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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章

172カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ:2019/12/02(月) 03:10:17
気付けば私は、漆黒の闇の中にいた。カザハの姿は見えないが、闇の中から声が聞こえてきた。

>《あーあ、見ちゃいらんないなぁー! じれったいったらありゃしない!》
>《アッハハハハハッ! なーに驚いてるのさ? フュージョンするって言っただろ? フュー! ジョン! はーっ! てね!
 それなら当然、ボクだってここにいるさ。なんにも不自然なことじゃないよね?
 今までずーっと、おとなしく黙って見てたんだけど……そろそろ口出す頃合いかなーって!》

そして私の目の前には、私と瓜二つの――しかし色だけを漆黒に反転させたような天馬がいた。
闇の天馬ダークユニサス――作中では幻魔将軍ガザーヴァの騎馬として有名である。

《ついに始まったようですね……ああ、あなたと争うつもりはありません。
あちらの主導権を握った方の相方が主導権を握る――そういう事になっていますから。
とはいえあなたの姉さんが勝つ可能性は万に一つも無いですけど》

(いきなり何を……!? お前は誰だ!?)

《申し遅れました。わたくしは幻魔将軍の騎馬”ガーゴイル”――
ガザーヴァ様がノリでこんな名前付けちゃったせいで石像に擬態させられたり大変だったんですよー》

(どーでもいいわ!)

何が何だか分からないが、ということはあの声は幻魔将軍ガザーヴァということか。

(姉さん! そいつの言う事に耳を貸しちゃ駄目だ!)

>《こーんなクソザコナメクジ相手に何やってんのさ? ひょっとして遊んでる? 舐めプしちゃってますー?
 それならそれでいいけどさー。ボクとしてはもーちょっと、しっかり強さをアピールしてもらわなくっちゃさぁー。
 でないと――》
>《――ボクの復活が、ド派手に演出できないじゃないのさ――?》

カザハが、漆黒の鎧を纏った魔将軍と向かい合っているのが見えてきた。

「復活なんてさせないよ。主導権はこっちにあるんだから。
ボクがボクである間に命を絶ったら……君は復活できないんだからね?」

一見強気に言い返して見せるが、私には分かる、精一杯の強がりだ。

《それが出来るぐらいなら君はボクの誘いに乗らなかった――
どうしても仲間達が世界を救うところを見届けたかったんでしょ? 違うかい?》

「全部お見通しってわけだ……」

カザハは、泣きそうな笑い顔で私に語り掛ける。

「ねえカケル、ボク達って本編未プレイだと思ってたら実は大昔にリアルにプレイしててさ……
でもベストエンディングに辿り着けなかったんだよね……。
それでつよくてニューゲームの餌に釣られて憎き仇敵に魂を売ったんだ……
君も巻き添えに……ごめん、ごめんね……」


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