・・Ca va venir。やっとついてびしょぬれだ。フロントは例の美女が2人。どういうわけか競い合ってる。こんな雨の日にくるか。ああ夢うつつ。カギをお預かりしましょう。え、そうでした。貴女がこえをかけているのですね。うまいものだ。思わず間抜けて高い声を出してしまった。ああ、はずかしい。…じつはどうでもよかった。びしょびしょをとがめられはしまいが迷惑でもいけない。うまくはいることだ。美女のいる温泉…ああ、極楽。
(無題)
・・秋の夜長。パソコンテレビでプレスリーのLOVE ME TENDERをみる。南北戦争下の物語。モノクロでけっこう真面目なストリーでおどろき。負けた南軍側のドラマにプレスリーも与する。LOVE ME TENDERはやはり真面目な恋を歌ってる。あの甘い声。とろけるような肢体。…プレスリーが負けた者たち、貧しい者たちの感情を歌っていたなんて今さらながらのおどろき。なんて懐かしい恋の感情か!
・・LOVE AFFAIRE、めぐり逢いという映画も途中までみた。デボラカーのでるのならお気に入りだが、これはもちょっと古いやつ。LOVE ME TENDERと違ってアメリカンドリームで成功した勝ち組の恋の物語。これは気恥ずかしくなるような昔のアメリカ映画。あんな大金持ちの恋の感情など今ならだれも気にかけまいに。…この映画。AN AFFAIRE TO REMEMBERというデボラカーの作品なら覚えているし気に入ってもいる。豪華客船が南仏のvillefranchを訪れるあたり。隠居する祖母を訪ねるあたりは懐かしい時間がある。港の風景。こんもりした木の茂る切り立った石段の道をあがると家がある。木漏れ日のむこうに青い海がみえる。…古いピアノ。
(無題)
・・女子フィギュアスケートをよく見る。ショパンのノクターンで滑る浅田真央。むずかしいだろうな。なにか鶴のような舞だね。・・Over the rainbowというのも選んだ。ふわふわしたものをうまくこなす。愛犬を抱きかかえて滑る。・・「オズの魔法使い」というファンタジーがあるんだ。犬はトートーといったが、これはエジプトの神の名だ。totoなら便器の会社の名前だが。ヤマトトトビモモソヒメなんてのもある。これなら卑弥呼。
・・Over the rainbow …ああ、眠い。映画が眠いのではない。ケシの花の匂いで眠くなる。悪い魔法のせいである。 …エメラルドの城へ。
・・動画を追ったら、ミュージックに来た。Kyanaというボーカルは魅惑だ。Sarahというのはファルージャに生まれてイスラエルの若者に恋する話だ。…誰の名において、人は血を流すのか、と。反戦の歌か。・・corp a corp 「体と体をぶつけて」というせつない歌もある。・・Kyanaは混血かな。
Sarah
Moi, Sarah 20 ans
Jeune fille à présent
Résidant 23 rue Ménilmontant
Née à Faludja
Pas si évident
D'être victime à plein temps
J'ai pianoté ma vie
dans des récitals
Sur des airs de Mozart et de Schumann
On me croit soumise
Aux lois des tyrans
j'n'ai pas choisi mon camps
Mais au nom de qui
Faut il verser le sang?
N'est il pourtant pas écrit
Aimons nous à présent
Mais au nom de qui
Font ils verser le sang?
N'est il pourtant pas écrit
Vivons à présent
Dieu a créé la femme sensuelle
Pourquoi se cacherait elle derrière de la dentelle?
On m'interdit d'aimer l'enfant d'Israel
Lui péché mortel.
Je ne suis pas le dammier de ces dames
Depuis quand des jetons ont ils une âme?
Quoi de plus poétique de plus sanglant
Que d'être différent.
Mais au nom de qui
Faut il verser le sang?
N'est il pourtant pas écrit
aimons nous à présent
Mais au nom de qui
Font ils verser le sang?
n'est il pourtant pas écrit
vivons à présent...
(無題)
・・このところシャンソンのポップロックを聴いている。Kyanaは前回も書いたが、ほかにHannnaというのもいる。je ne sais plusというのが好まれているらしい。ランキングというのもありトップに近い。・・聴いていると、歌詞はやさしい。ことばひとつひとつを丁寧にアーティキュレーションをはっきりと歌うのは、聴き手に親切で好感をもてる。感情にごまかしがないから、ことばに力がある。・・あとはその内容だ。
・・je ne sais plusというのは、「もう知らない」という意。・・全部解読できていないが、対象に向けられた知性の放棄だが、かなり官能に属することかも。「知りたくないの」なんてのも昔ヤマトにあった。ああ、フランス語がわからない。情けないことだ。・・あと百回聴いたら分かるだろうか。・・フランスのお嬢が、単なる知の放棄を歌うわけがない。「もう知らない」というのは、そうある種倦怠のある歌い方だ。ハスキーでもある。…抱擁するというのがある。だんだん分かってきた。