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日本の城郭

281荷主研究者:2013/10/06(日) 12:16:36
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http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20130915/CK2013091502000051.html
2013年9月15日 中日新聞
どう復元?どう安全確保? 小牧山城「信長の石垣」

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/jimbun/PK2013091402100217_size0.jpg
山頂で見つかった石垣。小牧市は復元する方針だが安全性との両立が課題となる=小牧市の国指定史跡「小牧山城」で

 織田信長が築いた小牧市の国指定史跡「小牧山城」山頂で見つかった大規模な石垣。市は本年度で石垣の主要部分の発掘を終え、市民や観光客に見てもらうための復元に入る。どうやって建造当時の状態を忠実に再現し、安全を確保していくか−。整備には難題が待ち構えている。

 石垣は二〇〇八年から始めた発掘調査で発見された。もともと、信長が一五六三年に築いた小牧山城は、土を盛り上げただけの中世の山城と思われていた。石垣が見つかったことで、近世の城郭のルーツとされ、後に信長が築いた安土城(滋賀県)にも大きな影響を与えたと考えられるようになった。

 担当の市教委考古学専門員、小野友記子さんは「四百五十年の眠りから覚めた信長の石垣」と表現する。観光資源に乏しい市は石垣を組み直して復元。新たな観光スポットとして売り出す方向だ。

 復元には「当時に近い状態に」と、史跡を管理する文化庁から注文が付いている。これが非常に難しい。

 小野さんによると、平均約二トンの石を積み上げた当時の工法はいまだ未解明。「全国の誰に聞いても、分からないのでは。『だいたい、こうだった』という再現では文化庁は許してくれない」と小野さんは悩む。

 切っていない自然の石を積み上げているため、石と石がかみ合っていない部分が多く、崩れて落ちる危険性は高い。安全を優先して四角く切った石をがっちり組み合わせては、当時と状態が全く異なってしまう。小野さんは「歴史の真実性と安全性の両立が問題」と頭を抱えている。

 さらに、石垣を回るコースの設定も難しい。安全に見てもらえて、なおかつ山頂からの景色も楽しめるコースはどこか。復元費用のうち半分は国から補助が出るが、残り半分の市の負担はどれくらいかかるのか。検討課題は多岐にわたる。

 山下史守朗市長の肝いりで、市は二十一〜二十三日、小牧山城築城四百五十年を記念した「こまき信長まつり」を繰り広げる。石垣は現在、保護のため再び土の中に埋め戻され、祭りで訪れた人は実物を見られない。発掘の様子を紹介するパネルを現場に展示し、しのいでいる。

 市長は「きちんと整備するので、もう一回来てくださいと言うしかない。なるべく早く整備し、新たな市の名所にしたい」と話す。祭りの盛り上がりを一過性で終わらせず、より広く市民に石垣の存在を知ってもらうには、早期の整備が必要との認識だ。

 歴史の専門家でつくる史跡小牧山整備計画専門委員会で方法を審議してもらうなど、来年度から整備の検討に入る。文化庁とも協議を進める方針。

 ただ、いつまでに完成させるかといったスケジュールも含め、白紙の状態だ。小野さんは「文化庁の指示もあって慎重に進めないといけないが、見てもらうことで価値が出る。なんとか、復元と安全を共存させたい」と心に決めている。

◆記者の目

 前任地の静岡市では、二〇〇九年八月の駿河湾地震で駿府(すんぷ)城跡の石垣が崩落している。四角く切った石はがっちりと組み合っているように見えたが、地震の前にはもろかった。小牧山に復元する石垣には、安全最優先を望みたい。

 (加藤隆士)


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