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国際関係・安全保障論

2569チバQ:2011/01/03(月) 18:29:04
http://www.asahi.com/international/update/1226/TKY201012260242.html
カブールの大気汚染深刻 交通量急増、対策は効果薄(1/2ページ)2011年1月3日8時50分
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カブール中心部では夕方になるとひどい渋滞が起きる。空気が汚染され視界も悪い=五十嵐写す
 アフガニスタンの首都カブールで大気汚染が深刻化している。人口と車の急激な増加が原因だが、冬場は特に悪化、健康被害で死者も出ている。政府は2010年12月から週休2日制を導入し、交通量を減らす試みを始めたが、「焼け石に水」の状況だ。治安の安定が最優先の同国では援助の関心は環境問題にまで及ばない。

 市中心部の表通りは夕方の通勤ラッシュになると無数の車で埋め尽くされる。渋滞はここ数年悪化の一途だ。ほとんどが日本製の旧式中古車で、ガソリンの質が悪いこともあり、黒煙の排ガスをまき散らす。砂ぼこりも混じった空気は濁り、視界が200メートルほどしかきかない日もある。

 アフガン保健省によると、カブールでは冬を中心に大気汚染が一因とみられる呼吸器疾患で年間約3千人が死亡している。大半が抵抗力の弱い5歳以下の子どもだという。

 カブールは標高が約1800メートルの盆地で雨が少ないため、大気汚染が起きやすい。特に冬場は市民が暖を取ろうとストーブでまきを燃やすほか、大気の循環が悪くなり、汚れた空気が地表近くに滞留することで悪化するという。

 カブールの推計人口はパキスタンなどに逃れていた難民の帰還や地方からの流入で、この10年で200万人から400万人に急増。01年のタリバーン政権崩壊後、中古車の輸入も増え、アフガン環境保護庁によると、カブールだけで約40万台が登録されているという。

 同庁のナジブラ・ヤミン技術担当次長によると、カブールの大気汚染の75%は車の排ガスによると推計される。ヤミン次長は「汚染は年々悪化している」と語るが、技術や資金の不足で調査ができず、悪化を示す具体的なデータはないという。

 こうした事態を受け、アフガン政府は12月から11年3月下旬まで、カブールの週の休みを従来の金曜1日から木曜も加えた2日とし、通勤ラッシュを抑えるとともに、市民に車の使用を控えるよう呼びかけている。休日には改善がみられるが、根本的な解決にはつながっていない。

 慢性化する交通渋滞の要因の一つと指摘されるのが、バスなど公共交通機関の未整備だ。市中心部では公共バスが少なく、人々は自家用車を利用する。車を持たない人たちは朝夕、一般の車に空席を見つけては運転する人に行き先を尋ねる。仕事場や家の近くまで行く車を見つけて、同乗させてもらうためだ。

 両替商のアジズさん(48)は毎夕、カブール西部の自宅に帰るため、平均で40分ほど行き交う車に行き先を聞き続けるという。乗せてくれた車の運転者には20アフガニ(約40円)を払う。「これが毎日だよ。大問題だ」とうんざりした顔をして見せた。

 治安の悪化や極度の貧困など課題山積のアフガンでは、「環境にまで手が回らない」(援助関係者)のが実情だ。環境保護庁のヤミン次長は「我々には大気汚染を監視するシステムもない。この分野で経験が豊かな日本など先進国にぜひ支援してほしい」と訴えた。(カブール=五十嵐誠)
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