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製紙産業スレッド

545荷主研究者:2013/04/21(日) 13:24:40

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130321/bsc1303210503012-n1.htm
2013.3.21 05:00 Fuji Sankei Business i.
【製紙産業特集】(4−3)持続可能な森林経営と、違法伐採対策

 紙は木材と古紙を原料にしてつくられる。製紙産業は、貴重な森林資源である木材を有効活用するとともに、木材原料の調達方針を定め、違法伐採対策を進めている。

 ◆森の役割と種類

 森林には木材などの林産物を供給するだけでなく、さまざまな役割がある。洪水や山崩れなどの災害を防ぎ、貴重な水資源をかん養する。さらに、二酸化炭素(CO2)を吸収して地球温暖化を防ぎ、人々に憩いの場を提供する。

 一口に森林といってもさまざまな種類がある。天然林は自然の力によってできたもの。このうち人の手が全く及んでいない森林は「原生林」と呼ばれる。人が伐採した後に再生した森林は「二次林」と呼ばれる。日本は雨が多く温暖なため、伐採されても比較的短期間で「二次林」として再生できる。中でも地表の手入れや下草狩り、間伐などの保育作業をしたものを「育成天然林」という。

 天然林に対して、人手によって植えられたものが「人工林」。日本の森林の約4割を占めており、その多くはスギやヒノキなど針葉樹で構成されている。人工林では、樹木の成長に合わせて保育や間伐などの作業が行われている。

 森林は再生可能な資源であり、「収穫(伐採)」と植林などの「更新」を行い、そのサイクルを適正に回転させることによって「持続可能な森林経営」を行うことができる。このため、循環を前提にした収穫や、収穫された木材を利用することは、森林の減少や破壊を招くものではなく、そこから若い樹木が育ち、森林が更新されていくことにつながる。

 ◆製材残材を活用

 紙パルプの原料となる木材には、国産材と輸入材がある。国産材の構成比をみると、製材残材が約4割、天然林材が約3割を占めており、残り約2割が人工林材となっている。丸太から建築用材を製材すると、三日月状のフチが残る。製紙産業はこの製材残材を原料として有効活用している。ほかにも曲がった木や芯などが傷んだ低質材が多く使われている。一方、輸入材は人工林材が7割以上を占めている。

 日本のパルプ原料の約7割は輸入材が占めている。木材チップ輸入の国別割合をみると、針葉樹は米国が約3割を占め、オーストラリア、ニュージーランドと続く。一方、広葉樹はチリが3割弱を占め、オーストラリア、ベトナムの順になっている。

 ■サプライチェーン全体で環境対策

 ◆目安となる森林認証

 国内企業では、温暖化防止、生物多様性保全を目的として使う資材の調達方針を定め、サプライチェーン全体で環境対策に取り組む動きが活発になっている。紙の調達方針に関しては、適切な森林管理を行っているメーカーや販売事業者から購入することを定める企業が増えている。その目安となるのが森林認証だ。

 森林認証制度は、国内の社有林や海外植林地において適切な森林管理や持続的な森林経営が行われているかどうか、第三者機関が評価する環境ラベリング制度。認証機関として世界規模の森林管理協議会(FSC)、森林認証プログラム(PEFC)や日本独自の制度である緑の循環会議(SGEC)がある。認証を受けた森林から生産された木材や木材製品は認証マークがラベリングされ購買の目安となっている。

 製紙メーカー各社は国内企業に先駆けて、早くから森林認証の取り組みを実施している。日本製紙連合会では、2006年に違法伐採に関する行動指針を公表、翌年から「違法伐採モニタリング事業」を開始した。行動指針では「持続的森林経営を阻害する行為や、森林生態系の維持に支障となる行為等森林の健全性を損なう恐れのある全ての違法行為に対して強く反対する」ことを表明するとともに、会員企業は木材の調達方針を定め、原料・製品の合法性を確認するシステムの構築に努めるよう促している。


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