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国際関係・安全保障論

2033チバQ:2009/11/05(木) 19:11:22
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091105ddm041010058000c.html
渦巻く民意:普天間移設/下 名護市長選で「本音」?
 ◇政権交代で「抑圧」消え
 「国がどうしたいかだ。国が我々に意見を求めてくるのはお門違い」。10月31日夜、沖縄県名護市宇茂佐(うむさ)の公民館前。敬老会に来賓で招かれた島袋吉和市長(63)は取材に怒気を含んだ声で応じ、館内へと姿を消した。

 この30分ほど前、前市教育長の稲嶺進氏(64)は玄関先で来場者に握手を求めた。ともに、来年1月24日に投開票される名護市長選に立候補を表明している。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古(へのこ)への移設を容認した自民、公明支援の島袋氏、県外移設を主張する民主が推薦を決めた稲嶺氏の2人のニアミス。選挙戦は事実上、火ぶたを切っている。

 普天間移設を鳩山由紀夫首相は「県民の思いを踏まえ最終判断する」と繰り返し、名護市長選を指標の一つに挙げた。島袋氏の「お門違い」発言は、移設方針が定まらない鳩山政権へのいらだちだった。市長選まで判断が先送りされれば、移設への民意を問う4度目の市長選になる。

  ◇    ◇

 国は普天間移設を振興策とセットで迫ってきた。辺野古沖案では北部振興策を、集落に近い沿岸案では米軍再編交付金だ。人口約6万人。沖縄本島北部の中核都市だが、その発展は中南部に立ち遅れてきた名護市。歳入の1割、約27億円(07年度決算)の基地関連収入がある市にとって、基地との共存は基本路線。辺野古沖案より条件が悪い沿岸案を容認してきたのも、そんな事情がある。だが一方、アメとムチの連続に民意は分断され、市民の思いは複雑に錯綜(さくそう)する。

  ◇    ◇

 島袋、稲嶺両氏に加え、共産推薦の大学非常勤講師、比嘉靖氏(65)が立候補を表明した市長選の構図も複雑だ。

 稲嶺氏は移設を容認した岸本建男前市長(故人)、島袋氏の下で収入役、教育長を務めた保守系。島袋氏の市政運営に不満を抱く保守系市議らが擁立に動いた。鳩山政権発足間もない9月末に出馬表明した際「県外がベストだが現計画の見直しを求める」と普天間への対応は玉虫色だった。

 10月半ば、稲嶺氏は「県外移設を求める」と口にし始める。民主、社民など政権与党が統一候補擁立を断念し、稲嶺氏支援へと接近し始めた時期だ。民主党県連は31日、稲嶺氏の推薦を決定。社民も推薦する方向で、自公▽保革相乗り▽分裂した革新−−の構図は、前回06年市長選と似通う。

 だが、決定的に違うのが政権交代後という要素。稲嶺氏を支援する革新系の玉城義和県議(名護市区選出)は言う。「これまでは辺野古移設を押しつけてきた政権下の市長選だった。今はその抑圧がない」。鳩山首相の言葉がパンドラの箱を開け、市民の本音が出るとの読みだ。宇茂佐の敬老会場に来ていた主婦(60)は揺れる心を明かした。「親せきが建設業で、市の振興も考え容認派に投票してきた。でも本音は基地は嫌。ただ『県外、国外』は本当に可能なのでしょうか。今、いろいろと考えています」

 普天間移設で県民の民意を探る最善の方法は何か−−。毎日新聞と琉球新報が沖縄県民を対象に実施した世論調査で、57%が「県民投票」と答え、知事選は13%、名護市長選は6%だった。移設問題を首長選に問うべきではない。そんな沖縄の民意が見える。(この連載は三森輝久、井本義親が担当しました)

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 ■ことば

 ◇北部振興策と米軍再編交付金
 名護市など沖縄本島北部12市町村に00年度から約10年間に1000億円かけて実施する振興事業。09年度までの支出は770億円。うち名護市分は263億円。米軍再編交付金は07年創設。再編に伴う施設や訓練を受け入れる自治体に、4段階の進み具合に応じて交付金を出す。名護市は07〜09年度で計24億円(予算ベース)。


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