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Tohazugatali Medical Review
3162
:
名無しさん
:2014/04/29(火) 07:03:59
ストレスホルモンがうつを引き起こす―米大研究者
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304334104579525122157119770.html
ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年 4月 26日 18:00 JST
エボラ出血熱や牛海綿状脳症(BSE)、早老症といった特殊な病気に注目が
集まるのは無理もないが、日常的な疾患の中ではうつ病が最も大きな脅威だ。
米国ではうつ病患者が人口の約15%を占めている。うつ病は今後10年以内に世
界で2番目に多い疾患になるといわれている。
うつ病のリスクはさまざまな遺伝子の変異や幼少期の心的外傷、内分泌や免
疫の異常など数多くの要因によって増大する。うつ病はストレスがきっかけと
なって起きることが多いが、最近の研究によって、その仕組みについて1つの
可能性が明らかになった。
喜びを期待したり、追い求めたり、感じたりする能力は、「側坐核」という
脳の領域の中にある神経伝達物質の1つ「ドーパミン」と関わりがある。ワシ
ントン大学のマシュー・ワナット、ポール・フィリップス両氏らはストレスが
ネズミのドーパミンに与える影響を調査、英学術誌「ネイチャー」と「ネイチ
ャー・ニューロサイエンス」に発表した。ワナット氏らは今回、セックスや食
べ物ではなく、それより小さな快楽に注目した。
まず、ネズミの檻にボールなど見慣れない物体を入れる。ボールを見つけた
ネズミが探り始めると、即座核の中でCRFという分子が放出され、その結果、
ドーパミンの放出が増加する。見慣れない物体が猫であれば、ネズミの脳は全
く違った反応を示すだろうが、刺激の量が適切であれば、ネズミは快感を覚える。
この反応を仲介しているのがCRFだ。薬剤を使ってCRFの働きを止めると、ド
ーパミンは増加せず、ネズミは物体を調べようとはしなくなる。別の実験で、
ネズミが檻の隅に行くたびに側坐核にCRFを投与すると、ネズミは繰り返し同
じ場所に戻ってくる。つまり、CRFには「強化する」性質があるということだ。(続く)
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