したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

Cry for you

1ちんぱる:2013/05/30(木) 23:48:34
島崎遥香メインの王道恋愛小説を書いて行きます!

101ちんぱる:2013/06/24(月) 18:28:54

-7年前の秋-
「ええ〜!!!!」
始業式早々、騒々しいヤツがいた。

その大声の主は「ま、まゆゆが居たの?この街に?」と言って腰を抜かしている。
「おう」
“何か問題でも?”と言わんばかりの表情を浮かべている晴人。

「何で教えてくんないんだよぉ〜!」
「だって別にいいかなって思って」
「いいわけねぇだろが!」と興奮度MAXの大貴に興味が失せた晴人は、大掃除に取り掛かった。

2学期に入り、掃除場所も大きく変わった。
1学期は教室掃除だったのだが、今回から5階建ての校舎の一番上。
そう、屋上掃除なのである。
事実上サボることが出来るから、掃除決めの際には男子の激戦区と化す。
まあ男子2:女子3の割合であるため、女子の目を気にして手を休めることは出来ない…。
なぜなら…。

「コラぁ!神山くんと松井くん!ダメだよ、掃除サボっちゃ!」とクラスの学級委員長の子が怒ってやってきた。
高橋みなみ、自分から学級委員長になると立候補した元気のいい女の子だ。

「あ〜高橋さん、ゴメンなさい」
「私に謝ったってしょうがないでしょ」と笑顔で返す。
ちなみにさっきの大声を出していたのがウソみたいに大人しくなっている大貴は、高橋に一目ぼれしていた。
「あ、あのっ!高橋さん!」
「はい?」と振り向く彼女のポニーテールがキレイになびいている。
「こ、今度さ!!」

キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン。
「はい、帰るぞ〜」と晴人は大貴の首根っこを掴み、そのまま校内に入っていった。

「何だったんだろう?」と高橋が首をかしげていると、同じ屋上掃除の板野が近寄ってきた。
「高橋さん、災難だね…」と謎の一言を残すと、彼女も校内に戻った。
「どゆこと!?」
頭の上に?マークが浮かんでは消え、浮かんでは消えている高橋だった。

102ぱんだ:2013/06/30(日) 20:05:37
最初から読みました!
面白いです!頑張って下さい

103ちんぱる:2013/06/30(日) 22:41:22
>ぱんださん
ありがとうございます!

これからもよろしくお願いします!

104ちんぱる:2013/06/30(日) 23:00:11

そして迎えた放課後。
少しずつ青空を、闇が包むのが早くなるこの時期。
正門で、大好きな人を待つ女の子がいた。

「お待たせ、遥香!」
「あっ、晴人くん」
「ゴメンね、ちょっと先生に呼び出されちゃって…。待ったでしょ?」
「ううん、わたし晴人くんだったら、待つのぐらいへーき!」

極上の笑顔をしっかりと受け取った晴人は、担任に呼び出された内容など
すっかり吹き飛んでしまうほど、テンションがMAXになった。
「そ、そっか…。でも女の子を待たせちゃったのはあれだから、なんか奢るよ」
「ホント?だったらぁ、う〜んとね」と楽しそうに考える彼女の姿を見ているだけで、晴人は幸せだった。


しかし遥香に連れてこられたのは、以前から通っているドーナツ屋だった。
「また、ドーナツでいいの?」
「うん!この、ぷるぷるしたドーナツがいい!」
「そっか。じゃあそれと、俺は…」
彼女のリクエストのドーナツと、自分の分のドーナツを選び取り
レジで会計を済ませ、いつものように店内で食べる。

「それよりさ、晴人くん、何で先生に呼び出されたの?」
「えっ…」
「もしかして、テストで点数悪かったとか?」
「ち、違うよ!」と慌ててジュースを飲もうとするが、一気に飲んでしまったためむせてしまった。

「ゴホッゴホッ!」
「大丈夫!?」
「う、うん…。大丈夫大丈夫…」
「ホントに?よかったぁ」

ドーナツ屋の近くに立っているビルの屋上に映るスクリーンには
渡辺麻友の新曲が流れていた。
「あ、まゆゆだ!」
「えっ?ああ、そうだな」
「やっぱカワイイなぁ」
「“ラッパ練習中”?あいつラッパなんて吹けねえだろ」

「ねぇ、まゆゆからあれから連絡きた?」
「ねえよ、あいつだって忙しいんだろ。そんなしょっちゅう、ウチに来れるわけねえよ」

「そうだよなぁ、そう簡単に会えるわけねえもんなぁ〜」
「そうそう…、っておい」
気付くと晴人の隣には、大貴が座っていた。
「あ?」と素っ頓狂な顔でとぼける大貴。

「何でテメエがいるんだよ?」
「いや、晴人くんがご馳走してくれるからって…」
「ちげえだろ!」と調子に乗る大貴を後ろから引っぱたいたのは、駿太郎だった。

「ちょっ、駿太郎まで!」
「わりぃ、コイツがどうしてもって言うからさ」
「いいだろ?別に〜」
「良くねえよ!」と晴人と駿太郎は声をそろえてツッコんだ。
そんな3人の様子をただただ、遥香は見ているだけしかできなかった。

105ぱんだ:2013/07/01(月) 19:43:09
更新おつかれさまです!

106ダンシング:2013/07/03(水) 22:54:11
面白いです更新待ってます

107ちんぱる:2013/07/04(木) 20:02:34
>ぱんださん
ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!


>ダンシングさん
ありがとうございます!
もう少しお待ちください(笑)

108ダンシング:2013/07/11(木) 19:50:13
まだっすか

109T:2013/07/11(木) 21:42:42
じっくり待ちましょうよ
焦ってもいいことないですから

110ちんぱる:2013/07/11(木) 22:54:06

目の前で繰り広げられているドタバタ劇に対処しきれない遥香の存在に、ようやく晴人は気付いた。
「あ、ゴメン。コイツら、俺のクラスメート」
「あっ、そうなんだ…」
戸惑いを隠し切れていない遥香を、好奇心溢れる眼差しで見ている大貴。
晴人と一緒にいる人物のことが全く分からない、駿太郎。
晴人は一人ずつ、彼女に彼らの事を紹介した。

「し、島崎遥香です…。よろしくお願いします…」
やはりどこか緊張している。

彼女は極度の人見知りだと言う事は、晴人は既に承知の上だ。
だがそのとき気になったのは、何故自ら、自分に話しかけてきたのかと言う事だった。
その事を聞く度に、彼女は、
「う〜ん、なんでだろ?晴人くんは、何か、大丈夫な気がしたんだよね」と謎の答えを返すのみだった。

「そっか、晴人の彼女か」と頷きながら事情を把握した駿太郎の隣に座っている大貴は
相変わらず大型ビジョンに映る麻友の姿を凝視していた。
「はあ〜、まゆゆって、ホント、カワイイよな〜」
「まだ言ってんのかよ」
「だってさ、カワイ過ぎんだろ!常識じゃ考えらんないぜ、あのルックスは」
「はいはい」と適当に晴人はあしらったが、意外にも遥香が食いついた。

「分かります!まゆゆってホントかわいいですよね!」
「おっ!遥香ちゃんもその口かい?」
「はい!」
「おお〜!思わぬところに同士がいたか〜!」と何故か握手を交わす二人。
駿太郎と晴人はやれやれと言わんばかりに、両手をあげていた。

「んで、結局何しに来たんだよ、お前ら」
「だからぁ、最近遊び誘っても付き合い悪いだろ?お前。だから、これはもしかしたら“コレ”でも出来たかと思ってさ」
“コレ”と言いながら、小指を突き出すそのそぶりは、数十年昔のトレンディドラマを思い出す姿だった。

「古いんだよ!」
まあ、妥当なツッコミである。

111ちんぱる:2013/07/11(木) 22:54:46
>ダンシングさん
お待たせいたしました!
遅くなって本当に申し訳ございません!

>Tさん
スミマセン、ありがとうございます。

112ちんぱる:2013/07/12(金) 01:54:33

「それでさぁ、晴人に言ったんだよ!まゆゆに会わせてくれって、そしたらさ、“無理”の一言だよ!どう思う!?」
先程から、大貴は晴人に対する文句を遥香にこぼしていた。
当の本人は、「は、はぁ…」と完璧に困ってしまっている。
「当たり前だろうが、つーか遥香が困ってんだからいい加減にしろ」
「は、“遥香”だって!もうそんな間柄なんだ、ぱるちゃん」
気が付くと、島田晴香も同席している。

「何で晴香がいるの?」
「え?何か楽しそうなことやってたから」
「え〜、やだぁ〜」
「やだぁ〜って何でよ!」とツッコミながらも、楽しそうな晴香。
どうやらこの2人は相当仲が良いようだ。

「あれ?君は誰?」
ようやく駿太郎が晴香の存在に気付いた。
「あ、島田晴香です!女子テニス部に所属しています!ぱるちゃんとはクラスメートなんです、ね〜」
「うん」

「そっか、あ、俺は時田駿太郎。んで、このうるさいのが…」
「うるさいって何だよ!」
すかさずツッコミを入れる大貴。しかしそれはあえなく、駿太郎に鮮やかなまでにスルーされた。
「松井大貴です!よろしくぅ!」
「よろしくお願いします!」
体育会系の二人は、がっちりと固い握手を交わしていた。
そんな中、遥香はようやく席に、彼氏がいないことに気付いた。

「あれ?晴人くんは?」
「ああ、なんかさっき電話しに外に行ったけど」と駿太郎が教えてくれた。
入口の方に目をやると、確かに電話で誰かと話している晴人の姿があった。
遥香は席を立ち、彼の元へと寄った。

「晴人くん」
声をかけた時、ちょうど向こうも電話を終えた所のようだった。
「おお、どうした?」
「だって、急にいなくなっちゃうから」
「ゴメンゴメン、姉さんから電話でさ」
「お姉さん?」
「今日、帰り遅くなるって。またカレーかよ…」

ここんところ、優子も忙しいらしく、残業が長引くことがしょっちゅうだった。
そのため、作り置きしているカレーを温めて食べるのだが、さすがに4日連続は飽きてしまう。
そんな中、晴人の耳に思わぬ言葉が飛び込んできた。
「よ、よかったら…作ろっか?晩ごはん…」
「えっ…?」

ハトが豆鉄砲を食らった。
思いっきり直撃だった。

113ちんぱる:2013/07/12(金) 23:55:54

晴人は家までの距離が、こんなに近かったのかと思うほどビックリしている。
実際はそんなことはないのだが、ただ単に、時間が立つのが、早く感じられたためである。

みんなと別れる時、島田は空気を読んでくれたのか、気付くと姿は見当たらなかった。
しかし大貴は、そんなこともお構いなしに、ドンドンからんでくる。
だが、駿太郎が何とか大貴を釣ってくれたおかげで、二人はこっそり抜け出すことが出来た。

「にしても、本当にいいのか?」
「うん」
「遥香って料理得意だったっけ?」
確かに一物の不安はぬぐえない。
彼女が料理上手なんて、わずか半年の付き合いだが、初耳だ。

「だいじょ〜ぶ、ママがよく作ってくれる豚キムチおにぎりを作るから」
「な、なんじゃそりゃ…」
楽しみでもあり、不安でもある晴人は彼女と手を繋ぎながら、自宅へと向かっていた。

114ぱんだ:2013/07/13(土) 18:27:25
更新おつかれさまです!

自分のペースで頑張って下さい!

115名無しさん、いらっしゃい!:2013/07/15(月) 21:58:53
わすごーい(失笑)

116名無しさん:2013/07/15(月) 23:38:41
とてもおもしろいです!
更新頑張ってください!

117Tさん:2013/07/18(木) 17:46:41
珠理奈はもう終わりですか?

118ちんぱる:2013/07/18(木) 23:13:09
>Tさん

もう少ししたら登場させますんで、お待ちください(笑)

119Tさん:2013/07/18(木) 23:28:22
楽しみにしてます
更新頑張ってください!

120youwm:2013/07/22(月) 19:24:11
いつも楽しみにしてます( ̄▽ ̄)
頑張って下さい( ^ω^ )

121ちんぱる:2013/07/22(月) 21:04:37

「どうぞ!召し上がれ!」と笑顔で机の上に置かれたのは、明らかに
ぐっちゃぐっちゃになったおにぎりと言い難いものだった。

「お、おう…」と苦笑いで返すものの、どう食べたらいいのか全く分からない。
期待のまなざしで見つめる遥香。
その期待にこたえようと必死の晴人。

正直、彼にとってこの時間は耐え難いものだった。
「うん…、おいしいよ…」
その味はとても薄かったという。

122ちんぱる:2013/07/22(月) 21:16:28

「絶対美味しくなかったんでしょ!?」
「いや、美味かったって!」
「ウソ!顔が引きつってる!」
核心を疲れた晴人は、思わず後ろを向き、最上級の笑顔を作ってから再び前を向いた。
「そ、そんなことねえって!」
「今の約2秒は一体何よ?」
「ウッ…」
それ以上晴人は何も言えなくなってしまった。

「ゴメン…、正直言うと、味がちょっと薄かったかなって…」
「やっぱり…」
晴人の予想通り、うなだれる遥香。
そんな彼女を必死に晴人はフォローし始めた。
「いやでも、ちょっとだよ!“ほんのちょっと”薄かったってだけで、味は最高、最高」
「いいよ、無理しなくて」と彼女はとうとう膝を抱え、顔をうずめてしまった。

やっべ〜、泣かせちまったよ…。
晴人は心の中でそう呟くと、彼女の元へそっと近づき、後ろから覆うような形で抱きしめた。
「ありがとう、俺のためにわざわざ作ってくれて。その気持ちは十分、いや十二分に伝わったよ」
「ホント?」と涙目で晴人の目を見つめる遥香。
「ホントホント、ごちそうさまでした。遥香」と優しく微笑み、彼女の額にキスをした。
突然のキスに彼女は一瞬目を閉じたが、すぐにまた開くと彼の顔を見て、よほどうれしかったのか、少しだけ笑顔になった。

123youwm:2013/07/22(月) 21:37:21
更新ありがとうございます( ^ω^ )

これからも自分のペースで頑張って下さい( ̄▽ ̄)

124Tさん:2013/07/22(月) 22:18:36
更新お疲れさまです
今後も頑張ってください

125レッズ:2013/07/25(木) 18:14:20
晴人優しいですね。
遥香は相変わらずぽんこつでかわいいですね。

126マル数:2013/07/26(金) 22:58:06
早く続きがみたいです。

127マル数:2013/07/28(日) 19:30:12
まだですか?
続きがきになります。

128ぱるるLOVE!:2013/07/28(日) 21:10:55
次が気になります。頑張ってください!応援しています!

129ちんぱる:2013/07/28(日) 21:41:20

ソファーの上で満足そうに、ぐっすり眠っている遥香の姿を確認してから、晴人はそっと風呂へと向かった。
限界までお湯が張られた湯船の中に、溢れるのも気にせず、晴人は豪快に入った。
「ああ〜!ふぅ〜」
顔を軽く洗い流した後、天井を見上げていると、大事な事を一つ思い出した。
「そうだ、部活…。どうしよっかな…」

今日の放課後、担任の櫻井から呼び出された理由は、晴人の部活に入部するかどうかについてだった。
「どうして部活に入らないんだ?」
「まあ、ちょっと…」と話を濁らしていたが、さすがに今回はそれも無理な様だった。

「まあ、無理にとは言わないんだけどな。でもな正直、この学校、部活をやってると何かと都合がいいんだよ。
 例えば、大会出て単位が貰えたりだとかな」
「は、はあ…」
「そう言う訳だから、とりあえず一度帰って考えてみてくれ」

部活、晴人にとってそれほどまでに関わりたくないものはなかった。
あの日、自分が部活を優先したばっかりに…。

「くそっ!」
晴人は、暖かい水の表面を強くたたいた。
拳が通った所から、波ができ、それによって浴槽の水があふれて行った。

130マル数:2013/07/28(日) 22:30:05
ありがとうございます。
もっとみたいです。

131ちんぱる:2013/07/28(日) 22:31:29
>マル数さん
もう少々お待ち下さい(笑)

132つまさき:2013/07/28(日) 23:10:36
いつも楽しみにしてみてます〜
頑張ってください♪

133ぱるるLOVE!:2013/07/29(月) 11:54:16
続き気になります。自分のペースで頑張って書いてください!

134さやねー推し:2013/07/29(月) 12:06:01
面白いです。
楽しみにしてます。

135ぱるるLOVE!:2013/07/29(月) 13:52:05
ちんぱるさん ファイトです!

136Tさん:2013/07/29(月) 15:24:58
更新頑張ってください

137youwm:2013/07/29(月) 18:34:07
僕も楽しみにしてます( ^ω^ )
頑張って下さい( ̄▽ ̄)

138まゆゆ推し:2013/07/29(月) 18:44:52
アイツの何がいいんだか...

139まゆゆ推し:2013/07/29(月) 21:24:56
何ほざいとんじゃ貴様

140すまん、「ら」をつけ忘れた:2013/07/29(月) 21:27:59
すまん、「ら」をつけ忘れた

141マル数:2013/07/31(水) 22:08:08
まだかな?

142ちんぱる:2013/08/02(金) 19:55:43

風呂からあがると、遥香がリビングで立ちつくしていた。
「どうしたの?」と頭をタオルで掻きながら尋ねると、彼女が振り向いた。

「どこ行ってたの〜?」
何故か涙目の彼女は、そう訴えてきた。

「どこって、風呂だけど?」
すると彼女は鼻をすすりながら、晴人の胸に飛び込んだ。

「うわっ!どうした?」
「怖い夢見ちゃった…」
「どんな?」
「晴人くんが…、ぐすっ、どっか遠くに行っちゃう夢…」

たかが夢なのに、晴人は一瞬そう思ったが
何も言わず、優しく抱きしめながら彼女の頭を撫でた。

「どこにも行かないよ。俺が遥香のそばから離れるわけ無いだろ?」
「う、うん…」
「だからもう泣くな、な?」
「うん…」
彼のぬくもりを感じながら、遥香はより強く彼に抱きついた。

143youwm:2013/08/02(金) 21:07:23
更新ありがとうございます( ^ω^ )

いつも楽しみにしてます( ̄▽ ̄)

144マル数:2013/08/03(土) 11:57:43
もっと沢山見たいです。

145ぱるるLOVE:2013/08/03(土) 12:22:09
更新ありがとうございます!続きよろしくお願いします!

146ちんぱる:2013/08/03(土) 12:36:42
>youwmさん
ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします。

>マル数さん
もっとですか!?分かりました(笑)
頑張ります。

>ぱるるLOVEさん
了解しました!

147マル数:2013/08/03(土) 21:58:46
更新まだですかな?

148マル数:2013/08/04(日) 19:27:46
まだですか?

149ちんぱる:2013/08/04(日) 19:32:33
>マル数さん
もうちょっと待ってください!

今、制作している途中ですので!

150ちんぱる:2013/08/04(日) 20:56:08

その夜。

「うん、うん。友達の家に泊まってくから。うん、じゃあね」
晴人の隣で、遥香は母親に連絡をしていた。
内容は、『友達の家に泊まる』ということ。
もちろん、“友達”ではないが…。

「いいのか?泊まってっても」
「いいのいいの、こうしてずっと一緒にいたかったんだ」
明日は土曜日というものの、晴人はなぜかそわそわして落ち着きがなかった。

「どうしたの?」と彼女が聞き出すまで、彼の口は閉ざされたままであっただろう。
「いや、あのさ…。二人っきりでってのがちょっと何か…、落ち着かなくて」

さっきから椅子に座ったり、立ったり、座ったりを繰り返す晴人。
そんな彼を見ておかしかったのか、遥香は笑い出した。

「な、何だよ?」
「だって、全然落ち着かないんだもん。ウフフ」

ずっと二人でいたい。
彼を見ながら、遥香はそう思った。

151マル数:2013/08/04(日) 21:45:04
更新ありがとうございます。

152ぱるるLOVE:2013/08/04(日) 21:57:11
ちんぱるさん、更新ありがとうございます。

153Tさん:2013/08/04(日) 22:31:04
更新お疲れさまです
Dear My Sister改の方は更新するのやめたのですか?

154ちんぱる:2013/08/04(日) 22:49:53
>Tさん
辞めてないですよ!

ちょっとネタ不足で、現在制作中ですので

もうしばらくお待ちを…。

155Tさん:2013/08/05(月) 00:41:45
了解しました
すいません
焦らしてしまって

156マル数:2013/08/05(月) 23:16:59
早く続きが見たいです。

157マル数:2013/08/06(火) 22:54:01
ちんぱるさん早く続きが見たいです。

158ちんぱる:2013/08/07(水) 20:24:56

明りを消すと、互いの息の音がはっきりと聞こえてくる。
どんなに静かな空気に慣れているものでも、今の状況は耐え難いものだった。
その時だった。

「ねえ、一緒に寝てくれない?」

ベッドの方で一人寝ていたはずの遥香が、そう言った。
確かに言った。
決して晴人の聞き間違いではない。

「い、いいのかよ…?」
「うん…」

気付くと、遥香は移動して、一人分の空きスペースを用意した。
晴人は恐る恐る、その空きスペースを埋めると、そのまま固まったかのように動けなくなってしまった。

「ねえ、晴人くん」
「な、なんだ?」
「信じてもいいんだよね?」

突然の問いかけに晴人は思わず戸惑ってしまった。

「さっきの言葉、“どこにも行かない”って、信じていいんだよね?」

重たい雰囲気で話し始めたものだから、晴人は一瞬何事かと思ったが
彼女にとっては大事なことだった。

「ああ、どこにも行かないよ。ってかお前こそ、どっか行くんじゃねえぞ」
「当たり前じゃん」

気付くと二人は、布団の中で手を繋いでいた。
それは互いの体温を感じ取れるほど、お互いを確かめ合うことの出来るものだった。

159ぱるるLOVE:2013/08/07(水) 21:19:51
更新ありがとうございます!

160名無しさん、いらっしゃい!:2013/08/08(木) 06:55:26
更新ありがとうございます( ^ω^ )

次も楽しみにしてます( ̄▽ ̄)

161マル数:2013/08/08(木) 21:07:55
早く続きが知りたいです。

162マル数:2013/08/09(金) 21:22:54
更新ありがとうございます。
更新まってます。

163ちんぱる:2013/08/09(金) 21:32:02

その夜、優子がこっそり帰宅すると、家の異変に気付いた。

「あれ?誰か来てる…?」

靴が普段より一つ多いことに、鋭く気付いたのだった。

「はっは〜ん、さては晴人くん。遥香ちゃんとイチャコラしてんな。
 よし、ここはお姉さんが一肌脱ぎますか」

何故一肌脱ぐのか分からないが、優子は着ていたジャケットを脱ぐと
晴人の部屋へと向かった。

164マル数:2013/08/09(金) 22:10:54
更新ありがとうございます。

165ぱるるLOVE:2013/08/10(土) 00:17:52
更新ありがとうございます!気になるので次よろしくお願いします!

166youwm:2013/08/11(日) 13:35:51
更新ありがとうございます( ̄▽ ̄)

次も楽しみにしてます(笑)

167名無し イエーイ笑:2013/08/11(日) 15:22:18
全部読みました

とても面白いですw

これからも更新よろしくお願いします。

168マル数:2013/08/13(火) 20:31:59
早く続きがみたいです。

169レッズ:2013/08/14(水) 21:59:33
がんばってください!
応援してます!

170ちんぱる:2013/08/16(金) 16:50:51

そっと晴人の部屋を開けると、二人は仲良く手を握り合いながら寝ていた。

「なぁんだ、“アレ”はやってないのか…」

何かを期待していた自分がアホらしくなった。
幸せそうに眠る二人の姿を見て、優子は優しく微笑み
「ったく、純粋なんだから」と小さく呟くと
彼らを起こさないよう、そっとドアを閉めた。

台所に向かい、昨夜のカレーが入った鍋の蓋を開けると
あまり量が減って無いことに気づいた。
そしてテーブルの上には、べチャっとなったおにぎりらしき物体がラップに包まれ置かれている。
その横には手紙が添えてあった。

“姉ちゃんへ、お仕事お疲れさん!
 遥香が『おにぎり』を作ってくれたから、姉ちゃんの分も残しておいたよ。
 『味は』美味しかったから食べてみて!
 それと冷蔵庫の中に、姉ちゃんの好きなプリンを入れてるからね。
 おやすみなさい    晴人”

彼女の瞳からは、ぽろぽろと涙が零れていた。
嬉しいような、寂しいような。
複雑な気持ちが、彼女の中で渦を巻いていた。

171ちんぱる:2013/08/16(金) 16:51:30

更新遅くなってスミマセン!

お待たせしました!

172マル数:2013/08/16(金) 17:29:48
更新ありがとうございました。

173レッズ:2013/08/16(金) 19:53:24
更新ありがとうございました。
次の更新も楽しみにしてます。

174名無し イエーイ笑:2013/08/16(金) 21:47:48
更新ありがとうございます。

次も楽しみにしています笑

175ぱるるLOVE:2013/08/17(土) 09:44:09
更新ありがとうございます!がんばってください!

176カルガモ:2013/08/19(月) 02:09:41
ちんぱるさんの作品はヤバイ大好きです!!これからもがんばってください!

177名無しさん、いらっしゃい!:2013/08/19(月) 23:35:49
最高です!胸がキュンキュンして寝れません!

178いつかの名無し:2013/08/20(火) 15:20:03
皆さんは どういうお仕事を?

179ぱるるLOVE:2013/08/20(火) 23:59:23
中3です。

180名無しさん、いらっしゃい!:2013/08/23(金) 09:02:17
更新頑張ってください!

181MIX:2013/08/23(金) 18:36:35
全て読ませて頂きました
面白いです!
それにぱるるも最高!
これからも頑張って下さい!

182レッズ:2013/08/25(日) 18:31:31
ちんぱるさん、がんばってください!

18303袋の王子様:2013/08/26(月) 09:14:28
今日始めて読ませていただきました!
最初は大した期待せずに読み始めたのですが、読み始めたらおもしろくて気が付いたら全部読んでました!

続きめっちゃ気になります!
更新頑張ってください!
応援してます!!

184ぱるるlove:2013/08/27(火) 22:54:52
続きが気になる
頑張ってください
応援しちょります

185ぱるるLOVE:2013/09/01(日) 11:44:30
早く続きが見たいです!

186マル数:2013/09/04(水) 22:02:31
早く続きが見たいです。

187杜忠:2013/09/05(木) 01:40:51
追い込むつもりはないですけど早く続きが読みたいです。

188名無しさん、いらっしゃい!:2013/09/06(金) 18:55:43
続きを早く……

189ちんぱる:2013/09/06(金) 19:38:44
皆さんお久しぶりです。

しばらくの間、私情で掲載できず
申し訳ありません。

今夜、再び書きたいと思うので
よろしくお願いいたします!

190MIX:2013/09/06(金) 20:11:28
おぉー
これからもお願いします!!
頑張って下さい!!

191レッズ:2013/09/06(金) 20:35:46
待ってました!
頑張ってください!

192ちんぱる:2013/09/06(金) 23:48:41
朝。
気持ちよく目覚めた晴人の隣には、未だ寝息を立てながら幸せそうに眠る彼女の姿がある。
彼女の髪を優しく撫で、ゆっくりと部屋から出た彼は
顔を洗いに洗面台に向かった。

「あれ、姉ちゃん」

晴人より先に起きた優子は、顔を洗い、歯磨きをしていた。

「おはよう、晴人」

口に含んだ歯磨き粉の泡を流してから、ようやく喋り出した。

「早いね、今日」
「そう?まあ、お姉ちゃんはいつも忙しいですから!」

そう言って弟の頭を軽く叩くと、リビングに向かった。

「ほい、朝めし」
「サンキュー」

晴人も顔を洗った後、リビングに向かうと
優子が朝食のトーストを用意してくれた。

「昨日はイチャイチャしたみたいで、楽しかったですか?」

わざとらしく聞いてきた質問に、飲んでいた牛乳を思わず吹き出してしまった。

「あ〜あ、汚いな、もう・・・」
「何、また覗いたの!?」
「あのさ、ああいうときは男のあんたがリードしなきゃだめでしょ?」
「ば、バカ言ってんじゃねえよ!」

朝からとんでもない目に会ってしまったと、慌てている弟を
優子は笑いながら見ていた。

193杜忠:2013/09/08(日) 04:23:57
ハハハ…。

194ぱるるLOVE:2013/09/08(日) 13:15:29
待ってました!更新ありがとうございます!

195youwm:2013/09/10(火) 19:15:30
更新ありがとうございます( ̄▽ ̄)

196MIX:2013/09/10(火) 22:03:26
更新ありがとうございます!!

197マル数:2013/09/14(土) 18:24:42
続きがきになります。

198名無し イエーイ笑:2013/09/14(土) 19:23:54
更新ありがとうございます

続きが気になります

199名無しさん、いらっしゃい!:2013/09/16(月) 21:02:22
続きが早く見たいです

200マル数:2013/09/16(月) 21:02:33
続きが早く見たいです


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板