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第22回参議院議員選挙(2010年)

6834チバQ:2010/06/25(金) 00:34:02
1223 名前:チバQ 投稿日: 2010/06/25(金) 00:31:59
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news2/20100624-OYT1T00639.htm
蜜月の輿石氏応援、小沢氏が山梨入り
 民主党の参院議員会長、輿石東氏と蜜月関係にある小沢一郎・前民主党幹事長は、金丸信・元自民党副総裁の墓参を兼ねて山梨県へ。

 午後0時半過ぎから同県身延町の駐車場でビールケースの上に乗り、「輿石先生と私の気持ちは一つ。政治家の最後のご奉公として国づくりのレールを敷いて責任を全うしたい」と訴えた。

 1週間前に自らの政治資金パーティーで「一兵卒になり、参院選では山の奥やひなびた海岸をまわる」と語った通り、輿石氏と並んだ街頭演説はせず、地域住民約30人を前にマイクを使わず語った。 

(2010年6月24日15時45分 読売新聞)

http://mainichi.jp/select/today/news/20100625k0000m010067000c.html
小沢前幹事長:金丸信・元自民党副総裁しのぶ 山梨で墓参
2010年6月24日 20時4分 更新:6月24日 20時8分


金丸信元自民党副総裁の墓前で手を合わせる小沢一郎民主党前幹事長=2010年6月23日、念佛明奈撮影 民主党の小沢一郎前幹事長は24日、山梨県南アルプス市の慈眼寺を訪れ、金丸信・元自民党副総裁の墓前で手を合わせた。

 小沢氏を最年少の自民党幹事長に引き立てた金丸氏は、小沢氏にとって大恩人。小沢氏は記者団に「実は毎年、お墓参りをさせてもらっていた」と説明し「今日まで政治家を続けていられるのも、先生あってのことだ。いろいろご迷惑をおかけもしたが、人間としての恩義と先輩政治家としての尊敬の念を、常に自分に言い聞かせてきた」と語った。

 小沢氏は07年参院選前の4月、鹿児島県で二階堂進・元自民党副総裁の墓に参ったほか、昨年8月の衆院選直前には、父佐重喜氏と原敬元首相の墓参に地元岩手県を訪れている。今回も大型国政選挙にかける決意を示したとみられる。

 ただ、金丸氏はヤミ献金事件で副総裁を辞任し、議員辞職、脱税容疑での逮捕へと追い込まれた。小沢氏は「政治とカネ」の問題で民主党幹事長を辞任しており、微妙な歴史を感じさせる墓参となった。【念佛明奈】


1224 名前:チバQ 投稿日: 2010/06/25(金) 00:32:43
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100624/elc1006241152023-n1.htm
【参院選公示】現職優先…くら替え“小沢ガールズ”孤独な戦い
2010.6.24 11:50

このニュースのトピックス:選挙
 大阪と同様、小沢一郎前幹事長の“おぜん立て”で民主が2人を擁立した京都、兵庫両選挙区(ともに改選数2)。自民現職や共産、みんなの党、幸福実現の新人に加え、兵庫では改革の新人も立つなど、激戦模様となった。

 5党の計6人が届け出た京都選挙区。衆院議員の職を捨て、異例のくら替え出馬に挑んだ民主の河上満栄(みつえ)氏(39)は午前10時、出身地の宇治市の選挙事務所前で「孤軍奮闘、ボランティアに支えられて今回、ここまでやってこられた。私そのものが政権交代の証、象徴だと思っている」と第一声。昨夏の衆院選で初当選した「小沢ガールズ」は、実質的に党府連からの支援を受けられないまま、孤独な戦いに突入した。

 府連は共倒れを恐れ、当初から2人擁立に反対し、現職の福山哲郎氏(48)を優先すると公言。「彼女(河上氏)のために組織を割ることはない」と突き放してきた。中には「厳しい戦いをやり抜こうとする根性は見上げたものだ」と河上氏に同情する幹部もいるが、首相交代で支持率がV字回復した後も、府連が表だって手を差し伸べることはなかった。

 福山氏陣営の幹部も「首相が来れば、マイクを持って並ぶようなことがあるかもしれないが、それ以外に一緒に選挙活動をやることはないだろう」とあくまで距離を置く。実際、24日朝の福山氏の第一声でも、河上氏については一切触れられなかった。

6835チバQ:2010/06/25(金) 00:39:51
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010062401137
自民・島尻氏の推薦取り消し=たちあがれ
 たちあがれ日本は24日、参院選の沖縄選挙区の自民党候補、島尻安伊子氏への推薦を取り消したと発表した。島尻陣営は「推薦願いをしていないのに、推薦されたので党本部を通じて断った。米軍普天間飛行場移設問題について考え方が違う」としている。(2010/06/24-20:55)

6836とはずがたり:2010/06/25(金) 01:18:05
>>6835
おお,立ち枯れ可哀想にw
立ち上がれの推薦なんて余分なもの押しつけられたら命綱の公明の反撥喰らってあぼーんですしね。

6837名無しさん:2010/06/25(金) 03:54:35
>>6756
イベント当日の動画を偶然目にしてしまいました。大島は何で彼を公認してしまったのか・・・あんまよくわかってなかったのか。

100605じゃぱん・えきすぽin自民党01
http://www.youtube.com/watch?v=OCEsBGSHxDc

6838とはずがたり:2010/06/25(金) 04:23:25
>>6837
こんな頁も

2010-06-14
自民党のコスプレイベントがスゴ過ぎる件
http://d.hatena.ne.jp/tsumiyama/20100614/p1

6839とは:2010/06/25(金) 13:24:25
常磐道守谷SA付近で民主比例の矢野とかいう候補者の街宣車目撃。

6840とは:2010/06/25(金) 13:39:56
墨田区役所前で民主比例の柳沢某の街宣車目撃♪

6841とは:2010/06/25(金) 13:42:19
雷門の前に新党改革の街宣車。遠目なんで詳細不明。

6842名前はないみたい:2010/06/25(金) 16:32:15
南越谷で民主比例藤末演説。
こいつを支援している宗教団体ってどこだっけ?

6843神奈川一区民:2010/06/25(金) 18:39:21
>>6842
立正佼成会です。

6844名前はないみたい:2010/06/25(金) 19:35:58
ああ、やっぱりね

18時頃に大宮西口でみ○なの党ののぼりが乱立して、み○なの党ビラ撒き集団の横で、のぼりも立てずたった1人で演説している体操メダリスト目撃。
一瞬、いつからヤツはみ○なの党に逃げたのかなと思った。

6845名無しさん:2010/06/25(金) 21:13:48
さらば剛腕
小沢の白鳥の歌が聞こえる

小沢氏「過半数とったら私の役割終わり」
 民主党の小沢一郎前幹事長は25日、参院選候補の応援のため訪れた青森県平川市での会合で、「参院で過半数をとることによって、今までの仕組みを変えるのが私の願い。そういうレールを敷いたら、私の役割は終わり。後は次の世代の人にバトンタッチしていきたい。最後のご奉公のつもりで、死にものぐるいでがんばる」と述べ、世代交代を進める考えを示した。
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news2/20100625-OYT1T00907.htm

6846とはずがたり:2010/06/25(金) 23:37:30

民主に期待する人が63%で社会保障の充実を52%の人が望んでいて消費税の引き上げに66%の人が必要と思っていて菅の消費税10%を48%の人が評価してても与党過半数は微妙、自民1人区で優勢なんですねぇ(´・ω・`)

「民主に期待」大幅増63%…読売・早大調査
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1251865116/3214

社会保障の充実望む52%…読売世論調査
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1225898224/208

消費税引き上げ「必要」66%…読売世論調査
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/2781

首相「消費税10%」評価48%・評価せず44%
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1251865116/3215

与党過半数は微妙、自民1人区で優勢…読売調査
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1064934957/1852

6847とはずがたり:2010/06/26(土) 00:04:43
ポスターだとりえちゃんちょっといい感じ♪

民・自現職に競輪選手、新党候補も 2議席争い7氏激戦
http://www2.asahi.com/senkyo2010/localnews/TKY201006240295.html
2010年6月24日

 茨城選挙区(改選数2)は、みんなの党新顔の大川成典、たちあがれ日本新顔の吉田里江、共産新顔の稲葉修敏、民主現職の郡司彰、自民現職の岡田広、幸福実現新顔の中村幸樹、民主新顔の長塚智広の7氏が立候補を届け出た。
【候補者一覧】茨城選挙区

 同選挙区は98年以降、自民、民主が1議席ずつ分け合ってきた。今回は民主が2人を擁立し、新党も参戦。昨年の衆院選で民主圧勝の原動力となった無党派層の取り込みを巡り激戦が予想される。

 大川氏は午前10時半にJR水戸駅前で有権者に「安易な消費税増税には反対。歳出削減のため公務員制度にメスを入れたい」と訴えた。

 吉田氏は午前10時に、つくば市の西武筑波店前で「茨城から日本の新しい政治の流れを作りたいと思い、立ち上がった」と呼びかけた。

 稲葉氏は、午後1時からJR水戸駅近くで第一声を予定。「国民の思いに応える政治を作っていきたい」とし、選挙戦に臨む。

 郡司氏は午前10時から水戸市の水戸八幡宮で出陣式。「昨夏、みなさんが新しい扉を開いてくれた。この流れを後戻りさせない」とした。

 岡田氏も午前10時、水戸プラザホテルの出陣式で「日本の国の存立をかけた大事な選挙。景気対策、雇用対策が緊急の課題」と話した。

 中村氏は、午前11時からJR水戸駅前で第一声。「日本を繁栄の理想国家とすることで、全世界に貢献したい」と力を込めた。

 長塚氏は午前11時につくば市の選挙事務所で出発式。「ボランティア中心のチームで、今の新しい政治を前に進めたい」と訴えた。

6848疑問?:2010/06/26(土) 00:50:33
読売と朝日の両新聞が「与党の過半数微妙」の読みで一致し、情勢として「1人区で自民優位」
としていることに、本当の本気で心配になってきた。

岡山の江田さんに、滋賀の林さん、三重の芝さん、奈良の前川さんどーなるのか?1人区でないにしても、蓮舫さんも
心配。

ただ、日経が「民主54議席確保の勢い」としていることには、どうして新聞で調査結果が分かれるのか
不思議。

6849とはずがたり:2010/06/26(土) 01:05:49

2010参院選
しまねの選択(上)/民主・国民新
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000891006210001
2010年06月21日
写真

岩田浩岳・河野美知夫妻(中央)は、民主党の安住淳選対委員長(左端)と連合の南雲弘行事務局長から激励を受けた=19日、JR松江駅前

◆「島根でも政権交代だ」/「郵政」反発、連合島根仲立ち◆

 岩田浩岳氏の決起集会が松江市のJR松江駅前であった19日、約1千人の聴衆を前に民主党の安住淳選対委員長が「ここで勝つことが菅奇兵隊内閣を認めてもらえることになる。閣僚も党幹部もどんどん寄越す」と宣言した。民主最大の支援組織・連合の南雲弘行事務局長と共に「破格の支援態勢」を印象づけた。

 政権を奪取した昨年8月の衆院選でも、島根の小選挙区は自民党の独占を許した。全国に29ある今回の1人区の中で、ここでの勝敗は象徴的な意義を持つ。民主党県連には「初の選挙区での勝利」をかけた戦いになるからだ。

 岩田氏の訴えを聞く中に、労組出身以外にこだわり、岩田氏に立候補を持ちかけた県連の内田敬会長がいた。「島根の民主は小室寿明衆院議員の誕生(比例区)でようやく半人前、参院議員を誕生させて一人前になれる」と後援会長として運動の先頭に立つ。今回勝てば県内国会議員の勢力が与党3、野党2と逆転する。「島根でも政権交代だ」と意気込む。

 県連代表の小室氏は党所属の県議らに、足を向けてこなかった事業所や団体にも積極的に働きかけるよう促す。自民の支持基盤に食い込めという指示だ。「予算も法律も作るのは民主党ですから」。与党の立場をフルに活用する。

     ◇

 6月12日、益田市内での国民新党県支部の事務所開き。居並ぶ郵便局長を前に亀井亜紀子参院議員は「郵政民営化見直し法案を臨時国会で成立させるには、長谷川憲正さん(比例区予定者)に戻ってもらわなければ」と訴えた。

 菅内閣が国会で郵政改革法案成立を見送ったことに抗議し、亀井静香党代表が金融・郵政改革担当相を辞任した直後。岩田氏に一言も触れなかった。「公党間の約束を破られて推薦や支援という状況ではない」と反発を隠さない。

 国民新党が17日発表した推薦リストに岩田氏はなかった。その日は、岩田氏と同党の支持母体で郵便局長らで作る「郵政政策研究会(郵政研)」県支部の新比恵健(いま・ひ・え・つよし)支部長が江津市で会見していた。

 両者は連合島根の矢倉淳会長が引き合わせた。郵政研は岩田氏を支援、岩田氏は郵政改革法案成立に努めることを確認する政策協定を結んだ。矢倉会長が「連合島根は亜紀子さんの最大の支援母体」と呼びかけると、新比恵支部長は「前回世話になった恩返しをします」と応じた。

 3年後の亜紀子氏再選を視野に、連合島根を仲立ちにして民主、社民、国民新各党の協力で自民現職を破った前回同様の「非自民共闘」の維持を選択した瞬間だった。(岡田和彦)

   × × ×

 参院選の公示が24日に迫る。昨年9月の政権交代から迎える初の国政選挙だ。長く「保守王国」と称した島根の政治の風景は変わったのか。各政党の今を探った。

◇島根選挙区(改選数1)の立候補予定者
岩田 浩岳 34  民新  (元)アナウンサー
青木 一彦 49  自新   参院議員秘書
石飛 育久 32  共新  (元)病院職員
桜内 朋雄 41  み新   食品会社監査役

6850とはずがたり:2010/06/26(土) 01:06:00

2010参院選
しまねの選択(中)/自民・公明
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000891006220001
2010年06月22日

◆保守層固めに地域奔走/連立解消「協力」互いに模索◆

 公示まで1週間に迫った17日朝、自民党の青木一彦氏は党広瀬支部の幹部らと車で、安来市広瀬町を駆け回っていた。建設会社や農協など1軒ずつ訪ねてあいさつし、グラウンドゴルフを楽しむ人に歩み寄って両手を握りしめた。「会うのは初めて。でも親近感がわいた」と、通りかかった女性(55)はつぶやいた。

 訪れたのは約2時間で30カ所近く。その後も夕方まで同市内を計100カ所以上回り続けた。「参院選でこれだけこまめに本人が回った記憶はあまりない」。一彦氏の父、青木幹雄・前党参院議員会長(76)の選挙を知る陣営関係者は話す。

 「保守王国」と呼ばれる島根でも、自民を支えてきた基盤は揺らぎ続ける。国の公共事業削減の方針は建設業界を直撃。さらに政権交代で野党になり、県医師連盟など自民候補を推薦してきた団体が、選挙区で自主投票へと態度を変える動きも出始めた。昨年の総選挙で自民候補に推薦を出した市長会と町村会は、今回の候補者に推薦を出さないと決めた。

 「保守というのは守ること。僕は変わることより難しいと思うので頑張りたい」。18日夜、松江市内であった決起大会で決意を示した一彦氏。保守層を固めるため、自民は市町村合併前の旧市町村に置く59の地域支部を核に、本人と地域に入り込んで知名度アップに全力を挙げる。陣営関係者は「点から線へ。今回は保守層をつなぎとめられるかにかかっている」と話す。

     ◇

 同日の正午過ぎ、比例区で再選を目指す公明党の谷合正明参院議員(37)の街頭演説が奥出雲町であった。飛び入りでマイクを握った井上勝博町長が「比例区は谷合さん、選挙区は青木さんをお願いします」と呼びかけると、聴衆から笑いと拍手が起きた。「向こうが本気で支援してくれるなら、こちらも誠意を示したいが具体的な話はまだない」と公明の町議は明かす。

 自公連立政権時は、島根でも国政選挙で公明が選挙区で自民候補を支援し、比例区では見返りに自民が公明を応援する選挙協力を重ねてきた。今回も自民が期待を寄せるのは創価学会を支持母体とする公明の集票力だ。

 だが連立は解消。公明が他党の選挙区の候補を推薦しない方針を示すなかで、自公協力の行方が焦点となる。島根の創価学会幹部は言う。「自民が支援してくれるなら、やりましょうというのが基本的な考え方。推薦がない今回は、現場レベルで自民の支援が具体的に見えないとやりづらい」(野中一郎、大野正智)

◇島根選挙区(改選数1)の立候補予定者
岩田 浩岳 34  民新  (元)アナウンサー
青木 一彦 49  自新   参院議員秘書
石飛 育久 32  共新  (元)病院職員
桜内 朋雄 41  み新   食品会社監査役

6851とはずがたり:2010/06/26(土) 01:06:25
>>6849-6851

2010参院選
しまねの選択(下)/共産・みんな・社民
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000891006230001
2010年06月23日

◆3党、独自色前面に訴え/主張一貫・政策軸に・保守打破◆

  共産党の出雲市議宅に今月初め、A4判のファクス1枚が届いた。「共産党を遠い党と思いこんでいました」などと記された個条書きの文書で、昨夏の衆院選まで自民党を支持していたという夫妻からだった。党の求心力低下に気持ちが離れる中、共産の集会に参加。「主張が一貫していることに気づいた」と知人の同市議に送ったという。

 党県委員会の中林隆委員長によると、政権交代を機に保守支持層との交流が増えているという。木材関係の団体からは、あいさつに回った石飛育久氏が初めて受け入れられて懇談。「安定的な林業生産活動の持続と継続雇用の確保」など7項目の要望書を手渡し、現状の不満などを訴えられたという。石飛氏は「政権が代わり、有権者はどの党とも付き合うようになってきた。党への共感は着実に増している」と話した。

     ◇

 安来市中心部の大型商業施設駐車場で19日、みんなの党の桜内朋雄氏は浅尾慶一郎・党政調会長と並んで声を張り上げた。「第1次産業の育成なしに島根の発展はありえない」。演説前後、50人ほどに「おじが長い間お世話になりました」と名刺を配った。

 おじの故桜内義雄・元衆院議長は旧広瀬町出身。5月の立候補表明後、自民に引き継がれた義雄氏の後援者らを回ってきた。「自民の手前、表には出せんが」とポスターを家に張ってくれていることなどを知ると、想像以上のおじの存在感を感じるという。

 ただ支持者名簿を頼りに支持を働きかける旧来の運動をするつもりはない。「島根もそろそろ、政策を正面から訴える選挙ができる時代になってきていると期待しているんです」

     ◇

 社民党は普天間飛行場問題をめぐって党首の福島瑞穂・消費者担当相の罷免、連立政権離脱で与党を離れた。急転する動きの中、今月5日に開いた県連合幹事会では、民主党への不信感はぬぐえないとしながらも岩田浩岳氏の支援を確認した。「島根に根づいた保守風土の打破のため」と県連合幹部。各支部代表に異論はなかったという。

 一方で比例区は、交通関係の労組など従来の組織を固めながら、平和問題に対する党の主張に共感する無党派層からの票の上積みを期待する。細田実幹事長は「連合や民主などと協力して政権交代した経緯がある。元に戻すわけにはいかない」と意気込む。(藤井満、小林一茂)

   × × ×

 昨年9月の政権交代から初めてとなる国政選挙、参院選は24日公示される。島根選挙区(改選数1)から立候補する予定の4氏は、すでに事実上の選挙戦をスタート。陣営と共に支持拡大や態勢固めを急いでいる。

6852とはずがたり:2010/06/26(土) 01:17:38
2010参院選
自民一色 今は昔
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000251006220001
2010年06月22日

■医師・漁業団体、方針転換
「民主とW推薦」「自主投票」も

 政権交代から9カ月半。長年、自民党を支持してきた県内の業界団体が、24日公示の参院選をめぐって揺れている。民主単独支持に踏み切る団体はまだ少数だが、かといって、これまで通りの自民単独支持も貫けないでいる。(宇津宮尚子、宮武努、塩野浩子)

「黒船が来たと感じた」

 2年半前、江田五月氏と民主党の国会議員が訪ねてきた時のことを、井戸俊夫・県医師会長は20日、岡山市での決起集会で、約250人を前にそう振り返った。

 「今は民主とのパイプも十分太い。先生にはぜひ頑張っていただいて」と締めくくる医師会長の手を、壇上でがっちり握った江田氏は、終始笑顔だった。

 「こんなに大勢の医療関係者に、決起集会をやっていただける。こんな時代がくるんだなあと、感無量です」

 会合は、民主党と県医師連盟、県病院政治連盟などの共催だ。これまで、自民党の有力な支持団体だった医療団体が、国政選挙の目前に民主党と会合を持ったとあって、民主党県連幹部は「歴史的な日」(党県連代表の柚木道義衆院議員)と喜んだ。

■激論2時間半

 だが、県医師会の姿勢がすんなり決まった訳ではない。

 集会の4日前。

 「今回は、民主を推そう」

 「今までずっと自民。今後も自民で行くべきだ」

 県医師会の政治団体・県医師連盟は、約2時間半にわたり激論を交わした。常任執行委員ら約20人の意見は、なかなかまとまらなかったという。「自民アレルギー」の強い若手に対し、「自民を裏切れない」「民主政権がいつまでもつのか」というベテランが対立。結局、選挙区、比例区ともに両党を推薦する「全方位外交」に。それでも、県医師連盟が国政選挙で自民以外の候補を推薦するのは、過去にない異例の事態だった。

 県歯科医師連盟(会員約850人)も3月下旬、江田、山田両氏の推薦を決めた。難波浩夫理事長は「今回は、どちらかに肩入れするのは難しい」。ある歯科医師は「これまで自民支持できた人たちは、なかなか変われない」と打ち明けた。

 07年参院選同様、自民支持を打ち出した県看護協会の政治団体・県看護連盟でさえ、内部は複雑だ。20日にあった別の江田氏の支援集会に、県看護協会の複数の幹部が姿を見せた。民主の会合に同協会幹部が来るのは「初めてと思う」(民主党県連)という、異例の事態だった。ある幹部は会合後、取材に対し「これまでは連盟の支援する(自民の)候補者しかないと思っていたが、色んな人と話をしてみてもいいと思う」と述べた。

■漁連は民主単独

 主な業界団体で、選挙区での江田氏単独推薦を決めたのは、県漁業協同組合連合会。両陣営から推薦依頼を受けたが、「両方推薦は失礼」と5月に判断した。奥野雄二会長は「江田さんには、昔から水産業に関する要望を聞いてもらってきた。自民とも長い付き合いだが、候補者がどんな人かよくわからなかった」。

 一方、自主投票を決めたのは、JAグループの政治団体・県農政連盟と、県土地改良事業団体連合会の政治団体である県土地改良政治連盟だ。それぞれ「協議した時点で各党のマニフェストの方向性が見えなかった」(県農政連盟)「比例区に組織内候補がいた3年前とは違う。今回は、今までのように組織としては動かない」(県土地改良政治連盟)と説明している。

◆岡山選挙区の立候補予定者(改選数1)
江田 五月 69 民現 参院議長
山田 美香 42 自新 〈元〉自動車部品会社員
垣内 雄一 45 共新 党県常任委員

6853とはずがたり:2010/06/26(土) 01:25:23

参院選特集
業界団体 支援に悩む
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000451006190001
2010年06月19日

参院選の対応について記者会見する蒔本恭・県医師連盟委員長ら=長崎市茂里町

 24日公示の参院選で、長崎選挙区(改選数1)での業界団体の対応が分かれている。これまで自民候補を支援してきたものの、政権交代を受け、対応を見直す団体が出てきた。自民の立候補予定者の推薦を決めた団体からも、統制が利かなくなってきている現状が浮かび上がる。

●自主投票に

 農協(JA)グループの政治組織「県農業者政治連盟」(県農政連)は16日、自主投票に決めた。盟友14万人を抱え、これまでは自民の強力な支持団体だった。2月の知事選では、自民と連携し、中村法道知事誕生の要因になったとされる。

 関係者によると、会合では政権与党の民主党との関係を重視して犬塚直史氏を推薦すべきだとの意見が出た半面、知事時代の実績を評価して金子原二郎氏を推す声もあり、結局、自主投票になった。

 県医師連盟(会員約1300人)の蒔本恭委員長は18日、長崎市で記者会見を開き、金子氏の推薦を決めたと発表した。執行委員からアンケートをとったところ、「どちらも推薦しない」や「自主投票」を求める意見があったものの、金子氏を推す声が一番多かったという。

 ただ、蒔本氏は「以前のようには統制が利かなくなっている。執行部が決めたからといって、それに従うというのはない」。今後の選挙対応については「トップダウンではできない。候補者の話をフェアに聴き、会員の意見を聴かないといけないだろう」と述べた。

●両氏を推薦

 県歯科医師連盟(会員約730人)、県看護連盟(同約6千人)も金子氏を推薦。一方、県薬剤師連盟(同約1300人)は犬塚、金子両氏の推薦を決めた。県薬剤師連盟の宮崎長一郎会長は「自民党とは古い付き合いがある。だが陳情は、政権与党の民主党を通さないと国政に届かない。総合的に判断して、両氏を推薦した」と説明したうえで「立ち位置は非常に難しい」と話した。

 県建設業協会(同約400社)は、1日の正副会長と県内9支部長の会合で、金子氏の推薦を決めた。両氏から推薦依頼があったが、公共事業費を大幅に減らす民主党政権に対して不信を抱く声が大勢をしめた。

 約3万人の組合員を抱える県漁業協同組合連合会(県漁連)は、14日の理事会で金子氏推薦を決めた。両氏から推薦願があったが、金子氏の水産振興策に期待をかけたという。

6854とはずがたり:2010/06/26(土) 01:26:26

参院選、県医連は自主投票 推薦なしは国政選挙で初
http://www2.asahi.com/senkyo2010/localnews/TKY201006220419.html
2010年6月20日

 参院選青森選挙区(改選数1)で、県医師会(斉藤勝会長)の政治団体、県医師連盟(県医連)は19日、推薦願を出していた民主公認の波多野里奈氏(37)、自民の山崎力氏(63)の両氏を推薦せず、自主投票にすると発表した。県医連が国政選挙で自主投票にするのは初めてという。

 県医連は5月、推薦の方針を決めるため、どちらかを選ぶ「投票」方式のアンケートを実施し、会員約720人の3割から回答を得た。

 具体的な結果は公表していないが、斉藤会長によると、「波多野氏」「山崎氏」「委員長へ一任」がほぼ並び、山崎氏が小差で波多野氏を上回ったという。「両氏を推薦」「推薦しない」も、それぞれ半数程度あった。

 斉藤会長は、自主投票にした理由について、アンケート結果を踏まえて、県内の郡市の医師連盟の委員長に聞いたところ「両氏とも推薦しない」という意見が多かったことなどを挙げた。

 斉藤会長は「民主党に期待できないからといって、自民党に戻る気持ちもほとんどの会員が持っていない」と話した。

 県医連は昨夏の衆院選青森1〜4区でいずれも自民系候補を推薦。しかし、青森市医師連盟は1区で民主候補を推薦するなど「ねじれ」が生じていた。

6855ぐらもん:2010/06/26(土) 06:09:31
>>6809
錦織淳も民主じゃなくてみんな支援してんのか。
田中秀征もみんな支援だし、さきがけの元中心メンバーがみんなに廻ったのはまずいかな。

個人的には投票日3,4日前位に手の平返しされて増税反対票が野党に廻ると予想。

6856とはずがたり:2010/06/26(土) 06:17:31
>自民やみんなの党と争う静岡では共倒れになる可能性もある。大阪など3人区の5選挙区でも、前回獲得した9議席に届くか微妙だ。
静岡は藤本に徹底的に票を集めないと。。

>今回は群馬、山口など8選挙区で優勢だ。さらに島根などでやや先行する展開になっている。
優勢な8選挙区は何処だ?

> 新党改革、たちあがれ日本と国民新は、それぞれ比例区で1議席得る可能性がある。
立ち上がれと改革が1議席も取れるなんて想像できないなぁ(´・ω・`)

民主、過半数微妙 50議席台前半か 朝日新聞序盤調査
http://www.asahi.com/politics/update/0625/TKY201006250549.html
2010年6月26日5時4分

図:http://tohazugatali.at.infoseek.co.jp/seiji/yocho/TKY201006260005.jpg

 7月11日投開票の参院選について、朝日新聞社は24、25の両日、電話による情勢調査をした。取材も合わせて序盤情勢を分析すると、(1)民主は選挙区で伸び悩み、50議席台前半程度で、非改選62議席を合わせて単独過半数(122議席)はきわめて微妙(2)自民は1人区では民主と互角の戦いをしており、40議席台をうかがう(3)みんなの党は選挙区、比例区合わせて10議席ものぞめる状況――などがわかった。

 投票態度を明らかにしていない人が選挙区で約5割、比例区で約3割いるほか、20近い選挙区で最後の1議席をめぐり予断を許さない展開になっており、情勢は変わる可能性がある。

 民主が参院で単独過半数を占めるには、前回2007年の当選と同数の60議席が必要だ。菅直人首相は目標議席について「54プラスアルファ」としているが、調査結果からは、連立を組む国民新党とあわせても過半数を割る可能性もある。

 29ある1人区で民主は香川、沖縄を除き公認候補を立てた。岩手や岡山など7選挙区で優位を固めたが、秋田や熊本など約10選挙区で自民と激しく競り合う。徳島では、新党改革も加わり、混戦から抜け出すのに懸命だ。

 民主は、12ある2人区では議席独占を狙ってほとんどの選挙区で2人擁立した。だが、自民と議席を分け合いそうな選挙区が目立つ。宮城で2議席を民主の2人と自民が争い、自民推薦の無所属も絡む激しい戦いになる一方、自民やみんなの党と争う静岡では共倒れになる可能性もある。大阪など3人区の5選挙区でも、前回獲得した9議席に届くか微妙だ。

 04年に19議席、07年に20議席を獲得した比例区は堅調で、19議席前後の見通し。

 自民は前回、1人区では6議席しか取れなかった。今回は群馬、山口など8選挙区で優勢だ。さらに島根などでやや先行する展開になっている。接戦の選挙区を含めて上積みを目指す。だが、3人区以上では思うように支持を伸ばせていない。2人擁立した3人区の千葉では1議席にとどまりそうで、5人区の東京でも1議席確保に懸命だ。

 比例区では、前回14議席を下回る11議席前後で、これまでの最低になりそうだ。

 みんなの党は千葉で議席獲得が有望になっているほか、東京、神奈川、愛知で当落線上で争う。2人区の兵庫で当選の可能性を残すなど、選挙区で4議席前後、比例区でも5議席前後を固め、さらに上積みをはかろうとしている。

 公明は東京や大阪で着実に組織を固め、やや優位な情勢になりつつあるが、比例区では6議席前後にとどまりそうで、改選11議席の確保は厳しい情勢だ。

 共産は東京で競り合っている。比例区では3議席前後の見通しで、改選議席4を確保できるかどうか。社民は比例区の1議席にとどまることもありえる情勢で、そうなると過去最低となる。

 新党改革、たちあがれ日本と国民新は、それぞれ比例区で1議席得る可能性がある。

 朝日新聞社は終盤にもう一度、情勢調査を実施する。
    ◇
 〈調査方法〉 24、25の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国47選挙区と比例区の情勢を調査した。有効回答の目標数は、各選挙区の状況を勘案して分け、改選数1の選挙区800〜千人、改選数2の選挙区千〜1200人、改選数3と5の選挙区は1500人。作成した番号サンプルのうち、世帯用と判明した番号は全国で計7万4706件、有効回答は4万6980人。回答率は63%。

6857とはずがたり:2010/06/26(土) 06:21:14
>>6855
ほんとだ。
気付かなかったけど錦織もみんな支援に回ってるんですねぇ。
まあみんなはさきがけに新保守色を強めたようなスタンスだから元メンバーとも親和性が高いのかも。。

6858名無しさん:2010/06/26(土) 08:59:16
毎日えらぼーとの結果ってここに貼ってみても良いのかな。
http://mainichi.jp/select/seiji/eravote/10votematch/etc/?result=102020403044243411232313242421101214101411
正直これも選択肢に突っ込みどころ満載なんでまるっきりアテにはしてないんですが。

6859神奈川一区民:2010/06/26(土) 10:36:55
参院選で民主・千葉氏ら3人推薦へ/ネットワーク横浜
2010年6月23日http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1006230056/



 ネットワーク横浜は23日までに、7月の参院選で3人の候補予定者を推薦すると発表した。

 推薦するのは、次の3人(敬称略)。

 【選挙区】千葉景子(神奈川・民主)

 【比例】保坂展人(社民)、円より子(民主)

6860とはずがたり:2010/06/26(土) 12:04:16
>>6858
ここ↓でやりましたので選挙・議員スレに転載しておきますね〜。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413264/3258-3277

68616858:2010/06/26(土) 15:16:11
>>6860
勝手に転載するんじゃなく「こっちの方が良いよ」とかって誘導してくれませんかね?
それか毎日えらぼーとのトップページのリンクだけ向こうに貼っとくとか。
悪意とかがないのは判りますが、わざわざコピペして転載するような内容でもないですよ。

6862とはずがたり:2010/06/26(土) 17:29:45
>>6858
すみませんねぇ。これが俺のやり方ですので。
コピペしないと貴方の結果が転記出来なくなりますし。

6863名無しさん:2010/06/26(土) 17:50:07
岐阜の小見山候補と一致度96%ときたか
http://mainichi.jp/select/seiji/eravote/10votematch/etc/?result=222213221112222211221212211322132212121311

68646858:2010/06/26(土) 19:11:42
>>6862
> コピペしないと貴方の結果が転記出来なくなりますし。
誘導してくれれば描き直すくらいしますよ。

>>6863
前回の衆院選のえらぼーとだと、たしか菅さんたちは「消費税増税は反対」みたいな選択肢だったような。

重要なのは「今の選択肢がどうか」より「その選択肢をウケ狙いで選んでないか?」とかの方かも。

6865名無しさん:2010/06/26(土) 20:13:07
予想でいけば、山口選挙区は自民の勝利を確信しているようだ。
安倍夫人の昭恵さんも東京でのんびりマラソンと飲み会を楽しんでいる。
http://www.akie-abe.jp/index.php?date=2010-6-30
別に義弟の選挙に一生懸命になる義理もないので結構、結構。
下痢ばっかりしていて病弱の主人に代わって早く貴女が議員に出なさい。

6866チバQ:2010/06/27(日) 00:56:34
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20100618ddlk01010222000c.html
揺らぐ政党:’10参院選・北海道/1 民主 /北海道
 ◇道連に連合“警告” 陣営の逆風で危機感
 「(参院選の)第1候補である藤川さんを確実に当選させなければならない。(知事選での)道政奪還の今後の運動に影響を及ぼしてはならない」。10日、札幌市内であった道電力総連の大会。連合北海道副会長も務める井田邦佳会長は民主党道連の佐野法充(のりみち)幹事長を前に、くぎを刺した。「影響」とは、知事選に向け、民主と連合の関係にひびが入ることを意味する。

 民主は参院選道選挙区(改選数2)で初の2議席独占を目指し、テレビリポーターの徳永エリ氏(48)と自治労出身の前札幌市議、藤川雅司氏(53)を擁立した。徳永氏は民主党道連、藤川氏は連合北海道がそれぞれ選対の屋台骨を担うことで住み分けた。

 だが、無党派層をターゲットとする徳永陣営幹部が「菅内閣の発足で有権者の反応がぐんと良くなった」と手応えを感じているのに対し、藤川陣営は「ほか2人(徳永氏や自民党の長谷川岳氏)の後じんを拝している」(高柳薫・連合北海道会長)と分析する。そのあせりが連合幹部による民主への“警告”につながった。

 連合北海道は90年の結成以来、道選挙区から参院に組織出身者を絶えず送り出してきたが、今回は北海道教職員組合(北教組)や自治労幹部が絡んだ不正献金事件の影響が尾をひく。組合員約27万人のうち、公務員労組が約3分の1を占め、藤川陣営幹部は「公務員労働者への世間の目は依然厳しい。逆風は収まっていない」と明かす。

  ※   ※

 民主党道連の合同選挙対策本部は11日、2陣営に「緊急要請」と題した文書を送った。

 「それぞれの選対で、これまで対策に不得手だった保守層に確実に食い込むことが強く求められます」

 菅内閣の発足に伴い、毎日新聞の世論調査(8、9日)で民主の支持率は34%にV字回復。比例代表ではあるが、民主へ投票するとした人は41%で自民の14%の3倍に達した。一度は遠のいた「2議席独占」の目標が、数字上は手の届くところに近づいた。

 21日には、道連が業界団体を対象にマニフェスト説明会を開く。「民主、自民双方に推薦を出している団体も、きちんと民主をやってほしいとのメッセージ」(道連幹部)と、政権与党としての立場をアピールする。

 だが、二人三脚で昨年8月の衆院選での圧勝劇を演じた民主党道連と連合北海道の間には不協和音が消えないままだ。

 藤川陣営幹部は「国会議員や道議はほとんど徳永陣営に行ってる。やっぱり議員がいないと浸透しない」とぼやくが、民主党道連幹部は冷たく突き放す。「連合さんにはもっと頑張ってもらわないと。組織を固めれば2議席取れる」

  ◇  ◇

 参院選の公示が24日に迫った。昨年9月の政権交代後、初となる国政選挙。既存の政党の支持層に変化が起き始め、新党もできた。揺らぐ道内政党の姿を追った。=つづく

6867チバQ:2010/06/27(日) 00:57:28
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20100619ddlk01010189000c.html
揺らぐ政党:’10参院選・北海道/2 自民 /北海道
 ◇野党転落で逆風 業界離れ減る推薦状
 自民党中堅道議は5月中旬、付き合いのある企業に、自民党公認の元YOSAKOIソーラン祭り組織委員会専務理事、長谷川岳氏(39)への推薦状を断られた。「今回は勘弁してくれ。自民、民主両方を応援させてほしい」。与党時代は黙っていても推薦状を持ってきてくれた。「今は民主党への気遣いが浸透している……」。道議は逆風を肌で感じる。

 昨年の政権交代後、野党に転落して初めての国政選挙を迎える自民党道連。札幌市中央区のビル7階に選対事務所を構え、後援会や党道連のほか、企業回りを担当する企業・団体局などの各セクションが同居する。企業からの派遣スタッフは減り、選対関係者は「与党時代全盛期の選対には100人近くのスタッフが出入りしていたが、今は半数以下」とため息をついた。

  ※   ※

 政権交代後、業界団体の態度は変化した。従来自民党を支援してきた北海道農協政治連盟や日本商工連盟北海道連合会が参院選で民主、自民双方を支持、推薦する方針を決めた。北海道経済連合会は民主・自民双方とも推薦しない中立に転じた。

 長谷川氏の合同選対本部長の伊東良孝・道連会長は「業界団体があてになるなら、去年の選挙は負けなかった」と、下野する前から団体・企業の支持離れが進んでいたことを強調する。

 しかし、長谷川氏の推薦状は約730件。これまでの自民候補は1000件を超えていた。道連は5月、道議50人に地元の企業や団体からの推薦状を取り付けるよう求め、「1人50件」のノルマを課した。道議の一人は「今回のような要請は初めて」と明かす。

 17日、札幌市内であった道漁業協同組合長会議で、来賓あいさつをした武部勤元自民党幹事長は、議員立法で国会に提出した地産地消を促進する法案など自民党が手がけた五つの法案や制度を挙げた。「野党になって官僚とのしがらみもなくなり、現場を大事にする法案を国会で提案させて頂いている」と「実績」のアピールに時間を費やした。

   ※   ※

 業界離れの中、道連が頼みにするのが公明党だ。選挙協力は解消したが、良好な関係は続いており、長谷川氏の4月の事務所開きには、公明党の札幌市議が駆け付けた。現職の中川義雄氏(72)=離党してたちあがれ日本に参加=に代えて擁立した長谷川氏への期待もある。道連幹部は「若くて清新なイメージがあり、各世代から支持がある。自民党支持者以外の票が、これだけ期待できる候補はこれまでいなかった」と、無党派層への浸透に手応えを語る。

 だが、長谷川氏は昨夏の衆院選道1区で、民主党候補に約6万票の大差で落選。「本人に強固な支持基盤があるわけではない。地方からどれだけ票が出るか未知数」(自民党関係者)。「議席ゼロ」の不安は消えない。=つづく

6868チバQ:2010/06/27(日) 00:58:11
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20100621ddlk01010104000c.html
揺らぐ政党:’10参院選・北海道/3 みんな・共産 /北海道
 ◇首相交代で危機感 支持拡大へ課題多く
 「(みんなの党の)核となる支持層が数字として出ただけ。民主と自民の『がっかり票』をみんなの党の積極的な支持票に変えることができれば、十分に戦える」。道選挙区で党公認の中川賢一氏(43)を応援するため13日に道内入りした江田憲司幹事長は、記者団にそう強調してみせた。

 政党支持率でみんなの党は一時、民主、自民両党に次ぐ「第3党」としてその位置を固めつつあるかに見えたが、菅内閣の発足後、毎日新聞の世論調査(8、9日)で3ポイント減の5%に低下。江田氏の発言はマイナスイメージを打ち消そうとしたものだ。ただ、この日、札幌市内のホテルであった講演会は、300席のうち約200席しか埋まらず、空席が目立った。

 みんなの党の道内地域支部は滝川、帯広両市の2支部だけ。候補者の事務所を構える札幌でさえ支部を作れていない。選挙スタッフ約70人はボランティアで、中川氏の事務所の道見泰憲事務局長自ら「素人集団」と認める。他陣営は地方議員や労働組合をフル稼働させる中、179市町村を抱える道選挙区で、人手もなく選挙を戦うのは難しい。

 父が自民党を離党したたちあがれ日本の中川義雄参院議員(72)、いとこが自民党の故・中川昭一元財務・金融担当相という賢一氏に白羽の矢を立てた奇策で、「中川ブランド」に期待するが、候補者決定は5月17日で候補者6人中最後だった。賢一氏はすでに全道を回ることをあきらめ、街頭演説は札幌や旭川など都市部に限る。

 選挙戦術として期待していたインターネット利用を解禁する公職選挙法改正が見送られたことも追い打ちをかける。毎日、ネットの動画で党の政策や自身の考え方を配信してきたが、公示日以降はできなくなる。

 09年8月の衆院選比例代表で全国で社民党と肩を並べる約300万票を獲得したみんなの党だが、道選挙区で第三極足り得る戦いができるのかは未知数だ。

  ※   ※

 共産党道委員会の青山慶二書記長は「国会論戦もなく、米軍普天間飛行場移設問題や政治とカネの問題に無反省という菅さんの本質がさらされないまま、投票日を迎える可能性も十分ある」と表情を曇らせる。

 菅内閣の発足は、民主、自民の2大政党への批判票を集めたい共産党にとってもマイナス要因だ。共産党は民主党政権の発足当初、「建設的野党」を掲げ是々非々で対応していたが、普天間問題などで批判を強めてきた。旭川市で開いた「森林・林業シンポジウム」には全国森林組合連合会長が参加するなど、新しい動きも出ているが、支持拡大は簡単ではない。

 共産候補の道選挙区での得票は低下している。01年28万票、04年25万票。今回立候補する党道委員会政策委員長の畠山和也氏(38)が初挑戦した前回07年は20万票だった。党内からは「民主も自民もダメだと思って消去法で考えた時でも共産党が出てこない」「運動量が足りない。党員の高齢化もある」と悩みの声が漏れる。=つづく

6869チバQ:2010/06/27(日) 00:59:17
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20100622ddlk01010200000c.html
揺らぐ政党:’10参院選・北海道/4止 社民・公明・たちあがれ /北海道
 ◇比例候補、道険しく 戦略描けず悲観論も
 参院選の投開票日まで1カ月を切った今月13日、社民党道連は札幌市で常任幹事と道選対ブロック事務局長の合同会議を開いた。道選挙区(改選数2)で候補者を擁立するかどうか、結論を出すためだった。

 「普天間問題で社民党への期待がある。候補者を立てるべきだ」「『とにかく立てれば良い』では責任が持てない」。積極論、慎重論の双方が出たが、最終的には擁立を見送った。

 道選挙区で候補を擁立しなかったのは旧社会党時代も含めて初めて。記者会見した社民党道連の道林実代表は苦渋の表情で「忸怩(じくじ)たる思い。勝てる見通しがない。資金面も考慮した」と語った。党勢の衰退を象徴する一言だった。

 参院選の比例代表には、道連幹事長の浅野隆雄氏(54)を擁立。民主党道連の支持団体である連合北海道から道選挙区での支援要請があり、民主を支援する代わりに、比例では社民への協力を求める選挙協力も考えられる。だが、普天間問題や消費税増税を巡る両党の政策の違いなどから、自主投票の公算が大きい。

 社民党道連関係者は「社民党の支持者は反自民。結局、選挙区は民主に票が流れる」と指摘する。道内で国会議員の議席を失ってから約7年。衰退を食い止める戦略を描けないまま公示日を迎える。

  ※   ※

 「今回は相当厳しい。身内で戦争することになる」。前道議の横山信一氏(50)を比例代表の北海道・東北ブロック重点候補として支援する公明党道本部関係者は危機感を募らせる。

 同党の比例代表の改選議席は8だが、野党転落の影響で業界団体などの支持が離れ、今回は6〜7議席との悲観論が出ている。公明の比例候補が当選を確実にするには個人名得票70万〜80万票が必要だが、北海道、東北の同党の基礎票も70万〜80万票。横山氏は知名度が低く、党名を書く人が増えれば痛手となる。

 そこで重視してきたのが「イベントで一度に大勢と会う空中戦」(党道本部幹部)。6日に札幌市の大通公園であった集会には約1万人の若者らを集めた。格闘技アナウンサーが横山氏を呼び出す姿を大型スクリーンで映し出す、派手な仕掛けでアピールした。

 党道本部幹部は「今後は、北海道、東北だけではなく、全国から得票を狙う。別の比例候補もこちらのブロックを掘り起こしてくるだろう」と話す。

  ※   ※

 たちあがれ日本は、平沼赳夫代表が親交の深い中川義雄参院議員(72)を自民党から迎え入れ、5月には比例代表候補として公認した。しかし、長男賢一氏がみんなの党から道選挙区に出馬することになり、戦略に狂いが生じた。

 中川氏は一時立候補辞退に傾き、活動開始は6月上旬にまで出遅れた。自民党との選挙協力も模索していたが、賢一氏と自民候補が競合するため、立ち消えになりつつある。

 「自民党時代のつてを今は使えないが、幸い過去に(投票用紙に)『中川義雄』と書いてくれた人たちがいる。ひたすら遊説で訴えるしかない」(同党関係者)という戦いは悲壮感すら漂う。=おわり

 ◇  ◇
 この企画は、岸川弘明、和田浩幸、水戸健一、今井美津子、中川紗矢子、堀井恵里子が担当しました。

6870チバQ:2010/06/27(日) 01:00:15
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100618_04.htm
攻防’10参院選(1)青森/「自民王国」雪辱なるか




 政権交代後、初の本格的な国政選挙となる第22回参院選は、24日の公示(7月11日投票)まで1週間を切った。東北の6選挙区には計29人が立候補を予定する。全選挙区で民主、自民両党が激突。民主党は改選数2の宮城、福島で議席独占を狙う。自民党は宮城で推薦を含め2人が決戦に臨み、福島では候補を1人に絞って議席を死守する構えだ。共産党や社民党、新党・第三勢力も割って入る。東北各県の戦いの構図を見る。(6回続き)

<新人死守狙う>
 2004年、07年と連勝した民主党が議席を死守するのか、自民党が雪辱を果たせるのかどうかが焦点。09年8月の衆院選は自民党が逆風を受けながら県内4選挙区のうち3選挙区を制し、「自民王国」の面目を保った。菅政権の誕生で民主党の支持率が回復する中、両党は「風」を気にしながら臨戦態勢を整える。
 民主党は、引退する田名部匡省参院議員に代わり、新人の波多野里奈氏(37)を立てる。県選出の衆院議員4人が選挙戦の指揮を執る。
 党本部の公募に応じた波多野氏は東京都出身。県内でアナウンサーとして3年半、勤務したが、知名度は高くない。顔と名前を売り込み、「落下傘」批判をかわそうと、県議の後援者の会合や街頭での演説を重ねる。
 候補者選定が党本部主導で進み、県議3人を退けた経緯から、県連内には不協和音も残る。
 県トラック協会が推薦を決めるなど、自民党の支持基盤を切り崩したのはプラス材料。県連の田名部定男幹事長は「新政権の高い支持率を候補者の浸透に結びつけたい」と気を引き締める。

<組織票固める>
 自民党は07年に落選した元議員の山崎力氏(63)が再挑戦する。昨年12月、党員党友による投票で選ばれた。
 前回は民主党新人に5万7000票の差をつけられた。「金城湯池」の町村部でも票をまとめきれなかった反省から、県選出の国会議員や県議とともに各地で演説を重ね、支援企業・団体を回って組織票を固める。
 大島理森幹事長(衆院青森3区)も頻繁に県内に戻り、テコ入れを図る。12日は谷垣禎一総裁や石破茂政調会長が来県した。県議は「幹事長のおひざ元。絶対に負けられない」と意気込む。
 気掛かりは公明党の動向だ。前回は山崎氏を推薦したが、今回は見送り、比例代表に専念する。支持母体の創価学会県幹部は「無条件で手は差し伸べない」と語る。
 共産党新人の吉俣洋氏(36)は政権批判の街頭演説を続ける。党県議団の諏訪益一団長は「首相が代わっても、民主党の中身は変わっていないという理解が広がれば、票の上積みは可能だ」と強調する。
 社民党は新人の山田清彦氏(53)を擁立。連立政権離脱を「反核、反基地の政策を打ち出す好機」と前向きにとらえる。県連の奈良岡克也副代表は「目標の15万票も夢物語ではない」と話す。
 たちあがれ日本の新人升田世喜男氏(53)は05年、09年の衆院青森1区に続く3度目の国政挑戦。非民主、非自民の第三極勢力の結集を図る。

◇青森選挙区立候補予定者(1―5)
波多野里奈37アナウンサー民新 
山崎  力63元総務副大臣自元(2)
吉俣  洋36党県書記長 共新 
山田 清彦53党県常任幹事社新 
升田世喜男53元県議   た新 


2010年06月18日金曜日

6871チバQ:2010/06/27(日) 01:01:02
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100619_01.htm
攻防’10参院選(2)岩手/「小沢批判」風向き注視




<盤石の組織網>
 再選を目指す民主党現職の主浜了氏(60)に自民党新人の高橋雪文氏(39)ら3新人が挑む。衆参9人の国会議員を擁する「民主王国」で盤石の態勢づくりを進める主浜氏に対し、高橋氏らは小沢一郎前民主党幹事長の「政治とカネ」の問題などを批判し支持拡大を図る。小沢氏の幹事長辞任がどう影響するのか注目される。
 主浜氏は党国会議員の後援会を母体に、県内全域に後援会組織を張り巡らせた。5月下旬には連合岩手と合同選対を設置。自民党を支持してきた県農協政治連盟や県土地改良区政治連盟からも推薦・支持を取り付けた。
 他党の候補者擁立が遅れたのを尻目に精力的に県内を回り、立候補を表明した昨年11月以降、既に4巡した。農林水産業の振興を訴え、保守色の強い県北・沿岸部では地盤とする比例代表の工藤堅太郎氏と二人三脚で票を掘り起こす。
 2004年参院選は、自民党などが推薦する元副知事と戦い、相手の地元・北上市と、二戸市で競り負けた。県連幹部は「今回は与党の立場。全市町村で勝利を目指す」と意気込む。
 懸念材料は幹事長辞任後も根強く残る「小沢批判」。主浜氏は「小沢氏が民主党を育てた。日本の改革に必要な人」と反論に躍起だ。

<神経とがらす>
 対する高橋氏は「反小沢」を旗印に掲げ、「小沢的政治手法でいいのか」と訴える。小沢氏の地盤である県南部に何度も足を運んだ。「有権者の反応は悪くない。手応えを感じる」と街頭演説や企業回りを続ける。
 菅内閣の発足によって微妙に変化した風向きに、神経をとがらせる。民主党の支持率回復とともに小沢氏への批判が弱まることを警戒。「政治とカネ」を追及しながら、財源問題など民主党マニフェストの是非を問う戦略に重点を移した。「民主党のままでは国家が破綻(はたん)する」と指摘し、無党派層などの取り込みを狙う。
 党の擁立作業が難航し、出馬表明が4月と出遅れた。市議、県議時代の選挙区だった盛岡以外でいかに浸透するかが課題。沿岸部は比例代表の小野寺有一氏、県北部は県連会長の鈴木俊一元環境相と連携を深めて攻め込む構えだ。
 共産党新人の瀬川貞清氏(60)は昨年末の立候補表明以降、県内を2巡した。菅原則勝党県委員長は「有権者は民主党にも裏切られた。関心は共産党に向いている」と強調する。
 社民党は連立政権を離脱した6月上旬、新人の伊沢昌弘氏(63)を急きょ擁立。年金、医療改革などを訴え、基礎票に上積みを狙う。

◇岩手選挙区立候補予定者(1―4)
主浜  了 60 党県副代表 民現(1)(国推)
高橋 雪文 39 元県議   自新
瀬川 貞清 60 党県書記長 共新
伊沢 昌弘 63 党県幹事長 社新


2010年06月19日土曜日

6872チバQ:2010/06/27(日) 01:01:53
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100621_03.htm
攻防’10参院選(3)秋田/共闘社民離脱、どう影響




<残る不協和音>
 民主党現職の鈴木陽悦氏(61)と元プロ野球選手で自民党新人の石井浩郎氏(45)が激突する。2004、07年の参院選で無所属新人を担ぎ、自民党現職を連破した民主、社民両党と連合秋田の「三者共闘」から今回、社民党が離脱した。構図の変化がどの程度の影響を与えるのか、石井氏の高い知名度がどこまで得票に結びつくのかが焦点だ。
 04年に無所属で初当選した鈴木氏は09年10月、民主党に入党した。無所属を含む県選出の国会議員5人が選挙戦を指揮。菅内閣発足による党支持率の急回復を追い風にする。連合秋田の支援と国民新党の推薦を受ける。
 党県連は今年1月、現職の鈴木氏がいながら、公認候補を公募した。09年衆院選などで、鈴木氏が党候補に非協力的だったとの不満が背景にあり、今回の公認も党本部主導で決まった。
 わだかまりは完全には消えておらず、党県連の松浦大悟代表は「当選に向けて一丸となるだけだ」と力を込める。
 社民党は今回、反自民での自主投票を決めた。
 09年衆院選秋田2区で社民党候補を民主党が推薦したにもかかわらず、一部の民主党員が離党して無所属候補を支援。社民党候補が敗れた。
 鈴木氏の民主党入りで亀裂が決定的になった。社民党県連の石田寛幹事長は「選挙区では組織として動かない」と明言する。

<総力戦を展開>
 議席奪還を目指す自民党。09年衆院選でも県内3選挙区で全敗しており、「幅広い支持が得られる候補」として石井氏に白羽の矢を立てた。党県議27人がそれぞれの地元で石井氏に同行するなど総力戦を展開する。
 県農協政治連盟が自主投票を決めるなど支持基盤の一部が崩れ、党支持率も上向かない中、石井氏の人柄をアピールし、無党派層の取り込みを狙う。街頭での反応は上々で、携帯電話のカメラで撮影しようと人垣ができる。
 民主党の党勢回復にも、自民党県連の能登祐一幹事長は「人口の多い秋田市が勝負だ」と強気の姿勢を崩さない。ただ、石井氏の経験不足を不安視する声は県連内にもあり、選挙戦でどれだけ政策を訴え、論争できるのかも、一つの鍵となる。
 公明党は石井氏の推薦を見送ったものの、党県本部の田口聡代表は「国政選挙を一緒に戦ってきた友好関係がある」と説明し、地域レベルでの支援は黙認する考えだ。
 共産党新人の藤田和久氏(61)は農業再生を訴える。党県委員会の米田吉正委員長は「農政連の自主投票で農業関係者に接触しやすくなった。手応えを感じる」と語る。

◇秋田選挙区立候補予定者(1―3)
鈴木 陽悦 61 党県副幹事長 民現(1)(国推)
石井 浩郎 45 元野球選手  自新(た支)
藤田 和久 61 党地区委員長 共新


2010年06月21日月曜日

6873チバQ:2010/06/27(日) 01:02:36
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100621_07.htm
攻防’10参院選(4)福島/民・自均衡、変化あるか




<党本部が主導>
 過去3回は2議席を民主、自民両党が分け合った。今回は民主党が現職と新人を擁立。昨年の衆院選で県内の全5選挙区を制した勢いに乗って、初の2議席独占を狙う。対する自民党は確実に議席を守るため候補者を現職1人に絞った。トップ当選を至上命令に、組織の引き締めを図る。
 民主党現職の増子輝彦氏(62)は、党参院議員だった現知事佐藤雄平氏の知事選転出に伴う2007年の補選で初当選した。衆院議員時代からの地盤・郡山市などを中心に支持固めを進める。連合福島の推薦のほか、商工団体などの支援も受ける。
 精力的に地元に戻り、街頭演説や支援組織へのあいさつ回りに余念がない。経済産業副大臣としての実績をアピールし、票の上積みを図る。
 民主党新人の岡部光規氏(41)は、党本部が昨年11月に実施した国会議員候補者の全国公募に応じ、3月に立候補を表明した。党県連は2人目の擁立には消極的だったが、小沢一郎前幹事長側が押し切り、人選も党本部が主導した。
 県連の玄葉光一郎代表(衆院福島3区)は「わたしが(2人擁立の)責任を持つ」と挙党態勢を掲げるが、増子氏への遠慮などもあって、県議らの岡部氏支援の動きはいまひとつ。連合福島は増子氏1人を推薦した。
 陣営は、菅内閣発足による党支持率の回復を追い風に、後援会などの組織に頼らず、都市部を中心とした無党派層の取り込みに狙いを定める。医師の立場から医療や社会保障の充実を訴えるとともに、若さをアピールし、浸透を図る。

<「トップ」狙う>
 自民党現職の岩城光英氏(60)は演説会を重ね、団体回りを続けるなど、3選を目指して着々と臨戦態勢を整える。
 自民党県連も、大島理森幹事長から「2人擁立」を強く迫られたが、「県連が割れかねない」と説明し、岩城氏1人に絞ることの了解を得た。岩城氏は当選した1998年と04年、ともに民主党候補の後じんを拝しただけに、自身も県連も「トップ当選」を前面に掲げる。
 陣営は「安泰ムード」を警戒。19日には谷垣禎一総裁が県内に入り、テコ入れした。
 共産党新人の岩渕友氏(33)は昨年10月の立候補表明以降、県内全域で演説会や街頭演説をこなす。民主党政権への批判を強め、雇用の改善など身近な問題を訴える。
 みんなの党新人の菅本和雅氏(42)は、中小企業の現場の声を生かした政治に取り組むと強調。比例代表に立候補する元県議小熊慎司氏(42)と連動し、支持拡大を目指す。

◇福島選挙区立候補予定者(2―5)
増子輝彦 62 経産副大臣  民現(1)(国推)
岡部光規 41 医師     民新
岩城光英 60 元官房副長官 自現(2)
岩渕友  33 党県常任委員 共新
菅本和雅 42 会社役員   み新


2010年06月21日月曜日

6874チバQ:2010/06/27(日) 01:03:12
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100622_01.htm
攻防’10参院選(5)山形/自民現職、逆風に危機感




<連携が微妙に>
 東北の参院1人区で唯一、自民党が持つ議席を現職が守りきるのか、民主党が攻め落とすのか。「保守王国」と呼ばれた山形で、激しいつばぜり合いを展開する。
 民主党は3月に新人で元防衛官僚梅津庸成氏(43)の擁立を決めた。梅津氏は知名度不足を解消しようと連日、労組などの支持団体回りをこなし一日50回を目標に街頭演説を重ねる。
 党支持率のV字回復を追い風に、党県連の武田聡幹事長は「名前も浸透してきた」と手応えを語る。20日には、枝野幸男党幹事長が来県し、てこ入れを図った。
 民主党は2007年参院選で勝利し、09年衆院選でも3選挙区のうち公認候補を立てた2選挙区を制した。社民党、連合山形との共闘が勝利の原動力となった。
 今回、連合山形は早々に梅津氏の推薦を決めたが、普天間問題で連立政権を離脱した社民党は「支持と自主投票の中間」(県連)という態度に後退した。都市部に強い民主党と、郡部でも一定の組織力がある社民党との連携に微妙な影を落としている。

<団結呼び掛け>
 自民党は現職の岸宏一氏(70)が3選を目指す。昨年10月に立候補を表明したが、党県連は公認手続きの過程で公募した新人との決選投票を3月に実施し、岸氏が小差で制した。岸氏は09年知事選で、民主党などが支援した現知事の吉村美栄子氏の応援に回っており、落選した前知事を事実上支援した県連内部の不満が表面化した形だ。
 岸氏は自身への逆風に危機感を強め、自ら「過去にないほど動いている」と語る。党の地域支部総会や地方議員の会合へ顔を出し、知事選での行動の背景などを説明。しこりの解消に心を砕く。加藤紘一県連会長も「オープンな方法で決まった以上、全力で岸氏を当選させなければならない」と大同団結を呼び掛ける。
 04年参院選では山形市や米沢市などで民主党候補にリードを許しており、今回は都市部での支持拡大にも重点を置く。
 公明党は岸氏の推薦を見送ったが、自公連立政権時代に築いた友党関係を重視。公明党の比例代表候補と岸氏の連動を模索する。
 共産党新人の太田俊男氏(56)は「平和と暮らしを守る政治」を掲げ、労働法制の規制強化や中小企業支援、農業再生などを訴える。党県委員会は過去最高に匹敵する7万票を目標にする。
 みんなの党新人の川野裕章氏(50)は5月16日に立候補を表明した。公務員改革と税制改革の必要性を強調する。「第三極」の存在感を示そうと、県内の約300キロを自転車で回る遊説活動を展開。無党派層の取り込みを狙う。

◇山形選挙区立候補予定者(1―4)
梅津庸成 43 元防衛省職員 民新(国推)
岸宏一  70 元厚労副大臣 自現(2)
太田俊男 56 党県副委員長 共新
川野裕章 50 党支部長   み新


2010年06月22日火曜日

6875チバQ:2010/06/27(日) 01:04:08
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100623_01.htm
攻防’10参院選(6完)宮城/8人が名乗り、混戦模様




<一気に攻勢へ>
 8人が名乗りを上げ、混戦模様の前哨戦が繰り広げられている。2議席独占を狙う民主党と、保守の底力で議席死守を目指す自民党の攻防が最大の焦点。みんなの党、社民、共産各党が間隙(かんげき)を突いて上昇を狙う。
 民主党は3選を目指す現職の桜井充氏(54)と新人の伊藤弘実氏(36)を擁立。鳩山政権時代は逆風にさらされ、共倒れの危機がささやかれたが、菅政権発足で一気に攻勢ムードが強まった。
 党政審会長の桜井氏は「政治への信頼を取り戻す」と医療、中小企業政策で持論を展開し、組織を引き締める。伊藤氏は「介護福祉のプロ」を掲げて街頭活動中心の運動。岡崎トミ子参院議員が全面支援し、急速な知名度アップを狙う。
 昨年の衆院選では県内6選挙区のうち5選挙区を制した。党勢回復による慢心の広がりが懸念材料だが、両陣営の切磋琢磨(せっさたくま)は他党との競り合い並みに激しい。県連は「相乗効果で2議席を狙う」と意気込む。

<支援分かれる>
 自民党新人の熊谷大氏(35)は、公募で選ばれた清新さと松下政経塾出身の経歴で知名度が上向いてきた。「世代交代を」と呼び掛ける。
 県連は「民主党の議席独占阻止のため1議席確保が優先」と候補を熊谷氏に絞ったが、党は4選を狙って無所属で立候補する現職の市川一朗氏(73)を推薦した。
 市川氏は「即戦力のベテランはわたしだけ」と郡部を攻め、中高年層を中心に浸透を図る。党県議や支持者は熊谷、市川両氏に支援が分かれている。一部に「両陣営の戦略が裏目に出れば苦戦が予想される」(県連幹部)との危機感も出てきた。
 共産新人の加藤幹夫氏(46)は衆院選を含めて5度目の国政挑戦。「公約違反を重ねる民主党政権でいいのか」と主張し、比例代表候補と連動して支持拡大を図る。
 社民党新人の菅野哲雄氏(61)は連立政権を離脱した党の正当性を強調しながら、民主党攻撃を強める。選挙日程優先で国会を閉じたことを指摘し「民主党は選挙のことばかり考えている」と批判する。
 みんなの党新人の菊地文博氏(50)は「地域主権を実現できるのはわが党だけ」と仙台市を中心に浸透を急ぐ。県議活動で民主、自民両党の支持層に人脈を築いてきたことが強み。渡辺喜美代表が22日、仙台市に入ってテコ入れした。
 幸福実現党新人の村上善昭氏(37)は消費税増税の阻止を訴える。
 宮城選挙区は過去2回、民主、自民両党が公認候補を一人ずつ立て、議席を分け合ってきた。政権交代で県内の党勢バランスが変化し、すみ分けの時代が終わったことを印象づけている。

◇宮城選挙区立候補予定者(2―8)
桜井  充 54 医師    民現(2)(国推)
伊藤 弘実 36 会社社長  民新(国推)
熊谷  大 35 元中学校講師自新
加藤 幹夫 46 党県副委員長共新
菅野 哲雄 61 元衆院議員 社新
菊地 文博 50 県議    み新
村上 善昭 37 幸福実現党員諸新
市川 一朗 73 元農水副大臣無現(3)(自推)


2010年06月23日水曜日

6876チバQ:2010/06/27(日) 01:05:11
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100624_08.htm
宮城乱戦サバイバル 参院選公示 追い風、反目…前線へ

街頭演説に集まった有権者に頭を下げながら握手を交わす候補者=24日午前11時ごろ、仙台市内


 2議席を8人が奪い合う壮絶なサバイバルドラマが幕を開けた。参院選が公示された24日、全国有数の激戦区の宮城選挙区では、立候補者たちが一斉に戦いの前線へ繰り出した。民主党は回復した支持率を追い風に2議席独占を狙うが、「消費税10%」で体勢がぐらつく。政権奪還を狙う自民党は、公認新人と推薦無所属が反目したまま戦いに突入。割って入る第三極は一点突破を仕掛ける。17日間の攻防は、敵味方入り乱れての激突だ。

 シャッターが下り、閑散とした白石市内の商店街。民主党現職の桜井充候補(54)は「社会保障に力を入れ、医療や介護分野で雇用を創出することが必要だ」と訴え、終日郡部を回り続けた。
 対照的に、新人の伊藤弘実候補(36)は仙台市に張り付いた。市役所前で応援マイクを握った岡崎トミ子参院議員は「桜井さんのような大きな組織はない。一人一人の声掛けで当選するしかない」。応援に入った細野豪志党幹事長代理は「2議席取れる可能性がある」と強調した。
 2期12年の実績がある桜井候補と一から人脈づくりをしてきた伊藤候補の「競り合い」。党県連幹部は「切磋琢磨(せっさたくま)が勝利を呼ぶ」と、身内同士のにらみ合いを黙認する覚悟だ。
 仙台市役所前ではその10分前、自民党新人の熊谷大候補(35)が声を振り絞っていた。「政権交代後に待機児童は減ったか。民主党は日本をめちゃくちゃにしている」と菅政権を痛烈に批判した。
 攻勢を仕掛ける自民党だが、一枚岩ではない。熊谷候補か、党推薦の現職市川一朗候補(73)かで、党県議たちの行動が割れているからだ。
 熊谷候補への支援一本化に躍起になる党県連会長の小野寺五典衆院議員は正午、県議会自民党会派控室を訪ねた。支援を求めて全38人の県議と握手して回った。
 市川候補はそれを見越したように、小野寺氏の地元・宮城6区の栗原市方面を駆け抜けた。栗原市は市川氏の古里。県連批判は封印し、マイクを握った栗原市の森林組合では「地元からのエネルギーで突破したい。原点に立ち返る」と語った。
 二大政党の競り合いを縫って浮上を狙うのは、みんなの党新人の菊地文博候補(50)。仙台市のJR仙台駅東口の第一声で消費税批判を展開し「ばらまき政策をやっておきながら、財源を増税で充てようという考えは許されない」と強調した。
 青葉区で第一声を上げた共産党新人の加藤幹夫候補(46)も「消費税増税を何としてもストップさせる」と訴えた。
 社民党新人の菅野哲雄候補(61)も仙台市中心部で第一声を上げ「民主党単独政権を許してはならない」と対抗心をむき出しにした。
 幸福実現党新人の村上善昭候補(37)は「民主党政権は党利党略で政治を行ってきた」と批判した。


2010年06月24日木曜日

6877チバQ:2010/06/27(日) 01:05:49
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100625_04.htm
黙する民主、攻める自民 “脱小沢”に東北の各陣営
 参院選の舌戦が始まった24日、鳩山由紀夫前首相の退陣とともに表舞台を去った小沢一郎民主党前幹事長をめぐる東北の各陣営の主張は、沈黙と批判に分かれた。民主党陣営は「脱小沢」で支持率が回復したことを背景に、ほとんどが触れずじまい。野党側は「政治とカネの問題は解明されていない」と批判のトーンをあらためて強めた。
 岩手選挙区(改選数1)に再選を目指して立候補した民主党現職の主浜了候補(60)。6年前、小沢氏の強力な支援で当選した「小沢チルドレン」だ。
 公示前は「政権交代を果たしたのは小沢先生のおかげ」と繰り返した。24日は一転して「小沢賛辞」を封印した。
 盛岡市の選挙事務所での第一声は「国民に信頼される安定した政権が必要」と党への支持を求めるだけ。達増拓也知事、党国会議員ら応援弁士も小沢氏に触れなかった。
 「菅内閣の発足と小沢先生の幹事長辞任を絡めて話すとマイナスになりかねない」。陣営幹部は戸惑いを打ち明ける。
 民主党は「脱小沢」の流れに乗るが、平野達男参院議員(岩手選挙区)は奥州市でマイクを握り「菅政権が今後、大きな仕事をしようとしたら必ず、小沢先生の後押しがなければできない」と指摘した。
 「一兵卒」となった小沢氏。参院選後、「剛腕」を再び振るうチャンスがあることを、平野氏は支持者に説明した。
 対する岩手選挙区の自民党新人、高橋雪文候補(40)は第一声で「政治とカネの問題は、岩手でけじめをつけなければならない」と迫った。後援会幹部も「悪の権化の手先に岩手は任せられない。勇気ある県民がいることを日本中に示す」と気勢を上げた。
 「小沢さんはいなくなったように見えるが、そうではない」。山形市で演説した自民党山形県連会長の加藤紘一衆院議員はこう切り出した。
 9月に民主党代表選があることを挙げ、「小沢さんと参院(議員会長)の輿石(東)さんがすべてを決めている。代表選で小沢さんは再び主導権を握るだろう」と予測してみせた。


2010年06月25日金曜日

6878チバQ:2010/06/27(日) 01:07:10
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100621_05.htm
流転政治・政党編 迫る’10参院選(上)民主/なるか、2人区独占/「脱小沢」追い風再び

街頭で参院選での支持を呼び掛ける民主党宮城県連。枝野幹事長が応援に入った=20日午後4時45分ごろ、仙台市青葉区中央2丁目


 参院選(7月11日投票)は24日の公示まで3日となった。東北の6選挙区(改選数8)では、各政党が前哨戦の火花を散らしている。迷走した鳩山政権に代わり、菅政権が発足して約2週間。政治状況は一変したが、夏の政党対決は自民党政権から続く既視感の中で始まろうとしている。各党のいまを東北で見た。(参院選取材班)

 「脱小沢」の看板が東北の主戦場に入った。
 「官僚主導ではなく、政治主導で古いしがらみを断ちきり、徹底して税金の無駄遣いを省く」
 民主党幹事長の枝野幸男は20日夕、仙台市青葉区の繁華街でマイクを握った。宮城選挙区(改選数2)は現職の桜井充(54)と新人の伊藤弘実(36)を擁立。「ここで2議席を独占すれば単独過半数は夢ではない」(党幹部)という重点区だ。
 菅内閣の発足で党勢は回復し、鳩山政権下の逆風はうそのようにやんだ。攻守は逆転し、民主党は追い風に乗る。

<支持回復の顔>
 枝野は前幹事長小沢一郎と距離があり、反小沢の急先鋒(せんぽう)とされてきた。宮城県連代表で党選対委員長の安住淳が「支持率回復の顔。無党派層に浸透できる武器だ」と応援を求めた。
 「この9カ月、国民から厳しい指摘を受け、わたしたちも唇をかむ思いがあった。心配をかけたことは反省する」
 政治とカネ、米軍普天間基地の移設問題、マニフェスト(政権公約)違反…。枝野は、迷走した小鳩時代のもどかしかった思いをにじませた。
 桜井と伊藤は同日、塩釜市で青年会議所が開いた公開討論会をキャンセルし、枝野との街頭演説を優先させた。
 昨年夏、民主党は破壊的なパワーで政権の座に就いた。支持基盤が整っていない党を押し上げたのは紛れもなく民意の「風」だ。今度は首相交代という秘策で再び、風を呼び込みつつある。
 宮城県連の幹部は「党組織はまだまだ弱い。無党派層への浸透が民主党らしい戦い。首相が代わり神風の条件は整った」と言う。

<冷ややかな目>
 「民主党を政権与党にしたのは誰か。小沢前幹事長に敬意を表さなければならない」
 14日、岩手県藤沢町。岩手選挙区(改選数1)で再選を目指す現職の主浜了(60)は、町文化交流センターで開いた集会で、王国のあるじの名を何度も口にした。
 前首相鳩山由紀夫とともに幹事長を辞任した小沢。9日に枝野に事務引き継ぎをした後、「一兵卒として当面、参院選の勝利に少しでも役立てるよう微力を尽くしたい」と語った。
 集会には約20人が参加したが、小沢を見る目は意外に冷ややかだった。
 「終わったことはもういい。菅直人首相をしっかり支えると言ってほしい」。ある男性が切り出すと、拍手が起きた。
 小沢が築いた地盤は強固だが、政治とカネへの風当たりは強い。主浜は「気持ちの中に感謝や敬意の念を持っていてほしいということ。菅首相の下で頑張る」と語るのが精いっぱいだった。
 風が推進力の「民主型」と、どぶ板戦を軸に強力な組織を築く「小沢型」。党内の隔たりを反映した対照的な戦いが加速している。
(敬称略)


2010年06月21日月曜日

6879チバQ:2010/06/27(日) 01:07:46
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100622_03.htm
流転政治・政党編 迫る’10参院選(中)自民/揺れる戦略、守勢に/議席奪還へ退路断つ

参院選で与党を過半数割れに追い込む覚悟を強調した谷垣自民党総裁=20日午後、JR秋田駅前


 覚悟の熱弁が響いた。
 「野党が必ず過半数を取り、民主党の乱暴な政治に歯止めをかける。これは国民の皆さんが自民党に課した使命だ」
 自民党総裁の谷垣禎一は20日午後、JR秋田駅前で鬼気迫る表情を見せた。参院選(24日公示、7月11日投票)の勝敗目標は与党の過半数割れ。「追い込めなければ、総裁は辞任する覚悟だ」と退路を断った。
 鍵を握るのは全国29の1人区。秋田選挙区には元プロ野球選手の新人石井浩郎(46)を立てた。過去2回の参院選はいずれも元アナウンサーの知名度に惨敗。今回は県出身の有名人を担ぎ出し、議席奪還を狙う。

<党勢上向かず>
 「自民党は危機にあるが、チャレンジャーとなって危機を乗り越えてみせる」。谷垣は意気込むが党勢は上向かない。
 政党支持率は一時、民主党を上回ったものの、菅政権が発足して再び下降した。鳩山政権時代に内閣不信任決議案を提出できなかった戦略のまずさも手伝って、執行部の求心力は万全ではない。
 「会社を倒産させた社長や役員に再建するから協力しろと言われ、誰が手を貸すだろうか」
 19日午後、登米市で開かれた党宮城6区支部の決起大会。元県議会議長で宮城県連会長代理の高橋長偉は党執行部を公然と批判した。
 改選数2の宮城選挙区には、松下政経塾出身の新人熊谷大(35)を擁立。1月に県連が行った公募で、4選を目指す現職の市川一朗(73)を抑えて選ばれた。背負う看板は「新生自民党」だ。
 県連会長の衆院議員小野寺五典は「政治経験はなく昔の自民党なら出さない候補。こういう若者を国政に送り出すことが党再生の第一歩だ」と力を込める。
 改革志向に反し、党内の足並みはそろわない。
 党県議12人が18日、無所属党推薦で立候補する市川の支援組織を結成することを決めた。世話人代表の菊地浩は「自民党に新人を育てる余裕はない。ベテランの職人芸で対抗しないと政権奪還は無理だ」と反論する。

<従来型求める>
 山形選挙区(改選数1)はベテランが先頭に立つ。3選を狙う現職の岸宏一(70)は19日、鶴岡市で演説し「普天間も消費税も自民党と全く同じ。争点をなくし、人気で選挙するつもりか」と舌鋒(ぜっぽう)鋭く民主党を攻撃した。
 党山形県連は世代交代をもくろみ、公募で選んだ31歳の新人女性と岸による党員投票を行ったが、思惑とは裏腹に、小差で岸に軍配が上がった。
 元党幹事長で県連会長の衆院議員加藤紘一は「民主党政権への強烈な不安から、従来の政治家を求めた。落ち着いた政治への期待感の表れだ」と党員心理を推し量る。
 かつて、首相を何度も代えて政権の延命を図った自民党。決戦は、民主党が仕掛けた首相交代劇に守勢を強いられる局面で近づく。
 因果応報の大波に、戦略は揺れている。
(敬称略)


2010年06月22日火曜日

6880チバQ:2010/06/27(日) 01:08:25
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100623_03.htm
流転政治・政党編 迫る’10参院選(下)第三極/「風」の行方に心砕く/消費税、新たな攻め手

消費税10%に言及した菅首相を批判する渡辺みんなの党代表=22日午後6時10分ごろ、仙台市青葉区


 東京で22日あった9党首討論会の後、みんなの党代表の渡辺喜美は東北新幹線に飛び乗った。
 「何で消費税10%なんだ。ばかも休み休み言ってくれ。悲しいかな、脱官僚を言っていた菅さんが、財務官僚の手のひらで踊っている」
 午後6時すぎ、渡辺は仙台市青葉区の繁華街で行き交う人波に訴えた。隣では参院選宮城選挙区(改選数2)に擁立した県議の菊地文博(50)が必死に手を振る。
 首相菅直人は17日、「消費税10%」に言及。ここにきて「消費税増税」が参院選の争点に一気に浮上し、各党は「風」の行方に神経を使う。
 鳩山政権下、アジェンダ(政策目標)を明確にする「第三極」が受けて支持率が上昇したみんなの党。民主党の党勢回復で、やや失速傾向だ。
 渡辺は菅が言いだした「10%」と官僚支配を結び付け、一点突破を狙う。「国民は菅内閣が官僚主導路線をひた走っていることにだんだん気がついている。支持率はさらにダウンする」
 東北では山形と福島でも新人を立てた。候補者たちは渡辺の写真が入ったパネルを隣に置き、連日街頭に立ち続ける。
 最大の武器は渡辺が巻き起こす「風力」だ。
 「支持率がちょっと下がったといっても気にする必要はない。熱い支持者はぶれずに背中を押してくれている」。仙台市に支持基盤がある菊地は、渡辺の後押しを受けてフル回転を始めた。

<分かれる対応>
 「民主党単独政権を許せば、暮らしが危うくなる。民主党に2議席を取らせてはいけない」
 20日夕、仙台市のショッピングセンター前。宮城選挙区に立つ社民党県連代表の菅野哲雄(61)は、公認候補を2人立てる民主党を批判した。
 昨年の衆院選は連合宮城の仲立ちで、宮城6区に立候補した菅野を民主党が支援し、社民党は1〜5区で民主党を応援。両党の距離は縮まったかに見えた。
 米軍普天間飛行場移設問題をめぐる連立政権からの離脱で、状況は一変した。県連幹事長の岸田清実は「米軍基地見直しや消費税で民主党との距離はどんどん遠くなっている。対決姿勢を鮮明にしていく」と言う。
 社民党が候補を立てない山形選挙区(改選数1)では逆に友好ムードが漂う。県連が民主党新人の梅津庸成(43)の支援を正式に決めたのは12日。県連大会に出席した民主党県連会長の和嶋未希は「社民党の協力は大きな力」と持ち上げた。
 野党が与党を支援する構図。表向きは反自民での結束だが、来春の統一地方選での協力をもくろむ思惑が透けて見える。

<「増税許さぬ」>
 共産党は東北全選挙区に候補を擁立する。東北での比例代表の得票目標は、前回を22万票上回る48万票に据えた。
 青森選挙区(改選数1)に立つ新人の吉俣洋(36)は21日、青森市内での公開討論会で「大企業減税の穴埋めに消費税を上げようとしている。菅さんだからといって、あっけらかんでは許されない。財界追従の姿勢を示した」と批判した。(敬称略)


2010年06月23日水曜日

6881チバQ:2010/06/27(日) 01:09:14
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100626_01.htm
キャッチフレーズでも勝負 参院選宮城選挙区の8候補

宮城選挙区に立候補した8人の選挙ポスター。それぞれキャッチフレーズを記したほか、構図などにも工夫を凝らした


 参院選(7月11日投票)の宮城選挙区(改選数2)で奔走する8候補は、それぞれキャッチフレーズを掲げている。政治への思いや政策を凝縮した文句で、ポスターや選挙カーに表示したり、演説の決めゼリフに使ったり。有権者の心をつかもうとする言葉の戦略は―。

 みんなの党新人の菊地文博候補(50)は「国民の手に政治を取り戻そう!」。脱官僚を掲げる菊地候補は「消費増税を持ち出す前に税金の無駄遣いをなくし、国民の視点に立った行政改革を成し遂げる」と主張する。
 自民党新人の熊谷大候補(35)は明快に「『日本力』復活」。ポスターにも刷り込んだ。熊谷候補は「戦後の日本を経済大国に押し上げた日本人の底力復活なくして、未来の豊かさは実現できない」と力を込める。
 幸福実現党新人の村上善昭候補(37)は「みやぎを元気に 日本を元気に!!」。陣営は「子どもたちに活気のある宮城を残し、経済を活性化して不況や就職難を解決したい。安心して住める日本にしたい」と語る。
 民主党現職の桜井充候補(54)は「立ち上がろう、夢あきらめないで」。初当選した1998年以来、使い続ける。「政治に期待することをあきらめないでほしい。一緒に政治や社会を変えよう」との願いを込めた。
 共産党新人の加藤幹夫候補(46)は「大企業減税のための消費税増税ストップ」。選挙カーにも記した。陣営は「選挙は政策で信を問うもの。最も訴えたい政策を据えた。愚直に主張していく」と一切ぶれない。
 民主党新人の伊藤弘実候補(36)は「介護の現場から。声を“カタチ”に。」。菅原敏秋選対本部長は「本人のありのままの姿や政治への原点を分かりやすく伝える言葉。街頭演説で必ず話している」と説明する。
 社民党新人の菅野哲雄候補(61)は「世直しかんてつ」。国政初挑戦の2000年から変わらない。陣営幹部は「疲弊した日本の世直しを貫徹できるのは候補だけだ。実直な人柄と名前も覚えてもらえる」と話す。
 無所属現職の市川一朗候補(73)は公示前が「たしかな力」、選挙戦中は「だから、今こそ」と使い分けた。毛筆で力強さも演出している。陣営は「二つを続けて読むと候補の安定感を感じてもらえる」とアピールする。


2010年06月26日土曜日

6882チバQ:2010/06/27(日) 01:11:02
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100618ddm041010017000c.html
風はどこへ:’10参院選 岩手選挙区 「小沢王国」にほころび
 ◇「献金してもいいことなかった」
 「民主党が政権与党になったのは、小沢幹事長のお力によるものと感謝を申し上げ、敬意を表するものです」

 今月4日、盛岡市で開かれた民主党岩手県連の総決起集会。岩手選挙区(改選数1)から出馬予定の主浜了氏が、2日前に幹事長を辞任した小沢一郎氏を持ち上げた。ほかの出席者からも小沢氏を称賛する言葉が相次いだ。

 首相、幹事長辞任の一因となった「政治とカネ」の問題は一切触れられなかった。「岩手は別世界」。県連幹部は自信とも自嘲(じちょう)ともとれる笑みを浮かべた。

 岩手県は、県連最高顧問を務める小沢氏を含め9人の民主党国会議員を擁する「小沢王国」。小沢氏の資金管理団体を巡る事件について、県連関係者は「参院選に深刻な影響はない」と口をそろえる。政権交代後、県内では農協などの業界団体が次々と民主支持や自主投票の方針を打ち出しており、余裕すらうかがえる選挙戦だ。

   ◇  ◇

 6日、買い物客が集まる岩手県一関市のショッピングセンターの駐車場。「小沢支配がまかり通る岩手から政治を変え、日本の政治を大きく変えていきたい」。自民党から立候補予定の高橋雪文氏が声を張り上げた。選挙カーのそばに立つ赤いのぼりには「小沢政治にNO!」とあった。

 県議2期目の途中で出馬する高橋氏だが、知名度不足は否めず、後援会幹部は「組織も金も民主が上」と認める。別の後援会幹部は「敵は民主党でも主浜氏でもない。小沢氏だ。県民も一連の事件で小沢氏の金権体質が分かったはず」と言い、小沢氏への不満票に期待をかける。

 だが、小沢氏の後援会はこうした指摘を受け流す。4日の総決起集会では、小沢氏がビデオレターで登場し、再起への思いをのぞかせた。後援会幹部は「我々にとって気がかりなのは、参院選より9月の民主党代表選。小沢先生はただでは死なない」。「脱小沢」を進める民主党の動きに「政権交代の最大の功労者への宣戦布告だ」との不満も漏れる。

   ◇  ◇

 一方、強固な支持基盤のほころびも見え隠れする。献金や選挙運動などを支えてきた建設業界は05年、県発注工事を巡る談合に関与したとして91社が、公正取引委員会の排除勧告を受けた。公共事業の減少も重なり、経営破綻(はたん)が相次ぐ。「大きな工事が来ても県外の大手にとられるだけ。(小沢氏に献金しても)何もいいことはなかった」。倒産した地元建設業者はつぶやいた。

 小沢氏の実家がある奥州市。道ばたには菅直人首相が大写しになった参院選用ポスターでなく、「国民の生活が第一」と銘打った小沢氏のポスター。長年支援してきたという地元建設業者は語る。「民主党政権になって一層公共事業が減った。支援する余裕もないし、意味もない」【前谷宏、山口圭一】

   ◇

 菅内閣発足後初めての国政選挙となる参院選の公示まで1週間。注目選挙区から報告する。

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 ◇予想される顔ぶれ
主浜了(しゅはま・りょう) 60 農水委員(1) 民現

高橋雪文          39 [元]県議   自新

瀬川貞清          60 党県書記長   共新

伊沢昌弘          63 党県幹事長   社新
毎日新聞 2010年6月18日 東京朝刊

6883チバQ:2010/06/27(日) 01:12:12
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000501006220001
(上)民主:政権与党「守り」強化
2010年06月22日





壁や窓を埋めつくすように推薦状が張られた増子輝彦氏の総合選対事務所=福島市天神町


 ●新顔は「従来」戦術


 農協、商工会議所、電力会社――。福島市内にある民主党現職の増子輝彦氏(62)の総合選対事務所。壁一面、大小の団体からの推薦状で埋め尽くされている。


 昨夏の衆院選で大きな追い風を受け、政権交代を果たした民主党。増子氏は今回、初めて政権与党の一員として国政選挙を戦う。


 これまでの支持母体は労働組合でつくる連合福島が中心だった。県内でも8万6千人の組合員を抱え、強力なバックアップを受けるのは今回も同じ。変わったのは、自民党の有力な支持組織だった各業界団体を味方につけられるようになったことだ。商工など主要な団体だけでも6団体が、自民党現職の岩城光英氏(60)とともに増子氏を推薦している。


 しかし、今の時代、団体の推薦が個々の有権者の投票につながるかわからない、というのが各団体幹部の共通した見解。このため選対は推薦を確実に票につなげようと、支援する県議らを動員して団体回りをする予定だ。


 菅内閣が発足して党の支持率が急上昇してからは選対にも高揚感が漂う。「団体の受け止め方が良くなった」と幹部の表情も明るい。ある県議は言う。「風ばかりに頼っていられない。選挙の土台をしっかりする守備固めだ」


 訴えの内容も変わった。野党時代には徹底して自公政権を攻撃してきたが、立場が入れ替わった。選対幹部も「これまでは『政権を取るまでがんばろう』と言って戦ってくればよかった。だが永田町の評価がそのままはね返ってくるのが与党。そういう意味では守りの選挙だ」と話す。


 実際、菅政権になってすぐ国会の延長や大臣の事務所費問題、消費増税などが批判の対象になっている。


 その一方で政策を実現できる強みもある。特に増子氏は経済産業副大臣として内閣を支える一員。演説や国政報告会で、一時は事業仕分けの対象になった「電源立地地域対策交付金」を確保したことや、目玉政策の子ども手当や戸別所得補償など、個人や党の実績を訴える。


 同じ与党候補でも、新顔に同じ戦い方はできない。5月上旬、民主党2人目の候補岡部光規氏(41)は県医師会の会長室にいた。自身も県内の病院の外科医で会員。支援を求めようとしたが、訪問を受けた高谷雄三・県医師会長は「まあがんばってくれよ」とひと言かけただけだった。


 団体の支援が見込めず、後援会組織も十分でない岡部氏としては、無党派層の支持を広げるため、街頭演説などで名前を覚えてもらう戦法を取らざるを得ない。民主党の候補としては、従来通りのやり方ともいえる。


 党県連は元々、福島選挙区(改選数2)に2人を擁立するのに消極的だった。公募に応じた岡部氏を立てたのは小沢一郎前幹事長時代の党本部の方針だ。増子氏は演説などで「自民1、民主1というのが県民のバランス感覚」などと岡部氏を牽制(けんせい)する動きも見せる。


 それでも岡部氏の選対の雰囲気は暗くない。支援する県議は岡部氏を連れてあいさつ回りや集会を重ねる。「マストを立てて帆を張った。現職に比べれば小さいけれど風を受けるための土台は出来ている」。公示後に一気に攻勢に出たい考えだ。


                       ◇


 24日に公示される参院選は民主党と自民党が与野党入れ替わり、初めて迎える国政選挙。両党の戦い方は一変し、他党は2大政党からこぼれる民意を受け止めようとする。県内の動きを追った。

6884チバQ:2010/06/27(日) 01:12:55
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000501006230002
(中)自民:組織固め「空中戦」も
2010年06月23日





JR郡山駅前での街頭演説。立ち止まって話を聞く人、そのまま通り過ぎる人、終了後に握手を求める人など、有権者の反応は様々だった=19日


 ●「野党の選挙」模索


 「自民党は厳しい審判をいただいた。その反省の上に、党の立て直しを図っています」


 福島、郡山両市で19日に行われた街頭演説。同党現職の岩城光英氏(60)は眉間(みけん)にしわを寄せ、党の反省と変化の強調から演説を切り出した。


 野党として迎える参院選を前に、岩城氏が街頭演説をする機会が増えている。1月以降の半年間は毎週月曜日の早朝、JR福島駅前に立っている。県内各地で集会を開く際にも、少しでも時間があれば街頭に立ち、通行人に語りかける。岩城氏自身、「今までにやっていなかったこと」と話す。


 背景にあるのは、政権交代後に始まった支持団体の自民党離れだ。これまで自民党を支えていた団体が、政権与党の民主党にすり寄ることは不可避。ならば従来型の「組織固め」だけでなく、知名度を生かして街頭で支持を訴え、無党派層を取り込む「空中戦」も採り入れよう、という作戦だ。


 組織の自民党離れは、8日に福島市内であった参院選の選挙対策本部開きで際だった。参加した団体の数は、昨夏の総選挙前と変わらなかったが、1団体あたりの出席者が減っていた。出席したある県議は「去年の半分ぐらいじゃないか。寂しいなあ」とつぶやいていた。


 前回参院選まで自民候補のみを推薦していたJAや中小企業の団体は今回、民主党現職の増子輝彦氏(62)も推薦。集票力の強い建設業協会も自主投票の方針だ。県中のある選対幹部は「影響はあるし、だから団体に頼っていてはダメだ。『どぶ板選挙』をやらないと」と話す。


 野党時代に県内をくまなく回った増子氏に比べ、存在感の低下を心配する声も背景にある。岩城氏も「団体を期待した戦いじゃなくて、あらゆる層を狙わないと。いわゆる空中戦だ」と言う。


 その「空中戦」。気になる相手はみんなの党だ。組織に頼らない分、世論調査などでつかみにくい無党派層の支持を集めるとみているからだ。今回、比例区に出る同党新顔の小熊慎司氏(42)が、昨夏の衆院選4区で次点の自民党候補に6525票差に迫った実績が念頭にある。


 そして何より、戦い方を変えざるを得なくなったのは、かつて連立を組んだ公明党との選挙協力がなくなった影響が大きい。前回は岩城氏を推薦した同党は今回、「比例区に全力を注ぐ」として選挙区は「ノータッチ」(党県幹部)。10万票といわれる公明票の行方に選対は気をもむ。


 2人区は「無風区」とも言われるが、岩城氏の陣営にその余裕はない。党県連が掲げる「50万票、トップ当選」の目標を、岩城氏の側近は迷惑がる。「すでに当選圏内に入っていることが前提だが、今の状況ではありえない。怖いのは気のゆるみで票を固めきれないことだ」


 自民党の政党支持率は依然低迷したままだ。だがこのごろ、月曜日の街頭演説で手を振り返す人が増えてきたと感じる。岩城氏は言う。「継続して、決まった時間にやっているから効果が出てきたのだと思う。私はチャレンジャー。野党になった今回、初めて参院に立候補した12年前と同じ姿勢で取り組む」

6885チバQ:2010/06/27(日) 01:13:38
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000501006240001
(下)共産・みんな/「政策勝負」で存在感
2010年06月24日





事務所開きで、「必勝」の旗を手渡される共産党の岩渕友氏(正面左)=5月17日、福島市南矢野目


みんなの党から立候補する菅本和雅氏。演説では「脱官僚」に最も力を込める=20日、JR郡山駅


 ●不満の受け皿狙う


 「脱官僚」「地域主権」「生活重視」――。20日夕、JR郡山駅前。福島選挙区からみんなの党公認で立候補を予定する新顔菅本和雅氏(42)のたすきには、そう書かれていた。「民主党とはどう違うんですか?」。菅本氏のたすきを見た女性が、記者にそう聞き返してきた。


 菅本氏の演説後、党政調会長代理の川田龍平参院議員が声を張り上げた。「みんなの党は民主と違う。公務員改革をやり遂げる」「自民もひどいが、民主はもっとひどい」。比例区に立候補する小熊慎司・党県連代表が言い切った。「民主とも自民とも組まない。政界再編の核になる」


 昨年の総選挙で、みんなの党の県内の比例区得票数は、共産、社民を上回った。政権交代後も、政治とカネの問題や米軍基地の移設問題などで鳩山政権が失点を重ねるごとに「第三極」として期待を集め、報道機関の世論調査でも支持率を伸ばした。


 だが、菅政権の誕生後、勢いが鈍った。党関係者は「敵失頼みが大きいのは野党のつらいところ」と嘆く。


 しかし、小熊氏の表情は明るい。「自民党にいたころは市民が政策ビラを受けとってくれなかった。今は違う。期待は大きい」。知人の民主党関係者には「本音で語れていいな」とうらやましがられたという。「私たちは政策本位の政党。政策で政界を交通整理できるのは我が党だけだ」


 2大政党の分裂、政界再編を期待する同党は、誰と組みたいのか。小熊氏は「我々は『この指とまれ』の政党だから答えようがない」とかわした。菅本氏は「難しい」と熟慮し、ようやく前原誠司国交相をあげた。たすきに掲げた目標を実現する「同志」は、まだぼんやりしている。


                        ◇


 18日、郡山市の労働福祉会館。定員300人の会場がいっぱいになった。「人間らしく生きられる社会を、一緒に作っていきましょう」。共産新顔の岩渕友氏(33)は声を張り上げた。県委員会の久保田仁委員長は「消費税増税反対を真正面から言える選挙区候補者」と他党との違いを強調する。


 参院選直前に菅首相が消費税10%に触れたことで、反対の立場を前面に出して勝負するつもりだ。岩渕氏は「当初民主党は、国民生活が第一ということを最大のテーマに掲げていた。なのに、いつの間にか強い財政・強い経済こそ大切と主張がすり替わっている」と指摘。民主党への不満をすくい上げたい考えだ。


 政権選択をかけた昨夏の総選挙では、民主対自民という対立軸の陰に隠れた形となった共産党。今回は二大政党に対抗する形でみんなの党など新党が割って入る。さらに埋没するのか、存在感を示せるか。久保田委員長は「まだ訴えが届いていない」として、岩渕氏の遊説や対話の機会をできる限り増やしている。毎週水曜朝にはJR福島駅前で演説するほか、2日に1回は県内各地で集会を開く。


 好材料もある。政策面で共通する点が多い社民党が今回は、選挙区に候補を立てないことだ。久保田委員長は「これまで特に意識してこなかった。(社民党支持層が)我が党の政策を踏まえて賛同してくれるかどうかは、あくまで有権者の判断」と話す。
(この連載は井上亮、村上晃一、池田拓哉、川口敦子が担当しました)

6886チバQ:2010/06/27(日) 01:25:06
http://mainichi.jp/area/akita/news/20100625ddlk05010054000c.html
参院選’10秋田:自民・御法川氏、村岡氏支援を表明 /秋田
 自民党秋田3区支部長の御法川信英・前衆院議員は24日、比例代表のたちあがれ日本から立候補した村岡敏英氏(49)の個人演説会に出席。村岡氏を支援することを表明した。

 御法川氏はこの日の演説会で「たちあがれ日本に推薦してもらっている自民党の選挙区候補を何としても勝たせないといけない。民主党の政策を続けられると困る」とあいさつ。これに対し村岡氏は「次の衆院選では御法川氏を応援する」と明言した。

 鈴木洋一・自民党県連会長は毎日新聞の取材に対し、御法川氏の他党支援を容認する考えを示した。

 御法川氏、村岡氏の父親はいずれも自民党衆院議員で小選挙区導入時に“コスタリカ方式”で公認調整をしたが、御法川氏の父英文氏の死去後に連携が崩れた経緯がある。

 御法川氏は03年の衆院選に無所属で立候補し、村岡氏の父兼造氏を破って初当選。その後2回の衆院選は自民党公認で無所属の村岡氏と争い05年は当選、09年は民主党の京野公子衆院議員に敗れた。【岡田悟】

6887チバQ:2010/06/27(日) 02:27:05
http://www2.asahi.com/senkyo2010/localnews/SEB201006260003.html
選挙カーと紛らわしい「消毒車」 県選管指摘 口蹄疫2010年6月26日

 家畜伝染病、口蹄疫(こうていえき)の被害が続く宮崎県で、参院選宮崎選挙区の自民現職が選挙カーに同行させている「消毒車」について、県選管が改善を求めた。

 候補者が掲げる標語が車体に表示されていて、選挙カーと紛らわしく、1人1台と定めた公職選挙法に抵触する恐れがあった。指摘を受け、陣営は24日、表示を外した。

 鹿児島選挙区の自民現職も、消毒車から標語を外した。両陣営とも感染拡大を防ぐ「クリーン」な選挙を目指す。消毒車も「クリーン」にして、出直すという。

http://www2.asahi.com/senkyo2010/localnews/TKY201006260002.html
比例区、県出身の4候補 組織票も地元票も2010年6月26日

 参院選のうち、比例区は全国の有権者から票を集める。候補者は全国的な業界団体の支援による組織票を狙うが、地元票の存在も大きい。県出身の候補者4人は、「全国の中でも、地元で特に多くの票を獲得したい」などと意気込んでいる。

 JR仙台駅東口。自民党の前衆院議員、中野正志氏(62)は24日、涙声で訴えた。「これで負ければ私の政治生活は終わります。何としても国会で働かせて下さい」。昨夏の衆院選宮城2区で落選。地元から多く得票しての再起を目指す。

 業界票も狙う。4月、東京の自民党本部で大島理森党幹事長とともに会ったのは旧国鉄・JRのOBら「ときわ会」幹部。支援の約束を得た。JRとの関係は長い。中野氏が秘書をした三塚博・元運輸相は国鉄民営化に尽力。自身も衆院議員時代、JRの国鉄債務の追加負担を求める法案に反対した。名古屋のときわ会関係者を訪れた際は「応援に燃えていますよ」と励まされたという。

 日本看護連盟が擁立したのは旧中新田町(現加美町)出身で自民党公認の新顔、高階恵美子氏(46)だ。

 看護師で元看護協会役員。18日に仙台市内であった決起集会で、大勢の関係者を前に「全国137万人の看護師の悲鳴が聞こえます」と述べ、環境改善や社会福祉の充実などを力説した。

 地元票も重視する。身長168センチと長身の高階氏は「中新田のコメを食べて育ち、こんなに大きくして頂きました」と笑いを誘いつつ、来場した関係者の地域を一つ一つ挙げて謝辞を述べた。

 元全国農協青年組織協議会会長で、自民党から出るのは栗原市出身の新顔・門伝英慈氏(47)だ。22日、栗原市のJAで約200人を集めて決起集会をした。後援会関係者は「厳しい中、こんなに集まってほっとした」。

 県農政連は今回、与党民主党に配慮して門伝氏の推薦を見送った。個人の判断で後援会長に就いた県農政連の木村春雄会長は「栗原市こそ門伝君の地元の中の地元。宮城県で一番票数を集めなくては」とあいさつ。門伝氏と他県の農協も回り、支持を訴える。

 民主党公認で再選を期す登米市出身の大石正光氏(65)。父の故大石武一・元環境庁長官時代から地盤の登米市で5日、小雨の中で決起集会があった。

 元衆院議員だが、2003年の総選挙で落選し、04年に参院議員になった大石氏は、地元票を重視する。

 「県北で政権与党の議員は自分しかいない。また6年間、ぜひ古里のためにがんばらせてもらいたい」と、深々と頭を下げた。(安仁周、田伏潤)

6888チバQ:2010/06/27(日) 02:29:15
http://www2.asahi.com/senkyo2010/special/TKY201006210198.html
《参議院って何?:上》タレント玉石混交 「負い目」バネ・「次はダメ」2010年6月21日

 「常勤の部下がいない1人係長が8347人。年次で階級を上げるあしき前例では」

 5月の衆院決算行政監視委員会。自民党の馳浩氏(49)が問いただした。「変えなきゃいけないと思います」。辻元清美・国土交通副大臣(当時)からこんな答弁を引き出した。4月に質問主意書を提出し、国土交通省も含め、中央省庁全体では名目だけの1人係長が2万人以上いることを掘り出した。

 1995年夏の参院選で初当選した。元プロレスラーだけに、初めは議員として軽くみられていたと感じる。

 同年11月、与野党が対立した参院宗教法人特別委員会。「委員長を控室まで連れてきてくれ」。先輩議員から指示された役割はボディーガードだった。「タレントだから大したことないと思っていた」。会食した官僚にこんな言葉を投げつけられたことも。

 「得意技を身につけないと」。議員手帳にのっている憲法を読み返し、「国会は国の唯一の立法機関」という条文に目がとまる。法案づくりに力を入れ、衆院に移った現在までに改正児童虐待防止法など11本を議員立法で実現させた。「今もタレントの負い目を感じている」。だが、それが原動力になっている。

    ■  ■

 「なかなか達成感が感じられない」。女子プロゴルファー横峯さくら選手の父、良郎氏(50)は、タレント時代とは違う厳しさを感じている。

 「さくらパパ」としてテレビで活躍し、07年に民主党から立候補。「教育問題に取り組みたい」と臨んだが、永田町の人間関係は難しい。陳情の数は多く、その対応は予想以上に気を使う。国会質問は6回で、同期の比例区当選議員で最も少ない。

 一方でゴルフ雑誌の取材は絶えず、6月まで3カ月、毎週コラムも担当した。子ども対象のゴルフ教室に電話で助言も続ける。

 「ゴルフを通じた教育」と訴えても周囲は冷ややかだ。「次は出たって通らないよ」

 参議院は47年の第1回選挙から全国区が設けられた。広く国民が支持する識見の高い人を選ぶためだ。全国区は83年に政党が争う比例区になり、01年に個人名での投票もできるようになった。知名度が物を言うだけに、作家の石原慎太郎氏や女優の扇千景氏、政治学者の舛添要一氏など、これまで多くの著名人が当選してきた。

 だが、01年に当選した大橋巨泉氏や田嶋陽子氏は、任期途中で辞任。ほとんど政治活動はしなかった。識見があるかどうか分からないタレント議員も少なくない。

    ■  ■

 「子どもたちに夢を与えたい」(元プロ野球の中畑清氏)、「音楽の違法ダウンロードなどをなくし、納得できる社会をつくりたい」(歌手の庄野真代氏)――。今回の参院選でも、タレントが次々と名乗りをあげている。

 「参院に立候補しませんか?」。小沢一郎・民主党幹事長(当時)の側近から柔道の谷亮子氏(34)に連絡があったのは今年3月。「柔道を続けたい」。初めは固辞したが、次々と政治家から電話がかかってきた。「国会近くに道場もある」「橋本聖子さんは現役を続けながら頑張った」

 国のスポーツ支援は十分ではないと感じていた。「国政にスポーツ選手の生の声を届けたい」。政治家になっても育児と家事は続けると家族と約束し、決意したという。

 5月に立候補を表明し、柔道も続けると語った。すると、「議員の仕事を甘くみているのか」と批判が相次いだ。その頃から、夜に子どもを寝かせると、育児政策などをインターネットで調べ始めている。

 19日のさいたま市の集会に姿を見せると、聴衆は数百人に膨らんだ。「女性が子育てしながら働く環境をつくります」。最近になって、少しずつ政策も語り始めた。

 数々のタレント候補擁立にかかわった奥島貞雄・元自民党幹事長室部長は「有権者はイメージに流されがち。政党はインテリっぽいタレントで浮動票を集めようとする」と話す。

     *

 多様な国民の意思を反映し、大所高所からの議論が期待されるのが参議院だ。だが、衆議院との違いが見えず、その役割が問われている。「良識の府」はどうあるべきなのか。選挙の風景とともに考える。(この連載は高田英、山田優、石井潤一郎、野村雅俊が担当します)

6889チバQ:2010/06/27(日) 02:29:29
■立候補を予定する主な「タレント」(敬称略)

◆民主党
池谷幸雄(元五輪体操選手)
岡崎友紀(女優)
岡部まり(タレント)
桂きん枝(落語家)
庄野真代(歌手)
谷亮子(柔道選手)
長塚智広(競輪選手)
原田大二郎(俳優)
◆自民党
石井浩郎(元プロ野球選手)
堀内恒夫(元プロ野球監督)
三原じゅん子(女優)
◆国民新党
西村修(プロレスラー)
◆たちあがれ日本
中畑清(元プロ野球選手)

6890チバQ:2010/06/27(日) 02:30:31
http://www2.asahi.com/senkyo2010/special/TKY201006220193.html
《参議院って何?:中》落選組転身「誇りどこへ」2010年6月22日
 「国政に復帰させて下さい」。自民党の前衆院議員、佐藤ゆかり氏(48)が11日夜、東京・有楽町で声を張り上げた。

 2005年、小泉純一郎首相が郵政民営化を争点に掲げた総選挙で、民営化に反対した野田聖子氏への「刺客」として岐阜1区に立候補し、比例区で復活当選した。

 だが、昨年の衆院選は東京5区で落選。11人いた秘書を5人に減らし、講演や雑誌への寄稿で政治活動費をまかなって再起を図っていた。そのさなかの今年2月ごろ。「参院選に出てほしい」。党関係者の声が届き始めた。

 政権交代で郵政民営化は後退した。六本木ヒルズに暮らす知人までが子ども手当を受けとれる「バラマキ政策」は、エコノミストとして耐えられない。次の衆院選は3年後になるかもしれない。「もう待てない」

 予算議決や首相指名は衆議院が優先されるが、参議院は解散がなく、6年間政策に打ち込める。1カ月ほど考え、立候補を決断したという。

 片山さつき氏(51)、小坂憲次氏(64)、安井潤一郎氏(60)――。今回の参院選には昨年の衆院選で落選した前衆院議員22人が立候補する。自民党が11人と多いが、「国会改革をしたい」(みんなの党の水野賢一氏)、「僕のテーマは公共事業チェックや教育」(社民党の保坂展人氏)と各党に広がる。

 07年の参院選でも、05年衆院選で落選した前衆院議員11人が当選した。うち8人は、05年の郵政選挙で大敗した民主党だ。「候補者選考が難航し、県連や有権者に推された」。同党の一川保夫氏(68)はいう。

 相次ぐ転身には冷ややかな声もあがる。「転身組は浪人が嫌なんだろう。政党も、後援会を持つ衆院議員経験者の方が新人より有利とみる。双方の利害が一致している」。05年衆院選に落選し、4年後に返り咲いた民主党の衆院議員は指摘する。

 「まるで参議院が失業対策を担っているようだ。衆院議員も参院議員も誇りを失っている」。72年の参院補選に初当選し、参院議長も務めた斎藤十朗さんは嘆く。

 衆院に移りたいと思ったこともあったが、「参院議員は半人前」と衆院議員から見られ、対抗意識が強まった。「公認など許さない」。当時の自民党役員会。衆院の落選者が転身を口にしようものなら、一丸となって反発した。

 参院の独自性を示そうと、議長時代に本会議の押しボタン投票を導入するなど参院改革に取り組んだ。押しボタン投票は、投票結果を記録に残して国民に伝えるのが目的だった。だが、今年3月には代理投票という不祥事が起きてしまった。

 衆院と参院の二院制をとるのは、政党による数の論理が優先されがちな衆院を抑制したり、補完したりする役割を参院に期待するからだ。「安易なくら替えは参院の存在意義を失わせていく」。斎藤さんは懸念する。

 「参議院の将来像を考える有識者懇談会」で委員を務めた評論家の大宅映子さんは「参院には常識的な判断ができる人材が求められる。党議党則に従うなら衆院のカーボンコピーにしかならない。そんな参院はいりません」と批判する。

■05年衆院選落選、07年参院選で当選
 民主党 石井一、川上義博
 自民党 衛藤晟一
 国民新党 自見庄三郎
 たちあがれ日本 藤井孝男など計11人

■09年衆院選落選、10年参院選に立候補予定
 民主党 八代英太
 自民党 片山さつき、小坂憲次、佐藤ゆかり、松浪健四郎
 公明党 長沢広明
 新党改革 萩原誠司
 社民党 保坂展人
 たちあがれ日本 中山成彬
 みんなの党 小野次郎など計22人

 ※敬称略

6891チバQ:2010/06/27(日) 02:31:40
http://www2.asahi.com/senkyo2010/special/TKY201006230325.html
《参議院って何?:下》組織代表「もろ刃の剣」2010年6月23日

 「コンクリートが社名に入る会社から大変な苦情が来る。コンクリートで仕事する人は人間じゃないのか」

 「ご迷惑をかけた方がいれば申し訳ない」

 5月25日、仙台市のビル1階にある宮城県建設業協会の大会議室。「コンクリートから人へ」のキャッチフレーズをめぐり、国会で鳩山由紀夫首相(当時)を攻める自民党の脇雅史氏(65)の姿がスクリーンに映し出された。

 脇氏が壇上にあがると約350人の聴衆から大きな拍手。「地域を支える建設業。これ以上、公共事業を削られるわけにはいかない」と訴えた。

 元建設省キャリア官僚で、3期目を目指す脇氏。すでに47都道府県の建設業協会支部を2巡した。参院選公示後に3巡目に突入する予定だ。

 八ツ場(やんば)ダム中止を「法律違反で国家権力の乱用」と強く批判する脇氏は、2008年分の政治資金収支報告書によると、ゼネコンや建材メーカーなど37企業・団体から計725万円の献金を受けている。建設業界と一体のように見える政治活動。脇氏は「任期が長く、議論を尽くす参院には、色々な分野の専門家を集めるべきだ」と強調する。

 「強い社会保障をつくろうじゃありませんか」。JR名古屋駅前で12日、民主党の直嶋正行・経済産業相(64)が約1500人の聴衆に訴えた。

 「連合愛知」ののぼり旗がはためく中、箱を持った男性が聴衆から参加券を回収した。連合を通して参加券が各労組に配られており、回収して出欠を確認するという。トヨタ出身で自動車総連副会長を務めた直嶋氏は3期目。組合員77万人を抱える自動車総連が支える。

 今年2月の衆院予算委員会。直嶋氏の公設第1秘書が、トヨタ自動車労働組合や全トヨタ労働組合連合会と兼職して年636万円の報酬を受け、第2秘書も年600万円を手にしていることが指摘された。

 経済産業省は自動車業界の監督官庁。「職務への公平性や透明性に疑念が出てくると思わないか」。公明党議員の追及に、直嶋氏は「大臣の業務は公平中立に行っている」と答えた。その後、この2人の秘書は辞職した。

 比例区がある参議院。業界や労組が組織の意向を政治に反映させようと候補者を擁立してきた。01年には得票の多い候補者から当選する非拘束名簿式になり、組織代表はさらに当選しやすくなった。

 組織代表を「もろ刃の剣」だと言うのは、元NHK解説委員で今回引退する自民党の浅野勝人氏(72)。「法律や規制など、その職域の政策に極めて明るく、余人をもって代え難い」のが組織代表だが、「自分の組織に有利な考えをはめ込んでくる。一般社会からかけ離れ、政治的に動くこともある」と、国民に不利益が生じる可能性を指摘する。

 政党の枠組みで意見が集約されることが多い衆議院と違い、参議院は多様な民意の反映が期待される。元参議院法制局長の浅野一郎・元徳山大学長は「参院が独自性を発揮するためには、組織代表が当選しやすい全国区の見直しを考える必要がある」と話す。

 ■業界や団体の支援を受ける主な立候補予定者と経歴(敬称略)
 <民主党>
加藤敏幸  現 電機連合顧問
小林正夫  現 電力総連顧問
津田弥太郎 現 JAM参与
直嶋正行  現 自動車総連顧問
那谷屋正義 現 日教組役員
松岡徹   現 解放同盟書記長
柳沢光美  現 ゼンセン同盟顧問
石橋通宏  新 情報労連役員
江崎孝   新 自治労役員
田城郁   新 JR総連役員
難波奨二  新 JP労組役員
 <自民党>
西島英利  現 日本医師会理事
水落敏栄  現 日本遺族会顧問
脇雅史   現 全国建設業協会が推薦
藤井基之  前 日本薬剤師連盟顧問
高階恵美子 新 日本看護協会理事
門伝英慈  新 JA団体役員

 <国民新党>
長谷川憲正 現 全国郵便局長会顧問

6892チバQ:2010/06/27(日) 02:55:30
読売序盤情勢調査を整理 (解説はたぶん不要)

■1人区
青森:自民>民主
岩手:民主>>自民
秋田:自民=民主
山形:自民=民主
栃木:民主=自民=みん
群馬:自民>>民主
山梨:民主>>自民
富山:自民>民主
石川:自民>>民主
福井:自民=民主
三重:民主=自民
滋賀:民主>自民
奈良:民主>>自民
和歌:自民>>民主
鳥取:自民=民主
島根:自民>民主
岡山:民主>>自民
山口:自民>民主
徳島:民主=自民
香川:自民=民推
愛媛:自民>民主
高知:民主=自民
佐賀:自民>>民主
長崎:自民=民主
熊本:自民=民主
大分:民主=自民
宮崎:自民=民主
鹿児:自民=民主
沖縄:自民>>
民主5〜10〜19、自民10〜19〜24、みん0〜0〜1
(福井・三重・宮崎・鹿児島が意外性あり)

6893チバQ:2010/06/27(日) 02:55:57
■2人区__当選┃落選
北海:自民>民新=民新  (民主徳永が前、藤川が後ろ)
宮城:民現>自民>民新=自推=みん
福島:民現=自民
茨城:自民>民現=民新
新潟:民現>自民=社推
長野:民現>自民=民新
岐阜:自民=民現
静岡:民現=自民>みん
京都:民現>自民
兵庫:自民=民現>みん=民新
広島:自民=民現
福岡:民現>自民
民主12〜12〜13、自民10〜12〜12、社推0〜0〜1
(新潟・長野で自民ゼロの可能性あり)

■3人区_____当選┃落選
埼玉:自民=民新=民現>公明=みん=共産  (民主2議席と予測)
千葉:民新=自現=みん>自新=民新     (民主小西が前、道が後ろ)
神奈:自民>民現=みん=民現>共産     (民主千葉が前、金子が後ろ)
愛知:民新=自民>民新>みん=共産     (民主斉藤が前、安井が後ろ)
大阪:民現=自民=公明>民新=みん=共産

民主7〜7〜8、自民5〜5〜5、公明1〜1〜1、みん1〜2〜2
(全体的に激戦)

■5人区___________当選┃落選
東京:民現>自現=民現=みん=公明=自新=共産(民主レンホウが前、小川が後ろ)

民主1〜2〜2、自民0〜1〜2、公明0〜1〜1、みん0〜1〜1、共産0〜0〜1


民主25〜31〜42、自民25〜37〜43、公明0〜2〜2、
みん1〜3〜4、共産0〜0〜1、社推0〜0〜1

6894チバQ:2010/06/27(日) 02:56:15
■みんなの党擁立状況(四十七士作戦?AKB48作戦?)
北海2:中川賢一(43) 
青森1:
岩手1:
秋田1:■寺田典城(70)
山形1:川野裕章(50)
宮城2:菊地文博(50) 
福島2:菅本和雅(40) ■小熊慎司(41)
栃木1:荒木大樹(39) ■米田雅子(54)
群馬1:資格上野宏史(39)
茨城1:大川成典(46)
埼玉3:小林司(39)
千葉3:水野賢一(43) 
神奈3:中西健治(46) ■山田太郎(43)
山梨1:■小野次郎(56)
東京5:松田公太(41)■田中朝子(50) ■真山勇一(66)
新潟1:宮越馨(68) 
富山1:■柴田巧(49)
石川1:
福井1:
長野2:井出庸生(32)
岐阜1:
静岡2:河合純一(35)
愛知3:薬師寺道代(46)
三重1:矢原由佳子(34)
滋賀1:■蔦田恵子(48) 
京都2:中川卓也(50) ■清水鴻一郎(64)
大阪3:川平泰三(53) 
兵庫2:井坂信彦(36) ■後藤啓二(50)
奈良1:
和歌1:
鳥取1:
島根1:桜内朋雄(41) 
岡山1:
広島2:
山口1:
徳島1:
香川1:
愛媛1:■桜内文城(44) 
高知1:
福岡2:佐藤正夫(55)
佐賀1:■田中茂(52)
長崎1:中嶋徳彦(35)
熊本1:本田顕子(38)
大分1:
宮崎1:
鹿児1:
沖縄1:

6895名無しさん:2010/06/27(日) 09:11:05
>>6892
>富山:自民>民主

地元紙でもほぼ同様の情勢

野上氏ややリード、相本氏追い上げ 参院選富山県内世論調査
http://webun.jp/news/A390/knpnews/20100627/19395
 北日本新聞社は26日、共同通信社の電話世論調査を基に取材で得た情報を加味して、参院選富山選挙区(改選1)の序盤情勢を探った。自民元職の野上浩太郎候補がややリード。民主新人の相本芳彦候補は無党派層への食い込みを図り、追い上げている。共産新人の高橋渡候補は政策を訴え浸透を図っている。現段階で37・5%がだれに投票するかを決めておらず、情勢は流動的だ。

 野上候補は、公示の24日から3日間で、県内全域の自民党支部ごとに街頭出陣式に臨んだ。国会議員や県議、市町村議を中心に、強固な党の組織を生かして足元を固める。自民支持層の8割から支持を受け、公明支持層の約半数を取り込んだ。地元の旧富山市で優位に戦いを進める。

 相本候補は前原誠司国土交通相、枝野幸男幹事長ら閣僚・党幹部が相次いで富山入りし、元民放アナウンサーの知名度も生かして追い上げる。民主支持層の6割強を固めたほか、社民支持層の8割弱に浸透。首相交代による党支持率のV字回復を追い風に、無党派層へアピールを目指す。

 高橋候補は公示初日から県内全域で街頭活動を徹底。党の県議や市町議もフル稼働し、消費税増税の反対や沖縄の米軍普天間基地の無条件撤去などを強く訴える。共産支持層をほぼ固め、政策の浸透を図る。

 県内有権者の約35%を占める無党派層は、2割強が野上候補、2割弱が相本候補を支持するものの、約半分が投票先を決めていない。無党派層の動向が今後の情勢を左右しそうだ。男女別では野上候補が女性の支持でやや優位。

 だれに投票するかを「決めている」は40・8%、「だいたい決めている」は20・2%で約6割が決定済み。「まだ決めていない」は37・5%。

 調査はコンピューターで無作為に電話番号を発生させて電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で参院選公示の24日から26日までの3日間行い、県内有権者の543人から回答を得た。

6896小説吉田学校読者:2010/06/27(日) 09:43:09
まあ、選挙というのは、古来から「勝手な税金制定へのけん制」が目的でありますから、増税を旗印に戦う政党という見たことのない選挙光景がこれから繰り広げられます。
私なんぞは、安倍内閣のころでしょうか、確か「消費税アップは時間の問題」と書き込んだ記憶がありますので、もはや覚悟している方なんですけどもね。
とはいえ、橋本内閣が崩壊したのは、減税に関する発言が大ブレしたからであります。軌道修正をするとブレると言われる、軌道修正しないと増税反発が強くなると、まさにジレンマに陥る可能性があるわけで、民主党のこのムダ削減を第一義的に言う「軌道微修正」はまさに苦肉の策でしょうか。
この作戦、終盤情勢にどう出るか。

過半数微妙の予想、民主に緊張感・自民は攻勢
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news2/20100626-OYT1T00794.htm

 民主党は、読売新聞社の参院選序盤情勢調査で与党の過半数維持が微妙となっていることを受け、緊張感を強めている。
 枝野幹事長は26日、長崎県佐世保市で記者団に、調査結果について、「国民は各党の主張を見ながら迷っている状況ではないか」と述べ、党の主張が十分浸透していないという見方を示した。
 そのうえで、「特に無駄の削減、強い社会保障、強い財政、強い経済を訴えていけば、理解を得られる」と語り、支持拡大に全力を挙げると強調した。
 民主党内では、菅首相が消費税率10%に言及したことへの反発を警戒する声が広がっている。特に、情勢調査では、北陸や山陰、九州など、自民党の地盤が強い1人区で劣勢となる例が多かったことで、「経済情勢が厳しい地方で増税の主張は深刻な痛手だ」という意見が出ている。
 このため、党執行部は1人区へのてこ入れを強め、「増税の前に無駄を削減する」という立場を徹底させる方針だ。
 一方、自民党の谷垣総裁は26日、「1人区が勝負どころだ。有利不利といってもわずかな違いで、すぐ変化する状況ではないか」と記者団に語り、1人区で攻勢を強める姿勢を示した。
 また、「自民党支持者にも当然、増税へのアレルギーはあるが、首相発言は唐突だったから『なんなんだ』という気持ちは強いだろう」と述べ、消費税論争は民主党に不利に働いているという見方を示した。
 公明党の山口代表も「民主党は消費税を突然言い出し、国民の反発を買っている。あまりの唐突感と準備のなさに国民は不安を感じている」と指摘した。

6897チバQ:2010/06/27(日) 10:01:55
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20100625/341656
【とちぎ参院選】国政、県政のねじれ鮮明 自民陣営・応援に首長続々 民主陣営・業界団体の姿も
(6月25日 05:00)
 参院選が公示された24日、栃木選挙区(改選数1)では自民党候補の出陣式に福田富一知事や佐藤栄一宇都宮市長が駆け付け、県政界で最大勢力の自民党への軸足を鮮明にした。政権与党の民主党候補の出陣式では、同党県連幹部が知事らの姿勢を批判し、国政と県政の「ねじれ」の実情をあらためて示した。一方、両党の公認候補の出陣式に足を運び、「二また」でバランスをとる業界団体の姿も目立った。

 「みなさんの力をお借りしたい。私も努力する」。自民党新人の選対最高顧問を務める福田知事は出陣式の壇上で語った。民主党の現職陣営には前日の23日、自らの後援会幹部を通して激励文を届けたが、対応の差は明らかだ。ただ演説では民主党批判などは口にしなかった。

 佐藤市長は民主党への対抗心をむき出しにした。来春の統一地方選にも言及し、「ここで(民主党の)勢いを止めておかないと、県議や市議の先生の選挙に影響する」と危機感もあおった。

 自民陣営は各地で出陣式を行い、小山市では壬生、岩舟の両町長、真岡市では同市長や益子町長が出席した。

 宇都宮市で行われた民主現職の出陣式には、応援に駆けつけた首長の姿は無かった。総合選対委員長の谷博之同党県連代表は「政治はバランス。残念ながら今の知事、宇都宮市長は別の方向に行っている」と厳しく批判した。

 民主の出陣式には19の業界団体から幹部らが出席、政権与党として食い込みを図っていることを示した。出陣式のあいさつで、日本行政書士政治連盟栃木会の住吉和夫会長は「国民生活安定のため当選を」とエールを送った。

 ただ民主、自民両党に配慮する団体も目立ち、県興農政治連盟は伊沢茂会長が民主と自民の出陣式をはしご。伊沢会長は「両方(の候補を)推薦しているから」と話した。

 県トラック協会も両陣営に出席。関谷忠泉会長が自民、笠原秀人副会長が民主の出陣式に出た。県医師連盟は「業務の都合」で、どちらにも姿を見せなかった。

6898名無しさん:2010/06/27(日) 11:53:41
兵庫のみんなが頑張っていることになっているけど、神戸市内中心部だけの
話じゃないのかな。昨日神戸近郊の地方都市で大雨の中街頭演説頑張ってた
けど足を止める人は皆無(雨だからしょうがないけど)。ビラもあまり受け
取ってもらえてなかったし。(ちなみに、地方都市で「地方への金のばら
撒き反対」みたいな演説をしているのには苦笑)
あの浮世離れした公約って、民主の七転八倒を見た後の国民に、本当に実現
性あるものと見られているのだろうか...

6899神奈川一区民:2010/06/27(日) 12:09:02
【話題】参院選出馬・鳩山太郎氏の「美人すぎるウグイス嬢」、実はNEWS・山下智久の実妹だった

日に日に熱を帯びる参院選の中、“美人すぎる”ウグイス嬢がいると話題になっている。
長い髪に抜群のスタイルで有権者を魅了するのは、新党改革の比例代表から立候補している
鳩山太郎氏(36)の選挙スタッフ、山下莉奈さん(22)。駅前などで選挙ビラ代わりの
丸形うちわを配れば、受け取ったサラリーマンが振り返るほどの美しさだ。

この春、大学を卒業した莉奈さんは太郎氏の父・鳩山邦夫元総務相の秘書に。参院選では
太郎氏の街宣カーに同乗し、有権者に支持を訴える。街頭に出れば炎天下で演説する
太郎氏に「頑張ってください」と声をかけるなど気配りも忘れない。

学生時代は「莉奈」の芸名でグラビアアイドルとしても活躍、実兄は人気アイドルグループ
「NEWS」の山下智久(25)だというから納得。就職を機に芸能界からは引退した。
笑った目元が山Pそっくりの莉奈さんだが、将来は政治家?と尋ねると「いえいえそんな
恐れ多いです」。美人すぎる国会議員誕生の可能性あり!?

ソースはhttp://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/06/26/16.html
美人すぎるウグイス嬢として話題になっている山下莉奈さん
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/06/26/images/KFullNormal20100626141_l.jpg

6901名無しさん:2010/06/27(日) 15:11:48
>>6900
自民は支持層を固めてるけど
民主は6、7割程度という選挙区がかなりある
今後どうやって固めていくかだな
接戦区はもちろん、リードを許しているところもまだまだ分からない

6902チバQ:2010/06/27(日) 16:13:44
>>6892-6893
朝日序盤情勢調査を整理 (解説はたぶん不要)

■1人区
青森:民主>自民
岩手:民主>>自民
秋田:自民=民主
山形:民主=自民
栃木:民主>みん=自民
群馬:自民>>民主
山梨:民主>>自民
富山:自民>民主
石川:自民>>民主
福井:自民=民主
三重:民主>>自民
滋賀:民主>>自民
奈良:民主>>自民
和歌:自民>>民主
鳥取:民主=自民
島根:自民>民主
岡山:民主>>自民
山口:自民>>民主
徳島:民主>改革=自民
香川:自民>民推
愛媛:民主=自民
高知:民主>自民
佐賀:自民>>民主
長崎:自民=民主
熊本:自民=民主
大分:民主>>自民
宮崎:自民>民主
鹿児:自民=民主
沖縄:自民>>

6903チバQ:2010/06/27(日) 16:14:11
■2人区__当選┃落選
北海:民新=自民>民新  (民主徳永が前、藤川が後ろ)
宮城:民現=自民=民新>自推=みん
福島:民現=自民
茨城:自民>民現>民新
新潟:民現>自民>社推
長野:民現>自民>民新
岐阜:自民>民現=民新
静岡:自民>みん=民現
京都:民現>自民
兵庫:民現>自民>みん
広島:自民=民現>民新
福岡:自民=民現

■3人区_____当選┃落選
埼玉:自民>民新>公明=民現>=みん
千葉:民新=みん=自新>民新>自現     (民主小西が前、道が後ろ)
神奈:自民>民現=みん=民現        (民主千葉が前、金子が後ろ)
愛知:民新=自民>民新>みん        (民主斉藤が前、安井が後ろ)
大阪:民新>公明=自民>民現=みん

■5人区___________当選┃落選
東京:民現=民現>公明=自現>共産=みん=自新(民主レンホウが前、小川が後ろ)

6904チバQ:2010/06/27(日) 16:28:31
>>6830
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100624/elc1006241438032-n1.htm
【参院選公示】石原都知事が激怒、演説中の「白真勲コール」に「日本人ならルールを守れ!!」
2010.6.24 14:37

 「日本人ならルールを守れ!!」

 都内で行われたたちあがれ日本の参院選第一声の際、“応援団長”として演説をしていた石原慎太郎・東京都知事が激怒する場面があった。演説中に近くで民主党比例代表候補の白真勲氏に対する「白真勲コール」を聞かされたためだ。

 新宿駅西口の小田急百貨店前で24日午前11時すぎ、たちあがれが演説を開始した。ところが、与謝野馨共同代表の演説中に、100メートルも離れていない京王百貨店前に白真勲氏の宣伝カーが止まり、鈴木寛文部科学副大臣らが演説を始めた。

 与謝野氏は演説を終えると、すぐさま白氏の宣伝カーに直行、「公党間の約束で決めた場所に勝手に入ってくるな」と白陣営に抗議した。鈴木氏らは一時演説を中断させたが「公道でやるのだから自由だ」と拒否し、結局演説を強行した。

 与謝野氏はその後、怒りを抑えきれないまま、記者団らに「政治生活でこんな選挙妨害をされたのは初めてだ。これこそ民主党の姿だ」。

 小田急百貨店前では共産党、たちあがれ、公明党の順で街頭演説をすることになっていた。

6905チバQ:2010/06/27(日) 16:29:32
http://osaka.yomiuri.co.jp/eco/news/20100618-OYO8T00254.htm
百貨店不況続く中…阪神売り上げ好調
庶民性受け 6か月連続プラス


阪神百貨店梅田本店地下1階にある人気のラスク店「ガトーフェスタハラダ」(17日)=長沖真未撮影 全国的に百貨店の苦境が続く中で、阪神百貨店梅田本店(大阪市北区)が好調だ。5月の売上高は前年同月比16.8%増と6か月連続のプラスだった。食料品を中心に値頃感ある品ぞろえにこだわってきたことが、節約志向の時代に支持されている。

(船木七月)

 安川茂・本店長が「地下1階が玄関」と言う通り、阪神梅田本店の業績を引っ張るのは地下の食料品売り場だ。売上高に占める割合は約半分と、全国平均の約3割を大きく上回る。

 リーマン・ショック後の不振に苦しんでいた09年8月末に行った全館改装では、人気の洋菓子売り場の面積を3割増やした。その時に新規出店した人気ラスク店「ガトーフェスタハラダ」は、16枚入り609円など手頃な価格が受けて、ほぼ終日、行列が絶えない。

 名物「いか焼き」などが楽しめる立ち食いコーナーも根強い人気がある。大阪市内の50歳代女性は「品ぞろえが豊富で値段も庶民的。気軽に買い物ができるのがいい」と評価する。

 婦人向け衣料品なども、改装の際に身長が低めの中高年向けにSサイズ売り場を拡充したことや、隣接する阪急梅田本店と比べて平均単価が3割程度安いことが奏功し、売り上げを伸ばしている。

 安川本店長は「呉服屋を発祥とする他の百貨店と異なり、阪神は駅の売店からスタートした。その原点に返り、日常の買い物を気軽にできる店作りに注力してきた」と話す。

 ただ、好調さの背景には、阪急梅田本店や大丸梅田が改装のため売り場面積を前年比約4割減らしているという事情もある。難波にある高島屋大阪店が3月の増床完了以降、売り上げを増やしており、梅田地区のライバル店の増床・開業が相次ぐ11年春以降も優勢を保てるかどうかは不透明だ。

 さらに、阪神の場合、さんのみや・阪神食品館(神戸市)を4月に休業させるなど梅田本店以外の状況は厳しい。衣料品に比べて利幅が薄い食料品頼みの店舗経営では、売り上げの伸びに限界があるとの見方もある。

(2010年6月18日 読売新聞)

6906チバQ:2010/06/27(日) 16:30:55
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100617-OYO1T00254.htm
<参院選・選択の風景>小沢ガールズ孤立、京都府連「擁立は1人」


河上氏は毎日50回の辻立ちを繰り返す。小沢前幹事長のポスターを掲げて支持を訴える(15日、京都市南区で)=川崎公太撮影 16日午後7時前、参院選日程を決める臨時閣議が首相官邸で開かれた。その後の閣僚懇談会。官房副長官の福山哲郎(48)ら改選議員に向かい、官房長官の仙谷由人が語りかけた。

 「帰ってきてください」

 福山は参院選京都選挙区(改選定数2)で民主党候補として3選を目指す。仙谷の言葉に思わずうなずいた。

 この日も、首相の菅直人とカナダの首相との電話会談に同席するなど、官邸での執務を続けた福山は、同党前幹事長の小沢一郎と距離を置く。鳩山政権末期に底が抜けた内閣支持率をV字回復させた菅の「脱小沢」人事の一人だ。

 「初当選の時、選挙最終日にわざわざ応援に来てくれたのが菅さんでした」。新内閣発足後に初めて地元入りした福山は12日、京都・四条河原町でマイクを握り、人気首相との親密ぶりをアピールした。500人を超す聴衆からの拍手で、熱気が膨らんだ。

 半月前の5月下旬には、政治とカネ、普天間問題で鳩山退陣論が噴き出していた。「なんでここを通るんや」。府南部で同党の街宣車を走らせた京都府宇治市議(33)は行く先々で無視されたり、罵声(ばせい)を浴びせられたりしたという。

 しかし、首相交代で「風」は一変。福山は「有権者の期待を感じる。ただ逆に、応えるのは大変だ。政治とカネの問題でも、襟を正さなければいけない」と語る。

 「脱小沢」が加速する党内。ただ、参院選での小沢の影はなお残る。「競い合ってこそ、支援の輪を広げることができる」との小沢の方針で、改選定数2の全12選挙区のうち、京都を含む11選挙区に民主系候補を2人立てた。

 京都で2人目の公認候補となる河上満栄(39)は、昨夏の衆院選で初当選した「小沢ガールズ」の1人。小沢に推され、3月、衆院の議席を捨てる異例のくら替え立候補を決めた。

 今月12日、河上は京都市上京区の路地裏に立った。「『国民の生活が第一』の政策を実現します」。小沢のポスターを背に、小沢が掲げたキャッチフレーズを叫んだ。

 ただ、小沢主導の候補者決定に、地元は反発した。同党府連幹部は出馬発表すら、2時間前まで知らなかった。

 最大の支援組織で福山を推薦する連合京都は「2人当選は無理」と、河上の推薦を見送った。地元議員らの大半も福山支援に力を注ぐ。

 河上の頼りは小沢が派遣した秘書だ。「徹底的に外に出せ」との小沢の指示で、辻(つじ)立ちは2000回を超えた。だが、実働組織がなく、演説と同時に秘書らが行うポスター張りも1日10枚がやっとだ。

 小沢の辞任後、「不安がないと言えばウソになる」と漏らす河上を、府連幹部は「民主票が分散すると共倒れになる。実態は2人擁立じゃない。福山1人だ」と突き放す。

 小沢の遺産を抱えながら、「脱小沢」で「風」を取り込む民主。対立陣営からは「小沢隠し」の指摘が相次ぐ。

 共産議席の奪回を目指す新人の成宮真理子(40)は「看板が変わっても、中身が変わるのか」と批判。自民現職の二之湯智(65)も「国民をだました鳩山政権のナンバー2だった菅さんの責任は大きい」と訴える。

 小沢を「悪魔」と批判したこともある元自民党幹事長の野中広務(84)は言う。

 「小沢さんが辞めて、民主党は大きく変わった。ただ、脱小沢が完全にできなければ、政権の成功はない」
(敬称略、社会部 西山幸太郎、京都総局 沢野未来)

     ◎

 昨年の政権交代後、初めての本格的な国政選となる参院選。6月24日の公示を前に、大きく様変わりした「選択の風景」を歩く。

(2010年6月17日 読売新聞)

6907チバQ:2010/06/27(日) 16:31:32
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100618-OYO1T00197.htm
<参院選・選択の風景>自民王国 必死の防戦


集会の参加者を握手で送り出す青木一彦氏(右端)。父を支えてきた人らの列が続く(17日夜、島根県安来市で)=前田尚紀撮影 姿を見せない「父」に誰もが思いを巡らせていた。

 「父の志を受け継ぎ、この身をふるさとにささげる気持ちで戦う」

 17日夜、島根県安来市の市民会館。参院選島根選挙区(改選定数1)に自民党から立つ新人の青木一彦(49)は、決起集会の会場を埋めた約600人に向かい、訴えた。

 「父」は、前同党参院会長、青木幹雄(76)。「参院のドン」と呼ばれた。

 初めて野党で臨む参院選で5選を目指した幹雄は5月13日、脳梗塞(こうそく)で入院した。同党県連が後継指名した一彦は、幹雄の秘書で長男。「世襲」だった。

 同月22日に、宍道湖に近い松江市のホテルで開かれた一彦後援会の発会式で、後援会長を務める前同党幹事長、細田博之(66)が「再スタートの初日だ」と気勢を上げた。だが、幹雄後援会で副会長を務めた県医師連盟の委員長の姿はなかった。同連盟は6月、選挙区の自主投票を決めた。委員長の佐藤充男(79)は「この人に入れろと言うのは時代錯誤だ」と距離を置く。

 自民王国・島根。竹下登元首相を輩出し、政権交代が起きた昨夏の衆院選でも、自民党が小選挙区2議席を守り抜いた。しかし、野党転落後、ここでも業界団体の自民離れが進む。

 国や自治体の公共事業などへの1人当たりの投資額は、島根が20年連続全国トップだが、その額は今、ピークの半分。建設業界からも「仕事もないのに従業員に『自民党を応援しろ』とは言えない」と悲鳴が漏れる。

 自公政権時代、選挙区で自民候補を支援してきた公明党県本部代表の三島治県議(60)も「特定候補を支持しない」と話す。

 従来の集票マシンが衰える中、倒れる前の幹雄が最後の頼りとしたのは、地縁・血縁だった。1月の出馬表明後、隠岐諸島にある人口650人の知夫里(ちぶり)島まで、選挙区をくまなく回った。

 集会所もない小さな集落にも分け入った。民家の座敷を借りて車座で座り込み、住民らとひざを突き合わせた。竹下元首相の後援者や付き合いのあった元議会関係者らも姿を見せた。幹雄は「周りが心配するぐらい、まじめに活動している」と誇らしげに語っていた。

 一彦も今、幹雄と同じように地域に入り込み、「父の背中を見て育った」と親子のきずなを強調する。重鎮の自民県議は「落としちゃいかんのでね、ミキさんの子供だからね」と話す。

 一方、地元民放のアナウンサー出身で民主党から立候補する新人の岩田浩岳(34)は「国では政権交代し、新しい政治が始まっている。島根でも政治の流れを変えたい」と、自民王国にも政権交代を迫る。ただ、民主党県連代表代行の石橋富二雄(62)は「票は地域が持っている。でも、地域に行けば何も変わっていない。それが都会とは違う」と地縁・血縁で固められた壁を実感する。

 病に倒れる前、幹雄は周囲にこう漏らしたという。

 「根の生えた組織は逆風になればなるほど、負けてなるかと強くなる」

 (敬称略、社会部 松永喜代文、松江支局 近藤修史)

(2010年6月18日 読売新聞)

6908チバQ:2010/06/27(日) 16:36:06
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100619-OYO1T00437.htm
<参院選・選択の風景>風向き変わる「第3極」…大阪選挙区
橋下知事に秋波送る


みんなの党の渡辺喜美代表、日本創新党の中田宏代表幹事、新党改革の舛添要一代表(左下から時計回り)。大阪府の橋下徹知事(右下)の言動も意識する “第一声”は、長年、サラリーマンとして通った職場の前で上げた。

 「今の政治家に政治を任せていいと思っていますか。自民から民主に変わって、この国は変わりましたか」

 国会閉会の翌17日。参院選大阪選挙区(改選定数3)に挑むみんなの党の新人で、元阪急百貨店部長の川平泰三(53)は、大阪・キタの同百貨店前で初めて演説した。1日延べ約220万人が行き交う百貨店激戦区。消費者の好みを探り、売れ筋を見極めてきたこの街で、今度は票を呼び込もうと訴えを響かせた。

 川平が立ち去ると、約200メートル離れた場所で新党改革の新人、山分ネルソン祥興(36)がマイクを握った。さらにその後、日本創新党の新人、浜野夕希子(34)が現れ、同じ一角で声を張り上げた。

 大阪は「風」の吹く街だ。タレント議員、無党派知事、初の女性知事――。キタやミナミにあふれる人々が誕生させてきた。

 その大阪で、民主党でも、自民党でもない「第3極」の各党が、無党派層を狙って次々に候補者を擁立する。参院選では政党候補者だけで10人が立つ見通しで、屈指の激戦区となる。

 なかでもみんなの党は、鳩山政権末期、各種の世論調査で民主、自民両党に続く「第3党」に躍り出た。5月中旬に大阪を訪れたみんなの党代表の渡辺喜美は「3日連続で(各地に)候補者を擁立した」などと強気の表情を見せていた。

 ところが首相交代で風向きが変わる。

 政党支持率で民主党はV字回復し、みんなの党は後退。民主党大阪府連幹部は「民主に失望した人たちが支持していただけ。うちが復活したら、みんなの党は消える」と話し、もはや脅威ではないと強調した。

 風を取り戻したい新党は、就任以来、高い支持率を維持する大阪府知事の橋下徹に、そろって秋波を送る。

 今月17日、ミナミの高島屋前でマイクを握った新党改革代表の舛添要一が、買い物客らに語りかけた。

 「役所が邪魔する。規制がある。橋下知事に電話をかけて言いました。『自由な都市、作りませんか』。知事も大賛成だ」

 大阪特区構想を披露し、橋下との親交を印象づけた。

 みんなの党の渡辺も大阪での講演会で、「(橋下の提唱する)大阪都構想はおもしろい。勝手連で構想を応援するのも考えたい」。日本創新党代表幹事で、昨夏の衆院選前には橋下らと「首長連合」を作った中田宏は、「知事とはあうんの呼吸。目指すところは一緒」と協調関係をアピールする。

 ただ、ラブコールを受ける橋下は「国政にスケベ心が出たら、一気に府民は離れていく」とつれない。その一方で、新党に「期待しています」とエールを送り、「政権交代は今までの仕組みが変わるきっかけ。いよいよ本気の動きが出てきて、国民も真剣に選挙を注視しないといけない時代になった」と参院選の行方を見守る。

 何が有権者をひきつけ、票はどこに向かうのか。公示日の24日、候補者たちは風を求めて街に走り出す。

 (敬称略、社会部 諏訪部敦)

6909チバQ:2010/06/27(日) 20:21:30
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001006220003
【政党票流・上】元「自民王国」
2010年06月22日


自民党支部の会合で話す宇野治氏(奥左)。右は党公認で参院選に出馬する武村展英氏=守山市

【地盤溶解 手探りの進路】 


 「ひと昔前、滋賀県は自民党王国と言われていた」


 6月7日、草津市で開かれた自民党滋賀3区支部の総会。県議会議長の吉田清一氏(63)は、昨年の衆院選でゼロになった党国会議員の議席奪還をめざす参院選を目前に控え、往時から様変わりした党の現状を語った。


 滋賀では党公認の新顔、武村展英氏(38)が、民主党現職の林久美子氏(37)に挑む。だが、3区支部の党員数は、2008年度の2100人から昨年度、一気に千人減っていた。「これが現実の数字だ」。党県連によれば、県内の党員数は今年、初めて1万人を切った。


 「過去の栄光を引きずって、国民のための政治をやってきたのかどうか。じっくり反省しなければならない」


【公共投資先細り】


 「王国」だったころ、滋賀の自民党からは総理大臣も輩出した。故・宇野宗佑氏。現在の滋賀3区にある守山市に拠(よ)り、中選挙区時代の滋賀全県区で、宗佑氏の議席は元防衛庁長官の故・山下元利氏とともに指定席だった。


 「当落より、山下氏とのトップ争いを制するかどうかの戦いだった」と、宗佑氏を支援してきた守山市の片岡新一さん(56)は言う。


 自民党政権時代、地方経済は大型の公共事業に支えられた。宗佑氏は氾濫(はん・らん)を繰り返す野洲川の河川改修に尽力した功績などで、守山市の名誉市民になった。


 「お金が回ってみんなが潤った。大臣ポストを得たあとの宗佑さんの人気は守山で圧倒的。市内でわざわざ選挙運動するまでもなかった」


 時代は変わった。バブル崩壊後の失われた10年を経て、公共投資のパイはどんどん細っていった。相前後して宗佑氏の地元の守山をはじめ草津、栗東、野洲の4市でつくる滋賀3区は、関西のベッドタウンとして発展。無党派の若い世代が流入した。


 昨年の衆院選滋賀3区で、宗佑氏の娘婿の宇野治氏(62)は民主党の三日月大造氏(39)にほぼダブルスコアで大敗。比例復活もならず下野した。比例復活した03年と05年の選挙で得票1位を死守した地元の守山市でも、昨年は9千票差をつけられる惨敗だった。


 「組織を固めても、民主の風の前にはどうにもならなかった」。今は宇野氏を支える後援会「治友会」会長の片岡さんは振り返る。


 昨年末、宇野家は義父の生家である旧中山道守山宿の造り酒屋「宇野本家」の土地と建物を守山市の公社に売却した。日本酒の需要の伸び悩みなどから業績が低迷しており、清酒「栄爵」で知られた1872(明治5)年創業の宇野本家もこれを機に清算された。資産を整理し出直しを期すが、党勢回復への道は険しい。


【つかめぬ無党派】


 宇野氏の女性支持者たちでつくる後援会「すずらん会」会長の辻ひとみさん(63)は、今年に入って一緒に党を支えてきた仲間数人から手紙を受け取った。年間4千円を支払う党籍の更新手続きをしないという内容だった。ある手紙にはこうつづられていた。「いましばらく自民党を休ませてください。民主党には入りません」


 参院選公示1週間前の17日、草津市であった3区支部の選対会議。出席者は、支部長の宇野氏ら幹部に対して危機感をあらわにした。


 「身内ばかり集まる個人演説会をあちこちでやっても意味がない」「もっと本人が街頭に出て有権者と触れ合う機会を増やさなければ、浮動票はつかめない」


 菅直人政権の誕生後、支持率の回復が著しい民主党とどう戦うか。結論は容易に出ず、次回の会議に持ち越された。


  ◇


 選挙という舞台で、政党の立ち位置が揺らいでいる。無党派層の動向が勝敗を左右し、従来の組織選挙で立ち行かなくなった政党のいまを、湖国で見た。

6910チバQ:2010/06/27(日) 20:23:50
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20100622ddlk26010688000c.html
戦いの図式:参院選きょうと/上 民主 複数擁立、互いに危機感 /京都
 「この会に出ると決めた時はまだ、僕の部下だったんですよ。菅さんから『ちょっと福山くんをくれや』と言われまして」。菅政権発足直後の今月12日、民主党府連が京都市内のホテルで開いた集会。堅物のイメージが強い岡田克也外相の冗談に、隣に立つ現職の福山哲郎氏(48)も表情を緩めた。

 福山氏は04年の参院選は野党にもかかわらず、自民党候補に12万票以上の大差をつけトップ当選を果たした。政権奪取後は副外相という要職を務めて知名度は上昇、連合京都の全面支援を受けて選挙戦を優位に進めるはずだった。

 しかし、「複数改選区に複数擁立」の方針を、小沢一郎・前党幹事長が打ち出したのだ。改選数2の京都でも、09年衆院選比例で初当選したばかりの河上満栄氏(39)に白羽の矢が立った。共倒れの懸念から反発した党府連は、新人の河上氏の立候補を認める代わりに党本部がその支援活動に責任を持つよう条件を付けた。

 首相が鳩山由紀夫氏から菅直人氏に替わって支持率がV字回復し、風向きは変わったが、新たな懸念もある。「中途半端に支持率が上がり、『もう1人(河上氏)に』(投票先を替える)となると困る」。岡田外相の京都入り6日前にあった事務所開きで、福山氏が険しい表情を見せた。

 知名度抜群の福山氏に比べ、河上氏は議員歴が1年にも満たないが、党府連幹部は「関ケ原の戦い」を例に「たった1人の大名の裏切りから戦局は大きく変わった。選挙も同じだ。福山支援の態勢は変えない」と断言。前原誠司国土交通相、蓮舫行政刷新担当相など大物が、公示前でも次々と福山氏の応援に選挙区入りしている。

 一方、党の新執行部が複数擁立見直しを検討する中、河上氏は衆院議員を辞職し退路を断った。小沢氏の「投開票日まで管内を3巡、毎日50回の街頭演説」という指示を今も守り、ポロシャツ姿で連日靴底を減らしている。

 岡田外相が熱弁を振るったころ、河上氏は市内の中心街を練り歩いていた。「(公示後、選挙ポスターを)泣きながら、夜中に自転車で走りながら張ろうと思ってます」。集まった報道陣に危機感をあらわにした。【入江直樹、山田尚弘】

    ◇

 直前に迫った参院選に向け、関係者の思惑もさまざまだ。京都選挙区で候補を擁立する主な政党の戦いぶりを追った。

6911チバQ:2010/06/27(日) 20:24:19
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20100623ddlk26010508000c.html
戦いの図式:参院選きょうと/中 自民 野党転落、揺らぐ組織票 /京都
 府の最北端にあり、兵庫県に隣接する京丹後市久美浜町河梨(こうなし)地区。今月上旬、自民党の現職、二之湯智氏(65)が地区の公民館前でマイクを握った。

 「菅(直人)さんは鳩山前内閣のナンバー2。失政の一端を担わなければならない」。約10分間の演説中に握手を求める人や、家から顔を出す人はいない。漁港での演説でも集まった人はまばらで、漁業の男性(66)は「国会議員を最後に見たのは10年以上も前」と驚いた様子。同行した府議も「ここまで細かく地域を回る候補者は他にはいないだろう」と舌を巻いた。

 なぜ、こうまでして地域を回るのか。二之湯氏は「声も聞かない、顔も見ない候補者に有権者は票を入れない。効率だけでは選挙はできない」と“どぶ板”活動が票につながることを強調する。しかし、主な理由はこれだけではないだろう。政権交代で与党から野党に転落したことが影を落としているのではないか。

 連立を組んでいた公明党は04年の参院選で二之湯氏を推薦したが、21日に自主投票とすることを確認した。ある同党府本部幹部は「支援する理由も余裕もない」と話す。また、府医師会の政治団体「府医師連盟」が参院選の選挙区で、民主党の現職、福山哲郎氏を初めて推薦し、二之湯氏と同列の扱いにした。前回に比べ、二之湯氏を支える組織票が揺らいでいるのだ。

 こうした中、いかに票の取りこぼしを減らすかが再選のかぎになる。自民党府連の選挙区選対事務長を務める田中セツ子・京都市議は「組織固めを図るとともに、投票を働きかけていく」と説明する。二之湯氏と地方議員との連携を重視。ある京都市議は「来年には統一地方選がある。みんな自分の選挙だと思って目の色を変えて戦うはずだ」と打ち明ける。府連は5月から、街頭演説などで、京都版ローカルマニフェスト(政権公約)を配布するなど、党勢拡大に向け努力を始めた。

 これまでの支援者の票固めと、新たな支持者の確保。再選に向け選対はこの二つの両立を目指し、活動している。【小川信】

6912チバQ:2010/06/27(日) 20:24:46
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20100624ddlk26010529000c.html
戦いの図式:参院選きょうと/下 共産 議席奪還、若者浸透が鍵 /京都
 梅雨の曇天に覆われた今月中旬の土曜午前、木津川市のショッピングモール前に約10人の人垣ができた。「『大企業がよくなれば下請けもよくなる』というが、ごまかされているんじゃないか?」。年配の男性がマイクを向けた女性に疑問をぶつけた。共産党の新人、成宮真理子氏(40)が聴衆と対話しながら政策を訴える「まちかどトーク」だ。

 「大企業の国際競争力は強くなったが、働く人の給料は下がった。共産党は、国民の立場から経済を強くします」と答える成宮氏に聴衆は拍手を送るが、その顔ぶれのほとんどは高齢者だ。

 衆院選で小選挙区制が導入されて二大政党化が進み、04年参院選京都選挙区で議席を失った共産党は、議席奪還を誓う。98年参院選京都選挙区で再選した、当時の現職が獲得した38万票を今回の目標に掲げる。しかし、成宮氏が落選した07年参院選京都選挙区の得票は27万票で、今年4月の府知事選でも党推薦候補の得票は30万票にとどまった。

 支持者の高齢化が進む中、目標達成には大幅な新たな票の上積みが必要だ。成宮氏の陣営幹部は「自民に反発し、民主に失望した無党派や若い世代に、どれだけ支持を得られるか」と、無党派層や若者への浸透が勝敗を分けるとみる。

 支持拡大の一つの方法が「まちかどトーク」で、陣営は今まであまりアピールできていなかった層にも存在感や主張を知ってもらおうと対話を呼び掛ける。府内で30回以上開催し、その様子をインターネットの動画サイト上で生中継するなど、新たな試みも始めた。また、夜の演説会を遅らせ、従来の支持者以外にも若者が集まりやすい夕方の街頭に立ち演説することも。

 府の南端に位置し、大阪、奈良に近いベッドタウンの木津川市。宅地やマンションの造成が進み、若い層を中心に人口が増え続けているが、これまで若い世代に共産党の主張を理解してもらう機会は多くなかった。

 この日午前、1時間弱の「まちかどトーク」を終えた成宮氏。「若い人は少なかったが、マイクを向ければ思いを話してくれる人がたくさんいる。無党派層も“無関心層”ではない。そういう人の関心を引き出したい」と力を込めた。【田辺佑介】

6913チバQ:2010/06/27(日) 20:26:16
http://mainichi.jp/area/mie/news/20100621ddlk24010077000c.html
票流:’10参院選/上 首相交代で状況一変 /三重
 昨夏の政権交代後、初めての本格的な国政選挙となる参院選。24日に迫った公示を前に激戦が予想される三重選挙区(改選数1)の動向を探った。

 ◇無党派の怖さ実感
 聴衆は約30人しか集まらなかった。

 13日、四日市市で開かれたみんなの党新人の矢原由佳子氏(34)と同党の川田龍平参院議員(34)の対談会。県組織がなく、無党派層に秋波を送る矢原氏陣営が「薬害エイズ事件」の被害者として知名度がある川田氏を招き、大票田の北勢地域で支持拡大を狙って開いた対談だった。

 だが、用意した100席のうち、埋まったのはわずか30席ほど。会場の後方で見守っていた矢原氏後援会の坂田和章幹事長は厳しい表情で唇をかんだ。

 「……少ないね」

  ■  ■  ■

 毎日新聞が過去の参院選で実施した世論調査で、県内で「支持政党なし」と答えた無党派層は約3割。過去3回の参院選の投票者85万〜90万人のうち、各陣営は約30万票が無党派層と推測する。無党派を振り向かせた候補が議席をたぐり寄せると言っていい。

 矢原氏が出馬表明したのは、候補予定者の中では最も遅い5月15日。支援の中心は中高校時代の同級生の山中光茂・松阪市長と市長の支持者で、同市以外に大きな組織はない。だが、当時は民主党が政治とカネの問題で転び、普天間問題の迷走も加わり、みんなの党の支持率は右肩上がりだった。別の後援会幹部は「松阪以外でも支援を申し出てくれる人が増えている」と手応えを実感していた。

 だが、無党派は移ろう。鳩山由紀夫首相が辞任し、菅直人首相が誕生すると、民主党の支持率はV字回復し、状況は一変した。坂田幹事長は「マジックを見せられたよう」と表現してみせた。「同じ民主党で、政策の中身は何も変わっていないのに。有権者は分かっているのだろうか」

 一瞬で変節する無党派の恐怖と現実。陣営は今、矢原氏の若さと唯一の女性候補予定者である点を強調し、再浮上を目指すという。

  ■  ■  ■

 「首相交代まで多くの人が『やはり民主は駄目』と言ってたのに交代後は全く反応がなくなった」。自民新人の小野崎耕平氏(40)の選対地区責任者もそう嘆く。共産新人の中野武史氏(36)陣営の党県委員会幹部は「脱小沢で支持率が上がっただけ」と強がるが、変調は痛感している。無論、民主現職の芝博一氏(60)は「この流れが続けば」と歓迎するが、潮流が即座に逆流する地獄を見てきたのもまた同氏だ。

 かつて「小泉旋風」を演出し、民主党の政権交代を実現させた要因でもあった無党派は今回、どこに向かうのか。各陣営は戦々恐々としながら、なお、その風向きを見極めようと苦悩し、嘆息する。

 無党派のあまりの振幅の激しさに陣営幹部からは繰り言も漏れる。「これでは日本に真の民主主義は根付かないよ」。しかし、選挙戦が始まれば、各陣営は笑顔で手を振り、絶叫し、深くこうべを垂れる。見えない無党派に。

6914チバQ:2010/06/27(日) 20:26:51
http://mainichi.jp/area/mie/news/20100622ddlk24010125000c.html
票流:’10参院選/中 南北巡り必死の攻防 /三重

街宣車の上で演説し、民主党を厳しく批判する自民党衆院議員=桑名駅前で2010年6月5日、田中功一撮影 ◇民・自ともに弱点抱え
 「表紙を替えても中身は何も変わらない。民主党政権が1日延びれば、日本は1日早く破滅の道を進むことになる」

 菅直人新首相の誕生から一夜明けた5日、桑名駅前で行われた県内選出自民党国会議員3人と、同党が擁立する新人、小野崎耕平氏(40)の合同街宣活動。党県連会長を務める三ツ矢憲生衆院議員は、民主党を厳しく批判し、小野崎氏への支援を訴えた。

 自民党は昨夏の衆院選の県内5小選挙区で民主に1勝4敗。北勢地域では現職と新人が比例復活もかなわず、空白区となった。その劣勢をはね返すための活動だったが、集まった聴衆は100人足らずだった。

 北勢地域の有権者数は、県内最多の四日市市など市部だけで全体の約4割を占める大票田。この地域の得票が当落の行方を左右するとも言われる。

 だが、自民党のある県議は「この地域は運動がやりにくい」と漏らす。かつて同党に所属していた岡田克也外相ら民主党衆院議員のほか、鈴鹿市が地盤の民主現職、芝博一氏(60)も自民県議の支持層に深く食い込む。地元の自民県議は複雑な胸中を明かした。「自分の支持者も、国政は民主候補に票を投じるという人が半数以上。参院選の支援で自分自身が前面には出にくい。来春には自分の県議選も控えているしね」

  ■  ■  ■

 5月30日夜、民主・連合系の県議会最大会派「新政みえ」(萩野虔一代表)の「結成10周年記念県政報告会」が、芝氏らを招いて熊野市で開かれた。

 民主陣営は、党県連と連合三重、新政みえが一体となった「三重県方式」と呼ばれる選対本部を組織し、これまで参院選では補選を含め4連勝している。だが、農林水産業が盛んな県南部は自民の牙城で、民主陣営はこれまで厳しい戦いを強いられてきた。報告会を熊野市で開催したことについて、新政みえのある県議は「報告会の真の狙いは芝氏の支援。だからこそ、県南部を選んだ」と打ち明けた。芝氏の選対幹部も「県南部は連合傘下の労組員も少なく、地元に根付いた県議の支援は欠かせない」と言う。2大政党が互いにウイークポイントを抱えながら必死の攻防を続けている。

 ■  ■  ■

 一方、共産新人の中野武史氏(36)の選対幹部は「07年選挙で県南部を重点的に回ったが、地域が広くて効率が悪く、得票に結びつかなかった。今回は県北中部での活動を増やしている」と言う。

 みんな新人の矢原由佳子氏(34)も「組織がないので大票田の北勢中心に無党派層に訴えたい」とし、公示後も東紀州地域の遊説は1回だけの予定だ。

6915チバQ:2010/06/27(日) 20:28:40
http://mainichi.jp/area/mie/news/20100623ddlk24010174000c.html
票流:’10参院選/下 空洞化する団体推薦 /三重

参院選での支持を訴える公明党の坂口力衆院議員(左)。公明票はどこへ=三重県鈴鹿市で ◇注目集まる公明票
 与党として推薦を働きかける民主。一方、自民の候補予定者は団体推薦を一切、受けない。攻守が入れ替わって迎える参院選だが、内実は簡単ではない。

 「団体推薦は増えたが、まだ様子見のところがほとんど。与党になった効果がどれだけあるのか」。民主党県連関係者は複雑な表情でそう話す。

 前回の参院選で三重選挙区の民主候補が推薦を受けた県レベルの団体は60団体。今回、同党現職の芝博一氏(60)が受けた推薦は、既に約80団体に上る。

 従来は自民を推薦した県医師連盟をはじめ、県理容生活衛生同業組合などが民主候補推薦に転換した。芝氏陣営は政権交代後、従来の自民支持団体にも積極的に支援を働きかけ続け、推薦に変化が現れ始めた。一方、自民新人の小野崎耕平氏(40)は、県建設業協会など従来の自民支持団体の一切を推薦を受けない意向を明らかにしている。

 しかし、実態は自民支援の団体は少なくない。県建設業協会の松井明専務理事は「会員は基本的に小野崎さん支持。民主党が公共事業の削減を打ち出している以上、支援しにくい」と明かす。芝氏陣営関係者も「自民を支援してきた業界の人たちが小野崎さんのポスターを張っている」といら立ちを隠さない。

 一方、そもそも団体推薦の効果を疑問視する声もある。中堅の自民県議は語る。「各会員が自らの判断で候補者を選ぶようになってきている。推薦団体の数で決まるなら、過去の選挙ですべて自民候補が勝ったはずだよ」

  ■  ■  ■

 13日、鈴鹿市内で行われた公明党の街頭演説会。同党副代表の坂口力衆院議員は、民主政権を批判する一方、自民党に対しても「大企業優先の体質が残っている」と述べ、公明党への支援を訴えた。

 政権交代で下野し、自民との連立を解消した公明党。県内で十数万票とされる同党支持票は垂ぜんの的だ。自民党県連幹部は「民主など他党候補に流れる票は少ないのではないか」と期待する。みんな新人の矢原由佳子氏(34)の陣営幹部も「公明党としての推薦は無理と言われたが、一度は正式にお願いに行きたい」と話す。

 新人の中野武史氏(36)を擁立する共産陣営だけが「業界団体の推薦や公明票とは無縁」とし、街宣活動やミニ集会などで支持拡大を図る方針だ。

 公明党県本部の中川康洋代表は「自主投票を含めて対応は決まっていない。23日には方針を発表したい」と語るだけだ。しかし、同党の支持母体、創価学会幹部はこぼした。「本当のところ、支持者でもどこの党に入れたかなんて分からないから……」(この連載は田中功一、福泉亮が担当しました)

6916チバQ:2010/06/27(日) 20:31:44
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/100622/szk1006222202001-n1.htm
【参院選】混戦!(上) 党本部・県連に“ミゾ” 民主2議席獲得なるか 静岡
2010.6.22 22:01

このニュースのトピックス:選挙・静岡
 「断絶した中で別々に戦うのは今日で終わりだ」。民主党選対委員長の安住淳が党本部と県連の候補者擁立問題の決着を“宣言”し、藤本祐司、中本奈緒子の2人と県連会長の牧野聖修は笑顔で握手を交わした。

 14日午後、安住が来県。県連が要請する「候補者一本化」を回避し、2人公認を決めた党本部の裁定を伝え、県連との和解を強調して見せた。

 だが同日、県連幹部は記者団に「県連の藤本支援は変わらない。中本氏に協力はするが支援することはない」と明言。県連の意向を聞かずに前幹事長の小沢一郎が擁立した中本へのわだかまりを隠さなかった。

 牧野も「選対の見直しはしない。現状の選挙態勢を堅持していく」と県連が藤本、党本部は中本を支援するという別々の態勢で臨む方針を示した。菅直人内閣の発足で支持率がアップしたものの、自民党など野党陣営の勢いも増しており、藤本、中本の両陣営や県連は“共倒れ”の危機感をぬぐい去れないままでいる。

 そうした中、藤本は新政権の誕生を好機ととらえる。「実は小沢さんはよく知らないんです」と暴露するほど「小沢派」とは距離を置く。それだけに「戦いやすくなった」(選対関係者)と陣営は歓迎ムードだ。「相手は中本さんではない。中本さんとは競合しない」と国土交通政務官の実績を前面に出して支持を呼びかける。懸念は、候補者擁立をめぐる党本部と県連のごたごたによるイメージダウンだ。

 「ようやく名前を呼んでもらえることが多くなり、反応もよくなってきました。菅政権になってから激励の声が増えました」と中本。公募に応じて出馬する“落下傘候補”だ。党本部のスタッフや家族と県内をこまめに回る。小沢の指示通り、「とにかく毎日50カ所の辻立ちをしています」とエネルギッシュに話す。地道に足で稼ぐ草の根運動を展開しているが、組織がなく、知名度不足が不安材料となっている。

 今回の党本部と県連の対立は、迷走する鳩山政権のもとで「2人擁立は共倒れする可能性が大きい」との県連の訴えを無視して、小沢が中本を擁立したことが発端だった。

 小沢が中本擁立を発表した3月31日。藤本を支援する連合静岡会長の吉岡秀規は「党の支持率が下がったのは『政治とカネ』。責任をとって小沢幹事長が辞任する覚悟があるのなら、2人立てて戦うことができる」と小沢に辞任を迫り、全国から注目を浴びた。

 民主党が2人を擁立したのは平成16年に続いて2度目。藤本が当選したが、連合静岡と現職候補との関係悪化も影響して2議席獲得は果たせず、自民党と議席を分け合った。

 20万人の加盟組合員を持つ連合静岡の幹部は「2人擁立の影響はそれほど受けない」と支援拡大を目指す。藤本を推薦する団体は前回並みの約40団体を数えるが、同時に自民党を推薦する団体も含まれているとして、支持固めに懸命だ。

 民主党の選対幹部も「2人は競合しない」と強調するが、鍵を握るのは無党派層の票の行方だ。真価が問われる選挙戦となる。

     ◇

 24日に公示される参院選。静岡選挙区(改選2)には民主党2人、自民党、共産党、みんなの党、幸福実現党各1人の6人が立候補を予定している。新政権での支持率回復を背景に2議席獲得を目指す民主。候補を1人に絞り議席奪還を狙う自民。じわじわと存在感を示し“台風の目”となってきたみんなの党など立候補予定者が乱立する混戦の模様を探った。=敬称略(参院選取材班)

6917チバQ:2010/06/27(日) 20:32:17
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/100622/szk1006222207002-n1.htm
【参院選】混戦!(下)「みんな」の出馬に危機感 保守系、民主も“同士討ち” 静岡
2010.6.22 22:06

このニュースのトピックス:選挙・静岡
 「浜松で河合(純一)さんは非常に強い」。6月4日、岩井茂樹の地元、沼津市で開かれた決起集会の会場で、岩井の選対関係者は危機感をあらわにした。「今回は西部決戦だ」。

 下野した自民党は昨年末に早々と立候補予定者を岩井1人に絞り、議席奪還を目指す。先頭に立って選挙戦を指揮する県連会長の塩谷立は県西部に基盤を置くが、地元の県東部と比べれば岩井の知名度や浸透度は心もとない。

 自民党は昨夏の知事選、続く衆院選、さらに岩井が挑戦した参院補選で敗北。岩井の勝利を党再生の起爆剤にともくろむ。連敗で「保守王国・静岡」は崩壊したとも言われるが、自民県連の旧市町村単位である67支部の組織力は健在だ。陣営は民主党の失速に伴う保守層の掘り起こしに期待をかける。

 投票率が35%だった参院補選で、岩井は約40万票を獲得した。選対幹部は今回の投票率を55%程度と予想し、「45万票まで持ち込めば何とかなる」と話す。だが、自民党の県議会会派の分裂や副議長選の造反問題などで県連内部は一枚岩ではなく、選挙戦への影響を危惧(きぐ)する声はやまない。

 「常に変革し新たな創造を続ける“老舗”のチカラが必要だ。真の保守を貫く」。そんな声を払拭するかのように、岩井は12日に行った浜松市内の事務所開き、連日の街頭、大小の演説会場で「保守一徹」を前面に訴える。そのせいか、ライバルとなるべき民主党候補よりもむしろ、同じ保守系の河合を意識した戦いを強いられている。

 みんなの党代表の渡辺喜美の同席のもと、河合純一が浜松市内で出馬表明したのは5月25日。この日を境に「この戦いは全く分からなくなった。人物的に評価が高く、知名度もあり怖い存在だ」と民主党、自民党の選対幹部はともに危機感を募らせている。

 「河合は岩井さんと競合するんですよね」。河合の選対幹部も、同じ県西部を地盤とする民主党の中本奈緒子よりも、岩井を強く意識した発言を繰り返す。

 河合自身は「全盲の熱血教師」をキャッチフレーズに、「教育現場の経験などこれまでやってきたことを伝えるしかない」と、県内214すべての駅を回る作戦で、無党派層への浸透を図る。「あらゆる場所に、行けば行くほど知名度の高さに驚く」と選対本部長の大岡敏孝は手応えを感じており、「反民主、反自民」を掲げる第3の勢力として無党派層の取り込みに躍起となっている。だが「出馬表明が遅く、組織もなく、準備不足は否めない」(大岡)だけに集票力は未知数だ。

 「(岩井と河合は)どちらも保守系で年齢も同じくらい。与党対野党という構図よりもむしろ、保守系同士、民主公認同士で票を食い合うのでは」。陣営は選挙戦の構図をこう描いている。

 こうした中で鍵を握りそうなのは、比例代表で県内27万票を目指す公明党の動向だ。県本部が19日に開いた幹事会の経緯を踏まえ、県本部代表代行の阿部時久は「(自民も公明も)どちらも機関決定はしていない」と事実上の自主投票となったことを明かしたものの、「比例に投票して選挙区を棄権することはあまりない。消去法なら(岩井の)ほかにやる人はいない」とつぶやいた。

 岩井と河合が保守票をめぐって争う中、渡辺浩美は「地域経済がだめになる」と訴え、県内すべての市町に足を運んだ。農協、漁業、商工会議所などこれまで面会すら難しかった自民の地盤にも食い込む。陣営は「本当に政策を実現できるのはどの党か示したい」と力を込めた。

 中野雄太は「保守王国静岡の復権」をスローガンに、都市部を中心に街宣活動を展開。昨年の衆院選に続く国政挑戦で「真の保守、真の第三極」を打ち出す。=敬称略

(参院選取材班)

6918チバQ:2010/06/27(日) 20:37:18
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100626/plt1006261503000-n2.htm
参院選情勢が激変 民主“菅効果”消え苦戦…各紙報道2010.06.26

 7・11参院選の情勢が激変している。報道各社の序盤調査で、民主党が苦戦を強いられているのだ。劇的な「鳩山退陣・小沢切り」で、内閣支持率のV字回復を果たした菅直人首相(63)だが、消費税増税をアピールしたためか、急速に支持を失っているようだ。

 朝日新聞と読売新聞、日経新聞は26日、ともに情勢調査を報道した。これによると、菅首相率いる民主党は選挙区で伸び悩んでおり、朝日は「54議席前後」、読売は「50議席程度」、日経は「54議席を上回る」と分析した。

 民主党が参院で単独過半数を得るには、60議席の獲得が必要。国民新党との与党合計では56議席が必要。首相は目標議席を「54プラスα」としているが、ギリギリといえそうだ。

 一方、谷垣禎一総裁(65)率いる自民党は、朝日は「41議席」、読売は「50議席に迫る」、日経は「40議席に届きそう」と、各社でバラつきがある。谷垣氏は「与党過半数阻止」を掲げるか、こちらも微妙だ。

 第3極として注目される渡辺喜美代表(58)率いる「みんなの党」は、朝日は「9議席」、読売は「10議席に迫る」など、これまで第3党だった公明党を上回りそうな勢い。

 今月初めの内閣発足直後、「脱小沢」の閣僚・党役員人事が好感されたのか、菅内閣は世論調査で60%以上の高支持率を記録。この勢いのまま、主要法案を残して通常国会を閉幕し、参院選になだれ込んだつもりだったが、好事魔多し、消費税でつまずいたもよう。

 民主党中堅議員は「首相は17日の参院選マニフェスト発表の際、サプライズのように『消費税10%』を打ち出した。財務相時代、ギリシャの財政危機を目の当たりにした。財政再建に踏み切る決意を固めたようだが、支持率低下を考えるとタイミングが悪かったのでは」と不安がる。

 投開票まで2週間、首相は国民を説得できるのか。

【参院選 報道各社の各党獲得議席予測】

    民主党   自民党  みんなの党

朝日    54     41      9

読売  50程度  50に迫る    10迫る

日経  54上回る 40届きそう 比例で健闘

6919チバQ:2010/06/27(日) 20:39:36
http://gendai.net/articles/view/syakai/124773
参院選きょう公示 タレント候補大苦戦 (当)谷、岡部らひと握り
【政治・経済】
2010年6月24日 掲載
堀内、中畑はぎりぎりセーフ!?
 五輪メダリスト、元アイドル、元プロ野球選手……。今回の参院選も、数多くの有名人候補が立候補している。主なタレント候補だけで、表の通りだ。
「知名度でいえば、ダントツなのが谷亮子氏で、当選は確実。50万票近く獲得してもおかしくありません。比例では自民党の堀内恒夫氏も当選圏内には入るでしょうが、どこまで票を伸ばせるか。あとの候補者は、政党別の得票数によって当落が左右されそうです」(政治評論家・小林吉弥氏)
 いくら有名人でも、今は個人で何百万票も得票できる時代ではない。比例区は所属政党内の得票順で個人の当落が決まるため、政党が大量に得票すれば当選ラインは下がってくる。組織票を持たないタレント候補の当落は水ものなのだ。
 政治ジャーナリストの角谷浩一氏も「現時点で当選が濃厚なのは谷、堀内の両氏くらい」と、こう続ける。
「三原じゅん子氏は子宮頚がんや介護の問題を地道に訴えていて、なかなか評判がいい。街頭演説でも集客力はバツグンです。ただ、タレント候補の場合、人が集まるからといって、投票所で名前を書いてもらえるとは限りません。どこまで支持が広がるかは、公示後の活動にかかっている。中畑清氏、江本孟紀氏あたりも、当落線上に浮上する可能性はあります」
 たちあがれ日本の場合、1議席を取れるとしたら中畑だろうといわれている。駒大野球部出身の中畑は、全国に広がる駒大ネットワークの強みもある。国民新党は郵政票をガッチリ押さえる現職の長谷川憲正が圧倒的に強いが、もう1議席を上積みできるとしたら江本だ。
「今回はスポーツ系の候補が多いので、神取忍氏や西村修氏といったプロレス出身者は埋もれてしまって、かなり厳しい。桂きん枝氏は、阪神ファンを取り込もうと黒と黄色のネクタイで頑張っているようですが、活動が関西限定だから全国区では苦戦しそう。民主党が比例で20議席を獲得すれば、元アイドルの岡崎友紀、庄野真代あたりが浮上してくるかもしれませんが、若い人には知名度が低いのがネック。選挙区では『探偵ナイトスクープ』で人気の岡部まり氏、地元の有名高校出身の石井浩郎氏が有力です。原田大二郎氏はダークホース。自民王国の山口県では苦戦とみられていたが、着実に支持を広げ、追い上げている。山口出身の菅首相が誕生したことも追い風で、ひょっとしたら大金星もありますよ」(小林吉弥氏=前出)
 まったく当落が読めないのが池谷幸雄氏だ。民主党関係者が「行ける」と太鼓判を押す一方、有権者からは「演説代わりに倒立じゃ……」という困惑の声も聞こえてくる。
 この中から、今年は何人の有名人センセイが誕生するのか。

◆比例区/池谷幸雄/39/民 主
◆比例区/岡崎友紀/56/民 主
◆比例区/桂きん枝/59/民 主
◆比例区/庄野真代/55/民 主
◆比例区/谷 亮子/34/民 主
◆比例区/神取 忍/45/自 民
◆比例区/田島美和/46/自 民
◆比例区/堀内恒夫/62/自 民
◆比例区/三原じゅん子/45/自 民
◆比例区/江本孟紀/62/国 民
◆比例区/敏いとう/70/国 民
◆比例区/西村 修/38/国 民
◆比例区/中畑 清/56/たちあがれ
◆秋田選挙区/石井浩郎/46/自 民
◆大阪選挙区/岡部まり/50/民 主
◆山口選挙区/原田大二郎/66/民 主

6920チバQ:2010/06/27(日) 20:48:29
510 :無党派さん:2010/06/27(日) 19:57:58 ID:13QLBtdU
共同の数値書き起こし

民主 47〜52〜57  選挙区31〜35〜39 比例16〜17〜18
自民 40〜46〜51  選挙区29〜34〜38 比例11〜12〜13 
公明  7〜 9〜10  選挙区 1〜 3   比例    6〜7 
共産  2〜 3〜 4  選挙区    0〜1 比例 2〜 3
国民  0〜 1     選挙区    0    比例 0〜 1
改革  0〜 1     選挙区    0    比例 0〜 1  
社民  1〜 2     選挙区    0    比例 1〜 2   
たち      0〜1   選挙区   0    比例    0〜 1
みん  5〜 7〜10  選挙区 0〜 1〜 4 比例 5〜 6
諸派     0     選挙区   0     比例    0
無諸     0〜2   選挙区   0〜 2 比例    −

6921チバQ:2010/06/27(日) 20:51:28
415 :無党派さん:2010/06/27(日) 18:28:11 ID:13QLBtdU
>>35
各社出揃ったか。
これ見るに、本当の意味での接戦区は

青森、秋田、鳥取、熊本

の4県か。

423 :無党派さん:2010/06/27(日) 18:35:45 ID:uSplYf/Q
民主の現職でやばいのは
1人区の長崎と3人区の埼玉(島田)か


424 :無党派さん:2010/06/27(日) 18:35:55 ID:DO6ynqY0
>>407  大阪の二人は無い。
>>415  山形 長崎 愛媛 鹿児島 福井も数千票差だろう

429 :無党派さん:2010/06/27(日) 18:37:19 ID:b4wY2h7d
>>423
群馬の富岡
やばいというより絶望的


430 :無党派さん:2010/06/27(日) 18:37:49 ID:Gql+3eAp
>>423
秋田の鈴木もそこそこ危ない。
大阪の尾立も岡部をかわせるかどうか。

減員区の群馬富岡はもう無理だろう。

432 :無党派さん:2010/06/27(日) 18:40:12 ID:uSplYf/Q
群馬があったのを忘れていた

東京の小川も安泰とはいえないね

447 :無党派さん:2010/06/27(日) 18:48:19 ID:IsUAllhS
>>423

茨城郡司と神奈川の金子と東京の小川と静岡の藤本と大阪の尾立も落ちる可能性ある

6922チバQ:2010/06/27(日) 20:54:07
368 :無党派さん:2010/06/27(日) 18:09:36 ID:Gql+3eAp
民主と自民だけをまとめてみたもの
朝日で自民が低めに出てるのは新党勢を高めに見積もったからのよう。

●共同● 
民主 52(最低47 最高57)
自民 46(最低40 最高51)

●読売● 
民主 50(有力35 優勢15)
自民 48(有力32 優勢16)

●朝日● 
民主 54(最低46 最高60)
自民 41(最低35 最高49)

●日経●
民主 59(最低46 最高68)
自民 45(最低30 最高52)

6923チバQ:2010/06/27(日) 21:00:24
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20100627ddlk01010138000c.html
選挙:参院選 自民応援控える知事、民主との関係配慮 札幌市長は民主応援 /北海道
 ◇昨夏と一変
 7月11日投開票の参院選で、高橋はるみ知事は自民党候補の応援に奔走した昨夏の衆院選と打って変わり、候補者の応援を控えている。「体調不良」を理由にするが、高橋知事は自民推薦で当選した経緯があり、民主党政権下では目立った動きをしにくい事情もある。一方、上田文雄札幌市長は民主2候補の応援をする予定だ。【堀井恵里子、中川紗矢子】

 「公務優先で、体調管理が重要という現状の中で、そういう環境ではなくなりつつあるのかなと思っています」。高橋知事は、約1週間の入院と静養から公務に復帰した22日、記者団から参院選での候補者応援について問われ、慎重な姿勢を示した。

 昨夏の衆院選では「個人的なつながりや、(自身の)選挙で応援を頂いた方」(高橋知事)を基準に、当時与党だった自民候補の応援に駆け回った。政権交代後は来春の知事選を控え、民主との関係に気を配っており、道幹部は「体調を崩したことでちょうど理由ができた」と話す。自民候補陣営も無理な応援要請はしておらず、「あうんの呼吸だ」(陣営幹部)と知事の立場をおもんぱかる。

  ◇   ◇

 07年の知事選で173万票を得た高橋知事の人気は今も健在とみられており、逆に仕掛けているのが民主側だ。

 「道内は経済雇用が厳しい状況にある。藤川さんの奮闘を祈念する」。公示前日の23日、札幌市内で開かれた民主候補の決起集会で高橋知事のメッセージが読み上げられ、出席者からはどよめきが起きた。

 民主道連側が公示日に出席要請したのに対し、知事は道議会日程を理由に出席を見合わせ、代わりにメッセージを送った。自民、公明両党候補にも出しているが、民主候補へのメッセージについて、道知事室は「初めてではないか」という。民主候補陣営幹部は「知事が来るとは思っていないが、自民の応援にも行きにくくなるはず」と狙いを語る。

  ◇   ◇

 一方、上田市長は17日の市長会見で「市議会の議員を辞した候補とは従前からのつきあいで、私に応援を、という方には公務に差し支えない限り応援したい」と語る。外遊から帰る29日以降、市長選で推薦を受けた民主の2候補の応援を予定しており、7月4日に前市議の候補の街頭演説に参加する。

 09年の衆院選では、高橋知事に比べ応援は目立たなかったが、政権交代後、政府への陳情も増え、存在感を発揮してきた。過去2回の市長選では無党派層を取り込んで自民推薦候補を破っており、民主側も上田市長の応援で無党派層への浸透に期待している。

6924チバQ:2010/06/27(日) 21:03:11
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100627/elc1006270100002-n1.htm
【参院選】小沢氏の「2人区2人作戦」 渦巻く不安 静岡選挙区   (1/2ページ)
2010.6.27 00:59

このニュースのトピックス:小沢一郎
 参院選で民主党が打ち出した“2人区2人作戦”で陣営が苦悩している。党勢拡大につなげようと小沢一郎前幹事長が推奨した作戦だが、擁立を強いられた選挙区では共倒れへの不安が渦巻く。2候補が立った静岡選挙区でも小沢氏への不満が根強い。「あとは政策を訴えていくだけ」。候補者はわだかまりをいったん捨て、始まった選挙戦に奔走する。

■“恨み節”消えず

 小沢氏への“恨み節”は消えていなかった。

 「『2議席は無理だ。共倒れになる』と戦略戦術の見直しを訴えたが、小沢さんは『まかりならん』と受け付けなかった。さらに、全国で唯一、選挙活動資金を出さず、公認料さえ出さないと言ってきた」

 静岡市中心街の広場。民主党県連と連合静岡が支援する現職の藤本祐司氏(53)の選対本部長、牧野聖修衆院議員(65)はマイクを固く握りしめながら、苦難の道のりを振り返った。

 静岡選挙区は改選2議席に対し、民主は現職の藤本氏と新人で会社員の中本奈緒子氏(31)を擁立して独占を狙う。複数擁立は、候補者同士を競わせることで票の掘り起こし、党勢拡大につなげたい小沢氏の方針で、静岡だけでなく京都や福島、長野などで“断行”した。

 ただ、静岡県連は過去の参院選の得票数などから共倒れリスクが高いと判断。当初から藤本氏に一本化する方針だった。

 しかし、3月末に突然、小沢氏が中本氏の擁立を発表し、党本部と県連が対立。「小沢幹事長が辞任する覚悟があるなら2人立てる」と、連合静岡会長が小沢氏に辞任を迫る発言をしたこともあった。

 小沢氏側が県連側に選挙活動費を支給しないという“兵糧攻め”を打ち出したこともあって、対立はさらに激化。「政治とカネ」の問題で小沢氏が幹事長の座を降り、菅直人内閣が発足したことで資金供給は再開され、関係は修復された。しかし、今も小沢氏へのわだかまりを抱える関係者は少なくない。

■「前を向くしか…」

 「家庭生活と仕事との両立を進めながら心身ともに健康な状態で働けるということが大切だと考えます」

 浜松市中区の選挙事務所前で中本氏は20〜30人の支持者を前に、県内唯一の女性候補者であることを強調するため、女性の仕事環境の改善を訴えた。

 首相交代で内閣支持率はV字回復し、民主党への追い風となっている。一時険悪になった党本部と県連は、公示直前には2人公認を互いに確認し合った。

 しかし、小沢氏が擁立した中本氏に業界団体からの推薦はない。組織票が期待できない厳しい戦いだ。

 「昨年夏の衆院選では小沢氏に期待して民主党に投票したが、今回は小沢氏の『政治とカネ』の問題が解決していないので、中本氏には投票しない」。浜松駅前で待機していたタクシー運転手の男性(61)が言うように、小沢氏の存在が逆風になっている面は否めない。

 一方で、小沢氏の指示を守って1日50回の辻(つじ)立ちを実行するうちに「『負けるな』『がんばれ』といった応援の声をかけられるようにもなった」(中本氏陣営幹部)。水面下では小沢氏の関係者が小沢氏の名刺を持ち歩きながら、県議や市議に中本氏支援を要請する動きも出ているという。

 藤本氏の陣営幹部もこう話す。「自民やみんなの党の集票力も無視できないが、やはり一番恐ろしいのは小沢さんの影響力。もう前を向いて訴えていくしかない」

     ◇

 静岡選挙区では、民主の2候補以外に、みんなの党新人で元パラリンピック競泳の金メダリスト、河合純一氏(35)、自民党新人で元大学非常勤講師の岩井茂樹氏(42)、共産党新人の渡辺浩美氏(49)、幸福実現党新人の中野雄太氏(36)が立候補、民主の2議席独占を阻もうと支持獲得に懸命だ。

6925神奈川一区民:2010/06/27(日) 21:25:21
参院選神奈川選挙区の序盤情勢、小泉氏と千葉氏が先行/神奈川新聞総合調査
2010年6月27日http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1006270009/


 改選3議席に対し10人が立候補している神奈川選挙区の情勢について神奈川新聞社では、調査データに各陣営などへの取材を加味して総合的に分析した。その結果、自民党・小泉、民主党・千葉氏が先行。当選圏内入りを目指し民主党・金子、みんなの党・中西氏が続いている。共産党・畑野、社民党・木村氏や新党勢が追い上げを目指す。

 調査段階で5割弱の有権者が態度を決めていない。態度未定者は政党支持なし層(無党派層)では7割におよび、同層から1割を超す支持を得ている候補はいない。選挙戦も2週間を残すことから、情勢が変わる可能性もある。

 自民が単独擁立した小泉氏は同党支持層の約6割を固めた。旧連立与党の公明党からの支持は約1割で、その拡大に努める。年齢別では20代の4人に1人など、各年代へ満遍なく浸透している。

 千葉氏は民主の3割強から支持を得た。法相としての知名度もバックに、みんなの党の約1割にも食い込む。女性からの支持はトップ。年代別では40代、50代で1位を占める。

 金子氏は民主の約2割を固めた。推薦を受ける国民新党の2人に1人が支持。70代の1割強を得るなど40代以上に浸透する。

 中西氏はみんなの党の6割強を固めた。社民の1割強、民主の1割弱を取り込む。30代の約1割の支持を得る。

 畑野氏は共産の約9割を固めた。国民新の約3割に食い込む。木村氏は社民党の約5割を固めた。

 新党勢では松田氏が、たちあがれ日本の支持をほぼ固めた。

 甲斐氏は新党改革の支持層拡大を目指す。幸福実現党・加藤氏は比例票の上積みもにらみ活動している。無所属・山本氏も浸透を目指す。

 神奈川選挙区の立候補者は以下の通り(届け出順、敬称略)
 加藤文康 諸新
 甲斐敬浩 改新
 山本誠一 無新
 中西健治 み新
 金子洋一 民現
 千葉景子 民現
 畑野君枝 共元
 木村栄子 社新
 松田 学 た新
 小泉昭男 自現

6926とはずがたり:2010/06/27(日) 21:27:20
>>6925
中西が社民の1割強をとってるんですねぇ。

6927神奈川一区民:2010/06/27(日) 21:27:26
参院選神奈川選挙区の序盤情勢、鍵を握る無党派層
2010年6月27日http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1006270011/



 共同通信社が24日から26日に実施した世論調査で、参院選神奈川選挙区での「支持政党なし」の回答は全体の4割近くにも上った。過去の国政選挙で何度も「風」を吹かせてきた無党派層。このうち投票先を誰にするか決めていない人は7割に達しており、今回の参院選でも最大勢力の動向が鍵を握りそうだ。

 調査によると、県内の政党支持率は「支持政党なし」がトップで38・9%。民主27・0%、自民16・6%、みんな6・2%、公明5・2%、共産2・3%、社民2・0%と続く。

 2007年の前回参院選時の調査では、民主が18・6%だったのに対して自民が28・6%。政権交代後、二大政党の立場が逆転したが、「支持政党なし」は2ポイント増えた。

 無党派層は、過去の選挙戦で結果に大きな影響を及ぼしてきた。特に都市型選挙区の神奈川は多いとされ、今回の支持政党なしとの回答も全国平均より6・9ポイント高い。

 そのうち候補者の投票先を決めているのは3割弱。無党派層全体の1割を超す支持を集めている候補者はいない。

 過去5回の国政選挙での出口調査でみると、4回の選挙で、野党第1党だった民主が無党派層の支持を最も集めてきた。07年の参院選では民主を参院の第1党に押し上げ、昨年の衆院選では比例復活も合わせ18小選挙区の民主候補を当選させる原動力となった。

 ただ今回の参院選は政権交代後の初めての国政選挙。神奈川の無党派層がどう動くのか、各陣営ともその動向に注意を払っている。

6928神奈川一区民:2010/06/27(日) 21:35:38
>>6926
最後は中西氏と金子氏の争いでしょう。
どっちが勝っても僅差じゃないでしょうか。

6929神奈川一区民:2010/06/27(日) 21:41:33
参院選情勢 小泉氏がリード
千葉、中西、金子の3氏が横一線で猛追
 読売新聞の参院選情勢調査では、参院神奈川選挙区(改選定数3)は、自民党の小泉昭男候補がリードし、民主党の千葉景子候補、みんなの党の中西健治候補、民主党の金子洋一候補の3人が横一線で猛追する展開となっている。共産党の畑野君枝候補が続き、出馬表明が遅かった社民党の木村栄子候補が懸命に追い上げている。ただ、有権者の約3割が投票先を明らかにしておらず、終盤に向け情勢が変わる可能性がある。

 小泉候補は、大都市から町村部まですべての地域で他候補の支持を上回った。20、30、70歳代以上の年齢層で3割前後の支持を得ている。自民支持層を手堅くまとめ、連立を解消した公明支持層の約半数にも浸透。無党派層からの支持も他候補を上回った。

 千葉候補は、女性の約2割弱から支持を得ているほか、40、50歳代では他候補の支持を上回った。職業別では専業主婦層の支持で他候補を上回る。党支持層のうち、3割超を固めたほか、社民党支持層の2割弱からも支持を得ている。

 中西候補は、町村部で2割超の支持を得ているほか、70歳代以上の層を除き、各年齢層で2けたの支持を得ている。党支持層の約8割のほか、公明支持層の約1割の支持を得ている。無党派層からの支持は1割程度にとどまっている。

 金子候補は、人口10万人以上の都市部で2けたの支持を得ている。党支持層からの支持は2割超、無党派層からは1けたにとどまる。

 共産党の畑野候補は党支持層の9割を固めた。社民党の木村候補は党支持層の支持は4割。

 甲斐、松田、加藤各候補は、まだ浸透し切れていない。

<<立候補者(届け出順)>>

 改選定数3-候補10

加藤 文康47諸 新 

甲斐 敬浩46改 新 

山本 誠一38無 新 

中西 健治46み 新 

金子 洋一48民 現《1》〈国〉

千葉 景子62民 現《4》〈国〉

畑野 君枝53共 元《1》

木村 栄子62社 新 

松田  学52■ 新 

小泉 昭男64自〈山〉現《1》

(2010年6月26日 読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20100625-OYT8T00048.htm

6930名無しさん:2010/06/28(月) 04:45:39

自民党は比例代表で片山さつき、佐藤ゆかり、松浪健四郎、
庶民は前選挙で審判を下したはずでしょ?

何の為の選挙だよ。庶民を馬鹿にするな自民党
民主党もどうかしてるが、比例では良く考えて投票しましょう。

6931建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2010/06/28(月) 22:10:47
ついに家の14型ブラウン管テレビデオが16年目にして
つねに16:3のレターボックス画面になるという寿命に達したため
TVを買いに今日夕方有楽町のビックカメラに行ったら
駅前で杉村太蔵に遭遇
オレが爬堵夜魔雪男以来の握手した候補となったのであったwww
ぶっちゃけ、通行人ガン無視状態で握手求めるのがハズかったwww

6932チバQ:2010/06/28(月) 22:11:13
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000001006170003
風はどこへ 2010参院選(1)/民主
2010年06月18日


演説する岡田克也外相(中央)と簗瀬進氏(右端)。周りを聴衆が埋め尽くした=13日午後、宇都宮市の東武宇都宮駅北口前

 「ころころ投票先が変わるのはどうかなと。政治もNPOの仕事も答えがあるものではない。もっと長い目で見て、信じてついていくことも必要ではないか」


 参院選を前に、宇都宮市のNPO法人の理事を務める岩井俊宗さん(27)はこう考えている。「とにかく変わってほしい」という願いを込めて、昨夏の総選挙では選挙区で民主党に1票を投じた。2005年の総選挙では「郵政民営化や改革という言葉に影響を受けて」自民党に投票。「無党派」を自認する。


 08年3月に結婚、昨年9月には長男が生まれた。子ども手当は申請したが、何に使うかは決めていない。


 政権交代によって生活が特に変わったという実感はないが、「仕事はしやすくなったのでは」。民主が掲げる「コンクリートから人へ」というスローガンは、社会問題の解決に取り組む人を支援するNPOの仕事に通じると考えるからだ。NPO活動を支える寄付金に対する税制優遇に前向きなことも歓迎だ。


 何度か落選を経験しながら再起し、首相にまで上り詰めた菅直人氏には「苦労しているからこそ、自分と重ねて見ている人もいるはず」と、岩井さんも大きな期待を寄せる。


 今のところは民主に入れようと考えているものの、みんなの党や、首長や地方議員が結成した日本創新党といった新党もやはり気になる。「もう少し全体を見て、各党の政策を読み込んでみたい」


   ◇    ◇


 「政権交代しても、政治は誰がやっても同じなのか。鳩山さんの退陣で政治全体への失望感を感じた」


 鹿沼市の機械部品製造会社専務の村上昭夫さん(61)は残念がる。自民の支持者だったが、昨夏の総選挙では「二大政党が競い合う」時代の到来を期待し、初めて民主に投票した。


 政権交代は期待通りとは言えなかったが、鳩山政権には評価すべきところもたくさんあったと思う。「基地問題にしても、これまでの政権はやる前から(県外への移設を)できないと決め込み、何十年も変わらずにきた。結果的にだめだったが、挑戦したことはよかった」


 今年5月の連休明けから自動車関連の新規の注文が増え始め、仕事の方でも少しは明るい兆しが感じられるようになってきた。参院選でも民主に入れるつもりだ。「民主だからうまくいくとは思っていないが、あと3年くらいは見てみたい」


   ◇    ◇


 「ここにきて流れが変わってきた。改革の流れを後戻りさせたくない」


 菅内閣発足後、初の週末だった今月13日午後。宇都宮市での街頭演説で、参院選栃木選挙区(改選数1)に立候補予定の民主現職、簗瀬進氏(60)は声を張り上げた。壇上には岡田克也外相と、簗瀬氏の高校・大学の後輩にあたる枝野幸男・党幹事長も並んだ。東武宇都宮駅北口前を埋め尽くした買い物客らがさかんに拍手を送った。


 内閣支持率の急落に悩まされていた先月末までとはうって変わったような有権者の反応に、県連幹部からは笑みがこぼれたが、佐藤栄幹事長は「すべてが簗瀬氏の票に結びつくとは思わない」と気を引き締める。報道各社の世論調査の結果を見る限り、菅内閣発足を機に民主には強い追い風が吹いている。だが、無党派層を始めとする有権者の支持模様が以前より流動的になっていることは、内閣支持率の乱高下からもうかがえる。


 陣営でも「移り気な支持層」へのアプローチは手探りだ。例えば、携帯電話のホームページ(HP)を5月に開設。若い有権者を主な対象に、「まんが進くん」と動画「進ちゃんねる」の二本柱で「親しみやすさ」をアピールする。集会などでHPに直接アクセスできるQRコード入りのパンフレットを配布。選対事務局長を務める加藤剛・連合栃木事務局長は「興味本位でいいからのぞいてもらいたい」。


 一方、以前から支援を受けてきた連合などの労働組合に加え、「政権与党」になった強みを生かして自民を支持してきた団体からの推薦取り付けにも力を入れる。県医師連盟や県興農政治連盟など推薦を得た団体は60を超えた。ただ、選挙区については自民候補と同時に推薦する例が目立つ。得票に直結するかは不透明だ。

6933チバQ:2010/06/28(月) 22:11:40
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000001006180003
風はどこへ 2010参院選(2)/自民
2010年06月19日


自民党県議の後援会の会合であいさつして回る上野通子氏(右)=15日夜、足利市福富町

 「肝を抜かれたような人たちばかりになってしまった」。宇都宮市で外科医院を開業する五味渕昭夫さん(79)は、野党転落後の自民党について「期待しているだけにもどかしい」と嘆く。


 古くからの自民支持者。小泉政権以降の医療費削減に怒りを覚えていたが、民主党も「言っていることはバラマキそのもの。おっかない」。昨夏の総選挙では小選挙区、比例区とも自民に投票した。だが、今度の参院選では「比例区は迷っている」と明かす。


 民主政権には「失政が多すぎる」と落第点をつける。医療費削減のあおりで「崩壊の危機」が叫ばれた救急や小児科に関する診療報酬は増やしたが、小規模な医院の「再診料」を減らすなど開業医には不利な面もある改定だった。五味渕さんの医院では月20万〜30万円ほど収入が減ったという。


 「民主政権はお金の使い方が偏っている。日本の一番の問題は少子高齢化。子ども手当もいいけれど、高齢者にもお金を使わないと」と憤る。「町の医院は、今やどこも『老人科』。私のところも患者の7割はお年寄りだ」


 深刻な財政状況を考えれば、国民もある程度の負担増を覚悟すべきだというのが持論だ。しかし、消費税率引き上げには自民も腰が引けていると思う。「今の自民は政権の揚げ足取りばかり。日本の将来をどのようにしていくのか、ちゃんと語ってくれないだろうか」


   ◇    ◇


 「カネのばらまきに頼るし、ダム事業の中止や米軍普天間基地の移設問題では地元への配慮もない。結局、何も変わらなかった」


 日光市の山間部、三依地区に住む男性商店主(54)の政権交代に対する見方は厳しい。昨夏の総選挙で、小選挙区ではこれまで通り自民に投票したが、比例区は「お灸(きゅう)をすえる」ため民主に。だが、自民の惨敗ぶりは予想を超え、「お灸が効きすぎた」。「こうなったら期待するしかない」と民主政権に注目してみたものの、淡い期待は間もなく消え去った。


 三依地区はバイクのツーリングや温泉目当てで首都圏から訪れる観光客も多かったが、景気低迷や過疎化による後継者不足により、10年ほど前には43軒あった飲食店が今は31軒。政権交代のずっと前から男性の店も売り上げの減少に歯止めがかからず、昨夏には店員に辞めてもらい、家族だけで店を切り盛りするようになった。


 午前6時から午後11時ごろまで働きづめ。新聞やテレビで情報に触れる時間も減った。「このあたりは票も少ないから、選挙になっても候補者は来ない。だんだん切り捨てられているのを感じるよ」


   ◇    ◇


 今月初め、よく晴れた週末の午前7時ごろ。参院選栃木選挙区(改選数1)に立候補予定で自民新顔の前県議、上野通子氏(52)はJR宇都宮駅前で発車を待つバスに乗り込み、中高年が中心のツアー参加者一人一人に「いってらっしゃい」と声をかけ、握手して回った。「今まで会ったことがない人たちに支持を訴えたい」と、支持者から予定を聞きつけた上野氏が自ら提案した「飛び込み営業」だ。


 昨夏の総選挙で、自民は「保守王国」と呼ばれた県内でも5小選挙区で1議席しか取れず、伝統的な支持層の崩壊が明らかになった。上野氏の陣営では「地方議員の後援会や業界団体といった組織票を固めるこれまでの手法で勝つのは難しい」(幹部)と、新たな支持者の開拓に躍起だ。上野氏は自らの県議選の時でさえ立ち寄らなかった小さな路地や駅前での街頭演説を繰り返している。


 こうした努力がどこまで実を結んでいるかははっきりしない。自民の支持率は鳩山政権の度重なる「失策」にもかかわらず低迷を続けたあげく、菅内閣の誕生後は民主に一気に水をあけられてしまった。別の陣営幹部は「厳しいよ」とため息をつく。


 「地元の宇都宮以外で上野さんの知名度は高くない。自民支持者にも顔を売る必要がある」(県連幹部)ため、県議の後援会の集会に出向いたり、支持者の紹介を受けて企業や団体の朝礼に顔を出したりするなど、従来型の「組織固め」にも力を割く。


 ただ、自民が政権を失ったことで、長年の支持団体が民主の立候補予定者にも推薦を出す事例が続出。そうした団体には、上野氏だけを支援する「有志の会」を内部に設立してもらえるよう、県議らが人脈を生かして働きかけている。


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