したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

Tohazugatali Tourist Bureau

1とはずがたり:2005/04/29(金) 21:06:28
観光・旅行・リゾート・レジャー・ホテル業界等

温泉スレはこちらhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1075222919/l10

5780OS5:2023/12/01(金) 21:54:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/79f33d3212e3482007eafcc8297aad0813792ec3
2030年万博はサウジで開催 韓国の釜山は大差で落選、市民ら落胆…大統領「私の力不足」
12/1(金) 18:10配信

西日本新聞
落選の結果を受け、涙を流す釜山市民=29日午前1時20分ごろ、韓国・釜山市(釜山日報提供)

 【釜山・岩崎さやか】博覧会国際事務局(BIE、本部パリ)の総会は28日、2030年国際博覧会(万博)の開催国をサウジアラビアの首都リヤドで開催すると決めた。誘致を競った韓国・釜山、イタリア・ローマは大差で敗れた。

【写真】国際博覧会誘致PRの無料ライブのため「BTS」一色に染まる釜山

 総会はパリ近郊で開かれ、投票結果はリヤド119票、釜山29票、ローマ17票だった。総会に出席した釜山市の朴亨埈(パクヒョンジュン)市長は「誘致がサウジアラビアより1年遅かったのが響いた」と話した。尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は「国民を失望させ、申し訳ない。全ては私の力不足だ」との談話を発表した。

 釜山市は人気音楽グループ「BTS」を広報大使に任命し、誘致を国際社会にPR。期間中の来場者を約3400万人、経済効果を約61兆ウォン(約7兆円)と試算していた。

 結果が流れた瞬間、パリ近郊との中継映像を見守っていた釜山市民約1500人からは落胆の声が上がった。釜山市の主婦、金美淑(キムミスク)さん(64)は「釜山の熱気がここで冷めず、今後も発展のために盛り上がりが続いてほしい」。釜山商工会議所は「釜山のブランド価値は上昇した。これで終わりではなく、始まりにしたい」とした。

 開催による九州への波及効果を期待していた福岡商工会議所の谷川浩道会頭は「今後も釜山市の挑戦に対し、福岡の経済界として前向きに対応していきたい」とコメントした。

西日本新聞

5781OS5:2023/12/02(土) 08:07:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/0426bb8b64248c69b4210b6dda34a314e6d25d92
万博の自前建設海外パビリオン、半数超の30カ国で建設業者決まる
12/1(金) 19:15配信

毎日新聞
2025年大阪・関西万博に向け、工事が進む大阪市の人工島・夢洲=大阪市此花区で2023年11月19日午後2時12分、本社ヘリから

 2025年大阪・関西万博の海外パビリオンの建設が遅れている問題で、自前での建設を目指す55カ国のうち、半数超の30カ国が建設業者と契約を結んだ。日本国際博覧会協会の幹部が1日、明らかにした。

 当初は60カ国が自前で建設する「タイプA」を希望していたが、資材価格や人件費の高騰で建設業者との契約が難航。ブラジルなど4カ国が簡易型の「タイプX」などに移行した。さらに、メキシコが万博からの撤退を決めたため、計5カ国が自前建設を断念していた。

 業者が決まった30カ国には、共同で1館を建設するスウェーデンなど北欧5カ国が含まれており、施設数でみると、51館のうち26館で業者が決まったことになる。【東久保逸夫】

5782OS5:2023/12/02(土) 08:07:52
https://mainichi.jp/articles/20231129/k00/00m/040/280000c?inb=ys
万博海外パビリオン未着工、各国の決断は鈍く おぼつかない「中身」

毎日新聞 2023/11/30 05:00(最終更新 11/30 10:41)
 2025年大阪・関西万博(4月13日〜10月13日)は30日で開幕まで500日となり、この日、入場券の前売りが始まる。会期中の目標入場者数は約2820万人。日本国際博覧会協会(万博協会)は2300万枚を準備し、約6割の1400万枚を前売りで見込む。開幕までに一定の収入を確保することで、安定運営につなげたい考えだ。一方、入場日時やパビリオンの予約は24年秋以降しかできず、海外パビリオンは未着工と肝心の「中身」もおぼつかない。

 「中身の魅力は非常に重要で、入場料に十分見合った万博を実現させたい」。大阪府の吉村洋文知事は24日、報道陣にそう熱意を語った。しかし、肝心の中身はどうなのか。

5783OS5:2023/12/02(土) 08:08:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/306c9553d1a7f7b493412ba94f3cdbd24515dad2
「並ばない万博」へ完全予約制、混雑回避も仕組み複雑…来場日時・パビリオンで複数回
12/1(金) 17:11配信


読売新聞オンライン
超早割1日券で、開幕日に行きたい場合.jpg

 2025年大阪・関西万博では、「並ばない万博」の実現に向け、来場の完全予約制が導入される。混雑を回避できるメリットがある一方、複雑な仕組みの周知が課題になる。

【画像】パビリオンの事前予約の流れ

 万博会場は大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)。主な移動手段は大阪メトロ中央線とシャトルバスで、輸送力に限りがあるため、異例の来場予約制を導入することにした。

 前売り入場券は、会期中1回入場できる「1日券」の場合、来年10月6日までに購入すれば「超早割」として開幕後に買うより1500円割安な大人6000円となる。30日から専用サイトで購入できるようになったが、来場日時などの予約は早くても10か月後になる。

 「超早割」は、来年9月25日〜10月6日に優先的に来場日時とパビリオン予約(1館)の申し込みがセットでできる。予約の対象になるパビリオンは今後、公表される。

 ただし、枠が埋まれば抽選になり、外れた場合は、他の券種と同じく希望日の半年前から来場日時を予約する。先着順で人数制限があるため、定員に達すれば予約できない。予約のない場合、入場できない事態も想定される。

 パビリオンの入館予約はさらに3回申し込めるが、受付時期が異なる。

 1回目が来場日の3か月前から受け付け、抽選結果は2か月前に発表。2回目は1か月前から受け付け、抽選結果は7日前に発表する。さらに来場3日前〜前日に空きがあれば、追加で1館を先着順で予約できる。

 他の券種のパビリオンの予約は3回までで、受付時期は同じ3か月前からとなる。

5784OS5:2023/12/02(土) 08:09:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/e764b134a8f32a26f4426ea24a35048b2b27183a
「かわいい!」「だらけてる?」 市役所前で巨大ミャクミャク寝そべる 大阪・関西万博の機運盛り上げに期待
12/1(金) 12:47配信
ABCテレビ

 大阪・関西万博の開幕まで500日という節目を記念し、寝そべって手を振る巨大なミャクミャク像が大阪市役所前に登場しました。

(記者リポート)「大阪市役所の真正面、1番目立つ場所に、巨大なミャクミャク像が設置されようとしています」

 夜の市役所へと運ばれてきたのは、高さ2.5メートル、幅4メートルの巨大なミャクミャク像です。

 重さは1トンを超え、寝そべって手を振り、笑顔でポーズをとっています。

 大阪府・市は万博の機運を盛り上げるため、写真撮影などの観光スポットになることを期待しているといいます。

(北海道から来た女性2人)「かわいい。何かだらけてるような気もしますけど」

(市内居住の男性)「くつろいでいるような感じ。おなかもぽっこり出ていて、かわいい」

 ミャクミャクが寝そべっている姿を見られるのはここだけだといい、再来年の万博閉幕まで設置される予定です。

5785OS5:2023/12/02(土) 14:12:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/babb528802e8f3bb94538dd31639c665adc525be
1250億円が2350億円と1・9倍に、膨らみ続ける万博の会場建設費…円安など逆風「想定外だった」「管理甘かった」
11/29(水) 13:41配信
読売新聞オンライン
[検証・万博の現在地 開幕まで500日]<2>
 10月20日、日本国際博覧会協会(万博協会)事務総長の石毛博行(72)は、会場建設費が1850億円から最大2350億円に増える見通しを公表した。直後に大阪市内で開いた記者会見で、2回目となる増額の責任を問われた石毛は「責任というのは何をもっておっしゃるのか……」と苦笑いを浮かべた。

【写真】上空から見た万博会場の夢洲。参加国が建設するパビリオンはまだ1件も着工されていない

報告しても協会は「黙ったまま」
会場建設費の増額について報道陣の質問に答える万博協会の石毛事務総長(10月20日、大阪市中央区で)

 増額は今月2日、政府が容認したことで正式に決まった。

 今回、万博協会が最大で500億円も上振れする根拠に挙げた建設資材や労務費の高騰は2年前から続く。その影響は協会が発注する建設工事にも及び、昨秋以降は不成立が相次いだ入札の予定価格の引き上げを余儀なくされた。

(写真:読売新聞)

 当時について、万博協会のある副会長は「工事費の上昇を懸念して万博協会に逐一状況の報告を求めたが黙ったままだった」と証言する。

 周囲の懸念をよそに、石毛は今年8月まで「1850億円の枠内に収める」と言い続けた。一転して増額を打ち出したのは約2か月後。ロシアのウクライナ侵略や急激な円安を念頭に「想定外でやむを得なかった」と弁解した。

 これに対し、大阪市とともに会場建設費の3分の1を負担する大阪府の知事、吉村洋文(48)は「管理が甘かった」と謝罪した。3年前、1回目の増額を容認した時に府議会で「今回が最後」と説明したことも自分を追い込む形になった。

 会場整備の進展を把握できていなかった反省から、吉村は新たな対策も打ち出した。自身が副会長を務める万博協会に対し、理事会の開催ごとに建設工事の執行状況の公開を求め、実行を確約させた。

 だが、石毛も吉村も、万博協会で重要事項を決める理事会のメンバーだ。当事者意識が希薄で、対応は後手に回った。結果的に、前売り入場券の販売が始まる直前に増額が決まり、機運醸成にも水を差した。

 過去の万博を振り返ると、2005年の愛知万博の会場建設費も計画時の1350億円から最終的に1464億円に膨らんだ。当時も国と開催自治体、経済界・民間で3分の1ずつ負担する仕組みだったが、追加の国民負担は生じなかった。約110億円の増額分はすべて民間で賄ったからだ。

 その大半は、企業が無償で建てた会場施設を含む「現物寄付」だった。当時の万博協会の事務総長を務めた中村利雄(77)は「何度も企業を回り、協力をお願いした」と語る。

薄い根拠「愛知万博下回らないと」
 そもそも、大阪・関西万博を誘致する時点で試算された会場建設費の根拠が薄かったとの見方がある。

 大阪府は16年10月、1200億〜1300億円とする試算の原案を公表した。政府もこれを追認し、17年9月に博覧会国際事務局(BIE)に提出した提案書には1250億円と盛り込んだ。金額は05年愛知万博の建築コストなどを参考に算出したという。

 しかし、当時の試算に関わった府市の関係者は「愛知万博の会場建設費を下回らないと国が認めてくれない恐れがあった」とし、1350億円を下回るのが前提だったと明かす。

 読売新聞社が今月17〜19日に実施した全国世論調査で、会場建設費が当初予定の1・9倍に増える見通しになったことについて、「納得できない」との回答が69%に上った。宇都宮大の中村祐司教授(行政学)は「『一度走り出したら止めるわけにはいかない』という政府や府・市の姿勢が、国民の認識とずれている。右肩上がりの時代ではなく、絞ることも必要だ」と指摘する。

国交相が初視察「初めて聞いた要望」
 増額が正式に決まった2日の翌日。大阪・関西万博の会場となる人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)を初めて視察した国土交通相の斉藤鉄夫(71)は、工事に携わるゼネコンの担当者らと向き合っていた。

 「上下水道などインフラ整備を急いでほしい」「3か所しかない敷地への出入り口を増やしてほしい」

 施工環境の改善を訴える声に、斉藤は「初めて聞いた要望もある。対応に全力を挙げる」と強調した。

 海外パビリオンの建設が遅れる中、来春には建設業の残業が規制される。工事の集中が予想され、環境整備のコストが膨らむ恐れもある。国民の思いとは裏腹に、3回目の増額への不安が消えることはない。(敬称略)

5786OS5:2023/12/02(土) 14:12:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/18730d00742b460be693fd699ea26c8d5df85976万博の目玉「空飛ぶクルマ」正念場、機体開発や離着陸場の整備に遅れ…客乗せず「デモ飛行」どまり事業者も
11/30(木) 11:00配信


134
コメント134件


読売新聞オンライン
[検証・万博の現在地 開幕まで500日]<3>
「ジャパンモビリティショー」に登場した「空飛ぶクルマ」。手前の機体を開発したスカイドライブ、奥で機体を披露した米ジョビー・アビエーションはいずれも大阪・関西万博での運航を目指す(10月、東京都で)

 10月下旬、東京都内で開かれた「ジャパンモビリティショー」。過去最多の475社・団体が参加した会場で注目を集めたのが、ドローンにも似た斬新なデザインの「空飛ぶクルマ」だった。開発を手がける新興企業のスカイドライブ(愛知県)は、2020年8月に有人飛行試験を実施した機体を出展。操縦席に座った千葉県市川市の小学4年、宮下雄吏(10)は「これを見たくてショーに来た。将来、空を飛ぶのが楽しみ」とうれしそうだった。

【動画】空飛ぶクルマ、沖縄の離島間往復2キロの飛行に成功

 空飛ぶクルマは、100年に1度の移動革命につながると言われる。タクシー並みの料金で日常的に利用し、通勤や買い物、旅行にかかる時間を大幅に短縮できる可能性を秘める。電池とモーターでプロペラを駆動させ、垂直にも水平にも移動できるのが特徴だ。ヘリコプターより静かで小さく、公園やコンビニエンスストア、鉄道の駅前など離着陸できる場所も格段に増える。将来は操縦士なしでの自律飛行も視野に入る。

 25年大阪・関西万博では、この次世代モビリティー(移動体)の旅客運航を目玉に位置づける。

(写真:読売新聞)

 1時間に20回程度の離着陸を目標にする――。22年3月、経済産業省や国土交通省、航空会社などでつくる官民協議会がまとめた資料で、万博会場周辺を空飛ぶクルマが客を乗せて行き交う姿を示した。

内陸部のポート、除外計画
 ところが、シナリオは狂い始めている。

 万博で空飛ぶクルマの運航事業者の一つに選ばれた丸紅は今年5月、万博では客を乗せない「デモ飛行」にとどめることを決めた。コンビを組む英バーティカル・エアロスペースの機体の開発が当初想定したレベルに達しないと判断したという。その後も、英国内で同社の機体が無人飛行試験中に墜落事故を起こした。先行きには不透明感が漂う。

 客が乗り降りする離着陸場(ポート)の整備も思うように進んでいない。

 関係者によると、万博協会が大阪府と兵庫県で候補地とする計5か所のポートのうち、大阪城公園の東側にある森之宮(大阪市城東区)地区を外す可能性が浮上している。海に面した他の4か所と違って、ここだけ内陸部にあるためだ。運航ルートの検討に関わる有識者の一人は「都心上空を飛ぶことに対する社会の不安を取り除くのは難しい」と打ち明ける。
「最先端技術」披露の場
 振り返ると、1970年の大阪万博では「ワイヤレステレホン」など当時最先端の技術が披露された。2005年の愛知万博で紹介した「世界最速」の「超電導リニア」は現在、品川―名古屋の開業に向けて工事が進む。いずれも、日本社会の発展を支える基盤となるものだ。

 今回の万博でも、空飛ぶクルマに同じ役割を期待する声は大きい。

 政府は、機体ごとに性能や部品の安全性についてお墨付きを与える「耐空証明」を取得すれば、旅客運航は可能との認識を示す。機体の安全性や飛行ルート、操縦者の資格取得など新たな基準も、23年度末までの策定を急ぐ。

 空飛ぶクルマを巡っては、世界中で機体の開発競争が繰り広げられ、24年パリ五輪でも旅客運航が予定されている。いかに市民生活の一部に取り入れられるかがカギになる。三菱総合研究所の大木孝・主席研究員は「万博で輸送実績を示せなければ、せっかくの普及の機会を逃すことになる」と危惧する。

 現在、3人乗りの機体を開発中のスカイドライブ最高経営責任者(CEO)、福沢知浩(36)は「大阪・関西万博は、複数の会社が一堂に会して飛ぶ世界で初めての場になる」と語る。空飛ぶクルマは万博で名実ともに離陸することができるのか。これから正念場を迎える。

5787OS5:2023/12/02(土) 14:13:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e859f9e77fed5014191158d627ca8e5e3599211
「注目されても悪いニュースばかり」入場券前売り開始でも盛り上がらぬ機運…見所打ち出せず、経済界もいらだち
12/1(金) 11:00配信
読売新聞オンライン
[検証・万博の現在地 開幕まで500日]<4>
首都圏初の公式ストアのオープン式典。公式キャラクターのミャクミャクが登場してPRした(22日、東京都千代田区で)=帖地洸平撮影

 22日、東京・丸の内のビルの一角に首都圏初となる2025年大阪・関西万博の公式ストアがオープンした。式典には日本国際博覧会協会(万博協会)のトップを務める経団連会長の十倉雅和(73)らが出席し、在京テレビ局のカメラが勢ぞろいしたが、関係者の口ぶりはさえなかった。「確かに万博には注目が集まり始めたけれどね……」

【動画】万博まで500日…3500枚の写真で3Dモデル作成

 問題は「注目」の中身だ。

 開幕500日前となる今月30日からの入場券前売り開始に合わせ、協会は10月から3か月をPR重点期間と位置付けてきた。公式ストアもその一環だが、この間、関心を集めたのは海外パビリオンの準備の遅れ、建設費の増大といった話題ばかり。協会幹部は「大事な時期に悪いニュースが重なった」とこぼす。

 もっとも、水を差されたと嘆くほど、機運が盛り上がっていたわけでもない。

 三菱総合研究所の調査では、万博に「関心がある」と答えた人は今年4月時点で31・5%。2年前から2ポイントしか上がっていない。「X」(旧ツイッター)の協会公式アカウントのフォロワーは6万7000人と、大阪府の広報アカウントより1万人以上少ない。

 重点期間のPRも公式キャラクター「ミャクミャク」が踊ったり、ロゴをあしらった電車を走らせたりといった内容が中心で、同研究所万博推進室長の今村治世(37)は「『今回の見所はこれ』と打ち出せていない。だから、関心が高まらない」と厳しい見方を示す。

「出し惜しみではなく、内容詰まっていない」
 「中身が分からない」との批判に対し、協会の言い分はこうだ。

 五輪のようなスポーツイベントと異なり、「万博の華」であるパビリオンの建設主体は海外諸国や各企業で、進捗(しんちょく)状況も異なる。協会主導で整備するテーマ館も8人のプロデューサーが、それぞれに準備を進める。「出し惜しみではなく、まだ内容が詰まっていない。足並みをそろえて盛り上げたいのだが」と、協会広報・プロモーション局長の小林浩史(50)は話す。

 この状況で、入場券発売に踏み切らざるをえないジレンマも強調する。

 万博の入場者数の底上げには、団体を取り込む必要がある。その一つが修学旅行で、各校が行き先を決めるのは1年半から2年前。開幕500日前の発売は、これをにらむとぎりぎりのスケジュールなのだと。

 1970年大阪万博でも「月の石」の展示が正式に決まったのは開幕の約120日前だった。2005年愛知万博の「マンモスの標本」も約430日前。協会幹部の一人は、これを引き合いに「様子見の人がいるのは仕方がない。今の段階では『目玉』も必須ではない。徐々に決まるんじゃないか」と、肩をすくめる。

来場者2820万人、高いハードル
(写真:読売新聞)

 経済界は、協会の姿勢にいらだちを募らせている。

 入場券の販売目標は2300万枚。協会は、うち1400万枚を前売りでさばく予定で、経済団体主導で企業に計700万枚の購入を求めている。

 前売り入場券は1枚6000円(超早期割、1日券)。既に1社15万〜20万枚の割り当てを受けた企業もある。東京ディズニーランド(7900円〜、変動制)と比べてもさほど安くもなく、日本商工会議所会頭の小林健(74)は16日の記者会見で「具体的に何をやるのか。絵を見せてほしい」と苦言を呈した。

(写真:読売新聞)

 入場券の売れ行きは、万博の成否にも直結する。半年間の運営経費は現在の計画で約800億円。この大半を入場料収入でまかなうからだ。

 協会は国内での過去の博覧会の実績を基に、来場者を2820万人と見込むが、2000年代の5回の万博でこの数字を超えたのは10年の上海万博しかない。

 00年の独・ハノーバー万博は来場者が約1810万人と、見込みの半分以下にとどまり約1200億円の赤字が発生。政府と地元自治体が閉幕後に負担した。

 今回の万博で目標に達しなかった場合について、協会は「仮定の話には答えられない」との立場だが、公費負担が膨らむのは確実だ。

 誘致決定から5年。高揚感を生み出せぬまま、時間ばかりが経過している。(敬称略)

5788OS5:2023/12/02(土) 14:14:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/f55f5bcfcc51d698faadd45b7f39ab9758884ee4
1日最大22万人来場、でも最寄り駅は地下鉄一駅のみ…頼みのシャトルバスは運転手100人以上足りず
12/2(土) 11:00配信

読売新聞オンライン
[検証・万博の現在地 開幕まで500日]<5>
大阪メトロなんば駅に設置された顔認証の改札機(24日、大阪市中央区で)=大塚直樹撮影

 大阪メトロ御堂筋線なんば駅に23日、顔認証で運賃を決済し、手ぶらで通過できるウォークスルー型の改札機が登場した。2025年大阪・関西万博の開幕時、会場の最寄りの新駅・夢洲(ゆめしま)と大阪市中心部を結ぶ中央線など全駅で利用できる。今後、スマートフォンのアプリなどで顔を登録する想定だ。

【動画】「ミャクミャク」のラッピング列車公開

 大阪メトロの担当者は「会場に向かう人が乗車券を出す手間が省け、時間短縮につながる」と請け合う。

 1日最大22万7000人が訪れるとされる会場への公共交通機関でのアクセスは2ルートに限られる。うち55%の12万4000人が利用する中央線は、夢洲につながる唯一の鉄道路線だ。

 大阪メトロは、全駅に可動式ホーム柵の設置を進め、ホームとの段差の少ない新型車両を導入するなど運行トラブル防止に腐心する。

 沿線に官公庁や大手企業が多い中央線は、通勤利用が多く、1日あたりの平均輸送人数は約29万人(2022年度)にのぼる。

 大阪メトロは、1時間の最大運行本数を16本から24本に増やすものの、ピーク時の混雑率は140%程度と予測される。日本国際博覧会協会(万博協会)は、平均混雑率を120%程度に緩和するため、沿線の企業や住民に時差出勤や在宅勤務を呼びかける方針だ。

 中央線本町駅近くの会社で働く男性(54)は「長期間、在宅勤務するわけにはいかず、メリハリをつけてほしい」と話す。

業績悪化に2024問題、人手不足が加速
(写真:読売新聞)

 地下鉄以外の主要ルートが、JR線で最寄りの桜島駅と会場を結ぶシャトルバス。運転手が100人以上足りず、全国のバス会社から募る事態となっている。主要10駅や空港と会場を結ぶ路線で1日最大3万5000人(全体の15%)を運び、うち45%を桜島駅の路線で担う。

 「バス業界の事業環境がここまで急激に悪化することは想像していなかった」。万博協会交通部長の淡中泰雄(52)は打ち明ける。

 バス会社は、コロナ禍での利用者減や原油高で業績が悪化。人材確保のための賃上げなどに対応する余裕がない上、労働時間の上限規制が強化される「2024年問題」も重なり、運転手不足が加速している。

 桜島駅には70台のバスを用意し、1日1万6000人を会場に運ぶ予定だが、運転手を確保できないと大幅な減便を強いられる。

 淡中が強く懸念するのが、バスのピストン輸送が機能せず、大阪駅方面などから桜島駅に到着した人が滞留する事態だ。JR桜島線の電車(8両)は定員約1200人。バスの定員は1台約60人と想定され、一定数がスムーズに電車からバスへ乗り継げない事態が考えられる。

 桜島駅は、乗り降りする人が同じホームを使う構造で、出口が1か所しかない。JR西日本は期間中、混雑回避のため、改札機を増設して安全性を高める方針だ。

 2005年の愛知万博では、1時間あたりの乗車人員に3・6倍の差があった地下鉄(6両)とリニアモーターカー(3両)の乗換駅で1日最大6000人以上が滞留し、2時間待ちの大混雑となったという。

 鉄道関係者からは、事態が悪化すると、桜島駅で人を降ろせなくなり、桜島線と接続する大阪環状線のダイヤが乱れると危惧する声が出ている。

 淡中は「バスの運転手を確保し、不測の事態を招かないように綿密な輸送計画を練り上げたい」と語る。

ハードの限界、アイデアと工夫で
 万博協会は、交通アクセスの脆弱(ぜいじゃく)性を補うため、新大阪駅など主要駅から、どのルートを選んでも運賃が同水準になるように調整している。安いルートに来場客が偏るのを防ぐためだ。

 JR桜島線の夢洲への延伸も検討されているが、JR西は、概算で約1700億円の事業費を自社だけでは賄えないとして慎重な姿勢を崩していない。

 万博来場者輸送対策協議会の議長を務める大阪公立大教授の内田敬(交通計画)は「今の社会情勢を踏まえれば、大規模な開発で無理に公的資金を投入しても将来に負担を残すことになりかねない。ハードの限界をアイデアと工夫で乗り越える」としている。(敬称略、おわり)

(この連載は、万博取材班が担当しました)

5789OS5:2023/12/03(日) 18:40:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/d115a9e9ce91f7908eeb83eadf8e2c957e3246f1
「行列やばすぎ」原爆資料館、サミット効果で30、40分待ち頻繁に「新幹線に間に合わん」 相次ぐ苦情に広島市は危機感
12/3(日) 10:20配信
中国新聞デジタル
国内外の観光客が入館待ちの列をつくる原爆資料館

 原爆資料館(広島市中区)で入館待ちの行列が慢性化している。観光シーズン終盤の11月は土日だけでなく平日でも30、40分待ちが頻繁に生じた。並んだ人からは「待たせすぎ」「諦めた」との苦情も相次ぐ。市は「かなり行列ができていることに危機感がある」とし、本年度中にもスムーズに入館できるよう対策するとしている。

 同館は、2時間待ちになったお盆などを除き、日々の待ち時間のデータを取っていない。交流サイト(SNS)や旅行口コミサイトには「行列がやばすぎて新幹線に間に合わんので断念」といった声が並ぶ。同館にも苦情が毎日のように届くという。

 特に今年は、5月に先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれ、新型コロナウイルス感染症が5類に移行。その影響もあり、インバウンド(訪日客)や修学旅行生が急激に増えた。

 入館者数は4月は16万2802人だったが、10月は23万7858人と増加。4〜10月の入館者数は、前年同期比で66万3476人増の127万985人になった。

 ただ、同館は館内見学の事前予約を受け付けていない。修学旅行生や団体客も代表者が列に並び、順番が来たらまとまって入場してもらう仕組みだ。チケット販売も窓口の対面販売しかない。

 外国人の団体客を連れたツアーガイドの女性(75)は「最近の広島ツアーは待ち時間も踏まえスケジュールを組まないといけない。もっと効率的な運営ができないのか」と不満を口にする。

 広島市平和推進課の西田満・被爆体験継承担当課長は「行列が少しでも減るように、できることから取り組む」としている。

中国新聞社

5790OS5:2023/12/03(日) 18:41:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4e34ec7067031979dcffbfab981076675459cc9
美瑛、富士山… オーバーツーリズムに悩む自治体 満足度低下を懸念
12/3(日) 11:00配信

産経新聞
富士山5合目から山頂を目指す登山者たち。脇には「弾丸登山」をしないように呼びかける看板も=9月2日、山梨県富士吉田市(平尾孝撮影)

訪日外国人客数の回復や新型コロナウイルス感染症の5類移行で観光需要が急速に戻る中、一部の地域では過度の混雑やマナー違反といった「オーバーツーリズム(観光公害)」への懸念が改めて強まっている。観光客の満足度低下を招きかねず、政府も10月に緊急対策を公表した。「丘のまち」として人気の北海道美瑛町や、多くの登山者が訪れる富士山を擁する山梨県も対策に追われている。

■北海道・美瑛

丘陵地帯に広がる田園風景が魅力の美瑛町。水面が青く見える「白金青い池」や、昭和40年代後半のCMに登場した「ケンとメリーの木」など、有名な観光スポットがいくつもある。人口9400人余りのこの町に、コロナ禍前のピーク時には年間約242万人(令和元年度)が押し寄せた。

一方、混雑やマナー違反で地元住民の生活は脅かされている。北海道ではマイカーやレンタカーなど車移動が多いとされ、これにバスツアーが加わると「(観光スポットの周辺で)大渋滞を起こすことがたびたびある」と町商工観光交流課の高島和浩課長は話す。

これらの車両が生活道路や農道に路上駐車し、住民の車や農機の通行が妨げられる事態が起きている。風景の写真を撮ろうとする観光客の農地への無断立ち入りも問題になっている。

すでに町は対策に乗り出している。4月には、オーバーツーリズムの抑止を目的とした「持続可能な観光目的地実現条例」を施行。景観や生活環境を阻害する行為や私有地への無断立ち入りを禁じ、そうした行為が認められるときに町長は期間を定めて立ち入り制限区域を指定できるとした。

道の駅の駐車場拡張や、デジタルツールの活用も進めている。町内の観光スポット4カ所に人工知能(AI)カメラを設置し、混雑情報を分析。データは、道の駅や観光案内所にあるデジタルサイネージ(電子看板)で発信し、観光客の混雑回避に役立ててもらう。

町を潤す観光の振興と、住民の生活の質の確保をどう両立させるか。高島課長は「町の基幹産業は農業と観光。地域の産業がバランスよく成り立つよう(オーバーツーリズム対策に)取り組みたい」と強調する。

5791OS5:2023/12/03(日) 18:41:59

■富士山

世界文化遺産に登録されてから今年で10年の節目を迎えた富士山。日本を代表する観光名所だが、コロナ禍以前から山頂付近の混雑や、山小屋に宿泊せずに夜通しで山頂を目指す「弾丸登山」、登山道での仮眠など、来訪者の集中がもたらす問題に悩まされてきた。

今年の夏山シーズンは、コロナ禍の一服で登山者が急増。主な登山ルートの一つ、山梨県側の吉田ルートは7月の週末、混雑に見舞われ、3連休の中日となった同16日には山小屋の収容能力の2倍となる約4000人が押し寄せた。弾丸登山を試みる人の中には、寒さをしのごうとして山小屋の施設に無断で立ち入るなどのマナー違反が散見された。

山梨県は8月、初めての取り組みとして、登山道が過度に混雑して登山者の転倒や落石といった危険性がある場合、県警に要請し、登山者の進行を規制すると発表。期間は同11日から9月10日までで、「1日の登山者4000人が規制要請の目安」(県世界遺産富士山課の笠井利昭課長)としていた。実際に規制が発動されることはなかったが、山小屋の関係者からは「不幸中の幸い。いつ事故が起きてもおかしくない状況が続いていた」との懸念も聞かれた。県は地元の富士吉田市などと協議し、来シーズンからの登山者の規制について条例化を検討している。

長い目で見たオーバーツーリズム対策として長崎幸太郎知事が掲げるのが、選挙公約でもある「富士山登山鉄道構想」だ。麓と5合目を結ぶ有料道路「富士スバルライン」上に次世代型路面電車(LRT)を敷設し、車からの転換を図り、来訪者数を一定水準に抑える効果があるとしている。

ただ、実現には建設費用の負担や技術的課題などを解決する必要がある。地元の富士吉田市も構想には反対で、着地点はみえない。

10月の訪日客数は、単月で初めてコロナ禍前の水準を超えた。外国人が日本で旅行するときに商品やサービスの割安感が強まる円安の後押しもあり、訪日客数は今後も増加基調が見込まれる。半面、過度の混雑などで観光客の満足度が低下すれば、観光地としてのイメージが悪化し、中長期での集客力に響いてくる。

オーバーツーリズムに関する著書がある日本総合研究所の高坂晶子主任研究員は「オーバーツーリズムには『これをすれば全面解決できる』という特効薬のような対策はない」と指摘。「各地域が先行事例を参照しながら、起きそうな問題を想定した上で、気持ちよく観光をしてもらえるような工夫を凝らし、先手を打って対応していくことが大事になる」と話している。(坂本隆浩、平尾孝)

5792OS5:2023/12/06(水) 09:03:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/421eb4f0dde4a2da58be2a371b93d4daa78983a6
円安で「料金2倍以上」…冷え込む海外旅行、年末年始もコロナ禍前の7割どまり
12/6(水) 7:30配信
読売新聞オンライン
旅行客でにぎわう国際線チェックインカウンター。外国人観光客の姿が目立つ(4日、羽田空港で)

 コロナ禍で落ち込んだ日本人の海外旅行が回復していない。JTBが5日発表した年末年始(12月23日〜来年1月3日)の旅行動向見通しでは、海外への旅行者数はコロナ禍前の2019年度の7割程度にとどまる。各国の観光団体は、日本人観光客を呼び戻そうとPRを強化している。(鈴木瑠偉)

パスポート手放す
(写真:読売新聞)

 12月4日、羽田空港にある国際線のチェックインカウンターには外国人の姿が目立っていた。「早朝や深夜など、帰国する訪日客が多い時間帯ばかりが混雑している」(空港関係者)状況だという。

 日本政府観光局によると、23年1〜10月の出国日本人数は764万人。前年同期に比べると3・9倍に増えたが、コロナ禍前の19年同期比では54・3%も減った。急回復している訪日外国人客の勢いとは対象的だ。JTBの推計では、この年末年始の海外旅行者数は58万人で前年度の2・6倍となるが、19年度比では30%減だ。1人当たりの費用(22万2000円)も前年度比7・9%減の見込みだ。

 海外旅行の回復遅れは、円安が要因だ。1ドル=110円前後で推移していた19年から、円は40円程度も下落した。日本人にとって、円安は海外での買い物や食事が割高になる。「(旅費は)行き先によってはコロナ禍前の2倍以上」(JTB山北栄二郎社長)にもなり、需要回復を妨げている。

 パスポートの保有率も低下している。外務省の旅券統計などによると、日本人の保有率はコロナ禍前は25%程度で推移していたが、22年には17%に低下した。海外への修学旅行など、集団で新規に取得する機会が減ったほか、コロナ禍中にパスポートの期限が切れた後、再取得しないケースがあるとみられる。

訪米4位→13位
 海外各国にとっても、日本人観光客の回復は重要だ。

 ハワイなどの観光地を抱える米国。19年の国別訪米旅行者数を見ると、日本は、カナダ、メキシコ、英国に次ぐ4位(約375万人)だった。22年(約60万人)は、インド(約125万人)や韓国(約92万人)に抜かれ13位に後退。今年1〜10月も121万人にとどまる。

 長期滞在が多い日本人の訪米客は消費額も大きい。米国の観光業界は日本市場の「再開拓」を急ぐ。日米両政府は11月末、日米間の相互交流を加速させる署名を交わした。米観光団体「ブランドUSA」渉外部門のアーロン・ウォディン・シュワルツ氏は「野球などの共通文化を持つ日本には訪米したい人も多いはず。26年までに訪米数はコロナ禍前まで戻る」とし、来年からPRを強化する方針だ。

アジアが上位
(写真:読売新聞)

 エイチ・アイ・エスがまとめた年末年始の海外旅行予約状況では、ソウル、台北など「割安感」のあるアジア諸国や、格安航空会社(LCC)が就航する豪州・ケアンズが上位に並んだ。コロナ禍前に不動の1位だったホノルルは3位。エイチ・アイ・エスの担当者は「旅費を抑えたい人が増えている」と分析する。

 アジア諸国や豪州も攻勢に出る。ケアンズの観光局は9月、SNSを通じて往復航空券などが抽選でもらえるキャンペーンを実施した。ベトナム航空も今年、日本とベトナムの外交関係樹立50周年にあわせて、割引策を打ち出している。

 日本で東南アジア諸国の旅行情報をPRしている日本アセアンセンターの担当者は「どの国も日本人観光客を回復させようとしている。競争は激しい」と話す。

国内 コロナ前並み
 JTBが5日発表した年末年始(12月23日〜来年1月3日)の旅行動向見通しは、国内旅行者数は前年度比3.7%増の2800万人で、2019年度の95.7%の水準まで回復すると推計した。1人あたり費用は前年度比10.8%増の4万1000円で、過去最高になる見通し。物価高騰やサービス業の人手不足を背景に、旅行単価が上昇しているためだという。

5793OS5:2023/12/08(金) 11:54:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa6709374649bf8c1dbe1c162f30b07e4eb93da4
インスタ映えする観光地 「地元が潤う・潤わない」の決定的違い
12/8(金) 11:25配信
毎日新聞
夕暮れ時の写真を収めようと、JR下灘駅に集まる観光客=愛媛県伊予市で2023年9月23日午後5時26分、松本晃撮影

 写真共有アプリ「インスタグラム」で撮影して見栄えのする「インスタ映え」が、2017年に流行語大賞に選ばれて以降、観光のPRに活用するのは当たり前になった。だが、必ずしも地域活性化に効果を上げているとは限らない現実もある。何が明暗を分けているのか。


 ◇「一番海に近い駅」苦戦

 9月下旬の夕暮れ時。「日本で一番海に近い駅」と呼ばれるJR下灘駅(愛媛県伊予市)のホームには、眼前に広がる伊予灘と夕日を写真に収めようと、詰めかけた人たちが一斉にスマートフォンのカメラを構えていた。駅前の駐車場には車が並び、近くには観光バスも乗り付けていた。

 駅前には16年にオープンしたという仮設のコーヒースタンド「下灘珈琲」があるが、周辺には他に飲食店やコンビニエンスストアはない。約5キロ離れた道の駅「ふたみ」は、17年以降、新型コロナウイルス禍などもあって来客数が伸びていない。伊予市の担当者は「調査がなく経済効果は不明だが、もっと周遊して帰ってほしい」と声がさえなかった。絶景そのものを観光資源として生かし、収益化するのは簡単ではないことを物語っていた。

 ◇跳ねる「ウユニ塩湖」

 一方、同じ四国でも、一定の成功を収めているのが父母(ちちぶ)ケ浜(香川県三豊市)だ。鏡のように水面に風景が映る南米ボリビアの観光名所になぞらえ「日本のウユニ塩湖」と呼ばれている。22年の年間観光客数は約51万人で、観光消費額は約52億円に上る。特に観光客数は、16年比で約100倍と飛躍的に伸びた。

 躍進の後押しをしたのが、全国各地で地域プロデュースや企業ブランディングなどを手掛ける古田秘馬(ひま)さんらだ。古田さんは16年、講演で三豊市を訪れた。この時、地域を盛り上げたいという思いを持った若者と出会ったのを機に、翌17年から本格的に街づくりに関わるようになった。18年10月には父母ケ浜に、讃岐うどんの歴史と文化を学ぶ体験型宿泊施設「UDON HOUSE(うどんハウス)」が誕生。自宅で手打ちうどんを作れる「さぬきうどん英才教育キット」などの販売事業も行っており、好評を博している。

 21年1月には、地元スーパーやバス会社など11社が共同出資し、浦島太郎の伝説が残る丸山島を望む瀬戸内海沿いに宿泊施設「URASHIMA VILLAGE(ウラシマビレッジ)」ができた。レストランを併設しておらず、宿泊客は地元の飲食店を利用するか、地元スーパーなどで調達した食材で自ら調理する。シェフの人件費など固定費がかかるレストランを置かずに、地元経済が潤う合理的なスタイルだ。

 ◇成功は舞い降りてこない

 いずれの取り組みも、国や自治体の補助金は利用していない。これらの動きに触発され、地元住民によるカフェなどの新規出店も相次いだ。古田さんは、民間での自発的な挑戦にこだわったことが成功のカギだと分析する。「プロジェクトの多くは、地元の人が中心になっている。地方は(外から)誰かが舞い降りてきて何か仕掛けてくれるのを期待しがちだが、三豊の場合は本気で動こうとしていた人がいたことが大きかった」と話す。【松本晃】

 ◇古田秘馬(ふるた・ひま)

 東京都生まれ、慶応大中退。地域プロデュースなどを手掛け、都市と地域、日本と海外をつなぐ仕組みづくりを行う。再生可能エネルギー事業などに取り組む「自然電力株式会社」の顧問や、医療法人の理事なども兼任。地域における共助の社会システムデザインを専門とする。

5794OS5:2023/12/08(金) 16:36:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed68d769d731904ba1a9e5d065d6557742136704
【円安でトホホ】年末年始に海外旅行を諦めた人たちの苦渋の決断 「行けても滞在費が心配」「“安いアジア”も昔の話」
12/8(金) 16:15配信


8
コメント8件


マネーポストWEB
海外旅行へのハードルが上がっている

 コロナが5類に移行して半年あまり、海外も旅行先の選択肢に入ってきた。しかし今年は円安と物価高のダブルパンチなどで、年末年始の長期休暇を前にしても「旅行熱がいまいち盛り上がらない」という人たちも少なくないようだ。

【写真】ハワイ名物のポキ丼 円安物価高の影響で価格が約3000円だったという声も

 エクスペディア・ジャパンの「年末年始の旅行に関する意識調査」(11月29日発表)によると、「年末年始に旅行する予定がある」と回答したのは45%で、「予定がない」が55%という結果に。また「費用を考慮せず旅行できるとしたら、旅行したいか」という問いについては、「したい」と答えた人が83%にのぼりながらも、「海外旅行がしたい」15%、「海外・国内旅行がしたい」14%に対し、「国内旅行がしたい」54%と、海外旅行は少数派。旅行するか否かの判断や旅行先の選択で、円安が「影響した」と回答した人は35%と、3人に1人を占めた。

 国内旅行を希望する人が多い中、当初は海外旅行を予定していたが国内に変更した人たちもいる。海外旅行を断念するまでの葛藤と円安だけではない決断理由に迫った。

ポキ丼3000円に「心が折れた」
 メーカー勤務の40代男性・Aさんは、2人の子供たちと家族でハワイに行く計画を立てていたが、現地での食費を知ってたじろいだ。

「今年ハワイへ旅行した友人の話によると、ハワイ名物のポキ丼が約3000円で、全体的に物価は日本の3倍という体感とのこと。

 仮にLCC(格安航空会社)で安く航空券をゲットできたとしても、現地で過ごすお金が嵩みそうなのが心配でした。ハワイは日本人観光客が減少し、アメリカ入国審査を日本国内で手続きできるように簡素化する話が出ていますが、手続きの問題ではありません」

 Aさんは「無理して行く必要もない」と判断。家族には「今年は国内に目を向ける」と宣言した。

「仮に行ったとして、いちいち“これは高いな……”などと思いながら旅行をするぐらいなら、いっそ行かないほうが精神衛生上いいと思いました。今年はどこかに出かけるとしても国内で、ハウステンボスや○○村のような海外気分を味わえるテーマパーク系もいいなと思っています」(Aさん)

5795OS5:2023/12/08(金) 16:36:28
タイ、韓国…コロナ前時代の安さを知っているとつらい
 フリーランスデザイナーの30代女性・Bさんは久しぶりに海外旅行に出かけたいと思い、航空券予約サイトを閲覧したものの、「金額にびっくりして、遠い世界の話のようだと思った」と明かす。

「タイや韓国などが好きで、コロナ前はLCCを利用してよく行きました。コロナ前だとタイは片道で1万円強、韓国は1万円切っていていました。それがいまや2倍以上になっていて、コロナ前の安さを知っているだけにつらいです。びっくりしすぎて、予約サイトはそのままそっと閉じてしまいました」

 円安だけでなく現地の物価が上がっていることも考慮する必要がある。Bさんが嘆く。

「タイもかなり物価が上がっているようなので、お得感は以前に比べればだいぶ薄れていると思います。為替相場もコロナ前が1バーツ=3.5円だったのに今では4.2円くらいになって、円の価値がどんどん下がっている。日本人にとって、海外旅行そのものが高嶺の花になってしまいそう」(Bさん)

国内の宿泊費も高いので日帰り温泉も検討
 海外から国内旅行に切り替えても、旅行のハードルが上がっている。IT企業勤務の20代男性・Cさんは、オーバーツーリズムによる宿泊費の高騰を指摘する。

「円安で海外には行きにくい今、国内旅行に変更する人も多いと思いますが、その国内旅行さえ危うい。外国人観光客が増えたことで宿泊費が高くなっていて、場所によっては以前の2〜3倍くらいのところもあります。

 せっかく旅行するのだから、できればゆっくりそれなりのホテルに泊まりたいのに、手が出ない。年末年始は日帰り温泉とか、スーパー銭湯で一日楽しむのもありかなと思っています」

 国内を見れば、円安なうえに所得が上がっている外国人が“安いニッポン”を堪能している。一方、日本人は、円安や物価高で何もかも高くなっている海外に出かけるのは容易ではなくなっている現状があるようだ。(了)

5796OS5:2023/12/11(月) 13:14:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6b56616a688a23ec69e5268fed0a0770c53a23e
屋久島の世界遺産登録から30年、観光客は「縄文杉」に集中…入島者分散で観光公害緩和
12/11(月) 12:57配信
読売新聞オンライン
世界遺産登録30年を迎える屋久島(11月29日、読売機から)=清水健司撮影

 鹿児島県の屋久島が、白神山地(青森、秋田県)とともに日本で初めて世界自然遺産に登録されて11日で30年となる。周囲約130キロの島の9割を山が占め、樹齢1000年を超える屋久杉の森は多くの観光客を引きつけてきた。一方で、他の地域に先立ちオーバーツーリズム(観光公害)にも直面した島は、住民らの知恵で自然保護との両立を図ろうとしている。


 登録された1993年に約21万人だった入島者数(島民の往来含む)は、ピークの2007年には約40万人に倍増。その後は減少に転じたが、コロナ禍前まで25万人以上で推移した。

 観光客は、樹齢7200年とも推定される「縄文杉」に集中し、縄文杉方面の入山者が入島者に占める割合は09〜14年に25〜28%に達した。植生が荒れて樹勢が弱まるのを防ごうと、観光客を分散させる取り組みも進み、15年以降は17〜22%で推移している。

5797OS5:2023/12/14(木) 18:18:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/b6b0fd6a465b040b351d881463090f3582135dcb
東京ディズニーシーの「ファンタジースプリングス」、優先入園チケット2万円超
12/14(木) 12:37配信

読売新聞オンライン
 オリエンタルランドは、2024年6月6日に開業する東京ディズニーシー(千葉県浦安市)の新エリア「ファンタジースプリングス」に優先的に入場できるチケットの価格帯を発表した。新エリア内に新設するホテルの宿泊者らが購入できる入園チケットで、価格(大人)は税込み2万円を超える。

 チケットは、ディズニーシーの入園チケットで、購入者はパーク運営時間中いつでも新エリアに入場できるほか、アトラクションに優先的に乗ることができる。新エリア内に開業するホテル「ファンタジースプリングスホテル」の宿泊者らが購入することができる。

 価格は需要に応じて変わる変動価格制で、大人2万2900〜2万5900円、中学・高校生が2万1600〜2万4000円、幼児・小学生が1万9700〜2万600円。

 新エリアの総開発面積は約14万平方メートルで、ディズニー映画「アナと雪の女王」や「塔の上のラプンツェル」などの世界を再現した三つのエリアやホテルが入る。一般向けの新エリアの利用方法などは、今後発表する予定という。

5798OS5:2023/12/15(金) 11:09:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/6324d19d8bc53730c16646d431c2be40a73fb3b2
宿泊しないのに104人の名義使いホテル予約、母と息子に有罪判決…特典のポイントでホテル転々
12/14(木) 8:28配信

読売新聞オンライン
京都地裁

 宿泊予約サイトで虚偽の予約を繰り返したとして、私電磁的記録不正作出・同供用罪に問われた女(55)と息子(34)の両被告に対し、京都地裁は13日、いずれも懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡した。検察側は女に懲役2年6月、息子に懲役2年を求刑していた。安永武央裁判長は「サイトの信頼を害する行為で悪質だ」と述べた。

 判決によると、2人は2019年8〜11月、宿泊するつもりがないのに、予約サイトで104人の名義を使って101の宿泊施設に予約を入れた。2人は予約特典のポイントを利用し、京都や大阪のホテルを転々としながら暮らしていた。

 弁護側は公判で、違法な取り調べなどを訴え無罪を主張していたが、安永裁判長は「取り調べは違法ではない」と退けた。

5799OS5:2023/12/16(土) 17:59:07
テーマパークの「B面」ってタイトルが
SPAの記者と読者の年齢層を表してるなあ・・・

https://news.yahoo.co.jp/articles/60d417b250199f9140ad401aa30c79f051cd5992
ディズニーランドは「なぜ浦安にあるのか」“もう一つの候補地”が選ばれなかった、決定的な理由
12/16(土) 8:55配信


週刊SPA!

―[テーマパークのB面]―

全国に数多くあるテーマパーク。今もなお新しいテーマパークが生まれては人々を楽しませ続けている。しかし、そんなテーマパークには、あまり語られることのない側面が存在する。そんな、「テーマパークのB面」をここでは語っていこう。
東京ディズニーランド(以後、TDL)が「夢と魔法の王国」を謳っているように、テーマパークといえば、その土地にありながらにして、どこかその土地とは異なる場所にいるかのような感覚を与えてくれるものだと私たちは思っている。

「まるでここは別世界だ!」と思わせる度合いがどれぐらいなのかが、そのテーマパークの質を決めているといってもよいのかもしれない。その点で、TDLは、確かにきわめて質の高いテーマパークだといえよう(今更言うほどのことではないかもしれないけれど)。

有名な話だが、その園内からは外の風景が見えないようになっている。だから、そこを訪れた人が、かつてその地域一帯が小さな漁村だったことを意識する機会はほとんどない。TDLが位置する浦安は、パークが誘致される以前、のどかな漁村の集まりだった。

開園予定地の最終候補は「浦安と富士山麓」
TDLがこのように「外の環境」を遮断しようする傾向は、例えばその立地が選ばれる際にも顕著だった。TDLの開園予定地にはいくつか候補があって、その中でも最後までその候補地として残ったのが、浦安と富士山麓だった。

浦安にせよ富士山麓にせよ、大都市からさほど遠くない距離で訪れることができる点に注目すれば、どちらにパークが誕生しても、観光地としては成功しただろう。事実、富士山麓にある「富士急ハイランド」は多くの観光客を呼び込むことに成功しているから、候補地の段階ではどちらを選んでもよかったはずである。

しかし、ディズニーは浦安を選んだ。なぜ、富士山麓を拒んだのか。ディズニーランドが目指す「夢と魔法の王国」という「日本」とは異なる場所を作るためには、「富士山」という巨大なランドマークが不必要だったのである。

日本のシンボル・富士山は“邪魔”だった
いや、不必要、というよりも、邪魔と言っても良いぐらいだったかもしれない。ディズニーランド中央に建設されたシンデレラ城の景観は、決して富士山に邪魔されてはならない。このような「外の環境」を強く避けようとする態度が、浦安という場所にディズニーランドを誘致させたのだ。

ところで、TDLが忌避した富士山というアイコンだが、「その後のディズニーリゾートの開発において、実は富士山が無意識的に重要な役割を背負わされてきたのではないか」、と私は考えている。

5800OS5:2023/12/16(土) 17:59:30
日本側主導で作られた「東京ディズニーシー」
それは、東京ディズニーシー(以後、TDS)のことだ。TDLは、アメリカ側が主導して、アメリカのディズニーランドをそのまま移植するように作られた。実際TDLは、フロリダにあるディズニーランドの一つ、「マジック・キングダム」と非常に似たパークの構造をしている。

それに対してTDSは、そのパーク作りの多くを日本側が主導して行った。例えば、当初TDSのシンボルとして考えられていたのは「灯台」だったのだが、日本人にとって灯台はどこか物悲しい風景を思わせる、ということでこの案は却下される。

その代わりにシンボルとなったのは地球をモチーフにした「アクアスフィア」で、これは現在、ディズニーシーのエントランスを入ってすぐのところに置かれている。日本人の感性に合わせたパーク作りが行われたわけである。

中央に「富士山を思い起こさせる」火山が
そんな文脈を踏まえて見てみたいのは、ディズニーシーの中央にそびえている「プロメテウス火山」である。高さ51mにもなるこの擬似的な火山の姿を見て、私はどうしても富士山のことを思い出してしまう。

「TDLが拒否した富士山が、TDSに回帰してきているのではないか?」そんな妄想が私の頭をよぎるのだ。実際、プロメテウス火山について調べてみると、その山のモチーフはイタリアにあるヴェスヴィオ火山で、その火山の種類は成層火山というタイプ。

実はこれ、富士山と同じタイプの火山である。ディズニーランドとの比較で考えたときに「城」という人工のシンボルに対して、「山」という自然のシンボルを配置したのかもしれないが、ディズニーシー自体が日本人主体で作られたことを考えると、そもそも日本人が潜在的に持っていた「富士山」といったものへの思いが、このプロメテウス火山を作らせたのだとも思えてくる。

TDSについては意外と語られていないからこそ…
また、TDSと「外部の環境」という観点でいえば、TDSの内部からは外部の自然が見えるようになっているというのも有名な話である。TDSのテーマは「シー」と名前がついている通り、「海」であるが、園内の「ポートディスカバリー」というエリアからは、その外側に広がる東京湾を眺めることができる。

園内の海がその外側にまで広がっていることをゲストに感じさせる、いわば「借景」のような形で外部の自然を取り入れているのである。「借景」とは、造園において外の風景を景観として利用することだが、TDSはこうした借景をさらりと行い、「外部の環境」を取り入れたパークの設計を行っているのだ。

TDLについては、その設計思想や特徴についてさまざまな場所で語られてきた。それに対して、日本人が主導して作ったTDSについては、触れられることが少ないと思う。でも、TDSについて考え始めてみると、実は興味深い話題がごろごろ転がっていることに気が付かされる。そして、その中には、テーマパークの触れられなかった面、つまり「テーマパークのB面」を語ることができる材料もたくさんあるのだ。

<TEXT/谷頭和希>

―[テーマパークのB面]―

【谷頭和希】
ライター・作家。チェーンストアやテーマパークをテーマにした原稿を数多く執筆。一見平板に見える現代の都市空間について、独自の切り口で語る。「東洋経済オンライン」などで執筆中、文芸誌などにも多く寄稿をおこなう。著書に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』(集英社)『ブックオフから考える』(青弓社)

5801OS5:2023/12/19(火) 10:29:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/60e0ed2f46e62bf23b1fea56d1692aafafe093a3
万博の大阪負担額、1400億円と算定…きょうの推進本部会議で公表へ
12/19(火) 7:56配信
読売新聞オンライン
整備が進む万博会場(11月22日、大阪市此花区で、読売ヘリから)=吉野拓也撮影

 2025年大阪・関西万博を巡り、大阪府と大阪市が、誘致から開催までにかかる負担額を約1400億円と算定したことがわかった。19日に開かれる府と市の万博推進本部会議で公表する見通し。

 関係者によると、国と府市、経済界で3分の1ずつ負担する会場建設費が最多の783億円。このほか、府と市が出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」の建設費用などに約120億円、万博会場の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)と市中心部を結ぶ大阪メトロ中央線の輸送力増強に約50億円を挙げた。ボランティアの活動拠点整備など参加促進と、イベントの開催費を含む機運醸成の費用はそれぞれ約40億円と見積もった。

 夢洲の埋め立て工事費は約20億円、誘致にかかった費用は約6億円とした。

 万博の経費を巡っては、政府が国費負担の総額を1647億円とし、19日に公表する方針。府と市もこれに合わせて関連経費を整理し、負担額を明らかにするとしていた。

5802OS5:2023/12/25(月) 08:45:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/4365cb5371e5f7d27d5c78d596221dc6bd2f1f0b
逆風の祭典、高揚感は消え…大阪万博コスト上振れ リーダー不在「情報公開を」
12/25(月) 7:31配信

産経新聞
日本国際博覧会協会から建設費の上振れについて説明を受ける吉村洋文・大阪府知事(左)と横山英幸・大阪市長=10月20日、大阪市北区の大阪市役所

空気が重い。壇上の2人は手元の書類に目を落とし、表情を曇らせた。

10月20日、大阪市役所の一室。横山英幸市長と吉村洋文大阪府知事は、2025年大阪・関西万博の運営主体「日本国際博覧会協会」(万博協会)とのオンライン会合に臨んでいた。


議題は最大の懸案である金(コスト)の問題。会場建設費の2度目の上振れについてだった。当初想定の1250億円は3年前に1850億円、さらに2350億円まで膨れ上がった。

協議は公開され、記者団には大枠の数字だけが記載された簡単な書面が示された。もっとも吉村、横山両氏に配布された書類も、同様に「中身のない報告」(府市関係者)だったという。

建設費負担は国、大阪府市、経済界が3分の1ずつ。吉村氏は上振れ分の数字の詳細開示を要求。「納得いかなければ突き返す」とも語った。

府市は11月になって上振れ容認を表明したが、今月14日の万博協会理事会では、会場建設費とは別のコストである会場運営費(人件費、警備費など)が、当初想定の809億円から約1・4倍の1160億円に増額される方針が示された。

「趣旨は分かるが、やはり実務的に一つ一つチェックを強化する必要があると判断した。収支をきちんと把握する第三者委員会が必要だ」

吉村氏はこの理事会で外部有識者で構成する「執行管理委員会」の立ち上げを提案した。協会だけにコスト管理を任せておけない-。そんな不信感が透けて見えた。

■誘致から5年

万博の大阪誘致が決まったのは2018(平成30)年11月。パリで開かれた博覧会国際事務局(BIE)の総会で加盟国による投票が行われ、決選投票で日本がロシアを破った。

「これまでの万博の常識を打ち破る」と、パリの会見場で抱負を語ったのは当時の松井一郎府知事。その傍らに大阪市長だった吉村氏もいた。

そもそも2度目の万博誘致は、地域政党「大阪維新の会」の創設メンバーである松井氏と橋下徹氏が、1970年万博時代の「輝ける大阪」を再興させようと一計を巡らせたことに始まる。維新と蜜月関係にあった首相の安倍晋三氏もこれに共鳴し、万博誘致は国策となった。

もっとも現代における5年という歳月は、テクノロジーや価値観を根本から変えるのに十分な長さだ。新型コロナウイルスのパンデミック、誘致のライバルだったロシアのウクライナ侵略、世界的な物価高を経て、パリの地に満ちていた万博の高揚感は霧消した。安倍氏は銃撃事件で非業の死を遂げ、松井氏は政界を去った。

■68%が「不要」

共同通信が今年11月に行った全国電話世論調査によれば「万博不要」は68・6%。度重なるコストの増額のみならず、海外パビリオンの建設遅滞やメキシコ、ロシアの撤退などネガティブなトピックばかりが、全て報道先行で発信される。

「理念とマネジメントの不足が招いた迷走だ。万博はもはや最新技術の展示場ではない」。万博に詳しい京都大大学院法学研究科の中西寛教授(国際政治)はそう指摘する。

さらに「建設費の増額も早くから見通せたこと。万博協会は一時的な腰掛けの寄り合い所帯で、取りまとめのリーダーがいないから対応が遅れる」と手厳しい。

一昨年の東京五輪でもコストの上振れが繰り返され、さらに汚職事件の舞台にまでなってしまった。「税金を投入して大型イベントをやることへの忌避感が今の国民には根強くある」(中西氏)

来春には万博まであと1年のカウントダウンが迫る。国が威信をかけて誘致した万博の中止・撤退はあり得ない。吉村氏は今秋ごろから「積極的な情報公開」を盛んに訴えるようになった。市民に判断材料を提供し、丁寧に説明するという地道なプロセスしか忌避感払拭の道はない。(五十嵐一)

5803OS5:2023/12/26(火) 18:47:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/90505ef5c65d086784c5d4d19ea5e72247ef8e88
大阪・関西万博を見据えた時差出勤やテレワーク試行、来年9月頃に大阪府・市などが要請へ
12/26(火) 7:11配信


65
コメント65件


読売新聞オンライン
整備が進む万博会場(11月22日、大阪市此花区で、読売ヘリから)

 2025年大阪・関西万博期間中の交通網の混雑を緩和するため、大阪府・大阪市と関西経済連合会などは、企業に対し、来年9〜10月に時差出勤やテレワークを試行するよう要請する方針を固めた。開幕半年前に実施して効果を検証し、浸透を目指す。27日の「交通円滑化推進会議」で正式決定する見通し。

【写真特集】大阪・関西万博で変わる関西

 25年4月から半年間開催される万博の期間中は、大阪市中心部と会場の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)を結ぶ大阪メトロ中央線の混雑や阪神高速の渋滞が懸念されている。

 府・市などは、協力企業の登録制度を来年2月頃に始め、期間中の混雑のピークと想定される25年9〜10月の1年前に試行実施への協力を求める。府民らへの呼びかけは、来年12月からを予定している。府と市も、時期に応じて会場近くの庁舎に通う職員の7〜3割の通勤削減を目指す。

 時差出勤やテレワークによる交通網の混雑緩和は「TDM」(交通需要管理)と呼ばれ、21年の東京五輪・パラリンピックでも行われた。

5804OS5:2023/12/26(火) 18:52:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f9f0e29220549ac9043a6acfa214d3a948ee2ea
有料化に分散開催… 530万人が足運んだ「ルミナリエ」はどこへ?
12/24(日) 18:00配信
毎日新聞
新型コロナウイルス禍前の神戸ルミナリエ。光の回廊「ガレリア」の下を大勢の人が歩く姿が見える=神戸市中央区で2019年12月6日、平川義之撮影

 冬の夜空を無数の光が照らし出す阪神大震災の追悼イベント「神戸ルミナリエ」が様変わりする。初めて1月に開催されるほか、会場の分散化や象徴として親しまれてきた光の回廊の有料化も導入される。新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりに復活する光の祭典に何が起きているのか。

【写真】神戸ルミナリエ、主に変更した点

 ルミナリエは犠牲者の鎮魂と復興を願い、震災が起きた1995年から毎年12月に神戸市中央区の旧外国人居留地や東遊園地で開かれてきた。2020年以降はコロナ禍を理由に3年連続で規模を縮小した代替イベントを実施してきた。

 この追悼行事に足を運ぶ遺族らは柔らかな光を放つ電飾に最愛の人との記憶を巡らせ、街の復興を思い描いてきた。一方で、人々を魅了する光の作品群は観光イベントとしての注目を集め、530万人の来場者を記録した年も。混雑が目立ち、鎮魂の趣旨が薄れているという声もあった。

 ◇深刻な「懐事情」

 主催する組織委員会(会長・久元喜造市長)によると、新たなルミナリエの開催期間は24年1月19〜28日の10日間に変更される。震災発生当日の1月17日に近づけることで、鎮魂の意味合いをより強める。

 会場に海沿いのメリケンパークも加え、約50点の作品や装飾は旧居留地を中心に3カ所に分散させて混雑の緩和につなげる。

 光のドーム「カッサアルモニカ」(高さ約11メートル)は東遊園地で従来通り見られる一方、祭典のシンボルとして人気を集めてきたアーチ状の光の回廊「ガレリア」は、旧居留地から南に600メートル離れたメリケンパークに移る。

 ガレリアの全長は約270メートルから70メートルに縮小するほか、海風対策でアーチの高さも最大15メートルでこれまでより5メートルほど低くなる。

 そして、観覧の仕組みが大きく変わる。従来はアーチの下を歩きながら無料で楽しむことができたが、今回からは有料の入場券(前売り500円、当日1000円)が必要だ。1時間ごとに入場者数の上限を設け、回廊にとどまることもできる。

 分散化と有料化の背景には、運営を巡る「深刻な懐事情」もある。

 収入源の柱の企業協賛金は96年に5億1500万円集まったが、その後は減少に歯止めがかからず、前回19年は過去最低の1億8700万円まで落ち込んだ。祭典の継続が危ぶまれ、開催日数の短縮などを実施した経緯もある。

 5億円程度の運営費のうち警備費が1億3000万円かかっていたが、会場の分散化で大規模な交通規制を実施しないことから約9000万円まで圧縮できる。ガレリアの有料化も資金調達の一環で、震災から30年を迎える25年を見据え、持続可能な祭典を目指しているという。

 ◇「金もうけに走るのか」

 しかし、一連の見直しに賛否が交錯している。組織委事務局には電話やメールで「祭典を続けていくためには有料化はやむを得ない」という声が届く一方、「本来は鎮魂の場なのに金もうけに走るのか」との批判も寄せられている。

 1月17日の追悼行事に関わるNPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯(あか)り」の藤本真一代表理事はルミナリエの日程変更に理解を示すが、「一連の対応は資金繰りの話に終始しているように映る。どんな祭典を目指したいかというメッセージも示さないと、多くの人に受け入れられる追悼行事にならないのではないか」と語った。【山本康介】

5805OS5:2023/12/27(水) 08:18:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/00976928afdc36fce6e871a4a477cd440d3ef8aa
ハウステンボスが6年ぶり値上げ…来月13日から1日券は400円上げ7400円に
12/27(水) 6:57配信

読売新聞オンライン
ハウステンボス

 長崎県佐世保市の大型リゾート施設「ハウステンボス」は26日、来年1月13日の入場分から、入園パスポート4種類の料金を値上げすると発表した。1日券(1DAYパスポート)は、大人が税込み7400円と400円高くなる。アトラクションの新設や改修費用を価格に転嫁するためで、2018年3月以来、約6年ぶりの値上げとなる。

 1日券は、年齢により5段階の料金があり、200〜400円の値上げとなる。

 午後3時以降の入場に限定した「アフター3」は、大人が600円高い5600円となるなど、300〜600円の値上げ。イルミネーションなど夜間の催しを強化しており値上げ幅を大きくした。1・5日券と2日券も値上げする。

 また、年間パスポートは、来年5月以降の入会・更新から「九州在住者料金」を廃止し、料金を一本化する。

5806OS5:2023/12/27(水) 16:41:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/60522a2da569bfcc6b363d83bdb834b6e12e66bc
長崎のIR整備計画、国が認定せず 資金調達の見通し不安視か
12/27(水) 14:05配信

朝日新聞デジタル
長崎県佐世保市につくるIRのイメージ=カジノ・オーストリア・インターナショナル・ジャパン提供

 長崎県が誘致をめざしているカジノを含む統合型リゾート(IR)の整備計画について、国土交通省は27日、認定しないと発表した。資金調達の見通しが立っていないと判断した。

 長崎県と大阪府・市は2022年4月に整備計画を政府に提出した。今年4月に大阪府・市が申請した夢洲での整備計画は認定された一方、長崎の整備計画は審査が継続となっていた。

 長崎県は初期投資額約4400億円のうち6割を金融機関からの借入金でまかなう予定だったが、資金調達に関わっていた金融大手クレディ・スイスが経営危機に陥り、買収された。

 整備計画によると、同県佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」の敷地内で27年の開業をめざしていた。約31ヘクタールの敷地にカジノ棟のほか高級ホテルや商業施設、国際展示場などを設置。国内外から年間840万人の来客と年間約2700億円の売上高を見込んでいた。(長橋亮文)

朝日新聞社

5807OS5:2023/12/27(水) 23:41:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/7fc9f024f120f4607b5dde39d58343c7933fd713
IR、国内1カ所でスタートへ 政府が長崎の計画見送り発表 資金調達がネックに
12/27(水) 18:16配信

産経新聞
カジノを含む統合型リゾート施設(IR)を巡り、政府は27日、長崎県が申請した整備計画の認定を見送ると発表した。資金調達の確実性が不十分であることなどが理由に挙げられた。「観光立国」の起爆剤として期待されるIRは、当初は最大3カ所の選定が見込まれていたが、唯一認定を受けた大阪府・市の1カ所のみでスタートを切ることになった。

同時に審査が進められていた令和11年開業を目指す大阪府・市の計画は今年4月に「合格」した一方、長崎県については継続審査となっていた。

長崎県の計画は、同県佐世保市のリゾート施設「ハウステンボス」で、令和9年の開業予定だった。欧州のカジノ運営会社の日本法人などを中核株主とする事業会社のもと、年2716億円の売り上げを見込んでいた。

初期投資額4383億円の6割を借入金でまかなう予定だったが、資金調達で出資を取りまとめる企業の一つだった金融大手クレディ・スイスが経営危機で買収され、影響が懸念されていた。

観光庁によると、昨年4月の申請以降、有識者審査委員会が34回の会合を実施。基本的な全19項目への適合が求められる審査で、資金調達の確実性など3項目で不適合と判断され、点数制の詳細審査に進めなかった。

審査委によると、事業会社の提出資料では、出資・融資予定者が途中で大きく変更されていた。出資・融資予定者が資金提供先に送付する確約文書も、一部が未提出だったり、宛先に不備があったり、不透明な部分が多くみられ、審査委は「資金調達の確実性を裏付ける根拠が十分とは言い難い」と結論付けた。

5808OS5:2023/12/28(木) 12:54:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed83d027ba8c26d7795e697cb1743f679acf6752
人口減少続く長崎県、IR不認定に知事「極めて遺憾」…佐世保市長「雇用や経済に打撃」
12/28(木) 12:28配信


1
コメント1件


読売新聞オンライン
ハウステンボス(2022年8月撮影 )

 カジノを含む統合型リゾート(IR)について、政府が長崎県の事業計画を認めない方針を発表した27日、「経済活性化の切り札に」と誘致に取り組んできた関係者には落胆と憤りが広がった。ただ、ギャンブル依存症の増加や治安の悪化など懸念材料もあったため、不認定を冷静に受け止める声も聞かれた。

【表】長崎県のIR誘致を巡る主な動き

 「審査結果は極めて遺憾」。27日午後、長崎県庁で報道陣の取材に応じた大石賢吾知事は、険しい表情で語った。人口減少が続く長崎にとって、IRは交流人口を増やす起爆剤で、九州全体の振興にも寄与するプロジェクトと位置づけていた。それだけに落胆は大きく、「我々と国との認識に差があると感じる。国には納得ができる説明を求めていく」と語気を強めた。

 ただ、国の方針が覆る可能性は見通せず、大石氏は「IRを見据えた計画やアイデアが、IRを前提とした形ではなくなってしまった。本当に残念だが、今後どのようにやっていけるのかを考えないといけない」とも述べた。

 IRは、同県佐世保市の大型リゾート施設「ハウステンボス」(HTB)への誘致を目指していた。同市の宮島大典市長は「雇用、投資による地元企業への影響や経済効果など様々な効果が予想されていたので、大きな打撃だ」と語った。

 同県議会で超党派の議員連盟会長を務める同市の県議、田中愛国氏(79)は「簡単には諦められない。計画を見直し再チャレンジしてほしい」と訴えた。

 また、九州経済連合会(福岡市)の倉富純男会長は「九州経済に大いに寄与するプロジェクトと期待していただけに、大変残念な結果。今後のことなどは、長崎県や佐世保市の話を聞いて対処していきたい」などとのコメントを出した。

 国土交通省の審査委員会は、資金調達の不確実性などを理由に挙げて「要求基準に適合しない」と判断した。中核事業者の「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」の林明男社長は「資金調達やギャンブル依存症対策は、かなり神経を使ってやってきた。継続審査が決まった今年4月からずっと待っていたのに、説明もなく突然(不認定を)突きつけられ、怒りを覚える」と憤った。

「当然の結果」反対派
 一方、誘致に反対していた市民団体「ストップ・カジノ! 長崎県民ネットワーク」の今井一成弁護士は「資金調達の不確実性については想定されていたことで、不認定は当然の結果だ。ギャンブル依存症の問題も含め、他にも問題点はあると思っている」と話した。

5809OS5:2023/12/29(金) 00:59:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/eee10fb04e3fc207b517a6ce0da2636f85046382
長崎IRは門前払い 資金面の不安、払拭できず 誘致計画不認定
12/27(水) 21:36配信
毎日新聞
カジノを含む統合型リゾート(IR)の区域整備が計画されていたハウステンボスの隣接地(左手前)=長崎県佐世保市で2022年11月、本社ヘリから

 カジノを含む統合型リゾート(IR)について、長崎県佐世保市への誘致計画を認定しないと国が27日発表した。同市のテーマパーク「ハウステンボス」(HTB)の隣接地への誘致を目指していたが、国の審査の過程で資金調達や事業運営の在り方がことごとく否定されるなど「門前払い」とも言える格好となった。

 「極めて遺憾だ。我々が納得できる十分な説明を国に強く求めたい」

 27日夕、県庁で記者団の取材に応じた大石賢吾知事は憤りをあらわにした。地元・佐世保市の宮島大典(だいすけ)市長も同日、市役所で記者団に「極めて遺憾だ」と語った。国は4月、大阪府と大阪市の申請のみ認定し、長崎分は継続審査としていた。

 長崎県が2022年4月に申請した計画によると、整備区域はHTBに隣接する約32ヘクタール。当初は23年度中に着工し、27年度の開業を目指していた。

 区域内での雇用は9693人、来訪者は31年度にはインバウンド(訪日外国人)などを含め673万人と試算。施設の建設で5428億円、運営で3328億円の経済波及効果があると見込んだ。

 そのため、地域経済の起爆剤として地元経済界からの期待は高かった。

 長崎でのIR誘致は、地元経済界などを中心に07年に発足した「西九州統合型リゾート研究会」に端を発する。14年には中村法道知事(当時)がIR誘致推進を表明し、16年にIR整備推進法が成立すると、誘致活動は一気に本格化した。

 21年には九州経済連合会など官民22団体が「九州IR推進協議会」を設立。現在は九経連の倉富純男会長が協議会の会長に就いており、シンポジウム開催などでIR誘致の機運醸成を図ってきた。

 それだけに倉富氏はコメントで「九州経済に大いに寄与するプロジェクトとして期待していただけに、今回の決定は大変残念な結果だ」などと無念さをにじませた。

 ただ、計画には不安材料もつきまとった。特にネックとなったのが、資金調達面だった。

 計画では、初期投資に必要な額を約4383億円と見積もっていた。県によると、資金提供の意向を示した大口の一つはスイスの金融大手「クレディ・スイス」。ところが、同社は経営危機に陥り、23年3月に買収が発表された。

 計画を検討した国の審査委員会の見解も、資金調達の見通しについて「確実性を裏付ける資料が提出されていない」と批判。「今後も出資・融資予定者の変更が生じる懸念を払拭(ふっしょく)できない」として認定基準に適合しないと結論付けた。

 加えて、計画の中核となるカジノ事業についても「適切かつ継続的に実施されると見込まれるだけの根拠に乏しい」と評価されなかった。

 これに対し、大石知事は資金調達について「我々としては不備があったとは思っていない」と反論。県IR推進課も「私どもができる最大、最高の手続きを整えて、国に申請した」と首をかしげる。

 一方、計画に反対する人からは安堵(あんど)の声が上がった。

 計画を巡り、県の公金支出差し止めを求める住民訴訟を長崎地裁に起こした今井一成弁護士は「あらかじめ危惧していた通りで、予想通りの結果だ」。佐世保市の「カジノ誘致問題を考える市民の会」の宮本美智子代表は「不透明な計画では認定されないだろうと思っていた。不認定と聞き、ほっとしている」と語った。【綿貫洋、高橋広之、松尾雅也、植田憲尚】

5810OS5:2023/12/31(日) 17:07:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f2db3372150825c94ed7345f1208d7b45b06179
万博・IR予定地の夢洲整備、課題山積…リング内側は更地・費用増額・工事車両の渋滞
12/31(日) 17:02配信
 大阪湾の人工島・ 夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)では、2025年大阪・関西万博や、30年秋頃の開業を目指すカジノを中核とした統合型リゾート(IR)の建設が進む。ただ、現時点で「万博の華」と呼ばれる海外パビリオンの着工はゼロ。渋滞対策やインフラ整備など、夢洲工事の課題は山積している。(猪原章)

着工に遅れ、撤退する国も
 11月27日、万博のシンボルとして建設が進む環状の木造建築物の大屋根(リング)が報道陣に公開された。円周は約2キロあり、京都・清水寺の「清水の舞台」にも使われた、木材を格子状に組み上げる伝統工法を採用。12月時点で、全体の約4割で工事が進んでいる。

 しかし、リングの内側は更地が広がり、参加国が自前で建てる「タイプA」のパビリオンは建設が始まっていない。当初、60か国がタイプAを予定したが、資材価格の高騰や人手不足で工事業者探しが難航し、着工が遅れている。撤退を決めた国もあり、タイプAの予定は55か国に減った。

 万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は、日本側が建設して約100の国・地域が利用する「タイプB」「タイプC」のパビリオンなどは手続きが順調に進んでいるとする。それでも、海外勢の着工第1号は年明けになる見込みだ。

会場建設費1・9倍、運営費1・4倍
 国、府と大阪市、経済界の3者が分担する「会場建設費」は当初、1250億円とされたが、2回増額され、1・9倍の2350億円に膨れあがった。資材価格や人件費の高騰が要因とされ、3者は「やむを得ない」として11月2日までに追加負担の受け入れを決めた。

 これとは別に、協会が独自に賄う「運営費」の増額も明らかになった。協会は今月14日、当初計画(809億円)の1・4倍となる1160億円に膨らむ見通しを公表した。協会の主な収入源は入場料で、開幕500日前の11月30日には前売り入場券の販売がスタート。協会は2300万枚を販売する計画だという。

 しかし、海外パビリオンの建設の遅れや会場建設費の増額など、マイナスイメージが先行し、入場券の売れ行きに影響が出るおそれもある。赤字になれば、さらに公費が投入される事態にもなりかねない。協会幹部は「赤字にならないよう、万博の内容のPRを強化したい」と語る。

大阪市の見通しに、市議会は懸念
 30年秋頃に開業予定のIR事業も今年、大きく進展した。政府は4月、府の整備計画を認定。9月には府とIR事業者が正式な契約にあたる実施協定を締結し、今月4日には万博会場の北側にあるIR予定地で液状化対策工事が始まった。

 万博の工事が今後本格化し、IR関連工事も進む中、懸念されるのは工事車両などの集中による交通渋滞だ。

 大阪市は10月、万博開幕前の25年3月までの工事車両台数(1日あたりの最大値)の試算を公表した。来年5月、万博のタイプAパビリオンが一斉に着工されると想定すると、今年12月の1日1231台から、ピーク時の来年10月には2・8倍の3436台に増える。

 市は、夢洲周辺の主要な交差点や高速道路の出口における1時間あたりの交通量は、通行可能な範囲内で、「渋滞は発生しない」とする。しかし、市議会では、最大1日6000人に上る作業員の通勤車両などが試算に含まれていないとして、渋滞を心配する声もある。

 大阪市の横山英幸市長は今月4日、「車両が円滑に通行できるか、関係者でチェックし、万博やIRの工事が滞りなく進むよう取り組む」と述べた。

5811OS5:2024/01/05(金) 10:20:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/0afb887f789c74e897632b9396600f25ca1b5092
雪が足りない!宮城県内のスキー場、10ヵ所中7ヵ所営業できず 稼ぎ時の年末年始「天気だけはどうにもならぬ」
1/5(金) 8:14配信
河北新報
雪不足で元日から営業を取りやめた白石スキー場=2日、宮城県白石市福岡八宮

 雪不足でスキー場が頭を抱えている。3日現在、県内10カ所のうち7カ所が営業しておらず、残る3カ所も全面滑走には至っていない。関係者は「年末年始が稼ぎ時なのに…」と恨めしそうに空を眺める。

■営業中の3ヵ所も一部のゲレンデのみ

 例年約3万2000人が訪れる白石スキー場(宮城県白石市)は元日から営業を取りやめた。気温上昇で融雪が進んだといい、3日の積雪は10センチ。センターハウス前は地面が顔をのぞかせている所もある。

 ゲレンデづくりに適した湿った雪は昨年12月初めに降ったきりという。人工降雪機はあるが、気温が安定しないと使用できない。川村祐介支配人(37)は「ここ数年はスキー客が増え、インバウンド(訪日客)も来る。6〜8日の連休は営業できるようにしたい」と話す。

 隣接する七ケ宿スキー場(七ケ宿町)は人工降雪機がなく、今季は12月24、25日の2日間の営業にとどまっている。関係者は「雪が降ればすぐに営業を再開したい」と降雪を願う。

 営業しているスプリングバレー仙台泉スキー場(仙台市)、みやぎ蔵王えぼしリゾート(蔵王町)、すみかわスノーパーク(同)の3カ所もゲレンデが限られる。このうち、今季8万2000人の来場を見込むえぼしリゾートは人工降雪機を10台以上稼働させ、石子ゲレンデなど9コース中3コースで営業する。

 運営する宮城蔵王観光(蔵王町)によると、年末年始の来場者は例年より3割ほど少ない。門脇次男社長(66)は「天気だけはどうにもならない。今月中旬以降は降雪の予報もあり、それまでゲレンデをしっかり整備して頑張っていく」と巻き返しを誓う。

河北新報

5812OS5:2024/01/09(火) 10:25:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/03d7a7994882b9f7952ea2c5d75541dc8424ef39
和倉温泉の旅館ほぼ全て休業、「おもてなし日本一」の加賀屋も「まったく再開のめど立たず」
1/8(月) 7:00配信
読売新聞オンライン
エントランス部分の石がめくれ上がった加賀屋(6日、石川県七尾市で)

 能登半島地震は8日で発生から1週間を迎える。石川県七尾市の和倉温泉は「おもてなし日本一」で知られる加賀屋をはじめ、ほぼすべての温泉旅館が休業に追い込まれた。県内屈指のブランド力を誇る観光地が試練に立たされている。(石黒穣)


 大小22の旅館が立ち並ぶ和倉温泉街では、いたるところで道路が陥没し、傾いた建物も目立つ。「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で、行き届いたもてなしなどが評価され2年連続総合1位の加賀屋では、エントランスの敷石がめくれ、建物外壁のコンクリートが割れて鉄筋がむき出しになった箇所もある。

 「いつ再開できるか、まったくめどが立たない」。建物診断の専門家手配などで、地震後も休まず1階事務所に詰める第一営業部長の張原滋さん(49)はため息をついた。

 七尾市で1日の発災時、加賀屋の233の客室はほぼ満室だった。全宿泊客を近くの高台の小学校に避難させ、翌日にマイクロバスで金沢などに送り届けると、それ以後の宿泊は休止している。加賀屋は2007年の能登半島地震でも約1か月休業した。今回の施設の損傷は、その時よりはるかに深刻だという。

 「コロナ禍を乗り切ってインバウンド客が戻り、これからというときに」。張原さんは残念がった。

 老舗旅館「美湾荘」でも、建物内の壁のあちこちに深い亀裂が走り、頑丈なはずのエレベーター昇降に使われるレールが曲がるなど傷みは激しくなっている。断水のため風呂は使えない。それでも、一般客を断りつつ電気や通信の復旧工事の作業者らに宴会用の大部屋を提供している。

 企画販売部長の白髭哲さん(47)は、「インフラ復旧の加速を願い、部屋を使ってもらっている」と話しつつ、「私たちの旅館も必ず再開する」と力を込めた。

2013年の和倉温泉街

 和倉温泉旅館協同組合の宮西直樹事務局長(50)は現状について、建て替えが必要なところもあり得ると認め、「復旧には時間がかかる」との見通しを示した。

 和倉温泉旅館協同組合によると、和倉温泉の22旅館の部屋数を足し合わせると1260室に上る。1日の地震発生時、その9割が埋まり客2000人以上がホテル内にいた。

 大津波警報が発令される中、どの旅館でも避難誘導が円滑に行われ、負傷者の報告はゼロだった。加賀屋をはじめ多くの旅館が、避難所へおにぎりや布団を提供した。避難した宿泊客に対しては、部屋に残した荷物の回収などできめ細かく支援した。

 SNS上では、当日の宿泊者らから献身的なサービスへの感謝とともに「必ず復興して」と励ますエールが多数寄せられている。

5813OS5:2024/01/12(金) 08:34:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/edc04cf196c97ec903d9b2f022baf3a55de6a260
〈1.1大震災〉観光客消えても「満室」 金沢のホテルに自衛隊、電力会社など
1/12(金) 8:01配信

北國新聞社
部屋の鍵を受け取る宿泊客。被災地支援に向かう団体の予約が増えている=金沢市内のホテル

  ●富山に流れる動きも

 能登半島地震を受けて予約キャンセルが相次いだ金沢市内のホテルが、「県外客」でいっぱいになっている。全国から自衛隊や電力会社、行政機関の関係者が復旧支援のため、駆け付けているからだ。インバウンド(訪日客)や観光客の姿がまちなかから消える中、「満室」となるホテルも。金沢市内で宿泊施設を確保できず、富山県内で部屋を押さえる動きも出てきた。

 「金沢駅前はもういっぱいだった。能登へのアクセスは少し遠くなるけれど、車なら気にする距離でもない」。11日夜、金沢市大額町にある金沢国際ホテルロビーで鍵を受け取った小売大手の40代男性はこう語った。

 9日に東京から石川県入りした後、車で能登と金沢を往復し、店舗の被災状況を確認している。事前にインターネットで調べたところ、金沢駅前をはじめ、北陸自動車道のインター近くのホテルを探したが、数日間連泊できる施設は見つからなかったという。

 同ホテルには、地震発生後、約500人の予約キャンセルが入り、宴会も大半がなくなった。一方、奥能登の停電復旧のために訪れた県外の電力会社社員や、医療従事者、マスコミ関係者の予約が一気に入った。

 「キャンセルよりも復旧派遣の予約が多く、驚いた」とするのは、まちなかに立地する金沢ニューグランドホテル(南町)の担当者。地震発生後、1月の予約キャンセルが700〜800件重なったものの、自衛隊や電力会社、行政機関から千件ほどの予約があった。

 金沢駅前のANAクラウンプラザホテル金沢も、復旧支援者の予約がキャンセル数を上回った。

 金沢市内では、観光バスが見られなくなった一方、自衛隊の車両や県外ナンバーのマイクロバスが増えている。市内のホテル関係者は「しっかりと支援者に対応することが、能登の支援に間接的につながると思って取り組みたい。経済を回しながら、できることをしていきたい」と話した。

 ホテルグランテラス富山(富山市)では、生命保険会社の調査員や電力会社の社員の利用があり、担当者は「『4人で1月いっぱい』など、まとまった期間の利用がある」と話す。既に2月分の予約も入っており、「金沢のホテルを確保できなかった人が富山に流れてきているのだろう」と推測している。

5814OS5:2024/01/16(火) 16:25:15
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20240113-OYTNT50027/
長崎マリオットホテル「独特の眺望は最大の魅力」…課題は「日帰り客が多い」
2024/01/13 14:10

ガラス越しに港町を眺められる長崎マリオットホテルの「インペリアルスイート」(12日、長崎市で)
 JR九州グループは12日、長崎駅の新駅ビルで16日に営業を始める米高級ホテル「長崎マリオットホテル」を報道陣に公開した。マリオットブランドとしては九州初で、斜面地が多い独特の風景を楽しめるのが特徴だ。長崎市ではほかにも個性的なホテルの開業が続く予定で、観光客を取り込むための競争が激しさを増しそうだ。(橋本龍二)

「ジャパネットたかた」長崎なまりの高い声「伝えたい思いが強すぎた」…低い声で振り返る

[PR]
 長崎マリオットは計207室で、約7割の客室にバルコニーが付く。公開された「インペリアルスイート」(242平方メートル)では港町の景色を楽しめ、書斎なども備えられていた。

 長崎はコロナ禍で落ち込んだ宿泊需要が急速に回復しており、観光庁の最新の統計によると、2023年10月の長崎県内の日本人延べ宿泊者数は19年10月と比べ21%増え、伸び率が九州7県で最大だった。サイ・ウエスト総支配人は「独特の眺望は我々の最大の魅力だ。国内外からファンを獲得したい」と意気込む。

 一方、長崎駅近くで10月に新設されるのが、複合施設「長崎スタジアムシティ」だ。敷地内のホテル(243室)では眼下にサッカー場を望める部屋もあり、運営するジャパネットホールディングスは「エンターテインメントとスポーツによるホテル滞在の楽しさを訴えたい」とする。

 不動産開発の森トラストは今冬、大浦天主堂やグラバー園などがある同市南山手町で、赤レンガ造りの建物を活用した「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」(約70室)を設ける。

 ただ、長崎では「日帰り客が多い」(地元観光関係者)のが課題だ。県によると、22年の延べ宿泊客数は632万人と、日帰り客(1372万人)の半数にとどまった。夜型の観光メニューの少なさが一因とされ、長崎市はイベントなどを手がける事業者に補助金を出すなどして宿泊需要の掘り起こしを図っている。

 人手不足も懸念材料だ。長崎マリオットなど開業する3ホテルでは臨時採用も含め計500人以上の雇用を見込むが、「既存ホテルを含め労働力の奪い合いになる恐れもある」(観光関係者)との声も出ている。

 観光業に詳しい長崎国際大の落合和昭准教授(ホテル開発論)は「長崎は観光の潜在需要があるため、官民で一体となって観光資源の商品化や周知の強化に取り組むことが求められる。交通網を充実させて移動の利便性を上げる必要もある」と指摘している。

5815OS5:2024/01/17(水) 22:34:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/dfa4973dfaca848e135ea9f15fa8fcdd25252264
訪日客、コロナ禍後の「再出発元年」で好調 地方分散化が課題
1/17(水) 19:56配信

産経新聞
金沢市の観光名所「ひがし茶屋街」。震災後の人通りは例年の半分以下だという=16日午後、石川県金沢市(山本玲撮影)

観光庁が17日に発表した令和5年の訪日客による消費動向調査結果は、訪日客の〝量より質〟への転換を目指す5〜7年度「観光立国推進基本計画」で掲げた主な金額目標を早くも上回った。訪日客数も順調に回復しており、歴史的な円安を背景に新型コロナウイルス禍からの「再出発元年」としては好調なスタートを切ったといえる。今後は大都市圏に偏在する需要の地方分散化などが課題となる。

【表でみる】インバウンド人気観光地ランキングTOP10

■6千万人目標を堅持

「コロナ禍からの回復の道のりは本当に厳しかった。関係の皆さまの力添えで、ここまでしっかりと回復の歩みを進めてこれた」

観光庁の高橋一郎長官は17日の定例記者会見で昨年1年間を総括した。

観光政策の方針を定めた観光立国推進基本計画では、訪日客についてコロナ禍前(3188万人)の水準超えを目標に掲げる中で8割近くまで回復。高橋氏は「まだ基本計画に掲げる水準には到達していない」と慎重だが、韓国や米国など着実に伸びている市場の需要を確実に取り込み、12年に6千万人とする従来目標も改めて堅持する姿勢を示した。

■背景に体験型観光拡大

政府がより重視するのは訪日客1人当たりの旅行消費額や地方部での滞在日数だ。コロナ禍では客数が急減した際の観光業界のもろい体質が露呈し、旅行先が大都市圏に偏在して地方部に経済効果が波及しにくい状況も鮮明になった。訪日客の量より質、地方分散といった転換は急務で、その改善は一部で問題となっているオーバーツーリズム(観光公害)の解消にも寄与するとされる。

今回、1人当たり消費額が目標の20万円を超える21万2千円に到達、それに伴って総消費額も目標の5兆円を上回り、高橋氏は「順調に推移している」と評価。背景には消費型観光ではなく、体験型観光の拡大による滞在の長期化を挙げた。

政府は今後、東京、名古屋、大阪の三大都市圏に偏在する旅行需要の地方分散化をより強く進めていく考えだ。

■課題は地方の魅力発信

目標達成を海外から後押しするようなケースも出てきた。米大手紙ニューヨーク・タイムズが世界の旅行先で「2024年に行くべき52カ所」を発表し、山口市が紹介された。同コーナーの2023年版で紹介された盛岡市に続く快挙だ。盛岡市をはじめ岩手県内で宿泊した米国人観光客は昨年1〜10月で、最多だった令和元(2019)年同期と比べても急増。県によると、欧州や日本国内の観光客にも好影響が出ているとみられる。

観光庁の担当者は「政府の施策の方向性に重なる」と歓迎。記事は山口市を「西の京都とも呼ばれ、過度な観光客に悩まされることが少ないコンパクトな都市」と評しており、今後はそうした地方部の魅力をいかに発信するかが課題となる。(福田涼太郎)

5816OS5:2024/01/18(木) 09:46:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9707b12f01419e942d3aafe2b31a7624dd27dbb
インバウンド回復に濃淡 地方波及、人手確保に課題
1/18(木) 7:05配信

時事通信
観光客の増加のため、停留所でバスを待つ人たちの列の最後尾=2023年11月、京都市東山区

 インバウンド(訪日客)需要がコロナ禍から回復し、2024年はさらなる拡大が見込まれる。


 だが、回復の中身には濃淡がある。特に都市圏に比べ地方の出遅れが目立ち、観光業の人手不足も深刻だ。一方、訪日客が集中する観光地ではオーバーツーリズム(観光公害)が顕在化。課題も浮き彫りとなっている。

 23年の訪日外国人数はコロナ禍前の19年の8割程度に回復、消費額は円安効果もあって初めて5兆円を超えた。小売業界では高級ブランドなど免税品販売も好調で「客足はまだまだこれから伸びる」(日本百貨店協会)と期待が膨らむ。

 カギを握るのはコロナ禍前に訪日客数の3割、消費額の3割半ばを占めた中国人の動向だ。中国政府は昨夏に日本ヘの団体旅行を解禁したが、足元の訪日人数はまだ以前の5割にも満たない。みずほ証券の小林俊介チーフエコノミストは「中国人の訪日消費が復活すれば24年は8兆円も視野に入る」と分析する。

 ただ、回復の恩恵が地方にも十分波及するかは不透明だ。観光庁調査によると、昨年10月の外国人延べ宿泊者数は約1226万人で、うち7割超の宿泊先は三大都市圏が占める。コロナ前との比較では、「ゴールデンルート」に位置する東京都(69%増)や大阪府(34%増)、京都府(20%増)が勢いを見せるが、三大都市圏以外の地域は合計で11%減と差が開く。

 背景には、地方空港で海外との直行便の復便が遅れている影響も指摘されている。他方で、外国人観光客に人気の京都や鎌倉、富士山など一部の観光地では、公共交通混雑やごみのポイ捨てといった観光公害も再燃。需要分散は急務だ。

 30年に「訪日客6000万人・消費額15兆円」の目標を掲げる政府は、「地方への誘客の推進に全力を尽くす」(高橋一郎観光庁長官)と強調するが、宿泊施設やバス、タクシーの人員不足は地方ほど深刻。受け皿が整わず混乱や需要取りこぼしを招く不安は拭えない。能登半島地震の被災地周辺の観光復興も新たな課題で、今年は「持続可能な観光立国」の成否が問われる1年となる。

5817OS5:2024/01/18(木) 09:48:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/b122e1ec0269476bbaa72a7b40bb613ab82e44e7
ホテル業界は「量より質へ」…高級化への動き加速、旅先での体験を重視する「コト消費」移行進む
1/18(木) 7:01配信

読売新聞オンライン
 観光庁が発表した2023年の訪日外国人の消費額が初めて5兆円の大台を突破し、政府が昨年策定したばかりの目標を早くも達成した。中国人観光客を中心とした「爆買い」はなりを潜め、旅先での体験を重視する「コト消費」へ移行が進むなか、重要性を増しているのが宿泊だ。円安を追い風に、ホテル業界では高級化への動きを加速させている。(鈴木瑠偉)

客室10万円
朝日焼の湯飲みなどを備えたパレスホテル東京の客室(東京都千代田区で)

 「この客室から日本のブランド力を発信したい」

 パレスホテル東京(東京都千代田区)の渡部勝総支配人は17日、宇治茶のティーバッグや朝日焼の湯飲み、西陣織のクッションを備えた期間限定の客室を紹介した。

 円安に加え、海外でインフレが進んだこともあり、欧米からの観光客にとって日本旅行の割安感は強まっている。ホテルにとっては、単価を上げやすい状況だ。パレスホテル東京では、コロナ禍前は7万円程度だった客室単価が、23年には10万円を超えた。宿泊客の7割程度が外国人といい、渡部氏は「パリやニューヨークのホテルに比べるとまだまだ割安」と話す。

 高級ホテルでも人手不足が続くため、客室稼働率を上げずにサービス水準を維持し、「量より質」への転換を図っているという。

 国内では、帝国ホテルが26年に京都で新規開業するほか、「ブルガリホテル東京」など外資系高級ホテルの進出も相次ぐ。

買い物 19年下回る
 観光庁によると、23年の訪日外国人1人あたりの支出額は21・2万円と、19年(15・9万円)から3割以上も増えた。このうち宿泊費の比率は34・6%と、19年から5ポイント以上伸びている。

 観光庁の高橋一郎長官は17日の記者会見で、「コト消費の成長の兆しが見えてきている。長く滞在し、様々な体験をしていると期待している」と評価した。

 一方で、かつて訪日消費の主役だった買い物代は伸びていない。23年は1兆3954億円で、19年(1兆6690億円)を下回る。中国人観光客の回復が遅れていることが大きな要因だ。

 ネット通販の普及で、日本に行かなくても購入できる商品は多くなった。かつてのような盛り上がりは期待しづらいとの見方は多い。

地方誘客なお課題
 豊かな自然や文化を抱える地方への誘客は、課題として残っている。観光庁によると、昨年10月時点の外国人延べ宿泊者数は、3大都市圏で19年の水準を超えているものの、地方部では19年より1割ほど少ない。地方独自のコト消費を開発するため、地元に精通したガイドの育成や環境の整備など長期的な取り組みも必要となりそうだ。

 政府は30年までに訪日客の消費額を15兆円へ拡大する目標を掲げる。旅行大手の幹部は「富裕層はサービスへの期待も大きく、そこでしかできない体験を提供する必要がある」と指摘する。一方、みずほリサーチ&テクノロジーズの坂中弥生上席主任エコノミストは「旅行予算の拡大はコロナ明けの反動で、一時的なものにすぎない」と分析する。

5818OS5:2024/01/23(火) 14:53:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4c79ddbc77eeaae9f76416aed253fb27423ee26
那覇空港 → 恩納村・名護市まで20分! ヘリバスで沖縄県内の移動短縮 4月から本格運用 1万円で利用できるプランも
1/23(火) 11:47配信

沖縄タイムス
ブルーモビリティーが運用するヘリコプターと道廣敬典代表(提供)

 沖縄振興開発金融公庫、沖縄銀行は22日、ヘリコプターを活用した新たな交通システムの構築を目指すITスタートアップ企業、Blue Mobility(ブルーモビリティー、那覇市)に計3千万円を融資したと発表した。空港とホテルをヘリで結ぶことで渋滞緩和など交通課題の解決を目指し、定時のヘリコプターバス、チャーター制のヘリコプタータクシーを4月から本格的に運用する。(政経部・銘苅一哲)


 県内でヘリの遊覧飛行を展開するSpace Aviation(スペースアビエーション、京都府)と提携し、同社の機体や操縦士を利用する。

 ブルーモビリティーの道廣敬典代表取締役は「スペースアビエーションが管理する(運航の)枠を買い、客に販売する販売代理店のイメージ」と説明する。

 2023年にクラウドファンディングで支援を受け付け、同年9月から支援者を中心に運用を始めた。バスは土曜と日曜に1日8便で那覇空港と恩納村の沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ、名護市のカヌチャリゾートをそれぞれ20分程度で結んでいる。

 2月から4月以降の一般向けのチケット予約の受け付けを開始した。運用する機体の乗客用は3席。料金は2席で7万円、3席で9万円に設定する。将来的に10席程度の中型機導入を目指している。「県民にもヘリでの移動を体験してほしい」と直前にスケジュールが空いていれば1万円で利用できるプランも設ける。

 道廣代表は県内で40余り整備されているヘリポートを活用したタクシーのほか、一定期間の乗り放題、ギフトチケットのサービスの展開も考えている。「富裕層だけでなく、一般の観光客にも沖縄で特別な体験をしてほしい。観光体験のアップデートや経済波及効果を生み出したい」と抱負を語った。

 ブルーモビリティーのホームページはこちら(https://bluemobility.co.jp/)から

5819OS5:2024/01/24(水) 18:16:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2b0d265062f9b480e2cab3c2bf3836f2b134118
邦人の海外渡航、コロナ前の半分 円安で割高感、回復弱く
1/24(水) 15:30配信
共同通信
成田空港の国際線出発ロビー=2022年8月

 日本人の海外渡航が振るわない。円安による割高感が影響しているとみられ、日本人の旅客数は新型コロナウイルス流行前の半分程度にとどまったままだ。国によっては既にコロナ前水準を上回っており、日本の回復の弱さが目立っている。

 アジアを中心とした14カ国・地域で外国への旅客数を日本航空が調べたところ、2023年1〜10月の累計を19年1〜10月の実績と比べた「回復率」で、日本は最下位の47.0%だった。

 トップはタイでコロナ前を超える103.7%、ベトナムが98.0%で続いた。インドや米国、韓国といった国も80%台まで戻った。

 中国は日本に次ぐワースト2位で47.8%だったが、23年8月に日本や米国などへの団体旅行を約3年半ぶりに解禁。同年10月単月では72.4%に上昇し、足元では回復がうかがえる。

 日本では23年5月に新型コロナが5類に移行したが、その後一時1ドル=150円程度まで円安ドル高が進んだ。外国の物価高もあり、日本人の海外旅行熱が高まらない状況が続いている。

5820OS5:2024/01/24(水) 18:25:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/9113a70187c65de2724064a26806a8caa42f2fda
首相「北陸応援割」実施の考え表明 被災4県への旅行代金割引
1/24(水) 16:10配信
毎日新聞
衆院予算委員会で能登半島地震の犠牲者に対し黙とうをする岸田文雄首相(右)=国会内で2024年1月24日午前9時2分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は24日の参院予算委員会で、能登半島地震で被害を受けた北陸地方の支援策として、3〜4月に北陸4県への旅行代金を割り引く「北陸応援割」を実施する考えを明らかにした。「1泊2万円を上限として旅行代金を割り引く」と語った。


 日本維新の会の柴田巧氏への答弁。政府が25日にも取りまとめる被災地支援パッケージに盛り込む予定だという。

 首相は、地震の影響で、営業可能な地域でも宿泊施設の予約キャンセルが相次いでいると指摘した上で、3月に予定する北陸新幹線の金沢―敦賀間開業に合わせて「集中的な観光プロモーション」を実施すると表明。能登地方について「適切なタイミングで、より手厚い観光需要の喚起策を検討する」とも語った。【樋口淳也】

5821OS5:2024/01/24(水) 22:04:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7370c6f5cbd4914806015c121516326c6dfbf79
岸田首相、北陸応援割「1泊2万円上限に旅行代金割り引く」…25日に支援パッケージ取りまとめ
1/24(水) 18:43配信

読売新聞オンライン
 岸田首相は24日、衆参両院の予算委員会の閉会中審査に出席し、能登半島地震の被災者支援に向けて、2023年度予算の予備費から1500億円規模を支出することを明らかにした。26日に閣議決定する。首相は答弁で、「中長期的な取り組みを用意し、支えていかなければならない」と強調した。

 政府は、今月9日に23年度予算の予備費から47億4000万円を支出することを閣議決定した。24年度予算案の予備費も5000億円から1兆円に増やした。

 首相は答弁で、25日に生活再建に向けた支援パッケージを取りまとめる方針を示し、「被災地、被災者の立場に立って、生活となりわいの再建に全力で取り組む」と語った。石川など北陸4県を対象に、観光産業を支援する「北陸応援割」を実施する考えも表明し、「1泊2万円を上限として、旅行代金を割り引く」と説明した。

 復旧・復興に向けた23年度補正予算案の編成に関しては、「予備費を積み増すのが最もスピード感のある対応だ」と述べ、慎重な姿勢を示した。

 立憲民主党の泉代表は、自然災害による被災世帯に対する支援金の上限を現行の300万円から600万円に引き上げることを求めた。首相は「能登の実情に合わせた追加的な支援を政府としても総合的に検討したい。問題意識を共有し、具体的な対応を至急取りまとめさせたい」と応じた。復旧・復興に向けて、野党側の提案にも柔軟に応じる意向を示したものだ。

 この日の国会審議では、道路の寸断などで水道インフラ(社会基盤)の復旧が難航していることも議論になった。首相は、全国の水道事業者を被災地に集めていることを説明し、「国からの支援を行うことによって、(復旧の)前倒しの可能性を追求していかなければならない」と強調した。

 被災地を離れてホテルや旅館などに移る「2次避難」に関して、首相は「様々な情報提供を行い、不安に応えていく努力が2次避難を進める上で重要なポイントになる」と指摘した。国などからの支援金額算定の根拠となる罹災(りさい)証明書の発行については「航空写真の活用や地域一括の全壊判定などで、被害認定調査の簡素化に取り組んでいく」と語った。

5822OS5:2024/01/24(水) 22:05:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f44ff50346a41f07e40d82f6367d28766d0abb5

能登半島地震の政府観光支援「北陸応援割」 「3月からは殺到確実。行くなら冬の幸豊かな2月に」専門家がアドバイス
1/24(水) 18:10配信8
ニッポン放送
航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏が1月24日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。能登半島地震を巡り、政府が北陸地方への旅行代金を補助する「北陸応援割」を3〜4月に実施する方針であることについて、「3月からは旅行客が殺到するのは確実だ。行くなら冬の幸が豊かな2月がお勧め」とアドバイスした。

※イメージ(近江町市場)

能登半島地震を巡り、政府は北陸地方への旅行代金を補助する「北陸応援割」を3〜4月に実施し、1人1泊あたり旅行代金の50%、最大2万円を補助する方向だ。25日にも正式に決定する。

鳥海)「北陸応援割」が始まる3月からは、旅行客が殺到するのは確実です。宿泊施設も満室でしょう。ですから狙い目は、割引はないですが2月です。

辛坊)私、先週末に金沢へ行ってきました。金沢の街中で地元の方に話を聞くと、「観光客が来なくて困っている。観光客に来てほしい」と皆さんおっしゃっていました。

鳥海)そうですね。震災の被害がないところには行ってほしいと思います。半面、余震が心配ですから、大地震が起きてから1カ月あまりは少し様子を見たほうがいいと思います。

辛坊)それで2月なんですね。

鳥海)ここにきて余震が減ってきましたから、そろそろ旅行の計画を立て始め、割引はなくて高くつくかもしれないけども、2月に行くのがお勧めです。香箱ガニやタラの白子、寒ブリなど冬の幸が豊かで、おいしいです。また、行列のできる回転ずし店も多いのですが、週末で2〜3時間待ちの人気店も2月であれば待ち時間なしで入店できます。

5823OS5:2024/01/25(木) 11:47:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/255affefd95a3cea9285abe85c2ef4c3b69a3e50
相次ぐキャンセル、金沢に打撃 葛藤しつつ「観光で応援を」 能登地震
1/24(水) 13:31配信
時事通信
人通りの少ない近江町市場。一部の店舗ではシャッターが閉まったままの状態が続く=24日午前、金沢市

 能登半島地震で石川県北部の輪島市や珠洲市などが甚大な被害を受けた一方、日本三名園の一つ「兼六園」などがある金沢市は一部の被害にとどまっている。


 しかし宿泊のキャンセルが相次ぐなど観光客の足は遠のいており、同市の観光関係者は複雑な思いも抱えつつ、「能登の応援のためにも金沢に来て」と呼び掛けている。

 金沢市観光協会などには地震発生後、「観光に行っていいのか」「迷惑にならないか」といった問い合わせが多数寄せられた。兼六園で築山の石積みが崩れるなどの被害はあったものの、臨時閉園していた金沢城公園が20日から再開するなど、通常の営業に戻っているところも多い。市の担当者は「余震への注意を伝えた上で、来て大丈夫と答えている」と説明する。

 しかし「金沢市民の台所」として知られ、週末には観光客ら約3万人が集まるという「近江町市場」は人通りが大きく減り、飲食店の一部はシャッターが閉まったままだ。近江町市場商店街振興組合の石山博之事務長によると、国内観光客の減少が特に目立ち、客足はコロナ禍前の2割程度までに落ち込んでいるという。

 「石川県全部が(被害の大きかった)能登のように思われている。金沢に来てもらうことが能登の応援につながる」と石山さんは訴える。

 同市場にあるすし店「海鮮丼いちば」は、客足が減少したため、営業規模の縮小を強いられている。同店の坂尻保さんは「本当にお客さんに来てほしい」と切実な思いを吐露しつつ、「自分らだけ忙しくなっていいのかな、と葛藤もある」と話す。

 石川県金沢城・兼六園管理事務所の押野朗所長は「能登にあれだけの被害が出ている。来ていただければうれしいとは思うが…」と複雑な胸中を明かす。金沢市旅館ホテル協同組合の担当者は「来てとは言いづらい雰囲気がある。安全なときにまた来てもらえれば」と今後に期待を込めた。

5824OS5:2024/01/26(金) 08:40:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/559a046bc9ad10ef007eaa85a0fa095ef4e6ee1c
【速報】岸田首相「北陸応援割」能登は割引率70%に拡充も検討
1/25(木) 18:09配信
FNNプライムオンライン(フジテレビ系)
FNNプライムオンライン

政府は25日、能登半島地震に関する政府の非常災害対策本部で、「被災者の生活と生業支援のためのパッケージ」を決定した。

切れ目のない被災者支援に取り組むための方策を盛り込み、災害特例で個人住民税が免除される水準となった被災者を含む世帯を物価高対策支援金の対象に含め、10万円を支給することなども含まれている。

また、北陸の観光業を支援するための「北陸応援割」が、1泊2万円を上限に、北陸地方への旅行代金の50%を割り引く制度として盛り込まれた。

これに関して岸田首相は記者団に対し、「今回被害がもっとも甚大な能登地方においては今後、全力で復興復旧に努めなければならない。その上で観光客の受け入れが可能になった段階で、地元の意向も踏まえ適切なタイミングでより手厚い観光需要の喚起策、例えば割引率を70%にするなどの喚起策を検討したい」と述べた。

フジテレビ,政治部

5825OS5:2024/01/26(金) 10:59:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/dda6ffc29ee876c16b130db3aeab36d4b7426588
「北陸応援割」に疑問の声、被害小さい石川以外の3県に観光客流れる可能性 恩恵に格差も
1/26(金) 10:32配信
産経新聞
地震と火災で甚大な被害を受けた観光名所、朝市周辺は復旧のめどが立たない=1月3日、石川県輪島市(鈴木源也撮影)

能登半島地震に関連し、政府が25日に公表した観光需要の喚起を図る支援策「北陸応援割」について、実施するタイミングや経済効果を疑問視する声が上がっている。北陸割は1人1泊2万円を上限に、北陸4県(石川、富山、福井、新潟)への旅行代金50%を補助する仕組みだ。3〜4月に実施する予定だが、被害の大きかった石川県能登地方では観光資源の海産物の提供や宿泊の再開などが、この時期までに見通せないところが多い。応援割だけ先行すれば、被害の小さい他の3県に観光客が流れる可能性も指摘されている。


◆観光資源が消え効果限定的

石川県七尾市の和倉温泉では建物や水道などのインフラが損傷し、全旅館が休業した。同市の市街地などでは、4月以降にならないと断水が解消されない見通しだ。火災で焼失した輪島市の朝市通りの復旧は困難な状況で、石川県内にある69漁港のうち60漁港が地盤の隆起や防波堤、岸壁、臨港道路の損傷などの被害を受けている。特産の海産物の調達も難しい現状だ。

野村総合研究所の木内登英(たかひで)エグゼクティブ・エコノミストは「観光資源が失われ、道路やインフラの復旧途中での観光支援は経済効果が乏しい」と強調する。新型コロナウイルス禍で低迷する観光業への政府の支援事業「Go To トラベル」を引き合いに出し、「当時はコロナ感染対策をしっかりした高級ホテルや旅館に観光客が集中し、小さな宿泊業への恩恵が小さかった」と指摘。「今回も耐震設備などがしっかりした高級旅館などに観光客が流れ、旅館の規模や地域で受けられる恩恵の格差が生じる」と予測する。

◆熊本地震では恩恵に格差も

北陸応援割と同様の支援は、平成30年4月に発生した熊本地震でも導入されている。政府は同年7月から12月末まで、熊本、大分、福岡、佐賀、長崎、宮崎、鹿児島の7県を対象に旅行代金を補助する「九州ふっこう割」を実施した。

この支援策の効果について、監査法人トーマツの松下哲明リスクアドバイザリー部マネジャーは、直接被害の少なかった大分県と比較し、「熊本県は観光客の増加が少なかった」とする分析結果を公表した。松下氏はその理由について、「観光資源、宿泊施設、道路網など被害の有無が影響を及ぼしたと」と結論付けている。今回の北陸応援割でも同様の事態が起きると想定する観光業者は多い。

政府は、能登地方については、「復興状況を見極め、さらに手厚い支援策を検討する」というが、木内氏は「まずは地震被害で落ち込んだ売り上げを補填する給付金支援を充実させるべきだ」と提案する。(西村利也)

5826OS5:2024/01/26(金) 16:47:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/501f1afcb5affabc340a27993ce880e026d1721e
観光支援「北陸応援割」発表 パック旅行も対象、3月開始念頭
1/26(金) 16:08配信
共同通信
 観光庁は26日、能登半島地震の復興に向けた観光支援「北陸応援割」の詳細を発表した。新潟、富山、石川、福井4県への旅行商品を半額で購入できる。宿泊の場合は1人1泊につき2万円を上限とし、新幹線や高速バスなど交通費と宿泊がセットになったパックツアーも割引の対象とする。期間は3月から、4月下旬の大型連休前までを念頭に置く。予算額は94億4千万円。

 同一県内に2泊以上するパックツアーを購入する場合は、1人当たり3万円が割引の上限。2県以上で宿泊する周遊型は上限を3万5千円とする。

 支援は旅行業者や宿泊業者に助成する形で、旅行者は割引価格で購入できる。訪日客も利用可能。

5827OS5:2024/01/29(月) 20:10:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/49768b5350dade385e5825bbb75e3b0c0fb7833e
神戸ルミナリエ来場者、10日間で229万8千人 コロナ禍前から大幅減も、組織委「想定通り」
1/29(月) 11:40配信


20
コメント20件


神戸新聞NEXT
解体作業が始まった神戸ルミナリエの特別鑑賞作品「フロントーネ・ガレリア」=29日午前、神戸市中央区波止場町、メリケンパーク

 阪神・淡路大震災の犠牲者を悼み、記憶を次世代につなぐ光の芸術「神戸ルミナリエ」は28日に閉幕し、主催する組織委員会は10日間の来場者数の合計が約229万8千人だったと発表した。新型コロナウイルス禍前に催された2019年の約346万9千人に対して7割弱にとどまり、大幅な減少となった。

【写真】「EXILE」ライブ 演出の原点は神戸ルミナリエ

 神戸ルミナリエは震災が起きた1995年に始まった。毎年12月に開かれてきたが、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年以降は、3年連続で中止に。その間の第26〜28回は規模を縮小し、代替行事が行われた。

 29回目の今回は鎮魂の趣旨を重んじて、1月17日に東遊園地で開かれる「1・17のつどい」を終えた後の開催がふさわしいとして、初の1月開催(19〜28日)に移行。密集を回避するため、神戸市中央区の旧居留地、東遊園地、メリケンパークに会場を分散させた。

 また、持続的な開催に向けてメリケンパークには有料エリアを設置。全長約70メートルの光の回廊などが展示され、有料エリアの来場者数は10日間で約15万人に上った。

 開催時期や実施形態が違うため、単純な比較はできないが、今回の来場者数は95年以降で最少だった。組織委員会によると、想定通りの数字だったといい、担当者は「観光の閑散期である1月に、これだけ多くの方に楽しんでもらえた」と話した。今後は時期や場所などを変更した効果を確認し、次回の30回開催に生かすという。(名倉あかり)

5828OS5:2024/01/30(火) 15:45:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/83c20f8fccb846fb93b375184d2882e8905ae654
「コロナ禍初期みたい」 観光減、飲食業に再び試練 県南部や金沢市でも悲鳴・能登地震
1/30(火) 13:32配信

時事通信
開業を控えた北陸新幹線、加賀温泉駅前にある「喫茶みちくさ」=24日午後、石川県加賀市

 能登半島地震は、大きな被害が出た石川県北部以外の地域でも観光客の減少を招き、新型コロナ禍の苦境を耐えてきた飲食業に、再び試練を与えている。


 客足が途絶えた現状に「コロナ禍の最初のころみたいだ」と危機感を募らせる店もある。

 県南部の加賀市にあるJR加賀温泉駅は、3月16日に北陸新幹線が延伸し、新幹線駅として開業する。駅前の「喫茶みちくさ」のスタッフ村中芽衣さん(40)は「コロナでなかなかお客さんが来ない時期もあったが、もうすぐ新幹線や! と盛り上がっていた」と地震前を振り返る。

 同駅は温泉街の最寄り駅で、近くの飲食店の売り上げも宿泊観光客の客足に左右される。「宿泊予約は、1月は5割以上、多いところでは6〜7割がキャンセルと聞いている」と市担当者。村中さんは「年末まではキャリーケースを引いた人が店の前を通っていたが、それも途絶えてしまった」と落胆する。

 地震で厨房(ちゅうぼう)の床にひびが入るなどの被害も出たが、コロナ禍を乗り越えたばかりで、「修復は金銭的にも難しい」という。「旅行支援はあるようだが、他の業種、能登以外の地域にも支援があればうれしい」と語った。

 一方、同じ県内でも、災害復旧や支援の拠点となる金沢市の宿泊需要は高い。市担当者によると、「(観光客の)キャンセルは多いが、それ以上に災害復旧関係者の予約が増えている」という。

 しかし、JR金沢駅近くの飲食店「味楽ゆめり」の店主前田衛さん(43)は「復旧を支援する方が来てくれるが、観光客は減り、地元の方も外に出て食べなくなった」と顔を曇らせる。前田さんは甚大な被害を受けた能登町の出身。「商売ができているだけでもありがたい。僕らも頑張って、利益を少しでも被災地に届けたい」と力強く語った。

5829OS5:2024/01/31(水) 13:39:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4e9488235fe15450359ed3dd5911292c734546f
台湾客キャンセル少なく 金沢、富山のホテル予約 現地旅行社「地震影響小さく」
1/31(水) 8:01配信

北國新聞社
台湾の旅行会社に金沢の状況を説明して回った金沢ホテル懇話会の営業担当者=台北市内(同会提供)

 金沢、富山両市内のホテルで、台湾客の予約が堅調だ。能登半島地震を受け、海外客の予約キャンセルが相次ぐ中で、金沢のホテルでは3月にコロナ前を上回る台湾客の予約が残ったままで、富山でも地震以降に約400人の宿泊を受け入れた施設がある。宿泊関係者によると、台湾には北陸への送客実績がある旅行会社も多く、甚大な被害を受けた能登に比べ、遠距離にある金沢や富山は影響が小さいとの認識が広がったことが一因とみられる。

 金沢市の金沢ニューグランドホテルでは、欧米客が減った一方、台湾客のキャンセルはほぼなく、3月中旬以降は2019年を上回る予約が入っている。

  ●「本当に助かる」

 金沢国際ホテルもキャンセルされた予約は数件で、昨年と同程度の予約が入っている。担当者は「台湾は毎日のように予約が入っており、本当に助かっている」と話す。ANAクラウンプラザホテル金沢やホテル日航金沢も、台湾客のキャンセルは少ない。

 市内の都市型ホテル7施設でつくる金沢ホテル懇話会は17〜20日に台湾に営業担当者を派遣した。石川県内の被災状況を説明し金沢への誘客を呼び掛けたところ、台北市の旅行大手「可楽(コーラ)旅行社」の担当者は「金沢は地震の影響が比較的小さいと聞いている。地震でツアー参加を取り消す人は少ない」と話し、送客の流れは止めないとした。

 富山市内では、ホテルJALシティ富山に宿泊した今月の台湾客が400人を数え、昨年12月を上回った。担当者は「台湾客は北陸だけでなく東京や大阪を回遊しており、地震は特段のキャンセル理由にならないのではないか」と受け止めた。ホテルヴィスキオ富山も今月中旬から予約が少しずつ戻ってきたという。

  ●台北便、搭乗率80%

 小松空港発着の台北便をデーリー運航するエバー航空金沢支店によると、同社の台北便の搭乗者数は地震直後に若干減ったものの、17日以降の搭乗率は8割前後となっている。小宮ジョセフ支店長は「小松発の日本客は減ったが、小松着の搭乗率は元通りだ」と説明した。

5830OS5:2024/01/31(水) 13:39:53
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1295642?utm_source=headlines.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=relatedLink
【日曜特番・北陸の観光業に打撃】
にぎわい一転、金沢は人影まばら 
「復興へ、経済回そう」
社会

2024/1/21 05:00
 能登半島地震を受け、北陸3県の観光地の入り込みが大幅に減っている。新型コロナの5類移行後、にぎわいが回復していた金沢市中心部は一転して人影がまばらとなり、各温泉地の旅館は予約キャンセルが相次ぐ。北陸新幹線敦賀延伸に向けた石川県のPR事業も延期に。関係者は被災地・能登を心配しながら「復興のために経済を回していきたい」と対策を模索する。

 地震から半月余りが過ぎた18日夜、北陸随一の繁華街・金沢市片町界隈(かいわい)は閑散とし、暇を持て余したタクシーの長い列ができていた。

  ●「せめて地元客来て」

 柿木畠の飲食店「あまつぼ」は本来なら新年会シーズンを迎え、混み合う時期だが、2、3人のグループ2組が静かに食事しているのみで、空席が目立つ。社長の雨坪毅樹さん(62)は「地震後から宴会予約のキャンセルばかり。またコロナ禍に戻ったようだ」とため息をつき、こう強調した。

 「金沢で経済を回していかないと、能登を応援しようとしてもできなくなる」

 地震前は、日中から行列ができていた片町2丁目の「赤玉本店」も昨年1月に比べて客数と売り上げが半分になっている。専務の田端葉月さん(37)は「せめて地元客が来てくれれば」と願う。

 兼六園の近くで飲食店を営む宮本清仁さん(64)は「石川県外の人には、県全体が被災したというイメージがあるんじゃないか」と話す。売り上げは落ち込み、新型コロナウイルス禍と同様に「補償が必要になるかもしれない」と嘆く。

 市内のホテルでは、観光客のキャンセルが相次いだ。金沢駅前にあるホテルの担当者によると、地震前は金沢と能登半島をセットで訪れる客も多かった。「能登に行けないと、旅行先として石川を選択肢から外す人も多いのでは」と話す。その上で「また落ち着いた頃に来てもらえれば」と期待した。

  ●復旧支援で宿泊

 観光客のキャンセルが出る一方、能登の復旧支援のために全国から駆け付けた電力会社の社員や行政関係者らが宿泊する動きも目立つ。

 震度7を観測した能登半島地震は世界的ニュースとなった。別のホテル支配人はインバウンド(訪日外国人)への影響を懸念し、「石川県や金沢市には『金沢は日常が戻っている』と広報してほしい」と訴えた。

5831OS5:2024/02/01(木) 15:29:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/02e462605b76431dc16c7fdedff68d0410a05ae5
札幌市と周辺10自治体 「旅先納税」を導入 1日からサービス開始
2/1(木) 14:52配信

産経新聞
札幌市は1日、ふるさと納税制度を利用して旅行や出張で訪れた自治体に寄付できる「旅先納税」をスタートした。同市を含む周辺12市町村でつくる「さっぽろ連携中枢都市圏」のうち、千歳市を除く11市町村と事業を進める。複数の自治体による広域連携は京都府北部7市町の取り組みに次いで全国2例目で、北海道初。札幌市の天野周治副市長は「農業体験やワカサギ釣りなど体験型メニューもたくさんある。新たなニーズを掘り起こしていきたい」などと豊富を語った。

札幌市内で開かれた記者会見には、さっぽろ連携中枢都市圏を代表して札幌市の天野副市長と、北海道観光振興機構の小金沢健司会長、運営会社「ギフティ」の森悟朗常務が出席し、抱負を述べた。

同事業は自治体に対する寄付額に応じ、訪れた地域の飲食店や宿泊施設などで利用できる電子商品券「e街ギフト」が返礼品として受け取れる取り組み。従来のふるさと納税は寄付してから返礼品が届くまでに一定の時間がかかるが、旅先納税ではすぐに使えるほか、1円単位で支払いが可能など利便性の高さから全国で注目を集める。

スマートフォンでQRコードを読み取り、専用サイトから希望する自治体に寄付を行うと、寄付額に応じた30%分の電子商品券が受け取れる仕組み。寄付額は各自治体別に1万円から300万円までの15段階に分かれている。

対象自治体は札幌市、小樽市、岩見沢市、江別市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村、南幌町、長沼町の11市町村。1日時点で飲食店や宿泊施設など206店舗が登録している。電子商品券の利用期限は寄付日から180日間。旅行や出張などの利用者が対象で、11市町村在住者は対象外。

ギフティの森常務は、全国のふるさと納税の対象者約6450万人のうち、約86%が未実施のため「新たな観光需要を掘り起こせる可能性が期待できる」などとアピールした。同社の「旅先納税」は岡山県瀬戸内市が令和元年11月に初めて導入して以降、年々増加しており、現在は全国で53自治体(このうち北海道は23自治体)が採用している。

同事業に加盟している札幌市中央区のすし店「棗(なつめ)」大通ビッセ店の野呂弘貴店長は「これをきっかけに新しいお客さまを増やしたい」などと期待感を示した。

5832OS5:2024/02/12(月) 09:20:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb7bbb437570683ca15710bb8534938e510814e3
なぜ?春節人気5位の岐阜 中国SNS登録者“人口超え”青森
2/11(日) 10:55配信
テレビ朝日系(ANN)

All Nippon NewsNetwork(ANN)

今年は延べ90億人が帰省や旅行などで移動するという中国の「春節」。中華圏の人がよく利用するツアーサイトのランキングで急上昇しているのが岐阜県です。一体、何が彼らの心をつかんだのでしょうか。

■岐阜に訪日客が殺到…背景に「承認欲求」?

メ〜テレ 小松崎花菜アナウンサー
「岐阜県の郡上八幡です。この辺りはきれいな川も流れている自然豊かな場所です。街を見てみると、中華圏の観光客が非常に多くみられます」

 岐阜県のほぼ中央に位置する、郡上八幡。お盆に徹夜で踊り明かす「郡上おどり」で知られる観光地で、“天空の城”とも呼ばれる郡上八幡城が街のシンボルです。

 春節の人気観光地ランキングで、東京、大阪、北海道、京都といった定番の観光地に続き、岐阜が5位にランクイン。しかも、前年比200%だといいます。この結果に地元の人は…。

創作和小物カフェ 花篭 山根さきさん
「(Q.岐阜が5位に入ったんですよ)おお、すごい!魅力度ランキングでいつも下の方に岐阜県があるけど、やっぱり世界的な目線で見て、岐阜県がランキングの上位に来ることはうれしい」

 観光バスの駐車場では、中華圏からのツアー客がひっきりなしに訪れていました。なぜ今、岐阜が注目されているのでしょうか。

中国向けマーケティング会社 ENJOYJAPAN 中山隆央取締役
「SNSの時代だからこそ、(岐阜には)写真映えをする、雪が降る風景みたいなことも含めて日本らしい場所というのがある。『こんな良い所があるの』『知らなかった』というのが、ある意味新しい、彼らの承認欲求になっている。岐阜の順位が上がってきたのは、恐らくそういった心理的な背景もあるんじゃないかなと思いますね」

 中華圏のSNSを分析してみると、過去に日本の定番の観光地を訪れた人が、その後は“知られざる観光地”を探して楽しむ、という傾向がみられるそうです。

 岐阜を訪れていた訪日客に聞くと、その多くが“日本のリピーター”でした。

台湾からの観光客
「東京といえばショッピング。ここはリラックスできる町ですね。良い風景を眺めてゆっくりできます」

■日本の盆踊り満喫!踊り子も言語学び万全態勢

 訪日客は、岐阜のどんな魅力を発見したのでしょうか。

台湾からの観光客
「来日前に調べて、食品サンプルが有名だと知りました。精巧で素晴らしいです」

 実は、郡上市は食品サンプルの生産量が“日本一”。特に寿司などの和食のサンプルが訪日客に人気だそうです。さらに、台湾のツアー客が訪れていたのは、400年以上続く「伝統」が体験できるスポットです。

メ〜テレ 小松崎花菜アナウンサー
「郡上の代表的な盆踊り『郡上おどり』のレクチャーが行われています。皆さん踊りを真似ていますね。楽しそうです」

 中華圏からの観光客を迎えるため、スタッフが言葉を覚えて踊りをレクチャーしていました。

5833OS5:2024/02/12(月) 09:21:08

台湾からの観光客
「とてもにぎやかで素晴らしいです。台湾に帰ったら、親戚や友達に踊りを紹介します。機会があれば、夏に皆を連れてもう一度やってみたいです」

 延べ90億人が移動するとされる今年の春節。地域を挙げてお祝いムードを高めています。

郡上八幡観光協会 兼山勝治副会長
「今回良い結果になっていますので、それにプラスアルファして、こちらからの発信もしていこうかなと思っています」

■青森の絶景へ…トレンドは“四季”と“安らぎ”

ABCテレビ 鷲尾千尋アナウンサー
「祭りで実際に使われた『ねぶた』が展示されている施設なんですが、このシーズン、お客さんの約7割が中華圏からの観光客だということです」

 青森市中心部にある「ねぶたの家ワ・ラッセ」。東北三大祭りの一つ「青森ねぶた祭」のお囃子(はやし)を聞いたり、踊りを体験できたりと、海外でも話題を集めている観光施設です。

 “青森人気”の背景にはSNSの存在がありました。中国のSNS「ウェイボー」で開設された青森県観光局のアカウント。その登録者数は、なんと130万8000人。青森県の人口118万人を大幅に超える数字です。

ABCテレビ 鷲尾千尋アナウンサー
「多くの観光客の方で行列ができています。特にアジア圏からの観光客の方が多いような気がしますね」

 春節を迎えた10日、青森市の南側にそびえる八甲田連峰には、多くの訪日客が訪れていました。

 中国・広州から来た石さん。SNSで青森の写真を見て、その自然の美しさに惹かれたと言います。

中国・広州からの観光客 石さん
「青森は季節ごとに景色が変わります。夏は緑、秋になると紅葉があって、冬は真っ白な雪景色。きれいですよね」

 石さんは、「日本の四季を楽しみつつ、より“穏やか”に過ごしたい」という思いから、人が集中する大都市を避け、青森などを旅行先に選ぶのが中国の旅のトレンドだと話します。

■-8℃の極寒の中「1年で数回」貴重な雪景色

 そんな石さん、今回の旅の一番の目的は…。

中国・広州からの観光客 石さん
「ツアーで樹氷を見に来たんです」

 「樹氷」とは、木に雪や氷が付着しながら成長する氷の塊。観光客から人気を集める一方で、樹氷ができるのは吹雪が頻繁に起こるような厳しい環境であるため、観光客がはっきりと見ることは非常に難しいのだと言います。

中国・広州からの観光客 石さん
「今子どものように興奮しています。ガイドさんは先ほど写真を見せてくれましたが、自分の目で確かめたいです」

 標高1324メートル、気温マイナス8℃。果たして念願の樹氷を見ることはできるのでしょうか…。

中国・広州からの観光客 石さん
「すごい。本当にきれいな景色」

 目の間に広がっていたのは、樹氷の造形が持つ不思議さと大自然の美しさが織りなす絶景。地元の人によると、ここまで美しく樹氷が見られるのは1年で数回程度だと言います。

ツアーガイド
「Please taking pictures!(写真を撮って下さい!)いつも見えないもんね!きょうはスペシャルなので。Please taking pictures a lot!(写真をいっぱい撮って下さい!)」

 訪れた訪日客らは写真や動画で絶景を収め、なかにはその場でSNSにアップする人も。

中国・広州からの観光客 石さん
「青森に来たのは正しい選択でした」
「(Q.良い思い出になりましたか?)一生忘れられない思い出になると思います」

(サンデーLIVE!! 2024年2月11日放送)

テレビ朝日

5834OS5:2024/02/12(月) 09:23:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/9fa0a83cb1fef3ebe91155eb66def8c4b7a9788b
北陸応援割もう「予約」 県内の旅館・ホテル 開始日未定も適用見越し
2/12(月) 8:01配信

北國新聞社
  ●3、4月で1000人超施設も

 富山県内の旅館・ホテルで、能登半島地震の復興に向けた観光支援「北陸応援割」を見越した宿泊予約が相次いでいる。県が来月中旬の開始を目指す中、実施期間が決まっていない現段階で既に3〜4月の予約が1千人を超えた施設もある。各施設は「元気な富山から経済を回す」と歓迎しながらも、続々と入る予約が応援割の対象になるか気をもんでいる。

 庄川温泉郷の観光ホテル「ゆめつづり」では3〜4月の予約が約1500人を数える。岸田文雄首相が先月末に応援割の実施を明らかにして以降、立て続けに予約が入っている。

 内訳は県内が約850人と半数を超え、県外は北は北海道、南は大分など九州から予約が入り、お隣の石川は約100人。地元客の多さについて、接客部支配人の森田幸恵さんは「正月は地震でくつろぐどころではなかったので、家族や友人とゆっくり過ごしたい人が多いのでは」と推測する。

 同じく庄川温泉郷の旅館「三楽園」も3、4月の予約が約1千人を数える。週末はほぼ埋まり、平日も空室は残り少ない。社長で富山県ホテル・旅館生活衛生同業組合の坂井彦就理事長は「たくさんの応援は期待の裏返し。しっかりともてなして、北陸を盛り上げたい」と腕まくりする。

 富山県は石川など応援割の対象県と協議し、開始日を決める方針。旅館関係者からは「3月16日の北陸新幹線敦賀開業の日から始まるのでは」との予想も出ており、坂井理事長は「具体的な開始日が決まれば、ひとまず入れた予約をグレードアップする動きも出てくるのではないか」と期待を込める。

 宇奈月温泉のホテル黒部では3、4月で約770人の予約が入り、例年に比べて好調という。女将の中島ルミ子さんによると、個人客に加え、旅行会社が部屋を押さえる動きもある。旅行代金が最大で半額になることを想定し、グレードの高い部屋やカニ料理を希望する客もみられる。

 首都圏からの利用が中心という宇奈月温泉の旅館「延楽」は3、4月の予約が前年比3割増。応援割の実施が判明した後、2月の予約を3月に移したケースもあった。社長で宇奈月温泉旅館協同組合の濱田政利理事長は「『こんな時だから』と泊まりに来てくれる常連がいる」と感謝する。

 観光庁は制度の詳細を詰めており、開始日の決定前に入った予約が応援割の対象になるかは「取り扱いを検討中」としている。既に入った予約が応援割の対象にならない可能性も想定し、旅館関係者からは「予約の取り直しを案内して対応する必要が出てくるかもしれない」との声が聞かれる。



 ★北陸応援割 富山、石川、福井、新潟4県への旅行商品を半額で購入できる。期間は3月から4月下旬の大型連休前までを想定。宿泊の場合は1人1泊につき2万円が上限。新幹線や高速バスなど交通費と宿泊がセットになったパックツアーも割引の対象とする。同一県内に2泊以上するパックツアーを購入する場合は、1人当たり3万円が割引の上限。2県以上で宿泊する周遊型は上限を3万5千円とする。旅行業者や宿泊業者に助成する形で、旅行者は割引価格で購入できる。

5835OS5:2024/02/15(木) 22:06:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/cea7cc1ef5945e71cf874ba1df8201f08215fd53
応援割「遅らせる」で波紋 馳知事、石川は避難者優先 観光関係者、賛否
2/15(木) 8:01配信

北國新聞社
 石川県の馳浩知事は14日、能登半島地震の被災地に対する国の観光支援策「北陸応援割」の開始時期を富山、福井両県より遅らせる考えを明らかにした。補助対象となる宿泊施設のうち、金沢以南のホテル・旅館に依然として数多くの2次避難者が身を寄せており、滞在期間の延長を各施設に要請している中、三県で足並みをそろえるのは不可能と判断した。知事の考えに理解を示す事業者がみられた一方、観光需要の回復に期待していた経営者からは「断固反対」と憤りの声も上がり、県内に波紋が広がった。

 北陸応援割は北陸三県と新潟県を対象に1泊2万円を上限に旅行代金の50%を割り引く。政府は実施時期を3〜4月としており、状況に応じて地域ごとに対応する。

 馳知事は14日の記者会見で開始時期を問われ「石川は被害が大きい。富山県、福井県と一緒に始めたかったが、それはできない。両県に先に進めてほしいと伝えた」と述べた。

 馳知事は2次避難者に対し、今後の住まいに関する意向調査を始めているとし「ホテル・旅館経営者とも意見交換している。しかるべき時期に応援割をスタートしたい」と述べた。

 こうした知事の発言に、山代、片山津、山中温泉でつくる加賀温泉郷協議会の和田守弘会長は「延期は混乱を生むだけ。断固反対だ」と異議を唱える。

 和田会長が経営する旅館にも「北陸応援割はいつからか」との問い合わせが毎日数十件あるとし、「全国から北陸に行って応援してあげようという空気ができているのに、ブレーキを踏むのはあり得ない」と批判した。

 県によると、14日時点の2次避難者数は242施設で5209人。これに対し、仮設住宅の着工は2227戸にとどまり、避難の長期化は避けられない。宿泊施設側には3月16日の北陸新幹線延伸を見据え、単価が高い旅行客を受け入れたいとの思いがあり、加賀市の宮元陸市長は2次避難を受け入れた宿泊施設に触れ「苦労した人が報われない知事の判断はおかしい」と対応を疑問視した。

 一方、粟津温泉観光協会(小松市)の桂木実会長は「ぜひ開始時期を延ばしてほしい」と歓迎した。同協会加盟の3旅館は避難者の受け入れを7月中旬まで延長する。「被災者の行き先が見つかるにはまだ時間がかかる。今は早い」と指摘した。金沢市内のホテル経営者は「開始が遅れた分だけ期限を延ばしてほしい」と求めた。

  ●2次避難者は感謝

 南加賀の宿泊施設に避難する人からは、知事の判断に感謝が聞かれた。輪島市輪島崎町の宮木みえ子さん(74)は「滞在期限が延長となるならぜひいたい」と語った。

5836OS5:2024/02/16(金) 07:52:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ac200a65c5753dc9124baffb167cfd83a289fb1
小江戸「川越」の外国人観光客爆増のナゾ 過去最高記録「理由よく分からない」
2/15(木) 16:04配信


590
コメント590件


産経新聞
外国人観光客らに人気の「時の鐘」周辺=埼玉県川越市

江戸の情緒を残し、小江戸と呼ばれる埼玉県川越市を訪れる外国人観光客が激増している。市のまとめでは、令和5年の推計値で前年の約6・2倍となった。国の統計でも5年の訪日外国人は前年比6倍以上になっているが、市を訪れた外国人観光客は過去最大数の倍近くになっており、特異な伸びだった。市はこの激増理由を「よく分からない」としている。

【写真】宵闇に浮かぶ幻想風景、ライトアップされた川越城跡

■時の鐘が人気

1月下旬の川越市は外国人観光客が目立っていた。

「川越は古い町並みがあり、日本の伝統的な雰囲気が感じられて、特に『時の鐘』がインドネシアでも人気です」

同国の中学生34人の研究旅行のガイドで時の鐘周辺を案内していた同国の女性(29)は、川越の魅力についてこう話した。ここに来たのも学校側の希望だったという。

時の鐘は江戸初期に最初のものが建てられ、現在のものは明治27(1894)年に再建された。観光地「蔵造りの町並み」の中にあり、小江戸川越のシンボルになっている。

女性は都内在住で、同国人向けの観光ガイドをしている。時の鐘が大人気になっている理由は知らないというが、「来日した人の多くが半分をショッピングに使い、残りの半分で観光をする。観光では時の鐘を見たがる人が多い」と説明してくれた。

■コロナだけでない

市によると、5年に市を訪れた外国人観光客は推計で約61万5千人で、統計を取り始めた平成19年以降最高を記録した。令和4年は9万9千人、それまでの最高は元年の31万3千人だった。

5年に外国人観光客が激増したのは、4年10月に新型コロナウイルスの水際対策が大幅に緩和されたためで、全国的な傾向だ。ただ、それだけでは最高値の倍近くにまで激増する理由にはならない。

市は「川越は東京から電車で最速約30分という来やすさがあるからでは」と激増理由を説明するが、立地がコロナ前後で変わったわけではないので理由としては弱い。

市が近年、外国人インフルエンサーに観光を紹介してもらうなどのPR活動を依頼したわけでもなく、観光地としての整備をしたわけでもないので、はっきりとした増加理由は分からないという。

■問題発生の懸念も

観光客の増加は地域の経済活性化につながるが、オーバーツーリズムによる問題が起こることも懸念されている。

蔵造りの町並みは真ん中に県道が走っており、車の交通量も多い。歩道は整備されているものの、人が多くなれば車道にまで人があふれる危険性がある。

市は「このままではいつ大きな事故になってもおかしくない」と心配している。

5837OS5:2024/02/16(金) 18:29:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/acf26a45c1287886795a9851c534f3fd44c6e381
能登地震の「北陸応援割」、石川だけ延期発言が波紋 馳知事、避難者と観光客の「板挟み」
2/16(金) 17:30配信


8
コメント8件


産経新聞
能登半島地震でホテルや旅館への2次避難者が3月の北陸新幹線延伸を背景に、仮設住宅などへの入居を事実上求められている問題で、石川県の馳浩知事が政府の観光支援策「北陸応援割」について石川県での実施を延期すると発言し、波紋を広げている。

応援割は石川、富山、福井、新潟の被災4県を対象とし、1泊2万円を上限に旅行代金の50%を割り引く。政府は3〜4月の実施を念頭に旅行需要を喚起するとしている。

これに対し、馳氏は14日の記者会見で「石川は被災の度合いも大きい。富山、福井と正直一緒にやりたかったが、できない」と述べ、石川だけ実施を遅らせると発言した。

この発言に、同県加賀市など3月16日に新幹線の延伸開業(金沢―敦賀)を控える沿線の一部が反発。馳氏は翌15日の会見で「加賀市長をはじめ、加賀の県議の皆さんからも大変なおしかりを受けた」と明かし、「石川もそう遠くない段階でスタートしたい」とトーンダウンさせた。

背景には、新幹線延伸で見込まれる観光需要がある。加賀市で2次避難者を受け入れる旅館関係者は「地震で多くのキャンセルが出ただけに、できるだけ多くの観光客を迎えたい」と話す。一方で、避難者からは「新幹線延伸で『早く出ていって』と思われているのか」(輪島市の男性)といった声が漏れる。

県は2月〜3月末を期限とし、仮設住宅や、賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設住宅」などへの入居を進めている。加賀市の旅館関係者は「避難者を無理に追い出すことはない」と話し、実際、同県小松市の粟津温泉の旅館経営者らは被災者支援のため、夏休み前の7月中旬まで受け入れ延長を決めている。

馳氏は15日の会見で「ホテルや旅館も追い出したいわけではない。しかし、1泊1万円(税込み)の補助では事業者はやっていけない」と指摘。「観光産業の皆さんは数年前から(新幹線が延伸される)『3・16』へ向けて準備し、先行投資もしてきた。『何とか3・16から応援割を始めてほしい』との思いも痛切に感じている」と述べた。

県は仮に実施が遅れた場合、その分、実施期間を後ろ倒しすることや、県内でも一律でなく、できるところから実施することも検討している。

5838OS5:2024/02/18(日) 19:30:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/4dc7a2aa6fa4d1488affc89eb0944a769b0d67a8
2次避難、滞在いつまで ホテルなど苦慮、不安広がる 背景に新幹線延伸・能登地震
2/18(日) 7:10配信

時事通信
2次避難者に説明する石川県の職員=7日午後、同県加賀市

 能登半島地震で被災した2次避難者を巡り、2月末から3月末までとされている滞在期限をどうするか、受け入れ側のホテルや旅館が対応に苦慮している。

【能登半島地震】空から見た被害状況

 3月16日に北陸新幹線が金沢から福井県の敦賀まで延伸し、多くの宿泊予約が見込まれるからだ。一方で、新たな避難先を見つけるのは容易でなく、被災者の間に不安が広がっている。

 石川県は学校など1次避難所での災害関連死を防ぐため、2次避難を推進しており、金沢市以南の宿泊施設に16日時点で5200人余りが滞在する。県は2月から今後の行き先について各地で説明会や相談会を始めた。

 「3月上旬が利用期限」。加賀市の山代温泉街にある旅館「みやびの宿 加賀百万石」で7日に開かれた説明会で、県側はこう切り出した。避難者約330人の行き先として応急仮設住宅のほか、民間の物件を借り上げる「みなし仮設」や公営住宅、修理後の自宅といった選択肢を示した。

 輪島市から同旅館に避難した小橋敏雄さん(80)は「帰るにも道が寸断していて帰れないし、仮設住宅は埋まってきている」と今後の住まいへの不安を隠さない。

 小松市の旅館に母親と避難した建築業椿原政幸さん(47)=輪島市=は「動いてと言われたら動かざるを得ない」としつつ、「仮設住宅に入れる時期が分からないし、遠くのアパートでは通勤が大変」と頭を抱える。

 多くの宿泊施設が受け入れ期限を2〜3月とするのは、北陸新幹線の延伸開業による観光需要が背景にある。地震による観光客減を挽回する機会でもあり、「加賀百万石」の吉田久彦社長(40)は「シフトチェンジが必要」と話す。

 ただ、仮設住宅の着工数は15日時点で2347戸。県は3月末までの着工目標を3000戸から4000戸に上方修正したが、申込数は7000戸を超え、追い付かないのが現状だ。

 こうした事態を受け、吉田社長は行き先が決まらない避難者には従業員寮を提供し、住まい探しに向け不動産会社を紹介するなどの対応を取る。別の県南部の旅館は「(避難者を)追い出す考えはどこもないと思う」としつつ、「行政の指示がないと動きにくい」とこぼした。

5839OS5:2024/02/20(火) 11:39:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b1fc91bf0c95300b86619068cbe528c52c02988
北海道の宿泊税「2万円未満は100円」で調整、修学旅行は対象外…「5万円以上は500円」
2/20(火) 10:18配信


読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 北海道は19日、宿泊客から徴収する法定外目的税「宿泊税」のあり方を考える有識者懇談会の会合を札幌市で開き、徴収する税額を▽1人1泊2万円未満で100円▽2万〜5万円未満で200円▽5万円以上で500円――の3区分とするとりまとめ案を示し、大筋で了承された。今後、同案を基に道議会での議論や、独自の宿泊税導入を検討する自治体との調整を進める。

 宿泊料金に応じて徴収する「段階的定額制」の新税について、道は当初▽1人1泊1万円未満で100円▽1万〜5万円未満で200円▽5万円以上で500円――とする案を示した。

 だが、利用客の多い価格帯の1万円前後で税率区分を設定すると、宿泊客に分かりにくいほか、事業者の事務負担も煩雑になるなどの指摘があり、区分の見直しを進めていた。

 道内では、既に倶知安町が独自の宿泊税を導入するほか、札幌市や函館市などでも検討が進む。今回の案では、道税は上乗せとなり、「1人1泊5万円未満200円、5万円以上500円」が素案の札幌市の場合、最大1000円の宿泊税が課されることになる。

 学校行事で修学旅行は課税の対象外。道では税収を体験型観光「アドベンチャートラベル(AT)」や、次世代移動サービス「MaaS(マース)」の推進など、7分野16項目の観光事業を中心に充てる。

 年間の税収想定は、税額100円の区分が当初案より拡大したため、60億円から45億円に下方修正された。会合では「使途の議論をより深めるべきだ」との意見や条例施行後、5年をめどに課税の見直しをする点に「もっと早期に議論を」などと注文がついた。

 宿泊税を巡っては、現場の負担増を懸念し「札幌ホテル旅館協同組合」が導入の再検討を道に求めており、事業者や市町村との調整で難航も予想される。槙信彦・道観光振興監は「整理すべき点はまだ多数あるが、議論を受け、道としての考え方をまとめたい」と述べた。

 懇談会座長の石井吉春・北海道大公共政策大学院客員教授は「税負担が重く、事務手続きも大変というイメージだが、税額は配慮されたと思う。導入の議論を進める上でスタートすることに意味がある」と話した。

5840OS5:2024/02/20(火) 17:54:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/17c5eca6a7f0f2929ae7a7145586fdf6cc9b08fa
全国最少の客室数 佐賀でホテル用地探しが活発化 駅前の土地に応札殺到
2/20(火) 17:38配信

西日本新聞
売却が決まったJR佐賀駅北口(奥)そばの老舗企業店舗跡地。将来的にホテル建設が検討されている

 佐賀市の中心部で、ホテル建設に向けた動きが相次いでいる。ホテル一体型の複合商業施設建設で再建を図る佐賀玉屋に限らず、県内外の企業によるホテル用地探しが水面下で熱を帯びる。全国で最も客室数が少ない県の「ホテル不足」からの脱却、そして中心部活性化につながるか注目される。

 地元関係者の間で最近、ある不動産取引が話題になっている。JR佐賀駅北口そばにあり、約2年前まで老舗企業の店舗だった空き地の売買入札だ。「佐賀では異例」(不動産関係者)の10社前後が応札または関心を示した結果、県内企業がこのほど取得した。この企業は、ビジネスホテルの建設を検討しており、関係者によると「既に複数のホテル業者が接触してきている」。当面は駐車場として活用されるという。

 他にも駅周辺や駅に近い通り沿いなどで、ホテルをにらんだ用地の引き合いが相次いでおり、業界関係者は「ホテルの適地が少なく、大手を含めた競争は今後も続く」とみる。

 厚生労働省の統計によると、県内の旅館・ホテル客室数(2022年度末時点)は約9500室と都道府県別で最も少なく、全国の0・5%に過ぎない。このため繁忙期には、県内の客室稼働率が全国トップクラスの高さになるとの調査もある。

 ホテル不足の影響は地域全体に及ぶ。昨年開業の多目的施設「SAGAアリーナ」などに大型イベントや学会を誘致したくても、関係者や来場客を受け入れる宿泊施設が少ないと、自治体間競争の弱点になる。誘致に成功しても宿泊は福岡県などに流れ、飲食を含む地元での消費効果は薄い。受け皿となるホテルを望む声は官民ともに強く、佐賀玉屋などで相次ぐホテル開発の動きはこうした状況に呼応したものだ。

 ただ、佐賀のようなビジネス需要の小さい地方都市の場合、ホテルの繁忙期は年間数十日と少なく、「繁忙期だけを見て『ホテル不足』とは言えず、経営リスクは小さくない」(観光関係者)との見方もある。長い閑散期を短くするため、この関係者は「佐賀に泊まって地元飲食店を利用すれば割引にするなど、福岡、長崎との近さや移動のしやすさを売りにした工夫や情報発信がさらに必要になる」と訴える。(川合秀紀)

5841OS5:2024/02/25(日) 19:51:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/15750ce8107ce75ca41512474bf470743227e32b
栃木県「400万円奥日光ツアー」売れず 外国人富裕層向け、値下げや期間延長も申し込みゼロ
2/25(日) 12:02配信


下野新聞SOON
「ザ・リッツ・カールトン日光」

 外国人富裕層をターゲットに、栃木県が昨年10月に売り出した1人400万円の奥日光ツアーの申し込みが、販売期限の今年1月末までに1件もなかったことが24日までに、県への取材で分かった。都内と奥日光をヘリコプターで往復する2泊3日のプランで、価格を290万円に引き下げ、販売期間も延長したが成約に至らなかった。要因について県は発売前の周知不足やプランの設定を挙げている。

 ツアーは当初、奥日光の紅葉を満喫してもらおうと企画された。ヘリコプターで成田空港などから奥日光へ直行し、高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン日光」に滞在。世界遺産「日光の社寺」やガイド付きの自然巡り、旧イタリア大使館別荘でのディナーなどが組み込まれていた。

 国の観光再始動事業に採択され、県は本年度一般会計補正予算に事業費1500万円を計上。全額国庫負担で、昨年10月に販売を開始した。当初の販売期限だった12月上旬までに、県は9回の催行を想定したが、申し込みはゼロだったため、冬の絶景を満喫できるプランに変更。販売期間を延長し、値下げもした。

 県観光交流課によると、問い合わせは中東などから複数あった。しかし、販売には至らなかったという。

 ツアーが売れなかった要因について同課は、国の事業採択後の事務手続きに時間がかかり、宣伝開始が販売と同じ10月中旬と紅葉シーズン直前になったことや、宣伝に充てられる予算も限られ「販売までに魅力を十分PRできなかった」と説明。加えて、外国人富裕層は興味のある場所や体験を旅行会社に独自に用意させることも多く、あらかじめ内容が決まったツアーは、柔軟性がないと避けられた可能性があるという。

 ヘリを運航する朝日航洋(東京都江東区)によると、同社は昨年、都内から奥日光にあるヘリポートまでのチャーター便を4回運航した。観光目的とみられる外国人もいたといい、担当者は「奥日光は移動手段が車しかないため、ヘリとの親和性は高い。県のツアーも売れる見込みはあった」と話す。

 同課によると、県が事業主体となる外国人富裕層向けのツアーを新たに実施する予定はなく、担当者は「今後は旅行会社のツアーなどで、訪日客の満足度を高められるよう取り組みたい」と話した。

5842OS5:2024/03/04(月) 21:24:25
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20240304-OYT1T50134/お台場に「イマーシブ・フォート東京」開業…今春はジブリやUSJ、ディズニーにも新エリア続々
2024/03/04 20:34

スクラップ
 2024年はテーマパークの開業や新エリアのオープンが相次ぐ。コロナ禍からの回復で業績好調なレジャー業界の競争が激しくなりそうだ。(橋爪新拓)

1日に開業した「イマーシブ・フォート東京」のオープニングセレモニー(2月29日、東京都江東区青海で)=園田寛志郎撮影
 東京・お台場に1日開業した屋内型テーマパーク「イマーシブ・フォート東京」の売りは「没入体験」だ。「イマーシブ」は英語で没入感を意味する。


[PR]
 22年に営業を終了した商業施設「ヴィーナスフォート」の建物を活用。来場者は、設定された物語に応じて謎解きをしたり、容疑者になったり、キャストと一緒に踊ったりして、登場人物になったような体験ができる。運営するマーケティング企業「刀」の森岡毅CEO(最高経営責任者)は、従来のテーマパークは「一度にどれだけ同時に楽しませられるかに主眼を置いた」とした上、「(今回は)観客ではなく当事者になる」と魅力を語る。

 今年は大型テーマパークの新エリアの開業が相次ぐ。

 今月16日には「ジブリパーク」の新エリアが開業する。昨年11月に続き、2回目のエリアの拡充だ。「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」は任天堂のゲームの世界を体感できる「スーパー・ニンテンドー・ワールド」を拡張し、今春オープン予定。

 オリエンタルランドは、東京ディズニーシーに映画「アナと雪の女王」「ピーター・パン」などをテーマにした新エリアを6月6日に開業する。

 新型コロナの5類移行後、レジャー業界の業績は好調だ。オリエンタルランドの24年3月期の連結決算は売上高、最終利益ともに過去最高を更新する見込みだ。一方、人件費やエネルギー価格の高騰で、チケットの値上げが続いている。

 オリエンタルランドは昨年10月から、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの「1デーパスポート」の最高価格(大人)を税込み9400円から1万900円に値上げした。1日券が1万円を超えたのは初めてだ。USJも「1デイ・スタジオ・パス」の最高価格を引き上げた。訪日客の回復もあり、強気の価格設定が好業績につながっている。

 イマーシブ・フォート東京は、体験するアトラクション数によって大人は6800円から、最高は1万4800円に上る。

 レジャー産業に詳しい桜美林大の山口有次教授は「コロナ禍を経て、施設側は人数ではなく、単価を重視するようになった」と指摘。「料金に見合った新しい魅力を提供できるかが鍵を握る。業績は明確に二極化するだろう」と話す。

5843OS5:2024/03/07(木) 14:27:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e53ba193f9819a30b75d42d5e681751c1970b1a
ビジネスホテル1泊2万円も…「都内に泊まれない」出張族の悲鳴 宿泊費を節約する方法
3/7(木) 13:12配信


110
コメント110件


テレビ朝日系(ANN)
ビジネスホテル1泊2万円も…「都内に泊まれない」出張族の悲鳴 宿泊費を節約する方法

 外国人旅行者の需要の高まりから、ビジネスホテルまでもが高騰しています。1泊2万円を超える部屋まで出始めていて、出張する人からは悲鳴が上がっています。

【画像】ホテル料金が高騰 外国人観光客「東京はとても安く感じる」 日本人会社員「高い」

■円安でビジネスホテルの宿泊料金も高騰
オーストラリアからの観光客
「アイラブジャパン。ジャパニーズカルチャー。ゴジラ」
「(宿泊費は)1泊3万円くらい。3週間で60万円したよ。(宿泊費としては)普通だと思うよ」

ヨーロッパからの観光客
「東京に1週間滞在です」
「(Q.宿泊費はどれくらい?)1週間で70万円くらいかな」
「(Q.それは高いと感じる?安いと感じる?)東京はとても安く感じるよ。ヨーロッパはとても高いから、その半額ぐらいかな」

 円安のなか、日本を楽しむ外国人観光客にとってホテル料金の高騰は気にならないようです。

 しかし、つられるようにビジネスホテルの宿泊料金も高騰。日本人からは…。

社員研修のため愛知から上京(20代)
「(都心は)やっぱり1泊1万円以上超えちゃっていることもあって。(友人宅に)お世話になることに…」
「(Q.1泊1万円と聞くと?)ちょっと手が出しづらい。ビジネスホテルで1泊1万円以上は高いです」

50代
「(旅行中は)他でぜいたくしたいというのもあるので、安く泊まれることに越したことはない」

会社員(50代)
「海外から来ている人はいっぱい泊まるから、我々ビジネスマンには(宿泊料金が)高い気がします」

■強気の価格設定…頭を抱える会社員も 
 東京・新宿区のビジネスホテルの宿泊料金は、平日の宿泊にもかかわらず、2万円を超える価格設定に。 

 都内にあるホテルの宿泊費の推移です。コロナ禍の時は平均6000円ほどでしたが、インバウンド需要の高まりで価格が急上昇。今では1万6000円に迫る勢いです。背景にあるのは人件費・光熱費などの上昇です。

 それでも、外国人観光客の急増で都心のビジネスホテルはすぐに予約が埋まるため、強気の価格設定が可能だといいます。

■宿泊費を少しでも節約する方法は新横浜?
 一方で、頭を抱えているのが出張でビジネスホテルを使う機会の多い会社員です。

会社員
「(出張の宿泊費が)1万〜2万円と言われると高い。気軽に4000〜5000円で泊まれるところは少ないのかなという印象です。(予算オーバーの場合は)カプセルホテルとか、漫画喫茶になる」

 一般的に7000円から8000円に設定されていることが多い出張の宿泊費。1万円を優に超えるビジネスホテルの宿泊費には足りません。

 宿泊費を少しでも安く抑える方法の一つが、都心から離れた場所に宿を取ることです。

会社員(50代)
「なるべく価格とサービスを見て選んでますが、東京近郊だと高くてということ。今回は新横浜で仕事だったので、たまたまいいホテルがあったので取った」

 実際に新幹線の停車駅である新横浜には、7000〜8000円で宿泊できるビジネスホテルが複数あります。

 新横浜から新宿までは電車で45分、運賃は500円ほど。移動時間はかかりますが、1万円以内で宿泊することが可能です。

 専門家は…。

旅行アナリスト 鳥海高太朗氏
「都市部の料金が高い時に、少しずらすこと。特に県をまたいで隣の県に行くことによって、割安に宿泊できる。コロナ前と変わらない価格で泊まることができるケースもある。交通費が余計にかかっても、都市部に泊まるよりお得に泊まれるということで、少し離れた場所で宿を取る。そういった賢い選択をしている人も多い」

(「グッド!モーニング」2024年3月7日放送分より)

テレビ朝日

5844OS5:2024/03/11(月) 08:08:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/17dfab3fe02ad26cc0f074c475b19a485f45ae8b
黒部ダム観光の新たな“目玉”に何が 開業延期の可能性が浮上 能登半島地震の影響で黒部峡谷トロッコ電車が被害 富山
3/10(日) 13:32配信
FNNプライムオンライン

2024年、富山県の黒部ダムで新たな観光ルートの開業が予定されていたが、県は5日、開業延期の可能性も視野に準備を進めていることを明らかにした。
能登半島地震の影響で、人気の黒部峡谷トロッコ電車が被害を受けたためとしている。

【画像】新しい観光の“目玉”「黒部宇奈月キャニオンルート」

新たな観光の“目玉”開業延期か
放水で日本一の高さを誇る、富山の人気観光地「黒部ダム」。

2024年、新たな観光の目玉が登場する。

これまで資材搬入に使われ、一般の人が入ることができなかった「黒部宇奈月キャニオンルート」。

全長18kmにわたるトンネルは、傾斜34度の急斜面を走る昇降式の鉄道「インクライン」など見所満載だ。

6月30日から、旅行に申し込んだ人に向けて、一般開放されることが決まっていた。

しかし5日、富山県は開業延期の可能性も視野に準備を進めていることを明らかにした。

能登半島地震の落石で被害
その理由は何だったのか。

折れた枕木や、ゆがんだ鉄橋。
人気の黒部峡谷トロッコ電車が、能登半島地震による落石で被害を受けていた。

新たなルートは、鉄道の終点と黒部ダムを結んでいる。
そのため県は、鉄道の全線開通時期が示されれば、開業などの時期について情報を提供したいとしている。
(「イット!」 3月6日放送より)

イット!

5845OS5:2024/03/12(火) 13:50:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5e9867f0eb458407ee8f83bade100213635ffda
沖縄観光が好調 第三四半期における国内客観光収入が1855億円、過去2番の高水準
3/12(火) 11:38配信

琉球放送

去年10月から12月の沖縄の観光収入は、国内客からの収入が1855億円で過去2番目に多くなりました。


県によりますと、去年10月から12月までの第3四半期に国内客から得た観光収入は1855億円でした。

過去最高を記録したおととしの同じ時期に比べて、およそ1.1パーセント、20億円あまり減少したものの、過去2番目に多くなりました。

国内の観光客数はおよそ184万人とわずかに増えましたが、1人あたりの消費額はおよそ10万円とわずかに減少しました。

減少の要因としては、全国旅行支援がなくなり、平均宿泊数が減ったことなどが考えられるということです。

琉球放送

5846OS5:2024/03/17(日) 22:05:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e7ae3fe4f3000416404ae386c39cb05b8f1e359
小樽、外国人客急増に苦慮 市民困惑「満員でバスに乗れない」
3/17(日) 14:41配信

北海道新聞
小樽市内の「天狗山ロープウエイ」のバス停。小樽駅行きの路線バスは外国人観光客らで満員となり、後続車両を待つ列が続いた

 【小樽】小樽市内の小樽天狗山ロープウエイやおたる水族館に向かう路線バスが外国人観光客で満員となり、地元住民が乗車できない事態が起きている。小樽運河周辺のコンビニでは、無許可営業のタクシー(白タク)とみられる車両が駐車場を占有し、市民の苦情も相次ぐ。新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行し、外国人客らが急増する中、観光地に客が集中するオーバーツーリズム(観光公害)が小樽で顕在化しつつある。

 3月上旬、小樽市緑の住宅街のバス停。約2キロ離れたJR小樽駅に向かう路線バス「天狗山ロープウエイ線」を待っていた主婦藤沢智恵さん(65)は、外国人で満員の車内を見て乗車を諦めた。藤沢さんは「半年ほど前まではいつ乗っても座れたのに、最近は乗車を諦めることも出てきた。買い物に出るにも一苦労」とこぼす。

 北海道中央バス(小樽)によると、コロナの5類移行後、観光客の増加で天狗山と水族館行きの2路線で住民が乗れない事態が発生しているという。市民から苦情が複数寄せられ、2月には両路線で計3便を一時的に増便した。

 ただ、同社は昨年12月、運転手不足を受けて両路線を含む10路線で計26便を減便したばかり。急な対応は難しく、4月のダイヤ改正で水族館線を1便増やす程度が限界という。

5847OS5:2024/03/21(木) 17:26:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d106a789c42f604420a80763b2f44c6b3f994fc
京都駅から銀閣寺まで最大20分短縮 京都市の「観光特急バス」2系統で6月から運行
3/21(木) 15:53配信
産経新聞
6月から京都市内で導入される観光特急バス(同市交通局提供)

京都市は21日、市バスの混雑緩和などオーバーツーリズム(観光公害)対策として、6月から導入する「観光特急バス」の詳細を明らかにした。玄関口のJR京都駅から清水寺と銀閣寺方面に向かう2系統で運行し、運賃は市バスの均一区間(230円)の約2倍となる500円に設定。土日と祝日のみの運行とする。停車する停留所を絞り、駅と観光地をスピーディーに結ぶ。

【表で見る】観光特急バスの概要(JR京都駅発)

京都市交通局によると、2系統は①JR京都駅を出発し五条坂(清水寺)から祇園や岡崎公園美術館・平安神宮前を経由し、銀閣寺前を終着点とする「EX100」と②同駅と五条坂を直通で結ぶ「EX101」。両系統とも午前中は1時間に4本、EX100は午後から1時間に2本のペースで走る。JR京都駅―銀閣寺前の所要時間は最短24分で、現行の市バスと比べて20分短縮される見込みだ。

乗り間違いを防ぐために一般路線とは別に停留所を設ける。車内では多言語でのアナウンスも行う。

運賃は大人500円(小児250円)で、観光客の利用が多い「地下鉄・バス1日券」なども利用できる。また市民利用とのすみ分けを図るため、定期券や回数券、敬老乗車証などは利用できない。同局の担当者は「市民の日常と観光の調和を目指していきたい」としている。

5848OS5:2024/03/23(土) 01:06:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1e09148d33c3b9d03d0d5fd87edb2d1253a0766
『ドラゴンボール』世界初テーマパーク建設へ サウジアラビア・エンタメ総合都市「Qiddya City」に
3/22(金) 13:34配信

オリコン
テーマパークのシンボルとなる『神龍』(高さ70メートル、内部は巨大ジェットコースター)のモチーフ(C)ORICON NewS inc.

 東映アニメーション株式会社(以下「東映アニメーション」)代表取締役社長の高木勝裕氏が22日、都内で行われた「サウジアラビアギガプロジェクト『Qiddya(キディヤ)』調印式」に出席。世界で唯一の『ドラゴンボール』のテーマパークをサウジアラビア・Qiddiya City(キディヤシティ)に建設することを発表した。


 高木氏は冒頭、1日に亡くなった『ドラゴンボール』原作者・鳥山明さんの訃報を受け「先日、ドラゴンボールの作者・鳥山明先生が逝去されました。ここに謹んで冥福をお祈り申し上げます」とコメントした。

 鳥山さんは1978年に『ワンダーアイランド』でデビュー。その後、『週刊少年ジャンプ』で『Dr.スランプ』、『ドラゴンボール』などの人気作品を世に送り出してきた。特に1984年に連載をスタートさせた『ドラゴンボール』は世界的な人気となり、アニメ化、実写化などされ、今もなお愛され続けている。

 この日は、東映アニメーションが、公的投資基金の全額出資子会社であるQiddiya Investment Co.(以下「QIC」)とのサウジアラビアのギガプロジェクトのひとつである「Qiddiya(以下「キディヤ」)」における戦略的パートナーシップに合意。東映アニメーションは、QICが推進するエンターテイメント総合都市・Qiddiya Cityの開発に協力し、日本アニメーション作品が持つ価値の最大化に努める。

 さらに、1984年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載が開始された漫画『ドラゴンボール』のプロジェクト参加が決定。世界で唯一のドラゴンボール・テーマパークの建設が発表された。東京ドーム10個分以上の広大な面積を持ち、7つのエリアと30を超えるアトラクションで構成される予定。約70メートルの高さを誇るテーマパークのシンボル「神龍」の内部には大型ジェットコースターを設置する。作品の象徴的なモチーフを再現し、『ドラゴンボール』の世界観を楽しむことができる。

 パーク内にはレストランやショップはもちろん、ホテルも完備する。夜には、ドローンショーなど華やかな演出を用意し、1日中世界観に浸ることができる空間となる。

 調印式には、QIC最高経営責任者のアブドッラー・アルダウード氏も登壇した。

5849OS5:2024/03/24(日) 18:11:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/999e2d5cb142e3b49ab438b2513d768ee937b1d9
春の行楽シーズンを襲う「ホテル価格高騰」、3つの裏事情 東京や京都は1年で5割上昇、「値上げの弊害」も?
3/24(日) 5:32配信

東洋経済オンライン
国内系、外資系ともに客室単価が上昇している(写真はオークラ東京とウェスティンホテル東京、撮影:尾形文繁)

 東京でも桜が開花しはじめるなど、春の行楽シーズンがやってきた。

 子どもの春休みなどが重なるこの時期は、日本人観光客が国内旅行に出かけるほか、多くの外国人観光客も日本を訪れ、観光地は賑わいを見せる。


 一方、ホテルの客室単価が近年急激に上昇しており、旅行需要に水を差す可能性が出てきた。

 ホテルにとっても桜の観光シーズンは、夏休みなどに並ぶ「稼ぎ時」だ。2023年にはパレスホテル東京(千代田区)の3〜4月の平均客室単価が10万円を超えた。284室を有する大型日系ホテルとしては異例の価格だ。

■ドーミーインはコロナ前より約35%上昇

 「東京や京都などの平均客室単価は去年の同時期と比べて5割程度上昇している」。全国展開するビジネスホテル大手の関係者は3〜4月の見通しをそう語る。インバウンド客が殺到している観光地のホテルは、2024年も価格が高騰することになりそうだ。

 ホテル価格の高騰が顕著になったのはコロナ禍が明けてからだ。例えば、共立メンテナンスが運営をしているドーミーインの2024年10〜12月の平均客室単価は1万4400円と2019年同時期と比べると約35%上昇している。

 単価が高騰しているのはビジネスホテルだけではない。大手ホテル予約サイトを見ると、オークラ東京(港区)は約11万8000円(4月8日から1泊の素泊まり料金、48平米)、パーク ハイアット 東京は約19万8000円(同、55平米)とラグジュアリーホテルも強気の価格設定をしていることがわかる。

 ホテルの価格が上がり続ける背景には3つの事情がある。

 1つ目がインバウンド観光客の急増だ。水際対策が緩和された2022年10月以降、インバウンド客回復のペースが加速した。

 日本政府観光局が発表している「訪日外客統計」によれば、2023年10月に訪日外国人が251万人とコロナ前(249万人)を超えて以降、足元ではコロナ前を超える水準が続いている。

 ホテルは自社の客室稼働率や競合の価格などを分析して客室単価を決めている。インバウンド客が増えたことで、東京や大阪など都市部の稼働率が上昇した。

5850OS5:2024/03/24(日) 18:12:20
■「稼働率」よりも「客室単価」を重視した販売戦略に

 2つ目がコストアップの転嫁である。ホテルはフロントや調理など多くのスタッフを必要とする。

 コロナ禍で多くのホテルは経営を維持するために人員削減を行ったが、宿泊客が一気に戻ったことで人手不足が深刻となっている。そのためホテルは新卒社員の初任給増額など待遇改善を進めている。

 そのほかにも水道光熱費の上昇や客室清掃やリネン会社など委託先への支払い料金の増加などもある。客室の販売価格にこうしたコスト増加分が転嫁されている。

 3つ目がホテル会社の経営戦略の変化である。コロナ前までは、客室をどれだけ埋めるかという「稼働率」を重視してきたが、コロナ禍を経て「客室単価」を重視した販売戦略をとるようになった。

ホテルニューオータニの清水肇総支配人も1月に行った東洋経済のインタビューで「無理をして客室を埋めるよりも、売れる日に単価を上げれば収益性は高くなる。(コロナ禍を経て)売り方が変わってきたと思う」と述べている。

 同じ売上高だとすれば、「稼働率が高い」よりも「客室単価が高い」ほうがホテルが獲得する利益が多くなる。ホテルでは、一般的に客室1室を販売するごとに客室清掃費用、アメニティ代などが発生する。だが客室単価が上がればこうしたコストは抑制できる。

 インバウンドの増加やコストアップという外部環境の要因はすぐに収まりそうにない。ホテル各社はコロナ禍で行った借入金の返済があるため、しばらくは利益重視の販売を続けることになりそうだ。つまり当面の間、ホテルの価格高騰は止まらないという訳だ。

 こうした追い風を受けホテル各社の業績も絶好調だ。ホテル椿山荘東京を運営する藤田観光は2023年の業績は売上高645億円(前年同期比47.5%増)、営業利益66億円(前年度は40億円の赤字)と営業利益は2019年の2.8億円を大きく上回った。そのほかの企業も業績の急回復を予想している。

 一方で、値上げによる弊害も徐々に現れ始めている。観光庁が発表をしている宿泊旅行統計調査によれば、2023年10〜12月の日本人の延べ宿泊者数(宿泊人数×宿泊数)は、2022年の同期間を下回った。

 延べ宿泊者数が前年同期を下回るのは、コロナ禍以降では、GoToトラベルキャンペーンの反動減があった2021年11月以来のことである。「ホテルの客室価格が上昇したため、日本人旅行者が減少する傾向は去年の後半から顕著に出ている」と業界幹部は指摘する。

■旅行を敬遠し、ほかのレジャーを選ぶ動きも

 東洋大学・国際観光学部の徳江順一郎准教授は、「ホテルの客室単価上昇が続くと、消費者が旅行に近い喜びを得られる代替財に流れる可能性もある」とみる。

 高すぎる旅行を敬遠し、テーマパークや映画などほかのレジャーを選ぶということだ。実際、円安と物価高の影響で海外旅行が高騰したため、国内旅行を選ぶ動きはすでに起きている。

 足元で起きているホテルの客室単価の上昇の多くは、体験価値の向上ではなく、市場の需給逼迫によって起きている。

 徳江准教授は「値上がりをしても、泊まり続けてくれるファンの育成が大前提。会員向けの値下げや客室のグレードアップをするなど、顧客満足度の向上を続ける必要がある」と指摘する。

 直近ではコロナ禍で行えていなかった大型改装に踏み切るホテルなども増えている。ホテル各社には消費者に客室単価上昇を納得してもらうための、体験価値の向上が求められる。

星出 遼平 :東洋経済 記者

5851OS5:2024/03/25(月) 13:12:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ae136f35c9bb8bfad411963f5ef74688d709dda
観光都市 飛び立てぬ堺 仁徳天皇陵古墳 気球遊覧事業が暗礁
3/25(月) 12:45配信


1
コメント1件


産経新聞
ガスが漏れる前の気球=昨年4月(アドバンス提供)

堺市が観光活性化の目玉として打ち出した世界遺産・仁徳天皇陵古墳(堺市)の観光用気球事業が暗礁に乗り上げている。延期を繰り返した末、実現目前に気球のガスが抜けるトラブル。原因調査に着手するも気球メーカーが破綻し先月、究明を事実上「断念」した。仕切り直しを目指すが、すでに年内の運行開始は厳しい状況だ。観光都市も目指す同市が飛び立てる日は来るのか。

■世界遺産契機に

「世界遺産効果のにぎわいを長期的につなげたい」。堺市が気球遊覧構想を打ち出したのは令和元年夏。仁徳陵を含む「百舌鳥(もず)・古市古墳群」が大阪府内初の世界遺産に登録されたタイミングだった。

大阪南部の拠点となっている同市。工業都市のイメージが強く、観光面の底上げが課題だった。府内では大阪市と関西国際空港が立地する泉州地域が宿泊者数で1、2位を占めるなど観光の中心である一方、両地域に挟まれた堺市は「通過」されがちだったためだ。

「大阪市から『染み出す』観光客もいるが、それだけでは…。道頓堀やUSJのような非日常を体験できるエンターテインメントがなかった」と市幹部は話す。

世界遺産という追い風を受けたコンテンツが気球だった。「歴史とアミューズメントの両方があれば、大阪市の観光客も呼び込める」

堺市関係者によると、上空遊覧構想では、ヘリコプター、気球、観覧車の3案が浮上。気球が現実的とされた。市や市議らが韓国の世界遺産などで行われている気球遊覧に視察団を派遣する力の入れようで、ある市議は「事業者が訓練し安全を確保できればやるべきだ」と話す。

■運行秒読みで…

市は仁徳陵に隣接する大仙公園(堺区)に発着場を整備。公募型プロポーザル方式で気球の運行事業者を決めた。

当初は2年春の運行開始を目指していたが、新型コロナウイルス禍やウクライナ情勢の影響などで延期が続く。ようやく昨年5月の運行開始が設定され、4月にヘリウムガスを注入。浮揚が目の前に迫り、関係者の期待も膨らんだ。

しかし、運行約2週間前の5月8日朝、事件は起きた。前日夕まで異常のなかった気球がしぼんだ姿で発見されたのだ。

原因は何か。運行事業者のアドバンス(兵庫県豊岡市)が今年2月に公表した報告書では、球皮の損傷▽コンデンサーなどの劣化によるバルブの誤作動―などが考えられるとしたが、気球メーカーのリンドストランド社(英国)が清算手続きに入ったため、調査を打ち切った。

今後について、堺市とアドバンスはエアロフィル社(仏)の気球を使用する方向で検討している。ただ、まだ発注できていないといい、発注から運行まで9カ月程度かかることを考えると、運行は来年以降になる可能性が高まっている。

資金面でも難航する。気球などの購入に見込まれる1億〜2億円は、運行事業者の負担だ。「投資家や金融機関を回り資金調達をしている。堺市さんから追加支援などがあればありがたいのが本音」。アドバンスはこう現状を説明する。

■追加支援は困難

一方、市関係者は「負担はプロポーザルの条件だった。行政の公平性の観点から追加支援は難しく(支援には)プロポーザルをやり直すしかない」と否定的だ。気球事業の広告事業者を探すなどの支援は想定しているという。

今回の気球事業は「民間活力の導入」「身を切る改革」を掲げる大阪維新の会の永藤英機市長と吉村洋文知事が打ち出した経緯もあり「公的支援は難しいのでは」(関係者)との見方も強い。気球が昇る日までの道のりは遠い。(木津悠介)

5852OS5:2024/03/25(月) 19:02:16
事務作業が煩雑だから反対ならわかるんだけど
温泉旅行を300円で止めるようなケチな客は受け入れほうがいいですよ、きっと
https://news.yahoo.co.jp/articles/889f81c8b5dd6393217f33ff8c76ce6aced45350
「客足に影響出る」鳴子温泉などの旅館組合が県の宿泊税に“反対”の要望 宮城
3/25(月) 18:24配信

tbc東北放送
東北放送

宮城県が導入を検討している宿泊税をめぐる動きで、県内有数の温泉地、鳴子や遠刈田の旅館組合などが25日、「客足に影響が出る」として、導入に反対する要望をしました。

【写真を見る】「客足に影響出る」鳴子温泉などの旅館組合が県の宿泊税に“反対”の要望 宮城

村井知事あてに要望書を提出したのは、鳴子温泉や遠刈田温泉の旅館組合など9つの団体です。

宿泊税をめぐり県は、2020年の県議会に1泊3000円以上の宿泊に一律300円を課す条例案を提出したものの、新型コロナの影響を受け取り下げました。

しかし、仙台市が宿泊税の検討に入ったことを受け、村井知事は2月、再び導入の方針を示しました。要望書で、鳴子温泉などの旅館組合は、「施設によっては消費税、入湯税と合わせ3重の課税になり客足に影響が出る」「宿泊事業者の理解を得ているとはいえない」として、宿泊税の導入に反対しています。

鳴子温泉旅館組合 藤田謹一組合長代理:
「県には事業者サイドに立って考えてもらいたいし、県民がどう思っているのかもくみ上げてもらいたい」

県の担当者は「宮城の観光を支える事業者からの意見として内容をしっかり確認し知事に伝える」と述べました。

■宿泊税の現状はどうなっているのか

宿泊税の導入をめぐる県、そして仙台市の現状です。

村井知事は1人1泊3000円以上の宿泊に300円を課す条例案を今年の6月議会以降に再度、提出したい考えです。

一方、仙台市は1人1泊あたり一律200円とする案が2月の検討会議で示されて郡市長も「妥当」としました。現在、パブリックコメントを募っています。

また、県と市で課税の免除を設けるかなど制度設計に向けた協議をしているということです。

東北放送

5853OS5:2024/04/06(土) 10:37:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/40229d1f265b4eee3ec9256465605f2edf6d4b99
【独自】24年の瀬戸大橋塔頂ツアー 常設見合わせ 本四高速、期間拡大も集客低迷要因
4/6(土) 5:10配信

山陽新聞デジタル
瀬戸大橋の塔頂部からの景色をバックに記念撮影するスカイツアーの参加者。2024年は「常設化」が見送られる=23年3月

 瀬戸大橋の塔頂から眺めを楽しむ「瀬戸大橋スカイツアー」で、本州四国連絡高速道路(本四高速、神戸市)が2024年、春と秋のまとまった期間に行っていた「常設化」を見合わせる方針を固めたことが、同社への取材で分かった。開通35周年だった23年に開催期間を大幅に拡大したものの、集客が低迷したことが要因。単発イベントとしての実施も決まっていない。瀬戸内海の多島美とともに、大橋の魅力を発信してきた恒例イベントは抜本的な見直しを迫られている。

 ツアーは瀬戸大橋を構成する六つの橋の一つ・北備讃瀬戸大橋が舞台。橋の建設や維持管理に携わった本四高速OBらの説明を受けながら、普段は立ち入れない管理用通路を通り、塔頂部(海抜175メートル)から瀬戸内海をバックにつり橋の造形美を堪能する。

 開通10周年の1998年に単発イベントとしてスタートし、徐々に定員や開催日数を拡大。参加の抽選は10倍前後の高倍率で推移し、開通30周年の2018年には過去最高の26・8倍に上った。より多くの人に楽しんでもらえるよう19年に常設化し、これまでのトータルで延べ約2万900人が参加した。

 ところが、23年は3〜6月と9〜11月に過去最多の計133回(22年108回)実施し、1回当たりの定員を24人(同18人)に拡大したにもかかわらず、参加者数は2158人と総定員の45・6%(同61・4%)にとどまった。

 本四高速はプロモーションが不十分だったことに加え、集合場所としている与島パーキングエリア(香川県坂出市)までの交通アクセスといった課題が背景にあると分析。開催頻度や宣伝方法を含め、ツアーの在り方を見直す必要があると判断した。

 本四高速には参加希望者や旅行業者から今年の実施状況に関する問い合わせが寄せられているという。同社は「橋の建設や管理の技術に関心を持ってもらい、瀬戸内地域の魅力向上にもつながる事業。継続できるよう開催方法を検討したい」としている。

5854OS5:2024/04/07(日) 21:55:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/47e8d1192a694424bf1d8f636950e9e83f24114d
大阪で高級ホテル戦争 万博開幕まで1年、富裕層狙い大規模改装相次ぐ
4/7(日) 17:40配信

産経新聞
改装を終えたウェスティンホテル大阪のレストラン「アマデウス」=3月、大阪市北区(田村慶子撮影)

2025年大阪・関西万博の開幕まで約1年に迫る中、大規模改装に乗り出すホテルが相次いでいる。インバウンド(訪日客)需要で1泊20万円超の客室に予約が殺到するなど客室料金は上昇傾向にあるが、高級ホテルを中心に改装による高付加価値化でさらに高単価の富裕層に狙いを定める。外資系による新規出店を控え、既存ホテルの危機感が一層高まっていることも背景にある。


「ワンランク上のホテルを目指す」。今月1日にホテル名を改称し、客室や付帯施設の改装計画を発表した「リーベルホテル大阪」(大阪市此花区)の担当者はこう強調する。テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、同)との公式ホテル契約を終え、万博で期待される訪日富裕層の取り込みを図る。

チケット販売などUSJ関連のサービスを3月で取りやめた一方、高価格帯客室専用のラウンジなどを設け、富裕層への対応を強める。一部の客室を改装し、万博会場へのシャトルバスのための乗降場も整備する。

インバウンド需要で大阪市内の高級ホテルは外資系を中心に客室料金が軒並み上昇している。コンラッド大阪(同市北区)は1泊10万円前後で推移。インターコンチネンタルホテル大阪(同)も新型コロナウイルス禍前の2倍ほどに跳ね上がっており、「1泊20万円以上でも予約はよく入る」(担当者)という。

新ホテルの進出も加速する。JR大阪駅北側の再開発地区(同市北区)には米ヒルトンの最高級「ウォルドーフ・アストリア」などの出店を控え、大阪城近くにもシンガポール系の「パティーナ大阪」(同市中央区)が計画される。いずれも中心の客室単価は1泊10万円超が見込まれる。

こうした状況が既存ホテルの改装ラッシュを促している。ホテルニューオータニ大阪(同)は7月に隣接客室を内扉でつなぐコネクティングルームを2室設ける。「長期滞在を取り込み客単価を上げたい」(広報担当者)と意気込む。約90平方メートルの広さで、日本の文化体験を意識したヒノキ風呂などを用意。スイートルームと同等のサービスを提供し、家族連れの海外富裕層を狙う。

ウェスティンホテル大阪(同市北区)は3月に1階レストランを新装開業し、料理教室の体験サービスを計画する。昨年から段階的に客室改装を進め、来年にかけてさらにロビーも刷新する。

ホテル阪急インターナショナル(同)は高価格帯客室専用ラウンジを6月に新設。リーガロイヤルホテル(同)も135億円を投じ、万博開幕前の令和7年3月までの改装完了を予定する。

ホテルジャーナリストの井村日登美氏は「客室単価の高い新しいホテルと戦うには、施設を世界レベルに高めた上で、固有の体験など違いや特色をいかに出すかが大事になる」と指摘している。(田村慶子)

5855OS5:2024/04/08(月) 07:23:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/23f869e632e621eab9e403ba86c5b6a773d61df4
優遇か廃止か…「日本人差別」の声も 岐路を迎えた観光地「インバウンド料金」の是非
4/7(日) 19:30配信


59
コメント59件


産経新聞
外国人観光客の常設展示の観覧料などを無料とする制度が廃止された奈良県立美術館=奈良市登大路町

円安などを受け国内各地でインバウンド(訪日外国人客)が急増する中、誘客を目的とした外国人優遇策が岐路を迎えている。奈良県では約15年前から続いていた県立施設の観覧料や入館料の外国人限定無料サービスを廃止。同様の優遇策は奈良以外でも廃止の動きがあるが、大阪や東京、京都といった「ゴールデンルート」から離れた観光地では誘客が伸び悩み、継続する施設が多い地域もある。アフターコロナの外国人誘客のあり方は。

【ランキング】訪日外国人の都道府県別訪問率、トップとワーストは?

■日本人は有料だが外国人観光客は無料

「日本人は有料で外国人は無料というのは合理性がない。制度も外国人に周知されておらず、誘客につながっていない」。3月中旬、奈良県の山下真知事はこう訴え、4月1日からの県立美術館(奈良市)など4施設の外国人観光客の観覧料・入館料の無料制度を廃止する方針を発表した。

制度は外国人観光客の誘客促進を目的に前知事時代の平成20年から開始。美術館では外国人観光客はパスポートを提示すれば、常設展示の観覧料などが無料となり、県によると来館者の約1割を外国人観光客が占めていた。

だが、円安や物価高騰で日本全体の生活が厳しくなる中、交流サイト(SNS)では「日本人差別では」「普通は県民を無料にするところではないか」などと批判の声が上がっていた。

■地理的な要因影響か

ただ、同様の優遇策を進めてきた島根県内の観光施設では、対応が分かれている。県によると、令和5年4月1日時点で県内で民間含め24施設で割引制度があったが、現在は7施設が廃止する一方、17施設は継続している。

松江市の国宝・松江城では「なぜ外国人だけ料金が違うのか」などの声が寄せられ、外国人旅行客の入場料を約2割引とする制度を昨年3月末で廃止。市立松江歴史館も入館料を約3割引とする優遇策を今年3月末で廃止し、担当者は「増えた収益は英語表記の案内板の設置などに取り組みたい」と話している。

一方で、平成19年の開館時から外国人観光客の常設展の観覧料を半額としている県立古代出雲歴史博物館(出雲市)は、今年度も制度を継続する。令和5年度には、約3400人の外国人観光客が訪れたといい、担当者は「島根は地理的な要因で、大阪や京都などに比べインバウンド誘客のアドバンテージが少ない。海外での商談会などで割引制度を周知し、より多くの来館につなげたい」と話す。

■短期的効果でなく中長期的な戦略で

日本政府観光局の統計によると、元年の島根県への訪日外国人の訪問率は全国ワースト3位の0・2%。県によると、新型コロナウイルス禍を経て観光客は戻りつつあるものの、5年の外国人宿泊客の延べ人数は5万8668人とコロナ禍前の6割程度で、依然として回復途上にあるという。

コロナ後のインバウンド需要増という追い風があるとはいえ、地域によって格差があるのが実情だ。

文化芸術と観光振興に詳しいJTB総合研究所の河野まゆ子執行役員は「外国人観光客の訪れる地域や来訪目的には偏りがあるため、それぞれの自治体で一律の対応をする必然性はない」と指摘。その一方で、「『より富める外国人からお金を頂きたい』『多くの外国人に来てほしいから割引する』などの短期的な直接効果だけを理由に優遇策を廃止したり続けたりすると、観光客や地元住民らの不信や不快を招きかねない」とし、「中長期的に地域に与える効果を何に定めるか議論し、それに基づいて戦略と効果検証の仕組みを検証した上で、地元関係者らと合意形成を図ることが重要だ」と話した。(秋山紀浩)

5856OS5:2024/04/15(月) 12:51:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4870123a1ceb13b4c2d0877856a359324b5d25a
万博「タイプA」半減か 60カ国から30〜40カ国に 10数カ国が撤退懸念
4/15(月) 11:49配信


16
コメント16件


産経新聞
報道陣に公開された大阪・関西万博会場の大屋根リング工事の模様=8日午前、大阪市此花区の夢洲(恵守乾撮影)

2025年大阪・関西万博で、海外の各国政府が独自で設計、建設する「タイプA」パビリオンをめぐり、実現できるのが30〜40カ国程度と、当初希望していた60カ国の半数程度にとどまる可能性があることが15日、明らかになった。日本国際博覧会協会はほかの簡易なタイプへの移行を働き掛けているが、同意する国は限られている。最終的に十数カ国がどのタイプも選ばず、万博から撤退する可能性もある。

【表でみる】2025年大阪・関西万博に出展する海外パビリオンの種類

協会関係者が明らかにした。タイプAからはこれまでにメキシコが撤退。日本側が建物を提供し、単独国で利用する簡易な「タイプX」に3カ国、複数国で利用する「タイプC」に4カ国が移行することが明らかになっており、52カ国程度が現在もタイプAを目指しているとみられる。

ただ、建設事業者が決まった国は11日時点で36カ国にとどまる。関係者によれば、残りの16カ国程度が事業者を選定できる可能性は低い。すでに決まっている36カ国も建設の難しさから、一部は最終的に完成しない懸念がある。このため、タイプAが実現するのは「24〜32カ国程度」になるとのさらに厳しい見通しを示す関係者もいる。

タイプXへの新たな移行は、建設スケジュールなどから「すでに間に合わない」のが実情。協会は残された国々にタイプCへの移行を働きかけているが、受け入れるのは新たに3カ国程度になる見通しという。残りの十数カ国は、最終的に撤退を余儀なくされる可能性がある。

タイプAの建設を計画していた国がタイプ変更や撤退をした場合、予定地は芝生などとして整備される見通しだ。

5857OS5:2024/04/16(火) 09:10:02
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1371592?utm_source=headlines.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=relatedLink
行楽客続々、県内に活気 
富山駅や観光地、GWも期待高まる 
北陸新幹線敦賀延伸、間もなく1カ月
社会

2024/4/14 05:00
 春の行楽シーズンが本格化し、富山県内の観光地や宿泊施設がにぎわいを見せている。13日の富山駅は間もなく敦賀開業1カ月を迎える北陸新幹線の利用者で活気にあふれ、乗客からは「関西からの距離がぐっと縮まった」との声も聞かれた。昨年を上回る忙しさに追われる宿泊施設もあり、関係者はコロナの5類移行後で初となるゴールデンウイーク(GW)にさらなる期待を寄せている。

 富山駅では南口広場で桜が咲き誇り、多くの県外観光客がカメラを向けた。近くの花見スポットに繰り出す欧州の団体客もいた。

 福岡市の松尾緑さん(46)は「おいしい物をたくさん食べる」と心を躍らせ、北アルプスと桜、花々が織り成す「春の四重奏」を目当てに母と朝日町に向かった。福井、加賀での宿泊を経て13日に富山入りした東京の70代男性は新幹線旅を満喫し「早く関西までつながってほしい」と願った。

 能登半島地震で大きな被害を受けた氷見市では、観光施設「ひみ番屋街」に県内外から多くの観光客が訪れた。施設によると、にぎわいは普段の週末の2割増しとなった。友人3人と神奈川から新幹線と氷見線を乗り継いで訪れた石山芽衣さん(26)は「被災地を応援するため、たくさん買い物や食事をしてお金を使いたい。海が近くて景色もきれいで、リフレッシュできた」と笑顔を見せた。

 南砺市の世界遺産・相倉合掌造り集落では外国人観光客の姿が目立った。フランスの4人グループは関西巡り後に新幹線を利用して訪れ「落ち着いた雰囲気と雪が残る美しい景色が気に入った」と声を弾ませた。「今までにない忙しい4月」とうれしい悲鳴を上げるのは、同市の五箇山旅館「よしのや」の女将(おかみ)酒井恵子さんだ。市観光協会によると、敦賀開業の効果が徐々に出ているという。

 富山市内のホテルでは、15日の立山黒部アルペンルートの全線開通後も予約が好調に推移する施設が目立つ。ANAクラウンプラザホテル富山の担当者は「GWの予約は昨年より多くなりそう」と見通した。

 黒部市宇奈月温泉のホテル黒部では敦賀開業後、関西圏の客が増え、宇奈月から金沢や福井に足を延ばすなど北陸を周遊する旅行形態も定着してきた。週末を中心に予約も好調で、GWは5月3、4日がすでに予約で満杯。女将の中島ルミ子さんは「北陸に注目が集まり、秋には黒部宇奈月キャニオンルートの一般開放とさらに追い風が吹く。温泉街挙げてのおもてなしで盛り上げたい」と話した。

5858OS5:2024/04/16(火) 09:12:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/91811469c641da30986af656d2a82871f914bc47
応援割、2割の施設「完売」 県内、GW後に第2弾
4/16(火) 8:02配信
 能登半島地震を受けた国の観光支援策「北陸応援割」で、県内で対象となったホテル、旅館など399施設のうち85施設が予算上限に達し、新規の予約受付を停止したことが15日分かった。予約を停止した宿泊施設の比率を示す「完売率」は21・3%。県は2次避難者の受け入れ数に応じて各施設に予算を追加配分し、5月の大型連休後に第2弾を実施するため、予約枠は復活する可能性がある。

 予約が上限に達した宿泊施設の数を市町別にみると、金沢市の41カ所が最多で、白山市13カ所、加賀市11カ所、小松市8カ所などと続いた。県の担当者は「北陸新幹線の延伸効果もあり、予約は順調に入っている」と手応えを語った。

 富山県は全体の66・8%(175施設)、福井県は59・7%(234施設)がそれぞれ予約受付を停止している。両県によると、予算額が少ないため完売率が石川より高くなっており、予算執行率は90%を超えているという。

 応援割は地震で落ち込んだ観光需要を喚起する支援策で、1人1泊2万円を上限に宿泊代金が最大50%引きとなる。旅行会社や宿泊施設に割り当てられた予算がなくなり次第終了となる。

5859OS5:2024/04/16(火) 15:25:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d136d4f8a4fec624f0b6dee0f01f86bd7229f34
四度目の正直なるか 「飛鳥・藤原」の世界遺産、文化庁に推薦書素案提出
4/16(火) 12:22配信


3
コメント3件


産経新聞
世界遺産登録へ意欲を示す(左から)松井正剛・桜井市長、森川裕一・明日香村長、山下真知事、亀田忠彦・橿原市長=奈良県庁

令和8年の世界文化遺産登録を目指して、推薦書素案が文化庁に提出された奈良県の「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」(橿原市、桜井市、明日香村)。平成19年に暫定リスト入りし、素案の提出は令和2年以来、今回で4回目となった。登録推進協議会会長の山下真知事は15日、県庁で地元3市村長とともに会見を開き、「4回目の提出となったが、じっくり取り組んできたことを前向きに受け止めたい」とし、念願の登録へ意欲を示した。

同資産群については令和2、3、4年に素案を提出したが、他の遺産群と競合するなどして国内推薦に選ばれなかった。4度目となる今回は、海外の世界遺産関連の専門家を現地に招いてさまざまなアドバイスを受け、素案の内容も分かりやすく世界の理解を得られるよう充実させたという。

昨年に国の文化審議会から課題として提示された「遺跡などの保護措置」についても、藤原宮跡(橿原市)などで国史跡指定の範囲拡大を進めた。

山下氏は「いろいろな課題を乗り越えて、素案を提出できた。資産群は長い間地域の人々が守ってきたもので、奈良県だけでなく世界の人々にとっても非常に価値がある」と述べた。

亀田忠彦・橿原市長は「素案提出という大きな節目を迎え、登録に向けて県や関係機関とさらに連携を強化したい」。松井正剛・桜井市長も「世界遺産は住民の愛着と誇りを醸成し、地域活性化につながる。受け入れ態勢も万全を期したい」と話した。

高松塚古墳や飛鳥宮跡など資産群が集中する明日香村の森川裕一村長は「飛鳥・藤原は、日本がどのように生まれたかを国内外の人々がじっくり感じてもらえる場所。世界遺産として欠かせない」と意義を強調した。

5860OS5:2024/04/16(火) 23:11:02
https://www.chunichi.co.jp/article/885041
【北陸新幹線 延伸開業】「2次交通」充実が急務 南加賀 観光に足かせ  
2024年4月16日 05時05分 (4月16日 10時36分更新)


3月に導入された石川県加賀市版ライドシェア=同市の加賀温泉駅で(小川祥撮影)
◇きょう1カ月
 北陸新幹線敦賀延伸から16日で1カ月。沿線各地は多くの観光客らでにぎわうが、石川県南加賀地域は観光地や温泉地が新幹線駅から遠い。来訪者からは駅と観光地、観光地同士をつなぐ「2次交通」への不満が漏れ、対策の充実が急務となっている。(田嶋豊、小川祥、久我玲、青山尚樹)
 好天となった週末の14日。飲食店や土産物店が並ぶ加賀市山中温泉のゆげ街道は、そぞろ歩きする観光客が目立った。「もう一回来たいと思うぐらいきれいな街並み」。東京から訪れた50代の二人連れは口をそろえた。
 ただ、移動手段は慣れないレンタカー。二人は小松市の粟津温泉も巡ったが「交通手段がもっと充実していたら」とも。大阪から社員旅行で来て加賀市の山代温泉に宿泊した女性(58)は山中温泉へ出向いたが「タクシーは全然通ってないし、路線バスも1時間に1本では予定が立てづらい」とぼやいた。
加賀市「ライドシェア」周知課題
 2015年3月の新幹線金沢開業時から南加賀地域の2次交通は大きな課題とされてきた。加賀市は今年3月、一般の人が自家用車で客を有償で運ぶ「ライドシェア」を導入。市によると、7日時点の利用件数は81件と低調で、7割以上が観光客だ。登録された14人の運転手の一人、石川葵さん(35)はこれまで約30組を送迎。大半が観光客で、外国人観光客は3割ほど。料金はタクシー運賃の8割に設定され、売り上げの7割が運転手に入る仕組みで「もっと依頼があると思っていた」と残念がる。市の担当者は「まだまだ認知度が低い」と話す。現在7路線の市内周遊バス「キャン・バス」を5月1日から、より周遊しやすい5路線に絞って運行本数を増やし、利便性を高める。
 小松駅と小松空港を結ぶ自動運転バスの運行を始めた小松市。市の推計によると、新幹線開業後2週間の駅周辺の来訪者数は前年同期に比べて1割増えた。3月9日から1日11便で運行する自動運転バスも同月末時点で1日当たりの利用者数が開業前と比べて14・8%増だった。
 レンタカー店の進出やライドシェア導入など活発だが、ビジネス客や市民の利用が中心で、事業者らは「観光客が増えた印象はない」と嘆く。紅葉の名所、那谷寺は駅から約12キロ離れ、タクシーで約30分かかる。宮橋勝栄市長は「さまざまな交通や技術を組み合わせ、今後の地域公共交通の先駆けを目指す」と話す。
 白山市は北陸新幹線の車両基地に隣接する市の「高速鉄道ビジターセンター」とIRいしかわ鉄道の加賀笠間駅、道の駅めぐみ白山とをつなぐシャトルバスを運行する。新幹線が間近で見られ、春休みも重なり、2週間あまりで延べ千人超が利用。好調の出だしのようだ。
 新幹線が福井まで延び、2次交通を含めた広域観光への取り組みも課題。石川県は観光サイトへのアクセスなど関連データを公開しており、担当者は「観光客の特性やニーズをつかみ、1時間圏内でつながった北陸3県の連携や各種施策の充実につなげたい」と話す。
「脱炭素」で訪日客呼び込みを 識者が提案
 北陸新幹線の2次交通について、日本政策投資銀行北陸支店(金沢市)の飯田一之企画調査課長はライドシェアといった取り組みに「タクシーなどの運転手不足の課題を踏まえ、開業までに必要と想定される2次交通のルートに一つ一つの施策が打たれてきた」と現時点では一定の評価をする。
 その上で「訪れた人が満足しているのかどうか利用者の声を集め、実態をしっかり見ていく必要がある」と指摘。「新幹線が開業した地域として成熟していく過程で5年後、10年後と先を見据えることが大事だ」と強調した。
 「新幹線は究極の電気自動車」とし、世界的な脱炭素化の流れにも注目。富山市では次世代型路面電車(LRT)が富山駅に乗り入れ、市民生活だけでなく観光利用にも貢献していることを参考に「せっかく脱炭素の乗り物がやってきたのだから、2次交通も新幹線とセットで脱炭素をアピールできれば訪日客を呼び込む地域ブランドにもなる」と提案した。(中平雄大)

5861OS5:2024/04/17(水) 15:34:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/46610fb53164ff3351bed29e20d8b9d84fe9911d
京都北部でも観光公害の懸念 宮津市の昨年の外国人宿泊客、前年の15倍に
4/17(水) 15:00配信
令和5年に京都府宮津市で宿泊した外国人観光客が前年の約15倍に達し、新型コロナ禍前の元年を超えて過去最多となったことが市の調査で分かった。コロナの水際対策の大幅緩和や円安が主な要因。市内にある日本三景の一つ、天橋立の知名度は海外でも高く、特に台湾からの団体旅行客が増えているという。市は「(今後も)増加傾向が続く」とみている。

5年の外国人宿泊客数は5万7717人で、4年の3907人から大幅に増加。最も多かった元年の5万4267人を6・4%上回った。

市商工観光課の担当者は「4年も渡航制限緩和の影響で前年から大幅に増えたが、5年は円安傾向も相まって勢いがさらに強まった」と分析している。

5年5月にコロナの感染症法上の位置づけが5類に移行し、行動制限がなくなったことを背景に旅行需要が回復。宮津市を訪れた観光客は前年を19・2%上回る276・3万人に達した。訪日客を含む府外からの観光客は26・8%増加し、全体の8割以上を占めた。

観光消費額は宿泊費の増加が寄与し、前年比39・3%増の117億4142万円。1人当たりの消費額は物価高の影響を受けて16・9%増の4249円といずれも過去最高となった。

今後も訪日客の増加が期待される一方、「市内の宿泊施設は人手不足の状況」(同担当者)。交通渋滞などオーバーツーリズム(観光公害)への懸念も強まっており、受け入れ態勢の強化が課題となる。(橋本亮)

5862OS5:2024/04/17(水) 22:44:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/66fcc4aef09bfb932d7d8f9a62caf53a1e292e94
3月訪日客300万人 関空は万博前の7年春に受け入れ拡大 大規模改修で4000万人
4/17(水) 21:35配信
産経新聞
中国の旧正月「春節」が始まり、にぎわう関西空港の国際線到着ロビー=2月10日、関西空港(甘利慈撮影)

政府は17日、3月に日本を訪れた外国人客が単月で初めて300万人を突破し、過去最多となったと発表した。西日本の玄関口、関西国際空港も往時のにぎわいを取り戻している。さらなる訪日客増加を見込む2025年大阪・関西万博を前に、平成6年の開港以来初となる第1ターミナル(T1)の大規模改修に着手し、訪日客の受け入れ態勢を強化している。

今年3月の国際線総旅客数は速報値で198万人に達し、新型コロナウイルス禍以降で1カ月あたりの最多旅客数を記録。就航便数は3月末からの夏ダイヤで週1392便と、コロナ前の約9割の水準になり、順調な回復をみせている。

関空を運営する関西エアポートの山谷佳之社長は「万博の年にはコロナ前を超える旅客を迎え入れるため、整備を進める」と意気込む。

令和3年5月から始まったT1改修は、万博開幕直前の7年春には、スマートレーンを6台増設した保安検査場エリア拡張など主要機能を完成させる。第2ターミナルを含め、国際線旅客の年間受け入れ能力は平成30年度実績値の約1・7倍、約4千万人に拡大する。

喫緊の課題は、地上支援業務や保安検査にあたるスタッフの不足だ。各地でコロナによる離職が相次いだ後、旅客回復に人員確保が追い付かず、関空も昨年末時点でコロナ前の8割ほどの人員状況という。関西エアでは、保安検査場の入場前の自動ゲート設置などを進め、航空会社には混雑時間帯を避けた就航、増便を呼びかける。

空港に乗り入れる鉄道も減便していたが、旅客回復とともに運行状況を元に戻している。人気の観光地、京都と結ぶJR西日本の特急「はるか」は5分の1の上下12本まで落ち込んだが、4年11月からコロナ前と同じ60本で運行する。

南海では昨年11月から訪日客向けに2次元コード乗車券の販売を始め、JR西も同様の取り組みを準備する。空港からの移動にも利便性向上が図られている。(藤谷茂樹)

5863OS5:2024/04/17(水) 22:44:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4f5dee86aee7c22d04836e2c4d6c0acbf3f60b6
万博まで1年 宿泊・交通に難題 訪日客350万人が来場へ
4/17(水) 21:24配信
産経新聞
訪日客らでにぎわう大阪心斎橋筋商店街=3月24日、大阪市中央区(南雲都撮影)

3月の訪日客数は単月として初めて300万人を上回り、来年4月開幕の2025年大阪・関西万博も海外からの多くの来場者が予想される。ただ、宿泊施設の人手不足やオーバーツーリズム(観光公害)の懸念など、対処すべき課題は多い。

【地図で見る】大阪で高級ホテル戦争 富裕層狙い大規模改装相次ぐ

日本国際博覧会協会は期間中に約2820万人の来場を見込み、うち約350万人(約12%)が訪日客と想定している。足元の回復を踏まえ、想定以上の数になるとの見方も出ている。

多くの来場客を予想し、大阪ではホテルの新規開業が相次ぐ。

JR大阪駅北側の再開発地区「うめきた2期」には米ヒルトンの最高級「ウォルドーフ・アストリア」が令和7年度上期に進出。ヒルトンは同年までに関西で合計4カ所の開業を計画する。大阪城近くにも7年春、シンガポール系の「パティーナ大阪」(同市中央区)が開業する。

ウォルドーフ、パティーナとも中心の客室単価は1泊10万円超が見込まれる、訪日富裕層がターゲット。既存のホテルでも、大規模改装が続いている。

ただ、多くのホテル関係者は「人手不足が一番の課題だ」と声をそろえる。宿泊客の増加に加え、ヘッドハンティングなど「ホテル勤務経験の豊富な人材の取り合いが激しさを増している」(大手ホテル経営者)。

人手不足対策としてヒルトンは、リゾート地のホテルで閑散期に発生する余剰人員を生かし、新規開業が増えている関西への派遣を進める。

また、育て上げた従業員を離職させないことにも神経をとがらせる。「まずは従業員満足度を上げることが重要だ」。こう語るのは、インターコンチネンタルホテル大阪(同市北区)の担当者。同ホテルは、今年1月から年間休日を120日と10日増やした。

一方、星野リゾートの星野佳路(よしはる)代表は17日の記者会見で、万博が大阪や京都での観光公害に拍車をかける懸念に言及した。「万博だけでなく、周辺や広域にも足を延ばし滞在してもらうようにすること」が、観光公害対策としての来場客の分散化につながるとした。

関係者が頭を悩ませるのが、万博会場へ来場客を混雑させず運ぶことだ。万博協会は、会場の夢洲(ゆめしま)へのアクセス方法に知恵を絞る。主要なアクセスとしては鉄道とシャトルバスを想定。原則、公共交通機関での来場を呼びかけるが、自家用車を夢洲から離れた駐車場に止めてバスで会場に運ぶパークアンドライド方式も導入する。

鉄道は大阪メトロ中央線がコスモスクエア駅から夢洲駅まで延伸され、会場に乗り入れる唯一の鉄道路線となる。

ただ、万博協会はピーク時の混雑率は現在の2倍の140%になるとみる。大阪府市や経済界とともに、混雑が予想される会期終盤の来年9、10月を中心に沿線企業などに在宅勤務や時差出勤を呼びかける。(田村慶子、井上浩平)

5864OS5:2024/04/17(水) 22:47:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/e102dd8f317db00c9b47e0a252f78b68edf78d97
オーバーツーリズム、宿泊客偏り…課題山積 訪日外国人過去最多
4/17(水) 19:48配
毎日新聞
東京・浅草の仲見世通りを歩く訪日外国人ら=2024年4月17日午後5時42分、三浦研吾撮影

 政府観光局(JNTO)が17日発表した2024年3月の訪日外国人客数(推計値)は308万1600人で、単月としてこれまで過去最高だった19年7月(299万人)を上回った。過去最高の更新は新型コロナウイルス禍を挟んで4年8カ月ぶり。300万人を超えたのは初めて。


 円安も背景に、1〜3月の累計でも855万8100人と、1〜3月として過去最高になった。年間の訪日客数が最も多かった19年の3188万人を超えるペースで推移している。

 3月の訪日客の国・地域別の上位は、韓国66万人▽台湾48万人▽中国45万人▽米国29万人▽香港23万人。多くがコロナ禍前の水準を回復しているが、中国からの訪日客は19年同月比65%にとどまっている。

 また、1〜3月に日本を訪れた外国人の消費額は19年同期比52%増の1兆7505億円となり、四半期ベースで過去最高を更新した。1人当たりの旅行支出は推計20万9000円だった。

 政府は30年目標で、年間訪日客数6000万人、消費額15兆円を目指しているが、課題は山積している。外国人宿泊者数は東京、大阪、京都などの3大都市圏に集中しており、公共交通の混雑やマナー違反などのオーバーツーリズムも相次いでいる。一方、円安や海外の物価高などが響き、3月に海外へ出国した日本人数は約122万人で、19年同月比63%にとどまる。

 17日に開かれた政府の観光立国推進閣僚会議では、消費単価の高い外国人の地方への誘客を強化するために選定した全国11のモデル地域の取り組み事例などが報告された。岸田文雄首相は「持続可能な観光地域づくりを加速することが喫緊の課題だ。課題解決と観光業の発展に向け、関係省庁が連携して取り組んでほしい」と述べ、インバウンド(訪日外国人)戦略の推進を指示した。【佐久間一輝】

5865OS5:2024/04/19(金) 16:51:22
GWの旅行先、福井県が急浮上 新幹線延伸、伸び率ランキング1位
4/19(金) 16:30配信

朝日新聞デジタル
動く恐竜の前で写真を撮る人たち=2024年4月13日午後2時11分、JR福井駅西口、永井啓子撮影

 北陸新幹線延伸の効果はてきめん、ゴールデンウィーク(GW)の旅行先で、福井県が急浮上――。近畿日本ツーリストを運営するKNT―CTホールディングスが16日に発表したGW期間中の国内旅行先の伸び率ランキングで、福井県が前年比3.4倍でダントツ1位となった。

 ランキングは近畿日本ツーリストがGW期間中の4月26日発〜5月6日着の旅行商品の販売高(4月1日時点)を前年同期と比べ、都道府県別で集計した。

 発表によると、福井県は前年同期比338%で圧倒的な伸びを見せた。2位は東京都で同193%、3位は滋賀県で同174%。富山県が同151%で9位に入った。

 福井県は、販売高による人気旅行先ランキングでも、前年の40位から27位に順位を上げた。一方、石川県は前年の9位から33位に後退した。富山県は36位(前年39位)だった。

 広報担当者は「能登半島地震の影響で石川県は(人気旅行先ランキングの)順位を落としたが、新幹線延伸を受けて北陸エリア全体の注目度は高まっている」としている。

朝日新聞社

5866OS5:2024/04/22(月) 09:55:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/99f7faeb0869b777075e0cbc0b15c00494371f73
1970年、「東洋の奇跡」世界に誇示 2025年は課題解決に貢献へ 万博未来考 第2部(1)
4/15(月) 13:00配信
19世紀、欧州の産業革命の成果を示すべく産声を上げた万国博覧会。国家が自らの威容を誇示する場から、文明社会のひずみに向き合う舞台へと変貌しつつある。

「開けゆく無限の未来に思いをはせつつ、過去数千年の歴史をふりかえるとき、人類のつくり上げてきた文明の偉大さに、私たちは深い感動をおぼえるのである」

アジア初の開催となった1970(昭和45)年大阪万博が掲げた基本理念だ。力強い文言には、万博誘致を成し遂げた国家の高揚感がにじんでいる。

戦後の焼け野原から復興し、68年に国民総生産(GNP)が西ドイツを抜いて世界2位に躍り出た日本。64年の東京五輪に続き、大阪万博は「東洋の奇跡」と呼ばれる成長を遂げた国家の威勢を世界に示す〝国威発揚〟の舞台だった。

準備には日本を代表する才能が集結。「太陽の塔」を手がけた芸術家の岡本太郎、漫画家の手塚治虫(おさむ)ら各分野の〝スター〟が、パビリオン建設などに携わった。

大阪府吹田市の会場面積は330ヘクタールと、2025年大阪・関西万博の夢洲(ゆめしま)(大阪市此花(このはな)区)会場の155ヘクタールの2倍。国内の民間企業・団体が出展したパビリオン数は28に達し、25年万博の13の、やはり2倍に達した。

「動く歩道」に乗れる「三菱未来館」、360度9面のスクリーンを備えた「東芝IHI館」…。日本企業が示す高い技術力に、海外からの来場客は息をのんだ。

■会場建設に1兆円

成長途上にある新興国の万博は、今も国威発揚の色彩が濃い。

「アラーの名のもとに、今日、世界中の国々がUAE(アラブ首長国連邦)に集った」

21年10月1日から22年3月31日までUAEで開かれたドバイ万博。開幕前夜の式典でドバイ首長国のハムダン皇太子がこう宣言すると、会場の巨大ドームが黄金色に輝く派手な演出。歌手らが次々にステージへ上がって圧巻のパフォーマンスを披露し、約3千人の来場客を魅了した。

中東・アフリカ地域で初となったドバイ万博の会場建設に投じられた予算は大阪・関西万博の約4倍となる70億ドル(約1兆500億円)。会場では、ハヤブサが羽を開いた姿をデザインした巨大な白亜のUAE館が目立った。内部では砂漠から発展してきたUAEの歴史を見せる映像を流し、いかに偉大な国家であるかをアピールした。

■中東での地位固め

ドバイ万博の誘致について、日本の外交関係者は「中東でのドバイの地位を固める狙いがあった」とみる。近隣国ではイスラム教の巡礼者のみ受け入れてきたサウジアラビアが19年に外国人への観光査証(ビザ)の発給を始め、外資企業を誘致。ドバイが抜きん出るには「中東初の万博の成功が必要だった」(外交関係者)。国威発揚の流れはサウジが誘致を勝ち取った30年のリヤド万博でも続くのは間違いない。

近年、特に先進国が開く万博は国威発揚型でなく、地球規模の課題への対処に知恵を持ち寄る「課題解決型」へとシフトした。「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマの25年大阪・関西万博もその流れを受け継いでいる。

万博は「現代社会の要請にこたえられる今日的なテーマ」を掲げ、「自然と環境の尊重」という視点を反映する-。万博の主眼を「人類社会の課題解決」とする方針を決めたのは、1994年の博覧会国際事務局(BIE)総会だ。

今も新興国は万博を国威発揚の場とする狙いを捨てきれない。だが、たとえばドバイ万博も「化石燃料への依存低減」などの視点を一応は踏まえている。

5867OS5:2024/04/22(月) 09:55:15
■背景に「万博離れ」

BIEが決議へ動いた背景には、80年代後半から90年代にかけ、自らの財政難や環境破壊を懸念する各国の「万博離れ」が進んだことがある。

米国、オーストリア、ハンガリーは一度開催が決まった万博をキャンセル。危機感を抱いたBIEは「万博の価値とインパクトを高めるため」(担当者)94年の決議を実施した。万博を「意味あるもの」と位置づけ、各国の心が離れるのを防ごうとしたのだ。

決議を機に万博のあり方は変容。2025年大阪・関西万博も課題解決型となる。今や日本は成長力が低下し人口が減少する「成熟国」。右肩上がりだったころの1970年大阪万博と異なり、国威発揚をはかる目的はない。参加者は、世界の課題解決に貢献する最新技術を提示する。

「『動くパビリオン』として、移動を特別な体験に変えたい。水素エネルギーの魅力を世界に発信したい」

こう語るのは、日本で初めて水素燃料電池船を旅客運航する岩谷産業の牧野明次会長兼CEO(最高経営責任者)。水素と酸素から発電する燃料電池を積み、運航時に二酸化炭素を出さない〝未来の船〟となる。パソナグループは、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から生成された動く立体の「心臓」を通じ、いかに「健康」に生きるかという社会課題に答える。

海外各国も同じだ。

「160カ国が半年間、1カ所に集まり、世界で起きる問題を話し合える機会はほかにない」

こう話すのは、駐大阪オランダ総領事のマーク・カウパース氏。国土の多くが海面より低いオランダにとり、海面上昇をもたらす地球温暖化は深刻な脅威だ。パビリオンでは、クリーンエネルギーを水から生成する新技術を紹介する。

■赤字1200億円

ただ、「課題解決型」の万博は一つのリスクを内包する。

2000年6〜10月に開かれたハノーバー万博(ドイツ)は、「人類・自然・技術」をテーマに、環境問題に取り組んだ。

しかし、当初4千万人を見込んでいた入場者は1810万人と半分以下となり、赤字も1200億円に膨らむ大失敗に。倉庫を並べただけの印象の地区があるなど施設に魅力がなかったことに加え、「環境問題の解決手法」を考えさせる〝説教くさい〟展示が多く、「ワクワクする非日常感」がなかったためだ。

「地味さ」と「人の目を引きつける楽しさ」という「二律背反」を両立させられるのか。25年大阪・関西万博に課せられた使命となる。



万博は各国の政府が主導する「国家事業」だ。歴史の中でそれぞれが追い求めてきた〝大義〟とは何だったのか。

5868OS5:2024/04/22(月) 09:55:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/ddbb63a2dd27b1fdbc854c08685ea489b9c0a85b
自国開催は明治以降3代の夢 「推進役」不在となった現政権 万博未来考 第2部(2)
4/16(火) 13:00配信

万博を誘致するのは、ほかならぬ国家である。明治の近代国家の船出から100年余り。浮かんでは消えた自国開催の悲願を日本はいかにして達成したのか。

「先生、オリンピックの次は万国博覧会をやりましょう」

1964(昭和39)年東京五輪を1年後に控えた63年10月、通商産業省(現経済産業省)の一官僚だった堺屋太一氏は、ある国会議員と面会し、こう訴えた。この出会いを機に悲願の万博開催を目指した国家による誘致活動が本格化していく。

万博は時代の最新技術を展示し、社会普及を加速させる世界最大規模の国際行事である。

1851年の英国に始まり、1世紀以上にわたって万博を主催したのは欧米諸国。自国開催は国際社会におけるステータスでもあった。アジア初開催となった1970年大阪万博の公式記録にはこうある。

《万国博に出展参加するだけでなく、これを自国で開催することは、明治、大正、昭和の3代にわたる日本の夢であった》

■相次いだ誘致構想

日本初の公式出展は1867年パリ万博。その後、海外での参加経験を重ねるうち、日本誘致構想が相次いで浮上する。

まずは、日本書紀に基づく建国から数えて「紀元2550年」の1890年開催を目指した亜細亜(アジア)大博覧会。続いて1905年の日露戦争勝利を受け、政府は日本の産業発展を世界に誇示する日本大博覧会の12年開催を決定。しかし、これらは財政難などの理由でいずれも見送られた。

幻の万博といわれるのが、40年の「紀元2600年記念万博」だ。

1938年の会合で商工省(現経産省)担当課長の豊田雅孝氏は、万博を「一国の産業、文化のバロメーター」と表現。「東西文化の融合」をテーマとする40年万博で「日本の産業、文化の精華を中外に宣揚することが一大理想」と訴えた。

計画上は現在の東京・晴海の主会場に建国以来の史実を紹介するテーマ館と、参加国の出展を含む約30館のほか、約3万人収容の広場を整備する《壮麗雄大な一大臨海博覧会》(官報付録「週報」)だったが、日中戦争の激化に伴い、政府は38年7月の閣議でやむなく「延期」を決定した。

■「佐藤の万博」挑む

それから四半世紀。国際博覧会条約に加盟していなかった日本に63年9月、博覧会国際事務局(BIE)会長が文書で加盟を申し入れた。条約に加盟していなければ、万博開催を巡る待遇で不利になるためだ。40年万博など実現しなかった3件はBIEが公式に登録する博覧会とは異なる。

4度目の挑戦に向け、冒頭で堺屋氏が訪れた人物こそ旧商工省幹部で戦後、参院議員に転身した豊田氏だった。豊田氏は国会などで万博開催を提案し、64年12月に衆参両院は同条約を批准した。

堺屋氏の著書『地上最大の行事 万国博覧会』(光文社新書)によると、東京五輪時の首相、池田勇人氏の後継である佐藤栄作首相は65年初頭、堺屋氏から万博の理念について私邸で説明を受けると、こう意気込んだという。

「面白い。池田のオリンピックに続いて、佐藤の万国博覧会にしたい」

《総理が乗り気になった。これは大いなる追い風である》。国のトップの首相からお墨付きを得た堺屋氏は、先の著書で当時の興奮を述懐している。

動きは加速する。日本は65年2月に国際博覧会条約に加盟し、同4月に70年万博の開催申請書をBIEに提出。65年9月、日本での70年万博開催が確定した。

高度経済成長期の日本において、計画立案者の堺屋氏は「近代工業国・日本」を万博のコンセプトとし、「規格大量生産の中で人間性をいかに保つか」に主眼を置いた。結果、来場者は史上最多(当時)の延べ6421万人。事前の赤字予想を裏切り、192億円の黒字だった。

5869OS5:2024/04/22(月) 09:55:53
■仕掛け人再び動く

成功体験から40年以上が経過し、2度目の大阪万博の仕掛け人となったのもまた堺屋氏だった。

2013年、大阪・北浜のすし店。大阪府市の特別顧問を務めていた堺屋氏は府知事の松井一郎氏と市長の橋下徹氏を招き、こう持ち掛けた。

「大阪をもう一度盛り上げるために、インパクトのあるイベントが必要だ。今の時代に合った新しい万博をやろうよ」

ここから2度目の大阪万博を目指した動きが始まる。14年に橋下氏が誘致の意向を表明し、松井氏も地域政党「大阪維新の会」府議団から府政の提言を受けた際に意欲を示してみせた。

とはいえ万博が条約に基づく国家行事である以上、自治体の意向だけでは開催できず、政権を担う国家の方針に左右される。松井氏は15年12月、蜜月関係にある首相の安倍晋三氏や官房長官の菅義偉(すがよしひで)氏との忘年会で、万博の意義を説明した。

■安倍氏の「本気を確信」

松井氏の問題意識は、現代特有の超高齢社会をいかに乗り切るか-。大阪・関西が強みを持つ再生医療や創薬などを生かし「世界に先駆けて超高齢化に直面している日本が、課題解決の技術を提供して貢献すべきだ。その力を万博でアピールしたい」と訴えた。

2度目の万博に当初乗り気でなかった安倍氏も「それは、新しい日本の産業の柱になるね」と関心を示し、菅氏に「まとめてよ」と指示した。

大阪府が提案した万博のテーマは「人類の健康・長寿への挑戦」。医療制度や衛生環境が整備されていない途上国の事情も考慮し、経済産業省が設置した検討会で、より普遍性を持たせた「いのち輝く未来社会のデザイン」に変更された。

2度目の誘致を勝ち取った松井氏は「安倍さんの『まとめてよ』を聞き、本気だと確信した」と明かす。しかし国側の推進役だった安倍、菅両氏は今や政権中枢にはいない。2025年大阪・関西万博ではどこまで国家の本気度を示せるだろうか。(肩書は当時)

5870OS5:2024/04/22(月) 09:56:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c2d12b7baee6e7f3e623a49b43ec1eb8b14df57
1970年は「日米新時代」演出の舞台に 「呉越同舟」 国益懸け熾烈な交渉 万博未来考 第2部(3)
4/17(水) 13:00配信



万博にはイデオロギーや立場の異なる多様な国家が集結する。「呉越同舟」。開催国をはじめとする国家にとって、ときに国益を懸けた熾烈な外交舞台となる。

1970(昭和45)年7月3日、大阪万博会場(大阪府吹田市)の「お祭り広場」。米国が自国をアピールする「ナショナル・デー」の式典に2人の若者が現れ、集まった人を沸かせた。

「エキスポはすばらしい。アリガトウ」

覚えたての日本語であいさつしたのは、ニクソン米大統領の特使として来日したデービッド・アイゼンハワー氏。隣にいたのは妻のジュリーさんだ。夫妻は前日、東京で佐藤栄作首相とも面会していた。

デービッド氏の祖父は、69年に死去したアイゼンハワー元米大統領。60年6月、日米安全保障条約の改定をめぐってデモ隊が国会を取り囲む危険な情勢を受け、訪日を断念した経緯がある。

■くすぶる反米感情

世界から大勢が一堂に会する万博は、国家同士が外交を通じて関係を強め、それを世界へアピールする絶好の舞台となる。

70年万博当時、日本ではベトナム戦争などにより反米感情がくすぶっていた。69年に沖縄返還で合意したことを機に関係安定化を演出したかった日米両政府。「若い2人なら反米派の攻撃対象にならず、日本人の心をつかめる」。こう考え白羽の矢を立てたのがデービッド夫妻だった。その演出の舞台に、アジア初の万博として国際社会が注目していた大阪万博を選んだ。

若々しい2人の登場をメディアは好意的に報じた。「大成功であった。デモなど起こりはしなかった」。マイヤー駐日米大使は著書『東京回想』でこう書いた。駒沢大の村井良太教授(日本政治外交史)は「戦後生まれの夫妻が次世代の日米関係を体現した」と語る。万博が異なる国家間の友好ムード醸成に一役買った好例といえる。

■国際的地位挽回へ

「万博を機に非常に多くの外国の指導者が日を追って来日している。いながらにして外交問題に関し、いろいろな意見交換ができ大変有益だ」

万博期間中の70年4月27日、衆院外務委員会で愛知揆一外相はこう述べ、開催国の立場を生かし、外交を通じて日本のプレゼンス(存在感)を高める意欲を見せた。

海外からの貴賓は4800人を超し、閣僚らが相次ぎ会談。佐藤首相は旧ソ連のノビコフ副首相と北方水域での安全操業問題を、国連のウ・タント事務総長と国連憲章改正や国連大学設置を話し合った。

〝万博外交〟は今も続く。AP通信によると、2022年1月、アラブ首長国連邦(UAE)で開催中のドバイ万博を韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が訪問。UAEのムハンマド首相と会談し35億ドル(約5200億円)規模のミサイル防空システムの輸出で覚書を交わした。「ビジネス拡大の点で日本は韓国に大きく先を越された」。ドバイの日本企業関係者は悔しがる。

25年大阪・関西万博には161カ国・地域と9国際機関が参加を表明している。国際社会での地位低下が叫ばれる日本。万博を地位挽回へ生かせるか正念場だ。(肩書は当時)

5871OS5:2024/04/22(月) 09:56:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7cdfd02b0cd4f72a97ece310bc900c9d9782a7e
非情なる戦争に翻弄されてきた歴史 融和演出も、果たされぬ理想 万博未来考 第2部(4)
4/18(木) 13:00配信


国際社会では国家の利害と思惑が衝突する。その最たる例が戦争だ。多数の国が参加し融和を演出する万博も、戦争がもたらす影響と無縁ではいられない。

「Pray for peace」(平和を祈る)

ロシアのウクライナ侵略から1カ月後の2022(令和4)年3月末、吉村洋文大阪府知事はウクライナ支援のメッセージを英語で書き込んだ。

場所は、アラブ首長国連邦を舞台にしたドバイ万博ウクライナ館。松井一郎大阪市長と2025年大阪・関西万博に向けて「どんな協力でもする。参加してほしい」と館長に伝えた。

■ウクライナ参加は

25年万博のテーマの核心は「いのち」だ。文字通り命を懸けて国家の存立を死守せんとするウクライナが参加すれば、命の価値や生きることの意味を、リアリティーと訴求力をもって来場者に問いかけることになるだろう。

松井氏から25年万博ロゴマーク入りのバッジを贈られた館長は「どうなるか分からないが、ぜひ参加したい」と応じた。しかし戦争は長期化し、今月8日時点でウクライナの参加は決まっていない。

一方のロシアは、23年11月の博覧会国際事務局(BIE)総会で、25年万博への不参加を表明した。戦争という非情な現実を前にして、融和を演出するはずの万博は無力なのだろうか。

振り返れば、万博はこれまでも戦争に翻弄されてきた。日本が計画した1940年万博は日中戦争の激化で幻に。第二次世界大戦の混乱から約20年の「空白」を経て、58年に戦後初のブリュッセル万博が開かれる。

同万博は「科学文明とヒューマニズム」をテーマに、知の産物たる原子爆弾が広島と長崎にもたらした惨禍を知らしめた上で、先端技術によって人類は人間性を喪失していると警鐘を鳴らした。

■役割は「対話の場」

そしてアジア初開催の70年大阪万博。開会式で佐藤栄作首相は「国際間の平和を維持増進するためには(中略)各地域、各民族間の文化的な面での深い相互理解と信頼がますます必要になってきている」とあいさつし、万博の役割は「世界的な対話の広場として、十分な効果をもって役立つ」ことだと述べた。

日本を除く参加国は欧米やアジア、アフリカなどの76カ国。ただ日本と国交がなかった現在の中国や、米国と戦争中のベトナム民主共和国などは不参加で、佐藤首相の言葉には東西冷戦の対立構造が反映されていた。

東側陣営から参加したソ連は、融和や協調といった路線ではなく、宇宙開発技術の展示を巡り、米国との間で国家の威信を懸けた覇権競争を繰り広げた。

半世紀余りが経過した現代ではロシアによる侵略だけでなく、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの紛争も続く。70年万博の基本理念がうたう世界は、いまなお果たされていない「理想」といえる。

《私たちはこの世界を、完全な平和が支配し、真に人類の尊厳と幸福をたたえうるところのものとして、次の世代につたえたい》(肩書は当時)

5872OS5:2024/04/22(月) 09:57:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/071ccf0a6399deb5c3d36de06ba5f632a9911a3c
自国の経済発展を追求 2025年、3兆円効果が日本の〝復活〟を牽引へ 万博未来考  第2部(5) 
4/19(金) 13:00配信

人類や文明の輝かしい将来像を示す万博の理念は崇高だ。その理想とは裏腹に、国家は自国の経済発展という果実をも貪欲に追求する。万博の実像は今も変わらない。

「万国博覧会は(中略)世界と開催国の社会や経済に与える波及効果の大きさでも、最大の行事である」。旧通商産業省の官僚として1970(昭和45)年大阪万博の企画立案を担い、2025年大阪・関西万博の実現にも尽力した作家の堺屋太一氏は、著書『地上最大の行事 万国博覧会』でこうつづる。

堺屋氏は70年万博を「非常にうまくいった」と評価。共著の『私の関西経済論』では、厳格な予算管理を成果として挙げた。

会場の場所や広さも決まっていなかった段階で、過去の開催例などから弾き出した予算額は、実際にかかった金額に近いものに。万博運営組織において、本番までの施設の設計・建設、人員配置などを綿密に総合調整する仕組みを構築できたことが大きかった。

会場建設費が当初の1250億円から最大2350億円まで増え、予算の膨張が続く2025年万博のマネジメントとは異なる様相が浮かぶ。

万博を成功させるには、必要なお金を十分に使って運営し、国家や地域を発展させるという〝理念〟をいかに官民で共有できるかがカギとなる。

1970年万博では経済界が大きな役割を果たした。政府予算の少なさに業を煮やした日本万国博覧会協会会長の石坂泰三・経団連会長は佐藤栄作首相に直談判。国は要求の95%を認めた。

「(万博を)何としても成功させたかった。功名心などからではない。成長した日本経済の姿を国の内外に堂々と展示したいとの一念」だった(城山三郎『もう、きみには頼まない』)。

万博は大阪の都市開発を加速させ、新御堂筋や大阪外環状線など、今も生活や経済を支える道路網の骨格ができた。経済効果は巨大なものになったとされる。

一方の2025年万博。開催に合わせる形で、やはりインフラ整備や再開発が進む。会場の人工島、夢洲(ゆめしま)(大阪市)へは大阪メトロ中央線が延伸。今年9月に先行まちびらきするJR大阪駅北側の「うめきた2期(グラングリーン大阪)」では25年春ごろ、オフィスや商業施設、国際会議や展示会を開くMICE(マイス)施設がオープンする。

訪日客の増加を見越し、外資系の高級ホテルの開業なども相次ぐ。経済産業省の試算では、万博の経済波及効果は約2兆9千億円となる。

重要なのは、万博の効果を経済の持続的な成長へつなげることだ。

大阪万博の期間の大部分が重なる70年度、関西経済の全国に占めるシェアは19・3%とピークに達した。しかし、その後低下し、近年は15%台で低迷。「東京一極集中が進んだ」。日本総合研究所関西経済研究センターの藤山光雄所長はこう指摘する。

2025年万博は大阪・関西を復活させられるのか。東京と大阪を両輪の牽引(けんいん)役として日本経済全体を力強い成長軌道に乗せられれば、国家の利益にもかなうことになる。(肩書は当時)

5873OS5:2024/04/22(月) 10:29:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d6939271a947710b56359c10c8b884976fd6120
知床観光船事故から2年、捜査が長期化する背景に原因特定の難航と「責任の所在」
4/21(日) 21:01配信


産経新聞
北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズ・ワン)」が沈没し、乗客乗員26人が死亡・行方不明となった事故は、23日で発生から2年となる。第1管区海上保安本部は業務上過失致死容疑で捜査しているが、立件には至っていない。捜査が長期化する背景には、原因特定の困難さに加え、「責任の所在」という特殊な事情も抱えている。

事故は令和4年4月23日、半島西側の観光名所「カシュニの滝」沖で発生。運輸安全委員会は昨年9月、カズ・ワン船首付近のハッチから浸水したことが原因とする調査報告書を公表した。事故の約1週間前に撮影された写真や、2日前の救命訓練参加者の証言などを根拠に、「ハッチのふたの密閉が不十分だった」と指摘した。

だが、ハッチのふたは50センチ四方と大きくない。航行中の揺れでふたが開き、1メートルを超える波が甲板部に打ち込んで船体内部に流入したとしても、沈没するほどの浸水だったと断言できるのか。海保幹部は「報告書の内容はどれも推論に過ぎない」と首をかしげる。

海保は検察当局と協力し、専門家を交えて再現実験を実施。事故原因の科学的な裏付けを急いでいるが、船が単独で沈没し、事故の瞬間を目撃した人もいないことから、刑事責任を問う前提となる事実認定に慎重になっているとみられる。

もう一つの焦点は、事故で豊田徳幸船長=当時(54)=が死亡する中、運航会社「知床遊覧船」の運航管理者だった桂田精一社長(60)の過失を問えるかどうかだ。報告書によれば、社長は「天候が悪くなれば引き返すと思った」「ハッチの不具合は報告を受けていなかった」などと説明したという。

業務上過失致死罪は、個人が事故の具体的な危険を予見でき、結果を回避できた可能性があったかどうかが成立要件となる。知床事故では、現場にいなかった桂田社長が注意義務を怠り、事故の予見が可能だったことを客観的事実に基づき立証できなければ、刑事責任を問うのは難しい。

一方で管理責任が問われたケースもある。

平成28年に長野県軽井沢町で15人が死亡、26人が重軽傷を負ったスキーバス事故では昨年6月、長野地裁が運行会社社長と元運行管理者の刑事責任を認定。死亡した運転手の技量不足が直接原因としながら、その運転手を漫然と業務に従事させたとして「それぞれの過失の競合で事故が発生した」と結論付けた。

海保側もこうした過去の判例を精査しているとみられ、事故の重大性を踏まえ、組織としての安全対策の不備を追及したい意向だ。ただ、海保幹部は「船の安全は一義的な責任を船長が負う。社長の過失を問うには、まだ高いハードルがある」と本音を漏らした。

■観光船社長を提訴へ

知床観光船沈没事故では、北海道や千葉県などに住む乗客14人の遺族らが5月にも、運航会社「知床遊覧船」と桂田精一社長に対し、損害賠償を求める訴訟を起こす。不明者6人も法律上の「死者」として扱う手続きが取られており、一部の家族は原告団に加わる見通し。

「2年がたっても心の中は何一つ変わらない」。事故でおい=当時(22)=を失った北海道内に住む叔父(51)は、節目を前にこう話した。おいと一緒に乗船していた交際相手の女性も事故に巻き込まれた。

叔父によれば、事故の約1カ月前、おいが女性を連れて叔父宅を訪れた際、「彼女と一緒になるから」と照れくさそうに話した表情が今でも忘れられないという。

叔父は「桂田(社長)への憤りが消えることはない」と語気を強めたが、今月23日に事故現場の斜里町で行われる追悼式には参加しない。「区切りというか、何か報告できるようなことがない限り、どうしても参加する気にはなれない」

北海道帯広市の男性(51)は、元妻と7歳だった息子の行方が分からないままだ。訴訟に参加するため今年2月、息子について、法律上亡くなったものとする「認定死亡」の手続きをした。原告となるには「遺族」である必要があったためだ。市から3月末に電話で受理を告げられた。命日は「令和4年4月23日」となっていた。

2人がこの世にいないとはどうしても思えず過ごしてきた。「あくまで書類上のこと」と自らに言い聞かせたが、手続きに踏み切るまで2カ月ほど悩み続けた。葬儀は行わないという。(白岩賢太)

5874OS5:2024/04/22(月) 17:55:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/663a95cec6af8d5f6fc53c5d56b16b2c2b82642a
「出張経費で泊まれるところ少ない…」首都圏ホテル代、1年半足らずで2倍以上 地方企業やビジネスマン、高騰に苦慮 社規定見直しの検討も
4/22(月) 15:49配信
 首都圏を中心とした宿泊料金の高騰で、出張に行く山陰両県の企業関係者らが苦慮している。インバウンド(訪日客)や国内旅行者らが東京に集中し、都内の宿泊料金は2022年と比べて2倍以上に跳ね上がる。出張経費内で宿泊するため、社員は早期予約や郊外のホテルを探すなどして対応し、出張費に関する社規定の見直しを検討する企業もある。

【写真】アパホテル、鳥取市に2棟目着工 25年10月開業

 「出張が分かり次第、なるべく安い宿を押さえるようにしている」-。8日午前の米子空港ロビー、東京行きの飛行機を待つ米子市の食品関連業者の社員(39)が吐露した。会社の宿泊費の上限は1泊1万円。自ら宿泊先を探すが「最近、経費内で泊まれるところが少なくなった。(上限を超える部分は)自分で負担する同僚もいるだろう」と口にした。

 東京都内のホテル業者でつくる東京ホテル会(加盟223店)によると、23年12月の平均客室単価は1万6947円。前年の12月(1万2663円)と比べて33・8%増。8月(7844円)と比べると116・1%増と2倍以上に高騰している。

 背景にはインバウンドの急増がある。水際対策が緩和された22年10月以降、急速に回復。日本政府観光局によると、23年10月からは月間の訪日客がコロナ禍前の水準を超え、12月は19年の同月比8・2%増の273万4千人となった。

 東京ホテル会によると、円安などで海外を避ける国内旅行客も東京に殺到。需要と供給に応じて宿泊費が変動する状態が続いている。同会の高部彦二代表は「コロナ禍当初のマイナス分を取り返したい事業者は多く、高騰傾向は今後も続く」とみる。

 一方、日常的にホテルを利用する企業やビジネスマンにとっては大きな痛手だ。島根ナカバヤシ(出雲市矢野町)では、出張時の宿泊先は総務担当者が押さえる。担当者は「東京は最低でも1泊1万5千円の状況。(通常の経費では)これまで利用していた宿が予約できない」とし、周辺部にある割安の宿を探すなど対応しているという。

 また、業界団体の会合などで社員の出張が発生するカナツ技建工業(松江市春日町)の森脇俊郎取締役総務部長は「社員の負担を増やしたり、業務の効率性を落としたりしてはいけない」と強調。宿泊料金の急騰を受けた臨時の経費補助や、定額で支給する宿泊経費の値上げを含めて検討するとした。

5875OS5:2024/04/24(水) 13:19:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf94dc15ac327846b33750403c5e6bf6f45aa1bc
「日本人の海外旅行が急に増えることは、しばらくない」円安続くGW…出国者数がコロナ前の半分に激減
4/20(土) 17:32配信


FRIDAY
’24年GWは最大10連休、しかし円安が止まらない……
4月16日には、1ドル=154円40銭台となった円相場。約34年ぶりの円安水準は日本人の海外旅行にも多大な影響をもたらしている

新型コロナ後、急速に増加する訪日(インバウンド)需要。その一方で、日本人の海外旅行はいまだ伸び悩んだまま、出国者の数はコロナ前の半数以下と、回復にほど遠い状況が続く。その主な要因として、1ドル=150円を超える円安、航空券の運賃高止まり、現地の物価高などが挙げられる。

上級会員到達には約1200万円の買い物が必要!? 相次ぐ「マイル制度改悪」で〝マイラー消滅〟か…

それでも、もうすぐ大型連休(ゴールデンウィーク、GW)の時期がやってくる。’24年は4月27日(土)から5月6日(月)で、中日の平日4月30日(火)〜5月2日(木)を休めば、10連休となる。

大手旅行代理店などは先日、GWの旅行予約動向を発表。今、海外旅行で最も人気の行き先はどこか、また旅費を抑えて行けるおすすめの国・地域、さらに今後の見通しなどについて旅行業界の専門家に話を聞いた。

◆大手旅行代理店のGW見通し、海外旅行人気ランキングと分析

JTBは4月初め、GWの旅行動向見通しを発表した。各種経済動向やJTBグループが実施したアンケート調査などからの推計で、海外旅行は旅行者数が52万人(対前年167.7%)、平均費用は26万9000円(対前年104.7%)、旅行消費額が1399億円(対前年175.6%)とした。

この結果に関し、「旅行者数は、新型コロナウイルス感染症流行前の8〜9割程度まで回復(10連休だった’19年を除く)。前年の水際対策終了がGW間際の発表で海外旅行を断念した人が一定数いたと想定、その反動が見込まれる」「平均旅行費用(単価)は、円安や物価高の影響により上昇」「旅行意欲は高めだが、旅行費用の高騰を受け、行先は近場が多く、特にアジアの人気が高い」などと分析している。

行き先のトップ5は、①韓国、②東南アジア、③台湾、④アメリカ本土・カナダ、⑤その他。コロナ前の’19年に2位のヨーロッパ、3位のハワイは順位を落としている。

また、HISは、自社のツアーや航空券などを申し込んだ人を対象に旅行予約動向を発表。予約者数における前年同期比は123.2%、コロナ前の’18年同期比では53.3%とのこと。平均単価は前年同期比98.5%の20万4900円(’18年同期比147.7%)。予約者数のランキングは、①ソウル、②台北、③ホノルル、④バンコク、⑤プサン(釜山)となった。

阪急交通社も、GWの予約状況から、海外旅行・国内旅行の旅行動向を先日まとめて発表した。その結果、①ヨーロッパ、②台湾、③韓国となり、「韓国をはじめとしたアジアが、昨年から需要が高まっており、ゴールデンウィークもその傾向が顕著」とした一方で、「日数が長く旅行代金も相応な金額となるヨーロッパも、リピーターを中心に長い休暇を取得しやすいゴールデンウィークは人気」と分析する。

一方、外資系OTA大手のエクスペディア・ジャパンが発表したGWの人気海外旅行先ランキングが以下。実際の予約数でなく、GW時期における検索数でのランキングである。

その検索数から、今年のGWは海外需要が昨年比136%と増加傾向に。①ソウル、②台北、③バンコク、④オアフ島(ホノルル)、⑤香港が上位にランクインし、アジアが10位中で6ヵ所も入っている。

「日本から近場」という傾向は、JTBやHISと同様。ロサンゼルスは野球のメジャーリーグ、パリは今夏にオリンピックが開催される影響と見られる。

5876OS5:2024/04/24(水) 13:19:37
◆実はまだある、近場アジアの意外に「お得な旅行先」トップ8

いずれのランキングからも、今年のGWは日本から近い韓国や台湾が人気なのがうかがえる。近場だと航空券が安く抑えられる。昨今の円安と現地の物価高でコロナ前より割高感はあるものの、欧米より旅費の面で負担が少ないのが大きい。

一方、その他の海外にも、費用を抑えて行ける渡航先が少なからずある。

外資系OTA大手のagoda(アゴダ)は先日、4月から5月にかけ、「平均宿泊料金が最もリーズナブルな旅行先」を発表した。その上位8都市が、①ウドンタニ(タイ)、②スラバヤ(インドネシア)、③フエ(ベトナム)、④クチン(マレーシア)、⑤イロイロ(フィリピン)、⑥ベンガルール(インド)、⑦成田市(日本)、⑧高雄(台湾)だった。

例えば、ウドンタニは、ラオスとの国境近くにあるイサーン地方四大都市の1つであり、タイでは珍しい先史時代の遺跡が数多く残る。スラバヤはインドネシア第2の都市で、東南アジアトップクラスの動物園があるほか、ローカルな市場や伝統料理なども魅力だ。ベトナム・フエはグエン王朝の首都として栄えた古都。旧市街の王宮や寺院がユネスコ世界文化遺産に登録され、フォーン川のボートクルーズも人気が高い。インド・ベンガルールや台湾・高雄は、日本からの直行便も就航する都市だ。

それぞれの国・地域で、首都を避けて地方へ足を伸ばすと、ホテル代をはじめ物価が安いケースは多々ある。宿泊費を抑えられると、旅費全体の節約にもつながる。ベトナムやインドネシアなどは円安の影響でコロナ前より現地の物価は少し上がったものの、日本よりまだ割安感がある。

◆日本人の海外旅行、国のデータが示す厳しい現実

出入国在留管理庁が発表した速報値によると、日本人出国者数は、コロナ前の’19(令和元)年が’08万669人で、直近の’23(令和5)年が962万4152人。つまり、コロナ前の半分以下にとどまっている。

旅券(パスポート)保有率も、外務省の資料によると、’23年末時点で有効旅券数は2064万4745冊で、全国民の17.0%しかいない。’19年が23.8%だったのと比べ、コロナ禍をはさみ、ずっと下がり続けている。

日本のパスポートがあると渡航先で観光ビザなどが不要で入国できる国が多く、国際的にも「世界最強のパスポート」と言われて久しい。だが、円安が進み、現地の物価は上がり、滞在費はコロナ前よりはるかに増大している。パスポートの更新料も10年旅券で1万6000円と決して安くないこともあり、「しばらく海外旅行は様子見する」という人々も実際少なからずいるのは事実だ。

◆旅行業界専門紙の編集長「しばらく厳しい、でも関心は高い」

旅行会社の現場では、海外旅行自体の問い合わせは増えており、関心は依然高いという。観光・旅行専門紙『トラベルニュースat』の富本一幸編集長いわく、「今の行き先はアジアがメイン。ただ、燃油サーチャージが航空券代金より高いなど、ツアー代金が以前より割高なうえ、それらをお客様に説明するのが心苦しいと、よく聞きます」とのこと。

今年のGW、さらに今後に関しては「市場的に海外旅行はまだまだ厳しく、大きな波は来ていません。日本人の海外旅行が急に増えることは、昨今の状況からもしばらくないでしょう。ただ長期的には、ゆるやかに戻ると考える旅行会社は多いです」と話す。

さらに、旅行会社のカウンターへ足を運ぶ客層が、コロナ前の相談メインでなく、あらかじめ調べたうえで来店してその場でツアーや航空会社、ホテルなどを即決するケースも増えているという。日本人の海外旅行、その旅行スタイルそのものも変化してきているようだ。

取材・文:Aki Shikama / シカマアキ

FRIDAYデジタル

5877OS5:2024/04/27(土) 08:08:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/a0d0ad62efe1570577188a665647e89b6c7135fd
各地で人出増予想、箱根の宿代は通常の倍以上も… 円安も影響、神奈川の観光地が迎えるコロナ5類移行初の大型連休
4/27(土) 5:20配信
カナロコ by 神奈川新聞
28、29日限定で音楽に合わせた花火を演出(横浜・八景島シーパラダイス提供)

 ゴールデンウイーク(GW)が始まった。新型コロナウイルス5類移行後初のGWとなり、県内の施設では昨年よりも人出増を見込み、催しを充実させるなど受け入れ態勢を整える。一方、円安が進みインバウンド(訪日客)でにぎわう観光地の宿泊施設は高騰。混雑緩和の対策を講じながら、観光客を迎え入れる。

【写真で見る】混雑が予想される神奈川県内の観光地

 「GWの集客は昨年同時期と比べ1割程度上回ると見込んでいる」と話すのは、横浜・八景島シーパラダイス(横浜市金沢区)。今回は人気ゲーム「あつまれ どうぶつの森」とコラボ、展示パネルやスタンプラリーを実施してファミリー層を狙う。夜間には同作の音楽と合わせた花火大会も開催。今年も入場時の混雑緩和を図り、当日券と引き換えが不要な前売り電子チケットを導入している。

 開業20周年を迎えた新江ノ島水族館(藤沢市)は、これまでのあゆみを記録写真や動画、生体、標本展示で紹介。改装工事で中断していたイルカショーを再開し、19日に生まれたゴマフアザラシの赤ちゃんを展示するなど、来場の目的となるコンテンツを充実させている。

 GW前から連日、訪日客でにぎわいを見せる箱根。箱根海賊船が出航する芦ノ湖の元箱根港も人気スポットの一つ。周辺の宿泊施設で楽天グループが運営する「Rakuten STAY FUJIMI TERRACE 箱根芦ノ湖」では北米や香港などの訪日客による予約が増加している。

 需要に伴い宿泊施設の客室料金は高止まりが続く。同施設のGW期間中における大人2人の宿泊料金は通常の倍以上の13万円超に跳ね上がっている。円安の恩恵を受ける訪日客でも、「箱根周辺のホテルは高くて泊まれない。安い別のエリアを選択する」という声もある。

神奈川新聞社

5878OS5:2024/04/27(土) 18:21:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/77bdbedd7e972a0c23fc98c8d1bd4fec1e19b156
福井県がGW後の観光誘客増に一手、抽選で「1万円分」デジタル地域通貨…平日宿泊客にくじ引き
4/27(土) 15:50配信
読売新聞オンライン
福井県庁

 福井県の杉本達治知事は26日の定例記者会見で、大型連休後の観光客増を目指し、5月22日〜7月12日の平日に県内で宿泊した観光客らに、抽選でデジタル地域通貨「はぴコイン」を贈ると発表した。北陸新幹線県内延伸の効果を大きくしたい考えだ。

 県によると、宿泊客1人につき1回くじを引いてもらい、当たりが出れば1万円分のはぴコインのほか、越前焼や越前漆器といった福井の特産品を贈呈する。

 能登半島地震を受けキャンセルが相次いだ越前海岸沿いなどの宿泊施設では土日も対象とし、はずれでも記念品をプレゼントする。

 県はこの事業に、昨年度予算の繰り越し分から2億円を充当。期間中に約30万人が宿泊するとみており、半分の約15万人が当選するようくじを準備する。参加する宿泊施設も今後募る。

 杉本知事は「連休後から夏休みまでの観光客を少しでも増やしたい」とした。

5879OS5:2024/04/29(月) 00:11:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/6592b71e658eca392b41ae398aadf1ce845cac25
インバウンド多すぎ、ホテル高すぎで大阪の人気下落 同じ混雑でも東京は強し
4/28(日) 14:59配信
今年のゴールデンウイーク(GW)の旅行は、円安などの影響で海外よりも国内が主流になっている。そんな中、旅行先として大阪が複数の旅行会社の調査で人気が下落していることが分かった。旅行会社などは理由は判然としないとした上で、インバウンド(訪日客)でにぎわう大阪の混雑を避けたい意向の表れを指摘する。ただ東京の人気は上昇し、千葉も高い人気を維持していることから、東西で差が生まれている。

【表でみる】インバウンド人気観光地ランキングTOP10

今年のGWは休日が前半の3連休と後半の4連休に分かれることに加え、円安や物価高を避ける傾向から海外旅行は韓国や台湾など近場以外の人気が頭打ちとなっている。一方の国内の旅行者数は、JTBが前年並みの2280万人と推計する。

そんな中、旅行先として大阪の人気が前年より落ちる傾向がみられた。近畿日本ツーリストの旅行販売高ランキングで前年3位だった大阪府が今年は6位に、HISの予約者数ランキングでも前年の5位から7位にダウンした。

HISの担当者は「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)などがあり、今年も大阪の人気は高い」と強調するものの、別の業界関係者は「大阪は訪日客が多く、ホテル代も高い。混雑を避けたい意識が働いたのでは」と分析する。

JTBのアンケートでは、GWに旅行に行かない理由として「混雑するから」が47・2%と最多で、前年から4・7ポイント上昇。国内と答えた人で旅行先を選んだ理由として「観光客などで混雑してなさそうだから」が前年比4・5ポイント上昇の7%と最も上昇率が高く、「混雑する大阪」が敬遠されたとみられる。

近ツーの調査では、訪日客でにぎわう京都府が10位内に入らなかった一方、訪日客の人気が低迷する兵庫県は前年6位から5位に順位を上げた。

ただ、大阪と同様に訪日客が多い東京都は前年の7位から首位に上昇。前年トップだった千葉県は2位となり、首都圏は混雑が見込まれながらも人気を維持している。同社の担当者は「首都圏は東京ディズニーリゾート(千葉県)の人気に加え、新たなテーマパークやホテルの開業もあり、観光客の受け皿が増えている」と指摘する。

人気の国内旅行だが、国内の宿泊代も軒並み値上がりしており、観光地のホテルではGW中に直近の2〜3倍や、施設によっては4倍以上に跳ね上がっているとの声が聞かれる。JTBの調査では、1人当たりの平均旅行費用は前年比3・7%増の3万6100円と上昇。国内旅行でも物価高の影響が避けられない状況だ。(田村慶子)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板