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国際関係・安全保障論

1964名無しさん:2009/10/17(土) 23:21:13
>>1963
同じく引用。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20091016#p4
■[時事][軍事][読書][ブログ]「江畑謙介論」、補足の対比列伝。「材料提示」の江畑氏と「あえて白黒」の田岡俊次氏。
一昨日書いた、「司馬遼太郎の軍事評論家への感想」はうろ覚えで描いたエントリながらブックマーク、TBはじめ多くの反響を頂き、私ではなく司馬氏と江畑氏、両方の故人が得ていた評価をあらためて実感した。皆様に感謝申し上げます。

ところで、江畑氏の逝去に際しては、ちょっとひと騒動がその後あった。

http://www.j-cast.com/2009/10/13051574.html

を読んでもらえれば分かる。

で、私が担当するのは「判定役」として出てくる田岡俊次氏。私は軍事知識があるわけじゃないけどはてなキーワードを作成したのもおいらだし、たぶん「パックインジャーナル」ウォッチャーとして、はてなで一番彼のことを書いていたからね。

あのニュース内の「判定」自体についてはブックマークで寄せたのでそちらを見て欲しいが、その後、田岡・江畑両氏の、田岡氏自身も語っていない、もっと大きな軍事評論家としての違いが別にあることに気がついた。




田岡氏は実は朝日内部で「情報分析の的確さ」以上に、「自分の予測について事後、誠実な分析をしている人」として評価されているんですな。

朝日新聞東京本社編集局長の外岡秀俊氏が、その態度を絶賛してるんですわ。

「情報のさばき方―新聞記者の実戦ヒント (朝日新書)」の、昔の紹介記事をリンクさせてもらいます。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20061028#p6

実はちょっと面白い本が、創刊された朝日新書で出ておりまして、朝日新聞の編集局長・外岡秀俊氏が


情報のさばき方―新聞記者の実戦ヒント (朝日新書)

作者: 外岡秀俊
出版社/メーカー: 朝日新聞社
発売日: 2006/10
メディア: 新書
Amazon.co.jpで詳細を見る
という本を出した。外岡氏、私にとっては、沢木耕太郎と交流のある、小説家兼新聞記者として印象に残っているのだが、それは別にしても新聞記者独自の取材ノウハウ、記録ノウハウはどんなものでも一定の水準を持っているもので、実際に役に立つノウハウ(「一行日記」のすすめなど)もたくさん書いてあるし、語り口も面白い。ですます調だが、構成者がいるのだろうか?

この本の具体的ノウハウについては後で紹介するが、ここに田岡氏が出ている。

田岡俊次さんから「分析の精度をあげるには、ともかく結論を出せ」と教えられたからです。田岡さんは、ある情勢を分析する際、最終的に、黒白の結論を出すことを自分に課しているといいます。」

(略)

「日本人の情勢分析は、後で責任を問われないよう、どうしてもあいまいで、どう転んでもいい結果しか出さない傾向がある。しかしそれでは、どこで情報評価を誤ったのか、自分でもわからないことになる。次の分析で精度を高めるには、自分の情報分析力の欠点を自覚する必要がある。そのためには無理とわかっても、自分で一定の結論をだしたほうがいい」

(略)

後で結論が間違っていた場合に

1「正しい情報はあったのに、見過ごしていた」

2「正しい情報はあったのに、評価が誤っていた」

3「間違った情報をもとに判断していた」

4「そもそも情報が取れていなかった」



など、それぞれ判断を誤った理由がわからなくなるからです。

(P131、132)


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