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国際関係・安全保障論

3380名無しさん:2015/09/21(月) 10:58:59
>>3379

台湾同様、左派の復権が著しい韓国政治
 次に韓国を見ていこう。韓国では1997年年末の大統領選挙で、初めて左派(新政治国民会議)の金大中候補が、右派(ハンナラ党)の李会昌候補を破って当選を果たした。とは言っても、得票数は1032万票と993万票という僅差で、国は二分されたのだった。

 韓国の場合、国を二分したのは、38度線を挟んで対峙する北朝鮮に対する考え方だった。金大中大統領は北朝鮮を「同胞」と捉え、「太陽政策」(宥和政策)を掲げた。これに対し、検事出身の李会昌候補は、北朝鮮は「主敵」であるという従来の考え方を通した。

 金大中時代の2000年6月に、初の金正日総書記との南北首脳会談が平壌で開かれ、金大中大統領はその年のノーベル平和賞を受賞した。金大中元大統領の元側近から聞いた話だが、金大中元大統領は、2009年に死去する時まで、金正日総書記と抱擁し合った写真と、ノーベル平和賞授賞式の写真を、大きなパネルにして居間に飾っていたという。

 金大中大統領の太陽政策を受け継いだのが、2002年の大統領選挙で勝利した廬武鉉大統領だった。この時も、再び立った李会昌候補と、1201万票対1144万票という接戦だった。

 選挙戦のさなかに廬武鉉候補を直撃取材したが、「北朝鮮は憎むべき敵ではなく、同胞であり仲間だ」と述べていた。日本についても聞いたが、「わが国の発展のために活用していく相手だ」と突き放した。

 廬武鉉政権は、「バランサー論」を外交方針として掲げ、米ブッシュ政権をして「青瓦台タリバン」と言わしめた。アメリカ・日本と中国・北朝鮮を均等に考え、バランスを取った外交を行うとしたからだ。

 2007年の大統領選挙では、こうした北朝鮮への傾斜の揺り戻しが起き、ソウル市長だった右派の李明博候補が勝利。2012年の大統領選挙でも、やはり右派の朴槿恵候補が勝利した。だが、いずれも接戦で、国は二分されたままの状態が続いている。

 2017年の大統領選挙をいまから予測するのは難しいが、もしいま大統領選が行われるとしたら、左派の朴元淳ソウル市長が当選するのは確実である。韓国政治は台湾政治と同様、左派の復権が著しい。

 翻って日本に話を戻すと、日本は本来、2009年の自民党から民主党への政権交代の時に、国が二分されるはずだった。だがこの時、国民は「非自民」を求めただけであって、二分されるべき争点はなかった。

 それから6年を経た2015年9月19日から、選挙で言うなら2016年7月の参議院選挙から、国が二分されていくのではなかろうか。

 その意味では、今回敗北した民主党にも、再び政権奪回のチャンスが巡ってくるはずだ。それは、アジア政治の潮流の先端を行く台湾と韓国の例を見ても明らかだ。

 そもそも今回の自民党の「暴走」を許したのは、民主党の責任である。民主党政権時代、ど素人の政治家ばかりを防衛大臣に立て、最後は政治家でもない大学教授を防衛大臣にした。そうした稚拙な政治のツケが、2012年年末の総選挙での自民党大勝利と、安倍政権誕生となったのだ。

 今回「参議院の攻防」で敗北したのも、2013年7月の参院選で、国民が「非民主党」を選択したからに他ならない。民主党は大いに自省すべきである。


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