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真昼の月

20りほ:2010/11/02(火) 19:03:28 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
 外は次第に雨がふりだした。
しとしとしとしと。
あまりにも静かにふるものだから、
ついさっきまでまったく気がかなかったんだ。
 あやちゃんはしばらく前に顔にメイクを終えてから、
今さっき、爪にネイルをし始めた。
顔にメイクをし始めてから、全く鏡を見ていない。
あたしの顔、どうなってんだろう?
 「はい、終わり!」
あやちゃんが鏡を持って、にっこりと笑う。
あたしはおそるおそる鏡を覗く。
そこには、いつもより1,5倍くらい可愛くなったあたしがいた。
〔そりゃあ、もとの顔はあたしだから。〕
まぶたの腫れもひいて、目がぱっちりした。
髪もぼさぼさだったけど、すっきりポニーテールになった。
「可愛い〜♪ ありがと〜。
なんか、お礼しなきゃ。」
「別にいいよ。」
 あやちゃんは笑う。
まるで、天使みたいに綺麗な笑顔だ。
「その代わりさ、恋、笑顔でいてよ。
せっかくあたしがメイクしたのに、どんより顔とか、
ゆるさないから。」
思わず、顔が緩む。
「うん、ありがと。」

 「お前、いいのかよ。」
「はっ? 何が?」
あたしは、嫌々そうな顔をして1つ上の
晶〔あきら〕を睨む。
「おまえ確か、中3だろ。
湊川中学は中高一貫校じゃねーんだぞ。」
ぎくっ!
 嫌なこと言わないでよ〜。
 でもさ、あたしてきには旭川高校ねらいなんだよなあ〜。
一応、A判定だしね。
 だけど、旭川に行きたい理由は
郁も行くからであって、もうカノジョじゃない
あたしにはなんとも…

11:00PM
 道を照らすのは、電灯の光だけ。
あれっ? さっきのは猫じゃない?
 あたしは今、コンビニに散歩中。
さっきまで、晶に言われて受験勉強してたところ。
 別に勉強は嫌いじゃないからいいんだけどさ。
だって、嫌なこと全部忘れれるじゃん?
 連立方程式とか、古文とかそんなことに頭を悩ますのは、
郁のことよりも何倍もラク。
 「恋?」
あたしはゆっくり振り向いた。

続く…


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