援演説をする小泉議員を取り上げた記事で、聴衆に囲まれる小泉議員の写真も付いている。民主党にも応援演説に訪れた議員がいたものの、同様の扱いが無かったので均衡を欠いているとしている。

2つめが、15日付け夕刊に掲載された「直言 民主が狙う『国家解体』 選挙で隠した危険法案」という寄稿記事だ。上智大学名誉教授の渡部昇一氏の記事で、外国人の地方参政権、夫婦別姓制度、人権侵害救済法案の3つを、「国家の解体を促進する法案」として紹介している。和嶋議員は、

「寄稿の主旨は理解しているが、過激すぎる。夫婦別姓など、国民的な議論が起きていることは知っている。だからこそ、多様な意見を掲載するべきなのに、これと相対する意見が見あたらない」
と主張。紙面の均衡にも配慮するのが「公平公正な報道ではないでしょうか」とする。7日付け小泉議員の記事についても「公平ということなら、人気があるとかではなく、他党の応援弁士も均等に載せるべき」としている。

7973チバQ:2010/07/29(木) 21:57:40
http://www.asahi.com/national/update/0729/TKY201007290248.html
貴乃花親方の名簿使い投票依頼 逮捕の民主元候補陣営2010年7月29日15時14分
 参院選の比例区に民主党公認で立候補し、落選した野村紘一容疑者(65)が自分が経営する会社の社員に選挙運動をさせたとして公職選挙法違反容疑で警視庁に逮捕された事件で、社員が有権者に電話で投票を依頼する際、大相撲の貴乃花親方(37)=元横綱、本名・花田光司=に関係する後援会の名簿を使っていたことが関係者への取材でわかった。

 野村容疑者が経営する不動産会社「アルテカ」(東京都港区)が、「若貴兄弟」が育った旧二子山部屋の貴乃花部屋(同中野区本町3丁目)の土地と建物を購入しており、両者は近い間柄とされる。警視庁は、野村容疑者が貴乃花親方との関係を選挙に利用したとみて調べている。

 捜査2課によると、野村容疑者と、息子で同社役員の充宏容疑者(29)の逮捕容疑は公示日の6月24日ごろ、同社の女性社員7人に、電話で有権者に投票を依頼することへの報酬として、通常の給与に相当する額の金を払う約束をしたもの。

 関係者によると、社員らは港区内のアルテカ関連の施設に集められ、参院選の期間中、毎日のように終日、有権者に野村容疑者への投票を依頼する電話をかけさせられていた。電話をかける際、貴乃花親方の関係の後援会名簿や、ほかの複数の名簿を使っていたという。

 7人の中には、選挙運動のために雇われた人もいたという。選挙運動にかり出された同社社員は計20人前後にのぼるとみられる。

 登記簿謄本によると、貴乃花部屋の土地(約249平方メートル)と建物(地上4階地下1階)は貴乃花親方が所有していたが、2008年12月、アルテカに売却された。その後も貴乃花部屋として使われている。

 また、野村容疑者は自身のブログで、今年5月の夏場所の貴乃花部屋の千秋楽パーティーに参加したと紹介。「親方とは15年来の親交があり、家族ぐるみでお付き合いをさせていただいております」と記している。

7974名無しさん:2010/07/30(金) 00:30:40
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20100729-659712.html
消費税で失望感増大−民主が参院選総括案

 民主党執行部は29日夕の両院議員総会で、大敗した先の参院選に関し、党内のヒアリング結果を踏まえ「消費税発言で有権者の期待感が急速に減少し、失望感を増大させてしまった」などと、敗因を8項目にまとめた総括案を提出した。

 敗因の第1に挙げた菅直人首相の消費税発言に関しては「唐突感と疑心をもって受け止められ、首相発言への信頼性、全体構想の生煮え感などを惹起(じゃっき)させる結果となった」と指摘。「今後の税制改革論議は、これらの反省を踏まえたものとしなければならない」と強調した。

 第2に「政権10カ月の実績への説明不足」を挙げ、実現できたことを明確に示す努力、できなかったことに関する説明がともに不足していたと総括。次いで参院選マニフェスト(政権公約)に関し「衆院選マニフェストの大幅な組み替えが行われ、自民党に批判のすきを与え、有権者には約束を放棄したとの誤解すら生じた」とした。

 このほか、小沢一郎前幹事長が進めた改選2人区での複数候補擁立について、支持拡大の成果を認めつつ「民主党陣営内にあつれきを生じ、選挙態勢が十分に確立し得なかった」と分析。<1>地方重視の対策やメッセージが必要<2>地方議員の積極的な拡大が重要課題<3>各種団体対策の関係強化が必要<4>風頼みではない日常活動の強化−も挙げた。

 この中で、無党派層がみんなの党に流れたことに関して「原因克服は民主党自身の課題克服の中にある」と指摘。自民党に大きく負け越した1人区対策は「長期の計画的な対策が必要」とし、日常的な運動の重要性を訴えた。社民党の連立離脱が選挙協力に影響したことも挙げた。(共同)

 [2010年7月29日23時41分]

7975名無しさん:2010/07/30(金) 00:33:17
3476 :名無しさん:2010/07/29(木) 23:49:05
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100729/stt1007292340012-n1.htm
風頼みでは勝てない 民主党総括要旨
2010.7.29 23:39

 民主党執行部が29日の両院議員総会で提示した参院選選挙結果の総括文書の主な内容は以下の通り。

 【全体を振り返って】

 菅政権誕生で「V字回復」したが、消費税問題の提起が唐突感と疑心を持って受けとめられ、首相発言への信頼性、全体構想の生煮え感などを惹(じゃっ)起(き)させた。支持率の低落と「みんなの党」が無党派層を引きつけたことなどで議席を逸した。

 【総括点】

 一、首相の消費税発言ですぐにでも消費税が引き上げられるような印象を与えた。低所得者への還付方式の検討も消費税導入の具体的準備と詳細な検討が希薄である印象を深め、失望感を増大させた。

 一、10カ月の政権実績が十分に説明されなかった。「できなかった」理由の説明が足りなかった。

 一、参院選マニフェストの位置づけが不明確で、昨年の衆院選マニフェストでの約束を放棄したとの誤解すら生じた。

 一、2人区での複数候補擁立は党陣営内にさまざまな軋(あつ)轢(れき)を生じ、2人目の候補の選挙態勢が十分確立できなかったなど問題も生じたが、支持者の拡大などの成果も生まれた。今後も複数擁立を目指すべきだ。

 一、地方における足腰の弱さを克服しなければならない。来年の統一地方選における地方議員の拡大が重要課題だ。団体対策も不十分だった。

 一、風頼みでは勝てない。日常的な活動の重要さが野党以上に要求される。それを肝に銘じなければ政権与党として盤石の体制は作れない。

7976名無しさん:2010/07/30(金) 00:46:44
>>7972
「山形新聞の参院選報道不公平」 民主県連が異例の抗議
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/07/20100729t53011.htm

 民主党山形県連(会長・和嶋未希衆院議員)は28日までに、山形新聞社(山形市)の参院選についての報道が不公平だとして文書で抗議した。選挙報道をめぐって政党が報道機関に文書で抗議するのは異例。識者からは「政権与党らしくない対応だ」という指摘もある。

 武田聡県連幹事長によると、抗議は23日付。同社の寒河江浩二常務取締役編集局長にあてた、和嶋会長名の文書を提出した。
 民主党が問題とした記事は2本で、1本目は選挙後の15日付夕刊「直言」欄に掲載された「民主が狙う“国家解体”」と題した渡部昇一上智大名誉教授の寄稿。同党の政策を酷評したとして、幅広い意見の掲載を求めた。
 2本目は7日付夕刊1面の小泉進次郎自民党衆院議員来県の記事で、閣僚経験者や党幹部ではない小泉氏を写真付きで扱う一方、民主党の応援弁士には同様の扱いがなかったとして、均衡を欠いていると訴えた。
 直言欄は、複数の執筆者がリレー形式で執筆する寄稿欄。民主党県連幹部は「国家解体という表現は刺激的で一方的すぎる。いかがなものかという趣旨で申し入れた」と説明する。山形新聞社は「いろいろな考え方を載せるべきだというスタンス」と応じたという。
 山形新聞社の朝井正夫常務取締役総務局長は河北新報社の取材に対し「公平・公正な基本的姿勢に基づいて紙面作りをしており、今回も偏った報道はしていない。どんな記事を載せるかは編集権の範ちゅうであり、外部の圧力によって変えられることはない」とコメントした。
 山形新聞社によると、同社は選挙報道の紙面編集に際し、「公選法の順守はもとより、公平・公正をモットーに、国民の知る権利に応えるため、言論・報道の自由を守り日々、紙面の編集に当たる」との原則を持つ。
 今回の民主党の抗議に関連して、自民党山形県連は「個々の記者に意見を伝えることはあっても、党としての対応や文書での抗議は聞いたことがない」と言う。
 河北新報社は和嶋民主党県連会長に取材を求めたが、事務所を通じ、「他社のことなので応じられない」と回答した。

◎「椿発言」思い出す

 河村和徳東北大大学院情報科学研究科准教授(政治学)の話 自民党がテレビ朝日報道局長を追及し、報道の萎縮(いしゅく)を招いた1993年の「椿発言問題」を思い出した。批判を常に受ける政権与党の立場に慣れていない印象だ。個別に圧力をかけるのではなく、記者会見で見解を示し、議論を求めれば良かった。手続きをオープンにして国民の支持を得てきた民主党らしくなく、インターネット時代の言論の在り方にも合わない。

2010年07月29日木曜日

7977名無しさん:2010/07/30(金) 02:57:39
7月の参院選は自民党から立候補し敗れた。公表した経歴が虚偽の場合、公職選挙法違反に当たる可能性もある。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100730k0000m040132000c.html
柴野元議員:社長の会社 中国石油企業の日本法人名乗る

 先の参院選で自民党から比例代表で立候補し落選した元衆院議員の柴野多伊三(たいぞう)氏(59)が社長を務めるバイオ燃料開発会社「日本中油」(東京都港区)が、中国最大の石油国営企業「中国石油天然ガス集団」(CNPC)グループの日本法人を名乗って事業展開しながら、CNPC側は関係を否定している。日本中油側と取引した企業には「売掛金が支払われなかった」として破産したケースも出ている。【杉本修作、前谷宏、河津啓介】

 日本中油は09年の設立で、柴野氏は公式ホームページで「CNPCグループの日本法人」を名乗り、取材に対して「CNPCの関連会社『上海中油企業集団有限公司(上海中油)』から20%の出資を受けている」とし、自身を上海中油の政策顧問と説明している。また09年12月には投資事業組合を結成し、バイオ燃料開発への投資を募っていた。

 柴野氏側と取引した足立区の給排水設備会社によると、同社は08年2月、東南アジアに建設するプラントの設計業務などを上海中油の駐日代表(現日本中油役員)から4億4300万円で発注された。だが業務完了後も売掛金の支払いはなく09年5月、名古屋市の梱包(こんぽう)会社が振り出した約1300万円の手形を渡されただけだという。その後、やはり柴野氏が社長を務める日本中油関連会社からバイオ燃料取引の仲買を勧誘されたが、結局、今年6月に東京地裁に破産を申し立てた。

 設備会社の元役員は「柴野さんがやっていたので安心していた。だまされたという認識だ」と話した。一方、現日本中油役員は「手形で返したはず。倒産しそうだった会社を助けたのはこちらだ」と反論している。

 CNPCの日本法人「中国石油国際事業日本」(中国石油日本、港区)は取材に対し「日本の関連会社は中国石油日本のみ。日本中油も上海中油もCNPCと資本関係はなく、関連会社ではない」などと文書で回答した。

 その後、柴野氏は、CNPCの直属機関・中国石油天然ガス総公司新技術推広中心→北京市中油科技開発公司→中油新興能源産業集団有限公司→上海中油−−の順に資本関係があるとの資料を提示したが、中国石油日本は「従前の回答に変更はない」としている。

 柴野氏は93年7月の衆院選旧東京1区で新生党(当時)公認で初当選。96年の衆院選は新進党(同)で、00年は諸派で落選し、7月の参院選は自民党から立候補し敗れた。公表した経歴が虚偽の場合、公職選挙法違反に当たる可能性もある。

 CNPC側が日本中油との関係を否定していることについて柴野氏は「106万人(の社員)がいて、担当が違えば『知らない』になる。全部で(関連会社が)1万社くらいあるので分かるわけない。これは胡錦濤(国家主席)人脈。中国は人治の国で法治の国ではないので、親しくなると『悪いけど10%出してよ』ということが成り立っている」と説明。売掛金の未払いについては「自分はかかわっていない」と話した。

毎日新聞 2010年7月30日 2時30分

7978前原絶好調:2010/07/31(土) 03:05:17
前原氏、両院総会さぼって海老蔵披露宴 「冠婚葬祭は極めて大事!」 「軽さ」に冷たい視線
2010.7.31 00:09
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100731/stt1007310017000-n1.htm

 前原誠司国土交通相が、29日の民主党両院議員総会を欠席し、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんとフリーアナウンサーの小林麻央さんの結婚披露宴に出席していたことが分かった。

 前原氏は30日の記者会見で「冠婚葬祭は極めて大事なセレモニーだ。両院総会が決まる前に招待状をもらっており、鏡開きをする話もあって優先した」と釈明。「社会通念上どちらを優先するのかを政治家は判断する。批判は甘んじて受ける」と開き直った。

 だが、両院議員総会は先の参院選大敗を総括する重要な場だった。前原氏は菅直人内閣の主要メンバーである上、党代表の経験もあるだけに、参院からは「参院選で多くの仲間が討ち死にした。その総括の場を欠席する前原氏の『軽さ』にはがっかりだ」(若手)と冷ややかな声も…。

7979名無しさん:2010/07/31(土) 05:12:48
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gifu/news/20100730-OYT8T01066.htm
逮捕の遠山容疑者 美濃加茂市議辞職

 参院選岐阜選挙区で当選した渡辺猛之氏(42)(自民)の運動員による選挙違反事件で、公職選挙法違反(買収・事前運動)容疑で逮捕された美濃加茂市議の遠山登容疑者(73)は30日、議員辞職願を弁護士を通じて高井義次議長に提出した。高井議長は受理した。辞職願には「議員と市民に対し迷惑と心配をかけた」とあった。

(2010年7月31日 読売新聞)

7980名無しさん:2010/08/01(日) 15:24:53
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20100801ddlk35010249000c.html
民主県連:幹事会で参院選総括 「擁立遅れ準備不足」 /山口

 民主党県連(平岡秀夫代表)は31日、山口市内で幹事会を開き、参院選の総括と、県議選など来春の統一地方選への対応について話し合った。終了後、参院選山口選挙区の敗因について西嶋裕作・県連幹事長は記者団に「候補者の知名度はあったが擁立が遅れ、準備不足だった。また、県連の組織が脆弱(ぜいじゃく)だった」と述べた。

 会合は非公開。平岡代表が冒頭「民主党山口がどのように動いていくべきか、率直に意見をいただきたい。来年の統一地方選で政権与党として、ふさわしい状況を作っていくことが現在の課題」とあいさつした。

 県連は県議選で下関、山口、周南、岩国・玖珂郡の4選挙区で候補者を複数擁立し、現職のいない山陽小野田市などの空白区にも候補者擁立を目指す方針を確認した。最大で現職を合わせて約20人の候補者を立てたいとしている。【佐野格】

〔山口版〕

毎日新聞 2010年8月1日 地方版

7981名無しさん:2010/08/01(日) 18:33:39
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20100801ddlk09010090000c.html
毎日新聞 2010年8月1日 地方版

自民県連:参院選の勝利「意味大きい」−−総括 /栃木

 自民党県連(茂木敏充会長)は31日、宇都宮市内で役員会を開き、栃木選挙区で上野通子氏(52)が当選した参院選について「党再生のシンボルとして擁立した上野氏が与党の現職議員を破って当選した意味は大きい」などと総括した。

 また、来春の統一地方選の1次公認候補決定を10月に前倒しすることを決めた。このほか、比例代表で当選した三原じゅん子氏(45)が県連に所属し、上野氏とともに新たに県連副会長に就任することを了承した。県連所属の国会議員は計4人となった。【山下俊輔】

7982名無しさん:2010/08/02(月) 22:57:48
3508 :名無しさん:2010/08/02(月) 21:25:27
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/kanagawa/100802/kng1008022112008-n1.htm
千葉法相落選 笠県連代表「責任は私に」
2010.8.2 21:10

 民主党神奈川県連は2日、常任幹事会を開いた。会見した水戸将史幹事長によると、7月の参院選で2議席維持を目指して現職2人を擁立しながら、千葉景子法相が落選した結果について、笠浩史代表が冒頭、「落とした責任は私にある」などと述べた。

 この日は参院選の総括が議論されたが、文書案は決まらず、各総支部の了承を得た上で最終案を決定し、来月の常任幹事会で報告する。無党派票を取り込んだ「みんなの党」への対策が不十分だったことや、消費税発言などによる支持者離れなどを盛り込む予定。

 参院選をめぐっては、党幹部らの応援を当選した陣営に集中投入するなど、県連が手厚く支援したことに反発する意見が出ていた。

7983名無しさん:2010/08/03(火) 05:00:19
公選法違反容疑で今治市医師会長を書類送検
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20100802/news20100802502.html

 7月11日投票の第22回参院選の選挙違反を捜査していた県警捜査2課と今治署は2日までに、病院の不在者投票管理者でありながら病院長の立場を利用し入院患者に特定候補への不在者投票を呼び掛けたとして、公職選挙法違反の疑いで、今治市医師会長で今治南病院(同市四村)の菅大三院長(63)=同市中寺=を松山地検に書類送検した。
 菅院長は愛媛新聞社の取材に対し「違法との認識はないが、相手のあることであり、現時点ではノーコメント」としている。院長は、菅良二今治市長の実弟で県医師会の代議員も務めている。
 捜査関係者によると容疑は、参院選公示後、不在者投票管理者をしていた今治南病院内で、回診時などを利用し、複数の入院患者に対し、比例代表に立候補した候補者(当選)の名前が入った名刺を配り、不在者投票するよう呼び掛けた疑い。

7984名無しさん:2010/08/03(火) 05:16:35
選挙違反の自民党地区支部長略式起訴
http://www2.knb.ne.jp/news/20100802_24932.htm

 先月の参議院選挙富山選挙区で当選した自民党候補への票のとりまとめを有権者に依頼し、飲食でもてなしたとして逮捕されていた自民党の地区支部長が2日略式起訴され、罰金30万円の略式命令を受けました。

 略式命令を受けたのは富山市古沢の造園業で自民党の古沢地区支部長を務めていた島田健次被告(63)です。

 検察などによりますと、島田被告は6月30日の夜、富山市内の飲食店で有権者3人に対し、富山選挙区で当選した野上浩太郎(のがみ・こうたろう)さんへの投票や票のとりまとめを依頼し、1人あたり4800円相当の飲食の接待をしました。

 富山区検察庁は2日、島田被告を略式起訴し、富山簡易裁判所は罰金30万円の略式命令を下しました。

 略式起訴とした理由について検察は、本人が当初から認めていたことや、接待が高額でないことをあげています。

 また接待を受けたとして書類送検された富山市の男3人も略式起訴されましたが、こちらはまだ裁判所の判断は示されていません。

7985神奈川一区民:2010/08/03(火) 17:18:30
支援貼り

817:作者読者。。。11◆E8S.pt7HnA :2010/08/03(火) 17:03:52 ID:CdKAg6aa [sage]
 ようやく、ホームページへの参院選のデータ入力が完了しました。
 あと、横浜市においての、2009年に行われた選挙の年齢性別別投票率表をアップする予定です。

7986チバQ:2010/08/03(火) 22:44:39
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100803/crm1008031850021-n1.htm
民主落選候補の運動員 買収容疑で逮捕
2010.8.3 18:45

 7月11日投開票の参議院選挙で運動員に現金を渡したとして、警視庁捜査2課は3日、公職選挙法違反(買収)の疑いで、民主党公認で比例区から立候補、落選した土田博和前参院議員の運動員、千原久栄容疑者(48)=横浜市神奈川区中丸=と、加藤由美子容疑者(48)=東京都世田谷区南烏山=を逮捕した。同課によると、2人は容疑を認めている。

 同課の調べによると、千原容疑者らは公示後の7月5日、千代田区内の施設で、40歳代の別の女性運動員に投票と票の取りまとめなどへの報酬として、現金7万円を渡した疑いが持たれている。

 土田氏は比例区で5万2439票を獲得したが、落選した。

7987チバQ:2010/08/05(木) 22:39:21
http://news24.jp/articles/2010/08/05/07164180.html
参院選で事前運動 元衆院議員ら書類送検
< 2010年8月5日 16:30 >ブックマーク  参議院議員選挙の比例代表で落選した民主党の立候補者への投票を呼びかける文書を公示前に配ったとして、福岡県警は元議員ら3人を公職選挙法違反の疑いで書類送検した。

 書類送検されたのは、元衆議院議員・楢崎欣弥氏ら3人。楢崎氏らは今年3月、参院選に民主党の比例代表で立候補し、落選した村田直治氏への投票を呼びかける文書を公示前にもかかわらず配布した疑いが持たれている。文書は約2万人に配られたとみられている。

 楢崎氏はNNNの取材に配布したことを認め、「公示1か月前以前であれば問題ないと思っていた」と話した。

 楢崎氏は民主党県連の倫理委員長だったが、先月26日付で辞職届を提出している。

7988名無しさん:2010/08/06(金) 12:38:27
自民党栃木県連HPより

参院選、栃木県内の選挙区の候補者、比例区の得票数、得票率。市区町(村)&衆院小選挙区単位の集計データ
http://www.tochigi-jimin.com/result/index.html

7989チバQ:2010/08/10(火) 21:58:59
>>7860
>顕子氏陣営の野田和彦事務長は「立候補表明から短い期間で、組織も何もない新人が10万票以上とれた。それなりの成果だと思う」と手応えを口にする。野田事務長は、顕子氏の父の本田良一元民主党参院議員の秘書を務め、

みんなの党本田顕子が本田良一元民主党参院議員の娘ってのは有名な話?

7990名無しさん:2010/08/11(水) 02:07:40
森善朗の長男
http://www.asyura2.com/10/senkyo92/msg/142.html

7991とはずがたり:2010/08/11(水) 02:51:50
>>7989
この板でもみんなの党は世襲ばっかという話しの中などで出てた記憶有りますよ。

7992名無しさん:2010/08/12(木) 12:10:25
http://www.nara-np.co.jp/20100812111214.html
[自民県連]米田氏ら総辞職を - 参院選敗北・責任問う声噴出
2010年8月12日 奈良新聞

 参院選県選挙区で3連敗した自民党県連は、抜本的な体制刷新が求められているが、きょう12日午後1時から、奈良市内のホテルで役員会を開いて協議する。党本部・総務会長の田野瀬良太郎衆院議員(66)=県4区=が選挙直後に「一身上の都合」を理由に郵送で県連会長の辞任届を提出し、後日、安井宏一幹事長(68)と神田加津代総務会長(66)が田野瀬氏に会って確認したところ、辞任の理由を「敗北の責任を取る」との説明を受けた。「敗北の責任は会長だけでなく、会長代行をはじめ他の四役にも責任がある。辞任すべき代行らが辞任届を受理するのはおかしい」と党県連役員から批判の声が噴出している。参院選は全国的な民主党惨敗のなかで、自民党が1人区で大勝したが、県選挙区は敗れただけに、代行や四役らの幹部の総辞職を求める声が大きい。それだけに、次期会長の選出方法も「推薦の名を借りた密室型ではなく、全党員・党友による選挙で選ぶ開かれた党に」との声が大きい。きょうの役員会の論議が注目される。

 田野瀬氏は参院選敗北の2日後の7月13日、県連に会長辞任届を郵送。18日に安井幹事長と神田総務会長が橿原市内で、田野瀬氏に会って真意を確認した。このときに田野瀬氏は辞任理由を「参院選敗北の責任を取るため」とした。

 田野瀬氏は党中央で総務会長として全国を視野に入れて指揮を執っていた。それだけに、「会長を支えるべき会長代行の米田忠則県議(69)をはじめとした四役に、県選挙区における戦いの責任がある」と、執行部の責任を問う声が続き、米田代行と四役の総辞職を求める声が日増しに高まっている。

 四役は、安井幹事長、神田総務会長、中野雅史政調会長(56)、奥山博康組織広報委員長(58)の4人。23日の「四役会議」には、責任を取るべき立場にある米田代行も出席して、田野瀬氏の辞表受理を軽々に決めるという“お粗末さ”を露呈した。

7993名無しさん:2010/08/13(金) 19:21:55
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20100810-01-1401.html
タレント候補・惨敗、国民の成熟度を問う/横田由美子(ルポライター)
2010年8月13日 VOICE

政界でもうひと花咲かせる?

 昨夏の政権交代以降、初の国政選挙になる第22回参議院議員選挙が、2010年7月11日に行なわれた。121の改選定数(選挙区73、比例48)に対し、437人(選挙区251、比例186)が立候補した。結果は、民主党が改選前と比べて10議席も減らす惨敗を喫し、改選第一党には自民党が躍り出た。民主党は、連立相手の国民新党と合わせても、過半数にはとうてい及ばず、政権交代前とは立場が真逆の「ねじれ」を経験することとなった。
 
 この選挙については、すでにさまざまな観点から論じられているところではあるが、本稿では「タレント候補者」という側面からみていきたいと思う。民主党の敗因の一つにはタレント候補をお手軽に擁立しすぎてしまったことがある、と考えるからだ。民主党以外の政党でもタレント候補は数多くみられたが、そのほとんどが泡沫候補として終わっている。「タレント候補」がこれまでもっていたブランド価値は、確実に下がっている。その理由をタレント候補の質の低下にみる声は、決して少数ではない。
 
 いつの時代もタレント候補はいた。1970年代には、戦前、主に満州でその美貌と歌声で多くの人々を魅了した李香蘭こと山口淑子が、田中角栄の強い要請で参院選に立候補している。同時期には、元タカラジェンヌで参議院議長のポストまで上り詰めた扇千景も、福田赳夫に請われて出馬。彼女たちの政界への挑戦は当時大ニュースとして扱われ、当選は要請を「受けた」時点で確定していたようなものだった。つまり、かつてのタレント候補者は大物タレントであることが常だったし、政界に転身しようと考えるタレントの数も少なかった。
 
 政治系討論番組にも出演する現役タレントの一人は、次のように話す。
 
「今回の選挙では、懐かしい名前をずいぶんみたよ。本人は否定するだろうけれど、この世界で食えないから政治家ということだと自分たちはみな思った。周囲でも、儲かっているタレントはどんなに口説かれても乗らないよ。選挙はカネも時間も自由もなくなるし、スキャンダルは御法度というのがわかっているからね。基本的に芸能界にいる人間は、つねに他人から注目されていたい人種。政界でもうひと花咲かそうと夢をみたのではないか。落選したとしても、一瞬でも久々にメディアに追いかけられて嬉しかったはずだ」
 
 立候補者名簿をみると、タレント候補と呼ばれる新人は、約20人いた。「約」と付けたのは、「タレント候補者」という言葉の定義が明確ではなく、タレントの範疇に入れてよいかどうか迷った人がかなりいたからだ。実際、新聞報道でもタレント候補の数は、18〜25人とばらついていた。
 
 一般にタレント候補と聞けば、女優や歌手、元スポーツ選手、女子アナなどを想像する。主にテレビメディアを中心に活躍していて、全国的に顔と名前が売れている人たちだ。たとえば筆者が迷ったのは、アパレル企業の経営者という本業をもちながら、新聞などにもコラムをもつ藤巻幸夫氏(みんな)や、それほど知名度はないがそれなりにテレビで知られているジャーナリスト、全国的には知られていないが現地では絶大な人気を誇るローカル局のアナウンサーなどだ。
 
 本当に職業欄に「タレント」と明記していたのは、大阪選挙区(3人区)で出馬した岡部まり(民主)一人だった。岡部は、小沢一郎前幹事長の肝いりで、民主党の大阪での2議席獲得を期待されて選挙区で擁立された。当初は民主党への期待値がまだ残されていたことに加え、大阪での圧倒的な人気の高さで当選は確実とみられていた。
 
 追い風は、小鳩体制の崩壊と菅新総理の消費税をめぐる一連の発言で、逆風に変わった。激戦の末、岡部は落選している。

7994名無しさん:2010/08/13(金) 19:22:59
 選挙区で勝利したタレント候補は、元プロ野球選手でコメンテーターの石井浩郎(自民)だけだ。石井は初陣にもかかわらず、民主党の現職を抑えて一人区の秋田を制した。
 
 一方、俳優の原田大二郎(民主)は山口県の一人区で出馬するも、大差で敗退。原田の敗因は、保守的な地域情勢と安倍家、岸家のブランド力を甘くみたことに加えて、自身の賞味期限を過大評価したことだろう。原田の俳優としての最盛期は、おそらく70〜80年代だ。民主党が多数のタレント候補を立てた背景には、無党派層の取り込みがあったと指摘されている。二人区での二人擁立劇の裏には、組織内候補の多い現職に新人が無党派層を取り込むことで、議席を独占できるという思惑があったともいう。だが、若手が中心とみられる無党派層は、原田の代表作である「Gメン75」を観たことがない世代であった可能性のほうが高い。
 
 比例のタレント候補はより惨憺たる有様だ。当選したのは、三原じゅん子(自民)と、ヤワラちゃんこと谷亮子(民主)のみ。小さなころから才能を高く評価され、つねに結果を出してきた谷は、スポーツ界という枠を超えた国民的スターだ。オリンピックで二度も金メダルを手にしたことで、その地位は盤石なものとなっている。
 
 タレント候補としての格も知名度も他の候補とは一線を画していた。出馬会見で、育児と選手としての現役続行と国政挑戦の3つを表明した谷は、「三足の草鞋を実現しようなど国政を舐めている」と厳しい批判に晒されたが、開票直後に数分で「当確」を得た。そういう意味では、政治的資質はなくとも、昔ながらのタレント候補の王道的存在ともいえよう。
 
 しかし、その谷の票が35万程度にとどまったことに私は、有権者の感覚が少しずつ成熟に向かっているという希望をみることができる気がする。

7995名無しさん:2010/08/13(金) 19:23:51
訴えるのは「スポーツ振興」のみ
 
 有権者の意識変革の前に、全般的にタレント候補のブランド力が低下している背景について、説明しておく。
 
 近年、とくに参議院選挙では、タレント候補の擁立が確実に増えており、タレントと政治家という職業とのあいだの垣根があまりにも低くなったということが第一にある。そのため、猫も杓子も永田町をめざすという今回のような状況が生じて、タレント候補に有権者が新鮮味を感じなくなってしまった。とはいえ、政党の側も苦しいのは、知名度がないよりは少しでもあったほうがいいことも事実であるからだ。
 
 突き詰めれば、問題の所在は参院選挙のあり方そのものにある。全国比例の投票用紙には「党名」か「候補者名」を書かなくてはいけない。党名と個人名の合計得票数でその政党の議席数が決まり、議席は個人名での得票を多く得た人から順に決まっていくので、無名の候補者よりも、ある程度知られた候補者のほうが党全体にとってプラスに働く。
 
 それに、どんな世界でも何か成し遂げた人間には、他人を引きつける引力のようなものも運もある。それがヤワラちゃんのようにカリスマの域にまで達していればよいが、それこそごく少数の選ばれし者しかもつことは許されない。たいていは、一時的に爆発的な人気を得たとしても、いつのまにか下降線をたどるのが芸能人の宿命だろう。そのヤワラちゃん人気も危ういものだ。
 
 やはり70年代に「飛んでイスタンブール」を大ヒットさせた庄野真代(民主)は、4万3405票と、下から数えたほうが早いのではという順位だった。その庄野よりさらに票を集められなかったのが、これまた70年代に「奥さまは18歳」などのドラマで大人気となった元祖アイドルの岡崎友紀(民主)だ。彼女たちが旬だった当時の人気と熱狂を記憶しているのは、シニア層ぐらいだ。
 
 若者が選挙に興味を失っていることが社会問題化して久しい。それに比べてシニアは、確実に投票所に足を運ぶ。ここまで大昔のアイドルや俳優が乱立した背景には、無党派層以外にシニア層の取り込みも図ったのではないかと穿った見方もしたくなる。
 
 おばあちゃんの原宿こと巣鴨の「地蔵通り商店街」。選挙期間中、ここには連日、比例の候補者が訪れ、さながら「比例候補者のメッカ」という様相を呈していた。商店街の店主は、
 
「一昨日は三原じゅん子が来たよ。きれいだったね。昨日は岡崎友紀。今日も誰か有名な人が来るみたいだよ。まあ、一瞬は賑わっていいんだけどさ、売上げに直結するわけじゃないし」
 
 と、事もなげにいった。
 
 しかし、本当にシニア層目当ての擁立という側面があったとしたら、それこそが政治が有権者を見誤ったということだろう。ほとんどのタレント候補は、語るべき政策もなければ、政界における将来の展望も永田町の現実も知らない。

7996名無しさん:2010/08/13(金) 19:24:37
 投票日の一週間ほど前に、岡崎友紀に話を聞いた。岡崎は動物愛護の活動を40年間続けている。立候補を決意したのは、環境問題に真剣に取り組みたいという思いからだと話した。
 
「年金や福祉、医療のほうが生活に近い気がするので、そちらの分野を強く主張したほうが政治家らしいと見なされる。しかし、国民の生活や暮らしがよくなるために政治家が取り組まなくてはいけないのは当たり前です」
 
 と、環境は票に直結しないが自分が率先してリーディングしていきたい、と意気込みをみせた。しかし、環境分野での具体的な政策論はこれといって聞けなかった。ただ、動物の命が他国と比較して軽んじられているので、動物の命を守りたいという思いは伝わってきた。その姿勢を否定するわけではない。民間でNPOやNGOとして運動を続けていても、行政の壁にぶつかることばかりだ。悔しさも味わっただろう。しかし、動物愛護政策しかできないのなら、べつに国政に挑戦する必要はないのではというのが率直な印象だった。国政を担おうという気概があれば、候補者であっても経済や外交政策も含めて、この国全体のかたちを提示できなくては難しいのではないか。
 
 日本の経済や雇用を取り巻く環境は、非常に厳しいものがある。それと比例するかのように、有権者がタレント候補に要求するハードルは明らかに高くなっている。
 
 ヤワラちゃんほどのスター選手でなくとも、スポーツ界で素晴らしい実績を積んだ人も候補者にはかなりいた。元読売ジャイアンツ監督の堀内恒夫(自民)、元プロ野球選手の中畑清(たちあがれ)、プロレスラーの西村修(国民新)らだ。彼らが口を揃えたように訴えるのは、スポーツ振興だった。それ以外の質問をすると、途端にしどろもどろになる。そのため、運よく当選したところで、せいぜい一期で消えていくのが現実だろう。
 
 元プロレスラーの神取忍は前回も繰り上げ当選だったが、結果は3万2793票で現職にもかかわらず、下位で落選した。厳しい言い方になるが、彼女が参議院議員としてどんな仕事をしたのか、有権者にまったく伝わらなかったという証左ではないか。
 
 二度のオリンピック出場経験をもち、いずれも銅メダルを獲得。個人種目では銀メダルも手にしている元体操選手の池谷幸雄(民主)。全国を駆け抜け支持を訴えた。週刊誌のグラビアでは「この男は(国会議員になって)何がしたいのか?」とまで書かれたが、街宣車の上で倒立までした。池谷は、タレント候補としての自分のポジションを承知したうえでの行動だったと、民放のインタビューでは匂わせていた。
 
「そこ(週刊誌)の記者がやれといったんですよ。それでこの男は何をしたいのかと書かれた。それでも、普通は雑誌にこうやって名前が出ることは100%ないわけですから」
 
 票のために倒立した池谷も善戦したほうではあったが、投じてもらった票数は5万5000程度で、あっけなく落選の憂き目をみた。

7997名無しさん:2010/08/13(金) 19:25:32
もともとは蓮舫氏も……

 否定的な意見ばかり述べたが、ここで見方を変えたい。もしタレント候補が政策を論じることができたら、最強の候補者となれる可能性を秘めていると私は思う。
 
 改選組の一人だった蓮舫行政刷新担当相は、事業仕分けの現場での厳しい追及が評価され、激戦の東京選挙区で170万票を超える過去最高の得票数を得てトップ当選を飾った。その彼女も6年前の初出馬時には、元クラリオンガールでキャスターのタレント候補だった。
 
 しかし、蓮舫の場合は、政策論を戦わせることができる強みがあった。出馬会見時には、二児の母。だが、マニフェストならぬ「ママフェスト」をひっさげての登場だった。蓮舫には野党時代、当時の与党・自民党から出馬したかったのではないかという質問をしたことがある。
 
「バブルとバブル崩壊の狭間で生まれ育ったわれわれ世代は、政治がよかったから生活がよくなった、と感じたことはありません。政権交代できる土壌として二大政党制をつくり、変化をもたらさないことには、政治が筋肉疲労を起こしたまま。選択肢のない国民は不幸です」
 
 と、歯切れよく話したあとに、日本に女性首相が誕生しない理由についても的確な分析を披露した。
 
「自民党という政党が半世紀近くにもわたり、一党独裁を行なってきたことと無関係ではない。変わってきてはいますが、当選回数を重ね、派閥の領袖になって、初めて総裁選に挑戦できる切符を手にすることができた。これからは違います。党を問わずに、能力のある女性議員は、軟弱な男性議員が増えてきているのと同じぐらい増えています。永田町が適材適所、能力主義の世界になれば、女性が総理になるのになんの障害もなくなる」
 
 蓮舫にとって政界への転身は、いつからかはわからないが周到に準備されたうえでの帰結だったのではないか。彼女の終着点は「大臣」などであるはずはない。クラリオンガールになったことをきっかけに、歌番組やワイドショーの司会者に抜擢され、報道系のキャスターへと階段を上っていく。仕事の中身が変化していく過程では、政財界に人脈が築かれていったはずだ。そうした人たちと話す機会が多いほど、永田町の仕組みや掟を肌感覚で学ぶことができる。長年、報道に近い世界に身を置いたことで、メディア対応も心得ている。
 
 蓮舫の事務所を訪ねると、部屋にはいつも資料が山積していたのを思い出す。「ここにくるといろいろな情報があるから、いつでも寄って」と、気さくに記者である私に声をかけてきた姿からは、自分はたんなるタレント議員ではないのだという強い自負がにじみ出ていた。
 
 実際彼女は、すでにタレント議員の枠は楽々と飛び越えてしまっている。もう誰も彼女をタレント議員とは呼ばないだろうし、それすら忘れているだろう。
 
 今回、いわゆる「タレント議員」が多数誕生しなかったという意味では、有権者は成熟したといえる。だが、説明責任を果たすことなく迷走を続ける民主党政権でよいのか。もう一度考える時期にきている。〈文中・敬称略〉

7998山口新聞男:2010/08/14(土) 01:51:55
なんや、最後はとってつけたような民主党批判かいw(中畑は?舘は?)

何度もいってるけど
全国区(選挙区)【個人票】→拘束名簿式比例代表制【政党票】→非拘束名簿式比例代表制【個人票+政党票】
と選挙制度が変わるなかで、得票数だけを抜き出して比較しても意味がない

7999名無しさん:2010/08/15(日) 12:15:56
天変地異の話題のあとに、だから政権交代が必要と力説した管直人と同レベルwww

8000名無しさん:2010/08/16(月) 23:21:59
http://www.asahi.com/politics/update/0816/TKY201008160318.html
参院選当選の対象59人全員、歳費返納 計4700万円
2010年8月16日21時26分

 歳費の自主返納を可能にする改正国会議員歳費法の成立を受け、7月の参院選当選者のうち対象となる59人全員が16日までに、自主返納を参院事務局に申し出た。対象は7月26日から任期が始まった新人や元職。総額4700万円が国庫に返納される。

 月割りで1カ月分全額が支給されることへの世論の批判を踏まえ、今月6日の臨時国会で、改正法が与野党の全会一致で成立。今回の参院選に限って歳費の1カ月分(129万7千円)を日割り計算。任期前の25日分(1人当たり平均79万円)の自主返納が可能となった。

 改正法に合わせて自主返納を申し出た59人とは別に、新旧の正副議長4人も16日までに役職で上乗せされた分の自主返納を申し出た。事務局によると、4人分の総額は100万円になるという。

 ただ、歳費とは別に支給される月額100万円の文書通信交通滞在費は返納の対象外。歳費を月割りから日割り支給に変更する抜本的な法改正も、秋の臨時国会以降に先送りされている。

8001名無しさん:2010/08/19(木) 19:39:03
連合が参院選総括 消費増税発言・複数候補擁立に苦言
2010年8月19日19時29分
http://www.asahi.com/politics/update/0819/TKY201008190375.html

 民主党を支持する連合(古賀伸明会長)は19日、先の参院選の選挙総括を発表した。同党の敗因について、公示直前の菅直人首相の消費増税発言を挙げ、「大きく議席を減らした一因となったことは否定できない」と指摘した。

 大敗したことについて「民主党の政権運営に対し、国民が厳しい審判を下した」と分析。菅首相の「消費税10%」発言については「税率ありきと受けとめられる発言が唐突になされ、税金還付まで踏みこんだことは、選挙戦略や政策論の観点から慎重な対応が必要だった」と批判した。

 一方、小沢一郎前幹事長が主導した定数2以上の選挙区での複数擁立では、「議席に結びつかなかった得票や選挙区内での合意形成のあり方に課題を残した」と指摘した。

8002名無しさん:2010/08/22(日) 13:01:26
http://mytown.asahi.com/areanews/gifu/NGY201008210019.html
「2人擁立、間違いでなかった」 民主県連が参院選総括
2010年8月22日

 民主県連は21日、常任幹事会を開き、岐阜選挙区に2人の候補者を出したが、当選は1人だった7月の参院選について「党勢拡大のため、2人擁立は間違っていなかった」とする総括を承認した。総括は、28日に開かれる県連大会で報告される。来春の統一地方選挙で県議や市町議計14人を公認することも決まったほか、柴橋正直衆院議員が代表代行に就任するなどの人事も内定した。

 7月の参院選では、擁立した2人のうち、現職が落選し、新顔が当選した。総括では、2人擁立を肯定したうえで、現職が落選したことを重く受け止め、「2人擁立は間違いではなかったか」との批判的な意見が出たことも添えられた。さらに、今回の2人擁立が、党本部主導で決まったことを受け、「今後の候補者決定では、中央と地方でよく議論する場が必要」とする意見も盛り込んだ。

 統一選の公認候補者に決まったのは、新顔を含む県議7人と市町議7人。ほかに市議3人を推薦することを決めた。県議の公認は党本部が行うため、今後、党本部に申請する。来春の県議選では、全選挙区での候補者擁立を目指しており、今秋にも新顔を中心に2次公認をする予定だという。

 新人事では、参院選のけじめをつけるため、任期を残して平田健二代表は常任顧問に、伊藤正博幹事長は副幹事長に退く。参院選で落選した山下八洲夫氏は常任顧問に留まる。新体制も28日の県連大会で正式に決まる。

 新代表となる園田康博衆院議員は、国会議員と県議の全員が副幹事長以上の役職に就くことを挙げ、「統一選にむけて、一致団結するための体制づくりだ」と話した。(磯崎こず恵)

8003名無しさん:2010/08/23(月) 02:21:46
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/ibaraki/100823/ibr1008230159003-n1.htm
2人擁立は「尚早」 民主県連が参院選総括 茨城
2010.8.23 01:58

 民主党県連は22日、常任幹事会を開催して参院選の総括を行い、茨城選挙区で候補者2人を擁立したことについて「2名擁立は支持層の拡大に一定の評価はあるが、画一的な擁立は時期尚早だった。今後の本部方針について意見を提起していく」ことなどを確認した。

 総括では参院選の反省や課題として「県議をはじめ自治体議員との指示系統が不十分」「各総支部の役員体制を含めた体制強化」などを挙げたほか、「次期総選挙を意識しつつ、各種団体との連携強化を進めなければならない」ことなども盛り込まれた。

 一方、同県連は12月に予定される県議選について、「安全、安心、元気、信頼されるまちづくり」を基本方針として取り組むことを決めたほか、新たに公認候補者を発表した。

 公認を受けたのは常陸太田市選挙区(定数2)で元常陸太田市議、石崎拓也氏(53)▽那珂郡選挙区(定数1)で会社社長、坂下英雄氏(49)▽筑西市選挙区(定数3)で歯科医師、設楽詠美子氏(34)▽東茨城郡南部選挙区(定数2)で議員秘書、田口一彦氏(57)−の4人で、民主党の公認候補者は18選挙区で21人となる。

8004名無しさん:2010/08/23(月) 02:23:14
http://sankei.jp.msn.com/region/tohoku/akita/100823/akt1008230143000-n1.htm
秋田で民主幹事長 参院選敗北を謝罪
2010.8.23 01:43

 民主党の枝野幸男幹事長は22日、秋田市内のホテルで開かれた党東北地方自治体議員フォーラムの懇親交流会に出席し、7月に行われた参院選での敗北について「党に不十分なところがあったせいで、必要以上のご苦労、迷惑をおかけした」と陳謝した。また、枝野幹事長は政策調査会の復活に触れ「上がってくる声をしっかり集約し、各省庁、政務三役に届けて実現していく」と述べた。さらに「高齢者、子供、地域が元気にならないと日本が元気にならない」とし、地元の意見を党に申し出るように求めた。

 注目されている代表選については触れなかった。

8005名無しさん:2010/08/24(火) 23:26:23
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100824/stt1008242307007-n1.htm
日医連、支持政党一本化せず 超党派の議連設立へ
2010.8.24 23:06

 日本医師会(日医)の政治団体「日本医師連盟」(委員長・原中勝征日医会長)は24日、事実上の分裂選挙となった結果、推薦・支援候補がすべて落選した7月の参院選の総括を行った。支持政党の一本化については今後の検討課題とし、医師免許を持つ国会議員による超党派の議員連盟設立を目指す方針を確認した。ねじれ国会の中で、当面は与野党双方に配慮する両にらみの状態が続きそうだ。

 原中氏は執行委後の記者会見で、今後の参院選の組織内候補について「今のところはまさに白紙だ」と述べるにとどめた。

 日医連が超党派議連の設立方針を打ち出したのは、7月の参院選で民主、自民、みんなの3党の候補を推薦、支援する分裂選挙となり、いずれも落選して組織内議員がゼロとなったためだ。選挙のことを考えれば支持政党の一本化が理想だが、ねじれ国会では野党の理解がなければ政治的要望の実現はままならない。

 原中氏は参院選後に自民党の谷垣禎一総裁と会談した際、「民主党がきちんとした医療、介護政策を出したときは賛成してもらいたい」と要請し、議連設立を働きかけたことを明らかにした。

8006名無しさん:2010/08/24(火) 23:30:46
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010082401000848.html
日医連、自民現職の格下げが敗因 参院選で

 日本医師会(日医)の政治団体「日本医師連盟」(日医連)の原中勝征委員長は24日の記者会見で、支持した3候補が参院選でいずれも落選したことについて、組織内候補だった自民党の現職を政権交代を受け「推薦」から「支援」に格下げするなど混乱を招いたのが敗因との見方を示した。

 原中氏は「支援とした行為が良いか悪いかは別にして混乱を起こしたのは事実。組織票がなかなか集まらなかった」と分析。次の参院選で一本化した組織内候補で臨むかどうかに関しては「白紙。ゼロからの出発だ」と述べるにとどめた。

 医師出身者からなる超党派の議員連盟が近く発足するとの見通しを示した上で、今後は議連と日医執行部の独自ルートなどを通じ、日医の訴える医療政策を実現したいとの考えも明らかにした。

2010/08/24 19:55 【共同通信】

8011名無しさん:2010/08/30(月) 08:16:54
スレタイも読めない小沢信者が、狂ったようにスレ違いのマルチポストか。
終わってるなw

8012名無しさん:2010/08/31(火) 22:39:27
ネトウヨが、ミンスを潰すために小沢を祭り上げようとしてるのか

8015名無しさん:2010/09/05(日) 18:11:24
>>8014などなど

スレ違い。誘導。

民主党代表選、票読みスレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1039104547/l50

民主党政権綜合スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1251865116/l50

民主党スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1068688996/l50

8017名無しさん:2010/09/06(月) 08:45:38
誘導されてもなお、スレ違いのマルチポストを止めない小沢派。
マナーもモラルもない。
最低だな。

8018名無しさん:2010/09/06(月) 14:01:22
http://www.nara-np.co.jp/20100906130859.html
参院選敗北 「米田氏の責任重大」 - 自民県連きょう総務会
2010年9月6日 奈良新聞

 参院選で惨敗した民主党の代表選が過熱し、政界再編含みの情勢が続いているが、県選挙区で3連敗した自民党県連も、抜本的な組織刷新が求められており、きょう6日午後2時から、奈良市内のホテルで、総務会(神田加津代会長)を開いて新会長の選考方法などが協議される。党総務会長の田野瀬良太郎衆院議員が、「敗北の責任」を取って県連会長職を辞任したが、「参院選敗北の責任は、会長だけでなく、会長代行をはじめとした他の四役全員にある」とし、「組織を弱体化させた“元凶”は会長代行の米田忠則県議で、その責任は大きい」とする、米田氏ら幹部の総辞職を求める声が噴出している。米田氏擁護に動く一部幹部らに対しても批判の声が集まっている。きょうの総務会での論議が注目される。

 自民党は参院選県選挙区で、9年前の平成13年には新人だった現知事の荒井正吾氏が28万余票を獲得して当選した。以降、同16年の選挙では再選を目指した現職の服部三男雄氏が26万余票で敗れており、前回の同19年には新人で元県会議長の松井正剛氏が25万余票で落選している。

8019名無しさん:2010/09/06(月) 14:39:42
>>8017
IPだすようにしたら止むような希ガス

8020名無しさん:2010/09/06(月) 16:22:36
>>8016
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1142136448/354-356
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1142136448/392

8021名無しさん:2010/09/06(月) 17:42:15
長〜い、長〜い歴史を誇る「とは総研」のことを知らない「ニワカ」が「参院選スレ」に
「超スレ違い投稿」しているんでしょうねぇ。

議員(国会議員&地方議員@現職、落選中、引退、故人)の話題(含む関連話題)や選挙(国政・地方両方OK)スレ

選挙・議員関連情報スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413264/l50


民主党代表選、票読みスレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1039104547/l50
民主党政権綜合スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1251865116/l50
民主党スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1068688996/l50
小沢一郎の政権構想
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1191664843/l50
政治とカネ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1245815657/l50

8022名無しさん:2010/09/06(月) 19:33:45
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1142136448/405

8023名無しさん:2010/09/08(水) 11:48:04

選挙:参院選 民主県連が総括「法相落選痛恨」 /神奈川
毎日新聞 2010年9月8日 地方版
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20100908ddlk14010268000c.html

 民主党県連は7日の常任幹事会で、7月の参院選について「2議席を死守できなかった責任は誠に大であると言わざるをえない」との総括を報告した。さらに各総支部にも参院選の点検を求め、来春の統一地方選に向けた戦略室(仮称)の設置を提言した。

 終盤まで金子洋一参院議員を重点支援したことについて、総括は「バランスを著しく欠いた手法との指摘は重く受け止めなければならない」と釈明。千葉景子法相が落選する結果となり、「現職大臣の落選という苦杯をなめたことは痛恨の極み」と悔やんだ。【木村健二】

8024名無しさん:2010/09/15(水) 10:58:32
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100915ddlk13010217000c.html
選挙:参院選 違反取締本部を解散 71件、81人を摘発−−警視庁捜査2課 /東京

 警視庁捜査2課は14日、参院選の選挙違反取締本部を解散し、同日までに買収や自由妨害などの公選法違反容疑で71件、81人(うち逮捕11人)を摘発したと発表した。2件の買収事件を摘発したこともあり、前回参院選(07年)の12件、11人に比べ増加した。

 前回選挙で買収事件の摘発はなかったが、同課は今回の選挙で民主党比例代表で立候補し落選した不動産会社社長(65)の買収事件▽同じく民主党比例代表で落選した前参院議員(60)派の買収事件−−を立件した。警視庁幹部は買収事件が増えた背景について「選挙戦が激しかったことを示しているとも言える」と話している。【川崎桂吾】

〔都内版〕

毎日新聞 2010年9月15日 地方版

8025チバQ:2010/09/16(木) 22:26:38
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20100911ddlk04010084000c.html
新人落選:/1 初めての参院選 「すべて出し切った」 /宮城
 民主党が大敗した夏の参院選から丸2カ月。宮城選挙区で同党の新人候補として立候補し落選した伊藤弘実(36)は10日、介護用品・贈答品販売会社の社長として業務に追われていた。東京・日本橋のオフィスに地下鉄で朝8時半に出社。笑顔を絶やさず仕事をこなした。「選挙ではこれ以上やれることはないくらいすべてを出し切った」。今でも後悔はない。

 ただ、ふと冷静になると別の思いが込み上げてくるのを抑えきれない。「選挙前の自分にはもう戻れない」

   ◇   ◇

 開票と同時に落選が確実となった7月11日午後8時、仙台市の選挙事務所近くに控室として借りたアパートの1室で、伊藤のおえつが響いた。

 「泣くな!」

 伊藤の姿を見かねたように、同党参院議員の岡崎トミ子(66)が目に涙をためながら伊藤の両肩をつかみ、諭した。「票を投じてくれた16万人に感謝するためにも落選の弁は勇ましくしなさい。政治家になりたいなら泣いちゃいけない」

 伊藤は報道陣でひしめく選挙事務所に足を運んだ。無数のフラッシュを浴びながら声を振り絞った。「ご支援いただいた皆さまには深く感謝しております。これからも介護の現場に光を当てたい」

 落選から5時間後の12日未明、伊藤は仙台市太白区のマンションの自宅で打ちしおれていた。「感情のすべてを出し切って空っぽ。空のグラスに残った水滴をさらに綿棒でふき取ったぐらい」。寄り添うのは愛犬のトイプードル「ウール」だけ。「頑張ったね」とねぎらわれた言葉が耳に残り、眠れなかった。

   ◇   ◇

 伊藤の得票は16万2771票で8候補中3位。2位で当選した民主党現職の桜井充(54)に7万8689票届かなかった。

 伊藤陣営の選挙対策本部長を務めた県議の菅原敏秋(62)は8月5日昼、県議会棟の一室で何度もたばこに火をつけ顔をしかめた。「今にして思えば時間が足りなかった。とにかく知名度を上げるのに必死で、人柄や考え方を浸透させる余裕はなかった」

 陣営の選対本部が本格始動したのは5月。出遅れは否めず、公示前から苦戦が予想された。鳩山前政権の支持率低下や菅直人首相の消費税増税発言などの逆風にもさらされた。

 だが、伊藤は選挙をこう振り返る。「落ちるかもという気持ちで出られるほど選挙はたやすいものじゃない。負けたのは私の力不足」。努めて落選の責任を一身に背負おうとしている。

   ◇   ◇

 支持基盤がまったくない宮城で立候補した伊藤の目に選挙はどう映ったのか。政治家になるためには何が求められたのか。立候補の決意からの半年以上にわたる心の葛藤(かっとう)を追った。(敬称略)=つづく

8026チバQ:2010/09/16(木) 22:26:58
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20100912ddlk04010056000c.html
新人落選:/2 起業家から政治へ 「介護現場の声、反映を」 /宮城
 選挙期間中、伊藤弘実(36)は繰り返し訴えた。「12年間の母と祖母の介護生活が私の原点です」。介護に明け暮れた青春時代だったが、演説中は明るさを忘れなかった。

 介護に直面したのは高校1年の時。母と祖母が突然重い病に倒れ、手術と入退院を繰り返す。離婚した母は家業の写真現像所を一人で切り盛りしていたため、大黒柱を失った家計は「ヤミ金融」に手を出すほど傾いた。伊藤は音大を中退し、いくつもアルバイトを掛け持ちしながら介護を続けた。だが、25歳の時、母は他界し1年後に祖母も後を追った。

 伊藤は演説会で2人の介護経験を基に自ら開発し、起業して商品化した「リハビリ介護靴」を披露した。

 介護靴は病床の祖母が口にした「外にお散歩に行きたい」との願いをかなえようと考えついた。この時、27歳。足の骨の変形やむくみ、関節痛で通常の靴が履けない要介護者は多い。祖母に履いてもらうことはできなかったが、足を包むようにして履く、痛みを伴わない新しい靴を開発。02年12月に製造・販売する有限会社「フェアベリッシュ」を起こした。

 伊藤の元には介護関係者から数百通の感謝の手紙が届いた。だが、介護靴の普及は法制度の壁に阻まれる。

  ◇  ◇

 「意味が分かんない」。04年冬、厚生労働省を後にした伊藤は怒り心頭だった。介護靴は介護保険の適用品として認められないというのだ。理由は「健常者も履けるから」。メーカー側からすればむやみに価格は下げられない。買い求めやすくするためには保険適用による補助が不可欠だった。

 調べると、介護の現場で必要な日用品の多くが適用外だった。飲み物でむせないように加工した特殊な湯飲みも同じ理由で認められていなかった。「署名を集めてきてください」との官僚の指摘に従い、4万通の署名を持ち寄ったこともあった。だが、今度は「伊藤さんはメーカーの社長だから難しい」とはねつけられた。商品を多く売るための営利目的と理解されたのだ。

 陳情した国会議員も無関心。伊藤は介護靴を届けた時に喜んでくれた高齢者の笑顔を思い浮かべ、「介護現場の声をもっと政治に反映したい」との思いを強くした。

 09年11月、民主党宮城県連による参院選候補者公募の新聞記事を目にする。友人を通じて知り合った同党衆院議員の橋本清仁(39)に相談すると、こう返された。「介護の現場をなんとかしたいんだろ。人にお願いばかりしてないで自分がやれよ」(敬称略)=つづく

8027チバQ:2010/09/16(木) 22:27:18
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20100914ddlk04010016000c.html
新人落選:/3 ただ一つの悔い 経営者の顔、伝えきれず /宮城
 「参院選ですべてを出し切った」と振り返る伊藤弘実(36)だが、2カ月がたった今、一つだけ悔やんでいる。「中小企業経営者としての思いを、もうちょっと訴えたかった」

 8月25日、東京・日本橋のオフィス。手元のコーヒーが冷めたころ、ぽつりとこぼした。候補者なのに主役になれないもどかしさ。初めての選挙は苦悩する日々でもあった。

  ◇  ◇

 介護の仕事の中で法制度の壁にぶち当たり、経営者としての限界を感じた伊藤は、政治の道を目指すことを決心。09年11月、民主党県連の参院選候補者公募に応募した。

 「介護だけじゃなく、経営者としての一面にもすごくひかれました」。衆院議員の郡和子(53)ら県連幹部は今年2月、「介護と起業家」という二つの強みを持つ伊藤を応募者8人の中から選んだ。

 県連は、公認候補の現職、桜井充(54)と伊藤で2議席を狙う戦略を描いたが、当時の鳩山政権は支持率が急落。県連に伊藤の面倒を見る余裕はなかった。5月にようやく県議の菅原敏秋(62)が選対本部長に決まり、実質的な選挙活動がスタートする。

   ◇  ◇

 「中小企業や商工会議所回りは控えた方がいいんじゃないか」

 仙台市青葉区の事務所であった選対会議。06年に全国商工会議所女性会連合会の「女性起業家大賞」を受賞した伊藤は、「企業回りがしたい」と直訴したが、選対幹部に否定された。理由は中小企業対策に取り組む桜井への配慮からだった。

 桜井自身も2人擁立という県連の方針を公然と批判した。「一緒にお仕事をさせてくださいという一心だったのに……」。自分の意思とは違う要因で決まっていく選挙のやり方に、翻弄(ほんろう)された。

 選対会議にも出られなくなった。「選挙を知らないのに口出しするな」。水色を望んだイメージカラーはピンクに決まり、演説ではもっと声を低くして話すよう指導された。「選挙は会社とは違う」。経営者と候補者の間でもがく自分がいた。

 伊藤を支えた県議の遊佐美由紀(47)は「キャリアウーマンとしてスマートな路線で売り出す手もあったかもしれない」と振り返る。選挙前のイメージと違う部分もあった。でも選対メンバーの努力を痛いほど感じたから、何も言えなかった。

 「とにかく顔を売らないと」と街頭演説を繰り返した。1日50カ所、1回わずか2分半。自己紹介と介護の話しかできない。「伝えたいことを伝える難しさやジレンマ、いろんなことが重なった」。選挙期間中にただ一度だけ、事務所のトイレにこもり20分間泣き続けた。(敬称略)=つづく

8028チバQ:2010/09/16(木) 22:27:40
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20100915ddlk04010113000c.html
新人落選:/4 聴衆から罵声 自我がなくなっていく /宮城
 「乗って! 早く車に乗って!」

 5月の昼下がり、仙台市泉区の住宅街で街頭演説をしていた伊藤弘実(36)は、同行していた秘書の横田ひろ子(36)が50メートル程先で身ぶりを交えながら合図しているのを目にした。初老の男性が走りながら近づいてくる。「握手を求めている」と思ったが、様子がおかしい。運転手も「候補、早く」と叫ぶ。マイクを持ったまま訳も分からず公園脇に止めていたワンボックスカーに飛び乗った。

 ドンドン。ドアを閉めた瞬間、男性が両拳で窓ガラスをたたいた。憤怒の形相でののしる。「おまえのせいで死にそうだ。うそつき。おまえなんか死んでしまえ」

 走り出した車内で、横田が懸命に作り笑いを向けた。「別に弘実ちゃんに『死んじゃえ』って言ったんじゃないんだよ」。街頭演説は15分後、予定より離れた場所で再開。だが、マイクを握っても声が出ない。出そうとすればするほど涙が込み上げてきた。うそつきなんて初めて言われた−−。

  ◇   ◇

 民主党候補となり、3月29日に初めて街頭に立つまでは聴衆側にいた。候補者の名前を連呼する選挙カーを「うるさい」と思ったし、手を振るだけで政策を踏み込んで説明しようとしない選挙活動に疑問も感じていた。

 だが、新人候補の立場ではマイクで訴えるしかやれることはなかった。東京生活が長かったため、知人や同級生を核に支援者を広げるのも難しい。経営者としての立場を生かし中小企業や業界団体を回るのも、現職候補への配慮から自制が求められた。

 1日50カ所を目標に続けた街頭演説。「2分半で何が伝わるのだろうか」と当初は声が先細りになった。罵声(ばせい)も毎日のように浴びた。「小沢チルドレンをこれ以上増やしていいんですか」「民主党なくなれ」。多くの有権者は目の前を通り過ぎるだけだが、思いは届いていると自らに言い聞かせた。そう信じないと続けられない。一方で、涙を浮かべて握手を求めてくる女性もいる。

 夜になり、仙台市太白区のマンションに帰宅しても気持ちが高ぶった状態が続いた。行く先々で、見知らぬ人から怒りや悲しみ、期待や冷笑といった感情をまとめてぶつけられ、いつしか伊藤は「自我がなくなっていく感覚」に襲われる。新人といえどもマイクを持てば民主党の看板を背負う。「政治家になるためには、いわれのない罵声を受け止め再び街頭に立つ覚悟を持たないといけない」

 無意味と思っていた街頭演説は必要な“修行”ととらえ直した。宗教的な悟りを開いたような気持ちだった。(敬称略)=つづく

8029チバQ:2010/09/16(木) 22:27:58
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20100916ddlk04010105000c.html
新人落選:/5止 16万票の重み 次への期待に心揺れ /宮城
 落選の翌朝から、支援者へのあいさつ回りは始まった。一睡もできなかった伊藤弘実(36)は、疲れ切った心と体を奮い立たせた。

 仙台市内で、選挙中に使っていたピンク色のワゴン車に乗り、信号待ちで停車した時。1人の年配女性がゆっくりと車に歩み寄り、窓をコンコンとたたいた。「私、あなたに入れたのよ弘実ちゃん。足が悪くて、生活どうしようと思って入れたの」と泣き出した。「ああ、16万票ってこういうことなんだ」。重みを知った。

 「本当にごめんなさい」。頭を下げる伊藤に、女性は「いいの、あなたは頑張ったんだから。元気出してね」と、ゼリー飲料を手渡した。伊藤は、今もそれを自宅の冷蔵庫に大切に保管してある。票を入れてくれた人の気持ちを忘れないために−−。

   ◇  ◇

 あいさつ回りは1カ月以上続き、社長業務に戻ったのは8月23日。現在、平日は東京・日本橋のオフィスで働き、休日は宮城に戻り介護関係者らと意見交換する。

 フル回転の伊藤だが、周囲が「もう一度選挙に出て政治家に」と寄せる期待は大きい。

 伊藤陣営の選対本部長を務めた民主党県議の菅原敏秋(62)は、「20年後に伊藤さんが厚生労働大臣になってくれたら」と夢を語る。衆院議員の安住淳(48)は、参院選を総括する同党県連幹事会で「16万票という数字は彼女の将来性を感じさせる。この実績をぜひ何かの選挙で生かしてもらいたい」と発言している。

 だが、落選のショックは抜けきれず伊藤の心は揺れている。8月25日、東京のオフィスで自分に言い聞かせるように語った。

 「法律や制度を作って国や社会を動かすのは政治家。でも、その制度を活用するのは市民であり、経営者だと思う。私はそういう立場で、制度をちゃんと活用させていきたい」

 現行の介護保険制度は複雑で手続きに時間がかかり、中身もあまり知られていない。落選後、政治家にならなくてもできることがあると考えた伊藤は、会社経営で稼いだ収益の一部を、“眠っている”制度の周知やアドバイスといった社会活動に使う構想を描くようになった。「広い意味で、それも政治だと思うから」

   ◇  ◇

 伊藤は参院選を「持てる力をすべて出し切った」と受け止める。敗れた原因は、他候補の訴えが優れていたのかもしれない。演説に聴衆を引きつける力が足りなかったかもしれない。鳩山前政権の支持率低下や菅直人首相の消費税発言など新人の力ではどうにもならない逆風もあった。

 伊藤のケースは思いの丈だけでは当選できないという冷徹な現実を物語る。当選した政治家は、数々の試練を乗り越えて有権者を代弁する立場になったのだろうか。

 落選者に光を当て、思いをはせた。(敬称略)=おわり(この連載は、比嘉洋、鈴木一也が担当しました)

8030名無しさん:2010/10/01(金) 18:41:05
ところで、北海道の補選はどうでしょうか。

ここは・・・多分、ムネオ、マツキ、イシカワ、ユキオ、といったイチロー系が強いところ。

尖閣、検察の件とからんで、情勢はいかがでしょうかねぇ。

8031名無しさん:2010/10/18(月) 16:04:02
北海道5区補選の新聞の情勢分析等を見たら、町村さんがやや先行らしい。
自民党がTV入りの国会質疑で執拗に北教組、自治労問題を取り上げている
のも(今日も決算委で取り上げてましたね?)、選挙対策なのかな?

かえってマイナスだと思いますが。

8032名無しさん:2010/10/18(月) 16:07:11
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1252036284/l50

8033チバQ:2010/10/25(月) 22:32:49
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100713/plt1007131606004-n1.htm
.「お笑い100万票」逃した岡部まり&桂きん枝の今後は?2010.07.13
. 参院選に民主党から出馬し、涙をのんだ人気落語家の桂きん枝(59)とタレントの岡部まり(50)。いずれも大阪での抜群の知名度をバックに“お笑い100万票”に挑んだが及ばなかった。気になる落選タレント2人の今後は?

 「地方選は来年。国政も参院選は3年後。その間に考えてもいいのかな。まだ白紙です」

 きん枝氏は12日、支援者らを前に政界進出に含みを持たせた。だが、胸中は揺れているようだ。

 というのも、芸人復帰を望もうにも、今回の出馬にあたって所属の吉本興業と契約を解除、上方落語協会も脱会した経緯がある。しかも、兄弟子で同協会会長の桂三枝(66)からは落語界へ舞い戻ることを禁じられた。「今年中はじっくり考える。お誘いがあっても、へえへえというワケには…」と慎重にならざるをえない。

 もっとも、周囲は好意的だ。「事件を起こしたわけでもないし、吉本と協会に何らかの形で“みそぎ”を済ませたら、芸界復帰はOKでしょう。協会員でなくとも落語活動には支障はないし、だいたい立候補直前まで新ネタに取り組んでいた。これで『政界再挑戦や』なんて言われたなら、それこそドン引きですよ」(在阪演芸関係者)

 一方の岡部。国政への再チャレンジについては、「コメントのしようがないですね。開票結果を受け止めるのが先でしょう」と冷静。現在は支援者へのあいさつ回りに追われている。

 “岡部人気”のよりどころでもあった関西のお化け番組「探偵!ナイトスクープ」を放送する大阪・朝日放送では、すでに“後任秘書(=アシスタント)”を人選中。同社の渡辺克信社長も12日の定例会見で、「(復帰は)ないと思う。新たな方をご紹介することになる」と語っている。

 「少なくとも、ナイトスクープ以外の番組では見かけないし、今回の選挙で分かったようにしゃべりが達者なわけでもない。(長崎出身で)関西人ではないし、アシスタントも年齢的に厳しいでしょう」(在阪放送関係者)

 ただ、著書を多数出版するなどエッセイストとしての実績はある。出馬ドキュメントを執筆させようと水面下では早くも出版関係者が動き始めているようだ。

8034チバQ:2010/11/04(木) 23:10:54
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000781007080002
漂う組織票 業界団体・変わる支持模様
2010年07月08日


候補者の集会で並んだ土地改良政治連盟の「のぼり」

 かつて自民党の強固な組織選挙を支えてきた業界団体。昨夏の政権交代後、その立ち位置が微妙に変化している。政権与党との新たな関係を築くのか、自民党を支え続けるのか――。参院選の投開票日が迫る中、組織票が漂流している。(中村真理、津布楽洋一、今直也)


 ■本音は「与党」


 「なんぼかは(予算を)もらえるんでしょう。郡司さんが副大臣やってるんだし」


 3月、県内のある土地改良区幹部が陳情に県庁を訪ねた時のことだ。橋本昌知事から返ってきたのは、民主党の郡司彰・農水副大臣に期待を寄せる言葉だった。


 国の土地改良予算が前年度比で63%も削減され、この土地改良区の事業の継続が危ぶまれた。民主党県連や同党の衆院議員に何度も陳情に通ったが、「党本部に連絡します」というだけで頼りない。新設の交付金も、農業産出額が全国2位にもかかわらず、17億円と全国36位だった。


 結局県の予算でまかなうことになったが、幹部は「農家にしたらもっと一生懸命やってくれたらよかんべ、という気持ち」とため息をつく。


 自民党の支持基盤の切り崩しを図る民主党は、こうした予算削減に続き、「政治的中立性」を掲げて農水省名で各県の土地改良事業団体連合会や各土地改良区役員を現職議員が兼職しないよう求める通知を出した。


 全国各地で解散・休止状態に陥る連合会が相次ぐ中、県内では自民県連前会長の山口武平最高顧問が4月、土地改良連合会と土地改良政治連盟のトップに連続の就任を決めた。自民県議2人が理事に名を連ね、岡田氏支援を早々に打ち出した。


 が、自民党色が旗幟(き・し)鮮明になる一方で、従来の一枚岩は揺らいでいる。


 6月末、県南の21土地改良区が郡司氏に直接要望を提出。選挙直前の「直訴」に関係者の一人は、「我々も頑張りますから、予算をよろしくという意味もある」と語る。同政治連盟幹部も「野党になると予算を持っていない。本音と建前という形になるのは仕方ない面もある」。


 自民か民主か――。


 ある土地改良区関係者は「民主党になびいても、確実に予算をつけてくれるとは限らないが、政権党には陳情に行かないといけない。トップが山口会長では本当にやりづらい」と漏らす。


 ■「ぶれずに自民」


 同じく自民支持を貫く県建設業協会。会員約4500人を誇り、自民県連最大の職域支部を持つ。参院選では選挙区で岡田氏を、比例区で旧建設省出身の現職・脇雅史氏を支援。脇氏を招いて3会場で講演会を開催したほか、公示日の集会に1200人を集めた。


 「うちはずっと、ぶれずに自民党」と同会幹部は言い切る。が、加盟業者は560社と97年のピーク時より3割減。景気悪化に加え、公共事業費の削減が追い打ちをかける。自民県議は「ゼネコンを頭としていた組織の力がゆるみ、昨夏の衆院選ではすでに、建設業界には集票マシンと言われたかつてのような力はなくなっていた」とこぼす。


 ■「自主投票」に


 自民支援だった県トラック協会(約1400社加盟)の政治団体、県運輸政策研究会は、今回、岡田氏だけでなく、初めて郡司氏にも推薦を出した。


 投票は自主投票とし、集会への動員もしていない。


 松下孝三・同協会専務理事は「高速道路料金の問題ひとつにしても、政権政党にお願いする部分が非常に多い。ただ自民党にも、今までお願いした経緯がある」と話す。

8035チバQ:2010/11/04(木) 23:11:17
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000781007080003
強固な労働組合 今は昔
2010年07月08日


連合茨城と民主県連が共催した「国政報告会」=水戸市三の丸

 連合茨城を中心とする労働組合の支援を受け、組織戦を展開する民主現職の郡司彰氏。だが、幹部から一組合員まで意思統一がなされ、強固な「組織票」をまとめていた時代は、過去のものとなりつつある。


 6月17日、水戸市内で開かれた連合茨城と民主県連共催の「国政報告会」。950人収容の会場でも立ち見が出るほどの盛況で、「連合」組織の健在ぶりを示した。


 「3人が団子状態といわれている」。連合茨城の児島強会長はあいさつでこう切り出した。


 3人とは、民主新顔の長塚智広氏、みんなの党新顔の大川成典氏、そして郡司氏のことだ。発言には郡司氏へ一層の支援を呼びかけるメッセージが込められていた。


 その後も次々と、支持団体や支援者を引き締める発言が幹部から飛び出し、最後は全員の「団結ガンバロー」で幕を閉じた。


 郡司氏の出身母体でもある県農協労連の友部隆章副委員長(33)は「郡司さんは組織の先輩でよく知っている。積極的に支援活動をしている」と話す。


 だが、JR東労組水戸のある組合員(37)は複雑な胸中を明かした。「昔と違って、投票すらしない同世代の組合員も少なくありません」


 実際、連合傘下の別組織出身候補には熱が入らない。集会に参加したり、動員したりといった「実務」は引き受けても、「投票行動」に結びつかないというのだ。


 連合茨城の日下部好美事務局長(52)は「私も20代のころ、熱心に活動をしていたとは思えない。40代、50代になって中心的な役職になったら変わるものです」と話す。


 ただ、変化は感じている。集団より個人の意思が尊重される時代。連合への帰属意識は薄れつつある。「上の世代」に違和感を覚える若手は少なくないという。


 「非正規雇用が拡大する中、連合も変わらなければならない。いろんなことに気づき、新たな形を築くのは結局は若い世代なのです」
   (岩田智博)

8036奥様 テレホンセックス:2010/11/09(火) 04:52:32
http://テレホンセックス.biz/cate.php?c=158

8037名無しさん:2010/11/12(金) 09:54:19
自民党大阪二区の公募、わずか十日で消えた。裏がありそうと思ったら、あった、あった、
http://blog.goo.ne.jp/kawajo1/
左藤章って、汚いね。

8038チバQ:2010/11/28(日) 21:06:51
選挙中の記事張っておきます
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/feature/utunomiya1278342051952_02/news/20100709-OYT8T00153.htm
参院選2010 激戦区縦断
(上)県北 「みんな」本拠 各党が意識

「自民党でなければダメというのは過去の妄想だ。来年の統一地方選で、県議会の自民党が過半数を割った時にイニシアチブを取るのはみんなの党だ」

 6月30日の夕方、JR西那須野駅前で、県議の阿久津憲二が声を張り上げた。阿久津は県議会最大会派の自民党議員会の会長だったが、参院選直前に離党し、みんなの党に合流した。この日は同党新人の荒木大樹(39)の街頭演説の応援に立っていた。

 同党代表の渡辺喜美も駆けつけ、「苦しいときに応援してくれる人が真の同志。荒木を応援した人は来春の統一地方選では同志」と強調し、支援しない議員への対立候補擁立を示唆。県内政界再編へ向けた駆け引きも始まった。

 県北地域では、強い支持基盤を持つ渡辺率いるみんなの党の影響力を、他党も意識せざるを得ない。

 「私が政治家を目指したのは、この地で素晴らしい政治をした渡辺美智雄先生との出会いがあったから」

 2日後、同じ西那須野駅前でマイクを握った自民党新人の上野通子(52)は、涙ながらに、渡辺の父である故・美智雄元副総理に言及して県北地域との縁を強調した。

 上野は元々、自民党議員会内の渡辺派「自民温知会」に属していたが、自民を離れた渡辺とはたもとを分かって相まみえる。渡辺が自民支持層の多くをみんなの党へと引きはがした県北地域は自民にとって“アウェー”の地。6月25日に那須塩原市で開かれた上野の出陣式で、県連会長の茂木敏充は「1人区で第3極に入れても死に票になる」と、みんなの党支持層に配慮しつつ、反民主票の結集を訴えた。

 一方、民主党現職、簗瀬進(60)が公示前の6月17日に那須塩原市で開いた決起集会では、同市長の栗川仁が応援演説に立った。

 「政権与党にお願いすることが多々ある。民主党が安定した政権になるのが大事だ」

 栗川は黒磯市議時代、自民党から衆院選に立候補した簗瀬を支援した間柄。簗瀬は「勇気ある決断に感動した」と応じた。

 民主党にとっても県北は、県議はおらず、昨夏の衆院選で候補者を立てられないなど攻めにくかった地域。政権与党の強みを生かし、自民党とみんなの党のねじれに乗じて、参院選を機に橋頭堡(きょうとうほ)を築いておきたい。簗瀬は公示後、企業回りなどで3日間、同地域に入った。

 共産党新人の小池一徳(49)は5日、県北地域を遊説した。この日10か所目というJR黒磯駅近くでの街頭演説では、高久好一・那須塩原市議らも駆けつけ、「暮らし破壊の消費税増税にはノーの審判を下そう」などと訴えた。

(2010年7月6日 読売新聞)

8039チバQ:2010/11/28(日) 21:07:07
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/feature/utunomiya1278342051952_02/news/20100709-OYT8T00157.htm
(中)県央 地元強調 無党派に照準

 6日午後、JR宇都宮駅西口で、民主党現職、簗瀬進(60)が選挙戦でからした声を響かせた。「郵政改革法案をただちに(国会に)上げたい。そのために当選させてほしい」

 連立相手で、郵政民営化見直しを党是とする国民新党の比例選候補者が県都を訪れたため、応援に駆けつけた。

 「経済効果の上がらない公共事業ばかりで国の財政を悪くしたのはどこの党か。自民党以外にありますか」

 同駅前は、簗瀬が約20年にわたり毎月曜朝に街頭演説を行ってきたホームグラウンド。政権交代の意義を強調する演説は、ヒートアップした。

 わずか50メートルほど離れた場所では、郵政改革法案に反対するみんなの党の新人、荒木大樹(39)が民主党批判を繰り広げていた。

 「民主党政権は増税路線まっしぐらだ。みんなの党は公務員の人件費をカットし、天下りも必ずなくす」

 マイクを通した互いの声が重なり合うほどの距離だ。応援に訪れた党代表の渡辺喜美は、民主党に加え、自民党への批判にも力を込めた。

 「自民党の崩壊は止まらない。皆さんの貴重な1票を入れても死に票になるだけだ」

 自民党県連会長・茂木敏充が、渡辺のおひざ元の県北部で「選挙区で第3極に入れたら死に票」と発言したことへの意趣返しだった。

 全県の約4分の1に当たる40万人超の有権者を抱える宇都宮市。4人の候補者全員にとって、小学校から高校までを過ごした地元でもある。選挙戦終盤は、各陣営とも大票田での無党派層獲得が勝敗のカギを握ると見て、同市の活動を増やしている。こうした鉢合わせも起きやすい。

 選挙戦のラストサンデーとなった4日午後、自民党新人の上野通子(52)は、宇都宮市中心部のオリオン通りを練り歩き、出会った地元のみこしの担ぎ手らと握手して回った。その後、「母親」のイメージを強調するため、買い物用自転車に乗って市内を回った。

 「この地元宇都宮で、どうか私を支えて下さい」

 演説でも地元を強調する。上野は県議選では、同市を中心とする選挙区で上位当選を重ねてきた。他の地域での知名度が不足気味なだけに、地元での支持は命綱だ。陣営幹部は同市について、「人口が集中しており、短時間で多くの人に接触できて効率的」という利点も挙げた。

 「生協職員として働いた小池さんは、家庭を預かる皆さんの気持ちが分かる候補者だ」

 6月25日、JR宇都宮駅前で共産党の県議、野村節子が隣に立つ同党新人の小池一徳(49)を持ち上げた。同党も有権者が多く、唯一の県議を抱える宇都宮市での活動を重視する。自らも参院選などに出馬経験があり知名度のある野村は、小池が他地域に出向いて留守のときには地元を守って支持拡大を図る。(敬称略)

(2010年7月7日 読売新聞)

8040チバQ:2010/11/28(日) 21:07:55
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/feature/utunomiya1278342051952_02/news/20100709-OYT8T00159.htm
(下)県南 市長選巡り思惑交錯

 「私は広瀬さんに政治を学びました。上野通子も同じく戦ってまいります」

 参院選と同じ11日に投票が行われる下野市長選が告示された4日。同市長現職の広瀬寿雄陣営の出陣式で、自民党新人、上野通子(52)があいさつした。広瀬は推薦こそ受けていないが元同党の県議。壇上には衆院議員の佐藤勉や県議会議長の野田尚吾ら同党の政治家が並んだ。

 県南地域は同党にとって、県内で2人だけとなった国会議員を輩出する砦(とりで)だ。首長選は“風”に左右されがちな国政選と違い、地域に張り巡らせたネットワークをフル活用できる。壬生、益子両町長選では、支援する候補が民主党推薦候補を破り、組織力の強さを見せつけた。同市長選の支持構図には複雑な経緯があるため政党支持と直結しないものの、同日選が「上野の戦いにプラスになるのは間違いない」とある県議は言う。

 同じ時刻、国道4号線を約1キロ南に下ったところで行われた、下野市長選の対立候補・前市長大垣隆の出陣式には、民主党衆院議員の山岡賢次や福田昭夫らが顔をそろえた。

 山岡は「私どもが来年も再来年も国の予算を組む。大垣さんには私たちと同じ政策をやってほしい」と、政権与党の強みを強調した。

 大垣も政党の推薦は受けていない。福田は「あくまで個人の付き合いでの参加だ」と強調、大垣の支持者に自民支持層もいることに配慮をみせた。参院選とは切り離し、現職簗瀬進(60)はこの日、宇都宮市内などを遊説した。

 ただ、福田は、おひざ元で全面支援した日光市長選では苦杯をなめたものの、大田原、栃木市長選では結果的に勝利した陣営の出陣式などに出席。自民党に比べ地域での足がかりに乏しい同党が、首長選を機に存在感をアピールしたい思惑がにじむ。

 「子ども手当には地方の裁量がまったくない。地方のための政策を実行しようとしているのはみんなの党だけだ」

 6月30日、足利市長の大豆生田実が、街頭でみんなの党新人の荒木大樹(39)の応援に立った。大豆生田は党代表の渡辺喜美を兄貴分と慕い、昨年4月に初当選した市長選で応援を受けた。今回の参院選では、地方主権など「政策本位で」同党を応援すると公言している。

 同党にとって、渡辺支持者が守りを固める県北に比べ、県南での浸透は大きな課題だ。下野市長選では渡辺の後援会が大垣を支援。7月6日には、渡辺本人が下野市を訪れ、大垣を応援した。同党関係者は「ハガキやビラの大半は県南に送った。下野市長選や足利市長の動きとうまく連動すれば、有権者に響くはず」と期待を示す。

 共産党新人の小池一徳(49)は7日、芳賀郡などを遊説して回った。県南地域には大手製造業の工場が複数あることを意識し「県内でも大企業が次々と非正規のクビ切りを進めた。使い捨て労働をなくすため全力で取り組む」と、重視する雇用対策の充実を訴えた。(敬称略)

(2010年7月8日 読売新聞)

8041名無しさん:2010/12/18(土) 17:02:09

回顧’10:参院選 民主「2人擁立」も1議席 /広島
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20101218ddlk34010665000c.html

 政権交代を果たした民主党への評価が、県内でも揺れ動いた1年だった。

 参院選(7月11日投開票)の広島選挙区(改選数2)は、民主現職の柳田稔▽民主新人の中川圭▽共産新人の大西理▽自民新人の宮沢洋一▽幸福実現新人の植松満雄=現、新は当時=の5氏が争った。昨年の衆院選広島7区で落選した宮沢氏が54万7845票でトップ当選、連合広島の全面支援を受けた柳田氏は29万5276票で議席を守った。

 野党に転落した自民県連は初めて候補者を公募し、2月の党員投票で宮沢氏擁立を決めた。与党として臨んだ民主は、連立を組む国民新現職の亀井郁夫氏の出馬見送りを受け、小沢一郎幹事長(当時)が県連に2人目擁立を指示した。「共倒れ」が懸念されながらも県連は2人擁立を決め、公示前月の5月、中川氏が出馬表明した。

 6月、米軍普天間飛行場を巡る混迷などを理由に、鳩山由紀夫首相(同)が小沢氏とともに退陣し、菅直人政権が誕生した。しかし、菅氏の消費税増税発言などが影響して民主は大敗。広島選挙区でも、2人で宮沢氏の得票をわずかに上回るのがやっとだった。

 9月発足の菅改造内閣には、柳田氏が法相として初入閣した。その2カ月後、中区であった就任祝いのパーティーで国会軽視と受け取られる失言をし、事実上更迭された。民主関係者からは、来春の統一地方選への悪影響を心配する声がある。

 冷たい年の瀬を迎えた広島では、雇用面などで厳しい状況が続く。統一選で広島の未来がどう語られ、有権者は何を一票に託すのか。見守っていきたい。【樋口岳大】

毎日新聞 2010年12月18日 地方版

8042チバQ:2010/12/20(月) 22:41:43
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&amp;k=2010122000761
「マック赤坂」を在宅起訴=6700万円脱税−東京地検
 所得税など約6700万円を脱税したとして、東京地検特捜部は20日、所得税法違反と法人税法違反の罪で、レアメタル輸入販売会社「マックコーポレーション」(東京都港区)の戸並誠社長(62)と法人としての同社を在宅起訴した。
 戸並社長は「スマイルセラピー」と称するカウンセリング事業を展開。「マック赤坂」の候補者名で7月の参院選など国政選挙に立候補し、落選している。
 起訴状によると、戸並社長はカウンセリング事業に関し、架空の業務委託手数料を計上するなどして、2007年までの3年間に所得計約1億1900万円を隠したとされる。また架空の未払い役員報酬を計上するなどの手口で、マック社や別の同社役員の所得計約1億1500万円を隠したとされる。(2010/12/20-19:58)

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8043チバQ:2010/12/22(水) 00:40:39
この前選挙出たばっかなのに
http://www.asahi.com/obituaries/update/1221/TKY201012210245.html
前群馬県知事の小寺弘之さん死去 4期16年2010年12月21日16時33分
 群馬県知事を4期務めた小寺弘之(こでら・ひろゆき)さんが21日未明、死去した。70歳だった。

 東京都出身。1963年に自治省に入り、群馬県で財政課長や総務部長、副知事などを歴任。清水一郎知事(当時)の死去に伴う91年の知事選で初当選。2007年の知事選で大沢正明・現知事に敗れるまで16年務めた。今年7月の参院選では民主党公認で比例区に立候補し、落選した。

 知事在任中は、県人口が200万人に到達した記念事業として映画「眠る男」を製作。群馬と新潟、福島3県にまたがる「尾瀬」の保全をはかり、3県や東京電力などによる「尾瀬保護財団」設立を主導するなど環境問題にも尽力した。
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8044日本共産党:2011/01/24(月) 14:53:23
斉藤和子という名前を参議院の人たちが日本共産党として、使われているので、悪い利用に、同名の大阪府吹田市で、かって、暴走族の親として、今の新しい、方々へ誤解を招くような、離婚した旧姓の名は、利用しないでください。私の名前を、悪くしようしないでください。状況におうじて、

8045チバQ:2011/01/27(木) 22:50:28
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110126-00000307-sph-soci
長塚が早大大学院合格…アテネ五輪自転車で銀
スポーツ報知 1月27日(木)8時1分配信

 2004年アテネ五輪自転車・チームスプリント銀メダリストで、昨年7月の参院選茨城選挙区から立候補し落選した競輪選手の長塚智広(32)が26日、早大大学院スポーツ科学研究科・トップスポーツマネジメントコース(1年制)に合格した。

 同院のホームページで合格を確認した長塚は「合格できるかどうか分からなかったので本当にうれしい。でも、浮かれるのではなく1年間、しっかり勉強したい」と力強く語った。研究テーマは「スポーツと医療費」で、茨城県知事選や参院選に出馬した経験を持つ長塚らしい内容だ。

 現役の競輪選手でありながら同院を受験した理由は「五輪選手、メダリストとして後世にスポーツの素晴らしさ、良さを伝えたかったから」とし、「昨年の選挙で負けて時間ができたので、自分を見つめ直す意味でのチャレンジ。競輪との両立はできます」と断言した。さらに「チャンスがあれば政治の世界でもこの経験を生かしたい」と含みを持たせた。

 同院には2009年には桑田真澄氏(42・スポーツ報知評論家)も入学し翌年、首席で修了。修士論文は最優秀論文賞に選ばれた。昨年は元競輪選手の安福洋一氏(52)も入学した。桑田氏と同級生だったボートレース選手の江口晃生(45)は「周囲のサポートがなければ両立は難しいと思う。同じ公営競技の選手として頑張ってもらいたい」とエールを送った。

 ◆長塚 智広(ながつか・ともひろ)1978年11月28日、茨城県生まれ。32歳。取手一高卒業後、日本競輪学校第81期生として入学。1998年8月プロデビュー。740戦し1着221回、獲得賞金2億5625万100円のトップ競輪選手。2004年アテネ五輪・チームスプリントで銀メダルを獲得。09年茨城県知事選、10年参院選に立候補も落選。182センチ、85キロ。血液型A。

8046tarbannaTeale:2011/02/22(火) 12:24:55
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8047tarbannaTeale:2011/02/23(水) 18:07:19
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8048hetambuth:2011/02/26(土) 23:37:57
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The Southern Miss Official Athletic Site, partner of CBSSports College Network. The most comprehensive coverage of Southern Miss Athletics on the web. Brittney Jones Sex Tape Mobile

8049チバQ:2011/09/07(水) 23:58:39
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110905/crm11090512200006-n1.htm
「命をかけて告発」「特捜部のデッチ上げ」…自殺の柴野元衆院議員、本紙に手紙
2011.9.5 12:19

柴野氏から産経新聞社に届いた手紙=5日
 東京都内で5日午前に自殺しているのが見つかった元衆院議員、柴野多伊三被告(60)=詐欺罪などで公判中=は産経新聞東京本社あてに「命をかけて告発したい件がある」とする手紙を送っていた。

 手紙はA4用紙に4枚でワープロ打ち。封筒の差出人欄には直筆で「元衆議院議員 柴野たいぞう」の署名、手紙の文末にも「柴野たいぞう」の署名と捺印があった。消印は今月4日付だったが、文末には「平成23年8月」とあった。

 手紙は、「時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」とのあいさつで始まり、東京地裁で公判中のバイオ燃料開発会社「日本中油」の未公開株をめぐる詐欺事件の判決が、5日に言い渡されるという報告などが書かれていた。

 柴野被告は「ここまでお読み頂いて、あの悪党が、適当ないいわけの手紙を書いてきたと思われるかもしれません。しかし、私は命をかけて告発したい件があり、以下に述べる内容は全て『真実』です」として、自身の事件に言及。

 「(事件は)弊社の経理部長が行ったことですが、会社の代表者として責任はあると思っており反省致しております」とした上で、「詐欺罪、所得税法違反は事件として、地検特捜部のデッチ上げであり、とても認められない容疑です」と、捜査手法を批判していた。

 また、手紙の末尾では、「政治や実業の前線で活躍したがったのですが(原文ママ)、私の不徳の致すところで残念であります。しかし、密度の高い人生だったと思います」と振り返り、「明治維新の英傑などは20代、30代で死んでおり、長寿社会になったからといって、私の死生観もあり、いたずらに長い人生を歩もうとの気持ちはありません」と締めくくっていた。

8050チバQ:2011/09/08(木) 22:09:55
>>6544
 民主党新人の田城郁氏(50)は宇都宮市生まれ。小山高専3年修了後、当時の国鉄に入社した。
 JR総連の組織内候補。宇都宮市に事務所を置き、比例支部長として活動している。パンフレットには足尾銅山跡地で植樹活動をする姿を掲載した。宇都宮市内で11日に開かれた集会では、同市内の小、中学を卒業したことをアピールした。

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/09/08/kiji/K20110908001581490.html


山岡国家公安委員長 JR総連とは他候補の選挙で「ご縁」
 山岡賢次国家公安委員長は8日、国家公安委員会後の記者会見で、革マル派が浸透しているとの指摘があるJR総連との関係について質問され「(他候補の選挙の際に)ご縁があった」と述べた。

 山岡委員長によると、参院選の民主党候補者の選挙を応援した際に、JR総連がこの候補者を支援していたという。山岡委員長は「ほかの団体から支援されている議員も応援しているし、全国を回っているうちの一つだった」と説明した。
[ 2011年9月8日 14:23

8051チバQ:2011/12/12(月) 19:19:40
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20111211-OHT1T00026.htm
原田大二郎 民主党山口県連副代表を辞任
 民主党山口県連副代表で俳優の原田大二郎(67)が、今後の議員や首長選への立候補を断念したことが10日、分かった。この日付で副代表を辞任し、俳優業に専念する。

 原田はスポーツ報知の取材に「つくづく自分は俳優なんだと思った。故郷への熱い思いは消えていませんが、役に立てるなら、俳優として活動する方が正しいと思うようになった。立候補することはやめるが、政治活動は続く」と説明した。

 原田は山口県出身で、昨年の参院選山口選挙区に出馬する際、副代表に就任。落選後は、次期山口県知事選への出馬プランを明かしたこともあった。「副代表の肩書は、政治色がついて俳優業をする上で不利な部分もある。出馬も、年齢を取りすぎている」とした。

8052チバQ:2011/12/20(火) 17:38:10
http://mainichi.jp/seibu/seikei/news/20111220ddp012010015000c.html
選挙:参院選・宮崎選挙区 岡山市副市長の読谷山氏、出馬へ
 岡山市の読谷山(よみたんざん)洋司副市長(47)が、13年の次期参院選宮崎選挙区(改選数1)へ出馬の意向を固めたことが分かった。毎日新聞の取材に、読谷山氏は「宮崎の役に立ちたい。地方自治体の現状は、現在の国の制度ではどうにもならず、現場の叫びを伝えたい」と語った。

 年明けにも副市長を辞任するとみられる。

 読谷山氏は東京都出身。86年に旧自治省入りし、内閣府地域主権戦略室参事官などを経て、昨年7月から現職。父親の勤務の関係で宮崎県延岡市で中学までを過ごした。【石田宗久、江見洋】

8056チバQ:2012/08/30(木) 21:27:14
3人が鞍替えした場合は ↓ が 繰り上げ当選


真山勇一 新 〈元〉キャスター 36,599
藤巻幸夫 新 アパレル会社長 32,161
山田太郎 新 〈元〉経営指導社長 30,663



2919 名前:名無しさん 投稿日: 2012/08/30(木) 15:58:22
2012年8月30日15時39分
みんなの党、分裂へ 3議員が近く離党

 みんなの党の参院議員3人が9月上旬にも離党し、大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)が近く立ち上げる新党に参加する意向を固めた。渡辺喜美代表と橋下氏の連携交渉が決裂したためだ。2009年の結党以来、第三極の中核として党勢を拡大してきた同党は分裂局面を迎えた。

 離党の意向を固めたのは、すでに維新側に伝えた上野宏史氏、小熊慎司氏に加え、桜内文城氏の計3人。次の衆院選で参院からのくら替えを目指す。みんなの党が探る維新との合流構想は実現性が薄いと判断し、維新から個別に支援を受けたい考えだ。

 上野氏らは維新が9月9日に開催予定の新党参加を希望する国会議員との公開討論会に参加し、その後、離党する構えだ。離党する1人は「3人がまとまって9月上旬に離党届を出す」と周囲に明言している。

http://www.asahi.com/politics/update/0830/TKY201208290788.html

8057名無しさん:2012/08/30(木) 21:31:29
>>8056
何らかの事情で名簿から除外されている人がいる可能性は?

8058名無しさん:2012/08/30(木) 21:53:40
名簿から削除されてる人がる可能性は
一応考慮すべきかと

8059チバQ:2012/08/30(木) 22:34:52
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%96%B0%E5%85%9A%E7%B9%B0%E4%B8%8A%E8%A3%9C%E5%85%85%E4%BA%8B%E4%BB%B6
日本新党繰上補充事件


ふむふむ、削除することは可能なんですねー

8060名無しさん:2012/08/30(木) 23:01:22
他の二人は知らないが真山氏はこの夏渡辺喜美の街頭演説に同行しているぐらいだからまず削除はありえない

8061チバQ:2012/08/30(木) 23:11:01
2010年の民主党比例名簿次点の八代英太なんて名簿から削除されてるかもしれないですね
大地・小沢に近いでしょうから

8062神奈川一区民:2012/08/31(金) 05:14:50
>>8061
その八代英太氏、2010年に民主党から出馬した為、鈴木宗男氏が自動失職した時に繰り上げ当選出来なかったんだよね。
新党大地の名簿から削除されていたから。

8063名無しさん:2012/08/31(金) 13:06:11
比例の繰り上げ当選は何があるか有権者や他党からは分からないから繰り上げを見守るしかないですね。

日本新党の名簿から除外された松崎哲久は中央公論か何かに怒りの投稿をし、以下はwikiに書いてあるとおり。

日本新党ブームのさなか(細川内閣)だったので大きく報道されていました。

8064名無しさん:2012/08/31(金) 13:37:30
大阪維新の会との合流・連携を検討している主な国会議員
http://www.yomiuri.co.jp/zoom/20120830-OYT9I00212.htm

民主党3名、自民党2名、みんなの党4名

8065名無しさん:2012/08/31(金) 19:37:48
真山勇一のサイトを見たけど真山勇一はみんなの党の議員と交流してるようで繰り上げは、まず大丈夫

8066名無しさん:2012/08/31(金) 21:31:42
真山勇一は党員のままでいるからOK

8067名無しさん:2012/09/02(日) 14:26:20
みんなの党を巡る構図
http://www.yomiuri.co.jp/zoom/20120902-OYT9I00337.htm

江口参院議員も加わり、もしも江口もくら替えなら、繰り上げ4人の可能性も。

8068名無しさん:2012/09/02(日) 21:57:54
付記:比例名簿から削除されていなければ党籍がなくとも繰り上げ

8069名無しさん:2012/09/10(月) 15:44:30
民主党・新緑風会88

自由民主党・たちあがれ日本・無所属の会87

水戸(参院神奈川)が離党すれば、第一会派は民主系と自民系で同数

8070名無しさん:2012/09/10(月) 19:21:04
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1191859439/3744

明日離党

8071名無しさん:2012/09/10(月) 19:46:09
離党届を受理せず除名希望

8072匿名:2012/10/09(火) 01:12:27
http://gw.tv/bbs/res.html?genreId=86&amp;topicId=1762

やってみてください

8073チバQ:2012/11/06(火) 23:27:38
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012110602000124.html
「緑の党」 国政へ手探り
2012年11月6日 朝刊

予備選に向けて開かれた緑の党の公開討論会=先月30日、千葉県松戸市で


 脱原発勢力の国政参入に向けた動きが加速している。中でも七月に発足した「緑の党」は、来夏の参院選に出馬する比例代表候補擁立にいち早く乗り出した。予備選を展開するなど「市民発」のやり方で既成政党との違いを強調する考えだが、議席獲得には支持の枠を広げることが不可欠。全国の脱原発勢力がどこまで連携できるかが課題だ。 (宇田薫)

 千葉県松戸市で十月三十日に開かれた緑の党の公開討論会。予備選の立候補者三人と党会員ら約二十人が小さなテーブルを囲んだ。インターネット情報で足を運んだ一般市民もいた。討論会というより、身近な話題を話し合う井戸端会議の雰囲気が漂っていた。

 だが、始まると参加者は「原発即時ゼロと言うのは簡単だが、立地県の人をどう納得させるのか」「日米安全保障条約解消など平和への方針は素晴らしいが、現実的なのか」と率直な質問をぶつけた。立候補したのは地方議員や市民活動家だが、答えに詰まる場面もあった。

 同県流山市のNPO法人役員磯野よう子さん(50)は「説得力が足りない部分もあったけど、もまれて育ってほしい」と候補者にエールを送った。ある候補者は「緊張したが、いい刺激になった」。

 緑の党は欧州諸国の「緑の党」をモデルに全国の地方議員らで結成。党会員約八百人が予備選に投票し、二十五日に公表される。事務局は予備選について「目指すのは古い政治システムを変え、多様性と本当の民意を反映する草の根民主主義だ」と強調する。

 民主党や自民党では、公募による候補者選考をうたいながら、実際には世襲や支持団体からの推薦で決まる事例も多い。緑の党の予備選には「しがらみ」はなく、党会員の投票結果のみで決める。候補者の半数以上を女性とする「クオータ(人数割り当て)制」を採用したのも特徴で、国会で圧倒的に少ない女性議員の進出を後押ししたい狙いがある。

 ただ、参院選の比例代表で一議席を獲得するには、党名と候補者名を合わせて百万を超える得票が必要とされる。現状の組織力では、あまりに高い「壁」だ。今後、各都道府県に選挙実行委員会をつくるほか、震災後に各地で発足した地域団体などと連携を模索しながら活路を開きたい考えだ。

 参院には、脱原発を掲げる女性参院議員四人の会派「みどりの風」がある。メンバーの谷岡郁子氏は緑の党と連携する可能性に関し「同じ“みどり”を掲げる身として、一緒に何らかの関係をつくることはできると思うが、タイミングが重要だ」と話している。

8074名無しさん:2012/11/07(水) 00:16:54

民主党は東京で全敗する、大臣が続々と落選、あまりにも屈辱的な敗け方
http://kodansha.cplaza.ne.jp/wgendai/article/121105/top_01_01.html

今日、発売の週間現代で、私と元共同通信・政治ジャーナリストの野上忠興氏との、
”重点選挙区、次の選挙で勝つのは誰か”というタイトルの対談が、掲載されています。

様々なお話を伺いましたが、一番印象に残ったのは、野田総理と参議院議員を除く、
民主党閣僚13名の内、おそらく当確圏内にいるのは5名のみ、
これは野上氏の記憶上例のない末期症状で、”滞貨一掃”、”思い出づくり内閣”と揶揄されるのも頷けるというものです。
http://www.election.ne.jp/planner/90640.html

8075今だけ:2012/11/07(水) 07:57:16
登録するとマクドナルドで使える無料クーポン2000円分が当たるよ!!
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8076チバQ:2012/11/18(日) 05:34:14
448 名前:名無しさん 投稿日: 2012/11/18(日) 00:35:58

維新出馬で3人が繰り上げ当選へ みんなの党
2012年11月18日00時08分
http://www.the-miyanichi.co.jp/news/Politics/2012111701001818.php

 日本維新の会は17日、みんなの党から参加した参院議員の小熊慎司、上野宏史、桜内文城3氏を衆院選候補に公認した。2010年参院選で比例当選した3人が実際に立候補すれば、公選法の規定で自動失職し、当時のみんなの党の比例名簿から3人が繰り上げ当選することになる。

 10年参院選でみんなの党から比例当選したのは計7人。次点以降の名簿順位は元キャスター真山勇一氏、肌着メーカー「福助」元社長藤巻幸夫氏、早大院客員准教授を務めた山田太郎氏で、3氏が繰り上げの資格を得る。

8077チバQ:2013/01/31(木) 00:31:00
>>7971>>7973
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&amp;k=2013013000295
元民主候補の有罪確定へ=参院選の公選法違反−最高裁
 2010年7月の参院選で、不正な選挙運動をしたとして公選法違反(買収)罪に問われた元民主党比例代表候補(落選)で不動産会社社長の野村紘一被告(67)について、最高裁第1小法廷(横田尤孝裁判長)は28日付で、被告側の上告を棄却する決定をした。懲役2年、執行猶予4年とした一、二審判決が確定する。
 確定すると、同被告は執行猶予の4年間、公民権が停止される。 
 一、二審判決によると、野村被告は10年6月、従業員7人に電話での投票依頼をする報酬として、給与相当の計約70万2600円を支払う約束をした。(2013/01/30-11:07)

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8078zumba dvd:2013/04/10(水) 10:51:07
http://forum.portal.edu.ro/index.php?showuser=487686 Result: text captcha decoded; chosen nickname "Amartornorese"; captcha recognized; registered (100%); logged in; success (profile was registered successfully, but there is no permissions for creating new topic); zumba dvd http://zumbaonline.webs.com

8079ChristianLouboutinu:2013/04/15(月) 16:21:42
http://www.bambey.ru/user/kneestarins/ Christian Louboutin uk http://louboutinshoesonlineo.webeden.co.uk

8080チバQ:2013/07/31(水) 21:26:53
http://mainichi.jp/select/news/20130801k0000m010020000c.html
中村参院議員死去:自民・繰り上げ当選対象に巨人の堀内氏
毎日新聞 2013年07月31日 18時07分(最終更新 07月31日 19時42分)

 中村博彦さん70歳(なかむら・ひろひこ=自民党参院議員)31日、多臓器不全のため死去。通夜は3日午後5時、葬儀は4日午前11時、徳島市川内町沖島573の1のイマデヤあおいホール川内。自宅は徳島県吉野川市川島町桑村851。喪主は長男太一(たいち)さん。

 徳島県議を経て、2004年参院選比例代表で初当選し、2期目だった。

 中村氏の死去に伴い、プロ野球巨人前監督の堀内恒夫氏(65)が繰り上げ当選の対象になる。

8081チバQ:2013/08/04(日) 11:43:31
http://mainichi.jp/sponichi/news/20130804spn00m050001000c.html

堀内恒夫氏:気分は国会リリーフ 参院議員+解説者二刀流か

2013年08月04日


 自民党の中村博彦参院議員の死去に伴い、繰り上げ当選する見通しとなったプロ野球・巨人前監督の堀内恒夫氏(65)が3日、東京ドーム内で取材に応じた。「まだ正式に決まっていない」と慎重な姿勢を示したが、党側には2日に就任意向を伝えており、早ければ7日にも「堀内参院議員」が誕生する。

 繰り上げ当選報道後、堀内氏がこの件で取材に応じたのは初めて。CSスポーツチャンネル「G+」の解説者として、東京ドームを訪れたこの日、「まだ正式に決まっていないから」と繰り上げ当選について具体的なコメントを避けた。ただ、自民党側には就任の意向を2日に伝えたことを明かした。

 その後は終始穏やかな表情で、「参議院会館は国会を背にしてどっちだっけ?自民党本部に一番近いほうか」「国会の地下で全部つながってるんだよ」などと番組スタッフらを交え、しばし永田町談議。冗談っぽく「秘書の名刺を作りました」と話した関係者には「バカッ」と言って噴き出すなど、気持ちはすでに“国会リリーフ”に向かっているようだった。

 堀内氏は2010年の参院選で、自民党比例代表から出馬。巨人V9時代のエース、前巨人監督という高い知名度を武器に、スポーツを通じた青少年育成を政策に訴えたが、思ったほど票は伸びず。10万1840票を獲得したが、結果は13位で次点となった。

 党関係者によると、繰り上げ当選は、中央選挙管理会が開く選挙会で正式決定されるが、通常なら10日ほど時間を要するという。この場合、堀内氏の初登院は秋の臨時国会召集日となってしまうが、2日に開会した臨時国会の最終日(7日)に間に合うようにと、週明けにも選挙会が開かれるという。任期は2016年7月まで。

 国会への“登板”時期が早まったことで、心配されるのが来月15日に予定されている広島対巨人(マツダスタジアム)の解説者としての仕事。国会議員がテレビ出演料をもらうことに問題はなく、堀内氏も「大丈夫、大丈夫」と引き受ける意向を示したが、同局は「検討中」としている。

 プロ野球の監督経験者として初の国会議員となる堀内氏。7日にはどんな第一声を投じるのか…楽しみだ。(スポニチ)

8082チバQ:2013/08/04(日) 20:43:31
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/feature/kagoshima1374501024534_02/news/20130722-OYT8T01738.htm
戦い終わって 13参院選 一覧

<上>尾辻氏「TPP反対が仕事」



自身の当選を報じる新聞に見入る尾辻氏 「反対が私の仕事。一匹オオカミらしくやる」

 参院選の投開票から一夜明けた22日、鹿児島選挙区で勝利した自民党の尾辻秀久氏(72)は、事務所で自らの勝利を報じる新聞各紙に目を通し、決然とした表情で語った。党の方針に反して、選挙戦で反対を訴え続けた環太平洋経済連携協定(TPP)についてだ。

 尾辻氏は2月に党の公認を得たが、約5万人の「盟友」を有する県農政連は、安倍政権のTPPへの交渉参加方針に反発し、推薦を保留した。このため、尾辻氏は3月に農政連を訪問。「農業に明るい先生(国会議員)方とともにやっていきたい」と、農畜産県・鹿児島を守る姿勢を強調し、5月に推薦を獲得した。

 これにより、尾辻氏は唯一とも言える懸念を払拭。1000を超える団体・個人の推薦状を背景に、選挙戦では国会議員や地方議員がフル活動した。徹底した組織戦の傍ら、演説会を積極的に展開し、参加者は1万5000人を超えた。

 「45万票以上。全市町村で勝利する」。党県連の森山裕会長は16日の拡大選対会議で、約40人の県議、市議らにハッパをかけた。

 安倍政権の高い支持率、衆院選惨敗からの立て直しが進まない民主党、県内に強固な地盤がない第3極。もたつく他党を尻目にどこまで票を伸ばすか。その一点に目線は向けられた。

 迎えた21日の開票。尾辻氏は全43市町村で勝利し、全投票者の6割に迫る40万票余りを獲得した。自民党は昨年12月の衆院選に続いて大勝を収め、保守の地盤の厚さを見せつけた。

 「野党を経験し、自民党は本当に生まれ変わったのか。本当にこれからが試される」。歓喜にわく事務所で県連幹部はつぶやいた。

(2013年7月23日 読売新聞)

8083チバQ:2013/08/11(日) 13:45:24
http://www.asahi.com/area/tochigi/articles/MTW1308090900002.html
2013年8月10日
石森前衆院議員 民主離党へ [PR]
 昨年12月の衆院選で落選した民主党の石森久嗣・前衆院議員(51)は9日、朝日新聞の取材に対し、同党を離党する考えを明らかにした。石森氏は「民主党の体制や理念は廃れ、かつての輝きを失ってしまった。元に戻せなかった」と説明した。今後は医師の仕事に専念するが、政界復帰については「可能性はある。医療の現場を見て、やらなきゃいけないと思い残していることはある」と話した。

 石森氏は脳外科医として宇都宮市内の病院に勤務。2009年衆院選栃木1区で初当選し、11年9月から昨年7月まで党県連代表を務めていた。

 党県連の松井正一幹事長は「今まで衆院議員として、落選後も1区総支部長として党県連のために尽力してくれただけに、離党は残念だ」と話した。

8084チバQ:2013/08/13(火) 19:46:52
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130811-OYT1T00312.htm
参院選・無所属出馬の坂口氏、近く民主復党へ

 民主党山梨県連は10日、甲府市内で常任幹事会を開いた。


 後藤斎県連代表は、7月の参院選に無所属で擁立した坂口岳洋・前衆院議員が近く復党し、次期衆院選で定数が2に削減される山梨選挙区の新しい支部長に就任するとの見通しを示した。

 坂口氏を無所属で出馬させた点について後藤代表は、民主支持層の7割が支持し、無党派層でも自民候補を上回る2番手に付けたとして「戦略的に間違っていなかった」と述べた。

(2013年8月12日09時51分 読売新聞)

8085チバQ:2013/09/11(水) 20:44:02
2016年の参院選スレはまだなので、とりあえずこっちにも

816 名前:神奈川一区民 投稿日: 2013/09/11(水) 12:32:17
じぇじぇじぇ!!

【政治】 世耕官房副長官、民主党の林久美子参議院議員と再婚・・・政権中枢と野党議員の入籍は、異例

世耕官房副長官が、民主党の林 久美子参議院議員と再婚していたことが明らかになった。
政権中枢と野党議員の入籍は、異例となる。

複数の関係者によると、世耕副長官と林議員は、9月上旬に入籍した。2人とも再婚だという。

首相官邸のNo.3である官房副長官が、在任中に野党議員と結婚するのは、異例となる。
林議員が、自民党に移籍するのではないかとの見方も出ているが、林議員の周辺は「自民党への移籍はない」と否定している。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00253608.html

8086CekSotaBroara:2013/11/30(土) 13:53:36
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8087チバQ:2014/10/02(木) 21:46:29
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/10/02/kiji/K20141002009033460.html
国政選挙3度出馬の男 「貧困ビジネス」で脱税 所得1億7000万円隠す
 生活困窮者のための無料・低額宿泊所に入居者を集め、生活保護費を搾取する「貧困ビジネス」の手口で約6300万円を脱税したとして、さいたま地検特別刑事部は2日、所得税法違反容疑で、宿泊所を運営する、機械製造会社社長和合秀典容疑者(72)=さいたま市南区=を逮捕し、関係先を家宅捜索した。

 地検によると、少なくとも2年間で約1億7000万円を稼いでいたといい、国が税金から付与する生活困窮者の手当てを食い物にする実態が捜査であぶり出される形だ。

 宿泊所の内部資料などによると、和合容疑者は宿泊所「ユニティー出発」を運営。2002年ごろから個人で始めたとみられる。09〜10年には、埼玉県内を中心に約50カ所あり、常時、二百数十〜500人ほどの入居者がいた。

 元入居者によると、入居者から毎月、生活保護費約12万円を回収し、経費として約10万円を徴収、入居者に渡されるのは毎月約2万円だったという。

 逮捕容疑は、09年と10年の2年間で、宿泊所の運営による所得が実際には計約1億7千万円あったのに、計約300万円しかなかったように装い、所得税計約6300万円を免れた疑い。

 捜査関係者によると、複数の入居者に預金口座を作らせ、低額宿泊所の運営による売上金を入金し隠していたという。

 和合容疑者は、高速道路無料化を訴える「新党フリーウェイクラブ」代表も務め、07年以降、東京都から国政選挙に3回出馬したがいずれも落選した。逮捕前に取材に応じ「脱税は絶対にしていない」と否定。宿泊所について「世の中のためにやっていることだ」と主張した。

 元入居者らは11年、「保護費を不当に奪われた」として、和合容疑者に損害賠償を求めさいたま地裁に提訴している。
[ 2014年10月2日 19:42

8088DPvyX:2014/10/09(木) 20:31:54
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8089チバQ:2014/11/17(月) 19:30:50

阿達雅志が繰上げですね

603 :チバQ :2014/11/17(月) 19:24:36
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141117ddf007010017000c.html
衆院選:佐藤ゆかり氏が大阪11区に
毎日新聞 2014年11月17日 大阪夕刊

 自民党大阪府連は16日の選対会議で、次期衆院選について支部長が空白になっていた衆院11区に佐藤ゆかり参院議員、14区は長尾敬元衆院議員を党本部に公認申請することを決めた。

 佐藤氏は2005年衆院選で、岐阜1区で敗れたが比例代表で復活当選。09年衆院選では東京5区に国替えして落選し、10年参院選の比例代表で当選した。

8090名無しさん:2015/09/23(水) 16:30:59
近畿 地方議会・首長,政治・選挙スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/4786

4786 名前:名無しさん[] 投稿日:2015/09/23(水) 16:30:18
古い記事

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20141118000135
蔦田滋賀県議、みんなの党を離党 県内議員ゼロに

 滋賀県議会の蔦田恵子県議は18日、所属するみんなの党の党本部に離党届を提出した。来年4月の県議選は無所属で立候補する。県内では5月に同党所属の大津市議が離党しており、県内の同党地方議員はゼロとなった。

 大津市の県庁で記者会見した蔦田県議は「公務員制度改革などの政策に共感し、滋賀でも発信しようと取り組んできたが、衆院選を前に政策協議もなく民主党との比例名簿の話が出るなど、党本部の動きについていけないと思った」と理由を説明した。

 蔦田県議は県議3期目。2010年に参院選比例代表にみんなの党公認で立候補したが、落選した。現在は党比例名簿で次点だが、「もし今、順番が回ってきても辞退する」と述べた。県議会の1人会派「みんなの党滋賀」も解散して無所属となる。

【 2014年11月18日 22時30分 】

8091名無しさん:2015/11/05(木) 22:31:08
http://www.47news.jp/feature/kyodo/2010election/2010/06/post-475.html
第22回参議院議員選挙(ニュース特集)
比例名簿で重要候補に優先順位 共産、社民両党

 参院比例代表で各政党が公示日に中央選挙管理会に届け出る名簿の順位が23日までに固まった。

 2001年参院選から非拘束名簿方式が導入され、制度上は名簿順位が当選しやすさに直結しなくなったが、各党提出の名簿順位は投票所に掲示する順と同じ。先頭の方が目立って優位とされることから共産、社民両党は「勝たせたい重要候補」を先に並べた。一方、民主、自民両党は公平さを重視し五十音順とした。

 共産党は「目立つ」ことを逆手に取り、名簿上位には「絶対確保」と位置付ける5候補を登載。国民新党は現職を先頭にし、その他の候補はくじ引き。社民党は党の顔である党首を先頭にした。

 たちあがれ日本は公認決定順。みんなの党も原則的に公認内定順とした。

 自民党が「あ行」から並べたのは、有権者が自分の投票したい候補を探しやすいよう配慮した面もあるという。新党改革も五十音順。全国を地域分けして候補者を割り付けた公明党は、基本的に地域が北の人から並べた。

 日本創新党、幸福実現党、女性党も比例代表に候補を擁立する。

(2010年6月23日)

http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2010/07/72-60c3.html
あ行は有利? 比例候補者名簿 並び順「確認しやすい」
7月2日15時28分配信 産経新聞

 参院選の比例代表で、平成13年から採用されている「非拘束名簿式」。各党が届け出時に候補者の当選順を決めていた拘束名簿式と異なり、候補者名票を多く集めた者から当選が決まるため、名簿の並び順は当落に直結しない。しかし先頭の方が目立つのは間違いなく、五十音順を採用した党では名字が「あ行」で始まる候補が有利との見方がある。

 並び順は各党が自由に決定しており、民主と自民の二大政党は五十音順。民主党は「投票所で名簿を見たとき、意中の候補者の名前を確認しやすい」と説明する。ただ19年の前回参院選では、民主党の比例代表名簿の先頭に掲載された候補者が、同党でトップの50万票超を獲得。支援団体幹部は「“あいうえお効果”があったようだ」と認める。

 自民党では今回の並び順を決める際に「前回参院選で、名字があ行の候補者が滑り込んだため、いろいろ意見を言う方もいた」(同党選対本部)とされ、五十音順以外の並べ方も一時検討した。ただ前回参院選では名簿先頭の候補は落選したことから、五十音順で落ち着いたという。

 社民党は、原則として南北の出身地順で、3年おきの参院選ごとに「北から」「南から」と入れ替えている。今回は南からで、宮崎県出身の福島瑞穂党首が先頭だ。

 公明党は全国を7程度の独自ブロックに分けて重点候補を振り分けており、一部を除いて北からの振り分け順に並べた。

 共産党は現職の党幹部と最初に決まった候補を優先的に先頭の方に掲載。国民新党は現職1人を先頭に置いたが、新人、元職の候補者については公平を期して前回参院選と同様にくじ引きで順番を決めた。たちあがれ日本とみんなの党は候補内定順で、新党改革は五十音順。

8092チバQ:2018/01/07(日) 21:17:46
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-afr1801070012.html
経済評論家の三橋貴明容疑者を逮捕 10代の妻と口論、腕にかみつき暴行の疑い 警視庁

19:34

三橋貴明容疑者

(産経新聞)

 10代の妻に暴行し、けがをさせたとして、警視庁高輪署が傷害の疑いで、経済評論家の三橋貴明容疑者(48)=本名・中村貴司、東京都港区港南=を逮捕していたことが7日、同署への取材で分かった。同署の調べに「何もしていない。何も話さない。弁護士を呼んでほしい」などと話しているという。

 逮捕容疑は、5日午後5時ごろ、妻と自宅マンションで口論になり、妻に足をかけて転ばした上、両腕にかみついたり、顔を平手でたたいたりし、腕に軽傷を負わせたとしている。

 同署によると、同日夜に妻から「夫から暴力を振るわれた」との110番通報があり、同署が妻から被害届を受理するとともに、事情を聴いていた。平成29年にも2回、夫婦げんかをめぐって同様の通報があったが、その際は被害届は出されなかったという。

 三橋容疑者は大学卒業後、民間企業勤務を経て、経済評論家として独立。テレビや雑誌などのメディアで活発な評論活動を展開していた。22年の参院選では自民党から出馬し落選した。


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