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セメント

1■とはずがたり:2002/11/29(金) 22:49
セメント関係スレ
太平洋セメント
http://www.taiheiyo-cement.co.jp/
宇部三菱セメント
http://www.umcc.co.jp/html_set/top_menu.htm
住友大阪セメント
http://www.soc.co.jp/
電気化学工業
http://www.denka.co.jp/top.htm

我々のセメント輸送関係記事
http://members.tripod.co.jp/tohazugatali/kamotsu/cement-terminal.html

424とはずがたり:2014/06/16(月) 17:58:18
【五日市線(岩井支線)】
1961年…拝島〜武蔵岩井が電化され,五日市〜岩井はクモハ40による単行運転。貨物もC11からED16に。
1971年…武蔵五日市〜武蔵岩井の旅客営業及び武蔵岩井駅廃止
1982年…大久野の貨物営業及び大久野駅,大久野〜武蔵五日市(三内信号扱所)間

個人的には五日市の手前から岐れて武蔵岩井迄繋がる盲腸線である岩井支線(復活の可能性を含めて)激萌えなんだけど,一策本で知ったが粘土線もあって構内輸送していたようであった。更に萌え度は高まるが,勿論詳細な解説は復活の無理さを納得させられると云うまあ何時も通りの作業でもある。

>西多摩工場はこの時代(1977年10月),袋詰めセメントのみを出荷しており,…そのため有蓋車での輸送を行っていたが,出荷量はそれほど多くはなかった。むしろ燃料搬入が主目的となっており,写真(←省略)でも燃料炭を輸送する無蓋車を2両牽引している。

>1965年当時の貨物取扱は日本セメント(株)西多摩工場専用線が所在した大久野のみであった。
>また武蔵増戸─大久保駅間は急勾配のため…拝島駅─武蔵増戸駅の1個列車を2個列車に分割していた。…牽引機のED16は大久野駅から専用線内工場迄乗り入れていた。
>大久野駅には…別に日本セメント(株)の粘土採掘場の専用線もあり,粘土線─工場線間は私有ディーゼル機関車牽引の列車が駅構内を横断して運転されていた。

最盛期は恐らく小河内ダム建設時で大久野→水根間にセメント列車が運行されたそうだ。最終日は単機で貨物もなかったようである。

>勝峰鉱山概況 昭和31年8月末現在
>日本セメント 西多摩工場編
http://www.kosho.or.jp/list/971/06951014.html

こんな本も有るし,この勝峰は現在閉山している様子>>63なんで,石灰石の生産からも切り離されたそれ程有利でない工場と思われる。現在は廃棄物のリサイクルに活路を見出しているようである。

東京たまエコセメント化施設
http://www.taiheiyo-cement.co.jp/service_product/recycle_mw/eco/jitsurei.html
2006年7月、東京たまエコセメント化施設(事業主:東京たま広域資源循環組合)が東京都西多摩郡日の出町で稼動を開始しました。多摩地域(人口約390万人)から発生するごみの焼却残渣(年間約9万トン)を主原料として、年間約13万トンをエコセメントにリサイクルします。生産されたエコセメントは当社が販売しています。

鉄道ぐるぐる -鉄道廃線跡と駅めぐり-
http://tetsudou-guruguru.seesaa.net/article/124836927.html
2009年08月02日
【岩井支線・廃線めぐりレポート】

大久野
http://homepage2.nifty.com/tomhei/newpage9.html

 1981年当時ED16は五日市線を一往復していました。五日市駅手前で本線と別れ、岩井支線に入り急な坂を駆け登り、大久野駅を一旦通過。更に坂を登り工場に入り、再び大久野駅付近に戻りました。その後約2時間停車し、夕刻に拝島に戻る運用でした。…

 1982年11月13日限りで五日市線の貨物が廃止されました。秋晴れの清々しい青空が広がったこの日は…
最後の運用は12号機の単機。

五日市線岩井支線
http://www.geocities.jp/takeshi_departure/iwai.html

JR五日市線には廃線があります。廃止になった部分は武蔵増戸と武蔵五日市間から分岐して武蔵岩井へ向かっていた線路です。この路線は武蔵五日市駅の手前から分岐した後しばらく秋川街道と併走し大久野中学校の手前で秋川街道を踏み切りで横断、そのまま直進し現在の日本セメントのある位置に終着駅「武蔵岩井」を置いていました。中間には「大久野駅」があるだけでした。

この路線は開設当時から貨物輸送が主体の路線であった為(セメント工場関連)に1970年当時の時刻表によれば
旅客線は1日にたった朝・夕の6往復だったと言う事です。1971年2月に武蔵五日市〜武蔵岩井間の旅客営業が廃止され…ました。(多摩 幻の鉄道より)

425とはずがたり:2014/06/16(月) 18:11:53
分岐点は五日市町駅の高架化(こんな所迄高架化!?)によって現役の本線に使われ,途中は老人ホームが建ち,粘土鉱山は太平洋セメントミネラルファイバー工場となっているようである。
http://link.maps.goo.ne.jp/map.php?MAP=E139.13.57.538N35.44.7.913&ZM=11

ミネラルファイバーとは聞き慣れない用語だけど石綿の代替物となる耐熱難燃剤みたいなものを造っているのかな?
http://www.taiheiyo-m.co.jp/products/productsSubtop_11/products_11/productEntry-136.html

岩井駅のあった西多摩工場は太平洋セメントとなっても健在のようである。
勝峰鉱山は工場裏手の勝峰山にあったと見て良いだろう。
http://link.maps.goo.ne.jp/map.php?MAP=E139.13.33.640N35.44.55.607&ZM=10
今も禿げ山が拡がっている様だ
http://link.maps.goo.ne.jp/map.php?MAP=E139.13.37.238N35.44.55.708&ZM=10

426とはずがたり:2014/06/16(月) 20:46:20
■(東武根古屋線)根古屋
根古屋の秩父鉱業(株)>>420がメイン 65,811t(1965年度)

どうやら最初は根古屋近傍で石灰石が採れたようである。

歩鉄の達人さんは現役の御堂鉱業所や廃止になった皆谷鉱業所の位置や索道迄ちゃんと調べている。流石だ。
これによると御堂鉱業所は皆谷鉱業所より根古屋に近いくらいだから東秩父村へのアクセス鉄道として復活(笑)を期して欲しいw
此処迄宅地化するのはまあもう少子化時代の日本には無理だろうけど(;´Д`)
森林公園の次の段差は小川町で此処から寄居までは4連ワンマンの小運転区間となっているようである。しかし逆に言えば小川町迄都心直結の10連の電車が来ているのである♪東武の小川町駅の乗降人数は11,219人も居るそうな。
勿論開発は先ずは森林公園〜小川町(嵐山と小川町の間に新駅があってもいいな〜。)でその次が(有るとするなら)小川町〜寄居だけど更にその先があるなら小川町〜根古屋があってもよいではないか♪都市化しちゃう前に復活して更に国交省の特認で踏切復活を認可して貰わなければw
御堂鉱業所は珪石だそうだが,粘土輸送やガラス会社への輸送とか出来ないかなぁ。。

廃線探索東武根古屋線
http://www.hotetu.net/haisen/Kanto/080927toubunegoya.html
根古屋線(ねごやせん)は埼玉県比企郡小川町の小川町駅から根古屋荷扱所までを結んでいた東武鉄道の貨物線である。主に終点近くの鉱山で採掘される石灰石等を搬出するために敷設された。終点の根古屋荷扱所からは坂本経由で皆谷(秩父郡東秩父村)まで索道が敷設されており鉱山に結ばれていた。東武鉄道の蒸気機関車を使用して、貨車を牽引していた。 東上線無煙化により、1959年以降は国鉄八高線で使用されていた蒸気機関車C58型が貨物列車を牽引することになった。

一策本に拠ると
根古屋線 荷主別貨物取扱量 1965年度
根古屋駅
 秩父鉱業 石灰石 65,811t
大河駅
 日の出蛇紋工場 砕石 645t
 笠原商店 パルプ 210t
 金子石材店 鉄平石 155t…諏訪辺りで取れる石のようだが。。
 岸野木工店 木工材 137t
 以下100t未満省略

東武鉄道根古屋線〜〜消費者の利益は誰のもの?
http://www.geocities.jp/history_of_rail/neko/02.html
■東武鉄道根古屋線
 東武鉄道根古屋線は、根古屋から産する石灰石を運搬すべく、大正15(1926)年に開業した。セメント会社の専用線でなく、東武鉄道自前の貨物支線というあたりに、成立年代の古さがうかがえる。東武鉄道は、自らの責任において根古屋線を経営する道を採った。その後成立した貨物支線の多くが専用線になったことを考えれば、貨物輸送にまだ明るい展望を見出せる時代であった。

 根古屋の石灰石は、しかし早期に枯渇した。石灰石は無尽蔵とみなせるほど多量に存在するとはいえ、根古屋の地勢は奥深さに欠ける。採掘者は資源を求め、奥地へと進んだ。新しい採掘地から根古屋まで索道がつくられ、さらに奥地に進むとトラック輸送が根古屋線のフィーダーとなった。

 最盛期でも月 7,700トンの出荷にとどまったというから、盛業と呼ぶにはほど遠い状況であった。加えて、採掘地が奥地へと移っていったことは痛手であり、鉄道営業の限界はかなり早い段階から見えていた。石灰石の行先は高麗川の日本セメント(当時)埼玉工場、小川町からは指呼の先である。わざわざトラックでフィーダーするならば、そのまま工場まで運んでしまった方が効率がよい。(以下略)

小川町駅(埼玉県)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%B7%9D%E7%94%BA%E9%A7%85_(%E5%9F%BC%E7%8E%89%E7%9C%8C)
東上線は2005年3月17日から全区間直通列車の設定がなくなり、池袋方面と寄居方面の列車は当駅を境に分断された。接続列車は同じホームの向かい側に停車するため、対面で乗り換えができる。なお、池袋方面から当駅までの電車は10両編成であるが、当駅から寄居方面の電車は4両編成のワンマン運転となる。

427とはずがたり:2014/06/16(月) 20:47:32
■(東武東上線)高坂…一策本に拠ると秩父鉱業(株)粘土専用線・東武の電気機関車が終端迄乗り入れていたとのこと。S45専用線一覧に拠ると日本セメントと秩父鉱業の共用で作業機は社機(詰まりここでは東武と云う事),作業キロが2.6km(葛袋迄の距離?)とのこと。
関越道との交叉部は架線の残る橋が残っているそうな。

線路を歩こうのnaruサイト管理人氏もなかなか精緻な調査をしてらっしゃる。
管理人氏も無理だと云う大前提で鳩山町経由越生行き延伸を発言されてるけど,ここはときがわ(都幾川)町というか明覚迄延ばして通勤需要を開拓(笑)して欲しい所♪

線路を歩こう
http://www.kichijoji.gr.jp/ikaga/201001_01/1.html
 この路線は東武東上線高坂〜高本を結んでいた貨物線で、正式名称は東武鉄道高坂構外側線といいますが、ほかにも様々な名称で呼ばれているようです。

東松山専用鉄道
日本セメント東松山専用線
東武鉄道高本 (支) 線
秩父鉱業専用線
秩父鉱業高本線
などなど・・・
 もともとは、秩父鉱業株式会社>>420が所有する鉄道で、東松山市葛袋から産出するセメント原料を輸送するため、1955 年に開通しました。…のちにこの路線は日本セメントに移管されましたが、秩父鉱業の社史が入手できないため、その時期や経緯は今のところ不明です。

 古い航空写真を見たところ、1964 年以前の写真には葛袋〜高本の線路がなかったので、この区間は 1964 年以降 (線路が確認できる 1970 年までの間) に延長されたという結論に至りました。…
 鉄道の所有者が秩父鉱業から日本セメントに移管されたのは、恐らく葛袋〜高本の延長時ではないかと思います。高本にあった鉱業所は日本セメント直営だったので、そう考えるのが自然です。また日本セメントは、自社の専用鉄道を電化することに積極的だったようなので、もしかしたら電化されたのも同じ時期かも知れません。
 なお、列車の運転については、開業時から東武鉄道に委託する形を取っていたようです。用地については、廃線となった現在も太平洋セメントが所有しており。扇マークの境界標が残されています。

 この路線が廃止されたのは 1984 年 8 月 1 日だそうですが、その時まで列車が運転されていたかどうかは疑問です。というのも、探訪に行く時に乗ったタクシーの運転手が、「関越道に架かっている橋は、結局一度も列車が通らなかったんだよ。せっかく作ったのに勿体ないね」というような話をしていたからです。
 のちに本文で紹介するこの橋は「葛袋 3 号橋」といって、銘板によれば 1974 年 12 月に完成したことになっています。関越自動車道の川越 IC 〜東松山 IC が開通したのは 1975 年 8 月なので、この橋もそれに伴って建造されたものだと思います。タクシーの運転手の話が正しければ、1975 年以降 (あるいは架橋工事が始まった時点で)、すでにこの路線を走る列車はなく、事実上休止状態だったことになります。

 高本も葛袋もセメント原料を産出する鉱業所で、高本は日本セメント高本採石場、葛袋は秩父鉱業東松山採石場の拠点駅です。このうち高本採石場は 1993 年に清澄ゴルフ倶楽部というゴルフ場に衣替えしていて、現役時代の名残はほとんど残っていません。ゴルフ場の運営は太平洋セメントの関連会社が行っています。東松山採石場の方は現在も施設が残っていますが、操業を停止したまま放置されているようです。跡地に工業団地造成の話もあるようですが、この景気では当分先の話でしょう。

 鉄道用地の有効利用については…あちこち旅をして地方の凋落ぶりを見ているだけに、「何をしたって無理」という気持ちが先に立って、考える気にもなりません。…自治体が喜びそうなのは、この廃線跡を利用し、さらに新線を建設して、高坂〜越生を鉄道で結ぶことでしょう。特に鉄道のない鳩山町は泣いて喜ぶと思いますが、利用者は見込めず大赤字を垂れ流すことに…

その後調べてみたこと

日本旅行地図帳 (3 号・関東 1) より
 …この路線は 1955 年 10 月 1 日に、高坂〜葛袋が秩父鉄道として開業したことになっています。 鉄道施設まで所有していたのか、それとも運転を委託されていたのかは分かりません。また、葛袋〜高本の開業は 1971 年 7 月 30 日となっていました。1964 〜 1970 年の間だろうと予想していましたが、1970 年には線路の敷設工事が進んでいたでしょうから、航空写真に写っていても不思議ではありません。

路線図
ttp://www.kichijoji.gr.jp/ikaga/201001_01/images/map_l.jpg

ブログ
鶴ヶ島観光
秩父鉱業高本線・日本セメント東松山専用線探索(1):旅立ち編
http://gashima.blog.fc2.com/blog-entry-577.html

428とはずがたり:2014/06/17(火) 11:18:18
【武甲鉱業】
武甲線を廃止に追い込んだベルコンだけど,日本セメント直営では無く,そもそも武甲山の開発を始めた秩父石灰工業と日本セメントの共同設立会社である武甲鉱業の経営だそうな。

武甲鉱業
http://www.buko-mining.co.jp/index.html

  武甲山の石灰石採掘の歴史は、1915年、日本セメント社(旧浅野セメント社)の創始者、浅野総一郎の開発に始まります。

  1970年5月、この地に鉱区を隣接する日本セメント社(現太平洋セメント社)と秩父石灰工業社の共同出資で武甲鉱業株式会社が設立されました。

輸送
23.4kmのベルトコンベヤ、人と自然へのやさしい心づかい。

輸送の様子:毛呂山貯鉱場・高麗川橋梁・Yルートトンネル内部 自然環境保護と輸送費低減の問題を同時に解決するためにつくられたのが、武甲鉱山と太平洋セメント社埼玉工場を結ぶわが国最長級の地中式長距離ベルトコンベヤ(Y ルート)です。

 総延長23.4km、その97% を地下に設置、5 地点に積換所を設け、スチールコードベルトコンベヤ6 基を繋いだもので、各所に集塵機やサイレンサ、監視カメラや通信網を配置し、光ファイバーケーブルで鉱山側中央制御室から集中制御しています。また台風等の非常時用として、毛呂山積換所に隣接して屋外貯鉱場を設置、周辺を緑化して、粉塵、水質汚染、騒音等の公害防止にも万全の措置が取られています。

沿革
1949年 3月 秩父石灰工業社採掘開始
1970年 5月 日本セメント社(現太平洋セメント社)と秩父石灰工業社の共同出資により武甲鉱業社創立
1970年 8月 武甲鉱業社武甲鉱山として業務開始
1974 年 3月 中腹立坑及び坑内破砕設備完成
1979年 7月 山頂採掘開発工事完成
1981年 4月 三社協調採掘開始
1983年 2月 Yルート建設工事完成・山元能力増強工事完成
1983年10 月 粗骨材(2005)設備完成、以後随時能力増強
(1984年 2 月 秩父鉄道武甲線及び武甲駅廃止)
1986年 2 月 細骨材(砕砂)設備完成、以後随時能力増強
1993年10月 毛呂山貯鉱場完成
1997年 6月 山頂新立坑完成
2007年 日高新社屋竣工(1月)・本社を日高市に移転(4月)

429とはずがたり:2014/06/17(火) 11:28:01
【菱光石灰工業(株)】

事業所
宇根鉱山
http://www.ryokolime.co.jp/0107.htm
沿革
http://www.ryokolime.co.jp/0104.htm
石灰部門

昭和34年 3月 三菱セメント社(現三菱マテリアル社以下同じ)が秩父産業社の株式68%取得、石灰会社の経営権を取得
昭和42年 4月 秩父産業が商号変更し、「菱光石灰工業(株)」となる
昭和42年10月 工場の近代化に着手 重油専焼炉(メルツ1号)を発注
昭和43年10月 菱光石灰産業(株)を設立、石灰部門を担当する
鉱山部門

昭和35年11月 三菱セメント社、宇根鉱山(株)を設立(西武鉄道共同出資)
昭和42年 9月 石灰石鉱山開発に着手
昭和44年 5月 菱光石灰工業が商号変更し、宇遠鉱山(株)となり鉱山部門を担当する
昭和44年10月 宇根鉱山開山
昭和47年 3月 三菱セメント社が宇根鉱山社株式100%取得
昭和48年 4月 三菱セメント社が宇遠鉱山社(旧秩父産業)株式100%取得
同 上 宇根・宇遠 両鉱山が合併し、宇根宇遠鉱山(株)となる
石灰部門と鉱山部門統合

昭和48年 8月 菱光石灰産業株式会社と宇根宇遠鉱山株式会社と合併、社名を菱光石灰工業株式会社として発足
砕石部門

平成19年 3月 菱鉱建材株式会社株式100%取得
平成19年 4月 菱鉱建材株式会社を吸収合併

430とはずがたり:2014/06/17(火) 11:31:05
【太平洋秩父セメント・叶山鉱山】
現在の秩父セメント(太平洋セメントだけど)の主力鉱山は既に埼玉県内(三輪鉱業所・影森)から群馬県内の叶山に移っているそうな。叶山は元々日本セメント系の秩父鉱業>>420が開発した鉱山であるから太平洋セメントとしての社内の最適化が図られているとのことのようだ。武甲山の三社協調採掘とかあるけど3社は秩父・浅野(日本)・三菱であろう→秩父は秩父太平洋セメント,日本は秩父石灰工業との合弁の武甲鉱業>>428,三菱は菱光石灰>>429の様だ。

叶山から武甲鉱業のYルートにも匹敵する長距離ベルコンで武州原谷の秩父工場へ直結して石灰石供給をしている。

元々
叶山付近
http://link.maps.goo.ne.jp/map.php?MAP=E138.50.55.996N36.4.26.588&ZM=9

叶山鉱山
http://www.ct-cement.co.jp/2jigyo_kanouyama.html

叶山鉱山の位置
 叶山鉱山は、群馬県南西部、埼玉県境に位置し、昭和59年に操業を開始しました。
 本鉱山では、約200万トン/年の石灰石が生産されています。

特徴
1. 長距離BC(KLT No1・2)
14kmと8.6kmのベルトコンベヤ(通称KLT1、KLT2)を使用し、群馬県多野郡神流町〜埼玉県秩父市までの約23km間を運搬しております。
2. 希少植物の保護育成
叶山鉱山開発時から自然保護団体の指導により、39種類の希少植物の保護育成に努めております。

石灰石の生産
 石灰石は露天でのベンチカット工法にて採掘され、大型重機によって、立坑へ運搬・投入されます。
 その後、坑内に設置された小割室、破砕室を経て一旦坑外の貯鉱場に貯えられます。

秩父太平洋セメント

秩父セメントの誕生、発展
1922年 ・渋沢栄一翁、諸井恒平(初代社長)セメント工場予定地を視察<(工場建設決断)
1925年 ・秩父第一工場竣工 操業開始  セメント販売開始
同年 ・石灰石鉱山開設(現三輪鉱業所)  採掘開始
1956年 ・秩父第二工場竣工 操業開始
1962年 ・熊谷工場竣工、操業開始
1981年 ・武甲山山頂三社協調採掘開始
(1983年 ・日本セメント系の秩父鉱業が叶山鉱業所を開設>>420)
1984年 ・叶山鉱山開設、操業開始

合併あらたな企業に
1994年 ・秩父セメントと小野田セメントが合併、秩父小野田発足(10/1)
1998年 ・秩父小野田と日本セメントが合併、太平洋セメント発足(10/1)

分社・秩父太平洋セメント誕生
2000年(6/29) ・秩父太平洋セメント株式会社設立
同年(12/11) ・秩父工場第2プラント(埼玉県秩父市大野原1800:武州原谷)、三輪鉱業所(武甲山西側:影森)、叶山鉱業所の事業を継承し秩父太平洋セメ ントとして営業開始
2001年 ・産業廃棄物の原料・燃料化事業(リサイクル事業)の拡大
2002年 ・タンカル製品生産開始
2010年 ・普通セメント生産中止、リサイクル受入処理事業開始(→現在の取扱品目は:普通ポルトランドセメント(当工場でのセメント生産中止後は、太平洋セメント熊谷工場で生産されたセメントを場内出荷基地より出荷)・スーパージェットセメント(超速硬セメント)・GRC基材・タンカル)

431とはずがたり:2014/06/17(火) 11:32:44
>>428

秩父石灰工業(株)
http://www.titi-lime.co.jp/Company/Outline.html
本社 東京都中央区新川1−8−6秩父ビル

製品
http://www.titi-lime.co.jp/Product/Normal/LimeStone.html
生石灰・消石灰・炭カル・石灰石

沿革
http://www.titi-lime.co.jp/Company/History.html
1940年(昭和15年) 秩父石灰工業株式会社設立。秩父郡横瀬村芦ヶ久保にて事業開始
1948年(昭和23年) 東京都中央区新川1丁目6番地に営業所開設
1957年(昭和32年) 武甲工場新設
1958年(昭和33年) 食品添加物製造業許可
1964年(昭和39年) 炭酸カルシウム工場新設
1970年(昭和45年) 自社開発のCS式ハイドレータによる消石灰工場新設
1970年(昭和45年) 日本セメント(現太平洋セメント社)と共同出資で武甲鉱業株式会社を設立し、 双方鉱区の共同採掘をするため同社に武甲鉱山の採掘を委託
1971年(昭和46年) 株式会社武甲運輸を設立し、運輸部門を分離独立
1972年(昭和47年) 第2消石灰工場増設
1973年(昭和48年) 秩父興産株式会社設立
1974年(昭和49年) 本社ビル(秩父ビル)竣工
1983年(昭和58年) ブリケット設備新設
1993年(平成5年) 複合石灰製造プラント新設

432とはずがたり:2014/06/17(火) 12:00:51
>>420>>427>>428
武甲鉱業沿革に武甲・根古屋・高坂・西大家関連の情報をちょろっと追加

1949年 3月 秩父石灰工業社採掘開始
(1955年 4月 ■日本セメント(株)埼玉工場新設。高麗川駅所管の日本セメント㈱専用線(作業キロ1.9km)が新設。石灰石が氷川(現奥多摩)駅から1日7個列車、武甲駅から同3個列車が到着の ほか、東武鉄道の根古屋駅 から石灰石、高坂駅(10月■高坂構外側線開通)から粘土が列車単位で高麗川駅に到着[拙頁ttp://butsuryu.web.fc2.com/nihon-cement.html#2_2 ])
(1963年 ■西大家貨物線開通[wiki])
(1967年 4月 ●皆谷鉱山枯渇・閉山に伴い東武根古屋線及び根古屋駅廃止)
1970年 5月 日本セメント社(現太平洋セメント社)と秩父石灰工業社の共同出資により武甲鉱業社創立
1970年 8月 武甲鉱業社武甲鉱山として業務開始
(1971年)
1974 年 3月 (武甲鉱山)中腹立坑及び坑内破砕設備完成
(1974年 ■武甲駅の構内は狭く編成単位の荷役が出来ない為日本セメント向け石灰石は武州原谷発に変更され,武甲駅は各地個別発着向け小単位のみ残された[一策本p42]とあるが,武州原谷発の石灰石の出所はどうなっているのかね?高麗川向けを含めて武甲で積み込み武州原谷へ送り,高麗川行きは武州原谷で列車を仕立てた,なら解るけど)
1979年 7月 山頂採掘開発工事完成
1981年 4月 三社協調(武甲鉱山・菱光石灰工業>>429・秩父セメント)採掘開始
1983年 2月 Yルート建設工事完成・山元能力増強工事完成(→Yルートと鉄道貨物輸送は一年程は併用した様だ)
1983年10 月 粗骨材(2005)設備完成、以後随時能力増強
(1984年 ●秩父鉄道武甲線及び武甲駅廃止(2月)・●東武鉄道高坂構外側線廃止(7/31)・●西大家貨物線廃止)
1986年 2 月 細骨材(砕砂)設備完成、以後随時能力増強
1993年10月 毛呂山貯鉱場完成
1997年 6月 山頂新立坑完成
(1998年 8月 ●奥多摩駅の貨物運行終了[wiki])
(1999年 3月 奥多摩駅の貨物取扱廃止[wiki])
(1999年 9月 ●高麗川駅の日本セメント専用線が廃止[wiki])

433とはずがたり:2014/06/17(火) 12:06:06
>>63再訪(リンクは既に死んでいる)

 秩父・多摩地域の石灰石鉱山の平成4年4月から平成5年3月の間の生産量
                              (資料10)
 秩父鉱業>>420 御堂鉱山(埼玉県秩父郡東秩父村) 約60万t→珪石の様だが。旧根古屋駅の山奥にある
 秩父セメント 叶山鉱山>>430(群馬県多野郡中里村) 約267万t→ベルコンで秩父鉄道武州原谷(秩父太平洋セメント工場)→三ヶ尻(太平洋セメント熊谷工場へ)
 鋼管鉱業 武蔵白岩鉱山(埼玉県入間郡名栗村) 約18万t
 ニッチツ 日窒鉱山http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1070723570/1310(埼玉県秩父郡大滝村) 約12万t→嘗て鉄鉱石等掘り出していた頃は索道で秩父鉄道三峰口→浜川崎へ
 奥多摩工業 青梅鉱山(東京都青梅市) 約27万t→青梅線氷川(奥多摩)
 新鉱工業 名郷鉱山(埼玉県入間郡名栗村) 約23万t
 昭和石材工業所 古里鉱山(東京都西多摩郡奥多摩町) 約337万t→青梅線古里(昭和社は1944年の青梅線・御嶽駅〜氷川駅開業とともに,採石採取を開始した。品質が石灰混じりの珪岩のため強度に富むのが特徴で,当初は道路用採石を採取していたが,この頃(とは註1977年頃)は骨材としての需要も高くなっていた。[一策本]昭和30年代の古里駅の採石の発送は3万弱t〜9万弱t程。)

なお、これ以外にすでに採掘を終了したと思われる鉱山として
 桧原鉱業所 桧原鉱山(東京都西多摩郡檜原村)
 日本セメント 勝峰鉱山(東京都西多摩郡日の出町)→旧大久野・太平洋セメント西多摩工場>>424
 奥多摩工業 氷川鉱山(東京都西多摩郡奥多摩町)

434とはずがたり:2014/06/17(火) 12:25:09
>>432変更

(1974年 ■武甲駅の構内は狭く編成単位の荷役が出来ない為日本セメント向け石灰石は武州原谷発に変更され,武甲駅は各地個別発着向け小単位のみ残された[一策本p42]。更に武甲(秩父鉱業)〜高麗川(日本セメント埼玉)の石灰石輸送は、武州原谷駅に積込設備を新設し発駅を同駅に変更し合理化[ ttp://butsuryu.web.fc2.com/taiheiyo-cement.html#4-1 ]されたとのことなので,武甲山から武州原谷迄石灰石はトラックによる横持ち輸送とのことか?効率悪そうである)

435とはずがたり:2014/06/17(火) 12:58:27
そもそも武甲駅は何の為に開設されたのか?1918年開通のようだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%B1%E6%A3%AE%E9%A7%85
1918年(大正7年)9月16日 - 武甲線 影森〜武甲間開業。貨物営業のみ[2]。
[2] 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1918年9月19日(国立国会図書館デジタル化資料)

> 武甲山の石灰石採掘の歴史は、1915年、日本セメント社(旧浅野セメント社)の創始者、浅野総一郎の開発に始まります。>>428
やはりこれがきっかけ?

とすると狭隘な武甲駅は大正期の小規模な日本セメントの石灰石開発以来の駅と云う事で戦後,大規模に採掘http://www.ryokolime.co.jp/0107.htm(&gt;&gt;429)されるようになって日本セメの搬出駅としても全く容量不足に陥ったと云う感じか。

(1915年 ■日本セメントの浅野総一郎によって武甲山の石灰石採掘開始>>428)
(1918年 9月 ■武甲線 影森〜武甲間開業[wiki])
1949年 3月 秩父石灰工業社採掘開始
(1955年 4月 ■日本セメント(株)埼玉工場新設。高麗川駅所管の日本セメント㈱専用線(作業キロ1.9km)が新設。石灰石が氷川(現奥多摩)駅から1日7個列車、武甲駅から同3個列車が到着のほか、東武鉄道の根古屋駅 から石灰石、高坂駅(10月■高坂構外側線開通)から粘土が列車単位で高麗川駅に到着[拙頁ttp://butsuryu.web.fc2.com/nihon-cement.html#2_2 ])
(1963年 ■西大家貨物線開通[wiki])
(1967年 4月 ●皆谷鉱山枯渇・閉山に伴い東武根古屋線及び根古屋駅廃止)
1970年 5月 日本セメント社(現太平洋セメント社)と秩父石灰工業社の共同出資により武甲鉱業社創立
1970年 8月 武甲鉱業社武甲鉱山として業務開始
(1971年)
1974 年 3月 (武甲鉱山)中腹立坑及び坑内破砕設備完成
(1974年 ■武甲駅の構内は狭く編成単位の荷役が出来ない為日本セメント向け石灰石は武州原谷発に変更され,武甲駅は各地個別発着向け小単位のみ残された[一策本p42]とあるが,武州原谷発の石灰石の出所はどうなっているのかね?高麗川向けを含めて武甲で積み込み武州原谷へ送り,高麗川行きは武州原谷で列車を仕立てた,なら解るけど)
1979年 7月 山頂採掘開発工事完成
1981年 4月 三社協調(武甲鉱山・菱光石灰工業>>429・秩父セメント)採掘開始
1983年 2月 Yルート建設工事完成・山元能力増強工事完成(→Yルートと鉄道貨物輸送は一年程は併用した様だ)
1983年10 月 粗骨材(2005)設備完成、以後随時能力増強
(1984年 ●秩父鉄道武甲線及び武甲駅廃止(2月)・●東武鉄道高坂構外側線廃止(7/31)・●西大家貨物線廃止)
1986年 2 月 細骨材(砕砂)設備完成、以後随時能力増強
1993年10月 毛呂山貯鉱場完成
1997年 6月 山頂新立坑完成
(1998年 8月 ●奥多摩駅の貨物運行終了[wiki])
(1999年 3月 奥多摩駅の貨物取扱廃止[wiki])
(1999年 9月 ●高麗川駅の日本セメント専用線が廃止[wiki])

436とはずがたり:2014/06/18(水) 20:24:10
【武甲→日セメ埼玉工場の石灰石輸送に関して】

<補題1>
●浅野Gが武甲山付近の石灰石開発を始めた1915年の翌年に武甲駅が開設。
●日本セメントから分離された秩父鉱業の秩父鉱業所(秩父市上影森662)が武甲駅に隣接

この事から武甲駅では秩父鉱業秩父鉱業所採掘の石灰石発送が主要な機能として付与されていたものと思われる

<補題2>
●秩父鉱業所の石灰石採掘は1972年には終了している。
●1970年には日本セメント社(現太平洋セメント社)と秩父石灰工業社の共同出資により武甲鉱業社創立,8月に武甲鉱業社武甲鉱山として業務開始している。

秩父地区の日本セメントの主力鉱山はこの頃武甲鉱山に移行している。
秩父鉱業所の廃止は武甲鉱山の採掘が軌道に乗ったのを見届けたとも想定できる

<定理1>
●1974年に武甲駅の構内は狭く編成単位の荷役が出来ない為日本セメント向け石灰石は武州原谷発に変更され,武甲駅は各地個別発着向け小単位のみ残された[一策本p42]

大正期に既に開設されていた武甲駅<補題1>は戦後の高度成長下の生産体制の元では狭隘だったようである
既にメインの採掘現場は武甲駅周辺の秩父鉱業所から武甲鉱山に移っており<補題2>,わざわざ山裾の武甲駅を山を削って拡張するよりは武州原谷に積み込み設備を設置した方が合理的であった様だ。

<定理2>
●1981年4月 三社協調(武甲鉱山・菱光石灰工業>>429・秩父セメント)採掘開始
●1983年2月 Yルート建設工事完成・山元能力増強工事完成(→Yルートと鉄道貨物輸送は一年程は併用した様だ)
●1984年 秩父鉄道武甲線及び武甲駅廃止(2月)・東武鉄道高坂構外側線廃止(7/31)・西大家貨物線廃止

(そもそも3社協調採掘が行われる等今後も主力となり得る巨大な)武甲鉱山からの石灰石の出荷は武州原谷迄のトラックの横持ちが発生する為に鉱山と工場を専用貨物で直結する鉄道貨物の有利性は失われており,索道なりベルコンなりで駅に直結するならば,工場迄直送した方が効率的であるという判断が下されたものと思われる。
<未調査な点>
武甲の川鉄千葉や日本鋼管川崎等を含めて首都圏の最大石灰供給基地になっていた奥多摩の枯渇が重なったかどうかは未調査。その後奥多摩発の鉄道貨物輸送が急速に廃れた事でそう推定されるが時期的な整合性があるかどうか。

<未解明な点>
謎は,武甲駅から武州原谷に貨物積み込み設備が移された事では無く,寧ろ,既に近隣での石灰石採掘が終了した武甲駅に各地個別発着向け小単位が廃止もされずに残されたと云う点である。
武州原谷の積み込み設備が埼玉工場向けに特化した設備だったのか原谷により大きな設備を作って武甲の設備を廃止してしまうのは不効率だったのか?いずれにせよ,埼玉工場への東武側の搬入インフラの廃止と同時に武甲駅も廃止されている。

438荷主研究者:2014/07/05(土) 15:54:42

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0920140527cbal.html
2014年05月27日 日刊工業新聞
日本製紙、コンクリ構造物の長寿命化へ混和材の実証開始

 日本製紙は26日、コンクリート構造物の長寿命、高耐久性を促進するコンクリート用混和材「CfFA」の生産販売に向け実証事業を始めると発表した。大分大学発ベンチャーのゼロテクノ(大分市)と共同出資で日本製紙石巻工場(宮城県石巻市)に「日本製紙ゼロテクノ東北有限責任事業組合」を7月に設立する。出資額は3000万円。今後、東北地方で本格化する東日本大震災の復興工事向けにCfFAの普及を目指す。

 CfFAは同工場の石炭ボイラ燃焼灰を利用して生産する。約6億円を投じて、年産能力約1万トンの実証設備を2015年末までに新設する。技術支援はCfFAの生産技術を確立したゼロテクノが、販売は日本製紙ゼロテクノ東北が担う。

439とはずがたり:2014/07/19(土) 18:58:15

平成14年5月10日
太平洋セメント株式会社
津久見工場で木質バイオマス利用施設を建設
http://www.taiheiyo-cement.co.jp/news/news/020510.html

 太平洋セメント株式会社は、これまで廃棄物として焼却されていた製材の端材や未利用のまま山林に放置されている間伐材、建設発生木材などをセメント製造の燃料として活用する「木質バイオマス利用施設」を津久見工場(大分県津久見市)に建設します。

 この施設は木材をチップ化する木材破砕設備と、チップ化した木材をキルン(セメント焼成炉)に投入する設備からなり、これにより年間22,500トンの木材を受入れ、石炭の代替燃料として活用することが可能となります。
 本事業の推進にあたっては、大分県の指導のもと、林野庁が進める「木質バイオマス資源多角的利用促進緊急対策事業」による補助金を受けて施設を建設しますが、同制度を活用した木質バイオマスの利用は全国で初めてです。
 本施設の稼動により石炭使用量を低減することができ、二酸化炭素の排出削減にもつながります。また、焼却処理による廃棄物の発生がないため最終処分場の延命化が図れます。さらに、間伐の推進により健全な森林育成にも貢献できるものと期待しております。

<木質バイオマス利用施設の概要>

工 場 所 在 地 大分県津久見市合ノ元町2−1
木材受入、破砕設備 処理能力=20トン/時、工場に隣接する水晶山石灰石採掘跡地に建設
木材チップ投入設備 焼却能力=4トン/時、4号、5号キルンプレヒータ部に付設
 工 事 期 間 平成14年3月〜11月(竣工予定)
 稼 動 開 始 平成14年12月(予定)
 処 理 対 象 間伐材、建設発生木材、ダム流木、製材端材(計22,500トン/年)
 総 事 業 費 6億9000万円(内2億3000万円は「木質バイオマス資源多角的利用促進緊急対策事業」による補助金=平成13年度林野庁補正予算)※なお、本施設建設にあたり5月13日(月)午前10時より現地にて起工式を執り行います。

444荷主研究者:2014/10/26(日) 17:01:06

http://www.sankeibiz.jp/business/news/140918/bsc1409180500009-n1.htm
2014.9.18 05:31 Fuji Sankei Business i.
旭硝子鹿島工場 建築ガラス需要堅調推移 エコ製品ラインはフル稼働

旭硝子鹿島工場の板ガラス製造ライン=17日、茨城県神栖市【拡大】

 旭硝子は17日、アジア最大級の板ガラス製造拠点である鹿島工場(茨城県神栖市)を報道陣向けに公開した。消費税増税に伴い新設住宅着工戸数は低迷しているが、建築ガラスの需要は堅調に推移。断熱性の高いエコガラスなどの一部製造ラインはフル稼働が続いていた。

 約1600度の高温で溶かしたガラス原料が銀色のスズ上にきれいに広がった−。同工場の安澤亨ガラス部長は熱気がこもる板ガラス製造設備を見ながら、「平面になった素地をゆっくりと冷まして固めることでゆがみなどを防ぐんです」と説明した。

 固めたガラスは洗浄、検査などを経て2.5メートル×3.8メートルの大きさに切断し、板ガラスとして建築加工用などに出荷される。

 同工場は約83万平方メートルの広大な敷地に従業員約600人が働く主要拠点。1981年に製造を始めた板ガラスは全長約600メートルの巨大な生産ラインを持ち、年約27万トンの生産能力という世界でも屈指の規模を誇る。

 2012年には、板ガラスに断熱性のある金属膜を塗布するエコガラスの生産ラインを新設。増税の駆け込み需要に伴う反動減で新設住宅着工戸数が7月まで5カ月連続で前年同月を下回る中、大春一也工場長は「昨年9〜12月が需要のピークだったが、エコガラスの(新設の)生産ラインはフル稼働が続いている」と好調をアピールしていた。

445とはずがたり:2014/11/01(土) 21:17:31
白石工業http://www.shiraishi.co.jp/kogyo/桑名工場は有名な廃スポットの様だ。
http://www.geocities.jp/teamhaikyo/kouzan/fujiwara/fujiwara.htm

○白石工業について
明治42年、白石恒二は、再還元法による軽微性炭酸カルシウムの製造方法を発明。弟とともに白石工業の前身となる白石兄弟商会を設立した。再還元法の物の動きを見ると、
石灰石(炭酸カルシウム)→生石灰→消石灰→炭酸カルシウム
であるので、一見手間がかかるだけの工程にも見える。実際、石灰石を物理的に細かく砕くだけでも炭酸カルシウムが得られる。しかし、こうした再還元の工程を辿らせることで、より粒子が細かくて均一な軽微性炭酸カルシウムが出来る。ちなみに、物理粉砕しただけのものを「重質炭酸カルシウム」、再還元したものを「軽質炭酸カルシウム」と呼び、区別している。
そして、大正8年、白石工業株式会社を設立。同10年には桑名工場が操業を開始し、本格的な生産が始まった。その後、順調に需要を拡大、全国に多数の工場と販売拠点を新設し、現在に至っている。

○「日本一」の企業へ
白石工業が製造・販売した「軽微性炭酸カルシウム」こそが、日本初の化学工業製品だった。また、軽微性炭酸カルシウムの粒子径は、およそ数十ナノメートル(1ナノ=10億分の1)。今でこそナノテクノロジーがもてはやされているが、ナノという言葉が使われるようになったのは1990年頃の話。その80年以上前の明治42年(1909年)に、既にナノ微粒子の紛体が、日本で化学的に作られていたことになる。世界の科学史においても、驚異的な事実といえる。
こうした微粒子で商売をしているため、研究・開発には顕微鏡が必要になってくる。日本で初めて電子顕微鏡を作り出したのも、白石工業だった。分析機器に関する技術も非常に高く、後に研究および分析機器開発部門が「株式会社白石中央研究所」として独立することになる。
今や炭酸カルシウムは、合成ゴムやプラスチック、紙、印刷インク、塗料、食品添加物、医薬品等に欠かせない原材料の一つになっている。白石工業は、世界最高水準の炭酸カルシウムをはじめ、様々な研究開発に取り組んでいて、業界のパイオニアとして君臨し続けている。販売量云々ではなく、白石工業が日本のトップメーカーであることは、歴史が物語っている。

446とはずがたり:2014/11/23(日) 23:37:35

石炭灰を復旧・復興に活用 新地発電所で土木資材製造
http://news.goo.ne.jp/article/fminyu/region/fminyu-14834175.html
福島民友2014年11月22日(土)10:10

 東京電力と東北電力が出資する相馬共同火力発電(相馬市)は21日、新地町の新地発電所(総出力200万キロワット)から出る微粉末の石炭灰をコンクリートのような土木資材として活用すると発表した。本県沿岸部の津波被災地の復旧・復興工事に必要な盛り土(土砂)が不足しているため、同社は土木資材を年間約3.7万立方メートル製造し、復興の推進につなげたい考え。今月下旬には、同発電所構内に設けた設備で本格的な製造が可能となる。
 同発電所から出される石炭灰年間約50万トンのうち、1割程度の年間約5万トンを活用する計画。電気集じん器で集めた微粉末の灰「フライアッシュ」にセメントと水、石こうを混ぜ合わせたものを工事現場に敷いて専用の振動装置で固めて製造する。コンクリートの3分の1程度の強度があり、防災緑地帯や津波対策避難所、宅地造成などに活用できる。
 同社は製造した土木資材を県の防災緑地事業に提供する予定で、「地元の復興の一助となってほしい」とし、積極的に活用を広げる考え。25日には同発電所構内で初出荷式を行う。

448荷主研究者:2014/12/21(日) 19:12:54

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0920141112caak.html
2014年11月12日 日刊工業新聞
熊谷組、火力発電所の廃棄物からコンクリ混和材−国道工事に有効活用

 熊谷組は国土交通省東北地方整備局から受注した国道45号線釜石山田道路工事(岩手県釜石市、写真)で、宮城県石巻市にある石炭火力発電所のフライアッシュ(石炭灰)をコンクリート混和材として有効活用した。釜石山田道路は東日本大震災の後に計画された、いわゆる震災復興道路。フライアッシュはコンクリートの耐久性を増す効果があるものの、打設前の品質管理が難しく、復興関連工事に使われたのは初めてという。適用場所はトンネル坑口部分の内面仕上げ用覆工コンクリート。

 フライアッシュは日本製紙の石巻工場にある火力発電所で集じんされたものを、ゼロテクノ(大分市)が加工処理。日本製紙とゼロテクノは“地産地消による廃棄物削減”を目指し、同工場内に事業組合を設立して加工処理工場を建設中。

 2016年1月の工場稼働に先立ち、熊谷組がゼロテクノで混和材に加工処理した製品の供給を受けて施工(写真)した。

450荷主研究者:2014/12/21(日) 20:10:06

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201412/0007554662.shtml
2014/12/4 08:30 神戸新聞
コンクリートで道路舗装を セメント業界、普及本腰

コンクリートの新製品見学会。24時間で固まり、従来より工期を大幅短縮できる=10月下旬、赤穂市折方、住友大阪セメント赤穂工場

 セメント業界が、コンクリートによる道路舗装の普及に力を入れている。設備などの初期コストが安く、工期も短いアスファルト舗装が国内では主流だが、原料の原油は輸入に頼っており、円安の進行などで、国内調達が可能なコンクリートが見直されつつある。この機を捉えようと、業界団体やメーカーが、工期を短縮できる新製品を共同開発し、兵庫県内でも工事見学会を開くなどPRに本腰を入れている。(末永陽子)

 国内の道路舗装は1950年代まで、セメントに砂や砂利を混ぜたコンクリートが約6割を占めた。しかし、コストや工期の面で優位性が高いアスファルトに押され、現在はシェア約5%。国内のセメント生産量も、公共事業の減少などでピーク時(90年度)のほぼ半分に落ち込んでいるという。

 国内メーカー約20社でつくるセメント協会(東京)は、再び道路舗装に活路を見いだそうと、2007年ごろから新製品の開発に着手した。練ることで水分量を減らせる建築用の薬剤を転用し、従来は約2週間だった舗装から道路開通までの養生期間を、24時間まで短縮。「早期交通開放型コンクリート舗装」として09年、完成させた。

 同協会員の住友大阪セメント(東京)は今秋、同社赤穂工場(赤穂市)で新製品見学会を開催。行政、業界関係者ら約130人を招いて、「耐久性があり、維持管理費も含めるとコストは高くない」「長期間の工事規制が難しい市街地道路や、交通量が多く傷みが早い交差点の補修に向いている」などの利点をPRし、工程を実演した。参加した土木職員からも「これまでの難点を克服している」と評価の声が上がった。

 新製品の施工件数は徐々に増え、14年度は過去最高だった13年度の15件(約4千平方メートル)を超える見通しだ。うち官公庁分は2件のみだが、国土交通省が道路舗装の発注業者に対してアスファルトとコンクリートの比較検討を推奨しており、今後の伸びが期待される。

451とはずがたり:2015/01/30(金) 15:25:31
>>424>>433
【日本セメント西多摩工場に於ける大久野専用線(岩井支線)の廃止に就いて】

これは比較的明瞭に渡辺一策氏によって明らかにされているが,
「特殊セメントの工場となりばら積みセメントの出荷がメインとなり,コスト減の為にばら積み出荷となっていた物適的輸送の方向性と不適応だった。」
がまあ最大の理由と云えるであろう。大久野は粘土の構内輸送もある趣味的に激萌えな構造だったけどこれでは仕方があるまい。。

なお未解明の命題に

?隣接の勝峰鉱山も閉山となり,工場の生産量そのものも減った?

?鉄道による石灰石移入元の青梅の生産量も減った?

?主な輸送は燃料重油の移入だったそうだが,オイルショック以降の燃料重油の使用を抑制する方向に働いた?
などがあると思われる。

現在ではエコセメント等の生産拠点になるなど特殊セメント系拠点という色合いは健在のようである。
また産業燃料が重油から都市ガスに移行する流れがあるけどその辺はセメント業界としてはどうなんだろ?

452荷主研究者:2015/02/08(日) 12:42:54

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/01/20-18785.html
2015年01月20日 化学工業日報
吉澤石灰工業 排ガス、飛灰処理用で市場開拓

 吉澤石灰工業(東京都中央区、吉澤慎太郎社長)は鉄鋼の精製や肥料などに使うドロマイトの市場開拓の一環として、排ガスや飛灰の処理用に開発した薬剤を廃棄物処理、火力、バイオマス発電施設などを運営する自治体および民間企業向けに売り込む。両製品を併用すると排ガスや飛灰の処理や処分にかかる費用が抑えられる点を訴求する。次の中期経営計画(2015?17年度)の最終年度までに両製品の販売で年間20億円達成を目指す。

455とはずがたり:2015/02/24(火) 21:48:42

音羽蒲郡IC付近の東名下り線でで松本ナンバーの三岐通運のセメントトラックを見た。
恐らく藤原工場から三遠南信道経由で伊那地方南部へセメントを供給した帰りだと思われるが,三遠南信道がいくら無料だからと云って飯田は遠いし四日市から飯田ならなんで中央道・東海環状経由にしなかったのか疑問が残る。
三遠南信道の工事現場などにストックポイントでもあって其処への供給を担当しているのかも知れない。

それにしも南松本への鉄道貨物輸送ぐらい復活できないものか。

458荷主研究者:2015/03/01(日) 15:03:24

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/02/19-19160.html
2015年02月19日 化学工業日報
トクヤマ 廃石膏再生工場増設

 トクヤマは、廃石膏の完全再生に取り組む生産拠点を増強する。石膏ボードメーカー、チヨダウーテとの合弁会社が千葉県袖ヶ浦市に新工場を2015年をめどに設置し、向こう数年内に山口・北九州地区にも3拠点目を設ける。三重県の既存工場とあわせて生産能力は数十万トン規模に拡大し、全国的に増えている廃石膏の再生需要に応える。トクヤマは化成品やセメントに続く新事業の育成に力を入れ、収益力を強化する。

459荷主研究者:2015/03/08(日) 12:33:10

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150224cbai.html
2015年02月24日 日刊工業新聞
三菱商事RtMジャパン、石炭灰再資源化に進出-大分大学発VB「ゼロテクノ」に出資

 三菱商事RtMジャパン(東京都千代田区、谷謙二社長、03・5221・3700)は、大分大学発ベンチャーのゼロテクノ(大分市)に資本参加した。石炭火力発電所で発生する石炭灰の処理・再資源化事業に参入し、石炭灰の処理へ有効な解決方法を提供するのが目的。ゼロテクノが実施する第三者割当増資を引き受け、石炭灰を再資源化したコンクリート用混和材「CfFA」の販促・普及支援を行う。

 三菱商事RtMジャパンは国内向け金属資源トレーディング事業を行う。現在、石炭の販売先である国内の各電力会社は、石炭灰の処理問題を抱えている。これに対して環境負荷を抑えた解決方法としてCfFAを提案。販促・普及は親会社である三菱商事のネットワークを活用する。

 CfFAの生産技術はゼロテクノが大分大工学部と共同開発。石炭灰を加熱改質処理し、灰中の不完全燃焼成分である未燃カーボン量を除去して製品化した。生コンクリートにセメントや骨材の一部代替品としてCfFAを混和することで、コンクリート組織を緻密化。外からの劣化因子の浸入を防いで長期耐久性のコンクリート構造物をつくる。

461荷主研究者:2015/04/05(日) 20:11:43

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/03/02-19266.html
2015年03月02日 化学工業日報
宇部マテリアルズ 生石灰、炭カル グループ生産性向上

 宇部マテリアルズは、鉄鋼の製造工程で不純物除去に使う微粉状生石灰の生産体制を強化する。石灰製品を手掛ける美祢工場(山口県美祢市)で主に排ガス処理や道路舗装用途に使う炭酸カルシウム(タンカル)の設備を転用し、微粉状生石灰の生産に充てる。同工場のタンカル生産分は、親会社の宇部興産の伊佐セメント工場(同)に全量移管する。主要顧客の鉄鋼業界の多様な品質要求への対応でカルシア事業の基盤強化を狙うと同時に、グループ全体の生産性向上につなげる。

462荷主研究者:2015/04/05(日) 20:31:01

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201503/0007838481.shtml
2015/3/20 07:30 神戸新聞
被災地土砂を海上輸送 釜石から八戸間 井本商運

井本商運の船に積み込まれる土砂入りのコンテナ=岩手県釜石市(井本商運提供)

 輸出入コンテナの国内海上輸送最大手、井本商運(神戸市中央区)は、東日本大震災の復興工事で発生した土砂の海上輸送を始めた。専用コンテナで岩手県釜石市から青森県八戸市まで約200キロを週1便の定期船で運ぶ。輸送コスト削減や粉じんの飛散を防げる利点がある。

 輸送するのは、震災がれきの仮置き場跡地の土砂。総重量は1万6千トン。20フィートコンテナ約1千個に詰め、今年8月まで運ぶ。

 釜石市によると、鉛などの有害物質が検出され、セメント工場で処理するために長距離輸送が必要になった。現地では復興事業の活発化でトラックが集まらず、輸送コストは船の方が安いという。

 同社は京浜港(東京、横浜、川崎港)と釜石、八戸港を結ぶ定期航路を週に1便運航している。木くずなどの震災がれきを岩手県宮古市や宮城県石巻市から運んだ実績があり、「経験を生かして復興の加速に協力したい」(同社)としている。(高見雄樹)

463荷主研究者:2015/04/05(日) 21:01:53

http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2015/03/18/20150318m_02.html
2015年3月18日(水)室蘭民報 朝刊
■室蘭・日鉄住金セメントが汚泥相積みし道内に初搬入

 国の静脈物流促進事業の一環で、日鉄住金セメント(本社室蘭市、中山秀明社長)はこのほど、山形県酒田港と連携し、セメント原料の石炭灰を定期的に運ぶ貨物船に、リサイクル資源の汚泥を相積みした海上輸送実験に道内で初めて取り組んだ。陸送より費用やCO2排出量を抑えられる利点があり、新たな物流の仕組みが確立できるか注目されている。

 国土交通省と環境省が連携したモーダルシフト・輸送効率化による低炭素型静脈物流促進事業の一環。酒田港リサイクル産業センターなどを主体に、専用のばら積み貨物船とリサイクルポートを活用した物流システム構築などが採択された。

 船舶輸送はトラックなど陸送に比べてCO2排出が少なく環境に優しいことから、低炭素型の物流システムの構築で年間1844トンのCO2削減を目指している。事業は3カ年の予定で事業費は年間数億円規模。

 室蘭―酒田の実証実験は同センターが調整役となり、山形県内の半導体メーカーから排出される汚泥を中間処理まで行い、最終処分として日鉄住金セメントに海上輸送する試み。

 日鉄住金セメントは定期的に酒田から原料の石炭灰を貨物船で受け入れている。この船に汚泥を相積みできれば、輸送コストやCO2排出の削減が期待できる。

 ただ道条例上、相積みは前例がなく、船上で汚泥と混ざる可能性もあるため行われてこなかった。今回の実験では道と調整し、道内初の試みとなった。石炭灰1490トンを積んだ貨物船に初めて汚泥2・6トンをフレコンバックと呼ばれる別容器に入れて2月19日に酒田港を出港。日鉄住金セメントが円滑に受け入れた。

 酒田港リサイクル産業センターは「これまで汚泥の最終処分は酒田ではできず岩手に運んでいた。大量には出てこない上、処理期限も決まっているため相積みできれば効率的。今回は問題なく運べることが実証され、気候の悪い2月に成功できたのも良かった」と総括。「来年度も室蘭に1便検討している」という。

 日鉄住金セメントは「汚泥を別容器に入れる作業や、ばら積みされた石炭灰にくぼみを作って置く手間で人員が必要になる。原料の搬入量が増えれば生産するセメントの需要が見合うことも重要」と課題を指摘。「汚泥を効率良く運びたいというニーズを満たせる。室蘭港の有効活用の観点で今後も協力したい」と意欲的だ。

(粟島暁浩)

【写真=ばら積みされた石炭灰の上にリサイクル資源の汚泥が積まれた貨物船。相積みは道内初の試みとなった】

466荷主研究者:2015/04/11(土) 16:35:53

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150324beak.html
2015年03月24日 日刊工業新聞
岡本硝子、車載HUD専用ガラスパネルを今秋に量産

 【千葉】岡本硝子は関連会社のJAPAN3DDEVICES(J3DD、新潟県柏崎市)で、次世代車載表示装置とされるヘッドアップディスプレー(HUD)専用のガラスパネルを今秋にも量産する。自動車各社がHUDの搭載を進めていることを受け、HUDメーカーの需要に応える。岡本硝子が独自開発したガラス薄板成型機2台を設置し、量産時の月産能力は13万個とする。専用パネルに続き、将来はHUDの基幹部品である凹面鏡も生産する方針。

量産に向け設備を導入した岡本硝子関連会社のJ3DD

 車載用HUDは車の速度やルートの情報をフロントガラスや専用ガラスパネルに投影する運転支援システム。フロントガラスに直接投影するタイプと、ダッシュボード上部の専用パネルに投影するパネル投影型がある。

 岡本硝子は3月中にJ3DDでHUD専用パネルと凹面鏡の量産体制を整備する。まず投影型の専用ガラスパネルや凹面鏡で実績をつくり、その後は需要拡大が見込まれる直接投影型向け凹面鏡を提案し、受注につなげる。

 同社は板厚1・1ミリメートルを可能にするガラス薄板成型技術を確立し、軽量化を実現。熱を使ったガラス曲げ加工では難しい高精度・自由曲面の製造で差別化するなどガラス製の利点を訴求し、樹脂製からの代替を狙う。

467とはずがたり:2015/05/10(日) 13:40:36
セメント各社の値上げ計画が進まない事情 顧客のゼネコンが置かれた複雑な状況
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%e3%82%bb%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%88%e5%90%84%e7%a4%be%e3%81%ae%e5%80%a4%e4%b8%8a%e3%81%92%e8%a8%88%e7%94%bb%e3%81%8c%e9%80%b2%e3%81%be%e3%81%aa%e3%81%84%e4%ba%8b%e6%83%85-%e9%a1%a7%e5%ae%a2%e3%81%ae%e3%82%bc%e3%83%8d%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%81%8c%e7%bd%ae%e3%81%8b%e3%82%8c%e3%81%9f%e8%a4%87%e9%9b%91%e3%81%aa%e7%8a%b6%e6%b3%81/ar-BBjrW1v?ocid=AARDHP#page=2

 2014年夏、セメント各社は近畿圏を除き、1トン当たり約300円の値上げを2年ぶりに浸透させた。

 だが、業界最大手の太平洋セメントは「4年前に掲げた1トン当たり1000円の値上げは道半ば」(広報)という。住友大阪セメントも「2013年度に1トン1000〜1500円の値上げを打ち出したが、完全には浸透していない」(藤末亮・代表取締役専務執行役員)として、2015年度以降も値上げ姿勢を崩さない。

 国内のセメント価格は、供給過剰によるシェア争いが続き、1980年度から長らく下落傾向が続いてきた。その後、各社が業績悪化に耐えられなくなった頃、ようやく値上げ機運が高まり、2002年度に価格は下げ止まった。

 そして2008年度に状況が一変する。中国の「爆食」で“石炭ショック”が発生、主燃料である石炭の価格が7割超も高騰したのだ。住友大阪セメントを筆頭に、出荷停止も辞さない構えで主な需要先である生コンクリート業者と交渉。各社の足並みもそろい、1トン当たり1000円程度の大幅値上げを獲得した。

 東日本大震災もセメント業界には思わぬ追い風となった。復興需要が牽引して、2011年度から需給が好転したのだ。以降、国内需要は3年連続で前年を上回り、東京オリンピック前年までは腰折れしないと予想される。活況を背景に、積み残してきた価格転嫁もじりじりと進展した。

 さらに、原発停止に伴う火力発電のフル稼働で、セメントの主原料・石灰石とほぼ同成分の石炭灰が大量に発生、安価な原料を調達できた。また、震災で発生した廃棄物も引き受け、原燃料として使用。その代金として受け取った処理費用も利益を押し上げた。

 だが、今後に関しては、セメント各社の思惑どおりに事が運ぶとは限らない。

 一つには、生コン業界の懐具合の厳しさがある。生コンの原料である砂利などの骨材は、人手と運搬車の不足を背景として、「物はあれど運べない」状況。生コン製造には安定した骨材調達が不可欠なだけに、2013年度から2年連続で生コン業界は骨材値上げを受け入れてきた。だが、新年度に入り、さらなる値上げ圧力が増すばかりだという。

 一見、好況に沸くゼネコンも、人手が足らず、窮余の一策としての選別受注が奏功している面が強い。人手不足で工期延長などの弊害も出始めており、業績拡大に一服感が見える。そもそもゼネコンの請負は契約時価格なので、工期途中での原材料値上げは、事業採算を当初見込みから悪化させる。3年連続で生コン値上げを受け入れてきたゼネコンも、余裕は乏しい。

 「生コンメーカーは、不足ぎみである骨材の値上げを先に受け入れざるをえない。そうなるとセメントの値上げ余地は限られる」と、一般財団法人・経済調査会土木第一部の杉山勉部長は分析する。

 石炭の国際価格が軟調に推移する今、値上げの理由は希薄だ。値上げ要請がすんなり通ることはなさそうだ。

468荷主研究者:2015/06/26(金) 23:23:27

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150602caay.html
2015年06月02日 日刊工業新聞
住友大阪セメント、「100年もつ」“あと施工アンカー”が老朽インフラ需要で脚光

 住友大阪セメントがあと施工アンカーの販売に力を入れている。ニッチな製品ながら土木や建築の施工現場では欠かせない材料。老朽化したインフラの更新需要が高まる中、「100年もつ」という優れた耐久性や施工のしやすさが脚光を浴び、建物や橋梁、堤防などさまざまな領域で活躍の場を広げている。(斎藤正人)

あと施工アンカー「セメフォースアンカー」

カートリッジ式で過不足なく注入できる

 あと施工アンカーとは、コンクリート構造物に部材や設備を取り付ける際、コンクリートが固まった「あと」に構造物に孔を空けて注入し、取り付け用のアンカー筋を固定する材料のこと。住友大阪セメントの「セメフォースアンカー」はセメント系の注入材で、硬化後はコンクリート躯体と同化し、優れた耐久性を発揮する。

 自社の試験では、継続的に荷重をかけて変形量を測るクリープ試験で100年以上の長期耐久性を確認。樹脂系アンカーに比べて高温に強く、最大200万回の振動疲労試験ではアンカー筋の疲労破壊が先行することもわかった。

 あと施工アンカーの重要性がクローズアップされた契機は2012年に起こった中央自動車道笹子トンネル天井崩落事故。「今までは安価で入手しやすいエポキシ系の接着剤が主流だったが、ユーザーが価格よりも性能を重視するようになった」(今井俊雄執行役員建材事業部長)。

 ユーザーの姿勢が転換してセメフォースアンカーに対する引き合いも急増。14年度の販売額は前年度に比べて約3倍に増えた。14年10月には日本建築あと施工アンカー協会(JCAA)から注入式では初めて評価認証書を取得。今後はより客観的な試験方法の確立にも力を入れる。

470荷主研究者:2015/07/04(土) 22:36:25

http://www.at-s.com/news/detail/1174201793.html
2015/6/4 08:52 静岡新聞
地域の産業遺産知って 石灰精製窯跡に看板 浜松

今も残る石灰精製窯跡と設置された看板=浜松市浜北区根堅

 浜松市浜北区のボランティア団体「遠州山辺の道の会」は、同区根堅にある石灰精製窯の跡を紹介する看板を設置した。

 看板は地域の産業遺産を後世に伝えようと、同区の歴史遺産や自然をつなぐ散策コース「遠州山辺の道」近くにある窯跡の前に設けた。

 同会によると、窯は大正初期に造られ、高さ約3・5メートル。搬出した石灰岩を砕き、木炭やまきと燃やして生石灰を製造していたという。

 同区根堅地区では、江戸時代後期から1970年代まで、石灰石の採掘が盛んに行われた。同会広報担当の酒出明敏さんは「韮山反射炉の世界文化遺産登録が見込まれるなど、産業遺産に注目が集まっている。地元の人にも再認識してほしい」と話す。

471荷主研究者:2015/07/04(土) 23:27:31

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/06/18-20628.html
2015年06月18日 化学工業日報
三共精粉 微粒子炭カル 紙おむつ向け増産

 三共精粉(岡山県新見市)は、紙おむつ向けの微粒子炭酸カルシウムを増産する。すでに4億円を投じて井ノ口工場(同)内に専用製造棟を新設、最新設備を導入し稼働している。さらに新製造棟は工程調整により能力を高められるとしており、同工場の能力を既存設備と合わせて現在の月産450トンから最大600トン体制を目指す。需要が旺盛なため新工場の建設を含めてさらなる増強も検討しており、2年後には同社全体の生産能力を同1500トン体制に引き上げる考えだ。

473荷主研究者:2015/07/20(月) 23:13:30

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0520150706cbal.html
2015年07月06日 日刊工業新聞
タケエイ、東北の廃石こうボードのリサイクル事業会社を稼働-1日302トン処理

 タケエイは東北地域で建築現場から排出される廃石こうボードのリサイクル事業会社「グリーンアローズ東北」(宮城県岩沼市)を稼働した。約10億円を投じ、廃石こうボードを破砕して石こう粉と紙に分離するリサイクル工場を建設。処理能力は1日当たり302トン。

 グリーンアローズ東北は、タケエイが全額出資で2014年8月に設立。タケエイは廃石こうボードリサイクルの全国展開を目指し、ゼネコン大手や石こうボードメーカーなどとの共同出資により持ち株会社「グリーンアローズホールディングス」を設立済み。今秋には同社や地元の廃棄物処理業者の出資を受けて増資し、事業基盤を固める。共同持ち株会社傘下で「グリーンアローズ」を冠した事業会社は関東(神奈川県横須賀市)、中部(愛知県東海市)、九州(福岡県宇美町)に次いで4社目になる。

476荷主研究者:2015/09/06(日) 22:48:41

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150821aaah.html
2015年08月21日 日刊工業新聞
太平洋セメント、LIBリサイクルを20年に事業化-セメント製造工程で希少金属回収

 太平洋セメントはリチウムイオン二次電池(LIB)のリサイクル技術の実用化に乗り出す。セメント工場に独自の熱処理設備を設置し、セメントの製造工程に組み込んで希少金属を回収する実証実験を2016年度に始める。車載向けを中心にLIBのリサイクル需要の急増を見込み、20年をめどに事業化を目指す。

 LIBを解体・分解してプラスチックや基板を取り出した後、セメント製造工程で排出する熱で焙焼する。電解質は蒸発させセメント製造工程で無害化する。熱処理後は破砕・選別してリチウムやアルミニウム、鉄、銅などを回収する。残りかすはセメントの燃料とする。

 もともとセメントはさまざまな産業が排出する廃棄物や副産物を受け入れ、原燃料に利用して製造する。受け入れ可能な廃棄物・副産物を増やすことはコスト削減と収益増加の両面に寄与する。LIBは理論上100%リサイクルが可能で「捨てるところがない」(三浦啓一執行役員中央研究所長)。同社は11年に松田産業と共同でリサイクルの研究開発に着手し、13年度からは経済産業省の補助を受けて技術開発を進めてきた。

479荷主研究者:2015/11/07(土) 22:37:49

http://www.sakigake.jp/p/akita/economics.jsp?kc=20151018f
2015/10/18 14:13 秋田魁新報
能代火力排出の石炭灰で砕石製造 工場が操業開始

本格稼働を始めた再生砕石の製造工場=能代市能代町

 能代、秋田両市の企業でつくる「能代FRC有限責任事業組合」(能代市)は再生砕石を製造する工場を同市能代町に建設、操業を開始した。原料は東北電力能代火力発電所から排出される石炭灰(フライアッシュ)。産業廃棄物として埋め立て処分されていた石炭灰が再利用される。

 能代火力は現在、排出された石炭灰をできる限り埋め立て処分せず、再利用しようと取り組んでいる。

 その受け皿となるのが能代FRC。能代火力から石炭灰を引き取ってセメントや水を混ぜ再生砕石「フライアッシュ・リサイクル・コンクリート(FRC)」を製造する。能代火力は引き取り量に応じて処理料金を支払う。

 工場の敷地面積は約1万5千平方メートル。管理事務所、原料を混ぜる機械ミキサーや成型機械などがそれぞれ入った建屋の計6施設がある。建設費は約7億円。

 能代FRCは、工場での石炭灰の年間処理量を4万トンと見込んでおり、再生砕石の年間製造量は3万7千立方メートルを目指している。石炭灰4万トンは同発電所の年間排出量の約1割に当たるという。

480とはずがたり:2015/11/13(金) 09:46:42
そういえばスレタイに水泥入れとけば良かった。次スレ名は水泥・混凝土・石灰スレだな♪

2015年 11月 12日 14:39 JST
アングル:脆弱企業の破綻容認に動く中国、ドル建て債デフォルトも
http://jp.reuters.com/article/2015/11/12/china-d-idJPKCN0T10BK20151112?sp=true

[香港 11日 ロイター] - 中国のセメント会社、中国山水水泥(0691.HK)が、12日に満期を迎えるオンショア債務の返済ができないとして会社清算を申請することを決定した。アナリストは、中国当局が脆弱(ぜいじゃく)な企業の破綻を容認する動きを強めている兆候だと指摘している。

同社は、業界全体の設備過剰の打撃を受け、資金調達が困難になっていた。

中国の格付け会社、大公国際資信評価の格付け責任者Warut Promboon氏は「誰もが救済されるわけではなく、非投資適格等級の企業に景気減速が影を落としていることを示すものだ」と指摘した。

業界の設備過剰抑制に向け、当局は市場がより正確に信用リスクを織り込むことを望んでおり、体力がある企業とそうでない企業の選別が一層進むとアナリストはみている。

「人民銀行は流動性を潤沢にし続ける方針で、強い企業は低コストの資金調達ができるが、リスクがある借り手は借り換えが難しくなるだろう」とPromboon氏は述べた。

中国の債券市場は、大半が政府の保証付きという前提の下で取引されており、リスクを織り込むことは難しい。

中国市場で初めてデフォルト(債務不履行)に陥ったのは2014年のチャオリ・ソーラー・エナジー(上海超日太陽能科技)。それ以降、自力でのデフォルト回避を余儀なくされる企業の間で債務の返済遅延が散見されている。

今年4月には保定天威保変電気(600550.SS)が国有企業初のデフォルトとなった。

<ドル建て債券もデフォルト>

中国山水水泥が11日に香港取引所に提出した文書によると、デフォルトとなるのは子会社の山東山水が発行した20億元(3億ドル超)相当のオンショア債CN011599179=。

このデフォルトにより、2020年償還のドル建て債5億ドルXS120043960=TEの繰上償還を促すトリガー条項が発動され、同債券もデフォルトとみなされた。

これらの債券は10日に額面1ドルに対し0.80ドル近辺で取引されていたが、同社の発表を受けて11日には0.45ドルに急落。その後は0.65ドル近辺で推移している。

ロイターの算出によると、同社には2016年償還の既発債が2800万ドル相当ある。

DBS(シンガポール)のクレジットアナリスト、ナンシー・コウ氏は「セメントセクターの有意義な再編が今求められている。設備過剰と環境問題に直面し、企業の間ではスケールメリット(規模の経済)を実現して市場シェアを維持するために競争をなくすよう、一段の圧力がかかっている」と指摘した。

中国山水水泥の上半期業績は主要地域でのセメント価格下落が響き、31%の減収で最終赤字となった。

格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は6月に同社の格付けを「Bプラス」から「CCC」に引き下げ、今後12カ月間に期限を迎える債務の返済リスクが高まったと警告していた。

11日の発表後、フィッチ・レーティングスは中国山水水泥の格付けを「C」から「一部債務不履行(RD)」に引き下げた。

(Umesh Desai記者 翻訳:佐藤久仁子 編集:加藤京子)

481とはずがたり:2015/11/23(月) 03:11:05
>日本板硝子とセントラル硝子の統合が取り沙汰されている

また中国の安値輸出攻勢で、日本勢が瀕死…世界シェアトップ逆転間近
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E3%81%BE%E3%81%9F%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%AE%89%E5%80%A4%E8%BC%B8%E5%87%BA%E6%94%BB%E5%8B%A2%E3%81%A7%E3%80%81%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8B%A2%E3%81%8C%E7%80%95%E6%AD%BB%E2%80%A6%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E9%80%86%E8%BB%A2%E9%96%93%E8%BF%91/ar-CC9D1x
ビジネスジャーナル
2015/11/09

 経済産業省は半導体、液晶、造船など数々の業界再編の音頭を取ってきたが、次のターゲットに建築用・自動車用の板ガラスの業界を考えている。中国勢の台頭をにらんでのことだ。

 今年6月下旬、経産省は「板ガラス産業の市場構造に関する調査報告」を公表した。世界的に見て日本の板ガラス業界は供給過剰の状態にあり、将来的には国内需要は縮小に向かうことから、設備の統廃合を含めた再編を促す内容になっている。板ガラス業界は旭硝子、日本板硝子、セントラル硝子のほぼ3社だけ。安い外国製品に押されて、各社とも安値競争に走り、利益が出にくい状態に陥っている。資材高騰で建築費の上昇が続く中で、板ガラスだけは例外だ。

 首位の三菱系の旭硝子の最終利益は159億円(2014年12月期)、2位の住友系の日本板硝子は黒字に転換したものの16億円(15年3月期)、3位の独立系のセントラル硝子は103億円(同)。あまりの低収益ぶりに業を煮やした経産省が、再編に乗り出した。

●中国勢の侵食

 経産省が危機感を募らせている要因のひとつが、中国メーカーが日本市場へ輸出攻勢をかけてきていることだ。経産省の推計では、板ガラスの世界シェア(13年)は旭硝子が7.8%で首位、日本板硝子が6.6%で2位。だが、中国勢は全体で60.8%を占める。建築用板ガラスでは、中国勢との価格競争が激化して利益が出なくなった。
 自動車用ガラスは高い品質、機能性の要求が参入障壁となり、日本メーカーの独壇場だった。ところが、この分野にも中国勢が侵食してきた。

 経産省の推計による自動車ガラスの世界シェア(同)は、旭硝子が22%で首位、2位は中国の福耀(フーヤオ)集団の20%、日本板硝子は3位の19%、4位はセントラル硝子・仏サンゴバン連合の16%、5位は中国の信義ガラスと米ガーディアンが各5%だ。フーヤオは1987年に設立された産業用ガラスメーカー。自動車用ガラスでは中国最大手で、中国の自動車ガラス市場の65%のシェアを持つ。世界市場でも20%で旭硝子を追い上げてきた。
http://tohazugatali.we b.fc2.com/industry/CC9AKM.jpg

 フーヤオのHPによると、GM、フォード、アウディ、フォルクスワーゲン、トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車、ボルボ、現代自動車、ベントレー、ダイムラー、BMW、フィアット、ランドローバーなどに製品を提供している。フーヤオは日本のお家芸だった自動車ガラスでもトップを奪う勢いだ。その危機感から経産省は、再編して企業体質を強化せよ、と迫ったわけだ。

●日本板硝子の失敗

 再編の筆頭に挙がるのは、06年に英ピルキントンを買収した日本板硝子だ。当時の同社の連結売上高は2649億円(05年3月期)。一方、ピルキントンの売上高は約5000億円。売上高が2倍の企業を買収する、まさに「小が大を呑む」買収だった。しかも、買収額は6160億円と大型買収だった。


 しかし、ピルキントンを買収したものの日本板硝子にはグローバル経営のカジ取りができる人材も力量もなかった。「外国人が経営し、日本人が監視する」経営を謳ったが空理空論で終わった。

「買収に要した負債が重くのしかかり、赤字、大リストラ、無配と経営はガタガタになり、いまや日本企業による海外企業買収の代表的な失敗例」(市場筋)

 その日本板硝子とセントラル硝子の統合が取り沙汰されている。日本板硝子は住友系、セントラル硝子は仏サンゴバンと提携している。経産省は盛んに笛を吹いているが、両社が踊る気配はなく、業界内では再編を歓迎する空気はない。
(文=編集部)

482とはずがたり:2015/11/27(金) 10:39:48
【企業特集】旭硝子(AGC) 
大ヒットの後で4期連続減益
逆境下で進める“社内大改造”
http://diamond.jp/articles/-/63628
週刊ダイヤモンド編集部 2014年12月12日

1916年(大正5年)に発足した旧鶴見工場は、同社でも3番目に古く、現在は先端技術を扱う施設群があるために部外者は撮影機材の持ち込みは禁止。正式許可を得るには、社判を押した申請書を工場長に提出する必要がある。
?旭硝子は、FIFAワールドカップ2014(6月12日〜7月13日)に、世界初のガラス製ベンチルーフを提供したが、その強度試験も京浜工場の中で行われた。…このベンチには旭硝子グループが持つ先端技術が総動員された。観客席から見て、ちょうど競技者の背中が見えるところに「ドラゴントレイル(R)X」という最新型の化学強化ガラスが大量に使われている。

?ドラゴントレイルは、一般的な建築用板ガラスに比べて約8倍の強度を持つことが売りであることから、どのような衝撃にも耐える必要があった。もともとスマートフォンやタブレット端末のパネル用に開発されたもので、初のブランド名を冠した商品でもある。

?また、この新商品はさまざまな産業分野への応用(用途開発)が期待できるため、社運を懸けてもいる。だが、華々しい宣伝活動の一方で、業績は下降を続ける。好業績をけん引した液晶ディスプレイ用ガラス基板が落ち込み、2011年、12年、13年、14年と4期連続減益となる見込みだ。

?しかしながら、旭硝子はその裏側で、素材メーカーとしての方向性を模索し始めている。件のベンチは、過去にない規模の社内横断プロジェクトであり、逆境の中で進める“社内大改造”の一環という側面を持っているからだ。

?現在、建築用板ガラスと自動車用ガラスで世界トップの座にあるAGC旭硝子は、1907年(明治40年)に創業されてこのかた、“自前主義”を貫いてきた。

?それには理由がある。創業間もない14年に第1次世界大戦が勃発し、欧州からガラスの原料となるソーダ灰などの輸入が途絶した。必要に迫られて、原材料の国産化に踏み出したという経緯がある。

?もとより、建築用板ガラスや自動車用ガラスなどの分野でも国産化に取り組んできた。そして、高度経済成長の大波に乗り、自前主義はDNAのように定着した。

?だが、2000年代に入ったころから状況が変わってきた。最大の要因は、03年を境にして急激に経済成長を始めた中国だ。それまでは、どこの新興国でも旭硝子が工場を新規建設すれば、技術力と高い品質により、市場をほぼ席巻できた。ところが、少しずつそうではなくなってきたのである。

?その背景にあるのは、すでに製法特許が切れて久しい「フロート製法」(板状のガラスを水平に移動させながら成形していく製造方式)のコモディティ化だった。

?旭硝子で、経営全般を補佐する藤野隆取締役は、こう分析する。
「現在、世界にフロート窯は約700ある。そのうち約330は中国にある。実際に稼働しているのは約240といわれるが、すでに中国はそこそこの品質のガラスを製造できるようになっている」

?近年の旭硝子は10年度に業績のピーク(営業利益2292億円)を迎えた直後に液晶ディスプレイ用ガラスが振るわず、右肩下がりの低迷期に入ったが、本当の問題は別のところにあった。もはや、かつてのように、自前で巨額の設備投資を行い、長期間にわたって回収すればよいというやり方が通用しなくなってきたのだ。

?社外には、100年以上続けた自前主義を捨てると打ち出した。

?例えば、2014年7月には、旭硝子の欧州法人と中東のサウジアラビアのガラスメーカーが合弁で建築用板ガラスの加工会社を設立した。サウジアラビアのメーカーは、既存の工場(フロート窯)を買収した新規参入組で、何とかガラスは製造できても、付加価値の高い加工技術を持っていない。

?旭硝子は、日差しをカットして建物の省エネルギーに役立つ「熱線反射ガラス」のコーティング技術を提供することを通じて、将来的には固有の技術力を武器に周辺国へ広げていくことをもくろむ。

?薄くて、軽くて、割れにくいという特性を持つドラゴントレイルは、今後は自動車の運転席にあるインパネ(計器類)や、内装などに採用されることを目指す。その領域でもまた、化学強化ガラスの「ゴリラ」で先行する米コーニング社との競り合いが待っている。

?逆境下の11年以降に始めた新興国投資が収益に貢献するのは16年過ぎになる。そのときの反転攻勢に向けて、旭硝子は着々と“態勢の立て直し”を進めている。

483とはずがたり:2015/11/27(金) 10:47:55
>>472>>481
>2013年度の世界シェアは、旭硝子(22%)、福耀集団(20%)、日本板硝子(19%)、仏サンゴバンとセントラル硝子のグループ(16%)、中国の信義ガラス(5%)、米ガーディアン(5%)の順だ。
サンゴバンとセントラル硝子はいつグループ化したんだ??
ルノーに続く日仏連合ですな〜♪
日本国内3社間での再編は魅力的では無いねー。板硝子のピルキントン買収の惨めな失敗でやりにくいけど国際的な再編が軸になった方が良い。

経産省が板ガラス3社に再編促す
もはや中国勢を無視できず
http://diamond.jp/articles/-/75228
週刊ダイヤモンド編集部 2015年7月22日

?6月26日、経済産業省からひっそりと発表された報告書(「板ガラス産業の市場構造に関する調査報告」)の内容が波紋を呼んでいる。

?報告書は、産業競争力強化法第50条で定めた調査に基づくもので、大義名分はどこか物々しい。

「政府は、事業者による事業再編の実施の円滑化のために必要があると認めるときは、商品若しくは役務の需給の動向又は各事業分野が過剰供給構造にあるか否かその他の市場構造に関する調査を行い、その結果を公表するものとする」

?経産省のメッセージを要約すると、こうなる。「世界的に見て、日本の板ガラス業界は供給過剰の状態にある。将来的に国内需要は縮小に向かうことから、設備の統廃合を含めた再編に踏み切るべし」(業界関係者)。板ガラス業界といっても、旭硝子、日本板硝子、セントラル硝子の3社だけ。そろってガラス事業の低迷が続くことから、まとめて狙い撃ちにされた。

自動車用世界2位は中国

?この報告書には3社からのヒアリングの結果も反映されているが、業界内には反発が強まっている。

?複数のガラスメーカーの幹部に聞いてみると、「大きなお世話だ」と共通した反応が返ってくるのは経産省が指摘した以下の3点だ。

?第一に、技術力を付けた中国のメーカーが日本市場に輸出攻勢をかけてくる。第二に、複数のメーカー間で設備を一体運営する有限責任事業組合を活用する。第三に、企業間・地域間で素板(もといた)(加工前の状態)のスワップ取引を行う。

とりわけ、中国勢の日本進出については、「世界で見れば、日本の市場は特殊だ。品質の要求水準が厳しく、手間暇もかかるし、もうからない。魅力的に見えないはず」という声が聞こえてくる。

?とはいえ、日本勢にとって、もはや中国メーカーの動向は無視できないのもまた事実だ。現在、世界の板ガラスの生産設備の60%は、中国大陸に集まる。すでに需給のバランスは中国要因から逃れられない。何より、世界最大の自動車市場で、自動車用ガラスで60%以上のシェアを握るのは、最大手の福耀集団(フーヤオ)なのだ。

?これまで旭硝子や日本板硝子は、中国当局が発表する統計の信ぴょう性や実態が把握できないなどの理由により、対外的な説明資料では「中国を除く」としてきた。

?だが、技術的な難易度が高く、参入障壁が高いとされた自動車用ガラスの分野では、すでに序列に変化が表れている。2013年度の世界シェアは、旭硝子(22%)、福耀集団(20%)、日本板硝子(19%)、仏サンゴバンとセントラル硝子のグループ(16%)、中国の信義ガラス(5%)、米ガーディアン(5%)の順だ。

?経産省が描くほど再編はスムーズに進まないだろうが、日本市場の参入障壁が高かったからといって、日本の3社は安穏としてはいられまい。

(「週刊ダイヤモンド」編集部?池冨 仁)

484とはずがたり:2015/11/27(金) 10:51:36
CCIFJ(在日フランス商工会議所) / ニュース / 会員紹介
セントラル・サンゴバン株式会社「日本の自動車用ガラス市場に進出」
http://www.ccifj.or.jp/jp/news-japon/nouveaux-membres-articles/actus-entreprises/n/5245/5245/

セントラル硝子とサンゴバンの合意により誕生したセントラル・サンゴバン株式会社は、2003年1月に事業を開始した。2004年1月に就任したピエール ジェゴ副社長に同社の活動についてうかがった。

新会員企業 | 2004年9月15日 | 代表取締役副社長 ピエール ジェゴ氏

月刊ニュースレター編集局(以下LM)セントラル・サンゴバンについて、簡単にご紹介いただけますか。

我が社は、国内ガラス・メーカーでは三指に入る大手、セントラル硝子とサンゴバン・セキュリットとのジョイント・ベンチャーで、その出資比率はセントラル65%、サンゴバン・セキュリット35%となっています。本社は東京の神田にあり、名古屋、広島、福岡に営業所があります。一方、サンゴバン・セキュリットは、世界屈指のガラスメーカー、サンゴバン・グループのガラス部門の一端を担っており、自動車ガラスを直接メーカーに納入するほか、補修用ガラスや電車・飛行機向けの特殊ガラスなども扱っています。世界ではサンゴバン以外に、三社の大手メーカーが覇を競っています。すなわち、旭硝子、日本板硝子・ピルキントングループ、そして今日急速に伸びてきているのは中国のフヤオです。フヤオは中国市場の50%のシェアを確保しています。

(LM)具体的な業務内容について教えて下さい。

セントラル・サンゴバンは、従業員43人を抱える合弁会社として、2003年1月に発足しました。その主な目的は、日本における自動車用ガラスの販売です。実際の営業活動を展開するにあたり、セントラル硝子とサンゴバン・セキュリットの営業開発部は一本化されました。ちなみに、サンゴバン・セキュリットの日本事務所は1994年に設立されています。販売を主体とするわが社の総売上高は250億円。主な活動は、ビジネス展開し、日本国内、韓国、タイ、中国など各地にある関連工場から製品を輸送し、日本で販売する、というものです。日本ではほとんどの自動車メーカーに製品を納入しています。そのほか我が社は、日本のお客様が海外ですすめるプロジェクトとも連携を取っています。

(LM)連携について、もう少し具体的にお話いただけますか?

海外で日本メーカーとビジネスを行なう場合、基本的には現地で商談が進みます。とはいえ、それには販売レベルでの調整を日本本社としっかり行なうことが必要です。それに対応するために、我が社には、開発と呼ばれる重要な部門があります。ここでの開発とはいわゆる研究開発とはちがい、大量生産を行なう際の準備のことをいいます。この準備にはあらゆる側面が考慮されなくてはなりません。技術面はもちろんのこと、品質、物流などの分野もなおざりには出来ません。我が社がガラス納入業者として選定されてから、実際に自動車の組み立てが開始されるまでには、だいたい一年半くらいの期間があります。部品の納入が始まるときには、すべてがスムーズにいくよう、完璧に調整されていなければなりません。この分野は複雑になる一方で、グローバル化がますます進んでおり、大量生産が日本国内の工場と海外の工場と、数箇所で並行して行なわれる場合は、なおさらです。

(LM)セントラル硝子と合意を結んだのも、そうした背景があるからですか?

ルノーと日産の結びつきに代表されるような、お客様側の動きを参考に、すでに長年培ってきたセントラル硝子との関係を強固にした、という面は確かにあると思います。セントラル硝子とは、技術的な分野で部分的に連絡をとりあっていまして、旧知の間柄といっていいでしょう。私たちはさらに進んだ協力態勢を取ることを望み、新しい組織をつくりました。それにより、サンゴバン・セキュリットとセントラル硝子という二つの会社が有する資産を充分に活用し、両者の世界的なネットワークを通じて、日本の自動車メーカーにいっそうきめ細かなサービスを行なうことができる。ひいては、世界市場で競争力を高めることが出来るわけです。

485とはずがたり:2015/11/27(金) 10:52:01
>>484-485
(LM)それはどういうことですか?

10年前、サンゴバン・セキュリットはアジアに何も足がかりを持っていなかった。けれども次の10年の間に、急激な経済成長を遂げる地域が世界にあるとしたら、それはアジア以外にはない、ということは明らかでした。ですから一つには、将来の巨大市場はアジアにあるということ、もう一つには、自動車メーカーが部品メーカーにグローバル化を迫ったという事情がある。具体的にどういうことかというと、例えば日本もしくは韓国で開発したフロントガラスを世界各地の自動車工場に納入する、というようなことです。ですから、アジアにしっかりとした拠点をつくることは、私たちにとって重要な課題だったのです。

一方で、日本の自動車メーカーを抜きにしてはアジアを語れません。弊社本社では、韓国やインドの会社に出資し、新しい工場をタイ、中国に建設すると同時に、日本のガラスメーカーと協力する決定が下されました。それがセントラル硝子です。セントラル硝子と結びつくことによって、日本の自動車メーカーとの取引を直接日本で強化できるからです。

(LM)御社はどのような計画や課題を抱いて日本に進出したのですか?

サンゴバン・セキュリットを代表して言いますと、先ほども申しあげましたように、新たに製造工場を建設し、アジア市場の20%のシェアを確保する、というのが目標です。セントラル硝子とジョイントを組んだことにより、日本をも含め、現在ではこの目標値から程遠くないところに位置しています。今後は、中国でも同様の事業展開を行なう必要がでています。中国はどの企業も注目する巨大市場であり、いろいろな自動車メーカーが新しいプロジェクトを計画しているからです。セントラル硝子と協力し、中国に進出している日本の顧客に製品を納入すべく、できるだけ有利な体制をとることが急務です。将来、アジアでの事業拡大の管理は、サンゴバン・セキュリットの課題の一つとなるでしょう。そして、ヨーロッパ、米国など、世界のその他の地域で、日本の顧客を通してシェアを拡大していく、というのがもう一つの課題です。

(LM):このたび御社は在日フランス商工会議所に加入されましたが、その訳をお聞かせください。

在日フランス商工会議所に加入したのは会社の方針によるものではなく、単に私がフランス人だからです。もちろんそれだけではなく、15年来在日フランス商工会議所と接触してきたなかで、その活動内容を高く評価しているからでもあります。それに、もともと私がサンゴバンに入社したのも、商工会議所の人材開発部のおかげですし、その後も就職の際は何回かお世話になりました。また、出版されている刊行物には、いつも感心しています。特に機関紙「フランス・ジャポン・エコー」はとても内容が濃いし、日本にいなかったときは定期購読していました。ですから会社の方針ではなく、長年のおつきあいから加入した、というのが適当でしょう。

486とはずがたり:2015/11/27(金) 10:53:15

サンゴバンとセントラル硝子が、 インドネシアで自動車用ガラスを製造・販売する合弁会社を設立
http://www.saint-gobain.co.jp/news/20140905
2014年09月05日

サンゴバン社(本社:フランス・クールヴォア市)とセントラル硝子株式会社(本社:東京都千代田区)は、50%ずつの折半出資により、自動車用ガラス製造販売会社をインドネシアにて合弁設立する協定に調印いたしました。

新設する合弁会社では、インドネシア自動車市場の著しい成長に対応するために、自動車用合わせガラス50万台分の年間生産能力を持つ工場をジャカルタ東部に建設し、2016年から稼動開始させる予定です。なお、本事業は独占禁止法の審査等、所管当局の正式承認を経た上で実施いたします。

サンゴバン社とセントラル硝子株式会社は、アジア市場において既に協力関係にあり(2002年〜日本、2012年〜中国)、本件がアジアでの3番目の合弁事業となります。サンゴバン・グループは本投資により、アジアと新興国における成長戦略の新たな一歩を踏み出します。

サンゴバン・グループ

サンゴバン・グループは、サンゴバン社を中心に1200を超える関連企業から構成されるグローバル企業で、持続可能な経済成長に貢献する最先端の建築用製品および高機能材料の開発、製造、販売分野で事業を展開しています。約19万人の人材が64ヶ国で活動し、2013年には420億ユーロを売り上げています。自動車用ガラス分野においては、ヨーロッパ第1位のメーカーであり、ヨーロッパで使用されている自動車の2台に1台に、サンゴバンのガラスが使用されています。

サンゴバン・ジャパン

サンゴバン・グループは、1986年に100%子会社であるサンゴバン株式会社(本社:東京都千代田区)を設立しました。同グループは、サンゴバン株式会社や、その他子会社、合弁会社を通じて、日本において板ガラス、断熱材、高機能材料(セラミック、クリスタル、プラスチック、耐火材、研磨材)の製造、流通、研究開発等を手がけており、約1000名の従業員を擁しています。

セントラル・サンゴバン株式会社

サンゴバン社とセントラル硝子株式会社が2002年にアジアで初めて設立した合弁会社です。欧州をはじめタイ・韓国・中国・インド・ブラジル・メキシコなどを拠点に持つサンゴバン・グループの自動車用ガラス事業部門と、日本を中心に米国・台湾に拠点を持つセントラル硝子グループが協力して、自動車用ガラス等の販売と技術サービスを提供しています。

488とはずがたり:2015/11/27(金) 11:02:40

サンゴバンの日本での事業沿革。日本板硝子や韓国硝子とも合弁しいているようだ。
1972に合弁しているクレトイシって何処の外資かと思ったけど漢字で書くと呉砥石か?

企業沿革
http://www.saint-gobain.co.jp/about/history

2002 国内第2位のガラスメーカー日本板硝子株式会社との合弁により、強化材の製造・販売を手がけるエヌエスジー・ヴェトロテックス株式会社を設立
韓国最大のガラスメーカー韓国硝子(Hankuk Glass Industries Inc.)との合弁により、建築用板ガラスの共同販売会社サンゴバン・ハングラス・ジャパン株式会社を設立

2003 セントラル硝子株式会社との合弁により、自動車用ガラスの共同販売会社セントラル・サンゴバン株式会社を設立

2008 日本最大のグラスウールメーカー、株式会社マグの株式を取得、マグはサンゴバン株式会社と 太平洋セメント株式会社との対等合弁会社となる

2010 太平洋セメント株式会社が所有するマグの株式を取得し、マグはサンゴバンのグループ会社となる。 社名もマグ・イゾベール株式会社に変更

489とはずがたり:2015/11/27(金) 12:02:37
>>483
上位6社で世界シェア87%,その内,日本系が3社(板硝子は高値でババ掴まされた感有るしセントラル硝子はサンゴバン主導っぽいけど)って事で日本企業,硝子業界でも結構強い様だ。

ガーディアン辺りが再編の注目の的となるのかな?自前主義を棄てた旭硝子が中国企業買収したりあっても面白いんだけど中国企業の買収はどんなババ掴まされるか解らなくてリスク高いしな。

あと>>482に出てくる「化学強化ガラスの「ゴリラ」で先行する米コーニング社」はどうなんだろ?東レダウコーニングシリコーンのコーニングか?そっち系の会社とも再編や提携があるとすると選択肢は日本国内でも色々拡がってきそうだ。

490とはずがたり:2015/11/27(金) 12:12:50
ダウはユニオンカーバイド(ユニカー)を買収してたんか,んで,デュポンを抜いて世界最大の化学メーカーになってたんだな。
三菱化学も頑張って欲しいところ。三井住友化学は実現しなかったし。

ダウ・ケミカル
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%83%AB

ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー(The Dow Chemical Company、NYSE: DOW、東証:4850)は、アメリカ合衆国ミシガン州ミッドランドに本拠を置く世界最大級の化学メーカーである。
1897年に漂白剤と臭化カリウムの製造メーカーとして誕生した。1999年にはユニオンカーバイドを930億ドルで買収し、デュポンに代わり世界最大の化学メーカーとなった。2008年にはイオン交換樹脂の製造で世界トップの無機化学メーカー、ローム・アンド・ハース(Rohm and Haas)を188億ドルで買収した。

コーニング
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0_(%E4%BC%81%E6%A5%AD)

コーニング(英:Corning Incorporated )は、アメリカ・ニューヨーク州に本社を置く世界最大級のガラス製品メーカーである。1851年にエイモリー・ホートン(英:Amory Houghton)によって創立され、一族による経営が100年以上続いた。現在の主力製品は液晶ディスプレイ用ガラスパネル、望遠鏡ガラス、光ファイバーなど。

沿革
1851年 - ユニオングラスカンパニーとしてエイモリー・ホートンによって創業。ベイステートグラスカンパニーなどを買収しながら成長。
1864年 - 会社を一旦売却後、ブルックリンフリントガラス会社を買収。
1868年 - コーニング フリント グラス ワークスに改名。食器や温度計管を手がける。従業員約100名。
1871年 - 負債のため設備を売却。
1875年 - 創業者の息子ホートンジュニアにより業績回復。設備購入後、コーニング・グラス・ワークスに社名変更。鉄道信号ガラス器、温度計管および製薬のガラス器などを手がける。
1879年 - 工場内にてトーマス・エジソンが発明した白熱電球に用いる球状ガラス容器の製造に成功。
1897年 - 温度計管材料を精密に製造する有能な機械類の開発により躍進。
1907年 - 自動的に白熱電球を吹く機械を開発。
1908年 - 鉄道信号協会は、アメリカ・カナダのすべての鉄道の信号機の基準としてコーニンググラスを採用。
1912年 - 鉄道信号機用ランタンのための耐久性が高い低膨張耐熱ガラスを開発。
1915年 - 耐熱ガラスであるホウケイ酸ガラスに関して「パイレックス」を商標登録。
1917年 - 科学薬品用ガラス製品にもパイレックス商標を導入。
1918年 - 世界中でライセンス生産を許可し始め、パイレックスブランドが広がる。
1947年 - テレビ用ブラウン管の大量生産を開始。
1961年 - アメリカ初の有人宇宙飛行を行なったマーキュリー・レッドストーン3号のガラス窓を製造。
1965年 - 日本国内にて岩城硝子株式会社(現株式会社岩城ハウスウエア)がライセンス契約を締結。イワキガラスブランドで2011年現在も生産中。
1972年 - 自動車の排気ガス処理用セラミックス多層基板を開発。
1982年 - アクティブマトリクス液晶ディスプレイ用の高品質ガラスの製造開始。
1989年 - コーニング・グラス・ワークス(英:Corning Glass Works )から現社名に社名変更。
1996年 - 初のホートン一族外のCEOとしてロジャー・アッカーマンが就任。先端技術を供給する世界有数のハイテク企業となる。
1998年 - ローテクノロジー的な分野である食器製造・販売部門をボーデンに売却。
2005年 - ディスカバリーチャンネル望遠鏡の主鏡ガラスを製造。

ダウコーニング
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A6%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0

ダウコーニング(英: Dow Corning Corp.)は、アメリカ合衆国ミシガン州ミッドランドに本社を置く化学工業メーカーである。ダウ・ケミカルとコーニングの共同出資による合弁企業で、シリコーンなどケイ素技術に特化している。

それまでの航空機は、エンジンの水分による電気系統からのコロナ放電のため高高度での飛行が不可能であったが、1942年にShailer Bassが開発したシリコングリース (Silicone grease) により解決を見た。シリコンの可能性を追求すべく1943年にダウコーニングが設立された。

ダウコーニングの主要な子会社の一つにヘムロック半導体社 (Hemlock Semiconductor Corporation) がある。同社はコンピュータが普及する以前の1960年に設立され、半導体や太陽電池に使われる様々な純度の多結晶シリコンを製造している。

日本では1966年に東レとの共同出資で東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社(現 東レ・ダウコーニング株式会社)を設立している。

491荷主研究者:2015/12/29(火) 23:04:40

http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2015/1218/6.html
2015年12月18日(金)山口新聞
石灰石関連製品の営業・物流機能一本化 宇部興産

 宇部市に本社を置く総合化学メーカーの宇部興産は17日、石灰石関連製品事業の営業・物流機能を来年4月1日付で、子会社の宇部マテリアルズに移管して営業組織を統合すると発表した。

 宇部興産は石灰石を採掘・外部調達してセメントや石灰石関連製品を生産・販売しており、同市の宇部マテリアルズは宇部興産から供給を受けた石灰石を使って生石灰や耐火物原料のマグネシアクリンカーなどを生産・販売している。

 営業・物流機能を宇部マテリアルズに一本化することで、土壌改質用の中性固化材や重金属不溶化材の販売、海外事業展開などを拡充し、売り上げと利益の拡大を目指す。石灰石の採掘とセメントの生産・販売は引き続き宇部興産が行う。

 宇部興産は2013年に連結子会社だった宇部マテリアルズを株式交換で完全子会社。事業戦略の一元化やコストダウンを推進している。

492とはずがたり:2016/01/03(日) 16:11:03

2015年08月26日 日刊工業新聞
日本製紙、フライアッシュ再資源化進む-宮城にプラント、“地産地消”で廃棄物削減
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1070379937/694

 日本製紙は石巻工場(宮城県石巻市)で、自家発電用ボイラの副産物であるフライアッシュ(石炭灰)を高品質のコンクリート混和材にする加工プラントの建設を進めている。東北地方では東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島の3県を中心に復興工事が急ピッチ。大部分が最終処分されているフライアッシュを建設資材として生かす“地産地消による廃棄物の削減”が目標だ。(編集委員・青柳一弘)

494荷主研究者:2016/03/07(月) 23:18:36

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00376192?isReadConfirmed=true
2016年2月26日 日刊工業新聞
セメント内需4300万トン、来年度見通し 官需減少、民需が補う

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 セメント協会が25日発表した2016年度の国内セメント需要は前年度並みの4300万トンとなる見通しだ。公共事業の減少を住宅投資などの民需が補う形を予想する。15年度は前年度比5・6%減の4300万トンとなる見通し。官需の減少などから期初予想を300万トン下回る。同日発表した1月のセメント国内販売量は前年同月比12・9%減の288万3000トン。300万トンを下回るのは10年5月以来、約6年ぶりとなる。

 セメント内需は90年度の8628万6000トンをピークに減少傾向にあり、15年度はちょうど半分になる計算だ。人手不足で工事の進行遅れが発生したことも影響しており、型枠工など専門の職人が足りず、鉄筋コンクリート造から鉄骨造に切り替える動きも出ている。民需は消費増税後の住宅着工の回復が鈍く、盛り上がりに欠けている。

 16年度は公共事業予算が前年度に比べて実質的に減るため、官需は前年を下回る見通し。一方、16年度後半から都心部の再開発や、17年4月に予定する消費再増税を前に住宅の駆け込み需要の発生などが見込まれており、官需の減少を補う。輸出は15年度予想比14・3%増の1200万トンを予想する。

 1月の国内販売量は7カ月連続の前年割れで、公共事業の減少や天候不順が響いた。

 ただし、輸出は香港やシンガポール向けが高水準を維持し、前年同月比9・4%増の92万8000トンと2カ月ぶりに前年を上回った。

(2016年2月26日 総合4/国際)

495荷主研究者:2016/05/22(日) 20:31:51

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00384041?isReadConfirmed=true
2016年5月3日 日刊工業新聞
石塚硝子、ガラス瓶工場再編 40億円投じ姫路増強

 石塚硝子は2018年3月までにガラス瓶事業の2工場の生産体制を再編する。17年3月期中には40億円を投じ、本社・岩倉工場(愛知県岩倉市)の老朽化した大型ガラス溶解炉を閉鎖し、姫路工場(兵庫県姫路市)では大型炉に付属する生産ラインを1本増設。新設の姫路工場の生産比率を高めて効率化する。両工場の合計ライン数を1本減らして9本にするが、生産能力はほぼ維持する。

 18年3月期の投資額は未定だが、17年3月期にほとんどの投資を終える。岩倉工場は64年にガラス瓶の生産を始め、炉の燃費効率が課題となっている。大型炉を閉鎖し、03年操業の姫路工場の大型炉の生産ライン数を3本から4本に増やす。

 岩倉工場では休止中の小型炉を復活させ、生産能力を調整する。両工場の炉数は2基ずつと従来と同じだが、生産ラインは姫路が5本から6本、岩倉が5本から3本になる。

 石塚硝子はペットボトル用成形材料事業が好調だが、ガラス瓶事業は需要が減少傾向にあり、販売拡大が難しくなっている。工場の生産性を高め、収益を改善する。

(2016年5月3日 素材・ヘルスケア・環境)

497とはずがたり:2016/06/22(水) 11:56:55
麻生は責任取って辞職だw

仏セメント大手、シリアでISと取引か 「税金」払ったと仏紙
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160622-00000001-jij_afp-bus_all
AFP=時事 6月22日(水)8時7分配信

【AFP=時事】フランスのセメント大手ラファージュ(Lafarge)が、シリアでの事業を守るため、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」をはじめとする武装勢力と取引をしていたと、仏日刊紙ルモンド(Le Monde)が21日報じた。

 この問題についてAFPはラファージュに問い合わせたが回答は得られず、「わが社は常に、従業員の安全確保を何より優先してきている」と述べるにとどまった。

 ルモンドが「憂慮すべき取引」の現場と伝えているのは、シリア・アレッポ(Aleppo)の北東約150キロに位置し、ラファージュが2007年に買い取って2011年に操業を開始したセメント工場。

 同紙は、「2011年に内戦が始まったことでこの地域は不安定さを増したにもかかわらず、生産は2013年まで維持された」と報じている。ISは13年に、工場付近の町や道路を支配下に置き始めた。

  同紙はシリアに駐在しているラファージュ幹部らが送った複数の書簡の内容を確認し、「2014年9月19日まで生産を継続するため、同社がISと結んだ協定内容が明らかになった」としている。この日はまさにISが工場を手中に収め、ラファージュがあらゆる事業活動を中止した日だった。

 ある時同社は、作業員と原料確保のため工場へのアクセスが必要になり、「検問所で従業員を通過させる許可をISから得るため」交渉担当者を派遣したという。

 同紙は、一連の書簡から同社のパリ(Paris)本社もそういう取り決めがあったことを認識していたことが分かるとしている。また、同社がセメント生産を継続するために金銭を支払ってISから許可証を得たり、ISの仲介者や石油の取引業者らに「税金」を払ったりしていたとも指摘している。

 昨年スイスのセメント大手ホルシム(Holcim)と合併したラファージュはAFPに対し、「2010〜14年の間に」同セメント工場を所有していたことは認めたが、ルモンドの報道内容に関して直接的な言及はしなかった。【翻訳編集】 AFPBB News

498荷主研究者:2016/07/09(土) 21:32:32

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160617/bsc1606170500003-n1.htm
2016.6.17 06:26 Fuji Sankei Business i.
日本板硝子、攻めへもう一息 ピルキントン買収から10年 収益重視に転換

日本板硝子の製品が使われる米アップルの新本社のイメージ(ブルームバーグ)【拡大】

 板ガラス世界大手の英ピルキントンを、日本板硝子が約6000億円を投じて買収してから16日で10年がたった。売上高で2倍近い世界3位のピルキントンを6位メーカーが傘下に収めるという「小が大をのむ」大型買収はその後、巨額の財務負担や経営の国際融合との苦闘を強いられ、日本企業のグローバル戦略に教訓を与えた。不安定な経済環境にも振り回され、日本板硝子は赤字基調から抜け出せずにいるが、ここにきて経営路線をシェア重視から収益重視へ転換し、遅まきながら業績改善の兆しも見えつつある。

「VA」販売に注力

 米カリフォルニア州クパチーノ市の広大な土地に、ドーナツ形の特徴的な建物が姿を現しつつある。年内にも完成が予定される米アップルの新本社だ。

 宇宙船とも呼ばれるだけあって、随所に斬新なデザインを取り入れているが、その一つに日本板硝子の窓ガラス「オプティホワイト」がある。

 美術館のショーケースに多く採用されていたもので、鉄の含有量が少ないためガラス特有の青みがなく、通常の窓ガラスより透明なのが特徴だ。外の光を通しやすいほか、デザイン性にも優れ、2013年に完成した東京駅八重洲口の大屋根「グランルーフ」にも採用されている。

 同社は、2年前から競合他社が容易に作れず、需要拡大が見込める高機能商品を「VAガラス」と呼び、販売に力を入れてきた。VAは「Value-added(付加価値のある)」を意味する。

 オプティホワイト以外では、断熱性に優れた住宅用の真空ガラス「スペーシア」や、表面に透明な導電膜を付けたデジタルサイネージ向けガラス「NSG TEC」がそれに当たる。売上高に占めるVAの割合は、2年前は3分の1だったが、足元では4割弱まで高まっている。

 VAは、シェア重視から収益重視への路線転換を端的に示すキーワードでもある。

 もともとピルキントン買収には、シェアを拡大し、日本とアジアにほぼ限られていた事業領域を海外に広げる狙いがあった。実際、買収で売上高は約2700億円から8000億円以上に増加。多くの海外拠点も手にし、世界首位の旭硝子と対等に戦えるだけの規模を身につけた。

 だが、グローバル化と引き換えに失ったものも多かった。買収による財務負担に加えて、08年のリーマン・ショック、10年の欧州債務危機で本業の収益が悪化。2度のリストラなどで、買収当時に約3万6000人いた社員は現在までに約9000人減り、基幹製造設備のフロート窯も30から26に減らした。

 この間、経営体制も定まらなかった。グローバル経営を担える人材が不足していたため、08年にピルキントンの最高経営責任者(CEO)だったスチュアート・チェンバース氏を社長に迎え入れたものの、家庭の事情から1年2カ月で退任。藤本勝司会長(当時)の暫定的な兼務を経て10年に就任したクレイグ・ネイラー氏も、他の経営陣と方針が対立し、やはり2年ともたずに会社を離れている。

 最近は、中国メーカーの価格攻勢や新興国の景気減速にも悩まされ、16年3月期は中国の太陽光発電用ガラス生産から撤退するなどした結果、過去最大となる498億円の最終赤字に終わっている。

負の“呪縛”から解放

 ただ、明るい材料もある。

 売上高の4割弱を占める欧州では、建築用ガラスの市況改善が見込まれるほか、北米や東南アジアの需要も堅調だ。建築用は、日本でも東京五輪に伴う需要拡大が期待される。今期は不採算事業からの撤退による効果や、買収で発生した「無形資産償却」が80億円から30億円に減ることもあり、120億円の営業増益を見込む。SMBC日興証券の岡芹弘幸シニアアナリストは「(攻めに転じるまで)もう一息のところに来ている」と話す。

 その「もう一息」のため、同社は現行中期経営計画が終わる18年3月期から遠くない時期に、VAの売上比率を5割まで引き上げたい考え。森重樹社長は「(ピルキントンを)買収してよかった。しなかったら日本・アジアの小さい会社のままだった」と語る。けっして成功を収めたとは言い難い巨額買収だが、狙い通りにVAの成長を実現できれば、ピルキントンの負の“呪縛”からは解き放たれそうだ。(井田通人)

500荷主研究者:2016/07/30(土) 13:27:10

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/160725/mca1607250500008-n1.htm
2016.7.25 06:38 Fuji Sankei Business i.
再評価されるコンクリート舗装 高耐久・低コストで環境に貢献

コンクリート舗装が施された名古屋市内の国道22号。名古屋市は普及率が約3割とかなり高い(セメント協会提供)【拡大】

 アスファルトが主流を占める道路舗装の材料として、コンクリートが見直されている。これまで日本ではあまり採用されてこなかったが、耐久性が高く、施工後を含むトータルコストを抑えられる点や、環境負荷が少ない点が再評価されつつある。国や地方自治体の厳しい財政事情や、環境負荷低減への社会的要請が高まっていることも、普及の追い風となっている。

「関心の高さを再認識した」

 セメント協会でコンクリート舗装の技術開発にあたる吉本徹・研究所コンクリート研究グループサブグループリーダーは、6月16日に東京で行われた講習会の様子をそう振り返る。

 講習会は、日本道路協会がコンクリート舗装に関するガイドブックを発刊したのに伴い、7月15日まで8回にわたり各地で開催。吉本サブグループリーダーはこのうち東京を含む2回で講師を務め、最新技術などについて説明した。当日は満員状態で「大盛況だった」という。

メンテナンス費抑制

 コンクリート舗装は耐久力があり、長持ちするのが最大の特徴だ。たとえば東京都八王子市内の国道20号(甲州街道)は、交通量の多さにもかかわらず、50年も大規模な修繕なしに利用され続けている。

 初期費用はアスファルトに比べると高い。しかし耐久性に優れるため、時間がたってもひび割れしにくく、メンテナンス費用を抑えられる。このためトータルではむしろ安く済む。実際、セメント協会によると、25年間使用した場合のコストはアスファルトに比べて2割も安いという。

 さらに、吉本サブグループリーダーは「環境負荷の点でも優れている」と強調する。セメント協会が国内3カ所で行った実験では、トラックなどの大型車の燃費はアスファルトより0.8〜4.8%も優れていたという。燃料消費が少なければ、その分だけ二酸化炭素(CO2)排出量を減らせることになる。

 都市部の気温が高くなるヒートアイランド現象は、地表を舗装などで覆うことが原因の一つとされる。コンクリートは照り返しのまぶしさはあるが、色が白く反射率が高いため、アスファルトに比べて最大10度程度、路面温度を低くできるという。ちなみに色が白いと、運転中の視認性が高まって事故を減らせるほか、照明を少なくできるメリットもある。

 コンクリートの材料であるセメントは、石灰石などから作られるが、廃棄物も活用されている。その点でも、環境にやさしい材料といえる。

 もっとも、そうした長所の割に、日本では普及が進んでいない。全国の道路に占める割合は4.5%しかなく、活用に積極的なのは名古屋市など一部にとどまっているのが現状だ。高速道路に限っても普及率は5.6%と低く、ドイツの25%、韓国の63%とは大きな開きがある。

適材適所で使い分けへ

 実は、日本でも1960年前後まではコンクリートがアスファルトを上回っていた。しかし、高度経済成長期に入り道路整備が急ピッチで進むなか、冷えたらすぐに使えるアスファルトが好まれた半面、固まるまでに2週間前後かかるコンクリートが敬遠されていった経緯がある。アスファルトは「走り心地」が良いほか、掘り返しやすく、ガス管や水道管などライフラインの頻繁な工事に対応できる長所もあるが、明暗を分けた最大の要因はこの固まるまでの「養生期間」にあったとみられる。

 そこでセメント協会などは、新たな技術の開発に着手。養生期間を1日以内に短縮し、しかも通常の材料を使える「1DAY PAVE(早期交通開放型コンクリート舗装)」と呼ぶ技術を確立し、2014年に山口県や兵庫県の公共工事で初めて採用された。現在までに、100件以上の採用実績を積み上げているという。

 こうした技術の進歩と、財政悪化などの環境変化が相まって、採用拡大の機運は徐々に高まりつつある。国土交通省は、12年に積極活用する方針を打ち出したほか、翌年には国や地方が発注する工事の守るべき事柄をまとめた「設計業務等共通仕様書」に、「設計段階でコンクリート舗装とアスファルト舗装を比較検討する」ことを明記。今後は「適材適所」の使い分けが進むとみられる。

 吉本サブグループリーダーは「技術開発や認知度向上の取り組みを進め、道路=アスファルトという固定概念を取り払いたい」と、一段の普及に向け意気込む。(井田通人)

501荷主研究者:2016/08/02(火) 21:19:13

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00393733?isReadConfirmed=true
2016年7月25日 日刊工業新聞
トクヤマ・チヨダジプサム、関東工場が稼働 東日本の廃石こうボード回収

 トクヤマグループで廃石こうボードのリサイクルを手がけるトクヤマ・チヨダジプサム(三重県川越町、世良田浩二社長、059・361・3073)は、千葉県袖ケ浦市に建設していた関東工場(写真)を稼働した。独自の連続大型再結晶化技術により、集めた廃石こうボードを原料に二水石こうを製造し販売する。廃石こうボードの処理能力は年間8万トンで、総事業費は約20億円。同社はトクヤマが51%、チヨダウーテが49%を出資し2011年に発足した。関東工場は三重県内の本社工場に次ぐ拠点の位置づけ。首都圏をはじめ、東日本一円から廃石こうボードを回収する。

 廃石こうボードで「ボードtoボード」のリサイクルを可能にした技術は、世界で初めてという。再結晶化した二水石こうは、天然石こうと同等の物性を備える。

(2016年7月25日 素材・ヘルスケア・環境)

504荷主研究者:2016/10/29(土) 15:52:45

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00403582?isReadConfirmed=true
2016/10/19 05:00 日刊工業新聞
日本板硝子、舞鶴にプレス設備増設 高精度フロントガラスの生産比率5割に

 日本板硝子は18日、舞鶴事業所(京都府舞鶴市)に、歪みの少ない自動車用の高精度フロントガラス(写真)を製造するプレス設備を増設し、2017年に稼働すると発表した。投資額は非公開だが、数十億円規模とみられる。

 舞鶴事業所は現在、自重を使ったフロントガラス製造ライン2本とプレス設備ライン1本を備える。今回の増設でプレス設備ラインは2本になり、フロントガラスの生産能力は25%上昇し、高精度フロントガラスの生産比率は全体の5割程度に高まると見られる。

 フロントガラスの成形は素材の板ガラスをバーナーなどで熱し、自重で曲げる工法が主流。だが、最近はフロントガラスをヘッド・アップ・ディスプレーに使うなど新たな機能が付き、歪みがなく面精度が高いガラスが求められる際に高精度プレスが適している。

(2016/10/19 05:00)

505荷主研究者:2016/11/12(土) 19:37:21

http://www.sankeibiz.jp/business/news/161027/bsc1610270500005-n1.htm
2016.10.27 05:00 Fuji Sankei Business i.
「東京五輪需要」本格化遠く 鉄鋼、セメント国内生産足踏み

 2020年東京五輪に向けた建設需要が開催まで4年を切っても本格化せず、回復が期待されていた鉄鋼やセメントの国内生産が足踏みしている。円高進行など景気の先行き懸念で企業が投資に慎重な姿勢を崩していないことが背景にあり、経済産業省は「五輪需要は当初の期待ほど引き合いが強くない」(金属課)と不安を示す。

 9月の粗鋼生産量は前年同月比1.5%減の844万2000トンと6カ月ぶりに減少した。8月までの増加基調も「前年の水準が低かった反動が大きく、プラスの幅もわずか」(日本鉄鋼連盟幹部)で、需要の本格化には程遠いのが実情だ。

 セメント国内生産は今年に入って7月以外は前年同月比でマイナスとなるなど、低迷が続いている。需要面でみても、国内販売量は8月まで14カ月連続で減少しており、厳しい状況は当面続きそうだ。セメント協会は国内販売と輸入を合わせた16年度の国内需要はほぼ前年度並みの4300万トンと予想しているが「見直さざるを得ないかもしれない」(協会幹部)としている。

 ただ鉄鋼、セメント両業界とも期待はつないでいる。鉄鋼連盟の進藤孝生会長(新日鉄住金社長)は「五輪の建設需要はもうそろそろ出てこないと、納期に間に合うかというところにきている」と指摘し、需要はこれから伸びるとの見方を変えていない。太平洋セメント幹部も「年明けから五輪需要が始まるだろうという期待感を持っている」と話した。

507とはずがたり:2016/11/17(木) 15:08:58
今は瓦は何処で造ってるの?中国?

貨物マニアとしては深谷と云えば葱でも瓦でも無く煉瓦なんだけどねぇ〜。葱と云えば九条(京都)だら。

深谷の名物は瓦だった 20日まで旧渋沢邸で歴史追う展示会
http://news.goo.ne.jp/article/tokyo/region/tokyo-CK2016111702000196.html
08:10東京新聞

 深谷といえばやっぱりネギ? いやいや一昔前は瓦の街でした?。江戸時代から一九七五(昭和五十)年ごろまで、関東最大の屋根瓦産地として知られた深谷市の「深谷瓦」。その歴史を振り返る展示会が同市血洗島(ちあらいじま)の旧渋沢邸「中の家」で開かれている。二十日まで。 (花井勝規)

 会場には江戸時代の瓦製造の道具類や古文書など約二百点を展示。中でも、日本初の西洋瓦である「ジェラール瓦」の木型が訪れた人の目をひいていた。

 十三日には会場で、終戦直後まで幅広く行われていた伝統的な製法を再現しようと、深谷瓦商工業協同組合員らが実演を見せた。「たたら」と呼ばれる粘土の塊を針金や定規などで切り分け、木型の上で形を整える工程などを披露した。機械化が進んだ現在では使われなくなった製法だが、伝統製法を知る会員が高齢化したためビデオ撮影も行い、映像記録として残すという。

 利根川流域の肥沃(ひよく)な土地から採取できる粘土を利用した瓦製造が、深谷で本格化したのは明治時代から。利根川の水運を利用して出荷していたが、一八八三年に現在のJR高崎線の前身が開業してからは鉄道で東京方面に出荷された。

 「かつて深谷といえばネギよりも瓦だった」。協同組合の植竹一夫理事長(67)によると、産地としてのピークは昭和四十年代だった。「いぶし瓦」を中心に、約百工場、百五十五の窯で年間千八百万枚を生産していた。大量生産に向く、釉薬(ゆうやく)を使った「陶器瓦」もあわせれば生産量はその倍あったという。

 そのころの会員数は百二十社を超えていたが、大規模な生産設備を持つ三州(さんしゅう)瓦(愛知県三河地方)など他産地に奪われたり、和風建築の衰退などで現在は十二社まで減ってしまった。このうち窯を持っているのは三社だけだという。

 さらに近年相次いだ大地震で、「屋根の軽量化」がクローズアップされ、瓦が敬遠される風潮が追い打ちをかける。「和風建築には不可欠な瓦の味わいを地道にアピールしていくしかない」と話している。

 入場無料。同協同組合と市の共催。展示会についての問い合わせは深谷市商工振興課=電048(577)3409=へ。

510荷主研究者:2016/12/04(日) 20:03:48

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2016/11/11-27057.html
2016年11月11日 化学工業日報
セメント産業の役割 再認識すべき

 熊本地震発生から半年が経過した。その後も山陰や東北など各地で強い揺れが観測されており、否が応にも震災に対する備えを意識させられる。地域が被災した場合、復旧・復興を目指すうえで最初の難問として挙げられるのが膨大な災害廃棄物の処理。これに対して昨年、政府が「災害廃棄物処理支援ネットワーク」を発足させ、平時の備え、および災害発生時に支援を行う体制を整えた。

 セメント協会は、民間事業者団体の一つとして同ネットワークに参画している。東日本大震災の際、会員企業が東北地方に持つ工場で約100万トンの災害廃棄物を処理した実績がある。震災復旧への貢献を含め、静脈産業として自他ともに認めるセメント産業。しかしながら取り巻く環境は厳しい。

 セメント産業は、処理困難な廃棄物・副産物を積極的に受け入れてきた。1450度Cのセメントキルンで焼成すると、そのほとんどは熱エネルギーあるいはセメント原料のクリンカーなどになる。二次的な廃棄物は発生しない。2015年度の受け入れ量は2805万トン、セメント1トン当たりの廃棄物・副産物の使用量(原単位)は475キログラム。ただ受け入れ量は13年度の3026万トンをピークに下降している。セメント生産量の減退で、受け入れたくても受け入れられないのが実情だ。

 セメントの内需は1990年度の8600万トンをピークに減少。輸出も足下は4300万トンを割っている。96年度に1億トン近かった生産量も15年度は6000万トン弱に落ち込んでいる。薄利多売で成り立ってきたセメント産業を支えたビジネスの一つが、有償による廃棄物・副産物の受け入れ。技術的な努力によってセメントの品質を落とすことなく、多くの廃棄物・副産物を有効利用してきた。

 現在の原単位は90年度の2倍の水準にあるが、当時と受け入れ量は変わっていない。セメントの性能を考えると原単位拡大には限界があり、需要減が続けば受け入れ困難になる。また廃棄物を活用する全国30のセメント工場が業界再編などによる統廃合で偏在化すれば、災害時の対応にも影響する。その意味でも需要拡大は至上命題だが、東京五輪・パラリンピック関連の受注も目立った動きはない。今後に期待したいところだ。

 最近、コンクリートの有効性が改めて認識され始めている。コンクリート舗装の持つ耐久性や低ライフサイクルコスト、大型車の燃費改善、ヒートアイランド抑制やセメント固化材による地盤改良効果などだ。これらの優れた機能も、新たな商流づくりに生かしてほしい。

512荷主研究者:2016/12/04(日) 20:58:02
>>508
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00407896?isReadConfirmed=true
2016/11/24 05:00 日刊工業新聞
中国電力、石炭灰活用した水質改良材 島根に生産移転、設備更新

三隅発電所構内に新工場を建設し、製造を開始した

 【広島】中国電力は、三隅発電所(島根県浜田市)構内に新工場を建設、石炭灰を活用した水質改良材「Hi(ハイ)ビーズ」の製造を始めた。これまで生産していた新小野田発電所(山口県山陽小野田市)から主な製造設備を移転した。年産能力は約6万立方メートルで、販売目標は年1億5000万円。石炭灰を年5万トン使用する。総事業費は約15億円。

 Hiビーズは火力発電所の廃棄物である石炭灰に少量のセメントと水を混ぜて固めたリサイクル製品。直径約30ミリ―40ミリメートルの多孔質で、悪臭や赤潮の原因になる硫化水素、窒素、リンなどを吸着、除去できる。中国地方の自治体などが、海岸や河口部の水質改良材として採用。建設関連企業も軟弱地盤の改良材として活用している。

 新小野田から三隅への生産移転は、設備のリニューアルと商品供給、物流の利便性などが理由。混合ミキサー、造粒機などを移設、原材料受け入れ設備などを新設した。

(2016/11/24 05:00)

513荷主研究者:2016/12/13(火) 22:06:28

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00409066?isReadConfirmed=true
2016/12/5 05:00 日刊工業新聞
麻生セメント、災害廃棄物受け入れ本格化-セメントの原燃料に

福岡県田川市の田川工場

麻生セメント(福岡市早良区、麻生巖社長、092・833・5100)は、4月に起きた熊本地震で発生した災害廃棄物の受け入れを本格化する。10月から苅田工場(福岡県苅田町)で木くずの受け入れを始め、11月には廃棄瓦に受け入れ対象を広げた。17年1月には田川工場(福岡県田川市)で受け入れを始める予定。受け入れた災害廃棄物は、セメントの原料・燃料として有効活用する。

麻生セメントは田川工場に関して、福岡県に一般廃棄物処理施設の設置許可を申請しており、16年内にも許可を得られる見通し。廃棄瓦と木くずを受け入れるほか、可燃性の混合廃棄物の処理についても検討する。苅田工場の受け入れ経験から、廃棄物がセメントの品質に与える影響が把握できたため、田川工場では早期の受け入れが可能という。

苅田工場は熊本地震の発生以前から一般廃棄物処理施設の許可を取得しており、ひと足先に受け入れを開始。これまで木くずを約700トン、廃棄瓦を約1000トン受け入れた。今後は廃棄瓦を月間1000トン、木くずを月間500トン程度処理し、原料や燃料に使う。

熊本県は熊本地震で発生した災害廃棄物のうち、廃棄瓦6万トン、木くず46万トン、混合廃棄物26万トンの処理が必要だとしており、18年4月までに全量の処理を完了する計画を立てている。

セメント業界では麻生セメントのほか、太平洋セメントが大分県などの工場で災害廃棄物を受け入れ、さらに拠点を増やす考え。トクヤマも山口県で16年中にも、廃棄瓦の受け入れを始める予定。

(2016/12/5 05:00)

514とはずがたり:2016/12/22(木) 16:46:18
糸魚川は云えば此処w
明星セメントや電化の工場は無事か?!

新潟県糸魚川市で大規模火災 約50棟延焼、避難勧告も
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASJDQ4Q6XJDQUOHB00G.html
15:05朝日新聞

 22日午前10時半ごろ、新潟県糸魚川市大町1丁目の飲食店の台所に煙が充満していると、近所の商店から119番通報があった。県警糸魚川署や市消防本部によると、海に向かって風が強く、午後2時半現在で火元から海岸までの約300メートルにわたって住宅や商店など約50棟が延焼し、現在も炎上している。これまでに煙を吸った女性が救急搬送されたほか、避難中に転んだ女性が頭を打ったという。

 市は同日午後0時20分、大町2丁目と本町の計273世帯586人に避難勧告を出し、市民会館を避難場所として開放した。市消防本部は近隣自治体に応援要請を出した。

 現場はJR北陸新幹線糸魚川駅北側の商店街で、飲食店などが密集している。JR西日本によると、北陸新幹線は通常通り運行している。

 気象庁によると、糸魚川市では低気圧の接近に伴い、午前10時?午後2時に風速10メートル超の強い南風が観測された。東北電力によると、火災の発生している糸魚川市本町と大町1丁目を中心に、22日午前11時過ぎから約200世帯が停電し、午後2時半現在も停電が続いている。

517荷主研究者:2017/01/15(日) 17:04:21

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00412512?isReadConfirmed=true
2017/1/6 05:00 日刊工業新聞
セメント業界、循環型社会に貢献 廃棄・副産物を再利用

http://tohazugatali.web.fc2.com/industry/img1_file586e01cd7a54f.jpg
http://tohazugatali.web.fc2.com/industry/img2_file586e01ce4899a.jpg

 セメント業界が循環型社会の構築に果たす役割は大きい。他の産業で発生する廃棄物・副産物を全国各地のセメント工場で幅広く受け入れ、原料・燃料として活用している。セメントの国内需要(内需)が減るにつれて、廃棄物・副産物を受け入れるハードルも高くなってきている。だが、セメント各社は輸出を増やして生産量の維持を図るとともに技術開発を進め、より処理が難しい廃棄物などの受け入れも可能にしている。(斎藤正人)

【「静脈産業」の典型】

 日本には2016年4月現在、30のセメント工場がある。業界全体で15年度に使用した廃棄物・副産物は約2800万トン。東京23区の15年度のゴミ収集・受け入れ量は約278万トン。比較するとセメント業界の受け入れ量の大きさが分かる。

■95%が廃棄物に
 セメント生産に使う廃棄物・副産物の量は、1トン当たり475キログラム。セメント内需がピークだった1990年度に比べると、1トン当たり使用量はおよそ2倍に増えている。90年代初期のバブル崩壊後、内需が急速に減っていく中、廃棄物・副産物の受け入れにより生産コストを圧縮し、収益を維持しようと努力してきたセメント業界の動きがうかがえる。

 セメント工場が受け入れている廃棄物・副産物は多岐にわたる。製鉄所が排出する高炉スラグや製鋼スラグや、発電所が排出する石炭灰、建設現場から出る土や汚泥、下水汚泥などは原料として使われる。燃料には木くずや廃プラスチック、廃油、廃タイヤなどが使われる。セメントの主原料の一つである天然の粘土は、現在では95%が廃棄物に置き換わった。

 こうした廃棄物・副産物はセメントの製造工程において、内部が1450度Cに達するロータリーキルン(回転窯)で処理され、無害化される。残った灰もセメントの中間製品である「クリンカー」の原料となるため、2次廃棄物は発生しない。セメント工場には実に多種多様なものが運び込まれるが「出て行くのはセメントと白い煙だけ」(大手セメントメーカー幹部)だという。セメント業界の「静脈産業」としての側面をよく表している言葉だ。

【五輪・リニア、内需下支え】
 ただし、一定量のセメント需要がなければ廃棄物・副産物の受け入れにも限度がある。当然ながら生産量を超えた受け入れは不可能だ。セメント協会によると、16年度のセメント内需は4300万トンと予測されているが、実際には15年度と同水準にとどまる模様。15年度の内需は前年度比6・3%減の4266万トンで、2年連続の減少だった。

■来年度に期待
 セメント内需は最盛期の90年度に、8628万トンあった。その後、景気対策として幾度かの公共工事の増加があり、需要が持ち直した時期はあった。だが、長期的な縮小傾向に歯止めがかからず、10年度には「コンクリートから人へ」を掲げた民主党政権の下で4161万トンまで減った。その後、11年3月11日に発生した東日本大震災からの復興需要で持ち直したが、一巡後は再び縮小傾向に転じ、現在に至っている。ちなみに東日本大震災で発生した大量のがれき処理も、セメント業界がかなりの部分を引き受けた。

 17年度の内需は、20年開催の東京五輪・パラリンピックやリニア中央新幹線の関連工事、東京都心部の再開発の活発化などで、16年度を上回ることは確実視されている。また、1950―60年代の高度成長期に整備された社会インフラの更新需要がいよいよ待ったなしの状況を迎えると言われており、内需を中長期的に下支えすると見られている。

518荷主研究者:2017/01/15(日) 17:05:23
>>517-518 続き

【熊本の災害廃棄物受け入れ】

■海外を視察
 セメント需要が増えても、静脈産業としての役割が小さくなるわけではない。直近では量がかさばる割に処理量としては小さくなる下水汚泥などの処理が増えていることもあり、セメント1トン当たりの廃棄物・副産物の使用量は伸び悩んでいるが、技術開発は各社が各様に取り組んでいる。地方自治体と契約を結び、下水汚泥の処理を年間通して引き受ける工場もある。休まず安定的に引き受けるため、今後はセメント工場間が連携し、定期修繕の際の操業停止など互いに補う動きが活発化すると見られている。発展途上国に対するリサイクル技術の輸出にも期待がかかる。

 麻生セメント(福岡市早良区、麻生巖社長、092・833・5100)の田川工場(福岡県田川市)は、過去5年平均でセメント1トン当たり536キログラムの廃棄物・副産物を使用している。原料として建設発生土や鋳物砂を積極的に受け入れ、燃料として廃プラスチックや廃油の受け入れが多い。

 燃料の代替に関しては、一層の使用量増加に向け、提携先のスイス・ラファージュホルシムと情報交換し、欧州や東南アジアの工場も積極的に視察している。欧州では熱エネルギーの80%を代替している例もあるという。田川工場の代替率は33%。20年には苅田工場(福岡県苅田町)と合わせて、50%まで引き上げる考えだ。

 また、1月には16年4月の熊本地震で発生した災害廃棄物の受け入れを、田川工場で始める。廃棄瓦と木くずを受け入れるほか、可燃性の混合廃棄物の処理についても検討する。苅田工場はすでに受け入れを始めており、廃棄物がセメントの品質に与える影響が把握できているため、田川工場で早期の受け入れが可能という。

■自社の産廃活用
 トクヤマの南陽工場(山口県周南市)は、同社の祖業でもあるソーダ灰の生産に伴って発生する廃棄物の有効活用を目的に誕生した。同工場が位置する徳山製造所(同)にはセメントだけでなく無機・有機化学や電子材料などの工場が複合的に集積しており、生産される製品や副産物、廃棄物が有効活用できる体制が整っている。

 徳山製造所で15年度に発生した産業廃棄物は約39万トンで、このうち、35万トンを内部で原料・燃料として再利用している。外部でのリサイクルなどを含めると、最終的に埋め立て処分する廃棄物は約400トン程度になる。

 90年度には3万6000トンを埋め立て処分していた。この四半世紀で、リサイクル技術を大きく発達させたことが分かる。また、県内全域の自治体のゴミ焼却施設が排出する焼却灰を、宇部興産との折半出資で設立した山口エコテック(山口県周南市)を通じて受け入れている。

 今後は南陽工場で、熊本地震により発生した災害廃棄物を受け入れる計画。廃棄瓦を破砕して、原料として使うことを検討している。

(2017/1/6 05:00)

522とはずがたり:2017/02/14(火) 14:41:14
>>13>>198
残念だ。日本唯一でもダメなんか・・。

国内唯一の高品質セメント工場 閉鎖へ 広島
http://news.goo.ne.jp/topstories/business/976/c7537487885e1a53db6dd963ee1756c0.html
(NHKニュース&スポーツ) 00:46

かつてと比べ公共事業が減少して国内のセメント需要が大きく落ち込むなかで、セメント業界最大手の太平洋セメントが、国内で唯一、「ホワイトセメント」という高品質のセメントを生産している広島県の工場を来月いっぱいで閉鎖することがわかりました。


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