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テーマは自由、小説や詩を書くところ☆
49
:
侑子
◆jZgVcLWus2
:2010/09/10(金) 05:03:20 HOST:i114-183-128-120.s04.a011.ap.plala.or.jp
>>28
プロローグ
>>29
第1章 光
>>30
第2章 期待と不安
>>31
第3章 転校生
>>32
第4章 逃げられない学校
――第5章 光をくれた少年との始まり――
あれから少しして、あたしは教室に戻った
教室に入れば騒がしかったみんながシーンとなる
でもあたしは気にしていないかのような振る舞いをした
ほんとはすごく、すごく悲しかったけどね
あたしがここへ転入が決まった時はこうなる事なんて考えてなかったし?
とにかく難しかったんだよね、人と関わるのって
特にあたしにとってはね
でもさ、こんなあたしに懲りずに声をかけて来る人が居るんだよ
「オレは、外見とか中身とか事情とか気にしねえから だからもっと心開いてくんね?」
あたしに対して発された言葉は長い間響いた、嫌そんなに長くなかったのかもしれないけど
でもあたしには長く感じられた
そしてあたしはこう返事をした
「あたしに話しかけないでよ ってか心を開くって何? 意味分かんないんだけどー」
ほんとはこんなこと言うつもりじゃなかった
でも心の片隅に眠っていたこの気もちが勝手に口から漏れた…
きっともうこの人も話しかけてこないよね、こんなに冷たく当たっちゃったし…
ごめんね、せっかくの転入生がこんな冷めた暗い人間で
そんな事を考えていた時だった
直接脳に飛ばされた言葉、もちろんあたし以外の人は何も知らないけど
『オレはお前のこと見てると昔の自分を思い出すんだよ』
『昔のあんたの事なんてどーでもいんですけどー』
自分の中できちんと整理ができる前にそんな返事を返してしまった
もう駄目…もう後戻りはできない…
『そうだな、お前にはどうでもいいことかもしれねえ けど俺にとっちゃすげえ大事なことなんだ』
けどあいつはあたしに対してそう言った
そして視線が合うと照れくさそうに笑って見せた
その笑顔からくみ取れる事は2つあった
一つ目は純粋な気持ち
そして2つ目は辛い過去
『…で、何が言いたい訳? 用件のみ述べてもらえます?』
もうこの際こんなのでいいや
時期にあいつだって呆れて話しかけてこなくなる
それまでくらい相手してもいいよね…?
『なんだよそれ、時期に呆れる? それまで相手? そっちの方が意味分かんねんだけど』
『え、あたしそんなこと送ってない… 唯心の中で思っただけ…なのに…』
『ここは、魔力を持った奴等が来る学校なんだよ そのくらいできて当然だ
ってか何、お前ってやっぱそっちキャラな訳? 無理して強がる必要あんの?』
沈黙があり先に送ったのはあいつだった
『話、戻すぞ オレは光のような存在と出会い、ここまで来れた
そのおかげでその光は自らを消したけどな そういう決まりがあるらしいから
でもオレはそんなの知らねえ、だから勝手に光を与えて勝手に生きてる
ここに居るやつらだって闇の中に居た奴らばかりだ』
相手の言葉に訳が分からなくなった
一体何を言ってるのか、何が言いたいのかさっぱりだった
『だから、今回だってお前に光を与える 俺に光をくれたあの時の少女のように』
『意味分かんない、あたしに光? 何それ、あたし関係ないじゃん』
やっぱりこんな言葉しか浮かばない
もう自分ではどうにもできない なのにあいつはめげず懲りずに送ってくる
『オレは、3年前まで闇に居た そんな時この学校に転入生が来たんだ
すごく明るい奴でオレには眩しすぎた
そいつはオレに笑顔で話しかけた、そしてどんなに辛い時もいつも笑顔で居た
だからオレはそいつが無理して笑ってるなんて事に気付くまでに1年もかかったんだ』
『それとこれと何の関係がある訳? くだらない事』
あたしの言葉にから重ねて送られた
『くだらない事じゃねえ、話終わるまで送らないでくれ』
『時間の無駄…話したいならさっさと話せば?』
そう送りあたしは黙って聞く事にした
あいつの過去について…
――6章へ続く――
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