したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

魔法先生 ネリま!

1マイアヒ:2006/07/10(月) 12:13:06
のび「どらえもーーーん」
ドラ「どうしたののびた君、またジャイアンにいじめられたの?」
のび「僕、今ものすごく萌えてるんだ!大至急麻帆良学園中等部3ーA31人全員出して!」

362蛇界人:2010/01/10(日) 21:49:30
(数時間前、メトロシティ市役所:市長室)

カラス「マイク・ハガー市長。お初にお目にかかります。局からの捜査員です。名前は…カラスとでも呼んでください」
市長「“カラス”か…確かに衣装から察するとその名前が適任だな」
 市長は全身黒で揃えられた衣装を身にまとった俺に向かって言った。

カラス「そいつはどうも」
 市長に勧められて俺は市長室のソファーに座った。机に座っている市長を見ると、どう見ても普通の人間に見えなかった。
40代とは思えないほどの筋肉の付き方も半端じゃないし、普段は陽気に見えるが、依頼を話すときは殺しの依頼のような真剣な目つきだった。
 …とまぁ今更思ったが、玄田さんのキャラは筋肉隆々の人が多いからあまり気にはならない。もしスカウトが多い今だったら、
依頼そっちのけで局に勧誘していたかもしれない。市長は机から一枚の写真と、情報らしい紙の束を俺に差し出した。

市長「メインターゲットは“スマートダンディ・ゴルドー”。昔ここら一帯を牛耳ってた犯罪組織マッドギアの元構成員で、
   今はここらじゃ一番デカいホテル“アトランタ”の支配人だ。今夜9:00にアトランタである麻薬取引が行われると言う情報が来た。
   そこで君にはこの取引を阻止してもらいたい。場合によっては射殺も許可する」

 手渡された写真には、葉巻を加えてブクブク太ったオッサンが映っている。
こいつのどこがダンディーでスマートなのか、ガチャピンの腕についているエネルギーボールの中身の詳細と同じぐらい謎だ。

カラス「とするとゴルドーと取引する奴らは…多分マッドギアの次に出てきた“スカルクロス”にいた連中ですか」
市長「その通り。どうやらゴルドーをボスにして新しい犯罪組織を立ち上げるつもりらしい。この取引も資金作りのための一環だろうな」

カラス「はぁ…天下のマイク・“マッチョ”・ハガーがそんな事で人を雇う必要ないでしょ…。
    大体マッドギアを壊滅させた張本人なんですから、自分で乗り込んで倒せばいいんじゃないですか?」
市長(以下ハガー)「なんだ。お前そんな事まで知ってたのか?」
カラス「ジャパニーズもアメリカのプロレスぐらい見ますよ」

 マイク・“マッチョ”・ハガーとは、このメトロポリス市長であるマイク・ハガーのプロレスでのリングネーム。
元々市長はラリアットやパイルドライバーなどを愛用し、過去にいくつものベルトを巻いたプロレスラーだった。
一発一発が重いファイトスタイルや、試合後のマイクパフォーマンスの良さ、気のいい性格でリング内外でもかなりの人気者のベビーフェイス。
この間の選挙で正式に市長に就任。その後、昔なじみ、通りすがりの忍者と共に犯罪組織マッドギア、スカルクロスを壊滅させた経歴を持つ。
シュワちゃんを差し置いて最強の市長と言っても過言ではない男だ。てかこの人なら最強の大統領にも頑張ればなれそうな気がする。

ハガー「確かにいつもなら速攻で握り潰してやるんだが、今日は事情が事情だ。ちょうど9:00からアーマーキングとタイトルマッチがあるんでな」
カラス「なるほど〜…って住民の平和よりベルト優先ですか!?」
ハガー「当たり前だろ。完全非道のヒールレスラー相手に、ベビーフェイスがしっぽを巻いて逃げ出せると思うか?
    それにマッドギアやスカルクロスの連中も会場に紛れている可能性も高い。上手くいけば情報を聞き出せるチャンスかもしれないしな」
カラス「はぁ〜…“聞き出す”と言うより“握って絞り出す”でしょ?あなたの場合は」
ハガー「ガッハッハ!リンゴみたいにか!確かにそうかもな!それじゃ頼むぜ。俺は今から会場に行って来るから、地図や情報はその書類に書いてあるから呼んでくれ」

 そう言いながら市長はスーツの上着を脱ぎ去り、某所の錬金術師とも張り合えるほどのムキムキボディを披露させた。
サスペンダー付きのズボンやヒゲが、どことなく髭を生やし始めた時のフレディ・マーキュリーに見えなくもない。
いや、もしくはゴジラファイナルウォーズで一般人でありながら生身でX星人を倒した轟天号艦長のダグラス・ゴードンか?ああもうどうでもいいや。
それより市長。クロマティ高校に通ってるあのお方はあたなの親戚か何かですか?

ハガー「その名の通り、死を運ぶ鳥にならないようにな」
カラス「大丈夫ですよ。地方によっては、鴉ってのは勝利を呼ぶ縁起のいい鳥ですから」
ハガー「そうかい。じゃあついでに俺の試合も勝てるように頼むぜ」

ガチャ

 そう言いながら市長はドアを開けて市長室を跡にした。それにしてもまだ寒いのにサスペンダーだけで外に出るとは…
俺は市長から書類の束に目を移して一枚一枚めくり始めた。

363蛇界人:2010/01/10(日) 21:56:09
(数時間後、てか現在。ホテルアトランタ ロビー)

 既にロビーには大勢の黒服達が誰の侵入も許さないほど立っていた。全員の手にはサブマシンガンが握られている。
普通は誰もこんな物騒なところに来るはずがない。だが、今日は違った。
黒服達の真後ろに突如現れたのは一人の男と、何故か地面から浮いているエレキギター。
 男の方はツギハギのコートを身にまとい、茶色のゴーグルをはめた白髪の男で、両手には拳銃と刀が合わさったような武器を身につけている。

ツギハギの男「おいおいおい。なんだここは?」
 男の声を聞いた黒服達が驚きながら一斉に振り向いた。

ツギハギの男「ずいぶんと臭うじゃねえかRB。養豚場に迷い込んだか?」
 ツギハギの男は、地面に浮いているエレキギターに問いかけた。すると、エレキギターの周りから人間を形作る何かがにじみ出し、
深紅のライダースーツを身につけた。金髪の男が現れた。その右手にさっきのエレキギターを持って。

ライダースーツの男「ジュージ。少しは口の利き方を覚えろよ。だからお前は…」


ライダースーツの男「…だからお前は敵ばかり作っちまうんだ」
 ライダースーツの男が呆れながら周りを見わたすと、既に2人は大勢の黒服達に囲まれていた。
黒服の一人が2人に歩み寄る。

黒服A「ボロコートにギター?おまえらがアチコチで暴れまわってる2人組か」
ツギハギの男「へへ…だったらどうだってん…」

 ツギハギの男が喋った瞬間、2人を囲んでいた黒服全員が銃身の先端を構える。

ライダースーツの男「準備は万全か。今まで派手にやりすぎたらしい」
ツギハギの男「ハデなのはお前のナリの方だ」
ライダースーツの男「さて…どうするジュージ」
ツギハギの男「どうもしねぇ。正面から蹴散らすだけだ…かますぜRB」
ライダースーツの男「OK!」

黒服A「野郎…殺っちまえ!」

 業を煮やした黒服Aの号令と共に、全員が2人に照準を合わせ、引き金を引いた…はずだった。
銃を持っていたはずの手が、引き金を引いたはずの指が、立っていたはずの足が、てか全員の体がバラバラに切り裂かれていた。

ツギハギの男「生憎だな…」
 刀で敵を切り倒したツギハギの男の笑いと同時に、ライダースーツの男がギターを持って飛び上がった。

ライダースーツの男「こっちはとっくの昔に死んでるのさぁ!」

ギュィィィィィィィン!

たった今までそこにいた黒服達は、一瞬で斬殺死体と焼死体の山と化していた。

ライダースーツの男「さて…ジュージ。どうやらここじゃないみたいだな」
ツギハギの男「へ。だったら…」
 刀の返り血を振り払いながら、ツギハギの男はニヤリと笑いながら天井を見上げた。

ツギハギの男「最上階まで全部刻んでいくだけだ…」
ライダースーツの男「…やっぱりな」

364蛇界人:2010/01/11(月) 14:38:08
今更ながら、361の名無しは自分です。

365蛇界人:2010/01/15(金) 20:35:36
※ちなみにハガー市長及びアーマーキングはガングレイヴのキャラではありません。念のため

カラス「地図も見て地形確認も終了!んじゃま行きますか!」
 俺は身の丈ほどあるバルムンクを背中に刺すと、両腕にオルトロスを構えたまま、アトランタの入り口を蹴り破った。

ドガッ!

カラス「VIPからきますたぁ!!……ってあら?」
 突入と同時にオルトロスを構えたが、入った瞬間に違和感を覚えた。暗くて見えないロビー、辺り一帯に立ちこめる硝煙に血の臭い、死体と廃墟の山。
どう考えても普通のホテルなわけがない。だとすれば結論は一つ。

カラス「先客がいたって事か…」
 被害から見るに、相当な腕前を持つ奴がこのホテルに忍び込んでいるようだ。俺はライトヘッドをしまい、余った右手で再び地図を取り出した。
バズーカか何かを連発したのだろうか。オブジェも何もかもが破壊され、何がどこにあるのかすらさえ分からない。
エレベーターで一気に上に行こうと思ったが、肝心のエレベーターもいつワイヤーが切れるかわからない。せいぜい真ん中あたりまでしか行けないだろう。
だがここで立ち往生するよりはマシだ。俺はエレベーターに乗り込み。ボタンを押した。


(同時刻:メトロシティホール)

ハガー「てい!ダブルラリアットォ!」
アーマーキング『させん、サイクロンドライバー!』
 一方その頃メトロシティホールでは、CWA公認のチャンピョンベルトのタイトルマッチが行われている最中だった。
極悪非道の限りを尽くすヒールレスラー“アーマーキング”の持つ黄金のベルトに挑むのは、メトロシティの市長、マイク・“マッチョ”・ハガー。
負けた方はマスク剥ぎor市長辞任の“マスカラ・コント・カベジェラ”時間無制限一本勝負。最高のシチュエーションに会場のボルテージも最高潮に達していた。
 ロープの反動で加速したハガーがラリアットを浴びせようとすれば、それを読んだアーマーキングが頭を下げてラリアットをかわすと、
そのまま後ろへ回り込み、ジャーマンエクスプレスでハガーの後頭部をマットに叩き付ける。レフェリーがカウントにはいるが、ハガーは1で返す。

ハガー「カベジェラだからってハリキリすぎじゃねーかキング?」
アーマーキング『やっとお前とシングルで戦えるんだ。マスクぐらい幾つでも譲ってやる。それよりお前も少しやる気を出せ。仕事が無くなるぞ』
ハガー「その心配はねぇさ!今日は代わりに働いてくれる気のいいダチがいるからな!」
 ハガーはアーマーキングにタックルを喰らわせた。黒いジャガーと肩に鋼のプロテクターを着けたアーマーキングの体が浮き上がる。

ハガー「マイク・“マッチョ”・ハガーの真骨頂!“マッスルゥ!ボマァァァァ”!!」
 浮いたアーマーキングの両足をシッカリ掴むと、キン肉ドライバーの要領でジャガーの上半身を一気にマットにめり込ませた。


 ハガーがアーマーキングの体を押さえつけ、レフェリーのカウントを待つ。だが一旦リングを降りたはずのレフェリーは一向に上がらない。
観客からも「レフェリーはどうしたー!」と抗議の声が挙がってくる。それに応えたかのように、一人の男性がリングに上がった。

手には、血まみれになったレフェリーを掴んで。

366ネロンガ:2010/01/24(日) 16:35:44
今回は刹那ファンおよびフェミニストは見ない方がいいかも。


 結局替えの下着は持っていなかったそうなので、ネギは木乃香が泣きやむまでほっとくことにした。
 そのころ、カカシはミラーモンスターの大群に運悪く接触、戦闘するハメになった。
 そして・・・(作者注:キッド視点にChange)


 俺は銃口を頭に向けた。零距離射撃だと反動で俺も吹き飛んでしまうため、距離は開けておいた。
 冷徹に、俺は刹那に向け言った。
キッド「死にたくねえなら鍵を渡せ・・・と言いたい所だが、まずはその物騒な玩具をしまえ」
 無言で刹那は刀を鞘に収めた。だが、鍵は渡そうとしない。
キッド「鍵をよこせ」
 彼女は視線を地面へと向けた。
 俺は右手の真空砲を彼女の視線の先に向けた。
 そして高く跳ねあげた。

 バン、と音がして、彼女の首が完全に上を向いた。アッパーカットと言うやつだ。
 だくだくと鼻から出血する彼女に、俺は砲を突き付け言った。
キッド「俺は性差廃絶主義者でね。女だから優しく扱うわけじゃねーんだよ。鍵渡せよ、鳥野郎」
 刹那は、ぽつりとつぶやいた。
刹那「・・・こんな話を知ってるか」
キッド「知らんね」
刹那「最後まで聞け」
キッド「へいへい」
 俺は適当にそう返した。
刹那「お前の母国、アメリカでは、死刑執行前に一度だけ望みを聞いてくれるそうじゃないか」
キッド「そーだけど」
刹那「なら一つだけ言っていいか・・・」
キッド「・・・くっだらねぇ。どうせ恨み事だろ。んなことよりさっさと鍵を」

刹那「私を殺せ」

 俺は言葉を一瞬だけ失った。その直後、俺は彼女にもう一発拳を加えた。
 刹那はドン、と腹部への打撃を喰らい、口の中に入っていた鼻血の塊を吐きだした。
 俺は告げた。
キッド「ざけんなよ。好き勝手やって死に逃げなんざ、俺はまっぴらごめんだよ

367名無しさん:2010/01/31(日) 00:59:30
(同時刻:ホテルアトランタ:支配人室)


ゴルドー「どうした!あの2人組、仕留めたか!?」
 銀色の椅子に座ったゴルドーは不機嫌そうな顔をして葉巻を吸いながら、近くに配置している部下に命令した。

マフィアA「ロ…ロビーに新手が!正面ホールの兵隊が全滅です!」
 

ゴルドー「…んだとぉ!?…こうなったらしかたがねえ!20階に置いてる“オーグマン”を出せ!」
マフィアB「し…しかし」
ゴルドー「もう構わねぇ!俺のヤマ荒らしやがって…ゼッテェに許さねぇ」



カラス「その時ホテルに乗り込んだ俺は…」
士「待て!お前の事はどうでもいい!ハガー市長はどうなったんだハガー市長は!」
カラス「おいおい、これは俺の昔話であって本編にすら出てない市長の話じゃないぞ」
リオ「うるせぇさっさと続き言え!あんたのは後回しよ!」
カラス「…と言うわけだ。さっさと書け蛇界人」
蛇界人「てめぇ…人がやっとバイト決まったと言うのに無茶させやがって…」
カラス「そう言いながら一日中何してたんだ?」
蛇界人「う…ミニプラのモウギュウダイオー作りながらバンピートロットと戦神やってました…」
カラス「ほらみろ。さっさと書かないから書き込みがこんな深夜になっちまったんだ。速く書いて寝ろ」
蛇界人「う〜…」
草加「これも全て乾巧って奴の仕業なんだ。気を付けr…」
鳴滝「あぁ何を言っている!これも世界の破壊者ディケイドのせいだ!あぁこの世界も破壊さr…」
光太郎「ゴ ル ゴ ム の 仕 業 だ」
3人「「「なにをぉ〜…」」」

ボカスカボカスカボカスカ


カラス「…なんかどっかで見たような流れが…」
蛇界人「と言うわけで昔話いってみよー」

(メトロシティホール)

 血まみれのレフェリーを持った2m23cmの大男が、トップロープを跨ぎながら、2人のいるリングへ入り込んだ。
すでに会場からは、幾つかの悲鳴の聞こえる。

大男「久しぶりだなぁマイクぅ…」
 大男は掴んだレフェリーをリングに投げ飛ばすと、もっしりとした口調ではしゃべり出した。

アーマーキング『なにしてる!すぐにレフェリーを運べ!今ならまだ間に合う!』
 すぐさまアーマーキングがリング外に待機しているセコンドに向かって叫んだ。

ハガー「お前…アンドレか!」
大男=アンドレ「そぉだぁ。お前に潰された組織ぃ、復活するぅ。これぇそれのぉ見せしめぇ…」
 どうやらこの男、マッドギアの構成員の一人だった男らしい。おそらくファイナルファイトを初プレイした方々は必ず一度はこいつにやられているだろう。
その当時のコードネームは“アンドレ”。ちなみに某の薔薇や某歩く人間山脈とは全く関係ありません。 

アーマーキング『どうやらマッドギアは本格的に復活するようだな』
ハガー「あぁ。だったら、盛大に開店祝いしてやらないとな。花輪でも贈ってやるか?」
アーマーキング『お前はもう少し緊張感を持て…』

アンドレ「そんなのいらなぁいぃ!お前の首ぃ!持ってくぅ!!」
 そう言うとアンドレは懐から太い注射器の様な針を取り出した。

ハガー「ん?何だそれは」
アンドレ「俺をぉ!神にするぅ!最強の“クスリ”だぁぁぁ!!!」

ブスッ

 アンドレは自分の持っていた針を、そのまま自分の眉間に突き刺した。
針の中に詰まった水色の液体が、徐々にアンドレの体内に浸透し、皮膚が、筋肉が一気に白く大きくなり、ブラウンの目も、一瞬で赤く染まった。

Sアンドレ「グアアアアアアアアア!ツブス!ゼンブツブス!」
 そこには全長2m50cm、ハルクやポチョムキンに匹敵するほどの筋肉を備えた純白の怪物が2人のレスラーの前に現れていた。
ハガー「ほぅ。キングどうだい。せっかくだからハンディキャップマッチでもするか?」
アーマーキング『まぁいいだろう。俺もファン感謝デーに引退マッチをするのはどうかと思っていた所だ』
Sアンドレ「グアアアアアアアアア!」

 雄叫びを上げたアンドレの顔面に2人のWドロップキックが炸裂し、破裂した様な音が大音量で会場に響き渡った。

ハガー「ゴングは鳴った」
アーマーキング『見るがいい。正義と悪が手を組む最初で最後の戦いを…』
ハガー「これが本当の…“ファイナルファイト”だ!」

368蛇界人:2010/01/31(日) 01:02:16
コテハン付けるの忘れてしまった…orz おのれ外道衆!

草加・鳴滝・光太郎「「「その発想はなかった」」」

(同時刻:ホテルアトランタ:真ん中辺り)

カラス「後は足で行くしかないか…ん?」

 ちょうど俺が乗り込んだ部屋には、あちこちに黄金のガーゴイル像が立ってある。
さすが別名“ガーゴイルホテル”と呼ばれるだけのことはある。その部屋の真ん中、俺の目の前に何故か張り紙の付いたアタッシュケースが置いてあった。


張り紙『開けるなマジで』
カラス「…………………」

 俺は下手くそに書かれた文字を見ながら、しばしそのアタッシュケースを見つめていた。
何か開けたい衝動に駆られたが、それを持ち前の自制心で必死に押さえていた。

いかん…これは開けてはいけない。何か開けたら絶対にイヤなことが起こるかもしれない…ダメだ…開けちゃダメだ…


ガチャ


 あれ?開けちゃっt…まぁ俺もともと自制心なんてないからいっかー☆…ってん?

 そのアタッシュケースの中には、水色の液体が満たされた注射器の山が敷き詰められていた。
空耳かもしれないが、何か注射器から小動物のような鳴き声が聞こえるような気がするが…


カラス「これが…麻薬?」
???「………………」
カラス「!?」

 不意に、俺の後ろに何者かの気配が漂ってきた。後ろを振り向くと、そこには黒いスーツを着た、十数人ほどの全身の皮膚が真っ白な人間が、マシンガンを持って立っていたのである。

???「……何者だ」
カラス「え〜あの…わ…わたくし今夜から働かさせていただいてるボーイでして…」
 俺は一瞬で黒コートからホテルの着替え、バルムンクをモップに変形させて賢明に床を磨いた。我ながら完璧な変装だったが、さすがにタイミングが遅すぎたようだ。
白い肌の人間達が一斉にマシンガンを構えた瞬間に、俺は両腰に入れていたオルトロスを引き抜くと、全員の眉間に鉛玉をお見舞いしてやった。

 炭酸が抜けた様な音を発しながら、白い人間達の体が爆発した。いや、火薬らしい音でもなかったから自然溶解?まぁどうでもいいや。
ついでにあのアタッシュケースも粉々にしてしまったが別にいいだろう。ほっとしながら二丁拳銃をしまうと、何やら遠くからヘリらしき物が飛んでいた音、
バズーカの様な発射音、何かが爆発した音が一斉に聞こえてきた。どうやらロビーで暴れまくっていた先客の方がまだドンパチを続けているようだ。

カラス「行くか。俺も…」
 俺は水色の液体が一面に飛び散った部屋を後目に、階段へ繋がるドアへ向かって歩き出した。

369ネロンガ:2010/02/01(月) 17:38:42
ネロンガ「そ・・・それはまさかドーピングコンソメスー・・・」
ネギ「違うでしょ、どう見ても」
ネロンガ「だってぇ、私ぃ、ハガーとかアーマーキングとか言われても全然分かんないんだもぉん」
ネギ「うぜぇよ」
ネロンガ「すまん」
ネギ「でも、僕知ってますよ。アーマーキングなら」
ネロンガ「嘘!? なんで作者の俺よりも早く情報を入手したんだ!?」
ネギ「アーマーキングって−のはあれでしょ。『どうしたガキども〜? 俺様の歌を歌え〜!殺すぞ〜!』ってやつ・・・」
ネロンガ「それアーマージャックですから! 残念!」


・・・というわけで、設定スレの方に設定を書いていただけたら嬉しゅうございます、蛇界人さん。

370蛇界人:2010/02/05(金) 22:23:19
(ホテルアトランタ:スイートルーム)

 ここでは椅子に座ったゴルドーが葉巻を加えながら、メトロシティホールのある辺りを見下ろしていた。
ゴルドー「へっへっへ…後少しでメトロシティは再び俺達マッドギアのモノになる。あの腐れ市長も今度は手出しできないだろうさ…」

 あそこでは今頃阿鼻叫喚の惨劇が行われているはずだ。いくらあのハガーでも、シードで強化されたオーグマン相手では生きてはいまい。
あとはスカルクロスにいた取引先の人間がこのクスリを取りに来れば…

???「残念だな」
???「お前にはこんな過ぎた玩具が必要ないな」

 驚いたゴルドーが後ろを振り向いた瞬間、スイートルームの扉が音を立てて吹き飛び、ツキハギ男とライダースーツ男がズカズカと入ってきた。
2人の足下には、ボコボコにされて気絶したスカルクロスの構成員が倒れている。

ゴルドー「!?…テメェら…」
ツギハギ男「ったく、手間取らせやがって…」
ライダースーツ男「あんたみたいな人間に“シード”を広げさせるわけにはいかないからな」
ゴルドー「ちっ!黒服どもはどうした!」
 
 この部屋の入り口には全方位に黒服が配置されており、何処から侵入されても、残った包囲に配置している黒服によって射殺される構造になっていた。
しかし、侵入者が入ってきたというのに、高い金払って雇った黒服達が一向に出てこない。

ガッシャァン!!

 突如天井のシャンデリアが崩れ落ち、シャンデリアに乗っていた黒いコートを着た少年が二丁拳銃をゴルドーに構えていた。一応言っておくが俺である。

カラス「お邪魔ジョー☆っと。ふぅ…全員倒してたら屋上にまで行っちゃってたな」
 
 実はそのまま上へ言ったモノの、あまりに先客達が暴れまくったせいでホテルの構造自体が変わってしまい、
仕方なく目に付く敵を全員撃ちまくったり斬りまくったり、ダンテばりのスタイリッシュアクションを披露していたら、いつの間にか屋上に来ていたのだ。
 俺はゴルドーと対峙する2人には見覚えがあった。確か市長から貰った資料に載っていた連中だ。
何でもこの辺りの犯罪組織を潰している2人組、棺桶を担いだ男がいるらしく、遭遇するときはせいぜい気を付けろと書かれていた気がする。

カラス「ギザギザコートのガンブレイド使いと足が浮いてるギター使い…まさかあんたらが…」
 俺は2人の名前を言おうとしたが、その言葉は顔を真っ赤にしたゴルドーの怒号にかき消された。

ゴルドー「てめえら…俺のシマをここまで荒らしやがって…生きて帰れると思うなよ…オラァ!」
 すると、ゴルドーの座っていた椅子から蜘蛛のような足が生え、周りからロケットランチャーやマジンガンなどの重火器が次々に生えだした。

ゴルドー「我が兄ベルガーよ。アニキが死ぬ直前に完成したこのタランティスチェアーで、必ずメトロシティを我がモノにしてくれる!」

 俺は市長から貰った書類を思い起こした。確かベルガーと言うのはマッドギアのボスで、車椅子に座ったまま闘い、そのままビルから落ちて死んだ奴だ。
確かにデブだし足短いしヒゲは濃いし、この椅子フェチからするに、親族かその類であることは容易に察しが付く。


カラス「なるほど、あのベルガーの兄って事か…しかしこの家筋ってのはよっぽど座ったまま座るのが好きらしいな」
 俺は拳銃をしまい、緊張した表情でバルムンクを取り出したが、先客2人組は涼しい顔で変形した椅子を眺めていた。

ツギハギ男「…こいつぁとんだ玩具だな」
ライダースーツ男「どうしたジュージ、怖じ気付いたか?」
ツギハギ男「んなこたねぇ。こういう奴ほど刻みがいがあるぜぇ…」
 ガンブレイドを両手で構えたツギハギ男は、機嫌の悪そうな声で俺に叫んだ。

ツギハギ男「おいクロガキ。俺の殺しの邪魔すんじゃねー。ガキは家に帰って寝てるんだな」
カラス「そうはいかない。俺も仕事でここまで来たんだ。やらせてもらいます」
ツギハギ男「………好きにしろ」
ゴルドー「どうでもいい。こうなったらおまえら全員火あぶりだぁ!」

 ゴルドーの叫びと共に椅子からマシンガンやミサイルが一斉に3人に降り注いだ。

371蛇界人:2010/02/09(火) 16:06:30
カラス「くっ…まずはあの椅子の周りの重火器を何とかしないと…」
 俺はバルムンクでマシンガンを弾きながら、オルトロスで椅子の周りに付いている武装を撃ち落とそうとするが、
銃弾が多すぎて、弾が届く前に膨大な爆薬で弾き返されてしまう。

ライダースーツ男「おいおい坊主。そんな豆鉄砲じゃ、終わる頃には夜が明けてるぜ?」
 後ろからライダースーツの男がギターを取り出し、ゴルドーの前に飛び出した。


ライダースーツ「“あの娘はダイナマイト”!」
 一気に弦を弾いた瞬間、けたたましい音と共に、光る何かが大量にギターからあふれ出し、ゴルドーの椅子を包み込む。

ドガァン!

 すると、椅子に付いていた火器が煙と爆音を上げながら脆く崩れていった。 

カラス「ちょ…化け物ですかあの人は!斬鬼さんでもあそこまでフィーバーしませんよ!?」
ツギハギ「RBのギターから出しているのは電撃だ。奴の電撃は、戦車や図体のデカい奴には馬鹿でかいダメージを与える。それに…」
 俺はおもむろにライダースーツの男を眺める。椅子の火器が無くなったゴルドーは二丁拳銃で狙い撃つ。真っ正面から撃ったはずだが、弾はあたらず、虚しく壁に当たっていく。


カラス「すり抜けた?」
ツギハギ「…幽霊だから一気に間合いを詰めれるからな」
ライダースーツ「おっとあぶねぇ。ジュージ、あとは宜しく」
ツギハギ「任せろRB…」

 今度はツギハギ男が両手でガンブレイド構えると、一気に間合いに入る。
そして片足を軸にし、グルグルと目にも止まらぬ速さで回り始めた。周りから竜巻が生まれ、トラック程の重さを持つゴルドーと椅子を空高く舞い上がらせた。

ツギハギ「“朽葉流…次元刀”」
カラス「速ぇ…なんて力だ…」

 既に切り傷でボロボロになった椅子は、ゴルドーを乗せたままクルクルと錐もみ状態で落下していく。
ツギハギがトドメを刺そうと刀の部分をゴルドーに向けた。その時だった。


ドゴォォン!


 突如床を突き抜けてバズーカ砲弾が現れ、ゴルドーの椅子に突っ込んでいった。椅子は爆炎に包まれ、乗っていたゴルドーは爆風にさらわれ、床の穴から下へ墜ちていった。


ライダースーツ「…!?」
ツギハギ「人の獲物を横取りするたぁ…何者だテメェ…」

 すると、床の穴から一人の長身の男が飛び上がってきた。黒いスーツを身につけ長くのばされた髪が、メガネ以外の顔のパーツの殆どを覆い隠している。
背中に背負った巨大な棺桶からは硝煙が上がり、両手には俺のオルトロスと酷似している赤と黒の二丁巨銃を握りしめている…。

カラス「どうやら……先客がまだいたみたいですね…名前は?」
 俺の言葉に耳を傾けることなく、長身は両手の巨銃の銃身を、俺の眉間に向けた。


蛇界人「いかん。絶対にブランク入ったなこれは…」
カラス「お前の場合は書き始めからブランクだろ」

372蛇界人:2010/02/09(火) 22:37:52
蛇界人「・・・・・・・フッ。」
カラス「だから言っただろ。“現在進行形”だって」
蛇界人「いや、いつものお前なら問題はなかったし、全リミットを解除しても良くも悪くもなく中途半端なんだ。ガイア開放させてやっと90出た。
    …もう明日アルバイト行ってもお客様に挨拶する気力すらなくな(ry」
カラス「あれほど見るなと言われていたのに…」
蛇界人「よし!決めた!頑張って最高点目指すぞ!」
カラス「…少し…頭冷やそうか…?」

※超能力をお持ちの方は、このレスを通して哀れな子羊の悲鳴をお楽しみ下さい




ハガー「何だ?今何か人のものとは思えん悲鳴が聞こえたような…」
アーマーキング『多分気のせいだ。そんな事より速くケリをつけるぞ』
 うっすらレフェリーの血が残っているリングの上で、ムキムキのレスラーとジャガーの頭をしたレスラーが、
3m近くある巨漢を前にファイティングポーズを取っていた。

アーマーキング『マイク、お前あいつ倒したことあるだろ。すぐに倒せないか?』
ハガー「倒せるぞ。どっかその辺に鉄骨かナイフか日本刀があればな」
アーマーキング『……お前にはプロレスラーとしてのプライドってモノはないのか…』
ハガー「ちゃんとボディプレスとかしたぞ?明後日の方向向きながら」
 とても重傷人が一人出た直後とは思えないリラックスぶりである。
そんな余裕綽々の2人に堪忍袋の緒が切れたのか、先制攻撃を受けたアンドレが反撃の一撃を繰り出した。

Sアンドレ「イツマデ喋ッテイルンダァァ!!」

 ハガーは左、アーマーキングは右にジャンプし、アンドレのパンチをかわす。
コーナーポストの一つが鈍い音を上げ、ゴミ処理場の空き缶のようにつぶれてしまった。
あのパンチをまともに受ければ、いかにレスラーであっても無事では済まない。

アーマーキング『フン!』
 一刻も速く勝負を付けようと、潰されたコーナーポストの反対側から飛んだアーマーキングが、
チョークスリーパーをアンドレにしかけ、一気に力を込める。だが、とうのアンドレは涼しい表情だ。

Sアンドレ「アァ?効カネェナぁ!」
アーマーキング『そんな…普通の人間ならすぐに失神するはずなのに…こいつ化け物か!?』
Sアンドレ「オ前ガ言ウナ!ジャガーノ化ケ物ガァ!」
 アンドレはそう言い放ちながらアーマーキングの頭を掴むと、凄い勢いでマットに叩き付けた。
ジャガーの口からダラダラと血が流れている。

Sアンドレ「ハガァ!ツギハオマエダァ!」
 仰向けに倒れたアーマーキングを後目に、アンドレはハガーを探してそのデカい頭を回転させた。
そしてその赤い目は、リングの外にある資材室の壁から必死に鉄骨を剥がしているハガーを捕らえたのである。

ハガー「む?これはまずい!」
 あんたもこんな緊急事態にわざわざ鉄骨で闘おうとするな!いくら攻撃速度が速くなるからって!
目標を捕らえたアンドレはゆっくりを足を前へ踏み出そうとする。だがそれは出来なかった。

アーマーキング『最初に言っておくぞデブ野郎……』
 アンドレが足元を見ると、アーマーキングが倒れたまま、アンドレの両足を握っていたのである。
そしてマスクの口元にたまった血が一気に飛び出すような大声で叫んだ。 

アーマーキング『…これはマスクだ!』

373蛇界人:2010/02/18(木) 23:18:18
カラス「逃がすか…あとお願いします!」
 乱入者に後ろを向くと、カラスはゴルドーが落ちた下の階へ飛び降りた。


ツギハギ「なっ…ちょっと待てクロガキ!」
ライダースーツ「待てジュージ。お仕置きは二の次だ。何よりあっちは…」
???「…………………」
 突如現れた謎の男は、カラスに向けていた銃口を2人に向け直す。

ライダースーツ「あっちはこちらの事情なんか考えてくれないらしい」
ツギハギ「けっ!ガキの面倒見せられたり獲物取られたり…厄日かよ今日は」
 2人はギターとガンブレイドを構え、謎の男に飛びかかった。


この戦闘シーンの詳細を知りたい方はガングレイヴOD一面クリア目指して頑張ってください。

嘘です。ちゃんと動画あります。英語ですけど ttp://www.youtube.com/watch?v=qrK37JGsfgE


(一階下)

ゴルドー「へへっ…まさかアニキの死に場所に俺が立っているとは…」
カラス「どういう事だ?」
 ゴルドーは笑いながら、ひびが入っている大きな窓を眺めた。既に街が暗がりに包まれ、車や建物の照明が綺麗に輝いている。

ゴルドー「元々このホテルは、アニキが所有していたビルをそのまま増改築したモノだ…。当時の最上階、
     ここでアニキはハガーと闘い敗れた。だが今はここに俺が立ち、ハガーの犬であるお前と闘うとは…」

分からない人はファイナルファイト最終面クリア目指して頑張ってください。

嘘です。ちゃんと動画あります。 ttp://www.youtube.com/watch?v=SE8yM7ZGcuI

(数十分後)
カラス「皮肉か?残念だが、僕を倒しても市長を倒したことにはならない」
 その後、ゴルドーは少年時代の兄とのハンカチ無しでは語れないような良い話や、実はハガー以外のファイナルファイト1のキャラが
ストリートファイターZEROに参戦しているなどのウンチク、ゴセイブラスターってヘッダーがないと弁当箱並の低レベルじゃね?等の雑談云々を永遠と繰り広げていたが、
カラスの一言で我に返ると、懐からボロボロの二丁銃を取り出し、カラスに照準を合わせた。

ゴルドー「んなこたぁ分かってるんだよ。既にハガーには報復として殺し屋を送り込んでる。今頃は天国のリングでリキドウザンと闘ってるだろうさ。
     貴様もここで……死ねぃ!」

カラス「悪いけど…こっちも死ねない」
 横に飛んで弾を避けながら、鉛玉の雨をハート様バリの腹に命中させる。ゴルドーの腹から激しい勢いの血の噴水が吹き出す。


カラス「お仕事、終了…」
ゴルドー「…何かしたか?」
 オリトロスをしまった直後、死んだはずの人間から聞こえた声を聞いたカラスが振り返ると、
ゴルドーが涼しい顔をしながら、血で赤く染まった葉巻を踏み消していた。
上等なスーツは弾痕でズタズタに穴だらけになっているが、体に付いた傷も消えており、血も完全に止まっている

カラス「効かない…あんた拳法殺しハート様の祖先か何かか!?」
 ゴルドーは穴だらけになったスーツを叩きながら、新たな葉巻を取り出し、火を付けた。 

ゴルドー「さぁな。今言えるのは…お前が探ってたのは普通のクスリじゃないって事さ」


今更ながら藤田まことさんのご冥福をお祈り致します…
カラス「こんなところで言っても意味ないだろ」

374蛇界人:2010/03/02(火) 00:22:19
カラス「くっ…一体どうすれば…」
蛇界人「畜生がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!」
ゴルドー「なんだ貴様は?」
カラス「だから勝手にこっち側来るなよ!来るならせめてノックぐらいしろ!」
蛇界人「なんでQMAの新作で俺のレギュラーであるルキアとサンダース、おまけにヤンヤンがカットされてるんだよ!ルキアOVAの主人公だぞ!
    代わりに釘宮さんが出るからいいかと思ったらまさかの男の娘疑惑だよ!アロエ使うより抵抗があるわ!」
カラス「ユリが使えるだけマシだろ」
蛇界人「お前は何も分かっていない!キャラの出番が無くなったらそのキャラメインの薄くてエロい本が少なくなっちゃうじゃないか!マラ×ルキとか!」

ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッダ!ダッダダダ!(ドラゴンキャノォン!)

カラス「帰れ!」

 くっ…まぁいいだろう。そんなこんなでシードによって驚異的な再生能力を持ったベルガーの弟ゴルドー。
はたしてカラスは、このゴルドーを相手に勝つことは出来るのか!?


カラス「ちっ!なんだかんだで無駄弾を使ってしまった」
 硝煙が漂っている銃を持ちながら、カラスは自分に向かってボディプレスを繰り出すゴルドーを後ろに避ける。
鈍い音がし、床にくっきりと人型のくぼみが出来る。

ゴルドー「逃げてるだけじゃどうしようも無いぞ?ま、お前の武器じゃどうしようもないだろうがな!」
 ジャンプしながら拳銃を撃ちまくるゴルドーが叫ぶ。確かにカラスが撃った弾は全てゴルドーの体に入り込むだけで全然効いていない。
幾ら弾丸が血管や筋肉を傷つけても、それがダメージになる前に強力な再生力で元に戻ってしまうからだ。

 ゴルドーの身長に合わせたせいなのか、天井が思ったよりも低いためにバルムンクも容易に振るえない。
よってカラスはボディプレスを避けながら撃つしか方法が無く、瞬く間に部屋は人型の穴で埋まりつつあった。
しかもカラスが撃つ度に弾丸が体内に取り込まれ、その重みが徐々に増えていく。攻撃の度に穴の深さも深くなっていく。

カラス「ん?ちょっと待てよ…奴の腹にはかなりの弾が……だったらこれで!」

 真っ正面から飛び込んできたゴルドーを避けながら、カラスはショットガンのような右側の銃身を取り外し、
懐からスタンガンに見える短い銃身を新たに取り付ける。

カラス「…来やがれハートもどき」
ゴルドー「だったら…望み通り潰してやるよぉぉ!!」
 動きを止めたカラスに向かって、ゴルドーはその巨体で押しつぶそうと飛び上がった。
その瞬間、ゴルドーの腹部から稲妻が発せられたと思うと、1m78cmのゴルドーの体が数メートル先まで吹き飛ばされた。


ゴルドー「貴様…何を…した!」
 床に仰向けに倒れたゴルドーが苦しそうに問いかける。銃弾の時とは思えないほどダメージを負っているように見える。

カラス「どうと言う事はない。ただのスタンガンさぁ…」
 余裕そうに、カラスは右手の拳銃を人差し指でクルクルと回転していた。
その銃身からは高圧電流の証である火花がジリジリと流れている。

 いかに巨体だろうと怪力であろうと、体内を駆けめぐる血液を流れる高圧電流はどうやっても防ぎようがない。
更に、ゴルドーの体内に埋め込まれている弾丸が範囲を増幅させ、そのダメージは何倍にも膨れあがる。

カラス「いくら体が固かろうが、貴様の体の殆どはただの脂肪にすぎぬ…」

 嘘を付くな嘘を

カラス「オルトロスの攻撃パターンの一つだ。オルトロスって元々こういう使い方するものだからな。
    あとは汚物消毒用の火炎放射とか鳩と鬼専用の豆鉄砲とかあるな」

 素直でよろしい。

ゴルドー「ぐぅ…クソがぁ…!」
カラス「動きが止まればこっちのもの。フィナーレと洒落込もうぜ…」
『Yes seah』
 
 オルトロスをしまうと、カラスはゆっくりと背中の大剣に手をかけた。

あ、どうでも良いですけど卒業しましたー。

カラス「お前もこの人生から卒業しちまえば良いのに」

375ネロンガ:2010/03/08(月) 00:40:37
現在時刻 17時41分
タイムリミット 49分

キッド「ただ鍵を渡せばいいんだよ、お前は。俺はテメェの命なんざほしくもねぇ!」
 俺は真空砲の先を刹那に向け、言った。
キッド「いいか、俺達ドラえもんタイプの猫型ロボは『子守型ロボット』なんだよ。本来ならよ、テメーみてぇな問題抱えたクソガキを更生させる
    仕事をするロボットなんだ! ガキの命なんざ取って何になるよ! ふざけるのもたいがいにしろ、鳥野郎!」
 ガツン、ともう一発真空砲で彼女の顔面を殴りつける。首があり得ないくらい曲がったが、むろん不必要に傷つけてはいない。
 動けない女をいつまでもいたぶり続けるのは、精神的苦痛だった。俺は無抵抗の人形をただ殴っているだけのような気がしてきて、怖かった。
 だが、彼女はどれだけ殴られようが、黒く澄んだ瞳を俺に向けるだけで、何もしようとはしなかった。

キッド「もう一度言うぜ・・・鍵をよこせ。NOと言う権利は、お前にはない」
刹那「じゃあこう言えばいいんでしょう・・・『YESでもない』ってね」
 ついに俺は切れた。真空砲の目盛を最低にセットし、彼女を撃った。
 ドガン、と音がして、糸が切れた操り人形のように彼女は転がって行った。あ、下にスパッツ履いてるのかよ・・・チッ。
 もう俺は何も迷うことはなく、彼女から鍵を奪うことにした。手足はあと1,2本吹き飛ぶだろうが、魂は取らない。
 俺は靴を鳴らし、倒れ伏した彼女の元へ向かった。


 同刻、ネギは不思議な胸騒ぎがしていた。

 同刻、カカシは影分身の術を発動させ、ミラーモンスター軍団を翻弄していた。


 俺はただ歩いた。任務は終わった。あとは消化試合だ。
 だが、俺の心にはまだ安心できない部分もあった。もしかしたら奴はまだ動いているんじゃないか、とか。
 俺は目盛を最低にセットしたまま、彼女の方に銃口を向けた。
キッド「生き返ったらまた会おうぜ」
 チャキ、と照準が鳴り、黄金色の大砲は刹那を十字の交差点にセットした。
キッド「Good Bye! SAMURAI Girl!!」

 ドカン。硝煙が刹那を包んだ。
キッド「終わり、と。さて鍵は・・・」
 俺はのそのそと、動かない彼女に近づいた。
 
 だが、彼女の姿を俺は捕捉することはなかった。
 そこにあったのは、へのへのもへじが描いてある人形だけだったのだから。

キッド「!!!」

 驚愕する俺。俺はすぐに五感全てをフル稼働して、奴を探そうとした。

 だが、それに気づくのは、あまりにも遅かった。

「神鳴流抜刀術参の型、木枯」

 どう、と音がして、
 俺は背中をぶった斬られ、地に倒れ臥した。

376蛇界人:2010/03/08(月) 17:22:09
ゴルドー「ふざけるな…我らマッドギアの野望…貴様のようなガキに潰されてたまるかぁぁ ! 」
 必死の形相でゴルドーが二丁拳銃を連発するが、既に戦隊モノで言う7:45補正のかかっているカラスには当たらない。
カラスは巨大な剣先をゴルドーに向け、一気に走り出した。

カラス「ブレイブ…」
ゴルドー「死ねぇぇぇぇぇ!!」
カラス「クラァッシュ!」
 バルムンクから黒い炎が上がり

 ゴルドーが二丁拳銃をカラスの頭に突き立て

 カラスがゴルドーにバルムンクを突き刺したのは同時だった。

 ゴルドーの腹部にバルムンクが突き刺さった瞬間、真っ黒に燃え上がった炎がゴルドーの体を、ホテルの壁ごと貫通した。

ゴルドー「……な…」
 ゴルドーは自分の状況に気づいていなかった。目の前に敵がいるのに、どこで引き金を引いても当たるほどの至近距離にいるのに、
彼は引き金を引かなかった。いや、引けなかったと言う方が正しいかもしれない。
カラスの眉間を狙っていた二丁拳銃は、勝手に主の手からポロポロと落ちていく。ゴルドーは落ちていく銃を眺めていた。
そして銃が地面に着いたとき、彼は初めて知った。自分の巨大な腹部が、綺麗にえぐり取られている事を。

ゴルドー「な…何故だ……何故…貴様のような小僧に…俺…さま…が……」
カラス「地力で強くなった人間は、クスリで強くなった連中より遥かに強い」
 水色の血を流しながら後ろへ下がっていくゴルドーに一別すると、カラスは剣をしまい、部屋から出ていった。
もう奴はどうするか、自分には分かっていたからだ。

ゴルドー「へ…俺は必ず舞い戻ってくる…その時が…マッドギア復活の時だ…。
     覚えていろハガー、それに小僧!…マッドギアに……栄光あれえええええええええ!!」
 ゴルドーは自ら戦闘時に空いた穴から外へ飛び降りた。この高さでは、いくらスペリオールでも生きれる保証はない。
兄の死んだ場所で自分の死ぬことになるとは、何という皮肉だろうか。だが、ゴルドーは落ちながら微笑んでいた。
ハガーがこの取引を突き止める前から、既に複数の組織に“シード”を横流ししていたのだ。
マッドギアが潰れても、また新しい火種がこのメトロシティに現れる。それはいずれ全世界に飛び火するだろう。
血と犯罪にまみれた世界を想像して笑っていたゴルドーの体は、数秒後、粉々に吹き飛んだ。


カラス「……………」
 ゴルドーが飛び降りた直後、カラスは既にホテルのロビーから外へ抜けていた。
そして、頭上から肉片に混じって落ちて来た注射器を眺めていた。

カラス「これが“シード”って奴か…」
 目の前に落ちていた注射器を見ると、カラスはそれを思い切り踏みつけた。
ガラス製の注射器が粉々に砕け散り、靴の周りに水色の液体が飛び散った。

一方その頃…

Sアンドレ「ドケェ!」
アーマーキング『くっ…』
 足にしがみついていたアーマーキングを振り払っていたアンドレの頭を、壁から引き剥がした鉄骨を持ったハガーが殴りつけた。
そのままハガーは、意識が朦朧としているアンドレの後ろに回り込み、ジャーマンスープレックスの要領でその巨体を押さえ込んだ。

ハガー「オルテガより受け継いだこの技を…」
 アンドレを空中に放りあげると、ハガーもコーナーポストから空中に飛び上がり、
パールドライバーの体勢にアンドレを拘束する。

ハガー「受けてみるがいい!」

どっしぃぃぃぃぃぃぃん…

 マットに突っ伏したアンドレに背を向けながら、ハガーは倒れたアーマーキングを抱き起こした。

ハガー「アーマーキング、大丈夫か?」
アーマーキング『どうという事はないが…レスラーとしては本当のファイナルファイトかもしれないな…』
ハガー「そんな事は気にするな。しかし…」
アーマーキング「あぁ…そうだな…やっぱり…」

 アンドレが倒れたと同時に会場になだれ込んできたマスコミに飲み込まれながらハガーとアーマーキングが、
ホテル前で注射器を踏みつぶしながらカラスが呟いた。


「「「やっぱりドーピングはするべきじゃないか」」」

377蛇界人:2010/03/13(土) 22:25:15

……
………

緋色「あのハガー対アーマーキング伝説の試合の裏でそんな出来事が……」
 冷や汗をたらしながら緋色が真剣に話を聞いていると思えば

リオ「ふーんあっそ…で?」
杉田「で?」
山城「で?」
 こいつらは相変わらず話を聞かず

謎の男「やはりそう言う事か」
 こいつは勝手に自分の中で解決し

ユウスケ「士、俺やっぱりおかしいと思うんだよ。海東が主役の映画があって、なんでクウガの映画が無いんだよ」
士「俺が知るか」
ユウスケ「お前は3回も映画に出てるから分からないんだろ!一度も映画で主役張れない奴の気持ちなんて!」
士「空気でヘタレの噛ませ犬が主役の映画なんて儲からないだろ」
ユウスケ「んだと上等だ!テメェ表出ろ!」
士「やってやろうじゃねーか!」
 この2人は話を聞くどころか写真館を飛び出し、お互い究極形態に変身し『冬の映画でやれ』と言わんばかりの乱闘を廊下で繰り広げていた。

カラス「おい作者!なんとかしろよ!」
蛇界人「ちょっと待てよ…今、ツクールDSのテストプレイ中なんだよ」
カラス「いいから速くしろ!召集がつかねーだろ!」
蛇界人「あっ!…お前……今叩いたせいでワンワンオと戦闘になって負けちゃったじゃねーかよ!」
カラス「どんなゲーム作ったんじゃお前は!」
蛇界人「序盤でヒロインの誘いを断ったら、ラスボスより強い犬のぬいぐるみと戦闘に入るってゲームさ!
    それよりトランスフォーマーがまた見れるのはいいが……何故呼び名が劇場版のままなんだ!何故名前がコンボイじゃないんだ!」
カラス「そんなの俺が知るか!」

(数分後……)

カラス「…その後俺は師匠達に弟子入りして、時空管理局に入ってたはやてと再会しました。めでたしめでたし」
ユウスケ「そこカット!?一番ストーリーに必要であろう部分カット!?」
 士との殴り合いで全身包帯まみれになったユウスケが言った。ちなみに士は無傷でコーヒーをすすっている。

カラス「いや、さすがにこれ以上引き延ばしすぎたら作者がまた力尽きるからな」

PPPPPPPPP!

カラス「お、ちょうど良いタイミングで仕事が入ってきたな」
リオ「偉い都合のいいこったねオイ」
 
カラス「あぁ士、悪いけどタスペトリー変えてくれないか?次のタペストリーで依頼先に飛べるはずだから」
士「勝手にここを改造するな!」
栄次郎「わっ!おっとっと!」
 怒った士が立ち上がった瞬間、他の皆にコーヒーを運んでいた栄次郎とぶつかってしまい、
栄次郎は後ろへ仰け反りながらタペストリーを変える鎖を引っ張ってしまった。

ガララララララ

 タペストリーが変わった瞬間、周りの天気も一瞬で変わった。どうやらこちらの世界では朝らしい。
士「ここは……」
夏みかん「タペストリーは目の付いた団子に竹刀に麻雀の牌に野球に楽器etc、それに…学校?」
カラス「時空融合の影響が遂にここのタペストリーまで来やがったか…。さっさと行くぞ。次の仕事場だ」
緋色「あっ!ちょっと待ってくださいよー!」
 カラスを先頭に他の面々は足速く写真館を抜け出し、外へと繰り出していき、
写真館に残っているのは士、ユウスケ、夏美、栄次郎の4人だけになった。

士「全く…何処の世界かも分からないのに、呑気な奴らだ」
 色々とゴチャマゼになったタペストリーを眺めながら、士がまたコーヒーをすすろうとした時だった。

「ん?こんな所に写真館なんてあったかな…?まぁいい」
 カラス達が出ていった数分後、カバンを持った一人の女子高生が写真館に入ってきた。
銀色の髪と蒼い眼がとてもチャーミングな娘だった。

「すまない。今すぐ証明写真をお願いしたいんだが…」
栄次郎「あ、はいはい。今すぐ撮りますからね。ところで…お名前は?」
 女子高生は、カバンを床に置き、礼儀正しく栄次郎にお辞儀をした。 

智代「私は智代……坂上智代だ」

378ネロンガ:2010/03/17(水) 00:45:10
 ゆっくり、と。
 俺は大地に倒れ、頬に初夏の草の柔らかさを感じた。
 それと対極の、猛烈な痛さも同時に俺は感じた。
 
刹那「・・・・あなたには恨みはありません。私があいつを殺すのに、あなたが邪魔をしなければ、の話ですが」

 刹那の声が聞こえた。俺は奴の言葉など聞いてやるわけがなかった。悲鳴を上げる歯車やチューブをブチブチと千切りながら、俺は立ち上がった。
キッド「そうかよ、だが俺はテメェを許さねぇ」
 俺はしっかりと立ち上がり、全身に鞭打って奴の方を向いた。
キッド「俺のダチを殺そうとするような奴を、俺は地獄に落ちても許さねぇ」



 そのガキと出会ったのは、秋風が冬の訪れを告げていた頃。
 出会ったのは、日本の学校だった。
 最初は顔も合わせないうちにサヨナラしてしまったが、すぐ後にソイツとは出会った。

「・・・っつーわけで、俺は怪我して動けないからこいつの面倒はお前が見てくれ」
「そりゃないっすよカラスさん・・・。俺まだ勤務してから2年ですよ」
「なァに、大変なのは最初だけだ。純情なガキだぜ」
「言っとくがカラスさん、俺にロリコン趣味はねーぞ。あんたと違ってな」
「俺にもないよ! 今のセリフ、はやてに聞かれたらどうする気だよ!」
「安心して下さい、彼女は若くて美人だから次の彼氏はすぐ来ますって」
「いっぺん死ねぇェェ!!!!」

 そして、その日。俺は、ネギ・スプリングフィールドと出会った。
「よろしくお願いします」
「いや、こちらこそ。スプリングフィールド嬢」
「僕は男です!」
「うそーん!!!」
「本気で驚くなァッ!!」

 女みたいにナヨナヨしたガキ。それが俺の初対面の印象だった。
 しかしその印象は、出会ってから数時間でぶっ壊された。
 10歳の若さ(幼さ)で、すでに中国拳法と魔術を使いまくっているその才能と、それを維持、向上させるために常日頃行っている努力。
 俺はそれを見せつけられ、あきれ返ると同時に尊敬していくようになった。
 そして、アイツは俺に認められるや否や一瞬で心を開き、手前の夢まで語り出しやがった。
 ほんと、変なガキだった。

379ネロンガ:2010/03/17(水) 00:46:55
 だが変で言うなら俺だって似たようなもんだった。
 俺は他のドラえもん型ロボットに比べ、非常に短気かつ自分の好きなことに関する集中力が以上だった。
 明らかな故障だった。
 しかし、俺を作った工場の連中は、「個性的」の一言で済ませ、俺を厄介払いと言わんばかりにロボット養成学校に叩きこんだ。
 俺は荒れ、荒み、完全な不良となっていた。
 そこにやってきたのが、あいつら6人だった。

 キザで女好きな怠惰怪力牛野郎、スペイン製エル・マタドーラ。
 糞真面目で融通のきかない純情拳闘士、中国製王銅鑼(ワンドラ)。
 単純馬鹿の天然サッカー少年、ブラジル製ドラリーニョ。
 のんびりジジムサ金槌魔術師、サウジアラビア製ドラメッド・ザ・サード。
 無口な孤高の猫舌狼、ロシア製ドラニコフ。
 そして、間抜けで馬鹿な最悪の・・・でもだれにも負けない人間臭さを持った青猫、日本製ドラえもん壱千弐百九拾参号機。

 連中は俺をダチだと言ってくれた。出来そこない集団と言ってしまえばそれまでだが、俺たちは幸せだった。
 俺はやがて連中と出会って気付いた射撃の腕を買われ、タイム・パトロール職員になった。
 思えば、俺のそばにはいつも友達がいた。

「キッドー? キッドさーん?」
「うわぁ!すまねぇ、考え事してた!」

 こうして俺とこいつはパートナーとして、幾多の事件を捜査解明していくことになった。
 俺は、あいつに斬っても切れない縁を感じていた。(作者注:あ、勘違いすんなよ。BLじゃねーぞ。)
 何があっても、あいつの悲しむ顔を俺は見たくなかった。
 だって、あいつは、俺の友達なんだから。



キッド「テメェなんぞに、あいつの死に顔晒させてたまるかってんだよ、鳥女ァ!!」

380ネロンガ:2010/03/25(木) 16:09:25
(今回は三人称です グロ注意)

 キッドは左手を右手の真空砲に当てた。

キッド(大丈夫、反動で砕け散るほどダメージは多くねぇ。
    奴との距離は約5m。相手の疲労と出血から考えて、よけられる距離じゃあない。
    あとは、いつ引き金を引くかだ・・・)
刹那「鍵は渡しません。もう一度言いますが、私はあいつを始末すればそれでいいんです。
   あなたも邪魔をしないでくれませんか?」
 キッドはにっと笑って告げた。

キッド「死んでも嫌だね!」

刹那「なら・・・お望み通りにしてあげますよ」
 奴は左肩を少し下げて、前かがみの体勢になった。

キッド(今だ!)
キッド「砕け散れェェェェッ!!!」

 ドゴォォォォォォォン!!!
 音速をはるかに上回る速度で、真空砲が弾丸を射出した。
 反動でズザザザとキッドは後方に飛んだ。次弾を撃ち込むため、彼はまた左手を添えた。
 だが、その引き金が引かれることはなかった。

「残念でしたっ」
ズドゥン!

 キッドは爆風の中を突っ切ってきた少女の姿を見ることなく、胴体を貫かれた。
 大業物「夕凪」は、22世紀の超合金を豆腐のようにブチ抜き、反対側の空を引き裂いた。
 右腕に全体重を乗せ、弾丸の如き速度で剣を叩きつけた少女の目には、殺意でも狂気でもない、静かな感情が映っていた。
 
キッド「ガッ・・・テ・・メェ、腕取れて・・・あんだけ殴られて・・・ンなことすんのかよ!」
刹那「・・・悪く思うなよ・・・」

 キッドは、薄れゆく意識の中声帯を鳴らした。
キッド「テメェ・・・・右腕折れてるだろうがよ・・・! オマエは・・・自分の体ぶっ壊してぇのかよ!」
刹那「・・・・言うことはそれだけか」

 刹那は、完全に折れた右腕で刃を握りしめ、歯を立てて柄を噛んだ。
刹那「あばよ、黄色猫」

刹那「神鳴流斬撃弐の型、斬岩剣」

 ザンッ!

 胴体部を一刀両断され、
 ドラ・ザ・キッドは、完全に機能を停止した。

現在時刻 17時45分
タイムリミット 44分

381ネロンガ:2010/03/30(火) 15:42:30
今回もグロ注意。小学生くらいの読者の皆さんごめん。


 刹那は折れた右腕で、胸ポケットに入っていた鍵を取り出した。
 震える腕を無理矢理動かして、キッドの首に着いた首かせの穴に鍵は差し込まれた。

ガチッ。


「解除成功 紫外線感知式高性能爆薬『ツインジェミニー』Bパーツ『ポルックス』 解除成功
 Aパーツ『カストル』起爆まで 残り2580秒」
 ネギはビクゥ!と肩を跳ねあげた。さすがに泣きやんだ木乃香も驚いた。
ネギ「な…なんなんだこれ! 首輪がしゃべってる!」
木乃香「Bパーツ・・・キッドはんの首輪が解除されたんや」
 木乃香(注:はいてない)が的確に説明した。
ネギ「つうことは、キッドが勝ったってことですか?」
木乃香「そういうことやな」
ネギ「何だぁ・・・。ならもうすぐきっと来てくれますよ。空間入れ替え機で。
   やっぱ友達がいると心強いですねー。早く解除してもらわなきゃ」


刹那「これで道具が使える・・・」
 刹那はキッドの四次元ハットの中に折れた右腕を入れた。そして、何かに引っかかった。
 激痛をこらえながらひっぽり出したそこにあったのは、トカゲの絵が描いてあるガラス瓶だった。
 刹那はにやりと笑い、噛みついて強引に蓋を取った。
 アル中の患者のように震える右手で瓶を握りしめ、刹那は液体を左肩にぶっかけた。

ピシッ・・・ベキ、ゴキ、グキゴキグキゴキゴキィ!

刹那「ぐあああああああっ!!!!」
 抉り取られた左肩から、肉芽が生えて、それから上腕の骨が突き出てきた。
刹那「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
 自らの血だまりの中で刹那は悶えた。前腕の骨が生え、それを新しく出来た筋肉が覆っていく。
 さらに脂肪、皮膚もその上からコーティングされていき、最後に手首から先まで生えてきた。
 爪の先まで再生するのに要した時間は、きっかり30秒だった。
 絶え間ない激痛と、もしアニメ化するならモザイクかかりっぱなしのグロい現実にさいなまれながら、刹那は耐えた。

刹那(戻った・・・左腕が戻った・・・次は、右腕・・・・)

 刹那は右腕にタイム風呂敷(作者注:四次元ハットから盗みました)を巻きつけ、右手を復活させた。
刹那「これで、これで私は元に戻ったぞ・・・次のターゲットはアイツだ・・・あはははは」
 刹那はひぐ●しシリーズの竜宮レ●のようなキ●ガイそのものの笑顔を浮かべ、夕凪を握りしめ立ち上がった。
刹那「しかし、左腕につけていた腕時計まで戻るとはねぇ・・・再生云々どころじゃないよ本当に」
 時刻は17時47分。タイムリミットまで、あと42分。

382蛇界人:2010/04/03(土) 19:23:23
はぁ…晴れて俺も今日から大学生だ……。
この4年間の間にリア充になるか廃人になるか……

カラス「極端すぎんぞオイ」

 ここはどこかの学校の体育館裏、そこにはカラス、リオ以下その他大勢が適当にたむろしていた。
行動したいのは山々だったが、肝心の依頼者が見つからないためにどうしようもできないでいた。

カラス「んーリオ。お前のトコは依頼書何枚だ?」
 カラスはふいに懐から茶色い封筒を取り出した。どうやら依頼書らしい。
リオ「あたし?あたしは3枚」
 そう言うとリオは胸ポケットから3枚の封筒を取り出す。

カラス「俺は5枚だ。おかしいと思わないか?こんなに依頼書が届いているのに依頼者がいないって……」
用務員「おいお前、ひょっとしてカラスか?」
 すると、体育館から作業着の上にエプロンを身につけた一人の男がカラス達の会話に割り込んできた。
ボサボサ頭に深く帽子を被り、右手には古びたモップを持っている

カラス「ん?あー久しぶり。調子どーよ?」
用務員「ぼちぼちー」
リオ「ん?こいつ誰だっけ?」
カラス「ほらあいつだよあいつ。新人の頃、手違いで納艦前の巡洋艦を大破させた諜報部の…」
リオ「……あー…あの時の…」
 そう言えば昔、任務の一環で乗ることになっていた巡洋艦が大破したことがあった。
原因は新人が火薬庫の中で銃を暴発させたかららしいが…まさかこいつが……。


用務員「もう許してくれ……あの件で依頼書何枚書いたと思ってるんだ…」
 こいつか。どうやらクビにはならずに済んだらしい。

リオ「それで?大体ここってどこ?」
用務員「ここは総合学園(仮)だ。半年前の影響で、良からぬ連中がうようよしているからな。
    とりあえず学園モノの世界の学校は護身のためにあらから合併して、巨大な学園になったと言うことだ。 」

カラス「って事は……日常的な世界観の学園アニメとかマンガとかゲームとか小説の世界とかが一緒になってるって事か。
    道理で依頼人の数が多いわけだ…」

 とりあえず史上最強の弟子ケンイチ、ジャスティス学園と炎の転校生、クロマティ高校、
フルメタルパニック、バカテスとかの連中がいるなら、大体の敵が攻め込まれても無敵だろう。
まぁ…フルメタは一回通ってた学校攻め込まれたけどね。

用務員「そう言う事だな。俺の他にも何人か雇われてるみたいだぜ?」
    あと言う事と言えば……おい待てどこへ行く」
 用務員が振り向くと、リオを除く全員が踵をかえし、一斉に校舎へ向かうためクラウチングスタートの体勢に入っていた

謎の男「ちょっと学食行って来る」
杉田「ちょっと剣道部行って来る」
山城「ちょっと麻雀部行って来る」
緋色「ちょっと軽音部行って来る」
カラス「ちょっと野球部行って来る」
緋色「まさかの大正野球娘!?先輩らしくもない」
カラス「分かってないな。まずは誰も狙わないであろう所から地道に攻略!
    その後は新大陸発見部とか雛見沢の例の部活とか回ってお宝写真&チート武器回収って寸法よ!」
緋色「さすが先輩!」
リオ「せめて誰か演劇部に触れてやれ!そもそも遊びに来たんじゃないんだぞ私達は!」

383蛇界人:2010/04/03(土) 19:26:36
カラス「あ、その前に一つ聞きたい事がある…ひょっとしてこの校舎の土地って……」
 ハリセンを喰らった頭をさすりながらカラスは用務員に尋ねた。
用務員「ん?あぁ、この校舎は春風小学校って学校の跡地に建てられた物だ。何でも半年前の大戦の時に校舎が変形して宇宙に飛び立ったんだと」

カラス「間違いねぇ…ここで…ザウラーズが地球を護るために戦っていたのか!緋色!土拾え土!」
緋色「了解!」
 突如2人は懐からスコップとビニール袋を取り出し、賢明にグラウンドの土を掘りだした。

リオ「…とりあえず、私に分かるように説明してくれない?」
カラス「“熱血最強ゴウザウラー”でググれ」

 一応簡単に説明しましょう。熱血最強ゴウザウラーでは小学生達が地球を護るために戦いますが、その際に春風小学校がロボットに変形します。


はい。ツッコミは受け付けません。そして最終回で学校の全施設が合体しガクエンガーになって敵を倒したは良いものの、
最終決戦後、そのロボットの持ち主であるエルドランがガクエンガーを宇宙へ持ち去ってしまったのです。(一応校舎は無くなったけど卒業式は行われました)
その後、この跡地に建設されたのがこの学園と言うわけなんですね。

カラス「よくそんな金あったな」
用務員「あぁ、これの建設資金は俺達の給料から天引きされてるんだと」
 それと同時に、そこにいた全員が通帳の預金残高を確認しだした。

カラス「げぇ!?マジじゃねーか!まだローンが!」
リオ「どんだけ引いてるのよこれ!」
用務員「その前によ。お前達はなにしにここに来たんだ?」
カラス「依頼人と待ち合わせだよ。そう言うお前はどうなんだ」
用務員「俺はただの仕事さ。たまたま調理師の免許持ってたってだけで学食のバイトだよ。
    まったく…他の連中は最低限だが暴れまくれるっつーのに…」
カラス「諦めたまえ。それが家の流儀だ。ところでさ、この学園の人に言って俺達を用務員として登録してくれないか?」
用務員「あ?それならすぐに出来るが…」
カラス「じゃあお宝写真撮れたモン勝ちな?よーいドン!」
一同「「「おっしゃぁぁぁぁぁああああ!!!!「」」」」

ドドドドドドドドドドドドドドドド

 リオ&兼定を除いた全員がボルトを遥かに上回るスピードで校舎の中へ突っ込んでいった。
普段からこのテンションで仕事をしてくれれば何レスで終わるか…

リオ「…………」
 呆然と立ちつくすリオに、用務員が蓋を開けた缶コーヒーを勧めた。
用務員「…コーヒー飲む?」
リオ「……いただきます…」

384ネロンガ:2010/04/05(月) 18:14:29
 キッド が たおれている。 へんじはない。ただのしかばねのようだ。

 せつな のたいりょく が へっている。
 せつな は よじげんハットのなかをさがしている。
 せつな は エナジーボトルをつかった!
 せつな のHPが ぜんかいふくした!
 せつな は あやしげな えみをうかべた。
 ファーストステージ クリア!
 セカンドステージへ すすみますか?
  →「はい」 いいえ
 せつな は セカンドステージへと すすんだ。 to be continued......

385ネロンガ:2010/04/05(月) 18:15:09
刹那「さーてどうするかなぁ・・・・まずは鍵を壊すか」
 刹那はキーホルダーを左手に持った。人差し指に引っ掛け、クルクルとそれを回す。
 鍵を壊せばこの時点でネギの生存というエンディングはなくなる。あとはカカシに見つからないように逃げ切ればいい。
 しかも、カカシが彼女の位置を正確に把握できるのは鍵についている発信機なので、鍵さえブチ壊せば見当もつけられなくなる。
 刹那は子羊を見つけた飢えた狼のように口角を釣り上げ、指から鍵を放り投げた。

 空を舞う金属片。
 地に横たわる動けない機械人形。
 腰に伸びた刀に手を伸ばした少女。

刹那「神鳴流抜刀術壱の型・・・はや」
???「いただきっ」
 そこまで言った瞬間、刹那の視界に何者かが侵入した。侵入者は低軌道から刹那に体当たりを喰らわせた。
刹那「っ・・・」
???「残念だったな。ま、油断大敵だ」
 受け身をとって立ち上がった刹那の視線の先には、銀髪の忍者が鍵を握っていた。

カカシ「しかしお前もよくやるよ・・・22世紀のロボットとガチでやりあうなんざ」
刹那「・・・・」
 カカシは右手の親指と人差し指でキーホルダーを摘まんだ。刹那はギギ、と歯を食いしばった。
カカシ「これにて試験は終了」
 カカシはぼそっと呟いて、懐から取り出した煙玉を振りかぶった。
カカシ「始末書は覚悟しとけよ、それじゃあな」

刹那「させるか!」
 刹那は懐から棒手裏剣を10本ばかし取り出して指の間にはさみ、胸の前でクロスさせた。
刹那「果てろっ!」
 完全に獄寺隼人ですね。(作者注:『それ誰?』って人はここ見てね→ttp://www.youtube.com/watch?v=bV4smsVFgm0&NR=1)

カカシ「おっと」
 カカシはぐいっと腰を落とし煙玉を地面にたたきつけた。

BOMB!

 硝煙が上がり、白い煙の中を棒手裏剣が突っ切った。カカシは難なくそれを回避していく。
カカシ(見えなくてもカンでよけられるんだよ、オマエに手裏剣術教えたのは俺だからよ)
 カカシは足の筋肉に力を込め、跳躍を

BABAN!

 突如後方で爆風が起こり、一気に硝煙はかき消された。若干カカシの動きが鈍る。

カカシ「・・・・くそっ!」
刹那「逃がすかっ!」
 刹那は翼を広げ、上空へと舞った。いくら木の葉の里の上忍と言えど、所詮人間、翼のある生き物に初速で勝てるわけがない。
 一瞬でカカシの上まで飛び上がった刹那は、カカシの頭部に強烈なかかと落としを喰らわせた。
 ダン、と音がしてカカシは地面に叩きつけられた。

386ネロンガ:2010/04/05(月) 18:15:27
カカシ「『果てろ』は伏線かよ・・・ッ!」
刹那「あぁ、わかっちゃいましたか?」
 カカシの後方にあった木には、焦げ付いた紙片の張り付いた棒手裏剣が突き刺さっていた。
 刹那は最初に投げた棒手裏剣に紙火薬を結びつけていたのだ。こうすれば、爆風で硝煙はかき消せる。
 予期せぬ出来事には多少なりとも反応が遅れる。その一瞬を突けば、逃げるカカシに追いつくことは容易であった。
 え? なんで伏線なのかって? やだなぁもう一回ttp://www.youtube.com/watch?v=bV4smsVFgm0&NR=1見てくださいよ。

刹那「残念ながら、あなたを逃がすわけにはいかないんです。
   私は、絶対にあなたは殺しません。私の命に掛けて、このことは約束します」
 刹那は、ゆっくりと地面に降り立った。
カカシ「うるせーよ、馬鹿弟子」
 カカシは地面に片手をつき、立ち上がった。
カカシ「安心しな、俺もお前は殺さないよ。弟子なんか殺した後で、飯を食えるとは思わないね」

 こうして、侍と忍者は速やかに戦闘を開始した。

387蛇界人:2010/05/16(日) 01:26:46
ジュニアは舐めるためにあるんでしょうが! 蛇界人です

カラス「なんだよそのセリフ」
蛇界人「男色ディーノ先生がスーパーJカップで邪道を倒した時に言った言葉の一部だ。なお、わたくし蛇界人は男色先生VSHGが両国で実現することを願っております」
カラス「んなこたぁどうでも良いんだよ!さっきまでずっとゴーストライダー見やがって!」
蛇界人「どうでもいいいだろそんな事!でもゴメンなさい!本当にゴメンなさい!」

カラス「…これぐらい撮っておけば上々だな」
 木の上から“新大陸発見部”と書かれた教室をカメラで撮影していたカラスが呟いていた。
黄緑色の作業服を身につけ、帽子を深く被っている。どう見ても変質者にしか見えない。あ、元々か。
ちなみに盗撮は立派な犯罪だから、良い子も悪い子も真似しちゃダメだぞ☆


カラス「こちらカラス。たった今新大陸発見部の撮影が完了した。一旦集合するぞ」
 懐から携帯を取り出すと、他の箇所を盗撮…もとい撮影している連中全員に撤退を命じた。すかさず連中から返事が返ってくる。

緋色『了解。こっちも軽音部の撮影を完了しました』
山城『麻雀部も撮影完了………許せる』
杉田『こちらも剣道部の撮影を終了』
 他の奴らも上々の戦果を上げているようだ。

カラス「よし。とりあえず暇が出来たらいつものサイトにうpしといてくれ」
 そう言ってカラスは携帯の電源を切った。ちなみにいつものサイトとは………ここで言うのは色々アレのでまたの機会に説明するとしよう。

カラス「さて、そろそろ仕事の確認でもしとくか…」
 そう言うと、携帯と入れ替わりに5枚の封筒を取り出した。これが元々自分たちがここに潜入することの原因となった依頼書だ。
ノリを剥がすと、それぞれ折り畳まれたレポート用紙に、ボールペンで文章が殴り書きされていた。

「蒼いCDラックに胡椒を盗まれました。盗んだ人を捕まえてください」by学食担当
「蒼いCDラックにブレードブレイバーの人形を盗まれました。盗んだ人を捕まえてください」by剣道部匿名希望
「蒼いCDラックにギターを盗まれました。盗んだ人を捕まえてください」by軽音部匿名希望
「蒼いCDラックに(ry」
「蒼いCD(ry」

 一瞬目が悪くなったのかと目をこすって再び目を通すが、やはりどの文頭にも“蒼いCDラック”の文字が…

カラス「……まさか……まさかな…」
海東「やぁ。こんな所で何をしてるんだい?」
 後ろを振り向くと、そこには胡椒の瓶やらブレードブレイバーの人形やらギターやらその他モロモロを詰め込んだバスケットを抱えた青年が立っていた。
腰にはPS2が変形したような模様が付いた銃が差し込まれている。
そいつこそ“蒼いCDラック”こと、世界を股にかける大泥棒、海東大樹である。

カラス「……やっぱりてめぇかぁ!」
 すかさずカラスも腰からオルトロスを出そうとするが、今はメンテ中で、コートを含む全部の武器を管理局に置きっぱなしになっていることをすっかり忘れていた。

海東「おや。僕を捕まえる気かい?武器もないくせにs……」
 海東が高らかに笑った。その時だった。

カシャ!

 海東は腕に違和感を覚え、自身の右腕を見た。右腕には銀色の輪がかけられ、それはカラスの腕と鎖で繋がれている。

カラス「安心しろ……」
 そう言うとカラスは笑いながら自身の緑色の作業服を開いた。中には数々の手錠や警棒、防護様の盾などが所狭しと仕込まれていた。

カラス「……人間様の逮捕用具は一応兼ね備えているからな。海東大樹!あまりにも多すぎてうちの職員さんが投げたぐらいの数の世界での窃盗!
    及びクウガを差し置いてちゃっかり映画の主役になった罪の現行犯により、お縄につけぇい!そして俺の食費と武器の維持費の糧となるがいい!」
海東「そうはいかないよ」
 左腕で引き抜いたディエンドライバーで手錠の鎖を撃ち抜くと、海東は脱兎の如く駆けだした。
カラス「逃がすかぁ!待てぇいかいどぉ!逮捕だあぁ」

……あまりにもホノボノすぎて、とても裏で侍と忍者が血で血を洗う戦いを繰り広げているとは思えない状況である。

388蛇界人:2010/05/23(日) 14:39:40
 新日ジュニアを舐めるなって、よく言われたわよ…馬鹿言ってんじゃないわよジュニアは舐めるためにあるんでしょうが!
今までジュニアはね!大きい人達に舐められて舐められてんでまた舐められた挙げ句大きくなっていったんでしょうよ!
舐められて大きくなっていく!そして堅くなっていく!そう言う戦いを!舐められてなんぼでしょ!
だからあたしはずっと舐め続けるわよ!大きくなるまで舐め続けるわよ! 蛇界人です

カラス「フルで流すな!」

(校舎裏)
カラス「待ちやがれ海東!」
海東「言っただろ?待てと言われて待つ泥棒はいない…ってね!」

カメンライドゥ…シザース!! G3!!

 海東の銃から2人の戦士が飛び出し、その内一体が腰のホルダーから銃を抜き取り、カラスに発砲した。
カラスはそれを必死に避ける。防具も何もない今のままじゃ、蜂の巣にされるのがオチだ。
 蒼い防弾チョッキを着ているその一人がカラスに発砲を続けていると、
もう一方の光沢のあるオレンジ色のボディーの戦士が右腕を蟹のハサミの様に変形させ、カラスに襲いかかった。

カラス「しまった…!?」
???「タコ!」

 蟹のハサミがカラスに振り上げられた直後!突如空から八本の足を生やした生き物が、
オレンジ色の戦士の頭上に落とされた。蟹はすかさずそれを掴んで投げ捨て、防弾チョッキがその生き物が降ってきた辺りに銃を向けた次の瞬間。

???「スパイダー!ネット!」

まるで歌舞伎の蜘蛛の糸の様なモノが上空から発射され、2人の戦士の動きを封じた。
糸に絡まった2人は完全に動けなくなっている。

海東「ちっ…誰だ!」
ダーマ「上司の同期に味方する男!スパイダーマッ!」
努力マン「上司の同期に味方する男に味方する男!努力マン!」

テッテレーテテーテ♪ポココココン♪テレッテレー♪

上を見ると、腕を組みながら、いかにも通報されてもおかしくないような風袋をした連中が屋上に立っていた。

カラス「山城に杉田!」
ダーマ「緋色先輩とついでに軽音部を盗撮していたら、唯ちゃんのギターが盗まれたそうじゃないか!
    俺の唯ちゃんを泣かせるディエンド!許せるっ!」
カラス「そこかよ!まぁいいや。だったら速く捕まえろ!」
ダーマ「了解した!スパイダーストリング!」
努力マン「努力波―!」

ドゴォォォォォォォォォォン!!

 糸に絡まれ身動きが取れないところに超高出力の光線弾。いくら仮面ライダーでもこれは防げまい。
3人はそう思っていたが、爆風が収まると、苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべた。

努力マン「これは……」

 糸に絡まり光線を喰らったのは海東ではなく、どこからか持ち出した切り株だった。人の背丈と同じほど大きい。

カラス「変わり身かよ…ふざけた真似しやがって!2人とも、なんとしても奴だけは捕まえるんだ!」
ダーマ&努力マン「「ウィームッシュ!」」

 号令と共に、3人は脱兎の如く海東を追って校舎の中を駆けだした。

389ネロンガ:2010/05/27(木) 18:08:56
 現在時刻 18時00分
 タイムリミット 29分


カカシ「大した奴だな、お前は・・・」
刹那「まァそりゃ、あなたが師匠ですからね・・・」

 戦闘開始から、すでに12分が経過していた。侍と忍者は、双方ともあらん限りの大技を使い戦闘した。
 18時現在、二人の周囲100mには草木一本生えてはいなかった。

カカシ「だが・・・そろそろ俺も疲れてきたんでね。そろそろ終幕にさしてもらうぜ、こんなクソ茶番をな」
 カカシは息をふぅ、と吹き、額当てを外した。
刹那「写輪眼・・・」
カカシ「じゃあ行くぜ」
 カカシはそうぼそっと呟いた。

 次の瞬間、彼から10m離れた刹那に見えたものは黒いレーシンググローブだった。

       ド ン ! !

刹那「がっ・・・ぐああっ!!」
 マッハ3桁の波動を切り裂ける刹那の目にも、完全に消えたようにしか見えない速度でカカシは10mの距離をゼロにした。
 地面に叩きつけられ、水を切る石のように刹那は大地をバウンドした。
 そこにカカシはさらに次撃を叩きこむべく突撃した。刹那は地面を裏拳で殴り、翼で空まで駆け上がった。
刹那(なんて速度だ・・・地球の物体の出せる速さじゃない・・・ッ!)

カカシ「逃がすか」
 カカシは一瞬で印を切り、右手を思いっきり後方に向けた。
刹那「まずいっ!」
 刹那は刀を後方まで振りかぶり、一気に地面向かい急降下した。

「堕ちろ、白翼!」
 10m。
「倒れ伏せ、銀光!」
 6m。
「雷切・・・」
 5m。
「極大・・・」
 4m。

 そして・・・・。


**************************************

「止めないで下さい!見ず知らずの貴方に、何がわかるって言うんですか!!」
「馬鹿か。自殺しそうなガキを止めるのに、理由なんかいるかよ」
 全身に創傷を作り、獣の如き目で忍者を睨見つけるその少女は、すでに人間をやめているかのように見えた。
 だが、その男はそうは思わなかった。

390ネロンガ:2010/05/27(木) 18:18:01
パンッ!

 平手打ちが鳴り、少女は頬を押さえて地面にへたり込んだ。
 忍者は少女の掴んでいた刀を抜き去り、両手で掴んだ。
「いい刀だな。お前、これ相当使いこんでるだろ。手垢が柄にべっとり付いてやがる」
「・・・・返して下さい」
「ああ返してやるとも。お前が自殺なんかしないって約束したらな」
「自殺じゃありません!! 主人も守れないような侍は、腹を切るのが当たり前です!」
「それをやめろっつってんだよ。お前にはまだチャンスがある」
「チャン・・・ス・・・?」
「ああ。俺と一緒に来い。テメェをもっと強く、もっとかっこいい侍にしてやる」
「・・・あなたは忍びでしょう・・・侍の気持なんか」
「その通り、俺には侍の気持なんかわからん」
「じゃあなんで! なんで私のことを気にかけるんですか!」
「・・・・そうさねぇ・・・」

 忍者は左手を顎の下に当て、少し考え込んだ。

「俺が、仮にも教師だからかな?」

「・・・ハァ!?」
「俺は、お前に死んでほしくねーんだ。お前の死は俺にとっちゃデケェ損失だ」
「ちょ・・・ふざけないで下さい!」
「ふざけてなんかいない。俺はガキが死ぬのが、大、大、大ッッッッ嫌いなんだよ」
「ガキ扱いするなァ!」
「大人はそんな簡単に命捨てるのか?」
「当たり前だ!」
「そういう風に思ってるのがガキなんだ」
「・・・ッ」
「大人は、そんなガキを守るのが使命だ」
「やめて下さいよォ!」
「俺はお前の心の闇を取っ払える。死んで何になるんだよ!」
「やめろよ・・・」
「やめるわけねェだろ! 命はそんな軽いもんじゃない!」
「やめろって言ってるだろうが!!!もう私にかかわらないでくれ!!」

 少女は、地面に両拳を叩きつけ、涙をこぼした。わああああ、と、子供のように泣きはらした。
 忍者は、そんな少女に手を差し伸べた。

「俺は天邪鬼でね。かかわらせてもらうぜ、翼ある剣士」

***************************************


カカシ「一・閃ンンン!!!!」


刹那「雷・鳴・けぇぇぇぇぇん!!!!」


 天に向かい伸びる、銀の竜と。
 地に向かい堕ちる、白い鳥が。

 激突した。

391蛇界人:2010/06/06(日) 15:42:12
 俺の右手はゴッドハ〜ンド♪ 蛇界人です
カラス「貴様こんどはゴッドハンドに手ぇ出しやがった」
そう言えば今度のWの映画はルナドーパント役が須藤元気だっけ?
カラス「そんなの知るか!」

【ノイズアジト】
高田総統「司令長官…状況を報告しろ」
アン・ジョー「ハイ。案の定中村カントクが裏切りましタが、小池の旦那がジャーマンスープレックスでタイタンレックスからフォールを…」
高田総統「誰がハッスルの試合結果を報告しろと言った!あの学園に刺客を送り込んだ結果だ!」
アン・ジョー「ハイ。既に牛魔王のヨーカイ、うちはのニンジャ、バダンの怪人が、あのスチューデント達にことごとく返り討ちにされてマース」

アル「ふむ…只の学校の寄せ集めと思ったが、思ったよりやるじゃねーか」
ダグバ「感心している場合ではないだろう」
アル「分かっているさ。だから今回はいっそその学園ごと破壊してやる。特殊出て来い」
 アルの掛け声と共に、黒いフードで顔をすっぽり隠した一人の男が現れた。
???「お呼びでしょうか」
アル「命令だ。すぐにこの学園を破壊しろ」
???「フォッフォッフォ。良いでしょう。建築物の破壊は私の専売特許ですからね」
 男はそう言いながら光の壁の中に消えていった。

高田総統「あいつ、何者だ?」
アル「惑星ハマーに行った時、俺が洗脳して連れてきた男だ。腕は俺が保障しよう」

一方その頃・・・

パスカル先生「は〜い良い子のチビっ子たち〜。今日は体育です。ドッチボールで遊びましょー!」
 グラウンドでは、ある意味二次元としか言いようのない蒼いスーツをきた金髪の先生が、生徒達に指示を出していた。
あきからに体の絵コンテが一枚しかなく、所々色塗りが雑になってたり塗り忘れがあったりしている。
彼の名はパスカル先生。電脳戦士土管くんではピーターが通っている熊手川学園の教師をしている。
半年前から行方不明になっていたが、一部時空の歪みが修整されたことにより、再び元の世界に戻ることが出来た。現在は総合学園(仮)の教師として働いている。

ピーター「え〜なんだから面倒臭いな〜」
スージー「ねぇねぇピーター。昨日のテレビ見た?まさかトンボにあんな凶暴な能力があるなんて知らなかったわー!」
ピーター「ゴメン。見てないんだ」
スージー「なぁんだ。つまんないの。ところであなたは皆とやらないの?ドッチボール」
ピーター「皆がまだ働いているのに、僕だけ学生生活を謳歌するなんてムリダヨ」
 まぁ正直言うと主要人物普通に盗撮してましたけどね。

スージー「何言ってるの。学生が学校で過ごすのは当たり前の事じゃない。それに、あなたまだ小学生よ?どんな年齢の人が働いてるのか知らないけど、貴方はまだ義務教育を終わらせる義務があるの」
ピーター「はぁ…わかったヨ。やれば良いんでショ?でもこういうのは苦手なんだよな〜」
土管くん「任せて。僕に任せれば、どんな相手も一発さ☆」

バキィ!!

 土管君が拾いあげたボールを投げると、ボールはとてつもない勢いで飛び、大木を吹き飛ばした。
ピーター「そっちの意味での一発かヨ!」


ディエンド「ぐはぁ!」
ピーター「なんダ?」
 よく見ると、先ほど折れた大木の皮の端っこがヒラヒラと壁になびいている。
ピーターがそれをはぎ取ると、明らかに腹部があり得ない形に凹んでいるディエンドが横たわっていた。

ピーター「隠れ身の術かヨ!」
カラス「海東、やっと見つけたぜ!」
パスカル先生「コラー何処のカモシカの骨か分からない人はこの学園に来ちゃ……」

ゴリッ

パスカル先生「はぁぁぁぁぁぁぁ!」
 突如校舎裏からグラウンドに飛び出したカラスに注意しようと駆け寄ったパスカル先生だったが、明らかに高圧電流が流れているであろう警棒を
かなりエグい角度から振り下ろされ、一瞬で気絶した。

392蛇界人:2010/06/06(日) 15:42:44
カラス「よっ。ピーター久しぶりだな。元気してるか?」
ピーター「教師を撲殺しておいて元気してるかはアンマリだヨ!」

カラス「別にいーじゃん。とりあえず、そこの男をこっちに引き渡してくれ」
ピーター「犯罪者ですか?」
カラス「まーな。世界を股にかける大泥棒って所さ」
ピーター「どんなモノを盗んだんですか?」
カラス「そうだな。友達の宿題とか、あの娘の縦笛とか、あとあの娘の心とかな」
ピーター「そんなショーもない奴必死で追いかけてたの!?」
カラス「冗談だよ。さて…」
 変身が解け、元の姿に戻った海東にカラスが歩み寄った。

海東「…………」
カラス「悪いけどさ。こっちも逮捕状もらってる以上仕事だから、見逃すわけにはいかないんだよ。
…って、また気絶しやがったよこいつ」
 あっけにとられながらも、海東の両腕に手錠をかけようとした次の瞬間、

ドラパン『あぁっはっは!』
 高らかな笑い声を響かせながら、鳥の様な物体が突如カラスと海東の間に割り込み、
海東をかすめとって空高く飛び上がった。

ピーター「なんダ?」
 空を見上げると、グライダーを操る紫色の猫型ロボットの姿が映っていた。
海東は後ろからロープで吊るされている。

ドラパン『すまないがこいつは大事な相棒なんでね。悪いが持って行かせてもらう!』
カラス「ドラパン…テメェ最近姿を見せてないと思ったら海東と組んでやがったのか!」

早速撃ち落そうと思ったが、今は銃火器がないことを思い出すと携帯電話を取り出し、すばやく番号を打ち込む。
カラス「杉田!今どこにいる!」
努力『え?今合流場所に向かっていますが…』
カラス「ディエンドがグライダーで逃げた!打ち落とせ!」
努力『了解!はぁ……努力波―!』

どごぉぉぉぉぉぉん!!


 凄まじい爆音とともに、ドラパンではなく校舎の屋上部分が光線によって綺麗に吹き飛んだ。
努力『ごめんなさい無理でしたー!』
カラス「無理なら最初からやるなーぁぁ!」

ドラパン『では私はこれで失礼するよ。ハッハッハ!』
 拡声器を片手に軽やかにグライダーを操りながら、ドラパンがスピードを上げたその時だった。

どごぉぉぉぉぉぉん!!

ドラパン『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!』
 突如、ドラパンのグライダーが爆音と共に炎の包まれたのだ。グライダーはそのまま綺麗な弧を描きながら墜落していった。
カラスが落ちてきたアタッシュケースを受け止めると、何処ともなく不気味な笑い声が響きだした。

???「フォッフォッフォ!」
カラス「ちっ!よくも俺の晩飯代を…何もんだ!」
 すると空からマントを羽織った男が飛び降り、自らローブをはぎ取った。
その男は蝉のような顔をし、両手にはピスタチオの殻のようなハサミが付いていた。

ピーター「セミなのかカニなのかハッキリしろヨ!」
バルタン「どちらでもありません。私はノイズ下士官のマックスバルタン!あのお方の命により、
我々の邪魔をするこの目障りな学園を破壊するために参りました。」
 バルタンと名乗る男はカラスに両手のハサミを向け、叫んだ。

バルタン「あなたも死になさい!」
 突如バルタンのハサミの中から大量のミサイルがカラスに向けて放たれたのだった。

393蛇界人:2010/06/11(金) 18:38:26
  ワー!  キャー!
 
 逃げろー!    助けてー!

カラス「くっ!危ねーだろ!この校舎の修理費は俺達の給料から出るんだぞ!」
 ミサイルから生徒達と校舎を生身で守りながら、カラスがバルタンに言った。
バルタン「なおさら好都合。原形を留めることなく破壊してさしあげましょう」
カラス「冗談は大概にしとけ!」
 ふと、目の前に工事用であろう1m強の鉄パイプの束が転がっていた。
カラスはその鉄パイプの一本をとると、飛んでくるミサイルを避けながら、至近距離まで近づき、バルタンの頭めがけて振り上げた。
カラス「この距離ならミサイルは撃てねーだろ!」
 しかし、その鉄パイプはバルタンの頭部に触れることなく、2本に別れて空中に舞った。

バルタン「…このハサミがただの飾りとでも思っていたんですか?」
カラス「思ってねーよ!」
 上から降りかかるバルタンのハサミをジャンプで避けると、空中に飛んだ二本のパイプを取ると、
そのまままたバルタンに振り下ろすが、両手のハサミで妨害され、つばぜり合いの状態になっていた。

バルタン「なかなかやるようですね」
カラス「そう言うのは喰らってから言うもんだ!」
バルタン「では訂正しましょう……全然ダメです」
 刹那、バルタンのハサミが、パイプごとカラスの胸に×印の紅い模様を刻みつけ、
そのまま両手をカラスの腹部に押しつけ、大量のミサイルを至近距離で発射した。

パスカル先生「はぁ…一体ぃー何があったんですk…はぁあああああああああああああ!!」
 奇跡的に蘇生し、起きあがったパスカル先生だったが、バルタンの零距離射撃の爆風で吹き飛んだカラスに体当たりされ、また気絶してしまった。

ピーター「土管君!なにか武器はないの!?」
土管君「任せて!大砲アプリケーション。インストール!」

デデデデーン♪

 蛙男商会名物“ありえない変形”で、瞬く間に土管くんの体が大砲に変形し、
バルタンに砲弾を発射した。
しかしバルタンはそれを片手で受け止め、握りつぶした。バルタンのハサミから大量の血しぶきや千切れた内臓が辺り一面に飛び散った。

バルタン「やけに脆い砲弾ですな」
 バルタンはハサミに付いた内臓や血糊を払い落とした。その中には髪の毛やヅタヅタになった蒼いTシャツが混じっている
ピーター「操縦する人が砲弾だったのかヨ!」
 バルタンは土管くんを無視し、グロッキー状態になっているカラスに歩み寄る。
とうのカラスは胸からドクドクと流血し、レンタルの作業着は真っ赤に染まっている。

バルタン「元々の目的ではありませんが、あのお方はあなたに大変興味を持っていた様ですからね。
     あなたのクビを持っていけば、私の地位も飛躍的に上がるでしょう」

???「スパイダーストリング!」
 突如、バルタンの目の前から糸が飛び出し、カラスを絡め取ってあさっての方向へ飛んでいった。
バルタン「何?」
???「『死神拡散針』」
???「努力波ー!」
 やや驚いていたバルタンの両腕両足に針が刺さり、一気に石化する。
そのまま身動きが取れないバルタンの目の前に光線がブチ辺り、あたり一面が巨大な爆煙に包まれた。

???「さぁ。あなた達も早く!」
ピーター「うわ!ナンダ」
 突然現れた謎の3人組はピーターや取り残されていた生徒たちを抱えると、一気に校舎の中へ走っていった。

 爆煙が消えると、無傷のバルタンが体についた煤を叩き落としていた。
バルタン「逃げられましたか…。まぁいいでしょう。私の目的は彼らを倒す事ではありませんからね」
 刹那、バルタンは高くジャンプし、学園の屋上に立つと、マントの中に手を突っ込んだ。
バルタン「さぁ…仕事を始めましょうか…」
 マントの中からバルタンが取り出した物。それは長方形の筆箱のような外見で、青と白のカラーリングが施されていた。
これこそ選ばれし者のみに与えられ、怪獣を操ると言われている機械。バトルナイザーだった。

394ネロンガ:2010/06/17(木) 16:24:36

 爆炎が去り、天空より焼け焦げた少女が大地に抱かれた。
 地に伏せた少女に向かい、血まみれの忍者はゆっくりと歩み寄った。

カカシ「もう・・・お終いにしようぜ、逆恨みなんて」
 カカシは膝をつき、倒れ伏した刹那を抱え込んだ。刹那はゆっくりと口を開け、つぶやいた。
刹那「なん・・・で・・・?」
カカシ「あん?」
刹那「なん・・・で・・・・・私の・・・電流が・・・敗れたん・・ですか・・・」
カカシ「簡単なことさね」
 カカシは刹那を『お姫様だっこ』のように持ち上げて言った。

カカシ「おめーの極大雷鳴剣は、空気中の分子に電流を流しこみ爆発させる技だ。
    その爆風にはお前の練りこんだ雷属性の魔力が混じっている。だがなァ、その方向は一直線ではなくバラバラなんだ。
    だから爆発力にはたけていても、麻痺効果は低い」
 そこまで言うとカカシは「よっ」と言って立ち上がった。

カカシ「一方、俺の雷切一閃は一直線に雷属性のチャクラを飛ばす技だ。てめーの起こした爆風の間を縫って進めるのさ。
    人体は非常に電気をよく通すし、お前は金属製の刀まで持っていた。手ひどくやられて当たり前だ」
 刹那は、ふっと一息ついた。
刹那「なるほど・・・。相性が・・・悪かったの・・・ですね・・・」
カカシ「ま、そういうことだ」
 カカシは、あらかじめ拾っておいた四次元ハットをどこからともなく取り出して言った。

カカシ「キッドの残骸はこの中に入れといた。お前の負けだ、刹那。帰るぞ」
刹那「・・・」
 カカシはよたよたと刹那を抱えたまま歩き出した。
 彼には想像するよしもなかった。

 この時すでに、崩壊への序曲が始まっていることなど。


ネギ「木乃香さん時計持ってますかー?」
木乃香「えっ・・・ああ・・6時2分やえ」
ネギ「あと28分か・・・(キッドの奴負けて気絶しやがったな・・・後で焼きいれてやる)」

395蛇界人:2010/06/29(火) 23:17:16
 今日ハッスルしないで、いつハッスルするんだ! 蛇界人です。

遂に男色先生対HGの夢の対決両国で実現キター!
カラス「やかましい!」
それよりこれ見てよ。

ttp://www.nicozon.net/watch/sm11022637

カラス「ん〜やっぱりはやたんはかあいいなぁ〜」

ジブリール…これは流行る!
カラス「うるせーよ!」


バルタン「いでよ!インペライザー!」

 バトルナイザー!モンスロード!

 バルタンのバトルナイザーから光が灯され、空中から40mほどの巨体が学園の外の土地に落下した。
ロボットのように冷たい灰色のボディを持ち、頭部の3つの目はバルカン砲のようにグルグル回っている。
インペライザー。かつてウルトラマンメビウスを苦戦させた無双鉄神の姿が、そこにあった。

バルタン「さぁ、それでは…ん?」
 下を見下ろすと、光の壁の中から、灰色の怪人の群れが出てきていた。
オルフェノクだ。どうやら自分はまだ組織からは信頼されていないようだ。
バルタン「まぁいいでしょう。さぁインペライザー、この建物を完膚なきまで破壊しなさい!」


???「待てー!」
 オルフェノクの群れを撥ね殺しながら、一台の赤い違法改造車“GP7”がインペライザーのところへ突っこんでいる。
ダーマ「レイオニクスを退治しに来た男!スパイダーマン!」

テッテレーテテレ ポコココココン テレッテレー♪

 もう???をつけるのすら面倒になってきたが、案の定この男である。


バルタン「そんな違法改造車でこのインペライザーに勝てるとでも?」
ダーマ「誰が車で戦うと言った。“マーベラー”!」

 ダーマは腕のブレスレットに向けて叫んだ。
突如、空を裂き、スフィンクスの様なダーマ専用巨大戦艦“マーベラー”が現れ、
インペライザーに向けて主砲を発射した。しかしインペライザーは少しよろけたものの、その足踏みをやめない。

ダーマ「くっ!やはり俺がマーベラーに乗り込むしか……」
 ダーマがハンドルをマーベラーへ切ろうとするが、大勢のオルフェノクがGP7にしがみつき、動きが取れない。
ダーマ「えぇい!数が多い!」
努力「顔面ファイヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
 すると、どこからともなく火炎放射がオルフェノクの群れにあたり、20体ほどのオルフェノクが灰になった。
GP7の後ろには、両目が巨人の星顔負けのごとく燃えている男が立っていた。
 
努力「1に努力!2に努力!3,4がなくて5に努力ぅぅ!私の名はぁ努力マン!スパイダーマン!ここは任せて、君はインペライザーを倒すんだぁ!」
ダーマ「感謝する!」
 そのままGp7はマーベラーの中に格納され、ダーマはマーベラーの操縦桿を握った。
ダーマ『チェェンジ!レオパルドン!』
 こちらも負けじと、マーベラーはその形を変え、巨大人型ロボット“レオパルドン”に変形する。

ダーマ『ここは俺が相手だ!かかってこい!』
バルタン「…肩慣らしには丁度いいでしょう。インペライザー、すこし遊んであげなさい」
 バルタンがバトルナイザーを天高く掲げると、インペライザーは再び目に光をともし、レオパルドンに向けて歩き出した。

ダーマ『俺は…絶対に負けない!  あ、ここでコマーシャルです!』


デーン♪ スパイダーマン♪

396名無しさん:2010/08/09(月) 13:45:49
 言うだけせんないことではあるのだが。
 もし、この時カカシが写輪眼を使っていたら。
 もし、この時刹那が指一本動かせないほどダメージを食らっていたら。

 後々のあの惨劇が起こることもなかっただろう。


 カカシはつぶやいた。
カカシ「なァ・・・刹那・・・」
刹那「・・・何ですか?」
カカシ「俺ァ、前に仲間を見殺しにしちまったことがあるんだ」
刹那「見殺し・・・なぜ・・・ですか・・・」
 カカシは瞳に悲しみの色を携えて、とうとうと語った。
カカシ「俺が13歳の秋のことだった。俺は仲間とともに敵の罠におめおめとハマっちまったんだ。
    その時オビト・・・仲間の名前だ・・・が俺を突き飛ばして、落石をモロに食らったんだよ。
    医療班の仲間もいたが、そいつにも治せやしなかった。体の半分潰れちまったからな」
刹那「・・・・」
 刹那は、だいぶ低くなった太陽を見た。カカシは続けた。
カカシ「で・・・オビトは死ぬ前に、俺に大事なものをくれた。俺が今生きているのはそいつのおかげだ」
刹那「・・・写輪眼、ですか」
カカシ「ご明答」
 忍者は、侍に笑顔を見せた。無理して作っているのが子供でも分かる、へたくそな笑顔だった。

カカシ「そん時以降、俺はこう思ったんだよ。俺の仲間はもう傷つけさせねーって。もう殺させやしねーって、な」


 その頃。魔法先生と京娘は何をしていたかというと。

ネギ「まーじーかーるーバーナーナっ、バナナと言ったらチンパンジーっ」
木乃香「チンパンジーと言ったら・・・パーマン?」
ネギ「パーマンと言ったら・・・マントっ」
木乃香「うーん、マントと言ったら・・・外套・・・」
ネギ「難しい言葉知ってますねー。外套と言ったら毛皮」
木乃香「毛皮と言ったらラッコやね」
ネギ「普通狐とかでしょ・・・ラッコと言ったら害獣」
木乃香「えっ、ラッコって害獣なん?」
ネギ「そりゃーもー、すっごい害獣ですよ。ウニとか蟹とかホタテとかバリバリ食べちゃいますから」
木乃香「へぇー。じゃあ害獣と言ったら猪」
 ものすごく暇そうにしていた。

現在時刻、6時5分。
タイムリミットは、あと25分。

397蛇界人:2010/08/11(水) 13:38:27
戦闘のプロ「まーけたー」

まーけたーからゲロッパうどんにちぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!

ギュルルルルルルル〜!

いくぞ!マシン便!

 ドガーン!   ドガーン!
 
    ドガーン!

スパイダーマンが送る。完全変形!DX超合金レオパルドン!ポピーより発売中!


デーン♪ スパイダーマン♪


バルタン星人が襲来する少し前の事…光写真館では

ユウスケ「いやぁ〜。あの智代って女の子、結構可愛かったなぁ〜。姐さんを思い出すねぇ〜」
 たった今写真館を出て行った女子高生の事を思い起こしながら、ユウスケはソファーに座って自分の世界に入りきっていた。

士「……お前はSっ気のありそうな女ならなんでもいいんだな…」
栄次郎「あらら〜」
夏ミカン「おじいちゃん、どうしたんですか?」
栄次郎「いやぁ、コーヒー豆。さっきのお嬢さんに淹れてあげた時になくなっちゃったみたいでねぇ。悪いけど買ってきてくれないかな」
士「いいだろう。行くぞユウスケ、夏ミカン」
夏ミカン「はい」

ユウスケ「あぁ。……ん?」
 起き上がろうとソファーに手をつくと、何か固いものがユウスケの左手にぶつかった。
彼の視線はソファーの上に落ちていたラグビーボールに映った。油性のマジックでデカデカと“カラス”と書かれている。

ユウスケ「カラスさん忘れ物かな?」
士「ユウスケ急げ。さっさと行くぞ」
ユウスケ「わかったって!」

 3人は外に止めてあったバイクに乗って、写真館を跡にした。





リオ「気がついた?」
カラス「……ここは…」
用務員「俺の部屋だ」
カラス「あぁ…?」

 辺りを見回すと、確かに何かの仕事の資料が乱雑に置かれ、
壁には火元責任者の名前欄が塗りつぶされた『用務員室』の紙が貼られている。

リオ「そう…兼定ー!カラスの野郎起きたわよー!」
兼定「本当に…本当に大丈夫だよね…?」
カラス「……なんかあったのか?」
リオ「実はね……」


数分前

用務員「おいリオ!大丈夫なのかよ!」
リオ「駄目…傷はふさがったけど血が流れすぎてる。このままじゃ…」
努力「任せてくださいぃ!」

ブチッ! 

努力「努力式輸血ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」

ブスッ!

 突如割り込んだ努力マンが、頭の赤い水玉マークを取り外し、カラスの鳩尾に思い切り突き刺した。

リオ「ちょ…!あんたなにした!?」

 説明しよう!努力マンの額の赤い水玉マークの中には努力マンの血と汗と涙が詰まっている!
それを突き刺すことによって、自身や他人に輸血することができるのだ!まぁ稀に血糊が詰まってた場合もあるので最悪死ぬが。

詳しくは『とんでも!ラッキーマン』第45話“血の嵐! 努力マンのフルパワー”参照のこと。DVDBOX好評発売中!!

リオ「いやいや!それ以前にあんた血液型大丈夫なの?最悪死ぬよ!?」
努力「大丈夫!血液型の違いなんて努力と気合で何とかなりますぅ!!!」
リオ「なるもんじゃないでしょーが!」(スパーン!)



リオ「…とまぁそんな事があって…」
カラス「でもなんとかなっちゃってるから別にいいか」

398蛇界人:2010/08/11(水) 13:39:57
用務員「たった今局から連絡がきたよ。奴はノイズの下士官に値するポジらしいな」
カラス「おかしいだろ!なんであんな化け物が風間の小太郎とタメなんだよ!
    ところであのバルタンはどこの奴だ?初代か?ジャックか?80?コスモス?パワード?マックス?
    まさかシュシュトリアンとかじゃねーだろうな」
用務員「シュシュトリアンか。ずいぶん懐かしいな、まぁ簡単に言うと、あのバルタン星人は…大怪獣バトルの世界の住人だ」
リオ「ん?……バルタンって大怪獣バトルにいたっけ?」
カラス「いただろ。ゲームとか劇場版とかにワンサカ」
用務員「いや、ゲーム版はただの怪獣扱いだし、劇場版のは今まで倒されたバルタンを総計した怨霊みたいなものだからノーカンな」
リオ「あんたもそれなりの知識をお持ちのようで」
用務員「これでも諜報員だからな。お前も見ろよ。なんならDVD貸すぜ?」
リオ「…検討しとくわ」
用務員「話を戻すが、あいつからはレイオニクスの反応が出た。」
リオ「レイオニクス?」
用務員「怪獣を操る奴の事。要はポケモントレーナーみたいなもんだ。だが妙だな…俺が見た中じゃバルタン星のレイオニクスなんて…」

カラス「あ…そう言えばピーター達はどうなった!?」
用務員「あぁ。生徒は全員体育館に避難してるぞ。なんか怪人とか怪獣が現れるのってここじゃいつもの事らしいからな」
カラス「そうか・・・。で、バルタン野郎の怪獣はなんだ?」
用務員「それは・・・」


ズシィィィィィィィィィィィィィンン!!

 突如、外で何かが地面にぶつかったような音が響き渡った。 
皆が外に出ると、用務員室の目の前に、胸から煙が上がったレオパルドンが横たわっていた。

リオ「山城!?大丈夫なの!?」
ダーマ『いやぁ〜光線技喰らった衝撃で足滑らせちゃってw』
リオ「ややこしい真似すんなぁ!」
 レオパルドンが倒れてきた方向を見上げると、一体の巨大ロボットがゆっくりと歩み寄っていた。

カラス「あれはインペライザーか…」
リオ「なによそれ?」
緋色「無双鉄神インペライザー。登場作品はウルトラマンメビウス。その再生能力と火力で二度も主役であるメビウスを倒した強敵です。
    武装は格闘と、腕部を変形させることで展開される巨大なブレード。そしてカメラアイに搭載されている強力な回転式光弾で…」
リオ「解説しないでいいから!」
ダーマ『…しかしなんて奴だ。レオパルドンの技を喰らってもすぐに復活しやがる…!』

カラス「そいつは倒しても再生する。レイオニクスを倒すしかないぞ」
努力「だったら……顔面ふぁいああああああああああああああ!!」

努力「消えた!?」

フォフォッフォッフォッフォッフォッフォッフォ…

 努力マンが辺りを見渡すと、彼とカラス達の周りを50人ほどのバルタン星人が囲んでいた。
努力「これは……」
リオ「影分身!?」
用務員「だが数が多すぎる…これが宇宙忍術って奴かよ…」
カラス「やっぱりそうか…早く本体を…!」


バルタンA『フォッフォ。お察しの通り、この学園全土に私の分身を張りめぐらしました』
バルタンB『あなた方の人数では、その中にいる本当の私を見つけ出すのは不可能です』
バルタンC『私の仕事が終わるのを黙って見ていなさい…フォッフォッフォ』



一方そのころ


ドクロス「最近やる事ないよな〜俺達」
デスト「まぁ…そうやけどやな……」
ドクロス「おい見ろよこれ。やっぱハードゲイ相手でも男色先生はパネぇな」
デスト「何言っとるんや。今のところは生身でコロニー落としを阻止したCEOが最高やないか」
ドクロス「さて、ダビングダビングっと……」
デスト「ちょい待てや。カラスの旦那に頼んでDVD買ってもらえばええんやないんか?」
ドクロス「DVDは煽りVがないんだよ!」
デスト「ここは画質を重視してDVDを待つべきやないんか!」
ドクロス「おいマグナ。お前はどうだ?」
マグナ「……………」
デスト「マグナ?」
マグナ「……………zzz」
デスト「……寝んな!」バシッ!

 主人が生死の境を若干さまよっていた間、当の使い魔達は人のいない職員室を物色し、
おそらく生徒が没収されたであろう菓子を貪り食い、テレビをつけて呑気にサムライTVのニアライブ中継を視聴していた。
慌てて逃げだしたであろう痕跡が残っているのにもかかわらず、何も疑問に思わないとはこいつらは一体どれほど馬鹿なのだろうか。

399ネロンガ:2010/09/28(火) 16:39:42

 ああ、そうだ。
 出会った時から、感じてたんじゃないか。
 私は、この人には敵わないんだって。

 私は、視界がぼやけるのを感じた。眼の下が熱い。ぼろぼろと、頬を涙が伝い落ちた。
 傷口が痛むから? 否。
 負けたことが悔しいから? 否。
 目的を果たせなかったから? 否。
 
 こんな人を、もう私は二回も陥れてしまったって事に、私は失望して泣いているんじゃないか・・・。

「どうしたんだ?泣いてんじゃねーよ。お前に泣く権利は今はないよ、ネギとキッド、それに木乃香に謝ってからだ」
 先生は私に優しく語りかけた。その目はいつもと同じく死んだままだった。あなたらしいよ、はたけ先生。
 でも、もう遅いんだよ・・・。
 もう、手遅れなんだよ・・・・。

 ぐっ、と唇を噛みしめ、覚悟を決めた。
 悪役になろう。もう私には、それしか残っていないのだから。


 私は、枯れ切った喉に鞭打ち、咆哮した。

「起動ォォォォォォォッ!!!!! 万能罠ァァァッ!!!」
「何っ!」

 刹那、世界が、揺れた。

 目の前の空間が歪み出し、今まで歩いてきた道が闇と化す。
 草木が、大地が、岩が形を変え、辺りは何やらわけのわからない、キャンパスの上に絵具を全部ぶちまけたような風景になる。
「な…何が起こったんだ!」
 先生は動揺して、私を抱えている手を離した。私は尻餅をつき、先生は何やら印を組む。
「くそっ、幻術は教えてねえはずだぞ! 解っ!」
 ぱん、と先生は手を叩いた。しかし幻術を一発で破るその術式も、この結界には何の影響も及ぼさなかった。
 先生は舌打ちすると、私の方を睨みつけて額当てを外した。赤い魔性の目が、螺旋を描いていた。
 私は右手で乱暴に目をぬぐいさり、翼を生やし大地を蹴った。
 
「何を仕込んでやがったんだ!」
 先生は私の脚を掴もうと手を伸ばした。私はその腕を蹴り、かぶっている帽子を引きはがして一気に空へと駆けた。
 先生も続けてジャンプしようとしたが、もう間に合わない。
 この罠から出られるのは、仕掛けた当人だけなのだから。


 私は再び帽子を手に入れ、茜色の空を悠然と駆けた。
 腕時計を眺めたら、『日本時刻6時10分』と表記されていた。
 残り20分。全てを終わらせてやる。
 私は、レーダーを取り出し、ある一点へと加速した。

400ネロンガ:2010/09/30(木) 16:15:11
ネギ「そこかっ!」
 僕は振り向くと同時に叫び、軽い威力の光熱波を打ち出した。ビュッと音がして、その光熱波をよけ、何者かが迫り来る!
 森の中、うす明りで見えたのは、銀髪の男だった。
ネギ「カ・・カカシ先生!」
木乃香「カカシはん!」
カカシ「ひっでぇなぁ。いきなり撃つ奴があるかよ」
 カカシは笑顔を浮かべ、ゆっくりと僕たちの方に歩み寄った。

カカシ「いやぁ、刹那の奴にはてこずったよ。まあ何とか倒したけどな」
ネギ「殺してはいないでしょう?」
カカシ「たりめーだ。そこまで担いできたけど、てめーが撃ってきた時にびっくりして離しちまったんだよ」
 カカシは指でクルクルと鍵を弄んで、「ほらよ」と僕に渡した。
 鍵を握る僕は、なぜかあまりいい気がしなかった。
ネギ「カカシ先生・・・申し訳ありません」
カカシ「ん?何言ってんだよ」
 僕はつぶやいた。
ネギ「あの時僕が油断しないで鍵を外していたら、キッドはやられなくて済んだと思うんです。
   キッドの鍵が解除されたって事は、刹那は間違いなく秘密道具を使ってきたでしょう?
   ただでさえ厄介なあいつを、ますます強化させてしまったんですから・・・先生も痛かったでしょう?」
カカシ「・・・・あァ、そうだな」
木乃香「・・・・・・・」

ネギ「木乃香さん、どこに鍵穴があるかわかります?」
木乃香「あー、首の後ろ側やね。脳幹辺りや」
 うわぁ、そんな所かよ。どうやってはずせってんだ。
 悩む僕に、カカシがアドバイスした。
カカシ「ネギ、木乃香さんにやってもらえ。その方が外しやすいだろう」

 その言葉を聞いた瞬間、木乃香さんは硬直した。
 僕は不思議に思ったが、気にしても仕方がないので木乃香さんに鍵を放り投げた。
 はっとして、空中であたふたのキャッチする木乃香さん。
 ちょっと可愛いかも・・・って、今はそんなこと思ってる場合じゃないか。

 その瞬間。


    ズブゥッ!

 形容しづらい鈍い音が聞こえた。
 目の前にあるのは、顔を蒼くして目を見開いた木乃香さんの顔。
 首を動かしてみた先には、クナイを握ったカカシの姿。
 そのクナイの先にあったものは、僕の脇腹だった。

 カカシが、クナイを引き抜いた。血がだらだらと零れ落ちる。
 僕は激痛に支配された脇腹を押さえ、僕はへたり込んだ。
ネギ「カカ・・シ・・先せぇ・・・・何を・・・」
カカシ「あー、すまんすまん」
 カカシはにやにやと笑みを浮かべて、印を組んだ。

カカシ「俺、実ははたけカカシじゃねーんでな」

401ネロンガ:2010/09/30(木) 16:16:11
あ、すみません。>>400の前にこの文章追加。

 日が傾いた。僕と木乃香さんは終わりの見えないまじかるバナナを続けていた。
 影が東方に向かい長くのびてゆく。伸びきった先に待っているのは、影の消滅。そして、60秒後に現れる、死。
 不安に、喉が締め付けられた。
 そういや、今何時だっけ?僕は木乃香さんに聞こうとした。
ネギ「木乃香さん、今何時でしたっけ?」
 木乃香さんはまじかるバナナのネタを考えるのをやめて、懐から懐中時計を取り出した。
木乃香「せやなー、今、6時15分や。あと15分やね」
ネギ「えっ・・・やばくないですか!?」
 僕はポケットからレーダーを取り出した。
 赤い点が、僕の背後30m程度の所にあった。

402蛇界人:2010/11/03(水) 22:54:51
一方そのころ…


???「待てぃ!」

 無数に分裂したバルタンが一斉に上を向く。実際に見てみると微妙にシュールだ。
バルタンの視線の先には、校舎の屋上に腕を組んで立っている一人の男がいた。
太陽の逆光によりその姿を見ることはできないが、なかなかのつわものである事に変わりはないようだ。

???「悪しき心を抱く者には、真実の光をまともに見ることはできん。嘘を突き刺す光・・・
    人、それを・・・『真(まこと)』という!(マシンロボクロノスの大逆襲第8話より抜粋)」
 良い事を言ってはいるが、見ているこっちとしては逆光のせいでまぶしくて何も見えない。それに太陽は直接見続けると視力の低下、
最悪失明の原因になる事もある。こっちの迷惑も考えてから口上を垂れてもらいたい。

バルタンA『誰だか知りませんが、邪魔をしないでもらいましょうか』

ドゴォォォッォォォォォォォン!!!


 あまりにイライラしていたのか、バルタンの一人が屋上へ向かってミサイルを連射し、屋上を木っ端みじんに粉砕した。
しかし???はどっかから刀を引き抜くと、某ゲームのPVみたいにクルクルと回転しながら落下しているが大丈夫か?

???「天空宙真拳……“爆裂空転”っっ!」

ばしゅうううううん……!

 ???が落下しながら刀を振り下ろすと、刀から某カメラマンを超えるほどの強烈な閃光が放たれ、
無数のバルタンの群れに襲いかかる。光を浴びたバルタンは次々の消滅していく。どうやら問題なかったようだ。
???「貴様の作った幻など…真の光の前では通用しない!」
バルタンA『ちっ……何者で……』

ザシュッ!

 ???は質疑の声を上げたバルタンの分身を刀で切り伏せながらこう叫んだ。 


???「貴様に名乗る名前はない!」 ピシューン!


蛇界人「ガタキリバってケタックじゃね?」
カラス「急になんだよ…」
蛇界人「とりあえずディーノ先生DDT総選挙一位おめでとうございまーす!」
カラス「だから急に話題を変えるな!!」
蛇界人「草加雅人のMUGEN化及びギャレンのガンバライド参戦おめでとうございまーす!
    でもディーノ先生キムさんにエクストリーム級のベルト取られちゃって……」

カラス「もう黙ってろ!そうそう。この間ソウルイーターと一緒に録りだめしてたオーズ見てたら、
    序盤なのに別のコンボとか出てきたよな。フォーム合わせれば歴代最多のフォームになるんじゃないかって噂もあるが」
蛇界人「あぁあれか。ヤミーがいっぱい出てきて、自分だけ色が違う一匹が『じゃあボクが目になるよ』て言って皆が大きい奴になるんだよな」
カラス「あんなグロテスクなスイミーがいるわけねーだろ!」

蛇界人「そんでもって分身したガタキリバが一斉に合体したスイミーを撃破して、
    セルメダルが降り注いでる中、『このボケどもが!』って呟いて帰ってった時はさすがの俺も痺れたね」
カラス「ちょっと待て。後半は誰の事言ってんだ」
蛇界人「火野裕士」
カラス「なんでチョクチョクお前はプロレスネタ挟んでくるんだよ!」「
蛇界人「第4回天下3部の計!1212博多スターレーン大会!皆集まれ!」
カラス「もう黙ってろ!」
蛇界人「今度こそDDTには勝ってほしいね」
カラス「いい加減しつこいぞ!そして先週はやっとラトラータ登場だな」
蛇界人「ホントにホントにホントにホントにラ・イ・オ・ンだ♪」
カラス「多分これ見てる人間殆どそのネタ知らねぇよ!」

403ネロンガ:2010/12/07(火) 18:22:11
 どうも、音楽の時間に玉置成実の「Reason」を聞いて「『さみしさも強さへと変えていく キミを思うと』という歌詞は、キラに奪われた
家族のことを思うシンの心情を表現している」と書いて先生から花丸をもらったネロンガです。
 ていうか、自由発表にこの曲持ってきたF君、自重しろよ。先生、アムロ・レイすら知らなかったんだぞ。


 カカシ・・・いや、カカシもどきは不的に笑みを浮かべ、印を結んだ。
 ドロンと白煙に包まれた先に立っていたのは、予想通りの人物だった。
 血があふれ出る脇腹を押さえ、僕は呪文を紡いだ。

ネギ「・・・お前だったのか」
???「いやあ、こうもあっさり成功するとは思いませんでしたけどね」
 血の付いたクナイをべロリと舐め、その女はうずくまる僕を見下ろした。
ネギ「刹那・・・何のつもりなんだよ!」

 なんとか脇腹の傷は回復呪文で治癒出来たが、血液の流出が激しい。タイム風呂敷とは違って、僕の魔術では失った血液を
補完することは出来ない。
 ゆっくりと僕は血のついた右手を地に着き、立ち上がった。

 瞬間。

刹那「死ぃぃぃぃねぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
 
 ドガアアッ!!と音がして、僕の体が後方に吹き飛んだ。
ネギ「っだぁぁっ・・!」
 僕はゴロゴロと情けなく転がった。口の中に血と泥の混ざった最低の味が充満した。
 立ち上がろうとする僕を、非常の靴底が叩き伏せた。
 刹那の履いている泥にまみれたスニーカーが、僕の後頭部を何度も踏みしだいた。
 ドン、ドン、ドンと激しい衝撃が僕の脳を打つ。口の中に入り込む泥の味に耐えられず、猛烈な嘔吐感が襲った。

刹那「時間切れ、寸前まで、苦しめぇっ!
   苦しみ!もがいてぇ!地に頭をこすりつけ、助けてくれと叫び続けろォォ!!」

 裏返った声で、刹那は僕の頭を踏み続けた。眼鏡がひび割レた事に、ようやく僕は気付いた。
 ギリ、と奥場を噛みしめる。
ネギ「・・・調子に・・・」
 ぐっと腕に力を入れ、腕立て伏せの要領で僕は地面を押した。
ネギ「乗ってんじゃ、ねぇぇっ!」
 がっ、と跳ね起き、僕は刹那へと向き直る。

404ネロンガ:2010/12/07(火) 18:22:36
 その時、僕が目にした光景は、二度と忘れられないものだった。

 泣いていた。

 修羅の如き憤怒の表情ではない。
 その美しい顔をゆがめて、刹那は諾々と涙を流していた。
 彼女は口元を歪ませ、唇に犬歯を突きたてた。
刹那「逃げるなぁ・・・・」
 刹那は腰から刀を引き抜き、下段に構えた。来るか。僕は感傷を振り払い、向き直る。
 なんとなくだが、この時僕は北欧に散った一匹の蛾の事を思い出していた。

刹那「苦しめって、言ってんだよォォォォォッ!!」

 ドンと地面を蹴り、刹那が地を駆けた。カウンターを入れようと、僕も拳を握りしめる。
 その時。
 

  ズドゥン!


 一発の銃声が、森に響き渡った。
 銃弾は刹那の足元に着弾し、硝煙を上げた。
 音の聞こえたほうを見ると、そこには拳銃を構えた黒髪の少女がいた。
 その手はがくがくに震え、銃口はどこを向いているのだかさっぱりわからないほどぶれていた。
 少女は、刹那よりも多くの涙を流し、かつての親友を睨みつけていた。

木乃香「ねぇ・・・・どうしてなん・・・?」

 銃口から伸びる白色の煙の向こうで、木乃香さんは絶叫した。

木乃香「どうして・・・こういう方法でしか、折り合い付けられへんの!!」

405蛇界人:2011/02/08(火) 23:32:50
ヒトラー「おっぱいぷる〜んぷるん!おっぱいぷる〜んぷるん!」
フェーゲライン「総統。吸血忍者さんに萌えているところ申し訳ありません」
ヒトラー「蛇界人のアホが本編を書いてないはどういうことだクソ虫」
フェーゲライン「実はその件についてコラー殿からお電話が……」
ヒトラー「なんだと?貸せクソ虫」

ヒトラー「コラ。一体何の用なんだクソ虫コラ」
蛇界人『なんやねん』
ヒトラー「コラーじゃねーし総統に向かってなんやねんとかガス室に送り込むぞクソ虫オラァ」
蛇界人『うはwwwブリーチャーwwテラ勇者ロボwwwwうぇwっうぇwww』
ヒトラー「玩具で遊んでないでさっさと本編書かないとお前のGジェネデータをパブリク(ミサイルなし)で埋め尽くしてやるクソ虫FUCKアホかいね!!」
蛇界人「振り切らせてもらいます!」

ガチャン!


努力「誰ですかあんた!」
緋色「誰って失礼ですよ!あれはロm……」
???「お前たちに名乗る名前はない!」シュピーン!
リオ「もうこの際名前なんてどうでもいいでしょ!敵じゃなかったらどうだって良いわ!」
   でもこれじゃ駄目ね。大元を断たなきゃ一生闘い続けることになるわ」
用務員「しかしよ。こんなに広い学園内から奴だけ見つけ出すなんて…」
???「…るなら……」
リオ「へ?」
???「この建物を手に入れるだけなら、それ全体を掌握できる場所を占拠するのが手っ取り早いだろう」

……>(0M0 )

( 0M0)<……

…(0M0)…

(;0M0)<ハッ!

謎の男「やはり給食室か!」
リオ「勝手に一人で行ってろ!(スパーン!)」
ダーマ『…そうか更衣室か!』
リオ「もうあんた動画ごと消されちまえよ!」
用務員「……パソコン室か!」
リオ「チゲーだろ!(スパーン!)」
カラス「いやあってるだろ!地図は?」
用務員「地図なら持ってるぜ!」
カラス「やるなモブ!」
用務員「オメーあとでぶっ殺す。100回生き返して101回ぶっ殺す」


???「稲妻斬りッッ!!」
 どうでもいいトークを繰り広げている間も、???は必死にバルタン星人達を切り捨てていた。

ザシュゥ!

???「ここは任せろ!お前たちは速く行け!」
カラス「ありがとうございますr…!」
???「お前たちに名乗る名前はない!」シュピーン!

 カラス達が校舎内に走って行った途端、学校の裏山から棍棒を持った巨大な人型メカが数体現れた。
機動武勇伝Gガンダムに登場するデスアーミーだ。

???「あれは…デスアーミーか」
バルタンA『ほぅ…DG細胞について知っているとは…。
     お互い、この世界に存在するべき生命体ではないようですね』
 バルタンが話し終えると、デスアーミー達は棍棒を振り上げ、学園の周りの建物を破壊しだした。

バルタンA『やれやれ。どうやらノイズも完全にDG細胞を制御しきれていないようだ。
      奴らがここを破壊する前に事をすませなければ……』
???「どういう事だ?」
バルタンA『もうあなたと遊ぶ暇はないということです。その代わりに、私の他の分身とインペライザーがお相手致しましょう…どうぞごゆっくり』
 途端、???の周囲を囲っていたバルタン達は一瞬で消えていった。

406ネロンガ:2011/04/01(金) 16:50:57
 被災した方々に、心からの冥福と、復興への思いを祈ります。

 何が起こったのか、さっぱりわからなかった。
 ネギま世界の中でも1,2を争うのんびりキャラの木乃香さんが、僕たちの足元に向かって銃を撃った。
 たったそれだけの事を理解するのに、10秒以上かかった。
 
 刹那は動揺していたが、不意に左手で涙をぬぐいさった。
 そして、ハン、と鼻を鳴らした。

刹那「・・・それで、私を撃つ気ですか?」
木乃香「!!」
刹那「貴方の考えが甘い理由をあげましょうか?
   ひとつ、私には普通の拳銃の銃弾は当たらない。
   ふたつ、貴女は素人だから、下手をすればネギに銃弾は当たる。
   みっつ、私には貴女は抑止力にならない」

 御託を聞いている暇はない。僕は地面に拳を叩きつけ、ゆっくりと起き上がった。
 事態が事態でなければ「ギア・セカンド!」などとふざける余裕もあるだろうが、今はそんな事を言っている暇はない。
 激痛の走る中、集中力を切らさないように僕は脳天から指先までに見えない糸を描いた。
 その中を通し、魔力を流しこんでゆく。何度もやったことだ。だけど、今はそれが苦痛で仕方なかった。
 
ネギ「我は撃つ光レキの魔弾!」

 僕は掌を突きつけ、刹那めがけ魔弾を打ち出した。
 完全によそ見をしていたはずの刹那は、即座に振り向いて弾丸を斬り払う。
 それを見逃さず、僕は地面を駆けた。

 ダン!

 反動で膝がイきそうになる。だが、減速したら死ぬ。板挟みになりながら、僕は刹那までの距離を詰めた。

刹那「無駄な事を!」

 カウンター狙いに、超高速の太刀が振り下ろされる。むろん、それは予想済み!

 ヒュン!
 
 僕は己の血に濡れた手裏剣を掴み、投げつけた。刹那は「ぐっ」と小さく息を吐き、すんでの所で体をひねり回避した。
 日本のプロ野球球団はコイツだけはバッターボックスに上げてはいけないな、などと思いつつ僕は下から突き上げるように拳を叩き込んだ。
 胸のど真ん中、心臓より少し正中線よりに打ち込んだ拳から、鈍い感触がした。それと同時に、僕は踏み込んだ。

 ドンッ!!

 「ぐふぅっ」と顔に似合わない汚い声を上げ、刹那は後方に吹き飛んだ。自ら飛ぶことで、衝撃を減らしたようだ。
 ズザザザ、通しから土煙をたなびかせて、刹那は体勢を立て直した。
刹那「・・・女性の胸を触った時には、まず謝罪するのが順当だと思うけど?」
ネギ「ほざけ」
 ズイ、と杖を突きつけ僕は短く告げた。
ネギ「聞きたいことは山ほどあるが、まずこの質問に答えろ」
 一旦息を小さく吹き、僕は声を上げた。
ネギ「ドラ・ザ・キッドは」

刹那「ぶっ壊しました」

 一瞬、何を言っているのか分からなかった。
ネギ「・・・ああ、尻尾を引っ張ったってことか。物騒な言い方を・・・」
刹那「尻尾・・・?何のことですか?」
ネギ「あン?」
 コイツは何を言っているのだろうか。今ここに彼女が立っているということは、キッドを戦闘不能にしたということではないのか。
 不思議に思う僕に、刹那は冷淡に告げた。

刹那「ですから、胴体真っ二つにして、完全破壊したって言ってるんです」

407蛇界人:2011/07/18(月) 01:08:39
P…P…PPP

 薄暗いパソコン室の中、バルタン星人はどう見てもタイピングできないハサミでキーボードを打ちながら、ディスプレイを見つめていた。

バルタン「……そうか……やはりここには…」
 その時である!


カラス「スカーイハーイ!!」

ドガァ!!

 突如壁を突き破り、5,6人の人影がなだれ込んできた。

バルタン「やけに遅かったですね」
カラス「お前が構造いじくってくれたお陰で、尋常じゃないエンカウントに遭遇してな」
緋色「お陰で仲魔がたくさんできたりして面倒くさかったんで壁ぶち抜いてきました!」
努力「無論!“努力”で!」

スパーン!スパーン!スパーン!

 その内3人が叫んだ直後、一人の女性のハリセンが3人の頭にブチ当たった。

リオ「バカかあんたら!学校穴だらけにして!修理代はあたし達の給料から天引きって言ってるでしょうが!」
兼定「(言えない…リオちゃんもノリノリであたしブン回してたって…言えない…)」
カラス「大丈夫だ!俺のグラビアアイドルポスターコレクションを全ての穴に張り付けて補修しといたから!」
リオ「それ補修って言わないだろ!またずれ荘じゃねーんだぞ!ってかポスター持ってくる暇があるなら武器ぐらい持ってこいよ!」
カラス「仕方がないだろ!学生にうっぱらって小遣いにしようと思ったらこの有様だよ!」

バルタン「あの…どうでもいいこと一つお聞きしていいでしょうか……」
カラス「なんだよ!」
バルタン「何故そんなに衣装がゴチャゴチャしているので?」

 バルタンが面くらったのも無理はない!いつの間にかカラスの全身にはソフトバンクやAmazonなど、
どこか見覚えのある企業のステッカーが貼りまくられており、非常にゴチャゴチャしていたからだ。

カラス「TIGER&BUNNYを参考にしてだな!俺もスポンサーロゴをつけてみただけだ!」
 どうやら今ハマっている某ヒーローアニメをリスペクトしているらしい。

カラス「ソフトバンクの携帯で会話をし、FMVのパソコン使ってユーストリームでハッスルマンズTVを見つつ、amazonで買ったフィギュアーツで遊び、
    ペプシNEXとポテチをつまみにDMMで落としたゲームをプレイ!
    そして夜食は牛角の食べ放題、最後はしたらばで愚痴って寝るという生活リズムで生活してるんだ!
    これで働かなくてもスポンサーから金がガッポガッポだ!」
緋色「やったねたえちゃん!」

リオ「いや、文体だから意味ないでしょ」


……
………

カラス「ステッカーアタック!」
 言ってはいけないことを言われて自棄になったのか、カラスは作業着に貼ってあった企業のスポンサーをはぎ取り、バルタン星人に投げつけた。
しかしバルタンはそれを避けるまでもなく、ハサミを一瞬振り下ろし、全て粉みじんにした。

408蛇界人:2011/07/18(月) 01:09:56
用務員「わりぃな。こっちも仕事だからさっさと要件に移らせてもらうぜ」
 バカバカしい下りを無視し、用務員は火をつけた煙草を吸いながら、バルタンに話しかけた。
もうモブでもなんでもなくなって来た気がするが、まぁ今はほっといておこう。

用務員「何故レイオニクスであるお前さんがノイズに協力する?
    ノイズの存在はレイオニクスバトルだけではなく時空をも混乱させ、お前さんの目的にとっては邪魔なはずだ」

 説明しよう!怪獣使いであるレイオニクスは、レイブラット星人の遺伝子を持つ後継者になるため、
最後の一人になるまで壮絶な殺し合いをし続ける定めにあるのだ!

バルタン「オッホッホ。そう言う質問は野暮と言うものではないですか?地球人の皆さん。
     ……もっとも、地球人ではない方もいるようですが」

努力「……!!!」
リオ「……?」
兼定「…zzzzzz」

バルタン「本当にわからない方がいらっしゃるようですね。これを見なさい」
 そう言うとバルタンはパソコンの電源を入れた。
ディスプレイには青だか赤だか分らない自称ガンダムのセブンの息子が、いちいちポーズを決めながら、何か叫んでいた。

セブンの息子『ウルトラマン、バルタン星人との最初の戦闘を見てみよう!』

カラス「ウルトラマン列伝?」
バルタン「あなた方がここに来る前に放送開始したので録画しておきました。
     それはともかく本題はこれからです。あ、もうちょっと先でしたね」

ピッ

セブンの息子『次回は2大怪獣にウルトラマンティガが挑むぞ!』
バルタン「あ、戻しすぎました。もうちょっとまきもどして……これだこれだ」
 バルタンが再生ボタンを押すと、初代ウルトラマンが、バルタン星人の宇宙船を抱え、
宇宙のかなたへ飛んでいく映像が流れ始めた。

***

(ここから一部誇張あり)
ウルトラマン「いつかは自分達の新たな星を見つけられると、宇宙を旅していたなぁ…いつかは帰れるといいなぁ……」

ぽーひー!

\デデーン!/

***

夜の空が真っ赤な閃光を放った瞬間、プチン!と音を立てて、映像は途切れた。

リオ「なるほど……要は仲間を皆殺しにしたウルトラマンへの復讐…ってとこかしら?」
バルタン「いいえ。ウルトラマンへの復讐ではありませんよ。そもそも……」
 少し間を置いた後、バルタンはゆっくりと話し始めた。

バルタン「そもそもこの惨劇を起こしてしまった原因は……私ですからね」

409蛇界人:2011/07/31(日) 00:22:08
バルタン「そもそもM78星雲人……地球で言うウルトラマン達は、あのような姿だったわけではありません。
     彼らが開発したプラズマスパークが、あの強靭なる光の巨人を作り上げたのです」

リオ「プ…プラズマスパーク?」
用務員「M78星雲人が開発した人工太陽の事だ。一説じゃ、それから発せられるエネルギー波が、
    ウルトラマンたちをあの姿にしたと言われている」
努力「そう言えば!ヒーロー星で勉強していた時に聞いた事がある!」
緋色「ボクも小さい頃、円谷プロダクションの偉い人から聞いた覚えがあります!」
リオ「何今更思い出しちゃってんの!?」
バルタン「いいでしょう…それでは少し昔話でもしようではありませんか……」

 数人の無知に頭を悩ませたのか、バルタンは机の引き出しを開け、
取りだしたディスクをPCに挿入すると、教卓前の巨大プロジェクターを起動させた。

 広大な宇宙に、数々の惑星が浮いている。
 
その時だ。猿がならしているような、ヘッポコなコンガの音が鳴り響き、
聞き覚えのある男の声がプロジェクターから流れ出した。


*****

 山城『今を去る400年前、地球よりはるか離れたところにM79星雲、スパイダー星があった。
    スパイダー星ではモンスター教授が、その科学力で猛威をふるっていた。
    そしてガリアが戻った時、スパイダー星を統率していたガリアの両親は……』

M字ハゲの息子『父さーん!嘘でーす!全てうそです!パラガスが父さんを(ry』


*****

スパーン!

リオ「なんなんだよその話!て言うか、誰だよあのパンツ!パラガスって誰だよ!?」
カラス「ダーマが変身するまでの経緯に決まってんだろ!」
リオ「犯人はお前かよ!何ディスク勝手に変えてるんだよ!」

バルタン「それでは今度こそ説明しましょう」
謎の男「ディスクヲイレルノハオデダー!」
 謎の男は引き出しの中から新たなディスクを取り出すと、PCの中に入れた。

ウィーン! P!

 今度は昭和の香り漂う漁港の映像が流れだした。
バルタンの青春物語を聞かされるのかと思ったが、一瞬で場面は変わり、
丘の頂上で謎の男性がギターを引き語っていた。

男性「街のはずれ〜♪遠くで〜♪」
謎の男「フワアアアアアアアアアアアア!!!」

バリィィィィン!!

 その歌を聞いた瞬間、謎の男はディスプレイクラッシャー顔負けのスピードで、PCのディスプレイを叩き割った。
しかし聞いてはいけないようなものを聞いてしまったかのような恐ろしい形相だ。文章では表せないのが惜しいくらいだ。

用務員「自分で入れといて勝手に叫ぶなよ!
    てかあのCD選んだ時点で、お前絶対自分の正体分かってるだろ!」
謎の男「なにいってんだ!ふざけるな!」

 一方、他の連中は引き出しの中を覗きこみ、物色を始めていた。
努力「おぉ!これは師匠の活躍を何度でも拝めれる、ラッキーマンのDVDBOX!」
緋色「先輩見て下さい!“激写シリーズ!麻帆良学園編〜○○○○の▽▽▽▽▽見放題!〜”って書いてあるDVDを発見しました!」
カラス「スゲェ!こっちには“リオたんのあなたの×××いただきます!”なるDVDが!」

リオ「………」
兼定「まぁまぁリオちゃん落ち着いt……」

ガシッ!

兼定「あ…あれ?」
リオ「あんたたちぃぃぃぃぃぃ!!!」
兼定「ちょっと待ってぇぇぇぇぇぇぇぇええええ(泣)」
 リオは凄まじい剣幕で兼定の頭をつかみ、刀に変形させると、泣き叫ぶ兼定の悲鳴も聞かずに、
DVDをあさっている連中めがけてタナトスレイブを何発もお見舞いした。

ズバァァァァァァアアン!!!

 教室の1部が崩れ落ちていく中、バルタンだけが、本来自分が使うべきだったディスクを探していた。

バルタン「あぁ〜…せっかくかっこよく私の過去を話そうと思ったのに……メチャクチャじゃないですか。
     あったあった。いいですか?良い雰囲気に水を差さないでください。次やったら今度こそ息の根とめますよ?」

 使うディスクを見つけたバルタンは、謎の男によってブレイクされたPCの代わりに、新しいPCの機動をはじめた。

410蛇界人:2011/10/08(土) 22:09:47
ピーター「もーう!一体ぜんたいどうなってるんだよ!」
 
 連中がパソコン室で暴れている中、ピーターは学校の中を彷徨っていた。
体育館の近くまで避難したのは良かったが、その後パスカル先生の容体が急変し、
保健室へ引き返していた直後、バルタン星人が学校の構造を変えてしまったため、
どこがどこなのか分からないまま、ひたすらドアを開け閉めしていた。


ガラッ!

♪ヒットポイント回復するなら傷ぐすり〜と〜ほ〜ぎょくで〜♪

ガタン!



ガラッ!

ア〜〜アア〜アアアアアア〜〜〜〜〜アア〜〜〜♪

鼻の長い男「ようこそ…ベルベットルームへ……」

ガタン!


ガラッ!

「変身よ!弦ちゃん!」
「え〜っと…レバーを入れて……こう!」

バシュゥゥゥゥゥゥゥン!!!

「なんかわかんないけど……宇宙キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」

ガタン!

ピーター「なんで全部のドアが薬局かベルベットルームに繋がってんだよ!
     スペルカード持ってないし、説明も聞きあきたよ!
     つーか歌い手のおねいさんも、完全にのど潰れてたけど大丈夫なのかよ!」
土管くん「見てゲンタ兄ちゃん!ハナコさんからスペルカードもらったよ!」

 ピーターが軽くキレかかっている傍ら、土管君は洋式便器からカードをもらってウキウキしていた。

ピーター「土管君もなにエンカウント楽しんでるの!?むしろ土管が悪魔と交渉できるの!?
     むしろなんでペルソナネタなの?4ならともかくなんで1なの!?」
土管君「とりあえずパスカル先生の生気を吸い取らせたら満足してくれたよ」
ピーター「なにやってんだよ!どうりで顔色が悪かったはずだよ!」
 もうパスカル先生の顔色が蒼白通りこして黒だよ…真っ黒ぉ!状態になってきている。
そろそろ保健室に行かないとマジでやばい。

ピーター「今度はここだ!」

ガラッ!

デデデデーン♪

ピーター「この蛙男お決まりのBGMはまさか!?」

 ピーターはドアをくぐり、辺りを見渡した。
散乱した食器に食券、そして内部の壁には

「  食  堂  」という文字が


ピーター「食堂かよ!」

411蛇界人:2011/10/08(土) 22:10:48

 すると、食堂の奥から聞き覚えのある声が響いてきた。

カーネギー「ゲンタ!ゲンタ!ここぞよ〜!」

 そこから食堂のおばちゃん宜しく、エプロンをはおったピーターの父親が懸命に鍋を洗っていた。。

ピーター「パパ!なんで食堂なんかで働いてるの!?」
カーネギー「パパは総務部環境改善課の課長さんに向かって
      『この間一緒にホテルへ入っていったあなたの愛人、
       “魔界村に出てくる羽根のついたうざってぇ赤いアレ”みたいな顔ですね』
       と奥さんと一緒にいるときに言ったら、役職クビになっちゃったんだよ」
ピーター「レッドアリーマー!?どんな顔だよ!?」
カーネギー「ほれ」
ピーター「うわ!本当にレッドアリーマーみたいだ!しかもアーケード版だ!」
 それ以前に奥さんの目の前で愛人の話題を振る時点でどうかしていると思うが、それは置いておこう。

カーネギー「だからパパはこの食堂で働いているんだぞよ」
ピーター「なんで速く逃げないの!ノイズがここに来ちゃうんだよ!?」
カーネギー「ハッ!何を神経質になってるんだゲンタ!
      まだ片付けが終わってないんだ!」
鍋(?)「その通り!」
ピーター「なんかしゃべったぁぁぁ!?」
 よく見ると、カーネギーが洗っていた鍋には手と足、おまけに宮下あきら顔負けのタッチで描かれた顔があった。
そしてその顔は、食堂にいる全員が知っている顔だった。

鍋(?)「俺様は鍋型ロボット通称鍋さんだぁ!」
ピーター「鍋さん!?」
カーネギー「なんだっそら」
ピーター「パパ!あんた何クール一緒にすごしたと思ってんだよ!むしろ初登場の時いただろ!」

ナレーター「なんだか分からない人のために説明しよーう!」

鍋さん
登場作品:土管くん3期 第1話『鍋ロボ』
 とある組織から土管君を捕獲するために派遣された鍋型ロボット。
その鍋である特質を生かし、人質を煮込んで脅したり、死んだ鳥や謎の生物も放り込み、調理することもできる。
土管君に倒された後は、仲間として共に組織から送られる刺客と激闘を繰り広げ、
最終的には雷電並みの解説キャラとして落ち着いた土管君の頼もしい仲間なのだ!

鍋さん「仲間だと!?ふざけるな!俺はお前達の仲間になった覚えはない!!」
ピーター「ちょっと!これどういう事!?まさかノイズに洗脳されてるの!?」
カーネギー「ゲンタよく見ろ!目が赤いぞ!」
鍋さん「いや、これはただ寝不足なだけだ」
ピーター「ややこしいよ!」
鍋さん「まぁ元々いた組織とは別の、“ノイズ”とか言う組織に絶対的忠誠誓ってるけど」
ピーター「それ洗脳されてるよ!」
鍋さん「まぁそれは置いといて、死ねぇい!!」

ベキッ!

 ピーター達を押しつぶそうと、ジャンプした鍋さんだったが、
突如割り込み、それを阻止したのは……

智代「久々の登場!」
ピーター「智代さん!?どうしてここに?」
智代「履歴書を職員室に提出しようと思ったらこの有様だ」
鍋さん「貴様ぁ……一体何m…」
智代「テリャァァァ!!」

バキっ!

鍋さん「バカなあぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

バコォォォォォォン!!

 突拍子もなく現れた女子高生の一蹴を喰らい、
鍋型ロボットはあっけなく天井を突き抜け、あらぬ方向へ飛んで行った。

ピーター「卑怯すぎるだろ!話ぐらい聞いてやれよ!」
智代「ここは危ない。とりあえず体育館に行こうか」
ピーター「危なくなった理由は智代さんだよ!!」

 そんなこんな言いつつ、皆は体育館へ向かって行った。
その時パスカル先生が完全にガイコツと化していたが、誰も気づいていなかった。


〜職員室〜

デスト「ひなたちゃんペロペロ」
マグナ「(^ω^)」
ドクロス「やっぱり小学生は最高だな!」(TV鑑賞中)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板