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国際関係・安全保障論

1798千葉9区:2009/03/15(日) 10:43:45
>>877-878
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200903110007o.nwc
元レバノン首相暗殺で国際法廷開設 深まる党派対立 崩れる統一政府
2009/3/11

 ラフィク・ハリリ元レバノン首相暗殺事件を裁く国連の「レバノン特別法廷」が1日、オランダのハーグに開設された。レバノンは、「親シリア・反米派」と「反シリア・親米派」との間に亀裂が生じ、2007年と08年に内戦寸前の危機を経験したが、08年5月のカタールの仲介による「ドーハ合意」以来、政治各派の対立は棚上げされていた。しかし、特別法廷の開設によって、両派の根深い対立が再燃している。

                   ◇

 ≪分析≫

 反シリア派のハリリ元首相は05年2月14日、首都ベイルートで起きた自動車爆弾テロで殺害された。暗殺にはレバノン情報機関やシリア政府の関与が取りざたされている。

 07年5月31日、国連安全保障理事会は、親シリア派であるレバノンのベッリ国会議長らが反対するなか、決議1757号によって国際法廷の設置を決定した。中東地域に関する最初の国際法廷として、レバノン特別法廷は、主に安全上の理由からオランダ西部のハーグに置かれ、レバノン人4人を含む国際判事団がレバノン法に基づき審理を進める。死刑はなく、最高刑は終身刑だ。

 ◆選挙への影響必至

 特別法廷の最初の行動は、05年以来、レバノン政府に拘留されている4人の将軍の引き渡しを同政府に求めることだ。ベイルートからハーグへの全容疑者の移送には60日間の猶予が与えられている。

 親シリアのイスラム教シーア派組織ヒズボラは4人の将軍の釈放を要求しているが、シニオラ首相やサクル捜査官はこれを拒否した。容疑者の扱いをめぐる口論が象徴するように、6月7日に予定される議会選挙が迫るなか、レバノンではハリリ暗殺事件を裁く法廷の設置によって緊張が再び高まっている。

 これまでレバノンは比較的静穏だった。与野党参加の挙国一致内閣を定めた「ドーハ合意」以来、スレイマン大統領は、05年から08年の間に、何度も同国の安定を脅かしてきた、親シリア派の「3月8日同盟」と反シリア派の「3月14日同盟」との確執を押さえ込むのに成功してきた。しかし、この平静な状態は終わった。

 暗殺されたハリリ元首相の次男で、反シリア派「3月14日同盟」に属する未来運動党サアド・ハリリ党首は、国際特別法廷開設の数日前に、ヒズボラとその同盟者が選挙で勝てば、未来運動党は統一政府には加わらないだろうと示唆した。サアド氏の発言から、今年の総選挙で、レバノンに幅広い支持の得られる統一政府ができる見込みはほとんどない。

 また、「3月14日同盟」の他の指導者らは、特別法廷がシリア高官に有罪判決を言い渡すことへの期待を公然と口にするなど、反シリア派の勢いは増すばかりだ。

 昨年8月には、スレイマン大統領がシリアを訪問してアサド大統領と会談し、相互の大使館設置など外交関係正常化に合意した。このときは反シリア派の指導者も合意を受け入れているようにみえたが、再びレバノン政治は分極化しそうだ。

 レバノンには18の公認宗教・宗派が存在し、宗派ごとに政府の役職や国会の議席数が定められる「宗派主義体制」をとっている。

 法廷が動き始めれば、ハリリ裁判に関する政治的発言が不協和音を生み、選挙を取り巻く宗派対立が深まるだろう。

 最悪のシナリオでは、6月の選挙でヒズボラの率いる同盟が勝利し、レバノン政府の国際特別法廷への全面的な支持が危機にひんする恐れがある。同法廷の今年の予算は4030万ユーロ(約50億円)で、そのうち49%はレバノンが負担することになっている。

 かりにヒズボラが同法廷へのレバノンの支持を撤回するなら、深刻な政治危機の口火を切ることになるだろう。


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