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優良の探偵物語

1優良の探偵物語1:2017/09/18(月) 15:36:19
 ある初夏の昼下がり。
 小野田優良は繁華街の雑踏を硬い表情で歩いていた。
 表情は曇っていても、端正な美貌と抜群のプロポーションにすれ違う男たちは次々に賛辞と羨望の視線を投げ掛けてくる。
 でも今は、そんな視線が心底煩わしくて、足早に人混みを掻き分けていく。
 やがて優良は、繁華街の一角にある古ぼけた雑居ビルの前に到達する。
 ここの三階にある「丸岡探偵事務所」が優良の目的地であった。
 しかし、いざビルの前に立った途端、優良の心に再び迷いが芽生えはじめていく。
 (やっぱり、真さんと話し合ったほうがいいのかしら・・・それに興信所を使って調べて、もし私の勘違いだったら・・・でも、このままにはしておけないし・・・)
 数分ほど悩んだだろうか。
 やがて、優良は意を決すると硬い表情のままビルの中へと入っていった。 


 話は一週間ほど前に遡る。
 その日、真は深夜になってようやく帰宅してきた。
 しかも、一人では歩けないほどベロベロに酔い潰れていたのである。
 玄関で大の字になって寝てしまった夫をなんとかリビングまで運び、鞄を取りに戻ったところで今回の事件の幕が開いた。
 鞄に無造作に詰め込まれていたネクタイを片付けようと引っ張り出した瞬間、数枚のカードが床に散らばったのだ。
 それらをを拾い集めつつ何気なくカードを見た途端、優良の端正な美貌は瞬く間に硬く強張りはじめた。
 同時に手足も震えはじめ、せっかく拾ったカードが再び床に散らばっていった。
 (嘘、こんなの嘘よ・・・)
 真の鞄から出てきたカードはCMでもお馴染みの消費者金融のカードであった。
 それも一枚、二枚ではない。
 出てきたカードは全部で六枚あり、その全てが会社こそ違えど全部サラ金のものであった。
 真が多重債務者?
 優良には到底信じられなかった。
 自分が専業主婦でいられるのも真の稼ぎがいいからである。
 夫は酒は弱いし、タバコもギャンブルもやらないし、他の女の影も見当たらない。
 金遣いが荒いわけではない真と消費者金融が、どうしても優良の中で結びつかないのだ。
 結局、誰かの落とし物を拾ったのではないか、と強引に結論を下した優良は、カードを鞄に戻し何も見なかったことにしたのであった。

2優良の探偵物語2:2017/09/18(月) 15:39:00
 しかし数日後、あれが勘違いではなく現実なのだと優良は思い知ることとなる。
 あれからどうしても真に対して不信感や猜疑心を覚えてしまい、それを払拭すべく優良は家計の見直しを敢行した。
 (もし、真さんが本当に借金してても義兄さんは弁護士だし、いざとなったら私も働けばいいんだし・・・)
 そんな軽い気持ちで家計のチェックに着手した優良だったが、ネットで銀行口座を目にした途端に膝から崩れ落ちるようなショックに見舞われた。
 夢のマイホーム資金として数百万ほど貯めていた金が、いつの間にか残高わずか数百円になるまで引き出されていたのだ。
 真が自分に内緒で莫大な金銭問題を抱えている。
 その事実は、自分たちは隠し事のない仲の良い夫婦だと妄信していた優良にとって、あまりにショックだった。
 だが、現実を知ってもなお優良はどうしても真に問い質すことができない。
 いざ話を振ろうとすると、今まで真と過ごしてきた日々が次々と脳裏を過り、どうしても言葉が出なくなってしまう。
 明日こそ、また明日こそ・・・そうやって逃げていた優良だったが、そんな生活にも限界を覚えはじめていた。
 そこで藁にも縋る思いで、以前にジムの友人が浮気調査で利用した探偵事務所を紹介してもらい利用することにしたのである。


 「ようこそ。所長の丸岡です。さあ、お掛けください」
 事前にアポを取っていた優良を出迎えたのは、年の頃は三十代前半の中年男性だった。
 身長は百八十センチくらいで、かなり鍛えているのか胸板の厚みがワイシャツ越しでもハッキリと分かる。
 立ち振る舞う姿は一見すると銀行マンのようだが、眼鏡の奥の眼光は鋭くジムの友人が有能だと言っていたのがなんとなく理解できた。
 (この人なら任せても大丈夫かな?)
 勧められたソファーに腰を下ろしながら、美貌の若妻は妙な安心感を覚えていた。
 丸岡は冷えたアイスコーヒーを優良の前に差し出すと、向かい合わせに座り挨拶もそこそこに本題に移っていった。
 「先日、電話で大体の話は伺っていますので、今日は細かい部分をお聞かせください。しかし、大変ですね。心中お察しします」
 「はい、ありがとうございます。どうか、よろしくお願いします」
 電話の声と同様の落ち着いた低音に癒されるように、優良の緊張は徐々にほぐれていった。
 ダラダラと世間話をせずに、ストレートに本題に入る姿にも好感が持てる。
 優良は探偵に促されるまま、今までの流れを事細かに説明していった。
 「なるほど・・・」
 丸岡は一通り話を聞き終えると、記入していた調査シートにボールペンを置き軽く溜息を吐いた。
 そして、まるで子供を諭すような口調で優良に語り掛けていく。

3優良の探偵物語3:2017/09/18(月) 15:41:42
 「ハッキリ言って難しい案件ですね。こんな短期間で莫大な金額を動かしていますので、高確率で犯罪に巻き込まれている可能性があります」
 「そ、そんな・・・真さんが・・・」
 「そう考えれば、奥様や家族に相談できないのも納得できます。仮に相手が暴力団だったら家族に危害が及ぶ危険がありますから」
 「・・・」
 丸岡の口から発せられる言葉の数々が、優良の胸に突き刺さっていく。
 愛する夫は自分を危険な目に合わせない為に、たった一人で苦しんでいるのか。
 ならば、真の悩みを晴らしてやるのが妻の務めではないか。
 使命感に燃えた優良は椅子に座り直すと、向かいの探偵に深々と頭を下げていった。
 「お願いです!真さんを・・・夫を助けてください!」
 「頭を上げてください、奥さん。分かりました。出来るだけのことはいたしましょう」
 「本当ですか?ありがとうございます!」
 丸岡の落ち着いた低音に促され、優良は安堵の表情を浮かべたまま頭を上げた。
 これで、きっと真は救われる・・・
 わずかな期間しか接していないにも拘わらず、優良は丸岡にかなりの信頼を持ちはじめていた。
 「それでは明日から早速調査を開始します。ああ、こちらが費用の一覧です。目を通してください」
 「えっ・・・こ、こんなに、するんですか?」
 料金体系の記されたコピーを目にして、優良の口から思わず驚愕の言葉が漏れた。
 興信所など使ったことのない優良にとって、記されている金額は予想を遥かに上回るかなりの高額である。
 これでは独身時代の貯金やヘソクリを全部叩いても、一週間程度の費用しか払うことが出来ない。
 (どうしよう・・・両親から借りようかしら・・・でも、事情を説明できないし・・・)
 そんなときであった。
 頭の中で必死に費用の計算をする優良を見かねたのだろう、丸岡が思わぬ助け船を出してきた。
 「ああ、料金でお困りですか。それなら、いい方法がありますよ」
 「えっ?教えてください!」
 「簡単です。奥さんも調査に同行してください」
 「わ、私が?」
 丸岡の申し出に、優良は思わず素っ頓狂な声を出した。
 何の取り柄もない自分が調査など出来るはずもないではないか。
 しかし、中年探偵は落ち着いた低音で、優良に噛んで含めるように説明を始めるのであった。

4優良の探偵物語4:2017/09/18(月) 15:43:52
 「勘違いしないでください、なにも奥さんに調査をしろと言っているのではありません」
 「でも・・・」
 「素行調査は尾行が基本ですが、やはり男一人だと目立ってしまいます。でも、奥さんが同行してくれればカップルを装うことが出来ます」
 「・・・」
 「さらに、ご主人が変装していたとしても奥さんなら癖や仕草で見分けることができるでしょう。もし、協力して頂けるなら料金は半額にします。いかがですか?」
 丸岡の理路整然とした説明を受けて、優良は思わず感嘆の溜息を漏らしていた。
 確かに中年男性一人よりカップルの方が怪しまれないし、たとえ真が変装していても優良には見抜く自信がある。
 そしてなにより、料金が半額になるのが魅力だった。
 「あの・・・本当に、私にできるんでしょうか・・・?」
 「大丈夫です。危ない目には絶対に合わせません。私を信じてください」
 「分かりました。あの、よろしくお願いします」
 優良は契約書にサインすると、着手金を支払った。
 雑居ビルから外に出ると、初夏の青空がさっきよりも眩しく感じる。
 少しだけ胸のつかえが取れた・・・そんな気がして足取りも軽やかに優良は探偵事務所を後にしたのであった。

5名無しさん:2017/10/07(土) 05:20:53
 丸岡探偵事務所に調査を依頼して数日。
 この日も優良は探偵から届くメールを確認し、無意識に深い溜息を吐き出していた。
 調査は順調らしく、中年探偵は連日のように状況をこまめに連絡してくれる。
 しかし、その度に今まで知らなかった夫の裏の顔を知ることとなり、結果として優良の苦悩はますます深まっていった。
 さっき送られてきた画像は昨日のもので、勤務終了後に咥えタバコでパチンコに興じる真の姿が鮮明に捉えられている。
 夫がタバコを吸うこともギャンブルに手を出していたことも、優良は全く知らなかった。
 いったい、この結婚生活で自分は真の何を見てきたのだろう・・・
 美貌の人妻は端正な美貌を哀しみに歪め、ガックリと肩を落としていた。
 そんな最中、再び優良のスマホが軽やかな着信音を奏ではじめる。
 慌てて画面を覗き込むと、送信者は丸岡であった。
 「ご主人が週末に動きます。打ち合わせをしたいので、連絡ください」
 たった一行の文面なのに、見た瞬間に優良の心臓は早鐘を打ちはじめる。
 正直なところ、これ以上は真の裏の顔を見たくはない。
 しかし、この不透明な状況のまま夫婦生活を送ることもイヤだ。
 優良は悩んだ挙句、探偵事務所にアポイントの電話を入れたのであった。

 「非常に申し上げ辛いのですが、今からお伝えすることは事実です。聞くに堪えないとは思いますが、気を強く持ってください」
 「分かりました・・・それで、具体的には・・・」
 木曜日の夕方、探偵事務所に足を運んだ優良は丸岡から報告を受けていた。
 そこで優良は真が既に債務超過に陥っており、ブラックリストに登録されていること。
 そればかりか非合法な闇金融にまで手を出しており、借金総額が予想もつかないことを告げられた。
 「そんな・・・真さんが、どうして・・・」
 あまりに深すぎる闇に、優良は茫然自失になった。
 瞬く間に顔から血の気が失せ、身体が小刻みに震え出していく。
 そんな優良を落ち着かせようと、丸岡は若妻の震える手に自分の手を重ねると優しく握りしめた。
 「大丈夫ですよ、奥さん。まだ終わったわけではありません」
 中年探偵の低い声が混乱する優良の心にジンワリと染み入ってくる。
 そうだ、自分は真を救うために探偵に調査を依頼したのではないか。
 握られた手から伝わる暖かさにも助けられ、優良は落ち着きを取り戻していく。
 若妻は自分を奮い立たせると、丸岡に話の先を促すのであった。

6優良の探偵物語6:2017/10/07(土) 05:23:56
 「今週末、ご主人は闇金業者から都内の秘密クラブに呼び出されています」
 「秘密クラブ?」
 「ええ、ショー形式で卑猥な行為が行われているそうです。ただ、ご主人がショーに出るのか、裏方なのかまでは残念ですが掴めていません」
 「そんな・・・」
 麗しい人妻は次々に突きつけられる残酷な現実に、再び心が折れそうになっていた。
 最愛の夫が借金のカタに他の女性と肉体関係を持つかもしれない。
 考えただけで気が狂いそうだ。
 そんな最悪の状況を想像し居ても立っても居られなくなった優良は、悲壮な決意を固めると丸岡に意外な提案をしていった。
 「丸岡さん。私も、そのクラブに連れて行ってもらえませんか?」
 「えっ?それは可能ですけど、かなり危険な場所ですよ。貴女みたいな女性がいくようなところじゃありません」
 丸岡は優良の意外な申し出を困惑しつつも、冷静に跳ね付けた。
 しかし、「貴女みたいな」という探偵の言葉が、優良の妻としての意地に火を点ける。
 美貌の人妻は椅子に座り直すと、矢継ぎ早に決意を紡いでいった。
 「いいえ、行きます。お願いだから、連れて行ってください。絶対に足手まといになることはしません」
 もし本当に真がそのクラブに顔を出すのならば、現場で取り押さえて事実を追及してやる。
 そうすればきっと真は全てを打ち明けてくれ、そこから打開策が見つかるはずだ。
 優良は静かに闘志を燃やし、真っ直ぐに丸岡を見つめ決断を迫っていった。
 「分かりました。奥さんがそこまで仰るなら連れていきましょう。ただし、絶対に現場では私の指示に従ってください。いいですね」
 「はい。ありがとうございます」
 優良は丸岡に深々と頭を下げた。
 一刻も早く全てを明らかにして、できることなら以前のような健全な夫婦に戻りたい。
 優良は期待と不安を同時に抱えながら、来たる日の打ち合わせに集中していった。


 そして、土曜日。
 丸岡と優良は秘密クラブのある都心の商業ビルへとやって来ていた。
 そのクラブは地下にあるらしく、駐車場の奥にある黒いドアを開け、不気味な照明が灯された階段を二人はゆっくりと降りていく。
 道中では、正装しているものの目つきが堅気ではない黒服が何か所かに立っており、通行所の提示を求められた。
 その度に、タキシードを着込み目元をバタフライマスクで隠した丸岡が、左腕で優良を守りながら通行所をボーイに示していく。
 そんな様子を見て、最愛の夫がとんでもない状況にいることを、優良は改めて思い知ったのであった。

7優良の探偵物語7:2017/10/07(土) 05:26:40
 そうしたやり取りを何度か繰り返し、ようやく二人は入室を許された。
 黒服が手元のスイッチを操ると、目の前を遮っていた重厚なドアが中から静かに開いていく。
 そこには今まで体感したことのない異様な空間が、優良を待ち構えていた。
 背中が大きく開き、裾に大きなスリットが入った深紅のドレスに身を包み、赤いバタフライマスクで顔を隠した若妻は恐る恐る辺りを見回す。
 通路は薄暗く、壁には拷問にしか見えない責めを受ける女の裸身画が所狭しと飾られている。
 そんな悪趣味な店内の様子に、黒のピンヒールを履いた優良の美脚が思わず竦みあがった。
 「大丈夫かい、ユリ。嫌なら帰ってもいいんだよ」
 「ありがとう、マルさん。大丈夫だから心配しないで」
 人妻の不安を察知した丸岡に対し、優良は気丈を装い言葉を返していく。
 身元がバレるのを防ぐ為、店内ではマルとユリという偽名で呼び合うことは事前に決めておいた。
 「わかった。でも、辛かったら素直に言うんだよ」
 そう言うと、丸岡は優良をさりげなくガードしつつ、ステージのあるショールームへと足を運んでいった。
 優良が足を進めるたびに、ムチムチに脂の乗った太腿が見え隠れする。
 さらに、一足ごとにタプタプと妖しく弾む豊満な乳房の膨らみも悩ましい。
 先に席に座っている男たちの視線が胸や尻、そして太腿に這い回るのが痛いほどに伝わり、優良は仮面の下の美貌を赤く染めた。
 「ここが俺たちの席だよ、ユリ」
 丸岡にエスコートされ、優良はムッチリと実ったヒップを椅子に下ろしていく。
 その途端、露出過多なバニーガールがメニューを差し出してきた。
 戸惑う優良を庇うかのように、丸岡が手際よく飲み物を注文していく。
 過激なコスチュームの給仕が去っていくのを横目で見ながら、若妻は軽く深呼吸をした。
 「ここに来るまでは居ませんでしたね。大丈夫ですか、もっとリラックスして」
 「は、はい・・・」
 そう言われても、どうにも落ち着けない。
 事前に聞かされた話だと、これから中央のステージで卑猥なショーが繰り広げられるのだ。
 緊張と不安、そして言いようのない恐怖と息苦しさに、優良は襲われていた。
 「ご来店の皆様、大変お待たせ致しました。本日も当店自慢のセク シーショーを心ゆくまでご堪能ください」
 不安を隠して、バニーガールからカクテルを受け取った瞬間であった。
 薄暗かった店内にスポットライトが点灯し、進行役の男がマイクパフォーマンスを展開する。
 そのマイクに応えて舞台に現れたのは、スケスケの衣装を身に纏った若い女であった。

8優良の探偵物語8:2017/10/07(土) 05:29:41
 ムーディーなナンバーに乗って歩く少女はステージ中央で止まると、無邪気な笑顔を振りまきながら客席に手を振っていく。
 よく見るとスレンダーだがピチピチとした健康美に満ちた、かなりの美少女である。
 もはや隣の客の顔さえまともに見えない客席から、卑猥なヤジや指笛が鳴り響いた。
 「始まっちゃいましたね。こうなったら気楽に探しましょう。とにかく、絶対に私から離れないでくださいね」
 丸岡は優良の右耳に囁きながら、そっと左腕を腰に回してきた。
 美貌の人妻は無言で頷くと、カクテルで喉を潤していく。
 人を探すのに酒を口にするのは得策ではないが、とにかく喉が渇いて仕方がなかった。
 一方、ピンクのスポットライトが当たるステージでは、少女が外見に似合わぬ過激なストリップを展開して徐々に肌を露わにしていく。
 そんな中、少女はブラジャーを外し上半身裸となった。
 小ぶりだが形のいいバストが剥き出しとなり、観客のボルテージが一気に上がっていく。
 (イヤだ・・・男の人って、どうしてこんなにエッチなのかしら・・・)
 周囲の異様な雰囲気に圧倒され、優良は俯いて頬を赤く染めた。
 性を売り物にする少女も、それを凝視する男たちにも嫌悪と侮蔑しか感じない。
 そして、借金のカタとはいえこんなクラブに来る真にも優良は失望していた。
 場内に歓声が湧き上がり、優良はハッと視線を舞台に向ける。
 その瞳に映ったのは、パンティ一枚でステージに腰を下ろし、両足をジワジワと開脚していく少女の姿であった。
 その表情に視線を送ると、可愛らしい頬はほんのりと上気していた。
 嫌がる素振りは全く感じられず、それどころか肉体を凝視されることで恍惚の表情さえ浮かんでいるのだ。
 (どうして・・・私なら、どんな条件出されても絶対に堪えられない・・・)
 なぜ少女は、大勢の男の前で裸を晒して平気なのだろうか?
 同性として何故か興味が湧いてしまう。
 もし自分がステージに立ったら、不特定多数の男に剥き出しの乳房や股間を凝視されたら・・・
 そう考えただけで優良の掌はジットリと汗ばみ、心臓が早鐘を打ちはじめる。
 見まい見まいと思っても好奇心が騒ぎ、ついステージに視線が向いてしまう優良。
 そして、手に汗握り固唾を呑んで見守る優良の眼前で、ついに少女は最後の薄布に手を掛けるとゆっくり引き下ろしていった。
 「おい!そのパンティ、俺にくれよ」
 数人の客が立ち上がって歓声を上げる中、少女は野獣の群れに向かって丸めたパンティを投げ込んでいった。
 途端に凄まじい争奪戦が巻き起こり、観客席は興奮の坩堝と化していく。

9優良の探偵物語9:2017/10/07(土) 05:32:15
 優良は呆気に取られて、その異常な光景を眺めていた。
 愛する者同士がひっそりと営むべき行為を、ただただ下品に昇華させてしまっている。
 優良は心を鎮めようと、手にしたカクテルを一気に煽っていった。
 「奥さん、冷静に。落ち着かないのは分かりますけど、我慢してください」
 「わ、わかってます・・・でも・・・」
 丸岡が再び優良の耳に顔を寄せ、小声で窘めてきた。
 その表情を見ると冷静さを微塵も失っておらず、注意深く辺りを窺っている。
 自分は完全に雰囲気に呑まれていたのに、丸岡は忠実に任務を遂行しているではないか。
 優良は急に自分が恥ずかしくなり、二杯目のカクテルに口をつけていった。
 そんな中、不意に別のスポットライトが点灯し、先ほどの進行役が照らし出される。
 そして、その男は信じられない言葉を高らかに宣言したのであった。
 「さあ、盛り上がって参りました!ここでチャンスタイム!この現役JKと生ハメできる幸せ者は・・・十九番!」
 (えっ?嘘でしょう?)
 歓声と溜息が交錯する中で、優良は思わず耳を疑った。
 驚きを隠せず表情を強張らせる優良をヨソに、丸岡はウイスキーの水割りを舐めながら事も無げに呟く。
 「ご主人じゃありませんね。当選した男性の周辺にも居ませんでした」
 「そ、そうですか・・・」
 確かに丸岡の言う通り、ガッツポーズをしながら舞台に上がった男は真に似てもいない全くの別人であった。
 男はステージに上がると着ていたスーツを脱ぎ捨て、中年太りの肉体を露わにする。
 唯一残されたトランクスの股間が露骨に膨らんでおり、優良はハッと視線を反らす。
 舞台上には肌も露わな一組の男女。
 これから彼らが何をするのかは、ウブな優良でも明白であった。
 ドキドキと心臓を高鳴らせる優良の目の前で男は下着も脱ぎ捨てると、華奢な少女に勢いよく覆い被さっていった。

10優良の探偵物語10:2017/10/17(火) 08:53:58
 (嘘でしょう・・・あの子ったら初対面の男性相手にセックスできるの?) 
 しかし、優良の思いとは裏腹にステージ上の女性は覆い被さってきた男を可愛らしく見上げると、あろうことか自ら唇を重ねていった。
 少女の頬が淫らに窪み、舌を吸いあっているのが傍目からも分かる。
 男に舌を吸われつつ小振りながらも形のいい乳房を揉みしだかれ、悩ましい鼻声を漏らす少女を優良はたた唖然として見守っていた。
 (どうして?あの人たち、おかしいんじゃないの?)
 不特定多数の前で、しかも名前も知らない相手と肌を合わせるなど絶対に許されるはずがない。
 優良は二杯目のグラスも空にすると、怒りの籠った眼差しを舞台上の二人に向けていった。
 そんな優良の気持ちを逆撫でするかのように、ステージ上の男女はますます行為に没頭していく。
 いつしか男の右手は、組み敷いた女の股間の茂みに潜り込んでいた。
 煌々としたスポットライトの光の中で、割れ目の中に男の中指が入り込んでいるのがハッキリと見える。
 とても直視していられない。
 優良は視線を落とすと、三杯目のカクテルに指を伸ばしていった。
 次の瞬間、室内の歓声が一気に大きくなり、その声に釣られるように美貌の人妻は舞台に視線を送る。
 そんな優良の目に飛び込んできたのは全裸になった中年男が少女の腰を掴み、今まさに己の肉棒を女肉に埋め込もうとしている衝撃的な瞬間であった。
 カクテルグラスを持った右手が小刻みに震え、優良の頬は瞬く間に赤く染まっていく。
 男が観客席に背中を向けている為、二人の性器が露骨に見えてしまっている。
 グッショリと濡れた少女の肉襞に押し付けられた肉棒は、あろうことか避妊具をまとっていない。
 もし自分が少女の立場だったら・・・と考え、優良は不安に苛まれた。
 名前も知らない初対面の相手なのだ。
 もし性病を患っていたり、妊娠したらどうするつもりなのか。
 同性としてハラハラし ながら、優良は舞台上の少女を見つめていた。
 (ウソ・・・本当にしちゃうの・・・)
 観客たちが見守る中、遂に男の肉棒が成熟しきってない肉襞を掻き分けてズブズブッと侵入していく。
 その瞬間、まるで自分が舞台上で貫かれた気がして、若妻は自分の肉体を激しく抱きしめていた。
 舞台上では根元まで肉棒を埋め込み、しばらく少女の蜜壺の感触に浸っていた男がガンガンと激しいピストン運動を繰り出している。
 それに合わせてBGMのボリュームが下がり、代わりに卑猥な水音と少女の歓喜の声が店内に響き渡っていく。
 観客たちは身を乗り出して舞台を凝視したり、肉棒を露出して自らしごきたてたりと、この状況を明らかに楽しんでいる。
 (なんなの、この人たち・・・こんなの、絶対におかしいわ・・・)
 本来、秘め事である性を開けっ広げにしている彼らに、優良は激しい戸惑いを覚えていた。

11優良の探偵物語11:2017/10/17(火) 08:57:10
 手にしたグラスを傾けた優良だったが、いつの間にかそれは空になっていた。
 真が隠し持っていたDVDを見たことはあるが、生のセックスを見るのは初めての経験だ。
 恥ずかしさと興奮で喉がしきりに渇き、早鐘を打つ心臓も治まる気配をみせない。
 優良はバニーガールが差し出す新たなグラスを奪うように受け取ると、一気に飲み干していった。
 「大丈夫かい、ユリ。ちょっと飲み過ぎじゃないか」
 「心配ありません。これくらい平気です」
 丸岡の忠告を受け流し、優良は次のグラスに口を付けていく。
 アルコールで紛らわせなければ、とてもこの淀んだ空気に耐えられそうにない。
 そうこうしている間にも、ステージ上では中年男と可憐な少女の絡みが熱を帯びてきていた。
 男も女も汗まみれの裸身をくねらせ、すっかり二人だけの世界に入り込んでしまっている。
 少女の甘ったるい喘ぎに切羽詰まった響きが溶け出し、そこに男の野太い呻きも混じっていく。
 どうやら限界が近いらしい。
 優良は固唾を呑んで、息を合わせて登り詰めていく一組の男女を見つめていた。
 そして、少女の口から悲鳴のような絶叫が響いたかと思うと、中年男が少女をガッチリと抱きすくめていく。
 激しく動いていた腰は少女の股間にピッタリと貼り付き、ピクピクと痙攣を起こしている。
 それに合わせるように少女は長い髪を振り乱し、スレンダーな肉体をガクガクと震わせていた。
 (あの子、どうしたの?急に体調でも悪くなったの?)
 真との幼稚なセックスしか知らない優良は、少女の身に何が起こったのか全く理解できなかった。
 しかし、舞台上でグッタリと荒い息を吐く少女はウットリとした表情を浮かべており、どうやら具合が悪い訳では無さそうだ。
 年齢の割りに初心な優良が唯一理解できたのは、少女がステージ上で初対面の男に膣内に射精されたという事実だけであった。
 「さあ、皆様。お楽しみ頂けましたでしょうか。続いては当店初登場、現役短大生のハルナくんです!」
 黒服に両脇を抱えられて少女が舞台袖に姿を消すと、すぐさまBGMが切り替わり進行役が新たな女性を呼び込んでいく。
 興奮冷めやらぬ観客たちは高まったボルテージそのままで、次の踊り子を拍手と歓声で迎え入れるのだ。
 恥も外聞も捨て去った人間たちの喧騒の中、優良は当初の目的も忘れて事の推移をただただ見守っていた。


 入店してから、およそ二時間半。
 優良の心臓は激しく鼓動を高鳴らせたままであった。
 目の前で繰り広げられていく卑猥なショーは性の知識に乏しい人妻の予想を遥かに上回るものであり、全身に汗がジットリと噴き出している。
 ハイペースで飲み続けたアルコールも手伝い、優良は暑さに朦朧としはじめていた。

12優良の探偵物語12:2017/10/17(火) 09:00:37
 なにしろ、いずれも甲乙付け難い美女たちが惜しげもなく裸身を晒し、衆人環視の中で観客やパートナーに抱かれるのだ。
 妹の梨香の奔放な性体験を聞いただけで眉をひそめる優良にとって、彼女たちは理解の範疇を軽く飛び越えている。
 少し頭を冷やそう・・・
 優良は立ち上がると、トイレへと向かっていった。


 (えっ?ウソでしょう・・・)
 女子トイレの個室に入り、ドレスの裾をまくってパンティを引き下げた瞬間、優良は強いショックを受けた。
 Tバックショーツのフロント部と肉裂の間に、ツーッと粘度の高い糸が引いていたのだ。
 同時に独特の性臭がフワッと立ち昇り、美貌の人妻は瞬時に耳元や首筋を赤く染め上げていく。
 それが何を意味するものなのか、どうしても優良は認めたくなかった。
 しかし、現実は残酷である。
 欲望剥き出しのショーを見て心では軽蔑していても、肉体は欲情していたのだ。
 あの異常な世界の中で、自分と丸岡だけは正常だと思っていただけに衝撃はかなり大きい。
 優良は自分自身に失望し、力なく便座に崩れ落ちていった。
 「あんっ・・・」
 座った衝撃で豊満な乳房が重く弾んだ途端、乳首とカップが擦れて妖しい刺激が胸から全身に走り抜けた。
 恐る恐るドレスの上からバストを触ってみると、魅惑の膨らみの頂点から間違いなく快楽が込み上げてきたのだ。
 (アソコを濡らしただけじゃなく、乳首まで固くなっちゃってるなんて・・・)
 自分がとても淫らな女になった気がして、優良は思わず目頭を熱くさせた。
 こんな場所に居続けたら、いつしか自分も感化されるに違いない。
 そして底無しの肉欲に飲み込まれ、ステージ上で初対面の男に組み敷かれ肉棒を埋め込まれた挙句、膣内に白濁液を射精されてしまうだろう。
 (しっかりしないと・・・無理言って連れてきてもらったんだから・・・私が、真さんを助けるんだから・・・)
 心身ともにスッキリさせよう。
 まずは自分の意志とは無関係に濡れてしまった媚肉を洗おうと、優良はウォシュレットの操作盤へと人差し指を伸ばしていった。
 かすかな動作音と共にノズルが動き出し、サーモンピンクに輝く人妻の女唇に狙いを定めていく。
 「あんっ!ダメッ!」
 しかし、心地よい温水が肉襞を直撃した瞬間、優良の瞼の裏にパチパチッと火花が走り、腰全体が妖しい痺れに包まれていく。
 若妻は唇から妖艶な喘ぎ声を漏らし、グラマーな女体をビクビクッと震わせている。
 優良の肉体は、洗浄行為で性的快感を感じるほどに妖しく高ぶっていたのであった。

13優良の探偵物語13:2017/10/24(火) 15:49:35
 ウォシュレットを止めようとした優良だったが、焦りと酔いで指が震えてしまいボタンを押すことすらままならない。
 そうしている間にも、ノズルは強弱をつけて敏感な肉襞に適温の温水を注ぎ込んでくる。
 (ああ・・・ダメよ、こんなの・・・)
 温水が媚肉を這い回る快楽に呑み込まれ、操作盤に伸ばしていたはずの右手はいつしかドレス越しに豊満な乳房を揉みしだいていた。
 右手の中で魅惑のバストが柔らかく弾み、尖りきった乳首がカップに擦れて妖しい刺激を生む。
 優良はウットリと表情を崩し、瞬く間にトイレの中でオナニーにのめり込んでいった。
 「大丈夫かい、ユリ」
 いきなり扉をノックされ、優良はハッと我に返った。
 なんということだろう。
 ウォシュレットが放つ温水の心地良さに呑まれて、トイレの個室で自慰行為に耽るなんて。
 これではショーの出演者や観客と同類ではないか。
 優良は慌てて操作盤に指を伸ばしてノズルを追い返すと、ブンブンと頭を激しく左右に振り自分に活を入れ直していく。
 「え、え・・・大丈夫です。でも、マルさん・・・ここ、女子トイレですよ」
 華奢な肩を弾ませながら、美貌の若妻はドアの向こうの相棒に声を掛けた。
 動揺して声が震えているのが自分でも分かる。
 「ユリのような美人が単独行動するには、ここは危険すぎるよ。様子を見に来たら案の定、飢えた狼たちが出待ちしてたしね。じゃあ、表で待ってるから」
 そう言い残すと、丸岡の足音が遠ざかっていく。
 (丸岡さん、私を心配してくれたんだ・・・あれ?もしかしたら、アノ声を聞かれちゃったかも・・・)
 優良はホッとすると同時に、羞恥で瞬く間に頬を赤く染めていった。
 心臓を激しく高鳴らせながら、トイレットペーパーを折り畳んで肉の割れ目にあてがっていく。
 「あんっ!」
 柔らかい紙が巻き起こす軽い摩擦にも妖しい痺れが発生し、優良の口から妖艶な喘ぎが漏れる。
 トイレットペーパーには、新たに分泌された愛液がネットリと付着していた。
 (流されちゃダメ・・・私は肉欲だけの女じゃないんだから・・・)
 優良は唇をキッと引き締めると、繰り返し肉裂を拭き清めていった。
 自分はショーを見に来たわけではない。
 夫を探し、事実を追及するために無理をいって連れてきて貰っているのだ。
 美貌の人妻は決意を新たにすると、元の妖艶なドレス姿に戻るとトイレを後にするのであった。

14優良の探偵物語14:2017/10/24(火) 15:53:26
 トイレから出るとサッと丸岡が寄り添ってきて、再び優良の腰にさりげなく左腕を回してきた。
 その様子を遠巻きに眺めていた男性客たちは失望した様子で、スゴスゴとその場を後にしていく。
 やはり、自分も狙われていたのだ・・・
 優良はさっきよりも強い力で引き寄せてくる丸岡に豊満な女体を預けながら、欲望が支配する店内へと再び歩を進めていった。
 舞台の上では中年男性が長髪の若い女を膝の上に抱え上げ、結合部を見せつけるように背面座位で交わっている。
 それに呼応するように薄暗い客席からは歓声やヤジが飛び交い、あろうことかカップルで来ている客は舞台そっちのけで弄り合っているではないか。
 まさしく地獄絵図の様相を呈している中で、美貌の人妻は席に戻ると再び暗がりの中に夫を探し求めていった。
 「ダメですよ、そんなにキョロキョロしたら。あくまで私たちはショーを見に来たカップルなんですから」
 「ごめんなさい・・・あ、あの・・・なにを・・・」
 探偵に小声で窘められつつ、優良は困惑の表情を浮かべた。
 ウエストに回されていた丸岡の左手がスライドをはじめ、優良の女体を這い回りはじめたのだ。
 「回りを見て気づいたでしょう?余所余所しいのは私たちだけですよ。不審に思われないためです。我慢してください」
 丸岡は優良の耳元で囁くと、自然なタッチで左手を人妻の肉体に這わせ ていった。
 確かに他のカップルは皆、ステージも他の観客も目に入らない様子で絡み合っている。
 優良は雪白の柔肌が大きく覗けるドレスの背をスッと伸ばすと、探偵の愛撫に身を任せたままステージに再び視線を向けていった。
 舞台上では瑞々しい裸身を背後の中年男に預けた女性が、汗まみれになって女体をしきりにビクつかせている。
 一方、男性は愛してもいない女性の膣に精液を射精するべく、だらしなく口元を歪めつつ抜き差しをどんどん加速させていく。
 それに伴い、女性の切羽詰まった喘ぎ声が店内に響き渡り、それに煽られた観客のボルテージもさらにヒートアップしていくのだ。
 (ダメ・・・やっぱり慣れない・・・)
 優良はまたしてもアルコールに手を伸ばしていった。
 真の借金問題が発覚する少し前から夫婦の間に性交渉はない。
 しかし、膣内に射精される心地良さは肉体が覚えており、それを間もなく舞台上の女性が味わうのかと思うと何故か嫉妬心が湧き上がってくる。
 羨望にも似た気持ちを抱えながら、優良はムッチリとしたヒップを無意識にモジモジと捩らせていた。
 「ああ・・・ダメ・・・」
 次第に丸岡の愛撫の範囲が広がり、優良は自然と甘い声を漏らしていた。
 ムチムチのヒップから剥き出しの太腿を撫で上げていたかとおもえば、敏感な脇腹をくすぐった挙句に魅惑の乳房へと素知らぬ顔で触手を伸ばしてくる。
 しかし、触り方はあまりにソフトで店内の他の男のようなガツガツした貪欲さとは無縁であった。
 優良は心地良さと軽い焦燥感を感じながらも、グラマーな女体を中年探偵に任せていく。
 そのルージュが光る唇からは微かに喘ぎ声が噴き出しはじめていた。

15優良の探偵物語15:2017/10/24(火) 15:56:27
 いつしかステージの上の狂乱は終焉を迎えていた。
 膣内に射精されたのだろう。
 腰を痙攣させる男の上で、若い女性は汗で濡れ光る裸身を震わせて感極まった鳴き声を迸らせている。
 その声を聞いて、優良も荒い息を吐きながらグッタリと椅子に背中を預けていく。
 再び分泌された愛液がパンティをグッショリと濡らしているのがハッキリと分かる。
 美貌の人妻は、隣の探偵が自分との距離を詰めたことにも気づかぬまま、ボンヤリとステージに視線を向けていた。
 「さあ、どんどん参りましょう。続きましては当店人気急上昇中のキャリアウーマン、マキくんの登場です!」
 司会役の高らかな声とともに、観客たちの熱気が今まで以上に上昇した。
 この盛り上がり方を見るに、どうやらマキという女性はかなりの人気者らしい。
 フッと照明が消えて、ムーディーな音楽が流れてスポットライトが舞台袖を照らし出す。
 そこに現れたのは黒の三点セットでメリハリのある女体を飾った、バタフライマスクで顔を隠した女性であった。
 「あっ・・・」
 「どうしました?顔見知りですか?」
 いつしか優良にピッタリと寄り添っている丸岡から声を掛けられたものの、若妻の耳には届かない。
 それほどまでに舞台に現れたマキと名乗る女性は、真の同僚の杉山に瓜二つであった。
 髪形も一緒だし、なにより杉山はいつも眼鏡をかけているから、バタフライマスクでも印象があまり変わらない。
 そして、彼女の下の名前が真紀絵であることを思い出し、優良はステージ上の女性が杉山であると確信を深めていった。
 (杉山さんまで・・・どうして?真さんの借金と、なにか関係があるの?)
 舞台の上ではマキが今までの女性たちと同様に妖艶な笑みを振り撒きつつ、下着を脱ぎ捨てステージ上で裸身を晒していく。
 そして、ガーターベルトとストッキングだけになったマキは、これまた同様に舞台上でオナニーを披露しているのだ。
 顔見知りの女性が不特定多数の目の前で自慰行為で昇りつめていくのを、優良はただ茫然と見守っていた。
 「さあ盛り上がって参りました。今回、マキくんと生ハメするのは皆様お馴染みの彼。それでは紹介しましょう。当店が誇るスピードスター、シンくんです!」
 司会役がシンの名前を告げた途端に、観客たちから歓声と嘲笑が沸き起こる。
 そんな中、舞台袖から一人の男が現れた。
 「ああ!」
 その途端、優良は絶望の悲鳴を上げて美貌を強張らせた。
 バタフライマスクで目元を隠しているものの、仕草や動きの癖を見間違うはずもない。
 ステージ上でグッタリと荒い息を吐くマキに近づいていくのは、紛れもなく夫の真であった。

16優良の探偵物語16:2017/11/10(金) 17:26:26
 「ま、真さん・・・」
 あまりのショックに優良はグラマーな肉体を無意識に震わせていた。
 それでもなんとか両足に力を込めて、制止を求めて立ち上がろうとする。
 「ダメです。ここで下手に騒いだら一巻の終わりです。気持ちは分かりますが、私たちは浮気調査ではなく借金の調査中なのを忘れないでください」
 丸岡に諭されて、優良はハッと我に返った。
 確かにこの状況下で騒ぎを起こせば、自分も丸岡もタダでは済まないだろう。
 優良は血が滲むくらい唇をきつく噛み締めながら、渋々腰を下ろすのであった。
 そんな妻の気持ちも知らず、真はステージ上でグッタリと横たわる杉山に覆い被さり美乳を鷲掴みにしていく。
 せわしない両手の動きに合わせて、杉山のバストは様々に形を変え乳首がさらにツンと尖っていった。
 性感の塊と化しているであろう乳頭に、真は喜々としてむしゃぶりついていく。
 それに対して、杉山は鼻に掛かったセクシーな喘ぎを漏らして双乳を押し付けるかのように背中を弓なりに反らせる。
 どう見ても、初めてとは思えないほど二人の息はピッタリと合っていて、まるで本物の恋人同士のようであった。
 (真さん、どうして?私よりも杉山さんのがいいの?どうして私がいるのに、他の女性とセックスできるの?)
 真の借金問題が浮上してから、優良はセックスはおろかオナニーすらしていなかった。
 にも拘わらず、当の張本人は不特定多数の眼前で妻以外の女性に淫らな愛撫を施している。
 結婚以来、これほどまでに真に対して怒りを覚えたことがあっただろうか。
 怒りや嫉妬、そして長時間に及んで卑猥なショーを見続けたことによる性的興奮が入り混じり、もはや優良には冷静さの欠片も残っていなかった。
 室内の異質な熱気もあり、どれだけアルコールを呷っても喉の渇きが癒されることがない。
 美貌の人妻はバニーガールから新たなカクテルを奪うように受け取ると、一息に飲み干していく。
 しかし、数杯目かのグラスを空にした瞬間、信じられないほどの衝撃に優良は襲われた。
 あろうことか、舞台上の真と杉山が上気した顔を近付けると、ネットリと唇を重ね合わせたのだ。
 (真さん、どうしてキスまでしちゃうの?)
 空になったグラスを持ったまま呆然とする妻の前で、夫は配偶者以外の女とディープキスに耽っている。
 舌を吸い合っているのは頬が淫らに窪んでいるので分かるし、唾液を交換しているのは喉が艶めかしく動く様子で一目瞭然だ。
 そんな二人を客席から見ている自分が途轍もなくミジメに感じられ、優良は目頭を熱くさせる。
 同時に真と杉山が二人だけの世界で密接に繋がっていることを、まざまざと思い知らされたのであった。
 存分にキスを楽しんだ後、真は舌をいっぱいに伸ばして杉山の柔肌を舐め降ろしていく。
 そして遂に、脂の乗った杉山の太腿をグイッとM字に開脚すると、恥毛に飾られた秘裂に顔を埋めていった。

17優良の探偵物語17:2017/11/10(金) 17:29:45
 「ああっ!ああんっ・・・」
 杉山の唇からひときわ甲高い喘ぎが迸り、室内の空気を更に淫猥に染め上げていく。
 悔しく情けないはずなのに、その声に感化され優良は思わず椅子の上のヒップをモジつかせていた。
 こんな状況下に、どう対応すればいいのか初心な優良には何も思いつかない。
 結局、アルコールに逃げようと露出過多な給仕が持つトレイに、細い右手を伸ばしていった。
 「えっ?きゃああ!」
 「危ない!」
 自分でも気付かぬうちに泥酔していた優良は、バランスを崩して危うく椅子から転げ落ちそうになった。
 咄嗟に丸岡が俊敏な動きで、見かけ以上に逞しい両腕で崩れそうな人妻の肉体を抱き抱えていく。
 いつしか美貌の若妻は、中年探偵の膝の上にお姫様抱っこのような体勢でグラマーな女体を預けていた。
 「大丈夫かい、ユリ」
 「マ、マルさん。ありがとうござい・・・あんっ!」
 自分を助けてくれた男に礼を述べていた優良だったが、不意に豊満な肢体をピクッと弾ませると言葉を思わず途中で飲み込んだ。
 あってはいけない感触を豊満な双乳に感じ取り、恐る恐る視線を胸元に落としていく。
 その視線の先にあったものは、大きく盛り上がったドレスの胸元を包み込む丸岡のゴツイ両手であった。
 「や、やめてくださいっ!」
 美貌の人妻は懸命に抗うものの、丸岡の両腕はビクともしない。
 それどころか、中年探偵は優良の耳元に口を近付けると独特の低音で窘めてきたのであった。
 「少しは周りに合わせてください。不審な行動ばかりしてると、本当に怪しまれますよ」
 「で、でも・・・」
 豊満な乳房を繊細な手つきで撫であげられ、優良は華奢な肩先をピクピクッと跳ね上がらせた。
 特に尖った乳首をカップ越しに刺激されると妖しい痺れが生まれ、唇から鼻に掛かった吐息が漏れてしまう。
 このままでは、自分も丸岡も他の客同様の獣に堕ちてしまう・・・
 若妻は最後の理性を振り絞って、バストを這い回る丸岡の両手に自分の手を重ねて、爪をきつく立てていった。
 しかし、丸岡は声を荒げることはおろか、眉一つ動かさない。
 豊かに張り詰めた魅惑の双乳を相変わらず微妙なタッチで撫で 擦りつつ、両足を巧みに使って膝の上の女体をユサユサと揺さぶっていく。
 「な、なにを・・・ああ、イヤア!」
 肉体が揺さぶられるたびに、ドレスに隠された双臀に探偵の下腹部が密着してしまう。
 衣服越しとはいえムチムチのヒップに異常な熱気を放つ硬い肉棒を押し当てられ、優良の体温は瞬く間に上昇していく。
 美貌の人妻から放たれはじめた甘酸っぱい匂いに刺激され、丸岡は肉棒を更に硬くしていくのであった。

18優良の探偵物語18:2017/11/10(金) 17:33:59
「舞台をみるんだ、ユリ。ご主人に本当に間違いないのか、自分の目で確かめるんです」
 「は、はい・・・あっ!」
 丸岡に促され、優良は仕方なくステージに視界を移していく。
 しかし、そこで待ち受けていたのは美貌の人妻にとって、あまりに残酷な光景だった。
 舞台上では限界まで肉棒を勃起させた真が杉山を組み敷いて、今まさに正常位の体勢で結合しようとしている瞬間であったからだ。
 「おい、シン!早打ちばっかりしてねーで、ちゃんとマキちゃんをイカせてやれよ」
 「短小で早漏のくせにカッコつけるなよ。今日こそは男らしいとこ、見せてみろ!」
 観客たちの卑猥なヤジにガッツポーズで応 えると、 真は肉棒を埋没させていく。
 その瞬間、優良の綺麗な瞳から涙がツーッとこぼれ落ちていった。
 (真さん・・・そんな・・・)
 いつものように後先考えない真のハイペースな抜き差しが開始された。
 二人の結合部がスポットライトに照らされているものの、悔し涙で原型を留めないほど歪んで見える。
 何気なく辺りを見回すと、至る所でカップルたちも各々に繋がり始めていた。
 更にはバニーガールにチップを払って、肉棒をしゃぶらせている者まで現れている。
 店内にいる誰もが皆、性欲を開放して非現実的な妖しい世界を楽しんでいた。
 「泣かないで、ユリ。泣いたって、状況は変わらないんだから」
 丸岡はそう耳元で囁くと、そのまま優良の頬や首筋に舌先を這わせ始めてきた。
 確かに中年探偵の言うとおり、泣こうが喚こうが真の不倫の事実が消えるわけではない。
 それどころか、夫の不貞の現場 を見ながら他の男に愛撫を施されている現状に、優良は訳の分からない昂りに襲われていった。
 そんな若妻の昂りを感じたのか、丸岡は再び優良の耳元に唇を寄せると悪魔の囁きを吹き込んできた。
 「今日は優良じゃなくユリなんだ。心に溜まってる嫌なことを、全て忘れて私に身を任せてください。このまま溜め込んでたら、パンクしちゃいますよ」
 「で、でも・・・ああんっ!」
 そうしている間に丸岡の唇は優良の首筋に滑り落ち、汗を舐め取るかのようにチロチロと小刻みに舐めあげてくる。
 同時にさきほどよりも僅かに強い力で、魅惑の双乳を縦横無尽に揉みあげてくるのだ。
 甘い痺れが背筋を走り抜け、美貌の人妻は思わずルージュが光る唇からハスキーな喘ぎ声を漏らしていた。
 (ダメ・・・拒まないと・・・ここで許しちゃったら、真さんや他の人と一緒じゃない・・・)
 かすかに頭の中で危険信号が発令されているものの、酔いと嫉妬、そして性的興奮に理性が混沌として、もはや何もかもが億劫になってしまっていた。
 いつしか優良の両手は爪を立てることも忘れ、バストを揉みまくる丸岡の手に重ねられただけになっている。
 そんな優良の心中を敏感に察知した丸岡は、最後の免罪符を若妻に手渡していった。

19優良の探偵物語19:2017/11/10(金) 17:36:39
 「ユリが悪いんじゃない。ご主人が全部悪いんだ。だから、今日だけは自分を開放してごらん」
 同時に豊満なバストをドレス越しに、今まで以上の力でねちっこく揉みしだかれる。
 美人妻は男の腕の中でグラマーな女体を悩ましくくねらせながら、ボヤけた視線を再びステージに向けていった。
 舞台の上の二人は自分たちの世界にドップリと入り込み、固く抱き合っては息を合わせて腰を振り合っている。
 そんな優良の脳裏に先程の丸岡のセリフがフラッシュバックし、ものすごいスピードで荒れた心に浸透していった。
 そうよ・・・真も杉山も己の欲望を貪欲に満たしているのに、どうして自分だけが夫の借金に心を痛め右往左往しなければいけないのか。
 もう悩むのはたくさんだ。
 せめて今日だけは重荷を降ろしてもいいはずだ。
 優良は舞台に視線を向けたまま、丸岡の手に重ねていた自分の手をスーッと下に外していった。
 若妻の無言の承諾を受け、すぐさま中年探偵はノースリーブの両脇からスッと両手を差し込んでいく。
 そして、たわわに膨らんだ巨乳と呼ぶに相応しいバストを掴むと、直接揉みくちゃにしていった。
 「あんっ!いいっ!」
 真よりも大きな手で密かな自慢の乳房を直に揉まれ、優良は立て続けに喘ぎ声を漏らしていった。
 他の人間がいる中で施される愛撫は、信じられないほどの興奮を若妻にもたらしていく。
 優良は匂い立つほどに頬をピンクに染め上げると、女らしい曲線に恵まれた女体をクネクネと悩ましくうねらせていった。
 「すごいよ、ユリ。こんなに大きいのにハリも弾力もあるバストは初めてだ。最高のオッパイだよ、ユリ」
 「イヤンッ・・・エッチ・・・」
 夫以外の男に双乳を自由にさせている罪悪感が、優良の唇から可愛い拒否の声を上げさせる。
 しかし同時に、バストを褒められた嬉しさから、女としての満足感で急速に心が満たされていく。
 優良は気恥ずかしさから、恨みっぽい目つきで丸岡を軽く睨んでいった。
 「ユリのオッパイ、見せてね」
 「えっ?」
 手の甲に当たるカップが邪魔になったのか、丸岡は魅惑の乳房を揉みあげながら顔を優良の後頭部へと近付けていく。
 そして、うなじにあるドレスのボタンを唇を使って器用に外していった。
 途端に支えを失った薄い布地は、前方に音もなく垂れ落ちていく。
 薄暗い店内の片隅で、美術品のような優良の乳房は露わにされた。
 「イヤッ・・・こんなところで・・・」
 美人妻は慌てて両手を胸元に向かわせていく。
 しかし、丸岡は素早い動きで優良の華奢な両腕を押さえつけると、豊満な乳房を力づくで曝け出していった。

20優良の探偵物語20:2017/11/10(金) 17:39:34
 「隠しちゃダメだよ、ユリ。ほら、みんな見てるじゃないか」
 「えっ?あっ、イヤア!見ないで!」
 丸岡に指摘され、周囲に目を走らせた優良は驚きのあまり甲高い悲鳴を上げた。
 いつしか近くにいた数名の男性会員が二人の恥態に気付き、卑猥な視線を這わせていたのだ。
 勿論、男たちの視線は露出した優良の乳房を舐めるように這い回っている。
 美貌の人妻は全身をピンク色に染めると、不自由な女体を激しく揺り動かしていく。
 しかし、その身体の動きに合わせて魅惑の双乳が妖しく波を打ち、かえって男たちの目を楽しませてしまう。
 さらに不幸なことに、悲鳴を聞きつけた客たちの注目を集めてしまい、瞬く間に周囲を取り囲むギャラリーが増加していった。
 「ああっ、ダメッ!見ないでっ!ユリのオッパイ、そんな目で見ちゃイヤッ!」
 優良はバストを隠すことも許されず、強烈な羞恥に艶やかな黒髪を振り乱していった。
 そんな女の恥じらう様子に、男性会員たちは一様に欲望で濁った視線を這わせていく。
 バタフライマスクで隠しても一見しただけで美人だと分かる美貌に、垂れることなく堂々と張り詰めた豊かな乳房。
 ドレスを大きく張り詰めさせるムチムチのヒップに、スリットからチラッと覗ける脂の乗った太腿も艶めかしい。
 男性会員の多くは舞台の真と杉山そっちのけで、客席で繰り広げられる極上の美女のセミヌードに魅了されていった。
 「ほら、こんなに多くの男性がショーよりもユリのオッパイを選んだんだ。すごく魅力的だよ、ユリ」
 丸岡に囁かれ、優良は改めて周囲の男性会員たちに視線を向けていった。
 男たちすべてがマスクの下の目を卑猥にギラつかせている。
 そこから伝わってくるのは、激しい欲望だけであった。
 その数十もの欲望に飢えた目が身体中を舐め回しているのが、ハッキリと手に取るように分かる。
 しかし、何故か背筋がゾクゾクと痺れ、身体が熱くなっていくのだ。
 (見たいの?私の身体を?真さんと杉山さんのセックスよりも?)
 取り囲む男性たちが自分に興奮してくれている、そう思うと心臓が激しく高鳴り、呼吸まで苦しくなってくる。
 いつの間にか両手が自由になっていることにも気付かず、優良は男たちにバストを曝け出し続けたのであった。

21優良の探偵物語21:2017/11/28(火) 20:15:30
 「綺麗だよ、ユリのオッパイ。もう一回触らせてね」
 「えっ・・・あんっ!」
 優良の返事も聞かず、丸岡は再び魅惑の双乳に両手をあてがってきた。
 下からすくうように優しく乳房を持ち上げつつ、膨らみの弾力や手触りを楽しむかのようにソフトタッチで揉みあげてくる。
 (イヤ・・・丸岡さんの手つき、さっきと全然違う・・・)
 さっきまでの欲望剥き出しの愛撫から一転した、まるで壊れ物でも扱うかのような繊細な指使いに美貌の若妻は次第に引き込まれていった。
 単調な愛撫しか仕掛けてこない真と違い、まるで未知の性感を引き出すかのように緩急や強弱を付けてくる丸岡の愛撫に優良は好感を抱いていく。
 (でも・・・本当にいいのかしら・・・丸岡さんと、こんなことしちゃってて・・・)
 美貌の人妻は悩ましい吐息を立て続けに漏らしながら、ステージ上の夫とその同僚にボンヤリと視線を向けていった。
 真と杉山は当初の正常位から対面座位へと移行して、相変わらず息を合わせて腰を振り立て快楽を貪っている。
 下から腰を突き上げつつ背を丸めて杉山の胸に吸い付いている真の姿に、ショックや侮蔑、そして嫉妬といったあらゆる感情がごちゃ混ぜになって優良の胸を埋め尽くしていった。
 「ああっ・・・いいっ!」
 そんな中、双乳の先端から甘く鋭い痺れが生まれ、優良はセクシーな喘ぎ声を迸らせた。
 中年探偵の両手の親指と人差し指が、いつしか固く尖り始めていた左右の乳首をそっと摘まんできたのだ。
 性感の塊と化した突起を軽く力が入った指先でコリコリと揉みほぐされ、瞬く間に頭の中がピンク色のも霧で覆われていく。
 まるで周囲の男たちを挑発するかのように、優良は艶めかしい喘ぎを漏らしつつ丸岡の腕の中でグラマーな女体をクネクネとうねらせていった。
 「興奮してるんだね。ユリの可愛い乳首、こんなに固くなってる」
 「ち、違います・・・興奮なんて、あんっ!ダメェ・・・」
 発しようとした否定の言葉は、乳首を責め抜く丸岡の指の動きで喘ぎに昇華してしまう。
 同時に丸岡は若妻の首筋に鼻先を埋めては匂いを堪能し、キスの雨を降らせて舌で唾液の線を走らせていく。
 白磁に輝く優良の裸身は、丸岡の唾液を浴びて薄暗い客席の中でも妖艶に輝きを放ち、ギャラリーたちをますます魅了していった。
 「最高だよ。ユリの体臭と汗と香水が混じり合って、すごく美味しいよ。ほら、私も興奮してこんなになってる」
 「えっ?イ、イヤッ!」
 丸岡は耳たぶを甘噛みしながら囁くと、美貌の人妻の右手を掴んで己の股間へと導いていった。
 いつの間にかファスナーは降ろされており、そこから顔を出した長大な肉棒を優良の小さい右手に握らせていく。
 「可愛がってくださいよ、ユリ」
 「ダメッ・・・こんなところで・・・」
 優良は振り払おうとしたものの、丸岡は優良の手に自分の手を重ねて強引に肉棒を握らせていく。
 その為、否応なしに焼けるような熱さと濃厚な牡の息吹が掌から伝わり、訳の分からない興奮で若妻は心臓をドクンッと跳ね上がらせていった。

22優良の探偵物語22:2017/11/28(火) 20:17:58
 (ああ・・・丸岡さんの大きい・・・怖いくらい・・・)
 茎に回した指先が触れ合わず、優良は探偵の肉棒の太さを実感した。
 掌から伝わる固くゴツゴツした感触に、下半身が切なく疼いていく。
 美貌の人妻はセクシーな吐息を漏らすと、無意識に固く握りしめていった。
 「うっ!すごく気持ちいいよ、ユリの手。ほら、しごいてよ。こんな風にさ」
 「えっ?そ、そんな・・・ダメです・・・」
 丸岡はまるでレクチャーするかのように、優良の手に自分の手を重ねたまま肉棒をしごきはじめていった。
 根元から亀頭までを何度も何度も上下に擦り立てていく。
 (すごい・・・こんなの絶対に入らない・・・きっと、アソコが壊れちゃうわ・・・)
 先端から根元まで強引にスライドさせられた優良の右手は、改めて探偵の肉棒の凄まじさを認識させられていた。
 太さだけでなく長さも、そしてカリ首の張り出しも真のモノとは比べものにならないほど逞しいのだ。
 夫としか男性経験がない上に性の知識も浅い優良にとって、丸岡の長大な肉棒は恐怖以外の何物でもなかった。
 しかし、繰り返し肉棒をしごかされるうちに若妻は次第に行為にのめり込んでいく。
 敏感な箇所に触れるたびに手の中でピクッと跳ね上がる肉棒に何故か愛着が湧いてきて、背筋がゾクゾクと痺れてしまう。
 同時に丸岡が耳元で放つ満足気な声に自尊心がくすぐられ、妖しい高揚感すら込み上げてきている。
 いつしか優良は、丸岡の手が離れたことにも気づかずに、リズミカルに肉棒をしごきあげ続けていた。
 「上手だよ、ユリ。君に可愛がってもらってチ×ポも喜んでるよ」
 「イヤンッ、そんなエッチなこと、言わないで。あんっ!わざとピクピクさせないでください・・・」
 不特定多数の男たちに見られながら、夫以外の男に乳房を揉まれつつ探偵の肉棒に淫らな愛撫を施していく。
 そんな非現実な状況に飲み込まれ、優良はまるで恋人同士のように相互愛撫に没頭していくのであった。
 頃はよし。
 そう判断した丸岡は左手で乳房を弄びつつ、フリーになった右手を新たな魅惑の地へと進軍させていった。
 まずは、ドレスの右のスリットから覗ける雪白の太腿に右手を這わせ、ムチムチに脂の乗った感触を楽しむようにネチネチと撫で上げていく。
 そして、十分に若妻の太腿の柔らかい感触を楽しんだ後、ついに触手をスルリと内側へと侵入させていった。
 途端に優良の華奢な肩がピクンッと跳ね上がり、右手を挟み込んだまま美脚が閉ざされていく。
 しかし、残された右手を卑猥に蠢かせていると徐々に美人妻の両足から力が抜け落ち、やがてオズオズと再び両足が開かれていった。
 「ユリのオマ×コに触るよ、いいね?」
 「・・・」
 卑猥な四文字を耳元に吹き込まれ、優良は肉棒をしごきあげながら無言で顔を伏せていった。

23優良の探偵物語22:2017/11/28(火) 20:21:41
 このままアソコを触らせたら、間違いなく丸岡は歯止めが利かなくなるだろう。
 そして、そんな中年探偵を拒み切れる自信は優良にはなかった。
 そうなったら、その先に待ち受けるものは・・・
 その瞬間、美貌の人妻の脳裏に淫らな絵図が浮かび上がってきた。
 全裸の男と女が荒い息を吐いて、欲情のままに腰を振り合っている。
 男は女の豊満な乳房を我が物顔で揉みしだき、女は細い腕を男の背中に回して快楽の深さを伝えるように爪を立てている。
 女は優良。
 しかし、男は最愛の夫である真ではなく丸岡であった。
 慌てて頭を激しく振って妄想を振り払おうとするものの、まだ目にしていない丸岡の長大な肉棒がやけにリアルに脳裏に浮かび上がってくる。
 そのたびに優良はカアッと全身を熱くさせ、グラマーな裸身をモジモジと身悶えさせてしまう。
 美人妻は気分を変えようと、あてもなく周囲に視線を這わせていった。
 しかし、そんな気持ちを逆撫でするかのように会場のどこを見回しても、男も女も理性を捨てて欲望のままに振る舞っているではないか。
 なにしろステージ上では真が杉山と浮気の真っ最中だし、カップルで来ている客は人目も憚らずに絡み合っている。
 男性客も自慰に耽る者やバニーガールに奉仕させる者、それに他人の痴態に興奮する者と各々が各々で楽しんでいた。
 視覚ばかりではない。
 ムーディーな音楽と妖艶な喘ぎ声、そして卑猥な水音の波状攻撃に聴覚までも襲われ、優良の理性は瞬く間に欲望の底なし沼へと引きずり込まれていった。
 さらには過剰に摂取したアルコールまでもが若妻の背中を後押ししていく。
 どうして、みんなが楽しんでいるのに、自分だけ我慢しなければいけないのか・・・
 真の借金に悩み、夫の為に貞操を守って、いったい自分に何が残るというのか・・・
 私だって人生を楽しむ権利はあるはずだ・・・
 今日の私は小野田優良ではなくユリなんだから・・・
 普段ならば瞬時に論破できる悪魔の囁きが、酔いや嫉妬・羞恥や興奮で理性が働かない心にジワジワと浸透していく。
 そしてついに、美人妻は伏せていた顔を上げると、丸岡を見つめたまま無言で首を縦に振ったのであった。
 「ありがとう、ユリ。最高の夜にしてあげるからね」
 優良が頷いたのを見て、丸岡は得たりとばかりに内腿を撫で回していた右手を奥に向かって滑らせていく。
 だが、中心部に近づくに従って内腿に明らかな水分を指先に感じ取った探偵は、口元をニヤリと歪めると若妻の耳元に再び卑猥なセリフを吹き込むのであった。
 「すごく興奮してたんだね。パンティが吸い込みきれなくて、愛液が太腿にまで滴り落ちてるじゃないか」
 「イヤンッ、違うわ!それは違うの!」
 淫蜜が内腿にまで垂れていることを指摘され、優良は真っ赤になってイヤイヤをする。
 ショーの途中でトイレで拭いたにも拘らず、美人妻はパンティで吸い込めないほど大量の愛液を分泌させていたのであった。

24優良の探偵物語24:2017/11/28(火) 20:26:21
 「パンティに辿り着く前に私の指が溺れそうですよ。ユリにも分かるだろう?」
 「イヤア・・・知らない・・・そんなこと、知らない・・・」
 愛液にまみれた右手で内腿を弄られ、他人に聞こえそうなくらいに優良の心音が高まっていく。
 生理現象とはいえ夫以外の男に淫蜜を触られる行為に、今さらながら真への罪悪感がチラリと顔を覗かせる。
 しかし、丸岡の指が遂にフロント部に到達した瞬間、そんな感情は跡形もなく吹き飛んでいった。
 クチュ・・・
 自分の下腹部から卑猥な水音をハッキリと耳にして、美人妻は強烈な羞恥に瞳を閉じて闇の世界に逃げ込んでいった。
 「濡れてるよ、ユリのオマ×コ。いつも、こんなにパンティをグショグショにさせちゃうのかい?」
 「イ、イヤッ!言わないで・・・き、今日はTバックで布地が少ないからです」
 熱い吐息とともに卑猥な四文字を囁かれたばかりかパンティの濡れ具合まで報告され、優良はカアッと羞恥に燃えた。
 閉ざしていた瞼を開けると、隣で卑猥な笑みを浮かべる丸岡を可愛らしく睨んでいく。
 しかし、丸岡に動じる様子はない。
 美貌の人妻の無言の抵抗を軽く受け流すと、グショ濡れのフロント部をソロソロと繊細なタッチで撫で上げはじめる。
 布地越しの焦れったい愛撫にも拘らず、断続的に快楽電流が全身を走り抜けていく。
 いつしか優良は無意識のうちに、男の指の動きに合わせてヒップを卑猥に揺り動かしていくのであった。
 「直に触って欲しいんだろ、ユリ?言ってごらん。オマ×コ触ってって」
 「イヤ・・・恥ずかしくて、言えない・・・」
 「オマ×コが熱くてたまらないんだろう?直接触っていいんだね、ユリ?」
 丸岡の卑猥な問い掛けに対し、優良は思わず素直に頷いていた。
 周りを取り囲む不特定多数の男たちの視線も、今の優良には気にならない。
 それほどまでに欲望に支配された美人妻の女体は、さらに強い快楽を求めて止まなかった。
 「よしよし。素直だな、ユリは」
 従順な優良の態度に気をよくした丸岡はドレスを一気に引き摺り下ろすと、返す刀でグショ濡れのフロント部を掴み力任せに脇にズラしていった。
 次の瞬間、夫だけにしか見せるべきではない秘裂が周囲を飾り立てる繊毛とともに、欲望渦巻くよどんだ空間に晒されていく。
 途端に歓声が沸き上がり、出歯亀たちの視線が一斉に露出した美人妻の股間に集中する。
 「ああ・・・見ないで・・・見ないでください・・・」
 優良の口は哀願の言葉を紡ぐものの、身体を捩ることも手で覆い隠すこともしなかった。
 勿論、消えてなくなりたいほどの強烈な羞恥心に襲われ、バタフライマスクの下では目頭が熱くなっている。
 だが同時に、美貌の人妻は日常では決して得ることのできない解放感も、同時に味わっていたのであった。

25優良の探偵物語25:2017/12/16(土) 20:45:40
 「あんっ!ダメッ!」
 ほとんど全裸に剥かれた女体に視線の集中砲火を浴びて頭をクラクラさせていた優良は、悩ましい喘ぎ声を漏らすと華奢な肩をピクンッと跳ね上がらせた。
 丸岡の右手がついに割れ目に襲い掛かり、肉裂に沿って上下に優しく撫であげはじめたのだ。
 中年探偵は中指をわずかに媚肉の中に埋め込みつつ、まるで入口周辺をほぐすかのように繊細なタッチで女肉を柔らかく掻き混ぜていく。
 ついに大事な部分を夫以外の男に触れさせてしまった。
 しかも、不特定多数の男女が見つめる中で。
 羞恥と興奮、背徳感や罪悪感、そして未知の快楽に一斉に湧き上がり、優良の瞼の裏で幾多の火花がパチパチッと弾け飛んでいく。
 美人妻はセクシーな吐息を立て続けに漏らすと、大股開きを強いられた美脚をピクピクッと痙攣させていった。
 「グショグショだね、ユリのオマ×コ。あんまり使い込んでないみたいだし、締まりも良さそうだ。チ×ポを入れるのが楽しみだよ」
 「イヤァ・・・言わないで・・・」
 卑猥な四文字を交えて媚肉を批評され、優良は丸岡の腕の中でグラマーな肢体を悩ましく身悶えさせた。
 その部分を今まで真からあれこれ言われたことなど一度としてない。
 恥ずかしいはずなのに褒められたことが何故か嬉しく、若妻は握ったままの肉棒を激しく擦りあげながら丸岡が触れ易いように腰をグッと突き出していった。
 「その調子だ。もっと自分を解放するんだ。ほら、私も協力してあげるから」
 「あっ、イヤンッ!そこはダメッ!」
 優良の反応に気を良くした丸岡は愛液を纏った中指を割れ目の上部に這わせると、すっかり剥けあがったクリトリスに攻撃を仕掛けていった。
 指先でチョンチョンと突っついて刺激を与えた挙句、磨きあげるように指の腹で優しく擦り立てていく。
 「あっ!イ、イヤ・・・ああん・・・」
 甘美な凶器と化した肉芽を丹念に弄ばれ、心地良い痺れが腰全体に広がっていく。
 瞬く間に足から力が抜け、とても自分一人では立っていられない。
 美貌の人妻は背後の中年探偵に背中を預けると、まるで手すりに摑まるように手中に収めたままの肉棒を強く握り締めていった。
 「あんっ!そこは、もうしないで・・・」
 「分かってるよ、ユリ。中が焦れったいんだろう」
 「ち、違う・・・あ!ダメェ・・・」
 優良が止めるのも聞かず丸岡の中指がスルスルと下に滑り落ち、難なく膣口を探り当ててくる。
 そして次の瞬間、探偵の中指が熱く燃え盛る媚肉にズボッと埋め込まれ、美人妻は顎を跳ね上げて甲高い悲鳴を迸らせていった。
 その間も丸岡の右手中指は嬉しそうに膣肉を弄りながら、ゆっくりとしたペースで奥へ奥へと進んでいく。
 何かを探すようにザラザラとした膣天井を慎重に指の腹で撫で回し、ついには根元までズッポリと指を埋没させていった。

26優良の探偵物語26:2017/12/16(土) 20:49:31
 「イ、イヤっ!抜いて・・・抜いてください!」
 埋め込まれた指で膣内を縦横無尽に暴れ回られ、優良は雪白の柔肌を朱に溶かして裸身を激しく捩らせた。
 だが、限度を超えて摂取したアルコールと快楽に痺れた肉体は、気持ちとは裏腹に全く言うことを聞いてくれない。
 その間にも、丸岡が指を動かすたびにクチュクチュと卑猥な水音が自分の股間から鳴り響いていく。
 繊細な肉襞が埋め込まれた男の指に嬉しそうに絡みつき、強烈に締めつけているのが自分でも分かるのだ。
 探偵の指の蠢きに合わせて背筋をゾクゾクと痺れさせながら、美人妻は音を掻き消すように妖艶な喘ぎ声を迸らせていった。
 「イヤァ・・ ・はあはあ ・・・そんなに、音を立てない・・・えっ?ああっ!」
 優良の柔らかな膣肉の感触を十分に堪能していた丸岡の指がある一点を押し込めた途端、優良は思わず言葉を途中で飲み込み妖艶な喘ぎを漏らしていった。
 尿意にも似た強烈な快楽電流が一気に脳天まで駆け抜け、目の前が瞬時にホワイトアウトしていく。
 真との行為で偶然発見され開発途中のGスポットを責められ、若妻は脳裏まで真っ白に染め上げられていった。
 「イヤァ・・・ああっ!あうっ!そこは・・・あんっ!」
 「ここは開発済みですか。じゃあ、遠慮なくクリトリスと同時に責めてあげますよ。遠慮しないでセクシーな泣き声を聴かせてください」
 そう言うと、丸岡は右手の平を器用に使って肉芽を押し込みつつ、膣内で中指を折り曲げてGスポットを巧みに刺激してきた。
 肉体の内外にある一番の性感帯を同時に刺激され、若妻は強烈な快感に呼吸をすることすらままならない状況に追い込まれる。
 優良は初めて味わう二段責めに肉体の自由を奪われ、グラマーな裸身を小刻みに痙攣させていった。
 (熱い・・・身体もアソコも熱いわ・・・こんなの初めて・・・)
 相変わらず丸岡は中指でGスポットを巧みに刺激されつつ、手の平で表皮の剥けあがったクリトリスをソフトに転がされている。
 しかも、責められている箇所は下腹部ばかりではない。
 魅惑の乳房には探偵の左手が貼りつき続け、手形が浮き上がりそうなほど執拗に揉みあげられていた。
 頂点で咲き誇る可憐な乳首は摘まれ転がされ、これ以上ないほど尖りきっている。
 そればかりか耳元から首筋にかけて男の唇が這い回り、匂いを堪能され汗を舐められチュッチュッとキスの雨が降らされていた。
 (ああ・・・丸岡さんって、すごく上手・・・)
 悔しいが丸岡の愛撫は夫である真よりも数段上であった。
 こんな風に身体中の性感帯を同時に責められたことがないために対処法が分からず、ダイレクトに快楽を女体が受け止めてしまう。
 いつしか優良は全身に脂汗をビッシリと浮かべ、男の股間を直撃する悩ましい喘ぎを漏らし続けていた。
 「おい、前の奴は座れよ!見えねーだろ!」
 「そっち、もうちょい詰めろよ。俺にも、その美人のオマ×コ見せてくれよ」
 瞼を閉ざして快楽をウットリと享受していた優良の耳に、不意に男たちの喧騒の声が飛び込んできた。
 心なしかムッとするような人いきれまで感じはじめている。
 恐る恐る瞳を開けた美人妻は、目の前に広がる異様な光景に瞬く間に美貌を固く強張らせていった。

27優良の探偵物語27:2017/12/16(土) 20:52:59
 なんということだろう。
 若妻を待ち構えていたのは、さっきよりも格段に人数の増えたギャラリーたちの好色な視線であった。
 パッと見たところ、観客の三分の一程度が舞台上の杉山よりも優良を選び、少しでも良い場所で鑑賞しようと押し合い圧し合いを繰り広げている。
 「イッ、イヤァ!見ないで!見ちゃイヤァ・・・」
 美人妻は頭を左右に振り乱すと、背後の丸岡に哀願の視線を向けていった。
 マスクで目元を隠しているとはいえ、ほとんど全裸姿で夫以外の男から愛撫を受けている様子を晒していることに改めて気づき、強烈な羞恥心に苛まれる。
 だが、中年探偵は人払いをすることも愛撫を中断することもしようとはしない。
 それどころか、埋没させた中指に一層の気合を込めて、優良から喘ぎと淫蜜を絞り取っていく始末だ。
 「嬉しいだろう、ユリ。これだけの人が君を選んだんだ。いい気持ちだろう?」
 「だ、だれが・・・あうっ!も、もう・・・指を動かさないで・・・」
 ギャラリーの欲望で濁った視線がマスクで隠された美貌に、たわわに実ったバストに、そして愛液が溢れる股間に集中しているのがハッキリと分かる。
 今までの人生で味わったことのない羞恥と快楽で、気が狂わないのが不思議なくらいだった。
 「ダメッ、抜いて!あうっ・・・そんなに音を立てないで・・・」
 そうしている間も丸岡の色責めは激しさを増していき、優良の性感を的確に高め煽り立てていく。
 それに呼応するように、若妻は自分の身体に起き始めた不可思議な現象に悩まされていた。
 全身が気怠いのは勿論、四肢に力が入らず宙に浮いているような錯覚に囚われはじめたのだ。
 真とのセックスでも、こんな感覚を感じたことはない。
 自分の身に何が起こっているのか理解できず、優良は自分でも耳を塞ぎたくなるような喘ぎを漏らしながら丸岡の肉棒を握り締めていた。
 「イヤッ、イヤァ!何か来る、来ちゃう・・・ねえ、怖いの・・・見ないで!イヤァ・・・」
 「それがエクスタシーさ。イクんだ、ユリ。君のイキ顔をみんなに見てもらうんだ」
 とどめとばかりに丸岡が手の平で肉芽を押し潰しつつ、中指でGスポットをグッと押し込んだ瞬間、優良の視界に今まで以上の火花が飛び散っていった。
 同時に一切の物音が遮断され、身体がフワッと浮き上がっていく。
 この感覚は一体何なのか。
 それがエクスタシーだと気づかぬまま、美人妻はグラマーな裸身を激しく痙攣させた後に背後の丸岡にグッタリと肢体を預けていった。
 「すげー。派手にイキやがった」
 「美人でデカパイでオマ×コの具合も良さそうだ。ショーに出たら人気者になるぜ」
 すっかり脱力して荒い息を吐く優良の耳には、男たちの批評の言葉は届くことはない。
 初めての絶頂の余韻に微睡む若妻は、丸岡によってテーブルに上体を俯せの格好で横たえられていった。

28優良の探偵物語28:2017/12/16(土) 20:55:55
 (あ、これってテーブル・・・冷たくて気持ちいい・・・)
 そんなことをボンヤリとした頭で考えていると、背後からゴソゴソと衣擦れの音が響いてきた。
 ノロノロとした動作で優良は音のする方に顔を向け、驚きのあまり綺麗な目を大きく見開いていく。
 そこに映ったものはズボンとトランクスを脱ぎ捨て下半身丸出しになった丸岡が、怒りきった肉棒を誇示しながら近づいてくる姿であった。
 「今度は一緒に気持ちよくなろう。いいね、ユリ」
 「ひっ・・・」
 若妻のルージュに光る唇が恐怖のあまり小刻みに震えている。
 それほどまでに丸岡の男性器は真のモノの比べて長くて太く、そして猛々しく雄の息吹を発散させていた。
 長さは二十センチほどだろうか。
 ゴツゴツとした肉茎にはミミズのような太い血管が幾筋も浮き立ち、ドクンドクンと不気味に脈動している。
 大きくエラが張り出した先端部は縁がドス黒く変色しており、今まで幾多の女性の淫蜜を吸ってきたことを如実に物語っていた。
 (ウソ・・・丸岡さんの大きい・・・外人さんみたい・・・)
 あんな凶器のようなモノが自分の中に入るとは到底思えない。
 その瞬間を想像して、優良は腋の下に冷や汗を浮かべていた。
 「ユリはヒップも一級品なんだね。ムチムチしてて張りもあって、楽に子供が産めそうな安産型してるよ」
 「ダメ・・・ああ、触らないで・・・」
 丸岡は両手を優良のヒップにあてがうと、痴漢のような手つきでネチネチと双臀を撫で回してきた。
 美人妻は華奢な肩をピクッと弾ませ、魔手から逃れようとヒップを左右に振るものの、その動きはどこか緩慢だ。
 初めてのエクスタシーに導かれて間もない為に、女体に全く力が入らないのだ。
 結局、為す術もないままTバックの過激なパンティは引き下げられ、足首から抜き取られてしまった。
 (ど、どうしよう・・・入れられちゃうわ・・・)
 くびれたウエストを丸岡の両手でガッチリと抱え込まれ、優良は思わず息を呑み込んでいた。
 中年探偵の肉棒は避妊具を纏っていない。
 となれば、最後には夫以外の精液を子宮に注ぎ込まれてしまうのは間違いなかった。
 迫り来る未来に怖気づいた優良は、吸い寄せられるようにステージ上へと向かっていく。
 しかし、自分の絶体絶命のピンチであるにも拘らず、最愛の夫は相変わらず杉山と濃密に絡み合っていた。
 騎乗位で交わる二人の結合部は湯気が立ち昇っており、抜き差しに合わせて白い粘液が幾筋の線を描いて滴り落ちていく。
 どうやら真は既に杉山の膣内に白濁液を放出しているようであった。
 途轍もないショックを受けて、若妻の美貌が悲しみで歪んでいく。
 そしてその時、燃えるような熱い肉棒が敏感な膣口にピタリと押し当てられたのであった。

29優良の探偵物語29:2017/12/16(土) 20:59:00
 「ああ・・・熱い・・・」
 いつ以来だろうか。
 久しぶりに味わう性器同士の接触に、美人妻の肉襞は待ちきれないとばかりに妖しく蠢き出し愛液がドッと分泌されていく。
 最愛の夫の不倫現場で不特定多数に見守られながら、夫以外の男と肉体関係を持つ。
 絶対に許されるはずがない背徳の行為が、優良の貞淑な心を真っ黒な闇で覆い隠していく。
 真さん、見てなさい。こうなったら真さんとする時以上に乱れてあげる。
 顔も名前も知らない人たちに、見られてたって構わない。
 杉山さんより色っぽく喘いで一人でも多くの人をこっちに引き付けて、最後に好きでもない男性の精液を子宮で受け止めるんだから。
 大量のアルコール摂取に加えて様々な感情が入り乱れた挙句、絶頂の余韻を引きずる優良は完全に理性を失っている。
 嫉妬に狂った美人妻は背後の探偵を振り返ると、「来て」と可愛らしく呟いてヒップを悩ましく振りたくるのであった。
 「入れるよ、ユリ」
 優良が真だけに捧げたはずの媚肉に亀頭が押し当てられ、すぐさま強烈な力が込められていく。
 ジワジワと亀頭が膣口を押し広げるように埋没していく様子を、ギャラリーたちは息を殺して見守っている。
 そして遂に凶暴に張り出したエラが完全に埋め込まれた途端、若妻は甘ったるい寒気に襲われハスキーな絶叫を迸らせていった。

30優良の探偵物語30:2017/12/30(土) 10:50:00
 「あっ!あ・・・ううっ・・・」
 優良は力が抜け落ちた両手で懸命にテーブルの端を掴むと、シミひとつ無い雪白の背中をグッと反り返らせていった。
 内臓が押し上げられるような圧迫感と肉唇が裂けそうなはどの拡張感に襲われ、満足に呼吸することもできない。
 丸岡の肉棒は真のモノとは比べ物にならないほど逞しく、長さも太さも圧倒的であった。
 (す、すごい・・・私のアソコ、壊れちゃいそう・・・)
 しかし、優良の思いとは裏腹に愛液が溢れ返る女肉は、痛みもなくスムーズに肉棒を咥え込んでいく。
 媚肉が拡張される違和感が治まっていくにつれて、今までに体感したことのない快楽が湧き起こり美人妻は戸惑いを隠せない。
 優良のグラマーな肉体は探偵の長大な肉棒の侵入を受け、甘美な痺れと気怠い脱力感に支配されていった。
 「あ、あ、ああっ・・・」
 ジワジワと埋没してきた丸岡の肉棒は真の粗末なモノでは届かない未開の地を通り抜け、とうとう膣奥へと到達してしまった。
 探偵は根元まで埋め込んだ証とばかりに、巨大な亀頭で子宮口をグイッと突き上げてくる。
 途端に瞼の裏に幾多の火花がパチパチっと咲き乱れ、優良は男の股間を直撃するセクシーな吐息を長々と迸らせていった。
 「おい、あんなデカいの簡単に呑み込んじまったぜ。綺麗な顔してヤリマンなんだな」
 「マジかよ。ステージじゃなくて客席でオマ×コするなんて、露出狂なんじゃねーのか」
 二人を取り囲むギャラリーたちが口にする言葉が耳に入り、若妻はイヤイヤと首を左右に振った。
 自分は決してそんな女ではない・・・
 夫が自分に内緒で莫大な借金を作っていたからだ・・・
 真が自分だけを見てくれずに、他の女性と関係を待ったからだ・・・
 快楽と罪悪感の狭間で苦悩する優良を見下ろしながら、丸岡は得意満面の笑みを浮かべていた。
 美貌の人妻の女肉は紛れもない名器である。
 中年探偵はギャラリーたちの羨望を一心に受け止めながら、ゆっくりとピストン運動を開始していった。
 「イヤッ!イヤァアアアッ!」
 出歯亀たちに見せつけるようなスローテンポで肉棒を抜き差しされて、優良の全身に甘い電流が駆け抜けていった。
 セックスの現場を不特定多数の男女に見られていると思うだけで、恥ずかしくて消えてなくなりたい気分だ。
 しかし、そんな若妻の気持ちを嘲笑うかのように、女体を襲う快楽は徐々に強く激しくなってきている。 
 (ウソ・・・ウソよ・・・恥ずかしいのに気持ちいいなんて・・・)
 優良は自分の身体と心の乖離に戸惑いを隠せなかった。

31優良の探偵物語31:2017/12/30(土) 10:52:54
 不気味に張り出した亀頭部のエラが抜ける寸前まで引かれた挙句、優良のヒップの形が崩れるくらいに深く貫かれる。
 相変わらず圧迫感が強烈で、大きく腰を引かれると解放感が生まれた後に膣内が虚無感に襲われていく。
 逆に根元まで肉塊を埋め込まれると、内臓が押し上げられて途端に呼吸が難しくなるのだ。
 しかし、それを全く苦痛に感じることはない。
 どんどん瞼が重くなって、身体が浮き上がっていくような高揚感すら覚えているのだ。
 残念なことに、真とのセックスでは味わったことのない感覚ばかりだ。
 それを愛してもいない丸岡との行為で感じていることが恥ずかしく、美人妻は自分でも耳を塞ぎたくなるようなセクシーな喘ぎ声を漏らすのであった。
 「ああっ・・・あ、はあぁ・・・ああん・・・」
 中年探偵は若妻の膣肉の感触を確かめつつ、己の肉棒に馴染ませるようにスローな律動を繰り返していた。
 その甲斐あってか、いつしか優良の女体から圧迫感や拡張感は消え失せ、残ったのは膣から生まれる甘い痺れを伴った極上の快楽だけである。
 美人妻は大きく開かされた美脚をブルブル震わせながら、その快感を貪欲に貪っていった。
 「どうだい、ユリ。ご主人とするより、どっちが感じるんだい?」
 長大な肉棒をリズミカルに抜き差ししながら、丸岡が覆い被さってきた。
 耳穴に卑猥な質問を投げ掛けながら唇を耳元から首筋に這わせ、テーブルで卑猥に形を歪めていた双乳をネットリと揉みしだいていく。
 勿論、腰は相変わらずのスローなピッチでピストン運動が行われている。
 そうされることによって、まるで全身をすべて丸岡に征服されたような気になり、優良は訳の分からない興奮に包まれていく。
 それが牝特有の被虐癖を刺激されたためとは気づかず、美貌の人妻はムチムチのヒップを探偵の律動に合わせてオズオズと揺り動かしていった。
 「イヤァ・・・言えません・・・あ、あんっ・・・そんな、恥ずかしいこと・・・は・・・ああっ・・・」
 いまや優良は丸岡の繰り出す愛撫の虜になってしまっていた。
 探偵としての洞察力なのか、若妻の秘められた性感帯を探り当てては的確に責め抜いてくるのだ。
 今日、 探り当てられた箇所を真に責められたことは残念なことに一度もない。
 人妻として決して許されない不貞を働いているにも拘らず、優良は次第に丸岡とのセックスに没頭していった。
 (すご・・・い・・・セックスって・・・こんなに・・・いいの・・・)
 なによりも女唇に埋め込まれた最愛の夫とはケタ違いの大きさの肉棒が、貞淑だった若妻の女体を今や完全に支配していた。
 凶悪なまでに張り出したエラが律動の度にグショグショに濡れた繊細な肉襞を抉るように刺激していくのがたまらない。
 丸岡は単調な前後運動の真と違い、ストロークごとに侵入の角度を変えては媚肉を削り取っていくのだ。
 さらに野太い肉塊を根元まで埋め込んだ際には、必ず子宮口と亀頭を触れ合わせることも忘れない。
 四方八方から好色な視線を浴びせられていることも次第に気にならなくなり、優良は悩ましい喘ぎを迸らせながらヒップを懸命に振りたくっていった。

32優良の探偵物語32:2017/12/30(土) 10:55:39
 「おい、あの美人のオマ×コ見てみろよ。真っ白い本気汁、垂れ流してるぜ」
 「舞台のシンのチ×ポも真っ白だぜ。もっともアッチはシンの早打ちだけどな」
 ギャラリーたちの実況中継が耳に入り、優良は強烈な羞恥で全身をピンク色に染めていった。
 丸岡の肉棒が出入りする蜜壺は、間違いなく白みを帯びた粘液でヌルヌルになっているだろう。
 溢れ出した愛液が内腿にまで垂れ落ちてしまっているのが自分でもハッキリと分かる。
 真とセックスするときにも感じる甘酸っぱい匂いが、今までにない濃密さで若妻の鼻腔に漂ってきた。
 その瞬間、ドス黒い丸岡の肉塊が律動のたびに白くコーティングされていく姿が脳裏に浮かび、優良はカーッと頭に血を昇らせる。
 自分がどれほど媚肉を淫らに濡らしているかを思い知らされ、美人妻は美貌を激しく打ち振っていった。
 「あっ!ああっ!イヤァ・・・見ないでっ!言わないで!」
 優良は泣きそうな声で叫んだものの、ギャラリーの視姦が治まるはずもなく、なにより丸岡が律動を止めようとしない。
 中年探偵の腰遣いは憎らしいくらい技巧に長けている。
 膣の入り口周辺ををカリ首で入念に弄んだ挙句、若妻が焦れる頃合いを見計らってズンッと根元まで埋め込んでくる。
 さらに、すぐには引かずに子宮口に亀頭をスッポリと嵌め込み、円を描くようにして抉り立ててくるのだ。
 優良はグラマーな女体を妖しくうねらせて、禁断のセックスに酔い痴れていった。
 「ステージを見てごらん、ユリ。彼らもバックで繋がってるよ」
 「えっ・・・は、はい・・・」
 丸岡に唆され、美貌の人妻は必死に視線を舞台に這わせていく。
 そこで瞳が捉えたものは、ステージ上で自分たちと同じように後背位で繋がる真と杉山の姿であった。
 (な、なによ・・・真さんったら・・・あんなに激しく動いちゃって・・・)
 半数以下に減った観客たちの煽りに必死で応えながら、夫は顔面を真っ赤に染めて杉山を貫いている。
 いったい真は何度、杉山の膣内に射精したのだろう。
 真の精液を膣に受け止めていいのは自分だけだ。
 優良の心中で嫉妬の炎が燃え上がり、バタフライマスクの下の目付きが瞬く間に鋭くなっていく。
 美人妻は舞台上の杉山に刺すような視線を投げ掛けな がら、意趣返しとばかりに丸岡の抜き差しに合わせてヒップを大胆にうねらせるのであった。
 「スゲー。この女、エロくケツ振り出したぞ」
 「お前らもこっち来いよ。シンとマキより、こっちの二人のほうがエロいぜ」
 優良が過激にヒップを振りはじめたことにより、間近で見ている観客たちのボルテージも上がっていく。
 強烈な羞恥で心臓が激しく高鳴るものの、若妻のムチムチのヒップが繰り出す妖艶なダンスは止まらない。
 今の優良を突き動かしているのは、杉山への対抗心と真への激しい怒りだけであった。

33優良の探偵物語33:2017/12/30(土) 10:58:15
 見たいなら、好きなだけ見ればいい・・・
 杉山よりもセクシーに喘いで、思いっきり乱れて、自分の方が女として魅力的だと証明してみせる・・・
 丸岡の肉棒が生み出す甘い痺れに恥も外聞も捨てて身を委ねたことで、優良が奏でる喘ぎ声はゾクゾクするほど艶っぽさを増していった。
 「スゲー。あのケツの振り方がエロくて最高だぜ。マキよりデカパイだし、俺はコッチの女の方がいいな」
 「俺もだ。美人だし胸も尻もムチムチだしな」
 下衆なギャラリーたちの卑猥な言葉の数々が、快楽でホワイトアウトを始めた優良の脳裏に響き渡る。
 その瞬間、若妻の胸に去来したのは嫌悪ではなく、得も言われぬ幸福感であった。
 やっぱり私だって、女としての魅力を持っているんだ・・・
 杉山よりも自分の方がいい、と目の前の男たちから言われたことで、優良の貞淑だった肉体はタブーの愉悦にますます溺れていった。
 「あっ、いいっ!すごいっ!あんっ・・・ああん・・・あっ!」
 ドロドロに溶けた膣を抜き差ししている肉棒が、美人妻の高揚を瞬時に見抜いて徐々にスピードを加速させていった。
 それに伴い、優良の腰全体を包み込む痺れにも似た快楽が、ジワジワと背筋を這い昇って全身へと広がっていく。
 この感覚は真とのセックスでも毎回ではないが味わっている。
 いったい、この先には何が待っているのだろうか?
 コンドームを何枚重ねても夫は必ずこの辺で先にイってしまう為、この先に何があるのか若妻は未だに知らない。
 果たして丸岡は真が与えてくれなかった何かを教えてくれるのだろうか?
 優良は胸をドキドキさせながら、中年探偵の責めにウットリと女体を任せていった。
 「ああんっ・・・いいっ!いいの・・・もっと・・・ねえ、もっと・・・」
 ステージ上の二人に挑むような視線を投げつけながら、若妻はセクシーに喘いでヒップを大胆に揺り動かしていった。
 すると、膣内を暴れ回る肉棒の当たる角度が変わり、優良の肉体に新たな快楽が次々に芽生えはじめていく。
 いつしか美人妻は、夫とのセックスでも披露したことのないような大胆な腰使いで、中年探偵の肉塊を貪っていた。
 「ハアハア・・・出すよ、ユリ。オマ×コの一番奥に出すからね」
 巧みに腰を動かしつつ、魅惑の双乳をネチネチと揉みしだいていた丸岡が、荒い声で限界間近を通告してきた。
 同時に、緩急や強弱を織り交ぜていた律動をシンプルな小刻みの高速ピストンに切り替え、優良をエクスタシーへと追い込んでいく。
 「ダメッ・・・中はイヤッ!外に・・・ねえ、外に出して・・・」
 わずかに残された若妻の貞淑な心が、拒否の言葉を紡がせていった。
 だが言葉とは裏腹に、繊細な肉襞は放すまいとばかりに肉棒に妖しく絡みつき、奥へ奥へと引き込んでいく。
 肉棒の動きに合わせて淫らに円を描くヒップの舞ですら、もはや自分で止めることができない。
 セックスによるエクスタシーを熱望する肉体は、優良の理性を完全に凌駕してしまっていた。

34優良の探偵物語34:2017/12/30(土) 11:00:46
 「イヤッ!何、これっ・・・イヤァーッ」
 突如、聴覚を失ったように何も聞こえなくなり、丸岡の律動に合わせて背筋に鋭い痺れが走り抜ける。
 テーブルの端を握る両手からも、辛うじて床を踏み締めている美脚からも瞬く間に力が抜けていく。
 どんなに大きな声で喘いでも、自由になる頭を激しく振っても、それらの現象は治まる気配を見せない。
 優良は初めて経験する肉体の変化に、不安と戸惑いを隠しきれなかった。
 (あっ・・・なにか、来る・・・イヤッ、怖い・・・)
 ビクビクッと痙攣しながら、長大な肉棒が子宮口を激しく突き上げてくる。
 目の前を無数の火花が弾け飛び、もはや舞台上の二人の姿すら認識できない。
 そして、丸岡が一段と深く肉塊を埋め込んできた瞬間、子宮から湧き上がった快楽が一気に脳天まで突き抜けていった。
 「イヤッ!死んじゃう・・・おかしくなっちゃう・・・ダメッ・・・あっ・・・ああ・・・」
 ドロドロに溶けきった媚肉に根元まで埋没した肉棒が、ググッと膨張し膣内で大爆発を遂げる。
 濃厚で熱い一撃目が子宮の奥壁を打った瞬間、優良は顎をグッと跳ね上げて妖艶な絶叫を迸らせていった。
 (なんなの、これ・・・すごく気持ちいい・・・)
 なんて甘くて幸せな感覚なんだろう。
 セックスで味わう初めてのエクスタシーは、肉体が宙に舞い上がるような心地よさであった。
 その間も、子宮口にピッタリと密着した亀頭が、ドピュドピュと精液を放出し続けている。
 そのリズムに合わせるように、美人妻は裸身を痙攣させて貪欲に絶頂を堪能していく。
 その時だった。
 激しい快楽に朦朧とする優良の瞳が、ギャラリーの中に良く知る顔を捉えたのだ。
 彼女はバニーガールの格好で剥き出しの男の肉棒に舌を這わせつつ、何とも言えない視線をこちらに向けている。
 (どうして・・・あなたが、ここに・・・)
 しかし、そんな疑問も長くは続かない。
 優良は言葉では表せない充足感に包まれ、意識をスーッと霞ませていった。

35優良の探偵物語35:2018/01/16(火) 17:08:31
 月曜日の昼下がり。
 眩しい夏の陽光が差し込む小奇麗なリビングで、小野田優良は冴えない表情で一人ソファーに座り込んでいた。
 すっかり冷めたコーヒーを一口飲んでは深い溜息を吐く。
 掃除も洗濯もする気が起きず、優良は朝からずっとリビングから動けずにいた。
 (なんで、あんなことになっちゃったのかしら・・・)
 忘れてしまいたい忌わしい記憶にも拘らず、週末の出来事が若妻の脳裏に鮮明に蘇ってくる。
 真の借金問題を問い詰める為に秘密クラブに出向いたのに、まさか自分が丸岡と不貞を働いてしまうとは。
 しかも、悪夢はクラブ内だけでは終わらなかった。
 セックスでのエクスタシーで気を失ってしまった後、優良は丸岡によって別室に連れ込まれていたのだ。
 いったい、どれほど眠ってしまったのだろうか。
 身内を駆け巡る快楽に意識を取り戻した若妻が目にしたものは、素っ裸に剥かれた自分に覆い被さり激しく腰を振る探偵の姿であった。
 「イ、イヤッ!止めてくださいっ!」
 しかし、アルコールの酔いが抜けきっていない上に、眠っているところを愛撫され溶かされた身体では満足に抵抗できるはずもない。
 中年探偵は老獪なテクニックと熟練の腰使いを駆使して、様々な体位で若妻の女体を弄び責め立ててきた。
 結局、優良は丸岡のセックスに翻弄されてしまい、膣内射精を許した挙句にクラブ内で到達した絶頂よりも激しいエクスタシーに昇り詰めたのである。
 その後、夜が明けるまで探偵に犯され続けた美人妻は五回も白濁液を子宮に注ぎ込まれ、幾度となくエクスタシーを極めさせられたのであった。
 足腰がフラフラの状態で自宅マンションに辿り着いたのは、翌日の午前七時過ぎ。
 長時間に亘り大股開きを強いられ続けて悲鳴を上げている下半身を庇いながら、優良は真っ先にバスルームに駆け込んでいく。
 すっかり理性を取り戻した若妻の心に残ったものは、身を切り裂くような激しい後悔の念だけであった。
 他人のセックスを鑑賞させられるという異常な状況だったとはいえ、自分まで不倫してしまうなど愚かだったとしか言いようがない。
 しかも、避妊具を用いない相手と交わった挙句に膣内射精を許すなど、人妻として許されない行為である。
 優良は剥ぎ取るように衣類を脱ぎ捨てるとバスルームに入り、徹底的に他の男に抱かれた女体を洗い清めていった。
 しかし、雪白の柔肌が赤くなるまでスポンジで繰り返し擦っても、魅惑の双乳を中心に全身に刻まれたキスマークは消えてくれない。
 幾度となくビデ機能で膣内を洗い流しても、子宮に大量に注ぎ込まれた精液は優良の体内に吸収されてしまっている。
 その夜遅くに真が帰宅したものの、若妻は夫の顔をマトモに見ることができなかった。
 もちろん自らも不貞を働いてしまった罪悪感もある。
 だが、優良には他にも真の直視できない理由が存在した。
 夫のセックスでは一度も感じたことのない、丸岡の長大な肉棒が与えてくれた頭が白くなるほどの強烈な快感。
 身体が空に舞い上がり、五感さえ機能不全に陥るほどの深いエクスタシーの記憶が美人妻の心を蝕んでいたのであった。

36優良の探偵物語36:2018/01/16(火) 17:11:49
 満足に会話もないままベッドに入ったものの、胸の高鳴りも身体の火照りも治まる気配が無い。
 ようやくウトウトとしても、クラブや別室で晒した自分の痴態が脳裏に蘇り熟睡を妨げられる。
 いったい何度、無意識に乳房や股間に這い回ろうとする自分の手を押し留めただろうか。
 真がベッドではなくソファーで眠ってしまったことを、有り難いとさえ思ってしまったほどである。
 ロクに睡眠を取れぬまま朝を迎えると、いつの間にか真は出社した後であった。
 これから自分と真の関係は、いったいどうなってしまうのだろうか?
 そんな暗い気持ちを落ち着かせようと、優良は朝食も摂らずにソファーに座り込んでいたのであった。
 丸岡に裏切られた以上、頼れる相手はもう一人もいない。
 どうすればいいのか見当もつかず、若妻は時間をいたずらに浪費させていった。
 (丸岡さんへの依頼は取り下げよう・・・あんなことされた以上、もう会えないわ・・・)
 中年探偵との契約を解除しよう。
 そう決意した優良はスマホを手に取ると、丸岡個人の携帯や探偵事務所を着信拒否設定する。
 さらにメールは迷惑メール扱いにして、ラインもブロックした。
 あとは少し冷却期間を置いてから、書面で契約解除を通知すればいいだろう。
 やっと問題の一つが片付いたことで、美人妻の表情も心なしか柔らかくなっている。
 しかし、本題の解決への道筋が全く見えず、優良は再び美貌を曇らせていった。
 夫である真に直接聞くのは、さすがに躊躇いがある。
 かといって、杉山に話を聞きに行くことも出来ない。
 マスクで顔を隠していた為に別人だと言われたらそれまでだし、何より彼女に口で勝てるとは到底思えなかった。
 (やっぱり、彼女に話を聞くしかないわよね・・・)
 そう若妻は決意すると、その女性の顔を思い浮かべていく。
 クラブ内でエクスタシーに到達する直前、優良は大勢のギャラリーの中に彼女の姿を見つけていた。
 バニーガール姿の彼女はマスクで顔を隠しておらず、可愛らしい美貌を完全に晒していたのである。
 彼女とは二人だけで食事やショッピングに行ったこともあり、他の誰かと見間違うはずなどない。
 こっちが全てを話して真剣に向き合えば、きっと彼女も分かってくれるだろう・・・
 なにしろ、他に手の打ちようがないのだ。
 美人妻は今後の方針を定めると、バニーガールの少女にアポを取るために再びスマホを手にしていく。
 (お願い、淳ちゃん。私に力を貸して・・・)
 優良は祈りを込めながら、義理の妹である小野田淳に電話を掛けるのであった。

37優良の探偵物語37:2018/01/16(火) 17:14:42
 金曜日の夜。
 間もなく八時になろうとする頃、小野田優良は下調べしておいた地図を頼りに繁華街の裏道を歩いていた。
 ケバケバしいネオンサインが多くなり、それに比例するように空気までも澱んでいるように感じられる。
 酔った男たちが露骨な視線を美貌や女体に感じ取り、若妻は固い表情を作って目的地を目指していった。
 繁華街の外れにある割と新しい雑居ビル。
 その最上階に目当ての店「ランジェリーパブ・ピュアサウンド」があった。
 入口付近の立て看板には、「色とりどりの下着姿の美女たちが貴方を心行くまでサービスします」と下品な広告を打っている。
 (嘘でしょう?こんなところに、淳ちゃんがいるはずないわ・・・)
 目の前のビルから先日の秘密クラブと同様の危険な臭いを察知し、優良は端整な美貌に緊張を走らせたのであった。


 淳と連絡を取ろうとして早や数日。
 優良は義理の妹と全く接触出来ずにいた。
 自分が丸岡にしたように電話・メール・ラインと一切の連絡手段が断たれていたのだ。
 ならばと淳の通う短大に行ってみたところ、優良は意外な光景を目にすることになる。
 可憐な女子大生は昼休みや講義の合間に頻繁に大学を離れ、迎えに来た車に乗ってどこかに行ってしまうのだ。
 当初は話で聞いていた恋人の井上かと思ったが、それにしては乗っている車種が大学生には似合わない黒塗りの高級車である。
 しかも、外出の前後で服装が変わっていることも珍しくないのだ。
 そんな淳の様子を見て、優良の脳裏に最悪の仮説が浮かび上がったのであった。
 (ひょっとして・・・淳ちゃん、大学の合間に売春させられてるの?)
 普段ならば一笑に付すような突拍子もない想像だが、秘密クラブのことがあるだけに最悪の可能性も否定できない。
 そんな最中、優良の耳に女子大生同士の会話が飛び込んできた。
 なんでも女子学生の一人が繁華街のランパブで働いているのを、その子の恋人が見かけたらしい。
 きっと、淳のことだろう。
 そう瞬時に判断した優良は素知らぬふりで女子学生に近づき、話を盗み聞きして店名と大体の場所を特定したのであった。

38優良の探偵物語38:2018/01/16(火) 17:17:28
 (ここからどうしよう・・・女性一人で入れそうなお店じゃないし、そもそも本当に淳ちゃんかどうかも怪しいし・・・)
 雑居ビルの入口が見える場所で、優良は所在なさげに立ち尽くしていた。
 来てはみたものの、さすがに女性一人でランジェリーパブに入店する勇気はない。
 さらに時が経つに連れて、酔客たちから値踏みするような目つきでみられる回数が増え、若妻は泣きそうになる。
 (やっぱり出直そう・・・もうちょっと確証を掴んでからでも遅くないわ・・・)
 優良が帰ろうとした時だった。
 エレベーターが最上階から到着して、開いたドアから二人の男性が連れ立って降りてきたのだ。
 そして、その二人に挟まれるように降りてきた大胆な下着姿の少女をみて、優良は思わず言葉を失っていた。
 「淳ちゃん・・・」
 「ね、義姉さん・・・」
 思わぬ遭遇に可愛らしい美貌を強張らせる淳。
 次の瞬間、可憐な女子大生は踵を返して猛ダッシュでエレベーターに飛び乗っていった。
 その様子を見て、優良も慌てて追いかけていく。
 そして、美人妻は扉が閉まる寸前にエレベーター内に身体を潜り込ませることに成功した。
 「淳ちゃん、どうして・・・」
 「帰って!帰ってくださいっ!今なら、まだ間に合います。お願いだから帰ってくださいっ!」
 淳は優良の言葉を途中で遮ると、真剣な眼差しで繰り返し懇願してきた。
 可憐な女子大生が身に纏っているのは純白のハーフカップブラに、腰骨まで露出している過激なハイレグパンティである。
 美人妻はまだ、目の前の少女が義理の妹の淳だとは到底思えなかった。
 卒業後には不動産会社に就職が決まり、卒業と同時に井上と同棲すると嬉しそうに話していたのは一ヶ月ほど前である。
 たった一ヶ月程度の間に、いったい淳の身に何があったというのか?
 今回の淳の行動と真の借金には何か関係があるのか?
 聞きたいことは山ほどあったが、淳の悲しげな表情が優良から言葉を奪い取っていく。
 そうこうしている間にエレベーターは最上階に到着した。
 ドアが開くと同時に、激しいダンスミュージックが若妻の耳に襲い掛かる。
 「遅いぞ、淳。お客様がお待ちかねだぞ」
 店の前に立つ蝶ネクタイのボーイが下着姿の淳を軽く叱責した。
 そして、一緒に降り立った優良に怪訝そうな表情を向ける。

39優良の探偵物語39:2018/01/16(火) 17:19:55
 「すみません。今、いきます」
 淳はボーイに頭を下げると、優良に向き直り正面からジッと美貌を見据えてきた。
 今まで見たことないような真剣な表情に、優良は掛ける言葉すら見当たらない。
 「さよなら、義姉さん。私のことは心配しないで。せめて、義姉さんだけでも幸せになってください」
 淳は深々と頭を下げると、優良の制止を振り切って店内に駆け込んでいった。
 チラッと覗けた店内にはボックス席がいくつもあり、過激なランジェリー姿のキャストが至るところで嬌声をあげている。
 こんなところで淳はを働かせておく訳にはいかない・・・
 優良は無意識のうちに店内に駆け込むと、淳の細い肩を背後から強く掴んでいった。
 「出ましょう、淳ちゃん。こんなとこで働いてちゃいけないわ」
 「それはできません。私と井上くん、このお店のオーナーに借金があるんです」
 「嘘でしょう?どうして・・・」
 真ばかりか淳までも借金を抱えているなんて・・・
 いったい、自分の周りで何が起きているというのか・・・
 優良は自分を取り巻く環境の急激な変化に、激しい戸惑いを覚えていた。
 「騒がしいぞ、淳」
 揉み合うように奥の控え室に入ると、デスクの向こうに腰を下ろしていた男が小声で叱責してきた。
 年齢は四十台前半だろうか。
 目つきが鋭く、ただならぬ雰囲気を醸し出している。
 「ごめんなさい、オーナー。あ、こちらがオーナーの花田さん。そして、こちらが私の義理の姉の優良さんです」
 淳は神妙に頭を下げつつ、二人を紹介した。
 それにならって若妻は花田に恭しく頭を下げていく。
 ロクに言葉も交わしていないのに、優良は花田が無言で放つ迫力に圧倒されていた。
 「ほう、お噂は淳から聞いてます。やはり実物は画像よりも美しいですな」
 花田は好色さを隠す素振りも見せずに、美人妻の女体に粘っこい視線を這わせている。
 まるで全裸を見られているようで、優良の女体に激しい悪寒が駆け抜けていった。
 「さっきも話した通り、私たちはオーナーから借金しているんです」
 「ええ、かなりの金額でしてね。だから、働いて返して貰ってるんですよ」
 話こそ合わせているものの、相変わらず花田の視線は若妻の魅惑の双乳を這い回っている。
 優良は両手でバストを覆い隠したい衝動を、懸命に堪えていた。

40優良の探偵物語40:2018/01/16(火) 17:22:35
 「お願いです。お金なら何とかします。だから、淳ちゃんを許してあげてください」
 「そうはいきません。淳は今、うちのナンバーワンなんですよ。それに気軽に何とかって言ってるけど、淳と井上で七百万ですよ。用意できるんですか?」
 「七百・・・そんな大金・・・」
 いきなり突き付けられた残酷な現実に、優良は返す言葉すらない。
 どうやったら平凡な学生カップルが、そんな高額な借金を作れるというのか。
 淳が抱えた闇の大きさに、美人妻はただ驚愕を覚えていた。
 「おい、淳!ボーッとしてないで働いてこい。そんなんじゃ利息も払えないぞ」
 「は、はい・・・ごめんなさい・・・」
 花田に促され、淳は過激なランジェリー姿でフロアに向かっていく。
 (せめて義姉さんでも幸せになってください)
 義理の後姿を目で追い掛けていた優良の脳裏に、さっきの淳の悲痛な言葉がリフレインされる。
 ダメ・・・このまま淳ちゃんを見殺しになんてできない・・・
 「花田さん。私を淳ちゃんの代わりに、このお店で働かせてください」
 若妻は無意識のうちに、花田に縋り付くようにして身代わりを申し出ていた。
 「ほう、優良さんがランジェリー姿で、客の相手をするということですか」
 「え、ええ・・・ぜひ、働かせてください」
 「本当にできるんですか?」
 ニヤニヤと口元を卑猥に歪めながら、花田が問い掛けてくる。
 その表情は、秘密クラブのギャラリーたちと遜色ないほど欲望を剥き出しにしていた。
 「下着姿になって、お酒のお相手をすればいいんですよね・・・」
 「まあ、簡単に言うと、そうですけどねえ」
 わざとらしく口を濁しつつ、花田は悪意に満ちた笑みを浮かべる。
 その表情に怖気づきかけた優良に、見兼ねた可憐な女子大生が助け舟を出してきた。
 「ありがとう、義姉さん。その気持ちだけで十分です。お願いだから、義姉さんだけは日の当たる場所を歩いて行ってください」
 淳は泣き出しそうな声でそう言うと、控室から早足で出て行ってしまった。
 義理の妹の涙の訴えが、優良の心に鋭い刃のように突き刺さって抜けない。
 絶対に淳を助けて見せる・・・
 優良は固く決意を固めると、真摯な表情を花田に向けていくのであった。

41優良の探偵物語41:2018/01/29(月) 04:28:36
 「あまり大声を出さないでください。楽しんでいらっしゃるお客様のご迷惑になりますから」
 花田は軽く窘めると、優良のウエストに腕を回して椅子へと誘っていった。
 黒服が若妻の店内への乱入を阻止するように、ドアの前に立ちはだかっている。
 「私が代わりに働きます。だから、どうか淳ちゃんを解放してあげてください」
 「淳が着ていたようなセクシーなランジェリーを着て、お客様の相手をするんですよ。本当にできますか?」
 「え、ええ・・・できます・・・」
 「そうですか。そこまで仰るなら下着を準備しましょう。おい、この美人に似合うランジェリーを持って来い!」
 花田はニヤッと口元を卑猥に歪めると、鋭い口調で黒服に指示を飛ばした。
 弾かれたように若者が早足で奥に消えていく。
 (待ってて、淳ちゃん。絶対に助けてあげるから)
 丸岡に頼れない以上、自分がやるしか他に道はないのだ。
 これをキッカケに淳や井上、そして真も絶対に救い出してみせる。
 義妹の窮状を目にしたことで、美人妻は内心で使命感を熱く燃え上がらせるのであった。
 「お待たせしました」
 そこに黒服がビニール袋を持って帰ってきた。
 袋を受け取った花田は中を確認すると、満足気に頷きながら優良に語り掛ける。
 「いかがですか、奥さん。こんな下着を着て、お客様の前に出られますか?」
 花田はそう言うと、袋から取り出した紫色のパンティを若妻の前で広げてみせる。
 その過激なランジェリーを見た途端、優良の美貌から瞬く間に血の気が引いていった。
 「ああ・・・こんなの・・・私にはセクシーすぎます・・・」
 目の前で広げられたパンティはフロント部の面積が極端に少なく、ヒップに至っては細い紐程度の布地しかない。
 たとえ愛する真から求められたとしても、着用を躊躇するに違いない過激な代物であった。
 「これを着て、お客さんの相手をしろと・・・仰るんですか・・・」
 「無理強いするつもりは毛頭ありません。今まで通り、淳に働いてもらえばいいだけですから」
 「ダメッ!それはダメですっ!せめて、もう少しおとなしい下着を着けさせてください・・・」
 「奥さん。あなた、何か勘違いしてるんじゃないですか?」
 優良が泣き言を口にした途端、花田の声色が一気に冷たさを帯び始める。
 ますます眼光が鋭くなった花田が放つ凄みに、美人妻はグラマーな女体を恐怖に震わせていた。

42優良の探偵物語42:2018/01/29(月) 04:31:52
 「淳の代わりに働きたいけど下着は着られませんなんて、ワガママ言える立場じゃないでしょう。コッチも慈善事業でやってるわけじゃないんですよ」
 「す、すみませんでした。私がこの下着を着て、お客さんのお酒の相手をします・・・だから、淳ちゃんは許してあげてください」
 花田の圧力に圧倒された優良は、義妹の為に悲壮な決意を固めた。
 過激な下着姿を初対面の男に晒すことには抵抗があるが、淳を地獄から救い出すには多少の犠牲は止むを得ない。
 「いいでしょう。今夜、ラストまでちゃんと務めあげられたら、淳と井上の借金の名義を奥さんに変更しましょう」
 「ありがとうございます」
 優良は花田に深々と頭を下げると、過激なランジェリーを受け取って奥にある更衣室に入っていった。
 鏡の前でワンピースを脱ぎ、ストッキングを引き下ろしていく。
 ベージュのプラジャーとパンティが、優良の極上の女体を覆い隠している。
 ごく普通のデザインの下着姿にも拘らず、若妻の抜群のプロポーションを見事に飾り立てていた。
 「ああ・・・」
 優良は軽く溜息を吐くと両手を背中に回して、ブラジャーのホックを外すと肩から引き抜いていった。
 途端にプルルンと弾むように、魅惑の双乳が白日の下に露わになる。
 自他共に認める愛妻家だろうが紳士を気取っている男だろうが、どんな男でも一目見た瞬間に魅了されるであろう美術品のような膨らみだ。
 身体の線は細いのに、乳房だけが不釣り合いなほど豊かに膨らんでいる。
 美人妻は顔を火照らせながら、渡されたブラジャーを身に着けていった。
 「イヤッ・・・恥ずかしい・・・」
 鏡に映し出された挑発的な自分の姿に、優良は瞬時に全身をピンク色に染め上げていった。
 紫の扇情的なプラジャーはワンサイズ小さく、ハーフカップの中で豊満な双乳が窮屈そうに押し合い、形成された深い谷間を露骨に強調させている。
 さらにハーフカップの角度も大胆極まりなく、どんなにバストを押し込んでも乳輪の上端が身体を動かすたびにチラチラっと除けてしまうのだ。
 男の目を楽しませ興奮させるためだけに作られたとしか思えない、あまりに大胆なブラジャーであった。
 「まだですか、奥さん」
 優良が胸元に絶望的な視線を送っていると、扉がノックされ花田が声を掛けてきた。
 「すみません・・・もう少し待ってください・・・」
 「今、どんな状況ですか?」
 「今から・・・パンティを穿き替えるところです・・・」
 興味津々な様子の花田に小声で返答すると、若妻はベージュのパンティを脂の乗った太腿からふくらはぎへと下ろしていった。
 そして、締まった足首から引き抜くと、代わりに超過激なハイレグパンティを手に取っていく。
 しばし躊躇したものの、思い切ってパンティに足を通すと優良は一気に薄布を引き上げていった。


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