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中編以上のネタの書き込み【架空戦記版】 その12

1名無しさん:2014/10/04(土) 14:55:37
ネタスレから発展した中・長編や連載のうち、ミリタリー分多め(例:史実準拠)のネタを書き込んでください。
試験的に投稿される場合はネタの書き込み板にどうぞ。
ネタ内容に関係のない雑談・議論は雑談板にお願いいたします。

投稿にあたってはマナーを守り、常識の範囲内でお願いいたします。
二次創作にあたってはルールのあるものもありますので(例:らいとすたっふルール2004等)そちらも参照ください。


※ 投稿にあたっては下記注意事項をよく読み、それに則りお願いする次第です。 デン氏作成「中編以上のネタの書き込み用 規則10条 −   Ver1.02」 更新 2012年 2月28日

【新板につき暫定的に流用させていただいております。いずれ追加改訂も考慮してください。】


――このスレには注意すべき事や規則があります。以下の文をお読みになり承諾できる方のみお読み・書き込みしてください。

1.ここは中編以上のネタ用スレなので様々な話が長期に渡って飛び交う可能性があります。場合によっては個人的に好きな内容や嫌いな内容が出る事がありますので、それらを覚悟した上でお読み・書き込みをしてください。
2.ここは中編以上のネタ用スレなので「少々の議論」はともかく、「本格的過ぎる議論」や「相手の価値観を潰す議論」は絶対にしないでください。以前それが原因で話が失速や潰れたりしています。冷静かつ楽しく書き込みを行って下さい。
3.ここでの話題はネタスレで中編以上のネタスレへの移行が推奨された話題のみです。それ以外の話題についてはネタスレに書き込むようお願いいたします。
4.「不適切発言」や「暴言」、「高圧的な発言」はしないでください。
5.ネタSSを投稿する際は出来るだけ、前持って投稿宣言をして下さい。いきなりですと動揺や迷惑、SSの分断の元になる可能性がありますのでご協力をお願い致します。
6.ネタSSは原則何でもご自由ですが「生々し過ぎる・性的・残酷すぎる」SSは禁止です。それらを守れれば「自重しないSS」はOkです。後は七つ目を読み、警告を入れましょう。
7.ネタSSが人を選ぶ様な場合はSSの最初に警告で目立つ様に表示してください。
  また、ウィキに搭載しても良い場合は警告の時に一緒に供述してください。またこのSSに限り何か禁止、許可したい場合なども警告に一緒に供述してください。
8.他作者の二次創作関連の話は慎重に取り扱いましょう。荒れる可能性が高く、他作者のファンの皆様の機嫌を損なう可能性があります。十分気をつけましょう。
9.産業作品や他作者の二次創作関連も含め、批評などは「きちんとした理由」なしに書き込まないようにしましょう。元々二次創作などは炎上しやすく、些細な事でここの掲示板に多大な迷惑をかける可能性が高いです。そこら辺もよく考えた上で書き込みましょう。

10.みんなで仲良く話しましょう。

次スレは>>980が立てること、できない場合はスレ作成を依頼して下さい。
※前スレ
中編以上のネタの書き込み【架空戦記版】 その11
>ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/9191/#4

871名無しさん:2014/10/12(日) 23:24:14
>>869
F-1導入も不可能にちかいが、それはもっとありえないだろうねえ。

872名無しさん:2014/10/12(日) 23:25:36
>>871
性能が違うからねぇ。

参加してるとしたら、百舌鳥さんくらいだな。

873ひゅうが:2014/10/12(日) 23:26:14
>>865
それで一本思いつきました。
>>869
そしてなぜかその横にいる義足のあの人…
親友のクロステルマン退役中佐いわく「私は彼がナチだとは思わない。ただアカどもが大嫌いで、その次にライミーが嫌いだっただけだ。」
まぁネタの中でも冗談の部類に入る話ですがw

874名無しさん:2014/10/12(日) 23:27:33
>>872
他国で傭兵活動をすることは法律上はかなり危険な行為ではあるんだよねえ。
フランス外人部隊やアメリカ軍の様に正規軍だったり、さらに国籍取得で有利になるような事例以外だとかなり厳しくなる。

特に厳格に対応しているであろうことを考えると前もって阻止しているんじゃないかな。

875名無しさん:2014/10/12(日) 23:28:10
>>873
義足のあの人は、ヒトラーに心酔はしてたけど
ナチだったってわけでは無かったらしい。

英国軍大尉とのエピソードが好きですw

876名無しさん:2014/10/12(日) 23:29:20
>>874
精々が義勇軍扱いだろうな。

877 テツ:2014/10/12(日) 23:31:56
百舌鳥さんはイギリス軍側の傭兵として参加してましたw(マン島回でイギリス人の元戦友の話より)
むしろタイチ・キートン・ヒラガ曹長と一緒にフォークランド奪還に従事したのやも

878yukikaze:2014/10/12(日) 23:32:55
>>867
そこら辺が前世記憶での反省点ですね。
アメリカ企業も儲けさせつつ、こちらは手を汚しても不問にさせる。
西欧から自分達だけ批判されないようにする保険ですわな。

>>868
ひゅうが氏の世界だとアドーアの一件でロールスロイスがつぶれていますね。
アルゼンチンへのF-1売却はなしにして、ロールスロイス撃沈を英国への報復
として下さいませ。ついでにガスタービンエンジン技術も奪うというおまけつきで。

>>870
まあできて対艦ミサイル売却ですかねえ。それもかなりアウトに近いだろうけど。
1チャンで61式砲戦車でしょうかねえ。

879名無しさん:2014/10/12(日) 23:33:52
>>877
イギリスで何動かしてたんだろうな?あの人は。

880名無しさん:2014/10/12(日) 23:34:53
>>878
ロールスロイスが破産し国有化されていますしねw
英国の名門企業がそんな事態になること自体が凄まじい報復ですわ。

881 テツ:2014/10/12(日) 23:42:52
大被害を受けたのを見た英海軍の誰かが、「あの超低空からの攻撃をしたのは日本の攻撃機に違いない! RR社の連中がやらかした報復をしにきたんだ!」と被害妄想タップリに叫んだのが後々「日本軍のF-1戦闘機をアルゼンチンが運用して英海軍に損害を与えた」という伝説が生まれる可能性が・・・

882名無しさん:2014/10/12(日) 23:43:58
義足のあの人がF1に乗ったら、吉田機関大パニックになるかもな。

883 テツ:2014/10/13(月) 00:00:18
>>879
偵察用のオフロードバイクとか、脱出用に使うアルゼンチン軍の分捕ったジープとかじゃないかな

884名無しさん:2014/10/13(月) 00:02:03
>>883
どうしても、小銃片手にバイクで無双してる姿が脳裏に。

885yukikaze:2014/10/13(月) 00:16:21
しかしスレその10のひゅうが氏謹製F-1だが、これスパローの運用も出来ていりゃ
普通に当時でも最高クラスの戦闘攻撃機のような。
少なくとも最大のライバルとなりうるホーネットも無けりゃ、ミラージュ2000
もないし。トーネード? 知らない子ですね。

仮に売れるとしたら歴史的経緯もあって台湾共和国に、北海油田で恩を受け
懐が温かくなったノルウェー。大規模投資と併せた場合、スペインとフィンランドに
1チャンありと言った所かねえ。後はベトナムとインドネシアが少数買えるかどうか。
中華民国? ミラージュでも買ってろ。

886ひゅうが:2014/10/13(月) 00:18:54


戦後夢幻会ネタ――閑話「星は落ちず」



――西暦1960(昭和34)年1月2日。
この日、大英帝国情報部は恐慌状態に陥った。
早朝に英国首相ハロルド・マクミランを訪問した日本大使は「本国から閣下宛の文書です。
読了後は焼却されることをお勧めします、とのことです。」と一通の封筒を置いていった。

そして二重になっていたその封筒の内側を目にしたとき、マクミランは賢明にも腹心であり、ある非公式機関の長であったロジャー・ハリス卿を呼び出すにとどめた。

宛名にはこうあった。

「クレムリンの枢機卿」

カーディナル・オブ・クレムリン。
この名が正確であるのか否かはわからない。カーディナルとは赤い色の中でも高貴なそれといわれるそれかもしれない。また自らがクレムリンの中で高い地位にいることを暗示することかもしれない。
だが、その名はこの10年あまり大英帝国情報部の謎であり続けた。
主としてアメリカから伝えられるおそろしく正確なソヴィエト連邦の情報――その大本となるのがその名前だった。

大英帝国はそれを探り、そのことごとくを失敗している。
せいぜいが、東京のごく中央部にどこからか唐突に現れることくらいしかわからないのだ。
そしてその秘密を知る者は、そのすべてを知っているわけではない。
絶対的な情報アドバンテージがそこにはあった。
ある分析によれば東京都下には旧帝国時代に建設された極秘の地下鉄道路線や地下道が存在し、そこを通じてどこかから情報をやりとりしているともいわれたのだがそこまで突っつくことはできなかった。
当然だろう。
インペリアル・パレスに突っ込むなど、あのトウキョウ・フーチ(日本人がいう「ウチ」が転訛した略称)に正面から喧嘩を売ることに等しい。
ただでさえ、日本人たちは英国にあまり好意的でないのに。
まぁ英国も、泰麺鉄道の一件やインドの一件から日本人があまり好きではないからお互い様であるのだが。

話を戻す。
ともかく、そうした相手と名乗る者の手紙をついに日本大使が持ち込んだことは、実在を疑われたこの恐るべき(テリブル)情報源が実在していることを示している。
となると、それにどう食い込むかが問題だろう。マクミランはそう思ったのだ。
しかし、内容を読んだ彼らは硬直する。



「親愛なる首相閣下。閣下の大英帝国への献身とその復興への努力は遠く東方からも興味深く拝見させていただいております。
本日は、そんな首相閣下にひとことご忠告申し上げたく勝手ながら伝手を使ってこの手紙を送らせていただきました。
この手紙を届けた国ともいささか以上につながりのある貴国内閣の陸軍大臣予定者閣下の、
シトー会的には少々好ましからざる御趣向が私の同僚の耳にも達しております。
また、昨年赴任いたしました赤い国のある人物がルカとマグダラの婦人とを結び付け、自らも腐肉にあずかろうとしていることも。
とはいっても、情報そのものを得ようとしているわけではないことを申し添えておきます。
閣下は、赤い城の住人にとって好ましからざる存在と判断されたのでしょう。

努々お気を付け下さい。
赤い手と耳はどこにも伸びています。カナーンの地の罠は深く、閣下の閣僚はヘロデ王の悪名を浴びるやもしれません。
それからご同僚に一言。上流階級出身のロシア人であっても、無条件で引き込めるとは思われないことです。まして骨接ぎ医にその説得は不可能というものでしょう。」

887ひゅうが:2014/10/13(月) 00:19:18

彼らを震撼させたのは、この手紙の中に未だ知られていないはずの情報がいくつも含まれていたことだった。
陸軍大臣予定者、すなわち内閣改造直前の段階にあって、くだんの彼、「保守党の輝ける星」の次期ポストは極秘である。
知っている者もごくごく限られている。

そして要約すれば、赤い手と耳はその次期首相とも目される人物に目をつけ、内閣もろともに彼らにとり好ましくない内閣を葬ろうとしている。
その下手人として暗示されたソ連大使館付き武官に対して行われていた引き抜き工作も、あろうことか「クレムリンの枢機卿」は知っていた。

あわてて調査してみると、点と点はつながった。
くだんの武官があるマグダラの商売をする女性――すなわち人類最古の職業につく人物と深い仲にあり、なおかつ閣僚と親密な付き合いのある整骨医とも関係を持たせ続けていることも明らかになった。
甚だしきは、ある野党下院議員とつながりのある人物ともかの武官は繋がりを持っていた。

構図は明らかであった。


――1か月後の1960年2月、発表された英国保守党政権の閣僚名簿はおおかたの予想の通りとなった。
先のスエズ動乱において大英帝国にとり久方ぶりの大勝利をもたらし、現在も世界的な好景気にあわせて少しずつ上向きつつある経済を運営する保守党政権はこの後も続く。
政権側から何らかの働きかけを受けたある野党はこの内閣の間は比較的協力的であったという。
当時計画されていたという過剰なまでの工業国有化路線はこうして退けられ、大英帝国は少しばかり救われた。

888ひゅうが:2014/10/13(月) 00:20:45

というわけで、一本ネタを投下いたしました。
やったね英国!TSR-2ちゃんが配備できるよ!!

889名無しさん:2014/10/13(月) 00:22:09
それでも、「少し救われた」だけなんですねw

890ひゅうが:2014/10/13(月) 00:26:01
>>889
辻〜んこと、下村復興局長(こののち経済計画本部長)がそれを許す、と?(苦笑)

891New:2014/10/13(月) 00:26:39
乙です。チャーチルに続き2度目の敗北に英国紳士のSAN値がw

892 テツ:2014/10/13(月) 00:26:41
乙でした
「少し」だけなんですねw

そしてイギリスは再び日本人から嫌われることをやらかすと・・・

893名無しさん:2014/10/13(月) 00:27:45
またしても辻〜んの暗躍か!ww

894名無しさん:2014/10/13(月) 00:28:40
乙です。赤い熊が得をせず、アメリカが顔をしかめない程度にいじめるのデス!

895ひゅうが:2014/10/13(月) 00:32:27
>>891
チャーチル卿はまだ庶民院議員をつとめておられご存命ですね。
彼の存命中に大英帝国海軍が空母機動部隊を失うことやスエズを失うこともありませんでした。
彼にとっては幸いだったのかもしれません。

896名無しさん:2014/10/13(月) 00:32:58
yukikaze氏のSSでチャーチル卿が戦勝国だと驕り日本を怒らせれば必ず報復を受けると言ってたのに調子に乗った報いですな。少しなのは

897ひゅうが:2014/10/13(月) 00:37:22
ある意味ではこれ、英国への(ゆがんだ)好意なのです。
英国海軍が礼をもって旧帝国海軍の終焉を遇したこともあり、日英の海軍間はそれなりに関係が深くなっていました。
戦後の措置で怒りは買っていますが、積極的に陥れようとは思わない程度の仲ですね。

これにより防ぐことができた「プロヒューモ事件」が起きず、スエズ喪失がなかったことで大英帝国の実体経済はゆるやかな回復基調に乗ることができました。
ただし、東京五輪の前年には西側第3位に浮上した日本経済という形で報われるのですが。

898名無しさん:2014/10/13(月) 00:39:20
>>897
ちなみに、その時の英国は何位ですか?

899ひゅうが:2014/10/13(月) 00:45:05
>>898
第6位か第5位でしょう。仏独と似たくらいですかね。

900名無しさん:2014/10/13(月) 00:46:46
>>899
英国紳士 「おのれ、下村ぁぁ!!」

901yukikaze:2014/10/13(月) 00:52:05
>>899
ということは東京五輪の前年のころの西側第2位ってどこでしょうか?

アメリカ>どこか>日本>英国=仏国=西独ですよね。

902ひゅうが:2014/10/13(月) 01:00:10
>>901
西独でしょうか。
各国ともに米国をのぞけばどんぐりの背比べレベルからようやく脱し始めたものでしょうか。
>>899は仏伊としといたほうがよかったかもしれませんね。

903名無しさん:2014/10/13(月) 01:01:19
敗戦国が経済トップクラスになるのは史実と同じですか。
なんてぇか皮肉ですね。

904名無しさん:2014/10/13(月) 01:14:13
>>888
TSR-2って相当運用し難そうなとんでも爆撃機じゃないですかヤダー
低空超音速小型爆撃機って四半世紀する前に戦闘攻撃機に駆逐される分野じゃないですか……

905名無しさん:2014/10/13(月) 01:16:54
もはや別ゲーの米帝様を除くと最終的に敗戦国が戦勝国を経済的に引っ張るんだよな・・・

906ひゅうが:2014/10/13(月) 01:24:08
>>904
英国人はこれにブルースチール(Mk.2)かスカイボルトを搭載してソ連軍に向けて戦略核を発射するつもりなんだぜ…

907名無しさん:2014/10/13(月) 01:24:42
皮肉っちゃ皮肉だよな。
戦争で負けた国が経済で戦勝国に勝つんだから。

908 テツ:2014/10/13(月) 01:38:40
片や西側屈指の精鋭陸軍部隊を保有する西ドイツ、片や世界第二位の海軍を復活させた戦後日本w

909名無しさん:2014/10/13(月) 01:40:29
イギリスの立場はw

910名無しさん:2014/10/13(月) 03:26:52
そりゃ、敗戦国は頑張って国力回復しないと潰されるという危機感と隣り合わせだからね。
これ以上同じ過ちを繰り返さないという反省というか、思考の転換もしてるし。
国内のインフラが壊滅状態ってことは戦後の技術レベルでインフラを構築しなおせるってこと
でもあるから、インフラ整備が済んだら戦勝国より効率の良い社会が出来る。
おまけに日本もドイツも職人気質でコツコツやるのが当たり前的な国民性もある。
そしてなによりも米帝様のせい(おかげ)で全部自腹よりは軍備の手抜きができる。

それに比べたら戦勝国は比較的それまでの延長という感じで改革を進めにくい。

911名無しさん:2014/10/13(月) 03:54:53
いたって大戦は国力の限界まで戦ってるのは米帝様以外はどこも同じですしね。
得られたものと失った物の収支がマイナスなら戦後の負担が軽い方が有利ですよね。
第一次大戦での戦後処理の不味さを学んでるからその辺も効いて来ますし。

912名無しさん:2014/10/13(月) 07:36:11
日本は焼け野原になっていないから新規設備への更新と都市計画による区画整理と道路拡幅が難しいかも。
土木ゼネコンの発展も遅れるか?
日本は経済界のトップも追放されて若返ってQCを受け入られるようになって日本製=高品質になったがこちらもQCサークルやカイゼンが出てくるか?
名古屋は地震と伊勢湾台風で100メートル道路が出来るかもしれないが。
後は東京オリンピックと大阪万博で東京、大阪の都市改造でゼネコン発展。

913名無しさん:2014/10/13(月) 08:54:01
しかし、団塊世代が生まれないのは喜ばしい事だ

914名無しさん:2014/10/13(月) 09:11:58
団塊世代というかベビーブームは普通に起こるでしょう。
ただ教育思想の180度転換による左翼教師による洗脳が無いから思想的には殴られたら1発殴り返すという普通の思想で非武装中立は考えない、中ソへの過剰な夢を見ないだけで戦後の主力労働力。
逆に核戦争肯定世代とか核武装論世代とか言われたりして。
後の世代からそんな金日本に無いよと突っ込まれる。

915名無しさん:2014/10/13(月) 09:19:13
>>909
王立海軍は正規空母二隻体制維持だけど……護衛艦艇が最低限度で非常時には他国の艦艇と行動することが前提の艦隊だからね(白目)
一応、欧州「諸国」最強の空母機動部隊保有国?かな。

916名無しさん:2014/10/13(月) 09:44:49
敗戦国が空母持てるのは可笑しい事かと

917名無しさん:2014/10/13(月) 09:53:46
平成戦後夢幻会と平成史実世界とゲートで繋がったらどう反応するか気になるw

918名無しさん:2014/10/13(月) 09:58:32
>>916
戦勝国(米英仏ソ)「でも、原潜は俺たちだけだから」(震え声)
豪ブラジルアルゼンチン「戦勝国だから空母持って当然だな」
インド「ウチは戦勝国?」(空母、原潜チラ見)

919名無しさん:2014/10/13(月) 10:12:06
そもそも戦勝国の支援有とはいえ、総力戦の敗戦後5年(朝鮮戦争)で、
小規模とはいえ立派な空母機動艦隊(大型装甲空母、中型空母、戦艦が各1隻所属)を運用できる時点でいろいろおかしい。
しかも「戦勝国」の海軍の主力艦隊壊滅させるし。
下手すりゃこの時の戦力だけでも亜米利加以外の列強海軍とまともにやりあえる実力…。
イヤ本当、海軍の再建はほぼ不可能なのに何なのこの状況。
戦勝国の海軍に勝ちうる敗戦国の精鋭海軍とか、頭おかしいとしか表現できません…。

920名無しさん:2014/10/13(月) 10:18:33
>>917
まあ、時期によるかな。
現在ならマスコミや左巻きがどれだけネガティブキャンペーンを我々愚民どもはそんな物に一々付き合わないし、政府も浮き足立たないだろうけど、民主党に夢と希望を見ていた頃だとな……

921名無しさん:2014/10/13(月) 10:23:42
>>919
それはむしろ君が戦勝国アメリカ合衆国の国力とその支援を甘く見すぎているとしか言い様がない。

922名無しさん:2014/10/13(月) 10:25:34
ひゅうがと信濃が並ぶ光景か・・・

923名無しさん:2014/10/13(月) 10:32:53
>>919
まあまあ、呆れる程巨額の援助をもらっておきながら何故か負けて中国大陸から叩き出された国民党という信じられない例がある位ですから、この程度、驚く様な事ではありませんよw

924919:2014/10/13(月) 10:33:03
いや、確かにアメリカ合衆国の国力とその支援は大変なものでしょうし、確かに私の想定は甘いかもしれません。
しかし、この艦隊を運用する人員はほぼ日本人です。連合艦隊の伝統と米軍の兵器、教育、戦訓の反映は想像を絶するレベルでなされるでしょう。
それでも、護衛艦隊と水雷戦隊の運用法を含めた「機動部隊の運用に熟練した将兵」は一度解体された海軍でどれほど貴重か。
解体後5年とはいえ、それだけの人員をそろえられたことが恐ろしい、といったニュアンスです。
わかりづらかったらすみません。

925名無しさん:2014/10/13(月) 10:46:13
>>923
国民党への投資の失敗と敗戦国の日本への投資の成功は後々研究材料になるんだろうね。
特に日本への投資の成功には台湾独立による投資成功、ベトナム統一承認による東南アジア権益確保と言う投資成功につながっている事だし。

926名無しさん:2014/10/13(月) 10:48:15
>>924
終戦後、ソ連がすぐにちょっかい掛けて来たのと極東でのアメリカ海軍の戦力が激減しているせいか、そもそも解体されてないよ?
そりゃ降伏に伴う再編はあったろうが、46年には警察予備隊、海上警備隊になってる。

927名無しさん:2014/10/13(月) 10:51:54
>>914
学生運動(w)には軍の投入ができるかもね。

928名無しさん:2014/10/13(月) 11:02:02
>>927
>学生運動(w)には軍の投入ができるかもね。

マジレスすると、軍の投入を検討しなければならない時点で、「学生運動(w)」と言ってはいられない事態になっています。
普通に「反政府勢力による大規模な政府転覆&破壊活動」を鎮圧するために戦闘行為が行われる状態になるでしょう。
すなわち、「内戦状態」です。それもおそらくは都市ゲリラ相手の。

ベターなのは、そこまで事態が悪化する前に特に過激な連中を孤立化・先鋭化させて、警察の特殊部隊で対応可能なレベルで
暴発させてそれを口実に叩き潰す、というところでしょうか。とにもかくにも、「軍が出てくる」というのは並々ならぬ非常事態
と認識すべきでしょう。

929919:2014/10/13(月) 11:08:44
≫925
すみません。失念していました。

930980:2014/10/13(月) 11:14:24
そもそも運動の趣旨が変わってそうですけどね。

931名無しさん:2014/10/13(月) 11:16:59
軍が出ると言うのは生半可なことじゃないからね。
簡単に言うことではない。下手したら国民の軍への信頼を損なう可能性も出てきたりするから軍としては絶対やりたくない事でもあるし。
政府としても警察でどうにかできる段階で抑えられなければそれは先進国や有力国としては失態も良いところだし。
軽々しく「軍の投入ができるね」とは言うべきでないでしょう。冗談であってもネタにならない事態ですので。

932名無しさん:2014/10/13(月) 11:20:38
>>930
確か以前の議論で、大学上層部の改革を求める運動に変わっているのでは?と言う話があったね。
実際問題、当時の大学上層部の状態はかなりひどいものだったから学生たちがそれの改革を求めるのは間違っていない。

そこに左の過激派が入り込むのを防ぎながら学生たちを巻き込んだ大学改革を政府が進められればいい方向で決着がつく。
まあ、他国でも結構大学の改革を求める学生運動と言うのはあるし、それの主導を行った人材ってかなり社会の役に立つ貴重な人材だから早期に政府に取り込むのは結構重要だったりするね。
なんで、警察もトウキョウフーチも全力で左派過激派の侵入を阻止しつつ政府として大学改革の学生運動を積極的に取り込むようにすることかな。対策は。

933名無しさん:2014/10/13(月) 11:34:58
フランス5月革命や州軍だがアメリカも軍の投入はしているけれどね。
日本からの情報で各国とも共産勢力の浸透には警戒をしているからデモの過激化は抑制されて軍投入は不要になっているかもしれないが。

934名無しさん:2014/10/13(月) 11:38:27
とりあえず日本機動艦載機の機体部品のために一部の工場は稼働したままなのか?

935名無しさん:2014/10/13(月) 11:54:16
その可能性も指摘されてた記憶があるが……

936名無しさん:2014/10/13(月) 12:03:46
>>934-935

稼動させておく意味があるのかな? アメリカ製の機体に切り替えるならば
「ステイツから部品持ってきた方がリーズナブルネー! 精度も高いし!という事に……。

日本製の機体を使用するならば、消耗品その他の生産が必要だから、工場稼動の可能性も
あるけど、そのためには戦争末期に消耗しつくした工作機械類の新調の必要ががが……。
しかも工場が稼動できるところまで漕ぎ着けたとしても、安定的に電力が供給されるかが
問題になったり。

フゥハハー、敗戦からの工業再建は地獄だぜ!(ヤケクソ

937名無しさん:2014/10/13(月) 12:05:02
>>935
そこらへん微妙なんだよね。
順次残存部品が無くなった機体を廃棄して熊猫、虎猫とかに置き換えられていった可能性もかなり高めだし。

938名無しさん:2014/10/13(月) 12:07:22
そういやマザーマシンが消耗しきっているんだった、日本のは(白目)
それの導入から始めるんだから最初からライセンス生産とかに注力することで機械を提供してもらった方が良いかもね。

そんな中で産まれた最後の意地がT-0だったんだろうね。
そこで完全に軍用機開発に関してはF-1開発開始まで力尽きたんだろうけど。

939名無しさん:2014/10/13(月) 12:11:18
流星や紫電などはニコイチ整備か

940名無しさん:2014/10/13(月) 12:16:01
電力に関してはそこまで深刻でもない。
戦前日本の主力発電は水力発電だから、史実レベルで戦略爆撃を喰らい、シーレーンを寸断されても停電までは早々起こらない。
マザーマシンの磨耗は言い訳出来ないけど

941名無しさん:2014/10/13(月) 12:16:10
>>939
生産中で差し押さえられた機体の返還を受けてそれから部品を引っ剥がした例もあるだろうね。

942名無しさん:2014/10/13(月) 12:17:39
>>940
マザーマシーンが死んでいるからどっちゃにしろアメリカ製品導入が一番安定なんだよねえ。
ライセンス生産とかが受け入れられるだろうから生産用機械はアメリカから提供を受けられるだろうし。

まあ朝鮮先行中にはD型ムスタングや熊猫、虎猫等中々な機体が来るから悪くはないよね。

943名無しさん:2014/10/13(月) 12:19:21
マイナーな艦載機が来る可能性も否定出来ないと言われたな
まあ、大半は倉庫行きだろうけど

944名無しさん:2014/10/13(月) 12:22:57
マイナーは大抵倉庫送りで実質は熊猫、ムスタング等のまともなアメリカ製品だけっていう話でもあったね。

945名無しさん:2014/10/13(月) 12:58:07
ミンスクでやったように信濃の甲板で運動会とか…

946名無しさん:2014/10/13(月) 13:10:09
>>945
空母をそんなことに使う余裕はないねえ。
強力な報復戦力と言うだけではなく日本周辺海域の警戒や必要があれば南シナ海や南太平洋にもでていくのだから。

947名無しさん:2014/10/13(月) 13:11:51
基本的に日本国防海軍にはオホーツク海、日本海、東シナ海と警戒しないといけない海域が多いんだよね。
しかも必要があれば南シナ海やインドネシア等の南太平洋にも出る必要があるだろうし。

まあソ連/ロシアにとってはオホーツク海が聖域ではないという悪夢のような状態なんだけど。

948名無しさん:2014/10/13(月) 13:17:04
運動会はできると思うよ
艦内勤務に変化をつける意味で、分隊対抗の運動会位は(警戒度が高くなければ)やると思う

949名無しさん:2014/10/13(月) 13:19:54
戦時中も日本海軍では艦内で相撲大会とか武道大会開いていたし、米海軍でもバスケットボール大会やボクシング大会を開いていた記録があった

950名無しさん:2014/10/13(月) 13:22:25
>>928
史実日本においては、それをすべき事態だったのに「大学生の遊びのためなら高卒の警官は死んでも良い」という
階級思想で放置していたわけで

951名無しさん:2014/10/13(月) 13:22:41
>>949
艦内や迷惑にならない甲板部では開いているね。
艦艇によってはトレーニングルームとか結構広いらしいし。

ただ正規空母の場合には大抵の場合甲板が開いていないからね。現在の空母の場合には特にゴミが落ちていないか念入りに整えておかないといけないから。
飛行甲板が汚れるのは結構拙い。
とはいえ、普通に広い艦内でやっているらしいけどw

952名無しさん:2014/10/13(月) 13:26:03
史実の米軍とかでも、艦内とか使った運動会とかやってた筈だね

953名無しさん:2014/10/13(月) 13:29:26
運動不足解消兼ストレス発散のために甲板でランニングするのは、レベルの高い海軍では普通にやっている

954名無しさん:2014/10/13(月) 13:37:02
やっているね。
ただ、正規空母の場合はそういうのに利用できない飛行甲板が大半だからその下の階層とか使っているんだっけ?

955名無しさん:2014/10/13(月) 13:48:59
ごみ踏んで事故ったりしたらシャレにならないもんねぇ。

956名無しさん:2014/10/13(月) 13:57:20
うん?先日買ったセカカンの別冊に空母の甲板上で徒競走やってる米兵の写真があった気がするんだが
今出先だから確認はできないけど

957名無しさん:2014/10/13(月) 14:08:08
>>936
一部をアメリカ製に切り替えてだましだましで使ってるんじゃあない?
>>950
というか当時の自衛隊を使うと政権転覆して余計にひどくなる可能性があったわけで

958名無しさん:2014/10/13(月) 14:20:02
工作機械がイってるから朝鮮戦争に旧軍機使用は無理だよな…そらアメリカ製エンジン積んで信濃から飛び立つ流星とか見てみたいけどさ

959名無しさん:2014/10/13(月) 14:47:21
>>958
ロマンも現実には儚いものさ…。便器やシンク投下でお馴染みのスカイレイダーや
ヘタな艦爆よりも爆弾積めるコルセアとか。

960名無しさん:2014/10/13(月) 14:52:59
>>956
デスカバリーチャンネルとかを見る限り任務中や訓練中にはやっていなかったよ。
なにせ、毎回飛行甲板のチェックをしてゴミがないか念入りに調べないといけない位に飛行甲板って注意が必要らしいからね。
それ以外だったらどうだろうね。
艦載機が陸上基地に行ってしまったらあり得るかもしれない。後で全員飛行甲板に並んでゴミ掃除だけど。

961yukikaze:2014/10/13(月) 14:54:07
台風で暇を持て余したんで投下。

暗く細長い通路を、男は無言で歩いていた。
以前は無愛想なMPが両脇にいて、彼を罪人よろしく扱おうとしたのだが、
男の冷ややかな視線に耐えきれず、今では男の後ろを歩いているに過ぎない。
それが男にとっては実に噴飯ものであった。
全く情けないものだと。所詮、連中は抵抗できない人間にしか強い態度は取れないのだろう。
あの戦争で負け続け馬脚を現した連中に相応しい精神ではある。

もっとも、男にとって現状が不快なのは間違いなかった。
今日もまた男にとってバカげた一日が始まろうとしているのだから。

  戦後夢幻会ネタSS――「たった一人の戦場」

所謂戦争犯罪人の処罰に対して、アメリカ側の日本への態度はドイツの時のそれと比べると
極めて消極的なものであった。
無論それは日本の戦争が正義の戦争であったと認めたからではない。
アメリカ側は日本の行動を侵略戦争であると断じており、当時の国際的枠組みを自らの手で
破壊したことについては徹底的に糾弾をしていた。
しかしながら、それはあくまで国家に対する糾弾であり、個人に対する糾弾であっては
ならないとウォーレスは考えていた。
仮にそれが認められるとしても、それは事後法としてではなく、国際条約で認められて以降
に行わなければ意味がないと考えていた。
ウォーレスにとって裁判とは、法に基づいた罪を裁く場であり、間違っても国家による
復讐劇に使われてはならないと考えたのである。
そうでなければ裁判そのものの価値が地に落ちるからである。

だが、このウォーレスの考えは、連合国内では全く賛同を得られなかった。
彼らにすればドイツを事後法で裁く以上、日本に対して例外を認める必要性がないと返した
のである。特に中華民国は「日本の侵略はナチスのホロコーストに匹敵する歴史的な罪である」
と厳しく糾弾し、オーストラリアやオランダもそれに同調した。
勿論彼らが、裁判の名のもとに報復を行おうとするのは明らかであった。
ウォーレスは彼らに対して「我々は日本の国家的罪を許した訳ではないし、彼らが国際条約に
反して行った行為に対しても許すつもりもない」と説得したが、彼らは聞く耳を持とうとは
しなかった。彼らの後ろにはそれぞれの国の「世論」というものがあったからである。

962yukikaze:2014/10/13(月) 14:54:48
そう。何だかんだ言いながらも日本を追い詰めていたアメリカと違って、それ以外の国は
火事場泥棒のソ連を除いて負け続けていたのである。
当然のことながら各国国民の政府に対する視線は冷たかった。
特に中華民国の場合、最初から最後まで負け続けていたという事実は大きすぎた。
面子を何よりも重視する彼らにしてみれば、日本を徹底的に叩きのめさない限り、自らの
政治的権威そのものが崩壊するのである。
故に、彼らは執拗なまでに国際裁判による断罪を求め続けるのである。

この動きに、ウォーレスも匙を投げた。
自らの信条からすれば、彼らの言い分を受け入れる気など起きないのだが、連合国の盟主として
は、必要以上に彼らの意見を拒絶するのもまずすぎた。
イギリスはともかくとしても、中国やフランスは一定数以上の共産党シンパが控えており、
彼らの伸長がこれ以上拡大するのはまずいのである。
心中溜息をつきながら、彼らの要望を受諾したウォーレスであったが、彼は喜色満面の大使達に
対して釘を刺しておくことも忘れなかった。

「貴方方は茨の道を歩むことを自ら選んだのですぞ。その責任は偏に貴方方にあるということを
 お忘れなく」

ウォーレスのこの予言を、各国は30年後に後悔と共に振り返ることになるのだが、その時の彼ら
には単なる負け惜しみにしか聞こえなかった。
そして、ウォーレスの同意を得た事から彼らはGHQを通じ、嬉々として国際法廷における犯罪人
検挙に勤しむことになるのだが、一番の獲物の名前は、東条英機であった。

中華民国やオーストラリアは、昭和天皇の検挙を画策したが、これは英米が全力で止めた。
ワシントン宣言で「天皇主権から国民主権へと移されるが、天皇制については日本国民によって
定められるもの」と、事実上の天皇制維持を認めていることから、彼らが昭和天皇を戦犯として
引き立てた場合、日本国内で泥沼の地上戦が勃発しかねないのである。
GHQ民政局のトップであるグルーからも「仮に天皇を裁こうとした場合、日本の国民の
大多数は連合国に敵意を持ち、それこそ国土を焦土と化しても戦いを止めないでしょう」と
アメリカ政府に強く警告し、総司令官のパットン元帥も「日本での円滑な統治を考えるならば、
天皇を復讐の道具に使う事はアメリカにとって益なし」と進言している。
余談だが、パットンは昭和天皇と会談した際、昭和天皇が皇室財産の目録全てを差し出し、
『自分はどうなっても構わないが、どうか日本国民を助けていただきたい。対価が必要という
ならばこれを進呈する』と示した事に相当の感銘を受け『陛下の尊厳を汚すつもりも、日本国民を
見捨てることもしませんのでご安心ください』と、確約をし、以降、彼なりに、かなり日本に
気を使った統治をおこなうことになる。(吉田政権がリベラルであり、彼らと本質的に対立をすること
が少なかったことも大きいが)

こうした背景から、昭和天皇の検挙は渋々ながら諦められたが、東条に関しては容赦がなかった。
5・3事件のクーデターの責任を取って辞職した東条は、日本の近代戦争において初めての敗北を
齎した首相として国民からの怒りを一身に浴びる存在となり、彼を庇う者は誰もいなかったのである。
流石に日本政府は、事後法による戦争犯罪人の処罰に対して抗議をし、連合国側の戦争犯罪も含めた
非人道行為に対して国際裁判を開くべきであると反論したのだが、全くと言っていいほど黙殺をされた。
「敗戦国が偉そうに言うな」それが国際裁判を主導する者達の本音であった

だが、彼らは見謝っていた。
東条が従容と逮捕される姿を見て「東条は全てを諦めてた」と優越感に浸っていた彼らであったが、
東条がこの機会を待っていたという事に気付いていなかった。
そう。東条にとってこの法廷は、自分にとっての最後の戦場であり、奉公の場だったのである。
愚かにも彼らは、獲物に飛びかからんと体制を整える獣を、致命傷を負ってうずくまっていると勘違い
したのである。
彼らはその判断の誤りを痛いほど味わうことになる。

963名無しさん:2014/10/13(月) 14:55:06
>>958
マザーマシーンが逝ってしまっている状態で、工作機も逝ってるからもうどうしようもない(白目)

964yukikaze:2014/10/13(月) 14:55:23
まず最初に、彼らは東条の戦争責任を断罪したのだが、それに対する東条の反論は激烈だった。

・ 国家の戦争行為の責任を個人にきせるなど、今までの国際法上聞いたことがない
・ 仮に責任を問うというならば、それは自国によって裁かれるべきものである
・ 東条は、平和を祈念される天皇陛下のご意思に背き、戦争を指導し且つ日本を敗北に導き、国民に
  苦難を与えてしまった。ならば日本国民によって敗戦の責を裁かれるのが筋である
・ 仮に個人の責を問うというのであれば、中立条約を結んでおきながら、火事場泥棒をした
  スターリンの戦争行為の責任を貴国らは問うのか

舌鋒鋭く問い詰める東条の姿は、まるで戦場に立つ鬼将軍の姿であったと、当時傍聴していた新聞記者
が手記に残しているが、これ以降も東条は、日本国民に対する責任を認めながらも、執拗に戦争責任を
攻撃する連合国各国に対して一歩も引かない戦いを演じてのける。
最大の場面は『日本の計画的侵略性』として中華民国が掲げた『田中上奏文』を全くの陰謀偽書として、
合同調査団による調査で、それを立証させたことである。
これにより中華民国は国際的に大きな恥をかくことになり(一方で、計画的な侵略性ではなく、単に
日本の政治、軍事双方での戦略的無定見性による戦争であったことが明らかにされ、日本の評価も
相応に下落したが)、その他の彼らの証言のあいまいさやいい加減さも相まって、連合国からすら
「中華民国が喋れば喋る程、碌な事にはならない」と、中華民国への信頼感を最低限レベルにまで
叩き落すことになる。

裁判が中盤になると、もう検事たちも東条を「法廷の素人」などとは取り扱おうともしなかった。
論理に少しでも矛盾があれば的確にそこを突かれ、自白による証言も、結果的には巣鴨の劣悪な環境と
取り調べの違法性(誘導尋問や拷問等)がクローズアップされることになり、「公正な裁判」ではなく
「負け続けていた国の腹いせ」というイメージが国際的にも形成されつつあったのである。
カミソリ東条の面目躍如というべきものであり、ウォーレスからすれば「だから言ったろうが」
という気分であったのだが、だからと言ってウォーレスは手助けするつもりもなかった。
あくまで従来の戦争犯罪に焦点を絞って、俘虜問題や占領地行政問題で得点を重ねていたアメリカ検事
の行動は、結果的に「アメリカは比較的公平だが、他の連合国は不公平」という認識を日本国民に植え
付けさせており、ウォーレスにしてみれば彼らが醜態を晒せば晒すほど都合がよかったのである。
今なお極東軍事裁判において、アメリカ側の担当した案件については、日本人も大多数が納得して
受け入れている辺り、アメリカの法廷戦術は大成功したと言っていいだろう。

一方、それとは対照的に、加速度的に印象が悪くなっていた他の連合国は、問題発言を繰り返していた
フィリピンと中華民国の担当検事を事実上更迭させることを余儀なくされるなど、法廷でも劣勢に
たつ体たらくであった。
特に中華民国は、大陸での邦人虐殺事件、満州、支那での無差別テロが、満州事変以前や停戦協定以降も
頻発していることが一次資料を持ち出して糾弾される(資料提供については日本政府は全面的に協力
している)など、藪蛇を突いてしまうという失態を演じている。
如何に中国が「レジスタンス活動」といっても、女子供まで虐殺しているそれをレジスタンスと呼ぶのか
という東条の質問に、質問を向けられたフランス代表が、東条ではなく中華民国代表をにらみつけると
いう一幕すらあった。

東条を嫌いぬいていた日本国民も、一部の陸海軍軍人や政治家たちの責任逃れの言動とは一線を画した
東条のこの態度に大いに溜飲を下げ「東条も最初からこういう風に戦争指導していりゃよかったんだよ」
位には評価が好転し始めることになる。(そして阿部はこうした風潮に対して『現金なものだ。東条が
どんな思いで戦っていると思うんだ』と、親しい人物に不快感を示している)

965yukikaze:2014/10/13(月) 14:55:54
こうした動きに、慌てたのがGHQであった。
軍事裁判所の無能によって、アメリカの国益は確保できたものの、だからといって東条を、英雄や
殉教者として祀られるまでになっては本末転倒である。
グルー長官はウェブ裁判長に対して「貴官は東条を殉教者にしたいのかね」と、彼らの無能ぶりを
糾弾する羽目になるのだが、本国の世論とGHQとの間で板挟みにあい、精神的に追い詰められた
ウェブは、東条の「天皇の意思に背いて戦争を行った」という証言を、強引に「平和に対する罪を
認めた」として、有罪にすることを決定した。
元々が近代国家として今まで先例のない無茶な要求なのである。毒を食らうならば皿まで食らって
しまえというのがウェブのたどり着いた結論であった。

「平和に対する罪」により死刑判決が下された時、東条は弁護団と、唯一死刑判決に反対していた
パール判事に深々と礼をすると、顔の引きつったウェブに対して、眼光鋭く言葉を放っている。

「貴官らは国際法において最悪の汚点を残すことで歴史に名を残すことになった訳だが、満足か?」

それだけ言うと、東条はウェブの返答を待たずに胸を張って退廷をした。
それはまるで凱旋将軍のようであったと、当時の新聞に記されることになる。

死刑執行の朝、看守が見たのは、割腹して息絶えた東条の姿であった。
東条の遺書には、敗北により天皇と国民に苦しみを与えた事への謝罪と、そして日本国民に罪を裁かれ
る事ができない以上、自らの手で裁くしかない事が綴られていた。
また、敗将である以上、靖国に祀られる資格はなく、無用にしていただきたいとの意思もあった。
連合国各国ではこの遺書をもって「東条は最後まで反省の色がない」と糾弾することになるのだが、
もはやそれは負け犬の遠吠えでしかなかった。
彼らは最初から最後まで東条に勝つ事が出来なかったのである。
彼らに残されたのは、勝者として振る舞おうとする見苦しい姿と、日本国民の侮蔑であった。
そしてそれを知るが故に、彼らは愚行を嵩ね、前述のように日本から手痛いしっぺ返しを受けること
になる。

最後に東条家について語ろう。
当初は戦争を敗北に導いた首相の家として嫌がらせを受けることも多かったが、裁判での東条の毅然と
した姿勢が世間に浸透されるにつれ、そうした空気は減り、一部の右翼団体から持ち上げられるよう
にもなっていた。
もっとも、東条家はそうした風潮を苦々しく思っており、一切の政治的活動には関与せず、静かに
暮らすことを望み、日本政府も彼を公的に英雄視することはしていない。
東条の3男である東條敏夫が空軍中将にまでなった時、一部の国や団体から抗議が来ることがあったが、
既に国連での敵国条項も削除され、東条が一切の政治的発言を行っていないことを、日本政府に突き付け
られ、歯牙にもかけなかった位が、政府が東条家に関与した位であろう。

「東条は確かに国を亡国寸前に追い込んだ。だが、家族にまでその罪を着せようとするのは
 文明国家として鼎の軽重を問われる」

ある雑誌のインタビューに対する吉田茂の返答は、この裁判に対する痛烈な皮肉であった。

966名無しさん:2014/10/13(月) 15:02:13
乙です。

何だろうな、アメリカ以外の国が朝鮮に思えてくるのは。

967名無しさん:2014/10/13(月) 15:05:04
>>966
戦争終結後はどこの国も浅ましいものだよ。
これは第一次世界大戦後の日本も含めてどこの国も変わらない事。

ただアメリカは超大国と言う事と事実上唯一の勝利者であることから余裕があるだけ。

968名無しさん:2014/10/13(月) 15:06:57
>>967
まぁ、そうなんだろうけどあまりにもみっともないっつうか。

969yukikaze:2014/10/13(月) 15:09:13
と、言う訳で、絶対に史実よりもgdgdになるだろう東京裁判について投下。

だって日本国民、絶対にこの戦争に(アメリカ以外に)負けたとは思って
いないですし。まず間違いなく「戦勝国のリンチ」と思う土壌が強く
なっているでしょうねえ。

だからこそウォーレスは「国家としての責任を問え」と主張したわけですけど、
恨みで暴走している連中には届きませんでした。
なのでウォーレスは自国への影響を最小限にするべく行動を起こし、それは
見事に成功することになります。

まあアメリカ政府にしてみれば、新生日本政府が、統帥権の濫用等を理由に
軍を訴追しているから、余計に突っ込まれる要素を増やしたくないという
背景があった訳ですけど。

ちなみに今回の一件で、今後、一番悲惨な目に合うのは中華民国になる訳ですが、
何気にオーストラリアとフランスも顔色を青くすることになります。
カンボジアの一件で、彼らの不手際により、彼らは国際法廷の場で、自国の評判を
最下層にまで落とすことになります。

970名無しさん:2014/10/13(月) 15:13:26
>>968
これ以上にみっともないと思うような事例も戦争終結後の事例をみると有るから別にこの程度の事は普通なんだよなあ。
むしろ多くの戦争の着火点となった領土問題とかの解決法が戦争終結後ここまでやるかよ、って言いたくなる酷さだったりするから。




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