抵抗むなしくその場に付き合わされること三十分。
途切れ途切れにリストラ47歳が語った事情をつなぎ合わせると、どうやら親から譲り受け、
彼が社長を務めていた町工場の経営が悪化、そして倒産。
家族には去られ、愛人には見捨てられ、家財は借金の抵当に押さえられ、
すべてを失った男の手元に唯一残ったのは、あのセダン一台だけ。
人生に絶望した彼は、自殺を試みようと今回のアイキャンフライ with car を決行してみたらしい。
営業じゃなくて社長だったけどまあ良い。愛人居たのかよお前、良い生活してたんじゃねーかこの野郎。