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国際関係・安全保障論

1807千葉9区:2009/04/01(水) 22:20:52
http://mainichi.jp/select/world/news/20090401k0000m030169000c.html
イスラエル:左右両派「呉越同舟」 パレスチナ側懸念強く
 【エルサレム前田英司】右派リクードのネタニヤフ党首率いるイスラエル新政権は、最大政党の中道カディマを抜きにした左右両派の「いびつ」な構成になる。中東和平を推進する中道左派・労働党の参加で「右派政権」のイメージこそ和らいだが、「呉越同舟」の与党内で、和平を巡る認識の違いは歴然としている。

 「与党に固執する労働党のDNAが(和平推進の党方針に)勝ってしまった」。労働党の国会議員、カベル氏は自党の政権入りについて、地元メディアに怒りをぶちまけた。24日の党中央委員会では出席者の58%が政権参加を支持したが、国会議員13人のうち同氏を含む7人は反対に回った。

 カベル氏は、初めてリクードに政権を奪われた77年以来、労働党は閣内にとどまってこそ影響力を発揮できるとの「言い訳」を繰り返し、実際には埋没して党勢を衰えさせたと分析。「下野すれば再建を模索できた。与党になればますます衰退するだけだ」と嘆く。

 ネタニヤフ氏は労働党との連立交渉で、新政権が中東和平について「(過去の)あらゆる外交上や国際的な合意に責任を持つ」と約束した。同党はこれをパレスチナ国家との「2国共存」の追求と前向きに解釈したが、リクード幹部は否定する。ネタニヤフ氏がカディマとの折衝で「2国共存」を明言せず、「大連立」が不調に終わった経緯もある。

 また、イスラエル放送によると、ネタニヤフ氏は極右政党わが家イスラエルとの連立交渉で、エルサレムと占領地ヨルダン川西岸のはざまに、ユダヤ人入植地3000戸を建設する「密約」を交わしていた。一帯は南北に長い西岸のほぼ中央に位置し東西幅が狭いため、入植地化されれば西岸は事実上南北に分断されることになる。建設計画はこれまで米国の反対もあって「凍結」されていた。

 ネタニヤフ氏が労働党の政権入りに固執した訳は、中東和平の推進を掲げるオバマ米政権からの圧力をかわすことにあったと言われている。ただ、オバマ政権の取り組みには、「『言葉』だけで『実態』が見えない。焦眉(しょうび)の課題は自国の経済対策なのだろう」(外交筋)との見方もある。

 ネタニヤフ政権発足へのパレスチナ自治政府の懸念は深い。自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの「和解」が難航する中、イスラエル政府の右傾化によって、穏健派アッバス自治政府議長は手詰まり感を深めるばかりだ。

 パレスチナ解放機構(PLO)のエラカト交渉局長は米紙への寄稿で「イスラエル新政権の閣僚の多くは、パレスチナ人の犠牲の上にイスラエルの拡大を狙うあしき伝統の体現者だ」と述べ、和平プロセスの逆行に危機感を示した。


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