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第22回参議院議員選挙(2010年)
6581
:
チバQ
:2010/06/18(金) 00:38:06
>>6265
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news1/20100617-OYT1T00582.htm
社民の謝罪文要求、民主は応じず…富山
参院選富山選挙区に民主党公認で出馬する相本芳彦氏(54)を推薦する条件として、社民党県連が謝罪文を求めている問題で、民主県連は16日、富山市内で自治体議員団会議を開き、社民側に提出する最終文案を決めた。
社民側に配慮したとするものの、謝罪する文言は入っていないという。
18日にも両県連の幹事長レベルで協議し、最終決着を目指すが、社民側が受け入れるかが焦点だ。16日に国会が閉会し、参院選の日程が24日公示、7月11日投開票に決まったことで、各党の動きが加速した。
民主側は、社民側から提示された文書の素案について検討してきた。会議後、坂野裕一・県連幹事長は、謝罪する文言について、「入れていない。柔らかい内容にした」と否定した。県連幹部は「謝罪の文言を盛り込めば、今後の選挙でも社民に伺いを立てなくてはならない」と述べ、会議でも全会一致で入れないことを決めたという。
一方で、坂野氏は、相本氏の選挙戦については「大変厳しい」とした。「社民党の推薦をいただけるとありがたい」として社民側にも譲歩を求め、18日をめどに両県連の幹事長同士による協議を呼びかける考えを示した。合意に至れば、民主県連は19日に常任幹事会を開き、文面提出を機関決定するという。
ただ、社民県連は、又市征治代表(党副党首)が「参院選富山選挙区で自民党から議席を奪還するのが共通の目的」として、選挙協力に前向きな姿勢を示しながらも、謝罪する文言をあくまで求めている。このため、協議が成立するかは依然不透明だ。
坂野氏は、協議が成立しない場合も、「(24日の)公示まで話し合いを続ける」としたが、選挙戦直前になることから、「実質的な最終期限は19日(の常任幹事会)」との認識を示した。
国会閉会各党に動き
参院選富山選挙区では、他の2陣営も緊張感を漂わせ、自民党公認で立候補予定の野上浩太郎氏(43)は16日、企業を回り、支持固めを図った。自民県連は今週末、県議や市議が地元のスーパーなどで、マニフェスト(政権公約)を記載したビラをまき、政策を訴える。
共産党県委員会の反保直樹委員長は16日、「今度の選挙は政権選択ではなく、政策が問われる」と強調。公認候補予定者の高橋渡氏(47)も朝からJR富山駅前などで街頭演説し、政策を訴えた。
(2010年6月17日17時15分 読売新聞)
6582
:
チバQ
:2010/06/18(金) 00:41:39
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20100617-OYT8T00051.htm
民主県連、書面に「謝罪」入れず
相本氏の推薦不透明
参院選富山選挙区に民主党公認で出馬する相本芳彦氏(54)を推薦する条件として、社民党県連が謝罪文を求めている問題で、民主県連は16日、富山市内で自治体議員団会議を開き、社民側に提出する最終文案を決めた。社民側に配慮したとするものの、謝罪する文言は入っていないという。18日にも両県連の幹事長レベルで協議し、最終決着を目指すが、社民側が受け入れるかが焦点だ。16日に国会が閉会し、参院選の日程が24日公示、7月11日投開票に決まったことで、各党の動きが加速した。
民主側は、社民側から提示された文書の素案について検討してきた。会議後、坂野裕一・県連幹事長は、謝罪する文言について、「入れていない。柔らかい内容にした」と否定した。県連幹部は「謝罪の文言を盛り込めば、今後の選挙でも社民に伺いを立てなくてはならない」と述べ、会議でも全会一致で入れないことを決めたという。
一方で、坂野氏は、相本氏の選挙戦については「大変厳しい」とした。「社民党の推薦をいただけるとありがたい」として社民側にも譲歩を求め、18日をめどに両県連の幹事長同士による協議を呼びかける考えを示した。合意に至れば、民主県連は19日に常任幹事会を開き、文面提出を機関決定するという。
ただ、社民県連は、又市征治代表(党副党首)が「参院選富山選挙区で自民党から議席を奪還するのが共通の目的」として、選挙協力に前向きな姿勢を示しながらも、謝罪する文言をあくまで求めている。このため、協議が成立するかは依然不透明だ。
坂野氏は、協議が成立しない場合も、「(24日の)公示まで話し合いを続ける」としたが、選挙戦直前になることから、「実質的な最終期限は19日(の常任幹事会)」との認識を示した。
国会閉会各党に動き 参院選富山選挙区では、他の2陣営も緊張感を漂わせ、自民党公認で立候補予定の野上浩太郎氏(43)は16日、企業を回り、支持固めを図った。自民県連は今週末、県議や市議が地元のスーパーなどで、マニフェスト(政権公約)を記載したビラをまき、政策を訴える。
共産党県委員会の反保直樹委員長は16日、「今度の選挙は政権選択ではなく、政策が問われる」と強調。公認候補予定者の高橋渡氏(47)も朝からJR富山駅前などで街頭演説し、政策を訴えた。
(2010年6月17日 読売新聞)
6583
:
名無しさん
:2010/06/18(金) 01:35:47
★日本人女性が中国人に集団で暴行されてる映像!
「悲鳴に振り向くと」←で検索するとヒットします。
日本の新聞やテレビが隠して報道しない事実。
まだ日本人の1/1000しかこの動画をみてません。
(少しでもコピペ協力感謝します!(-人-;)(;-人-) ユルセ管理の人)
6584
:
名無しさん
:2010/06/18(金) 20:32:16
どのあたりでしょうかねぇ
自公協力、参院選で一部復活
6月18日(金) 18時59分配信
参院選での与党過半数阻止を目指して自民、公明両党が、連立時代の選挙協力を一部地域で復活させる方向で大筋合意したことが18日、分かった。西日本の激戦区を中心に10選挙区前後を想定、情勢の変化に応じて増やす可能性もある。両党は、野党転落後は昨年10月の参院神奈川、静岡両補欠選挙で協力が成立しないケースが相次いでいた。迎え撃つ民主党は社民、国民新両党との選挙協力を継承し、票の上積みを狙う。
http://news.mag2.com/main/51559/detail
6585
:
湖国の雄
◆sOg2M2HYaA
:2010/06/18(金) 20:59:38
皆さんお疲れ様です
参院滋賀
自民 武村
民主 林
無所属 小西
小西は、京都にあるNPO法人が後押ししてます
選挙期間中は小西本人がフィリピンに戦争遺骨回収に行ってるので
NPOが中心に選挙活動します
事務所は京都に構え
ポスターのみ貼って、街頭行動はしない
小西が7月9日に帰ってくるので10日に彦根で集会をして
締めくくると記者会見で発表しちゃいました。
前代未聞の選挙戦術です
県知事とダブルですので
民主は嘉田と連携することが決まり
自民は上野と武村で連携
現職の国会議員居ない悲惨な状況で下部組織もほとんど知事選中心
民主&圧勝ムード・・・・
以上選挙結果でした
6586
:
チバQ
:2010/06/18(金) 22:38:01
http://www2.asahi.com/senkyo2010/news/SEB201006180042.html
握手自粛・車から降りない…口蹄疫対策、選挙戦に波及2010年6月18日22時16分
家畜の伝染病、口蹄疫(こうていえき)被害が広がる宮崎県が、異常な形で参院選を迎えようとしている。感染拡大防止のため、県選挙管理委員会が立候補予定者や各政党に「握手の自粛」や「選挙カーからなるべく降りないこと」などを要請。一方、陣営の中には、感染自治体での候補者ポスターの張り出しを県選管がするように申し入れたところも。選挙カーによる呼びかけを自粛する陣営もあり、異例の静かな選挙戦に突入しそうな様相だ。
宮崎県では11市町で口蹄疫が発生。10市町には現在も家畜の移動が制限される地域が設定されている。東国原英夫知事が発した非常事態宣言で、県民には不要不急の外出を控えることなどが要請されており、人の集まる催しも延期や中止が相次いでいる。
県選管の要請は17日付。選挙カーなどの車両について「連呼については住民の心情などに配慮する」と例示。個人演説会や街頭演説は「自粛が望ましいが、畜産農家の出席は要請しない」などとした。公職選挙法上、運動を禁じることはできないが、同選管は「住民感情を考えたお願い」と説明している。
一方、民主党県連は18日、発生地域での運動自粛を表明。県選管に対し、当該自治体では県選管が特例で候補者全員のポスターを張り出すよう申し入れた。人や車が出入りすることで感染の危険性があることに配慮したという。同党公認で宮崎選挙区(改選数1)に立候補を予定する新顔の渡辺創氏(32)は記者会見で、「県が選挙活動を控えることを要請するのであれば、有権者の知る権利を守る意味で、ポスターを一括して掲示して欲しい」と述べた。
同じく立候補を予定する自民現職の松下新平氏(43)の陣営は、発生地域でもポスターを張る準備はするが、集会については「案内はするが動員はしない」方針だ。18日に新たに宮崎市で感染疑い例が確認されるなど事態が動くため、選挙カーによる街宣も幹線道のみにとどめる可能性もあるといい、「実情に応じた対応を臨機応変にとらざるを得ない」と悩む。
共産新顔の馬場洋光氏(41)は「候補者は有権者に自分の考えをきちんと伝える責任もある」として、ポスターは自陣営で張り出す意向。「発生農家の近くでは選挙カーを走らせないよう配慮はするが、一律に『この地域では一切活動しない』と決めたりはしない」と話す。
県選管によると、移動制限などが続く10市町には2156カ所の掲示場がある。選管は民主の申し入れについて、「発生地域では防疫活動にも自治体職員がかかわっている。対応が可能か、申し入れを預かって検討する」としている。
6587
:
チバQ
:2010/06/18(金) 22:46:57
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010061801021
「抱きつき作戦」に困惑=消費税で差別化に誤算−自民
自民党は、菅直人首相が消費増税について、同党参院選公約の10%を「参考にしたい」と発言したことに困惑を隠せない。自民党が消費税アップの水準を明示したのは、選挙戦で民主党との違いをアピールできる絶好のテーマと考えたからだ。しかし、首相の「抱きつき作戦」で、争点がぼけてしまうと危惧(きぐ)している。
「財政再建という川を渡るのに、自民党の背中におんぶしていこうと言っているふうに感じる。政権党は『参考』と言わずに、自分たちの考えをはっきり示すべきではないか」。自民党の谷垣禎一総裁は18日午後、記者団を前に、首相発言を痛烈に皮肉ってみせた。
自民党内では、消費税引き上げ幅を公約に盛り込むことに否定的な声もあった。しかし、財政赤字が深刻化する中、財政再建に真正面から取り組む姿勢を訴えた方が「バラマキに流れる民主党政権との違いを示せる」と判断。執行部はあえて有権者に負担増を強いる政策に踏み込んだ。
ところが、「消費税10%」に同調するかのような首相の発言で、そのもくろみは肩すかしを食った格好。沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題でも、鳩山前政権は迷走の揚げ句、自民党政権が決めた現行計画に回帰する流れとなっており、谷垣氏は「普天間も自民党案に近づいてきた」と苦々しく語った。
民主党政権の「現実路線」への転換とも言える動きに、自民党内からは「ますます自民党離れが続く」(閣僚経験者)と懸念する声が出ている。「自民党と違うことばかりやろうとして結局、行き詰まった」。谷垣氏がこう語ったように、同党としては民主政権の「未熟さ」への批判を強めるしかないのが実情だ。(2010/06/18-20:37)
6588
:
チバQ
:2010/06/18(金) 22:48:38
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news1/20100618-OYT1T00844.htm
堀内さん出馬響く、自民応援「無理」…山梨公明
公明党山梨県本部の秋山雅司代表と安本美紀幹事長は17日、甲府市の自民党県連会館を訪れ、同県連の皆川巌幹事長に対し、7月の参院選で山梨選挙区は自主投票とすることを伝えた。
山梨選挙区には自民党の新人、宮川典子氏が立候補する予定で、同党県連が公明党県本部に対し推薦を要請をしていた。自民党は参院比例選に甲府市出身で読売巨人軍前監督の堀内恒夫氏の擁立を決めている。自主投票となった理由について、秋山代表は記者団に対し、「堀内氏の出馬表明で公明党が比例選で擁立する候補への票を確保することが厳しくなり、他党の選挙まで手が回らなくなった」と説明した。
皆川幹事長は「(宮川氏への)影響はあると思うが、これまでの長いつきあいがあるので反民主という共通の目標に向かって歩調を合わせて戦っていきたい」と話した。
(2010年6月18日17時29分 読売新聞)
6589
:
チバQ
:2010/06/18(金) 22:52:40
衆院選でも民主党応援したよなあ この人
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20100618ddlk06010089000c.html
選挙:参院選 土田・東根市長、民主・梅津氏を支持「市の発展にパイプ必要」 /山形
東根市の土田正剛市長は毎日新聞の取材に、参院選山形選挙区(改選数1)で民主新人の梅津庸成氏(43)を支持すると明らかにした。土田市長は自民県連元幹事長で、93年の知事選には自民推薦で立候補した。しかし、昨年8月の衆院選では一転して民主の近藤洋介衆院議員を支援した。
梅津氏を支持する理由について土田市長は「民主党が政権与党になった今、市の発展のためには国との強固なパイプが必要。市長として市民に責任を果たさなければならない」と説明した。土田市長は衆院選で近藤氏を支持した時は「民主を応援するのではなく、あくまで個人への支援」としていた。また、梅津氏が山形東高、慶大の後輩に当たることも支持する理由に挙げた。19日に同市で開く自身の後援会の会合に梅津氏を招き支持者に紹介する予定。
土田市長は梅津氏が参院選への立候補を表明した翌3月10日に近藤氏と梅津氏から支援の要請を受け、先月までに支持を決めていた。【林奈緒美、浅妻博之】
6590
:
チバQ
:2010/06/18(金) 22:57:25
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/06/20100618t41020.htm
参院選・秋田 民主・自民、顔が命ポスター合戦
鈴木氏のポスターの横に、石井氏のポスターがある男鹿市の国道交差点。参院選の公示を前に、立候補予定者の「分身」が火花を散らしている
参院選秋田選挙区(改選数1)で24日の公示を前に、ポスターを使ったPR合戦が繰り広げられている。自民党が立候補予定者と秋田県議らの顔を並べたポスターでアピールする一方、民主党は知名度の高い田中真紀子元外相のポスターを使って支持拡大を図る。両陣営は前哨戦で「分身」とも言えるポスターをうまく活用することで、選挙戦を優位に進めたい考えだ。
政党各党のポスターが並ぶ男鹿市の国道101号交差点。民主党現職の元アナウンサー鈴木陽悦氏(61)と、以前から鈴木氏と親交のある田中元外相を上下に配したポスターの横に、自民党新人の元プロ野球選手石井浩郎氏(45)のポスターがあった。
2004年と07年の参院選で現職が落選の憂き目にあった自民党は今回、石井氏の知名度を最大限に生かす戦術に出た。ポスター攻勢はその一つだ。
県議会(定数45、欠員1)で27人を占める自民党の各県議は、石井氏と上下に写るポスターを県内約3000カ所に設置した。石井氏の支持拡大はもちろん、「参院選は自分たちの選挙」と、来春の県議選を見据える。
ある県議は「約400カ所にポスターを張った。支持者からの反応は上々だ」と話す。
ポスター戦術は、支持基盤が弱い民主党にとっても、知名度を高める有効な手段となる。鈴木氏と田中元外相のポスターは県内1000カ所以上にある。
陣営関係者は「田中氏は知名度も実力もあるのでお願いした。党員やサポーターに多くの場所に張ってもらった」と効果に期待する。
ポスターで知名度アップを図る両陣営。全国で5番目に広い選挙区だけに狙いは分かるが、有権者からは「ポスターは見るけど、肝心の立候補予定者本人が来ない」という声も聞かれる。
秋田選挙区はこのほか、共産党新人の党地区委員長藤田和久氏(61)が立候補を予定している。
2010年06月18日金曜日
6591
:
チバQ
:2010/06/18(金) 22:59:37
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20100618-OYT8T00071.htm
自公 比例選対応で溝
決戦の構図 参院選2010中
事務所開きで、決意を語る高橋雪文氏(右)。左から2人目が小野寺有一氏(5月15日、盛岡市上田で) 「民主党の本質は何も変わっていない」
9日夜、盛岡市内のホテル。岩手選挙区に自民党公認で出馬する新人、高橋雪文氏(39)は、支持者ら約550人を前に、最近頻繁に使う言葉で民主党批判のトーンを強めた。
14日に県議を辞職した高橋氏は、胸元にフルネームが書かれたネームプレートを付けることが多い。県議辞職後の記者会見で、「盛岡以外では、ほとんど名前も顔も知られていなかった」と述べ、今は知名度不足を解消しようと必死だ。
自民党は、参院選で高橋氏に加え、比例選に小野寺有一県議(43)も擁立した。
選挙区の候補公募に失敗したこともあり、2人が出そろったのは4月末と遅れた。だが、鳩山前内閣の支持率低迷に乗じ、民主党の小沢一郎前幹事長の「独裁的な政治手法」と、「政治とカネ」の問題を2人で真っ正面から攻撃する腹づもりで、小野寺氏のポスターには「小沢政治にNO」との言葉を盛り込んだ。
高橋、小野寺両氏は40歳前後で、60歳代の民主党の主浜了、工藤堅太郎両氏の現職コンビよりずっと若いのも強み。選挙区選と比例選で岩手自前の候補を擁立するという自民党県連の青写真は現実になった。
ところが、6月に入り、鳩山、小沢両氏が突如、辞任を表明。菅内閣は、組閣や党役員人事で「脱小沢」を鮮明にし、支持率もV字回復した。「小沢政治にNO」は、少なくとも表面的には実現に近付いた。
高橋氏らは、民主党の本質が変わっていないことを強調する方針に転換することを余儀なくされている。
◇
自民党は、昨年の衆院選で県内の党所属国会議員がゼロになった上、政権も民主党に明け渡し、支持基盤は揺らいだ。国政とのパイプを強みに長年、支持を得てきた県農協政治連盟や県医師連盟などの職域団体は、民主党推薦や自主投票に転じた。
こうした中、小野寺氏の擁立で最もいら立ちを募らせるのが、昨年まで9年間連立政権を組んでいた公明党だ。
公明党は、岩手選挙区で候補を立てていないが、比例選を重視しており、東北・北海道エリアで新人を擁立する今回参院選は、特に力が入る。ただ、昨年衆院選まで、小選挙区の票は自民党に集め、比例票は公明党にという選挙協力は、全国に比べ公明党の得票率の低い本県では活発でなかった。
加えて、今回は自民党が比例選に小野寺氏を擁立したことで、「比例は公明に」の戦術は困難に。支持母体の創価学会の県幹部は、「選挙区は事実上の自主投票になるだろう」とため息をつく。
昨年、「野党」に転落して臨む初の国政選挙。民主党の壁は、自民党にとっても、公明党にとっても、かつてなく高い。
(2010年6月18日 読売新聞)
6592
:
チバQ
:2010/06/18(金) 23:00:15
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20100617-OYT8T01133.htm
30万公明票自民接近
参院選挙区...比例と一部バーター
参院選千葉選挙区(改選定数3)で、30万票以上を動かすとされる公明党の動向が注目されている。同選挙区に候補者を立てない同党は、他党と党同士の協力はしないが、個々の陣営レベルで比例選とのバーター協力は可能との立場だ。接近を図る自民党の候補予定者もおり、選挙協力の成り行きが関心を集めそうだ。
17日夜、自民党から立候補予定の猪口邦子氏の決起集会が、君津市の市民文化ホールで開かれた。来賓が並ぶ壇上に、公明党県本部幹事の藤井修・君津市議の姿があった。司会者から紹介されると、立ち上がって「この戦いは絶対に負けられない」とあいさつ。今回の参院選に絡み、自民候補予定者の集会に県本部役員が出席したのは初めてだ。
猪口氏は5月29日、千葉市内の公明党県本部を訪ね、吉野秀夫代表代行、藤井弘之幹事長と会談。県本部は比例選で長沢広明氏を推すが、この日と前後して、自民県議の一部は街頭で「選挙区は猪口、比例選は長沢」と呼びかけ始めた。別の県議も「公明党と10年も連立を組んでいれば、自分の後援会で公明に票を入れてくれる人がいる」と打ち明ける。
吉野氏は「個々の陣営同士の関係で協力することはあるが、県本部として選挙協力する話にはなっていない」と静観する。
公明党は昨年8月の衆院選で下野するまで、10年にわたって自民党と連立政権を組み、選挙でも協力関係を深めてきた。創価学会を支持母体に持ち、県内で獲得した国政選挙の比例票は、2007年参院選、昨年の衆院選ともに34万票。自民党関係者も「公明票がないと選挙に勝てない」と言うほど存在感を高めた。
野党になったことで両党間の選挙協力は白紙になったが、地域レベルで関係が続いているところは少なくない。公明党は民主党政権への批判を強めており、今回の参院選も「協力するなら自民党しかない」(幹部)のが実情だ。
公明党県本部は比例選で「県内50万票」と目標を高く置くが、長沢氏は北関東ブロック選出の元衆院議員で、知名度向上が大きな課題になっている。比例選の票を確実に伸ばしたい公明党と、「来年春の県議選で公明票をもらうのが目的」と本音をのぞかせる自民党の一部県議の動きが、バーターという形で表れているとも言える。
千葉選挙区には、自民党から椎名一保氏も立候補を予定する。ただ、椎名氏を支援する県議の多くは、比例選で同党から出る県議の臼井正人氏に力を入れており、公明党が椎名氏側と選挙協力する可能性はないとみられている。
(2010年6月18日 読売新聞)
6593
:
チバQ
:2010/06/18(金) 23:04:41
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/100614/stm1006142310014-n1.htm
【2010参院選・埼玉直前情勢】(1)民主・「風」に翻弄される危うさ (1/2ページ)
2010.6.14 23:08
このニュースのトピックス:選挙・埼玉
新人の大野元裕氏(右)のお披露目となった民主党県連の新春の集いで挨拶する枝野幸男氏(中央)。現職の島田智哉子氏も登壇=1月18日、さいたま市浦和区 「枝野(幸男)さんに幹事長は受けない方がいいと電話したんですよ。冗談ですけど」
5日、民主党埼玉県連の緊急常任幹事会。冒頭、県連代表代行の山根隆治からこんな軽口が飛び出すほど、雰囲気は明るかった。
首相の鳩山由紀夫が2日に退陣を表明、幹事長の小沢一郎も辞任の意向を示したことで、「政治とカネ」「普天間問題」の不手際を指摘された民主党の負のイメージは一新された。軽口が出るのも無理はない。
県選挙区で、現職の島田智哉子(47)と新人の大野元裕(46)を擁立する民主。席上、出席者からは「2人当選は可能」と威勢のよい声も上がった。だが、わずか3週間ほど前、だれがこんな“追い風”を予想しただろうか。
□ □
「予想以上の逆風だ」「このままでは民主党はバラバラになる」
5月15日、県連常任幹事会の席上、島田、大野の両陣営から不満が噴出した。まさに、鳩山内閣が普天間問題をめぐって迷走していた時期だ。
県連幹事長の高山智司は記者団に「両陣営とも支持率低下を嘆き、抜本的な戦略の練り直しを求める声が相次いだ」と説明した。
高山がいう「戦略」の一つは、県内15総支部ごとに重点支援する候補者を割り振る「区割り」だ。一方の候補に票が偏らないようにする措置で、民主は平成19年の参院選でこの方式を採用、行田邦子、山根隆治の2人当選を果たしている。
今回、島田の重点区は県北西部の5総支部。一方の大野は県南東部の9総支部だ。加えて今回は「団体割り」も初めて採用。島田は連合埼玉の推薦を受ける一方、県連は諸団体に推薦は大野に出すよう要請した。
戦略の練り直しは、区割りの見直しに等しい。高山は「共倒れの可能性もある」とまで語った。一時は「現職は落とせない。支援を一本にした方がいい」(県連関係者)と、大野“切り捨て”の可能性も浮上していた。
こうした危機も菅直人政権の誕生で状況は一変。民主党の支持率も“V字回復”した。
□ □
「埼玉はもう一息で2つ取れる選挙区。地元だけをえこひいきできないが、2議席取れる流れになれば全力を挙げたい」
今月12日、川越市で島田の応援に駆けつけた党幹事長の枝野は、記者団にこう語った。両陣営は、地元選出である枝野の幹事長就任もプラス材料と踏んでいる。ただ、それでも“風”に翻弄される民主陣営の危うさに変わりはない。(文中敬称略)
◇
24日の参院選公示まであとわずか。埼玉県選挙区(改選3)には、10人が出馬を予定している。突然の首相交代で各党の支持率が揺れ動く中、県選挙区の情勢を探った。
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:
チバQ
:2010/06/18(金) 23:05:29
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/100615/stm1006152245011-n1.htm
【2010参院選・直前情勢】(2)自民・出遅れ、一体感不足…「背水の陣」
2010.6.15 22:41
このニュースのトピックス:選挙・埼玉
関口昌一氏(右)の応援に駆けつけた小泉進次郎衆議院議員(中央)。JR川口駅前の広場には人だかりができた=5月22日午後1時、埼玉県川口市 15日早朝、さいたま市のJR武蔵浦和駅前。自民党埼玉県連青年部のメンバーが、参院選県選挙区で3選を目指す現職の関口昌一(57)や衆院議員の柴山昌彦(44)とともに、街頭活動を行った。職場や学校へ急ぐ人々にパンフレットを差し出すが、受け取る人は多くはない。
「菅内閣発足後、有権者の反応が冷めたような気がする。少し前には『応援している』と声をかけられることもあったが…」。メンバーの一人は、こう漏らした。
昨年夏の衆院選で県内15小選挙区で全敗した自民党。今夏の参院選では関口の議席死守が至上命題だ。
しかし、8日の菅内閣発足で内閣支持率は急上昇。勢いづく民主陣営に加え、みんなの党や新党改革も新人候補を擁立。まさに自民にとっては「背水の陣」の選挙戦だ。
そもそも、菅政権の誕生をうんぬんする以前に、自民県連の参院選態勢は盤石とはいえない状態だ。
県連は衆院小選挙区支部長の公募を実施し、5月にいずれも昨夏の衆院選で落選した元職5人を選んだ。支部長は次期衆院選の事実上の候補者であり、参院選では各地の選挙戦を仕切る重要ポストだが、県内15の支部長ポストのうち8つは空席のままだ。
この空席ポストは参院選後に選ぶが、県連会長の新藤義孝(52)は「参院選でどれだけ汗をかいたかだ。頑張った人は次の衆院選で必ず戻れる」と語り、参院選の働きぶりを選考の目安にする考えだ。
これに対し、支部長公募に応募しながら選考に漏れた地方議員の一人は「支部長でもないのにモチベーションが上がるわけがない」と不満顔。「何としても勝たなければならない思いは共通だが、党内の活動に一体感がない」と嘆く。
組織票の自民離れも陣営を揺さぶる。これまで有力な集票組織だった県歯科医師会の政治団体「県歯科医師連盟」では衆院選後、党員数が4分の1にまで激減した。それでも連盟は、ともに歯科医師である民主現職の島田智哉子(47)と関口の2人を支援する意向は変わらない。連盟幹部は「両氏で2議席獲得だ」と断言するが、野党である自民の支援に組織がどれだけ動くかは不透明だ。
6月に入り、新藤を本部長とする自民県連の選対本部が発足した。出遅れ感はあるが、新藤は「動き出すのは遅くとも決まったことを確実に実行するのが自民党。あとは市町村議、県議、地域支部などが系統立てて活動する仕組みをいかに作るかだ」と話す。野党として臨む選挙で、自民の底力が問われる。
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:
チバQ
:2010/06/18(金) 23:06:14
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/100616/stm1006162255012-n1.htm
【2010参院選・直前情勢】(3)公明・失地回復に「最終決戦」
2010.6.16 22:53
このニュースのトピックス:選挙・埼玉
参院選に向けた街頭遊説で、埼玉をスタートの地に選んだ公明党・山口那津男代表(右)と街宣車の上から、聴衆にアピールする西田実仁氏。「最重点区」の位置づけは、党本部の危機感の表れでもある=4月3日、さいたま市大宮区のJR大宮駅西口 「非民主、非自民の第3の政治勢力としての公明党が、ますます存在感を発揮しなければならない!」
4月3日、さいたま市大宮区のJR大宮駅西口。公明党代表、山口那津男がひしめく聴衆を前に、絶叫調の演説をぶち上げる。同党が参院選の「最重点区」として、全国遊説のスタートに選んだ地は埼玉だった。
県選挙区に現職の西田実仁(まこと)(47)を擁立する公明。前回平成19年の参院選で議席を失っているだけに、今回は是が非でも議席を守り抜く決意だ。だが、それは決して容易な道ではない。
山口は遊説後の会見で、「埼玉は最重点区」と再三強調し、「状況は非常に楽観できないが、党の全力を挙げる」と危機感をあらわにした。西田も「この選挙区で勝てるかが最大の注目点になっている」と、血眼で県全域を飛び回る。
そもそも、西田擁立までの道のり自体が迷走した。
党本部は当初、昨夏の衆院選小選挙区で全敗した経緯を踏まえ、西田の比例転出を予定していた。ただ、山口が「党再建の証」とする「現有11議席死守」の実現には、選挙区での当選が不可欠。党本部が西田の選挙区擁立に方針転換したのは、1月のことだった。
県本部が元々要望していた選挙区出馬とはいえ、出遅れ感は否めない。だが、選対関係者は「比例の方がリスクは少ないが、選挙区出馬こそ男子の本懐」と、西田の気持ちを代弁する。
党本部の独自調査では、西田は現段階で民主2人、自民、みんな各1人の後塵を拝する5番手。議席回復には最後の「3枠目」の争いがカギとの見方が強い。
その上で、自公政権下野による両党の選挙協力態勢の“崩壊”は、懸念材料の一つだ。公明の県内基礎票は44、45万票。一方、陣営は当選ラインを60万票超とみており、さらなる票の上積みが必要となる。
前回参院選では、自民の支援により「5万票を目標に、3万票くらいは集票した」(陣営)。だが、ある自民系県議は「前回は『比例は公明』、いまは『非礼な公明』」と現状を揶揄(やゆ)。公明陣営からは「我々は与党時代、徹底して自民に協力してきたはずだ」との恨み節も上がる。
陣営は、盤石の組織力をフル回転させる「ドブ板選挙」をこれまで以上に徹底。旧来の自民支持層である県農業政治連盟などからも推薦を取り付け、組織票にも手を伸ばす。
選対本部長の福永信之は「今回の参院選は最終決戦。ここで崩れれば、今後の県選挙区での擁立はなくなる」。退路を断ち、かつてない悲壮な決意で選挙戦に臨む。(敬称略)
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チバQ
:2010/06/18(金) 23:09:22
4がない
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/100618/stm1006182244005-n1.htm
【2010参院選・直前情勢】(5)共産、社民…10人がひしめく大混戦 (1/2ページ)
2010.6.18 22:42
テレビ討論会に臨む共産新人の伊藤岳氏(右)と社民新人の日森文尋氏(左)=16日、さいたま市浦和区のテレビ埼玉 「民主党は政治とカネの問題で次々に疑惑が出たが、『秘書がやった』『私は知らない』『説明はしません』『責任は取らない』。これをほおかむり4点セットと申します」
13日、さいたま市大宮区のJR大宮駅西口。共産党委員長の志位和夫が、軽妙な語り口で民主政権批判を展開した。
共産は埼玉県選挙区に新人の伊藤岳(50)を擁立。過去2回当選を果たした「伝統ある選挙区」(陣営)の“復興”を目指す。
若年層への浸透を狙い、陣営は県内の地図上にコメントをつけられる双方向サイト「伊藤岳の埼玉ボイス!」を4月末に開設。ネット選挙解禁は見送られたものの、書き込みはすでに約5千件。伊藤は「若い人を中心に広まり、かなり効果があった」と強調する。
県委員長の小松崎久仁夫は、議席獲得に向けた挑戦を「日本記録保持者がいきなり世界記録を出そうとするようなもの」と表現。厳しい戦いと認識しているが「旧来の自民支持層に狙いをつけている」と、農家や商店主への浸透を図る。
5月30日に米軍普天間飛行場移設問題で連立政権から離脱した社民は、新人の元衆院議員、日森文尋(61)を擁立する。
党の主張を貫いて政権から離脱したことで、久々に存在感を示した社民。日森陣営も「事務所への電話も『支持します』が圧倒的に多数。ここ数年で一番反応はある」という。市民団体から「ビラ配りしたい」という申し出もあったといい、日森も「60年、70年安保世代から『筋を通してよかった』という声が寄せられる」と笑顔を見せる。
ただ、昨年の衆院選で社民の県内比例代表得票は約14万5千票。日森陣営も「連立離脱効果が参院選まで持続するかどうか」と慎重な姿勢だ。日森は「まずは次の統一地方選に向けて弾みをつけたい。社民も捨てたもんじゃないという状況が作れれば」と語る。
幸福実現は新人の院田浩利(43)を擁立。4日の事務所開きには党首の石川悦男が応援に駆けつけた。院田を主人公にした漫画も作成、外国人参政権付与反対などを訴え若年層への浸透を図る。無所属新人の長谷川幸世(30)は自転車で県内を駆け回り、知名度アップを目指す。
また、日本創新党党首の山田宏は13日、県選挙区でたちあがれ日本との共通候補の擁立を検討していることを表明している。
県選挙区に立候補を表明しているのは、すでに10人。群雄割拠の様相で、候補者にとっては厳しい戦いを勝ち抜くための“酷暑”になりそうだ。(敬称略)
=おわり
この連載は大矢博之、門倉千賀子、坂井朝彦が担当しました。
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チバQ
:2010/06/18(金) 23:10:23
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000951006170001
【2010参院選】
直前情勢報告(上)
2010年06月17日
■民主系、首相交代追い風
菅直人が新首相に就いた4日以降、堤かなめが好んで使うフレーズがある。
「政権交代第2幕」
堤は民主、社民両党の統一候補だが、最近は民主の支持率をV字回復させた菅首相を前面に押し出す。
13日、福岡市の天神の街頭で行った演説会には、民主から比例区に立候補を予定する柔道の五輪金メダリスト、谷亮子が応援に駆け付けた。千人近くに膨れ上がった聴衆を前に、堤は「世襲でない、市民感覚を持つ菅首相と政権交代第2幕を作っていきたい」と声を張り上げた。
「すごい人の数で興奮しちゃいました」。上気する堤に陣営幹部はくぎを刺した。「今回は谷人気。自分の力で同じくらいの人を集めないと当選できない」
当初は、民主、社民両党の選挙戦がかみ合うか疑問視する声もあった。「両党とも何となく距離があった。我々の事務所に入り切ってはいなかった」と後援会幹部。自然と、政党色は出さずに無所属を強調する戦略になった。
社民の政権離脱を機に風向きが変わった。後援会幹部は「野党に転じたことで生き残りがかかる社民幹部の目の色が変わった。首相交代で民主も元気になった。この追い風を利用せねば」と話す。
同じく追い風を受ける民主の現職、大久保勉。「5月は大嵐。今は本当に爽快(そう・かい)な気持ち」。久留米市で6日にあった支援大会で、約200人の支持者を前に晴れやかな表情で語った。
5月までは、朝の辻立ちや街頭演説で「民主はだめだ」「ツートップを辞めさせんと応援できん」と突き放された。陣営幹部は「3、4月は通行人から『公約違反』『うそつき』と言われることがあった。5月は反応すらない危機的な状況だった」と振り返る。
鳩山由紀夫と小沢一郎の「ツートップ」がそろって辞任したことで状況は好転したが「たがの緩みが心配」と民主県連幹部。県連代表代行で福岡市議の江藤博美は12日にあった選対会議で、得票目標を70万票に設定し、「これから『追い込み』をかける」とハッパをかけた。
大久保はラガーシャツ姿で走りながら無党派層に支持を訴える作戦も展開しているが、基本は「無党派頼みの空中戦ではなく地上戦」と江藤。選対幹部は「支持基盤の連合福岡傘下の労組がフル回転したうえで、自民党支持の業界団体の切り崩しを図る。無党派層をその上に積み上げる作戦」と解説する。
選対は自民衆院議員の元秘書を採用し、業界回りを担当させている。県建設業協会や県歯科医師会などへのローラー作戦を続け、推薦団体を増やしている。
無党派層の受け皿を自認してきたみんなの党の新顔、佐藤正夫の陣営は、首相交代で危機感を強めている。本人は「街頭での反応は変わらない」と強調するが、陣営幹部は「鳩山政権時に比べると追い風が弱まった」と打ち明ける。党の支持率低下を受け、「風頼み」からの脱却を図り始めた。
佐藤の親友で、2001年と04年の参院選福岡選挙区に立候補し、いずれも次点だった県議、古川忠が参謀を務める。自らの参院選時に築いた地方議員のつてをたどり、街頭演説では届かない票の掘り起こしに懸命だ。
「党県広域支部」も設立した。福岡市内の中小企業などを対象に党員拡大運動を展開している。将来の地方選も見すえた動きだ。同支部幹部は「自民や民主など既存政党に飽きた人たちの『第3極』への期待感は根強い。すそ野はもっと広がる」と話す。
(敬称略)
◇
通常国会が16日閉幕し、いよいよ参院選。各党は24日の公示に向け、動きを加速させる。首相交代で一変した世論を前に、各陣営はどう戦うのか。選挙戦直前の情勢を探る。
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チバQ
:2010/06/18(金) 23:11:24
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000951006180001
【2010参院選】
直前情勢報告(下)
2010年06月18日
■焦る自民、すがる公明票
「この10年間、公明党の皆さんが我々に気付かないことを、気付かせてくれました」
8日、北九州市であった公明党の集会に招かれた自民党の新顔、大家敏志はそんなあいさつをした。4日前、公明から比例区に立候補予定の陣営と後援会同士の政策協定を交わし、選挙協力が成立したばかりだった。かつての連立相手を持ち上げる言葉には、「自公協力」をぜひ実現させたいとの思いがにじむ。
県内に10人いた小選挙区選出の自民衆院議員は昨年の衆院選の後、3人に減少した。大家の選挙を支える選対本部長の選出も難航し、元首相の麻生太郎が就任したのは4月末。陣営によると「通常より1カ月遅れ」だった。
業界団体からは表向き与党時代と同様に推薦を得たが、野党転落の影響も広がる。県医師連盟や県農政連は大家を単独推薦したものの、福岡市医師連盟や農政連久留米市支部は民主党の現職、大久保勉との双方推薦に踏み切った。焦燥感を抱いた自民県連がすがったのが、福岡選挙区での独自候補擁立を断念した公明票だった。
公明は2007年の参院選比例区では県内から約39万票を獲得した。大家は「新顔の私は知名度が低い。本当に心強い」と期待を込める。
公明が大家を支援する代わりに、来春の県議選で公明と競合しない地域を中心に自民が公明を比例区で支援する、というのが今回の自公協力の柱だ。
ただ、その協力関係は万全ではない。競合する地域でも自民の票がほしい、というのが公明側の本音だが、競合地域で公明支援に向けた自民側の動きは「限りなく薄い」という。公明県本部は12日の常任役員会で、自民側が出した大家の推薦・支持願を保留した。「県全体の推薦は重みがある。ギブ・アンド・ギブにならないようにしたい」。県本部幹部はそう解説する。
一方、大家との公認争いに敗れて自民を離党し、国民新党に移った現職、吉村剛太郎も組織票に熱い視線を送る。
13日、福岡市で開かれた郵便局長の研修会で、郵政改革法案の成立を期すため連立政権にとどまった経緯を説明し、こう訴えた。「議席を増やすことで政治力を増大させ、選挙後の臨時国会で法案を成立させる。みなさんと一心同体で勝つ」
全国郵便局長会は昨年の衆院選で民主、国民新両党を支援した。小泉純一郎政権時の郵政民営化法案の採決で「造反」した吉村にとって、心強い支持基盤だ。衆院福岡10区(北九州市東部)を地盤にしていた比例区選出の参院議員、自見庄三郎が党代表・亀井静香の後任の郵政改革担当相に就いたのも、陣営は「追い風」とみる。
旧友・自見の誘いを受けて国民新に入った吉村。だが、自民時代の過去3回の選挙とは勝手が違う。推薦団体は激減。参院選ではほとんどしたことがなかった辻立ちを、ほぼ毎朝こなしている。
「表立って支援してくれる市議や県議はほぼいない。組織戦ではなく局地戦だ」と吉村。母校の修猷館高の同窓生やかつて勤務したブリヂストンのOB、自民時代に支援を得た農協など、個人的なつながりを丹念にたどっている。
共産党の新顔、篠田清は党支持層の底固めを、幸福実現党の新顔、吉冨和枝は宗教法人「幸福の科学」支援層などへの浸透を図る。(敬称略)
(この連載は羽賀和紀、古城博隆、小林豪、垣花昌弘、高原敦が担当しました)
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チバQ
:2010/06/18(金) 23:12:53
http://mainichi.jp/area/tokushima/news/20100615ddlk36010669000c.html
熱走2010:参院選とくしま/上 民主・吉田氏、反転攻勢へ勢い /徳島
◇首相交代で風一変
「怖いね。1カ月や2カ月ではなく、1日、2日で雰囲気は変わる。本当に怖い」。民主新人、吉田益子氏(50)の陣営幹部は、新政権発足に向けた組閣関連報道が続く今月6日、そう漏らした。
政治とカネや、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設など、国政レベルの問題で党に吹き続けた逆風が、その2日前に菅直人氏が新首相に決まったことで突然、力を弱めた。
民主県連が吉田氏の擁立を決めたのは、鳩山由紀夫政権への支持率が、まだ高かった昨年11月だった。だが、「政権交代」への期待が失望に変わるのに、さして時間はかからなかった。
4月には、6月導入を目指した高速道路の新料金制度が発表され、本州四国連絡高速道が他の高速よりも高く設定されることが判明。すると、「四国への差別だ」と各方面から反発が相次ぎ、県連も対応に追われた。「民主党と名乗るとまず政権批判の口火が切られ、吉田さんの説明までなかなかいかない」。ある支援者は苦しい状況に顔をゆがめた。
「遠からず、皆さん方が選挙がしやすい環境が必ずやってくる」。そんな中、仙谷由人衆院議員が意味深な言葉を発したのは5月8日、徳島市内での事務所開きの席上だった。
◇
「昨日は最大瞬間風速が吹いたかな」。5月29日、吉野川市内でマイクを握った吉田氏は肩を落とした。前日、鳩山政権は普天間問題で辺野古移設案を採用する政府対処方針を閣議決定し、「最低でも県外」の公約は破られた。だが、それから1週間も経ずに、鳩山前首相の辞任で状況は一変した。
菅氏が首相に指名された翌6月5日、陣営は反撃ののろしを上げた。約1000人が詰めかけた徳島市の集会で、連合徳島の小松義明会長は「仙谷さんのあいさつから1カ月。やっと時が来た」と話し、県連代表の高井美穂衆院議員も「苦しい状況にあったが、ここから反転攻勢」と熱弁を振るった。
新政権に対し、野党からは「表紙のすげ替えに過ぎない」「問題はそのままだ」との批判が上がり、実際、その実力は未知数なままだ。しかし、毎日新聞が8、9両日に実施した全国世論調査で新政権への支持率は66%の高率に達し、参院選比例代表の投票先も5月末の22%から41%へと上昇した。
逆風の中でも民主党政権の成果や、環境政策などの主張を訴え続けてきた吉田氏。5日の集会後、状況の変化に「支援者の心が軽くなり、動きやすくなると、いい影響が出るのでは」と明るかった。しかし、「選挙は最後まで分からない」とすぐに引き締め直した。
×
参院選は24日公示、7月11日投開票の日程がほぼ確実になった。徳島選挙区(改選数1)には、民主、自民、共産、改革、幸福の各政党が公認する5人が立候補を予定しており、既に本番に向け走り出している。前哨戦の情勢を報告する。【深尾昭寛、井上卓也】
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チバQ
:2010/06/18(金) 23:14:12
http://mainichi.jp/area/tokushima/news/20100616ddlk36010559000c.html
熱走2010:参院選とくしま/中 自民・中西氏、若さ 改革・小池氏、経験 /徳島
◇無党派への浸透頼み
公示直前の異例とも言える首相交代劇後、初めての週末となった今月5日、自民新人の中西祐介氏(30)と、改革現職の小池正勝氏(58)はそれぞれ徳島市と小松島市の街頭でマイクを握った。
「副総理が首相になってできることなら、なぜ今までしなかったのか」(中西氏)。
「鳩山氏個人でなく民主党の問題。表紙が変わって終わる話ではない」(小池氏)。
前政権下での民主に対する逆風ムードが一変し、焦燥感を示すかのように政権批判に力を込めた。
◇
昨年の総選挙での惨敗で自民県連は執行部を一新し、会長に後藤田正純衆院議員を迎えたが、参院選候補者選びは紆余(うよ)曲折した。
昨秋、幅広い人材から候補を選ぶ方針を示した県連は、年末に公募実施を決定。2月の公募には、シドニー五輪銅メダリストの源純夏氏や、前衆院議員の七条明氏ら8人が応募し、源氏が選ばれた。
小池氏は「選考過程が不透明で釈然としない」と強く反発。源氏は3月に出馬を辞退したが、同月末に谷垣禎一総裁を迎えた県連のパーティ会場に小池氏の姿はなかった。4月の中西氏擁立決定で小池氏は予定調和的に離党し、同じく自民を離れた舛添要一氏の新党に加わる。
「雨降って地固まるという思い」。中西氏擁立の会見で、後藤田議員は県連の団結を強調した。しかし、その時点で公示まで2カ月余り。知名度の低い新人を擁しての選挙戦に県連の一部から「厳しいな」との声も。政界を引退した七条氏の支持者からも「今回は消極的だよ」と冷ややかな声が聞こえる。
出馬会見で「私自身が開拓し、党を作る決意で行動する」と訴えた中西氏は、「街頭演説1000本ノック」と題して、ひたすら選挙区を巡る。一方の小池氏は、5月の大型連休明けに党の顔、舛添氏を迎えて街頭活動し、地域の祭りや会合をこまめに回る。徳島市長3期の実績もあり、対立する陣営関係者は「参院議員の6年間、とにかく細かく県内を回ってきた人」と警戒を緩めない。
今月上旬、長く自民を支えた県医師会や県トラック協会が民主、自民、改革の3氏の推薦を決定し、政権交代の現実はじわりと選挙にも影響を及ぼす。自民がかつて得意とした組織戦術を十分に展開することはかなわない。街頭で若さをアピールする中西氏も、現職の強みを生かそうとする小池氏も、ともに無党派層への浸透が頼み。だが、そこに新政権誕生の風がそよぐ。
「中西氏は徳島から自民党が世代交代していくシンボル。愚直に政策を述べる」(後藤田議員)、「菅政権の支持率の高さは謙虚に認め、強敵にどんと向かう」(小池氏)と、いずれも一歩も引かない構えだ。
6601
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チバQ
:2010/06/18(金) 23:15:21
http://mainichi.jp/area/tokushima/news/20100617ddlk36010497000c.html
熱走2010:参院選とくしま/下 共産・古田氏、党員増に手応え /徳島
◇第三極へ各党模索
共産新人の古田元則氏(62)は昨年11月の出馬表明以来、県内各地の事業所を回るなど地道な活動を続ける。街頭演説は通算1300回を超え、今月からは毎朝の出勤時間帯にも街角に立つ。古田氏は「反応がいい。手を振ってくれる人も多く期待を感じる」とほほ笑む。
そんな古田氏を後押しする数字がある。県内で党員の増加が続いているというのだ。
党県委員会によると、現在の党員数は約2500人。07年の前回参院選から比べると約1割増という。
演説会などには保守系の地方議員や、これまで自民と関係の深かった農協などの業界団体関係者の姿があることも。上村秀明県委員長は「経済危機が続く中で、若い人がじわじわ増えている。困った時に助けてくれるのは共産党との認識が広がっている」と分析する。
昨年の民主への政権交代後、県委員会は、県漁連や市町村の医師会など、これまで自民寄りだった業界団体との間でも、関係構築を模索している。
一方、選挙区には候補を擁立しない公明は、自民新人、中西祐介氏(30)への推薦を検討中だ。自民との関係について、長尾哲見党県本部代表は「連立10年の人間関係、信頼関係は大切にしたい」と話す。
だが、比例で得票を上積みすることも至上命令。今春、県内各地で行われた地方議員選挙では、トップ当選や過去最高得票が相次いだ。長尾代表は、今年、相次いで旗揚げされた新党との違いを強調した上で、「弱者の声を反映し、清潔な政治を実現するのが公明党。原点を見据え、国民のニーズをくみ上げる」と、民主、自民に続く「第三の党」への足固めに自信を見せる。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を巡り、民主、国民新との連立政権から離脱した社民だが、県連は選挙区で民主新人の吉田益子氏(50)を支援する。
寺前学県連代表は「(吉田氏は)吉野川市九条の会の事務局長を務めるなど、平和の問題で主張が一致している」と話し、中央の対応とは一線を画す。
このほか、選挙区には幸福実現新人の竹尾あけみ氏(56)らも出馬準備を進める。
◇
政治に対する有権者の不信感は、自民から民主への政権交代後も変わらず募った。2党に代わる第三極となるべく、いかに存在感を高められるか。各政党とも正念場だ。
6602
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チバQ
:2010/06/18(金) 23:16:24
http://www.tokachi.co.jp/feature/201006/20100615-0005724.php
【混迷 参院選十勝】(上)2議席独占
2010年06月15日 13時53分
投開票日(7月11日予定)まで1カ月を切った参院選をめぐる、十勝の政治情勢を探った。
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民主に縦割りの壁
“盟主不在”で一体感欠く
徳永エリ氏(右)、藤川雅司氏(左)を擁立した民主党。2議席独占に向けて、十勝では石川知裕氏(中央)が運動の核になるはずだったのだが…
「石川が前面に出ることが得策かどうかわからない。ただ自民党が内部でいろいろやっているときに徳永と藤川で票を出しておき、基盤を作っておきたい」
十勝の民主党幹部は、参院選を「政治とカネ」がらみで離党した衆院議員石川知裕の“盟主復活”を計るバロメーターと位置づける。
政権与党として初の国政選挙。民主党は道選挙区に徳永エリと藤川雅司の2人を公認した。徳永は党、農民連盟に連携する新党大地が、藤川は労組がバックアップ、新内閣の支持率回復を受けて2議席独占を狙う。
ただトラウマも。3年前の参院選、小川勝也が追い風を受けて100万票台に乗った半面、新党大地の多原香里は伸び悩み、自民の伊達忠一を滑り込ませた。新人池本柳次と現職神本三也を擁立した1999年の道議選(十勝支庁区)は、、佐々木恵美子の出馬で混沌(こんとん)となり、道議会副議長だった神本を落とした。戦術が順調にいった例は少ない。
「徳永に流れる」
徳永選対の十勝事務局長を務める鈴木仁志(市議)の出身母体は、藤川支援の市職員労組。逆に藤川選対の副委員長に名を連ねる稲場千鶴(市議)は、12日に開かれた徳永を応援する女性議員の勝手連「エリリンの会」でマイクを握った。そこかしこにねじれが生じ、後援会を惑わせる。
「民主党の基本戦略は労農党の三軸。自民党は競い合って票を伸ばす訓練をしてきたが、われわれはできていない。地方組織で縦割りは違和感がある。乗り越えなくてはいけない『壁』かもしれない」と、連合十勝事務局長の木下栄治は語る。
戸惑いは各組織にも波及。市職労書記長の岡本圭二は「徳永は市長選も合わせると帯広に3回入って集会を開き、組合員の印象にも残っている。しかし藤川は市役所の中を連れ回す時間も与えられていない。どんどん徳永に流れてしまう」と危機感をあらわにする。
北海道教職員組合の違法献金事件で衆院議員小林千代美(道5区)が14日に辞職表明、政治活動に対する労組の委縮も懸念材料だ。
存在感弱まる石川
本来、このねじれをただし、運動の核になるのが石川の役割だった。しかし、石川は政治資金規正法違反で起訴され民主党を離党、菅内閣が「政治とカネ」の問題でイメージ回復を図る中、その立場は不安定だ。
4月の帯広市長選では、民主が推薦する米沢則寿が138票差という薄氷の勝利を得た。大接戦の背景には、石川の不祥事が影響したと指摘されていた。
後ろ盾の民主党前幹事長小沢一郎が現政権の中枢から外され、石川の存在感が弱まっているのも否定できない。石川本人は参院選の対応について、「連合所属の人には藤川氏を、それ以外の人には徳永氏をとのメッセージを発信し、有権者に判断を委ねたい」とだけ語る。
「これまでも盟主不在で戦ってきた。支持率が上がっているこのムードのまま進みたい」と、民主党帯広の幹部は語る。
昨年の衆院選をピークに、徐々に後退してきた党勢に歯止めを掛けられるのか。“盟主”の影が薄い中、戦術の模索が続いている。(敬称略、参院選取材班
6603
:
チバQ
:2010/06/18(金) 23:17:09
http://www.tokachi.co.jp/feature/201006/20100616-0005738.php
【混迷 参院選十勝】(中)1議席死守
2010年06月16日 15時06分
中川父子の波紋なお
支援構造、揺らぐ自民
一度は道選挙区で長谷川岳氏(中央)、比例代表では中川義雄氏(右)の支援を容認する対応を決めた党支部だが、中川の長男賢一氏(左)の突然の出馬で状況は変化した(中央右は中川郁子氏)
「道選挙区は長谷川岳さん、比例は自民公認候補と横山信一さん(公明党)にご支援をたまわりたい」
6日に開かれた自民党道11選挙区支部の定期大会。支部長の清水誠一は、役員会で一度は「横並び」での支援を認めていた中川義雄(たちあがれ日本)に言及しなかった。
同支部幹部は「『横並び』では誤解を招く。それぞれの判断に任せるが、支部としては義雄さんの支援に触れなかった」と説明する。大会前の執行部会では対応をめぐり意見が分かれ、一部幹部が声を荒らげる場面もあったという。
町村とつながり
十勝の行政、農業界とつながりが強い中川。道選挙区の自民党公認を得られず、新党の動きに同調して比例代表から出馬を表明した。離党したものの、町村には古くからの支援者は多い。
自民党道選挙区候補選びで地元の十勝は、一貫して中川の支援を打ち出してきた。党道連はこれまで、1次産業を代表する立場で札幌市以外に地盤を持つ候補と、2・3次産業を代表する候補を交互に出した経緯がある。しかしそれを破った形の2月の長谷川擁立。管内には対応に反発があるが、党勢拡大には長谷川を支援する一方、比例では党公認候補とともに横並びを容認する党支部独自の判断だった。
中川の後援会幹部は「道選挙区は長谷川さん、比例が義雄さんでうまく納まる」と歓迎していた。
しかし中川の長男賢一が、みんなの党から出馬することで状況は大きく変化した。親子で別の党から出馬し、長谷川とぶつかることに支援者からも不満が出た。党関係者は「たちあがれ日本からならまだ理解できる。しかし『反自民』のみんなの党では容認できない」と渋い顔を見せた。
自民党にとって政権を失って初めて迎える参院選は、党勢復帰のために勝たなければいけない選挙。道選挙区の1議席死守は大命題。
一定の手応え…
前哨戦ともみられた帯広市長選は、党推薦の上野敏郎が敗れたものの3万7378票を獲得し、民主、衆院議員の石川知裕が推した米沢則寿を138票差まで追い詰めた。党幹部は「保守の地盤があると確認できた」と参院選に向けた一定の手応えも口にしていただけに、その流れが変わることを心配する。
動向が注目される故中川昭一財務・金融相夫人の郁子は「衆院選のお礼回り」として、長谷川の管内回りにも同行した。過去の選挙で応援を受けた義雄も支援する考えだが、賢一には距離を置く。
義雄、賢一親子の一連の動きは、昭一の落選・死去により陣営の核を失った自民・保守内の不安定さを表したのも事実。来年の統一地方選、失った議席奪回を目指す衆院選にどうつなげられるのか大きな試金石になる。(敬称略、参院選取材班)
6604
:
チバQ
:2010/06/18(金) 23:17:52
http://www.tokachi.co.jp/feature/201006/20100618-0005759.php
【混迷 参院選十勝】(下)統一地方選の試金石
2010年06月18日 14時23分
道議選 既に駆け引き
指定席、結果次第で流動化
参院選で民主党と連携する新党大地は道議選帯広市区の「指定席」に割って入るのか(前列左から時計回りに鈴木宗男氏、山崎泉氏、三津丈夫氏、小野寺秀氏、佐藤糸江氏、清水誠一氏)
「例え1票差でも道選挙区で2議席を独占し、自民・保守勢力を抑え込んでおきたい」
民主党の帯広市議は参院選勝利に執念を燃やす。残り1年を切った来年4月の統一地方選の前哨戦ととらえ、「結果は知事選、道議選に影響する」と引き締める。
前回(2007年)は帯広市区、十勝支庁区(現総合振興局、以下十勝区)とも戦後初の無風だった道議選。市区(定数3)は自民2(清水誠一、小野寺秀)に対し、民主1(三津丈夫)の勢力図が定着している。次期も3現職が軸とみられるが、昨年の衆院選、4月市長選を制した民主党内では「三津プラス1」の2人擁立論が強まっている。
複数擁立を明言
帯広の民主を束ねる三津自身も「複数擁立が基本」と明言、衆院選、市長選で連携した新党大地代表・鈴木宗男に協力を仰ぐ可能性を示唆する。大地は参院選道選挙区で徳永エリ(民主)を推薦。比例代表も衆院選で大地から立候補した八代英太(同)を推す。ある大地系市議も「みんなの党が北海道に支部を立てて上陸した。道議選では民主に候補枠を譲ってもらうのが筋」と説く。
水面下では前回道議選でも名前が挙がった市議の山崎泉のほか、市長選に絡み自民を離党した小森唯永、有城正憲の両市議らも浮上。別の関係者は「鈴木はたもとを分かった清水から一次産業票を奪うため、農村基盤の人物擁立に動くのでは」とみる。
十勝区は道議会で現行定数4の1減が論議されており、自民(喜多龍一、大谷亨)、民主(池本柳次、佐々木恵美子)の勢力均衡が崩れる可能性がある。鈴木は6月上旬の会合で、元秘書ながら疎遠になった喜多の政治姿勢を名指しで批判、その場にいた関係者をざわめかせた。
民主支持者にも「知事選、道議選を通した道政奪還には大地の後押しが必要」との思惑が広がる。半面、参院選道選挙区で藤川雅司(民主)を推す連合サイドは「十勝で藤川票が伸びすぎれば大地の反発を買い、少なければ『連合が鈍い』と批判される。統一選まで円満関係を保つのは容易ではない」と腐心する。
参院選を道議選の試金石に位置付けるのは、衆院選、市長選で連敗した自民陣営も同じ。道選挙区候補は、たちあがれ日本に移籍した現職の中川義雄から長谷川岳に切り替え、1議席死守を目指す。
新党の動き探る
道議選で自民の管内4現職は党道連に推薦申請した。ただ一部市議が参院選道選挙区に出馬する中川の長男賢一(みんなの党)と接触するなど、内部には複雑な動きも。「新党が乱立し、個人の生き残りを懸けて政治スタンスを探る動きが活発化する」とみる向きもあり、統一地方選で一枚岩になれるのか流動的要素もある。
共産は参院選道選挙区で07年に続き畠山和也を擁立、十勝では前回得票(1万1733票)を大きく上回る3万2000票を目指す。同党十勝地区委員会は前回道議選で不戦だったが、次期について委員長の佐藤糸江は「参院選結果を踏まえて検討する」と語る。
民主、自民の盟主不在の一方、支部結成や候補本人のつながりから「第三極」の影響が道内他地区よりもある十勝。参院選後をにらんだ駆け引きが熱を帯びている。
(敬称略、参院選取材班
6605
:
チバQ
:2010/06/18(金) 23:18:59
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100615ddlk43010582000c.html
「選択」再び:’10参院選くまもと/1 首相交代の波紋 /熊本
◇民主「逆風」やみ、混とん
「菅直人代表の下で生まれ変わって新しい政治を作る。国民の生活が第一の方針は変わらない、もう一度皆さんの力をいただきたい」。菅内閣発足後最初の週末を迎えた12日、民主新人の本田浩一氏(43)が熊本市中心部で訴えた。鳩山由紀夫前首相が退陣表明した10日前の街頭演説に比べ、多くの人が足を止める。「“表紙替え”の効果は大きい。通り過ぎる人の視線でさえ以前と違う」。県連幹部も驚きを隠さない。
民主県連は政権交代後、地方での勢力拡大を図り、積極的に首長選や議員選で推薦を出してきた。しかし政治とカネを巡る問題などで支持率は右肩下がり。3、4月の市町村選挙では「民主党と言うほど票が減る」と陣営からぼやきが漏れた。
それだけに「首相交代効果」への期待は大きい。本田氏が秘書を務めた民主の松野頼久衆院議員(熊本1区)が官房副長官を退き、地元の活動が可能になったことも思わぬ効果だ。松野氏は「全力でサポートし一緒に街頭に立つ」と断言し、松野信夫代表も「鍵を握る無党派の知名度アップにフル活用する」と勢いづく。
一方の自民党には危機感が漂う。熊本市内で12日夜開かれた自民現職、松村祥史氏(46)の決起集会で、野田毅衆院議員(九州比例)は「中央の情勢はこの10日ほどで大激変した」と認め「民主党は瞬間風速の高い支持率で、ボロが出ないうちにゴールを目指せと、自分たちの生き残りを最優先させた」と批判を強めた。
世論調査でも、民主党の支持率増減にかかわらず自民党は10%台を推移。県連の公募で比例から選挙区に転じた松村氏も、キャッチフレーズを「がまだせ!くまもと。」とし、党名を前面に出さない手法を取ってきた。一方で4月以降は、地方議会や出身団体の商工会などと連携した市町村選対を作り、従来の組織型選挙も進める。
松村氏は「他党の候補は関係ない。いかに松村に託してみようと思ってもらえるかだ」と強調するが、党関係者は「10万票以上差をつけて勝てるかもなんて言っていたが、首相交代で全然分からなくなってしまった」。活動量では本田氏を大きく上回りながら、不安が生まれ始めている。
◇ ◇
「政権選択」を合言葉にした昨年8月の衆院選から10カ月。参院選が6月24日公示、7月11日投開票で固まった。熊本選挙区(改選数1)は5人が立候補を予定する乱戦模様になっている。「選択」後に揺れ動く、現在の情勢を報告する。
6606
:
チバQ
:2010/06/18(金) 23:19:55
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100616ddlk43010456000c.html
「選択」再び:’10参院選くまもと/2 ねじれる政党 /熊本
◇連携模索も先読めず
「私は必ずやります。何としても民主党を打ち崩す中で政界再編をし、自民党中心の元の政治をやる」。5日、上天草市松島町での自民現職、松村祥史氏(46)の国政報告会で、たちあがれ日本幹事長の園田博之衆院議員(熊本4区)が声を一段と張り上げた。
中央では、参院選後の合併も視野に、たちあがれ日本と日本創新党の選挙協力の話も進むが、園田氏は「連携は協力できるところを協力するという話。(熊本選挙区は)やらない」。4月の離党時に自民県連と交わした「選挙区は松村」を続け、選対にも相談役として名を連ねた。創新新人の前田武男氏(53)は「応援してもらえればありがたいが、これまでの関係もあるのだから仕方ない」と自力の活動に取り組む。
しかし、園田氏の新党結成の余波は小さくない。天草市の自民選対は以前、園田氏の事務所が中心だったが、今回は別に作られた。松村氏の集会では新党への支持呼びかけをしない約束もした。園田氏の周辺でさえ「ベテランばかりの新党を歓迎している人はいない」(後援会幹部)と新党結成の意図を共有できずにいる。
自民と10年間連立を組んだ公明は、政権交代で自民と距離を置いている。ただ県内では「反民主の目的は一緒」(城下広作県本部幹事長)。支持母体の創価学会が自民と協力準備を進める。来春の県議選をにらみ、参院選比例は公明、県議選は自民候補にそれぞれ投票するバーターで、自民県議の一部は「月曜会」を作り活動する。
しかし、昨夏の衆院選では両党とも獲得票を大きく減らしており「自民は票を持っているのか」「公明は動かなければ票に出る。また裏切られないか」と、互いの不信感はぬぐえないままだ。
連立政権を離脱した社民県連合も、党本部レベルで民主との選挙協力が固まらないため、選挙区が宙に浮いた状態が続く。民主新人、本田浩一氏(43)との関係は離脱前も「協力」と、推薦よりも弱い形だったが「党本部が結論を出さずに地方が表にはできない」(高嶋英俊幹事長)。社民を支持する労組を抱える連合熊本の手嶋一弘会長は「最終的には労組も協力するだろうが、その間の活動に影響は出る」とため息をついた。
6607
:
チバQ
:2010/06/18(金) 23:20:39
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100617ddlk43010472000c.html
「選択」再び:’10参院選くまもと/3 揺れる組織 /熊本
◇二大政党制で様子見
熊本市で15日開かれた農業関係者の会合に、自民現職、松村祥史氏(46)が現れた。「どうぞお見知りおきを」「お時間をいただきありがとうございます」。50人ほどの出席者全員と握手をし、拍手を受けながら次の訪問先に向かった。
県農政連は5月、参院選で初めて選挙区、比例とも自主投票を決めた。松村氏の出身の球磨など県南の総支部が松村氏を推薦をしたが、一部にとどまる。推薦を見送った総支部は、口蹄疫(こうていえき)や風水害の例を挙げ「農家は政治に頼らざるを得ない。それだけに与党には弱い」と説明する。
与党・民主党の目を意識し、農業関係の会合に出席する自民候補の姿も当たり前の光景ではなくなった。
松村陣営は「重要なのは、表の推薦より実際に動くかどうか」と強気を崩さないが、県北の事務所関係者からは「チラシ配布の人手がない。集会の動員は議員に頼めても事務作業は無理」と悲鳴が上がる。かといって農業団体が民主党に動くわけではなく「組織決定がなければ意欲も運動量も下がる。団体全体が選挙から遠ざかっている」のが現実だ。県農政連の園田俊宏会長は「お互いに慎重にいかざるを得ない。政権が代わったからといってすぐ移るわけにはいかない」と話す。
県医師会の政治団体、県医師連盟は選挙区、比例とも、自民、民主2人の候補を推薦した。県商工会議所連合会や県建設業協会熊本支部の各政治連盟も2人推薦に転じた。自民を単独推薦した県保育推進連盟でさえ「民主党政権が保育制度改革を進めているとはいえ、改革の問題自体は自民党時代から始まっていた。議論はあった」と悩みは共通だ。
本来、業界団体は自分たちの意見を政策に反映させるため、与党を支援し、結果として自民党を支持してきた。一方で政党との関係を嫌う人たちが団体に加入せず、組織率低下の一因にもなっていた。団体も政権交代で二大政党制が現実味を帯びれば、定期的に交代する「与党」との関係をいかに築くか判断を迫られる。判断によっては組織率を上げるきっかけにもなる。県医師連盟の福田稠(しげる)会長は「政党とある程度距離を置くことが、団体の門戸を広げることにつながる。今の2人推薦はその過程だ」と話した。
6608
:
チバQ
:2010/06/18(金) 23:21:48
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100618ddlk43010641000c.html
「選択」再び:’10参院選くまもと/4止 第三極争い /熊本
◇無党派取り込み激化
「自民も民主も、衆院で過半数を押さえても政治が安定しないのは考え方がバラバラだから。私たちは考え方を一致させ、本当の政治を始める」。5日、熊本市中心部のアーケード街。創新新人、前田武男氏(53)の応援に前横浜市長の中田宏・党代表幹事が駆けつけ、民主、自民をセットに繰り返し批判した。前田氏の選対幹部は「とにかく熊本市。遠くの町村を回らなくても票はここにある」と目算を語る。
政令市移行の準備を進める熊本市の有権者数は約58万人。県全体の4割近くを占める。無党派層の多い都市部が、新党候補が相次ぐ混戦を生んだ。政権交代後の民主に失望し、自民にも期待しない有権者の受け皿「第三極」の可能性が大きいからだ。
6月に出馬表明したみんなの党新人、本田顕子氏(38)も「働いても生活が良くならないと、政権への不満を感じる」と、30〜40代に照準を当てる。「都市部は私と近い世代の人も多い。無党派層のいるところで訴えていきたい」と、無党派層重視を鮮明にする。
「第三極」の座を巡り、既成政党も危機感を強める。
鳩山由紀夫前首相が退陣表明する前夜の1日、公明県代表の江田康幸衆院議員は1800人の支持者を前に「国会議員だけでくっついたり離れたりする政党に、政治を変える力はない」と、政界再編を目的とする新党批判を展開した。「昔から第3の政党は公明」と、対抗意識をあらわにする。公明は自民と選挙協力の準備を進めるが、城下広作県本部幹事長は「合併し、なくなるかもしれない政党とは違う。地方議員が3000人いる公明党なら、国政では小さくても対等に近い発言力を持てる」と、新党との違いを強調する。
共産新人、安達安人氏(54)選対の久保山啓介闘争本部長も「新党はイメージが先行している」と警戒を強める。「イメージが先行した小泉郵政選挙(05年衆院選)の結果、小泉改革で格差が広がった。新党が何を主張しているか、政策の中身で見てもらうよう有権者に訴える」と、文書や街頭演説で攻勢をかける。
参院選は24日公示、7月11日投開票が閣議決定した。公示まであと1週間、有権者が再び政権の形と政策を選ぶ日が間もなく来る。=おわり(この連載は笠井光俊、勝野俊一郎、結城かほるが担当しました)
6609
:
チバQ
:2010/06/18(金) 23:23:25
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20100615ddlk30010419000c.html
チェンジの行方:’10参院選/上 民主・島氏陣営 /和歌山
民主が県内で初めて2小選挙区で勝利し、政権交代を招いた09年8月の衆院選から9カ月余り。参院選に出馬する民主新人の島久美子氏(54)▽自民現職の鶴保庸介氏(43)▽共産新人の吉田雅哉氏(34)−−は、激しい前哨戦を繰り広げている。あの「チェンジ」は何をもたらしたのか。各陣営の動きを追った。【参院選取材班】
◇基盤いまだ固まらず 風頼み脱却に課題多く
国道沿いの空き民家を使った事務所に人はまばらだ。「衆院選のころだったら勝てたのに……」。今年1月31日の有田川町長選。落選した新人候補は、ぽつりと漏らした。民主の推薦を得ていたが、追い風にはならなかった。自民党の支援を受け当選した現職と1385票差。同じ対決だった4年前は332票差だ。現職の事務所には、鶴保氏ら自民党の国会議員が次々と姿を見せ、深夜まで沸いた。たった5カ月前の衆院選の明暗は反転した。
衆院選から間もない09年10月の新宮市長選では、直前まで自民県連幹事長だった大物前県議を、民主支持候補が破った。新政権の支持率は7割超。しかし、鳩山由紀夫前首相と小沢一郎・前党幹事長の政治とカネを巡る問題が年末から捜査対象となると、風向きはあっけなく変わった。
× × ×
「どうしてポスターが2種類あるの?」。5月16日、来県した原口一博総務相が、周囲に尋ねた。和歌山1区選出の岸本周平・衆院議員単独と、岸本氏と島氏の2ショット。和歌山市内でも場所によって民主のポスターが違うからだ。
キーマンは故中西啓介・元防衛庁長官だ。00年衆院選で中西氏を落選・引退に追い込んだのが自民の谷本龍哉氏。その谷本氏を破った岸本氏の支持層は中西氏の人脈と重なる。一方、98年の初当選時は自由党公認だった鶴保氏を支えてきたのも、自民を離党し対立してきた中西氏の人脈だ。
中西氏の後援者だった同市の建設会社役員は「2ショットは断った。応援するのは岸本で、民主じゃない。参院選では鶴保を支援してきた」と明かす。大票田の同市でも、党の基盤は万全ではない。
× × ×
「いつまでも風頼みではいけない」と県連幹部は言う。手をこまぬいていた訳ではない。和歌山市の島事務所には政治団体の推薦状が目立つ。「かつてとは隔世の感」だ。県連代表である岸本氏も「来春の統一地方選で無風区をなくし、10年後には県議会や和歌山市議会で民主が第一党になる」と、党の足腰を強める意欲を以前から繰り返している。そのためにも不可欠な参院選の勝利−−。
「誰がやってもあかな」。5月下旬、和歌山市で街頭演説中の島氏に、作業着姿の男性が冷ややかに言い放った。だが菅直人首相が誕生した今月、紀の川市で手を振ってくれた男性2人に島氏はチラシを手渡し、しっかりと握手した。2月の出馬表明後、出遅れと知名度不足を克服するため、1日50回を目標につじ立ちしてきた島氏。「日に日に手応えがよくなっている」。菅首相誕生後、にわかに吹き始めた順風が、陣営を明るくしている。
6610
:
チバQ
:2010/06/18(金) 23:24:13
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20100616ddlk30010400000c.html
チェンジの行方:’10参院選/中 自民・鶴保氏陣営 /和歌山
◇団体のつなぎとめ躍起 頼みの地盤にほころびも
今月3日、参院選和歌山選挙区に出馬する自民現職、鶴保庸介氏(43)の支援者宅に1枚のファクスが流れた。「緊急時局報告・後援会世話人会開催について」。集合日は5日。菅直人首相選出の翌日だ。陣営幹部は危機感を募らせていた。
× × ×
政権交代直後、自民県連は反転を図った。09年9月の党総裁選では、全国に先駆けJR和歌山駅前で街頭演説を実施。さらに「じみん住民相談窓口」を県連に初めて開設した。しかし、06年に1万人を割った党員は、09年末現在では6112人。関係者によると、同窓口への相談も4、5件にとどまる。大票田の和歌山市を仕切るはずの衆院和歌山1区総支部長も空席のままだ。二階俊博県連会長は4月の県連大会で「県都を丸々開けっ放しにして県連だなんだ言ったって始まらない」と声を張り上げた。
× × ×
政権交代は業界団体との関係も変えた。県病院協会(約180人)や全日本不動産政治連盟県本部(約130人)は、04年選に続いて推薦した鶴保氏に加え、今回初めて民主新人の島久美子氏(54)も推薦した。JAグループでつくる県農政連盟(会員約2000人)も自民支援の方針を転換、自主投票を決めている。ほかにも比例代表で自民の支援をやめ民主に転換する団体は少なくない。
ただ、鶴保氏陣営は選挙区に関してはつなぎとめにかなり成功している。比例で民主候補を支援する日本歯科医師連盟傘下の県歯科医師連盟(約600人)は、比例では中央の方針通り民主を推すが、選挙区では鶴保氏を推薦。比例で自民候補を支援する日本看護連盟は、支持せずと決めた母体の日本看護協会とのねじれに苦しむが、県看護連盟(約1900人)は鶴保氏推薦を決定。「県内は自民で看護協会ともまとまっている」(谷眞子会長)と胸を張る。
一方、09年衆院選比例代表で約9万2000票を県内で得た公明は微妙だ。公明の西博義衆院議員は「うっかり1票、がっかり4年」と民主批判を続けるが、県本部幹部は「推薦の対応は白紙だ。自主投票とも決めないまま公示になることもあり得る」と明かす。
× × ×
菅政権樹立後の民主の支持率について、陣営幹部は「予想以上のV字回復。祝儀程度と思っていたが……」。風の行方を注視しながら、鶴保氏は支援者回りやミニ集会を繰り返し、地盤を固める。ただ複数の関係者によると、100人を招集した5月末の後援会の会合には、20人しか集まらなかった。陣営は従来の地盤固めを徹底する構えだが、そこにほころびがのぞくのも確かだ。
6611
:
沖縄無党派
:2010/06/18(金) 23:24:43
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100618/stt1006181940006-n1.htm
中山恭子元拉致担当相が自民離党届
自民党参院議員の中山恭子元拉致問題担当相(70)は18日、党本部に離党届を提出した。夫の中山成彬元国土交通相(67)が7月11日投開票の参院選にたちあがれ日本から出馬の意向を固めたのが理由。ともに、たちあがれに入党する方針だ。
自民党幹部は中山氏の処分について、比例代表選出であることを理由に除名も含めて検討せざるを得ないとの考えを示した。
たちあがれは結党時の今年4月にも、中山氏の入党を勧めていたが、成彬氏の出馬がその時点では決まらなかったため、拒否していた。
6612
:
チバQ
:2010/06/18(金) 23:25:25
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20100617ddlk30010446000c.html
チェンジの行方:’10参院選/下 共産・吉田氏陣営 /和歌山
◇保守層浸透なるか 好調の地方選を足場に
登壇した共産新人の吉田雅哉氏(34)は力を込めた。「山村振興と若者の働く場をつくるためにも森林、林業の再生は欠かせない」。森林が9割を占める田辺市龍神村で5月末に開かれた共産主催のシンポジウム。壇上にはパネリストとして、県森林組合連合会(県森連)の寺田展治会長、製材業者でつくる紀州木材緑友会の冨田又一郎会長らの姿があった。
「こりゃあええ人に来てもろうたな。去年やったら自民の大会に出るような大物ばっかりやな」。松坂英樹県議は冒頭、シンポの案内を紹介して回ったときの反応を紹介した。会場には森林組合員ら計約150人。組織として全く付き合いのなかった同党と県森連が、初めて協力したイベントとなった。
× × ×
政権交代後、全国森林組合は自民だけに頼らない「全方位外交」に転じた。09年11月の大会には初めて共産トップが呼ばれ、志位和夫委員長があいさつした。大会に出席した複数の県森連幹部は「志位さんのあいさつへの拍手が一番大きかった」と振り返る。竹内良平・県委員長は「共感は得られた。もっと胸襟を開き、長い目でお付き合いしたい」と意欲を示す。
× × ×
09年末に出馬表明した吉田氏は、ミニ集会や街頭演説で雇用や社会保障の向上を訴える。党とともに全力を挙げるのが、保守層への浸透だ。党関係者は医師会や建設業などを飛び込みで回る。勝浦漁協では、吉田氏が休漁補償のない海難事故の救助ボランティアの現状を聞き、穀田恵二衆院議員に情報を提供。4月の衆院国土交通委員会で問いただした。
× × ×
地方選も好調だ。4月の海南市議選では、定数2減のなかで、1議席増の4議席を獲得した。小学校卒業までの医療費無料化を訴えて5月までに集めた約1000人分の署名には、「党員でもない多くの母親が応じた」(河野敬二市議団長)という。
党県委員会は、政治とカネや米軍普天間基地移設問題などから、党の存在意義は高まっているとみている。79年衆院選で得た県内最高の約12万6000票を目標に、「選挙区の勝利と比例7万票、5議席確保」を目指す。
しかし−−。5月の田辺市でのシンポの会場にいた林業関係者と自民党員は、「政策に目新しさはない」と冷ややかだった。県森連も民主新人の島久美子(54)、自民現職の鶴保庸介(43)の両氏を推薦。新旧与党の候補を推すことにした。救助ボランティアの問題を取り上げるきっかけになった勝浦漁協も今月11日、今まで通り鶴保氏推薦を決めた。
取り組みが結果に結びつくかは未知数だ。
◇
この連載は、山下貴史、加藤明子、岸本桂司が担当しました。
6613
:
チバQ
:2010/06/18(金) 23:35:10
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/mie/CK2010061602000218.html
民主と自民、組織票で対照的な戦術
2010年6月16日
昨年夏の政権交代で野党に転落した自民がこれまでの組織選挙を封印し、政権与党の座に就いた民主は新たな組織票の取り込みを図る−。参院選三重選挙区(改選数1)の立候補予定者たちは、業界団体の推薦をめぐって対照的な戦術を見せている。
2007年参院選に続いて自民から出馬する新人の小野崎耕平さん(40)は「業界団体からの推薦は一切求めない」と表明した。「自民政権は政官業の癒着構造に政策の手足を縛られ、政治とカネの問題を生んできた」と身内の反省点を厳しく指摘。民主政権になっても自民政権時代と同じ利益誘導の構図は変わっていないと批判し、政治不信を強める無党派層の共感を誘おうとしている。
“自民流”の選挙の常識を覆す小野崎さんの姿勢に、党県連の内部からは「きれいごとを言っても選挙は勝てない」と再考を促す声が相次いだ。統一地方選を来春に控えるベテラン県議からは「業界団体に失礼だ。信頼関係が崩れる」とのおしかりも。小野崎さんは県議と一緒に自民支持の団体関係者を訪れることもあるが、「個人的な立場で応援してほしい」と理解を求めている。
逆に、民主現職の芝博一さん(60)は業界団体への働き掛けに積極的だ。
政府への陳情を受け付ける党県連の地域戦略局長を3月まで務め、各団体に「政策論議のキャッチボールをしましょう」と呼び掛けてきた。選挙を見据えた推薦の依頼にも余念がなく、前回は小野崎さんを推薦した県医師連盟も「政権与党なら断る理由がない」(加藤正彦委員長)と一転、芝さんの推薦を決めた。
芝さんは「自公政権では、族議員など政治家個人が要望を聞いていたので不透明さがあった。われわれは県連として聞き、党本部や政務三役での議論を通じて予算に反映させるので癒着はありえない」と民主のシステムの健全さを強調している。
同選挙区では、ほかに共産党新人の中野武史さん(36)、みんなの党新人の矢原由佳子さん(34)が出馬する予定。
6614
:
名無しさん
:2010/06/19(土) 02:06:30
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100616_03.htm
夏乱戦’10参院選・宮城(上)サバイバル
総決起集会に詰め掛けた支持者と談笑する桜井氏(左)=4日、仙台市青葉区
総決起集会の終了後、来場者一人一人と握手を交わす伊藤氏=12日、仙台市青葉区
参院選は、予定される24日公示(7月11日投票)まで8日となった。宮城選挙区(改選数2)で立候補を予定しているのは8人。民主党は現職と新人を擁立し、自民党は公認新人と推薦現職で挑む。みんなの党、共産、社民各党が割って入り、乱戦の様相だ。前哨戦の攻防を見た。(参院選取材班)
◎人脈生かし組織戦・桜井氏/街頭で浸透目指す・伊藤氏
悲壮感はうそのように消えた。
「1議席の獲得は確実だ。もう1人が2番手に抜け出せるチャンスは十分ある」。13日、仙台市内であった民主党県連の常任幹事会で、県連代表の衆院議員安住淳(宮城5区)は2議席独占に意欲をみなぎらせた。
党は3選を目指す現職の桜井充(54)と新人の伊藤弘実(36)の2人を擁立した。鳩山政権下は「共倒れ」の危機もささやかれたが情勢は一変。県連は攻勢に出る。
「鳩山由紀夫首相が辞めた。わたしの行動が良かったのかどうか、自問自答を続けた」
菅直人が首相に就いた4日、桜井は仙台市内のホテルで総決起集会を開き、神妙に語った。
5月末から鳩山に退陣を迫る発言を続けた。「若い仲間からありがとうと言われほっとした」とも語り、党勢回復に一定の役割を果たした自負をにじませる。
<6年前は無風>
6年前の参院選は自民党現職と議席を分け合う無風の構図。今回は伊藤の立候補で党支持票の争奪戦になる。
「組織戦に徹する」と桜井。党支持基盤はまだ弱く自民党のような組織力には及ばない。政策づくりの過程で浸透した医療、建設、運輸など業界人脈をたぐり寄せる桜井独特の戦いだ。
15日夜、桜井は推薦を受けた連合宮城の決起集会に出席し、組合員300人を前に「労働者の声を代弁できるよう頑張る」と語った。
「与党は批判される立場。もう、ひとさま(伊藤)のことを考える余裕はない。自分との戦いだ」と気を引き締める。
サバイバル戦を演じる桜井と伊藤。仙台市で11日あった安住の政経セミナーには2人が時間差で出席した。
桜井が「参院選マニフェスト(政権公約)の外交・防衛を取りまとめたのは安住氏。医療はわたしが書いた」とアピール。伊藤は「20年間介護に携わった経験を生かし、心から笑顔の交わせる暮らしと社会保障を形にしたい」と力を込めた。
<対照的な戦略>
伊藤の戦略は桜井と対照的だ。街頭活動を重視した「空中戦」で上昇気流を探る。
既に党本部主導で比例代表に立候補する五輪金メダリストの谷亮子、国交副大臣の馬淵澄夫が伊藤の応援に入った。
選対を指揮する参院議員岡崎トミ子(宮城選挙区)は菅に近い。陣営は無党派層を狙い、知名度の高い閣僚らの応援に期待を寄せる。
街頭でマイクを握るのは一日50回が目標。岡崎は「桜井氏が頭一つ抜けてこそ、心おきなく戦える。草の根に徹して顔と名前を売り込むだけだ」と意気込む。地域の保守層へのアプローチは、前党幹事長小沢一郎グループの衆院議員橋本清仁(宮城3区)が受け持つ。
民主党らしい無党派層対策と地道などぶ板戦を合わせた「ハイブリッド作戦」(陣営)で臨む。
仙台市で12日あった総決起集会には約500人が集まった。選対本部長の県議菅原敏秋は「厳しい戦いだが、ウイングの広さと安定感で態勢が整った」と戦略を練る。(敬称略)
◇ 宮城選挙区立候補予定者(2―8)
桜井 充 54 医師 民現(2)
伊藤 弘実 36 会社社長 民新
熊谷 大 35 元中学校講師 自新
加藤 幹夫 46 党県副委員長 共新
菅野 哲雄 61 元衆院議員 社新
菊地 文博 50 県議 み新
村上 善昭 37 幸福実現党員 諸新
市川 一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)
2010年06月16日水曜日
6615
:
名無しさん
:2010/06/19(土) 02:07:19
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100617_02.htm
夏乱戦’10参院選・宮城(中)敵は身内
自民党県連の小野寺会長(中央)ら県連幹部と並んで街頭演説する熊谷氏(左)=5月28日、仙台市青葉区
国会終了後、東京から戻り、支持者との会合で一人一人と握手する市川氏=16日、大崎市
◎若さ訴え総力結集/熊谷氏
スポットライトを浴びた若き挑戦者は、自民党に世代交代を迫った。
「われわれ若い世代が明るく希望のある日本をつくる。先輩方にはご指導をいただきたい」
11日夕。仙台市内で開かれた総決起大会で、参院選宮城選挙区(改選数2)に立候補する自民党新人の熊谷大(35)は、力強く決意表明した。
政治経験はないが、若さと松下政経塾出身の経歴が武器。党国会議員や県議と地域回りを重ねる一方、仙台市中心部で街頭演説を繰り返し、知名度アップを図る。
1月、党県連が実施した公募選考に応募。4選を目指す現職の市川一朗(73)らを抑えて選ばれた。県連は1議席確保を最優先し、公認候補を熊谷1人に絞った。
「現職優先とせず、公明正大に候補者を選んだ。自民党が生まれ変わった証しだ」。県連会長の衆院議員小野寺五典(宮城6区)は最強野党への「脱皮」を強調する。
<いら立つ幹部>
選考に漏れた市川は、党本部の推薦を受けて無所属で立候補する。公募選考の決め手の一つになった世論調査結果の詳細を明らかにしないなど県連の選考方法への不満も広がり、党内の支持は熊谷と市川で割れている。
前首相の鳩山由紀夫が退陣表明した2日夕、2人が鉢合わせする場面があった。
党政調会長の石破茂を招き白石市役所前で開いた演説会。小野寺が「唯一の公認候補は熊谷」と叫ぶ傍らで、市川は支持者に促されて弁士の列に加わり旧知の石破と握手を交わした。
「市川先生がご到着ですが、紹介のみと致します」。司会の言葉に市川はすぐ列を離れたが、聴衆から拍手が起きた。「分裂選挙」を印象づけるシーンに県連幹部はいら立った。
公認候補を2人立てる民主党は、菅内閣発足で支持率が急回復。「共倒れ」の危機は振り子のように民主党から自民党に移った。県連は「身内同士で争っている場合か」と熊谷に総力を集中しようと躍起になる。
◎ 厚い支持層が武器/市川氏
<「経験」で対抗>
「力強い応援を確信した。この間の苦労は吹っ飛んだ」。12日、仙台市青葉区一番町に事務所を開いた市川は、出席者の顔ぶれに感極まった。
長年の支持者はもちろん、首長や自民党県議の姿があった。市川が県連会長時代、会長代理を務めた県議の渡辺和喜は「県連の圧力で出席できない人もいるが、かなり多くの県議が支持している」と力を込めた。
党支持者の中には県連方針に従うそぶりを見せながらも、市川支援に回る人が少なくない。県北部の党支持者は「表向きは熊谷と言うが市川を応援する。3期の実績への頼りがいは熊谷と比べものにならない」と言う。
04年参院選は37万9000票を獲得してトップ当選。「参院は良識の府。経験を積んだ人でないと難しいですよ」。市川は熊谷に対抗心をにじませる。
国会が閉会した16日、東京から戻った市川は大崎市の会合に駆け付けた。約200人の支持者を前に「厳しい選挙戦を勝ち抜く燃えるような気持ちだ」と決戦モードを全開させた。(敬称略)
◇宮城選挙区立候補予定者(2―8)
桜井 充 54 医師 民現(2)
伊藤 弘実 36 会社社長 民新
熊谷 大 35 元中学校講師 自新
加藤 幹夫 46 党県副委員長 共新
菅野 哲雄 61 元衆院議員 社新
菊地 文博 50 県議 み新
村上 善昭 37 幸福実現党員 諸新
市川 一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)
2010年06月17日木曜日
6616
:
名無しさん
:2010/06/19(土) 02:07:55
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100618_03.htm
夏乱戦’10参院選・宮城(下)風どこへ
繁華街で支持を呼び掛ける菊地氏=16日、仙台市青葉区
街頭でビラを配り支持を呼び掛ける菅野氏=15日、仙台市青葉区
民主党政権の姿勢を批判する加藤氏=17日、仙台市青葉区
村上 善昭氏
◎知名度アップ躍起・菊地氏/平和と暮らし訴え・菅野氏/党の組織力前面に・加藤氏
民主党が法案審議を打ち切って国会を閉じ、参院選へ逃げ切りを図った16日、仙台市中心部にみんなの党ののぼりがはためいた。
「菅直人首相は国民との約束を果たしていない。米軍普天間飛行場の移設問題はまだ解決していない」。同党新人で県議の菊地文博(50)は、民主党の姿勢を批判した。
<全県の壁厚く>
5月、民主党を離党して立候補を表明。鳩山政権を見限った行動として注目を集めたが、菅内閣の登場は想定外だった。みんなの党の支持率に一時の勢いはなくなった。
「民主党への世論の流れは厳しく受け止めるが、一喜一憂しても仕方ない」。菊地は幅広い浸透に全力を注ぐ。
県議5期で地盤は仙台市宮城野区。2007年県議選では1万6700票を獲得して3回目のトップ当選を果たした。
もともと自民党出身。どぶ板の運動で強固な後援会組織を築いた。経済界や市町議ら県議活動で築いた人脈を生かした会合も欠かさない。無党派層対策も忘れず、自転車で住宅地に入り、1カ所1分間演説を50カ所以上で繰り返す。
民主、自民両党の支持層を狙い戦術を総動員するが、全県選挙の壁は厚い。後援会幹部は「党は知られていても菊地の知名度が足りない」と運動の加速を目指す。
菊地は17日、東京のみんなの党本部に赴き、党代表渡辺喜美から公認証を受け取った。
「東北の決戦場は仙台。わたしが応援に入り総力戦を展開する」と渡辺。菊地は持ち前のフットワークで上昇を狙う。
<民主批判展開>
「民主党は公党間の約束をまたほごにした。信義がない政治は信頼を勝ち取れない」
15日朝、社民党新人の菅野哲雄(61)は仙台市中心部でマイクを握り、国民新党を押し切って郵政改革法案を廃案にした姿勢を批判した。
党が米軍普天間飛行場の移設問題をめぐり連立政権を離脱して半月。終盤国会の代表質問では党首福島瑞穂が「沖縄の同意がないのに名護市辺野古に移せるのか。沖縄は最少不幸社会の対象にならないのか。地域主権を言う資格はない」と菅に迫った。
菅野は「民主党は選挙に勝つことばかりを考えて国会を閉じた。平和と暮らしを訴える社民党の役割がますます重要になる」と力を込めた。
共産党新人の加藤幹夫(46)は連日、10カ所以上で街頭活動を重ねる。17日朝は仙台市太白区で「菅政権は支持率が高いうちに、消費税増税ができる国会を一気につくろうとしている」と攻め立てた。
党県委員会が全力で支える。党員は毎日、10組以上に分かれて各地でハンドマイクを持って支持を呼び掛ける。街頭活動は1日150カ所に上ることもある。
衆院選を含め、5度目の国政挑戦に臨む加藤。「公約違反を重ねる民主党政権でいいのか説いていきたい」と意気込む。
幸福実現党新人の村上善昭(37)は減税による景気回復を訴える。(敬称略)
◇ 宮城選挙区立候補予定者(2―8)
桜井 充 54 医師 民現(2)
伊藤 弘実 36 会社社長 民新
熊谷 大 35 元中学校講師 自新
加藤 幹夫 46 党県副委員長 共新
菅野 哲雄 61 元衆院議員 社新
菊地 文博 50 県議 み新
村上 善昭 37 幸福実現党員 諸新
市川 一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)
2010年06月18日金曜日
6617
:
とはずがたり
:2010/06/19(土) 02:46:54
>>6614
菅と近い岡トミさん選対を指揮するとはいえ小沢系ががっちり支援の構図ですな。
>地域の保守層へのアプローチは、前党幹事長小沢一郎グループの衆院議員橋本清仁(宮城3区)が受け持つ。
>選対本部長の県議菅原敏秋は「厳しい戦いだが、ウイングの広さと安定感で態勢が整った」と戦略を練る
6618
:
とはずがたり
:2010/06/19(土) 02:49:28
>>6613
>2007年参院選に続いて自民から出馬する新人の小野崎耕平さん(40)は「業界団体からの推薦は一切求めない」と表明した。「自民政権は政官業の癒着構造に政策の手足を縛られ、政治とカネの問題を生んできた」と身内の反省点を厳しく指摘。民主政権になっても自民政権時代と同じ利益誘導の構図は変わっていないと批判し、政治不信を強める無党派層の共感を誘おうとしている。
>“自民流”の選挙の常識を覆す小野崎さんの姿勢に、党県連の内部からは「きれいごとを言っても選挙は勝てない」と再考を促す声が相次いだ。統一地方選を来春に控えるベテラン県議からは「業界団体に失礼だ。信頼関係が崩れる」とのおしかりも。小野崎さんは県議と一緒に自民支持の団体関係者を訪れることもあるが、「個人的な立場で応援してほしい」と理解を求めている。
カイカク票はみんな候補が持っていきそうだし,これでは業界も白けるし凄い大差で負けそうですな。
6619
:
とはずがたり
:2010/06/19(土) 02:53:10
>>6610
>鶴保氏陣営は選挙区に関してはつなぎとめにかなり成功している。比例で民主候補を支援する日本歯科医師連盟傘下の県歯科医師連盟(約600人)は、比例では中央の方針通り民主を推すが、選挙区では鶴保氏を推薦。比例で自民候補を支援する日本看護連盟は、支持せずと決めた母体の日本看護協会とのねじれに苦しむが、県看護連盟(約1900人)は鶴保氏推薦を決定
↑とはいえ↓だし二階の足許も崩れているのではないか?
>県病院協会(約180人)や全日本不動産政治連盟県本部(約130人)は、04年選に続いて推薦した鶴保氏に加え、今回初めて民主新人の島久美子氏(54)も推薦した。JAグループでつくる県農政連盟(会員約2000人)も自民支援の方針を転換、自主投票を決めている。ほかにも比例代表で自民の支援をやめ民主に転換する団体は少なくない。
>風の行方を注視しながら、鶴保氏は支援者回りやミニ集会を繰り返し、地盤を固める。ただ複数の関係者によると、100人を招集した5月末の後援会の会合には、20人しか集まらなかった。陣営は従来の地盤固めを徹底する構えだが、そこにほころびがのぞくのも確かだ。
6620
:
チバQ
:2010/06/19(土) 10:40:56
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1276902573817_02/news/20100619-OYT8T00202.htm
決戦の構図 参院選2010
上 「追い風」民主は複雑
国政報告会後、支持者と入念に握手を交わす工藤堅太郎氏(左)と主浜了氏(8日午後、八幡平市で) 菅内閣が8日に発足、支持率は鳩山内閣末期の19%から59%に跳ね上がった。支持率の急上昇は、岩手選挙区から出馬を予定している民主党の現職、主浜了氏にとっては絶好の追い風となる。
主浜氏は、3月の公認以来、県内34市町村すべてで集会を開き、既に5巡目に入った。13日、盛岡市の県連事務所で記者会見し、菅内閣の支持率について問われると「上がれば上がったでほっとする。これは当然です」と、ほおを緩ませた。
民主党県連は今後、比例選に出馬する現職、工藤堅太郎氏の再選にも全力を挙げる。
◇
菅内閣が発足した8日夜。国会周辺の喧騒(けんそう)とは対照的に、カエルの合唱だけが響く八幡平市の営農センター会議室では、工藤氏が国政報告会を開いていた。
集まった40人の支持者を前に、工藤氏は、米軍普天間飛行場の問題を引き合いに出し、「沖縄の皆さんに期待を持たせてばっさりと裏切った。これは万死に値する罪だ」と、退陣したばかりの鳩山由紀夫前首相を切り捨てた。
鳩山氏は、2日の辞任表明の中で、小沢一郎前幹事長にも辞任を迫ったことを暴露していた。
工藤氏は、1993年の衆院選で、小沢氏らが結党したばかりの新生党から、初当選した。以来、小沢氏の側近が相次いで離反する中、一貫して支持している。
工藤氏は「小沢さんは考えがあって自ら辞任した。決して政治とカネの問題が原因じゃないんです」と、無念さをあらわにした。
農作業を終えたばかりの初老の男性は、帰り道、興奮した様子で強調した。「こういう時だからこそ我々は小沢さんを盛り上げる。民主党には今後、5年、10年でも政権を担ってもらわなきゃ」
◇
工藤氏は衆院からくら替えした04年の前回当選時、比例選で県内トップの約9万2000票など、計約14万2000票の個人票を獲得した。
今回は、連合岩手などの支持団体も、岩手選挙区では主浜氏を推薦するが、比例選では、中央の組織内候補を支援する。
しかも、今回は、前回県内を地盤とした比例選候補を立てなかった自民党が、県議の新人、小野寺有一氏を擁立。「県内候補」の強みを十分生かせない可能性もある。
工藤、主浜両氏とも追い風を感じているが、その追い風は、主浜氏に比べ、工藤氏には十分当たっていない。しかも、追い風の最大の原因は、菅内閣の人事で、工藤、主浜両氏が信奉する小沢氏らの影響力をそいだからだとのジレンマもある。
自民党県連幹部は「我々の勝利は三つ」と強調する。「岩手選挙区、比例選での勝利、そして工藤氏の落選だ。民主王国の県連代表が落選すれば、日本中に与える衝撃は大きいだろう」
(2010年6月17日 読売新聞)
6621
:
チバQ
:2010/06/19(土) 10:41:24
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1276902573817_02/news/20100619-OYT8T00204.htm
中 自公比例選対応で溝
事務所開きで、決意を語る高橋雪文氏(右)。左から2人目が小野寺有一氏(5月15日、盛岡市上田で) 「民主党の本質は何も変わっていない」
9日夜、盛岡市内のホテル。岩手選挙区に自民党公認で出馬する新人、高橋雪文氏(39)は、支持者ら約550人を前に、最近頻繁に使う言葉で民主党批判のトーンを強めた。
14日に県議を辞職した高橋氏は、胸元にフルネームが書かれたネームプレートを付けることが多い。県議辞職後の記者会見で、「盛岡以外では、ほとんど名前も顔も知られていなかった」と述べ、今は知名度不足を解消しようと必死だ。
自民党は、参院選で高橋氏に加え、比例選に小野寺有一県議(43)も擁立した。
選挙区の候補公募に失敗したこともあり、2人が出そろったのは4月末と遅れた。だが、鳩山前内閣の支持率低迷に乗じ、民主党の小沢一郎前幹事長の「独裁的な政治手法」と、「政治とカネ」の問題を2人で真っ正面から攻撃する腹づもりで、小野寺氏のポスターには「小沢政治にNO」との言葉を盛り込んだ。
高橋、小野寺両氏は40歳前後で、60歳代の民主党の主浜了、工藤堅太郎両氏の現職コンビよりずっと若いのも強み。選挙区選と比例選で岩手自前の候補を擁立するという自民党県連の青写真は現実になった。
ところが、6月に入り、鳩山、小沢両氏が突如、辞任を表明。菅内閣は、組閣や党役員人事で「脱小沢」を鮮明にし、支持率もV字回復した。「小沢政治にNO」は、少なくとも表面的には実現に近付いた。
高橋氏らは、民主党の本質が変わっていないことを強調する方針に転換することを余儀なくされている。
◇
自民党は、昨年の衆院選で県内の党所属国会議員がゼロになった上、政権も民主党に明け渡し、支持基盤は揺らいだ。国政とのパイプを強みに長年、支持を得てきた県農協政治連盟や県医師連盟などの職域団体は、民主党推薦や自主投票に転じた。
こうした中、小野寺氏の擁立で最もいら立ちを募らせるのが、昨年まで9年間連立政権を組んでいた公明党だ。
公明党は、岩手選挙区で候補を立てていないが、比例選を重視しており、東北・北海道エリアで新人を擁立する今回参院選は、特に力が入る。ただ、昨年衆院選まで、小選挙区の票は自民党に集め、比例票は公明党にという選挙協力は、全国に比べ公明党の得票率の低い本県では活発でなかった。
加えて、今回は自民党が比例選に小野寺氏を擁立したことで、「比例は公明に」の戦術は困難に。支持母体の創価学会の県幹部は、「選挙区は事実上の自主投票になるだろう」とため息をつく。
昨年、「野党」に転落して臨む初の国政選挙。民主党の壁は、自民党にとっても、公明党にとっても、かつてなく高い。
(2010年6月18日 読売新聞)
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チバQ
:2010/06/19(土) 10:41:50
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1276902573817_02/news/20100619-OYT8T00209.htm
下 共社示せるか独自色
普天間飛行場の無条件撤去を訴える瀬川氏(18日午後、盛岡市で) 街頭演説で党の主張を訴える伊沢氏(10日午後、盛岡市で)
普天間飛行場の無条件撤去を訴える瀬川氏(18日午後、盛岡市で) 街頭演説で党の主張を訴える伊沢氏(10日午後、盛岡市で) 「私は沖縄県民の痛みを自分のものとして、普天間基地の無条件撤去を求めていく。海兵隊は抑止力にはなり得ない」。共産党新人の瀬川貞清氏(60)は18日、盛岡市で行った街頭演説で、こう訴えた。
党県委は岩手選挙区としては各党で最も早い昨年12月、瀬川氏の擁立を決め、これまで県内全域80か所以上で集会を開いた。
今回の参院選で、普天間飛行場移設問題が争点になり、社民党が独自候補を立てなければ、社民党支持層からの得票も見込めるとにらんでいた。しかし、鳩山首相が辞任、社民党が選挙区に候補擁立を決めたことで、それが困難になった。
社民党の候補擁立は、政権離脱に伴って、民主党への義理立てが必要なくなったからだが、共産党があおりを食らう形になった。
斉藤信県議は「共産党と社民党の主張は一見似ているが、全然違う。共産党は、普天間飛行場の無条件撤去を求めている。社民党は与党内で、民主党と一緒に移設先を探した」と強調する。
ただ、ある党県委幹部は「その違いは、きちんと説明しないとわかってもらえない」と、難しさも認める。党のチラシやポスターでは、「無条件撤去」の5文字を目立たせた。街頭演説でも今後強調していく考えだ。
◇
「社民党にとって平和問題は最重要課題」。社民党新人、伊沢昌弘氏(63)はたびたび、この主張を繰り返してきた。社民党県連は今回、いつにない短期決戦を強いられている。
米軍普天間飛行場移設問題で状況が一変したのを受け、党県連は福島党首が罷免された翌日の5月29日、独自候補擁立を表明した。
統一地方選を来年に控えていることもあり「短期間で、どう連動するのか」との慎重論もあったが、「擁立しなければ存在意義を問われる」との強硬論が圧倒した。
県内の民主党は、小沢一郎前幹事長の影響力が強い。社民党の前身・社会党が当時、小沢氏と対立していた経緯もあり、民主党との関係は薄く、県議会でも社民系議員は、民主党とは同一歩調を取らないことが多い。社民党県連幹部は「連立は党本部だけ」と言ってはばからなかった。
党県連の小原宣良代表は6日、支持団体の平和環境県労組センターとの選挙会議で「米軍基地の縮小、撤去への方向性を示す党の存在をかけた戦い」と強調した。ただ、政権離脱後、社民党の支持率は横ばいのままだ。
県連幹部は「普天間以外に雇用や暮らしの問題に言及する割合を増やさざるを得ない」とするが、共産党と主張が重なり、独自色を出しにくいとの悩みは残る。
「普天間」の争点は、菅新内閣発足でかすんだ。独自色をどう示すか、両党は正念場に立たされている。
(この連載は、大田健吾、工藤武人、西孝高、前田毅郎が担当しました)
(2010年6月19日 読売新聞)
6623
:
チバQ
:2010/06/19(土) 10:44:29
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100616_03.htm
夏乱戦’10参院選・宮城(上)サバイバル
総決起集会に詰め掛けた支持者と談笑する桜井氏(左)=4日、仙台市青葉区
総決起集会の終了後、来場者一人一人と握手を交わす伊藤氏=12日、仙台市青葉区
参院選は、予定される24日公示(7月11日投票)まで8日となった。宮城選挙区(改選数2)で立候補を予定しているのは8人。民主党は現職と新人を擁立し、自民党は公認新人と推薦現職で挑む。みんなの党、共産、社民各党が割って入り、乱戦の様相だ。前哨戦の攻防を見た。(参院選取材班)
◎人脈生かし組織戦・桜井氏/街頭で浸透目指す・伊藤氏
悲壮感はうそのように消えた。
「1議席の獲得は確実だ。もう1人が2番手に抜け出せるチャンスは十分ある」。13日、仙台市内であった民主党県連の常任幹事会で、県連代表の衆院議員安住淳(宮城5区)は2議席独占に意欲をみなぎらせた。
党は3選を目指す現職の桜井充(54)と新人の伊藤弘実(36)の2人を擁立した。鳩山政権下は「共倒れ」の危機もささやかれたが情勢は一変。県連は攻勢に出る。
「鳩山由紀夫首相が辞めた。わたしの行動が良かったのかどうか、自問自答を続けた」
菅直人が首相に就いた4日、桜井は仙台市内のホテルで総決起集会を開き、神妙に語った。
5月末から鳩山に退陣を迫る発言を続けた。「若い仲間からありがとうと言われほっとした」とも語り、党勢回復に一定の役割を果たした自負をにじませる。
<6年前は無風>
6年前の参院選は自民党現職と議席を分け合う無風の構図。今回は伊藤の立候補で党支持票の争奪戦になる。
「組織戦に徹する」と桜井。党支持基盤はまだ弱く自民党のような組織力には及ばない。政策づくりの過程で浸透した医療、建設、運輸など業界人脈をたぐり寄せる桜井独特の戦いだ。
15日夜、桜井は推薦を受けた連合宮城の決起集会に出席し、組合員300人を前に「労働者の声を代弁できるよう頑張る」と語った。
「与党は批判される立場。もう、ひとさま(伊藤)のことを考える余裕はない。自分との戦いだ」と気を引き締める。
サバイバル戦を演じる桜井と伊藤。仙台市で11日あった安住の政経セミナーには2人が時間差で出席した。
桜井が「参院選マニフェスト(政権公約)の外交・防衛を取りまとめたのは安住氏。医療はわたしが書いた」とアピール。伊藤は「20年間介護に携わった経験を生かし、心から笑顔の交わせる暮らしと社会保障を形にしたい」と力を込めた。
<対照的な戦略>
伊藤の戦略は桜井と対照的だ。街頭活動を重視した「空中戦」で上昇気流を探る。
既に党本部主導で比例代表に立候補する五輪金メダリストの谷亮子、国交副大臣の馬淵澄夫が伊藤の応援に入った。
選対を指揮する参院議員岡崎トミ子(宮城選挙区)は菅に近い。陣営は無党派層を狙い、知名度の高い閣僚らの応援に期待を寄せる。
街頭でマイクを握るのは一日50回が目標。岡崎は「桜井氏が頭一つ抜けてこそ、心おきなく戦える。草の根に徹して顔と名前を売り込むだけだ」と意気込む。地域の保守層へのアプローチは、前党幹事長小沢一郎グループの衆院議員橋本清仁(宮城3区)が受け持つ。
民主党らしい無党派層対策と地道などぶ板戦を合わせた「ハイブリッド作戦」(陣営)で臨む。
仙台市で12日あった総決起集会には約500人が集まった。選対本部長の県議菅原敏秋は「厳しい戦いだが、ウイングの広さと安定感で態勢が整った」と戦略を練る。(敬称略)
◇宮城選挙区立候補予定者(2―8)
桜井 充 54 医師 民現(2)
伊藤 弘実 36 会社社長 民新
熊谷 大 35 元中学校講師 自新
加藤 幹夫 46 党県副委員長 共新
菅野 哲雄 61 元衆院議員 社新
菊地 文博 50 県議 み新
村上 善昭 37 幸福実現党員 諸新
市川 一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)
2010年06月16日水曜日
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:
チバQ
:2010/06/19(土) 10:44:57
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100617_02.htm
夏乱戦’10参院選・宮城(中)敵は身内
自民党県連の小野寺会長(中央)ら県連幹部と並んで街頭演説する熊谷氏(左)=5月28日、仙台市青葉区
国会終了後、東京から戻り、支持者との会合で一人一人と握手する市川氏=16日、大崎市
◎若さ訴え総力結集/熊谷氏
スポットライトを浴びた若き挑戦者は、自民党に世代交代を迫った。
「われわれ若い世代が明るく希望のある日本をつくる。先輩方にはご指導をいただきたい」
11日夕。仙台市内で開かれた総決起大会で、参院選宮城選挙区(改選数2)に立候補する自民党新人の熊谷大(35)は、力強く決意表明した。
政治経験はないが、若さと松下政経塾出身の経歴が武器。党国会議員や県議と地域回りを重ねる一方、仙台市中心部で街頭演説を繰り返し、知名度アップを図る。
1月、党県連が実施した公募選考に応募。4選を目指す現職の市川一朗(73)らを抑えて選ばれた。県連は1議席確保を最優先し、公認候補を熊谷1人に絞った。
「現職優先とせず、公明正大に候補者を選んだ。自民党が生まれ変わった証しだ」。県連会長の衆院議員小野寺五典(宮城6区)は最強野党への「脱皮」を強調する。
<いら立つ幹部>
選考に漏れた市川は、党本部の推薦を受けて無所属で立候補する。公募選考の決め手の一つになった世論調査結果の詳細を明らかにしないなど県連の選考方法への不満も広がり、党内の支持は熊谷と市川で割れている。
前首相の鳩山由紀夫が退陣表明した2日夕、2人が鉢合わせする場面があった。
党政調会長の石破茂を招き白石市役所前で開いた演説会。小野寺が「唯一の公認候補は熊谷」と叫ぶ傍らで、市川は支持者に促されて弁士の列に加わり旧知の石破と握手を交わした。
「市川先生がご到着ですが、紹介のみと致します」。司会の言葉に市川はすぐ列を離れたが、聴衆から拍手が起きた。「分裂選挙」を印象づけるシーンに県連幹部はいら立った。
公認候補を2人立てる民主党は、菅内閣発足で支持率が急回復。「共倒れ」の危機は振り子のように民主党から自民党に移った。県連は「身内同士で争っている場合か」と熊谷に総力を集中しようと躍起になる。
◎厚い支持層が武器/市川氏
<「経験」で対抗>
「力強い応援を確信した。この間の苦労は吹っ飛んだ」。12日、仙台市青葉区一番町に事務所を開いた市川は、出席者の顔ぶれに感極まった。
長年の支持者はもちろん、首長や自民党県議の姿があった。市川が県連会長時代、会長代理を務めた県議の渡辺和喜は「県連の圧力で出席できない人もいるが、かなり多くの県議が支持している」と力を込めた。
党支持者の中には県連方針に従うそぶりを見せながらも、市川支援に回る人が少なくない。県北部の党支持者は「表向きは熊谷と言うが市川を応援する。3期の実績への頼りがいは熊谷と比べものにならない」と言う。
04年参院選は37万9000票を獲得してトップ当選。「参院は良識の府。経験を積んだ人でないと難しいですよ」。市川は熊谷に対抗心をにじませる。
国会が閉会した16日、東京から戻った市川は大崎市の会合に駆け付けた。約200人の支持者を前に「厳しい選挙戦を勝ち抜く燃えるような気持ちだ」と決戦モードを全開させた。(敬称略)
◇宮城選挙区立候補予定者(2―8)
桜井 充 54 医師 民現(2)
伊藤 弘実 36 会社社長 民新
熊谷 大 35 元中学校講師 自新
加藤 幹夫 46 党県副委員長 共新
菅野 哲雄 61 元衆院議員 社新
菊地 文博 50 県議 み新
村上 善昭 37 幸福実現党員 諸新
市川 一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)
2010年06月17日木曜日
6625
:
チバQ
:2010/06/19(土) 10:45:29
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100618_03.htm
夏乱戦’10参院選・宮城(下)風どこへ
繁華街で支持を呼び掛ける菊地氏=16日、仙台市青葉区
街頭でビラを配り支持を呼び掛ける菅野氏=15日、仙台市青葉区
民主党政権の姿勢を批判する加藤氏=17日、仙台市青葉区
村上 善昭氏
◎知名度アップ躍起・菊地氏/平和と暮らし訴え・菅野氏/党の組織力前面に・加藤氏
民主党が法案審議を打ち切って国会を閉じ、参院選へ逃げ切りを図った16日、仙台市中心部にみんなの党ののぼりがはためいた。
「菅直人首相は国民との約束を果たしていない。米軍普天間飛行場の移設問題はまだ解決していない」。同党新人で県議の菊地文博(50)は、民主党の姿勢を批判した。
<全県の壁厚く>
5月、民主党を離党して立候補を表明。鳩山政権を見限った行動として注目を集めたが、菅内閣の登場は想定外だった。みんなの党の支持率に一時の勢いはなくなった。
「民主党への世論の流れは厳しく受け止めるが、一喜一憂しても仕方ない」。菊地は幅広い浸透に全力を注ぐ。
県議5期で地盤は仙台市宮城野区。2007年県議選では1万6700票を獲得して3回目のトップ当選を果たした。
もともと自民党出身。どぶ板の運動で強固な後援会組織を築いた。経済界や市町議ら県議活動で築いた人脈を生かした会合も欠かさない。無党派層対策も忘れず、自転車で住宅地に入り、1カ所1分間演説を50カ所以上で繰り返す。
民主、自民両党の支持層を狙い戦術を総動員するが、全県選挙の壁は厚い。後援会幹部は「党は知られていても菊地の知名度が足りない」と運動の加速を目指す。
菊地は17日、東京のみんなの党本部に赴き、党代表渡辺喜美から公認証を受け取った。
「東北の決戦場は仙台。わたしが応援に入り総力戦を展開する」と渡辺。菊地は持ち前のフットワークで上昇を狙う。
<民主批判展開>
「民主党は公党間の約束をまたほごにした。信義がない政治は信頼を勝ち取れない」
15日朝、社民党新人の菅野哲雄(61)は仙台市中心部でマイクを握り、国民新党を押し切って郵政改革法案を廃案にした姿勢を批判した。
党が米軍普天間飛行場の移設問題をめぐり連立政権を離脱して半月。終盤国会の代表質問では党首福島瑞穂が「沖縄の同意がないのに名護市辺野古に移せるのか。沖縄は最少不幸社会の対象にならないのか。地域主権を言う資格はない」と菅に迫った。
菅野は「民主党は選挙に勝つことばかりを考えて国会を閉じた。平和と暮らしを訴える社民党の役割がますます重要になる」と力を込めた。
共産党新人の加藤幹夫(46)は連日、10カ所以上で街頭活動を重ねる。17日朝は仙台市太白区で「菅政権は支持率が高いうちに、消費税増税ができる国会を一気につくろうとしている」と攻め立てた。
党県委員会が全力で支える。党員は毎日、10組以上に分かれて各地でハンドマイクを持って支持を呼び掛ける。街頭活動は1日150カ所に上ることもある。
衆院選を含め、5度目の国政挑戦に臨む加藤。「公約違反を重ねる民主党政権でいいのか説いていきたい」と意気込む。
幸福実現党新人の村上善昭(37)は減税による景気回復を訴える。(敬称略)
◇宮城選挙区立候補予定者(2―8)
桜井 充 54 医師 民現(2)
伊藤 弘実 36 会社社長 民新
熊谷 大 35 元中学校講師 自新
加藤 幹夫 46 党県副委員長 共新
菅野 哲雄 61 元衆院議員 社新
菊地 文博 50 県議 み新
村上 善昭 37 幸福実現党員 諸新
市川 一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)
2010年06月18日金曜日
6626
:
チバQ
:2010/06/19(土) 10:46:03
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100612_02.htm
流転政治 迫る’10参院選(1)失望/公約修正、募る虚無感
内閣支持率は菅内閣の発足でV字回復を見せたが、いくつもの政策課題を積み残した政治に有権者は厳しい視線を送る
わずか3日間の首相交代劇を見て、「またか」と思った。
「新政権もぶれるのだろう。昨年夏のような期待感はもうない」
気仙沼市のトラック運転手熊谷和弘さん(39)は、昨年8月の衆院選で民主党を支持した。マニフェスト(政権公約)にあった「高速道路の無料化」に引かれた。
缶詰資材などを東北各地に運ぶ。行きは高速道路を使うが、帰りは荷主から高速料金が支払われない。会社に負担をかけまいと、ひたすら一般道を走る。
地元の宮城6区には民主党候補がおらず、比例代表で民主党に1票を投じた。「民主政権になれば運転時間が短くなって体が楽になる。家族と過ごす時間も増える」という単純な思いだった。
4月、高速道路無料化の公約に反して前原誠司国土交通相が上限料金制を打ち出し、小沢一郎民主党幹事長が見直しを要求した。今国会では結局、高速道路料金のことは何も決まらなかった。
「この9カ月、暮らしは良くならなかった。菅内閣に期待したいが、マニフェスト違反を続ければ国民は背を向ける」
鳩山政権は政治とカネで揺れ続け、米軍普天間飛行場の移設問題で自滅した。菅直人首相の誕生による支持率回復で民主党は浮き立つが、有権者の心には政治への失望がおびただしく残る。
<「有言不実行」>
仙台市宮城野区の会社員福田理恵さん(24)は結婚1年目で会社員の夫(38)と2人暮らし。衆院選では夫婦で民主党に票を投じた。
菅内閣が発足した8日。長妻昭厚生労働相は記者会見で、2011年度以降の子ども手当について「満額支給は難しい」と語った。一人当たり月額2万6000円の支給を断念する内容だ。
いまは経済的に余裕があるが、家族が増えたときのことが心配だ。
菅直人首相は11日の所信表明演説で、「政治的リーダーシップ」を連発して、「わたしを信頼して」とも語った。
福田さんは「国民は昨年夏から振り回され続けた。高い理想に対し有言不実行ばかりが目立てば、政治への不信が募り興味も薄れてしまう」とくぎを刺す。
<自民を見限る>
福島市老人クラブ連合会の事務局長本田忠吉さん(73)は介護相談員を務める。自身も実母の介護を経験し、介護疲れで追い詰められた人の相談を受けることがある。
「民主党なら高齢者施策に手厚く取り組み、介護施設も増やしてくれる」と、長年支持してきた自民党を見限った。
厚労省の昨年12月の調査では、特別養護老人ホームに入所を希望する東北の待機者は約4万1000人。宮城、福島両県は1万人を超える。
民主党政権の第2幕は早々と開いた。1年ごとに「表紙」が変わった自民党政権時代の既視感からか、有権者の心理はさまよう。
本田さんは「中身は変わっていない。自民党政権と同じで、劇的に政策が進むことは期待できない」と言う。
◇
参院選の日程が24日公示、7月11日投票で固まった。迷走を続けた鳩山政権は浮足だった党内から退陣を突き付けられ、菅政権が発足した。政権交代の夏から9カ月。政治は混迷の夏を迎えた。
2010年06月12日土曜日
6627
:
チバQ
:2010/06/19(土) 10:46:31
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100613_02.htm
流転政治 迫る’10参院選(2)停滞/雇用対策 見えぬ効果
政権交代後、失業率に大幅な改善はなく若者の就職戦線も厳しい。民主党の景気、雇用対策に停滞感が漂う
民主党内で鳩山由紀夫首相への退陣圧力が強まった5月31日、ようやく失業生活を抜け出した。
「国民の生活が第一、なんてまやかし。鳩山さんは結局、きれい事ばかり並べただけで何も見るべきものがなった」
上山市の会社員男性(38)は公共職業安定所(ハローワーク)に通った7カ月間、「いのちと生活を守る」と記された民主党ポスターの前を通るたびに腹が立った。
<「実感はゼロ」>
昨年10月末、リーマン・ショックのあおりを受け、15年勤めた地元の半導体製造装置の製造会社が倒産した。まだ独り身。月14万円の失業保険で何とかしのいできた。
「景気は持ち直してきたとか報道されているが、実感はゼロ。もっと底はある。地方の末端の厳しい実情を政治家は分かっていない」
4月の完全失業率(季節調整値)は5.1%で2カ月連続の悪化。東北の有効求人倍率(季節調整値)も横ばいの0.39倍だった。衆院選マニフェスト(政権公約)にあった景気対策の目玉「中小企業の法人税減税」は財源不足で見送られた。成長戦略の工程表もいまだ策定中だ。
新しい就職先は、大型特殊免許やフォークリフトなど五つの資格を取得してようやくつかんだ。その2日後、鳩山首相は「国民が徐々に聞く耳を持たなくなってしまった」と語って退陣した。
男性は「政治が手を差し伸べてくれたことはなかった。聞く耳を持たなかったのは政治の方だ」とあきれた。
<就活50社以上>
菅内閣が発足し、国会の会期延長と参院選日程で駆け引きが始まった8日。弘前市から仙台市に就職活動に来ていた女子大学生(21)=4年生=は、焦っていた。
「スーツを着ているのは女子ばかり。悲しくなりますね」
50社以上にエントリーして、面接に進んだのは10社ほど。手応えはよくない。「3月はエントリーシートが1通も通らなかった。全否定されているような感じでショック」とうなだれる。
今春卒業した大学生の就職率(4月1日現在)は前年同期より3.9ポイント下落し、91.8%。過去最低だった2000年の91.1%に次ぐ低さだ。
インターネットで企業の説明会の予約をしようとしても、一瞬で埋まる。筆記試験を受ける資格すら得られず、悔しい思いを何度も味わった。
民主党が取り組む雇用支援政策は「すべての労働者に雇用保険を適用」「月額10万円の手当が付く職業訓練制度」など非正規雇用対策の色合いが濃い。
「派遣切り問題が注目され、若者の就職難は隅に追いやられた気がする。就活をしてみて分かった」。政治と自分の生活の乖離(かいり)を初めて感じた。
大学2年の妹がいる。「早く景気対策を実行してもらい、わたしたちの世代が一生懸命働ける社会をつくってほしい」と願う。
7月の参院選では各政党の雇用対策を選択軸に、1票を投じるつもりだ。
2010年06月13日日曜日
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:
チバQ
:2010/06/19(土) 10:46:59
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100614_01.htm
流転政治 迫る’10参院選(3)軸足/業界団体、次々中立に
政権与党の民主党か、地域に根付いた自民党か。業界団体は、両党をはかりに掛けた選挙対応を迫られる
パーティー会場に、民主党と自民党の国会議員が居合わせた。
5月26日、宮城県建設業協会が仙台市内のホテルで開いた懇親会。自民党に加え、初めて民主党国会議員が招かれた。7月の参院選宮城選挙区(改選数2)に立候補する両党現職の姿もあった。
<選挙で存在感>
協会はこの2週間前、宮城選挙区への対応を初めて「自主投票」とする方針を決めた。
「自民党でも民主党でも、業界を良くする議員が1番いい議員だ」。あいさつに立った遠藤久之副会長は与野党双方を持ち上げた。
建設業界は長年、自民党の強力な支持団体として各種選挙に力を示してきた。小泉改革以降、公共事業削減で弱体化が指摘されたが、選挙での存在感はどの業界よりも強かった。
その自民党一辺倒だった軸足は変わりつつある。
宮城のある協会関係者は「民主党サイドと話す機会が増えた。向こうから会いたいと言ってくることもある」と打ち明ける。懇談では民主党の公共事業削減を話題にし、業界の疲弊ぶりを説明する。政治情勢の情報交換も欠かさないという。
公共事業の必要性を説きたい業界と、支持基盤を強めたい民主党サイド。思惑の一致が顕在化してきた。
菅政権が発足してほぼ1週間。民主党の党勢回復の影で自民党は危機感を強める。政権党時代に蜜月だった業界団体は「中立」や「民主党支持」を打ち出している。
<支援は個人で>
「解体同然だ」。活動を休止した宮城県土地改良政治連盟の幹部は、力なくつぶやく。
全国連盟は一貫して自民党を支援し、系列議員を比例代表で参院に送り込み予算獲得の恩恵を受けてきた。今回は元官僚が立つ予定だったが、辞退に追い込まれた。
民主党が10年度予算で土地改良事業費を09年度比で6割もカットしたためだ。システムをよく知る小沢一郎前幹事長の狙い撃ちだった。宮城県連盟の幹部は「自民党候補を出すのをやめないと、民主党が納得してくれず、予算が付かなくなる」と言う。
小沢氏の地元・岩手の連盟は1月に民主党支持を決めた。活動休止は青森、山形、福島の連盟にも連鎖した。
「農協の推薦は出なかったが、各組合長が力を合わせて頑張っていく」
5月21日、仙台市内のホテルであった比例代表の自民党新人で栗原市出身の農業法人代表の集会。宮城県農協中央会の木村春雄会長が農協幹部に結束を呼び掛けた。
政権交代後、農協グループは中立に転換。新人は「農業者の代表」を掲げるが、宮城県農政連は「意見集約できない」として自主投票を決めた。
それでも木村氏は「個人の立場」で新人の後援会長に就いた。自民党農政を評価しているといい、割り切れない感情をにじませる。
組合長の1人は複雑な思いで参院選を見守る。「昨年の衆院選で末端農家は自民党にノーを突きつけた。やりすぎると、まだ自民党べったりだと言われる。しばらくは全方位外交がベターだ」
2010年06月14日月曜日
6629
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チバQ
:2010/06/19(土) 10:47:25
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100615_01.htm
流転政治 迫る’10参院選(4)迷路/揺れる陳情、惑う首長
陳情一元化を主導した小沢氏(左上)と「脱小沢」の枝野氏(右下)。揺れ動く「政治主導」に地方の首長たちは戸惑う
公共事業費に大なたを振るう大臣に、首長たちが懇願した。
「三陸自動車道は救急搬送を支える『命の道』だ。整備財源の確保には特段の配慮を願いたい」
5月30日、視察で石巻市に入った前原誠司国土交通相への要望会。布施孝尚登米市長ら沿線の3首長が、三陸道の早期完成を強く求めた。
「コンクリートから人へ」の理念の下、鳩山政権は2010年度当初予算で道路関係費を25%削減した。しわ寄せは三陸道整備にも及び、志津川トンネル(仮称、宮城県南三陸町)の着工などが見送られた。
要望会の開催を取り持ったのは民主党宮城県連代表の安住淳衆院議員(宮城5区)。「石巻に建設担当相が来るのは三十数年ぶり」と政権与党の強みをアピールした。
「要望にはできるだけ応えたい」と前原氏。布施市長は「現場の声を聞いてもらえる機会はありがたい」と直談判に手応えを感じた。
<小沢流で一変>
民主党は「政治主導」「脱官僚依存」を看板に、国への陳情ルールを一変させた。陳情は党幹事長室が一手に引き受け、厳選して閣僚らに伝える。首長が霞が関に足を運び、閣僚に直接要望する機会はめっきり減った。
主導したのは小沢一郎前幹事長。「政策決定の内閣一元化」を理由に、党内の反発を抑えて党政策調査会(政調)も廃止した。予算配分や政策決定に小沢氏のお墨付きが必要となり、権力の二重構造が鮮明になった。
宮城県南の大河原町。4月19日、斎清志町長が開いた町政報告会はいつもと様相が違った。応援する地元の自民党元衆院議員のほかに、参院選宮城選挙区(改選数2)で3選を目指す現職の民主党参院議員も顔を並べた。
町には国道拡幅、広域農道整備など国への要望が山積する。斎町長はもともと自民党系だが、「わたしが民主党を応援して驚く人がいたとしても、そんなことは大事ではない」と現職に傾く。
政権党との関係の濃淡が政策実現に影響しかねないとの不安が手伝い、民主党との距離を縮めようとする首長は増えた。陳情一元化は「小沢流の選挙対策」とも言われた。
<一元化見直し>
岩手県沿岸の宮古市。故鈴木善幸元首相が足場を築き、後を継いだ鈴木俊一元環境相も広く浸透する岩手自民党の有力地盤だ。
三陸道など高速交通網の整備を望む住民は多く、政権交代後は地元選出の民主党1年生議員が頼みの綱となった。
山本正徳市長は「地方の声を裁くのは選挙最優先の小沢氏。優先順位を下げられはしないか心配だ」と自民党との近さが予算配分に響くことを警戒する。
その小沢氏は、鳩山由紀夫首相の退陣で表舞台をいったん去った。
菅直人首相は政調の復活を打ち出した。幹事長に起用された枝野幸男前行政刷新担当相は7日、就任の記者会見で「陳情一元化は利権的と誤解を生んだ。早急に改善する」と語った。
地方の声を吸い上げるシステムにも表れた「脱小沢」。地方は政調復活に「要望先のチャンネルが増えた」と期待する。
2010年06月15日火曜日
6630
:
チバQ
:2010/06/19(土) 10:47:51
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100616_02.htm
流転政治 迫る’10参院選(5完)限界/財源の壁、しぼむ公約
昨年夏の衆院選で各党が掲げたマニフェスト。民意をつかむ武器になると同時に、政治が立ちすくむ呪縛(じゅばく)にもなりかねない
自民党の谷垣禎一総裁は民主党のマニフェスト(政権公約)を「ばらまき」と決めつけ、公明党の井上義久幹事長(衆院比例東北)は「選挙目当て」とこき下ろした。
菅直人首相の所信表明演説に対する代表質問が行われた14日の衆院本会議。財政健全化に向けた超党派の論議を求める首相に、野党はマニフェストの撤回を参加条件に突き付けた。
「ややこしい条件は付けずに…」と、いなす首相。与野党トップの初対決は、議論がかみ合わないまま第1ラウンドを終えた。
2009年衆院選で、民主党のマニフェストは政権交代のけん引役になった。「マニフェストあります」。のぼりを掲げた民主党候補に「生活が変わる」と好感した有権者が駆け寄り、書店には解説本が平積みにされた。
<見通しに甘さ>
あの熱気から9カ月。リアルな政治に直面した鳩山政権は財源の壁に阻まれ、ガソリン税の暫定税率の撤廃や高速道路の無料化を事実上、見送る政策の転換を図った。
極め付きは大看板だったはずの子ども手当。菅首相は11日夜、衆院選で公約した11年度以降の満額支給(月額2万6000円)の断念を表明。参院選マニフェストでは「既に支給している1万3000円からの上積み」という控えめな表現にとどめた。
みんなの党の渡辺喜美代表は「マニフェストは詐欺という印象を持たれている」と皮肉り、「アジェンダ(政策課題)」という言葉を多用する。
民主党が野党時代に策定した野心的なマニフェストは、「政権交代」という大義を前に財源論を深掘りしないまま策定された。情報が限られる野党に、「想定外の税収不足」(菅首相)という不確定要素を加味しても見通しの甘さは否めず、マニフェストの軌道修正が続く。
子ども手当の支給が始まった1日、東京株式市場は育児や教育に関する銘柄に投資家の買いが集まった。
値上がり期待はつかの間だった。長妻昭厚生労働相は8日夜、子ども手当満額支給の事実上の断念を明言。9日には「子ども手当関連株」は軒並み値を下げた。
<見直し改めよ>
「マニフェスト実現に必要な財源がないことは、マーケットも織り込み済み」(証券会社)とはいえ、政策実現への期待値を株価が映し出す。マニフェストの存在感は確実に薄れつつある。
早大マニフェスト研究所の北川正恭所長は「検証可能なマニフェストがあるからこそ、野党は厳しく追及できる。マニフェストをやめ、昔のように情に訴える選挙をしろとでもいうのか…」とマニフェスト不要論にはくぎを刺す。
北川氏は業務改善に有用とされる「マネジメントサイクル」にヒントを得た「マニフェストサイクル」という新たな概念を提唱。「マニフェストを掲げ、実施し、見直し、改善するサイクル(周期)に入るべきだ」と主張する。
民主党政権の迷走は、マニフェストの限界と効用を広く知らしめた。成熟した民主主義への過渡期か、さらなる混迷への序章か。7月11日、国民の審判が下される。
2010年06月16日水曜日
6631
:
チバQ
:2010/06/19(土) 10:48:23
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100616_04.htm
お国行脚“ご執心” 自民・大島幹事長、背水の陣 青森選挙区
異例の「お国入り」を続けている大島幹事長(左)。右端は山崎氏=13日、八戸市
参院選で自民党の陣頭指揮を執る大島理森幹事長(衆院青森3区)が頻繁に「お国入り」し、青森選挙区(改選数1)の立候補予定者と二人三脚の行脚を展開している。谷垣禎一総裁が「参院選で与党過半数なら辞任」と背水の陣を敷く中、「幹事長がそんなに党本部を空けて大丈夫?」との声もないわけではないが、党県連は「幹事長のメンツをつぶせない」と、議席奪還に向けて気合を入れている。
<2週間に1度>
菅直人内閣が発足して最初の週末となった12、13の両日も、大島氏は青森に戻った。12日は青森市で谷垣総裁とともに街頭で演説。13日は三沢市と、地元・八戸市を駆け回った。
13日夜、八戸市のホテルで開かれた自民党候補予定者の元参院議員山崎力氏(63)の総決起大会。「立ちなさい」。祝電が読み上げられる中、座っていた山崎氏に、大島氏が起立を促した。
山崎氏が会場で支持者らを出迎える際には、「(髪の毛は)くしでといだのか」。幹事長の「指導」は、態度や身なりにも及んだ。
自民党が野党に転落した昨年9月末、大島氏は幹事長に就いた。党務の合間を縫って最低でも月1度、参院選が迫ってきた5月以降は、ほぼ2週間に1度のペースで県内に入っている。
<全国最少票差>
背景にあるのは強い危機感だ。参院青森選挙区では現在、自民党の議席はゼロ。昨年12月に党員公募により公認候補に決まった山崎氏は、3年前の参院選で民主党新人に約5万7000票の差で敗れている。
大島氏は当初から山崎氏には手厳しかった。「ニュー山崎に生まれ変わって死ぬ気でやれ」とハッパをかけ、「小学校区単位に組織の根を張り巡らせろ」と、どぶ板戦を指示した。
大島氏自身、昨年夏の衆院選で、民主党候補に追い上げられ、367票の全国最少票差で辛くも逃げ切った。「風に打ち勝つには、張り巡らせた組織網しかない」という経験則がある。
参院選は、谷垣総裁と同様、大島氏にとっても背水の陣となる。党県連第3区選対本部長の滝沢求県議は「幹事長のおひざ元で、恥をかかすわけにはいかない」と強調。大島氏も投票までにさらに1、2度、青森入りを考えているという。
青森選挙区には山崎氏のほか、民主党の波多野里奈氏(37)、共産党の吉俣洋氏(36)、社民党の山田清彦氏(53)、たちあがれ日本の升田世喜男氏(53)の4新人が立候補を予定する。
2010年06月16日水曜日
6632
:
チバQ
:2010/06/19(土) 10:48:55
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100619_03.htm
野党自民は魅力減退? 東北、支部解散相次ぐ 上部団体の方針転換影響
昨年8月の衆院選以降、東北の業界団体などに組織された自民党支部のうち少なくとも26の支部が解散したことが18日、分かった。政権交代で各支部の上部団体が中立や民主党支持を打ち出したことが影響しており、自民党支持基盤の流動化が進んでいる。
昨年8月から今年6月に発行された東北各県の公報・県報によると18日現在、解散した自民党支部は表の通り。各県で2〜8支部が解散した。職域・団体の支部が16、選挙区・地域支部が10だった。
自民党宮城県内航海運支部は昨年12月の役員会で「自民も民主も政策に大きな差がない。片方に偏るのはどうか」として解散を決定した。
支部は、県内の海運会社4社の役員と従業員、家族の党員わずか二十数人の小所帯。各社とも1隻しか船を所有しない零細企業で、長引く不況で苦しい経営を強いられているという。
元事務局長は「船の荷物がなくなり、みんな生きていくのに必死。商売のことで頭がいっぱいで政治活動に力を注ぐ余裕はない」と話す。
旅館業や理美容業などの12組合で構成する党秋田県環衛団体政治連盟支部は昨年12月に解散。母体の政治連盟が「自民党が野党になって要望が通らなくなってきた。各組合の利益を考えると、中立がいい」とスタンスを転換したことに準じた。
党宮城県栄養士連盟支部は1月、母体の日本栄養士連盟が民主党支持を打ち出したため解散した。党員は10人弱だった。
日本栄養士連盟は日本栄養士会の政治団体。自民党を全面的に支持してきたが、昨年11月の会議で民主党支持に転換した。
党県連盟支部は2007年の参院選比例代表に自民党公認で立候補した組織内候補を支援する目的で結成した。支部長は「栄養士の地位確立の運動には政治力がものをいった。これまで全面的に自民党を支持してきたが、今後どんな顔をして民主党にお願いに行けばいいのか」と話す。
自民党岩手県連農協五連支部の事務局だった岩手県農政連は「もともと支部の活動実態がなかった。政治活動は農政連で足りるため解散した」と説明している。
2010年06月19日土曜日
6633
:
チバQ
:2010/06/19(土) 10:52:14
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20100616-OYT8T00032.htm
民主2議席独占 成否は
自民 10回中1回だけ
夏の参院選茨城選挙区(改選定数2)で、民主党は現職の郡司彰・農水副大臣(60)と新人のアテネ五輪銀メダリスト長塚智広氏(31)を擁立し、議席の独占を目指している。菅内閣発足による支持率回復の上げ潮に乗りたいところだが、保守地盤が強いと言われる茨城で過去10回にわたって候補者2人を擁立した自民党が、たった1回しか議席を独占できなかったというデータもある。
自民党県連は1998年参院選で、現職の野村五男氏と新人の久野恒一氏を擁立した。選挙戦は七つの衆院選小選挙区ごとに地域割りする作戦を取り、県南西部が地盤の野村氏に3、6、7区を、県北が地盤の久野氏に2、4、5区を割り当て、大票田・水戸市を含む1区を2人で分け合った。
だが、当時新人だった郡司氏にトップ当選を許し、久野氏が二番手に滑り込んだものの、野村氏は次点で敗れるという結果に終わった。久野陣営を支援した党関係者は「選挙前から議席独占は無理なことはわかっていた。複数擁立はナンセンスだった」と明かす。
党員数で全国2位を誇る組織力で議席独占を狙った党県連だが、職域支部や支援団体まで二分され、党全体がまとまりきれなかったのが原因だという。この98年選以降、党は選挙区で複数擁立を見送っている。
自民党が結党以来、茨城選挙区で議席を独占したのは現衆院議員の中村喜四郎氏(無所属)と竹内藤男氏が当選した71年選だけ。56年から98年に行われた計15回の参院選のうち10回で2人を擁立したが、71年選を除いていずれも苦杯をなめている。
4月に水戸市内で行われた長塚氏の擁立記者会見で小沢幹事長(当時)は「これまでと同じパイを分け合うのでは意味がない」とし、民主党支持者の総数を増やすことで2人の共存は可能との認識を示した。その上で、「新人の長塚氏は知名度で劣るので、党本部が積極的に支援しないといけない。県連は郡司氏の再選に全力を尽くしてほしい」と述べた。
党県連は、連合茨城の組織内候補の郡司氏を県連主導で支援し、県南地域を地盤にしている長塚氏が無党派層を中心に票の掘り起こしを行うことで住み分けを明確にした。県連幹部の1人は「党の方針で2人擁立が決まった以上、2人の当選に向けて活動するのみだ」と虎視眈々と2議席目を狙っている。
(2010年6月16日 読売新聞)
6634
:
チバQ
:2010/06/19(土) 10:55:13
http://mainichi.jp/area/yamanashi/tsuiseki/news/20100617ddlk19010204000c.html
追跡・発掘:参院選’10山梨 公示直前の情勢/上 /山梨
◇民主、首相交代が追い風に
国会が16日閉会し、24日公示、7月11日投開票の参院選に向けて県内の各陣営は本格的に走り出す。支持率回復を背景に勢いづく民主党に対し、草の根的な活動で巻き返しを図りたい自民党。両陣営の戦略と課題を中心に、公示直前の県内情勢を2回にわたって探る。【小林悠太、曹美河】
◇輿石氏出身・山教組は動き鈍く
「菅総理を先頭に、民主党は必ず山梨の皆さんにお応えする。本物の改革をやらせてほしい」
12日に韮崎市で開かれた輿石東・民主党参院議員会長の集会。輿石氏が新政権への支持を訴えると、集まった約1000人の来場者から大きな拍手が起こった。会場には、1月に3選出馬を表明して以来、初めてともいえる高揚したムードが広がっていた。
「正直、負けることも想定した」。陣営関係者がこう振り返るほど、輿石氏はかつてない逆風にさらされた。対する自民党は年齢や経歴で差異が際だつ31歳の元教諭、宮川典子氏を擁立。政治とカネの問題がつきまとう小沢一郎・前幹事長と輿石氏の距離の近さも、自民党に格好の攻撃材料を与えていた。
ところが、鳩山由紀夫前首相と小沢前幹事長の辞任、そして菅直人内閣発足による党支持率の急回復が、流れを一変させた。後藤斎・県連代表は「ようやく戦えるベースができた」と話す。
加えて陣営が強みとするのは、輿石氏の「与党の実力者」としての顔だ。
「輿石先生がいてくれてこそ地方が元気になる」「選挙戦をぜひ勝ち抜いていただきたい」。12日の集会には横内公明・韮崎市長、今沢忠文・南アルプス市長ら周辺市町村のほとんどの首長が顔をそろえ、それぞれ輿石氏にエールを送った。
国政選挙では通常、各党に等距離の姿勢を強調する市町村長だが、今回は輿石氏への傾斜が目立っている。背景には、民主党が地方の要望や陳情を党に集約させる体制を築いたことがある。
また、輿石氏自身も参院選をにらみ、政権交代直後から各市町村に出向いて首長や幹部から要望を直接聞くことで、支持を取り付けている。国中地域のある市長は「政権党の実力者に直接要望を聞いてもらえる自治体はめったにない。輿石さんを敵に回すなど言語道断だ」とまで言う。
◇ ◇
しかし、肝心の足元がおぼつかない。輿石氏の出身組織で、最も強固な支持基盤とされる山梨県教職員組合(山教組)の動きが鈍いのだ。
「20枚取れなくてもいい。危ないことはしないでください」。4月下旬、甲府市内の小学校で放課後開かれた組合の会議の席上、同校の組合分会長が同僚教諭たちに注意を促した。輿石氏の個票(後援会入会カード)集めのことだ。目標は1人20枚としたが、ノルマにはしていない。
県内に約300ある公立小中学校の教職員で組織され、組合員数4000〜5000人を数える山教組。元執行委員長である輿石氏の選挙では強い集票力を発揮してきた。
しかし04年の参院選で、組合幹部らが輿石氏の選挙資金として教職員から募ったカンパ計約1000万円を政治資金収支報告書に記載しなかったとして政治資金規正法違反で罰金刑を受けた。今年3月には北海道教職員組合(北教組)の不正献金事件が発覚。幹部ら2人が同法違反で有罪判決を受けた。山教組を取り巻く環境は、かつてなく厳しい。
「クラス名簿を持ち寄って、教え子の保護者に片っ端から電話をかけたこともある」。峡東地域の小学校の男性教諭はこう振り返る。しかし、この教諭の職場でも、今回は分会長から「保護者への電話は慎むように」という指示が出ている。活動は親族や友人などへの「自主的なお願い」が中心だ。
輿石陣営幹部の一人は「山教組の動きが6年前とは全く違う」と表情を曇らせる。「これからの追い込みに期待したいが、目立つと相手陣営に攻撃材料を与えることにもなりかねない……」。幹部はそんなジレンマを口にした。
6635
:
チバQ
:2010/06/19(土) 10:55:43
http://mainichi.jp/area/yamanashi/tsuiseki/news/20100618ddlk19010109000c.html
追跡・発掘:参院選’10山梨 公示直前の情勢/下 /山梨
◇自民、団体頼れず「草の根活動」 民主V字回復に危機感
「国の難局を乗り切るには、私のようなずぶとい人間でないと駄目です!」。自民党から立候補予定の新人、宮川典子氏(31)が訴えると、同世代の聴衆がどっと沸いた。自身のふくよかな体形を持ち出して笑いを誘う話術はすっかり板についた。
13日に昭和町のイトーヨーカドー前で行われたこの街頭演説の応援弁士は小泉進次郎衆院議員。1年生議員ながら同党の“顔”になりつつある小泉氏だけに、この日は1000人(主催者発表)の聴衆が集まった。
宮川氏は「皆さんの声を国会に届けます」「ゼロからのスタートです」と、身近さや清新さを繰り返し訴えた。しかし、聴衆からは「小泉さんの隣の人は誰」との声も漏れ聞こえた。
国会議員がゼロとなった自民党県連にとって、参院選での議席奪還は悲願だ。県連史上初の女性国会議員候補となった宮川氏を、県連は「変革の象徴」(皆川巌幹事長)と位置づける。
かつて「保守王国」と言われた山梨で、自民党の選挙を支えてきたのは建設業協会や農協、医師会など業界団体だった。だが、政権交代以降、その多くは自主投票に転じた。与党であることを力の源泉とし、多くの団体を通じて票を固めていた従来の手法は通用しなくなった。
今や党県連が掲げるのは「草の根活動」だ。無党派層への浸透を図ろうと宮川氏は毎朝、JR甲府駅前などでつじ立ちし、日中は党員の紹介で有権者回りやミニ集会を繰り返す。
さらに、比例代表で自民党はプロ野球・巨人前監督の堀内恒夫氏(62)=甲府市出身=を擁立。宮川氏と一緒に街頭演説をしたり、富士急出身の橋本聖子参院議員と3人で並んだポスターを作るなどして、宮川氏の知名度不足解消を狙う。しかし、堀内氏を前面に出すことに懸念の声もある。ある県議は「選挙区の投票用紙に『堀内』と書かれてしまうのでは」と話す。
「天が味方している」(県連幹部)という時期もあった。鳩山政権下で民主党の支持率が下がり続け、自民党の世論調査では、5月ごろには宮川氏は民主党の輿石東参院議員会長(74)に迫る支持を得ていた。
だが、民主党への支持率が「V字回復」した今、事態は暗転した。宮川陣営関係者は「何か一つ、起爆剤がほしい」と口をそろえるが、具体的な戦略は描き切れていない。
県議の足並みの乱れも懸念材料だ。
県議会で自民党は圧倒的多数だ。党所属の全県議が自身の選挙並みに支持者に宮川氏への投票を呼びかければ「民主党に負けるわけがない」(自民党県議)とみる関係者は多い。だが、堀内光雄会長と、堀内氏の元秘書の皆川幹事長が県連を仕切る「堀内体制」への反発が一部の県議の間にくすぶっている。「まとめ役がいなくなった」と嘆く県議もおり、参院選を前に結束できるかどうかも大きな課題となっている。
◇ ◇
他の立候補予定者も本格的に走り出した。
共産党から立候補予定の花田仁氏(49)は5回目の国政挑戦となる。民主、自民両党を「大企業や米国にものが言えない」などと批判し、両党に批判的な層の支持獲得を目指す。
一時はみんなの党からの出馬を模索した無所属の精神科医、根本直幸氏(44)は「独自色を出して知名度を上げたい」と自転車による活動を計画。自殺防止を主要政策に掲げる予定だ。
みんなの党は山梨選挙区での候補者擁立を断念。民主、自民、共産、無所属の4人で議席を争う可能性が高くなっている。【小林悠太、山口香織】
6636
:
秋田2区
:2010/06/19(土) 20:27:59
http://live28.2ch.net/test/read.cgi/giin/1276659945/
こんなかきこみがありましたが、的を得ているような感じですね。
918 :無党派さん:2010/06/19(土) 18:16:28 ID:LfUowfnY
地元の在郷新聞だから共同?
富山 痔民やや優勢。石川 痔民先行。福井 激しくせめぎあう
山梨 民主反転攻勢、追い上げる痔民。
長野民主高島やや苦戦、2人目擁立で現職危機感
岐阜 民主2議席めざすもそこまでの勢いなし
静岡 民主一本化せず 愛知 民2・自を4新人おいあげ
三重 民主有為
青森 民主追い上げはかる。 岩手 民主安定
宮城 痔民分裂民主独占狙うもみんなと混戦
秋田 痔民野球選手知名度で激しくしのぎを削る
山形 痔民優位に立とうと酢。福島 痔民・民主現職軸
茨城 痔民リード、栃木 痔民・民・み三つ巴。群馬 追い上げる民主
埼玉 民主2つめざす。痔民議席維持に懸命、公明全力。みんなも争う。
千葉 官人気でみんなどうなる。民2、痔民2、みんな5人が軸
東京 連法勢い。公明安定。残り3を民主、痔民、みんな、協賛争う
神奈川 みんみん痔民、みの有力4が3議席争う
919 :無党派さん:2010/06/19(土) 18:18:44 ID:6t1i21ah
>>918
記事をみたことないな。
926 :無党派さん:2010/06/19(土) 18:35:30 ID:zEzp6iKp
>>918
自民と共産が嫌いで公明が好きなのはわかった。
6637
:
名無しさん
:2010/06/19(土) 20:47:00
>>6636
そろそろ各党が情勢を把握しているでしょうが・・・
1人区の情勢はどうなのでしょうかねえ。
私的には低めに見積もって、与党系19、野党系10、いかがでしょうか。
6638
:
秋田2区
:2010/06/19(土) 21:20:04
自分のところ(秋田)の予想で申し訳ないんですけど、
無党派は石井:鈴木で、6:4ぐらいになりそうです。巨人&自民党バカばっかりで。秋田1区で引き離さないと。
前知事の出馬も影響するでしょうね。
6639
:
名無しさん
:2010/06/19(土) 22:22:12
千葉選挙区なので,千葉に関して予想してみます。
正直,民主2,自民2,みんな1の混戦状況なので,連合推薦民主(道),自民現職(椎名)がやや優勢と見て,最後の議席は郵政が支援する民主(小西)と公明支援の自民(猪口)が3議席目を争い,みんな(水野)は落選だと思う。私的に,浮動票がどう動くか予想出来ないですね。
>
>>6636
をみる限り,一人区では与党と野党は意外にevenな感じではないでしょうか。
6640
:
名無しさん
:2010/06/19(土) 23:15:02
>>6639
千葉に関してはそう思います。
私的1人区
与党系 青森、岩手、山形、栃木、山梨、福井、三重、奈良、滋賀、和歌山、
岡山、香川、徳島、高知、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鳥取
野党系 秋田、群馬、富山、石川、島根、愛媛、沖縄、山口、鹿児島
実は微妙に感じているのは、秋田、鹿児島、石川、富山
こんなものでイカガでしょうか。賛否両論、情報を。
この週末、また世論調査するんでしょうね。
6641
:
名無しさん
:2010/06/20(日) 00:07:25
>>6640
では,私も一人区の予想をしてみます。(微妙な所は接戦にしてみました)
与党
鉄板 岩手,滋賀,三重,奈良,岡山
優勢 徳島,高知,大分
接戦 栃木,山梨,,香川,長崎,青森,熊本,鳥取,秋田,福井,山形
野党系
優勢 佐賀,和歌山,宮崎,島根
鉄板 群馬,富山,石川,愛媛,山口,鹿児島,沖縄
栃木は民主自民みんなと三つ巴な状況なので,浮動票の行方が気になりますね。富山に関しては,与党側が社民党県連との関係も微妙ですし,国民新党(綿貫票)は自主投票なので厳しいのではないでしょうか。佐賀は元々保守層が強いですし,野党の候補者が衆議院選で原口総務相とそこそこ競り合っていたので,野党に優勢と予想してみました。
私的に気になるのは長崎と香川ですかね。新聞等の情勢調査が出ていないので未だ何とも言えませんが如何でしょうか。
6642
:
名無しさん
:2010/06/20(日) 00:09:45
共同通信調査の6月16日現在での選挙情勢が載ってないので、
候補者が紹介されている順番をまとめてみました。
2人区以上で同政党が複数候補を立てている場合は、
必ずしも有利な順番ではないと思われるので、参考まで。。。
北海道2:民(藤徳)自み共
青森1 :自民社共た
岩手1 :民自社共
宮城2 :無自民(桜伊)み共社
秋田1 :自民共
山形1 :自民み共
福島2 :民(増岡)自み共
茨城2 :自民(郡長)みた
栃木1 :民自み共
群馬1 :自民共
埼玉3 :民(島大)自公み共社改
千葉3 :み民(道小)自(椎猪)共
東京5 :民(蓮)公民(小)自(中)み共自(東)社た国改創
神奈川3:民(千金)み自共た改
新潟2 :民社自共
富山1 :自民共
石川1 :自民共
福井1 :自民共
山梨1 :民自共
長野2 :民(北高)自み共
岐阜2 :民(山小)自共
静岡2 :民(藤中)自み共
愛知3 :民(斎安)自み共社
三重1 :民自み共
滋賀1 :民自共
6643
:
名無しさん
:2010/06/20(日) 00:11:06
京都2 :民(福)自共民(河)
大阪3 :民(岡尾)公自共み
兵庫2 :民(水三)自み共改
奈良1 :民自共
和歌山1:自民共
鳥取1 :自民共
島根1 :自民み共
岡山1 :民自共
広島2 :民(柳中)自共
山口1 :自民共
徳島1 :民自改共
香川1 :無自共
愛媛1 :自民共
高知1 :民自無共
福岡2 :民無自み国共
佐賀1 :自民共
長崎1 :自民み共
熊本1 :自民共
大分1 :民自共
宮崎1 :自民共
鹿児島1:自民共
沖縄1 :自無(山伊)
<まとめ>
【1人区】民10自18無1
【2人区】民12自12(※議席独占なしと想定)
【3人区】民8自4公1み2
【5人区】民2自1公1み1
【計】 民32自35公2み3無1
千葉は水野が先行しているらしいが。。。
6644
:
名無しさん
:2010/06/20(日) 00:48:25
>>6643
千葉選挙区のみんな(水野)が先行しているのは意外ですね。地盤は佐倉付近以外はそこ迄固まっているとは思えないですし,千葉の無党派層がみんなの党に割と動いているのかな?
6645
:
名無しさん
:2010/06/20(日) 01:14:00
>>6643
としますと、とても、民主幹部の言う50や60なんて程遠い数字だと思うのですが。
実は私もその辺が?で50、60を言うくらいだったら、1人区で20程度は取らないとムリだと思います。
しかし、ジョーシキとコレまでとかいろいろ考えると、確かに
>>6643
の結果にもなると思います。
で、50、60になるためには、と思って考えたのが、
>>6640
でないと、50を超えて60なんていきませんから。
あと唯一私が信頼するヒョーロンカ田勢のコメントだと相当民主に有利だとか。
本人いわく、直感は外れた事無いらしい。
07年の時は1人区で外したのは島根だけでしたから。
6646
:
名無しさん
:2010/06/20(日) 01:31:52
宮城2 :無自民(桜伊)み共社
新潟2 :民社自共
岐阜2 :民(山小)自共
情勢として見るならこのあたりは不自然すぎますね。
現職または2004年に勝った側を優先して書いてるだけかもしれません。
6647
:
名無しさん
:2010/06/20(日) 01:38:35
先日、民主嫌いの産経が過半数の勢い、なんて書いていましたが、仮にも全国紙
いくら反民主系、といえど、軽々しく過半数の勢い、なんて書かないと思うのですが。
と考えると、やはり1人区では20前後取らないとキビシイのでは。
ところで・・・ガッキーは40切れば退陣、40も前半なら、求心力は失う、参院が切り崩される、こんな感じでしょうか。
6648
:
名無しさん
:2010/06/20(日) 02:12:04
>>6646
その日の新聞読んで、順番で有利不利表してないと感じました。
6649
:
名無しさん
:2010/06/20(日) 03:09:31
>>6646
6年前に勝ってる側優先だと、秋田とかがおかしくなる・・・
6650
:
名無しさん
:2010/06/20(日) 03:13:08
複数区に限定した場合でも
神奈川の小泉、千葉の椎名、東京の中川、福岡の吉村なども現職優先になってない
6651
:
名無しさん
:2010/06/20(日) 03:31:23
こういうのって有利→不利の順で書く場合は中央でなく地方の判断になるのでしょ?
地元で情勢判断したのが鳩山辞任前を元にしてたとかではないですかね。
6652
:
久しぶり
:2010/06/20(日) 05:43:20
共同新聞の情勢数字は 鳩山辞任前の地元紙の判断ですよ。
民主の石井ピン選対委員長も一人区は10選挙区しかメドが立っておらず
8選挙区が接戦と話していたことにも符合する。
6653
:
チバQ
:2010/06/20(日) 09:37:58
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20100611ddlk46010663000c.html
漂流の行方は:10参院選かごしま/1 業界団体 /鹿児島
◇迷う軸足の置き場−−民主・自民、一部で「両方推薦」も
「民主党国会議員をお招きいただくのは初めてでは?」
5月13日夜、鹿児島市照国町の県歯科医師会館大ホールで開かれた県歯科医師連盟(県歯連)主催の「励ます会」。歯科医約150人を前に、壇上でマイクを握った打越明司衆院議員(九州比例)はこう切り出した。
この日の主役は民主党から参院選比例代表に出馬予定の新人、西村正美氏(46)。会場には、今年2月に「自民一辺倒」をやめ西村氏の推薦を決めた上部組織・日本歯科医師連盟(日歯連)の会長らが顔をそろえた。
鹿児島選挙区の民主新人、柿内弘一郎氏(56)の姿は無い。県歯連が自民現職、野村哲郎氏(66)も推薦しているためだ。日歯連は、07年参院選で初当選した自民の石井みどり議員(60)も組織内に擁する。両党に軸足を置く戦略だ。
鳩山由紀夫内閣が総辞職するなど、安定感のない政府・与党を横目に県歯連幹部は声を潜める。「自民党が政権を奪還すれば、また比重を移せばいい」
それを象徴するかのように、県歯科医師会館の1階エレベーター前には西村、石井両氏の看板が仲良く並ぶ。
◇ ◇
陳情で予算獲得を目指す業界団体にとって、予算編成権を握る政権与党の威光は大きい。陳情窓口は民主党県連に一本化され、自民友好団体も足を運ぶ。「政権与党を敵に回すと仕事が回らない」。民主にも推薦を出した県不動産政治連盟の幹部は胸の内を明かす。
それでも「自民一辺倒」を続ける組織も多い。
5月31日、鹿児島市のホテル。清水嘉与子・日本看護連盟会長(74)が約800人の看護師に向かって力強く訴えた。「私たちはブレない!」
比例代表に自民から出馬予定の新人、高階(たかがい)恵美子氏(46)を招いた県看護連盟の決起集会。政権交代後も「自民支持」を貫く。野村氏も壇上で支援を呼びかけた。
しかし参院選で勝利しても「野党・自民」は当面、続くとみられ、政権与党とのパイプは閉ざされたまま。清水会長は「民主は一切窓口を開いてくれない」と弱音も漏らす。
鹿児島市の県建設センターには、野村氏と、建設業の組織内候補で自民現職、脇雅史氏(65)が並んだツーショットポスターが張られている。ところが川畑俊彦・県建設業協会長は言い放つ。「(民主党が)公共事業を増やすと言えば、僕らもブレるよ」
政権交代後、業界団体は軸足の置き場に迷い続けている。ある団体幹部はため息をついた。「政権交代の度に支持政党を変えれば毎回、相手を裏切ることになる。自主投票だと政治に関与できない。どうすればいいのか」
◇ ◇
菅直人首相の下、再出発した民主党。09年の政権交代から9カ月、組織・団体が揺らぎ有権者の思いも漂流する。参院選公示日が定まらない中、揺れる一票を狙う陣営の現場を探った。
6654
:
チバQ
:2010/06/20(日) 09:38:30
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20100612ddlk46010599000c.html
漂流の行方は:10参院選かごしま/2 普天間問題 /鹿児島
◇民主県連、徳之島案に反発強く 現地入り、逆効果も
鳩山由紀夫前首相が辞任を表明した翌日の今月3日。徳之島のある町議に民主国会議員秘書から電話があった。「21日に島に入る。一緒に回ってほしい」
普天間飛行場の徳之島への訓練移転案に「反対」する民主県連。参院選公示が想定される24日より前に現地で経緯説明しようと計画。複数の町議が協力を依頼された。
県連には普天間問題への抗議や疑問の声が、度々寄せられた。民主新人、柿内弘一郎氏(56)も遊説で「鳩山をやめさせろ」と何度も迫られたという。
県連が徳之島案の白紙撤回要求を決めたのは、徳之島で「1万人集会」が開かれる前日深夜。「対応が遅い」(柿内陣営関係者)と批判がくすぶった。政府へ撤回を求めても、徳之島入りは先延ばし。柿内氏支持のある県議は「逃げていては本土でも選挙にならない。現地で堂々と『反対』『国外移設』を説明すべきだ」と訴える。
だが、徳之島案を明記した日米共同声明と鳩山前首相辞任を機に「徳之島入り」方針が固まった。菅直人首相も声明踏襲を表明し、反発は収まりそうもない。むしろ徳之島に入れば更に強い反発を招きかねず、県連の一人は「県連内にも積極、消極の両論があった」と明かす。それでも島に入るのは、県連への批判を払しょくする狙いがあるとみられる。
◇ ◇
県連の現地入りに、島では賛否が渦巻く。天城町の大久幸助町長は「反対なら会って話をしたい」と好意的。田袋徹二・徳之島町議は「選挙対策の言い訳」と冷ややかだ。
天城町の農業男性(38)は「奄美には民主党への不信感が強い」と言う。09年夏の衆院選。民主県連は「奄美群島振興開発(奄振)事業は減らさない」などの「奄美版マニフェスト」を掲げた。しかし10年度、奄振は29%減。この男性は「またうそをつきに来るのか。空港で何らかの行動をしたい」と息巻く。
対する自民も徳之島問題で民主への攻勢を強めてきた。4〜5月に徳之島や鹿児島市であった反対集会では国会議員がそろい、民主批判を展開。「民主県連が徳之島入りへ」と聞き「混乱を増幅させるだけ。『郵政』の自民国会議員同様『反対』なら離党するのが筋」(宇田隆光・県連副会長)と猛反発する。
◇ ◇
徳之島案を押し進めた首相と官房長官、「政治とカネ」の象徴の幹事長が全員辞任し、菅政権に衣替え後、各種世論調査で支持率がV字回復した。柿内氏陣営には「帆をしっかり張り、風を受け止め前進したい」と巻き返しムードが漂う。だが、徳之島案という逆風がやむ兆しはない。
6655
:
チバQ
:2010/06/20(日) 09:38:58
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20100614ddlk46010370000c.html
漂流の行方は:10参院選かごしま/3 自公共闘 /鹿児島
◇票交換の成否、不透明 自民は県議が側方支援
3月下旬、鹿児島市南栄の創価学会鹿児島文化会館に県農政連の川井田幸一委員長が姿を現した。農協出身の自民現職、野村哲郎氏(66)の後援会長。出迎えた幹部に「よろしくお願いしたい」と選挙協力を申し入れた。
選挙区に擁立しない公明に野村氏を支援してもらい、お返しに比例代表で公明の票の上積みに協力する−−との、バーター(票の交換)構想。川井田氏は「支援してもらえるとの回答は頂いた」と言う。その後も学会側と接触を継続。自公幹部も協議に加わり5月21日、「参院民主の単独過半数阻止」を旗印に、合意にこぎ着けた。
ただ、6万の農政連がすべて公明ではまとまらない。川井田氏は「できる部分で(公明支援を)やる」と言うが「県内10万」とされる公明は同等の“見返り”を求めるとみられる。
本来、側方支援に当たるのは自民県連。だが自民には「比例は公明」と叫べない事情がある。比例代表で県出身者を2人抱えるからだ。県連幹部は「地域でできる協力を考えている」。念頭には自民県議の存在がある。
◇ ◇
6月6日夜、奄美市の奄美文化センターは約1500人の公明党支持者らで埋め尽くされた。壇上には同党の常任顧問、冬柴鉄三・元国土交通相や県本部幹部に混じり、奄美群島選出の自民県議4人が勢ぞろいした。
「比例の公明票を奄美で2万の大台に乗せたい。我々県議もしっかり役割を果たす」。金子万寿夫議長(自民)が協力を宣言。これに呼応し持富八郎・公明県本部幹事長も「選挙区は野村さん」と声を張り上げた。
自民県議団(38人)には公明友好団体「桜島会」がある。公明が候補を擁立しない選挙区の14人が名を連ね、06年県議選で支援を受けた。来春の県議選を控え「参院選で汗をかけば県議選で返ってくる」(自民県議)との算段だ。これが参院選で公明側への「お返し」にもなる、という訳だ。
◇ ◇
前回衆院選で県内「パートナー宣言」した自公。公明は党本部が「党と党の推薦はしない」と打ち出しており、初の野党共闘となる今回、正式な推薦は互いに出さない。ある自民県議は「野党になって自民の組織力が落ち、公明に票を配分する余裕はないのでは」。別の自民県連関係者は「野党・自民を与党時代と同じように公明が支援するだろうか」と不安を隠さない。
07年参院選は公明の推薦を得た自民現職が2664票差で民主新人に辛勝した。「勝てたのは公明のおかげ」(県連幹部)。不安を抱きながらも、自民・農政連は公明と協力関係を深める。奏功するかは、未知数だ。
6656
:
チバQ
:2010/06/20(日) 09:39:44
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20100615ddlk46010401000c.html
漂流の行方は:10参院選かごしま/4 「連立」の今 /鹿児島
◇民・社・国「枠組み」継続、支援内容に課題も
5日、鹿児島市平之町の社民党県連。出迎えた南徹郎代表に民主党県連の川内博史代表が頭を下げた。「福島大臣の罷免、連立離脱との結果になり、大変申し訳ありません」
社民県連は、米軍普天間飛行場問題を巡り福島瑞穂党首の消費者・少子化相罷免を受け、鹿児島選挙区の民主新人、柿内弘一郎氏(56)の「支持」見直しを示唆していた。
川内代表には連合鹿児島の川野和幸会長も同行。「支持」継続を求める2人に南代表は「常任幹事会で協議する」と明言を避けた。
「2大政党化」の過程で、県内でもかつて社民の元国会議員が民主に移るなど、社民の民主に対する思いは複雑だ。両者の仲は「民主機軸、社民支持」と両党に軸足を置く連合鹿児島が接着剤になってきた。川野会長は柿内氏の選対委員長代行。連合の一部労組は社民支持で、比例代表で九州重点の新人、吉田忠智氏(54)の応援に力を注ぐ。社民県連にとって比例で民主から「見返り」はない。が、組織力に陰りが否めない中“頼みの綱”の連合から「柿内支持」を依頼されると断れない。
12日の常任幹事会で「支持」確認後、南代表は強調した。「我々が支持するのは『民主の柿内さん』でなく『連合推薦の柿内さん』だ」。連立離脱に伴う危機も連合がつなぎ止めた格好だ。だが、支援内容は「消極的なもの」(北森孝男・社民県連幹事長)。柿内氏の出陣式に出席する予定もないという。
◇ ◇
国民新党県支部は13日、亀井静香代表を招いて鹿児島市のホテルで総会を開いた。会場入り口で支部長の松下忠洋衆院議員(鹿児島3区)は、柿内氏の隣で特定郵便局長らに「柿内さんをよろしく」と頭を下げ続けた。
比例代表で総務政務官の長谷川憲正氏(67)ら7人を立てる国民新。鹿児島選挙区では柿内氏を推薦する。
松下氏は郵政改革に「造反」し自民離党後は「非自民」の立場を取る。07年参院選、09年衆院選で民主と共闘した。柿内氏の応援にも熱心だ。
4月以降だけで自身の集会に招いたのは11回。民主衆院議員4人の誰よりも多い。ベテランの松下氏は初陣の柿内氏に演説や後援会の作り方などを仕込む。今の郵政改革法案を巡る国民新、民主の紛糾にも松下氏は「古い自民政治に戻してはならない。参院選後の臨時国会で郵政法案の可決を目指す」と、ますます熱が入る。
ただ、元自民の松下氏の後援会には自民現職、野村哲郎氏(66)の支持者も少なくない。松下氏、野村氏の地区後援会幹部を兼ねる例すらある。松下氏も「お願いするが強制はできない」と板ばさみだ。
◇ ◇
社民の離脱、国民新の残留−−5月末から揺れ動いた連立与党。鹿児島選挙区では枠組みに変化はないものの、それぞれ課題を残したまま参院選を迎える。
6657
:
チバQ
:2010/06/20(日) 09:40:14
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20100616ddlk46010556000c.html
漂流の行方は:10参院選かごしま/5 農村票 /鹿児島
◇口蹄疫、攻める自民 民主は戸別補償で応戦
九州地方が梅雨入りした12日夕、鹿児島市喜入の農村地帯にある集会所には大雨の中、約100人の農家らが集まった。自民現職、野村哲郎氏(66)の「語る会」。その2日前、宮崎県都城市で口蹄疫(こうていえき)陽性が確認されたばかりで「初動対応が遅すぎる。ノウハウがある自民が与党ならこんなに広がらなかった」と、野村氏は一気にまくし立てた。
野村氏は自他共に認める農政通。語る会では「与党だった10年前、宮崎などで発生した口蹄疫の被害を最小限に抑えた」と逸話を披露することも。JA組合員約23万の農業県・鹿児島で国会に「農家の代表」を送る大切さを訴える。
思わぬ余波もある。口蹄疫発生地に近い大隅や北薩は農業が盛ん。農協支部単位で5〜6月にある総代会は、通常なら自民予定候補が出席し、選挙に向けた絶好の引き締めの場だ。が、口蹄疫の影響で人を集められず、大隅半島や北薩の5カ所で文書議決に。国政選挙の度に開かれ事実上、自民の決起集会となる「曽於地域農業振興大会」(6月8日予定)も中止された。都城で発生後、県下は「準非常事態」。陣営幹部は「身動きが取れない」ともどかしい。
◇ ◇
野村氏に比べ民主新人の弁護士、柿内弘一郎氏(56)の演説に農政の話題は少ない。目玉は戸別所得補償制度。後援会事務所にはPRビラを置くが、用意したのは2000部だけ。青木寛・県連幹事長は「宣伝しなくても行政が仕事を進めるだけで農家に浸透する」と余裕の表情だ。
同制度は10年度から主に米対象にモデル事業がスタート。減反政策に沿って米作すれば10アールあたり1万5000円が一律交付される。県内では4月だけで申請が全国2位の1万5386件に上った。小規模も含めた水稲農家の約3割に当たる。
◇ ◇
戸別補償を巡り、自民は「財源の保証がない」「一律交付だと生産意欲がそがれる」などと追及する。
元農協職員で稲、野菜を生産する男性(67)は野村氏の語る会に参加し「野村さんは仲間。支持する」と言いつつも、戸別補償申請を早々と済ませた。「財源の問題は気になるが、自分の懐に入ると聞くと、やっぱりうれしいよね」
07年参院選。民主は戸別補償を公約に稲作地帯で票を伸ばし、自民現職に迫った。今回、口蹄疫の逆風を受けながら与党の求心力を背に、自民の大票田である農村票の行方に期待をかける。
6658
:
チバQ
:2010/06/20(日) 09:40:49
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20100617ddlk46010547000c.html
漂流の行方は:10参院選かごしま/6 組織力 /鹿児島
◇民主、地方の足場築けず 自民は党員減少に悩む
「集まらんなあ」
4月17日夕、鹿屋市の「リナシティかのや」で、市議選告示を控え開かれた民主県連の総決起大会。支持者がつぶやいた。
400人収容のホールの半分は空席。壇上に5候補(公認2、推薦3)が上がり、県連の川内博史代表や地元の網屋信介衆院議員(比例九州)がマイクを握っても盛り上がりは今一つ。市街地での街頭演説の聴衆は女子中学生ら数人だった。
政権交代の風を鹿屋市議選でも、と積極果敢に挑んだ県連。当選したのは市職労組織内の現職と、父が旧鹿屋市議の新人の計2人。風は吹かなかった。
政権交代時の県内地方議員は県議1▽市議9▽町議1の計11人。県連はその後、地方議員の拡充を課題に掲げ活動。これまで鹿屋以外の8市議選のうち指宿、曽於両市で推薦計5人が当選、6市では推薦すら出せなかった。結果、現在の地方議員は4増の15人にとどまり「鹿屋市議選は挑戦できただけ、まだ良い方」と青木寛県連幹事長は振り返る。
対する自民。県議38人、市議は鹿児島市だけでも23人と多く、公明29人▽共産32人▽社民20人と比べ、民主は依然心もとない。「地方の基盤はまだまだぜい弱」と青木幹事長は厳しい表情だ。
5月末の党員・サポーター数は野党時代の昨年と比べ約6割増え、目標の5000人を突破。それでもまだ自民の3割に過ぎない。
◇ ◇
自民県連も組織力の低下に頭を悩ませる。小泉純一郎元首相が党総裁選に初当選した01年春、県内党員・党友数は5万2422人に。しかし年々減り、09年春には2万5252人と半減。政権交代後は1万8778人にまで減った。
党員以外に運動の軸となるのは各種業界団体。再選を目指す自民現職、野村哲郎氏(66)が掲げるキャッチフレーズは「医・食・住」。「農協の野村さん」からの脱皮を図るべく医療、公共事業など農政以外も懸命にアピールする。
しかし、秋波を送られる各団体の集票力自体には陰りが見え、建設業協会幹部は「倒産が相次ぎ従業員数は最盛期の半分以下。選挙に力を割けない」と嘆く。
「脱小沢」を貫く菅直人内閣の誕生で流れは一変し、各種世論調査で民主支持が急回復した。他方、自民の支持率は低迷したまま。「いくら組織を固めても、東京から吹く風で浮動票は流れる」。陣営には徒労感も漂う。
6659
:
チバQ
:2010/06/20(日) 09:41:24
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20100619ddlk46010601000c.html
漂流の行方は:10参院選かごしま/7止 第3極 /鹿児島
◇「受け皿」狙う野党 共産、公明「組織外」浸透図る
「2大政党」に飽き足らない有権者の受け皿にと、各野党がしのぎを削っている。
11日、鹿児島市の宝山ホールであった共産党演説会。「自動的に風は来ない。自らの頑張りで風を起こそう」。来援した市田忠義党書記局長が支持者たちを鼓舞した。鹿児島選挙区の新人、山口陽規氏(57)と、比例代表で九州などが拠点の現職、仁比聡平氏(46)も支持を訴えた。
憲法9条堅持▽大企業への規制強化▽消費増税反対−−など一貫した主張に定評があるが、支持者以外への広がりが長年の課題だ。「風」を起こそうと、政権交代を機に農協、医師会など自民友好団体に積極的に働き掛けてきた。山口氏も各地の農協支部を訪れ、民主党が掲げる日米FTA(自由貿易協定)や戸別所得補償などの問題点を説明する。ある元農協幹部は「意外に我々と一致点がある」と理解を示した。
比例は県内5万7000票が目標。鹿児島選挙区の自民現職は農協出身だが野元徳英・共産県委員長は「政策に共感した農家の方は比例で応援してほしい」と期待する。
◇ ◇
与謝野馨元財務相らが新党「たちあがれ日本」を結成した4月10日、南さつま市民会館であった公明党の時局講演会で、山口那津男代表は「公明は新党と違い地方議員が3000人いる」。地域密着の足腰の強さを誇った。
野党として国政選挙を戦うのは98年夏の参院選以来12年ぶり。県内では比例12万票が目標だが、共産同様、組織外への浸透が課題だ。比例代表で九州重点予定候補の医師、秋野公造氏(42)が繰り返し鹿児島入り。29人の地方議員も動員し街頭演説などを繰り広げ「新しい福祉・新しい雇用を作る党」と無党派層にも呼びかける。
◇ ◇
09年8月の結党以来、無党派層の受け皿として存在感を示してきたみんなの党は5月22日、鹿児島市のホテルで集会を2回開いた。江田憲司幹事長と、かつて県内の税務署長だった比例代表の新人、桜内文城氏(44)が出席し、計約1000人を集めた。「宣伝や税務署時代の知人へ呼びかけた成果」(桜内事務所)という。集会後は街頭演説もした。
09年衆院選では選挙区候補がいないにもかかわらず県内で3万近くの比例票を獲得。各種世論調査の政党支持率で民主、自民に続き3位で「風」を起こす可能性を秘める。=おわり(この連載は福岡静哉、村尾哲、新開良一、神田和明が担当しました)
6660
:
チバQ
:2010/06/20(日) 09:44:44
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20100615ddlk40010356000c.html
かける:’10参院選福岡選挙区/上 問われる「政権交代」 /福岡
◇民主、社民“与野党”共闘も
「昨日、菅直人総理が誕生しました。『政権交代』を積極的に(確実に)進めることを約束します」
今月5日夕、福岡市のJR博多駅前。民主公認で再選を狙う大久保勉氏(49)は、帰宅を急ぐ人の波に力強く語り掛けた。すれ違う女性に「頑張って」と握手も求められた。「風が変わってきた」。のぼりと拡声器を1人で抱えながらも表情は晴れやかだ。
政治と金や普天間の問題。内閣支持率が下落し続けていたころ、街頭で配ったチラシを目の前で破られたこともある。社民が連立政権から離脱した5月30日。「逆風が強くなり大きな嵐が来ている。非常に厳しい選挙になる。力をください」。福岡市内でマイクを握った大久保氏の声はうわずり、悲壮感さえ漂わせた。その1週間後の首相交代劇だった。
前回に続く連合福岡の支援に加え、与党に転じた今回は、かつて自民支持だった業界・団体からも推薦を得た。その数は約200に上る。「自民を応援していた人の一部が応援してくれることは大きい効果」と大久保氏。だが、推薦を得た業界・団体の中には、自民新人、大家敏志氏(42)にも推薦状を出す動きがあり、安定しない“民主政権”への戸惑いも垣間見える。「しっかりとした政権交代達成のために」。大久保氏は繰り返し訴え続ける。
民主、社民の統一推薦を受けて選挙準備を進めるのは無所属の堤要氏(49)。両党の公募に応募して2月に選ばれた堤氏は、大久保氏と同じく連合福岡からも推薦を受ける。
与党同士の統一推薦が「普天間問題」で与野党に分かれた。またさき状態も懸念されたが、両党の支援は変わらず続くことが確認され、著名人の来援や地方議員との支持者回りで支援を受ける。
ただ、事務所を切り盛りするのは堤氏の同級生らが中心だ。堤氏も無党派層への浸透を狙い、1人で街頭演説を重ねる。4月半ばから1カ月半で約800回を数えた。「まずは顔と名前を覚えてもらわなきゃ」。民主、社民の中央での“ねじれ”をよそに、日に焼けた顔が意気込みを物語っているようだ。
□ □
参院選の投開票日とされる7月11日まで1カ月を切った。連立の崩壊、首相の退陣、新内閣の発足−−。政権交代からわずか約9カ月で国会は大きく混乱した。政権交代は正しかったのか。有権者の国政に懸ける思いが改めて示される。福岡選挙区を駆ける立候補予定者の動きを追った。
毎日新聞 2010年6月15日 地方版
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チバQ
:2010/06/20(日) 09:45:14
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20100616ddlk40010309000c.html
かける:’10参院選福岡選挙区/中 自・公、苦肉の地元協力 /福岡
◇共産は「政権運営問う」
「菅政権になっても何も変わっていない民主に決着をつける」
13日、福岡市中央区の商店街・新天町。自民新人の大家敏志氏は決戦に向けて集う人々に決意を語った。だが一方で「瀬戸際の戦い」とも付け加えた。応援弁士らのあいさつにも危機感がにじむ。野党に転落して9カ月。伸び悩む支持率が政権奪回の目標をかすませる。
不安材料は支持率だけではない。
6年前の参院選で自民の議席を得た吉村剛太郎氏は今回、大家氏に公認を奪われ、国民新に“くら替え”した。4月まで県連総務会長だった県議の佐藤正夫氏も離れ、みんなの党から立候補する予定だ。かつての仲間が議席を奪い合う。5月下旬、選対会議後の麻生太郎元首相は「民主の評判も悪いが、こちらも内部がまとまっておらず、割を食っている」。政権党時代の求心力は低下し、前総裁も顔をしかめるしかなかった。
菅首相誕生の4日。民主は支持率を回復したが、大家陣営にも大きな動きがあった。
福岡選挙区での擁立を見送っていた公明の比例候補陣営と、大家陣営の両幹部が福岡市で会談。後援会同士の政策協定を締結し、事実上の自公協力が成立した。「公党間の選挙協力はしない」という公明党本部に従い「地元には地元の事情がある」(県本部幹部)と見いだした苦肉の策。公明側が選挙区で大家氏を支援、自民側は公明の県議がいない地区で公明比例票の拡大に協力するという。
野党になっても推薦してくれるかつての支援団体や業界はある。加えて注目されていた公明の固い組織票も頼みとなった。「7人が皆さんの気を引こうとする。一番の働き者の大家を」。本人の訴えに力がこもる。
共産は新人の篠田清氏を擁立。集会や街頭で雇用や暮らしを守る政策を訴える。党県委員会の渡辺孝雄書記長は「選挙で問われるのはこの9カ月間の政権運営そのもの。表紙を代えて国民の目をくらます狙いが見え見え。有権者も厳しい見方をしているはずだ」。昨年の衆院選では民主などと共に自公政権を批判。参院選では“新たな敵”に挑む。
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チバQ
:2010/06/20(日) 09:45:48
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20100617ddlk40010361000c.html
かける:’10参院選福岡選挙区/下 第三極に自信の「みんな」 /福岡
◇郵政票上乗せ狙う国民新
4月14日、自民県連総務会長(当時)の佐藤正夫県議が、みんなの党からの出馬を表明した。民主、自民の支持率が伸び悩み「みんな」が注目を集めていた時期。既に、選挙区では、現職の吉村剛太郎氏が、自民の公認を得られず離党、国民新公認での立候補を表明していた。表面的には“自民分裂”にも見えるが、佐藤氏の会見に同席した渡辺喜美代表は「自民でも、民主でもない、第三極というアジェンダ(政策)を明確にしている」と、党の個性に自信を見せた。
自民県議歴15年の佐藤氏だが、ある支援者は「地元は自民支持じゃなくて佐藤支持よ」と変わらぬ支援を約束する。顔も知らない地方議員からの支援の申し出もある。「既成政党っぽくないところが受け皿になっている」。与党国会議員の分析だ。民主の支持率が回復し、みんなの勢いにも影が差すが、佐藤氏は「街頭の反応は変わらない」と強気だ。
一方の吉村氏。古巣自民で3選を果たし、参院政審会長まで務めたが、今回は、自民系の地方議員や業界・団体の支援も期待できず、かねての個人的なつながりに支援を求める。国民新からの出馬を表明した時、民主県連は現職の大久保勉氏に加え、社民との統一候補擁立に向けて選考を進めていた。結局、改選2に与党系3人が出馬する事態となり、選挙協力は機能しない。
「もうこれは戦争で、けんかだ。けんかは派手にした方がいい」。国民新の亀井静香代表は、まだ鳩山内閣にいた5月15日、北九州市で記者団に答えた。吉村氏はかつて、郵政民営化法案(05年)の造反組。郵政改革法案を巡り、亀井代表が閣僚を辞任した11日夜、吉村氏は福岡空港から郵政関係の集会に向かった。「不満もあると思うが、法案を成立させるためにも勝ち抜かなければ」。郵政票への上乗せを狙い精力的な活動が続く。
2議席を争う戦いには幸福実現の新人、吉冨和枝氏も名乗りを上げる。28年間の教師経験を生かした政策を街頭演説や座談会を重ねながら訴える。
◇
7人がひしめく夏の陣。政権交代の是非を巡り有権者の判断が示される。(この連載は松本光央、鈴木美穂、門田陽介、佐藤敬一、高橋克哉、降旗英峰が担当しました)
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チバQ
:2010/06/20(日) 09:47:35
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/feature/20100531/20100531_0007.shtml
【九州の情勢―2010参院選】福岡 8人名乗り 激戦区に
2010年05月31日 20:39 憲政史上初の選挙による政権交代が実現しておよそ8カ月。迫る参院選は民主、社民、国民新の3党が連立を組む鳩山政権の「中間選挙」とも目される。九州の7選挙区(改選数計8)は民主、自民、共産各党を軸とする対決構図が、ほぼ固まってきた。各県の選挙情勢を紹介する。
□ □
「この2人を押し上げていく以外にない。民主党を取り巻く状況は厳しいが、奮闘を願う」
大型連休明けの8日、福岡市内であった民主党福岡県連の参院選決起集会。あいさつに立った総合選対本部長代行の藤田一枝衆院議員は、鳩山内閣の支持率急落や米軍普天間飛行場移設問題による逆風を強調し、目標とする「選挙区2議席独占」へ所属議員ら約200人に奮起を促した。
「改選数2以上の選挙区に複数の候補者を擁立する」は小沢一郎幹事長の定めた党方針。福岡は現職大久保勉氏(49)を公認し、無所属新人の堤要氏(49)を社民党と共に推薦して選挙に臨む。大久保氏は自民党の支持団体を切り崩し、堤氏は無党派層への浸透に重点を置く。2人は選挙戦略を違えて共闘を図る。
県連は国会議員や地方議員の支援が片方に偏らないように、衆院の小選挙区単位で2人の支援を割り振った。このため、地方議員が自分の出身労組と異なる候補予定者を支援せねばならない事態も起きている。初の試みに手探り状態が続く。
過去3回連続で民主、自民が1議席ずつを分け合ってきた福岡選挙区。「小沢戦略」はその構図を一変させた。民主が2人擁立を決めると、4選を目指す現職吉村剛太郎氏(71)は、自民を離党して亀井静香代表の率いる国民新党からの立候補を表明。改選数2を与党の3人が争う「定員オーバー」(民主党関係者)になった。
「党が違うので、そこは戦いだ」。吉村氏支援のため8日に福岡入りした亀井代表は、記者団にこう述べて民主との対決姿勢を鮮明にした。吉村氏も「国民新党候補としてやるだけ」と宣言。民主県連の期待した党レベルでの候補者調整は、事実上、棚上げのまま前哨戦に突入している。
対する野党。自民が擁立する大家敏志氏(42)は、陣営の態勢づくりが難航していたものの、県医師連盟や県農政連などの推薦を獲得。15日の事務所開きをきっかけに本格始動する。とはいえ、党勢復活の糸口は容易に見いだせない。吉村氏に続き、自民県連幹部だった県議の佐藤正夫氏(55)も党を離れてみんなの党から参戦を表明した。県連は「離党組に票が流れる」と危機感を募らせ、分裂の影響を最小限に抑えようと躍起だ。
みんなの佐藤氏は、各種世論調査にあらわれる党支持率の伸長を追い風に、民主、自民の批判票の取り込みを狙う。共産新人の篠田清氏(61)は街頭演説を中心に支持拡大を図る。
公明党は7日、比例代表に力を注ぐことなどを理由に、福岡での候補擁立を見送ると決めた。比例票を得るため他陣営と協力できないかを模索しており、選挙区の公明票の行方が注目される。
政治団体「維新政党・新風」の馬場能久氏(60)、「幸福実現党」の吉冨和枝氏(51)も立候補を予定。首長経験者らがつくる「日本創新党」も候補擁立をうかがう。
既に8人が名乗りを上げ、全国屈指の激戦区の様相を見せている。
=2010/05/12付 西日本新聞朝刊=
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チバQ
:2010/06/20(日) 09:48:11
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/feature/20100531/20100531_0006.shtml
【九州の情勢―2010参院選】佐賀 逆風の中 新人が激突に
2010年05月31日 20:39 4月25日、佐賀市で開かれた民主の原口一博衆院議員(佐賀1区)の総務相就任祝賀会。古川康知事をはじめ、県内首長や経済界トップ約400人が顔をそろえ「大隈重信侯以来」となる同市出身者の入閣を祝った。
「民主の集会にこれだけの顔触れが集まるなんて今までなかった」。原口氏の地元秘書は、政権交代の威力をまざまざと思い知らされた。
影響は業界団体にも及ぶ。正組合員だけで約5万人を抱え、文字通り「票田」となって自民を支えてきたJAグループ佐賀の政治組織「県農政協議会」は、4月下旬に参院選の自主投票を決定。これまで自主投票したことがなかった県有明海漁協も続いた。
「自民の強固な支持基盤が崩れつつある」と自信を深める民主県連幹部にとって頭が痛いのが、鳩山内閣の低支持率。参院選の前哨戦と位置付けた4月の県内2市長選で、現職に挑む新人を推薦して相次いで敗れた。
参院選で新人甲木美知子氏(38)を擁立する民主県連の園田泰郎代表代行は、知名度アップが課題と分かっていつつも「民主への逆風が吹いている中では…」と顔を曇らせる。
自民は、昨夏の衆院選で原口氏に敗れた福岡資麿元衆院議員(37)を公認に擁立。「党の存亡をかけた戦い」と雪辱を期す。
というのも、4選を目指していた現職の岩永浩美参院議員(67)が今年2月に「(県議時代から通算して)35年間与党の立場で政策実現してきたが、半年間で政権交代の現実を突きつけられた。当選しても活動意欲が保てない」と不出馬を表明。その上で「自民が生まれ変わるには思い切った世代交代が必要」と、史上最年少で県連会長を務める福岡氏を後継指名した。周囲も「党再生のために自ら退いた岩永さんの気持ちに応えたい」(県議)と高揚する。
ただ現実は厳しい。4月24日の福岡氏の事務所開きに出席した県内首長は、町長1人だけ。低支持率にあえぐ鳩山内閣と同様に、自民の支持率も低空飛行を続ける。福岡氏は徹底したつじ立ちで組織型選挙からの脱却を図る。
共産の山口勝弘氏(54)は「民主にも自民にも失望した民意をくみ取る」との戦術を描く。
=2010/05/13付 西日本新聞朝刊=
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チバQ
:2010/06/20(日) 09:48:46
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/feature/20100531/20100531_0005.shtml
【九州の情勢―2010参院選】長崎 「諫干」が争点に浮上
2010年05月31日 20:39 「諫干開門に賛成。豊かな有明海を取り戻さなきゃならない」
民主党現職の犬塚直史氏(55)は4月30日、地元長崎で西日本新聞の取材に対し、諫早湾干拓事業の排水門開門に賛成する考えを初めて明言した。犬塚氏の態度は、赤松広隆農相が諫干問題について「政府としての方針を示した上で参院選で信を問いたい」と述べ、政府・与党の検討委員会が4月中旬に長期開門を求める報告書を提出したのと合致する。
犬塚氏は「農漁業に被害が出ないよう万全の措置をとる」「被害が出たときの補償も国がするという方向性も出ている」とも付け加えた。慎重な言葉選びに、開門に強く反発する地元農漁業者への配慮もうかがえる。
民主長崎県連は開門反対の姿勢を取り、党本部とは“ねじれ”状態にある。県連幹部は「何のつもりで『賛成』なんて言うのか。もう諫早では遊説もできない」と頭を抱える。別の民主県議も「党の『無駄な公共事業削減』姿勢をアピールするのに諫干が利用されているだけ。長崎は捨て駒にすぎない」と漏らし、選挙への打撃を危ぶむ。
自民党は、この政権党のねじれを好機とばかりに「開門反対」の主張を前面に押し出す。
「諫干開門なんてとんでもない。民主党の独裁的なやり方を阻止しなきゃいかん」。金子原二郎前知事(66)は1日、同県諫早市で開かれた諫干開門に反対する決起集会に姿を見せ、痛烈な民主批判を展開した。自民公認で参院選に臨む。
3月に知事を退任後、再三の自民県連からのラブコールにも参院選出馬を拒む言動を繰り返してきた金子氏は同日、佐世保市の後援会会合で立候補の意思を初めて表明。「開門反対」のはちまきを締め、県出身国会議員らとともに拳を突き上げた決起集会は、実質的な金子氏の「選挙戦」のスタートともなった。
「諫干を政争の具にしてはいけないが、開門反対を訴えたい」と金子氏。県連幹部は「知事時代から開門反対の先頭に立ってきた金子氏の出馬は、参院選の戦略として最も効果的だ」と話す。
共産新人の渕瀬栄子氏(54)は街頭演説やミニ集会で雇用の安定などを訴え、支持拡大を図る。
=2010/05/13付 西日本新聞朝刊=
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チバQ
:2010/06/20(日) 09:50:35
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/feature/20100531/20100531_0004.shtml
【九州の情勢―2010参院選】大分 政権幹部に新人挑む
2010年05月31日 20:39 鳩山政権が発足した昨年秋以降、民主党現職の足立信也氏(52)は新型インフルエンザの感染拡大防止に努める厚生労働政務官として、何度もテレビで政府方針を説明した。医師経験を買われての「抜てき」によって、参院1期目にして一躍全国に名前を売った。
順調と見える歩みの陰に悩みもある。足立氏は4月、大分市の事務所開きで「皆さまに私の代わりに(活動を)お願いする部分が大きくなる」と、地元を空ける時間が長くなることに対する理解を支持者に求めた。
「政治主導」を掲げる鳩山政権では、政務官を含め政務三役の仕事量が従来よりも飛躍的に増えたとされる。国会会期中、東京・霞が関や永田町に縛られる日々に、陣営内から「議員本人が支援者に直接訴える機会が足りない」という不満の声が漏れる。
選挙が近づく今後は、仙谷由人国家戦略担当相らを大分に迎え、政権中枢に近い立場をアピールする戦略を練っている。
足立氏に挑む自民新人は、県連公募で公認を得た小田原潔氏(45)。5月の大型連休中、大分市の商業施設前に何度も立った。「迷走する政治の流れを大分から変えたい」。街頭演説を重視し、知名度アップを狙う。
大分県宇佐市出身ながら、幼少期から東京で過ごした。地方議員の経験もない。地縁や血縁を頼みにする選挙戦は展開しにくいものの、「しがらみのない新人」(県連関係者)が、現政権の批判票の受け皿になり得るとの期待感がある。
国政選挙で「選挙区は自民、比例は公明」と訴えた自民、公明両党の連立政権当時に代わる、新たな選挙協力も模索している。描くのは、今回の参院選で自民県議が公明の比例候補を支援し、来年の県議選で公明が候補を立てない選挙区は公明支援者が自民県議を推す形。新たな手法に、自民関係者の一部は「参院選大分選挙区の公明票は小田原に来るのか」と不安も口にする。
共産党が擁立した新人の山下魁氏(33)は4月の事務所開きで「自民は崩れ、民主は期待を裏切り続けている」と強調。幅広く参加者を募るミニ集会を重ね、無党派層の取り込みを図っている。
× ×
=2010/05/14付 西日本新聞朝刊=
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チバQ
:2010/06/20(日) 09:51:15
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/feature/20100531/20100531_0003.shtml
【九州の情勢―2010参院選】熊本 首相の来訪どう影響
2010年05月31日 20:39 今月1日。歴代首相として初めて熊本県水俣市の水俣病犠牲者慰霊式に参列した鳩山由紀夫首相は、式の前後に慌ただしく県内を駆け回った。
熊本市で連合熊本のメーデー集会に出席し、八代市のイ草農家やトマト選果場を視察。松野頼久官房副長官(衆院熊本1区)と、民主党新人の本田浩一氏(43)も同行し、自民党支持が強固な農村部にも精力的に足を運んだ。県連幹部は「一国のトップが訪れる意味は大きい。間違いなく選挙にプラスになる」と首相来訪の効果を語る。
民主県連は、昨年12月に松野氏の秘書だった本田氏の擁立を決めた。松野氏は今年1月、「首相に水俣に入ってほしい」と発言し、実現に向けて動いた。政権中枢にいることを強みに本田氏の支持拡大を図ろうと、激務の合間を縫って熊本に戻り、街頭に立つ。
ところが肝心の鳩山内閣の支持率が低迷。選挙に向けて必ずしも順風満帆と言えない中で、本田氏は「地道に続けることが大事」と街頭でアピールを続ける。
自民は、2007年参院選で現職が民主候補に約8千票差で敗北。定数削減で1人区となった後、01年、04年と守った改選議席を明け渡した。
県連は政界の世代交代が進む中で、現職木村仁氏(75)は形勢不利とみて、公募と予備選で別の“勝てる候補”を模索。1月、比例代表の現職松村祥史氏(46)の擁立を決めた。既に県商工政治連盟など約80の団体から推薦を受け、与党時代に劣らない組織選挙の態勢を整えた。
4月に与謝野馨元財務相らと園田博之衆院議員(熊本4区)が離党し、新党「たちあがれ日本」を結成した。陣営には「県民に自民分裂ととらえられるのは必至」(幹部)と不安も広がる。
園田氏の動きに対し、4月下旬の政治資金パーティーで山本秀久県連会長(県議)は「打倒民主の行動。熊本発展のため、共に頑張っていける」と理解を表明。園田氏は自民県連選対の相談役に就任した。共闘ムードを演出してなお、先行きには不透明感も漂う。
共産党は新人の安達安人氏(54)の擁立を決定。消費税の増税反対や米軍普天間飛行場の無条件撤去などを訴える。
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チバQ
:2010/06/20(日) 09:52:00
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/feature/20100531/20100531_0002.shtml
【九州の情勢―2010参院選】宮崎 口蹄疫対応で火花も
2010年05月31日 20:39 「選挙に利用しているというのか。発言を訂正してほしい」。宮崎県庁で10日、自民党現職の松下新平氏(43)が赤松広隆農相に詰め寄った。
同県で被害が拡大している家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)をめぐり、地元選出国会議員も臨席して行われた農相と東国原英夫知事の懇談の場。「感染確認から3週間がたったけれども…」と来県の遅れを指摘しようとした自民の古川禎久衆院議員(宮崎3区)に対し、農相が話を遮って「同席してもらうのは構わないが、知事との話し合いだ。参院選の前だから言いたいこともあるだろうけど」と発言したことに、松下氏は色をなしたのだった。
畜産県の宮崎で、約8万票とされる農業関連の票は重い。有権者数約90万人強の宮崎選挙区にあって口蹄疫問題は、取り組み方いかんで当落を左右しかねず、各党とも神経をとがらせる。
再選を目指す松下氏は2004年参院選に自民県議を辞して無所属で出馬し、民主党の支援も得て当時の自民現職を破った。復党したとはいえ、批判は依然くすぶる。
宮崎は「自民王国」と言われながら、分裂選挙を繰り返し、国政選挙などで苦杯をなめ続けている。自民を飛び出したみんなの党の渡辺喜美代表が候補者擁立に意欲を示すなど、分裂の芽も消えていない。
松下氏に挑む形の民主新人、渡辺創氏(32)も懸念材料を抱える。過去の参院選で非自民の無所属候補を支え、共闘してきた民主県連と社民党県連合の間に、しこりができたことがその一つ。社民は、前回参院選(07年)で共闘が実って当選した無所属候補が民主入りし、今回も民主が共闘協議に先行して渡辺氏の擁立作業を進めたことに不信感を募らせた。
民主は4月27日、連合宮崎を仲立ちにしてどうにか社民の「支援」を取り付けた。さらに小沢一郎幹事長が今月7日に宮崎市入りし、社民県連合の幹部らと会って関係修復に動いた。小沢氏は「全力で支援してもらえると信じている」と述べたが、万全の共闘態勢を築けるかどうかは微妙だ。
共産新人の馬場洋光氏(41)は雇用や医療、福祉問題で民主、自民両党の失政を訴え、批判票取り込みに力を入れる。
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チバQ
:2010/06/20(日) 09:52:30
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/feature/20100531/20100531_0001.shtml
【九州の情勢―2010参院選】鹿児島 「普天間」めぐり攻防
2010年05月31日 20:39 「私は猛反対だ」。4月29日、鹿児島市であったメーデー集会。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の徳之島移設に声を張り上げた柿内弘一郎氏(56)を見て、民主党県連幹部がつぶやいた。「与党の新人なのに政府を批判しないといけない。苦しいよ」
鹿児島選挙区の参院議席は2001年に1人区になって以降、自民が独占。初の議席獲得を目指す民主は昨年末、新人の柿内氏を公募で選んだ。各種団体を精力的に回り、自民王国の基盤だった漁業や商工関係を含む約50団体の推薦を得た柿内氏は、時に一日30回のつじ立ちをこなすなど、知名度の向上に懸命だ。
懸念するのは、県連の意向とは無関係に政府が進める普天間問題。県内移設を拒む民意は政権党への攻撃に直結し「徳之島などの奄美群島では戦えない状態」と県連幹部は漏らす。批判は県全域に波及する勢いで「嵐が過ぎるのを待つしかない」と苦境が続く。
議席を守る立場の自民党。鹿児島市にある現職野村哲郎氏(66)の事務所の壁には、各種団体の推薦状約600枚がびっしりと張られている。「与党だった前回選挙と比べても見劣りしない」と関係者。ただし「進んで推薦状を持参する団体は減り、民主との相乗り推薦が増えた」。政権交代後の支持者の変化に危機感を抱く。
それでも「政治とカネの問題、普天間問題など、民主の攻撃材料には事欠かない」と自民県連会長の尾辻秀久参院議員。県連と野村氏の出身母体の県農政連はフル回転。特に県議会で7割の議席を占める自民県議38人は来春に改選を控え「参院選も自らの選挙」と、野村氏の活動を強力に後押しする。
野村も2月から県内77カ所を目標に国政報告会を開催し、既に約50カ所で終えた。無党派層が多い鹿児島市でも今回初めてつじ立ちをしている。
山口陽規氏(56)を擁立する共産党は「自民、民主の二大政党に代わる展望を示す」と位置付ける。今月から奄美市を起点に県内一巡の街頭活動を始めた。普天間問題で与党批判を展開。各地で農業者や企業経営者、開業医などとの懇談会、ミニ集会を重ねて支持の拡大を図る。
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チバQ
:2010/06/20(日) 09:57:42
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/gifu/CK2010061702000187.html
<動く陣営>(上) 民主「独占」へ自民票狙う
2010年6月17日
JR大垣駅南口で13日午後、山下八洲夫は民主幹事長代理の細野豪志と並んで街頭演説に臨んだ。「もう冒頭で言い訳をしなくてよくなったな」。山下は風の変化を感じていた。
鳩山由紀夫、小沢一郎のツートップが退陣し、政治とカネ、普天間問題の批判は一時より沈静化した。山下は言い訳の代わりに「郵政改革法案は、選挙後には必ず成立させる」と語気を強めた。
1週間前、岐阜市内のホテルに県内の郵便局長ら800人が集まった。局長らの政治団体「郵政政策研究会」が開いた集会。初めて推薦をもらった山下は、その場で法案成立を誓っていた。
山下は業界団体の支援獲得を選挙戦の柱に据える。「自民一辺倒だった団体の引きはがしを狙う」。歯科医師連盟、建設業協会、農協農政連盟など自民の集票組織が政権与党になびき、軒並み山下の推薦へとかじを切った。
岐阜選挙区は過去3回、民主と自民が1人ずつ擁立し、議席を分け合ってきた。民主県連は今回、党本部の意向に従い、初めて2人を公認。山下と小見山幸治で議席独占を目指している。
昨年8月の衆院選で民主が獲得した票は、県内5つの小選挙区で計60万。参院選では2人がそれぞれ33万票を目標に掲げる。追い風に乗った衆院選よりも、さらに上積みが必要となる。
支援組織の連合岐阜は「苦渋の決断で組織を2つに割った」(幹部)。集票力は分散し、従来の労働組合頼みでは、2人当選はおぼつかない。県連代表の平田健二は「半分を他から取ってこないと勝てない」と語る。
菅直人が首相指名を受けた4日夕。名鉄岐阜駅前で、小見山は街宣車の上から声を張り上げた。「新しい力、新しい民主党が、新しい国づくりをする」。隣には参院議員の蓮舫。事業仕分けの顔と並び、党の再出発と自らの姿を重ねてみせた。
小見山は、自民党を離党した参院議員松田岩夫の元秘書。県連幹部は「相手の票をいかにたくさん持ってこれるか」と自民支持層の切り崩しに期待する。小見山は松田の後援会と、地元経営者が多い母校・県岐阜商のOBらを頼りに、知名度アップを図っている。
ただ、県連幹部は「2人公認のひずみはいっぱいある」と懸念する。党幹部と2人が一緒に写ったポスターを一方の陣営がはがし、一人だけのポスターに張り替えて問題化したことも。良きライバルの間で、票を食い合い、一枚岩だった県連、連合にひびが入る危険性もはらんでいる。 (敬称略)
× ×
参院選は24日公示、7月11日投票と決まった。岐阜選挙区に立候補を表明している主な陣営の動きを政党ごとに探った。 (参院選取材班)
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チバQ
:2010/06/20(日) 09:59:35
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/gifu/CK2010061802000158.html
<動く陣営>(中) 自民「変化」掲げ議席死守へ
2010年6月18日
「県連で初めて、公募で選ばれた素晴らしい候補です」。11日夜、岐阜市文化センターであった自民の講演会。衆院議員の野田聖子は「公募」に力を込め、渡辺猛之を1300人の聴衆に紹介した。
講演会告知のポスターには「変える、変わる」「新しい、政治」のキャッチフレーズ。渡辺は「自民党を内側から変え、新しい政治の風を起こす」と会場に向かって宣言し、拍手を浴びた。
渡辺は加茂郡選出の県議。地元で人気はあっても県内全域では知名度が足りないため、地方議員の力を頼りに各地の集会、企業を小まめに回っている。訴えるのは、自民を変えるという姿勢だ。
昨年8月、自民は衆院選で大敗。県内でも五つある小選挙区のうち、3つで初めて民主に議席を奪われた。野党転落で国の政策決定に口を出せないなど、じわじわと影響力が薄れてきた。
自民県連は昨年11月、参院選候補を1人に絞る方針を決定。幹事長の猫田孝は「必ず勝てる候補で議席を死守する」と説明した。選び方は、開かれた党をアピールしようと初の公募を採用した。
当初、現職の松田岩夫は意欲満々。だが、選挙戦で実動部隊となる県議らは「党の刷新にならない」と反発、松田は今期限りの引退に追い込まれた。応募者は9人で、最終的に渡辺に決まる。
「これで大丈夫だろう。若さも武器だ」。県連幹部は議席確保に自信を見せた。3月に松田が離党したときも「かえって自民の結束が強まる」と余裕の表情。民主政権では政治とカネ、普天間問題と敵失が続き、楽観ムードは広がった。
しかし、自民の支持率は上がらず、求心力の低下は予想以上だった。4月、参院議員(非改選)の藤井孝男が突然離党し、たちあがれ日本に参加。農協、歯科医師会などは自民と並列とはいえ、民主候補の推薦を次々と決めていく。
岐阜市で5日にあった渡辺の事務所開き。県連会長の古屋圭司は「新首相になれば、必ず民主の支持率は上がる。危機感を持って臨まないといけない」と険しい表情で出席者にハッパを掛けた。
「風が変わってきたことは、肌で感じている」。渡辺は11日の講演会が終わった後、民主の支持率回復に警戒感を示した。野田は続けた。「既存団体のご機嫌うかがいばかりじゃなく、渡辺さんと同世代の共感を得られるような運動を心がける」
衆院選で有権者からノーを突き付けられて以降、もがく自民。県連幹部が「参院選は古い与党体質から脱皮するいい機会」と言うように、いかに脱皮を具体的に打ち出せるかが問われている。示せなければ、「変化」「新しい」のキャッチフレーズが浮く。 (敬称略)
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:
チバQ
:2010/06/20(日) 10:00:46
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/gifu/CK2010061902000179.html
<動く陣営>(下) 共産・公明「第三極」の存在 前面に
2010年6月19日
菅内閣が発足した8日夜、共産書記局長の市田忠義が美濃加茂市文化会館の演説会で声を張り上げた。「民主は表紙と裏表紙を変えただけ。自民、公明に反省はない。国民の暮らしを守るのは共産しかない」
市田に先立ち、公認候補予定者の鈴木正典は普天間問題、消費税の増税方針など民主の政策を批判。「中小企業や農林漁業を守るため奮闘する」と支援を訴えた。昨年8月の衆院選岐阜1区に続く挑戦となる。
政権が自公から民主に代わり、新党がいくつも誕生する激動期。共産県委員長の松岡清は「有権者は自民も民主もだめで右往左往している状態」と指摘する。共産は第三極になることを狙い、新たな動きを見せる。
昨年暮れから県内の森林組合や農協、商工団体などへの訪問を始めた。「林業の現状を教えてほしい」。鈴木は今春、東濃地方の森林組合の事務所に向かった。林業を基幹産業の一つと位置づけ、林業者への支援を重視する党の姿勢を説明。職員からは、疲弊する現場の苦労を聞いた。
「従来は自民の支持基盤。でも、話を聞いてくれるようになった」。現場に生じた小さな変化。松岡は不満の受け皿としての手応えを感じている。
「『政権交代、2大政党がいい』と言われたが、うそだったことがはっきりした」。5月15日、岐阜市の金公園。公明代表の山口那津男が拳を振り上げながら呼び掛けた。
暑い日差しの中、公園には1000人を超す聴衆が集合。街宣車の周囲を埋め尽くし、支持者の団結力を見せつけた。
山口は相次ぐ新党の発足にも触れ、「単なる国会議員の横滑りだ」と批判。「公明は地方に根を張り、女性議員も多い。2大政党に飽き足らない民意を受け止めるのは公明だ」と、第3極としての存在を強調した。
公明は比例代表に力を入れ、岐阜選挙区では候補を擁立していない。県内の公明票12万はどう動くのか。その影響は大きい。
自公連立政権では、自民の支援は当然だった。野党になり、党本部は「地域の声を尊重してやっていく」(山口)と、県本部の判断を重視して決める方針を示している。
「自公政権で10年も一緒にやってきた信頼関係は、ないがしろにできない」。県本部代表の岩花正樹は、自民候補を支援する意向を党本部に伝えた。だが、決定はまだだ。
2大政党の対立構造に埋没しまいとする共産や公明。自民を見限り、民主への失望も経験した有権者はどう動くのか。公明票の行方は。24日に公示が迫る中、各陣営はさまよう票の動向を見つめる。
(敬称略)
6673
:
チバQ
:2010/06/20(日) 10:07:04
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20100617ddlk18010620000c.html
きしむ自民王国:’10参院選・政権交代の衝撃/上 業界団体 /福井
政権交代から9カ月余り。自民党支持が根強い県政界は中央とのねじれが生じ、激震が走った。突然の首相辞任で民主党の支持率が急に回復するなど、民意の行方はなお混とんとしている。参院選を前に、変わりゆく姿に焦点を当てた。
◇動けぬ“集票マシン”
「今日のような会議は50年間なかった。だから皆さんのいろんな意見をぶつけてほしい」
10日、福井市の県農業会館9階大ホールで開かれた県農政連(3万6254人)の定期総会。参院選福井選挙区の候補者推薦について、山田俊臣会長が険しい表情で語りかけると、各支部から集まった約350人がざわめいた。
選挙で長年、自民候補を推薦し、手厚い支援態勢から「集票マシン」と呼ばれた農政連。事務所には自民議員のポスターがずらりと張ってある。総会は8支部が一致して推す候補者を承認する場だった。だが今回は、民主新人と自民現職から出された推薦願を巡り、支部の対応が割れた。
「お世話になってきた自民現職の推薦をお願いしたい」「民主と自民の両方を推薦して、都合の良い方に付こうというのは駄目だ」
意見の応酬は30分以上に及んだ。関係者は「保守系市議を24年務めた会長には自民への思い入れがあるが、皆の意見を聴こうとした。農業政策を実現するならやっぱり政権与党でないと、となりますよ。野党じゃ銭持ってへんもん」と解説する。
公示3日前の21日、幹部約40人を集めて最終決断をする。山田会長は「自民も民主も安定していない。今後もどうなるか分からん」と、判断の難しさを痛感している。
市・町議から国会議員まで、とりわけ自民系が多数を占める“自民王国”福井。組織力でまとまった票を固め、予算獲得などで政治的影響力を発揮したい業界団体にとって、国政選挙で推す政党候補を迷う必要はこれまでなかった。
だが政権交代後初の参院選を巡り、上部組織が自主投票を決めたり、民主に軸足を移すなかで、選挙区の対応をどうするかという難題に直面する。県医師会の政治団体「県医師連盟」(約950人)は自主投票、県建設業連合会(約560社加盟)は候補者2人を推薦するなど、組織選挙をしない道を選んだ。
一方、県歯科医師会の「県歯科医師連盟」(約300人)は先月、自民現職との長年にわたる付き合いを重視し、ほぼ満場一致で推薦を決めた。比例では上部団体、日本歯科医師連盟の決定に従い、組織内の民主候補を支援する。
県歯連幹部は「きっちりと組織票を集めるとアピールするのが重要。政権が今後どうなるかは分からんが、団結することが大切」と慎重に語る。
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チバQ
:2010/06/20(日) 10:07:46
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20100618ddlk18010550000c.html
きしむ自民王国:’10参院選・政権交代の衝撃/中 首長 /福井
◇初の“民主党系”表明
「こんな小さな町に現職の大臣が来るなんて、以前にはありえなかった。町民にも『間違いじゃなかったね』と言われた」
参院選福井選挙区に出馬する民主新人の同町での後援会長を引き受け、関敬信町長は手応えを感じている。民主党は原口一博総務相らを同町に入れ、テコ入れを図った。中央政界との距離を縮めた関町長は、参院選後に民主党入りを考えている。
昨年の衆院選で、“自民王国”福井では3小選挙区とも自民党候補が勝利した。全敗を喫した民主党の関係者は、横並びで自民党候補の応援マイクを握った首長への批判を強める。中央と地方の“ねじれ”のなかで、首長たちに戸惑いが広がっている。
医師から政界に転身した関町長も、これまで選挙は自民一筋。だが昨年の衆院選ごろから、これまで通りでよいのかと思い始める。「町内には自民支持者が多く、私が民主に行くとどうなのか心配はあった」。自分の後援会組織に決心を伝えると異論はわずかで、年明けに自民を離党した。
3月、越前町の生涯学習センターで、参院選福井選挙区に立候補する民主新人の後援会設立総会が開かれた。壇上から「町の総力を結集して戦う」と語る関町長に、立ち見も出た約850人の出席者は一斉に拍手した。県内の首長が初めて“民主党系”を表明した瞬間だった。関町長は「何にしてもトップになるのは大事なこと。小さな町が生きていくには、早めに支持を鮮明にしなければ」と振り返る。
町長の変心に、町議からは不信の声も上がる。ある自民系ベテラン町議は「手のひらを返すようなことをするのはいかがなものか」。別の自民系町議は「政権与党だから今より交付金がもらえるなんてあり得ない。そんなことをしたら他の市町が怒る」と、冷ややかに見ている。
後援会長を引き受けるほどではないが、自民党を離党する動きは他にもある。小浜市の松崎晃治市長は先月、前原誠司国交相の来訪を前に離党した。舞鶴若狭自動車道の早期整備や国道の橋の架け替えを要望するのに、「自民党員ではまずい」と判断したためだ。
自分の胸を指さし「ここには、いろいろありますけど……」と、硬い表情を浮かべる松崎市長は、「自民党県連幹部からも『党籍を持っていて大丈夫か』と心配する声をいただいた。自民党を愛していたが、私の主義主張のために市民に迷惑をかけるわけにはいかない」と打ち明けた。根拠は不明だが、同市役所内ではもう「橋の件はOKをもらった」とささやかれている。
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チバQ
:2010/06/20(日) 10:09:03
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20100619ddlk18010580000c.html
きしむ自民王国:’10参院選・政権交代の衝撃/下 陳情 /福井
◇「与党へ」行き先一変
「7カ月で約150件を幹事長室に上げた。官僚に政策判断を任せず、党が判断する画期的な変化だ」
民主党県連の野田富久幹事長が、県連事務所で3センチほどの厚さのファイルを手に胸を張った。件数は、県連が陳情や要望の窓口として昨年11月に開いた「福井地域戦略局」から、党幹事長室に届けた書類の数を示す。
同戦略局には原則として2週間に1回、県選出国会議員や県議らが集まり、自治体や各団体から要望を聴いている。優先度が高いか、党の方針に沿っているかで3ランクに評価し、党幹事長室に上げてきた。
民主党による陳情・要望ルートの変化に、異論が出ている。県の幹部は、「自民党が与党だったころは、地元選出の国会議員を通じたルートで陳情していた。会議などで上京した時には必ず、国の担当者を直接訪ねて県の施策や要望を伝えていた。『手ぶらでは行くな。書類1枚でも置いてこい』と上司に言われたものです。顔を合わせれば情報も伝わってくる。それが禁止ですからねえ……」とぼやく。
県内のある事業者の団体は自民党の職域支部の一つだが、政権交代後は民主党県連に陳情している。「『幹事長室に上げました』と連絡はあったが、その後どうなっているのか分からない。民主からは強制ではないが、『選挙の第一声に何人動員できますか』『後援会に名簿を出して下さい』と言われますよ」
道路整備などの陳情で、同戦略局へ数回通ったある市長は、「民主党内の審議の中身が分からない。陳情の結果は新聞報道の方が早かった」と不平を漏らす。重要案件については結局、力のある民主党国会議員に直接要望しているという。
こうした声に民主党県連の野田幹事長は「これまでは有力な国会議員に頼みに行き、国会議員は案件を官僚に丸投げしていただけ。政策は官僚が決めていた。新制度は地元の事情を知る県連が窓口になり、官僚に頼らないものだ。地元にとっては上京する旅費などコスト削減のメリットも大きい」と反論する。
自民党の県議たちは、県議会で抗議の意思を示した。昨年の12月議会では「地方自治体から、国に地方の声が届くのかと不安や危ぐの声が多く上がっている」との意見書を公明党と提案、採択した。2月議会では土木、農業など27件もの意見書案を提出し、約1時間かけて全部読み上げさせた。その意義を自民県議は「法的に認められた意見書なら、国も受け付けない訳にはいかない」と語った。
今春、県選出の自民党国会議員の東京の事務所はひっそりとしていた。与党の時代は、公共事業への予算や補助金が決まる「個所付け」の要望活動で来客が多かった時期だ。秘書は「持っていく先がないのを、皆さんよく理解している」と声を落とした。(この連載は安藤大介、高橋隆輔、幸長由子が担当しました)
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チバQ
:2010/06/20(日) 10:11:01
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100614ddlk13010143000c.html
激戦5議席:10参院選東京/1 民主/国民新 /東京
◇知名度の差、逆手に−−民主/風頼らず、街頭徹底−−国民新
「政権交代を確固としたものにする最後の決戦。菅直人首相のおひざ元・東京で勝利できなくて一体どこで勝てるのか」。2300人を集めて中野サンプラザで10日開かれた民主党都連の総決起集会。都連会長代行の海江田万里衆院議員が声を張り上げると、会場に高揚感があふれた。鳩山由紀夫首相の退陣と、56年ぶりの東京選出の首相の誕生を機に、民主への支持率がマスコミの世論調査で急上昇している。
小沢一郎・前幹事長は「3人目」の擁立を打ち出していたが、結局、再選を目指す蓮舫氏(42)、3選を目指す小川敏夫氏(62)の議席死守を目標に挑むことになる。
6年前は小川氏が約99万票、蓮舫氏が約92万票とほぼ票を二分することに成功した。だが今回、蓮舫氏が事業仕分けを機に行政刷新担当相に抜てきされ、知名度に開きがついているといわれる。決起集会でも、対照的な2人の立場が露骨なほどに強調される場面があった。
「蓮舫さんには大臣としてふさわしい票を取ってほしい。今なら他の支持者、無党派層だって賛同してくれる。問題は小川さん」。阿久津幸彦・都連幹事長がこう切り出すと、会場がどよめいた。小川氏は96年の旧民主党結党時代からの所属で「筋金入りの民主」がキャッチフレーズ。裁判官や検事を経験し「いぶし銀」との評価があるが、知名度不足は陣営も認める。
民主の戦略は明確だ。蓮舫氏には、民主に批判的な無党派層や第三極の支持層をも根こそぎ取り込むことが期待されている。小川氏は危機感を前面に出しながら連合などの支援組織を固める。鳩山前首相の退陣後、小川氏は取材に「普天間問題で信頼を失い、今まではマイナスの弁解から入らざるを得なかったが、これからは違う」と期待感を示す。
「党の顔」に期待され、選挙期間中の大半は他の候補の応援で東京を空ける見通しの蓮舫氏は、「不安じゃないといったらうそになるが、仲間あっての民主党」と全国行脚への意気込みも見せる。
◇
郵政改革法案の成立の先送りを巡り、一気に連立離脱の緊張感が高まった国民新党。亀井静香代表が金融・郵政担当相を辞任したが、連立維持で踏みとどまった。
05年結党の国民新党が東京選挙区に候補者を立てるのは07年に続き2人目。社団法人理事の新人、江木佐織氏(57)が「生活者の視点から国民の代弁者になりたい」と出馬表明している。07年の中村慶一郎氏は約15万票にとどまって落選。今回は60万票を目標に議席獲得に挑む。
与党ではあるが、「今度の選挙で民主から支援を受ける選挙区はない」(亀井代表)。東京には地方組織もないため、江木氏は「街頭しかない」と4月以降、街頭に200回以上立つことを目標に設定している。「風に惑わされず、次世代に何が必要かを見据えて主張を訴えたい」。街頭での演説は100回を超えたという。
□ □
政権交代後初の本格国政選挙となる参院選の日程が24日公示、7月11日投開票と固まった。激戦が予想される東京選挙区(改選数5)。主な立候補予定者の直前の動きを追う。=つづく
〔都内版〕
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チバQ
:2010/06/20(日) 10:11:48
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100615ddlk13010315000c.html
激戦5議席:10参院選東京/2 自民/公明 /東京
◇2人立つも現職優先−−自民/組織力で「議席死守」−−公明
自民党現職、中川雅治氏(62)の総決起大会は5日、千代田区の日比谷公会堂で開かれた。「皆さんの力を集中し、中川候補が確実に当選するようご支援を」。党都連幹事長の内田茂前都議が席を埋める支持者に訴えた。6年前の中川氏は約100万票を獲得してトップで初当選したが、今回は様相が大きく異なる。
野党に転落しているうえ、自民党本部主導で新人も擁立される。6年前より定数が1増したとはいえ、都連は組織の全精力を中川氏のみに注ぎ、議席死守を目指す。同様に2人を擁立した07年参院選では、新人が当選、現職は落選。同じ轍(てつ)を踏まぬよう、都連の意識は徹底している。
中川氏は大蔵官僚出身で政策通とアピールするが、派手さには欠ける。無党派層の票が期待できる候補とはいえず、都連傘下の国会議員、都議、市区町村議の支持基盤を通じた浸透にかけるしかない。ある都連幹部は「組織を固めて1人に絞れば勝てる」と見通しを語る。自民の組織力が問われる選挙戦だ。
都内選出の重鎮、与謝野馨衆院議員は新党「たちあがれ日本」を結成して新人候補を立てた。人気の高い石原慎太郎都知事は、都議会では与党の自民に配慮しつつも、この新党を応援している。反民主を訴える保守系候補は乱立しており、容易ではない情勢だ。
一方、自民が2人目に擁立した新人、東海由紀子氏(42)は経歴の多彩さが売り。米国留学やスポーツキャスターの経験があり、05年からは外資系企業2社で管理職を務めてきた。夫の辰弥氏はアメリカンフットボールの名選手だったという話題性もある。都連幹部は「民主の蓮舫氏の票をできるだけ奪ってもらえれば」と期待を口にする。
東海氏自身も「人や組織の支援は期待できないので、私には空中戦しかない」と覚悟を決め、街頭演説などを通じて浮動票の獲得を目指している。
◇
前回、前々回と80万票前後を積み上げてきた公明党は、党の「66歳定年制」で引退する現職に替わり、新人の公認会計士、竹谷とし子氏(40)が議席死守を目指す。昨年末の公認以来、強固な組織を活用して浸透をはかる。都内に数百人いる党所属地方議員の支持層、人脈を基盤にあいさつ回りや演説会をこなし、支持拡大に努めている。ある都議は「新人なので着実に1票、1票積み重ねるしかない」と語る。
「財政を国民から見えるようにする。民間企業並みの会計を国にも導入する」。会計士の経験を背景にこう訴える竹谷氏。「働く40代女性」と強調し、陣営では、同世代やビジネス界への支持拡大も期待する。
ただ東京では今回、30代〜40代の候補予定者が約10人。女性も少なくなく、有権者の目を引くのは容易ではない。「うちはうちのやり方でやるしかない」(陣営幹部)とあくまで従来型の選挙手法を基本に、野党転落後初の国政選挙に挑む。=つづく
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チバQ
:2010/06/20(日) 10:12:34
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100616ddlk13010266000c.html
激戦5議席:10参院選東京/3 共産/社民/みんな /東京
◇党の顔で「議席奪還を」−−共産/連立離脱「いばらの道」−−社民/風頼り「しがらみなし」−−みんな
「5月にスタートダッシュをかける」という共産党都委員会幹部の言葉通り、渋谷区の東京体育館で5月14日に大規模な共産党大会が開かれた。現職の小池晃氏(50)が登壇すると、約1万人の支持者からひときわ大きな拍手が起きた。「新党から出てくる顔は、みんな古い顔ばかり。民主や自民ではない新しい政治をつくる本家本元は、我々だ」。小池氏は力強く演説し、乱立する新党との違いを強調した。
共産党は前回の参院選で51年間守り続けてきた東京選挙区の議席を失った。その奪回は党の悲願。98年に比例で出馬して現在2期目。テレビ出演も多く、党の顔の一人として知られている小池氏の擁立は昨年10月に決まった。小池氏は「昨年の衆院選で党の得票は増えた。有権者からの期待は広がっている」と語る。都委員会幹部は「『首相が交代しても、民主党の中身は何も変わってない』と粘り強く伝えていく」と話し、無党派層への浸透を目指す。
◇
社民党が連立政権から離脱した翌日の5月31日。同党から出馬予定の森原秀樹氏(37)は、杉並区の荻窪駅前などで「沖縄に犠牲を強いる政治に加担することはできない。今後は政権の外で頑張っていくという決意をした」と、声を張り上げた。有権者に離脱の経緯を積極的に説明したいと、森原氏は街頭に立つ機会を増やしている。「受けとめられ方を見極めたいが、『筋を通した』と声をかけられることが多い。反応は良い」と言う。
一方で与党だった約8カ月間、衆議員秘書だった森原氏は「政策の実現性などで野党との違いを感じた」と話す。中川直人・都連幹事長は「今年度予算の成立にも携わり、一緒に作り上げた法案もある」と話し、「実績」も強調する方針だ。
森原氏は「再び野党となり、これから党の力をどう発揮していくか。いばらの道だ。普天間の移設問題を中心に、これまで届かなかった声を国会に届けたい」と意気込む。
◇
「日本をもう一度元気にすることを使命にしたい」。みんなの党の松田公太氏(41)は5月15日、港区六本木の自らが創業したコーヒーチェーン店の前で、初めて街頭演説をした。あこがれの「若手起業家」に、若いサラリーマンらが拍手を送った。「40代でちゃんと仕事をしてきた人」と、同党の川田龍平参院議員は胸を張る。
民主、自民による2大政党制の流れの中、みんなの党は両党への批判の受け皿として支持を広げてきた。参院選も狙いは同じ。「タレントも有名人もいないが、しがらみがなく、日本を立て直したいと思う人間が集まった」。松田氏も両党を意識して強調する。
ただ、風頼りの面は否めない。4月の多摩市長選は推薦候補が民主系候補に約1500票差まで迫ったが、5月の中野区長選は投票率が伸びず、現職にダブルスコアをつけられた。民主への風向きが変わった中で「どれほど取れるか分からない」(党幹部)状態だが、100万票を目標に掲げている。=つづく
〔都内版〕
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チバQ
:2010/06/20(日) 10:13:32
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100617ddlk13010251000c.html
激戦5議席:10参院選東京/4止 改革/たちあがれ/日本創新/幸福実現 /東京
◇追い上げに自信−−新党改革/打倒民主、非自民−−たちあがれ日本/退路断ち立候補−−日本創新党/安全保障策強調−−幸福実現党
舛添要一氏が自民党を離れ、旗揚げした新党改革。候補者擁立までに時間を要したが、舛添代表が母校・東大法学部の後輩である翻訳家の海治広太郎氏(48)に出馬を打診。舛添代表は「国際性があって語学もでき、即戦力になる」と期待を込め、海治氏も「期待に応えたい。追い上げに自信がある」と意気込む。
知名度が高い舛添代表を前面に打ち出す選挙戦を展開する方針。チラシにも「うみじの3つの約束」の最初に「大学の先輩であるますぞえ代表と共に、日本・東京を改革します」と記載する。陣営も「代表とセットになって政策を訴えたい」との意向だ。
◇
自民党にいた与謝野馨氏らが結成した「たちあがれ日本」は、公募で弁護士の小倉麻子氏(31)を選んだ。「この国に生まれたことを誇りに思う。努力する人が報われる社会を」。7日、新宿で街頭演説に立った小倉氏はこう訴えた。
与謝野氏は「日本の有権者の約1割を占める東京に、候補を出したいと考えていた」と力を込める。党の立場は「打倒民主」「非自民」。地方組織はなきに等しい。政治経験ゼロの新人候補を浸透させるため、都心が地盤の与謝野氏は「一緒に東京中を走り回る」と語る。さらに、石原慎太郎知事は応援団長を自任。「いいキャンペーンをやってもらいたい」と語る知事にも全面的な支援を期待する。
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「永田町と一線を画す」と地方自治体の首長や首長経験者らが結党した日本創新党。結党大会を5月30日に開き、党首の山田宏氏(52)が「退路を断って東京から立候補する決意を固めた」と、約500人に宣言した。
既に別の男性を候補者として発表しており、山田氏は比例に回るとの見方がされていたが、山田氏は「党を知ってもらうため、党首の私が東京から出るのがよいと党全体で決めた」と語った。
今月10日、たちあがれ日本などと「日本を救うネットワーク」として共同行動することを発表したが、山田氏は「東京など定数の多いところは、それぞれの党の主張をしていく」と言い、東京での選挙協力は否定。地盤の杉並区以外にどこまで浸透させられるかが鍵だ。
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「看板が変わって嫌悪感は少しは薄まったが、根本的な不信感はぬぐえていない」。幸福実現党の矢内筆勝氏(48)は、民主政権を批判し、「有権者は民主でも自民でもない政党を探している」と、街頭で手ごたえをつかんでいる。安全保障をテーマにした演説が特に反応がよいといい、日米同盟の堅持・強化や集団的自衛権の行使ができるよう、憲法改正も訴える。=おわり
この企画は石川隆宣、真野森作、田村彰子が担当しました。
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神奈川一区民
:2010/06/20(日) 10:14:40
西村&康夫氏が新会派タッグ
6月20日8時1分配信 スポーツ報知
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100620-00000030-sph-soci
参院選で国民新党から比例代表で出馬する全日本プロレスの西村修(38)が19日、新党日本の田中康夫代表(54)と新会派タッグを組み、大阪・心斎橋で街宣活動を行った。
女性好きで知られる田中代表は「私は自慢じゃございませんが、今まで男性を好きになったことはございません。でも、初めて男ぼれをしたのがこの西村修でございます」と二枚目レスラーの人柄を高く評価。「この夏は一緒に全国を駆け回り、応援していきたい」と全力サポートを約束した。
西村はマイクを手に、自らのがん克服の話を交え「第二の人生は健康と教育問題を命がけで訴えて、日本を改革してまいります」。プロレスファンとの記念撮影にも気軽に応じるなど、週末でにぎわう心斎橋筋を、田中代表とともに約2時間練り歩いた。
最終更新:6月20日8時1分
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