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魔法先生 ネリま!

1マイアヒ:2006/07/10(月) 12:13:06
のび「どらえもーーーん」
ドラ「どうしたののびた君、またジャイアンにいじめられたの?」
のび「僕、今ものすごく萌えてるんだ!大至急麻帆良学園中等部3ーA31人全員出して!」

2アメバ:2006/07/10(月) 21:58:28
のび太はいつもの自分の部屋でドラえもんに言った。
するとドラえもんこう言った。
ドラ「き…君…本気で言ってるの?…」
のび「そうだよ!ドラえもんなら出せない物はないでしょ!」
ドラ「もう、君ってやつは………立派になったね!」
ドラえもんはうれしそうに言った。
ドラ「そうか、君もそっちの世界に目覚めたか!うれしいよ!」
そっちの世界とは言うまでもない。
のび「じゃあ、大至急麻帆良学園中等部3ーA31人全員出して!」
ドラ「ああ、いいとも。実はな、22世紀ではな!ネギまがひそかなブームなんだよ!それでね大量の3−Aのアンドロイドが作られてるんだよ!一家に31人持ってるんだよ!だからね!僕も3ーA31人のアンドロイド全員分持ってるんだよ!」
かなり恐ろしい世界である。
のび「うわあーー。じゃあ、すぐに3−A出してよ1」
ドラ「OK!分かった!」
ドラえもんは四次元ポッケトに手を突っ込んだ。
ドラ「神楽坂明日菜ー!」
ドラえもんの手の先には1/1スケールのアンドロイド明日菜がいた。
ドラ「よいしょっと、すごいでしょ!」
のび「すご、すごすぎるよ!」
ドラ「しかも普通に話すし動くんだよ!」
のび「なんだってーーー!」
のび太がそういった直後だった」
明日「私は出席番号8番の神楽坂明日菜。よろしくね!」
そういうとアンドロイド明日菜はのび太に手を差し伸べた。
のび「すごいよ、すごすぎるよ。うはー、手の感触も同じだー」
のび太はアンドロイド明日菜の手に自分の頬をすりながら言った。変態である。
のび「もっと出せるのー!?」
ドラ「もっと出せるよー!」
のび「じゃあ、31人全員出してよ!」
ドラ「OK!]
のび「よぉーし、ハーレムを作るぞぉーーー!」
のび太はまだアンドロイド明日菜の手に自分の頬をすりながら言った。行くところまで行ってしまった。
ドラ「相坂さよ!朝倉和美!明石…」






数分後
ドラ「…四葉五月・ザジレニーデイ、よし、これで全員分だ!」
ドラえもんはアンドロイド麻帆良学園3−A31人を出した。
のび太の部屋は3Aだらけになった。
のび「やったー!やったー!これでハーレムができるぞー!」
のび太ハジャンプしながら喜んだ。
その時だった。

ミシッミシミシミシ

のび「やったー!やったー!……ん、うぎゃあぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!」

バコッ

自分の部屋の底が抜けてしまった。
それもそのはずである。
あんな狭い部屋に31人もいて、しかもジャンプば当然の結果である。
変態馬鹿である。
31人&変態馬鹿2人組みは居間に落ちた。

3そういや実写化されるね:2007/05/29(火) 15:42:49
数分前
野比母「いよおおおおおおおおおおおんさもうああああああああああああああ」
ヨン様である。
変態二人組が変態人形を出している頃、野比母は野比部屋直下の居間で韓ドラを見ていた。
野比母「ああ、私のヨンさま〜。あそこをぺろぺろしたいよ〜」
家族そろってアホである。
野比母「うはー、さいこおおおおおおおおおう!……ん、あれ………ぎゃああああああ」

以下省略

4k:2008/03/27(木) 15:08:21
野比家倒壊から数時間後。3Aの皆様方+変体馬鹿3人は全員のびていた。
・・・・・あ。のび太がめざめた。
ドラ「はっ・・・僕誰?」
あほである。
ドラ「そーいやなんでうちが壊れてんの?」
救いようのないあほである。

もごもご
ドラ「ビクッ!」
その時、ドラのポッケから何かがでてきた。それは人の形をしていた。年はのび太と同じくらいか。赤っぽいさらさらとした髪を後ろで縛っている。
そいつ「ふう」
それは少女・・・じゃねーな。少年だ。眼鏡をかけてるわりにはかなり美形じゃん。ちっ(kは眼鏡の美少年が苦手である)。
それがドラのポッケからでてきた。
ドラ「こ・・こいつは・・」
それ「は・・はじめまして!ネギ・スプリングフィールドと申します!よろしくお願いします狸さん!」
ドラ「狸じゃなああああい!!!」
ドラはそいつ・・ネギとかゆーふざけた名前の少年・・を全体重かけて殴り倒した。
ま、どーせアンドロイドだろーし。
ネギ「こき。」
ばたり
ドラ「え・・・」
ドラはネギ君とかゆー・・もうネギでいいか・・・の心臓と思しき部分に手を当てた。
ドラ「こいつ・・生身の人間じゃん・・」
ドラは「お医者さんかばん」を取り出し、急いでネギの治療をはじめた。




この後を描く皆様へ。
書きにくいねたにしてごめん。

5蛇界人:2008/08/11(月) 23:52:13
3時間後 廃墟と化した野比家の真ん中にて
ドラ「それでなんでネギマの主人公がこんなところにいるんだよ。」
ネギ「はい・・実は・・・・・」
のび「そうだったのか!!(驚き)」
ネギ「いや・・まだいってませんけど・・」
のび「いやすまんすまん1度は吉本新喜劇のネタいってみたくてね〜」
ドラ「つまらない野比にはメェェェェェェェェェン!!!!!」
ドラは明らかに面ではない斬り方で野比を粉々にした。
野比母「ゲヒヒヒヒッヒヒ!ヨン様ァァァァァァァァァァァァァ」なぜか発狂しこちらへ襲ってくる野比母。
ドラ「なんの!魔人剣×100!!」ドラは某ゲームの主人公が初めから覚えている技を使った。
野比母「グ・・グヴァヴォェエァゥィィィィwwwwwww」なぜか蒸発した。
ネギ「あの・・そろそろ本題にもどっていいでしょうか?」
ネギは重い口を開けた。粉々になった家とのびを残して・・・・

6蛇界人:2008/08/12(火) 00:44:34
ネギ「元々皆さんが漫画やアニメの世界の世界と思い込んでいる世界は、本当に存在しているんです。
ですが時々買出しのために、何人かの人間は、こちらの世界へくることがあるんです。」
のび「おい!ちょっと待てよ!!買出しって何買ってんだよ!!」
セロハンテープで修復されたのびが反論した。いや、もはやごみの集合体であり、のびではないが・・
ネギ「そうですねぇ・・さしずめ食料とか水とか少年ジャンプとか週プロとかファイトとかハッスルのTシャツ及びDVDとか・・」
ドラ「おまえなぁ・・後半明らかにおかしいだろ!!それにジャンプ買ってどうすんだよ!おまえマガジンのキャラだろ!マガジン読めよ!
その前にファイトってもう既に廃刊になってるぞ!・・いやそうじゃねーんだよ!お前がどうやって来たかきいてんだよ!」
のび「そうだよドラえもん。大体なんでこんなに本線から離れてんだよ!」
ドラ「ジャッチメント!!」
次の瞬間、のびはまたもや粉々にされた。
ドラ「おらおらさっさと言わんかい!!さもねーとおめーもジャッチメントするぞ。」
ネギ「いえ、本当は自分でもよくわからないんです。」
ここまで引っ張っといてそれかい・・・・

7蛇界人:2008/08/12(火) 22:29:38
ドラ「手前、わからねえってどうゆう事だよ(怒)!」
3−Aの皆様方をしまいながら、ドラはつっこんだ。
ネギ「いや。本当にわからないんです。ただ、ゲームの中でムフフなイベントの直前だったんですが・・・」
ドラ「ムフフなイベント!?(驚)どこのイベントだ!?教えろ!教えろ!!」
全ての物体、生物を修復可能な悪魔の風呂敷でのびを修復したドラは某刑事顔負けの気迫でネギに詰め寄った。
ネギ「わっ・・わかりましたよ。実は明日菜さんと体育館で・・・・」
のび「何!?もうすぐなるイベントじゃねーか!!うぉぉぉぉ!!こうしちゃいられねーー!!」
何事もなかった様に修復され、ハイテンションになったのびは、PS2の電源を入れた。しかし、馬鹿なのびでも、すぐおかしいことにきずいた。
OPも、EPも、回想モードにも、ネギやネギ関連のCGがぽっかりとぬけているのだ。無論、明日菜と体育館でムフフのCGもない。
変態二人「な・・・なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(松田優作風)」
ネギ「そうなんです。ぼくも体育館にいたんですが変な時空の裂け目に吸い込まれて・・気付いたら狸さんのポケットから出てきたんです。」
ドラ「だから狸ちゃうと言っとるだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!(怒)」
ザシュッ!!
ネギ「グフッ!!・・・・」  ドサッ!
ドラえもんの気円斬をもろにくらい鮮血に染まり倒れたネギ。
ドラ「あっちゃーーー(笑)またやっちゃたよ。しょうがねーな・・・お医者さんかばん!!(恥)」
一方的な戦いのそばでのびは、他のゲームを確認していた。いくら馬鹿でもギャルゲーばっかり遊んでるわけではない。
ギャラクシーエンジャル、らき☆スタ、スクールランブル・・・エッ!みんなギャルゲー?失礼しました。
しかし、のびは確認していませんでした。無双OROCHI、スーパーロボット大戦などちょっとまともなゲームも持っていたのである。
さらに、なんだか強いんだか、弱いんだか、わからない武将やユニットがギャラリーからぽっかり抜けてしまっていた。
これはただの偶然か・・それとも恐ろしい事態の前触れなのか・・・・はたまた、のびがド下手なだけなのか・・・・

8蛇界人:2008/08/13(水) 01:20:45
講談社もびっくりの惨劇から3時間後・・・・・
ネギ「もう、これ以上怪我させないでくださいよぉ」
3時間前までぶつ切り状態だったネギがドラえもんにつぶやいていた。もう傷も完全に塞がっている。
ドラ「ごめん、ごめん ところでお前、時空の裂け目って言ってたよな?」
これまで馬鹿馬鹿しいアクションしかしてなかったドラえもんが真剣な表情になった。
ネギ「はいそうです。ご存知なんですか?」
ドラ「まぁな」なんかゴルゴ13みたいなシリアスな顔になってしまっている。この顔のままでいつも通り『ドラえもん』を放送したら恐らく全国の子ども達は泣き喚くだろう。
ドラ「恐らくそいつは『これ』のせいだろう。」
ドラえもんは自分自身のポケットから『これ』を取り出した。それは1m70cm程の巨大(?)なコンピュータの様で様々なボタンや、モニターが設置してあった。それに真ん中にはゲームソフトや、単行本がすっぽり入るスペースがある。
そしてドラえもんは、いつも道具を出すときに発する声で高らかに『これ』の名前を叫んだ。
ドラ「次元強制連結装置!!」

9蛇界人:2008/08/13(水) 23:43:09
ネギ「な・・・なんですかそれは!!」
ドラ「ふふふ・・これはね、現実逃避したいといつも思っている馬鹿な10代〜20代の若者のために作られていたマシンさ。このマシンにゲームや漫画を読み取らせることによってそこに存在している2次元空間のキャラクターやロボットをここ3次元空間に召喚させることができる。もちろん俺たちが2次元空間に行く事も可能だ。どうだすごいだろ。」
のび「凄いよドラえもん!でもどうしてそんな便利な道具をいままで出してくれなかったんだよ。」
ドラ「いやぁ実はこれ2年前に未来デパートにあった試作品でねぇ。どうも正式な商品化にはならなかったみたいでよ。この間買い物に行った時に盗んできちゃったんだけどさぁ、どうなるかわからないからあんまり使いたくなかった訳。」
デパートに「そんなもの置いちゃいけんだろ」と思っている方々は、よく思い返してほしい。あそこはただのデパートではない。刀、拳銃、ショックガン、はたまた地球破壊爆弾まで売っていて、もはやブラックマーケットに等しい権力を持っている極悪企業である。(蛇界人はそう思ってマス)
そんなところに、現実逃避用の道具が置いてあっても不思議ではない。いや、むしろ置いていなければおかしいのである。
のび「でもその装置とネギが出てきたのは何の関係があるんだよ。」珍しくまともな意見である。
ドラ「ああ、実は昨日の夜、こっそり本物の3−A全員をだしたくて、ねぎまのゲームソフトを探していたんだ・・・。」あ、めんどいから******の後読んで。
*****************************

10蛇界人:2008/08/14(木) 00:08:43
ドラえもんの回想中・・・・・・
ドラ「ウッヒッヒッヒッヒッヒッヒ・・これで本物の3−A全員とあぁんな事やこぉんな事・・ゲヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!」
もはや完全に変態の領域である。
ドラ「おっ!あったあった・・・ってこれ無双ОRОCHIやんけ!!いらんわこんなもん!!」
ドラえもんはまるでごみの様に無双オロチ(魔王再臨)を投げ捨てた。本多忠勝が始めから使えるのに・・・・
しかし、無双オロチは運悪く次元強制連結装置に当たってしまったのである。
次元(以下略)置は不気味な光を放ちだし、周囲にあったゲーム、漫画、そのことごとくを取り込んでしまった。そして、武将、モビルスーツ、プロレスラー、戦闘機、魔神、怪人・・・などが3次元に出現してしまったのである。
しかし、そんな著作権をムチャクチャ無視した大惨事を引き起こしたドラえもんは・・・
ドラ「ま・・・いっか。どうせきずかねーだろ(笑)とりあえず3−Aを早く出して・・・・」もはやこいつも馬鹿である。
ドラ「あ・・あれ・・?全然動かないゾ?」
どうやら今の衝撃で完全に壊れたらしい。しかしそれだけではないようだ。
装置上部にあった『無限に動く動力源!危険!!絶対に取るな!!!』と書いてあった紅い宝玉っぽいのがなくなっていた・・・・・

11蛇界人:2008/08/14(木) 23:25:01
***********************
ドラ「とまぁ、こんなもんだ。多分ネギが出てきたのも装置の誤作動だろ。」
ネギ「ちょっ・・・ちょっと待ってくださいよ!!それじゃぁ全部青だ・・・いや”あなた”のせいじゃないですか!!」
完全にキレているネギ。なんだって明日菜とのイベントをぶち壊しにされたのだ。
さらに、この場で青いタヌキを鉄くずにしようと変な呪文を唱え始めた。
ドラえもんも徹底抗戦するらしい。なんか深夜アニメの暗殺部隊が使ってそうなキャノン型の武器を取り出した。おそらく未来デパートで買ったものだろう。
ネギの魔方陣が怪しい光を放ち始めた。ドラえもんの武器も”ウォンウォン”ともっと怪しい・・いや不気味の方が正しいだろう。何つったらいいかな・・ペルソナのボスが呪文使う時みたいな、そんな光をはなっていた。
すると、のびの机の引き出しから誰かが飛び出してきた。
???「ちわ〜っす!ドラえもんさんいますか〜?」
次の瞬間・・・
ネギ「インディグネイション・ジャッチメント!!」(ねぎま、あんま見てないんでテイルズの技書きました。全国のネギファンの皆さん、ホントにすみません。)
ドラ「ハイパァァァァァァァァァァァァァァブラスタァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」(これはギャラクシーエンジャルⅡの技ね。)
あ!位置関係いわなきゃ(焦)!えっとね・・『???』はネギとドラえもんのちょうど真ん中に・・・・ってやばくないすか?
???「グァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」あっ、やっぱやばかったんだ・・だってなんか消滅しかけてるもん。
チュドーン!!あぁ死んじゃったよ・・・
???「ハッハッハッハッハッハ」な・・・何だ!?死んでんじゃないの!?あっ!(驚)
マ・・マネキン?・・・って変わり身の術かよ!?てめぇ何ちゃっかり生きてんだよ!この蛇界人のシナリオじゃお前はすぐ死ぬはずだろうが!ただのデパート店員だろうが!(怒)いいかげんに・・・
ザシュ!!
あ・・・・・・あれ・・・・・・・・俺・・・なん・・・・で・・・・・こ・・・ん・・・・・な・・・・・こ・・と・・・・に・・・め・・めが・・・・めがぁぁぁぁぁ(ムスカ風)パタッ
???「フッ!余計なことさえ言わなければ、この剣の錆にならずにすんだものを・・・。」未来デパートのエプロンをはずすと、そこには黒ずくめの男が立っていた・・・・・

12蛇界人:2008/08/15(金) 00:17:54
ドラ「うぃーす!俺ドラえもん!なんか蛇界人が『???』に斬られたまんま生死不明らしいからこっから俺たちだけでこのリレー小説を作んなきゃいけねぇんだ。ああかったるい。」
のび「ホントかい!?ドラえもん!!それじゃあ、僕たちの好きなようにストーリーを作っていいんだね。」
ドラ「そうだよ・・なぁもうこんなストーリーやめてさぁアメバさんが『ハーレムを作るぞーーー!!』って書いてた辺りからやり直そうぜーー。」
のび「そうそう!それで3−Aと”あぁんな事”や”こぉんな事”をヤっちゃおう!!ほんでもってこの小説18禁にしちゃおう!!!!」
ドラ「よぉし!!じゃあ早速タイムマシンでこの小説が”2”までの時まで戻って・・・・・・・・
バキッ!!バシーーーン!!!グチャ!!!ザシュ!!!!チュドーーーーーーーーーーーン!!!!!ドッカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!
おいテメーら!!おれが生死を彷徨っている間に何しようとしてんだ。 
ドラ「これはこれはどヘタなムスカの物まねをやった蛇界人さんではありませんか。少しは上達しましたかな?」
ウルセーゾ青ダヌキ!いいか、よく聞け。おめーなんか、おれやこの掲示板を見ている人が『ドラえもんは死にました』って入力すればその場で死ぬんだぞ。いいのか?いいのか?
のび「デスノートかよ!!」
ドラ「いいじゃん。やってみろよ!」
へ?・・・いいの?よーーーーーし!!!
ドラえもんは死んだ。
はっはっはっはっはっはっは!私をなめるからこうなるのだぁ!!
ドラ「ヘッ!なんにもなってねーぜ!」
あれ?おっかしーなー。こうなったら俺の全てをお前にぶつける!!かかってこい!!
ネギ「あの・・・・蛇界人さーーーん?」
ん?何だネギ?俺はこのタヌキを倒さなくてはいけんのだ。邪魔するな!
ネギ「いえ、もうそろそろ『???』さんにスポット当ててあげないと、ほらスネてますよ。」
わかったよ。いやぁなんか話がめちゃくちゃになったからさぁ。ちょっと見てる人に安らぎを・・
ネギ「イヤイヤイヤイヤ、蛇界人さん辺りから変になってますヨ。」
えっ、マジ!?
ネギ「そうですよ!”5”辺りから読み返してください!」
どれどれ・・・・・あっホントだ。しょうがねーなこれからはマジメに書くか。
ネギ「ああよかった。」
でも俺、規準がワカンネーからそこヨロシク!!!
ネギ「はぁ・・・こっから書く人はなんとかがんばってください。以上悪ふざけでした。」
???「オレの出番はまだかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(泣)」

13蛇界人:2008/08/16(土) 01:36:50
蛇界人の悪ふざけも終わり・・・・・・・

???「ふー、やっと自己紹介ができるぜ! オレの名前は”カラス”。『超常空間管理局戦闘班』の凄腕トルーパーだ。以下は下見てくれ。」


名前(コードネーム)カラス。性別 男  

本名 不明(常に偽名を使い分けているが、その中には本名も入っているらしい。)

職業 超常空間内における戦闘集団”グレイブ・ファントム”の一員(人によって、”ジャンパー”や”トルーパー”などの名称がある。)

身長 172cm  体重  58kg 

武装 ガンブレイド×1  28口径リボルバー型ビームライフル『オルトロス』×2  その他様々な拳法、剣術、魔法習得  全ての超常空間のロボ、戦闘機操縦可能。

   変身ベルト×1(カードデッキを差し込むことで様々な戦士に変身できるベルト。任務の際に向かう超常空間によって容姿、武装は様々だが、カラスは仮面ライダータイガ、オルタナティブ・ヘル、ゾルダのデッキを愛用している。)

必殺技(未変身時)ガンブレイドを使い敵を切り裂く『ブレイブ・クラッシュ』  銃形態に変形させたガンブレイドをオルトロスと合体させ、光弾を発射する『ブラッド・シャワー』

   (変身時) オルナタティブ・ヘルの技は、未変身時とほぼ一緒なので省く。  タイガの契約モンスターの腕を装着し、敵を切り裂く『白虎轟連撃』 ゾルダの契約モンスターに専用銃『マグナバイザー』を接続。現存火器を全て発射する『エンド・オブ・ザ・ワールド』
         なお、オルタナティブ・ヘルは”ゼロ”をもとに自分が作りました。ちなみに契約モンスターはドクロ型の”ドクロス”ベアクロー、ガンブレイドを使い戦います。

好きなもの   プロレス観戦(プロレス検定2級)  ゲーム  ロボットアニメ  ネコ  肉 

嫌いなもの   きのこ類全て  ゴーヤ   勉強  この世を脅かす悪


自己PR
  正義のためにがんばりますので、よろしくお願いします! 

以上!!

14蛇界人:2008/08/16(土) 16:29:31
カラス「あとね、歳は17で好きな子のタイプは・・・・・」
ドラ「おい!いつまで自己紹介してんだ!!」
ドラえもんはカラスに向かって空気砲をぶっ放した。
カラス「ふん!・・・・・・甘いな・・・・・」
この黒ずくめは掌からバリアっぽい障壁をだし空気砲を無効化した。
ネギ「ちょっと待ってください。結局あなたは何者なんですか?超常空間ってなんなんですか?」
蛇界人「それは私が説明しよう!」
ネギ「じゃ・・・蛇界人さん!いったいどこから・・・」
蛇界人「まあそんなことはどうでもいいことだ。要するにカラスの説明をやりゃいいんだろ?」
のび「そういって、また悪ふざけするんでしょ?」
蛇界人「いや、ぼちぼち話の展開進めねえと、他の方々から苦情が来るからな。今回はまじめにやるよ。」
ドラ「だったらいいんだけどな・・・・」
蛇界人「じゃあ説明するぞ。超常空間っつうのは、漫画とかアニメとか特撮とかそう言う非現実的な世界のことだ。」
ドラ「ああ。この『ドラえもん』とか『ねぎま』もその世界のひとつなんだろ。じゃあなんで別の世界の人間と会うことができねえんだよ。」
蛇界人「それはな、漫画ってひとつに統一しても『ドラえもん』なら『ドラえもん』、『ねぎま』には『ねぎま』、みたいにそれぞれの世界が一枚一枚紙を重ねたみてぇになってるんだ。だから別の世界に行こうにもいくことができねーんだ。」
ドラ「それ、今自分の妄想で作ったろ。」
蛇界人「うん。1分もかからなかったよ。でもそんな作品をぶち壊そうとする輩がいる。」
ドラ「それってなんなんだよ。」
蛇界人「俺がそれいっちゃぁ展開ぶち壊しだろ。そんで、そいつらから世界を守るために結成されたのが『超常空間管理局』、カラスはそこの戦闘班”グレイブ・ファントム”の一員なんだ。」
ドラ「要するに、このカラスはお前の妄想によって作られた人間だろ。趣味とか好き嫌いとか完全に一緒じゃねえか。」
蛇界人「そんなことは気にしないで、じゃあカラス、後は頼んだよ。」
カラス「ああ、まかせな。」
蛇界人「それじゃあアバヨ!!」
ネギ「き・・・消えた・・・・いったいどこへ・・・」
そうゆうわけで俺はここから見てるからな。がんばれヨ。
カラス「まったく・・俺はこんな奴に作られたのか・・・屈辱だ!」
ドラ「でもよ、蛇界人が言ってた”やつら”って一体・・・・」
その時、4人の目の前を巨大な火の玉が通り過ぎた。そしてすぐそばにあった銭湯の煙突が消失した。
銭湯の番台「こらぁぁぁぁ!!朝から何やってんだぁぁぁ!!(怒)」
ちなみに現在土曜日の朝8時である。
のび「い・・・一体何なんだ?」
ドラ「空き地から飛んできたぞ!!」
4人は、怒る番台さんを完全に無視して空き地へ走っていった。

15蛇界人:2008/08/16(土) 18:28:32
のび「あっ!」
ドラ「どうしたの?のび太くん。」
のび「トミカヒーローレスキューフォースの録画忘れた!」
カラス「ほっとけそんなもん。んなことより速く空き地に行くぞ。」
ネギ「カラスさんの言う通りです。急ぎましょう。」
そんなトークも交ええたり、寄り道したりして走ること10分後・・・
ジャイアン「う・・・うあぁぁぁ助けてくれーーー!」
スネ夫「ギャーーーーー!ママァァァァァ」
すると、そこにはジャイアン、スネ夫、その他名前がないキャラ4〜5人が、怪しい人物の放つ巨大な火球に襲われていた。
張角「ウォホッホッホッホ!今日よりこの世界は黄天の世なりぃぃぃぃ!!!」
ドラ「なんだよ、誰かと思えば張角じゃねーか。」
のび「こんな雑魚相手になにやってんだよジャイアン!」
え・・張角?誰それ?と思っている方は三国志の『黄昏の乱』を見てみろ。一番初めに出てくるから。
ジャイアン「そんなの知るか!急に出てきてそこらじゅうに火の玉打ってきてんだよ!」
のびが周りをよく見てみると、たしかにカミナリさんの家が火球によって完全に消失していた。
のび「やったーー!これで窓ガラス何枚割っても怒られないぞー!!!」
そんな事言って喜んでるそばで、脇役のキャラ1人が火球によって墨と化していた。

16蛇界人:2008/08/16(土) 23:14:45
カラス「そんな事はどうでもいいだろーが。さっさとあいつをぶっつぶすぞ!」
ネギ「そうですね。やるとしますか。」
ムチャクチャやる気がみなぎっている二人。
張角「よかろう。見ぃよ!!天のきせきをぉぉぉぉぉ!!!」
二人がやる気満々なのに対し、変態二人はカミナリさん宅に残ってある窓ガラスを割りまくっている。
カラス「ネギ、俺がやる。援護してくれ!」
ネギ「わかりました。」
一方、
ドラえもん「のび太くん、ボクがここに残ってる限りの金を盗む。君は、ありったけの食料をかき集めてくれ!」
のび太「OK!ドラえもん!」
こいつらは、なにがしたいんだ。
張角「貴様らに奇跡を見せてやろう。キエェェェェェェェイ!!! 」
張角が呪文を唱えると、杖の先端の宝玉から変な生き物が出てきた。
のび「あ・・あれはボクが作ったエディットレスラー『ウルトラマスク3世』じゃないか!!」
それはもはやレスラーではなく、化け物だろう。見た目はサイクロプス。身長は3メートルをはるかに超え、右手にドリル、左手には機関銃、強酸性の血液、それに口からは火炎放射。
もし俺がレフェリーだったら、絶対に試合させない。その前に練習生にすらなれないだろう。もし試合になったら、殺人事件どころではなくなる。
のび「うわー凄い凄い!ウルトラマスク3世ダーー!」
ウルトラマスク3世(以下ウマ3)「グラァァァァァァァァァァァァァァ」  
バリバリバリバリバリバリバリバリ!!
ウマ3の機関銃掃射をもろにくらったのび太は文字どうり『蜂の巣』になってしまった。なんでこんなレスラー作ったんだよ。
カラス「おいおい、とんでもねぇもん作ってくれたなぁのび太の野郎。」
ネギ「でも、こんな奴に勝てるんですか?」
頼りない言葉を口にしているが、二人の顔には笑みが浮かんでいる。
カラス「当然だ!」
ガンブレイドを構えながらカラスは叫ぶ。
ネギ「同感です!」
魔方陣を作りながらネギは叫ぶ。
ネギの放った光弾がウマ3の左右の手首を吹き飛ばす。
その後ろにいたカラスはネギの上を跳び越し、ウマ3のちょうど真上にいる。
カラス「こいつでとどめだ!『ブレイブ・クラシュ』!!!」
カラスは全身全霊の力を込めてガンブレイドを振り下ろした。
ウマ3「キシャァァァァァァァァァァ」
ウマ3の脳天をガンブレイドが斬り裂いた。そして、悲鳴を上げたウマ3は血を流す暇もなく消滅した。
張角「う・・・うむ・・」
おお、ひるんどる、ひるんどる。
カラス「どうする?」
カラスは剣先を、ネギは杖先を張角に向けて一事いった
カラス・ネギ「まだ俺たちとやりますか?」

17蛇界人:2008/08/18(月) 23:04:35
 一方 その頃・・・えっ?場所?言えるかそんなもん。
それはどこか中世の古城を思わせる建造物 
 そこの玉座に一人の男が座っている。その姿はまるでこの世を統べる神の様だ。まあ偉そうとも言うが。  
さらに、その玉座の下には1組の男女、その他見る限り戦闘員らしき人影がぱっと見3000人ぐらいが、その男を中心に円を描くように整列している。
「やっぱり、2次元のキャラ使うのだめなんじゃないノー?あの張角って奴、弱すぎじゃーん。」
 そう言ったのは、ゴスロリ風の衣装を着た少女。さしずめ14〜15歳ぐらいかな。見た目・・髪はツインテール、目は赤色。後、性格、3サイズは考える時間なかったんで皆の妄想で補ってくれ。 
「そうだジェーー。正直な話、戦闘員を10000人送り込めば済んだのニィィィィ」
 少女に賛同したのはウマ3をはるかに上回る大男。見たところ武装はなさそうだが、筋肉ありすぎ、まさに筋肉ダルマ、馬鹿そう。
「う・・・うるさい!!別にいいだろそんなことは!」
玉座で文句を言ってる男、歳は・・・スマン!考えてなかった!あとでつけ足すわ。
「しかし・・張角も全然使えなかったな・・・」
男は玉座に座ったまま『あるもの』を取り出した。
それは、”10”辺りで出てきた次元強制連結装置の動力源である紅い宝玉だった。
「使えん奴は・・・・・消すしかないよな・・・」
そう言うと、いきなり張角よりも怪しい呪文を唱えだした。
「まだだ。まだ”ヤツら”を絶望させるには足りない・・・速く俺を殺しに来い・・”ネギ”そして”カラス”・・・」

18蛇界人:2008/08/20(水) 20:14:48
一方その頃空き地では・・・
ドラ「おいテメー!何してくれてんだ。えぇゴルァ!」
何もしてないのに、偉そうにすんなよタヌキ。
張角「ぬ?・・おぬし達買出しした食料を盗んでいる輩ではないのか?」
のび「ってこいつも買出しにきたのかよ!?」
ネギ「大丈夫ですよ。この人たちは盗賊なんかじゃありません。それよりどう言う事ですか?」
張角「うむ・・・なぜかいつもより速くワームホールが開いたものじゃから出て来てみたら何やら古城みたいなけったいな場所に出てしまってのぅ。そこにいた妙に偉そうな小童が『買出しの食料を奪う盗賊を倒してくれ。』とかぬかしおっての。ワープしたらここに着いたから適当に暴れていたんじゃ。」
カラス「なぁ・・ネギ。」
ネギ「なんですかカラスさん?」
カラス「今さら思ったんだが、買出しって決まった日にちとかあんのか?」
ネギ「大体週2ぐらいですかね。」
カラス「そうなんだ・・・・・」
張角「って人の話を聞かんかぁぁぁぁ」

19蛇界人:2008/08/26(火) 20:17:58
次の瞬間、張角の体を銃弾が貫いた!
張角「ウ・・・ウゲ・・・・・」
パタ
張角は音もなく地面に倒れた。その周りには鮮血がジワッと広がっていっている。
4人「ち・・・張角!(誰も心配してねーケド)」
すると空き地の上空になにやら紫色の炎が浮いていた。
そしてその炎が徐々に消えていって、完全に消えたときには、1人の人影があった。
小太郎「ふ・・・・裏切り者は・・・・消す・・・・」
そこには拳銃を持った風魔小太郎(無双orochi版)が立っていた。

20蛇界人:2008/09/06(土) 23:27:11
一方それとほぼ同時刻、空き地の裏側では
ピーターパパ(以下ピパパ)「ゲンタ!ゲンタ!一体全体どうなってるんだ!」
ピーター「パパ!ゲンタじゃないよ、ピーターだよ!息子の名前ぐらい覚えろよ!」
そこには、知ってる人は知っている『土管くん』のピーター親子がいた。
土管くん「ゲンタ兄ちゃん!見てみて!はぐれメタル仲間にしたよ!」
親子の後ろでは、土管くんが武器代わりに使って血まみれになった『操縦する人』を放り投げ、代わりにはぐれメタルを頭の上に乗っけている。
ピーター「土管くん!君は操縦する人捨てたら動けないでしょ!」
そう。知ってるかもしれないが、土管くんは操縦する人がいないと動けない設定なのだ。
(まあ本人はそんなの無視して動き回っているが)
土管くん「あっ!?いっけねー」
そう言うと土管くんは普通に歩いて操縦する人を取りに言った。もうこの時点で設定無視だけど。
ピパパ「あっ!」
ピーター「パパ、今度は何?」
ピパパの指差した先では、張角が小太郎に撃たれている光景が広がっていた。
ピパパ「小太郎か。仲間にしたいんだが兵糧庫がどうしても落とせないんだよな。」
ピーター「パパ!何自分の体験談語ってるんだよ!速くあいつを倒さないと、あそこにいる人たちも危ないよ。」
土管くん「まかせて!」
そう言った土管くんの手には無双orochiのディスクが握られていた。そしてそのディスクを自分の中に差し込んだ。
土管くん「オロチで・・・・・ドッカーーーーーーーーーーーン!」
次の瞬間、空き地一体に強烈な衝撃波が走り、それから0.01秒遅れて巨大な爆発が起こった。
爆発する寸前ピーターは誰にも聞こえないであろう突込みを入れた。
ピーター「やり過ぎだよ!!」

21蛇界人:2008/09/23(火) 10:59:14
その頃、どっかの古城
小太郎「お・・・お許しください!先程は変な土管に邪魔されましたが、つ・・・・・次こそは・・・」
玉座の前で這い蹲っている小太郎は全身に焦げた跡や、衝撃波によるものだろう。刀で斬られたような切傷が全身を覆い尽くしている。
そこから流れ出る血は、一滴ずつ滴り落ち、黒光りする階段を赤く染め上げていた。
???「黙れ!一度失敗した者に機会を与えるつもりはない!」
男は玉座に座ったまま一喝した。そして・・・・
???「風魔小太郎。貴様の判決を言い渡す。」
男は玉座から立ち上がり、一歩一歩階段を降りていく。階段を一段一段降りていくごとに、小太郎の顔が、恐怖と絶望によって引きつっていく。
小太郎「お・・・お許しください!お許しくだ・・・・・・」
???「 死刑 」
次の瞬間、小太郎の体の中から黒い炎が出現し、瞬く間に小太郎の全身を覆いつくした。
小太郎「グァァァァァァァァ!! で・・・・でき・・・・・す・・・・ぎ・・・・・・」
小太郎が何を言っても炎の音でかき消されてしまった。そして炎が治まった頃には、異臭の漂うドス黒い灰が残っているだけだった。
???「フン!やはりこんな奴等に任せる訳にはいかんな・・・・・この身体がいかなる物か少し試してみる必要があるな。フフフフフフフフフフフフフフ」

22蛇界人:2008/10/21(火) 17:32:21

屍「!」
一瞬、屍十二は目に強烈な痛みを感じていた。シードをぶち込められ視力を失い、何も感じることができなくなったこの眼に・・
屍「(ったく、何だってんだここは・・)」
RB「どうした?十二」
屍「・・・いや、何でもねぇ・・(この気配・・まさか奴もこの世界に・・・)」
RB「・・変な十二。だんな、あんたはどうなんだい?」
グレイヴ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ビヨンド・ザ・グレイヴは無言で返り血のついた棺桶を黙々と吹いている
RB「あんた少しは喋ろよ。ここは自由なスペースなんだからなに喋ってもいいんだって。」
グレイヴ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
屍「ほっとけRB。さっさと行くぞ。」
RB「まったく・・・にしても、」
RBが振り向いた先には、何百体ものゾンビ兵の死体の山が練馬の裏山を覆いつくしていた。
RB「ちょっとやり過ぎだろ。」
赤いライダースーツがそうつぶやいた瞬界、裏山の山頂からの巨大な咆哮とともに十二たちの目の前から10体ほどのガンダムヘッドが地中から飛び出してきた。
屍「くっ!新手か!」
十二はツギハギのコートからガンブレイドを取り出した。既に刃はボロボロだがこれでやるしかない。
RB「待て十二!こっちはもう弾切れだ。だんなの体も、もうもたない!」
既にグレイヴの棺桶には武器はなくグレイヴ自身の体も限界に達していた。
こちらに気づいたガンダムヘッドの一体が3人に突っ込んできた。
3人「ぐぁ!」
ガンダムヘッドに突き飛ばされた3人は裏山を飛び越し街中へ飛ばされていった。
そして3人を突き飛ばしたガンダムヘッド達は、ゆっくりと地中の中へ戻っていった。

23蛇界人:2008/10/21(火) 22:52:21
一方その頃
ドラ「いやはや、一時はどうなることかと思ったな。」
ピパパ「ほんと、死ぬかと思いましたよ。HA!HA!HA!」
ピーター「なに談笑してんだよ!」
土管くんのあまりにもやり過ぎな援護攻撃により、全滅していたと思われていたドラえもん達。だが爆発の瞬間、ネギの保護呪文、瞬間転移呪文によってなんとか危機を脱したのである。
ただし保護呪文の方が不十分だったらしく、カラスのコートがズタズタになってしまったがそれ以外はのび太が無数の肉塊と化しただけでなんともなかった、まさに奇跡。
ちなみにここはスネ夫の家、持ち主達が張角によって全員消し炭になってしまったため現在ドラえもんたちの行動拠点となっている。
カラス「ったく、なんでこう平和でいられるんだお前ら・・・」
ドラえもんたちが馬鹿話をしている傍らカラスはため息を出しながら自分の黒いコートを縫い直していた。なんでもこのコートは特殊な加工が施されており、タイム風呂敷による修復は不可能となっている。修復するには地道に縫い直していくしかない。
ネギ「カラスさん、すみません。僕があの時ちゃんと保護呪文を完璧にやっていなかったから・・」
カラス「気にすることはねーよネギ、・・にしてもこのコートを引き裂きくとはな、これ一応その辺の物理的攻撃は無効化する特注品だぜ。なんて土管だよありゃ。」
土管くん「土管くんです。」
カラス「いや、そういう事じゃねーから。よし!あとはこれをこうして・・・・・できたぁ!」
そう言って完璧に修復されたコートを片手にガッツポーズをしたカラスの目の前に3つの人影がドサッと鈍い音をたてて落ちてきた。
カラス「へ?」
どこかでみたことあるな・・・この棺桶、このギター、そしてこの見覚えのある”ガンブレイド”・・・
カラス「・・・・あ!!(驚)屍師匠!RB!グレイヴ!」
全員「え!?師匠?」
全員がボーゼンとしたのとカラスが血まみれの3人に駆け出して行ったのは同時だった。

24蛇界人:2008/10/22(水) 23:39:35

???「何?屍十二達を殺した?」
ポチョムキン「ヘイ!ガンダムヘッドの攻撃をもろに喰らったんだ。生きてるはずがありませんぜ。」
???「馬鹿もん!相手は死人なんだ!そんなもので死ぬわけがないだろ!この筋肉ダルマが!」
ポチョムキン「(ムカ)なんだとこのガキンチョガが!」
ガチャ
ポチョムキンは自分の首筋に巨大な銃が突きつけられていることにきづいた。
ファンゴラム「・・・・グレイヴ・・・・・俺の・・・獲物・・・・取ったら・・殺す・・」
ガリーノ「そうですよ。私達は”屍たちを殺さない”という理由であなた方に協力しているのです。勝手な真似はやめていただきたい。契約違反ですよ。」
???「・・・すまない。確かにここの戦闘員はあんたらの”シード”でできてるからな。今度は気をつけるとするよ。」
ガリーノ「話がわかってよかったですよ。ファンゴラム、離してあげなさい。」
ファンゴラムはその声ひとつで巨大な”センターヘッド”を軽々と背中にしまった。
そして二人は、巨大な門へ歩き出した。
???「待て、どこへ行く気だ?」
ガリーノ「こっちはこっちで仕事があるので、それでは。”出来杉さん”」
ガリーノがそうつぶやいた瞬間、???の仮面が割れ、出来杉英才の顔があらわになった。
ガリーノ「その仮面、正直言ってかぶってますから、次からは別の仮面にしてくださいね。」
シュン!
二人は門の中に吸い込まれていった。
出来杉「・・・・・・・・・・・・・・ポチョ。」
ポチョムキン「ヘイ!」
出来杉「いいか、絶対にあの二人より先に屍たちを殺してこい。ミスったらどうなるか・・”21”みてたらわかるよな?」
ポチョムキン「ヘイ・・しかしいいんですか?契約違反じゃ・・・」
出来杉「かまわん。あんなクラスなんざいくらでも呼べばいい。戦闘員ぐらい俺でも作れる。それに・・中の人ネタを俺より先に使うことが許せん!シャアがなんだ!クワトロがなんだ!」
ポチョムキン「(そんなことかよ・・)わかりました。行ってきますぜ・・」
そう言ってポチョムキンもゲートの中へ消えていった。
出来杉「・・・ったく、俺の目的はカラスだけだってのに・・・」
割れた仮面の破片を集めながら出来杉はつぶやいていた。

25蛇界人:2008/10/25(土) 16:14:57
一方その頃、スネ夫宅

カラス「・・・にしても、まさか師匠たちまで来てたとは思ってませんでした。」
屍「まぁな。こっちは好きで来た訳じゃないが。」
RB「それにしても死ぬかと思ったぜ・・ったく」
ドラ「いや、おまえ幽霊だろ。」
グレイヴ「・・・・・・・・・・」
ネギ「あ・・・・あの・・・」
カラス「ん?どしたネギ。」
ネギ「その人たち誰か教えてくれませんか?僕個人的にシュミレーション系のキャラなんで、アクション系はあまりわからないんですよ」
カラス「ああ、じゃあ仕方ねえ、この人達はレッド・エンタテインメントがプレイステーション2専用ソフトとして発売したガンアクションゲーム”ガングレイヴO.D.”の登場人物だ。詳しく知りたいならWikipediaの方で確認してくれ。」
ネギ「じゃあ見に行ってきまーす。どれどれ・・・・・・・」
(10分後)
ネギ「大変良くわかりました。じゃあ続いての質問ですが」
カラス「今度はなんだ?」
ネギ「なんでカラスさんが屍さんを師匠と呼んでいるのか、その理由を教えてください。」
カラス「あぁ、それね、じゃあ教えよう。あれは俺が”グレイブ・ファントム”に配属されて初めての任務の話だ・・・・」

26:2008/11/02(日) 16:40:02

k「ここで4(ネギ初登場の話)を書いたkですが・・・
  なんか私が知らないところで、すごい話になってるなあ・・・。
  まあそれはさておき、続けましょう。」

カラスが昔の話を始めようとしたその時のことだった。
ドラ「話の腰負って悪いけどさ、ちょっと待ってくれよ」
カラス「なんだ?」
ドラ「とりあえず、のび太元に戻そうよ。こいつは馬鹿でへたれであほでどじで間抜けで、どーしよーもない変態だめオタクなんだけども・・・」
ネギ「い・・言い過ぎじゃあ・・・。」
実際そーだけどね。
ドラ「ほんでもって(以下放送コードギリギリのため自粛)なんだけど、イザという時には役に立つし。
   射撃の腕は立つし、変な発想の転換はうまいし。」
屍「どちらにせよ、味方は多い方がいいしな。
  俺達だって民間人のスプラッタな死体を見続けたいわけでもないし」
カラス「お前そーゆーキャラだったっけ」
ネギ「僕からもお願いします。
   こんなの(と言って、のびたの残骸を一瞬チラッと見てからちょいゲロる)がほっぽらかされちゃ、なんか集中できないし」
RB「死んだ者が生き返ると?それじゃあアンデッドじゃないか」
カラス「デスノー○じゃあるまいし、ドラえもんにかかりゃ大丈夫だろ」
ドラ「んじゃ生き返らせるね」
ドラはタイム風呂敷を出し、のびただったタンパク質とカルシウムの塊にかけた。

ティンティンティロリーン♪

ドラ「あ、蘇生完了した」
カラス「お前の道具はポケモンセンターか」
はらりとふろしきがはがれ、のびたが出てきた。
ただし・・・
のび「生き返った!バンザアアイ!!!」
ネギ「のわああああああ!!!」
屍「のおおおおお!」
グレイブ「ぶ!」
のび「あれ?みんあどうしたのさ?」
服とめがねは再生しなかったよーでして・・・。よーするに、今ののびたはすっぽんぽんなんだよね・・。
ネギ「近寄るなああ!! 我は放つ光の白刃白刃白刃!!!!」(蛇界人さん・・私もネギま詳しくないんですよ・・・。)
なぜか富士見ファンタジア文庫の「魔術士オーフェンはぐれ旅」の呪文を連呼しつつ、全裸少年に向かいネギは渾身の魔術を放った。
のび「なんでだああああ!!!つーかファンタジア文庫ならスレイヤーズにしてええええ・・・」
真っ黒焦げになったのびたであった。
ドラ「もうすぐで801話になりかける所だったな」
ネギ「男性キャラ、もう二度と見たくなくなった・・・。(ちょいゲロる)」
カラス「馬鹿はほっといて、とりあえず話すぞ・・・」

蛇界人さん、この後よろしく。

27:2008/11/03(月) 14:31:18
 k「またもやkです。続き思いついたんで書かせてもらいます。
   少しマニアックですが、まあごゆっくりお楽しみください。」


 カラスが己の過去を話そうとした、その時であった。
グレイブ「!!」
RB「危ない、みんな伏せろ!」
言うが早いか、RBは真っ黒焦げのびたをドラえもんの方に放り投げた。
屍が土管君とピーター親子の上に覆い被さり、地面に引き倒す。
ネギとカラスが、急いで身を起こし防御結界をはった。
ドラだけ「?」な顔をした直後。

どおがあああああああああん!!!

ドラ「うわあ!」
 骨川邸の壁が、大爆発とともにごっそり吹き飛んだ。
 夜の闇に、月の光が走った。ちなみにこの時にはすでに午後7時という設定です・・・。
???「ゲエッシッシッシッシッシッシ!!!!」
????「ズウウウウウカアアア・・・・。」
?????「ふふふふ・・・」
 庭に、三つの影があった。
 一つは、24で出てきたポチョムキン。ちなみにkはコイツを見たことがないから、描写はナシで。
 二つめは、亀のような姿の男。「仮面ライダーV3」に出てきた、デストロン怪人カメバズーカである。
(龍騎見たことあるんなら分かるよね、蛇界人さん・・・・)
 三つ目は、「ドラえもん のびたの日本誕生」に出てきた精霊王ギガゾンビだった。
ドラ「ギ・・ギガゾンビ!なんでお前が!」
ギガゾンビ「おいポンコツメタボ猫。ワシは貴様なぞ興味はない。そこの黒い奴なんだよ、用があるのは」
土管君「なんだお前らは!カラスさんの過去の話が聞けると思ったのに、じゃまするな!」
頭を打って気絶しているピーター親子には目もくれず、土管君が反論する。
カメバ「うるせえ!あの方の名において、貴様らを殺す!!」
屍「やれやれ、また戦うのか・・。」
のび「そっちに聞いておきたいけど、こっちは土管君を含めても8人、そっちは3人。
   数の差ってもんがあるだろ」
ドラ「どーでもいいけど、君はすっこんでろ。ほい着せ替えカメラ」
のびたは急いで着替えに行った。
ポチョ「まあ、とりあえず、命はもらうぜ」
カラス「そりゃこっちのセリフだよ。お前の魂、頂くよってか」(意味が分からない人はソウルイーター見てね)
カメバ「・・・・参る」

練馬の夜に、戦いの幕が切って落とされた。

ネギ「・・・セリフがないよ、今回・・・」


つづき書く人へ。
まちがっても、一行目で「そして、あっさりと終わった」などと書かないように。
バトルプロセスちゃんと書いてくださいね。呪文とか、もーデタラメでいいから。

28蛇界人:2008/11/04(火) 01:47:47
蛇界人「ども、蛇界人です。kさん、こんな無茶苦茶な設定の続きを考えてくださってありがとうございます。
そして、”カラス”とか”???”とか考えにくいキャラ設定をガンガン作ってしまい申し訳ございません。
『カラスの過去』『???達の正体』などはおって書き込もうと思っています。PS勝手な設定、また作るかもしれません。」


ギガゾンビ「フン!今の俺様は昔とは違うぞ!俺は”あのお方”の力によってパワーアップしたのだ!」
そういうと同時にギガゾンビは自分の両手をパチンと合わせた。
ギガゾンビ「さあ蘇えれ!『ツチダマ』よ!キェェェェェェイ!」
すると、地面から、骨川家の残骸を撒き散らしながら巨大な土偶が現れた。
ドラ「何!?・・ってオイ!これどう見てもジャイアントロボの『ウラエヌス』じゃねえか!」
ギガゾンビ「パワーアップしたと言っただろ?ただの蘇生呪文ではない、ネクロライズさ!蘇生と同時に強化するって代物よ!
さあヤレ!ツチダマMK−Ⅱ!」
ツチダマ「・・・・了解・・・・」
ツチダマのカメラアイが重々しい光を放ちゆっくりとドラえもんたちに迫ってきた。
RB「おいおい・・完全にアンデットの域超えてるぞ・・」
ネギ「RBさん!何のん気になってるんですか!?それよりちょっとあの大きさは反則でしょ!?さすがに!」
慌てふためくネギの前に土管くんが颯爽と現れた。その手には怪しげなディスクが握られている。
土管くん「ここは僕に任せて。ゲンタ兄ちゃん達の仇を取りたいんだ!」
土管くんの後ろには骨川家の残骸が無数に突き刺さったピーター親子の死体が転がっていた。
カラス「大丈夫だって土管くん、ちゃんとタイム風呂敷で・・・・
土管くん「巨大化アプリケーション、インストーール!!」
カラス「人の話を聞けぇぇぇぇ(泣)」
カラスの嘆きと共に一気に40メートル程に巨大化した土管くんはツチダマの顔面にパンチを叩き込んだ。
呻き声をあげて倒れるツチダマ。
そして土管くんは、倒れたツチダマの上で馬乗りナックルパンチを連打している。
土管くん「みんな!ツチダマの相手は僕がするよ!あとはお願い!」
ギガゾンビ「フッ!カッコイイネェ、だがこれはどうかな?出でよ”蛮機獣”どもよ!」
今度は怪しげな魔方陣から”炎神バンキ”、”スプレーバンキ”、”ダウジングバンキ”、”ストローバンキ”が現れた。
(ゴーオンジャーの怪人です。)
ドラ「何!?一気に4体同時だと!?」
ドラえもんが驚くのも無理はない。8対3で有利と思っていたのが一気に8対8になってしまったのだ。これはこちら側としては不利だ。
カラス「ドラえもん。ここは俺達に任せてもらおう。」
グレイヴ、RB、屍、そしてカラスが、蛮機獣達の前に立ちはだかった。
ネギ「か・・カラスさん・・?」
カラス「ネギ・・そう言えばお前には見せてなかったな・・」
そうつぶやいたカラスは黒いコートの中からドクロのレリーフが刻まれた黒い『カードデッキ』を取り出した。
カラス「見ててくれ・・俺の変身!!」(仮面ライダークウガにこんなセリフあったはず)
カラスがベルトにデッキを差し込むと瞬時に黒いアーマーがカラスの全体を包み込んだ。
カラス「仮面ライダーヘル!参上!!」

29蛇界人:2008/11/04(火) 17:03:28
 ヘル・・(つーか、まんまオルタナティブ)が降臨した直後、全然相手にされていないカメバズーカはブチ切れたのか
カメバ「おいおい、よそ見してる暇あんのか?出でよゾンビ兵どもよ!」
 額をピクピクさせながら、カメバが右腕を振り上げると300体ほどのゾンビ兵士が地中から現れた。
RB「へっ!そんなザコ敵怖くもないぜ!」
屍「調子に乗るなRB。恐らくこいつらもネクロライズ化されているに違いない。
  22辺りとはわけが違うぞ!」
カラス「師匠たちはゾンビ兵たちを、こんな怪人達は俺1人で十分です。」
ネギ「無茶ですよカラスさん!せめて僕も一緒に・・・」
カラス「大丈夫だ。俺にはまだ”仲間”がいるからな。」
 そう呟いたカラスは、ベルトのデッキに手を伸ばし3枚のカードを取り出し、
カラス「いくぜ!”アドベント”!!」
 ガンブレイドにカードをスラッシュさせた。すると3枚のカードから3体のモンスターが現れ、骨川家に降り立った。
ゾルダの契約モンスターで射撃戦を得意とする『マグナギガ』
タイガの契約モンスターで格闘戦を得意とする『デストワイルダー』
ヘルの契約モンスターで射撃、格闘のバランスがいい『ドクロス』(まんまスカルマン)
カラス「うしっ!行くぜお前ら!」
 言うが早いかカラスはガンブレイド片手に3体のモンスターを率いて蛮機獣達へ突っ込んでいった。
カラス「オラオラオラ!俺は最初からクライマックスだぜ!!」

30蛇界人:2008/11/05(水) 19:57:53
 こうして、オルタナ・・・いや、ヘルの初デビュー戦が始まったのである。
カラス「一気に決めるぜ!3体一緒に”ファイナルベント”だ!!」

プルルルルルルルルルルルル!プルルルルルルルルルルルル!

え!?電話?今いいとこなのに、ガチャ・・・あ!先生!わざわざ電話どうも。
は?レポートの締め切り?あと10分ですか!?ちょ・・ちょっと待ってください。すぐやりますから!
どこだ!?どこだ!?レポート用紙は!?



(しばらくお待ちください。)




4蛮機獣「グアアアアアアアアアアアアア」
ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!
カラス「ふぅ、なんとか片付けたな・・・ってオイ!蛇界人!テメェ手ぇ抜きすぎだろ!いい加減にしろ!」
蛇界人「うるせぇ!時間がなかったんだよ!わかったよ、ちゃんと書くよ・・・。」
 あっ!スプレーバンキがしぶとく生き残っている。
スプレー「ぐ・・・ビックリウムエナジー発動!」
 するとスプレーバンキは瞬く間に40メートル台に巨大化した。
カラス「へっ、ただの巨大化じゃねえか。怖くもなんともねえよ。」
スプレー「なめるなよ。強化された暁に俺の中の人(アントキの猪木)を変えたんだよ!
     ”燃える闘魂”アントニオ猪木さんにな!」
ドラ「”さん”付けかよ・・蛇界人どんだけ猪木好きなんだよ・・」
スプレー「改めてイクゾー!! サーン!ギョー!カクメー!ダーーーーーー!!」

グレイヴ・屍・RB・のび・ネギ・土管くん「(セリフねぇよ・・・・。)」

31蛇界人:2008/11/06(木) 21:23:44
カメバ「いいぞスプレーバンキ!まさかそんな機能があるとは思わなかったが。
    え?ま・・待て、待てって・・・・ウアアアアアアアア」
 巨大化するやいなや、いきなりスプレーバンキはカメバズーカを掴み、そのままボリボリと食べ始めた。
カラス「おいおい、仲間食うって、新ゲッターの鬼じゃあるまいし・・・。ん?ネギ、どした?」
 平気そうに見てるカラスたちの中でネギ一人が気持ち悪そうに膝を抱えている。
ネギ「どしたって・・・カラスさん達は平気なんですか?・・ウプッ!」
カラス「まあ、見慣れてるし。あ、師匠お帰んなさーい。」
 すると、ちょうどカラス達の後ろからゾンビ兵達を倒した屍達が何事も無かったように戻ってきた。
屍「あーあ、同士討ちしちゃったら俺の取り分減っちゃうじゃねーか。あんな雑魚どもじゃ肩慣らしにもならねえよ。」
RB「おいおい、油断するなって言ったのは十二、お前だろ?確かに弱かったけどな。」
グレイヴ「・・・・・・」
スプレー「ウォォォォォォォォォォォォォォォォォ」
ドラ「今度はエヴァかよ。全然猪木じゃねーよ。
    こんなのほっといて、土管くんの戦いでも見に行こうぜ。」
ネギ「そうですね・・・こんなシーン見るよりはずっとマシ・・ウプッ」
カラス「じゃあ行きましょうか、師匠。」
屍「ああ、少なからず、お前のコートを破った奴だからな。実力を見定めるのも悪くは無いだろ。」
 こうして、ドラえもん達は土管くんの方へ楽しくトークも交えながら歩いていった。


のび「ちょ・・ちょっと誰か・・助け・・・ギヤァァァァァァァァァァァ」

グチャビチャオリグチョバリビチャガリジュサボリボリ

スプレー「ウォォォォォォォォォォォォォォォォォ」
 
えーっと・・・・・・さあ、ほっといて土管くんの戦いへ行きましょう。

ポチョムキン・ギガゾンビ「(出番すらねぇよ・・・俺達・・・)」

32蛇界人:2008/11/06(木) 22:12:00
 一方、土管くんVSツチダマの戦いはというと・・・・・
土管くん「くらえ!土管タックル!!」

バコ!

ツチダマ「・・・・・・・!」

土管くん「土管ドリル!!」

ガリガリガリガリガリガリ!

ツチダマ「・・・・・・!?」

土管くん「拡散バブル!!」

ポポポポポポポポポポポポポ!

ツチダマ「!!!!!!!!」

土管くん「これでトドメだ!土管ビット!!行っけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
 すると土管くんは、操縦する人を大リーグボール顔負けのスピードでツチダマに投げつけた。
操縦する人は突如100人に分身。その直後光の矢となり、ツチダマに突っ込んだ。
ツチダマ「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

ドッガァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!

土管くん「はぁ・・はぁ・・はぁ・・なんとか勝ったな・・・・」


屍「ほお。あの土管、見た目は完全にフェイクだな。まさにハロって感じか。」
ネギ「と言うか、完全にハロですね、武装とか完全に。」
ドラ「さあて、そろそろスプレーバンキも食事終わったかな?おーい!戻るぞー。」
ポチョムキン「ちょっと待ちな!そろそろこっちの相手をしてもらうぜ!」
カラス「なんだよ、おまえ、まだいたの?」
ポチョムキン「当たり前だ!俺は元々お前を倒すために来たんだぞ!」
カラス「しょうがねーな。相手してやるよ。来な!」

33蛇界人:2008/11/06(木) 23:00:02
ポチョムキン「行くぞ!カラス!ウォォォォォォ!!!」
 ポチョムキンはカラスに向かって突っ込んでくる。
カラス「今だ!リバースカードオープン!『落とし穴』!!」
ポチョムキン「何!?」
 すると、ポチョムキンの足元が消え、ポチョムキンの巨体は穴の中へ消えていった。
ポチョムキン「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

ドシーーーーーーーーーーン!!!!

カラス「今だ!来いマグナギガ!」
マグナ「おう!」
カラス「いくぜ!エンド・オブ・ワールド!!」
 一斉にマグナギガに搭載されている銃弾、ミサイル、ビーム、その他モロモロがポチョムキンが落ちた穴へと注ぎ込まれていった。
そして次の瞬間、穴の中で爆発が起きた証拠であろう、キノコ雲が立ち昇った。
 カラスたちが中を覗くと、黒焦げになったポチョムキンが”プスプス”と音を立てながら気絶していた。
ネギ「え!?殺さないんですか?」
カラス「殺せ訳にはいかんだろ。とりあえず、こいつのお上司について聞いてみなくちゃな。
    どうして俺を狙うのか、目的はなんなのか、正体は何者か、って感じで事情聴衆でもするさ。
    ドラえもん。とりあえず、ポケットん中に入れといて。」
ドラ「おう、任せな。」
 ドラえもんは瞬時にポチョムキンをポケットにぶちこんだ。
ドラ「あれ?」
カラス「どしたよ?」
ドラ「何か誰か忘れてる気がするんだが・・・」
屍「ああ、ギガゾンビじゃねーか?さっさと倒しに行こうぜ。」
ドラ「おう。(うーん、違う気がするんだけどなー)」


のび「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

グチャグチャグチャ・・・・・・ゴクリ!

スプレー「ヘッヘッヘッヘ、食事完了・・・・・」


・・・・・・ではギガゾンビ戦をどうぞ。

34:2008/11/08(土) 18:06:24
k「こんにちは、kです。いやー、相変わらずですね、蛇界人さんのバトルシーン描写は。
  グロとコメディーの使い分け上手ですねえ・・・。
  ま、それはさておきギガゾンビ戦、どうぞ!」


カラス「おい、仮面のじいさんよお、27の頃の勢いはどこいったんだ?
    もうこれで8対1じゃねえか。そろそろおとなしくしやがったらどうだ」
 ドラえもん達は、哀れ戦場の露となったのび太およびピーター親子を除いて、全員でギガゾンビを囲んでいた。
 しばらく静寂が続いた。
 その沈黙を破ったのは、他でもないギガゾンビであった。
ギガ「ふふふふふ・・・・ははっはははははっははっはははは!!!!」
RB「何がおかしい!」
ギガ「ワシの武器がツチダマだけとでも思うたか!」
 そういうやいなや、ギガゾンビはパチンと指をはねさせた。
 刹那、大地が震えた。
 全員後ろに飛び跳ねた。その時カラスは、ギガゾンビの手の中に現れた物を確かに見た。
カラス「鬼神の・・・卵だと!」
ギガ「よく気がついたな、小便烏!意味が分からない人はエアギアっていう漫画を読んでみろ!」
ネギ「少年マガジン連載中のやつじゃないですか」
屍「つっこんでる場合か!」
 ギガゾンビは、手にした鬼神の卵と化した魂(カメバズーカおよび四大奇獣の奴だろう)を、自分の持っている槍に突き刺した。
ギガ「悪く思うな、カメバズーカ!」
 そして、その赤く毒々しく光る槍を、地面に突き刺した。
ネギ・カラス・土管君「「「させるかあああああああ!!」
ネギ「我は築く、太陽の尖塔!」
カラス「マグナギガ、もう一発エンドオブワールドだ!」
土管君「消え去れえええ!」
ヅドゴオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!
 三つの光が、ギガゾンビのマントを焼き尽くした。
ギガ「ぐあああああああああ!
   くそ・・・いけ!私にかまわず、出てくるがよい!
   鬼神合成ネクロライザー、ゼットンジアザー!」
言い終わった直後、ギガゾンビは大地に抱かれた。
そして、その跡地から、超巨大な生命体が現れた。
ギガゾンビは、最後の力でうめいた。
ギガ「23世紀はなァ・・・機械と生命体の融合が進みすぎたんじゃよ・・・。
   ワシの体も、あの方に機械で強化された・・・。ようやく貴様らを超えたと思ったんだがな・・・。
   こいつは機械で強化された生命体だ・・。もう、生き物の心は持ってない。
   エネルギーに必要なのはな、鬼神の卵と化した魂6個分さ・・。」
そして、ギガゾンビは倒れ、ジャラジャラと機械部品がこぼれた。
 その跡地から、赤い禍々しい魂が現れた。
 それは一瞬にしてかき消え、大地から現れた生命体に喰われた。
 新たなる敵、ゼットンジアザーの登場であった。
ドラ「こんどはウルトラマンにソウルイーター。kってよっぽどのガキなのかね」
 うるせえ!

ゼットンジアザー データ
見かけ・・・ゼットンって知ってますよね?
      あいつの体を赤く禍々しく塗装して、右手にバズーカ付けたような感じです。
      所々をメタルアーマーで覆っています。
身長・・・100mくらいじゃね?
体重・・・300万トンくらいじゃね?
攻撃力・・・火の玉:ゼットン×20個くらいの玉が出せるんだって。すごーい。
      フォッグショット:左手から大きさ相応のビームだせますよ。
      ゴッドカノン:右手の砲台から発射。マジで撃ったら町1つ消せるらしいから、注意してね。
防御力・・・基本、原爆直撃しても死なないーっす。
      弱い攻撃(地対地ミサイル程度)ならカウンターできるよん。
素早さ・・・見かけほどのろまじゃない程度だってさ。

ドラ「手抜き・・・・」
 うるさいうるさいうるさーい!!!!!

蛇界人さんへ。
なんか、すいません。イメージ壊しまくっちゃって・・・。

35:2008/11/08(土) 18:06:38
k「こんにちは、kです。いやー、相変わらずですね、蛇界人さんのバトルシーン描写は。
  グロとコメディーの使い分け上手ですねえ・・・。
  ま、それはさておきギガゾンビ戦、どうぞ!」


カラス「おい、仮面のじいさんよお、27の頃の勢いはどこいったんだ?
    もうこれで8対1じゃねえか。そろそろおとなしくしやがったらどうだ」
 ドラえもん達は、哀れ戦場の露となったのび太およびピーター親子を除いて、全員でギガゾンビを囲んでいた。
 しばらく静寂が続いた。
 その沈黙を破ったのは、他でもないギガゾンビであった。
ギガ「ふふふふふ・・・・ははっはははははっははっはははは!!!!」
RB「何がおかしい!」
ギガ「ワシの武器がツチダマだけとでも思うたか!」
 そういうやいなや、ギガゾンビはパチンと指をはねさせた。
 刹那、大地が震えた。
 全員後ろに飛び跳ねた。その時カラスは、ギガゾンビの手の中に現れた物を確かに見た。
カラス「鬼神の・・・卵だと!」
ギガ「よく気がついたな、小便烏!意味が分からない人はエアギアっていう漫画を読んでみろ!」
ネギ「少年マガジン連載中のやつじゃないですか」
屍「つっこんでる場合か!」
 ギガゾンビは、手にした鬼神の卵と化した魂(カメバズーカおよび四大奇獣の奴だろう)を、自分の持っている槍に突き刺した。
ギガ「悪く思うな、カメバズーカ!」
 そして、その赤く毒々しく光る槍を、地面に突き刺した。
ネギ・カラス・土管君「「「させるかあああああああ!!」
ネギ「我は築く、太陽の尖塔!」
カラス「マグナギガ、もう一発エンドオブワールドだ!」
土管君「消え去れえええ!」
ヅドゴオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!
 三つの光が、ギガゾンビのマントを焼き尽くした。
ギガ「ぐあああああああああ!
   くそ・・・いけ!私にかまわず、出てくるがよい!
   鬼神合成ネクロライザー、ゼットンジアザー!」
言い終わった直後、ギガゾンビは大地に抱かれた。
そして、その跡地から、超巨大な生命体が現れた。
ギガゾンビは、最後の力でうめいた。
ギガ「23世紀はなァ・・・機械と生命体の融合が進みすぎたんじゃよ・・・。
   ワシの体も、あの方に機械で強化された・・・。ようやく貴様らを超えたと思ったんだがな・・・。
   こいつは機械で強化された生命体だ・・。もう、生き物の心は持ってない。
   エネルギーに必要なのはな、鬼神の卵と化した魂6個分さ・・。」
そして、ギガゾンビは倒れ、ジャラジャラと機械部品がこぼれた。
 その跡地から、赤い禍々しい魂が現れた。
 それは一瞬にしてかき消え、大地から現れた生命体に喰われた。
 新たなる敵、ゼットンジアザーの登場であった。
ドラ「こんどはウルトラマンにソウルイーター。kってよっぽどのガキなのかね」
 うるせえ!

ゼットンジアザー データ
見かけ・・・ゼットンって知ってますよね?
      あいつの体を赤く禍々しく塗装して、右手にバズーカ付けたような感じです。
      所々をメタルアーマーで覆っています。
身長・・・100mくらいじゃね?
体重・・・300万トンくらいじゃね?
攻撃力・・・火の玉:ゼットン×20個くらいの玉が出せるんだって。すごーい。
      フォッグショット:左手から大きさ相応のビームだせますよ。
      ゴッドカノン:右手の砲台から発射。マジで撃ったら町1つ消せるらしいから、注意してね。
防御力・・・基本、原爆直撃しても死なないーっす。
      弱い攻撃(地対地ミサイル程度)ならカウンターできるよん。
素早さ・・・見かけほどのろまじゃない程度だってさ。

ドラ「手抜き・・・・」
 うるさいうるさいうるさーい!!!!!

蛇界人さんへ。
なんか、すいません。イメージ壊しまくっちゃって・・・。

36:2008/11/08(土) 18:07:17
すみません・・・二重投稿しちゃいました・・・。

37蛇界人:2008/11/08(土) 21:23:42
ギガゾンビ「くっ、まさかここまでくるとは思ってなかったぞ。」
ドラ「正直、俺達も思ってなかったよ。」
屍「さぁ、とっとと死んでもらうぜ。」
 するとその時、ドラえもんたちの後ろから、食事を終えたスプレーバンキが現れた。
RB「なんだと!?」
ギガゾンビ「!?・・・・今だ!」

ドロン!

ネギ「あっ、逃げられた!」
カラス「にしても、逃げ方が往年のギャグ漫画だな。」
 そんな事言ってる内に、スプレーバンキはゆっくりとこちらに近づいている。
スプレー「うぉしゃ!かかってこーい!!!」
グレイヴ「・・・カラス・・・あいつはなんだ。」
カラス「(え!?しゃべった!?)・・・えーっと・・・あいつは怪人で、アントニオ猪木さんの意思を持ってるというか・・、
    本人そのものと言うべきか・・・」
RB「イノキ?イノキってあの”モハメド・アリ”と異種格闘技戦をやった伝説のレスラー、イノキかい?」
カラス「ああ、なんだよお前ら、急に険しい表情になって、」
 グレイヴとRBの表情はホントに険しい。どのぐらい険しいかと言うと、この文で表せないぐらい・・・
カラス「おい、蛇界人!だから手抜きすんなって言ってるだろ(怒)!」
グレイヴ「イノキ・・・・」
RB「伝説のレスラー・・・・」
 二人の体全体から、”人間が絶対に漂わせてはいけないオーラ”が漂っている。(既に人間じゃないが、)
まるで、ファイターの様な・・まっまさか!
カラス「どうした、蛇界人。」
 すっかり忘れていたよ!!こいつらの中の人は・・・・
グレイヴ「ウォォォォォォォォォォ!!」
RB「ハァァァァァァァァァァ!!」
 あっという間に、二人の体が金色に輝きだした。
グレイヴ「石破!天驚拳!」
RB「轟熱!マシンガン!パァァァァァァァァァンチ!!」
ネギ「え!?この二人急にどうしたんですか?」
カラス「こいつらの中の人達・・つまり関 智一と大塚 芳忠は、ある意味反則キャラと呼び声高いガンダムファイターの声優をやっていたんだ。
    素手でモビルスーツやビルを破壊したのが代表的だな。」
 カラスの説明と同時に二つの閃光が40メートルもあるスプレーバンキに襲い掛かる。
スプレーバンキ「そんなん効くか、バカヤロー!」
 スプレーバンキが口をあけると、溶解液の代わりにメガ・ビームランチャーが発射され、二人の奥義を無効化した。
二人「なんだと!?」
ドラ「おかしい。元々スプレーバンキは、敵に吐いた溶解液を間違って自分の腕にかけちゃうほどの馬鹿キャラだった。
   だが、今のこいつは違う。カメバズーカを食したことによって威力、エネルギー面が強化されたのはわかる。(核搭載のため、ENは無限)
   しかし、命中能力が良すぎる。カメバズーカだけじゃこんなに強化されないはずだ。周りにいて、しかも射撃能力に優れている奴・・・」
 ドラえもんは周りを見渡した。グレイヴ、RB、屍、ネギはここにいる。
土管くんはツチダマ戦で疲労しきっている。ピーター親子にいたっては論外だろう。死んでるから。としたら残っているのは・・・・。
 ドラえもんはふとスプレーバンキを見上げた。すると良く見ると、スプレーバンキの口辺りにのび太の眼鏡の破片がこびり付いていた。
ドラ「食われちゃったのかよ・・・あいつ・・・・。」

38蛇界人:2008/11/08(土) 21:40:38
蛇界人「kさんへ、まずはゴメンナサイ!!書き始めたのが17時からだったので34〜36までを見ずに書いてしまいました。
    37の事は忘れてください・・・。」

39蛇界人:2008/11/08(土) 22:26:09
カラス「えーっと・・・・反則じゃね?」
屍「おまえが言ーな!」
(カラスは一応、魔法・武術・剣術・アニメ(ロボット系)・特撮・プロレス(力道山〜現在存在する団体全て(どインディーも含む))知識を完全マスターしています。
本人が使ってないだけです。わからない人は13を見てください。)
 しかし、ここでドラえもんはある疑問に気づいた。
ドラ「あれ?おかしくないか?」
ネギ「何がですか?」
ドラ「だっておかしいだろ。ギガゾンビは鬼神の卵と化した魂”6個分”って言ったよな?」
ネギ「はい。大体生け贄にされた方々はこんな感じですね。」

一、カメバズーカ  死因、31にてスプレーバンキに取り込まれる

二、炎神バンキ   死因、30にて契約モンスターの3体同時攻撃を喰らい、爆死

三、ダンジングバンキ死因、上記と同じため省く

四、ストローバンキ 死因、上記と同じため省く

五、スプレーバンキ(アントニオ猪木) 死因、31にてカメバズーカの原子爆弾(かっこよく言えばNジャマーキャンセラー)を取り込みEN無限になるも34にて生け贄にされる

六、ギガゾンビ   死因、34にてゼットンジアザー起動の際、自らの魂を生け贄にしたため死亡

RB「これのどこが変なんだよ?」
ドラ「よく考えてみろよ。カメバズーカはスプレーバンキに取り込まれた。ってことは、カメバズーカはスプレーバンキの一部に入るんじゃねーか?」
屍「確かに・・・そう言われるとそうだ。だがゼットンジアザーは実際ここに存在している。恐らくカメバズーカ以外の魂を使ったんじゃ・・・」
カラス「もう一度考えてみよう。ゼットンジアザーは生け贄にされた怪人の能力を持ってる。
    だから、消去法で考えればもう1人は誰かわかるはずだ。」
屍「なるほど。じゃあ考えてみるか。」
ドラ「ちょっと待て。とりあえず時間とめるから、”タンマウォッチ”!」
ドラえもんの手に握られた時計が針を刻むとドラえもんたちの周りの時間が静止画のように止まった。
ドラ「これで少しは時間稼ぎにはなるぜ。さあ、なぞの一体を探してみるか・・・」

40蛇界人:2008/11/08(土) 23:18:49
現在 ゼットンジアザーのあと1体を捜査中・・・・

ドラ「じゃあ、始めるぞ。マズは、炎神バンキ!」
ネギ「こいつは、素早さですね。エンジンオーをパクった割にはあんまり速くなかったし」
ドラ「じゃあ次、ダウジングバンキ!」
土管くん「恐らく防御だね。劇中でもマンタンガンの一斉掃射を跳ね返したりしたし」
ドラ「なんだ、テキトーと思ってたのに、蛇界人の奴、以外にまともに選んでるな、こっちは迷惑だけど・・・あ!やべえ!」
屍「どうした?あんまり『!』マーク乱発すんな!!」
ドラ「思いっきり乱発してっぞ。実はタンマウォッチの電池切れそうなんだよ。」
カラス「ふーん・・・・・ってオイ!まだ2体目で電池切れってなんだよ!22世紀には無限電池ってないか?」
ドラ「ショウガネーだろ!この時計がテレビに出たの何十年前だと思ってんだ!」
ネギ「口論してる場合ですか!さっさと探しますよ!」
ドラ「ったく!次!ストローバンキ!」
RB「色的に考えて、『ガイアクア』(飲んだ者の悪しき心を増幅させる清涼飲料水)でも飲んだんじゃないか?肉体強化も効能に入ってるし」
 タンマウォッチの針が、少しずつ遅くなっていく。
カラス「はい!次!スプ・・・いや、猪木さん!」
屍「わざわざ言い直すな!射撃技から考えてカメバズーカを取り込んだ時のものだろう。恐らくENも尽きることは無い。」
 時計の針がもう止まりそうだ。
ドラ「最後!ギガゾンビ!こいつは多分他の奴らの機能を強化する役割(仮)!後はkさんに任せる!」

        パリーン!!
 
遂にタンマウォッチが音をたてて砕け散った。
ドラ「じゃあ、あと一人は・・・」
 ドラえもんは考えた。速さ、力、防御、総合的に考えて、残るは・・・・

『命中精度しかない!』

 ドラえもんは、微動だにしないゼットンジアザーを見上げた。そのメタルアーマーに包まれた深紅の体の中、ちょうど額の所だ。そこには血だらけになったのび太の顔があった。
のび「ド・・・・ラえ・・も・・・ん・・・・た・・・すけ・・・・・・」
 『助けて』と言いたかったのだろうが上空100メートルである。聞こえるはずが無い。
そして、のび太は赤い体の中に消えていった。
ドラ「あいつ・・・・・裏切りやがったな(怒)!」
ネギ「イヤイヤイヤイヤ!違いますから!『助けて』って言ってましたよ!」
屍「理由はどうであれこれは痛いぜ。なんだかんだ言って、あいつの射撃能力はグレイヴをも凌駕しかねんからな。」
 そんな事言ってる間にゼットンジアザーは何かスイッチが入ったようにゆっくりと右手のバズーカをドラえもん達へ向けた。
ドラ「グッ!待ってろのび太!裏切り者は必ず殺す!!!」
ネギ「だから違いますって(慌)!!」

41:2008/11/09(日) 17:50:18
k「ああ・・・・私の馬鹿・・・よけい謎を作ってしまったじゃねえか・・・。
  蛇界人さん、ほんとごめんなさい・・・。
  しかたない、とにかく次へ進もう。のび太、すまん・・・」

 かくて。この三文文士kの暴走により、哀れ宇宙恐竜の餌となってしもうたのび太およびゼットンジアザーは、早くも臨戦態勢にとなっていた。
のび太「助けてええ・・・・」
カラス「ンなこと言ったって・・・・」
ドラ「とにかくあのゼットンジアザーを倒すしかない!いくぜ裏切り者よ!」
屍「違う違う・・・」
 ドラえもんは、ポケットから「熱戦銃」を取り出し、ゼットンの額へと向けた。
のび太「待て待て待てえええ!!!」
土管君「そうだ、やめろよ。僕も一緒に攻撃させてくれ!」
のび太「そうじゃねえええ!!!!」
ドラ「よし、いくぜ!」
 止めに入る時間すら待たず、ダブルユーならぬダブルディーコンビは、同時に光線をはなった。
 そのすさまじい破壊力が、空気を震わせた。
 そして、大爆発を起こした。
RB「やったか?」
モクモクと広がる煙がはれた。だが、ゼットンジアザーの巨体には、傷一つついてはいなかった。
屍「ん・・・待てよ・・・。確かあいつって、カウンターするんじゃ・・・」
カラス「あ・・・・」
RB「逃げろ!」
 RBの言葉を聞いた刹那、ドラパーティーは一斉に逃げ出した。
ゼットン「ぜええええっとおおおおん・・・・」
ゼットンジアザーの左手に、光が集まった。
 そして。
ゴオオオオオオオオガアアアアアアン!!!!!!
 光が、骨川邸を跡形もなく消し去った。もうすでに150mほど逃げていたドラパーティーが、カラスを除き全員ぶっ飛ばされた。
 硝煙のもとには、直径100mほどのクレーターができていた。
屍「なんてこった・・・」
土管君「すごい・・・・」
ネギ「ん?なんかおかしくないですか?」
 ネギが、何か気づいたようである。
ドラ「何に?」
いや、私に聞かれても・・・。
ドラ「んなこと聞いてないよ。つーかネギ、なんか分かったの?」
ネギ「のび太さんを取り込んだはずですよね、あのデカブツは・・・」
カラス「その顔でデカブツとか言うな。ファンが怒る」
ネギ「おそらく4とか6とかの時点でぶち切れてるでしょうね・・・・。
   話をもとに戻しますが、のび太さんを取り込んで、本気で向かってきたならば、僕たちは今頃ケルベロスとディープキスしてるはずですよ。
   でも、全然違うところにビームがあたったんですよ?」
RB「ああ、そうだけど・・・要するに何なんだ?」
ネギ「のび太さんは、戦いを望んでないんじゃないかということですよ。
   鬼神の卵というのは、強力な悪への意志で生み出される物です。
   実際ソウルイーター内では、切り裂きジャックにアルカポネ、妖刀マサムネなんかが鬼神の卵となっていたんです」
カラス「人殺しばっかりじゃねえか・・・」
ドラ「つまり、6番目の魂は、カメバでものび太でもないってことか。」
 あれ、それってどーゆーことなんだ?俺もなんかよくわかんなくなってきたぞ。
屍「こいつ馬鹿だ」
るせえ!
ネギ「あー、ったく・・・。アホな作者を持つと苦労する・・・。
   よーするに、のび太さんはただ取り込まれただけ!カメバズーカもそうなの!
   だから、のこる魂は・・」
 ゾンビどもか?
ネギ「んなわけないでしょ・・・」
カラス「張角か、ウルトラマスク3、あるいはツチダマってことになるな」
ネギ「そうです。
   でも、ウマ3は、少年が勝手に作った物が実体化しただけです。
   ツチダマにもおそらく魂はありません」
カラス「と、言うことは」
ドラ「張角か!」
 そーいやあいつも、火の玉出してたなあ・・・・。もうだいぶ前の話だけど。
 一方そのころ、ゼットンジアザーの体内に、のび太の魂がさまよっていた。
 のび太は、そこに、緑の物体を見た。
 そのまわりには、6つの赤い魂が飛んでいた。
 のび太が、その中心にある物体がカメバズーカだと気づいたのは、ちょうどネギ達が張角が6つ目の魂であることを知った頃だった。

 ううむ、これからどうしよう・・・・。
ドラ「おい!考えてないのかヨ!」
 ・・・・・うん・・・・・。

 蛇界人さんへ。
こんなんでいいですか?
あと、ウラエヌスってジャイアントロボじゃなくて「マーズ」じゃなかったですっけ・・・。

42蛇界人:2008/11/09(日) 21:58:12
蛇界人「すみません。『地球が静止する日』しか見てないので、
    横山系の作品がゴッチャになってるって知りませんでした。(孔明は知ってますよ。さすがに)
    あと・・・書いた本人が張角忘れるなんて・・・スマン張角。」

ゼットンジアザー体内・・・
カメバ「ムッ、何者だ貴様!」
のび「主役だ!」
 嘘つけ!
カメバ「見られたからには、生かしておけん!死ね!」
 カメバズーカは、のび太に向かってバズーカをぶっ放した。
のび「蛇界人!俺の武器は?」
 は?ある訳ネーだろ。現地で調達しろ。
のび「42まで来て言う事かぁぁぁぁぁぁ(涙目)」
 そんな事言ってる間に、カメバズーカがぶっ放した核弾頭ミサイルは、のび太の目の前まで迫っていた。
のび「こうなったら、やってやる!『”ぬ”の!ハンカチ!!』」
 のび太は、カメバズーカに向かって、黄色地に”ぬ”とたくさん書かれているハンカチ20枚を投げつけた。
もちろん、効くわけが無い。
カメバ「馬鹿め!地獄に落ちろ!」
のび「それはお前だ。カメバズーカ。」
カメバ「何!?どう言う事だ!?」
のび「考えてみろよ。俺はお前の目の前にいるんだぜ。ここで核爆発なんかしたら、ゼットンジアザーは内側から崩壊することになる。そうなれば俺達の勝ちだ。」
カメバ「貴様!?まさかそんな事まで考えて・・・だが貴様が死ぬことに変わりは無い!」
のび「それは無いぜ!」
 自信満々に叫ぶのび太。あと0,1秒後には自分は核の炎に焼かれるだろう。だが自分が死ぬわけが無い。なぜなら・・・
のび「俺は主人こ・・・・」
 いや、違う。

ドッガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

43蛇界人:2008/11/09(日) 22:24:28
 ドラえもん達がゼットンジアザーの異変に気づいたのは42の終わりぐらいだった。突然ゼットンジアザーの額から煙が立ち昇ってきたのだ。
RB「一体何が起こったんだ?」
屍「そんな事気にしてる場合じゃないぞ!一気に決める!」
ネギ「でもどうするんですか?普通に一斉攻撃してもカウンターにあいますよ!」
カラス「こうなったら・・・ドラえもん!ポチョムキンを出せ!」
ドラ「まあ、キビ団子食わせとけば戦力にはなるか。よし、待ってろ。」
 ドラえもんは、いそいそとポケットの中を探り始めた。
しかし、ゼットンジアザーはまた動き出そうとしている。一体中で何が起こっているのか・・・
 そして、核と運命を共にしたのび太の運命は・・・・

     
           ブッチャケどうでもいい。

44蛇界人:2008/11/09(日) 22:55:04
ゼットンジアザー体内・・・

のび「う・・・・・何?天国?」
蛇界人「体内って言ったろボケ。」
のび「あ、蛇界人。じゃあまだ生きてんだ俺。」
蛇界人「ついでにカメバズーカもな。」
のび「は!?生きてんの!?核爆発に巻き込まれたんだよ。43見たろーがよ!つーか書いたんだろうがよ!」
蛇界人「まあいいじゃねーか。とりあえず、こっちサイドの助け舟が来たようだぜ。じゃあな!」
のび「また消えた!?・・・まあいいや。とりあえず助け舟って・・・」
 のび太が後ろを向くと、確かにカメバズーカを何者が襲っていた。
???「ハァ!」

バシ!

カメバ「くっ!このおっさん中々やる!」
へ!?おっさん?
謎のおっさん「今だ!マスタークロス!!」
 謎のおっさんの手から放たれた布が、カメバズーカの全身を縛り上げていく。
・・・あれ?おっさんだったっけ?確か女子高生のはずだが・・・まあいいや。
カメバ「なっ・・・う、動けん!」
謎のおっさん「ウォォォォォォォォ!!ハァ!」
 謎のおっさんは室伏顔負けのスピードでカメバズーカを投げ飛ばした。


 俺、女子高生にしたはずなんだけど。まあ強いからいいや。

45蛇界人:2008/11/10(月) 00:25:09
ブチィィィィィィ!!
ドラ「な・・なんだ!?」
 ドラえもん達が上を見上げると、ゼットンジアザーの額の皮膚・筋肉を突き破り、紫色の布に巻かれたカメバズーカがドラえもん達の200メートル先へ落ちて行った。
ネギ「一体何が・・・・」
 一同が呆然としていると、ゼットンジアザーの中からまた何者かがのび太を抱えて額から出てきた。ご存知、44の謎のおっさんである。
カラス「!?・・・テメエ何者だ!」
 そう呼ばれたおっさんは笑いながら、顔に巻かれていた布を取り外した。
東方不敗「フッ、師匠の顔すら見忘れたか?カラス。」
 そこには、”東方不敗”の異名をとる伝説のガンダムファイター、マスターアジアの姿があった。
カラス「え?マスター?どうしてここに?」
東方不敗「実は、33の終わり辺りの話なんだが・・・・・」



スプレー「ヘッヘッヘッヘ、食事完了・・・・・」
東方不敗「待てぇい!!」
スプレー「む?何者ダー!!」
東方不敗「スプレーバンキ・・・いや、アントニオ猪木!!わしは貴様を倒し、武術家として更なる高みを目指す!いざ!尋常に・・・・・

バクッ!

モグモグモグ・・・・ゴクリ!

スプレー「あー、旨かった。」



東方不敗「・・・・・と言うわけだ。ほれ、こやつは貴様の仲間だろ?」
 そういってマスターアジアはのび太を放り投げた。
のび「ドラえもぉぉぉぉぉぉぉぉぉん(涙)」
ドラ「この裏切り者が!」
 バシ!
のび「ゴフ!」
ネギ「イヤだから違いますって!」
カラス「・・・マスター。」
東方不敗「なんじゃカラス」
カラス「一体、あいつの中でなにがあったんですか?」
東方不敗「おお、そのことか。それは、この眼鏡オタクのおかげなんじゃよ・・・・・」

46蛇界人:2008/11/10(月) 00:36:54
44直前・・・・
アジア「・・・・ん?一体ここは・・・・」
 ここはゼットンジアザーの体内、アジアは巨大な爆発音と共に目を覚ましたのだ。
よく見ると、眼鏡をかけた少年が、カメの化け物に襲われていた。
アジア「むっ?理由はわからんが無抵抗な人間を襲うとは許せん!成敗してくれる!ウォォォォォォォォォォォォ!!!!」

47蛇界人:2008/11/10(月) 01:27:50


アジア「って感じだったんじゃ。」
カラス「なるほど、にしても屍師匠にマスターまで来るとは、一体どうなってるんでしょうかね?」
 そんなどうでもいいトークしてる間に、ゼットンジアザーは100メートルから縮小化、普通の怪人サイズになってしまった。
おそらく43ぐらいのせいで不具合が生じたのだろう。
カラス「よし!これなら勝てる!みんな、一気に決めるぞ!!!」
一同「オウ!!」

グレイヴ・RB・屍「デモリッションショット!!!」

ネギ「『バーナウ・ファー・ドラグ』・・・ファイヤードラゴン!行っけー!!!」

土管くん「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!悲しみの土管ビットォォォォォォォォォ!!!」

ドラえもん「くらえ!地球破壊爆弾!!!」

アジア「カラス!決めるぞ!!」
カラス「はい!」
二人「流派!東方不敗が最終奥義! 俺のこの手が真っ赤に燃えるぅぅ!!」
アジア「勝利を掴めと!!」
カラス「轟き叫ぶ!!」
二人「ばぁくねつ!!ゴッドフィンガァァァ!!」
アジア「石破!!」
カラス「究極!!」
二人「天驚けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!」

もはや、ゼットンジアザーには、全員の必殺技を跳ね返す力は残されてはいなかった。
ゼットン「ゼットオオオオオオオオオオオン!!!」

ドドーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!

 ゼットンは悲鳴と共に爆発、練馬の町には、彼らの勝利を祝福するかのように朝日が立ち昇っていた。
カラス「はぁ・・はぁ・・やった・・・やったぞ!」
アジア「カラス、腕は衰えてはいないようだな。安心したぞ・・・」
 なぜか、透明化しているマスターアジア。
ネギ「え?ちょっとアジアさん!どうなっているんですか?」
アジア「フフ・・気にすることは無い。『管理局』に属するものは一定以上の力を使うと強制的に戻されてしまうんじゃ。
    はぁ・・ワシが最初に送還されるとはの・・また仕事が待っておるワイ・・・」
カラス「待って!それじゃあ、マスター以外の人たちもこの世界に?」
アジア「ああ。『管理局』の調査の結果、この世界に”奴ら”の本拠地があるらしい。
    恐らく、戦闘班の連中も何人かこの世界に来ているはずじゃ。まあ何人生き残っているか・・・・。」
    まあ頑張れよ。我が弟子・・・・」
 アジアはその言葉を最後に消えて言った。
カラス「マスター・・・・」
ネギ「あの・・・悲しんでるところ申し上げにくいんですが・・・」
ドラ「なんだよ、ネギ。」
ネギ「カメバズーカ、逃げちゃいましたけど・・・・」
一同「あ!?」

48蛇界人:2008/11/10(月) 17:53:18
 全員が驚いた直後、カメバズーカは裏山の頂上にうつ伏せに倒れていた。
カメバ「ここだ・・・ここのガンダムヘッドにこいつを、与えれば・・・・、待っていろ・・狸ども・・・」
 どうやら、ガンダムヘッドに鬼神の卵を与え、強化させようとしているらしい。今まさに鬼神の卵を地面に置こうとしている。!

 バン!

カメバ「ゴガ!」
 突如カメバの腕が銃弾によって吹き飛ばされた。
カメバが上を見上げると4〜5m上にファンゴラムが”センターヘッド”を構えたまま、こちらを見下ろしている。
センターヘッドからは硝煙が立っていた。奴が撃った事は明白だろう。
カメバ「グッ!ファンゴラム!なぜ撃つ!?俺は味方だぞ!」
ガリーノ「おや?契約違反したくせによく言いますね。もう味方でもなんでもないですよ。」
 カメバズーカの目の前にガリーノが現れた。その手には先ほど飛ばされた鬼神の卵が握られている。
カメバ「貴様ら・・・俺達を裏切ったら・・・・どうなるかわかって・・・・・

  バン!

 新たな銃声が聞こえた後、カメバズーカの頭部は完全に消失していた。
ガリーノ「・・・ファンゴラム。人の話は最後まで聞かないと・・・・・。」
ファンゴラム「・・・・・・・・・・・・」
ガリーノ「それにしても、十二達までいるとは驚きだな。『管理局』の連中も来ているようだし・・・」
ファンゴラム「・・・逃げるか?・・・・・」
ガリーノ「いや・・これはかえって好都合かもしれないな・・・フフフ」


練馬の夜明けと共に新しい戦いが始まろうとしていた・・・・・・・

49蛇界人:2008/11/10(月) 23:25:59
一方そのころドラえもん達は

ドラ「まあそんな事どうでもいいだろ。それより、速く休もうぜ。」
 もっともだ。よく考えたら全員寝てない。
屍「それじゃあ、どっかその辺の家でも泊めてもらうか。」
ドラ「よーし、手前ら!ここら辺全部の家の金目のモン奪ってこいヤーー!!(高田風)」
全員「ウィー、ムッシュ!!!!(スマスマ風)」
 どっちが悪人なんだか・・・・

(20分後)

ドラ「ったく!誰もいねえじゃねえか!どう言うこった!」
 20分間かけて、練馬全ての家宅を調べたが、全ての人間が男女区別無くいなくなっていた。
のび「一体なんで・・・・」
屍「なあ・・今さっきこの小説全部見てみたんだが・・・戦闘員全員ネクロライズ化されてるぞ。」
ネギ「?、それがどうしたんですか?」
RB「シュミレーション系にはわからんか。いいか、ネクロライズ化したら確かに強化される。十二やダンナがいい例だ。
   だが・・・、そのためには、多大な代償を必要とする。それは何かわかるか?」
ネギ「え?なんですか?」
RB「それは『人の血』だ。それも大量のな・・・」
ネギ「!?・・・それじゃ・・・」
カラス「ああ、恐らく練馬に住んでた人たちは全員誘拐されてるな。
    多分戦闘能力が高い奴がゾンビ兵にされ、そうじゃない奴は血を全部抜き取られるだろう。」
ネギ「そんな・・・、でも屍さんやグレイヴさんは平気なんですか?」
屍「まあ、俺は特殊な呼吸法のおかげで血液の交換はいらねえんだ。グレイヴにもこの間呼吸法教えたから。」
グレイヴ「・・・・・・・・・・」
ネギ「そうなんですか・・・。じゃあ、これからどうしましょう?」
カラス「・・・とりあえず誰もいないんなら一旦『管理局』に来ないか?
    一応、弾薬も補給しないといけないし。」
ドラ「そうだな。でもどうやって?」
カラス「ああ、それならご安し・・・・・
???「見つけたぞ!死人ども!!」
 カラスたちの後ろから、謎の女の声が響く。一同が後ろを向くと、その女は突如グレイヴと屍に向かって突っ込んできた。
???「喰らえ!真流星胡ちょ・・・・」

ドン!

???「うぁぁぁぁぁぁ!」
 謎の女の蹴り技を喰らう前に、グレイヴの棺桶に搭載されているバズーカ砲が火を噴いた。
数メートル吹き飛んだ女はその場に倒れ気絶した。
カラス「!・・・ったく、なんでこんな所にお前がいるんだよ。『坂上 智代』」
 ドモンとほぼ同じ服装をしていたが、その顔は確かにCLANNADの坂上智代だった。

えーっと・・・なんかすんません。完全に設定無視しまして・・・

50:2008/11/11(火) 18:40:20
k「・・・・ううむ、凄まじいことになっちゃいましたねえ。
  私はクラナンドって言う作品を知らないんですけど・・・。
  まさかGガンダムまで出てくるとはねえ・・・」
ドラ「つーかよ、k。この後の展開、考える気あるのか?
   何か、著しくkみたいな馬鹿にはとうてい向かない話になってるんだが」
k「いいよ別。この小説、ネギまパロにもかかわらず、出てくんの野郎どもばっかじゃないか。
  そろそろ女性キャラだそうと思ってた所だったんだよ。まあ、あと1人くらいなら、蛇界人さんだって許してくれるさ」
ドラ「んじゃ、まかせるよ」

 ドラ、ネギ、のび太、土管君は、登場するやいなや真っ黒焦げになって倒れた女性を、あっけにとられた顔で見ていた。
カラス「コイツが変なコスプレしてここに来てるっつーことは・・・
    おい、お前もいるんだろ、リオ。」
???「・・・ごめんね」
 智代が居た地点の5mほど上あたりから、一人の女性がすたっと飛び降りた。
 さも当然のごとく、リオと呼ばれたその女は、思いっきり智代を踏んづけた。
智代「むぎゅ」
 
リオ・ラグニア データ

身長・・・坂上(161cm)よりちょっと高い
体重・・・坂上(47kg)よりちょい重い    (余計なお世話よ byリオ)
容姿・・・外見は18,9才くらい。
     赤毛を肩胛骨の辺りまで伸ばしている。目は緑色。
     プロポーションはなかなかの物だが、目立たない。
武装・・・常に大業物の日本刀を腰から下げてる。ベルトには、カラスの物と同じ銃と、「年月圧縮ガン」を1丁づつさげてる。
技能・・・回復魔術の使い手で、攻撃魔術もそこそこ使える。
変身・・・宇宙刑事ギャバンっぽいスーツ(色はシルバー)に身を包める。
     パンチ力65tがこの状態で出せる。キック力は236t・・・・。
     必殺技はだね・・・・

ドラ「もういいわい!いつまで書いてるんだ!僕たちの出番がなくなるだろ!」
k「えー、もっと書かないと、蛇界人さんが苦労しないか?」
カラス「俺が解説してやってもいいぞ」
k「助かるなあ」
 というわけで、後は頼んだぞ。
カラス「OK。こいつを作者が考えついたのは、人生で一番馬鹿な中2の夏で、偶然パチンコ屋のチラシを・・・」
リオ「いや、あの・・・裏話じゃなくて・・・」
ネギ「要するに、あなたとそこの黒こげコスプレ女は、カラスさんやアジアさんの同僚なんですか?」
智代「そうよ」
土管君「生き返るのはやいな・・」
リオ「ちょうど、本部から連絡があって・・・。歴史に残る大犯罪者達が、続々脱獄して、ココに向かってると聞いて。
   鬼神の卵の反応がたくさん有ったんで、ここにきたんですが、私たちが来た頃には、もうみんな居なかったんですよ。
   住民も、ここに来ていた「管理局」の人たちも・・・」
屍「いつ着いたんだ?」
リオ「夜明け頃です」
RB「おせえよ!」
智代「仕方ないわよ!あの亀とか筋肉とか仮面とか土偶とか!しまいには宇宙恐竜とか!
   あいつら、時空間バリア張ってたのよ!はずすのに手間がかかって・・・」
屍「時空間バリア?」
のび・ネギ・土管君「「「・・・なにそれ」」」
ドラ「時空間犯罪者が、タイムパトロールを防ぐために築いた壁のことさ。無理に破ろうとすると、時空乱流に巻き込まれるから、
   素人ははずすことすら難しいんだ」
3人「「「ふーん」」」
RB「奴らが張っていたのか?時空間バリアを?」
カラス「おそらく、アジア師匠が出てきたのを見た奴らの上司かなんかが、『こりゃやばい』とでもおもって張ったんだろ。
    いったんバリア破ったら、数秒で閉まっちゃうし」
リオ「私たちは、あなた方の小隊の補給をし、やばい時には援護しろっていわれたんですが」
カラス「じゃあ決まりだな。補給しにいくぞ」
ネギ「え、でもバリアが・・・」
屍「中から出る分はかまわないんだよ」
ドラ「都合のいいもの作りやがって・・・張った奴は出入り自由なのかよ・・・」
 すまん、ほとんど私のせいだ。
 かくて一行プラス二人は、補給への道を・・・
カラス「いやあの・・・とりあえず寝させろ・・・」
 あら、ゴメンなさい。
 とりあえず、そこの角曲がったら小学校あるから、そこで大丈夫だよ。
カラス「ありがとよ・・・ふわあ・・・・」
 かくて、いったん学校へと向かう彼らであった。

 
 蛇界人さんへ
変な奴出してすいません・・・。
リオ「変な奴って・・・私のこと?」
まあ、メタルヒーロー女剣士版とでもお思いください。性格は、おとなしい感じで描写してくれると助かります。
あと今回、セリフばっかになってしまってすみません・・・・。

51蛇界人:2008/11/11(火) 22:22:54
蛇界人「了解しました。じゃあ書きますね。
    いらん世話ですが、”クラナド”です」
カラス「今回は、返答短いんじゃねーか?もうちょい長くしてやれよ。」
蛇界人「ぶっちゃけ、セリフだけでもいいんですよ、楽しければ。リオもキャラ的に変な奴じゃないと思いますし、これで変だったらカラスとか管理局とか???はもっと変ですよ(笑)
    まあ楽しく行きましょう。」
カラス「・・・さすがに長すぎ・・・・」
蛇界人「余計なお世話だ。じゃあ本編どうぞ。」


小学校内・・・・・ 現時刻・・・午前8時00分

ピピピピピピピピピピピピピピピピ!

 小学校内にやかましい目覚まし時計の音が鳴り響く。智代が持ち込んできた目覚まし時計だ。正直、智代もリオも朝は苦手である。
設定的に考えると日曜日の朝と言うことになる。ドラえもん達は学校内にキャンピングカプセルを設置し、そこで寝ている。なお残念なことに女子組は別のカプセルで眠っている。チッ!(舌打ち)
智代&リオ「・・・剥ぐぞ・・・」
 すいません
智代「って、リオ!7時半に目覚ましセットしてって言ったじゃない!ゴーオンジャー終わっちゃったじゃないの!」
リオ「あんな7人で1人をなぶり殺しにする番組どこが面白いの?それよりキバ見せて・・・」
 カプセル内のテレビのリモコンを1CH(一応地上デジタル対応テレビ)に合わせようとする。だが智代がリモコンを掴む。リオはボタンを押せない。
リオ「邪魔しないで・・・キバは面白い・・・」
智代「あんな『腐女子向け』の番組のどこがいいの?あんなの台本クソじゃない!」
リオ「ニ○ニ○動画の肩持ちすぎですよ。それより『クソ』って言わないでください。ファンが泣きます。」
智代「どうせパロディー小説なんだからなに言ってもいいでしょ!大体なんで私なの!?『マ○アカのユ○』とか『アレ○ビー』とか格闘系のキャラはいっぱいいるじゃない!こんなドモンの服まで着せて!」
リオ「さあ。単に蛇界人が好きだったんじゃないのか?」
蛇界人「い・・いや・・そんな事はないぞ・・・・・別に『智代は俺の嫁!』って思ってたわけじゃないからな・・・ただ単に身体能力も格闘系だし、プロポーション的にも俺好み・・・・・」
智代「勝手に入ってくんなーーーーーーーーーーーーーーー!!」
 おおっと!?危ねえ危ねえ。ここに逃げなきゃやられていたぜ。ちなみに二人はパジャマ姿です。
智代・リオ「勝手にバラすなーーーーーーーーーー!!」
 な・・・何!?ここを貫通して!?・・・・・パタ。
リオ「あっ!大変!蛇界人殺したらkしか書く人いないじゃない!『レイズデッド』!!」
 ふう・・生き返った・・・kさん感謝します。
さあ、ムサい男連中はと言いますと・・・・


屍「おいおい、いくらなんでも女性陣セリフ取り過ぎだろ。なんだよ『ムサい』って・・・」
RB「十二。知らないのか?ジオン公国軍の戦艦だよ。Gジェネ魂だったら23000で買える・・・」
のび「それ『ムサイ』だろ!」
カラス「確かにボロクソっすね(突っ込み的な意味も含め)。まあこっちはこっちで面白いんじゃないんですか?」
ドラ「あのさ・・・」
カラス「どした?ドラえもん。」
ドラ「そろそろポチョムキン出してやろうよ。俺も得たいの知れないもんいつまでもポケットに入れたくねえよ。」
カラス「わかったよ。じゃあ出して。」
ドラ「あいよ。」
 そんなトークの終わりを告げるようにドラえもんはポケットの中に手を突っ込んだ。
ドラ「はい。ポチョムキ・・・ってウワァ!?」
 ドラえもんが握っていたのはポチョムキンではなかった。『そいつ』は右手にビームライフル(ゲルルグ用)を構え、左手の義手に黄色の宝玉(次元強制連結装置の宝玉の黄色Ver)を持っている。
それに黒いコートの上にジオン軍の軍服を身に着けていた。カラスの顔が呆然とする。
カラス「また来たよ・・・どんだけ来てんだよ、うちの連中・・・・」
 『そいつ』は全員の視線を気にもせず、ニヤリと笑いながら叫んだ。
カスペン「始めまして。ヘルベルト・フォン・カスペン大佐である!!ここが私の部隊か?」
 それは初めて全員の意見が一致した瞬間であった。


全員「また『野郎』が来たよ・・・・・・」

蛇界人「kさんへ、新キャラありがとうございます。今度設定(カラスとか管理局とか)まとめて書いておきますわ」

52蛇界人:2008/11/12(水) 00:55:40
10分後・・・
 着替えを済ませた女子組ドラえもん達のカプセルに集まっていた。カスペンの話を聞くためである。
ドラ「・・・にしても、GガンはともかくIGLOOは知名度低いぞ。なんでこんな奴選んだんだよ蛇界人・・・」
蛇界人「やかましい。」
ネギ「えーっと、とりあえず質問してもよろしいですか?」
カスペン「かまわん。」
 カスペンは腕組みをしながら全員を見て回っている。
カラス「まず1つ目、あなたがなぜポチョムキンになっていたんですか?」
カスペン「それはわからん。ただ任務中に『ガイアクア』を飲まされたことは覚えておる。それから後の記憶は無い!!」
ネギ「いや、威張って言われても・・・」
カスペン「大体貴様!名前も名乗らずに口答えするとは何事か(怒)!!貴様は教育がなってな・・・・・・」

(その後30分間説教が続き、ブチキレたネギが呪文をぶっ放し、それをカスペンは義手で跳ね除けたがその呪文がのび太にあたり、のびたが石になったり
 更に止めに入ろうとした智代がうっかり手を滑らせ石化したのびたを粉々に砕いてしまったためカットさせていただきます。)
屍「カットって言いながら全部書いてるじゃネーか。」
蛇界人「あ、ほんとだ。・・・まあいいか。」

カスペン「まあそんな事はどうでもいいのだ!私の目的はこれだったのさ。」
 そう言いながら、カスペンは自分が持っていた黄色い宝玉を全員に見せ付けた。
ドラ「おい・・・これってまさか!?」
カスペン「その通り!『次元強制連結装置』起動キーのひとつだ。動力源は赤色だけではないのだよ。
     この起動キーは3つに分かれている。1つは???が持っている赤色。2つ目は私が持っている黄色。そして3つ目は・・見つかっていない。
     だが!この3つの宝玉が???の玉座に組み込まれると・・・」
全員「組み込まれると?・・・・」
 この場の全員の空気が凍りついた。
カスペン「どうなるかわからん!」
全員「わからんのかい!!!」
カスペン「まあそう怒るな。だが3つ集まったら大変なことになることは確かだ。
     本当なら、『管理局』に戻らなければ行かんのだが・・助けてくれたお礼だ。私も共に闘おう!」
 それを聞いたとたん、カラスとリオはほっとした。口は悪いかもしれないがカスペン大佐は立派な戦士だ。味方に付けば心強い。
だが、空気の読めな1人が
ネギ「でも・・本当に強いんですか?」
 カラスとリオはネギの口を封じようとしたが遅かった。
カスペン「よくもそんな口を聞けるな!小僧!貴様の性根を一から鍛えなおしてくれるわ!!」
 (30分間、乱闘騒ぎしかないためカットさせていただきます。)
 注!カスペン大佐は味方ですのであしからず。

調子乗って『野郎』増やしちゃいました。ホントにすみません・・・・・・

53蛇界人:2008/11/12(水) 16:57:15
30分後・・・カスペン大佐の話を聞くとこうらしい。
 元々カスペン大佐は、カラスと共にモビルシップ『ジビア』(クロスボーンに出てくる戦艦です)に乗って、未来デパート内にある次元連結装置を回収するはずだった。
だが、任務途中???達にさらわれ、『ガイアクア』なる液体を飲まれた直後、ポチョムキンになってしまった。
その後、本人が覚えているのはその後自分の体の中に黄色の宝玉を埋め込まれた事だけらしい。だがエンドオブワールドを食らったときに自分が今まで何をしていたのか分かったらしい。
なお、カスペンがさらわれた10分後にドラえもんが装置を盗んだそうだ。

カラス「そうならそうと言ってくださいよ。」
 カラスが呆れた声で呟いていた。今全員は30分間の先頭の後かたずけをしていた。
ドラえもんは、粉々になったのびたをタイム風呂敷で蘇生させていたし、RBは土管くんを修理していた。他の面々は、一同に横になってリオの回復呪文による治療を受けている。
戦闘の後から察するに30分前までキャンピングカプセルだったとは思えないほど荒れている。いやまるで戦場の最前線に飛ばされたような錯覚をも受けてもおかしくはない。
カスペン「フン!全員が味方だと言えばよかったのだ!私には断じて責任はない!」
 「全部あんたのせいだろ。」と言いたかったがカラスは思いとどまった。いらんこと言ったらまた乱闘になりかねん。
そんな最中、カプセル内に警報が鳴り響いた。
カラス「敵襲!?」
 いつもなら敵襲ぐらい1分で片付くだろう。だが、全員怪我や治療で疲れ果てている。動けるのは俺と・・・・
カスペン「貴様はここに残っていろ!負傷兵を守るのも戦士の務めだ!!」
カラス「た・・大佐!?」
 カスペンは既にビームライフルを構えている。戦闘態勢はバッチリと言う訳だ。
カスペン「・・・心配するな。再び守るものを見つけたのだ・・・もうこれ以上誰も傷付けさせはせん!!」
 そう言うなり大佐は外へ飛び出していた。胸の中で”エルヴィン・キャデラック”や守ってやれなかった学徒兵たちの顔が頭をよぎる。
カスペン「・・・さあ!行くぞぉ!!!」
新たに守るものを得た男の戦いが今始まろうとしていた。

54:2008/11/12(水) 18:22:26
k「またワケのわからんキャラでてきてしまったなあ・・・」
リオ「k、いったいどうするつもりなの?」
k「わたしはカスペン大佐なぞ聞いたこともないからな。とりあえず敵サイドを描写しときゃいいだろ」
リオ「いいとこ取りじゃん・・・。
   あ、私のことについて知りたければ、「リオパラダイス」あるいは「スーパーブラックジャック」と打って検索してみてください。
   まあぶっちゃけパチンコのイメージキャラなんですがね・・・」
k「そいじゃあ、いってみよう!」

 朝日をバックに、大量の黒い翼が舞っていた。
 そのすがたは、烏ともコウモリともつかぬショッカー怪人のようであった。
カスペン「ワシの相手は誰だ!まさか、このウゾウムゾウの化け物どもか!?」
?「そんなわけはないな・・・・」
??「くくく・・・」
 カスペンは、鬼神の卵となった魂の反応を3つ感じた。
 一つは、鳥怪人(以下こう表す)の中にいた魔物。こいつの名は、金角大王と言った。「ドラえもん のび太のパラレル西遊記」に登場したあいつである。
 もう一つは、鳥怪人の下にいた魔物。顔は金角そっくりだが、全身銀色で覆われている。名を、銀角大王という。
 だが、もう一つの鬼神の卵の姿が見えない。
カスペン「地下に、もう一匹いるな」
金「ご名答だな、おっさん」
カスペン「おっさんとは失礼な!ワシにはカスペン大佐という立派な名前が・・・」
銀「じゃーカスペンさんよ」
カスペン「なんだ」
 言い終わるやいなや、カスペンは銀角のもっているひょうたんに吸い込まれた。
 蛇界人さんなら分かるだろうが、このひょうたんは、名前を聞かれて返事した奴を吸い取り、封印することができるのだ。
カスペン「このやろー、出せ!」
銀「いやだね!」
金「出してやってもいいが・・・その黄色い玉をもらうぞ」
カスペン「え・・・」
 ・・・・。まずい!いきなりピンチじゃないか!

蛇界人さんへ。
残り一つの魂は、円谷系の怪獣にしてもらうと助かります。
リオ「・・・・・この馬鹿・・・・。」

55:2008/11/12(水) 21:24:48
k「暇だったんで、続きいきまーす」

カラス「大佐ああァ!!!」
あっさり敵の下に落ちたカスペルに、カラスは嘆きとも逆ギレともつかぬ叫び声を上げた。
 それを見て、角兄弟はものすげー人の悪い笑みを浮かべた。
銀「兄じゃ、ついでにあの黒ずくめもやっちゃいやしょうぜ!」
金「そうだな、弟よ。他の連中は役に立ちそうにないし」
 実質その通りである。粉々のび太はいうに及ばず、ネギは包帯まみれになってるは、土管君は煙を上げてるは、屍は昏倒して、頭のまわりをヒヨコが飛んでる。
 グレイブはかろうじて起きあがること位はできそうだが、智代もなぜかまたもや黒こげになっていた。
 原因はもちろん、あの大佐一人のせいだがな。
ドラ「くそ・・・、こうなったら、えい!」
 ドラえもんは不意にカードをとりだした。
 そのカードは、黄金色に輝いていた!
リオ「し・・・親友テレカ!?」
ドラ「僕が仲間を呼ぶ!アメリカにいる友人は、ドラ・ザ・キッドっていうんだ!」
カラス「ああ、あの高所恐怖症ガンマンか・・・。俺の後輩だよ、あいつは」
金「ふふふ・・・だが、そのアメ公(ひでえ!差別用語じゃないか!)とやらは、おそらく貴様らの死体と対面することだろうよ・・・」
銀「者ども、かかれ!!」
 鳥怪人どもが、いっせいにドラえもん達にむかった。
カラス「せめてこいつらだけは、守んだ・・・変身!」
 カラスが、仮面ライダーヘルへと変身を遂げた。
ドラ「間に合え・・・」
 その時!

???「アイいいいいテムなんざああああ、使ってんじゃねえええええ!!!!!」

ボゴオオオオオオオン!!!!!
 大地を突き破って、謎のオッサンと巨獣が現れた。
 そのオッサンは長い青色の髪をたらし、斧をかまえたマッチョな姿で、その声はどう聞いても「サザエさん」の穴子さんであった。
オッサン「金、銀んんん!!貴様ら、このバルバトス・ゲーティア様の命令を聞いてなかったのかああ!!!」
 そう、そのオッサンとは、テイルズオブディステニー2に出てきた悪役、バルバトス・ゲーティアであった。
カラス「・・・なんだあのオッサンは。セルか?吉永さんちのガーゴイルか?それとも「銀魂」の松平か?」
 どれも同じ声だよ。
 よく見たら、バルバトスは「ウルトラマン」に出てくるレッドキングに乗っているようだった。
 バルバトスは、怪獣王の上から妖怪達に向かいこう叫んだ。
バルバトス「俺が命令したのは、その黄色い玉を取ってくることだろうがああ!
      この黒づくめには、後発部隊が相手になる!てめえらはただそのひょうたんを???様に渡せばいいんだ!!
      わかんねえ奴には、灼熱のバーンストライクだぞ!!」
角兄弟「「すんませんでした!!!」」
バル「じゃあげんこつ一個にまけてやる!歯を食いしばれ!」
角兄弟「「へい!!」」
バル「術に頼るか、ザコどもがああ!!!」
 バルバトスの両手が、角兄弟に一発ずつめりこんだ。
 そして、二人はひょうたんを抱えながら、空の彼方に飛んでいった。
 4人は、しばし呆気にとられていた。
 バルバトスは、そんな彼らにこう伝えた。
バル「あばよ、もう会うこともないだろう。
   言っておくが、俺の後を付けようとしても無駄だからな。じゃあな」
 そういって、バルバトスはレッドキングにまたがり、また地面を掘り進んだ。
 それに伴い、鳥怪人たちは上空彼方へと戻っていった。
 4人はただ、その姿をポカーンと眺めていることしかできなかった。
 ザ・ドラえもんズがバリアをぶち破り、学校に着いたのは、その10分後であった。

 蛇界人さんへ。
いきなり新キャラ退場させちゃってごめんなさい・・・・。
あと、ジアビスやったことあるんなら、バルバトスくらい知ってますよね・・・。

56蛇界人:2008/11/12(水) 22:01:17
蛇界人「すみませんマニアックなキャラ出して。あっれー?カスペン大佐ってそんなにマイナーかな?専用機もあるのに・・・」
カラス「普通は知らんぞ。それにカラス繋がりで『ジビア』って俺が悪役みたいじゃないか。」
ネギ「多分kさんどっちもわかってないんだろーな・・・
   カスペン大佐を知りたかったら『MSイグルー』と打ち込んでみてください。エルヴィンも多分わかります。
   注意点は”重力戦線”じゃありません。左上辺りに『ズームイン!』してるザクがトップ絵のページです。」
蛇界人「『ジビア』は映像を掲載してるサイトが見つからなかったので、漫画か、Gジェネ魂の攻略本でも立ち読みしてください。
    では本編どうぞ。」

追伸  資格試験が間近のため24日まで書き込めない可能性があります。ご了承ください。


カラス「・・・・・ダメじゃん。」
 外の様子を見ていたカラスはため息を付いていた。まさかこんなに早く決着が付いてしまうとは・・・
カラスはカスペン大佐が時間を稼いでいる内に『ジビア』の居場所を割り当て、そこから遠隔操作でカスペン大佐の下へ『あのゲルルグ』を送るつもりだった。
そのために今さっき通信機器の電源を入れたばっかりだったのだ。
 しかしカラスは諦めなかった。カスペンが生きているなら本人が何とかしてくれる。このカプセルの中にいる全員は疲労困憊で疲れ果てている。今の自分達に戦闘は無理だ。
ならば一刻も速く『ジビア』を探し出し、この次元から一旦脱出する必要がある。『管理局』に戻れば今の自分たちの状況もわかるかもしれない。
RB「カラス!土管くんの修理が・・・」
 RBがカラスに叫ぶ。土管くんがいれば少しは時間稼ぎにはなる。だがそう信じたカラスにRBは
RB「できないから代わってくれ!俺幽霊だから部品触れねえんだ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・

カラス「じゃあ修理するって言うなやぁぁぁぁぁぁ(怒)!!!」

57蛇界人:2008/11/12(水) 22:04:49
えーと・・・見るの忘れてました。56忘れてください・・・
カラス「今回は素で蛇界人のミスです。申し訳ございません。」

58蛇界人:2008/11/12(水) 22:26:23
カラス「全く・・・まさか大佐がこんなにいなくなるなんて思って無かったよ。・・・つーかテメェら用がねえならさっさと帰れ!」
 カラスはキャンピングカプセル内でお茶飲んでくつろいでるドラえもんズ達を一喝。
キッド「先輩、スンマセン。」
 ドラえもんズ達はさっさと帰っていった。
カラス「ったく!まあ敵さんもいなくなった事だし、ここで『ジビア』でも探しに行くか・・」
ネギ「え?ジビアって何ですか?」
カラス「お前なぁ、53と56見てろ(怒)!!俺の戦艦じゃ!あれがないと『管理局』に帰れねえんだよ!」
リオ「え!?嘘でしょ!?何で?」
カラス「カスペン大佐が『私の艦なのだから私に扱えないわけが無い!!』って言ったから操縦桿渡したら1発で墜落しちゃって・・・・」
智代「・・・あの人ホントにMSのエースパイロットだったのか?」
カラス「その前にジビアは俺の艦なんだけど・・・まあここの通信機器をちょいといじくらせてもらったよ。
    ジビアの反応があったら『ピピピ!』って鳴るから。」

ピピピ!

カラス「あ、見つかった。」
ドラ「ハエェよ!で?どこだ?」
カラス「ハイハイ、ちょっと待ってねぇ。」
 カラスは慣れた手つきで機器のパネルを押していく。そして、パネルが弾き出した答えは・・・
カラス「え?ここじゃね?」
一同「え!?」
 確かにジビアの反応は今ドラえもん達がいる小学校の中に赤い丸として浮き出ていた。

59:2008/11/13(木) 19:10:32
k「そうですかあ・・・お互い、大変なんですね・・・・」
リオ「つーかアンタも、もうすぐ試験なんじゃなかったっけ?」
k「さて、無視して進めましょう!」
リオ「おい!」

巨大化ドラメッド「えっほ、えっほ、えっほ・・・・」
マタドーラ「つらくはないさ、こんなもの〜」
キッド「先輩、ココでいいんですよね」
カラス「ああ。もう少しで見えてくるはずだ」
 実に都合のいいことに、ジビアは体育館のある辺りに埋まっていたようだった。
 ドラえもん達は、バリアを破ろうと四苦八苦していたドラえもんズを呼び止め、彼らと共同で地面を掘り返していた。
 巨大化したドラメッドおよび、怪力のエル・マタドーラと管理官のキッドは掘り出し作業の続きを手伝っている。
 王ドラはネギ達の治療を、ドラリーニョとドラニコフは地面のどこにあるかを「断層ビジョン」という道具で観察していた。
ニコフ「ウルウルウル、ガウオン。」
リーニョ「あと30mだってさ」
 彼らを除く全員(もちろん負傷兵および実体のないRB除く)は、「モグラ手袋」でガリガリ地面を削っていた。
カラス「なるべく急いでくれよ。バルバトスは後発部隊がやってくるって言っていたからな。
    いつ来るかぜんぜんわかんねえし」
マタドーラ「もう少しなんだろ、旦那」
ドラ「そうだよ。すぐ掘り返せるさ」
 その時、ドラニコフがつぶやいた。
ニコフ「ウルルル。」
リーニョ「あれ、もう出てるはずだよ」
リオ「おかしいわね・・・」
 そうである。断層ビジョンで見る限り、あと数センチで表面が見えているはずだ。
キッド「おかしいですね・・・」
王ドラ「うーん・・・」
 その時、カラスはポンと手をたたいた。
カラス「あ、カモフラージュ能力つけてたの忘れてた」
管理官以外「え・・・・何それ・・」
キッド「確かそれって、母艦が敵に、ある位置をばれないようにする効果っすよね・・」
ドラメッド「なんでそれ付けていたことを忘れてるであ〜るか?」
カラス「大佐がな・・・あのオッサン、勝手にカモフラ解除ワードをいじくってたんだよ」
智代「それを口に出せばいいわけ?」
 カラスはうなずいた。これで、ジビアが出てくるわけだ。
 カラスは、少し頬を赤らめながら息を吸い、穴に向かって叫んだ。
カラス「私が誰より一番!!!」
全員「うわ、恥ずっ・・・・・」
カラス「やかましい!!」
 
 ゴゴゴゴゴ・・・・

 カラスの呼び声に応え、巨大な戦艦が、地底から姿を現したのであった。


蛇界人さんへ
ドラえもんズは、味方に加わっても加わらなくてもいいです。
でもまあ、親友テレカはヒジョーに便利なアイテムだから、活用したらすごいことになりそうですが・・。

60蛇界人:2008/11/15(土) 00:19:01
 カラス達は一応確認のためジビアの中へ入ってみた。大佐の事だ、更に変なことをせんとも限らない。
外見は土まみれだったがは特に変わったことは無い。地下にあった事と、カモフラージュ機能のお陰で傷と言う傷も無かった。
と言うことはカスペン大佐は墜落寸前のジビアを上手いこと墜落させたと言うことである。ある意味天才。
 試しにブリッジに入ってみる。異常なし。
ドラ「案外普通じゃねーか」
カラス「普通じゃ悪いか?」 
 
 艦内通路、異常なし。
ネギ「結構きれいにされてますね。」
カラス「当たり前だ。一応戦艦だぞ。」

 対空、対艦武装。異常なし。
RB「なんで一発も撃ってないんだよ?」
カラス「到着直後に大佐が墜落させたからな・・・」

 推進機関、異常なし。
カラス「良かった。これさえ良ければ移動は可能だな。」

 通信機器、異常なし。
カラス「一応OKだな。試しにかけてみるか。『こちらカラス。本部、至急応答されたし。』」

ザァァァァァァァァァァァァァァァ(ノイズ)

カラス「込み合ってんのかな?後でかけ直すか。」
 
 武器庫、異常なし。
リオ「銃はともかく、バットとかハリセンって何なの?」
カラス「・・・・・さあ次。」
リオ「オイ!」

食料、異常なし。
智代「・・・・・・・・・」
カラス「智代。よだれを垂らすな。」

カラス「まあ一通り見たし、後は格納庫か・・・・」

61蛇界人:2008/11/15(土) 00:20:12
 カラス達は一応確認のためジビアの中へ入ってみた。大佐の事だ、更に変なことをせんとも限らない。
外見は土まみれだったがは特に変わったことは無い。地下にあった事と、カモフラージュ機能のお陰で傷と言う傷も無かった。
と言うことはカスペン大佐は墜落寸前のジビアを上手いこと墜落させたと言うことである。ある意味天才。
 試しにブリッジに入ってみる。異常なし。
ドラ「案外普通じゃねーか」
カラス「普通じゃ悪いか?」 
 
 艦内通路、異常なし。
ネギ「結構きれいにされてますね。」
カラス「当たり前だ。一応戦艦だぞ。」

 対空、対艦武装。異常なし。
RB「なんで一発も撃ってないんだよ?」
カラス「到着直後に大佐が墜落させたからな・・・」

 推進機関、異常なし。
カラス「良かった。これさえ良ければ移動は可能だな。」

 通信機器、異常なし。
カラス「一応OKだな。試しにかけてみるか。『こちらカラス。本部、至急応答されたし。』」

ザァァァァァァァァァァァァァァァ(ノイズ)

カラス「込み合ってんのかな?後でかけ直すか。」
 
 武器庫、異常なし。
リオ「銃はともかく、バットとかハリセンって何なの?」
カラス「・・・・・さあ次。」
リオ「オイ!」

食料、異常なし。
智代「・・・・・・・・・」
カラス「智代。よだれを垂らすな。」

カラス「まあ一通り見たし、後は格納庫か・・・・」

62蛇界人:2008/11/15(土) 00:21:32
二重投稿しちゃった・・・・スミマセン。

63蛇界人:2008/11/15(土) 00:54:31
 カラスは一人、格納庫の中へと入っていった。ここには様々な状況に備えて多種多様な機体が置かれている。
その中でカラスはMSの中で銀色に輝くゲルルグを見ていた。カスペン大佐の専用機だ。
カラス「ゲルルグ、自動操縦モード起動。」
AI「ラジャー」(一応全機体にAI付いてます。)
 誰も乗っていないゲルルグはゆっくりとカタパルトへ歩き出した。そしてカタパルトに脚部を固定した。
カラス「発進。」
AI「ラジャー」
 ゲルルグはカタパルトによって打ち出され、お空の彼方へと消えていった。
ドラ「おい、無人のゲルルグ打ち出してどうするんだよ?」
 なぜか格納庫に入ってきたドラがたずねる。
カラス「あれなら俺達がどこに行っても大佐の場所もわかるし、大佐がゲルルグに乗ったらイヤでも戻ってくるさ。ゲルルグにワープ機能をつけたから。
    大佐1人で『管理局』に戻ることも可能だ。」
ドラ「でもよ・・・ゲルルグ1機で大丈夫なのか?途中で撃破されそうで怖いんだが。」
カラス「大丈夫!カスペニウム合金製だから!」
ドラ「はぁ!?」
(わからない人は、ニコ動で『カスペン』と打ち込んで検索して『カスペン大佐はもっと評価されるべき』と言う動画があるはずなのでみてください。とにかくスゴイです!)
カラス「ともかく!あのゲルルグは蛇界人が大佐を目立たせるために3ヶ月間Gジェネ魂をやり込んで強化された特注品だ。早々やられるわけがないだろ!」
ドラ「まぁ・・・蛇界人の愛情は良くわかったよ。」
カラス「よし、それじゃあ全員ブリッジに集めてくれ。これからの事を話し合わないとな。」
 そう言ってカラスはブリッジへと歩いていった。

64蛇界人:2008/11/15(土) 19:01:51
 ども蛇界人です。
63の動画名間違えたので訂正します。

×カスペン大佐はもっと評価されるべき  ○もっとカスペン大佐を評価するべき

ニコ動のトップで『もっとカスペン大佐を評価するべき』と打ち込んで検索するとひとつしか動画が出てこないはずなのでそれをクリックしてください。

注意点  動画を閲覧するためにはログインが必要となります。無料です(プレミアムは金かかります)
 
 この動画で皆さんがカスペン大佐を知ってくれれば幸いです。
ニコ動やyoutubeにもMS IGLOOの動画がアップされているので是非そちらもご覧下さい。

 ちなみにカスペン大佐はMS IGLOO黙示録0079 2話『光芒の峠を越えろ』 3話(最終回)『雷鳴に魂は還る』に登場しています。
最後に、戦場に散った、名も無きジオン軍兵士達に敬意を込めて・・・

 ジーク・ジオン!!

65蛇界人:2008/11/15(土) 19:07:25
 ども蛇界人です。
63の動画名間違えたので訂正します。

×カスペン大佐はもっと評価されるべき  ○もっとカスペン大佐を評価するべき

ニコ動のトップで『もっとカスペン大佐を評価するべき』と打ち込んで検索するとひとつしか動画が出てこないはずなのでそれをクリックしてください。

注意点  動画を閲覧するためにはログインが必要となります。無料です(プレミアムは金かかります)
 
 この動画で皆さんがカスペン大佐を知ってくれれば幸いです。
ニコ動やyoutubeにもMS IGLOOの動画がアップされているので是非そちらもご覧下さい。

 ちなみにカスペン大佐はMS IGLOO黙示録0079 2話『光芒の峠を越えろ』 3話(最終回)『雷鳴に魂は還る』に登場しています。
最後に、戦場に散った、名も無きジオン軍兵士達に敬意を込めて・・・

 ジーク・ジオン!!

66蛇界人:2008/11/15(土) 19:08:25
また・・・2重投稿しちゃった・・・・・・
カラス「もう馬鹿だろお前。」
やかましい!ほんとスンマセン

67蛇界人:2008/11/16(日) 18:51:10
 一方飛ばされたカスペン大佐はと言うといまだにひょうたんの中に閉じ込められているままだった。ひょうたん自身も角兄弟と共にまだ空を飛んでいた。
カスペン「くっ・・・どうしたものか・・・・」
 ビームライフルを『さっさと出せぇぇぇぇ!!』と叫びながら思いっきり無駄撃ちしたため残弾も残り少ない、あと1発ぐらいか。
しかしここで大佐は気づいた。


『宝玉持ってんだから誰か呼べばいいじゃん』と


カスペン「よし・・・・・でも誰を呼んだらいいのだ?・・・・ん?」
 ふと大佐は立ち止まった。何か声がする、自分を呼んでいる、そんな気がしたからだ。
カスペン「誰だ!我輩を呼ぶのは!」
 大佐は自分の目の前にいつの間にか人影があることに気づいた。更に近寄ってみるとそいつは誰かよくわかった。
そいつは無言で大佐に近づくと鳳凰のマークが刻まれたカードデッキを手渡した。
 大佐はそれがカラスや智代(一時期)がもっていたデッキだと気づいた。確か『変身』って言ったらなんかになる奴だ。
カスペン「!?・・・・待て!貴様これは一体・・・・・・」
 大佐が気づいた時にはもうそいつは消えていた。大佐の視界には何も無い虚無の空間が広がっていくだけだった。
カスペン「我輩に変身しろと言うのか?・・よかろう。変身!」
 大佐がカードをベルトに差し込むと黄金の装甲が大佐を包み込む。気が付くと、大佐は『オーディーン』に変身していた。
しかしなぜか変身前の武装は使えた。試しに大佐はビームライフルを一発空間に打ち込んでみた。

 パリィィィィィィィィィィィン!!!

空間が割れ、そこから光が見えてきた。
カスペン「ほう。『変身』と言うのも中々いいではないか!」
 そう叫ぶと大佐は割れ目から外へ飛び出した。

蛇界人「ふぅ。とりあえずこんなもんでいいだろ。」
カラス「でもよ、蛇界人。」
蛇界人「何?」
カラス「お前23日の危険物終わったらそのまま期末考査だろ。書き込む暇あるのか?レポートも出して無いじゃん。」
蛇界人「・・・・・・・・・・・・・知らねぇ。」
カラス「オイ!!」

68蛇界人:2008/11/16(日) 23:02:21
一応設定

超常空間管理局
 長いから『管理局』と略されている。どの次元、どの世界にも必ず存在している謎の機関。
その活動目的は主にその世界の調和を破壊する謎の敵の排除(敵名称については上層部がまだ決めてないので未定)だが、人探しや部活の助っ人、特撮系の6人目など様々な仕事もこなしている。
どの次元にも支部があり、ある時は古びた喫茶店、またある時は学校の教室など様々。
全世界の機関とも連携が取れており、協力することもある。
人員は、全次元、全世界から選ばれるが、最近は書き込んだ人の好みや社員が勝手にスカウトしたりする。全人員数は不明。
 とりあえず、入社したものには灰色に塗装された量産型ゲシュペンスト改(ゲシュペンストにストライカーパックを搭載し、ジェットマグナムの先端を尖らせ威力倍増。一応飛行可能。)が授与されるが、
希望するものに限り、その機体を授与する。
戦闘班と技術班、諜報部に分かれており、全員時空を移動することが可能だが、戦闘班以外は一定以上の力を使うと自動的に戻される。(その世界が滅ぶ力を出せばアウトなので、人を殺すぐらいはセーフ(主人公系を殺したらアウト))

一応こんくらい。あとは時折更新します。

69蛇界人:2008/11/17(月) 17:41:28
自分でまいた種なので自分で書きます。

坂上 智代(さかがみ ともよ) {CLANNAD}
管理局戦闘班所属。17歳
 普通の高校生だったが、東方不敗にその格闘能力の高さを見込まれスカウトされた。
実質にはドモンの妹弟子と言うことになるため、ドモンとほぼ同じ服を着用している。
東方不敗の教えを受けたため、シャッフル同盟の技を全て使える。攻撃魔法は格闘系が主体で回復魔法、防御魔法はあまり使えない。
武器は主に自分の拳だが、グラビトンハンマーなどシャッフル系の技の場合のみ武器を使う。銃火器も一応使える。
元々タイガに変身していたが、己の拳を極めるため、カラスにデッキをあげた過去があり契約モンスター、デストワイルダーからは今でも『あねさん』と慕われる。

ヘルベルト・フォン・カスペン {機動戦士ガンダムMSIGLOO黙示録0079}
管理局戦闘班所属 年齢不明
 ジオン軍所属していた叩き上げの軍人で愛機は銀色に塗装させたゲルルグ。階級は大佐。 
該当シリーズ第3話で学徒兵を庇い一時死亡したが、1年戦争で任務中だったカラスとリオがカスペンを発見。
そのまま管理局内で蘇生手術を受け、改造人間として復活した。
部隊長も勤めてそうな風貌を漂わせているが、カラスより新人扱いされていて、本人は気に入っていない。
武装は人間サイズのビームライフルと義手に仕込んだフィンガーバルカン、ビームナギナタ。軍人と言うだけあって銃火器の扱いはメチャクチャ上手い。
67で謎の人物からオーディーンのベルトをもらい、オーディーンに変身する。

東方不敗 (とうほうふはい){機動武勇伝Gガンダム}
管理局諜報部所属 49歳
 説明不要。伝説のガンダムファイター。該当シリーズ内で死亡するが、管理局に蘇生手術を受け復活。本人の意思により諜報部に所属する。
47内、ノリで最終奥義『石破究極天驚拳』を使ってしまっため、強制送還された。

70蛇界人:2008/11/17(月) 22:16:55

ドシィィィィィィィィィィン!!!!

金角「いてててて・・・・バルバトス様ちゃんと投げてくれよなぁ・・・・」
 金角は頭をさすりながら呟いていた。そこはどこかの海岸らしい。話的に???の所ではないようだ。
銀角「まあまあ兄者、気にしないで。ひょうたんも無事ですし。ほら、こんな所に穴が開いて、」
金角「ホントだなぁ・・こんなにきれいに穴開いて・・・・ってええ!?」
 二人が気づいた時には大佐は既に外へ脱出していた。(一応オーディーンのまま)
カスペン「トゥ!!」
 大佐はなぜか往年のヒーローもんみたいな掛け声を上げ、クルクルと回りながら地面に『シュタ!!』と着地した。
金角「くっ!しまった!宝玉を逃がしてしまった・・・こうなれば力ずくでも・・・」
 斧を片手に突っ込む金角。だが大佐は臆することなく、ビームライフルを金角に向けた。
カスペン「喰らえ!『カスペニウム光線』!!」
 
ジュキュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!

 大佐のビームライフルから明らかにライフルではない単位の光線がぶっ放された。
金角「グハァ!!(大量の血を吐く)」
 ビームは確実に金角の心臓に『ジャストミート!』し、金角はそのまま消滅した。
銀角「兄者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!テメェよくも!死にやがれぇぇぇぇぇ!!!」
 銀角は怒りと悲しみに身を任せ、マシンガンをぶっ放す。だがその弾丸は黄金の装甲を貫通することなく虚しく跳ね飛ばされていく。
カスペン「カスペニウム合金をなめるなぁぁぁぁぁ!!!」(違います!)
 そのまま大佐は銀角に突っ込んでいく。銀角はマシンガンを撃っているが、至近距離で連射しても弾丸は跳ね飛ばはれていく。
カスペン「カスペニウゥゥゥゥゥゥッム!!」
 大佐はそのまま飛んだ。オーディーンの能力と、自身に内蔵されているバーニアを合わせればサイヤ人顔負けの高さとスピードで飛ぶことが出来る。
その手にはビームナギナタが握られていた。
カスペン「スラァァァァァァァァァァァッシュ!!!!」
 大佐はそのままビームナギナタを銀角に振り下ろした。直撃を喰らった銀角の体の細胞は一瞬にイオン化され内側からボロボロと崩壊していく。
最後には海岸に半壊しもはや生物の面影も残さない2つの屍が放置され、それらは波に飲まれながら海の中に消えていった。
 オーディーンから元に戻った大佐が上を見上げると、空から銀色のゲルルグのモノアイがこちらを確認し、自分に向かって降りていくのが見える。
カスペン「フッ!なんだかんだ言って、結局私が必要なようだな!あのヒヨッコどもは!!」
 大佐は笑いながら、海岸に着地した自分の愛機に向かってゆっくりと歩き出した。

71:2008/11/18(火) 18:28:40
k「いやあ、ホントに大丈夫そうでよかったです、蛇界人さん。
  では、続きいきましょう」

バル「んんんんんんなんだとおおおおお!!!!!」
 バルバトス(withレッドキング)は、現在海岸付近の地底にいた。
 自分としては上手く殴り飛ばしたはずだったが、コースが0,35度ほどずれてしまい、
見にきてみたら、角兄弟の無茶苦茶な遺体が見つかっていただけだった。
 しかも、ひょうたんに穴が開いている。
 バルバトスは、ギリギリと歯ぎしりをした。
バル「おのれ・・・おのれおのれおのれええええ!!!」
???「形無しですねえ、力馬鹿な英雄ハンターさん。」
 バルバトスは、かけられた声に反応し、ふりむいた。
 そこには、ガリーノ&ファンゴラムが立っていた。
バル「・・・殺すのなら殺せ。俺はこの世に未練はない」
レッドキング「きしゃーごぅん・・・・」
 バルバトスに、一番の部下たるレッドキングがすり寄った。まるで犬である。
 ちとでかすぎるが。
 そんな英雄キラーとどくろ怪獣に一瞥をやり、ガリーノは口を開いた。
ガリーノ「いえいえ、私は出・・じゃなかった、???様とは違いますよ。いづれ
     後続部隊が来るので、その中に入ってくれませんか?」
バル「う・・・あんな奴といっしょか・・・」
ファンゴラム「お前・・・俺・・・トモダチ・・・・。
       俺・・・殺す・・・嫌・・・」
バル「・・・・わかった。
   あのクサレ風野郎と、一緒に戦ってやる」
ガリーノ「風魔やカメバズーカなどと違い、貴方は我々と同じ幹部なのですからね。
     私の無能な部下をよろしく頼みますよ」
 ガリーノが言い終わったとき、突如大量の機械人形が3人+1頭のもとに現れた。
???「へーイ、遅れてすみませんでしたー」
 その機械人形どもの先頭に立っているのは、紫の髪の青年であった。
 彼の名はサレ。テイルズオブリバースの悪役、四聖の一人である。ちなみに持っている能力は「風」。
 声は、ちびまる子ちゃんに出てくる花輪くんである。
 彼を見て、バルバトスは露骨に嫌そうな顔をした。バルバトスは、コイツのことが心から嫌いなのだ。
サレ「おや、どうしたんだいバルくん。顔色が悪いじゃないか。
   ブルーベリーグミでもあげようか?」
バル「いらねえよ。つーかサレ、俺はお前より階級上なんだからな、オイ!」
サレ「そうか・・・。それは残念だねえ・・・」
バル「クソ・・・・まあいい、さっさと行くぞ、サレ!」
 バルバトスは、嫌そうにレッドキングにまたがり、学校の方へと向かった。
 それについて行く、3ケタは確実にいる鳥怪人達。
 それに、サレおよび、「のび太の鉄人兵団」の鉄人兵3200体が、ついて行った。

 騒がしい一団が去った後。
ガリーノ「さて、私たちも行きますか」
ファンゴラム「・・・あいつら・・・心配・・・」
 ガリーノとファンゴラムは、テイルズ記憶に残る悪役決定戦第二位と第三位を、
ゆらりゆらりと追いかけたのであった。


 蛇界人さんへ。
リバースもディス2も知ってますよね、ホントに。
ちなみに二位がバルバトスで、三位がサレです。
・・・・アビスのジェイド大佐だしたいな・・・・???側でだけど。

72蛇界人:2008/11/18(火) 22:07:55
蛇界人「いやいや、どうなるかわかりませんよ。こっちは親から『ファイアーボール』喰らってもおかしくないですからね。」
カラス「ホント、そろそろ勉強しとかないとどうなっても知らんぞ。ここへの書き込み中止されたらどうする?」
蛇界人「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
カラス「オイ!」


一方ジビア内・・・・・・

ドラ「で?結局これからどうする?」
 今ドラえもん達は艦内に着艦したカスペン大佐と共にジビアのブリッジに集合していた。
カラス「俺はこのまま本部に戻るのが先決だと思う。こっちには情報もないし、相手に出来る人数も限られている。一旦戻って態勢を・・・
カスペン「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 なぜか大佐はカラスにフィンガーバルカンをぶっ放した。カラスは運良く避けたが、その後ろに運悪くのび太がいた。
のび「ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブ」
 あわやのび太はせっかく生き返ったのにまたもや粉々になってしまった。すかさずドラえもんがちり取りでかき集め奥へ引っ込んでいった。
カスペン「甘いぞカラス!この次元にいる敵などたかが知れておる!我々だけで十分だ!!現に金角とか銀角とか弱かったぞ!」
カラス「ちょっと待ってくださーい。」


(70辺りを読み返してますのでしばらくお待ちください。)


カラス「ちょっと待て!あんたが強すぎるんだよ!!なんだよ『カスペニウム』って!?あんたはM78星雲人の親戚か何かか!?」
カスペン「そんなもの知るか!ニコ動のコメントにそう書いているのだ!!私のゲルルグは皆さんのコメントによって成り立っております!是非あなたのコメントをお願いします!!!」
リオ「そこ!宣伝しない!!」
 
バシ!!

カラス&カスペン「グハァ!(大量の血を吐き出す。)」
 リオが二人を武器庫から持ち出したハリセンでぶっ叩くと二人はハリセンの類では絶対無いダメージを負ってしまった。
リオ「あれ?どうしたの二人とも?」
 リオはおどけた表情でぶっ倒れた二人を見下ろしていた。状況が把握できていないリオのハリセンを智代が奪い取り、驚愕した表情で言った。
智代「リオ。これテイルズ系で売ってるハリセンじゃないのか?」
 そう、テイルズ系ではハリセンは無茶苦茶高価で立派な武器である。結論的にカラスとカスペンは真剣で1000回ぐらい斬られたぐらいのダメージを負った事になる。
カラス&カスペン「まだまだ・・・やられんぞ・・・・・」
リオ&智代「だからなぜ立てる!?」
 すると、ジビア全体に敵が接近したことを意味する警報が響き渡った。全員の表情が一瞬で硬くなる。
カラス「敵!?数は?」
キッド「映像、出すっす。」
 ナビゲーター席に一番近かったキッドが映像を出す。そこには71そのままの戦力がこの学校に集結しようとしていた。
カラス「くっ!大佐!俺はこのまま本部に戻りますよ!いいですね?」
カスペン「ウムムムムムム・・・・よかろう!一時本部に撤退する!」
 カラスはその言葉を待っていたかのようにキッドに言った。
カラス「ワープまでの時間は?」
キッド「まだエネルギーの充電が終わってないっす。さしずめあと30分!」
カラス「よし!俺が時間を稼ぐ!他に行く奴いないか!?」
屍「おいおい、俺達も入れろよ。今まで大したバトルシーンが無かったからな。ここらで暴れてぇんだよ!」
RB「全くだ。ここん所出番もセリフも無かったからな」
グレイヴ「・・・・・・・・・・・・・・・」
ネギ「僕も行きましょう。」
カスペン「我輩も行こう!」
智代「私も行くぞ!流派東方不敗の真髄を見せてやる!」
リオ「私も行くわ。ドラえもんは?」
ドラ「悪いけどのび太の修復が終わってねえから今回は行けねえよ。終わったらすぐに行く!」
カラス「よし!じゃあこのメンバーで行くぞ!ハッチ開けろ!ロボットに乗りてえ奴は勝手に持ってけ!武器は勝手に取りに行け!なんとしても30分間ジビアを守るんだ!」

 こうして新たな戦いの火蓋が斬って落とされようとしていた。

73蛇界人:2008/11/18(火) 23:29:26
土管くん「あの・・・・僕は?」
 あ!忘れてた!お前も一緒に行けほら速く!
ピパパ「スミマセーン。私達は?」
ピーター「ちょっとパパ!無理に決まってるだろ!」
 うるせえ!生き返らせてやったんだから、黙って艦内にいてろ!また死にてえか?
ピーター親子「いえ、死にたくないです。(即答)」
ドラえもんズ「俺達はぁ?」
 ・・・・・・・・kさん。後は任せます。
ドラえもんズ「ズルッ!!」

74:2008/11/19(水) 18:12:06
k「OK。わかりました。続き、行きまーす!(古屋徹風)」
リオ「誰それ?」
k「ほらアレさ。某行くが男のど根性投手とか、某親父にも殴られたことのない
  ニュータイプとか、某「茶を飲む」という意味の名の弱小戦士とかの声やってる人」
リオ「・・・ああ、あの人ね・・・・」


 よし、わかった。ドラえもんズ、お前らの配置を言うぞ。
 キッドとドラメッド、及びドラリーニョはカラス達についていって、前線で戦え。
 王ドラは艦内で計器をチェック。これはアンタが適任だ。
 マタドーラとドラニコフは、艦内周辺に敵を近づけさせるな。
 以上だ。
ドラえもんズ「わかったぜ!!!!!!」

 一方、バルバトス&サレはというと。
サレ「おやおや、わざわざ死にに来たみたいですねえ」
バル「くおらあ! んなこと言ってんじゃねえよおー!
   いいか、戦いには数よりも質が大事なんだよ!数にまかせんじゃねえ!
   わかったか!」
サレ「はいはい」
 憤怒の形相でサレをにらむバルバトス。それを獣神官ゼロス(何?知らない?スレイヤーズを読め!)
のような笑顔で見つめるガリーノであった。
ガリーノ「じゃあ、いきますか」
バル&サレ&ファンゴラム「「「おう!!!」」」

 ガリーノは、地面に書いた逆五傍星(字これであってますよね?)に、精神力の塊をぶつけた。
ガリーノ「・・・・いでよ・・・・・。
     ブラックキングジアザー!キングジョーⅢ!エースキラーゼノン!!」
 大地から、黒き暴君、白銀色の鉄塊、黄金色の暗殺者が現れた。
 え?なんで召還獣がウルトラシリーズばっかなのかって?
 私がそれ以外ほとんど知らないからですよ!
4人「「「「いばるな」」」」
 う・・・・。
 まあ、結果はどうであれ、とにかく決戦の幕は開いた。
バル「かかれえ!!!」
 英雄殺しの名を持つ、???幹部の号令の下に。


えー、ココでいったん解説はさみまーす。

 ブラックキングジアザー データ

大きさ・・・130mくらい
体重・・・・150万トンくらい
攻撃力・・・大きさ相応の「帰ってきたウルトラマン」に出てくるブラックキング並み。
      口からビームだせる。
その他スペック・・・大きさ相応のブラックキング並み
備考・・・・バルバトスのレッドキングの兄貴分

 キングジョーⅢ  データ
大きさ・・・110mくらい
体重・・・・130万tくらい
攻撃力・防御力・・・大きさ相応の「ウルトラセブン」にでてきたキングジョー並み
素早さ・・・・同上。ただし分離合体の速度が元祖キングジョーの数倍。
備考・・・・自分で動けるよー。

 エースキラーゼノン データ
大きさ・・・・120mくらい
体重・・・・・100万トンくらい
スペック・・・大きさ相応の「ウルトラマンA」に出てきたエースキラー並み。
       ゾフィー、マン、セブン、ジャックの技が使える。
備考・・・・・「エース」がいないから「エースキラー」っておかしくないかな。

 ・・・とまあ、こんな感じです。

 蛇界人さん、この後お願いします。

75蛇界人:2008/11/19(水) 22:32:39
カラス「まったく・・・なんでこうデカイ敵ばっかりやってくるんだよ。これじゃあ数のほうがいいじゃねーか。」
ドラ『そんな事言うなよ。せっかく書き込んでくれてんだから。ここはかっこよ

ドドオォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!

 ドラえもんが話し終える前に3怪獣による攻撃がカラス達を襲った。
ブラックキングジアザーのビーム、キングジョーⅢのロケットパンチ、エースキラーゼノンの八つ裂き光輪、その他戦闘員達の銃弾が周りの地面を焦土と化していく。
カラス「ちょ・・ま・・・グォッ!!」
 急な攻撃でカラスは結界を張るのが間に合わずロケットパンチをもろに喰らった。口の中に血の味が広がる。
周りを見てみると他の連中は避けたり(主にネギ)、片手で跳ね飛ばしたり(主にカスペン)、自らの拳で相殺したり(主に智代)、すり抜けたり(主にRB)、忍術で無効化したり(主に屍)、剣で二つにぶった切ったり(主にリオ)、もろに喰らっても効かなったり(主にグレイヴ)、自らの行動を担う人物を盾にして何とかしのいだり(主に土管くん)している。
 そこでカラスは気づいた。「ここで避けたらジビアやばくネ?」と。
カラス「!、ちょ・・あんたら!後ろ後ろ!」
 全員が後ろを向くと分裂されたりぶった切ったり跳ね飛ばしたりしたビームや、八つ裂き光輪がジビアに向かって突っ込んでいった。
マタドーラ「甘いぜぇ!『ヒラリマントぉ』!」
ドラニコフ「ワオォォォォォォォン!!!」
 すかさずジビア前方で待機していたマタドーラとドラニコフが迎撃に当たるが数が多すぎる。更に残った攻撃がジビアに襲い掛かろうとしていた。
王ドラ「くっ、ビームフィールド発動!」
 喰らう寸前にビームフィールドが張られ攻撃は食い止めたが、エネルギーの問題のためそう何発も使えないだろう。すかさず王ドラが計測器に目をやる。
王ドラ『皆さん、聞こえますか!?』
カラス「おう、聞こえるぞ。何だ?」(一応全員に通信機器付けますた。)
王ドラ『今の衝撃で少なからず被害を受けました。これ以上攻撃が続くとワープ用のエネルギーまで使ってしまいます!気をつけてください!』
ピパパ『ねえねえ、カンフーくん!これはどう使うんだい?』
王ドラ『ちょっと!ダメ!その機械触ったら・・・』

ザァァァァァァァァァァァァァァァァァ プツン。

カラス「・・・・・・・・・・あれ?確かヒラリマントって・・・皆!伏せろ!!」
 今度は後ろから炎+跳ね返されたビームが返ってきた。カラス達は伏せたので攻撃は当たらなかった。攻撃はそのままバルバトス達に突っ込んでいく
しかしバルバトス達に攻撃が当たる寸前、何者かが放ったバズーカが攻撃を相殺した。
ガリーノ「まったく・・・早々死んでもらっては困まりますよ。」
 3怪獣の前にザクバズーカを構えたシャア専用ザクが現れた。
カスペン「なっ・・まさか・・・『赤い彗星』・・?」
ガリーノ「ふっ。何を勘違いしている?覚えておけ!私の名は『ガリーノ・クレアーレ・コルシオネ』だ!」

76蛇界人:2008/11/23(日) 13:47:11
 注意!この書き込みは蛇界人の『悪ふざけ』であり、ストーリーには全く関係ありません。

蛇界人「魔法先生ネリま!をご覧の皆さん。お晴ッスル!体型だけはハッスルキング!蛇界人どぇ〜す!
    さーて、まずはご報告、危険物終わったどーーーーーーーー!!ハッスルじゃ〜ハッスルじゃ〜!」
カラス「お・・・お疲れ(若干引いてる)。で?出来ばえは?」
蛇界人「さあ!これで思う存分書き込み出来るぜぇぇぇぇ!!イアヤッハアアアアアアアアアアア!!(叫びながらマシンガンばら撒いてます。)」
カラス「無視すんな!でも勉強中とは思えんくらい結構書き込んでないか?深夜1時とかあったぞ。」
蛇界人「気のせい気のせい、ランランルーーーー!!(ステップ踏みながら”あれ”してます。)」
カラス「気が緩みすぎだ。それよりいいのか?この3連休明けたら期末、それが済んだら今度はインターンシップ。浮かれてる余裕無いだろ!(ズバリ)」
蛇界人「はぅ!グキッ!!(ステップの途中で足を滑らせ左足をひねるも必死の形相でニコ動(sm4489074)にコメントしています。)」
カラス「何しとんじゃい!」
蛇界人「でもさ、まさか俺以外にここに書き込んでいる人がいるなんて当初は思ってなかったんだよね。」
カラス「ああkさんね。まあこの掲示板、1〜2年ぐらい書き込んでる人見たこと無かったな。」
蛇界人「ホントにkさんには感謝してます。kさんの書き込みが無かったら、こんな展開にはならなかったでしょう。」
カラス「それはどんな意味だ?」
蛇界人「いや、4辺りの書き込みが無かったら、俺ここに書き込んでるかどうか・・・」
カラス「あっそ。じゃあ最後に何か言うことあればどうぞ。」
蛇界人「これから書く人へ、自分は偏った知識しかございませんので、キャラなどを追加するときには登場作品書いてください。」
カラス「以上、『悪ふざけ』でした。あらかじめ言っておきますが、「死ね」、「つまらん」、「自重しろ」的な書き込みはご遠慮ください。」

77蛇界人:2008/11/23(日) 16:07:25
一方その頃

出来杉「おー、上手い事やってんじゃん」
 玉座に座ったまま出来杉は、テレビから流れ出る戦場の様子をポテチ食ってくつろぎながら眺めていた。
シャアの仮面を割られたため、金髪にグラサンと、クワトロ(シャアがZガンダムの時に名乗っていた偽名)風にしている。正直、藤子タッチに金髪にグラサンは合わない。
 すると、出来杉は激しい頭痛と共に自分の体が炎に焼かれたように熱くなるのを感じていた。頭の中から人間のものとは思えない声が響く。
???「ナニヲシテイル!イソギヤツラヲチマツリニアゲルノダ!」
出来杉「くっ!うるさい!僕は動くのが大嫌いなんだよ!!」
 出来杉は頭痛に顔を歪ませながらも必死に謎の声に対抗していた。
???「ナラバキサマノカラダヲチョウダイスル!」
 謎の声がそういい終わると出来杉の体中を黒い炎が包み込んだ。
出来杉「やっ止めろ・・・ウワアアアアアアアアアアアアアア!!」
 出来杉は必死にもがくが炎は消えない。そして炎が完全に消えた時は出来杉ではない人物が1人、玉座の前に立っていた。
???「さぁてと、久しぶりのふっかーーーーーっつ!!」
 その男は白い長髪を伸ばした紅い目、2枚目的な顔つき、20代前半、カラスとは対極的に純白のコートを着用していた。
プレセア「・・・やっと目覚めましたか・・・・」
 ???の背後からテイルズのプレセアが巨大な斧を持って現れた。(一応結構前に書き込んだゴスロリの正体)
???「あれ?プレセアちゃん、あの衣装脱いじゃったの?あれ結構気に入ってたのに・・・」
 軽口を叩いた???の喉元に斧が突きつけられる。
プレセア「・・・今度そんな事言ったら・・斬りますよ?」
???「ハイハイ・・・で?宝玉はどれぐらい集まったよ?」
プレセア「はい。『炎』は一応こちらにありますが、『地』は管理局に奪われました。洗脳するためカスペンに埋め込んだのが間違いでしたね。」
???「ふーん。他は?」
プレセア「『水』・・・『雷』、『風』、『氷』は、まだ調査中です。」
???「う〜ん。『炎』だけじゃあまだまだ足りないけど、練馬ぐらいなら大丈夫だろ。」
プレセア「え?行くんですか?目覚めたばっかりじゃ出力が不安定でしょ?」
???「な〜に!さっさと片付ければいいんだよ。そうだ!裏切り者のガリーノ君も片付けないといけないからな。フフフフフフ・・ハッハッハッハッハ!!」

78:2008/11/23(日) 17:59:33
k「いやあ、こんな中学2年生病患者の戯言につきあってくださいまして、
 蛇界人さん、本当にありがとうございます。
 えー、プレセアってのは、テイルズオブシンフォニアのプレセア・コンバティール
 でいいんですよね・・・・」
出来杉「よかったじゃん、k。味方キャラ出していいんなら、ヤツを出すことだって
    できるじゃないか」
k「ああ、そうさ・・・。カラスその他、悪く思うな・・」
リオ「私は添え物か!」


 さて、ここですこし解説を入れましょう。
 ???団は上意下達制となっており(とkは思っている)、首領→幹部→上士官→下士官→兵となっている。
 図にするとこうだ。

首領      出来杉&白コートの男

幹部      バルバトス
↓       ガリーノ
↓       ファンゴラム
↓       プレセア    あともう少しいます。

上士官     サレ 他     幹部1人につき1人います。

下士官     ギガゾンビ
↓       張角・風魔小太郎
↓       カメバズーカ
↓       角兄弟      かなりたくさんいます。

兵       召還獣とかゾンビとか鳥怪人とか鉄人兵とか

 とまあ、こうなっているのだ。
 では、だいぶ長くなったが、本編に戻ろう。

 ここは、77のお話のあった部屋である。部屋と言っても、小学校の家庭科室くらいはあるが。
 その中に、幹部と上士官全員(ガリーノらのぞく)が集まっていた。
上士官「失礼ですがね、あなた自らが戦場に立つ必要はないと思いますが・・」
 上士官のうちの1人、眼鏡をかけた男が、白コートに向かい言った。
白コート「口を慎みなさい、ジェイド君。あの程度の敵、私1人で十分なくらいだ」
ジェイド「しかし・・」
上士官「やりたいようにやらしてやれよ、大佐さんよ」
 水色の髪の、頭蓋骨のような面をつけた男が、ジェイドに向かい口を開く。
 彼の名は、グリムジョー・タイガージャック。知らないんならBLEACH読んでね。
 そうだそうだと、幹部達からグリムジョー肯定の意見が出てくる。
幹部「だから、味方キャラなんて連れてくるんじゃなかったんだよ」
上士官「ジアビスならアッシュかヴァン先生だろ」
幹部「子安武人は嫌いなんだよ、俺は・・・」
 ぐぐぐと、クルル・・じゃなかった、ジェイドは唇を噛みしめた。
 グリムジョーの無神経な笑みが、怒りを誘う。うーん、ウルキオラにしとけばよかった・・・。
グリム「オイてめえ、ホロウになりてえのか」
 すんません。
 赤法師レゾ・・じゃなかった、ジェイドはいったんため息をつき、言った。
ジェイド「なら、お好きにどうぞ」
幹部「最初からそういえ」
上士官「だからパーティーキャラってヤツは・・」
幹部「子安だけに、ヴァカめ! ってかんじだな」(わかんないならソウルイーター見てね)
 エクスカリバー・・・じゃなかった、ジェイドは怒りを心の中に押し殺した。
ジェイド「・・・失礼いたします・・・」
 高杉・・・じゃなかった、ジェイドはふらふらと退席した。
 彼の上司、ン・ダグバ・ゼバ(仮面ライダークウガより)は、ジェイドの後を追おうとした。
ジェイド「余計なことをしないでもらいたいですな、ダグバ様・・・」
 脳噛ネウロ・・・じゃなかった、ジェイドは手袋から瞬時に槍を作り出し、下段に構えた。
 そしてそのまま、部屋から出た。
 しばし静寂が部屋を包む。
 それを破ったのは、ダグバ本人であった。
ダグバ「う・・・まあよかろう。彼の発言については、私が責任をとろう」
上士官「そうカッカしないでくれ、ダグバ様。まだアイツは不慣れなんでしょう」
ダグバ「・・・まあな・・」
 
ジェイド「くそ・・・ココにいると馬鹿の発言にイライラさせられる・・・」
 おお、それはジアビス屈指の迷ゼリフ「俺は悪くねええええええ!!!」の後に、あなたが言ったセリフではありませぬか!
ジェイド「・・天光満つる所に我有り・・」
 気に障ったようでしたらごめんなさい、ボボボーボ・・・
ジェイド「黄泉の門開くところに汝有り。
     出でよ、髪の雷!インティグネーション!!!!!」
 ぎゃあああああ・・・・・・・
ジェイド「声優ネタはやめろって言ってるのに・・・」

  
 蛇界人さんへ。

 いつもいつもすみませんでした・・。こちらこそ、あんなくだらない駄文につきあってくださいまして・・。
 本当に、ありがとうございます。

79蛇界人:2008/11/23(日) 19:20:06
蛇界人「こんばんは、『アラン黒木ってゼッテー、マグナムTOKYOだよね?』といつも思っている。蛇界人です。え?知らない?じゃあ『ハッスル プロレス』で検索だ!」
カラス「『勝手に宣伝するなって『掲示板の使い方』に書いてあるだろ!』って突っ込みたいけど消されるのが怖いので言えないカラスです。」
蛇界人「いやはや、76ではお見苦しい所をお見せしてスミマセンですた。今回はマジメに本編書きますんで。じゃどうぞ。」


はい、戦場入りまーす。

カラス「くっ!さすがにサイズでかいやつらが多すぎるぞ!」
 カラスは心の中で思った。『こんな事なら、MSにでも乗っとけば良かった』と
他の連中も鉄人兵クラスは余裕で倒せるがさすがに100メートルクラスの相手をしているうちに鉄人兵や鳥怪人がジビアに接近している。ジビアはシールド展開中のためMSの発進は出来ない。
カスペン「こうなれば”あれ”を使うしかあるまい!」
 そう言うや大佐は軍服から銀色に輝くテレカを取り出した。
カスペン「『戦友テレカ』!!」
 全員が『何それ!?』的な視線を向けている間に、大勢の兵士達がジビアになだれ込んできている。その時、轟音と共に巨大なプラズマ砲弾が鉄人兵たちを焼きつくした。
全員が振り返ると、裏山から『ヨルムンガンド』(機動戦士ガンダムMSIGLOO1年戦争秘録第一話『大蛇はルウムに散った』より)がその巨大な全身をこちらに向けてゆっくりと近づいていた。

バルバ「な・・・なんじゃありゃぁぁぁぁ!!」
 敵陣ではバルバトスが予期せぬ敵援軍の到着によって怒り狂っていた。
ハレ「どっち道敵なんだ。倒せばいいんだよ。」
バルバ「ぬぁらば!『しゃぁぁぁぁぁぁぁぁっくねつのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!ヴァァァァァァンストラ・・・
 ハレとバルバトスが詠唱を唱えようとすると、

パパパパパパパパパパパパパ!

 乾いた音と共に詠唱中のバルバトスの斧が吹き飛び、次の瞬間粉々に砕け散った。
二人が唖然としていると自分達の上空で蒼い機体がこちらに向かってバズーカを構えていた。それが、二人の見た最後の光景だった。
 二人に向かってザクバズーカの残弾を打ち込んだヅダ(該当シリーズ第3話『軌道上に幻影は走る』より)はバズーカを捨てると、そのままマシンガンに装備を切り替え、鳥怪人の群れに向かってバーニアを突っ込んでいった。

カラス「なんなんだよ、あいつら・・・・・」
 カスペン大佐を除く面々はすさまじい勢いで戦闘員共を蹴散らしている砲台とMSをただ見つめるしかなかった。その傍らで大佐微笑んでいる。
カスペン「見たか!これこそ『戦友テレカ』の力だ!一定時間だけ戦いに命を懸けた戦士達の魂を呼び寄せることが出来るのだ!どうだ!すごいだろ!!」
智代「なんて反則技・・・・」
リオ「と言うかチートね。まさに・・・・」
 そんな事言ってる間に戦闘員達は全滅していた。
ヘンメ(ヨルムンガンドのパイロット)「おっと、もう時間か。あばよ!大佐!」
デュバル(ヅダ一号機のパイロット)「フッ、これでわかっただろ?ヅダはザクを遥かに凌駕するのさ!」
 怒涛の攻撃で戦闘員を蹴散らした2機はそのまま消えていった。
ドラ『あ〜あ〜。こちらドラえもん。カラス、聞こえるか?』
カラス「ああ聞こえるぞ、何だ?」
ドラ「今更なんだが・・・スモールライト使えばいいんじゃね?」
一同「あ!」
 カラスたちの怒涛の反撃が始まろうとしていた。


脱出まで残り20分

80蛇界人:2008/11/23(日) 20:49:06
 まあ、そんなこんなで怪獣達を縮小化させたカラスたちの反撃が始まろうとしていた。
ガリーノ「!?いかん!」
 助けに入ろうとするガリーノだったが
???「新月の太刀!」

ザシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!

次の瞬間シャアザクは粉々に砕け散っていた。
ファンゴラム「!・・・ガリーノ!・・・」
ガリーノ「・・・だい・・丈夫だ・・・・!?・・・貴様!」
 頭から血を流したガリーノ、ファンゴラムの目の前には、純白のコートを着た???が立っていた。その手にはなぜかジャークムーン(魔弾剣士リュウケンドーに登場する主人公のライバル)の剣が握られている。
???「オイオイ!ガリーノ君よぉ!人の部下勝手に勧誘しちゃだめだろ?なぁ?」
ガリーノ「くっ!・・・・・撤退だ。」
ファンゴラム「・・・・・了解。」
 
ドロン!

???「消え方がギャグ漫画じゃねーか、全く・・・」
 ???は刀についた血を払いながら、3怪獣に挑もうとしているカラスたちを見ていた。
???「まあ、この茶番見てから片付けるのも悪くないか・・・・」
 微笑みながら???は紅い宝玉を取り出した。


カラス「へ?これで終わり?」
蛇界人「ちょっと待ってろ!今レポート中だ!」
カラス「終わってねぇなら書くんじゃねーよ!!」

81:2008/11/24(月) 15:44:44
k「残念ですが、蛇界人さん、その戦法は無理です。
  スモールライトは、光が対象物すべてにかからないと、その効果を発揮できないんです。
  実際、ザ・ドラえもんズSPロボ学編で、ビッグライトで巨大化したカブトムシを
  ドラえもんがスモールライトで小さくさせようとするのですが、相手が50mクラスに
  なっていたので、全身に光がかからず全く効き目がありませんでした。
  え? じゃあ、どうやってカブトムシを倒したのかって?
  それはココを読めばわかります」

 三大怪獣は、自分の親分が一斉に消えたのを見て驚いた。
 レッドキングに至っては錯乱して辺りに岩を投げまくっている。
 が、もっと錯乱した連中がいた。
カラス「んだとゴルア!!!k、てめえどういうつもりだ!」
ネギ「全然スモールライト効かないってどーゆーことなんですかあ!?」
リオ「アンタが出したキャラなんだから、倒し方にも責任もてやあ!!!」
 そう、味方キャラである。せっかく蛇界人さんが考えついた名案を、たった1行で否定されたのだから。
 だって、仕方ないじゃん。本当のことなんだし。
屍「じゃーどうするんだよ」
 いや、方法はあるぜ。
RB「え?」
 キッド、ビッグライトは持っているよな。
キッド「ああ・・・あ!なるほど!あの方法か!!」

 ドラメッド三世は、モビルスーツ2体の大活躍を、しばしボーっと見ていた。
 そこに、堅い物がぶつかった。
 ぼて、と転んだドラメッドは、それがドラリーニョのサッカーボールだということに気づいた。
ドラリーニョ「あ、ごめんねオッサン。ついつい当たっちゃった」
ドラメッド「オ・・・オッサン!??」
ドラリーニョ「だってオッサンじゃん。ヒゲは太いしクシャミはうるさいし」
ドラメッド「む・・・どういう了見であーるか・・・」
ドラリーニョ「あ、ごめんねオッサン。握手しようか?」
 そういって、ドラリーニョはドラメッドのまん丸な手を取った。その瞬間。

 バリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!!

ドラメッド「のぎおわあああ!!!!」
 ドラメッドが蒼い電流に覆われ、骨が丸見えになった。
 ドラリーニョのイタズラ道具、「感電チップ」である。
 真っ黒焦げになったドラメッドが、ゆっくりと立ち上がった。

キッド「よし、いくぜ!ビッグライト〜!!!」

ドラメッド「貴様、許さないであーる!!!」
 キッドが放った光とは全然別の所で、ドラメッドがむくむくむくと巨大化した。
 もはやその大きさは、70mくらいになっていた。
ドラリーニョ「・・・ひいい・・」
キッド「いいぞ、ドラリーニョ!戻ってこい!」
 ドラリーニョが、手塚治虫タッチの走り方でキッドの下に消えた。
 そこにあったのは・・・。
ドラメッド「あ、それは!」
キッド「受け取れ!巨大スモールライトだ!」
 そう、そこには、プレハブ小屋ほどの大きさになったスモールライトがあった。

???「む? あの猫くん、巨大化することができるのか。おもしろいな・・・」

 キッドの作戦はこうだ。
 まず、ドラメッドを巨大化させる。
 次に、ビッグライトで大きくしたスモールライトをドラメッドに持たせる。
 すると、巨大な敵も小さくすることができるってわけだ。

ドラメッド「でやあ!!」
 ぴかー。しゅるしゅるしゅる・・・・。
 光が当たった怪獣達が、みるみる小さくなっていった。
 あっという間に2mサイズになった。
カラス「よし、今だ!」
ドラ『全員、テレカ用意!!』
ドラえもんズ「「「「「「おう!!!!!!!!」」」」」」」

 蛇界人さん、この後よろしく。

82蛇界人:2008/11/24(月) 23:04:29
蛇界人「了解です。あとスモールライトについての説明ありがとうございました。」
カラス「おっと、ここでご報告だ。蛇界人は期末考査の関係で今週の金曜日まで書き込めない可能性がある。」
蛇界人「は!?何言ってんの!?せっかく危険物終わったんだから別にいいじゃん!」
カラス「甘ったれるな!危険物は落ちても何とも無いが、期末は悪かったら留年だろが!さっさと勉強しろ!!」
蛇界人「はいはい。・・・あ、言うの忘れてた。???の正体や設定ははあらかじめ考えてますんで出来れば書かないでくれればありがたいです。自分が作ったキャラなんで、正体は自分で書きたいんです。」
カラス「あっそ。以上、蛇界人のエゴでした。じゃあ本編どうぞ。」


 ドラえもんズが『親友テレカ』を掲げると『親友テレカ』から輝かしい光が怪獣達に向かって放たれた。その光を浴びた怪獣達はまるで蝋人形のようにドロドロと溶けていく。
ネギ「よしっ!これで何とかなりましたね!」
 ネギがガッツポーズをしながら、『親友テレカ』を掲げたドラえもんズ達を見つめている。すると王ドラから連絡が入る。
王ドラ『皆さん!エネルギー充填完了です!急いでジビアに!』
 この通信で全員は安堵した。もうこいつ等以外に敵キャラはいない。あとはジビアに乗って管理局に行くだけだ。そんな通信の傍ら、怪獣達はもうすぐ溶け切っていた。
しかし、戦闘班の面々(カラス、リオ、カスペン、智代)だけが邪悪な気配を感じていた。
カラス「!?・・・みんな!避けろ!!」
 全員が『?』的な顔をしていると、
???「新月の太刀!!」
 次の瞬間戦闘班以外の全員が衝撃波によってジビアの近くへ弾き飛ばされた。
カラス「みんな!」
 なんとか障壁を張っていた戦闘班以外は深手の傷を負っていた。
???「オイオイオイオイ!この程度かよ。ただ剣振っただけなのに、全員弱すぎ〜。」
 ???は軽口を叩きながら白いコートをなびかせていた。その顔には笑みが浮かんでいる。
智代「こいつ!」
カラス「待て智代!!」
 智代はカラスの静止を聞かずに???に突っ込んでいった。その右手は勝利を掴めと轟き叫びながら真っ赤に燃えている。
智代「ゴォォォォォォォット!フィンガァァァァァァァァァァァァ!!」
 しかし???はその手を何事も無かったような顔で片手で受けとめている。火傷しないかな?
???「心配御無用。・・・ところで坂上君、貴様の拳、『東方不敗』だったな?君の師匠に言っておいけ。『そんな拳じゃ俺は倒せない』とな!!!」
 ???は片手から衝撃波を放ち智代をジビアまで吹っ飛ばした。ジビアの外装に血まみれになった智代の体がめり込んでいる。
カスペン「!・・喰らえ!カスペニウム光線!!」
リオ「このっ!落ちなさい!」
 すかさず大佐がビームライフルを4発、リオがオルトロスを1発放つが、それも???は片手で受けとめる。
???「ヘルベルト・・ラグニア・・。こんな攻撃じゃ俺は倒せない。あと、俺はやられたら倍にして返す主義なんだよな!!」
 リオ、カスペンに向かって10本の光線が放たれる。リオは刀、大佐はシールドで防御しているが防ぎきれない。
未だにビームを防いでいる二人を???は光線の間を縫って二人の目の前まで飛んだ。その顔はニヤリとしている。
???「オラオラオラおせぇんだよ!!」
 二人のみぞおちに的確なキックを入れる。二人もジビアに向かって吹っ飛ばされていった。
カラス「大佐!リオ!」
???「さぁ、残るは君だけだよ。カラス君?」
 カラスは改めて純白のコートを着た???を怒りを込めて見つめていた。そこで気づいたのだ。この男が何者であるかを・・・・・
カラス「・・・お前だったのかよ。・・・アルク・・いや・・・『アルフォッグス・レイズナー』!!」
 ???いや・・アルフォッグスは、にやりと笑いながら黄金に塗装されたオルトロスをカラスに向け2発撃った。乾いた音と共にカラスの両肩から血が吹き出す。
カラス「ガァッ!!・・・ま・・まだだ・・・まだ・・・」
 それでもカラスは攻撃しようと落としたガンブレイドに手を伸ばそうとしている。そんなカラスをあざ笑いながらアルフォッグスは駄目だしとばかりにもう1発撃った。ガンブレイドが粉々になる。
アルフォッグス「終わりだねカラスくん。あの戦艦はあとで俺が全部『壊しておくよ』もちろん『人間も』・・・ね♪それじゃあ・・・」
 アルフォッグスはオルトロスをカラスの頭部に向けた。
アルフォッグス「Good Bye・・・・」

 パン!

83蛇界人:2008/11/24(月) 23:26:11
 アルフォッグスは確かにカラスの頭部を打ち抜いたはずだった。だがそこにカラスの姿は無い。
上を見上げてみると、既に廃墟と化した校舎の上にカラスを抱えた2人の人物が立っていた。

『黒い竜巻』  レーツェル・ファインシュメッカー {スーパーロボット大戦}


『悪を断つ剣』 ゼンガー・ゾンボルト       {上記と同じ}

アルフォッグス「あらら〜教導隊まで聞きゃうとはね〜。こりゃびっくりだ。」
 アルフォッグスはその口調とは裏腹に怒りに満ちた顔をしていた。
レーツェル「ふ・・・できれば来たくは無かったのだが、ここまで新人がやられると見過ごすわけにはいくまい。それよりも・・お前がボスとはな、アルフォッグス。」
ゼンガー「その通り!だが貴様がなぜ生きているかなどどうでもいい!!貴様はこの俺が斬る!絶対にだ!!」
 そう言うとゼンガーは日本刀をアルフォッグスに振りかざした。
すかさずアルフォッグスも自分の剣で受けとめる。
ゼンガー「エルザム、ここは任せろ!お前はカラスと新人共を頼む!」
レーツェル「わかった!死ぬなよ我が友よ・・・」
 レーツェルはカラスを抱えたまジビアに飛んでいった。

84蛇界人:2008/11/27(木) 21:53:11
蛇界人「はい、コンチハ〜。試験中と言うのに、親の目を盗んで書き込んでる蛇界人で〜す。(ヒソヒソ)」
カラス「どうも、なんか”アルフォッグス”とか、わけのわからない奴に両肩に変な弾丸撃ち込まれて現在意識不明のカラスで〜す。あ!不明なら寝てなきゃ!ZZZZ」
蛇界人「寝るな!俺1人じゃここは成り立たないんだよ!起きろ!起きるんだカラス!!」
カラス「ZZZZZZZZZZZZZZZ」
蛇界人「まぁいいや、え〜と、今回の書き込みは『悪ふざけ』ではありません。真面目なコメントです。今後の『ネリま!』に関しての事なんですが・・・」
智代「何だ?また新キャラ入れさせてとかそんなのか?大体何なんだアルフォッグスって。もう少し考えろ。それに何だ?『白い長髪に紅い目』って、白レンか!」
蛇界人「まぁ・・・・反省はしてますよ・・・・じゃなくて!ここまで見てみると初期の設定がぶち壊しだろ?」
智代「そうだな。原型すら残ってないな。ネギももはや脇役並みの扱いだし、よく考えたら版権物じゃなくて妄想で作られたキャラが主役張ってるんだよな・・・」
蛇界人「だからいっその事『設定スレ』でも作っちゃおうかな?って思ったんだけども・・・」
智代「別にいいじゃないか。何で聞く?」
蛇界人「よ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜く考えてみたんだけども、この『ネリま!』ってマイアヒさんが始めに書いてるんだよね・・・・俺書いていいのかと思って。」
智代「あのな・・・トマホーク伝説を見てみろ。本編の書き始めはココ・セコムさんだけど設定スレはMP5Kさんが書き初めなんだ。お前が書いても誰も何も言わないさ。まあ文句は来ると思うけど」
蛇界人「そっか、じゃあ期末が終わったら作っとくか・・・」
智代「ちなみに、期末が終わるのは?」
蛇界人「明日。」
智代「書き込んでる場合か!さっさと勉強しろ! バシ!」
蛇界人「ハウッ!!」


この書き込みをご覧の皆さんへ

 近々、『設定スレ』と『ネリま! 外伝』のスレッドを作ろうと思いますので設定の書き込みは設定スレにお願いします。
へ?今作れ?期末考査中なのに何をおっしゃるか!留年しろと申しますか!
じゃあ勉強しろ?いえ、もう寝ます。お休みなさい。

85蛇界人:2008/11/28(金) 17:17:58
 この書き込みは蛇界人の『悪ふざけ』であり、ストーリーとは全く関係ありません。
蛇怪人「一応期末も終わりました。そしてマグナムTOKYOさん、復帰おめでとうございます!闘龍門時代からのファンとしては嬉しい限りです!これからもハッスルして・・」
カスペン「カスペニウム張り手!」

バシッ!!

蛇怪人「痛!何すんだよ大佐!せっかく『アラン黒木』で復帰したマグナムTOKYOさんに復帰祝いの言葉を捧げるのに邪魔するな!!」
カスペン「kさんがマグナムなんて知ってるわけが無いだろ!あと、カラスが意識不明のため、今後は交代でお前の相手をしてやる!」
蛇怪人「何!?マグナムは天龍源一郎と十番勝負した事で有名だと言うのに・・ハッ!まさかkさん、天龍さんも知らないんじゃ・・・」
カスペン「何気にスルーすんな!」
蛇怪人「まぁ、一応期末も終わったし、後は欠点取らないように適当に勉強すればいいかな?」
カスペン「そうだな、あと、この馬鹿が勝手にネリま!の設定スレ作ったので設定はそちらに」
蛇怪人「以上、『悪ふざけ』でした〜。」

86:2008/11/28(金) 18:13:20
k「はい、じゃあそろそろ本編行きまーす。
  ちなみに私は、スパロボ系の知識を何一つ持っていないのであしからず・・・」

 ジビアの近くで、うう、と呻きながらドラえもんが立ち上がった。
 RBもぐったりとしていることを見る限り、どうやら先ほどの攻撃は精神面にも効くらしい。
 その時、見覚えのない人影が、ドラの視界に入った。
 身長は160cmもないだろう。おそらく女で、髪は漆黒だった。
ドラ「もしもし・・」
 女はふっと振り向いた。純和風の顔立ちで、目の色もまた黒であった。
 年は21前後くらいであろう。

女「紹介が遅れたね。あたしの名は中務兼定(なかつかさかねさだ)。
  ぶっちゃけていうと、そこの女の子の腰にぶら下がってた刀なんだけど」
ドラ「え・・・・」
 ドラえもんは、気を失った土管君達をポケットにしまいながら、その女の話を聞いていた。
 兼定が指をさしたそこには、リオが横倒しになっていた。

 ここで改めて、リオ・ラグニアに関する解説を入れておこう。
 リオの腰についている刀は、常人には絶対に抜けないようになっている。
 力があまりにも強大なので、鞘でコーティングしているのだ。
 この鞘はリオが抜刀したいと願えば抜くことができ、鞘はバラバラになる。
 そしてその鞘は、彼女の体を鎧のように包む。
 この色は、きれいな白銀の色をしている。
 まあ要するに、74の辺りから82でやられるまで、彼女は白銀の鎧を身にまとっていたのだ。

ドラ「ぜってー今考えた設定だな」
兼定「ちがうよ・・・。あたしはkがリオを出そうと思ってた時からのキャラだよ・・・」
 蛇界人さん、解説入れなくてごめんなさい。
 
 ドラは、ジビアから外に出てきていた王ドラやエルザムと合流し(その際、女に弱い王ドラはやたら赤くなり、
兼定の手を取った瞬間鼻血を吹き出しえらいことになったが、まあそのことはほっといて)仲間の救出へと向かった。


 kからのお願い。

 ネタバレ含みますが、兼定は「ソウルイーター」に出てくる中務家の血筋の物です。
 血縁関係から言うと、椿・マサムネの家が本家で、兼定は分家の者です。ようするに従姉妹ですね。
 あー、ちなみにソウルイーター知らない人へ言っておきますが、中務の人たちは正真正銘の人間です。
 嘘だと思うならウィキペディア引いてみてね。

87蛇界人:2008/11/28(金) 21:20:08
さ〜てゼンガーはと言いますと・・・


ゼンガー「セイ!」
アル「遅いわ!」
 ジビアとの距離400m先では未だにゼンガーとアルの一騎打ちが行われていた。
2人の刃が交差する度、火花が飛び交い、衝撃で周囲の土が空中へ舞い上がる。巻き上げられた土は風を飲み込む、赤茶色の風は2人の戦士の戦いを見るかのように2人を取り囲んでいる様にも見える。だが、戦っている2人にはそんな事はどうでも良かった。ただ、相手を倒すことだけを考えてながら剣を振るっていた。
ゼンガー「どうしたアルフォッグス!この程度とは・・・腕でも鈍ったか?」
 挑発に乗ったアルはゼンガーに蹴りを入れようとしたが、ゼンガーは空中に飛び上がり蹴りを避けると、そのままアルの脳天に人間サイズの斬艦刀を振り下ろす。
アル「鈍ったのは・・・ゼンガー!お前だよ!!」
 アルは、笑いながらゼンガーに向かってオルトロスを連射する。2〜300発の弾丸がゼンガーを襲う。だがゼンガーは斬艦刀を横向きにして銃弾のほとんどを自分の横に跳ね返した。跳ね返された弾丸は一斉にゼンガーの左下のアスファルトに向かっていく。直後、アスファルトには半径4〜5メートルのクレーターが出来ていた。
ゼンガーはそのまま斬艦刀を振り下ろす。すかさずアルも剣で受けとめ、つばぜり合いとなる。
ゼンガー「アルフォグス!今度こそ死んでもらう!」
 ジリジリと、アルを押していくゼンガーだが、アルはニヤリと笑うとそのまま消えた。ゼンガーが驚いていると後ろからアルの蹴りが襲う。
アル「なぁゼンガー・・・もう終わりにしようぜ・・・お前の人生をさぁ!!」
 アルはトドメとばかりに剣を上に向け、そのまま丸を書くように腕を回す。すると円の中に緑色の炎が燃え始め、円の中心に集まって行く。対するゼンガーも斬艦刀を巨大化させ、アルへ突っ込んでゆく。
アル「新月の・・・・」
ゼンガー「雲耀の・・・・」
 ゼンガーがアルに向かって斬艦刀を振り上げる。アルの剣にも炎が巻きつき、斬艦刀と同じサイズの巨大な剣になった。アルはゼンガーとは対照的に下から剣を振り上げた。
ゼンガー&アル「太刀!!!!!!!」
 2人の剣が激しく交差した。
刹那、2人を中心に巨大な爆発が起こる。周囲の土はもはや形も残さず消滅し、風さえも2人の中にはあえて入り込もうともしなかった。

 気づくとゼンガーもアルも剣を交差させたまま動かなかった。その足元のアスファルトは完全に消失し10メートルほどのクレーターが出来上がっていた。
ゼンガー「ウォォォォォォォォォ」
アル「ハァァァァァァァァ」
 まだ2人は戦っていた。その時だ。ゼンガーの斬艦刀からミシミシと金属が悲鳴を上げるような音が鳴り響く、次の瞬間ゼンガーの斬艦刀の刃は真っ二つに割れてしまっていた。
アルはその時を見逃さなかった。そのままゼンガーに向かって剣を振り下ろした。止めるものが無くなった剣は軍服を易々と切り裂く、まずは皮膚の血管、その周囲の筋肉も紙の様に何の抵抗も無く斬られていく。そしてその刃は遂に骨まで到達した。
しかし、ここでアルはある事に気づいた。自分の目的はこいつを殺すことではない。アルはそのまま剣を引き抜いた。ゼンガーの体から大量の粘度の高い血液がドロッと溢れ出る。ゼンガーはそのまま倒れた。おそらく意識は無いだろう。
アル「さて、邪魔も消えたし、実行しちゃうか。『例の作戦』」
 そう言うとアルは紅い宝玉を取り出し、何やら怪しい呪文を唱えだした。

88蛇界人:2008/11/30(日) 12:26:27
400mを全力疾走して来たドラえもん達の目の前には、血塗れになって倒れたゼンガーと、宝玉を片手に詠唱を唱えているアルフォッグスの姿しかなかった。
エルザム「!?ゼンガー!」
 すかさずエルザムがゼンガーに駆け寄った。ゼンガーの体は左肩から右腹にかけて一気に斬られている。血は多量に出て、意識も無いが生きている。早急に治療しないといけないだろう。
そんな面々を尻目にアルフォッグスは未だに詠唱を続けている。
アル「・・・・・・・・(解読不可のため・・・で書きます。)」
 アルフォッグスが詠唱を唱え終えると足元から変な魔方陣が現れた。アルフォッグスが手を離すと宝玉はゆっくりと落下して行き、魔方陣の中に吸い込まれていった。
すると、ドラえもんのポケットから両肩から血を流しているカラスが勢い良く飛び出した。その手にはヘルのデッキが握られている。アルフォッグスはゆっくりとカラスを見ていた。
カラス「変・・・・し・・・」
 カラスがベルトにデッキをセットしようした瞬間、ベルトから火花が飛び、デッキが吹き飛んだ。
アル「あ〜そうそう、お前に打ち込んだ弾丸、あれただの弾じゃないんだよ。お前ら戦闘班のチート的な能力を抑制するためにわざわざ俺が作った魔弾だ。どうだい?力、出ないだろ?」
 完全にカラスを見下したアルだったが突然、苦しそうに自分の胸を押さえている。
アル「グッ!さすがにただの小童が生贄じゃ・・・ここまでか・・・」
 そのまま崩れ落ちるアルフォッグスを受け止めた・・・と言うか首根っこ掴んで何とか立たせたのは、プレセアだった。
プレセア「やっぱり、生贄にする人間を間違えましたね。ほら、さっさと戻ってください。」
 プレセアがそう言うと、アルフォッグスの体が消え、剣だけが残った。プレセアがその剣をもって、ドラえもん達に背中を見せるとこう言った。
プレセア「そうそう、言い忘れてました。皆さん、速く逃げたほうがいいですよ。」
 全員が?的な視線をしている。かまわずプレセアは表情に変えずに淡々とした口調で続けた。
プレセア「もうすぐこの次元を軸にして全ての次元が1つになります。速く逃げないと、次元に取り込まれますよ?ちなみに、あと1分です。それじゃあ・・」
 そう言い放つと、プレセアは消えていた。事情が飲み込めない一同はポカンとしていたが、気がつくやいなや、どこでもドアでジビア内に帰還すると、管理局へ向かう準備を進めていた。


王ドラ「エネルギー充填120%。座標軸固定。」
ドラえもん「おしっ!さっさと出せ!今すぐ出せ!」
 もはや必死の表情である。ちなみにこの直後、1分経過していた。

ドドォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!

突如宝玉が落ちた魔方陣から衝撃波が発生し、全ての地面を、山を、家々を、海を、空を覆いつくした。そして、その衝撃波はジビアにも襲い掛かってきた。
一同「ウワァァァァァァァァァァァァァァ」

89:2008/11/30(日) 16:13:36
k「こんにちは。
  えー、まずここを読む前に、設定スレの4・5・6を読んでからここに来てください。
  そーじゃないと、何が何だかわかりゃしませんから。」


・・・・・・・・。

k「読まれましたか?それでは本編どうぞ!」

90蛇界人:2008/11/30(日) 16:22:14



 設定スレ4の大戦から約半年、他の機関の人間が人事異動で管理局にくることなどもはや定番になっていた。
なかでも戦闘班は人数も増え、前より更に賑やかになっていた。その部屋のドアの前にまた1人新たに入隊されようとしている少女が立っていた。
オレンジ色のポニーテールに制服を着ていた。茶色の目は緊張でいまにも泣いてしまいそうだ。

コンコン。

力の無いノックが部屋に響き渡った。
リオ「はーい、どうぞー!」
 内側からリオの声が返ってきた。会社の人事課のような部屋にはドラえもん、のび太、土管くん、リオ、カラス、カスペン、ドラえもんズしかいなかった。智代は修行中だし、他の連中は任務のため出払っていた。

ガチャ

 力の無くドアを開けた少女は、あまりにも濃すぎる面々にビビりながらも、大きな声で言った。
緋色「は・・始めまして・・PDFから来ました・・・星咲緋色です・・・・。」
 PDF(Plural-Dimensional-Force=多次元警察)とは、次元を移動する犯罪者を捕まえるために結成された組織で、管理局とは姉妹関係にあたる組織だ。いままで何人かは技術班にまわったらしいが、戦闘班に配属されたのは緋色が初めてだった。
カラス「まあそんなに硬くならないで。自分の家だと思ってくつろいでくれればいいよ。」
緋色「は・・・・ふぁい・・・・。」
 緋色はガチガチになりながら、自分の机についた。

 この半年間、戦闘班は大した出番もなく正直暇だった。カラスやカスペンも本来の魔力を取り戻しつつあったが未だに変身に頼っているカラスは、まだ完全に復活したとは言い切れなかった。
ゼンガーも何とか息を吹き返し、今は新しく出来た安全課で一般人達を取り締まるお巡りさんとなっている。なぜ戦闘班に入ってくれなかったのか。
 そんな事思ってる間に通信機に連絡が入る。
オペレーター『戦闘班の皆さん。今いる人で充分です。本部長がお呼びです。至急会議室までお願いします。』
カラス「しゃーねーか。皆、行くぞ。」
緋色「は・・はい!」
ドラえもん「はぁ・・・めんどくせ。」
 そう言いながら面々は会議室に歩いていった。

91:2008/11/30(日) 17:05:35
 全世界崩壊(文字通り)から半年がたった。
 その間に、???団にも新たなメンツが加わっていた。

出来杉「高田君・・・いやあ、ずいぶんとここも変わったもんだねえ・・・」
???「はあ・・」
 高田と呼ばれた、ナチスドイツみたいな軍服を着たオッサンに、出来杉は声をかけた。

 あれから半年。
 ガリーノとファンゴラムはついに帰っては来なかった。
 ガリーノ班は、全軍が死亡したため取りつぶしとなり、ショッカー首領(などと言ってはいるが、デストロン〜バダンまでを
支配していたのはコイツである。「スカイライダー」でどうやら死ななかったらしいそうで・・・)が幹部、「NARUTO」
のうちはイタチが上士官となったあらたなる部隊ができた。
 ファンゴラム班の上士官、山崎真之介こと葵叉丹(サクラ大戦より)は一階級上がるのかと思いきや、その座をジェイド大佐
が奪った。山崎は当初は嫌そうな顔をしていたが、まあ今では慣れている。
 バルバトスの後釜に収まったのは、高田であった。上士官たる牛魔王(のび太のパラレル西遊記より)ともうち解けて、いい班
となっている。
 他にムスカ班、ゾグ(ウルトラマンガイアより)班、荒屋宗蓮班(空の境界より)など、こっちで捕まえた連中もウヨウヨいる。
 スーパーヒーロー達も続々と脳改造を受け、超強力な下士官と化した。
 もはや、向かうところ敵なしと言った所である。

出来杉「だが・・・私は不安だ」
高田「おや、なぜですか?」
出来杉「特撮、ドラマ、映画、漫画、アニメ、小説、ゲーム、古典文学、果てはプロレスまで手を伸ばした・・・。
    だが、絶対政権などあるものか。そんなもの、歴史上に会った覚えはない。
    心配なのは外だけじゃない、中もだ!
    今は封印されているが、いつアルフォッグスが目覚めるか知れたもんじゃありゃしない!
    それを考えると・・・」
 高田は黙り込んだ。自分には為すすべがないと。

???「駄目だそれじゃあ!」
 白銀の鎧の女が、水色の髪の少年と刀で打ち合っていた。
???「ぬるいんだよ、アンタは!」
 少年は手に力を込め、鎧をはじき飛ばした。
 もちろん、こんなガキに吹き飛ばされるほど鎧はヤワではない。
 が、少年は拳とともに魂の波長を打ち込んでいた。
鎧「・・・くっ・・・」
鎧の刀「無理しちゃ駄目だよ・・・」
 鎧の手から、刀が滑り落ちた。刹那、鎧と刀が光る。
 光が消えた先には、リオと兼定がいた。
少年「やれやれ、これで3戦3敗か・・・。椿の従姉妹とか言ってたが、オマエ弱いなあ・・」
リオ「・・・アンタには年上のお姉さんを敬う気持ちはないのか・・・・」
少年「ちょっとはあるが、アンタにはンな気持ち抱けないね」
少年の刀「もうブラックスター、貴方はもっと言葉を選びなさい・・・・」
 少年の刀が輝き、16才くらいの少女の姿となった。顔は兼定とよく似ているが、プロポーションはだいぶ違う。
 細身で小柄な兼定と比べると長身で(165cmくらい?)、あとかなりの巨乳。髪はひっつめにしている。
 もうそろそろおわかりの読者もいるだろう。
 コイツらは「SOUL EATER」のブラック☆スター(以下めんどくさいんで黒星ね)と中務椿であった。
 
 ???団の魔手はSOUL EATER世界にも入り、死神武器専門学校(略称死武専門)の必死の攻撃にも屈せず、
すべての悪人と魔女、およびアラクノフォビアが敵に回ったこともあって死武専は悲惨な敗北をし、半分の職人及び武器が
強奪された。
 死神様とデスサイズや教師の面々、主要職人5人(マカ、黒星、デス・ザ・キッド、オックス、キリク)は何とか脱出に
成功し、管理局配属となった。
 オックスwithハーバードは技術班に、残りの連中は戦闘班へと入った。
 ここで黒星が「従姉妹がいるんなら椿と合わせてみたい」と言いだし、リオとの特訓を続けているのだ。
 ちなみに、テストの前日に先生の家に侵入して問題を奪い、先生の逆襲にあったような馬鹿(もちろん黒星)にまかせる
のはいかがな者かと思い、シド先生withナイグスwith弓梓が付いている。

 前段落をココまで読んで一行も理解できなかったみなさんへ。今すぐウィキペディアひいてきてね。
 kの馬鹿はこの設定いかしまくるつもりだから。

椿「こんな人が作者で、将来が不安だわ・・・」
 おいこら。



 蛇界人さんへ。

 なんか、ごめんなさい。

92:2008/11/30(日) 17:09:15
k「すいません蛇界人さん、91は90の少し前と言うことにして下さい!
  このあとリオは一応戦闘班に戻ってきています。
  黒星と椿はまだ修行中です。
  ムリヤリなこじつけですが、そこをなんとかお願いします!
  あと、私は再来週の火曜日まで、とある事情があって書き込めません。
  ほんと、なんかすみません!」

93蛇界人:2008/11/30(日) 17:48:43
会議室内・・・

 ドラえもん達の前に1人の女子高生の顔写真が渡された。
ドラえもん「涼宮ハルヒ?」
銃四郎「そうだ。」
 ドラえもん達は会議室で、不動銃四郎(ふどう じゅうしろう){魔弾戦記リュウケンドー}本部長の話を聞いていた。
銃四郎「何でも超能力機関の小泉一樹から連絡があってな、どうやらこの娘が他の宝玉について何か関係しているらしい。」
ネギ「あの・・すみません。」
銃四郎「なんだ?」
ネギ「その前に一体何がどうなっているんですかね?多分kさん混乱してると思うんですけど・・・」
銃四郎「わかった。正直俺も蛇界人のせいで若干混乱しているからな。弱音君。」
 銃四郎の声と共に、会議室のドアが開き、白衣の弱音ハクが入ってきた。その手には涼宮ハルヒのファンブックが握られている。(のび太の)
ハク「じゃあ説明しましょう。あと、私がわからない人はニコ動で弱音ハクと打ってみるように。ハァッ!!」

バシィィィィィィィィィィ!!

 ハクがファンブックに向かってチョップを放つと、分厚いファンブックは瞬く間に粉々になり、ページが会議室全体に散らばった。
ハク「このように全ての次元は存在していても行くことのできない、続きの読めない本と一緒です。ですがアルフォッグスはこの様に」
のび「ぬぁぁぁぁぁ!!おれの長門がぁぁぁぁぁ!!」
 ハクを尻目に、のび太は必死にファンブックのページを1枚ずつかき集め、セロテープで全て修復した。ハクはのび太からファンブックを取り上げると言った。
ハク「こんな感じに全ての次元を1つにしてしまったんです。ですがアルフォッグス1人ではこんな芸当は出来ません。それを補助する役目となるのが宝玉です。」
カラス「今更思ったんだけど宝玉ってなんだよ。」
ハク「設定スレで詳しく書きますが、ウルトラマンガイアとダイナとティガが一緒に戦う映画があったでしょ?あれに出てきた宝玉です。他の宝玉は身に着けた者の魔力を増大させるようですがね。」
リオ「なんてアバウトな・・・」
銃四朗「まぁ、そんな危ないもの『ノイズ』に渡すわけにはいかんからな。出来ればこちら側で管理したいんだよ。それで今回の任務だ。
    今回は、涼宮ハルヒの北高校に潜入、そのまま宝玉に関連する情報をこちらに送る。もしくは宝玉の入手だ。
    なお、坂上智代は北高校とは別の高校に通っているので今回は間接的な支援となる。」
カラス「はぁ・・・で?誰が潜入するんだよ。」
 カラスは一同を見てみた。 ドラえもんズ(論外) カスペン(年齢) 土管くん(論外) リオ(ギリギリОK) のび太(年齢)後は・・・
カラス「リオと・・俺・か・・・。」
リオ「まぁ、別にいいんじゃない?」
 支度をするカラスとリオを見たハクは何か思い出したようにつぶやいた。
ハク「あ!カラス君、新しい武器が出来たんだけど、」
カラス「へ?」
ハク「詳しくは設定スレで」
カラス「手抜きするなぁ!」

94蛇界人:2008/12/03(水) 23:07:27
王ドラ「ちょっと待ってください!」
 一同がミーティングをしている所に、王ドラが駆け込んできた。
王ドラ「カラスさんは回復したとは言えまだ魔力が不安定です!このまま変身や戦闘なんかしたら体がどうなるかわかりません!担当医として反対です!」
カラス「心配ねぇよ王ドラ。今回は戦闘任務じゃないし、万が一戦闘があっても、少しは動かねぇと体がなまっちまう。」

 カラスが言った事は、冗談ではなく本当のことだった。これまでの半年間、治療のために、まともな特訓も出来なかった。シュミレーターでの訓練もやってみたが、やはり実戦でなければ今までの勘は取り戻せない。そう思っていたのは紛れも無い事実だ。
だが担当医であった王ドラからして見れば、今のカラスは、半年前と比べると魔力は天と地ほどの差がある。正直、アルフォッグスの魔弾の威力は凄まじく、カラスの魔力の殆どが吸収され、魔法系の攻撃はなんとかリオを上回る程度だ。格闘や銃撃戦では何とか勝てるだろうが、魔法戦になったら、勝ち目は無い。

王ドラ「駄目です!自分のことも少しは考えてください!絶対に駄目です!!」
カラス「(ムカッ)絶対に行く!」
王ドラ「駄目です!」
カラス「行く!」
王ドラ「駄目!」
  ・
  ・
  ・
  ・
 ほぼ全員が呆れた視線で口論を見ている傍ら、二人の女が黙ったまま懐から何かを取り出した・・・・・
  ・
  ・
  ・
  ・
カラス「行く!」
王ドラ「駄目!」
リオ&ハク「お前らうっせぇ!!!!」

 バシーン!バシーン!

 口論していた二人の脳天にリオとハクのハリセンが直撃した。あまりの痛さに2人は頭を抱えたまま会議室の床を転がりまわっている。
ハク「はぁ・・・・そんな事だろうと思って、用意してますよ。”アーク”、来なさい。」
 ハクがため息をつきながら何者かを呼ぶと、ドアの間を縫って、1匹のこうもりの様な白い物体が飛んできてハクの左肩に止まった。
アーク「ふぁ〜〜い、ご主人様ぁ、急に呼び出してどうしたの?」
 野太い若本ボイスで技術主任に問いかけたのは、仮面ライダーキバに登場した『アークキバット』だ。
ハク「もしも魔力が不安定になった時、コイツに腕を噛ませればいいわ、一応噛んだ場所から魔力を安定させる呪文をかけておいたから。言っとくけど変身はできないからね。あと、武器や外装の方は全部アークの中にぶち込んどいたから、こう持って『変身!!』って言えばランダムに武器が・・・」
王ドラ「まぁ・・・それなら別にいいですけど・・・」
カラス「ハクさん...俺一応その手の奴3個以上持ってるんですが...」
 そう言っているカラスを尻目にハクはまるで自分の作った工作を親に自慢している子どものようにアークキバットの説明を続けていた。
ハク「このアークちゃんは、そんじょそこらのベルトとはわけが違う!この弱音ハク技術主任が直々に開発したんだぞ!あんな吸血鬼と一緒にされたら困る!それに、このアークちゃんにはグレイヴ君の棺桶の100倍多めに武器を詰め込んでるんだから!どんな状況にも対処できる...」
銃四郎「あ〜、弱音君?君の説明は後で俺が聞いてやるから・・、ほら、速く行ってこい。じゃ、あとは任せる。あと、ネギとキッド、お前らに依頼が来てたから速く行ってやれ。」
 銃四郎はハクからアークを取り上げそのままカラスに手渡すと、ハクの首根っこを掴んでそのまま会議室を出て行った。会議室にはドラえもん、のび太、土管くん、リオ、兼定、緋色、カラスしかいなくなった。カスペンは『休憩は終わり』とか言ってマグナギガをつれて出て行ったし、ネギとキッドも任務に出て行った。
カラスは自分の手の中でジ〜〜っとこちらを見つめている新しい相棒を見つめていた。
アーク「ねぇ、ちょっといい?」
カラス「何だ?」
アーク「ちょっとだけでいいんだ・・・噛ませて♪」
カラス「・・・・・・・・・・・(ガチャ)」
 カラスはアークにオルトロスを突きつけた。必死に緋色とリオが止めていなかったらアークは間違いなく粉々に砕け散っていただろう。
カラス「それで?北高に行く奴は誰だったっけ?」
 半ギレで尋ねるカラスにドラえもんは
ドラえもん「この際全員で行っちまおうZE!」
 もはや誰もがやけくそだった。ちなみに私、蛇怪人も・・・
カラス「って、お前は一番やけくそになったら駄目だろ!」

95蛇界人:2008/12/05(金) 22:48:29
 結局、約30分間に及ぶ論争の結果、カラス、緋色、リオが北高に潜入し”小泉”と合流。ドラえもん達が周りで情報収集と言う立場になった。
ドラえもん「じゃあ役割は決まったとして・・・どうやって行くんだ?」
 半年前、時空結合によって全ての世界が1つになったが、まだ完全に結合しきっていない世界もあった。わかりやすく言えば、練馬を中心に世界が塊魂の様に無数にくっついている様な感じなのだ。それが今でも続いているのである。それ故に世界のデカさがギャグでは済まされないほどの大きさに肥大化してしまっていたため、交通手段の選択は重要となる。本当はジビアに乗れればいいのだが、時空結合の衝撃波による影響で完全に大破した(搭載されていたMSも殆どが大破)上、管理局側も4の大戦によって完全に動ける戦艦の数も少なく、いつ任務が終わるかわからない人間に貴重な戦艦を貸し与えるわけにはいかなかった。
カラス「?。どこでもドア使えばいいじゃん。」
ドラえもん「あ!そっか!すっかり忘れてたよ。『どこでもドア』!」
 ドラえもんはスモールライト以来久々に道具らしい道具を紹介しながら声優さんが代わっても何一つ代わらないピンクのドアを取り出した。




 
 
 辺りにはまるでドライアイスで作ったような霧が立ち込め、真ん中に大きな『高田モンスター軍』のマークが刻まれ,その部屋の中には体を結界で縛られた3人の人間が放り出されていた。一人はピンク色のポニーテール、もう一人は金髪の長髪、最後の一人は茶色の長髪だ。3人とも機動6課をつけたまま気絶していた。その周りを大勢のモンスターソルジャー達が囲んでいる。
3人が放り出されている部屋・・・高田モンスター軍の洗脳部屋の中に葉巻を吸いながら一人の男が入ってきた。高田総統だ。総統は気絶している3人を見ると横についているアン・ジョー司令長官に尋ねた。
総統「ん?オイ!アン・ジョー、私は『機動6課全員を捕獲して来い』といったはずだがなんで3人しかいないんだ?もっといたはずだろ?」
 アン・ジョーは申し訳なさそうに答えた。
アン「ОH!総統、とってもsorryデース。実は・・・全員捕まえたんですガ、連れ去ろうとしたラ、どこからとも無く、変なredピエロが現れテ、3人以外を連れテ消えてしまったんデ〜ス!」
総統「赤いピエロだぁ?そんな奴1人にやられたのか!?コンノヤロォォォォォ!!」
 総統はアン・ジョーを一喝すると、再び機動6課の3人に目をやる。
総統「まぁ・・しょうがねーな。3人でやってみるか・・・」
 しぶしぶ総統は3人に向かって右人指し指を向けて、グルグルまわし始めた。
総統「シグナム!フェイト・テスタロッサ!そして、高町なのは!お前達はたった今より我が高田モンスター軍の忠実な下僕となるのだ!ウ〜〜〜〜〜〜〜〜ン。『ビタ〜〜〜〜〜〜ン』!!!」
 高田総統の指から何やら変な電波が発射され3人の体を包み込むと、3人の制服に高田モンスター軍のマークが浮かび上がった。
総統「ふっふっふ、これで洗脳完了だ。」
ムスカ「ほぅ!あれが総統の『ビターン』ですか。ラピュタの科学力にも匹敵するかも知れんな。」
 総統が後ろを向くと、ムスカが腕組みをしてこちらを見ていた。
総統「ムスカ!勝手に入るんじゃねーよ!これ一応、企業秘密いや、『軍団秘密』なんだぞ!」
ムスカ「『私はムスカ大佐だ』!!それより、その下僕達をどうするんですか?発情させて奴隷にでも?」
総統「お前!さらりと危ねぇ発言するんじゃネーヨ!消されたらどうする!?こいつらは北高への攻撃用だ。」
ムスカ「『私はムスカ大佐だ』!!だが、北高には恐らく戦闘班もいるぞ。勝てるのか?」
総統「貴様、ニコニコ動画で1時期ブレイクしたのに知らんのか?高町なのははニコニコ動画内では『魔王』と呼ばてれる最強の魔法少女だ!まあ年齢はギリギリだが」
ムスカ「『私はムスカ
総統「くどいわ!まぁお前も行くんだろ?」
ムスカ「フッ、いままで(ニコニコ動画内で)戦ってきた連中に改めてラピュタの力を見せてやろうと思ってね。良い戦果を期待してくれたまえ!」
 そういい残すとムスカは部屋を出て行った。
総統「大丈夫かよあいつ・・・」

96蛇界人:2008/12/06(土) 18:23:20
 95と同時刻 北高上空1万m
 

 ガルダ級大型輸送機『メロゥド』はその巨大な深緑の船体を靡かせながら飛んでいた。その姿はまるで空想上の生物『ガルーダ』の様だ。もっとも、ドラゴンクエストや、モンスターハンターが融合した世界で本物のガルーダを見ても誰も驚かないかもしれないが、
その医務室のベットの上で八神はやては目を覚ました。周りを見てみると自分と同じ『機動6課』の人間達がベットで横になっている。
はやては思い出した。そうだ。『ホワイトアーク』で飛行中に急に『ラピュタ』が現れて・・・・
ドナルド「やあ!おはよう!」
 はやては良く見ると自分の目の前に赤いピエロが立っていることに気づき、驚きながらも尋ねた。
はやて「あんた・・・誰なん?」
 赤いピエロは万延の笑みで答えた。
ドナルド「僕はドナルド、ドナルド・マクドナルドさ。今はフリーで活動している。君は?」
はやて「うちは、はやて、八神はやてや。あんたが助けてくれたんか?」
ドナルド「うん、でも3人ほど助けられなかったよ。ごめんね・・・」
はやて「別にええよ。あんた1人でうちら全員助けてくれたんやろ?それだけで十分や。」
ドナルド「それならいいんだ。お腹空いただろ?ハンバーガー食べる?」
 ドナルドはそう言うと、はやての目の前に巨大なハンバーガーを差し出した。
はやて「わー、嬉し・・・ってでか過ぎやろ!?どんだけやねん!」
ドナルド「う〜ん、ハンバーガーが4個分ぐらいかな?成長期にはたくさん食べとかないと♪」
 2人がそんなトークをしていると医務室に1人の男が入ってきた。ゼンガーとは違う軍服を着た赤い髪をしている。その男を見たはやては一瞬驚いたがすぐに表情を戻した。
アクセル「ん?どうした?そんな顔して、」
はやて「いや・・・ちょっと昔の知り合いに顔が似てるなぁ思って。ドナルドさん、この人は?」
ドナルド「ドナルドでいいよ。この人はアクセル・アルマー。この部隊の隊長さ。もっとも、この部隊は僕達2人しかいないけどね。」
アクセル「このメロゥド含む全てのフリーは今管理局本部に向かっている。『ノイズ』の勢力も日に日に強くなっているからな、で味方部隊と合流しようと思っていたらお前達の戦艦が攻撃されていたから救助に向かったて訳だ。」
はやて「そうやったんか。これからどうするん?」
アクセル「正直言って、お前以外の管理局の連中は医療機器が無いんでドナルドの魔法で眠らせてある。一旦町に降りて、薬、食料、武器の補充と、味方部隊との合流だ。今、北高校の裏側に止める準備をしている。ドナルド、すまねえが今から格納庫に行って来る。後は任せたぞ。」
ドナルド「もちろんさぁ!」
 アクセルが医務室を出て行った所を見たはやては自分の考えは間違っていないことに気づいた。自分は管理局に所属していると何一つ言っていないのにあの男はそれをさらりと言い当てた。やはりあの男は、半年前自分がいた部隊の、カラスがいる部隊の・・・
はやて「なぁ、ドナルド。アクセルって何もんなん?」
ドナルド「ああ、アクセルは5年前からの記憶が全然無いんだよ。何か知っているのかい?」
はやて「うん。アクセルは昔、管理局戦闘班の・・・・」
 だがはやての言葉が終わる前に巨大な振動がメロゥドを襲った。北高校の裏に急降下しだしたのだ。
AI『着陸地点確認・・・ミラージュコロイド展開率100%』
 静かなAIの声が響き渡り、振動が収まると、アクセルからドナルドの携帯に連絡が入った。
アクセル「着陸確認。ドナルド、調達に行くぞ。はやて、すまないが手伝ってくれないか?数は多いほうがいい。」
ドナルド「もちろんさぁ!」
はやて「ええよ、助けてくれた恩は返さんと。」
 そういいながらはやてはドナルドと外へ続くハッチへ歩いていった。  この時、既にカラス達がこの世界に来ていたことを彼女が知るはずは無かった。

97蛇界人:2008/12/09(火) 22:38:21
カラス「この書き込みのみ、この俺『カラス』の視点から書いてみる。蛇界人の実験と思って温かい目で見守ってくれ」


 メロゥドが着陸した場所とは正反対にある体育館の裏側・・・
古泉「管理局の皆さんですね?お待ちしておりました。『SOS団』古泉一樹と申します。」
 古泉と名乗る青年はニッコリとした笑顔で俺に向かって名刺を差し出した。その名刺には『SOS団副団長』と書かれている。
カラス「管理局戦闘班のカラスだ。後ろにいる赤い髪がリオ、ポニーテールが緋色、あとは気にしない方向で。」
気にされなかった方々「オイッ!」
カラス「でも、おかしいぞ。俺の耳がおかしくなかったらお前の所属は『超能力機関』のはずだが?」
 そう指摘されると古泉はその笑顔を崩さずに、肩をすくめた。
古泉「それは『機関』の勝手ですよ。僕個人としては、所属しているのはこの『SOS団』なのですが。早速本題に移りますが、涼宮さんについての説明は受けましたよね?」
緋色「ええ、『理想を実現に変える力』かぁ・・・とても普通の高校生が持てる様な代物じゃないですよね?」
古泉「いえ、その力は仮定に過ぎません。今までのケースを総称した結果がそういう結論に達したんです。」
カラス「それにしても、すごい面子だな『SOS団』ってのは。」
 俺は古泉の周りにいる3人の人間を見てみた。1人目は結構な巨乳の茶色の長髪をした女子で、こちらを怯えながら見つめている。
2人目は眼鏡をかけた薄紫の短髪の女子、こちらは怯えもせずにジ〜っと見据えている。
最後の1人はいかにも『普通』他に言うところはない。
キョン「古泉、この黒い奴、俺に何か言ったら失礼なこと思ってないか?」
 その『普通』の奴・・キョンが俺を睨みながら古泉に問いかけている。どうやら第一印象は好くないらしい。
リオ「確かに。一人を除いて宇宙人、未来人、超能力者、普通の人間ならテンション上がりまくりね。」
キョン「除いてって言うな。俺からして見れば、猫型ロボット、土管型ロボット、変身ヒーローに刀、こうもりロボットの中にいるお前らのほうが普通に見えるぞ。」
リオ「ほぅ・・・やるか?クソ餓鬼・・・」
 緋色があまりの嬉しさに放心状態になっている中、キョンとリオは互いに顔を近づけ火花を散らしている。朝比奈と長門と呼ばれた2人の女子高生は関係ないようにアークと遊んでいる。
古泉「まあまあ皆さんその辺にして、では管理局の皆さんは『神人』のことは知っていますか?」
 俺は振り返って古泉を見た。ありえない・・・管理局の諜報部が知らない情報をこいつが知っている?リオや緋色も察知したのだろう。今さっきのテンションとは思えない表情で古泉を見やる。
古泉「そんな怖い顔をしないで下さい。これを」
 古泉はそういいながら1本のDVDを取り出し、アークの口の中に放り込んだ。途端にアークの眼から映像が出される。
普通のビル街だ。だが何か違う。人が誰もいないし、明かりもついていない。灰色の世界。
その町を水で出来たような巨人が破壊していた。巨人の威力は凄まじく、腕を軽く一振りしただけで、建築のために数億円程の予算をつぎ込み、何年もかけて立てたであろうビルがことごとく一撃で粉々になっていった。
そこで映像は途切れ、意識を取り戻したアークは不味い物を食ったかのように、DVDディスクを吐き出した。
カラス「なるほど、涼宮ハルヒを退屈させるとこうなっちゃう訳だな。だが、これと宝玉、何の関係がある?」
古泉「ここ最近、神人はその威力を増しています。長門さんの分析のよると、リーダー格にある神人の体内に青色の宝玉が確認されました。恐らく時空結合の際に閉鎖空間に飛ばされたと思われます。
   そこで依頼です。このリーダーの神人、仮に真神人が時空結合の影響でこの世界に現れる可能性が出てきました。皆さんには真神人が出てくるまで待ってもらって、出てきたら勝手に倒して宝玉を持って帰ってください。」
リオ「やけに簡単ね。」
古泉「僕らは神人が少しでも減ればそれでいいんですよ。涼宮さんの事は我々の役目ですから。お願いします。」
カラス「了解だ。俺達に利益があればそれでいい。この任務引き受けよう。」
 正直あんな神人を倒せるかどうか自身は無かったが、ドラえもんもいるし大丈夫だろう。

だが、この後途轍もない惨劇に巻き込まれることを俺たちは知る由も無かった・・・

98蛇界人:2008/12/11(木) 22:22:31


カラス「・・・とは言ったものの、暇だなぁ。」

緋色「その前に、何で私達が北高の制服着てるんですか?」
 
カラス「任務の条件なんだから、しょうがないだろ?」

 俺は緋色と二人で溜め息を吐きながら北高の制服を着て『SOS団』の教室の前で止まっていた。

古泉一樹が出した条件。それは、真神人が出てくるまでの間、SOS団の臨時団員として活動することだった。

何でも真神人は、通常の神人とは違い『涼宮ハルヒの嬉しさが頂点に達した時』にしかこの空間に現れないらしい。

時空結合によって始めはハイテンションだったハルヒも半年で『存在してて当たり前』と飽きてしまったらしい。普通は有り得ないが。

そこで長門が調べた結果、現在存在する方法の中で一番有効なのは『団員の数を増やす』事になった。

年齢ギリギリの俺と緋色が転校生として北高に潜入した。後の連中は校外で情報収集に当たっている。

俺達の転入届は古泉が捏造してくれたようで、俺達は一応『この近所で講演をする旅一座の兄弟』となっている。

俺の名前が『浦木 啓太』 緋色が『浦木 緋色』となっていた。(もちろん偽名。蛇界人の本名ではない、念のため)

だが団員が1人も入っていないとはどう言う事か。泉こなた辺りが雪崩れ込んできてもおかしくないが、

古泉曰く、「未だ世界は完全に結合していない。だったらアニメやゲームは存在しないはずだ。」と言うことらしい。

なるほど、確かにそれも一理ある。もしそうなったら、アニメイトや、ゲマズは一発で潰れる。それは俺や緋色、ましてや蛇界人にとっても死活問題だ。

だが、それらは全て今までのままだ。と言うことは世界は1つになったが、まだ完全に繋がってはいない。つまり、自由に行来が出来ないと言う事なのか?

確かに、今まで管理局で確認された例はショッカー、高田モンスター軍、特務機関など数少ない。

やはり『宝玉』の数に影響するのだろうか?しかし1つだけでここまで始末の悪い連中を呼び出したのだ。宝玉の数が増えるとどうなるか判らない。

唯一の救いと言えば、敵組織全員がノイズの指揮下に入っていないことだ。怪人レベルを大量に生み出せるノイズとは違い、殆どの敵は怪人の再生が出来ない。

それなら俺達以外の組織でも互角に戦えるだろう。もっとも、この世界に現存している正義の組織は管理局を除いて殆ど無いが。

だが、宝玉を全て集めた後、上層部は何をするもりなのだろうか?ここで無理矢理次元を分離したら、それこそ大惨事になる。

俺はSOS団となっている文芸部室のドアをノックした。内側から『どうぞー』と4人とは違う不機嫌そうな声が返ってきた。

 俺がドアを開けると、前に会った4人がお茶を注いだり、本を読んだり、チェスをしたりと自由にしている中、部長席に堂々と座っている女が不機嫌そうな顔をしていた。

だが俺と緋色を見ると、その顔は瞬時に笑顔に変わり、元気のいい声が俺達に向けられた。

ハルヒ「SOS団へようこそ!私がここの団長、涼宮ハルヒよ!!何の用?入りたい?そうよね?そうよね!?」

 ハイテンションになっているハルヒがこちらに質問の嵐(ほとんどが『入部するのか!?』)を浴びせかける最中俺は思った。


もう既に、真神人出てきてもおかしくないだろ・・・・。


 だが俺の予想とは裏腹に、この女の欲望はこの程度では頂点に達しないらしい。俺が同じ立場だったら、何百回神人が出るか判らん。

俺は未だに質問攻めにあっている緋色を無視して、たまたま空いている椅子に腰掛けた。すると古泉が俺の目の前に将棋を取り出した。

古泉「やりますか?」

 古泉が問いかけてきた。キョンは飽きたようで、朝比奈がいれたお茶を聖水のように飲んでいる。

カラス「やってみるか。」

 俺は、将棋盤と駒の位置を確認すると、歩兵の駒を持った。

まぁ、仕事で殆ど過ごせなかった学園ライフだ。少しだけでも楽しんでもいいかな?

そう思いながら、既に泣きに入っている緋色を無視して、俺は次はどの駒をとろうかと考えていた。

99:2008/12/12(金) 18:33:13
k「まさかの涼宮ハルヒ登場・・・。
  この様子じゃあ、絶対ソウルイーターがなんたるかを、蛇界人さん分かってないんだろうなあ・・・。
  えー、邪魔しちゃ悪いので、少し北高から離れているところの描写入ります」

 カラスが選びに選んで、ビショップを右斜め上に置いたその時のことであった。

 その町に、救いの主が現れたのは。

???「なんだテメエらは!?」
 コブラの顔に機関銃の右腕を持つ男は、その子どもたちの存在に驚きの声を発した。
 子どもは(と言っても14才くらい)3人いた、ように見えた。
 1人は、巨大な鎌を握りしめた、ツインテールの少女。
 1人は、黒髪に3つのラインの入った、スーツ姿の少年。
 もう1人は、異様に大きなグローブをはめた、色黒な眼鏡少年。
 が、ここに居合わせた子どもたちは、正確には8人いた。

 黒髪の少年が、蛇男に向かって、二丁拳銃をむけ、言い放った。
少年「『ノイズ』下士官三名、マシンガンスネーク、ハサミジャガー、イカファイア。
   貴様らの魂、頂くぞ」
蛇男「!!!」
 蛇男(マシンガンスネーク)は、その蛇面を驚愕の表情にゆがめた。
マシンガンスネーク「・・・はっ、何を言う! ここには俺様しか」
???「嘘付けよ。」
 突如、少女のいる方向から声がした。が、その声は明らかに男の者だ。
 声の主は、少女の鎌であった。

鎌「マカの魂感知能力なめんじゃねーよ。
  こいつは、天気がよけりゃ町一帯全ての魂がどこにあるか分かるんだ。
  烏賊とジャガーも、テメエの後ろにいるんじゃねえか」
少女「ソウル、あんまりベラベラしゃべらないで。時間の無駄よ」

???「ばれちゃあしょうがねえな・・・」
 マシンガンスネーク(以下マシスネ)の後ろから、一目で怪人と分かる人影が二つ現れた。
 両手甲に刃を付けた豹と、体中をパイプが締め付けている烏賊男であったことは、言うまでもないだろう。

ハサミジャガー「いくぜ野郎ども!!!」
大量の戦闘員「いーーーーーー!!!!!!!」
 ハサミジャガー(以下ハサジャ)の号令のもとに、町中の路地という路地から、ゾンビ兵となんか名称不明の
「イー」とか言いながら出てくる全身タイツ骨野郎どもが出てきた。

少年「キリク、マカ、作戦通りやるぞ」
マカ(少女)「了解」
キリク(眼鏡)「わかったぜ、キッド!」(注:ドラ・ザ・キッドではありません)

 3人が息を潜める。
 8つの魂が、今、結びつく。

3人「「「魂の共鳴!!!」」」

 その瞬間、戦闘員どもが吹き飛んだ。
 デス・ザ・キッドが銃を構え、
 マカ・アルバーンが鎌を振り上げ、
 キリク・ルングが手袋を握りしめた、その瞬間に。

デス「虫酸が走るわァァァァ!!!!」
 ばぎゅんどぎゅんがしゅんざしゅん。
 片っ端から、撃ち飛ばされていった戦闘員。
キリク「ビリビリ燃えてきたぜ!!! オラオラオラオラアアッ!!!」
 炎と電流をまとった拳に、砕け散る戦闘員。
マカ「あんたらなんかに、かまってる暇なんてないのよ!」
 瞬時に輪切りにされ、大地に返る戦闘員。

ハサジャ「な・・・なんだアイツらは!!」
烏賊炎「アイツら・・・死武専だ!」

 驚嘆の声を上げる間に、全ての戦闘員がその魂を散らした。

マシスネ「くそお、くたばれ死に神の犬ども!!!」
 マシスネが機銃を乱射する。しかし、焦りまくっていて全然当たりもしない。
デス「馬鹿者が! 本当の銃の使い方を見せてくれるわ!!」
キリク「マカ、ソウル、離れるぞ!!」
マカ&ソウル「おう!!」

 キリクとマカの追撃をイカファイアとハサミジャガーが始めたとき、宙にデスが浮かんだ。
デス「リズ、パティ、死刑執行モード、開始だ」
??「ああ・・」
???「いっくよん♪」

100:2008/12/12(金) 18:50:32
記念すべき第百話、その内容は・・・・。
ソウルイーター万歳話でした・・・。

 ギュウィヨンガシイイイン!!
 デスの腕を、巨大な砲身が覆った。

 右腕と左腕、砲身が交互に少女の声を上げる。

右砲身「エネルギー充填、のこり34%」
左砲身「目標、マシンガンスネーク」
右砲身「チャージ完了」
左砲身「目標命中率、100%」

デス「虫酸が走る・・・処刑砲デスキャノン・・・」

右「5!」

キリク「あいつ本気だぜ・・・」

左「4!」

ソウル「だからボンボンってヤツは・・・」

右「3!」

マシスネ「ハッ、ハッタリに決まってらァ!!」

左「2!」

マカ「行けえ!」

右「1!」
左「打てるよん♪」

 左砲身の呑気なかけ声の下に、
 エネルギー塊2発が、発射された。

ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

 空気が震え、
 大地がひび割れ、
 当たりの建物まで吹き飛ばし、
 着弾と同時に、大爆発が起こった。

 20秒後、マカとキリク、ハサジャとイカファイアが顔を上げた。

 もともとマシンガンスネークがいた所には、赤く禍々しい魂が一個あるだけだった。

 2怪人は驚愕の声(活字化不可能)の声を上げた。
 それが、彼らの遺言となった。

 マカの、不可視と言っても過言ではない速さの一薙ぎで、体を上下に分断されたハサジャと、
 キリクの拳の一閃で、全身を砕かれたイカファイアの居たところに、
 赤い魂が、残った。

 全てが終わったのは、古泉一樹が投了した時刻とほぼ同じであった。

101蛇界人:2008/12/12(金) 20:20:55
101回目にサーセン。この書き込みは蛇界人の「悪ふざけ」であり、本編とは一切関係ございませんので、飛ばしてもらっても構いません。

 こんばんは。ニコ動の『嫁動画』(出てくる嫁の数をカウントする動画)をやってみたら82人も嫁がいた蛇界人です。
すげぇよ。2〜3分で82人も出てくるなんて凄いよ。まだシリーズ中2つしか再生してないのに・・・
 まぁ、そんな事は置いときまして、まずは『魔法先生 ネリま!』100回おめでとうございま〜す!!パチパチ!
カラス「そうか、もう百回か。今思えばお前の暴走から始まったようなもんだからなここも。」
 
 いやいや、これは全てkさんのお陰だろ。もしkさんの参入が無かったら、恐らく今年中に終わってないぞこれ。

カラス「確かに25までからのペースが尋常じゃないからな。そこは感謝しなくちゃいけないな。」

 それに99〜100辺り見てソウルイーターがどれだけ凄いか知ることが出来ました。凄まじいチートっぷり。

カラス「お前が言うな!俺みたいなチートキャラ飽きるほど作りやがって!正直言ってカスペン大佐だけで終わっちまうじゃねーか!」

 そう思って、第2部的な区切りでお前らのチート的能力を削ってやったんだ。パワーバランスと後々のキャラ追加のために!!

カラス「その割には魔王とか教祖様とか明らかに危ない連中ばっかり入れてる、と言うか殆どお前の趣味だろ!」

 はぅ!・・・しょうがないじゃん。今後最後まで本編で活躍できる方々ばっかりだよ?

カラス「正直言って一度に出てくるキャラが多すぎだ。大体なんで八神はやてが俺知ってるんだよ?」

 知りたい?結構ネタばれ含むけどいい?

カラス「いや、遠慮しておく。でも、戦闘班の仲間は増えるのはいいが、本編に絡むキャラがシリーズ1つに多すぎる。」 

 別にいいじゃん。それが面白いんだし、じゃあ最後に、ハッスルするぞ〜!!

カラス「よっしゃ〜!!(あー面倒くせ。)」 

 スリー!ツー!!ワン!!! ハッスル!!!!ハッスル!!!!!

以上悪ふざけでした。あと、kさんありがとうございました。これからも盛り上げていきましょう。では。

102:2008/12/14(日) 17:54:53

k「空気少年ネギ・スプリングフィールドと、相棒のデス・ザ・キッドと紛らわしいキッドにも触れてやろう。
  さすがにそろそろ出さないと赤松先生のファンが切れるだろうし」
リオ「空気にしたのはお前らだろ・・・」
k「すまん、ネギ・・・」


 僕、ネギ・スプリングフィールドは、ちょっとワケがあって北欧に来ていた。

キッド「ネギ、この辺だよな」
ネギ「ええ、そのはずです」
 相棒のドラ・ザ・キッドが、僕に声をかけた。

 僕たちは、ここいらに出没するという怪物の調査に来ていた。
 ゲゲゲの鬼太郎やドラゴンクエストまで一緒になった世界において、怪物なんざ珍しくもないが、
もしも「ノイズ」の連中であったら、人を殺しまくったりしている鬼神化したような奴らであることもある。
 事実、諜報課のマリーさんは、グロンギの連中と対戦したとも言っていた。
 
キッド「なあネギ、ノイズの下にはよ、ショッカーとかデストロンとかいるんだろ・・・」
 キッドがぽつりとつぶやいた。
ネギ「そうですけど・・・」
 何か分かったのだろうか。
キッド「オマエ、どの組織が一番好きか?」
 僕はずっこけた。ガウリイかオマエは。
 意味がわかんないならスレイヤーズ読んでね。
ネギ「そ・・そうですねえ・・・クライシス帝国(BLACKRX)かなあ・・・」
キッド「俺はスマートブレイン(555)だな」
ネギ「あーでも、ドグマ(すーぱー1)とかも好きでした・・・」
キッド「おめえ昭和ばっかじゃん。
    昭和含むんなら、アレだよアレ、えーと、あの・・・
    ホラ、あのゼクロスだか村雨だかの出るヤツ!」
ネギ「あれ、それってなんでしたっけ? うーん・・・」
???「バダン(ZX)だよ」
キッド「そうそれー!」
ネギ「いやー、親切な人もいたもんで・・・」
 そこまで言って、思い出した。
 ここがゴーストタウンだということを。

ネギ「キッド、ここに人はいません!
   2ヶ月前に、伝染病でこの村は全滅したんです!!!」
キッド「何い!」
 僕とキッドは、急いで背中合わせの陣を作った。
 その時、雲の切れ間からさした陽光に、
 10体近くの改造人間が映った。

改造人間「俺たちの組織の名前を覚えてくれるとは、実に嬉しいことだ。
     こんな嬉しさは、この村に細菌兵器ばらまいて、村人を皆殺しにした時以来だ!」
ネギ&キッド「!!!」
 僕たちは目を見開いた。
 目の前で笑っているトカゲ野郎は、その反応を見て笑っていた。
 むかつく。歯が、ギリリとなるのが、自分でも分かった。
 ぶっ倒して土下座させてやりたい。
キッド「てめえら、自分が何いってんのかわってるのか!!」
 キッドがわめいた。
 僕にとって右側にいた蜘蛛モドキがそれに応える。
クモロイド「ああ、分かってるよ」
カマキロイド「あたし達は、バダンの新兵器として作った細菌兵器のテストをしたんだよ」
コウモリロイド「まあ、人の命なんざ軽い物ですがね」
ドクガロイド「結局、新兵器は寿命の短さと、培養の難しさで没になりましたがね」
カメレオンロイド「村人は死に損てわけだな! こりゃあ、最高の喜劇だぜ!ひやははは」

 ズドウン!!!

 カメレオン野郎が言い終わる前に、キッドの真空砲・キッド専用バージョン(黄色に塗装してある)
が火を噴いた。
 カメレオン野郎は、一瞬にして首から上を失った。
 僕は、ためらわなかった。
ネギ「我は放つ、光の白刃!!」

 ギョウン!!

 光の閃光が、カメレオンの胴体を貫通し、大爆発を起こした。
 後にはやはり、鬼神の卵が浮いていた。

 あまりにも急な展開に、改造人間どもがあたふたし始めた。
 キッドが、ニヤリと唇をつりあげた。
ネギ「キッド・・・感情に流されて暴力をふるうのは、馬鹿の証拠ですよ」
キッド「ああ、わかってるよ。
    俺は、向こうのキッド・・・デスザキッドだったっけ?
    アイツと違って、頭はよろしくないからな」
ネギ「ふふ・・わかってますって。
   でもそういう酔狂な馬鹿、僕は嫌いじゃないですよ。
   少なくとも、人を殺して笑っていられるような大馬鹿よりはね」


 蛇界人さんへ。

 バダンについて知りたければ、「仮面ライダーSPIRITS」と打って検索してください。
 ちなみに現場にいるのは、カメレオロイドが死んだので、クモ、コウモリ(第一話登場)、ドクガ、トカゲ、アメンボ、
カマキリ、アリジゴク、タカの9体です。
 この時間は、95と96の間頃という設定です。

103蛇界人:2008/12/14(日) 19:59:13
蛇界人「できる限りやってみますが、先にドラえもんサイドの文書いたらすぐに続き書きますよ。」


 どこまでも続くドライアイスで作ったような煙の中、例えるならウルトラマンメビウスでメフィラス達が話し合ってた所みたいな空間に2人の人物が立っていた。

 1人目は、やけに小さいピンクのツインテール、プレセアだ。その手には斧の代わりにジャークムーンの剣が握られている。

もう一人は、眼鏡を掛け白衣を着た、いかにも博士っぽい中年の男。香川英行だ。(仮面ライダー龍騎参照。)

アル『そろそろだな。』

 アルの声はプレセアの持っている剣から発せられていた。すると、その声を待っていたかのように2人の目の前に小さな光の粒子が集まってきた。

それは徐々に人の形を帯び始め、完全に1つになった時、そこには朝倉涼子(ハルヒの憂鬱参照)があっけに取られたような顔つきで立っていた。

朝倉「あなた・・・誰?」

プレセア「あなたに、こいつら、殺してほしいの・・・。」

 プレセアがゆっくりと朝倉に、SOS団の写真を見せると、朝倉は遊ぶ相手が見つかった子供のように微笑んだ。

アル『朝倉涼子、せっかく生き返らせてやったんだ。お前の本来の目的を果たすがいい。香川、例のものを。』
 
 香川から朝倉に手渡されたもの。それは、朝倉が以前に使っていたナイフと同じ型のビームナイフだった。

朝倉「ふふ・・なんだか知らないけど面白そうじゃない。いいわ、やってあげる♪」

 朝倉はにっこりと微笑むと、そのまま消えていった。

アル『あれでよかったのか?もっとまともな奴いただろ?』
 
 アルが問いかけると、香川は冷静な表情を崩さずに言った。

香川「構いませんよ。ただあのナイフで戦闘をするだけなのですから、ですがやはり、知っている人物に襲わせた方が必死に戦ってくれるでしょう。それも必死に倒した相手ならなおさら。」

アル『確かに、お前の脳波パターンをシンクロさせたあのナイフで戦闘を行えば、お前は戦わずとも相手の能力をすべて記憶することができる。だがお前のことだ。その辺の奴らごときに負けないだろ?』

香川「その油断が数々の人間を死に至らしめたんです。君も同じですよレイズナー君。君も油断したからそんな姿になったんじゃないんですか?」

アル『相変わらず、毒舌ですね。管理局時代から何も変わっていない・・・。』

香川「ですが、どんなものか見てみるのも悪くはないでしょう。ちょっと見物に行ってきますよ。護衛を1人お願いできますか?」

アル『ああ、いるぜ。『KSC』の取っておきがな・・・。おい!カーネル!!』

 プレセアの後ろから、白いスーツを着た老人がゆっくりと香川に歩み寄って行った。

104:2008/12/14(日) 20:56:33
k「はい、ではネギ&キッドの所に戻ります。
  しかし、まさかカーネルおじさんまで抱き込むとは・・・。
  ノイズの器のでかさがわかります・・・。」


 たたたっ。

 怪人達が足を踏み出した。
 僕とキッドは、その足音に応えるかのように前に駆けだした。

 ひゅっ。

 カマキリ女の鎌が、僕たちの数メートル前で振られた。
 空振りにしては遠すぎる・・・ということは!
 僕は軽くたたらを踏むふりをした。
 刹那。

 ひゅごう!!

 僕のいた所に、強力なかまいたちが通り過ぎた。速度は間違いなく音速を超えている!
 キッドは別の所で、コウモリ神父や毒蛾男と格闘している。どうやら無事なようだ。
 後ろにあった3階建てほどの建物が、鎌鼬に切り裂かれたのを除けば。

キッド「くっそお・・・」
ネギ「キッドは遠距離攻撃に回って下さい。僕は格闘もそこそこいけますから」

タカロイド「何をおしゃべりしてるんだアー!!」
 鷹男が、僕の近くに飛来した。なるほど。小柄なガキ1人なら、接近戦に持ち込めば勝てると
思っているのか。馬鹿なヤツ・・・。
タカロイド「ふひゅウーッ!!」
 鷹男の、ダガーナイフのような爪が迫る。
 くっ、と一声漏らして、その突撃を僕はかわした。
 あからさまにムッとした顔で、鷹男は方向を転換、3時の方向にいた僕を狙う。が、遅い。
 坂上さんやタカミチの特訓に比べれば。
ネギ「はっ!」
 僕は鷹男に掌を向ける。その瞬間、アリジゴク男が何か叫ぼうとした。おそらく、鷹男に向かって。
 が、もう手遅れだ。

ネギ「我打ち破る原始の静寂!!」

 その瞬間。鷹男の体の右半分が潰れ去った。
 空間をゆがませ、そのゆがみに対象物を引き込み、破壊する。波動砲と同じである。
 向こうでキッドが、目を丸くするのが見えた。まあ、そりゃそうだろうな。
タカロイド「きいいいいいあアアアアアアア!!!」
 僕は一瞬だけ哀れみを覚えたが、それをかなぐり捨てて叫んだ。
ネギ「我は築く、太陽の尖塔!!」

 しゅごう!!

 わずか数瞬で、鷹男は体の左半分も焼け失った。
 残り、8人。

105蛇界人:2008/12/14(日) 21:19:59

リオ「あ〜もう!暇で暇でしょうがない!何で私が留守番なの?カラスだって19歳じゃない・・・」

 北高の校外でドラえもん達は、スーツにサングラスとアフロの帽子と言う『不審者』らしい姿で待機していた。

カラスから「帰りにそのまま全員で不思議探索に向かう」との連絡が入ったので、後を追うべく校門の前で待っていたのである。

ドラえもん「しょうがないだろ?緋色1人じゃ絶対に無理だし、誰か助っ人を連れておかねぇと。」

 愚痴るリオにドラえもんらしきスーツの男(と言うか絶対にドラえもん)が諭していると、校門からSOS団の面々が出てきた。

ハルヒが先頭に立ち、その後ろについて行く様にキョン、長門、朝比奈、古泉、カラスと緋色が続く。

ドラえもん達はすぐに後を追い始めた。




ハルヒ「あ〜お腹減った!キョン!浦木君達の歓迎会を兼ねてどっか食べに行くわよ!もちろんあんたの奢りでね♪」

キョン「『♪』付けても駄目だぞ。ただ単にお前の腹ごしらえじゃないか。そんな事で貴重な金使ってたまるか。」

 カラスと緋色以外のSOS団の面々は尾行されていることも知らず、暢気に話をしながら街中を歩いていた。そこだけ見たらただ単にサークルの友達の散歩にしか見えない。

カラス「別に構いませんよ。歓迎会ならお金は僕達で出しますから。」

 カラスの持ち金では正直足りなかった(3000千ぐらい)が真神人を出すために仕方なくそう言った。ハルヒの目がキラキラと輝き始める。

ハルヒ「ほら見なさいキョン!アンタとは違って実に団長想いの方だわ!あ!ケンタッキー発見!」

 ハルヒは、自分の目の前にあった『ケンタッキーフライドチキン』を指差した。どうやらそこがお目当てらしい。真っ先に店内に入っていった。

カラスは財布の中身を確認しながら面々を連れてケンタッキー内に入っていった。




はやて「ふぅ。やっと薬の買出しも終わりやな。あとは、食料かいな?」

 はやてはドナルド、アクセルと共に買出しを終えてメロゥドに向かっていっていた。3人の手には袋や箱が山のように積まれている。

アクセル「食料だったらドナルド、確か『マクドナルド』がこの辺にあっただろ?そこで食料もらっていこうぜ。」

ドナルド「もちろんさぁ!え〜と、あった。多分あそこだよ!」

 ドナルドは目の前にあった赤い建物を指差した。裏から見たので自分の人形は置いていなかったが、あの赤いペイントは間違いなく自分の店のはずだった。

アクセル「よし、じゃあ裏口から入ってみるか。」

はやて「でも、なんか臭いわぁ・・なんか、血の臭いみないな・・・。」

ドナルド「そんな事はないよ♪マクドナルドは毎日綺麗に掃除しているからね♪さっ、(食料を)”取りに行こう”!!」

 そう言いながらアクセル達は既に『ケンタッキーフライドチキン』と化していたマクドナルドの店内に入っていった。

だが、アクセル達は知らなかった。ケンタッキーの外にあるゴミ箱の中には、ナイフで切り刻まれた大勢のマクドナルド店員の死体が捨てられていたことを・・・。

106:2008/12/15(月) 19:10:20
k「久々ですね、買い出しの話は。そういや、ネギも買い出しにドラワールドに来てましたしね。
 しかし、最後、グロいな・・・。
 あ、ちなみにネギはカウント間違えていまして、ホントは残り7人です」
ネギ「あ、そうなの?」

 ドラ・ザ・キッドは、タイミングを見計らって、帽子の中からシールを取りだした。
 このシールはドラえもん第4巻で、ジャイアンが未来犯罪者からこそ泥したワッペンシールと同じ物であり、効果は飛行能力
である。
 アメンボ男の突進をよけたキッドは、急いでそれを顔に貼り付けた。

 さて、こんな実況中継している間にも敵はやってくる。
 僕はコウモリ神父と蜘蛛もどき、カマキリ女とアリジゴク男を受け流しており、残りの三体はキッド(飛行中)が相手をしていた。
 バダン怪人は雑魚いというイメージがあるが、そんな物は大嘘であった。

クモロイド「シャアッ!」
 蜘蛛もどきの糸が、僕を絞首刑にせんとして迫ってくる。先ほどの鷹男にやった手は通じそうにない。
 その間にも、コウモリ神父と毒蛾男がキッドの追跡を開始する。
 援護射撃したいところだが、今はアリジゴク男の青龍円月刀をかわすのがせいいっぱ・・・。

 その瞬間、僕の体が吹き飛ばされた。
ネギ「ぐはあっ!!」
 数メートル吹き飛んで、石造りの塀に僕の体が叩きつけられた。
 背中に激痛が走り、口の中を鉄の味が支配する。
 僕の視界に、アメンボ男の姿が映る。
カマキロイド「よっし!」
アメンバロイド「・・・死ぬがいい、小僧!」
 アメンボ男がクラウチングスタートの姿勢を取る。あの突進を、もう一度食らえば僕は終わりだ。
 なら、せめて一発でも当てるまでだ!
 僕は呪文を唱え始めた。

107:2008/12/15(月) 19:10:35
k「久々ですね、買い出しの話は。そういや、ネギも買い出しにドラワールドに来てましたしね。
 しかし、最後、グロいな・・・。
 あ、ちなみにネギはカウント間違えていまして、ホントは残り7人です」
ネギ「あ、そうなの?」

 ドラ・ザ・キッドは、タイミングを見計らって、帽子の中からシールを取りだした。
 このシールはドラえもん第4巻で、ジャイアンが未来犯罪者からこそ泥したワッペンシールと同じ物であり、効果は飛行能力
である。
 アメンボ男の突進をよけたキッドは、急いでそれを顔に貼り付けた。

 さて、こんな実況中継している間にも敵はやってくる。
 僕はコウモリ神父と蜘蛛もどき、カマキリ女とアリジゴク男を受け流しており、残りの三体はキッド(飛行中)が相手をしていた。
 バダン怪人は雑魚いというイメージがあるが、そんな物は大嘘であった。

クモロイド「シャアッ!」
 蜘蛛もどきの糸が、僕を絞首刑にせんとして迫ってくる。先ほどの鷹男にやった手は通じそうにない。
 その間にも、コウモリ神父と毒蛾男がキッドの追跡を開始する。
 援護射撃したいところだが、今はアリジゴク男の青龍円月刀をかわすのがせいいっぱ・・・。

 その瞬間、僕の体が吹き飛ばされた。
ネギ「ぐはあっ!!」
 数メートル吹き飛んで、石造りの塀に僕の体が叩きつけられた。
 背中に激痛が走り、口の中を鉄の味が支配する。
 僕の視界に、アメンボ男の姿が映る。
カマキロイド「よっし!」
アメンバロイド「・・・死ぬがいい、小僧!」
 アメンボ男がクラウチングスタートの姿勢を取る。あの突進を、もう一度食らえば僕は終わりだ。
 なら、せめて一発でも当てるまでだ!
 僕は呪文を唱え始めた。

108:2008/12/15(月) 19:11:19
二重投稿しちゃいました・・・ごめんなさい。

109:2008/12/17(水) 18:05:33
k「ネギin北欧編、まだ続きます。ちなみに今はマカ達が町に到着してデストロンどもと喧嘩している
 頃で、カラスと古泉はやはりチェスをしている頃です。
 時間的には99頃ですね」

 存在の力が、手に集中する。
 僕が速いか、アメンボ男が速いかの差で、全てが決まる。
 ぐっと、アメンボ男が左足に体重をかけ、そして離した。
 僕は、止めていた息を吐き出し叫んだ!
ネギ「我は放つ光の白刃!!」

 キュウボウン!!
 
 大地を削りながら光の刃が飛ぶ。だが、アメンボ男はそれをかわし、翼を広げた!
 間に合わない!
 一瞬にして僕の体は砕け散り、タンパク質とカルシウムの塊が大地に転がる・・・はずだった。

 後ろから飛んできた空気塊に、アメンボ男が翼を折られなかったら。

 何百気圧にまで圧縮された空気塊が、アメンボ男の翼に当たった。
 キッドに違いないが、今は礼を言っている場合ではない。
 猫型ロボットの声が、北欧の空に響きわたった。
キッド「いっけえええええっ!!!」
 
 ぎゅうぃよんぼがああああん!!!

 アメンボ男は悲鳴すら上げず、空気塊をもろに食らって倒れた。
 どうやら死んではいない様だ。が、翼と左足がおれており、動くことすらできないようだ。
 残り、6人。


 男は、少年と猫型ロボットの戦いを漠然と眺めていた。
 赤い長髪が目にとまるが、アルフォッグスとは違い、年は30代くらいに見えた。
???「兄貴も頑張ってやすねえ・・」
 男の肩に止まっていた、鼬ともミンクともとれる、白い獣が口を開いた。
 男は獣のあごをなでながらつぶやいた。
男「当たり前だよ。あの程度でくたばる奴が、俺の遺伝子を次いでたまるか。
  ロナルドとアクセルのこぼれ話によると、アイツらはコンビで管理局戦闘班にいるとか。
  あんな石頭どもの中にいるとはな。俺も最初は驚いたぜ」
獣「まあ、オレの元パートナーですしね。兄貴は」
 男は獣の顎から手を離し、ネギとキッドの方をじっと見た。
 その目は、ネギと瓜二つの色をしていた。

 蛇界人さんへ。

 男がロナルドと言っているのは、誤字ではなく本当のことです。
 ドナルドは英語圏では「ロナルド・マクドナルド」ですので。
 なおこの男の正体は・・・いかん時間がない、また今度!!

110:2008/12/20(土) 16:18:28
 ドクガロイドはおびえていた。
 自分の仲間が、次々と倒されていくことに。
 ドクガロイド・・・本名フレイは、本来は気の弱くて戦いのタの字も知らんような青年
だった。自分の父親に、バダンに売られるまでは。
 バダン・・・まあ、すぐに???団に併合され、さらに「ノイズ」に食われたのだが・・
でしっかり脳改造まで受けたあとは、忍者集団「暁」とともに父親を殺し、全世界の空軍
将校を殺害するといったことを繰り返していた。
 が、それはとても空しいことだった。
 幽霊が斧女に、斧女がトカゲに、トカゲが忍者に伝えたことをただするだけ。
 そんな虚しさを、仲間は癒してくれた。
 極悪人で鬼神の卵になってるような奴(カメレオロイドとかな)もいたが、タカロイドとか
バラロイドみたく、自分を時には激励し、時には甘えさせてくれたような連中だっていた。
 なのに、死んでいった。
 が、自分には敵を打つことすらできない。あの子供と、ロボットに殺され、魂を死神の犬どもの
餌にされるのが怖いから。
 どうしようもない野郎だ、僕は。
 軽々しく「人の命は軽い」などと言ってみたくせに。
???「ヘタレ毒蛾のプワゾンさんよお、随分暗いじゃないかよ」
 突如、ドクガロイドの後ろから声がかかった。
ドクガロイド「ニードルさん・・・」
 ドクガロイドが振り向いた後ろには、一人の針だらけの男がいた。

クモロイド「死ねい!」
 クモ男が糸を吐く。この網に絡まったら大変だ。
 僕は即座に呪文を構成した。
ネギ「我が指先に、琥珀の楯!」
 空気が凝縮し、糸から僕とキッドを守った。
 さっきから毒蛾男はウジウジと町の隅に立っているだけだが、残りの連中は躍起になって戦闘
している。
キッド「でやあ!」
 キッドの真空砲が唸る。
 その方向にいたカマキリと蝙蝠がジャンプしてかわした。
 
 なかなか、この戦いは終わりそうもない。
 北欧に来たのに、サンタとはかけ離れた連中のお出ましとはね。
 北欧の運命の三女神ノルニルとやらは、よほどのアバズレに違いないな、となんとなく思った僕であった。

赤毛の男「おやおや、ニードルの旦那のお出ましか」
獣「よく見えやすね、旦那」
赤毛の男「あたりめーだよカモ。そーでなきゃ、俺はアクセルなんぞと一緒に仕事するかよ」
獣「そろそろ行った方がいいんじゃないですかい?」
赤毛の男「まだだよ、ネギはまだ実力の10分の1も出しちゃいねえさ。
     俺が行くのはそれからだ」
獣「やれやれ、変なところで几帳面なんだからなあ、
  これだから嫌だったんだよ、『サウザントマスター』と仕事するのは」
赤毛の男「んだとゴルア!! 名誉あることだぞこれは!
     それに、今さらネギのもとにノコノコ出てみろ! kと蛇界人と赤松先生がどういうつなぎ方すりゃ
     いいのか考えてみやがれ! このボケ食肉類!」
獣「んだと! 黙って聞いてりゃいい気になって! 作品のメディアが変わるたびにコロコロ声優変わってる
  くせに! スズケンと子安って、アンタどんだけいい声優使ってんだ! 沖田と高杉だぞ、銀魂の!
  TOL主人公とジェイドじゃねーか、おい!」
赤毛の男「うるせー! てめえだって実写化された際には野沢雅子が声当ててたじゃないか!
     かめはめ波でも打つ気か、ゴルア!!」
 ・・・・どうやら、アレですねアレ。
 こいつら、ネギま本編の最重要人物と、主人公のパートナーのようです・・・。

111蛇界人:2008/12/20(土) 22:12:45


 ケンタッキー内に入ったその時、全員の視界に入ってきたのは、ケンタッキーでも、マクドナルドでもなかった。
ドラえもん、カラス、アクセルがすかさず後ろを見るが、ドアは無くただ終わりの見えない謎の空間が広がっているだけだった。

え?どんな感じかって?『涼宮ハルヒの憂鬱』のアニメで、青い長髪と眼鏡っ子が戦ってる空間がそれ。要するに、朝倉涼子が作った閉鎖空間。

朝倉「ふふ、いらっしゃい。私の閉鎖空間へようこそ♪」

 そう言いながら朝倉涼子は閉鎖空間に降り立った。その顔には笑みを浮かべ、視線は明らかにキョンに向かっている。
キョンは誰か助けを求めるように周りを見渡すが、他の連中はそれどころではなかった。

 カラスは、かつての同期とか先輩とか伝説の人とかとのご対面に大層驚いていたし、
ハルヒや朝比奈はドラえもん達と口論している。何もしていないのは古泉と長門ぐらいか。

カラス「はやて!?なんでここに?てかアクセルに教祖様まで一緒にいやがるし、いったい何があったんだよ!?」

はやて「まあ、それは説明すると結構長くなるんやけど・・・」

アクセル「んあ?はやて、こいつ誰?お前の彼氏か?」

はやて「なっ・・・!んなわけないやろ!」

ドナルド「じゃあなんでそんなに顔が赤いんだい?ケチャップでも付けたのかな?」

はやて「もぅ!そんなんじゃない!」


ハルヒ「何なのよあんた達!分かった、ストーカーね!」

のび「は?そんな事は無いよ、ハァ・・ハァ・・・。」

リオ「お前のせいだよ!誤解受けてる理由は!」

土管君「ばれちゃったか。操縦する人もスーツ着せとけば良かったよ。」

ドラえもん「いや、それは関係ないから。」


朝倉「え〜っと、聞いてる〜?聞いてるよね!」

 朝倉は無視されたことに腹を立てたのか、右手を上げると地底から直径5メートルはありそうな巨大な黒い炎の塊が現れた。
それは次第に小さくなり、何かの形を作ってゆく、炎が消えたときには、巨大なカマドウマが出現し、カラス達に襲い掛かっていた。

カラス&アクセル「うっせぇぇぇぇ!!!」

 後ろから突撃してきた巨大カマドウマに、カラスはオルトロスを向けて発砲、1秒に数百発以上の弾丸を発射するオルトロスによって身体が弾痕まみれになったカマドウマはスピードを緩め、停止した。

そこに向かってアクセルがカメハメ波の様な体制をとり、氣を充填すると、蒼い光がアクセルの手を包み込む。

アクセル「おらぁ!青龍鱗!」

 カメハメ波の様に真っ直ぐに飛んでいった光はカマドウマを直撃し、次の瞬間爆発した。

朝倉「なんだ、やっぱり聞いていたんじゃない。殺しがいがあるわ!」

 また朝倉が右腕を上げた。すると、またカマドウマのような炎の塊が3つ現れた。
だが、それらが形になった時、カラスとはやては驚愕の表情を見せた。

1つ目は、長い刀を持ったピンクのポニーテールシグナムです、はい。

2つ目は、ザンバーのような長い杖を持った金色の長髪フェイトです、はい。

3つ目は、機械仕掛けが多そうな杖を持った茶色のツインテールだった。なのはです、はい。

 3人ともバリアジャケットの後ろには高田モンスター軍のマークがついている。
 
カラス「ゲッ!姐さんやフェイトさんまでならともかく、魔王様まで敵になっちゃったのかよ!?」

はやて「嘘・・・なのは?フェイト?シグナム?嘘やろ?」

 はやての声に耳も傾けず、シグナムは剣を、フェイトはザンバーを、なのははその杖先を無言でカラス達に向けた。

なのは「・・・ディバイン・バスター・・・・・。」

 なのはの呪文と共に、『MSじゃないとこの単位は撃ねぇよ』と思う様な巨大なビームがカラス達目掛けて襲い掛かった。

112蛇界人:2008/12/21(日) 01:50:31

カラス「くそっ!アーク、シールド展開!」

 アークがすぐにみんなの前に立ち、ビームシールドを展開しビームを跳ね返し、跳ね返ったビームは朝倉に向かって飛んでいった。

しかし、朝倉がナイフをかざすと、瞬時にビームは消滅してしまった。

カラス「つっ!あいつIフィールド張ってやがる!」

 え?知らない?ビームとか無効化するバリアみたいなもんすよ。

ドラえもん「元々が仲間ならこれで形勢逆転だ!『桃太郎印の黍団子』!・・・ってあれ?出てこない!?」

 ドラえもんは何度もポケットを弄るが何も出てこない。その前に、ポケットが4次元に通じておらず、ただのポケットと化していた。

朝倉「無駄よ!この閉鎖空間はいかなる次元にも通じていないの。
   だ・か・ら貴方みたいにどっかの次元にまとめて道具置いてある奴は、何もできないってわけ!
   もちろん、長門さん、貴方のハッタリも使えないわよ。やっちゃって!」

 朝倉の号令とともに、3人の魔術師がカラス達に突っ込んでくる。
俺はアークの口の中に手を突っ込むと、とりあえず武器が無いと厳しい方々に向かって、
出てきた武器を手当たり次第ぶん投げた。

 のび太にはショットガン、キョンにはヌンチャク、長門にはピンポイントバリア発生装置(マクロスプラス参照)

朝比奈には、光線銃(ウルトラマンにあった奴ね)、アクセルにはマイケル6号(喰霊-零参照)、はやてには空気砲。

ドラえもん「ちょっと待て!俺の武器は?」

カラス「なんだよチート狸、わかったよ。ほら!『ハイパー空気砲』。」 

ドラえもん「これって、64専用ソフト『のび太の町SOS』に出てくるオリジナルじゃねーか!なんでお前が持ってるんだよ!?」

カラス「ああ、ちょっと任務の時に拝借した。それより古泉、お前本当に武器要らないのか?」

古泉「ええ、ここが閉鎖空間の1種なら、僕は100%の力を発揮することができますからね。」

はやて「でも、どうすればいいんや?できれば殺してほしくはないんやけど・・・。」

ドナルド「それなら、僕が何とかしてみせるよ。ちょっと時間を稼いでね。」

 そういうとドナルドは、何か解読不能な言葉で詠唱を唱え始めた。

カラス「何か分からんが、ちょっと時間稼がないといけぇねな。」

 そう言い放ちながら、カラスは向かってくる元教官、及び元上官に向かって突っ込んでいった。


PS
 この通り、ドラえもんは閉鎖空間の影響で、一切の道具が使えません。はやては魔力が殆ど無く、初級程度の魔法しか使えません。
長門のイカサママジックも使用不可です。(注意!アークの武器能力は使えます。)

なんか、ごめんなさい。

113蛇界人:2008/12/21(日) 01:55:05
訂正

×ゲイ・ボルグ  ○ギター(マクロス7でバサラが使ってる奴のレプリカで、中に日本刀が入っている隠し刀)

114蛇界人:2008/12/21(日) 01:59:36
すんません。113は無かったことにしてください!

本当に、すみませんでした!!

115:2008/12/21(日) 15:36:09
k「おおお! ついに柳眉姫見参!」
ネギ「はいはい、朝倉のことですね・・・。つーか、まだ続くんですか北欧編・・・」
k「いや、いったんマカ達に話は戻る。
  あー、あと北欧編でチラチラ出てる赤毛の男と白イタチは、一応アクセル&ドナルド
  の仲間っつーことでお願い。
  ただし、彼らは八神はやてが仲間になっていることは知らないし、高田総統になのは達
  が抱き込まれたことも知ってはいないんだけどね」

マカ「42,42,564(しーにーしーにーごーろーし)っと。
   ハロハロ死神様、職人のマカです」
 少女は公衆トイレの鏡に向かい、話しかけていた。
 ういん、と鏡に波紋が広がり、その表面から少女の顔が消える。
 代わりに出てきたのは、オレンジ色の髪の青年であった。
青年「はいおつかれ。よく頑張ったな」
ソウル「ああ一護、案外敵も大したことなかったぜ」
デス「こら、何を言っているんだ戯け。連中だって仮にも改造人間だ。
   手を抜いたら確実に皆殺しにされていたぞ」
青年「堅いこと言うなDkid。じゃあ、次の依頼なんだが・・・」

 青年の名は黒崎一護。管理局諜報部にいる。早い話、「BLEACH」の主人公である。
 一応は、マカ達の上司に当たる人物である。
 現在、アメリカ西海岸のとある町を滅ぼしたデストロン怪人を殺害してこいと依頼を受けた
マカ達は、その町の公衆トイレの鏡(死神とは鏡を通じて会話できる。便利だな)で上官に連絡
しているのだ。
 あ、時間軸的に言うとハルヒ編の103と105の間くらい、北欧編の110くらいですので。
 
一護「今、戦闘班の冬獅郎と乱菊のねーちゃんがそっちに向かってるはずだから、そいつらと合流
   してほしい。詳しいことはそいつらに聞け。俺は今から北高に行かされる所だからな」
キリク「北高だと? あそこにはカラスとかリオ先輩とかが行ってるはずじゃあ・・・」
一護「いや、あの周辺で『ノイズ』の連中が入り込んできたらしくてな・・・」
???「一護! 説明はその辺にしておけ! 私達は今すぐ北高へ向かえとの連絡があっただろうが!」
 一護の話を遮って、やたら目のでかい黒装束の少女が鏡に映った。
 こいつの名は朽木ルキア。説明はめんどいんで、あとでBLEACH公式サイトでも見てくれたらよい。
一護「あーもう! いちいち入ってくんな!」
ルキア「やかましい。早く行くぞ!」
 そのままルキアは一護の袖をひっつかみ、ズルズルと引っ張っていった。
 ある意味、こんな上司はほしくない。
 一護が手を振る前に鏡はブツッと音を立てて、ただのミラーとなった。

 1分後、日番谷冬獅郎と松本乱菊は無事にマカらのもとにたどり着いたが、彼女らは全員
「こんな上司じゃ、これから大変だなあ・・」といった顔をしていたという。

116:2008/12/21(日) 21:45:40
k「北欧編再開しまーす」

 ニードル=ヤマアラシロイド。彼は唯一のバダン脱走者であった。 
 バダンを脱走し、行く当てもなく放浪していた彼を見つけたのは、ジェイド・カーティス
と名乗る男であった。
 ジェイドの口車に乗り、ノイズ下士官となった彼には、他の怪人どもとは明らかに違う能力
があった。

ニードル「プワゾン・・・テメエは何をウダウダしてやがるんだ・・。
     もっと殺人を、戦闘を楽しめよ。それでも脳改造受けてんのか?」
ドクガロイド「貴方こそ・・・ここに何の用があって来たんだ!
       貴方はもうバダンなんかじゃない!そのジェイドとかいう眼鏡中年についていって
       りゃいいんだ!」
ニードル「・・・は、笑わせるな。バダンが何だってんだ。もうみんなノイズなんだぜ。
     下手なプライドなんかいらねえ、さっさとあのガキと猫を殺せ!」
 ドクガロイドは俯いた。もはや、戦闘する気はカケラもないようだ。
ニードル「そうか・・・なら仕方ねえな・・・」
 ニードルはそう言うと、肩の針を一本だけ抜いた。
 その顔には、残酷な笑みが浮かんでいた。

ネギ「我は放つ光の白刃!!」
 
きゅぼうっ!

 凝縮された熱が、コウモリ神父に激突する!
 コウモリ神父はぐふっ、と一息ついて、えぐり取られた脇腹を押さえる。
 そこをキッドの真空砲が一閃した。
 
 どがああああん!!

 はじき飛ばされたコウモリ男が壁にぶつかり、そのまま動かなくなる。
ジゴクロイド「くそ、くたばりやがれテメエらァ!!」
 アリジゴク男の青龍円月刀を間一髪でかわした僕だったが、空中に数本の赤毛が取り残され、
漂っているところを見ると、もう体力をだいぶ使ってしまった様だ。
 キッドの場合もっと露骨で、もうハアハア言っている。
 見積もって、せいぜいあと20分と言ったところだ。敵連中は疲労のヒの字も見せないが。
 のこるはカマキリ(翼一枚おれてる)、蜘蛛(無傷)、アリジゴク(無傷)、トカゲ(ボロボロ)
の4体。
 まずはあのトカゲから仕留めるしかない。
 僕がそう思い、キッドにその由を伝えようとした、その時。

 ピッ。

 そんな音がして、針が何かに突き刺さる様な微少な音が聞こえた。
 その瞬間。
トカゲロイド「うぐはあっ!!!」
 トカゲ男がどさりと地面に倒れた。
 全員の目が、大きく見開かれた。
 毒矢か!? 僕らは当然そう思った。
 答えは、全くの逆であった。

 トカゲ男は一瞬で怪我を治し、そして、巨大化した。

全員「えええええええええええ!!!!!!!」

ニードル「ははっははははっははは!!!!」
 ニードルは馬鹿笑いしていた。顔を真っ青にしているドクガロイドとは対照的に。
ニードル「見ろよ、連中の馬鹿面!! 俺のハリ打ち込んだだけなのによ!!」
 そう、トカゲロイドが巨大化したのは、彼の針を打ち込まれたからだった。
 ドクガロイドは声一つ出さず、ただただおびえた。

クモロイド「な・・・・」
 沈黙を破ったのはクモ男だった。
クモロイド「なんかの間違いだ!そうに決まってる!」
 そうであってくれたら、何と嬉しいことか。
 だが、もちろんそんな事にはならなかった。
 トカゲは、そのティラノサウルスほどの図体を震わせ、アメンボ男を一口で喰った。
 
獣「あ、やっぱりこうなったか・・・」
赤毛「予想はしてたがな」

117蛇界人:2008/12/21(日) 22:26:40
 ドラえもん編では・・・

カラス「くそっ!こうなりゃヤケだ!『着装』!!」
緋色「それなら私も、『変・・・・身』!!」

 俺と緋色の周りを光が包み込む。緋色の体から光が消えると、青いヒーロースーツを着た猫っぽいヒーローが、

俺の体から光が消えると、機動6課の制服にキノのコートを着た奴を黒くしたような感じの服装が俺の体を包んでいた。無論、顔は素顔のままだ。

カラス「姐さん、すまねぇ。『グレイプニル』!!」

 ベルトに取り付けたアークの口から、細いピアノ線の様なものが射出され、シグナムとフェイトの周りに張り巡らされる。
これは特殊な合金でできており、下手に突っ込むと自分自身が切り刻まれることになる。普通の相手ならその場から動けない。

カラス「古泉!」
古泉「了解しました!」

 古泉は掌から発生させた火の玉を、テニスのサーブの様に2人に投げつけた。
普通の相手なら、火の玉によって焼死、焼死しなくても爆風でグレイプニルに突っ込む。相手がバリアジャケットを付けているからできる芸当だ。
だが、いくらバリアジャケットでも力み具合を間違えると、重症を負う事は避けられない。
 俺は思った。『やっぱり俺は守る戦いは向いていない。昔も、今もだ。』と。
だが、やはりこの2人はあんな攻撃では戦闘不能にはならなかった。

シグナム「・・・紫電、一閃・・・。」
フェイト「・・・プラズマ・ザンバー・・・。」

 2人は瞬時にグレイプニルを断ち切ると俺と緋色に向かって突っ込んできた。なのはさんは、何かパワーチャージのために動いていない。

俺はすかさず緋色を後ろに飛ばす。相手は刀だ。拳中心で戦っている緋色には、圧倒的に不利すぎる。

だが、俺がバルムンクの柄に手を伸ばす前に、シグナムが一気に俺の顔の前まで接近していた。

『間に合わない』そう思ったその時、後ろから5つの小さい何かが飛んできた。シグナムはすかさず剣で防御している間に、俺は10mほど飛び距離を付けた。

次の瞬間、5つの何かが爆発し、シグナムとフェイトの周りを煙が包み込む。俺が後ろを向くと『マイケル6号』を持ったアクセルが立っていた。

アクセル「へっ!これが烈火刃って奴だ。よ〜く覚えておけ!ついでにそこの黒いの!この刀代えろ!どうも俺には合わねぇ!」

 アクセルに激を飛ばされた俺は、アークの中から『ヴァイサーガ』の剣の人間Verを取り出すと、アクセルに投げた。それと同時に、マイケル6号が俺に投げられてくる。

アクセル「オイオイ、ちゃんとした物持ってるじゃねーか!『風刃閃』!」

アクセルの刀から出された竜巻がシグナムに襲い掛かる。

カラス「ちょ・・殺す気満々じゃないすか!?」

だが、シグナムもあのような爆発する小型刀でやられるような戦士ではない。

シグナム「・・・飛竜、一閃・・・。」

同等の技を繰り出し、相殺させる。

朝倉「う〜ん、どうも戦っていない連中がいるわねぇ♪サボっちゃ駄目でしょ♪」

 朝倉が右手を上げると、今度は地底から灰色の怪人の群れが現れ、ドラえもん達に向かって襲い掛かってくる。

カラス「何!?ドラゴンオルフェノクだと?なんであんなにたくさん!?」
朝倉「あぁこれ?ドラゴンオルフェノクを元に射撃、格闘、何でもできるように開発した『量産型ドラゴンオルフェノク』よ!元が灰だから金も要らないし。」

ドラオル「キシャァァァァァァァァ!!!」
キョン「ランダムスパイク!」

 バシバシバシバシバシバシバシバシバシ!

朝比奈「み・・・みくるビーム・・。」

 チュドォォォォォォォォン!!

 量産型ドラゴンオルフェノクの群れは、ヌンチャクや、明らかに『バスタービーム』の類である光線によって塵じりに撃破されていった。

カラス「オオ!無駄に強えぇ!!」

 だが、ドラえもんとか土管君とかはやてとかハルヒとか長門とかは全然戦闘に参加せず、蹲っている。

カラス「なにやってんだお前等!」
はやて「だって、仲間と戦えるわけないやろ!」
ドラ「この空気砲ちょっと欠陥品でさ、チャージに時間がかかるんだよ!」
土管君「めんどくさい。」
ハルヒ「なに言ってるの!?この戦闘を撮影しないでいつ撮るって言うの?最高、最高よぉぉぉぉ!!!」
長門「・・・・・・・。」
カラス「最初の2人はともかく、後半明らかにおかしいだろ!?真面目にやれ!」

 そんなトーク(?)を繰り広げていると、ドナルドが詠唱を唱え終え、両手を交差させ両肩に掌を乗せていた。

ドナルド「みんな!いくよ!『ランランルー』!!」

 その呪文と共に、巨大な衝撃波が閉鎖空間を覆いつくした。

118:2008/12/22(月) 10:00:09
k「おはようございます。学校が休みなので暇つぶしに来ました。
  トカゲロイド巨大化の時点で、北欧編とハルヒ編は時間軸が完全に同調します。
  つまり、今ようやくカラスとかとアクセル&ドナ&はやてが出会ったわけです。
  え? そのわりには全然背景が一致して無いじゃねえかって? 
  えーっと、それは・・・・時差ってことで勘弁してください!」
ネギ「ちなみに、僕のいる村と日本とでは、8時間時差あるんでよろしく」

 ごびゅ。

 ものすごい量の血が、トカゲの口から垂れる。
 あまりのスプラッターな光景に、吐き気を感じた。
 が、トカゲは仲間を喰い殺したにもかかわらず、悲しみのカの字もない表情でその巨体を横に向け、
今度はコウモリ神父をつかみ、喰った。

ネギ「・・・・嘘・・・でしょ・・・」
キッド「嘘なワケねえだろ・・・おい・・・・」
クモロイド「マジか・・・」
カマキロイド「いったいなんで・・・」
 そんな中、アリジゴク男がイライラしながら叫んだ。
ジゴクロイド「オイ、ニードル!!! テメエだろこんな事したのは! すぐ出てきやがれ!!」
 ニードル・・・何の事だ? ポケモンか?
 僕がそんな事を考えていたその時、パチパチパチというまばらな拍手の音がして、路地からトゲだらけの
改造人間が現れた。
ニードル「ご名答、薄馬鹿下郎くん。」
ジゴクロイド「薄馬鹿下郎じゃねえ! 薄羽蜻蛉だ!」
カマキロイド「分かりにくいオヤジギャグ・・・」
 ニードルと呼ばれたそいつは、毒蛾男を引っ張ってきてしゃべり出した。

119:2008/12/22(月) 16:28:51
 
ニードル「いや、俺もな、ジェイド様の元上司たるダグバ様に命令されて来ただけなんだけどな。
     あまりのテメエら(と言って、怪人を一瞥)のへタレッぷりに笑いが止まんなくてよ。
     特にラモールとかもう腹筋裂く気かと思ってさ。
     セリフの途中で首吹っ飛ばされるとか、ダサすぎワロた・・・」

 べらべらとニードルはしゃべり続ける。
 高いのか低いのかわからない声が、癇に障る。
 だが、もっと癇に障ることがある。
 こいつは、自分の同僚の死をネタにしてるんだ・・・。

クモロイド「き・・貴様!! どの面下げてバダンに帰って来たんだ!!」
カマキロイド「その通りよ!!」
 完全に激情して怒りをあらわにする怪人たち。僕と同じことを考えていたのか。
 いや、そうじゃないだろう。
 少なくともバダン内では、大嫌いであっても四六時中顔を合わせなければならない。
 自分の仲間の死を愚弄するような奴は、誰だって許す気持ちはない。
 現に、僕がアスナとかせっちゃんとかを目の前で殺されて、それを誰かが愚弄しようものなら、
相手が誰であっても、僕は攻撃をたたきこむだろう。
 キッドだってそうだ。
 なのにあの針だらけ野郎は・・・。

 さっきから般若のような表情をしていたキッドが、ついに耐えられなくなって真空砲を鳴らした。
 大気を切り裂いて進む空気塊を、ニードルはすっと簡単によけた。
キッド「…さっきから聞いてりゃ、死を仲間の前で愚弄しやがって・・・
    テメエ、それがどういう罪状かわかってんのかよ・・・」
 もはや僕のつたない表現力じゃその100分の1も伝わりそうにない憤怒の表情で、キッドがニードル
をにらんだ。
 僕でさえ、いや、怪人たちでさえゾクリとする視線に、ニードルはフン、と一息つき、一瞥を返した。
ニードル「さあ、何のことかねえ。俺は無能な馬鹿怪人をほんのちょっとばかり見下してさしあげ・・」
怪人たち「「「グアアアアアアアアアッ!!!!!!!」」」
 ついに怪人たちが完全にブチ切れ、糸と鎌と青龍円月刀を振りかぶってニードルに向かった。
 毒蛾男がひっ、と情けない声を上げる。
 が、その攻撃が届く前に、
 ニードルの手が、動いた、ように見えた。

 ぴっ。
 さくっ。

 間抜けな音とともに、三怪人が沈黙し、地面にうつぶせになった。
 ラッキー、なのかな・・・。
 もちろんそんな事はなかった。
 三怪人はゴギュ、メギュ、バギュと変な音を立てながら起き上った・・・が。
ネギ&キッド&ドクガロイド「「「げ!!!」」」
 僕たち(と、さっきから何もしてない毒蛾男)は、三人同時に声を上げた。
 そこには、怪人などという生易しい表現が、どこの中2病患者にもできやしない、
 信じられないくらい毒々しい赤に染まった、ヒトガタの「何か」があった。
 
(注:手を抜いてるわけじゃなく、ほんとに表現不可能な怪物になってます!)

 ニードルはニヤリと口角を上げ、右手を高らかに、ナチスドイツの如く命令を下した。
 毒蛾男は、生前だったら129,3%失禁している表情で怯えていた。
 そして、ニードルは言葉を発した。
ニードル「行け、わが傀儡ども!あのガキと猫めを殺せ!!」

 グアアアアアアアアー!!!

 曇天の空の下、ヒトならざるモノと化した4つの声が、
 高らかに響き渡った。

赤毛「そろそろ・・・だな」
獣「ああ・・・」
 赤毛の男は腰を上げ、屋根の上から飛び降りた。

120:2008/12/24(水) 16:19:30
カマキロイド「ジェアアッ!」

 カマキリ(?)の腕が振るわれ、鎌鼬が大気を切り裂く!
 その速度ははるかに速くなっており、避けることすらままならない。もちろん、一発でもくらえば
体がきれいに二等分されるのは目に見えている。
(まあ、一度どっかの青猫に輪切りにされかけたことはあるのだが)。
 クモは下半身が女郎蜘蛛のようになっており、どことなくガンダムSEEDを彷彿とさせる。
 が、そんな事を考えるヒマもなく、糸は際限なく吹きかけられ、村は白いタンパク質の糸に覆われている。
 下手に動くと、ゴキブリホ○ホイ状態だ。
 だが、空中戦を計ろうとしてもトカゲが邪魔で三怪人に当てられそうもない。
 その上、じっとしているとアリジゴク・・・つーか、半ばウスバカゲロウと化した奴が砂嵐を巻き起こし、
青龍円月刀が振るわれる。
 もはや、完璧な敗北であった。
 4対2かつ、かたやダメージを与えても即回復、かたや疲労困ぱい満身創痍。
 勝ち目はとても、ありはしなかった。
 
 ぶあっ!!

ネギ「ぐっ!」
 その時、大量の砂塵が舞う。
 一部が傷口に入り、また一部が目に入る。
 刹那、何かが動いた!
 接近する気配を感じるが、もう遅い。
 呪文詠唱が間に合わない!
 
 その時。


???「でああああああああっ!!!!!」

 じゃぎい!

 男の声が響き渡り、明らかに何かをぶった切った音がした。
 この声は、どこかで聞いたことがあるような・・・・。
 って、感傷に浸ってる場合じゃない!
ネギ「我は流す天使の息吹!」
 びゅう!
 疾風が大地を駆け、砂塵を吹き飛ばす。
 涙ですっかり目から砂を追い出した僕の目に映ったモノは・・。

赤毛「邪魔なんだよ虫けらがあああ!!!!」

 青龍円月刀をロングソードでぶった切り、次の瞬間でウスバカゲロウの首を刎ね飛ばした男と、
 その傍らにいた、白い鼬・・・いや、オコジョか。
 その姿は、ナギ・スプリングフィールドとカモミール・アルベールそのものであった。

 しばし、開いた口がふさがらなかった。
 
 僕が我に返ったのは、さっきから描写忘れてたキッドが、ウスバカゲロウ(首なし)へ空気弾を
叩き込み、ウスバカゲロウが大爆発したときだった。

カモ「あーあ、やっぱり兄貴驚きまくってやすよ」
ナギ「ほっとけ、そのうちあいつなら治る」

ニードル「ほう・・・ジェイド様の言っていた紅き翼の首領格が来るとはねえ・・・。
     面白くなってきたじゃないか・・・ふふふ・・」
ドクガロイド「・・・・」

121蛇界人:2008/12/27(土) 00:54:50
久しぶりにハルヒ編戻りますよ〜。

 
 『ランランルー』とか変な呪文が閉鎖空間に響いた直後、突如動きを止めた3人が両手を交差させ始めた。
シグナム「ランランルー。」
フェイト「ランランルー。」
なのは「ランランルー。」
 どんな振り付けか分からない人は、マクドナルドのCMを見てみよう。

 突然変な踊りをやりだした3人を、朝倉含む一同は、呆然と見ているしかなかった。そんな中、カラスがドナルドに向かって言った。
カラス「教祖、ひょっとして・・・『洗脳』しました?」
ドナルド「もちろんさぁ!」
 ドナルドは胸を張って叫び、『俺の実力を思い知ったか!』的な鼻息を出している。
キョン「おーい。何が会ったか分かりやすく説明してくれー。」
アクセル「それなら俺が説明しよう。
     ドナルドは『ドナルド・マジック』と呼ばれる魔法を習得している。
     様々な効果があるが、中でも代表的なのは『洗脳』だ。
     もっとも、5年間一緒に戦ってきた俺でもすべての効果を知ってるわけじゃないが。」
キョン「まだ良く分からんが、マックのマスコットは恐ろしい技を持つってことは理解できた。」
アクセル「それだけ分かれば十分だ。」

 2人がそんなどうでもいい話をする傍ら、カラスはタルンカッペから白地のカードを3枚取り出した。
カラス「とりあえずチャンス!封印だ!」
 カラスが投げた3枚のカードが3人の体に1枚ずつ刺さると、3人の体がカードに吸い込まれ、3人のいた場所には、3人の姿が書かれたカードがあるだけだった。
さらに3枚のカードは、勝手にカラスの手元の戻ってきた。これで魔王を敵に回すことだけは回避できた。え?どんな感じか分からない?それは・・・

カラス「仮面ライダー剣のアンデット封印の原理!」

 あっ!テメェ何勝手に解説してやがる!?

 カラスはそんな俺のツッコミを無視して、朝倉を見やる。もう味方はいない、だが朝倉は怯えるどころか笑みを浮かべていた。
朝倉「ウフフフフフ・・・ハァッハッハッハッハッハ!!」
キョン「何がおかしい」
朝倉「私はもう終わりよ。洗脳した奴らも奪い返されたし、量産型の試作機も全部壊しちゃったし、
   でもね?最後に1つだけやり残した事があるの。キョン君、君を殺すこと。」

 朝倉はキョンを見やると、一気に突っ込んでくる。ドラえもん達はキョンを守ろうと走ろうとした。
だが突如、キョンを除く全員が巨大なフライドチキンによって200mほど跳ね飛ばされた。

朝倉「あら?来たんですか?『カーネルおじ様』」

 ドラえもん達の目の前には、がっしりとした白髪の老人が2メートルはある巨大なフライドチキンを構えていた。
カーネル「みていられんな、さっさと片付けろ。」
朝倉「りょうかーい。」
 朝倉はキョンに向かってナイフを突き刺す。キョンもヌンチャクで応戦するが、木製品とビーム兵器である。勝てるはずが無い。

リオ「くっ!どきなさい!」
ドラ「このおっさん、あんな図体でこんなに動くとは、早すぎて見えねえ!」
 ドラえもん達も助けに行こうとするが、カーネルによって1歩も進めない。
そんな中、ハルヒが大きな声で朝倉に言った。
ハルヒ「ちょっと!うちの団員を傷つけたらぶん殴ってやるわ!」

 そんな声が届いた時には、既に朝倉のナイフがキョンの喉元に突き刺さろうとしていた。

122蛇界人:2008/12/29(月) 22:04:05

 ほんの数秒前、キョンは、ただ目を瞑ることしかできなかった。そして、自分の喉には、ビームナイフが突き刺さっている。・・はずだった。
だが、ゆっくりと目を開けると、自分の喉元から1㎜手前で、ナイフは止まっていた。朝倉の顔からは笑みが消え、つまらなそうな顔をしている。

カーネル「くっ、なぜだ朝倉!なぜ殺さない!?」
リオ「今だ!兼定!」

 リオが兼定の剣先をカーネルの向けると、兼定の左右側面から50cmほどの針が12本現れた(右6本、左6本で扇を広げたみたいです)。
リオ「行っくわよー!『死神拡散針(フラガランス)』!」

 笑いたけりゃどうぞ・・・。ちなみに名前の由来は、北欧神話の剣「フラガラック」と武器のランスです。・・・変でしょ?

 リオの声と同時に、12本の巨大な針がカーネルを襲う。カーネルはフライドチキンを投げ捨て、瞬時に左に避ける。
12本の内10本が、フライドチキンに突き刺さり、2メートルもあった巨大なフライドチキン(骨あり)は一瞬で石化し、粉々に砕け散った。

カーネル「なっ!『ギガシャカシャカチキン黒胡椒味(10円税込)』がぁ!」
一同「安!てか、他社の商品パクるな!」
カーネル「くぅ!だが貴様らごとき素手で十分・・・なっ!・・・足が動かん!?」
兼定『バーカ。自分の足元よーく見てみな。』

 カーネルが自分の足元を見てみると、12本中の残った2本が自分の影に突き刺さっていた。え?コロッケ?おいしいよね〜。

カーネル「何!?どう言う事だ!?」
兼定『死神拡散針は鬼神の卵を石化させ、魂を残して消滅させる技だけど、影に刺す事でその影の主の動きを止める事ができるんだよ。』
リオ「そう言う事♪これでトドメよ!『卍解』!!」

 その瞬間、兼定が光に包まれ、光り輝く巨大な刃が現れた。

リオ「喰らえ!『死神破斬』!!」

 リオはそのまま一気に兼定を振り下ろす。すると、カ○ハメ波風に光がカーネル向かって飛んでいく。
カーネルはその光をもろに喰らい、消滅する・・・・はずだったが、煙が晴れた時の光景は、リオの予想とは大きくかけ離れていたものであった。

香川「全く・・・カーネル、護衛の君がそんなに出しゃばってはいけないだろ?」

 カーネルの目の前には、香川が何事も無かったように立っていた。その手には、スラッシュダガーが握られていた。

123:2008/12/30(火) 15:52:18
 121と同じ頃。

ルキア「ここだな」
一護「ああ」
 一護とルキアは、ようやく北高周辺、地図で言うと兵庫県某市に着いた。
 時刻は午後2時(北欧編だと朝6時)。朝倉との戦闘から、はや1時間が経過していた。
 空は晴れているにもかかわらずぼんやりと薄暗く、不気味な感じを上手く表現していた。
 2人は、町の中で光のドームを見つけた。
 そこは元々マクドだった所で、今は戦場となっている場所、ようするにリオやカラスがいる所
である。
 その前に2頭身のロボットが数体立っていた。
ドラリーニョ「あ、いっちゃん!」
一護「その名はやめろ!」
 その中の一体が一護&ルキアに気づく。他の連中もワラワラと2人によってきた。

 ドラリーニョ、ニコフ、エル、ドラメッドの4体は、ドラに「その辺で張り込みを続けて」
と言われ、そのまま草むらや茂みの中にいた。
 ところが、運が良いのか悪いのか、マクドに入る前に吹き飛ばされ、それから店の中に入ること
ができなくなってしまったのだ。連絡も取れないので、仕方なく管理局に通信し、暇だった一護&
ルキアがその対応を任された。
 4人は、まあだいたいこんな事を言った。

一護「ふ〜ん。要するに、この中にカラスとかがいるわけか?」
ドラメッド「そういうことであ〜る。でも、通り抜けフープやマジックチャック、はては
      どこでも窓まで使ったんであるが・・・」
ルキア「入れなかった、と」
マタドーラ「そういうことさ、黒髪の麗しき少女よへぶ」
一護「あほ・・・」
 ルキアの蹴りがマタドーラの顔面にめりこんだことは、言うまでもない事である。

一護「ところでオマエ、クロツチ・マユリって知ってるか?」
マタドーラ「何それ・・・」

124蛇界人:2008/12/30(火) 23:12:29

 ハルヒ編では・・・

リオ「!?、そんな・・・死神破斬を防ぐなんて・・・。」

 リオは、自分の必殺技をいとも簡単に防いだ科学者らしき男の姿をただ見ているしかなかった。
そんなリオをよそに、1つの影が香川に向かって突っ込んでいった。

カラス「香川ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 一同の中から、凄まじい速さで突っ込んでいったのはカラスだった。タルンカッペの飛行能力を使い、一気に香川との間合いをつめる。
そのまま、香川に向かって右腕を突き出す。本人としては1発ぶん殴らないと気が済まないのだろう。

香川「あいかわらずですね『シグルス04』。まだまだ動きが遅すぎです!」

 香川は時速200メートル以上の速さで飛ばされた拳をスラッシュダガーで受け止めると、そのままダガーを右に振り、カラスを弾き飛ばした。
飛ばされたカラスは50メートルほど離れた地面に叩き付けられた。

緋色「カラスさん!?このぉ、『緋色流星拳』!!」

 今度は緋色から無数のパンチが香川を襲う。だが、香川は表情を変えずダガーを1振りすると、緋色もカラスと同じように弾き飛ばされた。

リオ「甘いわね!後ろ貰ったぁ!」

 緋色が飛ばされた直後、リオは香川を後ろから斬り込もうとしたが、香川の足元から現れた何かによって弾き飛ばされる。
リオは薄れていく意識の中で、自分を弾き飛ばした奴が香川の契約モンスターである『サイコローグ』と気づいたのであった。

アクセル「ちっ!これ以上やらせるか!行くぞドナルド!」
ドナルド「もちろんさ・・

 しかし、ドナルドが台詞を言い終わる前に、2人の体を爆風が襲った。
そこには、動きを止められていたはずのカーネルが、1m以上のフライドポテトを構えていた。

カーネル「どうだ『ポテトミサイル』のお味は?それにしても、技を使った本人が気絶すると効果が消えるとは・・所詮『死神の犬』か・・。」

 カーネルと香川は、一同になって固まっているドラえもん、はやて、SOS団の面々を発見すると、止めを刺すようにゆっくりと、そして確実に歩み寄っていった。

 
キョン「朝倉・・・なんで俺を殺さない?そのまま腕を前に押すだけでお前の目的は達成されるはずだ。お前、何を考えている?」

 ドラえもん達と離れること200m、カラス達が攻撃を受けている間も、朝倉はナイフを持ったまま微動だにしなかった。

朝倉「・・・・つまんない。」
キョン「はぁ?」
朝倉「キョン君、あたしが君を殺す理由、前に言ったわよね?」
キョン「ああ、(小説を参考)確か俺を殺した後のハルヒの反応を知るためだろ?何今更そんな・・・・!?まさか・・・。」

 キョンはハルヒが少し前まで朝倉に向かって叫んだ言葉を、必死に脳内で再生させていた。
え〜っと確か『キョンを殺したらお前をぶん殴る』的な発言だったような・・・。

朝倉「やっと思い出したようね。そう、あなたを殺したら涼宮さんは私をぶん殴る。もう答えは出ちゃったの。だ・か・ら、あなたを殺すのは今日でおしまい♪」
キョン「復活してまで殺そうとした割には、やけに簡単にあきらめるんだな・・。で?これからどうするんだ?」
朝倉「う〜ん・・・。目的が果たされちゃったら、長門さんと一緒かな?あなた達を守ることにするわ♪じゃあね。」

 朝倉はそう言い残すと、ドラえもん達の元へ走っていった。キョンは思った。「その前に、とっととこの閉鎖空間から出してくれ」・・と。


古泉「セカンド・レイド!」

 香川とカーネルは、古泉の放つ火の玉の連射を、まるで石を跳ね除けるように素手で跳ね返している。

古泉「くっ、さすがにこれ以上はきついですね。皆さん大丈夫ですか?」
 古泉がみんなに問いかけるが誰も返事が無い。
古泉「僕だけでやるしかありませんか・・・。と言っても、さすがに限界ですね・・。」
香川「さて、もうこれでお前達を助けてくれる奴は誰一人としていない。ここでおとなしく死んでもらいましょうか!」

 香川がそう言いながらスラッシュダガーを向けた時、何か金属片が高速でぶつかったような音と共に、スラッシュダガーは香川の手を離れ天高く舞い上がった。
カーネルはすかさず、その音がした方向にポテトミサイルを構えるが、構えた瞬間、青いビームライフルのような光に貫かれ、ポテトミサイルは一瞬で爆発した。

朝倉「悪いわね、おじ様たち。"悪の味方"朝倉涼子は本日付で"正義の味方『SOS団』団員"朝倉涼子に転職いたしました♪悪い奴らは速攻殺すから覚悟してね♪」

125:2008/12/31(水) 17:25:25
 結界の外では、いまだに一護達がそれをぶち破ろうとしていた。
 しかし、何十発やってもいっこうに結界は壊れない。
ドラリーニョ「ねえいっちゃん、卍解してみたら?」
一護「無理だ・・・俺は諜報部だから、強すぎる技を放つと強制送還されちまう・・・」
マタドーラ「不便ですねえ」(ブリーチのマユリ風に)
 その時。カツンカツンと金属音がした。
 全員が音の聞こえた方を振り向くと、そこには銀色の鎧?を来た男が立っていた。
 なんだこいつ。 全員がそう思った。
 鎧男・・・どことなくバッタをイメージさせるそいつはおもむろに口を開いた。
鎧「協力しようか・・・」
 めっちゃ怪しい。 全員がそう感じた。
鎧「そう顔をしかめるな・・・この中には『ノイズ』がいるんだろう・・」
ルキア「な・・・なんのことだ!」
鎧「隠さなくても良い・・・俺には感じる・・・この中にうごめく騒音共の姿が・・・」
一護「・・・・アンタ、反ノイズ組織か」
鎧「そのとおりだ・・・私の名は・・・影月・・・」
 影月。そう名乗った男は、ピシッと指を鳴らした。
 その音に応え、2つの影が現れた。
???「ここですか・・・さっそく騒音共を屠れるんだな・・・」
????「オレ、ノイズ、倒す」
 その独特のセリフ運びに、猫4人はああっと声を上げた。
ドラズ「「「ガリーノ!!!」」」
 そう、その二つの影は、ガリーノとファンゴラムであった。
影月「知り合いか・・・・」
ドラズ&ガリファン「違います。」

 数分後。ちょうど124くらいの頃。
一護「まあ、アンタらが俺たちに協力してくれるってのはわかった。
   だが、それ以上俺たちに力を貸さず、自分達でノイズと戦う。こういう事でいいのか」
ガリーノ「まあ、そういう事ですね」
影月「わかったなら・・・この壁・・・ぶち破るぞ・・・」
一同「オウ!」

126:2008/12/31(水) 17:50:52

ガリーノ「はああああああああっ!!!!!!」
ファンゴラム「てやああああああああっ!!!!!」

 ヴァギエグァドゴオオオオン!!!!

 ガリーノとファンゴラムの銃がうなり、強力な・・・ダイナマイト1万本ぶんぐらいのエネルギー
が辺りを覆う。
 それに間髪入れず、影月が虚空から剣を取り出し、叫ぶ。
影月「創世剣三刀流・・・三千世界・・・・」
 どこかで聞いたようなネーミングセンスの技で、ビームサーベルを口と両手に構え、結界めがけ
影月はそれらを振り下ろした。
 え?ワンピース?何それ?服?

 ズガアアアン!

 そしてそこに、死神コンビが技をたたき込む!
ルキア「初の舞、月白!」
一護「斬月・・・月牙天衝!!」

 ヅグァアアアアアアアアアン!!!!!!!

 一瞬にして結界が凍り付き、先ほどのアンチノイズ共のつけた傷を深くえぐる!
 そして、マクドの中がちらりと見えた。
ガリーノ「今だ!」
マタドーラ&ドラリーニョ「「親友テレカ!!」」
 ぴかー。
 赤、黄緑、褐色の光が、ドラメッドに延びた。
 そして。
ドラメッド「ちょっと数が足りないけど・・・まあいい、親友テレカビイイイイイイイム!!!」
 三色の光に、紫色が混じる。
 そして、秒速29万kmでその光は延びていき・・・

 ぴかあああああ・・・・

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!

 結界が、崩れ去った。


香川&カーネル「「え・・・・」」
ドラえもん「あ・・・」

 こうして、ようやく話はハルヒ編につながりましたとさ。

ネギ「北欧編はまだかああああああっ!!」

127:2008/12/31(水) 20:50:18
k「よし、じゃあ2008年最後の書き込み行きまーす!」
ネギ「蛇界人さん、およびマイアヒさん、アメバさん、そういや実写化されるねさん、本当に
   ありがとうございました!」
k「ですが、本編は来年になってから書き足します」
ネギ「え・・・・」
k「いや、だってQさま!あってるし・・・」
ネギ「オイイイイイ!!!」
k「まあ冗談はこれくらいにして、さっさと用件言おう」
ネギ「何ですかそれ・・・」
k「嫌、俺、改名しようと思って。kから「ネロンガ」に」
ネギ「なんでネロンガ・・・」
k「小学校の頃のあだ名だよ。他にもあったぜ。
  オタリーマンとかダンディ坂○とかレタスとか」
ネギ「ろくなの無いな・・・・」
k「しかし、こんな冬眠サイトに来てる人がいるとは思わなかったぜ」
ネギ「あー・・・たしかにね・・・」
k「ホント蛇界人さんには感謝してるよ。特撮ネタわかってくれるし、こんな中2病な話につきあって
  くれたし」
ネギ「それはありますよ〜。もし貴方だけがずっと書いてたなら、もうこの小説誰も読まなくなるだろう
   しね」
k「そうそう。孟徳」
ネギ「寒い」
k「まあ、それはともかく、本当に有り難うございました、蛇界人さん!とその他の方々!」」
ネギ「それではみなさん、よいお年を!!」
k&ネギ「「また来年!!」」

128蛇界人:2009/01/01(木) 00:15:24
 このスレを御覧の皆さん、新年明けましておめでとうございます!
八神はやては俺の嫁!ムタ死亡に心がぶち砕かれるもそれでも最後はハッスルしたぜ!
プロレスとアニメに生きる男!蛇界人です!
 2009年も『魔法先生ネリま!』をどんどん盛り上げていきましょう!
そのために、書き込み頑張るぞ〜!!それでは、初夢ならぬ『初ハッスル』行くぞ〜〜〜〜!!

3!

2!!

1!!!

ハッスル!ハッスル!!

 これからもよろしくお願い申し上げます!!蛇界人でした〜〜〜〜!!

129k改めネロンガ:2009/01/01(木) 17:46:57
ネロンガ「どーも。ネロンガ(元k)です!
     新年初の本編は、さっきから全然進んでない北欧編だあ!」

 しばし僕は、目の前の光景に唖然としていた。
 ナギ・スプリングフィールド・・・まあ僕の父親だが、彼がこうもあからさまに僕の目の前に
姿を見せるとは・・・・。ほぼ伝説の人物だろ、アンタ・・・。
 が、彼はそんなことなどいっさい気にせず、キッドに向かって自己紹介していた。

ナギ「おはよ。そしてお疲れさん。俺の息子と仲良くしてくれてありがとよ。
   あ、もちろん下ネタじゃねえぞ」
キッド「わかっとるわい!オマエは我が家のリーダーか!」
ナギ「(軽く無視して)俺の名はナギ・スプリングフィールド。某執事ラブコメの副主人公とは
   別人だかんな。別名「サウザンドマスター」。堅苦しくてワリーな」
 ・・・なんかイメージとだいぶ違う・・・・。
キッド「すぷりんぐふぃーるどお? ネギのお父さんか?」
カモ「まあ、そういうこと」
キッド「わあ! イタチがしゃべった!」
カモ「失礼な! 鼬とは何だ鼬とは! 俺はオコジョの精霊、カモミール様だ!わかったか狸!」
キッド「狸じゃねえよ! 猫型ロボットだ!」
ナギ「そーだぞカモ。2日前に言っただろ。ネギの現パートナーは猫型ロボットだって!」
カモ「あ、そうだっけ・・」
キッド「記憶力ねエな」
カモ「んだとこら!これでも俺はウェールズ生まれなんだよ!
   (と言って、キッドの帽子とベストを見てから)えせヤンキーと一緒にすな!」
キッド「アメリカ馬鹿にすんな! こちとらテメエらみてえなイギリス野郎とはな・・・」
ナギ「それは俺と俺の息子に対する暴言かコラア!!」
キッド「うるせー! オヤジは黙ってろい!」

ニードル「あのう・・・」
ドクガロイド「そのう・・・」
トカゲロイド「・・・・・」
クモロイド「・・・・・」
カマキロイド「・・・・・・」

 ぷっちり。

ネギ「いい加減にしろや我は放つ光の白刃白刃白刃!!!!!」

 キュボガドゴオオオオオン!!!!

ナギ&カモ&キッド「「「のおおおおおおお!!!!」」」

 しびれを切らした僕の攻撃呪文が、赤白黄色の馬鹿三匹をぶっ飛ばした。
 向こうの怪人軍団も唖然としている。そりゃそーだわな。
キッド「何も撃つこたねーだろ・・・」
 キッドを軽く無視しつつ、僕はほどよく焦げた中年男(まあ、タカミチと同い年くらいだろう
が)に足を向けた。
 少し説明してもらいたいんだよね、あの男には。

130ネロンガ:2009/01/02(金) 11:00:28
 つかつかつか。
 僕はナギと名乗った男に向かい、歩を進めた。
 がしい、と彼の襟首を掴み、口を開いた。
ネギ「貴方を父親とは認めたくはないが・・・もし本当だとしたら、なぜ今更ノコノコ出てきた。
   貴方は一体今までどこにいたんだ。なぜ死んだ事になっていたんだ。
   答えて下さい。僕を貴方の子だと言うのなら」
 赤毛の男(僕はまだ信用してない)はうつむいたままだった。
 僕は男の襟首から手を離し、元相棒へと向かった。
ネギ「ひさしぶりだねカモ君。よくぞまあ、今まで連絡もしないで・・・。
   君のために動物霊園に払ったお布施、返してくれないかなあ(引きつった笑みで)」
カモ「勝手に殺すな・・・あ、ゴメンナサイ兄貴イ!その赤松先生が死んでも描けそうにない
   ひきつり笑顔はやめてくだせえ!コワすぎる!!」
ネギ「知った事か!!空気キャラが何をやろうと勝手だ!!」
カモ「自分で空気っつったー!」
キッド「あのさ、お取り込み中悪いんだけど・・・」
ネギ「何?今からコイツをスーベニールショップに売り飛ばそうとしてるのに!
   襟巻きとして!」
 ボケオコジョの首を絞めてる(そういやなんか顔が蒼くなってるな)僕に、キッドの声がかかった。
キッド「敵さん、攻撃してきたぜ」
ネギ「・・・・・。」
 ごめんバダンの皆様方。アンタら忘れてましたわ。

131ネロンガ:2009/01/04(日) 17:07:47
クモロイド「グアアッ!」

 クモが(もはや蜘蛛男などではない)、巨大な顎から糸を噴出しつつ飛びかかってくる!
 いっせいに全員が飛び離れる。バラバラになれば、一網打尽にされる事はあるまい。
 8本の節のある脚が地面に着く前に、キッドの真空砲がうなった。

 きゅぼごおおん!

クモロイド「ぐはあ!」
 脚が二本ほど吹き飛ばされるが、さすがは蜘蛛。安定性はそのままである。
 刹那。気配が動く!
 カマキリか!

 しゅっ!

 鎌鼬が大気を分かちながら進むのが、風の流れで分かる。
 向きは、ナギ(仮)に向かっていた。
 が、ナギ(仮)は避けもせず、フッと左腕を振るった。
 
ぱきいいん!

 ガラスが割れるような音がし、鎌鼬が砕け散る。
 あの速度に当てるだと? 僕は内心驚いた。
 防御結界を張るならわかる。だが、あの男は鎌鼬に別の魔力を当て、それを無効化させたのだ。
 はっきり言うと、飛んできた銃弾に銃弾を当ててはじき返すようなもんじゃん!

 あの男、ただ者じゃない事は確かだ。

132蛇界人:2009/01/05(月) 01:13:35
そろそろ本編に書いておかないと、ハルヒ編いきますね。

影月「とうとう見つけたぞ、香川英行!先輩のライダーとして、お前の腐った性根を叩きなおしてやる!かかって来い!」
 影月は香川を見るや否や、サタンサーベルの剣先を香川に向けた。
一護「あ・・・あのさ、影月。」
影月「なんだ、死神。俺は今忙しいんだ、話なら後にしろ。」
一護「いや、そうじゃなくて、その・・まずは負傷者の手当てをだな・・・
影月「ガリーノ!ファンゴラム!行くぞ!三千世界ぃっ!!!」
 一護の言葉を聞く前に、アンチノイズの3人は香川に突っ込んでいった。
一護「イヤッ、聞けよ人の話!」
ルキア「オイ一護!何をボケッとしておるか!急いでその辺の負傷者拾ってこい!」
 ルキアに一渇された一護は、そそくさと自分の周りに倒れている人間を探した。
ムカつくが、ルキアの言っていることは正しい。影月達が敵を引き付けている間に、負傷者を救出せねば。
それにしても酷い。ポニーテールの女は、ヒーロースーツが切り裂かれ、割れたマスクの中からは頭から出血した顔が露になっていたし、
マカとソウルの友達・・・リオとか言ったかな?兼定で防いだはいいものの、全身に打撲を負っている。内臓も傷付いたのだろう、口から血を流している。
それに、カラスとアクセルとドナルドは・・・大丈夫か。ただ気を失っているだけだ。起きれば即戦力として回せる。
 一護は、3人(4人か?)をまとめて担ぎ上げると、そのままドラえもんの前に放り投げた。
一護「おい、ドラえもん。後は頼む。もう道具使えるはずだろ?」
ドラ「本当だ、じゃあいくか。『タイム風呂し・・
???「またれよ。この程度、お主の道具を使うまでもない。キェェェェェイイ!!!」
突如現れた謎の老人が杖をかざすと、3人の傷が一瞬で元通りになった。ドラ、一護、ルキアが後ろを向くと、どこかこの小説序盤で見かけたような・・
ドラ「ゲッ!張角!お前死んだはずじゃなかったのかよ!?」
そこには、たしか序盤で小太郎に撃ち殺された張角の姿があった。しかし服装が変わっている。そうか!無双4の時か
張角「私の力を甘く見るな狸!黄巾の奇跡によって私は不死身の体をぉ!!」
ガリーノ「嘘付け!私がカメバから奪った魂がたまたまお前の魂だっただけだ!勝手に自分の力みたいに言うんじゃねえ!!」
 ガリーノはそう言いながら、カーネルにありったけの銃弾を叩き込むが、カーネルの杖に仕込んだ刀によって全ての弾が落とされていく。
ドラ「あれ?そう言えばのび太は?」



香川「『アクセルベント』!」
 一気に高速になった香川は、朝倉に向かってソニックダガーを振り下ろす。
朝倉「甘いわ!『のび太ガード』!」
 一閃、のび太の体に無数の切れ込みが入り、次の瞬間、全身からドッ!っと血が噴出してきた。
のび「ヴぉれヴぁヴぉーヴぉヴぉのヴぇんヴぉヴヴぇヴぉヴぁヴぃヴぁヴぁヴぁ!!(日本語訳:俺はボーボボの天の助か何かかぁ!!)」
 朝倉と香川が戦っている傍ら、エターナルの3人はカーネルの相手に手間取っていた。
ガリーノ「ファンゴラム!武器だ!あのポテトを落とす!」
ファンゴ「了解!」
 射撃キャラ2人の援護射撃の弾丸がカーネルに襲い掛かる。だが、カーネルは涼しそうな顔で杖を取り出した。
カーネル「そんな弾で俺を倒せると思うなぁ!フン!」
 カーネルが杖に仕込まれたか刀を一振りすると、雨のように迫っていた弾丸が全て弾き返された。
返された弾丸は、そのままエターナルの3人に降り注いでくる。その時だった。3人の目の前に人の形をした何かが左横から現れた。
人型の何かは、1,000発以上の弾丸をもろに喰らい、ボロ雑巾のように粉々になった。
 影月が左を向くと、朝倉が何かを投げたような体制をとって影月に向かって微笑んだ。そしてピース。
改めて、自分達の前を通り過ぎていった何かを見ると、人としても原形が残されていない程ズタズタに引き裂かれたのび太の死体が転がっていた。
影月「・・・あの嬢ちゃん、やってくれるぜ!」

133蛇界人:2009/01/05(月) 12:21:23


キョン「いよいしょ、よいしょ・・・・ふぅ。」
 なぜか気絶して横になっていた土管君を転がしていたキョンは、一護達の後ろ側に土管君を止め、その後ろに寝転んだ。
いつもハルヒに振り回されてウンザリしているってのに、今日が1番ウンザリする日なのかもしれない。
SOS団唯一の常識人を自負している俺でも、何がなんだかいまだに把握できていない。
 急に転校生(約1名年齢アウト)が2人も入ってきたかと思ったら、ケンタッキーに行く羽目になり、
さらにそこには、以前長門が倒したはずの朝倉がいて、殺されると思ったら急に寝返ったり・・。
もう蛇界人も限界だな。そろそろ切り捨てるか。
蛇界人「悪いが、それは勘弁してもらいたいな。確かに、最近設定スレにしか書いていないけどさぁ。」
 そんな蛇界人の言葉を無視して、俺=ここではキョンは他のSOS団団員を見やる。
朝比奈さんと長門は何もしていないが、何故か張角の魔術に興味心身で、ハルヒはいい夢でも見ているかのように眠っている。いいご身分だ。
古泉「ここにいましたか。」
 俺を見つけた古泉が近寄ってきて、俺の前にしゃがみこむ。こいつもどうやら無駄な戦いはしたくないようだ。
古泉「ほんと、この際管理局に依頼しなかった方が良かったかもしれませんね。無駄に強い神人1匹のために、まさかここまでなるとは。」
キョン「いや、返って良かったかもしれないぞ?結局あの科学者もどきは真神人が目的なんだろ?いやでも俺達に関わる。
    それなら、奴らと渡り合える人間が必要だ。お前の判断は間違ってはいないぞ。」
古泉「そうですね。」

 その時だった。キョン達のいる場所(旧マクドナルド跡地)の上空に、なにやら亀裂が入った。
その亀裂は徐々に大きくなっていき、その中から水で出来たような巨大な腕が突き出していた。デカイ、腕があのサイズなら全長40メートルぐらいか。
キョン「まさか・・・・」
古泉「そのまさか・・・ですね。しかし、いったいなんで?」
 キョンはすかさず、眠っているハルヒを確認した。蔓延の笑みを浮かべている。まさか、夢でか?
キョン「ちょっと待てよ。目の前で変身したり、戦闘したりしたのに、夢で満足するって・・・・。」
 キョンの虚しい声の裏で、亀裂はだんだん巨大になって良き、真神人の全身も徐々に露になっていた。

134ネロンガ:2009/01/06(火) 17:08:23
ネロンガ「そろそろ北欧編も終わらせなきゃな・・・」

 突如現れたどでかい腕に関して、朝比奈が腰を抜かし、ドラえもんズが目を数十センチ飛び出し、張角が飛び上がり、気絶していた3人が目を覚まし、
キョンが目を見開き、兼定が人間体に戻って「のおおお!」と叫び、香川とカーネルが不敵な笑みを浮かべ、ガリーノ&ファンゴラムが驚きのあまり
銃を滑り落とし、朝倉が「あーあ」とおもしろくもなさそうにつぶやき、一護が「なんだアレ!? 単行本の6巻あたりで出てきた天狗鼻ノッポの
同類か!?」と、わかる人にしかわからんボケをかまし、ルキアが「戯け!」とすかさず突っ込みをいれ、古泉が焦りの表情を見せ、長門が押し黙った
(いつも黙ってるがな)中、
 とうの元凶たる涼宮ハルヒ本人はグースカ寝ていた。

 それと同じころ。北欧のとあるゴーストタウンでは。

(ここから視点がネギに変わります)

 カマキリは、自分の鎌鼬を空中でたたき返した男にうろたえた。
 その時間がなけりゃ、もう数分は生きられたかもしれない。
 ナギ(仮)は軽く息を吸い、右足に体重をかけた。
 残念ながら僕の動体視力で追えたのは、ここまでだった。

 次の瞬間には、ナギ(仮)のロングソードが、カマキリを横一文字に叩き切っていた。

 速い。あまりにも速過ぎる。この男、人間だよな? アメンボ男より速いんじゃねーかと思うんだが。
 もはや斬られたということにすら気づく前に、カマキリは鬼神の卵となった魂を残し、絶命した。
 あまりの速さに、キッドと僕は餌をねだる鯉みたいにポカンと口をあけたままだった。

ニードル「さすがだな・・・。あの頃から腕が落ちたどころか大いに上がってやがる」

 はっ。こんなことしてる場合じゃない!
 僕は息を吸いこみ、クモにめがけて手を伸ばす!
 クモはそれに気づき、こちらに向かってくる。
 予想通りだ。僕は声を張り上げた。
ネギ「我導くは、死呼ぶ椋鳥!」

 ずばあ!

 黒い衝撃波が、クモのいたところを通り過ぎる!
 クモは気にせず向かってくる。ひっかかったな。
ネギ「キッド!今撃ったところにもう一撃!!」
 キッドはえ?というような顔をした後、納得した。それでいいのよ、それで。

キッド「おーい、うすぎたねえ蜘蛛野郎! そんなガキより、俺の相手をしろ!!」
 キッドがクモの鼻先を飛び回って挑発する。
 うがあ、と叫んでクモが糸をまき散らす。
 キッドの体力も、もうそろそろだろう。顔がほてっている。息もつづいてはいない。
 僕は、キッドを見守って、それからトカゲと戦っているナギ(仮)に向かい走った。
 もうそろそろだな。


 俺はクモの攻撃を紙一重でかわした。
 ネギは、俺を一瞬チラッと見たのち、トカゲのもとに走って行った。
 ああ、コイツは俺が倒す。
 
キッド「オラオラア! 俺についてけないのかノロマ!」
 罵詈雑言を浴びせつつ、クモを先ほどの所へおびき寄せる。
 クモがジャシュッと大地に降り立った。
 一発だ。一発で決める。
 クモが間合いを詰める。
 今だ!!!
 俺は引鉄を引いた。

キュボガドゴオオオオオオオオオオオオン!!!!!

 空気の塊が、唸る。
 それは、クモの頭上を越えた。
 外れだ。クモは、残っているのかどうかも疑わしい頭脳でそう考えたにちがいない。

 外れは、お前の考えの方だよ。

ぎいいいいいいいいい・・・・・・。

クモロイド「!!!」
 クモはようやく何かに気づいた。おせえよ。
 俺が放った弾は、先ほどネギの放った魔術で弱くなった時計塔の土台を、完膚なきまでにぶち砕いた。
 さて問題です。土台を失った建物の下を押しました。どちらに建物は倒れるでしょうか。

キッド「あばよ」

どおおおおおおがあああああ・・・・・・。

 後ろから時計塔に叩き潰されたクモに、俺は最後の別れを告げた。

135ネロンガ:2009/01/07(水) 13:51:01
 時計塔だったものが、倒れた。
 それから数秒後、ドガーンとクモが大爆発した。
 あらかた、敵にやられたら敵も巻き添えにして吹き飛ばすつもりだったんだろう。鉄腕アトムの「地上最大のロボットの巻」に
出てきたサルタンみたいな考えの奴だ。
 が、時計塔で圧殺という方法では、エネルギーは時計塔破壊に使われてしまう。爆発してもなんら僕たちには関係ないわけね。
 
(作者注:「SPIRIT」内において、クモロイドは子供たちの体に爆弾を埋め込んで人間兵器にするという、ネギ&キッドが聞いてたら
     2秒ほどで殺されそうな計画を実行していました。
     おそらく、その応用だと思われます。酷いですね)

 すべてを見届けた後、キッドはへたり込んだ。体力の限界らしい。
 お疲れ様です。
ネギ「我は紡ぐ光輪の鎧!」
 僕はキッドに防御結界を張った。ここから先は、僕と赤毛で頑張るから。
 だから安心して、そこで寝ててくれ。
 
ナギ「しかし、こいつぁデケーな・・・」
カモ「見りゃわかるでしょーが・・・」
 周囲の瘴気(鬼神の卵から発せられるまあ・・・人間の負の感情の集まり見たいなもの。ナウシカよりもスレイヤーズに近い)
を吸って、トカゲはより一層大きくなっていた。
 鬼神の卵(カメレオン、タカ、アリジゴク、カマキリ)が見当たらないところを見ると、ゼットンジアザー(本編35〜47参照)
みたいに、鬼神の卵を食ったせいで巨大化したのだろう。もちろん、兼定さんみたいな武器体質の人でないのは目に見えてる。
 今、トカゲの体は70mはあった。
トカゲロイド「キシャアアアアアアアアア!!!!」
 心臓が爆発しそうに高鳴る。あと10回ほど全力ダッシュしたら、間違いなく倒れる。
 呪文もせいぜい数発しか撃てないだろう。
 
ナギ「おいネギ、あんまやり過ぎんなよ。あ、下ネタじゃねえぞ」
ネギ「・・・わかってるって、アホ親父・・・」
カモ「冷静な突っ込みっすね。こんな危機的状況なのに」
 
 ふう。一旦、息を吐く。
 そして、息を吸った瞬間、僕とナギ(仮)は、トカゲに向かって一直線に走った。

ニードル「やってくれるな・・・・」

136ネロンガ:2009/01/08(木) 15:31:40
トカゲロイド「キシアアアアアア!!!!」

 ぶん!

 トカゲのくそぶっとい腕が振られ、村の家が木っ端みじんに砕け散る。もはや怪人ではなく、怪獣だ。
 
 しゅっと音がして、ナギ(仮)が空へと舞った。人間が2階建ての家の屋根にジャンプしてのるだなんて、ギャグ漫画か忍者漫画だ。
 まあ「ネギま」は一応ギャグ漫画だし、忍者も出てくるけどな。
ナギ「さっさと終わらせてやるぜ!」
 その声を呪文にして、100本近いのフレア・アローが空中に浮かぶ!
 待て待て待て待て!!!!
ネギ「オイイイイイイ!!!! 魔力の無駄遣いぢゃねえかー! アンタどんだけ魔力に自信あるんだよ!
   伝説の3大魔術師でも、ンな技たまにしか使わなかったらしいんだし!」
 フレア・アローみたく、少量の魔力でも作れる物は、術を使う奴の魔力をあらわす。
 魔力が少なかったら1,2本しかできないし、多けりゃ30本くらい作れる。
 しかし、あのオヤジは100本も作ってる! これがおかしくなかったら、何で驚けばいいんだよ。
 僕が驚愕を隠しきれないでいるうちに、炎の矢(×100)は、トカゲに衝突し、大爆発を起こした。

 チートだ・・・。僕の父親はこんな反則野郎だったのか・・・。

ナギ「やっぱ、驚いたか?」
 赤毛の男は着地し、こんなことを呟いた。
 僕は巻き起こる煙の中、一応答えてやった。
ネギ「そりゃ、まあね・・・。僕だって34本が限度なのに・・・」
ナギ「俺は154本出したことあるぜ。大戦中(設定スレ4の奴)になんだがな」
 もういいよチート親父・・・。僕が心の中でそうつぶやいた時、さっきから全然描写なかったカモが、ぼそりと付け加えた。
カモ「その世界3大魔術士が、旦那なんですけどねい・・・・」

 ・・・・・。
 ・・・・・・・。
 ・・・・・・・・・・。

ネギ「耳の医者はいますかー。または動物用の精神科医は・・・」
ナギ&カモ「「ほんとだって」」
 ・・・・いや、ちょっと待てよチート親父&変態食肉類。
 三大魔術師って、アレだろアレ。
ナギ「コルネリウス・アルバ、ジェイド・カーティス、リナ=インバースだろ」
 なんで言おうとしたことわかるんだ!
カモ「それぞれ空の境界、テイルズオブジアビス、スレイヤーズの3作品から出てるんだけど、もうアルバはこの世にいないでやんすよ」
ネギ「へ・・・コイツら全員、本気になればアメリカ合衆国全軍と戦っても圧勝するような連中なのに・・・」
ナギ「ほんの1、2カ月ほど前、ノイズの一部隊がとある町を荒らしてたんだが、いちいち『ピエロ』とか『加速装置』とかを使うのも
   なんかやだし、俺がMAXの攻撃魔術で一掃したら、最後に生き残ってたのが赤ザコだったからな〜。
   情報聞き出そうと思ったけど、あいつ自爆してそのまま昇天しちまったからな」
 ・・・・脱帽。その威力と、攻撃センスの無さに。

 煙が晴れ、うめきながらトカゲが立ち上がった。
 次で、決める。


ネロンガ「よし、もうそろそろで終わりそうだな」
アルバ「なぜだああああ! なぜ私は、私は、私はああああああ!」
ネロンガ「うるせーよ赤ザコ。ちょっとリオ、兼定貸してー」
兼定「あいよ」
アルバ「兼定? まさかそれは!」
ネロンガ「じゃあねー♪ 両儀式のかわりに♪」

 ざしゅ!  アルバ「がわあああああああああ・・・・・」(消滅)

ネロンガ「あー、やっと消えたぜ。さて、一連の流れが一切理解できなかった人へ。
     『空の境界』って打って検索してみてね。たぶんこいつもでてくるから」

137ネロンガ:2009/01/09(金) 17:12:21

 ここだけの話だが、トカゲがむくりと立ち上がった時、僕は心の中で「もう無理っぽいし、このチート魔術師に全部任せるか」などと
考えてしまった。
 だが、そういうわけにもいくまい。
 たとえこのオッサンが、本気になれば米軍どころかネオ・ジオン(機動戦士Zガンダムより)と戦っても勝てるかもしれないとはいえ、
ここで何にもしないのは、なんか嫌だ。
 例えるなら、怪獣退治をウルトラマンに任せっきりで、自分たちは何もしない防衛軍みたいな感じだ。
 やれる事はやってみるか。できる範囲でな。

トカゲロイド「ギュウギイイイイイイイイイーエエエエエ!!!」
 グドン(帰マン及びメビウスに登場)みたいな声を上げつつ、滅茶苦茶に腕と尻尾をふりまわすトカゲ。鳴き声統一しろ。
 ふっと一息ついて、それをかわす。
 そして、叫ぶ。
ネギ「我打ち下ろす、巨人の鉄鎚!!」
 どうん! と音がし、トカゲの左足が瞬時に砕け散る! おえ! グロい!!
 この術は、低範囲の空間の重力を数十倍にする。
 あまりの重さに耐えられなくなった部分は、「空想科学大戦!」のジラゴのように潰れ去ってしまうわけだ。
 ま、空想科学大戦で例えるのもどーかと思うがね・・・。

トカゲロイド「キオーウイキイイイ!!!」
 エレキングみたいな悲鳴を上げ、ドシャンとトカゲは左側に向かって倒れた。
 だが、魔力はもう限界だ。せいぜい改造人間一人吹き飛ばすくらいか。
 土煙りの中、ナギ(仮)が「おおー」といったように聞こえた。

 そして、光がトカゲの胸を貫いた。

トカゲロイド「ギアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」

 この世のものとは思えない声がして、トカゲの体がぐしゃぐしゃに圧壊した。
 体重を支える余力がなかったんだろう。
 ああグロい。誰かエチケット袋を持って来て欲しいものだ。

カモ「兄貴のこと、どんぐらいのレベルだと思いやすか?」
ナギ「・・・まあ、及第点かな」

138蛇界人:2009/01/09(金) 22:05:49
 ちわっす。DDT、今年8月に両国国技館進出オメデトー。ちなみにネオ・ジオンは『逆襲のシャア』でっせ。Zはアクシズじゃありませんか?


香川「やっと現れましたか、真神人。あなたの体に眠る水の霊石、頂きますよ。」
 香川がそう言って、真神人に攻撃しようと黒いデッキを取り出した直後だった。ふいに、頭の中に声が響いてきた。
アル『まぁ待て香川。たった今、ムスカをそちらに向かわせた。後始末はあいつに任せて、お前らは一旦退け。深追いは禁物だ。』
香川「・・・・わかりました。カーネル!撤退だ!後はムスカに任せる。」
カーネル「くっ・・・・了解だ!」
 カーネルは、真神人を呆然と見ている一同に混じっている朝倉を、ただただ睨んでいるしかなかった。
カーネル「朝倉ぁ・・・裏切り者は殺す!誰であろうとな!」
 カーネルが自分の所に近づいた事を確認した香川は、懐からまさに「爆弾」て感じの黒い弾を取り出し、地面に投げつけた。

ドロンッ!!

 あたり一面に煙が立ち込め、煙が晴れた時には既に2人の姿はなかった。ギャク漫画かっての。
だが、当の本人達はそんな事気にもせず、突如空の突き出した巨腕をただただ見ているしかなかった。



 放課後になり、教室には部活動に勤しんでいる生徒もいるはずだが、期末前のため、いまこの校舎には誰もいないはずだった。
しかし、北高校の屋上。そこには4人の男が腕組みをしながら立っていた。
 一人は、丸みを帯びた兜を被り、全身に白、青を強調した装甲を身にまとっていた。その姿はかつてのロックマンを彷彿とさせる。
2人目は、なぜか浮いている赤い鉢巻をして、かつて智代が着用していた服を着、背中には刀を背負っている。
3人目は、顔を布でグルグル巻きにしているが、どう見ても東方不敗だ。
4人目は、サングラスをかけ、3人以上に目立った衣装を着けている。

グラサン「ん〜〜〜〜っオイッ!You達!そろそろHelpしないでいいのか!?」
 他の3人は表情崩さずドラえもん達を見ているのに対し、グラサンは不安でしょうがない様子だ。
そんなグラサンの提案を退けたのは、赤鉢巻だった。

赤鉢巻「黙っていろ観音寺。あんな雑魚にやられるような奴らは、助ける価値すらない。」
東方不敗「その通りよドモン。いくら我が弟子とその仲間とは言え、そんな簡単に助けてしまっては面白くない。そうだろ?ロム。」

 東方不敗にロムと呼ばれた白装甲は、自分の持っていた刀を見つめていった。

ロム「お前のその考えはいただけないが、剣狼の導きでこの世界に来たんだ。この世界を守る人間の力を見定めるのも悪くはなかろう。」
観音寺「Noぉ〜〜〜〜〜〜〜〜!!You達がそんな事で!もしあの子達が死んでしまったらどうするんだ!?」

 観音寺の質問を聞いた3人は薄っすらと微笑みこう言った。

3人「「「暴れるだけだ。」」」
赤鉢巻「いや、正直言って、ほんとは奴らが死んでくれればありがたいんだが、速く暴れたいし。」
東方不敗「右に同じく!」
ロム「さらに右に同じ!」

 駄目だこりゃ・・・。この3人にもはや呆れるしかなかった観音寺だったが、
空の亀裂はどんどん広がり、真神人は、すでにその全身の半分を亀裂から出していた。

139ネロンガ:2009/01/11(日) 16:29:05
人物の場所確認

 ハルヒ編(兵庫県某市)
管理局・・・カラス、リオ(気絶)、兼定、緋色(気絶)、ドラえもん、マタドーラ、ドラリーニョ、ドラニコフ、ドラメッド、土管君(気絶)
管理局諜報部・・・一護、ルキア
フリー・・・アクセル、ドナルド、八神はやて
エターナル・・・影月、ガリーノ、ファンゴラム
敵・・・真神人
中立・・・SOS団の皆さん(ハルヒ寝てる)、朝倉

 北欧編(ノルウェーの片田舎)
管理局・・・ネギ、ドラ・ザ・キッド(気絶)
フリー・・・ナギ・スプリングフィールド、カモミール
ノイズ・・・ニードル、ドクガロイド

140ネロンガ:2009/01/11(日) 16:44:48
 さて、と。
 僕は、超グロテスクなトカゲの死体(数秒後鬼神の卵だけになった)から視線をはずし、ニードルのもとを見た。
 全身に疲労物質がたまっているのがわかる。決めた。明日は休もう。
 だが、まあ今明日の事は気にしてはいられない。
 ニードルを、さっさと倒す事の方が大事だしな。
 本来の目的は化け物を調査してくる事だったはずだが、そんなことよりも、だ。
 仲間の死を平気で愚弄する奴に、天罰与えないと。
 正義も悪も関係ない。アイツはただの外道だ。

 スッと、ナギ(仮)がロングソードをニードルに向け、声を上げた。
ナギ「おいニードルの旦那よお、手駒はそれで終わりか? 残るはそこの弱そうな怪人だけ・・・。
   だから部下は大事にするべきなんだよ。王将だけで玉を取れるかっつーの。
   歩兵も香車も桂馬も金銀も飛車角もねえと、将棋はできねえもんだぜ? え?」
 ・・・・なんでアンタ、イギリス人なのに日本の将棋にそんなに詳しいんだよ。
 あ、読者のみんな及び作者へ。今までこの会話は全部英語で話してたから。
ネロンガ「じゃあ、ニードルのジゴクロイドに対して言ってた駄洒落って・・・」
 何、気にする事はない。
ネロンガ「なんか俺に似てきてるぞ、オマエ・・・」

 ニードルはしばらく押し黙っていたが、決意したかの用に腕を振り上げた。
 来るか!?
 
 ひゅう。
 
 音がして、腕が振り下ろされた。
 ただし、毒蛾男の方に。
 最後の手駒まで、傀儡にする気か!

 さく。

 針が刺さった。
ドクガロイド「あうう! ぐううううう!
       あああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

 バキバキグシャア!

ネギ「う!」
 思わず、声が漏れる。毒蛾男の全身が、音を立てアポトーシスし始めた。

141ネロンガ:2009/01/16(金) 17:47:49

 毒蛾男が、完全に変貌(昆虫だし「変態」でもいいかな?)した。
 羽根が太く厚くなり、毒の鱗粉が赤く染まる。

 読者の中には「なんで変身中に攻撃せんのかい」と思った人もいるかも知れないが、それは無理だった。
 あまりにも怖すぎて、攻撃する気すら起きなかったのだ。
 トカゲ達と違って、毒蛾男は本気で拒絶している。それこそBLEACHの織姫さん並みに。
(作者注:わかりにくいわい!)
鶴屋さん「私は拒絶するにょろ」
エヴァンジェリン「私も拒絶する」
ネロンガ「わざとらしいんだよ!」

 冗談はさておき、アポトーシスが終わった。
 ニードルが笑みを浮かべる。
ニードル「いけ、プワゾン! 最後までヘタレと呼ばれたいか!」
ドクガロイド「・・・・・・・・」
 プワゾンと呼ばれた毒蛾が、槍を構える。
 僕はぐっと肩を落としてヒジを引き、戦闘態勢に入った。

ドクガロイド「殺ス・・・・・」
 プワゾンが、翼を開き臨戦態勢に入る。
 
 そして、次の瞬間には、彼の槍は突き刺さった。

 ニードルに。

プワゾン以外「「「「!!!!!!!!」」」」
 肉をえぐり抜かれ、体の反対側まで槍を突き通されたニードルが、目を見開いた。
 裏切り?
 だが、そんな事を考えるより先に、光の矢がニードルに突き刺さった。

ニードル「がああああ!!!」

 ボゴオオオオーン!!!

 ヤマアラシの怪人が爆発した。
 全てが、終わった。


ネギ「やっと終わったー!!」
ネロンガ「いや・・・・あともう少し続くぞ」
ネギ「え・・・・」

142蛇界人:2009/01/18(日) 00:42:34
 

 ドラ達が亀裂に見とれている間に、その亀裂より更に上空に黒炎が立ち込めた。
"それ"は瞬く間に膨れ上がり、完全に膨れ上がったときには巨大な城が現れていた。(さすがにラピュタ見たことはあるでしょ)
 
ラピュタ内 操縦室(?)内

 ムスカ「ほぉ、あれが今回のターゲットか・・・。しかし・・・」
植物のツタに包まれた石版の前で、ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタはそう呟きながら下を眺めていた。
 そこには、いかにも普通の住宅街が並んでいる。(まぁ兵庫だし)

ムスカ「少し・・目障りだな。"壊す"か・・・。」
 そう言いながらムスカは右手に握っている飛行石を目の前の石版にかざした。
石版の中心から青い光が放たれ、それはツタを伝い、ムスカの頭上にある巨大な黒い石に入っていった。

(カラス)管理局 部長室内

 不動銃四郎は、机に座りながら3枚の辞表を持ったままボーッとしていた。

銃四郎「はぁ・・・。智代、カスペン、東方不敗、これで3人も辞めちゃったよ。」

 そう。この短期間で貴重な人材が3人も辞めてしまったのだ。ボーとするしかあるまい。
そんな静寂を破り去ったのが、1人の足音だった。

バタン!!

 静かな室内にドアを開ける音が響き渡り、1人の男が入ってきた。

一般局員「部長!こんなところで何してるんですか!?さっきから放送がかかってたでしょ!?」

 銃四郎は改めて部屋の中を観察してみた。そうすると、室内にけたたましく放送が掛けられている。


「部長、緊急入電です。至急通信室まで。」
「部長!緊急事態です!すぐに通信室に来てください!!」

 こんな感じの放送が鳴り響いていた。

銃四郎「あ〜すっかり忘れてた。で?なにかあったの?」
一般局員「本当に知らないんですか?これ見てください!」

 一般局員はそう言いながら、室内のテレビの電源を入れた。そこには、空から出ている巨人や、天空城の姿が映っていた。市街地のど真ん中でである。

銃四郎「げっ!何だよこれ!?すぐに周辺住民に避難勧告出せ!!」
一般局員「はっ・・はい!わかりました!」
 
 そう言うと、一般局員は走って出て行った。これで室内には銃四郎一人しかいないはずだったが、また別の声が聞こえた。
その声は人からではなかった。机の上においてある銃からだった。

ゴウリュウ『どうする?銃四郎、お前も戦いたいんじゃないのか?』
銃四郎「ゴウリュウ・・・。いや、飛ばされたところを拾ってもらったんだ。その恩を裏切ることは出来ない。」
ゴウリュウ『そうか?どちらかと言うと、お前は戦いたがっている。少なくとも俺はそう思っているんだが。』
銃四郎「・・・・・・。」
ゴウリュウ『銃四郎。確かに私も恩義を裏切ってまで戦おうとは思っていない。だが・・・・』

 ゴウリュウと呼ばれた銃は、1息置いて言った。

ゴウリュウ『お前はこの半年間で少なからずだが新たな「仲間」ができた。その仲間を助けないでいいのか?あけぼの町の時のお前はどこへ行ったんだ?』
銃四郎「!・・・・・すまない。だが俺は・・・今の俺では・・・・・クソッ!!」

 銃四郎は右腕を振り上げ、そのまま机にたたきつけた。虚しい振動がただ机の上を支配していた。

143ネロンガ:2009/01/18(日) 11:28:31
ネギ「そういや、ムスカって幹部でしたよね。上司官は誰なんですか?」
ネロンガ「決めてないよ。蛇界人さんに考えてほしいんだけどね」
ネギ「失礼な態度だな」
ネロンガ「いや、あんまり私一人で決めるのも傲慢だからね・・・」

 
 ごおおおお・・・・・

 煙と炎が、ゴーストタウンを包む。
 その炎を見ていたカモが、プワゾンに質問した。
カモ「なあプワゾンよお・・・なんでニードル殺したんだよ」
プワゾン「聞キタイカ・・・」

プワゾン「僕ハ、元カラ臆病デ、戦イニハ向カナイ欠陥品扱イサレテイタンダ・・・
     タダヤル事トイッタラ、幽霊ガ餓鬼ニ、餓鬼ガ恐竜ニ、恐竜ガ忍者ニ言ッタ事ヲスルダケ・・・」
 上意下達ってやつだな。
プワゾン「デモ、僕ハ一人ジャナカッタ・・・ばだんニイタ頃の戦友ガ居タカラ・・・。
     人殺シデ前科者デ、馬鹿デ差別主義者デ人ヲ人トモ思ワナイくずノ集マリダッタケド・・・」
ネギ「しょ・・・正直ですねえ・・・」
プワゾン「アイツラハ、僕ヲ仲間ダト思ッテクレタ・・・コンナ役立タズノ僕ヲ・・・。
     ケド、にーどるハアイツヲ見捨テタ・・・化ケ物ニシタ・・・心ヲ消シタ!」


 ・・・・一時中断。スランプ。

144蛇界人:2009/01/18(日) 12:26:15
>143
 能力的に遥かに上司官以上のはずなんですけど・・・幹部でいいんですか?
ムスカ幹部レベルにしちゃったら、上司の戦闘能力馬鹿になりませんよ?絶対勝てませんよ?

145蛇界人:2009/01/18(日) 13:08:25
>144
スミマセン。上司関係が全然出ていなかったんで少し混乱してしまいました。結構いい位置にいるじゃんムスカ。
え〜っとですね・・・。上士官は今のところ検討中ですが、一応候補か何か書いていただけませんか?それも参考にして決めようと思います。

146ネロンガ:2009/01/18(日) 17:13:28
>145
首領←参謀←幹部←上士官←中士官←下士官←兵
 これが基本です。ですが、中士官は勝手に名乗ってるだけ(警察で言うと「巡査長」)なんで。

参謀・・・プレセア、香川
幹部・・・バルバトス(故)、ショッカー首領、高田総統、ジェイド、ムスカ、ン・ダグバ・ゼバ、ガリーノ&ファンゴラム(離反)
上士官・・サレ(故)、アルバ(故)、牛魔王、うちはイタチ、グリムジョー、葵叉丹
中士官・・ニードル、カーネルおじさん
下士官・・風魔小太郎(故)、怪人たち、角兄弟(故)、なのは&フェイト&シグナム(離反)

 まあ、こんな感じですかね。
 私が候補にあげているのは、以下の人たちです。

①アラクネ(SOUL EATER)
②ウルキオラ(BLEACH)
③ゴートオルフェノク(仮面ライダー555)
④百目タイタン(仮面ライダーストロンガー)
⑤アナコンダ伯爵(クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝)
⑥アンゴルモア(ドラえもん のび太の宇宙漂流記)
⑦ジューダス(テイルズ オブ デスティニー2)

 以上です。まあ私としては④あたりが適任なんじゃないかと思いますが。

147ネロンガ:2009/01/18(日) 17:36:39
 再開!

 とうとうと、異形の姿となったプワゾンは言葉を紡いだ。
プワゾン「確カニ、奴ラハ人デナシダッタサ・・・・。鬼神ノ卵ダッタサ・・・。
     デモ、僕ニハ優シクシテクレタ。腐レ縁ッテヤツナンダロウト思ウ・・・」
ナギ「腐れ縁ねえ・・・そいつぁ、嘘くせえ友情や愛なんかよりも、ずっといい仲ってことだろ・・・」
 ナギ(仮)が頷く。
プワゾン「ソレヲ奪ッタにーどる、僕ハ許セナカッタ・・・・。
     デモ、怖カッタ・・・。にーどるハ僕ヨリ、格段ニ強カッタ・・・。
     ケド、コノ姿ニナッタラ吹ッ切レタ・・」
 
 こいつの気持ちは分かる。
 仲間の死を馬鹿にされ、残った仲間を怪物にされ、自分まで手駒にしようとした、ニードルが許せないのはわかる。
 けど、それでいいのか。
 殺したら殺し返すという考えで。
 愛し合えなどと言っているわけではない。そんな戯れ言は通じない。
 僕が言いたいのは、他の事だ。

ネギ「・・・プワゾン・・・・」
 自然と、唇が開いた。
プワゾン「何ダ・・・」
 僕は、言葉を紡ぎ出した。

ネギ「そんなにニードルが憎いのなら、なんでクモやカマキリと一緒にニードルを攻撃しなかったの?」

プワゾン「!!」
 プワゾンの表情が変わった。
 ナギ(仮)が、ん?と顔を上げる。
 僕は、質問をし続けた。
ネギ「仲間なんだろ? その仲間の死を愚弄されたんだろ? ならなぜ怯えるだけだったんだ?
   本当に怖かっただけなの? それだけで何もできなかったの?」
 僕は、自分でも驚いた。
 あさのあつこか秋山瑞人の小説にしかないと思ってたんだが。

ネギ「ねえ、本当はさあ・・・」
プワゾン「黙レ!!!!」
 プワゾンが切れた・・・はずだ。
 僕は後悔していた。まさか、自分でもこんな風になるとは思ってもいなかった・・・。
 最悪だ。
プワゾン「ばだんデモナイオマエニ、何ガワカル!!!」
 自己嫌悪に陥る。
 最低だ、僕は・・・。
 仲間を殺された奴を侮辱した・・・。
 ニードルとおんなじじゃないか・・・・。

???「その通りだね」

4人「「「「!!!!」」」」

 突然、聞き覚えのある声がした。
 その声の主が、廃墟の影から現れた。
 その姿は、
 ニードル=ヤマアラシロイド、その人だった。

148ネロンガ:2009/01/20(火) 18:26:01

ネギ&カモ「「嘘だろ・・・」」
 僕とカモは、同時に声を発した。
 それを見て、傷一つ着いていないニードルはせせら笑いながら言った。

ニードル「ほんとですとも。俺くらいのレベルになったら、変わり身の術の一つや二つは持ってるもんなの。
     NARUTOの世界ではアタリマエのこったぜ。プワゾン、てめえの上司のイタチ様には教わらなかったのか?」
ネギ「でも・・・あんな短い間に、そんな事できるわけが・・・」
ナギ「テメエ・・・『喰った』ろ・・・」
 僕の発言を遮り、ナギ(仮)が声を上げた。
ニードル「ご名答! 実はバダン怪人の皆様の魂は、トカゲロイド君の体から一部俺に使わしてもらいました!」
 ニードルがパチパチと手をたたく。
 
プワゾン「・・・にーどる・・・」
 プワゾンが、ぼそりとつぶやいた。
プワゾン「・・・・死ンデクレ」

 プワゾンは翼を広げ、ニードルに突進した。
 ニードルはそれを、避けもせずに左手で受け止め、ぶん投げた。
 ドガンガシャンドドドーンという音とともに、プワゾンの巨体が壁に叩きつけられた。

ニードル「第3ラウンド、開始と行こうか!」

149蛇界人:2009/01/22(木) 22:28:13


ラピュタ操縦室(?)内・・・


ムスカ「む?しかし・・・"こいつら"だけでは心配だな。」

 ムスカは、もうすぐラピュタから吐き出される"そいつら"の事を考えていた。今思えば、劇中でも普通に強かったり脆かったりしたからな・・。仕方がない。一応保障もかけておくか。

ムスカ「おいお前達。出番だ。」

 ムスカの後ろには黒いローブに包まれた2人の人影が現れた。2人ともがっしりとした体系だ。

ムスカ「お前達はこれが始めての任務だ。『ノイズ』への忠誠を示せるよう、せいぜい頑張るがいい。」

ローブA「わかった。行くぞ×××。(本名のため敢えて伏せております。ご了承ください。)」
ローブB「了解だ××。(本名のため敢えて伏せております。ご了承ください。)」

 無気力な声でそう言うと、2人の人影は闇に溶け込むように消えていった。

ムスカ「フン!よりによって、あんな"改造人間"の力を借りなければならないとは。私は極悪人をよこせと言ったんだがね・・。まぁいい!」

 改めてムスカはモニター越しに映し出される住宅街に目をやる。


 憎い。


 憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎(文章の関係でカットします)憎い。


 何もかもが憎い。殺してしまいたいほどに憎い。いつから私の人生は狂ってしまったのだ?

 
 そうだ。あの糞ガキどもが、バル・・おっと今ここで言ってしまったらまた死んでしまう。"あの呪文"を言い放ちラピュタを崩壊させたときからだ。


 あの時私は、崩れ去るラピュタの残骸の下敷きになり命を落としたはずだった。だが、神はどうも私の微笑んでくれたようだ。


 そのまま死骸となった私は、宇宙に打ち出されたラピュタと共に、何年間も宇宙をさまよっていた。そこであの"幽霊"に拾われた。


 正直言ってしまうと、馴れ合いだけはしたくなかったが、"幽霊"は私を再び復活させただけではなく、ラピュタの性能をより強化してくれた。


 これは、嬉しい誤算だった。しかも"幽霊"の組織の目的は私と同じく『世界制服』。この組織を占領すれば私の目標もすぐに叶うだろう。


 そのためには、とりあえずこの武器、部下、ロボット、有効に利用させてもらうよ。



ラピュタ「さぁ行け!ロボット(仮)軍団よ!この世界を破壊しつくせ!!私の欲望のために消え去ってしまえ!ハァッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!」


 ムスカの号令と共に、ラピュタ内部の格納庫から『ブォン』(モノアイ付いた音みたいな)の大合唱が鳴り響いていた。


蛇界人「さて、ローブ姿の正体は誰か分かりましたか?ヒントは『改造人間』と『×の数』です。」

150ネロンガ:2009/01/23(金) 18:29:40
ネロンガ「えー、誰なんだろ? 漢字が入るのなら一文字と本郷かなあ・・・。
     まあ、とりあえず北欧編行きます」

 無茶だ。僕はそう悟った。
 ようやく終わったと思ったのに、もう体力が少ししかないのに。
 喉はカラカラに渇いていて、呪文を声に出すのさえ難しい。
ナギ「おい・・・・」
 ナギ(仮)が、声をかけた。
ナギ「オマエは、さっさと帰れ。足手まといだ。俺の戦い方は、制限無用の大魔術をボンボン使う方式だ。
   死にたくねえなら、そこのアメリカンを連れて一緒に帰れ」
ネギ「・・・・でも」
ナギ「口答えするな! 消え去りたいのか餓鬼が!」
 ナギ(仮)が一括して、僕は黙り込んだ。

 分かってるよ。アンタと僕の力の差は、ヘラクレスオオカブトとカミキリムシに近いってことくらいさ。
 けど、なんか止まらないんだよ。
 ここではもう引けない。引いたら人間じゃない。
 そんな、アホらしくて餓鬼で中2な感情が、全然消えてくれないんだよ。

 ナギ(仮)は、僕を無視し、何も言わずにニードルに向かい突進した。

 風は、なんの感情も持たず、吹いていた。
 帰る気は、芽生えなかった。

151ネロンガ:2009/01/24(土) 16:03:18
ネロンガ「たしかWライダーは下の名前で呼び合ってたと思いますが・・・」
ネギ「あのう、ネロンガさん、質問しても良いですか?」
ネロンガ「何だ?」
ネギ「何で僕の使う魔術は、たった2つだけの例外(本編11と47)を除いて、ぜ〜んぶ『魔術士オーフェン』のオーフェンが
   使ってる奴なんですか?」
ネロンガ「私がその小説が大好きだからだ!」
ネギ「・・・・絶対蛇界人さん、元ネタわかってないから・・・・」


ニードル「はあっ!」
 じゃきい!
 ここまで話が長引くと、もうほとんど擬音語・擬態語がでてこない。
 それはともかく、ニードルは腕の針を伸ばし、ロングソードは軽く受け流す。
 そして、左拳がナギ(仮)の腹に入る!

 ずがあ、と音を立て、ナギ(仮)の体が数メートル後ろに飛ばされる。
 今のが僕だったら、体が無くなっていたんじゃないか。
ナギ「・・・ふん、齧歯類風情が。イタチやジェイドに比べりゃな、ンなもん・・・」
 ナギ(仮)が強がりを見せ、右手を挙げた。
ナギ「住血吸虫に刺されたようなもんだよ!」
 ぶわっと手の周りが光り出し、大量の光の矢が生まれて、飛んでいった。

 きゅぼん!

 着弾し、光がはぜる。
 もうもうと煙がはれるが、その中にいたニードルは無傷だった。
 
 離れちまえよ!
 こんな所に、オマエがいても無駄だよ!!
 キッドをそのまんまにしとくのかよ!
 あのオヤジなら大丈夫だろ!!!

 心が叫ぶ。
 そうなんだよ。あんなヤマアラシがどうしたんだよ。
 いくらなんでも、こんだけ本部に連絡の一つも入れなかったら、後援部隊が来るはずだ。
ネロンガ「うん、115でマカ達が日番谷・松本ペアと合流したろ。あいつら、おめーらのところ来てるぜ。
     まあ、あと10分ほどで着くさ」
 ・・・わかりやすい解説ありがと。


 がれきの中、一体のヒトならざる物が、言葉を紡いでいた。
プワゾン「負ケナイ・・・オマエナンカニハ・・・絶対ニ・・・」


マカ&ソウル「「出番まだあ??」」
ネロンガ「も少し待ってろ」

152蛇界人:2009/01/25(日) 19:54:38
>151
 
 大丈夫!うちの図書室にオーフェン(はぐれ旅含む)ありますから!呪文の効果ぐらいはわかります(序盤だけですけど)

153ネロンガ:2009/01/27(火) 18:35:45

 がれきの下から、毒蛾が一匹、這い出した。
 目に、強い殺意を込めて。

 
 ナギ(仮)とニードルとの戦闘は、まだ五分五分だった。
 手を貸したいが、魔力は0に等しいし、もう息をするのも辛い。
 でも、下がれない。下がりたくはない。

プワゾン「僕ハ、死ネナイ・・・。アイツニ勝ツマデハ・・・・」

ニードル「死ねやオラア!」
 ニードルが数十本の針を飛ばす。僕の方に来ないように、わざわざナギ(仮)は反対方向を飛び回っている。
 下がりたかった、本当は。
 孫子とかに書いてあるじゃん、三十六計逃げるに劣るって。
 あんな感じで、親父の行為をむだにしないためにも、下がりたかった。
 でも、下がれない。
 ホントに自分が嫌になる。馬鹿だ。

ニードル「は!」

 ドス!

ナギ「ぐ!」
 その時、ナギ(仮)の側頭部を、ニードルの拳がとらえた。
 ズザザアとすべり、ナギ(仮)がぶっ飛ぶ。
カモ「旦那!」
ナギ「大したことはねえ! オマエはネギを帰す事に専念しろ!」
 
 うるせえ、と思った。
 居させろ。ここに。
 下がりたいのに下がる事のできない辛さ、アンタはわかってんのか、と。
 僕はアンタみたいに強くない。
 けどな、弱者は弱者なりに、こーゆー勇敢とも馬鹿ともいう感情持ってるんだよ。
 

プワゾン「負ケル、ワケニハ、イカナイ」

154ネロンガ:2009/01/31(土) 17:34:52
ネロンガ「どーでもいいこと。
     最近、この小説のキャラでトーナメントやってます。案の定、のび太とキョンとみくるは一回戦で瞬殺されましたが(笑)」
のび太&キョン&みくる「「「笑い事じゃなああい!!!!!」」」
ネロンガ「イタチとかムスカみたいに、ほとんど本編に出てないよーなキャラも、なかなか頑張ってますよ」
リオ「・・・・ハルヒは?」
ネロンガ「自主規制。あんな奴入ったらえらいことなるだろ」

 
カモ「兄貴い」
 カモが、僕のもとに来た。
カモ「旦那は、あんなこと言ってるけど、ホントは兄貴をほっぽらかして戦場行ってたこと、悔やんでるんですぜ。
   ちゃらんぽらんで、性格悪くて、スケベなただのオッサンと変わらないんだよ、あの人自体は。
   サウザンドマスターだなんだ言われてるけど、本当は」
ネギ「五月蠅い」
 聞きたくないんだよ。
 あの親父が、僕を逃がそうとしてることなんざ。
 頭の中じゃあ、ナギ・スプリングフィールドっていう魔術師は、仕事とか平和とかしか考えない堅物だった。
 子どもが母親の腕から離れられないような年にもかかわらず、ずーっと海外で変な化け物と戦っているような奴だと。
 見放したくせによ。
 たまにしか姿出さないくせによ。
 あんなのは、ただの「目標」なんだよ。
 僕は、親父みたいになりたかったんじゃない。
 親父みたいな、強力な魔術師になりたかっただけなんだよ。
 魔術師としては尊敬していたさ。けどな、父親として、あんなオッサンを尊敬したことなんてな、
 今まで生きてきて、一回だってないんだよ!!!

「下がれないんだよ・・・・」

「下がりたいんだよ・・・」

「でもな、体が言うこと、聞いてくれないんだ・・・」
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

 ズゴアン!

ネギ&カモ「「!」」
 
 突然、がれきと化した建物から、人影が舞い上がった。
 翼を6枚生やした、その異形な姿をした物は、屋根の上に立っていたニードルへと飛びかかった。

ネギ「・・・あいつは・・・」

プワゾン「許サナイ!!オマエダケハ!!!」
ニードル「ぐふっ・・・なかなか、やってくれるじゃねえか!」

155ネロンガ:2009/02/01(日) 16:20:56
プワゾン「オマエ、仲間バケモノニシタ!
     仲間殺シタ!! 許サナイ、絶対ニ!!!」
 ズゴアン!

 プワゾンの腕が、ニードルの顔面に突き刺さった。
ニードル「ガハア!」
 真っ黒い血を吐血しながら、吹き飛ぶニードル。
 それに、容赦なくプワゾンは翼の風を当てた。

ナギ「おい、てめえら! 口と鼻をふさげ! 毒だ!!」

 ぐっ。
 とりあえず、袖で呼吸器をおさえる。

ニードル「があああああああ!!!!!!!」
 ニードルが、毒の粉におかされ、もがき苦しむ。
 泡を吹き出しているのが、遠目でも分かった。
プワゾン「仲間殺シタ、ソノ罪・・・・テメエノ命デ償エ!!!」
 プワゾンが叫び、ニードルの体をひっつかみ、空高く飛んでいく。
 雲に覆われた、空へ向かって。
 そして、その姿が豆ほどになったとき。

プワゾン「墜チロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」

 高度数百メートルから落下した毒蛾と山嵐は、己の翼の推進力と万有引力で、マッハまで加速、そして大地へと接触した。

 どおおおおおおおおおおおおおおおお・・・・・・・。

 衝撃波が、町の残骸を揺らす。
 煙がモクモクと立ち上る。

 そして、その中から現れた。

 黒い血に染まった、ニードルが。


3人「「「!!!!!」」」

ニードル「まだあ、終わっちゃあ、いねえぜえ・・・」


ネロンガ「そーいや、今頃智代は何してるんだろうなあ」
リオ「岡崎君とか渚ちゃんは?」

156蛇界人:2009/02/01(日) 20:50:22
蛇界人「ただいま〜。今さっき長野から無事帰還致しました〜。オコジョも見れたよ〜・・・って何ぃ!?トーナメントぉ!?
    それなら専用のスレッド作りましょうや!!本編より闇ドラクオリティで書けますし!」
カラス「それが目的か・・・。それよりさっきの質問は?ほら、智代の件だよ。」
蛇界人「智代は今現在、普通の高校生ライフを過ごしています。
    岡崎とか渚はスカウトされていないので、ここではSOS団のように一般人です。
    トーナメントの件ですが、師匠(爺と盲目両方の意味で)は勝ち上がってますか?」
カラス「え〜そっち?いいじゃん、専用スレッド作れば。で?俺の出番はいつなんだ?ここ1週間ご無沙汰だったわけだが。」
蛇界人「頼む・・・今日は寝かせてくれ・・・。本気と書いてマジで・・・。」
カラス「わ・・・分かった。分かったから、そんな殺気を巡らせた目で俺を見るな。じ・・じゃあお休み。」
蛇界人「ああ、お休み。」

157ネロンガ:2009/02/04(水) 20:59:45

プワゾン「ソンナ・・・馬鹿ナ!飯綱落トシ(カムイ外伝より)ガ効カナイナンテ!」
 
 ニードルは、ふらふらになったプワゾンのもとに向かい、思いっきり蹴った。
 がん。
 ぶっ飛ばされるプワゾンに、2発3発と攻撃を加算していくニードル。
ニードル「テメエが俺に勝とうなんざ、1万年と2千年はえーんだよ!
     8千年過ぎたって、かないっこねえんだ! さっさと俺の下僕になりやがれ虫けら!」

 もう、黙ってはいられなかった。カモを投げ捨て、僕は杖を握りしめた。
カモ「兄貴! 無茶だ!!」
ネギ「うるせえ!!」
 咆吼しながら突撃していった。中2な感情に、体が支配された。
 あのクソ改造人間に、一発でも当てなけりゃ気が済まなかった。

 ニードルは僕の方を向き、フッと笑った。
ニードル「オイ餓鬼・・・・調子に乗るな」
 刹那、ニードルの拳が飛んできた。
 杖でガードしたが、意味はなかった。

 ドガア!

 ぶっ飛ばされ、村役場の壁に僕の体が吹き飛ばされた。
 
ニードル「ちょうどいい・・・テメエも俺の傀儡にしてやるか・・」
 ニードルが笑う。プワゾンがそれに反論した。
プワゾン「フザケルナ・・・アノ餓鬼ハ、普通ノ魂ダゾ・・・。
     僕ミタイナ、鬼神ノ卵ジャナイ・・・。オマエノ針ハ、鬼神ノ卵ニシカ効カナイハズダ・・」
 どうでも良いよ、ンな事・・・。僕は本当に馬鹿だ・・・。
 ニードルの声が聞こえた。

ニードル「馬鹿いえ、アイツからは鬼神の卵の波長が流れてる」

 え・・・・。
 嘘だ・・・・。
カモ「ううううう、嘘だ! 嘘に決まってる!」
 カモが狼狽した。僕も、どんな顔をしたらいいかわからない(エヴァンゲリオンか)。
 ナギ(仮)は、押し黙っていた。

ニードル「テメエがなんだろうと知るかよ!」
 ニードルが、針を抜いた。
 動けない。
 ナギ(仮)のいる位置は遠すぎる。
ニードル「傀儡になる事に、変わりはない!」
 終わりだ。
 目をつぶった。

「グアアアアアアアアアア!!!!!」

 その時、前から悲鳴が上がった。
 プワゾンが、その針を体に受けていた。

プワゾン「・・・・コノ針ハ、2本刺サレバ死ヌンダッタヨナ・・・。
     餓鬼、僕ハ地獄ニ墜チルゼ・・・。セメテモノ、願イダ・・・。
     にーどるヲ、ばだんノミンナヨリ・・・」
 プワゾンが倒れた。
プワゾン「モット、深イ地獄ニ・・・落トシテ・・・クレ・・・」
 そして、プワゾンは仰天するニードルの方を向いて言った。
「テメエノ、好キナヨウニハ、サセナイ」

 最後のバダン怪人は、死んだ。

158ネロンガ:2009/02/06(金) 21:14:19

 なぜなんだろう。
 見ず知らずの、鬼神の卵が一匹死んだだけなのに。
 なぜか、目頭がぬくもり、涙が頬を伝った。
「・・・ひっ・・・」
 声にすらならなかった。

ナギ「・・・・・」

ニードル「あーあ、死んじまったぜ」
 ニードルがぽつりとつぶやいた。
 そして、決定的な言葉をつぶやいた。
ニードル「箸にも棒にもかからねえクズは、俺がどうこうしてやってもただのクズだったな。
     しかたねえな。アイツらに殺された事にして、もっといい改造人間でも買うか。
     役にたたねえ、ただの害虫か。犬死にならぬ毛虫死にってか。」

 殺す。
 殺意が芽生えた。
 絶対に、コイツを殺す。
 バダンの怪人共に抱いた怒りとにていた。だが、あれは「倒す」だった。
 倒すと殺すは違う。
 ニードル・・・僕は貴様を殺す!

 その時、何かが聞こえた。

「力が、欲しいか」
ネギ「え?」
 その声にマヌケな返しをする。
謎の声「あのクソドブネズミをブチ殺す力が、欲しいかと聞いているんだ」
ネギ「欲しいに決まっているでしょう」
 僕は即答した。

ニードル「あん?」

ナギ「・・・・まさか・・・まさか・・・」

 謎の声が、僕の頭の中に響いた。
謎の声「ならば、汝の魔力・・・使わせてもらうぞ!!!」
 がンッ!
 声が終わるやいなや、僕を凄まじい頭痛が襲った。

ネギ「ああああああああああああああああああーーーーーっ!!!!!」

ナギ「まずい!」
カモ「兄貴!」
ニードル「な・・・なんだこの凄まじい狂気の波長は!!」

 ニードルの声を最後に、
 僕の意識は途絶えた。


 (ここから視点が三人称になります)


 ゆっくりと、赤毛の少年が立ち上がった。

 ただし、その顔には白い面が張り付いていた。
 ぶっちゃけ「リアル鬼ごっこ」の鬼の仮面を白く塗装した感じだ。

ニードル「ホ・・・虚(ホロウ)か!?」
 確かに、一護の「内なる虚」の面に似てない事もない。

ナギ「馬鹿野郎・・・そんな可愛いもんじゃねえ・・・。アレは、破面(アランカル)を100体集めた奴よりタチ悪いんだよ!」

 その面についていた口が、ネギとは全然違う声でしゃべった。

仮面「ナギ・・・テメエと会うのも久々だなあ・・・。
   このルビーアイ・・・赤眼の魔王シャブラニグドゥ様を、忘れたとは言わせねえぜ・・・」

159ネロンガ:2009/02/07(土) 20:46:33
ルビーアイ「まずは、この餓鬼の願いを叶えてやってから・・・ナギ、てめえを殺してやるよ」
 シャブラニグドゥはそう言い、ニードルの方を見た。
 ニードルは鼻で笑った。
ニードル「はっ、笑わせるぜ。テメエがあの餓鬼の中の、鬼神の卵ってえのか?
     たかが虚風情がよ。さっさと愛染様のもとにでも行ってやがれ」
ナギ「馬鹿! こいつは虚なんかじゃねえ! さっさと止めなきゃ、ネギも俺もカモもテメエも、みんな死ぬぞ!」
 ナギが本気で激昴する。が、ニードルには聞こえなかったようだ。
 一本肩の毛を抜き、構えた。
ニードル「テメエが何だったとしてもだ・・・所詮鬼神の卵なら、かないっこねえんだよ!!!」
 ニードルが針を投げた。
 そして、すぐに眼球に突き刺さった。

 シャブラニグドゥではなく、ニードル本人に。

ニードル「え・・・・・・うわああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
 ニードルが左目を押さえ、絶叫した。
 シャブラニグドゥはニヤリと笑い、駆けた。
 拳に、赤い霊圧がこもり、ニードルの左胸に突き刺さる。
 そして、ニードルの体は石塀にぶつかった。
 ここまでは普通だったが、それで終わるはずがない。

 ニードルは壁を数枚ぶち破り、何十メートルも飛ばされた。

カモ「ええええ!!」
ナギ「クソ・・・あのバケモノが・・・」

 ニードルは地面に2本の溝を残しながらも飛ばされ続け、止まったのは家を5軒ほど貫通した頃だった。
 そこに、シャブラニグドゥが駆け寄り、また殴った。
 ドン、と音がして、半径50mほどのクレーターができる。
 パンチが直撃したニードルの左腕は、粉々に吹き飛んだ。

 仲間が来るまで、あと6分。

160ネロンガ:2009/02/10(火) 20:49:08
 蛇界人さんへ。

 早く病気治して、ハルヒ編書いて下さいよお・・・。

161蛇界人:2009/02/10(火) 22:05:52
 ネロンガさんの文が良すぎるし・・・ハルヒ編は味方がチートすぎるからうまく書ける自身がないっす(泣)
せめて、ドラえもんだけでも置いとけばよかった・・。
カラス「でもよ、お前インフルってホントか?嘘だったら許さんぞ」

・・・・・・・・・・・・・・・あ?  誰が留年掛かってる学年末直前にそんな馬鹿な事言わなきゃいけねーんだよ!しばくぞオラァ!

 まぁ、下手な文章があっても見逃してください。現在リアルに体温39.8です


 え〜、北欧でなんか大変な事が起こっている一方、
ドラえもん達は未だにラピュタと真神人を眺めていた・・・ってせめて何かしろよ!!(あ、俺のせいかw)

ドラ「(ポンと手を打つ)・・とりあえずどっか休むところ行こうぜ。気絶してる2人&器物寝かせる場所ないか?」
アクセル「それなら一旦、俺のメロゥドに行くか?一応医療道具も買いだめしといたし。」
ドラ「オシ!それなら『どこでもドアー』!!」
 ドラえもんがそう言いながらポケットからピンクのドアを取り出した、その時だった。


ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ


はやて「ヒュゥゥゥ?」
 一同が再び上を見上げると、4〜5mはありそうな茶色い物体が雨の様に降ってきた。
それの殆どは地面や家宅に落下した。何事かと、住民の方々が家から出てきた。その時だ。

ウィィィィンガシャガシャガシャガシャ!!

 茶色い物体は5〜6mはありそうな人型ロボットに変形していた。埴輪を思わせる顔付きで、異様に腕が長い。
それだけなら、夕方のニュース辺りで『謎のロボット大量落下!』と一大スクープになるだけだ。だが違った。
 
 ロボットの一体が、自分を見つめる人間の集団と、住宅街をモニターに確認し、頭部のカメラアイに光が走った。

パシュン

 100mほど細い光が走ったと思ったコンマ1秒後、
最近話題の爆破テロ1000回分に等しいであろう爆発が起こり、住宅、人間を包み込んだ。無論、無事なわけがない。

 それを待っていたかのように、地面に落下した物体がゾクゾクと変形を始め、光を放ち始めた。
一体が光を放つと、家が壊れ、人が死んでいく。人々は逃げ惑い、子供は泣き、散ってはいけない命が・・・・

ドラ「そんなの関係ねぇ!!」

 え!ないの!?困るよ、働いてもらわないと!しょうがねぇ・・ 
カラス!俺の嫁と一緒にいる所悪いけどちょっと来い 

カラス「(なんだよ、俺は一応依頼されていない事はやりたくない主義で・・・)」

 これ見てもそう言うのか?

カラス「(そ・・それは・・・発売されたばかりのディケイドライバーじゃないか!)」

 今働いたらこれあげるぞ。おまけとしてリーズ工房さんと、水原優さんの新刊、
あと、新ゲッターロボDVD-BOXと、はやての18禁同人もつける。どうだ?

カラス「(やる!!)」



ドラ「さっ、馬鹿な事考えてないでさっさと休もうぜ。」
カラス「・・・・・ざけんな」
のび「え?」
カラス「ざけんな、つってんだろがぁぁ!!」

 ババババババババババババ!!!

 カラスが放った200発の弾丸は、なぜかのび太に全弾命中!のびが再びボロ雑巾になったのは言うまでもない。


・・・・あ!カロナールとタミフル(薬の名前)の時間だ。一時中断

カラス「え?飲んでからすぐ書けばいいじゃん。」
 
 いや、薬見たら『服用した後は安静にしろ』って書いてるから、深夜にでも起きたらまた再開するよ。
医者が「1週間絶対に学校行くな!」って言ってたから書き放題♪(寝込み生活のためPCまで辿り着けるかが問題ですけど)

162ネロンガ:2009/02/11(水) 16:03:47
ルビーアイ「コレだよコレえ!!」
 シャブラニグドゥは、肩からヒジにかけてしか残ってはいない、ニードルの左腕を握り、そして・・

 ぶちい!!
ニードル「ぎいやああああああ!!!!」
 思いっきり、引きちぎった。
 あまりの気色悪い光景に、カモが本気で嘔吐した。
カモ「ひく・・旦那、アレは兄貴なんですかい・・・。あんなバケモンが、兄貴なんですかい・・・」
 ナギは、怒りとも後悔とも付かぬ表情をして、言った。
ナギ「ネギじゃねえ。あいつは俺が封じ込めたバケモンだ」

 シャブラニグドゥは、ニードルの身体だった物から針を数本抜き去った。
ルビーアイ「ちょうど良かったぜ・・・この針があれば、俺の狂気の波長が増幅される・・・。
      賢者の石ほどの力はないがな・・・。この針を打ち込んで、俺は完全に覚醒するんだ!!!」
ナギ「させるかあ!」
 ナギの腕から、光の矢がほとばしる。
 エルメキアランスと呼ばれるこの光は、精神のみを削る。
 が、シャブラニグドゥは結界を張り、それを消し去った。
ルビーアイ「やっぱりかあ・・・。この身体に傷つけるワケにはいかないからな・・・。
      子ども思いの良い父親だこと」
ナギ「黙りやがれ!!! てめえ、俺の息子からさっさと離れろ!!」
ルビーアイ「ハッ、知れた事か」
 シャブラニグドゥは、手から光弾を生み出した。
 マッハ88万、完全な光速で放たれた弾が、ナギの近くに着弾、大爆発をおこす。

ルビーアイ「邪魔者は消えた・・・さあ、復活だぜ!!」


 ところで蛇界人さん、スレイヤーズ読んだ事あります?

163蛇界人:2009/02/11(水) 16:37:41
 ないです!(><)てか、アニメのほうもプロレス見てたんで見れなかった・・・



カラス「元々、こんな状況になった空間を救うのが、俺達超常空間管理局の仕事だ!
    休みたい奴は勝手に休んでろ!!」
 カラスは一同に一括すると、ロボットによって焼き尽くされた町を眺めた。そして、ある呪文を言った。

カラス「スティック前に倒しながら×ボタン!!」
 え〜!なんてアナログなw
しかし、加速装置を作動させた009を遥かに凌駕するスピードで、カラスは燃える町へ向かっていった。

はやて「カラス待って!職場放棄!職場放棄だから!!」
 はやてのツッコミも、もはや通じるはずはなかった。



はぁ・・・北欧編見てると、やっぱり自分の文が幼稚に見える(幼稚だけど)

164ネロンガ:2009/02/12(木) 21:31:16
 シャブラニグドゥは、ニードルを「悪魔をふみつぶす金剛力士」のように踏みつけつつ、ニードル前腕から針を抜いた。
 不敵に笑うシャブラニグドゥ。
ルビーアイ「さあ、最大限に増幅しろ、俺の魔力よ!! この狂気波長増幅薬の仕込んである針で、俺は、俺は・・・
      完全な魔の王として君臨するんだ! もちろんあの赤毛野郎は、真っ先に血祭りだ!!
      まず指を反対側にねじ折るか。アキレス腱を食いちぎるのも良いな。あのハンサムぶった面の皮を生きたまま
      剥がすのもおもしろそうだ・・・ま、このクソネズミを嬲り殺しにしてからの話だが・・・」
 
 ぐは。
 吐血しながら、ナギが立ち上がった。
ルビーアイ「なんだ、まだ殴られたりねえのか」
ナギ「るせえ・・・・勝負はこれからだカニ野郎!!!」
 先ほどのエルメキアランスを虚空に生み出し、己の息子の身体に巣くう怪物に対し、ナギは放った。
 ふん、と鼻で笑い、ルビーアイは結界を張る。
ルビーアイ「オッサンよお・・・勘違いしてねえか? 喧嘩っつーのはよ、勝てる相手とするものなんだよ!」
 ルビーアイの声に反応し、アスファルトが砕け散り、土の槍が大地から生まれた。
 一本一本が牛蒡ほどの太さの槍は、数十本以上ナギの身体に突き刺さった。
ナギ「がああああああっ!!!!」
カモ「旦那ア!!」
 弁慶のような状態になりながらも、何とかナギはこらえた。
 わざと、戦いの邪魔にはならない部分ばかり狙っていた。明らかに必要以上に苦しめるためである。

ルビーアイ「お前らは、じっと見てろ・・・」
 シャブラニグドゥは、針を握り、ネギの心臓に向ける。
ルビーアイ「この俺が、この世界を蹂躙し、破滅に導く様をなア!!!!!!!」
 
ニードル「やめろおお!!!」
ナギ「させねええええ!!!!」
カモ「兄貴いいい!!」

ルビーアイ「行けえええええええええええい!!!!!!!」

「させないよ」

 声が、割り込んだ。
 その声の持ち主は、
 シャブラニグドゥのすぐそばにいた。

 バアアアン!!!!

 ニードルの針が、ネギに刺さった。
 身体ではなく、その赤い目をした仮面に。

全員「「「「!!!!!!」」」」

ネギ「僕はなあ、こんな力なんざな・・・」
 ネギは、一呼吸置いて、その針をつかんだ。
ネギ「望んじゃいないんだよ!!」

 針と仮面がぶつかり、澄んだ音がした。
 
 そして、仮面の右半分が割れ、少年の顔が露わになった。

 
 仲間が来るまで、あと4分。

165ネロンガ:2009/02/15(日) 12:54:33
ルビーアイ「俺の憑依をこじ開けただと!」
ネギ「だったらどうした!!!」
 ネギは、己の顔に張り付いている白い仮面のひびに、ムリヤリ指を入れた。
 そして、思いっきりひき剥がす。

 バキイイ!!

ルビーアイ「嘘だああ!!」
 
ニードル「あの餓鬼・・・なかなかやるじゃねえか・・・」
 フラフラになりながらも、ニードルが立ち上がった。
 仮面と、ヤマアラシが相対した。
ニードル「俺は戦士として改造されたんだ・・・。どうせなら、死ぬほど強い奴と戦って、戦場で散りたいものだな」
ネギ「一つ聞きたい」
 ネギがつぶやいた。
ネギ「貴方は、人の命をなんだと思っているのか」

ニードル「ゴミだよ」


 あー駄目だ。スランプだー・・・。

166ネロンガ:2009/02/15(日) 16:52:38
 ぴくり、とネギの眉毛が少し上がる。
 だが、ニードルは気にせず続けた。

ニードル「人の命なんざゴミだよ! てめえみてえな偽善者には分かるわけねえだろうけどよ! 
     俺はバダンで改造受けるまえからよ、ひたすらに差別され続け、親兄弟もぶち殺されたんだ!」
ネギ「うるさい!!」
 ネギが一喝した。
ネギ「アンタの過去がどうであれな、仲間バケモンにして、そいつの友達の死を愚弄するような屑に違いはないんだよ!!!」
ニードル「笑わせてくれるぜ・・・だからどうしたんだってんだよ。
     俺は、俺の故郷の村の連中に、家族が皆殺しにされた時から、人の命を奪う事にためらいを感じなくなったんだよ。
     親父が逃がしてくれたんだよ、命張ってな・・・。俺は、コイツらぶち殺すまで、何が何でも生き延びて力を得る事を決意した。
     それからはきつかったぜ。来る日も来る日も、辻斬りやって金貯めてよ・・・バダンの連中に見込まれたのは、俺がンな事やり
     始めてから3ヶ月目くらいだったかな。その日までに、俺は老若男女問わず、87人の命を奪った」

カモ「は、はちじゅうななにん!?」
ネギ「おまえ・・・罪もない人をそんなに・・・」
 あからさまに狼狽するカモネギ。
 ニードルは、右しか残っていない腕をぶん、と振り、続けた。
ニードル「バダン入ってみたらよ、冷酷な犯罪集団のくせに、チャラチャラしたクソくだらねー、友情ごっこしてる連中ばっかと来た
     もんだ。そこでくたばりやがったヘタレ毒蛾、あいつもその一人さ。ヘドが出そうだったぜ。
     だから俺は脱走した。その先で出会ったのが、マルクトっつー国の大佐、ジェイド・カーティスだった」
 その名に、ナギが少しだけ反応する。
ニードル「大佐に使えた俺は、ン・ダグバ・ゼバという王族の方とも出会った。
     そして、大戦に参加した俺は・・・そこの大魔術師、ナギ・スプリングフィールド・・・通称サウザンドマスターと出会った。
 フウ、と血まみれになったナギが一息ついた。
ナギ「あっそ。続けな」
 
ニードル「お言葉に甘えさせてもらうぜ。そしたら、ある日バダンの連中と再開したんだよ。
     そいつらがうちはイタチという忍者の手駒になっていることを知った俺は、イタチに使える男・・・デイダラとか言ったかな?
     そいつに、ある作戦を吹き込んだんだよ。あいつらは血の気の多いだけの友情ごっこに身を浸したバカばかり、操るのは
     容易いからな。アレをやったのは、たしか2ヶ月前・・・・」

 ネギの目に、慟哭が刺した。

ネギ「まさか、その計画って・・・」
 ネギが、いったん鉄の味のする唾液を飲み込み、言った。

ネギ「細菌兵器のテストとして、村一つ滅ぼした計画じゃないのか・・・」

 ニードルは鼻を鳴らし、言った。

ニードル「そうだよ。俺を生んだこの村に、細菌ばらまいて住民皆殺しにした計画。
     それ思いついたのは、この俺だよ」

167ネロンガ:2009/02/16(月) 21:08:14

ニードル「そうさ・・・人の命なんてゴミだよ。人を殺すのなんて蚊を殺すのと同じさ。俺が拳を一振りすれば、
     脳天が吹き飛んで終わり。何人殺そうが知った事か。そんなもん、なんの罪にもなりゃしねえよ」

 ニードルを、一瞬だけ哀れみを込めた目で見たネギは、杖を握りしめた。
 そして、言った。
ネギ「ありがとう・・・コレではっきりしたよ」
 んあ?とニードルがつぶやく。
 ネギは答えた。薄い笑みを浮かべて。
ネギ「貴方をこれから、全力をで殺せるんだから」

 ネギは、頭の中でシャブラニグドゥに話しかけた。
 確か、昔読んだ小説で、コイツについて書いてあったハズだ。

ネギ(起きてください、黄昏よりも暗き者)
ルビーアイ(・・・・よく知ってるじゃねえか・・・)
ネギ(血の流れより紅き者)
ルビーアイ(・・・・さっさと用件言えよ、クソガキ・・・)
ネギ(時の流れに埋もれし、偉大な汝の名において)
ルビーアイ(・・・・わーったよ。協力すりゃいいんだろ、すりゃ・・・)
ネギ(我、今ここに闇に誓わん)
ルビーアイ(・・・・いくぜ・・・)
ネギ(我、今ここに闇に願わん)
ルビーアイ(・・・・死んでも文句言うなよな・・・)
ネギ(我らが前に、立ちふさがりし、全ての愚かなる者に)
ルビーアイ(・・・・魔力、一つにするぞ・・・・!!)
ネギ(我と汝が力持て)
ルビーアイ(・・・はああああああっ・・・・・)
ネギ(等しく滅びを、与えん事を!!)

カモ「ま・・・魔力が増幅しているでやんすう!」
ニードル「狂気の波長もだ!!」

ナギ「あいつ・・・俺ですらできなかった事を・・・」

 一つになった、ネギとシャブラニグドゥは、
 紅い魔力を手に集め、全身全霊の力を込め、叫んだ。

ネギ「紅き魔王よ、我に力を!」
ルビーアイ「一気に行くぜ、クソガキ!!」

ネギ&ルビーアイ「「竜破斬(ドラグ・スレエエエエイブ)!!!!!!!!!」」


 深紅の光が、
 緋色の爆風が、
 赤銅色の魔力塊が、

 村の全てを、飲み込んだ。

168ネロンガ:2009/02/19(木) 20:37:27
 
 爆風の余波に、少年と中年とオコジョとヤマアラシは吹き飛ばされた。

 薄れ行く意識の中、ネギは精神を落ち着かせ、飛行呪文を唱えた。
 自分とは反対側にぶっ飛んだニードルに向かい、空を翔けた。

ネギ「ニードル・・・聞こえるか・・・」

 返事はない。

ネギ「僕たち、管理局の人間は、屑な人間・・・オマエの言うゴミ共も、助ける信念を持っているんだよ」

 語りかけるネギに、返事は戻らない。
 爆風に逆らいながら、ネギとシャブラニグドゥは大気の中を泳ぐ。

ネギ「どんなゴミでも、彼らを思い、憂う人はいるんだよ。
   誰からも必要とされていない人間なんていないんだ。自分の事をそう思っている奴は、ただの馬鹿さ。
   だからな、人の命をゴミ扱いして、死者を大事に思う遺族を愚弄したり、そいつらをバケモノにするような連中は・・・」

 あと、5m。ネギは手を伸ばす。

ネギ「戦場に立つ者としても、」

 あと4m。ニードルの身体の上昇が終わる。

ネギ「魔法教師としても、」

 あと3m。ニードルが、万有引力に引っ張られる。

ネギ「超常空間管理局、戦闘班としても・・・・」

 言い終わり、一気に加速した。
 空中で、ニードルの上に身体を置く。
 左目を潰され、左腕をもがれ、右足と脇腹をこそぎ落とされたそのヤマアラシを見て、哀れみをぬぐい去る。

 そして、叫んだ。


ネギ「例え死んだとしても、許すわけにはいかないんだ!!!」

 紅い魔力が、一気に、改造人間の胸を貫いた。

 ぴっ・・・・・・・・・・どおおおおおおおおおおおおおおおん!


ナギ「・・・行くぜ。一発で決める」

 魔力によって、自由落下の数倍の速度で墜ちてきたニードルに向かい、左腰の剣をナギは握りながら言った。

 ニードルが大地に付くより先に、
 彼の周りの空気が動いた。

 じゃじゃん。

 そして、一刀両断されたニードルの残骸が、ナギをはさんで、二つ落っこちた。

169蛇界人:2009/02/24(火) 22:36:31
さ〜て、来週の『魔法先生ネリま!』は?

 蛇界人です。あーやっと期末終わったー。さぁ今度は、部活動紹介ビデオの撮影が残ってるんだけど
俺3ヶ月ぐらいサボっています。部長なのに。さて次回は

「ディケイド_アビスって新入り何?テイルズ?」

「ガルル&バッシャー&ドッガ_僕ら結局巻き添えなのか?」

「木村拓也_そろそろ俺も変身したい」 の3本で

バスッ!

カラス「真面目に書けコラ」
蛇界人「すんません」



カラス「おし、一応避難は完了か・・・・ってウォ!?」

え?戦闘シーン?あの・・その・・・・ご想像にお任せします^^
まあそんなこんなありまして、シンケンジャー1幕のOPのレッドの様な立ち振る舞いでロボット(仮)達を撃破したカラス。
市民も近くのシェルターへ避難した。しかし、あのロボット達はどうも攻撃を止める気はさらさらないようだ。

バララララララララララ

まただ。ラピュタからは未だにロボット軍団が降って来ている。どんだけ格納してるんだあの城は・・・

カラス「またかよ、あのロボットどもが」

 ウンザリしながら、カラスは目を閉じ、ある者の名前を呼んだ。

カラス「おい『ドクロス』いるんだろ?出番だ」

 すると、カラスのコートの中から大量の砂が零れ落ち、だんだん人の形を創っていく。
気づくとカラスの後ろには、まんまスカルマン(アニメVer)にそっくりなイマジンが現れていた。

ドクロス「あーあ、やっと出番かよ。お前まさか電王とかが出てくるまでほったらかしにする気だったのか?」

 ドクロスと呼ばれたイマジンは、"あ〜ダルかった〜"的な感じで肩を回している。

カラス「そんなんじゃない。ほら、受け取れ」

 カラスはおもむろに腰からダブルウインドを取り外すと、そのままドクロスへ投げつける

カラス「聞け。いまから俺の兵隊の1部のなかのほんの1部貸してやるから、ちょっと3分間戦って来て。俺休むから」
ドクロス「・・・・・・・・・・・は?」
カラス「いやあのさ、マジでしんどいからさ、エターナルの連中が来るまでちょっと戦ってくんない?」
ドクロス「でもな・・・」
カラス「頼むよぉ。りーず工房さんの新刊あげるから」
ドクロス「やる!」
カラス「じゃあ先に行って来い。後で俺の部下そっちにやるから。じゃお願いねー」

 一瞬でロボの降っていった方向へ突っ走っていったドクロスを尻目に、カラスはポケットから10枚ほどのカードを取り出した。
そして、バルムンクにラウズさせる前に、誰もいない方向へ顔を向け言った。

カラス「そこにいるのは分かってる。出てきな」
ローブA「フフ、我々を見破るか」
ローブB「貴様、只者ではないな」

 さっきまで瓦礫の一部と思っていた風景から、2人の男が現れた。

カラス「なるほど、全部見てたって事か。その匂い・・・改造人間か
    しかし・・・エターナルの連中じゃないみてぇだな。なにもんだ」

ローブA「フフフ...御教えしよう!」
ローブB「我らはノイズの味方、そして...人類の敵!」

 2人の男は一斉に身に纏っていたローブを脱ぎ去った。そこに映っていたのは・・・・
バッタの様な仮面、そして赤いマフラーをした改造人間だった。

1号&2号「「仮面ライダー!!!!」」

170蛇界人:2009/02/26(木) 22:51:24
カラス「仮面ライダー・・・オイオイ、て事は一応俺の先輩って事か?」
 カラスは手に持ったカードをアークに噛ませる。
カラス『邪神・・・開放!』
 途端に、握っていたカードが光を放ち始め、ドクロスの元へ飛んでいった。
どんな奴が出てくるのかは分からないが、まさか雑魚だけが出る事はないだろう。

1号「貴様はエターナルでも、この世界の人間でもない・・・何者だ」
 銀色のグローブをはめている1号ライダーがカラスに問いかける。
だが、質問されたカラスは、ただ笑みを浮かべているだけだった。

カラス「本当は規則上、SOS団所属の浦木って言わなきゃいけないんだが・・・貴様ら相手には言っても構わんか」
 カラスは右手にバルムンクの柄を持った。すると、刃が無かったところに、徐々に粒子状に分解された刃が柄に引っ付いていく。
気が付くと、普通の日本刀より少し大きいぐらいの片刃の剣があった。
 2人相手に、この剣の力を全部使うこともないだろう。そう思っていたからだ。
そして息を吸い、叫んだ。

カラス「超常空間管理局 戦闘班が血塗られし鳥・・・カラスだ!!!」

171蛇界人:2009/02/27(金) 18:28:17
2号「そうかお前か。管理局の連中が来ているから、警戒しろとは言われていたが
  まさかこんなガキとはな・・・・死ね」
 赤いグローブをした2号は、特撮のあのノロさはどうしたんだと言いたい程のスピードでカラスに突っ込んでいった。

2号「ライダーパーンチ!」

スカッ!

 だが2号のパンチの先にカラスはいなかった。なぜなら・・・

カラス「おせーよ、バーカ」
 2号が上を見上げると、上空10メートルほど上にカラスが立っていた。その手にはオルトロスが握られ、銃身の先端は2号の頭部を捕らえている。
カラス「特撮界の大御所倒したら、緋色に怒られるからな。ここは大人しくして降伏を・・」
2号「降伏?何を世迷いごとを!」
カラス「そうか、じゃ・・・死ね!」
 そう言ってカラスは、オルトロスの引き金を引いた。

カチッ!

カラス「・・・・・・・・・・・・・・え?」
 何度引き金を引いても、弾丸が発射されない。
カラス「まさか・・・・弾切れっすか!?」
 理由は明らかだ。無駄弾の撃ちすぎである。
カラス「あの・・その・・・ちょっと装填するからちょっと待っ・・
1号「ライダーキィィィック!!」

バス!

直後、カラスの背中に1号の蹴りが炸裂した。2号だけを気にしていたのと、弾切れというミスが1号への警戒心を解いてしまっていたのである。

カラス「うわあああ」
 蹴りを喰らったカラスはそのまま錐揉みに地面に落下していった。


一方その頃、18禁同人誌1冊のためにロボット軍団と戦うことになったドクロスは・・・

ドクロス「ウラウラ!ブレイブクラッシュ!」

 ザシュザシュザシュ!バターン。
ロボットの1体が細切れにされて、崩れ落ちた。しかし、ロボット軍団の数はまだまだ半端ではない。
さすがに1人では限界か。ドクロスが呟いた、その時だった。

???「遅れてすまないッス!」
 ドクロスの後ろに、10人分の足音が響き渡った。期待に胸膨らましたドクロスが振り向き、その瞳に映っていたのは・・
ペンギンに似た外見を持ったモンスターだった。

プリニー×10「「「「「プリニー小隊、ただいま到着ッス!!!!!!!!!!!」」」」」」
ドクロス「・・・・・・・・・・は?」

172ネロンガ:2009/02/27(金) 18:57:50
 どーでもいいですけど、Wライダーって死ぬほどつよいですよ?
 たしか「ミミズ男」という、水爆の直撃にも耐えた改造人間を数分で撲殺してますし。

 つまり、

ライダーパンチ・・・・水爆並み
通常ライダーキック・・同×3
電光ライダーキック・・同×3×2
月面ライダーキック・・同×3×2×5
SPIRITSで使ってたダブルライダーキック
・・・・・・・・・・・同×3×2×5×4
 すなわち、核実験120回ぶんのダメージを食らうかも知れないんだ。んじゃ、気を付けてねカラス。


カラス「・・・・えええええええええええ!!!!!!」

 一護&ルキア&エターナルズ&ドラえもんズ&SOS団、アンタらもがんばりいよ(九州弁)。
 ・・・さて、こんな事してないで勉強勉強。

173蛇界人:2009/03/04(水) 21:08:38
 一方その頃ドラえもん達は・・・

ドラ「あちゃ〜またプロテクトだ。長門、頼む」
長門「・・・分かった・・・」

 メロゥド内にカチャカチャとキーボードを叩く音が鳴り響いている。

ピィー!

長門「・・・終わった・・・」
ドラ「サンキュ。相変わらず速いな。」

 ドラえもんと長門は、なにか巨大なパソコンをいじくっている。

アクセル「・・なぁ、ドナルド」
ドナルド「なんだい?」
アクセル「あいつらは人の艦で何やってるんだ?」
ドナルド「だから、あのスーパーコンピュータを使って、神人及び天空の城の全面を3Dスキャンさせて
     そこから出したデータで今後の攻撃目標を確認するもので・・・・
はやて「要するに今からどこを攻撃するのか確認するんや。あ、ねぇリオ、土管君も起きてって」
リオ「ん・・・ちょっと兼定ぁ、あと5分・・・」
土管君「・・・・・・・・」

 返事がない。ただの屍のようだ。

はやて「しゃあないな・・・」

 そう言うやはやては、息を吸い込んだ。

はやて「起きろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!リオ・ラグニアぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
リオ「わああああああああああああああ!!」
土管「ぬhふぃ↑hwふぃkf3きじぇjcきえういhdvしh」


キョン「しかし、まさかここまで発展するとわな。これもハルヒが望んだことなのか?」
 キョンは未だにグースカ寝ているハルヒを見ていた。
古泉「どうでしょうか?しかし・・・涼宮さんの能力を使えば、この状況を打開できるかもしれません」

 古泉はにっこりと笑いながら、1つのDVDを取り出した。そのディスクには

『仮面ライダーディケイド 1』と書かれている。

キョン「オイそれって・・・・発売前の奴か!」
古泉「はい。こんな事もあろうかと、テレ朝に勤めている知人(無論、機関の人間)から巻き上げておきました
   涼宮さんにこれを見せるんですよ。彼女が思えば、それは形になる。すなわち・・・・
キョン「10人分の働きが出来るチート仮面ライダーが味方になるってことか!」
古泉「理論上は可能ですが、この空間も若干不安定になりつつあります。涼宮さんが関心をといた瞬間に消えてしまい効能性がありますが・・・」
キョン「よし!とりあえずハルヒ起こすぞ!足止めしてる浦木がやられたら元も子もない!朝比奈さん、手伝って!」

174ネロンガ:2009/03/06(金) 15:11:47
 よっしゃあああああっ!! 北欧編なんざほっぽり出して書くぜえ!!!
ナギ&カモ「「なんざとはなんだ!!」

 その頃、死神コンビは。

ルキア「行くぞ一護! 初の舞、月白っ!」
一護「いくぜえ!月牙天衝!!」

 ぴきいいいいん・・ぼごーん!

 一瞬にして凍りついたロボットが、爆砕されていく。
 ロボット達は死神を見ることができないため、倒すのはたやすかった。
 彼らは、逃げ遅れた人たちを逃がすために、時間稼ぎをしていた。

 ドラえもんズは、長門の発言に笑みを浮かべた。

 そして、エターナルの連中はというと・・・。
張角「おいおい、この家はガス止め忘れているぞ、危ないな」
ファンゴ「実印・・・通帳・・・おれ・・庭先・・・埋める・・・・」
 人の家に無断で上がりこんで、良い意味での火事場泥棒改め火事場義賊をしていた。

 ん? ガリーノの姿が見えないが・・・。

「行け、作品ナンバー0004、ゴモラ・ホーリーフレイムライト!!」
 声と同時に、光がさした。しかし、この小説を書いている私以外は、自分たちの事に気を取られて気づいていない。
 光がやんださきには、体長60mほどの、紅一色に染まったゴモラが居た。
 もちろん、その傍にガリーノが立っていた。

ガリーノ「ゴモラ! あのデカブツを倒せ!」
ゴモラHFR「ギギャー!!」
 ドスドスドス、とゴモラHFRが真神人めがけ突進した。
 それに気づいて、真神人がファイティングスタイルをとる。
 ゴモラHFRは、大きく体を振るった。もちろんシッポが動く。

 ばちいいいん!

 真神人は声もあげず、シッポに跳ね飛ばされた。
ガリーノ「ゴモラ! お前の力を見せてやれ! 超振動クラッシュだ!!」
 え・・・。それってテイルズオブジアビ・・・。
ゴモラHFR「ギギャー!」
 私の突っ込みを無視し、ゴモラHFRの角が黄金色に輝く。
 そして、粒子が角から「宇宙戦艦ヤマト」の波動砲のように発射された。

 ドンドンドンドンドンドン!!!!!!

 着弾するごとに大爆発し、真神人が吹っ飛ばされる。

 いくらなんでもこの頃になったら、全員が全員怪獣大戦争の存在を知った。
キョン「な・・・・なんじゃありゃあああ!!」
マタドーラ「ガリーノの奴・・・また新しいの作りやがって・・・」
緋色「!!!(起きた)」
朝倉「ふふふ・・・おもしろくなってきたわね・・・」

一護「派手にやりやがって・・・」
ルキア「一護、向こうはとっくに避難完了している。我々はこっちを急ぐぞ!」
一護「おう!」

カラス「げええええっ!! なんでゴモラがあ!!」
1号「何・・・・だと!」
2号「あいつ・・・何者だ!」
 戦っている仮面ライダーズも、こうなれば驚く民衆の一人となった。
 そんな中、緑色の光が走った。
 着弾、そして大爆発!

 ぼごおおおおおおおおん!!!

カラス&Wライダー「「「ぎゃあー!!!」」」
 変なポーズでぶっとばされた3人は、爆煙の中に、銀色に光る鎧を見た。

 カッコよく着地した1号と、無様にコンクリ塀に激突した2号とカラスを見て、その鎧は言った。
「・・・俺の名は、仮面ライダー影月・・・。先輩方は、俺達が元に戻す」
 
1号「・・・君は・・・見覚えがあるぞ」
影月「本郷さんには『シャドームーン』と言ったらわかるでしょうね」
1号「シャドームーン、なんで君がここに・・・。君は、光太郎と戦って負けて」
影月「そうです。私は一度死んだ」
 影月が、1号の言葉を遮り言った。
 いくら脳改造されているとはいえ、前世の記憶はあるようだ・・・っつーか、南光太郎覚えてるってことは、V3〜RXまでみんな捕まった
のかよ。お間抜け。
2号「うるへ〜・・・・」

影月「本郷さん、そして一文字さん、私の組織、エターナルに入ってください。
   そして、その力を人々のために使ってください!」
1号「断る! 私がいるのは、ノイズだけだ!」
影月「・・・・じゃあ、しかたありません・・・。力づくででも、貴方をエターナルに引きずり込む!」
1号「上等だね! 私も君を倒して、ノイズに引っ張り込んでやる!」

 影月は、よーやく起き上がった2号とカラスに対し、一度だけ言った。
影月「黒づくめ・・・そこの人を間違っても殺すんじゃないぞ。
   もし死なせたら、俺は貴様をぶち殺す」

175蛇界人:2009/03/06(金) 23:06:00
カラス「分かってる。こんな大物勝手に殺したら、局の奴らに袋叩きにされかねんからな」
2号「ライダーパーンチ!」

 カラスは飛んできた2号の右腕をいとも簡単に避け、バルムンクを叩きつける。だが、普通の刃物はこいつらには効かないらしい。

2号「そんな大口を叩いていられるとは余裕だな。見たところ、貴様は魔力が0の様だ。
  生身の人間が我々改造人間に敵うと思っているのか?もっと本気を出してみろよ!」

 2号はまるで戦いを楽しんでいるかのように、カラスにパンチのラッシュを浴びせかける。

カラス「ほほう・・・そんなに俺の本気が見たい?いいだろう!」

 そう言うと、カラスはコートのポケットから通信機を取り出した。無論、2号のパンチの雨を剣で受け止めながら



局、技術班班長室・・・

ハク「あ〜、やっと見つけた!って嘘!これプロトタイプ!?ラッキ〜!!」
カラス『あ〜あ〜、こちらカラス。ハクさんいますか?どうぞー』
ハク「ん?何ぃ?今から頑張った自分褒めに飲みに行くから手短にお願ーいどうぞー」
カラス『いや〜ちょっと苦戦してるんで、デッキタイプのベルト一式と、アーク専用のリミットアウト1個転送してくださいどうぞー』
ハク「はいは〜イヤちょっと待って!今ちょうど最近の奴のプロトタイプ見つけたのよ〜♪ついでに送っとくね♪通信終わり!」


アーク「ブフゥ〜!又なんか入ってきた〜。僕ちゃんもうお腹いっぱいだよ〜」
カラス「どの辺に入った?お前余計なもの入れすぎなんだよ!あ〜探し難い(怒)!」

 そんなカラスに向かって、2号は未だにパンチの雨を浴びせている。

カラス「あ〜、ちょっと止まってろ!『与奪半殺』!」

 2号の動きが、まるでスローモーションの様に遅くなる。そしてその内に、アークの口の中を弄る。
カチャっと音がし、それを抜き取ると、"1"と書かれたフエッスルと、なにか見覚えのある円形のベルトだった。

カラス「今度のリミットアウトこれかよ・・もちっとマシなデザインは無かったのか?・・・まぁいいや
    てかこのプロトタイプって、今放送中の・・・まいっか」
 カラスはそのまま、"1"と書かれたフエッスルをアークに噛ませる。

アーク『リミットアウト!"1"!』


ブォォォォォォォォッォォォォン!!!



2号「なっ・・・何だ!この急激な魔力の上がり方は!?」
カラス「最初に言っておく。本気(3分の1)の俺はつえぇぞ?」

 そう言うと、カラスはアークを引き剥がし、代わりに円形のベルトを腰に巻き、ドクロのレリーフが印刷されているカードを取り出した。

カラス「変身!」そのままドクロのカードをベルトに差し込む。


チェンジライドゥ…ヘル!!


瞬時にカラスの体を装甲が包む。変身完了、所要時間0.05秒。ちょっとした宇宙刑事気分♪

ヘル「ふぅ・・・中々いい着心地だな」
2号「馬鹿な!普通の人間が変身だと!?ありえん!」
ヘル「時代を見ろ!今じゃ普通に鍛えれば変身できたり、そんじょそこらのチンピラが一瞬で変身できる時代だぞ!」

176ネロンガ:2009/03/07(土) 18:49:32

みくる「涼宮さん、起きて下さい」
兼定「起きろガキー」
マタドーラ「おい兼定、ドサクサにまぎれてこの娘の胸揉むなー」
 ・・・・。お前ら、少しは周りの事気にしやがれ。

 さて、本郷VS秋月はと言うと。
1号「行くぞ! ライダーパンチ!!」
 出されたストレートパンチを、軽く身体をひねり避ける影月。
 彼は、腰からサタンサーベルを引き抜いた。
影月「創世剣一刀流!飛龍火焔!!」
 やっぱワンピースじゃねーか、という私のツッコミを遮り、影月の剣が唸った。
 火を噴きながら放たれたその剣撃をモロにくらい、吹き飛ばされる1号。しかしちっとも気にせず、格好良く着地。
 2号、アンタも見習えよ。
1号「信彦! なぜ君は、私達ノイズを敵視するんだ!? ノイズは正義の組織なのだぞ」
 影月は黙り、一対の剣を虚空から取り出す。
 そして、一言だけ言った。
影月「私達エターナルは、正義の組織じゃありません・・・。ただの反逆者の集まりですよ」
 剣を左手と口に構え、また突進する。

影月「創世剣三刀流!! 鬼斬り!」
1号「何! 三刀流だと!!」
 1号を尻目に、影月は突進する。一気に振りかぶった剣を振り下ろす。
 だが、感触は無かった。
影月(消えた!?)
 その刹那、後ろに殺気が走る。
 そして、影月は1号に掴まれた。

 声が、響いた。

1号「ラァイダア!! きりもみ、シュウウト!」
 
 1号の右腕が唸り、武藤敬二が高田信彦(高田総統ではありません)に対して使った技、伝説のドラゴンスクリューが放たれた。
 武藤と違う所は、対戦相手が空に向かって飛んでいく所だろうか。

 ぎゅううううううんとガメラのように飛ばされた影月は、大地に激突、ボーンと派手に土煙を上げた。
1号「今だ! 電光ぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・」
 1号が飛んだ。
1号「ライダァァァァァァァァァ・・・・」
 そして、本来なら悪の道に墜ちた怪人を葬り去るハズの技を、空中で放とうとする。
1号「キィィィィィィィィィィィック!!!!!!」

 ぴゅっ・・・・・・。

 しゅごおおおおおおおおおおっ・・・・・・。


 ズドドオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!

ヘル「!!!」
2号「やったぜタケシ!」

 がしっ!

 突如、水爆12個分の爆発の中から(対象物しか爆砕しないのであたりにあまり被害は出ません)へんな音が響いた。
 そして、煙の中から人影が現れた。

 それは、キックを放った体勢のまま固まっている1号と、その1号の足を掴んでいる影月だった。

影月「あの頃の貴方に・・・私が戻す!」

177蛇界人:2009/03/11(水) 21:13:04
注意!戦闘パターン考えてたらいつまで経っても書けないので、殆ど台詞だけでいきます。

2号「死ねよぉ!!!」
ヘル「ちょアブ!ちと黙ってろ!」

 カラスは腰からオルトロスを取り出すと、2号に向けて発砲した。

2号「ぐぉ!貴様っ…特撮界の大御所になんて事を!」
ヘル「(無視して)でも、やっぱいっぺんに変身ってのはややこしいな。やっぱり、その奴専用の機器で変身した方がいいな(ブツブツ)」
2号「無視するな!…てあれ?動けない?」
ヘル「足見ろ、足」
2号「へ?(足を見る)何じゃこりゃぁ!!」

 2号の足が氷の塊に覆われている。

ヘル「今撃った弾はただの弾じゃねー。液体窒素入りの弾丸だ。いくらお前さんでも、凍らされちゃ意味ないだろ?
   巻きでいくZE!こいつでトドメだ(殺さないけど)!」

ドロップ…シャドウ…ジェミニ…ダークネスディバイド

ヘル「はあぁぁぁぁぁぁ!!」


(#0M0)「ザヨゴォォォォォォォォォォォォォォォ!!!」  「アンタノデヴァンハマダダ」(- -;)←著者
(#0M0)「ンダト!?」  「ヒトウォオチョックッテトヌットヴァスゾ!!」(-皿-*)
(;0M0)「スミハセン…」  「ウィゴクァセ!」(*-皿-)


カラス→(#0X0)「ヴァヤデェェェェェェェェェェ!!!!」  「ドゥワカリャオミャエムォ…」(- -;)

 そのままカラスは錐もみ状態で2号に落下していく。

バッシィィィィィィィィィン!!!

 2人に分身したカラスの右足が、2号の体を直撃した。
割れた氷と共に吹っ飛んでいく2号、とっさに受身を…

ゴチン!(地面に頭打った)

…取れなかった…。

ヘル「おいしょっと(こっちは格好良く着地)…あっけねぇ…。」

178ネロンガ:2009/03/13(金) 21:18:05
 相棒が気絶した事も知らず、1号と影月はまだ闘っていた。

 どどどん!

 白銀の拳がぶつかり合う。水爆の爆発に等しい衝撃が、1号と影月の拳に走る。
 拳と剣のぶつかる音がひびき、あたりに衝撃波が舞う。

ヘル「・・・んで、具体的にどうなってるんだ?」

 ぶっちゃけて言うと、影月がやや押していた。
 まあ、素手対三刀流なら押されて当たり前だ。

ヘル「・・・手伝おうか?」

 いい。オマエは真神人も本郷もほっといて、さっさとラピュタの迎撃にでも向かってくれ。
 真神人はゴモラがフルボコにしてるから安心していいぞ。

ヘル「へーい。んじゃドクロス、行くぞ・・・ってなんだその軍勢は。」

影月「・・・・はあ、はあ・・・」
1号「・・・・君はなぜ、そうも反ノイズにこだわるんだ・・・・」
 1号の問いに、影月は答えた。
影月「私は、ノイズを許せないからですよ・・・」
1号「・・・・なぜだ・・・」
 影月は、にやっと一回笑ってから言った。

影月「もうこれ以上、私みたいに、ノイズに苦しめられる人を見たくないからに決まっているでしょう」

 影月は、左足に全体重をかけ、全身のバネを使って1号に向かい突進した。
影月「苦しむのは・・・私だけでいいんだよ・・・」

1号「・・・返り討ちに、してやるよ・・・・」
 1号が、ゆっくりと構えた。

影月「私の組織・・・エターナルにはな・・・。
   世界全ての苦しみを、永遠に肩代わりするっていう意味があるんだよ!
   貴方の苦しみも、貴方を必要とする人たちの苦しみも、俺は全部背負って生きていくんだよ!!!」

 そして2人は、自身最強の技を放った。

影月「三刀流究極奥義!! 三・千・世界ィィィィイィィィ!!!!!!」
1号「月面んんんん・・・ライダァァァァァァ・・キイィィィイィィィィック!!!!!」

 刀と脚がぶつかり合い、そして・・・・。


 ゴォォォォォォォォォォォオォォオォォォォォオォォォォォォオォォォオォォォ・・・・・・。

ゴモラ「ピギャア!」
ヘル「な・・・・一体何が!?」
ドラリーニョ「わあああ!」
ルキア「何が起こったんだ!」
緋色「ひいいい!」
キョン「なんだ!?神の雷か!」
アクセル「おいおい・・やりすぎじゃねえか?」

朝倉「あの銀色のひと・・・なかなかやるじゃない・・・」

観音寺「NOooooooo!!! アイツ等なにやってんだYO!」
ロム「ふん、あそこの銀色・・・シャドームーンなら、もっと派手にやっているハズさ。手加減してるんだよ」

 そのエネルギーの余波で、全てのロボット達は吹き飛ばされ、砕け散っていった。

 煙が晴れた中から、よたよたと銀色の鎧と、眉毛の太い中年が出てきたのは言うまでもない。
本郷「信彦・・・・君の勝ちだよ」
影月「誠に・・・ありがたく思います」

 倒れた中年男。
 影月は、ウンウン唸って気絶しているバッタ男をもう片方の肩に乗せ、仲間の本へと走っていった。

 ちょうどその頃、ゴモラの超振動クラッシュが真神人に直撃し、真神人は仰向けに倒れた。


ナギ「北欧編はまだかあああああっ!!!!!」
 息子と同じ事するな。

179ネロンガ:2009/03/14(土) 19:08:44
 北欧編、最終章突入。


 僕は、魔術の反作用で吹き飛ばされている間、不思議な夢を見た。
 赤く、汚い感じのその夢は、まさしく鬼神の卵となった者の夢だった。
 
 たった今、下でニードルが真っ二つになったのが分かった。
 
 そして、そのそばで横たわっている、もう一体の鬼神の卵、プワゾンの身体が消えた。
 その後に、赤い魂が残った。

 ニードルとプワゾンの狂気の波長が、シャブラニグドゥを介して伝わった。


「復讐してやる! いつか必ず、お前らをぶち殺してやる!!!!」
 黒髪の、せいぜい14,5才くらいの少年が叫んだ。
 その前に横たわるのは、血まみれになった人間の身体。いや、人間の身体だったもの。
 屍に群がる大人達。みんな、バットやゴルフクラブや斧を持っていた。
 その道具は、みんな赤黒く染まっていた。間違いなく、横たわっているモノ達の血だ。
「逃がすな! あの餓鬼も悪魔の使い、×××××教徒だ!!」
「殺せ! 罪にはならない!! あんな奴、我々○○○○○教を汚すゴミ野郎だ!」
 わめき散らす大人達が、黒髪の少年に殴りかかる。
 黒髪の少年は、涙を流しながら走り去った。

 黒髪の少年の目つきが、明らかに変わった。
 父親の形見のダガーナイフ。それ一本だけを持って少年は逃げ続けた。
 ダガーナイフを突き刺し、人を殺し、その金を奪う。もはや少年にとって、それは当たり前の事となった。
 さすがに小さな子供は、金なんか持っていないので殺す事はなかったが、女でも老人でも、とにかく金になりそうなら少年は殺し続けた。
 少年の心の中から、命の重さは消えた。

 少年は、三ヶ月ほど経った日、謎の男と出会った。
「復讐するための、力が欲しいか?」
 男はそう言い、少年を自分の組織に引き入れた。
「君の名前は?」
「僕の名前は、言いたくなんか無い。あの頃が思い出すから」
「そうか・・・じゃあ、良い名前をつけてあげるとするか。君の名はニードル。ヤマアラシロイドさ」
「ニードル・・・ヤマアラシロイド・・・」

 少年はゆがんだ目つきを隠すため、サングラスを着用し、身体の傷跡を見せないように白衣を着た。
 彼はいつしか大人になり、そしてその組織「BADAN」の幹部格となった。


・・・ごめんなさい、スランプです・・・。

180ネロンガ:2009/03/15(日) 20:58:58
 ニードル少佐と呼ばれるようになった彼は、バダンの一個小隊を率いるようになった。
 だが、バダン兵士(コンバットロイドというそうだ)は、彼ではなく、もう一人の士官、三影英介=タイガーロイドの下につく事を望んだ。
 ニードルは、一つの作戦をとるたびに、最低20人は殺さねば気が済まない、もはや殺人嗜好症末期的症状となっていた。
 
 バダンは、いつしか巨大な軍団となっていった。
 やがて改造人間新システム「ゼクロス」が完成した。これには、ニードルと三影も立ち会ったらしい。
 ゼクロスは、バダンの中では「神」という意味でとらえられていた。だから、ニードルと三影も、「ゼクロス」を目指していたと言えよう。

 だが、ニードルにはいつしか「ゼクロス」となるのは不可能のように思えてきた。
 バダンの連中は、どいつもこいつも孤独を嫌い、人と共に在るのを望んでいたからだった。
 その中に、プワゾンも居た。


 僕の心の中に、もう一人の男の人生という名の夢が入り込んできた。
 彼の名は、フレイ・ボーヒネン。黄金色の髪をした、女のような顔の青年だった。
 なぜか、僕は姉貴を思い出したがそんなことはどうでもいい。とりあえず、コイツの過去も見てみることにした。



・・・・もうぜんぜん仮面ライダーSPIRITSと違う話になってきたな・・・。

181蛇界人:2009/03/15(日) 22:31:20
構わないんだよ。それが闇ドラクオリティ

182ネロンガ:2009/03/16(月) 09:22:46
 そう言ってくださるとありがたいですね。では続けませふ。


 なぜか、フレイの夢の始まりは子供時代ではなかった。
 そこには、黄土色に近いブロンドヘアーを肩まで伸ばした男が立っていた。
 二の腕までを覆った深緑色の手袋。赤い瞳。薄いレンズの眼鏡。
 その男は、「死霊使い(ネクロマンサー)」ジェイド・カーティス大佐その人だった。

「復活・・・ってことですかね」
「上出来だよ、大佐さん」
 後ろにあった培養液タンクの中から、ジェイド大佐に声がかかる。
 その中にいたのは、例のアメンボ男であった。
 アメンボ男に続いて、続々とバダン怪人達が培養液から出て来た。
 
 コレで、はっきりした。
 バダンの連中・・・キッドと僕とナギ(仮)で倒した連中は、全員複製人間だったのである。

 その後ジェイド大佐はバダンを去り(一時的に来ていただけのようだ)、バダン怪人はまた暮らし始めた。
 和気藹々と生きていく姿は、鬼神の卵のくせに何か微笑ましかった。
 みんな、プワゾンが言ったように人の命を軽いと思っている連中なんだろう。
 でも、彼らは同じ境遇の人々を求めた。だから仲間を信じていた。

 それを真っ向から拒絶した男、それがニードルだった。
 人を信じる事が出来ず、その気持ちから出来たモヤモヤを、殺人で紛らわした。
 そして、ニードルは耐えきれなくなり、バダンを脱走した。

 ひとりぼっちのニードルを支えたのは、やはり人殺しであった。
 人殺しは、彼にとっての麻薬や酒や煙草のようなモノであり、もはやそれ以外で気を紛らわせることは出来なくなっていた。

 そして、大戦は始まった。
 彼は???団(当時)の上士官となっていたジェイド・カーティスと再会した。
 ジェイド自身は鬼神の卵ではなかったが、ニードルは良い手駒と判断され、ジェイドは彼を部下と扱うようになった。
 そのままニードルはノイズに加入し、ジェイドの上司だったン・ダグバ・ゼバの配下となった。

 その後、ニードルは忌々しいバダンの連中がノイズに入った事を知り、いったんは嫌悪するが、とある作戦を思いつく。
 それは、人生最大の目標としていた、故郷への復讐であった。


・・・・いかん・・。もはや初期の面影がカケラも残ってない・・。

183ネロンガ:2009/03/17(火) 14:01:50
 
 がくん、と体に感じた。体の上昇が、終わった。
 だが、力を入れられない。先ほどニードルに撃った奴が、最後の魔力だったから。
 シャブラニグドゥの力を引き出しすぎたら、今度こそ僕は魔物に食われる。
 僕は祈った。


カモ「あれ? 旦那、なんで移動しているんですかい?」
ナギ「もうすぐわかるよ」
 血まみれの大魔術師殿は、空に向かい魔力を放った。
 その魔力が、虚空を舞っていた少年を包み込む。


 加速度が急に減った。僕の体は、ゆっくりと降下していった。
ナギ「お疲れさん。よくがんばったな」
 ナギ(仮)の声が耳に届いた。だんだん、そのスズケンボイスが近寄ってくるのがわかった。

 ぽす。

 オマヌケな音とともに、僕の体がナギ(仮)の両腕に沈んだ。
ナギ「そして・・・ごめん・・」
 その声を最後に、僕はまた意識を失った。
 その腕の感触、そして匂いは、なぜだか昔感じたことのあるような気がした。


(ここから、ハルヒ編終了一日後の話になります)


ネギ「駄目だよぅアーニャ・・・生徒が見てるからぁ・・・あはぁ・・・くっ・・・そ・・・そんな事したら・・・や・・やめ・・・」
日番谷「起きろボケエエエエエエエエ!!!!!!」

 はっ。
 僕は目覚めた。目の前にナギ(仮)の姿はなく、白髪の少年がいるだけだ。
 もちろんそれは、管理局諜報課十番隊隊長、日番谷冬獅郎その人だった。
日番谷「気色悪い夢見てるんじゃない! むこうで宮崎とかいう生徒が泣いてたぞ!」
ネギ「げ!まじかよ!」←英語で
日番谷「そもそも貴様は何をしにわざわざ北欧まで行ったんだ!?ああ!?言ってみろ!」
 日番谷さんは、僕の右頬を思いっきりつかみ言ってきた。
 なんかものすごく怖かったので、そのまんまあったことを僕は白状した。

日番谷「なるほど、よくわかった。おい松本、聴診器持ってきてくれ」
乱菊「はいはい」
 異様なまでに爆乳な女性(もちろん死神なのだろう)が、聴診器を取りに向かった。
 それを、メッチャ気の弱そうな黒髪の少年(コイツもしにがみだろうな)が見送る・・・・。
 いや、何か想像つくんですが。ちょ、それ命にかかわりますから!出来る事なら持ってこないで!
乱菊「持ってきましたよー」
ネギ「逃げねば!」
日番谷「させん! おいそこの四番隊のおまえ! コイツおさえてろ!」
花太郎「あ・・・はい!」
 ああ・・・ショタが3人で何やっとんねんと思いながらも、ハネとびの「ギリギリッス」のように押さえつけられた僕は、なすすべもなく
聴診器をつけさせられた。そして、例の引っこんでいる方に日番谷さんが口を近づけ、そして・・・・

日番谷「戯けーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!」

 てんごくのおかあさんへ。
 ぼく、なんかしにたいです、マル。

184ネロンガ:2009/03/17(火) 17:16:49
日番谷「戯けー!!!」
キッド「ギャー・・・・・」

 ここは、管理局医療セクター一室。その中の407号室が僕の現在地だった。
 冒頭の叫び声は、隣の408号室からしたものだ。日番谷さんは向こうでも同じことをしているらしい。
 はあ、とため息をつき、さっき日番谷のヤロォと共同して僕を拘束しやがった糞餓鬼・・・失礼、山田花太郎さんが淹れてくれた紅茶をすすった。
 軽く水谷豊のモノマネなんぞしつつ、ティーカップを置いた僕の目に、一枚の封筒が置いてあった。
 何気なくそれを取ってみると、置手紙がのせてあった。

『ネギ君がこの病室に運ばれたとき、途中まで付いてきた男の人が置いた手紙だよ。
 ナギ・スプリングフィールドだなんて言ってるけど、それはないよね。生きてるわけないし(笑)。
 暇になったら読むといいよ。体には気をつけてね。byマカ=アルバーン
 P・S:俺達は中を読んでないからな。読み終わったらちゃんとたたんで封筒の中に入れといてほしい。byソウル=イーター』

 以上の事が筆記体で書いてあった。
 まあ、とりあえず読んでみるか・・・僕はそう思い、封筒のノリづけされている所に熱系の魔術を当てた。

『拝啓。この手紙読んでいるあなたは、どこで何をしているのでしょう』

 いきなり僕はずっこけた。アンジェラアキかっつーの!(わかる人だけ笑いなさい)

『まあ、それは冗談として。これを読ませようと思ったのは、いちいち口でいうよりも早いと思ったからだ。
 原文は、ネギまの原作の第3話の当たりから書いていた』
 はえーよ! あんた登場してたか、その頃!?
『終わったのは第4話の頃だった』
 ここだけ書き足したのか?
『まず、言っておこう。ネギ、お前の体には赤眼の魔王シャブラニグドゥが入っている』
 急に真面目になったな。
『理由は                    ←ここにあぶり出しで書いておいた。』
 ホントかよ。つーかあぶり出しだったらそのうち消えるだろ。
 あまり期待せずに、僕は炎の呪文を当てた。
 ん?何か出てきたぞ?

『めんどくさいんで設定スレの109見てみろ』

ネギ「ざけんなああああああああああっ!!!!!!」
 僕は叫んだ・・。もう駄目だ。このオッサンなんかのビョーキだよ・・・。
 きっとそれは、感染したとたんすさまじく性格が悪くなるビョーキ化何かに違いない・・・。

ネギ「あのボケは・・・ったく、ん?」
 封筒の中には、もう一枚入っていた。


 ちなみにこの後、ネギが一枚目にわからない単語があるというので、作者が直々に調べましたが、あまりに不謹慎な言葉が多いのでカットさせていただきました。

185ネロンガ:2009/03/18(水) 17:21:12
 ハルヒ編いきます。

 
アクセル「・・・・作戦は以上だ。わかったか」
一護「へいへい」
ルキア「ようするに、私達4人でラピュタ迎撃に向かえということか」

 ココはメロゥド艦内。
 ガリーノ、ファンゴ、張角、及びプリニー小隊を除いた全員が集まっている。
 作戦というのは、こうであった。
 ラピュタからは強力な電磁波が出ており、機械は一瞬で壊れかねない。
 よって、機械以外で飛行可能な一護、ルキア、影月、はやてがラピュタ迎撃に向かうこととなった。
 残りの連中は、ディケイド召還とロボット兵完全駆除に回ることとなった。

エル「なあドラえもん、この娘を一発で起こす道具はないのか?あらゆる事をやっても寝て居るんだが?」
ドラえもん「簡単さ。スカートの中の内股を思いっきりつねれば」
リオ「絵柄が気持ち悪いからやめれ」
 ならば、とドラえもんはポケットの中から大根とおろし金を取り出した。
兼定「な・・・何プレイして起こすつもりなんだよ・・・」
ドラ「そう言うことはしない。こんなにファンが多いキャラクターでやったら消されるぞ」
 そう言って、ドラえもんは大根をおろしはじめた。
 数秒後、大根が半分くらいすり減った所で、そのゴムマリみたいな手で大根おろしを掴んだ。
 そして、眠りこけている少女のまぶたの上に・・・。

 凄まじい絶叫が、メロゥド艦内に響きわたった。
 
はやて「・・・・アホやな」
 靴のひもを結びつつ、はやてはぼやいた。
 そこに、カラスが向かっていった。
はやて「んー?なんやカラス?告白か?」
カラス「ちげーよ。渡す物があるんだ」
 そう言ってカラスははやての手を取り、5枚のカードを握らせた。
 刹那、頬を赤らめるはやて。(どうでもいいけど普通はハヤテって名前は男につけるよね。別のはやて君思い出しちゃうし)
はやて「そ・・・そういうこと、今やるか?もっと後が良かったわ、うち・・・」
カラス「(やや赤面しつつ)違うって!ただ俺は、お前らが必要以上の怪我を負ってほしくないだけだ!」
 そのカードには、若い女が3人、中年親父が2人描いてあった。
 よく見てみたら、影月の連れてきた仮面ライダー2人の姿がなかった。

リオ「く〜っ!やっぱりアイツらアツいなァ・・・って兼定、どうしたの・・・」
兼定「カラス君・・・彼女いたんだ・・・フゥ・・」
リオ「・・・アンタ、あんなのに惚れてたんだ・・・。にしてもうらやましい奴!」

PS:ドクロスとスカルマンとプリニーの詳細を教えてください。

186ネロンガ:2009/03/19(木) 14:53:01

緋色「じゃあ、リオさん、行きますか」
リオ「ぶっちゃけ、ディケイド私達が知らないだけなんだけどね・・・。
   んじゃ、兼定、準備準備」
兼定「・・・やっぱり無乳よりは少しはあった方がそそられるかなあ・・・。椿は良いよなまったく・・・」
リオ「ひきずってんじゃねえ!」
兼定「へぶし!」

 女三人で漫才やっているさなか、カラスはさっさと降りていった。行動力ある奴だな。
ヘル「でぃけいどらいばあでぃけいどらいばあ・・・」
 オマエな。

 アクセルの作戦で、以下のようにメンバーが割り振られた。
ラピュタ迎撃(A班)・・・・・一護、ルキア、影月、はやて
船外でロボ兵駆除(B班)・・・緋色、カラス、リオ、兼定、土管君、朝倉
仮面ライダー召還(C班)・・・ハルヒ、キョン、ドラえもんズ、朝比奈
オペレーティング(D班)・・・長門、古泉、アクセル、ドナルド
 さーて、これからどうなるのやら。まずはA班から。

古泉『死神さん、聞こえますか』
一護「聞こえている。だが、もうそろそろで電磁波膜に突入する。だいぶノイズが入っているはずだ」
古泉『いえいえそんなことはザザー、ありませズザザザ、まだ通しズゼゾゼズザザザ』
一護「だとよ、はやてさん」
はやて「もう無理みたいやな。じゃ・・いきましょか」
ルキア「市丸ギンを思い出すな」
影月「・・・・行くぞ!」
古泉『お気をつゼゼゼゼゼザザアーゾゾゾゾプツン』
 通信機がパゲた。
 それを合図にして、死神と魔女と改造人間が、天空に浮かぶ城の中へと入っていった。

 さてB班派と言いますと・・・。
 おや、ようやくリオ&兼定の変身シーンが見られるようだ。ちなみに着替えたらしく、スーツではなく陸上自衛隊みたいな格好のラグニア女史であった。
 私としては男物のスーツ着てたあれ、似合ってたと思うんだけどなあ・・・。
リオ「貴様の意見など聞いている暇はないね」
 うわ、オマエもカラスみたいな事を・・・。

リオ「行くぞ兼定!」
兼定「はい!」
 着流しの女性が光に包まれ、鞘に包まれた日本刀の姿となる。
 日本刀をクルクルクルと一昔前のアイドルみたいに回した(注・質量保存の法則が成り立たないとしても最低2kgはあります)リオは、顔の前で兼定を
構え、一気に鞘から引き抜いた。
 右手から、鞘が桜吹雪のように空中に舞い上がり、瞬時に銀色の裏地を見せて、彼女の身体に張り付いた。
 変形完了である。まあ機動刑事シリーズを頭に描いておけばいい。
ヘル「・・・ったく、おめーは無駄に綺麗な変身するな、リオ」
リオ「軽口を叩いていられるのも今のうち。早く迎撃に向かうわよ」

187ネロンガ:2009/03/22(日) 18:53:14
ネロンガ「アレ?どうしたんだネギ、そんなに暗い雰囲気で。手紙編そろそろ再会しようと思ったのに」
ネギ「いや・・・。僕、本当にネギまの主人公なのかな、って思って・・・」
ネロンガ「何言ってるんだ、オマエ以外の誰が主人公なんだよ」
ネギ「・・・まあ、聞いてください。
   リハビリも兼ねて、管理局の待合室に置いてあった雑誌読みに行ったんですよ・・・」
ネロンガ「ふんふん」
ネギ「そしたら、サンデー&マガジン50周年だったらしくて、記念号が出されてたんです」
ネロンガ「そりゃ良かったじゃん。ジャンプなんてまだ40年も経ってないはずだぞ」
ネギ「マガジンの表紙には、現在連載中の作品の主人公が描いてありました。絶望先生とか一歩とかフェアリーテイルのナツとか・・・」
ネロンガ「ははーんなるほど。載ってなかったんだな、オマエ」
ネギ「・・・・コクリ」(うなずく)
ネロンガ「あーあ、そりゃかわいそうにな」
ネギ「明日菜さんが載ってましたよ、僕の代わりにね・・・」
ネロンガ「でもそれは、野郎ばかりだったら華がないからだろ」
ネギ「そう思ってね、中の口絵見てみたんですよ。そこには主人公と作者のコメントがかいてありました」
ネロンガ「さぞかっこよく描いてもらったんだよな、ネギ?」
ネギ「明日菜さんが描いてありました」
ネロンガ「赤松先生・・・これはあんまりですよぉ・・・」
ネギ「しかもなぜか水着」
ネロンガ「今すぐ見せろ」
ネギ「原作ならあのひと何回も(ピーーー)なカッコしてますからそれ嫁」
ネロンガ「台詞回しまで変わってるし」
ネギ「まあ、何て言うか・・・僕の人気も落ちたなって事です・・・。つーか、人気なんて元からあったのか・・・」
ネロンガ「人気投票で毎回無効票扱いだもんな、オマエに書いたら」
ネギ「・・・どうしたらいいのでしょうか・・・」
ネロンガ「まあ、とりあえず手紙編終わらせてからその事については考えてやる」
ネギ「次はどうなるんですか?」
ネロンガ「ネギまから2人、そして海外でも大人気以下略から1人、新しく管理局に入れる」
ネギ「ハ○ーポッターとか?」
ネロンガ「オマエとキャラがかぶりすぎだ。ボツ」
ネギ「じゃあ坂田銀時(銀魂)とか」
ネロンガ「一時は入れるつもりだったっけどやめた。必殺技地味だし」
ネギ「ならアレン・ウォーカー(D・Grayman)とか」
ネロンガ「・・・・なかなか良いな。保留だ」
ネギ「ゴルゴ13なんてどうでしょうか?」
ネロンガ「あー駄目。それは無理」
ネギ「何でですか?」
ネロンガ「エターナルにいるから」
ネギ「・・・もういいや・・なんか馬鹿らしくなってきた」
ネロンガ「それでいいんだよ。ホラ、さっさと戻れ。手紙編行くぞ」
ネギ「はいはい・・」

ネロンガ「さて蛇界人さん、もはや失礼などと言った次元を超越した傲慢なお願いですが・・・。
     ハルヒ編どうにかして下さい! もう私には手が付けられません!
     完璧に自分のまいた種だとは分かっていますが、もう無理です!
     最後までやれとは言いませんから、ほんの少しでも書いて下さい、お願いします!」

188蛇界人:2009/03/22(日) 22:57:48
蛇界人「やっと帰ったo・・・ってなんだ、序盤の俺の悪ふざけみたいな状況は!?
    俺が学校でニコニコ生放送見ている間にそんな事が・・・すぐに書かなくては!」

一方C班・・・・

ハルヒ「あ〜、もう!なに起こしてくれちゃってるのよ!せっかくいい夢見てたのに!」
キョン「まぁそう言うな。まずはこのテレビ・・・朝比奈さんディスク入れて」
みくる「は・・はい」

 みくるはおぼつかない手つきで白いディスクを持ち、DVDプレイヤー(カラスの愛用品。周りに多数のディスクが入った箱あり)に近づく・・・

こてっ!

カシャ!

みくる「ほぇ?」
 突如みくるの体が浮き、その体が地面に落ちる(要はこけた)。その倒れたみくるの左足には・・・

のび「ヒェッヘッヘッヘ…新しいパンティコレクション撮影完了…」
 カメラを構えたのび太の右足が引っかかっていたのである。
のび「さぁてと、この写真を早速俺のPCに…」
古泉「ダイナマイトキィック!!」
キョン「ヴァリアブルドリル!!」
のび「ゲボァ!!」
 2人の高校生の攻撃を喰らい、外へ飛ばされたのび・・・てか高校生2人が小学生殴るって犯罪だよな?

メッド「おまえたち!そんなクソガキのことはどうでもいいである!ディスクは!」
 ハルヒを除く全員の視線がディスクに集まった。そのディスクの行き着く先には・・・カラスのディスクが多数入ったダンボールがあった。
ちなみに、カラスはまとめて書く派なので、まだディスクには名前が書いていない。すなわち・・・・

キョン「こんなたくさんの無名のディスクの中からディケイド探すのかよ!?」
(^^)「大正解♪」
古泉「必殺!猛烈!地獄張り手ぇ!!」
( -д-)=(血)「ぐはぁ!!」
王ドラ「この状況です、無駄に探してる余裕はない…。適当に探して、見せる。
   もしかしたら、ディケイドより強い奴が出てくるかもしれません…」
エル「しょうがない。やってみるか…」


ラピュタ内・・・

ムスカ「くそぅ。敵の進入を許すな!撃って撃って撃ちまくれ!」
 ムスカは操縦席で1人叫んでいる。ここには誰もいない・・・はずだった。

???「おいおい、そんなに大変なら助けてやろうか?」
???「ははっ!兄貴、こんな奴、助けるに値しないよ」
 驚いたムスカが後ろを振り向くと、ガラの悪そうな感じの若者が2人経っていた。
1人はなんか”黄色っぽい”感じ、兄貴と呼ばれた方はなんか”緑っぽかった”

ムスカ「何者だ!貴様らはノイズの一員なのか!?管理局か!?エターナルか!?」
???黄「あんた、何言ってんの?俺たちがそんな下等な組織に入ってるわけねぇだろうが」
???緑「落ち着け。まぁあんた達が知らないのも意味はない。俺たちは、栄光の道を踏み外したんだよ…」
ムスカ「アストレイか?」
???黄「MSじゃねぇ!」
???緑「分かりやすく言ってやろう、"永遠のルイージ"だ」
ムスカ「把握w で?その永遠の日陰者が何のようだ?」
???緑「俺はアンタみたいな上流階級の人間は好きじゃないが、"正義"の名を借りて活躍するやつらの方が大嫌いだ。
   だから、あんなも嫌いな連中を地獄に送ってやる。その代わり…」
ムスカ「その代わり?」
???黄「あんた達が血眼で探してるあの石を…俺たちによこせ」
 途端にムスカは驚愕の表情を浮かべた。
ムスカ「それはできん!あれは我々の目的を達成させるために必要不可欠な……」
???黄「お前の答えなんざ聞ぃてねえんだよ!」
???緑「じゃあ聞こう。このまま管理局の連中にやられて地獄に落ちるのか…
   俺たちに石を渡して、生きながらえるか…そして…」
 途端に、2人の体からオーラが溢れ出た。

???緑「俺たちに殺されて地獄に落ちるか…どれがいい?」

189ネロンガ:2009/03/24(火) 17:14:54
 おお、何とありがたいことだ!
 ちなみに、王ドラはいません。いるのはメッド・リーニョ・エル・ニコフ、そしてドラえもんの5人です。
 と、いうわけで手紙編いきます。


『ネギへ。
 こっちの手紙は、相当急いで書いた物であり、字が汚い箇所もあるが勘弁してほしい』
 殴り書きのような字で、そう書いてあった。
 姉貴と暮らしていた頃、姉貴の持っていた親父の写真にかいてあった「Nagi Springfield」のサインと癖が良く似ている。
 今度、じいちゃんにでも見せるとするか。
 僕は手紙を読み進めた。

『俺(作者注:英語なら一人称は一つしかねーじゃねーかというツッコミはご遠慮下さい)は本来こういう置き手紙という物を書いたこと
 がないから、読みづらいかもしれない。けど、これだけは読んでほしい』

 こんだけ書いててふざけた内容だったら、ちり紙交換にだしてやるよ。

『俺は今「フリー」と呼ばれる団体に所属している。元々は国連直属の魔法使いだったのに、落ちぶれたものだ』
 
 「紅き翼」とかいう中2病な名前の集団だろ? アルビレオやタカミチから聞いたぞ。

『まさか、オマエが管理局に入っているとは思ってもいなかった。オマエのもと相棒も驚いてた』

 はいはい、それがどうかしましたか?

『あれだけド派手に呪文を使いまくって強制送還されなかったということは、オマエは諜報班員ではないということか。
 アクセル・・・同僚から聞いたが、どうやら諜報班員は最大限の威力の技を使ったとたん強制送還、運が悪ければ減棒、よければ
 便所掃除させられるらしいな』

 主語と述語が一致してないよ父さん。リアル鬼ごっこかよ。
 便所掃除は本当の話だよ。黒崎さんなんて3回も卍解して、そのたびに説教・減棒・便所掃除・始末書提出の4連ちゃんしてるからね。

『つまり・・・オマエは攻撃班員ということか』

 だよ。

『だとしたら最低の戦闘班員だな』

 僕はがばっと跳ね起きた。

『もう一度書くが、オマエの戦い方は最低最悪だ』

 ・・・おい親父。アンタは何が言いたい。

『攻撃班は戦いのために作られた班だ。一時の怒りにまかせて戦う奴は、もっと強い奴に確実に負ける。
 最初の方から俺とカモは、オマエと猫ちゃんの戦闘を見てきたが、非常に餓鬼な戦いだった』

 うるさいんだよ。

『敵のわかりやすすぎる挑発(じゃなかったのかもしれねえが)に乗り、魔術と弾薬を無駄打ち。
 戦いの中での幼稚な戯れ言。くだらない質問により、1人の味方になりかけた奴を見殺しにしたこと。
 引かねばならないのに引かない。魔力ゼロでの無謀な接近戦。
 トドメはアレだよ。シャブラニグドゥ。
 あんな物をムリヤリ引き出すには、相当な憎しみか、欲望が必要なんだよ。
 おそらく、オマエはニードルのバカをぶち殺したいとでも思ってたんだろ? そして、手を出したんだろ?
 それはもう負けなんだよ。戦いとしては。素手での喧嘩にサブマシンガンを持ってくるような物さ。
 卑怯な奴、臆病な奴、何としても敵を殺そうとする無鉄砲な奴。それと同じなんだよ。
 オマエと、あの猫は世界最低の戦士なんだよ』

ネギ「黙れ!!」
 僕は無意識のうちに叫んだ。
 アンタに何が分かるんだよ。戦場で殺戮マシンになれるような奴に、僕の気持ちがわかるもんか。
 最初は、改造人間やゾンビを殺すのも怖かったんだよ。人間殺してるみたいでな。
 それだけじゃない。茶々丸みたいな人造人間や人間型の妖怪は、もう殺せなかった。
 いつもトドメは、キッドにさしてもらっていた。それだけ僕は臆病だった。
 だから、人命軽視偽善野郎に対する怒りはいつもこういう風になっていたんだ。
 
 アンタに何が分かるんだよ、父さん。

190蛇界人:2009/03/25(水) 20:45:53
リオ「死神拡散針!」
緋色「緋色流星拳!」

 無数の針&パンチ&が残っているロボット勢を一瞬で葬り去る。

リオ「ちょっとカラス!あんたも何かしなさいよ!」
ヘル「あ〜もうメンドくせえな…」

 ふと、自分の前でロボット勢にナイフ&爆弾を投げているプリニー達がカラスの目に止まった。
カラスは、そのプリニーの1体に声をかけた。

ヘル「おい006号」
プリニー「なんスか?」

 006号と呼ばれたプリニーは、振り向きカラスに近づいていく。

ヘル「俺がお前達召喚して、今どれぐらい経ってる」
006号「え〜っと…確か2分ぐらいっスね。それがどうしたんっスか?」

 途端にカラスはニッコリとし、ポンと006号の肩を叩いた。

・・
・・・しばしの静寂が流れ・・・

ズドーン!ズドーン!

008号「ギャ〜!助けてっス〜(泣)!!」
002号お母ちゃ〜ん(泣)!!」

ズドーン!ズドーン!

005号「助けて…誰か助けてっス〜(泣)」
004号「へっ、またかよ。これで何回目か…」

ズドーン!ズドーン!ズドーン!

001号「給料要らないから…止めてっス〜(泣)!」
003号「今日の食事抜いていいから勘弁してくださいっス(泣)」
007号「クソー!もうどうにでもなれっス!」

 カラスはプリニー達を掴み上げ、そのままロボットの軍勢に投げたのだ。
何故かプリニー達は、体に衝撃が加わると爆発する構造になっているらしい。
それ故、カラスはプリニーを爆弾代わりに使ったのである。まぁ、若干人道的に問題かもしれないが

006号「若干って問題じゃないっス〜(泣)!」
ヘル「安心しろ006号。今日の晩飯、お前だけカツ丼にしてやる」
006号「あ、それなら別に…」
ヘル「(ボソッ)他の全員は焼肉食い放題だから…」
006号「え!?今なんて言っ……」

 006号が口を開いた頃には、既にカラスにその体を掴み揚げられていた。
狙いは、若干残っているロボット4,5体

ヘル「行くぜぇ!カラス式ぃ…大リーグボール2号!」

 "某熱血野球漫画"顔負けのスピードで射出された006号は緩やかな弧を描き、ロボットに落下していった。

ズッドーーン!

ヘル「超オッケィ!へへっ、どうよ?」
リオ「なんて攻撃…呆れて言葉が出ないわよ…」
 リオは1人頭を抱えているが、他の2人は…

緋色「なんてダイナミックな闘い方…尊敬しちゃうな…」
兼定『あぁカラス君、相変わらず格好いいなぁ…』
リオ「緋色ちゃんといい、はやてといい、兼定といい、何であんな奴に惚れちゃうのかね…
   あ、ひょっとしてあたしが変なのかな?」
 リオが自問自答していたその時だった。

"ライダーパンチ"
"ライダーキック"

 2種類の機械が発したような音とともに、黒焦げになったプリニー×10がカラス達に向かって飛んできたのだ。
ヘル「ちょ、危ねぇ!」
 すかさずカラスがオルトロスを引き抜き、発砲する
「グハっス!」
「ゴボァっス!」
「ヒデブっス!」

 弾かれる様に横に飛ばされていくプリニー達。

006号「お…おやびん。今度ばかりはあんまりっス…」
ヘル「わりぃわりぃ。今日の晩飯は奮発するから許せ」
プリニー全員「「「「「許すっス!!!!」」」」」」
 途端に、プリニー全員が光の粒子になったように消えた。どうやら時間切れのようだ。
リオ「なんて健気な子達なのかしら…なんか涙出てきた…」
ヘル「そうか?それはさておき…オイ」

 カラスはオルトロスの先端を煙に先にある2つの人影に向けなおした

ヘル「姿現しな。"矢車"それに"影山"」
 プリニーによって起こった煙が晴れたとき、そこには>>188の???緑と???黄が立っていた。

???黄こと影山「貴様、なぜ俺達の事を…」
ヘル「この世界で、あんな野蛮な戦法をする奴と言えば、お前等ぐらいしかいないからな…」
???緑こと矢車「お前、何者だ…」

 矢車の返答に、カラスはただ笑い、ディケイドライバープロトタイプ(仮)のロックを解除した。
髑髏のカードが射出され、黒いアーマーが一瞬に消える。

カラス「これで少しは思い出してくれたかな?"シャドウ"の"元"隊長さん達よぉ」
 カラスの素顔を見た時、2人の男の顔は一瞬に驚きの表情に変わった。

矢車「!…貴様ぁ…」
影山「なぜ貴様がここにいる…」
 矢車と影山の声がハモった。

矢車&影山「「烏丸ぁ!!」」

191ネロンガ:2009/03/26(木) 12:22:31
 何ッ!てっきり私はワリオとルイージかと思っていたのにッ!!

192蛇界人:2009/03/26(木) 13:44:33
 例えにルイージを使ってる時点で別人と考えなさいッ!
てか、マリオまで出てきたら完全に『ニコニコRPG』の世界になっちゃいますよ!

193ネロンガ:2009/03/26(木) 14:37:50
 すみません(汗)。
 ちょっと手紙編中断。ハルヒ編の怪獣共の所を見てみましょう・・・。

ガリーノ「ゴモラあ! そこで膝蹴りだあ!!」
 完璧にマッドサイエンティストの目になってレイオニクス・・・じゃねえ、ガリーノは叫んでいた。
 一言で言うと「池○」である。おっと、コレは使っちゃいけない言葉だったな。

ゴモラ「ぴぎゃー!」
 ゴモラHFLの膝が、真神人の腹にめり込む・・・。
 真神人はせめて一発だけでも、と思いその左足を抱え込んだ。
 そのままゴモラHFLを突き転がそうと、両手に力を込める。だが、それは罠だった。
 ゴモラHFLは、両腕を伸ばして地面に付けた。そしてシッポを・・・。

 ばちいいいん!

 ゴモラHFLの長い長いシッポが、真神人の顎を張り飛ばす。
 よろめく真神人に、ゴモラHFLは宙返りして体当たり。真神人は吹き飛ばされ、シリモチをついた。

 ガリーノは、札を握りしめ叫んだ。
ガリーノ「ゴモラ、トドメだ! ロスト・フォン・ドラァァイブ!!!」
 いや、だからそれルーク・フォン・ファブ・・・。
ゴモラ「ぴぎゃあああああ!!!」
 私の台詞を完璧に無視して、ゴモラHFLは高くジャンプした。もはやウルトラマンに出ていた頃の面影はカケラもない。
 そして、三日月を模した角、鼻先、両手から光が差した。
 
ガリーノ「逝けぇ真神人!! あの宝玉は・・・影月様のものだぁぁぁぁっ!!!」

 ゴモラHFLの身体の光が、前述の五カ所に集まり、プラズマ(?)を作る。
 そして、ゴモラは空から弾丸のように真神人めがけ飛んだ。

 ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!

 本日二度目となる大爆発がおきた。

観音寺「あいつら本物のアホだaaaaaaa!!」
ドモン「さて師匠、どうしやしょう。もうあの様子じゃあ、真神人もくたばりやすよ」
アジア「しゃべり方が変だぞ」
ドモン「いいんでさあ。作者のネロンガは『機動武闘伝Gガンダム』を一度も見たことが無いんだから」
観音寺&アジア「「まじ!?」」
ロム「・・・・」

 どおん。
 ゴモラが、ウルトラマンガイアのように地響きを立てて着地した。

 そして、真神人はばたりと倒れ、動かなくなった。

194ネロンガ:2009/03/26(木) 21:31:12
 すごくくだらない質問ですが、「鈴宮ハルヒコの憂鬱」って知ってます?
 ハルヒではなく、ハルヒコ君。
 ハルヒキャラを全て性転換させたというアホらしい小説ですが・・・。
 不覚にも、キョン子がかわいかったなあ・・・。

195蛇界人:2009/03/26(木) 22:31:13
 もちろん知ってますとも!キョン子のお陰で「ダルデレ」と言う新しいジャンルが生まれましたし!
でもキョン子もいいんだが、一姫…あぁ古泉の性転換ね。あれはマジでたまらんww
 性転換でアニメかしてくれないかな?…と考える高校2年生最後の春休み。

PS:どう考えても高校生に「特殊相対性理論のレポートを仕上げろ」と言うのは無理があると思います。

196蛇界人:2009/03/27(金) 00:19:58
ガリーノ「よし、よくやったゴモラ。さぁ止めを刺せ!」
ゴモラ「グラァァァァァァ!!」

 ゴモラは地面に倒れている真神人に止めを刺すべく、ストンピングをお見舞いした。
その瞬間、笑い声にも似た音が真神人から響き渡ったと思うと、
突如真神人の体がスライムのようになり、ストンピングをしたゴモラの右足を飲み込みだした。
スライム状になった真神人は、右足だけではなく、そのまま左足、胴体へとその範囲を広げていく。

ガリーノ「くそっ!速く逃れろゴモラ!」
ゴモラ「ギシャォォォォン!!(普通に無理だろjk!)」
 雄たけびを上げた直後、ゴモラの体は完全に真神人に飲み込まれてしまった。
 
一方その頃、C班は何を見ていたかと言うと……

エル「う〜ん。これもはずれか…。」
メッド「それにしても、特撮らしいものが全然出てきてないぞ。はじめは何だったっけ?」
コフ「ワン(始めが『仮面ライダーカブト』その後は順に『堕天使ジブリール』,『姫騎士アンジェリカ』,『触区』って感じだな)」
リーニョ「フンフン(翻訳中)。えっとね、始めが特撮で、後は全部エロゲ(触手系)だって♪」
ドラ「爽やかな笑顔でそういうことを言うな!次行くぞ!」

ハルヒ「始めはともかく、あとは結構いけたわね。みくるちゃんの新しいいじり方も発見できたし…」
 その言葉とともに『ひぇぇ』と脅えた声を出すみくる。今後SOS団の部室に触手が生えてこないか心配だ。
そんなやり取りの中、またDVDプレイヤーにディスクが入れられた。

 映像が出た瞬間、全員が「?」みたいな顔をした。

エル「なんだこれ?特撮?」
ドラ「でもロゴがタイ語だしな。ちょっと聞いてみるか。ピポパと…」

一方B班…


リオ「え?何カラス、このチンピラと知り合いなの?」
カラス「あぁ、あれは俺が任務でZECTに配属された時の話なんだが…」
ドラ『なぁカラス。ちょっと聞いていいか?』
カラス「あ?なんだよドラえもん。俺が今から昔話を語ろうって言うのに」
ドラ『いやあのさ、ちょっと見慣れない特撮があったから、ちょっと聞きたいんだ。
   あのさ、ロゴに”チャイヨー・プロダクション”って書いてあるんだけど、どこの映画?
   なんかウルトラマンとか仮面ライダーが出てくるって事は分かってるんだけど、これどんな話なんだ?』

 その言葉を聴いた瞬間、カラスは何か「やべぇ」って感じの顔になった。

カラス「それってまかさ、キングダークが安物の着ぐるみ着たおっさんみたいになってたり
    白い猿がウルトラマン6人とゴモラをリンチしてる映画か?」
ドラ『ああそんな感じ。で、なんの映画だ?』
カラス「なんだか嫌な予感が……」

 その時だった。突然カラスのコートのポケットから光り輝く1枚のカードが飛び出し、
ひとりでにバルムンクのバイザーに入り込んだ。

バルムンク『Yes,"ハヌマーン"リミット解除』
カラス「え?ちょっと待て!俺はそんな命令してないぞ!」
バルムンク『Don't Worry』
カラス「"気にするな"じゃねぇ(泣)」

 その時だ。辺り一面にサザエさんの挿入歌の様な緊張感無しのヘッポコBGMが流れ出した。
今の状況に、このBGMは明らかに場違いだ。

チャンチャラチャンチャラチャンラララン♪ ハヌマン ハヌマン ハヌマン〜♪

 次の瞬間、スライドされたカードからウルトラマンレオを彷彿とさせる登場の仕方で、白い猿らしきモンスターが現れた。

カラス「来ちゃったぁ!せっかく封印したのにぃ!!(泣)」
 頭を抱えるカラスを尻目に、ゴモラを取り込んだ真神人の前に、その白い猿…ハヌマーンが舞い降りた。

197ネロンガ:2009/03/27(金) 11:28:58
 白猿キターーーーーーー!!!! ハヌマーンが出てきてしまうとは・・・。あれは黒歴史だよ・・・。

 ゴモラ・・・安らかに眠れ。
ルーク「死んでねえから!」
 ん? 赤毛のクソウザボンボン君。君はこの作品には永遠に出ないはずだぞ?
ルーク「俺の分身がやられてるからムリヤリ出てきたんだよ! つまらんことしやがって!!」
 ソレは違うぞレプリカ君。私が言っているのはゴモラ・ホーリーフレイムライトのことではない。
 「ウルトラ6兄弟対怪獣軍団」に登場したゴモラのことを言っているんだ。
ルーク「なんだよそれは」
 前述のタイの映画会社が作った仏様万歳映画だ。ハヌマーンという、格好いいのかブスなのかビミョーなヒーローが、ウルトラマン、
ゾフィー、セブン、ジャック、エース、タロウと7人がかりで怪獣軍団をいじめるぞ!どうだわかったか、おもしろそうだろう!
ルーク「わかんねえよ!」
 じゃあウィキペディアひいてきな、屑の坊ちゃんよお!(アッシュ風に)
ルーク「だー!もううるせー!双牙斬!」
 ザシュ!
 ぎゃー・・・・・・。て・・手紙編いくぜえぇぇぇぇ・・・。


ネギ「アンタに何が、分かるってんだ!」
 ドン!
 ベッドの横の壁を、僕はぶっ叩いた。
 空のティーカップが倒れる。

 僕は、手紙を握り潰した。引き裂こうとも思ったがやめた。ソウルさんの伝言もあるし。
 
 鬱だった。
 何せ全否定されたのだから。僕はなるべく手紙のことは考えないようにした。
 とりあえず、始末書でも書くことにした僕であった。

 数分が経った。
 王ドラによると、明日には退院できるらしい。始末書も書き終わったことだ。憂さ晴らしに「ウルトラマンファイティングレボ
リューション」でもやるか。

ネギ「とどめだスペシウム光線!」

 ぴー・・・ボゴォォォォン!!
 ゼットンが大破して、僕の初代ウルトラマンが勝利した。ゼットンに勝たせてやるのもおもしろいものだ。

 結構はまるもので、夕食の時間までUFEやり続けていた僕だったが、そこでようやく手紙の存在を思い出した。
 キッカケとしては、食事を運んできてくれたマカさんとの愚痴の交換の時「そういえばあの手紙読んだ?」と言われたことだった。

 僕は、改めて手紙をとった。
 せめて、最後まで読んでやるか。

198ネロンガ:2009/03/27(金) 17:41:27
『俺は、自他共に認める全く家庭的ではない最低最悪な父親だ。
 あまり息子に対して辛い言葉を浴びせるのは良くないと薄々思っている』

 ホント、あんたは手紙書くのが下手だな。(作者注:わざと下手に書くのに苦労してます)

『だが、オマエの戦い方はただの感情のぶつけ合いでしかない。ヤクザの弔い合戦にひとしい、低レベルなものだ』

 だからどうした。

『戦いは、「生き残る」タメにあるものだ。一時の怒りなんざにまかせて勝った、でも死んだ、オマエ英雄なんてのは戦争教育と同じだ。
 小林よしのりでも喜ばないよ。あの右翼漫画家の言葉を借りると「公私混同もはなはだしい」んだ、オマエは』

 ゴーマニズム宣言でも読んだのか? アレ日本でしか売ってないぞ。
 (作者注:私はあんな奴のファンではないぞ)

『戦いの意義は簡単だ。感情なんざ捨てて、生き残るためにあるんだよ。逆に言うと感情入った奴の負け。
 喧嘩でも手を出した方が負け。そういう風になってるんだよ』

 ・・・まじめなことも言えるんだな。

『・・・・と、ココまで書いてきたが、もうそろそろ紙面が尽きそうだ。結論を書いといてやるよ』

 ・・・まじめじゃなくなったな。


ネロンガ「またスランプなので一時中断。つーか、知ってる人いたんだ白猿」
ルーク「あ、復活してやがる」
ネロンガ「ところで、仮面ライダーカブトとゴモラ吸収は何の関係があるんですか?
     カブトに興味さえ持てば、クウガ・アギト・龍騎・555・剣・響鬼・電王・ディケ全員でかかってもぶちのめせる
     超チートライダーができるのに・・・。詳しくは設定スレ『真のディケイド』参照」
ルーク「で、なんで俺は出さないんだ?」
ネロンガ「(空気嫁よ・・・)それは、テイルズ一作品から1人しか出さないことに決めているからだ」
ルーク「クソ・・・ジェイドがいたか・・・」
ネロンガ「そういうことだ。諦めろ」
ルーク「ん?てことはジニとしいなも・・・」
ネロンガ「うん。あいつらも本編には出ないよ」
ジニ&しいな「「ガーン・・・・」」
ルーク「・・・帰ろう」

199蛇界人:2009/03/27(金) 19:00:55
 ハヌマーンを分かってくれてて良かったです。ちなみに、自分は大怪獣バトルに出ることを常に願っております。
ハヌマーンの場合は、ウィキより『伝説のタイ版ウルトラマン』で検索すれば、どれだけ非人道的な事をしたか良く分かります。
 ゴモラ吸収はカブト関係なくて、本文見たら分かる思いますけど、あのその・・・分かる歳になったら詳しく教えてあげましょう。

ハヌマーン「みんな〜、全知全能の神って誰か知ってるかな〜?せ〜の!」

ドラ「俺様だ!」
ハルヒ「私よ!」

ハヌマーン「ん〜?聞こえないぞ?もう一回、せ〜の!」

カラス「俺だ!(実際神)」
蛇界人「何言ってんだ!ここでは著者が全知全能だろjk!」

ハヌマーン「そう!モチロン俺だよね!間違った奴涙目m9(^д^)プギャー!!!」
 なぜかハヌマーンは、真神人の前で踊りに似たステップを踏んでいる。


カラス「ああ、終わりだ・せっかく封印したのに…パロディ小説がグロ小説になっちゃう…」
リオ「だ…大丈夫だって!何度もこんな事あったじゃない、ね?ほら、飴あげるから泣かないの」
 膝を突いてうな垂れているカラスをリオが優しく介抱していた。さしずめ泣いてる園児をなだめる保母さんの様だ。

影山「オイ…オイ!俺たちほったらかしかよ!」
リオ「うっさい!こっちはこっちで忙しいのよ!」
影山「す…すいません…」
カラス「モガモッガモガモガッガッモガ!!」
リオ「あんたも、飴飲んでから喋りなさい!」
カラス「モゴ?……ゴウ!?グゥゥッゥゥゥ!!」
リオ「え?何!喉に詰まったぁ!?ちょっと、そこの黄色!水飲ませてあげて!」
カラス「え,俺?おお…」
矢車「俺たち、一応敵同士だよな?」
 まぁ、そんなコントも終わり、いよいよ本題に。

リオ「で?何であんたが、あいつらのことを知ってるかって事よ」
カラス「だからぁ…手っ取り早く言うとあいつらは、俺がZECTに所属したときの"元"上司なんだよ」
リオ「"元"ってどういう意味?」
カラス「ZECTの特殊部隊、通称"シャドウ"の隊長=ザビーに変身できるのは、集団行動における指揮能力が高い奴だ。
    この2人も一時期は、そのザビーに選ばれたエリートだった。だけど、ある時を境にあんな風にやさぐれちゃったって訳」
リオ「ある時って?」
 ほわぁんほわぁんほわぁん・・・・・・


 ここは廃墟と化したビル街。その中で1つの人影がうつ伏せに倒れていた。
赤い角を生やした仮面ライダー、カブトだ。

ザビー「ふっ、"カブト"と言っても、大した事はないな。」
 若干ナルシストが入った声を放つ黄色い仮面ライダー、ザビーがカブトにゆっくり歩み寄る。
まさか…ザビーでカブトに勝ったの!?すげぇ!!・・・と思いきや

シャドウA「矢車隊長、周囲のワーム、殲滅完了しました」
 ザビーの後ろから100体ほどの黒ずくめの人影が現れた。汎用ライダーシステム、ゼクトルーパーだ。
要するに101人で1人をフルボッコしたわけである。きたねぇなオイ

ザビー「では、とどめに入るとしよう…"ライダースティング"」
 その時だ。

ブォォォォォォォォォン!!!

 騒音と共に、バイクに乗ったフルフェイスヘルメットを被った黒コートの男が、ザビーとカブトの間に割り込んだ。

ザビー「何だと!?」
 驚くザビーを尻目に、コートの男はカブトを拾い上げると、そのまま風のように去っていった。

ほわぁんほわぁんほわぁん・・・


矢車「あのせいで、俺達は"完全調和"を崩され、ザビーにも見捨てられ、今ではこんなチンピラに堕ちたって訳だ」
カラス「しょうがねーだろ。俺の任務遂行のために、天道には死なれちゃ困るからな」
影山「お前のせいで、兄貴は矢車ならぬ"やさぐるま"になっちまったんだぞ!」
矢車「(無視して)だが、お前には礼を言わなくてはいけないな。
   お前のおかげで、俺たちはこんなにもすごい力を手に入れる事ができたんだ…見せてやるよ」
 
 途端に、矢車と影山は懐から、バッタに似た機械を取り出した。そして・・・

矢車&影山「変身!」
 バッタの機械をベルトイン!

"チェンジ キックホッパー"
"チェンジ パンチホッパー"

 すると、2人の姿は変わっていた。緑色と、茶色の仮面ライダーに・・・

※ハルヒは地獄兄弟のデザインに興味を持っただけです。

200ネロンガ:2009/03/27(金) 20:55:26
ネロンガ「なるほど。触手リョ○か」
ルーク「真顔で言うな。てかどんなひどい事したんだ、白猿は」
ネロンガ「えー、タロウのドロボンの顔の皮をウルトラマンと協力してひっぺがす、Aとタロウで両腕の皮をひきはがす、
     そこに白猿が息を吹きかけて骨だけにしちゃう、怪獣の首を切断する」
ルーク「ヒーローの風上にも置けねえな」
ネロンガ「まだこれからだ。ゴモラを7人がかりでボコボコにして、逃げそうになったゴモラを押さえつけて鈍器で殴打、
     さらに地面に何度も叩きつけ、岩をぶつけ、ビームで真っ二つにして殺害」
ルーク「死ねよハヌマーン」
ネロンガ「さらに仏像泥棒を踏みつぶし、次回作ではキングダークを刺殺、生き返った仏像泥棒を握りつぶして殺害」
ルーク「おえええええ!」
ネロンガ「やっぱりきついか」
ルーク「やだ・・・死にたくない死にたくない死にたくないいい!!!!」
ネロンガ「安心しろ、仏教を大切にしたら生き返らせてくれるぞ。事実1号〜Xまでのライダーは生き返らせてくれた」
ルーク「よーし、もう一回髪切ってくるぜ!」
ネロンガ「どうです・・・このくだらない知識の多さ・・・。つーかハヌマーンひでえな。もうヤクザじゃねえかよ。
     次で200話達成です・・・。って、今回やないかーい!!!ああ、なんでこんな時に限ってスランプなんだ・・・。
     まあいいです。今後ともよろしくお願いします」

201蛇界人:2009/03/30(月) 00:35:22
キックホッパー「どうだ?これが俺たちの新しい力、"ホッパーシリーズ"だ」
パンチホッパー「始めからライダーフォームになってるんだ。すごいだろ?格好いいだろ?」
リオ「ライダーは元々そう言うものでしょ・・・てかその姿何?完全に初代のパクリじゃない」
 そんな中、カラスはなぜか通信機をいじくっていた。

リオ「何やってんの?」
カラス「オイ。こいつら時空犯罪者だぞ」
リオ「へ?どう言うこと?」
 カラスは自分の通信機を、リオの顔面に押し付けた。
リオ「イダ!」
カラス「これを見ろ。半年前についでに受けてたZECT社からの依頼文だ。」
 リオは、鼻を擦りながらカラスから通信機をひったくると、そこに書かれている文章に目をやった。


『烏丸様、何時ぞやのカブト救出任務では本当にご苦労様でした。
 急ですみませんが、あなた様に新たな依頼をお願いされたい。
 我が社では"シャドウ"と呼ばれる特殊部隊が存在する事は、隊長であるあなたは一番良く知っていますね?
 ですが、あなたが我が社を退社した後に、あなたの後任に就いた"シャドウ"隊員が
 次々とワームと共に何者かに殺害されると言う事件が多発しております。
 そこで我が社が調べたところ、我が社のライダーシステムのプロトタイプである"ホッパーシリーズ"を
 強奪した何者かによる犯行ということがわかりました。
 この事が他の企業に知られてしまったら、我が社はおしまいです。
 奪取を試みようと思いましたが、現在我々の保有しているライダーシステムは"ゼクトルーパー"のみと、大変乏しい状態にあります。
 そこで依頼です。今回は"ホッパーシリーズ"の奪取および破壊です。
 報酬は成功が確認され次第、振り込ませていただきます。』

リオ「報酬額は…あんた、なんでこんなおいしい依頼を1人で受けてんのよ〜!」
カラス「ば…馬鹿止めろ!チョークスリーパーはや…め…」

10分後…(待ってる地獄兄弟偉いな)

パンチ「痴話喧嘩は終わったか?」
リオ「うるさい!言っとくけど、こいつ一応彼女いるのよ!"一応"!」
カラス「一応ってなんだよ!有得ねぇみたいじゃねえか!!」
キック「分かった。分かったから…速く変身しろ烏丸。生身のお前をなぶっても嬉しくねえ
    速くなれよ、その新しいライダーにな…」
 カラスは笑いながら、新型ベルトを…投げ捨てた。

リオ「ちょっと!あんた生身で闘う気!?そりゃあ音撃戦士にもなれるんだから、生身でも強いと思うけど…」
 カラスはベルトではなく右手に腕輪をつけていた。
カラス「馬鹿。待ってるんだよ…お、来た来た。来い!ザビー!」
 そう言いながらカラスが右手を突き上げると、どっかから黄色の物体が飛んできて、腕輪にくっ付いた。
その時だ。カラスの体が一瞬で黄色の装甲に包まれ、気づくとそこにはハチをモチーフにした様な仮面ライダーが立っていた。

 その姿を見た瞬間、どう見ても地獄兄弟はキレていた。
パンチ「てめぇ…ふざけてんのか!」
キック「俺達相手にザビーとは、いいだろう。俺たちの人生を無茶苦茶にしたそのガラクタ…この手で破壊してやる!」
リオ「あんた、なんでザビーに?その新型を使えば…」
ザビー「登場作品を持つ犯罪者との戦闘の場合は、その犯罪者が登場する作品の兵器による攻撃が最も効果的…
    昔習わなかったか?それに…」
リオ「それに?」
ザビー「"ザビー"が原因でこいつらが犯罪者になったんだ。"ザビー"でけりをつけねえと…
    じゃあお前がパンチ、俺がキックだ。異論は無いか?」
リオ「そうやって、たまに隊長風吹かすの辞めてくれない?言っとくけど、報酬は半分よ!半分!」
兼定『ちょ…ちょっとリオ。そんながめつくなっちゃ…』
ザビー「とにかくだ!矢車、影山。ZECT社からの依頼により、貴様らを逮捕する。覚悟しな!」

202ネロンガ:2009/04/01(水) 21:01:58
 数分後。

キッド「わっわっわっ、忘れも〜の〜♪」←谷口?
 がらっ。
 変な歌を口ずさみながら、僕の病室にキッドが入ってきた。
キッド「ようネギ、もう始末書は書き終えたか?」
ネギ「・・・ええ」
 部屋の隅にあったパイプ椅子にその短い足をのっけたキッドは、僕の方を見ていった。
キッド「どうしたんだよ。始末書くらい何枚も書いてきただろ。泣いているのか?」
ネギ「・・・ただの欠伸ですよ」

 あのオッサンは、こう書いていた。
『俺が言えることは一つ。月並みかもしれねえけど、守りたいものを見つけろ。
 どんなにみみっちいものでも、大げさなものでもいい。とにかく見つけろ。
 人は、守りてえもののためなら、いくらでも頑張れるんだよ。それこそ、一時の感情にも負けずにな。
 ソレを分かってもらえれば、俺は幸せだ。
 
 PS:拝啓、この手紙をよんでいる貴方が、幸せなことを願います』

 かっこわるい手紙なのに、中2な手紙なのに、僕の心には響いた。
 ・・・どうかしてるな。決して尊敬なんざしないと誓ったような男に、こんな感情を持つなんて。
キッド「今だエレキング! 十万ボルト!!」
 はっ。何やってんだ僕は。
 気がついたときには、僕のゴルザはキッドのエレキングに倒されていた。

キッド「はっはーっ、俺のエレキングに勝つなんて1億年早いわ!」
ネギ「くそー、次は負けないぞ! 行け、タイラント!」
 結局、2人でウルトラギャラクシーやってた僕たちだったが、途中で入ってきたブラックスターさんと椿さんもまじえて、
その日の12時までやりつづけていたのでしたとさ。

 次の日。

ネギ「じゃ〜キッドお、出勤しませふか・・」
キッド「そ〜らね〜・・・」
 眼の下に砂の国の我愛羅みたいなクマを作って、僕たちは出勤した。
 朝飯はトーストと紅茶しか入らなかった。
 解雇されるんじゃないかと言う不安を、むりやりゲームで押し殺した僕たちは、当然興奮と緊張で一睡も出来なかったのだ。
 何のための休暇だったのやら。トホホ(ちびまる子風に)

 
ネロンガ「次で新メンバーでてくるよん♪」
マカ「ソウルイーター終わっちゃったね」
ネロンガ「私はレイトで見てるからまだあと2話ぶんほどあるぞ」
ソウル「どーでもいいっつーの」

203蛇界人:2009/04/04(土) 19:26:24
キック「死ねぇ!烏丸ぁ!!」
 ジャンプした矢車の踵が振り下ろされ、ザビーはそれを両腕をクロスさせて防ぐ。
ザビー「くっ…」
 左腕のアーマーにひびが入り、苦悶の声を上げるザビー。矢車はまだ使っていない左足を回し、ザビーの頭部に叩き付けた。
衝撃でザビーのフェイスアーマーの左半分が吹き飛ばされる。
                                    ザビー
キック「どうだ?この力!この速さ!このスペック!どちらをとっても、そのポンコツじゃあお前に勝ち目はないんだよ!」
 そのまま矢車はザビーに殴る蹴るの連打を繰り返す。だがザビーはただ防ぐしかなかった。


『おい、ザビー…お前こんな事言われて悔しくないのか?』
 カラスは振り下ろされてくる足や拳を必死に受け流す。

『お前、ポンコツとか言われてるんだぞ?自分が見捨てた奴に』
『だったら…』

キック「”ライダージャンプ”」
 途端に矢車は空高くジャンプし、そのままキックの体制に入る。

『思いっきり…』

キック「”ライダーキック”」
 空中に留まっていた矢車が、一気に地上に降りてくる。

『力出し切れぇ!!』

204蛇界人:2009/04/08(水) 21:53:16
 カラスは左手に付いているザビーゼクターを回転させた。
すると、ザビーの腕や頭部のアーマーが若干浮き出した。

ザビー「キャストオフ!」
 バシン!と激しい音とともに、ザビーの全身を包んでいるアーマーが弾き出される。
先ほどまでのゴツいボディではなく、更にシャープになった黄色のボディがそこにあった。

 そして、弾き出されたアーマーは、空中にいた矢車にも直撃した。
キックホッパーは2つほど避けたが、3つ目の破損したフェイスアーマーが腹部に当たり、体制を崩した。

 今だ。カラスはそう心の中で言い、ベルトの右側を叩いた。

”クロックアップ”

 アーマーを外した直後のため、いくつかのアーマーは空中に漂っている。
カラスはジャンプし、空中を漂っている腕パーツを踏み台にして更にジャンプする。
 それを繰り返すうちに、矢車が漂っている場所まで上がっていく。
矢車は未だに空中を漂っている。どうやらホッパーシリーズはクロックアップ発動が若干ザビーより遅い様だ。

 カラスは仰向けで浮いている矢車の上にジャンプし、そのまま体を下へ向ける。

ザビー「ライダースティング!」

 一気にスピードを上げ、左手に生えた針を矢車の腹部に突き刺した。
攻撃を喰らった矢車は、激しいスピードで地面に落下した。

ザビー「"クロックオーバー"」
 地面に降り立ったカラスがそう言うと、空中に漂っていたアーマーもバラバラと地面に落ちていった。
ザビーゼクターを外し、元に戻ったカラスは、破損したホッパーゼクターの横で倒れている矢車の元へ歩いていった。
 その手には1枚のカードが握られていた。

カラス「矢車、あれ?罪状なんだったっけ?
    え〜っと…なんか悪い事したから逮捕する」

 おいおい、自分で言っといてそれはないだろ・・・。
”ポト”っとカードが矢車の体に落とされ、矢車の体がカードの中に吸い込まれていった。
 気づくとその場には、1人のガラの悪そうな男の顔写真が書かれたカードが地面に落ちていた。

カラス「さて…リオー。リオー。こっち終わったぞー」
リオ「うっさいわね。とっくの昔に終わってるわよ」

 リオがやってきた。その手には影山の顔が書かれたカードが握られている。

カラス「やけに速かったじゃねぇか」
リオ「うん。股間に蹴り一発ブチ込んだらすぐにブっ倒れてね、余裕だったわよ」

 ・・・影山様。ご冥福をお祈りいたします。(一応敵だけど)

205ネロンガ:2009/04/09(木) 20:36:29

死神様「まあ座りなさい」
 
 僕たちは今、超時空空間管理局攻撃班班長室にいた。
 不動銃四郎さんのいた所とはまた別の、ゆったりとした部屋である。
 僕とキッドは、そこに置いてあったパイプ椅子に座り、死神様(byソウルイーター)の話を聞いていた。

死神様「今回の北欧での件なんだけどさーあ、君たちはちょーっとしたことで町一つ消しちゃったわーけえ。
    コレに関してはね、管理局上部の連中で話し合った結果、君たちにお目付役を付けることにしたんだよ」
ネギ「・・・ってことは、クビにはならなくて済むんですか?」
死神様「そーゆーこと」

 よかったぁ・・・。僕はほっとして胸をなで下ろした。隣でキッドが嬉し泣きしてるのが見えた。
 お目付役だかなんだか知らないが、あんな無茶はもう二度としない。したら日番谷スペシャルを喰らうのがオチだ。

キッド「じゃあ死に神様、そのお目付役ってのはどんな人なんですか?」

 キッドが涙をふいて質問した。それに死神様が答える。
死神様「うーんとねーえ、面白い人・・・かなあ。まあ、会ってみたら分かると思うよん」
 死神様はそう言うと、壁に掛けてある鳩時計を見た。
死神様「時間だね」

 ガラガラガラ。
 ぱか。ハホーハホーハホーハホーハホーハホーハホーハホーハホー。

 ドアがスライドしたのと、鳩が9回鳴いたのはほぼ同じ時間だった。
 そのドアの側にいたのは、灰色の髪の、20代後半の男だった。
 何から何まで、その男は滅茶苦茶変な格好をしていた。
 髪は上に逆立っており、鼻から下は黒いマスクで覆われている。緑色の軍人みたいなウェアを黒い長袖シャツの上から羽織っており、
指だけ出たDAIGOとかオーフェンとかがはめているような皮のグローブを着用。丈の長いサンダル(としか言えない)を履いていた。
 そして何よりも、妙なマークの付いたバンダナ(?)で、左目を覆い隠していた。
 なんつーか、おおよそ戦闘班より諜報班にでも居た方が100倍似合う格好であった。

 男は、マスクの下から言葉を発した。

男「えー、今日から君達のお目付役をすることになった、はたけカカシだ。よろしく」
 
 僕たちは、そうですかとしか言えなかった。

206蛇界人:2009/04/11(土) 18:41:26
ムスカ「えぇい!あの2人、結局役に立たなかったではないか!
    こうなったら雷だ!神の雷を放ってやる!」

 ムスカが台に手を置いたそのとき・・・

虚心兵A「ムスカ様大変です!エターナルの連中が動力室に侵入しました!」
ムスカ「馬鹿野郎!なんで気づかなかった!」
虚心兵A「ムスカ様が俺以外の虚心兵全部投下したからでしょ!」

 ズシィィィィン!!

虚心兵A「表面装甲18%大破!これは…管理局の死神です!」
ムスカ「なに!?では誰が動力室に…」

 ズドォォォン!!

ムスカ「今度は何だ!」
虚心兵A「動力室大破!このままでは浮遊を維持できません!」
ムスカ「空中城\(^0^)/オワタ」

ドーン ドーン ドーン

 その時、ラピュタの上部から爆発がおき、モクモクと爆煙が上がっていた。

207ネロンガ:2009/04/14(火) 20:51:49
 なのはって凄い中2・・コホン、壮大な設定ですね・・・。
 まあ、おそらく一生見ることはないので、カカシ編行きますか。


 その男・・・はたけカカシは、色々な話をしてくれた。
 自分が「NARUTO〜ナルト〜」に出演している事。勧誘を受けて、面白そうなので諜報班に入ったらあっという間に課長クラスになったこと。
 攻撃班に入ってくれと言われて、しぶしぶ入ったらハマってしまった事。可愛い秘書がついた事など。
 なかなか気さくで、おもしろそうなオッサンではあった。

死神様「どうだい君達、この人の下で働きたいかい?」
キッド「うーん、働きたくないと言ったら嘘になりますね」
ネギ「僕もです」
カカシ「そこ、何こそこそしゃべってるんだよ」

 コホンと咳払いして、僕とキッドは席から立った。
ネギ「数々の無礼、失礼致しましたカカシ様」
カカシ「様は気持ち悪いからやめてくれ。先生と呼んでくれたら嬉しい」
 ・・・一応僕も先生なんだけど。
ネギ「では、カカシ先生。紹介が遅れましたので、彼らの紹介をいたします」
カカシ「敬語上手いね。2点+」
 ・・・閻魔帳はやめて。
キッド「俺の名前はドラ・ザ・キッド、22世紀アメリカ製猫型ロボットっす」
カカシ「はい、じゃあ好きな物と嫌いな物を言いなさい」
キドネギ「「ほえ??」」
 僕とキッドは、目を点にした。
 後ろから死神様の声がする。
死神様「カカシ君はねーえ、ちょーっと変な癖があって、初対面の生徒には必ず好きな物と嫌いな物、目標を聞くんだよ。
    とりあえず正直に答えてあげなさい」
 ・・・変なオッサン。でも小学校の先生にはよくこんな人いるよね。
 しぶしぶキッドは口を開いた。僕は何にしようかな。
キッド「好きな物はマスタードとケチャップ、嫌いな物は高い所です」
カカシ「ふんふん。じゃあ、目標は?」
 何て言うのかな。

 だが、この時の衝撃は、何にも変えられない物だった。
キッド「・・・俺の目標は、」
カカシ「目標は?」

キッド「大切な人を守る事っす」

208蛇界人:2009/04/14(火) 22:53:53
ハヌマーン「喰らえ!ハーケンガン!」
 ハヌマーンが持っている短いフォークの様な三叉槍からつむじ風が吹き。かまいたちの様に真神人を切り裂く。
だが、スライムのように変形した真神人は、いくら斬られても一瞬に元に戻ってしまう。

リオ「ちょっと、あの白猿全然使えないじゃない。あれで本当に黒歴s・・・どしたのカラス?ムズムズして」
カラス「何か…ロボット呼びたい…『歩けない合体ロボ』とか呼んでみたい…」
緋色「それってまさか…エr…」
 緋色が全て言い終わる前に、カラスはバルムンクを天高く掲げていた。
カラス「スクランブル・アバンダーッ!!」

 そしてその場でVの字切り。

緋色「分かる分かる!この後空から剣が降ってくるんでしょ?『アーアーアーアー』って感じのBGMで!」
カラス「違う!」

 すると、カラスの後ろ上部の空間が捻じ曲がっていく。

カラス「今日の場合は…!」

 ねじれは穴のように広がり、そこから4つの機影が…

カラス「後ろからメカがたくさん出てくるんだぁ!!」

 ねじれから、2つの戦闘機、青い鳥、緑色の戦車が射出された。
そのうちの赤い戦闘機がカラスに突っ込んでくる。

カラス「トゥウ!」
 昔を思い起こさせる感じで赤い戦闘機に乗ったカラスは、シートの←手にあったレバーを引いた。

カラス「『レッツゴー!エルドラド!!』」
 
 その掛け声とともに、4つの機体が動き出す。緑色の戦車=ナイスフッターは下半身に、
黄色の戦闘機=パワーハンダーと青い鳥=ボディガンダーが合わさり、上半身を形作ってゆく。
 最後はカラスが乗っている赤い戦闘機=グランヘッダーが3機が合体した体の頭部にドッキングする。

キュィィィィン!!

 グランヘッダーの機体が割れ、中から人型ロボットの頭部が現れる。

カラス『五体合体!エル!ドラ!Ⅳ!』

 気づくと空中には、かつて地球存亡をかけて闘った勇者…『エルドラⅣ』がその姿を現していたのである!

209ネロンガ:2009/04/15(水) 17:50:05
ネロンガ「な・・・なんじゃそりゃあ! 呼べば来ると言えば仮面ライダーBLACKのバトルホッパーかゴクドー君漫遊記の炎の剣でしょう!」
ルーク「どっちもわかんねえよ。つーか蛇界人さんはナルトは読んだ事あるのかな?」
ネロ「さあね。ところでココで一つ近況報告を致します。
   私の友人に、成績がよくて歴史が得意で、テイルズ&タイプムーン&東方に信じられないくらい詳しい友人がいるんです」
ルーク「オタランクは?」
ネロ「私と同じ6。でも東方は8,タイプムーンは7だからな」
ルーク「ふーん。で、続けて」
ネロ「そいつを仮に『R君』としましょう。彼は真性のゲーマーで、さらにニコ厨なんです」
ルーク「ニコ厨ねぇ・・・」
ネロ「内の学校では新入生歓迎会があって、そこで有志の連中が発表出来るようになってます。
   そこで、ある一団がらきすたの『もってけry』を流した後、『ウホッ、いい男!やらないか?』をBGMで流したんです」
ルーク「完全な馬鹿だな」
ネロ「ソレを聞いていたRは、『分かってしまう自分が悲しい・・・』という、にわかオタがよく経験するあの感情を抱いていました」
ルーク「オマエもか」
ネロ「そこで、『コイツニコ厨だな』と判断した私は『武装錬金』のOP,真っ赤な誓いを歌ってみました」
ルーク「どんな敵でも、味方でもかま〜わな〜い。この〜手をはな〜すも〜んか〜、真っ赤な〜ちか〜いいいい!」
ネロ「ザッツライト。Rは『真っ赤な誓いかよ!』と突っ込んできました。
   でも、彼は『るろうに剣心』や『武装錬金』のファンなので、これだけでニコ厨とわかるわけではありません。
   そこで私は質問しました。『なあR、コレ知ってる?』」
ルーク「・・・・まさか・・・あのトランプでは」
ネロ「オンドゥラギッタンディスカー!!!!! と言ってみた。」
ルーク「やっぱりか」
ネロ「Rはこう言ってきました」

R『ああ、仮面ライダー剣のブレイドが言った台詞だろ?』
当時のネロ『しっとったんかーい!(髭男爵風に)』
R『でも、剣がどんな奴なのかは知らない』
ネロ『え? じゃあ俺が仮面ライダーの写真を5枚ぐらい持ってきて、その中からブレイドを当てろって言ったら?』
R『無理。見た事無いもん』

ネロ「ということになりました。ちなみにエアーマンが倒せないも知ってました」
ルーク「・・・で、要するに?」
ネロ「ニコ厨って凄いですね」
ルーク「それだけか」
ネロ「それだけ」

210蛇界人:2009/04/15(水) 23:40:44
蛇界人「ニコ厨ってそんなに凄いんですかね?普通のヲタと大差ないと思わ(ry」


カラス『フリーフォール!グラッチェ!!』

 空中で合体したエルドラⅣは、そのまま真神人の頭を押しつぶした。(元々飛べないので、合体したら即落ちるしかありません)
頭がゆがみ、真神人が呻き声を上げた。

カラス『液体窒素入りぃ!ボンバッ!ディーロ!!』

 そのまま胸の部分の付いたボディガンダーの口が開き、1発のミサイルが放たれた。

ドカッ…カチカチカチカチ!

 当たった瞬間爆発がおき、真神人の体がたちまち凍る。

カラス『ハヌマーン、大丈夫か?』
ハヌマーン「ご主人か?なんだあの怪物は?こちらの攻撃が全然通じないぞ」
カラス『よく聞け。あのスライム人間は、胸の中にあるあの石で動いている。
    俺がスライム人間を何とかするから、オマエは石の回収を頼む。
    一応貴重資料だからな。壊すなよ?』
ハヌマーン「別に構わんが…てか何でご主人がそんなエセ勇者ロボに…」

ゴツン!

 ハヌマーンのみぞおちに、エルドラⅣの右腕がめり込んだ。
あまりの痛さにハヌマーンは腹を抱え、苦しそうに膝を突いた

カラス『だから「エルドラは正真正銘の勇者だ」っつってるだろうが…
    二度とバンコクの土拝めないようにしてやろうか?あぁん?』
ハヌマーン「す…すいません。以後気をつけます…」
カラス『分かればよし、行くぞ。』

 権利によって歴史の表舞台からその姿を消した白猿…

 深夜枠の上、放映エリアが関東限定だったために、誰の記憶にも残らずに消えていった勇者(一応スパロボ出れたけど)…

 今、ニコ厨でも知らない奴が多い2人(?)の奇妙な戦いが始まろうとしていた…

211ネロンガ:2009/04/16(木) 21:24:54
 わーい。全然わかんなーい。勇者シリーズはガオガイガーとジェイデッカーしかしらないもーん。


 自然と、身体が震えていた。
 驚愕と、そして、何とも言えない怒りに。
 お前は、その言葉の重大さを分かっているのか、と。
 「大切な物を守る」だなんて、軽々しく言ってんじゃねえよ・・・。
 なら、一時の感情なんかで命を奪うんじゃねえよ・・・。
 ふざけるな。
 最後の言葉は、もうキッドに言っているのか、自分に言っているのかわからなかった。

カカシ「ふんふん、なるほど。じゃあそこの赤毛の君。自己紹介してくれ」
 カカシ先生が話を振ってきた。
 知るものか。僕は適当に答えた。
ネギ「・・・ネギ・スプリングフィールド。英国ウェールズ地方出身の魔術師。そこそこ拳法も使えます。
   好きな物は紅茶、嫌いな物はネギまで801同人誌作る大きなお姉さん方です」
カカシ「なるほどね。確かに君、下の方になってそうだし」
 放送禁止スレスレの台詞を吐くカカシ先生。初対面の人にその台詞はないでしょ。

 ハホー×10。

キッド「なあネギ、さっきからなんかイライラしてるのは何でだ?」
ネギ「・・・別に。関係ないだろ」
 沢尻エリカのような受け答えをする僕は、正直本当にイライラしていた。
 コイツは、「大切な物を守るため」に戦う事の意義をなんだと思っているのか。

 関係ないと思われるかもしれないが、僕は元から「正義のヒーロー」というのが苦手だった。
「光の国から正義のために、来たぞ僕らのウルトラマン」
「正義と平和を守るため、帰ってきたぞ×2、ウルトラマン」
「今だ!変身!正義のヒーロー、戦え×2ウルトラマンA」
 こういう歌詞が、昔の僕は死ぬほど嫌いだった。
 何が正義だよ。そうやって正義だ平和だ言っているから、戦争は無くならないんだろうが。
 僕自体、アメリカという国の文化は嫌いではなかったが、アメリカの「正義主義」は嫌いだったからかもしれない。
 あるいは、親父がしょっちゅう家族ほっぽらかして戦っている事の理由と結びつけたからかもしれない。
 まあ、要するにひねくれた餓鬼だったってワケだ。
 来日して、馬鹿でアホでマヌケで変態ぞろいのクラスの担任を受け持たなかったら、永遠にこうだったかもしれない。
 
 どっかの馬鹿猫と馬鹿餓鬼に呼び出され、ひょんな事から管理局に入ってからは、戦いに理由を探していた。
 死武専や護廷十三隊は、秩序を守るため。
 ドラえもんズや土管君は、仲間と安心して暮らせる世界を望むため。
 エターナルは、とにかくノイズのない平和な環境を作るため。
 カラスさんは・・・・。あれ、この人は何のためだっけ? 主人公なのにわかんねえや。
 まあ、兎にも角にも彼らは「大切な何か」を探し、ソレを守るために働いてきた。
 なら、一時の感情なぞに任せるのは、虫けらに等しい愚かな行為ではないのか。
 そして、僕の守りたい物は何か。あの親父のアンジェラアキまがいの手紙のせいで、僕にはまだ分からない。

ピンポンパンポーン。

 チャイムが鳴った。おそらく弱音ハクさんがアナウンスするだろう。

ハク『攻撃班、カカシ小隊所属のネギ・スプリングフィールドさん、ドラ・ザ・キッドさん、直ちに第7訓練室におこし下さい。
   もう一度繰り返します。攻撃班カカシ小隊所属の・・・』

キッド「おい、急いだ方が良いみたいだぞ」
ネギ「・・・へいへい」

 答えがあるとは限らない。
 でも、とりあえず行くしかない。
 僕とキッドは、第7訓練室へと足を進めた。

212蛇界人:2009/04/16(木) 22:25:35
 GGGはともかく、なぜジェイデッカーだけw


 第7訓練室に行く途中の廊下では、大勢の技術班員の足音と、ざわめきに支配された。


「一体何が起こったんだ!」


「修理中のエルドラⅣが勝手に出撃を…」


「誰が乗ってる!?」


「それが…何者かによって、遠隔操作で呼ばれたものかと…現在座標を確認中ですが…」


「急げ!この事がハク姐に知られちまったら、俺の給料が減っちま…」


『あぁん?給料が何だってぇ?』


「い…いえ!何でもありません!」



・・
・・・よく聞くと、話の中に『血まみれ』だの『チェンジクラッシャー』と言う単語が飛び交っていた。
 恐らくカラスさんの仕業だろう。今日が復帰初の任務だと言うのに、元気な人だ。
あれ?そう言えば、カラスさんは何のために管理局に入ったんだろう…?今思えば聴いたことが無かった
今度機会があったら聞いてみよう。

 僕はそう思いながら、キッドとカカシさんの後についていった。


(ラピュタ付近…)

カラス『エルドラ!フィスト!』
 アーマーのスパイク部分を付けたエルドラⅣの左腕が、凍ったままの真神人の左腕に当たる。
ガラスの人形を割ったような音を立て、砕け散ったのは…エルドラⅣの左腕だった。

カラス『つっ…!一体なんだ…』
 少しボヤケがかかっているカメラアイ(ロクに修理していなかった上に、自由落下の衝撃で少々オシャカになってしまったらしい)
で神人を見てみると、カラスは目を疑った。

 氷の塊からひびが入り、割れた標的の姿が変わっていたのである。

エースキラーの腕。

ブラックキングの角。

それにゴモラの顔&胴体。

キングジョーのメカメカしさ。

そして、神人特有の蒼っぽい半透明。トドメとばかりにデストロイアを思い起こさせる広い翼が生えていた。

モチ、胸には青い宝玉が…

「ギャオォォォォォォン!!」

 もはや人ではなくなった神人が翼を広げ、咆哮をあげていた。

カラス『一体…なんで…』

 エルドラⅣは、神人の目の前でただ呆然とするしかなかった…

213蛇界人:2009/04/16(木) 22:53:51
一方その頃…

リオ「キャハハ!この大怪獣バトル面白ーい!」
緋色「今さっきのエルドラⅣも格好良かったんだけどなぁ…涼宮さん、何でいいとこで変えちゃったんだろう。
   ガン×ソード3話は、作中一番評判が良かったのに…」

キョン「まぁあいつは、ああいう感じの奴は嫌いだからな。出てきて即倒すって感じじゃないと殆ど受け付けないから」
リオ「なんて考え方。ハルヒ絶対にバーチャマーズやったら白騎士しか使わないタイプね」
緋色「私的には「ヤガランデ」か「毒蛇三姉妹」と思いますが…」
朝倉「とりあえず他のにしましょ。そろそろ飽きてきた」
 そう言いながら面々がダンボールからディスクを探す…


・・
・・・おい、リオに緋色に土管君に朝倉!お前ら仕事しろや!

リオ「だって私達出番ないじゃん」
 そう言いながらリオはまた白いディスクを取り出し、DVDプレイヤーの中に入れる
朝倉「そうそう。いくらなんでも怪獣とエセ勇者ロボと肩並べて闘えって、そりゃぁ無茶ブリもいいとこ」
緋色「あの…僕一応ヲタだからエルドラに乗りたかったんだけど、カラスさんが1人で乗っちゃったから…」
土管君「見て見て。カラスさん、律儀に『土管くんDVDBOX初回限定生産版』も持ってるよ!」

 おまえらな…人事みたいに言いやがって…

214ネロンガ:2009/04/17(金) 18:12:31
・・・おっと、カカシ編はハルヒ編終了後の2日後の話でっせ。
本編183の時(手紙編)に、1日過ぎてますから。
そして本編202で1日明けてますので、2日後です。
分かりにくいですか? まあ、要するにハルヒ編を4月10日としましょう。

4月10日 カラスら、北高に侵入。ノイズのムスカ、エターナルの影月ら、アクセル一味も襲来
      マカ他数名がアメリカ西海岸での任務を終了。
      ネギとキッドが北欧で戦闘し、ナギと出会う。
      真神人、兵庫県に出現。エルドラ召還(ハルヒ編現在)
      日番谷&松本、気絶しているネギらを護送
4月11日 ネギがナギの手紙を読む。
      深夜までネギとキッドがゲームし続ける。
4月12日 カカシがネギとキッドの担当になる(カカシ編現在)

 おまけ。
 ジェイデッカーは「198X」という古い古いゲームを扱うサイトで知りました。
 この時「ビデオ戦士レザリオン」とか「百獣王ゴライオン」とか「光速雷神アルベガス」とか「銀河烈風バクシンガー」とか
「逆転イッパツマン」とか「宇宙魔神ダイケンゴー」とか、知っていたらヒかれかねないドマイナー作品も載っていました。
 実はスパロボに出したいロボットアニメを羅列する、という企画だったので、今ではとっくに参戦している「機動戦士ガンダムSEED」
や「オーバーマンキングゲイナー」や「絶対無敵ライジンオー」などといった作品も紹介されています(コレは2004年の企画なので)。
 ・・・つーか、あれからNARUTOはお読みになられたんですか?

215ネロンガ:2009/04/17(金) 21:33:05

 第7訓練室は、正確に言うと「部屋」ではない。
 場所節約のため、「どこでもドア」で異空間とつないでいるのだ。
 「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」「釣りバカ日誌」「ヒカルの碁」「三丁目の夕日」「恋空」「らきすた」「さよなら絶望先生」
などのように、比較的安全な世界の、だれもいない無人島や山を貸し切っているのだ。

 こんこん。
 キッドが、おまんじゅうのような手でドアをノックする。
カカシ「キッドか」
キッド「そうです。ネギも連れてきました」
カカシ「・・・入りな」

 ぎいい・・・。
 僕たちが足を踏み入れたのは、広葉樹林に覆われた島だった。
 新緑の木々に包まれた空気がすがすがしい。靴底が落ち葉を踏んで、いい音を出した。

 ふっ。

 何かが動いたような気がした。
 そして、気がついたら僕の首に、青い首かせが着いていた。
ネギ「!!!?」

 そして、あたりを見渡したら、キッドの首にも同様の首かせが着いていた。
キッド「な・・なんだこりゃ?」
カカシ「説明してやろうか?」
 その時、カカシ先生が木の上から飛び降りた。

カカシ「まあ最初に言うが、コレは俺が君達を自分の部下として認めるか否かのテストだ」
 カカシ先生はそう言ったが、何の事やら分からない。
カカシ「その首かせには、強力な爆薬が仕込まれており、もし爆発してしまったら半径20mが吹き飛ぶんだ」
キッド「ふーん・・・」
ネギ「へえ・・・・・」

キドネギ「「ななななななななな、なんだってーーー!!」」(キバヤシ風に)

 動揺しまくる僕たちを差し置いて、カカシは(いや、さすがにもう先生付けなんかしてられない)説明を続ける。
カカシ「安心しろ。ソレを遠隔操作して爆破するリモコンや、押したら爆発するスイッチはない」
ネギ「・・・なんだぁ。驚かせないで下さいよ」
カカシ「ただし、太陽の紫外線を感知できなくなったら、1分以内で爆発する」
キッド「・・・ってことは・・・」

カカシ「そう。日没1分後までに、首かせをはずせなかったら、君達はこの島の肥やしになる」

 ・・・。
 ・・・・。
 ・・・・・。

 僕とキッドは、瞬時に土下座した。
ネギ「外して下さい外して下さいお願いします一生奴隷になって献身的に働きますから」
キッド「クビにしても良いから外して下さいお願いしますカカシ大先生」
カカシ「見苦しいぞ。3点減点」
 閻魔帳に何かいても良いから早く外して下さい!

カカシ「と、いうわけで君達の命をかけたミッションが始まった。
    成功条件は、俺の腰にぶら下がっているカギを奪還する事。失敗条件はそれ以外全部」
 ああああああああああ。こんな奴を信用した僕が馬鹿だったあああああ・・・。

カカシ「秘密道具は三つまで使用可能。ただし真空砲は除く。4つ使うと、無条件で2つとも首かせは爆発すっぞ」
ネギ「遺書はどう書き始めようかなあ」
キッド「誰に財産やろうかなあ」
カカシ「諦めるな。2点減点。
    俺は所定の位置にいて、不同だかんな。カギにはGPS発信器が着いていて、それのレーダーを持っている女の子を捜さないと、
    俺は見つからないぞ。その女の子のいる位置も分かりにくいから、俺の秘書に地図書いて渡しといた。
    まずは秘書を倒し、地図を奪い、女の子を捜し出し、レーダーを貰う。ココのステップちゃんと踏まないと、首かせは爆発する」

ネギ「アーニャ、貴女の事が好きです、僕の事は忘れて幸せになって下さい、と」
キッド「ドラミ、愛してるぜ、お前のお兄さんをいつまでも大切にしろよな、と」

カカシ「んじゃー、解散」
 麒麟田村の親父みたいな事を言って、カカシはいずこへと去っていった。
 その背中が消えるまで、僕らは遺書の書き出しを考えていた。

216蛇界人:2009/04/17(金) 21:53:04
 ですから、こち亀以外のジャンプ系は見てないと(ry

カラス『どんな奴だろうと、絶対に負けない!行くぞ!エルドラⅣ!』
 レバーを引き、ローラーダッシュ(歩けません。人型なのに)で距離をつめ、今度は右手に力をこめる。

カラス『エルドラ!フィス…』

ピッー!EN切レデス

カラス『んだとぉ!?』
 ENのメーターを確認すると、確かにENは完全に底を付きかけていた。
これでは、エルドラフィストは使えない。残っている武器はボンバディーロ数発のみだ。

カラス『だったら…』

 エルドラⅣは右足を上げ、神人の顔面に押し付けた。

カラス『これで……どうだっ!』

 ギュイィィィィィィィィィィン!!!

 残っているENを全て右足のローラーに回し、相手の頭部をすり潰す。
名づけて…あれ?なんだったっけ?まぁいいや

 神人の頭部が醜く変形し、噴水のように青い液体が噴出す。
苦しいのだろうか、呻き声も聞こえる。

カラス『喰らえぇ!ボンバッ!ディーロ!』

 間髪入れずにボディガンダーの口から残ったミサイルが全て発射され、神人の周辺は爆風に包まれた。
無論、至近距離にいたエルドラⅣもモロに爆風を受けて、うつ伏せに倒れた。
 もうENは残っていないため、動く事も攻撃する事もできない。
だがこれでいい。敵は倒したのだから…倒して…倒…あれ?

カラス『う…嘘だろ?』

 神人は完全に首から上が削り取られ、なくなっていた。しかし、胸にあった霊石が光りだすと
たちまち首が再生したのである。

カラス『おいおい…まだレス半分も入ってないのに、こんな怪物が出てくるとは…
    って感心してる場合じゃねー!動け!動け!動いてよ!(新世紀風)』

 ノッシ ノッシ ノッシ と足音が近づいてくるのが、感覚で分かる。奴はもうすぐそこまで来ている。

カラス『速く動け!もう勇気でも奇跡でもなんでもいから動いてくれよ!
    俺にはまだ…まだ遣り残してることがたくさんあるんだ!てか好きな子にも告白できてないで死ねるかぁっ!』

ノッシ ノシ…音がやんだ。どうやらエルドラの真上にいるようだ。

ウィンウィンウィンウィン…

 え?これって光線系のチャージ音?…やばくね?この場で撃たれたら間違いなく俺死ぬよな…?
まぁ、3流文士の妄想で作られた厨二設定キャラにしては、よくここまで生きてこれたよなー。

 そうだ!俺も遺書書いておこう。

カラス『はやて。俺の部屋の写真の額縁の裏にある通帳に俺の全財産と、モンスター達と、
    今まで作ったロボと変身機器の暗証番号があります。
    どうぞこれからの活動に役立ててください。

     最後に、こんな形で言うのも申し訳ないが…その…俺はオマエの事が…』

ポキッ!

カラス『あ、シャーペンの芯折れちゃっt・・・・』

 バシュゥゥゥゥゥン!!

青いゴモラを彷彿とさせる頭部の口から、青い光弾がエルドラⅣに襲い掛かった。

217ネロンガ:2009/04/18(土) 16:46:02
エルドラⅣの作品名は何なんですか?ようつべで引いてみたら「超勇者エルドラV」しか出てきませんが。

218蛇界人:2009/04/18(土) 18:41:01
>>217
 エルドラⅣは「ガン×ソード」と言うロボットアニメ第3話に登場したヨロイ(作中でのロボの総称)です。
設定や見た目が完全に勇者系のため、勇者系MADにもたまに出る。スパロボKでは専用のグラすらない不遇のヨロイでもある。一応脇役。

 元々はの5体のマシーンが合体し「エルドラV」になるはずでしたが、
五体目の機体「ピンクアミーゴ」のパイロットのチヅルさんが老衰で無くなってしまった為
仕方がなく4体だけで合体、そのためパワーもENも足りず、ピンチに陥ってしまいました。

技は「フリーフォールグラッチェ」(自由落下ありがとう!)

  「ボンバディーロ」(ミサイル攻撃)

  「エルドラフィスト」(殴るだけ(オイ)

 なお、作中では主人公&チートな敵以外は2足歩行が出来ません。(作中では歩行できないヨロイをレプリカと言います)
エルドラⅣもレプリカの1種のため、両足のローラーで移動しています。

 「超勇者」が見れたならそこから「勇者王エルドラV」かガン×ソード3話に飛んで欲しかったんですが…

畜生…なんでURL貼れないんだよ…。とりあえずようつべで“ガン×ソード”(“ばつ”だよ!エックスじゃないよ!)で探して3話かを見ていただければ良いです

 ニコ動見れてます?見れてたらsm貼るだけでいいんですが・・・

219ネロンガ:2009/04/19(日) 17:40:47
(実験的に、今回のネリまはキッド視点で書かせて貰います)

キッド「まとまったか?」
ネギ「・・・ええ」

 俺は、ネギの書いた遺書を帽子の中に入れた。当然ながら俺の遺書も入っている。
キッド「じゃあ、行くか」
ネギ「そうだね・・・死にたくないし」

 今日、ネギはどこかおかしい。
 いつもならアイツは俺の事は呼び捨てだったが、敬語を使ってくれた。まあ、俺の方が先輩だからだが。
 カカシと話したときは普通だったのに、それから後だ。
 俺は不容易な発言をしたのだろうか? もしそうだとしたら、何に怒っているのか?
 まあ何にせよ、死にたくないからカカシを倒す。そして、カギを奪う。
 今の俺に出来る事はそれだけだ。

 数分が経過した。
 木の葉が風になびき、太陽の光を美しく下界に下ろす。ココは良い島だ。
キッド「もし生き残ったら、もう一回ココに来たいものだな」
 俺はボソリとつぶやいた。
ネギ「そうだね」
 ネギは、まるで感情のこもっていない相づちを打つ。もうコレを繰り返して16回目だ。
 いつになったら、その秘書という奴に出会えるのか。俺はいい加減むかっとしてきた。

 かさかさっ。
 ざわざわざわ・・・・。

 木々の葉っぱが風に揺れる。もう見飽きた光景だ・・・。
 いや、違う。
 俺は本能的に悟った。何者かがいる!

 ザザザッ!

???「ギシェアーッ!!」
 突如、茂みから何者かが飛び出した。俺とネギ即座に身構えた。
 そこにいたのは、2mはあろうかと思われる怪獣?だった。

ネギ「ミラーモンスターインパラ種、メガゼールだっ!」
 ミラーモンスター・・・仮面ライダー龍騎に出てくるバケモノか!

メガゼール「ギシェアアアアアア!」
 メガゼールは、鋏のような腕を振るい、俺たちに突進してきた。
キッド「くらえ!」
 俺の金色に塗装された真空砲がうなり、3万気圧の砲弾が飛び出す。

 きゅぼうん!

 だが、その砲弾をやすやすとかわしたメガゼールは、ジャンプして俺たちののど元を狙う。
ネギ「我は放つ光の白刃!」

 シュウボゴオオン!

メガゼール「ビギャアアアア!」
 右腕を吹き飛ばされたメガゼールは、そのまま吹き飛んで木に衝突する・・・かのように見えた。
 が、メガゼールは器用に受け身をとり、木を蹴ってこちらに向かう! なんて脚力だ!
 俺は砲を構える。蹴りを食らうかもしれねえが、しょうがない!

???「駄目ですねえ、その程度じゃ」

 その時、俺は女の声を聞いた。
 そして、次の瞬間には、メガゼールは身体を縦に両断されていた。
 断末魔をあげる暇もなく、慣性の法則に従って吹き飛ばされたメガゼールは、俺の後方で左右同時に爆発した。

 ぼごぉぉぉん・・・。

 爆音がこだまする。
 俺の前にいたのは、まだ年端もいかない15才くらいの少女だった。
 漆黒の長髪を頭の右横で結んだその顔は、凛々しく、どことなく儚さを帯びていた。
 端正な顔をしたその少女は、日本刀をスッと腰に差した。

 その、100人いたら99人が「美」を付けるであろう少女を見て、ネギは愕然としていた。

ネギ「・・・貴女でしたか? はたけカカシの『可愛い秘書』とやらは?」
少女「ええ、そうですよ。ネギ・スプリングフィールド先生」

 先生?
 疑問を浮かべる俺に、少女は笑みを浮かべ言った。

少女「貴方とは初対面でしたね・・・。自己紹介しましょう。
   私ははたけカカシの秘書、桜咲刹那。そこの男の子の『元』教え子ですよ」

220蛇界人:2009/04/19(日) 19:42:15
 せっちゃんktkr!

 カラスは思わず目を瞑り、耳をふさいだ。そんな事をしても何の救いにもならないが、
ただ、“こんな事はありえない”と思いたかった。俗に言う“現実逃避”と似たような物だ。 

 だが、いくら目を瞑っても、何度目をえぐろうと、もうすぐ自分に向かってくるであろう光弾は避けられない。



・・
・・・あれ?

 もうどれぐらい経っただろうか。俺の腹時計が壊れていなければ1分以上は確実に経過しているだろう。
これほど経っていたら、俺は既に死んでいるはずだ。

 でも体は全然痛くもないし、かと言って息苦しいわけでもない。

 何も無い。何も起こらない。何の音も無い。

 俺は死んだのか・・・では、ここが天国と言う奴なのか・・・いや、俺の場合地獄か?

 そう言えば、よくも悪くもない奴らが行く“辺獄”ってのがあったな。

 俺、仕事で正義の味方もしたし、悪の限り尽くしたりしたからなぁ・・・しょうがないかも


『・・・・・・おい・・・・・・・』


 でも、死んだって事はいやでも魔界に行くんだよなー。またラハールの野郎に会うのか・・・

 出来れば会いたくないんだけどな、俺一応魔界じゃあ指名手配されてるし。
 
 あ!だけど、魔界に行けばアクターレに会えるんだよな〜。迷うな〜


『・・・・おいコラ・・・・』


 なんか聞こえるけど、多分幻聴だ。そうだ幻聴に違いない。

 
『残念だったな。幻聴ではない』


 なんだ。幻聴じゃないのか、良かっt・・・・・・・・・・


カラス「う゛ぇぇぇぇぇぇ!?」

 俺は耳を塞いでいた手を離し、目を開けた。
気づくと、俺はエルドラⅣの操縦席でうずくまっていた。
 でも静かだ。さっきまであんなに騒がしかったのに、操縦席の中は音がないかのような静けさだった。


『安心しろ。俺はお前の敵ではないし、悪魔でも天使でもない』


 頭の中に声が流れてくる。いかにも“棒読み”って感じの大人の男の声だ。

カラス「俺は死んだのか?」
 俺は誰もいない操縦席に問いかけた。

『死んではいない。だが、死に掛けていると言う事は確かだろう』

カラス「どう言うことだ」

『お前が攻撃を喰らう直前に俺が時間を止めた。だが、もうじき時は動き出し、お前は死ぬ』

カラス「時間を止めたってそんな馬鹿な話・・・・ありえるな。昔は俺も普通にやってたし。
    だったらすぐに戻してくれよ。死ぬとしても、俺はまだ闘わなくちゃいけない」

『女のためか?それとも親の仇討ちのためか?』

 俺は驚いた。そして半ば怒った表情で、頭の中に問いかけた。

カラス「一体あんたは誰なんだよ・・・」
 俺が聞いても、頭の中の声は、ただ笑うだけだった。

『そんな事はどうでもいい。少し私の質問に答えてもらおうか・・・』

221ネロンガ:2009/04/19(日) 20:49:54
ネロンガ「まずいなー、せっちゃんのファンかぁ。私もだけど。今から盛大に「ネギま」の原作陵辱を行おうとしているのに・・・。
     せっちゃんなんか、原作ファンが私の家にミサイル打ち込みそうになるくらい変えちゃってるんだけど・・・。 
     ところで、ktkrって何ですか?」

222蛇界人:2009/04/19(日) 20:57:15
 構いませんよ、どんどん原作レイプしちゃってください。俺なんて何回原作犯してるかww

“ktkr=キタコレ!”分かりやすく言うと
●●ktkr!=『キタ!●●キタ!これで勝ツル!』状態です(多分

223蛇界人:2009/04/19(日) 21:20:27
カラス「質問だと?」

『そうだ。お前は何のために闘っている?』

 俺はもう一度頭の中を整理する。俺は今までなんのために闘ってきたのかを…
始めはただ生きる事に必死だった。管理局に入ってからは親(どんな人達だったのか思い出せないが)
を殺した時空犯罪者、そいつらを仕切っていたアルフォッグス、顔も知らない俺の兄弟を殺した香川を殺すためだった。

 でも昇格試験の時にはやて達に出会った時に、俺は“大切な人を守るため”に闘おうと思った。
守護騎士ではなく、一人の男として、八神はやてと言う存在を命を懸けて守りたかった。

 部隊でもそれなりの地位に付いた後も、はやて達だけじゃなく、モンスター達“家族”を守るために闘った。
では、今の俺は何のために闘っているんだ?

『世界を守るためか?同僚や好きな子にいい所を見せるためか?給料を上げてもらうためか?親の仇を討つためか?』

 分からない。だが、言っている事は全て当てはまっている。
俺は世界を守りたいし、同僚や好きな子にいい所を見せたい。給料を上げて欲しいし、親の仇も討ちたい。
 何よりも…俺は皆を、この世界を守りたい!

『守るために闘う、殺す…それではお前達が言っている“悪”と大差ないじゃないか』

 あんたが言う事ももっともだな。確かにどんなに綺麗事を並べても、殺すことには変わりない。誰かから責められるだろうな。
でも、俺はどうしても皆を守りたい。そのために世界中から責められようと、俺は構わない。それで誰かを守れるなら…
 だけど、いつかちゃんと自分の闘う理由を見つけたい。もしその時が来たら、いつかあんたにも教えてやるよ。

『そうか…さすが俺のm…おっと危ねぇ…』
 口を抑える音が聞こえたが、そいつが本当に口を押さえているかどうか分からない。
だが、半ばヤバ気な発言をしようとしていたのは確かだろう。

『そろそろ時間だな…。少なくとも、お前は何か闘う理由を見つけている。それだけで俺は満足だ』

カラス「ちょっと待て!あんたは一体何なんだ!まだ聞いちゃいないぞ!」

『お前が今までと変わりない戦いをしていれば、いつか会えるかもな。そうだ、忘れていたよ
 コレは私からのプレゼントだ。じゃあな…』

 男の声が消えた。それを待っていたかのように、一気に操縦席がやかましい騒音に包まれていた。
よく見ると、青い光弾が目の前に近づいているのが分かる。
 このままではやられる。その時だった。

バシィン!!

 横から鳥の形をした何かが割り込みをかけ、光の弾丸を跳ね返す。
俺は“男のプレゼント”と思われるその姿を見た。

 それこそが、エルドラⅤを司る5番目の機体。『ピンクアミーゴ』だった。

224ネロンガ:2009/04/21(火) 21:29:01
 実験続行。

キッド「元・・・って、ことはアンタは麻帆羅の人か。話には聞いた事あるぞ」
 俺は、刹那と名乗った少女にそう言った。
 少女の代わりに、ネギが答えた。
ネギ「ええ・・・。麻帆羅学園中等部、3年A組出席番号15番、桜咲刹那。初登場シーンは半分しか映っていなかった悲劇の脇役。
   しかし、なぜか人気が上がり続け、人気投票では毎回5位以内、1位も何回かとっているんですよ。
   ちなみにCVは小林ゆうさん。銀魂の猿飛あやめと同じ人です」
刹那「そこまで鮮明に覚えてくれて、ありがたく思いますよ」
 刹那は笑みを浮かべた。だが、眼はまるで笑っていなかった。
 一方、ネギは失意とも焦りとも取れる表情で、汗までかいている。
 と、いうことは。
キッド「・・・・おい、アンタらまさか・・・」
 俺は声を絞り出す。ネギと刹那が反応を示し、こちらを見る。
 俺は勇気を振り絞って、声を上げた。

キッド「援助こ・・・」
ネギ「するかヴォケエエエエエエエッ!!!!!」

 キュボゴオオオオオン!!!!!!

キッド「のわひぃぃ!!!」
 ネギの渾身の魔術が炸裂し、俺は吹き飛ばされた。

 荒い息をついているネギが、右手の中指を立てながら左の親指を下げるという、世界最高の挑発をしているのが見えた。
 またファンが減るぞ。というか、もうこの小説の読者にお前のファンは存在しないような気がするが・・・。
ネロンガ「私だ」
 黙れ。

ネギ「さて、馬鹿を吹き飛ばした所で、さっさと本題に入ってくれませんかね、刹那さん」
刹那「いいでしょう。簡潔にまとめてあげましょうか」
 ネギは、ごくりと生唾を飲み込み、言い返した。
ネギ「良いでしょう・・・。お願いしますよ」
 刹那は、笑顔を浮かべた。
 その笑みは、女神とも女悪魔とも取れる笑みだった。純真な小中学生だったら、100%一目惚れすると思う。
 そして、言葉を発した。

刹那「死んで下さい、ネギ先生」

 瞬。
 その言葉が、秒速340mで俺の耳に届く前に、刹那の回りにあった木々が全て真っ二つに切断された。
 彼女の名にふさわしい、まさに「刹那」の間に、少女はネギの懐に飛び込み、突きを喰らわせた。
 なんとかそれをかわした・・・かに見えたネギだったが、そのまま彼は吹き飛ばされた。
 
 どん!
ネギ「くっ・・・!」

 木に激突し、悶絶する少年に、刹那は何度も峰打ちを重ねていく。
 彼女は、完全に笑みを浮かべていた。
 そして、ネギは痛み以外のものに支配された、何と表現する事も出来ない面構えだった。
 俺には、その全てが理解できなかった。

 ただひたすらに、笑みを浮かべながら人を傷つける少女の姿に、怯えていただけなのかもしれないが。


ネロンガ「さー、原作レイプ始まったよー。刹那ファンはウイルス送り込んだりしないでね」

225蛇界人:2009/04/21(火) 22:37:29
 ボディガンダーより一回り大きいピンクアミーゴはそのまま滑空すると、壊れたビルの上に降り立った。

カラス『ピンクアミーゴ…?俺まだあいつのレプリカ作った覚えは…』
 何か思い立ったカラスは、カメラアイからピンクアミーゴが出てきた方向を探る。
よく見ると、微かだが、倒れたビルの巨大な鏡が波打っているのが見えた。

カラス『ミラー…ワールド?一体なんで…』
 一瞬そう思ったが、まだ戦いの最中だ。今はそんなことを気にしている場合ではない。
俺は頭に浮かんでいた事を忘れ、5番目の機体の名前を叫んだ。

カラス『来い!ピンクアミーゴ!』
 名前を呼ばれたピンクアミーゴは、俺を主と確かめたように飛び立ち、うつ伏せになっているエルドラⅣの背中に乗った。

ガシン!

 ピンクアミーゴの爪がボディにくい込み、俺から見て後ろ左上の場所に1つのシートがスライドしてきた。
それと同時に、EN 0を現していたメーターが一気にMAXまで振り切った。合体完了だ。これならいける。

カラス『見せてやる…!本当の勇者の姿を!!』


キュピン!

リオ「ん?土管君どしたの?」
 ちょうどガ●ガ●ガーのDVDを入れたリオが問いかけた。何故か土管君の目が急に怪しげな光を放ったからだ。

土管「か・・・体が・・・体が勝手に動いちゃうよ〜!!」
 急に土管君の足からブースターが焚かれ、そのまま上へ飛び立った…艦内で

バリィィィィィン!!(天井抜けました)

アクセル「こらぁ!人の艦勝手に壊すなぁ!!」



土管「あ!エルドラⅣにぶつかる〜!」
カラス『土管くん!待ってたぜ!』
 エルドラⅣは砕けた左腕で、土管君を受け止める。

カラス『土管!コネクトぉ!!』

グシャ

……あれ?今なんか生ものが潰れたみたいな音がしたけど…まあいいや(オイ

 土管君の体が巨大化し、エルドラの右手と同じ大きさになると、某G●Gを連想させるような感じで左拳が回転しながら現れた。
エルドラの頭部パーツも光をともし、某勇者王を彷彿とさせるフェイスパーツが頭を覆いつくす。
 それを待っていたかのように、灰色がかっていた全身が赤蒼黄緑桃の彩り豊かな5色に変わっていく。

※なおこれは、フェイズシフト装甲などの高度な技術ではなく、ただ単に熱で表面に付いた埃が浮いただけである。

カラス『おい!そこのゾ●ダーもどき!耳ぃかっぽじって良ぉく聞きな!!』
 暴れている神人がエルドラを見ると、なぜか目の前には巨大な崖が聳え立ち、その上には1つの影が…


カラス『胸に宿り勇気を糧に!燃やせ炎の大瀑布!!』
 その影はマ●ト●インを思い起こさせるような口上を並べながら、ダ・●ーンに似たポーズをとっている。

カラス『五体合体エルドラⅤ!正義の名の下!ここに!復かぁぁっつ!!!』

 40年に渡る時を超え、遂に僕等の勇者が帰ってきた。
その名も…五体合体 エル ドラ Ⅴ !

226蛇界人:2009/04/23(木) 22:47:50
 さぁ皆、勇者タイムだよ!今から自分が一番熱いと思っているBGMを脳内再生だ!!

カラス『てやっ!!』
 自ら出現させた巨大な断崖(“どうやって出した”とか質問は不要。勇者だから)からエルドラⅤが飛び降りた。

カラス『フリーフォールグラッチェ!! (TAKE2)』

グシャ!

 再びエルドラの両足が神人の頭部にめり込む。もう一度言おう。

蛇界人「自由落下ありがとう!! さて、戻るか…(;- -)アセアセ」

カラス『ボンバディーロ!』
 頭部に足をめり込ませたまま、ボディガンダーからミサイルを発射し、その爆風で神人の目の前に着地する。
そして、神人の腕を掴み、力を込める。

カラス『ディアマンテ!クラッシュッ!!』
 神人の体が真っ二つに引き裂かれる。だが、霊石が輝きだす。このままではまた再生してしまう。

ビュゥゥゥン!

 神人の間に1つの風が吹き、霊石のみをさらって行った。
その風邪は上空に留まり、姿を変えた。そこには霊石を持った白猿が浮いていた。

ハヌマーン「俺もたまには役に立つだろ?」
カラス『この程度で“役立つ”とほざくとか上等だ!晩飯トムヤムクンにしてやる!!』

 怒ってんのか嬉しいのか分からない言い回しをしていると、合成怪獣の様な外見をしていた神人の体が普通の人間型に戻っていた。

古泉『やはり、神人はあの霊石で機能していたようですね』
 久々に古泉から連絡が入る。
カラス『連絡できたならもっと速くやれ。こっちは危うく死に掛けたんだぞ・・・』
古泉『(笑いながら)いや、どうも連絡できる空気といいますか…』
カラス『ごまかすな。で?やっちゃっていいのか?』
長門『構わない。もともと依頼内容は神人の制圧、早急な対応を…』
カラス『ヘイヘイ…』
 気持ちを引き締めるために、パンパンと顔を叩く。
そして、息を吸い込んだ。

カラス『行くぞ!エルドラⅤが必殺技ぁ!!』

 エルドラⅤが両手をスライドさせ、右手が赤、左手が白に発光する。
そして、両手を真ん中で合わせる。

 こ…これはもしや、ガンソスタッフが悪ふざけで作ったはいいのものの、あまりにも“まんま”だったために、
わざわざ原作で左手を破壊した“あの技”か!?止めろ!両手は権利的に危ない!俺の命が危ない!スタッフに狙われ(ry


リオ「ガ●ガ●ガーもいいけどそろそろ変えよっと」
 TV内では、勇●王がEI-04と戦いを繰り広げていた。

凱「ヘル!アンド!」

カラス『エル・インフェルノ…』
 
凱「ヘブン!」

カラス『ン・シエロぉ!!』

 エルドラの両手がガッチリと組まれ、その手から衝撃波が発生し、神人の体を押さえつけた。

カラス『ウィィィィィタァァァァァァァ!!』
 エルドラの両足のモーターが回り、すさまじい速さで神人の接近する。
ガシンと言う音とともに、両拳が神人の腹に食い込んだ。

カラス『アディオーーーース!!』
 エルドラⅤは両拳を離すと、クルリと後ろに振り返り、天に向かって右手を突き上げた。

カラス『ア・ミーゴ!!』
 その掛声と同時に、神人の水の様な体は砕け散った。
それは、ラピュタが地面に墜落したのと、ほぼ同じ時間だった。

 一方その頃、ハルヒたちは何を見ていたのかと言うと…

ガ●ト「見上げる星〜♪」

227ネロンガ:2009/04/24(金) 21:11:19
ネロ「どうでもいい話。今日、体育祭の練習で、BGMとして仮面ライダー電王のOPが流れました」
兼定「いーじゃん!いーじゃんすげーじゃん!」
ネロ「あれ?なんでお前?ルークじゃないの?」
兼定「うっさいなあ、出番が>>201からまるで無いから出てきたの!ルークならさっき、荷物まとめてTOAの世界に帰ったよ!」
ネロ「別にいいじゃん。お前の初登場シーンは刀の状態だろ?所詮空気キャラなどそんなモンだ。特にお前の場合、『武器』『貧乳』『片思い』
   くらいしか個性無いくせに」
兼定「その事は言うなー!!!カラス君は17歳の時から好きだったんだよー!!」
ネロ「待てよ、リオが管理局に入ったのが15才、お前はリオより2才年上だから・・・あー、叶わぬ恋だったのね」
兼定「・・・鬱だ、死のう」
ネロ「いかん、さすがに見下しすぎた! えー、兼定が自殺すんのとめるから、ネギ、続き頼む!」


 (実験終了。視点がネギ視点に変わる)

 僕はなんとか受け身をとった。口の中で、鉄の味が広がったのに気づいたのは、この時だった。
 「ひぐらしのなく頃に」に出てくる殺人犯みたいな笑みを浮かべて、刹那(もう呼び捨てでも良いか)はまた突進してくる。
 やられてばかりいるわけにはいかない。僕は右肩を引き、魔力を込める。
 すぅ、と息を吸い、僕は魔力を爆発させた。

ネギ「我は呼ぶ破裂の姉妹!!」

 バボーン!と空気が爆ぜて、辺り一面の落ち葉が舞い上がる。
 もちろん刹那は、この程度で倒れるような相手ではない。ただの目くらましである。
 
 バッと上から気配が落下してきた。もちろん、ミラーモンスターなんぞではない。
 僕は上にめがけ、魔力を分散させる。
ネギ「我は裂く大空の壁!!」
 
 ザヴァシュッ!

 音速を遙かに超える速度で、僕の生み出した鎌鼬が大気を切り裂く。ちなみにコレは、この間のカマキリ女の技のパクリではないぞ!
 が、刹那はその空気の塊をあっさりと引き裂いた。
 彼女の愛刀「夕凪」は、モノを切り裂く事に関しては、ソウルさんや兼定さんにも負けず劣らずの能力を持つ。
 だが、あの速度で飛行する物体を切り裂くとは・・・。あの女も相当修行しているみたいだな。

 僕はバックステップを踏み、後退した。当然刹那は僕の前方に着地する。
 着地した所を狙えば一発だ、と素人は考えるだろう。
 だが、彼女の肉食獣並みのカンとホームズ並みの洞察力の前では、ソレは定石にしか値しない。
 そう思い僕は、着地したほんの少し後に、魔力を放つ。
 
ネギ「我は放つ光の白刃!」
刹那「無駄ですね!」
 びゅうざん。
 そんな音が聞こえた。「びゅう」までは魔力弾の空気を引き裂く音、「ざん」はソレが真っ二つに切り刻まれた音である。
 読まれていたか。ならもう一発・・・。

キッド「でやあ!!!!」

 キュヴォウン!!
 その時、どこかから大気を引き裂く音がした。刹那はソレをすんでの所でかわす。
 僕と刹那が目を向けた先には、イラッとした表情のキッドが、真空砲を構えていた。

キッド「いきなり恩師に向かって死ねとか言ってんじゃねえ! ムカムカすんだよ、そういう風に恩すぐ忘れる奴はよぉ!!」


ネロ「・・・・いかんなー、蛇界人さんの文が良すぎて、わしの文がガキに見えてくる」

228蛇界人:2009/04/25(土) 00:27:20
 そんな事はありませんよ。てか俺の文の方がガキっぽいですよ。どう見ても高校生が書くものじゃ(ry

 エル・インフェルノ・ン・シエロ(技名)

使用機体:エルドラⅤ
初出:ガン×ソードではなく、スーパーロボット大戦K第7話『ドランクヒーロー・スゥイフトガール』

 原作(ガン×ソードの方)3話「勇者は再び」でエルドラⅤが使った必殺技「エルドラⅤアルティメット」の本来の姿。

 全身のエネルギーを両手に集め、赤熱した右手と白熱した左手を合わせて敵に叩き込む技。
ガン×ソードスタッフがノリで製作したはいいものの、権利的に危ないので原作では仕方なく左手を壊し
名前も「エルドラⅤアルティメット」に変更した。いわゆる“設定だけの技”で、本編には一切出てこなかった。

 しかし、なぜかスーパーロボット大戦Kで1話(中盤に強化されて正式参戦するが、この技は入っていない)だけ使用可能な謎の技でもある。
なお、一回見てもらえれば分かると思うが、どう見てもガ●ガ●ガーのヘ●アン●ヘ●ンである。

229蛇界人:2009/04/25(土) 21:19:37
 なぜかハッとした。確かエルドラⅤのメインパイロットの名前“ネロ”だったw
どうでもいいwマジどうでもいいww


 さて、>>226から約10分後。メロゥドに集まった面々は……

カラス「いやっほう!どうだお前ら!俺の活やk…」

 ドカ

 突然、メッドのゴムマリのような手がカラスのみぞおちに食い込んだ。
それを待っていたかのように、リオ&ドラえもんズ&アクセル&教祖様&影月&死神達によるリンチが始まった。

リオ「同じオリジナルなのに!何であたしだけ出番がないのよ!どう見ても不公平でしょうが!」

 (激しい右ストレート)

ドラ「あぁん?俺の活躍だぁ?著者が作ったキャラだからっていい気になるなよコラァ!!」

 (激しいストンピング)

エルマタ「天下の猫型ロボットをこんな脇役扱いするたぁ上等だ!不●子に訴えてやろうか!」

 (激しい4の字固め)

ヌコフ「ガオ!ガイ!ガぁぁぁぁぁ!!!」

 (激しい火炎放射)

リーニョ「げひゃひゃ!死ぬがいい!」

 (どっかからだした多数のサッカーボールで連打)

アクセル「スパロボOGでも指折りの人気を博す俺をここまで空気にするとかふざけんなぁ!!」

 (激しく玄武剛弾)

ドナルド「キャッハッハ!」

(MUGENに出てきた。炎に似たポテト乱舞)

一護&ルキア「「俺達が外壁壊すだけってどういうことだ!」」

 (切り刻んでます)

 最後にトドメとばかりにシャドームンが高く舞い上がった。

影月「ライダァァァァ!!キィィィィィック!!」

 銀色の右足がカラスの腹にめり込み吹っ飛ばされた。
艦橋には大勢の人影と、それらに取り囲まれてるようにうつ伏せになっている1つの人影があるだけだった。

 ピィー!ピィー!

 その時、カラスとリオの通信機の着信音が鳴り、1枚の顔写真が送られてきていたが
当の本人はフルボッコにされて伸びていたし、ほかの面々もリンチにしている最中で
誰も着信音は耳に入っていなかった。

230ネロンガ:2009/04/26(日) 17:29:35
ネロ「カカシ編が終わったら、カカシ小隊は別の世界へ任務しに行く予定です」


 キッドは憤怒の表情を浮かべていた。不謹慎な言い方だと、「鋼の錬金術師」のキング・ブラッドレイ総統よりも「憤怒」っぽい。
キッド「おい、そこの刀女! そこの餓鬼が何をしたかは知らねーが、過去の恩師に向かって死ねたぁ何事だ!
    たしかに馬鹿教師ってえのはいるがよ、ネギはそんな奴なんかじゃねえ! 相棒である俺が、知らないとでも思ったか!!」

 その声を聞いて、刹那はフンと鼻を鳴らした。
刹那「何も知らないくせに・・・赤松が書いていない所で、コイツが何をしたかをな」
キッド「何! と言う事はやはり援助こ・・・」
刹那「阿呆か! そう言う事、こんな餓鬼が出来るとでも思ったか!!」
キッド「いや・・・思ってた」
 オイイイイイ!! 何考えてるんだテメェは!!

キッド「いやあのさ、俺、最初は『ネギま』って18禁のエロ漫画かと思ってたんだよな」
刹那「あー、あるある。コレを書いている作者もその1人よ」
キッド「だってさ、ヒロイン30人とかふざけてるだろ? 俺は純真な少年が年上の美少女に筆お○しされる作品かと」
刹那「ギャルゲーだと思ってたわけね。わからんでもないけど」
キッド「だからさ、なんかそーいう展開もあってさ、主人公の脱童○は9才で・・・ってあれ?ネギ?どーしたんだ?」

ネギ「本人の前で言うんじゃねえ我は放つ光の白刃白刃白刃!!!」

 キュボオオオオオオン!!!

 怒りの熱衝撃波が、大馬鹿2人を吹き飛ばした。
 もちろんフルパワーで撃ったら、地図が蒸発してしまうので威力はセーブしてあるが。

 もくもくもくと、煙が上がり続ける。
 奇襲されてはたまらないので、いったん空中に上昇した僕は、刹那の出方をうかがった。
 
 しゅうん

 そして待ち続ける事30秒後、煙の塊が吹き散らかされた。
 そこにいたのは、完璧なまでに黒こげになった刹那と、何かを握りしめたキッドだった。


ネロ「・・・・スランプね」

231蛇界人:2009/04/26(日) 23:05:56
カラス「い…痛ぇ…」
はやて「せやから言ったやろ?はりきりすぎやて」

 メロゥド内の医務室、まぁかなり狭い(ベッドが2つぐらい)ので部屋と言うべきかは置いときまして
カラスが1つのベッドに座って、その横に座るはやての治療(絆創膏貼っ付けたり、消毒液塗るのが果たして治療と言えるのかは聞かないこと)を受けていた。
消毒液を染み込ませた綿が傷口につくたびに、カラスは痛そうな呻き声を上げる。

カラス「いくら目立ってないからってあれはやりすぎだろ…コージだろ…」
 あの後ほかの面子が何をやったか書いたはいいが、NGワードがかなり入っていたらしいので省略させていただきます(-ー-)テヘ

はやて「この調子やと何十回に一度は同じ目に合いそうやな。気ぃつけや」
 はやてはピンセットにはさんだ綿をゴミ箱に捨てる。
なお、他の連中はちょっと遅いおやつ中(もちマック)

カラス「どうだ?4年ぶりにあった元守護騎士の堕落振りは」
はやて「そんな事ない。いつもと全然変わってなかった」
カラス「へへ…それって褒めてんのか?」
 2人はクスクスと笑った。

カラス「ヴィータの調子はどうだ?あいつ結局身長伸びたか?」
はやて「あはは…全然。てか守護騎士やからしょうがないけどw」
カラス「だな。なのはやフェイトも結構いい肩書き貰ってるらしいじゃねえか。
    この4年間、俺って一体なにしてたんだろ」
はやて「そうなんよ!なのはちゃんやフェイトちゃんも段々大きくなっていくかならぁ揉み応えも十分…ww」
カラス「ちょ待て!そんな手をウニョウニョさせるんじゃねぇ!!」

ピシュゥ

 自動ドアが開き、トレーを持った緋色が入ってきた。

緋色「晩御飯お持ちしました…あれ?お邪魔でした?」
カラス「正直言ってじ…」
はやて「(無理やり遮って)邪魔やないよ。ありがと」
緋色「あ…あの…ちょっといいですか?」
 緋色は頬を赤らめ、手をモズモジさせている。

カラス「ん?どした?」
緋色「あの…その…エルドラⅤの写真撮らせてください!お願いします!」
 緋色がポケットからデジカメを取り出し、“いつでも行ける!”という感じの視線でカラスを見つめている。

カラス「それなら別に構わねえよ。片腕ないけど、それで良かっ…」
緋色「ありがとうございまぁぁぁぁぁぁぁぁす!!!」
 話を聞き終える前に緋色はダッシュで格納庫へ走っていった。

はやて「あの子の胸…将来揉み応えがあるな…」
カラス「だから!両手をウネウネさせるんじゃありません!!」

ピィー ピィー

カラス「(通信機開いて)え?任務?どれ…マカモ退治かよ!鬼にやらせろよ!俺も一応鬼だけども!」
はやて「この世界には鬼いないからしゃあないよ。いってらっしゃーい♪」
カラス「ヘイヘイ。行って来ますよ…(T-T)」
 はやてに見送られ、再び外へ出て行くカラスであった。

 北校舎屋上。夕日が辺り一面の廃墟を赤く染めていた。

観音寺「結局誰も出てきてくれなかったではないか!」
 イキナリ観音寺が叫びだした。てかお前らまだいたのかよ。
ドモン「師匠!俺の…俺の出番はまだですか!」
東方不敗「そうだぞロム。もう何時間待っていると思っているのだ!もうすぐ日が暮れるぞ!」
ロム「………あ」
3人「「「どうした!?」」」
ロム「光のパワーが溜まった。次の世界へいくぞ」
3人「「「ふざけるんじゃねーーーー!!!」」」

シュゥゥゥン

 気がつくと、やけに騒がしかった屋上には誰もいなくなっていた。

232ネロンガ:2009/04/28(火) 18:46:50
 なんか面白そうなので、ハルヒ編書きます。兼定、出番だぞー。


 現在時刻、午後5時半。すでに遠き山に日は落ちて、星は空に散りばめぬとしていた頃である。
 荷物をまとめ、メロゥドから降りたカラスは、次の世界で使う偽名の案を考えながら歩いていた。
 そこに、声がかかった。
リオ「・・・もう次の仕事なの?」
カラス「そうだよ。ったく、死神の旦那も人使い荒いよな」
 リオはいったん頭を振って、はぁと息をついてから言った。
リオ「ちょっと時間ある?貴方に話があるっていう人がいるの。ほんの1,2分しかかからないから」
カラス「んー、そんくらいならいいけど」
 リオはにっと笑って、廃墟(よく見たら「国木田」という表札がかかっていたがカラスは無視した)の裏へと回った。

 とりあえず、さっきはやてからもらった爽○美茶を飲んでいたカラスは、なんかの声を聞いた。

「・・・いいから、ここでガツンと言っておけってーの!言わない後悔より言った後悔のほうがマシだって!」
「・・・出来るわけ無いよ!だってあの人がいるじゃん!あたしには無理だって!」
「・・・るせー!アンタ私より2才年上でしょーが!そんな子どもみたいな事言ってんじゃない!」
「・・・そんな事言ったって(泣)!」
「・・・いいからとっとと行きやがれ!中務ぁ!」

 どん。
 明らかに、何かから押された音がして、着流しの女性が廃墟のカゲから現れた。
 当然ソレは、中務兼定21才彼氏無しであった。

兼定「あああああああああのさぁカラス君」
カラス「兼定、まず落ち着け。君は俺より2才年上なんだろ」
 頬を染めた兼定が、ハッと正気にかえり、生唾を飲み込んだ。
 兼定がココまでカラスを真正面から見た事は、彼女の人生において今日が初めてだった。
 慕い続けていた彼は、実は別の人に思いを寄せていた事を知ったのも、今日が初めてだった。
 でも、言わなくてはいけない。自分の心を伝えなくてはいけない。
 そして、兼定は声帯を震わせた。

兼定「・・・っこ、良かったよ」
カラス「ん?」

兼定「今日のカラス君・・・とっても格好良かったよ!」

 それだけ言って、兼定は黙り込んだ。
 彼女の白い肌が紅に染まっていたのは、夕日のせいではなかったようである。

 カラスは、一旦とまどったが、その後笑顔で返した。

カラス「ありがとよ、兼定」

 そして、彼女の横を通り抜け、そのまま歩いていった。


リオ「・・ったく、なんでアイツはあんなに無粋なのかねぇ・・・」
 廃墟のカゲから、リオが顔を出す。
 その数分後、立ったまま失神していた兼定をかかえ、リオがメロゥドめがけ爆走したのは、また別の話である。

 さて八神さん、今回の話どうでした?
はやて「せやなー。兼定はんはごっつぅ平べったい事が分かっただけでも・・・」
 そこかよこの百合アマ。
はやて「別にえーやん♪」
 よくねーと思うんだが。
はやて「リオのは結構大きいなぁ。どんぐらいあるん?」
 帰れ。つーか蛇界人さん、はやてってそんなレズっぽい娘だったんですか?人は見かけによらないなぁ。

233蛇界人:2009/04/28(火) 19:44:59
 レズっつうか単なるセクハラ魔ですね。上司部下問わずチョイチョイ(胸中心を)手を出(ry

テーテン!テ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪

ナレーター「これまでの仮面ライダーディケイドは…」

士「通りすがりの仮面ライダーだ」
渡「九つの世界はやがて交じり合い、滅びる…」
夏美「私たちの目的は、九つの世界を回り、世界を救うこと」

鳴滝「ディケイド!仮面ライダー達と戦う悪魔よ!!
   貴様はこの世界にあってはならない!」

ユウスケ「貴様か!悪魔!」
ワタル「ディケイド…ディケイドだと!?」
カリス「貴様か……世界を滅ぼす仮面ライダーと言うのはぁ!!」

士「俺はいつか世界を滅ぼす……らしい」
( 0w0)「ディガルナ。ア゙ンタガゴドゼカイオ゙スグッタンダ(日本語訳=違うな。あんたがこの世界を救ったんだ)」

海東「邪魔だけはするな。俺の目的はお宝だけだ」

ユウスケ「行こうぜ。次の世界へ!」
士「……ああ」

テテテテテテテテン!シャキーン!

 廃墟の中、崩れ、何もかも無くなった町の中(じきに管理局の連中の修復&記憶操作で無かったことになるわけだが)
そこに1つだけ無傷の建物が建っていた。誰も客が来そうに無い、ひっそりとした写真館だった。

『光写真館』

 異世界を移動できる謎の写真館。その技術には管理局の技術がパクられてるとかいないとか…
話を戻そう。ディケイドこと門矢 士はこの写真館を経由し、その世界の仮面ライダーの能力を取り戻すとともに
自分を認めてくれる世界(本人曰く写真がとりにくい原因はその世界が自分を認めないから)を探す旅の最中だ。

 知らない人はディケイド見よう。見てるかもしれない君がコレを見ているときには既にディケイドのDVD全巻が出てるはずだ。

士「さて、次の世界に行く前にちょっと買出しにでも…」
 棒読みでおなじみ、門矢士はどこの世界か分からないまま、写真館の扉を開けた。


・・
・・・

 士の目の前、そこには体長10メートルはゆうに越している、巨大なクモの群れがあった。

バタン!

 うるさいに該当する音で士は勢いよくドアを閉めた。

ユウスケ「士、どうした?」
 こいつの名は小野寺ユウスケ。ディケイドのクウガである。オダギリではないので間違えないように
話を戻そう。ユウスケは椅子に座りながら、写真館主人の栄次郎が淹れたコーヒーをすすっていた。

士「ク・・・クモが・・・、でっかいクモが・・・」
ユウスケ「ディスパイダーか?龍騎の世界はとっくの昔に過ぎただろ?」
士「そんなにメカメカしくない・・・むしろ普通のクモがでっかくなったみたいな・・・」
ユウスケ「そんな馬鹿馬鹿し・・・」

 カシャン

 窓から外をのぞいたユウスケが持っていたコーヒーカップが音を立てて砕け散った。
そこにはマカモだけではない。グロンギ、アンノウン、オルフェノク、ワームその他色々の怪人どもが廃墟を覆いつくしていたからだ。

ユウスケ「どこの世界だよここ・・・」
士「とりあえず外に出るぞ。ここがどこの世界だったとしても、仮面ライダーはいるはずだ」
ユウスケ「ああ、分かった。マスター、ちょっと行ってきます!」
栄次郎「あ、ちょっと!せめて割ったカップの弁償代払ってもらわないと…」

 栄次郎の静止も聞かず、2人は外に出て行った。自分たちの世界以上カオスな世界へ… 

蛇界人「2名様、ごあんな〜い……」

234ネロンガ:2009/04/28(火) 20:53:06
 ディケイドキター! ってか、マカモって響鬼の敵の妖怪どものことだったんですね。
 現在私のFFR予想は555失敗(バズーカ化)、アギト成功(バイク化)、電王成功?で2勝1敗。
 響鬼ははたしてディスクアニマルになるのか?それとも太鼓か?


 おまけ。くだらない想像その1。仮面ライダーアマゾンがFFRしたら?

ディケ「この男は、自分の事を思ってくれるガキ1人守るために命費やしているんだ。
    こいつは馬鹿だが、テメェみたいなゲス野郎よりは、何十倍も格好いいんだよ」
 ディケイドの掌の中に、3枚のカードが浮かぶ。
 そのうちの一枚を、彼はベルトに放り込んだ。
ベルト『ファイナルフォウムライドゥ・・・・アアアア、アマゾゥン!!!』
 よれよれのアマゾンにむかい、ディケイドは右手を伸ばす。
アマゾン「何する!」
ディケ「ちょっとくすぐったいぞ」
 アマゾンの深緑色の背中が割れ、光と共に上下に緑の鎧が延びる。
 呆然とするゼロ大帝(アマゾンのラスボスです)を尻目に、鎧はアマゾンの身体を輪へと変える。
 アマゾンギギリング。それが、仮面ライダーアマゾンの究極態だった。
アマゾン&ゼロ「「な・・・なんじゃこりゃぁ!!!」」
 軽く直径1mはあるアマゾンギギリングは、重力なぞ軽く無視してディケの右腕を軸に回転する。
 刹那、ゼロ大帝の視界からディケイドが消え去る。
ディケ「はっ!!」
 ジャキイン!
ゼロ「ガァァァァッ!!!!」
 後ろに回ったディケイドが、緑色のリングをゼロに押しつけ、叩き斬る!
 火花が散り、吹き飛ぶゼロ大帝。
 そして、ディケイドは別のカードをベルトに放り込み、左右から押した。
ベルト『ファイナルアタックライドゥ・・・アアアア、アマゾゥン!!!!』
 やっとこさ立ち上がったゼロ大帝に向かい、猛烈な速度で自転するアマゾンとともにディケイドは爆走。
 そして、萌葱色の炎に包まれたアマゾンを、2回3回とぶつけていく。
 吼え猛るゼロ大帝。そして、ディケは大空へと飛び・・・。
ディケ&アマゾン「「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!!!!!」」
 全体重をかけ、アマゾンギギリングを叩きつける!
 
ゼロ「ぐぉおおおおおおお!!!!」
 ぼがあああああん!
 ゼロ大帝が炎に包まれ、大爆死する。
 そして、ソレを背景にアマゾンは元の姿へと戻る。
ディケ「おめでとう、アマゾン。お前は人を救う事が出来たんだ」
アマゾン「あ・・・ありがとう・・・」

 駄文ですが、こんな感じでしょうか? アマゾンギギリングは、「大空魔竜ガイキング」の大空魔竜をイメージしてもらえればいいです。
 こんなんでも良かったら続編考えてみます。

 あと、確認のためにようつべでファイナルフォウムライド調べてみたら、555の海老灰ちゃんのやられる声がやけにエロかった・・・。
 ツッコミとしては、龍騎のラスボスはオーディンにしてほしかったし、剣のジョーカーはアルビノにしてほしかったです。
 555は理事長がアーク、校長がゴートだったら良かったのに。そんで、ン・ガミオ・ゼダみたいにラッキークローバー共を吸収して、
「劇場版仮面ライダー555 パラダイスロスト」のエラスモテリウムオルフェノクにでもなれば良かったのにぃ。
 アギトはアナザー出して欲しかったなぁ。ラスボスはもちろん水のエルで!
 キバは名護さん出せよぉ・・・。イクサ好きなんだよ私はぁ・・・。
 さて、そうなると電王響鬼カブトのラスボスは誰なのか・・・。見てないからワカンネ。

235蛇界人:2009/04/30(木) 22:59:13
 皆さんは『マカモ』と言う存在をご存知でしょうか?
分かりやすく言いますと現代版妖怪ってところでしょうか?

 こいつらの特徴は普通の怪人の様に普通に殺しても死にません。
鬼による『清め』を行なわないとほぼ不死状態で生き続けます。
 なので管理局内でも『鬼の免許を取ろう!』と言う方針も一時期はあったんですが…

①マカモは一定の区間にしか生息しない。
②既にマカモ生存区域では大量の鬼が“猛士”なる組織を結成し、両立を保っている。
③鬼になるためには毎日の筋トレ&特訓が欠かせないため、効率が悪い。

 以下、その他モロモロの理由により、管理局内で鬼の免許を取ろうと思う人はいませんでした。一人を除いて…

カラス「ブェクション!!」
アーク「大丈夫でぇ〜すかぁ〜?」
 凄まじい勢いでクシャミをした俺をアークがだらしなく質問する。ああ撃ち殺してぇ・・・
俺はホルダーのオルトロス(ライトヘッド)に手を伸ばした右手を止め、通信機に書かれた依頼文を確認する。

 ここはラピュタ付近。依頼はここの町民団体からの依頼だったので、この近辺のマカモを討伐するだけでよかったらしい。
では、なぜ俺はわざわざ荷物をまとめたのであろうか。何でだろう、自分が聞きたい。

カラス「アーク。この辺らしいんだが、反応はあるか?」
アーク「ん?あるよぉ〜」
カラス「どこに…テリャァ!!」

バッシィィィン!!

 カラスはすかさず後ろに振り向き、右ナックル1発をぶち込んだ。

???「グロォォォォォォォ!!!!」
 カラスが殴り飛ばした“それ”はその巨体を激しく痙攣させていた。
よく見ると“それ”は、デカいクモに虎の顔がついた様な姿だった。

アーク「後ろに土蜘蛛が……」
カラス「遅すぎなんだよこのポンコツがぁ!」
 白い蝙蝠ロボットに向けて俺がオルトロスライトヘッドを取り出した直後だった。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 カラス付近の地面が揺れた。分かりやすく例えるとコミケ開催直後の走る参加者みたいな(良いオタクはコミケ内で走っちゃ駄目だよ♪)
音と衝撃が地面を揺らしていた。

土蜘蛛A「グロォォォォォォォォォォ!!」
 咆哮と共に廃墟の中から土蜘蛛の群れが現れた。

土蜘蛛B「グラァァァァァァァァァァァ!!」
 ・
 ・
(多いので以下略)
 ・
 ・
土蜘蛛'Z「グリィィィィィィィィィィィ!!!」


・・
・・・。

カラス「いくらなんでも多すぎだろオイぃ!!」
 自分から見て前にいる土蜘蛛が口から粘液らしきものを吐き出した。
俺は左に飛びながら、オルトロスの銃身をはずし、ポケットから“鬼”と書かれた新しい銃身を取り付けた。
これはマカモ専用の銃弾で、音撃管とほぼ同じ威力を持つ。

パパパパパパ

 乾いた音と共に、銃弾の雨が一匹の土蜘蛛を蜂の巣にした。問題はその後だ。
これはあくまで“もしもの時のため”の銃弾のため、6発しかない。

カラス「フォームチェンジ!“音撃斬”!」
 今度はバルムンクを持ち替え、叫んだ。すると、柄から黒い粒子が集まっていく。
気がつくと俺の手には、エレキギターに刃がついた様な武器が握られていた。

『音撃斬 “迅雷”』

 斬鬼さんと轟鬼が使っていた烈雷をもとに俺がフルスクラッチした音撃斬だ。

アーク「何で変身しないんでぇ〜すかぁ〜?」
カラス「お前な・・・・・・こんな敵さんが多いってのに変身しろってか?鬼はただでさえ変身時間かかるってのに」
アーク「えぇ〜?」
 俺は土蜘蛛の周りをアゴでさした。1匹の土蜘蛛の後ろから1組の男女…
まぁどう見ても怪人だから男女とは言い難いが。

 こいつらは怪童子&怪姫。
マカモの餌となる人間を捕らえる怪人で常に2人1組で行動している。こいつらは普通の武器でも何とか倒せる。
こいつらは大体マカモ一体に2人いる。と言うことは・・・

 そう。既に俺の周りをズラリと何十体もの怪人の群れが覆いつくしていた。

アーク「いやはやぁ〜結構な数ですねぇ〜」
 ああ、撃ち殺してぇ・・・。

236ネロンガ:2009/05/01(金) 16:40:59
 はてさて、今回はネギ視点でもカラス視点でもないストーリーなのですが・・・。
 実は今回のお話は、カカシ編とほぼ同時期に、ある場所で行われた話し合いなのです。


 黒い液体が、湯気を立ててカップの中に吸い込まれた。
 座椅子が向かい合わせになっているその部屋では、4人の人間がたむろしていた。
 1人はドアの近くに、残りの3人は反対側に座っている。
 その隔離された1人が、気だるげに口を動かした。

???「要するにですよ、ダグバさん。この世界には、あなた達ノイズの求めているモノがあるんでしょう?
    それを管理局の犬共やエターナルの産業廃棄物も狙おうとしている、と言う事なんでしょう?」
 不動銃四郎と秋月信彦がいたらなぶり殺しにされてそうな台詞を吐く男・・・。
 いや、まだ少年と呼んでもよいだろうか? 水色の髪をした男は、せいぜい小学校高学年くらいにしか見えない。
 少年の言葉に、やや長身の端正な顔をした男が応える。

長身「そう言う事だ。私たちの求めるモノは、その世界にある。そしてその世界はたいして『強く』もない」
少年「まあ、貴方のいた仮面ライダークウガの世界はバケモノだらけでしたしね」

 長身の男の名は、ン・ダグバ・ゼバ。『仮面ライダークウガ』のラスボスである。
 しかし、白い鎧はつけておらず、今は青年の姿をしていた。
 ダグバは3人のうちの真ん中におり、彼を2人の男がはさんでいた。
 右にいるのは、マッチョな軍人。サングラスをしていた。まあ誰かは書かなくてもいいだろう。
 左にいるのは、襟を立てたコートを身につけた20代くらいの男だった。黒地に紅い雲がペイントされていて、なかなかオシャレな
コートである。俺も欲しいな。
 コート男は、額当てをしていた。それにははたけカカシの眼帯と同じマークが書いてあったが、横線に消されていた。

 少年は黒い液体をすする。当然、本来入れるべき砂糖や牛乳など入れずにだ。
少年「格別ですねぇ・・・これだからカフェインはやめられない」
 危ない台詞を吐く少年。ちなみにカフェイン中毒は実際に存在する病気です。
 馬鹿かこいつはと言った顔の高田。あ、本名書いちゃった。まいっか。

 ダグバは、話を切り出した。
ダグバ「その世界には、等価交換という掟があるのは知っているか」
少年「質量保存の法則の事ですか?」
ダグバ「それだけじゃない。この世界では、原料さえあれば何でも作る事が出来るのさ。
    それこそ、『石』でさえ、代償さえあれば作れるんだ」
 ピクリ、と少年の眉が上がる。そして、口角もにっと上がった。
総統「君も欲しくないわけではあるまいな、あの『石』が」
少年「無論ね。ですが、ソレを犬や産業廃棄物も欲しがっているんでしょう?」
総統「そういうことだ」
 少年はふうと息を吐き、もう一回コーヒーをすすってから言った。

少年「分かりました。私も参加しましょう。その作戦とやらに」
ダグバ「では、協力すると言う意思としてサインを」
 ごそごそとコート男が、懐からボールペンと契約書をとりだした。
 やたら綺麗な字で、少年は契約書に「Fate Arwenclss」と書いた。
 フェイトはなのはキャラでいるので、とりあえず「アーウェン」と呼ぶ事にする。

アーウェン「では失礼」
 アーウェンはドアを開け、帰っていった。
 フン、とコート男が鼻を鳴らす。
コート男「ダグバ、俺にはあの男が取引に応じたとは思えないのだがな」
ダグバ「案ずるなイタチ。賢者の石・・・宝玉という強烈な餌に誘われて、狼の群れがやってきたわけだ。
    私たちはソレをけしかけ、己の飼い犬と共に犬とゴミを襲えばいい。それだけさ」
イタチ「・・・・・」

アーウェン「・・・さてと、覚悟しておけよ犬共が。あのガキも来ればなお好都合だがな・・・」

237蛇界人:2009/05/03(日) 00:55:03
カラス「さてと・・・何年ぶりかなぁ・・・これ弾くの」
 俺は迅雷をギターの様に持ち変えた。すると下の部分についていた剣のような刃がシャキンと言う音と共に3つに枝分かれした。
『音撃モード』。マカモに最も効果のある形態。サイズがでかい奴には、これで直接清めを行なうが…
さすがに数が多すぎる。だが、そう言う時のための技もちゃんとある。

カラス「いくぜ!俺の歌を聞けぇ!!」
 いかん。アクセルに起こられる;(神谷さん的な意味で)

ギュィィィィィィン!!

 俺は迅雷の弦を思い切り弾いた。するとギターの様なうっさい音が(実際ギターだからしょうがない)鳴り響く。
まだだ。この程度じゃまだ足りない。俺はさらに弦に力を込めた。
少数ではあるが、怪童子と怪姫達が若干呻き声をもらしながら頭を抱えている。一部ではあるが土蜘蛛も苦しそうな声を上げる。

 そろそろ十分だろ。俺は弦を弾いていた手を止め、迅雷を天高く掲げた。

カラス「音撃斬!“雷光”」

 俺はそう叫ぶと、そのまま迅雷の刃を地面に突き立てた。

バリバリバリバリバリバリ!

 雷が迅雷に直撃し、地面を伝いながら周囲にいる怪童子&怪姫&土蜘蛛を襲った。

『音撃斬 雷光』
 弦を弾くことでエネルギーを充填し、そのまま広範囲にいる敵を攻撃する技。欠点は空の敵には効果が無いこと。

ウォォォォォォォォン!!

ギャァァァァァアァァン!!

 一瞬で俺を囲んでいた怪人&でかいクモの群れは土くれと化した。
何匹かがあさっての方向へすっ飛んでいったが、別にいいかと思ったが、一応仕事をサボるわけにはいかない。
 俺はすっ飛んでいった何匹かの土蜘蛛を追いかけて走った。

238ネロンガ:2009/05/04(月) 20:44:13
 カカシ編再開


キッド「ふぅ・・・コイツが無かったら死んでたな」
 キッドの手には、黒こげのヒラリマントが握られていた。
 あの一瞬で三つの道具のうち一つを取り出したわけか。なかなかのモノじゃないか。
 だが、散々本人の前で言ってくれた仕返しはせねばな。

 僕は黒こげの刹那の背中をふんずけて、キッドの元へと歩いた。
 天誅。
 げしげしげしげしげし。
キッド「わ! つま先はやめろ! 痛いってーの!!」
ネギ「うるさいうるさいうるさい」
 十回ほど蹴って、さすがに怒りも晴れたので、僕は刹那の半死体から地図を探す事にした。
 
 僕の起こした衝撃波と、キッドが跳ね返した衝撃波のダブルパンチを食らった刹那は、ほどよく焦げてのびていた。
 案外楽に倒せたものだ。

 しかし、そこで僕ははたと気づいた。
 いくら何でも早すぎる。あの距離から撃ったマッハ数十の衝撃波を斬り飛ばせる刹那が、一回目の攻撃すら避けられないとは思えない。
 まさか・・・嫌な予感がして、僕は半死体をアオムケにした。
 本来赤松健タッチの顔が付いてある部分には、へのへのもへじが描いてあった。

キッド「・・・・」
ネギ「・・・・・・」
2人「「逃げられたーーー!!!!」」


 刹那は広葉樹の枝の上に座っていた。
 少し衝撃波がかすったのか、右腕を押さえていた。
 そして、彼女は何を考えたのか、懐から鏡を取り出した。
刹那「少し遊んでやるとするか・・・」

239ネロンガ:2009/05/05(火) 16:54:15

ネギ「変わり身の術か・・・きっと、カカシに習ったんだな!」
キッド「誰から習おうと知った事じゃねえ!! あの刀女を捜すのが先だ!!」

 わかってるんだよ、そんな事はよ!
 イライラしながら、緑色の風景を見回す。くそ、どこにいるんだアイツは。
 
がさがさがさ。

 その時、あからさまな気配が後ろからした。
 いや、右からも左からも明確な気配がする。
 それは、殺意だった。

ネギ「・・・・囲まれた?」
 僕はボソリとつぶやいた。どうやらキッドも気づいたらしく、ああと答えた。
キッド「どうやら、ミラーモンスターさん達のお出ましってワケだな」
 キッドが言い終わるやいなや、ダース単位のミラーモンスターが出現した。

 ジュギュウウン!!

 キッドが即座に撃った真空弾で、赤い色のカミキリムシもどき、テラバイターの首が吹き飛んだ。
 それを文字通り引き金にして、2対23の喧嘩(弱いものいじめ?)が始まった。

 そして、20分ほどでけりが付いた。
 最後の一体、鳳凰もどきガルドストームを真空砲頭部集中攻撃と炎の矢一斉射撃によって爆殺した僕らは、ふうとため息をついた。


刹那「ふん、20分16秒か。なかなかやるじゃあないか」
 木の上の刹那は、ストップウォッチのボタンを押した。
 そして、重力に逆らわずに落下する事を選んだ。


 ハァハァと、二人して僕らは荒い息をしていた。
 ぐぅと腹が鳴った。そういえば、朝から紅茶しか胃に入れていなかったんだっけか。
ネギ「キッド、今何時だっけ?」
 帽子から取り出したルートビアを飲んでいたキッドが答えた。
キッド「今は12時24分だな。どら焼きでも食べな。腹が減るぞ」
 ポイと放られた袋入りどら焼きをキャッチした僕は、ギザギザの部分に指を当て、引き裂いた。

 もぐ。

 なかなか美味しい。甘い物もたまには取らなければ駄目だね。
 向こうでは、キッドがマスタードとトマトケチャップを盛大にぶっかけたどら焼きをかじっていた。
 アイツ、絶対味覚麻痺してるぞ。今度「銀魂」の土方十四郎にでも合わせてみるか。


 刹那は地面に降り立ち、立ち上がった。
刹那「食事の邪魔をするほど無粋じゃないんでね。食べ終わった後、良い運動させてあげるよ」

240蛇界人:2009/05/05(火) 21:10:43
ユウスケ「おい…士…」
士「なんだユウスケ。まだカメラの調子が……」
 士がカメラをいじっている最中に、ユウスケは上を指さした。

ユウスケ「なんか…空からでかいクモが落ちてきているが…」
士「そんな馬鹿な。クモが空から落ちてくるなんて……」

ドシーン!ドシドシドシドシドシ!

 士とユウスケが横に飛んだ次の瞬間、かなりの数の土蜘蛛が二人のいた場所に降って来た。
もし少しでもタイミングが遅れていたら、二人は既にミンチになっていただろう。

ユウスケ「なんだこいつら……マカモ?」
士「どうでもいいだろ。いくぞ!」
 ユウスケは腰に手を掲げ、士は懐から取り出した円錐形のベルトを腰に巻いた。

ユウスケ・士「「変s………」」

パパパパパパパパパパ

 不意に乾いた銃声が鳴り響き、二人の前にいた土蜘蛛が銃弾の雨に切り裂かれる。
???「へっ!こんな所まで吹っ飛びやがったか。探すのに苦労したぜ」
???「もともとぉ〜、マスタぁ〜が〜はりきりすぎたぁ〜からでしょぉ〜」

 士の目の前に、やけにデカい剣を持った1つの人影が見えたが、時間が時間だ。暗くてよく見えない。

怪童子「また貴様か……」
怪姫「ちょうどいい……今日の晩ご飯だ……」

 黒いコートを着た???はニヤリ(見えないんで“らしい動き”)と笑い、自分が右手に持っていた剣を天に掲げた。
すると十秒もしないうちに、???の右手には、エレキギターを彷彿とさせる剣とも槍とも似つかない武器が握られていた。

???「言っておくが……。俺なんか食ったら腹壊すぞ?」

241蛇界人:2009/05/07(木) 23:20:07
ユウスケ「結局、あいつは何なんだ。味方か?」
士「さぁな。とりあえず、今のところは敵じゃないって事は確かだ。こっちも来たぞ」
 すると二人の前に、赤い亀が擬人化したような怪人の集団が集まってきた。
もうあの人影に気にしている場合ではない。再び二人は体制を取った。

 ユウスケの腰には瞬時に銀色のベルトが装着され、士も懐から取り出したベルトを巻き、
バーコードの間に人の顔がかかれた様な柄のカードを取り出した。

士「変身!」

カメンライドゥ………ディケイド!!

 黒いアーマーが士の体を包み、10枚のカードが頭に刺さると、一気に体がショッピングピンクに早変わりした。

ユウスケ「変身!」

 ティン!ティン!ティティティティティティティティィィィィン!!

 黒いア(ほぼ同じ文章なのでカット)クワガタの様なライダー“クウガ”が立っていた。

ディケイド「ユウスケ!一気にいくぞ!」
クウガ「ああ!」
 ディケイドはライドブッカーから2枚のカードを取り出し、その内一枚をベルトの中に入れた。

ファイナルフォームライドゥ………ククククウガ!!

ディケイド「ちょっとくすぐったいぞ!」
 無理矢理クウガに背中を向けさせたディケイドは、クウガの背中に手を伸ばし、一気に左右に広げた。
途端にクウガが宙に浮き、巨大なクワガタに変形する。

クウガ『おっしゃぁ!!』
 クワガタ=クウガゴウラムに変形したクウガは、怪人の群れに突っ込んでいった。
まずは一回目の突撃で何体かの怪人をはじき飛ばし、Uターンして再び群れに突撃。
それを繰り返すうちに、バラバラで移動していた怪人の群れはギュウギュウと言う言葉がピッタリ合うほど、1カ所に固まっていた。

クウガ『士、トドメだ!』
ディケイド「よし!」
 ディケイドは残っていたもう一枚のカードをベルトに入れた。

ファイナルアタックライドゥ………ククククウガ!!

 ディケイドがクウガゴウラムの背中にサーフィンのように乗ると、ゴウラムのハサミが黄色に輝き出す。

ディケイド「ブースト全開!」
クウガ『あいよ!…って俺はバイクじゃねー!!』
 ディケイドを乗せたまま、クウガゴウラムは怪人の群れに、先ほどよりも遙かに早い突撃した。

ドゴーン!

 ゴウラムが通過したと同時に怪人の群れは爆発し、ゴウラムはまたクウガに戻った。

クウガ「さて、次はあのデカいクモ…」
ディケイド「俺は止めとく」
クウガ「なんでだよ士!ここはあの黒い奴を助けるのが普通な流れだろ!」
ディケイド「(普通な流れってなんだよ…)ライダーかどうかわからない人間を助けても骨折り損だ。俺には何の徳にもならない」
クウガ「でも……」
ディケイド「じゃあ見ておこうぜ。ホントにヤバくなったら助ければいい。」
 そう言うとディケイドはその辺にあった岩に座り込み、撮影をするためにカメラを回し始めた。

242蛇界人:2009/05/09(土) 20:26:47
士がカメラを取り出したのと同時刻、黒コートの男のギターの音が鳴り響き、
同時にギターから出た雷が土蜘蛛を次々に土塊にしていく。その動きはまるでRBの様だ。
もっとも、本人がRBの動きをパクっているだけだが……お前、その内全てのキャラから訴えられるぞ?著作権侵害で

???「うっしゃ!ゲージ溜まった!RB!お前の技を借りるぞ!」
 今まで走りながらギターを弾いていた???は土蜘蛛の群に飛び込み、ブレイクダンスの様に回りながら雷を乱射する。
しっかし何という「RBの周囲攻撃型Lv1“陽気にやろうぜ”」………怒られるぞマジで

???「おし!トドメはL2押して…ア〜ンド…フィーバー!!」

ドドーン!!

 ???が背中を向け右手を挙げると、雷が土蜘蛛の群れに直撃し、30体はいた土蜘蛛の群が一瞬で土塊になった。
完全にRBじゃねーか。知らんぞどうなっても……

???「おっしゃー!ビートカウンター999ktkr!これでムービー閲覧できるぜ!」
 人の話聞けや!どう見てもガングレじゃねーか!こら!左上のDSゲージ確認するな!

243蛇界人:2009/05/13(水) 23:22:10
 設定スレで自虐した結果、俺はある事を思いつきました。
スパロボ風に…つまりセリフだけでもいいじゃない!!


[クウガ]
「なんて奴だ……
 変身もしてないのに
 あんな数のマカモを倒すなんて…」

[ディケイド]
「そうじゃなきゃ面白くない。
 あとユウスケ、ちょっと下がるぞ。
 お客さんだ」

[ユウスケ]
「ちょ……
 何だよあのデカいハリネズミは…」

[ディケイド]
「“ヤマアラシ”だな。
 響鬼の世界にいるマカモの一種」

[クウガ]
「じゃあ、ここはやっぱり響鬼の世界なのか?」

[ディケイド]
「そうとも限らない。
 お前も見ただろ。この世界には
 かなりの世界の怪人がいる。
 一体ここはどこの世界なんだ。本当に……」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


[黒コートの男]
「ハァ……ハァ……
 まだデカいお客さんが残ってやがるな…
 おいアーク」

[白いコウモリ]
「なんですかぁ〜?」

[黒コートの男]
「ちょっとあのデカいハリネズミに
 『キツいんで、ちょっと休ませてください』
 って頼んでこい」

[白いコウモリ]
「はぁ〜いぃ〜」

フワフワフワフワ……………バシィィィィィィィィン!!

[白いコウモリ]
「ダメでしたぁ〜。
 メッチャ〜痛いですぅ〜」

[黒コートの男]
「やっぱり駄目か^^
 じゃあしょうがない。
 ちょっと失敬…」

[白いコウモリ]
「ムグ!…ムグムグムグムグ!!」

[黒コートの男]
「あったあった。
 おし!ほんじゃ早速いきますか!!」

 コウモリの口からブレスレットを取り出した黒コートは、
すかさず左手に装着し、ブレスレットに付いていた金具を縦にスライドさせる。
その金具の中には、恐ろしい形相の鬼の顔が彫り込まれていた。
 黒コートは、その鬼の顔を額にかざす。

ゴロゴロゴロゴロゴロ………バッシャーーーーーン!!!

 黒コートの男の頭上に雷が落ちた。
するとそこには、一匹の鬼が……………

滅鬼「ふぅ………よかった。なれて…」

244蛇界人:2009/05/14(木) 23:10:21
【滅鬼】
「行くぞオラァ!」

 滅鬼は一気に距離を詰め、黒い炎に包まれた右手に力を込める。

【滅鬼】
「“鬼闘術・闇撃拳”!!」

 パンチ一発で3㍍はありそうなヤマアラシを吹き飛ばした。動作?ただの右ストレートでおk

【ヤマアラシ】
「ぐおおおおおおおおおおおおお」

 ヤマアラシの背中に付いている針が、ファンネル(ガンダム見れ)の様に飛び出し、滅鬼に襲いかかる。
まるで某弾幕ゲーに見えなくもない。

【滅鬼】
「へっ!そんなんで弾幕たぁ笑わせる!
 弾幕は…パワーでやるもんだ!!」

 滅鬼は針の雨を難なく避け、すかさず迅雷を音撃モードに変形させ、
後ろ向きに振り返りながらヤマアラシに突き立てた。

【滅鬼】
「音撃斬!“極楽往生”!!!」

ギュイィィィィィィィィィン!!!

 滅鬼が一気に迅雷の弦を掻きむしると、ヤマアラシの巨大な体が、風船のようにみるみるうちに巨大化、
次の瞬間、3㍍を越す巨大ハリネズミは、一瞬にして土塊と化した(似たような表現で悪い)。

【滅鬼】
「任務完了……。
 (やっぱ特訓しなきゃダメだな。半年前と比べると
 どうしても違和感がある……)」

 滅鬼は右手に付けていたブレスレットをはずす。
滅鬼の姿が変わり、そこには黒か茶髪かワカラン髪色の青年が立っていた。はい、カラスですね。

245ネロンガ:2009/05/15(金) 21:18:10
 カカシ編・・・まだカカシvsキドネギには遠いぜ・・・。


 時刻は、12時40分。
 食事も終わり、軽く魔力の試し打ちをしてみた。
 日没はおそらく、あと5時間ほどしたらやってくる。それまでにカカシを倒して鍵を手に入れなければならない。
 だが、その前に・・・。

ネギ「出てきて下さい。そこに居るんでしょう?」

 僕は、後ろの茂みに向かい話した。
 キッドは、既に臨戦態勢を整えている。

 そして、数秒後に「彼女」は茂みから飛び出した。

 目視確認するのがやっとの速度で、刹那は抜刀し飛びかかる。
 おーいそこ、大したことない速度とか言うな。僕は10m先から放たれたマシンガンの弾避けられるんだけど。
 数秒後に彼女が到達するであろう座標に、キッドが真空砲を放つ。
 それに気が付いた刹那は、空気塊を叩き斬って回避した。

 今だ!

ネギ「行けっ」

 僕は無詠唱で呪文を発動させた。
 北欧編の巨大トカゲ戦を見れば分かるが(何?忘れた?>>136を見なさい!)、魔術師は簡単な呪文なら詠唱少しで放つことが出来る。
 当然、どっかのチートエロ馬鹿アンジェラアキもどきに比べれば威力は劣るが、一発だけでも当たれば十分だった。

 僕の生み出した炎の矢は、刹那の右肩をかすめ消滅した。

ネギ「攻撃と防御を同時に出来る奴はいないってーの」

 少しひるんだ彼女めがけ、僕は「魔術士オーフェン」内での台詞を呪文に高熱波を撃った。

 THE END。

 ボガーーーーン!!!

キッド「結構あっけないな」
ネギ「この程度でやられるわけ無いでしょう。勝負はまだこれからですよ・・・」


 その頃。

近衛木乃香「ネギ先生達まだやろか・・・遅いわぁ・・・」


カカシ「イチャイチャパラダイス全巻読破、と。次はイチャイチャタクティクスにすっか」

 お前ら、もうすぐで出番なんだぞ・・・。
 あと、熱くなれカンタムは本当にすばらしい出来でした!神です!ネ申です!!

246蛇界人:2009/05/15(金) 22:46:39
〜〜〜〜【メロゥド ブリッジ】〜〜〜〜

【リオ】
「それじゃ、そろそろ遅くなるし
 みなさんはここで解散と言うことで。」

【影月】
「わかった。こちらも
 長いこといて悪かったな。」

【古泉】
「了解しました。」

【リオ】
「とりあえず今日の所は
 頑張って親に言い訳しといて。
 明日辺りにうちの記憶操作係が
 処分してくれるはずだから」

【キョン】
「できれば早めに頼むぞ。」

【古泉】
「では、また明日。
 学校でお会いしましょう。」

〜〜〜〜【市街地 ラピュタ付近】〜〜〜〜

【士】
「俺が見たこと無い鬼……か……
 ん?シャッターが押せない?
 (やはり、ここも俺の世界じゃないか…)」

【ユウスケ】
「なぁ士。
 そろそろ、そんな盗撮じみた事するの止めないか?」

【士】
「盗撮とは失礼だな。
 こうでもしなきゃ、
 この世界が俺を認めてるかどうか
 分からないだろ?」

【ユウスケ】
「全く……
 素直に自分の腕が未熟だって気づけよ…」

【士】
「なんだと!?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【カラス】
「あーしんどい。
 久々にこんだけの仕事はさすがに萎えるわー
 早く帰って晩飯でも………」

ピーピーピー

【カラス】
「ダー!うざったい!!
 ったくなんだよ一体……
 え〜っと……“ディケイド”だぁ?
 何だよこの機能!完全に俺のパクリじゃねーか!
 ふざけやがって!!それに勝手に時空間移動?見つけたら即逮捕?
 ・
 ・・
 ・・・俺をなんだと思ってやがるんだこん畜生!!!」

247ネロンガ:2009/05/16(土) 21:07:43
 テラグレンラガンwwwww。劇場公開オメデト。
 今回はハルヒ後始末編といきましょう。秋月信彦視点で話が進みます。


 俺は、少し不安であった。
 自分はテロ組織のリーダーなのに、ここまで優しくする管理局とフリーの存在が。
 その優しさは、まるで俺の好敵手のようであり、今やクソノイズの手に落ちた「仮面ライダー」達のようだった。

ルキア「気を付けて帰って下さい」
一護「まだノイズの残党いるかもしれませんしね」
みくる「御達者で〜」

 ヤバイ。若干嬉しい。
 恥ずかしくなって、そそくさと俺はメロゥドから降りようとした・・・が、そこである物の存在を思い出した。
 ついでだ。あの黒づくめ・・・カラスとか言ったか。アイツも居ないことだ。

 俺は茶髪の女の方に向かった。餓鬼ではなく、大人の方だ。
はやて「ん?影月はん、どうしたんや?」
影月「いや、ちょっとラピュタ侵入の時に預けられたものあったでしょう。アレがなんなのか気になって・・・」
ドナ「ん? はやてちゃん、何貰ったんだい?」
はやて「いや・・・ただのカードやけど・・・」
 はやては、ポケットから5枚・・・いや、7枚のカードを出した。
 それに描かれているのは、人間だった。

 ビンゴ。

 俺は電光石火の早技で、彼女の手の中からカードをひったくった。
 あまりの速さに、誰も眼が付いていってない。
 そして、素早く中身を確認した俺は、そのまま疾風のように去っていった。

影月「マスクドライダーのおじさんは〜偽善の敵だよ悪人だよ〜」
 月光仮面の替え歌を口ずさみつつ、後ろから飛んでくるサッカーボールやら雷やら銃弾やら石化の矢やらを俺は避けまくった。
 メロゥドに乗っていた民間人5名と失神者1名(兼定)と死体1個(のび太)を除く全員が追っかけてきたが、連中の足では追いつけまい。

影月「あばよ! 管理局とフリーの皆様方!! 来い、ロードセクター!!!」

 俺の声に乗じて、どこからともなく(ホントはココに隠しておいただけなのだが)てつをの愛機ロードセクターが現れた。
 そして、俺はそれに乗り、いずこへと消え去っていったのだった。

張角「あ、影月様!ご無事だったんですか!」
影月「無事だったとも。ゴモラはどうした?」
ガリーノ「いや、なんとか無事回収できました。あの白猿が気になりますが・・・」
影月「触れないでおけ」
ファンゴ「あれ・・・どうした・・・その・・・カード・・・」
影月「我が社の新入社員さ、明日からのな」

 本郷猛、32才。
 一文字隼人、31才。
 矢車想(余談だが、作者のあだ名はたしか「そーちゃん」である)、28才。
 影山瞬、21才。
 フェイト・T・ハラオウン、19才。
 シグナム、19才。
 そして「冥王」高町なのは、19才。

 こうして俺達は、7人もの強力な部下を無傷で手に入れることに成功したのだった。

 と、いってもさすがにこれでは後味が悪いので、あとで俺は魚沼産コシヒカリを2kg管理局に手紙添えて送った。
 それは、神人事件の1日後の事であった。

248ネロンガ:2009/05/17(日) 21:04:19
カブトまるで見たことのない僕が今回の「ディケイド」を見て思ったんですが、矢車ってワームだったんですか?
 ・・・・いや、冗談です。ネタです。気にせんで下さい。
 でもよぉ、どうせカブト出すなら正体は水嶋ヒロにすべきじゃないのかなぁ。響鬼ははたして細川茂樹なのか?(ねーな)
 そーいえば、うちの学校の現代社会の先生がやたら平成ライダーにくわしかったなぁ・・・。本人曰くカブトが大好きだったらしい・・・。


 僕が高熱波を放った後には、炭化した丸太が落ちていた。
 そこにこびりついた血が、点々と流れ出しており、どこにいるかは簡単に分かる。
 次で決めるか。なあに、いくら速いと言っても仮面ライダーカブトよりはマシだろ。
 (作者注:カブトは最終的に光速を4ケタほど上回った速度で戦闘していました)

キッド「作戦はあるのか」
ネギ「・・・彼女は、僕の知っている限り3つは弱点を持っています。今突けるのは、そのうちの一つだけです。
   ですから(ごにょごにょ)」
キッド「なるほど。わかった」

 作戦を理解したキッドは、真空砲を構えた。
 さあ始まるぜ、刹那さんよぉ!(もはやキャラが別人だね)

キッド「ドカンドカン!!」

 キッドが、血の跡のある方向に無差別に弾を放つ。
 木々の密集している所では切り払えず、仕方なしに飛び出てくる刹那。
 彼女の姿が出てくる前に、僕は叫んだ。

ネギ「我掲げるは降魔の剣!!」

 僕の右腕に、剣の形をした力場が生まれる。
 さすがに、コレには刹那は驚いたが、すぐに落ち着き、刀を掲げてきた。
 「馬鹿め、ついにとち狂ったか」といった感じの表情だった。

 残念でした。

249蛇界人:2009/05/17(日) 21:34:06
 その先生にマジで会いたい。いいファンタが飲めそうだ。(一応未成年なんで)
 矢車=ワームは、ディケイド用のネタじゃないですか?
555の世界が学園モノになってたり、龍騎の世界が裁判制になってたり、鎌田がハートのキングだったり、そんな感じでしょ
すいません。今日はリアルにシンケンジャーの“シンケンブラウン”が一番頭の中に残ってるw
 あと響鬼の世界は主役級(ヒビキとかアスム)以外は、殆ど当時のキャストでやるみたいです。斬鬼さんとか吹鬼さんとか。

 しかしレスキューファイアーのターボドラゴンか……はよ出せって感じですよ。レスキューストライカー噛ませすぎる…
一応前シリーズの主人公機ですよ…?他のに至ってはドリル以外まともな活躍なしに海外へ輸出されちゃったし…
劇場版での活躍を期待します。

P.S
 “勇者特急マイトガイン”を見ていると、ゼロファイヤーと格納されてる中型ビークルが
人型ロボットに合体できるように見えて仕方がないwwと言うか、マイトカイザーのコンテナをレスキューフォースが流用しているわけですしw

250ネロンガ:2009/05/18(月) 21:14:57
 
 僕はパッと手を離し、剣を虚空に消した。
 所詮は重力の塊を剣の形にまとめただけなので、剣はあっさり霧散した。

 そして、僕は身長差が20cm近くある彼女の懐へと飛び込んでいった。
 一瞬の隠し芸に気を取られた刹那は、それに反応することが出来なかった。
 日本刀は金属バットより重く、斧より長いのである。
 すなわち、超至近距離での攻撃には反撃出来ないのだ。
 
 そして僕は、彼女の頭めがけ魔術をぶっ放した。

ネギ「我は歌う破壊の聖音!」

 ダァァァン!!!!!!!

 猛烈な音波が、刹那の頭蓋骨にクリーンヒットした。
 僕の頭にも反響し、凄く痛い。
 まして至近距離でくらった刹那は、ひとたまりもなく気絶してしまった。
 ウィン。

 これこそが、刹那の一つ目の弱点「超至近距離戦闘に弱い」だった。

 さて、頭おさえてウンウン唸っている僕の代わりに、キッドが刹那から地図を奪った。
 下に着ていたワイシャツの胸ポケットにあったらしいが・・・変な所触るなよ。

キッド「ンじゃ、行くぞ」
ネギ「うーんうーん・・・カラスさん出鱈目教えやがったな・・・」
キッド「あんな至近距離で使うからだ、馬鹿」

 キッドは二つ目の秘密道具「空間取り替え機」を作動させた。
 僕とキッドを囲んだ円の上が光った。
 そして、僕たちは次なる目的地へと向かった。

251蛇界人:2009/05/22(金) 16:33:47
 なんとか中間考査終了。日曜は某工業大学へオープンキャンパスだ……休みたい…


カラス「へー。それにしても、依頼者の鳴滝っておっさんはホント変わってんな」
アーク「どうしてぇですかぁ〜?」
カラス「大体うちに来る依頼の多数は殺しなんだが、このおっさんは『捕まえたらそのまま動かないようにしといてくれ』
    って書いてるんだよ。自分にとって邪魔なら普通に殺さときゃいいのにな
    あ、ちょっと用事思い出した」

ピポパ

ハク『はぁい?』
カラス「ああハク姐?ちょっと言いたいことがあるんだけどさ
    ハク姐、俺にディケイドのプロトタイプくれたよね?」
ハク『あぁ、あげたよ?どう?よかった?w』
 口調からして完全に酔っぱらっている。

カラス「さっき変身して気づいたんだけどさ、
    こいつのライドブッカー開いたらヘルのカードしかないんだけど、
    どゆことこれ?」
ハク『あぁ?それw……忘れてたw』
カラス「草生やせば何とかなるとか思うな!!
    こっちはまだ仕事が残ってるんですけど!」
ハク『んん?wじゃ帰ったら預けてぇwあとでちゃんと調整しとくからwじゃww』


カラス「切りやがった……まあいいや。さっさと探して帰ろう……
    ディケイドー。ディケイドー」
アーク「そんなこといってもぉ〜、出てくるわけないじゃないですかぁ〜」

・・
・・・
・・・・

カラス「……………いた」
士「え?」

252ネロンガ:2009/05/23(土) 21:18:28
ネロ「本作における『ネギま』の世界は、原作+二期+俺設定で成り立っています。一期?実写?そんなゴミは無かったんです、最初から!!」
兼定「ふーん」
ネロ「例えば、新規に加えた設定もあります。ネギの場合は、水谷豊のモノマネが得意でウルトラマンが好きとか」
兼定「なんつー設定だオイ」
ネロ「さらに、貧乳好きという設定も加えた。よかったな兼定。設定上は157・72(A)・53・70のオマエでも大丈夫らしいぞ」
兼定「わー言うな!!」
ネロ「(無視して)ついでに言っておくとリオは163・89(E)・64・87です。兼定カワイソス・・・」
兼定「殺すぞガキャァ!!!」
ネロ「(攻撃を避けまくりつつ)それではカカシ編どうぞ!」


 ヴウウン。
 妙な音を立てて、僕とキッドは瞬間移動した。
 一瞬零になった体重が、元に戻った。
 そして、声がかかった。

???「はい、第二関門突破やでー、ネギせんせ」

 ともすればミラーモンスターに喰われてもおかしくないこの島で、ここまで緊張感のない声が出せるのだろーか。
 ボーボボのビュティ、新ドラえもんのノラミャーコ、クラナドの風子ちゃんと同じ声の、黒髪の少女が僕の真ん前に立っていた。

キッド「えーっと・・・誰?」
少女「あ、お初にお目にかかります。ウチは管理局総務課の近衛木乃香と言います」
キッド「このえこのか? ダジャレ?」
 ペシ、と僕はキッドの頭をはたいた。ソレは言わない約束である。

 なんとか頭痛も治まってきた僕は、木乃香さんに今まであったことを訥々と話した。
 刹那については、彼女と戦って「勝った」とだけしか言わなかった。

木乃香「無茶するなぁカカシ先生も。まぁええわ、はい、GPS探知機やで」
 話し終えた後、木乃香さんはドラゴンボールにでも出てきそうな小型レーダー探知機をくれた。
キッド「サンキュ。これでアイツの居場所が分かるんだな!」
木乃香「せや。鍵に付いてるからな、発信器が」
ネギ「じゃあ、カカシぶっ倒したらまた来ますね」
木乃香「頑張ってね〜・・あ、せや」
 木乃香さんは、言い忘れた事があったらしく、僕を自分の方に招いた。
 そして、木乃香さんは囁いた。

木乃香「ウチは・・・まだネギせんせの事、恩師や思うとるで」
ネギ「・・・・ありがとうございます・・・」

 その後、木乃香さんは、少し哀しいような笑顔をしていた。
 気づかれたのかもしれない、刹那のことが。

253蛇界人:2009/05/25(月) 22:09:38

カラス「(まさか本当に見つかるとはな…まあいいや。さっさと任意同行してもらって帰ろ)
    え〜っと、門矢士に小野寺ユウスケだっけ?」
士「なんで俺の名前を知ってる」
カラス「お前らは有名人だからな。だが…やって良い事と悪い事がある。
    ちょっとついて来てもらおうか?」
士「そうか…遂に俺の世界が見つかったのか!ここだったのか!はっはっはっは!!」
カラス「(何だこいつ…やべぇ…)じゃあ行こうか?鳴滝さんからの依頼なんで…」
士「鳴滝だと!?」
カラス「(何かキレた…マジでやべぇよこいつ…)あら?お知り合い?」
士「芽は摘める時に摘む!変身!」
カラス「(何だよこいつ…鳴滝一体なにやったんだ…)」
ディケイド「おっしゃ!さっさとかかって来い!!」
カラス「(もういいや…とりあえず殺すわけにはいかないから滅鬼はダメーと、
     じゃあもうヘルでいいか。デッキどこいったかな…あったあった)変身!」

パシューン

ヘル「来る気がないなら、力ずくでもついてきてもらうぞ」

254ネロンガ:2009/05/26(火) 20:46:02
 
カカシ「ふぅ」

 カカシは読み終えた本を地面に置き、背伸びをした。
 腕にはめた時計を見たら、すでに15時54分だった。昨日の日没時刻は6時半だったから、あと2時間30分で未来あるロボットと魔法少年は
永久にこの世からおさらばすることになる。
カカシ(ま・・・そうはならないと思うがな。報告書によれば2人で下士官10人と中士官1人を片づけてるんだ。
    少しは楽しめるかな。もし成功したら、忍術体術幻術の3術を教えてやるとしよう)
 カカシは額当て(彼の場合もはや眼帯となっているが)をさすりながら考えた。

 そして、それから3分後。

キッド「いたいた、カカシめ、のうのうと本読んでやがるぜ」
ネギ「彼は忍者ですし・・・こちらの存在にはとうに気づいているでしょうね」
キッド「だろーな」
ネギ「あの腰に下がっている鍵を取れば勝ち、取れなければ爆死。方法は選んでられません」
キッド「アイツを人間だと思うな。動く案山子と思え」
ネギ「動くどころか、戦闘する案山子と思ってますよ」

 カカシは、一つの気配を感じた。彼はロボットの気配を感じることは出来ないが、そこにはロボットがもう一体居ることに容易に判断できた。
 彼は、右腿に差していた苦無(くない)を抜き、構えた。

 同刻、黄色いロボットが、右手の真空砲をセッティングした。

 同刻、赤毛の魔術師が眼鏡を数㎜上げ、杖を握りしめた。

 
 そして同刻、倒れ伏した少女が、野太刀を杖代わりにゆっくりと起きあがった。
 もはや鬼や悪魔でも逃げ出しそうなその双眸は、どうしようもない程の量の憎しみに満ちていた。


 午後4時ジャストに、戦いの幕が切って落とされた。

255蛇界人:2009/05/26(火) 23:56:53
ディケイド「鳴滝の手先なら、一気に決める!」

アタックライド……イリュージョン!

 剣を持ったディケイド2体が士の後ろから現れた。

ヘル「…そんなに闘いたいか…じゃ公務執行妨害で検挙しなくちゃな…」

トリックベント

 今度はヘルの体がぶれ、2体に分身した。

アクセルベント

 一人のヘルが高速でディケイドに突っ込み、もう一体のヘルが立っているユウスケに走っていった。

ヘル「とりあえず殺すなよ?分身君」
 自分の分身に忠告しながら、ヘルはライドブッカーを銃に変形させているディケイドにパンチを入れた。
攻撃を喰らったディケイドは一瞬で消えた。どうやら外れだったらしい。

ディケイド「なるほど。だが、速く動けるのはお前だけじゃない」

カメンライドゥ…カブト!
アタックライドゥ…クロックアップ!
 2体になったディケイドの一体がカブトに変身し、クロックアップを発動する。
光速を越えられたら今のアクセルベントじゃ歯が立たない。・・・と思うか?

ヘル「…ベルトの性能に頼りすぎだ…こんなもん。目瞑っても避けられる」
 Dカブトが振り下ろした右足を、ヘルは涼しい顔をして掴み上げ、上に放り投げた。
ヘル「俺の方が上手く使えるからそれよこせ。ガキの玩具にしとくには勿体ない」
Dカブト「ふざけやがって…!」

256ネロンガ:2009/05/27(水) 17:08:12
 実験的に今回ははたけカカシ視点で

ネギ「だっりゃぁぁぁぁっ!!!!」
キッド「鍵いいいいいいいいっ!!!」

 明日の朝日を見ることしか頭にない2人が、ほぼ同時に飛び出した。
 キッドの真空砲が発射される。
 俺は軽く体をひねってかわし、その回転を利用して反転、ネギめがけクナイを投げた。

 ソレを回避したネギが右腕に魔力を込め、俺の方に突撃する。
 管理局上層から聞いた話では、今は亡き坂上智代(作者注:死んでねーよ)に匹敵するほどの格闘センスを持っているそうだが、所詮
体格は10才の餓鬼である。
 俺はフゥ、と息を吸い、右足に全体重を込めた。

 次の瞬間見えたのは、絶望と驚愕の表情を浮かべたネギの顔。
 俺は掌底を突きだした。

 ドグッ!!

 鈍い音が響き、ネギの細いからだが宙を舞う。
 すかさず俺はさらなる速度で地を駆けた。
 隠されていない左目で、キッドが「何が起きたんだ!?」みたいな顔をしていたが、まあ遠距離戦オンリーの奴などこの際どうでもいい。
 俺の右手が、ネギの足首に触れた。
 俺は軽く右腕を振り上げ、地面に叩きつけた。
 そして、ソレと同時に左手を彼の腹に当てる。

 ドォン!!

 地上1,5mからたたき落とされた少年が、背中から大地に迎えられる。
 クレーターが出来るほどの衝撃では無かったが、しばらく立ち上がれまい。

ネギ「は・・・速すぎる!」
カカシ「驚いたか? これが忍者の三術の一つ、体術だ」

257蛇界人:2009/05/30(土) 12:23:58
 そ・・・そんな・・・パワーレンジャーが今年のRPMで終わりだなんて・・・ディズニー頑張れよ!!


ヘル「大体何で俺と闘う」
ディケイド「分からないのか!お前が鳴滝の手先だからだよ!!」
 ディケイドが右パンチを繰り出すが、ヘルは何もなかったように片手で払う。
ヘル「(こんな弱い奴だなんて聞いてねえぞ…それに話では小野寺は普通の人間だったはず…
    いや、そもそもこの世界のクウガはもういないはずだ…一体何のつもりなんだ…)」


クウガ「おらぁ!」
 二人のいるところとは少し離れたところで、ヘルの分身とクウガが闘っていた。
分身が左手でオルトロスを引き抜き発砲、クウガはそれを必死に避けながら、道ばたに落ちていた金属パイプを拾った。

クウガ「超変身!」
 一瞬で赤を基調としていたクウガの体の色が紫に変わる。分身は一旦躊躇したが、再び発砲を続ける。
だが、紫のクウガはその銃弾をものともせずに分身のもとへ歩み寄る。
クウガが力を込めると、金属パイプが剣に変わる。クウガはその剣で分身に斬りつけた。
 いくら分身でもこの程度では死なない。だが左手に握っていたオルトロスを落とす。クウガはすかさずそれを拾い上げた。

クウガ「超変身!」
 今度は紫から緑に変わる。緑のクウガは紫とは打って変わって、素早い動きで変形させたボウガンを連射した。


ヘル「っ!…だから話を聞け!」
ディケイド「うるさい!どうせお前と闘うために一回分の尺使うんだろ!
      こっちは残り尺が少ないのに無駄足踏むわけにはいかないんだ!!」
ヘル「現役がそう言うメタ発言をするんじゃない!(人の事言えないが)」

258蛇界人:2009/05/31(日) 00:10:30
蛇界人「はぁ…はぁ…、遂にドラゴンボール全部集めたぜ…出でよ神龍!」
神龍「一つだけ願いを叶えてやろう…」
蛇界人「“がんばれタッグス”の権利者の名前と、その人がいる現在位置を教えてくれ!」
神龍「それは常識の範囲を越えている…」
蛇界人「…………………」


バシューン!!

 闘っていた3人の間に、黒い炎が隕石の様に墜落した。
辺り一面に衝撃波が立ちこめ、3人の仮面ライダーは吹きとばされた。

ユウスケ「う…あ……」
 クウガは変身が解け、怪我だらけのユウスケが横たわっている。あと二人は分身だったため、他は無傷。
ディケイド「ユウスケ!」
ヘル「!……なんだ!?」
 二人が炎が墜落したところを見ると、そこには一つの人影が立っていた。
その人影は正に赤いクウガだったが、ユウスケとは明らかに違う点。それはユウスケが赤い目なのに対して、その人影の目は黒かったのだ。

ディケイド「クウガ?」
ヘル「オイオイ…死んだかと思ったら、今度は悪の味方か?えぇ?五代雄介」

 ゆっくりと煙が晴れる。そこには赤い体に黒い目、仮面ライダークウガ(御本家)が立っていた。

259ネロンガ:2009/05/31(日) 21:18:25
 をおおおおおおおおおおっ!!!!五代キタァァァッ!!!
 ダグバにそそのかされて、悪の道に落ちたのかな!?

 ん? こ・・・これはドラゴンボールじゃないか。よーし、これを使えば・・・。
ネロンガ「出でよ神龍!」
神龍「一つだけ願いを叶えてやろう・・・」
ネロンガ「私のニキビとアトピーを・・・」
謎の豚「ギャルのパンティーおーくれ!」
神龍「承知」

謎の豚「わーいやったー」
ネロンガ「そんなぁぁ・・・(泣)」


 馬鹿はほっといて、カカシ編スタートだ。もちろん司会はこの俺、はたけカカシ。
 今回は少しR指定な表現があるので、小学生以下のみんなは今回は読むのをやめておけ。
 いいな。もう一回言うぞ。小学生以下の読者はすぐ「戻る」ボタンを押せよ。

 帰ったか?

 じゃあ、スタートだ!


 あまりの早技に、キッドは呆然としていた。
 だが、すぐに構え直し真空砲を鳴らす。俺は軽く体をひねってよけた。
カカシ「体術を使うのも良いが・・・ちと重そうだな。なら・・・」
 俺は素早く印を切った。

 ヴァッ!

キッド「うわあ!」
ネギ「木の葉?」
 一気に俺を、地面から舞い上がった木の葉が包み込む。
 そして俺は、キッドに向かって術を発動させた。

 (視点がキッドに変わります)

 カカシは俺の前から姿を消した。
 木の葉隠れの術ってか。木の葉の里出身だけにか。
 だが、所詮は目くらましにすぎない。俺はスナイパーだ。気配を悟ることなんか簡単さ。
 そもそも、ドラえもんを除く全ての猫型ロボットは、聴覚がやたら発達しているのだ。スパイダーマッ!のように、100m先に落ちた針
の音さえ聞き取れるほどにな。え?たとえが分かりづらいって?ようつべで「スパイダーマッ」と打って検索してみろ。
 
 たたたたっ、と音がした。
キッド「そこか!」
 俺の真空砲がカカシの方を向く。だが、彼はそこには居ない。
 いたのは、2つの人影。ミラーモンスターだろうか。
 だが、俺の耳に聞こえてきたのは、ミラーモンスターの声ではなかった。

「・・・・・っあんっ」
「・・・・やっぱ近くで見ると・・・すごいな、おまえ・・・」

 へ?

「・・・っ、やめてよカラスっ・・・そんなのっ・・・あんた、彼女いるのにっ・・・」
「・・・・我慢できないんだよ・・・そんな体されちゃぁな・・・」

 今アンタ「カラス」って言いましたよね! 謎の人! つーか、謎の女!
 俺はあまりにも気になったので、回りを見渡してから接近した。
 なんか蚊の鳴くような声がしたが、カカシの声ではなかった。たぶんあの近衛とかいう女の声だろ。たまたま反響したに違いない。

 茂みに付いた俺は、目の前で起こっていることを信じることが出来なかった。
 以下、文章で表現できなかったので台詞だけでお伝えする!

「・・・こんな派手な×××(さすがに検閲により削除)したのって・・・何年ぶりだろうな・・・」
「・・経験者はそう感じるかもしれないけどね、私は初めてだからわかんな・・・あうっ!」
「あれー? おまえまだ処女だったのか? 以外だなぁラグニアさん」 
「はうぅっ! あんたねぇ・・・もっと大事に扱いなさいよっ・・・初めてなんだからっ・・あひゃう!」
「しかしでけーな、おい。兼定と比べたらひでーぞコレ。一緒に風呂入ったら泣くよ、あのアマ」
「う・・・うるさい! 結構気にしてるのよ、その扱いについてはっ!」
「しかしまあ、まだ開始3分も経ってないのにこんなにベチャベチャにしちゃって。この淫乱職人。糸引いてるぞ」
「うぇ・・・本当? 」
「本当だよ。つーかもう顔が真っ赤だぜ。めんどくさいから口で終えるか」
「・・・・わかったわよ」
「じゃ、あーんしろ」
「あーん」

 俺がかろうじて残った理性でわかったのは、目の前でどっかのチートとどっかの女剣士が×××(削除っつってんだろ)してるということであった。

 そして、後ろから全てを破壊し、全てをつなげる男が現れたということに気が付いたのは、倒された後だった。

 プツンと尻尾を引っ張られて、俺は機能を停止させた。

(視点カカシに交代)

 俺はキッドの尻尾から手を離し、立ち上がったネギに対し説明した。
カカシ「こいつぁ忍者の三術の一つ、幻術にかかったのさ。内容がどんなのかは・・・まぁ、教えないどこう」
ネギ「・・・ふん、勝負はまだこれからだ」
 
 こっちに向かい走ってくるネギの拳撃をよけつつ、俺は幻術のモデルにした小説を懐にしまった。
 その小説のタイトルは、こうである。

 「イチャイチャパラダイス」。

260蛇界人:2009/06/01(月) 23:20:34
ヘル「赤い体、それに右足の金色…間違いないライジングになれるのは俺とあいつだけだ」
クウガ「敵…確認…個数2……内1体を“04”と確認…消去…消k…………グオオオオオオアアアア!!」
  雄叫びを上げながらヘルとディケイドに突っ込んでいく本家クウガ。

ディケイド「どういう事だ!あいつもお前の仲間か!?」
ヘル「知るかそんなもん!」
 本家クウガが北斗真拳伝承者顔負けのパンチの連打するがヘルはそれを必死に受け流す

ヘル「五代止めろ!一条さんが泣いてるぞ!」
クウガ「一…じょ…う……グアアアアアアア!!」
 本家クウガは飛び上がると、ヘルにライダーキックを決めようとしたが、銃弾に妨害される。
ヘルが振り向くと、ライドブッカーを銃に変形させたディケイドが立っていた。

ディケイド「状況は大体分かった。とりあえずこの世界での役割は、こいつを倒すことらしい」
ヘル「へっ…今になってこっち側になっても遅……」
クウガ「格闘戦での消去困難…コード“我空”を発動する…」
 何故かクウガのアーマーが開き出す。なんかユニコーンガンダムみたいな感じだ。

クウガ「10…9…8…7…6…」
ディケイド「なんかヤバクないか?」
ヘル「ああ…ちょっと広域MAP兵器フラグじゃね?」
クウガ「5…4…3…」
 どんどんクウガの周りに炎が集まってくる。

ヘル「やっぱ危ないぞぉ…来い!」
 ヘルはディケイドの腕を掴むと、ユウスケが倒れている方向へ飛んだ。

クウガ「2…1…0…」
 炎がクウガの体に集中した瞬間、クウガから半径100メートルの爆発が起きた。
その範囲にあった骨がむき出しになっていた廃墟は、一瞬で消し炭にされた。

一分がたち、クウガが元の姿に戻ったとき、辺りには文字通り草一本も生えていなかった…

261蛇界人:2009/06/03(水) 23:16:46
 何も残っていない荒野となった市街地に、本家クウガは立っていた。するとクウガの頭に声が響く

アル『どうだ?ただの洗脳した奴らとはまず威力が違う。なんたって、俺の所の技術をそのまま使ったからな』
ダグザ『しかし…』
アル『なんだ?』
ダグザ『これまで俺の邪魔をしてきたクウガが、こんな情けない姿になるとはな…もう殺す気すら起きん』
アル『そんな考え知らなねぇよ。勝ちゃいいんだよ勝ちゃあな!おしクウガ!さっさと戻れ』

クウガ「了…解……」
 クウガはゆっくりと、朽ち果てているラピュタの元へ歩いていった。

262蛇界人:2009/06/04(木) 23:04:00
リオ「あ〜そろそろ主役並の出番欲し〜」
 トイレの洗面台にある鏡を見ながらリオは戦闘でボサボサになった髪をなおしていた。
だが、前髪に手を伸ばしたとき、目の前の鏡が歪みだし
次の瞬間、ボロボロになった人間と、黒こげになった二人の仮面ライダーが飛び出してきた。

リオ「おお!遂に私にも白馬の王子様が来たか!?」
 そんな都合のいい事はない。一人が自分の知っている同僚と分かると、リオは一瞬でローテンションになったが
渋々3人をブリッジへ引っ張っていった。


ラピュタ内、玉座の間。

 室内を張り巡らしていた根っこは無くなり、その真ん中で、気を失ったムスカが倒れていた。
すると、どっかから入った何者かが、ムスカの手から飛行石を取り上げた。その男は嬉しそうな笑みを浮かべている。

???「へぇ〜。どこの世界かは分からないけど、こんなお宝に巡り会えるとは思わなかったな」

バシン!

 扉が開き、黒い目をしたクウガが入ってきた。

クウガ「その石をよこせ…」
???「クウガ?…でも、どうやら士の付き添いの兄ちゃんじゃないみたいだな」
クウガ「もう一度言う…その石をよこせ…さもなくば…」
???「悪いけど、このお宝を見つけたのは俺だから俺の物。邪魔はさせないよ…」
 飛行石を奪った青年は、懐から青い銃を取り出し、カードを入れた。

<カメンライド……ディエンド!>

ディエンド「行け、僕の兵隊達」
 PS2を擬人化したようなライダーの後ろから、ドレイク、ギルスが現れる。
クウガ「仕方がない…駆逐する…」

263ネロンガ:2009/06/05(金) 15:58:24
さすがにそろそろ書かないとやばいよな・・・。


(相変わらずカカシ視点)
 
 俺にパンチが当たらないということにようやく気付いたネギが、バク転のようにジャンプして後ろに距離をとった。
 ウッドマンのように距離を詰めるのもいいが・・・まあ、少し遊んでやるとしよう。

ネギ「我は撃つ光レキ(字が出ません)の魔弾!!」
 ネギの左掌から、圧縮された光の塊が出る。しかし速度は大したことない(作者注:それでも地球脱出速度超えてるぞ)ので、俺はひょいと
ジャンプしてかわした。
 だが、ネギは少しも驚かず右手を掲げた。

ネギ「我は張る焔の扉!」(作者注:ネギオリジナルの技)
 その時、ネギの右手から大量の炎の矢が生まれた。
 もはや弾幕であるそれをかわすのは至難の技で、2,3発くらってしまった。

 その後もネギは小規模な魔術を乱発してきた。なのはキャラのように大火力で攻めてこないのは、タメ時間の省略と魔力乱発を防ぐためだろう。
 なら・・・アレを使うとするか。

カカシ「なあ魔法少年。瞳術って知っているか?」
ネギ「知り合いに使える奴がいる!」(雷の矢を放ちながら)
 そうか。なら話は早いな。
 俺は雷の矢をバックステップでかわし、左目の額当てを外した。

 俺のその姿を見るやいなや、ネギは驚愕した。
 まあ、当り前だろうけどな。
 俺の左目には深々と縦の傷(武装錬金の津村斗貴子をイメージするべし)が入り、本来眼球がうずまっている所には、赤く染まった虹彩とそれを
彩る勾玉模様の水晶体が入っている。
 俺の死んだ友人が託してくれた遺産、それを人は「写輪眼」と呼んだ。

カカシ「んじゃあ始めるか。忍者の三術の一つ、忍術をな」
ネギ「・・・いったい何をする気なんだ・・・」


PS:ロム・ストールとカカシは中の人が同じです。
  そして・・・本誌の中では・・・カカシ先生・・・(T_T)/~~~(詳細は知らないけど)

264蛇界人:2009/06/07(日) 16:57:35

カラス「アクセル…悪いけど家まで送ってくれ…はい座標…お金は着いてから払うから…」
アクセル「お…おう…でも大丈夫かお前…」
カラス「ああ…このコートの防御機能を甘く見るんじゃ……ゲボァ!(血を大量に吐く)」
アクセル「駄目じゃねーか!」
カラス「いいから速く送ってくれ…この船にちょっと細工したから普通に行けるはずだから…」


<医務室>
士「さっさと放せオラー!」
リオ「うっせー!少し黙ってろ!」
ユウスケ「・・・・・・(気絶中)」


鳴滝「ちっ!まさかディケイドが生きていたとはな…
   だが、もしここが亜種の世界だったとしても、お前を倒す手段はいくらでもある…
   覚えておくんだな。ディケイド…」

<自動的に管理局にジャンプします(行程が長くなりそうなので)>

265ネロンガ:2009/06/07(日) 20:48:13
>>264

 管理局諜報班一室にて。
日番谷「救急班すぐ手配しろ! ロボット1人と魔術師1人が重傷!」
乱菊「隊長、北高に向かった一連のグループが帰還する予定だそうです」
日番谷「一護が向かった所か。しかし遅すぎないか?」

 管理局本局、受付前ロビー。
ソウル「おっさん、アンタいつまで付いてくる気なんだよ」
ナギ「るせー! 居させろ! 息子が重態なのは俺のせいでもあるんだよ!」
マカ「ああもう分かりましたから。管理局以外の人が入れるのはここまでです!」
カモ「おいツインテール、あんたこのオッサンのこと『サウザンドマスター』だと知って言ってるのか?」
ナギ「よせ!」
マカ「・・・はいはい、もう午後9時ですから。早めに帰って下さい。フリーでしたよね、たしか」
カモ「信じてねーだろ、この無乳!」
ソウル「わ! その台詞はやめろ!」
マカ「(到底表現できないほどの発狂ボイスでなんか叫んでます)!!!」
カモ「ぎゃああああああ・・・・」
ナギ「動物虐待反対!」

 管理局技術班にて。
ハク「あの馬鹿、エルドラなんか持ち出して・・・あとで大減給確定よ!」
 コンコン(←ドアのノック音)
オックス「おや、誰でしょうか」
ドアの外の声『・・・管理局攻撃班員、デス・ザ・キッドです』
ハク「んー? もう、忙しいのにぃ。ま、いいわ。入りなさい」
 うぃん。
デス「夜分遅く申し訳ありません」
ハク「で、用は何?」
デス「さっきから来ている、自称『ナギ・スプリングフィールド』が『私は昔管理局にいた友人を知っている、そいつに身分証明の連絡を
   させろ』と五月蠅いのです。対応に困っているのですが・・・」
オックス「おや、それはそれは」
ハーバー「まさかそんな大層な名前を名乗るなんてね」
ハク「で、なんで私なワケ?」
デス「管理局の古株ですので、昔の管理局員も覚えているのではないかと」
ハク「(ややむっとして)どーゆー事? 遠回しにオバハン扱いしてるわけ!?」
デス「(う、まずい・・・)いや、そうではなく!」
ハク「誰なのよ、その友人ってのは!」
デス「アクセル・アルマーだそうです」
ハク「・・・・・・わお。」

 同刻、ロビーにおいて
マカ「はらわたをブチ撒けろ!!!」
ソウル「その台詞はまずいぞ!主に武装錬金的な意味で!」
カモ「旦那ぁぁ・・・助けてぇぇ・・・」
ナギ「お前らうっさい! ちょっと黙ってろ!」←やたらゴツい携帯をいじりながら
キリク「そういや叔父さん、なんか俺と声が似てませんか?」
ナギ「気のせいだ!」
 プルルルルルルル・・・プルルルルル・・・ガチャ。
ドナルド『もしもし、いったいなんだいナギ。』
ナギ「ロナルド、お前ら今どこに居るんだ。メロゥドの位置教えろ。どこの世界だ。つながったって事は『火』の世界だろ?」
ドナ『そうさ。そうだねぇ・・・「リリカルなのは」の世界かな?」
ナギ「ん? ああ、あの魔女っ子ドラゴンボールか」
ドナ『全国のなのはファンが切れるよ』
ナギ「で、そのどこだ。日本か?」
ドナ『いや、ソレがだね・・・』

 どどどーん!!

マカ「ん?」
リズ「いったい何の音だ?」
パティ「着陸の音じゃない?」
ナギ「・・・まさか、とは思うが・・・」
 赤毛の魔術師は、もはや遊星(死語)からの物体Xとなりさがった相棒をふんずけ、カーテンを開けた。
カモ「むぎゅ」
ナギ「おいおい・・・嘘だろ・・・」
ドナ『ソレが本当なんだよね』
謎の少女『ドナルドはん、なに話とるん?』
ナギ「・・・・我が家登場、乙。」
 管理局本部の真っ正面に、アクセルの機体「メロゥド」が着陸していた。

ナギ「ところでロナルド、そこにいるとおぼしき植田佳奈は何もんだ?」
ドナ『中の人で呼ばないでよ』
ナギ「あの世界最凶のツッコミロリ巨乳? それとも魔人探偵のM奴隷?」
ドナ『どっちもはずれ』


 あと、忘れてるかもしれないけどナギ&カモはメロゥドグループの一員です。
 嘘だと思うなら>>109,>>110,>>115,>>189をご覧下さい。勝手に設定作ってゴメンナサイ。

266ネロンガ:2009/06/10(水) 17:35:52
 諸事情により、これから来週の土曜日まで書き込めません。ご了承下さい。

267蛇界人:2009/06/12(金) 22:19:15
 ビーファイターの52話&最終回は本当に神でしたね。
52話その①ttp://www.youtube.com/watch?v=ryKADI1qL2c&feature=related
52話その②ttp://www.youtube.com/watch?v=tGXqeCYgVDo&feature=related
最終話その①ttp://www.youtube.com/watch?v=8tdg6uySOyc&feature=related
最終話その②ttp://www.youtube.com/watch?v=G3nFb5lcE1o&feature=related
 懐古厨懐古厨言われても構いません!自分にとって黄金期はジュウレンジャー〜ガオレンジャー(他のも好きなのであしからず)
史上最高の戦隊モノは忍者戦隊カクレンジャーです!最高のVSはガオレンジャーVSスーパー戦隊ですが


???「いって〜…あの野郎ミスりやがって…」
 元上官の悪口を言いながら、ボロがかった輸送船から出てきたのは頭を包帯で巻いたカラスだった。
すかさず待機していた一般局員が走り寄る。

「カラスさん!無事だったんですか!」
カラス「俺のことはいい。あの輸送機の中に魔術師が7人、人間が多数いるから至急搬送してやってくれ。
    あとこの2人は治療が終わったら、俺の所に連れてこい。以上だ」
「了解です。誰か担架もってこい!」
 けたたましい足音をならしながら、大勢の局員がメロゥドの中に入っていく。

ハク「メロゥドとは…こりゃまた懐かしい奴に乗って帰ってきたねぇ…」
カラス「あぁハク姐、実はあの中にも…」
『主任大変です!』
ハク「どうしたんだい?」
『な…中にアクセル隊長と、教祖様がいます!』
ハク「ハハハ………もう怒る気すら起きないよ…5年前に失踪した隊長と、伝説のピエロとはね…」
カラス「そうなんだけど、隊長の方がちょっと問題があってな…」
ハク「まぁいいわ…『悪いけどその2人は自称サウザンドマスターの所に連れてってー!』」
カラス「自称サウザンドマスター?」
ハク「あぁ。実はネギ君がね………」

268蛇界人:2009/06/13(土) 15:04:17
技術班。ラボ

 純白の横長テーブルの周りに椅子が並べられ、それぞれにはドラえもん、カラス、リオ、兼定、ハクが座っている。
カラス「…シャブラニグドゥね…。出来ればあの世界の奴には関わりたくなかったが」
リオ「スレイヤーズの事?」
カラス「あぁそうだよ…あんのアマぁ…今度会ったら絶対に殺す…」
 尋常ではない殺意を込めたオーラを漂わせているカラスを無視しつつ、ハクはコップに入った焼酎を煽る。
ハク「そんな事はどうでもいい…ところでカラス、何で勝手にエルドラV出撃させちゃうかな〜?お陰でこっちは相当苦労したんだが」
カラス「いや…それは…ハッハッハ(あらぬ方向を向く)」
ハク「とりあえず報酬の9割9分9厘をこっちによこして貰おうか。減給代わりに」
カラス「はいは…えぇ!?それは勘弁してくれよ!こっちだって色々資金の配分とかあってな…」
ハク「いつもあんたのロボット系を整備してやってるのはどこのどいつと思ってるんだい?
   それがいやなら、またあんたのレプリカコレクションを頂戴するしかないかな〜?それとも…」
 急にハクがキスができそうな程カラスの前に顔を近づける。少々酔っているからなのか分からないがうっすら顔に赤みがかかっている。
ハク「お姉さんが食べちゃおっか?w」
カラス「ガードダイバーで勘弁してください(土下座)」
ハク「ブーつまんなーい」
ドラ「で?俺達が手に入れた奴は、あれは結局本物だったのか?」
ハク「その点はご安心。正真正銘、本物だよ。これで向こうとも連絡できるし行き来は可能だ」
緋色「では、今後の作戦の説明を…」
ハク「はいはいちょっと待った。もう夜も遅いんだからさ、後にしよ!ハイカラス以外解散!」
リオ「偉い大雑把ですね…」
カラス「てか何で俺だけ…」


カラス「で?俺に何の用?早く帰って晩飯作りたいんだけど」
ハク「まあまあ、これを見てくれ」
 モニターに完全に整備されたエルドラVが写る。
カラス「エルドラVじゃねーか。これがどうしたんだ?」
ハク「このピンクアミーゴから、ミラーモンスターと同じ反応が出た。何か心当たりはないか?」
カラス「そう言えば…神人と闘ってるときに、棒読みっぽい声の変な男が出てきて…適当に話してたら鏡の中から出てきたんだ。
    俺もピンクアミーゴのレプリカは作っていなかったから始めは焦ったけど」
ハク「その男って…いや、何でもない。で?アークちゃんの感想は?」
カラス「半年前はともかく、今の状態だと扱いにくいな。今度からはいつも通りコートの中に格納させてくれ
    後、このディケイドのプロトタイプをちょっとこんな感じにいじくって欲しいんだが…」
 カラスはゴソゴソとコートのポケットまさぐり、1センチ程の書類の束を手渡す。どこにそんな分厚いのが入ってるんだ…
その書類には『俺様オリジナル!最強のライダー設計図!』などと殴り書きされている割りに、
中は結構精密な性能、モーション、素材などが書かれていた。

ハク「…一応やってみるけどさ…ついでに装備全部預けておけば?あんたの言ったとおりに調整しとくから」
カラス「あざーす。じゃ明日の朝ぐらいに持ってくるから」


ハク「ミラーワールド…棒読み……まさかな」

269蛇界人:2009/06/16(火) 21:16:22
期末考査のため、6/29(土)まで本編の書き込みを自粛させていただきます。ご了承ください。

270ネロンガ:2009/06/18(木) 16:05:17
 今回はカカシ視点ではありません。最初はせっちゃん、次が主人公視点です。


 愛刀「夕凪」を地面に突き刺し、私はゆっくりと立ち上がった。
 口の中が切れているのか、微妙にしょっぱくて鉄臭い味がした。その味は、今まで幾度となく噛みしめてきたものだった。
 そうだ、今ならまだ間に合うかもしれない。私は時計(ストップウォッチ機能のあるデジタル腕時計)を見た。午後4時7分。日没まであと2時間20分程度だ。
 私は、空を見た。

 また行ってみるか、あの青く染まった、憎らしいくらい綺麗な空間に。

(視点交代)

 僕は最初その光景にビビっていたが、すぐに立ち直り、右手を向ける。
 呪文を唱えるため息を吸い、差し出した右手に魔力を込める。
ネギ「我は放つ・・・・」
 そこまで言いかけた時、カカシがすっと手を差し出した。

カカシ「光の白刃」

 キュボオオオオオン!!!!

 カカシの手から白色の高熱波がのび、マッハ数十で僕の足元に被弾した。
 まったく予想だにしていなかった結果に、僕は反応できるはずもなかった。

カカシ「驚いたか? 印を結ぶ必要があるものとばかり思っていただろう?」

 カカシは、一部服を焦げさせた僕に向かい言ってきた。
 まさかとは思うが・・・・。
 僕はまた、右手に魔力をこめた。

ネギ「我は呼ぶ破裂・・・」
カカシ「の姉妹ってか」

 真っ正面の空気が膨張し、一気に爆発した。

 ダガアアアアアアン!

ネギ「がああっ!」
 
 そのまま僕は吹き飛ばされ、木に背中をぶつけた。
 こいつ、まさか・・・術をコピーしたのか!?

271ネロンガ:2009/06/26(金) 18:41:09
 今回もせっちゃん→主人公です。書き込み少なくてごめんなさい!


 今でも私は、あの日のことを思い出す。
 私の大事な人が、川で溺れてしまった日のことを。
 その時の私はまだ幼稚園児で、ただおろおろするばかりだった。結局、私が大人の人を呼んで、その人が救出されたのは3分も経った時だった。
 何とか一命は取り留めたけど、私はその人を守れなかったことを悔やみ、その後寝ていたその人のもとで涙を流した。
 侍になる者なら、男だろうと女だろうと泣いてはいけないことは知っていた。でも私は泣いた。
 でも、その人は許してくれた。
 私の存在を認めてくれた。
 それ以来、私は、その人のことを・・・・そう、好きになってしまった。

 だから、あの人を一度奪い去り、捨てたあいつだけは許さない。
 私が、この手で殺すんだ。

(視点交代)

 カカシが、フンと鼻を鳴らした。
カカシ「どうした? 技をコピーされただけだぞ?」
ネギ「・・・そうじゃない。あんたは『NARUTO』出身のキャラだろう」
カカシ「そうだが?」
 なら、絶対におかしいんだよ。

 NARUTOの世界では、技は印を組まないと発動しない。
 なぜか? それは、忍者は体の中の魔力「チャクラ」を、印を組むことによって具現化させ、忍術を使う。
 これは絶対に必要な事項であり、長距離の攻撃は印なしでは発動しないんだ。
 なのに、カカシは印なしでバスバス技を発動させている。

ネギ「・・・印を組んでないのか?」
 僕はカカシに質問した。彼はあっさりと答えた。
カカシ「ああ。お前がバカスカ技を発射してくれる限り、俺は無詠唱無切印で技をコピーできる。
    あのお節介が教えてくれたんだよ。残念だったな」
 お節介? 誰、それ。
カカシ「説明がめんどくさいから、asteriskの下を見てくれ」

 お前は「銀魂 3年Z組銀八先生」の銀さんかー!!

 * * *

 それは、今から数か月前。大戦終了からの束の間の安息の日々の事でした。
 リハビリついでに王ドラと一緒に管理局内を散歩していたそのお節介は、偶然鍛錬していたカカシにばったり会いました。

「王ドラ、少しあの男と話してきていいか?」
「あ、いいですよ。派手に動いたりしないなら」

「ようカカシ、景気はどうだい?」
「お前は床屋さんか。お前こそどうなんだ? 怪我しているんだろう?」
「いや、もう歩けるし絵を描くこともできる。この間はリオと腕相撲して勝ったくらいだ」
「フン、神の子孫はやっぱり傷の治りが早いな」
「まーな。ところで、何やってるんだよ。忍術の修行か?」
「いや、違う。印を早く組む練習をしているのさ」
「やっぱり忍者は違うな。屍師匠も特訓漬けだったし・・・あ、でもさ、あんたは写輪眼あるだろ?アレをうまく使えばどうなのかな?」
「写輪眼?」
「相手が魔術師だったら、それは血系限界じゃないからコピーできるじゃないか」
「なるほど。だがどうしたらいいんだろうか?」
「俺がこっそり教えてやる。 ついでだ、ドラメッド3世も魔術師だから、あいつにも協力させる」

「もう時間ですよ、カラスさん」
「おう、すまねえな王ドラ」

 こうして、カカシはお節介とドラメッド3世相手に徹底的に技コピーを練習し、ついに無詠唱無切印でコピーができるようになったのです。
 よかったですね。
 めでたしめでた・・・

 * * *

ネギ「めでたくねええええっ!!!!!」
ネロンガ「がはぁっ・・・!!!」
 僕は作者のどてっぱらめがけストレートパンチを食らわせた。作者がばいきんまんみたいに飛んで行ったが、もうどうでもいい。
 
 カラスさん・・・いつか絶対、あの人には痛い目見せてやる・・・。

 僕はカカシを睨みつけ、魔力をためた。
 明日も生きているために、僕は絶対に勝つ。

272ネロンガ:2009/06/28(日) 16:23:57
 今回はネギ主体だよ。今回の作業用BGMはmeg rockの「笑顔の理由」。大好きなんです、この歌。


ネギ「我は放つ」
カカシ「光の・・・」
 やはりコピーしてきたか。だが、やめるわけにはいかない。
ネギ&カカシ「「白刃!!!!」」

 きゅどおおおおおん!

 同時に発射された高熱波が、真正面からぶつかり合い、爆風をまき散らす。
 すごいのは、まったく同時に衝突したことである。
 どうしても相手の目を見ないといけない場合、その相手の像が自分の目に届く時間がかかる(秒速30万km)。
 それなのに、まったく同時に発動するということは、反応速度、思考速度、そして発動速度がハンパじゃないということだ。
 当然、この状態のカカシとの肉弾戦は無理。
 いったいどうすれば・・・。

カカシ「ぼさっとしてんじゃねーよ」
 え? 

 どぐしゃあ!
 僕は前方に吹っ飛ばされた。カカシが一瞬で後ろに回り込み、背中を蹴り飛ばしたのだろう。
 
ネギ「いってぇ・・・」
カカシ「そんなんじゃ、あと2時間でお前は死ぬぞ。わかってんのか、自分の今置かれている状況が」

 ・・・無茶なこと言うな。
 ひとつ、考えられるとしたら、あいつを味方につけるしかない。
 僕は魔力を集中させ、放つ。

カカシ「おいおい、どうせコピーしてしまうんだぜ? 効き目なんて・・・」
 カカシのセリフがそこで詰まった。僕の放つ魔術の構成がわかったらしいな。
 あたりを確認して、僕は魔力を一気に解き放った。

ネギ「我は乱す光列の檻!!!」

 バシュウッ!

カカシ「くっ・・・」
 
 目くらまし成功! 解説は後だ!もう一発!
 僕は眼を閉じ、光が目を覆う前の残像を確認した。
 よし、発動だ!

ネギ「我は踊る天の楼閣!」

 体が一瞬軽くなり、そして加速度がかかる。今何Gあるのかなんて、考えたくもない。
 急に増えた体重が元に戻る頃には、僕はひやりとした感覚を手の上に味わっていた。
 ドラ・ザ・キッド、奪還成功。

273ネロンガ:2009/06/28(日) 17:05:04
 まだ「笑顔の理由」をかけっぱなしで書いてます。
 ちなみにどんな歌かはここ参照→ttp://www.youtube.com/watch?v=pQNPLljhCw8 絵で引かないでね! 名曲なんだから!!


 ぷつっと尻尾を引っ張って、僕は手の下にあるそいつを再生させた。
キッド「・・・・ん〜? あ、ネギ! すまん! つい目の前に18禁な光景が繰り広げられてたから!」
ネギ「そんなんどーでもえーわ! いったん引こう! あいつが強すぎる!」
キッド「お・・おう。そうだな」
 僕とキッドは、木乃香さんからもらったレーダーを頼りに、カカシの元から逃げた。

 では、解説をしよう。
 僕が放った魔術は光を故意に屈折、乱反射させる魔術で、半径数10mの範囲において「完全な目くらまし」をする。
 もしこれをコピーしてしまえば、相手の姿が一切見えなくなり、攻撃もヘチマもなくなる。
 この技を使えば、少なくとも数瞬は目くらましができるので、その隙をついて瞬間転移したわけだ。
 そうなるとキッドのいる場所も分からなくなりそうだが、心配ない。人間の目には「残像」という便利なものがある。
 しっかり凝視したものは、目を閉じた後も浮かび上がるという例のあれだ。あれを使えば、場所の特定など容易にできる。
 こうして僕は無事転移に成功した、というわけ。長文御免。

 数十分走り続けただろうか。レーダーからカカシの姿は消えた。消えた方向にマップを移すと、元の場所に戻っていた。
 写輪眼の出しっぱなしはチャクラを異様に使うので、やめたようである。
 僕は息をつき、その場に座った。
キッド「・・・しかし、なんて奴だ。技をコピーできるなんて」
ネギ「カラスさんが余計なことしたからなんですよ」
キッド「先輩・・・あとで靴に画鋲入れてやる」
 せこいことを話すキッドに、僕はため息をついた。
 こんなのが相方で、僕は大丈夫なのだろうか?
 しかも、今朝のあの発言もあるし・・・。

 そういえば、キッドの守りたいものというのは何なのだろうか? 僕は聞いてみた。
ネギ「キッド・・・あなたは朝言ってましたよね。『大切なものを守る』って」
キッド「ああ・・・それがどーした?」
ネギ「貴方の大事なものって、何ですか? ドラえもんズの仲間?」

 キッドはうつむいて、少し黙ってから言った。
キッド「それもあるな。俺さ、馬鹿でぶっきらぼうで乱射癖あるしよ。友達なんてもんには巡り合ったことなかったんだよ。
    あいつらも俺と同じくらい馬鹿だった。ドジ、忘れんぼ、あがり症、スケベ、ジジムサ、それに何考えてるかわかんねえ狼・・・。
    でも、あいつらは俺を仲間だと思ってくれたんだ。嬉しかった。こんな、狙撃にしか能のねえ奴をな」
 いろいろ大変だったんだな。
キッド「俺の道具で、親友テレカってのがあるだろ」
ネギ「あるね。あれ、どこで買ったの?」
 キッドは帽子から親友テレカを取り出し、言った。
キッド「こいつぁ非売品なんだ。とある酔狂な科学者が、7枚1組の秘密道具を作った。
    それは、時として万能の力を出す道具だった。それを使えるのは、変わらねえ友情を持てる暑苦しい奴らだけ。
    でもな、そんな道具でも、手に入れるのは命がけだった。あいつら6人がいなけりゃ、俺は命落とすとこだった。
    その伝説の・・・いや、大袈裟すぎたな。その秘密道具がこいつだったってわけさ」
 
 友情、か。そういえば僕にはそんな物を持っている友人がいたかな? せいぜいタカミチと犬神くらいだろうな。
 まだ、麻帆羅の連中は、僕に友情を持ってくれるんだろうか?

274ネロンガ:2009/06/28(日) 17:07:04
 
 キッドは続けた。
キッド「それともうひとつ。7人目の友人のためさ」
ネギ「僕かな?」
キッド「何想像してんだ気色悪い」

 そこまで言うな!

キッド「遺書の相手さ、そいつは。ドラえもんの妹、ドラミ」

 えーっと・・・確か管理局本部ロビーにいたせいでドラえもん世界崩壊を回避できた人か。
 彼女は確か王ドラと同じ管理局医療班にいたはずだが。

キッド「あいつは、俺に守る心を教えてくれた。ちょうどあいつは俺より9歳年下だから・・・」
 
 そんなあとのタイプかよ。すごく性能の差があると思うぞ。

キッド「そーだな。あれは、ドラえもんがのび太の町に来る前の話だ。
    あいつがロボット養成学校を卒業する寸前で、学校のコンピューターがいかれたんだ。俺達は唯一残された生徒を救出にむかった。
    そいつが、ドラえもんの妹ドラミ。俺はヘチャムクレとか呼んでたがな」
 
 死語だぞそれ。

キッド「助けに行った先でも、あいつはあいつなりに状況を打破しようと頑張った。お間抜けな俺達とは違って、あいつは優等生だったからな。
    でも、どーにもならなかった。俺達はマザーコンピュータを直そうとしたが、途中で俺とドラミ以外全部洗脳されちまってな。
    そんな中、あいつは俺を守ってくれた。まあ、いわゆるツンデレなんだろーな、俺達は。
    張り合ってるけど、ほんとは互いを守ろうとするなんざ、嫌ってたらやんねーよ。
    そうした中、俺にはドラミが『友人の妹』という認識がなくなった」
ネギ「・・・個人として認めたってこと?」
キッド「そーだな」
 ・・・そうか、こいつはドラミの事が好きなんだ。
 そして、彼女は「大切なものを守る」ことを教えてくれたんだ。
 
ネギ「・・・キッド、今朝からごめんね」
キッド「あああれか。もう忘れてたぜ」

 ・・・・謝った時間返せ。

キッド「それはそれで、だ。何かあいつを倒す方法はないのか?」
ネギ「あったらとっくにやってるよ」
キッド「くそ・・・攻撃に規則性でもあればな・・・。なんか法則でもねえのかよ!」
 キッドが、そばにあった木を蹴とばした。短気な奴だ。

ネギ「あるわけないだろ。そんな法則だなん・・・」
 そこで僕は言葉に詰まった。
キッド「ん?どうした?」
 木・・・・法則・・・木・・・法則・・・・目くらまし・・・。
 
 にやりと僕は笑みを浮かべた。あるぜ、いい方法が。
 残り一つの秘密道具、それに全てを賭けよう。

275蛇界人:2009/07/01(水) 21:43:40
 すいません^^;どうもアイデア練る時間が少なくなってしまいまして・・・
部長になんてなるんじゃなかった・・・orz
(オトクラは男キャラが皆無ですから、実質レズゲ扱いになりますが、そこの目を瞑ればれっきとした格ゲーですね)


コツコツ…

 ポケットに両手を入れながら局内の廊下をうろついていたカラスだったが、ふとその足が医務室前で止まる。
その部屋の一つの表札には『ネギ・スプリングフィールド』と書かれていた。
王ドラ「こんな時間になにしてるんですか?」
 ちょうどその部屋から王ドラが出てきた。どうやら診断中だったようだ。 

カラス「悪い。こんな時間でなんだが、ちょっと入らせてくれないか?すぐに終わるから」
王ドラ「分かりました…何人か先客もいますからね…」
カラス「は?」

 王ドラがドアを開けると、ベッドで眠っているネギを囲むように、アクセル、ドナルド、ナギが立っていた。
カラスは自分の目の前にいる、かつて自分も魔術の指導をしてもらった千年魔術師に声を掛けた。

カラス「ナギさん…」
ナギ「おぉ久しぶりだなバカラス。最後に会ったのは3年ぶりぐらいか?」
カラス「その名前で呼ばないでくださいよ…」
 どうやら偽物ではないようだ。カラスは安心して話を続けた。

カラス「ナギさん。半年の間、この世界に何があったかは理解できますね?」
ナギ「あぁ、大体把握している。未知の敵の来襲。世界が融合し掛けていると言う事実。
   それに俺が知らない魔術のオンパレード…ついでにこのアホセルの記憶喪失とかな」
アクセル「アホセル?どう言う意味だそりゃ?」
カラス「(無視して)では説明させてもらいましょうか。
    ネギの中にはルビーアイが封じ込められていた。何故あなたはそれを放置したんですか?
    あなたの力ならネギの体から奴を引き離すことができたはずじゃ…」
ナギ「……あいつは…ルビーアイは、俺の力を使っても引き剥がすことができなかった…。
   当時俺は戦いの毎日だった。ネギの体にも何も異常がなかったら、俺はまた戦いの日々へ戻っていた。
   あの馬鹿息子の性格なら、あいつは絶対に復活できない。そう踏んだからだ」
カラス「しかし、ルビーアイは復活してしまった…北欧の一件で。
    一時的ではあるが、ネギは世界を破壊する悪魔に堕落するところだった…
    そんでその2人が結局共闘してニードル倒しちゃったわけでしょ?…普通はありえないんですがね…」

 こんなシリアスな空気をぶち壊したのはドナルドの一言だった。
ドナルド「そんなことは良いからハンバーガー食べようよ」

276蛇界人:2009/07/01(水) 22:47:22
ナギ「(チキンフィレオを貪りながら)話を戻そう」
   俺はこれからもフリーで活動し続ける。」
アクセル「(チーズバーガーほおばりながら)どっちみち、ナギ「(チキンフィレオを貪りながら)話を戻そう。
記憶のないまま家にいてもつまらないからな。
     記憶が戻ったらまた寄らせてもらうだなこれが」
ドナルド「一応はやてちゃんはこっちに置いていくよ。次はどんな奴が相手か分からないからね」

カラス「(ハンバーガー食べながら)そうですね。こっちもこっちでやっていきますよ。
    今の状態のまま出ていってものたれ死ぬのがオチですからね」

 さて、ちょっと遅い夜食を終え、一息つくと、カラスは思い出したようにまた口を開いた。

カラス「ナギさん。これはまだ機密事項なので、本当は商売敵に言っちゃいけないんですが…
    俺が今日の任務で手に入れた石で、ネギを元の世界に戻すことができるかもしれません」
ナギ「何だと?」
カラス「その石は元々、この世界がこうなってしまった原因の亜種らしくて、
    特定の世界間を移動することが可能なんです。どうでしょう。一旦ネギを元の世界の戻してみては。
    今のままだと、いつまたルビーアイが覚醒するか分からない。あいつのことだ。また運良く共闘するとは思えません。
    ネギの魔力があいつを打ち消せる程度に回復するまで、元の世界で休ませてやった方が…」
ナギ「いや、そいつは出来ない」
カラス「ナギさん…」

ナギ「俺はまだ、あいつが護りたい者を見ていない。俺は言ったんだ。「お前が護りたい者を見つけろ」ってな。
   馬鹿親と蔑んでかまわない。だがな、俺もこの立場でこの職業だ。いつ死ぬか分からない。
   それまでに知りたいんだよ。お人好しの馬鹿息子が一生をかけて護りたい”何か”をな……」

 しばし無言が続く。カラスは自分の横で、ラー油をかけてハンバーグ食っている王ドラに話しかけた。

カラス「王ドラ、正直聞こう。今のネギにはどれほど魔力が残っている」
王ドラ「じゃ正直に言いましょう。さすがにヤバイ状態です。
    このままルビーアイが覚醒してしまったら、ネギの体がどうなるか…」

 カラスは無言で、ポケットに入っているナイフを取り出し、王ドラに渡した。

カラス「今からこのナイフを技術班に持っていって魔力を抽出して、
    片方は今日送った魔術師勢、もう片方はネギに入れてやってくれ」
王ドラ「分かりました。しかし…いいんですか?報告だと、これにはカラスさんの魔力も入って…」
カラス「いいんだよ。俺の場合はほっとけばその内回復するが、ネギは違う。はやてとも話して決めたんだ。
    俺達より、殆ど魔力が切れている連中に使ってやった方がよっぽど良い…ってな」

 ガチャリと激しい音と共に王ドラは医務室を飛び出していった。部屋には寝ているネギを含め、5人しかいなくなった。

ナギ「どういう風の吹き回しだ?自分の力を他人に貸し与える事を嫌ってたお前が」
カラス「もう昔の話ですよ。それに、あいつがあなたの子どもって事をすっかり忘れていました。
    だから俺の力をあげるんです。でも…もしルビーアイの野郎がネギの体を本当に支配してしまったら…」

カラス「俺が殺します」
ナギ「俺が殺す」

 ほぼ同時だった。その次にまた部屋が静かになった。
ナギは笑いながら言った。

ナギ「ま、お互い祈ろうぜ。あの悪魔がまた再臨しないようにな」
カラス「同感ですよ。こっちも悪魔はディケイドの野郎で十分です」

ガチャ

 数分経つと、カラスは部屋から出ていった。ナギの話だと、朝になればまたメロゥドで旅立つらしい。
修理のついでに時空天地装置を付けてあげたら結構喜んでいたっけな。
 だがカラスは思い出した。今日の自分にはまだやるべき事が残っている。

メンテナンス?違う違う。

ディケイドの事情聴取?違う違う。

 そう、晩飯を作るのを忘れていた。今部屋に行けば、ハヌマーン、多数のプリニー、そしてはやてが目を光らせているはずだ。
「どうしよう」と言う顔をしながら、カラスは言い訳と今晩のメニューを考えつつ、重い足取りで自分の部屋まで歩いていったのだった。

277蛇界人:2009/07/05(日) 01:30:14
 まだ17ですよ?買えるわけないじゃないですか!ダウンロードしたんですよ!
そんな冗談はさておき、一応三段分身は俺設定。

 ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm4489074←技の流れはこちらよりお借りしました。
久しぶりに見たら・・・また何か参戦させたくなっちゃうじゃないか!

カラス「とりあえず出すなら出し過ぎないように。収集付かなくなるから」
カラス「さて。ハルヒ編終了後とネギ編には、二日目に遭わせるとしても一日の誤差がある。
    よって今後の俺ルートは、比較的平和な一日をダイジェストでお送りする予定だ。
    は?マジメに闘え?じゃ聞きますけどね。スーパー戦隊の方々が毎日働いてると思ってんのか?
    ちゃんと週6の休みは保証されているんだよ。そうしなきゃ誰が一年間も続けて戦えるか!」


朝7時:起床

カラス「ん?もう朝か・・・」
 俺は目覚ましを止めるために、毛布の外をまさぐる
 
ムニュ

カラス「?」
 なにやら柔らかいものが右手に当たる。俺はビーズクッションを買った覚えはないのだが・・・
確認するためにちょっと毛布から顔を出してみる。

カラス「!!!!」
 次の瞬間、俺の寝ぼけ眼だった目が完全に起床した。普通そうだろう。
いきなり目の前で可愛い女の子が添い寝してて驚かない男子がいるか?
しかもその子が結構可愛くて胸のある子だったら・・・。

はやて「んっ・・・んぅ〜・・・」
 今俺の数センチ目の前で気持ちよさそうに寝ているはやて。その傍らで俺は頭をよぎらせる。
え〜と、確かあの後晩飯作って、そこで祝いがてらにワイン飲んでその後は・・・まさか俺手ぇ出してないだろうな。
いかん!もし手を出してしまっていたらシグ姐達に何て言われるか・・・いや、その前に俺は生きているのか・・・?

はやて「ん?・・・んぁカラスぅ・・・おはよ〜」
カラス「あ・・・あぁおはよ・・・」
はやて「ゴメンね。眠たかったからつい一緒に寝ちゃった♪」
カラス「別に構わねぇよ・・・朝飯でも作るか・・・」

 俺ははやてを残してそのまま厨房へ向かう。
多分大丈夫だ。多分・・・いや絶対手は出していないはず・・・
 最悪の事態を頭に描きつつ、俺はコンロの火を付けた。

278ネロンガ:2009/07/05(日) 10:41:54
 いいなー、うらやましいなー。はやては中の人と違って結構スタイルいいし。


 白い髪の忍者が、こちらを振り向いた。
 ふう、とため息をついて、そいつは僕に向けて語り出した。
カカシ「戻ってきたか。だがな、もうあの目くらましは通用しねーぞ」
ネギ「わかってるよ・・・・ところで、今何どきだい?」
カカシ「落語か。今は午後4時45分。あと日没まで1時間20分弱だよ」
ネギ「ご親切にどうも!」
 お礼に、というべきかどうかは分からないが、とりあえず僕は拳を引いて殴りかかった。
 カカシはそのパンチをいとも簡単に片手で止め、グルンとひねった。
 腕が捻り潰されるかもしれないので、僕は素直に体ごと回転されることにした。
 ダシッと音がして、地面に叩きつけられる。
 相当痛いが、こらえて受け身を取り、後ろを取ろうと駆け出す。
 それにカカシが反応し、殴りかかって来た。

 それから数分間、ほぼ僕は動くサンドバッグとなってカカシの気を引いた。
 頼む、気づかないでくれ・・・。

(ここから視点が3人称に変わります)

 前にも言ったが、カカシはロボットの気配がわからない。
 呼吸が生物と違ううえ、体温も違う。さらに魂がない。あったとしても、それは疑似的なものだ。
 よって、ネギはカカシに対する隠密活動にはロボットを向かわせることにしたのだった。

キッド「よし、いいぞネギ。もう少しだけ気を引いててくれよ・・・・」
 キッドは帽子から最後の道具を取り出した。
 その道具は、箱だった。その中には、カセットテープがたくさん入っている。
 そのカセットの箱には、なぜかナマズのようなキャラクターが書いてあった。
 キッドは蓋を開け、目当てのブツを探していった。
 カセットの背には、いろいろと書いてあったがキッドはそれらを無視していった。

 赤い色のカセットには「花菱烈火」と書いてあり、ツンツン頭の青年が黒いタンクトップを着て笑っている絵が載っていた。
 朱色のカセットには「犬夜叉」。巨大な剣を持つ犬耳の白髪の青年の姿が。
 金色のカセットには「ガッシュ・ベル」。人形のような顔の金髪の少年が。
 青いカセットには「江戸川コナン」。眼鏡の変な髪形の小1男子(ただし中身は高2)が・・・。

キッド「これだ!」
 キッドはようやく、そのお目当ての物を探し出した。

 その緑色のカセットには、ものすごく目つきの悪い中1の少年の絵が載っていた。
 緑色の髪をしたその少年は、なぜか手から小さな苗木を生やしていた。

キッド「この限定版は、2分しか力が持たないからな・・・たのむぜ、『植木耕助』!!!」

 キッドはそのカセットを、おなかに差し込んだ。
 最後の戦いが始まる。

279蛇界人:2009/07/05(日) 15:44:53

朝8時:ミーティング

ハク「始めに言っとく。今回は依頼があんまり来てないから、今日は他の課の仕事を手伝ってもらう」
全員「え〜っ!?」
ハク「贅沢言うな!ただでさえ家は金食い虫なんだから!」

はやて「ハクさんは相変わらずやね・・・」
カラス「一応半年前から班長はいるんだけどね。班長は・・・」
銃四郎「戦いたくない戦いたくない戦いたくない・・・」
はやて「まさに“いるだけ”・・・」

ハク「じゃ、何か報告がある奴いるかー?」
カラス「あ、ハーイ。ちょっと報告でーす。ビジョン注目してー」
銃四郎「これは・・・クウガか?」
カラス「そう。生きてたんですよ。しかも…なにやら変な装備のおまけ付き。
    相違点を上げれば、ライジングマイティなのに目が黒いこと、ライジングの象徴である金色のオブジェが両足にあること。
    以上なんですが、ラピュタはあのあとどうなったか分かりますか?」
銃四郎「それなら、消えたよ。クウガと一緒にな」
カラス「消えた!?」
銃四郎「そうだ。きれいサッパリな。跡地に残っていたのは倒れた人間一人。今身元確認をしているが…」
ハク「あとは無いみたいだね。じゃ解散ー。仕事が残ってる人以外は他の課の手伝いだよー」

朝9時:事情聴取

カラス「つーわけで士、色々お前に聞きたいことがある」
リオ「あんまりしらばくれるとハリセン入れんぞ」
カラス「とりあえずこれだけは言っておこう。
    俺は鳴滝さんの手先じゃない。俺達はお前を破壊者と思っていない。これだけは信じてもらいたい」
士「いいだろう。だが先に質問させてくれ。ここはどこの世界だ?」
カラス「・・・ここはそれぞれの世界が不完全ながら融合している世界。どこの世界などの区別がないんだ。
    俺の組織はその時空の中間地点、つまり時空間の狭間に存在していることになる。」
士「要するに、お前達は俺みたいに世界を回るのではなく、世界を監視していると言うことか」
カラス「そうだ。俺の役目は特定の世界に割り込み、その世界の調律を壊す連中を逮捕すること。
    そのため、ここにはありとあらゆる世界の設備が揃っている。俺達が考えた機器で変身するヒーローも少なくない。
    門矢、お前のディケイドライバーも俺達が作った道具の一つにすぎないんだ」
ユウスケ「じゃぁあなたが鬼や他のライダーに変身したのも?」
カラス「あぁ。でも俺の場合殆どは自作とか手に入れて奴だからな。確か同じ19でも頑張って機動刑事系一個しか持ってない奴とかいるn…」
リオ「うっせーハリセンぶつけんぞ」

カラス「じゃこっちから聞かせてもらう。門矢。お前が旅を始めたのはいつからだ?」
士「半年前だ。世界に“滅びの現象”っていうのが起き始めていて、それを止めるために俺は旅を続けていた」
はやて「半年前?それって…」
カラス「ああ。こんな状況になっちまったのと一致してる」
リオ「なら、これも滅びの現象の一つだって言うの?」
士「よく分からないが、俺がこの世界に来てしまったと言うことはそう言うことなんだろ」
カラス「よく分かった。まずは休んでおけ、空き部屋を用意してやるから」


カラス「ここだ。ちょっと手続きが終わるまではここでおとなしくしてもら・・・」
「カラス先輩ー。そこ昨夜から写真館になってますよー」
カラス「なにっ!?」

ガラっ!

栄次郎「おやおや士くん、お帰りなさい。今日はどこに移動したんだい?」
夏みかん「士くん…夜も帰らないでなにやってたんですか!」

カラス「・・・・これなら手続きいらないな」

280蛇界人:2009/07/05(日) 16:22:32
朝10時:お仕事

プルルルルルルルル

カラス「はい、こちら超常空間管理局でございますが…あ、霧雨さん。毎度ありがとうございます
    ではいつものようにとんがりコーン10パックでよろしいですか?会計は?白霊神社で。かしこ参りました〜」
リオ「なぁ、ひょっとしてさっきの電話の相手って…」
カラス「ああ霧雨魔理沙だけど何か?」
リオ「てめぇがあのネタの元締めかぁ!!」

参照
①ttp://www.youtube.com/watch?v=mXhl12WgX-Y&feature=related の3:58
②ttp://www.youtube.com/watch?v=FCLfwtK4y5Q の3:22

281ネロンガ:2009/07/07(火) 18:47:38
 現在時刻午後4時46分 ネギ視点
 ちなみに元ネタはこれ
①ttp://dodo-again.web.infoseek.co.jp/novel/6dora/6dora_9.htm
②ttp://www.youtube.com/watch?v=GARoHZrf46E

カカシ「あのさあ。どうせキッドで不意打ちでも狙ってるんだろ? けどあいつの技は1個だけじゃねーか」
ネギ「それが・・どうしたっ!」
 僕の拳を軽く受け止めたカカシが、僕の手を反対側に握ってきた。痛!
 足に力を込め、大きく後ろに飛ぶ。

 そろそろ目当てのブツが見つかるはずだ。
 カカシはポケットからクナイを抜き、僕に向かい突進してきた。

 が、かわす必要はなく、横から飛んできた大木にカカシは弾き飛ばされた。
カカシ「グハッ! も・・・木遁の術? そんな、初代火影の一族しかできない技だぞ!」
 
 くるっと、綺麗に着地したカカシは、左目だけの視界で、目の前の巨木を睨んだ。
 だが、待っている暇なんてない!
ネギ「我は放つ光の白刃!」
 
 高熱波がカカシめがけ飛んで行ったが、すんでの所でカカシは回避した。
カカシ「仕方ねえ」(作者注:写輪眼で丸ごと映し出してやる、と考えました)
 カカシが額当てを外し、その勾玉模様の赤い瞳を出現させた。
 だがな、もう大丈夫なんだよ。

ネギ「我は築く太陽の」
カカシ「尖塔!」
 同時に飛んできた火炎熱線を、僕とカカシは同時によけた。
 無事着地したカカシに、緑色の光から生まれた巨木が襲いかかる。
 キッド、ナイスだ。
 カカシはそれをジャンプしてかわし、さらにその幹を駆け降りる。こいつの細身の体に何が入っているんだ?
 キッドはその木を切断し、その木の皮をはぎとって両手に包みこみ、叫んだ。
キッド「『電光石火』(ライカ)!!!」
 その瞬間、キッドの足に木製のローラーブレードが現れ、とんでもない速度で移動していった。
 そして、カカシに肉薄し、そのお饅頭の手で彼の顔面を叩こうとする。
 カカシはそれに反応し、マトリックスのように回避する。
 そこから後、カカシと植木ッド(命名:僕)はひたすら殴りあっていたが、速過ぎて全く僕には視認できなかった。

 だが、もう準備はできている。僕はすっと右腕を上げた。
 それを見て、植木ッド(仮)は『電光石火』でバックステップを踏む。
 にっと笑い、カカシに向かい叫んだ。
植木ッド「さあ行くぜ! くらええっ!!」
 完全に朴●美そのものの声で、植木ッド(仮)がその辺にあった雑草をむしり、巨木を生み出した。

カカシ「見切れる!」
 カカシはその巨木の突撃をかわし、肉薄する。
植木ッド「もういっちょ!」
 さらに、その辺にあった石ころで、緑色の竹を生やす。先端がとがったその竹を、カカシはバキバキ踏み割って植木ッド(仮)に向かい突撃する。

 今だ・・・今しかない!

282ネロンガ:2009/07/07(火) 19:09:23
 僕は魔力を込め、叫んだ。明日も生きるために、そして、キッドを救うために!

ネギ「我は張る焔の扉!」
 30本近い炎の雨が、カカシ周辺に雨あられと降り注ぐ。
 カカシはそれを見越していたかのように、炎の矢を放った。
 すべての炎の矢が重なり合い、爆発が起きた。
 
 そして、その爆発は大爆発の引き金になった。

ばばっばばっばばっばばっばばばっばっばばばっばばばぼぼぼん!!!!!

カカシ「!!」
 すさまじい爆発が起こり、カカシはもろにそれに巻き込まれた。
 こんなチャンス、絶対に見逃すわけにはいかない。僕は声を張り上げた。
ネギ「今だ、行けぇ!」
植木ッド「『鉄(くろがね)』!!」

 燃え盛る木と竹の灰を握り、植木ッド(仮)が地面から大砲を出現させた。
 その大砲から出た木製の砲弾が、亜光速でカカシめがけ飛んだ。
 信じられないことに、火だるまになったカカシはその弾をよけたが、もう遅過ぎた。
ネギ「我は放つ光の白刃!!!」
 
 僕の放った熱衝撃波がカカシの体に激突し、戦いは終わった。

 キッドは数秒後にお腹から緑色のカセットを取り出した。
 気絶しているカカシを揺り起こし、僕は鍵の外し方を聞いた。
 だが、カカシは素直に渡さず、倒した方法を教えろと言ってきたので、親切に解説して差し上げた。
 
ネギ「どうも、写輪眼には限界があるみたいでね。血継限界としての能力はコピーできないんですよね」
カカシ「悪かったな!」
ネギ「ですから、コピー不可能な能力を探したんですよ。それが『ゴミを木に変える能力』でした」
キッド「うえきの法則っていう漫画の主人公の能力さ」
カカシ「・・・で、なんで爆発したんだ?」
ネギ「簡単なことです。僕はキッドに、栗の木と竹を作るように命じたんです」
カカシ「・・・・そうか、どっちも熱膨張で爆発する植物だ」
キッド「さるかに合戦と、中国の馬商人の考えの受け売りだけどな」

 カカシはがっくりとうなだれて、腰から鍵を手渡した。
 彼はもう一つ質問してきた。
カカシ「で、キッド。お前はその能力をどうやって手に入れた?」
キッド「ああコレっすか。これはサンデー&マガジン170周年記念に発売された『限定版能力カセット』という道具を使ったんです。
    効果が2分しか持続しないものなんですがね。短期決戦は大変でしたよ」
 170周年・・・すさまじいなぁ。
 ん? ってことはマガジン主人公の能力カセットもあるのか?
ネギ「じゃあキッド、僕の能力のカセットはある?」
キッド「いやごめん、お前に会う前にドラえもんが『よーし、これで女の子にもてるようになるぞ!』とか言って使っちまった」
ネギ「・・・あんの青狸め・・・・」


 空を周回していた私は、真っ黒焦げのカカシ先生が、黄色いロボットと赤毛のガキにやられて、鍵を渡そうとした瞬間だった。
 さあて、第2ラウンド開始か。私は翼をたたみ、重力に進行方向の力ベクトルを合わせた。

283蛇界人:2009/07/07(火) 21:12:24

テーテンテー♪ これまでの仮面ライダーディケイドは・・・

士「ここは…どこの世界だ?」

カラス「待て!俺はお前の敵じゃない!」
ディケイド「うるさい!お前を倒して次の世界へ進ませてもらう!」

クウガ(ご本家)「標的…破壊する…」
ディケイド「どういうことだ!?クウガが二体もいるなんて」

カラス「お前達もこの世界に迷いこんじまったか…残念だが、この世界は一度入ったらなかなか出られないぞ?」

鳴滝「ディケイド…この亜種の世界がお前の終着地点となるのだ…ハッハッハッハッハ!」

テテテテテテン!ジジジジジジー


ユウスケ「一通り回ってみたけど、なかなか良いところだな。管理局って言うのも」
 昨夜の一件以降、どうやら士達は一応管理局側に味方するフリーの一派として手続きされていたようだ。

士「どうかな?どっかの世界みたいにアラがあるかもしれんぞ?」
夏みかん「でも、私達がここにいると言うことは海東さんも?」
士「オイオイ、あいつがこんな所にいるわけ…」

 その時、担架を3人の前を通り過ぎていった。その担架の上で横たわっていたのは…

士「…海東!」
 士は、間違いなく担架の上で意識を失っている海東の元へ駆け寄っていったのだった。

世界の破壊者、ディケイド。9つの世界を巡り、その瞳は何を見る。

見上げる★〜♪ それぞれの歴史が輝いて〜♪

(以下略)

なにすんだディケイド〜♪テーテレッテーテー♪

                ┃      ┃
                ┃┃  ┃┃
              ┃┃┃┃┃┃┃
    ┃┃┃┃┃┃┃┃  ┃┃┃┃┃┃┃┃
    ┃┃┃┃┃    ┃┃┃    ┃┃┃┃┃
    ┃┃┃┃┃    _/ ̄ ̄/77  /^ー―┐./ー、/ー、
    ┃┃┃┃┃_ /__ ̄_/ /7_/,┐ ┌┴′// /77
  イl二,工 二_//_/=  / // ̄ /ー' / /ー┐ r'./   ̄/
  |.|乂|且|__/|__/  ̄ / / 7/´/ ̄ _r┘ / /./ / ̄
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_r┘ D ┃ ̄ C.   ̄D ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ┃┃┃┃


 ってオイ!何勝手にディケイド本編始めちゃってるんだよ!俺の予定ではスポット参戦のはずだぞオマエラ!

士「うるさい!出れるならとことん出て目立つ!」
カラス「ここは俺の指定席なんだよ!後輩なんだから先輩に道譲れ!」
士「んだとコラやるか?」

ボカスカボカスカボカスカ

夏みかん「大変ですね…」
はやて「お互いさまやな…」

284蛇界人:2009/07/08(水) 22:24:00
朝12時:昼食

昼1時:訓練

カラス「と言うわけで今回はプログラム名『今の俺はどれほどの敵を倒すことが出来るのか?まぁ結果は分かってますよ。どうせ今は普通の人間なわけですからまともな戦いなんて出来るわけないってわかってはいるんですよ。わかってわいるんですけどこっちはこっちなりに考えてることがあるわけですよ。と言うか俺の場合はこんな感じで特訓とかしないと魔力が回復しないからやるっきゃないんですよ。てかやってやるって!』
    に挑戦してみたいと思うわけだが」
リオ「とりあえずあれだ。長い」
ドラ「じゃ始めるぞー。とりあえず、俺が未来デパートから強奪してきた“男のロマン試作58号機”を倒してもらおうか」
 ドラえもんがポケットからデモンベインの破壊ロボを彷彿とさせるドラム缶に酷似した全長40㍍を越えるロボットを繰り出す。
違う点と言えば男のロマンのドリルの数が圧倒的に多い、と言うかドリルが多すぎてロボ本体がよく見えない。分かりやすく言うと手足が生えたデカいウニ。

男のロマン「破壊セヨ・・・破壊セヨ・・・」
ドラ「とりあえず完全に破壊しないとこいつ動き続けるからなー頑張れよー」
はやて「大丈夫やでカラス…骨は拾うから安心し!」
 俺をおいてそそくさと足早に安全な場所に逃げていく一同。

カラス「さて、まずは仲良く握し・・・・・」
 俺が手を差しのばしたのと、男のロマンから無数のドリルが飛んできたのは同時だった。
すかさず避けれる……訳がありません。

カラス「ぎゃあああああああああああああああああ!!」
 運悪くコートも他の武装一式と一緒に預けてしまったため、俺の体は一瞬でズタボロにされた。

 数十分後にタイム風呂敷で復元されたが、どうやらドラえもんが俺の死体をかけ集めている間も、男のロマンは俺にミサイルやらビームやらを連発していたらしい。
ひょっとして体のどっかが欠けているのではないのか?俺は何分か医務室のベッドで自分の体を漁くっていた。

285蛇界人:2009/07/09(木) 22:55:19
昼3時

蛇界人「まぁ暇なんで、今日はあることについて話そうと思う」
カラス「テーマは?」
蛇界人「ずばり『帝国の管理人兼この掲示板の管理人を戻すにはどうすればいいか』だ」
リオ「とりあえず、あんたが持ってる全ての虹エロ画像をここに貼り付ければホイホイされると思う」
はやて「大賛成!」
蛇界人「俺がBANされるからやめろ。あと俺が持ってるの全部エロ画像と思うな。
    ちゃんとこんなのもあるんだよ」
1,ttp://blog-imgs-26-origin.fc2.com/k/i/r/kirasoku6/hirame041158.png」
2,ttp://blog-imgs-26-origin.fc2.com/k/i/r/kirasoku6/www_dotup_org118886.jpg
3,ttp://blog-imgs-26-origin.fc2.com/k/i/r/kirasoku6/hirame040837.jpg
4,ttp://blog.livedoor.jp/yoyupon/53def3ac.jpg
5,ttp://blog-imgs-19.fc2.com/m/k/o/mkosaki/20060929135437.jpg
6,ttp://members3.jcom.home.ne.jp/myt-exmw/spenegi.jpg

リオ「しょーもないのバッカりね」
蛇界人「しゃーしー!(※まだまだありますよ!しょーもない奴らが!リクが無い限り18禁は張りませんからそこは安心してください)」
午後五時

カラス「さて、そろそろ夕食の準備でもしようかなー」

ピンポーン

「すいませーん。お荷物でーす」
カラス「あ、ちょっと待ってくださーい」

カラス「ウォー!魚沼産コシヒカリジャマイカ!影月の野郎もなかなか気が利いてるじゃないか」

影月(手紙)「管理局の連中&地獄兄弟は頂いた。このコメ2kgで手を打ってくれ。じゃ」

カラス「・・・・・・ビリっ(手紙破る)」

ピンポーン(チャイム)

ハク「はぁい?」
カラス「ハク姐。ちょっと出張届もらいたいんだけど」
ハク「いいけど・・・どこ?」
カラス「エターナルだ」

<エターナル>

ババババババババババババババ!!(銃声)
「何なんだあいつ!」
「しらねぇよ!急に出てきやがっ・・・グァ!」
ベニジャケ怪人「そこまでだ局の犬め!この俺様が相手だ!」

ザシュ!スパスパスパスパスパ!(斬ってます)

「ベニジャケ怪人様がデストワイルダーに刺身にされたぞ!」

ゴオオオオオオオオオオオオ!(火炎放射的な何か)

「今度はそれがマグナギガに炙られてやがる!」
「仕上げに細かく刻んだゆずの皮とポン酢をかけて・・・美味そうだ!」

ガツガツガツガツガツガツガツガツ

「遂に食いだした!」
「もう我慢ならん!俺は食う!食いに行くぞ!」
「待て!早まるんじゃな・・・」

ズバッ!

「ヌウワァ!!」
ドクロス「隙だらけだ・・・」
カラス「これは意外にヒットだな。タッパに詰めて持って帰ろ」
ドクロス「目的忘れてないか?」

286ネロンガ:2009/07/10(金) 18:14:20
 スペランカーwwwwww 今回はカラスサイド行きまーす。

 
 実にいい天気だ。俺は窓の外に広がる蒼穹を見て感じた。
 色が青く見えるのは、大気中のチリに反射された七つの色の可視光線のうち、人の目に最も良く入る光の波長が青だからだそうだが。
 澄み切った空を見ると、心が落ち着く。そして、空はいつもそこにある。例え人が滅びようが、文明が亡くなろうが。
 そんな空が、俺は好きだっ・・・。

バシイン!

 俺の独白を邪魔して、ドアが開き、一人の少女が現れた。騒々しい奴だ。
信彦「どうしたんだ、杏子。そんなに慌てて」
杏子「大変よお兄ちゃん! 何か変な黒い人が、ミラーモンスターを三体もつれてやって来たわ!」
信彦「ハァ? 誰だよそれは・・・」
 俺は手元にあったリモコンを取り、ピッと門のあたりの担当のカメラの映像を映した。


クモ怪人「大変だあ! 狂人が来たぞ!」
トゲウオ怪人「ベニザケの野郎が殺されちまったあ!」
長田「きゃああああ! もうこの部屋まで来ヴォゲ」
糸矢「誰かあー! たーすーけーてぇー!!」


 バキ。 俺の手の中でリモコンが粉砕された。
 それと同時に、俺は携帯を取り出し、素早く番号を打った。
信彦「もしもし? ああ俺だ。株式会社エターナル社長、秋月信彦だ。この間渡した写真のバカが現れたから適当に射殺しといてくれ。
   報酬? 後にしやがれ! ええ? 今欲しいってか? くそ、6000万だ! 円じゃねえ、ドルでな!」
 俺は一方的に電話を切り、その辺にあったバックルをつかんだ。

信彦「杏子、下がってろ。木場と麦わらの連中が居るはずだから、そこにいろ」
杏子「う・・うん。わかった」

信彦「海堂! 行くぞ! 出番だ!」
海堂「できる事なら、けが人増やさないようにしやしょうぜ」
信彦「うるさい。早くお前も人間の姿やめろ」
海堂「ひどいなあ」

 俺は、ベルトのバックルに手を当てて。
 そいつは、ベルトに携帯を差し込んで。
 とにもかくにも、俺達は同時に叫んだ。
影月・蛇灰「「変身!!!!」」

 銀色の影の剣士と、モノトーンの目のやたらでかいライダーへと変わった俺達は、黒づくめの男に向かい走り去った。


ネタばれですが、スネークオルフェノクはファイズベルト、鶴ちゃんはベルト無し、木場はオーガベルトを持っています。

287蛇界人:2009/07/11(土) 23:11:57
カラス「さて」
 無我夢中で撃ちまくっていたためどこか分からないが、地下駐車場的な場所であることは間違いないだろう。
俺はオルトロスをしまい、影月とタイマンを張るためにドクロのデッキをコートの四次元ポケットから取り出した。
 その時だった。突如銃弾の雨が俺を襲う。

カラス「この弾丸……M16か!?」
 ヒラリと避けながら銃弾や銃声、速さなどで銃の種類を認知する(なんでできるかって?それは神様だから蛇〜!)
暗いせいか誰が撃っているのか分からない。銃声と共に飛び散る火花が、売っている奴の姿を一瞬照らすだけだ。

カラス「変身!」
 俺は必死に避けながら、デッキをバックルに差し込む
こんな技術を持っている奴は一般の奴らにいるわけがない。だとしたら影月か?それともオルフェノクの兄ちゃん姉ちゃん達か?

 しかし、火花が照らす姿は違う者だった。ゴツい東洋系の顔立ちに、ガッシリとした大柄の男。
その手には間違いなく、アサルトライフルM16が握られていた。

ヘル「やっぱりそうだ…こんな世界でM16なんて使う奴は一人しかいない…」
 俺は懐から小瓶を一つ取り出した、そして蓋を取り外し、中身を周りにまき散らす。
すると辺り一面が、まっ昼間のように明るくなる
 一部のドラえもんファンにはお分かりと思いますが「ヒカリゴケ」です。念のため


ヘル「やはりあんたかよ…デューク東郷、いや…ゴルゴ13」

 俺の目に狂いはなかった。この俺に向かって弾の雨を降らせていた人物こそ、泣く子がもっと泣くほどのゴツい顔をした東洋人、ゴルゴ13だった。

288蛇界人:2009/07/15(水) 23:10:20
影月「ガッハッハ!どうだ黒ずくめ!俺が金に物を言わせて雇ったゴルゴの力は!」
ヘル「うるせぇぞシャドームーン!(」
ゴルゴ「秋月、現金は俺の口座に振り込んでおいたんだろうな?」
影月「安心しろ、キッチリ振り込んでおいた。心おきなく戦ってくれ」
ゴルゴ「分かった。では・・・・」

 ヘルに銃を向けるゴルゴ&555。

ヘル「ちっ、さすがにヤバ気だぜ・・・」

 その時だった。不意に叫び声が駐車場に鳴り響く。

  「待ちな!それ以上戦闘をすればこの娘の命はないぞ!」

 全員が後ろに振り向くと、ドクロスが気を失っているであろう杏子を抱きかかえつつ、
その娘の喉元に鬼殺を突きつけていた。

ヘル「チョイチョイチョイチョイチョイチョイ!何やってんだテメー!明らかにこっちが悪者じゃねえかよ!」
ゴルゴ「とりあえず撃ち落としておくか・・・ガチャ」
影月「待て待て待て待て待て!俺の愛しの妹に当たったらどうするんだよ!」
 
 3人が説教したり、撃ち落とそうとしたり、それを必死に止めようとしている傍ら、
唯一冷静だったのはそう!我らが蛇さん!あなただけです!

555「どうやってお嬢を連れ出した?」
ドクロス「良い質問だ。俺はイマジンだけじゃく、何故かミラーモンスターの特性を持っていてな。
     鏡の中なら自由に移動できるんだよ。だからホラ・・・」
 左手に鬼殺を持ったままドクロスが右手で懐から取り出したのは、影月がはやてから分捕ったカードだった。
どうやら自分のご主人が危機的状況に合いつつ突っ込んでいたのは、こいつを行動しやすくするためだったらしい。

ドクロス「あんたがたがここへ来てくれて良かったよ。こっちは楽に無人の部屋からカードを取り返せたんでな」

ヘル「だからって杏子連れてくることはないだろ!俺を悪者にするつもりか!
   悪者になるのはバイトでアクターレと組んだ時だけで十分なんだよ!」

289ネロンガ:2009/07/15(水) 23:19:17
 ますます兼定が空気になっちゃってるなあ。今回はネギサイドです


 ああ、ついにこの瞬間が来たのだ!
 カカシの手から、僕の手の中に鍵が舞い込むその瞬間が!
 これをどれだけ待ち望んでいただろうか? 死なないで済むうえに、こんなチートな奴の下で働けるんだ! 刹那と顔を合わすのは嫌だけど、
とにかく嬉しい。生きていてよかった! この島の肥やしにならないで済んだんだ!

カカシ「ほら、もってけよ。鍵だ」
キッド「カカシ・・・ありがとよ」
ネギ「今度からは・・・その・・・カカシ先生って呼んでいいですか?」
カカシ「いいとも」
 カカシはにっと笑って、腰から鍵を外した。
 そして、それが僕たちに・・・・。

カカシ「伏せろ!」
 
 渡されなかった。カカシは何かの気配を感じ、僕たち二人を突き転がした。
 その瞬間、鍵が舞飛び、僕たちがいた場所に巨大な傷跡が出来上がった。

 そして、そこに立っていたのは、翼の生えた少女だった。

 舞散る真っ白な羽が、やけに美しかった。
 その右手に持っている大太刀が、夕暮れ前の日光を反射して、綺麗に映えていた。
 その少女は、先ほど倒したはずの、桜咲刹那その人だった。

キッド「・・・なんてこった」
 キッドが、放心状態から覚めて呟いた。
キッド「まるで天使だ。あの鬼神のようなサド女とは思えねえ」
 たしかにそうだ。僕が芸術家であったなら、万金を支払ってでも彼女をモデルにした像を造りたがるだろう。
 それほど、彼女の姿はさまになっていた。

 彼女は左手の人差し指にホルダーを引っ掛け、くるくると回しながらつぶやいた。
刹那「カカシ先生・・・悪く思わないでください。そこの猫も。
   私は、ただネギ・スプリングフィールドという人間を・・・殺したかっただけなんです」
 とんでもない理論を平然と吐いて、刹那は続けた。

刹那「事情は後で話します。この鍵が惜しいなら、全力で私を倒そうとしてください。
   そうすれば、私は悔いを残さず・・・貴方をぶち殺せますから」

290ネロンガ:2009/07/16(木) 23:34:32
 カラスサイドに一旦話は戻ります。というか、そうしないと話の展開の辻褄が合わなくなるので・・・。


 とりあえずハク先生とカラスが出てから数分後、私たちは適当にトレーニングしていた。
 訓練室の小規模なところで、ハク先生作「素振り君29号」を振っていた私のもとに、兼定が帰って来た。

兼定「おー、はかどっとるはかどっとる」
リオ「ジジイかお前は」
兼定「まあ、そんな事は置いといて。実はね、あたし達に部下ができるんだって!」
リオ「・・・・・え」

 管理局戦闘班で、部下を持つのは珍しい。私は今のところ、カカシさんくらいしかそんな奴を知らない。
 まあカスペン大佐とか屍の旦那とかを除けば、身の回りにそんな奴はいなかった。
 カラスも実際にはそのくらいのことはやっていいはずだが、彼はなにぶん家来の世話で精いっぱいだろう。

 そういえば、なぜ私の相棒はあんな馬鹿に惚れていたんだろうか?
 ぶっきら棒で阿呆でオタクなあいつが、なぜあんなにもてるのか私にはわからなかった。

リオ「ねぇ兼定・・・なんでカラスの事さ、好きになってたのよ?」
兼定「え? なに藪から棒に」
 兼定が面くらった様子で言った。
リオ「嫌、だから、なんでカラスの阿呆のこと好きになったの、って」
兼定「・・・質問に質問で返していい?」
 兼定が変なことを言ってきた。
リオ「いいけど」
兼定「ありがとう。じゃあさっそく一つ目。リオはぶっちゃけカラス君の事が」
リオ「恋愛対象に思ったことなど一度もないわ」
 私は即答した。
兼定「・・・好きか嫌いかで言うと」
リオ「・・・嫌いじゃない。むしろ好きな部分はある。人間としてね」
兼定「質問その二。リオはさ、魂の波長が合う人間をどう思う?」
 あまり関係のないような気がする。
 私の魂と波長が合う人間は、死んでいった「あの人」と、目の前にいるまな板錆び刀だけだ。
 魂の波長が合う時の感覚は、なんとも気持ちのよいものだ。
 けれども、それがどうなんだろうか。関係ないんじゃない?

兼定「・・・つまり、魂の波長の合う人とは気が合うと」
リオ「そんなの死神とその犬共である私たちなら常識でしょ?」
 兼定は、いったん下を向いてから言った。

兼定「あたし、カラス君の波長を一度だけ感じたことがあるんだけど・・・とっても、あたしと波長が合ってたんだ」

リオ「・・・・」
 言葉を失った。
 兼定は長い間職人を見つけられず、ヒねていたせいで大分人の内面に興味を持っていた。
 アホな後輩はこう言っていたな。「姿形は問題じゃねえ、問題なのは魂だ」ってな。

リオ「だいたいわかったわ」
兼定「ありがとう」
リオ「でも、あいつには彼女居る事忘れないでよね」
兼定「・・・わかってるって!」

 その時、訓練室の扉があき、一人の女性が現れた。
 黒服の、上品そうな物腰の女性は、名を卯ノ花烈といった。護廷十三隊四番隊隊長である。
兼定「卯ノ花さん。部下の件ですが・・・」
烈「ええ、もうすでに決まっていまして。すでに連れて来ていますよ」
 どんな奴が来るんだろうか。
烈「男の方が二人です。二人とも真面目なんですよ」
 真面目ならいい。カラスみたいな奴だったらどーしようかと思っていたしね。
烈「さあお二人さん、前へどうぞ」

291ネロンガ:2009/07/16(木) 23:50:08

 そこに現れたのは、真っ赤なプロレスラーのようなスーツに身を包んだ男と、目が炎に包まれた青年だった。

リオ「・・・・」
兼定「・・・・」
リオ&兼定「「変態だーーーーーっ!!!!」」

 うえきの法則の森あいみたいな面で二人して叫んだが、変態(×2)と死神には届かなかった。

烈「さ、自己紹介を」
青年「え、自己紹介」
スーツ「自己紹介なら得意だぞ! 見てみろ!」
 全身スーツのまっかっか男は、練習室の壁をするすると登っていった。
 よく見ると、下半身は青で背中にクモのマークがあった。うん、確信犯だね。確信犯だよね。
スーツ「とう!」
 赤変態はカッコよく飛び出し、カッコよく着地した。そして、高らかに叫んだ。

スーツ「我が名は! 少年の友達、スパイダーマッ!!!!」
タッタターンタタターン! タタタターン! プッポコポコポコポコ。
 ばかばかしい音楽が空しく響き渡った。

青年「なるほど!わかりましたよ拓也さん!」
 スパイダーマ・・・いや、拓也に向かって青年は頷き、高らかに叫んだ。

青年「努力!根性!南京錠!」
 青年は目を燃やしながら叫んだ。たぶん今ので地球の気温が2℃上がったな。私はヤケクソな気分でそう感じた。
青年「1に努力2に努力! 3,4は根性5も努力!」
 隣を見たら、兼定が仏像や机を見る目で青年と拓也を眺めていた。
青年「爆はあつ! 熱血! 大炎上! 三本柱、努力マン! 見っ参!」
 ボゴーン、と後方で何かが爆発した。もうどうでもよかった。

 すんません。無理です。私らには。


 ちなみに、こいつらは「とっても!ラッキーマン」の努力マンと、東映版スパイダーマンです。知らない人はウィキペディアへGO!

292ネロンガ:2009/07/19(日) 16:53:17
烈「では、よろしくおねがししま」
兼定「すみません勘弁してください」

 ものすごい勢いで、中務兼定21歳彼氏なしは地面に頭をこすりつけた。
 完璧に厄介払いだな。私は、そういう風になんとなく思った。
 未だにポーズとってる変態二人を差し置いて、とりあえず私は卯ノ花さんのもとに詰め寄った。兼定を踏みながら。
兼定「むぎゅう・・・何であんたはすぐ踏むの」
リオ「さっさどいて。まあそれはさておき卯ノ花さん、せめてあいつらの履歴書か何か無いんですか? あんなテキトーな自己紹介じゃ
   何もわかりませんよ」
烈「ええ、それもそうですね。お渡ししておきましょう」

 卯ノ花さんは、懐から2枚の書類を取り出した。二人とも変態コスではなく、素顔で載っていた。
兼定「へえ。素顔のあいつらは割と普通、ていうかかっこいいね」
リオ「学園キノのサモエド仮面みたいなもんでしょ」
 私はそれに目を通した。以下がその内容である。

 * * *

一枚目
本名:杉田努力(Sugita doryoku)
年齢:〓歳
出身地:『とっても! ラッキーマン』の世界(地)
属性:格闘家
所属:超常空間管理局戦闘班
備考:習字を書くことで「努力マン」に変身可能
武器:鉄下駄
自己紹介:努力一筋です!

 * * *

リオ「まあ努力家であることは容易にわかるわね」
兼定「次はスパイダーマか」

 * * *

二枚目
名前:山城拓也(Yamashiro Takuya)
年齢:23歳
出身地:『東映版スパイダーマン(地)』の世界
属性:格闘家、モビルスーツパイロット
所属:超常空間管理局諜報班→戦闘班
備考:スパイダーブレスレットで、スパイダーマッ! に変身可能
武器:小宇宙戦艦マーベラー所持。マーベラーを変形させ、MSレオパルドンにして操縦できる
自己紹介:地獄からの使者、スパイダーマッ!

 * * *

リオ「あああ祖国のヒーローが汚されたぁ」
兼定「なんか白猿ハヌマーンの映画を観てるみたいだね。あ、でもハヌマーンはカラス君のペットだっけ?」
 いろいろ言っている私たちを差し置いて、背の高い女性が入ってきた。
女性「隊長! 朽木隊長がお呼びだそうです!」
烈「そうですか。それは急がないといけませんね」
 え、ちょっと待って。もう解説終わり?
烈「ではあとはよろしく」
兼定「え、ちょっとぉぉぉ!!!」

 聞く耳も持たず、卯ノ花さんは廊下の向こうへと消えた。
 呆然と消える飛行機雲を見送った翼人のようにつっ立っている私たちを気にせず、後ろから変態どもの声が響いた。

努力「この俺がこうも華麗に無視されるとは! 許せん!」
拓也「よくも哀れな努力マンを無視したな! 許せッ!」
努力「ようし男を磨くぞ! 拓也、特訓だ!」
拓也「特訓に命をかける男、スパイダーマッ!」

リオ「えーっと、お二人さん・・・」
 私は変態二人に声をかけた。
拓也「むう。いったい何なんだ」

リオ「少し・・・休みません?」

293蛇界人:2009/07/23(木) 23:25:18
 よっしゃ!遂にLRディケイドコンプリートのカードゲットだぜ!
・・・誰だ!「いい歳してガンバライド・・・プッw」って言った奴は!
ttp://www.ganbaride.com/enq/
 現在大ショッカー放映記念で人気投票開催中!一位のライダーは今冬のガンバライドで商品化されるぞ!


カラス「いいからさっさと杏子ちゃん放しなさい。こっちは悪人になるために来たんじゃないんだから」
ドクロス「あいよー・・・そぉい!!」
 大リーグボール顔負けのスピードで杏子を影月に投げつける。

影月「危ないだろ!人の妹に何しやがる!」
カラス「では皆さん、またの機会に。ご機嫌よう・・・」
 次の瞬間、黒ずくめと3体のミラーモンスターはスーっと地面に吸い込まれていく。
555「何っ!?どこに行きやがった!」
ゴルゴ「見ろ…」
 ゴルゴが指さした先、そこには小さな鏡が落ちているだけだった。
恐らくミラーワールドに逃げ込んだのだろう。こちらには鏡に入れるライダーがいないため、手が出せない。
影月「……くそったれ!」

グシャ

 影月は自分の足下に落ちてある鏡を踏みつぶした。罰当たりだな。十年間不幸になるぞ。


ダーマ「スパイダーストリー(ry!」
努力「てい!せい!はぁっ!!」
リオ「いやー暑苦しい」

カラス「ただいまー」
リオ「ってビックリした!だから急に鏡から出てこないでよ。ビックリするから」
カラス「おー、新人がこんな時間に特訓とは頑張るねー」
リオー「一応今日からあたしの部下になった……」
 言葉を言い終わる前にカードが入ったアタッシュケースが投げつけられる。
カラス「面白そうだ、俺も混ぜろ!」
リオ「えっ?ちょ…ちょっと!」


「まずは様子見だ。行けデスト!」
「オッシャー!まかせてくだせぇ旦那!」
「割り込みだろうが受けて立とう!俺はモンスター退治の専門家!スパイダーマッ!」

テッテレ〜テテ〜テッ♪

「努力!友情!三本柱!」

リオ「アハハ…馬鹿ばっかだな、ホント…」


蛇界人「いかんな…全然ネタが思い浮かばない…」
草加「小説のネタが思い浮かばないのは乾巧ってやつのせいなんだ。気をつk」
鳴滝「何を言っている!世界の破壊者ディケイドが原因だ。ああ、この世界も破壊さr」

光太郎「ゴ ル ゴ ム の 仕 業 だ !」

三人「「「何を〜!」」」

兼定「喧嘩始まっちゃったよ…」
蛇界人「ほっとけ」

294ネロンガ:2009/07/26(日) 23:48:41
 その後、私はなぜか意気投合し始めた杉田&山城&カラスをほっぽっといて訓練室を抜け出した。
 名残惜しそうにカラスを見続ける兼定を猫のようにズルズルひっぱっていくと、向こうから見覚えのあるスカイブルーのマフラー・・・
ではなく、緑色の軍用ベストの男が現れた。

カカシ「よっ、久しぶりだなあ君たち」
リオ「カカシさん、珍しいですね。訓練室と食堂以外の所で会うなんて」
カカシ「何だ、俺が出歩いてたらまずいか? 俺はカラスに借りてた3次エロ本を返しに行くついでに・・・」
 兼定聞いたか。男なんてのはそんな生き物だ。幻想は捨てるんだな。上条当麻に殴られてこい。
カカシ「俺の部下になるやつらを見に行こうと思って」
 エロ本返却のついでかよ。
 ん? しかしこの人はたしか部下が問題児だったはずだ。たしか「オレは火影になるんだってばよー」を繰り返す馬鹿餓鬼、プライドが高くて
協調性の低いエリート、そのエリートにハァハァハァな娘っ子といった、非常にまとめるのが難しい連中とかだったはず。
 私は馬鹿部下どもをどう更生させればいいのか聞いてみることにした。

 以外と話は進み、エロ本(なぜか及川奈緒だった)片手にカカシさんは私にアドバイスをしてくれた。
 ライバル視はうまい風に使って切磋琢磨させろとか、練習はさぼらせるなとか。リアリティのあるセリフだ。
 そうしている間に、エロ本と兼定を片手に私たちはカカシさんの行く先に着いた。

「408」
 ドアにそう刻み込まれていた。その奥では、黄色い猫型ロボットが始末書を書き終え、スーパーロボット大戦OG外伝をやり始めていた。

カカシ「それと・・・こっちもか。こいつは要注意人物か」
 私と兼定はカカシさんが見た方向を向いた。

「407」
 そう刻み込まれていたドアの向こうには、赤毛の少年がヤケクソのような表情をしてウルトラマンファイティングエボリューション3をやっていた。

カカシ「まあ、辛いこともあるだろうが頑張れよ」
兼定「やれる限りのことはしてみます!」
リオ「じゃあさようなら」
カカシ「うんそうだな。おい刹那、カカシは今どこにいるんだっけ?」

 カカシの呼び声に反応して、どこからか現われた少女は、私たちが着た方向を指さし、カカシを連れて向かった。
 その時、一瞬だけ407号室を観た少女から、人間とは思えないほど冷たい魂の波長が感じられた。
 そして、少女はカカシを連れ、いずこへと去っていった。

295ネロンガ:2009/07/26(日) 23:49:21
 訂正! 最後のカカシのセリフは「カラスはどこにいるんだっけ」でした

296蛇界人:2009/07/31(金) 22:22:52
 一方その頃・・・・

ノイズ

『急げ!そっちに行ったぞ。挟み撃ちだ』
『了解、攻撃開始!………姿が変わった!?攻撃が効いてないぞ!』
『そんな馬鹿な!我らが作った最新兵器が効かないわけがな…』
『な…なんだ!?急に水みたいになって…ウワアァァブチ!』
『どうした!何があっt(ウエェェェェェェェェイ!!)ブチ!』


アル『ほぉ…ここに突っ込んでくるとはとんだ馬鹿野郎だ…』
 神々しい玉座に刺さった剣は流暢に話しながら正面に移るビジョンを眺めていた。

プレセア「アル様。そろそろ連中が来ますが、いかがいたしますか?」
 剣の横に立っているピンクのロリツインテールが話しかける。だが、その少女の目には光がない。

アル『いや、その必要はない』

ドガァ!

 けたたましい音と共に壁が砕けちり、そこから二台のバイクが飛び出した。
颯爽とバイクから飛び降りたのは、がたいが良さそうな2人の男。

「貴様が先輩達を…許さん!」
「キュスァマア…キシャマガミンニャウォ!」

アル『ほう…脱走者どもがわざわざ来てくれるとは都合がいい。探す手間が省けた…。』
香川「かかれ!」
戦闘員「イッーーー!」

 どこからともなく、大勢の黒タイツの集団が姿を現す。

「行くぞ剣崎君!」
「ウェイ!」

 2人の男は慣れた動きで、戦闘員達をバッタバッタとなぎ倒していく。

「トゥア!トゥア!トゥア!」
「ウェイ!ウェイ!ウェェェェェェェェェェェェェェェェェェイ!」

 ・・・・オマエラちゃんと日本語喋れ!
まぁそんなこんなで全て倒された戦闘員。成仏できねーだろーなー・・・
 戦闘員を倒した2人はすぐさま次の動作へ移る。
滑舌の悪い方はバックルを巻き、トゥアな方は左腕を脇腹に、右腕を天に掲げる。

「変……身!」
「ヘシン!」 ターンアップ

仮面ライダーBLACKRX「俺は太陽の子!仮面ライダーBLACK!RX!」
仮面ライダー剣「ウェイ!」
アル『仮面ライダーBLACKに仮面ライダー剣か…太陽神とジョーカーの力…俺がもらう!』
 突如玉座から剣が浮き上がり、倒れている戦闘員の体に突き刺さった。
するとどうだろう。戦闘員の体が見る見るうちに剣に吸い込まれていったのだ。
 次の瞬間、純白のコートに身を包んだ白髪の男が現れた。

アル「ふぅ…やっと実体化か。かかってきな、お前達も俺の下僕コレクションに加えてやるよ!」
BLACKRX「望むところだ!トゥア!」
剣「ウェェェイ!!」

297蛇界人:2009/08/02(日) 13:47:51
アル「かかれクウガ!ストロンガー!」
 どこからともなくクウガとストロンガーが現れる。2人とも目が真っ黒になっている。

RX「くっ…邪魔をするな!」
クウガ「攻撃を開始する…」

ストロンガー「俺のパンチであの世へいくんだな…」
剣「邪魔スンナ!オデノ相手ハアイトゥダ!」

アル「まずは腕試しだ。試しにそいつらを倒せた奴から俺と闘う権限を与えよう。」
 白づくめの男は再び玉座に座り、4人の戦いを見ていた。

「超変身!デアァ!」
 クウガは華麗なドラゴンロッドさばきでRXを追いつめる。
「水なら水だ。RX!バイオライダー!バイオブレード!」
 水の力を持つクウガとバイオライダー。これなら攻撃をすり抜けられるバイオライダーが有利のはずだが…
「グアッ!」
 悲鳴を上げたのはバイオライダーの方だった。
「俺がライジングと言うことを忘れたのか?水は雷に弱い。つまり…俺はバイオライダーにとっての天敵と言うわけだ!」
ロボ「ならば…RX!ロボライダー!ボルティックシューター!」
 RXは再び姿を変えた。今度は重厚なロボットを彷彿とさせるフォームだ。
ロボットの様なライダー=ロボライダー(まんまやんけ…)は徐に取り出した銃でクウガを攻撃する。
だが、ドラゴンロッドを振り回したクウガによって全て跳ね返させられる。(光線銃を跳ね返しただと!?)

クウガ(緑)「超変身!」
 対するクウガも、ボウガンを持った緑色の姿に変わり、ボウガンを連発する。
当たっても頑丈な装甲で効かないロボライダー。素早く動き、ロボが撃つ弾を避けるクウガ。
こちらの戦いはまだまだ続きそうだ。

298ネロンガ:2009/08/02(日) 16:30:23
 髪染めたのかアル。まあいいけど


 私はカカシと馬鹿話していた(書きたくもないし、書いても読者が嫌がるほど低レベルな会話)カラスを無視して、特訓を中断していた
努力マンとスパイダーマをこっそり連れ出した。
 とりあえず、まずはゆっくり話し合おう。

 『第五面談室 管理局攻撃班員ラグニアが使用中』とドアの前の電光掲示板に記入した私は、兼定&努力&蜘蛛を部屋に招いた。

リオ「上がって。個人的に面談するから」
努力「面談なんて何十年ぶりかな」
ダーマ「二人揃ってか」
兼定「そゆこと。口裏合わせたりしないように頼むよ」

 私はその地味な部屋に入り、壁面に置いてあったドリンクバー(無料)から紙コップを四つとって、全部に麦茶を注いだ。
 とん、と紙コップを置いて、私と兼定が窓側に、努力と蜘蛛がドア側になるように座った。

リオ「では早速、よろしくお願いします」
ダーマ&努力「「こちらこそよろしくお願いします」」
リオ「まず自己紹介からしたいと思います。私はリオ・ラグニア。こっちの黒髪は相棒の中務兼定です」
兼定「よろしくー」
リオ「そちらがどのような人物なのかは、この履歴書を見てわかったのですが・・・とりあえず人間の姿に戻ってください。
   その姿では話しづらいし」
 一回うなずいて、ダーマは覆面を脱いだ。精悍な顔のハンサムな若者が出てきた。どー見てもピーター・パーカーではない。
 努力マンは・・・あ、気がついてたら長髪の少年になってる。てかなんで柔道着?
リオ「はい、じゃあこれが真の姿ってことですね。杉田君、山城さん」

拓也「あー、そこ違うんですよ。俺はこれで正しいけど、努力マンの本名は『チリツモヤマナル』です」

 ・・・・。とりあえず私は、懐から取り出したハリセンで山城の頭をぶん殴った。
 ドゴン、と音がして綺麗に山城の頭にたんこぶが出来た。
リオ「なめんなよコラ。原作とは違ってめっちゃ厳しいからな私は」
拓也「いや、それが本名なんだって・・・」
努力「ラグニアさん、彼の言うことはあってます。僕は宇宙人ですから」
兼定「ほえ?」
リオ「え、ってことは杉田努力は偽名?」
努力「そうです。僕は努力マンの姿が本体で、これは偽物ですから」
リオ「つーとあれ? ウルトラセブンにおけるモロボシダン?」
努力「そうそれ!(キノの旅のエルメス風に)」
 しょっぱなから履歴書偽造かよ、おい。


 (その頃、カカシ達は)


カラス「いくぞ木の葉隠れの英雄よ! デモリッション・ショット!」(拳銃撃ってます)
カカシ「甘いな! 止まって見えるぞ! 喰らえ!」(手裏剣投げました)
カラス「何い! 手で投げて音速越えだと!」(避けてます)
カカシ「油断するな!」(印切ってます)
カラス「させるか! トゥ! 爆熱ゴッドフィンガー!」(後ろに回りました)
カカシ「見切った! 雷遁、雷龍地獄陣!」(えーっと・・・地面に向かって雷撃ってます)
カラス「あんぎゃあああああっ!」(感電しつつカカシを殴りました)
カカシ「ぐはぁ!」(吹き飛んでます)」

カラス「練習とは言え・・・なかなかやるじゃないかよ、カカシ」
カカシ「おめーもだよ。数時間前はミンチになってたくせに」
カラス「それを言うなっての(笑)」

刹那「・・・で、何が原因で喧嘩してたんだっけ?」
カラス&カカシ「「忘れた!!」」
刹那「・・・ふぅ。アホかこいつらは」

 ガラガラ。引き戸が開いて、長髪の少女が入ってきた。
少女「カカシせんせー、食堂の席とっといたでー」
カカシ「おー木乃香、ごくろうだったな」
カラス「もうそんな時間か・・・よし、んじゃあ行くか」
刹那「そうですね」

 茶色と白の頭が廊下の向こうに消えていった。
 刹那は、遠い眼をしていた。
木乃香「せっちゃん? せーっちゃーん!」
刹那「(はっとして)あ、お嬢様・・すみません、考え事をしていたもので」
木乃香「あんまりマイナス思考してるとご飯も美味しくないよ? はよ行こ!」
刹那「・・・そうですね」
 刹那は、差し出された白い手を握った。自分の薄汚れた手に比べれば、美しく、華奢な手だった。
 いつまでもこの手を握っていられはしないと、刹那は感じた。

 なぜなら、自分は明日・・・・人を、それも恩師を殺すのだから。

299蛇界人:2009/08/02(日) 21:08:07
 あれ?ちゃんと書いたはずなんですけどね・・・白髪 紅目 白コートって・・・。


ストロンガー「雷キック!」
剣「ウェイ!(避ける) オバエニカカハッデルズィキャンハニャイ!(訳:お前に関わっている時間はない!)」  ロック
ストロンガー「ナニ!?うぉ!から…だ……が……(石化)」

 え?ストロンガーって言えば「天が呼ぶ!地が呼ぶ!人が(ry」って言わなきゃダメだろ?
・・・あの・・その・・・お楽しみは後に取っておくと言うことで^^;

アル「ストロンガー、下がれ…いいだろう。まずはジョーカー、お前からだ」
剣「ウェイ!!」 サンダー キック 
アル「暗黒月光剣……」
剣「ウェイ!ウェェェェェェェェェェイ!!」“ライトニングブラスト”
アル「“新月”」

 緑色の衝撃波と雷をまとったキックが衝突する。力つきたのは剣の方だった。吹き飛ばされ衝撃でブレイバックルが粉々に砕け散る。
剣崎「ウ………ウェイ……」

RX「剣崎君!」
クウガ(紫)「超変身!よそ見をしている場合か!」
 タイタンフォームになったクウガの大剣がRXに襲いかかる。RXは両腕をベルトの前に交差させた。
RX「ちっ!……キングストーンフラッシュ!」
 ベルトのエナジーリアクターからエネルギー波が発射され、クウガの動きを止める。

RX「アルフォグス…先輩達だけではなく剣崎君まで…許さん!リボルケイン!リボルクラッシュ!」
 光り輝く杖(リボル“ケイン”はあくまで杖であってライトセイバーではない)が白ずくめの腹部を貫く。
だが、白ずくめは表情一つかえない。

RX「何!?リボルケインが効かない!?」
アル「良いことを教えてやろう。この体は俺の物ではない。戦闘員の物だ。
   いくらこの体にエネルギーを送り込もうが俺はかゆくも何ともない。
   それに…その方が都合がいい…」

 次の瞬間、白ずくめの体が爆散し、禍々しい剣がRXの体に突き刺さった。

300蛇界人:2009/08/02(日) 21:56:59
RX「ぬあっ!こ…これは…!」
アル『俺はお前達のような強力な力を持った人間から力を奪い取らなければならないのだが…
   どうも時間がかかって少ししか吸収できない。
   だが…そっちから来てくれれば、こっちは力吸い放題なんだよ…』

RX「グアアァァァァァァァァァ!!」
 苦しい叫び声を上げながらRXの腹部から溢れるエネルギーが禍々しい剣に吸い込まれていく。
バイオ、ロボと姿が変わったと思ったら一瞬で剣に吸い込まれ、気が付くとRXではなく、BLACKの姿に戻っていた。

アル『これで太陽の力は俺の物だ…デザートにお前の命であるキングストーンも頂こう!』
BLACK「ぐおあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 BLACKが苦しんでいる傍ら。動かなくなっていた剣崎が突然立ち上がり、BLACKの元へ駆けていった。

(こっからは翻訳コンニャク使用)

剣崎「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
 剣崎の体が白く染まり、突起が生え、赤い目が現れた。どうみても人間も獣でもない醜い姿。
“ジョーカー”。剣崎が友と世界を救う代償に手に入れた力。だが、普段のジョーカーは緑、黒を基調としているのに対し、
剣崎のジョーカーは赤と白を基調としたカラーリングだった。

アルビノジョーカー(剣崎)「やめろぉぉぉぉ!!」
 白い怪物は黒い戦士の突き刺さっている剣を引き抜き、壁に投げつけた。
剣は壁に刺さったが、一瞬で人間の姿に戻る。

アル「ほう、お前がアルビノだったのか…オリジナルを捕らえるより都合がいい!お前から喰らってやるよ!」
BLACK「剣崎君…その姿は…」
Aジョーカー「光太郎さん…ここは俺の任せて逃げてください…」
BLACK「何をいっているんだ!俺はまだ戦え…」
Aジョーカー「行ってください!俺はもう…仲間が傷つくのを見たくないんです!」
 アルビノはそう言い捨てると、自分に向かってくる白ずくめに突っ込んでいった。

Aジョーカー「光太郎さん速く!速く逃げてください!速く……グアっ!」
アル「上等だ…アンデットは死なないんだったよなぁ?だったら永遠になぶってやるよぉ!クウガお前も来い!」
 双振りの剣が同時にアルビノの背中と腹部を突き刺し、アンデットを証明する緑色の血がアルビノの体から流れていた。

BLACK「剣崎君…くそっ!…バトルホッパー!」
 バッタの顔が付いた緑色のバイクに跨ったBLACKは、自分がぶち破った壁の穴に飛び込んだ。

アル「ちっ…!逃がすな、追え!」
 アルビノの頭を斬りつけながらアルが大声で叫ぶと、どこからとも無く現れた戦闘員やら怪人やらが壁の穴に飛び込んでいった。

 戦闘での疲れからか、BLACKの変身が解け、南光太郎に戻っていた。
光太郎「畜生…畜しょぉぉぉぉ!!」
 光太郎はバトルホッパーで走りながら涙を流した。
今すぐ戻りたかった。すぐに剣崎を助けに行きたかった。

 だがもう自分には何も出来なかった。仲間を守れる力も、
そのために敵と戦う力も、もう殆ど残っていない。今の自分に残っているのはキングストーンだけだ。

 光太郎は自分の意識が遠のくまで、バトルホッパーのアクセルを握って走り続けていた。

301蛇界人:2009/08/03(月) 23:22:42
士「帰ったぞ。海東の野郎、お宝を盗もうとして返り討ちにあったらしい。あいつらしい末路だな」
ユウスケ「おかえり。それで?この世界でやるべき事は分かったか?」
士「さぁな。とりあえず、ここが様々な世界と繋がっているのが分かったくらいだが…」

ピンポーン(チャイム)

夏みかん「はーい」
カラス「お邪魔じまーす。どうやら一通り回ってきたみたいだな」
はやて「お邪魔するでー」
 ドアを開けて入ってきたのは黒ずくめの男と茶髪の女だった。その手には巨大なバスケットが握られている。
士「お前…、あの時の黒いの!」
カラス「その黒いのって呼び方やめてくれないか?俺には“カラス”ってちゃんとした名前があるんだよ」
ユウスケ「でも、なんでここに?」
はやて「実はさっき晩ご飯作ったんやけど、結構余ってしもうてな」
カラス「それで引越祝いということで、お裾分けにきてやったって事だ。爺さん、これ暖めればそのまま食べれるから」
栄次郎「これはどうも。それじゃちょっと仕込むから待っててね」
 二人がかりで持つのがやっとだったバスケットを片手で軽々と持った栄次郎は奥へ引っ込んでいった。
はやて「あ、手伝います」

カラス「(はやてを目で追いながら)あのオッサン本当に人間なんだろうな…。なぁ、あのオッサンって昔どっかの秘密結社の博士とかやってなかったか?」
夏みかん「失礼なこと言わないでください!お祖父ちゃんは昔から写真屋さんです!」

カラス「話を戻そう。お前、ここの施設とか撮りまくってたらしいが、どうだった?」
士「今までと違って、誰も俺に撮られる事を嫌がらなかった…。ここにある全てが俺を拒絶していなかった…」
ユウスケ「それじゃ…ここが士の世界なのか!?」
カラス「いや、お前のベルトの設計を考えたのは確かにうちだが、
    それを元手にディケイドライバーそのものを作ったのは大ショッ…おっと危ねぇ」(口おさえる)
士「???」
カラス「とにかく、ここはお前の世界だと言う可能性は低いだろう。この世界そのものが単にお前を拒絶していないだけだ」
士「要するにここは俺の世界じゃないって事か…。それじゃそろそろ説明してもらおうか。この世界のことを」
カラス「いいだろう。それでは今から説明を……」

 カラスが口を開こうとした瞬間、床から3体のミラーモンスター(一体イマジン)が現れた。

ドクロス「そろそろ腹が減ったのだが」
デスト「早く飯食わせて下さいよ〜」(プリニーをガジガジ噛みながら)
マグナ「飯はいい…そろそろオイルを……」

カラス「ハイハイ分かった…あ、ちょっとタンマね」

302ネロンガ:2009/08/04(火) 16:13:26
300回突破おめでとうございます。今回はよーやくネギ編です!


ネギ「・・・冗談じゃない」
 僕は、はっきりと聞こえるように言った。
ネギ「なんで貴方に殺されなきゃならないんだよ。僕は何も・・・」

刹那「やったじゃないか。貴方は、麻帆羅のみんなを死なせたじゃないか」

 その、生きている人間とは到底思えないほどの冷徹な表情から繰り出された一言は、僕とキッドとカカシの心をえぐりぬいた。
ネギ「・・・けてんじゃねぇよ・・・」
刹那「あん?」
ネギ「ふざけてんじゃねえよ! 僕が一体いつそんなことしたんだ! 言ってみやがれ!」
キッド「・・・性格が」
カカシ「変わった?」

 刹那はフン、と鼻を鳴らして言った。
刹那「半年前の対戦は覚えているよな」
ネギ「忘れるわけがないだろ。戦場行って来たんだぜ、ここにいる連中は」
刹那「じゃあ聞くが・・・私たちのもともといた世界は、誰が守りにきたんだっけなぁ?」

 ぐっと僕は唇を噛みしめ、叫んだ。
ネギ「知らねえよ・・・僕はサザエさんとかけいおんとからきすたとか、そういう普通の世界を守る活動してたから・・・」
刹那「ああ、やっぱりか。想像してたとおりね」
 刹那は大太刀をくるんと器用に回してから、告げた。

刹那「来もしないあんたを待ち続けて、140人が死んだよ。全員ノイズに虐殺された」

 その言葉が僕の耳に届いたのは0,02秒ほど後だったのだろうが、それがどんな意味を持つのか理解するのには10秒かかった。
 
キッド「・・・本当なのか、それは」
カカシ「本当だ」
 カカシは抑揚なく告げた。
カカシ「その日、十刃の襲撃を受けた麻帆羅は、多大な被害を出した上、完全に敗北した。
    その次の日に着た多国籍軍と魔法団体によって十刃は撤退したが、死人を生き返らせるのは無理だったんだ」
 井上和彦の声が、空っぽの頭蓋骨の中を反響し続けた。
カカシ「生き返った奴も中にはいたよ、管理局搬送が間に合った中ではね」
刹那「そうですよ・・・この前、あなたのお見舞いにきた宮崎のどかさん。あの人も一度死にましたよ。
   死に方教えてあげましょうか? 来もしなかった赤毛のクズ餓鬼の名前言いながら、蟷螂みたいな破面にズタズタに・・・」

ネギ「あああああああああああああああああああああああっ!!!!!!」

 振り上げた右手の先から、高層ビル程度なら蒸発させられそうな威力の熱衝撃波が放出された。
 涼しい顔をして、マッハ3桁で打ち出された衝撃波を、目の前の少女はやすやすと切り飛ばし、二つに分かれたエネルギーは森を引き裂いて
海へと飛んで行った。
 どごーん、と軍艦の沈没のような水柱が上がった。
 僕はどさりと膝をつき、常緑樹の木の葉に触れた。

刹那「なぜ教えなかったか、聞きたかったですか?」
 彼女の台詞に、僕は首を縦に振った。熱い塩化ナトリウムを含んだ液体が、目から流れ落ちた。
刹那「それはね、ここまで言えば、ようやくあなたは本気を出してくれると思ったからですよ。
   いい死に土産ができたでしょう、あの世でみんなに謝ってきてくださいね」

303蛇界人:2009/08/06(木) 23:44:59

カラス「とりあえず、これを見てくれ」
 ポチッと手にしたリモコンを押すと、真っ白なタペストリーに映像が映し出される。
かなり綺麗な絵だ。右下には小さく『制作・監修  カラス』と油性マジックであろう黒字が書かれていた。
カラス「まずこの管理局の内容は…」
 画面が切り替わる。鉛筆絵と思ったらイキナリCGだ。

カラス「いつからかは分からないが、特定の連中だけが通ることが出来る橋が、平行世界中に張り巡らされた。
    普通の人は通ることが出来ないが、一部の悪い奴らがその橋を通って、悪事を働いている。
    それを取り締まったり、その世界がピンチの時には、うちから何人か増援がてら送ってあげたり、
    最新武器や変身機器の設計データの提供などが、うちの主な仕事だった」

ユウスケ「だった?」
カラス「こいつだ」
 また画面が変わる。今度は指名手配者の様な顔写真が映っていた。かなりのイケメンで赤目、長い白髪が印象的な男の写真だった。

カラス「アルフォッグス・レイズナー。半年前、こいつは全ての世界を繋げ、消滅させようとした。
    お前達も知ってるだろ?世界と世界が一つになってしまったら、その世界は滅びるって」
士「まあな。それを止めるために俺達は旅をしているわけだが」
カラス「あいつはこれを使って世界を滅ぼそうとした。“霊石”だ。」
ユウスケ「へぇ〜。なかなか綺麗な石じゃないか」
カラス「馬鹿気安く触るな!見た目は綺麗だが、一歩使用方法を間違えれば、世界を破壊する禍々しい石っころだ。
    こいつはその世界が他の世界と融合しやすくする…分かりやすく言うと、磁石の強さを上げるようなものだ。
    半年前、これのせいで世界は融合されてしまった。だが…」
士「その石は一つだけではなかった。あといくつか無いと完全に世界を融合させることは出来なかった」
カラス「よく分かったな。その通り、そのお陰でまだ一部通りが混じってる状態で保っているがな。
    まだ別の世界にこれと同じような石があるらしいが…なにせこんな状況だ。どこのあるか特定すること自体難しい。
    それを探さなきゃならん。おまけに結構な世界を護っていた連中が捕まって洗脳されたらしくてな、
    そいつらを元に戻さなきゃならない。さらに行方不明者も多々いるからそいつらも探さなきゃいけない……。
    もう仕事が増えすぎてこっちはお手上げだ」

ユウスケ「じゃぁ、この世界のライダーも全員敵に?」
カラス「一部の世界は無傷で残っているらしいが、一号からRXまでは全員捕まったのは確かだろうな。
    お陰でこっちのライダーも不足してきてね、色んな組織から引き抜いて手数そろえるのが精一杯さ」
士「お前以外にもライダーがいるって事か…」
カラス「そう言うことだ。どうだ士、ユウスケ。お前達もこの状況をどうにかしないとこの世界から出られない。
    管理局に入って一緒に闘ってくれないか?我が管理局は、君たちを歓迎する」

 話が終わると、カラスは士に手をさしのべた。さっきまで闘っていたとは思えないほど蔓延の笑顔で。
だが士はその手を思いっきり引っぱたいた。

士「どこぞの世界でも言われたが。俺はサラリーマンになるつもりはない!」
カラス「…んだとこらぁ!」
はやて「カラス、落ち着き」
カラス「悪い悪い…。それなら…こうしよう。明日の朝、3対3の6人タッグマッチを行う。
    お前達が勝った場合はどこに行こうが好きにしろ。だが俺達が勝った時には…強制的にうちに入ってもらう」
士「いいだろう…俺とユウスケと後は……」
カラス「海東大樹」
士「まぁ構わないな。そっちは?」
カラス「まだ言えないな。とりあえず俺が出るって事だけ言っておこう」
士「わかった。明日の朝だな?」
カラス「逃げるんじゃねぇぞテメェ…」

 お互いの額からバチバチと火花が飛び交う。

はやて「はぁ…また厄介な事になりそうやな〜」
夏みかん「ですよね〜」
ユウスケ「なんであんたらはそんな冷静でいられるんだ…」

304蛇界人:2009/08/07(金) 23:38:49


士「と言うわけで、何故かシュミレーターでの模擬戦をすることに決まったのだが」
海東「大体なんで僕が闘わなくちゃいけないんだい?僕は何もしてないじゃないか」
ユウスケ「あんた色々盗みすぎで、指名手配されてるらしいぞ?これに勝ったら帳消しにしてくれるらしいから我慢しろよ」
海東「分かってるよ。それにしても…遅いねぇ…」

 3人はシュミレーターが見せている廃墟の町にポツーンと立っていた。
その時だ。3人の上に40メートルを超す巨大なロボットが落ちてきた。

巨大なロボット『フリーフォールグラッチェ!』
士「危ねぇ!」
 3人、ギリギリで避ける。

カラス「よくぞエルドラⅤのフリーフォールグラッチェをかわしたな。一応ほめてやる」
士「やっと来たか。お前のパートナーは誰だ?」
カラス「紹介しよう。俺のパートナーは……」
 黒づくめの後ろから出てきたのは、蒼いロボットと、ひ弱そうなガキだった。

士「………お前なめてんのかっ!」
カラス「なめてねーよ!リオの野郎はピンで依頼受けてやがるし!緋色は夜通し特撮のDVD見てたから寝坊してるし!
    はやてにいたっては『うちまだ闘えんから待っとくわ』って言われて!残ってるのはこいつらしかいなかったんだよ!(号泣)」
ドラ「オイオイ、仮にも某動画でアニメ最強の称号を取った俺になに言ってんだよ」
のび「ハァ…ハァ…(久々の出番だ…目立つぜぇ………)」

海東「いいじゃない。こんな雑魚だったら瞬さt……」
ドラ「どこでもドア〜……“ブラックホール”」
士「やべ!」カメンライドゥ…カブト!  アタックライドゥ…クロックアップ!
海東「これは逃げた方が良いね」アタックライドゥ…クロックアップ!
ユウスケ「え?なに?」

ゴゴぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

ドラ「はっはっは!俺の馬鹿にする奴は全員宇宙の闇に飲まれてしまえぇえ!!」
Dカブト「危ねぇだろが!」

ガス!

のび「どこでもドアが…」
カラス「ちっ!(舌打ち)」

305蛇界人:2009/08/08(土) 22:20:35
Dカブト「これであのドアは使えな…何?」
 急に変身が解除され、元に戻るディケイド。
カラス「ちょっと規制をさせてもらった。お前が変身できるのは各一回ずつだけだ。
    これでちょうど良いだろ?ハンデと思ってくれたらそれでいい」
ディケイド「だとしたら、お前も変身するのは一個ずつだけにしろ。どうせ昨日の他にもまだ隠してるんだろ?ライダーを」
カラス「まぁな。昨日の奴は調整中なんで使えないが…」
 黒ずくめがコートを開くと、かなりの数のベルトやら携帯やらブレスレットやらがくっついている。

カラス「伊達にこの歳で異名もらってる訳じゃないんでね。
    俺も一応…“通りすがりの仮面ライダー”なんでな!」

 黒ずくめはコートの中から携帯電話を取りだし、番号を押す。

8 8 8  レディ

カラス「変身!」

コンプリート

ディケイド「555じゃない!?」
仮面ライダーΛ「これが555の世界での俺の姿…Λ(ラムダ)!」
ディケイド「亜種の555の世界のライダー…ならこれだ!」

フォームライドゥ…ファイズ!アクセル!

D555アクセル&Λ「「決めてやるよ…十秒間でなあっ!」」

スタートアップ

D555アクセル「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」
Λバースト「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」


ディエンド「僕に倒されることを光栄に思い賜え」

カメンライドゥ…ライオトルーパー!

ドラ「桃太郎印のキビ団子〜」
ライオ達「うおぉぉぉぉぉぉ〜!死ねやディエンド〜!!」
ディエンド「あイタっ!イタいって!止めたまえ!」

クウガ「マイティキック!」
のび「グヘェ!」
クウガ「やったか!?……くっ!」
のび「ゲッヘ…残念だったねぇ〜。それはコピーロボットさぁ〜、空気砲でも喰らいやがれぁ〜!」

ババババババ!

クウガ「ぬあぁぁ!!」

306蛇界人:2009/08/10(月) 22:56:48

ファイナルアタックライドゥ…ファファファファイズ!

Λ「せいっ!デリャァ!」

 円錐状の赤と緑の光がぶつかり合った瞬間、今度は赤いライダーと緑のライダーのキックがぶつかり合う。

ディケイド「一気に決めさせてもらう(ケータッチ取り出す)」

クウガ!アギト!リュウキ!ファイズ!ブレイド!ヒビキ!カブト!デンオウ!キバ!  ファイナルカメンライドゥ…ディケイド!

カラス「(やべぇ!あとは調整中で、残ってるのはザビーしかねぇ…)」
DCDCF「いくぞ!」
カラス「ちっ…!ザビー!   変身!」  ヘ ン シ ン…

 カブト!カメンライドゥ…ハイパー…

 ディケイドの隣に、ハイパーカブトが現れ、必殺技の体制に入る。

ザビー「甘い!クロックアップ!」
DEDCF「ファイナルアタックライドゥ…カカカカブト!」
 2人の仮面ライダーが銃を撃つような構えを取り、引き金を引いた。

ジュキュゥゥゥゥゥゥん!

 二つの光線が発射されたかに見えた。誰もがザビーが倒れていると思っていた。
ダガ違った。地面に倒れていたのはディケイドの方だった。

307蛇界人:2009/08/11(火) 23:53:17
士「な…何故だ…」
カラス「それじゃ解説してあげよう」


DCDCF「ファイナルアタックライドゥ…カカカカブト!」
ザビー:変身

DCDCF:発射体勢
ザビー:キャフトオフ

DCDCF:発射!
ザビー:クロックアップ

DCDCF:発射直後のまま停止
ザビー:ディケイドが呼び出したハイパーカブトをディケイドの後ろへ運ぶ

DCDCF:後ろからカブトの光線喰らってアボーン
ザビー:ミッションコンプリート


士「そんな…こんなご都合主義に負けるとは……」
カラス「それじゃ約束通りうちに入ってもらおうか。まずは俺のパシリからだな!アァッハハ!
    ……と言いたいが、さすがに俺もギリギリだったからな。特別に見逃してやるよ。情報が欲しかったらうちに来ればいい」
士「お前…案外良い奴だn……」

PPPPPPPP!

カラス「はい…あぁZECTさん?これはどうもお久しぶりで…
    はいはい、只今そちらへお届け致しますので少々お待ち下さい。はいはいでは、では〜。

    悪いが話は後だ。ちょっと仕事忘れてたからな。じゃ」


ユウスケ「士、どうする…?(ボロボロになりながら)」
士「どうしようもないだろ。約束通り、少しぐらいは仲間になっておくのも悪くはない」
ディエンド「悪いけど、僕はそう言う友情ごっこは大嫌いなんだよね…じゃ」  アタックライドゥ…インブィズブル!

士「馴れ合いを嫌うか…。あいつらしい行動だ」

308蛇界人:2009/08/13(木) 00:06:56

 どこかのビルの受付に黒いスーツを来た男とポニテの女が現れた。
男の手にはやや大きめのアタッシュケースが握られている。

黒スーツ「それではこちらを上層部の方へお願いします」
受付「はい、彼処参りました。報酬は一時間後にご指定の口座へ振り込ませていただきます」
黒スーツ「お願いします。あと…『あの2人の処遇は任せる』と、伝えれもらっても宜しいでしょうか?」
受付「えっ?」
黒スーツ「言えばわかりますので、お願いします。」

 アタッシュケースを受付に渡した2人はビルの外へ出た。もうすぐ出勤ラッシュが始まりそうな時間帯で、
道ばたにも人だかりはまばらだった。
 スーツの男はかけていたサングラスを取り外す。黒い髪に黒い目の黙っていれば意外と良い男の顔だった。

ポニーテール「カラスさん…いくら仕事だからって、髪染め戻さなくても良かったんじゃないんですか?」
カラス「元々これが素なんだからしょうがないだろ。ドクロスに憑依されたときと見分け付けるために髪染めてるだけだし」

 2人が公園のベンチに腰掛けると、今度は横からピンク色の髪をしたナイスバディな女が隣に腰掛ける。
リオだ。(兼定は装備的に捕まってしまうのでお留守番)

リオ「あら?もう依頼はおしまい?てかはやては一緒じゃないの?」
カラス「あいつは暫く残って回復に専念させてるよ。中途半端で闘わせてもしもの事があったら俺の命がないからな」
リオ「あっそ…。でもあたしも大変だわ。また新手の依頼引き受けちゃってね」
カラス「ん?誰から?」

 そう言うとリオは、持っていたアタッシュケースをカラスに投げつける。
カラスはそれを受け取り、開けた。黄金の縁取りがされた黒い剣が入っている。

カラス「グレイブラウザー……ボードからか?」
リオ「そ。何でも半年前から所長だった橘が消息不明になっちゃったらしくてね、それを見つけるようにいわれたわけ。じゃ」

緋色「で……どうします?」
カラス「う〜ん…帰っても特にやることないし……。どっかブラブラしてくっか」

309蛇界人:2009/08/13(木) 14:43:22
デパート内

ドラ「お〜いのび太く〜ん。カラスがそろそろ集まろうってよ〜。
   どこに行ったんだまったく・・・」


のび「う〜ん・・・買おうかな〜?でも高いからな〜・・・」
ドラ「やっと見つけたよのび太くn・・・・・」


:::::::::::::::::::::::::::::    ,.-ヽ
::::::::::::::::::::::   ____,;' ,;- i                         へ、     /;へ\
::::::::::::::::::   ,;;'"  i i ・i;                       // _l::|___l::|_ヽ:ヽ
:::::::::::::::  ,;'":;;,,,,,, ;!, `'''i;          / ̄ ̄ ̄ ̄\,,     |l/−、 −、:::::::::::::::`::|
:::::::::::  ,/'"   '''',,,,''''--i        /       __ヽ    /::::::|  ・|・  | 、::::::::::::::\
:::::::::  ;/  .,,,,,,,,,,,,,,,,,   ;i'⌒i;       |       |   |、   /::/ `-●−′ \:::::::::::ヽ
:::::::  i;"     ___,,,,,,,  `i".       |       ∩─| |  ,|/ ── |  ──   ヽ:::::::::|
::::::: i;    ,,;'""" `';,,,  "`i;      |      ∪  `l   |. ── |  ──   .|::::::::|
::::::: |  ''''''i ,,,,,,,,,,  `'--''''"       ヽ __/  _.ノ    | ── |  ──     |:::::_l__
::::::: |.    i'"   ";               |――― 、".      ヽ (__|____  /::::| 新 |
::::::: |;    `-、.,;''"             /  ̄ ̄ ̄ ̄^ヽ∞=、  \           /:::,/| 品 |
::::::::  i;     `'-----j          | |      |  |っ:::::)  l━━(t)━━━━┥ |___|



カラス「ドラえもん、買い物は済んだk・・・・のび太どうしたんだお前のその顔?」
のび「前が見えねぇ・・・」

310ネロンガ:2009/08/14(金) 09:01:00
 クレしん(笑)!


 僕はゆっくりと杖を握りしめながら立ち上がり、言った。
ネギ「僕をどうするつもりだ・・・このまま殺されたなら、罪を償えないままあの世行きじゃないか・・・」
 刹那は笑みを浮かべて返した。
刹那「馬鹿ですね。私が気が済むまでミンチになってくれればいいんですよ、おとなしくね」
 もう終わってる。
 僕はそう思った。彼女はもう終わっている。あの麻帆羅にいた頃の彼女はいない。
 いるのは血に飢えた復讐の鬼だけなんだ。
 そう感じるとまた涙が出そうになったが、何とかこらえた。

ネギ「今何時ですか」
 声になったかどうかは分からないが、僕はそう言った。
刹那「そですね、4時50分てとこでしょうか?」
 日没まではあと1時間10分程度。それまでに何としてでも鍵を取り返さねばならない。
 大体木乃香さんの所まで5分で行けるとすると、往復10分だから・・・仕方ない、外道だがあの方法を使うしかない。

ネギ「返してもらういい案を思いついたんで、言ってよろしいでしょうか?」
キッド「おい!もう秘密道具は使えないんだぞ!」
ネギ「10分待って下さい。カカシ先生も、手を出さないでもらえますか?」
刹那「まあ10分くらいなら」

 僕はキッドのほうに走り、囁いた。
 了解したようで、キッドはその蝶・短い(作者注:武装錬金?)足でテケテケと走って行った。

カカシ「お前・・・まさかとは思うがアイツを餌にするつもりか?」
ネギ「・・・御免なさい・・・。まだ僕は生きていたいんです。みんなに謝るためにも」

311ネロンガ:2009/08/15(土) 21:07:58
 その日、午前7時。

 白い髪の男は、花束を墓標の前に置いた。
 しっかりと手を合わせて、頭を下げる。
「・・・・オビト・・・」
 男の口から、石に刻まれた英霊の名が漏れた。
「俺は、今日管理局で部下を養うことになるんだ。俺にとっては、7人目と8人目にあたるんだがな。
 もう俺は、お前みたいな死人は絶対に出さない。仲間は全力で守る。
 お前の言っていた言葉な、俺はまだ自分の座右の銘にして、部下一人一人に言っているんだ。
 お前がいなかったら、今の俺はいない。ありがとう、オビト。
 じゃあ、明日も来るからな。もう俺は、お前の人生の2倍の時間を生きちまった・・・」

 男は、来た方向とは反対方向にジャンプして去って行った。

 
今回は時間の都合によりただのSSです。すみません。

312蛇界人:2009/08/18(火) 22:18:19
 剣崎!ディケイド本編に出演おめでとう!きっと神回になるに違いない!



アルビノ「うぅ……」
 自らの血で緑に染まった白いジョーカーが、冷たい床に横たわっている。

アル「なあ剣崎、俺知ってるんだよ?アンデットは本当は不死じゃないってこと。消滅させれば、死んでしまうって事もな」
アルビノ「何!?」
アル「どうせ死のうと思ってブラックサンを逃がしたんだろうが…お前は死ねない。なぜなら…」
 白ずくめは笑いながら一枚の写真をアルビノに見せ付けた。少女と笑っている青年が写っている。

アル「相川始、いや…ジョーカー。お前とジョーカーは対の存在、お前が死ねばこの世にアンデットは一体しか存在しなくなる。
   そうなればどうなるか…お前が一番分かっているはずだ。違うか?」
アルビノ「!!!」
 アルビノは思い出した。もしそうなってしまったらまたダークローチが発生して世界を破壊する。
キングになれるライダーが存在しない今、今度そんな事態になってしまっては、世界は滅びを迎える…。

アルビノ「じゃあなおさらだ!何故俺を殺そうとしない!お前の目的は世界の破壊のはずだろ!」
アル「ああそうさ。確かに俺の目的は世界の征服、破壊。だがな…」
 言い終える前に、アルの剣がアルビノの腹部に深々と突き刺さった。

アルビノ「がぁっ……!」
アル「お前たちの様な強い連中をかき集めたのは貴様らの力を吸収し、俺を完全に実体として復活させること…。
   しばらくはお前の体を失敬するとしよう…」
アルビノ「ぐぁぁぁあああああああ!!!」


バタン

 アルビノの叫びと、ドアを開けて香川が入ってきたのは同時だった。

香川「アルくん、例の件ですが…」
アル「ん?何だ?」
 アルの姿は変わっていた。白い長髪がショートの栗毛に、赤い目が黒に。そう、アルは剣崎の体を完全に乗っ取ったのだ。

香川「その姿は…」
アル「気にするな。続けろ」
香川「…言われたとおり、あなたが奪ったRXの能力を元に改造が終了しました。
   あとは出力テストが終われば、すぐにでも配備できます」
アル「そうか、どっか適当にバラまいとけ。配備が完了しだい、俺も出る。新しい力を試したいんでな」
香川「分かりました。では」

アル「奴らが完成すれば、この世界が俺のものになるもの時間の問題だ。
   フフフフフ…アハハハハハハ!!」

313蛇界人:2009/08/22(土) 20:21:55

 廃ビルの地下駐車場。人気のないコンクリート製の空間に、10人前後の人間の足音が響いていた。
全員、アリのようなヘルメットを被り、マシンガンと黒い防弾チョッキで武装していた。ふと、一人が無線機を取り出した。
「こちらシャドウ26。ターゲットの駆逐を確認」
『こちらシャドウ2了解。こちらも駆逐を完了した。一旦南側出口で落ち合おう。別々に行動するのは危険だ』
「了解。西側も駆逐を完了したそうだ。これより東側と合流した後、帰還するぞ」

 どうやら黒い連中は東側と西側に分かれ、何かを攻撃していたらしい。
だがそれも終わったようだ。皆が疲れたような表情で合流地点へ急ごうとしていた。

「シャドウ26、待て」
「どうした?シャドウ35」
「あれを見ろ」

 一人の隊員が何かに気づき、自分たちの後ろ側を指差した。全員が後ろを向く。よく見ると、地面から水のような何かがにじみ出ていた。

「水溜り?」
「おいおい、こんな地下に水なんかあるかよ。しかも何年も前に廃墟になってるんだぜ?」
「ちょっと待て。あれ…ドンドン大きくなってないか?」
 
 一人の言うとおり、水溜りはドンドン大きくなっていき、盛り上がっていく。まるで人のように…

「な…なんだあれは!?」
「総員攻撃用意!」

 隊長らしき隊員が声を張り上げると、全員が右手に持っているマシンガンを構える。
いつでも撃てる。そんな状況の中、水らしきものは、人か獣か見分けがつかないような怪物になっていた。
その体や頭部は、所々青い走行に覆われている

「何だ?新種のワームか!?」
「そんな事はどうでもいい!撃てぇ!」

 10人が一斉にマシンガンを連射する。怪物だろうが人間だろうが、これにはかなうはずがない。誰もがそう思った。
だが違った。百発以上の弾丸は全て怪物の体をすり抜けてしまった。まるで水に攻撃しているようだ。
全隊の弾丸がなくなったのを怪物は見逃さなかった。怪物は自分の腹に手を突っ込み、剣を取り出す。

 一瞬だった。怪物の体が溶けたかと思った次の瞬間、前でマシンガンを撃っていた隊員3人の首から上が無くなっていた。
一秒経つと、真ん中で攻撃していた3人は腹から上が粉々になり、もう一秒経つと、後列で攻撃していた隊員の体が完全にミンチになっていた。
あとに残っていたのは、無線機を持っていたシャドウ26だけだった。
 シャドウ26は無線機を取り出し、残った拳銃で攻撃しながら、必死に叫んだ。

「こちらシャドウ26!シャドウ2!聞こえるか!すぐに逃げろ!」
『どう言う事だシャドウ26?状況を報告しろ』
「説明している暇はない!とにかく逃げろ!ここにはワームよりタチの悪い化けもんが…」

ザーーーーーーーーーーーーー

 シャドウ2からの返事が出てくる事はなかった。
怪物の剣が、シャドウ26の胸ごと無線機を突き刺していたのだから。



「おいシャドウ26!応答しろシャドウ26!」
「隊長!前方に何かいます!」
「何?」

 シャドウ2の目の前には、黒と黄色で縁取られた灰色の怪物が立っていた。
突然怪物の右手が巨大なガトリングに変形し、発砲した。突然の攻撃に隊員達はあっけなく蜂の巣にされていく。
唯一残っていたシャドウ2も右足を打ち抜かれ、動けずにいた。
 ロボットのような怪物がゆっくりと近づいてくる。そして自分の目の前まで近づくと、ガトリングを頭に突きつけた。

「これで終わりか…我がZECTが誇るゼクトルーパー隊が…」

パン!

 言い終わるのを待っていたかのように、怪物の右手のガトリングが火を噴いた。

314ネロンガ:2009/08/24(月) 18:10:47
 5時きっかりになった。
 残り時間は、1時間30分。それまでに、たとえどんな手を使ってでも勝たなければならない。
キッド「連れてきたぜー!」
 そこで呑気な声が上がる。キッドが帽子を脱いでやってきた。こうして見ると、黄色いドラえもんそっくりだ。
刹那「タイムアウトですけど」
 冷徹な声が告げる。気を抜くことなく、僕はキッドの方へ向かった。

キッド「しかし思えば簡単なことだなぁ!彼女にあの鳥女が逆らえるわけもないし」
ネギ「・・・・」
 違う。説得するんじゃないんだよ。
 僕はこれから、こいつからは人間の屑扱いされるかもしれないな。だが、今はそれどころじゃない。
 僕はキッドに命じて、『彼女』を帽子から引っ張り出させた。

木乃香「ふう〜。やっと外やわぁ。四次元ポケットの中はどーも息苦しくてあかんなぁ」
 爽やかな愚痴をこぼしながら、木乃香さんが地面に降り立った。
 刹那はそれをあながち分かっていたような面で、こっちを見てきた。
 甘いな。あんたが思っていることとは違うんだよ、今からやることは。

木乃香「あれ? なんでせっちゃん、鍵もっとるん? 保管しとるのはカカシせんせやろ?」
キッド「違うんだ。あの馬鹿がせっかく試験に合格した俺たちから鍵奪って行きやがったんだよ」
 木乃香さんは上品にえっ、と驚き、直後に怒った。
木乃香「もう、駄目やろそんなことしたら! 意地悪はあかんで!
    せっかく合格したのにそんなせこい事するなんて、お侍さんやのに卑怯よ。
    勝ち負けにこだわってても駄目やろ、この場合は。早く返してあげてよ」
 数分前の僕たちならその言葉を女神さまの福音のように感じただろうが、今はただの戯言にしか聞こえない。
 当然、刹那は『はいそうですね、では返します』などというわけもなく、あっさりと一蹴した。
刹那「嫌ですね。私はこの試験を邪魔するために参加したようなものですから」
木乃香「そんな! 酷いわ! 一生懸命やったのに、なんでその努力をパーにするの? それでもお侍なん、せっちゃんは!」
刹那「どうとでも言ってください。私に侍の魂なんて、あなた達が死んだ時からもう無くなってますよ」

 あなた達? 少し気になったが、まあいい。どうせやることは一つだ。
 交渉は完璧に決裂した。ならば、やることは簡単である。
 力でも頭でも倒せないなら、簡単だ。心で倒せばいい。

 僕はぜんぜん噛み合ってない反論を繰り返す木乃香さんにこっそり近づいた。
 キッドが不審そうな眼をし、カカシ(めんどくさいので心の中では呼び捨てだ)が何の表情もこもってない眼で見てきた。
 僕は気にせず、一気に彼我の距離を詰めた。

 結果的に、僕が右手で木乃香さんの首の後ろをつかんだ状態で、全員が硬直した。
キッド「・・・・え」
刹那「・・・・?」
木乃香「・・・・ネギせんせ、いったい何しとるん?」

 僕は台詞の代わりに行動で返した。
ネギ「交渉決裂」
 その言葉を呪文に、僕の左手から超音速で高熱波が放たれた。
 その軌道上にあった、直径が50cm程ありそうな大木が粉々に粉砕された。

キッド「お、おい! 何やってんだよ!」
ネギ「今は黙ってろ」
 僕はキッドの方を振り返りもせずに答えた。そして、何の感情も込めない眼で刹那の方を見て、僕は告げた。

ネギ「今の魔術、僕は右手でも放てるんですよ。さっきの木が、普通の女子高生だったとしたら、どうします?」

 完全な、「脅迫」だった。

315蛇界人:2009/08/25(火) 22:55:55
 
光太郎「ここは…」
 橋の下で、光太郎は目を覚ました。周りにはビルや住宅が立っている。
どうやら、自分はノイズのアジトから無事脱出したようだ。しかしこれからどうしよう。
バトルホッパーはまだ無事だ。どこか身を隠せるところに移動しなければ…
 そのときだ。スピーカーの様にこもった声が、橋の下に響き渡った。

「見つけたぞ南光太郎!」
 同時に銃弾が飛んできた。光太郎は必死に避ける。

光太郎「お前は一体…」
シュバリアン「俺はノイズの闘士、怪魔ロボット“シュバリアン”!」

ババ〜ン!(『怪魔ロボット シュバリアン』と言う字幕が現れる)

光太郎「クライシス!?」
シュバリアン「そんな組織など知らぬ。今の俺はノイズ最強の怪魔ロボットだ。ブラックサン、一緒に来てもらおう!」
光太郎「断る!俺は正義の戦士…仮面ライダーだ!悪の手先にはなりはしない!」

 光太郎はそう言い放つと、両手をギリギリと握りだした。

光太郎「変身!」
BLACK「仮面ライダー…BLACK!!」
シュバリアン「戦うつもりか…だが、貴様の相手は俺ではない。いでよノイザー!」

 突如光の壁が現れ、その中から二つの人影が現れる。

BLACK「これは…バイオライダーとロボライダー?」
シュバリアン「違う。これこそがノイズによって作られた兵士、バイオノイザーにロボノイザーだ!ブラックサンを始末しろ!」

 獣のような声を出しながらバイオノイザーが大振りの剣を、ロボノイザーが右手のガトリングをBLACKへ向ける。

BLACK「くっ…だが俺は戦う、正義のために!トゥア!!」
 BLACKはこぶしを握り締めながら、二人の怪物へ突っ込んでいった。

316ネロンガ:2009/08/27(木) 18:29:19
ところで>>261のユニコーンガンダムって何ですか?

317蛇界人:2009/08/28(金) 00:29:35
ユニコーンガンダムとは、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から3年後の宇宙世紀0096年が主な舞台となる、正統な宇宙世紀ガンダムの新作です。
時系列的に『逆襲のシャア』の次作にあたるため、登場人物やメカニックの設定にもその内容が引き継がれていますが、
それに比肩する要素を『機動戦士ガンダムΖΖ』からも取り込んで重要な設定としている点が特徴ともなっています。特にファースト世代の方々に人気です。

ガンダムエースでも連載され、小説も発売されています。宇宙世紀の話なので、ザクキャノンやカプルなど、一年戦争期の機体もたまに出るのが嬉しいところ。
※アニメ化決定しました。

見た目は角の生えたジムにしか見えませんが、本気を出すと装甲がスライドし、
顔がガンダムになり、赤いサイコアーマーが浮き出、無茶苦茶強いデストロイモードに変身します。
※見た目はこれを参照
ttp://g-soldier.com/2008/unicon.html

318蛇界人:2009/09/03(木) 00:42:24
一方その頃、ドラえもん達はその橋の上を歩いていた。

カラス「ん?」
ドラ「カラスどうした?」
 ドラえもんは未だのび太の顔をゴムマリのような手で殴り続けている。

カラス「まだやってんのか…そんな事止めて耳を澄ませて見ろよ。川のせせらぎが聞こえるだろ?これを聞いたら心がやすま…」

トゥア!トゥアトゥア!バシッ!(キック音)
トゥア!トゥアトゥア!バシッ!(パンチ音)

 橋の下から聞こえていたのは、どう考えても癒されそうにない男の叫び声&打撃のSEだった。
ドラえもんは攻撃の手を休めるどころか、そのリズムに乗ってのびにパンチを浴びせかける。
のびの顔は、もはや人間なのかどうか分からないほど腫れ上がっている。

緋色「あ、ちょっと見てください!」
カラス「なんだね…俺はもう何か疲れてきた…」
 緋色が指さした方向(↓)をむく。するとそこには、仮面ライダーBLACKが得体の知れない怪魔ロボット&怪人と闘っていた。

カラス「おぉスッゲ!てつを降臨ktkr!写真撮れ写真!あとでヤフオクに出品するぞ!」
緋色「了解です!(どこからかカメラ取り出す)Ohナイスアングル!そこでブラックキックだ!」


BLACK「(なんか上がやかましい…)」
シュバリアン「隙有り!」
 シュバリアンの右手の銃が火を噴き、BLACKを攻撃する。

カラス「そろそろ出番だな…緋色。写真撮ったか?」
緋色「もちろん。これで5本は確実でしょうね」
カラス「ならいい。資金稼ぎはすんだ。こっからお仕事だ!」

 カラスはアタッシュケースからバックルを取り出し、緋色は右腕の包帯をほどく。

「「変身!」」

 
ドラ「おらおら!で?何を買おうと思ってたんだ?あぁん?」
 2人が橋から飛び降りた後も、ドラは執拗にのびの顔を殴りまくっていた

319ネロンガ:2009/09/08(火) 18:42:32
質問。僕はTV版の最終回見てないからわかんないんですけど、カリスはこの世界ではどうなってるんですか?
レンゲルは捕獲されたってことでいいんですか?

一応聞いておかないと、次が書けないんで・・・。

320蛇界人:2009/09/09(水) 00:11:52
とりあえず…
カリス=剣崎がジョーカー化したことにより普通の人間に戻ることが出来た。今は普通通りに生活。
橘さん=ボードの所長に就任していたが、半年前ノイズと生身で闘っている最中に行方不明になる。
レンゲル=橘の跡を継いでボード所長に就任。相変わらず強いか弱いか中途半端。


グレイブ「てりゃぁ!」
 グレイブの振り下ろした剣がバイオノイザーの脳天を直撃し、特撮お約束の火花が飛び散る。
シュバリアン「管理局か!よくこんなところまで来たものだ!」
BLACK「君たちは…」
グレイブ「安心しろ。俺達はあんたの味方だ」
シュバリアン「貴様ら!俺はこの事を総統に報告しに行く。貴様らはデータを取ったら適当に戻ってこい」
 シュバリアンが右手を挙げると光の壁が現れ、シュバリアンはそこに吸い込まれた。

バイオノイザー「ウガあぁ!」
ねこ「させないよ。48の必殺技!緋色流星スクリュー!」
 緋色がバイオノイザーにスクリュードライバーを仕掛ける。やっぱり血の変わりに火花が飛び散った。
ロボノイザー「う…があぁ!」
 ロボノイザーが両腕のガトリングを掃射する
ドラ「させるか!やまびこ山!」
 上から落ちてきた山のミニチュアが全ての弾丸を跳ね返し二体の怪物を攻撃する。
ボロボロになったノイザー達も右手を挙げ、光のオーロラの中へ吸い込まれていった。

カラス「助かったぞドラえもん。久しぶりにまともな活躍したな」
ドラ「よけいなお世話だ。それで、そこでぶっ倒れてる男は何もんだ?」
緋色「この人は南光太郎、通称仮面ライダーBLACK。“信じる奴がジャスティス”って名言知らないんですか!?」
ドラ「そんなの俺が知るわけないだろ!ところでその男はどうする?この騒ぎだ。いずれ警察が来るぞ」
カラス「確かにな〜…よし、連れて帰るぞ。ひょっとして何か情報を聞き出せるかもしれない」
 じゃぁ行くか、とドラえもんはよっこらせと光太郎を右肩に担ぎ上げ、先ほどボコボコにしたのび太は緋色が抱きかかえた。
ドラ「どこでもドア〜」
 3人(倒れている人のぞく)はピンク色のドアをくぐり、自分たちの職場へ戻っていった…

321蛇界人:2009/09/13(日) 00:54:46
技術班ラボ

ドラ「それで…光太郎どうするよ?一応連れては来たけどさ」
カラス「大体話を聞くと、あいつらは光太郎の力の殆どを吸収している。ハク姐」
ハク「とりあえず光太郎の力を少しぐらいなら取り戻せるかもしれないよ?まぁRXぐらいだろうけどね」

バタン!(ドア)

光太郎「それは本当か!」
緋色「静かに寝ててください!怪我してるんですから!ついでにサイン下さい!」
カラス「(無視して)それで、何か手は?」
ハク「お姉さんにまっかせなさい」

カチャカチャカチャカチャ(キーボード)

ハク「RXの力の源は太陽。だから強力な太陽光を直接体に流し込めば、きっとRXの力を手に入れることが出来るはずだよ」
カラス「手順は?」
ハク「まずは太陽光が強い地域を特定する。光太郎はただそこに突っ立っているだけでいいのさ。だがそれじゃ足りない。
   だから土管くんに細工をして、レンズの役目をさせてもらう。こうすれば強力な太陽光を送り込むことが出来る」
ドラ「だとしても微弱であることには変わりないはずだ」
ハク「その言葉待ってました…見ろ!」

 突然ラボの壁がスライドし、直立しているエルドラⅤの姿が

ハク「このエルドラⅤにダイターン3のサンアタックをもろにくっつけた。
   カラス、お前はこれに乗ってエネルギーを貯めて、それを土管君に打ち込んでくれればいいだけさ」
カラス「いいけどさ…波乱財閥から訴えられたりしないよな?」
ハク「気にしない気にしない!(サムズアップ)」


総務部環境改善課
ピパパ「前回までのあらすじ!普通に散歩をしていたら、闘いに巻き込まれてしまってバカブリャハ!おまけに変な仕事に就くことになってしまってドスコーイ!」
ピーター「ナレーターぐらいまじめにやってよパパ!」
ピパパ「バカブリャハァ!(フライングトペ)いいかゲンタ、パパだって辛いんだよ…だけど働かなきゃ食べていけないんだよドスコーイ!(泣)」
ピーター「相撲取りみたいに泣かないでよ!」
ドラ「お〜いマジメにやってるか〜?ちょっと仕事を頼みたいんだが…」
ピパパ「お、カモネギだぞゲンタ!丁重にお持て成ししてチップをもらうんだゲンタ!」
ドラ「いや、ただこの条件に適した地域を特定してもらいたいんだが…」

 ドラえもんはそのゴムマリの様な手(じゃどうやって持った?)に握っているメモ用紙をピーターに渡した。

ピーター「わかったヨ。パパ、パソコン起こして」
ピパパ「ダメだゲンタ!今さっきリバ剣拾ったからこれから試し切りに行かなくちゃいけないんだ!」
ピーター「職場のパソコンでオンラインゲームすんなヨ!」

322ネロンガ:2009/09/14(月) 16:53:02
今回はネギサイド。グロ注意


 脅迫というのは、改めて考えてみれば「自分の方が有利な時」に行うものである。
 たとえば、小学生がヤクザの集団に向かって「近寄るな!こいつがどうなってもいいのか!」とヤクザのペットの猫かなんかを人質にして
言ったところで、まったくもって意味なんかない。もっとひどいリンチに遭うのが関の山である。
 そんなことは分かっているが、今の僕にはこの方法が一番手っ取り早いことには変わらなかった。

ネギ「・・・まあ、魔術なんざ使わなくても人の頸椎くらいなら折れますけどね」
 木乃香さんの首筋をつかんだ右手に力を込めれば、の話だが。
 横を見れば、そこには泣き出す寸前の木乃香さんがいた。

 刹那は数秒間戸惑っていたが、そこであることに気付いたような顔をした。
 そして、彼女は口を開いた。

刹那「それで、私が逃げたらどうするつもりですか?」

 ! その方法があったか・・・!
 たしかに、その方法も考えられた。ここで刹那が逃亡すれば、ここで木乃香さんを殺しても何のメリットも無くなってしまう。
 鍵は刹那が持っているのだから意味はない。迂闊なことをしてしまった・・・。

 ん? だがなんか引っかかるぞ。
 僕がその心の中にある「何か」に気付いた時、短絡な相棒が耐えられなくなったのか、活動を開始した。

キッド「ドカーン!!!」
 きゅううしゅざあ!

 大気を引き裂いて飛ぶ超音速の空気塊が、刹那めがけて飛んだ。しかし難なく切り裂かれた。
キッド「ったく・・・どーもテメェだけは好きになれねえみてえだな、俺は!」

 キッドは真空砲をうならせながら突撃した。刹那はその一つ一つを斬り飛ばしていく。
 自然と僕の右手から力が抜け、木乃香さんが地面にへたり込んだ。あ、泣いてる。ごめん。

 こうして3対1(カカシまで参入したので)の鍵争奪戦がスタートした。
 空気の塊が、高熱波が、手裏剣が、超音波が、火炎の矢が、高圧電流が、森の中をひっかきまわし地形を変えていく。
 全員非戦闘員(完全に放心状態。失禁してるかも。本当にごめんなさい)に当てないようにしているが、それでも刹那は焦りの表情を出していた。

 そして5分ほど経過し、人間として浮かべてはいけない壮絶な笑みを浮かべた非戦闘員(いやだから本当にごめんなさい)以外の背景全てがズタボロに
なったころ(半径100mほどには草木一本生えてません。何があったのかは想像してください)。

刹那「ちいっ、らちが明かない!」
 翼を打ち振るわせ、刹那が天高く上昇しようとする。
キッド「逃がすか!」
 キッドが、刹那の死角に回り込み真空砲を放った。
 本気で撃てばイージス艦を貫通する(自称)威力の空気の砲弾が放たれ、そして・・・。

ブシュウ、と音がした。

 その時僕は何があったかを理解できなかった。おそらくキッドもそうだっただろう。
 僕たちの目の前に、完全に機能を停止し、二度と元には戻らなくなった人体の一部が落下した。
 夕日とは別の赤色に染まったその物体の落下地点の5m上には、左肩から先が綺麗に抉り取られた桜咲刹那がいた。

 数秒後、地面に落ちてきた少女の左腕「だったもの」を見て、近衛木乃香は完全に失神した。

323蛇界人:2009/09/16(水) 00:33:44
 ドラえもん達がたどり着いた場所。
そこはある時は害地大臣ヨゴシュタインがゴーオンレッドと闘い、壮絶に散った場所であり、
またある時は、フィロキセラワーム(演:上池)が仮面ライダーGを上空から狙撃した場所であり…

ドラ「要するに“いつもの採石場”だよな?」
 え〜そう言うことです。とりあえず、ドラえもん達with光太郎はピーター親子の調査によって特定された地点に到着し、
着々と光太郎を元に戻す作戦の準備にあたっていた。

エルドラⅤ(inカラス)『おーい。立つ位置はこの辺で良いのかー?』
ドラ「構わないぞ。あと二㎝左に行ってくれればなおいい」

王ドラ「さすが副主任。改造には余念がないですね」
光太郎「なぁ、本当にこんな格好をする必要があるのか?」
 土管君の真ん中に頭から押し込まれたような姿の光太郎が王ドラに尋ねる。
王ドラ「大丈夫です。あなたはそこで横になってくれれば良いだけですから」
土管くん「早くしてくれないかなー。熱いのはキライなんだけど」
エルドラⅤ(inカラス)『それじゃチャージ始めるぞー』

 うぃんうぃんうぃんうぃん…

 エルドラⅤの額の宝玉が光を放ち始めた。普段の攻撃ならすぐに発射できるが今回はより膨大な太陽光線を発射する。
まだ時間がかかりそうか
 その時、ドラえもん達がいる地点から下の地点に、光の壁が現れ、その中から灰色の怪人や虫のような怪人が現れる。
それらを引き連れながらシュバリアンともう一人、モノアイの頭部に革ジャンを着た人物が壁の中から現れた。

ばば〜ん!(モノアイに“機甲隊長ガテゾーン”の字幕)

ガテゾーン「本当にここにブラックサンがいるのか?」
シュバリアン「左様で。この地点一帯に間違いなく生きています」
ガテゾーン「しかし管理局に取られてしまうとは…お前らしくもない」
シュバリアン「は、しかし、ブラックサンを捕らえることでこの汚面晴らしましょう。いけオルフェノク、ブラックサンを探すのだ!」

エルドラⅤ(inカラス)『う〜ん…これは見つかるのも時間の問題かもな〜。ドラえもん、石ころ帽子』
ドラえもん「任せろ。『いしころぼうし〜』これを被ると周りの石ころみたいに誰にも見えないんだ。みんな被れ」
緋色『うわ〜!本当に皆さんの姿が見えませんね』
光太郎『何も見えないぞ…ゴルゴムの仕業か!?』
のび「うぇ〜ん(涙)みんなどこ〜?」
 のびたが所々を走っていたその時!悲劇は起きた!

こつん ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴ路!

光太郎「トゥア?トゥアアアアアアアアアアアアァァァァァァアアアアアァッァア!!」
 のびたがうっかり土管君に入っていた光太郎を蹴飛ばしてしまい、光太郎はゴロゴロと崖を転がり落ちた。

ドラ「のび太てめぇ!!!」
のび「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃぃぃ!!」

ドシーイン!

土管くん(in光太郎)「う…ここは……あ」
シュバリアン「ガテゾーン様!ブラックサンを見つけました!」
ガテゾーン「遂に見つけたぞ南光太郎…ここで貴様の息の根を止める!かかれ!」
土管くん(in光太郎)「トゥア!?トゥアァァ!!」
 光太郎は必死に逃げた。上半身を土管くんにすっぽりとはめ込まれ、足だけになった状態で、大勢の軍勢から必死に逃げ続けた

324蛇界人:2009/09/20(日) 01:05:16
???「サターンサーベル!」
 光太郎を追いかけていたオルフェノクの大群が、その叫びと共に一瞬で散り散りに吹き飛ばされた。
叫びながら剣を振るった銀色の戦士は、土管に足が生えた異形に話しかける。

シャドームーン「久しぶりだな、ブラックサン」
光太郎「信彦!どうしてここに!」
ガテゾーン「キングストーンを持つ者が2人もいるとは好都合だ。いでよ、ノイザー!」

 光の壁からバイオノイザー、ロボノイザーが現れ、ロボノイザーが右腕のガトリングを2人に向ける。

シャドームーン「あの黒ずくめが言っていたRXもどきか…。そのような者で俺を倒せると思っているのかぁ!!」

ジャキジャキジャキジャキジャキ!

 影月は、ロボノイザーが放った銃弾をサターンサーベルで全てたたき落とす。
シャドームーン「行けブラックサン!」
光太郎「何…?俺に味方すると言うのか?」
 言い終える前に、シャドームーンはバイオノイザーに斬り掛かる。
シャドームーン「お前を倒すのは俺だ!だから速く行け!」
 バイオノイザーを盾にしてロボノイザーの銃弾を防ぎながらシャドームーンが叫ぶ。
光太郎「わかった…死ぬなよ信彦!」
シャドームーン「お前もな」
 光太郎はシャドームーンにきびすを返すと、ドラえもん達が待っている場所へ駆け上がり始めた。


エルドラⅤ(inカラス)「まったく、相変わらず速すぎなんだよあいつは…」
 コックピットの中で、カラスは弄くっていたラムダフォンをポケットにしまった。
万が一に備えてエターナルの電話番号聞いてて助かった〜。
光太郎「遅れてすまない!」
エルドラⅤ(inカラス)『構わねぇよ。行くぜ!』
 エルドラⅤの額が眩しい光を放ち始めた。
カラス『日輪の力を借りて、今必殺の!エルドラぁぁぁぁ!フラァァァァァァッシュ!!』

 虹色の光が土管君を通じて、光太郎の体に直に降り注ぐ。
その時、不思議なことが起こった。日食の光に等しい強力な太陽光線を直接浴びた事によるエネルギーのオーバーロードと
キングストーンの力により、南光太郎は再び新たなる姿に変身した。

俺は太陽の子! 

RX「仮面ライダーBLACK!RX!」ビシッ!

325蛇界人:2009/09/20(日) 23:54:04
RX「君たちには感謝することしかできないな」
ドラえもん「いいんだよ。後はあんたのやりたいようにやりな」
RX「ありがとう…トゥア!」
 そう叫びながらRXは崖から飛び降りた。
カラス「よし撤収」
緋色「え!?仲間に引き入れるとかしないんですか!?」
カラス「あいつはムリに引き込むより、勝手にさせてやった方が良いだろ。なにより…」
緋色「何より?」
 カラスはエルドラⅤを時空間に戻しながら、落ち込んだ声でつぶやいた。

カラス「これ以上ジャンパー増やしてどうするんだよ…
    グレイヴ達やゼンガー少佐ならまだしも、設定だけでまだ出てない奴らもいっぱいいるし…
    気づいたらドラえもんというか…『スーパー特撮大戦』とか『ヒーロー戦記』みたいな感じになちゃってるし…」
ドラえもん「まぁ最近の活躍と言えば>>320のやまびこ山しかないからな。と言うかお前の生みの親の問題だろそれ」

326蛇界人:2009/09/21(月) 23:55:01
RX「ライダーキック!」
 崖から飛び降りたRXがロボノイザーにそのまま跳び蹴りを浴びせる。
シャドームーン「戻ったかブラックサン」
RX「信彦、あいつらを倒すのは俺一人ではムリだ…力を貸してくれ!」
 そう言いながらRXはベルトからリボルケインを引き抜く。
シャドームーン「いいだろう…但し、今回だけだ」
 シャドームーンもサターンサーベルを握り治し、ノイザー達と向き合う。
対するバイオノイザーも剣を構え、ロボノイザーは再び銃弾を撃つ準備をしている。

RX「信彦、バイオノイザーは俺が」
シャドームーン「ならば俺はロボライダーの紛い物か…、いくぞ!」


RX「リボルクラッシュ!」
バイオノイザー「グラァ!」
 リボルケインが突き刺さる前に、バイオノイザーはゲル化してそれを逃れる
RX「くっ…こいつ、バイオライダーの力を!?」
バイオノイザー「グラァ!」
 ゲル状になったバイオノイザーがRXの体を締め付ける。
RX「ぬあぁぁぁあぁぁ!」


シャドームーン「サターンサーベル!」
 赤い刃が黒のボディに食い込むが、ロボノイザーは顔色一つ変えず、両手をチェーンソーに変形させ、シャドーム−ンの両肩に振り下ろす。
シャドームーン「くっ…!その程度で俺を倒したつもりか!ロングシャドウセイバー!ショートシャドウセイバー!」
 シャドームーンは両足から二本の剣を引き抜くと、そのままロボノイザーの両腕を切り落とす。

RX「キ…キングストー…ンフラッシュ!」
 バイオノイザーに締め付けられていたRXも、力を振り絞ってキングストーンフラッシュを放ち、なんとか束縛から逃れる。

シャドームーン「創世剣三刀流…“三千世界!”」
RX「リボル…クラッシュ!」
ノイザー×2「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」

ドガァァァン!

 2人の怪人は、一瞬で爆殺された。あれだけ大層な奴らを元手にした割には以外と弱かったな〜。

RX「俺達の力、思い知ったか!」
シャドームーン「あとはお前達だけだな。覚悟しろ」
 2人は自分の剣先を、怪魔ロボットとロボット隊長に向ける。だが二体のロボットは表情を一つ変えず、むしろ笑っていた。

シュバリアン「もういい、貴様らの強さは大体判った…」
ガテゾーン「フフフ…貴様達は後悔することになる…わざわざ我が主に手の内を明かしたのだからな…」
 二体のロボットは、笑いながら光の壁の中へ吸い込まれていった。

光太郎「信彦…ありがとう」
 変身を解いた光太郎がシャドームーンに頭を下げるが、シャドームーンは踵をかえし、そのまま立ち去っていった。


ドラえもん「太陽の力を手に入れた創世主は、友のためにまた立ち上がる決意をした…ってとこか」
カラス「だがまだおかしい点もある。消滅したはずのクライシスの連中がなんでこんな所に……」

327蛇界人:2009/09/21(月) 23:55:28
イズアジト

 光の壁から怪魔ロボットが出てきたのは、鷹のマークが描かれた大広間。そこにはダグバ、高田総統、そして水色の髪をしたアーウェンが立っていた。

アーウェン「君たちの役目は終わったよ。お疲れさま」
 少年が笑いながら手を挙げた瞬間、怪魔ロボットは灰になって消えた。
総統が葉巻をふかしながらアーウェンに話しかける

総統「どうだねアーウェン君、今のは『石』の力のほんの一部にすぎない。」
ダグバ「『石』の絞りかすだけでこの様に高度な人体錬成…。君が『石』を手に入れた暁にはどうなるか。わかったかな?」
アーウェン「えぇ、これでよく分かりました。しかしBLACKが脱走してしまうとはね…またチェックが増えてしまいましたよ」
 少年はテーブルに置いてあったコーヒーをすすりながら椅子に座った。

ガタン

 蒼いジャンぱーを着た茶髪の青年が大広間に入ってきた。アーウェン以外の全員がその青年に向かって膝をつく。
アル『貴様が…フェイト・アーウェンか…』
アーウェン「お初にお目にかかりますよアルフォッグスさん。新しい体の調子はいかがですか?」
アル『仮面ライダーの体を借りるというのは正直イヤなのだが…まぁ強いからよしとしよう』
アーウェン「今からどこかへ攻め込むんですか?」

 アルは笑顔を浮かべながらジャークムーンの剣をグレイブラウザーに変形させた。

アル『まずはこの体の持ち主が所属していたボードを壊滅させ、ライダーシステムを掌握する。ついでにジョーカーの力もいただく…』
アーウェン「まぁ頑張ってくださいよ。俺は好きなようにやりますんで」
アル『…好きにしろ…』

 アルはそう言いながら、光のオーロラの中へ吸い込まれていった。

328蛇界人:2009/09/23(水) 23:19:59
ギャレンが超音速の壁止まりだと・・・?
「愛する者を失った補正」なら・・・「愛する者を失った補正」なら・・・
そうだ!ガタックやオーガを凌駕する橘さんキャラがいたじゃないか!悪食の神にえr
カラス「速く小説書こうか」

(ボード所長室)
睦月「それで…何か手がかりは見つかったでしょうか?」
リオ「申し訳ありませんが…何分手がかりが少ないので…」
 リオの目の前には内気なスーツ姿の青年が座っている。上城睦月、現在のボードの所長である。
睦月は机の中から、赤い大振りの銃とベルトを取り出し、リオに手渡す。

リオ「これは?」
睦月「橘さんが付けていたギャレンバックルとギャレンラウザーです。半年前に壊れたせいで戦闘には使えませんが…
   何かの役に立てればどうかと…」
リオ「分かりました。ありがたく使わせていただきます」
 まぁ自分は剣使いだから銃は使わない主義なんだよな〜…カラス辺りに渡しとくか。
そう思いながら睦月から銃とベルトを受け取ろうとしたその時だった。


剣崎『おいお前』
ボード社員「何です……って剣崎さん!?」
剣崎『ライダーシステムの製作所はここか?』
ボード社員「はい。そんな事はどうでも良いんですよ!睦月所長に連絡しないと…」
剣崎『変身…』


睦月「?…連絡だ。ハイ」
ボード社員「所長聞いてくださいよ!たった今凄い人が…ザザザザザザザザー…」
睦月「どうしました!?モシモシ?モシモーシ!?」
リオ「敵かもしれませんすぐに行きましょう」
睦月「僕も行きます。なんだか胸騒ぎがするので」


社員A「ギャァ!」
社員B「グハァ!」
 ライダーシステム製作所の社員達が、蒼い戦士に突かれたり斬られたり払われたりして絶命している。

リオ「あんた何者?所属勢力と名前を名乗りなさい!」
 蒼い戦士は言った。
剣「俺の名は剣崎カズマ…またの名を…『仮面ライダー剣』…」
睦月「剣崎…さん?」
剣『レンゲル…貴様のカテゴリーAには興味があった…貴様の力も貰うとしよう…』
(OHO;)「クルナァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
 剣がブレイブラウザーを睦月の喉元に突き立てようとした時、どこからとも無く現れた刀が剣を阻む。

兼定『リオちゃん大丈夫?』
リオ「兼定ナイスタイミング!変身!」
 リオはすぐに、その刀が自分の相棒であることが分かった。兼定を握り、一気に刃を引き抜く。

リオ「あいにく、私は黒ヲタクや熱血腐女子みたいに、仮面ライダーなんかには思い入れも何もないから、手加減はしないわよ?」
剣『それでいい…今度は半年前の様に助かると思うな…』
リオ「半年前…?あんたまさか…!」
剣『サンダー…』
 ブレイブラウザーから雷が放たれるが、リオはそれを必死に避ける。

リオ「へぇ、あんた、また新しい体手に入れたわけ?上等、相手してやるわ!」

329ネロンガ:2009/09/26(土) 16:44:35
(今回は>>328の続きですよ)


 リオは相棒の柄を右手で握り、思いっきり引きぬいた。
 左手に握っていた鞘が桜のように散り、鎧となって彼女の姿を覆った。
 剣(仮)がその姿に見とれている間に(アルは宇宙刑事の世界に興味があるようですね)、睦月は自分のバックルをとって叫んだ。
睦月「変身!」
 その言葉を引き金に、バックルから紫色のカードの束が出て、ぐるっと睦月の腰を一周した。
 目の前に、蜘蛛のような模様の描かれた薄い扉が開かれた。
睦月「返してもらいますよ・・・剣崎さんをね!」
 地面を蹴って睦月は駆け出し、扉を通り抜けて蜘蛛を模した装甲の戦士、レンゲルとなった。


 その頃、待合室にて。顔面の平均点の高い少年と青年が座っていた。
杉田「なんか上が騒がしくないか?」
山城「きっとゴキブリでも出たに違いない。気にするな」
 そこで、杉田は何かに気づいたように笑みを浮かべた。
杉田「・・・にしては大げさすぎるだろう?」
山城「・・・ああ、そうだな」
 山城は端正な顔をにっと歪ませた。

山城「わざわざゴキブリ一匹殺すのに、ノイズの戦闘員一個中隊派遣なんざありえないしな!」
 
 山城と杉田は、扉をぶち破って入ってきたゾンビ兵士数十人を見て笑みを浮かべた。
杉田「拓也、少し僕が変身する時間を稼いでくれないか?」
山城「任せろ! この格闘技せかぁいチャンピオン、スパイダーマに不可能はない!トゥス!」

 ゾンビ共めがけ、山城は駆け出した・・・変身せずに。ゾンビ兵たちは無言で銃を構え、山城に狙いをつけて撃ちまくった。
 東方もかくやと言わんばかりの弾幕を、山城はひょいひょいかわしながら接近し、ゾンビ兵を殴り飛ばした。
 山城をミンチにしようとゾンビ達はアサルトライフルを撃ちまくるが、一向に当たらず、どんどん同士討ちしていった。アホである。

 さてその間、杉田は懐から携帯電話っぽい物体を取り出した。あれ、ちょっと待てよ?
 努力マンってたしか習字をいちいち書いて変身するんだったよな、なんで携帯? 555じゃあるまいし。
杉田「黙ってろ」
 杉田はその携帯電話っぽい物体を開けた。その先端から何やら黒っぽいものが出てくる。
杉田「一筆奏上!」
 杉田はその携帯電話を空中で振り回し、「努」という字を書いた。
 そして、その「努」の字が、杉田の胸のあたりに張り付く。そして、杉田は光に包まれた。

努力マン「一に努力二に努力・・・三四がなくて五も努力! 三本柱、努力マン参上!」

 光が去ったそこには、炎に包まれた青いコスチュームのスーパーヒーロー、努力マンがいた。
 って、なんか変身方法がどっかで見たことがあるヒーローたちに似てるような気がするが。
努力マン「愚かなる作者に教えてやろう。これは、俺が管理局に入ったときに白髪で目の赤い別嬪さんに作ってもらった代物だ!
     名を『ショドウフォン』というらしいがな!」
 ハクさぁぁぁん! いったい何作ってるんですかぁ!! シンケンジャーから奪わないでくださいよぉぉっ!!!
山城「頼んだぞ、努力! 俺はこいつらの親玉を探しに行くからな!」
努力マン「OKだ!」

 そう言うと、山城はおもむろに布切れを取り出した。やたら赤い。
山城「全国1億3千万のスパイダーマファンの皆さん、お待たせしました! 変身っ!」
 そんなにたくさんいるわけねーだろ。

330蛇界人:2009/09/29(火) 22:07:33
リオ「『フラガランス』」
 リオの刀から十本の針が現れ、剣(仮)に降り注ぐ。
だが剣はブレイラウザーから三葉虫のようなモンスターが描かれているカードを取り出した。
剣『メタル』

ガキン!

 剣(仮)の体が硬直し、全ての針を跳ね返す。
そのまま剣(仮)は、自分の横に落ちていた二本のベルトを手に取った。

剣「これか…行って来い…ハァ!」
 剣(仮)が左手に持った二本のベルトを投げ、ブレウラウザーで斬りつけると、
白い炎に包まれ、緑のライダーと赤のライダーが現れる。
所々に「これでもか」と言うほどAがくっついており、見る人によってはウザく感じるかもしれない。
肩や色に多少違いはあるが、それ以外はグレイブに酷似している。

リオ「ちょっと、なんなのあれ!?」
レンゲル「ボードが作った新世代ライダー“ランス”と“ラルク”です。まだ適合者がいなかったから、誰にも変身できないはずなのに…」
兼定『リオちゃん、来るよ!』

 緑のライダーランスが槍を、赤いライダーラルクが銃を持って2人に襲いかかってくる。
レンゲルがリオを庇うように前に出、白熊が描かれたカードを取り出す。

レンゲル「お前達の弱点は、僕が一番分かっている!『ブリザード』」
 レンゲルの左手から吹雪が放たれ、二体のライダーは一瞬に凍り付けにされた。

レンゲル「どうだ!」
剣『タックル』
 剣(仮)は猪のカードを使うと、躊躇無く凍り付けの2人のライダーに突っ込んだ。
氷付けになった肉体が一瞬で粉々に砕け、レンゲルとリオを襲う。

リオ「ちっ!カラスガーd……」
 リオは無意識のうちに隣にいた人間の首根っこを掴み、自分の盾にした。
もちろんその人間は、ラブラブチートで勝ち組の黒ヲタクなわけがない。

レンゲル「のあぁあぁぁぁ痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」
 蜘蛛を象られた鎧に無数の氷の破片が突き刺さり、火花が飛び散る(しつこいようですが特撮系の定番だからツッコミなしの方向で)

睦月「そんな…酷いですよ…」
 変身が解けた睦月はヨロヨロと動きながら地面に倒れた。完全なギロッキー状態である。

331蛇界人:2009/10/03(土) 01:15:50
リオ「あ・・・睦月さんごめんなさい!」
兼定『ちょっとリオちゃん!カラスガードって何!?カラス君盾にするつもりだったんだ・・・ひっどーい!』
リオ「いやだからそれは・・・まずはこいつを倒してからよ!」
兼定『リオちゃん汚ーい!』
 リオは兼定を構え直し、走り出す。だが剣(仮)の手にはジャガーとライオンのカードが握られていた。

剣『マッハ…ビート』
 ジャガーアンデッドの力でクロックアップに匹敵するスピードでリオの目の前に現れた剣(仮)は、
ライオンアンデッドの力で強化されたパンチをみぞおちにたたき込んだ。
「かはっ…!」リオは仰け反りながら、30メートルほど先に吹き飛ばされた。壁にその銀色の体がのめり込む。

 起きあがろうとする睦月に歩み寄った剣(仮)は、そのまま睦月の喉元にブレイザウザーを突きつけて言った。
剣「教えろ。ジョーカーの居場所はどこだ?言えばお前のカードを奪うだけで済ませてやる」
睦月「始さんの…始さんの居場所を…お前に教えるわけにはいかない…!」
剣「ならばお前の命そのものを喰らうしかないが…それでいいのか?」
 睦月は憶することなく再びバックルを腰に巻き、左右にスライドさせた。

睦月「僕は…負けるわけにはいかない…橘さんのためにも…変身!『オープンアップ』」
 バックルから、原作中最強の技と呼び声高い紫色の扉…通称「畳」が飛び出し、剣(仮)の体をはじき飛ばす。
蜘蛛の戦士はバクのカードを取り出し、杖にスライドさせた。

レンゲル「矢沢さん、出番ですよ!『リモート』」
(山羊0∀0)「フォ━━━━━(0∀0)━━━━━ウ!!!!!」
 奇声と共に、剣(仮)のブレイラウザーの中から、山羊の怪物「カプリコーンアンデッド(通称矢沢)」が現れ、
三日月形の剣を振るって剣(仮)に攻撃する。

剣(仮)『ちっ…!さっさと失せろ!』
(山羊0A0)「フォ━━━━━(0A0)━━━━━ウ!!!!」
 クイーンとあろうお方が剣一降りで瞬殺され、またカードに封印された。あっけねぇ…

『アブゾーブクイーン…エボリューションキング』
 剣(仮)はそのまま矢沢のカードを左手のアブゾーバーに差し込み、金色のカブトムシのカードをスライドさせる。
すると13枚のカードが剣の全身を包み、金色の鎧に包まれたキングフォームに強化変身した。

王剣「上条睦月…ジョーカーの居場所を吐かないならば、貴様の命を先にもらう…覚悟しろ」
レンゲル「ゼッタイに負けない…『バイト…ブリザード…バーニングスラッシュ』」
王剣『スペード2…スペード3…スペード4…スペード5…スペード6…ストレートフラッシュ』

ガキィン!

互いのケリと斬撃がぶつかり合い、施設の周囲が衝撃波の影響で、ボロボロと崩れ始めた。
完全に崩れが収まったとき、地面に伏していたのはレンゲルの方だった。

王剣「貴様の負けだ。貴様の力は俺が全てもらう…安心して死ねぇ!」
 剣(仮)が仰向けに倒れているレンゲルにキングラウザーを振り上げた。その時だった。

ギュゥン!

 突如王剣の前を、ゼクターの様な黒い物体が通り過ぎた。それはクワガタの様なハサミを持ち、赤い足をしていた。
王剣はその黒い物体の行き先を目で追った。するとそこにはシルバーのバックルをした男が立っていた。

王剣「貴様…何者だ!」
 だが謎の男はなにも言わず、黒い物体に向かって叫んだ。
謎の男「来い、ケタックゼクター!ヘンジン!」

ヘ ン シ ン(甲高い声で)

 ケタックゼクターと呼んだ黒い物体を、謎の男はバックルに差し込んだ。
次の瞬間、謎の男の足が黒い装甲に包まれ、腹、腕、頭と、その範囲は広がっていく。
気づくとそこには、両肩にバルカン砲を装備した、黒いクワガタを模した戦士が立っていた。

リオ「う…あたし一体なにしてたんだろ…?」
 壁にめり込んでいたリオはようやく目を覚ました。するとその目には、
レンゲルに今にも剣を突き立てようとしているブレイドキングフォーム。
そしてレンゲルを庇うかのように両肩のバルカン砲を発射する、黒いライダーだった。

 リオはその黒い戦士に、どこか見覚えがあった。
確か…昔カラスの馬鹿が、自慢がてらに見せてた資料の中にあった容姿だ。
色は違うが、それ以外はリオが資料の中で見た戦士に酷似していた。確か名前は…

リオ「黒い…ガタッ…ク…?」

332ネロンガ:2009/10/03(土) 22:12:13
ケタック? なんか聞いたことがあるような無いような。それはそうと、速く変態共を上まで送ってやらないと!


王剣「はっ、何だあのパチモンは? 中国の遊園地じゃあるまいし、さっさと消えろやぁー!」
ケタック「かかってこい! 貴様こそパチモンのくせに!」
 王剣はブレイラウザーとキングラウザーを振りかざし、宮本武蔵のような二刀流で挑みかかった。
 ケタックも負けじとキャストオフし、ライダーフォームとなって臨戦態勢に入る。

兼定『・・・何か黒くね? あのクワガタムシ。』
リオ「私に聞いても・・・」


 さて、時はそれから数分前にさかのぼる。
 山城はセー●ームーンもびっくりの早業で自らのパンツ以外の全ての衣服をはぎ取った。
 そして「武装錬金」のパピ●ンそのまんまの恰好で天へと飛び立ち、布切れを蝶・音速で体に身に付けた。
 変態的なポーズで着地した山城は、すでにスパイダーマの恰好になっていた。
 そして、高らかに叫んだ。ゾンビから逃げながら。
ダーマ「未来を変える男、スパイダーマッ!!」
努力マン「(相方を一切無視して)うおお、顔面ファイアー!」
 変態の域に達した相方を完璧に無視して、努力マンは顔から火炎熱線を放った。当たったそばから、ゾンビ共がどんどん灰になっていく。
 そんな中、一人のゾンビ兵が背中から短刀を取り出した。努力マンは炎を放つのに夢中すぎて気づいていない。

ゾンビ兵「○×△◎*■☆●▽〜!!!」(注:活字化不可能)
 ゾンビ兵はすっかり油断している努力マンめがけ突進し、短刀を振りかざした。
 が、それが振り下ろされることはなかった。
ダーマ「甘いな!」
 ゾンビ兵はスパイダーマの放った糸でボンレスハムのようにがんじがらめになっていたのだった。
 それだけではない。他のところにいたゾンビ兵たちも、正八角形を基調とした蜘蛛の糸に囚われていた。
努力「おおすごい! いつやったんだ!」
ダーマ「なぁに、10行前の『完璧に無視して』のあたりから5行前の『振り下ろされることは』の間にやっておいたのさ!」
 速すぎるだろ! それを戦闘にも生かせよ!
ダーマ「言われなくてもするさ! 行くぞ!」
 そう言ってスパイダーマは、ブレスレット(注:日本版ダーマはなぜか自分では糸を出そうとしません)の黄色いボタンを押した。
 その瞬間、まばゆい電光が走り、その部屋にいたゾンビ兵全員に数百ボルトの高圧電流が流れた。
 すんません。もうなにも突っ込みませんよ山城さん。好き勝手やってください。

 そして数秒後、真っ黒焦げになったゾンビ兵達がバタバタと倒れ伏したのだった。ちなみに努力マンはとっさに天井にはりついたので無傷だったそうです。
 はいではここで冒頭のシーンに戻ります。

王剣「行くぞ! ♠10−♠J−♠Q−♠K・・・」
 次々とカードがスキャンされていく。ポーカーに詳しい人はだいたいどんな技名かわかったと思うが。
リオ「・・・ろいやーるすとれーとふらっしゅ・・・」
 はい正解。さすが元ネタはトランプゲーム。

333ネロンガ:2009/10/03(土) 22:15:38
ダーマ「こんな雑魚にかまっていられるか! すぐに階段を探そう! 上へ行くぞ!」
努力「その必要はない!」
 そう言って、努力マンは全身に炎をまとい、思いっきり足を曲げた。
ダーマ「まさか・・一気に貫く気か?」
努力「いちいち階段探してる暇はない!」
 そう言いきって、努力マンは拳を思いっきり引き、叫んだ。ちなみに知らん人に言っておくと、彼の声優は千葉繁だ。
努力「行くぜ! 努力波ーッ!」
 聖闘士●矢の後半に出てくる闘士達みたいなオーラをまとい、努力マンは床を蹴った。


王剣「♠A! ロイヤルストレートフラ・・・」

 どっ・・・ごおおおおおおおおおっ!

 その時おこった音を一言で表すとこうだった。地面を蹴った音と、努力マンのオーラが施設の天井をブチ抜いたのは全く同時だったのだ。
 そのオーラは1階の天井から屋上までを紙のように貫き、上空にあった雲を吹き散らし、衛星軌道まで到達した。
 ついでに、天井で待ち構えていたノイズの戦闘員数十名がこの波動で宇宙空間まで吹き飛ばされたが、誰も気づく者はいなかった。

 そして、その波動は努力マンの師匠並みにラッキーなことに、ブレイドキングフォームの振りかざしていた2本の剣に衝突したのだった。
王剣「へ?」
 間抜けな声を上げるブレイド。マッハ4桁で飛ぶ波動に巻き込まれて、無能な部下たちとともに剣は宇宙空間まですっ飛ばされた。
 ただひたすら、3匹の虫たちはそれを飛行機を眺める幼稚園児のように茫然と空を見上げ立ちすくんだ。

リオ「今だっ! 魂の共鳴っ!」
兼定『え・・・あ、うん!』

リオ&兼定「『死神拡散針(フラガランス)っ!』」
 卑怯というかナイスタイミングというか、とにもかくにも石化の針が発射された。
 超強力な鬼神の卵に反応し、針は一瞬でブレイドを石化させた。

努力「さあ、俺の背中に乗れ! 上に行ってけりをつけよう」
ダーマ「・・・・その技を直接敵の親玉にぶつければよかったんじゃないの?」
 疑問に思いながらも、ダーマは努力マンの小さな背中に乗った。着いたところでは、カブトムシそっくりの石の彫刻と、それを取り囲む3体の鎧がいて、
戦闘はとっくに終わっていた。

334蛇界人:2009/10/14(水) 21:00:16
リオ「これで止めよ。はぁ……!」
 石化したブレイドの前で、リオは兼定を握りなおし、気を貯める。兼定全体から青白い霊気がにじみ出し、リオの体全体を包み込んだ。

 すると、リオのすぐ横で倒れていたケタックがよろめきながら立ち上がった。
ケタック「くっそぅ…先ほど変な攻撃のせいで、俺の体はボロボロだ!」
リオ「必殺!タナトスレイブ!」
ケタック「?………」
 ケタックの目の前には、何かの石像を、銀色の宇宙刑事が破壊しようとしている風景が写っていた。
その瞬間、緑色の双眼の内側に潜む男の脳内で一つの言葉が再生された。


「アイツヲ死ナセルワケニハイカナイ」


 言葉が脳内再生されたのと、ケタックが動き出したのは同時だった。
ケタックはリオが兼定を振り下ろしたと同時にブレイドの前に飛び出し、ケタックゼクターをタッチする。

1,2,3……

ケタック「“ライダーイーティング”!」
 突如、ケタックの口から下のアーマーが分離され、生きている人間の口が露わになる。
その姿は、今年の映画で某沖縄出身歌手が変身した某ヒーローに見えなくもな…誰だ琉神マブヤーとか言った奴は!
口部分を分離させたケタックの目の前には、リオが放ったエネルギー波が押し寄せていた。いくらライダーでもまともに喰らえば命はない。
 だがケタックは逃げるようなことはしなかった。むしろ、餌を貰う動物のように、笑みを浮かべ、口を大きく開けた。

ゴクン

 水を飲み込んだ様な音がビルの屋上に響き渡り、辺りは静寂に包まれた。
リオ「やった…?」
努力「いや、待ってください!」
 努力マンがブレイドとケタックがいた場所を指さした。
タナトスレイブを放った衝撃でそこだけ煙に包まれていたが、煙も段々晴れてきた。

ダーマ「あれは…?」
 鬼神の卵を一瞬で破壊させるタナトスレイブを諸に喰らったはずのケタックは、口からよだれを垂らしながら仁王立ちしていた。
無論、後ろにいたブレイドには傷一つ無い。

ピシピシ…

 石化していたブレイドにひびが入り、砕けた。そこから全身から緑色の血を流した剣崎が現れる。
剣崎『ちっ…!キングの装甲がなければ即死だったな…』
 左肩を押さながら剣崎が弱々しい声で言う。
剣崎『だが…お前達は俺を殺せない。俺を殺せば“こいつ”は死に、世界は滅びる…。また会おう…管理局の犬どもが…!』

 左腕を上げた剣崎が光の壁に消え、ケタックが地面に倒れ込んだのはその直後だった。

335蛇界人:2009/10/15(木) 00:13:59


リオ「何やってくれとんじゃ己はーーーーー!!」

ビシビシビシビシビシビシビシ!

 崩れかけているビルの屋上に、ハリセンと往復ビンタの渇いた音が鳴り響いていた。
その喧しい音を出していた張本人は、右手のハリセンで頬を叩きながら左手で思いっきりビンタを打つという離れ業を行っていた。
無論、自分の攻撃の邪魔をした謎の男…ケタックにである。

リオ「オラオラオラオラ!」
兼定「リオちゃん、もう止めてあげて!死んじゃうよ!」
謎の男「その通り、俺の体はボドボドだ!」
リオ「威張りながら言うんじゃねー!」

 イ ク サ ナ ッ ク ル ラ イ ズ ア ッ プ!

著)待て待て!イクサナックルとかお前どっから持ってきたんだよ!
リオ「ちょっと青空の会から盗んできました」
著)すぐに返してきなさい!

 リオは渋々ハリセンから持ち替えたイクサナックルを放り投げると、後ろにいた山城に問いかけた。

リオ「睦月さんは?」
山城「さきほど医務室へ連れて行きました。怪我はないようです」
杉田「ところで……その人はどうします?連行しますか?」

 リオは自分の目の前でグロッキー状態になっている謎の男を見下ろしながら考えた。
ここで殺してしまってもいいのだが…、こいつのライダーシステムをZECT社に売りさばくか、
むしろあの馬鹿ヲタに転売すればかなりの……金!

リオ「連行しましょう。公務執行妨害で逮捕します」
 リオは瞬時に謎の男の両腕両足に何十個もの手錠をかけ、首根っこを掴み上げた

謎の男「ちぃ…放セ!」
リオ「黙ってキリキリ歩きなさい!」
 謎の男の頭を小突きながら、リオ達はもはや廃墟と化しつつあったビルを降り始めた。

336蛇界人:2009/10/18(日) 21:41:24
(ノイズアジト)

剣崎『くそ…何故だ、何故体が言うことを聞かない!』
プレセア「アル様、お気を確かに」
 玉座に座った血だらけのアルにプレセアが近寄った。

プレセア「傷だらけじゃないですか。傷は化膿する前に消毒しないと」

バシャ

 プレセアはバケツ一杯に注いだ消毒液をアルの全身にぶっかけた。

剣崎『ぢゃぁぁああああああああああ!!』
 玉座から転がり落ちながら悶えるアル。どれだけ痛いか分からない人は、全身に擦り傷を作って、
その上に消毒液をこれでもかとぶっかけましょう。(その後の経過について蛇界人は一切責任をとりません)

プレセア「確か消毒には塩も効果的と聞きましたね」

バッ ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

剣崎『ぴぎゃああぁああぁあああああ!!』
 今度は何処から持ち込んだか分からない山盛りの粗塩をアルの全身にふりかけ、
その上を亀の子たわしでゴシゴシ刷り込んでいる。どれだけ痛いか分からない人は、擦り傷の上に粗塩を(ry


プレセア「何か効きそうだから味噌でも入れましょうか」


プレセア「傷口自体を消したいですね。そうだ、硝酸かけて傷口を溶かしましょう」


プレセア「あ、硝酸をかけたら肌がボロボロですね。美肌に効果があるキュウリの塩もみでも貼り付けましょう」


プレセア「ついでに味噌を追加…と」


プレセア「この時期は美味しいからキノコと秋刀魚も乗っけて…隠し味にバターも」


プレセア「仕上げに満遍なく塩胡椒…あとは全身に卵白を混ぜた粗塩を付けて包んでオーブンで焼けば…」


 数分後、オーブン(どっから出てきた)の中から、美味しそうな粗塩の蒸し焼きが…

プレセア「出来たぁ!」
 エプロン姿のプレセアが、2m程の皿に盛られた蒸し焼きを、テーブル(どっから出てきた)に置いた。

プレセア「いただきまーす!」
 箸を取り出し、キラキラした瞳で箸をつけた。何か微笑ましい

剣崎『何処が微笑ましいんじゃボケー!』
 焼き色の付いた粗塩をぶち破り、硝酸とキュウリと味噌とキノコと秋刀魚と塩胡椒と粗塩まみれになったアルが飛び出した。

プレセア「ぷりんせすてんこー」
剣崎『お前…その内刻むぞ…』

香川「しかし、今回ばかりは無茶のしすぎですね。目的の品を手に入れたから良かったものを…」
 緑と赤のベルトを持った香川が言った。

剣崎『何故だ…何故急に痛みを感じだしたんだ…』
香川「理由は簡単だ。あなたの長大な力に“器”がついて行けなかった。それだけの事です」
剣崎『もっと強い“器”じゃないとダメって事か…』

プレセア「(ハム)あ、カボスかければもっと美味しかったかもしれません(ハムハム)」
剣崎『人の左腕に乗っかってる秋刀魚に箸付けているロリっ子少女は誰だ?』
プレセア「プレセア・コンバティールです。アルフォッグス・レイズナーさん」
剣崎『あで!だから人の体にカボスかけるな!』
プレセア「でもタバスコの方が合うかもしれません。ちょっと一瓶ほどかけてみましょう」
剣崎『これ以上何かける気なんd…ぎゃああああああああああああ!!』


 自分の首領が死にかけている傍らで、香川は自室のパソコンを動かしていた。横にランスとラルクのベルトを置きながら。
香川「これでボードはOK。スマートブレインの方もデータ収集はほぼ完了。
   あとはZECTと警視庁か…」

 ディスプレイには、これまで主役脇役にボコられ続けていた量産ライダーの映像が映し出されていた。

スマートブレインと書かれている項目には、赤いライダーにフルボッコされているオレンジの集団が映っている。

ボードと書かれている項目には、先ほどのランス、ラルクの映像が。他にも“ZECT”に映っているアリの様な集団や、
“警視庁”に映っている、蒼い仮面ライダー、ソルブレインに酷似した銀色の戦士の映像もある。

 すると、急に香川の机に置いてある鏡から声が聞こえてきた。静かな、しかししっかりとした声で

『もう止めろ。あんたは間違ってる…』

香川「またあなたですか。何度言っても無駄ですよ」

『お前のやっている事がどんな事か分からないのか?』

香川「分からないのはあなたの方です。私は私なりの研究をしたい。ただそれだけだ」

『その結果が“あの時”の惨劇か。あのせいで何人の命を犠牲にしたか…とにかく止めろ。お前は…』

ガシャン!

 声が終わる前に、鏡にダガーが突き刺さり、鏡は粉々に砕け散った。
香川「何度も言ったはずだ。私は…“あんた”のミラーワールドと、“あんた”が護ったこの世界を…破壊する」

337蛇界人:2009/10/20(火) 20:59:43
剣崎『つーワケで、今回のターゲットはこいつだ』
 包帯まみれになりながら玉座に座り治ったアルは、周りに集まった面々にそう言い放った。
剣に戻ればいいのに…と突っ込んではいけない。

 ブゥンとした音と共に、青いロボットの立体映像が映される。

イタチ「ドラえもんか…」
剣崎『その通り、こいつらの秘密道具さえ使いこなせれば、この世界は俺達の物…』
高田「てか、こいつらさえいなければ、こんな自体にまで発展せずに済んだんだがな」
ダグバ「だな。何処ぞの誰かが先走りして霊石一個で融合しようとするからこんな事に…」

剣崎『う…ウルザイ!』
プレセア「アル様、何か言い回しが変ですよ?」
剣崎『そんな…嘘だ…ウゾダドンドコドーン!』
大首領「一体何が…」
香川「長時間憑依していたせいで、器と精神がリンクしかけていますね。今なら未変身でロイヤルストレートフラッシュ撃てますけど?」
剣崎『そんな事どうでもいいんだ!すぐに奴らの秘密道具を奪ってこい!』
香川「でしたらいい方法がありますよ。こちらをご覧下さい。」

 香川が右腕を上げると、玉座の正面にある巨大な扉が開き、その中から3体ほどの人影がうっすらとその姿を覗かせていた。

(物陰)
鳴滝「(そうか…奴らの秘密道具とやらを使えば、きっとディケイドを…。フフフ、良いことを聴かせてもらった…)」

一方その頃ドラえもん達は………

のび「あーかったりー。ドラえもん、お茶」
ドラ「んなモン自分で注げ」
 2人がいたのは6畳ほどの部屋、机の横に大きめの本棚が置かれ、その後ろはドラえもんが寝れるほど広い押入が陣取っている。
毎週金曜7時にテレ朝を見ている人にはもうお分かりだろう。そう。ここは2人の部屋。もちろん、本当の部屋ではない。
自分の世界が消えてしまった2人のために、管理局が特別に制作した擬似空間だ。

のび「ドラえもんこの頃冷たいよ?何かあったわけ?」
 横に置いてあったポットからお茶を注ぎながらのび太が尋ねる。
ドラ「別に何かあったわけじゃないけどさ…」
 ドラえもんはのび太からお茶をひったくると、ポケットから出したドラ焼きと共に口の中に放り込んだ。

ドラ「最近俺達の出番が減っていると思わないか?」
のび「出番?」
 自分の分のお茶をポットで注ぎながらのび太はまた尋ねた。

ドラ「そうだ。最近はネギやカラスの独壇場、俺達のらしい出番と言えば、ディケイド戦やBLACKの時のやまびこ山ぐらい…。
   土管くんにいたってはレンズ扱いされる始末だ。」
のび「でも、ドラえもんの道具が役に立っているのは事実じゃないか。」
ドラ「そうかぁ…?」
のび「そう。大体、これは良いことじゃない?僕たちは全然働かずに、ネギ達と同じ給料を手に出来るんだ。
   これはある意味最高じゃないか?」
ドラ「そうか…そうだね。何か吹っ切れたよ!」

のび「じゃぁ僕たちはいつも通りカオスにいこうか!」
ドラ「あぁ!残り663レスまでドラって行くぜ!」

ピンポーン♪

のび「あ、はーい」
 ベルが部屋中に鳴り響き、のび太がふすまを開ける。
ドアの前には管理局の制服を着た青年が立っており、静かに言った。

局員「ドラえもんさん、野比のび太さん。その他の方々宛へ依頼が来ております。御拝見くださいませ」

 にこやかな局員がのび太に手渡したのは、悪趣味な装飾が所狭しとなされた紫色の手紙だった。
どう見ても怪しい手紙なのはずなのだが……。

のび「ドラえもん。やっと僕たちが輝ける出番が来たよ!」
ドラ「よっしゃー!これで給料アップだぜ!」

 お前ら………。

 まぁ、そんな事2人にはどうでも良いことらしく、2人(今更思ったけど一人の一体なのか?)は
「おっしゃー!」「どんなもんだー!」「見たか黒厨二ー!」「モテショタザマァ!」などと怒鳴り続けいた。

その直後、何故か凄まじい衝撃波と、虹色の閃光が2人の部屋に直撃したそうだが、真相は定かではない。

338蛇界人:2009/10/23(金) 21:48:42
 結局ドラえもんの部屋に集まったドラえもんズ達。

ドラ「お前達にも同じ手紙が来たのか」
王ドラ「ま、そんな所ですね」
エルマタ「いいじゃねーか。さっさと片づけちまおうぜ」
ドラメッド「あああああああ!?」
リーニョ「どうしたのドラメッド?」
 体を震わせながらドラメッドは、握っていた“何か”をみんなに見せた。
それは、黒いマントを羽織り、巨大な鎌を持った骸骨の姿が映し出されたタロットカードだった。

ドラメッド「こ…これは不吉でア〜ル!これは行かない方が身のためでア〜ル!我が輩の占いは当たるのでア〜ル!」

(#ドラ)=○)メッド)",`

ドラ「馬鹿野郎!お前は出番が欲しくないのか!?お前だってジビア防衛戦以外大した活躍ないだろ!」
ドラメッド「それはそうでアルが…」
エルマタ「大体、“俺の占いは当たる”って…手塚さんかお前は!」
王ドラ「皆さん、言い争いは止めて速く行きましょう…」
 醜い争いを繰り広げている連中を後目に、王ドラは
手紙に同封されていた紙に書かれている座標にどこでもドアを合わせ、ピンク色のドラを開けた。

ガチャ

 ドラえもん&声優が替わってから全く出番がない連中がドアをくぐると、
目の前には、地平線まで見える廃墟の山と、その中に真っ直ぐになったピサの斜塔を思わせる建物がそびえ立っていた。
もっとも本物のピサの斜塔は、頭頂部から滝のように水が流れていないが。

エルマタ「ここが依頼された場所か…」
のび「て言うか、元々依頼って何だったっけ?」
ドラ「確か…“この塔の浄水機能を直す”依頼じゃなかったっけ?」
王ドラ「そうですね。ほら、頂上の滝の色が濁っていませんか?」
 王ドラが頂上の滝を指さした。言われてみれば、色が紫色に濁っているような気もする。

王ドラ「この塔はどうやら、地下水をくみ上げて、それを頂上から地上へ噴射する
    巨大な噴水のような施設だったらしいですね。でも、浄水機能に異常が起こってしまったと…」

エルマタ「地図に書いてある通りに行けば、地下にある機関室を整備すれば治るらしいな。よし、速く行こうぜ」
のび「あ、都合のいいところにエレベーターがある」
 確かに、のび太の視線の先には、少しボロがかかった広いエレベーターが

(数十分後)
リーニョ「王ドラ、修理できたぁ?」
 のっぺりとしたリーニョとは裏腹に、王ドラの顔つきは真剣だった。一つ一つのパーツを
丁寧になおしていく。

王ドラ「ふぅ…何とか終わりました。」
 汗をぬぐうと、そのままマリの様な手でポチッっとボタンを押した。パネルに光が点り、
水を吸い上げるような轟音が機関室中に響き渡る。

ドラ「これで終わりか。何か物足りねーな。まぁいいや。さっさと帰ろうぜー」

 全員がエレベーターに戻ろうとした。その時だった。


どっがああああああああああん!!


 数十分までドラえもん達が乗っていたエレベーターが凄まじい音と共に爆発した。

エルマタ「何なんだ一体!?」
リーニョ「別にいいじゃなーい。どこでもドアがあるんだかr……あれぇ〜?」
ドラメッド「どうしたでアルか?」
 ドラリーニョはどこでもドアを何度も開け閉めしていた。だが、いっこうに景色は替わらない。

リーニョ「どこでもドアが…動かないんだよ〜」
一同「「「「(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー !! (`・д´・ (`・д´・ ;)」」」」

 のび太を除く全員がどこでもドアを取り出し、開け閉めする。だが、全てピンク色のドアと化していた。
それを待っていたかのように、ゾンビ兵の軍団が地面からわき上がってきた。

エルマタ「こいつはひょっとして…」
 特注のひらりマントを闘牛士のように構えながらエルマタドーラが言った。
王ドラ「えぇ。どうやら僕たちは…」
ドラ「ハメられたみたいだな…」
 ヌンチャクを持った王ドラに、のび太に衝撃波ピストルを持たせたドラえもんが答える。
それに呼応するかのように、各員もそれぞれの秘密道具を持ち出した。

 ドラリーニョはサッカーボールを、ドラメッドはタロットカードを、ドラニコフは巨大なタバスコを、
あ、いたんだドラニコフ。

ドラニコフ「アオーン…」
 そんな事を言っている間に、ドラえもん達は、ゾンビ兵達に完全に包囲されてしまっていた。

339蛇界人:2009/10/25(日) 00:52:06
一方その頃……

 どこかの寂れた町中、一人の男が携帯電話を片手に持って誰かと話していた。
男は髪も服も真っ黒、まさに鴉と言う名が相応しそうな男だった。

「それじゃはやて、いくぞ…」
『でも…大丈夫か?』
 携帯の向こうから、やや心配そうな女の声が聞こえてくる。

カラス「俺なら平気だ。たとえお前を傷物にしても、姐達に殺される前に逃げればいいだけだしな」
はやて『ほな…行くで…』
 ブチッと携帯が切れ、男はコートの下に忍ばせていた柄を握りしめた。
瞬時に粒子状の物体が収束され、1m以上の刃が柄から生えた。

ガサ…

 自分の近くの建物から物音がする。この距離だとちょうど後ろ…
あいつはまだ完全に回復してないから、詠唱にも時間がかかるはず。

なら正面から突っ込んで…一気に終わらせる!

 男は後ろを振り向き、走りながら剣を振り上げた。

「ブレイブクラっ…」
『“デアボリック・エミッション”!』

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガオガイガー!!

 女の人が放った紫色の雷のような巨大な球体が、男の目の前で弾け、
その刹那、2人を取り囲んでいた廃墟は、衝撃波によって一瞬で粉々の粒子状に分解された。


(10分後)

「お前普通に魔法撃てるじゃねーかよ!てか至近距離であんなモン撃つか!」
 廃墟が消え、何の飾り気もない訓練室の真ん中で、男は体中に包帯を巻かれていました。

「だってあんな簡単に撃てると思わんかったし、カラスなら普通に跳ね返せると思たんやがなぁ〜…」
「お前…、俺が魔法にどれだけ弱いか知っての狼藉か!」
「ゴメン…」
「あっいや…別に怒ってるわけじゃないんだけどさ…その」
「ち…ちょっと包帯の予備取り行ってk…わ!」
「あぶねぇ!」
 男の人は慌てた表情で、今にもこけそうな女の人の左腕を掴みました。

どすぅん

 男の人は、女の人につられてそのまま一緒に転けてしまいました。
「は…はやて、大丈夫か?」
「うちは大丈夫や…でも…その…この体勢は…」
「……あ」
 よく見ると、男の人が仰向けに倒れた女の人の上に覆い被さる。まぁ俗に言う“押し倒し”って状態でした。

「わわわ悪い!」
「べ…別にうちはえぇんよ?このまま…///」
「はやて…」
 2人の顔は徐々に近づいていって、そして唇が重なる直前まで近づいた瞬間……
ボロボロの謎の男の首根っこを持ち上げたピンクの髪をしたナイスバディな女の人が訓練室に入ってきました。この人も空気が読めませんね

リオ「何やってんのあんた達」
カラス「あ…いやいや!これは決してそう言うワケじゃ…」
リオ「いいから速くその体勢直しなさい…。ついでにこいつの事情聴取やっててくれない?」
 黒髪の男の人と栗髪の女の人が渋々体勢を戻すと、ピンクの髪の女の人は首根っこを掴んだボロボロの男の人を突き出しました。

カラス「事情聴取ぐらい自分でやれよ…俺にだって仕事が…」
リオ「さっきのことシグナムにバラすぞ」
カラス「喜んで受けさせていただきますリオ様」

 黒い男の人はピンクの女の人に深々と頭を下げました。
黒い男の人の携帯電話にメールが来たのはそのすぐ後でした。

340ネロンガ:2009/10/25(日) 15:58:15
・・・しばらく見ないうちに進んだな。
すみません。漢検の勉強忙しくて書き込めなくて。暇があったらそのうち書き込みます。

341蛇界人:2009/10/25(日) 19:48:42
(光写真館)

カラス「それでは事情聴取を始める」
士「なんで家でやるんだよ!ちゃんとした部屋でやれよ!」
カラス「うっせえ!後輩は先輩のやることに口答えするな!」
士「何だとコラやるかぁ?」


ボカスカボカスカボカスカ(大変お見苦しいため、SEのみでしばらくお待ち下さい…)


カラス「とりあえずこの謎の男知ってるか?どっかの世界で見たとか…」
ユウスケ「あぁ、この人ならキバの世界で一度…」

(#士)=○)ユウスケ)",`

ユウスケ「何すんだよ士!」
士「せっかく管理局の人に頼み込んで修正して貰ったんだからあのttp://quetack101.mitarashidango.com/1235663731149.pngの世界の話を蒸し返すな!
  色々ネタバレすぎる!てかネタバレってレベルじゃない!」
ユウスケ「分かったよ。あの…知りません」
カラス「? そうか。じゃちょっと話を聞かせてもらおうか?」

謎の男「……………」
カラス「どうした?」
謎の男「……腹が減って何もしゃべれん」
カラス「爺ちゃん何か食べれるもの沢山!俺の奢りで!」

(数十分後)

 写真館一面には食い散らかされた皿の山が半分を占領していた。
謎の男は今度は山盛りにされたミートソーススパゲティを一瞬で完食する荒技をやってのけていた。

カラス「………………」
 カラスは自分の財布の中身を見て呆然としていたが、謎の男はそんなこと気にせずに食べ続けていた。

カラス「えっと…もう聴いてもいいかな?」
謎の男「これ喰ってもいいかな?」
山城「(これ以上皿をまき散らして部屋が汚れるし、そんなに喰ったら体に悪いから喰うのは)待てー!」

カラス「リオ、何の罪状でこいつ連行したんだ?食い逃げか何かか?」
リオ「言うの忘れてたわね。こいつケタックってライダーに変身して…」
カラス「ケタック!?こいつが!?」
 急にカラスはカチャカチャとノートパソコン(どっから出した)を弄くり始めた。
ディスプレイには、オレンジ色のスーツを着てゴーオン!している奴の画像や、
光の国兄弟の長男と握手している紫色の巨人の画像などが映っている。

カラス「こいつ…“謎の男”だったのか!?」
杉田「だから言ってるじゃないですか、変な男だって…」
カラス「変な男じゃない!“謎の男”だ!」
リオ「だから大した違いないでしょうが…」
カラス「違う!あぁもう面倒くさい!俺が一から説明してやる!」


 謎の男とは、管理局の間でもランクSS+レベルでマークされている人物。その名の通り、全てが謎に包まれている正に謎の男。

 最初にあの男が確認されたのは、1996年の事だった。偶然地球に遊びに来ていたゾフィを管理局が確認した際、
ゾフィと一緒にいたティガに酷似した謎の光の巨人を確認。すぐに詳細を特定したが、変身者の顔以外判明せず、その後謎の巨人が出ることはなかった。

 それから5年後、謎の石『アマノム』が埋め込まれた謎のベルト『アマクル』を手に入れて変身したり、
悪食の神によって新たな力を手に入れて美食の神と闘ったり、12人+擬似謎の男と謎の男大戦を繰り広げたり、
パスタオルフェノクの力に目覚めてサクヤフォンなる携帯電話を手に入れたり、魔化魍をマカロニと勘違いして喰いまくったり、
時の列車の運転手として働いたり、悪食の神に選ばれたり、チバットバット3世に噛またり、ジャイアントな千両役者の相棒になっていたり、
士みたく9つの世界を巡ったり、食都を舞台にサクヤメモリで変身する悪食怪人ドー飯トと闘ったりするなど、

 修正を仕事とする管理局員が過労で倒れそうなくらい世界設定をねじ曲げてカオスにしている存在なのだ。
簡単に言うと、世界を融合させて滅ぼそうとしたスーパーアポロガイストより、とっても迷惑な存在なのだ!


カラス「また危ない奴連行してきたな〜」
リオ「あんな奴のどこが危な……」

バリバリバリ!

 2人は一斉に後ろを振り向いた。見ると、謎の男が皿を手に持ってバリバリと皿を食べている。

カラス「いや〜、あいつはかなりの悪食でね。ヘタするとこの管理局も食べられちゃうから、連行するなって規則があるんだけど…」
リオ「お爺ちゃん!ここにある食べられるもの全部!あたしのツケで!」
栄次郎「あいよ!」
夏みかん「家、一応写真館なんですけど……」

342蛇界人:2009/10/29(木) 22:37:38


エルマタ「せいやっ!」
 エルマタドーラが見事なマント裁きで、襲いかかってくるゾンビ兵をなぎ払った。そしてその先には、
2mはある巨大タバスコを飲み干したドラニコフが立っていた。

ニコフ「あおぉぉぉぉぉぉぉん!!」
 マフラーの下に隠した狼のような大きな口から火炎放射を放ち、ゾンビ兵を灰に変える。

リーニョ「行くよ、馬鹿狸!」
メッド「馬鹿狸…?モー!怒ったでア〜ル!!」
 3mに巨大化したドラメッドⅢ世を、ドラリーニョはサッカーボールの様にゾンビ兵の群れにぶち当てた。
殆どのゾンビ兵は巨大な体に押し潰されるが、それでも何人かはドラメッドを押しのけて攻撃の手を止めない。

ドラ「のび太!俺達は残った連中を叩くぞ!」
のび「任せろドラえもん!喰らえ!ストリングプレイスパイダーベイビー!!」
 得意げにのび太はヨーヨーを取り出し、蜘蛛の巣に見える何かを形作る。
モチロン、効くわけがない

ドラ「マジメにやらんか馬鹿たれ!」
 のび太に当てつつ、ゾンビ兵の頭に空気砲を連発しながらドラえもんが叫んだ。


王ドラ「ほあぁたっ!」
 王ドラのヌンチャクが10人のゾンビ兵をまとめてはじき飛ばす。だが数が多すぎてこれ以上は裁けそうにない。

王ドラ「これ以上は…ん?そうだ!」
 突然王ドラは大声で全員に向かって叫んだ。

王ドラ「皆さん!親友テレカを!」
 のび太を除く全員がポケットから金色のテレフォンカードを取り出し、天に掲げた。
本来はドラ・ザ・キッドもいないと本来の力を発揮できないが、仕方がない。

ドラえもんズ「親友テレカ(威力7分の6)!」
 まばゆい光が整備室全体を満たし、残っていたゾンビ兵は全て灰と化した。衝撃波のせいで若干壁にも穴が空いている。

エルマタ「ちっ!おい王ドラ!いくらやっても、こいつらわき上がってくるぞ!」
 エルマタドーラの言う通り、未だ床から多くのゾンビ兵が沸き上がってくる。
それに先ほどの攻撃でこの機関室自体が崩れ始めている。このまま持久戦に持ち込まれたらこちらの負けだ。

王ドラ「皆さん、近くにある壁の穴に入ってください!」
 皆が周りを見ると、親友テレカの影響で、壁に3つ程大きな穴が空いており、階段になっている。

王ドラ「そこは万が一の時に備えられていた非常口です!
    そこからなら必ず地上に出られるはずです!一旦別れて、外で落ち合いましょう!」
 王ドラはゾンビ兵の一体をヌンチャクでなぎ倒すと、目の前にあった穴に飛び込んだ。

王ドラ「お元気で!」
エルマタ「待てよ王ドラ、俺も行くぜ!」
 ゾンビ兵の集団を弾き飛ばしたエルマタドーラも王ドラの後を追って穴の中に入っていった。

リーニョ「うぇ〜ん、さすがに多すぎるよ〜(泣)」
メッド「ドラリーニョ!乗るのでア〜ル!」
 空飛ぶマントに乗ったドラメッドが、ドラリーニョを拾い上げ、二つ目の穴に飛び込んでいった。

のび「ドラえもん、僕たちも」
ドラ「あぁ、近くの穴に……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!

揺れがさっきより増し、二つの穴が崩れ落ちた。最後に残った穴も遠いし、もうすぐ崩れそうだ。

ニコフ「あおぉぉぉぉぉぉぉん!!」
ドラ「ドラニコフ…?そうか!のび太!ドラニコフに掴まれ!」
 とっさの判断で2人は、タバスコを飲み干して全力疾走するドラニコフの両腕にしがみついた。
すると急にドラニコフが走るのを止め、回れ右をした。そして、大きく息を吸って、はき出した。

ニコフ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!」
 ロケットエンジンの様に巨大な炎を吐き出したドラニコフは、凄まじいスピードでゾンビ兵達をはね飛ばし、
一気に穴の中に滑り込んだ。

ズガガガガガガガガ!

 それと同時に穴が崩れ落ちた。これならゾンビ兵達も襲ってこれないだろう。

ドラ「ふぅ…感謝するよドラニホフ」
ニホフ「あおーん」
のび「しっかしねぇ〜…これを登るわけ〜?」
 のび太は上を見上げた。真っ直ぐで角度の高い階段が永遠に続いている。

ドラ「当たり前だろ。じゃなったらどうやって登るんだ?」
のび「タケコプターは…」
ドラ「電池切れ。ニコフ、お前のは?」
ニコフ「あおーん(首を横に振る)」
ドラ「じゃ歩くしかないな」
のび「そんな〜…」

 落胆しながら、3人は果てしなく続く階段を登り始めた。

343名無しさん:2009/11/01(日) 19:59:23
〜一つ目の穴に入った王ドラ&エル・マタドーラ〜

王ドラ「やっと出れましたか」
エルマタ「全くよ〜、階段長すぎだっての…ってここどこだ?」
 長い階段を上がった2人の目の前には外の景色ではなく、芝生の上に3本の土管が乗っかっている…
空き地のような景色だった。

エルマタ「王ドラ、お前間違えたんじゃねーのか?」
王ドラ「そんな…僕が間違えるはずが…」

パンパカカ〜ン♪パッパッパッパンパカパ〜ン♪

 急に辺り一面にファンファーレが鳴り響き空き地の上に、ジャニーズとかで使いそうな巨大なステージが落ちてきた。
そして、そのステージには『ジャイアンリサイタル』と書かれた巨大な看板が……

エルマタ「こ…これはまさか…」

 予想通り、ステージの真ん中がせり上がり、そこから煌びやかな衣装を身につけたゴリr…
もとい、少年がマイクを持ってステージの上に降り立った。

ジャイアン『お〜れはジャイア〜ン♪ガキ大将〜♪』

エルマタ「ぐああああああああ!!」
王ドラ「こ…これが『ジャイアンの歌』ですか…ドラえもんさんから聞きましたが、想像以上の破壊力です…」
 2人は必死で耳をふさいでいる。恐らくネコ型ロボットでなかったら鼓膜は確実に破壊されているだろう。

王ドラ「そんな事はどうでも良いんですよ!何であなたがここにいるんですか!?」
ジャイアン『どうしてかと言うとな』
エルマタ「とりあえずマイク離せ」

ジャイアン「このスレも350まで来ようとしているのに、俺達正規のキャラが全然活躍してないだろ。
      そこで考えついたのだ。お前達を倒し、秘密道具を手に入れれば、俺達がレギュラーに返り咲くチャンスがある!」

エルマタ「だったらネギとかカラスとかリオとか他のライダー達狙えよ!畑違いだ!」
ジャイアン『うるせぇ!我らノイズの邪魔になる奴なんだからお前達も同じなのだ!だから倒す!ぬあぁぁあぁぁぁ!!』

 ジャイアンがマイクを思い切り近づけて叫ぶと、ステージが変形を始め、分厚い装甲のようにジャイアンと合体する。
するとそこには、5mはありそうな巨大な図体に茶色いボディ、両肩に大きいラジカセを背負ったゴリラ型ロボットがその姿を現した。

ジャイコング『“騒音兵器”ジャイコング!』
エルマタ「なんだと!?」
王ドラ「何であのステージからそんな不細工になったんですか!教えてくれ!是非変形シーケンスを教えてくれ!」
 あまりにも質量保存の法則を無視した変形のせいで、王ドラも敬語を使わずに質問している。

ジャイコング『これでお前達も終わりだ!覚悟しろ!』

スピーカーの籠もった声で叫んだジャイコングが右手を振り上げ、2人のいた場所に叩き付けた。

ちなみに元ネタ→ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm4085258

344蛇界人:2009/11/03(火) 19:12:31
王ドラ「ホアタァ!」
 下から振り上げた王ドラのヌンチャクが、ジャイコングのチョップに炸裂し、右腕が凹んだ

ジャイコング『甘いぜ!』
 ジャイコングが残った左腕を王ドラに向かって振り下ろす。
エルマタ「それはこっちのセリフだ!」

ガシン!

 エルマラドーラの角が、王ドラを狙っていたジャイコングの左腕をシッカリと受け止める。

ジャイコング『お〜れはジャイア〜ン♪が〜きだ〜いしょ〜♪』
 エルマタに向かってジャイコングが両肩からジャイアンの歌を大音量で流し、衝撃波を発生させる。
攻撃を受け止めていて動けないエルマタはジリジリと押されている。

王ドラ「耐えてくださいエルマタドーラ!…ホアタ!」

 空中に跳んだ王ドラが右手を振り上げ、ジャイコングの頭部に向かって空手チョップ一発!

ガッシャァン!

 巨大で固そうなゴリラの頭が一瞬で粉々に砕け、爆発した。それと同時にジャイコングの動きが止まり、スピーカーの音も止んだ。
5mの巨体は一気にへたり込んだ。頭は口から上がスッカリと消えていた。

王ドラ「大丈夫ですかエルマタドーラ?」
エルマタ「あぁ。何とか大丈夫だが…デカいわりにはあっけなかったな」
王ドラ「まぁ僕らの存在自体が反則ですからね」
エルマタ「それを言ったら…おいあれ…」

 突如、へたり込んだジャイコングの残骸の前から、某配管工を彷彿とさせる土管が一本現れ、その中から一つのリンゴがせり上げって来た。
それをジャイコングはゆっくりと取り、口の中へ運んだ。シャリシャリとリンゴを食べる音が聞こえる。その後……

ジャイコング『ふっかぁーつ!』
 ジャイコングはたちまち消失した頭部や、凹んだ右腕が再生し、先ほどと変わらない姿を表したのだ。

エルマタ「何だと!?」
王ドラ「そうか!あの土管だ!あの土管を破壊しない限り、あいつは絶対に倒せない。」
エルマタ「だったら!」
 立ち上がったエルマタは、自分の角を曲げ、耳であろう部分に突き刺した。

王ドラ「あなた一体何を!?」
エルマタ「俺があのデカブツを抑える。お前はあの土管を頼む」
 そう言うやエルマタはひらりマント片手にジャイコングに突っ込んでいった。
ジャイコングがその怪力で叩きつぶそうそするが、それをエルマタは、闘牛のように軽やかな動きで翻弄する。

 それに負けじと王ドラも巨大な土管に向かって走り出し、蹴りを一発おみまいする。
だが土管は王ドラが想像していたより遥かに固く、足に強烈な痛みが走っただけで、土管には傷一つ付かない。

王ドラ「全然効かない!?だったら…ビッグライト!」
 王ドラはポケットからビッグライトを取り出すと、自分の持っていたヌンチャクにライトをかざす。
みるみる内に王ドラのヌンチャクは3メートル以上の長さを持つ超BIGヌンチャクへと変化を遂げた。

王ドラ「ホォォォォォォォォウアタァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

ガッシャァン!

 凄まじい音と共に、ピンク色の土管が粉々に砕け散った。それと同時に王ドラの右腕から煙と火花が上がり、
ダランと力が抜けた様に下がり、動かなくなった。あまりにも強力な攻撃で、腕のモーター自体がイカれたらしい。

王ドラ「後は頼みましたよ。マタドーラ…」
 王ドラはぶら下がった右腕を押さえながら、ジャイコングと闘っている仲間にそう言った。

345蛇界人:2009/11/03(火) 21:37:02
エルマタ「ほらほら!さっきまでの威勢はどうした?」
ジャイコング『こ…こんのヤロー!なめやがって!』
 挑発に乗ったジャイコングは攻撃を続けるが、エルマタはそれを軽やかにかわし、
ひらりマントで相手の頭を攻撃している。

ジャイコング『お〜れはジャイア〜ン♪が〜きだ〜いしょ〜♪』
エルマタ「そんな音痴な歌なんざ効かねーよ!」
 耳であろう部分に刺さっている角を指さしながらエルマタは得意げに言った。
ジャイコング『馬鹿め!狙いはお前じゃない!お前の持っている布っきれだ!』
エルマタ「何!?」
 ジャイコングの言うとおり、エルマタの持っているひらりマントがボロボロと崩れだした。

ジャイコング『隙あり!』
 ジャイコングは左腕でひらりマントを奪い取ると、エルマタのみぞおちに右パンチを喰らわせた。
エルマタは吹っ飛び、その3等身の体は一瞬で壁の中にめり込んだ。

ジャイコング『ガッハッハ!まずはひらりマントゲット〜』
王ドラ「エルマタドーラ!」
 マントを持って勝ち誇っているジャイコングの後ろで倒れているエルマタの元へ王ドラが駆け寄る。

王ドラ「大丈夫ですか?」
エルマタ「生きてはいるが…両足の駆動系がいかれた…無事なのはポケットと角ぐらいだ…。お前は?」
王ドラ「僕も右腕が言うことを聞きません。」
エルマタ「後は大丈夫なんだな…じゃ、ちょっと手を貸せ…」
王ドラ「何をするつもりですか?」
エルマタ「なぁに…お前にトドメを任せてやるんだ…悪い賭じゃない…」 

 エルマタドーラはそう言いながら、火花を上げている王ドラの右腕を掴んだ。

346ネロンガ:2009/11/05(木) 15:19:26
 ひさびさ・・・前は>>322です

 鮮血が、刹那の肩口から吹きあがった。隣にあった常緑樹が、世界一凄惨な紅葉となった。
 激痛に身をよじらせ、刹那は近くにあった木の枝に腰を下ろした。
 彼女は、うわごとのように何かをつぶやいていた。おそらく、回復呪文だろう。

カカシ「そのくらいにしておくんだな。管理局の技術なら腕一本くらい安いよ。
    仮に傷口を閉じたとしても、お前は相当失血している。もう飛べないし剣も振るえない」
 いつの間にか枝の上にいたカカシが冷徹なコメントを吐き、彼女の首元に手裏剣を突き付けた。
 
 ・・・後味が悪い結果だった。いくら僕を殺しかけてきたとはいえ、自分の生徒が腕をふっ飛ばされる光景なんて見たくはない。
 完全に気絶(ごめん、マジで失禁するとは思わなかったんです)している一名を除き、全員別方向を向いていた。
 交錯する思いは、自分以外には伝わらない。自分にですら伝わらなかったのかもしれない。

ネギ「・・・鍵を」
 僕はぼそっと呟いた。残った左手で、刹那が鍵を差し出す。
 ぽす、と音がして、掌の中に冷たい感触が広がる。
 それはちょうど、鋭利な刃物のような鋭い感触・・・感触・・・鋭い?

ネギ「・・・手裏剣じゃねーかっ!!!」
 それは棒手裏剣と呼ばれるタイプの投擲用武器だった。それが渡された瞬間、刹那は脱兎のごとく地面を駆けた。
キッド「あの失血量で! うそーん!」
 ソードマスターヤマトの作者ばりの勢いでキッドが驚く。カカシが翼を閉じた後姿に向かい手裏剣の雨を降らすのが見えた。
 しかし刹那はそれを片っ端からひょいひょいとよけていく。あいつには背中に目があるのかよ!
ネギ「我は呼ぶ破裂の姉妹!」
 僕は叫んだ。あたり一面の空気がどんどん膨張し、爆発していく。だがその爆風が刹那に届くより前に、彼女は翼を広げた。
 ダン! と地面を蹴る音とともに、彼女が天高く消えていく。
キッド「あの出血量じゃ、傷口をふさいでもそう長くは持たない! そう遠くへは行かないはずだ!」
 キッドは駆けだした。カカシと僕もそれを・・・・

カカシ「待て」
 がくん、と襟首を引っ張られて僕は静止した。
ネギ「何するんですか!?」
カカシ「馬鹿野郎。お前までいったら木乃香嬢はどうするんだよ。ここは『斜線地区』だぞ」
ネギ「車線地区?」
カカシ「斜線だ。これを見ろ」
 カカシは、僕が>>250で手に入れた地図を見せてきた。
 全体的にひょろ長い、糸瓜のような形をした島の中に、斜線を書きこまれた部分があった。
 しかしその斜線は、「ここでレーダーを手に入れてね♪」とか「ここでカカシ先生が待ってるよ♪」などと書いてある部分には無かった。
カカシ「斜線部分と白い部分の間には、俺の作った結界が書いてあるんだよ」
ネギ「でも僕たち普通に出入りしてますよ?」
カカシ「(物分かりの悪い奴だ・・・という顔をして)・・・じゃあ問題。君たちが最初に刹那に出会った場所は何色でしょうか?」
 僕はカカシの手から地図をひったくって見てみた。
 島の下の方(南)に「ここが出入り口さ☆」と書いてあり、そこは白い。
 そこから北の方へ行くと、斜線が引いてある。そしてそのまま進むと、「ここがせっちゃんが居た所だよ♪」と書いてある。
 そこも斜線で、三つのポイント、つまり「ここでレー(ry)」と「ここでカカ(ry)」は白い。
 つまり・・・・・。

ネギ「白い部分には、ミラーモンスターが出現しない」
カカシ「ご明答! さあお姫様を守るナイトは逃げたから頼むぜ、魔法先生!」
 僕が恐る恐る後ろを見てみると・・・・。

 ダース単位のミラーモンスターどもが、失神している少女に向かって突撃してきていた。
ネギ「ああああもう!! 片づけりゃいいんだろ片づけりゃ!」
 ヤケになりつつも、僕は呪文を口早に唱えた。

347蛇界人:2009/11/05(木) 21:59:47

王ドラ「待て!」
ジャイコング『何だ〜?』
 のっしのっしとジャイコングが振り返ると、右腕を背中に王ドラが立っていた。

ジャイコング『フン!手負いで俺に敵うと思っているのか?お〜れはジャイア〜ン♪がきだいしょう〜♪』

 衝撃波と化したジャイアンの歌を、王ドラはジャンプして避ける。
それを待っていたかのように、ジャイコングが王ドラを叩きつぶそうと右腕を振り上げた。

ガッシーン!

 王ドラが隠していた右手を出し、ジャイコングのパンチを受け止める。
よく見ると王ドラの右腕には、角を前に向けるようにエルマタドーラがしがみついている。

ジャイコング『ただくっついただけで勝てるはずがない!』
エルマタ「言っておくが…パワーなら負けねぇ!」
ジャイコング『ほざけ!』

 ジャイコングは、ジリジリと王ドラwithエルマタを押していたが、
その間にエルマタの角が徐々に大きくなり、ジャイコングの肩幅に匹敵するほど横広に巨大化している。(まだ空中にいます)

王ドラ「ハァ!」
 王ドラがエルマタを突き放し、ジャイコングの肩へ蹴り飛ばした。
ほぼ垂直に落下したエルマタドーラの巨大な角がスピーカーを砕き、両腕を貫き、足に突き刺さった。

王ドラ「でぃぃぃいぃぃぃぃぃぃぃやああああああああああああ!!」 

 王ドラはそのまま空中で一回転すると、体勢を直し、動けないジャイコングの脳天に両足のキックを叩き込んだ。
なお、カンフーキャラの王ドラがあんなセリフを言ったのは乾巧って奴のせいです。

 ベキベキと音を立てて、ジャイコングの頭部が完全に砕け、その衝撃波で、体全体がベリベリとミカンの皮を剥がすように
剥がれ落ちていく。王ドラが地面に着いた時、後ろに映っていたのは、長い角を地面に突き刺したまま動けないエルマタドーラと、
何事もなかったようにグースカ昼寝をしているジャイアンの姿だった。

348蛇界人:2009/11/06(金) 21:12:53
〜二つ目の穴に入ったドラリーニョ&ドラメッドⅢ世〜

メッド「ふ〜、やっと階段が終わったでア〜ル」
リーニョ「あれあれえ?でもここ外じゃないよ〜?」
 ドラリーニョの言うとおりだった。そこはどこか近未来を感じさせるような四角いリングだった。
周りには電流が流れている有刺鉄線がまかれ、リングの向こうに扉がある。
 するとその扉から、とがった頭に変な口、正面顔はもっと変な一人の人間が現れた。手にはラジオリモコンが握られている。

リーニョ「あ!スネ夫くん!」
 だがスネ夫の目は明らかに常人の思考を持った目ではなかった。

スネ夫「来たな!僕が作ったロボットで相手をしてやる!」
 急にスネ夫は両手のラジコンをガチャガチャ弄くると、空から10メートルはありそうな人型ロボットが舞い降りた。
色合いはダン○ーガ、見た目は○ッターとマジ○ガーとガ○ダ○を足して3で割ったような感じだろうか。

メッド「な…なんでアルかあれは!?」
スネ夫「僕が作り上げた最高傑作、『スネオロボ』だ!行けスネオロボ!」
スネオロボ『・・・・・・・・・・』
 スネオロボはスイッチの入った玩具の様に目に光をともし、二体のネコ型ロボットに向かってロケットパンチを撃ち込んだ。

349蛇界人:2009/11/13(金) 22:38:08


謎の男「もっと食い物持ってこい!俺の胃袋はまだボドボドじゃないぞ!」

リオ「……………………」
カラス「金、貸そうか?」
リオ「……………お願い」
カラス「バリバリ」
リオ「止めて!」

緋色「…ふーむ。まさか第二号がこいつとはね…」
カラス「お前も人のパソコン使って何調べてる」
緋色「見てくださいよこれ」
カラス「ん?何だこれ」

 ディスプレイには、バイクのアクセルを彷彿とさせるベルトをはめた赤いライダーが映っていた。

カラス「家はまた余計な物作って…今年はWで十分だと言うのに…」
緋色「一応仮面ライダーとして率直な意見はありますか?」
カラス「ベルトがデカブレイク。武器の形状がサイブレード。武器名称がゴーオンジャー。全体の感じがレスキューポリスだな」
緋色「ライダーのパーツが何一つありませんが…」
カラス「それよりさ、他にある“歴代ライダーのガイアメモリ”とか“ガイアメモリ型のUSBメモリ発売”とかの方が気になるんだけど」
士「ちょっと待て!何だそのアクセルってライダーは!?」
カラス「お前は見なくて良いんだよ!」
士「んだとコラやるかぁ?」

ボカスカボカスカボカスカ


一方その頃・・・

 ドラメッドとドラリーニョは、飛んできたスネオロボのロケットパンチをジャンプでかわした。

ドラメッド「どうして君が我々の敵になるでア〜ルか!」
スネ夫「カクカクシカジカ(ジャイアンと同じなので省く)」
ドラメッド「そんな事は…許さないでア〜ル!」

 怒りに震えながらドラメッドもスネオロボと同じぐらいに巨大化し、スネオロボにパンチを食らわせる。

スネ夫「馬鹿め!お前の攻撃はお見通しさ!オープンゲッ…」
ドラリーニョ「えい」

バキャ!

 ドラリーニョの蹴ったサッカーボールがスネ夫の持っていたコントローラーに直撃し、粉々に砕け散った。

スネ夫「あぁ!僕の作ったコントローラーが!」
リーニョ「やっちゃってドラメッド!」
ドラメッド「分かったでア〜ル!」
 ドラメッドは左腕をスネオロボの腹部にめり込ませ、残った右腕を振り上げ、ロボの頭から腹までを叩きつぶした。

350蛇界人:2009/11/18(水) 00:14:35
〜三つ目の穴に入ったドラえもん&のび太&ドラニコフ〜

ドラ「ほらのび太、もうすぐ階段終わるから頑張れ」
のび「う〜ん…もう疲れた〜。少し休もうよ〜…」
ニコフ「グルルルルルル……!」
 のび太の後ろから、狼の如く歯ぎしりをしているドラニコフが吠えていた。
……喰われる!毎回テストで0点を取り続ける事が可能なある意味天才的な脳でそう察したのび太は、
脱兎の如く走り出し、2人より速く階段を上り終えた。

 すると、のび太の目の前に巨大な水柱が上がり、噴水のように地面に降り注いでいた。周りを円形に囲む柵や、
水が落ちる途中で霧になり、一番下が見えないほど高い場所に立っていたのび太は、ここが塔の頂上だと気づいた。その勘をテストで生かして欲しいものである。

のび「どういう事!?ここって外じゃないの?」
ドラ「まぁ一応外には変わりないけどさ」
ニコフ「あおーん」
のび「何ドラニコフ?」
 ツンツンと自分の服の裾を引っ張るドラニコフに、のび太が顔を向けると、水柱の中に何か人影が映っていた。

のび「こ…この流れは…」
ドラ「あぁ、ジャイコングにスネオロボ。64と同じ展開だったら…」
のび「ドラえもん!カメラの準備だ!」
ドラ「了解!とりよせバッグ〜!」
 ドラえもんがバッグから取り出したのは、Vと書かれたミッションメモリが刺さった緑色のデジカメだった。
一方その頃…

ディケイド「てめぇ…いい加減にその資料見せろってんだよ!」
カラス「そうもいかねえな…てかそろそろ諦めろよ!こっちが次の仕事で持ってくベルトがなくなっちまうじゃねーか!」
リオ「あんたの変身道具はチートな分メンテに時間かかるからねぇ〜…」
カラス「そうだ!それじゃ、ジャンケンで勝負しよ!お前が勝ったら資料見せてやる!な?」
ディケイド「しょうがない…後出しするなよ?」
 ベルトのロックを外して人間に戻った士はゆっくりとカラスに歩み寄り、右腕を振り上げた。

カラス「最初はグー!」
士「ジャーンケーン…」
カラス「(ここでポンを出したらグランインパクトでトドメだ…“エクシードチャージ”…)」
士「ポーン!」
カラス「グランインパクトぉぉ!ってありゃ?ない…俺のラムダショットが…ない!?」
 ちなみにジャンケンの結果

士・・パー   カラス・・グー

士「俺の勝ちだ。さぁ、今すぐその仮面ライダーアクセルの資料を見せて貰おうか…」
カラス「くっ…!」

パン!パパパパパパパパパパパパパパパパパパ!(銃声)

 士がディスプレイを除く直前、カラスは両腕でオルトロスを引き抜くと、パソコンが粉々になるまで鉛玉をぶち込んだ。

士「だぁぁぁ!何すんだテメェ!」
カラス「新人に機密情報を見せる馬鹿がどこにいる!」
士「どう見てもお前しかいないだろ馬鹿!」
カラス「ちょっ待っ…馬鹿じゃないもん!馬鹿って言う方が馬鹿なんだよ馬鹿!」
士「んだとコラやるかぁ?」

ボカスカボカスカボカスカボカスカ

 えー、馬鹿達の殴り合いは置いておきまして、視点を戻しましょう。

のび「ドラえもんまだ!?急がないと出て来ちゃうって!」
ドラ「ちょっと待ってくれ…出た!ラムd」
水柱に潜みし???「キンキンステェッキ!!」

 突如、水柱から金色の閃光が放たれ、ドラえもんがバッグから取り出したデジカメに直撃した。

ドラ「ダフォン…って何じゃこりゃぁ!?」
 驚くのもムリはない。取り出したデジカメが、一瞬にして純金の固まりに変わってしまったのだから。

のび「しずかちゃんじゃないな…?貴様何者だ!!」
水柱に潜みし???「ハッハッハ。ドラえもんnドラニコフ。敵を前にそんな調子じゃマダマダだな」
ドラ「その声…まさかお前…シティーハンt…」
水柱に潜みし???「違う。この俺の顔を忘れたのか?」

 水柱から出てきたのは、ステッキを持ち、マントをシルクハットを身につけた、紫色のネコ型ロボットだったのだ。
そいつの姿を見た瞬間、ドラえもんは驚き、あのドラニコフでさえ目を見開いていた。

ドラ「お前は…ドラパン!」
 ドラパンと呼ばれたネコ型ロボットはニヤリと笑みを浮かべながら、一枚のタロットカードを取り出して言った。

ドラパン「久しぶりだな。ドラえもんズの諸君」

351蛇界人:2009/11/27(金) 23:32:06
ドラえもん「ドラパン…何で貴様がこんな所に…」
のび「その前に静香ちゃんどこにやったんじゃおどれぇ!ヌードシーン見損ねちまったじゃねーかあぁ?」
ドラパン「キンキンステェッキ!」

カチコーン

 ドラえもんの真横で黄金の怒っている人体模型が完成した。それを無視してドラパンは話を勧める。

ドラパン「俺もこの塔にお宝があるって情報を聞きつけたんだが、変な人体模型みたいな奴らに襲われてな。
     ここまで逃げてきたんだが、何か水系のモンスターが出てきたからほれこの通り」
 ドラパンはシルクハットを脱ぎ、右手を入れ、18mはある純金の女神の像を取り出した。

 64を持っていた方はご存じと思うが、静香ちゃんが変身した姿【シズター】である。
ちなみに、こけおどし手投げ弾やかんしゃく紙を使うとジャンプしないでいいので楽に倒せます。機会があればやってみましょう。

ドラパン「それでちょっと休んでたんだが、急に誰か駆け上がってキタんでつい攻撃しちまったんだ。許してくれ…。
     ところでこの女神像いくらで売れると思う?」
ドラえもん「それ俺のダチだから返してくれ。あ、のび太はもってっていい」
ドラパン「それは断る。こんな屑鉄貰うなら相棒にやる」
ドラニコフ「あおーん?(相棒?)」
 かつてドラパンと共闘した2人は首を傾げた。あのドラパンが他の人間と気安く君で闘うような奴では無いと言うことを誰より知っていたからだ。

ドラパン「実はこの間、お宝探してた時にたまたま会った奴がいてな、始めは俺も避けたんだが、
     互いに情報をくれることを条件に、いくらか金をくれるって言うもんだからコンビ組んだんだよ。そしたらこれが以外にはまってな。
     今じゃ、あいつとコンビ組んで正解だとつくづく思うよ」

ドラえもん「で、その相棒はどこだ?」
ドラニコフ「あおーん」
 のび太をバリバリ食べているドラニコフを後目にドラえもんが尋ねた。

ドラパン「そいつなら今頃、どっかのお宝でも探してるんじゃねーのか?とりあえずさっさと帰ろうぜ。
     お前公務員になったんだろ?飯おごれよ」
ドラえもん「何言ってるんだ。ロクなことないぞ、出番ないし影薄いし」

 その時だ。三人の頭上に雷が落ちてきたのだ。

ドラえもん「んづへdhjq2wんfcうへbfc3う!」
ドラニコフ「え2おいどえhwんxじゅえbwbcうbxw!」
ドラパン「hbcうwhcんっうぇcbwchbxじrう゛ぇwb!」

 3人とも、文体では表現できないリアクションや表情をしている。
その頭上に、茶色コートの変なオッサンが浮いていた。

鳴滝「お前達の秘密道具とやら…ディケイドを倒すために頂くぞ。出でよリュウガ!」
 3人の前に光の壁が現れ、それを通って黒い龍のライダーがあらわれる。3人は放電の影響でまだ動けない。

鳴滝「未だリュウガ、そいつらからポケットをはぎ取れ」
 ゆっくりと動いたリュウガが右手を伸ばした。だがそれと同時に銃弾がリュウガに命中し、体勢を崩す。

???「僕の相棒君に手を出すのは許せないねぇ…」

ファイナルフォームライド…アアアアギトゥ!

 突然、塔の外から青年がサーファーの様に乗ったバイクが飛び出し、リュウガをはね飛ばした。アギトのバイク、【マシントルネイダー】だ。
マシントルネイダーに乗っていた青年は、青い銃を抜き取ると、一枚のカードを銃の中に滑り込ませた。

???「変身!」

カメンライドゥ…ディエーンド!

鳴滝「来たか…ディエンド!」
 変なオッサンの目の前には、全身にカードが突き刺さった青い戦士が映っていた。

352蛇界人:2009/11/29(日) 00:00:42
ドラえもん「お前…海東大樹!」
鳴滝「おのれディエンドめ…こんな所にまで現れるとは…」
ディエンド「悪いね。今彼に死なれたら困るんだよ」

ファイナルアタックライド…ディディディディッ!エーンド!

 ディエンドの銃から青い閃光がほとばしり、黒い虚像を打ち抜いた。
だが、手下を失った鳴滝は笑みを浮かべただけだった。

鳴滝「その程度で勝ったつもりか…蘇れリュウガ!」
リュウガ「ぐあああああああああああああああああ!!」

“サバイブ”

 電子音声と共に死んだはずのリュウガが立ち上がり、黒い炎が吹き出し、鎧となってリュウガの体にまとわりつく。

ディエンド「リュウガサバイブか…これは想定外だね…頼むよ兵隊君」

アタックライド…クロクアタック!
 
 マシントルネイダーが両腕にマフラーをくっつけたアギトに変形し、リュウガに飛びかかる。
分からない人はこれ参照→ttp://www.geocities.jp/saibikan1122/garden/ffr/index.html

アギト「マフラーキャノン!」
リュウガ「“シュートベント”」

ディエンド「待たせてゴメンね。この間の報酬渡しに来たよ☆」
 右手に銃、左手にアタッシュケースを持ったディエンドがドラパンに駆け寄る。

ドラパン「いつもすまないな。これでもかなりの額だぞ?」
ディエンド「いいんだよ。僕は興味あるのはお金じゃない。世界に眠るお宝だけさ。
      さ、僕たちは速くここから出るとしよう。君たちの仲間も今頃外に出ているだろうしね」

ディエンドはドラえもん達の前に立つと、一枚のカードを取り出した。

鳴滝「ディエンドめ、逃げるつもりか…リュウガ!速くそいつを片づけろ!」
リュウガサバイブ「“ファイナルベント”」
アギト「はぁぁぁぁぁぁぁ!…」

 三つ角になったアギトのキックと、リュウガサバイブのキックが空中で交差する。

ドラえもん「おいおい、あんなのに一人で大丈夫かよ?」
ディエンド「安心してくれ、僕の兵隊さんは優秀だから」

アタックライド…インビジブル

 アギトがリュウガのキックを受けて粉々になったのと、ドラえもん達がその場から消えたのはほぼ同時の事だった。

353蛇界人:2009/12/05(土) 22:41:21
 遂に来週はレスキューファイアー実質劇場版か……。
ま、どうでも良いと思いますが。てかプレッシャー星人大怪獣バトル参戦の前じゃさすがに霞むな…

リオ「もういい加減にせー!」

スパーン!
 渇いたハリセンの音が写真館内に響き渡った。

謎の男「いてっ!何すんだ!」
リオ「どんだけ喰えば気が済むのあんたは!自分の食い扶持ぐらい自分で稼げ!」
 リオは再び謎の男の胸ぐらを掴み、ハリセンとビンタの連打をお見舞いする。
既に謎の男の顔が紫色に腫れ上がっているが、そんな事はおかまいなし。

山城「それ以上は(怪獣バスターズ発売は権利的に)待てー!」
杉田「ちょっとリオさん!落ち着いてください!」
 部下の2人が抑えようとして、一緒に謎の男をなぶり殺しにしているが無視しよう。
それの傍ら、他の面々は普通に会話を繰り広げていた。

カラス「なぁ士。お前が8月とビギンズナイトで会った奴さ、あれのサンプルが届いたんだけど、今度模擬戦やってみるか?」
士「模擬戦?近々スーパーショッカーとやるから日にち教えといてくれ。それで調整する」
緋色「そう言えば夏美さん。あなたも確か変身するんでしたっけ?」
夏美「はい。今更ですが仮面ライダーキバーラとしてデビューする事になりました」
カラス「それならお祝いの準備しないとな」
ユウスケ「おいおい、俺も会話に混ぜてくれよ」
カラス「お前はとりあえずライジングになることに努力しろ。戦力的に要らない子にならないように(もうなってるけど)。ところで緋色。お前コミケどうすんだ?」
緋色「ああ、この間受かりましたよ。そろそろ原稿も終わる頃ですかね」
カラス「なら大晦日は買いに行かなくちゃな…あ、メールだ」

リオ「貴様らもマジメにやらんかー!」
 リオが一括すると、カラスは椅子から立ち上がり、ラムダフォンを懐にしまう

カラス「リオわりー。ちょっと用事できたから行くわー。会計よろしく」
士「まて、俺達も行こう。他の世界行きまくって全然絡めてないからな」
ユウスケ「俺達って…まさか俺も?」
士「他に誰がいる。さぁ行くぞ」

ガチャ

 3人の背中を見送ったリオに、ポンと手が乗る。リオが後ろを見ると、栄次郎がにっこりとした笑顔で一枚の紙を手渡した。

栄次郎「はいこれ、領収書」
リオ「…………でええええええええええええ!?」

杉田「リオさんどうしました!?」
山城「何があった!?許せる!」
 部下2人が駆け寄るが、リオの顔は女神のようなほほえみに包まれていた。

リオ「山城くん、杉田くん。君たちさ、うちに来るぐらいなんだから…金ぐらい持ってるよね〜…?」
杉田「…逃げろ!」
山城「スパイダーストリング!」
 だが、その女神が遅々と逃げる子羊を逃がすはずはなかった。女神は刀を引き抜くと、部下2人に向かって叫んだ。

リオ『死神拡散針!!』

ズシュズシュズシュズシュ!

 無数の針と共に部下2人が一瞬で壁に突き刺さった。だが殆ど襟や服だけに刺さっていて怪我はない。さすがリオ様さすが。

リオ「2人とも…有り金全部よこしなさい♪(ニッコリ)」
部下2人「「…………(脂汗)」」
 この人には逆らわない方が良い。2人はそう思いながら財布を取りだした。


謎の男「フガフガフガフガー!(まだまだ持ってこーい!)」

354蛇界人:2009/12/11(金) 17:43:31

カラス「士、明日辺りからスーパーショッカーとやるんだろ?俺について来る前に準備したらどうだ?」
士「大丈夫だ。俺はそんな事しなくても一発で終わらせてやる。な?ユウスケ」
ユウスケ「…世界は俺が貰う……ティウンティウンティウン(アルティメット変身音)」
カラス「フリーフォールグラッチェ」

プチ

 ユウスケの体は、突如上から降ってきたエルドラソウルに踏みつぶされた。

士「おいおい、噛ませでも一応明日出番があるんだから殺しちゃいかんだろ」
カラス「わりぃわりぃ。後で蘇生依頼だしとくわ。…ところでよ…」
 ふと、カラスは訓練室の前で足を止めた。

士「どうした?」
カラス「士。そう言えば俺達って、本気でやりあったこと無かったよな?」
 士はふと頭の中で記憶を辿ってみた。初めて闘ったときには五代に邪魔されたし、
管理局入局と自由をかけた二回目では負けてしまったが、訓練室の規制がなければ、結果は違ったものになったのかもしれない。

士「そう言われてみればそうだな」
 するとカラスはにやりと笑いながら、赤く塗られた凹っぽい形のバックルを取り出す。

カラス「ウォーミングアップついでに一発やるか?」
士「…いや、やめておこう」
 カラスは驚いた表情でバックルをしまった。本人としてはやる気マンマンだったのだろう。

カラス「理由は?」
士「いや、なんつーか…フラグ立てるみたいだからやだ」
カラス「あっそ…それじゃ、スーパーショッカーとの戦いが終わったら…そんときにマタやろうぜ」
士「そうだな。ちょっとトイレ行って来るぞ」
カラス「どうぞお先に」

 自分の先を歩き出した士を見ながら、既にミンチ化したユウスケをエルドラソウルから剥がしているカラスが呟いた。

カラス「ま、今のも立派なフラグと思いますけどねぇ〜。しかしまっ、あれさえ入れとけば大丈夫だろ」
 士は気づいていなかった。自分のライドブッカーの中に、2人のライダーが描かれた一枚の黄色いカードが仕込まれていたことを…

355蛇界人:2009/12/12(土) 23:25:55
 数分後、士とユウスケ。その他写真館の面々は0010と書かれた扉の前に立っていた。
自分たちの世界の、最後の清算するために。

士「それじゃ行って来るぜ」
カラス「頑張れよ。おまえらは頑張れば出来る子だ」
ユウスケ「世界は俺がもr…」
士「(無視して)それじゃ行って来るぞ」
カラス「あぁ、あの部屋はお前達のために空けて置いてやる。絶対に戻ってこいよ」

ガチャ

 扉が開き、写真館の面々が次々と扉の中に入っていた。
カラスはそれを見届けると、ゆっくりとまた廊下を歩きだした。

<技術班ラボ>
 カラスが入ると、既にハクとツギハギコートを着た誰かが話をしていた。
どこか見覚えのある姿だったのでカラスは声をかけた。

カラス「あ、師匠お久しぶりで」
屍「お、誰かと思ったらバカラス」
カラス「だからそれは止めてください…師匠がいるってことは…」
女「そう言うこと」
 カラスが後ろを向くと、3人の人物が立っていた。自分並みに黒い衣装を身にまとい、デカい棺桶を担いだ無口な男。
赤いライダースーツとギターを身にまとい、足が地面から浮いている男。
そして銀色の神に青い目、黒いジャケットを身につけた、リオやカラスとそう年も変わらない程の少女だった。

ミカ「カラスくん久しぶり♪」
カラス「ミ…ミカさああああああん!!お久しぶりですううううううう!!」
 カラスは涙を流しながらミカに駆け寄ると、両手を握ってブンブン上下に降り出した。

カラス「もうあの時ミカさん達に拾って貰えなかったら俺あいつらになにされてたかもうかwbhwcうd1うd(泣)」
ミカ「わ…分かった!分かぁったら…(汗)」

カチャ

 ふいにカラスの後頭部に冷たい何かがあたった。振り向くと棺桶を背負ったグレイヴが、ケルベロスをカラスの後頭部に突きつけていた。

RB「カラス、旦那の前であんまりイチャイチャしないほうがいいぜ?何なら今ここで頭打ち抜かれて俺の仲間になるか?アッハッハ」
カラス「うううおおおい!ちょっとグレイヴ!誤解だ!誤解だから!てか俺には一応彼女いるから!絶対ミカさんとはそんなことないからぁ!」
グレイヴ「……………………」
 ようやく理解したのか、グレイヴはゆっくりと自分の巨銃を腰にしまった。

カラス「…ところで師匠達、今日はまたどんな用件ですか?」
屍「ああ、この間俺の島荒らすらと闘ってたら、敵か味方か分からない変な奴が一匹倒れててな」
ミカ「それでどの種の生物か調べに来たの。倒した敵から武器や装備を造る世界もあるらしいから、種類が分かれば加工して貰おうと思って…」
カラス「そうですか…それで、その変な奴って?」
ハク「それがあたしもまだ見てないんだよね。速く見せてくれない?」
屍「いいだろう。おいグレイヴ!」

ドシィン!

 突然グレイヴが背負っていた棺桶を地面に叩き付けた。その衝撃で床にいくつかひびが入る。
すると、棺桶の蓋が開き、その中でそいつが横たわっていた。まだ息はしている。どうやら気を失ったいただけらしい。

 それを見た2人は口を合わせた。

ハク「これって…アマゾンだよな?」
カラス「どう見てもアマゾンだな」
そいつ「ケケー………」

 棺桶に横たわっていたのは、トカゲだかバッタだか区別が付かない改造人間。
大自然が生んだ正義の戦士。仮面ライダーアマゾンだったのだ。

356蛇界人:2009/12/13(日) 18:15:40
ナイス「アメリカ勢。いいよな〜おまえらは…」
ジョーニアス「どうせ俺達なんか……」
ハヌマーン「と言うわけで一回地獄に堕ちようと思います」
蛇界人「それはライダーじゃないとムリだ」


屍「何だ。デケぇトカゲじゃなかったのかよ」
ハク「グレイヴ。どうやってこいつを見つけたんだい?」
グレイヴ「………………」
ハク「喋ろよ!」
カラス「こいつは元々喋れないの!」
ミカ「あぁ大丈夫、あたしが翻訳するから…ん?何?“森”?いつ?…“あの時”…」
カラス「一体いつまでかかるんだ…」

 翻訳に果てしない時間を要したため、ミカがまとめて砕いて煎じたものが…これだ。


グレイヴ「………………」

ダン

 グレイヴのケルベロスから渇いた銃声が森の中に響き渡り、頭をずたずたにされたモノブロスの骸がその姿をさらした。
血にまみれた棺桶を振るって返り血を飛ばしながら、グレイヴがケルベロスをホルスターにしまうと、グレイヴの周りの木々から規制が聞こえてきた。

「ケケー!」

 その声は木々全体に響き渡り、どこから発しているのか特定できない。グレイヴは再びホルスターから、巨銃ケルベロスを引き抜き、
棺桶からミサイルやマジンガンなどを取り出し、木々全体に狙いを定めた。その時だった。
 突然グレイヴの上空から、人に見える“何か”が奇声を発しながら飛び降りてきた。グレイヴは全ての重火器をその“何か”に向けた。
だが“何か”はグレイヴを襲うことなく、そのまま地面に墜落した。土が盛り上がり、衝撃で木が何本か倒れていた。


ミカ「…とまぁこんな感じみたい」
カラス「要するに、敵と戦っていたら、急にこいつが振ってきたって事か?」
 グレイヴは無言で頭を縦に振った。

RB「まだ生きているならすぐにでも起こした方がいいだろ。貴重な戦力だぜ?」
ハク「う〜ん…でも他のライダーみたいに洗脳されてる可能性もあるからねぇ〜。ムリに起こすって言うのもどうかと…」
 すると、アマゾンの黒かった目が一気に明るい赤になり、あの定番の奇声が部屋中に轟いた。

アマゾン「ケケー!」
ハク「ぬぉ!?急に起きやがった!」
屍「あんだ?何ならここで片づけるか?」
グレイヴ「…………………」
 全員が臨戦態勢に入る中、グレイヴだけがゆっくりとアマゾンへ歩み寄る。
ミカが制止にはいるがグレイヴは口を利かず、懐に手を伸ばした。アマゾンもこちらを警戒してか、両腕のエラをパタパタと激しく動かしている。

ゴソッ

グレイヴ「………………」
 グレイヴがアマゾンの目の前に突きつけたのは、魚の絵が描かれた銀色の缶詰だった。
ミカ「あ、それあたしの非常食…」
アマゾン「ケケ…」
グレイヴ「………………」
アマゾン「ケケケ〜?」
グレイヴ「………………」
アマゾン「………………ハム…」

 アマゾンは、グレイヴが突きだした缶詰をその歯でバリバリと食べていた。缶ごと。

アマゾン「……ケケ〜ン♪」
グレイヴ「………………」
 すると、あれほど警戒していたアマゾンが犬のようにグレイヴに頭をなすりつけ、それに答えるようにグレイヴがアマゾンの頭を易しくなでていた。

ミカ「……は?」
カラス「これは…なついたって解釈でいいのかな〜…?」
屍「そんなの俺が知るか!」

357ネロンガ:2009/12/18(金) 15:36:53
ネギ「・・・今さらですか。遅いですよ・・・刹那なんか2カ月以上片腕なんですよ」
ネロンガ「ほんとごめん。何カ月もほっといたお詫びと言っちゃあ何だが、これでも見て楽しんでくれや
     ①ttp://www.youtube.com/watch?v=Cq0wFumNGKU
     ②ttp://www.youtube.com/watch?v=pDg4xZMn7gM」
ネギ「がははははははっ!!」
ネロンガ「さて、馬鹿なことやってないで始めるか・・・」


ネギ「我は放つ光の白刃!」
 高熱波が大気を引き裂き、赤いイモリのようなミラーモンスターが、3体まとめて上半身を気体にされた。
ネガゼール「シュアッ!」
 角の生えたミラーモンスターが背後から僕めがけ襲い掛かってきたが、完璧に予想できていた。
 僕は無造作に拳を振り上げて敵の拳をそらし、敵が驚いた一瞬のうちに体の向きを反転させた。
 声を張り上げる。
ネギ「我は築く太陽の尖塔!」
 ごう、と炎がネガゼールを包み込み、数秒でその体を有機物から炭素そのものへと変えた(作者注:炭素は有機物ではありません)。
 僕はさらに体を反転させ、振り向きざまに呪文を唱える。
ネギ「我は張る焔の天幕!」
 僕の真正面から生じた魔法陣から、20本の炎の矢が飛び出す。え、なんか前と呪文が変わってるって?いいじゃん、こっちの方がかっこいいんだし。
 炎の矢はまっすぐに飛び、全てモンスターどもの足元に着弾、爆発した。

 全ては終わった。ミラーモンスターの累々たる死体の山が築かれた。
 とりあえず僕は木乃香さんをずるずると引きずって、地図の白い部分まで向かった。

予定日没時刻  18時30分
現在時刻    17時28分
タイムリミット 62分

 
 ・・・・何があったんやろ。
 そうだ、たしかせっちゃんの右腕が吹っ飛ばされて・・・それでうちは、気絶してもうたんやった。
 うちも弱気やなぁ・・・こんな光景、何度も見たっていうんに。
 あと、なんかさっきから妙に下半身がスースーするのは・・・・
ネギ「起きてください」
 ・・・うちは目を覚ました。眼鏡の少年がそこにおった。
 声が出るかどうかちょっと自信はなかったけど、とりあえず口を動かしてみた。
木乃香「ここ・・・どこなん・・・?」
 よかった。声は出せるようや。
ネギ「ここはさっきの場所から20mも離れてない『白の地域』ですよ。さっきの場所にいるとモンスターが来ますからね」
木乃香「ああ、ここまで運んでくれたんやね、ありがと、ネギせんせ」
ネギ「ええ・・・で・・・あのぅ・・・・」
 ネギ先生は顔を赤らめ、もじもじと口を片手で押えた。
木乃香「何なん?」
ネギ「・・・・・・・・・・・替えの下着とかないんですか?」
 ・・・嫌な予感がした。とりあえずネギ先生に背を向け、スカートをめくってみた。
 そこには、汗とは別のもののせいで、ぐ(以下、作者により削除)。

木乃香「ううぅ・・・(泣+恥)」
ネギ「僕は見てませんからっ!」


 木乃香が着替え終わった時、その世界の時計は17時30分を回った。
 残り、60分。

358蛇界人:2009/12/18(金) 23:06:25
リオ「あーきつい…」
兼定「リオちゃん大丈夫?」
 依然カオスな感じの写真館から一旦抜け出したリオは、一旦手洗い場で顔を洗いながら突っ立っていた。

リオ「あたしは確かにどっかで部下が欲しいとか言った気がしないこともないわよ。でもいくらなんでもカオスすぎるだろうがぁ!」

バコーン!

 廊下に設置されていた冷水器の一つがハリセンによって見るも無惨なほどに変形させられた。可哀想に…

兼定「ちょっとリオちゃん落ち着いて!」
リオ「あたしゃヒモじゃないの!噛ませじゃないの!誰かあたしの出番つくらんかぁぁぁぁあ!!」

バコーン!(冷水器:弁償代10万円)バコーン!(待合室のベンチ×3:弁償代6万円)
バコーン!(絶対に壊したらいけない怪しい壺:何か禍々しい何かが出てきたようだがそんなことはなかったぜ!)

一般職員A「あ、リオ姐さんチース!」
一般職員B「チース!」

バコーン!バコーン!

リオ「ふぅ…スッキリした☆」
兼定「う…うん、良かったね…」
 あれほどの阿修羅を凌駕する表情を浮かべながら破壊神の顔はどこへやら、完全にいつもの可愛い顔に戻った
リオはハリセンをしまいながら廊下を闊歩していた。その後を、何か申し訳なさそうな顔をしながら兼定が通り過ぎていく。
 それもそのはずだった。2人の後ろには、屑鉄や焦土と化した備品や壁や床などが硝煙を上げながらその姿を晒している。

一般職員A「……なんで…」
一般職員B「…こんな事に…」
一般職員C「あんた達こんなところで何寝てんの?」
一般職員D「どう見てもボロボロにされてんだろ!さっさと担架持ってこい!」
 その廃墟の中ではボロ切れと化した一般職員達を一般職員が助け出し、他の職員達が散らかされた廃墟の山を片づけていた。

兼定「でもさ、みんなはあれで結構ユニークでしょ?もうちょっと楽しもうよ」
リオ「はぁ…わかってはいるんだけどねぇ…これ以上増えなかったらいいんだけど…」

ガチャ

謎の男「もっと食い物持ってこーい!」
アマゾン「ケケケケケケケケーケケー!」
山城「(これ以上喰うのは)待てー!」

士「それで今度の模擬戦の話だが」
カラス「あぁ、ネギが帰ってきたら中断すればいいから今度それする?」
屍「なんだぁ?闘いやるなら俺も混ぜろよ…」
RB「おっ!なら2対2でやるかい?」
ミカ「………(汗)」
グレイヴ「……………………」

リオ&兼定「「(…何か増えてる!?)」」

 よりカオスになった写真館を見て、2人は顔を見合わせた。その後、写真館内にハリセンの音が鳴り響いたのは言うまでもない

359ネロンガ:2010/01/07(木) 16:01:26
現在時刻 17時35分
タイムリミット 55分

 俺の感覚は、次第に研ぎ澄まされていった。
 装填の必要のない、右手の砲を奴めがけ、放つ。ただそれだけの行為に、俺は全てをかけた。
キッド「そろそろ終わりだ」
 その言葉とともに、俺は引き金を引いた。
 ドン、と深い衝撃が俺の身を襲う。標的は切り返す力を持っていないのか、不格好に避けただけだった。
 標的の頭上数mmを掠めて、空気の塊は森を引き裂いた。

キッド「左腕の全壊っつー大怪我しといて、そこまで逃げきれたのには敬意を称するよ。
    だから・・・・とっととくたばれ」
 
ドン。

 俺の真空砲が鳴った。刹那はギリギリの角度でそれを回避すると、俺めがけ白刃をきらめかせた。
 奴の戦闘速度は、明らかに落ちていた。剣の速度も遅い。
 俺は奴を限界まで引き付けた。刹那は鬼神のごとき表情で突撃してくる。
 俺は、あえて砲を「後方」に向けた。

 一閃。
 驚愕の表情をして、奴は俺の頭が在ったあたりの空間を横薙ぎにした。
 切り返しの一瞬の隙に、俺は後方に向けて撃った砲の反動で、ロケットのように飛んだ。
 1mと言う至近距離から、129,3kgの渾身の頭突きを食らった刹那は、そのまま俺とともに吹き飛んだ。

 ドシャア、と音がして、俺と刹那は静止した。どうやら木にぶつかったらしい。
 俺は彼女の腹から頭を離し、銃口を向けた。その直後、俺と刹那のぶつかった木が、真っ二つに折れた。

キッド「GAME SET.」
 俺は彼女の黒い瞳を見据え、言った。
 刹那はペッ、と血で染まった唾を吐いた。なめてんじゃねえ。

 バン。

 俺は刹那の頬を、左手でぶん殴った。
キッド「てめえの負けだ。おとなしく鍵を渡せ」
 刹那は憎々しい表情で俺を睨んだ。
刹那「・・・お前も一緒か・・・。あの糞餓鬼の味方をするのか」
 フン、と鼻を鳴らし、俺は奴に告げた。

キッド「『味方』じゃねえ。あいつは俺の、8番目の友達だ」


一方そのころ。

ネギ「だからぁ! あんな光景見たら普通ひきますって! そりゃあ漏らすでしょ! いーや、僕だったら漏らしてましたっ!」
木乃香「(聞いてない)ああああああもうお嫁にいけへぇん!! うわああああん!!」
ネギ「そんなことより早く着替えてー!」

 キッドの8番目の友達とやらは、必死で生徒をなだめていた。

360蛇界人:2010/01/08(金) 23:58:15


リオ「え!?あたしの部下にするために連れ込んだワケじゃないの!?」
屍「あたりめぇだろうが!刻むぞこのアマァ!」
ミカ「まぁまぁまぁ(汗)」
RB「待て待て待て」
 あれから数十分後。片手で頭を抑えながらリオの胸ぐらを掴んだ屍を、ミカとRBの2人が必死に引き剥がしていた。

ミカ「あぁそれじゃカラスくん。あたし達はアマゾンさん連れて返るから!」
RB「皆に宜しく伝えといてくれよ☆じゃぁな」
グライブ「…………………」

ガチャバタン!

3人と一匹は、瞬く間に荷物をまとめると、一斉に写真館を出ていった。

リオ「結局何だったのあの人たちは」
カラス「さぁね」
 他の連中は、謎の男とアマゾンが食い散らかされた皿や食器を必死に片づけている。

カラス「…お前との模擬戦、今日は止めた方が良いかもな」
士「だな」
カラス「では!」
 カラスは急にテーブルに飛び乗った。まだ片づいていなかった食器が粉々に砕け散り、辺りに散らばる。

カラス「作業用BGMがてら>>25でギガゾンビ達に中断された俺の昔話でもしてやるか。
    いいかおまえら!俺様の武勇伝語ってやるからさっさと終わらせろよ!」
士「うるせぇ!お前もさっさと手伝え!」
 間髪入れず箒を持った士が駆け寄り、さっさとテーブル一体の掃除を始めた
カラス「後輩は先輩の言うとおりにすれば良いんだよ!」
士「んだとコラやるかぁ?」

ボカスカボカスカボカスカボカスカ!

361名無しさん:2010/01/10(日) 21:48:59
 これはちょうど十年ぐらい前。俺がリリカルなのはの世界での昇格試験に合格し、
晴れて戦闘班に配属されてから初めて請け負う依頼の事だった。聞かされていた内容は『麻薬取引中のギャングの制圧』。
始めは時空犯罪者とは関係ないモノと思っていたけど、依頼主の口調からするに、普通の軍隊や警察じゃダメらしかった。
だが戦闘班も、無駄な人員を割くわけには行かない。そこで白羽の矢が立ったのが、当時9歳のこの俺、カラスだったってわけだ。


 深夜のメトロシティ。大勢の人や車、怒号、誘惑が行き交う街々の中で、一際存在感を露わにするホテルがあった。
地下の駐車場には多数の黒リムジンが駐車され、中からスーツにサングラスをかけた若い男達が続々と現れ、
蟻一匹もホテル内に入れないよう、入り口に張り込んでいた。どうやらここで麻薬取引が行われていると見て間違いないだろう。

 一方そのホテルの最上階にある支配人室では、樽を丸ごと飲み込んだ用に巨大な腹をし、モジャモジャのヒゲを生やし
不貞不貞しい顔をした中年の男が葉巻をくわえながら、ダーツの矢に見える何かを握っていた。
厚みや長さはボールペンの様だが、下半分は巨大な針になっており、上半分にはドロっとした水色の液体が詰まっている。

支配人「ぬっふっふふふ!千倍の量の札束に見えるぜ……」
 支配人の前のソファーには、二つのアタッシュケースが開けられたまま置かれていた。
ホテルの名前が書かれているアタッシュケースにはパンパンに詰まった札束が、
もう一つには、支配人の持っていた水色の液体をたたえた針がいくつも入っていたのだ。

 まぁ地上から声なんて聞こえる訳ないから、支配人のセリフは俺の勘だけどね。俺は双眼鏡越しに見えるホテルの最上階を見るのを止めると、
もう一度依頼の内容や建物の構造を思い起こしながら、コートから二丁の銃を取り出した。両方とも灰色に塗られ、普通の銃よりやや銃身が大きい。
“オルトロス”これがその銃の名前。戦闘班に配属された時に支給された新品だ。正直銃火器は幾つか持っていたが、威力はそいつらより結構上らしい。

カラス「え〜っとこの地図だと正面玄関から入って…」

 俺は依頼主から貰った地図を見ながら、依頼主の話をもう一度思い返してみた。

362蛇界人:2010/01/10(日) 21:49:30
(数時間前、メトロシティ市役所:市長室)

カラス「マイク・ハガー市長。お初にお目にかかります。局からの捜査員です。名前は…カラスとでも呼んでください」
市長「“カラス”か…確かに衣装から察するとその名前が適任だな」
 市長は全身黒で揃えられた衣装を身にまとった俺に向かって言った。

カラス「そいつはどうも」
 市長に勧められて俺は市長室のソファーに座った。机に座っている市長を見ると、どう見ても普通の人間に見えなかった。
40代とは思えないほどの筋肉の付き方も半端じゃないし、普段は陽気に見えるが、依頼を話すときは殺しの依頼のような真剣な目つきだった。
 …とまぁ今更思ったが、玄田さんのキャラは筋肉隆々の人が多いからあまり気にはならない。もしスカウトが多い今だったら、
依頼そっちのけで局に勧誘していたかもしれない。市長は机から一枚の写真と、情報らしい紙の束を俺に差し出した。

市長「メインターゲットは“スマートダンディ・ゴルドー”。昔ここら一帯を牛耳ってた犯罪組織マッドギアの元構成員で、
   今はここらじゃ一番デカいホテル“アトランタ”の支配人だ。今夜9:00にアトランタである麻薬取引が行われると言う情報が来た。
   そこで君にはこの取引を阻止してもらいたい。場合によっては射殺も許可する」

 手渡された写真には、葉巻を加えてブクブク太ったオッサンが映っている。
こいつのどこがダンディーでスマートなのか、ガチャピンの腕についているエネルギーボールの中身の詳細と同じぐらい謎だ。

カラス「とするとゴルドーと取引する奴らは…多分マッドギアの次に出てきた“スカルクロス”にいた連中ですか」
市長「その通り。どうやらゴルドーをボスにして新しい犯罪組織を立ち上げるつもりらしい。この取引も資金作りのための一環だろうな」

カラス「はぁ…天下のマイク・“マッチョ”・ハガーがそんな事で人を雇う必要ないでしょ…。
    大体マッドギアを壊滅させた張本人なんですから、自分で乗り込んで倒せばいいんじゃないですか?」
市長(以下ハガー)「なんだ。お前そんな事まで知ってたのか?」
カラス「ジャパニーズもアメリカのプロレスぐらい見ますよ」

 マイク・“マッチョ”・ハガーとは、このメトロポリス市長であるマイク・ハガーのプロレスでのリングネーム。
元々市長はラリアットやパイルドライバーなどを愛用し、過去にいくつものベルトを巻いたプロレスラーだった。
一発一発が重いファイトスタイルや、試合後のマイクパフォーマンスの良さ、気のいい性格でリング内外でもかなりの人気者のベビーフェイス。
この間の選挙で正式に市長に就任。その後、昔なじみ、通りすがりの忍者と共に犯罪組織マッドギア、スカルクロスを壊滅させた経歴を持つ。
シュワちゃんを差し置いて最強の市長と言っても過言ではない男だ。てかこの人なら最強の大統領にも頑張ればなれそうな気がする。

ハガー「確かにいつもなら速攻で握り潰してやるんだが、今日は事情が事情だ。ちょうど9:00からアーマーキングとタイトルマッチがあるんでな」
カラス「なるほど〜…って住民の平和よりベルト優先ですか!?」
ハガー「当たり前だろ。完全非道のヒールレスラー相手に、ベビーフェイスがしっぽを巻いて逃げ出せると思うか?
    それにマッドギアやスカルクロスの連中も会場に紛れている可能性も高い。上手くいけば情報を聞き出せるチャンスかもしれないしな」
カラス「はぁ〜…“聞き出す”と言うより“握って絞り出す”でしょ?あなたの場合は」
ハガー「ガッハッハ!リンゴみたいにか!確かにそうかもな!それじゃ頼むぜ。俺は今から会場に行って来るから、地図や情報はその書類に書いてあるから呼んでくれ」

 そう言いながら市長はスーツの上着を脱ぎ去り、某所の錬金術師とも張り合えるほどのムキムキボディを披露させた。
サスペンダー付きのズボンやヒゲが、どことなく髭を生やし始めた時のフレディ・マーキュリーに見えなくもない。
いや、もしくはゴジラファイナルウォーズで一般人でありながら生身でX星人を倒した轟天号艦長のダグラス・ゴードンか?ああもうどうでもいいや。
それより市長。クロマティ高校に通ってるあのお方はあたなの親戚か何かですか?

ハガー「その名の通り、死を運ぶ鳥にならないようにな」
カラス「大丈夫ですよ。地方によっては、鴉ってのは勝利を呼ぶ縁起のいい鳥ですから」
ハガー「そうかい。じゃあついでに俺の試合も勝てるように頼むぜ」

ガチャ

 そう言いながら市長はドアを開けて市長室を跡にした。それにしてもまだ寒いのにサスペンダーだけで外に出るとは…
俺は市長から書類の束に目を移して一枚一枚めくり始めた。

363蛇界人:2010/01/10(日) 21:56:09
(数時間後、てか現在。ホテルアトランタ ロビー)

 既にロビーには大勢の黒服達が誰の侵入も許さないほど立っていた。全員の手にはサブマシンガンが握られている。
普通は誰もこんな物騒なところに来るはずがない。だが、今日は違った。
黒服達の真後ろに突如現れたのは一人の男と、何故か地面から浮いているエレキギター。
 男の方はツギハギのコートを身にまとい、茶色のゴーグルをはめた白髪の男で、両手には拳銃と刀が合わさったような武器を身につけている。

ツギハギの男「おいおいおい。なんだここは?」
 男の声を聞いた黒服達が驚きながら一斉に振り向いた。

ツギハギの男「ずいぶんと臭うじゃねえかRB。養豚場に迷い込んだか?」
 ツギハギの男は、地面に浮いているエレキギターに問いかけた。すると、エレキギターの周りから人間を形作る何かがにじみ出し、
深紅のライダースーツを身につけた。金髪の男が現れた。その右手にさっきのエレキギターを持って。

ライダースーツの男「ジュージ。少しは口の利き方を覚えろよ。だからお前は…」


ライダースーツの男「…だからお前は敵ばかり作っちまうんだ」
 ライダースーツの男が呆れながら周りを見わたすと、既に2人は大勢の黒服達に囲まれていた。
黒服の一人が2人に歩み寄る。

黒服A「ボロコートにギター?おまえらがアチコチで暴れまわってる2人組か」
ツギハギの男「へへ…だったらどうだってん…」

 ツギハギの男が喋った瞬間、2人を囲んでいた黒服全員が銃身の先端を構える。

ライダースーツの男「準備は万全か。今まで派手にやりすぎたらしい」
ツギハギの男「ハデなのはお前のナリの方だ」
ライダースーツの男「さて…どうするジュージ」
ツギハギの男「どうもしねぇ。正面から蹴散らすだけだ…かますぜRB」
ライダースーツの男「OK!」

黒服A「野郎…殺っちまえ!」

 業を煮やした黒服Aの号令と共に、全員が2人に照準を合わせ、引き金を引いた…はずだった。
銃を持っていたはずの手が、引き金を引いたはずの指が、立っていたはずの足が、てか全員の体がバラバラに切り裂かれていた。

ツギハギの男「生憎だな…」
 刀で敵を切り倒したツギハギの男の笑いと同時に、ライダースーツの男がギターを持って飛び上がった。

ライダースーツの男「こっちはとっくの昔に死んでるのさぁ!」

ギュィィィィィィィン!

たった今までそこにいた黒服達は、一瞬で斬殺死体と焼死体の山と化していた。

ライダースーツの男「さて…ジュージ。どうやらここじゃないみたいだな」
ツギハギの男「へ。だったら…」
 刀の返り血を振り払いながら、ツギハギの男はニヤリと笑いながら天井を見上げた。

ツギハギの男「最上階まで全部刻んでいくだけだ…」
ライダースーツの男「…やっぱりな」

364蛇界人:2010/01/11(月) 14:38:08
今更ながら、361の名無しは自分です。

365蛇界人:2010/01/15(金) 20:35:36
※ちなみにハガー市長及びアーマーキングはガングレイヴのキャラではありません。念のため

カラス「地図も見て地形確認も終了!んじゃま行きますか!」
 俺は身の丈ほどあるバルムンクを背中に刺すと、両腕にオルトロスを構えたまま、アトランタの入り口を蹴り破った。

ドガッ!

カラス「VIPからきますたぁ!!……ってあら?」
 突入と同時にオルトロスを構えたが、入った瞬間に違和感を覚えた。暗くて見えないロビー、辺り一帯に立ちこめる硝煙に血の臭い、死体と廃墟の山。
どう考えても普通のホテルなわけがない。だとすれば結論は一つ。

カラス「先客がいたって事か…」
 被害から見るに、相当な腕前を持つ奴がこのホテルに忍び込んでいるようだ。俺はライトヘッドをしまい、余った右手で再び地図を取り出した。
バズーカか何かを連発したのだろうか。オブジェも何もかもが破壊され、何がどこにあるのかすらさえ分からない。
エレベーターで一気に上に行こうと思ったが、肝心のエレベーターもいつワイヤーが切れるかわからない。せいぜい真ん中あたりまでしか行けないだろう。
だがここで立ち往生するよりはマシだ。俺はエレベーターに乗り込み。ボタンを押した。


(同時刻:メトロシティホール)

ハガー「てい!ダブルラリアットォ!」
アーマーキング『させん、サイクロンドライバー!』
 一方その頃メトロシティホールでは、CWA公認のチャンピョンベルトのタイトルマッチが行われている最中だった。
極悪非道の限りを尽くすヒールレスラー“アーマーキング”の持つ黄金のベルトに挑むのは、メトロシティの市長、マイク・“マッチョ”・ハガー。
負けた方はマスク剥ぎor市長辞任の“マスカラ・コント・カベジェラ”時間無制限一本勝負。最高のシチュエーションに会場のボルテージも最高潮に達していた。
 ロープの反動で加速したハガーがラリアットを浴びせようとすれば、それを読んだアーマーキングが頭を下げてラリアットをかわすと、
そのまま後ろへ回り込み、ジャーマンエクスプレスでハガーの後頭部をマットに叩き付ける。レフェリーがカウントにはいるが、ハガーは1で返す。

ハガー「カベジェラだからってハリキリすぎじゃねーかキング?」
アーマーキング『やっとお前とシングルで戦えるんだ。マスクぐらい幾つでも譲ってやる。それよりお前も少しやる気を出せ。仕事が無くなるぞ』
ハガー「その心配はねぇさ!今日は代わりに働いてくれる気のいいダチがいるからな!」
 ハガーはアーマーキングにタックルを喰らわせた。黒いジャガーと肩に鋼のプロテクターを着けたアーマーキングの体が浮き上がる。

ハガー「マイク・“マッチョ”・ハガーの真骨頂!“マッスルゥ!ボマァァァァ”!!」
 浮いたアーマーキングの両足をシッカリ掴むと、キン肉ドライバーの要領でジャガーの上半身を一気にマットにめり込ませた。


 ハガーがアーマーキングの体を押さえつけ、レフェリーのカウントを待つ。だが一旦リングを降りたはずのレフェリーは一向に上がらない。
観客からも「レフェリーはどうしたー!」と抗議の声が挙がってくる。それに応えたかのように、一人の男性がリングに上がった。

手には、血まみれになったレフェリーを掴んで。

366ネロンガ:2010/01/24(日) 16:35:44
今回は刹那ファンおよびフェミニストは見ない方がいいかも。


 結局替えの下着は持っていなかったそうなので、ネギは木乃香が泣きやむまでほっとくことにした。
 そのころ、カカシはミラーモンスターの大群に運悪く接触、戦闘するハメになった。
 そして・・・(作者注:キッド視点にChange)


 俺は銃口を頭に向けた。零距離射撃だと反動で俺も吹き飛んでしまうため、距離は開けておいた。
 冷徹に、俺は刹那に向け言った。
キッド「死にたくねえなら鍵を渡せ・・・と言いたい所だが、まずはその物騒な玩具をしまえ」
 無言で刹那は刀を鞘に収めた。だが、鍵は渡そうとしない。
キッド「鍵をよこせ」
 彼女は視線を地面へと向けた。
 俺は右手の真空砲を彼女の視線の先に向けた。
 そして高く跳ねあげた。

 バン、と音がして、彼女の首が完全に上を向いた。アッパーカットと言うやつだ。
 だくだくと鼻から出血する彼女に、俺は砲を突き付け言った。
キッド「俺は性差廃絶主義者でね。女だから優しく扱うわけじゃねーんだよ。鍵渡せよ、鳥野郎」
 刹那は、ぽつりとつぶやいた。
刹那「・・・こんな話を知ってるか」
キッド「知らんね」
刹那「最後まで聞け」
キッド「へいへい」
 俺は適当にそう返した。
刹那「お前の母国、アメリカでは、死刑執行前に一度だけ望みを聞いてくれるそうじゃないか」
キッド「そーだけど」
刹那「なら一つだけ言っていいか・・・」
キッド「・・・くっだらねぇ。どうせ恨み事だろ。んなことよりさっさと鍵を」

刹那「私を殺せ」

 俺は言葉を一瞬だけ失った。その直後、俺は彼女にもう一発拳を加えた。
 刹那はドン、と腹部への打撃を喰らい、口の中に入っていた鼻血の塊を吐きだした。
 俺は告げた。
キッド「ざけんなよ。好き勝手やって死に逃げなんざ、俺はまっぴらごめんだよ

367名無しさん:2010/01/31(日) 00:59:30
(同時刻:ホテルアトランタ:支配人室)


ゴルドー「どうした!あの2人組、仕留めたか!?」
 銀色の椅子に座ったゴルドーは不機嫌そうな顔をして葉巻を吸いながら、近くに配置している部下に命令した。

マフィアA「ロ…ロビーに新手が!正面ホールの兵隊が全滅です!」
 

ゴルドー「…んだとぉ!?…こうなったらしかたがねえ!20階に置いてる“オーグマン”を出せ!」
マフィアB「し…しかし」
ゴルドー「もう構わねぇ!俺のヤマ荒らしやがって…ゼッテェに許さねぇ」



カラス「その時ホテルに乗り込んだ俺は…」
士「待て!お前の事はどうでもいい!ハガー市長はどうなったんだハガー市長は!」
カラス「おいおい、これは俺の昔話であって本編にすら出てない市長の話じゃないぞ」
リオ「うるせぇさっさと続き言え!あんたのは後回しよ!」
カラス「…と言うわけだ。さっさと書け蛇界人」
蛇界人「てめぇ…人がやっとバイト決まったと言うのに無茶させやがって…」
カラス「そう言いながら一日中何してたんだ?」
蛇界人「う…ミニプラのモウギュウダイオー作りながらバンピートロットと戦神やってました…」
カラス「ほらみろ。さっさと書かないから書き込みがこんな深夜になっちまったんだ。速く書いて寝ろ」
蛇界人「う〜…」
草加「これも全て乾巧って奴の仕業なんだ。気を付けr…」
鳴滝「あぁ何を言っている!これも世界の破壊者ディケイドのせいだ!あぁこの世界も破壊さr…」
光太郎「ゴ ル ゴ ム の 仕 業 だ」
3人「「「なにをぉ〜…」」」

ボカスカボカスカボカスカ


カラス「…なんかどっかで見たような流れが…」
蛇界人「と言うわけで昔話いってみよー」

(メトロシティホール)

 血まみれのレフェリーを持った2m23cmの大男が、トップロープを跨ぎながら、2人のいるリングへ入り込んだ。
すでに会場からは、幾つかの悲鳴の聞こえる。

大男「久しぶりだなぁマイクぅ…」
 大男は掴んだレフェリーをリングに投げ飛ばすと、もっしりとした口調ではしゃべり出した。

アーマーキング『なにしてる!すぐにレフェリーを運べ!今ならまだ間に合う!』
 すぐさまアーマーキングがリング外に待機しているセコンドに向かって叫んだ。

ハガー「お前…アンドレか!」
大男=アンドレ「そぉだぁ。お前に潰された組織ぃ、復活するぅ。これぇそれのぉ見せしめぇ…」
 どうやらこの男、マッドギアの構成員の一人だった男らしい。おそらくファイナルファイトを初プレイした方々は必ず一度はこいつにやられているだろう。
その当時のコードネームは“アンドレ”。ちなみに某の薔薇や某歩く人間山脈とは全く関係ありません。 

アーマーキング『どうやらマッドギアは本格的に復活するようだな』
ハガー「あぁ。だったら、盛大に開店祝いしてやらないとな。花輪でも贈ってやるか?」
アーマーキング『お前はもう少し緊張感を持て…』

アンドレ「そんなのいらなぁいぃ!お前の首ぃ!持ってくぅ!!」
 そう言うとアンドレは懐から太い注射器の様な針を取り出した。

ハガー「ん?何だそれは」
アンドレ「俺をぉ!神にするぅ!最強の“クスリ”だぁぁぁ!!!」

ブスッ

 アンドレは自分の持っていた針を、そのまま自分の眉間に突き刺した。
針の中に詰まった水色の液体が、徐々にアンドレの体内に浸透し、皮膚が、筋肉が一気に白く大きくなり、ブラウンの目も、一瞬で赤く染まった。

Sアンドレ「グアアアアアアアアア!ツブス!ゼンブツブス!」
 そこには全長2m50cm、ハルクやポチョムキンに匹敵するほどの筋肉を備えた純白の怪物が2人のレスラーの前に現れていた。
ハガー「ほぅ。キングどうだい。せっかくだからハンディキャップマッチでもするか?」
アーマーキング『まぁいいだろう。俺もファン感謝デーに引退マッチをするのはどうかと思っていた所だ』
Sアンドレ「グアアアアアアアアア!」

 雄叫びを上げたアンドレの顔面に2人のWドロップキックが炸裂し、破裂した様な音が大音量で会場に響き渡った。

ハガー「ゴングは鳴った」
アーマーキング『見るがいい。正義と悪が手を組む最初で最後の戦いを…』
ハガー「これが本当の…“ファイナルファイト”だ!」

368蛇界人:2010/01/31(日) 01:02:16
コテハン付けるの忘れてしまった…orz おのれ外道衆!

草加・鳴滝・光太郎「「「その発想はなかった」」」

(同時刻:ホテルアトランタ:真ん中辺り)

カラス「後は足で行くしかないか…ん?」

 ちょうど俺が乗り込んだ部屋には、あちこちに黄金のガーゴイル像が立ってある。
さすが別名“ガーゴイルホテル”と呼ばれるだけのことはある。その部屋の真ん中、俺の目の前に何故か張り紙の付いたアタッシュケースが置いてあった。


張り紙『開けるなマジで』
カラス「…………………」

 俺は下手くそに書かれた文字を見ながら、しばしそのアタッシュケースを見つめていた。
何か開けたい衝動に駆られたが、それを持ち前の自制心で必死に押さえていた。

いかん…これは開けてはいけない。何か開けたら絶対にイヤなことが起こるかもしれない…ダメだ…開けちゃダメだ…


ガチャ


 あれ?開けちゃっt…まぁ俺もともと自制心なんてないからいっかー☆…ってん?

 そのアタッシュケースの中には、水色の液体が満たされた注射器の山が敷き詰められていた。
空耳かもしれないが、何か注射器から小動物のような鳴き声が聞こえるような気がするが…


カラス「これが…麻薬?」
???「………………」
カラス「!?」

 不意に、俺の後ろに何者かの気配が漂ってきた。後ろを振り向くと、そこには黒いスーツを着た、十数人ほどの全身の皮膚が真っ白な人間が、マシンガンを持って立っていたのである。

???「……何者だ」
カラス「え〜あの…わ…わたくし今夜から働かさせていただいてるボーイでして…」
 俺は一瞬で黒コートからホテルの着替え、バルムンクをモップに変形させて賢明に床を磨いた。我ながら完璧な変装だったが、さすがにタイミングが遅すぎたようだ。
白い肌の人間達が一斉にマシンガンを構えた瞬間に、俺は両腰に入れていたオルトロスを引き抜くと、全員の眉間に鉛玉をお見舞いしてやった。

 炭酸が抜けた様な音を発しながら、白い人間達の体が爆発した。いや、火薬らしい音でもなかったから自然溶解?まぁどうでもいいや。
ついでにあのアタッシュケースも粉々にしてしまったが別にいいだろう。ほっとしながら二丁拳銃をしまうと、何やら遠くからヘリらしき物が飛んでいた音、
バズーカの様な発射音、何かが爆発した音が一斉に聞こえてきた。どうやらロビーで暴れまくっていた先客の方がまだドンパチを続けているようだ。

カラス「行くか。俺も…」
 俺は水色の液体が一面に飛び散った部屋を後目に、階段へ繋がるドアへ向かって歩き出した。

369ネロンガ:2010/02/01(月) 17:38:42
ネロンガ「そ・・・それはまさかドーピングコンソメスー・・・」
ネギ「違うでしょ、どう見ても」
ネロンガ「だってぇ、私ぃ、ハガーとかアーマーキングとか言われても全然分かんないんだもぉん」
ネギ「うぜぇよ」
ネロンガ「すまん」
ネギ「でも、僕知ってますよ。アーマーキングなら」
ネロンガ「嘘!? なんで作者の俺よりも早く情報を入手したんだ!?」
ネギ「アーマーキングって−のはあれでしょ。『どうしたガキども〜? 俺様の歌を歌え〜!殺すぞ〜!』ってやつ・・・」
ネロンガ「それアーマージャックですから! 残念!」


・・・というわけで、設定スレの方に設定を書いていただけたら嬉しゅうございます、蛇界人さん。

370蛇界人:2010/02/05(金) 22:23:19
(ホテルアトランタ:スイートルーム)

 ここでは椅子に座ったゴルドーが葉巻を加えながら、メトロシティホールのある辺りを見下ろしていた。
ゴルドー「へっへっへ…後少しでメトロシティは再び俺達マッドギアのモノになる。あの腐れ市長も今度は手出しできないだろうさ…」

 あそこでは今頃阿鼻叫喚の惨劇が行われているはずだ。いくらあのハガーでも、シードで強化されたオーグマン相手では生きてはいまい。
あとはスカルクロスにいた取引先の人間がこのクスリを取りに来れば…

???「残念だな」
???「お前にはこんな過ぎた玩具が必要ないな」

 驚いたゴルドーが後ろを振り向いた瞬間、スイートルームの扉が音を立てて吹き飛び、ツキハギ男とライダースーツ男がズカズカと入ってきた。
2人の足下には、ボコボコにされて気絶したスカルクロスの構成員が倒れている。

ゴルドー「!?…テメェら…」
ツギハギ男「ったく、手間取らせやがって…」
ライダースーツ男「あんたみたいな人間に“シード”を広げさせるわけにはいかないからな」
ゴルドー「ちっ!黒服どもはどうした!」
 
 この部屋の入り口には全方位に黒服が配置されており、何処から侵入されても、残った包囲に配置している黒服によって射殺される構造になっていた。
しかし、侵入者が入ってきたというのに、高い金払って雇った黒服達が一向に出てこない。

ガッシャァン!!

 突如天井のシャンデリアが崩れ落ち、シャンデリアに乗っていた黒いコートを着た少年が二丁拳銃をゴルドーに構えていた。一応言っておくが俺である。

カラス「お邪魔ジョー☆っと。ふぅ…全員倒してたら屋上にまで行っちゃってたな」
 
 実はそのまま上へ言ったモノの、あまりに先客達が暴れまくったせいでホテルの構造自体が変わってしまい、
仕方なく目に付く敵を全員撃ちまくったり斬りまくったり、ダンテばりのスタイリッシュアクションを披露していたら、いつの間にか屋上に来ていたのだ。
 俺はゴルドーと対峙する2人には見覚えがあった。確か市長から貰った資料に載っていた連中だ。
何でもこの辺りの犯罪組織を潰している2人組、棺桶を担いだ男がいるらしく、遭遇するときはせいぜい気を付けろと書かれていた気がする。

カラス「ギザギザコートのガンブレイド使いと足が浮いてるギター使い…まさかあんたらが…」
 俺は2人の名前を言おうとしたが、その言葉は顔を真っ赤にしたゴルドーの怒号にかき消された。

ゴルドー「てめえら…俺のシマをここまで荒らしやがって…生きて帰れると思うなよ…オラァ!」
 すると、ゴルドーの座っていた椅子から蜘蛛のような足が生え、周りからロケットランチャーやマジンガンなどの重火器が次々に生えだした。

ゴルドー「我が兄ベルガーよ。アニキが死ぬ直前に完成したこのタランティスチェアーで、必ずメトロシティを我がモノにしてくれる!」

 俺は市長から貰った書類を思い起こした。確かベルガーと言うのはマッドギアのボスで、車椅子に座ったまま闘い、そのままビルから落ちて死んだ奴だ。
確かにデブだし足短いしヒゲは濃いし、この椅子フェチからするに、親族かその類であることは容易に察しが付く。


カラス「なるほど、あのベルガーの兄って事か…しかしこの家筋ってのはよっぽど座ったまま座るのが好きらしいな」
 俺は拳銃をしまい、緊張した表情でバルムンクを取り出したが、先客2人組は涼しい顔で変形した椅子を眺めていた。

ツギハギ男「…こいつぁとんだ玩具だな」
ライダースーツ男「どうしたジュージ、怖じ気付いたか?」
ツギハギ男「んなこたねぇ。こういう奴ほど刻みがいがあるぜぇ…」
 ガンブレイドを両手で構えたツギハギ男は、機嫌の悪そうな声で俺に叫んだ。

ツギハギ男「おいクロガキ。俺の殺しの邪魔すんじゃねー。ガキは家に帰って寝てるんだな」
カラス「そうはいかない。俺も仕事でここまで来たんだ。やらせてもらいます」
ツギハギ男「………好きにしろ」
ゴルドー「どうでもいい。こうなったらおまえら全員火あぶりだぁ!」

 ゴルドーの叫びと共に椅子からマシンガンやミサイルが一斉に3人に降り注いだ。

371蛇界人:2010/02/09(火) 16:06:30
カラス「くっ…まずはあの椅子の周りの重火器を何とかしないと…」
 俺はバルムンクでマシンガンを弾きながら、オルトロスで椅子の周りに付いている武装を撃ち落とそうとするが、
銃弾が多すぎて、弾が届く前に膨大な爆薬で弾き返されてしまう。

ライダースーツ男「おいおい坊主。そんな豆鉄砲じゃ、終わる頃には夜が明けてるぜ?」
 後ろからライダースーツの男がギターを取り出し、ゴルドーの前に飛び出した。


ライダースーツ「“あの娘はダイナマイト”!」
 一気に弦を弾いた瞬間、けたたましい音と共に、光る何かが大量にギターからあふれ出し、ゴルドーの椅子を包み込む。

ドガァン!

 すると、椅子に付いていた火器が煙と爆音を上げながら脆く崩れていった。 

カラス「ちょ…化け物ですかあの人は!斬鬼さんでもあそこまでフィーバーしませんよ!?」
ツギハギ「RBのギターから出しているのは電撃だ。奴の電撃は、戦車や図体のデカい奴には馬鹿でかいダメージを与える。それに…」
 俺はおもむろにライダースーツの男を眺める。椅子の火器が無くなったゴルドーは二丁拳銃で狙い撃つ。真っ正面から撃ったはずだが、弾はあたらず、虚しく壁に当たっていく。


カラス「すり抜けた?」
ツギハギ「…幽霊だから一気に間合いを詰めれるからな」
ライダースーツ「おっとあぶねぇ。ジュージ、あとは宜しく」
ツギハギ「任せろRB…」

 今度はツギハギ男が両手でガンブレイド構えると、一気に間合いに入る。
そして片足を軸にし、グルグルと目にも止まらぬ速さで回り始めた。周りから竜巻が生まれ、トラック程の重さを持つゴルドーと椅子を空高く舞い上がらせた。

ツギハギ「“朽葉流…次元刀”」
カラス「速ぇ…なんて力だ…」

 既に切り傷でボロボロになった椅子は、ゴルドーを乗せたままクルクルと錐もみ状態で落下していく。
ツギハギがトドメを刺そうと刀の部分をゴルドーに向けた。その時だった。


ドゴォォン!


 突如床を突き抜けてバズーカ砲弾が現れ、ゴルドーの椅子に突っ込んでいった。椅子は爆炎に包まれ、乗っていたゴルドーは爆風にさらわれ、床の穴から下へ墜ちていった。


ライダースーツ「…!?」
ツギハギ「人の獲物を横取りするたぁ…何者だテメェ…」

 すると、床の穴から一人の長身の男が飛び上がってきた。黒いスーツを身につけ長くのばされた髪が、メガネ以外の顔のパーツの殆どを覆い隠している。
背中に背負った巨大な棺桶からは硝煙が上がり、両手には俺のオルトロスと酷似している赤と黒の二丁巨銃を握りしめている…。

カラス「どうやら……先客がまだいたみたいですね…名前は?」
 俺の言葉に耳を傾けることなく、長身は両手の巨銃の銃身を、俺の眉間に向けた。


蛇界人「いかん。絶対にブランク入ったなこれは…」
カラス「お前の場合は書き始めからブランクだろ」

372蛇界人:2010/02/09(火) 22:37:52
蛇界人「・・・・・・・フッ。」
カラス「だから言っただろ。“現在進行形”だって」
蛇界人「いや、いつものお前なら問題はなかったし、全リミットを解除しても良くも悪くもなく中途半端なんだ。ガイア開放させてやっと90出た。
    …もう明日アルバイト行ってもお客様に挨拶する気力すらなくな(ry」
カラス「あれほど見るなと言われていたのに…」
蛇界人「よし!決めた!頑張って最高点目指すぞ!」
カラス「…少し…頭冷やそうか…?」

※超能力をお持ちの方は、このレスを通して哀れな子羊の悲鳴をお楽しみ下さい




ハガー「何だ?今何か人のものとは思えん悲鳴が聞こえたような…」
アーマーキング『多分気のせいだ。そんな事より速くケリをつけるぞ』
 うっすらレフェリーの血が残っているリングの上で、ムキムキのレスラーとジャガーの頭をしたレスラーが、
3m近くある巨漢を前にファイティングポーズを取っていた。

アーマーキング『マイク、お前あいつ倒したことあるだろ。すぐに倒せないか?』
ハガー「倒せるぞ。どっかその辺に鉄骨かナイフか日本刀があればな」
アーマーキング『……お前にはプロレスラーとしてのプライドってモノはないのか…』
ハガー「ちゃんとボディプレスとかしたぞ?明後日の方向向きながら」
 とても重傷人が一人出た直後とは思えないリラックスぶりである。
そんな余裕綽々の2人に堪忍袋の緒が切れたのか、先制攻撃を受けたアンドレが反撃の一撃を繰り出した。

Sアンドレ「イツマデ喋ッテイルンダァァ!!」

 ハガーは左、アーマーキングは右にジャンプし、アンドレのパンチをかわす。
コーナーポストの一つが鈍い音を上げ、ゴミ処理場の空き缶のようにつぶれてしまった。
あのパンチをまともに受ければ、いかにレスラーであっても無事では済まない。

アーマーキング『フン!』
 一刻も速く勝負を付けようと、潰されたコーナーポストの反対側から飛んだアーマーキングが、
チョークスリーパーをアンドレにしかけ、一気に力を込める。だが、とうのアンドレは涼しい表情だ。

Sアンドレ「アァ?効カネェナぁ!」
アーマーキング『そんな…普通の人間ならすぐに失神するはずなのに…こいつ化け物か!?』
Sアンドレ「オ前ガ言ウナ!ジャガーノ化ケ物ガァ!」
 アンドレはそう言い放ちながらアーマーキングの頭を掴むと、凄い勢いでマットに叩き付けた。
ジャガーの口からダラダラと血が流れている。

Sアンドレ「ハガァ!ツギハオマエダァ!」
 仰向けに倒れたアーマーキングを後目に、アンドレはハガーを探してそのデカい頭を回転させた。
そしてその赤い目は、リングの外にある資材室の壁から必死に鉄骨を剥がしているハガーを捕らえたのである。

ハガー「む?これはまずい!」
 あんたもこんな緊急事態にわざわざ鉄骨で闘おうとするな!いくら攻撃速度が速くなるからって!
目標を捕らえたアンドレはゆっくりを足を前へ踏み出そうとする。だがそれは出来なかった。

アーマーキング『最初に言っておくぞデブ野郎……』
 アンドレが足元を見ると、アーマーキングが倒れたまま、アンドレの両足を握っていたのである。
そしてマスクの口元にたまった血が一気に飛び出すような大声で叫んだ。 

アーマーキング『…これはマスクだ!』

373蛇界人:2010/02/18(木) 23:18:18
カラス「逃がすか…あとお願いします!」
 乱入者に後ろを向くと、カラスはゴルドーが落ちた下の階へ飛び降りた。


ツギハギ「なっ…ちょっと待てクロガキ!」
ライダースーツ「待てジュージ。お仕置きは二の次だ。何よりあっちは…」
???「…………………」
 突如現れた謎の男は、カラスに向けていた銃口を2人に向け直す。

ライダースーツ「あっちはこちらの事情なんか考えてくれないらしい」
ツギハギ「けっ!ガキの面倒見せられたり獲物取られたり…厄日かよ今日は」
 2人はギターとガンブレイドを構え、謎の男に飛びかかった。


この戦闘シーンの詳細を知りたい方はガングレイヴOD一面クリア目指して頑張ってください。

嘘です。ちゃんと動画あります。英語ですけど ttp://www.youtube.com/watch?v=qrK37JGsfgE


(一階下)

ゴルドー「へへっ…まさかアニキの死に場所に俺が立っているとは…」
カラス「どういう事だ?」
 ゴルドーは笑いながら、ひびが入っている大きな窓を眺めた。既に街が暗がりに包まれ、車や建物の照明が綺麗に輝いている。

ゴルドー「元々このホテルは、アニキが所有していたビルをそのまま増改築したモノだ…。当時の最上階、
     ここでアニキはハガーと闘い敗れた。だが今はここに俺が立ち、ハガーの犬であるお前と闘うとは…」

分からない人はファイナルファイト最終面クリア目指して頑張ってください。

嘘です。ちゃんと動画あります。 ttp://www.youtube.com/watch?v=SE8yM7ZGcuI

(数十分後)
カラス「皮肉か?残念だが、僕を倒しても市長を倒したことにはならない」
 その後、ゴルドーは少年時代の兄とのハンカチ無しでは語れないような良い話や、実はハガー以外のファイナルファイト1のキャラが
ストリートファイターZEROに参戦しているなどのウンチク、ゴセイブラスターってヘッダーがないと弁当箱並の低レベルじゃね?等の雑談云々を永遠と繰り広げていたが、
カラスの一言で我に返ると、懐からボロボロの二丁銃を取り出し、カラスに照準を合わせた。

ゴルドー「んなこたぁ分かってるんだよ。既にハガーには報復として殺し屋を送り込んでる。今頃は天国のリングでリキドウザンと闘ってるだろうさ。
     貴様もここで……死ねぃ!」

カラス「悪いけど…こっちも死ねない」
 横に飛んで弾を避けながら、鉛玉の雨をハート様バリの腹に命中させる。ゴルドーの腹から激しい勢いの血の噴水が吹き出す。


カラス「お仕事、終了…」
ゴルドー「…何かしたか?」
 オリトロスをしまった直後、死んだはずの人間から聞こえた声を聞いたカラスが振り返ると、
ゴルドーが涼しい顔をしながら、血で赤く染まった葉巻を踏み消していた。
上等なスーツは弾痕でズタズタに穴だらけになっているが、体に付いた傷も消えており、血も完全に止まっている

カラス「効かない…あんた拳法殺しハート様の祖先か何かか!?」
 ゴルドーは穴だらけになったスーツを叩きながら、新たな葉巻を取り出し、火を付けた。 

ゴルドー「さぁな。今言えるのは…お前が探ってたのは普通のクスリじゃないって事さ」


今更ながら藤田まことさんのご冥福をお祈り致します…
カラス「こんなところで言っても意味ないだろ」

374蛇界人:2010/03/02(火) 00:22:19
カラス「くっ…一体どうすれば…」
蛇界人「畜生がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!」
ゴルドー「なんだ貴様は?」
カラス「だから勝手にこっち側来るなよ!来るならせめてノックぐらいしろ!」
蛇界人「なんでQMAの新作で俺のレギュラーであるルキアとサンダース、おまけにヤンヤンがカットされてるんだよ!ルキアOVAの主人公だぞ!
    代わりに釘宮さんが出るからいいかと思ったらまさかの男の娘疑惑だよ!アロエ使うより抵抗があるわ!」
カラス「ユリが使えるだけマシだろ」
蛇界人「お前は何も分かっていない!キャラの出番が無くなったらそのキャラメインの薄くてエロい本が少なくなっちゃうじゃないか!マラ×ルキとか!」

ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッダ!ダッダダダ!(ドラゴンキャノォン!)

カラス「帰れ!」

 くっ…まぁいいだろう。そんなこんなでシードによって驚異的な再生能力を持ったベルガーの弟ゴルドー。
はたしてカラスは、このゴルドーを相手に勝つことは出来るのか!?


カラス「ちっ!なんだかんだで無駄弾を使ってしまった」
 硝煙が漂っている銃を持ちながら、カラスは自分に向かってボディプレスを繰り出すゴルドーを後ろに避ける。
鈍い音がし、床にくっきりと人型のくぼみが出来る。

ゴルドー「逃げてるだけじゃどうしようも無いぞ?ま、お前の武器じゃどうしようもないだろうがな!」
 ジャンプしながら拳銃を撃ちまくるゴルドーが叫ぶ。確かにカラスが撃った弾は全てゴルドーの体に入り込むだけで全然効いていない。
幾ら弾丸が血管や筋肉を傷つけても、それがダメージになる前に強力な再生力で元に戻ってしまうからだ。

 ゴルドーの身長に合わせたせいなのか、天井が思ったよりも低いためにバルムンクも容易に振るえない。
よってカラスはボディプレスを避けながら撃つしか方法が無く、瞬く間に部屋は人型の穴で埋まりつつあった。
しかもカラスが撃つ度に弾丸が体内に取り込まれ、その重みが徐々に増えていく。攻撃の度に穴の深さも深くなっていく。

カラス「ん?ちょっと待てよ…奴の腹にはかなりの弾が……だったらこれで!」

 真っ正面から飛び込んできたゴルドーを避けながら、カラスはショットガンのような右側の銃身を取り外し、
懐からスタンガンに見える短い銃身を新たに取り付ける。

カラス「…来やがれハートもどき」
ゴルドー「だったら…望み通り潰してやるよぉぉ!!」
 動きを止めたカラスに向かって、ゴルドーはその巨体で押しつぶそうと飛び上がった。
その瞬間、ゴルドーの腹部から稲妻が発せられたと思うと、1m78cmのゴルドーの体が数メートル先まで吹き飛ばされた。


ゴルドー「貴様…何を…した!」
 床に仰向けに倒れたゴルドーが苦しそうに問いかける。銃弾の時とは思えないほどダメージを負っているように見える。

カラス「どうと言う事はない。ただのスタンガンさぁ…」
 余裕そうに、カラスは右手の拳銃を人差し指でクルクルと回転していた。
その銃身からは高圧電流の証である火花がジリジリと流れている。

 いかに巨体だろうと怪力であろうと、体内を駆けめぐる血液を流れる高圧電流はどうやっても防ぎようがない。
更に、ゴルドーの体内に埋め込まれている弾丸が範囲を増幅させ、そのダメージは何倍にも膨れあがる。

カラス「いくら体が固かろうが、貴様の体の殆どはただの脂肪にすぎぬ…」

 嘘を付くな嘘を

カラス「オルトロスの攻撃パターンの一つだ。オルトロスって元々こういう使い方するものだからな。
    あとは汚物消毒用の火炎放射とか鳩と鬼専用の豆鉄砲とかあるな」

 素直でよろしい。

ゴルドー「ぐぅ…クソがぁ…!」
カラス「動きが止まればこっちのもの。フィナーレと洒落込もうぜ…」
『Yes seah』
 
 オルトロスをしまうと、カラスはゆっくりと背中の大剣に手をかけた。

あ、どうでも良いですけど卒業しましたー。

カラス「お前もこの人生から卒業しちまえば良いのに」

375ネロンガ:2010/03/08(月) 00:40:37
現在時刻 17時41分
タイムリミット 49分

キッド「ただ鍵を渡せばいいんだよ、お前は。俺はテメェの命なんざほしくもねぇ!」
 俺は真空砲の先を刹那に向け、言った。
キッド「いいか、俺達ドラえもんタイプの猫型ロボは『子守型ロボット』なんだよ。本来ならよ、テメーみてぇな問題抱えたクソガキを更生させる
    仕事をするロボットなんだ! ガキの命なんざ取って何になるよ! ふざけるのもたいがいにしろ、鳥野郎!」
 ガツン、ともう一発真空砲で彼女の顔面を殴りつける。首があり得ないくらい曲がったが、むろん不必要に傷つけてはいない。
 動けない女をいつまでもいたぶり続けるのは、精神的苦痛だった。俺は無抵抗の人形をただ殴っているだけのような気がしてきて、怖かった。
 だが、彼女はどれだけ殴られようが、黒く澄んだ瞳を俺に向けるだけで、何もしようとはしなかった。

キッド「もう一度言うぜ・・・鍵をよこせ。NOと言う権利は、お前にはない」
刹那「じゃあこう言えばいいんでしょう・・・『YESでもない』ってね」
 ついに俺は切れた。真空砲の目盛を最低にセットし、彼女を撃った。
 ドガン、と音がして、糸が切れた操り人形のように彼女は転がって行った。あ、下にスパッツ履いてるのかよ・・・チッ。
 もう俺は何も迷うことはなく、彼女から鍵を奪うことにした。手足はあと1,2本吹き飛ぶだろうが、魂は取らない。
 俺は靴を鳴らし、倒れ伏した彼女の元へ向かった。


 同刻、ネギは不思議な胸騒ぎがしていた。

 同刻、カカシは影分身の術を発動させ、ミラーモンスター軍団を翻弄していた。


 俺はただ歩いた。任務は終わった。あとは消化試合だ。
 だが、俺の心にはまだ安心できない部分もあった。もしかしたら奴はまだ動いているんじゃないか、とか。
 俺は目盛を最低にセットしたまま、彼女の方に銃口を向けた。
キッド「生き返ったらまた会おうぜ」
 チャキ、と照準が鳴り、黄金色の大砲は刹那を十字の交差点にセットした。
キッド「Good Bye! SAMURAI Girl!!」

 ドカン。硝煙が刹那を包んだ。
キッド「終わり、と。さて鍵は・・・」
 俺はのそのそと、動かない彼女に近づいた。
 
 だが、彼女の姿を俺は捕捉することはなかった。
 そこにあったのは、へのへのもへじが描いてある人形だけだったのだから。

キッド「!!!」

 驚愕する俺。俺はすぐに五感全てをフル稼働して、奴を探そうとした。

 だが、それに気づくのは、あまりにも遅かった。

「神鳴流抜刀術参の型、木枯」

 どう、と音がして、
 俺は背中をぶった斬られ、地に倒れ臥した。

376蛇界人:2010/03/08(月) 17:22:09
ゴルドー「ふざけるな…我らマッドギアの野望…貴様のようなガキに潰されてたまるかぁぁ ! 」
 必死の形相でゴルドーが二丁拳銃を連発するが、既に戦隊モノで言う7:45補正のかかっているカラスには当たらない。
カラスは巨大な剣先をゴルドーに向け、一気に走り出した。

カラス「ブレイブ…」
ゴルドー「死ねぇぇぇぇぇ!!」
カラス「クラァッシュ!」
 バルムンクから黒い炎が上がり

 ゴルドーが二丁拳銃をカラスの頭に突き立て

 カラスがゴルドーにバルムンクを突き刺したのは同時だった。

 ゴルドーの腹部にバルムンクが突き刺さった瞬間、真っ黒に燃え上がった炎がゴルドーの体を、ホテルの壁ごと貫通した。

ゴルドー「……な…」
 ゴルドーは自分の状況に気づいていなかった。目の前に敵がいるのに、どこで引き金を引いても当たるほどの至近距離にいるのに、
彼は引き金を引かなかった。いや、引けなかったと言う方が正しいかもしれない。
カラスの眉間を狙っていた二丁拳銃は、勝手に主の手からポロポロと落ちていく。ゴルドーは落ちていく銃を眺めていた。
そして銃が地面に着いたとき、彼は初めて知った。自分の巨大な腹部が、綺麗にえぐり取られている事を。

ゴルドー「な…何故だ……何故…貴様のような小僧に…俺…さま…が……」
カラス「地力で強くなった人間は、クスリで強くなった連中より遥かに強い」
 水色の血を流しながら後ろへ下がっていくゴルドーに一別すると、カラスは剣をしまい、部屋から出ていった。
もう奴はどうするか、自分には分かっていたからだ。

ゴルドー「へ…俺は必ず舞い戻ってくる…その時が…マッドギア復活の時だ…。
     覚えていろハガー、それに小僧!…マッドギアに……栄光あれえええええええええ!!」
 ゴルドーは自ら戦闘時に空いた穴から外へ飛び降りた。この高さでは、いくらスペリオールでも生きれる保証はない。
兄の死んだ場所で自分の死ぬことになるとは、何という皮肉だろうか。だが、ゴルドーは落ちながら微笑んでいた。
ハガーがこの取引を突き止める前から、既に複数の組織に“シード”を横流ししていたのだ。
マッドギアが潰れても、また新しい火種がこのメトロシティに現れる。それはいずれ全世界に飛び火するだろう。
血と犯罪にまみれた世界を想像して笑っていたゴルドーの体は、数秒後、粉々に吹き飛んだ。


カラス「……………」
 ゴルドーが飛び降りた直後、カラスは既にホテルのロビーから外へ抜けていた。
そして、頭上から肉片に混じって落ちて来た注射器を眺めていた。

カラス「これが“シード”って奴か…」
 目の前に落ちていた注射器を見ると、カラスはそれを思い切り踏みつけた。
ガラス製の注射器が粉々に砕け散り、靴の周りに水色の液体が飛び散った。

一方その頃…

Sアンドレ「ドケェ!」
アーマーキング『くっ…』
 足にしがみついていたアーマーキングを振り払っていたアンドレの頭を、壁から引き剥がした鉄骨を持ったハガーが殴りつけた。
そのままハガーは、意識が朦朧としているアンドレの後ろに回り込み、ジャーマンスープレックスの要領でその巨体を押さえ込んだ。

ハガー「オルテガより受け継いだこの技を…」
 アンドレを空中に放りあげると、ハガーもコーナーポストから空中に飛び上がり、
パールドライバーの体勢にアンドレを拘束する。

ハガー「受けてみるがいい!」

どっしぃぃぃぃぃぃぃん…

 マットに突っ伏したアンドレに背を向けながら、ハガーは倒れたアーマーキングを抱き起こした。

ハガー「アーマーキング、大丈夫か?」
アーマーキング『どうという事はないが…レスラーとしては本当のファイナルファイトかもしれないな…』
ハガー「そんな事は気にするな。しかし…」
アーマーキング「あぁ…そうだな…やっぱり…」

 アンドレが倒れたと同時に会場になだれ込んできたマスコミに飲み込まれながらハガーとアーマーキングが、
ホテル前で注射器を踏みつぶしながらカラスが呟いた。


「「「やっぱりドーピングはするべきじゃないか」」」

377蛇界人:2010/03/13(土) 22:25:15

……
………

緋色「あのハガー対アーマーキング伝説の試合の裏でそんな出来事が……」
 冷や汗をたらしながら緋色が真剣に話を聞いていると思えば

リオ「ふーんあっそ…で?」
杉田「で?」
山城「で?」
 こいつらは相変わらず話を聞かず

謎の男「やはりそう言う事か」
 こいつは勝手に自分の中で解決し

ユウスケ「士、俺やっぱりおかしいと思うんだよ。海東が主役の映画があって、なんでクウガの映画が無いんだよ」
士「俺が知るか」
ユウスケ「お前は3回も映画に出てるから分からないんだろ!一度も映画で主役張れない奴の気持ちなんて!」
士「空気でヘタレの噛ませ犬が主役の映画なんて儲からないだろ」
ユウスケ「んだと上等だ!テメェ表出ろ!」
士「やってやろうじゃねーか!」
 この2人は話を聞くどころか写真館を飛び出し、お互い究極形態に変身し『冬の映画でやれ』と言わんばかりの乱闘を廊下で繰り広げていた。

カラス「おい作者!なんとかしろよ!」
蛇界人「ちょっと待てよ…今、ツクールDSのテストプレイ中なんだよ」
カラス「いいから速くしろ!召集がつかねーだろ!」
蛇界人「あっ!…お前……今叩いたせいでワンワンオと戦闘になって負けちゃったじゃねーかよ!」
カラス「どんなゲーム作ったんじゃお前は!」
蛇界人「序盤でヒロインの誘いを断ったら、ラスボスより強い犬のぬいぐるみと戦闘に入るってゲームさ!
    それよりトランスフォーマーがまた見れるのはいいが……何故呼び名が劇場版のままなんだ!何故名前がコンボイじゃないんだ!」
カラス「そんなの俺が知るか!」

(数分後……)

カラス「…その後俺は師匠達に弟子入りして、時空管理局に入ってたはやてと再会しました。めでたしめでたし」
ユウスケ「そこカット!?一番ストーリーに必要であろう部分カット!?」
 士との殴り合いで全身包帯まみれになったユウスケが言った。ちなみに士は無傷でコーヒーをすすっている。

カラス「いや、さすがにこれ以上引き延ばしすぎたら作者がまた力尽きるからな」

PPPPPPPPP!

カラス「お、ちょうど良いタイミングで仕事が入ってきたな」
リオ「偉い都合のいいこったねオイ」
 
カラス「あぁ士、悪いけどタスペトリー変えてくれないか?次のタペストリーで依頼先に飛べるはずだから」
士「勝手にここを改造するな!」
栄次郎「わっ!おっとっと!」
 怒った士が立ち上がった瞬間、他の皆にコーヒーを運んでいた栄次郎とぶつかってしまい、
栄次郎は後ろへ仰け反りながらタペストリーを変える鎖を引っ張ってしまった。

ガララララララ

 タペストリーが変わった瞬間、周りの天気も一瞬で変わった。どうやらこちらの世界では朝らしい。
士「ここは……」
夏みかん「タペストリーは目の付いた団子に竹刀に麻雀の牌に野球に楽器etc、それに…学校?」
カラス「時空融合の影響が遂にここのタペストリーまで来やがったか…。さっさと行くぞ。次の仕事場だ」
緋色「あっ!ちょっと待ってくださいよー!」
 カラスを先頭に他の面々は足速く写真館を抜け出し、外へと繰り出していき、
写真館に残っているのは士、ユウスケ、夏美、栄次郎の4人だけになった。

士「全く…何処の世界かも分からないのに、呑気な奴らだ」
 色々とゴチャマゼになったタペストリーを眺めながら、士がまたコーヒーをすすろうとした時だった。

「ん?こんな所に写真館なんてあったかな…?まぁいい」
 カラス達が出ていった数分後、カバンを持った一人の女子高生が写真館に入ってきた。
銀色の髪と蒼い眼がとてもチャーミングな娘だった。

「すまない。今すぐ証明写真をお願いしたいんだが…」
栄次郎「あ、はいはい。今すぐ撮りますからね。ところで…お名前は?」
 女子高生は、カバンを床に置き、礼儀正しく栄次郎にお辞儀をした。 

智代「私は智代……坂上智代だ」

378ネロンガ:2010/03/17(水) 00:45:10
 ゆっくり、と。
 俺は大地に倒れ、頬に初夏の草の柔らかさを感じた。
 それと対極の、猛烈な痛さも同時に俺は感じた。
 
刹那「・・・・あなたには恨みはありません。私があいつを殺すのに、あなたが邪魔をしなければ、の話ですが」

 刹那の声が聞こえた。俺は奴の言葉など聞いてやるわけがなかった。悲鳴を上げる歯車やチューブをブチブチと千切りながら、俺は立ち上がった。
キッド「そうかよ、だが俺はテメェを許さねぇ」
 俺はしっかりと立ち上がり、全身に鞭打って奴の方を向いた。
キッド「俺のダチを殺そうとするような奴を、俺は地獄に落ちても許さねぇ」



 そのガキと出会ったのは、秋風が冬の訪れを告げていた頃。
 出会ったのは、日本の学校だった。
 最初は顔も合わせないうちにサヨナラしてしまったが、すぐ後にソイツとは出会った。

「・・・っつーわけで、俺は怪我して動けないからこいつの面倒はお前が見てくれ」
「そりゃないっすよカラスさん・・・。俺まだ勤務してから2年ですよ」
「なァに、大変なのは最初だけだ。純情なガキだぜ」
「言っとくがカラスさん、俺にロリコン趣味はねーぞ。あんたと違ってな」
「俺にもないよ! 今のセリフ、はやてに聞かれたらどうする気だよ!」
「安心して下さい、彼女は若くて美人だから次の彼氏はすぐ来ますって」
「いっぺん死ねぇェェ!!!!」

 そして、その日。俺は、ネギ・スプリングフィールドと出会った。
「よろしくお願いします」
「いや、こちらこそ。スプリングフィールド嬢」
「僕は男です!」
「うそーん!!!」
「本気で驚くなァッ!!」

 女みたいにナヨナヨしたガキ。それが俺の初対面の印象だった。
 しかしその印象は、出会ってから数時間でぶっ壊された。
 10歳の若さ(幼さ)で、すでに中国拳法と魔術を使いまくっているその才能と、それを維持、向上させるために常日頃行っている努力。
 俺はそれを見せつけられ、あきれ返ると同時に尊敬していくようになった。
 そして、アイツは俺に認められるや否や一瞬で心を開き、手前の夢まで語り出しやがった。
 ほんと、変なガキだった。

379ネロンガ:2010/03/17(水) 00:46:55
 だが変で言うなら俺だって似たようなもんだった。
 俺は他のドラえもん型ロボットに比べ、非常に短気かつ自分の好きなことに関する集中力が以上だった。
 明らかな故障だった。
 しかし、俺を作った工場の連中は、「個性的」の一言で済ませ、俺を厄介払いと言わんばかりにロボット養成学校に叩きこんだ。
 俺は荒れ、荒み、完全な不良となっていた。
 そこにやってきたのが、あいつら6人だった。

 キザで女好きな怠惰怪力牛野郎、スペイン製エル・マタドーラ。
 糞真面目で融通のきかない純情拳闘士、中国製王銅鑼(ワンドラ)。
 単純馬鹿の天然サッカー少年、ブラジル製ドラリーニョ。
 のんびりジジムサ金槌魔術師、サウジアラビア製ドラメッド・ザ・サード。
 無口な孤高の猫舌狼、ロシア製ドラニコフ。
 そして、間抜けで馬鹿な最悪の・・・でもだれにも負けない人間臭さを持った青猫、日本製ドラえもん壱千弐百九拾参号機。

 連中は俺をダチだと言ってくれた。出来そこない集団と言ってしまえばそれまでだが、俺たちは幸せだった。
 俺はやがて連中と出会って気付いた射撃の腕を買われ、タイム・パトロール職員になった。
 思えば、俺のそばにはいつも友達がいた。

「キッドー? キッドさーん?」
「うわぁ!すまねぇ、考え事してた!」

 こうして俺とこいつはパートナーとして、幾多の事件を捜査解明していくことになった。
 俺は、あいつに斬っても切れない縁を感じていた。(作者注:あ、勘違いすんなよ。BLじゃねーぞ。)
 何があっても、あいつの悲しむ顔を俺は見たくなかった。
 だって、あいつは、俺の友達なんだから。



キッド「テメェなんぞに、あいつの死に顔晒させてたまるかってんだよ、鳥女ァ!!」

380ネロンガ:2010/03/25(木) 16:09:25
(今回は三人称です グロ注意)

 キッドは左手を右手の真空砲に当てた。

キッド(大丈夫、反動で砕け散るほどダメージは多くねぇ。
    奴との距離は約5m。相手の疲労と出血から考えて、よけられる距離じゃあない。
    あとは、いつ引き金を引くかだ・・・)
刹那「鍵は渡しません。もう一度言いますが、私はあいつを始末すればそれでいいんです。
   あなたも邪魔をしないでくれませんか?」
 キッドはにっと笑って告げた。

キッド「死んでも嫌だね!」

刹那「なら・・・お望み通りにしてあげますよ」
 奴は左肩を少し下げて、前かがみの体勢になった。

キッド(今だ!)
キッド「砕け散れェェェェッ!!!」

 ドゴォォォォォォォン!!!
 音速をはるかに上回る速度で、真空砲が弾丸を射出した。
 反動でズザザザとキッドは後方に飛んだ。次弾を撃ち込むため、彼はまた左手を添えた。
 だが、その引き金が引かれることはなかった。

「残念でしたっ」
ズドゥン!

 キッドは爆風の中を突っ切ってきた少女の姿を見ることなく、胴体を貫かれた。
 大業物「夕凪」は、22世紀の超合金を豆腐のようにブチ抜き、反対側の空を引き裂いた。
 右腕に全体重を乗せ、弾丸の如き速度で剣を叩きつけた少女の目には、殺意でも狂気でもない、静かな感情が映っていた。
 
キッド「ガッ・・・テ・・メェ、腕取れて・・・あんだけ殴られて・・・ンなことすんのかよ!」
刹那「・・・悪く思うなよ・・・」

 キッドは、薄れゆく意識の中声帯を鳴らした。
キッド「テメェ・・・・右腕折れてるだろうがよ・・・! オマエは・・・自分の体ぶっ壊してぇのかよ!」
刹那「・・・・言うことはそれだけか」

 刹那は、完全に折れた右腕で刃を握りしめ、歯を立てて柄を噛んだ。
刹那「あばよ、黄色猫」

刹那「神鳴流斬撃弐の型、斬岩剣」

 ザンッ!

 胴体部を一刀両断され、
 ドラ・ザ・キッドは、完全に機能を停止した。

現在時刻 17時45分
タイムリミット 44分

381ネロンガ:2010/03/30(火) 15:42:30
今回もグロ注意。小学生くらいの読者の皆さんごめん。


 刹那は折れた右腕で、胸ポケットに入っていた鍵を取り出した。
 震える腕を無理矢理動かして、キッドの首に着いた首かせの穴に鍵は差し込まれた。

ガチッ。


「解除成功 紫外線感知式高性能爆薬『ツインジェミニー』Bパーツ『ポルックス』 解除成功
 Aパーツ『カストル』起爆まで 残り2580秒」
 ネギはビクゥ!と肩を跳ねあげた。さすがに泣きやんだ木乃香も驚いた。
ネギ「な…なんなんだこれ! 首輪がしゃべってる!」
木乃香「Bパーツ・・・キッドはんの首輪が解除されたんや」
 木乃香(注:はいてない)が的確に説明した。
ネギ「つうことは、キッドが勝ったってことですか?」
木乃香「そういうことやな」
ネギ「何だぁ・・・。ならもうすぐきっと来てくれますよ。空間入れ替え機で。
   やっぱ友達がいると心強いですねー。早く解除してもらわなきゃ」


刹那「これで道具が使える・・・」
 刹那はキッドの四次元ハットの中に折れた右腕を入れた。そして、何かに引っかかった。
 激痛をこらえながらひっぽり出したそこにあったのは、トカゲの絵が描いてあるガラス瓶だった。
 刹那はにやりと笑い、噛みついて強引に蓋を取った。
 アル中の患者のように震える右手で瓶を握りしめ、刹那は液体を左肩にぶっかけた。

ピシッ・・・ベキ、ゴキ、グキゴキグキゴキゴキィ!

刹那「ぐあああああああっ!!!!」
 抉り取られた左肩から、肉芽が生えて、それから上腕の骨が突き出てきた。
刹那「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
 自らの血だまりの中で刹那は悶えた。前腕の骨が生え、それを新しく出来た筋肉が覆っていく。
 さらに脂肪、皮膚もその上からコーティングされていき、最後に手首から先まで生えてきた。
 爪の先まで再生するのに要した時間は、きっかり30秒だった。
 絶え間ない激痛と、もしアニメ化するならモザイクかかりっぱなしのグロい現実にさいなまれながら、刹那は耐えた。

刹那(戻った・・・左腕が戻った・・・次は、右腕・・・・)

 刹那は右腕にタイム風呂敷(作者注:四次元ハットから盗みました)を巻きつけ、右手を復活させた。
刹那「これで、これで私は元に戻ったぞ・・・次のターゲットはアイツだ・・・あはははは」
 刹那はひぐ●しシリーズの竜宮レ●のようなキ●ガイそのものの笑顔を浮かべ、夕凪を握りしめ立ち上がった。
刹那「しかし、左腕につけていた腕時計まで戻るとはねぇ・・・再生云々どころじゃないよ本当に」
 時刻は17時47分。タイムリミットまで、あと42分。

382蛇界人:2010/04/03(土) 19:23:23
はぁ…晴れて俺も今日から大学生だ……。
この4年間の間にリア充になるか廃人になるか……

カラス「極端すぎんぞオイ」

 ここはどこかの学校の体育館裏、そこにはカラス、リオ以下その他大勢が適当にたむろしていた。
行動したいのは山々だったが、肝心の依頼者が見つからないためにどうしようもできないでいた。

カラス「んーリオ。お前のトコは依頼書何枚だ?」
 カラスはふいに懐から茶色い封筒を取り出した。どうやら依頼書らしい。
リオ「あたし?あたしは3枚」
 そう言うとリオは胸ポケットから3枚の封筒を取り出す。

カラス「俺は5枚だ。おかしいと思わないか?こんなに依頼書が届いているのに依頼者がいないって……」
用務員「おいお前、ひょっとしてカラスか?」
 すると、体育館から作業着の上にエプロンを身につけた一人の男がカラス達の会話に割り込んできた。
ボサボサ頭に深く帽子を被り、右手には古びたモップを持っている

カラス「ん?あー久しぶり。調子どーよ?」
用務員「ぼちぼちー」
リオ「ん?こいつ誰だっけ?」
カラス「ほらあいつだよあいつ。新人の頃、手違いで納艦前の巡洋艦を大破させた諜報部の…」
リオ「……あー…あの時の…」
 そう言えば昔、任務の一環で乗ることになっていた巡洋艦が大破したことがあった。
原因は新人が火薬庫の中で銃を暴発させたかららしいが…まさかこいつが……。


用務員「もう許してくれ……あの件で依頼書何枚書いたと思ってるんだ…」
 こいつか。どうやらクビにはならずに済んだらしい。

リオ「それで?大体ここってどこ?」
用務員「ここは総合学園(仮)だ。半年前の影響で、良からぬ連中がうようよしているからな。
    とりあえず学園モノの世界の学校は護身のためにあらから合併して、巨大な学園になったと言うことだ。 」

カラス「って事は……日常的な世界観の学園アニメとかマンガとかゲームとか小説の世界とかが一緒になってるって事か。
    道理で依頼人の数が多いわけだ…」

 とりあえず史上最強の弟子ケンイチ、ジャスティス学園と炎の転校生、クロマティ高校、
フルメタルパニック、バカテスとかの連中がいるなら、大体の敵が攻め込まれても無敵だろう。
まぁ…フルメタは一回通ってた学校攻め込まれたけどね。

用務員「そう言う事だな。俺の他にも何人か雇われてるみたいだぜ?」
    あと言う事と言えば……おい待てどこへ行く」
 用務員が振り向くと、リオを除く全員が踵をかえし、一斉に校舎へ向かうためクラウチングスタートの体勢に入っていた

謎の男「ちょっと学食行って来る」
杉田「ちょっと剣道部行って来る」
山城「ちょっと麻雀部行って来る」
緋色「ちょっと軽音部行って来る」
カラス「ちょっと野球部行って来る」
緋色「まさかの大正野球娘!?先輩らしくもない」
カラス「分かってないな。まずは誰も狙わないであろう所から地道に攻略!
    その後は新大陸発見部とか雛見沢の例の部活とか回ってお宝写真&チート武器回収って寸法よ!」
緋色「さすが先輩!」
リオ「せめて誰か演劇部に触れてやれ!そもそも遊びに来たんじゃないんだぞ私達は!」

383蛇界人:2010/04/03(土) 19:26:36
カラス「あ、その前に一つ聞きたい事がある…ひょっとしてこの校舎の土地って……」
 ハリセンを喰らった頭をさすりながらカラスは用務員に尋ねた。
用務員「ん?あぁ、この校舎は春風小学校って学校の跡地に建てられた物だ。何でも半年前の大戦の時に校舎が変形して宇宙に飛び立ったんだと」

カラス「間違いねぇ…ここで…ザウラーズが地球を護るために戦っていたのか!緋色!土拾え土!」
緋色「了解!」
 突如2人は懐からスコップとビニール袋を取り出し、賢明にグラウンドの土を掘りだした。

リオ「…とりあえず、私に分かるように説明してくれない?」
カラス「“熱血最強ゴウザウラー”でググれ」

 一応簡単に説明しましょう。熱血最強ゴウザウラーでは小学生達が地球を護るために戦いますが、その際に春風小学校がロボットに変形します。


はい。ツッコミは受け付けません。そして最終回で学校の全施設が合体しガクエンガーになって敵を倒したは良いものの、
最終決戦後、そのロボットの持ち主であるエルドランがガクエンガーを宇宙へ持ち去ってしまったのです。(一応校舎は無くなったけど卒業式は行われました)
その後、この跡地に建設されたのがこの学園と言うわけなんですね。

カラス「よくそんな金あったな」
用務員「あぁ、これの建設資金は俺達の給料から天引きされてるんだと」
 それと同時に、そこにいた全員が通帳の預金残高を確認しだした。

カラス「げぇ!?マジじゃねーか!まだローンが!」
リオ「どんだけ引いてるのよこれ!」
用務員「その前によ。お前達はなにしにここに来たんだ?」
カラス「依頼人と待ち合わせだよ。そう言うお前はどうなんだ」
用務員「俺はただの仕事さ。たまたま調理師の免許持ってたってだけで学食のバイトだよ。
    まったく…他の連中は最低限だが暴れまくれるっつーのに…」
カラス「諦めたまえ。それが家の流儀だ。ところでさ、この学園の人に言って俺達を用務員として登録してくれないか?」
用務員「あ?それならすぐに出来るが…」
カラス「じゃあお宝写真撮れたモン勝ちな?よーいドン!」
一同「「「おっしゃぁぁぁぁぁああああ!!!!「」」」」

ドドドドドドドドドドドドドドドド

 リオ&兼定を除いた全員がボルトを遥かに上回るスピードで校舎の中へ突っ込んでいった。
普段からこのテンションで仕事をしてくれれば何レスで終わるか…

リオ「…………」
 呆然と立ちつくすリオに、用務員が蓋を開けた缶コーヒーを勧めた。
用務員「…コーヒー飲む?」
リオ「……いただきます…」

384ネロンガ:2010/04/05(月) 18:14:29
 キッド が たおれている。 へんじはない。ただのしかばねのようだ。

 せつな のたいりょく が へっている。
 せつな は よじげんハットのなかをさがしている。
 せつな は エナジーボトルをつかった!
 せつな のHPが ぜんかいふくした!
 せつな は あやしげな えみをうかべた。
 ファーストステージ クリア!
 セカンドステージへ すすみますか?
  →「はい」 いいえ
 せつな は セカンドステージへと すすんだ。 to be continued......

385ネロンガ:2010/04/05(月) 18:15:09
刹那「さーてどうするかなぁ・・・・まずは鍵を壊すか」
 刹那はキーホルダーを左手に持った。人差し指に引っ掛け、クルクルとそれを回す。
 鍵を壊せばこの時点でネギの生存というエンディングはなくなる。あとはカカシに見つからないように逃げ切ればいい。
 しかも、カカシが彼女の位置を正確に把握できるのは鍵についている発信機なので、鍵さえブチ壊せば見当もつけられなくなる。
 刹那は子羊を見つけた飢えた狼のように口角を釣り上げ、指から鍵を放り投げた。

 空を舞う金属片。
 地に横たわる動けない機械人形。
 腰に伸びた刀に手を伸ばした少女。

刹那「神鳴流抜刀術壱の型・・・はや」
???「いただきっ」
 そこまで言った瞬間、刹那の視界に何者かが侵入した。侵入者は低軌道から刹那に体当たりを喰らわせた。
刹那「っ・・・」
???「残念だったな。ま、油断大敵だ」
 受け身をとって立ち上がった刹那の視線の先には、銀髪の忍者が鍵を握っていた。

カカシ「しかしお前もよくやるよ・・・22世紀のロボットとガチでやりあうなんざ」
刹那「・・・・」
 カカシは右手の親指と人差し指でキーホルダーを摘まんだ。刹那はギギ、と歯を食いしばった。
カカシ「これにて試験は終了」
 カカシはぼそっと呟いて、懐から取り出した煙玉を振りかぶった。
カカシ「始末書は覚悟しとけよ、それじゃあな」

刹那「させるか!」
 刹那は懐から棒手裏剣を10本ばかし取り出して指の間にはさみ、胸の前でクロスさせた。
刹那「果てろっ!」
 完全に獄寺隼人ですね。(作者注:『それ誰?』って人はここ見てね→ttp://www.youtube.com/watch?v=bV4smsVFgm0&NR=1)

カカシ「おっと」
 カカシはぐいっと腰を落とし煙玉を地面にたたきつけた。

BOMB!

 硝煙が上がり、白い煙の中を棒手裏剣が突っ切った。カカシは難なくそれを回避していく。
カカシ(見えなくてもカンでよけられるんだよ、オマエに手裏剣術教えたのは俺だからよ)
 カカシは足の筋肉に力を込め、跳躍を

BABAN!

 突如後方で爆風が起こり、一気に硝煙はかき消された。若干カカシの動きが鈍る。

カカシ「・・・・くそっ!」
刹那「逃がすかっ!」
 刹那は翼を広げ、上空へと舞った。いくら木の葉の里の上忍と言えど、所詮人間、翼のある生き物に初速で勝てるわけがない。
 一瞬でカカシの上まで飛び上がった刹那は、カカシの頭部に強烈なかかと落としを喰らわせた。
 ダン、と音がしてカカシは地面に叩きつけられた。

386ネロンガ:2010/04/05(月) 18:15:27
カカシ「『果てろ』は伏線かよ・・・ッ!」
刹那「あぁ、わかっちゃいましたか?」
 カカシの後方にあった木には、焦げ付いた紙片の張り付いた棒手裏剣が突き刺さっていた。
 刹那は最初に投げた棒手裏剣に紙火薬を結びつけていたのだ。こうすれば、爆風で硝煙はかき消せる。
 予期せぬ出来事には多少なりとも反応が遅れる。その一瞬を突けば、逃げるカカシに追いつくことは容易であった。
 え? なんで伏線なのかって? やだなぁもう一回ttp://www.youtube.com/watch?v=bV4smsVFgm0&NR=1見てくださいよ。

刹那「残念ながら、あなたを逃がすわけにはいかないんです。
   私は、絶対にあなたは殺しません。私の命に掛けて、このことは約束します」
 刹那は、ゆっくりと地面に降り立った。
カカシ「うるせーよ、馬鹿弟子」
 カカシは地面に片手をつき、立ち上がった。
カカシ「安心しな、俺もお前は殺さないよ。弟子なんか殺した後で、飯を食えるとは思わないね」

 こうして、侍と忍者は速やかに戦闘を開始した。

387蛇界人:2010/05/16(日) 01:26:46
ジュニアは舐めるためにあるんでしょうが! 蛇界人です

カラス「なんだよそのセリフ」
蛇界人「男色ディーノ先生がスーパーJカップで邪道を倒した時に言った言葉の一部だ。なお、わたくし蛇界人は男色先生VSHGが両国で実現することを願っております」
カラス「んなこたぁどうでも良いんだよ!さっきまでずっとゴーストライダー見やがって!」
蛇界人「どうでもいいいだろそんな事!でもゴメンなさい!本当にゴメンなさい!」

カラス「…これぐらい撮っておけば上々だな」
 木の上から“新大陸発見部”と書かれた教室をカメラで撮影していたカラスが呟いていた。
黄緑色の作業服を身につけ、帽子を深く被っている。どう見ても変質者にしか見えない。あ、元々か。
ちなみに盗撮は立派な犯罪だから、良い子も悪い子も真似しちゃダメだぞ☆


カラス「こちらカラス。たった今新大陸発見部の撮影が完了した。一旦集合するぞ」
 懐から携帯を取り出すと、他の箇所を盗撮…もとい撮影している連中全員に撤退を命じた。すかさず連中から返事が返ってくる。

緋色『了解。こっちも軽音部の撮影を完了しました』
山城『麻雀部も撮影完了………許せる』
杉田『こちらも剣道部の撮影を終了』
 他の奴らも上々の戦果を上げているようだ。

カラス「よし。とりあえず暇が出来たらいつものサイトにうpしといてくれ」
 そう言ってカラスは携帯の電源を切った。ちなみにいつものサイトとは………ここで言うのは色々アレのでまたの機会に説明するとしよう。

カラス「さて、そろそろ仕事の確認でもしとくか…」
 そう言うと、携帯と入れ替わりに5枚の封筒を取り出した。これが元々自分たちがここに潜入することの原因となった依頼書だ。
ノリを剥がすと、それぞれ折り畳まれたレポート用紙に、ボールペンで文章が殴り書きされていた。

「蒼いCDラックに胡椒を盗まれました。盗んだ人を捕まえてください」by学食担当
「蒼いCDラックにブレードブレイバーの人形を盗まれました。盗んだ人を捕まえてください」by剣道部匿名希望
「蒼いCDラックにギターを盗まれました。盗んだ人を捕まえてください」by軽音部匿名希望
「蒼いCDラックに(ry」
「蒼いCD(ry」

 一瞬目が悪くなったのかと目をこすって再び目を通すが、やはりどの文頭にも“蒼いCDラック”の文字が…

カラス「……まさか……まさかな…」
海東「やぁ。こんな所で何をしてるんだい?」
 後ろを振り向くと、そこには胡椒の瓶やらブレードブレイバーの人形やらギターやらその他モロモロを詰め込んだバスケットを抱えた青年が立っていた。
腰にはPS2が変形したような模様が付いた銃が差し込まれている。
そいつこそ“蒼いCDラック”こと、世界を股にかける大泥棒、海東大樹である。

カラス「……やっぱりてめぇかぁ!」
 すかさずカラスも腰からオルトロスを出そうとするが、今はメンテ中で、コートを含む全部の武器を管理局に置きっぱなしになっていることをすっかり忘れていた。

海東「おや。僕を捕まえる気かい?武器もないくせにs……」
 海東が高らかに笑った。その時だった。

カシャ!

 海東は腕に違和感を覚え、自身の右腕を見た。右腕には銀色の輪がかけられ、それはカラスの腕と鎖で繋がれている。

カラス「安心しろ……」
 そう言うとカラスは笑いながら自身の緑色の作業服を開いた。中には数々の手錠や警棒、防護様の盾などが所狭しと仕込まれていた。

カラス「……人間様の逮捕用具は一応兼ね備えているからな。海東大樹!あまりにも多すぎてうちの職員さんが投げたぐらいの数の世界での窃盗!
    及びクウガを差し置いてちゃっかり映画の主役になった罪の現行犯により、お縄につけぇい!そして俺の食費と武器の維持費の糧となるがいい!」
海東「そうはいかないよ」
 左腕で引き抜いたディエンドライバーで手錠の鎖を撃ち抜くと、海東は脱兎の如く駆けだした。
カラス「逃がすかぁ!待てぇいかいどぉ!逮捕だあぁ」

……あまりにもホノボノすぎて、とても裏で侍と忍者が血で血を洗う戦いを繰り広げているとは思えない状況である。

388蛇界人:2010/05/23(日) 14:39:40
 新日ジュニアを舐めるなって、よく言われたわよ…馬鹿言ってんじゃないわよジュニアは舐めるためにあるんでしょうが!
今までジュニアはね!大きい人達に舐められて舐められてんでまた舐められた挙げ句大きくなっていったんでしょうよ!
舐められて大きくなっていく!そして堅くなっていく!そう言う戦いを!舐められてなんぼでしょ!
だからあたしはずっと舐め続けるわよ!大きくなるまで舐め続けるわよ! 蛇界人です

カラス「フルで流すな!」

(校舎裏)
カラス「待ちやがれ海東!」
海東「言っただろ?待てと言われて待つ泥棒はいない…ってね!」

カメンライドゥ…シザース!! G3!!

 海東の銃から2人の戦士が飛び出し、その内一体が腰のホルダーから銃を抜き取り、カラスに発砲した。
カラスはそれを必死に避ける。防具も何もない今のままじゃ、蜂の巣にされるのがオチだ。
 蒼い防弾チョッキを着ているその一人がカラスに発砲を続けていると、
もう一方の光沢のあるオレンジ色のボディーの戦士が右腕を蟹のハサミの様に変形させ、カラスに襲いかかった。

カラス「しまった…!?」
???「タコ!」

 蟹のハサミがカラスに振り上げられた直後!突如空から八本の足を生やした生き物が、
オレンジ色の戦士の頭上に落とされた。蟹はすかさずそれを掴んで投げ捨て、防弾チョッキがその生き物が降ってきた辺りに銃を向けた次の瞬間。

???「スパイダー!ネット!」

まるで歌舞伎の蜘蛛の糸の様なモノが上空から発射され、2人の戦士の動きを封じた。
糸に絡まった2人は完全に動けなくなっている。

海東「ちっ…誰だ!」
ダーマ「上司の同期に味方する男!スパイダーマッ!」
努力マン「上司の同期に味方する男に味方する男!努力マン!」

テッテレーテテーテ♪ポココココン♪テレッテレー♪

上を見ると、腕を組みながら、いかにも通報されてもおかしくないような風袋をした連中が屋上に立っていた。

カラス「山城に杉田!」
ダーマ「緋色先輩とついでに軽音部を盗撮していたら、唯ちゃんのギターが盗まれたそうじゃないか!
    俺の唯ちゃんを泣かせるディエンド!許せるっ!」
カラス「そこかよ!まぁいいや。だったら速く捕まえろ!」
ダーマ「了解した!スパイダーストリング!」
努力マン「努力波―!」

ドゴォォォォォォォォォォン!!

 糸に絡まれ身動きが取れないところに超高出力の光線弾。いくら仮面ライダーでもこれは防げまい。
3人はそう思っていたが、爆風が収まると、苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべた。

努力マン「これは……」

 糸に絡まり光線を喰らったのは海東ではなく、どこからか持ち出した切り株だった。人の背丈と同じほど大きい。

カラス「変わり身かよ…ふざけた真似しやがって!2人とも、なんとしても奴だけは捕まえるんだ!」
ダーマ&努力マン「「ウィームッシュ!」」

 号令と共に、3人は脱兎の如く海東を追って校舎の中を駆けだした。

389ネロンガ:2010/05/27(木) 18:08:56
 現在時刻 18時00分
 タイムリミット 29分


カカシ「大した奴だな、お前は・・・」
刹那「まァそりゃ、あなたが師匠ですからね・・・」

 戦闘開始から、すでに12分が経過していた。侍と忍者は、双方ともあらん限りの大技を使い戦闘した。
 18時現在、二人の周囲100mには草木一本生えてはいなかった。

カカシ「だが・・・そろそろ俺も疲れてきたんでね。そろそろ終幕にさしてもらうぜ、こんなクソ茶番をな」
 カカシは息をふぅ、と吹き、額当てを外した。
刹那「写輪眼・・・」
カカシ「じゃあ行くぜ」
 カカシはそうぼそっと呟いた。

 次の瞬間、彼から10m離れた刹那に見えたものは黒いレーシンググローブだった。

       ド ン ! !

刹那「がっ・・・ぐああっ!!」
 マッハ3桁の波動を切り裂ける刹那の目にも、完全に消えたようにしか見えない速度でカカシは10mの距離をゼロにした。
 地面に叩きつけられ、水を切る石のように刹那は大地をバウンドした。
 そこにカカシはさらに次撃を叩きこむべく突撃した。刹那は地面を裏拳で殴り、翼で空まで駆け上がった。
刹那(なんて速度だ・・・地球の物体の出せる速さじゃない・・・ッ!)

カカシ「逃がすか」
 カカシは一瞬で印を切り、右手を思いっきり後方に向けた。
刹那「まずいっ!」
 刹那は刀を後方まで振りかぶり、一気に地面向かい急降下した。

「堕ちろ、白翼!」
 10m。
「倒れ伏せ、銀光!」
 6m。
「雷切・・・」
 5m。
「極大・・・」
 4m。

 そして・・・・。


**************************************

「止めないで下さい!見ず知らずの貴方に、何がわかるって言うんですか!!」
「馬鹿か。自殺しそうなガキを止めるのに、理由なんかいるかよ」
 全身に創傷を作り、獣の如き目で忍者を睨見つけるその少女は、すでに人間をやめているかのように見えた。
 だが、その男はそうは思わなかった。

390ネロンガ:2010/05/27(木) 18:18:01
パンッ!

 平手打ちが鳴り、少女は頬を押さえて地面にへたり込んだ。
 忍者は少女の掴んでいた刀を抜き去り、両手で掴んだ。
「いい刀だな。お前、これ相当使いこんでるだろ。手垢が柄にべっとり付いてやがる」
「・・・・返して下さい」
「ああ返してやるとも。お前が自殺なんかしないって約束したらな」
「自殺じゃありません!! 主人も守れないような侍は、腹を切るのが当たり前です!」
「それをやめろっつってんだよ。お前にはまだチャンスがある」
「チャン・・・ス・・・?」
「ああ。俺と一緒に来い。テメェをもっと強く、もっとかっこいい侍にしてやる」
「・・・あなたは忍びでしょう・・・侍の気持なんか」
「その通り、俺には侍の気持なんかわからん」
「じゃあなんで! なんで私のことを気にかけるんですか!」
「・・・・そうさねぇ・・・」

 忍者は左手を顎の下に当て、少し考え込んだ。

「俺が、仮にも教師だからかな?」

「・・・ハァ!?」
「俺は、お前に死んでほしくねーんだ。お前の死は俺にとっちゃデケェ損失だ」
「ちょ・・・ふざけないで下さい!」
「ふざけてなんかいない。俺はガキが死ぬのが、大、大、大ッッッッ嫌いなんだよ」
「ガキ扱いするなァ!」
「大人はそんな簡単に命捨てるのか?」
「当たり前だ!」
「そういう風に思ってるのがガキなんだ」
「・・・ッ」
「大人は、そんなガキを守るのが使命だ」
「やめて下さいよォ!」
「俺はお前の心の闇を取っ払える。死んで何になるんだよ!」
「やめろよ・・・」
「やめるわけねェだろ! 命はそんな軽いもんじゃない!」
「やめろって言ってるだろうが!!!もう私にかかわらないでくれ!!」

 少女は、地面に両拳を叩きつけ、涙をこぼした。わああああ、と、子供のように泣きはらした。
 忍者は、そんな少女に手を差し伸べた。

「俺は天邪鬼でね。かかわらせてもらうぜ、翼ある剣士」

***************************************


カカシ「一・閃ンンン!!!!」


刹那「雷・鳴・けぇぇぇぇぇん!!!!」


 天に向かい伸びる、銀の竜と。
 地に向かい堕ちる、白い鳥が。

 激突した。

391蛇界人:2010/06/06(日) 15:42:12
 俺の右手はゴッドハ〜ンド♪ 蛇界人です
カラス「貴様こんどはゴッドハンドに手ぇ出しやがった」
そう言えば今度のWの映画はルナドーパント役が須藤元気だっけ?
カラス「そんなの知るか!」

【ノイズアジト】
高田総統「司令長官…状況を報告しろ」
アン・ジョー「ハイ。案の定中村カントクが裏切りましタが、小池の旦那がジャーマンスープレックスでタイタンレックスからフォールを…」
高田総統「誰がハッスルの試合結果を報告しろと言った!あの学園に刺客を送り込んだ結果だ!」
アン・ジョー「ハイ。既に牛魔王のヨーカイ、うちはのニンジャ、バダンの怪人が、あのスチューデント達にことごとく返り討ちにされてマース」

アル「ふむ…只の学校の寄せ集めと思ったが、思ったよりやるじゃねーか」
ダグバ「感心している場合ではないだろう」
アル「分かっているさ。だから今回はいっそその学園ごと破壊してやる。特殊出て来い」
 アルの掛け声と共に、黒いフードで顔をすっぽり隠した一人の男が現れた。
???「お呼びでしょうか」
アル「命令だ。すぐにこの学園を破壊しろ」
???「フォッフォッフォ。良いでしょう。建築物の破壊は私の専売特許ですからね」
 男はそう言いながら光の壁の中に消えていった。

高田総統「あいつ、何者だ?」
アル「惑星ハマーに行った時、俺が洗脳して連れてきた男だ。腕は俺が保障しよう」

一方その頃・・・

パスカル先生「は〜い良い子のチビっ子たち〜。今日は体育です。ドッチボールで遊びましょー!」
 グラウンドでは、ある意味二次元としか言いようのない蒼いスーツをきた金髪の先生が、生徒達に指示を出していた。
あきからに体の絵コンテが一枚しかなく、所々色塗りが雑になってたり塗り忘れがあったりしている。
彼の名はパスカル先生。電脳戦士土管くんではピーターが通っている熊手川学園の教師をしている。
半年前から行方不明になっていたが、一部時空の歪みが修整されたことにより、再び元の世界に戻ることが出来た。現在は総合学園(仮)の教師として働いている。

ピーター「え〜なんだから面倒臭いな〜」
スージー「ねぇねぇピーター。昨日のテレビ見た?まさかトンボにあんな凶暴な能力があるなんて知らなかったわー!」
ピーター「ゴメン。見てないんだ」
スージー「なぁんだ。つまんないの。ところであなたは皆とやらないの?ドッチボール」
ピーター「皆がまだ働いているのに、僕だけ学生生活を謳歌するなんてムリダヨ」
 まぁ正直言うと主要人物普通に盗撮してましたけどね。

スージー「何言ってるの。学生が学校で過ごすのは当たり前の事じゃない。それに、あなたまだ小学生よ?どんな年齢の人が働いてるのか知らないけど、貴方はまだ義務教育を終わらせる義務があるの」
ピーター「はぁ…わかったヨ。やれば良いんでショ?でもこういうのは苦手なんだよな〜」
土管くん「任せて。僕に任せれば、どんな相手も一発さ☆」

バキィ!!

 土管君が拾いあげたボールを投げると、ボールはとてつもない勢いで飛び、大木を吹き飛ばした。
ピーター「そっちの意味での一発かヨ!」


ディエンド「ぐはぁ!」
ピーター「なんダ?」
 よく見ると、先ほど折れた大木の皮の端っこがヒラヒラと壁になびいている。
ピーターがそれをはぎ取ると、明らかに腹部があり得ない形に凹んでいるディエンドが横たわっていた。

ピーター「隠れ身の術かヨ!」
カラス「海東、やっと見つけたぜ!」
パスカル先生「コラー何処のカモシカの骨か分からない人はこの学園に来ちゃ……」

ゴリッ

パスカル先生「はぁぁぁぁぁぁぁ!」
 突如校舎裏からグラウンドに飛び出したカラスに注意しようと駆け寄ったパスカル先生だったが、明らかに高圧電流が流れているであろう警棒を
かなりエグい角度から振り下ろされ、一瞬で気絶した。

392蛇界人:2010/06/06(日) 15:42:44
カラス「よっ。ピーター久しぶりだな。元気してるか?」
ピーター「教師を撲殺しておいて元気してるかはアンマリだヨ!」

カラス「別にいーじゃん。とりあえず、そこの男をこっちに引き渡してくれ」
ピーター「犯罪者ですか?」
カラス「まーな。世界を股にかける大泥棒って所さ」
ピーター「どんなモノを盗んだんですか?」
カラス「そうだな。友達の宿題とか、あの娘の縦笛とか、あとあの娘の心とかな」
ピーター「そんなショーもない奴必死で追いかけてたの!?」
カラス「冗談だよ。さて…」
 変身が解け、元の姿に戻った海東にカラスが歩み寄った。

海東「…………」
カラス「悪いけどさ。こっちも逮捕状もらってる以上仕事だから、見逃すわけにはいかないんだよ。
…って、また気絶しやがったよこいつ」
 あっけにとられながらも、海東の両腕に手錠をかけようとした次の瞬間、

ドラパン『あぁっはっは!』
 高らかな笑い声を響かせながら、鳥の様な物体が突如カラスと海東の間に割り込み、
海東をかすめとって空高く飛び上がった。

ピーター「なんダ?」
 空を見上げると、グライダーを操る紫色の猫型ロボットの姿が映っていた。
海東は後ろからロープで吊るされている。

ドラパン『すまないがこいつは大事な相棒なんでね。悪いが持って行かせてもらう!』
カラス「ドラパン…テメェ最近姿を見せてないと思ったら海東と組んでやがったのか!」

早速撃ち落そうと思ったが、今は銃火器がないことを思い出すと携帯電話を取り出し、すばやく番号を打ち込む。
カラス「杉田!今どこにいる!」
努力『え?今合流場所に向かっていますが…』
カラス「ディエンドがグライダーで逃げた!打ち落とせ!」
努力『了解!はぁ……努力波―!』

どごぉぉぉぉぉぉん!!


 凄まじい爆音とともに、ドラパンではなく校舎の屋上部分が光線によって綺麗に吹き飛んだ。
努力『ごめんなさい無理でしたー!』
カラス「無理なら最初からやるなーぁぁ!」

ドラパン『では私はこれで失礼するよ。ハッハッハ!』
 拡声器を片手に軽やかにグライダーを操りながら、ドラパンがスピードを上げたその時だった。

どごぉぉぉぉぉぉん!!

ドラパン『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!』
 突如、ドラパンのグライダーが爆音と共に炎の包まれたのだ。グライダーはそのまま綺麗な弧を描きながら墜落していった。
カラスが落ちてきたアタッシュケースを受け止めると、何処ともなく不気味な笑い声が響きだした。

???「フォッフォッフォ!」
カラス「ちっ!よくも俺の晩飯代を…何もんだ!」
 すると空からマントを羽織った男が飛び降り、自らローブをはぎ取った。
その男は蝉のような顔をし、両手にはピスタチオの殻のようなハサミが付いていた。

ピーター「セミなのかカニなのかハッキリしろヨ!」
バルタン「どちらでもありません。私はノイズ下士官のマックスバルタン!あのお方の命により、
我々の邪魔をするこの目障りな学園を破壊するために参りました。」
 バルタンと名乗る男はカラスに両手のハサミを向け、叫んだ。

バルタン「あなたも死になさい!」
 突如バルタンのハサミの中から大量のミサイルがカラスに向けて放たれたのだった。

393蛇界人:2010/06/11(金) 18:38:26
  ワー!  キャー!
 
 逃げろー!    助けてー!

カラス「くっ!危ねーだろ!この校舎の修理費は俺達の給料から出るんだぞ!」
 ミサイルから生徒達と校舎を生身で守りながら、カラスがバルタンに言った。
バルタン「なおさら好都合。原形を留めることなく破壊してさしあげましょう」
カラス「冗談は大概にしとけ!」
 ふと、目の前に工事用であろう1m強の鉄パイプの束が転がっていた。
カラスはその鉄パイプの一本をとると、飛んでくるミサイルを避けながら、至近距離まで近づき、バルタンの頭めがけて振り上げた。
カラス「この距離ならミサイルは撃てねーだろ!」
 しかし、その鉄パイプはバルタンの頭部に触れることなく、2本に別れて空中に舞った。

バルタン「…このハサミがただの飾りとでも思っていたんですか?」
カラス「思ってねーよ!」
 上から降りかかるバルタンのハサミをジャンプで避けると、空中に飛んだ二本のパイプを取ると、
そのまままたバルタンに振り下ろすが、両手のハサミで妨害され、つばぜり合いの状態になっていた。

バルタン「なかなかやるようですね」
カラス「そう言うのは喰らってから言うもんだ!」
バルタン「では訂正しましょう……全然ダメです」
 刹那、バルタンのハサミが、パイプごとカラスの胸に×印の紅い模様を刻みつけ、
そのまま両手をカラスの腹部に押しつけ、大量のミサイルを至近距離で発射した。

パスカル先生「はぁ…一体ぃー何があったんですk…はぁあああああああああああああ!!」
 奇跡的に蘇生し、起きあがったパスカル先生だったが、バルタンの零距離射撃の爆風で吹き飛んだカラスに体当たりされ、また気絶してしまった。

ピーター「土管君!なにか武器はないの!?」
土管君「任せて!大砲アプリケーション。インストール!」

デデデデーン♪

 蛙男商会名物“ありえない変形”で、瞬く間に土管くんの体が大砲に変形し、
バルタンに砲弾を発射した。
しかしバルタンはそれを片手で受け止め、握りつぶした。バルタンのハサミから大量の血しぶきや千切れた内臓が辺り一面に飛び散った。

バルタン「やけに脆い砲弾ですな」
 バルタンはハサミに付いた内臓や血糊を払い落とした。その中には髪の毛やヅタヅタになった蒼いTシャツが混じっている
ピーター「操縦する人が砲弾だったのかヨ!」
 バルタンは土管くんを無視し、グロッキー状態になっているカラスに歩み寄る。
とうのカラスは胸からドクドクと流血し、レンタルの作業着は真っ赤に染まっている。

バルタン「元々の目的ではありませんが、あのお方はあなたに大変興味を持っていた様ですからね。
     あなたのクビを持っていけば、私の地位も飛躍的に上がるでしょう」

???「スパイダーストリング!」
 突如、バルタンの目の前から糸が飛び出し、カラスを絡め取ってあさっての方向へ飛んでいった。
バルタン「何?」
???「『死神拡散針』」
???「努力波ー!」
 やや驚いていたバルタンの両腕両足に針が刺さり、一気に石化する。
そのまま身動きが取れないバルタンの目の前に光線がブチ辺り、あたり一面が巨大な爆煙に包まれた。

???「さぁ。あなた達も早く!」
ピーター「うわ!ナンダ」
 突然現れた謎の3人組はピーターや取り残されていた生徒たちを抱えると、一気に校舎の中へ走っていった。

 爆煙が消えると、無傷のバルタンが体についた煤を叩き落としていた。
バルタン「逃げられましたか…。まぁいいでしょう。私の目的は彼らを倒す事ではありませんからね」
 刹那、バルタンは高くジャンプし、学園の屋上に立つと、マントの中に手を突っ込んだ。
バルタン「さぁ…仕事を始めましょうか…」
 マントの中からバルタンが取り出した物。それは長方形の筆箱のような外見で、青と白のカラーリングが施されていた。
これこそ選ばれし者のみに与えられ、怪獣を操ると言われている機械。バトルナイザーだった。

394ネロンガ:2010/06/17(木) 16:24:36

 爆炎が去り、天空より焼け焦げた少女が大地に抱かれた。
 地に伏せた少女に向かい、血まみれの忍者はゆっくりと歩み寄った。

カカシ「もう・・・お終いにしようぜ、逆恨みなんて」
 カカシは膝をつき、倒れ伏した刹那を抱え込んだ。刹那はゆっくりと口を開け、つぶやいた。
刹那「なん・・・で・・・?」
カカシ「あん?」
刹那「なん・・・で・・・・・私の・・・電流が・・・敗れたん・・ですか・・・」
カカシ「簡単なことさね」
 カカシは刹那を『お姫様だっこ』のように持ち上げて言った。

カカシ「おめーの極大雷鳴剣は、空気中の分子に電流を流しこみ爆発させる技だ。
    その爆風にはお前の練りこんだ雷属性の魔力が混じっている。だがなァ、その方向は一直線ではなくバラバラなんだ。
    だから爆発力にはたけていても、麻痺効果は低い」
 そこまで言うとカカシは「よっ」と言って立ち上がった。

カカシ「一方、俺の雷切一閃は一直線に雷属性のチャクラを飛ばす技だ。てめーの起こした爆風の間を縫って進めるのさ。
    人体は非常に電気をよく通すし、お前は金属製の刀まで持っていた。手ひどくやられて当たり前だ」
 刹那は、ふっと一息ついた。
刹那「なるほど・・・。相性が・・・悪かったの・・・ですね・・・」
カカシ「ま、そういうことだ」
 カカシは、あらかじめ拾っておいた四次元ハットをどこからともなく取り出して言った。

カカシ「キッドの残骸はこの中に入れといた。お前の負けだ、刹那。帰るぞ」
刹那「・・・」
 カカシはよたよたと刹那を抱えたまま歩き出した。
 彼には想像するよしもなかった。

 この時すでに、崩壊への序曲が始まっていることなど。


ネギ「木乃香さん時計持ってますかー?」
木乃香「えっ・・・ああ・・6時2分やえ」
ネギ「あと28分か・・・(キッドの奴負けて気絶しやがったな・・・後で焼きいれてやる)」

395蛇界人:2010/06/29(火) 23:17:16
 今日ハッスルしないで、いつハッスルするんだ! 蛇界人です。

遂に男色先生対HGの夢の対決両国で実現キター!
カラス「やかましい!」
それよりこれ見てよ。

ttp://www.nicozon.net/watch/sm11022637

カラス「ん〜やっぱりはやたんはかあいいなぁ〜」

ジブリール…これは流行る!
カラス「うるせーよ!」


バルタン「いでよ!インペライザー!」

 バトルナイザー!モンスロード!

 バルタンのバトルナイザーから光が灯され、空中から40mほどの巨体が学園の外の土地に落下した。
ロボットのように冷たい灰色のボディを持ち、頭部の3つの目はバルカン砲のようにグルグル回っている。
インペライザー。かつてウルトラマンメビウスを苦戦させた無双鉄神の姿が、そこにあった。

バルタン「さぁ、それでは…ん?」
 下を見下ろすと、光の壁の中から、灰色の怪人の群れが出てきていた。
オルフェノクだ。どうやら自分はまだ組織からは信頼されていないようだ。
バルタン「まぁいいでしょう。さぁインペライザー、この建物を完膚なきまで破壊しなさい!」


???「待てー!」
 オルフェノクの群れを撥ね殺しながら、一台の赤い違法改造車“GP7”がインペライザーのところへ突っこんでいる。
ダーマ「レイオニクスを退治しに来た男!スパイダーマン!」

テッテレーテテレ ポコココココン テレッテレー♪

 もう???をつけるのすら面倒になってきたが、案の定この男である。


バルタン「そんな違法改造車でこのインペライザーに勝てるとでも?」
ダーマ「誰が車で戦うと言った。“マーベラー”!」

 ダーマは腕のブレスレットに向けて叫んだ。
突如、空を裂き、スフィンクスの様なダーマ専用巨大戦艦“マーベラー”が現れ、
インペライザーに向けて主砲を発射した。しかしインペライザーは少しよろけたものの、その足踏みをやめない。

ダーマ「くっ!やはり俺がマーベラーに乗り込むしか……」
 ダーマがハンドルをマーベラーへ切ろうとするが、大勢のオルフェノクがGP7にしがみつき、動きが取れない。
ダーマ「えぇい!数が多い!」
努力「顔面ファイヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
 すると、どこからともなく火炎放射がオルフェノクの群れにあたり、20体ほどのオルフェノクが灰になった。
GP7の後ろには、両目が巨人の星顔負けのごとく燃えている男が立っていた。
 
努力「1に努力!2に努力!3,4がなくて5に努力ぅぅ!私の名はぁ努力マン!スパイダーマン!ここは任せて、君はインペライザーを倒すんだぁ!」
ダーマ「感謝する!」
 そのままGp7はマーベラーの中に格納され、ダーマはマーベラーの操縦桿を握った。
ダーマ『チェェンジ!レオパルドン!』
 こちらも負けじと、マーベラーはその形を変え、巨大人型ロボット“レオパルドン”に変形する。

ダーマ『ここは俺が相手だ!かかってこい!』
バルタン「…肩慣らしには丁度いいでしょう。インペライザー、すこし遊んであげなさい」
 バルタンがバトルナイザーを天高く掲げると、インペライザーは再び目に光をともし、レオパルドンに向けて歩き出した。

ダーマ『俺は…絶対に負けない!  あ、ここでコマーシャルです!』


デーン♪ スパイダーマン♪

396名無しさん:2010/08/09(月) 13:45:49
 言うだけせんないことではあるのだが。
 もし、この時カカシが写輪眼を使っていたら。
 もし、この時刹那が指一本動かせないほどダメージを食らっていたら。

 後々のあの惨劇が起こることもなかっただろう。


 カカシはつぶやいた。
カカシ「なァ・・・刹那・・・」
刹那「・・・何ですか?」
カカシ「俺ァ、前に仲間を見殺しにしちまったことがあるんだ」
刹那「見殺し・・・なぜ・・・ですか・・・」
 カカシは瞳に悲しみの色を携えて、とうとうと語った。
カカシ「俺が13歳の秋のことだった。俺は仲間とともに敵の罠におめおめとハマっちまったんだ。
    その時オビト・・・仲間の名前だ・・・が俺を突き飛ばして、落石をモロに食らったんだよ。
    医療班の仲間もいたが、そいつにも治せやしなかった。体の半分潰れちまったからな」
刹那「・・・・」
 刹那は、だいぶ低くなった太陽を見た。カカシは続けた。
カカシ「で・・・オビトは死ぬ前に、俺に大事なものをくれた。俺が今生きているのはそいつのおかげだ」
刹那「・・・写輪眼、ですか」
カカシ「ご明答」
 忍者は、侍に笑顔を見せた。無理して作っているのが子供でも分かる、へたくそな笑顔だった。

カカシ「そん時以降、俺はこう思ったんだよ。俺の仲間はもう傷つけさせねーって。もう殺させやしねーって、な」


 その頃。魔法先生と京娘は何をしていたかというと。

ネギ「まーじーかーるーバーナーナっ、バナナと言ったらチンパンジーっ」
木乃香「チンパンジーと言ったら・・・パーマン?」
ネギ「パーマンと言ったら・・・マントっ」
木乃香「うーん、マントと言ったら・・・外套・・・」
ネギ「難しい言葉知ってますねー。外套と言ったら毛皮」
木乃香「毛皮と言ったらラッコやね」
ネギ「普通狐とかでしょ・・・ラッコと言ったら害獣」
木乃香「えっ、ラッコって害獣なん?」
ネギ「そりゃーもー、すっごい害獣ですよ。ウニとか蟹とかホタテとかバリバリ食べちゃいますから」
木乃香「へぇー。じゃあ害獣と言ったら猪」
 ものすごく暇そうにしていた。

現在時刻、6時5分。
タイムリミットは、あと25分。

397蛇界人:2010/08/11(水) 13:38:27
戦闘のプロ「まーけたー」

まーけたーからゲロッパうどんにちぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!

ギュルルルルルルル〜!

いくぞ!マシン便!

 ドガーン!   ドガーン!
 
    ドガーン!

スパイダーマンが送る。完全変形!DX超合金レオパルドン!ポピーより発売中!


デーン♪ スパイダーマン♪


バルタン星人が襲来する少し前の事…光写真館では

ユウスケ「いやぁ〜。あの智代って女の子、結構可愛かったなぁ〜。姐さんを思い出すねぇ〜」
 たった今写真館を出て行った女子高生の事を思い起こしながら、ユウスケはソファーに座って自分の世界に入りきっていた。

士「……お前はSっ気のありそうな女ならなんでもいいんだな…」
栄次郎「あらら〜」
夏ミカン「おじいちゃん、どうしたんですか?」
栄次郎「いやぁ、コーヒー豆。さっきのお嬢さんに淹れてあげた時になくなっちゃったみたいでねぇ。悪いけど買ってきてくれないかな」
士「いいだろう。行くぞユウスケ、夏ミカン」
夏ミカン「はい」

ユウスケ「あぁ。……ん?」
 起き上がろうとソファーに手をつくと、何か固いものがユウスケの左手にぶつかった。
彼の視線はソファーの上に落ちていたラグビーボールに映った。油性のマジックでデカデカと“カラス”と書かれている。

ユウスケ「カラスさん忘れ物かな?」
士「ユウスケ急げ。さっさと行くぞ」
ユウスケ「わかったって!」

 3人は外に止めてあったバイクに乗って、写真館を跡にした。





リオ「気がついた?」
カラス「……ここは…」
用務員「俺の部屋だ」
カラス「あぁ…?」

 辺りを見回すと、確かに何かの仕事の資料が乱雑に置かれ、
壁には火元責任者の名前欄が塗りつぶされた『用務員室』の紙が貼られている。

リオ「そう…兼定ー!カラスの野郎起きたわよー!」
兼定「本当に…本当に大丈夫だよね…?」
カラス「……なんかあったのか?」
リオ「実はね……」


数分前

用務員「おいリオ!大丈夫なのかよ!」
リオ「駄目…傷はふさがったけど血が流れすぎてる。このままじゃ…」
努力「任せてくださいぃ!」

ブチッ! 

努力「努力式輸血ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」

ブスッ!

 突如割り込んだ努力マンが、頭の赤い水玉マークを取り外し、カラスの鳩尾に思い切り突き刺した。

リオ「ちょ…!あんたなにした!?」

 説明しよう!努力マンの額の赤い水玉マークの中には努力マンの血と汗と涙が詰まっている!
それを突き刺すことによって、自身や他人に輸血することができるのだ!まぁ稀に血糊が詰まってた場合もあるので最悪死ぬが。

詳しくは『とんでも!ラッキーマン』第45話“血の嵐! 努力マンのフルパワー”参照のこと。DVDBOX好評発売中!!

リオ「いやいや!それ以前にあんた血液型大丈夫なの?最悪死ぬよ!?」
努力「大丈夫!血液型の違いなんて努力と気合で何とかなりますぅ!!!」
リオ「なるもんじゃないでしょーが!」(スパーン!)



リオ「…とまぁそんな事があって…」
カラス「でもなんとかなっちゃってるから別にいいか」

398蛇界人:2010/08/11(水) 13:39:57
用務員「たった今局から連絡がきたよ。奴はノイズの下士官に値するポジらしいな」
カラス「おかしいだろ!なんであんな化け物が風間の小太郎とタメなんだよ!
    ところであのバルタンはどこの奴だ?初代か?ジャックか?80?コスモス?パワード?マックス?
    まさかシュシュトリアンとかじゃねーだろうな」
用務員「シュシュトリアンか。ずいぶん懐かしいな、まぁ簡単に言うと、あのバルタン星人は…大怪獣バトルの世界の住人だ」
リオ「ん?……バルタンって大怪獣バトルにいたっけ?」
カラス「いただろ。ゲームとか劇場版とかにワンサカ」
用務員「いや、ゲーム版はただの怪獣扱いだし、劇場版のは今まで倒されたバルタンを総計した怨霊みたいなものだからノーカンな」
リオ「あんたもそれなりの知識をお持ちのようで」
用務員「これでも諜報員だからな。お前も見ろよ。なんならDVD貸すぜ?」
リオ「…検討しとくわ」
用務員「話を戻すが、あいつからはレイオニクスの反応が出た。」
リオ「レイオニクス?」
用務員「怪獣を操る奴の事。要はポケモントレーナーみたいなもんだ。だが妙だな…俺が見た中じゃバルタン星のレイオニクスなんて…」

カラス「あ…そう言えばピーター達はどうなった!?」
用務員「あぁ。生徒は全員体育館に避難してるぞ。なんか怪人とか怪獣が現れるのってここじゃいつもの事らしいからな」
カラス「そうか・・・。で、バルタン野郎の怪獣はなんだ?」
用務員「それは・・・」


ズシィィィィィィィィィィィィィンン!!

 突如、外で何かが地面にぶつかったような音が響き渡った。 
皆が外に出ると、用務員室の目の前に、胸から煙が上がったレオパルドンが横たわっていた。

リオ「山城!?大丈夫なの!?」
ダーマ『いやぁ〜光線技喰らった衝撃で足滑らせちゃってw』
リオ「ややこしい真似すんなぁ!」
 レオパルドンが倒れてきた方向を見上げると、一体の巨大ロボットがゆっくりと歩み寄っていた。

カラス「あれはインペライザーか…」
リオ「なによそれ?」
緋色「無双鉄神インペライザー。登場作品はウルトラマンメビウス。その再生能力と火力で二度も主役であるメビウスを倒した強敵です。
    武装は格闘と、腕部を変形させることで展開される巨大なブレード。そしてカメラアイに搭載されている強力な回転式光弾で…」
リオ「解説しないでいいから!」
ダーマ『…しかしなんて奴だ。レオパルドンの技を喰らってもすぐに復活しやがる…!』

カラス「そいつは倒しても再生する。レイオニクスを倒すしかないぞ」
努力「だったら……顔面ふぁいああああああああああああああ!!」

努力「消えた!?」

フォフォッフォッフォッフォッフォッフォッフォ…

 努力マンが辺りを見渡すと、彼とカラス達の周りを50人ほどのバルタン星人が囲んでいた。
努力「これは……」
リオ「影分身!?」
用務員「だが数が多すぎる…これが宇宙忍術って奴かよ…」
カラス「やっぱりそうか…早く本体を…!」


バルタンA『フォッフォ。お察しの通り、この学園全土に私の分身を張りめぐらしました』
バルタンB『あなた方の人数では、その中にいる本当の私を見つけ出すのは不可能です』
バルタンC『私の仕事が終わるのを黙って見ていなさい…フォッフォッフォ』



一方そのころ


ドクロス「最近やる事ないよな〜俺達」
デスト「まぁ…そうやけどやな……」
ドクロス「おい見ろよこれ。やっぱハードゲイ相手でも男色先生はパネぇな」
デスト「何言っとるんや。今のところは生身でコロニー落としを阻止したCEOが最高やないか」
ドクロス「さて、ダビングダビングっと……」
デスト「ちょい待てや。カラスの旦那に頼んでDVD買ってもらえばええんやないんか?」
ドクロス「DVDは煽りVがないんだよ!」
デスト「ここは画質を重視してDVDを待つべきやないんか!」
ドクロス「おいマグナ。お前はどうだ?」
マグナ「……………」
デスト「マグナ?」
マグナ「……………zzz」
デスト「……寝んな!」バシッ!

 主人が生死の境を若干さまよっていた間、当の使い魔達は人のいない職員室を物色し、
おそらく生徒が没収されたであろう菓子を貪り食い、テレビをつけて呑気にサムライTVのニアライブ中継を視聴していた。
慌てて逃げだしたであろう痕跡が残っているのにもかかわらず、何も疑問に思わないとはこいつらは一体どれほど馬鹿なのだろうか。

399ネロンガ:2010/09/28(火) 16:39:42

 ああ、そうだ。
 出会った時から、感じてたんじゃないか。
 私は、この人には敵わないんだって。

 私は、視界がぼやけるのを感じた。眼の下が熱い。ぼろぼろと、頬を涙が伝い落ちた。
 傷口が痛むから? 否。
 負けたことが悔しいから? 否。
 目的を果たせなかったから? 否。
 
 こんな人を、もう私は二回も陥れてしまったって事に、私は失望して泣いているんじゃないか・・・。

「どうしたんだ?泣いてんじゃねーよ。お前に泣く権利は今はないよ、ネギとキッド、それに木乃香に謝ってからだ」
 先生は私に優しく語りかけた。その目はいつもと同じく死んだままだった。あなたらしいよ、はたけ先生。
 でも、もう遅いんだよ・・・。
 もう、手遅れなんだよ・・・・。

 ぐっ、と唇を噛みしめ、覚悟を決めた。
 悪役になろう。もう私には、それしか残っていないのだから。


 私は、枯れ切った喉に鞭打ち、咆哮した。

「起動ォォォォォォォッ!!!!! 万能罠ァァァッ!!!」
「何っ!」

 刹那、世界が、揺れた。

 目の前の空間が歪み出し、今まで歩いてきた道が闇と化す。
 草木が、大地が、岩が形を変え、辺りは何やらわけのわからない、キャンパスの上に絵具を全部ぶちまけたような風景になる。
「な…何が起こったんだ!」
 先生は動揺して、私を抱えている手を離した。私は尻餅をつき、先生は何やら印を組む。
「くそっ、幻術は教えてねえはずだぞ! 解っ!」
 ぱん、と先生は手を叩いた。しかし幻術を一発で破るその術式も、この結界には何の影響も及ぼさなかった。
 先生は舌打ちすると、私の方を睨みつけて額当てを外した。赤い魔性の目が、螺旋を描いていた。
 私は右手で乱暴に目をぬぐいさり、翼を生やし大地を蹴った。
 
「何を仕込んでやがったんだ!」
 先生は私の脚を掴もうと手を伸ばした。私はその腕を蹴り、かぶっている帽子を引きはがして一気に空へと駆けた。
 先生も続けてジャンプしようとしたが、もう間に合わない。
 この罠から出られるのは、仕掛けた当人だけなのだから。


 私は再び帽子を手に入れ、茜色の空を悠然と駆けた。
 腕時計を眺めたら、『日本時刻6時10分』と表記されていた。
 残り20分。全てを終わらせてやる。
 私は、レーダーを取り出し、ある一点へと加速した。

400ネロンガ:2010/09/30(木) 16:15:11
ネギ「そこかっ!」
 僕は振り向くと同時に叫び、軽い威力の光熱波を打ち出した。ビュッと音がして、その光熱波をよけ、何者かが迫り来る!
 森の中、うす明りで見えたのは、銀髪の男だった。
ネギ「カ・・カカシ先生!」
木乃香「カカシはん!」
カカシ「ひっでぇなぁ。いきなり撃つ奴があるかよ」
 カカシは笑顔を浮かべ、ゆっくりと僕たちの方に歩み寄った。

カカシ「いやぁ、刹那の奴にはてこずったよ。まあ何とか倒したけどな」
ネギ「殺してはいないでしょう?」
カカシ「たりめーだ。そこまで担いできたけど、てめーが撃ってきた時にびっくりして離しちまったんだよ」
 カカシは指でクルクルと鍵を弄んで、「ほらよ」と僕に渡した。
 鍵を握る僕は、なぜかあまりいい気がしなかった。
ネギ「カカシ先生・・・申し訳ありません」
カカシ「ん?何言ってんだよ」
 僕はつぶやいた。
ネギ「あの時僕が油断しないで鍵を外していたら、キッドはやられなくて済んだと思うんです。
   キッドの鍵が解除されたって事は、刹那は間違いなく秘密道具を使ってきたでしょう?
   ただでさえ厄介なあいつを、ますます強化させてしまったんですから・・・先生も痛かったでしょう?」
カカシ「・・・・あァ、そうだな」
木乃香「・・・・・・・」

ネギ「木乃香さん、どこに鍵穴があるかわかります?」
木乃香「あー、首の後ろ側やね。脳幹辺りや」
 うわぁ、そんな所かよ。どうやってはずせってんだ。
 悩む僕に、カカシがアドバイスした。
カカシ「ネギ、木乃香さんにやってもらえ。その方が外しやすいだろう」

 その言葉を聞いた瞬間、木乃香さんは硬直した。
 僕は不思議に思ったが、気にしても仕方がないので木乃香さんに鍵を放り投げた。
 はっとして、空中であたふたのキャッチする木乃香さん。
 ちょっと可愛いかも・・・って、今はそんなこと思ってる場合じゃないか。

 その瞬間。


    ズブゥッ!

 形容しづらい鈍い音が聞こえた。
 目の前にあるのは、顔を蒼くして目を見開いた木乃香さんの顔。
 首を動かしてみた先には、クナイを握ったカカシの姿。
 そのクナイの先にあったものは、僕の脇腹だった。

 カカシが、クナイを引き抜いた。血がだらだらと零れ落ちる。
 僕は激痛に支配された脇腹を押さえ、僕はへたり込んだ。
ネギ「カカ・・シ・・先せぇ・・・・何を・・・」
カカシ「あー、すまんすまん」
 カカシはにやにやと笑みを浮かべて、印を組んだ。

カカシ「俺、実ははたけカカシじゃねーんでな」

401ネロンガ:2010/09/30(木) 16:16:11
あ、すみません。>>400の前にこの文章追加。

 日が傾いた。僕と木乃香さんは終わりの見えないまじかるバナナを続けていた。
 影が東方に向かい長くのびてゆく。伸びきった先に待っているのは、影の消滅。そして、60秒後に現れる、死。
 不安に、喉が締め付けられた。
 そういや、今何時だっけ?僕は木乃香さんに聞こうとした。
ネギ「木乃香さん、今何時でしたっけ?」
 木乃香さんはまじかるバナナのネタを考えるのをやめて、懐から懐中時計を取り出した。
木乃香「せやなー、今、6時15分や。あと15分やね」
ネギ「えっ・・・やばくないですか!?」
 僕はポケットからレーダーを取り出した。
 赤い点が、僕の背後30m程度の所にあった。

402蛇界人:2010/11/03(水) 22:54:51
一方そのころ…


???「待てぃ!」

 無数に分裂したバルタンが一斉に上を向く。実際に見てみると微妙にシュールだ。
バルタンの視線の先には、校舎の屋上に腕を組んで立っている一人の男がいた。
太陽の逆光によりその姿を見ることはできないが、なかなかのつわものである事に変わりはないようだ。

???「悪しき心を抱く者には、真実の光をまともに見ることはできん。嘘を突き刺す光・・・
    人、それを・・・『真(まこと)』という!(マシンロボクロノスの大逆襲第8話より抜粋)」
 良い事を言ってはいるが、見ているこっちとしては逆光のせいでまぶしくて何も見えない。それに太陽は直接見続けると視力の低下、
最悪失明の原因になる事もある。こっちの迷惑も考えてから口上を垂れてもらいたい。

バルタンA『誰だか知りませんが、邪魔をしないでもらいましょうか』

ドゴォォォッォォォォォォォン!!!


 あまりにイライラしていたのか、バルタンの一人が屋上へ向かってミサイルを連射し、屋上を木っ端みじんに粉砕した。
しかし???はどっかから刀を引き抜くと、某ゲームのPVみたいにクルクルと回転しながら落下しているが大丈夫か?

???「天空宙真拳……“爆裂空転”っっ!」

ばしゅうううううん……!

 ???が落下しながら刀を振り下ろすと、刀から某カメラマンを超えるほどの強烈な閃光が放たれ、
無数のバルタンの群れに襲いかかる。光を浴びたバルタンは次々の消滅していく。どうやら問題なかったようだ。
???「貴様の作った幻など…真の光の前では通用しない!」
バルタンA『ちっ……何者で……』

ザシュッ!

 ???は質疑の声を上げたバルタンの分身を刀で切り伏せながらこう叫んだ。 


???「貴様に名乗る名前はない!」 ピシューン!


蛇界人「ガタキリバってケタックじゃね?」
カラス「急になんだよ…」
蛇界人「とりあえずディーノ先生DDT総選挙一位おめでとうございまーす!」
カラス「だから急に話題を変えるな!!」
蛇界人「草加雅人のMUGEN化及びギャレンのガンバライド参戦おめでとうございまーす!
    でもディーノ先生キムさんにエクストリーム級のベルト取られちゃって……」

カラス「もう黙ってろ!そうそう。この間ソウルイーターと一緒に録りだめしてたオーズ見てたら、
    序盤なのに別のコンボとか出てきたよな。フォーム合わせれば歴代最多のフォームになるんじゃないかって噂もあるが」
蛇界人「あぁあれか。ヤミーがいっぱい出てきて、自分だけ色が違う一匹が『じゃあボクが目になるよ』て言って皆が大きい奴になるんだよな」
カラス「あんなグロテスクなスイミーがいるわけねーだろ!」

蛇界人「そんでもって分身したガタキリバが一斉に合体したスイミーを撃破して、
    セルメダルが降り注いでる中、『このボケどもが!』って呟いて帰ってった時はさすがの俺も痺れたね」
カラス「ちょっと待て。後半は誰の事言ってんだ」
蛇界人「火野裕士」
カラス「なんでチョクチョクお前はプロレスネタ挟んでくるんだよ!」「
蛇界人「第4回天下3部の計!1212博多スターレーン大会!皆集まれ!」
カラス「もう黙ってろ!」
蛇界人「今度こそDDTには勝ってほしいね」
カラス「いい加減しつこいぞ!そして先週はやっとラトラータ登場だな」
蛇界人「ホントにホントにホントにホントにラ・イ・オ・ンだ♪」
カラス「多分これ見てる人間殆どそのネタ知らねぇよ!」

403ネロンガ:2010/12/07(火) 18:22:11
 どうも、音楽の時間に玉置成実の「Reason」を聞いて「『さみしさも強さへと変えていく キミを思うと』という歌詞は、キラに奪われた
家族のことを思うシンの心情を表現している」と書いて先生から花丸をもらったネロンガです。
 ていうか、自由発表にこの曲持ってきたF君、自重しろよ。先生、アムロ・レイすら知らなかったんだぞ。


 カカシ・・・いや、カカシもどきは不的に笑みを浮かべ、印を結んだ。
 ドロンと白煙に包まれた先に立っていたのは、予想通りの人物だった。
 血があふれ出る脇腹を押さえ、僕は呪文を紡いだ。

ネギ「・・・お前だったのか」
???「いやあ、こうもあっさり成功するとは思いませんでしたけどね」
 血の付いたクナイをべロリと舐め、その女はうずくまる僕を見下ろした。
ネギ「刹那・・・何のつもりなんだよ!」

 なんとか脇腹の傷は回復呪文で治癒出来たが、血液の流出が激しい。タイム風呂敷とは違って、僕の魔術では失った血液を
補完することは出来ない。
 ゆっくりと僕は血のついた右手を地に着き、立ち上がった。

 瞬間。

刹那「死ぃぃぃぃねぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
 
 ドガアアッ!!と音がして、僕の体が後方に吹き飛んだ。
ネギ「っだぁぁっ・・!」
 僕はゴロゴロと情けなく転がった。口の中に血と泥の混ざった最低の味が充満した。
 立ち上がろうとする僕を、非常の靴底が叩き伏せた。
 刹那の履いている泥にまみれたスニーカーが、僕の後頭部を何度も踏みしだいた。
 ドン、ドン、ドンと激しい衝撃が僕の脳を打つ。口の中に入り込む泥の味に耐えられず、猛烈な嘔吐感が襲った。

刹那「時間切れ、寸前まで、苦しめぇっ!
   苦しみ!もがいてぇ!地に頭をこすりつけ、助けてくれと叫び続けろォォ!!」

 裏返った声で、刹那は僕の頭を踏み続けた。眼鏡がひび割レた事に、ようやく僕は気付いた。
 ギリ、と奥場を噛みしめる。
ネギ「・・・調子に・・・」
 ぐっと腕に力を入れ、腕立て伏せの要領で僕は地面を押した。
ネギ「乗ってんじゃ、ねぇぇっ!」
 がっ、と跳ね起き、僕は刹那へと向き直る。

404ネロンガ:2010/12/07(火) 18:22:36
 その時、僕が目にした光景は、二度と忘れられないものだった。

 泣いていた。

 修羅の如き憤怒の表情ではない。
 その美しい顔をゆがめて、刹那は諾々と涙を流していた。
 彼女は口元を歪ませ、唇に犬歯を突きたてた。
刹那「逃げるなぁ・・・・」
 刹那は腰から刀を引き抜き、下段に構えた。来るか。僕は感傷を振り払い、向き直る。
 なんとなくだが、この時僕は北欧に散った一匹の蛾の事を思い出していた。

刹那「苦しめって、言ってんだよォォォォォッ!!」

 ドンと地面を蹴り、刹那が地を駆けた。カウンターを入れようと、僕も拳を握りしめる。
 その時。
 

  ズドゥン!


 一発の銃声が、森に響き渡った。
 銃弾は刹那の足元に着弾し、硝煙を上げた。
 音の聞こえたほうを見ると、そこには拳銃を構えた黒髪の少女がいた。
 その手はがくがくに震え、銃口はどこを向いているのだかさっぱりわからないほどぶれていた。
 少女は、刹那よりも多くの涙を流し、かつての親友を睨みつけていた。

木乃香「ねぇ・・・・どうしてなん・・・?」

 銃口から伸びる白色の煙の向こうで、木乃香さんは絶叫した。

木乃香「どうして・・・こういう方法でしか、折り合い付けられへんの!!」

405蛇界人:2011/02/08(火) 23:32:50
ヒトラー「おっぱいぷる〜んぷるん!おっぱいぷる〜んぷるん!」
フェーゲライン「総統。吸血忍者さんに萌えているところ申し訳ありません」
ヒトラー「蛇界人のアホが本編を書いてないはどういうことだクソ虫」
フェーゲライン「実はその件についてコラー殿からお電話が……」
ヒトラー「なんだと?貸せクソ虫」

ヒトラー「コラ。一体何の用なんだクソ虫コラ」
蛇界人『なんやねん』
ヒトラー「コラーじゃねーし総統に向かってなんやねんとかガス室に送り込むぞクソ虫オラァ」
蛇界人『うはwwwブリーチャーwwテラ勇者ロボwwwwうぇwっうぇwww』
ヒトラー「玩具で遊んでないでさっさと本編書かないとお前のGジェネデータをパブリク(ミサイルなし)で埋め尽くしてやるクソ虫FUCKアホかいね!!」
蛇界人「振り切らせてもらいます!」

ガチャン!


努力「誰ですかあんた!」
緋色「誰って失礼ですよ!あれはロm……」
???「お前たちに名乗る名前はない!」シュピーン!
リオ「もうこの際名前なんてどうでもいいでしょ!敵じゃなかったらどうだって良いわ!」
   でもこれじゃ駄目ね。大元を断たなきゃ一生闘い続けることになるわ」
用務員「しかしよ。こんなに広い学園内から奴だけ見つけ出すなんて…」
???「…るなら……」
リオ「へ?」
???「この建物を手に入れるだけなら、それ全体を掌握できる場所を占拠するのが手っ取り早いだろう」

……>(0M0 )

( 0M0)<……

…(0M0)…

(;0M0)<ハッ!

謎の男「やはり給食室か!」
リオ「勝手に一人で行ってろ!(スパーン!)」
ダーマ『…そうか更衣室か!』
リオ「もうあんた動画ごと消されちまえよ!」
用務員「……パソコン室か!」
リオ「チゲーだろ!(スパーン!)」
カラス「いやあってるだろ!地図は?」
用務員「地図なら持ってるぜ!」
カラス「やるなモブ!」
用務員「オメーあとでぶっ殺す。100回生き返して101回ぶっ殺す」


???「稲妻斬りッッ!!」
 どうでもいいトークを繰り広げている間も、???は必死にバルタン星人達を切り捨てていた。

ザシュゥ!

???「ここは任せろ!お前たちは速く行け!」
カラス「ありがとうございますr…!」
???「お前たちに名乗る名前はない!」シュピーン!

 カラス達が校舎内に走って行った途端、学校の裏山から棍棒を持った巨大な人型メカが数体現れた。
機動武勇伝Gガンダムに登場するデスアーミーだ。

???「あれは…デスアーミーか」
バルタンA『ほぅ…DG細胞について知っているとは…。
     お互い、この世界に存在するべき生命体ではないようですね』
 バルタンが話し終えると、デスアーミー達は棍棒を振り上げ、学園の周りの建物を破壊しだした。

バルタンA『やれやれ。どうやらノイズも完全にDG細胞を制御しきれていないようだ。
      奴らがここを破壊する前に事をすませなければ……』
???「どういう事だ?」
バルタンA『もうあなたと遊ぶ暇はないということです。その代わりに、私の他の分身とインペライザーがお相手致しましょう…どうぞごゆっくり』
 途端、???の周囲を囲っていたバルタン達は一瞬で消えていった。

406ネロンガ:2011/04/01(金) 16:50:57
 被災した方々に、心からの冥福と、復興への思いを祈ります。

 何が起こったのか、さっぱりわからなかった。
 ネギま世界の中でも1,2を争うのんびりキャラの木乃香さんが、僕たちの足元に向かって銃を撃った。
 たったそれだけの事を理解するのに、10秒以上かかった。
 
 刹那は動揺していたが、不意に左手で涙をぬぐいさった。
 そして、ハン、と鼻を鳴らした。

刹那「・・・それで、私を撃つ気ですか?」
木乃香「!!」
刹那「貴方の考えが甘い理由をあげましょうか?
   ひとつ、私には普通の拳銃の銃弾は当たらない。
   ふたつ、貴女は素人だから、下手をすればネギに銃弾は当たる。
   みっつ、私には貴女は抑止力にならない」

 御託を聞いている暇はない。僕は地面に拳を叩きつけ、ゆっくりと起き上がった。
 事態が事態でなければ「ギア・セカンド!」などとふざける余裕もあるだろうが、今はそんな事を言っている暇はない。
 激痛の走る中、集中力を切らさないように僕は脳天から指先までに見えない糸を描いた。
 その中を通し、魔力を流しこんでゆく。何度もやったことだ。だけど、今はそれが苦痛で仕方なかった。
 
ネギ「我は撃つ光レキの魔弾!」

 僕は掌を突きつけ、刹那めがけ魔弾を打ち出した。
 完全によそ見をしていたはずの刹那は、即座に振り向いて弾丸を斬り払う。
 それを見逃さず、僕は地面を駆けた。

 ダン!

 反動で膝がイきそうになる。だが、減速したら死ぬ。板挟みになりながら、僕は刹那までの距離を詰めた。

刹那「無駄な事を!」

 カウンター狙いに、超高速の太刀が振り下ろされる。むろん、それは予想済み!

 ヒュン!
 
 僕は己の血に濡れた手裏剣を掴み、投げつけた。刹那は「ぐっ」と小さく息を吐き、すんでの所で体をひねり回避した。
 日本のプロ野球球団はコイツだけはバッターボックスに上げてはいけないな、などと思いつつ僕は下から突き上げるように拳を叩き込んだ。
 胸のど真ん中、心臓より少し正中線よりに打ち込んだ拳から、鈍い感触がした。それと同時に、僕は踏み込んだ。

 ドンッ!!

 「ぐふぅっ」と顔に似合わない汚い声を上げ、刹那は後方に吹き飛んだ。自ら飛ぶことで、衝撃を減らしたようだ。
 ズザザザ、通しから土煙をたなびかせて、刹那は体勢を立て直した。
刹那「・・・女性の胸を触った時には、まず謝罪するのが順当だと思うけど?」
ネギ「ほざけ」
 ズイ、と杖を突きつけ僕は短く告げた。
ネギ「聞きたいことは山ほどあるが、まずこの質問に答えろ」
 一旦息を小さく吹き、僕は声を上げた。
ネギ「ドラ・ザ・キッドは」

刹那「ぶっ壊しました」

 一瞬、何を言っているのか分からなかった。
ネギ「・・・ああ、尻尾を引っ張ったってことか。物騒な言い方を・・・」
刹那「尻尾・・・?何のことですか?」
ネギ「あン?」
 コイツは何を言っているのだろうか。今ここに彼女が立っているということは、キッドを戦闘不能にしたということではないのか。
 不思議に思う僕に、刹那は冷淡に告げた。

刹那「ですから、胴体真っ二つにして、完全破壊したって言ってるんです」

407蛇界人:2011/07/18(月) 01:08:39
P…P…PPP

 薄暗いパソコン室の中、バルタン星人はどう見てもタイピングできないハサミでキーボードを打ちながら、ディスプレイを見つめていた。

バルタン「……そうか……やはりここには…」
 その時である!


カラス「スカーイハーイ!!」

ドガァ!!

 突如壁を突き破り、5,6人の人影がなだれ込んできた。

バルタン「やけに遅かったですね」
カラス「お前が構造いじくってくれたお陰で、尋常じゃないエンカウントに遭遇してな」
緋色「お陰で仲魔がたくさんできたりして面倒くさかったんで壁ぶち抜いてきました!」
努力「無論!“努力”で!」

スパーン!スパーン!スパーン!

 その内3人が叫んだ直後、一人の女性のハリセンが3人の頭にブチ当たった。

リオ「バカかあんたら!学校穴だらけにして!修理代はあたし達の給料から天引きって言ってるでしょうが!」
兼定「(言えない…リオちゃんもノリノリであたしブン回してたって…言えない…)」
カラス「大丈夫だ!俺のグラビアアイドルポスターコレクションを全ての穴に張り付けて補修しといたから!」
リオ「それ補修って言わないだろ!またずれ荘じゃねーんだぞ!ってかポスター持ってくる暇があるなら武器ぐらい持ってこいよ!」
カラス「仕方がないだろ!学生にうっぱらって小遣いにしようと思ったらこの有様だよ!」

バルタン「あの…どうでもいいこと一つお聞きしていいでしょうか……」
カラス「なんだよ!」
バルタン「何故そんなに衣装がゴチャゴチャしているので?」

 バルタンが面くらったのも無理はない!いつの間にかカラスの全身にはソフトバンクやAmazonなど、
どこか見覚えのある企業のステッカーが貼りまくられており、非常にゴチャゴチャしていたからだ。

カラス「TIGER&BUNNYを参考にしてだな!俺もスポンサーロゴをつけてみただけだ!」
 どうやら今ハマっている某ヒーローアニメをリスペクトしているらしい。

カラス「ソフトバンクの携帯で会話をし、FMVのパソコン使ってユーストリームでハッスルマンズTVを見つつ、amazonで買ったフィギュアーツで遊び、
    ペプシNEXとポテチをつまみにDMMで落としたゲームをプレイ!
    そして夜食は牛角の食べ放題、最後はしたらばで愚痴って寝るという生活リズムで生活してるんだ!
    これで働かなくてもスポンサーから金がガッポガッポだ!」
緋色「やったねたえちゃん!」

リオ「いや、文体だから意味ないでしょ」


……
………

カラス「ステッカーアタック!」
 言ってはいけないことを言われて自棄になったのか、カラスは作業着に貼ってあった企業のスポンサーをはぎ取り、バルタン星人に投げつけた。
しかしバルタンはそれを避けるまでもなく、ハサミを一瞬振り下ろし、全て粉みじんにした。

408蛇界人:2011/07/18(月) 01:09:56
用務員「わりぃな。こっちも仕事だからさっさと要件に移らせてもらうぜ」
 バカバカしい下りを無視し、用務員は火をつけた煙草を吸いながら、バルタンに話しかけた。
もうモブでもなんでもなくなって来た気がするが、まぁ今はほっといておこう。

用務員「何故レイオニクスであるお前さんがノイズに協力する?
    ノイズの存在はレイオニクスバトルだけではなく時空をも混乱させ、お前さんの目的にとっては邪魔なはずだ」

 説明しよう!怪獣使いであるレイオニクスは、レイブラット星人の遺伝子を持つ後継者になるため、
最後の一人になるまで壮絶な殺し合いをし続ける定めにあるのだ!

バルタン「オッホッホ。そう言う質問は野暮と言うものではないですか?地球人の皆さん。
     ……もっとも、地球人ではない方もいるようですが」

努力「……!!!」
リオ「……?」
兼定「…zzzzzz」

バルタン「本当にわからない方がいらっしゃるようですね。これを見なさい」
 そう言うとバルタンはパソコンの電源を入れた。
ディスプレイには青だか赤だか分らない自称ガンダムのセブンの息子が、いちいちポーズを決めながら、何か叫んでいた。

セブンの息子『ウルトラマン、バルタン星人との最初の戦闘を見てみよう!』

カラス「ウルトラマン列伝?」
バルタン「あなた方がここに来る前に放送開始したので録画しておきました。
     それはともかく本題はこれからです。あ、もうちょっと先でしたね」

ピッ

セブンの息子『次回は2大怪獣にウルトラマンティガが挑むぞ!』
バルタン「あ、戻しすぎました。もうちょっとまきもどして……これだこれだ」
 バルタンが再生ボタンを押すと、初代ウルトラマンが、バルタン星人の宇宙船を抱え、
宇宙のかなたへ飛んでいく映像が流れ始めた。

***

(ここから一部誇張あり)
ウルトラマン「いつかは自分達の新たな星を見つけられると、宇宙を旅していたなぁ…いつかは帰れるといいなぁ……」

ぽーひー!

\デデーン!/

***

夜の空が真っ赤な閃光を放った瞬間、プチン!と音を立てて、映像は途切れた。

リオ「なるほど……要は仲間を皆殺しにしたウルトラマンへの復讐…ってとこかしら?」
バルタン「いいえ。ウルトラマンへの復讐ではありませんよ。そもそも……」
 少し間を置いた後、バルタンはゆっくりと話し始めた。

バルタン「そもそもこの惨劇を起こしてしまった原因は……私ですからね」

409蛇界人:2011/07/31(日) 00:22:08
バルタン「そもそもM78星雲人……地球で言うウルトラマン達は、あのような姿だったわけではありません。
     彼らが開発したプラズマスパークが、あの強靭なる光の巨人を作り上げたのです」

リオ「プ…プラズマスパーク?」
用務員「M78星雲人が開発した人工太陽の事だ。一説じゃ、それから発せられるエネルギー波が、
    ウルトラマンたちをあの姿にしたと言われている」
努力「そう言えば!ヒーロー星で勉強していた時に聞いた事がある!」
緋色「ボクも小さい頃、円谷プロダクションの偉い人から聞いた覚えがあります!」
リオ「何今更思い出しちゃってんの!?」
バルタン「いいでしょう…それでは少し昔話でもしようではありませんか……」

 数人の無知に頭を悩ませたのか、バルタンは机の引き出しを開け、
取りだしたディスクをPCに挿入すると、教卓前の巨大プロジェクターを起動させた。

 広大な宇宙に、数々の惑星が浮いている。
 
その時だ。猿がならしているような、ヘッポコなコンガの音が鳴り響き、
聞き覚えのある男の声がプロジェクターから流れ出した。


*****

 山城『今を去る400年前、地球よりはるか離れたところにM79星雲、スパイダー星があった。
    スパイダー星ではモンスター教授が、その科学力で猛威をふるっていた。
    そしてガリアが戻った時、スパイダー星を統率していたガリアの両親は……』

M字ハゲの息子『父さーん!嘘でーす!全てうそです!パラガスが父さんを(ry』


*****

スパーン!

リオ「なんなんだよその話!て言うか、誰だよあのパンツ!パラガスって誰だよ!?」
カラス「ダーマが変身するまでの経緯に決まってんだろ!」
リオ「犯人はお前かよ!何ディスク勝手に変えてるんだよ!」

バルタン「それでは今度こそ説明しましょう」
謎の男「ディスクヲイレルノハオデダー!」
 謎の男は引き出しの中から新たなディスクを取り出すと、PCの中に入れた。

ウィーン! P!

 今度は昭和の香り漂う漁港の映像が流れだした。
バルタンの青春物語を聞かされるのかと思ったが、一瞬で場面は変わり、
丘の頂上で謎の男性がギターを引き語っていた。

男性「街のはずれ〜♪遠くで〜♪」
謎の男「フワアアアアアアアアアアアア!!!」

バリィィィィン!!

 その歌を聞いた瞬間、謎の男はディスプレイクラッシャー顔負けのスピードで、PCのディスプレイを叩き割った。
しかし聞いてはいけないようなものを聞いてしまったかのような恐ろしい形相だ。文章では表せないのが惜しいくらいだ。

用務員「自分で入れといて勝手に叫ぶなよ!
    てかあのCD選んだ時点で、お前絶対自分の正体分かってるだろ!」
謎の男「なにいってんだ!ふざけるな!」

 一方、他の連中は引き出しの中を覗きこみ、物色を始めていた。
努力「おぉ!これは師匠の活躍を何度でも拝めれる、ラッキーマンのDVDBOX!」
緋色「先輩見て下さい!“激写シリーズ!麻帆良学園編〜○○○○の▽▽▽▽▽見放題!〜”って書いてあるDVDを発見しました!」
カラス「スゲェ!こっちには“リオたんのあなたの×××いただきます!”なるDVDが!」

リオ「………」
兼定「まぁまぁリオちゃん落ち着いt……」

ガシッ!

兼定「あ…あれ?」
リオ「あんたたちぃぃぃぃぃぃ!!!」
兼定「ちょっと待ってぇぇぇぇぇぇぇぇええええ(泣)」
 リオは凄まじい剣幕で兼定の頭をつかみ、刀に変形させると、泣き叫ぶ兼定の悲鳴も聞かずに、
DVDをあさっている連中めがけてタナトスレイブを何発もお見舞いした。

ズバァァァァァァアアン!!!

 教室の1部が崩れ落ちていく中、バルタンだけが、本来自分が使うべきだったディスクを探していた。

バルタン「あぁ〜…せっかくかっこよく私の過去を話そうと思ったのに……メチャクチャじゃないですか。
     あったあった。いいですか?良い雰囲気に水を差さないでください。次やったら今度こそ息の根とめますよ?」

 使うディスクを見つけたバルタンは、謎の男によってブレイクされたPCの代わりに、新しいPCの機動をはじめた。

410蛇界人:2011/10/08(土) 22:09:47
ピーター「もーう!一体ぜんたいどうなってるんだよ!」
 
 連中がパソコン室で暴れている中、ピーターは学校の中を彷徨っていた。
体育館の近くまで避難したのは良かったが、その後パスカル先生の容体が急変し、
保健室へ引き返していた直後、バルタン星人が学校の構造を変えてしまったため、
どこがどこなのか分からないまま、ひたすらドアを開け閉めしていた。


ガラッ!

♪ヒットポイント回復するなら傷ぐすり〜と〜ほ〜ぎょくで〜♪

ガタン!



ガラッ!

ア〜〜アア〜アアアアアア〜〜〜〜〜アア〜〜〜♪

鼻の長い男「ようこそ…ベルベットルームへ……」

ガタン!


ガラッ!

「変身よ!弦ちゃん!」
「え〜っと…レバーを入れて……こう!」

バシュゥゥゥゥゥゥゥン!!!

「なんかわかんないけど……宇宙キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」

ガタン!

ピーター「なんで全部のドアが薬局かベルベットルームに繋がってんだよ!
     スペルカード持ってないし、説明も聞きあきたよ!
     つーか歌い手のおねいさんも、完全にのど潰れてたけど大丈夫なのかよ!」
土管くん「見てゲンタ兄ちゃん!ハナコさんからスペルカードもらったよ!」

 ピーターが軽くキレかかっている傍ら、土管君は洋式便器からカードをもらってウキウキしていた。

ピーター「土管君もなにエンカウント楽しんでるの!?むしろ土管が悪魔と交渉できるの!?
     むしろなんでペルソナネタなの?4ならともかくなんで1なの!?」
土管君「とりあえずパスカル先生の生気を吸い取らせたら満足してくれたよ」
ピーター「なにやってんだよ!どうりで顔色が悪かったはずだよ!」
 もうパスカル先生の顔色が蒼白通りこして黒だよ…真っ黒ぉ!状態になってきている。
そろそろ保健室に行かないとマジでやばい。

ピーター「今度はここだ!」

ガラッ!

デデデデーン♪

ピーター「この蛙男お決まりのBGMはまさか!?」

 ピーターはドアをくぐり、辺りを見渡した。
散乱した食器に食券、そして内部の壁には

「  食  堂  」という文字が


ピーター「食堂かよ!」

411蛇界人:2011/10/08(土) 22:10:48

 すると、食堂の奥から聞き覚えのある声が響いてきた。

カーネギー「ゲンタ!ゲンタ!ここぞよ〜!」

 そこから食堂のおばちゃん宜しく、エプロンをはおったピーターの父親が懸命に鍋を洗っていた。。

ピーター「パパ!なんで食堂なんかで働いてるの!?」
カーネギー「パパは総務部環境改善課の課長さんに向かって
      『この間一緒にホテルへ入っていったあなたの愛人、
       “魔界村に出てくる羽根のついたうざってぇ赤いアレ”みたいな顔ですね』
       と奥さんと一緒にいるときに言ったら、役職クビになっちゃったんだよ」
ピーター「レッドアリーマー!?どんな顔だよ!?」
カーネギー「ほれ」
ピーター「うわ!本当にレッドアリーマーみたいだ!しかもアーケード版だ!」
 それ以前に奥さんの目の前で愛人の話題を振る時点でどうかしていると思うが、それは置いておこう。

カーネギー「だからパパはこの食堂で働いているんだぞよ」
ピーター「なんで速く逃げないの!ノイズがここに来ちゃうんだよ!?」
カーネギー「ハッ!何を神経質になってるんだゲンタ!
      まだ片付けが終わってないんだ!」
鍋(?)「その通り!」
ピーター「なんかしゃべったぁぁぁ!?」
 よく見ると、カーネギーが洗っていた鍋には手と足、おまけに宮下あきら顔負けのタッチで描かれた顔があった。
そしてその顔は、食堂にいる全員が知っている顔だった。

鍋(?)「俺様は鍋型ロボット通称鍋さんだぁ!」
ピーター「鍋さん!?」
カーネギー「なんだっそら」
ピーター「パパ!あんた何クール一緒にすごしたと思ってんだよ!むしろ初登場の時いただろ!」

ナレーター「なんだか分からない人のために説明しよーう!」

鍋さん
登場作品:土管くん3期 第1話『鍋ロボ』
 とある組織から土管君を捕獲するために派遣された鍋型ロボット。
その鍋である特質を生かし、人質を煮込んで脅したり、死んだ鳥や謎の生物も放り込み、調理することもできる。
土管君に倒された後は、仲間として共に組織から送られる刺客と激闘を繰り広げ、
最終的には雷電並みの解説キャラとして落ち着いた土管君の頼もしい仲間なのだ!

鍋さん「仲間だと!?ふざけるな!俺はお前達の仲間になった覚えはない!!」
ピーター「ちょっと!これどういう事!?まさかノイズに洗脳されてるの!?」
カーネギー「ゲンタよく見ろ!目が赤いぞ!」
鍋さん「いや、これはただ寝不足なだけだ」
ピーター「ややこしいよ!」
鍋さん「まぁ元々いた組織とは別の、“ノイズ”とか言う組織に絶対的忠誠誓ってるけど」
ピーター「それ洗脳されてるよ!」
鍋さん「まぁそれは置いといて、死ねぇい!!」

ベキッ!

 ピーター達を押しつぶそうと、ジャンプした鍋さんだったが、
突如割り込み、それを阻止したのは……

智代「久々の登場!」
ピーター「智代さん!?どうしてここに?」
智代「履歴書を職員室に提出しようと思ったらこの有様だ」
鍋さん「貴様ぁ……一体何m…」
智代「テリャァァァ!!」

バキっ!

鍋さん「バカなあぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

バコォォォォォォン!!

 突拍子もなく現れた女子高生の一蹴を喰らい、
鍋型ロボットはあっけなく天井を突き抜け、あらぬ方向へ飛んで行った。

ピーター「卑怯すぎるだろ!話ぐらい聞いてやれよ!」
智代「ここは危ない。とりあえず体育館に行こうか」
ピーター「危なくなった理由は智代さんだよ!!」

 そんなこんな言いつつ、皆は体育館へ向かって行った。
その時パスカル先生が完全にガイコツと化していたが、誰も気づいていなかった。


〜職員室〜

デスト「ひなたちゃんペロペロ」
マグナ「(^ω^)」
ドクロス「やっぱり小学生は最高だな!」(TV鑑賞中)


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