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Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

3162名無しさん:2014/04/29(火) 07:03:59

ストレスホルモンがうつを引き起こす―米大研究者
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304334104579525122157119770.html
ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年 4月 26日 18:00 JST

 エボラ出血熱や牛海綿状脳症(BSE)、早老症といった特殊な病気に注目が
集まるのは無理もないが、日常的な疾患の中ではうつ病が最も大きな脅威だ。
米国ではうつ病患者が人口の約15%を占めている。うつ病は今後10年以内に世
界で2番目に多い疾患になるといわれている。

 うつ病のリスクはさまざまな遺伝子の変異や幼少期の心的外傷、内分泌や免
疫の異常など数多くの要因によって増大する。うつ病はストレスがきっかけと
なって起きることが多いが、最近の研究によって、その仕組みについて1つの
可能性が明らかになった。

 喜びを期待したり、追い求めたり、感じたりする能力は、「側坐核」という
脳の領域の中にある神経伝達物質の1つ「ドーパミン」と関わりがある。ワシ
ントン大学のマシュー・ワナット、ポール・フィリップス両氏らはストレスが
ネズミのドーパミンに与える影響を調査、英学術誌「ネイチャー」と「ネイチ
ャー・ニューロサイエンス」に発表した。ワナット氏らは今回、セックスや食
べ物ではなく、それより小さな快楽に注目した。

 まず、ネズミの檻にボールなど見慣れない物体を入れる。ボールを見つけた
ネズミが探り始めると、即座核の中でCRFという分子が放出され、その結果、
ドーパミンの放出が増加する。見慣れない物体が猫であれば、ネズミの脳は全
く違った反応を示すだろうが、刺激の量が適切であれば、ネズミは快感を覚える。

 この反応を仲介しているのがCRFだ。薬剤を使ってCRFの働きを止めると、ド
ーパミンは増加せず、ネズミは物体を調べようとはしなくなる。別の実験で、
ネズミが檻の隅に行くたびに側坐核にCRFを投与すると、ネズミは繰り返し同
じ場所に戻ってくる。つまり、CRFには「強化する」性質があるということだ。(続く)

3163名無しさん:2014/04/29(火) 07:05:34
>>3162-3163

 しかし、ネズミを数日間にわたって大きなストレスにさらし続けると、全く
違う結果が生じる。CRFがドーパミンの放出を促すことはなく、ネズミは見慣
れない物体を避ける。また、側坐核にCRFを投与すると、ネズミはCRFが投与さ
れたときいた場所を避けるようになる。

 ワナット氏らはこの行動を「糖質コルチコイド」というストレスホルモンの
影響によるものだとしている。通常は探究や達成感を引き起こす刺激が全く逆
に作用していることになる。驚くべきことに、数日間、ストレスにさらされた
だけでネズミは少なくとも3カ月間、喜びを感じられない状態である無快楽症
(アンヘドニア)に陥った。

 糖質コルチコイドはどのようにしてこうした変化を引き起こしているのか。
ネズミが回復することはあるのか――。優れた研究がいつもそうであるように
、さらなる問いが生じた。糖質コルチコイドの作用に耐性を示した個体はいる
のか。人間でも同じことが起きるのだろうか。解明が待たれる。

 一方で、この研究はある重要な点を示唆している。人生ではひどいことが起
きるものだ。誰でも時として落ち込むが、ほとんどの人はそれを乗り越え、よ
く言われる「タフな時にタフなやつは負けない(When the going gets tough,
the tough get going)」ことを証明する。それでは、疾患としてのうつ病に
陥り行動できなくなっている人々をどう判断したらいいのだろう。残念ながら、
多く人はやる気不足だと考えがちだ。

 科学者の手によって、うつ病の仕組みについて生物学的な解明が進めば、医
学にとってだけでなく社会的な意味でも有益だろう。今回の研究では、うつ病
が現実の生物学的な疾患であることが明確にされた。うつ病は糖尿病と同じく
正真正銘の病気だ。私たちは糖尿病患者に向かって、「がんばれ、わがままは
やめろ。インスリンに固執するな」とは言わない。


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