これは1938年初版の、A.W.Austen氏による「Teachings of Silver Birch」の桑原氏による和訳ですが、原書の雰囲気とはかなり趣が異なり、同時期に既に数冊出版されていた近藤氏による他の翻訳版と比べると、没個性的でダイジャスト的仕上がりになっていて、中川にしてみれば手っ取り早く「霊言集」とあるからそれだけで良いと思ったのでしょう、例によっていつもの如く、お粗末な上辺だけの浅い理解で語ろうとして馬脚を現すという、そうした態度が「隆バーチ」の出来の悪さに如実に表れており、血筋と言っていい中川家の詰めの甘さは、この頃からのものであることを物語っています。