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国際政治・世界事情

1とはずがたり:2005/05/23(月) 02:47:11
世界情勢・世界史ネタなど
軍事問題は安全保障論http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l10を国際経済問題は国際経済学http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165061/l10を参照の事

7494とはずがたり:2014/02/27(木) 21:52:50
2014年 2月 26日 20:45 JST
ウクライナ新体制に反発するクリミアの住民―親ロシア派市長かつぐ動き
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702303616704579406671396869060.html

 【セバストポリ(ウクライナ)】ウクライナのヤヌコビッチ政権崩壊につながった親欧米派による政変に対する反感が強い同国南部クリミア半島の中心都市セバストポリで、ロシア人実業家が事実上の市長として浮上した。

 地元の著名な実業家でロシアの利益の促進者を自称するAlexei Chaly氏(52)は、新政権づくりを目指している親欧米派による政変に参加したウクライナのナショナリストからセバストポリを守ると公約している。この都市にはロシア黒海艦隊の基地が置かれている。

 1954年までロシアに帰属していたクリミア半島の大半では、ウクライナ新体制に対する抵抗が強く、新体制を違法と非難するChaly氏の人気が高まっている。この地域にはロシア系住民が非常に多く、ウクライナのナショナリストらに対する反感が根強い。

 ここでは親ロシア感情が明白だ。25日にはクリミア自治共和国議会のウラジミール・コンスタンティノフ議長が「最後まで自治共和国のために戦う」と誓った。クリミア半島は自治共和国の地位を獲得しており、ウクライナのほかの地域以上に自己統治力を自負している。しかし、このところの混乱で、ウクライナからの独立を求める声がますます高まっている。

 クリミア半島の問題はウクライナの首都キエフを掌握したデモ参加者や反政権指導部にとって深刻な懸念となっている。トゥルチノフ大統領代行は25日、声明を発表し、クリミア半島の「分離主義」に対する懸念を表明するとともに、自身の側近を集めてこの問題を協議した。大統領代行は、ウクライナの領土保全を脅かす行為があれば犯罪として処罰することについて協議したと明らかにした。

 Chaly氏がセバストポリの事実上の市長に就いたことは、クリミア半島の平和維持のためにウクライナの新政権が取り組まざるを得ない難しい課題の1つだ。

 Chaly氏は型破りなやり方で勢力を伸ばした。23日、セバストポリの主な広場に数千人のデモ参加者が押し寄せ、キエフの独立広場での反政権デモ隊の指導者たちを非難した。ほとんどがロシア系住民から成るセバストポリのデモ参加者はロシアの国旗とロシア黒海艦隊の旗を掲げ、ロシアの歌を歌った。ロシア政府に対し、ウクライナの新体制から自分たちを守るよう訴える人々もいた。

 そうした状況のなかでChaly氏が持ち上げられた。同氏はステージから群集に対し、「キエフは今、いったいどうなっているのか。自分たちを議会と呼んでいる人々には、そう呼ぶ権利はない」と訴えた。

 そしてすぐに何人かの人々が立ち上がり、Chaly氏が新しく市長に就任すべきだと演説した。これまでセバストポリの市長だった人物もステージに登り、Chaly氏に対する支持を表明した。セバストポリの市長はこれまで何年間も、選挙を行う他の都市と異なり、論争の多いやり方で指名されてきた。

 ヤヌコビッチ前大統領が指名したこの市長はそれから数時間後、もはやウクライナを辱めた人物とその政党のために職務を遂行したくないとして辞任した。この市長の立場は弱かった。地元住民の多くはキエフの反政権デモ参加者を嫌悪しているが、同時に、汚職が蔓延し、経済的困難に無策だったヤヌコビッチ前大統領と当時の与党にも失望していた。

7495とはずがたり:2014/02/27(木) 21:53:24
>>7494-7495
 キエフでの政変に反対する地元の運動を代表するOlga Timofeyeva氏がステージに飛び上がり、Chaly氏をセバストポリの権力を握る新執行委員会の委員長にすることを提案した。Timofeyeva氏は「賛成なら、投票して下さい」と叫び、数千人が挙手した。数人がやじを飛ばしたようだった。Timofeyeva氏は人々の答えは「イエス」だとみなし、「今から、執行委員会が実権を持つ。それ以外のやり方はない」と述べた。

 その翌日、数百人の親ロシア派の活動家がセバストポリの市庁に押し寄せた。Chaly氏が市長に就任しないのであれば、建物に突入すると脅す者もいた。分離主義をあおっているとしてウクライナ政府当局者がChaly氏の逮捕を試みているとのうわさが群集の間で広まった。ある高齢の女性がキエフでの出来事を「Europlague」(欧州災難)と表現するビラを配り、親ロシア派の支持者に市民軍に登録するよう呼びかけた。

 24日に市当局のウェブサイトに掲載された23日の集会に関する発表を受けて、緊張が高まった。それには「いんちきの民主主義に訴え、不当な権力組織を選出しようとする複数の過激派組織による企ては違法で、同地域の安定につながらない」と記されていた。

 群集は激怒していた。Chaly氏が群集をなだめるためにその場に現れた。そして、地元警官もやってきた。

 Chaly氏は数時間のうちに、緊急会議で自分自身を、ウクライナ政府によって指名される市当局の局長ではなく、最新の執行委員会の委員長に選出するために市評議委員会の定足数を集めた。Chaly氏はソ連時代の司令官の孫で、モスクワに本社を置く真空遮断器を製造する国際企業Tavrida Electricのディレクター。76人の市評議会メンバーのうち49人ほどが出席し、同氏に賛成票を投じた。残りの評議会メンバーは出席しなかったという。

 この結果が発表されると群衆は歓声を上げた。Chaly氏は25日、自分の職務に取り掛かった。ただ、同氏の職務の多くは引き続き不透明だ。代表者は同氏にコメントさせることを拒否した。

 Chaly氏は25日夜、地元のニュースメディアに対し、初日の仕事について説明した。同氏は、ボランティアの自己防衛市民軍を監督する反テロリストセンターを設置したと述べ、市民に登録を呼びかけた。同氏はさらに、年金受給者と機動隊、市職員らに予定通り支払われていなかった賃金に充てるため、1億ウクライナフリブナを準備したと続けた。

 今週中に発表される見込みのキエフの新政権がChaly氏を合法的な市長と認めるかどうかは不明確だ。ウクライナの新政権がセバストポリの市当局の責任者を独自に任命しようとする可能性がある。そうなれば、同市ではさらなる混乱につながりかねない。また、市民の多くが望むように、選挙を呼びかける可能性もある。ただ、その時までには、Chaly氏は自身のボランティア市民軍を作り上げている可能性がある。

 一部ではChaly氏の暴民的ともいえるようなやり方に疑問を呈する人々もいる。ウクライナの報道機関Glavkomによると、政党に属さないセバストポリ市評議会メンバーの1人、Vasily Zelenchuk氏は「市長は通りや広場で選ばれるのではなく、投票によって選出されるのだ」と話した。「今日、セバストポリにそれを認める法がないのなら、やや煮え切らない感じだ」。


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