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国際関係・安全保障論

1510とはずがたり:2007/07/19(木) 18:21:07
>>1508-1510

 ◇「政治関与」は不信招く−−元防衛庁官房長・竹岡勝美氏

 −−久間章生前防衛相は「国民全員が対象だ」と言っています。

 ◆「自衛隊は左翼といえども国民を敵に回してはならない」。60年安保当時の赤城宗徳防衛庁長官が語った言葉だ。私はこの時、警察と防衛庁との連絡役。国会に突入しようとするデモ隊に手を焼いていた岸信介首相周辺からは、自衛隊の治安出動を望む意向が伝えられた。しかし、赤城氏は断固としてこれを拒絶した、と聞く。

 当時の柏村信雄警察庁長官や小倉謙警視総監も「戦争は自衛隊だが、デモは警察に任せてほしい」と主張した。日本が有事というのは、国土が戦場になるということだ。自衛隊は左右の思想に関係なく等しくすべての国民を守る義務がある。

 −−陸自文書には、「反自衛隊活動」との区分がありました。

 ◆自衛隊のイラク派遣に反対した国民や団体を「危険分子」と言わんばかりに「ブラックリスト」に載せていたならば間違いだ。

 反対していた人たちの大半は、「反自衛隊」ではなく、小泉政権のイラク政策に反対したのだと思う。むしろ派遣された自衛隊は同情を集めていた。防衛省はこの点をわきまえてほしい。

 強力な武装集団に敵視されることは国民にはとても怖いことだ。久間前防衛相が反自衛隊活動という区分の見直しに言及したのは当然だ。

 −−防衛省は今回の問題から何を学ぶべきでしょうか。

 ◆戦前の「軍人勅諭」が、軍人の政治への関与を厳に戒めていたように自衛隊は政権の個々の政策の是非に関与してはならない。60年安保の時でさえ、防衛庁トップはその点はわきまえていた。

 今回の広範な情報収集活動は政治関与と言われても仕方がない。よもや戦前の憲兵隊や特高警察の復活ではあるまい。防衛省は、自衛隊への不信を増幅させるようなことをしてはいけない。

 「名防衛庁長官」と呼ばれた坂田道太氏は「自衛隊はすべての国民の支持を得なければならない」との信念で76年、国民に実情を伝えることを目的に2度目の防衛白書刊行にこぎつけた。左右を問わず、全国民の支持を受ける自衛隊であってほしい。

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 ■人物略歴

 ◇たけおか・かつみ

 48年警察庁入庁。岡山県警本部長などをへて、76年防衛庁人事教育局長。77年官房長。80年の退任時は調達実施本部長。共著に「我、自衛隊を愛す 故に、憲法9条を守る」(かもがわ出版)がある。84歳。

毎日新聞 2007年7月9日 東京朝刊


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