これは、11日に都内で開催されたモバイル活用のビジネスに関連したイベント「Mobile & Wireless World Tokyo 2004」の講演で明らかにされたもの。登壇したDDIポケット ソリューション推進部 部長 立石篤申氏によれば、2004年夏から年末を目処に、データ圧縮サービスの利用によりPHSデータ通信サービスを256kbpsに対応させるという。本格的な256kbpsの通信速度への対応は、早ければ年末から年度末を見込む。サービス開始後は首都圏を皮切りに順次対応エリアを拡大していくとのこと。
1本のDSL回線で、上りと下りを合わせて200Mbpsのスループットが出せる技術で、上下同じの100Mbpsにするほか、下り150Mbps上り50Mbpsのように非対称に設定することもできる。また、UDSL機器は、既存のADSL、VDSL(Very High Speed Digital Subscriber Line)の標準と下位互換性を持っており、既存サービスから移行、混在できるのが特徴。
VDSL(Very High Speed DSL)は、従来まで集合住宅構内などでの光ファイバ分岐といった短距離で用いられていた技術。JANISでは7月22日に行われた社団法人情報通信技術委員会(TTC)で一般電話回線でのVDSL使用が承認されたことを受けて、8月1日より有線放送回線でサービスを開始する、総務省の認可が下り次第、9月からはNTTの電話回線でもサービスを提供する予定。