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school life 〜スクールライフ〜

1波希:2011/06/05(日) 12:00:02 HOST:szk2-p102.flets.hi-ho.ne.jp
初めまして波希といいます

ここでは、僕が小説を書いていきたいと思います
コメ&アドなどをいただけるとうれしいです

よろしくお願いします

2波希:2011/06/05(日) 12:22:09 HOST:szk2-p102.flets.hi-ho.ne.jp
登場人物を書きます

・原 葉月(はら はづき)
 中学2年生の女の子
 黒の肩より短いストレート
 普段は普通だが、喧嘩をさせると強い
 162cm

・実石 鈴音(じついし すずね)
 中学2年生の女の子
 茶の頭の上でおだんご髪
 普通の人と比べると背がとても低い
 145.5cm

・原田 龍(はらだ りゅう)
 中学2年生の男の子
 黒で少し長めのショート
 チャラい けど、先生受けはいい
 163cm
・菜々海 巳来(ななみ みく)
 中学2年生の男の子
 茶でふんわりショート
 名前が女の子みたいで嫌い
 166cm

この四人が主で、仲良しの友達です

他にも、たくさん出てきますが、書くのが大変なので、この四人だけ書いときます

3波希:2011/06/05(日) 12:42:45 HOST:szk2-p102.flets.hi-ho.ne.jp
 ☆日常☆
今日は、朝から目覚めが良かった。
わたしは、今日から中学校2年生になった。
いつものように、友達である菜々海 巳来の家に向った。
「菜々海〜。学校行くぞぉ」
巳来は、親が共働きで、朝早くに出かけて夜遅くに帰ってくる。なので、今は家には巳来以外誰もいない…
「あら、おはよぅ。」
はずだったのに、家から出てきたのは巳来の母親である麻巳子さんだった。
「ぉおはようございます」
「巳来よね。待っててすぐ降りてくると思うから」
「ぁ、はい」
暫くすると、巳来は降りてきた。階段を下りてきて、母親である麻巳子さんを見ると、吃驚したように走ってきた。
「何であんたがいるんだよ。」
「あんたねぇ、葉月ちゃんがせっかく迎えに来てくれてるんだから、もっと早く降りてきなさいよ」
「うぜー。ってゆうか、何であんたがここにいんの!?!? 仕事は??」
巳来はなぜ、仕事に行ってるはずの人が家にいるのか聞いていた。
「今日は、仕事が休みなのよ。だから、ちゃんと夕飯も準備しておくわよ」
「しなくていい。いいから、家のことは何もすんなよ。じゃぁ、行ってくる。」
「はいはい、行ってらっしゃい」
巳来が家から出てきたので、二人で学校に向って歩き出した。
学校に向っている途中わたしは思ってたことを巳来に言った。
「お母さんいて吃驚したんだよ。わたし人と話すの苦手だし」
「わりーわりー。てか、仕事ないなんてしらなかったし…」
巳来はまったく悪くないから、わたしは、巳来を責めるのはやめた。
暫く歩くと、学校に着いた。校門のところで、鈴音と龍がわたしたちを待っていた。

4波希:2011/06/05(日) 16:43:39 HOST:szk2-p102.flets.hi-ho.ne.jp
 ☆日常☆
「鈴音っ!! おっはよぉ☆」
わたしは、親友である実石 鈴音に元気よく挨拶をした。
「おはよ、葉月ちゃん」
「鈴音今日もかわいい」
わたしと鈴音は身長差がかなりあるため、わたしは、毎朝鈴音にかわいいというのが癖である。
でも、そんなことばかり言われる鈴音は、
「そんなに可愛くないもん。葉月ちゃんこそ背高くて男の子みたい」
頬をぷくっとふくらませて、そそくさと校舎に行ってしまった。
鈴音が行ってしまうと龍は、
「また、実石が毒を吐いたな ケケヶッ」
などと小声でボソボソ言っていた。
「ごめんってー、待ってよ鈴音」
わたしが、鈴音に追いついたころには、鈴音はもうニコニコしていた。
「気にしないで。わたしも、久しぶりに龍の声聞けてうれしかったしね」
「でたぁ。鈴音の龍大好き発言。」
わたしがそう言うと、鈴音は、わたしを、ポカポカ叩いてきた。
「やめてよぉそういうの。誰かに聞こえちゃったら嫌じゃん!!」
「あははは。ごめんねぇ」
わたしたちは、クラス分けを見に行った。
クラス分け表では、大変な事が起こっていた。

5波希:2011/06/05(日) 19:54:33 HOST:szk2-p102.flets.hi-ho.ne.jp
☆日常☆
「やったぁ!! 今年はみんな一緒だよ」
去年は、わたしだけひとり違うクラスになってしまった。
「本当に!?」
わたしは、急いで自分の名前を探した。
「あっ、あった……っえ!?!?」
「どうしたの? 何かいけないことでもあった??」
わたしが吃驚したので、鈴音が聞いてきた。
「あ、ぅうん。何でもないよ」
「そっか。ならいいや。 早く教室行こ」
「うん。そうだね。」
わたしたちは、教室に入ると自分の席を探した。
「あ、わたしここだ。」
そう言って鈴音は自分の席に座った。
わたしも、自分の席は見つけたが、自分の席には座らないで、鈴音の席に一緒に歩いて行った。
「あれ〜。葉月ちゃん自分の席座らないの?」
「いいの。鈴音と少しでも一緒にいたいし」
「うれしー。」
わたしは、自分の席に座らない理由を、誤魔化して、鈴音と一緒にいた。
「そう言えば、あそこの席の子、カッコ良くなかった??」
そういって、鈴音が指をさした席は、わたしのとなりの席だった。
「ぇえー。カッコ良かった??ってゆうか、あそこわたしのとなりの席だし」
「いいなぁ。わたし葉月の席が良かったなぁ。」
鈴音は、彼のとなりの席であることを羨ましがっているが、わたしは、実際鈴音の席の方が嬉しかったりする。
わたしは、鈴音と話をしている間も、彼のことが気になってしょうがなかった。

6波希:2011/06/13(月) 13:58:43 HOST:szk2-p102.flets.hi-ho.ne.jp
☆日常☆
「おっ2人とももういんじゃん」
「やっほー。遅かったね龍ww」
龍と巳来が教室に入ってきた。
「お前らのコト探し.....」
「どったの菜々海??」
巳来が言葉を詰まらせたから、わたしは、巳来にきいた。
「どーしたもこーしたもねぇ!! ちょっとこい。」
「何?? 折角みんなと話してたのにー。」
「いーから黙ってろ」
その時の巳来はとものすごく怖かった。
わたしは、これ以上巳来を怒らしてはいけないと思い、話しかけなくした。
しばらく歩くと、巳来は立ち止まって後ろを振り返った。

長い沈黙の後、巳来が先に口を開いた。
「お前さぁ、自分の席見た??」
「みたけど何か??」
「それじゃあ、となりの席は見たか??」
「見たよとなりは龍だし、前には菜々海もいたよね。ほかは知らない人だけど。」
わたしは、前が菜々海、となりが龍だったことをしっかりと覚えている。
そう答えた私に、龍はもう一つ質問してきた。
「じゃぁ、お前の左隣は誰だった?? 少なくとも、俺はそいつを知っていた。」
「だれだっけ?? 覚えてないや」 
わたしは、龍の質問をはぐらかした。
その行動が、余計に龍を怒らせてしまったようだった。
「お前は、本当に馬鹿だなっ!!」
「なによっ!! わたしだって、本当はあんな席いやだよっ!」
このとき、珍しくわたしは怒鳴っていた。
「やっぱり、お前は、覚えてるよな、双木 航のこと」
この龍の言葉に、わたしはビクッと反応してしまった。
「忘れようとしてたのに、思い出したくなかったのに…」
「お前が忘れても、俺はあいつのこと永遠に忘れない。」
わたしは、力なく笑った。
「お前の反応も見れたことだし、教室戻るか。」
「そうだね。」
わたしたちは、教室に戻った。教室に入る前、巳来が一言だけ言ってきた。
「もう学校は休むなよ。絶対にだ。」
「うん、わかってる。あんな奴には負けないから。」
「いい返事だ。」
巳来は笑って教室に入って行った。

7波希:2011/07/01(金) 21:14:03 HOST:szk2-p88.flets.hi-ho.ne.jp
☆日常☆
「2人ともやっと帰ってきたぁ 龍と二人っきりとか嫌だたんですけどぉ」
「なにぃ〜!! おれだって嫌だったゎ」
2人は、私と巳来が戻ってくると喧嘩を始めた。
「もぅやめなょ そんなんで仲悪くするのはいやだよ」
「そんなことは絶対にないよ それより、巳来になんて言われたの??」
鈴音が小声で私に聞いてきた。
「昔のこと」
「大丈夫?? 何かつらそう...」
「何でもないょ 大丈夫」
「そっか...ならいいけど…」
わたしは心配してくれた鈴音に優しく笑い返した。
「へんっ 今日の葉月ちゃんやっぱり変」
「「は??」」
鈴音の言葉に龍と巳来も食いついた。
「変って、何が変なんだよ」
「いつもの葉月ちゃんは、そんな風に優しく笑わないもん」
―ギクッ―
(ばっばれた?? ってか、わたしいつでも優しく笑うし)
「なんかあったの??」
鈴音がさっきよりも心配そうに私に聞いてくる。
わたしは助けを求めるため巳来を見た
「俺にはどうすることもできねぇ お前次第だ」
そう小声でつぶやいた。
「わたしね、鈴音に隠してることあった」
「なぁにそれ?? どうして隠しごとしてたの??」

8波希:2011/07/03(日) 13:31:29 HOST:szk2-p88.flets.hi-ho.ne.jp
☆日常☆
鈴音は優しく聞いてくるが、とても怒っているようだ。
「さっき鈴音がわたしの隣の席の人がカッコいいって言ったよね」
鈴音はうんと頷いた。
「その人さ...わたしの...その..元彼..何だよね」
最後のほうが聞こえていなかったようで、「もう一回言って」といってきた。
言葉につまっている私の変わりに巳来が答えた。
「お前は、途中で編入してきたから知らないだろうけどあいつは、葉月の

        ―元彼だ―

 俺らは、葉月を傷つけたあいつが嫌いだ。」
鈴音は巳来の言葉に吃驚していた。
「で...でも、みんなその人の席と席が近いよね」
「そうだけど、俺らは葉月に近い分葉月に何かあっても守れるだろ」
「そんなにひどいことしたの? その人が葉月に」
何かあっても守れるという言葉に鈴音は反応してきいて来た。
「そこまでは、今の俺には言えないけど、いずれ葉月が話してくれると思うぜ。」
「そっか。そうだよね また、落ち着いたころ葉月に聞いてみる」
「でも、それはいいがその件に関してお前深入りしすぎんなよ」
「わかってる。」
わたしは、二人から離れたところにたっていたから、二人雅はしていた言葉は聞こえなかったけど、
鈴音の表情からして聞いた内容は殆どわかった。
「何かあったら、わたしが守ってあげるからね」
鈴音は、そうわたしに小声で言うと、席に着いた。
わたしたちも、鈴音が席に着いたから席に着いた。

9波希:2011/09/04(日) 17:18:07 HOST:szk1-p239.flets.hi-ho.ne.jp
☆日常☆
「はあぁ、授業ダルっ」
席に着いてすぐわたしがそう言うと、龍と菜々海がこっちを見てきた。
「お前さぁ、鈴音と席が遠いからってその言葉づかいやめろよな」
龍は、昔から友達...=私の過去を知っている。
言葉づかいを注意されても、それはそんな早くに治るはずがない。
そう、さっきの言葉づかいがわたしの素。
鈴音は、ふんわりしていていかにもお嬢様だから、鈴音の前では偽りの自分が歩いている
「ってか、実石なんてお前の言葉聞いたら卒倒しそうだぜ」
「あ、それわかるかも。」
龍と菜々海はそんな話で盛り上がってる。
「ちょっと、変な話してんなょ」
二人が仲良く話してるのがムカつく。
三人席が近いのに、私も入れないで話をするのがムカつく。
今までもそうだった。
わたしだけ違うクラスになってみんなで授業中話してたりと考えただけでムカついた。
ほかの子はきっとそんなこと考えたりしないんだろう
でも、私はいつからか壊れ始めていた。
みんなと同じことが考えられない...
どうしても、悪い方へと考え込んでしまう...

「...き..月...葉月どうしたんだょ」
考え込んでしまった私は、菜々海が呼んでるのにも気がつくのがおくれた。

10波希:2011/09/27(火) 19:52:57 HOST:szk2-p10.flets.hi-ho.ne.jp
☆日常☆
「ぁあわりぃー」
わたしは、何を話していたのかも知らないが、一応謝っておいた。
「ごめん?? 俺は、お前がボーッとしてたから声かけただけだぞ」
「あ、そうだったのか」
最近ボーっとすることが多くなったと思う。
何をしてても、すぐボーッとして、気持ちが入らないというか...
今までは良く笑ってた気がする
でも、今は何が楽しいのか、何で笑えるのか考えるようになった

鈴音の前ではよく笑っていたと思った人もいると思う。
でも、鈴音を困らせたくない。迷惑をかけれない。そう思う自分がいる。
鈴音の前での笑いはいつも作り笑い。

「ボーっとしてんなよ。授業始まってっぞ」
「っぇええええ」
わたしは、大きな声を出していた。
その理由?? そんなの簡単だ。
菜々海が耳元でしゃべりかけてきたからだ。
「ぅるせーぞ。」
「っわわりぃ。」
わたしは、小さくなってしまった。
「葉月ってさぁ、おもしれーよな」
突然前に座っている龍が話しかけてきた。
「別に。あんたほどではない」
「いゃ、是って―俺よりおもしれー」
わたしと龍が話していると、先生が話に入ってきた。

11波希:2011/10/03(月) 19:42:14 HOST:szk2-p10.flets.hi-ho.ne.jp
☆日常☆
「お前らぁ、静かにせんかっ!!」
「ぁ、せんせーすいません」
わたしは、すぐに謝ったが、龍は、そっぽを向いたまま謝ろうとはしなかった。
せんせーが前に戻ると、龍がくすくす笑っていた。
「ぁーあ、やっぱおもしれー。」
「ふざけんな。お前のせいで怒られたジャンかよ」
「それは、お前がボーッとしてたからだろ」

 ムカつく。
 こいつはいつでもそう。わたしが怒られる時はこいつのせいかもしくは...

    喧嘩をしたときだけ――――


「お前ってさぁ、そんなことしてて疲れねーの??」
「何が??」
わたしは、何のことかわからず聞き返した。
「何がって、その性格だよ。人によって人格替えてめんどくさくねーのか??」
「そんなの、めんどくさいに決まってるじゃん!! でも、こうしないと他の人に迷惑かけるし」

 そう。この性格は結構めんどくさいのだ。
 だが、いざやめようと思ってもやめられない
 もう、この性格がないと私が私でいられなくなるから...

「いーじゃん別に。どんな性格でも、お前はお前だぞ」
 は??何言ってんだこいつ...
 さっきは思っただけで何にもいってねーし
「迷惑とかさ、気にしてたらお前がもたねーよ」
声が変わった。
龍が言ったのかと思ったら、菜々海が言っていた。
「そんなこと言われても、今さらかえらんねーし」

12波希:2012/08/22(水) 03:39:40 HOST:KD106169193040.au-net.ne.jp
☆日常☆ 
「俺は、もしかしたらって思ってる。
 鈴音なら絶対にお前を...変えられるって」
菜々海??
どういうこと??
鈴音がわたしを変えられる??
わからない...菜々海の考えてることが...
「わからないよ」
はっ...!!
思ってたことが口から出てしまった
「ごめん、今のなしなし。気にすんなよな」
「お前、授業聞かなくていいのか?? たしか頭いまいちだったよな」
「うるさいっ!! もとはいいし」
精一杯小さくでも、聞こえるくらいに力強く言った。
「ふっ」
菜々海に鼻で笑われた
「菜々海のばかっ。僕、ぜーったいに菜々海だけは好きにならない」
「俺は、お前を好きだけど??」
精一杯の強がりを菜々海にかわされた。
...いっ??...
「菜々海いまなんつった??」
焦ってる僕に対し
「好きだけど??」
さらりと言い放った。
「迷惑とか考えないで自分の生きたいように生きてみればいいんじゃね」
菜々海が話を元に戻してそこで会話をやめてしまったため話は終わった。

13波希:2012/08/22(水) 12:00:52 HOST:KD106169170133.au-net.ne.jp
☆日常☆
それからお昼に鈴音に呼ばれるまでわたしはずっとボーっとしていた。
「葉月ちゃん、お昼食べないの??」
それにすぐ答えなかったわたしの顔を鈴音が覗き込んできた。
「葉月ちゃん??」
それにも答えなかったからか鈴音はプクーッと頬を膨らませ私の頬を両手でつねった。
「いたいいたいいたいっ!! 何? どうしたの、鈴音」
「ご飯食べないの?? って聞いても葉月ちゃんが反応してくれなかったから」
「ああ、ごめんごめん」
鈴音の手を見るとお弁当箱を持っていた。
わたしも急いでお弁当箱を取り出すと、鈴音ににこっと微笑んだ。
「待たせちゃってごめんね」
「なんか変だけどま、いっか」

14波希:2012/08/22(水) 17:23:44 HOST:KD106169216238.au-net.ne.jp
「ね、葉月ちゃん。」
「なに、鈴音」
鈴音が小さな声で聞いて来た。
「菜々海と何かあったの??」
ぎくっーー
「な、なんのこと??」
鈴音の言葉に過剰に反応してしまった。
「やっぱり」
「やっぱりって??」
鈴音が妙に納得してたから聞き返してしまった…
「今日もね、菜々海と龍と葉月ちゃんの三人でご飯食べようと思って誘ったら、
菜々海にね、"俺、今日はパス"って言ってどっか行っちゃったから」
「そうなんだ」
「あの、原さんだよね」
急に誰かに話しかけられた。
「そうだけど、あなた、誰??」
ちょうど窓から入ってくる日の光で顔が分からなかった。
そんな私に気を使って鈴音がコソッと教えてくれた
「ほら、朝言ってた葉月の隣の席の人だよ」
それを知ってか知らずかその人も言って来た。
「今日、学級委員長になった高木瑠…」
言い切らないうちに誰か分かった。
「何のつもり??」
鈴音の前なのに、声がすごく低くなったのがわかった。
「僕はただ、宿題をもらいに来ただけだけど」
「嘘言うな。僕に…僕たちになんか言いたいことでも??」

15波希:2012/08/23(木) 00:08:19 HOST:KD106169242166.au-net.ne.jp
☆日常☆
「冷たいなぁ。ついこの間まで付き合ってた仲じゃないか」
急に大きな声で言い出すからびっくりしてしまった。
周りが知らないふりをしながら聞き耳を立ててるのがわかった。
これ以上みんなに聞かれないためにも...
「話がある。ついてこい」
「ここでいいじゃん。 ちょうどあの、菜々海のやつもいないんだしさ」

やっぱり
こいつ菜々海がいないとき狙ってきたな

鈴音が心配そうにわたしのほうを見ていた。
「教室じゃ、周りの奴にも聞かれるだろ」
わたしがそういうと
「はいはい、わかりましたよ。ついてけばいいんだろ」
瑠以も納得してくれた。
「葉月...ちゃん」
鈴音の心配そうな声が聞こえた。
「大丈夫、心配しないで。もう負けないから」
だから、すこしでも安心させてあげたくて鈴音の耳元で呟いた。
「ぜったいだよ」
鈴音は安心したのか少し声を張って答えた。

16波希:2012/08/23(木) 21:19:12 HOST:KD106169144233.au-net.ne.jp
☆菜々海sade☆
新学期。
今日も俺は幼馴染である葉月と一緒に登校していた。
タタタッ
急に隣にいた葉月が走り出したかと思ったら前に実石がいた。
「...ずね......はよ...」
遠くにいたからなんて言ってたかはわからなかったが葉月が笑ってるからきっといいことでもあったのだろうと想像できる。
「原と実石は今日も元気だなぁ」
そんなところに龍がやってきた。
「なんだ、龍か...」
俺と龍は葉月たちに向かって歩き出した。
あと少しで二人に追いつくというところで鈴音が一人でそそくさと行ってしまったのが見えた。
「また、実石が毒を吐いたな ケケヶッ」
と少し前を歩いていた龍が小声でボソボソ言った。
それを聞くと葉月は焦ったのか急いで実石のところに行ってしまった。
やっぱり女子ってよっくわかんねーな
俺たち二人の後を追いかけて、クラス分けを見に行った。

「俺ら4人一緒のクラスだぞ」
龍がはしゃいで言ってきた。
でも、俺はそれどころじゃなかった。
なんであいつがいるんだよ
しかも同じクラスで
また、俺らの人生を壊す気か??
...高木――――――

「菜々海?? どうしたんだよ顔こえーぞ」
「あ、ああ。わりい」
龍によって現実に引き戻された。
「教室いこーぜ」
よく見るとさっきまで前のほうにいたはずの葉月と実石はいなくなってた。

俺たちは教室に向かうと自分の席を見てから葉月たちのほうえ足を進めた。

17波希:2012/08/24(金) 19:12:40 HOST:KD106169186101.au-net.ne.jp
☆菜々海side☆
「おっ2人とももういんじゃん」
「やっほー。遅かったね龍ww」
葉月たちは実石の席のところにいた。
もう一度自分の席を見ながら二人に言う。
「お前らのコト探し.....」
でも、言い切らないうちにあることに気付いた。

なんであいつが葉月の隣の席なんだよ!!
葉月の隣の席の奴...
それは高木 瑠以だった
「どったの菜々海??」
俺が言葉を詰まらせたから、葉月が俺に聞いてきた。
「どーしたもこーしたもねぇ!! ちょっとこい。」
「何?? 折角みんなと話してたのにー。」
俺はこの時頭がおかしくなりかけてた

あんなに葉月を傷つけたやつが葉月の隣の席...

俺は葉月が文句言ってくるのもわかったけど自分の気持ちが抑えられなかった。
「いーから黙ってろ」
そういうと葉月が急に縮こまってそれ以上は何も言ってこなくなった。
しばらく歩いて誰も来なそうなところで俺は立ち止まって後ろを振り返った。

葉月もなにも言わず長い沈黙の後、俺は口を開いた。
「お前さぁ、自分の席見た??」
「みたけど何か??」
「それじゃあ、となりの席は見たか??」
「見たよとなりは龍だし、前には菜々海もいたよね。ほかは知らない人だけど。」
俺が聞くと葉月が淡々と答える。
だから俺はもう一つ質問した。
「じゃぁ、お前の左隣は誰だった?? 少なくとも、俺はそいつを知っていた。」
「だれだっけ?? 覚えてないや」 
俺の問いかけに明らかに葉月がはぐらかしたのがわかった。
その行動で俺はマジでキレた
「お前は、本当に馬鹿だなっ!!」
「なによっ!! わたしだって、本当はあんな席いやだよっ!」
このとき、珍しく葉月の怒鳴り声を聞いた。
「やっぱり、お前は、覚えてるよな、高木 瑠以のこと」
葉月が一瞬びくっとしたのがわかった。
「忘れようとしてたのに、思い出したくなかったのに…」
「お前が忘れても、俺はあいつのこと永遠に忘れない。」
俺がそういうと葉月がはははと力なく笑った。

絶対忘れちゃいけないんだ
これ以上あいつの手によって誰かが傷つかないようにするためにも...
「お前の反応も見れたことだし、教室戻るか。」
「そうだね。」
俺たちは落ち着いた頃教室に戻った。
教室に入る前、葉月に一言だけ言った。
「もう学校は休むなよ。絶対にだ。」
「うん、わかってる。あんな奴には負けないから。」
「いい返事だ。」
少し心配していたが、葉月から力強い返事が返ってきたから安心して教室に入った。

18波希:2012/09/16(日) 22:58:28 HOST:KD106169169062.au-net.ne.jp
☆日常☆
俺たちが教室に入ると葉月のところに実石がよってきた。
「2人ともやっと帰ってきたぁ 龍と二人っきりとか嫌だたんですけどぉ」
「なにぃ〜!! おれだって嫌だったゎ」
2人は、俺らが戻ってくると喧嘩を始めた。
葉月が一生懸命止めてる。
「そんなことは絶対にないよ それより、巳来になんて言われたの??」
実石が小声で聞いていたが葉月の隣にいた俺にはその言葉がバッチシ聞こえてしまった。
「昔のこと」
葉月の声が小さく震えているのがわかった。
「大丈夫?? 何かつらそう...」
実石も気づいたみたいだった。
「何でもないょ 大丈夫」
「そっか...ならいいけど…」
「へんっ 今日の葉月ちゃんやっぱり変」
しばらく話していた実石と葉月だったけど急に実石が『変』といったから俺たちは動きが固まった。
「「は??」」
鈴音の言葉に俺は食いついた。
「変って、何が変なんだよ」
「いつもの葉月ちゃんは、そんな風に優しく笑わないもん」
―ギクッ―
葉月が焦ってるのが見て取れた
「なんかあったの??」
実石が聞いた後葉月と目があった。
「俺にはどうすることもできねぇ お前次第だ」
そう小声でつぶやいた。
葉月が深呼吸してから言った。
「わたしね、鈴音に隠してることあった」
「なぁにそれ?? どうして隠しごとしてたの??」
実石は優しく聞いてるように感じられたが、顔はとても怒ってるように見えた。

19波希:2012/09/16(日) 23:03:58 HOST:KD106169169062.au-net.ne.jp
☆日常☆
「さっき鈴音がわたしの隣の席の人がカッコいいって言ったよね」
葉月が聞くと実石はうんと頷いた。
「その人さ...わたしの...その..元彼..何だよね」
実石は最後のほうがうまく聞こえていなかったようで、「もう一回言って」と頼んでいた。
葉月が言葉を詰まらせてとてもいいずらそうにしてたから俺が代わりに答えた。
「お前は、途中で編入してきたから知らないだろうけどあいつは、葉月の

        ―元彼だ―

 俺らは、葉月を傷つけたあいつが嫌いだ。」
鈴音は俺の言葉に吃驚していた。
「で...でも、みんなその人の席と席が近いよね」
「そうだけど、俺らは葉月に近い分葉月に何かあっても守れるだろ」
「そんなにひどいことしたの? その人が葉月に」
何かあっても守れるという言葉に実石が反応してきいて来た。
「そこまでは、今の俺には言えないけど、いずれ葉月が話してくれると思うぜ。」
俺がそういうとそれまで深く追及してきた実石が質問を終わりにした。
「そっか。そうだよね また、落ち着いたころ葉月に聞いてみる」
「でも、それはいいがその件に関してお前深入りしすぎんなよ」
「わかってる。」
実石が葉月の耳元でなにか呟くと席に着いた。
俺らもそのあとすぐに席に着いた。

20波希:2012/09/16(日) 23:18:57 HOST:KD106169169062.au-net.ne.jp
☆日常☆
「はあぁ、授業ダルっ」
席についてすぐ葉月が少しデカめの声で言った。
「お前さぁ、鈴音と席が遠いからってその言葉づかいやめろよな」
龍が葉月に注意する。
龍は、昔から友達...=葉月の過去を知っている。
「ってか、実石なんてお前の言葉聞いたら卒倒しそうだぜ」
「あ、それわかるかも。」
龍と俺はそんな話で盛り上がっていた。
「ちょっと、変な話してんなょ」
葉月が突っ込んできたから話をやめたら葉月はボーっとしてた。
おかしいなと思って声をかけてみたけど返事が返ってこなかった。
「...き..月...葉月どうしたんだょ」
「ぁあわりぃー」
葉月から返事が返ってきたのはしばらくたってからだった。

大丈夫かよ、葉月...
いま、お前が休んだらまたあいつに負けることになる
それだけは...絶対にやめてくれ____

「ごめん?? 俺は、お前がボーッとしてたから声かけただけだぞ。」
「そうだったんだ」
最近葉月がボーっとする回数が増えた気がする
「ボーっとしてんなよ。授業始まってっぞ」
そんな葉月をからかうように耳元で呟いてやった。
「っぇええええ」
葉月がばかでかい声を上げた。
「ぅるせーぞ。」
「っわわりぃ。」
俺がちょっとにらむと葉月は小さくなった。
「葉月ってさぁ、おもしれーよな」
突然前に座っている龍が話しかけてきた。
「別に。あんたほどではない」
「いゃ、ぜって―俺よりおもしれー」
ばかみたいに授業中に話してれば絶対教師に怒られる
そう思ったとき...
「おまえらぁ、静かにせんか!!」
やっぱり怒られた

21波希:2012/09/16(日) 23:39:26 HOST:KD106169169062.au-net.ne.jp
☆日常☆
「お前ってさぁ、そんなことしてて疲れねーの??」
「何が??」
それでも懲りずに話す二人。
すこし笑えた
龍の問いに一発じゃわからなかったみたいで葉月が聞き返していた。
「何がって、その性格だよ。人によって人格替えてめんどくさくねーのか??」
「そんなの、めんどくさいに決まってるじゃん!! でも、こうしないと他の人に迷惑かけるし」
葉月のことは聞かなくても大体わかる。
今だってそういう答えが返ってくると思った。
「いーじゃん別に。どんな性格でも、お前はお前だぞ。だか___」
龍が次の言葉を言おうとしてるところをさえぎった。
だって、ここで言わないという時がないと思ったから...
「迷惑とかさ、気にしてたらお前がもたねーよ」
「そんなこと言われても、今さらかえらんねーし」
「俺は、もしかしたらって思ってる。
 実石なら絶対にお前を...変えられるって」
俺が言った後に葉月の消えそうな細い声が聞こえた。
「わからないよ」
そういってから葉月がはっとしたように口を押えた。
きっと心の中では言わないようにしていたんだろう。
「ごめん、今のなしなし。気にすんなよな」
葉月の言葉からあわてて訂正したのが感じられた。
「お前、授業聞かなくていいのか?? たしか頭いまいちだったよな」
話をそらしたくて勉強の話を持ち出した。
「うるさいっ!! もとはいいし」
その声は小さかったけどしっかり芯があってはっきりと聞こえた。
「ふっ」
そんな葉月が可愛くて鼻で笑ってしまった。
「菜々海のばかっ。僕、ぜーったいに菜々海だけは好きにならない」
精一杯の葉月の強がりがとてもかわいいもののように聞えた。
「俺は、お前を好きだけど??」
真剣な顔で言った。
あながち冗談ではないし...
あのまま「絶対好きにはならない宣言」を受けたままなのはいやだったから
「菜々海いまなんつった??」
焦ってる葉月に対し
「好きだけど??」
さらりと言い放った。
「迷惑とか考えないで自分の生きたいように生きてみればいいんじゃね」
俺は話を元に戻すと話をやめ椅子に座りなおした
それが会話の終了を示す___


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