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国際関係・安全保障論
905
:
とはずがたり
:2005/03/23(水) 16:14:12
【キルギス情勢:ポイントなど】
>>904-905
ウクライナの時は全面支援した癖に野党勢力がイスラム系だと西洋勢も冷たいねぇ。
ウクライナを東西に,キルギスを南北に分けてそれぞれ
東ウクライナ…親露政権 西ウクライナ…親欧政権
北キルギス…親露政権 南キルギス…親イスラム政権
チェチェン…独立・反露政権?
とすべし。
● 旧ソ連の構成国だったキルギスには、今もロシア軍が駐留しているほか、01年9月の同時多発テロを受けて、米軍も基地を置いている。野党が基盤とする南部には、過激なイスラム主義の浸透が懸念される地域もあり、混乱に乗じてそうした過激派が国境を越えて勢力を伸ばすことに国際的な不安も高まっている。
● 今回の反政府行動の背景には、1924年に旧ソ連の自治州として、ほぼ現在の国境線を持つキルギスが誕生して以来の南北間の対立がある。
首都ビシケクを含む北部では、伝統的に遊牧が盛んで、宗教は祖先崇拝が一般的だった。一方、東西に走る山脈に隔てられた南部では農業が盛んで、早くからイスラム化が進んでいた。
● こうした地域情勢を反映して旧ソ連時代、キルギスの最高指導者は北部出身者と南部出身者から交互に選出されるのが慣例となっていた。しかし北部出身のアカエフ氏は90年に初代大統領に就任以来、15年にわたる長期政権を敷いている。
● 95年の再選以降は、高まる南部の不満を抑えるため、野党指導者を逮捕したり、新聞を発禁処分にしたりするなど、強権的姿勢を強めている。
● しかし、「オレンジ革命」と呼ばれた昨年のウクライナ大統領選とは異なり、欧米諸国は選挙の不正は批判しつつも、反政府勢力とは一定の距離を置いている。ウクライナで野党指導者だったユーシェンコ大統領に肩入れした米国は、今回は対話による解決を呼びかける姿勢だ。
● 軍事基地をキルギスに持つ米国は、現政権と協力関係にあるという事情のほか、ウズベキスタン、タジキスタンとの国境が複雑に入り組んだ南部地域にイスラム急進勢力の影響が浸透しつつあることへの懸念があると見られる。
● 反政府運動が続くキルギスのアカエフ大統領は22日、国内演説で続投の意思を表明したが、これに先立ちモスクワをひそかに訪れ、ロシア大統領府と協議していたことが明らかになった。ロシア紙ブレーミヤ・ノーボスチなどが報じた。プーチン露大統領はアカエフ大統領との会談に応じず、昨年11月のウクライナ大統領選挙への「干渉」が批判されたことを教訓に、キルギス情勢を静観する慎重ぶりを
● プーチン大統領は昨年11月のウクライナ大統領選挙で2度も同国を訪問し、親露派候補の前首相支持を表明した。この内政干渉が遠因になり、選挙不正をきっかけにした反政府運動「オレンジ革命」が起きた。その結果はウクライナのロシア離れと親欧米派ユーシェンコ大統領の誕生だった。
● キルギスでは北部のマナス空港に米軍が長期駐留しており、ロシア軍もこれに対抗する形で首都近郊のカント空港を基地として利用している。南部から首都へと北進する野党勢力の抗議運動がロシアに従順なアカエフ大統領打倒に突き進めば、プーチン大統領としても安穏としていられない。しかし、米欧主要国から大国主義的傾向を批判されているだけに、当面、露骨な干渉は避ける考えのようだ。
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