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未来と過去
1
:
kalro
:2011/06/02(木) 20:21:50 HOST:nttkyo007103.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
どうもkalroです。初めて作品投稿します。
いたらないこともあると思いますがどうぞよろしくお願いします。
*注意*
①パクリは絶対にしていないのでそこのところお願いします
②ファンタジーっぽいものです。
③まだまだ未熟ですがぜひみて感想がほしいです。
それでは・・・どうぞ!!!
56
:
kalro
:2011/08/03(水) 14:00:36 HOST:nttkyo204250.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
仕方が無いので、玲菜を背負って移動する事にした。
「何故私が玲菜をおんぶするんだ?一応私も女なのだが・・・。」
もちろん玲菜をおんぶしているのは亮だ。例外は無い。
「実はな・・・俺達・・・」
「一度玲菜をおんぶして酷い目にあってるんだよ・・・。結構前の事だが・・。」
そう俺達は・・・思い出すのもおぞましい・・・!もう忘れたと思ってたのに・・・。
「わ、分かった。理由は言わなくていい!だからそんな死にそうな顔をするんじゃない!」
亮が空気の読める奴でよかった。晋なんて顔面蒼白だし・・・。
「とりあえず、あそこに見える村に入ろう!なっ!晋!」
晋はがくがくと震えながらも肯定してくれた。・・・あの時は俺より晋の方が被害が酷かったな・・・。
俺達が向かって行った村には・・・門番がいた。
「何者だ!貴様ら!」
・・・そういえば今までこういう事が無かったのが不思議だ・・・。服も現代の人が着てるようなものだし・・・。
「怪しいものではありません。休む場所が欲しいのです。」
正気を取り戻した晋が事情を説明した。しかしそれは無駄だった。
「この村はよそ者は入れん。諦めるんだな。」
冷たく突っぱねられてしまった。まぁ、当然っちゃ当然だな。
「そこを何とかお願いします!」
「よそ者は信じられん。帰れ。それに・・・その武器・・・何かする可能性もあり得る。入れる訳にはいかない。」
気がつけば全員が武器を持っている。しかも俺のは長刀だからどうしようもない。
「・・・・・・いい。入れてやりなさい。その者達が何かするとは私には思えないのです。」
門番の後ろから顔を出したのは60歳前後の老人。大方村長といったところだろうか。
「しかし・・・。・・・分かりました。特別に村に入るのを許可する。こっちに来なさい。」
57
:
kalro
:2011/08/04(木) 21:47:09 HOST:nttkyo204250.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
何とか、村に入る事を許してもらえた。だけど・・・。
(あの人達だれかしら?怪しいわねぇ・・・。)
(よそ者か!?信用ならんぞ!)
・・・周囲の人の目線が痛い。それにヒソヒソ話まで聞こえる。
マンガやゲームでは過度によそ者を嫌う村や町があったが・・・まさかリアルに体験するなんて思っていた。
「・・・今はしょうがない。取り敢えず休ませてもらえばいいだろう。玲菜が起きたらすぐに出よう。」
晋は小声でそう言ってきた。いつも冷静な晋が少し動揺してるような気がした。
そして俺達が案内された場所はというと・・・
「ここだ。用が無い時以外、外に出ないように。少しでもおかしな真似をしたら・・・分かっていますね?」
案内してくれた門番は脅すように俺達に忠告してきた。
「分かりました。案内していただきありがとうございました。」
亮が丁寧にお礼を言うとその門番は出て行った。
しかし・・・、文句は言えない柄だがここは本当に部屋か?すごく散らかっている。
かろうじて休むスペースはあるものの、お世辞にも快適とは言えない。
「・・・何であんなによそ者を嫌っているんだろう・・・?」
確かに・・・あそこまで嫌うという事は・・・過去に何かあったのだろうか?
「僕が理由を教えてあげようかい?」
!?誰!?俺は声のした方向を向いてみた。
そこには10歳前後の少年がいつの間に晋の横に座っていた。
「き、君は・・・?」
晋が隣にいる少年に気づいたようだ。晋は心底びっくりしている。
「僕?僕は弥太郎(やたろう)。この村でただ一人の子供さ!」
58
:
kalro
:2011/08/05(金) 13:09:43 HOST:nttkyo204250.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
「この村でただ一人!?何で他の子どもはいないんだい?」
確かにここに来る途中、子どもは一度も見なかった。あの時は俺達が来たから隠れていただけと思っていたが・・・。
「その理由はね、この村がよそ者を嫌っている事につながるんだ。」
その言葉を聞いた瞬間、晋は考え込むように口元にてを置いた。
「・・・ということは・・・。まさか・・・!!」
晋は何かに気づいたようで弥太郎君に耳打ちしていた。ものすごく言うのを嫌そうにしながら。
「・・・うん。そのまさかさ。この村は・・・一年前・・・よそから来た者に村を襲われた。その当時村は今とは想像つかないほどボロボロだったよ・・・。」
・・・なるほど・・・。理由は分かったが何て嫌な話だ。だけど話している弥太郎君が一番辛いだろう・・・。
「そして・・・その時に僕以外の子どもは全員・・・殺された・・・。この村の人々はもう子どもを失う苦しさを味わいたくないから、それ以降誰も子どもを産もうとしないんだ。・・・これがこの村がよそ者を嫌うのと子どもがいない理由さ。」
そう話している弥太郎君は今にも泣きだしそうだった。辛い過去を思いだたせてしまったようだ・・・。
「・・・辛かったなぁ、弥太郎君・・・。辛いけど頑張ってるんだなぁ・・・。偉いよ・・・。君は。」
隣では亮が大粒の涙を流していた。
「私も・・・家族を・・・事故で亡くしているんだ・・・。だから・・・君の気持ち痛いほど分かるよ・・・。」
ッ!?亮も両親、兄弟がいない!?初耳だ・・・。晋の隣の弥太郎君も泣いている。
「ありがとう。・・お兄ちゃん・・・?」
弥太郎君は亮にお礼を言ってくれた。最後に疑問詞をつけて。
「・・・私は女だぞ・・・。弥太郎君。」
・・・何かグダグダになったような気がする。感動的だったのに・・・。
59
:
kalro
:2011/08/05(金) 16:16:13 HOST:nttkyo204250.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
ただ・・・それでも・・・亮も辛い過去を背負っていることが分かった。俺達が支えてやらないとな!
「でも・・・僕はこの村の人たちだけじゃなくて、他の国の人や民族の人とも仲良くなってみたいんだ!僕達を襲った人達は許せないけど・・・亮さん達はその人達とは違う!それを皆に分かってもらいたいんだ・・・。」
「弥太郎君・・・。」
俺達は何も言えなかった。だって・・・俺達だって人を殺した事があるのだから・・・。それが正当防衛だとしても。
「・・太・・郎!・・・弥・・。」
外では慌ただしく、誰かを捜しているような声が聞こえてきた。
「・・・弥太郎!!!・・・こんなところに・・・。・・・貴様らか?ここへ連れ込んだのは?」
さっきの門番が入ってきた。どうやら俺達が弥太郎君をここに連れてきたと思っているらしい。
「ちょっと待ってください!!俺達は「許さんぞ!!!貴様ら!!」
ダメだ!話を聞いてくれる雰囲気じゃない!!弥太郎君は!?
「弥太郎はこっちに来なさい!奴らにやられたんだな!?泣かされたんだな!?」
くそっ!!弥太郎君がさっき泣いたのが仇になったか!!どうする!?
「龍也・・・今は堪えろ。ここで手を出したら・・・弥太郎が悲しむ・・・。奴らは弥太郎の話を聞いてはくれないだろう。よそ者は信用ならないと決めつけやがって!!!」
晋は悔しそうに唇を噛んでそう言ってきた。ここで敵意を見せたらもっと立場が悪くなるか・・・。
「ここは大人しく従った方がいいな。だが・・・多分このままだと明日には殺されるかもしれん。」
それほど村人は殺気だっている。やっぱりよそ者はダメだ、ダメだというような目つきで。
「こいつらを牢屋にぶち込んでけ!!絶対に出すな!」
そして俺達は成す術もなく捕まってしまった。暗い牢屋の中に・・・。
60
:
kalro
:2011/08/05(金) 20:33:54 HOST:nttkyo204250.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
玲菜が起きた。だがここは・・・
「う〜ん。何かたっぷり寝てたような・・・?ってここどこ!?」
牢屋にいた。それも真っ暗な。そして全員の手と足は縛られていた。
「玲菜・・・。起きたか。話すと長くなるんだが・・・。」
俺達はことの全てを玲菜に話した。何故ここにいるのか、どうしてこうなったのか。
「・・・・????」
うん。全然理解してないね。まぁいいだろう。
「脱出するのは簡単だ。武器は取られちまったが、俺には?の種がある。ロープぐらい簡単に焼き切れるだろう。だけど・・・。」
そうだ。脱走なんてしたら弥太郎君を裏切る事になる。あれだけ俺達を信用してくれたんだ。裏切る事なんて・・・。
だけどここにずっといたら・・・。
「くそっ!!私は悔しい!!村をめちゃくちゃにした奴らと一緒にしやがって!!」
亮はもうブチ切れ寸前だった。でもここでキレたらそれこそ終わりだ!
「亮!怒る気持ちも分かる!だけど冷静になれ!飛鳥時代でも言っただろう!」
何とか俺達も村も無事で脱出する方法は無いか・・・?こんな時に風神がいてくれたら・・・!!!
[呼んだか?龍也?]
あれ?風神?何で?
[口で会話してる訳じゃないんだ。別に遠くにいても心に話しかけてるから問題は無い。]
じゃあ・・・何か言い手はないかな?多分俺達の話も全部聞いてたんだろ?
[・・・お前は二兎追って二兎しとめる気か!?・・・まぁいいだろう。1つだけあるぜ。]
マジか!?時間が無いんだ!早く教えてくれ!
[・・・ふん。言っとくがお前ら運がいいだけだからな・・・。明日また賊が攻めてくる。これは確実だ。これを利用するんだ。]
・・・・・・・・・・・どうやって?
[お前、前から思ってたけど本物のバカだな。昨日・・・いや今日か。お前らがこの村に行く途中見たんだよ。話合ってる賊共をな。その内容まで俺に筒抜けだ。仮にも俺は風「神」だからな。]
[それをお前らが阻止すればいいのさ!そうすれば村人にも認めてもらえるんじゃないか?]
ああ、そういう事か。先に言ってくれよ・・・。
[はぁ〜。]
風神は呆れたように溜息をついていた。
61
:
kalro
:2011/08/08(月) 16:30:34 HOST:nttkyo204250.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
(じゃあ、それとなく切り出してみるよ。風神とか言っちゃまずいだろ?)
[当然だ。今はな。いずれ話す時が来る。]
俺は風神から聞いた事を少し事実を捻じ曲げ皆に話した。俺には確信があると。
「・・・成程。確かに俺も見たような気がするな・・・。でも・・・どうして聞こえたんだ?結構遠かったような・・・?」
うっ!!さすが晋!どうしようか・・・。いい言い訳は・・・ないか・・・。
「まぁ、晋。今はそんな事いいだろう?問題は武器をどう奪うかだと思うのだが・・・。」
・・・亮は本当にいい奴だ・・・。事情は知らないだろうけど俺が動揺してるのが分かったようだ。本当に空気が読めるやつだなぁ・・・。
亮はこっちを「後で理由を聞かせてくれ。」というような目で見ていた。まずいな・・・。
「玲菜の眠りの魔法は・・・ダメか。また玲菜が寝ちまう。どうしたもんか・・・。」
「えへへ。役に立てそうに無いね・・・。」
まぁしょうがないだろう。さっき起きたばっかだし・・・。
「それによく考えたらマジカルナイフ無いだろう?やっぱり晋の能力しか無いと思うぞ?」
「俺の?何かいいの無かったかな?・・・ロープ焼き斬るぐらいしか・・・。」
「それで十分だよ。取り敢えず皆のを焼き斬ってもらおう。」
俺達は晋にロープを焼き切ってもらった。・・・想像以上に熱かった・・・。
脱走はまずい・・・。そして武器も無い。どうしたもんか・・・。
「武器は明日だ。明日多分外に出されると・・・思う。」
晋にしては珍しく弱気な発言だ。それほどきつい状況下に立たされている。
[その考えであっているぞ。まぁ外と言われても処刑の為だが。まぁ問題は無いだろう。]
処刑・・・嫌な響きだな・・・。・・・絶対に明日は成功させてやる!!!信用してもらうためにも!!
62
:
レイ@ヴァルガ
:2011/08/09(火) 21:00:13 HOST:59-166-118-35.rev.home.ne.jp
読みましたよ「文豪」さん!
いや〜とっても面白いです。
上から物は言えないのですがww
63
:
kalro
:2011/08/10(水) 12:31:49 HOST:nttkyo204250.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
レイ@ヴァルガさん
コメントありがとうございます。面白いと言っていただき幸いです。
で、結局「文豪」ですか・・・(笑)光栄です。
因みに僕の友達が「係争の異能者(アビリター)」というのを書いていまして、ぜひそちらも読んでいただけると嬉しいです。
これからも頑張りますのでぜひ見てください。
64
:
ライナー
:2011/08/11(木) 13:45:32 HOST:as01-ppp15.osaka.sannet.ne.jp
・・・・・kalro君、有難う(笑)
雑談掲示板をここので作っときました。5ヶ月前のと同じ感覚で出来ればと思っております。
んじゃ、参加お待ちしてます!
65
:
ライナー
:2011/08/11(木) 18:37:47 HOST:as01-ppp6.osaka.sannet.ne.jp
掲示板の話ですが、スレのcommentの部分に本文、あとkeyの部分にコメント消去用のパスワード。
それと、文字カラーはお好みに。全部決まったらresをクリック!・・・・だったはず^^;
66
:
kalro
:2011/08/12(金) 21:09:29 HOST:nttkyo204250.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
「・・・行こう。」
考えていても仕方ないという事で俺達は寝てしまった。そして・・今は朝である。
外はにわかに騒ぎ始めていた。・・・賊が来たようだ。
「ヒャハハハハハ!村を襲うのは最高だぜ!!」
・・・典型的な悪者のセリフ。こういうのは本当に許せない!!
「風神・・・。頼むぜ・・・。絶対に俺は奴らを許さない!!」
[ああ。お前がそう言うんなら付き合ってやろう。そして・・・新しい技もある。]
俺の手には既に長刀が握られていた。どうしても持つ手に力が入る。
「行くぜ!!」
晋の掛け声で俺達は牢屋の外へと飛びだした。神の風で壁を吹き飛ばして。
「き、貴様ら!何故外に!?縛っておいたはずなのに!?」
「今はそんな事どうでもいいでしょう!今は村を救うのが最優先です!俺達に任せてください!」
その晋の言葉で村人は驚きを隠せないようだ。8割が戸惑ったように、2割が俺達に疑いの視線を向けて。
「・・・信用できるか!!お前らも村を襲う気だろう!!」
「なら・・・信用してもらうしか無いようですね!!!行くぞ!!龍也!亮!玲菜!」
「「「おう!!(うん!!)」」」
賊は・・・思ったより多いな。10・・・いや15人と言ったところか。
「・・・何だ。ガキか。ガキは家に帰りな!相手になんねーよ!!」
・・・冷静に。相手の言葉に乗るな!戦いはいつも冷静に!!俺達の合言葉だ。
「・・・神嵐。」
俺はうるさくほざく賊にそれだけ告げて長刀を振りおろした。
「うぉぉ!!!何だこれは!!」
その「嵐」は15人の内6人を飲み込み斬り刻んだ。
「龍也。無理するな。今ので大分細胞使っただろう。俺達に任せておけ。」
「ああ。任せたぜ皆・・・。」
俺は「神嵐」により身体の35%の細胞を使った。まだ戦えるが・・・無理して気を失ったら元も子もない。
俺の役目はここまでだ・・・。後は・・・心配する必要もないだろう。
皆を信じている。それだけで充分だった。
67
:
kalro
:2011/08/12(金) 21:55:54 HOST:nttkyo204250.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
「・・・で?お前らどうする?逃げるんなら今のうちだぞ?」
晋は既に攻撃の姿勢を構え、口ではそう言っておきながらも、もう逃がさない雰囲気だった。
「くっ!!てめぇらふざけんじゃねぇぞ!!!ぶち殺してやる!!」
もう賊は激昂していた。ガキにここまで言われたのが本当に頭にきているようだ。
「もういいか?さっきはああ言ったが俺達はもう・・・お前らを許す気は・・・無い。諦めろ。」
晋は手を前に構え・・・
「雷撃。」
晋の手から無数の雷。敵を焼きつくす雷。
「・・・私の出番は無さそうだな。」
亮がそう呟いた。少し不満そうだった。
「・・・私・・・出番無し?ちょっと寂しい・・・。」
玲菜も悲しげだった。いや・・・玲菜にはやってもらう事がある。
「玲菜。お前は怪我人の手当てをしてやれ。頼りにしてるぜ!」
俺がそう言うと、玲菜は嬉しそう顔になり村人の元へ駆けて行った。
「亮。・・・お前は弥太郎君の所に行ってやりな。なっ!」
言い終わるよりも前に亮は弥太郎君の所にダッシュで行った。
一応・・・これで一件落着・・・かな?まだ村人からの誤解が解けていないが。
68
:
kalro
:2011/08/13(土) 16:15:47 HOST:nttkyo204250.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
「あれ・・・?片付いたと思ったが・・・まだ残っていたか。」
一件落着と思われたが一人晋の雷を避けたようだ。あの晋の雷を避けるとは・・・手強そうだな。
「まだ・・・終わってねぇぞ。リーダーがやられてたまるか!」
そしてそのリーダーは・・・弥太郎君へ・・・矢を放った。
「まずい!避けろ!!」
しかしもう矢は弥太郎君に迫っていた。・・・いや大丈夫だ。・・・亮がいる。
亮は飛んでくる矢をオロチの槍で打ち落とした。そして鬼のような形相を賊のリーダーへと向けた。
「貴様・・・。楽に死ねると思うなよ・・・!!」
亮はキレていた。しかし・・・言葉遣いが乱れていない。心は冷静なようだ。
・・・勝負は一瞬だった。亮の圧勝だった。亮の一撃は相手の腕を吹き飛ばした。
もう賊のリーダーに戦意は無い。尻もちをついて震えている。腕から途切れなく流れる血は亮の怒りのように思えた。
「戦意の無い奴に手出しは無用だ。亮。どうせ奴は死ぬ。」
とどめを刺そうとした亮を晋が止めた。だが亮は止まりそうにない。
「・・・晋。こいつだけは許さん。放してくれ。」
亮は晋の腕を振り払い、足を進めた。怒りのオーラを纏いながら。
「もういいよ!お姉ちゃん!」
弥太郎君が亮を止めに入った。目に涙をいっぱい溜めている。
「弥・・・太郎・・君。何故だ!こいつは君の命を狙ったんだぞ!!許せないだろ!!」
「そういうことじゃないんだ・・・。お姉ちゃん達は・・・この人達と同じになっちゃダメだよ・・・。お願い・・。」
「ッ!!・・・そうか。俺達は弥太郎君をもう悲しませないと言ったじゃないか・・・。すまない・・・。」
亮は思いとどまってくれた。弥太郎君のおかげで。
「・・・で?リーダーさん?これ以上何かするつもりなら・・・分かっているよね?」
晋は顔は笑っているのに・・・寒気がした。
「・・・もう村には手を出さん。だから許してくれ!何でもする!!」
「もう・・・手遅れなんだよ・・・。お前のした事は絶対に許されない。そして決めるのは・・・俺達じゃない。ですよね?村人のみなさん。」
隠れていた村人が全員出てきた。何か複雑そうな顔をして。
69
:
kalro
:2011/08/14(日) 13:39:29 HOST:nttkyo204250.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
やがて村長が神妙な顔をして賊に近づいた。
「・・・君は・・・、自分が何をしてきたか分かってるかね?私達は1年前の事で深い心の傷を負った。そのことを君は理解してるかね?」
「・・・・・・・・・・」
賊は無言だった。たとえ賊が心を改めても・・・帰って来ない人がいる・・・。
「君の罪は許されるものではない。そして消えもしない。私達は君を一生許せないだろう。」
「・・・本当にすまなかった・・・。俺は・・・もう生きていけない。そして・・・いずれ死ぬ。」
そう言った賊の血はいまだに止まっていなかった。顔色も・・・真っ白だった。
「いや・・・君を死なすわけにはいかない。旅人さん。この人の血を止める事はできますか?」
「なっ!?何故だ!?許せないんじゃなかったのか!?」
「だからこそ・・・生きてもらわなきゃ困る。君の罪は死で償えるものではない。生きて、少しでも、ちょっとでも償ってくれ。」
その時もう、玲菜は止血に入っていた。さすがに腕を生やす事は出来ないようだ。
「・・・・・・・・はい・・・。」
「おじさん。これ。」
弥太郎君が賊に布を渡していた。賊は泣いていた。
「うう・・・。本当に・・・申し訳無かった・・・。うう・・・。」
そうだ。許されないけど少しでも償う事はできる。
「・・・・・君達。牢屋に閉じ込めたりして悪かった。そして・・・ありがとう。君達は気づかせてくれた。悪い人ばかりでは無いと・・・。」
俺達は4人で笑いあった。何よりも村を救えたのがうれしかった。
「あの人・・・改心するといいですね。・・・僕達はもう行きます。弥太郎君によろしくお願いします・・・。」
「待ってくれ!何かお礼を!」
「お礼?・・・もう貰いましたよ。ほら。見えるでしょう?」
晋が指指した方向には・・・村人たちの笑顔が。そして・・・弥太郎君の無邪気な笑顔が。
「あれで充分ですよ。・・・ではさよなら。」
俺達はそうして村を後にした。後ろからの村人からの声がよく耳に残った。
70
:
ライナー
:2011/08/17(水) 08:59:38 HOST:222-151-086-008.jp.fiberbit.net
読みましたぜ〜(言われたとおり)^^;
アドバイスの方を少し、風神との会話の部分ですが、吹き出しとナレーションの差がほとんどないです。
吹き出しは主に言っていること、ナレーションは思っていることと分けたらどうでしょう?主人公がナレーションをしているのでそれが一番良いと思われます。
あと今更な事ですが、人物の視点を変えていますよね?実は読んでいる方には誰の話をしているのか分からなくなります。ですので、1VS1のバトルシーンや登場人物の番外以外は主人公一人に視点を合わせた方が良いでしょう。
それでも人物の心境を伝えたい場合は、主人公が見てどんな様子なのか、主人公から見てどんな風に思っていそうなのかを書きましょう。
結構色々言いましたが、お気を悪くされたら済みませんm(_ _)m
文章力なんて後から付いてくるもんです(自分曰く)内容面白いので良いと思いますよ!(弥太郎泣けたww)
71
:
ライナー
:2011/08/17(水) 14:15:13 HOST:222-151-086-008.jp.fiberbit.net
こちらこそアドバイス有り難う!
結構、漫画みたいに台詞多いと思ってたんだよね〜。
んじゃ、台詞を情景っぽくアレンジしてみますか!
ではではwww
72
:
kalro
:2011/08/21(日) 18:02:15 HOST:nttkyo204250.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
村を出てから早5時間。俺達はというと・・・
「あはは〜・・・。道間違えたかな〜・・・。」
迷っていた。それも右も左も同じ景色の森に。携帯にきた地図を頼りにしていたのに何故迷う!?
「・・・・玲菜に先導させたの間違えだったか・・・。」
晋は困ったように頭を掻いた。いつもは晋が先導をしているのだが今回は玲菜が「私、やりたい!!」など言ったので玲菜にやらせていた。
玲菜は昔から極度の方向音痴だった。一緒に行動していて玲菜に先導させるとロクな目にはあわなかった。
なのに・・・
(おい!晋!何で玲菜に任せたんだ!無理にでも断れば良かっただろう!)
(それが・・・方向音痴って事忘れてた・・・。しばらく歩いてから気が付いたんだ。今更変わってくれなんて言えないだろ・・・。)
(・・・諦めるか。もうこうなった以上どうしようもない。どうせもう帰り道も分からないしな・・・。)
小声で話していた為玲菜と亮には聞こえていないようだ。俺達が話をしている間にも玲菜はどんどん歩を進めている。
因みに次のミッションは【幕府討伐】とメールが来ていた。・・・規模がでかすぎるだろ・・・。
「それにしても・・・こんな調子で鎌倉に行けるのか?地図じゃ森を抜けたら鎌倉なんだけど・・・現在位置も既に分からん。」
森というのは本当に恐ろしい。今の状況で森を抜けるのは至難の業だろう。
「・・・休憩しようか・・・。」
+俺達は疲れ果てていた・・・・。不安だ・・・!物凄く不安だ!!
73
:
kalro
:2011/08/28(日) 20:32:07 HOST:nttkyo117053.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
「それにしてもさ、俺達本当に1つの村を救ったんだな・・・。」
村は救われ、よそ者嫌いも少し解消され一件落着であった。
「ああ。だが俺達の最終目標は・・・未来の世界を救う事だ。ただ今回の件はいい経験になったな。」
村を救った事により一番うれしそうにしていたのは亮だった。村を出た後もしばらくは泣いていた。
今も少し元気が無い。弥太郎君を昔の自分に重ねていたようだ。
「・・・そろそろ行こう。皆歩けるな?」
気が付くと休憩を始めてから早30分。皆そこそこ体力回復したはずだ。
「はぁ〜。何とか今日中には森を抜けないとな・・・。」
「えへへ・・・。ごめん・・・。」
まぁこうなってしまった以上玲菜を咎めても仕様がない。反省もしてるようだし。
歩き始めて2時間。俺達は未だに森を抜けられていなかった。そしてもっと悲惨な事に・・・
「暗くなってきちまったな・・・。」
日は西に傾き始め、空は青から橙色へ。夜になってしまうと光が届きにくい森の中を進む事は困難となってしまう。
もちろん俺達はライトの類などは持ち合わせていない。
「・・・龍也、亮、玲菜。手頃な木の棒、見つけたら言ってくれ。」
「木の棒?何に使うつもりだ?」
頭の悪い俺には何に使うか分からない。・・・玲菜と亮は分かっているようだ。
・・・俺って主人公だよな?この中で一番使えないのって俺なんじゃないか?毎日疑問に思っている。
「簡易松明を作るんだよ。俺の能力があれば雷で木に火をつける事が出来るだろ?4本あれば1人1本持てるだろ?」
「おお!成程!さすが晋だな!頼りになるぜ!」
本当に晋は何でもできる奴だな・・・。幼馴染として不釣り合いじゃないか?
74
:
kalro
:2011/09/06(火) 21:03:45 HOST:nttkyo117053.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
「んじゃ、行くぞ!今日中に森を抜けなくちゃな。」
松明のおかげで暗い森の中をしっかり歩く事ができた。松明が無かったらその場で身動きがとれていなかっただろう。
「・・・・私はこういう雰囲気がすごく苦手なのだが・・・。霊とか本当にダメだ・・・。」
俺もあまり大丈夫な方では無い。霊感も0と言っていいだろう。
晋はそういうの信じて無さそうだな。玲菜は・・・興味深々だろう。
「おっ、あそこに何かあるぞ・・・。あれは・・・看板か・・・?」
晋が指指した方向には何が書いてあるかは分からないが、板のようなものがあった。
もしかしたら・・・打開策か!?未だに森を抜けられる手立てを得られていない俺達には好都合だな。
「・・・これは・・・!!!・・・どうやら迷ったのは玲菜ちゃんの所為では無いようだな・・・。」
亮が松明で照らした看板にはこう書いてあった。
【迷いの森へようこそ!】
・・・・破壊してやろうかと思った。晋なんて既に左門寺を構えていた。
「待って!裏に何か書いてあるよ!」
!今度こそ打開策か!?成程・・・表はフェイクか・・・。どれどれ・・・
【アドバイス・・・・・・頑張って!!(笑)】
「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」
全員で粉々にしてやった。玲菜でさえもマジカルナイフで斬っていた。・・・斬れるんだな。
「はぁ、はぁ、・・・無駄に体力使っちまった・・・。俺とした事がつい・・・。」
さっき休憩したばかりなのにまた疲れてしまった。こっから歩くのは困難だな・・・。
75
:
とよに
:2011/09/07(水) 13:52:25 HOST:bc31.ed.home.ne.jp
指指したって何事ですか!?
ユーモアセンスですか?ww
76
:
kalro
:2011/09/09(金) 14:45:39 HOST:bc31.ed.home.ne.jp
ご指摘ありがとうございます。
指差したが、指指したになってました。
因みにユーモアセンスです!(おいww)
これからもよろしくお願いします^^
77
:
kalro
:2011/09/09(金) 21:08:23 HOST:nttkyo117053.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
「さて・・・疲れてる身体にに鞭打って先に進むとするか・・。皆、大丈夫か?」
正直もう歩きたくは無いがそうは言ってられない。早めに森を抜けないと、それだけミッションをする時間が減る。そうなると効率が悪くなるのでできれば避けたい所だ。
「・・・行こう!一分でも速く抜けだすんだ!」
とは言うものの・・・どうやったらこの森を攻略できるのか分からない。ヒントすら無いので謎を解くのは困難だろう。
そして・・・進んでも、進んでも元の場所に戻ってきてしまう。右を進んでも、左でも、前でもだ。
「くそっ・・・。こうなったら・・・押してもダメなら引いてみる!もと来た道を戻ってみるか。」
できる事ならそうしたい。だが・・・現実はそう甘くは無い。
「晋。無理だよ・・・。来た道が無くなってる。どうやら、俺達が通った後すぐに消えたみたいだ。」
後ろを振り返ってみても、あるのはたくさんの木々だけ。既に人が通れる道は無くなっている。・・・これが迷いの森と呼ばれる所以だろう。
「・・・万事休すか・・・。」
晋が悔しそうに下唇を噛んでいる。今までで一番悔しそうな顔をしていた。
「・・・!一瞬何かの気配を感じた・・・。今は消えたようだが・・・。」
亮が周りを見渡しているが、何も見当たらない。
俺は何気無く晋の方を見てみた。・・・・!!!
「晋!!伏せろ!!」
晋の後ろには・・・鉄板ぐらいは簡単に引き裂きそうな爪を持った・・・、3m級の熊がいた。
「!?・・・危ねぇ!!当たってたら即死だったぞ!!」
晋は間一髪よけたようだ。しかし熊はもう一度晋に向けて鋭い爪を振りおろした。
「・・・左門寺じゃなかったら死んでたな・・・。恐ろしい威力だ・・・。」
晋は左門寺でガードをしていた。絶対に折れず、刃こぼれしない左門寺だから受け止められたのだろう。普通の刀だったらバラバラになっていた。
無論、俺の長刀と亮の槍も例外ではない。という事は狙われたのが晋では無かったら・・・。
「オォォォォォォォォォォォ!!!!」
「分が悪い!逃げるぞ!!」
俺達は一目散に駆けだした。・・・しかし、一匹も化け物は俺達への追撃の手を緩める事は無かった。
78
:
kalro
:2011/09/09(金) 21:11:18 HOST:nttkyo117053.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
度々申し訳ございません!!
>>77
の最後の行の「一匹の」が「一匹も」になってました!
これからはもっと誤字脱字に気をつけます・・・;;
79
:
kalro
:2011/09/10(土) 13:02:09 HOST:nttkyo288153.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
「このままじゃ埒があかねぇ!攻撃するぞ!雷撃!」
晋の手から雷が放出された。さすがにでかい熊であろうとも・・雷には耐えられない!
「・・グ・・グギャァァ!!!オォォォォォォ!!!」
と思っていたが、倒れるどころが怒り狂っている。
「本物の化け物かよ!?結構フルパワーでやったはずだぞ!」
晋の雷も効かない。風も無駄だろう。となれば・・・
「やっぱ逃げるしか無いか・・・!!全力で走るぞ!!」
森の中を全力で走りぬける。だが・・・熊のスピードに人間はかなわない。どんどん距離は詰められていた。
既に熊は俺達の後ろ数メートルまで迫っていた。一番後ろには・・・
「俺かよぉぉ!!やべぇ!!」
少しでも手を抜くと、爪の餌食になってしまう。本当にマズイぞ・・・。
「龍也!危ねぇ!」
熊の一撃をギリギリでかわす。だが一度よけても追撃が来る。ちくしょう!!
(・・・待て。)
そんな時どこからかそんな声が聞こえてきた。しかし声の主は分からない。
「・・・・?熊の動きが止まった・・?」
熊は小刻みに震えて・・・まるで何かに脅えているような・・・?
「・・オォ・・・。」
そして熊は進行方向とは逆に走り去ってしまった。
それにしても・・・あの声には感謝しなければならない。無かったら確実に殺られていた。
しかし周りを見渡しても俺達以外に人はいない。それどころか生物の気配すら感じられない。
「・・・大丈夫・・・ですか・・・?」
ふと前に視線を移すと、前に半透明の女性がいた。
「ッ!?・・・き、君は・・・?」
俺は反射的にその人の事を尋ねていた。未だに心臓がバクバクしている。
80
:
デビ夫人
:2011/09/22(木) 15:26:23 HOST:bc31.ed.home.ne.jp
正直センスねーよwww
早く打ち切れwww
81
:
しーくん
:2011/09/22(木) 16:26:48 HOST:bc31.ed.home.ne.jp
「このままじゃ埒があかねぇ!攻撃するぞ!雷撃!」wwwwww
「・・グ・・グギャァァ!!!オォォォォォォ!!!」wwwwww
82
:
北澤清史
:2011/09/22(木) 16:33:36 HOST:bc31.ed.home.ne.jp
とても面白いと思いました。wwwww
83
:
北澤清史
:2011/09/22(木) 16:34:03 HOST:bc31.ed.home.ne.jp
んなこというと思ったかばかやろう!
84
:
那由多
:2011/09/22(木) 16:35:59 HOST:bc31.ed.home.ne.jp
好きです。
85
:
小池亮
:2011/09/22(木) 16:38:03 HOST:bc31.ed.home.ne.jp
自分的には いい作品だと思いますよ
86
:
kalro
:2011/09/22(木) 17:26:27 HOST:nttkyo288153.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
しかしその女性は無言だった。何も言わずにただまっすぐ俺達を見つめていた。
「と、とにかく君が助けてくれたんだよね?」
「・・・・・・(コク)。」
その女性は無言で肯定の意を示した。それにしても・・・無口な人?だ。
「そうか。ありがとう。でもどうして見ず知らずの俺達を助けてくれたんだ?」
俺が問いかけた後、女性は少し思案顔になっていた。そして少し間を開けて答えてくれた。
「・・・気づいたら・・・声を発して・・・いました。・・・だから・・・理由は・・・分かりません・・・。」
今時こんなにも心の綺麗な人は稀だろう。理由は無い・・・か。体が勝手に俺達を助けていたということか。
晋や玲菜、亮も理由が無かった事に驚いている。特に亮はビビりながら驚いている。因みに亮はずっと俺の後ろに隠れている。
「そうか!俺は龍也!改めて礼を言わせてくれ。ほんとにありがとう!」
「俺は晋。助けてくれて感謝する。」
「玲菜だよ!ありがとね!」
「あ、亮。・・あり・・・がと。」
各々彼女に礼を言う。しかしそれを聞いた彼女はますます思案顔になった。
そして何度か俺達の顔を見て、とてもうれしそうな顔をした。
「・・・やっと・・・見つけました・・・。貴方達を・・・ずっと・・・待っていました。」
俺達を待っていた?こんな森の中で?一体何故だ?
「・・・私は・・・通常ありえないはずの・・・5人目の戦士・・・。・・・そして貴方達と・・・同じ運命を背負いし者・・・。」
同じ運命・・・だと!?そして5人目の戦士!?未来を救うために選ばれた戦士なのか?
87
:
KIKKOMAN
:2011/09/22(木) 20:51:53 HOST:pw126200176114.44.tik.panda-world.ne.jp
君の小説の才能にマジで驚愕!!
スタードラフトに出てみて下さい!!
こんな小説を書ける人の顔がみてみたい!!
88
:
kalro
:2011/09/23(金) 12:34:10 HOST:nttkyo288153.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
>>KIKKOMANさん
コメントありがとうございます!
スタードラフトですか・・僕には荷が重いですね(笑)
この小説を読んでいただき本当にありがとうございます^^
これからも頑張っていきますので応援よろしくおねがいします!!
89
:
KIKKOMAN
:2011/09/23(金) 13:27:08 HOST:pw126198014032.42.tik.panda-world.ne.jp
続き楽しみにしています!!
90
:
kalro
:2011/09/23(金) 18:50:23 HOST:nttkyo288153.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
「・・・ついに・・・使命を・・・果たせます・・・。・・・2年・・・待った甲斐が・・・ありました・・。」
2年間俺達を待っていたのか!?こんな森の中で人間は生活できるのか!?
そこで俺は気づいた。確かに人ならば無理だ。そう・・・生きた人間なら。身体に生命を宿し、食事、睡眠を必要とする生物なら。
「も、もしかして・・・君は・・・既に・・・。」
俺はその先の言葉を言う事ができなかった。目の前の彼女がとても悲しい顔をしたからだ。
「・・・察しの通りです。・・・私は・・・2年前・・・この森で・・・殺されました。・・・今は実体の無い・・・幽霊です・・・。」
そう言った彼女はまるで殺された時の事を思い出したかのように、苦悶の表情を浮かべた。そして泣きそうだった。
「・・・ごめん。辛い事を思い出させて・・・。」
俺はこの人の悲しい顔をもう見ていたく無かった。元気を出して欲しいと思った。
「・・・大丈夫・・・です。・・・龍也さんは・・・悪くありません。・・・それに・・・もう仲間なんですから。」
「・・そうか・・・。そうだよな。よろしく!・・・えっと・・・名前は・・・?」
彼女も同じ運命を背負いし者。仲間なのは当然。そしてもう俺達の友達。幽霊とか関係ない。
「・・・!・・そうでした。・・・私は・・・大久保月(あかり)。・・・よろしく・・・お願い・・・します。」
・・・・・・・・?大久保?あれ?大久保って・・・?
「・・・まさか・・・そんな訳・・・。姉上!?何故ここに!?」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・え?」」」
その言葉に俺達は思わず疑問の声をあげてしまった。
91
:
KIKKOMAN
:2011/09/23(金) 20:48:44 HOST:pw126195164071.109.tss.panda-world.ne.jp
新展開きましたね!!
「まさかの人物登場」ヤバイです。
この先の展開が楽しみでしょうがない!!
姉上が誰に、何故殺されたのか、
自分が思いつくだけでも展開の量が多すぎる!
そして
亮が姉のことを「姉上」と呼んでいたとわ
軽く吹き出しましたwww
kalroさんドンドン更新しちゃって下さい(笑)
楽しみにしてます!!
92
:
ライナー
:2011/10/06(木) 22:43:19 HOST:222-151-086-004.jp.fiberbit.net
コメントしに来ました、ライナーです^^
かなり久しぶりのコメントになると思いますが、更新楽しみにしております!
ここからの展開、ラフでは見せて貰いましたが、アレンジを期待して待っております^^
ではではwww
93
:
kalro
:2011/10/15(土) 14:39:38 HOST:nttkyo288153.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
はい、どうも。作者のkalroです。
長らく更新サボっていてすいません。色々忙しかったので;;
ただこれから受験シーズン本番になってくるので更新スピードは遅いです;;
こんな作者ですがこれからも応援していただけると幸いです^^
>>ライナー様
返事遅れてしまい申し訳ございません;;
これからの内容はラフとちょっと違うのであしからず・・。
応援ありがとうございます。暇があったらそっちにも遊びに行きますのでこれからもよろしくです^^
94
:
kalro
:2011/10/15(土) 15:14:30 HOST:nttkyo288153.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
この女性が・・・亮の・・・お姉さん!?いやちょっと待てよ・・・?
確か亮は事故で親兄弟を亡くしているはずだ。一体どういう事だ?
「あ、亮?本当にお前のお姉さんなのか?」
晋が俺の言いたい事を言ってくれた。玲菜もそう思ったらしく、うんうんと頷くポーズをしている。
「・・ああ。私もにわかには信じ難いが、大久保月という名前は私の姉で間違いない・・・はずだ。」
亮も突然の事に動揺を隠せていない。現にまだ最後に表現を濁している。
「でも・・・事故で亡くなったんじゃないのか?確かに月という名前は珍しいが・・・。」
「それは・・・私がお話・・・しましょう・・。亮もまだ知らない事・・です。」
月は全てを話そうと覚悟を決めた顔をしていた。その顔を見て俺達も真剣に月の顔を見つめる。
でも俺達はその覚悟を決めた顔の裏に深い哀しみがあるのをまだ知らなかった。
「あれは2年前の事でした・・・」
※月視点
一体何が起きたのでしょうか?さっきまで乗っていた車は炎上し、人々の悲鳴が聞こえる。
私の家族は一体どこ?お母さんは?お父さんは?・・・亮はどこ?
車から私は遠くに吹き飛ばされたようだ。遠くに煙と野次馬の声が聞こえている。
「子どもの一人に息があるぞ!!まだ助かるかもしれない!」
そんな声が煙のある方向から聞こえてきた。私も早くあっちに行かなくちゃ・・・。
95
:
燐
:2011/11/12(土) 20:04:13 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
半分まで読みました!!!
何かめっちゃ話に飲み込まれていきます!!!
晋は男だったんですね。
女かと思いました・・・;;
ではでは頑張ってください!!!
96
:
kalro
:2011/11/14(月) 17:59:58 HOST:nttkyo288153.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
燐さん
コメントありがとうございます。
晋君もっと男らしくしなきゃですね!
自分はただ今受験シーズン真っただ中なのであまり更新できないと思いますが、
これからもどうぞよろしくお願いします^^
97
:
燐
:2011/11/16(水) 17:56:53 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
kalros>>ですね。
リクエストみたいですみません><
そーゆう気全然なかったのに・・・;
何かすみません。
てか、呼びタメおkでしょうか?
98
:
kalro
:2011/11/17(木) 14:32:13 HOST:nttkyo288153.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
燐さん
呼びタメはオッケーですよ^^
こっちはもしかしたら敬語になるかもしれませんが^^;
全然大丈夫ですよ!リクエスト大歓迎です!
時間があったら雑談掲示板の方にも顔を出したいと思います。
その時はどうぞよろしくお願いします^^
99
:
燐
:2011/11/18(金) 19:14:15 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
kalro>>良かった良かったw
私も敬語なります!!!
夜はめっちゃなります!!!
了解ですw
100
:
kalro
:2011/11/23(水) 10:33:32 HOST:nttkyo288153.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
「か、身体が・・動かない・・!」
私の身体は指先が少し動く程度の事しかできなかった。
しかも最悪な事に声も、消えそうなか細い声しか出ず、人に気づいてもらうのは困難だった。
「・・!?」
もうダメだ、と諦めた瞬間に私の身体は光に包まれた。
その光はやけに暖かく、気持ちの良い光でした。
次の瞬間、そこはもう事故現場では無く、・・暗い闇のような森の中。
「・・・大久保亮さんですね?」
突然響いてきた謎の声。しかし亮は私の妹の名前。
「・・亮は私の妹です。私は月です。」
「・・え!?」
謎の声は心底驚いたような間抜けな声を出した。
「・・・弱ったなぁ・・・。しかも転送する場所間違えちゃったし・・。転送装置は1年に1回しか使えないし・・。」
「・・あの?私は一体どうなったのですか?ここはどこですか?」
「え?・・あぁ。君は事故で死にかけだったんだよ。本当は君はこっちに来てはいけなかった。来るべきだったのは君の妹。君達双子だろ?
あまりにも顔が似てるから間違えてしまった。」
「・・本当はこの2つとも君の妹が使うはずだったんだけど・・。君には盾。2年後の為に渡しておこう。何とかこの森で生き延びてくれ。」
・・・この人は何を言ってるのでしょうか?私にはさっぱり理解ができません。
謎の声の主はこう続けた。
「2年後、ここに3・・いや4人組の人がやってくる。その人達と共に未来を救う。それが今君に課せられた「使命」だ。身勝手で申し訳ないが頼みました。」
謎の声はそこで途切れた。
その日から私の運命は変わってしまった。
たった一つのミスで。
101
:
kalro
:2011/11/23(水) 10:56:51 HOST:nttkyo288153.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
一体これからどうやって生きていけばいいのか?
この盾でどうしろというのか?
私には全て理解不能だった。いや・・理解したくなかった。
「・・・・・・・・・・・・」
ただ茫然と立ちすくむ事しかできず、目からは自然に涙がこぼれてくる。
これからやってくる絶望の日々を想像したくなかった。
そしてよくよく考えてみれば、この森には食料、寝床、安息の場所・・・必要最低限のものすらなかった。
生きていく事など不可能に近い。
「・・・この世界。おかしな事が多すぎる。君が生きる術は1つ。」
「貴方は・・誰?」
絶望していた私の前に1人の男。暗くて顔はよく見えなかった。
「どちらか選べ。生きるために死ぬか、死ぬために生きるのか。」
そう言って男は1つの種のようなものを取りだした。
「今の君は死ぬために生きるているようなもの。それで本当にいいのか?」
「・・・死にたくない・・です。」
やっとそれだけの言葉を搾りだした。2年後、そのために私は生きていたい。
「ならばこれを飲んで俺に殺されろ。そうするしか道はない。」
男は種と一緒に紙のようなものを渡してきた。
?の種 霊体(ホロウ)
飲んで死ぬことにより霊体化することが可能。食事、睡眠などが一切必要無くなる。
身体は半透明になるが実体は一応ある。そして霊体になった者は死ぬ事はない。
他の種とは違い、細胞は使わないが2度と元に戻る事はできない。
リスクは「永遠の生命」
世界が滅んでも死ぬ事は出来ないので注意。
102
:
ライナー
:2011/11/23(水) 13:33:01 HOST:222-151-086-011.jp.fiberbit.net
久々にコメント失礼します、ライナーです^^
おおっ!
月さんの過去!? 何だかとても続きが気になる……
これでやっと、霊体化した理由が分かりそうだ!
ではではwww
103
:
kalro
:2011/11/26(土) 16:42:14 HOST:nttkyo288153.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
「・・・霊体・・化?それは一体・・・?」
その紙に書かれていた内容は私の想像を絶するものだった。
半信半疑どころか全く信じられない。それほどまでに衝撃的な事が書かれていた。
要するに・・・これを飲んだら一生霊体のまま・・ってこと?
「・・・もう分かっているだろう?このままではどうしようもないと。」
「・・・貴方は一体・・・何者・・?」
「・・・・・俺か?・・簡単に言うならば君達と対極の立場にいる者。それ以上でもそれ以下でもない。」
確か・・・私の立場はさっきの声の主が言うには[未来を救う者]。
この男はその・・・逆?
「なら・・・どうして・・・」
「・・・ぐずぐずするな。俺には時間が無い。もうそろそろ転送が始まってしまう。・・・・早くしろ!!」
そう言われてもすぐ決断できない。当然の事だ。
なにしろ・・・リスクが多すぎる。
「・・・私は・・・」
「・・・・すまん。」
その男はいきなり斬りつけてきた。私の身体を。
飛び散る血。ぼやける視界。遠のく意識。
「・・・・・・どう・・・して・・・」
男は私に種を飲ましてこう言った。
「・・・手荒な真似をして申し訳ない。だが君は生きなきゃならない。」
「俺は必ず君達の前に立ちふさがる。」
「・・・俺は未来を救いたい。それだけは覚えていてくれ。」
その男は闇へと消えていった。
そして私の意識も暗転した。
104
:
kalro
:2011/11/27(日) 16:46:43 HOST:nttkyo288153.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
目を覚ましたのはそれからしばらく経った後の事だった。
暗くて闇のようだった森に少しの太陽の光が差し込み今が夜では無い事が分かる。
「・・・ん・・。・・・生きてる。・・意識がある!!」
驚いた事に私は生きていた。意識もはっきりしていたし、気分もすっきりしている。
だがそれは杞憂だった。
「・・・・・!?」
手が・・・透けてる・・・!?
手だけじゃない・・・。全身が透けている・・・!?
「・・・夢じゃなかったのね・・・。」
私が意識を手放す前に飲まされた謎の種。
あれは・・・本物だった。信じざるを得ない。
「・・・・・・・グスッ・・何で・・・。ねぇ!!誰か!嘘だと言ってよぉ!!!ねぇ!!」
「・・・嘘だと言ってよぉ・・・誰かぁ・・・。私を一人にしないでよぉ・・・。」
その日一日私は泣き通した。眠くもならなかったし、空腹になったりもしなかった。
いっそ死んでしまおうか。なんて思ったりもした。
そうすることもできないのだ。リスク「永遠の生命」によって。
この現実を受け入れられなかった。受け入れたくなかった。
まさに「絶望」だった。
105
:
kalro
:2011/11/27(日) 17:23:10 HOST:nttkyo288153.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
_____________
_____
※龍也視点
「・・・・・・それから2年の時が流れ、貴方達がこの森にやってきた・・・という事です。」
・・・何だよ・・・それ・・。おかしいだろ・・・。
「これが私がこっちに来た理由、そして霊体化している理由です・・。」
不運・・・なんて言葉では片付けられない。・・・片付けてはいけないだろう。
おかしい・・・!こんなの絶対におかしいだろっ!!
「・・・姉・・・上・・・。どうして姉上がこんな事に巻き込まれなきゃならないんだ・・・。」
亮は号泣。止めどなく溢れる大粒の涙。
「・・・間違えて連れて来られた・・・だと?・・・ふざけんな!!無関係の奴をこんな危ねぇ事に巻き込むんじゃねぇよ!!!」
晋はブチ切れている。俺達は運命なの諦めるしかないが・・・月は違う。
死と隣合わせの危険なミッション。それに無関係の人を巻き込むなんてお門違いもいいとこだろ・・!!
「・・・龍也君。晋君。玲菜ちゃん。そして・・・亮。顔を上げてください・・。」
「・・・・・月・・・?」
「私はもう自分を不幸だとは思いませんよ・・・。貴方達に会えて・・・一緒に悲しんでくれて・・・なにより・・・もう孤独(ひとり)ではありませんから・・・!」
月は太陽のような眩しい笑顔でそう言った。
もう孤独(ひとり)ではないと。もう不幸なんかではないと。
「・・・月さん・・・。そうです。だって私達が一生ついてますよ!絶対に一緒にいますよ!そうでしょ皆!!!」
玲菜はまだ涙の跡が残っている顔で笑顔を見せた。
「当然だ!苦しい時には力になってやる!それが友達だろ!?」
「姉上の為ならどんなことでもする・・・。今その覚悟が決まった。」
全員の覚悟は堅い。もちろん・・・俺もだ。
「俺達は全員!何があってもお前の味方だ!絶対だ!!」
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