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2007年参院選スレ

4243とはずがたり:2007/08/05(日) 18:27:42
ほぼ勝利を手中にしていた矢田(その位の印象だった)が落選したのは良い気味であるが,ちょいと可哀想な気も。不運な政治家もいるのである。しかも日本最強の能登地区を地盤にしながら落選してては世話はないわ。

’07参院選:石川選挙区 追い風効果、民主・一川さん 激戦制し初当選 /石川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ishikawa/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk17010233000c.html

 ◇組織戦及ばず−−矢田さん

 沓掛哲男前参院議員の出馬模索で県連の結束が弱まり、年金や閣僚による政治資金処理問題、相次ぐ失言などで強い逆風が吹く中、安倍首相の2度にわたる来県など党本部からの「厚い支援」で、本来持つ組織票を固めたが、無党派層を取り込めなかった。【高橋慶浩】

 ◇期日前投票に11万8247人−−前回の1・ 59 倍

 石川選挙区内での期日前投票者数(公示翌日の13日から28日までの16日間)は11万8247人で、前回に比べ約1・59倍と大幅に増えた。

 04年の参院選と比べ、4万4033人増えている。地域別では、野々市町が約1・99倍の3785人(04年1905人)で、最も伸びた。

 今回の参院選は、年金の記録漏れ問題など有権者にとって関心の高い争点があり、投票日が夏休みに入ることなどから、期日前投票が始まった当初から前回に比べ、投票者数の高い状況が続いていた。【高橋慶浩】

 ◇投票率62.90%、前回を6ポイント上回る

 石川選挙区の投票率は62・90%と前回(04年)の56・81%を6・09ポイント上回った。事前の国会で年金の記録漏れ問題が大きく取り上げられ、全国的に期日前投票者数が大幅に増えたため、有権者の選挙への関心が高まったと予想されていたが、石川選挙区でも同様の傾向が出た。

 過去の参院選の投票率をみると、石川選挙区では86年以降下がり続け、橋本首相(当時)の経済政策に有権者が拒否の意思表示をし、後の辞任につながった98年に上昇に転じ、63・19%となった。その後は補選を除いて再び下降を続けたが、今回で反転した。

 市町村別にみると、無党派層の多い金沢市が56・99%で前回より5・68ポイント上回った。最も投票率が伸びたのは、12・45ポイント増の津幡町で68・83%だった。

 ◇開票結果(改選数1−4)=選管最終発表

当  272,366 一川保夫  65 民新
▽  268,185 矢田富郎  57 自新
    28,604 近松美喜子 53 共新
    11,477 浜崎茂   39 無新
(▽印は法定得票数に達した候補)
==============
一川保夫(いちかわ・やすお) 65 民新(1)
 [元]衆院議員▽党県代表▽社会福祉法人かすかみ会理事長[歴]農水省災害対策室長▽県議▽自由党副幹事長▽衆院農水委理事・国土交通委理事・災害対策特別委理事▽国土審議会委員▽党国対副委員長▽三重大=[国]
毎日新聞 2007年7月30日

4244とはずがたり:2007/08/05(日) 18:30:14
投票率や期日前投票票の結果は>>4243
>「投票率を上げれば上げるほど、一川保夫は強くなるんです」民主陣営の選対幹部を務めた県議会会派「新進石川」の宇野邦夫県議は、最後の演説に力を込めた。しかし、言葉の裏を返せば「投票率が上がらなければ弱い」。宇野県議の本音が見え隠れした瞬間だった。
>自民のある県議は「向こうは最初から『風頼み』。でも無党派を取り込む策なんてない。うちは逆風の中であるものを固めるだけ」と冷静に状況分析していた。
>そして開票当日。民主陣営が望んでいた通り、投票率が前回より6・09ポイント上がり、60%を超えるという風は吹いた。しかし、結果はもつれにもつれ、わずか4181票差。浮動票の多い金沢市での得票が有権者全体の28%にとどまった。
>安倍政権に不満を持った無党派層から完全に支持を得たとは言いがたく、逆にここまで投票率が上がらなければ競り勝てなかったのでは、という「地力の違い」を見せられた印象さえあった。
まぁ石川で取れたのが大きい。奥田は対馳で課題を大いに残したと云う事か。自分は会社経営に専念して奥さんに1区は譲ったらどうか?

激戦を終えて:07年参院選/上 「追い風効果」で議席獲得の民主陣営 /石川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ishikawa/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk17010035000c.html

 ◇長期的視野で基盤づくり課題

 「投票率を上げれば上げるほど、一川保夫は強くなるんです」
 選挙運動最終日の28日夕方、金沢市香林坊。民主陣営の選対幹部を務めた県議会会派「新進石川」の宇野邦夫県議は、最後の演説に力を込めた。しかし、言葉の裏を返せば「投票率が上がらなければ弱い」。宇野県議の本音が見え隠れした瞬間だった。

 民主県連は候補者選びで迷走し、党本部や新進石川に主導権を握られる形で、公示1カ月前に一川さんを擁立。非自公、非共産勢力を結集したものの、県議会で議席の過半数以上を握る自民とは、何らかのプラスアルファがなければ勝負にならないのは、誰の目から見ても明らかだった。

 選挙戦当初、動きがにぶかった陣営は、年金問題や閣僚の相次ぐ失言、政治とカネを巡る問題で「追い風」が吹いていると見るや勢いづいた。

 しかし、自民のある県議は「向こうは最初から『風頼み』。でも無党派を取り込む策なんてない。うちは逆風の中であるものを固めるだけ」と冷静に状況分析していた。

 そして開票当日。民主陣営が望んでいた通り、投票率が前回より6・09ポイント上がり、60%を超えるという風は吹いた。

 しかし、結果はもつれにもつれ、わずか4181票差。どちらが勝ってもおかしくなく、しかも、浮動票の多い金沢市での得票が有権者全体の28%にとどまった。安倍政権に不満を持った無党派層から完全に支持を得たとは言いがたく、逆にここまで投票率が上がらなければ競り勝てなかったのでは、という「地力の違い」を見せられた印象さえあった。

 05年の郵政選挙以来、自民党以外に国会議員がいなくなった「自民王国」で、民主陣営が風穴を開けたという事実の意義は小さくない。しかし、一川さんが選挙期間中、何度も繰り返した「石川県から自民党以外の国会議員を送り出す」という言葉を今後も実現しようとするなら、場当たり的な対応でなく、長期的な見通しに立った県内での基盤づくりが求められている。【高橋慶浩、八田浩輔】
   ◇  ◇ 
 民主新人の一川保夫さん(65)が、僅差で自民新人の矢田富郎さん(57)に競り勝った第21回参院選。「保守王国」での激戦を通じ、見えた各党の課題をリポートする。

毎日新聞 2007年7月31日

4245とはずがたり:2007/08/05(日) 18:32:32
>結局、出馬は取りやめたが、沓掛擁立に動いた県議らの動きは極端に鈍くなった。沓掛氏自身も「みんなと同じくらいは(矢田さんの支援を)やる」と話したが、選挙期間中、ほとんど姿を見せなかった。
票差を考えると沓掛先生の功績は大だな。次期総選挙石川3区での民主からの出馬を是非w
考えてみると熊本の魚住先生の功績も大だな。魚住jrには次期総選挙熊本3区での民主からの出馬を是非。後藤は熊本2区でオッケーでしょう。

激戦を終えて:07年参院選/下 逆風と結束乱れ、競り負けた自民陣営 /石川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ishikawa/archive/news/2007/08/01/20070801ddlk17010357000c.html

 ◇「自己都合的」体質の深い影

 「県議の中にも沓掛(哲男)先生に対する愛情はありますから。それと連動させてはならないんですが、多少の温度差はあったんじゃないかな」

 参院選投開票日の翌30日未明、自民新人の矢田富郎さん(57)の落選が決まり、重苦しい空気が漂う中、選対本部長の馳浩衆院議員は、選挙戦を巡る県議の活動ぶりについて語った。

 矢田さんは今年1月に出馬を表明。候補者選びが遅れた民主に比べれば、十分な準備期間があった。だが、矢田さんに党公認を譲ったはずの沓掛哲男前参院議員が無所属での出馬を模索し始めたころから県連組織の結束が揺らぎ始める。

 結局、出馬は取りやめたが、沓掛擁立に動いた県議らの動きは極端に鈍くなった。沓掛氏自身も「みんなと同じくらいは(矢田さんの支援を)やる」と話したが、選挙期間中、ほとんど姿を見せなかった。

 危機感をつのらせた党幹部は組織を引き締めるために県内入りし、森喜朗元首相も「(石川で)もしものことがあって、そのことで過半数を割ることがあればその責任は全部私にある」と地元・小松市の街頭で訴えた。安倍晋三首相の二度にわたる来県などなりふり構わぬ、異例づくめの支援が展開された。

 しかし、結果は4181票差まで迫りながら競り負けた。
 「自民党が『自分党』と呼ばれてるの知ってるけ。みんな自分のことしか考えてないんや」
 矢田さんの陣営関係者が県連の「自己都合的な」体質を揶揄(やゆ)した言葉だ。競り負けた背景には、この体質が深い影を落としている。今後、国会の動き如何では衆院解散が現実味を帯びる中、県連内に今回の敗戦によるしこりが残れば、次の総選挙にも必ず影響が出るはずだ。
   ◇   ◇ 
 投票率が上がったにもかかわらず、選挙区での得票数が前回に比べ約9200票減った共産党も曲がり角に立たされている。

 前金沢市議の新人、近松美喜子さん(53)は4人の候補者のうち、昨年9月と最も早く出馬を表明。暮らしと福祉を守る「たしかな野党」を訴える候補として精力的に活動したが、浸透しなかった。

 党県委員会の幹部は「選挙区で実質勝てる見込みはなく、重点は比例」と話しながらも比例の得票数も横ばい。前回に続いて供託金300万円を没収された。【高橋慶浩、栗原伸夫】

毎日新聞 2007年8月1日

4246とはずがたり:2007/08/05(日) 18:44:44
山形・香川・佐賀の前回惜敗組み3県は勝てると信じてたし,県議転身組の滋賀・長崎もなんとか成るだろうと思っていたが,(優勢が伝えられていた奈良は兎も角)石川・福井・鳥取・熊本の衆院前職転身組は勝つ時は皆勝つし負ける時は皆負けると感じていたが福井だけ惜敗。
鳥取を除いてどう転んでも可笑しくない僅差の勝負であったが何故福井だけ競り負けたのか?検証が必要かも。松宮の加入に糸川氏の存在,県議会自民党の分裂傾向と他所と較べても条件はそんなに悪くなかったのでわ??

’07参院選:福井選挙区 自民・松村さん3選(その1) /福井
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/fukui/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk18010169000c.html

 ◇逆風のなか激戦制す

 第21回参院選は29日投票され、福井選挙区(改選数1)は即日開票の結果、自民前職で元副国交相の松村龍二さん(69)=公明推薦=が、民主新人で前衆院議員の若泉征三さん(61)=国民新党推薦、共産新人で党県委員の山田和雄さん(40)を破り、3選を果たした。年金問題を主な争点に、政府・与党への逆風の中、若泉さんの激しい追い上げを受けたが、「保守王国」といわれる厚い支持基盤に加え、公明支持層にも支えられ、票を伸ばした。当日有権者数は65万6396人(男31万3666人、女34万2730人)、投票率は63・25%だった。

 松村さん当選確実の速報が伝えられると、福井市開発町の事務所は所狭しと集まった支援者らの拍手と歓声でわいた。年金記録漏れ問題など全国的に自民劣勢の風が吹く中での当選に、支援者らは喜びを爆発させるとともに、一様に安心した表情を浮かべた。

 真っ黒に日焼けした顔の松村さんが事務所に到着すると、ひときわ大きな歓声と拍手が起こり、盛り上がりは最高潮に。万歳の後、支援者から花束を手渡された松村さんは「大変厳しい選挙だったが皆さんのおかげで当選できました」と枯れたのどをふり絞るようにして力強く語った。

 保守王国で3選を目指した道のりはかつてないほど険しいものだった。公示前は「楽観ムード」(陣営幹部)が漂っていた松村陣営。しかし、日に日に勢いを増す自民への逆風は福井選挙区でも例外ではなかった。公示後に毎日新聞社が実施した世論調査でも自民、民主、両候補の支持率は激しく競り合っていた。

 「安全圏」(県連幹部)と見ていた福井選挙区での思わぬ劣勢に、安倍晋三首相の2度の来県をはじめ、麻生太郎外相ら大物弁士を続々と応援に投入。終盤戦で無党派層が多い都市部でテコ入れを図り盛り返した。最終的に支持基盤の建設業界、自民と連立を組む公明支持層からの票を固めると同時に、無党派層の票も取り込み議席を守った。

 ◇民主新人・若泉さん「私の力不足です」

 若泉さんの事務所は、落選が決まると沈痛な雰囲気に。選挙期間中は優勢を伝える情報もあり盛り上がったが、松村さんの厚い壁を打ち破れず、陣営幹部は「手応えを感じていたのに」とうなだれた。

 事務所に姿を見せた若泉さんは「私の力不足。県民の審判なので何の言い訳もありません」と述べ、支持者の前で深々と頭を下げた。

 ◇共産新人・山田さん、支持広がらず

 福井市文京2の山田さんの事務所では、落選が決定的になると集まった支援者が肩を落とした。
 選挙戦では「国の責任で年金を解決する」「憲法9条を堅持する」など党の政策を訴え続け、県内を選挙カーで3巡したが、共産支持層を超える幅広い支持にはつながらなかった。
 事務所に姿を見せた山田さんは、運動を支えてきた支援者らにお礼の言葉を述べた。

4247とはずがたり:2007/08/05(日) 18:45:17
>>4246-4247

 ◇投票率63.25% 前回比2. 23 ポイントアップ

 参院選福井選挙区の投票率は63・25%で、前回選から2・23ポイント増えた。
 毎日新聞が今月19〜21日に実施した世論調査でも、67%の有権者が「必ず行く」と回答し、前回選の調査を2ポイント上回っていた。結果は、年金記録漏れ問題や政治とカネの問題などで、政治への関心が高まったことを反映した。

 また、今年は4年おきの統一地方選と、3年おきの参院選が12年に1度重なる「亥年(いどし)」。核となる地方議員や支援団体が選挙疲れで運動が鈍るとされ、投票率が大きく下がる傾向がある。県内でも12年前の95年は53・02%で過去最低を記録していた。今回はそのジンクスが破られた格好。

 過去5回の参院選でも、98年の63・95%に次ぐ高い投票率となった。

 ◇期日前投票に7万1015人 制度浸透、前回選より3割増

 県選管は29日、参院選福井選挙区の期日前投票の結果をまとめた。今月13〜28日の期間中に、各市役所や町役場などで投票した人は計7万1015人で、前回選(5万5189人)より約3割増加した。全有権者のうち1割強が期日前で投票したことになる。

 期日前投票制度が浸透してきたことや、投票日が夏休みのレジャーシーズンに当たったことなどが増加の要因とみられる。

 ■解説

 ◇保守王国での苦戦を肝に

 3選を果たした松村さんだが、今回はかつてないほどの苦しい選挙戦を強いられた。年金記録漏れ問題を巡る政府・与党の対応への反発が主要因だったことは誰の目にも明らかだろう。“保守王国”と呼ばれる県内でも、逆風が吹いたことを肝に銘じてもらいたい。

 公示直後、松村陣営には楽勝ムードも漂っていた。陣営幹部らの目の色が変わったのは、マスコミの世論調査が報道され始めた選挙中盤あたりから。

 毎日新聞の調査でも、松村さんと若泉さんがほぼ互角の支持を集めているという結果が出た。

 党も強い危機感から、安倍首相をはじめ閣僚級の国会議員が次々と訪れ、松村さんの人柄や実績を持ち上げた。苦戦を招いた背景には、推薦を受けた公明支持層への浸透が遅れたことや、無党派層だけでなく自民支持層の一部にも「今の政治では駄目」という不信感が広がっているのに鈍感だったことだろう。

 年金の記録漏れなど生活に直結した問題に、県民(国民)は敏感だ。

 今回の逆風は松村さん自身が引き起こしたものではないが、公示後に発生した新潟県中越沖地震への反応はどうだったか。県内に原発15基を抱え、県民は過去に大震災、大水害の経験も持つ。「安全、安心の保障策」を公約に追加するなど、機敏な対応をしてこそ、支持を広げられたのではないか。【大久保陽一】

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松村龍二(まつむら・りゅうじ) 69 自[町]前(3)
 [元]副国交相[歴]警察大学校教養部長▽岐阜・埼玉県警本部長▽九州管区警察局長▽都市防犯研究センター専務理事▽党国対副委員長▽文部政務次官▽党県会長▽東大=[公]

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参院選の記事は、平野光芳、大久保陽一、松井聡、高橋隆輔、菅沼舞、清水直樹が担当しました。
毎日新聞 2007年7月30日

4248とはずがたり:2007/08/05(日) 19:06:46
新進党から当選した癖に何の恥ずかしげもなく自民に属して恬として恥じずに居た山崎が無様に落選した様は痛快であった。此は栃木の国井にも共通することである。長崎自民の田浦も同様だったが小嶺に譲って引退しやがった。まぁ小嶺も久間の甘言に乗った訳だがなんとか惜敗に抑える事が出来てやれやれであるが。
いずれにせよ社民が擁立した青森ですら勝利できた今回の意義は大きい。

07参院選:民主・平山氏が初当選 自民・山崎氏、及ばず(その1) /青森
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aomori/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk02010104000c.html

 ◇「年金」追い風に−−渡辺・高柳氏伸びず

 各政党が「選挙イヤーの天王山」と位置づけた第21回参院選は29日に投票があり、即日開票の結果、青森選挙区(改選数1)は民主公認の新人、平山幸司氏(37)=国民新党推薦=が初当選を果たした。平山氏は年金記録漏れ問題による追い風を受けて知名度不足を克服し、無党派層も取り込んだ。3選を目指した自民公認の前職、山崎力氏(60)=公明推薦=は年金問題の逆風の中で組織を引き締めたが、与党への批判は陣営の予想以上に強かった。社民公認の新人、渡辺英彦氏(66)と、共産公認の新人、高柳博明氏(37)は格差是正や憲法改正反対を訴えたが、自民と民主の陰に埋没して支持が広がらなかった。【村松洋】

 今回の参院選では、5000万件に上る年金記録漏れ問題の解決策や、年金制度の将来像に対する各政党の対応が最大の争点になった。また、教育基本法改正や国民投票法の成立などを実施した安倍内閣への評価、中央と地方の地域間格差なども争点に掲げられた。

 「保守王国・青森」と呼ばれる県内では当初、自民が4月の県議選や6月の知事選で圧勝した勢いを維持したまま、参院選に突入すると思われていた。ところが、年金問題が浮上したことで、自民は逆風の中での選挙戦を強いられることになった。

 一方、民主は知事選で独自候補を擁立できず、一時は存在感を失った。しかし、年金問題の追い風を受けて急速に支持を拡大させた。

 12日の公示後は、自民の失速、民主の急伸という構図で選挙戦が展開された。毎日新聞の世論調査(19〜21日)の結果でも、県内有権者の政党支持率は民主33%、自民25%となり、04年の前回参院選(自民32%、民主18%)から逆転。有権者全体の3割近くを占めるとみられる無党派層の取り込みなどをめぐり、与野党は自民と民主を軸に、選挙戦最終日までし烈な戦いを展開した。

 ◇知名度不足を克服−−平山氏

 平山氏の選挙事務所(青森市)には、民主党県連の田名部匡省代表ら国会議員、県議らが集まった。当選が確実になった瞬間、「やった」「勝った」という声が次々に上がり、事務所は歓喜に包まれた。平山氏は満面の笑みを見せ、「皆さんのおかげで当選できた。青森のためにがんばります」とあいさつした。

 平山氏は06年6月、「農業者や生活者の目線に立った政治が必要」と出馬を表明。自転車で津軽一円を回るなど地道な活動を続けてきた。

 初めての選挙で自民前職に挑戦する立場にあり、公示直前まで知名度不足に悩んだ。しかし、年金問題や相次ぐ閣僚の失言などで急激に与党批判が強まった。「将来安心して暮らせる年金制度をともに作ろう」などと訴え、中盤以降に情勢を逆転した。【喜浦遊】

4249とはずがたり:2007/08/05(日) 19:07:32
>>4248-4250

 ◇中盤から失速、涙のむ−−山崎氏

 山崎氏の事務所(青森市)には、自民党県連の大島理森会長や支援者らが多数集まった。テレビで民主の平山氏の当選確実が報じられると、大きなため息が漏れた。

 山崎氏は街頭などで、地方に景気回復を波及させる経済・税制改革などを重点的に訴え、年金問題は与党の対応策を述べるにとどめ、現職として国とのパイプ役を強調。選挙戦に入ると、安倍晋三首相が2度も来県するなど党中央の手厚い支援を受け、党所属の地元国会議員や県議らも組織票固めを徹底した。

 しかし、中盤以降は年金問題で追い風に乗る平山氏に猛追され、最後は逆転された。

 山崎氏は集まった支持者を前に「年金選挙と言われ、厳しい選挙だった。期待に応えられず申し訳ない」と語り、肩を落とした。【村松洋】

 ◇期待に応えられず−−渡辺氏

 青森市青柳にある渡辺氏の事務所には、投票締め切り直後から支持者らが姿を見せ始めた。他候補の当選確実がテレビの開票速報で流れると、支持者らは厳しい表情で画面を見つめた。

 渡辺氏は「戦争ができる国にしない、9条を守るという思いで、憲法改正反対を訴えてきた。年金問題などでも有権者の怒りを感じたが、期待に応えることができなかった」と選挙戦を振り返った。支持者らは選挙戦を戦い抜いた渡辺氏を「よく頑張った」とねぎらった。

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 ◇選挙区開票結果=選管最終発表

当  305,642 平山幸司  37 民新
▽  248,782 山崎力   60 自前
    37,370 渡辺英彦  66 社新
    32,014 高柳博明  37 共新

平山幸司(ひらやま・こうじ) 37 民新(1)
 党県副代表▽旅行会社顧問[歴]関東地方建設局建設技官・企画部職員▽日豪プレス社員▽旅行会社社員▽慶大=[国]

毎日新聞 2007年7月30日

07参院選:民主・平山氏が初当選 自民・山崎氏、及ばず(その2止) /青森
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aomori/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk02010102000c.html
 ◇投票率、ほぼ横ばい 青森選挙区53.88%−−自・民激戦も諸課題の議論不足

 青森選挙区の投票率は0・03ポイント減の53・88%で、前回参院選(04年)の53・91%から、ほぼ横ばいとなった。有権者の生活にかかわる年金問題が争点となり、高投票率が期待されたが、年金の陰に隠れて景気回復や雇用、医師不足など青森の有権者が日々直面する問題について十分な議論がされず、一部の有権者の関心がそがれたとみられる。

 過去の参院選での県内最低投票率は92年の43・87%。当時は県内保守派が自民前職でまとまり、無風化したことが背景にあった。98年には長引く不況の中で、保守2陣営が「景気対策」を最大の争点に激戦を繰り広げ、投票率は63・07%に急上昇した。最近は50%台前半が続いていた。

 今回は終盤になって自民と民主の候補が横一線の戦いを展開。与野党とも年金問題の責任と対応を巡って舌戦を尽くした。また、自民の安倍晋三首相や民主の小沢一郎代表ら中央の大物政治家が続々と来県し、選挙ムードは高まっていた。

 一方、有権者に身近な争点がおざなりにされた。統一選、知事選で浮き彫りになった県や各市町村の厳しい財政状況、雇用や医師不足など、地元に密着した課題が争点化されず、各候補者は「青森のために何をするのか」という有権者の問いに明確に答えを提示できず、有権者の気持ちは投票所から離れた。【喜浦遊】

4250とはずがたり:2007/08/05(日) 19:07:53
>>4248-4250

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 ★選挙イヤー

 今年は12年に1度の「統一地方選(4年ごと)と参院選(3年ごと)が同時にある年」。青森では知事選が統一地方選とは別に行われるため、三つの大型選挙が連続することになった。各党は存在感を示す絶好の機会ととらえ、総力を挙げて各選挙での勝利を目指した。

 統一選の第1ラウンドとして行われた4月8日の県議選(定数48)には▽自民30▽民主10▽公明2▽共産3▽社民2▽無所属22−−の計69人が立候補した。当選者数は▽自民24▽民主6▽公明2▽共産2▽社民1▽無所属13。自民は推薦を合わせて27人と単独過半数を確保した。また、6月3日の知事選では、自公推薦の三村申吾氏が約8割の得票率で再選。自民は県議選に続いて圧勝した。

 一方、民主は知事選で独自候補の擁立作業に失敗し、野党共闘を目指した社民を道連れに「不戦敗」を喫した。このため、一時は各方面から「野党第1党としての役割を果たさなかった」との声も上がっていた。

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 ■解説
 ◇吹き飛んだ他の課題−−「地域格差」の是正を

 年金問題が巻き起こした風は、県内に山積するその他の課題をも吹き飛ばした。中でも、低迷する県経済、改善しない雇用問題といった「地域格差」の是正は、4月の統一地方選、6月の知事選に続き県内の喫緊の課題だったはずだ。だがこの問題について、各候補者の口から具体的な政策はほとんど聞けなかった。

 平山氏も主張の大半を年金問題での与党批判に費やした。格差問題に関しては「生活者の目線に立った政治」を訴えたが、党本部の主張に沿った発言だけで、県内事情を考慮した具体的な政策はほとんど聞かれなかった。年金問題で急伸した民主への追い風で、自身の知名度不足をカバーするしかなかった平山氏に、政策の独自色を出す余裕はなかったとも言える。

 県内は公共事業に依存し、農林水産業などの第一次産業の比重が高い。国の政策の影響を受けやすい産業構造だ。だが国は財政難で、公共事業への支出が増えることは考えにくい。また、民主は全農家への所得補償制度を掲げたが、日本は世界貿易機関(WTO)の農業交渉で市場開放を求められており、青森の農家も国際化や自由競争の波にさらされる可能性が高い。

 だからこそ各候補は、国の情勢を踏まえたうえで、県の将来を見据えた雇用政策や産業振興策などを県民に示し、格差の解消を訴えなければならなかった。

 選挙初挑戦で国会議員の椅子をつかんだ平山氏だが、政治手腕はまったくの未知数だ。有権者は年金問題で芽生えた政治への関心を維持し、平山氏を青森のために役立つ政治家に育てる役割も担っている。【村松洋】

毎日新聞 2007年7月30日

4251とはずがたり:2007/08/05(日) 20:33:09
もっとも落選して欲しい政治家の一人の一太だったが口惜しいかな微動だにしなかった群馬県。自民が県知事迄取ってしまうおまけ付き。。

選挙:一連の選挙を振り返って ねじれるほどに保守連携強固 /群馬
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/gunma/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk10010015000c.html

 ◇民主の分裂は一層深刻に

 29日投開票の参院選群馬選挙区は自民前職の山本一太氏の圧勝に終わった。県議、市町村長・議員と続いた4月の統一地方選、さらに今月に入っての知事選、参院選と、12年に1度の「大選挙イヤー」は、これで幕を閉じた。

 3カ月という短期間に集中した多様な選挙を振り返ると、複雑に絡み合った各陣営や支持者の思惑が見て取れる。とりわけ、県政史上に残る一大決戦となった知事選と、その1週間後に実施された参院選との関係には顕著な動きがあった。

 山本陣営は今回「箱モノ(集会)」と呼ばれる県議や国会議員を動員した大集会を極力自粛した。山本氏自身の意向や元来の運動スタイルもあるが、主力部隊の自民党県議団が知事選に出馬した大沢正明氏の応援に注力したことも背景にはある。だが、山本陣営の幹部が「箱モノをやれば不愉快な思いをして帰る人もいる」と選挙期間中、打ち明けたように、山本氏支持者には、知事選で落選した現職の小寺弘之氏や前自民党県議の山本龍氏の支持者も多いという事情もあったようだ。知事選と距離を置いた山本氏だが、仮に集会を開いて話題が知事選に及べば、あえてねじれを露呈する格好になりかねないというわけだ。

 山本氏に惨敗した国民新党新人の福田晃治氏の陣営は、推薦を受けた民主党との調整に頭を痛めた。同党県連が石関貴史衆院議員らの保守系と、角田義一前参院副議長らの労組系の2派に分裂しているためだ。6月下旬の高崎市での事務所開きには、両派の県議や議員秘書が顔をそろえた。だが、選挙戦に入ると、両派が席を同じくすることはなかった。「応援をお願いする際、そうならないように神経を使った」(幹部)と、福田陣営自らが配慮を認めている。

 参院比例と保守分裂の知事選の間でも奇妙なねじれ現象が見られた。現場は高崎市内で開かれた小寺氏のミニ集会だった。配られたマニフェスト(選挙公約)や法定ビラに尾身幸次財務相の長女で自民新人の比例候補、朝子氏のものが交ぜられていたのだ。尾身事務所、小寺陣営とも「承知していない」というが、間違いなく「知事選は小寺、参院比例は朝子」で票を取りまとめようという運動が存在したことを示す証拠と言えそうだ。

 知事選、参院選を通じて見えたのは、保守分裂と言われた情勢が、結果的にはねじれるほどに保守の連携を強固にしたということだ。それが二つの選挙での自民連勝につながったと言える。一方の民主は分裂したまま、二つの選挙を通じて別行動を貫き、分裂状況の一層の深刻化を招いてしまった。【塩崎崇】

毎日新聞 2007年7月31日

07参院選:山本氏、盤石の3選 自民王国に逆風は無縁(その1) /群馬
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/gunma/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk10010134000c.html
 ◇福田氏に30万票差

 29日に投開票された参院選群馬選挙区(改選数1)では、自民党の前職、山本一太氏(49)=公明党推薦=が、国民新党の新人、福田晃治氏(42)=民主党推薦、共産党の新人、酒井宏明氏(41)を抑え3選を果たした。山本氏は、前回6年前の自身の得票を約16万7000票上回る53万114票を獲得、2位の福田氏と約30万票差をつけ、全国での自民党への逆風とは無縁だった。福田氏は反自民の受け皿になりきれず、酒井氏は「確かな野党」を掲げたが支持を広げられなかった。投票率は54・60%(前回58・00%)。当日有権者数は162万6716人(男79万6482人、女83万234人)。【塩崎崇、木下訓明、杉山順平、鳥井真平】

 ◇「皆様方の思いを背負って行かねば」−−再起誓う福田氏

 高崎市矢島町の福田氏の選挙事務所には午後7時半ごろから、支援団体の関係者や支持者らが集まり始めた
 同8時ごろ、「山本氏当選」の報が入ると、集まった支持者らは一気に顔を曇らせた。同8時半ごろ、福田氏が姿を現し「無名の私がここまでやってこられたことを心から御礼申し上げる」とあいさつ。「皆様方の思いを背負って行かなければならない。またこれからもまい進しなければいけない」と再起を誓った。(→どう再起?群馬3区か?)

4252とはずがたり:2007/08/05(日) 20:33:40
>>4251-4252
 ◇自・民の比例得票率、3年前と同水準

 全国的には選挙区、比例ともに自民に「逆風」、民主に「追い風」となったが、県内では自民の比例得票率は前回(04年)比0・09ポイント減の39・34%、一方の民主も同0・44ポイント減の33・29%とほぼ横ばいで落ち着いた。選挙区で山本氏が61・97%の驚異的な得票率をたたき出したことが、自民への全国的な逆風を群馬で抑え込んだと言えそうだ。また「山本を自民党候補と知らない人も多い」(山本陣営)とも言われ、県内ではこうした点も逆風を弱める効果を生んだ。

 22日の知事選では、全国で11年ぶりに自民公認候補が現職を破り初当選した。自民王国・群馬は沸き立ち「続く参院選もこのまま勝利する」(県連幹部)と、国政での「逆風」が県内では無風であるかのような盛り上がりを見せた。結果的に参院選は自民の思惑通りの展開となったようだ。

 一方、公明党は前回から微減となったが、民主は共産などの野党を合わせても自公には及ばなかった。「自公敗北」という全国傾向をよそに、県内比例票に大きな変化はなく、ほぼ従来通りに配分された。【木下訓明】

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■解説

 ◇民主県連は一本化、急務

 山本氏が、年金記録漏れ問題などの「逆風」を圧倒的な知名度と存在感ではねのけ、福田、酒井両氏に圧勝した。山本氏は従来型の組織選挙に、無党派層を狙った街頭演説などの都市型選挙を組み合わせ、幅広い支持を獲得した。

 群馬選挙区は当初から山本氏が優勢と見られ、選挙情勢的には「興味薄の選挙区」と言われた。だが、福田氏の出馬が新たな興味を生む。国民新党の公認候補を民主党が推薦するという島根と並ぶ全国で二つの選挙区となったからだ。県連の労組系・保守系対立で民主党が独自候補を擁立できなかったことが背景にはあるが、同党の支援で無名の福田氏の票がどこまで底上げされるかに関心が集まった。

 単純比較はできないが、福田氏の得票は、改選数2で山本氏と民主党の角田義一・前参院副議長が当選した01年の参院選で、角田氏が獲得した25万票にすら及ばなかった。終盤、民主党は運動に力を入れたとされるが「党本部主導の推薦」(県連幹部)という福田氏への冷めた意識が最後まで保守系・労組系双方に残り、追い風を生かせなかった。

 「逆風」は全国で民主党を躍進させた。群馬では先の知事選を含め民主党は脇役に終わった。
 次の国政選挙までに県連を一本化し、県内有権者の選択肢となる体制づくりを急がなければ、群馬の民主党は有名無実化するだろう。【木下訓明】

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 ◇選挙区開票結果
 =選管最終発表
当  530,114 山本一太  49 自前
▽  230,663 福田晃治  42 国新
    94,713 酒井宏明  41 共新
 ◇当選者略歴
山本一太(やまもと・いちた) 49 自[町]前(3)
 党政策審議会副会長▽中大客員教授[歴]国際協力事業団職員▽国連開発計画職員▽党参院副幹事長▽外務政務次官▽党遊説局長・外交部会長▽米ジョージタウン大院=[公]

毎日新聞 2007年7月30日

07参院選:山本氏、盤石の3選 自民王国に逆風は無縁(その2止) /群馬
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/gunma/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk10010132000c.html
 ◇投票率は54.60% 前回より3.4ポイント下回る

 投票率は前回(04年)より3・40ポイント低い54・60%で、過去最低だった95年(53・12%)に次ぐ低調な結果に終わった。4月の統一選、1週間前の知事選と続き、“選挙疲れ”が投票率を引き下げたとみられる。
 4年ごとの統一選と3年ごとの参院選が12年に1度重なる「亥年(いどし)」は投票率が低下すると言われている。群馬では知事選も加わり、有権者にまで疲労がたまった側面がある。知事選が前回から16ポイント上昇の53・41%と決して低い数字ではなかったことからも、有権者の政治離れが進んだとは断定できない。
 市町村別にみると、郡部での低下が目立つ。自民王国の土台を支えてきた山間部に変化の兆しが見て取れる。
 20万5809人が期日前投票し、その数は前回のほぼ倍に膨らんだ。制度の定着と、知事選との相乗効果が増加要因と見られる。当日に投票率アップの期待がかかったが、夕方に県内を襲った雷雨が有権者の足を投票所から遠ざけた可能性もある。【伊澤拓也】

毎日新聞 2007年7月30日

4254名無しさん:2007/08/05(日) 23:19:18
>>4231
2度落選している人(民主:佐々木、社民:山本)は難しいですかね。
まさか、味をしめてまた有名アナってことはないですよね。そこまで図々しくないでしょうし。

4255とはずがたり:2007/08/05(日) 23:24:50
>>4254
さすがに3匹も泥鰌はいないでしょうね・・(笑
無所属民主社民推薦という形は比例復活制度のある衆院選では使いにくいでしょうし。。
佐々木氏ももう二度落選してるんですなぁ。社民党は何度落選しても余り関係ないような気もしますが…。

4256とはずがたり:2007/08/06(月) 21:26:29
でらい叩かれてるなぁ。。
まぁあの状況で自分を連合に売り込んで統一候補として立候補出来た所が彼の唯一の功績か?
親が開業医でそのぼんぼんって訳か。ちゃんと小沢にでも入門してたたき直して貰った方が良いかもね。次の審判迄6年有る訳だし。

参院当選 民主 宮崎県 外山 斎 (とやま いつき)
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1185710890/

1 名前:無党派さん[] 投稿日:2007/07/29(日) 21:08:10 ID:ot+fQ+c9
当選確実となった、民主党 宮崎県 外山 斎 (とやま いつき)の輝かしい学歴をご覧ください
ttp://www5.sdp.or.jp/central/topics/07sanin/kouho/toyama.html

【プロフィール・略歴】
1995年 宮崎県立日南高校卒業
★1997年 パシフィック・カレッジ・オブ・イングリッシュ 入学
1998年 同上 修了
★1999年 クィーンズ大学ベルファスト TEELセンター 入学
2000年 同上 修了
★ キャッスルレイ・カレッジ アクセスコース 入学
★2001年 英国立エセックス大学 ブリッジングコース 入学
医療法人理事 就任
英国立エセックス大学 社会学部 入学
2003年 県知事選挙 広報スタッフ
2004年 参議院選挙 選対スタッフ
2005年 参議院議員秘書
衆議院選挙出馬(宮崎県第3区)
2006年 民主党宮崎県第3区総支部長 就任
民主党宮崎県総支部連合会副代表 就任
★英国立エセックス大学 社会学部 中退
2007年 NGO日本モンゴルスポーツ文化交流会日本協会幹事長  就任

4257とはずがたり:2007/08/06(月) 21:37:38
此処は社民党や国民新党から民主会派入りをしないとの協定は結んでなかったのかね?

外山斎氏、民主党会派入りへ 宮崎選挙区で初当選
http://www.asahi.com/politics/update/0803/SEB200708030001.html
2007年08月03日10時47分

 参院選宮崎選挙区で初当選した無所属の外山斎氏(31)は3日、参院での所属会派について、民主党・新緑風会に入る手続きを進めていることを明らかにした。「会派に入らないと活動は難しく、政策面で最も近い民主を選んだ」と述べた。外山氏は次期衆院選宮崎3区の民主党公認候補に内定していたが、離党して無所属で立候補。民主、社民、国民新の各党の推薦を受けた。

 外山氏によると、当選後、民主党の鉢呂吉雄選対委員長から協力してほしいと打診され、「投票してくれた有権者のためにも復党はできないが、会派入りはしたい」との意向を伝えたという。

4258とはずがたり:2007/08/06(月) 23:07:29

県連が分裂してても各勢力が競り合って票を掘り起こせると違うと思うんですけど,そうでもないんですねぇ。

07参院選山梨:民主・米長氏が初当選 自民議席、初のゼロに(その1) /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk19010246000c.html

 ◇2氏に大差「歴史的勝利」

 第21回参院選は29日投票され、即日開票の結果、山梨選挙区(改選数1)は民主党新人の米長晴信氏(41)=国民新党推薦=が、自民党新人の入倉要氏(42)=公明党推薦=と共産党新人の花田仁氏(46)を大差で破って初当選を果たした。自民党は04年の前回選挙で“不戦敗”を喫しており、県内の同党参院議員は1955年の結党以来、初めてゼロとなった。米長氏は年金記録漏れ問題など自民に吹いた「逆風」が追い風となり、入倉氏は1月の知事選などで起きた自民県連分裂のしこりが影響した。当日有権者数は70万5184人(男34万2587人、女36万2597人)。投票率は63・65%で、前回の61・81%を1・84ポイント上回った。【参院選取材班】

 ◇「山梨の選挙変えた」

 当選確実の報を受け、米長氏が甲府市上阿原町の事務所に姿をみせると、支持者から盛大な拍手と大歓声が起こった。米長氏は「戦いはこれから始まる。(県内の参院で)2議席を独占することができたのは、2大政党制のスタートだと思っている」と述べ、高らかに勝利を宣言した。

 第1回参院選(1947年)以来、県内の参院議員の全議席を自民以外の政党が独占したことはなく、米長氏は「私の主張や考えが受け入れられ、ゾウをアリの力で倒せたことはとてもうれしい」と笑顔。「山梨の選挙を変えることができた。国民のことを考え実践する政治が始まる歴史的な日だと思う」と述べると、支持者は沸き立った。

 フジテレビ記者だった06年夏、民主党国会議員から打診を受け、政治家への転身を決意。年金記録漏れ問題に加え、松岡利勝前農相や赤城徳彦農相の事務所費問題、久間章生前防衛相の原爆は「しようがない」発言など、相次ぐ閣僚の不祥事に対する批判が強まる中、連合山梨など民主支持層を固めるとともに無党派層に広く浸透し、自民支持層にも食い込んだ。

 選対本部長を務めた小沢鋭仁・県連代表は「年金問題や地方格差などの主張が国民に響いたのだろう。解散がない参院議員の2議席独占は大きい。地殻変動の象徴となる1議席だ」と述べ、大勝を喜んだ。

 ◇入倉氏「力足らずだった」−−出遅れ、県連分裂など響き

 入倉氏の落選が決定的になると、甲府市国母5の事務所は重い雰囲気が支配した。集まった支援者を前に、入倉氏は「大切な1議席を死守できなかった。私の力足らずということ。申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

 県連初の公募を経て、今年3月に立候補を表明したが、他の2候補に比べて出遅れは否めなかった。頼みの県連も、郵政民営化で揺れた05年の衆院選や知事選での分裂を引きずり、支援活動が停滞。今年4月の県議選後にスタートした中島真人会長を中心とする県連の新体制に対する不満や、郵政選挙のひずみで衆院2区と3区の衆院議員の協力体制が築けず、知名度もなかなか上がらなかった。

 歴史的な敗北に、県連の中島会長は「常に国民の皆さんの目線に立っていかないと、こういう判断を受ける。(04年に続き)参院の議席を失った総括をしっかりとしていかないといけない」と敗戦の弁。自身の進退については「私個人が責任を取って辞めて済む問題ではない」と述べるにとどまった。

 ◇花田氏「政策は伝わった」−−無党派層など支持拡大できず

 05年の衆院選以来、4度目の国政挑戦となった花田氏。安倍政権の支持率が低下する中、「確かな野党」を有権者に訴えたが、無党派層への支持や反自民票を取り込むまでには至らず、伸び悩んだ。

 甲府市相生2の事務所で、花田氏は「地方税の増税などこれ以上負担が増えたら生活できないといった声や、(憲法改正を主張する)安倍さんは怖いと涙で訴える戦争経験者もいた」と述べ、格差是正や憲法改正反対の主張は一定の理解を得たと強調。「自公政権への強い怒りが鮮明になった。訴えへの共感は強かった」とした。

 他の2候補に先駆けて06年2月、立候補を表明。その間、若年層を中心に非正規雇用が増加している労働者の調査や医師不足に関する聞き取りを行い、支持を訴えた。

4259とはずがたり:2007/08/06(月) 23:08:03
>>4258-4259
 ■解説
 ◇“追い風”乗った民主−−「大人」になれなかった自民県連
 ◇公約ばらまきに批判も
 今回吹いた「風」は、自民党県連にとって「逆風」だったが、歴史的な敗北を招いた要因はそれだけではない。県連の分裂が解消されなかった時点で、この結果は目に見えていたといえないか。
 衆院2区に県議すらいない民主に対し、県議38人のうち26人を占め、1万人を超える党員を抱える自民。しかし、04年の参院選は知事選の分裂から公認候補の擁立すらできず大敗した。今回も“一枚岩”にはほど遠く、入倉陣営には「逆風がなくても勝てたかどうか」と見る向きさえある。甲府市内の応援演説で、麻生太郎外相は「総裁選で小泉(純一郎前首相)さん、安倍(晋三首相)さんと戦って負けたけど、仲良くやっている。山梨より私の方が大人だ」と県連の結束を促したが、効果はなかった。支持者が離れていく前に、県連は“成熟”することができるのだろうか。
 一方、民主党は「安定した年金制度」「子育て支援」「農業補償」など、“ばらまき”との批判もあった公約を掲げた。「気をつけよう甘い言葉と民主党」と自民幹部は皮肉ったが、パフォーマンス倒れになれば信頼を失うだけ。国民もしっかりと監視する必要がある。【吉見裕都】

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 ◇参院選開票結果=選管最終発表
当  242,586 米長晴信 41 民新
▽  162,746 入倉要  42 自新
    32,994 花田仁  46 共新
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 ◇当選者
米長晴信(よねなが・はるのぶ) 41 民新(1)
 [元]フジテレビ記者▽党県参議院第2総支部長・県顧問[歴]フジテレビ社会部警視庁担当・「ニュースJAPAN」「スーパーニュース」チーフディレクター・ベルリン支局長・政治部野党キャップ▽上智大=[国]
毎日新聞 2007年7月30日

07参院選山梨:民主・米長氏が初当選 自民議席、初のゼロに(その2止) /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk19010249000c.html

 ◇04年上回る63・65% 選挙疲れ懸念も関心高く−−投票率

 今年は、4月の統一地方選と夏の参院選が重なる12年に一度訪れる「亥(い)年」。県内では年始めに知事選も実施され、選挙疲れによる投票率の低下が懸念されたが、年金記録漏れ問題や相次ぐ閣僚の不祥事が影響し、今回の山梨選挙区の投票率は前回の04年を上回り、63・65%だった。

 同選挙区の過去の投票率をみると、1980年が84・52%、92年が71・18%。これに対し、亥年の83年と95年は68・40%と52・26%といずれも極端に低くなった。一方で、毎日新聞が今月19〜21日に実施した世論調査では、投票に「必ず行く」(71%)、「たぶん行く」(21%)を合わせ92%が投票に行くと回答し、注目されていた。

 各陣営の投票率予想は、民放記者の経歴をアピールして無党派層への浸透を主な戦略にしていた米長陣営はその手応えから65%程度、組織力を中心に活動した入倉陣営は反応の悪さから60%を切るとした。米長陣営は「年金問題への関心が高い」、入倉陣営は「選挙疲れの影響が出ている」などを理由に挙げていた。

 実際にふたを開けてみると、投票日が夏休みシーズン真っ最中でありながら、有権者の関心は高く、亥年の選挙疲れを払拭(ふっしょく)した形となった。【吉見裕都】

 ◇有権者の13%、9万1707人−−期日前投票

 県選管は29日、公示日翌日の13日から投票日前日の28日まで16日間に受け付けた山梨選挙区の期日前投票(在外選挙人含む)は9万1707人に上り、前回の04年参院選に比べ1・6倍(3万5070人増)になったと発表した。全有権者数に対して13%が投票したことになり、国政選挙では県内で初めて1割を超えた。

 期日前投票は03年12月から導入され、国政選挙は05年の衆院選に続き3回目。従来の不在者投票に比べ、有権者の投票手続きが簡素化された。

 市町村別にみると、有権者数に対する割合は村の祭りと重なった丹波山村が最も高く38・80%。小菅村が32・10%、身延町が21・71%で続き、村長選と同日選の忍野村も21・26%だった。甲府市は1万5942人(10・09%)が投票。

 県内の国政選挙では、前回の参院選で5万6637人、05年の衆院選では6万6621人が期日前投票している。【吉見裕都】

毎日新聞 2007年7月30日

4260とはずがたり:2007/08/07(火) 00:26:37
>比例代表で二期目を目指して立候補した自民現職の女性候補。
此れは結局当選した有村の事っすよね。
県連からも山下>>>有村で継子扱い邪魔扱いされたが見事武見を押し退けての大勝利の当選。背後についた組織は何だったの?
軽薄で不見識の丸川と云い女の涙は武器である(つまりずるい)のは真理でありその見解は何人にも否定されるべきではないと思うぞ。

>公明は六年前、県内で六万五千票余を獲得し、三年前は七万票余に。今回は八万票を目標に掲げる。
今回は6万余票。F票取りに苦労したのか自民票が予想以上に有村に流れたのかどっちかね?

【参院選2007 滋賀ニュース】
気になる「風」と選挙協力 比例代表
2007年7月21日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/shiga/CK2007072102034479.html

 激しい逆風が吹いている。「お風呂やトイレで一人になると、自然と涙があふれてきて…」。比例代表で二期目を目指して立候補した自民現職の女性候補。初当選を果たした六年前、小泉旋風が吹いたが、今や風向きは一転した。そして公明との関係。女性候補に重圧と不安がのしかかる。 (参院選取材班、本文敬称略)

 年金記録の不備問題や閣僚の相次ぐ失言などの影響で、自民への風当たりは強い。その上、女性候補には足元からも逆風が吹く。

 大津市内で十七日に開いた公明比例代表候補の個人演説会。自民の衆院議員上野賢一郎が深々と頭を下げた。「比例は精いっぱいの協力をさせていただく。選挙区が苦しい。助けて」

 選挙区の自民候補にとって、公明票は当選に不可欠。だから選挙区で応援してもらう代わりに、比例代表は逆に応援する。

 つまり「選挙区は自民、比例代表は公明」という図式。その結果、自民支持層の比例票が公明に流れれば、女性候補の得票に響く。

 公明は六年前、県内で六万五千票余を獲得し、三年前は七万票余に。今回は八万票を目標に掲げる。

 公明の県本部代表梅村正がけん制する。「選挙区では自民候補を全面支援する。その分、比例では誠意を示して。しっかり見させていただく」

 三年前、比例代表で自民を約五万票上回る二十三万八千票余だった民主。県連幹事長の朝倉克己は「追い風と言われるが、油断は禁物」と気を引き締め、上積みを狙う。

 共産は三年前より約三万票増の九万票を狙う。「『自民か民主か』という横風も吹くが、草の根の力で県政の流れを変えてきた実績がある」。県委員会書記長の川内卓は意気込む。

 社民県連は選挙区では民主候補を支持。比例代表で五万票の獲得を目指すが、民主に対して表向きには支援を求めていない。県連幹事長の鎌田明彦は「護憲の立場に賛同してくれる有権者は多く、追い風だ。目標は現実的な数字」とみる。

 比例代表は、政党か、候補者個人に投票する。県内では、政党名での投票が六年前は72%、三年前は77%に上った。
 女性候補は手応えを「雲をつかむ思い」と表現し、街宣に声を枯らす。
 「比例は政党名でなく、個人名を書いて」

4261とはずがたり:2007/08/07(火) 00:30:30
>>4260-4261

比例代表で再選 有村治子さん歓喜
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/shiga/CK2007073102037464.html
2007年7月31日

 有村治子さんは二十万千票余を獲得し、自民が比例で獲得した十四議席の最後のいすに滑り込んだ。

 東京・虎ノ門の事務所に当確の報が届いたのは三十日午前五時すぎ。支持者約三十人と歓喜の瞬間を迎え、目を潤ませながら「皆さんのお力のおかげ」と感謝の言葉を繰り返したという。

 六年前、小泉旋風を受けて十一万四千票余を獲得、二十議席のうち十九番目で初当選。今回は逆風の中、地元滋賀で重点的に遊説を展開した。

 県内の得票数は前回の九千二百九票から二万二千七百五十五票と二・五倍に増え、再選の原動力となった。 (松瀬晴行)

4262とはずがたり:2007/08/07(火) 00:34:45
自民が第一党だったのは
合併済…高島市・愛荘町
未合併…湖北町・虎姫町・木之本町・余呉町・西浅井町

犬上郡なんかは未合併の郡部だが田島が頑張ったか。

比例代表で民主が第一党堅持 自民は7市町占めたのみ
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/shiga/CK2007073102037461.html
2007年7月31日

 自民が大敗し、民主が躍進した参院選。三十日早朝には、比例代表で、県出身の自民前職有村治子さん(36)が二期目の当選が決まり「皆さんのおかげ」と目を潤ませた。滋賀選挙区(改選数一)で前夜に初当選を果たした民主新人の徳永久志さん(44)は、感謝の気持ちを伝えようと、朝から地元の駅前で頭を下げた。逆風に歯を食い縛って耐えた者、風に乗って勝利をつかんだ者。票の重みを感じながら、選ばれし者たちが動き始めた。(参院選取材班)

 県内の参院選比例代表の開票作業は三十日未明に終了した。第一党は前回に続いて民主が堅持し、選挙区での勢いは比例でも続いた。

 民主は二十五万八千四百二十一票を獲得し、得票率は40・55%。いずれも過去最高だった前回の二十三万八千三百四十八票、同40・10%を上回った。

 自民の獲得票数は二十万四百八十一票で、得票率は31・46%。前回から一万一千七百票余り増えたものの、得票率は0・29ポイント下げ、第二党にとどまった。公明は前回の約七万票から大きく減らし、六万一千三百二十二票(得票率9・62%)。次いで、共産が五万六千九百二十八票(同8・93%)、社民が二万七百九十九票(同3・26%)となった。

 小泉旋風が吹き荒れた六年前の参院選と比べると、大きな違いがみられる。自民は二十四万千百七十一票を得て、得票率は41・36%。それに対し、民主は十一万四千百二票で19・57%。当時の七市四十三町村すべてで自民が民主を抑え、圧倒していた。

 だが、今選挙で自民が民主を上回ったのは、高島市のほかに木之本、余呉、西浅井など湖北、湖西地域を中心とした七市町のみだった。 (本安幸則)

4263とはずがたり:2007/08/07(火) 22:43:28
牧山を凄い勢いで追い越していったぞw
松が繰上げしてしまうのは残念だが。此は自民が公明に議席を譲る為の陰謀か!?
更に牧山も辞めると共産が繰上げ?

公選法違反容疑で小林温氏の秘書ら逮捕 神奈川選挙区
http://www.asahi.com/national/update/0807/TKY200708070408.html
2007年08月07日21時44分

 7月の参院選神奈川選挙区で再選された自民党の小林温(ゆたか)氏(43)の選挙運動に絡み、神奈川県警は7日、自民党神奈川県連職員の山口聡容疑者(34)=横浜市磯子区汐見台3丁目=や、小林氏の公設第2秘書だった鈴木美香容疑者(33)=神奈川県相模原市相模大野4丁目=ら3人を公職選挙法違反(日当買収)の疑いで逮捕した。

 県警によると、鈴木容疑者は小林氏陣営の出納責任者という。買収などで有罪が確定した場合、連座制の適用で小林氏の当選が無効になる可能性がある。

 ほかに逮捕されたのは、同党横浜市連職員の松岡篤宏容疑者(27)=横浜市港北区大豆戸町。

 山口、松岡の両容疑者は容疑を認めているが、鈴木容疑者は「買収はしていない」と否認しているという。

 捜査2課の調べでは、3容疑者は、街頭でビラを配るなどの選挙運動をさせた報酬として、7月下旬から選挙後の8月上旬にかけ大学生ら二十数人に現金計百数十万円を渡した疑い。

 参院神奈川選挙区の改選数は3で、小林氏は2番目に多い89万5752票を得て再選された。

4264とはずがたり:2007/08/07(火) 23:39:13

逆切れシャブ。

惨敗は日銀のせい…自民・中川幹事長が“恨み節”
衝撃 与党惨敗
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070807it15.htm?from=top

 参院選の自民党敗北は日本銀行のせい――。7日に開かれた政府の月例経済報告の関係閣僚会議で、自民党の中川幹事長が、日銀の福井俊彦総裁に詰め寄る一幕があった。

 中川氏は「参院選では、地方で景気回復の実感がないとの声があった」と切り出し、「理由としては、名目成長率がなかなか上昇せず、(政府の成長率)目標が達成できていないことがある」と指摘。その上で、昨年7月のゼロ金利解除など「日本銀行の政策変更に責任があるのではないか」と、福井総裁に矛先を向けた。

 これに対し、福井氏は「物価安定の下で景気回復を持続させるという目標で金融政策を運営しており、それによって経済のパフォーマンスも成果が上がってきている」と、真っ向から反論。さらに、業種や地域によって経済回復に濃淡があるのは<1>国境を超えた競争が激しい<2>原油高などを企業が価格転嫁できない――という「日本だけでなく先進国、新興諸国に共通」した事情によると強調した。

 中川氏は経済成長重視の「上げ潮路線」を掲げ、日銀の金融引き締めには事あるごとに反対し続けてきた。それだけに、参院選の責任を取った辞任を前に、日銀に対し、“恨み節”の一つもぶつけたかった様子だ。
(2007年8月7日23時0分 読売新聞)

4265とはずがたり:2007/08/08(水) 12:44:56
今の所連坐の可能性は小林が90%ぐらいだとして塚田は何%ぐらい?

公選法違反:塚田氏派運動員を容疑で逮捕 参院選、現金で票集め依頼 /新潟
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070803-00000068-mailo-l15
8月3日12時1分配信 毎日新聞

 参院選新潟選挙区で初当選した塚田一郎氏(自民)への投票のとりまとめなどを依頼した見返りに数人に現金を配ったとして、県警捜査2課などは1日夜、小千谷市城内、無職で塚田氏派運動員、丸山文男容疑者(78)を公職選挙法違反(買収・事前運動)の疑いで逮捕し、2日送検した。
 調べなどによると、丸山容疑者は公示前の6月中旬、小千谷市内の県議の後援会支部長ら数人に現金5千円を選挙ビラなどと一緒に配り、塚田さんへの投票と票のとりまとめを依頼した疑い。「最初から票集めを依頼する目的だった」などと容疑を認めている。運動員約50人に配ったとみられ、同課などは関連を追及する一方、金の出所などを慎重に調べている。
 丸山容疑者は小千谷市区選出の木村一男県議(自民)の後援会長で、参院選では塚田氏の選挙対策本部小千谷支部で選対副本部長を務めていたという。後援会関係者らによると、丸山容疑者は82年〜97年の小千谷市農協(現・越後おぢや農協)の組合長、89〜94年には県農協中央会副会長を務めた。木村県議が初当選した97年から後援会長に就任し、参院選では後援会の支部長らに塚田氏のビラやポスターの掲示を指示していたという。
 塚田氏は自民党公認で参院選に出馬し、40万3497票でトップ当選。塚田氏は「寝耳に水。面識はあり、一生懸命応援して頂いたことは有り難いが、一切関係ない」と話している。【岡田英、畠山哲郎】

8月3日朝刊
最終更新:8月3日12時1分

4266やおよろず:2007/08/08(水) 15:57:59
惜敗率

鹿児 99.3☆
石川 98.5★
福井 98.5☆
熊本 98.2★
長崎 93.8★
高知 92.7★
富山 91.1★ 


佐賀 89.9▲
岡山 89.5▲
秋田 86.6▲
島根 85.7▲
大分 85.5△
愛媛 84.0▲
青森 81.4▲
滋賀 80.9▲
鳥取 80.3▲


栃木 79.6●
香川 75.6●
宮崎 74.4●
和歌 73.1○
徳島 72.8●
奈良 70.3●

山梨 67.1■
沖縄 66.2■
山形 64.3■
山口 63.7◎
三重 55.5■
群馬 43.5◎
岩手 40.2■

4267とはずがたり:2007/08/08(水) 16:11:06
結構ぶっちゃけてるなぁw

参院選記者座談会 激しい選挙戦振り返る
http://www.sankei.co.jp/chiho/ibaraki/070731/ibr070731002.htm

 民主新人の藤田幸久氏が自民新人の長谷川大紋氏に約11万3000票の差を付けてトップ当選を果たした参院選茨城選挙区(改選数2)。衆院茨城1区選出の赤城徳彦農水相の事務所費問題が噴出し、暴風が吹き荒れた保守王国で取材に当たった記者たちが、17日間にわたる激しい選挙戦を振り返った。

                  ◇

 記者A 予想はしていたけれど自民の負けっぷりは衝撃的だった。

 記者B そうだね。党県連幹部は「今回は池にはまった犬のようだった」と憔悴(しょうすい)し、「逆風以上の大型台風を食らった」とうなだれていた。赤城農水相の事務所費問題で数万票は逃げたと言っていたよ。

 記者A 特に顔面にばんそうこうを付けて登場したときは「やばいと思った。みんなに棒でたたかれているようだった」と嘆いてた。禁煙していた長谷川氏はいらいらが募って1日数本吸うようになったほど。山口武平会長は終始、機嫌が悪く、選対スタッフが気を使っていた。

 記者C 民主は党県連と連合茨城の間でもめて候補者がなかなか決まらなかった。自民はそのドタバタぶりを横目に、ようやく藤田幸久氏に決まっても『ルックスがいまいちだから女性票は見込めない』などと侮っていたのにね。

 記者D 見た目で投票するわけじゃないし、ルックスのことなら他の陣営もとやかく言えないよ(笑)。でも藤田氏の目の細さには泣かされたなあ。100枚以上写真を撮ったけど黒目が写ってるのは数えるくらいしかなかった。

 記者C 達磨の目入れで支持者から『パッチリと書いて』と声が飛んでみんな大笑いしてた。

 記者B 大勝して最後は丸く収まったけど当初、連合との関係は厳しかった。「自民の候補なら組織のありがたさがもっと分かるはず」と漏らすスタッフもいたほど。

 記者A 無所属で健闘した石津政雄氏だが、実は自民と民主の候補者公募に自薦でエントリーしてたそうだ。「両方から断られて最後は脱政党かよ。無節操過ぎる」とあきれる人もいたよ。

 記者C 石津氏は地元の鉾田市で圧倒的な強さを発揮した。意外と本当の狙いは次の市長選だったりして。今回の結果次第じゃ知事選も考えていたのかな。

 記者E それはどうかな。話は変わるが公示後もベニヤ板のポスター張りが目に付くなど、都市部から郡部まで相変わらず形式的な選挙違反が見受けられた。人海戦術による“確信犯”から人手が足りないことによる外し忘れまで。取り締まりはどうなっているんだ。

 記者B そういえば元警察官のポスターもあったような…。工藤敏隆氏は走り過ぎて、5キロ体重が減った。国民新党は思ったほど票が伸びなかったね。「民主党に全部持っていかれた」と嘆いていたよ。

 記者A そうだね。石津氏も同じことを言っていた。知名度不足が指摘された藤田氏が反自民の受け皿としてトップ当選を果たしたわけだから、二大政党以外は今後ますます苦しくなりそうだね。

(2007/07/31 03:07)

4268とはずがたり:2007/08/08(水) 16:20:39

党本部の責任にして県連には責任無し,どこの県連も責任取ってないとか言いたい放題。
責任取らずに居坐り続けてるのはあんたらが責任あると決めつけた党本部の責任者の安倍総裁だけよ。

参院選敗北「党本部の責任」
自民滋賀県連が総括へ
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007080300007&genre=A2&area=S00

 自民党滋賀県連は2日、先の参院選で党公認候補が落選したことを受けて緊急役員会を
大津市内で開いた。選挙結果について、閣僚の不祥事など党本部の責任を挙げる声が相次ぎ、
県連は敗因や今後の対策を検討する委員会を設けて今月中旬までに総括することを決めた。
ただ、県連としては敗北の責任を負わず、役員も役職の辞任をしないことを確認した。
 役員会は非公開で行われ、国会議員や県議ら約20人が出席した。関係者によると、
敗因について、年金記録不備問題や閣僚の問題発言など、党本部の責任を挙げる声が
多数を占めたという。
 このほか、候補者の後援会がうまく機能しなかったことや、党員や市町議員が減少し、
選挙運動の担い手が少なかったことなどが挙げられた。
 今後の対策については、出席者から「無党派層の取り込みに向けて普段から取り組むべき」
「総括しても選挙運動に生かさないと意味がない」などの意見が出た。また「県連としてけじめを
どうつけるか考えないといけない」と役員の責任を問う声もあったという。
 役員が責任を負わない理由について、岩永峯一県連会長は役員会終了後、「どこの
都道府県もそういうところはない」と説明した。また、安倍晋三首相の続投については「賛成。
これから大きな改革をやってくれると思う」と話した。

4269とはずがたり:2007/08/08(水) 22:23:03
小林議員秘書逮捕に困惑=幹事長「厳粛に受け止める」−自民
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070808-00000005-jij-pol
8月8日1時2分配信 時事通信

 先の参院選で再選された自民党の小林温参院議員の公設秘書が公選法違反容疑で逮捕されたことについて、同党は、今後の展開への懸念を強めている。「政治とカネ」をめぐる問題で、自民党への世論の視線が一段と厳しさを増すのは必至で、小林氏の議員辞職に発展するとの見方も出ている。
 中川秀直幹事長は7日夜、「逮捕者が出たことは極めて遺憾だ。事態を厳粛に受け止めたい」とのコメントを出した。
 逮捕された秘書は、選挙事務所の出納責任者だった。公選法上、出納責任者は連座制の対象で、罰金以上の刑が確定した場合、小林氏の当選が無効になる可能性がある。
 同党の参院幹部は同夜、「(小林氏が当選した)神奈川選挙区は3人区だから、そんなに無理をしなくてもよかっただろうに」と言葉少なに語り、党内からは「参院選敗北の傷が癒えていないのに、まさに弱り目にたたり目だ」との声も漏れた。

4270とりっこ:2007/08/09(木) 02:06:05
確かに当選時などなどいつでも、津村&柚木のもっさりコンビがそばにいたようなww


亀井亜紀子氏&姫井由美子氏、金星コンビ実現
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070808-OHT1T00075.htm
8月8日 スポーツ報知

第167回臨時国会が7日、召集され、先の参院選で当選した議員が初登院した。

 岡山選挙区で自民党の片山虎之助参院幹事長(72)を“退治”した民主党の姫井由美子参院議員(48)は、
島根選挙区で自民党の青木幹雄氏の側近を破った国民新党の亀井亜紀子参院議員(42)と合流。参院選で大金星をあげた姫コンビのツーショットが実現した。
2人はガッチリ握手し、「バッジの重みを感じます」と口をそろえた。

 岡山選出の民主党議員にべったり密着されながら初登院した姫井氏は「緊張しています。責任を感じている」と暑苦しそうにコメント。
亀井氏は「バッジは物理的には軽いですが、大変身が引き締まる思いです」と話した。

4271とりっこ:2007/08/09(木) 02:08:27
小沢の「川上作戦」大当たり…。

鳥取県政界 地殻変動 −参院選・民主勝利− (上)自民党組織の弱体化
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/hendou/070731.html
2007/07/31日本海新聞

 二十九日に投開票が行われた参院選鳥取選挙区で、自民党は民主党候補に三万三千票の大差をつけられて惨敗を喫した。県内十九市町村で三勝十六敗。“勝ち星”を得た県東部の三町もわずかに民主党を上回った程度で、地盤といわれる農村部の自民離れが際立つ。年金、格差問題、閣僚の失言などに対する逆風だけが敗因ではなく、根底には自民党選挙を支える組織の弱体化が透けて見える。

 鳥取選挙区で自民党の敗北が確定した二十九日夜、選挙戦を陣頭指揮した石破茂県連会長は選挙事務所で「東京に行って総理は代わるべきだと言う。そうでなければ落選した人が浮かばれない」とぶちまけ、怒りを隠さなかった。

 県連幹部からも「党本部は人心一新して出直すべき」と首相の退陣も含めて内閣の刷新を求める声が強まっている。しかし、県内で自民党が地盤の地域が軒並み敗れたことを考えると、もはや「自民党型の選挙が通用しない」状況に有権者の意識が変わった、とも受け取れる。


八頭町ショック
 前兆はあった。十二日の公示日。民主党の小沢一郎代表の八頭町入りに、千人以上が沿道に詰め掛けた。自民党は「よその地域からの動員だ」と高をくくっていた。

 同町は石破会長だけでなく、東部選対本部長の山口享県議、県連幹事長の山根英明県議の地盤。「負けるはずがない」といわれた地域だが、選挙結果はわずか「十五票差」ながら、民主党が勝利。「農村の反乱」に県連関係者、県議、市議は大きなショックを受けた。

 自民党型選挙は、市町村に張り巡らされた地域支部と企業、団体で構成する職域支部が縁の下を支えている。しかし、地域支部の会員は二〇〇〇年の九千人を境に昨年は半分近くの約四千八百人に減少。職域支部と合わせると、県内党員数は昨年末で一万人余り。

 過去に自民党が分裂選挙を繰り返したことで、地域支部の組織力の弱体化も顕著だ。〇三年の衆院選鳥取2区で相沢英之氏と川上義博氏の分裂選挙となった当時、西伯郡内のある地域支部では、川上氏支持の党員が集団離党。今回の参院選に向けて赤沢亮正衆院議員のてこ入れで復活したが、地元には「(〇五年衆院選の)赤沢さんのときほどの動きはない」との見方もあった。


三分裂の弊害
 今参院選では、県議の会派の三分裂状態の弊害も出た。前田宏県連副会長は「あちこちに気を使い過ぎた県連人事で、歯車がかみ合っていない」と今の県連執行体制に疑問符を投げ掛ける。

 山根幹事長は「県連も議会も一枚岩」を強調するが、県議間の“しこり”は選挙戦に影響を与えた。小玉正猛総務会長は「民主党に『団結すれば勝てる』と自信をつけさせてしまった。それに対抗するには県議が本当に一本になるしかない。県議が三つに分かれた状態では、今後の選挙も負ける」と県議の会派一本化が、県連立て直しの第一歩と指摘した。

4272とりっこ:2007/08/09(木) 02:12:50
川上は、もともとの保守系有権者には、「民主」を上手に消してアプローチ。
一方で「民主」の看板が、無党派のの受け皿として票を集め…と、うまい戦い方でした。
それにしても、まさか自分が「66分の1」なんて、貴重な存在だったとは…w

鳥取県政界 地殻変動 −参院選・民主勝利− (中)脆弱な民主党基盤
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/hendou/070801.html
2007/08/01日本海新聞

「風頼み」脱却必要
 民主党鳥取県連にとって、参院選鳥取選挙区での川上義博氏当選は、衆参合わせて選挙区での初の勝利となった。同党は「衆院解散に追い込んで政権交代」が最終目標だが、風頼みでない戦いを繰り広げるには「県内党組織の脆弱(ぜいじゃく)さ」の解消が必要だ。同時に県連は、波乱含みの政局を念頭に空席となっている衆院鳥取2区の候補選定を急ぐ。
「選挙は戦いだ」
 川上氏が当選を決めた二十九日夜。選挙事務所に陣取る県連関係者は「これまで有権者が民主党を支援する声を表に出しづらい雰囲気があった。しかし、川上の出現で党が変わる」と単なる批判票の受け皿ではなく、党が政権選択の対象として県内有権者に認知されることを確信した。

 自民党出身で選挙の“つぼ”を知っている川上氏が県連幹部、支援団体の意識も変化させ、福間裕隆県連幹事長は「川上の立ち振る舞いから『選挙は戦いだ』と学んだ」と話す。川上氏が獲得した十六万八千票のうち、三分の一程度が連合票とみられ、連合鳥取の安田邦夫会長は「連合の本気度を組合員が理解してくれた。特に若い世代の組合員は無党派としての対応が奏功した」と振り返った。

 県連の次の狙いは衆院の議席確保。しかし、党基盤の弱さの問題は依然として横たわる。同党の地方議員は県議五人、市議八人、町議三人の計十六人。「民主系」を含めれば数は増えるが、自民党と比較すると圧倒的に少ない。支援者のサポーターは五百六十人いるが、党員に至ってはわずか六十六人(今年五月末時点)しかいない。

 県連が衆院対策で今後進めるのが四市の中学校区と町村ごとの地域支部の新設。福間幹事長は「全県的に政党として認知された。衆院選へ戦う体制をつくる」と参院選勝利で組織づくりへの素地が開けたことを強調する。
2区候補人選へ
 今回の川上氏の得票を衆院の選挙区別に分けてみると、鳥取1区が八万二千票、鳥取2区が八万六千票。一昨年の衆院選では自民党の石破茂氏(1区)が十万六千票、赤沢亮正氏(2区)が六万四千票。2区では川上氏が赤沢氏の得票を上回った。風向きが変わらなければ自民党にとっては脅威となる。

 当選後、「今度は私が先頭に立って戦場(選挙区)を駆け巡る。赤沢氏や石破氏、自民の候補者と戦う。やっつけたい」と早くも次期衆院選へ照準を切り替えた川上氏。三十一日には党本部で休養明けの小沢代表と面談し、今後の国会対策について話し合った。

 県連は衆院鳥取1区に県連副代表の早川周作氏の擁立を決めているが、鳥取2区は空席状態。今参院選の結果を踏まえると、早い段階での候補決定が選挙戦に好影響をもたらす絶対条件となる。川上氏は「勝てる候補を擁立する」と話す。

 鳥取2区の候補者の一人で有力視されているのが、県連代表代行の湯原俊二県議(米子市選出)。福間幹事長は「早ければ秋にも衆院解散があっておかしくない。再び地べたをはう選挙をするためにも早急に候補者を決める」と述べ、人選作業を進めて八月中にも県連で機関決定し、自民党と対決準備を整える考えだ。

4273とりっこ:2007/08/09(木) 02:25:58
>>4263
食堂でメシを食っているときに、TVでこのニュースが流れたら、
隣のテーブルの人が、松あきらの復活に向けた公明のチクリではないかと話してましたw
日本中で、かなりの人が同じ事考えてんだろうなぁ。

巻き添え食って逆風を受け、票は回してもらえず…でも、まだまだ自民に追従するのか公明?
社民は…選挙協力なんてムリだろうなぁ。

鳥取県政界 地殻変動 −参院選・民主勝利− (下)自公協力のあり方
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/hendou/070802.html
2007/08/02日本海新聞

「票バーター」空振り
 参院選鳥取選挙区で自民党候補を推薦する見返りに、比例票の獲得協力に大きな期待を寄せた公明党。得票は前回参院選(二〇〇四年)を八千票余り下回る結果となり、関係者からは「選挙協力のあり方を見直さねば」との声も上がり始めた。一方、「憲法九条を守る」と訴えた共産党候補は憲法問題が大きな争点にならず、自公政権批判票を民主党に奪われる形で埋没。「比例に全力」と同選挙区に候補を擁立できなかった社民党も目標得票を大きく割り込んだ。
すきま風
 公明党の県内基礎票は五万−五万五千票といわれている。前々回の参院選(〇一年)が五万五千票、前回が六万票。党県本部は今参院選で「八万票」の獲得を掲げた。目標達成には自民党との「票のバーター」が前提条件になる。公明側は自民側に約二万票の協力を求めた。

 県本部が自民党の常田享詳氏を推薦する一方で、自民党県連は「協力関係」を目に見える形で示すため、公明党比例候補の山本博司氏を支持。自民党県連が他党の候補を支持するのは初めてで、異例の対応だった。しかし、県内比例票の得票結果は、自民党が前回並みの九万九千票に対し、公明党は前回を大きく下回る五万二千票。

 新日本海新聞社の出口調査によると、公明党支持者の70%が自民党の常田氏に投票。比例区では、自民支持者の62・7%が自民党に投票し、公明党に投票したのは8・5%だった。「支える側と支えられる側」の関係にすきま風が吹く。

 今参院選では自民党批判のあおりを受けて公明党は全国的に苦戦。党県本部の銀杏泰利代表は「あくまでも個人的な見解」とした上で、県内比例票の結果に「自民批判のあおりだけで片付けられない課題がある。選挙協力のあり方が変わる結果だ」と指摘する。党中央に選挙協力の見直しを直ちに提言した。今後、県内選挙区で自公協力がどうなるかは「票の中身を分析した上での検討課題だ」と険しい表情をみせる。

 一方、公明対策の窓口になった自民党県連の山根英明幹事長は「県議に公明票の割り当てをし、地域で公明の人と歩いてもらった。町議に公明党のしおりも初めて持たせた」と最大限の努力をしたことを示し、「今後も協力体制を築いていく」姿勢を強調する。
衆院候補擁立へ
 二大政党が争う構図に埋没した共産党。比例代表も目標の三万二千票に一万二千票届かなかった。しかし、投票日から一夜明けた先月三十日、鳥取市内の党県委員会事務所に幹部ら八人が集まったが、沈んだ空気はなかった。

 自民党が惨敗した選挙結果に小村勝洋委員長は「前向きな変化ととらえよう」とぶち上げ、「民主党の政策が支持されたとは感じない。今後問われるのはどのような政治を行うかだ」と“確かな野党”として存在意義の発揮を確認。衆院の解散総選挙をにらみ、公認候補の擁立に動き始めた。

 鳥取選挙区への対応で自主投票にした社民党県連は、独自候補を擁立できなかったことが大きく響き、県内比例票は目標の半分の一万六千票にとどまった。選挙区候補者を出せないため、党県連の宣伝カーの使用もできず実効性の高い訴えは展開できなかった。

 正木直志幹事長は「歯ぎしりする思い。県連の力不足を痛感した」と振り返り、「候補者の顔が県民に見えてこそ社民党への支持が訴えられる。党内外をひっくるめて次期衆院選への候補擁立を検討する」とした。

4274とはずがたり:2007/08/09(木) 08:34:59

運動員を「事務員」で届け 小林議員陣営の公選法違反
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007080801000555.html
2007年8月8日 18時28分

 参院神奈川選挙区で当選した自民党の小林温議員陣営の公選法違反(買収)事件で、現金を受け取った大学生ら運動員の大半が、公選法で報酬を受け取ることができる「事務員」として選挙管理委員会に届けられていたことが8日、神奈川県警捜査2課の調べで分かった。

 前公設秘書で出納責任者の鈴木美香容疑者(33)は県警の調べに「正当な報酬で、選挙運動への対価ではない」と容疑を否認しているが、選挙運動を取り仕切った自民党県連職員、山口聡容疑者(34)らは「運動員が足りなくてやった」と認めているという。

 県警は大学生らに事務員としての勤務実態がないことから、鈴木容疑者らが公選法の規定を“隠れみの”にした疑いもあるとみて追及する。

 調べでは、鈴木容疑者らは、大学生ら20数人に、街頭で投票を呼び掛けたり、ビラを配ったりした選挙運動の報酬として1日約1万円を支払った疑いが持たれているが、そのうち大半を事務員として県選管に届けていた。
(共同)

4275とはずがたり:2007/08/09(木) 09:09:21
>>4271
>今参院選では、県議の会派の三分裂状態の弊害も出た。前田宏県連副会長は「あちこちに気を使い過ぎた県連人事で、歯車がかみ合っていない」と今の県連執行体制に疑問符を投げ掛ける。
>県議間の“しこり”は選挙戦に影響を与えた。小玉正猛総務会長は「民主党に『団結すれば勝てる』と自信をつけさせてしまった。それに対抗するには県議が本当に一本になるしかない。
>県議が三つに分かれた状態では、今後の選挙も負ける」と県議の会派一本化が、県連立て直しの第一歩と指摘した。
県議会会派の分裂→選挙態勢の弱体化は脊髄反射的にはそうだと思うんだけど,論理的な説明を探索中。
各派閥均衡の人事により県連が機動的に動けず,組織力が一体化しないってのはあるのかねぇ。

>>4272
おお,党員でいらっしゃったんですねぇ〜。しかも鳥取に66人しかいないとは!
こちらは民主の代表選のサポーターに成ったことはありましたが党員はなったことないっすね・・。

>>4273
自公連立で自民党からの公明比例得票は微かで多くはF票が取りやすくなったぐらいなんじゃないですかねぇ。
こういう政権批判の選挙の時は来なくなる類の。

社民が不満を抱えると次期参院選に候補者出したりしかねないのでここは慎重に対処して行きたいですな。。

4276とりっこ:2007/08/10(金) 01:41:20
>>4275
いやいや…党費払ってるだけ、機関紙読むだけで、全くのユーレイですよ…。
代表選に投票したいのが大きな理由だったのに、全然機会が巡ってきませんね。

4277名無しさん:2007/08/11(土) 17:31:30
参院選本県選挙区で初当選した無所属の松浦大悟参院議員(37)を推薦した民主、社民両党、連合秋田と、鈴木陽悦参院議員による四者の初協議が10日、秋田市の秋田キャッスルホテルで行われた。

 松浦氏の院内会派「民主党・新緑風会」入りの希望について、民主が賛成、社民が反対、連合と鈴木氏は「十分な説明が必要」と慎重姿勢を示すなど四者の主張は平行線をたどり、今後も協議を重ねることにした。

 松浦氏は民主入党を視野に9月までの会派入りを望んでいるが、社民、連合、鈴木氏は期限を設定せずに話し合うべきだとした。協議には、民主党県連の寺田学代表、社民党県連の山本喜代宏代表、連合秋田の工藤雅志会長、鈴木氏、松浦氏が出席した。

4278とはずがたり:2007/08/14(火) 13:50:49
当選したら愛の季節のつもりだったとは不見識も甚だしいのでは!?まぁこんなコメントは揚げ足取りだけど。

尾辻氏「愛の季節はやってこず」今後も政治へチャレンジ
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200708/sha2007081301.html

 「6月に挙式した彼女は私よりも落ち込んでいる。選挙が終わっても愛の季節はやってこず。敗戦後という感じです」。レズビアンを公表して民主党比例代表で落選した尾辻かな子氏(32)は、後片付け最中の新宿2丁目の事務所で選挙戦を振り返った。

 敗因については、支持の輪を広げることができなかったと分析。「普通、友達や家族に『この人を応援している』と言うのは難しくはない。しかし私たち(同性愛者)の場合、自身の問題もはらんでくる。チラシをまくこと自体、カミングアウトになりかねなかった」と語った。

 「選挙中は、軽蔑した目で見たり、ボソッと『気持ち悪い』と言って通り過ぎる人もいました」。それでも獲得した3万8229票に「勇気を出してくれた人がこんなにいたということ。多くの人も時代が変わり始めていると受け止めてくれたと思う」と期待を込める。

 日本で初めて同性愛者を公表した国会議員誕生への夢は散った。「日本は米国に比べ30年遅れている。でも自分の生き方に誇りを持って生きる人は確実に増えている。この流れは絶対止まらない。私の役目はその流れのスピードを速めること」。疲れた表情だったが、未来を語るときはしっかり前を見据えた。

 今後は「全くの白紙。もうすぐニートですし」と笑いながらも、米国の大都市で初めて同性愛者を公表しサンフランシスコ市政執行委員(市議に相当)に当選したハーベイ・ミルク氏の名を挙げ、「彼が当選したのが1977年、3回目の選挙。やはりスタートなんだろうな、私にとっても日本にとっても。政治へのチャンレンジは始まったばかり」。77年から30年を経て踏み出した第一歩をムダにはさせない。

★同性愛者らの祭典に登場

 尾辻氏は12日夜、ゲイタウンといわれる新宿2丁目で行われた同性愛者らの祭典「第8回東京レインボー祭り」に登場し、敗戦を報告した=写真。特設ステージ上から「2丁目にはお世話になりました。今回いただいた票はタネですから、これから皆で咲かせていきたい」とあいさつ。「ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーの皆さん、最高! 本当にありがとう」と絶叫すると、会場には口笛と歓声が渦巻いた。

 祭りには約6000人の同性愛者らが参加し、歌やダンスでフィーバー。フンドシをはいたマッチョなゲイらが和気あいあいと楽しんでいた。

★長崎慶一氏「ルールに泣く」

 民主党比例代表で出馬し、同党の圧勝とは対称的に大敗を喫した元プロ野球選手、長崎慶一氏(57)。都内で取材に応じ、得票数が伸びなかった原因について、思わぬ“誤算”があったことを明かした。

 在籍した阪神のファン約1200万人のうち1%から得票できると想定。甲子園など各球場前でビラを配り、民主党比例候補の当選ラインとみられた6万票台は「クリアしたと思った」と手応えを感じていた。しかしふたを開ければ2万6403票で同党比例候補35人中33番目。「党名か個人名のどちらでも投票できる非拘束名簿式の制度がまだ浸透していない」とルールを嘆いた。

 「選挙後、知人らから『オレも入れたのに何であんなに少ないんだ』といった電話が多かった。聞けばそのうちの8割が『民主党』って書いたみたい」と苦笑い。

 荒川区議時代の平成16に教職員免許を取得し高校の教壇に立ったことも。昨年は日本学生野球協会のアマチュア資格を取得し、高校野球指導者となることもできる。今後は党本部と話し合って決めるが、「仮に『おつかれさん』といわれれば高校野球の監督になる。でもチャンスを頂ければもう一度!」とリベンジを熱望した。

4279とはずがたり:2007/08/15(水) 00:20:52
中松の言動は見聞するだに腹立たしいので割愛。

9度目落選も“勝利宣言”!?ドクター・中松氏「実験成功」
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200708/sha2007081303.html

(略)

★自民・片山氏“虎退治”されおわび行脚

 岡山選挙区で民主党の姫井由美子氏(48)に“退治”された自民党前参院幹事長の片山虎之助氏(72)はおわび行脚を続けている。

 今月10日には自民党岡山県議団が地元で開いた総会に出席し「私の不明不徳でこういう結果になった」と謝罪。しかし、岡山と東京の事務所は残す考えを示し「今後も政治にかかわりたい」と意欲を示したという。

★新党日本・有田氏は政治活動を中心に

 新党日本比例代表で落選した有田芳生氏(55)はサンケイスポーツの取材に、「新しい政治スタイルを作っていきたい」と、今後はテレビコメンテーターなどの仕事を控えめにし、政治活動を中心に据える覚悟を示した。

 約16万票を獲得した有田氏は「われわれに期待して投票してくれた方々に対し、これで『ハイ、さよなら』というわけにはいかない」と説明。また「テレビなどメディアが注目候補だけを取り上げた。これは公平性の名のもとの不公平」と敗因を分析した。現在の肩書きは「執筆業・新党日本副代表」ときっぱり。党のナンバーツーとして突き進むつもりだ。

4280とはずがたり:2007/08/15(水) 00:41:38
関口房朗氏は1億2000万円赤フェラーリを“再利用”
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200708/sha2007081302.html

 国民新党から出馬、落選した競走馬オーナー、関口房朗氏(71)は、遊説中、有権者らがメッセージを書いた関口氏所有の約1億2000万円の真っ赤なフェラーリを塗装し直し、“再利用”するという。

 選対関係者によると、フェラーリは現在、関口氏宅のある六本木ヒルズのガレージにあり、メッセージはデジカメで撮影済み。当初は「自力でメッセージをふき取る」予定だったが「重労働だし、これから使う車なので、車体にキズがついたらもったいない」とし「専門業者に赤の塗装をしてもらう」という。

★中村慶一郎氏「現在静養中」

 国民新党から東京選挙区に出馬した政治評論家、中村慶一郎氏(73)は選挙後、関係者へのあいさつ回りなどで多忙だったといい、「現在は疲れを癒すために静養中」(同氏事務所)。

 今後について事務所は「本人といろいろ話をしなくてはならないが、まだコンタクトはとっていない」としている。

★ペマ・ギャルポ氏は大学教壇に復帰

 国民新党の比例代表で落選した元チベット難民の政治学者、ペマ・ギャルポ氏(54)は出馬前に教壇に立っていた桐蔭横浜大学(横浜市)に復帰した。

 関係者は「地盤作りをする時間が足りなかった」と敗因を分析。選挙再出馬もまったく白紙の状態だが、ペマ氏は自身のホームページで、「国会議員半減」などの公約に関して今後も「いち国民として精一杯求めてゆく」と記している。

4281とはずがたり:2007/08/15(水) 18:43:49
神奈川スレより

468 名前:無党派さん[] 投稿日:2007/08/15(水) 10:36:59 ID:tU6jdmjE

民主党の県連関係者の話では、補選になった場合の民主候補は
ほぼ間違いなく斎藤つよしだろうとのこと。

補選で民主が当選すると民主が3議席独占となるが、
50代以下の人を出すと、6年後に再選を目指す可能性があり、
比例に回さない限り、牧山+水戸と合わせて3議席独占を目指さないといけなくなる。
さすがに3議席独占は無理だし、3人も出すと2人が落ちる可能性もある。

一方、70代の人を出すと、仮に与党側が若い候補をぶつけてくると、
自民の不祥事による補選だとしても、厳しい戦いになる。
(その部分で70才の大石尚子はひっかかる)

その点、斎藤なら60才そこそこで、年齢的にもまだまだ戦えるし、
もし当選しても、6年後は引退が濃厚で、再出馬する可能性も少ない。
今期限りで使い捨てるにはちょうどいい。(←これは笑えたww)

しかも斎藤は、神奈川で2回の当選経験があり、全県で知名度がある。
公明党が松、共産党が畑野という、ともに元議員で
神奈川全域で知名度のある候補を出してきても斎藤なら対抗可能。
(大石は鎌倉でしか知名度がないので不可)

そういうことから、斎藤以外には考えづらいというのが、その県連関係者の見方だった。

4282とはずがたり:2007/08/17(金) 03:25:21

自民党:参院選敗因…改造控え踏み込めず
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070817k0000m010119000c.html

 自民党が参院選惨敗を受けて設置した総括委員会(委員長・谷津義男選対総局長)は、国会議員や県連幹部ら約150人から聞き取りを済ませ、内閣改造・党役員人事が予定される27日までに最終報告をまとめる予定だ。ただ、安倍晋三首相が「基本政策は否定されていない」と主張していることもあり、人事結果を見るまで、踏み込んだ総括は事実上、棚上げになりそうだ。

 同党が参院選で総括委を置いたのは、橋本政権下で大敗した98年以来。2日から連日、研究者や政治評論家からも意見聴取を行った。

 7、8両日の国会議員ヒアリングでは「最高責任者が代わらなければ人心一新にならない」(村上誠一郎・元内閣府特命相)「今の首相のままでは再出発にならない」(中谷元・元防衛庁長官)などと退陣論が噴出。

 敗因分析では「年金問題やばんそうこうで負けたわけではない」と、県連幹部から地方の疲弊や格差拡大などを指摘する声が上がった。現職候補が落選した青森県連の冨田重次郎幹事長は「県内の市町村は瀕死(ひんし)の状態。公共事業が激減し、農家の収入も減少している」と窮状を訴えた。

 谷津委員長は10日、意見を列記した中間報告を首相に提出。お盆明けからは落選議員や有権者からヒアリングを行うが、党内には「辞めていく執行部では本当の総括にならない」(中堅議員)と皮肉る声が出ている。

 ある党幹部は「結局、小泉改革の影の部分に光をあてないと駄目。安倍首相も分かっていると思うが、小泉改革の否定になるからうなずけないのだろう」と肩をすくめる。【渡辺創】

毎日新聞 2007年8月16日 23時32分

4283MJ:2007/08/18(土) 19:59:43
ついに水戸まで…呪われた神奈川選挙区?

参院選中の事故で水戸議員書類送検 神奈川県警
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070817-00000107-san-soci

7月の参院神奈川選挙区で初当選した民主党の水戸将史参院議員(45)が、選挙カーから降りようとしてドアをミニバイクに接触させ、運転していた女性(37)にけがをさせる事故を起こしていたことが17日、分かった。神奈川県警保土ケ谷署は同日、水戸議員を重過失傷害の疑いで書類送検した。

調べでは、水戸議員は選挙期間中の7月18日午後0時50分ごろ、横浜市保土ケ谷区岩間町の市道交差点で、赤信号で停車した選挙カーの助手席から降りようとして、後方から来たミニバイクにドアを接触させ、バイクの女性に軽傷を負わせた疑い。

水戸議員は支援者を見つけてあいさつしようとしたといい、「私の不注意であることは間違いなく、深く反省しています」と話している。

8月17日16時35分 産経新聞

4284とはずがたり:2007/08/18(土) 20:05:15
なんか凄いことになってきましたな〜。
これって裁判とかになるんですかねぇ?

4285MJ:2007/08/19(日) 19:27:07
たぶん略式起訴とか示談とかですむと思いますけどね。軽症ですし。

4286とはずがたり:2007/08/20(月) 00:26:34
>>4285
なるほど。それにしても当選者全員にケチがつくってのも物凄い選挙だったのでしょうな。

そしてこちら宮崎はどうなるか。流石に長峯氏本人は引退であろうかが・・。

参院選で供応疑い 長峯氏の支援者逮捕 公選法違反
08:10
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=1155&catid=74&blogid=13

 県警捜査二課と小林、都城署は16日、7月29日投開票の参院選宮崎選挙区に立候補、落選した長峯基氏(66)の支援者でスナック経営松山絹子容疑者(59)=小林市堤=を公選法違反(供応接待、事前運動)の疑いで逮捕した。

 調べでは、松山容疑者は昨年12月初め、長峯氏を当選させようと小林市内の焼き肉店で約80人を集めて会合を開催。投票や票の取りまとめなど選挙運動の報酬として、数十人に1人当たり数千円相当の食事や酒を提供し接待した疑い。会合の中で長峯氏を応援するよう呼び掛けがあったという。松山容疑者は会合を開いたことは認めているが、容疑は否認。県警は、会合にかかわった支援者数人についても任意で事情を聴いている。

 長峯氏は取材に対し「忘年会をするから出てくれと言われ、行ったときのことではないか。(松山容疑者が)自分で呼んだ人におごったのだろうが、全く知らない」と関与を否定している。

4287とはずがたり:2007/08/21(火) 21:33:19

すげぇなぁ。。自民の組織の崩壊をこれでもかと抉った記事である。

自民転落:島根から見えたもの/1(その1) 「虚像の神話崩れた」
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070814ddm001010006000c.html

 ◇地元市長、決別宣言

 「島根はおとなしい人が多く、面従腹背だったんですよ。虚像の神話はもはや崩れた」。参院選の約1週間後の今月7日夕、島根県出雲市の西尾理弘(まさひろ)市長(65)が市役所応接室で淡々と語った。竹下登元首相、青木幹雄自民党参院議員会長が築いた保守地盤の中、自身も「竹下・青木王国」のメンバーだった。だが今、はっきりとその凋落(ちょうらく)ぶりを口にする。「決別宣言」と受け取れた。

 参院選投票日の7月29日午後10時50分、松江市にあった国民新党の亀井亜紀子氏(42)の選挙事務所は初当選の万歳に沸いた。西尾市長は30分後に姿を見せ、亀井氏とがっちりと握手した。公示日の12日には、午後5時から出雲市で行われた自民党の景山俊太郎氏(63)の街頭演説で、マイクを握って「島根を良くするために共同で歩んできた同志です」と訴えたのもまた西尾市長だった。

 面従腹背は「王国」の集票マシンを担った建設業界にも見受けられた。

 「おやじのスタンスを聞きたい」
 7月中旬の午後、従業員120人を抱える島根県西部・益田市の建設会社の社長室で、60歳代の社長にソファで向き合う長男(35)が詰め寄った。長男は景山氏の支援を行うよう指示され、市内の中島謙二県議(自民)の事務所に通っていた。

 長男は社長が05年の衆院選で国民新党に投票したことを知っている。今回も市内の国民新党事務所に次男(31)と女性従業員(50)を派遣。一方で県議に頼まれるまま、自社道路わきの広告看板に安倍晋三首相が大写しのポスターを張り、自分を景山陣営に投入する。

 そんな社長がカジを切ったのは、投票日まで6日に迫った7月23日の同社朝礼だ。
 「建設業界の競争は厳しい。競争に打ち勝つ努力をすると同時に、政治を根底から考え直すことも必要だ」
 会議室に集まった70人に仕事の安全を説きながら突然話題を変えた。

 県議への陳情も必要な仕事柄、両天秤(てんびん)はかけざるを得ない。しかし、社長は地殻変動を感じ取り、景山氏支持の「仮面」をはぎとった−−。みな、そう思った。4日後の27日夕、同社を訪れた亀井氏の父、亀井久興国民新党幹事長(67)は従業員総出で迎えられ、20分間の演説には大きな拍手が起こった。

   ◆   ◆

 参院選で自民党は惨敗を喫した。なぜここまで敗れたのか。景山氏が亀井氏に3万票差で敗れた自民党の牙城「竹下・青木王国」を通し、民意のうねりを探る。<2面につづく>=次回から2面に掲載

毎日新聞 2007年8月14日 東京朝刊

4288とはずがたり:2007/08/21(火) 21:34:05
>>4287-4288

自民転落:島根から見えたもの/1(その2止) 投票せんでもいいけんね
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070814ddm002010009000c.html
 <1面から続く>

 ◇建設業界、まさかの離反−−公共事業減り、見切り

 参院選の「ラストサンデー」の7月22日の昼下がり。島根県東部・出雲市塩冶町のJAいずも塩冶支店前で、自民党の景山俊太郎氏(63)が街頭演説を行った。

 ところが、地元の珍部(ちんべ)全吾市議(57)は集まった100人を見回して驚く。建設業者で見知った顔はたった一人。陣営の市議が近くの老人ホームからバスで連れてきた人が大半を占める聴衆には、国民新党の亀井亜紀子氏(42)の明らかな支持者も含まれていた。

 台風4号が接近していた1週間前には、同じ町内で風雨の中にもかかわらず、150人が熱心に亀井氏の演説に聴き入っていたのに……。勢いの差は歴然としていた。
 「こんな選挙やっとるようでは、どうしようもないな」
 直感は、青木幹雄参院議員会長のおひざ元の出雲市でさえ、景山氏は3万8599票で、4万107票の亀井氏に負ける波乱となって表れた。

 島根県の県内総生産は全国で3番目に低い約2・5兆円(04年度、名目ベース)。建設業が2519億円で全体の10・1%を占め、全国平均6・4%と比べると依存度の高さが分かる。

 ただ、それも小泉改革のあおりで01年度から約2割減。安倍政権も公共事業関係費の前年度当初比3%削減を継続する方針で、しかも、財政再建団体への転落を危ぶむ県は、財務省出身の溝口善兵衛知事の下、公共事業のいっそうの圧縮も目指している。

 99年には1人当たり約1万7000円だった県の事業の日当が今では約1万2000円−−。そんなデータが業界内には定着している。

 青木、景山両氏、竹下登元首相を生んだ県東部は「ガソリンスタンドまで『竹下系列』が決まっていて、支持者はそこしか使わない」と言われてきた地域を多く抱える。その足元でさえ建設業の「自民離れ」は確実に進む。

 6月下旬、ある建設会社に景山氏の後援会加入カードが届く。60歳代の女性専務は、知り合い5人の名前、住所、電話番号を記入した。夫が社長だ。ともに古くからの自民党員で、国政選挙のたびに当たり前のように協力してきた。
 陣営は集めたカードを手がかりに支持者を開拓し、票を読んでいく。カードは党派を問わず全国どこでも選挙戦の重要なツールだ。だが、カードを出し終えた専務はすぐに5人全員に電話した。
 「名前を借りたけど、景山さんには投票せんでもいいけんね」
 面倒を避けるため、あらかじめ話の分かる人を選んでいた。数日後、「本物はこっち」と差し出したのは、亀井氏のカードだった。経営は苦しくなるばかり。これ以上、自民党には任せられないという判断があった。

 同じころ、近所で景山氏の支持者集会が開かれる。夫は律義に顔を出したのだが、妻は欠席し、告知のビラもわざと配らなかった。200人と見込まれた出席者は60人足らずにとどまった。

 7月に入ると、同社の月1回の定例会合で、年配の男性従業員が亀井氏のビラを配り始めた。

 「本当に亀井さん?」「景山さんでなくていいんですか」。30人の従業員からは驚きの声が次々に上がったが、ビラ配りを黙認した専務は落ち着き払って発言した。
 「皆さん、よく考えて投票するように」=つづく

毎日新聞 2007年8月14日 東京朝刊

4289とはずがたり:2007/08/21(火) 21:34:42

>自民党の青木幹雄参院議員会長のおひざ元の旧湖陵町。05年3月に出雲市と合併し、町議14人中12人を占めた自民党系は全員引退した。しかも、元議長(75)を含む9人は05年の「郵政民営化騒動」をきっかけに自民党を離党しており、元町議で党員は3人になってしまった。
なんと。。地味にこれが効いてきたか?

自民転落:島根から見えたもの/2 大合併、そがれた集票力
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070815ddm002010060000c.html
 ◇市町村議激減、「王国」直撃

 中国山地の山並みが続く島根県東部・雲南市は04年11月に旧掛合(かけや)町など周辺6町村が合併して誕生した。掛合町は落選した自民党の景山俊太郎氏(63)と竹下登元首相の出身地。「竹下王国」の中心的な地域だ。

 ところが、同市で景山氏は1万5029票の獲得にとどまり、当選した国民新党の亀井亜紀子氏(42)に937票差まで迫られた。「地盤中の地盤」で何が起きたのか−−。背景を探ると、旧掛合町に隣接する旧吉田村で起きていた変化に行き当たった。

 合併前の吉田村には12人の村議がいた。いずれも景山派。国政選挙のたび、村内の有権者約2000人をくまなく回り、自民党票を固めた。勝って当たり前の選挙が続いた。むしろ、投票率全国1位をやはり高投票率の常連の富山県利賀村(現南砺市)と張り合うのが楽しみでもあった。それが合併に伴って10人が引退。雲南市議になったのは残る2人と、合併まで村長だった堀江真氏(57)の3人だけだ。

 堀江氏は今回、土地改良事業の縁から、自民党の比例代表候補、段本幸男氏(落選)の応援に精を出した。堀江氏にしてみれば、景山氏の選挙は「目の前に置いてあるもんをパッと取るぐらいの話」だったからだ。ただ、堀江氏は旧村内を歩き、元村議が活発に動いている様子がないのが気にかかった。

 自民党吉田支部には16の集落ごとに世話役がいる。従来、この世話役とともに村議が選挙運動の最前線を担った。ところが、引退して役割を失った元村議たちは、支持を「頼む側」から「頼まれる側」に変わってしまっていた。それは「王国」の選挙を支えてきた手足がもがれたことを意味している。

 旧吉田村の国政選挙の投票率は00年衆院選を最後に90%台を割り込んでいる。それでも景山氏が再選を果たした01年参院選は89・79%だったが、今回さらに86・22%にまで低下した。これも元村議たちの姿勢と無関係ではないだろう。

 雲南市の開票は旧6町村一括で行うため、地区ごとの票の出方は分からない仕組みだ。「通信簿(旧町村ごとの得票)が見えんのやから……」と市議の一人は景山陣営の緩みをほのめかした。

 一方、自民党の青木幹雄参院議員会長のおひざ元の旧湖陵町。05年3月に出雲市と合併し、町議14人中12人を占めた自民党系は全員引退した。しかも、元議長(75)を含む9人は05年の「郵政民営化騒動」をきっかけに自民党を離党しており、元町議で党員は3人になってしまった。

 今も集票力に自信を持つ元議長は「議員をやめても100票ぐらいは軽く取れる。そういう力はあるが、頼まれなきゃ動きません。大儀ですから」と語るが、景山陣営から応援要請が来ることはなかった。

 「平成の大合併」で島根県の自治体数は59から21になった。減少率は全国7位。02年に923人だった市町村議も468人までほぼ半減した。これに連動するかのように、97年に4万4528人だった県内の自民党員数は、06年には2万1537人。10年間で半分以下になった。
 「選挙は負けることがあると認識せないかんちゅうことでしょう」
 堀江氏は振り返った。実動部隊を失ったのに「常勝自民」の危機感は薄かった。=つづく

毎日新聞 2007年8月15日 東京朝刊

4290とはずがたり:2007/08/21(火) 21:35:54

悪くなったのは地方の郵便事情だけではないように思う。普通郵便の到着日数が異様に掛かる様になった。

それにしてもどういう意味だ?そんな余裕のある選挙戦ではなかったように思うが。
>「あんまり締め付けると、かえって反発を受けるよ」。元局長は松江市に戻ると、知り合いの自民党支持者に忠告したが、これは余裕の裏返しでもあった。

自民転落:島根から見えたもの/3 「空手形」に不信と不満
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070816ddm002010010000c.html
 ◇「郵政一家」こぞって離反

 島根県出雲市大社町の大社郵便局、同市に隣接する斐川町の斐川、荘原両郵便局が昨年10月、集配業務をしない無集配局になった。郵政民営化への準備作業だ。

 無集配局は土、日に時間外窓口での発送物の受け付けをしない。例えば大社地区の住民の場合、約7キロ離れた市中心部の出雲郵便局まで持ち込まなければならない。民営化を進める自民党に不満が向かうのは、青木幹雄参院議員会長の地元・大社も例外ではなかった。

 海産物加工業の60歳代の夫妻は語る。「平日の郵便は以前は午後2時に届いていたが、今は遅い時には4時になる。すぐに発送する必要のある注文が来た時も困る。今回は自民党に投票するのはやめた」

 さかのぼって昨年5月のある夜。出雲市議4人が市内の小料理屋に、当時参院議員で今回落選した自民党の景山俊太郎氏(63)を招いた。

 「何とか集配局のままにならんでしょうか」との陳情に対し、景山氏は「大社は親分(青木氏)がおられるから自分は手が出らんが、斐川町のうちの1局は何とか努力しましょう」と確約、淡い期待を抱かせた。

 だが、景山氏からの返事は結局なかった。出席した市議の一人は「あれだけの大物が何もできなかったという不信感はある」と打ち明ける。

 さらに1年余前の05年3月20日。雲南市三刀屋町の体育館「アスパル」で、県議会郵政議員懇話会が主催する郵政民営化反対の総決起大会が開かれた。

 「民営化されたら利潤追求が第一となり、地方は切り捨てられる。地元の思いを受け止めてやっていく」。自民党の竹下亘衆院議員(60)が宣言し、景山氏も「何のための民営化なのか。憤りを感じている」と続いた。特定郵便局長OBらでつくる大樹、特定郵便局長会の県組織などの約1500人が参加。反対表明に会場は大いに沸いた。

 ところが、竹下、景山両氏は、その夏の国会で郵政民営化関連法に賛成票を投じる。青木氏も同様だ。その後、民営化反対から賛成に転じた形の3氏に対する不満は、今回の参院選に向け、県内各地に水面下で広がっていくことになる。

 自民党職域支部だった大樹のメンバーはこぞって離党し、郵政民営化反対の国民新党を支持する「大樹全国会議」を組織した。同会議は島根県だけでも約2300人にのぼり、自民党に残る元特定郵便局長はほとんどいない。竹下氏の実兄の竹下登元首相以来培われた自民党の集票システムの一角は確実に壊れた。

 当選した国民新党の亀井亜紀子氏(42)の陣営は、こうしたほころびを的確についた。
 「ちゃんと隠れとってくださいよ。顔が分かってしまうから」
 こう言われ、元特定郵便局長(77)は乗用車の後部座席に身を隠した。参院選が公示される7月12日の直前のことだ。

 元局長は自身の出身地であり、亀井氏の運動員が手薄な雲南市を訪れていた。同市は景山氏の地盤。ある男性が「だれが亀井さんを支持しとるかは分かるけん、案内してやる」と「隠れ支持者」宅への案内役兼運転手を買って出てくれた。

 「あんまり締め付けると、かえって反発を受けるよ」。元局長は松江市に戻ると、知り合いの自民党支持者に忠告したが、これは余裕の裏返しでもあった。=つづく

毎日新聞 2007年8月16日 東京朝刊

4291とはずがたり:2007/08/21(火) 21:36:24

自民転落:島根から見えたもの/4 格差拡大が追い打ち
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070817ddm002010074000c.html

 ◇党員農家も今や「無党派」

 東京・永田町の自民党本部7階で今月7日、夕刻から参院選惨敗を受けた「総括委員会」が開かれた。執行部がブロック別に国会議員から意見を聴取。声が漏れないよう党職員が部屋の扉の前に立って報道陣を排除するものものしさだった。

 「公共事業を減らした後の配慮をしないから、こういう結果になった」

 広島を除く8県がいずれも改選数1の「1人区」で、1勝7敗という結果に終わった中国・四国ブロックの議員からは格差問題に対する取り組みへの不満が続出した。それは3期目を目指した景山俊太郎氏(63)が落選した島根県でも敗因の一つに挙げられる。

 今春の統一地方選。松江市と出雲市にはさまれる斐川町で、格差を背景にした「自民離れ」が顕在化していた。

 斐川町は03年12月、住民投票の結果、旧出雲市など2市5町による合併協議から離脱し、新出雲市に加わらなかった。ところが、4月22日の町長選では、単独町制堅持を主張した自民推薦の現職が、合併容認派の勝部勝明氏(67)に敗れた。同8日の県議選簸川郡(斐川町1町)選挙区(定数1)でも無所属新人が自民現職に勝利。財政悪化の中、せめて出雲市との格差は広がらないように−−という民意だった。

 「自民党が横暴しよるから、国民新党と民主党にやってもらうかと。最近は農家も無党派みたいになっとります」
 同町の農業、岡重治さん(69)は語る。自民党員で小泉純一郎前首相の大ファン。だが、町長選で勝部氏に投票したのに続き、参院選では高校の同級生の勧めもあり、当選した国民新党の亀井亜紀子氏(42)を選んだ。

 3ヘクタールの水田と20アールのタマネギ畑を1人で手がける。年収は350万円。老朽化したコンバインを買い替えたいが、600万円かかるためちゅうちょしている。民主党が掲げた農家への戸別所得補償制度に「まじめに取り組んでいる人に日が当たればいい」と期待を寄せた。

 県西部・益田市の市街地から車で約50分。山間地の旧匹見町は63年の豪雪以来、県内でも特に過疎化が進んだ。平谷正行さん(81)が住む地区では10年間で90人が転出、今では住民は60人に満たない。平谷さんは97年まで経営していた雑貨店をたたみ、わさび栽培などで生計を立てる。

 市は路線バスの停留所まで遠い住民のために、この地域に「過疎バス」を走らせる。だが、それも採算が合わず、今年5月には定期運行から予約制に切り替えられた。

 県内に高齢化率50%以上、19戸以下の「限界的集落」は335、高齢化率70%以上、9戸以下の「危機的集落」は86(06年4月現在)。このままいくと24年には計918まで増加する見通しだ。

 景山氏は7月上旬に隠岐郡の離島4島を2日間かけて回ったほか、県西部の過疎地域にもこまめに足を運んだ。だが、隠岐郡の獲得票は再選された01年から2300票減の7622票だった。

 「国会議員は下のもんが苦しいのを分かっとらん」。平谷さんは「陽(ひ)のあたる島根」を訴えた亀井氏を夫妻で支持した。

 7月19日。「石州瓦」業界2位の「アメックス協販」(江津市)が松江地裁に自己破産を申し立てた。選挙期間中、石見(県西部)を代表する地場産業の崩壊が表面化したことは、逆風の自民党に追い打ちをかけることにもなった。=つづく

毎日新聞 2007年8月17日 東京朝刊

4292とはずがたり:2007/08/21(火) 21:37:24
>>4287-4292

自民転落:島根から見えたもの/5止 「王国」崩壊は突風か
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2007/08/20070820ddm002010080000c.html

 ◇「民主、勝ったわけでない」

 民主党の小沢一郎代表は、参院選の勝敗のカギは1人区(改選数1の選挙区)が握るとみて、連日のように地方を回る「1人区行脚」に精を出した。その疲れからか、投開票日の7月29日は体調不良のため静養にあたり、活動再開は2日後の31日になった。

 同日午前、東京・永田町の党本部で開かれた常任幹事会に顔を見せた。勝利宣言もそこそこに「本当の勝負はこれからだ」と訴えた小沢氏。終了後には躍進の高揚感に浸る党内を戒めるかのように記者団に語った。

 「選挙が終わったら次の日から選挙。それができないようでは、政党ではないし、政治家は務まらない」

 民主党にとって、いかに「自民離れ」の民意をつなぎとめるかが大きな課題だ。まして国民新党の亀井亜紀子氏(42)を推し、自民党の景山俊太郎氏(63)を倒した島根県は、公認候補が勝利した他の1人区とは違う。竹下登元首相、青木幹雄参院議員会長が築いた自民党の「王国」を崩した意味が本当に分かるのはこれからだ。

 昨年10月8日、出雲空港(同県斐川町)のVIPルーム。亀井氏の父、亀井久興・国民新党幹事長(67)と矢倉淳・連合島根会長(53)がひそかに会った。

 その3カ月前、矢倉氏は出雲市選出の成相安信県議(55)=無所属=から「連合は自民党に負けっ放し。久興さんも前の衆院選では竹下亘さんに惨敗。このままではどちらも先がない。手を組んだらどうか」と助言を受け、久興氏に接触した。

 極秘会談は40分間に及んだ。翌春に控える知事選など統一地方選への対応が主なテーマ。矢倉氏が民主党の県議候補への推薦を要請すると、久興氏は「できる限りやりましょう」と約束。今回の共闘の布石になった。

 「有権者が選挙のたびに景山、青木、竹下と書いてきた保守王国。民主党と連合が前面に出ていたら、亀井とは書きにくかっただろう」

 民主党の米山広志出雲市議(59)は、もともと自民党にいた久興氏の長女だからこそ保守層にも浸透しやすかったことを率直に認める。民主党が独自候補を擁立できなかった経緯から、党県連内には「応援に回った民主党が勝ったわけではない」との見方もある。

 ただ、小沢氏には「形はどうであれ、『自民離れ』の象徴として『王国』を崩すという事実が重要」との判断があったようだ。7月28日、「1人区行脚」の締めくくりの場所に出雲市を選び、聴衆に呼びかけた。「本当に日本の政治を変えるため、島根はもっとも注目されている選挙区だ」

 大きなうねりは、民主党や亀井陣営の予想をはるかに超えるものとなって表れた。

 一方、自民党が受けた打撃は強い。竹下、青木両氏を支えてきた県議が「亘さんも次はしんどいんじゃないか」と危機感をあらわにするなど、関心はすでに次期衆院選へと向かう。「済んだことは済んだこと。この流れが続かないように具体的に何をするかだ」。浅野俊雄・県連幹事長(76)は敗北の検証作業を始める方針を明かした。

 むしばまれた「岩盤」は完全に崩壊してしまうのか、それとも一過性の「突風」に直撃されただけなのか−−。参院選から19日で3週間。戦いはすでに次のラウンドに入っている。=おわり

     ◇

 この連載は中田卓二、堀井恵里子、大場伸也(政治部)、酒造唯、小坂剛志(松江支局)が担当しました。

毎日新聞 2007年8月20日 東京朝刊

4293とはずがたり:2007/08/24(金) 15:55:51
31歳外山氏が圧勝 自民批判追い風に 史上最年少に19万票 参院選宮崎選挙区
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/miyazaki/20070730/20070730_001.shtml

 参院選は29日投開票され、宮崎選挙区(改選数1)は、民主、社民などが推薦した無所属新人の外山斎氏(31)が、自民前職の小斉平敏文氏(57)ら5人を大差で破り、初当選した。31歳での当選は同選挙区で史上最年少。自民は前回(2004年)に続き公認候補が敗れ、非改選を含め参議院の議席を失った。連合宮崎と民主、社民などが共闘する「非自民系会議」の枠組みで戦った外山氏は自民批判に加え、31歳の若さをアピールし幅広い支持を集めた。再選を目指した小斉平氏は年金問題の逆風をはね返せず、無所属元職の長峯基氏(66)との保守分裂も響き、引き離された。投票率は56.79%。

 議員経験ゼロで政治手腕が「未知数」ともいえる若い外山氏が保守の牙城を崩し、自民の国会議員を衆院だけの3人に減らしたことで、県政界は大きく変動しそうだ。自民は1月の知事選に続き、業界や団体を動員して集票する組織型選挙が通用せず、根底から問い直されることとなった。

 外山氏は6月になって出馬表明。出遅れ感は否めなかったが、選挙戦では、連合宮崎を中心とした選挙態勢を組み、民主の公認並みの支援で鳩山由紀夫幹事長らが次々とてこ入れして急速に支持を広げた。

 「横暴な政治を止める。宮崎から日本を変える」と利権政治の打破と政治の変革を強調し、無党派層に浸透、自民支持層も一部切り崩した。宮崎など都市部で票を伸ばし、年金記録不備問題での与党への強い批判の「風」もつかんだ。

 小斉平氏は県農民連盟など1800超の団体・企業の推薦を得て組織をフル回転。国会議員を地域選対本部長に据え一枚岩を目指したが、前々回(01年)同様に長峯氏と保守分裂選挙を繰り広げた上に、自民候補としては九州で唯一、公明が推薦を見送り、当選圏まで票を積み重ねることができなかった。

 長峯氏は主地盤の県南を中心に保守や公明の支持層の票を固めたが、ほかの地域や無党派層に浸透できず、涙をのんだ。

 前々回、次点と健闘した無所属新人の東治男氏(62)は障害者福祉の充実を掲げたが、届かなかった。共産新人の馬場洋光氏(38)は、年金や憲法問題を中心に訴えたが、支持を拡大できなかった。共生新新人の井野元裕氏(38)は、出遅れが響き及ばなかった。
     ◇
 ●若さに期待大きく 「宮崎から日本変える」 外山氏  
 「若さへの期待感が大きかった」。外山斎(いつき)氏(31)の当選確実がニュース速報で流れた瞬間、大勢の支持者で膨れ上がった宮崎市別府町にある県労働福祉会館は、歓喜の渦に包まれた。妻の千草さん(26)や民主、社民、連合宮崎の幹部らとともに壇上に立った外山氏。全身に若さをみなぎらせ「宮崎から日本を変える」と力強く抱負を語った。

 外山氏は連日の炎天下の遊説で日焼けした顔で入場し、「1日も早く仕事をしたい。しがらみのある政治を崩し、政治と有権者の距離を埋めていく」とあいさつ。非自民系関係者は、前回に続き自民の参議院議席を奪った喜びに酔いしれた。

 民主公認で一昨年の衆院選宮崎3区に立ち、次期衆院選に向け準備を進めていた。それが一転、参院選立候補の決意を固めたのは5月。公示まで2カ月を切っていた。

 「まだ若すぎる」。昨年やっと参院議員の被選挙権を得たばかり。議員経験はなく知名度も低い。擁立に動いた連合宮崎ですら系列労組で自主投票を決めたところもあった。だが、年金問題での自民批判と、宮崎では保守が分裂する形に。願ってもない強い追い風が吹いた。風に頼るばかりでなく郡部にも小まめに足を運び、街頭演説は1日約10回。終盤には精かんな顔つきに変わった。

 横山節夫・連合宮崎会長は「『政治を変えてほしい』という期待が、若い外山に集まった結果だ」と勝因を分析した。

4294とはずがたり:2007/08/24(金) 15:56:40
>>4293-4294
    ×      ×
 ●分裂選挙響く 小斉平氏「私の責任」
 「落選」の報を受け、宮崎市島之内にある選挙事務所に入った小斉平敏文氏(57)は「年金不信が大きかったが、この結果は私の責任であり、心からおわびしたい」と、支持者ら約50人に向かって、深々と頭を下げた。

 年金批判などに加え、保守分裂、公明推薦の見送りという三重苦での戦いだった。「台風級」。自らそう呼ぶほどの逆風だった。しかも選挙戦序盤に台風4号の影響で2日間、遊説を中止するなどトラブルにも見舞われた。出遅れを取り戻そうと県内を三巡、農林水産業の振興を懸命に訴えたが、実らなかった。

 自民県連は前回参院選に続き公認候補が敗北。1月の出直し知事選でも分裂して推薦候補が惨敗した。県連幹部は「もうどうしようもない。旧態依然の組織だ」と自嘲(じちょう)気味に語った。
    ×      ×
 ●返り咲きかなわず 長峯氏、政界引退へ
 「これからは若い政治家を育てたい」。6年前の参院選に続き、苦杯をなめた無所属元職の長峯基氏(66)。宮崎市阿波岐原町の選挙事務所で集まった支援者を前に敗戦の弁を語り、政治家を引退する考えを表明した。
 捲土重来を期した今回。自民の参院議員時代に厚生委員会に属し、薬剤師の資格も持つことから、有権者の関心が高かった年金記録不備問題解決の「即戦力」と訴えた。

 地元県南を中心に保守票と公明票をまとめ、元公設秘書で民主会派を離脱した松下新平参院議員(40)、都城市長の長男・誠氏(37)の応援も得て票の掘り起こしを図ったが、票は伸びなかった。

 過去最多の6人が立った宮崎選挙区。最年長の長峯氏に風は吹かず、混戦を制することはできなかった。長峯氏は無念の表情を浮かべた。
    ×      ×
 ●宮崎選挙区得票(開票終了) 
当   196,685 外山  斎 無新
◎   146,269 小斉平敏文 自前
     74,700 東  治男 無新
     73,228 長峯  基 無元
     25,602 馬場 洋光 共新
      6,823 井野 元裕 諸新
 ◎印は法定得票獲得者
=2007/07/30付 西日本新聞朝刊=

4295とはずがたり:2007/08/24(金) 15:58:32

公明は前回20%近い比例得票だったようで意外に宮崎では強いね。
今回の敗因を自民の下駄の雪だったからではなく長峯に乗って自民の支援をしなかったからだと総括したりすると救いようがないがどうだろうね。

【解説】参院選 自民、再生の道遠く 支持離れ浮き彫りに
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/miyazaki/20070731/20070731_001.shtml

 【解説】参院選宮崎選挙区で、無所属新人の外山斎(いつき)氏=民主、社民など推薦=が圧勝、保守支持層での「自民離れ」に歯止めがかかっていない状況があらためて浮き彫りになった。分裂選挙を繰り返し、保守支持層から厳しい目が注がれる自民県連。抜本的な改革が迫られるが、その糸口すら見つけられないでいるのが現状だ。

 分裂の背景には上杉光弘・元参院議員と江藤隆美・元衆院議員の根深い対立の構図がある。6年前の参院選で、小斉平敏文氏(自前)と長峯基氏(無元)が公認争いを演じ、その「怨念」が一気に噴出。以降、選挙の度に分裂を繰り返し、今回も保守層を固めきれないまま、外山氏に切り崩された。

 外山氏は31歳の若さをアピールするとともに、1月の出直し知事選で「脱しがらみ」を掲げた東国原英夫知事同様に政治変革の必要性を訴え、有権者の心に響いた。

 都市部を中心に票を伸ばしたばかりでなく、自民が厚い地盤を築く郡部でも小斉平氏を上回った。「保守支持者が自民におきゅうを据えた結果」と自民県連幹部。全国的な年金批判に、宮崎では分裂といった敵失も加わり、外山氏の地滑り的な勝利につながったとの見方だ。

 こうした中、注目されるのが、次期衆院選。参院で安倍内閣は過半数割れに追い込まれた。政局が流動化し、参院第一党に躍進した民主の攻勢によっては早期解散もあり得る状況だ。既にこれをにらんだ動きが始まっている。特に衆院宮崎1区は、自民現職の中山成彬氏のほか、上杉氏、1月の知事選で敗れた元林野庁長官の川村秀三郎氏、松下新平参院議員など複数の名前が取りざたされている。

 知事選に続き、参院選でも組織の足腰の弱さと支持離れが露呈した自民だが、再び分裂の芽が見え隠れし、保守の流動化が1段と進みそうだ。
 (宮崎総局・郷達也)
    ×      ×
●民主7ポイント増 自民に迫る 比例代表得票率分析 公明、社民は減少

 今回の参院選比例代表で県内の政党別得票状況をみると、民主が得票率30.9%(個人名得票も所属政党に加算、以下同)で、2004年の前回(23.9%)を7ポイント上回る躍進をみせ、自民(34.3%)に3.4ポイント差まで迫った。自民はトップを守ったものの、前回(36.8%)に比べ2.5ポイント減。公認候補が敗れた選挙区同様、年金問題や保守分裂が響いた。

 公明は15.0%と、自民、民主に次ぐ得票率だったが、18.1%を獲得した前回に比べると、3.1ポイント減少した。政権与党として、自民同様に年金問題などで批判を浴びたとみられる。

 共産は4.7%で、前回(4.4%)から微増した。選挙区で民主とともに初当選した外山斎(いつき)氏を推薦した社民だが、9.9%と前回に比べて4.4ポイントダウンした。今回は県出身の福島瑞穂党首の改選期でなかったことが影響して、県内での集票力が鈍ったようだ。

 同じく外山氏を推した国民新党は1.5%だった。選挙区で公認候補を立てた共生新党は0.4%だった。

 候補の個人名でも投票できるようになって今回で3回目となるが、個人名の記載は投票総数(約51万5000票)の41.3%だった。得票が多かったのは(1)木庭健太郎氏(公明前職)(2)中山恭子氏(自民新人)(3)又市征治氏(社民前職)(4)山田俊男氏(自民新人)−だった。

 ただ、今回も政党名での記載が半数を上回り、中でも共産(90.6%)、民主(81.3%)、社民(63.0%)が目立った。逆に個人名での得票が上回ったのは公明(75.4%)と自民(52.2%)だった。

=2007/07/31付 西日本新聞朝刊=

4296とはずがたり:2007/09/04(火) 16:31:23
くそ〜,折角落としたのになぁ・・。

自民・小林議員辞職へ
公明・松氏が繰り上げへ
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2007090400090&genre=A1&area=Z10&mp=

 7月の参院選神奈川選挙区で当選した自民党の小林温議員(43)は4日、陣営の出納責任者らが横浜地検に公職選挙法違反(買収)の罪で起訴されたのを受けて議員辞職する意向を固めた。同日夕、記者会見して正式表明する。

 小林議員の辞職に伴い同選挙区次点の公明党の松あきら氏(59)が繰り上げ当選する。

 「政治とカネ」が一因となった参院選の惨敗を受け、与党内では連座制適用を念頭に辞職はやむを得ないとの見方が広がっていた。
 小林議員は、前公設第2秘書で出納責任者の鈴木美香(33)と、自民党神奈川県連職員山口聡(34)の両被告が横浜地検に起訴された先月29日には「今後の裁判を通して、事実関係を正確に把握した上で対応を考えたい」とのコメントを発表し辞職の意向がないことを明らかにしていた。(共同通信)

4297名無しさん:2007/09/04(火) 21:58:28
時点が共産だったらと思うと

新潟でも同じようなことがありましたね。

4298とはずがたり:2007/09/06(木) 12:06:53
七ケ宿、川崎、南三陸あたりが強固な自民地盤か。
>平成の大合併前の前回04年参院選では、民主が自民を上回ったのは69市町村中、仙台市を含む9市町のみだった。
>だが、今回、宮城選挙区は七ケ宿、川崎、南三陸の3町を除く33市町村で民主が自民を上回る結果に。仙台市内の得票差は前回選の2倍以上の9万2305票に拡大。
>一次産業が盛んな石巻市、登米市、大崎市では1万票以上の差がついた。
>比例の「自民勝利」自治体はさらに少なく、七ケ宿、南三陸両町のみだった。

07参院選:振り返って 農村部でも民主が圧倒 自民、揺らぐ基盤にショック /宮城
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyagi/news/20070731ddlk04010249000c.html

 29日投開票された参院選は県内でも民主党が躍進する結果となった。宮城選挙区(改選数2)では36市町村中33市町村で民主の岡崎トミ子氏(63)が自民の愛知治郎氏(38)の得票を上回り、約19万票の大差を付けて圧勝した。自民の支持基盤とされてきた農村部でも民主が軒並み自民を圧倒。一夜明け、旧来の支持基盤が揺らぐ結果に自民県連にショックが広がった。
 29日午後8時過ぎ、愛知氏の選挙事務所では、万歳の声が響く傍ら、駆けつけた党所属の国会議員らからは、こわ張った表情も見られた。
 郡部でも想像を上回る民主の躍進が伝えられていた。水産都市の気仙沼、米どころの登米市などを抱える衆院宮城6区選出の小野寺五典衆院議員は、「農業だけでなく一次産業全体の生活が苦しく不満がたまっていることを実感した。逆風は年金問題だけによるものではなく、本当に生活を何とかしなくてはいけない」と話し、唇をかんだ。
 平成の大合併前の前回04年参院選では、民主が自民を上回ったのは69市町村中、仙台市を含む9市町のみだった。だが、今回、宮城選挙区は七ケ宿、川崎、南三陸の3町を除く33市町村で民主が自民を上回る結果に。仙台市内の得票差は前回選の2倍以上の9万2305票に拡大。一次産業が盛んな石巻市、登米市、大崎市では1万票以上の差がついた。比例の「自民勝利」自治体はさらに少なく、七ケ宿、南三陸両町のみだった。
 民主の岡崎氏は、党本部の指示を受け重点的に農村部を遊説。17日間の選挙期間のうち9日間は仙台市以外の郡部に選挙カーを走らせ、「自民党は小規模農家を切り捨てようとしている。私たちは個別所得保障を実現し農業を再生させる」と訴えていた。
 自民県連は30日、五役会議を開いて自民支持層を呼び戻すため地方議員らが中心になって地方での活動強化を確認。中村功県連幹事長は「予想以上に郡部で民主に票が流れた。懇切丁寧に説明し、地道にやり直すしかない」と話した。【山寺香】
毎日新聞 2007年7月31日

4299とはずがたり:2007/09/06(木) 12:09:15
松浦氏は選挙戦中も民主っぽい政策を訴えての当選だったんですなぁ

政党色、際立つ濃淡 参院選秋田選挙区
http://www.kahoku.co.jp/news/2007/07/20070721t41021.htm

 参院選秋田選挙区(改選数1)で、3陣営の選挙戦略の違いが際立っている。有権者が巻き起こす風を意識した舌戦は、次第に政党と候補者との距離感を浮かび上がらせる。2004年の前回選と同様、民主、社民が推薦する無所属候補が自民現職を破るのか、自民現職が3年前の雪辱を果たすのか。注目度の高い1人区の対決を追った。
 ◇秋田選挙区立候補者(1−3)
金田 勝年57前外務副大臣自現(2)(公推)
松浦 大悟37元民放アナ 無新(民・社推)
鈴木  知30党県役員  共新
 「遊説先で、『なぜ無所属で立候補しなかったのか』とよく言われる。自民党の公認候補でなければ、大量得票で当選するだろうにって」
 15日夜、秋田市の幼稚園で開かれた自民現職の金田勝年氏=公明推薦=の個人演説会。集まった約100人の聴衆を1時間以上も待たせ、ようやく現れた金田氏は開口一番、こう愚痴をこぼした。一瞬、会場には重苦しい空気が漂う。金田氏はそれを振り払うように、「しかし」と二の句を継いだ。
 「自民か民主か、政党を選ぶ選挙ではない。立候補した3人の中で誰が秋田の役に立つかを決める選挙で、即戦力なら自信がある」
 楽勝とみられた当初の予想に反し、年金記録不備問題や閣僚の相次ぐ失言などで、思わぬ逆風にさらされ危機感を募らせる。党と一線を画し、個人の力量を売り込むしかないと判断したようだ。
 2期12年、外務副大臣も務めた実績を強調する金田氏は、公認候補でありながら党批判も展開。応援弁士の党広報本部長・二田孝治衆院議員(比例東北)も「金田さんは悪くない。悪いのは自民党だ」と擁護した。
 金田氏とは正反対に、無所属新人の松浦大悟氏=民主、社民推薦=は政党色を打ち消そうとはしない。秋田市寺内の集会場で、18日に開いた個人演説会ではむしろ、「小規模農家を救う戸別所得補償制度を実現したい」などと、民主党の柱の政策を積極的に訴えた。
 会場には社民党の日森文尋副幹事長も顔を出し、松浦氏と二人三脚で回る民主党県連代表の寺田学衆院議員(秋田1区)を「(大学の)優秀な後輩です」と関係を説明。両党と議員間の蜜月ぶりをアピールしてみせた。
 憲法改正に対する両党間のスタンスの違いや、松浦氏が訴える政策の民主偏重はお構いなし。通常国会の閉会を挟み、低下する安倍政権の支持率と反比例するように、民主、社民の党幹部らは続々と秋田入りした。
 3年前に当選し、今回は選対本部長を務める鈴木陽悦参院議員は「有権者は、年金問題や不明朗な政治資金に怒っている。野党共闘の輪は広がっている」と強調する。
 若さを売りに政策論争を挑む共産新人の鈴木知氏は15日、従来の街宣スタイルを変え、青年後援会のメンバーのみで県内を巡行した。メンバーは自身や同世代が抱える非正規雇用、重い税負担の実態を通して、党が「ストップ貧困」を掲げる理由を説明して回った。
 「若者たちの場慣れしていない感じが新鮮。流ちょうな演説は、選挙用に作られた言葉のような気がして重みがない」。街頭で演説を聞いた女性(57)は、こう語った。
2007年07月20日金曜日
(河北新報)

4300とはずがたり:2007/09/06(木) 13:44:48
自民県連:参院選大敗を総括 「個票収集に弱さ」/山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070823ddlk19010093000c.html
 自民党県連は22日、山梨選挙区で大敗した7月の参院選の総括を発表した。「個票(後援会入会カード)収集が目標に大きく及ばなかった」ことを敗因の一つに挙げ、選挙運動の貢献度を県連人事に反映させる内規作りを提言した。今後の焦点は県連の新体制と衆院選に向けた選挙区の“公認レース”に移るが、県連は23日、党本部で国会議員会議を開き、次期会長人事などを話し合う。
 臼井成夫幹事長(県議)ら3役は既に中島真人会長に辞任の意向を伝えており、中島会長とともに新執行部決定後に辞任する。次期会長を巡っては「国会議員が望ましい」(県議)との声が多く、保坂武衆院議員の名前が挙がっている。
 3役は総括発表の記者会見で、敗因を「有権者に公約の理解や徹底が図れなかった」などとする安倍内閣・党本部側と、「議員の後援会組織が十分に機能しなかった」などとした県連側にあえて分け、年金問題など、参院選を通じて強まっていた全国的な逆風のあおりを受けたことをにじませた。一方で、05年の衆院選や今年1月の知事選で生じた県連の分裂状態が、選挙に影響したかどうかについては明確に触れられなかった。【吉見裕都】
毎日新聞 2007年8月23日

自民県連3役辞任表明参院選総括郵政選挙のしこり影響
ttp://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news001.htm

 自民党県連は22日、公認候補が大敗した7月の参院選の総括を発表した。年金の記録漏れ問題や閣僚の失言などによる逆風の影響を挙げた一方で、2005年郵政選挙のしこりなど県連の選挙対応に不備があったことも明記した。臼井成夫幹事長ら県連三役は同日、辞任する意向も表明。すでに辞任を示唆している中島真人会長とともに、総辞職する方針を明らかにした。会長人事は23日、党本部で開かれる最高委員会議で話し合われる。
 県庁で開かれた記者会見には、臼井幹事長のほか、森屋宏政調会長、皆川巌総務会長の県連三役が出席した。総括では、安倍政権と党本部の責任を挙げたうえで、「逆風は吹いたが大差で負けたのはそれだけではない」(臼井氏)として、県連側の敗因も分析。〈1〉県連が分裂した知事選と県議選のしこりが残る中、候補の支援体制が5月中旬まで整わなかった〈2〉市町村合併で自民系首長・議員が減少し、保守基盤が崩れてきている〈3〉郵政選挙の影響で各支部や支援団体が弱体化している――などを挙げた。また、連日行われた党本部主導の応援演説について、「動員確保にエネルギーを費やし、街頭演説や戸別訪問などがおろそかになった」との指摘もあった。
 総括は当初の案では、衆院議員が2人ずつ活動する山梨2、3区で国会議員同士の連携がとれなかった事や、郵政選挙で自民が大勝したことによる「振り子現象」を大敗の要因に挙げるなど、郵政選挙の影響を多く盛り込んでいた。しかし、今月12日の会合で2、3区の国会議員から猛反発を受けたため、記載を必要最低限にとどめた経緯がある。記者会見でも皆川総務会長が「具体的に言うのは色々と難しい」と述べるなど、郵政選挙の影響が根強いことをうかがわせた。
 23日には焦点の会長人事が話し合われる。臼井幹事長は早期の新体制スタートを強調するが、どこまで進展するかは不透明だ。
(2007年8月23日 読売新聞)

4301とはずがたり:2007/09/11(火) 09:38:05
津田健児がまだ出馬する動きも見せたか。
>副議長選問題に加え、04年の参院選で出馬した前県議(36)を候補に選ばなかったことに対しても、一部支部は「人材は使い捨てか。執行部は選挙が分かっていない」と不信感を募らせる。

(3)三重 自民、一枚岩は遠く
県会で内紛 公募候補に反発
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/josou07/joso060704.htm

 「このままでは参院選は戦えない」。先月17日、津市で開かれた自民党三重県連の緊急役員会で、役員の一人がぼやいた。

 議題は、5月の県議会副議長選で自民党の一部県議でつくる会派「未来塾」の5人が造反し、民主系会派の候補に投票した問題だった。

 「県議選での公認推薦を見送るべきだ」「党員資格停止だ」「軽い処分なら、おれは離党する」。出席した20人のほとんどが厳しい処分を求めた。

 役員会は2時間近くに及んだが、県連執行部は最後に、文書注意などの軽い処分にとどめる方針を示した。「重い処分にすれば、参院選などに影響が出かねない」。県連幹事長の西場信行(55)は先月23日の県連党紀委員会で、苦渋の表情を見せた。

 一連の動きに対し、「何のために意見を聞いたんだ」とあきれる役員の一方で、未来塾の中島年規(40)は「議会の問題を県連に持ち込むなんて、情けない話だ」と批判した。

■  □  ■

 参院選三重選挙区(改選数1)で、自民党は2000年の補選を含め、過去3回、連敗中だ。全国で27ある1人区で自民が連敗しているのは、民主党代表小沢一郎(64)のおひざ元・岩手と、同党元代表岡田克也(52)の地元・三重だけだ。議席奪還を目指す自民党県連は今回、全国の県連では初めて参院選候補の公募を実施、45人の中から、桑名市生まれで米ハーバード大大学院生だった小野崎耕平(36)を選んだ。

参院選への出馬が決まり、あいさつをする自民党新人の小野崎耕平氏(右)

 党参院幹事長の片山虎之助(70)は5月28日、津市で開かれた党県地方議会議員連絡協議会で、「小野崎君は若くて考え方に柔軟性があり、大きく伸びる可能性もある。ぜひ勝たせよう」と連敗阻止に向け、発破をかけた。

 しかし、先月29日、あいさつ回りで訪れた小野崎に、県医師会長の中島寛(67)は心配顔でささやいた。「県連が大変なようですが、今回は大丈夫ですか」。副議長選問題に加え、04年の参院選で出馬した前県議(36)を候補に選ばなかったことに対しても、一部支部は「人材は使い捨てか。執行部は選挙が分かっていない」と不信感を募らせる。一枚岩にはほど遠い状況だ。

■  □  ■

 三重選挙区には小野崎のほか、民主党が現職で県連代表の高橋千秋(49)、共産党は県委員会書記長で新人の中野武史(32)を擁立する。

 民主党県連は先月、岡田を本部長とする参院選の選挙対策本部を発足させ、これまで同様、連合三重、県議会民主党系会派と協力した選挙態勢の構築を始めた。岡田は高橋について、「絶対の自信を持っている。良さがしっかり伝わるよう万全の準備を進めたい」と議席死守に向けた決意を示した。

 しかし、民主党公認や民主系無所属の候補が制したとはいえ、過去3回のうち2回は激しい接戦だった。岡田も党代表だった昨秋の衆院選で小泉自民に大敗し、辞任に追い込まれている。自民の足並みはそろわないものの、民主党県連幹部は、相手新人の秘めた可能性に警戒を強めている。(敬称略)
(2006年7月4日 読売新聞)

4302とはずがたり:2007/09/14(金) 16:05:39
政治はしないと約束して妻に内緒に銀行に辞表を提出した山下氏だそうだが,嘉田に頭下げて迄闘った参院選は情けない落選。ざまーみよ。
同様に揶揄してた上野は見事衆院に当選したしあんま悪口いわん方が良いかも知れぬが。。山下の再挑戦は3年後か?

【参院選2007 滋賀ニュース】
立候補者の横顔
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/shiga/CK2007071402032451.html
2007年7月14日

 梅雨空の湖国を選挙カーが走り回る。12日に公示された参院選。滋賀選挙区(改選数一)に立った3人は、年金や格差、憲法改正問題を中心に声を張り上げる。街頭や演壇では厳しい表情が目立ちがちだが、たすきを外せば、父であり、夫であり、趣味を楽しむ一面もある。そんな候補者たちの横顔に迫った。 (参院選取材班)
 各候補のプロフィールは、(1)趣味(2)子どもの頃の夢(3)携帯電話の着信音(4)座右の銘(5)自分のセールスポイント

◆変革を求め政界で勝負…徳永 久志候補(44) 民新

 「選挙に勝てそうだから出る、負けそうだから出ない。これでは政治は変えられない」。県議二期を務め、国政の舞台に初挑戦する。

 中学生の時、ロッキード事件で田中角栄元首相が逮捕された。「ペンの力で世の中を正すことができれば」。新聞記者にあこがれた。

 大学生の時、元首相は一審で実刑判決を受けながらも総選挙に出馬。「変えなければいけない世界で、勝負しないと」。政治家を志す原点となり、同じ選挙区から出馬した野坂昭如氏の事務所に応援に駆け付けた。

 松下政経塾出身というスマートなイメージとは裏腹に、県議選では補選を含め三度、落選。会社員の家庭に生まれ、一から地盤を築いていった。

 大のプロレスファン。アントニオ猪木さんにあこがれ、新日本プロレスの入門テストを受験。中学卒業時に体重が八十キロに届かず、プロレスラーになる夢は断念した。

 妻と八歳、二歳の娘と暮らす。長女が作ったおにぎりが活力源。「ゆっくり遊んであげられないのが心苦しくて…」。優しい父親の顔がのぞく。 (松瀬晴行)

 【プロフィール】 (1)読書 愛読書は文芸春秋、総合情報誌「選択」(2)プロレスラー、プロ野球選手(3)威風堂々(4)先駆開拓(5)文章を書くことが苦にならないこと。

◆家族が議員活動支える…山下 英利候補(54) 自現

 銀行の支店長を務めていた時、バブルが崩壊し、中小企業が目の前で倒産していった。大企業も次々とリストラし、従業員が泣いていた。「政治家になって、この不況を立て直したい」。日増しに思いが強まった。

 父は官房副長官、防衛庁長官などを歴任した元衆院議員の故山下元利氏。政治家の苦労も知っている。自分は東京へ、妻は地元に…。夫婦の時間はほとんどなくなってしまう。

 「政治はしない」。結婚するときに妻美枝子さん(53)と交わした約束が頭をよぎった。だが、二〇〇〇年に家族に内証で銀行に辞表を提出。参院補選で初当選した。「その家族が今、議員活動を支えてくれている」

 美枝子さんとは大学三年の時に、スキーに向かうバスの中で知り合って以来のつきあい。家庭では一男一女の優しい父親だ。

 銀行時代は米国とスイスで家族と一緒に計十一年半の海外生活も経験。息抜きの方法を尋ねると、「趣味で集めた歴代ゴジラのフィギュアを眺めること」と少年のように笑った。 (中村禎一郎)

 【プロフィール】 (1)フィギュア収集、スキー(2)警察官、電車の運転士(3)映画「大脱走」(4)和を以て尊しと為す(5)海外生活が長く、バランス感覚があること

(共産候補は省略)

4303やおよろず:2007/09/14(金) 17:16:40
07参院選 宮城選挙区 まとめ  >>4298>>4304

宮城1区

青葉 愛知 40 32.94%  岡崎 64 53.11%
太白 愛知 30 30.17%  岡崎 50 51.34%

合計 愛知 69 31.70%  岡崎115 52.32%

宮城2区

宮城 愛知 26 34.67%  岡崎 40 53.21%
若林 愛知 18 34.13%  岡崎 28 51.99%
泉区 愛知 29 31.09%  岡崎 53 56.26%

合計 愛知 73 33.02%  岡崎121 54.21%

宮城3区

白石 愛知  7 36.98%  岡崎  9 51.32%
名取 愛知 10 33.49%  岡崎 17 54.65%
角田 愛知  6 37.84%  岡崎  8 51.29%
岩沼 愛知  6 33.46%  岡崎 11 56.12%
刈田 愛知  3 39.14%  岡崎  4 49.67%
柴田 愛知 16 38.84%  岡崎 21 50.88%
伊具 愛知  4 40.83%  岡崎  4 49.38%
亘理 愛知  9 39.14%  岡崎 12 51.02%

合計 愛知 61 37.07%  岡崎 86 52.17%

宮城4区(6区の鳴子・岩出山地区を含む)

大崎 愛知 20 32.92%  岡崎 32 52.64%
塩竈 愛知 10 37.24%  岡崎 12 46.04%
多賀 愛知 11 38.94%  岡崎 13 46.70%
宮城 愛知 11 36.80%  岡崎 16 51.28%
黒川 愛知 13 37.04%  岡崎 19 52.43%
加美 愛知  6 39.84%  岡崎  8 51.28%

合計 愛知 72 36.26%  岡崎100 50.55%

宮城5区

石巻 愛知 25 35.76%  岡崎 39 55.46%
東松 愛知  8 39.72%  岡崎 10 51.36%
遠田 愛知  7 34.35%  岡崎 11 52.33%
牡鹿 愛知  2 43.17%  岡崎  2 45.98%

合計 愛知 42 36.51%  岡崎 63 53.75%

宮城6区

気仙 愛知 10 34.26%  岡崎 15 50.48%
登米 愛知 13 32.27%  岡崎 23 58.01%
栗原 愛知 13 32.54%  岡崎 22 55.16%
本吉 愛知  5 42.04%  岡崎  6 47.27%

合計 愛知 41 33.86%  岡崎 66 54.14%


比例得票 宮城

1区 自民 51 公明 23 民主 97 日本 8 社民11 国民 3 共産15
2区 自民 51 公明 32 民主 97 日本 7 社民13 国民 3 共産16
3区 自民 47 公明 20 民主 66 日本 3 社民 9 国民 2 共産 9
4区 自民 54 公明 25 民主 78 日本 4 社民10 国民 3 共産16 
5区 自民 35 公明 13 民主 48 日本 2 社民 5 国民 2 共産 6
6区 自民 36 公明 11 民主 49 日本 2 社民10 国民 2 共産 6

合計 自民275 公明124 民主436 日本25 社民58 国民16 共産68

4304やおよろず:2007/09/14(金) 17:17:15
>>4298>>4303

宮城・指標

愛知/自公比例=131  
愛知/自民比例= 90
岡崎/民主比例=126
岡崎/民日比例=119
岡崎/民日国比=108

愛知票/岡崎票= 65 

自比例/公比例=228 
自比例/民比例= 63 
自公比/民主比= 92
自公比/民日比= 87 
自公比/民日社= 77
自公/民日国社= 75

宮城1区
愛知/自公比例=135  
愛知/自民比例= 93
岡崎/民主比例=119
岡崎/民日比例=110
岡崎/民日国比=106
愛知票/岡崎票= 60 
自比例/公比例=222 
自比例/民比例= 53 
自公比/民主比= 80
自公比/民日比= 70 
自公比/民日社= 64
自公/民日国社= 62

宮城2区
愛知/自公比例=143  
愛知/自民比例= 88
岡崎/民主比例=125
岡崎/民日比例=116
岡崎/民日国比=113
愛知票/岡崎票= 60 
自比例/公比例=159 
自比例/民比例= 63 
自公比/民主比= 86
自公比/民日比= 80 
自公比/民日社= 71
自公/民日国社= 69

宮城3区
愛知/自公比例=130  
愛知/自民比例= 73
岡崎/民主比例=130
岡崎/民日比例=125
岡崎/民日国比=121
愛知票/岡崎票= 71 
自比例/公比例=235 
自比例/民比例= 71 
自公比/民主比=102  
自公比/民日比= 97 
自公比/民日社= 86
自公/民日国社= 84

宮城4区(旧玉造含む)
愛知/自公比例=133  
愛知/自民比例= 91
岡崎/民主比例=128
岡崎/民日比例=122
岡崎/民日国比=118
愛知票/岡崎票= 72 
自比例/公比例=216 
自比例/民比例= 69 
自公比/民主比=101 
自公比/民日比= 96 
自公比/民日社= 86
自公/民日国社= 83 

宮城5区
愛知/自公比例=120  
愛知/自民比例= 88
岡崎/民主比例=131
岡崎/民日比例=126
岡崎/民日国比=121
愛知票/岡崎票= 67 
自比例/公比例=269 
自比例/民比例= 73 
自公比/民主比=100 
自公比/民日比= 98 
自公比/民日社= 87
自公/民日国社= 84

宮城6区(旧玉造除く)
愛知/自公比例=114  
愛知/自民比例= 87
岡崎/民主比例=135
岡崎/民日比例=129
岡崎/民日国比=125
愛知票/岡崎票= 62 
自比例/公比例=327 
自比例/民比例= 73 
自公比/民主比= 96 
自公比/民日比= 92 
自公比/民日社= 77
自公/民日国社= 75

4305小説吉田学校読者:2007/09/16(日) 08:28:40
ここらへんが小沢戦略の基になっているところか。逆に言えば、アキレス腱でもある。

06年政治資金:民主100億円超繰り越し 参院選に向け
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070915k0000m010148000c.html

 7月の参院選で大勝した民主党は、政治資金面でも前年から周到に準備をしていたことが15日付で公表された06年の政治資金収支報告書(総務省所管分)で分かった。報告書によると、民主党は翌年(07年)への繰越金が100億円を超え、約67億円の自民党を圧倒していた。大部分は選挙活動費に充てられたとみられ、「普段は節約してすべてを選挙に、これが小沢イズムだ」(民主党・藤井裕久最高顧問)という小沢一郎代表の戦略が政治資金からも裏付けられた格好だ。【葛西大博】
 「広報も選挙も表裏一体だ。選挙に向けてすべて集中してくれ」。小沢氏は昨年9月に党代表に再選された直後、千葉景子広報委員長(当時)にこんな指示を出した。これを受けて同党は、昨年末から4月の統一地方選、7月の参院選にかけて4種類のテレビCMを制作、千葉氏は「金額は言えないが、一番金遣いが荒い広報委員長と言われた」と過去最高の広告宣伝費をつぎこんだことを明かした。
 06年の収支報告書によると、同年の民主党の収入は125億192万円(前年比15億7263万円減)、支出は73億5889万円(同93億7063万円減)で、衆院選があった05年に比べ支出は大きく減った。しかし、収入と前年の繰越金から支出を引いた「翌年繰越金」は103億4377万円に達している。
 これは民主党が06年に受けた政党交付金104億7857万円にほぼ匹敵する額。同党の山岡賢次前財務委員長は「外国への視察などを中止して、参院選に向けて極力節約した」と選挙向けに緊縮財政を断行したことを明らかにした。
 一方、自民党は収入が261億6081万円、支出が202億2924万円で、翌年繰越金は66億9076万円。収入規模で民主党を大きく上回るものの、繰越金では民主党に水をあけられている。
 早稲田大の田中愛治教授(政治学)は「米国の研究では選挙キャンペーンにつぎ込んだ費用と得票率は比例するという報告がある。自民と民主の繰越金の違いが参院選の結果に反映したと見てもいいだろう」と分析する。

4306とはずがたり:2007/10/08(月) 19:15:33
無党派層、厚い支持-比例、中南和で自公辛勝【07参院選】  (2007.8.1 奈良新聞)
http://www.nara-np.co.jp/n_all/070801/all070801b.shtml

   民主党が全国的に大勝利を収めた参院選。県選挙区でも民主の前衆院議員、中村哲治氏(36)が過去最高の大量得票で、自民党新人の松井正剛氏(54)と共産党新人の中村篤子氏(49)を破り初当選、国政に返り咲いた。選挙期間中、中村哲氏は年金問題を中心に訴え、多くの有権者の人心をつかみ、自民が強いとされた南部の4区でも得票トップとなった。松井氏に10万票以上という大差をつけた今回の選挙戦を衆院選の4区別に分けて分析した。

 参院選県選挙区を衆院選の4区に分けて中村哲氏の得票数をみると、1、2、3区とも、実に全得票数の50%以上の得票率を占めた。さらに「自民など保守が強い」とされる4区においても5割には届かないまでも、46.6%という得票率で、ほかの3区とともに3氏の中ではトップとなった。

 とりわけ4区については、松井氏の地元である桜井市があり、本社の選挙期間中における世論調査でも松井氏の優勢が結果として出ただけに、予想外といってもいい結果だった。桜井市の票の出方も、松井氏の1万6739票に対し中村哲氏は1万973票。約6000票差と、期待されたほど差は開かなかった。これに対し、4区の大票田、橿原市では中村哲氏が2万9917票を獲得。松井氏の得票2万988票に約9000票もの差をつけている…

4307とはずがたり:2007/10/08(月) 19:16:33
’07参院選:選挙区、世耕氏が全市町村1位 比例は民主トップ−−得票数 /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk30010587000c.html

 ◆選挙区

 ◇世耕氏、全市町村で1位

 ◇市部では小差 橋本、岩出は互角−−阪口氏健闘

 参院選和歌山選挙区で当選した自民の世耕弘成氏(44)は、全市町村で他2氏の得票を上回り、幅広く浸透した。しかし、市部では町村部に比べ、民主の阪口直人氏(44)が健闘したところが複数あった。全国的な自民への逆風は、和歌山でも都市部を中心に影響したと言える。

 世耕氏と阪口氏の得票差は、町村部で3万6193票、市部では3万2839票。いずれも世耕氏が上回ったが、市部では阪口氏がその差をやや縮めた。

 得票率で見ると、町村部では世耕氏が約60%、阪口氏が約32%で2倍近い開きがあるが、市部になると世耕氏約50%、阪口氏約40%と接近。有効投票数は市部が町村部の3倍近くあり、都市部での阪口氏の善戦が全体の差を詰める要因になった。

 特に有効投票数全体の3割を占める和歌山市では、世耕氏のリードは約5000票にとどまる。得票率では世耕氏が3ポイント程度しか上回っていない。橋本市や岩出市では、ほぼ互角だった。

 共産の国重秀明氏(46)は、市部と町村部の得票率はほぼ同じ。得票数は04年の前回参院選に立候補した時より、約300票減らした。【青木勝彦】

 ◆比例代表

 ◇民主がトップ、19万819票 自民の得票率は過去最低

 県内の比例代表の投票結果は、30日午前4時ごろ判明した。得票のトップは民主の19万819票(得票率39・07%)で、13万7064票にとどまった自民(同28・07%)は衆参の比例代表で初めて民主に敗れた。選挙区で世耕弘成氏に投票した有権者のうち約半数が比例代表では自民に投票しなかった計算になる。自民の得票率は98年の28・69%を下回り、参院選で過去最低となった。

 05年9月の衆院選比例代表では、自民が20万9594票(同36・51%)を獲得。民主は16万4897票(同28・73%)だった。2年間で自民は7万2530票を失ったが、民主は2万5922票しか増やしていない。他党も得票を減らしていることから、自民に見切りをつけた人は、民主や他の野党に投票するより棄権する傾向が強かったことがうかがえる。

 3位の公明は8万6176票で、05年衆院選より2万票以上減らした。与党に逆風が吹く中、中核的支持層以外の票を取り込めなかった格好だ。4位の共産は4万875票で、得票率では2年前と同水準。5位の社民は1万票を割り込み、05年衆院選から半減させた。

 個人で最も多かったのは、公明の山本香苗氏の6万2095票。2位は民主の大江康弘氏で3万14票。横峯良郎氏(民主)は843票、アルベルト・フジモリ氏(国民新党)は295票。著名人候補で大量得票する人はいなかった。【奥村隆】

毎日新聞 2007年7月31日

4308杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2007/10/12(金) 19:30:54
都知事選・参院選と立て続けに出馬したのが、ついこの間でつたな・・・・・(゜Д゜;)

建築家黒川紀章さん死去 参院選にも立候補 73歳
http://www.asahi.com/obituaries/update/1012/TKY200710120240.html
2007年10月12日17時06分

 東京・六本木の国立新美術館など「共生の思想」に基づく作品で国際的にも知られた、建築家で文化功労者の黒川紀章(くろかわ・きしょう)さんが12日午前8時42分、心不全のため東京都新宿区の病院で死去した。73歳だった。連絡先は東京都港区赤坂1の12の32、アーク森ビル13階。葬儀は親族のみで行う。妻は俳優の若尾文子さん。9日から入院していた。

 晩年は都知事選などの話題でも知られたが、建築家として20代から活躍し、スケールの大きな発想の建築を生み続けた。

 愛知県生まれ。京都大学建築学科を卒業後、東京大学大学院で故・丹下健三氏に学んだ。大学院時代に、時代や用途に応じて建築を増殖させることを唱えた「メタボリズム(新陳代謝)・グループ」を結成した。

 中銀カプセルタワー(東京都中央区)、国立民族学博物館(大阪府吹田市)など作品は数多く、海外でも、オランダのバン・ゴッホ美術館新館(98年)、クアラルンプール新国際空港(98年)などを手がけた。カザフスタンや中国で都市計画にも参画した。98年に芸術院会員、06年に文化功労者。

 今年4月、都知事選に立候補したが、落選。7月の参院選でも、自ら立ち上げた共生新党から夫婦で立候補したが、落選した。

4309やおよろず:2007/10/13(土) 12:46:06
黒川紀章氏が急死…妻・若尾へ最後の言葉「本当に好きだった」
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200710/sha2007101300.html

 世界的建築家で、今年は派手な選挙活動でも話題を呼んだ黒川紀章さんが12日朝、心不全のため都内の病院で死去した。73歳だった。参院選落選からわずか2カ月半後の突然の悲報。選挙期間中から体調を崩していたという。愛妻で女優の若尾文子(73)は「まさか急に亡くなるとは…」と憔悴(しょうすい)した様子。亡くなる2日前、若尾に「本当に好きだった」との言葉を残していた。





 建築界の世界的巨匠が逝った。今年はユニークな選挙戦で注目を集めたが、実は病身をおしての戦いだった。

 黒川さんは今月に入って体調が急変。12日午前8時42分、入院先の東京都新宿区の東京女子医大病院で息を引き取った。妻の若尾ら親族が最期を看取ったとみられる。

 急死の報が伝わった同日夕方ごろから、港区内の自宅マンション前には多数の報道陣が詰めかけ、親類や政界関係者らからの弔花が次々と届けられていた。

 「まさかこんな突然急変するとは思いませんでした。こんなに簡単に亡くなるなんて…。とてもつらかったです」。同日午後8時すぎ、自宅でインターホン越しに取材に応じた若尾は、ため息交じりに消え入るような声で話した。

 亡くなる2日前の10日、若尾が「あまり良い奥さんじゃなかったわね」と話しかけると、病床の黒川さんは「そんなこと、そんなこと…」と言葉を詰まらせた。そして「本当に好きだったんだから」。これが夫婦の最後の会話になったという。若尾は「この言葉だけは忘れません」と漏らした。

 世界的建築家の故丹下健三氏に師事。20代後半から「建築界の寵児」として名をはせた。国内外で数多くの先鋭的な建築物や都市設計を手掛け、国内外の受賞歴は多数。現在では当たり前の言葉「共生」も、黒川さんの造語。50年近く前から生命の共存を唱え、時代の先端を走り続けた。

 若尾とは8年越しの恋を実らせる形で昭和58年12月に入籍。その後も「おしどり夫婦」ぶりは続き、7月の参院選では黒川さんは東京選挙区、若尾も夫が設立した政治団体「共生新党」の比例代表で出馬。夫唱婦随の選挙活動を展開した。

 だが昨年ごろから体調がすぐれず、選挙期間中に報道陣に隠れるように大量の薬を服用する姿も。若尾の出馬は、病魔を抱えた夫への最後の献身だったのか…。

 「政界進出」という設計図だけは未完成のまま終わった。葬儀は近親者のみで行うという。喪主は未定。

4310とは:2007/10/13(土) 22:05:19
いやぁ精力的でお元気そうだったのに吃驚りですねぇ。死ぬ前の芸術家の一大パフォーマンスに我々はお付き合いしたって事なんでしょうかねぇ。建築以外にも記憶を我々に残して去って行きましたな〜。
俺なんかがご冥福をお祈りしなくても十分冥福して逝ったんでしょうなぁ。

4311とはずがたり:2007/10/21(日) 23:54:27

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/1096-1099
う〜ん,ムネオが両天秤掛けるのももっともですなぁ
>「次期衆院選を考えたら、多原にもっと流れてもよかった。民主の協力もそんなものか」と安堵(あんど)の声すら聞かれる。

[2007.08.01]民主と大地
共闘に複雑な感情交錯
「足して2で割れない」
http://www.tokachi.co.jp/kachi/jour/07konsen-yoha/20070801/03.htm

 「力不足で申し訳ございません」
 7月29日午後11時半、帯広市内の鈴木宗男帯広事務所に、神妙な面持ちで頭を下げる石川知裕衆院議員(民主党十勝代表)の姿があった。鈴木後援会が推す多原香里氏(新党大地副代表)の落選が確定的になっていた。

石川氏に感謝
 鈴木衆院議員の十勝帯広総連合後援会の斉藤允雄会長代行、斉藤健司幹事長が対応し、互いの健闘をたたえ合った。斉藤幹事長は、「中川(昭一)さんが強い地盤で、民主の協力をもらい善戦した。石川さんには感謝したい」と語った。

 今参院選で公認の小川勝也氏と共に、新党大地副代表の多原氏を推薦した民主党。道内2議席独占を狙った「民主・大地共闘」の図式は、中川昭一自民党政調会長に対抗する石川氏の戦いには不可欠なものだ。

 結果的に議席独占は失敗したが小川・多原で計10万8000票を獲得。民主党十勝の幹部は「(大地との)信頼関係を追求すれば何とかなる。石川にも(小選挙区で勝つ)芽が出てきた」と語った。多くの関係者が大地との共闘に一定の評価を下す。

 多原氏が得票トップだった池北3町を含め、8町で伊達忠一氏を上回った。石川氏は「評価は鈴木後援会が判断することだが、自分としてはベストを尽くした。行動を見ていただければ、大地側に理解してもらえるのでは」とする。

 半面、両組織内部には複雑な感情がくすぶる。民主は連合の組織票を小川氏に一本化、多原氏への応援は旧5区(道東)の国会議員・道議に限定した。「2議席独占」が現実味を帯びた終盤、道内全域で支援を強化したが、「指示が遅かった」との批判は党内部にも強い。

 表向き対自民で一致した「石川−大地」ラインだが、十勝の大地関係者は「(全道的に)小川が取りすぎだ。連合票が来るのは難しいと思っていたが…。この結果じゃあ、協力をもらったことにはならん」と不満を漏らす。

 「足して2で割れば簡単だが…、連合の運動は選挙区と比例がセット。簡単にはいかない」。民主関係者は協力の限界を語る。十勝毎日新聞社の出口調査でも、民主支持層で多原氏に投票したのは34%。自民党幹部からは「次期衆院選を考えたら、多原にもっと流れてもよかった。民主の協力もそんなものか」と安堵(あんど)の声すら聞かれる。

別々の拠点
 「民主、連合と組むことを面白く思わないバリバリの保守がうちには多い」
 ある大地関係者は共闘関係の危うさを指摘する。今参院選でも鈴木後援会と石川後援会は別々に拠点を構えて多原氏の運動を展開、表面的に交わることはなかった。
 鈴木議員の古参支持者は「民主との連携は知事選と参院選に限ってのこと。今後のことは分からない。大地は結局、鈴木さんの個人商店だから」と冷ややかに語る。
 鈴木信者と石川後援会−。決して融合することはなく、微妙な協力関係が続いている。(参院選取材班)

4312やおよろず:2007/10/22(月) 00:08:56
>道内全域で支援を強化したが、「指示が遅かった」との批判は党内部にも強い。
>十勝の大地関係者は「(全道的に)小川が取りすぎだ。連合票が来るのは難しいと思っていたが…。この結果じゃあ、協力をもらったことにはならん」と不満を漏らす。
>民主支持層で多原氏に投票したのは34%。自民党幹部からは「次期衆院選を考えたら、多原にもっと流れてもよかった。民主の協力もそんなものか」と安堵(あんど)の声すら聞かれる。

中選挙区時代の、それも70年代以前の感覚ですね。
連合や民主党の命令で投票先を決定する有権者がどれほどいると思っているのやら・・・

自民党の支持者が多い70代以上くらいなもんでしょう、利権と無関係に組織に従うのは

4313とはずがたり:2007/10/23(火) 00:34:35
>>3352

民主「共闘」ままならず 参院選鳥取選挙区
http://www.nnn.co.jp/news/070704/20070704005.html

 十二日に公示される参院選で、民主党は「野党共闘」の姿勢で与野党逆転を狙う。鳥取選挙区では民主新人の川上義博氏の推薦、支援要請に対し、社民党県連(佐々木周子代表)は「自主投票」を決め、現時点で民主党がもくろむ共闘態勢は表面上、崩れた。激戦が予想される同選挙区で「社民票」の行方が注目される。また、川上氏の推薦を決めた国民新党はまだ際立った動きを見せていない。

 社民党県連は一日の三役会で、鳥取選挙区は自主投票とし、「比例に全力を挙げる」ことを決定。党県連は六月三十日、比例代表候補で党広島県連代表の金子哲夫氏(元衆院議員)と語る会を若桜町内で開催した。

 集会前に金子氏は、本紙の取材に「民主党公認候補を選挙区で応援しても、比例代表で社民党を応援してもらうことはない。わが党も生き残りを懸けた選挙をやっている」と与野党逆転を名目に簡単には共闘関係を築けない現実を強調した。

 党県連の米井悟副代表は「川上支援は、党にとってマイナスになることがあってもプラスにはならない」と言い切るが、対応は各自の判断に委ねられる。

 過去の選挙で連合鳥取の推薦を受け、「川上を応援している」と話す社民系議員は「川上選対に出入りはしないが、個人的にミニ集会でもやりたい」と割り切る。一般党員や党支持者の動きで「自民、共産には行かない。消極的選択肢で川上に流れるだろう」と指摘する。

 川上陣営関係者は社民党県連の決定に対し、「川上は保守の畑の生まれだから違和感があると思うが、社民票が自民に流れることはない」との見方だ。民主党県連の福間裕隆幹事長は「自公路線に対抗する勢力として、格差社会の是正などの点で支援をお願いすることができる」と社民党関係者への働き掛けを個別に進める考えだ。

 一方、国民新党本部は今年三月に川上氏の推薦を決定。だが、同党県支部(小林正義代表)は党組織としては際立った動きを見せていない。民主党県連は国民新党関係者に協力を要請中というが、県西部の国民新党の党員は「党から具体的な指示は受けてない」と話している。ただ、特定郵便局長OBら一部党員の間では、川上氏支持の動きが広がっている。

4314とはずがたり:2007/10/28(日) 22:58:48

衝撃の余波’07参院選<1>地崩れ 農家の“反乱”防げず−連載
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070801/20070801_001.shtml

 自民37、民主60‐。与党の歴史的敗北に終わった参院選は、保守王国九州にも激震をもたらした。1人区6県の結果は自民の2勝4敗。民主は解散・総選挙へ向けて圧力を強めており、今後の国会は緊迫した展開が予想される。九州の現場で、参院選の余波を追った。
   □   □
 惨敗から一夜明けた30日。佐賀県内の農業団体に足を運ぶ、自民党衆院議員の姿があった。「敗戦の原因は農家の反乱にある」と直感したからだ。

 都市部で民主に敗れる「1区」現象から、地方に多い「1人区」現象へ。自民は全国の1人区で民主に6勝23敗と完敗した。自民が参院選20連勝を誇った佐賀選挙区でも敗北。農家が多い郡部で、民主候補の得票は自民を上回った。地崩れともいえる、初めての事態だった。

 議員は団体幹部に党の農業政策を説明し、今後の支持を求めた。だが、「投票の指示を下ろしても農家はまとまらん」。思った通り、反応は芳しくなかった。
   □   □
 自民党も農家へのアピールを忘れていたわけではない。安倍晋三首相(総裁)は6月16日、佐賀県で田植えのパフォーマンスを披露した。だが、農家が「関税撤廃を求める外国に負けないでほしい」と要望しても、「守るべきところは守る」と応じただけ。「本当に農業を分かっとんさっとかな」。女性の1人は首をかしげた。

 民主党が農家の赤字を補う「戸別所得補償制度」を打ち出しても、自民党は「財源を示しておらず絵に描いたもち」と批判するばかり。具体的な将来ビジョンは伝わらなかった。

 「初めて民主党に入れた。これからは農家を向いている政党でなければ支持できん」。佐賀県小城市で農業に携わる男性(46)の言葉は、「反乱」ぶりを物語る。
   □   □
 熊本県山鹿市の農業地帯。トラクターでタバコの葉を収穫していた農業男性(70)は周囲を見渡して言った。「あそこも、ここも減反で田んぼをつぶした。見なっせ、働いているのはみんな年寄りばかりでしょうが…」

 同市は参院選熊本選挙区で落選した自民党の三浦一水氏の地盤。自殺した松岡利勝前農相の地盤と重なり、衆院補選の舞台にもなった。三浦氏は過去2回の参院選同様、農政連公認。「松岡先生の遺志を継いで農業を守る」と訴え、戦った。

 だが、圧勝が予想された衆院3区でさえ、三浦氏の得票は、民主新人、松野信夫氏を10ポイント上回っただけ。比例票は、国政選挙で初めて全県で民主が自民を上回った。

 同県産山村の元村議(70)は自民支持を訴えて回ったが、多くの農家の反応は「参院選は民主でいい」。元村議自身も、投票所に入るまで「自民か民主かで悩んだ」と打ち明ける。

 農村部に広がる自民への冷めた目線。自民党熊本県連の西岡勝成幹事長が選挙戦で感じたのは、そんな農村部で強固だったはずの「保守層」の総無党派化だった。
 (佐賀総局・久保田敦、熊本総局・山本敦文)
=2007/08/01付 西日本新聞朝刊=

4315とはずがたり:2007/10/28(日) 23:01:50
なかなか宜しいね♪
>小斉平氏の得票は、05年の衆院選で現在の自民現職たちが各区で獲得した票の5割前後と、大幅に目減りした。保守分裂を嫌い、九州で唯一、公明党が推薦を見送った結果、小斉平氏が公明支持層から得た票はわずか27%。全国の1人区で最低レベルだった。

>次の衆院選でも、現職の選挙区に保守系無所属が意欲を示している
誰かねぇ??楽しみである♪

衝撃の余波’07参院選<2>分裂 繰り返す自滅の構図
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070809/20070809_001.shtml

 全選挙区最年少、31歳の無所属新人、外山斎氏に完敗し、がっくりと肩を落とす自民公認の小斉平敏文氏。「この選挙をどう後始末するかだ」。参院選宮崎選挙区で敗北が決まった直後、衆院宮崎2区選対本部長を務めた江藤拓衆院議員は、宮崎市の事務所で唇をかんだ。

 6年前の参院選で、自民公認の小斉平氏は、公認を外された当時の現職、長峯基氏を破った。今回は同じ2人で保守票を争い、共倒れ。江藤氏は、次期衆院選に今回の保守分裂が与える影響を懸念する。

 宮崎県政の保守分裂は、江藤隆美元総務庁長官と上杉光弘元自治相の対立にさかのぼる。3年前の参院選では、上杉氏が保守票を一本化できずに落選。今年1月の出直し知事選でも県連は分裂し、自民推薦候補が東国原英夫知事に敗れた。
 「小斉平氏は上杉系、長峯氏は江藤系」(関係者)。対立構図は今回の参院選でも重なる。
   □   □
 「みんなで協力体制はとれますか」
 参院選中盤の7月19日、宮崎市で応援演説を終えた安倍晋三首相は、党県連の坂元裕一会長に念を押した。坂元会長は「表と裏は違います」と答えるしかなかった。

 「本当に一枚岩になっているのか」「今度負けたら、次(の衆院選)はやらんぞ」
 4日後、宮崎市で開かれた自民党の会合は危機感にあふれていた。自民支持団体幹部は、江藤拓氏と中山成彬氏(衆院宮崎1区)、古川禎久氏(同3区)を厳しく追及。「まるで査問会議だった」と出席者は振り返る。

 自滅を恐れた県連は、徹底した「党営選挙」を強化。集会への動員や支持者回り、陣営への人員派遣など、国会議員や県議にノルマを課し、「負けたら県連解体」と檄(げき)を飛ばした。

 それでも、結果は5万票の大差で敗退。「全然ダメ。一枚岩も上っ面だけだった」。坂元会長は突き放す。
   □   □
 2003年の衆院解散まで衆参合わせて7人いた党所属国会議員は、今や3人。内紛を重ねた揚げ句の衰退に、県農民連盟幹部は「国とのパイプは細るばかり」と脱力感に包まれる。

 小斉平氏の得票は、05年の衆院選で現在の自民現職たちが各区で獲得した票の5割前後と、大幅に目減りした。保守分裂を嫌い、九州で唯一、公明党が推薦を見送った結果、小斉平氏が公明支持層から得た票はわずか27%。全国の1人区で最低レベルだった。

 分裂が敗北を招き、民意との乖離(かいり)を生んだ。それでも、ある県連関係者は言う。

 「次の衆院選でも、現職の選挙区に保守系無所属が意欲を示している。世代が1つ変わらないと怨(おん)念(ねん)は消えない」
 (地域報道センター・山口英宏)
=2007/08/02付 西日本新聞朝刊=

4316とはずがたり:2007/10/28(日) 23:03:39
こんな事があったんですなぁ。。。
>2人の「保守」が掘り起こした票に与党批判の追い風が相まって、「自民より一歩抜け出した」と皆吉氏の陣営内は沸き立った。だが、自民を知り尽くした打越、松下両氏にとって、そこに不安があった。
>松下氏は投票3日前、勝ちを意識し始めた陣営スタッフに「最後の自民の底力はすごい」と警鐘を鳴らした。
>だが、最終盤の皆吉陣営は、選挙カーで地域を回る程度。「完全な上滑り。緩みが失速につながった」。陣営幹部の1人は無念そうに振り返る。

両氏の次期総選挙への出馬は確定的ですな。
>惜敗に、いまだ「立ち上がれないくらいのショック」と沈む民主県連。だが、元自民党議員2人の目線は違う。「参院選は自分にとって衆院選の前哨戦。ここからが本当の正念場だ」。打越氏は表情を引き締めた。

衝撃の余波’07参院選<3>前哨戦 目線の先には衆院選
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070809/20070809_004.shtml

 「敗戦の弁しか用意していなかった」。再選を果たした自民の加治屋義人氏がこう漏らしたほどの紙一重の戦いだった。
 当初「無風」とみられていた参院選鹿児島選挙区は、民主新人の皆吉稲生氏が加治屋氏の得票にわずか0.7%差まで迫った。自民が衆院五小選挙区を独占し、県議会も全体の7割超を占める保守王国で起きた「地殻変動」。

 民主肉薄の背景には、2人の元自民議員の存在があった。

 8月1日午後。鹿児島市にあるプレハブ建ての事務所で、元自民県議団会長の打越明司氏は、盆明けに開く女性集会の準備に追われていた。「敗戦に打ちひしがれているひまはない」

 打越氏は2005年の衆院鹿児島2区に無所属で立候補し落選。いったん自民に復党したが、2区の公認をめぐる問題から1月に再度離党、6月に民主党入りした。

 参院選期間中、打越氏は懸命に動いた。次期衆院選で、民主公認候補の座を射止めるためには、参院選での働きが「生命線」だったからだ。出身の松下政経塾の人脈などもフル活用し、票の掘り起こしを図った。
   □   □
 05年衆院選鹿児島3区で「郵政造反組」となって敗れた元自民衆院議員の松下忠洋氏も、民主の強力な「助っ人」となった。松下氏の原動力は、「保守分裂で争った自民現職に対する遺恨だ」と民主県連幹部。
 かかわりのある特定郵便局長OBの政治団体「大樹」の票取りまとめなどに奔走し、「自分の選挙のように死に物狂いで回っていた」。民主県連関係者はこう証言する。

 2人の「保守」が掘り起こした票に与党批判の追い風が相まって、「自民より一歩抜け出した」と皆吉氏の陣営内は沸き立った。だが、自民を知り尽くした打越、松下両氏にとって、そこに不安があった。松下氏は投票3日前、勝ちを意識し始めた陣営スタッフに「最後の自民の底力はすごい」と警鐘を鳴らした。

 だが、最終盤の皆吉陣営は、選挙カーで地域を回る程度。「完全な上滑り。緩みが失速につながった」。陣営幹部の1人は無念そうに振り返る。
   □   □
 「選挙というものは、選挙の翌日から始まります」。投票日翌日、自民党幹事長まで務めた民主党の小沢一郎代表は、早くも全国の衆院立候補予定者にメールで檄(げき)を飛ばした。

 衆院2区での出馬に向け、参院選後から休む間もなく準備を始めた打越氏。民主候補が空白の衆院3区も、松下氏は「白紙」としているが、民主県連幹部は「出てくれれば頼もしい」と期待を隠さない。

 惜敗に、いまだ「立ち上がれないくらいのショック」と沈む民主県連。だが、元自民党議員2人の目線は違う。「参院選は自分にとって衆院選の前哨戦。ここからが本当の正念場だ」。打越氏は表情を引き締めた。 (地域報道センター・富田慎志)
=2007/08/03付 西日本新聞朝刊=

4317とはずがたり:2007/10/28(日) 23:04:55
>だが、社民の現状は強気を貫けるほど強固ではない。県内の比例得票は、松本氏の選挙区得票の半分にも満たない6万8000票。全国的な党勢退潮は「牙城」と言われた大分にも表れ始めた。
この弱みが次期総選挙への交渉にどの程度効くかですな〜。

衝撃の余波’07参院選<4>離反 つかめぬ修復の糸口
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070809/20070809_003.shtml

 民主と社民。両党候補で計31万票以上を獲得しながら、約20万票の自民新人、礒崎陽輔氏に敗れた参院選大分選挙区(改選数1)。「敗戦の将」として語る民主党大分県連代表の吉良州司氏は、むしろ自信にあふれていた。「結果は伴わなかったが、草の根の底力を見ていただけた」

 7月31日午後。大分市内の事務所で、吉良氏は選挙結果を振り返った。念頭にあったのは4日の選対会議。民主単独か、社民との共闘か。主な役員で参院選を総括し、今後の活動方針を論議する。

 「社民と競合しても、民主の比例票は自民と互角だった」。共倒れしたにもかかわらず、執行部はさらに単独路線を固めつつある。県連内でも、野党共闘支持は多くない。

 ソファから身を乗り出して、吉良氏は訴えた。「戦略次第で単独でも戦える」。自身の再選を懸けた衆院選をにらみ、中央突破を図る構えだ。
   □   □
 「吉良だけは絶対に許さない」。無所属新人の松本文6氏を推薦した社民党大分県連合や、支持団体の官公労幹部の間では、今もなお「吉良憎し」の感情が収まらない。

 民主から「勝てない」と支援を断られた松本氏は14万票を獲得。一本化していれば、全国唯一の選挙区議席獲得も夢ではなかった。党県連合の重野安正代表は「今回の選挙をややこしくした責任は民主にある」と不満を隠さない。

 だが、社民の現状は強気を貫けるほど強固ではない。県内の比例得票は、松本氏の選挙区得票の半分にも満たない6万8000票。全国的な党勢退潮は「牙城」と言われた大分にも表れ始めた。

 「次の総選挙は党の存亡をかけた厳しい戦い」と語る重野代表は、野党共闘への未練を捨て切れない。「軽々に結論を出すべき問題ではないが、野党共闘の崩壊は自公を利するだけだ」
   □   □
 民主が推す矢野大和氏と松本氏をともに支援した連合大分。「力が拮抗(きっこう)する2人が出たら共倒れする」。恐れていた事態に、嶋崎龍生会長の言葉に怒気が交じった。

 連合大分は昨年8月、両党に統一候補擁立を要請。だが、どちらも独自候補擁立を主張して譲らず、連合は仲介役の立場を失った。投開票日、連合事務所にいた嶋崎会長は、500メートル離れた矢野氏の集会にも、同じビル内で行われた松本氏の集会にも顔を出さず「無言の抗議」を貫いた。

 過去2回の参院選で「与党に勝つ」ために結束した三者。「これ以上勝たない戦いは繰り返せない」。嶋崎会長は両党の歩み寄りを望む。

 しかし、2大政党へのうねりを背景に単独路線を強める民主に対し、社民は退潮への焦りに怒りが重なる。「大変厳しい」(嶋崎会長)調整の着地点は、依然見えない。 (大分総局・佐々木直樹)

=2007/08/04付 西日本新聞朝刊=

4318とはずがたり:2007/10/28(日) 23:12:51
>>4314-4318

>県内では約半数の5選挙区で候補者が未定。
2区は稲富氏に決まり,4区は古賀氏に決まりかけ,11区は恐らく社民から出すことに成りそう。
あとは古賀と麻生の所だけである。

長崎3区はちょいと意外な結果でしたな。。

衝撃の余波’07参院選<5完>再起 政権交代壁なお厚く
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070809/20070809_002.shtml

 「日本で一番、解散・総選挙が待ち遠しい男です」
 民主党の元衆院議員、城井崇氏のあいさつに、笑い声が巻き起こった。3日、新日鉄八幡労組などの基幹労連福岡県本部が北九州市小倉北区で開いた納涼会。「いざ鎌倉という折は、ぜひ力をお貸しください」。頭を下げる城井氏に、幹部は「今まで以上に応援する」と請け合った。

 北九州市で躍進する党組織も城井氏を後押しする。2月に党推薦の北橋健治市長を初当選させ、4月の県議選では雪辱を目指す福岡10区に民主系議員が3人誕生。参院選福岡選挙区で民主の岩本司氏が100万票を獲得する原動力につながった。

 10区現職は自民党の「刺客」だった西川京子氏。2005年の前回衆院選で吹き荒れた郵政改革の追い風は過去になり、候補差し替えのうわさも流れる。「自民支持者も応援してくれるようになってきた」。日焼けした城井氏は、既に臨戦態勢だ。

   □   □

 前回衆院選の福岡県内小選挙区で1勝10敗と惨敗した民主党。3区で再選を阻まれた県連副代表の藤田一枝氏も再起に燃える。「これからが本格的な戦い。早期解散に追い込みたい」。参院選前から続ける地下鉄駅前の朝立ちに、一層熱がこもる。

 ただし、県内では約半数の5選挙区で候補者が未定。前回衆院選の惨敗や市長選への転出が影響し、態勢づくりは遅れ気味だ。「年内にも解散があり得るのに…」。県連幹部は焦る。

 統一地方選の党躍進は都市部が中心。郡部にはいまだ県議不在の小選挙区も残る。風頼み、労組頼みからの脱却は容易ではない。対する自民党の顔触れは、麻生太郎外相や古賀誠元幹事長ら大物ばかり。

 「参院選は敵失で勝っただけ。衆院選が今あれば、県内で2つか3つしか取れないんじゃないか」。民主党を支援する連合福岡の山口正三会長は、上げ潮ムードを戒める。
   □   □
 3年前に続いて民主党が「歴史的な」(県連幹部)2連勝を飾った参院選長崎選挙区。開票から一夜明けた7月30日、同県大村市にある同党の山田正彦衆院議員(比例九州)事務所には、厳しい顔が並んでいた。

 後援会関係者の手には、参院選の市町別得票結果。長崎市、佐世保市、諫早市−。民主新人、大久保潔重氏の得票は県内四小選挙区のうち3区の主要都市でトップだったのに、山田氏の地元3区だけは、離島、郡部も含め自民新人の小嶺忠敏氏に全敗だった。

 山田氏は小選挙区制が導入された1996年以降、3区で一度も自民候補に勝っていない。それが、今年4月にあった県議選では選挙区内の離島で非自民系が自民系に3勝一敗と躍進。山田氏は今回参院選で一気に形勢逆転を狙い、精力的に離島を回った。

 しかし、追い風を受けてもなお、自民支持層の厚い壁は打ち破れなかった。「風はまだやんでいない。衆院選で勝つために、もう一度組織づくりを進めたい」。山田氏と後援会幹部は、戦略の練り直しと態勢再構築を図る決意だ。 =おわり

 (地域報道センター・野村創、長崎総局・前田絵)
=2007/08/05付 西日本新聞朝刊=

4319名無しさん:2007/12/23(日) 16:57:47
がん患者であることを参院本会議で告白し、がん対策基本法の成立に尽力した民主党参院議員の山本孝史(やまもと・たかし)氏が22日午後11時50分、胸腺がんのため東京都内の病院で死去した。58歳。大阪市出身。葬儀・告別式は未定。

 5歳の時に兄を交通事故で失い、立命館大在学中から交通遺児育英会の活動に参加。同会事務局長を経て1993年の衆院選で日本新党から初当選。2001年から参院(大阪選挙区)。一貫して厚生労働畑を歩いた。

 06年5月に参院本会議でがんを告白、与野党の厚労族議員に働き掛け、がん対策基本法と自殺対策基本法の成立に尽力した。闘病生活を送りながら今夏の参院選に比例代表で出馬、当選後にはがん対策や医療格差解消に取り組む意欲を示していた。
[ 2007年12月23日 11:41 速報記事 ] スポニチ

4320とはずがたり:2007/12/26(水) 23:07:46

>>3495

中山首相補佐官 宮崎市で遊説
2007年07月23日
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/miyazaki/SEB200707230032.html

 「選挙区は自民、比例区は公明」という自民と公明両党の選挙協力が九州で唯一結ばれていない宮崎。自民が選挙区で分裂含みなのに加え、同党本部が宮崎にゆかりが深い首相補佐官の中山恭子氏を比例区に立てたことに公明の反発が強いためだ。その恭子氏が22日、夫・成彬衆院議員の地盤の宮崎市で街頭遊説をした。連立与党を組む両党だが、選挙戦後半に入っても溝は埋まっていない。

 恭子氏はこの日、県内数カ所で街頭演説し、拉致問題の解決を訴えた。宮崎市内での演説には成彬氏も同席。自民県連幹部も応援のマイクを握った。中高年の女性らが足を止め、恭子氏の演説に耳を傾けた。

 「恭子氏が宮崎に入るたびに比例区票をごっそり持っていかれる」

 公明の支持母体・創価学会の幹部は不快感を隠さない。公明は、福岡県が地盤の木庭健太郎氏(比例区)の再選を目指しているが、宮崎で知名度の高い恭子氏は木庭氏の得票を減らす要因になると見ているからだ。

 公明は現在、自民現職の小斉平敏文氏からの推薦願いを保留している。自民が一枚岩になるのかが見極められないのも理由の一つだ。今年1月の知事選で自民は分裂。県連が推す候補を公明も推薦したが、惨敗した。

 木庭氏は「公明の支持者が自民候補を応援しても、宮崎では肝心の自民の支持者がどうするのかわからない」と二の舞を避けたい地元の公明の立場を代弁する。

 一方で、今回無所属で出た元自民党参院議員の長峯基氏が公明に接近。自民分裂の「火種」でもある長峯氏と公明の「協力」が一部地域で進んでいる。こうした事情もあり、公明は自主投票にする公算が膨らんでいる。

 選挙戦は激戦模様で、自民県連は公明票の上積みを是が非でも欲しいところ。県連幹部は「支持者名簿を公明に渡した。デタラメな名簿でないことを分かってくれるはずだ」と公明の色よい返事を待っている。

4321とはずがたり:2007/12/29(土) 19:28:56
ふり返る:07しまね 参院選 /島根
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071225-00000192-mailo-l32
12月25日16時1分配信 毎日新聞
 ◇王国落城、揺れる自民
 「島根で負けるはずがないという『保守王国』のおごりがあった」
 7月の参院選。3選を目指した自民現職の景山俊太郎氏が、国民新党新人の亀井亜紀子氏に敗れた。野党との事実上の直接対決で敗北したことは、盤石を誇った王国の崩壊を意味していた。
 なぜ負けたか。強力な集票マシンだった建設業者や農業関係者が「小泉改革」への不満から次々に離反。市町村合併で議員も減った。「組織の末端まで危機感が浸透しなかった」。県連は敗因をやはり「組織」に求めた。
 9月から、県連は組織の拡充に着手。年会費を3000円に下げた「準党員」の設置、中選挙区時代にフル稼働した後援会の復活。あらゆる形で「王国復活」を模索した。
 「竹下の当落がかかる選挙だ。自民党には抵抗があるが、竹下は好きという人に(後援会に)入ってもらわなければいかん」。自民の竹下亘氏と国民新党の亀井久興氏の一騎打ちが予想される次期衆院選・島根2区。10月5日の総務会で佐々木雄三幹事長代行(当時)は檄を飛ばした。だがある県議は悲痛な声を上げた。「私の支持者でも選挙になれば亀井さんに入れる人がいる。これはどうにもならん」。組織のほころびが「身内」ですら止まらない現状も浮き彫りになった。
   ◆
 一方、総括に至るまでの県連は迷走を極めた。早々と県連会長の辞意を示した青木幹雄氏に対し、「青木さんの指導力がないと選挙は戦えない」と慰留。結局、3役ら他の県連幹部がそろって引責辞任する形で青木氏の続投が決定したが、党員からは「青木さんは責任を取るべきでは」との声が上がった。
 参院選から約2カ月を経てようやく開かれた10月22日の総括会議。青木氏は「全国に誇る保守王国をもう一度立て直すため、先頭に立って頑張っていきたい」と深々と頭を下げた。一方、この日初めて公の場に姿を現した景山氏は「ブログを作って発信し、地域のため少しでも役に立ちたい」と再起の可能性を示唆。景山氏の処遇について、洲浜繁達幹事長は「ノーコメント」を繰り返した。
   ◆
 参院選後に就任した福田康夫首相の下、政府・与党は地方重視の政策へ転換。20日内示された来年度予算案でも地方交付税の拡充などの要求が大きく反映され、県連にとって望ましい結果に見える。
 しかし、洲浜幹事長は危機感をあらわにする。「予算を通して、地方の要望をしっかり形にするのが先。その後でないと総選挙は戦えない」
 解散総選挙の見通しが立たないまま、一触即発の事態は続く。参院選の余波は、まだ終わっていない。【酒造唯】
   ◆
 2007年もあとわずか。県内もさまざまな出来事があった。記者がこの1年の出来事を振り返る。
12月25日朝刊
最終更新:12月25日16時1分

4322とはずがたり:2007/12/30(日) 13:06:36
吃驚する程社民が円満・低姿勢である・・。秋田2区を譲らない訳にはいかないんちゃうけ?

松浦議員民主系会派へ
通常国会から 最終的には入党も 讀賣秋田
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20071230-OYT8T00076.htm

 無所属の松浦大悟参院議員が民主党系会派入りを希望している問題で、松浦氏は29日、秋田市内で記者会見し、来年1月に始まる予定の通常国会に合わせて民主党系会派「民主党・新緑風会・日本」に入ると表明した。

 7月の参院選で松浦氏を支援した民主党県連、社民党県連、連合秋田、鈴木陽悦参院議員による「4者協議」が同日、秋田市内のホテルで開かれ、最終決定したという。

 8月に会派入りの意向を明らかにしていた松浦氏は「無所属で頑張ってきたが、委員会が一つしか所属できず、質問時間も短かった。格差問題や農業問題についてもう一歩踏み込んで仕事ができると思う」と話した。最終的には民主党入りを考えているという。

 社民党県連の石田寛幹事長は4者協議の後、「年内を無所属で頑張ってくれたことに感謝している」などと話した。

(2007年12月30日 読売新聞)

4323とはずがたり:2008/01/10(木) 16:54:39

決戦2007参院選<山形>
出遅れた自民 公明と結束固め活路
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/100/1.htm?from=goo

 参院選の公示が12日に迫った。山形選挙区(改選定数1)に立候補を予定する篠原みえ子(59)(自民)、舟山康江(41)(民主)、佐藤雅之(34)(共産)の新人3陣営はすでに臨戦態勢。3人と、各陣営を支える政党の動きを追いながら、安倍政権の実績や年金記録漏れ問題などを巡って展開される選挙戦の行方を展望する。

 「自公かっちり力を組んでやっていきましょう」
 3日、米沢市で開かれた公明党主催の「篠原みえこ・渡辺たかおを励ます会」。壇上で同党県本部代表・寒河江政好が、篠原みえ子に推薦状を手渡した。

 篠原の立候補表明は4月下旬。出遅れは否めない。篠原はほぼ週1回のペースで、比例選で3選を目指す公明現職・渡辺孝男(57)とともに県内の集会を回っている。

 自民党県連と公明県本部は6月15日、「選挙区で公明が篠原を全面支援し、自民は比例選で衆院選並みに公明へ集票する」ことで合意した。推薦状のパフォーマンスは、篠原と渡辺が二人三脚で回る集会で毎回繰り返され、両党の結びつきの強さをアピールしている。

 1999年に公明が連立政権に参加して以降、今回で国政選挙は6回目。自民が得意だった各種団体による組織選挙は以前ほどの集票力を持たず、代わりに創価学会を支持母体とする公明の組織票が、国政選挙でも地方選挙でも自民候補を支えるようになった。

 「自民党もっとしっかりしろ。公明党の支えがあってやっと(政権を)維持しているんじゃないですか。地方議員は全くそう思う」。3日の米沢市での集会で、来賓の自民県連幹事長代理・中川勝はこうあいさつした。長く地方議員を務めてきた中川ならではの実感だ。

 だが、年金記録漏れ問題などをきっかけに吹き荒れる与党への逆風が、山形でも両党を脅かす。「年金問題に端を発した政局は久間防衛相の辞任に発展し、日増しに自公連立政権にかつてない大逆風をもたらしている」。3日の集会では、地元・山形2区選出の自民衆院議員・遠藤武彦のメッセージが披露された。遠藤は「私の後援会は渡辺先生を推薦した」と続け、自公の結束を呼びかけた。

 安倍政権と距離を置く前自民県連会長・加藤紘一も、6月26日の鶴岡市での集会で「全部我々与党ですから。自公の中から、頼まれた候補について一生懸命頑張って下さい」と参加者に語りかけた。相次ぐ自民側からの公明支援の呼びかけは、自民の公明票への依存がますます強まっていることの裏返しでもある。

 公明も状況の厳しさはひしひしと感じている。自民候補が「小選挙区は自民、比例選は公明」と訴えた2005年9月の衆院選で、公明は県内の比例選で9万6035票を獲得。03年11月の衆院選でも8万6661票を得た。一方、自民が各種職域支部ごとに比例選候補を抱える参院選で公明が獲得した票は、04年7月が6万4055票、01年7月が6万3870票と、衆院選よりも少ない。

 「数の上では公明票は少ないが、ここは自民党さんに気を使っていただいて、『衆院選並み』をお願いしたい」。「壁を破る」と書かれた鉢巻きを締めた公明支持者で埋まった3日の集会会場で、寒河江はこう力説した。従来、各種選挙で強固な組織票を自民に提供してきたのだから、見返りはきっちり出してもらう――寒河江の言葉の端々には、そんな思惑がのぞく。

 6月26日の集会で、年金記録漏れ問題を巡り「首相は会社の上司じゃない。給料を返上して『ごめんなさい』で済む話じゃない。そんな軽い仕事じゃない」と安倍を辛辣に批判していた加藤は、5日に鶴岡市内であったパーティーでは「参院選は党の評判が非常に影響する。怖い選挙なんです」と話し、表だった批判は控えた。情勢が厳しいとされる中で政権批判を突出させるのは得策ではないとの判断があるとみられる。

 「比例選は渡辺孝男先生、選挙区は篠原みえ子に、なにとぞ」。3日の集会では、篠原自身もこうあいさつし、深々と頭を下げた。自公はひたすら結束を固めて逆風に耐え、反転攻勢の機をうかがう。

(文中敬称略)

4324とはずがたり:2008/01/10(木) 16:54:52

決戦2007参院選
<山形>
民主と社民協力 不信乗り越え「風」狙い
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/100/2.htm?from=goo

 「自公政権を倒すという大きな目的に向かって、ともに戦っていきましょう」
 6月1日、山形市内で開かれた社民党県委員会は、参院選山形選挙区で、民主党の舟山康江(41)を支持することを正式に決めた。舟山も会場に駆けつけてこう呼びかけ、出席者からは大きな拍手が起きた。

 この決定に、民主県連会長・近藤洋介は「社民党さんには大人の対応をしてもらった」と胸をなで下ろした。民主の有力支持団体・連合山形の加盟労組は、実は民主支持と社民支持に2分される。3年前の参院選にも立候補した舟山の得票と社民候補の得票を合わせると、当選した自民・岸宏一を上回った。今回、民主にとっては、社民と選挙協力ができるか、端的に言えば社民に独自候補擁立を断念してもらえるかどうかがポイントだった。

 民主の思惑通り、社民県連は今年1月、独自候補擁立を見送り、民主候補を支持する方針を内定した。組織の維持のためにも、あくまでも独自候補を擁立すべきとの声も党内には根強かったが、それでも支持を決めたのは、4月の県議選で民主から協力を得られると社民が踏んでいたからだ。

 だが、県議選では社民の期待は裏切られた。鶴岡市区では民主が単独推薦した候補は当選したが、県連代表・田辺省二は落選。寒河江市区でも、民主が単独推薦した候補は当選したが、民主、社民がともに推薦した新人は落選した。

 6月1日の社民県委員会では、舟山が姿を見せる前、田辺が「県議選では5人当選を目指し、そのために民主と選挙協力をしたが、2勝3敗という結果を思うと、その判断がどうだったか問われてしかるべきだ」と述べ、民主への不信感を隠さなかった。

 とはいえ、関係労組が舟山の推薦を次々と決定していく中で、社民にほかに選択肢がなかったのも事実。県連幹事長・広谷五郎左ェ門は「県議選の結果をいちいち検証するのでなく、お互い反省があれば意見交換し、不信感をなくすような努力をしていきたい」と、「大人の対応」をしていることを強調する。

 6月中旬、舟山は社民支持の自治労傘下の自治体職員組合を回り始めた。民主県連関係者は「これまでいくつも選挙を戦ってきたが、自治労を回ったのは今回が初めて」、連合山形関係者も「これまでは2分されていた労組が一体となっている」と手応えを感じている。「今までは負ける選挙ばかりやってきたが、今回は勝つ選挙をする」。そんな心強い言葉を労組からもらった民主関係者もいる。長年培ってきた地盤を持っている社民の地方議員は少なくない。彼らがフル回転すれば集票を期待できる。

 薄氷を踏みながらも、描いた筋書きをたどった舟山陣営。だが、年金記録漏れ問題などによる逆風の中、自民、公明両党が徹底した組織選挙を仕掛け巻き返しを図ってきた時、対抗できるのか。「建設業者にあいさつ回りに行くと、必ず自民のポスターが張ってある。『ああ、ここにも来たんだな』と。締め付けはすごいみたい」。山形の保守地盤の厚さを知る舟山は最近、周囲にこう漏らしている。

 近藤は7月1日、山形市七日町で街頭演説に立ち、「年金を取り戻すため、安心安全の老後を取り戻すため、元気な山形県をつくるため、7月29日は投票に行こう」と叫んだ。「なるべく外に出て、1人でも多くの人に顔を見せ声を聞いてもらう」と舟山も力を込める。投票所にどれだけ多くの人の足を運ばせるかがポイントになる。(文中敬称略)

4325とはずがたり:2008/01/10(木) 16:55:09

激戦の余波 07参院選
<山形>
逆風で王国揺らぐ
13万票差与党を直撃
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/101/1.htm?from=goo

 「自民党支持者の自民党批判だ。小泉構造改革の『暗』の部分、都市と地方の格差問題を改めて反省しなくてはならない」

 自民党・篠原みえ子の落選が確実となった29日午後9時過ぎ。篠原の選対本部長を務めた自民党県連会長・遠藤利明は山形市内の篠原事務所で、疲れ切った表情で選挙戦を総括した。

 その数時間後に確定した山形選挙区の開票結果は衝撃的だった。民主党・舟山康江に13万票もの差をつけられ、篠原の地元・天童市以外の県内全市町村で舟山の得票が篠原を上回った。衆参とも選挙区選出国会議員を独占し、県議会も定数の3分の2を占めるうえ、公明党からも協力を受ける――普通に考えれば盤石の基盤を持つはずの自民の威信は、与党への逆風の前に吹き飛んだ。

 2004年の前回参院選で、舟山を振り切って当選した自民・岸宏一は、今回の選挙戦前、「舟山さんに大勝できなかった私には、篠原さんを勝たせる責任がある」と決意を語っていた。岸は、3年前の思わぬ苦戦は、当時小泉政権によって進められていた公共事業削減など一連の構造改革で、自民を支えてきた組織、農村部などが影響を受けている結果だと気付いていたとみられる。

 だが、そうした変化にもかかわらず、難航を極めた末に篠原の擁立を4月に決定した際、党県連会長・加藤紘一(当時)は「かつてないほど党はまとまっている。3か月あれば十分勝てる」と強気の姿勢を崩さなかった。自民王国・山形で自民が立候補を打診しても次々と断られたのに、それが深刻な事態だという危機感が県連に共有されているとは言い難かった。

 選挙戦に入っても、ちぐはぐな対応が続いた。「年金、格差、あるいは農政が問題になったのに、担当の大臣を応援に呼べる状況になかったこと自体が大変異常だった」。篠原敗戦が決まった後、自民衆院議員・遠藤武彦(山形2区)は、「女性は産む機械」発言の柳沢厚生労働相や、事務所費問題が相次いで発覚した赤城農相らを念頭に、政府や自民の対応への不満をぶちまけた。

 与党への逆風にもかかわらず、自民、公明両党は今回、県内の比例選では計約28万票を獲得し、前回選を上回った。だが、読売新聞社と日本テレビ・同系列局が29日に共同実施した出口調査によると、山形選挙区で篠原に投票したと回答した公明支持層は多くはない。

 公明党県本部代表・寒河江政好は30日、「自民と共同で集会を繰り返すなど、最大限のことはした。逆風をはね返すだけのアピールができなかった」と述べた。大敗は与党間の選挙協力にも影を落とした。

 「あるミニ集会で、『自民は2005年の衆院選で勝ち過ぎ、傲慢(ごうまん)だ』という意見を聞いた。農政を含め、地方が切り捨てられているとの不満や批判を検証してこなかったことが、今回の結果の大きな原因の一つ」。遠藤利明は29日、敗戦の弁の中でこう反省を口にした。大敗の根は予想以上に深いのかもしれない。

     ◇

 参院選山形選挙区(改選定数1)では、民主党候補が自民党候補に13万票余りの差をつけ、1989年以降では最多の約37万票を獲得、圧勝した。比例選でも民主が県内最多政党に躍り出た。何が県内政界で起きたのか。今回の結果をもたらした背景と影響を、与野党ごとに検証する。(文中敬称略)

4326とはずがたり:2008/01/10(木) 16:55:21

激戦の余波 07参院選<山形>
「風頼まず」が急務
民主 社民との連携奏功
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/101/2.htm?from=goo

 「非自民の総力が結集し、一枚岩になったからこそこの結果が生まれた」
 29日夜。山形選挙区で民主党・舟山康江の初当選が決まると、選対本部長を務めた党県連会長・近藤洋介は山形市内の舟山事務所で、上気した表情でこう強調した。

 一夜明けた30日午前、近藤と舟山は県庁で記者会見。近藤は「社民党や連合山形などとの連携は大きかった」と述べ、県連が舟山を支持した社民党や、民主の有力支持組織・連合山形と結束して戦った成果との認識を強調した。会見を終えた2人はすぐさま近くの社民党県連へ出向き、県連幹事長・広谷五郎左ェ門に支援を受けたことへの謝意を伝えた。広谷も「与野党逆転を狙い、舟山支持を選択したのは間違いではなかった」と、成果に満足そうな表情を浮かべた。

 こうした組織戦に加え、自民・篠原みえ子に13万票差をつけての当選は、年金記録漏れ問題などを巡る与党への逆風という「風」に支えられた面も大きかった。

 読売新聞社と日本テレビ・同系列局が29日に共同実施した出口調査では、「支持政党なし」と答えた層の8割弱が舟山に投票したと回答。組織や団体に属さない無党派層から大量に得票した結果が舟山の大勝につながったのは間違いない。

 だが、「風」に乗った選挙は、風がやんだ途端に失速する。山形選挙区で非自民系の議員が誕生するのは、1989年の第15回選挙で、リクルート事件や「反消費税」の追い風を受けた星川保松(連合の会)以来18年ぶりだが、風がやんだ3年後の第16回選挙では自民候補が当選。さらにその3年後は自民推薦候補の前に星川自身も涙をのんだ。

 衆院でも、民主は山形1、2区とも直近2回の選挙で自民に連敗し、3区は05年選挙では独自候補さえ立てられなかった。党代表・小沢一郎が今回の選挙を見据えて早くから山形を始めとする1人区対策に乗り出していたのも、1人区では自民が強固な地盤を張っているところが多いからにほかならない。

 投票日前、近藤は「ここで参院議員を1人作れば、県議が10人いっぺんにできたのと同じくらいの意味がある。これまで民主になかった基盤ができることになる」と述べた。

 今回共闘した社民県連関係者が「これで舟山さんを『国会議員の応援弁士』として市町村選挙に呼べる」と話すように、選挙区が全県に及ぶ参院議員は、地方議員の多い社民や足腰の弱い民主にとって強力な助っ人になる。

 解散がなく、6年間じっくりと政治活動に打ち込める参院議員が誕生したことの意味は、民主にとって決して小さくない。2年以内に迫った衆院選に向け、足腰を鍛えて「風頼み」を脱せられるのか。民主が今後、県内で根づくことができるかどうかは、舟山の活動や力量に負うところが大きいのは間違いない。(文中敬称略)

(青山健一、江村泰山、佐野司が担当しました)

4327とはずがたり:2008/01/12(土) 21:34:30
>>3089-3092辺りに出馬関連記事
公明党県本部幹部は「(石津氏は)浮動票が多く、うちがそこから得るものはない」と冷淡だ>>3384と思ってたけど12日の公示日、鹿嶋市での石津の街頭演説に公明党の鹿嶋市議2人が駆けつけたぐらいの事はしたんだな。
また石津は公明の他キシロー系にも滲透したんか。台風の眼には成れなかったけど。

>>4267
> 記者A 無所属で健闘した石津政雄氏だが、実は自民と民主の候補者公募に自薦でエントリーしてたそうだ。「両方から断られて最後は脱政党かよ。無節操過ぎる」とあきれる人もいたよ。
> 記者C 石津氏は地元の鉾田市で圧倒的な強さを発揮した。意外と本当の狙いは次の市長選だったりして。今回の結果次第じゃ知事選も考えていたのかな。
割りと節操ないのも衆院2区の民主候補者として反撥喰らう理由の一つか。

足並み乱れる自公
【茨城】茨城選挙区立候補者(改選定数2)
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070720_01.htm

藤田 幸久57民新
石津 政雄60無新
田谷 武夫55共新
工藤 敏隆46国新
長谷川大紋64自新
武藤 博光45諸新
(届け出順)

農相問題 どう影響
間隙狙う 保守系新人

 改選定数2を自民、民主両党で分け合い、実質的に無風選挙が続いてきた茨城選挙区で、「変化」の兆しが見えている。

 全国的に自民党と公明党の選挙協力の流れが定着する中、茨城では自民党が公明党に推薦要請しなかった。この間隙(かんげき)を突こうとしているのが、保守系無所属の新人、石津政雄だ。石津は18日、高萩市内のスーパーマーケット前で、「大政党、団体の後ろ盾はないが、地域の皆さんの声を国政に届ける気概はだれにも負けない」と訴えた。「茨城都民」など無党派層に照準を絞り、草の根選挙を展開する石津は、公示間近の6月24日に出馬を表明した。

 石津の出馬に、自民党新人、長谷川大紋の陣営に動揺が走った。石津が衆院議員中村喜四郎(茨城7区・無所属)や中村の系列県議ら一部保守層の支援を受けるだけでなく、県内で十数万票もつと言われる公明党にも急接近したためだ。

 石津は出馬表明した日の夜、公明党県本部の幹部を訪ね、世論調査の数字を示しながら、「自分にも当選の可能性がある。ぜひ支援を」と迫った。幹部は明確な返答は避けたが、12日の公示日、鹿嶋市での石津の街頭演説に公明党の鹿嶋市議2人が駆けつけた。

 公明党の茨城選挙区での対応は「自主投票」。

 民主党新人の藤田幸久陣営も「公明票の大半を獲得すれば、石津氏は台風の目になる」と警戒する。

 与党の足並みの乱れは、2004年の前回選挙が影響している。選挙区で自民党候補は公明党の推薦を得、民主党候補に10万票差をつけて圧勝したが、比例選で自民党は民主党を3万票も下回った。

 自民党側は、その原因は公明党との選挙協力にあると見る。「公明党は『比例は公明』と自民支持層に猛烈に働きかけ、自民の比例票まで大量に奪ってしまう」というわけだ。4月の統一地方選でも、「名簿を渡した後、公明関係者が後援会幹部の家に連日押し寄せてきた」と、自民党県議から悲鳴が上がった。

 ただ、中央で連立を組むだけに、公明党県本部代表の石井啓一衆院議員は、「県本部の一部に、推薦を要請しない自民党への不快感はある。だが、自公協力が崩れることはない。個別議員同士の信頼関係もある」と述べ、石津支援は限定的との考えを示唆する。

 長谷川陣営をさらに慌てさせたのは、農相、赤城徳彦(衆院茨城1区)の事務所費問題だ。

 公示前には赤城と長谷川が並ぶポスターも張り出され、陣営では「農相就任は追い風」と歓迎したが、問題発覚で一転、危機感が広がった。陣営に抗議の電話はほとんどないが、陣営幹部は「逆に不気味だ。不満が他候補への投票で爆発しなければよいが」と懸念する。(敬称略)
 
(2007年7月20日 読売新聞)

4328とはずがたり:2008/01/13(日) 00:38:41
>旧自由党が03年に民主党に合流した後、民主、社民両党は衆院選で2回(2003、05年)、参院選で1回(04年)選挙協力を模索してきたが、不調に終わってきた。
>社民党県連の関係者は、その理由を「県内では民主より社民が力を持っているから」と説明する。
>民主党の倍以上の県議を抱える社民党県連は、全国で勢力を減らしつつある社民党の数少ない牙城(がじょう)の一つ。
>一方、民主党は国政で勢力を伸ばしつつも、地方レベルでの組織力が弱い。国政と地方レベルとで勢力関係がねじれる両党の関係が共闘を阻んできたという。

共闘の行方―07参院選
<上> 6年ぶり野党共闘
カギは国民新の綿貫氏
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/122/1.htm

 「富山は自民党王国といわれているが、この富山でこういう(野党共闘の)形ができあがったことは意義がある」
 富山市出身の医師森田高氏(39)の立候補表明会見が23日、開かれ、小沢一郎・民主党代表は、森田氏を挟んで又市征治・社民党幹事長と並ぶ形で、こう述べ、参院選での与野党逆転に向けて意気込みを見せた。
 会見終了後、民主党県連の山上正隆・政調会長は、感慨深げに語った。「これで安心した。あとは、しこりなく選挙本番を迎えられれば……」

 県内の国政選挙で野党統一候補予定者が誕生するのは、前回2001年の参院選以来、実に6年ぶり。両党の支持母体・連合富山の当時の事務局長が、旧自由党を交え3党の推薦を受けて戦った。

 ただし、この時は、立候補表明が公示までに3か月を切っていたことや、比例選に力を注いだ各党がフル回転しなかったことなどから、自民の野上浩太郎氏(39)に21万票差をつけられ惨敗している。

 旧自由党が03年に民主党に合流した後、民主、社民両党は衆院選で2回(2003、05年)、参院選で1回(04年)選挙協力を模索してきたが、不調に終わってきた。
 社民党県連の関係者は、その理由を「県内では民主より社民が力を持っているから」と説明する。

 民主党の倍以上の県議を抱える社民党県連は、全国で勢力を減らしつつある社民党の数少ない牙城(がじょう)の一つ。一方、民主党は国政で勢力を伸ばしつつも、地方レベルでの組織力が弱い。国政と地方レベルとで勢力関係がねじれる両党の関係が共闘を阻んできたという。

 それにもかかわらず、今回の共闘が成り立ったのは、「小沢代表の力が大きい」と、民主党県連関係者は話す。県連ではなく本部レベルで水面下の候補予定者選考、社民党への打診を行い、この日にこぎつけた。

 しかし、社民党県連の思いは複雑だ。県連レベルで社民党に初めて共闘の打診があったのは、森田氏の会見前日の22日。同県連は会見直前の当日午後、常任幹事会を開いて承認を得るというドタバタを余儀なくされた。

 菅沢裕明・同党県連幹事長は、「民主の姿勢には問題があった」と不満を隠さない。又市幹事長も「民主は、上で決めて下におろすトップダウン。県連から積み上げて党本部にあがるボトムアップの社民とはズレがある」と指摘し、共闘体制が一枚岩でないことを暗示した。

 さらにもう一つの不安要因がある。今回の参院比例選で、民主は広野允士氏、社民は又市幹事長が改選期を迎える。各県連が2人の選挙対策本部の中心となれば、選挙区選は手薄となり、「2001年の二の舞いになるのでは」との推測がささやかれている。

 また、昨年の衆院選で約12万票を得た綿貫民輔・国民新党代表の動きも不透明だ。坂野裕一・民主党県連幹事長は、「国民新党の協力も得て、3党の無所属統一候補に」と話すが、23日に県内入りした綿貫代表は、「分からない」と言葉を濁した。

 事実上の“綿貫党”である国民新党の選択肢は、民主、社民と協調するか、静観を決め込むか。又市幹事長は「公党の党首が『協力する』と言った。覆ることはない」とけん制するが、「協力すれば自民との決裂は確実」(自民党県議の一人)。綿貫代表の地元・南砺地域からも、「綿貫さん本人なら応援するが、それ以外は……」という苦悩が伝わってくる。

 綿貫代表の離脱後、党員が減少し、崩れ始めた富山の「自民王国」を“本籍”として守るのか、与野党逆転に向けた一歩を踏み出すのか――。綿貫代表の決断が大きく流れを左右することは間違いない。

4329とはずがたり:2008/01/13(日) 00:38:52

共闘の行方―07参院選
<下>民主・社民を警戒
自公協力進展するか
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/122/2.htm

 「来年4月に当選なさったら、恐縮ですが、その3か月後には私の戦いがありますから」

 県議選は来年4月8日投開票で、参院選は7月に予定される。野上浩太郎・参院議員(39)(自民、1期)は、富山市石金で24日に開かれた自民党の県議選立候補予定者の事務所開きで祝辞の後に、来夏の参院選のことを切り出し、会場から笑いが漏れた。

 23日には、民主、社民両党による無所属統一候補予定者の医師森田高氏(39)が同市内で参院選・富山選挙区(改選数1)への立候補を表明したばかりだ。

 同選挙区で再選を目指す野上氏は、「昨日、具体的な動きが出てきました。大変厳しい戦いになります。なにとぞよろしくお願いします」と、頭を下げた。

 野上氏は立候補を表明した4月以降、毎週末、富山に戻り、精力的に県内各地に顔を出している。秋までには、地元・富山市の党市連幹部と共に県内の支部すべてを回り終えた。「決して楽な選挙ではない」と、野上氏周辺も口を酸っぱくして支持者らに語り、組織引き締めに当たっている。

 2001年、野上氏は33万7000票で初当選。得票率約66%という圧勝だった。34歳の若さに加え、当時人気絶頂だった小泉前首相の「小泉フィーバー」も勝利に影響した。

 しかし、04年参院選で当選した自民党の河合常則氏の得票率は46%にとどまり、民主党候補に4万6000票差まで迫られた。富山市内の得票だけで見ると、河合氏は民主党候補に700票差をつけられている。

 また、民主党候補に社民党候補の得票を加えた票は、河合氏より1万1000票上回っていた。自民党関係者には衝撃が走り、今も危機感が続いている。

 こうした自民対野党共闘の激しいつばぜり合いを一歩引いた形で見ているのが、自民党と中央で連立を組む公明党だ。同党県本部の関係者は、「我が党としては、接戦の方が良い」と明かす。

 選挙区で候補を立てない同党は、参院選を比例選一本に絞っている。選挙区選で自民党を支援する代わりに、同党から「比例は公明」とするPRを期待している。自民の選挙区選が接戦であればあるほど、協力関係は強まるという見方だ。

 これまで、野上、河合の両氏は公明党からの推薦を受けており、今回も、自民党県連は、野上氏の推薦を依頼する予定。同党県連関係者は、「状況によっては、公明とのつながりをより強化する必要が出てくるかもしれない」と指摘する。

 一方、共産党県委員会は、党県常任委員の泉野和之氏(49)を擁立する。泉野氏は4月の立候補表明以来、県内各地で演説会をこなし、政治的主張を浸透させている。同委員会の反保直樹委員長は、「手応えはすごく良い。県民の皆さんの期待を感じる」と話す。

 ただ、野党共闘については、「民主は政策面などで自民と変わらない点がある。にもかかわらず社民が手を組むのは、オール与党化の流れにほかならない」と、警戒感を強めている。

 森田氏の立候補表明で、与野党の顔ぶれが出そろった参院選。“熱い”夏の陣に向け、各党の動きは早くも加速化しつつある。
 (この連載は、関泰晴、米川丈士、大山博之が担当しました)

4330とはずがたり:2008/01/13(日) 00:39:07

>今月10日夕、自民県議にとって“踏み絵”ともいえる2つの集会が、高岡市内で同時に開かれた。
> 衆院議員萩山教厳(比例選北陸信越ブロック)が、市内のホテルで後援会総会を開催すると、かつて「県連のドン」と言われた国民新党代表、綿貫民輔(富山3区)は約1キロ離れた経済団体のビルで講演会を開き、持論を展開した。
>今回は、県西部の自民県議12人中、所用で欠席した2人を除く10人が萩山の後援会に出席した。終始、笑顔の萩山を横目に、ある県議は、「こんな時、あちら(綿貫側)に行くのは、党人としてどうかと思う」とつぶやいた。
>自民が頼みにしていた県西部は、綿貫の離党した影響が大きい。さらに、4月の県議選で県東部の5選挙区すべてで無投票になり、参院選でも自民県議の活動が鈍いという声も出る。
>綿貫の講演会には、出身の砺波地方を中心に、自民の市議や前県議らが集まり、影響力の強さも見せた。


各党の思惑−07参院選
<1>組織再生
綿貫不在 進む自公協力
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/129/1.htm

 今月10日夕、自民県議にとって“踏み絵”ともいえる2つの集会が、高岡市内で同時に開かれた。
 衆院議員萩山教厳(比例選北陸信越ブロック)が、市内のホテルで後援会総会を開催すると、かつて「県連のドン」と言われた国民新党代表、綿貫民輔(富山3区)は約1キロ離れた経済団体のビルで講演会を開き、持論を展開した。

 2人は、2年前の衆院選富山3区で争い、綿貫が12万票で当選。10万票の萩山は比例で復活した。当時、自民県議10人が綿貫を支援したが、今回は、県西部の自民県議12人中、所用で欠席した2人を除く10人が萩山の後援会に出席した。終始、笑顔の萩山を横目に、ある県議は、「こんな時、あちら(綿貫側)に行くのは、党人としてどうかと思う」とつぶやいた。

 参院選富山選挙区(改選定数1)に、自民は「地方の再生なくして、国の活力なし」と訴える現職の野上浩太郎(40)を擁立する。有権者に占める党員割合が4・44%と全国一。同選挙区で13連勝し、“王国”と言えるが、綿貫不在の国政選に危機感は強い。

 「今のままの自民党では日本を救えない。(参院選は)最も大きな流れの変わり目」。こう強調する綿貫の講演会には、出身の砺波地方を中心に、自民の市議や前県議らが集まり、影響力の強さも見せた。

 綿貫は依然、態度を鮮明にしないが、党との板挟みになり、「どれだけ組織が動くか未知数」と言う地元県議もいる。別の県議は、「支援者から、『わしゃ綿貫党』と言われたら、どうしようもない」と明かす。

 自民が頼みにしていた県西部は、綿貫の離党した影響が大きい。さらに、4月の県議選で県東部の5選挙区すべてで無投票になり、参院選でも自民県議の活動が鈍いという声も出る。

 県議会が開かれていた14日午後、県議会議事堂の会議室で開かれた自民党議員会の会議。「各地域支部の選対の発足が遅い」「新規の後援会員の集まりが悪い」。参院選対策を話し合うと、幹事長の鹿熊正一ら執行部は渋い表情を崩せなかった。

 県議が足を運んで集める候補予定者の後援会の新規会員が伸び悩み、ある自民県議は、「紹介がゼロの県議もいた」と話す。

 前回04年の参院選後に進んだ市町村合併の影響も少なくない。県内で03年に約500人いた自民系の市町村議員が、06年には約200人減り、支持者を回る市町村議が減少した。そこで、野上のおひざ元、富山市連支部長の五本幸正らが5月、この元議員約200人を回り、「引退した皆さんの力も不可欠」と支持を求めた。

 年金などで逆風が予想される中、野上を推薦し、約4万票を抱える公明党への依存も進む。自民県連幹部は、「本来なら自民組織だけで、一本立ちすべきだが」と歯切れが悪い。

 綿貫という中心を失った富山自民。逆に、「我々の仕事が見えるようになる」(自民県連幹部)と力説する。組織の真価を問う戦いが迫っている。

(敬称略)

4331とはずがたり:2008/01/13(日) 00:39:25

> 「民主党は森田さんを担ぎ出したが、運動は社民が強い。もっと民主党がんばれ、という思いだ」
> 富山市内で5月26日に開かれた社民党県連の定期大会。来賓としてあいさつした連合富山会長の草嶋安治はこう言い放った。…会場では、うなずく姿が目立っていた。
> 「社民は、機関紙に候補の情報を載せ、20万戸に配った。それに比べ、民主の運動は弱い」と、草嶋は発言の説明をする。

各党の思惑−07参院選
<2>共闘・連携
組織未整備、民主風頼み
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/129/2.htm

 「民主党は森田さんを担ぎ出したが、運動は社民が強い。もっと民主党がんばれ、という思いだ」
 富山市内で5月26日に開かれた社民党県連の定期大会。来賓としてあいさつした連合富山会長の草嶋安治はこう言い放った。
 草嶋は、両党が富山選挙区(改選定数1)に推薦する無所属新人の医師森田高(39)の選対統括責任者。草嶋の言葉に、会場では、うなずく姿が目立っていた。
 「社民は、機関紙に候補の情報を載せ、20万戸に配った。それに比べ、民主の運動は弱い」と、草嶋は発言の説明をする。

 今回、民主は公募に応じてきた医師の森田を、野党共闘の候補予定者として擁立。2001年に、旧自由党を含めた野党共闘候補として草嶋を擁立して以来、6年ぶりに共闘を中央主導で実現させた。

 というのも、前回04年の参院選で、民主と社民の県連は共闘を模索したが、結局、いずれも独自の公認候補を立てた。民主の約19万票と社民5万7000票を合わせると、自民の約23万6000票を1万票以上も上回っていた。そこで、今回は県連レベルではなく、中央の党幹部同士が話し合った。

 擁立された森田は医師らしく、「富山から日本を治す」をキャッチフレーズに、街頭演説のほか、ミニ集会、支援する労組を回る。だが、草嶋ばかりでなく、陣営からも民主の姿が見えないとの指摘が強い。

 民主の県議と市町村議は計8人、党員とサポーターは約1600人と減少傾向で、いずれも自民の25分の1程度に過ぎない。県議や市町村議と連携した地域への浸透が弱点となっている。

 自民候補に大きく水をあけられてきた砺波地方では、「人が集まらず、ミニ集会の開催すら困難。(活動全体が)風頼みにならざるを得ない」(民主関係者)という。

 4月の県議選で、民主、社民、国民新の3党推薦の無所属候補として戦い、自民が独占してきた富山市第2区(旧婦中町など)で、初当選した場家茂夫も民主は、イメージ先行型と指摘する。

 「都市部では民主のイメージは良い。風を吹かせるのに、民主は効果がある」と説明する。ただ、地域を細かく回るのは、地域に根ざした社民の党員や労組員だった。民主県連幹事長の県議、坂野裕一は、「今後は細かく浸透できる活動を考えたい」と言うが、具体策は見えないままだ。

 民主は今回、参院議員で県連常任顧問の広野允士(64)の再選も狙う。広野は01年、旧自由党から比例選に出て、約6万票の個人得票で当選したが、大半は県内の票だった。
 今回、民主の比例で当選する最低ラインは10万票以上とされるため、票の上積みが必要となる。森田との二人三脚で知名度アップが欠かせないが、ある陣営幹部は、「もっと連携してもいいのでは」と気をもむ。
 民主が躍進できるか――。改善されていない組織作りが、壁として立ちふさがる。(敬称略)

4332とはずがたり:2008/01/13(日) 00:39:41

各党の思惑−07参院選
<3>自、民の2大化警戒
浸透図る共産 社民又市死守へ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/129/3.htm

 「医療問題で医師会に行くと、『考えは同じだ』と言われた」。参院選富山選挙区(改選定数1)に立候補予定の共産新人、泉野和之(50)は3日、富山市内の事務所開きのあいさつで、党の政策への理解が保守層にも広がっている例として、県医師会とのやり取りを挙げた。
 ただ、医師会側からは「立場があって、一緒にはやれない」と言われたことを付け加えた泉野。事務所責任者で県議の火爪弘子は、「実際に共産党に有権者に投票してもらうには、まだ力が必要」と認める。

 党県委員会には最近、政治とカネの問題などへの批判から、「共産党頑張れ」という電話が増えているという。5年前なら、保守系の福祉団体を訪れても、名刺の受け取りさえ拒否されたが、今は、医療費問題を巡る集会にともに参画する。県医師会の政治団体が9日に開いた参院選出馬予定者の意見表明会には、泉野が招かれた。

 こうした「共感」(反保直樹・県委員長)が、必ずしも支持拡大に結びついていないのが実情だ。1990年代後半、30人を超えた市町村議員は現在17人。国政選でも、98年の参院選比例選で5万弱の票を得たが、2001年は約2万2000票、04年は約2万3000票と半減した。
 泉野の選対幹部は、反自民票が、「自民、民主の『2大政党』が宣伝される中、『現実的』な民主党に流れている」と分析する。
 共産は今回、改選5議席を上回るため、全国で比例選650万票獲得を狙い、県内では前回選の1・7倍の4万票が目標だ。泉野を前面に出し、比例選では「共産」と書いてもらう戦略だ。だが保守層には「『泉野』と書いてもいいが『共産』とは書けない」(選対幹部)と抵抗感は強い。
 火爪らは、このギャップを埋めるため、若年層、民主系労組が強い県内企業への働きかけを強める。


 今月7日、社民党県連の富山ブロック決起集会は、危機感をあおる言葉で埋め尽くされた。
 社民は今回、選挙区に候補を立てず、01年に比例選で当選した県出身の党幹事長、又市征治(62)の再選に懸ける。だが参院比例選は「非拘束名簿式」で、各党ごとに多くの個人名票を得た候補者から当選が決まるため、「近所で『社民党と書けばいいんやろ』と言われた。そうじゃない、『又市』と書いてほしい」と訴え続ける。
 「党幹事長だから名簿の上位にいて大丈夫という、(名簿上位から当選が決まる)衆院比例選と混同している」。社民県連幹事長の県議、菅沢裕明は話す。
 富山は社民の地盤が強固な地域の一つで、又市の再選に8万票を目標とする。比例獲得議席は01年の3から04年では2に減った。01年に3位当選だった又市陣営に危機感が募る。
 県議の田尻繁は、「自民は苦境だが、風は民主にしか吹かないのでは」と表情を曇らせる。又市の当選は、県連ばかりの課題ではない。菅沢は「護憲政党として党の顔は落とせない」と力を込める。(敬称略)

4333とはずがたり:2008/01/13(日) 00:40:55
>>4330-4333
各党の思惑−07参院選富山

各党の思惑−07参院選
<4>影響力維持
動かぬ国民新、2陣営を翻弄
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/129/4.htm

 「個人的には応援しているよ」。ほろ酔いで上機嫌の国民新党代表、綿貫民輔(80)がにこやかに言うと、国会議員、大学も後輩にあたる自民の参院議員野上浩太郎は、ひたすらかしこまっていた。
 2006年2月中旬、富山市桜木町の飲食店で開かれた、綿貫ら慶応大学OBの宴席に、同じくOBの野上が呼び出された。綿貫は前年の衆院選で、46年間在籍した自民を離党したばかり。参院選まで1年半あったが、綿貫は野上にこう言っていたという。

 綿貫はその後、公の場で「自民党にこれ以上力を付けさせる必要はない」と反自民の姿勢を明示する。こうした発言を、砺波地方のある市議は、「綿貫さんは心から自民党を憎んではいない。党人、公人としての態度」と解説する。
 私人と公人の両面を使い分けるやり方は、参院選富山選挙区(改選定数1)に立候補予定の野上と、国民新への支援要請をしている民主、社民推薦の森田高の両陣営を翻弄する。

 森田陣営は、出馬表明から半年たっても、支援要請に回答がないことをいぶかしむが、綿貫の反自民発言を「ありがたい」(社民県議・菅沢裕明)と受け取る。

 逆に、野上陣営は、「いつ向こうに動いてもおかしくない」(自民県議)と警戒するが、森田支援と「反野上」を明確に表明しないことに安心している。

 国民新は、参院選後の政界再編に向け、決定権を握ろうとする思惑もある。「『カード』は切らないから効果がある。綿貫さんは、自分自身がカードと分かっている」

 県議の一人はこう指摘して、自民県連に決定的な決別をしない一方、国民新党代表として民主、社民にも配慮し、県内の与野党双方に影響力を維持し、いざというときに、どちらにも動ける戦略、と説明する。

 綿貫は、野上も森田も関係ない比例選では、党の議席増を狙い、国民新への投票を呼びかける。県西部の自民県議は、2005年衆院選の比例選で、国民新が県内で約11万票を得たことから、「5万票以上は固い」と見る。

 だが、綿貫が県内で積極的に比例選の活動をする様子は見られない。県内党員も約5000人いるとみられるが、組織も未発達で、27日に党本部で開かれた会見で、綿貫は、県内での比例獲得目標数も「分かりません」と言葉を濁した。

 綿貫が、建設大臣などの経歴を通じ、情熱を注いできた「東海北陸自動車道」が今年度、全線開通する。綿貫は「私の大きなモニュメントがまた一つできる」と笑うが、ある南砺市議は、「綿貫さんだって、自民に戻って開通式に臨みたいだろう」と推測する。

 さらに、「今回の参院選は、綿貫さんにとっても正念場」と語る。政局の読み間違えは、築き上げた地盤や信頼を揺るがすばかりか、今後の発言力に悪影響を及ぼしかねないからだ。

 政党、候補予定者、そしてベテラン政治家が、それぞれの思惑で動き始めている。(敬称略、おわり)
     ◇
 この連載は、米川丈士、柳沢亨之が担当しました。

4334とはずがたり:2008/01/13(日) 00:41:22
各党の思惑−07参院選
綿貫氏苦渋の「反自民」
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070727_01.htm

【富山】富山選挙区立候補者(改選定数1)
野上浩太郎40自現〈1〉(公)
泉野 和之50共新 
森田 高40無新(民)(社)(国)
(届け出順。カッコ内は推薦政党)

立場と支援者の板挟み

 国民新党代表、綿貫民輔がようやく重い腰を上げた。

 24日、参院選公示後初めて地元・富山県入りし、南砺市で期日前投票を済ませ、小矢部市のJR石動駅前で街頭演説に立った。

 綿貫は「森田候補は、公約に郵政民営化反対と格差反対を掲げた。私たちと言うことは同じだ」と述べ、国民新党が推薦する無所属新人、森田高に1票を投じたことを明らかにした。ただ、「(政治の)流れを変えるには、富山も変えてもらわねばならない。私はもう自民党には投票できない。心を察するだけでなく、よろしくお願いしたい」と語り、森田への支持呼びかけが「苦渋の決断」であることをにじませた。

 自民党現職、野上浩太郎に、民主、社民、国民新の3党が推薦する森田が挑む富山では、重鎮、綿貫の動向が大きなカギを握る。だが、綿貫はなかなか態度を鮮明にできずにいた。

 郵政造反組として自民党を離れた綿貫だが、後援会や系列の地方議員には、自民党員が多い。綿貫の森田支援は即、自らの支援者の「分裂」を意味する。

 このため、昨年末から森田への国民新党推薦を求めてきた民主党代表の小沢に対し、綿貫は首を縦に振れずにいた。綿貫は「自分のことを自分で決められなくなっている」と周囲に苦悩を漏らすこともあった。

 国民新党が森田推薦を決めたのは公示直前の11日。傘下の県議からはその直前まで、「推薦をやめてくれ」との電話があったが、党代表代行の亀井静香、幹事長の亀井久興がそれぞれの地元で自民党と激しく争う中、「党代表としてしめしがつかない」と考えての「一大決心」だった。

 森田陣営の選対本部長、村井宗明(民主党衆院議員)は、「これで(民主、社民、国民新の)3本の矢がそろった」と、綿貫「参戦」に歓喜の声をあげた。

 対する野上陣営。すでに5月には、綿貫の森田支援も想定し、綿貫の地盤を含む県西部担当の選対総括責任者に、05年の衆院選で綿貫陣営の選対本部長を務めた上田信雅(自民党県議)をあてた。側近を巻き込み、綿貫の動きを封じ込めるための布石だった。

 野上陣営幹部は、綿貫の動向について、「推薦を決めても、綿貫後援会はフル回転できない」と強調する。

 ただ、陣営内にはピリピリしたムードも漂う。12日の出陣式では、県選出の自民党参院議員、河合常則が、「心を鬼にして、野上さんの勝利に頑張りたい」と厳しい表情で訴えた。自民党の大先輩だった綿貫を敵と見なす、事実上の決別宣言と周囲は受け止めた。

 富山のほか、石川、福井を含めた北陸3県は、もともと自民党の牙城(がじょう)だが、今回は予断を許さない激戦区ばかり。自民、民主両党とも「北陸決戦」と呼び、終盤選挙の焦点に位置づける。

 25日には、安倍首相、小沢が共に富山入り。安倍は魚津市に1500人を集め、「野上さんは参議院のホープだ。ここでつぶしてはならない」とかすれ声を振り絞った。小沢は富山市で街頭演説後、記者団に、「富山では綿貫さんの影響力が大変大きい。国民新党も『日本の政治はおかしい、力を合わせ、変えていこう』との立場だ」と強調し、綿貫との連携に自信を見せた。(敬称略)
 
(2007年7月27日 読売新聞)

4335とはずがたり:2008/01/13(日) 00:41:36

動いた政治地図−07参院選
<上>3党共闘 綿貫頼み政策後回し
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/132/1.htm

 29日午後11時半過ぎ、参院選富山選挙区で当選を決めた直後の森田高(40)の富山市内の事務所は支持者の大歓声に包まれていた。その中で、声をかき消されないよう、選対本部長の衆院議員・村井宗明(民主)は壇上でマイクに叫ぶ。「富山県の歴史が完全に変わったことを宣言します」。

 「自民王国」富山の参院選で1968年以来、39年ぶりに野党系候補が勝利したという、新しい「歴史」の原動力は民主、社民、国民新の「3党共闘」。中でも陣営幹部は、国民新党代表、綿貫民輔のテコ入れが効いた、との見方で一致する。連合富山の幹部は「綿貫なしで勝利はあり得なかった」と言い切る。この3党の共闘は、本県の国政選挙では初の試みだった。

 衆院議員歴38年で、「自民のドン」(選対幹部)と言われた綿貫。自民系支持者への配慮から「森田支持」表明を長く控えたが、公示前日の11日夜に国民新の推薦を発表すると、支援企業は素早く反応した。

 さらに、最終盤の26日午後には、綿貫の出身地、南砺市井波地区に「綿貫が27日に森田と初の合同演説会を行う」との知らせが届くと、これまで模様眺めをしていた後援会会員が一斉に「選挙区は森田」と電話攻勢を始めた。

 森田陣営からは早くも、「衆院選も3党共闘で戦う」との声も出る。綿貫への恩義から、次の衆院選富山3区で民主、社民両党が綿貫を支援する構想という。

 しかし、今回の参院選では、3党共闘が「綿貫頼み」のあまり、組織、政策の両面で、ちぐはぐさを露呈したのも事実だ。

 南砺市井波地区の綿貫後援会長、山本秀夫は、23日夜に同地区で森田の個人演説会が開かれるのを知ったのは帰宅途中の同日夕だった。会場に駆けつけると、選対幹部が「綿貫が24日に森田と初めて選挙カーに乗る」と言っていた。山本は、それも知らなかった。

 しかも、24日の「綿貫、森田のツーショット」は中止となった。森田陣営幹部によると、森田側の事前宣伝を嫌った綿貫側の意向だという。民主党県連の幹部は「綿貫後援会のだれにどう、何を頼めばいいのか分からなかった」と連携不足を認める。

 3党の政策上の違いも否めない。たとえば憲法。「憲法9条を守るのかどうかが争点だ」。15日、JR高岡駅前での3党の合同演説会で、社民党県連幹事長で県議の菅沢裕明は訴えた。だが、他党は憲法に言及しなかった。

 菅沢は「(国民新とは)憲法問題で違いもあるが、与野党逆転(という目的)の枠の中で位置づけたい」と政策上のねじれを認める。ある陣営幹部は「憲法問題を始め、あえて政策をあいまいにした面もある」と話す。

 当選した森田が、参院でどの会派に入るかという問題も迫る。連合富山会長の草嶋安治は「政権交代を願う富山の有権者の思いに応えなければならない。だからこそ3党間のボタンの掛け違いを避けなければ」と戒める。3党共闘という「実験」は始まったばかりだ。
(文中敬称略)(柳沢亨之)

4336とはずがたり:2008/01/13(日) 00:42:08
>>4335-4336
>選挙戦最終日の7月28日夜、街頭演説ができなくなる午後8時を回っていたが、自民の野上浩太郎…は、富山市内の国道交差点でがむしゃらに手を振る。その姿には悲壮感すら漂っていた。
>日付が変わる午前0時まで、少しでも多くの人に覚えてもらう「手振り」作戦。組織に頼れない民主候補が主に行い、自民側は批判的な方法だった。
>だが、選挙戦が終盤になると、接戦が伝えられ、苦肉の策だった。

>推薦した公明との不協和音もささやかれる。公明党県本部代表の島田一は、「事務所費など問題が多すぎた。支持者から『あまりにもお粗末』との批判があった」と明かす。その言葉を裏付けるように、読売新聞などが実施した出口調査では、公明党支持層の3割弱が森田に投票していた。

動いた政治地図−07参院選
<下>自民王国
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/132/2.htm

 選挙戦最終日の7月28日夜、街頭演説ができなくなる午後8時を回っていたが、自民の野上浩太郎(40)(公明推薦)は、富山市内の国道交差点でがむしゃらに手を振る。その姿には悲壮感すら漂っていた。

 日付が変わる午前0時まで、少しでも多くの人に覚えてもらう「手振り」作戦。組織に頼れない民主候補が主に行い、自民側は批判的な方法だった。だが、選挙戦が終盤になると、接戦が伝えられ、「なりふり構っていられなくなっていた」(自民関係者)ための苦肉の策だった。

 しかし、当選した森田高(40)と野上は約2万6000票の大差。敗因の一つは、組織力の弱体化だった。

 平成の大合併前の2003年に約500人いた自民系の市町村議員は、06年には約300人に減り、党員も10年前に比べてほぼ半減した。

 さらに、国民新党代表・綿貫民輔の森田支援が加わった。04年参院選で、自民新人の河合常則は、次点の民主現職と4万6000票差だったが、この半分以上は、綿貫の地元、砺波地方で広げたもの。今回、同地方では、森田が野上の得票を上回っていた。

 野上陣営は、県内34の党地域支部に選対を設置。県議、市町村議らがフル回転し、一方で、手振り作戦のような、無党派層を意識した作戦も導入し、週末、休日は街頭演説に力を注いだ。選対本部長の鹿熊正一は「死力を尽くしてできる限りの戦い、運動、取り組みをした」と話す。

 だが、「こんなに大差が付くとは」(自民党県議)と言うような大敗。この衝撃は、次の衆院選への不安にそのまま結びつく。

 今回の結果を衆院選の富山1〜3区に当てはめると、1区と3区で敗北、2区で接戦になる。1区は、野上と法相・長勢甚遠の後援会がほぼ同じため、長勢の足元を不安視する声もある。

 推薦した公明との不協和音もささやかれる。公明党県本部代表の島田一は、「事務所費など問題が多すぎた。支持者から『あまりにもお粗末』との批判があった」と明かす。その言葉を裏付けるように、読売新聞などが実施した出口調査では、公明党支持層の3割弱が森田に投票していた。

 自民執行部は、落選決定翌日の30日、緊急の役員会、常任総務会を開き、現在の執行部の体制維持を決め、今後の対応策を検討した。無党派層の取り込みの仕方や、選挙活動の見直しなど様々な意見が出たというが、抜本的な対策はなかった。

 ベテラン県議は、「多くの党員を抱え、細かく細かく支援を訴えるのが我々のやり方。それを愚直にやるしかない。今更、どう変えればいいのか」と本音を漏らす。

 39年ぶりの敗戦で、かげりも見えた「自民王国」。大組織は、岐路に立っている。(文中敬称略)

(米川丈士)

4337とはずがたり:2008/01/13(日) 00:57:08

ドキュメント 統一地方選
好機に便乗「参院選に出る…」
http://www.yomiuri.co.jp/election/local2007/feature/0006/fe_006_070406_01.htm?from=goo

 統一地方選は、夏に「本番」を迎える参院選の立候補予定者にとって、地歩を築くための前哨戦でもある。特に、地盤や看板を持たない新人にとっては「顔と名前を売り込む絶好のチャンス」だ。

 「まもなく県議選の民主党候補が駆け付けます。案内させていただいているのは民主党の米長晴信です」

 5日昼前、山梨県山梨市の商店街。夏の参院選に山梨選挙区から民主党公認で出馬する元民放記者、米長晴信氏(41)はマイクでこう訴え、県議選候補の遊説の“露払い”をした。

 山梨選挙区は、参院選で民主党が力を入れる1人区。小沢代表の肝いりで昨年8月に擁立が決まった米長氏は、幼いころ約3年間、県内に住んだだけだ。「落下傘候補」に近い。これに対し、自民党が先月、公募で擁立を決めた不動産管理会社社長、入倉要氏(41)は、甲府市在住で、大型観光イベントも手がけるなど活躍している。

 米長氏は「相手の方が知名度が上。参院選に出る自分が、統一選で名前を出すのを疑問視する声はあるかもしれないが、渡りに船だ」と正直だ。「選挙中は支持者が集まる場所がいくつもあるので効率的」と、県議選の民主党系候補の出陣式や集会をこまめに回り、握手と自己紹介を欠かさない。

 共産党が擁立する党県常任委員の花田仁氏(46)も政党カーで各地を回る。一方、入倉氏は自民党系候補が競合する選挙区が多いため、目立った動きを見せていない。

 小沢民主党代表のおひざ元・岩手選挙区(改選数1)。松下政経塾出身の千田(ちだ)勝一郎氏(36)は、自民党の公募に応じ出馬する。

 岩手には自民党の国会議員が2人しかおらず、支持基盤が弱いだけに、勝つには「自民でも民主でもない中間派」をいかに取り込めるかがカギを握る。千田氏は、知事選と県議選の応援に走り回りながら、こうした勢力との人脈づくりに狙いを定める。

 「ご苦労さまです。自民党参院選挙区支部長の千田です」
 千田氏は5日午前、小沢代表の地元でもある奥州市に足を運び、県議選で民主党の公認候補5人を相手に激戦を繰り広げている無所属候補(60)の事務所を訪ねた。

 この日が4度目の訪問だが、千田氏の顔を知らない運動員も少なくない。千田氏はすかさず「今度、自民党から参院選に出る者です」と、顔写真入りの名刺を配り歩いた。
 「勝一郎? 『一郎に勝つ』ということか。そりゃあ、いい名前だ」
 一人の支援者が冗談めかすと、千田氏の顔に安堵(あんど)の笑みが浮かんだ。
 一方、民主党は現職の平野達男氏(52)が再選を狙う。5日は朝から、花巻市で県議選候補の応援演説に立ち、「ご支援を参議院議員、平野達男からもお願い申し上げます」と自己PRに余念がなかった。
 共産党の若山明夫氏(54)、社民党の本宮秀孝氏(61)も、党公認候補の支援で県内各地を回る。
(2007年4月6日 読売新聞)

4338とはずがたり:2008/01/13(日) 00:57:28

決戦の構図 07参院選
(1)松岡ショック 自民 不安の連鎖
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/kessen/kessen070605_1.htm

 「安倍内閣は年金問題を1年で解決すると宣言している」。自民党現職の鈴木政二(58)は3日、名古屋駅前で声を張り上げた。この日、同駅前では、愛知を最重点区とする公明党代表の太田昭宏が、「どうしても勝ちたい。未来に責任を持つ政治をやりたいんです」と訴え、年金の記録漏れで内閣への攻撃を強める民主党の愛知県連代表、近藤昭一は、市内のホテルで開かれた県連大会で、「何としても2人の当選を果たさなければならない。政権交代を愛知から」とゲキを飛ばした。

 参院選で、愛知選挙区(改選数3)が各党の主戦場と化している。前回2001年、約97万票を得てトップ当選し、安倍内閣で官房副長官の要職を務める鈴木も危機感を強める。
 その安倍内閣は5月28日、激震に見舞われた。
 正午過ぎ、新幹線で名古屋に到着したばかりの鈴木の携帯電話が鳴った。発信は首相官邸。松岡利勝農相(当時)が自殺を図ったことを伝える電話だった。参院選での支援依頼のため保育園団体の会合に向かっていた鈴木は、関係者にひと言わびただけで、東京へとんぼ返りした。
 松岡農相を巡っては、資金管理団体の事務所費や光熱水費問題のほか、「緑資源機構」の官製談合に絡んでも受注業者から献金を受けていたことが浮上した。明確な釈明がないままの自殺は、「政治とカネ」に対する国民の不信感を呼び起こす。

 愛知選挙区には、3選を狙う鈴木のほか、民主、公明の現職、民主、社民の新人、共産の元議員らが出馬を表明しており、激しい争いが予想される。
 鈴木は、4月の県議選で、地元・知立市の自民党現職だった秋田政幸(65)が民主党新人に敗れたことで、足元の支援態勢にも不安を感じていた。
 「もう一遍、原点に返ろうと思います」。鈴木は2日、地元固めのために急きょ知立市で事務所開きを行い、支持者に頭を下げた。
 自民党支部長を務める秋田は、「松岡農相の自殺を耳にした時、ただでも選挙が厳しい中、内閣と自民党のイメージダウンは避けられないと思った。鈴木の選挙への不安材料がまた一つ増え、がく然となった」と打ち明ける。同党愛知県連幹事長のかとう南も、「年金問題と松岡農相の自殺で、与党に対する有権者の風向きが険しくなることは間違いない」と情勢の変化を警戒する。

 三重県では、県議選の尾鷲市・北牟婁郡選挙区で当選した塩谷龍生(67)(辞職)が公選法違反(供応買収など)で逮捕、起訴され、公認した自民党は「松岡ショック」と合わせ、二重の衝撃を受けた。

 三重選挙区(改選数1)に自民公認で立候補予定の新人、小野崎耕平(37)は、若さと清新なイメージがセールスポイント。党三重県連幹事長の山本勝は、「当然、野党の追及もあるだろう。何とか影響が及ばないようにしたい」と話すが、その影響がすでに出始めている。

 事件の舞台となった県南部は自民党の支持基盤の強い地域。しかし、尾鷲市内では、事件の影響で参院選に向けた活動を自粛する空気が広がっている。市内の自民党関係者は、「個人演説会の場所や日程なども決めなければならない時期だが、いまだに地元後援会長も決まっていない状態だ」とこぼす。(敬称略)

 7月5日と見込まれる参院選の公示まであと1か月と迫った。憲法改正のほか、国民年金、「政治とカネ」を巡る問題など、重要な課題が浮上している。有権者の支持を求めて、しのぎを削る立候補予定者や政党の動きを追う。
(2007年6月5日 読売新聞)

4339とはずがたり:2008/01/13(日) 00:57:45

決戦の構図 07参院選
(2)「年金」で攻勢 2人擁立民主“内憂”
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/kessen/kessen070606_1.htm

 「与党は、一生懸命頑張って年金を納め、老後に備えているみなさんの期待を裏切っている」。民主党愛知県連代表の近藤昭一が、3日の県連大会で声を張り上げた。会場からは大きな拍手とともに、「そうだ」と声が上がった。
 小沢代表が自らの「政治生活の総決算」とする参院選で、民主党は、与党の参院での過半数割れを至上命題として、愛知選挙区(改選数3)に現職の大塚耕平(47)と新人の谷岡郁子(53)の2人を擁立する。2日の全国幹事長会議では、同選挙区を重点区と位置づけ、年金記録漏れ問題を争点に掲げ、攻勢をかけることを決めた。

 三重選挙区(改選数1)に立候補する民主現職の高橋千秋(50)は、「有権者の関心は高く、間違いなく大きな争点になる」と、年金を巡る政府の対応への批判を強めている。
 5日夜、三重県明和町で開いた国政報告会では、「国会で何度も追及してきたが、政府は問題を隠し、放置してきた。もっと早く手を打てたはずで、政府の責任は重い」と力を込めた。さらに、来年5月までに完了させるとした政府の調査についても、「調査の準備だけで1年はかかる。ごまかしだ」と切り捨てた。
 「年金の情報が5000万件失われた。もしこれが銀行だったら、そんなところに絶対預けない」。谷岡は2日、名古屋市内での講演会で厳しく批判し、大塚も、「官僚がまじめに仕事をしていない証拠だ。自民党は構造改革と言ってきたが、何も改革できていない」と指摘する。
 「(民主党に)追い風が吹いている。1勝1敗ではだめ。2勝が勝敗ラインだ」と、愛知県連選対委員長の伴野豊も意気込む。

 対する与党は、急浮上した年金問題の対応に必死だ。
 愛知選挙区の自民現職、鈴木政二(59)は、「みなさんの不安をなくそうと、一気に対応策をまとめた。1年以内に調べてきちんとする。民主党は代替案はないと言っているじゃないか」と反論する。

 公明党代表代行の浜四津敏子は2日、名古屋市内での街頭演説の大半を年金問題に割き、「まじめに働いてこなかった社会保険庁を改革する法案が衆議院で可決された。それを実力で阻止しようとしたのが民主党だ」と批判を返した。党愛知県本部代表の荒木清寛は、「議員には一人ひとりに資料を持たせ、丁寧に説明させる」と話した。

 ただ、民主党愛知県連も2人当選に向けた支援態勢に不安を残す。
 「みなさんの話を聞いていると、私が立候補するのが迷惑のように聞こえる」。4月27日、大塚と谷岡の支援割り振りについて議論が交わされた県連幹事会で、谷岡は不満をあらわにした。

 6年前の参院選では、現職の大塚を支援した地方議員が多く、「今度谷岡さんを支援するとなったら、後援会に何と説明すればいいのか」と繰り返す議員がいたからだ。谷岡は、「大塚さんの票を横取りして当選するつもりはありません」と続け、会議の空気は重苦しさを増した。

 県連は、最終的に大塚79万票、谷岡71万票を得票目標にしたが、支援の軸となる連合愛知には、組織を大塚8割、谷岡2割に振り分けて支援するよう要請した。

 大塚に組織の支援を手厚くした理由を、伴野は、「知名度のある谷岡は、無党派層による伸びが期待できるから」と説明するが、無党派層取り込みの戦略は明確になっていない。

 連合愛知会長の神野進は、「2人支援するあり方がきちっとなっているのか。僕らもやるけど、自分たちもやっているという姿勢も見せてもらわないとついて行けない」と、県連にくぎを刺した。(敬称略)
(2007年6月6日 読売新聞)

4340とはずがたり:2008/01/13(日) 00:58:00

決戦の構図 07参院選
(3)「公認」のしこり 「一枚岩」課題残す
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/kessen/kessen070607_1.htm

 「金子先生と住み分けを図り、国のために働きたい」。参院選岐阜選挙区(改選数2)に自民党推薦の無所属で立候補する藤井孝男(64)は1日夜、党県連会長で衆院議員の金子一義と何度も握手を交わした。会合があった岐阜県高山市は金子の強固な地盤。藤井は、出席した地元の金子後援会員ら約200人に笑顔を振りまき、金子との「融合」をアピールした。
 衆院選に小選挙区制が導入された1996年以降、2人は、選挙区(岐阜4区)と比例選で交互に入れ替わる「コスタリカ方式」で当選し、共存してきた。しかし、藤井は一昨年、郵政民営化関連法案に反対し、公認を外された衆院選の選挙区で金子と激しく戦って敗れた。元々、参院議員出身の藤井は「苦い経験」を踏まえ、参院選に再くら替えの道を選択したが、まだ復党はしていない。
 藤井は、「無所属の違和感はなく、今でも自民党員と思っている」、金子も藤井について、「自民党公認候補と同じ」と、一体感を強調するが、互いに張り合ってきた2人の後援会関係者がどこまで「一枚岩」になれるかは未知数だ。
 金子の後援会幹部は、「(選挙の)火種をなくし、確実に住み分けができるために(藤井を)応援する。しかし、そうすんなりと応援できない会員も少なくない」と明かす。
 「郵政法案」を巡るしこりは、衆院選岐阜1区で戦った衆院議員の野田聖子と佐藤ゆかりの間でも残る。2人は、藤井と一緒に写ったポスターを別々に作製するなど、次期衆院選に向けた勢力拡大で、今も火花を散らしている。

 「参院選の勝利が政権交代の足がかりになる」として、3選を目指す民主党現職の平田健二(63)は、「年金や介護、医療など生活中心の政策に変えよう」と訴える。

 しかし、民主党県連も「一枚岩」になれない、お家の事情を抱える。候補者選考を巡って昨年夏に離党届を提出した元党県第2区総支部代表代行で医師の小島昭次郎(53)をはじめ、役員や党員計約50人が今年1月、離党や役職を辞任する事態に発展した。

 候補者選考では、党の有力支援者の一部に世代交代を求める声があり、小島が意欲を見せていた。しかし、県連では絞りきれず、相談を受けた党本部が選考を主導しようとしたため、小島の反発を招いた。党県連代表の園田康博が5月、小島らに謝罪した結果、小島らは、選挙で連合岐阜傘下の地元労組には協力するとしたものの、党県連への協力には難色を示したままだ。

 平田は、「2区で離党したのは一部で、全員ではない。これまでよりもやりにくい選挙だが、その現状を承知のうえで、必勝態勢を組んでいる。連合岐阜が足腰になってくれる」と話すが、党県連幹部は、「しこりが残っているため、(選対の)形はできても、中身は厳しい」とこぼす。

 一方、新人の加藤隆雄(58)を擁立する共産党は、「うちはしがらみが全くなく、ごちゃごちゃした問題もない」と党の政策を正面から訴える。
 県の裏金問題を積極的に取り上げた同党は、4月の県議選岐阜市選挙区(定数9)で、新人が従来の票を大幅に上積みし、2位で当選した。加藤は、「貧困と格差の是正に力を注ぐ。安倍首相の暴走政権を止め、必ず前進して勝利する」と訴え、足元に不安を抱える自民、民主への切り込みを図る。(敬称略)
(2007年6月7日 読売新聞)

4341とはずがたり:2008/01/13(日) 00:58:29

決戦の構図 07参院選
(4)憲法改正 「9条」巡り温度差も
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/kessen/kessen070608_1.htm

 「私は、党よりも、国民の代表としての責任を重んじる。党議拘束を外せない時は党を出るのではなく、党を割る」。愛知選挙区(改選数3)に出馬する民主党新人の谷岡郁子(53)が市民団体との会合で、憲法問題について、きっぱり言い切ると、会場はその迫力に、一瞬静まり返った。

 「改正の前に、今の憲法を守るべき」が、谷岡の持論だ。「今ですら憲法をゆがめ、形骸化させている人々の、改正の議論には付き合ってられない」と切り捨てた。

 一方、同党の現職大塚耕平(47)は、「憲法は時代に合ったものを作る必要があり、環境権などの新しい権利や財政条項を盛り込むべき」と、改憲に理解を示す。ただ、9条については「改正には反対。ただし、自衛隊の位置付けが必要」と話す。
 5月14日、憲法改正手続きを定める国民投票法が成立し、安倍首相は参院選の争点にすると表明した。しかし、年金記録漏れ問題など新たな争点も次々に現れる中、同じ党内でも立候補予定者の間で食い違いが出てきた。

 連立与党の自民、公明も一枚岩ではない。自民党現職の鈴木政二(59)は、「有権者は関心がないかもしれないが、憲法の論議がなしという選挙ではない」と断言する。だが、「環境問題など憲法全般で議論する」として、争点を9条には絞らない考えだ。背景には、連立する公明党を含め、他党の“土俵”での勝負を避ける思惑がある。

 同党現職・山本保(58)は街頭演説で訴えかける。「世界から戦争をなくすことが日本の使命であり、公明党の基本路線。私たちは憲法9条を堅持する」

 「自民党を説得し、憲法全部をいっぺんに変えることは出来ないようにしよう。公明党がいれば、安全、安心だと言われるよう仕事をしたい」と、与党の中での歯止め役として、憲法問題でも積極的に存在感をアピールする構えだ。

 これに対し、共産、社民の両党は「護憲」を前面に打ち出す。共産党元議員の八田ひろ子(61)は、谷岡の発言に、「国会は党議拘束よりも、その政党の基本的立場が問われる。最初から割って出るつもりなら、党の公認を受けるというのは、いかがか」と敵意を隠さない。

 2月の愛知県知事選では自公・民主対決のはざまで、推薦した候補が大敗し、同県議選でも議席を奪還できなかった。八田自らも返り咲くための正念場を迎えている。八田は7日、名古屋市中区の街頭で、「安倍首相は憲法を変えて、戦争への道に戻ろうとしている。絶対に許すことはできない」と声を強めた。

 三重選挙区(改選数1)から立候補する同党新人の中野武史(32)の陣営も、「最近は年金問題に費やす時間が増えたが、共産党としては、憲法改正を争点から外すわけにはいかない」と話す。中野は、「9条を守り抜こうとする共産党に対する期待は大きい」と訴える。

 「憲法9条2項。『国の交戦権は、これを認めない』。この13文字があるからこそ、日本は戦争をせず、自衛隊員も命を落とさない」。愛知選挙区に出馬する社民党新人の平山良平(59)は4日、名古屋・栄の繁華街に立ち、通行人に力説した。平山は、「旧社会党の流れをくむ民主党が憲法改正に賛成している状態だから、社民党員が選挙に出る必要がある」と力を込めた。(敬称略)

(2007年6月8日 読売新聞)

4342とはずがたり:2008/01/13(日) 00:58:59
>>4338-4342

決戦の構図 07参院選
(5)与党で2議席 連立 愛知が試金石
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/kessen/kessen070610_1.htm

 愛知県東海市で8日夜、開かれた自民党の同市支部総会の会場に、同党市議と並んで来場者を出迎える公明党参院議員の山本保(58)がいた。
 「鈴木さんと一緒になって、引っ張ってもらいたいと思います」。参院選愛知選挙区(改選数3)で3選を目指す山本が来賓のあいさつを終えて退席すると、自民党現職の鈴木政二(59)が入れ替わるように駆けつけ、「民主は2人出る。共産もいる。連立の公明さんも正直、戦う人間としては敵です」と、切迫した表情で訴えた。

 連立を組んで8年目になる自民党と公明党は、これまでも「選挙区は自民、比例は公明」などといった形で、選挙協力を重ねてきた。だが、山本、鈴木が同じ愛知選挙区で、民主党の現職と新人、共産の元議員、社民の新人らと議席を争う今回は、少し事情が違っている。

 「50万票が至難の業の愛知で、何としてでも六十数万票まで持っていかなくてはならない」。名古屋駅前のミッドランドスクエアで4日、講演した公明党代表の太田昭宏はこう語り、「(与党で過半数には)公明の13議席は『織り込み済み』とされるが、なかんずく愛知は厳しい」との見方を示した。

 小泉旋風で自民が大勝した6年前の愛知選挙区の得票は鈴木が約97万票、民主の大塚耕平(47)が約66万票、山本が約50万票。これに対し、3年前は、当選した民主の2人が計約142万票を得票。今年2月の愛知県知事選でも、民主などが推した新人が約136万票を獲得しているからだ。

 このため、公明党は参院選に向けた太田の全国遊説を名古屋からスタートさせ、今月2、3日には、代表代行の浜四津敏子と太田が相次いで愛知入りし、支持母体の創価学会員らが全国から集まった。さらに、県内の地方議員も連日、街頭に立ち、「火の玉になって必勝を目指す」(党県本部代表・荒木清寛)が、なくてはならないのが自民党の協力だ。

 「これまでうちは『貸し』ばかり。今度は、返してもらう番だ」と公明党愛知県本部幹事長の鬼頭英一は言う。4月の同県議選で、公明党は4年前の2倍以上の44人の自民候補を推薦し、うち35人が当選した。一昨年の衆院選で、同県内の自民候補が、9勝6敗と躍進した背景にも公明票の下支えがあった。

 支援を待っているだけではなく、自民の有力支援団体である医師会、歯科医師会にも手を伸ばし始めた。

 こうした動きに対し、鈴木は、2日開かれた14区の自民党の公職者会議で、「(選挙協力をしたら)自民党の組織が壊れてしまう」と、けん制した。松岡農相(当時)の自殺、年金記録漏れ問題で、足元が大きく揺らいでいることも、陣営には気がかりだ。同党愛知県連幹部も、「公明票頼みの議員が山本支援に雪崩を打ったら、鈴木は危ない」と懸念する。

 自民党県連は8日、執行部会と支部長会議を開き、「与党で2議席」を重大使命とすることを確認した。医師会、歯科医師会などの3割程度は山本支援に回るよう求めるなど、一定の「選挙協力」をするが、鈴木の地元の三河には触れさせない――。鈴木と山本の“住み分け”を図る方針だ。

 公明の鬼頭は言う。「山本の票が伸びなければ、次の協力はない」。公明党と強いつながりを持つ自民党県連会長代理の寺西学は、「愛知で与党が2議席をとれるかどうかが、参院選、さらには次の衆院選の行方を決する」と話す。愛知の選挙協力の成否は、連立の“試金石”となる。(敬称略、終わり)

 ※連載は、青山丈彦、金成真也、井沢夏穂、三戸慶太、市川憲司、譜久村真樹、磯野大悟、酒井智則が担当しました。

(2007年6月10日 読売新聞)


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