したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

鉄道総合スレッド

6882チバQ:2014/01/06(月) 20:54:20
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140106/waf14010610290006-n1.htm
関西にも影響した有楽町駅前火災…品川駅「副拠点機能」期待はずれのわけは?
2014.1.6 10:27 (1/2ページ)[westセレクト]

JR有楽町駅前の火災現場。品川駅の「サブターミナル拠点」機能は期待はずれの結果になった=3日、東京都千代田区(松本健吾撮影)
 JR有楽町駅(東京都千代田区)付近で3日早朝に発生した沿線火災で、東京−品川間で5時間余りにわたり運転を見合わせ、約32万人に影響が出た東海道新幹線。平成15年に開業した新幹線の品川駅は災害時に、東京駅を代替する「サブターミナル拠点」としての機能を果たすと期待されていたが、今回は“期待はずれ”の結果に。なぜ品川駅は機能しなかったのか。


Uターンラッシュ


 品川駅は、上下2つのホームに4本の線路と、3本の引き上げ線を備え、大井車両基地につながる回送線とも直結。今回のような輸送混乱時には、新大阪方面からの列車を品川駅で「折り返し運転」ができる構造だった。

 JR東海によると、今回の火災で東海道新幹線は、午前6時35分ごろから運転を見合わせた。午前10時ごろから品川駅での折り返し運転が始まったが、運行本数は1時間に2本程度。平常時(1時間に最大15本)と比べ圧倒的に少なく、Uターンラッシュも重なり、駅は人であふれかえった。


「最大限対応した」


 本数を絞ったのは、運転士や車掌、車内清掃ら交代要員が、普段は東京駅に配置されていたため、急遽(きゅうきょ)品川駅に配置できなかったからだ。JR東海は「東京駅で折り返し運転ができるまでお待ちいただくのが最適と判断した。7本の臨時列車を増発し、最大限対応した」と説明する。

 しかし「消防による消火活動が難航し、思いのほか時間がかかった」(JR東海)との“誤算”もあり、午前11時55分に東京−品川間で運転が再開された後もダイヤは回復せず、遅延は終日続く結果となった。

 公共交通に詳しい関西大の安部誠治教授(公益事業論)は「JR東海は品川駅の拠点機能を重視し、災害に備えた想定をしておくべきだった」と指摘している。

6883チバQ:2014/01/06(月) 21:22:32
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20140106-OYS1T00286.htm
沖縄に鉄道 本格検討、普天間跡地に駅も

基地問題

 沖縄県は2014年度、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設に伴う跡地利用を見据え、沖縄本島を縦貫する鉄道(全長約70キロ)の導入に向けて本格検討を始める。那覇市から名護市までを約1時間で結び、同飛行場跡には駅を造る構想だ。有識者らでつくる「整備計画策定委員会」(仮称)を設置し、15年度に整備計画をまとめる予定で、今後、沖縄振興策の重要テーマに浮上しそうだ。

 沖縄では戦前、那覇と嘉手納などを結ぶ県営の軽便鉄道(同約48キロ)があったが、1945年の沖縄戦で破壊された。南北間の鉄道実現は「県民の悲願」で、政府も14年度予算案に調査費を2億円計上している。

 県は那覇、宜野湾、沖縄、名護の4市を結ぶルートを想定。通勤や観光客などの利便性向上、道路渋滞の緩和、経済波及効果といった利点を挙げる。那覇市などの市街地では国道58号などの地下を通す案を軸に検討。同飛行場を含む返還跡地では再開発と一体的に進めることで利用者増を見込む。

(2014年1月5日 読売新聞)

6884チバQ:2014/01/10(金) 00:26:05
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20140101/CK2014010102000117.html
ちば鉄物語(1) 中房総の元気印 いすみ鉄道
2014年1月1日

ゆっくりと線路を進む車両


 鉄道は今も、地域の生活とは切っても切り離せない。県内には旅情を誘うローカル鉄道も多い。二〇一四年は総武鉄道(当時)の市川−佐倉間(三九・九キロ)が県内初の路線として開業してから百二十年。運行に携わる人たちや鉄道をめぐる地域の物語を紹介する。

 「弁当、弁当はいかがですか〜。地元特産のたこめし弁当で〜す」。観光客が多く訪れる休日のいすみ鉄道国吉駅(いすみ市)に、威勢のいい声が響き渡った。売り子は駅員でもない。地元を中心にしたボランティアだ。

 窓の一つが開き「一つください」。弁当を受け取った若い男性客は「やっぱり電車といえばこれ。駅弁売りだよね」と笑みがこぼれた。駅弁は次々と売れた。

 沿線のいすみ市、大多喜町の人口は合わせても五万人ほどだが、連休の多いときで沿線は一万人の人出でにぎわう。廃線の危機もあったいすみ鉄道は、今はまちおこしの核になりつつある。

 赤字ローカル線が生まれ変わるきっかけは、公募社長の就任だった。二〇〇九年に航空会社出身の鳥塚亮さん(53)が就任したのに呼応し、鉄道や駅周辺の活性化を狙う「いすみ鉄道応援団」が、地元住民らで発足した。

 「当初は廃線の危機と言われてもピンとこなかった。僕らが何か言っても変わるわけがないって冷めていた」と、団長の掛須(かけす)保之さん(51)は振り返る。「でも社長の公募など、新しい取り組みに可能性を感じた。地元で積極的に動くために団ができたんです」

 団員が最初に取り組んだのは国吉駅の掃除だ。当時は玄関の窓ガラスが石で割られ、壁は落書きだらけ。夜は暴走族のたまり場だったのを壁を塗り直し、周辺に花を植えたプランターを置いた。

 「駅の周りに飲食店がない」という要望に応え、始めたのが駅弁販売だった。温かいお茶を無料で置き、田んぼを広場に整備もした。放置自転車を活用したレンタルサイクルも駅前に備え付けた。

 当初三十人ほどだった団員は、現在は約百四十人に上る。地元住民だけでなく、鉄道の魅力にひかれて県外から通う人も多い。

 その一人の横浜市の会社員石田岳士さん(49)は、東京湾アクアラインを通り一時間半かけて国吉駅まで来る。「新しい取り組みをすればすぐに反応が返ってくる。昨年のゴールデンウイークは駅ができて以来の人出と、地元の人が喜んでくれた」と達成感に浸る。

 十分間の停車時間が過ぎ、国吉駅を列車が出発した。駅弁を売り終わった団員ら数人は、駅を離れていく列車に手を振り続ける。

 列車が見えなくなると「この季節、土瓶のお茶もほしいんじゃないか」「やってみようよ」と早くも、新しいアイデアをささやきあった。

 「できるときに、できることを、できるだけやる」が応援団の合言葉。掛須さんは「派手なアミューズメント的な活動はできない。でも、お茶一杯だって立派なおもてなしじゃないですか。まだ目に見えるほどではないけど、地域は良くなってきている」と話す。

 応援団の活動は、新年度から県内の小学三年生が使う道徳の教科書で紹介されるという。父親が応援団の仕事が忙しく、遊びに行けない子どもがすねてしまう。しかし、親子で会話し、地元に貢献する活動の重要性を知っていく、という内容だ。 (白名正和)

<いすみ鉄道> 本社は大多喜町。太平洋沿岸の大原駅(いすみ市)と、中房総の丘陵地帯に位置する上総中野駅(大多喜町)を結ぶ。総延長26.8キロ、14駅。上総中野駅までは小湊鉄道が走り、合わせて房総半島を横断する。

6885チバQ:2014/01/10(金) 00:26:23
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20140103/CK2014010302000125.html
ちば鉄物語(2) のどかな通勤アワー 町民鉄道流山線
2014年1月3日

運輸統計や広報などの仕事を担う北原さん=流山市で


 平日ダイヤは流山発の始発が午前四時五十五分、最終は午後十一時五十五分発。この間の運行本数は、七十二往復、百四十四本。流鉄流山線は、午前七時台は十三分置きに五本が運行され、通勤アワーのあるローカル鉄道だ。

 都心のベッドタウンを走るローカル鉄道だけに、ほとんどの時間帯で一時間に四本ずつ運転される。馬橋駅を降りる人たちは、地下鉄千代田線に乗り入れるJR常磐線に乗り換え、都内に通勤・通学している人が多い。

 松戸市北部と流山市南西部の住宅街を走り、車両には赤や緑などの側面に「N」のライン。立ち並ぶ高層マンションが見える車窓からの風景も、ローカル鉄道の趣とは違う。とはいえ、二両編成の電車が「ガタン、ゴトン」と住宅の軒先をかすめるように走る光景はのどかだ。観光鉄道化して生き残りを図るいすみ鉄道と異なり、およそ百年前の開業から今も沿線住民の足として親しまれている。

 冬が近づくと流山駅近くの高齢者グループなどが、「暖かいように」と駅待合室やプラットホームの椅子に座布団をしつらえてくれる。こんな光景にも沿線住民の流鉄への思いが伝わる。

 流鉄鉄道部次長の北原幸治さん(44)も、そんな流鉄に愛着を持つ一人だ。「馬橋駅の近くで生まれ、流山線の電車を見ながら育った。だから鉄道が好きというより、流山線が好きでした」と思い入れを語る。

 通勤・通学の足として利用される流鉄だが、「お客さんと近い関係が何よりも魅力で、顔見知りの客が多いです。通学していた少女が、やがて子どもを抱いていたりして」と言う。無表情に時間に追われる大勢の人が乗り降りする都会の満員電車と違い、ローカル鉄道ならではのよさが息づいている。

 北原さんは一九九二年に入社した。車掌と駅員を三年ずつ務め念願の運転士になった。「ところが、わずか一年で本社勤務になって−」と残念そうに語る。「今も運転士になりたいという思いは変わりません」と話し、「わっはっは」と豪快に笑う。

 ただ、ここ数年の乗客数は年間二百八十八万人、一日平均七千九百人ほど。ピークの九三年と比べ半減している。その理由を、取締役総務部長の浅田健嗣さん(63)は「つくばエクスプレス開業(二〇〇五年)の影響が大きい」と説明する。「鉄道部門は赤字だが、松戸市と柏市に所有するビルからの収入で、かろうじて黒字を維持。鉄道の赤字を何とか解消したい」と話す。

 流鉄の開業は、JR常磐線ルートから外れて不便なため、地元有力者らが同線馬橋駅と流山を結ぶ鉄道整備を計画したのに始まる。開業当初の流山軽便鉄道は、地元民による出資で設立されたことから「町民鉄道」と呼ばれた。

 地元の強い思い入れに浅田さんは「私たちには流山線を維持する責任があります」と力を込める。北原さんは「江ノ島電鉄(神奈川県)が江ノ電ブランドになっているように、沿線の観光スポットなどを生かし、流鉄をブランド化できるようにしたい」という。 (川田栄)

 <流鉄流山線> 流山−馬橋(松戸市)の6駅5.7キロを結ぶ。本社は流山市流山1。1916年に流山軽便鉄道として営業を開始した。流山電気鉄道などの改称を経て、2008年に社名を総武流山電鉄から流鉄に、線名を総武流山線から流山線に変更した。馬橋駅ではJR常磐線馬橋駅に接続でき、流山駅は流山市役所に隣接する。10年からは終日ワンマン運転を導入している。

6886チバQ:2014/01/10(金) 00:26:42
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20140104/CK2014010402000122.html
ちば鉄物語(3) 人が乗らない列車 京葉臨海鉄道
2014年1月4日

京葉臨海鉄道の千葉貨物駅(手前)。湾岸沿いにコンビナート工場の煙突が立ち並ぶ=千葉市中央区で(本社ヘリ「おおづる」から)


 数ある千葉の鉄道の中で、話題に上ることが少ないのが京葉臨海鉄道だ。旅客が乗る前提になっている他線と違い、人が乗らない鉄道だからだ。

 東京湾岸沿いに連なる京葉臨海コンビナート。白い煙を吐く高い煙突や配管、タンク群が重厚に立ち並ぶ横を、マリンブルーの機関車に引かれた貨物列車が、ゆっくり通り過ぎていく。

 一九六二年に京葉臨海工業地帯の造成に伴い、当時の国鉄と県、進出企業が出資して設立されたのが京葉臨海鉄道だ。従業員も約百八十人いる。翌六三年の営業開始以来、京葉臨海工業地帯で生産される石油類や化学工業品などを全国に運んできた。同工業地帯の大動脈として日本の高度成長を支えてきた貨物専用の地方鉄道だ。

 貨物の四分の三を占める石油類は今も、長野県や栃木県など関東内陸部にある石油基地へ運ばれる。市民の足である車やトラックの燃料輸送には、欠かせない存在でもある。

 「一両一両を安全に目的地に運ぶことで、自分が日本の経済発展を支えている。そう自負してやってきた」。長く運転士を務めてきた鈴木良文運輸部長(56)はこう自負する。

 鈴木さんが入社して三年後の七八年には、開港当初の成田空港へ航空ジェット燃料の暫定輸送が開始され、一番列車に見習運転士として乗り込んだ。「テレビや新聞の報道でヘリコプターが飛び、沿線の警備も厳重だった」と当時を振り返る。航空燃料の輸送は、成田空港のパイプラインが完成するまでの五年五カ月間、ピンチヒッターの大役を務めた。

 二〇一二年には会社創立から五十周年を迎え、昨年四月には総輸送量が一億トンに達した。

 ただ近年、輸送量ががくんと落ち込んだ年がある。東日本大震災のあった一一年だ。線路や機関車に大きな被害はなかったが、コスモ石油千葉製油所(市原市)で大規模な火災事故が発生したのに伴い、石油類の輸送量が激減した。

 千葉貨物駅(千葉市中央区)構内で操車を担当する藤谷透(とおる)さん(24)は「貨車の数が半分ほどになって心配した。歯がゆかった」と当時の状況を語る。震災から半年後の十月、コスモ石油からの貨車出荷が再開。「その時はうれしかった」と思い出す。

 貨車輸送は近年、工業製品にとどまらず、県産の米や野菜、果物など生活物資のコンテナ輸送も展開している。「ここから北海道や東北、九州へと向かっていく。安全輸送を第一に、操車の技術や経験を後輩たちにも伝えていきたい」と藤谷さん。責任感をにじませ、引き締まった表情で機関車の先頭に立った。 (村上一樹)

<京葉臨海鉄道> JR蘇我駅(千葉市中央区)と京葉久保田駅(袖ケ浦市北袖)を結ぶ本線と、2本の支線の計23.8キロで営業。駅は9つあるがホームはなく、車両交換のための線路や、レール分岐のポイントがある。工場や企業に自動車が出入りするため、踏切も沿線に50カ所以上。機関車数は7両で、輸送量は168万トン(2012年度実績)。

6887チバQ:2014/01/10(金) 00:26:59
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20140105/CK2014010502000118.html
ちば鉄物語(4) なくさない 銚子電鉄
2014年1月5日

「鉄道が好き」と話す鈴木一成さん(右)と奥英昭さん=銚子市新生町の仲ノ町駅で


 昨年十二月の週末、銚子駅から銚子電鉄に乗り込むと、観光客や地元の人で車内はほぼ満員だった。収穫前の青々としたキャベツ畑の間を抜け終着の外川(とかわ)駅に着いた。時間はわずか二十分ほどだ。

 関東最東端の街中を走る銚子電鉄には、三十人ほどいる社員の中に山形県寒河江(さがえ)市出身の鈴木一成さん(34)がいる。電車好きで、東京都内にある東京交通短大生だった時、写真を撮りに訪れた銚子電鉄の古い電車や木造の駅舎に心を奪われた。これをきっかけに銚子電鉄の本社に四カ月間通い続け、熱意が通じて社員の仲間入りをした。

 銚子電鉄の一日乗車券「弧廻(こまわり)手形」(六百二十円)に印刷された電車の写真は、総務部勤務の鈴木さんが撮影している。弧廻手形は以前はいつも同じ写真を使っていたが、写真が趣味の鈴木さんが銚子電鉄のアピールになればと撮り始めた写真を、周期的に使うようになって十年になる。

 緑のキャベツ畑を背景に走る真っ赤な電車など、写真には銚子電鉄らしさを求める。切符を収集するコレクターもいる。鈴木さんは「『次はどんな写真だろう、また来たい』と思ってもらえるとうれしい」と話し、「一人でも多くの人に銚子電鉄に乗ってほしい」という思いは人一倍強い。

 ただ、このところ経営は再び危機を迎えている。東日本大震災後、観光客減などで乗客数は大きく減少した。震災前の二〇一〇年度から一一年度の乗客数は十四万人(22%)も落ち込んだ。一二年度は微増したが、落ち込みを回復するには至っていない。

 一二年度も四千万円の赤字となり、赤字決算は二年連続に。老朽化した車両の更新に今後数億円が必要で、昨年二月に県や銚子市に支援を要請した。昨年末に公表した経営改善計画では、具体的な支援額として、今後十年間で県と銚子市にそれぞれ約一億一千万円ずつを要請し、県・市の対応待ちになっている。

 こうした窮状に鈴木さんや、同僚で鉄道部の奥英昭さん(41)はイベント企画を通じた集客に力を入れる。昨年九月には県内で初めて、鉄道を利用した男女の出会いを演出する「鉄コン」も開催し、カップル二組が誕生するなど話題を集めた。奥さんは我孫子市出身だが、「鉄道がなくなったら銚子は活気を失う」と地元への危機感も募らせる。

 外川駅には、弧廻手形を購入して乗車した男性(23)がいた。横浜市から来たという。「初めて乗った。レトロな電車の雰囲気がいい」と木造の外川駅舎にカメラを向ける。訪れれば、レトロな電車とのどかな沿線の風情が心を和ませる。

 「赤字だからといってあきらめたら終わり」。鈴木さんらはこう語り、鉄道の存続を図るために働く。 (砂上麻子)

<銚子電鉄> 銚子駅から犬吠埼を経て銚子半島の南端にある外川駅まで6.4キロを結ぶ。1923年に銚子鉄道として営業開始した。48年に銚子電鉄と社名改称。97年に国や県の補助金が打ち切られて存続が危ぶまれたが、この2年前から製造販売を始めていた「ぬれ煎餅」に支えられる形で経営が続いてきた。

6888チバQ:2014/01/10(金) 00:27:18
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20140106/CK2014010602000144.html
ちば鉄物語(5) 線路のない 九十九里鉄道
2014年1月6日

かつての九十九里鉄道路線跡を生かした遊歩道を歩く小川さん(右)=九十九里町で


 県内には線路のない鉄道会社がある。九十九里鉄道だ。

 今はバス会社として、東金、大網白里両市、九十九里町などで十五系統の路線バスを運行する。バス会社に残る「鉄道」の名称は、ローカル鉄道だった九十九里鉄道の名残だ。

 廃線となったのは、一九六一年。九十九里浜の潮風に包まれ、田園地帯をのらりくらりと進む姿は「キドー」(軌道)の愛称で親しまれた。九十九里町片貝の九十九里病院と町立片貝小学校の間には、赤茶色のアスファルトとタイルで舗装された遊歩道が真っすぐ延びる。「きどうみち」と呼ばれる当時の線路跡は、半世紀を経た今も市民の憩いの場として、サイクリングや散歩場所に生かされている。

 「昔は蒸気機関車(SL)も走っていたんですよ」。当時をこう懐かしむのは、同社の嘱託職員小川祐一さん(77)だ。五七年に入社し、廃線を見届けた一人だ。

 小川さんの父親も会社関係者だった。父親からは、戦時中に茂原市内で産出された天然ガスを燃料に活用したと聞いたことがある。当時の記録は残っていないが、地域にあった代替燃料を使い、燃料不足を何とか乗り越えたという。

 最高時速は三十キロ。夏場は海水浴客でにぎわい、冬場は貨物列車が魚加工品で埋まった。小川さんは「運転席の脇には小荷物として預かった郵便物や、映画のフィルムなんかが置かれていましたね」と振り返る。

 鉄道からバスへの転換の歴史は、移り変わる時代を反映している。鉄道路線と並行する形で、東金−片貝線の路線バス運行が始まったのは終戦後の四八年。その後、田中角栄元首相らが道路整備の財源を確保する目的で、議員立法による道路特定財源制度を新設(五三年)するなど、「モータリゼーション」と呼ばれる車の大衆化が進んだ。九十九里鉄道でも、道路網の整備に歩調を合わせるように、バス部門の充実が図られたという。

 逆に、鉄道の利用客は減る一方で、線路の枕木など設備や車両の老朽化も目立つようになった。鉄道が廃線となった六一年は、六四年の東京五輪開催に向け、日本中が高度経済成長期の真っただ中にあった。同社ホームページでも「停留所も多く、スピードも速いバスと競合は難しかった」と鉄道からバスへの転換に触れている。

 地域になじんだかつての鉄道駅の名称は、バス停留所に今も残っている。地域の足として役割を果たし続けるが、利用客の大半は自分で運転できないお年寄りで、路線バス事業を取り巻く環境は厳しい。

 六十五歳以上の人口が三割を超える九十九里町など、交通弱者と呼ばれる人たちを抱える県内の各地域は、路線バスに代わる新たな公共交通機関の受け皿づくりを迫られている。九十九里鉄道も再び時代の転換期にさらされているといえそうだ。 (佐々木香理)

<九十九里鉄道> 1923年に九十九里軌道会社として設立され、26年に東金−上総片貝間の8.6キロを結ぶ鉄道として開業した。停車駅は始発、終着の両駅を含めた計7駅まで徐々に増設された。32年に地方鉄道法に基づき、九十九里鉄道会社に変更。35年ごろには1日19往復が運行されていたという。設備の老朽化などを受け、61年に鉄道路線の営業を廃止し、現在は東金市を拠点とするバス事業者。

6889チバQ:2014/01/10(金) 00:27:42
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20140107/CK2014010702000153.html
ちば鉄物語(6) 走るレストラン 小湊鉄道 
2014年1月7日

懐石料理のプレートを付けて走る列車と池田次長=市原市で


 市原市のほぼ中央を走る小湊鉄道は、電化で姿を消しつつある気動車(ディーゼルカー)が活躍している。クリームとオレンジのツートンカラーのレトロな車両は、鉄道ファンの間では「昭和の雰囲気」と人気がある。

 単線のためゆっくりと走る車窓からは、市街地を抜けると田園風景や小高い山並みが広がる。房総丘陵にさしかかると自然豊かな里山が迫り、数十年前にタイムスリップしたような感覚になる。

 この眺望と食事を楽しみながら、小さな旅を演出しているのが懐石料理列車だ。月に三回程度、普通の列車と連結、五井駅から養老渓谷駅までを運行、所要時間は片道約一時間。

 沿線の菜の花や紅葉など、季節に合わせ料理列車には「菜の花」「紅葉」の冠をつける。料理列車はマイカーの普及や少子高齢化の影響で、乗客が減少していた二〇〇四年一月に始まり、今年で満十年を迎えた。

 料理列車を担当する鉄道部の池田利彦次長は「鉄道の魅力をアピールするのが目的。沿線だけでなく、他地域からも利用客を呼び込むのが狙いです。料理と往復運賃込みで四千円。三十人以上集まれば団体貸し切りも行います」と話す。

 小湊鉄道の利用客は、一九七三年の四百三十三万人をピークに年々減少。二〇〇二年に利用者が二百万人の大台を割り込んだことから、翌〇三年に鉄道の魅力をアピールする料理列車が企画された。

 五井駅の通路で、駅弁などを販売している店「やり田」(石渡チエ子代表)が料理を提供することでスタートした。列車はロングシートの前に配置した長いテーブルに、魚の焼きもの、野菜の炊き合わせ、揚げ物、太巻きずしなどがそれぞれ並ぶ。

 「季節ごとに中身を変え、地元の食材をできる限り使っています。お客さんの中には店に立ち寄って、列車でお出しした料理を買い求める方もいます」と石渡代表。

 新緑や紅葉の季節などは、募集を開始するとすぐに満席になるほどの人気。女性客が大半で、団体は鉄道研究会や結婚を祝う食事会、退職記念などで貸し切るケースもあるという。

 「利用者は年間約千人程度ですが、県外から乗りに来る人やリピーターも多い。初めて利用した人の『よかった』という感謝の言葉を聞くとやりがいがあります」と池田次長。

 三月二十一日から五月十一日までは、市原市で開催される「中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックス」に車両や木造の古い駅舎を提供する。訪れる人にノスタルジックな旅情が味わえる鉄道を売り込むという。 (福原康哲)

 <小湊鉄道> 京葉臨海工業地帯のある市原市の五井駅から房総丘陵にある大多喜町の上総中野駅(39.1キロ)を結ぶ。1917年に会社が設立され、鴨川市小湊の誕生寺(たんじょうじ)への参拝客輸送を目的に着工した。しかし、資金不足や上総中野駅にいすみ鉄道(旧国鉄木原線)が接続したことから、その先の工事は行われなかった。社名はその名残。本社は市原市五井。料理列車のほか、2010年からは、自転車をそのまま持ち込めるサイクルトレインサービスも実施している。

6890チバQ:2014/01/10(金) 00:28:02
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20140108/CK2014010802000159.html
ちば鉄物語(7) 幻の駅 成田の土屋駅
2014年1月8日

土屋駅予定地前に整備された交通広場ロータリー=成田市ウイング土屋で


 県内にも、新幹線計画があった。成田空港と東京都心を三十分で結ぶとうたった成田新幹線だ。

 計画は頓挫し、新幹線が走るはずだった成田市内の高架橋は今、成田空港に向かう京成スカイライナーや、JR成田エクスプレスが風切り音を残して駆け抜けていく。

 この高架橋の途中に、地元で「幻の駅」とも呼ばれる駅がある。正確には「土屋駅」の予定地で、周辺の土地区画整理事業では、駅前ロータリー用地も確保されたまま、現在に至っている。

 予定地は、成田山新勝寺から北に約一キロほど。周辺の国道408号沿いは、大型ショッピングセンター「イオンモール成田」を核に複合型映画館や家電量販店、衣料品店、遊技場、飲食店が並ぶ商業施設の集積地だ。駅ロータリーになるはずだった高架橋脇の小さな周回道路は、中央部に雑草が生い茂り、道路脇に数台のトラックが休憩していた。

 「いつの間にか計画そのものがなくなってしまった。もうダメみたいだ。悔しいけれど仕方ない」。市土屋土地区画整理組合で役員を務めた男性(78)は、こう嘆いた。

 土屋駅計画は、成田空港建設に翻弄(ほんろう)されたともいえる。

 一帯は一九六八年から十七年間にわたり、空港建設のための資材置き場や、航空燃料を輸送するトラック基地として使われた。新東京国際空港公団(現・成田国際空港会社)が地域住民から田んぼを借り上げていた。

 返還されても、埋め立てた田んぼは元に戻らない。そこで、周辺の農地を加えた三十七ヘクタールで、土地区画整理事業が九二年から始まった。すでに新幹線計画はストップしていたが、残った高架線路を活用し、成田新高速鉄道(成田スカイアクセス)計画の推進が決まっていた。空港建設への住民の協力に報いる地域振興策として、成田市は鉄道開通の際には土屋駅を設置するよう国や県に要望し、区画整理事業に予定地が盛り込まれた。

 しかし、二〇〇二年度に設置が決まったのは、成田市が市内にもうひとつ設置を求めた成田湯川駅だった。住宅地の入り口に位置し、通勤通学客が見込めるのが決め手だった。同駅から東に約四キロ離れた土屋駅は計画から外された。

 この決定当時に市長だった小川国彦さん(81)は「市は土屋駅設置を条件の一つに(事業の)カネも出したのに、県から何も知らされず決まってしまった。成田の発展を考えれば土屋が優先されるべきだった」と悔やむ。

 成田市は土屋駅の設置要望を今も毎年続けているが、京成電鉄は「スカイライナーの速度を維持するため、新駅設置は難しい」と否定的な見解だ。 (小沢伸介)


 <成田新幹線> 成田空港と東京都心を30分で結ぶ新幹線として計画された。途中駅は千葉ニュータウンのみの計画だったため、千葉県や都内の沿線予定地で反対運動が起こり、用地買収は難航。成田空港はターミナルビルに直接乗れ入れる鉄道がないまま1978年に開港した。成田市の土屋地区では高架橋工事が着工されたが、他地域の工事は進まず、計画は87年の国鉄民営化とともに消滅した。土屋地区の高架橋は現在、京成スカイライナーやJR成田エクスプレスが走行している。

  =終わり

6891チバQ:2014/01/10(金) 00:31:34
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20140108-OYT8T01500.htm
とやま鉄道、植出社長死去 開業控え惜しむ声



取材に応じる植出社長(2013年8月、富山市で)  前県副知事で並行在来線会社「あいの風とやま鉄道」社長、県信用保証協会会長の植出耕一(うえで・こういち)さんが8日午前11時40分、心不全のため富山市内の病院で死去した。66歳だった。通夜は10日午後7時、植出家と同協会、同社の合同葬は11日午前10時、いずれも富山市西番のセレモニーホール富山で行われる。喪主は長女の夫、大村忠司さん。

 富山市(旧八尾町)生まれで、1969年に県職員となり、経営管理部長、公営企業管理者などを歴任。2009年4月から4年間、副知事を務めた。12年7月には、15年春の北陸新幹線開業に伴いJRから経営分離される並行在来線の準備会社(昨年7月「あいの風とやま鉄道」に社名変更)の初代社長に就任。昨年4月からは、県信用保証協会の会長も務めていた。

 同協会によると、植出さんは8日朝に同協会に出勤したが、帰宅後に自宅で倒れ、病院に搬送されたという。

 北陸新幹線開業を1年2か月後に控えた時期の突然の訃報に、関係者からは驚きと悲しみの声が相次いだ。

 東京出張中の石井知事は、「県政発展に向けてかけがえのない同志ともいうべき植出氏を失ったことは、誠に残念で痛惜の念に堪えません」との談話を発表。県の要職を歴任して市町村合併の推進や富山空港の活性化などに取り組んだ「持ち前の素早い決断力や果敢な行動力」に敬意を表した。

 あいの風とやま鉄道のトップに就任した植出さんは昨年8月、本紙の取材に「県民の足として少しでも便利で愛される鉄道にしなければ」と力強く決意を語った。同社によると、6日の仕事始めでは「開業まであと1年2か月。頑張っていこう」と元気に社員を激励していた。市井正之副社長は「頼りがいのある社長だった。ショックは大きいが、遺志を継いで、我々がしっかり開業に向け準備を進めていかなければならない」と言葉を詰まらせた。

(2014年1月9日 読売新聞)

6892神奈川一区民:2014/01/10(金) 00:47:54
>>6840
中央本線(東線)の普門寺信号場と岡谷駅を複線化すれば、新宿駅と松本駅の間は全線複線になるから(みどり湖駅経由)、自ずとスピードアップになると思うんだけどね。

今でも最速2時間半だから、それよりは速くなると思う。

6893チバQ:2014/01/10(金) 07:57:22
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140110-00000500-biz_san-nb
リニア計画で出遅れた関西財界 悔やむ戦略ミス…JR東海は独自路線貫く
SankeiBiz 2014/1/10 06:00

コメントを見る(
0件) リニア中央新幹線の大阪同時開業を求めて関西財界などが開いた決起大会=平成25年12月、大阪市内

[拡大]
 2027(平成39)年に東京〜名古屋で先行開業し、2045(57)年に大阪まで延伸するJR東海のリニア中央新幹線計画。関西財界などは昨年12月、大阪までの同時開業を求める決起大会を開き、活動を本格化させた。ただ、資金支援のめどはなく、当のJR東海はつれない。そもそも、関西が大々的な活動を始めたのは東京〜名古屋のルートが確定した今秋以降。まるで“いちゃもん言い”のような対応に、周辺からは「出遅れている。これまで動いてこなかったツケが出ている」と批判の声もあがっている。

. 「情報戦で負けた。その後の巻き返しもできなかった」。関西の財界関係者は嘆く。今をさかのぼること6年前の平成19年12月。JR東海によるリニア計画の電撃発表は、世間を驚かせた。世界初の超電導リニア投入、東京〜大阪67分…。実はこのとき、全額自己資金で建設することや、東京〜名古屋と名古屋〜大阪の2段階で進めるという方針の原形も示されていた。関係者は「構想段階で情報をつかめていたら、関西の意向もある程度反映できたかも」と悔やむ。

. 大阪までの同時開業でネックとなっているのが、全額9兆円にも及ぶ建設資金。全額自己負担の方針を示すJR東海は、名古屋まで建設後に資金を回収して経営体力を蓄えてから、大阪までの建設に取りかかる計画だ。関西財界は「リニア建設は国家プロジェクト。一企業だけでやるものではない」と、国費投入や国による建設資金の債務保証など、国の関与を主張する。安倍晋三政権が打ち出す「国土強靭(きょうじん)化計画」に位置付けてもらい、国費投入を目指す方針だ。

. だが、この作戦効果を疑問視する向きも多い。JR東海が自己負担を打ち出したのも、「そもそも国に関与されることを極度に嫌う企業体質だから」(同社関係者)。同社は赤字路線の維持、不必要な駅や路線の整備…と、政治に振り回された国鉄時代を最大の反面教師としているのだ。JR東海は、「国鉄時代の非効率さなどの弊害と、民間企業として目指すことについて社員教育で徹底されている」(同)企業だ。「国鉄改革三人衆」の葛西敬之会長をいだき、経営の自主性を重んじる企業風土がある。

. リニアは東北新幹線や九州新幹線など、国や自治体などが資金支援する整備新幹線と同様に「全国新幹線鉄道整備法」に基づいて建設される。最大の違いは、国や自治体などからの資金を受け入れないことだ。JR東海は今も公的文書で、「同法の適用で、設備投資の自主性や経営の自由など民間企業としての原則が阻害されることがないことを国土交通省に確認している」とうたう。山田佳臣社長は昨年12月の会見で、「リニアの特性を生かせるルートでやる。絶対に譲れない」と強調。政府などの関与を改めて警戒した。大阪同時開業には「時間的に無理」とつれない態度だ。

. リニア計画では当初、南アルプスの通過をめぐり、山岳を貫く「直線ルート」と山岳周辺の自治体を通過する「迂回(うかい)ルート」が示され、最終的には直線ルートに決定された。東名間の中間駅設置でも自治体間での激しい綱引きなど、利害関係者の調整は難関だ。現在の東海道新幹線についても、自治体からの新駅設置の要望は絶えない。地元の要望で滋賀県内に計画されたものの、嘉田由紀子知事の誕生で一転、白紙撤回された新駅設置計画は記憶に新しい。当時、副社長として担当した山田社長は「約束をほごにされた」と不快感を隠さない。

. 関西経済連合会などは「経営の自主性を重んじつつも、国の支援を」とするが、関西の金融関係者は「金は出しても口は出さない、なんて虫のいい話があるだろうか。国の金が入ったら、駅やルートに反映せざるをえない」と苦笑する。おひざ元の中部財界関係者は「JR東海の考え方を十分捉えていないのでは」と冷ややかだ。

. JR東海は昭和62年の発足後、関経連や大阪商工会議所、関西経済同友会、京都商工会議所など関西の経済団体に相次いで加入、関西財界に足がかりをつくった。昭和63年、大阪商工会議所は副会頭がトップの「建設促進懇談会」を設置。当時、リニア計画はまだ夢物語で「JR東海は意気に感じ、大商の活動に積極的に取り組んでくれた」(大商関係者)という。

.

6894チバQ:2014/01/10(金) 07:57:41
 ただその後、次第に活動は低迷。現在は関経連や関西経済同友会では委員会に所属せず、実質的な活動はほとんどない。関西財界側も、JR東海への接触は少なかった。評論家で徳島文理大教授の八幡和郎氏は「関西財界はリニアにどう取り組むか、JR東海や国と対話をしてこなかった。反省が必要だ」と手厳しい。

. JR東海の計画発表から6年間、財界でまとまった活動がなかったことも痛手だ。関西財界関係者は、「現実味がなかった。民間企業の事業に、要望活動をするのは変という感覚もあったのでは」と話す。関西側は巻き返しを図る構えだが、先行きは不透明だ。

. 一方、名古屋では駅前再開発など、リニア開通を契機とした都市計画構想が打ち出され、準備が進む。中部地区のシンクタンク、共立総合研究所の江口忍副社長によると最近、リニア関係の講演会で中部の自治体や財界関係者から「大阪までの開通は遅くなるほどいい。その間に大阪を抜く」との声があがるという。

. 江口氏は「本来は大阪までつながらなければ、リニア開業のインパクトは小さい」と指摘。「大阪開通で東京〜大阪間の航空需要がリニアに移管して羽田空港の国際化が進む−など、さまざまなアピールポイントで早期開業を働きかけては」と話している。

.

6895チバQ:2014/01/10(金) 22:13:25
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140110/biz14011008040002-n1.htm
JR東が北関東と羽田空港を直結 冨田社長、新線乗り入れ構想表明
2014.1.10 08:02

 JR東日本は9日、現在、検討を進めている東京都心と羽田空港を結ぶ新路線が実現した場合、平成26年度末に開業する東北縦貫線(愛称・上野東京ライン)と接続して、北関東の主要都市から羽田空港に直接乗り入れを可能にする方針を明らかにした。冨田哲郎社長が産経新聞のインタビューに応じ、表明した。

 冨田社長は上野東京ラインの開業により、今は上野止まりの宇都宮線や高崎線、常磐線が、東海道線と直通運転できるようになると説明。その上で「(上野東京ラインを)羽田空港と結べば、(北関東の)宇都宮や高崎、水戸から直通で羽田空港に入れる。輸送ルートの大きな変革になる」と強調した。

 都心と羽田空港を結ぶ新路線は、現在は一部休止中の東海道貨物線を活用し、JR田町駅付近から東京湾岸を通る貨物線の区間を旅客線に切り替え、羽田空港に乗り入れるルートが浮上している。冨田社長は「これからの日本経済、東京という都市にとって、重要なルートになる」と述べ、国や東京都、地元自治体の協力を得る考えを示した。

 ただ新路線は、羽田空港の地下に新たな路線を敷設する必要があり「工事の難易度は相当高い」という。技術的な建設の可否や工事費用、需要予測などを踏まえ、「あまり時間をかけずに結論を出したい」と述べた。

 また冨田社長はJR東日本の子会社が浜松町−羽田空港間で運行する東京モノレールは、新路線の開業後も存続する考えも示した。

6896荷主研究者:2014/01/12(日) 12:18:06

http://kumanichi.com/news/local/main/20131221002.shtml
2013年12月21日 熊本日日新聞
熊本−博多間の「さくら」廃止 来年3月改正

 JR九州は20日、2014年3月15日から実施するダイヤ改正を発表した。九州新幹線では、「さくら」のうち、熊本−博多間を往復する10本を全廃、全体の運行本数を現行の1日137本から125本に減らす。一方で新大阪直通の「みずほ」は、現行の10本から1往復増やし、12本に増便する。

 九州新幹線は来年3月で全線開業3年を迎え、JR九州は「旅客需要が見定められことでダイヤにめりはりを付けた」としている。

 九州内の「さくら」28本のうち、熊本−博多往復の10本は乗車率が低いことから全廃。鹿児島中央−博多限定の18本は17本に減らす。増便の「みずほ」は、熊本では現行にない午前9時台発、午後8時台着が加わる。

 「さくら」は新鳥栖、久留米の停車がまちまちだったが、全て両駅に止まる。筑後船小屋、新大牟田、新玉名に止まる各3本の「さくら」のうち昼間発、夕方着の2本を朝方発と夜間着に変える。

 熊本での停車本数は、山陽直通(新大阪・広島)の48本は変わらないが、全体では133本から121本に減便。新玉名も全体で57本から56本に、新八代と新水俣は山陽直通が1本減り、全体で46本が45本になる。需要が多い金・土・日曜と祝日には「さくら」「つばめ」を増発する。

 在来線では、朝と夜に運行している鹿児島線の熊本・長洲−博多・吉塚の特急「有明」を長洲発着とし、熊本、玉名停車は廃止。現行の7本から5本に減便する。一方、熊本−大牟田の快速「くまもとライナー」を全て西里に停車させる。(井村知章)

6897荷主研究者:2014/01/12(日) 12:47:20

http://www.minyu-net.com/news/news/1222/news4.html
2013年12月22日 福島民友ニュース
JR常磐線・駒ヶ嶺−県境間、1月下旬から準備工事

 東日本大震災による津波で線路が流失したJR常磐線の駒ケ嶺―新地―県境間(新地町)の復旧工事について、JR東日本東北工事事務所は21日、同町で説明会を開き、工事区間を2工区に分け、1月下旬から準備工事に入る方針を示した。本体工事の着工は来春ごろの予定。2017(平成29)年春の運転再開を目指す。

 同線は相馬(相馬市)―浜吉田(宮城県亘理町)間で現在運休している。このうち県内の相馬―駒ケ嶺間は現在地で復旧し、駒ケ嶺―新地―県境間のうち約2.5キロの区間は内陸部に移設する。新地駅は現在地より南西に約200メートル移設する。

 工事は、高倉踏切から砂子田川北側堤防までの約1.8キロ(新地南工区)と、新地駅を含む同堤防から県境までの約1.9キロ(新地工区)に分けて実施する。

6898荷主研究者:2014/01/12(日) 12:50:53
>>6864-6865
「スカイツリーライン」もそうだけど、東武のセンスは何かダサいな。

http://www.saitama-np.co.jp/news/2013/12/19/03.html
2013年12月19日(木)埼玉新聞
東武野田線、愛称は「アーバンパークライン」 14年4月から導入

 県内と千葉県を結ぶ東武野田線(大宮〜船橋間、62・7キロ)は、来年4月1日から愛称名「東武アーバンパークライン」を導入する。17日、東武鉄道が発表した。愛称名の導入は「東武スカイツリーライン」(浅草・押上〜東武動物公園間)に次ぎ2例目。

 東武鉄道は、同線を東京近郊のベッドタウンを走行する重要路線と位置付けており、「アーバンパークライン」(アーバン=都市、パーク=公園を組み合わせた造語)の採用で、「沿線価値の向上」を目指す。

 野田線は今年6月に新型車両「60000系」(6両編成)が登場。今後も新型車両を投入するほか、各駅・車両の案内表示などに路線愛称名を使用する。また、2014年度中の完成を目指す岩槻駅の橋上駅舎化工事をはじめ、さまざまな整備を行っていくという。

 千葉県内では、清水公園〜梅郷駅間の連続立体化工事が17年度中の完成を予定し、可動式ホーム柵を船橋駅(14年春完成予定)と柏駅(15年春完成予定)に設置する。

6899荷主研究者:2014/01/12(日) 12:51:19

http://www.saitama-np.co.jp/news/2013/12/21/02.html
2013年12月21日(土)埼玉新聞
JRダイヤ改正 宇都宮線が増発

 JR東日本などが20日発表した来年3月15日に実施するダイヤ改正の概要によると、宇都宮線の午後9時台に、普通列車が1本増発される。

 増発されるのは上野駅発古河駅行き。それに伴い、「ホームライナー古河」は運転を取りやめる。

 高崎線は平日に運転している「あかぎ」を「スワローあかぎ」として運転。普通車の全座席で指定が可能になる。

 埼京線は土日、休日の午後0時台に上下線1本ずつを増発。八王子、府中本町―大宮駅間を結ぶ「むさしの号」は、平日の帰宅時間帯に本数が増えるように運転時刻を変更。国立、日野、豊田各駅に停車するようになる。

 東北・秋田新幹線「はやぶさ・こまち」は最高速度320キロで運転、大宮―秋田間が最速3時間13分になる。

6902荷主研究者:2014/01/12(日) 14:25:53

http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20131227/CK2013122702000035.html
2013年12月27日 中日新聞
新相ノ木駅が誕生 地鉄本線 上市に新拠点

(上)開業した新相ノ木駅 (下)新相ノ木駅の開業を祝い、くす玉を割る園児ら=いずれも上市町上経田で

 上市町上経田の富山地方鉄道本線に新設された「新相ノ木駅」が二十六日開業し、駅前で記念式典があった。開業を長年要望していた住民らは、新たなにぎわいを生む交通拠点の誕生を喜んだ。

 新相ノ木駅は、相ノ木−上市(二キロ)のほぼ中間の住宅地にあり、普通列車のみが止まる無人駅。プラットホームは長さ六十五メートル、幅二メートルで、近くにはトイレ付き待合室、七十台分のパークアンドライド駐車場、コミュニティバス停留場を設けた。来年三月には駐輪場も整備される。

 十年ほど前から「相ノ木や上市まで遠い」「近くに駅が欲しい」などとの地元住民からの要望を受け実現。総事業費は一億五千万円で、四割が国の補助という。

 式典には、伊東尚志上市町長、桑名博勝富山地鉄会長ら関係者約二十人が出席。伊東町長は「新しいにぎわいの場所になった。今後の町づくりの出発点にしたい」とあいさつ。相ノ木保育所の年長児十四人が開業を祝うくす玉を割った。

 式典を見守った近くの主婦小沢博江さん(77)は「富山まで買い物に行くのが楽しみ」と話した。 (広田和也)

6903荷主研究者:2014/01/12(日) 14:30:21
>>6307 >>6420
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20131223/CK2013122302000158.html
2013年12月23日 東京新聞
県内初の定住促進計画 行田市 秩父鉄道新駅など検討

 行田市は、市内の人口減少に歯止めをかける対策の骨格となる「市定住促進基本計画」をまとめた。市によると、同様の基本計画は県内の自治体で初めてという。

 同市は二〇一〇年の国勢調査で、五年前の調査と比べて市内人口が三千二十九人、率にして3・4%減少した。減少数、率ともに県内四十市でワースト二位だった。

 二十〜四十代の市外への転出が目立っていると分析しており、計画では市外からの転入促進策と併せて市の魅力アップに関する施策を挙げ、現状の八万五千人規模を維持することを目標にした。

 具体策としては、秩父鉄道の「持田駅」と「熊谷駅」の中間地点に新駅の設置を検討することや、市街化調整区域の指定を見直して宅地開発の制約を緩和すること、今春からスタートした市外からの転入で住宅を取得した世帯に対して、最大で六十万円を補助する事業、など約四十項目を挙げている。

 秩父鉄道の新駅は行田市持田と熊谷市佐谷田の市境付近を想定している。現在、両市が駅舎建設に向けて協議中だ。 (花井勝規)

6904チバQ:2014/01/12(日) 18:08:12
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/140112/wec14011212010004-n1.htm

ビジネスの裏側】
“列車の高価格化”は近鉄に逆転もたらすか…「しまかぜ」「つどい」成功、乗ること自体が目的「観光列車」で乗客増狙う
2014.1.12 12:00 (1/5ページ)[ビジネスの裏側]

賢島駅を出発する観光列車「つどい」(上)=三重県志摩市と、「つどい」車内からの眺望(下)
賢島駅を出発する観光列車「つどい」(上)=三重県志摩市と、「つどい」車内からの眺望(下)


 近畿日本鉄道が、利用者が減少傾向にある吉野線に2年後にも観光列車を導入する。昨年10月に伊勢市(三重県伊勢市)−賢島(同県志摩市)間で運行を始めた「つどい」が好評なためで、今後は観光特急を積極展開する構えだ。少子化などの影響で鉄道利用が頭打ちとなる中、各社は移動より乗ることが主目的となるような観光列車を相次ぎ導入。いずれも人気を集めており、観光列車は全国的な広がりを見せている。


「吉野線でGO!」


 「一目千本」と表現され、見頃には一日2〜3万人もの観光客でにぎわう吉野山の桜、約50万平方メートルという広大な神域に立つ橿原神宮、世界文化遺産登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」…。近鉄吉野線は、魅力的な観光資源を数多く抱える路線の一つだ。

 にもかかわらず、吉野山最寄りの近鉄吉野駅の一日の利用客は700人余り。少子高齢化の影響もあって、「吉野線の利用者は年々減少傾向にある」(近鉄の担当者)という。観光資源だけでは、電車の利用客はもはや頭打ちという状況だ。

 この状況下で、近鉄の小林哲也社長は「すでに吉野線で、観光列車を投入するよう指示を出した。2年後くらい(の運行開始)になるだろう」と、観光列車による需要の取り込みに意欲を見せている。

 近鉄が吉野線に観光列車を投入するのは、伊勢志摩で運行を始めた「つどい」が人気なためだ。単なる移動手段としての電車ではなく、乗ること自体が目的になる車両の投入で、利用客の拡大を目指している。

 「つどい」では、座席はすべて窓向きで景色が楽しめるようにし、子供が運転士気分を体験できる「こども運転台」も設置。イセエビやカキなどの特産品販売コーナーも好評だ。

 ただ、吉野線に投入する観光列車ではシニア層などの利用が多いことが見込まれるため、「車両の中身は、(家族連れも楽しめるようにした)『つどい』とは変わってくる」(小林社長)という。同社は周辺地の観光資源や観光客の動向調査から、今後こうした車両の内装や料金などの詳細を詰める方針だ。

6905チバQ:2014/01/12(日) 18:08:41
観光特急も拡充へ


 近鉄は、観光特急にも力を入れる方針だ。3月に大阪・名古屋と伊勢志摩を結ぶ路線で運行を始めた「しまかぜ」は、シートの前後幅が私鉄最大の125センチとゆったりした仕様。展望車両では、大きな窓から景色が楽しめる。ほかの車両にはない「ぜいたく感」が受け、運行開始からほぼ満席の状況が続いている。

 この「成功体験」を受けて、今秋には「しまかぜ」を京都と伊勢志摩を結ぶ路線でも運行する。小林社長は「『しまかぜ』は電車(に乗ること)を楽しんでもらうための実験車両。想像以上に喜んでもらっている」と好調ぶりを強調。今後も観光特急を積極展開していく構えだ。

 昨年12月には、特急の利用客を増やす「次世代特急プロジェクトチーム」を社内に発足させた。現在の特急を通勤用と観光用に分類。それぞれで客層を絞り、中長期的には利用客拡大につながる車両の設備や路線展開などの戦略を立て、利用客増に向けた改革を進める。

観光列車、全国で浸透


 近鉄が「しまかぜ」と「つどい」を投入したのはもともと、昨年の伊勢神宮(同県伊勢市)の式年遷宮に合わせ、観光客が減少していた伊勢志摩地域への送客を強化するためだった。狙いは当たり、ある業界関係者は「遷宮後も沿線を訪れてくれるリピーターが増える」と期待を込める。

 観光列車導入を進めるのは、近鉄だけではない。少子化などの影響で沿線人口が減少する中、鉄道を単なる移動手段に終わらせてはもはや増収増益は果たせない。そこで、鉄道そのものの付加価値を高め、観光資源として活用しようと各社が動き出している。

 JR九州は昨年10月、客室7両と機関車1両の7両編成に新幹線並みの30億円をかけた日本初の豪華寝台列車「ななつ星in九州」の運行を開始。3泊4日で2人1室76万〜110万円と高額だが、60代前後を中心に人気で、申し込み受け付けが終了した今年6月出発分までの抽選の平均倍率は10倍近くあった。

 好調を受け、同社は今年8〜11月出発分から料金を1〜2割引き上げる。最高級客室「DXスイートA」のある車両に専属客室乗務員を置くなど、サービス拡充が目的で、同社の唐池恒二社長は「値上げしても期待に応えられる内容だ」と強気だ。

 同様の豪華列車はJR東日本や西日本も平成28〜29年度の運行を目指している。JR東日本では「ななつ星」と同時期から、三陸海岸沿いの八戸線で「移動レストラン」をイメージした全席レストラン空間の「TOHOKU EMOTION(東北エモーション)」の運行を開始。車窓の景色を楽しみながら有名シェフによる本格料理を味わえるという新しいスタイルで、インターネットでの予約受付が中止に追い込まれるほどの人気ぶりだ。

 まさに「新時代」を迎えた鉄道の旅。こうした観光列車は「時間と資金に余裕のあるシニア層を中心に浸透し始めている」(業界関係者)といい、今後も投入の動きが広がりそうだ。

(中村智隆)

6906チバQ:2014/01/16(木) 23:14:20
http://www.kahoku.co.jp/news/2014/01/20140116t51010.htm
山形新幹線庄内延長 酒田市長、機運醸成狙う あす講演会
 山形新幹線の延長に向けて機運を盛り上げようと、山形県酒田市は17日、鉄道高速化講演会を開く。延長を公約に掲げる本間正巳酒田市長は年頭の記者会見で「新幹線延伸を頑張る」と意気込みを示した。一方、榎本政規鶴岡市長は年頭会見で「羽越線高速化を優先すべきだ」と発言し、酒田側の動きをけん制。庄内地方の鉄道高速化に向けた両市の温度差が、あらためて浮き彫りになった。

 本間市長は7日の記者会見で講演会の概要を説明し、「JRや県全体で庄内延伸に取り組むきっかけにしたい」と強調した。市独自の調査として、人口減少率が新幹線沿線の内陸8市に比べ、酒田市など沿線外の5市が大きいことも指摘した。
 榎本市長は2日後の9日、県全体の人口減少を食い止めるには交流人口を増やす方策が必要との認識を示し、「秋田、新潟両県とつなぐ羽越線高速化を急がなければならない」と述べた。新幹線延長に関しては「(酒田市の方針を)否定はしないが、鶴岡市が関わることはない」と明言した。
 庄内地方の鉄道高速化をめぐっては、山形新幹線延長を目指す「陸羽西線高速化沿線市町村連絡協議会」と、羽越線を軸に秋田、新潟両県と連携する「羽越本線新幹線直通促進庄内地区期成同盟会」がそれぞれ活動を進めている。
 鶴岡市は羽越線の期成同盟だけに加わり、酒田市は双方に名を連ねる。酒田市政策推進課は「高速化の選択肢を増やすとの立場だ」と説明する。
 山形県は2006年、東京−酒田間の鉄道高速化について「費用対効果で、山形新幹線庄内延伸より羽越線高速化が優位だ」などとする検討結果を発表した。酒田市の講演会に関して県交通政策課は「地域の取り組みとして受け止めるが、県のスタンスが変わることはない」と静観の姿勢だ。
 講演会は酒田市希望ホールで17日午前10時から。鉄道高速化に詳しい京都大大学院工学研究科の中川大教授が講演する。無料。連絡先は酒田市政策推進課0234(26)5704。


2014年01月16日木曜日

6907チバQ:2014/01/16(木) 23:15:42
http://www.nnn.co.jp/news/140116/20140116005.html
高速鉄道網整備を 構想実現へ県が検討会
 鳥取県は新年度、山陰新幹線など高速鉄道に関する検討会を立ち上げる方向で検討している。九州や北陸、北海道で整備新幹線の建設が進む中、山陰地方は高速鉄道の整備網から取り残されている。県は構想実現に向け、情報収集や課題の整理に着手する。

 国は本年度、全国の幹線鉄道の高速化の在り方を検討する調査を開始したものの、山陰新幹線構想などの具体的な議論は進んでいない。こうした中、県として独自に高速鉄道の研究を進め、国に働き掛けを強めることが必要と判断した。

 まずは事業者との連携を重視し、昨年5月に立ち上げたJR西日本米子支社との連携会議で高速鉄道について議論。課題を整理した上で学識経験者や経済団体、行政関係者を含めた検討会で情報収集などを行い、検討結果は国要望に生かす。

 山陰の高速鉄道整備をめぐっては、大阪市から日本海側を通り山口県に至る山陰新幹線構想▽伯備線にフリーゲージトレイン(軌間可変電車)を通す構想▽智頭急行線のさらなる高速化−など複数の構想がある。各案の利点や課題などを比較検討し、将来的に意見の統一を図りたい考え。

 県交通政策課の寺口嘉昭課長は「県民の機運も高め、高速鉄道の整備を願う地域の姿を国にアピールできれば」と話している。

6908チバQ:2014/01/16(木) 23:17:27
http://www.sankeibiz.jp/business/news/140116/bsd1401160503001-n1.htm
西武HD、東証に上場申請 数千億円規模、14年度早期目指す (1/2ページ)
2014.1.16 05:47

42才女が、ある「無添加」を飲んだら…凄い体型に?[PR]


西武鉄道の電車。西武ホールディングスは東証に株式上場を申請した(ブルームバーグ)【拡大】
 西武鉄道やプリンスホテルを傘下に持つ西武ホールディングス(HD)が15日、東京証券取引所に株式上場を申請した。経営方針をめぐり対立していた筆頭株主の米投資会社サーベラスと和解、株式市況も好転したことで2014年度早期の上場実現を目指す。西武鉄道の上場廃止から約10年ぶりの再上場となり、時価総額は「数千億円規模」(外資系証券)ともいわれる大型上場となる。

 サーベラスは西武HDに対し、鉄道の不採算路線の廃止や埼玉西武ライオンズ売却などの経営改善策を提案した。

 企業価値を上げ、最終的に株式売却で多くの利益を得ようとしたからだ。

 だが、発言力を高めようと昨年5月までに行った株式公開買い付け(TOB)では株主の理解を十分得られず、同6月の株主総会でも提案した役員人事は否決。米国流のリストラ策には、埼玉県などの地元自治体をはじめ世論の反発も招いた。

 そのため昨年夏以降は、両者間で「落としどころ」を探る協議が続いた。関係者によると一気に具体化したのは昨年末から。株式市況の好転でサーベラスが姿勢を軟化。これまで約1200億円を投資しており、資金を回収した上で最大限の利益を得るには、市況が好調なうちに株式を売り抜ける必要があった。西武HDは一刻も早い再上場が悲願で、球団も鉄道路線も維持したまま再上場することで両者の思惑が一致した。

 西武鉄道を中核とする西武HDの13年9月中間連結決算の売上高は約2300億円で、首都圏では小田急や京王などの私鉄グループとほぼ同じ規模。再上場時の時価総額は「推計で数千億円規模」(外資系証券)ともいう。サーベラスなど大株主が段階的に保有株を売却する計画で、株式の新規発行はない見通し。

 西武HDは東京・赤坂で進む旧グランドプリンスホテルの再開発など、都内に優良物件を多く保有しており、2020年の東京五輪は業績の追い風となる。再上場は投資家にとって新たな投資機会となり、既存株主にとっては換金の機会が得られるなど、市場の流動性が高まる可能性もある。

 ただ約10年もの間、非上場となっていたことや、西武鉄道の有価証券報告書の虚偽記載問題が後を引き、「情報開示に不安が残る」(大手証券)といった指摘もある。今後は経営に、より一層の透明性確保も課題となる。(藤沢志穂子)

6909チバQ:2014/01/16(木) 23:28:33
>>5102>>5105
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20140116-OYT8T00027.htm
JR北・坂本相談役自殺か 余市港で遺体発見



北海道観光振興機構の会長として、東北観光推進機構の高橋宏明会長と連携協定を結び、握手する坂本氏(右)。北海道新幹線の開業を見据えて坂本氏は中心的な役割を果たしてきた(2013年3月、札幌市内で) 15日午前8時20分頃、北海道余市町の余市港で、男性の遺体が海に浮いているのが見つかり、道警が調べたところ、JR北海道の坂本真一相談役(73)と確認された。道警は、目立った外傷がないとして、自殺の可能性が高いとみている。港で坂本相談役の車が見つかり、身元の確認を進めていた。水死とみられ、16日に司法解剖する。

 道警幹部によると、遺体が見つかったのは、余市港北側の防波堤から約100メートル沖で、うつぶせの状態で浮いているのを、航行していた海上自衛艦の隊員が発見した。

 余市港南側の岸壁には、坂本相談役の自家用車が止まっており、道警の調べで遺体と坂本相談役の指紋が一致した。死後1日程度とみられ、水色のワイシャツに紺色のベスト、黒色のズボン、黒色の革靴姿で、所持品は一切なかった。

 JR北海道によると、坂本相談役は14日午後5時頃、社有車で札幌市の自宅に戻った。翌15日午前9時半頃、秘書が自宅に迎えに行ったところ、姿が見えなかった。遺書は見つかっていないという。

 坂本相談役は北海道大を卒業後、1964年に当時の国鉄に入った。96年からJR北海道社長、2003年から会長を務め、07年6月に相談役に就いた。

 JR北海道では11年5月、北海道占冠村で石勝線の特急が脱線炎上する事故が発生。11年6月に国土交通省から事業改善命令を受けた。11年9月、中島尚俊社長(当時)が遺書とみられる書き置きを残して死亡した。13年9月には函館線で貨物列車の脱線事故が起き、その後レール幅の異常放置や社員のレール計測データ改ざんが発覚するなど、不祥事が相次いでいる。

(2014年1月16日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140115-OYT1T01282.htm?from=popin
JR北、3年前にも当時の社長が遺体で海に

.

坂本相談役の車が発見された余市港の現場周辺(15日午後5時16分、北海道余市町で)=栗原怜里撮影


 15日に遺体で発見されたJR北海道の坂本真一相談役(73)は、第2代社長として札幌駅南口の大型複合商業施設「JRタワー」を2003年に開業させるなど多くの功績を残した。

 相談役になってからも社内で発言力を持ち続けたが、レール計測データの改ざんなど一連の問題の発覚後、現経営陣への影響力を批判され、最近は取締役会への出席を取りやめるなど距離を置いていた。同社では3年前に当時の社長が小樽市沖で遺体で発見されていただけに、同社関係者は衝撃を隠せぬ様子を見せた。

 坂本相談役は1964年に北大工学部を卒業し、国鉄に入社。営業部長や総合企画本部長など、主に営業畑を歩き、96年に社長に就任した。経営の多角化を進め、2003年には社運をかけたJRタワーが完成。札幌の商業地図を塗り替える成功を収めた。

 07年に相談役となり、08年には取締役から退いたが、取締役会には出席し続けるなど、社内での発言力を持ち続けた。取締役会では、経営全般や安全管理の在り方について、様々な意見を述べていたという。

 同社関係者は「坂本さんはJR北海道の発足当時から会社を引っ張り、JRタワーなど鉄道事業以外にも力を尽くした。相談役になった後も会社では大きな影響力を持っていた」と説明する。

 11年5月に79人が軽傷を負った石勝線・特急脱線炎上事故の時には、すでに相談役となっていた。だが、当時の中島尚俊社長が同年9月に小樽市沖で遺体で見つかったことから、再び社長となった小池明夫・現会長とともに同社の立て直しにあたった。

(2014年1月16日08時31分 読売新聞)

6911チバQ:2014/01/17(金) 23:18:40
 今回の火災では、新幹線だけでなく東海道本線や山手線など並行して走る在来線も一時運休した。確かにそういった状況で、新幹線の乗客を東京駅から品川駅までどうやって運ぶのか。東海道新幹線東京駅の利用者は1日平均16万人超。下り利用者は単純に半分と考えても8万人だ。これだけの利用者が品川駅まで一気に移動するのは無理がある。

 乗務員の手配も難題だ。新幹線の乗務員や清掃作業員は通常、東京駅や大井車両基地(東京・品川)に配置されている。梅原さんは「彼らを品川駅に移すこと自体は難しくありませんが、人数には限界があります。いつ東京駅からの運転が再開するか分からない状況では、待機する人員も必要です」と解説する。こうした乗務員の配分も、折り返し本数に影響したようだ。

■品川駅と車両基地は直結していない


 東京駅と品川駅の間には、新幹線の車両基地がある。基地に向かう分岐線は今回の火災現場よりも品川寄りだ。この車両基地を活用して折り返し本数を増やすことはできなかったのか。

 「品川駅からは車両基地に向かえない構造になっているんです」

 JR東海によると、大井車両基地から出た新幹線車両はいったん東京駅に向かい、東京駅で折り返す構造になっているという。品川駅とは直結していないのだ。この構造が、品川駅での折り返しを制限する大きな要因となっている。

 ではせめて、新大阪方面からの列車を新横浜駅や名古屋駅まで走らせることはできないのか。

 「新横浜駅は折り返しができる構造にはなっていません。名古屋駅では東京方面からの列車は大量に折り返すことができますが、新大阪方面からの折り返し能力が低い構造になっています」(梅原さん)

 JR東海は今回、名古屋駅から新大阪方面への折り返しを実施したものの、わずか1本にとどまった。折り返し能力の低さに加えて、「東京方面に向かう乗客が多いので、新大阪から名古屋まで走ってもあまり意味がない」(同社)側面もあるようだ。



■輸送力アップが品川駅設置の目的 問題多発で規模縮小して開業

 制約が多い品川駅。どうしてこんな構造になったのか。そこにはそもそもの開業目的が関係していた。

 東海道新幹線品川駅の建設構想が浮上したのは1990年のこと。その目的は輸送力のアップだった。

 当時、東海道新幹線は東京〜新大阪間で1時間に最大11本走っていた。しかし「ひかり」自由席は朝夕のピーク時、乗車率が110%を超えるなど既にパンク状態。1時間当たりの本数を増やすことが急務だった。

 東京駅の能力には余裕があった。そのころ既に1時間15本の折り返しが可能だったのだ。ではなぜ実際には11本しか運転できなかったのか。そこには車両基地の制約があった。

 東京駅と大井車両基地を結ぶ線路は、東海道新幹線の営業運転に使う線路と共用している。基地を出た車両は営業用の線路を通って東京駅構内に入る仕組みだ。つまり回送列車が走っている間は、東海道新幹線はその区間を走ることができないのだ。


 だったら営業用の線路と、基地との往復に使う線路を完全に切り離せばいい。しかしそれには土地がなかった。そこで品川に新駅を造り、品川発着の列車を増やすプランが持ち上がった。これが品川新駅構想だ。

 JR東海は当初、現在よりも大規模な駅を考えていた。駅に車両基地も併設し、留置線を7線設置するという案だ。これが実現していたら、品川駅は東京駅に並ぶ一大ターミナルになっていただろう。

6912チバQ:2014/01/17(金) 23:19:23
■JR東海とJR東日本、品川駅開業巡り対立

 しかしこの新駅構想には問題があった。そもそも地主であるJR東日本に打診せず、港区にも伝えていなかったのだ。最初にJR東海が発表した候補地はJR東日本が在来線の車両基地として使っている土地だったこともあり、JR東日本は激しく反発。両社の対立は「兄弟げんか」「骨肉の争い」などと当時の新聞紙面をにぎわせた。港区が既に進めていた品川駅周辺の再開発計画との調整も必要となった。

 結局、当時の運輸相が仲介する事態となり、計画は何とかまとまった。敷地面積は4割程度に縮小し、留置線も7線から3線に減らした。こうして2003年10月、新幹線品川駅が誕生した。


■開業目的でもあった品川での折り返し運転、いまだ実現せず

 当時の新聞を読むと、品川駅開業に際してJR東海は「災害時に東京駅の代替ターミナルになる」との見解を示していた。しかし「駅構内の配線や車両基地との関係を見る限り、過密ダイヤの補完機能しか持たされていない」と梅原さんは指摘する。

 品川発着の列車も増えていない。現在、品川始発の下り列車は1日1本。午前6時発があるだけだ。この列車は始発列車で、車両は早朝までに東京駅から運ばれてくる。品川での折り返し運転は1本も行われていないのが現状だ。バブル崩壊によって右肩上がりの需要予測が崩れ、品川駅開業の主目的だった輸送力アップの必要性が薄れたためだ。

 ただ、品川駅開業が無意味だったわけではない。乗客の利便性は増し、品川駅周辺も飛躍的に発展した。2027年開通を目指すリニア中央新幹線も品川が発着駅となる。東京駅と並ぶ首都圏の玄関口としての地位は、着実に高まりつつある。

 今回は有楽町で発生した火災だったが、これが別の場所だったら違う展開になっていたかもしれない。どこまで備えるべきかは難しい問題だ。


■「たこ」によるトラブルは正月の風物詩だった

 約32万人が影響を受けた今回のトラブルは、最近では珍しい事例だ。ただ、歴史を振り返ると、正月は遅れや運休が多い季節でもあった。

 「新幹線、6日連続ダウン」「正月の新幹線メタメタ」――。1978年、79年の新聞を読むと、こんな見出しが躍っていた。正月に多いのには理由がある。大雪による影響と、たこ揚げだ。

 例えば1979年1月3日の日本経済新聞は「架線に洋ダコが引っかかり、新幹線を停車させて除去作業を行った」と伝えている。その2日後の5日にも同様の記事があった。梅原さんは「当時はたこによる遅れが頻発していました」と振り返る。洋ダコ「ゲイラカイト」ブームも影響していた。

 梅原さんによると、たこによるトラブルは各地で対策が進んだ。ポスターなどで新幹線の近くでたこ揚げをしないよう訴えたり、ダミーの電線を設置したり。国鉄からJRに変わったことで、保守管理も向上した。風物詩のようだった新幹線の遅れは、大幅に改善した。

 今回のトラブルは久々の大規模障害となったが、翌日以降の運行に影響はしなかった。新幹線は車両運行管理の面でも格段に進歩している。

 知っているようで知らない新幹線。次回は過去の計画や新幹線の謎を探る。(河尻定)

6913チバQ:2014/01/18(土) 00:42:27
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140117/wlf14011719430019-n1.htm
「日本の未来のためリニアは日本文化の中心・京都へ」 京都府などが中間駅誘致で決起会
2014.1.17 19:41
 リニア中央新幹線の名古屋−大阪間のルートをめぐり、JR京都駅への中間駅誘致を目指そうと、京都府や京都市、京都商工会議所などは17日、市内で初めての決起会を開いた。

 リニア中央新幹線はJR東海が平成39年に東京・品川−名古屋間で先行開業させ、57年に大阪まで延伸する計画。名古屋−大阪間の中間駅はまだ決まっていないが、昭和48年の基本計画では「奈良市付近」を通ると明記されている。

 京都市内のホテルで行われた決起会には、山田啓二知事や京都市の門川大作市長、京都商工会議所の関係者や地元選出の国会議員らが出席。山田知事は「奈良市付近と決めた時代から情勢は変わっている。今の世代に責任を持つ人間として京都駅ルートという議論を提起しないといけない」と意気込みを述べた。

 決起会では「日本の未来のために、日本文化の中心・京都へリニアを」とする共同宣言を採択した。

6914チバQ:2014/01/18(土) 00:44:05
>>6587
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/131227/wlf13122709350003-n1.htm
リニア駅誘致、何で仲間割れ? 奈良の33市町村、生駒などに打診せず会結成
2013.12.27 09:33 (1/2ページ)[リニア・北陸新幹線]

「『奈良県にリニアを!』の会」を結成した上田清・大和郡山市長(左)ら
 リニア中央新幹線の中間駅の県内誘致先を奈良県大和郡山市に一本化するよう求め、同市を含む県内33市町村長が26日、新たな団体「『奈良県にリニアを!』の会」を結成し、一本化を求める要望書を荒井正吾知事に提出した。一方で会の結成は、独自に誘致を進めている奈良、生駒両市に対する事前の打診がなく、仲川げん・奈良市長が反発しており、一本化の目標とは裏腹に、誘致をめぐる対立は今後さらに激化しそうだ。

 会は、奈良、生駒両市と斑鳩町、田原本町、曽爾村、十津川村を除く33市町村の首長や代理のほか、県議15人が参加して結成された。

 世話人代表には森下豊・橿原市長、世話人には東川裕・御所市長、植村家忠・高取町長、今中富夫・上牧町長が名を連ねた。

 上田清・大和郡山市長も含めた5人が会見し、森下市長は会の結成について「国への陳情をする中で、『奈良県は何をしている』という声もあり、早くひとつにまとまらないと、という危機感で結成された」と説明。植村町長も「いつまでも県内で綱引きをしていると、京都が経済力にものをいわせて反転攻勢してきたら大変。意見をまとめ、知事が決断しやすい環境をつくろうと考えた」と話した。

 しかし、奈良、生駒両市に事前に打診しないまま会を結成したことも判明した。これについて会見では、「すでに誘致を表明しているので、声をかけなかった。対立するつもりはなく、あくまで気持ちをひとつにしていきたいという思いだ」(東川市長)、「できれば年明けにも奈良市や生駒市と議論をしていきたい」(高取町長)などと釈明する場面もあった。

 一方、こうした動きに仲川市長は報道陣に対し、「(奈良市は)県内への中間駅設置を求めているので、一本化を図っていくことは必要」としながらも、「候補地の一本化を掲げるなら、県全体の議論をするのが本来の形だ。内輪で密室に集まって、実際には特定の自治体に肩入れするという形で議論するのはフェアではない」と批判した。

 また、生駒市の山下真市長は産経新聞の取材に対し、「駅の場所はJR東海が決めることで、県内で一本化した所に決まるわけではない」と冷ややかな反応をみせ、「市町村長の頭数の多さが県民世論の動向を反映しているとは限らず、(生駒市が)誘致活動を進めていくことに何の変わりもない」と述べた。

6915チバQ:2014/01/18(土) 08:24:51
>>6906
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20140117-OYT8T01324.htm
酒田市VS鶴岡市 新幹線延伸か羽越線高速

. 山形新幹線の庄内延伸実現に向けて機運を盛り上げようと、酒田市は17日、「鉄道機能強化と地域振興」と題した講演会を市内で開いた。2012年10月の市長選で庄内延伸を公約に掲げた本間正巳市長の肝いりで実現した催しだが、隣の鶴岡市は羽越線(新潟―秋田)の高速化を目指しており、地元経済界からは両市の“路線の違い”を心配する声も上がっている。

 「冬は雪の影響で、庄内と内陸を結ぶ国道112号も47号も使いづらくなる。酒田のために、陸羽西線に新幹線を通し、内陸に安定して接続できる交通を整備する必要がある」

 講演会の冒頭、集まった約200人を前に、本間市長はこう訴えた。「庄内延伸」を起爆剤に、酒田を活性化させたいという強い意欲を示したものだ。

 この後、鉄道と都市開発の関係について詳しい中川大・京都大大学院教授(57)が、国内と世界各国の鉄道整備の現状などについて講演したが、質疑応答では、「酒田市と鶴岡市の方向性が一緒になっていないが、どう思うか」との質問が飛び出した。

 中川氏は「近隣の自治体と連携することで、鉄道を高速化させる可能性が出てくる」と述べ、地域一体となった取り組みの重要性を強調した。質問した酒田青年会議所の櫛引柳一理事長(37)は「個人的には山形新幹線の延伸が必要だと思うが、いずれを取るにしても庄内が一丸となる必要がある。しかし、現状はそうなっていない」と嘆く。

 実際、鶴岡市の榎本政規市長は今年最初の9日の記者会見で、「羽越線の新幹線化、あるいは高速化が、庄内にとって一番の活性化につながる」と明言。庄内地方の交通網整備に取り組む庄内開発協議会の会長を務めるが、「会長として山形新幹線の延伸の必要性を否定しないが、鶴岡市が関わることはない」と対抗心を隠さない。

 同市のおひざ元でも、酒田市との方向性の違いを憂慮する声が出ている。出羽商工会の小野木覚会長(70)は「鶴岡と東京の移動時間短縮を考えると、羽越線高速化の方が望ましいが、自分の所のことだけを考えるのはどうか。庄内地方、県全体のことを考慮し、庄内の自治体が一丸となって方針を決めるべきではないか」と説く。

 県は06年3月、有識者を交えた第三者委員会の検討結果を踏まえ、「羽越線を高速化した方が、短縮時間、事業費、費用対効果のいずれも、山形新幹線の庄内延伸より優位にある」と結論付けている。

(2014年1月18日 読売新聞)

6916チバQ:2014/01/18(土) 13:45:00
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/feature/kofu1388845442846_02/news/20140104-OYT8T01052.htm

発進 リニア社会

<1>最速505キロ広がる未来 東京までわずか25分


中間駅近く 分譲も好調/203X年 とある一家の生活は…
甲府盆地を走るリニア車両を見守る住民。13年後には南アルプスを抜け、東京と名古屋を40分で結ぶ(昨年12月14日、笛吹市で)

 「今から13年後、どんな街になっているんだろうね」

 県内のリニア中間駅(甲府市大津町付近)の建設予定地から車で5分ほどの甲府市上今井町。東京ドームより一回り広い約5万2000平方メートルの分譲地「あさひリニアタウン」で2013年12月、甲府市の会社員植杉学さん(34)、真理さん(37)夫妻は、完成した新居と、建築が進む周囲を見渡しながら語り合った。

 分譲地は、壁紙工場の跡地。県内の不動産会社でつくる県不動産業協同組合が12年、県内の住宅メーカーなど20社余りに声を掛け、共同分譲に乗り出した。街の名前は、リニア時代の幕開けを願って付けられた。171区画は13年7月から売り出され、現在、更地で分譲できるのは残り25区間(13年12月19日現在)で、順調に売れているという。

 学さんは東京出身で、2年ほど前に転職で山梨へ。結婚を機に新居を探していた。「将来、1時間かからず東京と行き来できる点が魅力。友達も呼びやすくなる」とリニアに期待を寄せる。自然が近くにある山梨で子育てしながら、気軽に東京にも出掛けられる。子どもには音楽ライブなど都会の文化にも触れさせたいと思っている。真理さんも将来の夢に胸を膨らませる。

 「全国各地や海外にも行きやすい。家族で旅行するのが楽しみ」




BRTを生かした荒川セントラルパーク構想のイメージ図=2040プロジェクト実行委員会提供

 リニア中間駅と甲府市中心街の間に一般道とは分離した専用道路を設け、バスを走らせる「バス高速輸送システム」(BRT)を新しい甲府の都市軸に――。

 こんな構想を提言しているのは、県内の建築設計4団体の有志「2040プロジェクト実行委員会」だ。

 同会は13年4月、甲府市でシンポジウムを開き、BRTのルート周辺に公園などを整備する「荒川セントラルパーク構想」を発表。市内を流れる荒川の緑化を進め、カフェやイベントスペースを用意し、にぎわいの創出を図るとしている。

 リーダーの進藤哲雄さん(65)らは同年11月、スペイン・マドリードを視察し、先月、北杜市で成果を報告した。マドリードでは3年前、河川沿いの約10キロにわたり遊歩道などを整備する再開発事業が完了し、市民の憩いの場としてにぎわっていたという。進藤さんは「甲府でもやる価値はある。中心街と中間駅の交流を促し、街を活性化させたい」と話す。




あさひリニアタウンに新居が完成した植杉さん夫妻。「リニアが開通したら、東京から友達を呼んだり、子どもと都心にでかけたりしたい」(2013年12月21日、甲府市で)

 「東京と25分で結ばれる山梨に21世紀の田園都市を作りたい」。笛吹市のソフトウエア会社社長、広瀬光男さん(61)は13年10月、リニア中間駅南側の曽根丘陵に東京からオフィスや通勤者を集めた新たな街を作ろうと、「百年まちづくりの会」を設立した。

 広瀬さんは元県職員。バブル期に現在の甲斐市に情報通信系専門学校を開設し、その周辺に関連企業を誘致した実績がある。「当時は、コンピューター社会の到来を全面に打ち出した。今、誇るべきはスローライフと自然の豊かさだ」と広瀬さん。まず水資源と景観を守る里山作りのため、14年の春から地元の有志とモミジの植林に乗り出す。

 県内人口は2040年までに20万人減ると見込まれており、リニアを使って県外から20万人呼び込むことが目標だ。「過密な東京と田園の山梨がリニアで結ばれることで、両者にとってウインウインの関係を作り出したい」

6917チバQ:2014/01/18(土) 13:45:14
◇   ◆   ◇   ◆   ◇   

 203X年、私、甲斐直行(55)を乗せたリニア中央新幹線は東京に向け、山梨を出発した。滑らかに加速し、3分ほどで車内モニターの表示は時速505キロに。毎日乗っていても、このスムーズな加速には感心する。1列4席のシートに座ってうとうとしていると、数年前の妻怜子(54)の言葉を思い出した。

 お義母さんが倒れた――。当時は東京で会社勤め。妻から、山梨で一人暮らしをしていた母が病院に搬送されたとの一報が入った。幸い大事に至らなかったが、会社を辞めて故郷に帰るしかないか……。そんな私に妻が「一緒に山梨に住んで、リニアで通ったら」。そうか、その手があったか!


イラスト 望月まろん

 リニア開業後、「山梨都民」が増えたと聞いていた。一緒に山梨に来てくれた妻と娘の梨奈(21)に感謝しながら、きょうも都内までの110キロを往復する。



 「今日はどの国の人に出会えるかしら」。私、怜子は新生活が一段落すると、得意の語学を生かした外国人観光客のボランティアガイドを始めた。

 羽田空港から甲府まで、リニアを使って品川経由で1時間。だから甲府が富士山の玄関口になりつつあるの。リニアに乗るために来る外国人も珍しくないわ。

 この前は義母が東京で精密検査を受けるため、初めてリニアを利用した。東京が本当に近くなったと感じるし、色々な使い方ができるなって思う。



 「梨奈は東京と山梨のどっちで就職するの」。私、梨奈は一緒に“リニツー”(リニア通学)している親友にこう聞かれた。山梨出身の彼女は地元で就職したいみたい。


イラスト 望月まろん

 引っ越してきた時は東京に帰りたいと思っていたんだ。だから「東京のいい大学に入ってやる」と思って猛勉強。本当は下宿に憧れてたけど、お父さんもリニツーしてるしなあ。

 山梨って、都心まで1時間ぐらいだから、今では横浜や埼玉と、あんまり変わらないよね。よく友達と県内でキャンプや登山してるから、今では結構、山梨のこと好きかも。

 だから親友には、こう答えたの。「山梨と東京の両方で就活できてラッキーだよね。都会も田舎も両方、楽しむじゃんね」



 県が2013年3月に策定した「リニア活用基本構想」などを基に、リニア開業後のある家族の生活をシミュレーションした。

◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 東京と名古屋を40分で結ぶリニア中央新幹線。仕組みや課題などをQ・A方式で説明する。

 Qリニアとは。

 A電車でいう車輪とレールではなく、車両は磁力で浮上、推進する。世界初の超電導磁気浮上方式を採用することで時速505キロの高速走行が可能になった。東京・名古屋間は2027年、名古屋―大阪間は45年に開業予定。

 Q山梨県のルートや料金は。



 A現在、走行試験が行われている山梨リニア実験線(上野原市―笛吹市)がそのまま本線となり、実験線以西は甲府盆地を通り、早川町からトンネルで南アルプスを貫通する。県内の中間駅は1か所で、甲府市大津町付近に建設予定。

 県は、東京・品川〜甲府は25分で結ばれ、料金は4500円程度と想定。中間駅は35年時点で1日1万2300人が利用、開業に伴い1万4600人が移住すると予測している。

 Q懸念材料は。

 A騒音や磁界について、住民から不安の声が上がっている。騒音は現行の新幹線と同じ騒音基準が適用され、住宅地などでは70デシベル以下となるよう、ルートにはコンクリート製の防音フードなどが設置される。ただし、景観を阻害するほか、外から走行シーンを、中からは車窓を見ることは難しくなると不満の声もある。

 磁界は世界保健機関の見解が適用され、JR東海は問題はないとする。測定結果は公表されているが、沿線住民の間には長期的な健康への影響を心配する声が根強い。また、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の「エコパーク」(生物圏保存地域)の登録を目指す南アルプスでは、貴重な自然との両立や、トンネル掘削で出る大量の残土の処理が課題となっている。

(2014年1月1日 読売新聞)

6918チバQ:2014/01/18(土) 13:45:41
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/feature/kofu1388845442846_02/news/20140104-OYT8T01100.htm
<2>駅周辺開発 官民でズレ

Tweet


ヘルプ
.
 東海道新幹線・岐阜羽島駅(岐阜県羽島市)近くの一等地。新幹線で名古屋まで10分程度の好立地にもかかわらず、「1日駐車400円」との駐車場の看板や更地が目立つ。

 「駅ができた、というだけでは地域は発展しない」

 リニア中央新幹線の中間駅建設が予定されている、甲府市大津町の住民でつくる「開発対策協議会」の志村宙二会長(74)は昨年11月、駅周辺開発の先行事例として現地を視察し、街づくりの難しさを痛感した。


駅前に格安駐車場が目立つ岐阜羽島駅(岐阜県羽島市で)

 岐阜羽島駅は1964年、新幹線開業に合わせ、農地だった場所に建設された。当時、羽島市の人口は現在より2万人少ない5万人弱。市は長期的な街づくりの計画を持たずに周辺開発を始め、財政的余裕もないまま断続的に進めた区画整理は、開業から半世紀たつ2014年度、ようやく完了する見込みだ。地権者が多いため細切れの土地が多く、商業施設進出も進まない。

 その結果、マイカーや高速バスで駅に来る利用者が大半だ。市の担当者は「飲食店も少なく、ただ乗り換えるだけの場所になってしまった」と頭を抱える。



 対照的に大型商業施設の進出が進んだのが、長野新幹線・佐久平駅(長野県佐久市)だ。同駅周辺も1997年の開業前は農地だったが、現在はスーパーや家電量販店などの大型店が進出し、マンション建設も進んだ。駅のある市町村合併前の旧佐久市の区域の人口は、開業から16年で約5000人増えて約7万人になった。東京に新幹線通勤している住民もいる。駅近くでは「長野県内では最後になるかも」(市担当者)という小学校の新設工事も進んでいる。


大型店が立ち並ぶ佐久平駅周辺(長野県佐久市で)

 市は当初、自然環境を生かした戸建て中心の住宅地を目指していた。しかし、地元の農協が大型商業施設の進出で賃料を得ようと、地権者を束ねて広い土地を確保したという。市の担当者は「駅周辺で国道のバイパスなどの整備を進めたことも、進出を後押しした。人が集まる街になった」と胸を張る。



 「リニア中間駅に人を集め、地域に活気を生み出したい。そのためには、大型商業施設といった人が集う場が必要だ」

 開発対策協議会の志村会長は岐阜羽島駅の視察を終え、改めて甲府市にリニア中間駅周辺の商業開発を要望していく必要性を強く思うようになったという。

 しかし、山梨県は昨年3月に策定した「リニア活用基本構想」で、「既存の都市機能に影響を与える」として、中間駅付近での大型商業施設の立地を抑制する方針を明記。代わりに研究所などを誘致するとしており、有識者らを交えた駅周辺整備検討委員会で議論が進む。

 計画的な街づくりの必要性では一致する行政と地元住民。だが、具体的な街づくりの方向性は現在のところ、食い違っている。

(2014年1月5日 読売新聞)

6919チバQ:2014/01/18(土) 13:47:06
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/feature/kofu1388845442846_02/news/20140106-OYT8T01570.htm
<3>中間駅と中心街どう共存

Tweet


ヘルプ
.


 官民で意見が食い違うリニア中央新幹線・中間駅(甲府市大津町)の周辺開発。地域のにぎわい創出のため、大型商業施設を求める地元住民に対し、県は昨年3月にまとめた県リニア活用基本構想で、自然エネルギーなど最先端の研究施設の誘致を進め、商業施設の立地は抑制する方針を示した。その理由について、県の担当者はこう説明する。

 「リニアは東京まで25分と大幅に移動時間が短縮されるが、物を運ぶには不向き。そこで中間駅周辺は知識集約型で山梨を先導するような地域として整備したい。甲府市中心市街地と同じものは作らず、機能分担させる」



 リニア開業を見据え、民間の立場から県の活性化を考える県内の建築設計4団体の有志「2040プロジェクト実行委員会」も、県と同様、現行の甲府市中心市街地と中間駅の機能を分担することで、県の発展につなげたいと考えている。


山梨リニア実験線越しに望む甲府市の中心市街地(昨年12月21日、笛吹市で)

 昨年12月、メンバー約10人が北杜市の清泉寮に集まり、甲府市中心街に人を集める方策について討論した。昨年11月にスペインを視察したメンバーが、建物の壁に植物を敷き詰めたり、はわせたりする「壁面緑化」の事例を報告。現地では中心街の建物の一部が壁面緑化され、独特の景観が観光地になっており、「甲府でも取り入れれば商店街に人を回遊させることができるのでは」などと賛同する意見が相次いだ。

 リーダーで建築設計会社代表の進藤哲雄さん(65)は「甲府の中心市街地とリニア中間駅周辺をともに活性化できれば、人口増加や経済の活性化が県全体に波及する」と強調。「中心街の魅力を今よりも高める一方、中間駅周辺は自然環境と東京への『近さ』を売りに企業の本社機能を誘致するなどすれば、互いに共存できるのでは」と語る。



 2005年に旧山口市と小郡(おごおり)町などが合併して誕生した山口市は、旧市町でそれぞれ都市機能の住み分けができている。

 旧山口市の中心部はかつて長州藩の拠点として栄え、百貨店や商店街、県庁など官庁が立ち並ぶ。一方、小郡町があった場所には、東京行きの新幹線が1時間に1本以上止まる山陽新幹線・新山口駅があり、周辺には全国企業の支社や支店が集まるビジネス街となっている。市は現在、旧山口市側に市営住宅の整備を行い、居住人口を増やす一方、新山口駅周辺は企業誘致に向けた再開発を進めているという。

 国土交通省の交通政策審議会で鉄道部会長を務めた政策研究大学院大の森地茂・特別教授(国土政策)は「地元の個性を生かした玄関を作るチャンスと捉え、県全体が発展するため、官民が協力して街作りを進めてほしい」と話している。

(2014年1月7日 読売新聞)

6920チバQ:2014/01/18(土) 13:47:23
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/feature/kofu1388845442846_02/news/20140107-OYT8T01141.htm
<4>残土と自然保護対策を

Tweet


ヘルプ
.

山梨、長野、静岡3県の10市町村でつくる協議会の有識者会議では、リニアの準備書の不備を指摘する意見が相次いだ(昨年10月、南アルプス市で)

 「(リニア中央新幹線のルートが発表された)この段階で、残土をどうするのか分からないのは、県民にとって不安だ」

 昨年12月、JR東海が公表したリニアの環境影響評価準備書を審査する県技術審議会小委員会で、委員の専門家が厳しく指摘した。

 計画されたルートでは、早川町からトンネルを掘り、南アルプスの山々を約25キロにわたって貫通させ、長野県大鹿村に抜ける。その結果、同町分だけでも東京ドーム2・6杯分の約330万立方メートルの残土が発生する。だが同町内で現在、残土の仮置き場として決まっているのは1か所のみ。小委員会で委員の指摘に対し、同社の担当者は「他の置き場は、早川町や県と協議して決める」と説明するにとどまった。

 「残土の処理を誤れば、土砂災害の発生が増える恐れがある」と指摘するのは、県立大の輿水(こしみず)達司特任教授(地質学)だ。輿水教授によると、同町の地層内部は、大昔に南アルプスが形成された際の地殻変動で細かい傷が残り、水がしみこみやすく、大雨による土砂崩落が起こりやすい。

 輿水教授は「残土を急峻(きゅうしゅん)な谷に置いておくのは危険で、人命にかかわる。最終的な残土置き場が決まらないまま着工する事態は避けなければならない」と警鐘を鳴らす。



 リニア計画には、貴重な自然が保たれる南アルプス地域への影響を懸念する声も根強い。

 同地域では、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域(エコパーク)や世界自然遺産の登録を目指す動きが進み、山梨、長野、静岡3県の10市町村でつくる協議会の有識者会議は昨年10月に準備書に対する意見を集約し、同11月、同社に意見書を提出した。意見書では、工事用道路を舗装することにより、昆虫の水飲み場がなくなり、絶滅が危惧されるホンドノレンコウモリやイヌワシにも影響する可能性があるなど懸念材料を挙げ、対策の必要性を訴えている。

 県の技術審議会では、富士川町に生息する希少な鳥のミゾゴイへの影響が指摘され、同社が「具体的な保全措置をお示ししたい」と回答する場面もあった。同地域のエコパーク構想については、文部科学省が昨年10月、ユネスコに推薦し、今年6月に可否が決まる見込みだ。

 南アルプスの環境保全などに取り組むNPO「芦安ファンクラブ」会長の花岡利幸・山梨大名誉教授は「リニアができれば、南アルプスへの心理的な距離が近くなり、多くの人が訪れることは歓迎すべきこと。自然の保全に細心の配慮を払うことも忘れてはならず、保全と利用のバランスを取ることが大事だ」と話している。

(2014年1月8日 読売新聞)

6921チバQ:2014/01/18(土) 13:47:42
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/feature/kofu1388845442846_02/news/20140110-OYT8T00077.htm
<5>騒音、磁界・・・影響は

Tweet


ヘルプ
.

騒音や振動が問題になった薩摩田上トンネルに入る九州新幹線の車両(昨年12月24日、鹿児島市で)



九州新幹線の騒音や振動についての資料や新聞記事を見る石田政則さん(左)とサチ子さん(昨年12月25日、鹿児島市で)

 鹿児島市の高台にある閑静な住宅街。石田政則さん(78)、サチ子さん(74)夫婦は、九州新幹線が開業した2004年以来、自宅にいても気が休まらないという。

 家は築40年、木造2階。約50メートル直下に九州新幹線・薩摩田上トンネル(約3・3キロ)が通り、1日上下計92本の電車が最高速度時速200キロで走る。

 ゴゴゴゴゴゴ――。

 「ほらっ、きた。毎朝6時過ぎ、こんな音が目覚まし代わり。布団に入った後の夜12時前まで続くんだよ」。政則さんは頭を抱える。

 音と振動は開業前の試験走行で気付いた。対策を求め、近隣住民とともに建設主体の鉄道・運輸機構(横浜市)や営業主体のJR九州に訴え、同機構は開業後に改修工事を施したが、音や振動は続いている。

 同機構九州新幹線建設局は「音や振動は国の環境基準や指針値を下回っている。これ以上、追加の対策はできない」と説明。鹿児島県は騒音や振動を毎年測定し、適切な対策を同機構とJR九州に要請、鹿児島市は「苦情は機構側に伝え、そちらで対応してもらう」との立場だ。

 政則さんは悔しがる。「新幹線で鹿児島は確かに随分便利になったが、開業前、音や振動がするなんて全く説明を受けなかった。『負の面』をきちんと明かしてほしかった」



 山陽新幹線・博多―小倉駅間の路線が通る北九州市八幡西区では、沿線住民の要望を受け、1975年の開業に合わせて大規模な騒音対策が施された。同市によると、沿線には長さ約1・6キロ、総面積約3万4000平方メートルの緑地帯があり、騒音の緩衝に役立っている。新幹線公害に詳しい法政大の舩橋晴俊教授(環境社会学)によると、騒音を懸念した住民が何度も国鉄と協議し、緑地帯が設置された。舩橋教授は「住民は新幹線の環境影響を独自に学んでいた。学習がなければ、国鉄と対等に話し合うことはできなかった」と指摘する。



 「電磁波や騒音が心配だ。予測で国の基準を下回ったというが、実際に走行し、上回ったらどう対応するのか」

 リニア中央新幹線の環境影響評価準備書について、JR東海が昨年10月、甲府市で開いた住民説明会で高齢男性が質問に立った。同社の担当者は「基準を超えるとは考えていないが、監視を続け、対処する」と回答。別の住民の懸念には「基準を下回れば良いとは思わない。住民の声を聞き、保全措置で少しでも影響を低減したい」と答えた。

 環境影響評価準備書に対し、県は今月26日に公聴会を開催するほか、沿線市町長からの意見を集約し、3月までに知事としての意見を同社に提出する。

 着工に向けた準備が着々と進む中、沿線市町の議員らは今月19日、住民参加型のシンポジウムを開催する。磁界の健康影響に詳しい専門家が講演し、リニアのプラス面、マイナス面を議員らが議論。老若男女問わずにリニアを学び、未来について考えてもらうという。

 「地域にとってリニアとは何なのか。住民一人一人が判断できる機会にしたい」。主催者の一人、中央市議の名執義高さん(58)は話している。

(おわり。この連載は斉藤保、水野翔太、佐々木想、山口優夢が担当しました)

(2014年1月10日 読売新聞)

6922荷主研究者:2014/01/19(日) 13:02:06
>>6906 >>6915
http://yamagata-np.jp/news/201401/08/kj_2014010800133.php
2014年01月08日10:24 山形新聞
山形新幹線の庄内延伸へ17日に講演会 酒田・市長公約、初の具体的な動き

 酒田市は、JR山形新幹線の庄内延伸について理解を深める「鉄道高速化講演会」を17日に市民会館希望ホールで開く。本間正巳酒田市長が公約に掲げて2012年10月に当選して以降、初めての具体的な動きとなる。市民らの勉強会との位置付けで、地元の機運を醸成するのが狙い。本間市長は7日の記者会見で「県やJRの意向に対応しなければならないが、さらに延伸を推進したい」とあらためて実現に意欲を示した。

 本間市長は会見で、県内13市のうち、新幹線が通る8市と通らない5市の人口推移の比較を紹介。1990年から2010年までの20年間で、8市の平均は1.5%減にとどまったが、5市の平均は9.3%と大幅に減少したと強調し、「地方に新幹線を整備することが重要。ミニ新幹線とまちづくりをセットで考えたい。講演会がJRを含めた県全体の庄内延伸に向けた機運醸成の一助になればいい」と語った。

 市政策推進課によると、山形新幹線庄内延伸の動きは新庄駅まで開業した後、間もなく始まった。酒田、鶴岡両商工会議所が中心となり2002年に期成同盟会を設立、03年には沿線市町村の首長と議長による陸羽西線高速化促進市町村連絡協議会を発足させ、要望活動を行ってきた。

 市や庄内開発協議会(会長・榎本政規鶴岡市長)は、庄内延伸による県土の一体化や交流人口拡大などが庄内地域発展に不可欠だと主張。高速鉄道で全地域を結び付けることにより、県全体の経済活性化も期待されるとしている。

 06年の県などの試算では概算事業費は350億円で、トンネルの改修や新庄―余目の電化などが必要となる。

 講演会のテーマは鉄道機能強化と地域振興。都市地域計画や鉄道計画が専門の中川大京都大大学院教授が講師を務める。午前10時に開演。入場無料で、定員120人。市政策推進課で10日まで聴講を受け付ける。問い合わせは同課0234(26)5704。

6924とはずがたり:2014/01/19(日) 16:07:05

個人的には精華町(祝園駅)辺りってのは妥当な判断だとは思う。生駒市内は京都方面へのアクセスが悪すぎで却下である。

リニア誘致 京都で決起会 京都駅ルート 課題は山積み
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20140118079.html
産経新聞2014年1月18日(土)08:06

 オール京都で、リニア中央新幹線の京都駅ルート誘致を目指すために17日に開かれた決起会。山田啓二知事は「どういう中央新幹線をつくれば一番幸せになれるかを訴える必要がある」とアピールした。京都の各界から約320人が集まり盛況だったが、多くの課題も浮き彫りになっている。

 現行計画では名古屋−大阪間の開業は平成57年と東京−名古屋間から18年遅れる。京都商工会議所連合会の立石義雄会長があいさつで「首都圏の一極集中が進む」と危惧したように、全線同時開業は悲願だ。

 一方で京都への誘致と同時開業を両立させようとすると、残された時間は少ない。講演した大阪産大の波床(はとこ)正敏教授(交通計画)は、「全線同時開業なら突貫工事で工期は約6年。京都駅ルートを実現するには、現時点で時間的にはかなりタイト」と述べる。

 府内でも京都駅ルートで一本化されているわけではない。関西文化学術研究都市(学研都市)に近い精華町議会は昨年12月、「京都市と奈良市との中間で、交通アクセスがよく、関西の発展につながる」として、学研都市中心部への設置を求める決議案を賛成多数で可決した。

 山田知事自身は、「そういう動きも含めて議論が進めばいい」と話すが、奈良市に近い自治体の首長らからは「どこに置こうが変わらない」「リニアが通っても税金が増えるわけもない」との声も漏れる。(池田進一、飯塚隆志)

6925チバQ:2014/01/20(月) 22:07:26
http://www.sankeibiz.jp/business/news/140120/bsd1401201549004-n1.htm
ひっそり消える「幻の貨物新幹線」の残骸 半世紀残った“謎の高架橋” (1/3ページ)2014.1.20 15:44
 大阪府摂津市の東海道新幹線をまたぐ“謎の高架橋”をご存じだろうか。巨大なコンクリート製の構造物は、半世紀前に建設された「幻の貨物新幹線」の残骸だ。かつて東海道新幹線に高速貨物列車を走らせる計画があったことを示す貴重な「遺構」だが、JR東海は高架橋をすべて撤去する方針を固めた。実現していれば、物流の歴史が変わっていたかもしれない壮大な計画。その名残をとどめる遺構は、列車が通ることのないままひっそりと姿を消す。(大竹直樹)

 「言われるまで気づかなかった。建設途中にも見えるが、長年あのまま放置されているよ。無駄だね」

 新幹線の鳥飼車両基地(摂津市)に近い住宅街。近所の久保強志さん(74)が遺構を見上げた。貨物新幹線の遺構であることを示す記念碑などはなく、地元住民は誰も気にも留めてこなかったという。

 JR東海によると、遺構は高さ約15メートルに位置するコンクリート製の高架橋。東海道新幹線の線路をまたぐ形で、もともと長さ約90メートルあったが、既に撤去工事が進み、今では長さ約40メートルに。近い将来、すべて撤去する方針だ。

 昭和34年の国鉄資料によると、貨物新幹線は東京−大阪間を5時間半で結ぶ計画だった。夜間に最新鋭の高速コンテナ列車が走行。38年の国鉄パンフレットには、コンテナ車のイメージ模型も紹介されている。

 しかし、39年10月の新幹線開業時に高速コンテナ列車が華々しくデビューすることはなく計画は幻に終わった。

 一説には、貨物新幹線は、新幹線建設のため世界銀行から融資を受ける目的で立案されたもので、もとより実現の見込みはなかったともいわれる。

 だが、摂津市に残る遺構の存在がそうした見方に異を唱える。貨物新幹線の高架橋は、東海道新幹線から分岐し、付近に計画されていた新幹線貨物駅に向かう計画だったとみられる。新幹線貨物駅の建設用地は現在、JR貨物の大阪貨物ターミナル駅となっている。

 遺構は「無用の長物」と化していたが、JR東海は62年の国鉄民営化以降、耐震補強工事を施し、日々の点検も欠かさず行ってきた。ただ、同社の担当者は「これまで残してきたのは、『遺構』だからというわけではない」という。

 遺構の真下には、最短3分間隔で1日に336本の新幹線が通過。高架橋の撤去工事のために新幹線を止めることができなかったのが主な理由だ。JR東海は「安全に撤去できる工法が確立できたため、撤去することにした」としている。 部活帰りの女子中学生の集団が近くを自転車で通りかかった。「トンネルか駅かなんかだと思った」「取り壊されてもどうでもいい」と反応はさまざまだが、半世紀前の貴重な遺構と知ると「せっかくの記念だから、残しておいてもいいのでは」と惜しむ声も。

 昭和の鉄道史に詳しい作家の小牟田哲彦さんは「新幹線の建設当初は貨物輸送の可能性を構想していたことが分かる遺構。半世紀を経て撤去されるのは感慨深い」と話している。

6926チバQ:2014/01/20(月) 22:08:58
http://gendai.net/articles/view/newsx/147342
京都vs奈良 リニア誘致をめぐる古都のメンツ対決
2014年1月18日 掲載
「日本の未来のためにリニアを京都へ!」

 リニア中央新幹線の京都ルート誘致に向けた決起大会が17日に開かれた。京都府や市、商工会議所などでつくる団体の会員ら約300人が結集。門川大作・京都市長も「全国的な世論を盛り上げていきたい」とボルテージを上げていた。

 東京―名古屋間の開業後、2045年に大阪まで延伸する予定のルートは現在、所要時間の短縮のため、直線ルートが想定されている。そのため、名古屋以西は三重、奈良両県を通過して大阪を目指す計画で、京都ルートは構想外だ。

■こっちに寄こせと意地の張り合い

 リニアのルート計画が最初に提示されたのは、1973年。当時の田中角栄内閣が決定した。以来40年以上もルート計画は変わっていない。京都が外れた理由について、鉄道マニアの間でも「当時の京都は府知事も市長も革新系で、自民党の嫌がらせ」「奈良選出で角栄と近かった当時の奥野誠亮・文相が“我田引鉄”した」などと諸説が乱れ飛ぶが、これがプライドの高い京都府民には我慢ならないようだ。

 京都商工会議所は、京都経由の経済波及効果を年間約690億円と試算。奈良ルートより約40億円上回ると猛アピール。「年間観光客は奈良市の1400万人に対し、京都市は5000万人。外国人観光客の6人に1人は京都を訪れ、奈良は30人に1人」(決起大会のメンバー)と、リニア誘致に必死である。

 京都の動きに奈良サイドは「すでに奈良で決着している。ひっくり返そうとするのはおかしい」(荒井正吾・奈良県知事)と不快感をあらわにしている。奈良には新幹線も空港もない。奈良県民は自虐的に「東京までの時間が最もかかる県」と話す。京都に向かって「今更なんだ!」と叫びたいところだろう。

 リニアをめぐる古都同士のバトル。京都・奈良に出かける際にはリニアの話題には要注意だ。地元の人の話が絶対に長くなる。

6927名無しさん:2014/01/21(火) 20:13:35
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140121/crm14012115380014-n1.htm
解任命令に「申し訳ない」 JR北海道本社、重苦しく
2014.1.21 15:37

レールの検査数値を改ざんしたとして、2人の懲戒解雇が出たJR北海道の大沼保線管理室=21日午後、北海道七飯町
 レールの異常放置や検査数値改ざんをめぐり、安全統括管理者の解任命令まで受けることになったJR北海道の本社(札幌市)は21日、社員に重苦しい雰囲気が広がった。

 21日午後に改ざんの社内調査結果を公表するため本社で準備に追われていた社員の一人は、解任命令と聞き「利用者に迷惑を掛けており、申し訳ない気持ち」と話した。

 現在の安全統括管理者で鉄道事業本部長でもある豊田誠常務は出勤前、取材を求めた記者に対して無言を貫いた。野島誠社長も自宅を出る際、報道陣の質問には答えず、迎えの車に乗り込んだ。

6928名無しさん:2014/01/21(火) 20:14:28
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/140121/cpb1401211529003-n1.htm
JR北、解雇5人含む75人大量処分 数値改ざん33部署に拡大2014.1.21 15:27
 JR北海道は21日、レール検査数値改ざんにからみ5人の解雇や、野島誠社長ら経営陣の役員報酬減額を含めた計75人の大量処分を発表した。同時に公表した社内調査結果によると、44ある現場の保線部署のうち改ざんが確認されたのは33部署で、判明済みの9部署から大幅に増えた。

 保線担当者約800人のうち約16%に当たる社員が「改ざんした経験がある」と認め、約20年前から改ざんがあったと話す担当者もいた。記者会見した野島氏は「安全な鉄道をつくり上げることが使命だ」と述べ、辞任を否定した。

 改ざんは昨年9月に函館線大沼駅で起きた貨物列車脱線事故後に発覚。JR北海道は現場を管轄する大沼保線管理室(七飯町)で改ざんに関与した2人を懲戒解雇とし、上部組織に当たる函館保線所の所長ら3人を諭旨解雇とした。役員報酬減額は3カ月で、減額幅は小池明夫会長と野島氏が50%、保線業務を統括する取締役の笠島雅之工務部長と常務3人が30%、その他の取締役が20%。

6929チバQ:2014/01/22(水) 21:37:11
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/01/22/2014012200544.html
KTXで仁川国際空港へ直行可能に
京義線新線と空港鉄道の短絡線など5路線が今年中に開業
ソウル地下鉄4路線の延伸も着工へ


 今年上半期中に、韓国の地方都市からKTX(韓国高速鉄道)で仁川国際空港に直行できるようになる。国土交通部(省に相当)は21日、京義線新線とKORAIL空港鉄道の短絡線を含む五つの鉄道路線(計73.9キロ)が今年中に開通する、と発表した。これにより、KTXが仁川空港に乗り入れられることになり、釜山から仁川空港まで3時間30分ほどで結ばれる見通しだ。このほか、東海南部線新慶州−浦項間の複線電化(41.3キロ)、京義線新線竜山−孔徳間(1.9キロ)、ソウル市地下鉄9号線新ノンヒョン−総合運動場間(4.5キロ)、大邱都市鉄道3号線(モノレール)東湖洞−凡勿洞間(24キロ)が今年中に開業する。


 東海南部線は蔚山−浦項間で複線電化工事が進められているが、このうち新慶州−浦項間が先行開業することになる。これにより、浦項にもKTXの列車が乗り入れられるようになる。また、京義線竜山−孔徳間が開通すると、ソウル市の竜山駅と京畿道坡州市のムンサン駅が1時間以内で結ばれるようになる。


 一方、今年着工が予定されている鉄道路線は11路線で、総距離は420.6キロに達する。ソウルの地下鉄4号線のタンコゲ−榛接間(4.8キロ)、7号線富平区庁−石南間(4.2キロ)、5号線の京畿道河南市方面への延伸(7.7キロ)、仁川地下鉄1号線国際業務地区−松島ランドマークシティー間(0.8キロ)、釜山地下鉄新線の沙上−下端間(6.9キロ)、中央線嶋潭駅(忠清北道)−永川(慶尚北道)間の複線電化、京元線東豆川−漣川間の複線電化、東海中部線盈徳−三陟間、中部内陸線利川−忠州間などが含まれる。


崔鍾錫(チェ・ジョンソク)記者

6930チバQ:2014/01/22(水) 21:39:24
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014012290133632.html
北陸新幹線談合で業者を一斉聴取 東京地検
2014年1月22日 13時36分


 国土交通省所管の独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」(横浜市)が発注した北陸新幹線(長野―金沢間)の消雪・融雪設備工事をめぐる談合疑惑で、東京地検特捜部は22日、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで、入札参加業者の担当者から一斉に事情聴取を始めた。特捜部は、各地から応援の検事を集めて捜査態勢を整えており、公正取引委員会と連携しながら資料分析などを進めていた。

 談合疑惑が持たれているのは、日本有数の豪雪地帯を通る北陸新幹線の線路に温水をまく消雪設備や、熱で雪を溶かす融雪パネルを設置する工事。機構によると、2011、12年度は12件の工事があり、落札総額は約240億円。うち5つの工事で予定価格に対する落札率が99%を超えていた。

 公取委は昨年9月、高砂熱学工業(東京都)や朝日工業社(同)など入札に参加した十数社と、発注元の支援機構東京支社を同法違反容疑で強制調査し、刑事告発に向けて特捜部と協議している。機構職員が入札に関する情報を業者側に漏えいした疑いもあり、官製談合防止法違反に当たる可能性もある。

 北陸新幹線は1997年に東京―長野間で長野新幹線として先行開業し、2015年春に新潟、富山両県を通って金沢まで延伸、開業する。26年春ごろ、敦賀(福井県)に延伸する計画。敦賀以西のルートや開業時期は決まっていない。

(中日新聞)

6931チバQ:2014/01/23(木) 21:33:34
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20140123/CK2014012302000151.html?ref=rank
なるか 大江戸線の県内延伸 新座市長「開業へ全力」
2014年1月23日


 新座市が、都営地下鉄大江戸線の県内延伸に向けた誘致活動に力を入れている。おおむね十五年に一度、鉄道整備計画の指針を示す国の交通政策審議会の答申が来年にも出るためだ。市は新駅の建設費の積み立てを進めており、二十六日には予定地周辺の地権者に説明会も行う。だが、実現には安定的な乗客確保策や東京都側との全面的な協力体制構築などハードルは高い。 (上田融)

 「みんなの力で大江戸線を新座市へ」。市が「新座中央駅」(仮称)の設置を目指す同市馬場には、そんな横断幕が掛かる。最寄り駅まで車やバスが必要な鉄道空白地域。市によると、延伸が実現すれば新宿まで約三十五分で行けるという。

 大江戸線の延伸をめぐっては、国の審議会が二〇〇〇年、東京都練馬区の光が丘−大泉学園町駅(仮称)間を「二〇一五年までに整備着手することが適当」と答申した。だが、県内への延伸は「今後整備について検討すべき路線」とするにとどまり、ルートも「JR武蔵野線方向」とあいまいだった。

 一方で、新座、所沢両市と練馬区、東京都清瀬市でつくる「延伸促進協議会」は、光が丘駅から新座、清瀬両市内を経て武蔵野線の東所沢駅に至るルートを描く。ただ、現状では光が丘−大泉学園町駅間の整備が着手する見通しも立っていないため、協議会会長の須田健治新座市長は「次回審議会で一括開業の答申が出るよう全力を尽くす」と力を込める。

    ■  ■

 協議会の試算によると、このルートの総事業費は約千九百億円に上り、国が三割、都と県、四区市が三割を負担する。新座市は同市の負担額を五十億円前後と試算し、建設費の積み立てを二〇〇〇年度に開始。既に六億二千万円に達した。

 巨額の税金を投入して建設するために不可欠なのが、乗客数の確保だ。前回の審議会答申では、県内に延伸したとしても需要不足だと指摘された。

 市はこれまでに、新座中央駅予定地周辺の約九十ヘクタールに大学や医療機関、商業施設、住宅を集める街づくり構想を策定。新駅近くの関越自動車道にスマートインターチェンジを新設し、都心に向かうドライバーが大江戸線に乗り換える「パークアンドライド」による集客ももくろむ。市内に車両基地を設ける計画案も示し、大規模な車両基地用地確保が難しい東京側のニーズに応えようとしている。

 しかし、東京側とは温度差もある。都都市整備部の担当者は「街づくりが進み採算が合う路線になるのか、まだ何とも言えない状態だ」。練馬区も「新座市側との一体的整備」を掲げつつ、一五年までの区内の整備着手を確実に実現させよう、という立場だ。

 少子高齢化や人口減少で、首都圏でも鉄道利用者は減少傾向にある。住宅や大学の都心回帰も進み、郊外への鉄道誘致環境は良好とは言い難い。国も地方も財政は厳しく、道路や橋など老朽化したインフラの更新や維持管理が課題だ。こうした中で、新しいインフラ整備にゴーサインが出るのか。審議会の答申が注目される。

6932チバQ:2014/01/23(木) 21:56:06
http://www.yomiuri.co.jp/otona/railwaynews/13/etc/20140122-OYT8T00470.htm
ななつ星人気、さらに上昇…予約倍率18倍に

 JR九州は21日、豪華観光寝台列車「ななつ星in九州」について、第4期(8〜11月分)の予約応募状況の中間発表を行った。

 昨年10月に運行を始めてから最初の募集で、平均倍率は18・2倍。これまでの最高だった第2期(1〜3月分)の最終倍率9・63倍を大きく上回った。

 募集は2月28日までで、「多くの新聞、テレビに取り上げられ、全国的に認知度が高まった。倍率は最終的には30〜40倍に達するのでは」(唐池恒二社長)としている。

 第4期は、JR九州が主催する14本の計196部屋分を募集。1月4日から20日までの申し込み件数は3570件だった。第3期(4〜6月分)に比べ、最大で13万4000円の値上げが行われたにもかかわらず、人気はさらに高まった。

 28部屋分設定している海外枠についても、アメリカや香港、欧州などから計22件の応募があったという。

(2014年1月22日 読売新聞)

6933チバQ:2014/01/25(土) 00:47:36
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20140123-OYT8T01479.htm
赤字補填基金、見通し不安 肥薩おれんじ鉄道

.
 第3セクター「肥薩おれんじ鉄道」の赤字を補填(ほてん)してきた県の経営安定基金が枯渇しそうだ。県と沿線3市は、宝くじの収益金を財源とし、県内の全市町村が関係する県市町村振興協会の基金の活用を模索しているが、沿線以外の自治体の理解が得られるのか、見通しは立っていない。(西田忠裕)

 「九州新幹線は、大隅にも奄美にも、一定の効果がある」。伊藤知事は6日の年頭記者会見で、おれんじ鉄道を切り離すことで実現した新幹線の開業効果は県全域に及んでいるとし、全市町村におれんじ鉄道支援への理解を求めた。

 おれんじ鉄道は開業2年目の2005年度に赤字に転落。運賃収入が落ち込む一方、レールなどの設備更新費の負担が年々、増加している。昨年3月に運行を始めた観光列車「おれんじ食堂」は堅調だが、収支の改善にはほど遠い。

 県と薩摩川内、出水、阿久根の沿線3市は開業時、出資金など計32億4700万円を拠出し、鉄道事業を支援した。これに加え、県は開業に合わせ、経営安定基金を創設。鹿児島市など非沿線の6市町と民間が計約5億円を拠出した。

 しかし、08年度以降、設備維持費などで取り崩し、昨年9月時点の残高は9700万円にまで減った。補助額は毎年6月の同社の決算内容によって決まるが、14年度には基金がゼロになる可能性がある。

 県はこうした状況を踏まえ、非沿線自治体も含めた支援が必要と判断した。おれんじ鉄道の線路をJR貨物が走り、離島を含む各地の特産品を輸送していることも、一致して支援すべきとする理由に挙げる。

 県が活用を提示した県市町村振興協会は、市町村の事業への貸し付けなどを行っている。12年度末の基金残高は約95億円。役員には市長会や町村長会、議長会の会長らが名を連ねる。伊藤知事は「(市町村の)共通の財源を使うという意味で、何とか道を開いてほしい」と求めている。

 熊本県では、県と沿線の2市2町が毎年度、補助金を拠出しているのみ。このため、鹿児島県内の非沿線自治体からは、疑問の声も上がっている。

 鹿児島市の森博幸市長は昨年12月の記者会見で、「市独自では大変難しい。全く異なる地域に求めるのも理解に苦しむ」と語り、支援に難色を示した。ただ、森市長は振興協会の理事長も務めており、県などの要請を聞いたうえで判断する構えも見せている。

 県と沿線3市は2月、県市長会などを通して協力を求める方針だ。県はその前提として、おれんじ鉄道として初となる運賃の値上げを同社に要請する。

 開業10年を迎える3月を前に、県全体で改めて、支援の枠組みについて考える時期に来ている。

(2014年1月24日 読売新聞)

6934荷主研究者:2014/01/26(日) 18:38:11

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1401060020/
2014年1月7日 神奈川新聞
東戸塚駅の混雑緩和へJRと市が協定 改良検討案を作成へ/横浜

JR東戸塚駅夕方のエスカレーター待ちの行列=2012年6月撮影(横浜市提供)

 通勤通学時間帯の混雑対策などが課題となっているJR東戸塚駅について、横浜市とJR東日本が具体的な駅改良案を検討する協定を結んでいたことが6日までに分かった。両者は本年度中に、複数の改良検討案を作成するとしている。

 市都市整備局によると、東戸塚駅は1980年に区画整理事業による町づくりと合わせて請願駅として開設された。開設当時の1日の平均乗降客数は約1万5千人だったが、その後大型商業施設や大型マンションの建設などが進み、2011年には約7・5倍の約11万5千人に増加している。

 近年は朝夕のラッシュ時にホーム上が大混雑。エスカレーターを待つ行列が課題となっており、市は01年から東海道線や湘南新宿ライン全列車の停車に加え、混雑対策などをJR側に要望。地元住民も署名活動を行うなどしてきた。

 市とJRが13年10月に締結した「横須賀線東戸塚駅改良に関する調査設計協定書」(13年10月〜14年3月末)では、駅の利便性向上や混雑緩和に資する検討を行うとしており、10月上旬には駅利用者の動き方を確認する流動調査を実施済み。調査結果を踏まえ、駅改良検討案をいくつか作成する方針で、来年度以降に案の絞り込みに入る見通し。協定に関わる概算費用は約1千万円で市とJRとで半分ずつ負担する。

 同局の松井恵太鉄道事業推進担当課長は「引き続きJRと協力し、早期改善に取り組んでいきたい」と話している。

6935荷主研究者:2014/01/26(日) 18:38:40

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1401080026/
2014年1月9日 神奈川新聞
相鉄海老名駅に「北口」 20年度供用目指す、広場と周辺道路整備も/神奈川

北側駅舎が新設されることとなった海老名駅ホーム北端=海老名市上郷

 海老名市は8日、相鉄線海老名駅の北側に駅舎と改札を新設する計画を明らかにした。現在の駅舎も建て替え、保育施設などを入居させる。相模鉄道と国との共同事業で、2020年度の供用開始を目指すといい、市は併せて北口広場の整備も行う。

 現在の相鉄線海老名駅は1日平均約11万2千人が利用するが、改札口はホーム南側に1カ所しかなく、ラッシュ時の混雑や利用しにくさが課題だった。

 海老名市によると、計画は相鉄線ホーム北端部分に2階建ての北側駅舎を新設、小田急線と接続している2階建ての駅舎を3階建てに建て替え南側駅舎とする。ホーム上部に南北の駅舎をつなぎ小田急線方面などへ続く連絡通路を設ける。南側駅舎には保育施設や診療施設なども併設する。

 市は1987年から相鉄に北口改札の開設を要望しており、市によると相鉄は昨年12月に駅舎改修を申し入れたという。14年度に市や相鉄、関係機関などで法定協議会をつくり、16年度に着工。20年度の供用開始を目指す。国土交通省の補助金を活用、総事業費約50億円は国と市、相鉄で3分の1ずつ負担する。

 北口改札の新設に併せ、市は単独で北口広場と周辺道路も整備する方向で検討している。内野優市長は8日の年頭会見で、「北口の活性化はもとより、(駅東口の商業施設)ビナウォークとの連携、その南側も含めた回遊性など駅周辺全体の見直しをしたい」と話した。

 相鉄線海老名駅は1941年に開業。73年に南西方向へ約300メートル移動した。

6936名無しさん:2014/01/26(日) 23:02:41
http://www.nnn.co.jp/news/140125/20140125005.html
実現の兆し見えぬ「山陰新幹線」 現実路線へ
 北陸新幹線長野−金沢間の2015年春開業が近づき“新幹線の空白地帯”の解消が進む一方で、同じ日本海側の「山陰新幹線」は40年前から構想はあるが実現の兆しはない。現状を踏まえ、鳥取県議会では「フル規格」にこだわらず、伯備線か智頭急行・因美線の既存路線にフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)導入の議論が始まり、鉄道の高速化へ“現実路線”を走りだした。

2015年春開業予定の北陸新幹線を走る「E7系」。同じ日本海側の山陰地方は新幹線構想実現のめどが立たない
■高いハードル
 北陸、北海道、九州新幹線長崎ルートなど整備新幹線の建設が着々と進む一方、1973年に国の基本計画に決定した山陰新幹線(大阪市−山口県下関市)は棚上げ状態。県内首長は要望を繰り返してきたが進展はない。

 課題は建設費と採算性。九州や北陸と同じフル規格で整備する場合、経費は全線で総額4兆円と試算される。3分の1の地元負担もあり、JR西労組出身の福間裕隆県議は「採算が合うのか。経営が切り離される並行在来線の問題もある」と実現性を疑問視する。

 2012年の近畿ブロック知事会議で平井伸治知事が議論再開を提案したことを受けて沿線自治体の機運が高まり、山陰新幹線実現の要望活動に火が付いた。だが、最高速度300キロ前後のフル規格の新幹線を山陰に走らせることは「40〜50年待っても無理」(県議)との見方が強く、平井知事も「高速化に向けた実現可能な路線整備を目指す」とする。

6937名無しさん:2014/01/26(日) 23:03:18
http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20140120010500001.html
北海道新幹線 「4時間の壁」やきもき

■北海道新幹線 減速走行区間に関係者ら

■18分の差「客足に影響」 高速化求める声も


 2015年度末に開業する北海道新幹線には、在来特急並みの速度でしか走れない場所がある。青函トンネルを含む約82キロの区間だ。この区間を高速走行できるか否かが東京から函館までの所要時間を左右する。函館の関係者は「4時間の壁」を意識し、国に高速化を働きかけている。


 北海道新幹線は15年度末にまず新函館(仮称)―新青森約149キロが開業する。青函トンネルを含む約82キロで速度を落とすのは、この区間が日本で初めて新幹線と貨物列車が同じ線路を走る共用区間のためだ。青函トンネルで高速の新幹線と貨物列車がすれ違うと、風圧で貨物列車のコンテナがへこむなどの問題が起きる恐れがある。そこで国は、最高時速260キロの新幹線を共用区間では在来線特急並みの時速140キロに減速して走らせる方針だ。


 国の試算によると、共用区間を最高速度の時速260キロで走った場合、新函館―新青森間は最短で39分。新函館―東京間は新青森での停車時間を含め最短3時間39分になる。だが共用区間を時速140キロに制限すると18分延びて、新函館―新青森間は57分、新函館―東京間が3時間57分となる。


 実際には東京―新青森間の上下線34本のうち、最短の2時間59分で結んでいるのは3本だけで、最長は下りが3時間36分、上りが3時間38分だ。現行ダイヤに当てはめれば、新函館―東京はほとんどが4時間を超える。新函館から函館までは、快速列車でさらに17分かかる。


 4時間を切るか超えるか。北海道に初上陸する新幹線に経済効果を期待する函館市や経済界には大きな問題だ。同市は新函館開業で、観光客が50万人純増すると想定している。同市や商工会議所などでつくる「北海道新幹線新函館開業対策推進機構」の事務局長、永沢大樹さんは「開業へ向けて北関東や東北へプロモーションを続けてきている。だが最大マーケットの東京を見据えたときには『4時間』がネックになる心配がある」と話す。


 交通業界には「4時間の壁」という言葉がある。新幹線の所要時間が4時間以上になると、利用客が飛行機に流れるというものだ。国土交通省の統計を使って計算してみると、新幹線で3時間47分で結ぶ東京―広島間の場合、JRと飛行機の利用者数は56対44でJRが優勢だが、新幹線で4時間50分かかかる東京―福岡間の場合、JRと飛行機の利用者数は8対92で飛行機が圧倒的に多くなる。


 函館市と同市議会は昨年7月、国に共用走行問題の早期解決を求めた。同市は「大半が4時間を超えてしまうようだと、新幹線の『早さ』が発揮されない。所要時間が短くなれば利便性が高まり、函館市を訪れる人も増えるのではないか」と話している。


 高速化を求めているのは函館だけではない。青森県と県議会も16日、全ダイヤの高速走行の実現などを求めて国に要望書を提出した。


 国は、開業3年目の2018年度からは新幹線と貨物列車の時間帯を分けることで、1日1往復に限り新幹線の時速200キロ以上走行を目指す方針だが、まだ具体的な検討には着手していない。


 (磯崎こず恵)

6938チバQ:2014/01/27(月) 22:58:00
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140127/biz14012720520027-n1.htm
三陸鉄道 4月6日全線復旧 新車両を5両投入
2014.1.27 20:46 [鉄道]

記者会見する三陸鉄道の望月正彦社長(中央)=27日午後、盛岡市
 岩手県の第三セクター、三陸鉄道は27日、東日本大震災で被災し、一部区間が不通だった南リアス線(36・6キロ)と北リアス線(71キロ)の全線運転再開日を発表した。南リアス線の吉浜−釜石間(15キロ)は4月5日で、北リアス線の田野畑−小本間(10・5キロ)が同6日。再開日には南リアス線の釜石駅前、北リアス線の宮古駅前でそれぞれ記念式典を開く。

 三陸鉄道はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」に登場する鉄道のモデルにもなり、評判を呼んでいた。再開を機に、クウェート政府の支援を活用して新車両5両を投入。うち1両はあまちゃんの撮影で使われた「お座敷列車北三陸号」の後継とし、岩手の古民家をイメージした外観や内装で北リアス線を走る。現在の北三陸号も当面運行する。

 三陸鉄道は震災で、南北リアス線合わせて317カ所が被災。復旧に要した費用は約92億円となる見通し。同社によると、沿線市町村や自衛隊の協力で、がれき撤去の費用がほとんどかからなかった。資材費や人件費が高騰する前に復旧工事が進んだため、当初予定の約108億円を下回ったという。

 全線運転再開後の運行本数は、南リアス線の盛(さかり)−釜石間が上下各9本、北リアス線の宮古−久慈間は同11本。震災前は、JR山田線をはさんで両線直通の列車も運行されていたが、現在は山田線が不通の状態で、同社の望月正彦社長は「鉄路はネットワーク。つながってほしい。(JRには)理解と協力を求めていく」と話していた。

6939チバQ:2014/01/28(火) 07:58:56
http://www.asahi.com/articles/ASG1W5SRGG1WPTIL019.html
「東京に負けるな」大阪、鉄道4路線戦略 財源は…
2014年1月28日07時25分
 大阪府は27日、関西空港や大阪(伊丹)空港、大阪都心にアクセスしやすくする府内の鉄道4路線の整備を進める方針を正式に決めた。大阪の経済成長につなげる狙いで、沿線からは歓迎の声が上がる。ただ、費用の負担をめぐり曲折する可能性もある。

 ■北大阪急行、箕面延伸を正式決定

 府は今回、大阪市営地下鉄御堂筋線と相互に乗り入れている北大阪急行(北急)の北伸(地図①)に2020年度開業への道筋をつけた。ショッピングセンターがある箕面市の住宅地にも新駅ができる計画で、新大阪駅や梅田と直結。倉田哲郎市長は27日、「大阪の南北を結ぶ大動脈である御堂筋に直結する意味は大きい。通勤など住宅都市としての利便性は飛躍的に向上する」と評価した。

 伊丹空港を起点とする大阪モノレールを門真市より南に伸ばす計画(②)も動き出す。03年には東大阪市民や商工会議所が中心になり約26万人分の署名を集めて要望。府は財政難を理由に先送りしてきたが、今回は14年度中に事業化の意思決定を行うことを決めた。

 東大阪商工会議所の平本善憲専務理事は「ものづくりの企業にとっても、営業マンが伊丹空港との行き来がしやすくなるというメリットがある」と歓迎した。近鉄奈良線やJR学研都市線など四つの路線と新たにつながり、奈良方面からも空港に行きやすくなると期待されている。

 新大阪駅から梅田を経て関西空港方面を結ぶなにわ筋線(③)は、新幹線と空のつながりを強め、京都方面と関空を結ぶ特急の時間短縮にもなる。府と大阪市は新年度予算案に共同で調査費を計上する。新大阪と西梅田をつなぐ西梅田十三新大阪連絡線(④)も進めていく方針を確認。大阪駅周辺の整備状況を見て判断することとした。

 府が4路線整備の旗を振るのは、大阪と東京の二極化を図る狙いからだ。大阪駅北側の再開発地域「うめきた」と関空を直結させて「アジアのゲートウエーの拠点」(橋下徹大阪市長)とし、外国人観光客などを呼び込もうともくろむ。

 松井一郎府知事は「東京が五輪に向けてどんどん新たなインフラ整備に着手する中で、大阪も負けない都市の成長をつくり上げていく」と、路線整備の必要性を強調している。

6940チバQ:2014/01/28(火) 07:59:26
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20140127-OYT8T01546.htm
鉄道で観光誘客



懐かしい外観のレトロ電車(27日、南富山駅前で)  来年春に迫った北陸新幹線開業を見据え、鉄道を活用した観光誘客の動きが盛んになっている。27日には、富山地方鉄道の市内電車で、大正や昭和を思わせる外観の「レトロ電車」が運行を開始。路面電車が多く残る県内には、ドラえもんや立山連峰を描いた車両も走っており、鉄道ファンを呼び込む観光資源として関係者は期待を寄せている。

 南富山駅前で開かれたレトロ電車の出発式。桑名博勝社長は「新たな観光客誘致のため、2次交通の観光資源化を図りたい」と意気込んだ。

 レトロ電車は、クリーム色と濃い緑の外観と、椅子やテーブルに木材を使った温かい内装が特徴。デザインを手がけたのは、九州新幹線や豪華観光列車「ななつ星in九州」のデザイナー水戸岡鋭治さんで、「お年寄りには懐かしく、子どもには新しい、オンリーワンの車両ができた」と語る。南富山駅前と富山駅前や大学前を結ぶ路線で平日は6往復、休日は12往復する。

 同社は路面電車以外でも、景色が見やすいよう座席を外に向けた観光列車「アルプスエキスプレス」、2階建て車両「ダブルデッカーエキスプレス」を導入。2011年には、映画「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」の舞台となり、話題を呼んだ。

 高岡、射水両市を走る万葉線では、作者の藤子・F・不二雄さんが高岡市出身であることにちなんだ「ドラえもん電車」が人気だ。12年に運行を始め、1年5か月間で乗客数は20万人を突破。ほかの車両より、3割多い計算になるという。

 富山ライトレールは06年4月の開業以来、32パターンのラッピングを施してきた。季節に合わせたものが人気で、現在は雪をかぶった立山連峰が描かれている。

 県観光課の砂原賢司課長は「鉄道は実際に乗って、見て、撮って、楽しむものなので、来県につながりやすい貴重な資源。鉄道ファンは当然、北陸新幹線にも乗りたいはず。多くの乗客が富山へやって来るようPRしたい」と話している。

(2014年1月28日 読売新聞)

6941チバQ:2014/01/28(火) 23:16:29
http://www.asahi.com/articles/ASG1W517TG1WUJUB00V.html
岩手)三鉄全線、4月に運転再開 期待も、鉄道網もろく
2014年1月28日03時00分
印刷メール
全線運転再開にあわせ、北リアス線に新たに導入されるお座敷車両のイメージ=三陸鉄道提供

[PR]
 震災で大きな被害を受け、今も一部区間が不通になっている三陸鉄道が4月、全線で運転を再開する。震災直後に一部区間で運転にこぎつけるなど「復興の象徴」となってきた三鉄の完全復活に、地元からは期待の声があがった。ただ、JR線の復旧はめどが立たず、沿岸の鉄道網は脆弱(ぜいじゃく)な状況が続く。

 ■観光面充実へ新車両

 南リアス線の釜石―吉浜間(15キロ)が4月5日、北リアス線の田野畑―小本間(10・5キロ)が6日に運転を再開する。全線運行を記念し、釜石駅前と宮古駅前で記念式典が開かれる。お座敷列車や、レトロ風の新車両5両が走る。

 同社によると、運転本数は南リアス線が往復9本に、北リアス線が往復11本となる。震災前と比べ、いずれも2本減る。列車を走らせるほど赤字が積み重なるためだが、同社は「学生の登下校の時間帯などは確保する」と言う。

6942チバQ:2014/01/29(水) 21:43:42
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20140128-OYT8T01330.htm
七尾線特急を存続



谷本知事(右)に特急を継続運行する方針を伝えた真鍋社長(中央)=28日、県庁で  来年春の北陸新幹線金沢開業後にJR七尾線(津幡―和倉温泉間)に乗り入れる特急列車の運行について、JR西日本は28日、従来の直通型に加え、金沢発着のシャトル型を新設し、1日6本の運行体制を継続する方針を示した。同日、県庁を訪れた同社の真鍋精志社長が谷本知事に伝えた。

 七尾線では現在、関西方面からの「サンダーバード」4本、名古屋方面からの「しらさぎ」、新潟方面からの「はくたか」が各1本ずつ往復運行され、七尾市の和倉温泉駅まで乗り入れている。

 新幹線開業後、金沢以東の北陸線は県などが出資する第3セクター「IRいしかわ鉄道」が運行を引き継いで並行在来線として経営分離され、特急は原則廃止になる。ただ、津幡駅から分岐して和倉温泉駅までを結ぶ七尾線の運行はJRが継続するため、県は特急存続を求めてJRと交渉を続けていた。

 谷本知事と真鍋社長の会談は非公開で行われ、終了後に報道陣の取材に応じた。谷本知事の説明によると、JR側からは▽現在運行されているサンダーバードのうち利用率の高い1本を、金沢駅経由の直通列車として存続▽残りの5本は金沢駅止まりとし、新設のシャトル特急に乗り換えて和倉温泉駅まで移動する――との方針が伝えられた。

 利用者の利便性を確保するため、金沢駅に列車到着後、同じホームの向かい側に乗り換え列車を入線させるなどし、徒歩移動を極力少なくするという。JR大阪駅を出発する特急列車にも「和倉温泉方面」などの案内表示やアナウンスを行い、円滑な乗り換えを促す。

 JR西日本金沢支社によると、シャトル型の愛称については公募も含めてこれから検討を進めるが、谷本知事は「『能登へ入るんだ』という期待感が持てるような愛称にしてもらえれば」と要望した。

 真鍋社長は報道陣に対し、「従来以上に関西、首都圏からの乗客双方が利便性を損なわず、今まで以上に利用してもらえるようなことを考えたい」と話した。

 シャトル型を加えた特急存続の方針を沿線の商工関係者らは歓迎。七尾商工会議所の関係者は「地元の利便を考えてもらいありがたいことだ」と話し、「乗客が便利に乗り継ぎできるよう、北陸新幹線との接続時間も考えてほしい」と求めていた。

(2014年1月29日 読売新聞)
関連記事・情報

6943チバQ:2014/01/29(水) 21:44:31
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/feature/hokkaido1380156151720_02/news/20130926-OYT8T00238.htm
JR腐食 一覧

〈上〉安全軽視 病巣根深く

保線の基本守らず


レール幅の異常が判明した箇所で、急きょ補修作業を行う作業員たち(25日午前2時28分、北海道月形町のJR札沼線で)=鈴木毅彦撮影 24日午後3時頃、JR北海道本社5階の保線課で電話が鳴った。名寄駅(名寄市)にある宗谷北線運輸営業所の保線責任者からだった。

 「レールのデータに疑問がある」

 19日に函館線の大沼駅で発生した貨物列車の脱線事故後、国土交通省から緊急点検の指示を受けた同社は、レールの幅や高低差などに異常箇所がないかどうか、検査データを点検していた。自ら現場にも立つ、この保線責任者は、旧国鉄時代に敷設された古いレールに、現在の補修基準を誤って適用していることに気づいたのだ。

 「ほかにも同じミスがあるのではないか」。同社が慌てて全データを精査したところ、次々とミスが出てきた。函館線、室蘭線、札沼線、江差線……。電話から8時間後、異常箇所は道内7路線で170か所に膨らんだ。28年も前に切り替えられたはずの旧国鉄基準が、道内のあちこちで使われていたことが判明した。

 保線作業の前提となる基本ルールさえ、満足に理解されていなかったという現実。ミスをした保線担当者は社内調査に「そういうものだと思いこんでいた」「(先輩社員から)きちんと引き継ぎがされていなかった」などと話した。豊田誠・鉄道事業本部長は25日朝の記者会見で、「まったく本当にお粗末なことでした」とうなだれた。

 今回の問題は「知らなかった」ことだけではない。「知っていたのに放置した」というケースもあった。22日に公表された97か所のレール異常は、いずれも現場が把握していながら放置していた。保線担当者は「ほかの補修を優先し、後回しにしていた」「異常は把握したが、その後に失念した」と話しているという。検査担当者と補修計画担当者がいずれも異常を把握しながら、「相手が報告するだろうと思い、上司に報告しなかった」という例もあった。レールの安全性確保に対する意識の薄さは明らかだ。



  JR北海道では今年に入り、8件の出火・発煙トラブルも起きている。同社は整備時間を確保するため、最高速度を下げたり特急の運行本数を減らしたりするダイヤ改正を11月から実施する。営業収入が16億円減ることも辞さないという異例の決断だったが、実行する前にレール異常の放置という深刻な不祥事が発覚し、同社は抜本的な組織の見直しを迫られている。

 鉄道システムが専門の曽根悟・工学院大特任教授は「JRは民営化前後、しばらく新規採用をほとんどしていなかったため、40歳代の社員が少ない。現場での技能の伝承がうまくいっていないことや幹部が現場を知らないことが、一連の問題に大きな悪影響を与えている。OBなどによる技能の指導の場が必要だろう」と指摘する。

(2013年9月26日 読売新聞)

6944チバQ:2014/01/29(水) 21:45:05
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/feature/hokkaido1380156151720_02/news/20130927-OYT8T00312.htm
JR腐食 一覧

〈中〉本社の統制力不足

補修、点検 現場任せ


記者会見で厳しい表情を見せるJR北海道の豊田鉄道事業本部長(25日午前、札幌市中央区の同本社で)=鈴木毅彦撮影 「間違いないかと言われると……絶対とは言えない」

 JR北海道の豊田誠・鉄道事業本部長は25日朝、札幌市中央区の本社で開いた記者会見で、170か所で社内基準を超えるレール幅などの異常を放置していたという数字の正確性を問われて、自信なさそうに目を伏せた。

 9か所から97か所、そして267か所。19日に函館線の大沼駅で貨物列車が脱線事故を起こしてからの1週間で、異常放置問題でJR北海道が開いた記者会見は計4回に上る。そのうちの3回で、異常件数という根幹部分を大きく修正した。状況を把握しきれていないことは明白だった。

 豊田氏よりも現場に近い管理職でさえ、現場のことがわかっていなかった。保線課を束ねる工務部トップの笠島雅之部長は21日に開いた記者会見で、列車の待機などに使う「副本線」の9か所で異常放置があったと発表した。特急列車などが日常的に走行する「本線」について質問が及ぶと、笠島氏は本社と現場でダブルチェックをしていると説明し、「国鉄時代からそういうルールで、補修はきちんとやっていた」と胸を張った。隣にいた副部長もうなずいた。

 だが、翌日の記者会見で笠島氏は、本線49か所を含む97か所で異常放置があったと公表し、ダブルチェックは行われていなかったと訂正した。「ちゃんとやっているという思い込みがあった。詳細は把握していなかった」と頭を下げた。何度も言葉に詰まり、広報部長が助け舟を出す場面もあった。


 なぜ、ダブルチェックは行われていなかったのか。同社では年に数回、「軌道検測車」と呼ばれる専用車両でレールの幅などを検査している。データは保線管理室などの現場と、本社の保線課にそれぞれ送付される。だが、本社保線課はデータのチェックをせず、現場に足を運んで監査することもなかった。補修は現場任せだったのだ。

 こうした本社の機能不全について、現場の運転部門で働く30歳代の社員は「本社は現場のことを全然わかっていない」と不満をあらわにする。

 一方、同社幹部は「どうしてこんなことになったのか」と嘆く。特に衝撃を受けたのは、大沼保線管理室や苫小牧保線管理室などが、異常を知りながら放置していたことだという。「わかっていたのに、どうしてやらなかったのか。担当者個人の問題か、部署全体が緩んでいたのか、人員が足りなかったのか、予算がないのか……。これから徹底的に調べるが、今はわからないことだらけだ」と頭を抱える。

 企業統治が専門の大杉謙一・中大教授は「これまでもトラブルが続いていたJR北海道は言わば非常事態で、上の人間が現場に対してもっと強く関与すべきだ。上下のラインの情報伝達だけでは足りず、見落としがないように内部監査などを入れる必要がある」と指摘している。

(2013年9月27日 読売新聞)

6945チバQ:2014/01/29(水) 21:45:30
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/feature/hokkaido1380156151720_02/news/20130928-OYT8T00290.htm
JR腐食
〈下〉2年前の猛省どこへ

「現場第一」計画倒れ


度重なるトラブルや事故、異常放置問題などに揺れるJR北海道本社(札幌市中央区で、本社チャーターヘリから)=原中直樹撮影 国土交通省の特別保安監査が再延長された。JR北海道の幹部は、予想を超える厳しい監査だと驚く。「末端まで徹底的に調べられている。JR北海道の体質、いわば『血』にまで切り込まれている」

 27日までの7日間に監査が入ったのは、道内4本支社の計約30か所。監査員は細部に至ることまでしつこく質問を重ねている。「誰がレールの幅を測るのか」「誰が基準と照合するのか」「補修を指示するのは誰か」……。職務に対する意識を聞かれた社員もいた。

 太田国交相は27日午前の閣議後の記者会見で「監査という範疇(はんちゅう)ではないが、経営状況を含めて十分調査したい」と述べ、監査の枠を超えて徹底した調査を進める考えを示した。

 国交省が強い姿勢で臨む背景には、2年前の教訓が生かされていないことへの強いいらだちがある。

 2011年5月、占冠村の石勝線で乗客ら79人が負傷した特急列車の脱線炎上事故。当時の国交相から事業改善命令を受けた同社は、その後にまとめた行動計画で、自らの組織を「前例踏襲」「事なかれ」と猛省した。緩んだ体質を改めるため、現場第一主義の実践や安全推進体制の強化などを誓った。

 中島尚俊社長(当時)は、事故対応に追われた末の同年9月に失踪し、小樽市沖で遺体で見つかった。社員宛ての書き置きにはこうつづられていた。「『お客様の安全を最優先にする』ということを常に考える社員になっていただきたい」


 だが、トップの遺言は生かされなかった。道内ではその後、列車の脱線事故や事故につながりかねないトラブル(重大インシデント)が、大沼駅で今月起きた貨物列車の脱線を含めて計9件も起きている。

 行動計画の策定に外部諮問委員として関わった北大の馬場直志教授(応用物理)は「行動計画に沿ってきちんとやっていれば、こんなことにはならなかったはずだ。安全第一という最も重要な意識が欠けている」と批判する。

 JR北海道の組織的な問題として複数の関係者が挙げるのは、脆弱(ぜいじゃく)な経営基盤だ。本州とは違い、ほとんどが不採算路線の同社では、会社発足直後から厳しい経営を強いられてきた。今年3月期決算は、本業の鉄道事業の収入が776億円だったのに対し、列車や線路の維持や除雪などの費用に1112億円かかり、335億円の赤字に。旧国鉄が分割民営化した時に国が用意した「経営安定基金」の運用益で、赤字を穴埋めしているのが実情だ。

 JR各社で比べると、2012年度末の連結営業利益は北海道が最低で、237億円の赤字だった。対するトップは東海で4261億円の黒字だった。東海の幹部は「北海道は面積が広く、積雪など自然環境が厳しいのに、利用者が少なく、ドル箱路線もない。貨物列車がばんばん走っているが、車両が重くて連結が長いから線路が傷みやすい。補修を徹底しなければいけないけれど、費用が足りないのだろう」と同情する。ただ、この幹部も「安全や定時運行を守ることは絶対に必要だ。JR北海道の対応はぬるい」と疑問を呈する。

 JR北海道では、労働組合の影響力が強くて管理職が部下を掌握できていない、との見方もある。同社には社員の約8割が所属する多数派の組合のほか、複数の組合が存在する。ある経営幹部OBは「民営化してから、組合との関係に配慮するあまり、管理職が部下に命令できない構造が定着している」と指摘する。

 運輸関係者の中には、「本当に自力で再建できるのか」という疑念から、JR他社との吸収合併論を口にする人も出てきた。

 JR北海道の再生への道のりは険しい。

 (この連載は塩見尚之、石井一秋、板倉拓也が担当しました)

(2013年9月28日 読売新聞)

6946チバQ:2014/01/29(水) 21:46:34
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/feature/hokkaido1380156151720_02/news/20140122-OYT8T00292.htm
続 腐食 JR

〈1〉 改ざん 現場の75%

発覚恐れ 所長の指示も


列車が通過後、線路の補修にあたる作業員たち(2013年10月18日、鹿部町のJR函館線で)=鈴木毅彦撮影 一部の社員がやったことではなかった。JR北海道の安全風土は、根っこから腐食していた。

 「全道の75%で行われていた」。21日に同社本社(札幌市中央区)で開かれた記者会見で、野島誠社長は険しい表情で語った。昨年12月の記者会見では、改ざん部署は道内44か所のうちの9か所としていたが、実際には保線担当部署の4分の3にあたる33か所で、これまでに改ざんが行われていたことがわかった。関与を認めた社員は129人。保線担当の社員795人の16%に上った。安全運行の大前提となるレールの計測データが、あちこちで改ざんされていたわけだ。

 改ざんは様々なかたちで行われた。大沼保線管理室では、上部組織の函館保線所の所長が指示を出した。昨年9月の貨物列車の脱線事故後、現場付近のレールが2年以上補修されていなかったと知り、所長は部下に補修実績の改ざんを命じた。運輸安全委員会による原因調査が進んでいた時期だった。


 1部署で社員の半数以上が関与したケースもあった。函館保線管理室では昨年9月25日、国交省の特別保安監査が入る前にレールの計測データを書き換えていたが、同室の20人のうち、トップの助役を含む11人が関わっていた。

 出先の部署だけではなく、本社の社員も改ざんした。本社保線課員は昨年10月11日、数値が基準値内であるように偽り、レールの幅の計測データに関する資料を運輸安全委に提出した。脱線現場のデータではなかったが、この社員は「きちんとやっているように見せたかった」と説明しているという。

 【監査体制を大幅強化】

 こうした改ざんは、いつ頃から行われていたのか。改ざんを認めた社員は「昨年やった」「数年前だ」「20年前にかかわった」などと説明したという。JR北が国鉄から分割民営化したのは27年前。JR発足当初からの企業体質が、一連の問題の根底にある。

 国交省は21日に公表した特別保安監査結果で、「本社も現場も、旧国鉄時代からのやり方を変えることなく漫然と続け、それすら維持することができなくなった」と指摘した。

 国交省は今後、JR北の監査体制を大幅に強化する。鉄道局の約50人の職員が交代で同社に立ち入るなど常設の監査体制を5年間続ける。常設監査は、2005年に107人が死亡したJR西日本の福知山線脱線事故以来。この時は1年足らずで、今回の「5年」は、JR北に対する国交省の不信感の表れでもある。

 国交省の担当者は21日、反省を口にした。「我々の監査も不十分だった。これから5年かけて、JR北の企業体質がどう変わるのか、社員の末端まで見届ける」

     ◆

 JR北海道は21日、レール計測データの改ざんを巡る問題で、調査結果を公表し、幹部や社員計75人を処分した。安全軽視の体質がこれほどまでに広がっていたのはなぜか。昨年9月の連載「腐食」に続き、同社の病理を検証する。

(2014年1月22日 読売新聞)

6947チバQ:2014/01/29(水) 21:47:12
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/feature/hokkaido1380156151720_02/news/20140123-OYT8T00615.htm
続 腐食 JR
〈2〉 「性善説」 監査に穴

国交省…改ざん「夢にも思わず」


特別保安監査でJR北海道本社に入る国土交通省の職員ら(2013年10月9日、札幌市中央区で) 「我々をなめてるのか……」

 昨年11月11日夜、JR北海道から、函館保線管理室で「レールの計測データを改ざんした疑いがある」と聞かされた国土交通省幹部は絶句した。同9月19日の函館線大沼駅での貨物列車脱線事故後、大量のレール異常放置が明らかになり、国交省は同社に2度にわたって特別保安監査を実施。鉄道事業法に基づく事業改善命令を出す準備を進めている最中の出来事だった。

 最初の監査が行われたのは9月21〜28日。社員20人の同管理室では、監査を受ける前日の同25日、トップの助役を筆頭に11人が、異常なレール計測データや補修記録の改ざん、計測していない場所に架空の数値をでっち上げるなど、レール異常放置の隠蔽工作に励んだ。この結果、同管理室は「異常放置なし」とされた。

 国交省は「今度こそ徹底的にウミを出す」(幹部)として、3度目の特別保安監査を抜き打ち方式、無期限で実施。だが、再びメンツは潰された。

 監査中の12月12日、大沼保線管理室などの3社員が脱線事故直後、現場付近のデータを改ざんしていたことがJRの調査で発覚。悪質な改ざんは「徹底した監査」(太田国交相)でも見抜くことはできなかった。

 監査ではレールのサンプル調査や社内パソコンのチェック、社員へのヒアリングなどを行っていた。実態は、同管理室の管轄する計71キロ・メートルのレールの現地調査には限界があり、パソコンにある膨大な記録の解析能力も足りなかった。改ざんに関与した社員は、ヒアリングにものらりくらりと応じたといい、監査関係者は「我々は人を疑うことに慣れておらず、改ざんを突き止められなかった」とうなだれた。


 JR北海道への定期監査は北海道運輸局が年に1回程度、数日間、地域を絞って、書面審査を中心に行ってきた。「性善説」の監査では、20年以上も広範囲に行われていた改ざんを見過ごしてきた。同局鉄道部の職員は20人足らず。同局関係者は「JR北海道のような大会社で、データの改ざんが行われていたとは、夢にも思わなかった。自分たちが甘かった」と反省する。

 国交省は今月21日、特別保安監査の結果を受けて、JR北について〈1〉安全を監視する第三者組織を設置する〈2〉5年程度の間、常設の監査体制を整え、随時監査を行う〈3〉今後も必要に応じて法令上、厳格な対応をする――などと発表した。

 国交省は今後5年程度、同省鉄道局と、北海道、東北両運輸局の職員ら計50人程度でチームを組み、それぞれ交代で同社に対する抜き打ちの監査を続ける方針だ。だが、監査の手法は地道なヒアリングやサンプル調査、記録のチェックを繰り返すしかない。ある保線担当社員は「今後も、自分に不利な内容を監査で正直に話す社員はいないだろう」と明かし、同省関係者は「改ざんを防ぐには連日現場に張り付く必要があるが、広い北海道でそれは不可能だ」と頭を抱える。

 監査に加わる職員は本省、運輸局ともに、それぞれ別の通常業務を抱えており、常設監査は純粋な負担増になる。本来業務がおろそかになるか、JR北への監査が“片手間”となることに懸念を示す識者もいる。

 鉄道評論家の川島令三さん(63)は「国交省による、50人体制でJR北海道を継続的に監査する取り組みは評価できるが、限られた職員をJR北に集中させると、他の鉄道会社へのチェックが甘くなりかねない。今回の問題を重く受け止め、国は監査担当の職員を増やし、鉄道に関する知識を深める教育も行うべきだ」と指摘している。

(2014年1月23日 読売新聞)

6948チバQ:2014/01/29(水) 21:48:10
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/feature/hokkaido1380156151720_02/news/20140124-OYT8T00264.htm
続 腐食 JR
〈3〉 低モラル 全社覆う

経営陣 乏しい危機感


記者会見で頭を下げるJR北海道の(左から)小山総合企画本部長、野島社長、豊田鉄道事業本部長(21日午後2時41分、札幌市中央区の同本社で) JR北海道は23日、同社の運転士が昨年9月、寝台特急「北斗星」の自動列車停止装置(ATS)をハンマーで破壊したとして、道警に告訴した。動機は、自分の操作ミスを隠すことだった。菅官房長官は23日午後の記者会見で、告訴について「当然のこと。安全への認識がなさ過ぎると思っていた」と語った。

 129人の保線担当社員がデータ改ざんなどを行っていた同社だが、モラルの低下は一部の運転士や保線現場にとどまらない。

 昨年1〜2月、同社社員5867人が応じたアンケートで、「社内ルールに反するのではと迷いつつ、業務を進めた経験がある」との質問に、否定的な回答をしたのはわずか4割にとどまった。分析した調査会社は「コンプライアンス上、問題だ」と指摘。結果を裏付けるように、昨年7月以降だけでも、元運転士の覚醒剤使用(有罪確定)や、社員の万引き、キセル行為などが次々に発覚した。取扱注意の内部文書、制服や備品の流出も問題化した。

 不祥事に対する経営陣の対応にも、批判は集中した。ATS破壊問題で同社は昨年9月の発生時、被害届は出さず、運転士を15日の出勤停止とした。一転、告訴に踏み切った背景には、首相官邸の怒りがあった。国土交通省幹部は「官邸から『運転士の処分が甘すぎる。対応を検討しろ』と言われた」と明かす。


 国交省は指示を受け、同社に運転士を解雇させようとした。だが、民間企業の同社に処分の再考を強制する法的根拠はなかったため、運転士の列車運転免許の取り消しを決めた上、同社側には告訴をするよう暗に促したという。

 「我が社の安全への厳しい姿勢を内外に示すため、告訴することにした」

 今月21日の記者会見で、小山俊幸・総合企画本部長は淡々と語った。

 安全をおろそかにする企業風土は、社員の規範意識の低さと経営陣の危機感の乏しさから醸成された。

 例えば新得町の根室線で1994年2月、暴風が原因で起きた特急「おおぞら10号」の脱線事故。当時の社内規定では、風速30メートル以上で運行見合わせと定めていたが、現場付近の風速計は故障していた。前年に点検した関連会社は、故障の事実をJR北に報告したが、同社は放置していた。

 2011年5月の石勝線・特急列車脱線炎上事故後の12年11月に策定した「安全基本計画」では、「ルールを守り、守らせる」「事故等から自ら学び研鑽(けんさん)する」などと強調。経営幹部と現場の社員が課題を語り合う「膝詰め対話」を始めた。約2年で延べ5000人以上が参加したが、複数の社員は「上司も参加しているのに、職場の不満など言えない」「要望を伝えても反映されず、誰も期待しなくなった」などと語った。

 国交省は今月21日に発表した「JR北海道の再生へ」と題する文書で、同社の問題を〈1〉40歳代が極端に少なく世代構成がいびつ〈2〉安全確保の分野に予算が回らず、社員の意欲が低下〈3〉現場の業務分担も不明確で、無責任体質が蔓延(まんえん)――などと総括した。JR北は、定年退職後に再雇用した元社員を若手の教育係に充てることや、保線社員に技術や経験を身に着けさせるため、JR他社に派遣することなどを検討。国交省の指示で設置する第三者委員会では、社員のモラル向上なども議論してもらうという。

 野島誠社長は21日の記者会見で「安全の最優先を全社員が心に刻み、何としても信頼を取り戻す」と、たびたび繰り返してきた言葉を再度、口にした。今度こそ、低いモラルや安全意識と決別できるのか。再生はその成否にかかっている。

(2014年1月24日 読売新聞)

6949チバQ:2014/01/29(水) 21:48:36
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/feature/hokkaido1380156151720_02/news/20140125-OYT8T00262.htm
続 腐食 JR
〈4〉 労使 ゆがんだ関係

経営陣 組合に「遠慮」


「安全に関する労使合同会議」で各労組幹部らを前にあいさつするJR北海道の野島社長(左から2人目)(2013年12月20日、札幌市中央区の同本社で)=鈴木毅彦撮影 四つの労働組合があるJR北海道では、闘争方針の違いから各労組が対立し、「組合が違う同僚の結婚式に出席できない」など、風通しの悪さが指摘されてきた。労組間の対立が裁判に発展し、組合の違いを理由とした嫌がらせが判決で認定された例もある。

 同社で2番目に大きいJR北海道労働組合(北労組)に所属する、社員3人の転勤命令を巡る訴訟。札幌車掌所所属だった3人は2004年2月、釧路運輸車両所に転勤した。05年の札幌地裁判決によると、北労組の別の社員が、最大組合の北海道旅客鉄道労働組合(道労組)の社員から「おまえ北労か、キタロウ」と揶揄(やゆ)されたり、1人が道労組の5人に囲まれ「組合を変わらないか」と迫られたりした。職場の掲示板に「組合員を不幸にする組合なんていらない!」と北労組を批判する紙が張られたこともあった。

 一連の訴訟では、労組に対する会社の不公平な扱いも認定された。3人の転勤前、札幌車掌所の組合員は北労組が最多だったが、転勤の影響で道労組が逆転。09年の東京高裁判決は「転勤命令は会社が北労組の活動を抑制するもの、と推認できる」と認めた。訴訟では、会社が北労組に転勤の具体的な計画を隠した反面、道労組には正確な情報を提供した疑いがあることも判明。また03年以降、当時の社長らが北労組の母体の「北海道鉄産労」時代を含めて新年会を欠席するようになった一方、道労組の行事には出席していたことも明らかになった。


 労組の対立の背景には、それぞれ発足の経緯や闘争方針の違いがある。国鉄の労組は「国労」一つだったが、運転士らでつくる「動労」が最初に分派し、その後「鉄労」が結成された。さらに分割民営化などを巡り離合集散が繰り返され、現在、JR北海道では「JR総連」系の道労組、「JR連合」系の北労組のほか、国労と「建交労」がある。

 同社では、特に道労組と北労組の争いが激しい。北労組には03年の結成時、国労の一部組合員が流れたこともあり、双方にもしこりが残っている。

 JR他社でも、労組間の対立はある。東日本では02年、組合の方針に従わなかった浦和電車区の男性運転士を退職に追い込んだとして、JR総連傘下の組合員ら7人が強要容疑で逮捕された。だが、レール計測データ改ざんなど安全に関わる不祥事が続くのは北海道だけで、ある中堅社員は「会社幹部と最大組合のもたれ合いで、社員の士気が下がっているのが一因では」とみている。この社員は数年前、勤務時間内に組合活動を行う社員を注意したところ、上司から「組合幹部に謝れ」と叱責されたという。

 同社の元幹部も「『強い労組と弱い経営陣』が安全軽視の企業風土を作った。労使双方とも、厳しく責任を問われなければならない」と自戒を込めて語る。

 経営陣の姿勢は、国会でも疑問視された。昨年11月の衆院国土交通委員会に出席した野島誠社長(57)らは、乗務前のアルコール検査の義務化が遅れたことについて「労組に遠慮したのではないか」と追及された。

 JR北海道は昨年12月20日、本社で4労組との合同会議を初めて開いた。出席した労組幹部は「それだけ会社が追い込まれているということか」と事態の深刻さを再認識したという。野島社長は、向かいあった4労組の8人に「安全の確保は、労組の垣根を越えて取り組むべきテーマだ」と険しい表情で訴えた。会議は今後も3か月に1度のペースで開催されるという。

 同社の安全意識の向上は、労使関係の正常化が大きなカギを握っている。

(2014年1月25日 読売新聞)

6950チバQ:2014/01/29(水) 21:49:29
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/feature/hokkaido1380156151720_02/news/20140127-OYT8T00418.htm
続 腐食 JR
〈5〉 トップ刷新 難航も

厳しい経営、負担大


多くの不祥事に揺れたJR北海道の本社(23日、札幌市中央区で)=鈴木毅彦撮影 鉄道会社には、事故防止など安全に関わる問題を経営幹部が検討する「安全推進委員会」が置かれているが、JR北海道では全く機能していなかった。委員長は野島誠社長(57)、副委員長は豊田誠・鉄道事業本部長(56)。昨年、頻発した特急列車の出火トラブルに至っては、同委員会で一切、議論していなかった。

 昨年9月以降、レール異常放置や計測データ改ざんが発覚する度に、記者会見では「想像もしなかった」(野島社長)、「なぜなのか分からない」(豊田本部長)などと繰り返し、現場の実情を全く把握できていないことも露呈した。

 この体たらくに、同社トップの資質を問う声が強まっている。菅官房長官は昨年12月、面会した道内の政界関係者に「すぐにでも社長を代えたい」と怒りをあらわにしたという。既に、焦点は後任人事の時期や人選に移りつつある。

 地元経済界からも、公然とJR北海道の経営陣交代を求める声が上がり始めた。

 北海道商工会議所連合会の高向巌会頭は今月16日、東京・霞が関の国土交通省で滝口敬二鉄道局長と面会し「JR北海道が早く前向きに進むため、一日も早く新しい経営陣を決める必要がある」と訴えた。同社の混乱が、地元の悲願である北海道新幹線の計画に与える悪影響を懸念しての行動だった。実際、道と函館市など沿線3市町は同じ16日、同社から並行在来線の経営を引き継ぐ第3セクターの設立を、当初の今年5月から8月に延期することで合意した。


 だが、誰がトップに就いてもJR北海道を取り巻く厳しい情勢は変わらない。

 同社の路線(2499キロ・メートル)の3分の2は採算ラインに達せず、同社元幹部は「経営を良くするには列車を止めるのが一番」と自嘲気味に語る。高速道路網や航空路線の整備で、鉄道運輸収入は1996年度の約800億円に対し、2012年度は約688億円に減少。同年、同社の営業利益はJR旅客6社で最低の309億円の赤字だった。

 87年の国鉄分割民営化時、国は赤字が見込まれた北海道、九州、四国の「3島会社」の財務を支えるため「経営安定基金」を設け、毎年数%の運用益を得る枠組みを作った。JR北海道に対しては11年度、新たに年間55億円が入る仕組みも整え、設備投資を目的に10年間で計600億円の助成金などを拠出。厳しい経営環境に合わせて特に手厚く支援してきた。国交省OBは「いわば“生命維持装置”のようなもの。だから余計、経営陣の危機感がなくなった」と指摘する。

 同社では特急列車の事故続発を受け、昨年11月から札幌と函館などを結ぶ特急列車8本を減らし、最高速度も10〜20キロ減速した。年間乗客数は約28万人、鉄道運輸収入は約16億円、それぞれ減る見込みで、経営悪化に拍車をかける。多くの重い課題を抱える中、後任選びは難航が予想される。


 同社トップが抱える精神的負担の大きさも、人選のネックとなりそうだ。11年、当時の中島尚俊社長(当時64歳)が自殺したのに続き、今月15日には元社長の坂本真一相談役(73)も余市港で遺体で見つかった。坂本氏も自殺とみられ、歴代社長5人中、2人が自ら命を絶ったことになる。

 既に後任人事は、水面下で動き始めている。道内のある経済人は、後任を推薦するよう関係者に求められたが「あまりにも大変な仕事。名前を挙げるとその人に悪いので、誰も推薦しなかった」と明かす。

 社員の低いモラル、歪(ゆが)んだ労使関係、厳しい経営環境……。腐食したJR北海道を立て直す道のりは、あまりにも長い。

(おわり)

 (この連載は石井一秋、田中雅之、板倉拓也、村石綾、塩見尚之が担当しました)

(2014年1月26日 読売新聞)

6951とはずがたり:2014/01/29(水) 22:42:16
おじいちゃんおばあちゃんは兎も角子どもが犠牲になるのは非常に悲しい。
踏切や線路ってのは格好の遊び場ではあるんだろうけど。。
我が子も踏切大好きであるけど基本的には立体交叉化が基本線であるべきであろう。。

踏切事故:運輸安全委、調査範囲を拡大 遮断機なしも
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/20140125k0000m040116000c.html
毎日新聞2014年1月24日(金)22:37

 国土交通省運輸安全委員会は2014年度から踏切事故の調査範囲を拡大し、遮断機のない踏切での死亡事故は全て調査対象とする方針を決めた。踏切事故死者数は近年、年間120人前後で横ばいの状態が続いており、原因究明を進め事故減少につなげたい考え。踏切事故遺族は「大きな前進」と歓迎している。

 これまで運輸安全委の調査対象は、死傷者数5人以上など規模の大きいケースに限られていた。脱線など列車の運行に大きな支障が出た事故を除くと、08年度以降で調査対象となった踏切事故は5件のみ。14年度以降は、警報機のみで遮断機が設置されていない「第3種踏切」と、警報機も遮断機もない「第4種踏切」で起きた死亡事故は、死傷者数に関わらず調査対象にする方針。どちらも事故のリスクが高いとされている。

 12年度の国交省統計によると、全国の踏切3万3710カ所のうち第3種、第4種踏切は11.4%の計3850カ所。踏切事故295件のうち第3種、第4種踏切で起きた事故は14.9%の44件だった。昨年12月7日には広島市安佐北区のJR芸備線の第4種踏切で、列車が軽乗用車と衝突して3人が死傷する事故が起きた。

 踏切事故遺族の会「紡ぎの会」代表の加山圭子さん(58)は「調査の対象が拡大するのは大きな前進。事故の再発防止に役立ててほしい」と話している。【一條優太】

電車にはねられ小2男児死亡=踏切付近、線路に立ち入り―奈良
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-140129X470.html
時事通信2014年1月29日(水)19:55

 29日午後4時15分ごろ、奈良県大和高田市田井新町の近鉄南大阪線の踏切付近で、近くに住む小学2年の男児(8)が橿原神宮前発大阪阿部野橋行き準急電車(3両編成)にはねられ、頭を強く打って死亡した。

 県警高田署によると、男児は同級生と6人で遊んでいた。浮孔―高田市駅間の線路下にある土管を南側からくぐって北側に出た後、同級生がいる南側に戻ろうと線路を横断してはねられたという。

 近鉄によると、電車の運転士が線路上に人がいるのを見つけて急ブレーキをかけたが接触した。電車の乗客約100人にけがはなかった。

6952チバQ:2014/01/30(木) 20:33:56
http://www.asahi.com/articles/ASG1X5W40G1XPJLB00Q.html
石川)金沢―和倉温泉 新幹線開業後にシャトル型特急
2014年1月29日03時00分
 来春に予定されている北陸新幹線金沢開業後も金沢―和倉温泉のJR七尾線で特急の運行が続くことになった。JR西日本の真鍋精志社長が28日、谷本正憲知事に伝えた。金沢と能登半島を結ぶ特急の維持を要望してきた県の関係者も胸をなで下ろした。

 金沢―和倉温泉の特急は、大阪発着の「サンダーバード」4往復のほか、名古屋発着の「しらさぎ」、越後湯沢発着の「はくたか」が1往復ずつで計1日6往復ある。JR西は大阪発着を1往復に減らす一方、新たに金沢―和倉温泉にシャトル型の特急を5往復運行させる。同じホームで乗り換えできるようにする。

 これで、JR七尾線の区間では現行の6往復が維持されることになる。運行ダイヤや使う車両は検討している。

6953チバQ:2014/01/31(金) 22:17:37
http://www.yomiuri.co.jp/feature/eq2011/information/20140131-OYT8T00822.htm?from=popin
山田線、三鉄に移管案…JR東きょう提案

Tweet


ヘルプ
.
路線復旧後に無償譲渡



 東日本大震災で被災し、不通となっている岩手県沿岸のJR山田線宮古―釜石駅間(55・4キロ)について、JR東日本が路線を復旧させたうえで沿線自治体に無償譲渡し、三陸鉄道に運行を移管する方針であることが30日、わかった。

 国土交通省東北運輸局が31日に盛岡市で開く「山田線復興調整会議」で提案される。地元が求める鉄路の復旧が実現する一方、JRの運賃より割高になることや将来の地元負担増が予想されることから、地元は受け入れに難色を示すとみられる。

 JR東日本は、同区間の復旧には総額約210億円かかると試算。そのうち土地のかさ上げなどにかかわる約70億円は国が負担すべきだとしている。JRは路線を専用道に転用するバス高速輸送システム(BRT※)による仮復旧も提案したが、自治体側は昨年9月、鉄路による復旧を優先してほしいとして拒否していた。

 ※BRT=Bus Rapid Transit

(2014年1月31日 読売新聞)



http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20140130-OYT8T01458.htm
山田線移管、負担増に懸念


不通状態が続き、赤さびが浮いたJR山田線の線路(30日午後、山田町で)

 東日本大震災で不通となっているJR山田線宮古―釜石駅間(55・4キロ)を、JR東日本が沿線自治体に無償譲渡し、三陸鉄道へ運行移管を提案する方針であることが伝わった30日、沿線住民や自治体側には、運賃引き上げや地元負担の増加に対する不安や戸惑いの声が聞かれた。

 釜石市の野田武則市長は読売新聞の取材に対し、「鉄路復旧はこれまで要望していたもので、BRT(バス高速輸送システム)と違い、提案されれば検討する価値がある。ただ、議論する時間も考えると遅いくらいだ」と語った。

 運賃や費用負担の増加が懸念されることについては、「住民の理解を得られ、負担に耐えられるものになるか、議論が必要。選択肢の一つとして、沿線自治体や県、三鉄とともにしっかり話し合う」と述べた。

 佐藤信逸山田町長は、「提案を受けていないので、コメントしようがない」とした上で、「仮に受けたとしても、どのような条件になるかがポイントだ。震災で生活が苦しい中、町民の負担や被災自治体の負担が増すような条件は受け入れられない」と話した。

 大船渡線沿線の陸前高田市、大船渡市、宮城県気仙沼市は一貫して同線の鉄路復旧を訴え、昨年、住民の交通の便を考え、暫定措置としてBRTでの仮復旧を受け入れた。陸前高田市の久保田崇副市長は、「新しい市街地のまちづくりも鉄路復旧が前提となる。大船渡線についても早急に明確な方針を示してほしい」と訴えた。

 沿線住民からは、改めて早期の鉄路復旧を望む声が聞かれた。

 釜石市小川町、無職三浦剛さん(84)は、「山田線を利用する年寄りは多い。無償譲渡を受けてでも、復旧するべき。運賃は上がると大変なので、据え置いてほしい」と話した。

 震災前は宮古市への買い物で山田線を利用していた同市小佐野町、無職女性(76)は、「運賃が多少上がるとしても、早く復旧してほしい」と語った。

 「将来の長女の通学を考えれば、定時性、安全性がしっかりしている列車は安心できる」と話したのは、山田町長崎、会社員大沢幸枝さん(28)。「運賃が高くなれば、どうしても乗車回数は減る」と、割引制度の導入などに期待を寄せた。

(2014年1月31日 読売新聞)

6955チバQ:2014/01/31(金) 22:22:56
 ちなみに71年、東北新幹線の工事着工時のキャッチコピーは「ひかりは北へ」。当時「ひかり」は新幹線の代名詞だった。加えて直通によって「ひかり」を東北にも走らせるという意味も込めたのではないか。同じく直通を前提に造られた山陽新幹線のキャッチコピーは「ひかりは西へ」だった。


■東海道新幹線の需要急増で線路が不足 しぼむ直通構想

 直通を目指した両新幹線だったが、77年になると計画は大幅に縮小されてしまう。工事誌によると、東北方面と東海道方面をつなぐ線路は1線のみとなった。この間、何があったのか。


 東海旅客鉄道新幹線鉄道事業本部編「新幹線の30年 その成長の軌跡」は豪雪などによる列車の遅延急増を理由に挙げる。

 「安定した輸送を確保するためには、東京駅の着発線容量を増大し、東海道新幹線用として3面6線を確保する必要があることが明らかになった」

 75年には山陽新幹線が開業し、乗客が急増した。遅延の連鎖を最小限に抑えるためにも、東京駅にもう2線必要との見方が強まった。

■直通運転、可能性は残すが行わない方向に


 あおりを受けたのは東北新幹線だ。同書はこう続ける。

 「当初計画では、(東北新幹線と)東海道新幹線との相互直通運転については、東京ターミナルの能力を最大限に発揮することのほか、設備、旅客サービス上もメリットが大きいので直通運転を進める方向で検討されていた。しかしダイヤの乱れが相互に波及し、運転管理面に多くの問題が予想されること等から、団体用臨時列車等特殊列車の直通運転の可能性は残す必要があるとしても、定常的には直通運転は行わない方向」

 かろうじて14番線は直通の可能性を残したものの、79年に改良工事が完了してからは東海道新幹線が使うことになった。これで両新幹線の直通運転構想はしぼんだかに思われた。


■東北新幹線好調で再検討 周波数対応の新型車投入へ

 風向きが変わったのは82年。東北新幹線が盛岡―大宮間で暫定開業してからだった。

 83年11月17日付の日本経済新聞は「国鉄、東北・上越と東海道・山陽の新幹線相互乗り入れへ」との記事を掲載した。国鉄が両新幹線の直通運転を内定したという。それはこんな内容だった。

 国鉄は相互乗り入れは困難とみていたが、開業した東北・上越新幹線が好調で、盛岡―新横浜間、仙台―名古屋間など中距離路線なら飛行機から需要を奪えると判断。線路自体は東北から九州までつなげるとしても、実際に直通で走るのは需要が見込める区間に限定する。直通を可能にするための新型車両を随時投入する――。

 両新幹線の直通計画には、駅や線路のキャパシティー(容量)に加えて、周波数の問題があった。東海道の60ヘルツに対して東北は50ヘルツ。2つの路線をまたぐには、周波数変換装置を備えた車両が必要だった。記事によると東海道新幹線では87年に耐用年数が過ぎた車両の大量交換が控えており、それに合わせれば費用面の問題もクリアできる、とのことだった。

 ちなみに大宮まで開業した東北新幹線は、その後東京駅乗り入れに9年かかった。沿線住民が激しく反対したからだ。住民にとっては通過するだけでメリットが乏しい上に、騒音問題があった。そこで国鉄が住民を説得するため持ち出したのが埼京線の建設。埼京線は新幹線建設の副産物だった。

6956チバQ:2014/01/31(金) 22:23:25
■「14番線返せ」「線路がパンク」… 民営化で対立勃発


 光明が差したかに見えた両新幹線の直通構想。しかしここで再び、暗礁に乗り上げてしまう。きっかけは国鉄民営化。87年のJR誕生によって、東北新幹線はJR東日本、東海道新幹線はJR東海に分かれた。そしてJR東海は、この直通計画に難色を示した。

 同社がまとめた「新幹線の30年」は「東京―品川間の線路容量」を反対の理由に挙げる。

 当時、東海道新幹線はパンク状態に近づいていた。

 直通計画では東海道新幹線は東京都北区にある田端車両基地、東北・上越新幹線は同品川区にある大井車両基地と品川基地に収容し、点検を受けることになっていた。基地に出入りする列車は途中まで営業用線路を走る必要があるが、線路にはもう、列車を増やすだけの余裕がない。JR東海は「東海道新幹線の本数がここまで増えた現状では、東北との直通は困難」と主張した。

 収まらないのがJR東日本だ。88年8月22日付の朝日新聞によると、同社はJR東海に対し、東海道新幹線が使っている14番線に東北・上越新幹線を乗り入れさせるよう要望を出した。同社の山之内秀一郎・元会長は著書「東北・上越新幹線」(JTBパブリッシング)の中でこう記す。


 「東海道新幹線が使っている3面のプラットホームの1つは、元来東北・上越新幹線用だったのだが、国鉄がJRになった後では、JR東海に頼んでも、とても返してくれる雰囲気ではなかった」

 実は、東海道新幹線が使っている14・15番線ホームの改修費用は、東北新幹線の予算から出ていた。国鉄が行き詰まる一端を担ったともいわれる東北新幹線の巨額の建設費の一部が、東海道新幹線のためにも使われていたのだ。

 その後も両社は一歩も引かず、議論は平行線をたどる。工事誌によると、89年になって運輸省を交えて検討した結果、「当面は直通運転を行わず、開業後の需要動向をみて平成6年(94年)までに直通運転のあり方について運輸省に報告する」ことで合意した。そして96年、ついに正式に「直通計画は中止」と発表された。


■リニア開業でどうなる

 中止決定から18年。両新幹線が直通するとの話は聞こえてこない。ただ、東京駅では東海道、東北新幹線の線路をそれぞれ東北、東海道方面の線路につなげることは物理的に可能だ。


 次に注目されるとしたらリニア中央新幹線の開業後だろう。2027年に名古屋、2045年に新大阪とつながれば、東海道新幹線の本数が減り、線路の運用に余裕ができるかもしれない。

 91年、JR東海の須田寛社長(当時)は東北新幹線と東海道新幹線の乗り入れについて「中央リニア新幹線の開通で、東海道新幹線の利用状況が著しく変われば、議論の対象になるかもしれない」と述べている(中日新聞、91年6月21日付)。バブルの余韻が残る時代の発言はあまり参考にはならないが、可能性としてはないわけではない。

 次回はもう一つの新幹線計画と、変わり続ける東京駅の姿を探る。(河尻定)

6957とはずがたり:2014/01/31(金) 22:24:37
おお,俺の昔からの持論があっさり提案。
一体運営した方が色々いいんちゃうの?
JRがどんだけお金積み増して受け容れて貰えるか,が鍵だな。
三鉄本体に出資もしてもええんちゃうか。八戸線や大船渡線,気仙沼線なんかも同じ枠組みでどや?

6958荷主研究者:2014/02/02(日) 01:13:14

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1401100025/
2014年1月11日 神奈川新聞
小田急多摩線延伸促進協、早期実現へ署名活動へ/相模原

 相模原市内の関係30団体でつくる小田急多摩線延伸促進協議会は15日から、同線の延伸の早期実現を求める署名活動をスタートさせる。交通政策審議会の答申が2015年にも想定されることから、現在の「検討路線」から「整備路線」への“格上げ”に向け、市民らの機運を高めていく。

 同協議会は、唐木田駅(東京都多摩市)までの同線を、JR横浜線相模原駅からJR相模線上溝駅を通り、さらに田名地区を経由して愛川・厚木方面への延伸を求めている。

 協議会事務局の市交通政策課によると、同審議会の前身・運輸政策審議会の00年答申で、この延伸計画は検討路線に位置付けられた。

 相模原駅北側に広がる相模総合補給廠(しょう)が延伸計画の大きな障壁となっていたが、一部返還が合意されたことで、相模原市は取り組みを推進。現在は小田急電鉄や沿線となる町田市などと基礎調査を進めている。

 今回の署名活動は2月末まで、20万人を目標に展開する。自治会回覧を通じて各世帯へ依頼するほか、協議会の構成団体が実施。1月下旬に駅前での街頭活動も予定している。

 多摩線延伸へ先頭に立つ同協議会の成川猛会長(69)は「相模原ではリニア中央新幹線や圏央道(さがみ縦貫道路)もできる。この機会を逃すと、答申がまた15年先になる」と強調。「何が何でも今回、整備路線に位置付けてもらい、遅くとも、リニアと同時に開業できれば」と話している。

6959とはずがたり:2014/02/03(月) 11:02:30

全くの憶測に過ぎないけど労組が強すぎて労働者何でもありになっとったんちゃうか?
国鉄分割民営化が労組潰しが主目的だったのは明らかだけど,JR北海道は一旦潰して再民営化して労組を叩こう。

JR北海道の元運転士逮捕=ハンマーでATS破壊容疑―道警
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-140130X624.html
時事通信2014年1月30日(木)20:55

 JR北海道の運転士が昨年9月、特急列車の自動列車停止装置(ATS)をハンマーで破壊した事件で、北海道警は30日、器物損壊容疑で、運転士だった同社社員小林忍容疑者(33)を逮捕した。道警は同日、勤務先の同社苗穂運転所(札幌市東区)などを家宅捜索。同容疑者は容疑を認めているといい、動機や経緯の解明を進める。

 逮捕容疑は、昨年9月7日、同市手稲区の同社札幌運転所構内で、寝台特急「北斗星」の機関車2両の運転席に設置された2カ所のATSスイッチをハンマーでたたくなどし、損壊した疑い。

JR北社員、装置損壊容疑で逮捕 「ミス隠したかった」
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASG1Z5VCVG1ZIIPE01Z.html
朝日新聞2014年1月30日(木)18:40

 北海道警は30日、特急列車の自動列車停止装置(ATS)のスイッチを壊したとして、JR北海道社員の小林忍容疑者(33)=札幌市白石区平和通1丁目=を器物損壊容疑で逮捕し、発表した。

 道警によると、小林容疑者は昨年9月7日、運転士として乗り込んだ寝台特急北斗星の機関車で、運転席にあるATSのスイッチをハンマーなどで壊した疑いがある。

 JR北海道などによると、スイッチは出発前の点検後に切らなければならないが、小林容疑者は切り忘れたまま発車させたため、列車が急停止した。その原因をATSの故障に見せかけようとしたとされる。同社の調べに対し、初めは「スイッチを触った時に壊れた」と説明していたが、その後、「ミスを隠したかった」と話したという。

6960チバQ:2014/02/03(月) 21:41:07
http://www.tv-sdt.co.jp/nnn/news8806351.html
大井川鉄道 列車本数削減へ
(静岡県)
■ 動画をみる 島田市と川根本町を結ぶ大井川鉄道は、3月のダイヤ改正で列車の運行本数を削減することが分かった。大井川鉄道の伊藤社長は、3日、島田市役所を訪れ、島田市の染谷市長と川根本町の鈴木町長に対し、要望書を手渡した。要望書によると、沿線市町の少子化で人口が減少したため、大井川鉄道の収益性が著しく悪化し収支の改善を図るため、3月26日のダイヤ改正で運行本数を削減するという。また、自社努力には限界があるため、2つの市町に対して支援や路線の存続などを早期に話し合う協議会の設置を要望している。
[ 2/3 14:23 静岡第一テレビ]

6961チバQ:2014/02/04(火) 19:50:27
http://www.asahi.com/articles/ASG235V5PG23UTPB00D.html
静岡)電車の運行本数を大幅削減 大井川鉄道
2014年2月4日03時00分
電車の運行本数の大幅削減などについて発表する伊藤秀生・大井川鉄道社長=島田市金谷東2丁目

 大井川鉄道(本社・島田市、伊藤秀生社長)は3日、26日に実施するダイヤ改定で、現在1日14往復している大井川線(金谷―千頭、39・5キロ)の電車の運行を9往復に減らすと発表した。収益源だったSLの乗客減を受けた合理化で、沿線の島田市と川根本町に経営支援策を検討する協議会の設置を要請した。

 伊藤社長は3日午前、島田市役所に染谷絹代市長と鈴木敏夫・川根本町長を訪ね、協議会設置の要望書を手渡した。両首長は「設置へ向け、検討を開始しましょう」と答えたという。

 大井川線はSLが走ることで有名だが、通勤・通学などの地域交通は同線の電車が担ってきた。しかし、沿線人口の減少などから、鉄道事業収入の約9割をSL目的の観光客から得る構造になっていた。

6962チバQ:2014/02/04(火) 20:23:32
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140204-00000067-mai-soci
<中央線特急>「スーパーあずさ」後継に「E353系」
毎日新聞 2月4日(火)18時37分配信



中央線の特急「スーパーあずさ」(E351系)の後継車両「E353系」=JR東日本提供
 ◇15年夏に走行試験、早ければ16年春、デビュー

 JR東日本は4日、中央線の特急「スーパーあずさ」(E351系)の老朽化に伴い、後継車両「E353系」を投入し、2015年夏に走行試験を始めると発表した。早ければ16年春、デビューする。


 E353系は新幹線車両に採用されている空気ばね式車体傾斜装置と動揺防止装置を搭載し、快適性を追求した次世代特急。外観は中央部が黒で、側面は銀色に藤色をあしらった斬新なデザイン。座席は南アルプスをイメージし、青と茶色の2色を基調とした。

 定員は12両編成で686人。最高時速130キロ。各車両に空気清浄機、LED照明、防犯カメラを備えるほか、座席ごとに電源コンセントを装備する。

 現行のE351系は1993年から営業運転している。【斉藤正利】

6963チバQ:2014/02/04(火) 23:44:45
http://www.asahi.com/articles/ASG2461G3G24UTIL031.html
東京駅―羽田空港に直通構想 JR東、五輪前開業は困難
2014年2月4日21時30分
 JR東日本が検討している羽田空港と都心を結ぶ新路線について、冨田哲郎社長は4日の定例会見で、東京駅から羽田空港への直通ルートとする構想を明らかにした。国際線の増便などで日本の玄関として存在感を増す羽田空港への輸送力強化が目的。ただ手続きや工期などを考慮すると、2020年の東京五輪開催前の開業は難しいとみられる。

 同社が検討しているのは、東海道線と現在休止中の東海道貨物線を使うルート。田町付近で東海道貨物線に入ることを想定している。大井ふ頭の辺りで地下に潜り、地下のまま羽田空港に至るという。

 冨田社長は「空港の地下にはさまざまな構造物があり、地下に線路をつくる工事が物理的に可能か調査している。可能ならば、コストと需要見込みなどを踏まえ、ゴーサインを出すか判断する」と述べた。

6964とはずがたり:2014/02/05(水) 08:44:12
西高辻宮司萌え♪
天神〜太宰府、直通列車を運行 西鉄、3月22日から 福岡
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/region/snk20140131015.html?fr=rk
2014年1月31日(金)08:06
 ■観光ニーズ対応
 西日本鉄道は30日、天神大牟田線の福岡(天神)発太宰府行きの直通急行の運行を3月22日に始めると発表した。従来、二日市駅(福岡県筑紫野市)で乗り換えが必要だが、太宰府天満宮への観光ニーズに対応する。
 運行本数は平日が午前中に3本、土日祝日が午前中に5本。天神から太宰府まで27分で運行する。西鉄は、既存の電車を改装し、内外に和風の文様をあしらった太宰府観光列車「旅人(たびと)」を走らせる。奈良時代の政治家で、大宰府の長官(大宰帥(だざいのそち))も務めた大伴旅人にちなんで、太宰府天満宮の西高辻信良宮司が命名した。
 旅人は9時46分福岡発の電車に使われ、太宰府到着後は、太宰府と二日市間を1日10〜13往復する。
 天神大牟田線の乗客減少が続く中、太宰府駅の1日平均の乗降客数は1万1850人(24年度)で、前年度比7・1%増加した。西鉄の倉富純男社長は記者会見で「福岡の成長戦略にとって観光事業は非常に重要。西鉄としても、太宰府への直通運転と旅人によって、観光客増加に取り組む」と語った。

6965アーバン:2014/02/06(木) 01:30:06
>>6962
スーパーあずさの車両は早ければ二年後には変わるのか
楽しみでありさみしくもある
先月上諏訪の叔父の所に行くのにスーパーあずさ使ったけど今の車両はまだまだ全然綺麗なんだけどね
秋田新幹線こまちと山形新幹線つばさと中央線のスーパーあずさと総武線のしおさいは親族のところに行くためによく乗りますね
秋田でも角館や田沢湖に行くにはこまち、横手や湯沢に行くのなどにはつばさが便利
松本市(美ヶ原高原)や松川村や白馬村に行きつけの宿があるので私は長野県にも行くことは多い
スーパーあずさの新型車両の乗り心地に期待しています

6966チバQ:2014/02/06(木) 22:04:19
http://www.asahi.com/articles/ASG245J0NG24TLTB01C.html
鹿児島)いぶたま、指宿―枕崎を初走 観光振興期待乗せ
2014年2月5日03時00分
 JR九州の観光特急「指宿のたまて箱」(いぶたま)が4日、指宿―枕崎間を初めて走った。貸し切りのイベント列車で、「南薩の広域観光を盛り上げる起爆剤に」と沿線3市の観光や商工関係者らの要望で実現した。駅のホームや沿線では、大勢の住民が列車に笑顔で手を振った。

 午前9時44分、指宿駅ホームでの出発式のあと、白と黒の車体「いぶたま」は枕崎へ向け出発した。海側に展望スペース、山側にソファを備えた1両編成だ。

 客席を埋めたのは、主催した「夢たまプロジェクト」実行委員会のメンバーや観光関係者ら30人。開聞岳をはじめ、窓の外に広がる豊かな自然を楽しみ、指宿、南九州、枕崎の3市それぞれの観光ガイドによる地域の紹介に耳を傾けた。

6967チバQ:2014/02/08(土) 19:26:18
http://mainichi.jp/select/news/20140209k0000m040012000c.html

リニア:走行試験「地響きのよう」騒音対策求める住民

毎日新聞 2014年02月08日 18時00分(最終更新 02月08日 18時51分)



リニア実験線は民家の目と鼻の先を通る。九鬼山を貫くトンネル坑口には「微気圧波」を低減するための覆いが施されている=山梨県都留市川茂で
リニア実験線は民家の目と鼻の先を通る。九鬼山を貫くトンネル坑口には「微気圧波」を低減するための覆いが施されている=山梨県都留市川茂で



 2027年に開業予定のリニア中央新幹線で、JR東海の環境影響評価(アセスメント)準備書に対し、沿線10市町が意見書を山梨県に提出した。山梨実験線(笛吹市−上野原市、42.8キロ)が先行して造られた都留市は「生活環境、身体や精神への影響など大きな不安を抱いている」と住民の声を意見書に盛り込んだ。リニアは生活環境にどう影響するのか。走行試験などでリニアが通る都留市の実験線周辺を歩いた。【小田切敏雄】

 実験線は1990年11月に着工され、97年に都留市−大月市を通る先行区間が完成し、走行試験が始まった。先行区間18.4キロのうちトンネルが16キロで、地上部分2.4キロは主に都留市にあり、付近には団地や住宅もある。

 都留市川茂・坪松地区(約20戸)。リニア実験線のすぐわきにも民家がある。住民らは実験線工事にも協力してきたが、生活への影響は大きい。

 実験線では延伸工事の完成に伴い、昨年8月から走行試験を再開した。軌道から約100メートルの場所に住む男性(73)はリニア通過時の騒音について「グワーと突き刺さるような音がし、体を突き上げるような地響きが押してくる感じ」と表現する。テレビや電話の音も聞こえないといい、地区には防音のため二重サッシにしている住宅もある。

 JR側は準備書で、浮上走行するリニアは在来新幹線のような架線や車輪からの騒音がなく、高速走行なので騒音の継続時間も短いなどと説明する。一方、環境基準は在来新幹線の基準を適用して「住居地域」は70デシベル以下、それ以外は75デシベル以下とした。

 「新幹線より騒音は少ないが、基準は旧来通り」というJR側の説明。これに対して都留市は意見書で、75デシベル以下に該当する市内の通過地域にも「住居地域」並みの70デシベル以下を適用するよう求めた。さらに「微気圧波」への懸念も盛り込んだ。列車がトンネルに入る際に圧縮された空気の波が反対側の口から放たれ、「ドン」という音が起きる現象だ。

 JR側は騒音対策として、坪松地区に近い大原高架橋付近のコンクリート防音壁約360メートルに透明板を足し、高さを従来の2メートルから3.5メートルに上げる工事を3月末までに実施。トンネルの出入り口に覆いを設ける「微気圧波」対策は実験線5カ所で行っている。

 一方で、騒音対策などを巡るJR側とのやり取りは活発とは言いがたいのが現状だ。都留市内にはリニア通過地域の川茂、小形山、九鬼の3地区に住民のリニア対策委員会があるが、JR東海の説明会に出席して意見を言うにとどまっている。

 営業運行となれば、朝6時から深夜0時まで1日に150本の列車が走行するという。坪松地区の男性は「営業前に一日も早く、全てをトンネル状に覆ってほしい」と訴える。

 沿線市町の意見は専門家の見解と併せ、知事意見書として3月にJR東海に提出される。

6968チバQ:2014/02/08(土) 22:25:08
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140208-00000062-mai-soci

<北陸新幹線>新車両「E7系」試乗会 「和の未来」を堪能

毎日新聞 2月8日(土)15時22分配信





<北陸新幹線>新車両「E7系」試乗会 「和の未来」を堪能

ホームに進入する「E7系」の車両=長野市のJR長野駅で2014年2月7日午前9時0分、大原一城撮影

 15年春に金沢まで延伸して開業する北陸新幹線で導入される新型車両「E7系」の試乗会が7日、JR長野駅(長野市)−大宮駅(さいたま市大宮区)間であった。独特な流線型をした先頭車両が駅ホームに到着する様子や「和の未来」をテーマにした内装が公開された。この日は一般向けの試乗会もあり、参加者は快適な乗り心地を一足先に味わった。

【“かっこいい”新型車両を別カットで】

 E7系は北陸新幹線のうち、既に開業している東京−長野間で3月15日から、「あさま」として先行導入される。最高時速は260キロで、騒音対策も向上した。試乗会では営業区間のまたがるJR東、西日本両社の担当者が説明した。

 外観と内装は、北陸の伝統文化を表現するため、和風のイメージにこだわった。車体にはアイボリーの白を基調に、晴れた空を表す青と銅器など伝統工芸を表す銅のラインが流れる。

 列車内は、一般車両の座席ではえんじ色を基調とし、床や壁には格子模様を取り入れた。また、ドアや一部の壁は木目を入れた。全体的にくすんだ色合いで、落ち着いた雰囲気を醸し出す。

 最上級車両の「グランクラス」では、重厚な黒い椅子の上に、電動で角度を調節できる大きめの白いシートを載せた座席が並び、高級感が漂う。車両の連結部付近のデッキには、ライチョウなどを描いて春夏秋冬を表現した飾り壁がある。

 乗客の利便性にも配慮した。一般車両でも全席にコンセントを完備し、パソコンなどが快適に使える。座席の頭を預ける部分の枕は上下に動かすことができるようにし、老若男女に対応した。

 JR東日本の田口眞弘・運輸車両部長は「乗り心地に配慮した設計で、ゆったりできる」と説明。また、JR西日本の則直久・車両部次長は「日本的な色遣いで落ち着いた雰囲気の中で、くつろいでほしい」と話した。

 一般向けの試乗会は8、9両日にも開かれる。21万超の応募があり、抽選を経て既に参加者が選ばれている。開業が近付けば、長野以北の区間の試乗会も計画するという。

 7日の試乗会には大宮駅から長野駅に向かう車両に700人が乗車。家族で参加した群馬県館林市の公務員、星野健介さん(36)は「揺れも少なく快適。機会があれば、新幹線で金沢に出向いてみたい」と話した。星野さんの長男陽紀(はるき)君(4)は「とても楽しかった。また乗りたい」とはしゃいでいた。【大原一城】

6969荷主研究者:2014/02/09(日) 11:49:37

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1120140123cabe.html
2014年01月23日 日刊工業新聞
JR東日本、蓄電池設置の変電所拡大−埼玉・桶川3月稼働、回生電力を有効活用

 JR東日本は電車が停止する時に発生する回生電力を有効活用するため、リチウムイオン電池式電力貯蔵装置を設置する変電所を増やす。高崎線の桶川変電所(埼玉県桶川市)に同装置を設けて3月に稼働させる。設置は青梅線の拝島変電所(東京都昭島市)に続き2カ所目。回生電力を変電所の蓄電設備に充電、時間をずらして電車の加速時に放電する。今後も都心から50キロメートル程度離れた場所を中心に設置候補地の検討や選定を行い、設置台数を拡大して回生電力の有効利用に努める。

 リチウムイオン電池式電力貯蔵装置は日立製作所が開発し、2013年2月に拝島変電所に設置した。設置場所として都心から50キロメートル程度離れた地点が適地とみている。そこで東京都や埼玉県以外にも神奈川県や千葉県など、条件に合った場所を調査して設置台数を拡大していく。

 ブレーキの回生電力は停車した電車の近くに走行する電車がいれば、その電車が消費する。しかし、走行する電車がいない場合、これまで活用できなかった。変電所に電力貯蔵装置を置くことで回生電力を蓄電し、必要な時に放電することが可能になる。

 回生電力の取り組みでは川崎重工業と共同で青梅線の古里変電所(東京都奥多摩町)にニッケル水素電池を利用した蓄電システムを設置し、13年2月まで実証試験を行った。

6970チバQ:2014/02/11(火) 13:29:47
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140211/waf14021112020008-n1.htm
「郊外型」それとも「市街地型」? リニア誘致で奈良市長「2案から絞り込まず」
2014.2.11 12:00
 リニア中央新幹線の中間駅誘致先について、奈良市の仲川げん市長は10日の定例会見で、現在想定しているJR関西線平城山駅周辺の「郊外型」と、JR奈良駅や近鉄奈良、新大宮両駅を含む「市街地型」の2案から当面は絞り込まない方針を明らかにした。

 仲川市長は昨年12月の会見で、2案から絞り込む方針を表明していた。

 この日の会見では、奈良の中間駅は地下駅になるとする1月3日付の中日新聞の記事に触れ、「(従来は)『郊外型』の方が優位性が高いと考えていたが、報道に現実性があるならば『市街地型』の可能性も高まる」と発言。当面は2案を維持し、具体案も作成していくとした。

MSN産経ニュースwestへ

6971チバQ:2014/02/11(火) 13:31:47
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140121/wlf14012107010001-n1.htm
リニア誘致“内憂外患”の「奈良」…攻勢強める「京都」、県内は“内輪もめ”で混乱
2014.1.21 07:00 (1/4ページ)[リニア・北陸新幹線]

大看板を掲げてリニア誘致をアピールする奈良だが、「内憂外患」の状態が続く=奈良市
 2045(平成57年)に東京−大阪間で全線開通予定のリニア中央新幹線をめぐり、JR京都駅への誘致攻勢を強める京都府側に対し、奈良県側が危機感を強めている。県内では奈良、生駒、大和郡山の3市が個別に中間駅の誘致を表明。“内輪の争い”が激化し、誘致活動の足並みがそろわないのだ。昨年末には、県内の大半の市町村と県議が「『奈良県にリニアを!』の会」を結成し、大和郡山市への一本化構想を打ち上げたが、事前に奈良、生駒両市に打診しなかったため、逆に不協和音を強める結果に。一本化の理想とは裏腹に協調への道のりは遠のくばかりだ。

(橋本昌宗、薬師寺大輔)



一本化へタッグ


 奈良県内ではもともと、奈良と生駒、大和郡山、天理の4市がリニア中間駅の誘致に名乗りを上げていた。

 しかし昨年12月、天理市の並河健市長が市議会で、「県内でいつまでも各市が誘致を競っている場合ではなく、早く集約しなければいけない」と誘致活動からの撤退を表明。さらに同月末には、県内39市町村のうち天理を含む33市町村と、県議42人中15人が「『奈良県にリニアを!』の会」を結成。県内誘致先の大和郡山市への一本化を表明した。

 会は「奈良県として一致団結して取り組み、ともに未来を切り開くため」として、大和郡山市への一本化を求める提言書を荒井正吾知事にも手渡した。

 会が大和郡山市を推すには理由がある。奈良県では、県庁所在地の奈良市が京都府境の北端に位置し、交通やインフラ整備の県北部への偏り解消が課題とされてきた。県北部の奈良市や生駒市にリニア中間駅ができても県南部へのメリットは少なく、こうした事情が両市の南部にある大和郡山市への誘致を後押しした。

 会の代表世話人を務める森下豊・橿原市長は「県内の人口分布の重心である大和郡山市こそ、奈良県、紀伊半島全体に寄与することができる」と意義を強調する。


“奈良市、生駒市外し”


 一本化を掲げる会だが、結成にあたっては奈良、生駒両市に対し事前の打診をしなかった。これでは“奈良、生駒外し”ともとられかねないが、会の世話人を務める東川裕・御所市長は「(両市は)すでに誘致を表明しているので声をかけなかったが、対立するつもりはなく、あくまで気持ちをひとつにしていきたい」と話す。

 しかし結果的には奈良、生駒両市に対し、他の市町村が包囲網を敷いた形で、外された両市は早々反応した。奈良市の仲川げん市長は「一本化を望んでいるのであれば、奈良市、生駒市を含め県全体の議論として一本化を図るのが本来の形だ」と言い、「密室に内輪で集まって県内一本化と言いながら、実際は特定の自治体に肩入れをするような形で進んでいくのはフェアではない」と不快感を示す。

 生駒市の山下真市長も「最終的な駅位置はJR東海が判断して決定するもので、現時点で県内候補地を一本化する意味があるとは思えない」と冷ややかな反応をみせる。

 リニアが先行開業する東京−名古屋間では、長野県で地元が一本化した案とは違うルートでJR東海がルートを決定した例もある。こうしたことを踏まえ、山下市長は「地元の意向は参考に過ぎない。市町村長の頭数の多さが、県民世論を反映しているとは限らない」と一本化構想を斬り捨てる。

6972チバQ:2014/02/11(火) 13:32:47
「関西」と距離、三重と連携


 会が結成された背景には、関西経済連合会や関西広域連合内の一部に京都府側に同調する動きがみられることもある。誘致活動から撤退した天理市の並河市長は「県内でいつまでも誘致を競って、京都につけ入られるようなことがあってはならない」と警告。会の世話人の植村家忠・高取町長も「県内で綱引きをしていると、京都が経済力に物を言わせて反転攻勢かけてくれば大変なことになる」と危機感をあらわにする。

 一方、会から県内一本化の調整役を期待される奈良県はどうか。リニアのルートについては、昭和48(1973)年の基本計画、平成23(2011)年の整備計画で、いずれも「奈良市付近」と明記されている。そのため荒井知事は、ルートについては「計画で『奈良市付近』とされており、ルート問題はなく、もう決まっていることだ」という姿勢を貫く。

 国土交通省の担当者も取材に対し、「リニア中央新幹線の基本的な考え方のひとつにリダンダンシー(多重系)があり、東海道新幹線が被災した場合の代替路線を確保することにある」と説明。「京都駅を通すならば、有識者を招いた交通政策審議会などの手続きをやり直した上で、計画を策定し直さなければならない」とルート変更のハードルを指摘する。

 ただし、「奈良市付近」の文言は、市に近接する京都府南部を含むとする解釈も可能だが、担当者は「『奈良市付近』は『奈良市付近』だ」とするだけで、詳しい説明は避けた。

 こうした中、奈良県は同じルート上に位置づけられる三重県との連携を強化している。昨年12月には、両県の知事や地元国会議員らが東京で会合を開催。三重−奈良ルートの重要性を再確認した。

 会合では攻勢を強める京都側と同調する関西の動向を念頭に、三重県側の出席者が「関西は最近、何につけても混乱を起こす元凶になっている」と不快感を表明。奈良県側の出席者も「三重と奈良がしっかり連携していくことが重要だ」と結束をアピールした。

 こうした一方で奈良県は、京都府側への同調の動きもみえる関経連や関西広域連合に対しては一定の距離を置く。荒井知事は、昨年12月に大阪市で開かれたリニアの東西同時開業を求める決起集会について「(京都に同調する動きには)不満だ」と発言。集会への県からの出席は見送った。

 

根強い危機感も


 京都という“外敵”が攻勢を強めているにもかかわらず、市町村間の不和が簡単に解消されそうになく、「内憂外患」の状態が続く奈良。

 ある政府関係者は「東京でも、陳情の数は京都が府や市が一体となってやっていて、奈良の倍はある」と奈良県側の出遅れを指摘する。さらに「京都駅通過となれば、三重はルートを外れると考えて奈良と一緒に行動しているが、仮に京都を通過しても三重を通ることになれば、どこまで奈良ルートにこだわるか」と疑問を投げかける。

 また、地元政界の関係者も「京都も京都駅ルートは無理があると分かっている。奈良市に隣接する京都府内の木津川市などに切り替えるのが、本当のもくろみでは」と勘ぐる。

 さまざまな思惑や疑心暗鬼が渦巻く中、「京都が経済界などを巻き込んだ動きをみせていることには危機感を持っている」とする奈良市の仲川市長は、こう懸念を漏らす。

 「(関西広域連合内で支持されるなど)『関西』というくくりの中にいなければ、誰も奈良の声を代弁してくれず、欠席裁判にされる恐れもある」

6973チバQ:2014/02/11(火) 18:50:10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140211-00000013-mai-soci
<JR北海道>捜査に期待と不安 労組「うみを出し切れ」
毎日新聞 2月11日(火)9時31分配信



JR北海道本社=札幌市中央区で遠藤修平撮影
 JR北海道のレール検査記録改ざん問題は10日、国土交通省と運輸安全委員会が刑事告発したことで新たな局面を迎えた。北海道警は週内に強制捜査に乗り出し、改ざんに関与した社員の特定や上層部からの指揮命令系統など実態解明を急ぐ。レール異常放置や改ざんは20年以上前から常態化していたとの指摘もあり、それを見過ごしてきた組織の責任を明確化できるかも焦点だ。【山下智恵、千々部一好、久野華代】

【事故の背景は?】経営多角化、本業おろそかに

 「残念だが、会社が自力でできなかった真相解明を徹底することで、うみを出し切り再生の端緒にするしかない」(JR北労組)。「改ざんを行った個人にだけ罪をかぶせて終わりにしてはならない」(国労北海道本部)。労働組合の関係者からは、捜査への期待と不安が交錯した。

 検査記録の改ざんをめぐっては、JR北海道は1991年と98年の労使交渉で、国労道本部から「現場の保線担当部署で線路の点検結果が改ざんされている」との指摘を受けていた。しかし悪弊を断つことはできず、一連の問題を受けた社内調査で、ようやく「20年前から改ざんが行われていた」と認めた。

 国交省によると、脱線現場の検査記録を改ざんした大沼保線管理室と上部組織の函館保線所の社員は動機について「整備基準値(19ミリ)を超える大きなレール異常放置を隠しておきたかった」と説明した。

 また函館保線管理室は、管理職の助役(諭旨解雇)が部下10人に指示して改ざんを行った。関与した社員は「異常の放置が(監査で)発覚することから逃れようとした」とし、改ざんは「前任者からの引き継ぎで慣例化していた」とも説明した。

 刑事告発は、改ざんに関わった社員だけでなく、法人としてのJR北海道も対象となった。道警は本社も含めた上部組織や管理職らが改ざんの実態をどう認識していたかについても捜査する。捜査関係者は「トカゲのしっぽ切りにしてはならない。改ざんは昔からあり、本社の上層部は、現場の改ざんの実態を把握していた可能性がある」と指摘する。

 JR北海道の経営に詳しい宮田和保・北海道教育大教授(経済学)は「検査記録改ざんは社員の個人的な問題ではなく、法人としてのJR北海道も告発したことは妥当だ。安全をないがしろにしてきた経営責任を問い、企業風土を改める機会にしてほしい」と話す。

 一方、国はJR北海道の事実上の100%株主だったにもかかわらず不正を見逃してきた。宮田教授は「国土交通省は規制緩和の流れで安全対策を緩め、長年に及んだ異常事態を見抜けなかった責任を自覚すべきで、JR北海道だけの責任に終わらせるべきでない」と指摘する。

6974とはずがたり:2014/02/11(火) 22:49:47
三鉄の成功(当時)がその後の第三セクターの決断の大きな後押しとなったが,この移管もその位の覚悟で行きたいところ。

山田線、三鉄と一体運行「利便性高まり運営維持」JR東社長
http://news.goo.ne.jp/article/kahoku/life/kahoku_K201402050A0A203X00001_220053.html
河北新報2014年2月5日(水)06:10

 JR東日本の冨田哲郎社長は4日の定例記者会見で、JR山田線宮古−釜石間の復旧に関し「第三セクター三陸鉄道(岩手県宮古市)と一体運行することで利便性が高まり、鉄道としての運営を維持できると判断した」と語った。
 運行と施設保有の運営形態について冨田社長は「地元自治体と議論を深め、できるだけ早く結論を出すべきだと思っている」と説明。「移管までに設備強化するなど、後々の負担を軽くすることが地元自治体の負担を減らす道だ」とも語り、施設譲渡を想定した提案に積極的に取り組む考えを示した。
 原状回復費140億円をJRが負担する考えもあらためて示した。まちづくりに伴う費用70億円については「これまでの協議で国を中心に負担いただける感触を得ている」と語った。

移管前の山田線復旧明言 JR東社長「140億円負担」
http://news.goo.ne.jp/article/iwate/region/iwate-23899851.html
岩手日報2014年2月5日(水)11:24

 【東京支社】JR東日本の冨田哲郎社長は4日の記者会見で、東日本大震災で被災し休止中のJR山田線宮古−釜石間について「復旧に必要な140億円については負担して復旧していこうと考えている。その上で、山田線運営を三陸鉄道に移管することを提案した」と鉄路の復旧を明言した。
 同社は1月31日の復興調整会議で、三鉄への運営移管案を提示した。冨田社長はその理由を「利用者の見通しは非常に厳しいが、三陸鉄道の南北リアス線と一体運営することで、地域密着型でコンパクトな経営を行い、持続可能性の高い運営形態を実現するため」と説明。
 施設の保有形態や、運営移管後の赤字補填(ほてん)、設備改良などの支援の具体的な方針については「今後関係者と議論を深めていきたい。その中で合意を得ていきたい」と述べるにとどめ「できるだけ早く結論を出すべきだと思う」と協議のスケジュール感を示した。

山田線:施設譲渡、赤字補填に5億円 JR東が提案
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/20140212k0000m040029000c.html
毎日新聞2014年2月11日(火)19:57

 東日本大震災で不通になっている岩手県のJR山田線宮古−釜石間(55.4キロ)の復旧問題で、JR東日本は11日、被災した駅舎やレールを再建したうえで鉄道施設と土地の全てを自治体に無償譲渡すると地元に提案した。既に、運行は第三セクター・三陸鉄道(本社・宮古市)への譲渡案を示しており、同区間の経営から撤退する方針だ。譲渡後の支援策として、10年間分に限り予想赤字計5億円を一括で補填(ほてん)する考えを示した。

 宮古市内であった非公開の「JR山田線沿線首長会議」で4市町に提案した。出席者によると、施設と運行の譲渡案のほか、同区間の1日の利用者を400人として年間赤字5000万円との見積もりを提示したという。会議後に会見した山本正徳・宮古市長は「三陸鉄道での運転再開は選択肢の一つ」と述べ、さらに好条件が示されれば提案に応じる姿勢を示した。

 地元自治体はこれまで早期復旧を要望していたが、全国有数の赤字路線のためJRが難色を示していた。【宮崎隆】

6975とはずがたり:2014/02/11(火) 22:59:55
地元、期待と懸念交錯 三鉄・山田線一体運行案
http://news.goo.ne.jp/article/kahoku/business/kahoku_K201402010A0EA0XX00201_084030.html
河北新報2014年2月1日(土)08:41

 JRが東日本大震災で被災し運休中のJR山田線(宮古−釜石間)について、第三セクター三陸鉄道(宮古市)と一体的に運営する案を正式提示した31日、地元では早期復旧への期待と、新たな負担が生じる懸念が交錯した。新たな提案を受けた地元は慎重に検討する構えだが、地元負担をどれだけ少なくできるかが今後の焦点となる。
 「分断された三陸鉄道の南北リアス線が鉄路でつながる意味は大きい」。釜石市の飲食店経営三塚浩之さん(51)は山田線の鉄路復旧を歓迎する。「被災した駅前周辺のまちづくりの議論も加速する。マイレール意識を持ち、積極的に利用する住民の意識を高めたい」と期待する。
 岩手県大槌町の無職台洋子さん(75)も「一日も早く復旧してほしい」と願う。いまは夫の利隆さん(78)が運転する車で出掛けるが、「そろそろ(年齢的に)運転できなくなる。鉄道がないと、釜石や宮古に行けない」と訴える。
 山田線の復旧をめぐり県と沿線4市町は、バス高速輸送システム(BRT)による仮復旧を提案するJR側に対し、一貫して鉄路での復旧を求めてきた。
 釜石市の野田武則市長は「今回の提案も選択肢の一つ。正式に提案されたと受け止め、きちんと議論したい」と、鉄路復旧の姿勢を明確にしたことを評価。議論を前進させる意欲を示した。
 県や沿線自治体の負担が増える懸念もある。県によると、震災前の2010年度、県と沿線、近隣の12市町村は計3億4600万円を三鉄に補助した。三鉄が山田線を運行するとなると、新たな沿線自治体となる大槌、山田両町は三鉄への補助金が大幅に増す見込み。
 山田町の佐藤信逸町長は「自治体負担がはっきりしないと検討しようがない」と困惑。大槌町の碇川豊町長は「被災した町民の負担をできるだけ少なくする方法を考えないといけない」と話す。
 山田線は震災前からの赤字路線。地元には「JRが復旧し、運営するのを前提に議論してきた。赤字路線を切り離し、地方に押し付けることは許されない」(県幹部)という思いも強い。
 三鉄の望月正彦社長は「県や沿線自治体の判断に応じて、どうするか判断する」と述べた。

「地域密着の経営できる」=山田線の地元移管案―JR東日本社長
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-140204X288.html
時事通信2014年2月4日(火)20:12

 JR東日本の冨田哲郎社長は4日の記者会見で、東日本大震災で被災し運休中のJR山田線の一部区間(宮古〜釜石、55キロ)の事業運営を地元に移管する提案について「地域密着型でコンパクトな経営ができる」と理由を説明した。

 JR東日本は1月末、地元自治体などに対し、山田線の運休区間の南北に接続する形で、南リアス線と北リアス線を運行する第三セクターの三陸鉄道(岩手県宮古市)に事業を移管し、一体運営する案を提示した。 

「公共の足守る姿勢見えない」 JR東に厳しい目
http://news.goo.ne.jp/article/iwate/region/iwate-23866688.html
岩手日報2014年2月1日(土)11:19

 東日本大震災で被災し、運休が続くJR山田線の一部宮古―釜石間(55・4キロ)について、JR東日本は31日の復興調整会議で、運行を第三セクター三陸鉄道(本社宮古市)に移管する案を提示した。JRは赤字路線の「切り捨て」ではなく、南北リアス線との一体運営によるメリットを強調したが、具体的な支援策は示されず、地元では不安が広がる。
 JR東日本復興企画部の山口保幸担当部長はこの日、「(運営が)厳しい中での活路を提案した」と説明。JR発足時に比べ、利用客が約6割減少した―との数字も示し「復旧してお客さんが乗ればわれわれは役割を果たすが、(乗客は)相当少なくなっている」とし、赤字路線「切り捨て」の意向が見え隠れした。
 こうしたJRの姿勢に、住民は厳しい目を向ける。宮古市千徳町の飲食店経営者(64)は「今回の提案からは公共の足を守るという姿勢が見えてこない。都会の路線の利益を地方に回して助けることは考えられないのか」と疑問を呈する。
 住民有志でつくる「JR山田線の早期復旧を求める山田町民の会」代表の同町長崎の自営業松本龍児さん(61)は「民間企業だし営利を追求するのは分かるが、交通インフラを担う企業として、責任を持って復旧とその後の運行を行ってほしい」と求める。 【写真=運休中のJR山田線宮古―釜石間について、JRから三陸鉄道への運営移管が提案された復興調整会議=盛岡市】

6976とはずがたり:2014/02/11(火) 22:59:55
地元、期待と懸念交錯 三鉄・山田線一体運行案
http://news.goo.ne.jp/article/kahoku/business/kahoku_K201402010A0EA0XX00201_084030.html
河北新報2014年2月1日(土)08:41

 JRが東日本大震災で被災し運休中のJR山田線(宮古−釜石間)について、第三セクター三陸鉄道(宮古市)と一体的に運営する案を正式提示した31日、地元では早期復旧への期待と、新たな負担が生じる懸念が交錯した。新たな提案を受けた地元は慎重に検討する構えだが、地元負担をどれだけ少なくできるかが今後の焦点となる。
 「分断された三陸鉄道の南北リアス線が鉄路でつながる意味は大きい」。釜石市の飲食店経営三塚浩之さん(51)は山田線の鉄路復旧を歓迎する。「被災した駅前周辺のまちづくりの議論も加速する。マイレール意識を持ち、積極的に利用する住民の意識を高めたい」と期待する。
 岩手県大槌町の無職台洋子さん(75)も「一日も早く復旧してほしい」と願う。いまは夫の利隆さん(78)が運転する車で出掛けるが、「そろそろ(年齢的に)運転できなくなる。鉄道がないと、釜石や宮古に行けない」と訴える。
 山田線の復旧をめぐり県と沿線4市町は、バス高速輸送システム(BRT)による仮復旧を提案するJR側に対し、一貫して鉄路での復旧を求めてきた。
 釜石市の野田武則市長は「今回の提案も選択肢の一つ。正式に提案されたと受け止め、きちんと議論したい」と、鉄路復旧の姿勢を明確にしたことを評価。議論を前進させる意欲を示した。
 県や沿線自治体の負担が増える懸念もある。県によると、震災前の2010年度、県と沿線、近隣の12市町村は計3億4600万円を三鉄に補助した。三鉄が山田線を運行するとなると、新たな沿線自治体となる大槌、山田両町は三鉄への補助金が大幅に増す見込み。
 山田町の佐藤信逸町長は「自治体負担がはっきりしないと検討しようがない」と困惑。大槌町の碇川豊町長は「被災した町民の負担をできるだけ少なくする方法を考えないといけない」と話す。
 山田線は震災前からの赤字路線。地元には「JRが復旧し、運営するのを前提に議論してきた。赤字路線を切り離し、地方に押し付けることは許されない」(県幹部)という思いも強い。
 三鉄の望月正彦社長は「県や沿線自治体の判断に応じて、どうするか判断する」と述べた。

「地域密着の経営できる」=山田線の地元移管案―JR東日本社長
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-140204X288.html
時事通信2014年2月4日(火)20:12

 JR東日本の冨田哲郎社長は4日の記者会見で、東日本大震災で被災し運休中のJR山田線の一部区間(宮古〜釜石、55キロ)の事業運営を地元に移管する提案について「地域密着型でコンパクトな経営ができる」と理由を説明した。

 JR東日本は1月末、地元自治体などに対し、山田線の運休区間の南北に接続する形で、南リアス線と北リアス線を運行する第三セクターの三陸鉄道(岩手県宮古市)に事業を移管し、一体運営する案を提示した。 

「公共の足守る姿勢見えない」 JR東に厳しい目
http://news.goo.ne.jp/article/iwate/region/iwate-23866688.html
岩手日報2014年2月1日(土)11:19

 東日本大震災で被災し、運休が続くJR山田線の一部宮古―釜石間(55・4キロ)について、JR東日本は31日の復興調整会議で、運行を第三セクター三陸鉄道(本社宮古市)に移管する案を提示した。JRは赤字路線の「切り捨て」ではなく、南北リアス線との一体運営によるメリットを強調したが、具体的な支援策は示されず、地元では不安が広がる。
 JR東日本復興企画部の山口保幸担当部長はこの日、「(運営が)厳しい中での活路を提案した」と説明。JR発足時に比べ、利用客が約6割減少した―との数字も示し「復旧してお客さんが乗ればわれわれは役割を果たすが、(乗客は)相当少なくなっている」とし、赤字路線「切り捨て」の意向が見え隠れした。
 こうしたJRの姿勢に、住民は厳しい目を向ける。宮古市千徳町の飲食店経営者(64)は「今回の提案からは公共の足を守るという姿勢が見えてこない。都会の路線の利益を地方に回して助けることは考えられないのか」と疑問を呈する。
 住民有志でつくる「JR山田線の早期復旧を求める山田町民の会」代表の同町長崎の自営業松本龍児さん(61)は「民間企業だし営利を追求するのは分かるが、交通インフラを担う企業として、責任を持って復旧とその後の運行を行ってほしい」と求める。 【写真=運休中のJR山田線宮古―釜石間について、JRから三陸鉄道への運営移管が提案された復興調整会議=盛岡市】

6977チバQ:2014/02/12(水) 20:04:30
http://sankei.jp.msn.com/region/news/140212/iwt14021202380000-n1.htm
JR山田線 沿線首長 三鉄移管に前向き 岩手
2014.2.12 02:38
 ■JR東、線路復旧費を負担

 東日本大震災で被災し、不通となっているJR山田線の宮古−釜石間(55・4キロ)の運行を第三セクターの三陸鉄道(宮古市)に移管する提案について、宮古市、山田町、大槌町、釜石市の沿線4市町は11日、JR山田線沿線会議を開き、JR東日本から車両や地上施設の譲渡や赤字補填(ほてん)などの支援策の提示を受けた。

                   ◇

 JR東の提案によると、線路を震災前の状態に復旧させる費用を140億円と試算し、全額を負担する。ただ、かさ上げや住民の高台移転などで駅舎の位置を変更する必要があり、それにかかる約70億円は県や沿線自治体が復興交付金でまかなうとしている。復旧後、線路などの地上設備や用地は各自治体に、車両は三鉄に無償譲渡する。会議では、JR東から、年間5千万円の赤字想定で、10年分の5億円を一時金として負担する案なども示された。

 運行距離が延びる三鉄に対し、JR東は乗務員の出向や新人研修などの人的支援も行うとしている。宮古市の山本正徳市長は「鉄路の早期復旧を考え、一つの方法として前向きにとらえていきたい」と評価。大槌町の碇川豊町長は「南北沿線が一体となるのは住民目線からみると便利になる」と述べ、JR東も「利用促進が成功すれば、黒字転換も可能」としている。

 ただ課題は山積している。昭和10年代に開業した宮古−釜石間は、設備の老朽化も目立つうえ、踏切が50カ所以上あるため、路線の管理コストがかかる。三鉄の望月正彦社長は「保線作業員は12人いるが、山田線区間だけでも10人は必要になる」と指摘。

 また、三鉄に運行移管した場合、通学定期が倍程度になるとの試算もあり、地元利用者の負担増加につながるとの懸念もある。

 4市町は地元負担を軽減するよう、赤字補填額などをJR東と協議する。釜石市の野田武則市長は「一つ一つの項目について、地元の負担にならないように協議する。一刻も早く鉄路の復旧ができるように、取り組む」と述べた。

6978チバQ:2014/02/12(水) 20:07:59
http://mainichi.jp/select/news/20140212k0000e040148000c.html
JR北海道改ざん:虚偽報告で道警が本社を家宅捜索
毎日新聞 2014年02月12日 10時29分(最終更新 02月12日 14時50分)


JR北海道本社へ家宅捜索に入る北海道警の捜査員=札幌市中央区で2014年2月12日午前9時3分、石井諭撮影
拡大写真 JR北海道のレール検査記録改ざん問題で、北海道警は12日、鉄道事業法違反(虚偽報告、検査妨害)と運輸安全委員会設置法違反(虚偽報告)の疑いで札幌市中央区の同社本社など5カ所を一斉に家宅捜索した。本社に道警の家宅捜索が入るのは、2011年5月に起きた石勝線の特急列車脱線炎上事故以来。道警は改ざんに至った経緯の全容解明を目指す。

 家宅捜索を受けたのは、本社のほか▽函館支社▽函館保線所▽函館保線管理室(以上、函館市)▽大沼保線管理室(七飯町)。本社には午前9時過ぎに約50人の捜査員が入った。

 国土交通省や同社によると、昨年9月19日に函館線大沼駅構内で発生した貨物列車脱線事故の直後、大沼保線管理室の2人(懲戒解雇)と函館保線所の社員がレール幅の広がりの記録を改ざんした。函館保線管理室では同9月25日、助役(諭旨解雇)が翌日に特別保安監査が入ることを知り、部下10人とともに、レールの検査記録を改ざんした。

 国交省と運輸安全委員会が、事故直後と監査直前の改ざんは事故原因の調査を意図的に妨害する行為と判断。10日に同社と容疑者不詳の同社社員を道警に刑事告発した。【遠藤修平、鈴木勝一】

 ◇JR北「厳粛に受け止めている」
 JR北海道は「本日捜査が入ったことを極めて厳粛に受け止めている。警察の捜査に全面的に協力していく」とコメントを出した。

6979チバQ:2014/02/12(水) 20:18:14
けっこう停めるね
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20140212101.htm
新高岡駅、8〜9割が停車か 北陸新幹線
 2015年3月の北陸新幹線金沢開業で、石川県内でも関心を持たれているのが金沢駅の隣、新高岡駅に何本の新幹線が停車するかである。新幹線なら金沢と高岡は十数分で行き来でき、「両地域の心理的な距離は一層縮まる」(県幹部)だけに、通勤、通学を含めた地域間交流にとって停車本数がポイントになる。沿線関係者の間では、金沢―富山を往復するシャトル便は全て止まるとの見立てが大半で、東京発着でも「全列車のうち、1県に1駅しか止まらない『最速達』を除いた8〜9割は止まる」との見方が強いようだ。(岩田稔弘)
 「北陸地域と首都圏を結ぶという新幹線の意味を考えれば、北陸の駅に止めないと意味がない」。黒部宇奈月温泉駅を抱える堀内康男黒部市長はこう力説する。

 県などが新幹線の運行本数、ダイヤを想定する場合、その下敷きとなるのは現行の特急である。JRが新幹線区間の特急の廃止を前提としているためで、今の特急利用者が新幹線に移行するという考え方だ。

 国土交通省の資料では、東京―金沢の新幹線は1日27本が運行されるとしている。現在の東京―長野も1日27本で、運行本数は金沢開業後も大きく変化しないという想定だ。

 現在の東京―長野を走る27本も、発着エリアである長野県内の4駅にほとんどが停車する。このため、富山県なら富山駅だけ、新潟県なら上越妙高駅だけ止まるような「最速達」以外は、新高岡駅や黒部宇奈月温泉駅に停車するだろうとの見方が多い。

 その「最速達」については「朝一番や最終の列車など3、4本に限られるのではないか」(沿線関係者)との指摘があり、想定される東京発着の北陸新幹線27本のうち、「最速達」分を除いた23、24本が新高岡駅に停車する計算になる。

 一方、金沢―富山でみると、現在の特急は1日41本ある。内訳は、大阪方面からのサンダーバードが15本、名古屋方面からのしらさぎが8本、新潟方面からのはくたか・北越で18本となっている。

 41本という現行の特急本数を考えると、東京―金沢の新幹線の想定数27本だけでは14本分足りない。新潟方面からの特急は新幹線に代替されるが、大阪、名古屋方面の特急廃止によって「穴」が生じるのである。

 この差を埋めるのが金沢―富山のシャトル便「つるぎ」だ。JRが公表した「1時間に1本程度」運行されれば、1日15本程度となり、不足していた14本分を補うことができる。

 今の特急は全て高岡駅に停車しているため、シャトル便「つるぎ」について、富山県内の首長は「新高岡駅にも全て止まると思う」(石井隆一知事)、「高岡抜きの需要は考えられない」(高橋正樹高岡市長)との認識を示している。

 新幹線のダイヤは、JRが開業半年前に概要を、3カ月前に詳細を発表する見通し。富山県は県内3駅について、富山駅は全列車停車、新高岡、黒部宇奈月温泉駅は原則全列車停車をJRや国に要請した。

 利用者が多ければ停車本数も増える。ダイヤの決定まで、需要を生み出す仕掛けづくりなど、沿線自治体にはJRに対する説得力ある働き掛けが求められる。

6980チバQ:2014/02/12(水) 20:23:05
3回乗ったことあるのだ!
http://www.asahi.com/articles/ASG257R9LG25UBUB018.html
あけぼの寝台券、超入手困難に 鉄道ファン必死
2014年2月11日16時51分
 3月のダイヤ改定で廃止となるJRの寝台特急「あけぼの」。全国でも残り少ないブルートレインに乗ろうと、全国の鉄道ファンが殺到している。寝台券は連日、発売と同時に完売。ネットでは数倍の価格で転売されるなど、入手困難な「プラチナチケット」になっている。

 「あけぼの」は、上野―青森間を12時間半で結ぶ。現役の定期ブルートレインはあけぼのと北斗星(上野―仙台―札幌)のみ。国鉄時代に製造された「昭和の面影」が残る車両で、夜の静けさの中を走る雰囲気や、長時間の乗車で打ち解ける乗客同士の出会いなどの魅力もあり、廃止を惜しむ鉄道ファンも多い。

6981チバQ:2014/02/13(木) 23:31:18
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140213-00000128-jijnb_st-nb
JR西の真鍋社長:豪華寝台列車は17年春運行予定
時事通信 2014/2/13 19:26

コメントを見る(
0件)  JR西日本 <9021> の真鍋精志社長は13日の定例記者会見で、中期経営計画(2013〜17年度)で掲げる「新たな豪華列車の導入」について、17年の春に運行を予定していることを明らかにした。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板