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皆で自作の小説・SSの文章を指摘・改善していくスレ

1名無しさん:2019/09/15(日) 11:59:32 ID:GLZqmOFg0
はじめに……このスレの説明です

ここは「けものフレンズR」を題材に
自作で執筆した、小説やSSの文章を公開して
皆で内容の批評・文章表現の添削など
改善点の指摘を行うスレです
小説やSSの練習としても利用できます

続いて……文章を掲載・投稿するにあたっての事項です

作品の掲載・投稿方法については
以下の方法があります

①外部のwebサイトで執筆し終えて
投稿・掲載した作品のURLをスレに貼り付ける

②スレに直接、文章を書き込む

以上のどちらかを選択してください

文章が長めの場合は①の方法を推奨しますが
①は、アカウントの取得などのお手続きが
必要な場合があります、予めご了承ください

また、目安として100文字以上の文章を
長めとして扱うことにします

※禁止事項の説明です

原則として、このスレに投稿されていない
文章への批評・添削は行わないでください
他人の作品を許可なく持ち出し
利用するのは、絶対にやめてください

おわりに……初心者の方、大歓迎です
共によりよい作品を書き上げていきましょう
熟練者の方、大歓迎します
技術の伝授を何卒お頼み申し上げます

お互いに気軽に参るのが一番ならそれでよし

それでは、皆さん、よろしくお願いします

78名も無きフレンズ:2019/10/20(日) 23:12:08 ID:bo3u1K2E0
ごめんなさい
ハーメルン非公開設定になってました

79名も無きフレンズ:2019/10/20(日) 23:45:48 ID:rclCI9gc0
解放は「解き放つ」
開放は「開け放つ」
こうやって言い換えると分かりやすい

80名も無きフレンズ:2019/10/21(月) 00:14:45 ID:C5kIcRe.0
野性解放ってでるように予測変換を調教しないと・・・

81名も無きフレンズ:2019/10/21(月) 00:26:41 ID:C5kIcRe.0
Redoの者です
誤字などを修正しました
このように指摘があったところをちょくちょく修正していくつもりです
指摘感謝しています!

82名も無きフレンズ:2019/10/21(月) 02:35:27 ID:T56vVIvo0
解放を開放って打ち間違えるのはそうそうないと思うけど

野生を野性って打っちゃうのはすごくよくありそう
指摘されなきゃ気付かないよ

83縦書きと横書きの特徴と違いについて1/3:2019/10/21(月) 02:49:07 ID:zX40rHBE0
はじめに素人解説および考察である、と前置きしときます


今回は小説の媒体にするにあたって、という条件での話ではありますが

どのような場面で縦書き/横書きが使い分けされているのか
また、そのルーツを辿ることで特徴と性質に触れていきます

では始めます


1、日本語と縦書き横書きのルーツ
まず、ごく単純に言ってしまうなら

縦書きは「フォーマル」
横書きは「カジュアル」

こう認識してるように思います
これはなぜか、というのをルーツを遡って考察していきます

私が語るまでもなく、すでに「日本語が漢字由来で上から下へ書く構造だから」という説が出ていますし
私もその説に賛成です
これを補強するためにルーツを辿っていきましょう

前述のとおり、日本語のルーツは漢文、上から下に書く「縦書き」は現代においても基礎になっています
対して「横書き」は明治以降の書式であり、それも「右から左への横書き」の時代がありました

では「左から右への横書きの日本語」はいつからか?
これは終戦後、西洋文化とともに流入・普及した「タイプライター」こそが「左から右の横書き」のルーツであると考えます

…根拠が怪しい話になってきてますが、タイプライターはさらに進化発展し、PCになっていきます
PCの普及とインターネットの発達は「左から右の横書き」に無視できない影響を与えている、というのは言い過ぎでしょうか?


古来からある伝統的かつ正当な「縦書き」
ここ100年で急速に普及した「横書き」

同じ文章でも印象が変わるのは、無意識下にイメージが根付いているから、と私は推測します

84縦書きと横書きの特徴と違いについて2/3:2019/10/21(月) 02:49:58 ID:zX40rHBE0
2、縦書きと横書きの効能
ではそれぞれはどう違うのか、という観点で見ていきましょう

縦書きは「フォーマル」である故に、「文章を格調高く見せる」効能があるようです
横書きは「カジュアル」である故に、「文章の印象を柔らかくする」効能があると感じます


効能がそれだけならば、好きな方を使えという話かもしれませんが
使われる場面・媒体が違うのはそれだけでは説明できません
実例を見ながら考察していきます

縦書き:国語の教科書、表彰状、新聞、小説の書籍
横書き:歴史の教科書、告知分、内部文書、ネット小説

縦書きは「最初から最後まで読んでほしい、責任は発行者にある」という「変更の利かない固いイメージ」、
横書きは「必要な情報を拾って読んでね、状況が変わったら書き直します」という「対処・対応していく柔軟なイメージ」

…上記だけでは少々分かりにくいので
もし、手元に旅行雑誌がある方は適当に開いてみてください


縦書きが使われているのは、見出し、インタビュー記事、紹介文冒頭といった「読者の注目をひきたい文、しっかり読んでほしい文」
横書きが使われているのは、紹介記事の内容、お店の情報、掲載の広告といった「情報を取捨選別する文、読み飛ばされる前提の文」

このように、縦書き横書きは使い分けされており、向き不向きがある事が分かってきます

85縦書きと横書きの特徴と違いについて3/3:2019/10/21(月) 02:50:38 ID:zX40rHBE0
3、違いを小説に活かすには?
さて、ここが一番の問題となってきますがそれほど難しく考える必要はありません
効能があると言っても、それで小説の出来不出来は左右されないからです

では、どう違いを出すか、これについてはハーメルンの縦書き変換機能を使用してみてください
横書きを縦書きに変換することで、行間として開けていたところが詰まっているはずです

横書きは「密集していると圧迫感を与え、読みづらくなる」特性があるため、わざと改行してスペースを取ることがあります
このハーメルンの変換機能で行間が詰まる、ということはハーメルンの運営もこの作用を知った上でこの機能を出してきているということです

つまり、
縦書き→横書きと変換した場合、改行によって行間をあけて読みやすくする必要がある
横書き→縦書きと変換する場合、あけていた行間を削り、段落を構成しなおす必要がある

縦書き横書きでは、「適した行間・改行が違う」ため、その「クセ」に慣れる必要があるということです


…これでは分かりにくいので、言い改めますね
縦書きではちょっとした間を表現したいとき、その間を表現するために描写の書き込みを増やしますが
横書きでは改行だけで「ちょっとした間」や「溜め」何かを簡単に表現できるのです

この要素は文章のリズムに幅を増やせるということではありますが、「文章の基礎力」はごまかせはしません
「正しい日本語」を意識し、その上で組み立てる追加要素みたいなものです

具体的には、
縦書きならば「話の流れを意識し、文章の意味の切れ目で改行する(段落の構築)」
横書きならば「ワンフレーズを意識し、句点(。)で改行する」
      「文章の意味の切れ目に行間をあける」
      「強調したい部分、話の流れの変わり目ではあける行間を増やす」

自分の好みに合わせるのも一手ですが、自分の作品が「固い」と思う方はあえて横書きにしてみるのもいいかもしれません
逆に、くだけた文体の方は「引き締める」つもりで縦書きに挑戦するのもまた一手です

どちらにも慣れが必要な部分が多くありますが、
縦書き・横書きの選択だけでも違う感覚で執筆できるというのは、色々と遊ぶ余地があるという事ではないでしょうか

…以上で解説(?)を終わります

86名も無きフレンズ:2019/10/21(月) 19:51:33 ID:JyM1IX7w0
>>83-85
お疲れさまです。SSスレで催促した者です。
なんというか、知ってるような知らないようなって感じのぼんやりした感覚を明確にしてもらえた感じ……ありがたい……
自分は縦書きで書いてるので、それを直接ハーメルンに投稿するってのも妙な感じを与えちゃうものなんですかね……やっぱり。
客観視も難しいですし……

試しにフォーマット変えて短編とか書いて違いを感じてみても良いのかも、なんて思いますね。

87名も無きフレンズ:2019/10/21(月) 22:57:14 ID:zX40rHBE0
>>86
だいぶ私感が入っているので解説…というか私的考察になってしまってますけども
このテーマで論文書いてる人がいてもおかしくないかもしれませんね、コレ…

やればやるほど「小説として」ってところから離れてしまうので、ドツボにはまる前に切り上げた感じです、ハイ

妙な感じ、というか、何と言いますか
私も縦書き横書き両方でやった事ありますが、縦書き→横書きはそんな苦労しないんですけど
横書きやった後で縦書きやろうとすると、なんか調子が出ない…クセに引っ張られる感じがしたりします

読んでる分にはあんまり違和感はない辺りに、日本語の難しさを感じます……

88名も無きフレンズ:2019/10/21(月) 23:09:51 ID:XHB0vEvg0
正味な話、縦書きの文章なんてもう何年も書いてないですね
SS書くのはもちろん、普段の仕事だって全部横書きで書類書いてる
とうに縦書きで書く感覚を忘れてる

89名も無きフレンズ:2019/10/22(火) 02:31:55 ID:0yaarUmE0
漢字や仮名って縦書き出身のくせに一字ずつ分離して横書きにも対応
しちゃってるわりと意味不明な文字なんですよね……
世界の大半の識字者は横書きしかない世界に生きているという不思議。
縦書き横書きの感覚的なアレに悩んだりするのってたぶん漢字文化圏の
アマチュアネット文壇(?)にうごめく一部の人たちだけかもわからない。
因果な文字文化で育ってしまったものだ……まあ日本語大好きですけどね!

90管理人:2019/10/26(土) 00:20:14 ID:hUcwWBWY0
このスレ向きの話題だと思いました
https://twitter.com/takenokokun0521/status/1187323219704811520

91名も無きフレンズ:2019/10/26(土) 01:20:40 ID:hDhAG0LY0
>>90
相手の見るものと自分の見せたいものの乖離についてって感じですよね。
ツイの方だと、読者の読解力に関しての話でしたし、もっともな苦言でしたけれど……

自分の文章か、相手の読解力か、そのどちらが問題なのか自分なりにでも考えて、向き合えって感じなんですかね、より一般化すると……

92名も無きフレンズ:2019/10/26(土) 02:26:48 ID:x2M5hqhY0
>>90
国語力Lv.186 (文章表現S、ユーモアB、SF適性A) みたいな化け物もいれば、
国語力Lv.2 (読解力E-、想像力D、批評家根性A) のような怪物にも出くわす、
ネットってそういう場所だから……
そもそも生き物として別種というか、優劣ではなくただただ差異の話で、イルカがキリンを
捕まえて「泳ぐの下手クソかよ!」となじったところでどうしようもないんだよなぁ。
(イルカもキリンも同じ鯨偶蹄目だよ!)
自分は、精魂込めて書き上げた作品なら必ず誰かしら好きになってくれると思ってるし、
目に留めるべきは糧になる意見・批評であって、件のツイートも腹に据えかねたんだろうけど、
「じゃあ、あなたその国語力のあやしい人に褒めてもらえたら嬉しいの?」と訊ねたくもなる。
「商業で本出してますけど?」と言いつつ「ウチの読者がアホでさ〜」なんて愚痴って、
良くも悪くも承認欲求のが先に立つタイプの書き手ってことなのかな。

93名も無きフレンズ:2019/10/26(土) 18:49:15 ID:JmdVD/Ms0
>>90
「相手に伝わらない」問題の原因って以下の三点だと思うのです。

①伝える力の不足
②読み解く力の不足
③読み解くための知識・経験の不足

どれか一点でも該当すれば、情報の伝達に齟齬が発生します。
このツイートの場合は書き手のイメージがその読者に伝わらなかった主たる原因として②その読者の読解力不足が挙げられ、③その読者の刃物を扱った経験の不足も可能性の一つとして挙がっているみたいですね。

94名も無きフレンズ:2019/10/27(日) 01:26:37 ID:HgI7InEE0
>>85
亀レスですいません。
横書きの文章は、行間によって間を表現し、意味を強調するということですが
確かに自分も、仕事で書類を作る時などは段落ごとに改行しています
また掲示板に書き込む際にも、こまめに改行してる人を多く見かけます。自分も自然にそうしています。
なるほど改行というのは、横書きの文章を読みやすくするために大事なポイントなんだなと思いました。

しかし、小説においてはやたらと改行するのはどうなのかなと思いました。
小説は、内部文書や告知分とはやはり性質が違うように思います。
私見ながら、改行が目立つ小説はなんかスカスカに感じて、逆に内容が頭に入りづらいというか。

自分も、地の文から会話文に切り替わる時、会話文を発する人物が変わる時は改行をしていますが
なんか改行が多いかも・・・と思っています。必要な改行、必要でない改行の見極めが必要だなと考えています。

95名も無きフレンズ:2019/10/28(月) 23:02:33 ID:IQazQkGg0
>>94さん
縦書き横書きについて書かせてもらった者です
そこの辺り、私も悩んでおりまして

日本語の横書き小説はまだ歴史の浅い分野でありますが、「まおゆう」や「ニンジャスレイヤー」といった作品がある以上、「向いていない」と言い切るのは難しいと思います
どちらも書籍化され、縦書きとなって出版されている辺り、やはり「縦書きがフォーマル」という風潮が出版業界にあると推測します

言い換えるなら、「出版される日本語の小説の書籍はほぼ縦書き」という事になるのではないでしょうか?

つまり、「小説=書籍」ととらえる人にとっては「小説=縦書き」というイメージが無意識化にあり、
それが小説をよく読むのであればその「印象」はより強くなる…私見としてこういう現象が起きていると思っています


また、小説は情報を伝えるだけの文章ではなく「物語に没頭させる」という作用があり、書き手も読者にそうなってほしいと筆を執ります
が、>>83-85でも述べさせてもらいましたが、「横書きは情報を取捨選別する文」に向いているようです

小説という「媒体」と横書きという「フォーマット」で作用/反作用を起こしているという側面も否定できないように思います
しかし、これはこの書き込みの前半部と食い違う訳で……

…非常に難しい、奥深い話です
回答になっているか怪しいですが、「そうであると言えるし、そうでないとも言える」のではないでしょうか

96むかい:2019/10/28(月) 23:24:14 ID:alIfmM6s0
流れを切るようで申し訳有りませんが、ご意見を伺おうと思って書き込みさせていただきます。

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11847164 (縦書き)
https://syosetu.org/novel/187921/35.html (横書き)

シリーズの途中になってしまいますし、割と文章が長い気がするのですが……すみません。
伺いたいのは、

・動きのある表現を多用しているが、出来ているのか? 読み手が理解し易いか?

です。
と言うのも、『動きのある描写』を中心に文章を書いた経験が無く、手探り状態で進めました。
その結果がどうなのか?という点について客観視には限界がありますし、直接聞けるような相手も居ない、ということでこちらを利用させていただきました。
もちろん、上記以外の点でも歯に衣着せぬご意見を伺えたら嬉しいです。

また、少し前の流れの『縦書き・横書き』の違いなどを提示できたらとも思います……が、私は特に横書きを意識して書いていないので、あくまで一例として程度でお願いします。

97名も無きフレンズ:2019/10/29(火) 01:22:55 ID:BO8rjVyY0
一週間に一回とか言いながら予告より9日を経てRedo第一話できました
一応リメイクですががっつり変えています。
渋とハメどちらにも置いておきますので是非読んでください。ご指摘などお待ちしております。

https://syosetu.org/write_novel_high.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11876750

ところで、縦書き横書きが議論されているようですが、自分としては横の方が書きやすいのと、横書きで作品が始まってしまったので横書きの形にしていますでも確かに上の方のように渋とハメで縦横かえてみるのはいいアイデアです。気が向いたら試してみます。

98名も無きフレンズ:2019/10/29(火) 01:23:51 ID:BO8rjVyY0
https://syosetu.org/novel/205146/2.html
すいませんハメのリンク間違えました

99名も無きフレンズ:2019/10/29(火) 04:00:19 ID:4GIyIRK.0
>>96
一文の長さと段落の調整:
pixiv縦読みでは1段落13行13文なんて箇所もございました(イエイヌ、イエネコの攻防)。
一連のシーンではありますが、1段落を10回以上区切られてしまうと些か煩雑な印象を
受けます。改行を増やす、文章を圧縮するなど試されては。
動作とモノローグの混在:
それ自体は何でもありませんが、モノローグの挿入によって人物の動きがぶつ切りに感じられる
箇所もあります。順番やタイミングをいじってみてもいいかもしれません。
なんにせよ丁寧:
少なくともこのエピソードは動作や思考をひとつひとつ積み上げるスタイルで書かれたもの
とお見受けしました。ともえちゃんの頭脳戦が詳細に描写されている反面、スピード感に
欠けるきらいもあります。イエネコ確保の段などは、三者の動きがスローモーションのように
感じられます。行動の結果を先に配置して、直後に過程を振り返る・分析するといった手法を
織り交ぜると緩急がつきそうです。
誤字: 手を降る、対策を寝る

何ならこのレスも忌憚なく捌いてください、そうすりゃお相子ですから……

100名も無きフレンズ:2019/10/29(火) 23:41:29 ID:hZqLJ7KM0
>>96さん
縦書き横書き、それぞれ拝見しました
>>99さんも触れられていますが、改行で段落を仕切りなおす等の「息継ぎ」を増やしてはいかがでしょうか
進行がともえちゃんの主観を語り口で描くスタイルを取られているので、段落を仕切りなおすタイミングとしては、
・感情の機微の変化
 これは主観ならではの微細な感情の振れをより強調できます
 が、やりすぎるとくどくなるという点もあるため、流すところは流す、強調したいところで使う等の書き手側の工夫が必要になります
・物理的な時間と内面的な時間との切り替え
 実際にキャラや物が動いている場面と、感情やその場の空気が変わる場面とが混在している節を見受けました
 同じタイミングでそれが起きた時も、「その場面で優先したいこと」を確認してみてください
 優先順位付けと強弱の整理をすることでまた印象が変わってくると思います
…取り掛かりやすいのはこの辺りですかね
色々試してみてください

動きのある描写に挑戦、とのことですのでその辺りにも触れますね
何をしているか、どういう目的なのか、丁寧に描かれ分かりやすいです
どういう算段で捕まえるかもしっかり描写されています

気になる部分としては「狩りごっこ」…鬼ごっこの環境と相手との駆け引き部分ですね、難しい部分ですが
…やや踏み込みますが、場所がサバンナで相手がネコ科コンビ、その「らしさ」が薄味だったように感じます

サバンナでも草の生え具合の変動がありそうですし、ネコならばそれを利用して隠密行動やフェイント掛けたりを得意とします
難なくそれに対抗できるのがイエイヌの「らしさ」ですが、ともえちゃんが一度も見失う描写がない辺り、サバンナとネコ科の「らしさ」が薄いように思います

環境をどう利用するか、両陣営がその部分でどう駆け引きするか
作戦と切り札の仕込みもしっかり描かれていますので、立ち回りを意識されるとより深みを出せるのではないでしょうか

101むかい:2019/10/30(水) 18:30:42 ID:hwCn7ylc0
>>99>>100
ご指摘ありがとうございます!
やっぱり自分だと気づかないものですねぇ……書き終わった満足感とかの所為かもしれませんけど……

どちらの方にも仰っていただいた通り、文章・段落の長さが問題……
もう少し文章を削るなり、描写をまとめるなりしてみようと思います。
以前宣伝スレの方でも指摘されましたが、心情描写と情景描写の混在はもっと意識しないとですね。
手癖で書いている自覚はあったのですが、シーンごとの描写の優先順位などは意識しておらず、その辺りも指摘して頂けたのは本当に幸いです。
また、結構注意して書いたつもりなので、『丁寧』『分かりやすい』という言葉もありがたく思います。

>>行動の結果を先に配置して、直後に過程を振り返る・分析するといった手法
>>場所がサバンナで相手がネコ科コンビ、その「らしさ」が薄味だったように感じます
この二点も意識し、書き直し・手入れをしてみようと思います。ありがとうございました!

一人称と動きがメインの描写は相性が悪いのかなぁ、難しいのかなぁ……なんて思ってましたが、まだまだですね……頑張らないと。

>>97
意識して縦横分けているのではなく、サイトの仕様の都合ですね……(渋は投稿時に選択可能、ハーメルンは投稿後にPDF化必須)
たまたま縦書き横書きの流れもあり、同じ話を見比べるって意味では使えなくは無いかなぁと思った次第です。
自分はそもそも縦で書くので、横書きの仕様にはそぐわないんです、本来。分かりやすい点で言うとアラビア数字を使うべき場面で漢数字使ってますしね。

102名も無きフレンズ:2019/10/31(木) 22:21:26 ID:QRyCnh/.0
>>96
僭越ながらあなた様の文章をモデルにして考察を書かせてください
まずは最初の数行です

>>会場に入ったわたしは周囲を見渡します。
>>たくさんの楽しげなフレンズさん達と、ざわついたような、歓声のような、おたけびのような、
 わいわいがやがやという地響きにも似た音とに、わたし達は迎えられます。

オーソドックスな日本語文は、主語→修飾語→述語です。
主語は大体最後に来るものですが、主語と修飾語の位置関係は流動的です。
上の文章では修飾語→主語→述語になっています。>>96の他の文もそういう順番が多いです。
これのメリットとしては、主語と述語の距離を短くできることにあります。一般的に主語と述語が近いほど、理解しやすい文章であると言います。
ただ、一概に主語と述語の距離を短くすればいいというわけでもなく、全体の長さや意味の強弱で使い分けるべきと言われています。

もう一つの特徴として、文章の終わりがほぼ「ます」などの現在形で終わっていますね。文末の現在形・過去形の使い分けのルールは
非常に難しく、人によってとらえ方もそれぞれなのですが、どうやら昔の作品になればなるほど
過去形がオーソドックスになっていく印象があり、現在形が多用される小説は近代的と言われているようです。

最初の数行を「主語→修飾語→述語」「過去形文末」に変えてみました

>>わたしは会場に入ると、周囲を見渡しました。
>>わたし達は、たくさんの楽しげなフレンズさん達と、ざわついたような、歓声のような、おたけびのような、
 わいわいがやがやという地響きにも似た音とに迎えられました。
 
たったこれだけの改変でも結構印象が変わるなと思います。

103名も無きフレンズ:2019/10/31(木) 22:28:37 ID:QRyCnh/.0
ごめん
×主語は大体最後に来るものですが、主語と修飾語の位置関係は流動的です。
〇述語は大体最後に来るものですが、主語と修飾語の位置関係は流動的です。

104名も無きフレンズ:2019/11/01(金) 05:46:46 ID:pi28Tthc0
>>96です。書き直させてもらいました。
ご意見・ご指摘を十分に反映できたかはちょっと怪しいかもですが、前より良くなったかな、という感触……?

>>102の指摘?考察?も踏まえて見直してみると、文末の表現や文構造が画一的で退屈気味でしたので、そちらも少しは手を入れられた……と思います……
自分では気づきにくい点や方針等、ご指摘、本当にありがとうございました!

あ、一応、ハーメルンのチラシの裏の方には残しておきました。
URLは邪魔かと思うので載せませんが、何かで必要な場合にはそちらを参照ください。

105名も無きフレンズ:2019/11/01(金) 22:54:05 ID:o2FGFyuI0
>>98さん
最初に投稿されたバージョンも拝見しております
全体的にすっきりと整理され、読みやすく改良されていますね

ただ、今回はリメイク版…下地がある状態でのスタートなので、もっと冒険してみてもいいと思います
追加されたセリフなんかもありますが、下地からはみ出るような感じではないので
キャラや世界観の「掘り下げ」を意識する段階にきているのではないでしょうか

これは「壁」の一つで、今後何度もぶつかる存在です
「掘る」にも「登る」にも、しっかり「自分の物語」が固まっていないとそれはできません
…抽象的かつ難しくなってきましたが、チャレンジしてみてください

では、文章の方にも触れていきますね
・会話文のリズムが一定
 「」の前後に必ず改行/行間を挟んでスペース確保をされていますが、ここはリズムと強調を意識しましょう
 改行しても行間を入れない等、「連続する会話」
 セリフに対してリアクションを挟み、「強調する会話」


 わざと行間を入れて、「特に強調したい会話」


 ↑このようにちょっとした違いを加えるだけで、リズムと強弱を演出できます

・説明をキャラにさせるには
 説明をかばんちゃんがしている場面がたびたびあり、「長いセリフを一気に」とされていますが
 この手法では説明を受ける側の反応を読み手が想像するしかないので、工夫の余地があります
 具体的には、
  ・説明役にも補佐(合いの手)役を付ける、役割分担の配分見直し
   「説明できる」という事は、やった事があるまたは確証があるという事です
   「説明役が何をしようとしているか分かってるキャラ」に補佐してもらう事で、経験者からのアドバイスや難しい部分の強調などができます
   補佐役の「キャラ付け」にもキャラ同士の「結びつきの掘り下げ」にもなる手法なので、使えると便利です
  ・説明役の見ているモノ
   説明役がしゃべってる「だけ」になっていると、読み手に狙っていない印象を与えてしまう事があります
   説明受ける側の「反応や態度を気にしているかどうか」もキャラの掘り下げになる要素です
   受け手の様子によっても場面の印象は大きく変わるので、説明を区切ったりリアクションを入れるなどして狙った方向へ持って行きましょう

…だいぶ長くなりましたが、色々試してみてくださいね

106名も無きフレンズ:2019/11/02(土) 22:27:17 ID:71R6hnRQ0
>>105 さん見てくれてありがとうゴザイマス!!
まだはじまったばかりなので、掘り下げるにはまだ早すぎると思っています。1話2話はあくまでもビースト、もといアムールトラを仲間に迎え入れるお話です。重苦しい報告書を手紙という形に変えたのも、もっとシンプルにビーストについてを説明したかったからです。今見返してみるとほとんど意味がないような気がしましたが。
ご指摘を参考にして、ちょいとばかり書き直してきました。今後も参考にさせて頂きます。
今後もよろしくお願いします。

107名も無きフレンズ:2019/11/05(火) 01:37:45 ID:Ki6NA9dg0
けものフレンズ[Redo]更新しました

前書きに何を血迷ったのか、重苦しい話を入れました。

一時の迷いで書き始めた新シリーズ(Rとは関係ない)とRedo同時進行で書きながらご指摘お待ちしています

https://syosetu.org/novel/205146/3.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11910631

108名も無きフレンズ:2019/11/16(土) 23:59:56 ID:JG4MvYR20
今頃気付いた
以前のBEASTのリメイクですね
自分は指摘とかできるほど知識無いけど
より完成度が高まってて良いと思います

109名も無きフレンズ:2020/02/02(日) 21:44:23 ID:A0PqdCHE0
>>83-85
ガラパゴスゾウガメの並の亀レスでごめんなさい
でも、勉強になりましたので、とても感謝しています、どうも有意義な情報をありがとうございました

110名も無きフレンズ:2020/02/07(金) 17:41:23 ID:fTuk0RMI0
重苦しい話が出てましたが、一つ救済を
>>109さんの言うガラパゴスゾウガメですがロンサム・ジョージの同系統の若いオスが発見されたそうです
彼は独りぼっちではなかったんです

111名も無きフレンズ:2020/02/18(火) 15:32:32 ID:UcwFZ/Vw0
>>110
登場キャラクターについて語るスレでも、その話を仰ってましたね
その亀さんはロンサム・ジョージと出会ったことがあったのでしょうかね

日本語チェッカー、このツールは便利でいいですね
明らかな誤字脱字や重複表現を発見してくれるとは優れもの
自分の目で通しての確認と機械による判定でミスを一網打尽、再確認は大事ですね

112名も無きフレンズ:2020/04/07(火) 02:14:14 ID:xL/DYcf20
場所を変えての再挑戦です、今度こそ正しい提喩表現を

俺はやっとの思いで空きを見つけ、ただちに緊急案件を済ませた
しかし、そこで新たな問題に気がついた 「なんてこった! 紙がない!」
("紙"が提喩表現です)

可否の判定をよろしくお願い申し上げます

113名も無きフレンズ:2020/04/07(火) 12:34:06 ID:nTKfShWo0
>>112
紙がトイレットペーパーを表している、という事なら提喩という事になるはずです
紙とトイレットペーパーを言い換えてる訳ですからね

ただ、その表現の種類がどうなのかを気にするよりも、
文章の中でその表現が適切に使えているかどうかを気にした方がよろしいかと
ですので、スレタイ通り「自作の小説・SSの文章」を貼って意見を求めた方が
よりためになると思います

114名も無きフレンズ:2020/04/07(火) 19:37:57 ID:onRB8QrU0
あげ
沈んじゃってたから良い……ですよね……?

>>112
>>113の方が言う通りで、提喩になっているかと。
’トイレットペーパー’を上位概念である’紙’で表現していますし。

で、ちょっと突き放す様な気もするんだけど……
比喩表現の理屈を学ぶのはすごい立派だし、意識的に学ぼうって意識は見習いたいくらいなんだけど、それを実践しないと意味がない。
(これも>>113さんが言ってるし、もう実践中だったらごめんなさい)

サッカーの戦術や上達法だけ学んでも、実際のプレーが上達するとは限らないでしょ?
やりたい戦術に身体が追いつくのかどうかだってわからないし、理屈は完璧だけど使い方を間違えてしまっている場合もある。
前者は情景描写に比喩表現を用いたいけど、自分の知ってる語彙では思ったとおりに書けないっていう問題。
後者は比喩表現は出来ているけれど、幼い子供の発言なのにレトリックに凝った言い回しが出てきたとか、実は場面にそぐわない表現だった……とか、そういう問題かな?

試しに課題を設けてみて文章を書いて投稿してみると良いんじゃないかな。
折角比喩表現を学んだんだから、自分で「使える〜使うには難しそう」くらいのレトリックを意識して短編やショートショートを書いてみるとかね。
別にRに限らなくても良い。自分の部屋から見える光景について文章で表現してみるとか、三題噺とか、色々ある。流石にここに投下するならRじゃないとまずいけど。
別に長編化を目指した短編を書けとか、オチやストーリーをつけないとダメって言う真面目な考えでするんじゃなくて、
「自分が好きなRの場面を自分なりに(課題を設けて)書いてみる」って感じかな? 何を書くか、何を課題にするかはおまかせします。強制することじゃ無いからね。
で、そこで見つかった問題や課題にそれぞれ対処していくってのが流れなんじゃないかな(なんだか自分を棚に上げてる気もする……)。

ともかく、手を付けてるにしても、これからにしても、頑張ってください。

115名も無きフレンズ:2020/04/07(火) 23:40:17 ID:SLdUuZes0
けものフレンズのSSだったら、複雑な表現を使うよりも
絵本みたいな簡潔な文章を目指した方がいいなんて意見も結構あるんだよね
勉強する前に方向性を決めておいた方がタイムロスが少ないのかもね

116名も無きフレンズ:2020/04/08(水) 00:24:37 ID:25NUWFvI0
>>113
>>114
判定していただき、ありがとうございます、これにて比喩表現はマスターコンプリートです(b)

>>113
はい、わかりました
ボツネタスレッドやリレーSSスレッドでの活動と並行して、お邪魔します
>>112の文章で「トイレに駆け込む男性」を思い浮かべていただけましたら、幸いです

>>113
ご丁寧なアドバイスをどうもありがとうございます
時間と体力の許す限り、とにかく頑張ります
実践ですか……私にとっては実戦と言い切った方がしっくりきますね
課題を設けての短編やショートショート執筆、挑戦してみます

>>115
個人的にNEXONアプリ版みたいなノリが一番好きです
内容の方向性ですか? 私が必要だと思うのは「けものフレンズ」らしさの保持及び発展と
人間の抱える問題の答えを探すこと、あとは友情愛情根性と愉快痛快爽快を求めますね

117名も無きフレンズ:2020/04/08(水) 20:51:05 ID:25NUWFvI0
>>114さんへ
すいません、安価指定に誤りがありました、大変失礼致しました

自分、三題噺に興味があります、挑戦してみたいので
>>114さんから、いくつかのお題を頂戴してもよろしいでしょうか?
お話に関わる「いつ・どこで・だれが・なにを」の設定と
使用する修辞技法(レトリック)の指定をよろしくお願い申し上げます

118名も無きフレンズ:2020/04/08(水) 23:00:12 ID:stHRB7xk0
>>117
5W1Hに関しては一部を除いて任せます。こちらで指定するよりも、ご自分で決めたほうが書きたいものが書きやすいと思いますので。

お題「空」「お菓子」「秘密」
・けものフレンズRの作品として作ること。最低限ともえちゃんとイエイヌちゃんは出してください。
・お題の使用方法は単語が文章中に出ればOK、作品の主軸に据える必要はありません。
・私が余り詳しくないので判断に困るところですが、異なる種類のレトリックを最低2つ使ってください。種類は問いません。重複も可ですが、重複したものはひとつとして数えます。
・文字数は最低500文字、最大5000文字。
・山なし、オチなし、意味無しでも構いません。完璧じゃなくていいです。書ききってください。
・期日を設けるつもりはありませんが、なるべく早めに仕上げてください。学んだことを活かすなら早い内が良いでしょうから。

以上。
投稿先はおまかせします。
ハーメルンやピクシブ等の外部サイトでも見られるならそれで構いませんし、ここでも見られるなら大丈夫です。
長い場合は、外部サイト使ったほうが良いでしょうけど……。

それと、この掲示板で出すのは2回目ですが、 ttps://mayoi.tokyo/switch/switch2.html を参考にしています。
次からはこちらを使ってください。単に使うだけだとRの作品は作り辛いでしょうから、自分なりにお題を調整してRを書くなり、一次創作してみるなり、方法はおまかせします。
頑張ってください。

119名も無きフレンズ:2020/04/08(水) 23:34:32 ID:25NUWFvI0
>>118
ありがとうございます
承知しました、なるはやで執筆に臨みます
投稿した暁には、お手間をおかけいたしますが
厳正なる批評を是非とも、何卒よろしくお願い申し上げます

120名も無きフレンズ:2020/04/12(日) 17:16:11 ID:4g/KZKf20
リハビリがてら>>118のお題で書いていたら出来上がってしまった
>>119氏を差し置いて出していいものか……

121十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/13(月) 09:44:47 ID:P/05pDHs0
やあやあ、我こそは>>119ことコテハンネーム、十一と申す。>>118に従い、いざ、尋常に参る。

>>120さん、お待たせして申し訳ないです。どうぞ、お披露目をよろしくお願い申し上げます。

122十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/13(月) 09:51:30 ID:P/05pDHs0
「ヒップテイクプレー」 1/4

 雲ひとつない晴天の下、ジャパリ図書館に10人のフレンズが集まった。
皆は頭に色とりどりの鉢巻きをつけ、同じ色を目印に2人1組のペアを形成している。
かばんとともえはお揃いの柄をした桃色の鉢巻きを引き締め、皆の中心に立った。
「皆さん、準備はいいですか、それでは"しりとり大会"を始めます」
「あたしとかばんちゃんは審判です、みんな、頑張ってね!」

しりとり、それは賢い者が勝ち残る、頭脳を活かしたヒトの遊戯ーー。
そして、しりとり大会とは、博士と助手の思いつきから始まった、とある問題の解決策である。

「よーし、優勝を目指すよー、よろしくね、イエイヌ!」
「はい、サーバルさん、精一杯に頑張ります!」
サーバルとイエイヌは青い鉢巻きをお互いに不器用な手つきで結び合うと、顔を見合わせて共闘を誓った。2人は常日頃から、かばんやともえにヒトの文化を教わっているため、今日の催しは学習した知識を発揮するにはもってこいなのだ。

「助手、わかっていますね、優勝の座は、賢くそのうえ長である我々が必ずいただくのですよ」
「当然です、博士……皆、我々を差し置いて優勝を掲げるとは頭が高いのです、吠え面をかかせてあげますよ」
今大会の優勝候補、アフリカオオコノハズクの博士とワシミミズクの助手は黒い鉢巻きをはためかせ、周囲に不敵な態度を見せつける。

「うむ、皆のみなぎる熱意、素晴らしいぞ、私もこの角にかけて優勝を狙う! ついてこい!」
「はい、プロングホーン様! まとめてぶっちぎってみせます!」
プロングホーンとG.ロードランナー、2人は軽めのストレッチをしながら、白い鉢巻きを風になびかせ、勝利への意欲を昂らせた。

「はあ……なんでこんな面倒くさいことになったのよ」
「めげないめげない、楽しんでいこう」
気怠そうな様子のチーターは、朗らかと笑うアムールトラに肩をペシペシと叩かれて、半ば諦観した目をし、おもむろに腰を上げ、赤い鉢巻きを翻し、皆の待つ持ち場へと向かった。

 各選手が定められた陣形についたことを確認したかばんは、あらためて、しりとり大会のルールを述べた。
「前にも説明しましたが、しりとりは言葉の終わりに"ん'がついていたり、同じ言葉を言ったりしたらダメです。しりとりの順番はくじ引きの結果、こうなりました」
すかさず、ともえが説明の続きを担当する。
「サーバルちゃんとイエイヌちゃんのチームが最初だね。次が博士ちゃんと助手ちゃん。それから、プロングホーンちゃんとG.ロードランナーちゃん。最後はチーターちゃんとアムールトラちゃんで、そしたら、また最初へと順が巡るよ。あと、困ったときはペア内で相談するのもありだからね」
4組に分かれたチームは、理解を示した返事を一斉に返すと緊張した面持ちで今か今かと開始を待ちわびる。

「それでは、サーバルちゃん、最初の言葉をお願いします」
「イェー! しりとり、レッツ、スタート!」
かばんの指名とともえの煽りに促され、サーバルが元気よく第一声を放った。
「リンゴ!」

123十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/13(月) 10:02:45 ID:P/05pDHs0
「ヒップテイクプレー」 2/4

「ゴリラ」
博士は矢継ぎ早に答えていく、その瞳は自信に満ち溢れ、この程度では他愛もないと言いたげだ。

 その頃、ジャングルではーー。
「クシュン!……エフンエフン!」
(おっと、誰にも今のは聞かれちゃいないよな……)
ゴリラは鼻を掻くと、咳払いをし、周囲を見渡して安堵した。

「ラッパ!」「パンツ」
プロングホーンとチーターも続き、しりとりは滞ることなく一巡した。

「机!」「遠足」「食いしん坊!」「うんち!」
相棒とバトンタッチし、イエイヌ、助手、G.ロードランナー、アムールトラが答える。
「チーズ!」「ズッキーニ」「肉!」「栗」
再び、回答者は交代し、サーバル、博士、プロングホーン、チーターが言葉をつなげる。

 あっという間に二週目、三週目が過ぎ去る。ここまでは良かったが、事件は起こった。
「龍!」「うんこ」

「ええっ! あっ、アウトです!」
審判のかばんは、助手の選んだ語句に絶句して、アウトを告げた。
「そうだよ、アムールトラちゃんが先に"うんち"って言っていたよ」
ともえもかばんの意見に賛同し、間違いの理由を指摘した。

 だが、助手は「それは違うのですよ」と胸を張り、鼻息も荒く異議を唱えた
「私は"うんこ"と言ったのですよ"うんち"ではないのです、別名です、同じ意味を持っていても同じ言葉ではないのです」
「そうです、同じ言葉ではないのです、アウトにはなりえないのですよ」
博士も助手の主張に便乗する。
「かばんちゃん、どう思う?」
ともえは困った顔して、判断をかばんに尋ねた。
「……ダメです、同じものの別名は使えません、このことはしりとりの詳しいルールとして、以前に説明したはずですが」

「あっ……」
助手は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして、二の句を継ぐよりも早く、恥ずかしさのあまり、全身から汗をふきだした。
「……助手、忘れていたとはいえ、これは非常に恥ずかしいことですよ……私も同様ですが」
博士は顔を青ざめたかと思えば、すぐに真っ赤になり、わなわなと震えていた。
「……博士、我ながら、まったくもってそう思います……お前たち、この失態はここだけの秘密にしてほしいのですよ、シー」
「我々は賢くて、長なので今後の威厳に関わるのです……だから、後生なのですよ、シー」
博士と助手は口に指を当てて、その場の者たちに箝口令をしいた。

そして、博士と助手は屈辱が応えたのか、それ以上は何も言わず、大人しく敗者としての脱落を認め、地面に描いた枠線の中に座り込み、観戦の立場についた。

「え、えっと……しりとりの二回戦、いきましょう!」
「イエイヌちゃん、始めちゃってー!」
かばんとともえは強引に仕切り直し、イエイヌは再開の言葉を任された。
「リュック!」

「プッ!」かばんは小さくくしゃみをした。

「くじ!」「ジャガイモ」

再び、ジャングルにてーー。
「クシャン!……ううっ、なんだかムズッときたな」
ジャガーは人差し指で鼻をゴシゴシと擦った。
「ジャガーよ、風邪か……どれどれ、うむ、少々だが熱があるようだ、顔も赤いぞ、今日は休むか?」
ブラックジャガーは妹の額に自身の手を当て、気遣う姿勢をみせた。
「……もう、熱くなったのは姉さんのせいだよ」
ジャガーは恥ずかしそうに目線を背けて、唇を尖らせた。

「モモ!」「モチ!」「地図」

「ず? ええっと、その……」
サーバルとイエイヌは硬直する。言葉が出ない、思いつかない。
(ズボン、頭巾、図鑑……どれもダメ、使えない!)

124十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/13(月) 10:10:21 ID:P/05pDHs0
「ヒップテイクプレー」 3/4

「ずー……」
イエイヌは蚊の鳴くような声で口籠った、結局思いつかず、ただただ呟いただけだ。
「ズー……おおっ! イエイヌさん、すごいですよ! よく知っていましたね!」
なにがすごいのかと困惑する一同を尻目にかばんが興奮した口調でイエイヌを褒めた。
「ズーとは動物園を英語であらわしたものです」
かばんの解説を聞いた皆は納得して口々にイエイヌを賞賛した。
「へー! そうなんだー! イエイヌちゃん、物知りだねー!」
「え、えっと……えっへんです!」
ともえにおだてられたイエイヌは、戸惑いを振り切り、喜びで舞い上がった。

「雲海!」「イエイヌ」
しりとりは続き、イエイヌはくしゃみを一つした。
「沼!「まな板!」「タンコブ」

「ブラジャー!」

またまたジャングルにてーー。
「ヘ、へ、ヘプシュン!」
ブラックジャガーは大きなくしゃみをした。
「姉さん、大丈夫?……おでこをかして」
ジャガーは姉の額に手を当て、体調を慮った。
「案ずるな、ただのくしゃみだ」
「……姉さん」
「なんだ?」
「……ううん、なんでもない」
ジャガーは物憂げな目でブラックジャガーを眼差しを覗き、首を横にふった。

「雨!」「夫婦」

「と……」サーバルの番を押し退けて、イエイヌが飛び出した。
「ともえ!……ともえ!」
「!? イエイヌちゃん……ようやく、あたしのことを呼びすてに……今日は最高ダー!」
ともえとイエイヌは、むくれた頬をしたサーバルなど眼中にあらずと抱き合う。
「むぅ……それなら、私だって」
サーバルは目の色を変えた、それはチャンスを窺う目をしていた。

「エース!」「スイカ」

(キタ! 今だッ!)
「かばッ! ムグゥ!」
イエイヌがサーバルの口を塞いだ。
サーバルは「言わせてよ!」と抵抗するもイエイヌの耳打ちで大人しくなった。
「サーバルさんの気持ちはわかりますが、その先を口にすれば私たちは負けてしまいますよ」

そして、さばんなちほーではーー。
「ブエックション!!!」
「うわあああああッ!?」
「キャアアアアアッ!?」
カバと談笑していたキュルルとカラカルが、突然の大口のくしゃみの勢いで吹き飛ばされていた。

「バナナ!」「涙」「団子!」「ゴボウ!」「ウナギ」

「ぎ? ぎ! ……………………ぎーーー、です!!」
イエイヌはサーバルと知恵を出し合うもの、両者、名案を閃けず
そこで苦し紛れの博打に賭け、二匹目のドジョウを狙った。

「アウトです、 残念ですがサーバルちゃんとイエイヌさんはここで脱落です」
かばんの無情な宣告に2人はグニャリと足をふらつかせ、その場に崩れ落ちた。
「ううっ、この日のために頑張ってお勉強したのにー!」
「くっ、悔しいですぅー!」

「よーしよしよし、よーしよしよし、2人ともよく頑張った、感動したよ!」
「ぎ……アハハ、ギブアップの"ギ"でしたね」
ともえは落ち込んだ2人を抱き上げて、しきりに撫で回し
かばんはその光景を見つめて、ふふっと小さな笑みをこぼした。

125十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/13(月) 10:14:26 ID:P/05pDHs0
「ヒップテイクプレー」 4/4

「しりとり大会、決勝戦……はじめッ!」
かばんの合図で最後の戦いの火蓋がきられ、すぐさま言葉の応酬が展開された。

「リンボーダンス!」「すじこ!」「コツメカワウソ!」

 お馴染みのジャングルではーー。
「ヘキシッ! ……ふふ〜ん、どこかで〜、だれかが〜、わたしの〜、う・わ・さをしてる〜」
コツメカワウソが呑気に歌いながら、川流れを楽しんでいた。

「空!」「ライム!」「虫!」「詩碑!」

「博士、詩碑とはなんですか?」
助手は聞き慣れない語句に首を右に270度傾げ、博士へ回答を求めた。
「助手、それはですね……かばん、説明をよろしくなのです」
「あっ、はい……詩碑とは"詩の刻まれた石碑"のことです」
「ほう……では、あの山のふもとにある石碑は厳密に言うと詩碑だったのですね」
助手はかばんの説明に納得すると首を元の位置に戻し、博士を半眼でジーッと見つめた。
「じょ、助手! なんなのですか! その目は!」

「表札!」「積み木!」「生糸!」「トリオ!」「お菓子!」……………………

 その後、しりとりは日が暮れるまで続くが、意外なかたちで終止符をうたれる。

「キツツキ!」「きな粉!」「木の葉!」「鼻血!」

「はなぢ、だと……あああっ! その手があった! くっ、もはやこれまで」
「ぢ……"じ"じゃなくて"ぢ"……ぬおおおッ! やられたあああッ!」
プロングホーンは膝をつき、G.ロードランナーが悲鳴を上げた。
「えっ、えええっ、どういうこと?」
チーターは当惑して、思わず汗ばんだ額や頬を拭うのをやめた。
「……ハアハア……やられたよ、降参だ、今回の勝負は私たちの負けさ」
プロングホーンは喘ぎ喘ぎにそう言い残して、ゴロリと地べたに伏せる。

「チーター、よく気がついたのです"ぢ"で始まる言葉はないのですよ」
博士はここで汚名返上とばかりに威厳たっぷりな声色で知識を披露した。

「……ははっ、そのことを今の今まですっかり忘れていたよ……やっぱり、私は走ることだけが取り柄のバカだったな」
「あんたはバカじゃない、だって、わたしはちっとも気づいてもいなかったもの……ほら、さっさと立ちなさいよ……今のはなしにしてもう一戦やるわよ、勿論"ぢ"は使わないわ」
チーターは自嘲するプロングホーンに手を差し出し、再戦を要求した。
「まぐれ勝ちだなんて嫌、わたしのプライドが許さないの」

「プロングホーン様ァ、わたしはまだやれます!」
「いいよ、君たちがやる気なら私も最後まで付き合わさせてもらうよ!」
メソメソしていたG.ロードランナーは奮い立ち、プロングホーンに寄り添った。
アムールトラも呼吸を整えて、意気込みを口にする。
 
「かかってきなさい、プロングホーン!」
「ああ……ああ、もうひと勝負だ! 行くぞォ! チーター!」
ライバルの声援を受け、プロングホーンはお尻の疼きを最高潮に感じ、弾かれたように意気揚々と立ち上がり、再戦に臨んだ。

 博士と助手は、しりとり大会が思わぬ盛り上がりをみせたことで、自分たちの賢さを知らしめるはずの戯れがとんでもないことになったと首をすくめて反省しつつ、反面、これからの勝負に軍配をあげるのは、果たしてどちらかと楽しげに予想するのであった。

ー尾張ー

126十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/13(月) 10:47:29 ID:P/05pDHs0
 自分で今回の反省点を述べます。
 まず、>>118にて、文章は最大5000文字までと指定されましたが
本文は5100文字ほどになってしまいました、本当に申し訳がございませんでした。
最初に文字カウントをした際に不手際があり、再度の集計時にて誤りが判明しました。
 それから、レトリックの使用について悩んだあまり
結局のところ、直喩と音喩しか使えませんでした。
(直喩の箇所:鳩が豆鉄砲を食ったような、蚊の鳴くような声)
(音喩の箇所:ペシペシ、グニャリ)
 あとは、思い浮かべたものをそのまま出力したので
場面転換がどえらいことになってしまいました。

《反省点のまとめ》
・依頼主の指示を守れなかった時点で物書きとして失格
→ 次はないと思え、そう心に刻み、二度とやらかさない

・小説の基本を理解していない箇所が見受けられる
→ 段落の使用法について学んできます

・レトリックの使用に踏み切れなかった
→ レトリックの使用を前提、主軸とした物語を考えること

・場面転換が下手くそすぎる
→ 不自然な場面転換を書かない、急にとんだりしないことが大事

・そもそも内容が面白くない
→ 精進いたします

最後に没シーンを投下し、失礼させていただきます。
皆さま、どうか最後までのお付き合いを何卒、よろしくお願い申し上げます。

127十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/13(月) 11:21:29 ID:P/05pDHs0
「ヒップテイクプレー」のボツ案です、初期プロットの一部なので0/4ですね。

 よく晴れた日の荒野にて毎度のごとく繰り返される光景。
今日もチーターはプロングホーンから追いすがられていた。
「頼む! この通りだ、あと一回だけでいい、共に走ろうぞ!」
プロングホーンは好敵手へ、熱く滾る競争がしたいと赤裸々な思いを訴えた。
拝みの姿勢につられて、その猛った尻があらわとなる。
「もう、何度も何度もしつこいわよ! この走りおバカ!」
食い下がる姿に痺れをきらしたチーターはつい、キツイ言葉を浴びせた。
「おい! プロングホーン様への悪口はわたしが許さないぞ!」
プロングホーンの腰巾着であるG.ロードランナーは、いくばくかトゲのある物言いに聞き捨てならぬと食ってかかるが、チーターは
「なによ、バカにバカと言って何が悪いの」と言ってのけ、たちまち両者は睨み合い、バチバチと火花を散らした。
「絶対におバカよ!」「いや、バカじゃないぞ!」「お、落ち着くんだ、お前たち」
 そして、この他愛のない諍いを仲裁せんと訪れた二人組、パークの頭脳と呼ばれる知恵者たちが解決策を述べた。
「ふむ、なるほど……閃きました、我々にはいい考えがあるのです、頭がおバカかどうかを判断する面白い方法を思いついたのですよ」
「バカでなければ賢いということ、賢い者は知識が豊富……賢さを証明するため、お前たちは"しりとり"で勝負をするのです」

「しりとり?……はい、とったわ、これでわたしの勝ちかしら?」
聴き慣れない語句に首を傾げたチーターは何を思ったのか、プロングホーンのおったっていた尻をむんずと鷲掴みにした。
「うわっ!? チーターよ、わたしの尻を触るのは別に構わないが、急はやめてくれ」
プロングホーンはぶるんと身をよじらせて、抗議の声をあげる。
「……はあ、チーターもそれなりのおバカなのです。まったく、しょうがないのです、しりとりがなんなのかを一から説明してやるのですよ。助手、説明をよろしくなのです」
博士はチーターの早計な行動に呆れつつ、自然な会話の流れで助手に面倒ごとをうまく押し付けた。
「……貸しですよ、博士。とその前に……チーター、今の掴みぶりはなかなか筋が良い、思わず感心したのです、でも頭のほうはプロングホーンとどっこいどっこいですね……コホン、それでは、お前たちにしりとりの遊び方を教えるのです」
助手は不服さを漏らしたが、ごまかすように話の一席を弁じ、咳払いまでしたのち、頭上に疑問符を浮かべた三人を導いた。

上記をボツにした理由:ギスギスが目立つ、プロングホーンの尻に拘りが見受けられる
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他にも「空のお菓子箱は秘密の贈り物」といった物語を考えましたが
既視感を覚える内容でしたので、ボツにしました。
シーンNo.1 倉庫の片付けをしていたともえは装飾の施された空のお菓子箱を見つける
シーンNo.2 イエイヌはそれを大切な思い出の品ですと懐かしみ、過去を語り始める
シーンNo.3 ともえは空のお菓子箱を綺麗して、お菓子を詰め込んでイエイヌに渡そうと思いつきともえの協力要請に応えてフレンズが集う
シーンNo.4 各自でお菓子作りに用いる最高の材料を集めに向かう
シーンNo.5 アムールトラが蜂蜜採取に大奮闘 ← ここ「くまのプーさん」パロをするつもりでした
シーンNo.6 イエイヌが箱がないことに気づき、計画がバレかける
ここで、G.ロードランナーがお得意の口八丁にうってでる
← ここで"同語反復"を使用するつもりでした「ええっと、大丈夫だから大丈夫」←こんな感じです
シーンNo.7 最高のお菓子を完成させるも夢中になりすぎて、大変なことに…
目を話した隙に箱が煙のように消えてしまう ← ここ"直喩"です
シーンNo.8 イエイヌに謝り、本当のことを話すともえ
そこへ駆けつけるかばん、その手にはあの箱があった
「セルリアンを倒した時に拾ったんです、名前が書いてありましたので届けにきました」
箱の裏にかすれた文字で『イエイヌ』
シーンNo.9 イエイヌが紅茶を淹れ、皆で仲良くお菓子をつまんで、おしまい

128十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/13(月) 11:23:19 ID:P/05pDHs0
あと、こちらは文章制限に引っかかったため泣く泣く削除した箇所です。
「ヒップテイクプレー」5/4にあたりますかね(本当は4/4の最初らへんです)

ついに残るチームは2つとなり、しりとり大会もいよいよ大詰めを迎えた。
かばん、ともえ、サーバル、イエイヌ、博士、助手が対決の行く末を見守る。

プロングホーンは息巻き、鉢巻きを締め直し、仁王立ちでズンと構えた。
G.ロードランナーも真似して、横に並び立つ。

「チーター、アムールトラ……私はお前たちとしのぎを削れるのが嬉しいぞ!」
「プロングホーン様ァ! あいつらをコテンパンにやっつけてやりましょう!」

チーターは宣戦布告に眉をひそめつつも正面から想いを受け止めた。
アムールトラも同調して唸り声をあげる。

「フン、言ってくれるじゃない……ここまできたからにはこの勝負、本気で臨むわ、最後までとことん相手してやるんだから!」
「私も全力でいかせてもらうよ! グルルルルル!」

129名も無きフレンズ:2020/04/13(月) 15:08:21 ID:LUXn04lk0
お疲れさまです。読ませてもらいました。
で、結構辛口になってしまったと思いますが、指摘です。

・改行、「」の後は文の頭に全角スペースを入れる(掲示板投稿なのでそこまで細かいことを言うつもりはありません)

・ー(長音)ではない、―(ダッシュ)
 >>頭脳を生かしたヒトの遊戯『――』 等の箇所

・ルール説明を全部セリフにする必要はない。
 みんなが席に着いたのを確認したかばんは、今回のしりとり大会のルールを説明する。
 >>「じゃあ確認です。前も話したと思うんですが――」
 >> サーバルとイエイヌのチームが最初、次に博士と助手、〜〜
 >> 〜〜というルールが今回の勝負では設けられているのだ。
 という感じでも大丈夫かと。

・くしゃみする箇所。
 この箇所を逐一挿入するんじゃなくて、オチでまとめればいいんじゃないですかね。
 会場にいる子にだけくしゃみをしてもらって、最後の最後に
 >> しりとり大会と関係があるのかは不明だが、この日、パークのそこかしこでくしゃみの音が聞こえたのだそうだ。
 みたいな。まぁ好みですし、もうちょっと書き方あるんじゃないかなぁと思う一方で、今のでも悪くはない気もします。

・はかせと助手の失敗。これはちょっと解釈違いなだけかも。
 一応賢い枠のこの子達がこのタイミングでそのミスをしての失格はどうなんだろう?と思う。
 ちょっと早すぎるんじゃないかな? ラスボスだと思った強キャラが早々に居なくなっちゃう感じ。
 実際、最後「詩碑」で聞き返してるんだし、もうちょっと後の方で言葉をしっかり勉強してきた子に負かされるってのが良いんじゃないかなぁ……。

 とはいえ、賢い子ぶってる子っていう扱いをするなら問題ないのかな。
 で、ぶってる方の解釈だとしたら、潔さの表現は出来てると思うんだけど、
 秘密にしてもらおうってやり取りはもう少し必死というか恥ずかしがるんじゃないかな。書き方はおまかせ……というか、いい案が思いつきませんでした。

 あと、これは文字数指定した私の所為ってのが5割くらいあると思うんだけど、後者の解釈だと、もう少しセリフにひらがなが多くて良いはず。
 まぁ制限された文字数で、指定された言葉を使って書くのが三題噺(個人の見解)なので。

・これは内容に突っ込む感じだけど、イエイヌちゃんミスってないよね。『疑義』で通ったよね。
 偶然の成功をもう一回やろうとしたらダメだったっていう流れなので、細かいことは言いませんけど。
 強いて言うなら、『ずー』の時にともえちゃんが「すごい!」って拾って、それをかばんちゃんが「次はダメですよ?」って嗜める形にするとか他にあるんじゃないかなぁと思います。

・首を270度曲げる件。
 すぐとなりなんだから多分普通に左に90度なんじゃないのかなぁ……。
 フレンズだから出来ることでも、描写する必要性が薄いんじゃないですかね。
 これが、夜の森の中で迷子を探す、みたいな場面だったらこの描写をするのは大事かもしれない。でも、左隣での発言を聞くのにこの描写はちょっと違う気がする。
 使い所さんの問題じゃないですかね。

・『鼻血』の件。
 今まで『じ』と『ぢ』はどういう扱いしてきたの? 日が暮れるまでやってるなら他にもあったんじゃないの?
 後、多分、文字を読めない子の場合なんだけど、『じ』と『ぢ』は同じ文字として扱ってると思う。
 (そういう意味ではチーターの発言はよく出来てると思う)
 で、現実のしりとりで考えると、発音そのまま使って『じ』と『ぢ』は相互互換出来る形で使うと思うんだよね。
 はなぢ→じかみたいな感じ。出てくる単語は作中の雰囲気に合わせる必要があるから一例だけど。
 意図的過ぎるというか、終わらせようとしすぎというか、そんな感じ。

・最後の方、みんな何処行ったの?
 ともえちゃんイエイヌちゃん、かばんちゃんサーバルちゃん達の存在が消失してるから、帰らせるなり、何か発言するなりさせるべきじゃないかな。
 帰らせたなら地の文か博士・助手に何か補足させるべきじゃないかな。
 >>「……いつまで続くんでしょうね、博士」
 >>「われわれがけしかけたのです。……われわれだけでも、最後まで見届けるですよ、助手」 
 >> 他の皆は、日が暮れそうだということもあり、帰ることとなったのだった。
 みたいな何かしらのフォローが欲しいかな。

続きます

130名も無きフレンズ:2020/04/13(月) 15:09:34 ID:LUXn04lk0
続き

これを言うのは多分全否定になっちゃうんだけど、しりとりの内容でお題の言葉を使うのはダメかな。指定文字数の超過よりもやっちゃいけないことだと思う。
考えてみてほしいんだけど、何のために言葉を選ぶと思う? 三題噺、全部しりとりで書いちゃえば良いだけになっちゃうよ?
言葉を無為に使うんじゃなくて、選ばれた3つの単語を使って物語を作るわけですよ。
お題に特別な意味をもたせる必要はないと思うし、「中心に据えるんじゃなくて文章中に出れば良い」とも言ったけど、全く無意味じゃダメだと思うんですよ。
思いついた話に沿った使い方ってことなら今回の使い方はアリだと思うけど、
お題があるってことは「なにかの目的の為に縛りを課す」ってことなんだから、お題を空費する形だとズルいというか縛る意味がない。
これっきりなら別に守る必要はないけど、今後三題噺で練習するつもりなら『しりとり』はもう辞めようね。
想定してたのは今回の「秘密」みたいな使い方なんだけど、「空」と「お菓子」の使い方はちょっといただけない。
まぁこれは言及してなかった私にも責任あるかな。

レトリックに関しては、私もあなたもわかってないだけで、5000文字書いてれば他に何かしら使ってるだろうから平気じゃないですかね。
違和感を覚える箇所もそんなになかったですし。
敢えて強い言葉で言うけど、レトリックを前提にした作品なんて作らなくていいです。
レトリックは、必要に応じて使うべき武器であって、作品の主題じゃないと思います。
過剰に修飾した言葉使いを皮肉る作品とかだったら主題になるかもしれないけど、書きたいのそういう作品?
(レトリックの練習の為の作品だったら、前提にするべきかもしれないけどね)
美しい文章を書くためにレトリックに拘るんじゃなくて、レトリックを書く為にレトリックに拘るのは本末転倒。

物憂げという言葉は、体の具合を心配するときに使わない、とか
改行してるのに「、」とか使わずに文章続いてるときがあるからそれは良くないんじゃないか、とか
出てくる単語汚いところ無い? とか
そういう細かいところは有った気もしますが、ただ、そこを指摘するとなると、
「逐一やれとは言わないが、辞書を使ったり検索したりして言葉の意味をしっかり把握してから使いましょう」とか
「小学校で習った作文の書き方を思い出してください」とか、そういう話になるので、深くは言及しません。

まぁ、文章のつなげ方は「掲示板SS」だったら「気にするほうが野暮」「わかってて無視してる」ってこともあり得るしね、書いたことないし、あんまり読まないからわからないけど。
それに単語が云々は完全に個人的な好みだし、多少汚い言葉使ったほうが現実の子供っぽさが表現できるっていう意味でリアリティあるかもしれないし、強く指摘する気はありません。

で、最後の方で皆が不在な理由にも繋がってると思うんだけど、文字数制限があるから削ったのはわかる。でも、作品外で補足説明的にボツ案を提示するのは、違う。
折角書いた・思いついたから見せたいけど、文字数制限があって盛り込めない。じゃあ……ってなる気持ちもわかるんだけど、文字数制限があるならその中で完結させないと。
それに、これは練習なんだから、盛り込めなさそうでも書き足せるように他の箇所を削るとか、
文字数を減らせるように他の言葉で置き換える、簡潔な言い回しで書くとかそういうことをしないと。

こんなところかなぁ、他にもあるかもしれないけど読んで思ったのは以上です。

131名も無きフレンズ:2020/04/13(月) 19:22:26 ID:oL6BKbQA0
けもフレのにぎやかな雰囲気が出てていいと思います
ただ、折角のお題なので、しりとりのワードとして消費するのではなく、
優勝賞品としてお菓子を進呈する、のような使い方をしても良かったかなとも
上の人も言ってますが、しりとりで出すならお題は何でもいい事になっちゃいますし

フレンズにしてはやたらと言葉を知ってる事に違和感を感じました
勉強したとは言ってましたが、どうやって勉強したんでしょうか
多分文字読めませんよねフレンズって
博士と助手は選手なので今回は教えないでしょうし

下ネタはあまりよろしくないですね、人も選びますし……
「同じ物を別の言葉で言い換える」案は良いと思うので、別の言葉に変えた方がいいでしょう

場面転換はアニメをイメージしたのではないでしょうか
アニメは絵があるのですぐに場面が変わったと分かりますが
文字だけの小説では中々そうもいきません
地の文で「ジャングルでゴリラがくしゃみをした」と示す程度でもいいと思います

ちょっと「、」が多い気がしました。あまり多過ぎるとテンポが悪くなります
逆に「。」が抜けてるところもあるので、文の区切りを意識すべきかと

没ネタは少々品がないので、没にして正解かと
おそらくプロングホーンが尻の毛で仲間に情報を伝えるのを元にしているのでしょうが、
人型のフレンズで尻を強調するとどうしても性的なものを感じさせます
そしてそれはけもフレには似つかわしくない要素です
どうしてもやりたいのなら元動物の習性について説明を入れるべきでしょう
というか没にしたならわざわざ出さなくても良かったような気が

レトリックについては別に気にしなくていいんじゃないですかね
気にし過ぎて変な文章になったら本末転倒ですし
というかその兆候が見えてるので気を付けた方がいいです
例えば「箝口令をしいた」ですね
箝口令は「令」と入ってるだけあって、上の者が下の者に対して出す「命令」です
フレンズには基本的に明白な上下関係はないので、適切な表現とは言い難いです
「長」と言っても命令権がある訳ではないので

・文章作法について
文頭にはスペースが要ります
「ーー」ではなく「――」です
小説では、文章の途中での改行は基本的に避けます
文中の「?」「!」の後にはスペースが必要です(「……」の前だと抜けてます)

・誤字報告
鉢巻き→鉢巻
精一杯に頑張ります→精一杯頑張ります
理解を示した返事→理解した事を示す返事
異議を唱えた→異議を唱えた。(句点抜け)
顔を青ざめた→顔を青ざめさせた
屈辱が応えた→屈辱が堪えた
物憂げな目でブラックジャガーを眼差しを覗き→物憂げな目でブラックジャガーの瞳を覗き込み
知恵を出し合うもの→知恵を出し合うものの
付き合わさせてもらう→付き合わせてもらう
勝負に軍配をあげる→勝負で軍配があがる
 「軍配をあげる」は「勝利の判定を出す」という意味です
 軍配を上げるのは行司、つまり審判の役目だからです

132名も無きフレンズ:2020/04/13(月) 22:47:06 ID:qHqi1ljo0
けもフレに似つかわしくないとかっていうのは違うんじゃないかと思う
その線引きは二次創作をする人間がおのおの勝手にすればいいだけ
しかし下ネタエロネタはどうしても強い力を持つから、他の要素と不適合を起こさないように気を付ける必要はある

「レトリックは、必要に応じて使うべき武器であって、作品の主題じゃない」というのは至極もっともな意見だな
手段が目的と化してしまうことは創作あるあるだから、常に気を付けていく必要がある

133十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/13(月) 22:49:01 ID:zNOIqp8o0
皆様、お忙しい中>>121-128をご覧いただき、そのうえ、これはこれはご丁寧かつ適切な批評までいただけるとは恐縮です。
なんとお礼を言って良いのかわかりません。
しかし、今日この場で賜りましたご教示を実践し、自分の力として身につけ、ひいては、世のため人のために尽くす生き方ができるよう尽力します。

134120:2020/04/14(火) 00:30:25 ID:b8Q2Rsd.0
>>118のお題、「空」「お菓子」「秘密」で書いてみました
約4000字です、よろしくお願いします

◇ ◇ ◇

 とある日のジャパリパークにて。
 ターコイズみたいに澄み渡った青空から、放物線を描いて何かが落ちてきました。

「――ふぎゃんっ!?」

 狙った訳でもないはずなのに、それは見事にすこーんと命中しました。
 草むらでぐーすか高いびきをかいていた、アライグマの脳天に。

「ぐおおぉぉ……!?」

 彼女は訳も分からず、頭の痛みに耐えかねてごろごろ転げまわります。
 しばらくのたうち回っていましたが、痛みが引くとその元凶に目を向けました。

「い、一体なんなのだ……?」

 そこにあったのはバスケットでした。柳の枝で編まれ、取っ手と蓋がついた小さめのバスケットです。アライグマは不思議そうにそれを手に取ります。

「ひょっとして……おたからなのか!?」

 珍しいものを見つけ、涙目が一瞬にしてキラキラと輝きます。現金さをいかんなく発揮した彼女は、迷うことなくバスケットのふたを開けました。

「お、おおぉ……!?」

 甘い匂いがふわりと辺りに広がります。中に入っていたのはクッキーだったのです。落下の衝撃でいくらか砕けてしまってはいますが、それがかえって香りを高める結果となっていました。

 アライグマはしげしげと砕けたクッキーを見つめます。「お菓子」というものを知らないので、これがどういうものなのかも知らないのです。
 しかし彼女はくんくんと鼻を近づけると、その匂いに惹かれるようにおずおずと欠片を一つ口に入れました。

「――――あまいのだ!」

 感情を表すように、しましまの尻尾がぴんと立ちます。
 そこからはもう止まりません。無我夢中でクッキーを頬に詰め込んでゆきます。
 バスケットの中身がほとんどなくなったところで、後ろから声がかけられました。

「アライさん?」
「へ?」

135120:2020/04/14(火) 00:31:28 ID:b8Q2Rsd.0
 振り返った先にいたのはアライグマのよく知る顔、フェネックでした。
 アライグマはフェネックに向けて首を傾げて問いかけます。

「どうしたのだ?」
「この二人が探し物をしてるんだってさ」
「やっほー」
「お久しぶりです」

 フェネックの後ろから姿を現したのは、ともえとイエイヌの二人でした。
 ともえは軽く片手を上げ、イエイヌは折り目正しく一礼します。

「さがしもの?」
「えっと、このくらいのバスケットなんだけど」
「匂いがするので、この辺りにあるのは間違いないはずなんですが」
「ぇ」

 二人がかくかくしかじかと説明を始めます。曰く、バスケットの中はクッキーで、カフェでもらった博士と助手へのお土産だったのですが、先程なくしてしまったので探しているとの事です。

「なんでなくしちゃったんだい?」
「セルリアンが出てね」
「セルリアン!」

 フレンズの天敵が出たという話に、再度アライグマの尻尾がぴんと立ちます。フェネックの表情も少しばかり硬くなっていますが、その緊張をほぐすかのようにイエイヌが続けました。

「それは倒したのでもう大丈夫なんですけど」
「攻撃に巻き込まれてバスケットが飛んでっちゃってねー」

 こう、ぽーんとすっごい勢いで、とともえが身振り手振りで説明します。

「それで、こっちの方向に行ったから探してるって訳」
「お二人は見ていませんか?」
「いんや、見てないねえ」
「ア、アライさんも知らないのだ」

 バスケットは小さいのですでに身体に隠れていましたが、アライグマは思わず後ろ手に隠し、首を横に振ります。そんな挙動不審な様子を気にも留めず、ともえとイエイヌは顔を見合わせました。

「そっかあ……ならしょうがないね、もう少しこの辺を探してみよっか」
「そうですね、風で流れてしまっていますが、匂いからしてそう離れてはいないはずですし」
「んじゃ私達は行くねー。もし見つけたらラッキーさんに言えば伝わるからよろしく!」
「それではまた」

 言うが早いか、二人はとたとたとその場を後にします。それを見送るフェネックがふと横を見ると、アライグマが今にも泣きそうな顔になっていました。

「ど、どうしようなのだ、フェネック〜……」

 唐突に泣き付かれたフェネックは、ぱちぱちと目を瞬かせるしかありませんでした。

136120:2020/04/14(火) 00:32:20 ID:b8Q2Rsd.0
◇ ◇ ◇


「ははぁ、それは正直に言うしかないねぇ」

 事情を聞いたフェネックがすっぱりと言い切ります。
 アライグマはさらに沈んだ様子で彼女を見上げ、縮こまりながら口を開きました。

「うぅっ……やっぱり……?」
「だいたい何でさっき言わなかったのさ」
「つい……」

 煮え切らないアライグマに向け、フェネックは一つため息をつき言葉を続けます。

「食べちゃったのはまあしょーがないよ、アライさんだからね」
「アライさんだから!?」

 さらっと毒を吐くフェネックは、さらに言葉を続けます。

「変に秘密にしないで、素直に謝ればよかったんじゃないー?」
「うう……わかってるのだ……。悪いと思ってるのだ……」

 俯いてしまったアライグマの肩に、フェネックはぽんと手を置きます。反射的に顔を上げたアライグマの視界に飛び込んできたのは、柔和な笑みを浮かべる相方の姿でした。

「だいじょーぶさアライさん、心を込めて謝れば二人も許してくれるって」
「そ、そうかな……?」
「そーそー、元気がないのはアライさんらしくないよー」

 いつもみたいに後先考えずに突進する方がアライさんらしいよー、と激励か毒か分からない言葉をフェネックは吐きます。しかしアライグマは前者として受け取ったようで、みるみるうちに元気を取り戻し、背筋を伸ばし瞳を輝かせて宣言しました。

「……ぃよし! いってくるのだー!! ありがとうなのだフェネック!」

137120:2020/04/14(火) 00:33:28 ID:b8Q2Rsd.0
◇ ◇ ◇


「ごめんなさいなのだ!」
「へ?」

 アライグマは、ともえとイエイヌに向けてバスケットを両手で差し出し、腰を90度に曲げて謝罪します。あまりに潔く男気溢れる謝罪に二人は目をぱちくりとさせていましたが、説明を受けると苦笑いしました。

「あちゃー……そーゆーことならしょーがないね」
「ごめんなさいなのだ!」

 頭を上げようとしないアライグマに向かって、ともえはひらひらと手を振ります。

「いーよいーよ、よく考えたらクッキーだから砕けちゃってたはずだしね」
「ゆ、許してくれるのか!?」
「ね、言ったでしょアライさん」

 垂れていた耳を上向かせ、アライグマが救い主を見るような瞳をともえに向けます。
 一件落着……のような空気が流れますが、それに水をかけるようにイエイヌが口を開きました。

「しかしそうすると、博士と助手へのお土産はどうしましょう?」
「あっ」

 本題はまさに“それ”です。アライグマがクッキーを食べてしまった事は解決したのですが、クッキーがなくなってしまった事は解決していません。
 博士と助手は“お土産がある”という事は知らないので、なかった事にするのも不可能ではありませんが、いくらなんでもそれはためらわれます。

 イエイヌとアライグマとフェネックは揃ってうーんと唸りますが、そうそう名案は出て来ません。そんな三人を横目に、ともえが腕を組んで仁王立ちの姿勢で、ふっふっふと不敵な笑みを浮かべて言い放ちました。

「私にいい考えがある!」

138120:2020/04/14(火) 00:34:20 ID:b8Q2Rsd.0
◇ ◇ ◇


「で、こんな事になっているですか」

 図書館の近くの炊飯場にて。わちゃわちゃと集まりクッキーの生地をこねるともえ達を、博士と助手が表情の乏しい顔で見つめていました。

「いやーごめんごめん、でもみんなで作った方がおいしくなるかなって思ってね!」

 ともえの“いい考え”とは単純明快、なくなったのなら作ればいい、という事でした。材料はラッキービーストに頼んで調達出来たので、皆揃ってクッキー制作にいそしむ事になったのです。

「いい迷惑なのです」
「作るよりすでに出来上がっている方が嬉しいのです」
「まあまあそんな事言わずにさ!」

 時間がかかるのが気に食わなかったのか博士と助手には不評でしたが、クッキーが出来ていくところをじっと見つめる熱い視線こそが、何より雄弁に内心を語っていました。

「まあいいのです」
「待っててやるからとっとと作るのです」

 相変わらず大上段からの物言いでしたが、今にもあふれそうなよだれが威厳よりも微笑ましさを感じさせています。ともえはクスリと表情を緩めると、リクエストに応えるようにクッキー作りに戻りました。

「わぁ、アライさんお上手ですね!」
「こういう細かいのは得意なのだ!」

 アライグマが手先の器用さを発揮し、クッキーの形を整えていきます。それをイエイヌが真似しようとしていますが、こちらは少々不格好です。
 その様子を見ていたともえが、はたと気付きました。

「しまった、ここじゃオーブンがない……。クッキーって鉄板で焼けるのかな?」
「やってみればいいんじゃないでしょうか」
「それもそうだね!」

 彼女はイエイヌの助言に従いマッチを擦り、薪に火を点けんとしますが、そこで博士と助手の声にならない悲鳴が響き渡りました。

「い、いきなり何をするのです!」
「火を使うならそう言うです!」
「あっごめん、忘れてた」
「忘れるななのです!!」

 本能で火を恐怖して逃げた博士と助手からクレームが入り、ともえはたははと笑ってごまかします。ごまかされなかった二人はさらに言い募らんとしますが、そこでアライグマが無意識に煽ります。

「火がこわいのか?」
「んなっ」
「こ、怖い訳がないのです! 火を使った料理だってお手の物なのです!」
「それじゃあ“りょうり”は任せるのだ! アライさんは天才だけど、“ひ”は使った事がないのだ! お手本を見せてほしいのだ!」
「ぅぐっ……なまいきなのです!」
「いえ今のはどう見ても博士の自爆なのです」
「助手!? 裏切ったですか助手!?」
「お、落ち着いてください皆さん!」
「あっはっは! 元気でいいね!」
「笑ってないでともえさんも止めてくださいよぉ!」

 いつものようにどったんばったん大騒ぎが始まります。そんな喧噪を外から眺めていたフェネックが、バスケットに一つだけ残っていたクッキーをつまみ、ゆっくりと口に運びます。
 さくりとした感触とほのかな甘みが広がり、ふっと笑みがこぼれました。

「ん。おいしい、ねー」

――END――

タイトルは考えてなかったけど、付けるなら「日常の一コマ」かなあ
直喩と倒置法は使ってるはずだけど、レトリックは詳しくないから他は知らぬ

うーん、久々だし三題噺は初めてだから色々と粗がありそうで怖い……
アライさんが微妙にらしくない気も……
ご意見いただけると嬉しいです

139十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/14(火) 21:57:19 ID:4YEt4HE.0
皆様からのご助言を身につけるべく、私の思う改善例を述べさせていただきます。

>>131さんからいただきましたご助言を私はこのように解釈しました。

まずは文章作法の基本の見直しです。

・改行や「」の後は文の頭に"全角スペース"(文頭字下げ)を入れる
・正式なダッシュ記号を用いる(—–)←これを使う

以前の私は"文頭字下げ"の基準がわかりませんでした。
書籍やwebサイトの解説を読んでもピンとこなかったのです。
そして、ダッシュ記号は表示の際、環境に左右されると聞いたので"ー"で代用してしまいました。
>>131さんのおかげで文章作法の大切さが身に染みて理解できました、ありがとうございます。

《改善例》
誤:私の体は不治の病に蝕まれているーー。
正: 私の体は不治の病に蝕まれている——。

改善例の提示は続きますが、ここで一旦、失礼します。


>>134-138さんへ
執筆投稿、お疲れ様でした
すごい……この感動をどう表していいか、わかりません
すいません、しばらく時間をください、必ず感想を用意させていただきます!

140十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/14(火) 21:59:13 ID:4YEt4HE.0
あれっ? ダッシュ記号が変化してるー! どうしてこうなるのー!?

141十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/14(火) 23:26:09 ID:4YEt4HE.0
どうやら、したらば掲示板上では長音符とダッシュマークの差異が反映されないようです。

142名も無きフレンズ:2020/04/14(火) 23:39:53 ID:Tq0PQZis0
>>134->>138
読みました。
一応指摘と感想は書いたのですが、多分に個人的な好みが反映されていそうなので、取捨選択は完全におまかせします。

・>>狙った訳でも無いはずなのに〜〜アライグマの脳天に。の箇所
 レトリックの課題を意識しすぎて違和感。課題が無ければ普通に書いていただろう箇所だとは思いますが……気になったので。

・>>落下の衝撃でいくらか砕けてしまってはいますが、それがかえって香りを高める結果となっていました。の箇所
 個人的な感覚ですが、違和感。
 >>落下の衝撃で砕けた欠片もあったのですが、それがかえって香りを高めていました。
 くらいさっくり書いても良さそう? 個人的な感覚ですが。
 逆に、文字数制限が無ければもっとじっくり魅力的に書いたほうが良いのかもしれない。
 
・へねっくが声をかけるシーン。ちょっとあっさりし過ぎな感じ?
 >>「アライさん? ……アライさーん!」
 >>「……む、へ?」
 >>もっくもっくと口いっぱいに頬張っていたので、こもった声でアライグマは返事をします。
 >>クッキーを飲み込みながら振り返った先に居るのはアライグマのよく知る顔、フェネックです。
 みたいな? これも私の好みの問題の可能性がありますし、口調なんかは自信ないですけど……
 本題では無いですし、何処を補強するかはおまかせですが、アライさんが夢中になってることの描写が薄いのでそこは補強したいかな、という印象。

・>>いつもみたいに後先考えずに〜〜をフェネックは吐きます。の箇所
 全体的に優しい文体なので、『毒』とか『吐きます』とかって言葉が浮いちゃってる印象。
 また、前後で会話が続くので、地の文でセリフを書いたんでしょうけれども、描写が薄めなので、地の文増やしてセリフにしたほうが良さそう。
 >>「そーそー、〜〜」
 >> アライグマはフェネックの言葉に納得はしているのですが、いざ謝りに行くとなると、どうしても尻込みしてしまいます。
 >>「いつもみたいに〜〜」
 >> 褒めているのかちょっと悩んでしまう言葉でしたけれども、アライグマは前向きに捉えます。
 >> フェネックのその言葉のおかげでアライグマはみるみる内に元気を〜〜。
 >>「……ぃよし! 〜〜」
 みたいな? 文字数制限がありますし、私の感覚論なんで何とも言えない感じしますが、感情の動きを描写するんだったらこれくらいは欲しい(かなぁ?)
 セリフにしないで内心で思い悩むシーンだと思うので、ここは描写を増やしたほうが良いと思います。
 
・最後の方で特に顕著ですが、登場キャラクターが増えた為か、セリフの話者がわかりにくい……かなぁ……?
 一応、口調で伝わる範囲なので、今のままでも問題は無いと思いますし、描写もあるのでわからない訳では無いのですが、もう少し工夫をしたほうが良いかも。
 (問いかける相手の名前をセリフに入れる、会話の反応についての描写を入れ替える等?)
 >>「い、いきなり何をするのです! ともえ!」
 >>「火を使うならそう言うです! ね、博士!」
 >> 本能で火を恐怖して逃げた博士と助手からクレームが入り、ともえはたははと笑ってごまかしました。
 >>「あっごめん、忘れてた」
 >> ごまかされないぞ! と博士と助手はさらに言い募らんとしますが、そんなふたりの様子を気にせず、アライグマが尋ねます。

良く出来てる(謎の上から目線、ごめんなさい)と思います。
オチも、どういう「おいしい」なのかちょっと考えさせちゃう感じも良いですね。
三題噺自体に問題は無いと思います。レトリックについても、4000字書いてればどっかで使ってますから平気だと思います。

ただ、文体と言葉使いがちぐはぐな印象を所々で受けました。
『優しい文体なのにところどころトゲがある文章』を目指してるならアリ(いわゆる皮肉屋さんな文章? ギャグ寄り? 偏見かもですが)、
『絵本みたいに優しい文章』を目指してるなら言葉選びに慎重になったほうが良いかもしれない。
どちらも私は好きですが、この文章だと曖昧なところにいる印象があります。どちらかにもう少し踏み込んだほうが良いかもしれない。
もし後者を目指してるなら、「火を点けんと〜〜」みたいなやや芝居がかった文章を書くよりも、「火を点けようと〜〜」みたいにストレートに描写をしたほうが良さそう?

以上です、お疲れさまでした。必要以上に辛口でしたらごめんなさい。

143十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/15(水) 00:05:07 ID:xXm8lJus0
き、気を取り直して>>139の続きです。
>>129さんからいただいたご指摘への返信レスを失礼します。

・説明(設定の解説)等は省く。
そうですね、読みづらいのでなくすようにします。
《改善例》
誤:「ルールを説明しよう、まず」
↑つらつらと一から十まで表さない。
正:「……以上、説明は終わり、はじめッ!」
↑物語の中で明らかにしていく形式で行う。

・場面転換は減らすかなくす。
混乱の元になるので、場面転換は必要最低限分だけ設けることにします。

・博士と助手の扱いについて
ここなんですけどね、賢いがゆえに失敗した(策士、策に溺れる)とうっかりやさんな一面を描いてみたかったのです。
もちろん、仰るとおり、決勝戦(ラスボス)でも良かったのですが、個人的にそれだと物語の展開に意外性がないかな、と思いましたのでボツにしました。
「詩碑」……ちょっと聴き慣れない言葉なので解説するシーンを入れましたが、実はここは結構、重要なシーンなんですよ。なにせ"あの山"の詩碑なんですからね。

首を270度に曲げる件

公式や二次創作において、博士(アフリカオオコノハズク)がシュッと細くなることはよくネタにされています。が、フクロウの首の可動区域のすごさはあまりネタになっていません、だから、今回はそれをネタにしてみました。

(フフフ……皆、博士と助手が、アフリカオオコノハとワシミミズクであり、パークの長にして賢者であることを忘れずとも、フクロウであることを普段はさほど、意識していないはず、これは盲点、盲点は突くべしと)

しかし、ご指摘通り、必要性が薄かったですね……使い所を間違えました。

「鼻血」の件
しりとりの裏技として、これはネタになると思って、後先考えずにとびついてしまいした。
意図的に終わらせる ← この感想はまさに図星でした

ラストシーンについて
ぐうの音も出ません。今後は補足のシーンを構成してみます。

144120:2020/04/15(水) 01:43:28 ID:fD4BF4c60
>>139
読んで頂きありがとうございます!
焦らずゆっくりどうぞw

>>142
コメントありがとうございます!

>レトリックの課題を意識
自分ではあまり意識したつもりはありませんでしたし、その方が良いと思ってそうしたのですが……
しかし違和感を感じたという事はどこかに改善の余地があるという事、精進します

>クッキーの香り
これはどちらも一長一短かなと
好みの範疇ですね

>へねっくが声をかける
フェネックの後ろにともえとイエイヌがいるので、アライグマが何かを食べていると
クッキーを食べてしまった事がバレちゃう可能性が高いんですよね……
しかし描写があっさりし過ぎていたのはその通りなので、もう少し細かく考えるべきでした

>地の文増やしてセリフに
そうするとテンポが悪くなりがちなので難しいところです
とはいえここは確かにもう少し詳しく描写しても良かったですね

>セリフの話者がわかりにくい
話者の判別は口調に頼る事が多いので、その辺も気を付けるべき課題になりますね
あと博士と助手は二人でワンセット、みたいな意識もどこかに……w

>『優しい文体なのにところどころトゲがある文章』
>『絵本みたいに優しい文章』
芸風はどっちかと言うと前者です
実のところ、ダークとか皮肉とか暗いとかそういう文体が多いです
けもフレなので柔らかい印象を狙って丁寧語にしてますが変換しきれてない感
もっと後者に寄せていかなければならないところですねこれは。反省です

>芝居がかった
そういう意識はありませんでしたね……
言い方が古いという事なら分かるんですが、芝居か……意外な感想です
参考になります

色々とためになるご意見、ありがとうございました!

145十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/15(水) 02:23:36 ID:xXm8lJus0
>>143の続きです。
>>129さんからいただいた指摘への返信レスでございます。

(イエイヌの"ぎ"について)
私の頭の中において「疑義」という単語は、しりとりでは使えないかなと判断していました。
しかし、それは私の勝手な思い違いでしたね、すいませんでした。

しりとりで強引かつ軽率に三題噺のお題を消費したことにつきましては、大変に申し訳がございませんでした。
たしかにこれでは、三題噺の定義を満たさず、あまつさえ馬鹿にしている、ふざけていると捉えられてもおかしくはありません、心からお詫びを申し上げます。
以後、主題の本筋を無碍にしないよう心得、肝に銘じます。

物憂げの箇所は、ちょっとゴニョゴニョありまして……人物の心情をうまく伝えられなかった私の力不足のせいですね。

汚い言葉……はい、すいません、以後は使わないようにします。失礼しました。

146十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/15(水) 02:53:17 ID:xXm8lJus0
>>131さんからいただいたご指摘への返信です

《三題噺への反省》
はい、三題噺に取り組む意味を失わないよう、猛省します。

《なぜ、フレンズが多くの言葉を知っていたのか?》
それは、博士と助手がしりとりへの参加を断ろうとするチーターたちに本を与えたからです。
(このあたりは本作の最も大事なシーンとして描くつもりだったのです。しかし、いざ書いてみた際になんとも押し付けがましいシーンとなってしまったので、削除してしまいました)

《下ネタについて》
フレンズの目線から見れば、下ネタにはならないはず……と考えていました。
なるほど、わかりました、以後はお下品なネタを使わないようにします。

《場面転換はアニメをイメージしたのではないか?》
このご指摘は、ズバリその通りでしょう。
本作はアニメではなく小説、それなのにこうなってしまうとは、恥ずかしい限りです。

《「、」が多すぎて「。」がない》
すいません、自分はいまだに句読点の使用方を完全に理解していません。
この弱点・欠点は早急に直します。

《誤字報告について》
心からの感謝を申し上げます。
お疲れ様でした、どうもありがとうございます。

147十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/15(水) 04:19:46 ID:xXm8lJus0
 よーし、やるぞー! やってやる!

・文章作法の基本を遵守。
・自然な流れを描く。
・無駄な説明や場面転換、下ネタは削除。

 まずはこの3つを会得し、実戦あるのみだ!

 >>129さん並びに>>131さんへ
 お疲れ様です、お忙しい中、ご指導ご鞭撻をいただき、本当にありがとうございました。

148名も無きフレンズ:2020/04/15(水) 07:00:17 ID:.cgA1SpM0
>>144
結構見当違いな事言っちゃった気もします。フェネックの辺りなんかは特に、ですかね……失礼しました……

で、補足なんですけれども、『芝居がかった』というのは書いていた時に他に言葉が見当たらなかったんですね。
多分、『普段遣いしない言葉』や『文語に近い表現』と言った方が適切かもしれません。

けもフレの世界観に合わせて文体を柔らかくするんでしたら、平易で普段遣いな口語で書いたほうが良いと思いますので、
文語体に近い印象や固い印象のある言葉は使わない・控えたほうが良さそうかなとという判断です。
混乱させてしまって申し訳ありません。


一応、言い出しっぺが書かないのもアレなので、書いておきました。
指摘貰えればという思いもありますし、やり返してくださいという思いもありますのでどうぞお願いします。

https://syosetu.org/novel/206146/3.html
(2163文字、レトリックは意識してないんで怪しいです)

149120:2020/04/15(水) 23:44:16 ID:fD4BF4c60
>>148
ほのぼのって感じでいいですね
情景を詳しく描写しているのも雰囲気出ててよかったです
ただ、気になった箇所もあったのでいくつか挙げてみます

まず最初に出て来たのが「わたしって誰?」という疑問でした
一人称だと誰が喋ってるか分からないので……
多分ともえかなとは見当がつきましたが、名前が出るのが中盤だったので、
もっと最初の方で出してもいいかもしれません

「指示している雲」という表現がちょっと硬いかな、という気も
上に「空を指差す」とあるので表現の重複を避けたのかな?
単に「人差し指の先の雲」でもよかったかも
といってもこの程度なら個人の好みですね

「木立」は「群がって生えている木」、つまり複数の木を指す言葉なので、
その下に腰掛けるという表現には違和感が
状況的には「木々の中の特定の一本の木の下」に座った、という事だと思いますので

「融通が効く」ではなく「融通が利く」です
変換ミスはよくある事ですがどうぞご注意を

「ちょ、ちょっと……もう……。待ってくださーい!」
これ、前の文でイエイヌについて言ってたので、一瞬イエイヌの台詞かと思いました
二人とも敬語でぱっと見区別しにくいですし
「道に出て、駆け出しました」の後、「私はイエイヌの背に手を伸ばした」
といった旨の文を入れれば分かりやすくなるんじゃないでしょうか

150>>148:2020/04/16(木) 07:53:04 ID:nHJiGiFE0
>>149
どうもありがとうございます。
一点目の指摘はシリーズモノ(か、無関係な短編)続けてたんで、一人称でも名前を出さなくても平気っていう感覚抜けてなかったですね……失念してました……

二〜四点目の指摘、ごもっともです……
というか、「人差し指の先の雲」って表現良いですね、柔らかくて優しくて。思いつかなかったんで、助かりました。機会があったら使わせていただきますね。

最後の指摘なんですけれども、一応、イエイヌの描写と行動を一文で書いてしまってたんで、「伝わるでしょ」って甘えですね、これは……
描写と行動を一文にまとめちゃうのは悪い癖だと思ってるんで、改めて気を引き締めます。

ご指摘ありがとうございました。

151十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/17(金) 00:10:17 ID:aFcER/2Q0
>>134-138を書いた、名も無きフレンズさんへ

どうも、お待ち遠様です。
ご感想をお届けに参りました。

まず、この作品は課せられたルールを物ともせず、内容が非常に上手くまとまっています。
そして、このボリュームでたったの4000字とは信じられません。
初めて読んだ時には、まるで15分アニメを見ているかのように思えました。

直喩は"ターコイズみたい澄み渡った青空"で
倒置法は"狙ったわけ〜(中略)〜脳天に。"の箇所でお間違いないでしょうか?
なるほど、倒置法とはこのように使うのですね、勉強になります。

私が最も良かったと思う箇所は、空模様を"ターコイズ"と直喩したところです。
ターコイズは明るい空を連想させる綺麗な水色であり、勇気と行動力、積極性を表すといわれ、さらには「友情の石」との異名で呼ばれております。
まさに、ターコイズは物語でのアライグマの長所を暗示させるにはうってつけといえるでしょう。
直喩にして伏線でもありました手法には、参りました、恐れ入ります。
https://www.ishi-imi.com/2006/07/post_13.html
(ターコイズについての情報は↑このサイトを参照にしました)

もっと感想を書きたいのですが、あいにく時間がないので今回はここまでとし、また後で続きを書きにきます。

どうも失礼しました。

152十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/17(金) 02:56:14 ID:aFcER/2Q0
>>148さんへ
私も感想を書いてよろしいでしょうか?
お察しいただける通り、なんの役にも立たない感想しか書けませんけど、それでも感想を書きたいのです、よろしくお願いします。

153名も無きフレンズ:2020/04/17(金) 11:01:52 ID:uzxbbWzk0
失礼します >>151の感想の続きです。

《好きな表現箇所》はここらあたりでございます。

・「ぐーすか高いびき」
暖かな日差しの下、大の字寝相なアライグマが見える、見えるぞ!
いびきではなく、高いびきというのが良い。粗雑な印象が薄れ、愛らしくも大物感があります。
ぐぅ〜〜〜!(↑)すぅ〜(↓)のエンドレスといった感じでしょうか?

・「とたとた」
てくてく、すたすた、とことこ——これらではなく、とたとたとは新感覚です。
ただ単に歩くとは違う印象を覚えました。
とたとた、とたとた、とたとた……何度、繰り返しても違和感がありません!
「と」で片足を上げ「た」で振り下ろし、地を踏み締める。
「と」の響きが小走り感を演出していますね、これは面白いです。

・「ともえはクスリと表情を緩めると、リクエストに応えるように」
クスリと、リクエスト……似た響きに思わず心地よさを感じました、韻が踏まれていて気持ちいいのです。


《気になった箇所》の説明です、個人の好みなのであてにならないと思います。

・「脳天」
個人的な価値観で申し訳ないのですが、脳天と聞くとかなり暴力的な場面を思い浮かべてしまいます。
「すこーんと命中しました」とありますが、ここは「ごちーん」のほうがしっくりくるかなと思います。

・「男気溢れる」
直前の"潔く"まではすごくわかります、素直に謝るアライグマの様子があてはまる。
ですが、ここに"男気溢れる"が付くとなると——
燃え盛るオーラを背景に劇画チックな形相をしたアライグマ「ごめんなさいなのだ!」
うーん、これはこれで面白いのですが、ちょっとやり過ぎかもしれません。
"潔い謝罪"でも十分だと思います。

・「クッキー制作」
クッキー制作……この言い方はあまり耳にしたことがないので少々、違和感を感じました。
後の文章に「クッキー作りに戻りました」とあるので、おそらく同じ言葉が近い間隔でかぶらないようにした配慮の結果だと思いますが、後の「クッキー作りに戻りました」を「出来上がった生地を広げ、ムラなく万遍に伸ばすのでした」とし「クッキー制作」の箇所は「クッキー作り」にしたほうが調理の光景を思い浮かべやすくて、いいかなと思います。

あと、前の文にて「材料はラッキービーストに頼んで調達出来たので」の箇所
「で」が近い間隔で使用されていますね。
「材料はラッキービーストに頼んで調達してもらい」のほうが良いかなと……

うん、本当に我が儘で申し訳がない、私の戯言なぞは馬耳東風でお願いします。

154>>148:2020/04/17(金) 11:42:49 ID:Ytp9WMiI0
>>152
どうぞ……というよりもお願いします。
多くの人に見てもらったほうが意見聞けますし、何より嬉しいですから。
あと、感想と言わず気になったところがあればどうぞ気楽に指摘してください。

155120:2020/04/17(金) 23:57:12 ID:NgHV3A7A0
>>151
>>153
ご感想ありがとうございます!

>倒置法
「アライグマの頭に命中した」事を強調したかったので使いました
アライグマはいわば狂言回しの立場なので、スポットライトを当てたかったのです

>ターコイズ
褒めて頂いたところで言いづらいのですが……宝石の異名については偶然です
単に青い宝石から選んだだけです
サファイアは青すぎるので没(高山の空なら良かったんですが)、アクアマリンは名前が水と海なので没、
ブルーガーネットやらベニトアイトやらは一般的ではないので没
トルコ石だとポスターカラーのようなムラのない水色をイメージするので、別名のターコイズとなりました
知名度がそこそこある上透明感も表せそうでちょうどいいかなと

まあ宝石言葉や花言葉なんかはたくさんあるので、
適当に選んでも結構それっぽく解釈できる言葉に当たったりするんですが

>脳天
そもそもの話として、寝転んでるので脳天(頭のてっぺん)に当たるのはおかしかったという
ただ当たったのは軽いバスケットなので、「ごちーん」だとちょっと音が重くなっちゃいますね

>男気
確かにちょっと余計だったかもしれません

>クッキー制作
>頼んで調達出来たので
そこの文は上手い言い方が中々思いつかず悩んだところです
やっぱりしばらく書かないと書けなくなっているのを実感します

うーん、久々だと深く考えず手癖で書いちゃってよくないですね……
改めてご指摘ご感想、ありがとうございました!

156十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/18(土) 01:26:14 ID:w60PY2z.0
失礼します >>153の感想の続きです。
感想に感想をいただき、誠にありがとうございます。

>>134-138への感想まとめです。

・話のまとまり具合が素晴らしい
・キャラクターの良さが上手く表されている
・この濃密さで、たったの4000字とは凄い

感想は以上でございます。
ご執筆、ご投稿、ご参加いただき、どうもありがとうございました。

>>155に向けた追伸です。

ターコイズのわけは、そうだったのですか?
しかし、たとえ引用が偶然でも良さは損なわれません、感動は本物です。
喩えとした宝石の選出理由にも納得です。
まさか、候補を削っていたとは……宝石だけに

たしかに「ごちーん」だと、重厚さがあり、なんだか金属音っぽいですね
「こつーん」のほうが良さげでしたかも、それにしても偉そうな物言いを大変失礼しました。

157十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/18(土) 13:58:04 ID:stFPWAQ60
>>154さんへ、どうもありがとうございます。
大変お待たせ致しまして、すいませんでした。それでは感想を失礼します。

まず、イエイヌの一挙一動が愛くるしいところが最高に良かったです。
それにいつもとは違う、おしとやかな雰囲気のともえちゃんも素敵でしたし
二人の日常が優雅かつ楽しげに描かれていて、ほっこりしました。

レトリックの使用された箇所はこのあたりでしょうかね。
直喩→「メレンゲですとか、綿菓子のような」
音喩→「ほわほわ」「ウキウキ」など

《特に良かった表現箇所》

・初夏の光景
草原の鮮やかな緑、生い茂る葉の匂い、晴れやかな日差しに吹き抜ける風……
初夏の光景を表した描写が五感に訴えかけ、想像をかき立てられ、心地よい爽やかさを感じます。

・歯が痛くなるくらい甘いもの
これも五感を刺激する表現にあたりますが、個人的は共感性を覚えました。
わかります。飴を舐めている時に起こりがちあの感覚、わかります。

《気になった箇所》

・当初、ともえちゃんの一人称が「わたし」であるところにつまづきました。
しかし、これもまた良いです。儚げで憂いさを醸し出す少女らしくて、心惹かれますね。
こうなると、つまづいたあとには全力ダッシュです! GO! GO! GO!

・「やたらと甘いんです」の箇所
「やたら」——やたらと騒がしい、やたらに動くな、等。
やたらという表現には物事に否定的な印象を与えますね。
ですので、この言い方だと甘いことがあまり好ましくないように聞こえます。
個人的な目線で申し訳ないのですが、この場合は「とても」を使用した方が当て嵌まる気がします。

・と、くぅと の箇所
「と」が近い間隔で使われていますね。
ここは"その時、くぅと"にしたほうが、読みやすく思えます。

・確かけっこー の箇所
読んでいて一瞬ですが、かけっこ、と空目してしまいました。
「確か、けっこー」 こんな感じで句点があれば解消されるかと思います。

感想は以上でございます。
すいません、自分は文章作法の基本さえもできてないのに……本当にごめんなさい。
やかましく、ねちっこく、ぐちぐちと失礼しました。

最後に、三題噺をお勧めいただいたことをはじめとし
お題をいただき、親切に満ち溢れたご丁寧な感想を賜り
あまつさえ、作品のご投稿をいただきましたことをこの場をお借りして、厚く御礼を申し上げます、ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
なにかありましたら、いつでもお声掛けください。私にできることならば、なんでもします。
ご教示を授かりお世話になりました。そして、執筆をお疲れ様でした。

158>>148:2020/04/18(土) 16:22:58 ID:3Yxlr2/M0
>>157
どうもありがとうございます。
1点目の指摘ですが、これは自分のシリーズから設定やらキャラ付けやら引っ張ってきてるからですね。
その旨の注意書きなどもなかったので、シリーズから離れた場合での創作の際は気をつけます。

2点目の指摘は、「やたら」の意味合いでWiktionaryにあげられている、「度を超えている様子」の意味合いで用いました。
要するに、「とても」よりも強い表現をしたかった訳です。
とはいえ、あくまで自分の中での感覚の話ですので、他の方から見た場合に受ける印象とは違ってしまいますし、参考にさせてもらいますね。

3〜4点目の指摘。こちらはおっしゃるとおりですね。
特に4点目は意図的にひらがなを用いた都合、頭から抜け落ちていました。
『……』だと重い文章になっちゃうなぁとは思いましたけれども、確かに読点で良かったですね、気をつけます。

繰り返しになりますが、読んでいただきありがとうございました。嬉しいです。
指摘も感想も、ありがとうございます。参考にさせていただきますね。

159十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/20(月) 12:12:55 ID:pnOKJwsM0
>>158
感想への返信をありがとうございました。
重箱の隅をつつくようなことばかり、好き勝手に言ってすいません。
私が持つ「やたら」についての印象は、一般論からずれており、お門違いといえます。
ですので、あまり気にしないでください。

160十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/24(金) 17:33:35 ID:zg1HJaHQ0
流れる滴は 涙か汗か血か きたぞ あらし 叫ぶ あらし あらしよないて
執筆 執筆 投稿時 悪魔のうつしみ 影より 推参
あらし あらし 荒ぶる あらし 狂乱無礼 十一 推参

大変長らくお待たせいたしました。
雑談スレッドの>>.559様からよりお題を賜り、ようやく一つ出来上がり、今ここに記します。

それでは、どうぞ……「お化け畑」のはじまり、はじまり〜!

161十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/24(金) 17:35:28 ID:zg1HJaHQ0
「お化け畑」 1/3

 ともえ、アライグマ、マナヅル。3人は東雲の頃、朝靄に霞む畦道を歩いていた。

 布袋を手にしたアライグマが震え声を発する。
 「と、ともえ、みんなで動くときはゆっくり行くのだ、フェネックがいつもそう言っているのだ  ……そ、それに、お化けが出たら危ないのだ」
 視界を覆う白いモヤなど意に介さず、ともえは小走り気味で先頭をずいずいと進む。
 「だいじょうぶ、うわさだよ。もしかして、アライグマちゃんはお化けが苦手なの?」
 「おっ、お化けなんか怖くないのだ! 怖くないったら、怖くないのだ!」
 「ともえの言う通り、ただの噂話よ……。たしか、このあたりに目印があるはず」
 列の最後尾のマナヅルは注意深く周辺を見渡す。
 「あっ、これかな? マナヅルちゃん」
 「うん、ここがそうね」
 ともえが指差した先には、薄汚れた看板がポツンと立っており、そこには《野菜畑》と記されていた。

 ともえとマナヅルは畑に入ると目当てのものを探し、アライグマはしきりと周囲を警戒していた。

 話は数十分前までに遡る。

 博士と助手の思いつきでキャンプ場を利用したお泊まり会が行われていた。
 川遊びに花火、天体観測——。共に過ごした夏の風物詩は忘れられない思い出となり、なかでも、かばんの指示のもと、皆で協力して調理に挑んだバーベキューは、博士と助手がおかわり新記録を打ち立てるほど、おおいに盛り上がった。

 だが、暁に予期せぬ問題が発生する。

 「ああっ、アライグマさん、それは」
 ねじり鉢巻を締めたかばんが、狐につままれたような表情で立ちつくす。
 「フッフッフ、アライさんにお任せなのだー!」
 アライグマが満面の笑みで刻んだキャベツを皿に盛り付けていた。

 「ごめんなさいなのだー!」
 アライグマは、焼きそばに入れるキャベツを全部千切りにしてしまったと詫びた。

 「おっちょこちょいに任せたのは判断ミスでしたね、博士」
 「まったくです。手伝いを志願する心意気は思わず感心しましたが、これではガックシです」
 「ちゃんと説明しなかったボクが悪いんです……。千切りキャベツでも焼きそばは作れるかと」
 失敗にあきれ返る博士と助手、かばんは申し訳なさそうな面持ちで擁護したが、2人は厳しい態度を崩さず
 「アライグマ、お前は今すぐ近くの畑に出向いてキャベツを取ってくるのです」
 「汚名返上を果たすのです。我々はレシピ通りの焼きそばを味わいたいので」と、お使いを言い渡した。

162十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/24(金) 17:38:09 ID:zg1HJaHQ0
「お化け畑」 2/3
 
 だが、アライグマを一人で行かせれば必ず迷子になるだろう。そう考えた博士と助手は、ともえとマナヅルにアライグマの補助を命じた。
 かばんや自分たちは調理を受け持つので炊事場を離れられず、清掃は丁寧で手際の良い、イエイヌとフェネックを外せず、サーバルは論外のため、消去法で二人は指名されたのだった。
 勿論、このことは掃除担当の2人には秘密である。

 アライグマは手提げ袋を持たされ、ともえとマナヅルは地図を渡された。3人の見送りがてら、博士と助手は口を酸っぱくして注意を促した。
 「最近、あの畑は《お化け畑》と呼ばれているのです」
 「お化けが出るらしいのですよ……。まあ、単なる噂ですが」
 「一応、お化けに気をつけるのです」
 お化けと聞いた途端、顔色を青くしたアライグマは2人の間に身を挟めた。
 
 漂う濃霧が朝ぼらけの空模様と混じり合う。

 「おっ、キャベツがあったよ」
 「これだけあれば事足りるわね」
 「ふぁ〜、やっと帰れるのだ」
 
 ともえとマナヅルはキャベツを収穫し、アライグマはいそいそと袋に放り込んだ。

 マナヅルはやや、冷ややかな眼差しで落ち着きのないアライグマをまじまじと見つめる。

 (ため息混じりのあくびとはぞんざいね……)

 マナヅルは気まずい思いでいた。

 「アライグマのアライさんなのだ! あれ? ハハハ!
  顔が赤いのだ! "息子"みたいになっているのだ!」
 「アライさーん、それを言うなら"ゆでだこ"かな、初対面なのに失礼だよ」
 「……いえ、別に。よく言われますから」
 
 常より自身の強面を気にしていたマナヅルは、アライグマに笑われたことで、本当にしかめっ面となってしまったのである。

 「早く帰るのだ、みんなが待っ ビャッ!」
 アライグマは袋を背負い、今度は先頭に立って足早に踵を返したが、なにかにつまずいて転げた。
 「イテテ……ぶへっ、泥だらけなのだ……ッ!?」
 顔に土をつけたまま、アライグマがたじろぐ。
 心配して駆け寄った2人はアライグマが踏んだ"それ"に気づいて驚きのあまり硬直する。
 小さな白い"それ"は3人をジロリと一瞥し、黒い目を瞬かせ、まるでポップコーンのようにピョコンと何度も飛び跳ねた。
 すると、どこからともなく似たような姿をした"それ"が続々と現れた。
 「「「おっ、おばけだあああッ!!」」」
 "それ"の奇怪な風貌を察し、3人の合点が一致した。
 互いに顔を見合わせると悲鳴をあげ、全速力で駆け出す。

163十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/24(金) 17:39:53 ID:zg1HJaHQ0
「お化け畑」 3/3

 動転した3人は元来た道とは逆方向に突っ走り、森へ入ってしまった。戻ろうにもお化けたちが後を追ってくる。前進あるのみ。
 しかし、目の前には行手を阻む蔓の茂みが広がっていた。周囲の木にはかしこに蔓が巻きつき、葉や茎の表面でツルツルと滑り、登れそうにない。
 ついに、八方塞がりの3人は、群れをなしたお化けたちに取り囲まれてしまった。
 「わ、わ、どうしよう、すごいたくさんいるよぉ!」
 ともえは不安で威勢をなくし、恐怖にうろたえる。
 「ど、どうするって……もう、観念するしかないわ」
 マナヅルは自分だけが難を逃れるわけにはいかないと、3人で運命を共にする覚悟を決めた。

 「ううっ……こうなったのも全部、アライさんのせいなのだ、だから……」
 アライグマは慄然で動けない2人を助けようと、恐怖をかなぐり捨てて無我夢中で飛び出した。
 「だから、アライさんがお化けをやっつけてやるのだ! 呪いや祟りなんか……怖くないのだッ!!」
 アライグマの瞳が輝いた。すると、お化けたちは一様にして大きく身を震わせた。
白い布切れがはじかれ、一斉に宙を舞い、LB(ラッキービースト)たちが現れた。
 口をあんぐり開けて唖然とする3人を見据えて、LBが話しかける。

「野菜ヲ勝手ニトッタラダメダヨ」

 お化けの正体はLBたちの変装であり、3人は無断で畑に侵入したことを叱られた。
 近頃、ジャパリまんの製造に必要な野菜を持ち出してしまうフレンズが多いらしい。
 それで、お化けの格好で脅かして、お灸をすえているとのこと。

 「幽霊の正体見たり、枯れ尾花ではなくボスだったのね」とマナヅルは呟き、自分たちを守るため、勇敢に立ち向かったアライグマのことを見直した。
 「アライグマ、私たちを助けてくれてありがとう」
 「うん、とても頼もしかったよ」
 2人に感謝と称賛の言葉を贈られたアライグマは「エヘヘ、そんなことないのだ」と照れ臭そうに笑った。
 「お化けなんてないさなのだ!」
 「オ化ケナラアルヨ」

 ともえたちの帰りを出迎えたかばんたちは目を見開いて仰天する。アライグマに率いられた大勢のLBたちが、まるまると肥えた"お化けカボチャ"を担ぎ上げ、大名行列をしていた。

 その後、焼きそばは無事に完成。新鮮なキャベツの旨味が博士と助手を唸らせた。
そして、かばんの提案でカボチャを用いたお菓子三昧が開催。皆でパンプキンスイーツを堪能するのであった。

164十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/24(金) 18:00:04 ID:zg1HJaHQ0
感想や批評をお気軽にどうぞ。
どんな些細なことでもお気遣いなく、よろしくお願い申し上げます。

《本作の情報》
原作【けものフレンズ】【けものフレンズR】
題名【お化け畑】
使用したお題【つる】【息子】【袋】【朝】【呪い】【キャベツ】
用いたレトリック【直喩】【暗喩】【音喩】【同語反復】【倒置法】
文章の文字数【2952字】(※空白や改行を除いて計測した結果)
構想の所要時間【20分】(※勤務の休憩中に構想)
執筆の所要時間【11時間】(※睡眠時間を含む)

165名も無きフレンズ:2020/04/25(土) 00:40:05 ID:QHBp0WVk0

お疲れさまです。全体としてそこまで悪くないんじゃないかなぁという印象。
以下指摘。
・文頭スペースは、セリフで使う「」の前には必要ないです。
>>「あいうえお」
>> あいうえお、かきくけこ。
 という形になります。

・東雲、暁の表現。
 どっちかひとつで良いと思います。多分東雲の方を残すだけで良いかな。
 同じ時間を明示してる筈なんだけど、この短文で2回も繰り返す必要性は薄いかな。
 >>話は数十分前までに遡る っていう文章が出てるし、一番最初に時間も書いてるし、そこからの経過時間も大したことないし……
 『暁に』って部分を消すだけで良いかな、多分。

・掃除係の二人……って誰と誰? サーバルちゃんと……後は?
 登場キャラクターが全員名前を出されてない(?)し、明言もされてない。
 アライさんじゃないよね?調理係じゃないの?掃除係だけどキャベツの千切りだけ手伝ってた……んだとしたら補足が必要だし、
 それだったらどっちかって言うとサーバルじゃないかな? アニメの方の活躍も考えると、適正高そうだし。
 >>余った○○○と〜〜〜は掃除を担当していた。勿論、消去法で選ばれたということは彼女たちには秘密だ。
 みたいな書き方の方が良いんじゃないかなぁという印象。ちょっと不親切かな。

・マナヅルちゃんとアライさん、ともえちゃんが初対面である必要あるかな。
 数日、少なくとも2日はかかってそうな舞台設定がされてるのに、ここでマナヅルちゃんとアライさんが初対面なことも、その理由もないってのは違和感。
 博士達から指名受けたから呼ばれてきた……んじゃないよね? 何かしらの説明が居るかな。
 >>明け方、散歩をしていたマナヅルを見かけたはかせは『焼きそば』を報酬にアライグマ達と一緒に行くように依頼したのだ。
 みたいな?
 加えて、『ため息交じりの〜〜』のところとかも、理由がなさすぎるので「……言い掛かり?」となる。
 せめて、
 >>(せっかく頼まれたのに、ため息交じりの〜〜)
 くらいの追加は欲しいかなぁ。何を足すかはお好みだろうけど、何か足さないとマズいかなという印象。

 それと、その後の会話シーン。『息子みたい』とは? お題消化なのはわかるけど……
 続く『ゆでだこ』はわかるけど、前者はなんかヘン。言い間違いにしてはもじれて無いし、脈絡が無い印象。
 というかナチュラルに外見を揶揄するね……。ともえちゃん?もだけどさ。
 >>「アライグマのアライさんなのだ! あれ? 顔が赤いのだ! 具合でも悪いのか……?」
 >>「……いえ、別に。いつもと変わりません」
 >> マナヅルはアライグマの言葉を揶揄のものと勘違いしてしまい、ひとりむっつりとした表情になる。
 みたいに、「心配のつもりで尋ねたら揶揄されたと勘違い」みたいな独り相撲をマナヅルちゃんに取らせたほうが丸くなるんじゃない?
 アライさんのその後の行動で、「あの子、そんな事言う子じゃないわ、私の勘違いね」って思い直させる方が良さげ? 好みかも?
 上の例はちょっと無理があるかもしれないけど、ごめんね。

・非常に細かい気がしますが、『慄然』はこの使い方しない気がします。細かい文法は詳しくないので触りませんが……『恐怖』ならこのままで良いと思うんだけどね。
 >>アライグマは慄然として動けない2人を助けようと〜〜
 みたいな。

・アライグマの発言。
 >>「〜〜〜。呪いや祟りなんか……怖くないのだッ!」
 のところ。ここ、「おばけなんて……怖くないのだっ!」とかの方が良い気がします。
 「おばけ」が呪ったり祟ってくるものだって知ってるんだとしても、アライさんっぽくないかなぁと言う印象。まぁ好みだと思います。
 はかせか助手のセリフでお題を消化するべきだったかも?

・>>LB(ラッキービースト)の書き方。これ文字数制限の所為なんだろうけど、辞めようね。レポートや公式文書じゃないので、代名詞を使えばいいです。

・ちなみにおばけかぼちゃは大抵美味しくないそうで。作品内のが美味しいか美味しくないかはともかく、マズいのをオチに持ってきても良かったんじゃないかな、と思いました。

お題使用の為に違和感生まれちゃってるのは仕方ないところもありますけど、前回よりも良く出来てると思います(上から目線)。
レトリックは特に間違えた使い方とかないと思うので、大丈夫じゃないですかね。
こだわってらっしゃるけど、ぶっちゃけ日頃から意識する必要があるものでもないですから。まぁ好き好きなんで強制はしませんけども。
お題は多いほど難しくなるんで、6つ使ったのは素直に凄いと思います(6つはちょっとやりたくない)けど……続けることのほうが大事なんで、あんまり難易度上げなくてもいいと思いますよ。
今後も頑張ってください。お疲れ様でした。

166十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/25(土) 02:08:56 ID:ZRh8H2VA0
>>165
ご拝読、ご感想をいただき、誠にありがとうございます。
ご鞭撻に心よりの感謝を申し上げます。

以下、返信を失礼致します。ご容赦ください。

・文頭スペースは、セリフで使う「」の前には必要ないのですね(オウム返し)
 いまだに文章作法が身につかないのです、お恥ずかしいことです。

・東雲と暁月の二重表現については、おっしゃる通りでございます。
 熟語たちが同じ時間帯を表すのか、よくわからなくて
 暁→東雲→朝ぼらけの順番だと勘違いしていました。

・掃除係の二人とは、イエイヌとフェネックです。
「清掃は丁寧で手際の良い、イエイヌとフェネックを外せず」←ここですね。
 登場キャラクターの説明は全員分すると長くなるので、思い切って省きました。
 サーバルは……はい、すいませんでした。
 今回、主役ではなかったので、出番をほぼなしにしたのです。
 たしかに>>165さんの考案した文章のほうがわかりやすく、適切だと存じます。

・マナヅルとアライさんは数日前に出会った設定なんです。
 マナヅルの内心を描いたシーンは回想シーンでもあります、初対面時のギクシャクなんです。

・息子みたい、とはアライグマの勘違いです。(むすっとした子を息子と呼ぶと思っていた)
 アライグマと並んで外見を比喩していたのはフェネックです。
 個人的な意見ですが……。
 ともえちゃん → アライグマ ちゃんづけ。
 フェネック → アライグマ 「グマ」をなくし、さんづけ また、語尾を伸ばす。
(例、なのさー、なんだねー、など
 マナヅルは公式で自分の表情を気にしているとあったので……つい。

・『慄然』の使い方
 はい、熟語の選択を誤りました。
 恐怖と記せば、受け手の方の脳内に恐怖を思わせるイメージを与えてしまうと思いましたので
 こちらを使用してしまいました。
(恐怖という文字を見る→〔連想〕→個人一人一人の恐れるものが脳裏に浮かんでしまう)

・アライグマの発言
はい、そこはかなり悩みました。博士たちに与えるべきでしたね、ごもっともです。
当初は>>165さんとほぼ同じ文言を書きましたが
「呪い」のお題を消化してなかったことに気づき、なんとかしなくてはと焦り
お化けを怖がるのには理由があるはず……ならばと、恐怖の対象を口にすることで
自らを奮い立たせるという発想につながり、こうなってしまいました。

・ラッキービーストをLBと省略した件
はい、図星をつかれました。文字数制限の設定自体に失敗しました。以外、気を付けます。

・お化けカボチャは美味しくない……。「えええええッ!? そんなー、知らなかったです」

・実は前回のリベンジも兼ねていたのでお題は9つ分を使用していました。
 今作の6つに加えて、前回の3つを足しました
 お題の選出方法は>>165さんにご紹介いただいたサイトを利用し、1発目と2発目で即結。
 余談ですが、お題に「息子」と出た時は、もうダメだと頭を抱えました。

・マナヅルが選ばれた理由
私は創作において、いろんなフレンズに活躍して欲しいのです。
お題で「つる」とあったので、マナヅルさんに登場してもらいました。
公式設定である、自身の表情に悩む一面と
現実の「マナヅル」は畑の作物を食べてしまうという要素を本作に取り入れてみました。

返信は以上です。
重ね重ねですいませんが、ご多忙の中、私の駄文にお目通し
これはこれはご丁寧で適切なご指導を賜りまして、本当に本当にありがとうございました。

167>>165:2020/04/25(土) 13:08:13 ID:QHBp0WVk0
何点か読み落としていた箇所がありましたね……掃除係のところとか……失礼しました。

回想シーンを入れるんでしたら、そうだとわかる文章を書き足してください。
流石に『マナヅルは気まずい思いでいた』の一言で回想シーンだとはわからないです
発言者が口調でわかる場合もあるとはいえ、それだけで「この場に居ないフェネックが会話に参加しているということは回想シーンだ!」とはなりません。
また、シーン的にはともえちゃん、アライさん、マナヅルちゃんの三名がメインなので、
その三名以外が会話を行う場合、そうだとわかるように言葉を足さないとわからない……というか不親切です。
で、息子を『むすっとした子』のことだと言う勘違いは、多分、地の文やセリフで説明を加えないと伝わらないと思います。
私にはその発想はなかったので、素敵だと思いますし、お題の消化という意味でもなかなか上手だと思います。
その分説明不足で「?」となってしまったのは勿体ないですかね……。
フェネックがすっと訂正してたのはお互いのことをわかってる感出ていいと思いますけど、読者は貴方の考えるアライさんの事何も知らないので……。
アライさんがどこか抜けた子だって言うのは共通見解だとは思いますけど……ちょっと説明不足かなぁと思います。
上の不親切さや違和感の原因がお題消化の為だったり、文字数制限の為だったりするのかもしれないので、あんまり指摘するのも申し訳ないですが……。

ともかく、お疲れさまでした。
前の文章よりずっと良くなってると思います、上から目線な言い方で申し訳ないですけど……。頑張ってくださいね。

168十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/26(日) 01:28:20 ID:CaI6I7tE0
>>167
いえいえ、お気遣いなく
この度は追加のご感想、ご批評を頂戴し誠に有り難う御座います。
返信を失礼致します。

回想シーンの必要性については本当に仰る通り、ごもっともございます。
説明が下手なのは私のウィークポイントの一つです。欠点撲滅に励みます。

本作の主題として「アライグマの長短」を描こうと思ったのですが
お題の扱いに手間取り、肝心の物語を上手く書くことができませんでした。

個人的な反省といたしましては(ご鞭撻事項を除いたものです)
・助動詞の「た」が多いため、文章に過去形が目立つ。
>>166にて「恐怖」についての自論を持ち出すも、見直してみれば、ご指摘いただいた箇所以外で二度も「恐怖」と書いていました。これでは、おめでたい鳥頭と呼ばれても反論の余地がないです。

執筆の際には自分なりの拘りがあるのですが失敗ばかりです。
私は似たような響きの言葉を使うのが好きなので、文章にもそれが頻繁に現れています。
例えば、上記の文にて「自分なり、拘り、失敗ばかり」と気持ちよく書いちゃいましたが
これは悪癖なのでしょうか?

ああー!あれもこれもが止まりませーん! 言葉遊び好き、気持ちいいから大好き。
「つる」のお題をたくさん扱いたくて
「つる」→「鶴」「蔓」「ツルツル」
抑えきれずにこの3つを使用しましたが
本当は「ツルッと」「釣る」「吊る」「ツール」も文章に取り入れたかったのです。

しかし「ツルッと」は焼きそばを食すイメージには当てはまりませんし
「釣る」はどちらかというと言葉としては「釣り」として表記が多いですし
「吊る」は「吊し上げ」といった不穏な雰囲気をはらみ
「ツール」はサイバーなイメージが強いため、却下しました。

鉢巻……。「鉢巻き」じゃなくて「鉢巻」
ここはリベンジさせていただきました。
前作で鉢巻を使いたかったのは、作品に特色を持たせたかったからなんです。
博士と助手が黒色の鉢巻なのは二つの意味があります。
黒い鉢巻……。それは達人を表す「黒帯」であり、敗北を暗示する「黒星」の象徴でした。
チーター組とプロングホーン組に持たせた赤い鉢巻と白い鉢巻、この二色が並べば「紅白」です。
そこに込められた意味は「対抗」と「祝い事」
仲良きことは美しきかな、喜ばしいことを示すために、このカラーを選択しました。
青?桃色? それには理由づけなしです。

文字数制限に阻まれ、出番を変更したり、カットされたシーンも多々あります。
「しりとり大会」とあるのですから、本来は
アライグマとフェネック、キュルルとカラカルも参戦させる予定でした。
(アライグマチームは黄色の鉢巻、キュルルチームには緑の鉢巻を持たせるつもりでした)
しかし、思うがままに書いてみると文字量が1万字を越してしまい、大幅な軌道修正の結果。
登場ならびに出番のカットやチェンジをとらざる羽目になりました。

169十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/26(日) 04:31:58 ID:CaI6I7tE0
長いので分割して、>>168の続きを失礼します。

そして、前作では一番大事なシーンを削除していました。
それは、チーターたちが言葉を勉強をするシーンです。

プロングホーンはおバカか否か、この論争を利用した博士と助手の思惑。
「馬鹿というのはすなわち、無知であることなのですよ」
「無知が嫌ならば、学習して賢くなるのです」
「言葉を学び、実技として活かす面白いゲームがあるのです」
「お前たちも我々の開催するしりとり大会に参加するのです」
「ゲームに勝った方の主張が通るのです」
「いくつか簡単な本を渡すので勉学に励むのです」
という理屈をつけて、互いの意地をかけた勝負事に発展する流れでした。

走り以外でもライバルに負けを認めたくない、チーターとプロングホーン
親愛する者の名誉を守ろうとやっきになる、G.ロードランナー。
それぞれは興味のないことに挑む理由を見出していく。
ああ、これこそ勉強の精神。ヒトと同じ姿を得たフレンズへの試練にふさわしい。

そして、アムールトラをチーターと組ませたのには三つの理由があります。

プロングホーンとG.ロードランナーが2人で勉強に臨むのに対し、チーターは1人で本と睨めっこをします。プライドをかけているため投げ出すわけにはいきませんが、これでは、勉強自体が苦痛になってしまいます。
そこでアムールトラの出番です、公式作品の"ぱびりおん"において、ネコ仲間たちへの面倒見が良いとあり、それに元ビーストという身は、言葉の大切さを誰よりも知っているはず。
だから、組ませる意味があるのです、単なる数合わせではないのです。

このシーンは削除すべきではありませんでした。
題材が崩壊すれば物語は意味を失う。

ああ、わけわかんなくなってきた!
とにかく、理屈や弁解や言い訳はここまでにします!
お疲れ様でした。

170十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/26(日) 14:54:42 ID:DU9eahig0
私は皆様方からお力をいただいております。
たとえば、ここの文章なんですけどね。

朝靄に霞む畦道を歩いていた。

畦道という言葉を教えてもらいました。
いいですよね、畦道……。最高。

皆様のご活躍を応援しています、いつまでも、どこまでも、ずっと。

171名も無きフレンズ:2020/04/28(火) 01:07:03 ID:WGSg7r.Y0
>>170
俺頭悪いから漢字が多いと読む気なくすわ

172十一 ◆ahYIRbY3u.:2020/04/28(火) 01:30:50 ID:fHdxL5sg0
>>171
そうですかー、漢字の多い文章は私も苦手ですから、お気持ちをお察しします。
たしかに畦道(あぜみち)は漢字表記にするよりも"あぜ道"と書いた方がよかったかもしれません。
あなたはどのような文章がお好みですか?

173名も無きフレンズ:2020/05/23(土) 17:18:52 ID:0nTmZoMY0
脚本形式です。批評お願いします。
ttps://ch.nicovideo.jp/brobo/blomaga/ar1903274#-

174名も無きフレンズ:2020/05/23(土) 17:23:57 ID:0nTmZoMY0
すみませんURL間違いました…

こちらです
ttps://ch.nicovideo.jp/brobo/blomaga/ar1903274

175名も無きフレンズ:2020/05/24(日) 02:10:59 ID:xISxC96M0
>>174
ざっくり読みました。
映像にする前段階の脚本ということなので、指摘になっているかわかりませんが、以下のとおりです。
私は余り他の作品に触れられてないので何とも言えない感想もありますが……

・ともえ→イエイヌというパターンはなんだか珍しい感じ。
 イエイヌちゃんの記憶が無い事を最初に明かすという点や、かばんちゃんに会いに行く事を目標にするというのも多くない印象。
 1話のヒキも面白く、今後に興味が沸きました。

・イエイヌ「ど、どうも、イヌです」の箇所。違和感。
 自分の種類が未確定かつともえちゃんのその場しのぎの呼称で『イヌ』なのは良いと思うんですが、はかせ達に本来の名前を聞きに来たという場面なので名乗りは無くても良い気がします。
 イエイヌ「ど、どうも……」の様な感じ?

・助手「〜〜屋内用に配合された犬種なのでしょう」の箇所。助手っぽくない印象。
 多分『配合』の所為。ヒトの感覚に寄り過ぎてる感じ? 独断ですが……。
 助手「〜〜複雑かつ多様なので、詳しく知ろうにも――」
 博士はこくりと頷いて、助手の言葉を引き継ぐ。
 博士「――今のわれわれでは難しいのです」
 って自分なら書きますが、おまかせします。多分個人差の範疇なので。

・炊事場のシーン。
 かばんちゃんの件があるので、はかせ達の「やっぱり慣れないのです」みたいなセリフややり取りが合ったほうが良いかも。
 はかせ達の『つよがり』感を出したいなら、フォントサイズ調整してひそひそ話っぽくすれば良いと思うので、映像の強みだと思います。

・イエイヌちゃんが「ちょいちょい」の意味を把握している件。
 イエイヌちゃんの賢さの表現なら良いと思うのですが、記憶喪失且つ生まれたての状況なので、「ち、ちょい……?」の様に聞き返すシーンが欲しいかな、という印象。
 個人差の範疇だと思いますし、セリフ追加をすると尺とか冗長さとかが問題になると思うのでおまかせします。

・イエイヌちゃんのセリフが全体的に固い印象。
 動画にする際に肉付けしていくなら当然かもですが……。
 例をあげると、ともえちゃんがスケッチを終わらせた後のセリフの「上手です」とか。
 敬語キャラで、しかも絵に触れるのが(記憶の上では)初めてなので、もう少し驚いたり、感情を込めた方が良さそう。
 「お上手です!」とか「おぉ……凄いですね……!」とか?
 ただ、これも好みというか、画面構成の枠の都合とかもあると思いますし、映像の方で表現することが主眼なら問題ないと思います。
 あと、『セリフが固い』事が展開に必要な違和感でしたらごめんなさい。

見当違いだったり見落とし、勘違いがあったらすみません。
一応、物語の流れには違和感などは無かった(というかむしろ面白そう)ので、台詞回し中心になってしまいましたが、お役に立てれば幸いです。

176名も無きフレンズ:2020/05/24(日) 06:18:27 ID:78s8Ic4s0
>>175
読んでくれてありがとう!
シリーズものなので、引きに興味を持ってもらえたら嬉しいです。

>・イエイヌ「ど、どうも、イヌです」の箇所。違和感。
 イエイヌをヒトとして扱うと考えた時、あの時点でのイエイヌはハカセ家の異物であったと感じて、居たたまれなくなったから自己紹介したニュアンスでした。そのフレンズは? と尋ねられた答え。自分から自己紹介するのがヒトっぽいかなと思っての演出です。

>・助手「〜〜屋内用に配合された犬種なのでしょう」の箇所。助手っぽくない印象。
 その案使わせていただきます! そっちの方がしっくりきますね。

>・炊事場のシーン。
 コメディ調になるような演出を狙っています。島のフレンズの長として積み上げてきたものが、急に出てきたフレンズに一気に追い抜かれて動揺する。のが重点です。できるだけ短いカットでテンポ良く進めたい考えです。

>・イエイヌちゃんが「ちょいちょい」の意味を把握している件。
 1期7話でも文脈で理解していたので、イエイヌちゃん側の反応に関してはあまり考えていませんでしたね。ともえちゃんがハカセ家の子供だなって思えるような狙いでした。

>イエイヌちゃんのセリフが全体的に固い印象。
 私の物語のイエイヌちゃんのゴールは「ともえさん」から「ともえちゃん」と呼べるまでのストーリーを予定しています。
>あと、『セリフが固い』事が展開に必要な違和感でしたらごめんなさい。
するどいですね・・・ イエイヌちゃんのともえちゃんに対する考え方が、「守るべき対象」から「背中を預けられる戦友」になるまでを描けたらいいなと思っています。

全体として、見終わった後にスッキリなれるような物語を目指しています。
1期の雰囲気を継げるように調整できたら、と思っています。
批評ありがとうございました!

177セルリアン:セルリアン
セルリアン


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