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真昼の月
1
:
りほ
:2010/09/12(日) 10:41:44 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
君はあたしの初恋でした。
精一杯恋した。それだけでした。
あたしの頭の中はいつも君、
ただ一人でした。
20
:
りほ
:2010/11/02(火) 19:03:28 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
外は次第に雨がふりだした。
しとしとしとしと。
あまりにも静かにふるものだから、
ついさっきまでまったく気がかなかったんだ。
あやちゃんはしばらく前に顔にメイクを終えてから、
今さっき、爪にネイルをし始めた。
顔にメイクをし始めてから、全く鏡を見ていない。
あたしの顔、どうなってんだろう?
「はい、終わり!」
あやちゃんが鏡を持って、にっこりと笑う。
あたしはおそるおそる鏡を覗く。
そこには、いつもより1,5倍くらい可愛くなったあたしがいた。
〔そりゃあ、もとの顔はあたしだから。〕
まぶたの腫れもひいて、目がぱっちりした。
髪もぼさぼさだったけど、すっきりポニーテールになった。
「可愛い〜♪ ありがと〜。
なんか、お礼しなきゃ。」
「別にいいよ。」
あやちゃんは笑う。
まるで、天使みたいに綺麗な笑顔だ。
「その代わりさ、恋、笑顔でいてよ。
せっかくあたしがメイクしたのに、どんより顔とか、
ゆるさないから。」
思わず、顔が緩む。
「うん、ありがと。」
「お前、いいのかよ。」
「はっ? 何が?」
あたしは、嫌々そうな顔をして1つ上の
晶〔あきら〕を睨む。
「おまえ確か、中3だろ。
湊川中学は中高一貫校じゃねーんだぞ。」
ぎくっ!
嫌なこと言わないでよ〜。
でもさ、あたしてきには旭川高校ねらいなんだよなあ〜。
一応、A判定だしね。
だけど、旭川に行きたい理由は
郁も行くからであって、もうカノジョじゃない
あたしにはなんとも…
11:00PM
道を照らすのは、電灯の光だけ。
あれっ? さっきのは猫じゃない?
あたしは今、コンビニに散歩中。
さっきまで、晶に言われて受験勉強してたところ。
別に勉強は嫌いじゃないからいいんだけどさ。
だって、嫌なこと全部忘れれるじゃん?
連立方程式とか、古文とかそんなことに頭を悩ますのは、
郁のことよりも何倍もラク。
「恋?」
あたしはゆっくり振り向いた。
続く…
21
:
りほ
:2010/11/03(水) 18:59:48 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
そこには、卯月がいた。
卯月はあやちゃんの彼氏。
背は170㎝くらいで、ちょっとたれ目。
野球部に所属してる。
性格は誰にでも優しいから、後輩にもかなり好かれてるんだ。
「あっ! 卯月。何〜? 卯月も買い物?」
「うん、そうなんだよね。
もう、受験まで残り少ないし。
疲れて疲れて。」
あたしと卯月は、コンビニの裏手にある
小さな公園のベンチに座る。
息が白い。
ああ、そっか『もう』12月なんだね。
「卯月はどこ行く予定?」
うーん、と卯月は少し考える。
「吉川高校かな…
あそこは甲子園の常連校だからね。恋は?」
「まだ決めてない。郁と付き合ってたころは、
旭川でいいかなー、と思ってたけど。」
大体、旭川に行く動機も不純だったしね。
あたしは下を向く。
あたし、こんなんで大丈夫かな。
「できればさ…できればだけど、
もう1回付き合う前に戻りたい。
幼なじみのままで、旭川に入りたい。」
ぼそっと、口に出した。
そうすると、卯月が言った。
「無理だと思う。」
あたしはガバッと顔を、卯月に向ける。
「1回、1歩踏み込んだらもう、元には戻れないよ。
1歩踏み込むのは簡単だけど逆は難しい。
相手を気遣うのも疲れるし、相手も絶対気を使う。」
卯月の言葉を噛み締める。
そのとおりだ。
『恋人』と『友達』には、はっきりとした
境界線があって、前に進むともう後戻りは出来ない。
ギクシャクするだけ。
「でもさ、俺は恋が決めたことなら何も言わないよ?
だって恋の人生だもん。
だけど、辛いことがあったら俺に言ってね。
相談に乗るよ。」
卯月のグレーの瞳が綺麗に光った。
卯月の瞳は、コンビニに来る前に見かけた
あの猫の綺麗な毛並みの色に似てる。
「うん。」
あたしは笑う。
あたしはきっと忘れないだろう。
卯月の言葉も、瞳のことも、
あの猫のことも。
つづく…
22
:
りほ
:2010/11/03(水) 20:24:23 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
「恋、何だよ。いきなり呼び出して。」
縁は頭をがむしゃらに掻く。
「あーっ、ごめん。
一応、報告しとこうかと思ってね。」
あたしは今日、屋上に縁を呼び出した。
昨日、卯月と話してからずっと考えた。
「あたし、郁とケジメつけてくる。」
「ケっ…ケジ、メ?」
ぽかんとした縁の顔。
思わず笑っちゃうよ。
「うん。縁には言っときたくてさ。」
一番、小さなころからお世話になった人だから。
言っときたかったんだ。
あたし決めたんだ。
今日の放課後。
あたしは郁に会いに行く。
続き…
23
:
りほ
:2010/11/04(木) 18:02:14 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
人生にも道があったらいいのに。
誰かが造ってくれた道があれば良いのに。
それならこんなに進路について悩むことなんて無いのに。
こんなに、恋について考えなくて良いのに。
最近めっきり寒くなった。
マフラーとか、手袋とか、ダッフルコートを
着た生徒達がわれ先にと、正門のほうでごった返している。
あたしは下を向いて、悴んだ手を擦り合わせながら、
郁を待ってた。
ああ、ほんと手袋持ってくれば良かった。
ミトンで、色は薄い茶色。トナカイの絵が刺繍してあって、
すっごく可愛いんだ。
だけど、そのミトンは郁がくれたものだから
付けるのに躊躇っちゃった。
郁が頬をリンゴ色に染めながら
『あげる』ってくれたとき、ものすごく嬉しかった。
だけど、もう、そのときのあたしと郁は今、どこにもいない。
「あっ、郁。」
あたしは、ゆっくりと顔を上げた。
郁は物悲しそうな顔をして笑う。
「………」
「………」
しばらく2人とも黙ったままだった。
遠くで鳥の群れがどこかへ向かってる。
言わなきゃ。
「郁。あたしさ話したいことがあるんだ。
お願い、少しだけ時間をください。」
あたしの声は自分でもよく分かるくらい震えてた。
「あのさ、郁、前好きな人が出来たって言ってたでしょう?
その子…福沢さんだよね。」
郁が目を見開く。
何で分かったの? って。
「前、福沢さんが来て言ってたから。
良い子だね。あたしなんかよりすっごく可愛い。
素直だし、性格も良さそうだしさ。
郁の好きな人が福沢でよかった。
これでようやく、郁とお別れできる。」
郁は黙ったまま。
「卯月が言ってた。
一歩踏み出したらもう元には戻れないって。
だからさ、あたし、もう郁と幼なじみ止める。
あたし、旭川行かない。吉川にいくんだ。
そこさ吹奏楽部が毎年、全国大会行くくらいの名門なんだ。」
あたしは一呼吸する。
やばい、涙出る。
「あとさ、郁はさ、生徒会のことに時間使いすぎ。
カノジョのことも考えてあげなよね。」
あたしはにっこりと意地悪そうに笑う。
郁は黙ったまま。
ちょっと悲しいけどいいや。
「じゃあ、バイバイ。」
「ありがとう。最後まで話し聞いてくれて。」
あたしは、郁にとびきりの笑顔を見せた。
最後だから、最後だからこそ、
君の中に残るあたしは笑顔でいてほしいから。
「ちょっと待てよ。」
!?
「恋はなにも悪くなんか無い。
俺が悪い。
最近、恋のメールがそっけなくて、
俺嫌われたのかなとか思ったりしてた。
今、思えば俺に無駄な心配させたくなかったからなんだよな。
それで、恋のことが心配になってきて、
そんなときに福沢が告白してきて。
俺、サイテーだ。」
あたしは郁に背を向けたまま。
「こんど、人を好きになるなら、
恋のことを一番に考えてくれる人にしろよ。
あとさ、恋は自分では何でも出来ると思ってるけど、
そうじゃないからな。だからさ、人にも時には甘えろよ。」
あたしがいつも好きだった、低くてなんでか安心できるこの声を、
あたしは涙ながらに聞いた。
「あとさ、いつでも笑ってろよ。
俺はそんな恋の笑顔が大好きだった。」
ぽたぽた
あたしの頬から涙が流れ落ちる。
小さなころからいつも一緒にいた。
テストで100点取ったときも、お母さんに怒られて泣いたときも
いつも隣には君がいた。
「あたしも、郁のことが大好きだったよ。」
この感情は、とても言いにくい物だったんだ。
悲しいんだけど、なぜかとっても清清しいの。
それはきっと、この気持ちを言えたのが郁だったからだろう。
君はあたしの初恋でした。
精一杯恋した。それだけでした。
あたしの頭の中はいつも君、
ただ一人でした。
つづく…
24
:
りほ
:2010/11/06(土) 10:38:15 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
〜3月〜
『卒業生代表、大槻恋。』
「はい。」
あたしは一つ深呼吸する。
トントントントン。
静かに階段を上がる。
あたしたちは今年の春、卒業するみたいだ。
実感がわかない。
どうでもいいことで毎日キャーキャー騒いでいたあの声も、
バスケのボールのドリブルの音が、リズム良く体育館に響き渡ってたことも、
耳の中で静かにこだましてる。
あたしは静かに喋り始めた。
「私達、160名はこの春卒業します。
今まで、育ててくれたお母さん、お父さん。
3年間おせわになった、先生方。
今までありがとうございました。」
皆でお母さん、お父さん、先生方に一礼する。
あたしは、さらに続けた。
「さて私はこの数ヶ月で沢山のことを学びました。
進路のことで、自分の将来のことで、
沢山悩み、そして様々なかたにお世話になりました。
そして、第一志望の吉川高等学校に合格することが出来ました。」
あたしは、ふと卒業生の座ってるところを見る。
百合ちゃんはあたしを見てにっこり。
あやちゃんは号泣。縁は…寝てやがる。
卯月はそんな馬鹿を必死におこしてる。
あたしは今すごく卯月を尊敬した。
「では、私から1年、2年の皆さんに一つ。
人間、一生に一度くらい、涙が枯れるくらい
泣くときが来るかもしれません。
その時は、周りの皆を頼ってください。
自分では思ってないほど人間は弱い生き物だから。
だから頼ってください。
私の話は以上です。」
あたしは一礼する。
皆からワーーと拍手があがる。
あたしは百合ちゃん達ににっこり笑った。
「せんぱーーーーーいっ。」
後輩のさほちゃんが泣いてる。
「そつ…ひっく…そつぎょーしないでくださーい。」
「あははは、無理だって。」
あたしは笑い声をあげた。
皆から聞いたところによると、
百合ちゃんは東女子高。卯月は吉川高。
あやちゃんは専門学校。
あれ? 縁はどこにいくんだろう。
「恋。」
「あーっ! 縁。」
ふと学ランを見る。
「あっ! 第二ボタン無い。
なに〜? カノジョでもできたの?」
「なわけねーだろ!
女に追いかけられるのがめんどくさいから、
最初から引きちぎったんだよ。」
ほらと言いながら縁は手を差し出した。
「ホントだ。」
「だからさ。俺が好きな人が出来るまで、お前が預かっとけよ。」
「えっ!? なにそれ、凄く重大じゃん。
無理無理、あたしすごに物無くすし。」
「いいから。」
縁は、ボタンを押し付ける。
なんか必死だ。
「百合ちゃんなら絶対無くさないから、百合ちゃんに渡せば?」
「お前に持っててほしーんだよ!」
「は? 意味わかんない。」
「なにやってんのー?」
百合ちゃんがこっちに向かってくる。
「あっ! 縁。吉川合格おめでとー♪」
「えっ!? あんたもなの?」
「楽しくなりそーじゃん。」
卯月がにこやかに笑う。
「………。」
あたしが見た先には郁がいた。
なんともいえない顔で笑ってる。
郁はたしか、旭川に合格したらしい。
あれから、あたしは全く郁と話してない。
だけど……
「郁、ばいばーいっ!」
あたしは思いっきり手をブンブン振る。
あたしは後悔してない。
確かにあの時は悲しかったけど、
今は幸せな思い出となった。
桜が舞う。
あたし達は卒業した。
終わり。
25
:
りほ
:2010/11/06(土) 10:48:38 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
打ち間違い。
『「えっ!? なにそれ、凄く重大じゃん。
無理無理、あたしすごに物無くすし。」』
『あたしすぐ』にでした。
あと
『「………。」』
の前に、『視線を感じてあたしは後ろを見た。』
という文が入ります。
すみません〔汗〕
PS、今度、大量に番外編書くつもりです。
なにか、これ書いて欲しいっていうのがあったら
言ってください。書くので!
26
:
恋楼
◆Mjk4PcAe16
:2010/11/06(土) 20:25:57 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
暫く来れなくて御免ねorz
郁と恋の御別れの所がかなり感動したよおおおおっ、←
もううるうるしましたよ本当。
んー…、りほが小説上手過ぎるから番外編書いてくれるだけでも嬉しいんだけどな←
何か書いて欲しいの思い付いたらお願いしてもいいかな?
27
:
りほ
:2010/11/07(日) 12:07:56 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
恋楼>オッケイですよー!
一応、今番外編てきなのを書こうと思ってるのは、
・縁目線の話し〔恋が郁とバイバイした後から卒業までの空白部分〕
・あやちゃん×卯月
ぐらいなのですよ。
1年後のはなしはどーしよーかなーと考え中です。
28
:
りほ
:2010/11/07(日) 12:22:16 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
27>追記
あと、キャラ全員の自己紹介も予定に入れております。
一応、自己紹介を書く予定のキャラたちは↓
恋・縁・郁・百合ちゃん・あやちゃん・卯月・福沢さん
くらいを予定してます。
29
:
りほ
:2010/11/08(月) 17:20:43 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
暇すぎるので、自己紹介書いていきま〜す。
まずは、主人公ですかね。小説見てて、ここ変じゃない?
って思う所があったら、教えてください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
名前:大槻 恋
読み方:おおつき れん
年齢:15歳
誕生日:12月23日
血液:O型
趣味:お菓子作り。アップルパイが一番得意。
家族構成:母〔沙菜〕父〔拓実〕兄〔晶〕
沙菜は専業主婦。拓実は公務員。晶は高校2年生。
性格:素直で優しい。自分よりも相手を優先しがちなところがあって、
本人もそんな自分は好きじゃない。
皆に絶大な信頼を受けているが、
リーダーシップを取るような器じゃない。テストでは学年首位。
見た目:鎖骨下辺りまでの髪。さらさらストレートで色はこげ茶。
背は、150cmくらいで、華奢な体つき。
顔は中の上。
裏設定:実は、郁とキスしたことは一度もありません。
どこかで、いっぱいキスしとけばよかった。
ってありますが、一回もないんですね。強がりだと思います。
なので、ファーストキスはまだです。
がんばれ!縁〔笑〕
30
:
シンドー
:2010/11/09(火) 07:08:09 HOST:softbank126025102078.bbtec.net
格が違いますね…私のとは……「全日制の歩行」に駄目なところを書いてくれませんか?
お願いします
31
:
りほ
:2010/11/12(金) 17:55:56 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
シンドーさん>初めまして!
りほというものです。
えっと、ありがとうございます!
褒めていただいて…なんか照れます。
えっと、「全日制の歩行」の小説を読んで、
感想を書けばいいんですかね?
書いときます!
32
:
りほ
:2010/11/13(土) 18:25:37 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
さあ、さあ書いちゃうぜっ!
自己紹介 パート2
今回は、ツンデレ王子様〔笑〕磯部縁君について書いちゃうぜっ!
(テンションがヤバイですね。あえてつっこまないでください(笑))
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
名前:磯部 縁
読み方:いそべ えん
年齢:15歳
誕生日:10月31日
血液:A型(よくB型だろ!って言われます。)
趣味:ギター(アコースティックギター)
を弾いたり、ドラム叩いたりする。
家族構成:母〔奈菜〕父〔和真〕長男〔広鷹〕次男〔浩介〕
奈菜は専業主婦。和真は警察官。
広鷹は大学2年。浩介は高校2年生。
性格:マイペース・自由人。俺様。
運動神経、抜群。
隠れ王子様なところがあって、いきなりの王子様なセリフに
女子はハートを奪われる(笑)
ネコ系男子の典型。恋が好き。
見た目:黒髪のくせっ毛。身長は175㌢。
港川中学一、学ランが似合う男子に選ばれた。
顔は、上の上。(いわゆる美形)
裏設定:本編では、まったく出てきませんでしたが
縁君はモッテモテです。
あと、兄貴2人にはまったく頭があがりません。
「縁〜♪速くぅ〜恋ちゃんに告っちゃえよ〜」
と、てがわれっぱなしの可哀相な子。
最後に
一言(笑:「はあ!?なに勝手に自己紹介書いてんだよっ!
しかも、『恋が好き』とか書いてるし!
なっ、こっ、これ、恋見てないよな?
もう、マジで照れる///」
縁君、君に拒否権はないんだよ(笑)
33
:
りほ
:2010/11/13(土) 19:00:01 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
さてさて、自己紹介 パート3
次は、郁君です。
恋楼様に嫌われちゃった、郁君です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
名前:風間 郁
読み方:かざま いく
年齢:15歳
誕生日:5月5日
血液:A型
趣味:読書・天体観測
家族構成:父〔誠治〕次男〔拓也〕長女(真央)次女(琴音)
誠治は風間病院の院長。拓也は小4.
真央は小2.琴音は5才。母は、琴音を生んで、亡くなった。
性格:真面目。先生からの信頼がとても篤い。
生徒会長。傷つきやすい。
見た目:ほんのり茶髪。黒縁の眼鏡をかけている。
背は172㌢。顔の右下に涙ぼくろがある。
体つきは、女の様に細い。
裏設定:母親がいないのと、父が忙しいのとで、
弟と妹2人の母親がわりをしている。
料理はプロ並みだったりする。
最後に
一言(笑:「えっと、初めまして。
風間郁です。あんまり、僕が本編で喋ってないような気がします〔泣〕
いやっ、まあ、いいんですが…
あと、僕、恋楼さんに嫌われてるんですね…アハハハ」
本当だよ。嫌われてるんだよ(笑)
現実逃避しても無駄だよ^^
34
:
りほ
:2010/11/13(土) 19:10:38 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
番外編:自己紹介。
読んでも良いけど、読まなくてもいい
いわゆる、どうでも良いページ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
名前:りほ(作者) ♀
年齢:12歳
誕生日:5月31日
血液:O型
趣味:読書・小説書くこと・パソコン・イラスト書くこと
性格:良く言えばマイペース。
悪く言えば、自由すぎる。
裏設定:はい!サドです!(笑
最後に
一言(笑:「これからも、自己紹介でキャラたちを
恐怖のどん底に陥れてやろうと思いますので、
よろしくです!
ちゃんと、縁の番外編書きますので、待っててください!」
以上です(笑)
35
:
恋楼
◆Mjk4PcAe16
:2010/11/14(日) 19:08:42 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
小説掲示板新しくなりましたねーノ
私に嫌われたってのに吹いたw←
36
:
りほ
:2010/11/15(月) 15:07:17 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
『真昼の月』 番外編
『真昼の星 〜縁目線〜』
小さなころから俺と郁はずっと一緒に居た。
郁と俺は校区が微妙に違うくて、他の学校に通ってた。
でも、毎週土曜に一緒のバスケで会うから平気だったんだ。
そう、隣にいるのが当たり前だった。
だけど、俺は考えた。進路調査票を前にして。
そして決めたんだ。俺はあいつと一緒にいたい。
4年前。
「えっ!?マジで?」
俺は郁の肩を掴んでぶんぶんと揺らしまくった。
「あっ、うん。そっ…その付き合うことになった…///////」
今日は土曜。
俺は運動はけっこう出来るほうなんだけど、
その中でもバスケが大得意。
だから今日は俺に取っちゃ大好きな日なのに、
今までヘタレだと思ってた奴に、男として先こされられたら
誰だって、納得がいかないに決まってる。
「あっ、れーーーーーん」
郁が思いっきりぶんぶん腕を振る。
はっ?レン?男?
「ゴメン。遅れた。」
そこには可愛い女の子がいた。
黒いパーカーにピンクのショートパンツ。
髪はポニーテールにしててすっげー可愛い。
「えへへへ。縁。この子。俺の言ってた彼女。」
つーか、「えへへへ。」はキモイ。
確かにちょっと、惚れそうになったけど、
彼氏がいる奴、ましてやその彼氏が親友なんて。
それでも好きになる奴なんて、心底の馬鹿だ。
俺はそう思った。
この時はそう思ってたんだけどな。
続く。
37
:
りほ
:2010/11/17(水) 17:20:23 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
♯2 『采は投げられた』
好きにならない自信は確かにあった。
采は投げられた。
じいちゃんが俺にぴったりの言葉だって言ってた。
意味はなんだっけ?
「おーーいっ!縁。パス!」
俺は、福西が投げてきたボールを受け取る。
そしてそれを、ゴールに向かって3ポイントシュート。
バシュッ
入った。
「すごいな、縁。あの距離から打って入る奴なんて、
めったにいないぞ。」
監督が、俺を褒める。
俺はいい気分だ。だからバスケは止められない。
「あっ!縁!」
郁が投げてきたボールが俺の顔の真ん前に飛んでくる。
目の前が真っ暗になった。血の気がうせる。
俺、どうしたんだろ?
「ん……。」
日が当たって眩しい。
俺は顔を隠すようにして起き上がる。
俺は白いシーツのしてあるベットに横たわってた。
「あっ!起きたんだ?」
ベットを囲んでるカーテンの端から、
元気そうなポニーテールが顔を覗かせた。
「ん…?ここどこ?俺、なにかあったの?」
あの時飛んできたボールが顔に直撃したとか?
「あんた、飛んできたボールをよけて、よろめいて倒れたんでしょ?
どうせ、アメリカのバスケットボールの雑誌、
読んでて寝不足にでもなったんでしょ?」
「何で、分かっ…」
本当にその通りだ。
昨日の夜、新しく買ってもらったアメリカの雑誌、読んでた。
寝たのは確か……ってか、俺寝たっけ?
「そりゃあ、まったく寝てなくて体、思いっきり動かしたら倒れるよ。」
俺は言い返す言葉がない。
「でっ、でも俺、将来バスケの日本代表になるんだから、
これくらいしょーがねーっつーの!」
言った後に、後悔した。
こんなこと、親とか先生に言ったら
『夢見る前に、勉強しろっ!』
って怒る。絶対こいつも同じこと言うに決まってる…
「なれるんじゃない?」
俺は自分の耳を疑った。
もしかしたら、保健室の窓から聞こえるほかの奴の声だったり…
「なれるよ、きっと。
でもさ、その前に体調管理はしっかりしないと。
それもプロの仕事だっつーの!」
俺は呆気に取られた。そして、腹の底から大笑いした。
涙が出るけど気にしない。
言っておくけど俺はこんなに笑うキャラじゃない。
いつから腹の底から笑わなくなったんだろ?
いつから人の目を気にして、人の目に映る自分で
自分を偽るようになったんだろう?
俺はその時、こいつに恋をした。
『采は投げられた』
意味: 行動を開始した今は、ただ断行あるのみである。
[ 大辞林 提供: 三省堂 ]
38
:
りほ
:2010/11/17(水) 17:34:06 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
もう一個、他のスレッドで、小説書きます!
ここの小説もちゃんと書きますので、よろしくお願いします。
39
:
りほ
:2010/11/18(木) 21:49:17 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
♯3 『』
〜現在〜
「なあ、縁。恋チャンが郁と別れたってホント?」
「……………はあっ?」
俺は自分の耳を疑った。
「あれ?縁、知らなかったっけ?
いやあ、俺も又聞きなんだけど、
恋チャンが郁に振られてるところ見た奴がいるんだって。」
俺は浜口の話を最後まで聞く前に走り出した。
ピロロン♪
「ん?携帯か?」
俺はポケットから真っ黒の携帯をとりだしてみる。
そこには…
『助けて、もうやだ。』
って文字。
すぐに、恋からだって分かった。
俺は走り出した。
続く…
40
:
りほ
:2010/11/22(月) 19:10:45 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
♯4
席替え。
俺は心の中で、おっしゃっ!
ってガッツポーズした。
なんと、恋と隣の席になった!
「恋。隣じゃ〜ん!」
おれは自分でもテンション高いなって思った。
「うん。そーだね。
うるさくなりそー!」
授業中。
俺は恋を見た。
綺麗なうなじ。サラサラな髪。
きれいだなーって見とれた。
そして気づいた。
恋が泣いてた。
41
:
りほ
:2010/11/22(月) 23:04:39 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
「!?」
俺はびっくりした。
そして気づいた。
目の前の席は……
郁だ。
馬鹿なのかな?
俺って。
自己ちゅーだよな。
俺はスポーツ馬鹿で、郁は生徒会委員長。
テストはワースト争いしてるけど、
郁は1位争いしてる。
あまりにも違いすぎる。
「こ〜らっ!何寝てるの?」
恋が俺の頭をぴしゃりと叩く。
叩かれた部分が熱い。
熱を持ってるみたいにジンジンいってる。
「お前さー……」
俺は口を開く。
「?」
「泣いてたよな。」
俺は、恋をまっすぐ見た。
42
:
りほ
:2010/11/26(金) 18:42:30 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
「あはは。なわけないじゃん。」
俺は前の席の人を指差す。
その人は郁じゃなかった。けどそっくりだった。
姿も少し似てるけど、照れたとき、髪をわしゃわしゃ掻く癖とか、
髪の色とか、制服を乱さないけどおしゃれな着方とか。
「好きになった?」
「なわけない。絶対にないから。
一瞬びっくりしちゃったけど、よく見たら全然違うし。」
恋は頬を掻く。
「……ってか、よく分かったね?
泣いてたって。」
「うん、まあな。
そりゃあ、5年もお前に片思いしてたら、
気づくこともあるっつーの。」
ああ、言っちまったな。
でも後悔はしてないし。
「あっ…あたしを?」
「うん。そー。真剣だから。」
俺は立ち去った。
顔では冷静そうな顔してたけど
心ん中はめっちゃ、恥ずかしかったし、緊張もした。
告白としては最悪だったかもしれないけど、
スッキリすることができた。
バイバイ、初恋。
43
:
りほ
:2010/11/26(金) 18:45:14 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
今思ったら言ってなかったな。
縁目線の話し(今)は、
縁たちが、高1のときの話となってます。
まえ、打ち間違っちゃいました(笑)
44
:
りほ
:2010/12/08(水) 18:03:49 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
うわー、久しぶりに自分の小説読んで、恥ずか死(笑)
縁の話し、終わってませんね。書こうと思います。
ではでは〜GО!
「告ったんだって?」
俺は固まる。なんで知ってる……!?
俺は卯月を見上げ目をパチパチする。
「いやあ、馬鹿だよね。恋って。あやにメールしたら俺にもばれるって分かってないんだもん。」
「………………。」
続く…
45
:
梅干☆
:2010/12/09(木) 18:37:53 HOST:p5012-ipad01matuyama.ehime.ocn.ne.jp
‥この小説めっちゃ面白い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
がんばってねーーーーー!!
46
:
りほ
:2010/12/24(金) 19:02:49 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
続き、がんばって書きますね〜
「なんかさ、久しぶりだよね。恋が悩んでるの。」
「そーか?」
俺はガシガシと髪の毛を掻き毟った。
信じらんねー。まさか、卯月と恋バナすることになるなんて。
「じゃあ、おれ帰る。」
俺はそそくさと走って逃げた。
「ばいばあーーい。」
卯月は走り去る縁を見つめて言った。
「縁、顔リンゴみたい。」
「ねっ……あやちゃん。どーしよっ!
縁に告白されちゃったよ。」
「へぇ〜〜〜、とうとうか。」
あやちゃんはあたしの爪にピンクのマニキュアを塗りながら平然と答えた。
「へっ/////// とっ…とうとうって?」
「そりゃあ、縁って分かりやすいからねー。」
そうだったんだ……
「ねえ、もうさ、つきあっちゃえば? 男が何人いたって困らないもんだよ?
まあ、私は卯月一筋だけどさ♪」
「へっ? だっダメだよ! そっ、そんな縁に失礼じゃんか。」
恋は頬をピンクに染めた。
マニキュアの色みたいに。
家を出る。緊張する。なんでかって?
だって隣には縁がいるんだもん。
縁はなんでか、
『バック持つ。』
って言ってあたしのバックを奪って肩からぶら下げた。
なんか、いつもより優しくて調子狂うじゃんか。
続きますよん〜♪
47
:
りほ
:2010/12/24(金) 19:22:07 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
「ねえ。恋の幼なじみの縁クンってかっこいいねー♪
紹介してよ。」
高校入ってから新しくできた友達の理紗が言った。
「えっ!? 縁が? なんで……」
「だって、かっこいいじゃん。」
理紗の希薄にあたしは思わず頷いた。
理紗は冗談で人を好きになったりしない。
ブリッ娘とかじゃなくて、むしろ男子には普通に「ウザッ!」とか言っちゃう。
(それはどうなのかな……)
「初めまして、縁クン!」
理紗はにっこりと笑い縁に話しかけた。
「……失礼だけど誰?」
縁は目にかかった髪を無造作にかきあげた。
「えっと、富士田理紗って言います。
縁クンのことは恋から紹介してもらいました。」
恋が? 縁は少し顔を曇らせた。
だが、向こうの壁に恋の髪の毛を見つけると笑顔になってこう言った。
「あーーっ、よろしく。俺も前から理紗チャンと話してみたかったんだ。」
恋に聞こえるようにわざと大きな声を出していった。
「えっ! 本当ですか? あの、私も縁クンと話してみたかったんです。
それでなんですけど、縁クンってバスケ好きですよね?
バスケのチケットあるんですけど、行きませんか?」
縁は何ともいえない顔をした。
「2人で?」
「えっと、恋と他に男の子誘いますか?」
「うん、じゃあいいよ。」
理紗は心底嬉しそうな顔をした。
その姿を恋は影から見ていた。
なんでだろ……胸が苦しい。
続く…
48
:
りほ
:2010/12/24(金) 19:35:39 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
−バスケの大会当日−
あたしは寝癖をなでつける。
ここは待ち合わせ場所の駅。
なんで、理紗はあたしを誘ったんだよ!
何回も考える。昨日、なんで胸が苦しいのかとか、なんでチクリと痛んだのかとか。
他にもいっぱい。
ワンピースのプリーツを撫で付けてはまた撫で付ける。
これをさっきから繰り返してばっかりだ。
「おっ、恋。はえ――な。」
うわっ、縁だ。
ドクドクドクドク。
心臓が跳ね上がったみたいにドクドク言い出した。
へんなの――
しばらくして、理紗と隣のクラスの武下クンがやってきた。
「さあ、行きますかー!」
理紗のかけ声で一行はバスケ大会のある、宮下武道館へと向かうのでした。
女の子一人、まだ知らず。
これが恋だということを。
どうなることやら、どうなることやら。
49
:
梅干☆
:2010/12/24(金) 20:37:09 HOST:p5012-ipad01matuyama.ehime.ocn.ne.jp
テ、テンメェェェェーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
名前は、字同じじゃねぇかよぉぉぉ!!(>_<)
富士田・・・っておいっ(T_T)ーー!!
ふっ!!後で死馬いてあげるからぁ!!。(゜゜)。(笑)
50
:
りほ
:2010/12/24(金) 21:40:04 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
アハ☆
はい、すいません。なんとなーく、名前考えるのめんどくさくて、つい。
はい、本当にすいません。反省してます。
だって、梅干の本名カワイイから、ついついつい……
はい、では変えますね。
元、理紗はもう名字は富士田で良いので
香織にしますね。
※富士田 理紗→富士田 香織
すんませんm(‐‐)m
51
:
梅干☆
:2010/12/25(土) 21:22:15 HOST:p5012-ipad01matuyama.ehime.ocn.ne.jp
別にそこまでおこってないよぉ!!
どっちでもいいけど(笑)
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