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国際関係・安全保障論
3153
:
名無しさん
:2015/04/05(日) 13:56:43
>>3152
■「メリットは何一つない」
このように、国防の前線に立つ自衛官の自覚を感じるのが難しい結城氏。そんな彼女を「象徴」するのが、
「結城3佐は、海外渡航承認申請書を提出しておりませんでした」(陸幕広報室)
という点だ。自衛官には、私的休暇であっても日本を離れる際には、事前に届け出を行わなければならない義務が課されている。要は、彼女は「無断渡航」だったわけだ。
「防衛省の幹部も、結城さんが被害者の1人との情報が流れた直後に、『おいおい、勘弁してくれよという話になっている』と嘆いていました」(前出記者)
実際、過去には、無断海外渡航で減給等の処分を受けた自衛官が存在する。ゆえに、結城氏はそうした「負い目」もあって、朝日やNHKといった自分の存在を晒すメディアを脅威に感じたのかもしれないが、
「残念ながら、無断渡航している時点で、自衛官の心構えに欠けていると言わざるを得ません」
と、元陸自北部方面総監の大越兼行氏は叱咤する。
「私が北部方面総監だった時に、部下から中近東に行きたいとの申請があったものの、許可しなかったことがあります。もしその自衛官が、意図的かどうかはともかく過激派などと接触したら大問題になるとの判断からでした。外国に自衛官が足を踏み入れるにあたっては、それくらいの危機意識と覚悟を持つべきなんです」
こう指摘する大越氏は、彼女の手記の看過できない箇所として、こんな記述を挙げる。
〈病院へ着くと、パスポートなどが入ったバッグはとられて、携帯もなくなってしまいました〉
〈日本大使館の方がいらして、日本の家族の連絡先を聞かれましたが、携帯がなかったので実家の固定電話しか分からず、なかなか連絡がつかなかったようです〉
大越氏が愕然とする。
「家族との連絡よりも何よりも、真っ先に防衛省に連絡を入れて、自分が置かれた状況を報告し、何をすべきか指示を仰ぐことが自衛官には求められるはずです。それもせずに、手記を公表する……。彼女の一件が、自衛隊に対する国民の期待を裏切ることにつながりはしないかと危惧しています」
付言するならば、時あたかも自民・公明の与党間で、安保法制の基本方針が3月20日に正式合意に至ったばかり。これから国会での議論に移ろうとしている矢先の「自衛官騒動」である。集団的自衛権行使の憲法解釈を巡り、野党勢力が自衛隊批判を展開しようと「臨戦態勢」に入っている状況なのだ。これには、防衛大学校名誉教授の佐瀬昌盛氏も、
「野党の平和ボケ議員に、結城3佐の件を千載一遇の好機と捉えて、『自衛隊は大丈夫なのか』と防衛省を責める口実を与えてしまったかもしれません」
と、臍(ほぞ)を噛むし、軍事ジャーナリストの世良光弘氏もこう懸念する。
「今後、自衛隊員が血を流す事態も想定されるなか、負傷した同僚を救護すべき医官がこの体たらくではと、『自衛隊不信』が広がらないといいのですが……」
最後に、京都大学名誉教授の中西輝政氏が警鐘を鳴らす。
「『戦士』が弱さを示すことにメリットは何一つない。これから自衛隊は後方支援などで海外における活躍がますます求められていくわけですが、『弱いところから叩け』は軍事の基本。結城3佐が弱さを露呈し、自衛隊全体もそういったイメージを持たれることで、ひ弱い自衛隊のいるところこそ狙い目と、海外の軍隊になめられかねません」
冒頭の忠勝の言葉を借りれば、武士は武士らしく、味噌は味噌らしく。しかし、武士らしからぬ「結城現役自衛官」は「臆病と感傷」を覗かせてしまった――。その結果、何が起きたのか。少なくとも20万の人員を誇る自衛隊の力量について、屈強、精鋭、プロフェッショナルといったイメージが崩れ去ってミソがつき、代わりに、内実も伴わないのに法律ばかりを先行させることへの不安と懸念が、広く国民に共有されたに違いないのだ。
※「週刊新潮」2015年4月2日号
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